【小説】リア消だったら誰に告ってた 第53章【キッズ】
2 :
村上共和国 ◆Ona1OO7eK2 :2006/07/28(金) 00:09:07.60 0
222222222222222222222222222222
乙
ほ
6 :
名無し募集中。。。:2006/07/28(金) 00:34:26.51 0
>>1 ∩
( ⌒) ∩_ _ グッジョブ!!
/,. ノ i .,,E)
/ /" / /"
_n グッジョブ!! / / _、_ ,/ ノ'
( l _、 _ / / ,_ノ` )/ / _、_ グッジョブ!!
\ \ ( <_,` )( / ( ,_ノ` ) n
ヽ___ ̄ ̄ ノ ヽ |  ̄ \ ( E)
/ / \ ヽ フ / ヽ ヽ_//
このスレって実質56なんだよね
::::::::::::::::::::::::::::.
::::::.\:★ノノハ のにゅ♥
::::::.ミゝ从*´∇`)つ
::::::⊂__つノ
のにゅのにゅマン巡回中!
リア消スレキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!
>>1 激しく乙です!
10 :
名無し募集中。。。:2006/07/28(金) 02:09:48.00 0
久々のスレ復活凄い嬉しい
今は無理だけど週末には何か書いてみたい
12 :
名無し募集中。。。:2006/07/28(金) 03:27:16.12 O
宜しく頼むぜ
13 :
名無し募集中。。。:2006/07/28(金) 03:30:13.94 0
まかせとけ
14 :
名無し募集中。。。:2006/07/28(金) 05:17:15.67 O
本来はsageだが人が増えるまではage
16 :
名無し募集中。。。:2006/07/28(金) 07:50:45.83 O
やぁ新スレ
おは保
ほ
ほほ
保全
お出かけ前の
22 :
名無し募集中。。。:2006/07/28(金) 11:39:11.79 0
age保全
23 :
あおたか:2006/07/28(金) 11:41:04.53 0
初めてだけど俺、書いてみようかな。希望校入った記念に。
24 :
あおたか:2006/07/28(金) 11:58:10.13 0
『家庭教師』
俺は昨日高校を卒業した。大学の進学も決まっているし今、春休みの真っ最中。
受験が過ぎると本当楽だよな〜。ボヘーと近所の公園のベンチで遊んでいる子供達を
横目にそんなことを考えていた。子供達はそんな俺をチラチラと見てくる。やっぱり
俺って不審者とでも思われているのかな・・
タッタカタカタカタッタ♪笑点でオナジミの曲が内ポケットに入っているケータイ
から大音量で流れた。当然ビビる。画面を見ると母からだ。電話に出た。
「いっ今すぐ家に帰って来なさぁい!!」
声がでかい。そしてすぐに電話は切れた。怒っているのか何か良い事があったのか
ケータイをポケットにしまい、公園から自宅まで徒歩で向かう。その時間3分。
家で何があったのか妄想を膨らましていた。
母のことだ。きっと金の問題に違いない。でも何でわざわざ俺を呼び出すんだろう。
25 :
名無し募集中。。。:2006/07/28(金) 11:58:51.58 0
ニューカマーがいるな
そしてsage
27 :
名無し募集中。。。:2006/07/28(金) 12:03:35.15 0
そしてage
早くもキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!
wktk
主人公の年齢設定で新参てわかるな
過疎ってるから別にいいけど
30 :
あおたか:2006/07/28(金) 12:24:49.18 0
>>24の続き
その3分はすぐに過ぎ、家に到着。ドキドキしながらも玄関に入る。
「いいぃぃ?!!」
玄関の戸を開けると目の前に母がいる。どこまで人を脅かすのが好きなんだよ。
そして満面の笑みで俺に話かける。おばさん怖いよ。
「私の仕事の上司の娘さんの家庭教師をやることが決まったわよ!!」
へ〜・・・で?
「今日からだから頑張ってね!」
なんで俺に言うわけ?あなたがやるんでしょ・・・?
「ほらっ。あんた春休み暇そうだから交渉してあげたわよ。」
「え?!カテキョって俺がやるわけ?!」
そんな・・・・・。だらけるための春休みをなんてことを・・・。母さん。
母は文句あるかといわんばかりの顔で俺を見る。のび太を虐めるジャイアンよりも
恐ろしい。嗚呼・・。俺に拒否権はないんだね。
家庭教師ってやつはそれなりに金をもらえるらしい。が、母のことだ。俺に金が
周ってくることは100%ない。なんか虚しくなってきたよちくしょう。
母がへこんでいる俺を見下し、とどめを刺す。
「今日からだから。」
一言いうと母はリビングに行った。この野郎・・。
春休みをとられた俺の頭は金のことばかり。いったい何万貰ったんだだか。
さっきから玄関に突っ立っていることに気づいて靴を脱ぎ捨て、リビングに移動。
寝っころがってテレビを見ている母はまるで家事に疲れた専業主婦。仕事場ではどんな感じ
なんだか。
31 :
あおたか:2006/07/28(金) 12:54:01.44 0
>>30 母さんにカテキョのことを詳しく聞いてなかったことを思い出した。
「カテキョ何時から?」
母はテレビに釘付け。俺を無視。B型とはいえこんなことがあっていいのかよ。
「何時から?」
・・・また無視。
「おい!何時からですか!!」
やっと俺に気づいた母は目線をテレビから離した。
「なんだよ。」
目つきがするどい。思わず1歩後進。流石母。機嫌が悪くなるのが早い。
「ちょうど30分後。」
おい!早いよ!
とりあいず上司の家の場所と電話番号を母に問い詰めること成功。あー怖かった。
俺が教える子は徳永という女の子だとか。やっぱり期待をしてしまう。
可愛い子だったら母への不満が消えるんだけどなぁ。
少し時間をかけて用意をする。20分たったところで家からでた。
徳永家は自宅から2キロぐらいの距離。自転車でとばしていく。人があまり通らない
道を通りついに到着。でかい一軒家。庭には木がボーボーで迫力がある。
チキンの俺は何かあったらどうしようなんてことを思いながらも
インターホンを押した。
32 :
あおたか:2006/07/28(金) 12:56:47.10 0
ショボイけど新参だ。大目に見てください^^;
とりあいず今日の午前はここまで。
33 :
名無し募集中。。。:2006/07/28(金) 13:05:50.47 0
あのな、ある程度書き上げてから貼るようにしないと
30分も空くと終わったのかと思って間に書き込みが入ってくるだろ
そうするとそうすると折角の作品が読みにくくなる
34 :
あおたか:2006/07/28(金) 13:06:58.33 0
作者が来てくれるのはいいこと
続き待ってます
とりあえず栞菜の続きカモンナ
新作乙です
38 :
名無し募集中。。。:2006/07/28(金) 14:04:27.77 0
ほ
批評する奴とか出てくるかもしれないけど頑張って
絶対荒らしには負けるなよ!!
こんな言葉遣いだけどたぶん自分の方が年下
ほ
42 :
名無し募集中。。。:2006/07/28(金) 16:05:25.42 O
ほ
を
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::::::\:☆ノノハ クゥ〜ン
::::::ミゝ从 ’w’)つ
::::::⊂__つノ
マイハマン巡回中!
まさかちなことは思わなかった
家庭教師の相手って言うと何となく佐紀ちゃんか友理奈のイメージだったよ
しかし俺はちなこのヲタなんで嬉しい誤算だったw
荒しや煽りに反応してたら狼で小説は書けないので 頑張って!
46 :
名無し募集中。。。:2006/07/28(金) 18:18:29.98 O
ほ
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::::::.\:★ノノハ のにゅ♥
::::::.ミゝ从*´∇`)つ
::::::⊂__つノ
のにゅのにゅマン巡回中!
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::::::\:☆ノノハ クゥ〜ン
::::::ミゝ从 ’w’)つ
::::::⊂__つノ
マイハマン巡回中!
まだあってよかった
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::::::\:☆ノノハ クゥ〜ン
::::::ミゝ从 ’w’)つ
::::::⊂__つノ
マイハマン巡回中!
しばらく恋愛小説と離れてたから感を取り戻す為に
本多孝好のFINE DAYS買ってきた
52 :
名無し募集中。。。:2006/07/28(金) 21:26:52.88 0
ほぜん
53 :
名無し募集中。。。:2006/07/28(金) 22:00:41.59 O
ほ
新しい作者さん乙です
新鮮な感じの設定ですね頑張ってください
保全
56 :
名無し募集中。。。:2006/07/28(金) 23:26:11.46 O
ほ
57 :
名無し募集中。。。:2006/07/28(金) 23:45:11.73 O
ぜ
ん
:::::::::::::::::::::::::::::.
::::::\:☆ノノハ クゥ〜ン
::::::ミゝ从 ’w’)つ
::::::⊂__つノ
マイハマン巡回中!
60 :
名無し募集中。。。:2006/07/29(土) 00:28:47.53 0
,へ-∞ヘ
ミ*・ゥ・ミ <保全するにゃ〜
〜(,_u,uノ
始めの部分だけ書いてみました
タイトルと続きを書くかは今のところ未定で
「あれっ?愛理は?」
控え室に響く舞美の声に愛だけが反応して部屋を見渡した
携帯に向かって笑顔を見せながら指を動かすえりか
2人でイチャついてる舞と千聖
机に向かって英語の教科書を睨んでいる栞菜
そんな栞菜にチョッカイを出してる早貴
そんな現状を確認すると「トレイじゃないの?」と言って愛は雑誌に視線を戻す
舞美も愛の言葉に「そっか・・・そうだよね」と小さく呟いて雑誌の次のページをめくった
夏のイベント会場
今までのライブとは違って自分達だけのイベントに気持ちが少しだけ高ぶっていたのかもしれない
道を覚えるのは得意だったし自分は方向音痴では無いって自信もあった
・・・言い訳を並べるならそんな感じ
鈴木愛理は控え室から少し離れたエレベーター横のベンチで下を向いて1人座っていた
自分の前を通り過ぎていく何人もの人達の足を見つめながら
涙がこぼれそうになるのを必死にこらえながら
愛理は迷子になっていた
62 :
名無し募集中。。。:2006/07/29(土) 00:35:45.12 0
まだ出だしだけだから何とも言えないけど
頑張ってください
保全
:::::::::::::::::::::::::::::.
::::::\:☆ノノハ クゥ〜ン
::::::ミゝ从 ’w’)つ<乙
::::::⊂__つノ
マイハマン巡回中!
67 :
名無し募集中。。。:2006/07/29(土) 02:14:32.54 0
ほしゅ
保全
::::::::::::::::::::::::::::.
::::::.\:★ノノハ のにゅ♥
::::::.ミゝ从*´∇`)つ
::::::⊂__つノ
のにゅのにゅマン巡回中!
70 :
名無し募集中。。。:2006/07/29(土) 03:45:54.24 0
ほ
両作者乙
保全
ほ
74 :
名無し募集中。。。:2006/07/29(土) 09:08:09.09 O
ぜ
ん
もっとまとめて書いてからにしな
77 :
名無し募集中。。。:2006/07/29(土) 11:02:18.86 O
ほ
78 :
あおたか:2006/07/29(土) 11:47:12.42 0
>>31 いきなりインターホンから大人の女の人の声がでた。
『どちらさまですか?』
ついビクッと反応をしてしまう俺。な・・なんだ。インターホン
からじゃないか。はぁー・・・
「家庭教・」
『少しお待ちください。』
言葉を遮られた。早いって!!
家内からドタバタと音が聞こえる。ひぃ。
ガタ!!!
でかい音をたて、玄関から大人の女の人がでた。
俺の顔を見てニコッと笑い「こんにちは。」
「あ・・こんにちは・・」
なんだか緊張してきた。大丈夫かな・・。
「家庭教師の方ですよね。どうぞ。」
家へあがれと言わんばかりの仕草で俺を家に入れる。
「あ・・。はい。」
玄関で靴を脱ぎ、綺麗にそろえると
「2回に娘がいます。どうぞごゆっくり〜」
そういって女の人は去ろうとした。え?!説明これだけ?!去らないで!
「あっあの勉強時間とか聞いてないのですがっ!」
女の人は振り向き「3時間です。」といってどっかの部屋へ行った。
・・・はぁ。肩こりそう。
目の前にある階段を登り2階へ行く。決めた。生徒が可愛くなかったら
家庭教師断ろう。母にどれだけキレられても逃げてやる。
2階へ上がると2こドアがあった。どっちだよ!!
79 :
あおたか:2006/07/29(土) 11:48:32.61 0
>>24 いきなりインターホンから大人の女の人の声がでた。
『どちらさまですか?』
ついビクッと反応をしてしまう俺。な・・なんだ。インターホン
からじゃないか。はぁー・・・
「家庭教・」
『少しお待ちください。』
言葉を遮られた。早いって!
家内からドタバタと音が聞こえる。ひぃ。
ガタ!!!
でかい音をたて、玄関から大人の女の人がでた。
俺の顔を見てニコッと笑い「こんにちは。」
「あ・・こんにちは・・」
なんだか緊張してきた。大丈夫かな・・。
「家庭教師の方ですよね。どうぞ。」
家へあがれと言わんばかりの仕草で俺を家に入れる。
「あ・・。はい。」
玄関で靴を脱ぎ、綺麗にそろえると
「2回に娘がいます。どうぞごゆっくり〜」
そういって女の人は去ろうとした。え?!説明これだけ?!去らないで!
「あっあの勉強時間とか聞いてないのですがっ!」
女の人は振り向き「3時間です。」といってどっかの部屋へ行った。
・・・はぁ。肩こりそう。
80 :
あおたか:2006/07/29(土) 11:52:00.30 0
げ。ミスった。すいません。
>>78 とりあいず「千奈美」と札が掛けられているドアに軽くノックをした。
『え?だれ』
ドア越しから、いかにも女の子って感じの声がした。可愛い声してるなぁ。
「家庭教師のものなんですが」
「あ〜!ちょっ、待って!ください!」バタバタと音が聞こえる。
片付けてるのかな。思わず顔がにやける。どんな子なんだろう。
バンっ バゴっっっ!!
ドアが凄い勢いで開き。そして俺のおでこに襲い掛かった。
「あ。やっちゃった・・?あははははは。」
・
・
・
・
目が覚めた。ベットの中だ。おでこが痛い。触るとタンコブができている。今日は最低だ。
早く帰りたいけど帰ってもなぁ・・って!ああ?!何寝てたんだよ!
そこの部屋には座って壁によっかかって漫画を見ている女の子がいた。
あの子か。俺のおでこを痛めた子は。
さっきから俺に気づくことなくニヤニヤと漫画に夢中になっている。
顔をよく見ると、可愛い・・。横顔・・綺麗だなぁ・・
・・・・・・・・・・・。む。いかんいかん。勉強しに来たんだ。
何デレデレしてんだ。俺は!でも・・・う〜ん。
ー続く
毎日このぐらいのペースで書いていこうと思います。
乙です
千奈美作品久しぶりですね
頑張ってください
乙です
激しく乙です!
ちなこヲタの俺はワクワクしっぱなしだ!
84 :
名無し募集中。。。:2006/07/29(土) 12:21:39.09 0
ごくろうさん
お出かけ前の保
全
87 :
名無し募集中。。。:2006/07/29(土) 14:11:53.08 O
ほ
______,.___, |;:;:.... |
゚ 。 : ..:| |l ̄| このスレはキャプテンに監視されています
: 。 ..:| |l |
゜ : ..:| |l_|
: ゚ ..:|;:;:.... |
゚ : ..:|;:;:.... |
゜ : ..:|;:;:.... |
。 ゚ ..:|;:;:.... |ノハヽ
: : ..:|;:;:.... |´・_・リ
゚ 。 : : ..:|;:;:.... |⊂ノ
: : ..:|;:;:.... |
,,.,、-‐''"´~ `ー-‐'
89 :
名無し募集中。。。:2006/07/29(土) 15:56:27.15 O
保全
久々のほ
:::::::::::::::::::::::::::::.
::::::\:☆ノノハ クゥ〜ン
::::::ミゝ从 ’w’)つ
::::::⊂__つノ
マイハマン巡回中!
::::::::::::::::::::::::::::.
::::::.\:★ノノハ のにゅ♥
::::::.ミゝ从*´∇`)つ
::::::⊂__つノ
のにゅのにゅマン巡回中!
93 :
名無し募集中。。。:2006/07/29(土) 18:36:53.65 O
ほ
荒らしは小説スレの華なので気にしないで書いてください><
95 :
名無し募集中。。。:2006/07/29(土) 19:25:44.44 O
ほ
96 :
名無し募集中。。。:2006/07/29(土) 20:08:07.72 O
ぜ
保全
ほ
:::::::::::::::::::::::::::::.
::::::\:☆ノノハ クゥ〜ン
::::::ミゝ从 ’w’)つ
::::::⊂__つノ
マイハマン巡回中!
100 :
名無し募集中。。。:2006/07/29(土) 22:14:42.02 0
保全
:::::::::::::::::::::::::::::.
::::::\:☆ノノハ クゥ〜ン
::::::ミゝ从 ’w’)つ
::::::⊂__つノ
マイハマン巡回中!
ほ
103 :
名無し募集中。。。:2006/07/30(日) 00:10:10.47 O
ほ
ほ
105 :
名無し募集中。。。:2006/07/30(日) 01:53:29.86 O
夏休み保全
た
107 :
名無し募集中。。。:2006/07/30(日) 02:30:27.61 0
ほ
:::::::::::::::::::::::::::::.
::::::\:☆ノノハ クゥ〜ン
::::::ミゝ从 ’w’)つ
::::::⊂__つノ
マイハマン巡回中!
109 :
名無し募集中。。。:2006/07/30(日) 03:40:46.27 0
ぜ
起きたての保全
100こえたか
保全
以前の作者さんもこないね
気付いてると思うんだけど
まとめさんとか来ないのかな?
115 :
名無し募集中。。。:2006/07/30(日) 10:27:45.42 O
気長に待て
投下待ち
ほ
:::::::::::::::::::::::::::::.
::::::\:☆ノノハ クゥ〜ン
::::::ミゝ从 ’w’)つ
::::::⊂__つノ
マイハマン巡回中!
119 :
名無し募集中。。。:2006/07/30(日) 13:02:58.87 O
ほ
ぜ
ん
::::::::::::::::::::::::::::.
::::::.\:★ノノハ のにゅ♥
::::::.ミゝ从*´∇`)つ
::::::⊂__つノ
のにゅのにゅマン巡回中!
123 :
名無し募集中。。。:2006/07/30(日) 15:00:31.73 O
ほ
ほ
気長に待ちます保全
:::::::::::::::::::::::::::::.
::::::\:☆ノノハ クゥ〜ン
::::::ミゝ从 ’w’)つ
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マイハマン巡回中!
ほ
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::::::\:☆ノノハ クゥ〜ン
::::::ミゝ从 ’w’)つ
::::::⊂__つノ
マイハマン巡回中!
\ │ /
oノノノハo / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
.─从´∇`从< おーどんおーどん!
\_/ \_________
/ │ \
∩ oノノノハo / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\∩oノノノハo\从´∇`从< おーどんおーどんおーどん!
おーど〜〜〜ん! >从´∇`从/ | / \__________
________/ | 〈 | |
/ /\_」 / /\」
 ̄ / /
保全は意外とがんばってるね
131 :
名無し募集中。。。:2006/07/30(日) 19:22:40.38 O
ほ
133 :
名無し募集中。。。:2006/07/30(日) 19:37:09.76 0
AAは未だに覚えられない
古参作家復活待ち
I REMEMBER YOU の続きが気になる
夏 Remember You
ほ
138 :
名無し募集中。。。:2006/07/30(日) 20:20:21.11 0
春たん待ち
ほ
140 :
名無し募集中。。。:2006/07/30(日) 21:07:43.54 0
ぜ
ん
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::::::.\:★ノノハ のにゅ♥
::::::.ミゝ从*´∇`)つ
::::::⊂__つノ
のにゅのにゅマン巡回中!
