【小説】リア消だったら誰に告ってた 第66章【キッズ】
1 :
名無し募集中。。。:
<<おことわり>>
ここに登場する人物・団体・設定等はすべて架空のものであり、
実在の人物・団体・実際の出来事とは一切関係ありません。
ツッコミ用AA
州*‘ o‘リ<内緒になってないんだも〜ん
川*^∇^)|| <内緒になってないわ
( 川 _ゝ)|| <内緒になってないんだが )
从 ’w’)<内緒になってないよ
从o゚ー゚从<内緒になってないとゆいたいです
ノノl∂_∂'ル<内緒になってないですよ
从´∇`从<内緒になってましぇーん
ル ’ー’リ<内緒になってないぞ
|リ・_・`川<内緒になってないだぎゃー
乙
こんな日に落ちるとは・・・
>>1 激しく乙です!
昨夜って誰かの投下ありました?
なかった
ほ
ほ
8 :
名無し募集中。。。:2006/11/23(木) 00:08:36.14 0
ほ
佐紀ちゃん祭りこなかったorz
>>5 亀ですがdでした
>>9 丁度落ちちゃってましたからねぇ……
就寝前の保
12 :
名無し募集中。。。:2006/11/23(木) 04:56:38.68 0
ほ
ze
祝日投下待ち
祝日投下待ち
16 :
名無し募集中。。。:2006/11/23(木) 10:29:00.60 0
ho
ほ
ぜ
19 :
FLA1Aah033.okn.mesh.ad.jp:2006/11/23(木) 12:46:56.05 0
ほ
ho
ほ
前スレ見たいです!!
投下待ち
ほ
26 :
名無し募集中。。。:2006/11/23(木) 17:37:16.11 O
過疎り杉
27 :
名無し募集中。。。:2006/11/23(木) 17:41:27.58 0
いやあこんなもんでしょう
作者さん待ち
念のため保
ほ
誰かこないかな〜
32 :
名無し募集中。。。:2006/11/23(木) 20:30:49.54 0
呼んだ?
投下待ち
34 :
名無し募集中。。。:2006/11/23(木) 21:43:49.80 0
イメクラにいったらリア消池っていわれたんだけどいい?
おk
>>34 エロスレでよろ
ってか、その前にsageでよろ
>>34 どんどん投下しちゃってください
今は活気が…
さきみや「「○○く〜〜んっ」」
○○「い、いってきまーすっ!」
佐紀ちゃんと雅ちゃんは幼馴染み。
僕より一学年上で、まるで本当の姉弟みたいだ。
さき「もう、○○ってばまた今日も寝坊?おばさんも大変なんだからちゃんと起きなくちゃダメだよ」
○○「う、うん……」
みや「あ、ほら。またここ寝癖」(ぺたぺた)
○○「あ、ありがと……」
さき「そうだ、みや、昨日のあいのりみた?」
みや「うん見た〜!ちょー興奮しちゃった〜!あの告白のとこで……」
佐紀ちゃんと雅ちゃんが並んで歩いて、僕がその少し後ろを歩く。
これが僕らの定位置だ。
二人はとっても仲がよくて、テレビ番組のこととか、マンガのこととか、
クラスのかっこいい男子のこととか、そういう僕にはよくわからない話をいつまでもしてる。
だから自然とこういう形になる。
そして時々、思い出したように僕に話しかける。
さき「ね、先週三人でいった遊園地、楽しかったよね」
○○「え?」
みや「うん。あのお化け屋敷、怖かったねぇ」
○○「二人とも怖がりすぎだよ。
出てくるのに一時間もかかって、お化けの中の人もあきれてたよ……」
さき「最後に三人でのった観覧車もよかったよねぇ」
○○「もう一周乗ろうって言ってたのに二人がギリギリで飛び降りちゃうから、
僕一人だけでもう一周するはめになったんだよ……」
みや「そのとき二人で食べたクレープ、おいしかったねぇ」
さき「おいしかったねぇ。ね、またいつか三人でいこうね!」
みや「うん、いこいこ!」
○○「え〜……」
さきみや「「いくの!!」」
○○「……うん」
みや「よしよし。……あっ、やばい、もうこんな時間?」
さき「ほんとだ。みや、いそごっ」
みや「うんっ」
○○「えっ?ねぇ、ちょっとまってよぅ」
二人は、僕のわからない話ばかりするし、
こうやって僕を振り回したあげく、二人だけでつっぱしってしまうことも多いけど……。
でも、全然嫌な気分じゃない。
だって、かわいい女の子二人が楽しそうにおしゃべりしてる姿って、
見てるだけでとっても幸せな気持ちになれるから。
そうして、「今日もいつもどおりの楽しい一日になる」って、信じさせてくれるから。
りー「○○くんすごいゆ!かっこいいゆー」
○○「え、そ、そうかな……」
佐紀ちゃんと二人で近所のゲームセンターで遊んでいると、
あとから雅ちゃんがちっちゃい女の子を連れてきた。
親戚の子で、梨沙子ちゃんっていうらしい。
それで今、僕らは4人でUFOキャッチャーをしている。
そしてそして、何を隠そう、僕はUFOキャッチャーがすごく得意だ。
だから。
○○「はい、どうぞ」
りー「ありがとゆ!
