もしも新垣と亀井がちょっとHな幼なじみだったら19
1 :
名無し募集中。。。:
2 :
名無し募集中、。。:2006/10/28(土) 20:35:49.98 0
相変わらず不人気道重の写真集は出ないな
「ふふっ」
「ん?」
「ホントに兄妹なんですね!カメも全く同じこと言ってましたから!」
「…ならやっぱり里沙ちゃんは爽やかなんだよ!」
「そうですか?わたしってホントは全然爽やかじゃないんですけど…」
昨日のお風呂場でのことなんて言えないし!
「なんで?なにか人に言えないことあるの?」
あなたが好きです!…なんて言えるわけないでしょ〜がぁ!!
「そうなんです!わたしってホントは人に言えないことだらけなんです!」
「例えば?」
「例えば?って?」
「こっちが聞いてんだけど!」
「はぁ」
「例えば里沙ちゃん、誰かを殺したいと思ったことなんてある?」
「こ、殺したいと思ったですか?…それは…ないです!」
「そうだよねぇ!里沙ちゃんも人の悪口とか言ったりするの?」
「思うことはありますよ、でも口にするってことはないかも…」
「やっぱりね!」
「やっぱりね!って、そういう風に言われるとなんか悔しいんですけど…」
「いやいや、そんなつもりはないけど…言いそうにないもん!」
「そうですか?」
「じゃあじゃあ里沙ちゃんも誰かと付き合いたいとか思ったりするの?」
「えっ!?」
「昨日さあ、絵里が言ってたじゃん!里沙ちゃん好きな人がいるのに教えてくれないって!」
「あ、いや、はぁ、そのぉ…」
「素敵なことじゃない!好きな人がいるってさ!…でもなんでだろうね、好きな人がいて当然なのに…なぜか里沙ちゃんって好きな人いそうにない感じがするんだよなぁ…」
「…なんでですか?」
「男の匂いがしないっていうか…して欲しくないっていうか…まあこっちの勝手な思い込みなんだけどさぁ…」
「わたしってそんなに魅力ないですか?」
「魅力とかそういうこと言いたいんじゃなくて…なんでだろうなぁ?」
「わたしだって好きな人くらいいますよ!!」
「なに?怒ったの里沙ちゃん!まあ怒った顔も可愛いんだけどね…!でもそりゃそうだよな!里沙ちゃんだって好きな人いるよな!!」
「気になります?」
「なるなる!」
「あ〜っ!2回言った!2回言ったってことは興味ないってことですよ!!」
「そんなことないけど…里沙ちゃんって案外ガツガツ来るねぇ!」
「そうなんですよ!わたしって爽やかな女じゃないですから!」
「まあその言い方が爽やかだし可愛いんだけどね!」
「そうやってすぐ子供扱いするぅ!!」
「フフッ…でも里沙ちゃんの好きなヤツってどんな男なんだろうな?」
「さぁどんな人なんでしょうねぇ…」
(続く)
257 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2006/10/28(土) 05:28:36.04 0
高校を卒業して10年が過ぎた。
たくさんのことをしてきた気もするし、なにもしていないような気もする。
様々な感情の開放を見せたこともあったし、陰(いん)に籠ったこともあった。
それでも結局何が変わったのかと問われれば
何も変わっていないと答えると思う。
ただ、ほんの少しだけ人付き合いが上手くなったかもしれない。
感情を隠して我慢することを覚えたかもしれない。
それが良いことなのか悪いことなのかはわからない。
それは寂しいことのような気がするから深くは考えない。
とにかくそういった儚い感情を帯同して、
雨が降るからきちんと雨のにおいがするように、
10年が過ぎたからきちんと10歳年をとった。
僕は28歳になった。
28歳というけっこうな年齢になった今でも
大勢で集まるというのは得意じゃないし好きじゃない。
そういったものは加齢に付随する経験で補えるものではないのかもしれない。
それでも妻のたっての希望でその年僕らは同窓会に出席することにした。
女性にとって1年だとか10年だとか
こういった節目になる時節というのはいくらか重みを持つものらしい。
尤も僕個人の話をすれば今まで1度もそういった類のものに出席したことは無い。
僕にとってはできることなら避けて通りたい事務的な世界なのだ。
どうでもよいダイレクトメールを受け取るために
わざわざ5キロ先まで歩いて判子を押しにいくような
そんな不毛な作業だ。
何も生まれやしない。
そう、何も生まれないはずだった。
↓
258 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2006/10/28(土) 05:30:48.13 0
『地鶏屋』という全国探せば同じ名前の店が100件はありそうな
きわめて平凡な名を負った焼き鳥屋で同窓会は行われた。
店はお世辞にも小奇麗とは言えず、そこらじゅう煤だらけだった。
椅子やテーブルなんかも黒炭でできているんじゃないかと
思わせるような様相だった。
あまり機能的とはいえないファンのおかげで店内には行き場を失った煙が充満し、
どうでもよい野球中継を必死に流す14インチほどのテレビをさらに見えにくくしていた。
我々20数名が集まっただけで店はいっぱいだった。
ありえないことだけれど万一僕が幹事をしていたとしたら
きっとこの店を選ぶことはなかったんじゃないだろうかと
そんな風に思う店だった。
結局はじめて経験する同窓会というものは
僕の思ったとおりのものだった。
まるで面白くないことで大笑いする同級生たち
止むことの無い煙草のけむり
ほんの少しだけビールを残した状態で
次々と片付けられるビールジョッキ
そしてビールがたっぷりと入れられ
運ばれてくる新しいジョッキ
毛布で顔まですっぽり包まれたような息苦しさ
安っぽい蛍光灯のくすんだ光
紙くずのように軽い虚言にまみれたうわべだけの会話
これらの何を評価したら良いのだろう。
僕はいつものように機嫌が悪くなり始めていた。
↓
259 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2006/10/28(土) 05:34:14.97 0
「そういえば遅くなったけど絵里おめでとう!」
名前を忘れてしまったが確かに同じクラスにいたと僕の記憶している女性が
妻に声を掛けた。
それに呼応して周りの連中が一斉に僕らに祝辞を述べた。
僕らは結婚式をしていなかったため
結婚してから彼らに会うのは初めてだったのだ。
「もう結構長いんだよな?」
「ああ、もう6年目になるよ」
「いいな〜私も早く結婚したいなぁ〜」
「んふふ」
「ていうか、すげーよな。
幼馴染で結婚しちゃうなんてそんなのほんとにあり得んのね」
「なんかエロいよな、幼馴染と結婚って!
なぁ初夜とかどんな感じだったのよ!ええ!?」
「わははは!確かにエロい!!なぁお前らどんな感じなのよ!」
酔いも手伝ってのことなんだと思う。
絡み酒とはうまく言ったものだ。
もともと機嫌が悪くなっていた僕は
死んだ声で彼らにこう言ってやった。
↓
260 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2006/10/28(土) 05:35:49.89 0
「お前らさぁ、何が言いたいのか知らないけどさぁ」
僕のただならぬ言辞と口調によって
その場に一瞬にして緊張感のある空気が張り詰めた。
「幼馴染と・・・結婚だとかセックスだとかっていうそんなものはなぁ!」
みなが僕の顔を見ていた。
ある者は申し訳なさそうに、ある者は緊張した面持ちで、
そしてある者は威嚇するような顔つきで僕を見ていた。
表面張力ぎりぎりで保っているコップに
水が一滴落ちる瞬間を待っているような
そんな静けさと限界の緊張感がその場を支配していた。
「はっきり言って悪くないよ」
そうやって最後に僕がにこやかに言うと
店内にどっと笑いが起こった。
10年前だったらこんなふうに済ませただろうか?
10年前だったら笑って許せたんだろうか?
10年前だったら・・・
僕はやはり狡さを覚えてしまったんだろうか。
絵里が心配そうに僕の顔を見ていた。
僕はそれがわかっていたから
彼女の方に視線を送ることはしなかった。
↓
261 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2006/10/28(土) 05:38:33.22 0
「幼馴染といえば、もうひとり居たじゃん!
えっと〜、なんだっけ・・・うーん、なんとかガキさん?」
誰かが僕らに再び声を掛けた。
「ああー!!いたいた!来てねーな」
「名前忘れたわ、させ垣だろ?」
「はっははは!!そうそう!
させ垣!あの誰とでも寝ちゃう女ね!!」
「その節はお世話になりました〜」
「げ!あんたもさせ垣と寝てたの!?」
「実は俺も〜」
「わっはははは!!」
「てかクラス中ほとんどお世話になってんじゃねーの?」
「よくやるよね〜」
「させ垣りさちゅわん♪」
それからのことはあまりよく覚えていない。
僕は彼らを次々に殴って
そしてその倍殴られた。
大きな声で「新垣」と叫んだ。
絵里が僕を庇って、倒れてる僕の上に覆いかぶさって、
泣いていた。
絵里の涙が僕の顔に垂れて
そのとき僕は
ガキさんのことを考えていたんだ。
【つづく】
おつ
オレが紺に行ってる間に落ちてたorz
>>1は乙!
ほ
いちいち最後に↓をつけるのは本当にやめたほうがいいと思う
15 :
名無し募集中。。。:2006/10/28(土) 22:16:00.40 0
スタイルをどうこう言われるのは実に不愉快なものですね(苦笑
ほ
馬鹿が一人いるようですね(苦笑
新しい作家さん来てたのか!!