ほ
州*‘ o‘リ<あばばばば
145 :
名無し募集中。。。:2006/07/30(日) 23:23:14.81 O
強彼待ち
あおたか全然投稿しないな
:::::::::::::::::::::::::::::.
::::::\:☆ノノハ クゥ〜ン
::::::ミゝ从 ’w’)つ
::::::⊂__つノ
マイハマン巡回中!
148 :
名無し募集中。。。:2006/07/31(月) 00:38:01.59 0
ほ
ぜ
ho
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨・・・・・・
γ~三ヽ
(三彡0ミ) クゥ〜ン
.从 ’w’)
( ヽ ヽ
/ ̄ ̄》 ̄ ̄\
;;:⌒);;:⌒) | ∪ ・ |∩
;.;:⌒);;.:⌒) ;;:⌒)≡≡ ⊂| J \ノ
;;:⌒);;:⌒);;:⌒)≡≡≡= ;;:⌒)ノ,,ノ ̄;;:⌒)\ゞ;;:⌒)
マイハマン巡回中!
153 :
名無し募集中。。。:2006/07/31(月) 02:55:07.61 0
ほ
おはほ
投下待ち保全
保全
ほ
159 :
名無し募集中。。。:2006/07/31(月) 11:10:50.11 O
160 :
名無し募集中。。。:2006/07/31(月) 11:29:27.38 O
あこがれディス春強彼青春勇気とにかく全員待ち
執筆途中の作品を完成させてください!
続きが気になって夜も眠れませんorz
俺もです
どうしても続きが読みたいです
お願いします
I REMEMBER YOU!!!!!!!!!!!!!!!!!!
164 :
あおたか:2006/07/31(月) 12:11:47.22 0
I REMEMBER YOUの続き見たいっすね。うん。見たい!!
作者さん、来て下さい!
ー昨日は寝てました。すいません。
>>80 さっきからずっとまじまじと俺が見ているのに気づかないで漫画ばっか読んでいる。
そろそろ気づいてもいいんじゃないのかな。と思った矢先に女の子が俺を見た。
「うおっ!」
イキナリすぎてビビる。
「あ。起きたんだ。」
にっこりとした笑顔で話しかけた。
「つい・・さっきね・・」
「おでこ、大丈夫?」
「あ。」
女の子は俺に近づいて俺のおでこに手を触れた。ー冷たい。
「あはははっははは!すごい!膨らんでる!!」
君がやったんだよ。こら。でも・・・気持ち良い。
「え〜と、おでこスイマセン。」
「ああ。大丈夫だよ^^」
笑顔で謝られてるもんだからつい笑顔になるよ。・・大丈夫じゃないけどさ・・
家庭教師という目的を思いだし、時計をチラッと見ると残り時間は15分だった。
「あ。先生、自己紹介してないじゃん」
「え?あ、え〜と」
「徳永千奈美、中2です。」
「明です。」
千奈美ちゃんが手を差し伸べた。その手を軽く握って握手。と思ったら
「いででで!!」
「あははははははは!!」
急にすごい握力で握ってきやがった。 この怪力。
165 :
あおたか:2006/07/31(月) 12:13:51.92 0
>>164 「あ。先生、ごめん。」
「あはははは・・・」
なんか凄い子を教えることになったな・・・これが同級生の女子だったらキツイぞ。
15分で勉強なんて流石にやる気になれなかったので色々と質問をくらった。
「先生何歳?」
「18だと思うよ。」
「先生彼女いる?」
「ん?いたけど。」
「別れたんだ」
ニヤニヤとちゃかす。沈黙が流れる。俺は質問の答えにとまどった。
「別れてはいないよ^^」
また沈黙。嫌な空気だ。
「先生今年のバレンタインのチョコどのくらいもらった?!」
「それなりにもらったけど・・。」
最近の女子はこんな話が好きなんだなぁ。流石に彼女の話がくるとは思わなかったけど。
家庭教師の時間がたち、徳永家から出た。明日もカテキョはあるんだなぁと思うとぐったりした。
千奈美ちゃん、あの子に勉強を教えることなんてできるのだろうか・・
自転車でゆっくりこいでいると付き合っていた彼女と良く行った所に着いた。
付き合っていた彼女を思い出す。小さい図書館。彼女はいつも端の席を選んでは本を山積み
し真剣に本を読んでいた。
何でか分からない。涙がこぼれでる。もう彼女に会えないのに・・。
ーまた明日。
あおたか氏キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!
激しく乙です!
何かちなこの反応が現実でもこんなカンジっぽくていいですね〜
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ッ!!!!
彼女が誰か激しく気になります
あおたかさん乙です!!
千奈美の感じが出ててすごくイイ
明日も頑張ってください
乙です
乙
乙ー!
ちなこイイよー
ほ
173 :
名無し募集中。。。:2006/07/31(月) 15:35:56.50 O
ほ
保
175 :
名無し募集中。。。:2006/07/31(月) 17:12:09.02 O
全
176 :
名無し募集中。。。:2006/07/31(月) 18:01:07.97 O
ほ
:::::::::::::::::::::::::::::.
::::::\:☆ノノハ クゥ〜ン
::::::ミゝ从 ’w’)つ
::::::⊂__つノ
マイハマン巡回中!
投下待ち保全
:::::::::::::::::::::::::::::.
::::::\:☆ノノハ クゥ〜ン
::::::ミゝ从 ’w’)つ
::::::⊂__つノ
マイハマン巡回中!
ほ
181 :
名無し募集中。。。:2006/07/31(月) 21:02:11.27 0
ho
ほ
ho
:::::::::::::::::::::::::::::.
::::::\:☆ノノハ クゥ〜ン
::::::ミゝ从 ^w^)つ
::::::⊂__つノ
マイハマン巡回中
185 :
名無し募集中。。。:2006/07/31(月) 23:58:04.50 O
ほ
深夜の投下待ち保全
:::::::::::::::::::::::::::::.
::::::\:☆ノノハ クゥ〜ン
::::::ミゝ从 ’w’)つ
::::::⊂__つノ
マイハマン巡回中!
:::::::::::::::::::::::::::::.
::::::\:☆ノノハ クゥ〜ン
::::::ミゝ从 ’w’)つ
::::::⊂__つノ
マイハマン巡回中!
189 :
名無し募集中。。。:2006/08/01(火) 01:37:16.64 0
ほ
ぜ
::::::::::::::::::::::::::::.
::::::.\:★ノノハ のにゅ♥
::::::.ミゝ从*´∇`)つ
::::::⊂__つノ
のにゅのにゅマン巡回中!
保全
193 :
名無し募集中。。。:2006/08/01(火) 03:20:22.40 0
ん
続きを書いてみました
>>61 携帯電話の重要性を今ほど感じたことは無かった
今日発売の本があって
続きが先月からず〜っと気になって
どうしてもイベント前に読まないと集中できない感じがして
本を買ったら急いで戻るつもりだっから財布は持ったけど携帯電話を忘れていた
本屋は控え室の近くってことと自分は方向音痴では無いという自信から戻れなくなるなんて思いもしなかった
スグにでも舞美に助けに来て欲しいけど連絡ができない
少し顔を上げるとイベントの時間までは結構あるはずなのにファンっぽい人が何人か愛理の目に入る
事務所からはファンの人にバレたら騒ぎになるから注意する様に言われていたから・・・
再び下を向いてベンチに座っていることしかできなかった
不安な気持ちが勝手に大きく膨らんでいって愛理を押しつぶす
涙が瞳いっぱいに溜まってくる
下を向いているから今にもこぼれ落ちそうになるのを必死にこらえていた
「あれっ?あのベンチで座ってる子って・・・」
少し離れた場所から聞こえた声にビクッとなって買った本の袋を強く握る
その後で複数の声が確実に自分に向けられているのが耳に入ってくる
(バレちゃった・・・どうしよう・・・)
絶対絶命の状態に愛理の気持ちが耐え切れなくなっていた
瞬きをするたびに涙がスカートにポタポタと落ちて円を描く
その声はだんだんと愛理に近づいてきて・・・
愛理の手を誰かが掴んだ
>>194 「真由美のバカっ!何やってんだよ!」
手が強く掴まれると同時に勢いのある声が愛理の頭の上から落ちてくる
「えっ?」
涙が頬を流れていながらも驚いた表情で顔を上げると・・・
視界に入ったのは年上の全然知らない男の人だった
彼は周囲から愛理を隠してくれる様に目の前に立っていた
呆気にとられたままの愛理に向かって彼は笑顔でウインクをすると強い口調で続ける
「どれだけ探したと思ってるんだよ!! 4年生にもなって迷子とか・・・真由美は本当に方向音痴だな!!」
彼の発する全く意味のわからない会話に愛理が戸惑っていると・・・
「真由美だって」
「4年生じゃ違うんじゃない?」
「ってか、普通に考えて居る訳無いかぁ」
そんな言葉が彼の後ろの方から微かに聞こえて・・・そのまま声は遠くに消えていった
数秒してから愛理は目の前の彼が自分をかばってくれたことに気づいた
>>195 彼は後ろを向いてファンの人達が遠くに離れるのを確認すると愛理に視線を再び向けた
その視線が合うと同時に愛理が手で涙を拭きながら彼に向かって慌てながら言う
「あっ・・・あのっ!!助けてくれてありが・・・」
「それ以上言わなくっていいから!」
お礼を言おうとした愛理の言葉を彼が切る
「えっ!?でも・・・助けてもらっ・・・」
「いいから!それ以上言わないで!!」
その言葉にキョトンとする愛理
彼は愛理から視線をを逸らすと天井を見つめながら言う
「お礼を言われると・・・本当に鈴木愛理って思っちゃうから」
「えっ?だって私は鈴木愛・・・」
「だから言わなくていいから!!」
彼は少しはにかんだ笑顔を見せながら愛理に向かって言うと・・・すぐに視線を天井に戻した
全く理解できずにぽかーんとしている愛理を横目に彼は話を続けた
「こんな所に何でイベント前に1人でいるのか知らないけど・・・俺もイベントを見に来たファンの1人な訳だし」
「ありがとうございま・・・」
「だから言わないでって!!」
その言葉に慌てて愛理は手で口を押さえる
それを確認すると彼は話を続ける
「ここで鈴木愛理って認識すると・・・それを知ってて助けたみたいで・・・何か・・・自分の中で嫌だというか・・・」
最後の方は少し恥ずかしそうに言って・・・彼はそのまま何も言わなかった
そんな彼を見つめる愛理の胸は知らずにドキドキと高鳴っていた
続く・・・カナ?
まとめ再開するか分からないけど続くなら固定で書いた方が良い
題名決まってないなら意味ない記号でもまとめなり抽出なりNGなりが楽
198 :
名無し募集中。。。:2006/08/01(火) 05:30:25.44 0
そんなの名無しでも無題でも何ら問題は無いよ
書き続けてくれればそれで十分
人がいない今は書き続けることが大事
トリと仮タイトルとがあればさらに良い
乙です
続きまってます
乙です
これからの展開に期待してます
とりあえず今は細かいこと気にせずいきましょうや
ほ
203 :
名無し募集中。。。:2006/08/01(火) 09:31:53.83 O
乙です!!
他の作者さんも復活なされ〜
愛理の続きキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!
激しく乙です!
少なからず誰もが一回は妄想してしまう展開!
何かいつも以上に感情移入してしまいますなw
続き待ってます!
キテタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!
乙です
うをっ!ここ復活してる
>>203 ほかの作者は、復活したの知らないんじゃね?
207 :
名無し募集中。。。:2006/08/01(火) 10:09:27.40 0
ほ
わあー復活してたんですね
バイト終わったら書いてみようかな
そうして
お願いします
212 :
名無し募集中。。。:2006/08/01(火) 13:30:21.06 O
ほ
ぜ
ん
ほ
216 :
名無し募集中。。。:2006/08/01(火) 16:46:08.02 0
ぜ
217 :
あおたか:2006/08/01(火) 16:59:44.89 0
元カノの設定を考えていて今日書けそうもないです・・・。
もともとショボイ作品がよりショボクなりそうだよ元カノさん・・。
自分のペースで良いんだよ
応援してるので頑張ってください!!
219 :
名無し募集中。。。:2006/08/01(火) 18:53:22.00 O
少しageるぜ
すぐsageるぜ
221 :
名無し募集中。。。:2006/08/01(火) 18:54:44.55 0
も一度ageるぜ
ふざけるな!!
223 :
名無し募集中。。。:2006/08/01(火) 18:56:45.15 0
じゃそゆことで
はいっ!さようなら
225 :
名無し募集中。。。:2006/08/01(火) 18:59:06.02 0
こんにちは
笑っちゃおうよ保全
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::::::\:☆ノノハ クゥ〜ン
::::::ミゝ从 ’w’)つ
::::::⊂__つノ
マイハマン巡回中!
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::::::\:☆ノノハ クゥ〜ン
::::::ミゝ从 ’w’)つ
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マイハマン巡回中!
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::::::\:☆ノノハ クゥ〜ン
::::::ミゝ从 ^w^)つ
::::::⊂__つノ
マイハマン巡回中
投下待ち保全
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::::::.\:☆ノノハ クゥ〜ン
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::::::⊂__つノ
マイハマン巡回中!
232 :
名無し募集中。。。:2006/08/01(火) 22:25:47.51 O
ほ
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::::::ミゝ从 ’w’)つ
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マイハマン巡回中!
234 :
名無し募集中。。。:2006/08/01(火) 23:09:46.39 0
po
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マイハマン巡回中!
236 :
名無し募集中。。。:2006/08/02(水) 00:20:18.84 O
ほ
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::::::.\:★ノノハ のにゅ♥
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のにゅのにゅマン巡回中!
ふぉ
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のにゅのにゅマン巡回中!
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::::::ミゝ从 ’w’)つ
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マイハマン巡回中!
ほ
242 :
名無し募集中。。。:2006/08/02(水) 03:27:20.11 0
保全
保全
244 :
名無し募集中。。。:2006/08/02(水) 04:25:39.43 0
▼ハヽヽ▼
/|\( `.∀´) <保全よ♪
⌒⌒''(U 保 )
▼〜し'~し'
ほ
ほ
247 :
名無し募集中。。。:2006/08/02(水) 06:34:13.82 O
ほ
ぜ
ん
保全
作者復活待ち
一口保全も復活しないかな
::::::::::::::::::::::::::::.
::::::.\:★ノノハ のにゅ♥
::::::.ミゝ从*´∇`)つ
::::::⊂__つノ
のにゅのにゅマン巡回中!
ほ
255 :
名無し募集中。。。:2006/08/02(水) 11:46:47.58 O
ほ
>>252 前に2つか3つくらい書いてたんですけど
(主人公はほとんど雅ちゃんを好きになる役で1レス分だけで終わる一口保全小説)
私でよければ午後にでも書きます
258 :
名無し募集中。。。:2006/08/02(水) 12:41:18.69 0
誰でもいいよ
期待してる
ほ
260 :
名無し募集中。。。:2006/08/02(水) 13:59:35.74 0
昔書いていたものですが、久しぶりに来ました。
久しぶりにかいてもいいですか?
ぜ
おでかけする保
タイムスリップものの昼ドラに影響されて、久しぶりに「だんしじょし」読んでみた。
やっぱ良いねぇ。
265 :
名無し募集中。。。:2006/08/02(水) 14:47:04.11 0
ちょっと恋愛の部分が足りないと思いますが今から書いてみます
期待の保
267 :
名無し募集中。。。:2006/08/02(水) 15:19:37.26 0
あんまり期待しないでください。。。下手なもので・・・
268 :
青春:2006/08/02(水) 15:57:07.18 0
「本当に大和と同じ高校じゃなくていいの?」
「あぁ、いいんだよ。」
「・・・そう。」
「じゃぁ俺勉強してくるわ。」
俺は母親に一言そう言って家を出て近くの図書館に行った。
外は肌寒く、マフラーを忘れた俺には少し厳しい寒さだった。
図書館につくととりあえず勉強をする。
現在中学三年。いわゆる受験生という奴だ。
俺が狙っている高校はあまり偏差値も高くなく家からも近く、入りやすい高校だ。
だが、中学では野球をやっていて、勉強を疎かにしていたせいか今は合格する確率が低い。
「あ!そこ間違ってるぞ。」
後ろを見ると弟の大和がいた。
「圭介が勉強か〜?聖南ってそんなに偏差値高かったっけ?」
「ばかいえ、お前とは違って俺は勉強で高校にいくんだよ。」
「圭介にだって、野球推薦きたじゃないか。」
大和は俺の隣に座るとそう言ってきた。
「高校で、お前と一緒に野球ができるかよ!俺は違うチームでお前とやりたいんだ。」
少し納得した顔をして
「まぁ圭介がそういうなら良いけどさ。俺はいきなりレギュラーとるからな。」
そういって大和は消えて行った。
俺と大和は双子で二人とも野球をやっている。
俺は投手、あいつは三塁手。アイツとは違うチームで野球がやりたかった。
269 :
青春:2006/08/02(水) 15:59:36.12 0
>>268 受験の季節になり俺はなんとか聖南を合格する事ができた。
大和は、城北高校に、行く事になった。
そして季節は4月に・・・・
大和は高校の寮に住むことになり家にはいなくなった。
「じゃぁ行ってくるわ!!」
元気よく家を飛び出し家をでた。そこで丁度同じ高校を受けた安達にあった。
安達も中学で野球をやっていて俺とバッテリーを組んでいた。
学校についてからすぐにクラス分けを見た。
俺と安達は運がよく同じクラスだった。
クラスに行く途中トイレにバッグを忘れたのに気づき慌てて取りにいった。
バッグはおいた場所にちゃんとあり安心した。
「バン!」
廊下の曲がり角で誰かにぶつかった。
「す、すみません。」
足元を見ると女の人だった。
「じゃ、じゃぁ急いでるんで。」
俺は頭を下げ、急いで教室に向かった。
時間はギリギリで間に合った。
・・・そして入学式が行われ面倒な行事が終わった。
270 :
青春:2006/08/02(水) 16:00:52.33 0
>>269 放課後になり俺は生徒手帳を落としたのにきづいた。
「あれ、おかしいな。さっきまであったのに。」
「さっきまでっていつまでだよ?」
「朝。」
もう一度バッグのなかを探してみるがやはりない。
そのとき名前を呼ばれた。
「すみません!二ノ宮圭介君はいますか?」
名前を呼ばれて女の人のほうに向かった。
「ハイ。これ。あなたさっき私にぶつかった時に落としたでしょ?」
その女の人から、生徒手帳を受け取った。
「あ、ありがとうございます。」
女の人は笑いながら帰っていった。
「圭介、誰だあの女の人?」
不思議そうな顔をしながら安達が近づいてくる。
「いや、誰だろう・・・・」
どっかで、見たことあるな・・・
とりあえずここまで。
271 :
名無し募集中。。。:2006/08/02(水) 16:04:33.33 0
おつー
たわいもない会話は思い切ってカットして
雰囲気で読ませた方が感じでるよ
続きもがんばれ
乙っす
続き期待しとりますよ!
かつてむこうで一口保全してたものです
いつのまにか両方復活してたんですね
先日ハードディスククラッシュ起こして全データ飛びました・・・
274 :
名無し募集中。。。:2006/08/02(水) 17:43:57.50 O
ほ
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!
乙です
新作乙
続き楽しみにしてます
ほ
青春さん>sageで書いてくださいな♪
その彼女が誰だか気になります…。
続き頑張ってください
一口保全さんなにか書いてくださいよ
こっちにもあっちにも
280 :
名無し募集中。。。:2006/08/02(水) 19:29:11.41 0
ho
保全
:::::::::::::::::::::::::::::.
::::::\:☆ノノハ クゥ〜ン
::::::ミゝ从 ’w’)つ
::::::⊂__つノ
マイハマン巡回中!