……でも、このこひとりじゃかわいそうだゆ。
おともだちがほしいゆ……」
○○「うーん、そうだね。じゃ、あっちの青い服のも取ってあげるよ」
りー「ほんとゆ?」
○○「うん!ちょっとまってて……」
さき「ねぇ!あっちに『リラッブタ』の新しいのがあるんだけど、」
○○「うん、あとでね」
みや「ねぇねぇ!あの『めんたいこキューピー』かわいくない?」
○○「うん、そうだね。
……あっ、りーちゃん、ほら!」
りー「わぁ、ありがとゆ!○○おにいちゃんはほんとにすごいゆー」
○○「え、えへへ……」
さきみや「「……」」
りーちゃんにぬいぐるみを渡してほっとしていると、
佐紀ちゃんと雅ちゃんが世にも恐ろしい笑顔を浮かべて近づいてきた。
……やばい、あれは何かたくらんでるときの顔だ。
みや「ね〜ぇ、○○、今度は私たちとあれやろうよ」
○○「え?エアホッケー?でも僕あれ苦手だし……」
さき「だいじょぶだいじょぶ、手加減してあげるから(ハァト」
そういって僕を強引に引き摺っていく二人。
○○「ええ?2対1なの?ず、ずるいよ」
さき「ずるくないって。ホンジャマカだってゲストが女の子のときは一人でやるじゃない」
○○「あんなエアホッケーでお金もらってる人達とくらべないでよ」
みや「ぐずぐずいわないの。それっ!
やったー!まずは1点げっと〜」
○○「ちょ、ちょっと、いきなりはじめないでってば……」
……惨敗だった。
そして。
りー「おねえちゃんたちすごいゆ!ちょうつよいゆー」
みや「でしょー?」
さき「私たちが組めば最強なんだから」
さきみや「「ねー」」
りー「りーもおおきくなったらおねえちゃんたちみたいになりたいゆー」
○○「……」
りーちゃん、お願いだからそれだけはやめて。
この二人でもかなわないのに、これが三人になったら身が持たないよ……。
42 :
名無し募集中。。。:2006/11/23(木) 22:27:45.64 0
ほ
43 :
名無し募集中。。。:2006/11/23(木) 22:30:53.90 0
どっかで見たなと思ったらアッチの転載か
ほ
つまらぬ質問なんですが、
>>2にあるツッコミ用AAって何時どんな感じで使うの?
334 名前:名無し募集中。。。 :05/01/22 21:51:39 0
いろんな話が平行してるからたまにごっちゃになることがあるのは内緒だ
336 名前:名無し募集中。。。 :05/01/22 21:55:14 0
ル ’ー’リ<内緒になってないぞ
>>46 どうもありがとう
非常に分かりやすい例である
::::::::::::::::::::::::::::.
::::::.\:★ノノハ のにゅ♥
::::::.ミゝ从*´∇`)つ
::::::⊂__つノ
のにゅのにゅマン巡回中!
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::::::.\:★ノノハ のにゅ♥
::::::.ミゝ从*´∇`)つ
::::::⊂__つノ
のにゅのにゅマン巡回中!
寝る保
ほ
53 :
名無し募集中。。。:2006/11/24(金) 04:01:04.82 0
イメクラスレのこと
起床ほ
ほ
ほ
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::::::.\:★ノノハ のにゅ♥
::::::.ミゝ从*´∇`)つ
::::::⊂__つノ
のにゅのにゅマン巡回中!
59 :
名無し募集中。。。:2006/11/24(金) 12:05:17.13 0
ho
保全
ほ
○○「……あれ?」
みや「どうしたの?」
○○「いや、隣の車両に嗣永さんがいたから。
いつもは一本早い電車で通学してるのにどうしたんだろう?」
嗣永さんはクラスメイト。
ファンクラブができるくらい人気がある、いわゆる「クラスのマドンナ」だ。
さき「……ふ〜ん」
ファンクラブは別名「ぼくらのぴーちっち団」とも呼ばれていて、
活動内容は嗣永さんを見守ること、困っていたら助けること、
そのかわいさを褒め称えること、エトセトラ。
成員数は10人とも100人とも言われていて、教師の中にもいるとかいないとか。
と説明しているうちに、電車は学校の最寄り駅に到着した。
63 :
名無し募集中。。。:2006/11/24(金) 16:41:08.87 0
ほ
駅から出て学校に向って歩く道の途中、
嗣永さんが後ろから声をかけてきた。
もも「あっ、○○くん!おっはよー!」
○○「おはようー。どうしたの嗣永さん、
今日はいつもより遅い電車だったみたいだけど?」
もも「うん、ねぼうしちゃった〜」
○○「あはは。めずらしいね」
もも「えへへ〜。……あっ!何そのストラップ?かわいい〜」
○○「これ?『リラッブタ』っていうキャラクターなんだけど……。
知らない?」
もも「しらな〜い。ねぇ、これほんとかわいいね〜。
ももピンク色ちょー好きなんだぁ。」
○○「そうなんだ〜」
もも「かわいいな〜」
○○「……」
もも「……」(じっと目を見つめる)
○○「……よ、よかったら、あげようか?」
もも「ほんとっ!?いいの?」
○○「うん、いいよ。なんかすごく気に入ってるみたいだし……
はい、どうぞ」
僕はストラップをはずし、嗣永さんに差し出した。
もも「ありがと〜!!」
嗣永さんはそういって、差し出した僕の手ごとぎゅうっと握った。
○○「えっ、あっ、どっ、どういたしまいましてっ」
もも「でもっ!
もう『嗣永さん』なんて呼ばないでね」
○○「えっ?」
もも「だって私たち、おんなじクラスのお友達でしょう?