えーーーー!!??びびった
新しい作家さんていうかこの人って確実にあの人なんじゃ。。。
20 :
名無し募集中。。。:2006/10/28(土) 23:30:22.04 O
あの人だろ
アイツ・・・名称の部分で分かる
帰ってきたのか
何はともあれ作者が増えるのはいいことだお
携帯21氏もガンガレ
なんだなんだみんな文章だけで作者分かっちゃうのかよすげぇな
寝る前ほ
ほぜむ
ほ
ほ
ほ
ほ
ほ
ほ
ほ
ほ
ほ
ほ
ほ
ほ
ほ
39 :
名無し募集中。。。:2006/10/29(日) 17:37:39.48 0
新
垣
亀
田
43 :
名無し募集中。。。:2006/10/29(日) 18:28:29.32 0
父
離れ
ほ
ほ
ほ
ほ
ほ
ぜ
ん
52 :
名無し募集中。。。:2006/10/29(日) 21:40:35.12 0
ん
ほ
54 :
携帯21:2006/10/29(日) 22:17:52.31 O
>>5 「昨日も言ったけど里沙ちゃんに好かれるなんて幸せなヤツだよ!」
「なんでですか?」
「だってこんなにしっかりしてて可愛いくて、それにこれからもどんどん綺麗になっていくと思うし…」
「しっかりもしてないですし可愛いくもないですけど、なんでわたしが綺麗になるって分かるんですか?」
「俺には分かるんだよ…里沙ちゃんはもっともっと良い女になるって!」
「なんでそんな風に自信満々で言えるのかわたしにはさっぱり分かりませんけど」
「いいの!いいの!里沙ちゃんには分かんなくて!」
「そうですかぁ!それなら良いんですけど…でも…お兄さんなら…わたしと付き合いたいと思いますか…?」
55 :
携帯21:2006/10/29(日) 22:32:20.66 O
言っちゃった…。
「…俺が里沙ちゃんと付き合うかって?」
「…はい」
「う〜ん、どうだろう…」
どうなのよぉ〜!!
…っていうかなんで分からないのよわたしの気持ち!!
これだけ言ってんのにいい加減気づいてくれてもいいじゃないのよぉ〜!!
「さっき店長も言ってたでしょ!里沙ちゃん凄く可愛いって!!昨日絵里の部屋で久し振りに里沙ちゃん見た時、俺もホントそう思ったもん!」
「あ、ありがとうございます…でもわたし自分に全く自信持てないんですよ!中学の時なんて眉毛だけは立派でおでこ全開でおマメみたいな顔だったんですから…」
「おマメ?あぁ〜あの頃かぁ…確かに!」
「ちょ、ちょっとぉ〜笑い過ぎですってぇ〜!!」
「あ、ゴメン!ゴメン!」
「また2回言った!!」
「ゴメン!ゴ…」
「まあ良いんですけど…で、どうなんです…わたし?」
(続く)
56 :
携帯21:2006/10/29(日) 22:37:06.83 O
>>1 ありがとうございます!
それにしても皆さん凄いですね!!
瞬間的に作者のこと分かるなんて…。
おつー
おつおつ〜
ほ
60 :
名無し募集中。。。:2006/10/30(月) 00:44:24.56 O
主人公どうした
亀兄ヌッコロスほ
寝る前ほ
>>56 どーも
俺はお前に対して筆力が足りないって言ってた香具師だよw
最近はまぁいいかと思ってるから批判しないけど
これからも頑張ってね
あの人の復活もキボンヌ
>>6 ってあれから10年後の話だったのか・・・?マジで続き希望!!!
今
>>6読んだ
スゲー続きキボー!!!!!!!!!!!!
携帯21も精進して欲しいwアンチからファンへと変わるかもしれない俺
うむ
67 :
名無し募集中。。。:2006/10/30(月) 04:44:45.27 0
どういったいきさつを経たのか、記憶がほとんど無いのだけれども
とにかく僕は救急病院で手当てを受けた。
絵里と富永が付き添ってくれたようだった。
色々検査したらしいが外的損傷として
今のところ骨やら神経やらに異常は見られないとの説明を受けた。
脳震盪を起こしたので念のために
1晩病院に泊まっていくよう医師から勧められたが
断った。
畑から抜き取ったばかりの葱に眼鏡をのっけたような顔をした若い医師に
「頭がおかしくなりそうだから帰るんだ」と
そう言ってやった。
実際それは皮肉や虚勢なんかではなかった。
文字通り頭がおかしくなりそうだった。
恣意的な感情を縦にする男たちに抱かれる新垣の姿が
否応無しに頭に浮かんでしまったんだ。
新垣を抱いた男たちを殴り、新垣を抱いた男たちに殴られた。
協調といった能力をこの10年で随分研磨したはずだったのに
僕は話が新垣のことに及んだ途端、まるで自我をセーブすることができなかった。
でも正直ホッとしていた。
僕の中の何もかもが磨耗してしまったわけではないんだと
そう思うことができた。
↓
68 :
名無し募集中。。。:2006/10/30(月) 04:46:45.89 0
富永が車で僕と絵里を家に送ってくれた。
助手席の窓が少しだけ開いていて、
気持ちの良い秋風が僕の頬を不思議なリズムで掠めていった。
「悪いね、付き添ってもらったうえに送らせてしまって。
大丈夫かい、随分飲んだだろう?」
「ああ」
「僕は車に乗らないからよく知らないんだけれど
飲酒運転の罰金というのは相当なものらしいじゃないか」
「そうだな・・・でも・・・」
「でも?」
「誰にでも共通する現実的な話はあまりしたくないんだよ。
煙草の値段があがったとか、誰が首相になったとか、そして飲酒運転の罰金の話だとかね。
つまり、君とこうして久しぶりに会話ができるんだ。
もっと違った話ができるんじゃないかと、そう思うよ」
「・・・君も変わってないな」
そう言って少し笑った。
語弊があるかもしれないが
富永は一言で言うと変わった人間だった。
学生時代から幾分大人びたところがあり
明らかに他の学生たちとは質の違った空気を持っていた。
実際彼のやることは僕のやることより
いや、他の同級生の誰がやることよりも
数歩先を行っていたように思う。
悩んでいたり困りごとがあるときはいつも彼のところへ行ったものだ。
随分世話になった気がする。
そんな彼と久しぶりに言葉を交わすというのは
思っていたよりもはるかに楽しいことで
少しだけ落ち着きを取り戻せたような気がした。
↓
69 :
名無し募集中。。。:2006/10/30(月) 04:48:45.13 0
「噂に聞いたよ、結婚したらしいじゃないか。
君が結婚するなんてちょっと想像しがたいな」
「その感覚は正しいよ。2ヶ月前に離婚したんだ。
たった1年の結婚生活だった」
「そうか・・・なんだかすまないね」
「気にするなよ。終わったことさ。
ある日彼女は自分のものを何もかも持って出て行ったんだ。
衣類はもちろん、スリッパ、タオル、CD、録画したビデオに至るまで
とにかく彼女のものは何も残っていなかったよ。
髪の毛1本残っていなかった」
僕はどう相槌を打っていいのかわからず
しばらく黙っていた。
「ただね、僕が彼女に初めてプレゼントしたCDだけは残っていたんだ。
とても悲しい気持ちになったよ」
「きっとたまたま忘れてしまっただけだよ」
「さあ、どうかな。
ドナ・ルイスの『I Love You Always Forever』っていう曲なんだ」
僕は何も言えなかった。
↓
70 :
名無し募集中。。。:2006/10/30(月) 04:52:08.56 0
「暗くなるなよ。せっかくの時間を台無しにしたくないんだ。
俺のことなら大丈夫さ。
どうしても辛くなった時は絵里ちゃんに体で慰めてもらうとするよ」
「え?」
「すまない、タチの悪いジョークだね。
あんまり絵里ちゃんが喋らないものだから」
「う、うん・・・
なんか久しぶりだし、2人の会話を邪魔しちゃいけないかなぁって思って・・・」
「どうして?気を遣う必要はないよ。
学生時代にはよく4人で色々な話をしたもんだ」
4人で・・・
富永の言った4人というのは明らかに僕らと新垣のことだった。
何気なく言葉を発したあとに富永もハッとしたようで
バックミラー越しに僕の顔色を窺っていた。
「あの頃は・・・楽しかったよ」
できるだけ雰囲気を悪くしないように努めて言ったつもりだったが
きっと皮肉じみた響きは拭えなかったと思う。
富永が黙って助手席の窓を閉め、
絵里は窓の外の流れゆく無機質な景色にただ視線を送っていた。
それから特に会話らしい会話は無かった。
↓
71 :
名無し募集中。。。:2006/10/30(月) 04:57:21.36 0
家に着いた頃にはもう午前2時をまわっていた。
富永にコーヒーだけでもと勧めたが、
また後日会うことを約束してその場は別れた。
シャワーを浴びて出てくると
絵里はソファに突っ伏して眠っていた。
抱きかかえてベッドに運ぼうとすると
クッションに顔をうずめたまま彼女が言った。
「絵里と結婚して後悔してない?」
その声は涙でこもっていた。
「起きてたのか」
「ねぇ、絵里と結婚して後悔してない?」
「どうしてそんなことを・・・」
沈黙が僕の返事を厳しく催促しているようだった。
「僕はとてもたくさんの後悔の念を持って生きている惨めな人間だけれど、
絵里と結婚したことを後悔したことなんて1度もないよ」
僕がそう言うと、絵里はクッションから顔をあげ僕の目を真っ直ぐに見た。
彼女の視線が視覚を媒体として
そして妙にリアルにリビングに響き渡る時計の秒を刻む音が聴覚を媒体として
僕を責めているような気がした。
↓
72 :
名無し募集中。。。:2006/10/30(月) 04:59:40.71 0
「・・・あたしを抱いてくれなくなったよね」
渇いた声で彼女は言った。
「セックスしてよ」
今度ははっきりと言った。
小さい頃からずっと絵里を知っているだけに
こういったことを口にする絵里を見ると
いくらかの違和感とほんの少しの寂しさを感じざるを得なかった。
でも別に彼女が悪いわけじゃない。
僕は黙って彼女を抱き上げて
寝室のダブルベッドに運んだ。
「ねぇ、シャワー浴びてないから・・・」
「いいんだ」
絵里がシャワーを浴びるとか浴びないとか、
絵里とセックスをするとかしないとか、
本当にそんなのはどうでもいいことなんだ。
およそ3年ぶりに僕は絵里を抱いた。
それは確かに愛のないセックスだった。
【つづく】
73 :
名無し募集中。。。:2006/10/30(月) 05:08:00.19 0
>>56 携帯21さんの作風も独特なので別の物を書き始めたらすぐにわかりますよ
会話に爽やかなポップ感があって個人的には読みやすくて好きです
>>64 シンクロする描写はこれからもあると思うんですが
以前書いていたものに直結した世界ではないと思ってください
わりと読んでくれていた方がいるみたいで嬉しいです
毎日更新とはいかないと思いますがよろしくお願いしますね
74 :
名無し募集中。。。:2006/10/30(月) 06:30:39.36 O
乙ほ
これからも楽しみに読ませて頂きます。
h
保全
>>73 乙
パラレルワールドみたいなもんだと思ってりゃいいのかな
富永ってのはあっちだとあの彼に相当するのかな
楽しみすぎる
ほ
ほ
81 :
名無し募集中。。。:2006/10/30(月) 13:45:40.71 O
いいな〜いいな〜
ほ
ほ
>>72 乙ッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!