283 :
名無し募集中。。。:2006/08/02(水) 20:20:20.30 0
保
>>256ですがさっき書いてたら長すぎてエラーになっちゃので明日か明後日くらいに書きます
楽しみにしてます
__
,,r‐''"~~´:::::::::::::゙~''''‐-、,
,,r''´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::゙丶、
/:::::::::::::::::::::::::::::,::::::r、:::::::::::::::::::::::\
/ ......::::::::::::::::::::::::::::/ ヽ:::::::::::::::::.....ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::: / ヽ:::::::::、::::::::::゙、
/::::::::::::::::::::::::::::/ ヽ:::::',::::::::::::i
i::::::::::::::::::::::::::/ ヽ:::::::::::::::::l
l:::::::::::::::::::::::/ ヽ::::::::::::::|
|::::::::::::::::/ ━ ━ ヽ'.:::::::.::|
|:::;;;:::::::/ ヽ:;;;..:::|
|:;;;;:::::/ ● ● |;;;;:::|
ヽ::;;;:l |;;;;:ノ 佐紀が保全しマス
ヽ;:;:|/// /// ノ;;ノ
_,,r-┴、、 ━━ ┴--、
/ 、 、 ヽヽ、 r/´/ ,r ゙ヽ、
 ̄ ̄ ̄ ̄\,,,ヽ、,,i、,,,i、ノ'゙'‐- ...,,,,,,,,,,,,,,,,,,.... ‐‐'(,,しL,/,,,r'~,-‐' ̄ ̄ ̄ ̄
:::::::::::::::::::::::::::::.
::::::\:☆ノノハ クゥ〜ン
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マイハマン巡回中!
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::::::ミゝ从 ’w’)つ
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マイハマン巡回中!
289 :
名無し募集中。。。:2006/08/02(水) 22:10:40.58 0
ほ
ほ
291 :
名無し募集中。。。:2006/08/02(水) 22:31:02.55 0
ほ
た
293 :
名無し募集中。。。:2006/08/02(水) 22:52:54.39 0
る
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::::::ミゝ从 ’w’)つ
::::::⊂__つノ
マイハマン巡回中!
295 :
青春:2006/08/02(水) 23:48:47.66 0
>>270 「なぁ今日練習見ていくか?」
「ぁ?なんのだよ。」
「野球に決まってるだろ〜が。」
「あぁ、行くか。」
「お!!新入生がいきなり体験入部か。練習着があるなら着替えていて参加してくれていいからな。」
いきなり歓迎され、しかも練習参加することになった。
「なぁ〜」
「ぁ?着替えてる時に喋りかけてくるなよ。」
着替え終わってグランドにはいり、端っこで準備運動をしながら練習をみている。
「もしかして、聖南って野球弱いか・・・・?」
「もしかして今気づいたのか?聖南は大会でても一回戦負けが当たり前。奇跡がでれば二回戦負け。
まぁ俺達が強くしていこうぜ!。」
「あぁ、そうだな・・・・」
そして入部してから二週間がすぎた。
・・・そして紅白戦
296 :
青春:2006/08/02(水) 23:49:40.44 0
>>295 1年対2、3年
「とりあえず、5点以内に抑えたいな。」
・・・・・・ちなみに上の人は、1年部長の野田くん。
試合をするとこうまでも力の差がでるとは思わなかった。1年には、地区で有名だった
セカンドの小日向、ファーストの野田、センターの朝倉
そして都大会優勝バッテリーの二ノ宮と安達。
思ってもいない有名選手が集っており、試合は圧勝だった。
当初は5−0くらいかと思っていたら予想を覆す結果になった。
15−0
一回に四番野田の満塁ホームランがでて、一挙4点。そこから朝倉のソロホームラン
そして7回には野田のソロホームランがでた。小日向は4打数4安打と好調。
朝倉は2打点とこれまた好調だった。
だが一番凄かったのはバッテリーだった。
6回まで完全試合、15三振と凄い結果をだした。
そのあと、8回に一本うたれてしまった。だが、ヒットはこの一本だけ。
結果、28打者1安打21三振とすごい結果を残した。
・・・・・安達はというとノーヒットに終わっていた。
297 :
青春:2006/08/02(水) 23:50:47.35 0
>>296 「お疲れ様。やっぱり二ノ宮君は凄いね。」
そういっておれにタオルをかけてくれた。
「あぁ、ありがとう。でも、小日向の猛打賞のおかげもあるんだからな。」
「はは、ありがとう。」
「あの〜・・・・覚えてますか??」
・・・急に呼ばれた。
後ろを見ると、見覚えのある女の人が立っていた。
「ぁ、入学式のときはどうも。」
深々と頭を下げる俺に
「今日うちに来ませんか?」
「・・・・へ?」
小日向は口を開けたまま固まっていた。おれはというとどんな反応をしていかわからずとりあえず笑った。
298 :
青春:2006/08/02(水) 23:51:26.96 0
とりあえずここまでです。
299 :
名無し募集中。。。:2006/08/02(水) 23:55:13.29 0
おつ
おちゅ
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ッ!!!!
乙です
302 :
名無し募集中。。。:2006/08/03(木) 00:53:48.20 0
ho
乙です
ほ
305 :
名無し募集中。。。:2006/08/03(木) 03:14:58.94 0
保全
8月3日00時01分
今日は私の誕生日♪
でも夏休みだから仲良しの友達にしか祝ってもらえない
もちろんそれだけでうれしいんだけど…
あの人に一言でいいから「おめでとう」って言ってほしいなぁ
休みの誕生日ってなんか損してる気がする
前日にアピールとかできないし…
♪1日にならギャクを100回 好きなままで最低70年♪
最初の誕生日メールかな?誰からだろう?
『誕生日おめでとう!ちゃんと覚えてますよ〜(笑)』
あの人からだ!たった二言だけどすごい嬉しい!
…あれ?まだ続きがある?
『
もしよかったら明日ってか今日会わない?せっかくの夏休みなんだし♪』
さっきまで憂鬱だったのが嘘みたいなくらい明るい気分になった
せっかくの夏休みなんだから楽しまなくっちゃね♪
HappyBirthday to me...
誕生日作品キテタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!
あぁそっか
乙です!
309 :
名無し募集中。。。:2006/08/03(木) 06:08:50.73 0
おは保
ほ
乙です
:::::::::::::::::::::::::::::.
::::::\:☆ノノハ クゥ〜ン
::::::ミゝ从 ’w’)つ
::::::⊂__つノ
マイハマン巡回中!
ほ
ぜ
::::::::::::::::::::::::::::.
::::::.\:★ノノハ のにゅ♥
::::::.ミゝ从*´∇`)つ
::::::⊂__つノ
のにゅのにゅマン巡回中!
316 :
名無し募集中。。。:2006/08/03(木) 13:08:36.80 O
誕生日やったんかぁ
くまいちゃん誕生日作品乙です
318 :
あおたか:2006/08/03(木) 15:41:12.40 0
>>165 涙をごしごしと拭き自転車に乗って家に帰った。全力疾走で。涙でよく見えない。
家に到着すると母から逃げて自分の部屋のベットにダイビングした。
付き合っていた彼女のことが頭から離れない。少し思い出しただけなのに
さっきからしょっぱい液体が目から流れてくる。
彼女の名前は石村舞波
小学から高校まで同じ学校で俺が彼女にひかれたのは小学6年生のころだった。
暇さえあれば授業中、彼女の横顔を見た。
笑顔が可愛くて優しくてマイペースで・・・・・
高2の秋。舞波の誕生日の日。俺は告白をした。彼女も俺のことを想ってくれて
俺等は付き合うことになった。
初めて人を抱きしめた。初めてキスをした。初めて・・・・
今まで分からなかった感情がどばーーーーーーとでてきて・・・
舞波と共に生きてきて俺は変わったと周りの人は言う。舞波が俺のすべてだった。
1年後・・調度、誕生日に舞波は命を亡くした。食中毒。誕生日だったので
家族と外食しに高い店に行ったのだが、舞波だけ毒にアタッた。
319 :
あおたか:2006/08/03(木) 15:43:04.95 0
>>318 舞波が死んだ。
この一言を舞波の母から電話で聞いた。
声が出なかった。電話はプツンと俺の意思と関係なく切れる。
そして
舞波の葬式に行った。クラスメイトは皆泣いている。男子はずっと下を見ていた。
俺は泣かなかった。泣けなかった。
「なんでお前が石村を・・」と石永が言って俺の肩を強くつかんで怒っても
俺は何も言わなかった。
その後人と話すこともできない状態に陥った俺は引きこもり、ボーとしていた。
1週間後、手紙が届いた。死んだ舞波からだった。郵便局のミスで手紙が届くのが
遅くなり、舞波が亡くなる前日にポストに入れられた手紙・・・
「 明へ
去年の11月20日に明が告白をしてくれて付き合うようになったんだね。
今も憶えています。
私も明のことがずっと好きだったから本当に嬉しかったよ。有難う。
1年間、明と沢山思い出をつくったね。
これからも沢山2人で思い出を作っていこうね。
明大好き!
PS もっと書きたいことがあるけど下手な文章を沢山書かれても困るから短くしてみた^^」
320 :
あおたか:2006/08/03(木) 15:44:16.20 0
遅くなりました。申し訳ないっす;;
321 :
名無し募集中。。。:2006/08/03(木) 15:47:43.71 0
ご苦労さん
ほ
「く・ま・いーーーーーーだから熊。くまのぉ〜・・・」
そう言って目を逸らしながら、綺麗にラッピングされた箱をくれた彼。
箱の中身を見る前に言っちゃうとこ、ダメでしょーとか思いながらも
照れ隠しする彼が・・・。
「これ、なに?」
わかってる。ホントはわかってる。
でも・・・照れ屋な彼を少しいじめてみる。
「だぁ〜〜〜アレアレ。あれ・・・」
「あれ?」
嬉しさをこらえきれなくって、笑っちゃった。
「いーじゃん。アレだよ。」
「あれじゃわかんないよー。」
「あければわかる。 んじゃ、また。」
「あーー 逃げるなーー」
彼はもの凄い勢いで私の前から走り去っていった。
クラスで一番足の速い彼。
彼って言っても、他の男子より、少しだけ仲の良い男の子。
すごく話しやすい男の子。
私はその箱を大切に抱えながらお家に帰った。
弟とお母さんに見つからないように、静かに部屋に入った。
ゆっくりゆっくりラッピングを剥がし箱を開けた。
中にはちょっと窮屈そうに座っているテディベア。
思わず、顔がニヤけた。
凄く・・・可愛かった。
テディベアを手に取ると、箱の底に青一色の封筒。
『 熊井 友理奈 さまへ
13才おめでとうございます。
くま気に入らなかったら、返してください。俺が責任もって育てます。
でも、熊井はもう育たないでください。
俺はまだ12才なんでまだ大きくなる予定です。でも早く追いつきたいんで
大きくならないでください。
でも大きくてもいいです。それが熊井なんで。
背ぇ抜いたら、そん時は覚えとけよ!!』
汚い文字で書いてあった。よくわからない、でも嬉しい手紙。
ペンで書いてあったけど、鉛筆の下書きが消し忘れてて・・・
手紙なんて書く性格じゃないってわかってる。
何だか、恥ずかしくなって、机の一番上の引き出し。
鍵のかけられる引き出しに、そっとしまった。
すぐに電話して、「ありがとう」が言いたかったけど
彼が私より大きくなるまで、その時まで。
手紙と一緒に彼への想いを、しまった。
やっぱり私は彼のことが・・・再確認できた8月3日。
13歳。 夏より熱い彼への思い。
326 :
名無し募集中。。。:2006/08/03(木) 18:08:08.39 0
ん?
>>326 あ!ごめん 熊井ちゃん好きだから記念に何か書きたくてノリで書いてしまった
チラシの裏にしてスマンw
イイヨイイヨー
乙です
みんな乙
330 :
名無し募集中。。。:2006/08/03(木) 19:22:52.52 0
ほ
みなさん乙です!!
青春さんもあおたかさんも友理奈の誕生日小説書いた2人の方も最高です!!
そして友理奈!誕生日おめでとう!!13歳になっても頑張ってくれ!!!
332 :
名無し募集中。。。:2006/08/03(木) 19:49:42.99 0
まだ13なんだよなあ
どう見ても高校生なんだが
見た目は大人
頭脳は子供
その名はBerryz工房 熊井友理奈
∋o
ノノノ"⊂ヽ なげでっ
川*^∇^)||ノノ
∋o
ノノノ""ヾ η〜こ♪
川*^∇^)||//
友理奈おたおめ
あおたか=青春=B工wwwwwwwwwwwwwwww
337 :
名無し募集中。。。:2006/08/03(木) 20:57:51.10 0
ho
続々と作品キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!
皆さん激しく乙です!
339 :
名無し募集中。。。:2006/08/03(木) 20:59:50.76 0
にょきにょきコンDVDでVTRコーナーあったじゃん
あれのランドセル背負ってる友理奈にすごい違和感
みんな乙
休載中の作者も復活希望
341 :
名無し募集中。。。:2006/08/03(木) 21:14:18.47 0
ほ
342 :
名無し募集中。。。:2006/08/03(木) 22:09:50.21 O
ぜ
む
保全
345 :
名無し募集中。。。:2006/08/04(金) 00:16:27.37 O
ほ
::::::::::::::::::::::::::::.
::::::.\:★ノノハ のにゅ♥
::::::.ミゝ从*´∇`)つ
::::::⊂__つノ
のにゅのにゅマン巡回中!
前にちょっこっと書いたことがある者です
また書いてみたんでうpさせてもらいます
題名は『スケッチブックとバスケット』って感じです
よく晴れた日曜日。
僕は河川敷の芝生の上に座って、絵を描いていた。
真昼の太陽の光が、容赦なく真っ青の空から降り注ぎ、僕の全身をジリジリと焼く。
目と鼻の先にある川は緩やかで、でも途切れることなくサラサラという音を聞かせていた。
その強い日差しも、絶え間なく続く川の行き過ぎる音も、どこか遠くに感じながら僕はただ夢中で手を動かしていた。
膝の上にはスケッチブック。手には鉛筆と消しゴム。
真っ白だった紙の上で、鉛筆は自由に動き回る。
その紙に、大きなしずくが垂れた。
ポトリ。また、…ポトリ。
それが髪から滴る汗だと気付いたとき、僕は初めて手を止めた。
「ふぅ」
カバンの中からタオルを取り出し汗を拭うと、スケッチブックを眺めながら、そこから見える風景と見比べる。
もうちょっと…こんな感じか。
ここは、…こうした方がいいのかな。
僕は消しゴムと鉛筆を使って、修正を始めた。
「まぁ。こんなもんかな」
一人そうつぶやいて、一息ついた。
カバンから、今度は凍らせておいたオレンジジュースを取り出してキャップをはずす。
溶けかけて、シャーベット状になったジュースを一気に飲んだ。
「…くぅ〜!」
頭がキーンとなって思わず声が出る。
その時、
「……ってんの?」
後ろから声をかけられた。
「えっ?」
振り返ると、日に焼けた女の子が僕を見ていた。クラスメイトの…。
「徳永さん…?」
「なにやってんの?こんなトコで」
「いや、ちょっと」
僕はスケッチブックを脇に仕舞いながら、あいまいな返事をする。
「ひとり?」
「う、うん。そうだけど…徳永さんは?どうしたの?」
「えっ?あたし?あたしは…部活の帰り」
「あぁ。そうなんだ。バスケ部…だったよね?」
「うん、そうだよ。…はぁ〜。疲れた」
言いながら、徳永さんは僕の隣に腰掛けた。
「大変だね。日曜なのに」
「もうすぐ試合があるからね。先生、張り切りすぎ」
徳永さんは笑いながら僕を見た。僕も小さく笑う。
「でっ?」
「えっ…?『でっ』?」
「だから、君はここでなにやってんの?って、聞いてんの」
「いや、…ちょっと」
「なに隠してんの。なんか、あやしーい。…アレ?それ」
徳永さんは僕の脇に置かれたスケッチブックを指差した。
「絵、描くの?」
「…うん。まぁ」
「見ていい?」
言いながら、徳永さんはスケッチブックを掴んだ。
「あっ!ちょっと。ちょっと…!」
見ていいなんて言ってないのに、徳永さんは勝手にスケッチブックを開いた。そして
「うわぁ!上手いじゃん!!」
そのまま、ページをめくり始める。
「すごーい!」とか「上手いね!!」とか言いながら、なんども僕の顔を見る。
僕もまんざらじゃなくて、なんかくすぐったくなりながらそんな徳永さんを見ていた。
「君、絵上手かったんだ。なんか、『新たな才能発見!!』って感じ」
徳永さんはやっと、スケッチブックを返してくれた。
渡されたスケッチブックには、さっき描いた絵のページが開いてある。
「ここの風景、描いてたんだ」
「…うん。ここからだと、あの山がきれいに見えるから」
僕は遠くに見える山を指差した。
「絵、好きなんだね。全然知らなかった」
「クラスのみんな、ほとんど知らないと思うよ。言ってないから」
「なんで?秘密にしてるの?」
「いや、べつに秘密ってわけじゃないけど…。自分から言うのもなんだし」
言いながら、またスケッチブックを仕舞った。
「言えばいいのに。なんなら、千奈美がみんなに言ってあげようか?」
「あーー!ダメダメ!!言わないでっ!」
「なんで?」
徳永さんは不思議そうに僕を見る。
「いいから。なんか恥ずかしいし」
「ふーん。…わかった」
「これには色塗らないの?」
「うん。ただのスケッチだから」
「いつから、絵って描き始めたの?」
「うーん…。小さい頃からだから覚えてないかな。…僕、昔から体弱くて、あんまり外で遊んだり出来なかったんだ」
「あー。そうなんだ。君、よく体育も見学してるもんね。やっぱり、将来は絵描きさんになりたい?」
「そりゃ…、できれば、ね」
僕はまたジュースを飲む。
いつの間にか日もだいぶ傾き、ジュースはもう完全に溶けていた。
徳永さんがその様子をジッと見てるのに気付く。
「…飲む?」
「えっ?!飲みたいけど…その、口付けてるし…。間接…スに…」
「はいっ。もう溶けてると思うけど」
僕はカバンに入れてあった新しいジュースを、なんかブツブツ言ってる徳永さんに差し出す。
「……ありがと」
なぜか顔を赤くして、徳永さんはジュースを受け取った。
「君とこんなに話したの、初めてだね」
「そうだね。…あっ、そうだ。僕、そろそろ帰らなきゃ」
「えっ…。そうなの?」
「うん。今日、父さんと母さんと三人でご飯食べに行くんだった」
「そうなんだ…。じゃあ、あたし…もう行くね」
「うん。じゃあ、また明日、学校で」
僕は手を振った。
徳永さんは立ち上がって歩き出す。でも、すぐ振り返って
「実は千奈美、…前から君と話してみたいと思ってたんだ」
一息にそう言って、走って行ってしまった。
次の日。
僕は授業も上の空で、ボーっとしていた。
昨日言われたことが、頭の中で何度も鳴り響く。
『前から君と話してみたいと思ってたんだ』
それって…やっぱり?
でも…。
イヤイヤ、深い意味なんてない。多分。
でも…。
結局、午前中は全然ノートをとることなく、昼休みを告げるチャイムの音を聞いた。
みんな一斉に立ち上がり、ご飯の用意を始める。
僕はまた、ボーっと徳永さんを見ていた。
徳永さんの周りには、たくさんの人が集まっている。隣のクラスの熊井さんの顔も見えた。
熊井さんと徳永さんは、昔から仲がいい。同じバスケ部で、家も近所だっていう話。
徳永さんは人気者だ。それに比べて、僕は…。
あっ!!