名字じゃなくて、名前で呼んでほしいな」
○○「……も、ももこ、ちゃん?」
もも「うむ、よろしい!」
○○「あ、あはは……。あっ、でもさぁ桃子ちゃん、
どうせなら新しいのを買ったほうがよかったんじゃない?」
もも「ううん、これがいいの。○○くんがつけてたのが……」
○○「えっ?」
もも「あ、あたし今日日直だったんだっけ。
じゃあね○○くん、また教室で〜」
桃子ちゃんはそういい残して、笑顔でかけていった。
さきみや「「こらぁ!」」
○○「わっ!ど、どうしたの二人とも、そんな怖い顔して……」
みや「どうしたのじゃないでしょ!2レス分も私たちをほっぽらかしといて!」
○○「え?れす?」
さき「そんなことはどうでもいいの!どうしてあのストラップあげちゃうの?!」
○○「だ、だって欲しそうだったし……」
みや「けどあれはこないだ三人で買ったおそろいのストラップでしょ?」
○○「で、でも、また買えばいいじゃない?
他にもおそろいのはあるんだし……」
さき「あんなブリッコにだまされるなんて、○○は人がよすぎだよ!
あんなへんなお面みたいな顔のどこがかわいいの!」
○○「そんな!佐紀ちゃん、僕の友達のこと悪く言うのはやめてよ!」
さき「……!」
さきみや「「ば〜〜かっ!!」」
二人は僕の足を力いっぱい踏みつけると、学校の方に走っていってしまった。
佐紀ちゃん、雅ちゃん、ローファーのかかとは相当痛いんだけど……。
このあと、僕が必死に謝って、おそろいを買いなおしたうえに、
特大の「リラッブタ」のぬいぐるみを2つずつプレゼントしたところで、
ようやく二人の機嫌がなおったりとか、
この一件で恨みを買った「ぴーちっち団」から、
「下駄箱の上履きが左右逆になっている」「給食の八宝菜にうずらが入っていない」などの、
微妙な嫌がらせを受けた、というのは、また別のお話。
おお
続きが来てる!
もしかしてコレをイメクラでやってたの?
ほ
>>67 1と2書いたとこで「リア消池」っていわれた
乙です
たしかにイメクラよりこっちの方があってますね
まとめさ〜ん!!いないんですか?
72 :
名無し募集中。。。:2006/11/24(金) 19:12:19.11 O
リア消 切なく甘酸っぱい
イメクラ 微エロand微変態プレイ
エロ小説 ドエロ、チンコ立ちまくり
他にある?
ベリ以外でも面白いのあったら教えて
まとめさ〜ん!!前スレ見たいのですが
いませんか〜?
ほ
76 :
名無し募集中。。。:2006/11/24(金) 21:55:45.43 0
ぜ
まとめさん
みやびとさきさん
激しく乙です!
みやびとさきさんのは続きが楽しみですね〜
ほ
>>77 最近って言うか遥か昔の話だな
こうして話題にならなきゃ誰か振ってくれても反応できない気がする
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::::::.\:★ノノハ のにゅ♥
::::::.ミゝ从*´∇`)つ
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のにゅのにゅマン巡回中!
ほ
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::::::.\:★ノノハ のにゅ♥
::::::.ミゝ从*´∇`)つ
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のにゅのにゅマン巡回中!
ほ〜
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::::::.\:★ノノハ のにゅ♥
::::::.ミゝ从*´∇`)つ
::::::⊂__つノ
のにゅのにゅマン巡回中!
ほ
88 :
名無し募集中。。。:2006/11/25(土) 05:24:15.60 0
こういう一話完結型も肩がこらなくて良いね
GJ!です!
>>72 イメクラスレ初めて見たけどあれで微変態って・・・充分ド変態だと思いました保
ほ
ぜ
む
まとめさん乙です!!
94 :
FLA1Aal246.okn.mesh.ad.jp:2006/11/25(土) 12:18:03.78 0
ほ
ほ
>>89 でもさわやか系もあるしな
イメクラは一個一個が短くて好き
長いの読みたくない
イメクラでさわやか路線と言えば桃子
932氏待ち保全
ほ
みや「○○はきれいなみやびおねえちゃんの方が好きなんだよね〜」
さき「そんなことないもん!
さっきは私のことかわいくて好きっていってくれたんだからっ!ね?」
○○「え〜、っと……」
さきみや「「どっちなの?!」」
……どうしてこんなことになっちゃったんだろう?
みや「……この恋は 卒業 ね〜ぇ
新しい春 を待つ わ〜ぁ〜あ……」
さき「相変わらずみやはうまいなぁ。ほら○○も歌いなよ」
○○「僕はいいよ、歌うの苦手だし、聞いてる方が好きだから……。
あっ、ほら、次、佐紀ちゃんだよ」
さき「あ、ほんとだ。じゃあ私のをちゃんと聞いてなさい」
○○「うん、了解」
さき「ハッピー しちゃおーよ ラッキー 呼びこーもぅ
全部 心のもちよーおぉ……」
みや「ふぅ〜」
○○「雅ちゃんて、ほんとに歌うまいよねぇ」
みや「え、そう?」
○○「うん!佐紀ちゃんもいってたし、僕もそう思うよ。
あれだけうまいと、歌うのが楽しいだろうねー」
みや「うん。私、歌うの好きだからねぇ」
さき「……それでも元気な 私が一番
自分で自分が だい好きだよ〜……」
○○「この間の演劇もうまかったし、雅ちゃんて、そういう才能あるよね」
みや「そ、そうかなぁ〜」
さき「……自分ーを信じて 強く生きよぉー
生まれー変わるよーな 記ー念の瞬かぁん」
○○「もしかして、あれを見た芸能界の人とかが、スカウトに来ちゃうかも!」
みや「え〜!そんなことあるわけないよ〜」
さき「そうだよー。みや噛み噛みだったもーん」
……え!?ちょっと佐紀ちゃん、いきなり何いいだすの?