ほ
h
ほ
ほ
90 :
名無し募集中。。。:2006/10/30(月) 19:23:02.87 O
ほ
>>6の作品って何かの続きなの?全然わからない俺に詳しく教えて
何かの作品の続きとかじゃないと思うよ
え?違うの?なんかみんなそれらしいこと言ってるからさ、凄い気になるんだけど
放課後ガキさん通り雨っていうスレが以前あって
そこに連載されてた作品のテイストを受け継いでいるようだ
完全な続編というわけではどうやらなさそう
96 :
名無し募集中。。。:2006/10/30(月) 20:59:38.66 0
>>94 あれ最後どんな終わり方だっけ読書公園にもないから忘れたよ
続編も途中で作者やめちゃったし
97 :
携帯21:2006/10/30(月) 21:54:57.19 O
>>55 「う〜ん…絵里の友達だしなぁ」
「じゃあカメは抜きにして全く知らない他人だとしたら?」
「今更全く知らない他人なんて考えるのは無理だけど、う〜ん…どうかなぁ…」
「もういいです…そんなこと聞いたってどうにかなる話じゃないですし…」
「う〜ん…でも…付き合っちゃう…かも…」
「えっ!!ウソォ!?」
「考えてみたら楽しいかもしれないし…里沙ちゃんなら!」
「ホ、ホントですか?」
「うん」
「……」
「なんだろうな…里沙ちゃんって絵里と同い年なのに、時々姉ちゃんみたいな感じするし…」
「姉ちゃん…ですか?」
「うん…里沙ちゃん憶えてないかもしれないけど、里沙ちゃんが幼稚園の頃かなぁ…家に初めて来た時に、里沙ちゃんと一緒に来た絵里の友達に俺、おもいっきり投げ飛ばされたんだ!」
98 :
携帯21:2006/10/30(月) 22:08:06.66 O
「はぁ」
「年下の子にだよ!」
「えぇ」
「その後で里沙ちゃん、泣いてる俺の…」
「…手を握った」
「憶えてたの!?」
「忘れるわけないじゃないですか!」
「り、里沙ちゃん!」
「はい」
「き、君って…」
「はい!」
「記憶力良いんだね!」
「はぁ?はぁ…」
「キタキタ!キタよ里沙ちゃんミントのチョコチップ!!」
なんで!?
なんでそんなに鈍感なの!!頭来るなぁ〜もう!!
99 :
携帯21:2006/10/30(月) 22:15:13.85 O
もういいや!おもいっきりがっついちゃえ!!
「里沙ちゃん!ミント好きは分かるけど、そんなにがっついちゃ眉間の辺りにキ〜ンと来るよ!」
もう放っといてよ!!…って言ってるうちにキタァ〜!!
「イタタタァ…!!」
「だから言ったじゃない!」
「だってぇ…」
「ゆっくり味わって食べようよ…折角のデートなんだしさ…」
「えっ!!」
「だって言ったじゃん!俺だったら付き合うって!…だからさっきからそう思ってんだけど…今日は…」
「はい!…いや!はい!」
「どっちなのよ?」
「はい!です!はい!」
「2回言ったね…」
「い、いえ〜!そんなんじゃあ〜!!」
「面白いね里沙ちゃんって!」
「そ、そんなことないですぅ」
100 :
携帯21:2006/10/30(月) 22:18:57.47 O
「食べないと溶けちゃうよ!」
「はい!」
「フフッ…」
なんでだろう…。
わたし…いつの間にか。
嬉し過ぎ…。
嬉し過ぎだからぁ〜!!
(続く)
101 :
名無し募集中。。。:2006/10/30(月) 22:20:09.33 0
おつ
兄貴は薄々気が付いてる気がする
おつー
103 :
名無し募集中。。。:2006/10/30(月) 22:43:44.10 O
馬鹿だよ携帯21
これは褒め言葉として受け取ってくれ
乙〜
>>101 そう信じたい
あの優柔不断でフラフラしてるSよりこの兄の方がいいよな
おつおつ〜
>>96 あの続きじゃないのか?
俺の勘違い?・・・
107 :
名無し募集中。。。:2006/10/31(火) 00:43:56.33 O
ほ
寝る前ほ
109 :
名無し募集中。。。:2006/10/31(火) 03:21:12.35 0
ほ
110 :
名無し募集中。。。:2006/10/31(火) 05:26:54.46 0
ho
111 :
名無し募集中。。。:2006/10/31(火) 08:31:43.44 O
ほ
112 :
名無し募集中。。。:2006/10/31(火) 09:34:27.59 0
新垣の夢を見て
泣きながら目が覚めた。
飛べない小鳩のように弱りきった精神では
うまく嗚咽を止めることができず、
絵里に気付かれないよう
マクラに顔を強くうずめて感情を闇の中へ追いやった。
幾度と同じ夢を見て
同じように泣きながら目を覚まし
そしていつも同じように夢の内容を忘れてしまった。
ひとつだけはっきりしているのは
3年ぶりに絵里と寝た日にさえ
僕は新垣の夢を見たということだった。
↓
113 :
名無し募集中。。。:2006/10/31(火) 09:37:11.23 0
ベッド脇のサイドボードの上に置いてあるデジタル式の時計を見ると
黄緑色の蛍光色が5時40分を表していた。
2時間と寝ていない。
それでもこれ以上眠れそうになかったので
あきらめて僕は煙草を手に取りリビングに向かった。
買うときに、家具屋がフランスの2流家具メーカーだと説明したピコリ社の
2人掛けソファに腰を下ろし、テーブルの上の灰皿に目をやった。
2流の家具屋が2流の家具メーカーと言ったのだから
実際のところは3流に違いない。
そしてそんな3流のソファは僕によく似合っている。
そんなことを思った。
↓
114 :
名無し募集中。。。:2006/10/31(火) 09:39:07.96 0
寝室に通ずるドアが半開きになっており
その隙間から、柔らかい曲線を描く絵里の肩と後ろ髪が
夜明けの青い光の中にうっすら見えた。
僕はその曲線をじっと見つめながら
1本目の煙草にゆっくり火をつけた。
チリチリと心地の良い焼け音が青暗いリビングに響いた。
煙を思いっきり体に吸い込むと
昨日殴られた体中に痛みが走った。
よくこんな体でセックスをしたものだと
自分でも滑稽に思えた。
やがて僕は考えた。
絵里は本当に気付いていないのだろうか?
僕が新垣の夢を見て、涙を流しながら今まで幾度と夜中に目を覚ましていることを。
もしかして彼女は何もかも知っていて
黙っているだけなのかもしれない。
そう考えると
絵里が不憫に思えて仕方なかった。
↓
115 :
名無し募集中。。。:2006/10/31(火) 09:40:29.96 0
「絵里」
僕はドアの隙間を通して、
寝室のベッドに横たわる絵里の背中に向かって
小さな声で呼びかけてみた。
「絵里・・・起きてるんだろ」
もう1度声を掛けた。
反応は無かった。
(馬鹿馬鹿しい・・・)
続けざまに3〜4度煙を吸っては吐き、
乱暴に灰皿に擦りつけて煙草の火を消した。
それでもしぶとく残った火種に向かって
「ねぇ絵里・・・いったい新垣は何処へ行ってしまったんだろう・・・」
と、そう呟いた。
それから2本目の煙草に火をつけて
今度はたっぷりと時間をかけて吸った。
1日のうちにあまりにも多くのことがありすぎた。
もうそれを経験するに耐えうるほど若くはないんだと
実体の無い何かに向かって説明をしてみた。
それはひどく虚しい作業だった。
↓
116 :
名無し募集中。。。:2006/10/31(火) 09:45:30.85 0
それから4日間仕事を休んだ。
体中痛くて何をするにも時間が掛かった。
絵里はそんな僕を
嬉しそうにあちこちへ連れ回した。
映画だったり、買い物だったり、水族館だったり・・・
絵里に随分寂しい思いをさせてしまっていたんだと
あらためて実感した。
3日目に再び病院で診察を受けたあと
久しぶりに絵里と一緒に実家へ帰ることになった。
去年は仕事が忙しすぎて
盆や正月にも帰ることができなかった。
新垣の件があったばかりなので
かつて新垣も居た地元に戻るというのはリスキーな行為に思えたが、
やはりうやむやにしておくのは良くないことだと
お互いが感じていたんだと思う。
↓
117 :
名無し募集中。。。:2006/10/31(火) 09:49:07.06 0
最寄の駅で電車を降り、夕暮れの中を家に向かってふたりで歩いた。
「ねぇ風が気持ちいいよ」
絵里が夕暮れの見事な暖色と風を一身に受けながら
僕の腕にしがみついてそう言った。
「そうだね、昔の人が秋風を和歌に詠みこんだ気持ちがよくわかるよ」
「もう、そんな小難しい話はいいよ。ただ感じて。風と絵里を」
そう言ってはにかんだ絵里の顔は
まるであの頃のままだった。
【つづく】
118 :
名無し募集中。。。:2006/10/31(火) 09:52:10.20 0
興味深すぎる
前作の最初の頃と比べてえらく文章力が上がったような
それともああいう作風だったのかな
ともあれ楽しく読ませて戴きます
俄然強めにほ
ほ
ほ
ほ
ほ
ほ
ほ
ほ
129 :
名無し募集中。。。:2006/10/31(火) 19:33:45.34 O
ほ
ほ
h
132 :
携帯21:2006/10/31(火) 20:57:40.24 O
>>100 「ねぇ!里沙ちゃんって将来なにになりたいの?」
「わたしですかぁ?えぇ〜っと、別にまだ決めてないですけど」
「ふ〜ん、でもいずれは決めなくっちゃね」
「そういうお兄さんは決めてるんですか?」
「全然」
「おかしいじゃないですか会話的に!」
「いいのいいの!本気でやりたいこと見つけるまで焦る必要ないと思うからさ」
「そうですよね」
カメが演技の勉強したいって言った時、わたし、正直焦ったもん。
でもそうなんだよな!
わたしの人生だもん!わたしのペースで見つけなくっちゃ!