徳永さんがこっちを見た。そして、僕に向かって、笑顔を見せる。
僕はなんだか、恥ずかしくなって目を伏せてしまった。
ごまかすように、僕はカバンからお弁当を取り出す。
また、チラッと徳永さんを見てみた。
徳永さんは、熊井さんたちとおしゃべりをしながらお弁当を食べていた。
僕はクラスでも、典型的な脇役だった。
「ふぅ…」
「どうした?ため息なんてついて」
クラスメイトの山田が、弁当を片手に僕の前に座った。
「ううん。べつに」
「なんだよ。俺にも言えないようなこと?」
山田とは一年生のときからずっと、同じクラスだった。
こいつも、クラスの中心的なやつで、何かと目立つ。男子バスケ部で、運動神経も抜群だ。
なのに、不思議と僕と気が合った。僕が絵が好きだって知っているのは、クラスではこいつだけだ。
いや。今はこいつと…徳永さんだけ。
「ホントに、なんでもないから」
「そっか。まぁいいや」
そう言って、山田は弁当を食べ始めた。
僕は水筒からお茶をコップに注ぐ。二人分。
「おぉ、ありがと。お前さ、昨日…絵描きに行った?」
「えっ!?…行ったけど」
「あの川原にか?」
「うん。でもなんで?」
「一昨日、描きに行くって言ってたからさ」
山田は僕を見た。
僕も山田を見る。そして、
「……来たの?」
ポツリと僕は言った。
「え?」
「山田、昨日あの河川敷に来た?」
「いいや。…なんで、俺が行かなきゃなんねぇんだよ」
山田はそう言って、少し笑った。その笑顔が少しぎこちなく見える。
もしかして、見られてた…?
「……」
「……」
それから、二人ともなにも言わないで弁当を食べていた、
山田、もしかしたら知ってるのかな?昨日のこと。
知ってて、なにも話さない僕に少し腹を立ててるのかも…。
「なぁ。山田」
「ん?なに?」
「昨日のことなんだけど…」
「おうっ。いい絵描けたか?」
「あぁ。うん。描けた。描けたよ」
「また、見せてくれよな!」
「うん、いいよ。でさ、昨日…」
「おーい!!山田ぁ。バスケ行こうぜ!!」
僕の声を掻き消すように、大きな声が聞こえた。
隣のクラスの原田だ。ちなみにこいつもバスケ部。
「OK!!すぐ行く!」
山田は急いで立ち上がり
「…わりぃ。俺、もう行くわ」
いつの間にか空になってた弁当を急いでしまう。
「お前は?どうする。一緒に行くか?体育館でバスケ」
「いい。やめとく」
「体、しんどいのか?」
「ううん。暑いから。夏は体調崩しやすいしね」
「そっか、わかった」
山田はうなずくと、お茶を一気に飲んで行ってしまった。
いつの間にか放課後になっていた。
最後のチャイムが鳴って、みんな席を立つ。
山田も僕に向かって手を上げると、そのまま部活のため体育館に行った。
少し胸が痛んだ。結局、昨日のことを山田に言い出せないままだったから。
僕はゆっくりと帰り支度を整えると、教室から出て美術室へと向かった。
「おじゃまします…」
美術室には誰もいなかった。
僕はあたりまえのように、準備室の方のドアを開ける。
散らかり放題の準備室は、絵の具と油の混じった独特のにおいがした。
僕はそのまま部屋の奥へと足を運ぶ。
部屋の奥で先生は、キャンパスに向かって筆を動かしていた。
「おうっ。来たか」
先生は僕に気付くと、キャンパスから顔を覗かせる。
でもすぐにまた、絵に夢中になっていた。
「おじゃまします」
僕はもう一度そう言って、無造作に置かれていたイスに腰掛ける。
絵の具のにおいが、僕を少し落ち着かせた。
僕の学校には美術部はない。
昔はあったらしけど、少なくとも僕が入学したときにはもうなくなっていた。
僕はよくここに来て、個人的に先生に絵のことを教わっていた。
『絵なんて、本当は教えるもんじゃないんだけどなぁ』
先生は、よくそう言ってガハハッと笑っていた。
僕は絵の具と油のにおいを嗅ぎながら、散らかった机の上に置かれた画集を見ていた。
「絵、描いてるか?」
先生は目をキャンパスに向けたまま、不意にそう言った。
「はい。昨日も描いてきました。スケッチだけど、河川敷の風景画」
「そうか」
先生に言われたことの一つ目。
『絵が好きなら、描けばいい』
先生が言ったように、僕は絵を描いている。描き続けていた。
先生は筆を置くと、懐からタバコを取り出して火をつけた。
腕組をしながら、「うーん」とうなってキャンパスを眺める。
先生に言われたことの二つ目。
『学校でタバコを吸っていることは、誰にも言うな』
先生が言ったように、僕はタバコのことを誰にも言っていない。
「コラコラッ。子供はそんなの見ちゃいけない」
先生は、僕が画集を見ているのに気付いた。
「子供は描きたいものを、描きたいように描いたらいいんだ」
僕の方までゆっくり歩いてくると、僕から画集を取り上げた。
「こんなの見ても、なんのやくにもたたん」
画集を投げ捨てると、先生はガハハッと笑った。
「そのスケッチ持ってこい。見てみたい」
「はい。今度持ってきます」
僕がそう言うと、先生はまたガハハッと笑って僕の頭を撫でた。
「描きたいもの…か」
僕はポツリともらした。
「ん?どうした?」
先生はポットをシュポッシュポッといわせて、インスタントコーヒーを作っている。
「描きたいものってが…」
「よくわからんか?」
僕はうなずいた。
「そんな難しく考えることはない。なんでもいいんだ。景色を見るのが好きなら、風景画を描けばいいし」
先生は出来たてのインスタントコーヒーを口に運んだ。
「ホントになんでもいいんだ。好きな女の子がいれば、…その子を描けばいい」
そう言ってニヤッと笑う。
「いないのか?好きな子」
その時、僕の頭の中に浮かんだ女の子は…徳永さん?
「その顔は…いるんだな?」
先生にそう言われて、僕は急いで頭の中の徳永さんを打ち消す。
「いや、あの…」
言いよどんでる僕に笑いかけると、先生は手招きをしてキャンパスの前に僕を呼んだ。
「これ見てみろ。わかるか?」
海底で男の人がしゃがみこみながら、海面を見上げている。真っ黒な海の中。男の人が見上げる先には…光だ。
先生は何年も前からこの絵を描き続けていた。
「…正直。よくわかりません」
「そうだ。それでいい」
「えっ?」
「本当に好きなものってのは、意外と自分でも分からないもんだ。だからとりあえず描く。描いてみてわかるんだ」
「……」
「自分が好きなものがなんなのか」
僕はまた、教室に戻ってきていた。
本当は一度下駄箱まで行ったんだけど、弁当箱を忘れていたことを思い出したから。
「あった、あった」
机の横にかけてあった弁当袋を掴んで、顔を上げる。
「あっ…」
僕は思わず、そうつぶやいた。
黒板が、壁が、机が。教室すべてがオレンジ色に染まっている。
僕は窓の近くまで歩くと、そのまま窓を開けた。
夕日が、今まさに沈もうとしていた。空をオレンジに染めて。
夕日から離れるにつれ、空の色はオレンジ、紫、暗い青へと表情を変える。
暗い青の部分に、爪で引っかいたみたいな跡。
夜を待てずに顔を出した三日月だ。
校庭から、野球部やサッカー部の人たちの声が聞こえる。
僕はその声を聞きながら、ゆっくりと、でも確実に沈んでいく夕日を見てた。
「きれいだね」
夕日が半分ほど沈んでしまったとき、後ろから声をかけられた。
「きれいだよね。…夕日」
もう一度、その声を聞いた。
「うん」
僕はうなずいた。
「きれいな夕日だ」
徳永さんに僕はそう言った。
徳永さんは夕日を浴びてニコニコ笑っていた。
「今日は、スケッチブック持ってないんだ?」
「えっ?」
「スケッチブック持ってたら、ここから見える夕日描いてもらうのに」
「ハハッ。そうだね。…今日も練習だったの?」
「うん。もう終わったんだけど、忘れ物しちゃって。君は?」
「僕も」
僕は弁当箱をポンポンと叩いた。
「そっか。偶然だね。昨日といい今日といい」
徳永さんは僕の隣まで歩いてくると、窓の外の転落防止の柵に手をかける。
「ああ、そうだ。昨日と言えばさ。昨日、山田に見られてたかも」
「えっ!山田くん?」
「うん。多分だけど」
「山田くんがそう言ったの?なんか言ってた?」
徳永さんは少し慌てていた。
「いや…。直接なんか言ったわけじゃないけど。昨日のこと聞かれた」
「…他になんか言ってた?」
「ううん。なにも」
「ホントに?」
僕はうなずいた。徳永さんはなにか考え込んでいた。
「…大丈夫だと思うよ」
徳永さんはポツリとそう言った。
「ほんと?」
「山田くん、昨日あたしが練習終わって帰るとき、まだ体育館で練習してたもん」
「男子バスケ部も練習してたんだ」
「うん。一緒に体育館で」
「そうなんだ。考えすぎだったかな」
「うん、そう。そうだね」
徳永さんはまた笑った。
「でもさ…」
「ん?なになに?」
「でも、山田にウソついたことには変わりないんだよな」
「えっ。どうして?」
「昨日徳永さんに会ったこと。なんでだかわかんないけど、山田に言えなかったんだ」
僕はまた夕日を見た。夕日はもうほとんど沈んでしまっていた。
「べつに、いいんじゃ…ないの?」
「うん。べつにいいんだけどね。あいつも、そんなことで怒るようなやつじゃないし」
「じゃあ、いいじゃん。昨日のことは、…君と千奈美だけの秘密ってことで」
徳永さんは夕日に頬を赤き染めながら、いたずらっぽく笑った。僕はちょっと驚いて、なにも言えないでいた。
「次の日曜日も、あの河川敷で絵描くの?」
「ううん。場所変える。もう、あそこの絵は描いたから」
「じゃあ、次はどこ?」
「うーん。決めてないけど、たぶん神社」
「じんじゃ?」
「うん。木に囲まれた小さな社があって、木漏れ日が凄くきれいなとこ。この前見つけたんだ」
「えー!どこなの?あたしも見てみたい」
「駅の向こうにある、図書館の……」
そこまで言ったところで「千奈美ちゃーん!!」という声が聞こえた。
「あっ、熊井さん来たよ」
「うん…」
「…行かないの?」
「うん、行く。…じゃあね。バイバイ」
「じゃあ。また明日」
徳永さんは力なく手を振りながら、トボトボと歩いて教室から出た。
いつの間にか、夕日は完全に沈んでいた。
偶然がそう何度も続くわけもなく、それからは特に徳永さんと話す機会もなかった。
でも目が合うと、徳永さんは僕に笑顔を見せてくれる。
それが、ちょっと…いや、かなりうれしかった。
そして、土曜日。
「それじゃ俺、練習あるから行くわ」
授業が終わって、少し話したところで山田はそう言った。
「今日も部活?」
「おうっ。今度試合だからな」
「そうなんだ。いつなの?」
「来週の日曜。女子バスケ部も同じ日に試合あるし…。よかったら、見に来てくれよ!!」
「来週か…。うん、行くよ。どこであるの?」
僕がそう言うと、山田は真剣に僕を見た。
「うちの学校の体育館。…絶対来いよ。絶対。待ってるからな」
「う…うん、わかったよ」
「じゃあな」
山田が手を上げる。僕も手を上げて見送った。
僕はいつものように、ゆっくりと帰り支度を整える。
立ち上がりかけたとこでそれに気付いた。
「アレ?これ、山田のタオル?」
山田の席にタオルが置きっぱなしになっていた。前に見たことがある。NBAのチームタオルだ。
僕には正直よくわからなかったけど、自慢げに山田が見せてくれた。
「忘れていったのか…」
僕はそれを掴むと、体育館へ向かった。
ちょっと、徳永さんと話せるかなって期待もしていた。
僕の儚い期待は、体育館のそれを見たとき、砕け散った。
徳永さんは山田と一緒にお弁当を食べていた。
とっても…仲が良さそうだった。
「最近、いつもなんだよね」
「あっ、熊井さん…」
熊井さんは徳永さんと山田を見ていた。
「千奈美ちゃんと山田くん。最近いつも一緒なの」
「…そうなんだ」
「二人だけでなんか話してて。あたしが行くと、急に話すの止めちゃうの」
「……」
「なんか知らない?山田くん、なんか言ってなかった?」
「知らない」
「いつも二人で、なんか…コソコソしてる。思い切って、千奈美ちゃんに聞いてみよっかな…」
「…やめときなよ」
「えっ…?なんでよ?」
「そういうことなんだよ。…多分」
「そういうこと?」
不思議そうに僕を見る熊井さんに、大きくうなずいた。
「そういうことって…、どういうこと?」
「そういうことは、そういうことだよ。…ハイこれ」
僕は熊井さんにタオルを渡した。
「これなに?どういうこと?なに言ってるかわかんない」
「山田に渡しといて。…じゃあ」
体育館に背を向ける。
「ちょっと…。なに?ワケわかんない」
熊井さんの声を背中で聞きながら、僕はその場を後にした。
そういうことだったんだ。
二人は…。
帰り道。
トボトボと歩きながら、一人で考えていた。
徳永さんが僕と話してみたかったと言った、その理由。
河川敷のこと山田に見られたかもって言ったときの、あの焦り方。
そりゃそうだろう。彼氏の友達とは、仲良くしとかないと。
彼氏の友達と二人でいるところを、彼氏に見られたなんて言われれば、そりゃ慌てもする。
不思議と悲しくはなかった。
「…なるほどね」
僕はつぶやいた。
山田も山田だよ。言ってくれれば良かったのに。
でも、あの時。僕も山田に言えなかったんだから一緒か…。
「これがいわゆる、ピエロってやつなのかな」
僕はまたつぶやく。
徳永さんと山田。
人気者同士。二人ともスポーツ万能だし、明るいし。
お似合いだよ。とっても似合ってる。
「少なくとも、…僕とよりは」
三度目のつぶやきは、声にならなかった。
次の日。
「ふぅ」
僕は今日何度目かのため息をついた。
駅の向こうにある図書館。その隣の神社。正面に立つ大きな建物の脇を抜けて、少し歩くと小さな社があった。
社の前には、並んで僕の法を見る石で出来た二匹の狐。
見上げれば、高く大きい木から木漏れ日が漏れていた。
夏の厳しい日差しも、木の葉を通して見れば優しい輝きに変わる。
「あ〜…。もう!」
その、時が止まった聖域とも呼べる場所で、僕は不満の色の濃いわめき声をあげた。
先週と同じように、僕の脇にはカバン。
今日はそんなに暑くなかったから、ジュースもタオルもまだ出番がなかったけど。
そして、膝の上のスケッチブック。手には鉛筆と消しゴム。
これも先週と同じだ。
ただ…。
スケッチブックは真っ白なままだった。
どうしても、鉛筆が動かない。
僕は頭をかきむしると、
「ふぅ…」
また、ため息をつく。
スケッチブックをカバンの上に置いて立ち上がり、社を背にして石段の上に腰掛けた。
背中に感じる優しい木漏れ日も、僕の心を晴らしてはくれなかった。
「今日は…もうやめだ」
僕は立ち上がると、帰り支度を始めた。
帰り道の途中にあった駄菓子屋でアイスキャンディを買って、食べながら歩いていた。
ソーダ味のアイス。
食べてる途中で溶けてきて、雫が手に付く。
「あ〜もう、うっとうしいな…」
そうつぶやいた時、こっちに走ってくる人影に気付いた。
あれ?あれって…。
山田だった。
山田は走るのに夢中で、僕には気付いていない。
僕は…少し迷ったけど…山田に声をかけようと、手を上げる。
でも、その手をすぐに下ろした。
人影は一人じゃなかった。僕は急いで近くの建物の影に隠れる。
山田の少し後ろにいたのは、徳永さんだった。
「おいっ!!徳永、はやく!しっかり走れって!」
「ちょっと待ってよぉ!!」
「もうすぐだから!あと少し!!」
二人はそんなことを言い合いながら、僕の前を一目散に駆け抜けた。
僕は黙って二人を見送った。
二人が完全に見えなくなると、僕はまた道に戻って歩き出した。
ソーダ味のアイスをかじる。アイスの棒が頭を出した。
「あっ…。ハズレか」
「お前、昨日は絵描きに行った?」
昼休み。
目の前で弁当をがっつきながら、山田が僕を見た。
「…ううん。ちょっと…熱っぽかったから。家で寝てたよ」
僕はとっさにそう答えて、目を伏せる。
「そっか…。体、大丈夫か?あんまりムリすんなよ」
「大丈夫。寝てたら治った」
「そっか」
「……山田は?」
僕はうつむき加減で、山田を見た。
「えっ…?」
「山田は昨日どうしてたの?」
「俺は相変わらず、バスケの練習だよ。部活行ってた」
「その後は?練習終わった後。どっかに行ったりした?」
「いや。俺も…家に帰って寝てた」
山田は目を逸らして、そう言った。
「…そうなんだ」
「うん…」
「やまだーー!!」
また原田が山田を誘いに来た。
「おうっ!すぐ行く!!」
弁当を片付けながら、山田は僕を見た。
僕は大きく首を振る。
山田はいつものように、お茶を一気に飲んで行ってしまった。
ちょっとショックだった。
山田が僕にウソをついたこと。
それと、僕が山田にウソをついたこと。
山田は確かに人気者で、運動神経抜群の凄いやつ。
僕は地味で、体も弱い。運動なんてからっきしだ。
それでも、僕と山田は対等だと思ってた。
山田にないものを、僕は持ってると思ってた。
だから、山田とも友達でいられたんだ。
でも…、山田は僕にウソをつき、僕は山田にウソをついた。
山田が僕にウソをついた理由は、なんとなくだけど僕にもわかる。
なんか照れくさいって言うか…、多分そんな理由だろう。
だけど、僕が山田にウソをついた理由は…山田にはわからないんじゃないかな。
いや、わかって欲しくない。情けないやつだと思われたくなかった。
僕は山田に引け目を感じていたんだ。劣等感を感じていた。それがすべてだった。
山田は日曜の試合に向けて、必死に練習していた。
それを口実に、僕は山田と少し距離をとった。
僕は山田と…徳永さんから距離をとった。
そしてそれは、試合を明日に控えた土曜日に起こった。
なんかパソコンの調子が悪いみたいなんで
続きはまた、明日以降にさせてもらいます
>>369 乙、ほんと素直に面白いわ
タイトルを付けてくれるとまとめてくれる人と作品が喜ぶので付けてあげてくださいな
:::::::::::::::::::::::::::::.
::::::\:☆ノノハ クゥ〜ン
::::::ミゝ从 ^w^)つ
::::::⊂__つノ
マイハマン巡回中
372 :
名無し募集中。。。:2006/08/04(金) 05:32:04.24 O
ほ
373 :
奈菜氏:2006/08/04(金) 07:14:06.74 0
続きはまだですか
投下待ち保全
サボってますが今日纏めます><
369氏激しく乙です!
ちなこヲタの俺にしてみたらこんなに読みやすくて面白い作品を
しかもちなこメインで見られるなんてすげー幸福感です!
あおたか氏もそうだし最近はちなこメインが増えてホント嬉しい!
まとめの人もホント乙です!
::::::::::::::::::::::::::::.
::::::.\:★ノノハ のにゅ♥
::::::.ミゝ从*´∇`)つ
::::::⊂__つノ
のにゅのにゅマン巡回中!