さき「それにくらべて私なんか一回もかまなかったしぃ」
みや「……そっ!それはさきちゃんが台詞のほとんどない脇役だったからでしょ!」
さき「それにこんなペッタンコな子、スカウトされるわけないよ」
みや「自分だってそんなにないくせに、いっつも胸の話ばっかりして!
さきちゃんのエッチ!」
さき「だってほんとのことだも〜ん」
○○「ね、ねぇ、もうやめようよ……」
みや「私は胸の分が背にいってるだけなの!
さきちゃんなんかいつまでもちびっこのままじゃない!!」
さき「……!!」
○○「ちょ、ちょっと!
言い過ぎだよ、雅ちゃん!!」
みや「だって、先にいってきたのはさきちゃんじゃない!」
さき「……の、」
○○「え?」
さき「……のびてるもん……、
おまめたべてるから……、いまのびてるとちゅうだもぉんっ……」
そういうと、佐紀ちゃんはうつむいて声を殺して泣き始めてしまった。
部屋には、スピーカーから流れる伴奏の音と、
「のにゅ、のにゅ」というよくわからないコーラスだけが響いていた。
長くなりそうだから前後編にわけた
あと2が改行多すぎで2と3に分けたから分母の数字が変わった
ごめんなさい
ほ
みやびとさきさん続きキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!
激しく乙です!
泣いちゃった佐紀ちゃんに;´Д`;
:::::::::::::::::::::::::::::.
::::::\:☆ノノハ クゥ〜ン
::::::ミゝ从 ’w’)つ
::::::⊂__つノ
マイハマン巡回中!
110 :
名無し募集中。。。:2006/11/25(土) 20:27:07.50 O
ほ
ほ
ほ
一気に過疎ったな
:::::::::::::::::::::::::::::.
::::::\:☆ノノハ クゥ〜ン
::::::ミゝ从 ’w’)つ
::::::⊂__つノ
マイハマン巡回中!
115 :
FLA1Aal246.okn.mesh.ad.jp:2006/11/26(日) 01:17:02.03 0
ほ
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::::::.\:★ノノハ のにゅ♥
::::::.ミゝ从*´∇`)つ
::::::⊂__つノ
のにゅのにゅマン巡回中!
>>108 うん
だから過去ログも短いヤツから読んでる
::::::::::::::::::::::::::::.
::::::.\:★ノノハ のにゅ♥
::::::.ミゝ从*´∇`)つ
::::::⊂__つノ
のにゅのにゅマン巡回中!
ほ
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::::::.\:★ノノハ のにゅ♥
::::::.ミゝ从*´∇`)つ
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のにゅのにゅマン巡回中!
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::::::.\:★ノノハ のにゅ♥
::::::.ミゝ从*´∇`)つ
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のにゅのにゅマン巡回中!
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::::::.\:★ノノハ のにゅ♥
::::::.ミゝ从*´∇`)つ
::::::⊂__つノ
のにゅのにゅマン巡回中!
ほ
投下待ち
正座で待機中
体育座りで待機中
127 :
FLA1Aaj038.okn.mesh.ad.jp:2006/11/26(日) 12:19:30.86 0
ほ
ほ
932氏待ち保全
:::::::::::::::::::::::::::::.
::::::\:☆ノノハ クゥ〜ン
::::::ミゝ从 ’w’)つ
::::::⊂__つノ
マイハマン巡回中!
ほ
ぜ
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::::::.\:★ノノハ のにゅ♥
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のにゅのにゅマン巡回中!
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::::::.\:★ノノハ のにゅ♥
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のにゅのにゅマン巡回中!
135 :
〜春〜:2006/11/26(日) 19:55:26.68 O
>>前スレ41
「おめでとう矢島さん」
「....」
そう言って、答案用紙を差し出す安倍先生に対し、矢島はそれを無視し、なぜか左側の5班の方に視線を向けていた。
「...矢島の奴、どこ見て...あっ」
そう思った俺が、矢島の視線をたどると、その先には、同じように矢島を見つめている村上の姿があった。
この二人は、なにかを伝える際に時折、言葉ではなく、アイコンタクトを使う事があり、どうやら今回も、それで何かを確認し合っているような感じだった。
「どうしたの矢島さん?」
「...別に」
安倍先生の問いかけに対し、矢島は無愛想な感じでそう言うと、先生から差し出された答案用紙を受け取り、なにやらその場で確認を始めていた。
そして、しばしの沈黙の後、
「...ちょっと、どうしてこの答えが『△』なのかしら?」
そう言って矢島は、先生に対し、意義を唱え始めた。
136 :
〜春〜:2006/11/26(日) 20:02:11.98 O
>>135 (ざわざわ)
そんな矢島の言葉に教室内は、
『また矢島が』
...とゆう雰囲気になり、ざわつき出していた。
そして、安倍先生はとゆうと、少しあきれた表情をし、見るからにめんどくさそうな感じで、矢島に返答を始めた。
「...あのね矢島さん、ほかのテストの時にも言ったけど、あなたの答えは、少し説明不足な所があるの。...だからこの答えも『△』なのよ」
「...説明不足ねぇ。...お言葉ですが先生、この答え、見る人が見たら『◎』をつけてると思いますけど」
「みっ..見る人が見ればって...や..矢島さん、それどうゆう意味かしら?」
「あらっ、私とした事が、これは失言でしたわ。どうかお気になさらないで。近年の教員レベルの低下は、先生のせいじゃありませんから...クスッ」
「なっ!..(なんなのよ、このガキは!)」
そんな感じで、顔をひきつらせている安倍先生を、矢島は完全に小馬鹿にした感じで見つめつつ、微笑していた。
137 :
名無し募集中。。。:2006/11/26(日) 20:03:58.28 0
保全
138 :
〜春〜:2006/11/26(日) 20:05:36.21 O
>>136 矢島のこれまでの点数の内訳は、国語95点、算数96点、理科95点と、これまた、申し分ない安定感だった。
...が、しかし、矢島のすごさは、また別の所にあった。
矢島は100点を逃してはいたが、その答案用紙には、常に『×』は1つもなかった。
とゆうのも、矢島は授業などでノート記入をする際、舞美流ともいえる、我流の省略法を使っていて、必要のない書き込みは一切していなかった。
どうやら矢島は、それをテストでも応用しているらしく、そのため問題によっては、それが説明不十分=『△』になり、いくつか減点されていたのだ。
乙!