133 :
携帯21:2006/10/31(火) 21:06:29.90 O
「さっき店長が言ってたことってホントなんですか?トランペット!」
「うん、まあね…でも店長買い被り過ぎなんだよ!俺なんか才能あるわけないし…」
「分からないじゃないですか!!」
「えっ?どうした里沙ちゃん、急に大きな声出して!」
「分からないじゃないですか!!好きなんでしょジャズ!!」
「うん」
「だったら…」
「怖いんだよ!」
「え?」
「怖いの!」
「どういうことですか?」
「見たろ俺の部屋…」
「はい」
「店長の話じゃないけど、俺もいっぱい知ってんだ!ダメになった人…」
「……」
「俺もダメになるかもしれないしさ…」
134 :
携帯21:2006/10/31(火) 21:16:17.59 O
「そんなの分からないじゃないですか!!」
「そう、分からない…だから怖いんだよ!俺って情けない男だろ?」
「わたしなら…やります!」
「えっ?」
「だってそんなに好きなことあるのにやらないなんてやっぱりおかしいですよ!やらずに後悔するよりやって後悔したいじゃないですか!!」
「ん、まあそうなんだけどさぁ…」
「1回きりの人生なんだもん!大好きなこと見つけられただけでも凄いじゃないですか!!」
「そうかなぁ?」
「そうですよぉ!」
「う〜ん…じゃあもうちょっと考えてみるかな!」
「そうそう!そうですよ!」
「まさか里沙ちゃんに励まされるとは思ってなかったな…」
「わたしもです…」
135 :
携帯21:2006/10/31(火) 21:21:28.24 O
「ホント面白いな里沙ちゃんて!」
「そうですか?」
「そうだよ!里沙ちゃんってやっぱり爽やかなミントの似合う可愛い女の子だよ!」
「ハハハ…どうも…」
「食べよ食べよ!」
「はい!」
「やっぱ抹茶ってうめぇなぁ〜!」
(続く)
おつー
おつおつ〜
ほ
おつ保
140 :
名無し募集中。。。:2006/11/01(水) 00:06:10.67 O
ほ
携帯21氏ガンガレほ
寝る前ほ
保全
>>135 乙…
携帯21は明るい感じの小説だと思うのだけど
もう一人の作者はシリアスで暗く悲しい・・・イメージ
ほ
他の作家やエロ小説なら全然おkだが
偽春樹がガキさんをヤリマンとする小説は読みたくないな
ho
148 :
名無し募集中。。。:2006/11/01(水) 05:05:18.22 0
ほ
149 :
名無し募集中。。。:2006/11/01(水) 07:01:56.49 0
ほ
>>146 そこは単なるヤリマンにはしないと思っている
ほ
ほ
ほ
ほ
ほ
ほ
ガキさんヤリマン小説あまり楽しくない・・・・・・
職人さんガンガレ
ho
ほ
ほ
ほ
ほ
165 :
携帯21:2006/11/01(水) 21:25:06.30 O
>>135 「ミントだって美味しいですよ!」
「それなら少しちょうだい!!」
「えっ?」
「ちょうだいよ里沙ちゃん!昨日の夜キスした仲じゃない!!なに今更恥ずかしがってんのぉ?」
「キ、キスって!お兄さんが勝手にわたしのジュース飲んだだけじゃないですかぁ〜!!」
「そうだけど間接キスだって立派なキスだよ!違う?」
「まあ…そうですけど…」
「もしかして里沙ちゃんって…ホントのキス…したことないとか?」
「えっ?」
「キス!」
「な、ないですよ!あるわけないじゃないですかぁ!!」
「ふ〜ん、そうなんだ…」
「ないですよ!おかしいですか?」
「おかしかないけど…里沙ちゃんがねぇ…」
「なんですか?」
166 :
携帯21:2006/11/01(水) 21:32:45.28 O
「いやいや!まあでもいいじゃないの間接キスぐらい!少しちょうだいよ!」
「分かりました!分かりましたから!…あ〜ん!大きな口開けてくだちゃ〜い!」
「なにそれ?」
「だってお姉ちゃんって!」
「それじゃあ母親だろ!そんなんじゃなくてもっと…」
「食べさせて欲しいの?じゃあ口開けてぇ!」
「おっ!良いねぇ!」
「良いねぇ!じゃな〜い!口開けるぅ!!」
「ゴメン里沙姉ちゃん!」
「あ〜ん!」
「あ〜ん!」
「どうですか?」
「ミントも美味いし里沙姉ちゃんも良いねぇ!…それじゃあ今度は俺が…里沙!お口あ〜んして!」
167 :
携帯21:2006/11/01(水) 21:40:17.14 O
「あ〜ん!」
「可愛いお口だ!美味しいか?」
「美味しいよお兄ちゃん!」
「ハハハ!バカだな俺達!!」
「本当に!」
なんでこんなに楽しいんだろう!!
何年も会ってなくて、その間に思い描いてたお兄さんとは随分違うけど…断然こっちの方が楽しいし嬉しい!!
「…で、そんな里沙ちゃんはどこに行きたいの?」
「あっ!」
いいんだろうか?
一緒に行きたい場所…わたしの大好きな娘。達に会える場所!!
「どこ?さっき言いかけてたけど…」
「そ、それはぁ…」
「今日は里沙ちゃんのお兄ちゃんだからさ!」
168 :
携帯21:2006/11/01(水) 21:48:17.17 O
「恋人だったんじゃないんですか?」
「あっ、そうか!じゃあどっちもで!!兄であり恋人でもある…そう!禁断の愛の世界!!」
「里沙嬉しい…ってコラァー!!」
「ハハ!面白いなぁ里沙ちゃん!!」
「面白くなぁ〜い!!」
「フフッ…で、どこ行く?」
「わたし…実は…モー…」
♪♪♪♪!!
「うおぅ!!ちょっと待ってね!なんだよこんな時に………はいはいもしもし!」
あれ?この着うた!どっかで聞いたような…。
「今から?…うん、仕方ないなぁ!分かったよ…じゃあ!」
えっ!?
「里沙ちゃんゴメン!!これから行かなきゃいけなくなった…」
169 :
携帯21:2006/11/01(水) 21:54:35.28 O
あぁ!やっぱりだ…。
どうしてわたしっていっつもそうなんだろう…。
嬉しい時に限って絶対誰かが邪魔して…結局わたしだけ置いてけぼり…。
ハァ〜!!
「はぁ…そうですか…」
「あっ!!」
「な、なんですか?」
「ねぇねぇ里沙ちゃん!!」
「はぁ」
「よかったら一緒に行かない?」
「ええっ!?」
そう言ったこの人が最後に付け加えたのは、わたし達のよく知っているあの場所だった…。
【…トレイン編】
〈完〉
乙です
新編もたのしみにまってます
あの場所ってひょっとしたら喫茶店・・・?
続き楽しみに待ってま〜す
おつー
ほ
ハロショか
職人さん頑張ってくらさい
おつおつ〜
177 :
名無し募集中。。。:2006/11/02(木) 01:01:06.13 O
携帯21頑張れ〜
俺も頑張る
携帯21頑張るな〜ってかそのままだろ
もう一人の作者はいいね完結させてよ
【…トレイン編】ってなんか意味あった?
いらないんじゃね?
ほ
180 :
名無し募集中。。。「Sage」:2006/11/02(木) 01:36:35.84 O
意味ない
やれやれだな
携帯21
182 :
名無し募集中。。。:2006/11/02(木) 02:40:07.71 O
んほ
183 :
名無し募集中。。。:2006/11/02(木) 04:00:07.83 0
ほ
携帯21って女性の方?
ヒューヒューだな
携帯21
うむ
187 :
名無し募集中。。。:2006/11/02(木) 08:38:40.72 0
ヒューヒューだよ
ほ
ほ
ほ
ほ
ほ
ほ
ほ
ほ
ほ
ほ
ほ
h
ほ
うむ
202 :
名無し募集中。。。:2006/11/02(木) 21:51:06.69 O
ほ
ほ
ほ
205 :
携帯21:2006/11/02(木) 23:22:31.50 O
>>169 勝手知ったる他人の店。
わたしとわたしの長年の憧れの人・カメのお兄さんは喫茶Kの重い扉の前に立っている。
なぜだろう?
中から聞こえてくるレコードの音が今日に限ってなんだか随分遠くの方で鳴ってるような気がする。
通い慣れたこの店に来るのになんでこんなに緊張しなくっちゃいけないのか分からないんだけど…。
いや、分かってるんだけど果してこれで良いんだろうか?
「それじゃあ里沙ちゃん!よろしく頼むよ!!」
「は、はい!」
そう返事してみたものの、わたしには全く以って自信がない。
だってここに来る途中、突然とんでもないことを彼が言い出すんだもん…。
206 :
携帯21:2006/11/02(木) 23:37:47.11 O
聞けば同じ大学の同じサークルの娘に告白されて、幾らこっちが拒否してもず〜っと言い寄られて参っているらしい。
さっきの電話もその娘からで、いい加減決着をつける為にわたしを“恋人”ということにして、その娘になんとか納得してもらおうってわけみたい。
全く女の子をバカにしてるとしか思えないんだけど!!
普段なら有無を言わさず絶対に断るとこなんだけど、他でもないこの人の頼みだし、見ず知らずの人に悪い気はしたけど、わたしは渋々了解した。
喫茶Kに向けて歩いてる途中でも何回となくその娘から急かすメールが届いて、その度に彼は「ゴメン」とだけ言って苦笑いをわたしに向けた。
なんなんだろう…わたしって?
彼が笑う度にわたしは心の中で溜め息をついていた。
それにしても…さっきアイスを食べてる時にかかってきた着うたと催促メールの着信音。
どっかで聞いたはずなんだけれど…誰の曲だったっけ?
207 :
携帯21:2006/11/02(木) 23:46:20.22 O
今更だけど、気がないくせに女の子に番号やアドレス教えたこの人ってどうなんだろう?