380 :
名無し募集中。。。:2006/08/04(金) 12:04:13.43 O
ほ
ぜ
土曜日の最後の授業。
その日は凄く暑くて、僕は少し体調が悪かった。
しかも大嫌いな国語の授業。最悪だ。
先生が大きな声を上げて、黒板にわけのわからない長文を書きなぐる。
僕はあくびをかみ殺しながら、その話を聞き流していた。
僕の席は窓際の後ろから二番目だったから、教室中が見渡せる。
山田の席も…徳永さんの席も。
山田はヘラヘラ笑いながら隣の席のやつと話をしていたし、徳永さんは小難しい顔をしながら先生の話を聞いていた。
なんでこんな授業あるんだろ。やりたいことだけやってたら、ダメなのかなぁ。
教室を眺めながら、そんなことを考えていた。
その時。急に美術の先生の言葉が、頭の中に浮かんできた。
『描きたいものを、描きたいように描いたらいいんだ』
「描きたいもの…か」
目の前には、ノートがあった。白紙のノートが。
手には鉛筆を持っていた。筆箱の中には消しゴムもある。
僕は何も書かれていないノートの上で、なにも考えずただ鉛筆を滑らせた。
「出来た…」
僕がつぶやくと同時に、チャイムが鳴った。
号令と共に立ち上がって礼をすると、また座る。
僕は少し笑って、…そして切なくなって、ノートを閉じた。
そのままノートを机の中に仕舞おうとした時に、手が滑って…。
ノートが床に落ちた。
僕は慌てて、ノートを拾いにいく。
でも、後ちょっとのところで、クラスの渋谷に拾われた。
「なに慌ててんだよ。なんかヘンなのでも書いてたのか?」
渋谷は、あろうことかノートをパラパラとめくり始める。
「おっおい!やめろ…!」
僕がそう言った時には、もう遅かった。
「あっ…」
「うおっ!お前、めちゃめちゃ絵上手いじゃん。こっれて、徳永だろ?」
渋谷はノートを広げて僕に見せた。
「えー!なになに?」「うわぁ、すげーうめぇ!」「見せて、見せて!!」「あっ、千奈美ちゃんじゃん」
みんな口々にはやしたてながら、渋谷の周りに集まる。
僕はとっさに山田を見た。山田は僕を見てなかった。
山田の視線の先には、恥ずかしそうに顔を伏せる徳永さんがいた。
「でも、なんで徳永なんだ?」
ノーテンキに渋谷はそう言った。
「うるさい!」
僕はノートに向かって、手を伸ばす。でも、サッとかわされた。
「もしかしてお前、徳永が…」
「うるさい!返せよ!!」
僕はまた、手を伸ばした。
その時、急に目の前が暗くなって…。
立っていられなくなって、僕はひざを付いた。頭がクラクラする。
山田の「大丈夫か?!!」という声を遠くで聞きながら、僕は意識を失った。
目が覚めると、保健室のベッドの上だった。
待っていた渋谷が、凄い勢いで僕に謝り始め、僕が
「もういいよ、いつものことだし。僕もちょっとムキになっちゃっただけだから。先、帰っていいよ」
と言うと、もう一度僕に頭を下げて出て行った。
僕はまたベッドで横になって、真っ白な天井を見ていた。
まだ少し頭がボーっとする。
山田にバレちゃったな。
山田だけじゃない、クラスのみんなにも…徳永さんにも。
起き上がって時計を見た。
気を失っていたのは、二十分くらいだった。
今頃、二人とも練習か。明日試合だもんな…。
そんなことを考えていると、扉の開く音がした。入って来たのは保健の先生。
「あら、目が覚めた?今、お母さんに連絡しに行ったんだけど、連絡付かないのよねぇ…」
「うち、共働きだから…。でも、僕もう大丈夫です」
僕は起き上がって、ベッドから降りた。
「ホントに大丈夫?」
「はい。正直、慣れてますから」
そう言って僕は笑った。先生も安心したみたいだ。
ベッドの脇に僕のカバンと、スケッチブックがあった。多分、渋谷が教室から持ってきてくれたんだろう。
「じゃあ、僕もう帰りますね」
言いながら、荷物を持つ。
「気をつけて帰るのよ。寄り道しちゃダメだからね」
僕はもう一度先生に笑いかけると、保健室を出た。
乙でっす
盛り上がって来ましたね
保健室から出た僕はスケッチブックを抱えながら、美術室に寄り道をした。
タバコをくわえたまま、先生はスケッチブックのページをパラパラとめくる。それを僕は緊張しながら見ていた。
「よく、描けてるな」
スケッチブックを閉じると、先生は僕に笑いかけた。
「本当ですか?…僕、絵の才能ありますか?絵描きになれる?」
僕はスケッチブックを受け取りながら尋ねてみる。
先生は少し困った顔をして、
「それは…、わからん」
と答えて、タバコを灰皿に押し付けた。
「そうですか…」
「そんな顔すんな。今度は先生から尋ねてみよう。『才能』って、なんだと思う?」
「それは…」
「好きな絵を描く。それだけのことに、『才能』ってやつは必要なのか?」
「…わかりません」
「先生も絵描きになりたかった。でもなれなかった。そういう意味では、先生には『絵描きになる才能』はなかったのかもしれない」
「……」
「でも先生は、今でも絵を描いているぞ」
そういってあごをしゃくった。その先には、あの暗い海底で光を見上げる男の人がいる。
「本当の『才能』ってのは、好きなことをするってことかもしれない。好きなことをやり続ける」
先生はそう言ってガハハッと笑った。
「先生。これ…」
僕は思い切って、国語のノートを先生に見せてみた。
先生はマジマジと、その徳永さんの似顔絵を見ると
「…いい絵だな」
そう言ってくれた。
美術室を出て、トボトボ下駄箱に向かって歩いていた。
先生に褒められたのは嬉しかったけど、あの絵のせいで…。
これからのことを考えると、気が重い。
来週から、どんな顔してあの二人と接すればいいんだろう。
なんか、迷惑かけちゃった気がするし。
合わせる顔がないよ…。
僕はため息をついた。そこでまた思い出す。
明日か…。
山田に、試合見に来てくれって言われてたんだった。
正直、行きたくないなぁ。適当に理由つけて、行かないでおこうかな。行き辛いし。
だけど、約束しちゃったし…。
それに、ホントに行かなかったら、山田怒るだろうな。
月曜日、ますます気まずくなりそうだ。でも、気まずくなるのは明日でも一緒か…。
いつの間にか、下駄箱についていた。
「ふぅ…」
またため息をついて、靴を取り出した。その時。
「どうした?ため息なんてついて」
「えっ…!?」
「俺にも言えないようなこと?」
「……」
山田が立っていた。
「山田…。お前どうしたんだよ」
「どうしたって、なにが?」
「僕を…待ってたの?」
「そうだよ」
あたりまえのように山田は答えた。
「…練習は?明日試合なんだろ。こんなことしてて大丈夫?」
「親友が倒れたんだぜ?練習なんてしてられるかよ」
親友…?僕が?
「一応体育館に顔だけ出して、すぐ保健室行ったんだけど…。いなくなってて焦ったよ」
山田はそう言って、少し笑った。
その笑顔も、言葉も、僕には痛かった。
「……」
「どうした?大丈夫か。まだ、しんどい?」
「ううん、大丈夫。ちょっとクラッとしただけだから」
「そっか。あのさ、明日のことなんだけど…」
山田は急に真剣な顔になる。
「試合…見に来れるか?」
「えっ?」
「ちょっと…さ。どうしても、来て欲しいんだけど…」
覗き込むように、山田は僕を見た。
「うん。わかった。…行くよ」
「そっか!よかった。やったぞ、徳永!!明日来れるってよ!!」
山田は横を向いて、そう叫んだ。
「……!!」
下駄箱の影から、徳永さんが現れた。
山田は徳永さんの肩に手を置いて、
「よかったな!!」
と繰り返した。
「山田くん。声大きいよ…」
徳永さんはそうつぶやいて、うつむきながら僕を見た。
僕もうつむく。
「じゃあ俺、行くわ。さすがにもう、練習行かないと…」
山田はそう言い残して、さっさと走って行ってしまった。
「……」
「……」
二人ともなにも言わない。気まずい空気が流れた。
「…だいじょぶ?」
先に口を開いたのは徳永さんだった。
「ああ。…うん。もう大丈夫だよ」
「急に倒れたからびっくりしちゃった」
「前にも言ったと思うけど、僕、体弱いから。昔はよく倒れちゃったりしてたんだ」
「そうなんだ…」
そう言って徳永さんは、小さく笑った。
「ゴメンね。徳永さんも練習だったんじゃないの?」
「うん。でも…心配だったから」
「……」
また少し、心が痛んだ。
あんまり、優しくされたくなかった。
「それ…。スケッチブック?」
「ああ…うん。美術の先生に見て貰ってたんだ。見る?」
「うん!」
僕は徳永さんにスケッチブックを渡した。
徳永さんは、この前のようにぺらぺらとページをめくる。
「よかったら貸してあげるよ」
「えっ。…いいの?」
「うん。明日返してくれたらいいから」
僕がそう言うと、徳永さんは大事そうにそのスケッチブックを抱えた。
「明日、…本当にだいじょぶ?ムリしてない?」
「…心配しないで。ホントに大丈夫だから」
徳永さんは真剣な顔になって、僕を見つめた。
「明日ね。明日試合が終わったら…。千奈美、君に…言いたいことがあるんだ…」
ドキッ!!
心臓が大きく鳴った。
「そっ、そうなんだ…」
それってやっぱり。山田とのことなんだろうな…。明日じゃなくて、今言えばいいのに…。
「だから、明日。絶対…来て欲しい」
「…わかった。がんばってね、試合。応援するから」
「うん。ありがと」
徳永さんはそう言うと、スケッチブックを抱えたまま体育館の方へ走って行った。
僕は靴を履き替え、歩き出す。
「そっか。明日…」
僕は明日、フラれるんだ。
その日の空は僕の心とは裏腹に、とても青く澄み渡っていた。
僕は足取りも重く、学校までの道を行く。
カバンの中には、いつものようにジュースとタオル。それと、一応、文房具も持ってきていた。
僕はふと足を止めた。
このまま、学校になんて着かなきゃいいのに…。
フラれるために、僕は学校に行く。それをわかってて、この道を歩く。
…なんかやるせなかった。
「まぁ、ピエロの僕にはそれもお似合いか…」
自虐的にそうつぶやくと、僕はまた歩き出した。
「おっ!来た来た!おーーーい!!」
その声に顔を上げると、山田が校門の前で手を振っているのが見えた。
山田の隣には、徳永さんと熊井さんもいる。
僕は大きく息を吸い込んで、気合を入れると笑顔を作って手を振った。
「遅かったじゃんか。心配したぜ」
「ゴメン、ゴメン」
「体、だいじょぶ?」
徳永さんは心配顔を僕に向けた。
「全然、大丈夫。今日はがんばってね」
「うん、ありがとう」
「そろそろ山田くん、行かないといけないんじゃない?」
熊井さんは山田にそう言った。
「うっ、うん…。じゃ、じゃあ俺、先に行くわ」
山田は少し焦りながら、走って行った。
「徳永さんと熊井さんは、まだいいの?」
「うん。女子は男子の試合が終わってからだから、大丈夫だよ」
熊井さんが答えた。
「そうなんだ。じゃあ、ゆっくりいこっか」
僕が歩き出そうとすると、徳永さんがスケッチブックを目の前に差し出した。
「あの…。これ」
「あれっ?それ君のだったんだ」
熊井さんが口を挟む。
「うん」
「千奈美ちゃん、見せてくれないんだよ。ひどいと思わない?」
「でも、勝手に見せちゃ悪いと思ったの!」
「べつによかったのに。熊井さんも見てみる?」
「うん。やった!」
僕はスケッチブックを熊井さんに渡した。熊井さんはページをめくりながら、小さな歓声を上げていた。
「…いいの?」
徳永さんは、なぜか少しさびしそうに僕を見る。
「うん。べつに秘密にしてるわけじゃないし」
「前、千奈美がみんなに言おうかって言ったとき、あんなに嫌がったじゃん」
「そうだけど…。どうせ、もうばれちゃった……あっ」
そう言いかけたとき、昨日の『似顔絵事件』のことを思い出した。
「……」
「…行こうか?」
「うっ、うん。…行こう!熊井ちゃん、置いてくよ!!」
僕と徳永さんは歩き出す。
「ちょっとー!千奈美ちゃん待ってよ!!」
熊井さんはパタパタ走りながら追いかけてきた。
「君の席はここね」
体育館の二階のベンチまで来ると、徳永さんが一番真ん中の最前列のベンチを指差した。
練習試合のせいもあってか、ほとんど観客はいない。
「へー。席まで決まってるんだ」
僕はカバンを床に置いて、徳永さんが指差す席に腰掛けた。スケッチブックは相変わらず熊井さんが持っている。
「ホントは決まってないんだけど、この前山田くんと見やすい場所探したんだ」
ふーん。山田とか…。
徳永さんは僕の左隣に座る。熊井さんは徳永さんの向こうだ。
「へー、絵上手いね」
熊井さんが徳永さんごしに僕を見る。
「ありがと」
「これどこなの?」
「えっと、それは市役所の向こうにある公園」
「じゃあ、これは?遊園地?」
「そうだよ。この前できた新しい遊園地。近くのデパートの屋上から描いたんだ」
「へー。じゃあ、じゃあ、これは?」
「それは…」
徳永さんと会った、川原から見える山の絵だった。
「隣町の河川敷…」
「ちょっと!熊井ちゃん!!…もう、試合始まっちゃうよ!!」
コートの上では男子バスケ部が、ウォーミングアップを始めたとこだった。
熊井さんはいたずらっぽく笑いながら、徳永さんを見た。そして、スケッチブックを僕に手渡す。
「熊井ちゃん!なに笑ってんの!!」
「ううん。べつにぃ。…試合まだ始まんないよ」
熊井さんは、またいたずらっぽく笑って徳永さんを見た。
「…!!」
「ハハッ。ごめんごめん、千奈美ちゃん」
ユニフォーム姿の山田たちが、円陣を組んで大きな掛け声を上げた。
コートの中に入っていく。
山田は途中でこっちを見て、大きく手を振った。僕たちも振り返す。
僕はカバンからジュースを取り出して、一口飲んだ。
「ねぇ、徳永さん」
「ん?なになに?」
「相手のチーム、強いの?」
「うん。結構強いけど…。山田くんたちなら、多分だいじょぶ」
「そっか。…山田なら大丈夫、か」
徳永さんの言うとおり、相手のチームは強かった。
でも、徳永さんの言うとおり、山田たちなら大丈夫だった。
相手チームも精一杯攻めていたけど、山田たちも負けてはいない。
原田が絶妙のパスを出し、山田が確実に点にする。
とられても取り返す、まさにシーソーゲーム。
素人の僕でも手に汗握る、好ゲームだった。
「やったー!!」
僕もつい声が出てしまう。
僕だけじゃなく、熊井さんも徳永さんも。
二人は抱き合って喜んでいた。
そして、山田たちは5点リードしたままハーフタイムを迎えた。
「凄い前半戦だったね」
「うん!山田くんたち、がんばってるね!」
「うんうん!!あたしたちも、がんばらないと。ね、千奈美ちゃん」
二人が顔を見合わせて、笑い合う。
「千奈美ちゃん、あたしちょっとトイレ行ってくる」
そう言って熊井さんが席を立った。
僕はまたジュースを一口飲む。
僕ももうちょっと、体が強かったら…。
「どうしたの?」
徳永さんが僕を覗き込んでいた。
「…僕もスポーツ出来たらなぁ、ってさ」
「えっ?」
「ううん。…なんでもない」
「……」
「あっ、ジュース飲む?」
僕は言いながら、カバンを探る。
カバンの上に置いていた、スケッチブックがパタンと倒れた。
徳永さんは、そのスケッチブックを拾い上げて…
「君は…絵が描けるじゃん」
と言った。
「こんな素敵な絵、千奈美見たことないよ」
少し笑いながら、僕を見つめた。
「上手く言えないけど…、それでいいじゃん、ね?」
「うん。…ありがと」
僕は笑顔を作った。そんな僕に、また徳永さんは笑いかけてくれた。
「もうすぐ、後半戦始まるよ!しっかり応援しなきゃ」
「うん。そだね」
「あっ!熊井ちゃん帰ってきた」
熊井さんが席に着くとほぼ同時に、山田たちが姿を見せた。
山田は原田となにか話しながらコートに入ってくる。
そしてまたこっちを見て、大きく手を振った。僕たちもまた振り返す。
でも、僕だけその手をすぐに降ろした。
僕はその時、気付いてしまった。
山田が僕を見ていなかったことに。僕の左側を見つめていたことに。
僕は心にしこりを残したまま、それでもしっかりと山田たちを応援した。
途中でなんども、徳永さんの横顔をチラッと見る。
徳永さんは叫びながら、必死で山田を応援していた。
試合の方は、結構危ない展開になっていた。相手チームが盛り返してきたから。
5点あったリードも、あっという間に埋まってしまい、逆転逆転のきわどいトコだ。
残り時間わずかで、1点負けてる。しかも相手チームのボールだ。
「あっ!!」
パス回しをしていた相手から、原田がボールをカット。転がったボールは…山田の足元へ。
山田はそのままドリブル。一人、二人と相手をかわして…。ボールはリングネットを揺らした。
少ない観客が大きな歓声を上げる。
山田は僕たちを…いや、徳永さんを指差して、ガッツポーズをした。
そしてそのまま、試合終了の笛が鳴った。
「やったー!!山田くんたち勝ったよ、熊井ちゃん!!」
「うんうん!!」
徳永さんと熊井さんは、飛び上がって喜んでいた。
身を乗り出し、コートに向かって大きく手を振る。僕も二人の隣で手を振った。
山田は手を振り返すと、満面の笑顔で親指を立る。
「やったぜ、徳永!!次はお前の番だ!!!」
山田がそう叫ぶと、徳永さんは少し顔を赤くしてうなずいた。
僕は自分でも分かるくらいぎこちなく笑って、手を振り続けていた。
「千奈美ちゃん!いよいよ、私たちの出番だね!!」
「うっ、うん。なんか、ヤバイかも。…緊張してきちゃった」
「大丈夫?千奈美ちゃん?」
「ヤバイ、ヤバイ!どうしよう…」
徳永さんは何度も「ヤバイ!」と「どうしよう」を繰り返す。
「…大丈夫だよ」
半泣きになってる徳永さんに、僕は出来るだけ優しく声をかけた。
「徳永さん、いっぱい練習してたんでしょ?」
「……」
「だったら大丈夫。徳永さんなら出来るよ、ね?」
「…うん」
「僕もここから応援するから。がんばって!」
「うん。ありがと…」
「じゃあ…。あたしたち、もう行かなきゃ。いこ、千奈美ちゃん」
徳永さんは熊井さんに引きずられるようにして、コートの方へ降りて行った。
そして、二人と入れ替わるようにして山田がやってきた。
「やったぜ!!」
山田は興奮冷めやらぬ様子で、僕に向かって手を上げる。
「うん、やったね!!」
僕は山田の手を叩いて、ハイタッチした。
「最後、山田すっごかった」
「そうだろ!?俺って結構凄いんだぜ!…なんつって」
さっきまで徳永さんが座っていたイスに腰掛けて、山田は笑ってみせる。
「でも…実は最後、自分でもどうやったか覚えてないんだよなぁ。体が勝手に動いたっていうか…」
「すごいじゃん。練習の成果だね」
「まあな。あんなに練習したから…。勝ててホントによかったよ」
山田はまた親指を立てた。
「おっ!徳永と熊井、出てきたぞ」
「えっ?あっ!ホントだ」
二人はコート上で、ウォーミングアップを始めていた。
見るからに、徳永さんの動きは…ぎこちない。
「なぁ、山田」
僕はカバンからジュースを取り出して、山田に渡しながら声をかける。
「ん?あっ、サンキュ」
「相手のチームって強いの?」
「うーん…。結構、強いらしいぜ」
「そうなんだ…」
「確か、五連敗中っていってた気がする」
「マジで?」
「うん。マジ。…だから、しっかり応援しないとな」
そう言って、山田はジュースを飲み始めた。
僕は黙ってうなずいた。
ユニフォーム姿の女子バスケ部が、さっきの山田たちように円陣を組んで大きな掛け声を上げた。
徳永さんと熊井さんは二人並んで、コートに入る。
徳永さんが振り返って僕らを見た。泣きそうになってる…。
僕は『だ・い・じょ・う・ぶ』と口を動かしてうなずいた。
徳永さんもゆっくりうなずくと、今度は山田に向けて親指を立てた。
「勝てよ…、徳永」
山田はひとり言のようにつぶやいた。
山田が言ったように、相手チームは…強かった。
素人の僕が見てもわかるくらいの実力差がある。
それでも、徳永さんたちは必死で喰らい付いていた。
山田が大きな声で声援を送る。僕も負けじと大声で叫んでいた。
でも…。
ジリジリと点差を広げられ、ハーフタイムを迎えるときはその差が14になっていた。
足取りも重く、コートから引き上げる。
途中、徳永さんは一度だけ、悲しそうな顔を僕に向けた。
「14点…か」
山田がつぶやいた。
「正直……」
「ムリじゃない」
僕は山田の言葉を遮った。
「大丈夫だよ。まだ、大丈夫」
力強く僕が言うと、山田もうなずいた。
後半戦が始まった。
やっぱり、相手チームは強くて…確実に点を重ねていく。
でも、徳永さんたちも必死に…本当に一生懸命ボールを追いかけていた。
山田も僕も大声で声援を送った。
そのうち…。
いつの間にか、少なかった観客もだんだん増えてきて。
その人たちすべてが徳永さんたちを応援していた。
そして、じょじょに、すこしずつ。
…点差も縮まっていった。
「よーし!!いけるかもしれないぞ!!!」
山田がそう叫ぶ。
残り時間は六分ちょっと。徳永さんのシュートで点差は4点にまで縮まる。
観客すべてが大声を上げた。
体育館の中は、本当にいけそうな雰囲気に包まれていた。。
山田も、体育館に集まったすべての観客も、夢中でボールの行方を追っていた。
僕は…。
山田に気付かれないように、カバンとスケッチブックを掴んで。
こっそりと、席を立った。
最初から決めてたことだった。
とりあえずここまでです
続きは夜になると思います
403 :
奈菜氏:2006/08/04(金) 13:41:28.65 0
乙です。夜が楽しみ。
乙
406 :
名無し募集中。。。:2006/08/04(金) 15:01:02.89 O
ほほほのほ
407 :
ちな好:2006/08/04(金) 15:07:30.88 0
私もちぃちゃん大好きなんで続きが楽しみです!!