140 :
名無し募集中。。。:2006/11/26(日) 20:10:28.25 0
ワロス
141 :
〜春〜:2006/11/26(日) 20:12:26.66 O
>>138 そんな事もあり、答案用紙を返してもらう度に、こうして先生に意見する矢島だったが、その態度はあたかも、この結果を想定していたとゆう感じで、逆に先生を試して.....いや、からかっているようにも見える。
...天才を自負する矢島の事だ、その気になれば、正規の解答など造作もなくできるはず。
...クラス内では、そんな矢島のやり方を理解できない奴がたくさんいるようだったが、100点を捨ててまで我流を貫くそんな矢島に、俺は不思議と尊敬と共感の念を抱いていた。
矢島は、しばらく先生と言い争いをした後、こちらに振り返ると、自分に向けられた、偏見にも見てとれる、みんなの視線の中を、まるで心地よいと言わんばかりの表情で、悠々と席に戻ってきた。
142 :
〜春〜:2006/11/26(日) 20:22:50.56 O
>>141 俺は、そんな矢島に話しかけた。
「矢島、おめでとう!」
「はぁ?...なによ突然、気持ち悪いわね」
「...矢島って、テストの時まで、我流の答えで貫き通してるんだな...」
「...何よ、なんか文句あるわけ?」
「いや、そうじゃなくて...うまく言えないんだけどさ、なんか自分の信念のままにって感じで、...その、なんてゆうか.....かっこいいなって..」
そんな俺の、素直な気持ち対し、矢島は...
「...あんたねぇ、たかが小学生のテストごときで、なに熱くなってんのよ。ほんとバカなんだから...」
そう言って矢島は、少し呆れた表情をして、正面に向き直った。
...が、すぐにその表情は和らぎ、そして...
「...でも...(誉めてくれてありがとう。そう言って私のやり方を理解してくれたのは、愛に次いで、〇〇で2人目よ)..クスッ」
なにやら、うれしそうに微笑していた。
143 :
〜春〜:2006/11/26(日) 20:29:33.18 O
>>142 「...なんだよ、急に笑い出して..」
「クスッ...別に、なんでもないわ。.....それよりも、これで上位2人は決まったわ」
矢島は、なにかを確信した感じでそう言うと、再びこちらに視線をうつしてきた。
「決まり?...まぁ、今までの流れからすれば、村上と紺野が有力だけど..」
「...愛はもちろん決まりだけど、多分もう1人は.....」
矢島はそう言うと、ふいにやさしい表情に変わり、こちらをじっと見つめながら、
「...おめでとう」
一言、そう呟いていた。
「えっ?...おめでとう??」
そんな感じで、俺が矢島の真意を理解できずにいる中、やっと落ち着きを取り戻した安倍先生が、話し始めた。
「それでは、次の高得点者の発表なんですが...なんと!!今回は、『100点満点』が『2人』もでちゃいました!!」
「うおぉぉ〜!!)
安倍先生の発表に、再び盛り上がる教室内.....そんな雰囲気の中、上位2人の発表が始まった。
つづく
春さんキタワァ*・゜゜・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゜・*:.。..。.:*・゜゜・* !!!!!
145 :
名無し募集中。。。:2006/11/26(日) 20:39:34.02 0
うm、ご苦労
春さん激しく乙です!
この舞美かっこいいですね〜!
147 :
softbank220041066046.bbtec.net:2006/11/26(日) 22:02:30.38 0
ho
ほ
保全
春氏の小説の舞美に、
「ちょっとあんた、そんなとこで油売ってないでこっちきなさいよ」
て言われたいハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
151 :
名無し募集中。。。:2006/11/26(日) 23:56:58.93 0
保全
ほ
153 :
名無し募集中。。。:2006/11/27(月) 01:13:14.81 0
923氏来ないの?
春さん乙
舞美が最高です
932氏待ち保全
ほ
ぜ
っ
春さん乙ですほ
ほ
ほ
ほ
ぜ
932氏待ち保全
165 :
FLA1Aaf136.okn.mesh.ad.jp:2006/11/27(月) 17:30:41.40 0
ほ
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::::::.\:★ノノハ のにゅ♥
::::::.ミゝ从*´∇`)つ
::::::⊂__つノ
のにゅのにゅマン巡回中!
>>153 いくら休日だったとはいえ、932氏も小説だけ書いてるわけじゃないだろうしな
家族サービスで疲れてるときや一日中寝てたいときぐらいあるだろう
って言うか彼は特別休日来るってイメージないけどな
仕事してる時の逃避衝動が創作のエネルギーだったりして…
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::::::\:☆ノノハ ヒハホーイ
::::::ミゝ川`・_・リつ
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シミハムマン巡回中!
春さん乙です!!
100点の内の一人は愛と・・・ですよね?
続き楽しみに待ってます!!