そんなこと考えてたら無性に腹が立ってくる。
「へぇ〜モテるんですねぇ〜!またまたメール来てますよ!!」
皮肉いっぱいに言ってやった。
「里沙ちゃん頼むよぉ〜!上手くいったら里沙ちゃんの頼み、なんだって聞くからさあ!!」
身振りも交えた彼が情けない声をした。
「とにかく俺の話に合わせてくれればいいからさぁ!…じゃあ頼むよ里沙ちゃん!!」
そう言った彼の目にわたしは強く頷くと、彼は勢いよく店の重い扉を開けた。
(続く)
おつおつ〜
209 :
名無し募集中。。。:2006/11/03(金) 00:02:17.69 0
携帯21氏キテター
いいねいいねー
乙
その女の子って誰なんだろ〜
店内に血の雨が降ったりしてw
おつ
乙です
美貴だろ
214 :
名無し募集中。。。:2006/11/03(金) 03:06:59.71 O
ほ
h
ほ
217 :
名無し募集中。。。:2006/11/03(金) 05:31:45.95 0
もう2〜3分歩けば家に着くというところで、
なにかしら合図があったわけでもないのに
ふたりは同時に立ち止まった。
そしてお互いの顔を見てにっこり笑い、
軽く頷いてその公園に入った。
そこは僕らが高校生だった頃
デートの終わりに必ず寄っていた小さな公園だった。
僕らがいつも手をつないで座っていた
ペンキのはげかけた水色のベンチ、
木の葉が舞い落ちるように静かに
28歳になった僕らがそこへ座った。
↓
218 :
名無し募集中。。。:2006/11/03(金) 05:33:31.20 0
相変わらず気持ちの良い風が優しく吹きつけ絵里の前髪を揺らし、
温かみのある赤褐色の陽の光が公園を被いつくしていた。
「憶えてる?」
「・・・もちろんさ」
忘れるはずがない。
あの頃の僕が最も安心できた場所はまさに此処であり、
そして最も安心できた瞬間は絵里と手を繋いで此処に座っている時だった。
右手で絵里の手を握り左手でベンチをさすってその感触を確かめた。
微かに弾力のある木のさわり心地は以前と変わってないように感じられた。
しかしそんなものは都合の良い思い込みなのかもしれない。
ただ、思い込みでも構わないと思った。
「いつもこうしてたよね」
そう言って絵里は頭を僕の右肩にそっとのせた。
高校時代と比べて随分長くなった彼女の髪を撫で
「このあとどうしてたっけ?」
と冗談交じりに言った。
絵里は何も言わずにしどけない笑顔を見せ、
僕はそんな彼女にとても幼いキスをした。
このまま10年時が戻ってしまえば
あの頃と寸分違わぬ僕らがそこにいたんじゃないかと、
そんな風に思った。
↓
219 :
名無し募集中。。。:2006/11/03(金) 05:35:58.14 0
懐古の情に浸り、大袈裟に言うならユングが唱導したところの共時性が
僕の頭の中でぼんやりと形を描きはじめたころ
絵里の携帯電話が不躾に音を撒き散らした。
ゴミを投げ捨てるようなその場に似つかわしくない機械音が
僕を現実世界へと引き戻した。
「もしもし・・・」
風も夕暮れもベンチの温もりも、
あらゆる情趣がいっぺんに取っ払われてしまったような感じがした。
それと同時に10年前の僕と絵里が
無造作に今の僕らから切り離されてしまったようで寂しかった。
「あのね、久しぶりだからってれいなが会いに来てて
もう家の前に着いちゃってるんだって」
電話を終えた絵里が言った。
僕の頭の中で“れいな”という固有名詞が
人としての視覚的映像に結びつくのにいくらか時間が掛かったが、
やがて一人の女性の姿が浮かんできた。
「高校のときの1つ年下の?」
「そうそう、だからそろそろ行こう?」
「・・・いや、僕は遠慮しておくよ」
「どうして?」
「理由は色々あるけれど・・・とにかくまだしばらく外に居たいんだ。
後で絵里のお母さんたちに挨拶しに行くよ」
「そう?・・・じゃあ後で」
僕の右頬に軽くキスをして絵里は歩き出した。
↓
220 :
名無し募集中。。。:2006/11/03(金) 05:39:20.16 0
去り行く絵里の後ろ姿をじっと眺めていた。
「何かがうまくいきそうになる。
そして結局何もうまくいかないんだ」
絵里の背中に向けてそう呟いた。
それは誰に聞かせるための言葉でもなく
自分の耳に確認させるために発せられたものだった。
ただそこに在るというだけで、まるで役に立たないオブジェのようなものだ。
絵里が僕の視界から消えるのとほぼ同時に
ロングニットのポケットから煙草とライターを取り出した。
僕はどうしてかその場を離れたくなかった。
風が強くてなかなか点火できず、
さきほどまで心地の良かった風がひどく鬱陶しく感じられた。
12回ライターを擦ってようやく煙草に火をつけた。
相変わらず煙を肺に吸い込むと体中に痛みが走った。
「29歳になったら煙草をやめるつもりなんだ」
相手がいなくなってしまった僕は
ベンチに向かって言葉を投げかけた。
何も返ってこなかった。
不毛な夕暮れ時に不毛な煙草を吸って不毛な会話をベンチとする。
きちんとした28歳の男がするにしては
きわめて問題がある行為のように思えるが、
何もしないよりは何かをした方が良いということを僕はよく知っている。
そしてやはりこの日それを再確認することとなった。
↓
221 :
名無し募集中。。。:2006/11/03(金) 05:44:37.08 0
公園の前をその子は通った。
学生服の上にベージュのカーディガンを羽織り
紺色のカバンを肩に掛け、チェックのスカートを揺らしながら彼女は歩いていた。
横顔が新垣に似ていた。
いくらか距離があったため何とも言えないが確かに似ていた。
少なくともそう感じた。
彼女が視界から消えるとすぐ僕は組んでいた足を解き、
立ち上がって煙草を地面に捨て火を踏み消した。
数歩歩みを進めた後思い直してベンチに戻り
地面に捨てた煙草を拾い上げポータブルの簡易灰皿にそれを入れた。
そして僕は彼女をつけた。
頭ではわかっていた。
彼女はもちろん新垣じゃない。
でも体の中から僕を突く衝動を抑える事ができなかった。
これをきっかけとして僕は色々なことを知ることになる。
僕のまったく知らないところで
世界は動いていたんだ。
〜 プロローグ終わり 〜
【つづく】
222 :
名無し募集中。。。:2006/11/03(金) 05:49:43.72 0
仕事が忙しすぎるのでまったりペースでいかせてもらいますね
>>146 褒め言葉として受け取っておきますね
>>157 私が1番好きな小説、初めて読んだときつまらなくてすぐにやめてしまいました
223 :
名無し募集中。。。:2006/11/03(金) 08:13:54.10 0
読んでるうちに面白くなるということだな
じゃあとりあえず保全しとくか
224 :
名無し募集中。。。:2006/11/03(金) 08:31:55.78 O
きたいほ
楽しみにしております
226 :
名無し募集中。。。:2006/11/03(金) 09:58:23.95 0
未明の更新キタ━━━━(゚(゚∀(゚∀゚(☆∀☆)゚∀゚)∀゚)゚)━━━━━━!!!!!!
救いがあると信じたい
ほ
ほ
携帯21が居なくても彼がいるからいいんじゃね!
231 :
名無し募集中。。。:2006/11/03(金) 14:16:47.62 0
ほ
ほ
h
ほ
h
ほ
ほ
ほ
ほ
ぜ
偽春樹氏は相変わらずうまいねぇ
忙しい中大変だろうけどマターリ続きまってるよ〜
保全
243 :
携帯21:2006/11/03(金) 23:11:41.24 O
>>207 「いらっしゃ…あ〜ら!珍しい組み合わせだこと…」
けむたそうに煙草を口から離しながら、体を深々と椅子にうずめたマスターKがわたし達を見てニヤリと笑った。
慣れてるはずなのに…わたしにはやっぱりマスターの顔は慣れないよ。
「いつからそんな仲良しに…?」
目を細めたマスターKが自ら吐いた煙の行方を眺めながらどうでもよさそうにこっちを見てきたので、ついわたしは目を反らせてしまった。
「俺達…付き合ってんですよ…」
わたしの隣のお兄さんがマスターKに丁寧に頭を下げた後、ゆっくりと口を開いたのを見て、わたしは昨日の夜カメが言ってたことを思い出した。
そりゃあ頭上がらないわけだよなぁ…。
わたしもここでアルバイトさせてもらってるから気持ちは分からないでもないけど…でもそこまでしなくたっていいと思うんだけどなぁ…。
244 :
携帯21:2006/11/03(金) 23:24:54.35 O
そんなこと思ってたらマスターKの目がギロリと光ったたので、わたしは彼の背に隠れるようにして愛想笑いをした。
「へぇ〜…まあいいわ…けどそんなとこに立ってられたらお客さんに迷惑だから早く入ったらどうなのぉ!!」
灰色の煙を吐き出しながら黄色く濁った目のマスターKにそう言われたので、わたしはそっと店の中を見渡した。
いつ来たって客は数える程しかいない。
そりゃそうだよ!こんなマイナーな音楽に興味を持つ人なんてなかなかいないし。
よく見かける常連さんの他には奥の席でこっちに背を向けた髪の長い女の人だけだし。
…ってことはあの人かぁ!!
あぁ〜ちょっと緊張してきたよぉ〜!!
「えっ!」
「大丈夫里沙ちゃん?」
お兄さんがわたしの手を…。
「大丈夫だから…今日だけは俺の横にいて笑ってて欲しい…」
「は、はい…」
返事はしてみたものの“今日だけ”という響きに思わずわたしはうつ向いてしまった。
(続く)
相変わらずだね携帯21(苦笑
アタックチャンスだよ
おつー
乙
249 :
名無し募集中。。。:2006/11/04(土) 01:11:18.38 0
乙〜
250 :
名無し募集中。。。:2006/11/04(土) 02:01:06.39 0
偽春樹ってどういう事だ?
>>222は前作者(確かトリップ無しで名前は2○○)じゃないのか?