頑張ってください☆
いいよいいよ
この勢いで他作者も投下して
409 :
名無し募集中。。。:2006/08/04(金) 15:47:53.87 0
夏休みだなあ
ほ
ぜ
ん
413 :
名無し募集中。。。:2006/08/04(金) 18:15:21.89 0
みんなもどっておいでよ〜
:::::::::::::::::::::::::::::.
::::::\:☆ノノハ クゥ〜ン
::::::ミゝ从 ’w’)つ
::::::⊂__つノ
マイハマン巡回中!
415 :
名無し募集中。。。:2006/08/04(金) 19:37:42.85 O
ほ
ぜ
ほ
やっと帰ってこれました
残りあげます
>>401の続きです
体育館を出ると、バカみたいに青い空が僕を迎えた。日は少し翳り始めてはいたけど、まだ空は青い。
僕は一度だけ振り返ると、そのまま校門に向かって歩き出した。
校門への道がとても長く見えた。
校門を出ると、山田と友達でいられなくなるかもしれないな。
そう思いながらも、僕は歩いた。
徳永さんとも、もう話すことはないだろう。
それを知ってて、僕は…。
「ちょっと待てよ!!」
僕を呼ぶ声が聞こえた。振り返ると息を切らして山田が立っていた。
「よう。山田」
僕の声には全然力がなかった。
「『よう。山田』じゃねぇよ!なにやってんだ。早く戻ろうぜ。熊井たち勝てるかもしれねぇんだから…」
「そっか、勝てそうなんだ。…よかったね」
「そうだよ!だから早く戻って、一緒に応援…」
「応援は…、山田一人で十分でしょ?」
「はぁ?お前なに言ってんだ?」
「…僕、もう帰るから」
「ちょっ、ちょっと待てって!!昨日、徳永に言われただろ?話しがあるって」
山田は僕の腕を掴んだ。
「…山田も知ってたんだ。まぁ、当然か。二人のことだもんね」
「二人のこと…?」
「僕、そんなにバカじゃない。…なに言われるか、想像ついてる」
「だったら、なおさら戻んねぇと…」
「うるさいな!!」
僕は山田の手を振り払った。
「辛いんだよ!!お前と徳永さん見てるのが!!」
僕はそう叫んだ。
「二人を見てると…苦しくなる」
「……」
山田は驚いたように僕を見ていた。
「…徳永さんが好き…なんだ」
「ごめん。山田が悪いわけじゃない。だけど…どうしようもない。もう、友達じゃ…」
僕がそこまで言うと、山田は大きな声で笑い始めた。
「なに笑ってんだよ!!」
「アハハッ。…最近様子がおかしいと思ったら。そうだったのか」
山田は僕にかまわず、笑い続ける。
「『僕、そんなにバカじゃない』って。なに言ってんだよ。笑わせるぜ」
「なんだよ!!」
「『なに言われるか、想像ついてる』だって?どんな想像だよ。フラれるとでも思ったか?」
「……」
「お前はバカだ」
「なにを…!!」
「俺は熊井が好きなんだ」
山田はニコッと笑った。
「えっ…?」
「徳永には、相談に乗ってもらってただけ」
「でも…」
「代わりに、お前のことを…徳永に教えてたんだよ。交換条件ってやつだ」
「……ウソだ」
「ウソじゃない。…ウソじゃないぜ」
山田はまた、ニコッと笑った。
「最初から…全部?」
「最初って?」
「あの、河川敷で会ったとき…」
「そうだよ。俺が教えたんだ。あの日、お前があそこで絵描いてるって」
「でも、部活の帰りだって…」
「隣町が帰り道のわけないだろ」
「じゃっ、じゃあ、その次の週の神社…」
「あれ?お前、熱っぽかったから行かなかったって言ってなかったっけ?…もしかして、見たのか?」
「…うん」
山田は大きくため息をついた。
「徳永、神社の場所わからないって言うから、俺が案内してやったんだよ」
「……」
「せっかく行ったのに、お前いないんだもんなぁ」
山田は意地悪く僕を見る。
僕は顔が赤くなるのを感じた。
「ホント、しょうがないやつだな…」
「…ゴメン」
「まあ、いいよ。…熊井のこと黙ってた俺も悪かったんだから。おあいこだ」
山田はペロッと舌を出して、また笑った。
「じゃあ…今日の話って…?」
「あっ!そうだ!!」
山田はそう叫ぶと、僕の手を掴んだ。
「忘れてた!急がねえと…!!」
そのまま僕を連れて走り出す。
僕も体育館に向かって、全力で走り出した
走りながら山田が教えてくれた。
「徳永と約束したんだ。今日の試合。勝ったら、俺は熊井に告白する」
試合中、山田が見てたのは徳永さんじゃなくて、熊井さんだったんだ…。
「で、徳永が勝ったら……。わかるだろ?お前がバカじゃないならな」
山田は僕を引っ張りながら、ククッと笑った。
僕はまた、顔が赤くなるのを感じた。
「着いたぞ!!点差は?!」
徳永さんたちは一点差で…負けていた。
「山田!時間は?あと何分?」
「もう、十秒もない!あっ!熊井…!!」
相手チームのシュートを打った。熊井さんがジャンプしながら、精一杯手を伸ばす。
熊井さんの指先をかすめたボールは、リングボードに当たって…。徳永さんの前だ!!
大きな歓声が上がる。
「よぉし!!!」
山田が声を上げた。
徳永さんはボールを掴むと、そのままドリブル。
相手チームのディフェンスは二人。
徳永さんは一人目をかわして…。あっ!!二人目をかわしたところで、バランスを崩す。
でもそのまま、…ムリな体勢のまま…。
「徳永さん!!!」
「徳永ぁーー!!」
シュートを打つ瞬間、僕と山田は同時に叫んだ。
ボールは……。
ゴールリングに弾かれた。
徳永さんはユニフォーム姿のまま、体育館の床に膝を抱えて座っていた。
山田は黙って、困ったように頭をかいている。
僕もなにも言えないまま、徳永さんを見ていた。
熊井さんが徳永さんになにか声をかけ、そのまま一人で僕たちの方に歩いてきた。
僕たちの前まで来ると、熊井さんは目をつぶって首を振る。
「千奈美ちゃん、かなり落ち込んでるみたい…」
「……」
「そっか。…熊井は先に着替えて来いよ」
山田にうなずいて、熊井さんは体育館から出て行った。
今度は山田が徳永さんの方に歩いていく。
山田が声をかけると、徳永さんはうなづいて…山田が戻ってきた。
「こんな時にアレなんだけど…、俺、行ってくる」
「…うん」
「熊井に告白してくるよ」
「がんばって」
僕の言葉に、山田は少し笑った。でも、すぐに真剣な顔になって
「徳永のことは…お前に任せるから」
そう言うと、僕の肩を掴んだ。
「任せたからさ。…頼んだぞ」
「…わかった」
「大丈夫、…だよな?」
「うん。…僕、そんなにバカじゃないよ」
そう言って僕は笑った。
山田も笑って、僕の肩をぽんと叩くと体育館から出て行った。
「徳永さん」
「……」
「惜しかったね」
僕は徳永さんの隣に腰掛けた。
徳永さんは抱えた膝に、顔をうずめている。
「がんばってたよ。一生懸命やったんだからさ。それで…」
「…ダメなの」
徳永さんは、顔を膝にうずめたまま首を振った。
「今日は勝ちたかった。…勝ちたかったの」
「…そうなんだ」
「最後の…、最後のシュート、千奈美がちゃんと決めてれば…。勝てたのに」
「徳永さんのせいじゃないよ」
「でもぉ…」
徳永さんの肩が震える。
「そんなに、…勝ちたかったんだ」
コクッとうなずいた。
「勝ちたかった。勝って…」
それ以上は言葉にしない。ただ、声を殺して泣いていた。
「ありがとね」
「…えっ?」
徳永さんは顔を上げて僕を見る。その目は赤かった。
泣いている徳永さんに、僕はもう一度言う。
「…ありがとう」
「なんで…?」
「実はさっき、山田から聞いたんだ」
「きいたって…聞いた?山田くんが…言ったの?」
「うん」
「なにを…、どこまで言ったの?山田くん」
「どこまでって…。山田が熊井さんのことで相談してたとか。あと…交換条件のこととか」
「後は…?」
「えっと。河川敷の時の話しとか、神社の行き道の…」
「そうじゃなくて…。今日のこと…も?」
僕はゆっくりとうなずいた。
「だから…ありがと。そんなに、勝ちたいと思ってくれてたんだ」
僕の言葉に、徳永さんはまた顔を伏せた。
「どうしたの?」
「……恥ずかしい」
徳永さんの耳は真っ赤だった。
「僕は…うれしかったよ。すごく」
つぶやくようにそう言うと、徳永さんは少し顔を上げて、横目で僕を見た。
「だから…いいじゃん。もう、行こうよ」
徳永さんは立ち上がりかけて…
「やっぱりダメ!だって、こんなんじゃ…」
また、床に座り込む。
「じゃ、じゃあさ…」
「…なに?」
「僕から…言おうか?」
言いながら、顔に血が集まって行くのを感じた。心臓がバクバクいってる。
「僕、徳永さんのことが…」
「ダメーーーーー!!!!」
徳永さんが大声で叫ぶ。
バクバク行ってた心臓が、破裂するかと思った。
「なっ、なんで…?」
「千奈美が言うんだもん。あたしから…!!でも、負けちゃったし…」
「じゃあ、…どうするの?」
「わかんない。そんなの千奈美にもわかんないよ…」
また顔を膝にうずめて、徳永さんは首を振った。
どうしよう…かな。
僕は途方にくれて、体育館を見渡した。カバンの上に置いてある、スケッチブックが目に映る。
僕はピンッときて、立ち上がった。
「なに、…やってるの?」
「ん?絵、描いてるんだよ」
「そんなの、見ればわかるよ。なんの絵描いてるのって、聞いてるの」
徳永さんはまだ、涙声だった。
「僕、考えたんだ。どうすればいいのかなって。どうすれば徳永さん…元気になるのかなってさ」
「……」
「試合に勝てれば…良かったんだよね?」
「うん…。でも」
「だから、勝ったことにしよう」
「えっ?そんなの…」
「うん。わかってる。魔法でも使わないとそんなことムリだよね」
徳永さんがまたうつむく。
「残念だけど、僕は魔法なんて使えない。だから…絵を描いてるんだよ。…出来た!」
僕はページを破って、徳永さんに差し出した。
「ちょっと急いでたから、雑になっちゃたけど。これ、見てみてよ」
「これって…あたし?」
「うん、そうだよ」
「これ、ボールが…」
「…うん」
僕が描いた絵。それは。
倒れこみながら徳永さんがシュートを打って…そして、ボールは鮮やかにリングネットを揺らす。
そんな絵だった。
「僕、こんなことしか出来ないから。…絵しか描けないから」
「……」
「喜んでくれればいいんだけど」
徳永さんは急に泣き出した。
「ごめん。やっぱり、こんなんじゃダメか…」
「ううん。ちがう、ちがうの…。うれしくて…」
泣きながら僕を見る。
「ありがと。ホントに…、ありがとう」
「徳永さん…お願いがあるんだ」
「…なに?」
「笑ってよ。いつもみたいに」
僕がそう言うと、徳永さんは泣きながら…笑顔を見せた。
その笑顔は、絵にもかけない、サイコーの笑顔だった。
「もう,大丈夫だよね?」
「うん…」
徳永さんに右手を差し出す。徳永さんは僕の手を掴んで立ち上がった。
「じゃあ、行こうか」
僕はカバンとスケッチブックを左手に掴むと歩き出した。でもすぐ、徳永さんに手を引っ張られる。
「…なに?」
「覚えてる?…昨日、千奈美が言ったこと」
「昨日…?」
「…千奈美、君に…言いたいことがあるんだ」
「えっ…?」
「試合はあれだったけど、でも…」
僕が描いた絵を、徳永さんは胸の前に持ってきた。
「だから…。聞いて欲しいの」
徳永さんは僕の手を握りながら、正面に立つ。目を伏せたまま、徳永さんは口を開いた。
「あたし…、…その…君の……」
僕は手をギュッと握った。
徳永さんは僕の目を見る。
「千奈美は、君のことが………」
エピローグ。
駅の向こうの図書館の隣。正面に立つ大きな建物の脇を抜けて、少し歩くとある小さな社。
社の前には、並んで僕たちの方を見る石で出来た二匹の狐。
そして、その二体の石狐の前に座る二人を、木漏れ日が優しく包んでいた。
膝に置いたスケッチブックの上で、鉛筆は自由に動き回る。
徳永さんは僕の肩に頭を乗せて、鉛筆の行方を追っていた。
一通り描き終えたところで、僕はカバンからジュースを取り出して一口飲む。
「…飲む?」
その様子をジッと見ていた徳永さんに、そう尋ねると
「うん!ちょうだい」
元気な答えが返ってきた。
僕がカバンを探ろうとすると、持っていたジュースを徳永さんが奪い取る。
「あっ!」
と言う間もなく、徳永さんはそのジュースを口に運んだ。
少し顔を赤くしてニコッと笑うと、また僕の肩に頭を乗せる。
僕も少し笑って…少し顔を赤くして、鉛筆を手に取った。
「うぃーっす!」
「おじゃましまーす!」
声をかけられ振り返る。山田と…。
「熊井ちゃんだ〜」
徳永さんが手を振って迎えた。
「どうだ?いい絵描けてるか?」
覗き込む山田に、僕はスケッチブックごと渡した。
熊井さんが僕の目の前まで歩いてきて、僕を見つめてきた。
「…なに?」
「『僕、そんなにバカじゃないよ』……なんちゃって!」
熊井さんはいたずらっぽく笑う。僕は顔が熱くなるのを感じた。
「山田!!お前、言ったのか!!」
「わりぃ、わりぃ。…でも、あんなにおもしろい話、黙ってられるかよ」
「なに?なんの話?千奈美にも教えてよ!」
「いやいや。徳永さんは聞かなくていいから…」
「えー!気になるじゃん。熊井ちゃん、教えて!!」
「あのねぇ。千奈美ちゃんと山田くんが…」
「ちょっと、ちょっと!!マジでかんべんして…」
「へへっ、ダメだって。また、後でね。千奈美ちゃん」
熊井さんは徳永さんにウィンクした。
「なあなあ。ここのページ破れてるんだけど…」
スケッチブックをパラパラめっくていた山田が僕の肩を叩く。
「ああ…。それは、いろいろあって…」
「…魔法を使った跡だよ」
「はぁ?魔法??」
「そうっ!すッごい魔法だったんだから。ねぇ〜!」
「うっ、うん」
「なんだよ、それ?」
山田が徳永さんを見て呆れている。
でも、笑っている徳永さんにつられて笑い出した。熊井さんも笑い出す。
木漏れ日と、みんなの笑い顔。気が付くと僕も笑っていた。
僕の描きたいものは…まだまだいっぱいあった。
了
以上になります
呼んでくれた方ありがとうございます
では
434 :
名無し募集中。。。:2006/08/04(金) 21:32:58.95 0
おつ
長編だな
435 :
ちな好:2006/08/04(金) 21:41:08.41 0
乙です!!
436 :
奈菜氏:2006/08/04(金) 21:56:37.30 0
乙でした。とても面白く、読むのに夢中になりました。
すばらしい作品を有難う!
スケッチブックとバスケット氏本当に激しく乙でした!
ちなこヲタである俺にとって今回の作品に出会えた事はこのうえない幸せです!
最後の告白シーンで主人公がシュートを決めたシーンを絵にして渡す所は本当に最高でした!
また次回作も期待させて下さい!
ありがとうございました!
キテタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!
乙でした
439 :
名無し募集中。。。:2006/08/04(金) 22:55:43.21 O
ほ
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::::::\:☆ノノハ クゥ〜ン
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ドキドキした
疲れが吹っ飛んだよまじで
442 :
名無し募集中。。。:2006/08/04(金) 23:39:39.30 0
保全
443 :
名無し募集中。。。:2006/08/05(土) 00:22:10.58 0
ho
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::::::\:☆ノノハ
::::::ミゝ从 ^w^)つ<乙
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マイハマン巡回中!
キテタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!
乙
面白かった
446 :
名無し募集中。。。:2006/08/05(土) 00:55:54.01 0
ほ
447 :
名無し募集中。。。:2006/08/05(土) 01:03:26.70 O
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::::::.\:★ノノハ のにゅ♥
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449 :
名無し募集中。。。:2006/08/05(土) 01:41:28.57 0
ホゼン
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マイハマン巡回中!
ho
452 :
名無し募集中。。。:2006/08/05(土) 03:35:46.17 0
ze
453 :
名無し募集中。。。:2006/08/05(土) 05:26:58.93 O
んほっ
ほ
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ほ
ぜ
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459 :
名無し募集中。。。:2006/08/05(土) 10:17:08.43 O
158211
ほ
ぜ
ん
463 :
名無し募集中。。。:2006/08/05(土) 13:28:50.78 O
ほ
愛理の続きが気になる
ho
ぜ
467 :
名無し募集中。。。:2006/08/05(土) 16:46:30.80 O
n
週末投下待ち保全
ほ
ぜ
471 :
名無し募集中。。。:2006/08/05(土) 19:46:06.71 0
ん
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死守
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475 :
名無し募集中。。。:2006/08/05(土) 21:58:07.95 0
ほ
476 :
名無し募集中。。。:2006/08/05(土) 22:38:05.58 O
現作者さんも非常に乙だけど昔の作者さんも復活してくれよ
いい加減気付いてると思うんだがな・・・
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478 :
名無し募集中。。。:2006/08/05(土) 23:23:41.28 0
ほしゅ
現作者さん達の更新も止まっちゃたな
>>432 乙です
とても読みやすくて千奈美が素直でかわいらしくてよかったです
遅レススマソ
作品がよかったからどうしてもお礼のレスがしたかった
481 :
名無し募集中。。。:2006/08/06(日) 00:10:03.22 O
ほ
482 :
ZM162042.ppp.dion.ne.jp:2006/08/06(日) 00:27:30.95 0
松本こねえかな
483 :
名無し募集中。。。:2006/08/06(日) 00:30:58.27 0
ほも
まだあったのかこのスレすげえ学校編最高だったなあ懐かしい
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488 :
名無し募集中。。。:2006/08/06(日) 03:05:52.35 O
ほ
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ほ
ぜ
ん
ほ
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エロ小は再立てしないの?いつのまにか落ちてたけど
ほ
>>476 仕事の合間に少しずつ執筆してるんで、もう少しお待ちを
498 :
名無し募集中。。。:2006/08/06(日) 10:11:24.32 O
ぜ
保全
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行ってきますの保
502 :
名無し募集中。。。:2006/08/06(日) 14:06:25.93 O
ん
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504 :
青春:2006/08/06(日) 15:14:27.34 0
今日の夜当たりにのせます。
野球の部分が多すぎて、恋愛の部分が今かいてるとこまででは少ないですが
長編にしようかと思っているので、その辺は目をつぶってください。
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ho
>>196 「あのっ・・・本当にありがとうございました」
控え室の近くまで連れてきてもらった愛理が彼に向かってペコッと小さく頭を下げる
そんな愛理を見つめながら彼は『別に大したことじゃないから』と笑顔で言う
愛理は顔を上げると笑顔で彼を見つめ返した
感謝の気持ちでいっぱいだった
本当に絶望だった自分を救ってくれたことへの嬉しさ
彼の優しい笑顔を見ているだけど胸がドキドキと激しくなる
年上の男の人なら周りにスタッフの人達がたくさんいるけど、こんな気持ちになったことはなかった
出会ってから流れた数分だけの時間
数回しか交わされなかった会話
それでも愛理は彼のことが好きになっていた
ここまで連れてきてもらう間も1歩後ろを歩きながら彼の手をずっと見つめていた
少しだけ手を伸ばして彼の指に自分の指を絡めたらどんな反応をするんだろう?