171 :
名無し募集中。。。:2006/11/27(月) 20:56:29.75 0
保全
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::::::\:☆ノノハ ヒハホーイ
::::::ミゝ川`・_・リつ
::::::⊂__つノ
シミハムマン巡回中!
ho
174 :
名無し募集中。。。:2006/11/27(月) 23:10:59.05 0
932氏待ち
175 :
FLA1Aaf136.okn.mesh.ad.jp:2006/11/28(火) 00:33:53.83 0
ほ
前スレ102の続きです
それから少し世間話をしてから、俺と友理奈はゆっくりと歩き始めた。
「くまいちょーの家ってこっから近いの?」
「うん。近いよ」
「じゃー、時間も遅いし送ってくよ」
友理奈はちょっと驚いたような表情をして、慌てて手を振った。
「ええ、いいよぉ。悪いし、家すぐそこだから」
「夜はヘンな人も出るかもしれないしさ、一人じゃ危ないよ」
「いや、気持ちは嬉しいけど、ホントに大丈夫だから…」
「いやいや、女の子が一人で夜道を歩くのは危険ですよ〜」
「いやいやいや、早田君の方が危なくない?」
「えー、俺危なくないよー」
胸を張って言う俺に、
「そんな事言う人が一番危ないんですー」
と、冗談ぽく言って俺を指差して友理奈が笑う。
おでこに人差し指をあてて、少しの間「んー」と考えていた友理奈だったけど
「まぁ、そんなに言うなら、お願いしようかな」
と言ってくれたので、俺は嬉しさのあまり思わず表情を緩めてしまった所を友理奈に
突っ込まれてしまった。
「おお、くまいちょー、任せてくれい」
「なーんか表情が危ないな〜、大丈夫かな〜」
友理奈が首をかしげている。
「一度決まったものをやめるとキャンセル料が発生しますよ、熊井さん♪」
「えー、ひどくない? それ」
「さあどうする?」
「この悪徳業者め〜」
へっへっへ。役得役得っと。
そういえば、友理奈の家ってどこなんだろ。遠いのかな。
そんな事を考えながら、コンビニの駐車場から道路に出る。
信号が変わって横断歩道を渡り終わると、友理奈が立ち止まった。一体なんだ?
「早田君、どうもありがとうね」
「へ?」
友理奈はちょっと言いづらそうにしながら、
「私の家、ここなんだ…」
とコンビニの向かいにある、まさに2人の目の前にある家を指差した。
ええ〜っ!!!
「じゃあ、また明日学校でね!」
「あ、ああ、また明日……」
友理奈は「バイバイ」と言いながら家に入っていった。
932さん乙です
ゆりなの家近すぎるw
もっと二人きりの時間を楽しみたかったのに
少し期待が外れた事にガッカリしながら、帰り道をとぼとぼと歩いていると、
いきなり後ろから「やー!!」とか言いながら背中を押されて目の前の電柱に思い切り
頭をガンとぶつけてしまった。
「いって………」
頭を抱えていると、聞き覚えのある声が……。
「あははは、見ーたーぞー!!」
涙目で振り返れば、そこにいたのはやはりえな……いや、徳永だった。
「いってーな、思い切り電柱にぶつけたじゃないか!」
「よければ良かったのに」
「いきなり押されてよけれるか!」
「時に早田」
「な、なんだよ……」
いきなり真顔で迫ってくる徳永に少し怖気づく俺。
「私も塾帰りなんだけどなー」
「は?」
「私も塾帰りなんだけどなー」
「そうですか…」
「夜道は怖いなー」
「いや、大丈夫だろ。街灯もついてるし」
「ヘンな人に襲われたらどーしよう」
「さっきみたいに「やー!」とか言って反撃すれば?」
「友理奈ちゃんと2人で仲良く話していたのを明日みんなに広めてしまいたいなー」
「謹んでお送りさせていただきます」
「うむ」
なあ徳永、なんでお前の家ってこんなに遠いの? と聞きたくなるくらいの道のりを
送らされた後で、ようやく家にたどり着いた俺を待っていたのは母親のカミナリだった。
「ちょっとシン、散歩に何時間かかってんの!!!」
続きます
激しく乙です
932氏キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!
烈しく乙です!
ちなこのポジションが最高過ぎるw
乙です!!
友理奈可愛い〜&ちなみさすがだw
乙
932さん乙です!
187 :
名無し募集中。。。:2006/11/28(火) 06:32:18.29 0
ほ
乙
カモンナ
今日は降臨あるかな
>>181 翌朝、妹のかのんが出て行った後も、優雅にテレビを見ながらコーヒーなんぞを飲んでいると、
ピンポーンと玄関のチャイムが鳴った。
「こんな朝から誰かしら?」
そう言いながらいそいそと母ちゃんが出て行く。
「まぁまぁ」「あらあら」などと途切れ途切れに声が聞こえたかと思うと、母ちゃんがニヤニヤ
しながら戻ってきて
「シン、可愛い女の子がお迎えに来てるわよ。あんたもなかなかやるわね。愛ちゃん以外にも
あんな可愛い子をモノにするなんて。でも二股はダメよ」
「そんなんじゃないってば」
表情は冷静を装っていたが、内心では冷や汗タラタラだった。
やべー、昨日いろいろありすぎて桃子が来るの忘れてた!