俺の勘違い?誰か教えて
別人だと思う
別人だったのか…
>>222氏の前小説読める所ある?どうやら勘違いしていたみたい…
前作者の人かと思っていたから…
253 :
携帯21:2006/11/04(土) 04:12:39.05 O
明日と明後日はお休みします。
ヨロシク。
>>253 お前のその態度が気に入らなねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ
ヨロシク。じゃねーんだよ屑
255 :
名無し募集中。。。:2006/11/04(土) 07:19:31.97 0
ほ
ほ
257 :
名無し募集中。。。:2006/11/04(土) 09:16:21.23 0
z
h
ほ
ほ
ほ
ほ
ほ
h
ほ
ぽ
せ
い
どぅ
270 :
名無し募集中。。。:2006/11/04(土) 19:28:50.08 0
ほ
ほ
ほ
ぜ
ん
保全
ほぜむ
ほ
278 :
名無し募集中。。。:2006/11/05(日) 00:28:57.63 O
ほ
ほ
ぜ
うむ
ホゼウム
金属か気体だな
283 :
名無し募集中。。。:2006/11/05(日) 06:22:22.92 0
ho
ほ
ぜ
ん
ほ
ぜ
ん
ほ
ほ
ぜ
保全
ほ
ほ
ほ
ほ
h
ほ
ほ
301 :
名無し募集中。。。:2006/11/05(日) 21:43:27.95 O
ほ
ほ
303 :
名無し募集中。。。:2006/11/05(日) 22:18:02.56 O
わーわーわ(ザワザワザワザワ)
ゴール〜〜〜!!
叫び声をあげる審判員の手が終わりのホイッスルとともに試合が終わった。
30分経って控え室に戻った部員達。
だってお前何でだよあんなに頑張ったんだぞ!!
でもさまた負けたよね、上手く言えないけど次があるさ
次があればいいけどね
重たい空気に皆ピリピリしている。
そんな中マネージャーが私達の前にひょこっとあらわれた。
「コラー!!おいおいなに悲しんでんのさーほらうちのエースだって頑張ってるでしょうに」
「あぁ〜そうだよなダメエースのせいで試合ぶち壊しだよ」
「本人いる前で言ったらだめでしょ」
「なにさぁ〜全部私のせいだって言うの?」
この光景をみかねてかコーチが口をはさんできた。
「まぁ試合の内容は悪くない次の対戦相手は全国制覇した岡村学院だ」
そうだった次の対戦相手はあの岡村学院だった。
あの人がいる、あの人のプレーがみれるんだ。
「でもさぁ岡村学院のエースでてこないでしょう」
「なに言ってるの出るに決まってるでしょうが」
304 :
名無し募集中。。。:2006/11/05(日) 22:20:21.32 O
その夜
ダン!ダン!ダン!
すっ……パッ
ハァ…ハァ…ハァ
いつも1人で練習していた。他のチームメイトは帰った後深夜まで練習していた
スポーツドリンクを飲み干した
わたしは青色した花柄のタオルで顔を拭く。
また、シュート練習を初めた。3ポイントの練習やダンクの練習まで早朝までかけていた。
はぁはぁはぁはぁ……
毎日、毎日、毎朝、毎夜欠かさないで練習に人生を賭けていた一人の少女がいた。
気付くと…朝日が登っていた。今日は日曜日で学校は休みだったし部活といっても
サークルみたいにやる気がないメンバーばっかりだ。
そして、今年このサークルに入ってきたのが中学大会で全国で優勝したチームの選手?
補欠がこのサークルに入ってきた。
皆は喜びだす始末で大変な盛り上がりだったが一人入ったくらいで、
高校の大会で優勝出来る程、この世界はあまくない。
調子に乗っての練習試合は一点も取れなく涙を流す試合だった。
確かにエースはエースだが、
駄目エース他では通用しない!内の高校の紅白戦だけこのエースが凄く見えた。
305 :
名無し募集中。。。:2006/11/05(日) 22:26:24.82 O
バム、ボム!
ワーワーワーワーワーワー!
優勝!!
圧倒的に強い!流石に全国日本選抜のエース藤本選手です!この後……
記者発表があった。カメラマンやテレビ局の人達でこの会場は熱気で溢れていた。
内容は、藤本選手次の試合後世界に旅立つと云う内容だった次の試合の学校は、ええっ分からないって今ま、生放送だよ…とアナウンサーが焦っていた。
何と次の対戦相手はあの駄目高校のいるサークルみたいなところと試合する岡村学院だった。
神奈川県で世界のエース藤本がこの試合日本で最後と新聞の一面を飾った。
地元では大騒ぎになっていた。
何で…ウチらみたいな弱小チームが全国優勝したチームと対戦しないと駄目なのと思ったサークルの人達だった。
木が2、3本たって周りは、レンガに覆われた古い学校が聖寺田学院という変わった名前で、誰でも入れる学校だ。
偏差値48でそれ程高くない学校だった。
《続く》
携帯21よりひどい
がんばれー
308 :
名無し募集中。。。:2006/11/05(日) 22:57:52.63 0
「バム、ボム!
ワーワーワーワーワーワー!
優勝!!」
ぇw
ほ
ほぜむ
ほ
314 :
名無し募集中。。。:2006/11/06(月) 03:52:44.33 0
ぜ
315 :
名無し募集中。。。:2006/11/06(月) 05:02:57.64 0
n
316 :
名無し募集中。。。:2006/11/06(月) 05:22:09.69 0
亀井ソープスレはどうしたの?
落ちてるみたいだけど・・・
小説はどうなったの?
ほ
荒らしが居座ったって一人?
大変遅くなりましたが更新しました
>>偽春樹さん
前作の「放課後〜」の方、現在は消してあるのですが復活させてもいいでしょうか?
放課後ガキさん通り雨の完結した前編だけでも復活希望
ほ
ほ
ほ
325 :
携帯21:2006/11/06(月) 15:47:59.07 O
>>244 今日だけなんだ…よね…。
でも今は…。
わたしはそう自分に言い聞かせて分かり切っている叶うことのない望みを押し込めた。
携帯を忙しそうにいじりながら少し猫背でコーヒーをすすっている女の人の方をお兄さんは見つめてる。
そしてその方向に歩き出したお兄さんの手が、わたしの手をしっかりと握ってくれている。
さっきまでどうしようもない程緊張してたのに、彼の大きな温かい手がわたしの気持ちを落ち着かせてくれた。
いつまでもこうしていられたらいいのに…。
たった今押し込めたはずの願いがまた顔を出しそうになったので、なにも思わないようにしてわたしは彼に寄り添って歩き始めた。
わたし達がその人の後ろまで来るとその人の背中がピクッと震えた。
「おっそいよぉ先輩〜!!」
なんとも不機嫌極まりない高圧的な声がわたし達に向けられた。
そのマスターKにも劣らない高飛車なもの言いに、遠くで煙草を噴かしているマスターKが実に意地悪そうに笑ったのが分かった。
326 :
携帯21:2006/11/06(月) 15:53:10.26 O
「誰その娘?」
その人はキッ!とわたしに一蔑くれると、気の強そうな鼻筋をすぐさまお兄さんの方に向けた。
「まぁまぁ…ちゃんと説明するから…」
そう言いながらお兄さんは彼女の向かい側にゆっくりと腰を下ろすと、わたしもそれに従ってお兄さんの横に座った。
「コホン…」
一度咳をしたお兄さんが「里沙ちゃん…えっと…この人は大学のサークルの後輩の…」と言ってる最中にその人は腕を組んだまま甚だ面倒臭そうに口を開いた。
「美貴…藤本美貴…」
“藤本美貴”
そう名乗ったこの人の顔をようやくちゃんと見ることが出来たわたしは、思わず声を上げそうになった。
昨日この店にサユとSが来て、なにがなんだか分からなくなってる時にいたあの綺麗なお姉さんだった。
そっかぁ!あの着信音…。
わたしはやっと思い出すことが出来て嬉しくなったが、そんな空気じゃないのは百も承知でまたテーブルの上に目を落とした。
(続く)
327 :
携帯21:2006/11/06(月) 16:00:51.51 O
>>320 読書公園の人
毎回ありがとうございます。
自分で書いたのを読めるって有難いことです。
これからも頑張って続けます。
おつおつ
嵐の予感
おつう
331 :
名無し募集中。。。:2006/11/06(月) 18:36:41.06 O
ほ
┐(´ー`)┌やれやれ
やっぱ美貴だったか?
本当馬鹿だな携帯21は
ほ
335 :
名無し募集中。。。:2006/11/06(月) 19:37:09.36 O
>>305 俺は、ある一人の選手に注目していた
喫茶店で一服していると、先程オカワリしたコーヒーが綺麗なウエイトレスによって運ばれてきた。
テーブルに置かれているノートパソコンに各高校の選手達のデータがギッシリ詰まっていた。
俺が目を付けた選手は、三人いて神奈川県代表岡村学院のエース藤本、静岡代表成城学院のエース田中、そして聖寺田学院の……
そう……あの子だ…
今日も5キロを走っていたあの子この喫茶店前に着くと休憩をとることにしているらしい。
「カラン……」
「おっ今日も来たの絵里ちゃんいつもの指定席空いているよ」
「有難う御座いますマスター今日もいつものコーヒーお願いします」
彼女は俺が座ってる席を横切ると、ドガって座った。
「マスター今日も疲れたよ〜」
「ハイハイ…今コーヒー持ってきたから」
煙草を灰皿で消していた。
彼女を見ると、席を立った会計を済ませもう一度彼女を見た。
彼女は、コーヒーをごくごくと喉を鳴らしながら一気に飲み干した。
336 :
名無し募集中。。。:2006/11/06(月) 19:40:10.87 O
そうそうここで、俺の紹介してなかったね!
俺は、現在22歳のフリーライター今ある選手に首ったけだ…その話は、
置いといて続き続きと、身長は175センチ60キロ顔は、福山に似ているごく普通のサラリーマンだ。
ん?名前…名前は後程てことで…また来週チャオ〜
「って馬鹿か俺は!」
この変な人は置いといて俺の話、俺の両隣に幼なじみが住んでいる右側の家、
白色で統一された普通の家に絵里が住んでいて、左側の大きい家が新垣家の家である
学校の皆に良いなとか、代われとか言われるしみんな分かってないどれだけ、
毎朝ビクビクして学校に行っているか?分からないだろ!
ピンポーン
来たーーーーーー
今日も地獄の食事が、ドアを開け家に勝手に入ってくるこの女性は、
絵里だ朝練行く前に必ず俺の家を尋ねてくる
朝食を作ってから朝練行くのが彼女の勤めだ…昔からただ迷惑なだけだが折角作ってくれるのは嬉しいけど、
見た目完璧味は?で言葉に困る今日も朝食抜きで朝練だ。
《続く》
これって
>>333のいつも携帯21に文句言ってる携帯だろ
ひどい文章だな
>>337 ちげーよ馬鹿
お前はどんな目してんだ(苦笑
339 :
名無し募集中。。。:2006/11/06(月) 19:59:31.58 O
┐(´ー`)┌やれやれだな
同じ携帯だからって俺になるのかね〜
>>337お前馬鹿だよw
そのレスで確信したよ
この間必死に「sage」の練習してたもんなw
頭の悪い奴だw
341 :
名無し募集中。。。:2006/11/06(月) 20:25:45.20 O
┐(´ー`)┌やれやれ
頭が悪いのはお前だろ
>>340 誰と勘違いしてんだお前は?