絶対にできないとわかっていることでも知らずに想像していてた
「聞いてる?」
耳に入ってきた少し大きめの声に『ハッ』として愛理は現実の世界に戻る
それと同時に目の前には彼の顔があって・・・顔が真っ赤になるのを隠すために慌てて下を向く
そんな愛理を少しだけ不思議そうに見つめながら彼が言う
「そろそろ俺は戻るけど・・・」
「えっ!?やだっ・・・・・・あっ!」
反射的に出てしまった愛理の言葉に一瞬で空気が固まる
発してしまった言葉が頭の中で何度も繰り返されて愛理を追い詰める
(どうしょう!?私は何を言ってるんだろう!?)
>>507 戸惑いなからも彼の方に視線を向ける
彼も愛理の突然の発言に少しだけ戸惑った表情をしていた
「ちっ、違うんです!!」
「えっ!?」
自分のミスをごまかそうと愛理は頭の中で必死に打開策を考える
「だから・・・その・・・」
「その!?」
「えっと・・・」
会話を伸ばす言葉を何度も繰り返しながら色々なことを考える
今までで生きてきた中で1番頭を使ったかもしれない
それでも時間は愛理の気持ちを無視して流れ続ける
「・・・・・・」
さらに数分もすると2人の間には会話も無くなって無言の空間ができていた
彼は愛理を見つめながら何かを言うのを待っていた
それでも愛理には何も思い浮かばなくって・・・
さっきの言葉を帳消しにする言葉も
微妙な空気を元に戻す方法も
少しでも彼と長くいられる方法も
>>508 下を向いたまま動かなくなってしまった愛理に向かって優しい声で彼が言う
「イベント頑張ってね」
「・・・はい」
彼の顔を見ることもできずに愛理は下を向いたままで答えた
少し前と同じで瞳に涙を浮かべながら
彼が愛理に向かって『バイバイ』と言おうとした瞬間だった
「あ〜っ!やっと見つけた!!」
遠くから聞こえてきた声に2人が視線を向ける
離れたところから声の主が走って愛理に近づいてきて・・・
「1人でどこに言ってたの愛理?皆で心配して探してたんだよ!!」
少しだけ怒った表情を見せながら愛理の手をギュッと掴んだ
そして近くにいる彼に気づいて・・・
「あれ?この人は知り合いの人?」
そう言って愛が不思議そうに彼を見つめた
書く時間があったら続きを書きます
℃-uteのイベントも近いみたいなので相手と置きかえれる様には書いてるんですけど・・・どうでしょう?w
そろそろ題名も考えないとなぁ・・・
510 :
名無し募集中。。。:2006/08/06(日) 18:52:22.05 O
続き期待してます頑張ってください
帰宅のほ
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ほ
516 :
名無し募集中。。。:2006/08/06(日) 22:06:47.66 0
ぜ
517 :
青春:2006/08/06(日) 22:35:06.25 0
>>297 この女の人の家に招待される理由が分からないまま、断るのも悪いので言えに行く事にした。
俺の家から彼女の家までが近かいのに驚いた。
「ここです。」
家の中に招待され言われるがままに家にはいった。
表札には「夏焼」と書いてあった。
家にはいると懐かしい雰囲気が感じられた。リビングに招待されまっていた。
夏焼・・・・・なつやき・・・・聞いたことがある名前。昔どこかで・・・
「お父さん〜!!圭介リビングにいるから。」
(ん??呼び捨て?それになぜお父さん?)
「お〜!圭介じゃないか!大きくなったな〜!」
おじさんに握手される。そして俺は思い出した。
夏焼。昔うちの近所に住んでいた1つ上の先輩、あれは確か小学校に入る前。夏焼家は引越したのだ。
だがなぜこっちにいるかは分からない。
「もしかし・・・雅・・?」
「もしかして、今頃気づいたの?」
「・・・・・はい。」
518 :
青春:2006/08/06(日) 22:35:34.50 0
>>517 昔大和と雅と3人でよく遊んでいたのを覚えている。ずっと会いたいと思っていた。
だがこんな形であうとは思ってもいなかった。
雅はキレイになっていた。おじさんとおばさんは昔と変わらなかった。
「圭介は野球やってるの?」
「ん?うんまぁ。」
「じゃぁ大和もやってるの?」
「やってるよ。」
俺は、そっけない返事をするが嬉しそうにいっぱい質問してくる。
久しぶりに話すんだ。いっぱい質問させてやってもいいだろ。
小学校の頃の他愛のない話。中学での野球の話。そして高校の話。
話をするだけで楽しくなってきた。
雅は今年転入生として聖南高校に来たらしい。おじさんの仕事の都合上帰ってきたらしい。
雅と話すと昔を思い出してくる。雅が帰ってきて凄くうれしい。
・・・・・俺の初恋の人
519 :
青春:2006/08/06(日) 22:36:00.71 0
>>518 次の日、学校で小日向に色々と質問をされた。
小日向は雅に一目惚れしたらしい。
「じゃあ昔からの知り合いなんだー。いいなぁー」
小日向は俺の話を聞きながら凄く悔しそうな顔をしている。
「知り合いって言ったってもう何年も会ってなかったし、あんまし思い出とかないよ。」
「いやいや、あの夏焼先輩と知り合いってのが良いんだよ。」
(こりゃそうとうハマってるな・・・・)
今日の部活中小日向はエラーを連発していた。
そして、もう1つの恋
520 :
青春:2006/08/06(日) 22:36:27.42 0
>>519 いつも通り学校に向かい、いつも通り教室に向かう。
だが、予期せぬ事が起きた。
なんと、階段から女の子が落ちてきた。
(マンガみたいなノリかよ)
心の中で突っ込みながら、助けてあげる。
「あ、ありがとうございます。」
「あぁ、気にしないでくれ。」
俺は一言そう伝えて教室に向かった。
多分女の子は一年生だと思った。
直感ってやつ?かな。
521 :
青春:2006/08/06(日) 22:37:06.22 0
>>520 放課後、その女の子がうちの教室に来た。
やはり彼女は一年生だった。
「朝はありがとうございました。おかげでケガしなくてすみました。」
そういって頭をさげてきた。
「あぁ、あれはたまたま俺の上に落ちてきただけで、もしかしたら助けられなかったし、気にしないでくれ。」
俺はそういって部活に行く準備をした。
「・・・・・部活してるんですか?」
「ん?あぁ、野球をな。」
「野球やってるんですか。私野球好きなんですよ。良かったら見学させていただけますか?」
「へ?」
とりあえず彼女を、グラウンドまで案内した。
彼女の名前は徳永千奈美。F組の子らしい。ちなみに俺はA組。
着替えてグラウンドに行くと徳永はベンチに座りながら楽しそうに練習をみていた。
それから、休憩中には、マネージャーの仕事もしてくれていた。
「なぁ〜」
「なんですか?」
俺にお茶を注ぎながら疑問系な顔をしている。
「野球すきならマネージャーやってくれよ。うちのマネージャーもう辞めちゃってさ、今は1人もいないんだ。」
「マネージャーですか・・・・・・・・いいですよ。」
凄い笑顔で俺に言ってきた。
俺はその顔をみて、可愛いと思ってしまった。
522 :
青春:2006/08/06(日) 22:38:04.21 0
>>521 今日付けでマネージャーが1人入ってくれたおかげで1年の雑用が減った。
練習の後、久しぶりに監督のミューティング。
マネージャーの紹介。そして、練習試合の話。
相手は、南東京の有松商業。聖南とは毎年練習試合をしているらしく今年もすることになった。
そしてその日のメンバーを言った。
1番 1年 小日向 セカンド
2番 3年 山本 サード ちなみに部長
3番 1年 朝倉 センター
4番 1年 野田 ファースト 1年部長
5番 1年 二ノ宮 ピッチャー
6番 1年 安達 キャッチャー
7番 2年 遠藤 ショート 2年部長
8番 3年 島袋 ライト
9番 3年 三宅 レフト 副部長
「それと明日から、二ノ宮は別メニューだからな。覚えておけ。今日はこれでおわりだ。」
帰り道が途中まで徳永と同じだったので、送ることにした。
「一年生でスタメンなんだね。凄いじゃん。それにピッチャーなんでしょ?私ピッチャーが一番好きよ。」
なんて反応をしていいかわからないからとりあえず話を聞いている。
523 :
青春:2006/08/06(日) 22:38:28.43 0
>>522 彼女は中学のときもマネージャーをやっていたらしい。
高校でもやろうと思っていたらしいが、暇がなかく見学にこれなかったとかで。
「でも大変だね。中間試験がもうすぐなのに、練習試合って。」
「・・・・・中間・・?」
「まさか、勉強してないの・・・?」
「し、してるよ。。。あ、俺ここで曲がるから、じゃあね」
そういって徳永と別れた。
中間ってなんだよ。全くやってないし。
524 :
青春:2006/08/06(日) 22:39:02.90 0
>>523 そしてテスト一週間前、練習試合当日。
練習試合があるため朝早く家をでて、急いで学校に向かう。
つくとすでに徳永はいて、試合の準備を手伝っていた。
俺が来た事に気づくと徳永は準備を一旦やめ、俺のほうに向かってきた。
「おはよー!」
笑顔で俺に近づいてくる徳永をみて、少しひかれた気がした。
「お、おはよう。」
俺が来た時には、すでに準備は終わっていた。
「もう、練習やるみたいだよ。頑張ってね。」
そういって俺にタオルを渡してきた。
「ありがとう。」
そういって俺は練習に参加した。今日から俺は、別メニュー。スタミナと足腰強化を重点的にアップさせる練習らしい。
皆がノックをやっている時、俺はとりあえずランニングをしていた。
今日は予定より半分くらしか走らなかった。
登板するからだろう。。。
対戦相手のチームが到着した。
そのとき雅も来ていた。
「お〜い!雅〜!!」
俺は大きな声で雅を呼んだ。雅は俺に気づき手を振っていた。それから近づいてきた。
「今日暑いね。大丈夫?」
「う〜んまだ夏前だから大丈夫だよ。」
雅は俺に水筒を渡して
「暑いからちゃんと水分とらないとダメだよ」
「ありがとう。」
そういって俺は水筒を受け取った。
525 :
青春:2006/08/06(日) 22:39:28.04 0
>>524 そして、試合開始
先攻は有松商業
「とりあえず肩慣らしで投げようぜ。」
「うむ。まぁ安達の言うとおりでやってみるか。」
7割くらいの球をキャッチャーに向かって投げる。
『バシ』『バシ』『バシ』
一回は三者三振でいい好スタートを切った。
「お疲れ様。さすがね。」
「あぁ、ありがと。」
「そいえば、さっき水筒くれた人誰?」
「ん?知り合いの人だよ。」
そうもこうも言っているうちに試合は進んでいった。
さすがにヒットは打たれるものの、あぶなげなく投げていた。
攻撃陣はというと
野田のツーランホームランがでて好スタートを切る事ができた。
そのあとも、順調に点数をとっていき7回まで8−0とスコアには力の差が歴然とでていた。
一方7回までヒット5本三振5個投球数40と省エネで投げていた二ノ宮だが、8回から人が変わったようになげぬいて
8回、9回と6打者三振という記録を作った。
試合は8回にも3点とり
11−0
と完封することができた。
526 :
青春:2006/08/06(日) 22:39:55.33 0
>>525 「ねぇ〜今日一緒に帰らない?」
片付けをしている俺に徳永が聞いてきた。
「今日かぁ〜・・・・」
チラっとベンチの近くを見ると雅が立っていた。
「ワリィ〜。今日は用事があるからさ。」
「そ、そっかぁ。」
徳永は笑顔で笑って気にしないでといってくれた。
俺は片付けを終えてから雅と帰ることにした。
「今日は、オメデトウ。高校デビューを上手く飾ったね」
雅は本当に嬉しそうに、自分のことのように喜んでいた。
「今日のは、練習試合だし、本番は夏だから。」
雅は笑顔でそっかぁ〜といって頭をなでてくれた。
俺ははにかみながらも内心嬉しかった。
そして、高校初めての登板がきたら、初めてのテストがくる・・・
527 :
青春:2006/08/06(日) 22:43:11.86 0
>>526 一週間前を切った今は、部活がなく暇だ。だが、勉強をするのもあんまり好きじゃない。
「なぁ、勉強しないのか?」
後ろから、教科書をもった安達が近づいてくる。
「俺は高校受験のときに、人並み以上に勉強しちまったから、もうする気がでないんだよ。」
「その前までは人並み以上に勉強してなかったがな!」
そういって安達は笑ってた。
「ほっとけ!!」
俺はそういってかばんを持ち教室をでようとした。だがその時、俺の教室に徳永がきた。
「あれ、二ノ宮君帰るの?」
「ん?あぁ」
俺はそういって帰ろうとするが徳永は俺に何かいいたそうな顔をしていた。
「なんかうちのクラスに用事あった?」
「うん。。二ノ宮君に用事があって。」
「何?試合の事?」
「ううん。ちがくて・・・今日うちに来ない?」
前にも同じような場面があったが、その時より固まったきがした。
いまはまだここまでしかかけてないので、かけたらすぐにのせたいとおもいます。
529 :
名無し募集中。。。:2006/08/06(日) 23:11:07.81 0
おつー
::::::::::::::::::::::::::::..
::::::\:☆ノノハ クゥ〜ン
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マイハマン巡回中!
青春さん乙です
千奈美積極的ー!
愛理の人
青春氏
両氏共激しく乙です!
愛理のはホントにドリーム過ぎる展開に思わずニヤリですw
青春氏のは野球好きの俺にはホント堪らない展開!
ちなこがマネージャーとか裏山杉!
両氏共続きを期待してます!
533 :
名無し募集中。。。:2006/08/07(月) 01:11:47.29 0
ほ
ぜ
535 :
名無し募集中。。。:2006/08/07(月) 03:10:40.98 O
青春氏乙
536 :
名無し募集中。。。:2006/08/07(月) 03:11:17.34 O
ほ
537 :
名無し募集中。。。:2006/08/07(月) 03:11:42.84 O
ぜ
538 :
名無し募集中。。。:2006/08/07(月) 03:12:13.13 O
ん
おは保
ほ
ほ
542 :
名無し募集中。。。:2006/08/07(月) 09:46:51.42 0
ほ
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マイハマン巡回中!
ほ
547 :
名無し募集中。。。:2006/08/07(月) 14:24:00.77 0
ぜ
ん
保全
550 :
名無し募集中。。。:2006/08/07(月) 16:44:28.04 0
ほぜん
投下待ち保全
552 :
名無し募集中。。。:2006/08/07(月) 17:22:27.46 0
保
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::::::.\:★ノノハ のにゅ♥
::::::.ミゝ从*´∇`)つ
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のにゅのにゅマン巡回中!
ho
555 :
名無し募集中。。。:2006/08/07(月) 18:24:22.66 0
ze
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::::::.\:★ノノハ のにゅ♥
::::::.ミゝ从*´∇`)つ
::::::⊂__つノ
のにゅのにゅマン巡回中!
n
だいぶ遅くなりましたが言わせてください
スケッチブックとバスケットさん乙でした!!また何か書いてくれるのを期待してます
そして愛理の人乙です!!次の展開がすごく気になります
最後に青春さん乙です!!雅と千奈美とどういう関係になるのか楽しみです
「小日向」ってなんて読むんですか?
多分『おびなた』じやないかな
青春氏じゃない上に横レススマソ
560 :
名無し募集中。。。:2006/08/07(月) 20:23:59.97 0
「こひなた」かと思った
それはさておき
>>558は珍しく感想らしい感想で感動した
562 :
eAc1Aid047.tky.mesh.ad.jp:2006/08/07(月) 20:32:43.92 0
自分は「こひゅうが」かと思いました
>>560 やっぱり自分で作品を2つか3つでも書けば感想のレベルも上がるんだと思います
自分が感想もらって嬉しかったら他の人にもそうしてあげようと思うからだと思います
生意気なこと言ってますが自分はこの前書こうと思ってたら長すぎてエラーになったし
次の日くらいに書こうと思っていて小説を書いたプリントをズボンのポケットに入れていたらそのまま洗濯してしまった大バカです
まあ正論だわな
ほ
566 :
名無し募集中。。。:2006/08/07(月) 22:11:08.06 0
も
ぎ
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::::::ミゝ从 ’w’)つ
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マイハマン巡回中!
569 :
青春:2006/08/07(月) 23:18:04.34 0
その読みは「こひなた」です。レスおそくなってすみません。
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マイハマン巡回中!
投下町
ho
ze
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のにゅのにゅマン巡回中!
575 :
名無し募集中。。。:2006/08/08(火) 01:48:03.80 O
ほ
576 :
名無し募集中。。。:2006/08/08(火) 02:21:14.54 O
保全
ほ
ん
み
ょ
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マイハマン巡回中
ほ
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::::::ミゝ从 ’w’)つ
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マイハマン巡回中!
584 :
名無し募集中。。。:2006/08/08(火) 09:37:47.42 0
落さないぞ
585 :
名無し募集中。。。:2006/08/08(火) 10:20:31.68 O
ほ
んほ
ほ
589 :
名無し募集中。。。:2006/08/08(火) 13:12:58.17 0
ho
ze
n
ほ
ほ
ぜ
ん
596 :
名無し募集中。。。:2006/08/08(火) 17:39:19.07 0
ほぜん
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::::::.\:★ノノハ のにゅ♥
::::::.ミゝ从*´∇`)つ
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のにゅのにゅマン巡回中!
ぜ
投下待ち保全
600 :
名無し募集中。。。:2006/08/08(火) 20:44:35.54 O
ほ
601 :
p7227-ipad07koufu.yamanashi.ocn.ne.jp:2006/08/08(火) 20:50:14.56 0
保全
603 :
名無し募集中。。。:2006/08/08(火) 22:11:05.67 O
ほ
ho
605 :
名無し募集中。。。:2006/08/08(火) 23:13:50.58 0
穂
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マイハマン巡回中!
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マイハマン巡回中!
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マイハマン巡回中!