一気にコーヒーを飲み干すと、ランドセルを掴んで玄関に出る。
そこには桃子がちょこんと手を後ろで組んで立っていた。
俺の姿を認めると、くねくねしながら笑顔を見せる。
う〜ん、いちいち動作が様になってるなぁ。
「おーはーよっ」
「おはよ。ホントに来たんだな…」
「桃は言った事は守りますよぉ」
「さすが。んじゃ行ってきまーす!」
並んで歩いていると、桃子が先に口を開いた。
「転校生が来たんだってね」
「うん」
「可愛い子?」
「桃子には負けるな、うん」
「いやぁ〜ん、早田君たらうまいんだからぁ」
うーん、俺は雅ちゃんの正体を知ってるからなぁ……
雅ちゃんと桃子じゃそりゃあ桃子だろう……
そのまま思考モードに入ってしまった俺は、しゃべり倒す桃子に適当に相槌を打っていた。
「……ない?」
「うん…」
「ホント? やったぁ!」
「え? え? なに?」
「じゃあ土曜日の朝に迎えに行くねっ。うわぁ楽しみ〜。私ねぇ実はあそこ初めてなんだぁ」
「あ、あの……」
「あっ舞波っちだ! じゃあ早田君また後でね♪ お〜い舞波っち〜聞いて聞いて〜!!」
たたたっと走り去ってしまった桃子を見送りながら、そのまま校門をくぐる。
おぼろげな記憶を引っ張り出して無理やり会話の断片をつなぎ合わせると、
・土曜日に
・桃子と
・どこかに
・2人で
・行くらしい
なんだか状況がよくわからないけど、どうやらデートすることになってしまったみたいです……。
続きます
194 :
名無し募集中。。。:2006/11/28(火) 12:20:12.61 0
ほ
195 :
名無し募集中。。。:2006/11/28(火) 12:24:11.55 0
932氏来てたー
ほ
ほ
落とさないよ
乙です!!
932氏おつです
ももことデートとか
まためーぐるに怒られるぞ
ほっ
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::::::.\:★ノノハ のにゅ♥
::::::.ミゝ从*´∇`)つ
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のにゅのにゅマン巡回中!
>>200 めーぐるに怒られるかもしれんけど・・・・
その前に雅に殺されるんじゃ・・・・
204 :
名無し募集中。。。:2006/11/28(火) 18:55:16.07 0
ほ
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::::::.\:★ノノハ のにゅ♥
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206 :
FLA1Aai073.okn.mesh.ad.jp:2006/11/28(火) 19:54:15.00 0
ほ
ほ
ほ
ho
ほ
ぜ
ん
パラダイス〜
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::::::\:☆ノノハ クゥ〜ン
::::::ミゝ从 ’w’)つ
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マイハマン巡回中!
ほ
ぜ
ん
起床のほ
ぜ
221 :
名無し募集中。。。:2006/11/29(水) 09:03:51.47 0
ん
/〜〜,
/ 保 / ==
/〜〜'
ノノハヽ ===
(’w’*从
0┳0 ) ===
◎┻し'━◎
ほ
ほ
ほ
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ほ
228 :
目隠し:2006/11/29(水) 15:42:29.56 0
桃子は走った。走って走って走って、少しでも学校から遠い場所へと走った。
途中何度か転んだが、視界が遮られた状態でよくも走れたものだと桃子は素直な感想を抱いた。
ハッハッと短い呼吸を洩らした後、緑の匂いに包まれてることに気づいた。公園だとすぐに判った。
目隠しをして一週間。視覚以外の五感が妙に鋭くなってきていることに桃子は気づいていなかった。
「ねえ、君、体中擦り傷だらけだよ。大丈夫?」
「え?」
二十歳くらいだろうか、柔らかそうな、肩に落ちた髪は茶色をしている。
どちらにしろ、桃子には「見えて」いないのだけども。
「膝とかこんなに傷だらけじゃん」
そういや、走るのに夢中で怪我してるのに気づかなかった。意識すると、じわじわと痛みを感じてきた。
「私の家、ここの近くだから、よかったらおいで・・・・よ・・」
怪我してる足ばかりを気にしていた彼女は、桃子の目隠しを見て、驚いたようだ。
彼女がなにか言いたそうにしてるのを、二人の間に生まれた沈黙で感じ取った。
「恋をしてるから」
「へ?」
桃子の突然の発言に、彼女は、驚いたような口調で聞き返す。
「私、恋をしたんです。だから目隠しをしてるんです」
意味が判らないとでも言いたげな表情で、桃子を見つめる。
「だって、恋は盲目っていうでしょ?」
彼女はようやく意味を理解し、小さく「あぁ」と呟いた。
「あのね、えと・・・君さ」
「嗣永桃子です」
「あ、ごめん。私、藤本美貴。えとね、桃子ちゃんさ、恋は盲目って意味理解してる?」
美貴と名乗った彼女は、目隠ししてる桃子のどこを見て喋っていいのかわからないらしく、多分、目があるだろうべき場所を見つめてそう告げた。
「判ってます。でも、私は先輩を見てると胸がくるしくなって、それで、目隠しを取っちゃうと、もっと苦しくなりそうで、だから・・・」
桃子は必死に自分の想いを美貴に告げようとするも、まだ中学生の桃子に、想いを表現できるほどのボキャブラリーはなかった。
「わかった。じゃあ、とりあえず家来なよ。それもなんとかしないと跡が残っちゃうしね」
美貴が桃子の膝小僧を見て、苦笑いをした。
「あ、はい。ありがとうございます」
229 :
目隠し:2006/11/29(水) 15:43:39.35 0
「そっかぁ。じゃあ、嗣永ちゃんは、その先輩のことが好きなんだねぇ」
美貴が、桃子の膝の擦り傷に絆創膏を貼りながらそういうと、桃子は嬉しそうに笑った。
「でも、一生そのままでいるつもり?」
桃子は口元をへの字に曲げ、考え込んだ。
これから先のことなんてなにも考えてなかった。
「あのね、嗣永ちゃん」
美貴は、ふむ。と小さくため息を洩らし、腕組をした。
「嗣永ちゃん、ちょっと今からその先輩のこと考えてみて」
「え?」
「いいから」
訳が判らないまま、美貴の言うとおり先輩の姿を脳裏に思い浮かべる。
初めて先輩を見たときのこと。私の不注意にも関わらず、「大丈夫?」って優しく気遣ってくれたこと。
去り際の後姿。友達と喋りながら、笑ってる横顔。
桃子は慌てて左胸を手の中に握りこんだ。美貴は得意そうな表情で笑っていた。
「そういうことだよ」
動悸が治まった辺りで桃子は手を離し、今度は膝の傷口を絆創膏の上から撫で始めた。
そういうことなんだ。いや、それは前から判ってたことじゃないのか。
どんなに目隠しをして先輩を見ないようにしたって、先輩のことを考えると、胸がくるしくなってしまう。
それなら、こんな不便な物は外してしまったほうがいいんじゃないのか。
でも、この目隠しが今の桃子に「安心感」を与えてしまってることに違いはなかった。
桃子は考える。子供は子供なりに考えるのだ。
ただ、経験則が少なすぎるため、与えられる答えが制限されてしまう。
230 :
目隠し:2006/11/29(水) 15:44:33.96 0
「ま、今すぐ外せとは言わないけどさ。辛いからって逃げてちゃダメなんじゃないかな?