ほ
>>103=177=180=181=213=230=245=303=304=305=333=335=336=338=339=341=馬鹿w
>>180〜
>>181でsageの練習するあたりがみじめwwウケルw消えろよ能無しw
ほ
ほ
ほ
>>343 お前の方が無能だろ馬鹿が
>>336 の奴と勘違いしないでくれ馬鹿
┐(´ー`)┌やれやれ
フリーライターなのにサラリーマンてどういうこと?
>>347 まともな文章書けよ馬鹿ww氏ねよw何この糞小説w恥w
ほ
煽る事しか出来ないクズは死んでいいよ
スレが荒れるしね
>スレが荒れるしね
の部分て掛詞?
>>347氏
餅つけこれ以上荒らすな煙草でも吸ってな
大量投下来てたな乙
ほ
俺は、現在22歳のフリーライター今ある選手に首ったけだ…その話は、
置いといて続き続きと、身長は175センチ60キロ顔は、福山に似ているごく普通のサラリーマンだ。
ほ
360 :
名無し募集中。。。:2006/11/07(火) 04:41:07.40 0
ほっ
>>352 違うよ
普通に使うだろ?○○だしね とか
362 :
名無し募集中。。。:2006/11/07(火) 07:46:22.50 O
ほ
363 :
名無し募集中。。。:2006/11/07(火) 08:27:58.01 0
>>320 お久しぶりですね
ご苦労様です
私が書いてる間だけ復活させておいてください
今後思ったよりシンクロする部分が多くなりそうなので
新規の方は通り雨を読んでおいてもらえると今回の話に感情移入しやすいと思います
荒れすぎで恐ろしくて投稿できませんでした(笑
364 :
名無し募集中。。。:2006/11/07(火) 09:35:39.07 0
沈静化した頃にでも続きをお待ちしております
365 :
05004012439421_vr:2006/11/07(火) 09:39:38.88 O
ほ
ほ
368 :
名無し募集中。。。:2006/11/07(火) 12:17:39.69 O
ほ
369 :
携帯21:2006/11/07(火) 12:49:20.08 O
>>326 「昨日もここに来られてましたよねぇ…」
そうは言ってみたもののなかなか目を合わせられないわたしに美貴さんは「ああ…ここのウエイトレスの…」と言って興味なさげに窓の外を眺めた。
「美貴、昨日もここで待ってたのになぁ…」
昨日と同じ場所で昨日と同じように窓の外を見つめている栗毛色の長い髪が少しだけ揺れた。
「ハァ…」
頬杖をついたままどうにもやるせない溜め息をついた美貴さんは、飲みかけのコーヒーをじっと見つめたまま黙ってしまった。
「急に呼ばれたって来れるわけねぇし…」
気まずい重い空気を拭い去るように、お兄さんがテーブルの上に静かに言葉を置いていった。
わたしにはそれがなんだかとても言い訳がましく聞こえたし、ホントにそうだったようにも聞こえた。
「どうせ先輩のことだから…また女の子でも追っかけてたんでしょ!」
美貴さんはお兄さんのことをよ〜く知ってると言わんばかりな顔で笑った後、組んでいた足を組み替えて続けた。
「今度は誰?あの石川って娘?」
さっきまでお兄さんを小馬鹿にするようにせせら笑っていたのに、急に声を荒げた美貴さんにわたしは思わず顔を上げてしまった。
370 :
携帯21:2006/11/07(火) 12:53:54.27 O
「石川さんとはそんなんじゃないよ…」
お兄さんは相変わらず美貴さんを見ずに、じっとしたまま口だけを動かしている。
「じゃあ誰よ?柴ちゃん?まいちゃん?…まさか亜弥ちゃんじゃないでしょうね!!」
「だからそんなんじゃないって…」
挑みかかるような目でお兄さんを睨んだ美貴さんにお兄さんは少しだけ視線を合わすと、またさっきまでと同じようにうつ向いて黙ってしまった。
「先輩ってズルいよ!そうやっていっつも自分のこと言われるとすぐに黙っちゃうんだもん!!だから美貴凄く頭に来るんだってぇ!!」
「なんでいっつも美貴ばっか怒ってんのぉ!先輩もなんか言ったらどうなのぉ!!」
「だからなんか言ってよぉ!!独りで喋ってる美貴が馬鹿みたいじゃん!!」
「黙ってりゃ済むと思ってんのぉ先輩!!美貴がこんなに先輩のこと想ってんのに!!」」
止めどなくそして容赦なく浴びせられる鼻にかかった独特の声が、頭ごなしにお兄さんに炸裂した。
(続く)
いいねぇ
おつ
おつおつ^
美貴様美貴様
ほ
ほ
ほ
ほ
379 :
名無し募集中。。。:2006/11/07(火) 19:37:17.92 O
携帯21さん途中から読ませてもらっていますほのぼのとした作風いいですよ
後は話のリズム、テンポを良くしたらもっと良くなりますよ(苦笑
頑張れ俺は応援してるぞ!
ほ
乙ですー
>>363 『放課後 ガキさん 通り雨』復活させました。
読書公園の管理人さん
いつもごくろうさまです
ほ
385 :
名無し募集中。。。:2006/11/07(火) 23:39:18.66 0
ほ
386 :
名無し募集中。。。:2006/11/07(火) 23:53:17.82 O
387 :
名無し募集中。。。:2006/11/08(水) 00:30:27.97 O
里沙「いやん!痛いよ〜。私処女なんだよ?」
幼なじみ「ごめん。里沙の中に入りたくなったんだ。ゆっくり動かすから」
里沙「ダメ!おかしくなっちゃうよ〜。」
幼なじみ「イク時は一緒だよ」
里沙「痛いってば〜。…アッ、アッ。何か、気持ちよくなってきた…あなたのおっきいのが、私の奥まで…あんっ。」
幼なじみ「もっと動かすよ」
里沙「あっ、あっ、あっ…ああん、気持ちいいよ〜。こわれちゃう〜」
携帯21氏乙〜
何気にミキティとの絡みが面白いよ
389 :
名無し募集中。。。:2006/11/08(水) 00:52:24.97 0
>>387って続くんでしょうか
眠いので早めに投稿したいんですけどいいですかね?
390 :
携帯革命21:2006/11/08(水) 00:57:35.39 O
391 :
名無し募集中。。。:2006/11/08(水) 01:03:57.02 0
>>390 続くということですね
眠いので今日は私は先に失礼します
続き明日読ませてもらいますね
寝る前ほ
ほ
俺も明日投下するか?
(゚听)イラネ
うん、携帯イラネ
携帯が書くのは糞みたいな文章ばっか
h
398 :
05004014546270_ed:2006/11/08(水) 07:26:33.51 O
>>395,396
じゃあてめえらが書いてみろよ。あの文章久々にヌケそう
裸になってまで自己弁護すんなよwとりあえずオマエ頭悪すぎるから黙って消えろw
ほ
保全
402 :
名無し募集中。。。:2006/11/08(水) 10:10:16.34 0
〜 本編 〜
1 表と紋章の刻まれたライターと裏、そして裏と表
空の赤みが漆黒のブルーへと取り込まれつつある頃、
抑えることのできない強い衝動に駆られ
僕は見ず知らずの女子学生のあとを追っていた。
どんな深い事情があるにせよ、第三者から見れば
いい大人が女子学生を付け回すという行為はまさに変質者のそれだ。
ましてや僕の場合には深い事情といったものすら無い。
ただその女の子が自分のよく知っていた幼馴染に似ている気がする。
それだけだ。
幼馴染は高校3年の初秋に忽然と消えた。
僕の胸に残した計り知れない虚無感を除けば
特に何を残すということもなく彼女は消え去った。
わけがわからなかった。
誰も彼女のことを語らなかったし、
僕がどんなに詳細を尋ねても納得できる説明をしてくれる人はひとりもいなかった。
まるで彼女はもとから存在していなかったかのように周りの人間は振舞った。
有機体という唯物的な意義においても
また思念体という観念的な見地からしても
新垣里沙という存在はすっかり失われてしまったようだった。
↓
403 :
名無し募集中。。。:2006/11/08(水) 10:13:17.53 0
そして今、僕は失われてしまった新垣の虚像を
偶然見かけた女子学生の中に必死に見出そうとしている。
ほんの一瞬横顔をちらりと見ただけの女の子の中に。
まともじゃない。
しかしそれでも、その女子学生の華奢な後ろ姿はやはり新垣を髣髴させたし
僕は彼女を追いかけることをやめられなかった。
彼女を見て、彼女と言葉を交わして
僕は確かめなくてはならない。
本当に彼女は新垣ではないのかどうかを
僕は自分自身に強く納得させる必要がある。
10年の間、常に僕の頭の片隅でぼんやりとではあるが強く存在を主張していた虚像を
その女子学生の中に見出す作業に必死になり、
彼女の後ろ姿しか僕の目には映っていなかった。
そのせいで今の今まで気付かなかったが、
彼女の歩くルートは僕が高校時代に通っていた学校までのものと同じだった。
そして朝学校へ行く途中で新垣とよく出くわした高速下の短いトンネルの中を
今まさにその女子学生は通り抜けていった。
そのトンネルに僕もさしかかった瞬間、
突然さっと降り出す通り雨が無数の雨粒を地面にうちつけるように
きれぎれとした断片的な記憶が僕の脳に次々と降りかかった。
そう、それは本当にいっぺんにやってきた。
↓
404 :
名無し募集中。。。:2006/11/08(水) 10:16:50.51 0
このトンネルを新垣と一緒に幾度と通った。
通り雨が降った日、ここで雨宿りをした。
彼女は何か歌を歌っていたような気がする。
新垣を驚かせてやろうとして、
トンネル脇の大きく成長した紫陽花の陰に中腰で隠れていたことがある。
どうしてか忘れてしまったが
新垣がここで僕を待っていたような気がする。
とてもとても長い間
僕を待っていたような気がする。
ひどく断片的だ。
うまく思い出せない。
うまく思い出せないけれども
この場所で彼女を泣かせてしまったような気がする・・・
あまりにも曖昧だ。
そんなことがあったような気がするというだけで、
すべては10年の間に僕が作り上げた贋物の記憶なのかもしれない。
失われてしまい、そして2度とは手に入らないものを愛惜するあまり
都合の良い記憶のすり替えが僕の頭の中で行われているのかもしれない。
個々の漫然とした記憶が、このところ陥りつつある虚しい懐古思想に
いっそう拍車をかけてしまうようだった。
もはや理性的な判断を下すことができる自信は無くなっていた。
↓
405 :
名無し募集中。。。:2006/11/08(水) 10:18:55.53 0
あたりに人影はなかった。
トンネルを通り抜けしばらく歩いたところで
女子学生は信号にひっかかり立ち止まった。
そこはT字路になっており、今来たトンネルからの道を除けば
大通りに繋がる道と学校へ通ずる坂道とに分かれていた。
ふと彼女が前者の道を見やったことで
公園で見たときよりも間近に彼女の横顔を見ることができた。
僕の精神状態がいくらか異常をきたしていたという事実を差し引いたとしても
やはりその横顔は10年前の新垣に瓜二つだった。
彼女の顔をきちんと見たい
そして声が聞きたい・・・
年月が経ち、多くのことに無関心になってしまった僕の中に
行方のわからない感情が滾るのを感じていた。
↓
406 :
名無し募集中。。。:2006/11/08(水) 10:20:27.41 0
風が吹いた。
「君」
僕が彼女に呼びかけるのが先だったか
風が彼女のスカートと僕のニットの裾を揺らすのが先だったか
あるいはそれは完全にコインシデントだったかもしれない。
いずれにせよ、僕は無意識のうちに
彼女に声を掛けていた。
彼女はこちらに振り返り
その呼びかけが自分へのものなのかを確認するように
僕の顔を見上げて窺っていた。
彩度が限りなく低まった鈍いグレーの世界で
時間が止まったような気がした。
「君はいったい・・・」
鼓動がこれ以上ないというほどに高まり
背すじを内から来るふるえが突き抜けていった。
あまりにも似ていた。
似ているという表現が妥当であるのかも怪しいほど
彼女は新垣に似ていた。
背恰好、髪、顔、そして彼女特有の表情、、、どれをとっても
僕の記憶にある10年前の新垣そのものだった。
言葉に詰まり身動きのできない僕に向かって
やがて彼女は口を開いた。
【つづく】
引き込まれます
408 :
05004014546270_ed:2006/11/08(水) 12:05:39.81 O
ほ
ほ
偽春樹氏キテタ!
相変わらずうまいね
前作とのつながりも楽しみだよ
うっ上手い引き込まれます。過去と現実を上手く噛み合わせているし記憶として
昔の新垣里沙、そして今、現在の新垣里沙10年前の出来事を上手く表現されていて良かったです。
続き期待大です。
413 :
名無し募集中。。。:2006/11/08(水) 15:41:55.00 0
ほ
ほ
ほ
h
ぜ
ほ
ほ
ほ
421 :
名無し募集中。。。:2006/11/08(水) 21:17:01.68 0
ほ
423 :
携帯21:2006/11/08(水) 21:57:09.19 O
>>370 「聞いてんのぉ先輩!!!」
ズガ〜ン!!!
美貴さんの作った拳がテーブルの上におもいっきり振り下ろされ、凄い音と共にまだ残っていたコーヒーがソーサーを汚した。
マスターKは元よりお喋りに興じていた常連さん達の視線が一斉にこちらに向けられた。
間抜けに流れ続けている音楽以外誰一人として口を開く人はおらず、その視線をひしひしと背中で感じながらわたしはうなだれたまま美貴さんの顔を伺った。
「美貴のこと先輩はなんだと思ってんのぉ!!」
うつ向いたままのお兄さんの顔を肘をついた姿勢で下から覗き込もうとする美貴さん。
その重い一言一言がテーブルや窓の他にわたし達を震え上がらせる。
怖い…。
綺麗だとは思うけど…お兄さん…よくこんな人と付き合っ…。
いけないいけない!そんなこと考えちゃダメだって!!
わたしの好きな人が好きになった人だもん…絶対…良いとこ…ある…はず…。
それに目の下の膨らみが大きい人は情が濃いって昔ババちゃんが言ってたし。
あぁ〜でもやっぱり怖いなぁ…。
424 :
携帯21:2006/11/08(水) 22:01:54.99 O
「最近先輩がチアの石川って娘と仲良くしてるっていろんな娘から聞くんだけど!!」
「だから違…」
「先輩の高校の後輩だってね!!」
なにか言ったら!と声を大にして言っておきながらお兄さんの声を掻き消す美貴さんって…。
「もしかして美貴に隠れて付き合ってんのぉ!!」
「ホントは高校の時から付き合ってんじゃないでしょうねぇ!!」
立て続けの質問…というより尋問にお兄さんの顔がにわかに引きつった気がした。
「なんであんなのが良いの!?なんで美貴じゃダメなの!?」
まるでその石川さんとお兄さんが付き合ってること前提で…そしてなによりお兄さんにフラレると分かっているかのように話す美貴さんがわたしには分からなかった。
(続く)
425 :
名無し募集中。。。:2006/11/08(水) 22:36:44.35 0
乙
おつー
携帯21氏おつおつ〜
何だか怒ってるはずのミキティが可愛く感じるよ
428 :
名無し募集中。。。:2006/11/08(水) 23:58:22.56 0
乙〜
o(゚∇゚*o)(o*゚∇゚)o〜♪フレーフレーフレーフレー携帯25いや違う携帯21フレーフレーフレーフレーフレーフレーミキティっておい
ほ
h
ほ
ほ
434 :
名無し募集中。。。:2006/11/09(木) 07:02:20.24 0
ほ
ほ
437 :
携帯21:2006/11/09(木) 12:13:16.72 O
>>424 「あの娘って真っ黒なパグ飼ってるらしいけど、主人も犬と同じでほっぺた垂れ下がってるしさあ!!」
「あんなネガティブとポジティブの入り混じった情緒不安定な女…どこが良いのか美貴にはさっぱり分かんない!!」
「なにがハッピィ〜よ!!なにがポジティ〜ブイブイよ!!どこから出してるのか分からない変な声してるくせにさぁ〜!!」
「男にチャーミーなんて呼ばせちゃって!!あんなのに限ってホントはズル賢くって上手に男を騙すんだから!!」
「なんで男ってああいうのが良いのかなぁ!!なんで男って分かんないのかなぁ!!」
「男って本……当〜にバカだよね!!」
わたしはそこまで言われる石川さんって人に会ったことないけれど、なにもそこまで言わなくたってと正直思った。
けれど美貴さんの溜めに溜めた想いのたけがどういうわけかドスンと重い音をたててわたしの中で響いている。
美貴さんの目には力がある。
その目は卑屈ややっかみで言ってるんじゃなくて、確かな経験と自信から言っているように思えてならない。
そんな美貴さんの言葉には、どういうわけか得体の知れない説得力がある。
438 :
携帯21:2006/11/09(木) 12:17:23.32 O
それに今の話…。
わたしにはその石川さんって人が昨日のサユとダブって仕方がない。
騙す女がサユで騙されたバカで哀れでトンマで最低な男がS…。
なにがSく〜ん!だよ!!
なにがまた一緒に来よ!だよ!!
なにがサユミちゃん!だよ!!
なにケーキ食べさせてるわけ!!
鼻の下伸ばしちゃってさぁ〜!!
あの最低バカ男!!
カメを泣かしてまでもサユ!?
それにわたしを好きだって言ったのはなんだったんだぁ〜!!!
「…ですよねぇ!」
ハッ!
わたしなに言ってんだろ!思わず出てしまった言葉…でももう遅い!
スッゴい顔で美貴さんこっち見てるし…。
逆鱗の矛先が完全にこっちに向いてくると思ったわたしは目を瞑ってその襲来に備えた。
439 :
携帯21:2006/11/09(木) 12:20:59.86 O
「…でっしょぉ〜!!」
「えっ?」
目を開けたわたしの前には思ってもみなかった美貴さんの表情…。
ニコニコ…いやちょっとデレデレに近い顔の美貴さんが笑ってる。
笑ってる…。
「アンタ!自分で言っておいて、えっ?はないんじゃない!!」
「は、はい!」
笑ってる美貴さんの顔を初めて見たけど、元々綺麗な顔に可愛さが加わって凄くキュート!!
昨日も思ったけど、女のわたしが見てもホントに素敵!!
普段はツンツンしてるのに…それが笑ったらこんなになるなんて…。
もしかしたらこのギャップが美貴さんの良いところなのかもしれない…。
もしかしたらお兄さんはこの顔に惹かれたのかもしれない…。
そう思ったわたしはチラッと隣を見ると、目を細めて嬉しそうに笑ってるお兄さんと目が合った。
(続く)
美貴様はたしかにガキさんにデレデレだ
おつ
ほ
昼間の投下とは気合い入ってるな
おつおつ
ほ
ほ
ほ
ほ
おつ〜
乙乙〜
しかし何故この兄は自分のせいで怒ってる奴を見て笑ってるんだ?
気が弱く、女好きな兄、ミキティと付き合ってると思わせぶりで実は石川と勘違いさせ、柴とかまいとかに持っていこうと思っている携帯21
451 :
名無し募集中。。。:2006/11/09(木) 20:31:23.24 0
ほ
ほ
ほ
はっ
体の一部が
ピコッピコ
457 :
名無し募集中。。。:2006/11/09(木) 23:41:48.87 O
ほ
ほ
寝る前ほ
ほ
うむ
463 :
名無し募集中。。。:2006/11/10(金) 03:22:16.78 0
____
/ \ /\ キリッ
. / (ー) (ー)\
/ ⌒(__人__)⌒ \
| |r┬-| | うむ
\ `ー'´ /
ノ \
/´ ヽ
| l \
ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、.
ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒))
464 :
名無し募集中。。。:2006/11/10(金) 05:49:42.55 0
ho
465 :
名無し募集中。。。:2006/11/10(金) 07:12:29.41 0
ほ
ほ
起床保全