ちゃんと、乗り越えなきゃね」
桃子は、返事はせずにただ頷いて見せた。
美貴はそれを見て、口元だけでわらった。
「それに、嗣永ちゃんの顔、見てみたいしね」
立ち上がるのと同時に、桃子の頭をくしゃくしゃとかき回して、飲み終わったジュースを台所へと持っていった。
「あ、おかわりいる?」
「いえ、もう帰ります。お母さんに怒られちゃうから」
美貴が時計を見ると、針は6時を大きく回っていた。
「あ、ごめんね。美貴のせいで遅くなっちゃったね」
「いえ、ありがとうございました。おかげで少し楽になれた気がします」
「そっか」と美貴が笑顔で答え、玄関の前でさよならをした。
「今度会うときは、ちゃんと顔見せてよね」
美貴が笑いながら言うと、桃子も「藤本さんの顔も見せてくださいね」と笑いながら言った。
「いや、美貴は見せてるから。隠してる嗣永ちゃんだから」
「それじゃ、お世話になりました」
桃子は深々と頭を下げ、美貴の家を後にした。
空はもう黄金色を通り越して、紫色に染まっていた。
もしかしたら、この目隠しを外せる日がくるような気がして、少しだけワクワクした。
231 :
目隠し:2006/11/29(水) 15:46:15.97 0
続きます
久々の更新なので覚えてる方はいないと思いますがまとめサイトのほうに載せてくれていたので続きを書かせていただきました
232 :
名無し募集中。。。:2006/11/29(水) 16:31:33.85 O
覚えてます
ほ
乙
今後の展開が気になる
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のにゅのにゅマン巡回中!
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237 :
名無し募集中。。。:2006/11/29(水) 20:44:30.93 0
ほ
乙です!
藤本美貴が出てくるとは・・・w
乙です!
240 :
名無し募集中。。。:2006/11/29(水) 22:55:20.55 0
ほ
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ほ
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もーもちー!
落とすものか
ho
ze
n
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ほ
251 :
名無し募集中。。。:2006/11/30(木) 10:08:45.46 0
ほ
☆ノノハ クゥ〜ン
从 ’w’)
∬(つ=||||,___
旦(⌒)\_/
マイハマン食事中
落としはせん!落としはせんよ!
ほ
ぜ
ほ
257 :
FLA1Aak197.okn.mesh.ad.jp:2006/11/30(木) 17:02:25.18 0
ほ
保全フォ――――――――――――!!!!!!!!!
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ほ
保全
目隠しさん乙です!!そしてお久しぶりです!
仕事忙しかったんですか?
何より復帰してくれたことがとても嬉しいです
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ho
265 :
名無し募集中。。。:2006/11/30(木) 21:45:52.88 0
ほ
ほ
ほ
ほ
269 :
【小吉】 :2006/12/01(金) 00:34:17.46 0
ほ
>>192 そして翌朝。
つまり今日がその土曜日なわけで。
いつもなら叩き起こされるまで全く起きない俺がさっさと起き、そそくさと朝食から身支度まで
全て済ませ、リビングで桃子が来るのをぼけーっと待っていた。
テレビからはアニメが結構な音量で流れており、かのんが夢中になってそれを見ている。
「なぁかのん」
「ん?」
「面白いか? それ」
「うん」
「どのへんが?」
「ちょっと気が散るから黙ってて」
「うへー」
と言った不毛な兄妹の会話をしたりして時間が過ぎていく。
エンディングテーマが流れる頃になって、なんだか我慢しきれなくなった俺は、玄関ドアの覗き穴
から外を注視する事にした。
こうすれば桃子が来たときにすぐ出られるな、うん。
我ながらナイスグッドなアイデアだと自画自賛していると、アニメを見終わったかのんがそんな
俺の行動を見て一言。
「お兄ちゃん、なんかキモイ…」
な、何を言うんだかのん!
そう抗議をしかけた所で、覗き穴の狭い視界の隅に桃子らしき人物が現れたので俺はかのんを
放置し、勢いよくドアを開けた。
「おはよう!もも………」
ドアの向こうで、びっくりした顔で俺を見ているのは桃子ではなく……
「ひゃっ!! お、おはよ……」
いつもと違うよそ行き仕様のめーぐるがなぜかそこにいたわけで。
続きます
272 :
名無し募集中。。。:2006/12/01(金) 00:50:54.31 0
がんばれ
932氏乙です
めーぐるキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
これはwktkな展開ですな桃子GJかな
乙です
>>273 ライバルに花持たせたりするかな?と思ったのだが…
それはそうだ桃子のことだから何らかの作戦かも
続きが気になるな