609 :
名無し募集中。。。:2006/08/09(水) 01:11:06.21 0
保全
610 :
名無し募集中。。。:2006/08/09(水) 02:12:39.88 O
ほ
ぜ
ん
613 :
名無し募集中。。。:2006/08/09(水) 04:23:05.10 0
po
不思議な夢を見ました。小説に書かせて頂きますつまらないかもしれませんが
俺はベリメンがハロオディを受ける前の過去に行って会いたい! まさかその願いが叶うとは、、、
俺は現在18歳 ベリヲタ。
はぁ〜 イベやコンサがあれば楽しいけど、私生活はつまらん
「一度でいいからベリメンとゆっくり話しをしたい過去にでも行きたいな〜」
その時だ!? 身体が変な感触に!?
俺はそのまま気絶してしまった
目が覚めると!?何処だここは??
俺は見知らぬ 公園のベンチで寝ていた
「たくぅ 何処だよここは?」
とりあえず起き上がり、付近の道を歩く事にした
携帯を見て見ると!?5年前の西暦2001年になってる携帯が壊れたんだと思い近くに携帯ショップかコンビニがないか探しているうちに200mか300mぐらい歩いた所にコンビニがあった
ちょっとホッとしてコンビニの店内に入る
「!?」
このジュースのデザイン懐かしいな
と、思って雑誌をチラ見したら
「え?」
2001年4月? その後は新聞を見てみた!新聞も2001年4月3日だ
俺は時空を超えて2001年に来たのか?
新聞の住所を見て見ると、雅の小学校付近だった
俺はヲタ友に聞いた記憶通り雅の小学校に足早に向かった
雅の学校に到着し、時間を見るともう夕方だった
「夕日がキレイだ」
校庭見回すと、ほとんど 生徒の姿はなく 夕日と桜がとてもキレイだ
1人の女の子がブランコに座り、夕日を見つめていた
雅か?雅だ!紛れもなく昔の雅だ!
俺はしばらく昔の可愛い雅に見とれていた
「あ!そうだ!」
雅に話し掛ける事にした
「ねえ君、家に帰らなくていいの?危ないよもう夕日だし」
「お兄ちゃん誰?」
「あぁ 夕日と桜がキレイだったからちょっと見てたんだ」
「みやもこの夕日大好きでいつもここで見てるんだ」
笑顔で楽しそうに俺に話す雅、やっぱ可愛いな〜
「へぇーそれでこんな遅くまで残ってたんだ」
「うん ねえお兄ちゃん ちょっとだけみやと遊ばない?」
「いいよ」
「ほんとぉ?」
「ああ でも遅いから遊んだら、ちゃんと家に帰れよ」
「うん」
「君名前は?」
「夏焼 雅です。」
「俺は 鈴木亨だ」
「じゃあ 亨くんって呼ぶね」
「じゃあ雅ちゃんよろしく」
しばらく遊んだ後、時計を見るともう5時半だそろそろ雅を家に帰さなければいけない時間だ
「雅ちゃんちょっと休憩しよう」
「えぇーもっと遊びたい」
俺はさっきコンビニで買ったジュースを鞄から出し雅に差し出した
「これ飲む」
俺はベンチに座り
「飲む飲む」と雅が俺の隣りに座って来た 雅はゴクゴクと音を立ててジュースを飲む
「ねえお兄ちゃんは彼女いるの?」
「前は居たけど別れた」
「なんで別れたの?」
ベリに夢中になりすぎて振られたなんて言えない
「他に俺よりもっと好きな奴が出来たんだと」
「なんでお兄ちゃんカッコよいくて優しいのに」
「ありがとう雅ちゃん」
「みやは大人になったらお兄ちゃんと結婚したい」
思ってもない雅からの言葉に返事が詰まる
「本当?雅ちゃん」
「うん」
雅は笑顔で俺に返事をしてくれる 俺は我慢出来ず、雅を抱き締めた
「!」
雅はびっくりした顔で俺を見る
「あ ごめん雅ちゃん そんな事君みたいな可愛い娘に言われた事ないから、、、」
「でも みやもお兄ちゃんに抱き締められて嬉しかったよ」
雅ちゃん そろそろ帰ろうかもう遅いし
「お兄ちゃんおんぶして」
「ああ、ほら」
俺は雅に道を聞きながら夕日に照らされ雅をおんぶして、道を歩く
雅のちょっと成長した胸が俺の背中に当たるさっき抱き付いて時もそうだけど、雅いい匂いだな
623 :
四次元を旅する俺:2006/08/09(水) 07:13:14.36 O
「お兄ちゃん 大好きぃ、、、」
なんか重いと思ったら寝てやがる
雅の家に到着しインターホンを押す 数十秒後女の人が家の中から出て来た 雅ママキレイだな
「あら、すみませんほら雅起きなさい」
「あママ」
「あママじゃないわよこんなに遅くなって!」
「お母さん俺と遊んでて遅くなったので雅を怒らないで下さい。」
「あはは、雅早く折りなさい」
「やだ だってお兄ちゃんの背中暖かいだもん」
「いいから、折りなさい雅!」
「嫌だ お兄ちゃん泊まってけば?」
噂には聞いていたが、わがままに性格だでも嬉しい事言うじゃないか雅
「雅ちゃん 泊まるのは無理だけど、部屋までこのままで送ってあげるよ」
「すいません」
「ほんとぉ お兄ちゃん行こうぉ」
俺は雅を部屋まで送る事にした
雅をベットに座らせ
「じゃあ俺行くね」
「ちょっと待って」
雅が俺の腕を掴んで 引き止めた
俺は無言で雅を抱き締め キスした
長いキスの後雅に話しをした
間違えたゆーorz
噂には聞いていたがわがままな性格だなです、、、
「雅ちゃん、これから俺が話す事は、信じられないかもしれない事ばかりだと思う」
「みやまた亨くんに会いたいしまた遊びたいし、、、行かないで」
「雅ちゃんこれから君はハロープロジェクトキッズのオーディションを受けるんだろ?」
「なんで知ってるの」
「俺は2006年から君に会いに来たんだ、信じられないなら信じなくていい、雅ちゃんがオーディションに合格したらもう会いに来ない、オーディションに受からなかったらまたこうやって会いに来る、合格しても必ず君のファンとして、会いに行く 約束だ」
「雅ちゃん これから、辛い事がいっぱいあると思う、楽しい事や嬉しい事より多いかもしれないし、アイドルを辞めたくなる事があるかもしれない でもめげずに頑張るんだ 俺はずっと雅を応援してるぞじゃあな」
終わり
下手だけど読んでくれた人ありがとうございます。
キテタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!
乙です
まだ読んでないけど乙です!
乙です
ほ
俺もベリとか出てきた夢を見たことあるんだけどそれがすごくいい夢だったんだよね
なんかこのスレにありそうな感じの夢で友理奈と梨沙子に大きな公園で告られたんだけど
心の中ではもう友理奈だって決まってるのに返事しないうちに目が覚めちゃってちょっと悔しかった
出かけて帰ってきたら読ませていただきます
乙です
ほ
ぜ
636 :
名無し募集中。。。:2006/08/09(水) 16:57:11.88 O
ほ
ho
638 :
名無し募集中:2006/08/09(水) 17:39:55.21 O
こんなうんこ作文初めて読んだ。小説じゃないだろ。こんなの。
幼稚園児のえにっき以下だ。ヒドイwwwwwwwwwwww。
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::::::.\:★ノノハ のにゅ♥
::::::.ミゝ从*´∇`)つ
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のにゅのにゅマン巡回中!
保全
ほ
ぜ
643 :
名無し募集中。。。:2006/08/09(水) 20:14:02.67 O
保全
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::::::.\:☆ノノハ クゥ〜ン
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マイハマン巡回中!
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::::::\:☆ノノハ クゥ〜ン
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マイハマン巡回中!
646 :
名無し募集中。。。:2006/08/09(水) 22:03:04.46 O
ほ
ぜ
ん
649 :
名無し募集中。。。:2006/08/10(木) 00:01:35.22 O
保全
ほ
ほ
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::::::.\:☆ノノハ クゥ〜ン
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マイハマン巡回中!
ほ
654 :
名無し募集中。。。:2006/08/10(木) 03:59:58.36 O
ほ
ho
ぜ
nn
川*^∇^)||<ほ!
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::::::\:☆ノノハ クゥ〜ン
::::::ミゝ从 ’w’)つ
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マイハマン巡回中!
660 :
名無し募集中。。。:2006/08/10(木) 12:35:39.21 0
ほ
作者さん忙しいのかな?
662 :
名無し募集中。。。:2006/08/10(木) 13:14:43.80 0
ほ
保全
ho
私の声が聞こえますか?
友理奈よ…あなたは不思議な運命を背負い生まれてきた者です
やがて世界を闇が覆う時あなたの力が必要になるでしょう
それまでに説き明かすのです
世界の謎と 本当のあなたの姿を…
熊井友理奈 13歳の誕生日の朝である
「友理奈…起きなさい私の可愛い友理奈や」
「うーん…まだ眠いよママ〜」
「今日はつんく様に旅立ちの挨拶をする日でしょ?この日のためにあなたを勇敢な男の子のように育てたのだから」
「はーい」
ゆりな
性格・一匹狼
HP・15
MP・8
力・10
守・8
素早さ・16
賢さ・3
続くの?
ほ
見切り発進
保全
670 :
名無し募集中。。。:2006/08/10(木) 17:43:13.91 0
h
671 :
夕霧、:2006/08/10(木) 17:57:18.17 0
「あれから4ヶ月も経ったんだ。」
家に置き忘れた携帯には数件のメールと「舞波」からの着信履歴が残っていた。
僕には今、遠距離恋愛をしてえいる彼女がいる。
彼女の名前は、石村舞波。僕が小学校の頃から密かに想いを寄せていた女の子だった。
彼女は小学校を僕等と卒業するより少し前に両親の都合で鹿児島へと行った身で、僕は彼女が
行ってしまう前日に、僕の想う全てを彼女に伝えた。
僕の告白に始め困惑気味だった彼女は、風になびく髪を押さえながら、そっと静かに頷いてくれた。
その日、僕達は日が早くに沈んでしまうのも忘れて、二人で過す最後の時間を精一杯過した。
そして僕達は、春に鹿児島での再会を誓って、……
空港の展望ラウンジで、彼女が乗る飛行機を嗣永と眺めていた。
僕は彼女との約束通り、彼女と別れてからは、勉強に本腰を入れ、志望校合格を果たし、そして春には舞波との再会を果たした。
でも、…舞波と別れてから、彼女に逢いたい気持ちと、毎日の勉強や部活からか、それとは逆に段々と舞波とのメールや電話のやりとりが
極端に少なくなってきていたのは事実で、
嗣永からは「連絡とってないの?!」と叱責されてしまうことも日常茶飯事になっていた。
そんな僕を何千キロも離れた舞波が察知したのか、彼女は「夏休みに逢わない?」と伝言を残していた。
「あれから、もう4ヶ月…か、…。」
携帯を堅く握り締めて、3月のあの日以来めくることのなかった、時が止まったままのカレンダーをじっと眺めていた。
::::::::::::::::::::::::::::.
::::::.\:★ノノハ のにゅ♥
::::::.ミゝ从*´∇`)つ
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のにゅのにゅマン巡回中!
673 :
名無し募集中。。。:2006/08/10(木) 18:16:01.97 0
終わってたのかよ
::::::::::::::::::::::::::::.
::::::.\:★ノノハ のにゅ♥
::::::.ミゝ从*´∇`)つ
::::::⊂__つノ
のにゅのにゅマン巡回中!
676 :
名無し募集中。。。:2006/08/10(木) 20:21:21.70 0
だからある程度まとめて書いてから貼れとあれほど
>>676 偉そうな事言うなっちゃ。
新参作者や駄作者になら言ってもよかけど。こん人は別やろーもん。
これって春風さんの続き?
家帰ってまとめサイト見て確認しないと分からないけど
そうだとしたらかなり嬉しい
:::::::::::::::::::::::::::::.
::::::\:☆ノノハ クゥ〜ン
::::::ミゝ从 ’w’)つ
::::::⊂__つノ
マイハマン巡回中!
保全するのだ
682 :
名無し募集中。。。:2006/08/10(木) 22:37:24.45 0
po
ぷほ
ぜ
む
686 :
名無し募集中。。。:2006/08/11(金) 00:22:53.56 0
保全
ふぉ
ほ
689 :
青春:2006/08/11(金) 02:38:06.57 0
>>527の続き
話を聞くと、徳永は俺と勉強したかったらしい。
徳永は俺が勉強していない事を知っていたから、自分から誘いに来てくれたらしい。
徳永の家は俺と逆方向。でもそこまで学校からは離れていなかった。
「なぁ、ここお前の家か?」
俺の目の前には俺の家の3倍近くはあるんじゃないかってくらい大きい家があった。
「そうだけど、どうしたの?」
「いや、だって・・・・」
といって俺はもう一度家を見てみる。だがやはりデカイ。
「そうとうでかいな。」
「そんなことないよ。」
そういって家の中に招待された。
家の中に入るとまた高級感が凄く、いづらい雰囲気が漂っていた。
「じゃぁ二ノ宮君はここでまっててね。今お茶いれてくるから。」
俺は1人でかなりデカイリビングで待たされた。
少しすると徳永が紅茶を入れてきてくれた。
お待ち同様といって俺の前に紅茶を置いてくれた。その瞬間良い匂いが紅茶からする。
やはり紅茶も高いものなのだろう。
とりあえず俺の苦手科目の英語と数学を基礎的な部分中心にやりはじめた。
1時間してかなりの内容を教わった気がしたが俺自信やる気がなく、あまり知識として身に着けていないと思った。
「じゃぁさっき教えたとこの復習しよっか。」
その後15分
690 :
青春:2006/08/11(金) 02:38:42.63 0
>>689 「全然出来てないじゃん。具合でも悪いの?」
そういって凄く心配している徳永を可愛いと思ってしまう。
「まだ教える部分かなりあるんだけどこのペースじゃダメだよぉ〜」
「じゃ、じゃぁさ」
「なに・・・?」
「俺がその範囲全部1時間半でやって平均点以上だったらさ、・・・ご褒美頂戴。」
「ご、ご褒美?」
徳永はなんか顔が赤くなり困っている様子。」
「何すればいいの?」
「それわぁ、決めてないからテスト終わったらでいい?」
「う、うん分かった。じゃぁガンバろっか。」
そういってまた勉強し始めた。
1時間半がすぎた。時計を見ると7時をすぎていた。
「やっと終わった〜!!」
しっかりと範囲全部を終わらせる事ができた。
「さすがは二ノ宮君だね。」
笑顔で俺にお疲れといってくれた。
「じゃぁそろそろかえるわ。」
俺はバッグに勉強道具をしまい、帰る準備をする。
「ぁ、もぅ帰るの・・・?」
「あぁ、また明日な。」
俺はそういって家をでた。
徳永は俺に手を振ってくれた。
そのときの徳永の顔は少しさびしそうな顔をしていた気がした。
691 :
青春:2006/08/11(金) 02:40:21.28 0
>>690 次の日、徳永が教えてくれた所をもう一度復習してみる。
家で勉強をする。それも、自主的にとは、俺も成長したもんだ。
昨日の復習と他にも社会と理科、そして一番得意の国語を順に勉強していった。
そしてあっというまにテストの日がきてあっというまに、テスト返却
俺の机の上には5枚の紙がおいてある。
やはり得意の国語は90点越えをしていた。
「95、78、81、55、50かぁ〜・・・」
やはり数学と英語の出来が悪かった。
だが、今回は運がよく皆できが悪く、英語と数学ともに平均点を超えていた。
その点数を徳永にいうと笑顔でオメデトウといってくれた。
ちなみに徳永は
国語88点英語85点数学91点理科80点社会93点
と、学年トップクラスの成績だった。
後から徳永に聞くと、実は高校受験のとき、もう2ランク上の学校を受けようとしたらしいが遠いという
理由でここを受けたらしい。
部活の準備中に徳永が近づいてきた。
「ねぇ、ご褒美きめた・・?」
「あ・・・じゃぁ・・・」
「ん?」
「キスして。」
「いいよ。」
笑顔で徳永はOKしてくれたその瞬間ほっぺにきすをしてくれた。
内心唇なのかと思って期待していたが、ノリのよさ的にほっぺだった。
それでも俺はなんだが恥ずかしくなった。でも今日の部活はいつも以上に頑張れた気がした。
そして夏の甲子園予選が始まろうとしていた。
692 :
青春:2006/08/11(金) 02:40:55.98 0
>>691 とうとう抽選会が始まり一回戦の相手が決まった。
相手は、飛騨高校。毎年一回戦負けのチームらしい。
試合日程はどんどん進み、俺達の試合に近づいていった。
スタメンは前とかわらず、同じメンバーだった。
そして、俺達の夏が今、始まろうとしていた。
「さて、本日最後のカード。聖南高校VS飛騨高校ですね。両チームとも一回戦負けが個々何年か続いているそうです。」
実況が俺達のチームを紹介している。
そして、プレイボール
693 :
青春:2006/08/11(金) 02:41:26.89 0
>>692 こちらが先攻
一番バッターの小日向。
観客は俺達の試合なんか興味ない。帰ろう。という気持ちになっているときいきなりレフトスタンドにボールがはいった。
「は、はいった〜!!小日向先頭打者ホームラン。」
高めに甘く入ったストレートを上手くひっぱりホームランを打った。
試合前、このカードをみて、つまらないなぁと思った人がほとんど。低レベルだと思ったと思う。
だが試合は凄い展開になった。
一回いきなりの猛攻で、一挙5点。
そして、先発二ノ宮圭介の登場。
「ピッチャー振りかぶったー」
そして球はきれいにミットに吸い込まれていく。
打者はボールの軌道を変えることが出来ない。
ボールがバットにすらかすらず。三者三球三振。
二回も一点をとった。
そして、二ノ宮からヒットを打つことができず。
五回コールドで試合は終わった。
一 二 三 四 五 六 七 八 九 十 計 H
聖南 5 1 3 0 4 13 16
飛騨 0 0 0 0 0 0 0
無名校同士の試合で、コールドゲームというのは珍しい事じゃない。
だが、二ノ宮は、五回打者15ノーヒット11三振そぅ、パーフェクトピッチングをしていた。
コールドゲームに完全試合のおまけつき。次の日新聞には小さくのっていた。
694 :
青春:2006/08/11(金) 02:41:51.17 0
>>693 二回戦の相手もそこまで有名な相手ではなかった。
一回に2点を取り一回戦と同様5回コールドで勝った。
チーム 一 二 三 四 五 六 七 八 九 十 計 H
慶尚 0 0 0 0 0 0 0
聖南 2 4 0 5 × 11 15
そして、この日はノーヒットノーランを成功させた。
学校ではこのことが有名になりいきなり有名人になった。
そして、北東京の城北は二回戦からの登場だった。
大和は4番サードでスタメンだった。
そして驚いたのがこの初打席。ノーアウト満塁、のチャンスで四番二ノ宮。
一球目。際どいコースにはいったストレートをキレイに持っていった。
「す、すごい!!これが城北高校の1年で四番を取った男の実力か〜!!高校の公式戦初打席は満塁ホームランだ!!」
この4点がきき、いっきに相手は崩れた。
けっか、21−0の五回コールドだった。
大和はホームランを2本打って、すばらしい高校デビューを成し遂げた。
695 :
青春:2006/08/11(金) 02:42:16.90 0
>>694 そして、三回戦は、南東京屈指のスラッガーがいる、帝政高校。
四番の3年、三浦を中心とした攻撃力中心のチーム。攻撃力だけなら南東京でもトップクラスらしい。
そのチームに挑むのが三回戦進出3度目の聖南高校野球部だ。
暑い中、バスに乗り試合会場まで向かう。
そして厳しい試合が幕をあける。
「とりあえず、今まで通りで試合を進めよう。」
監督がとりあえずの作戦をだした。まぁ監督がどうにかできる相手でもないとは分かっていた。
「よし、省エネでいくか?」
安達が俺に聞いてきた。
「暑いからな。。」
「じゃぁ抑えていくか。今日の相手には、コールドなんて出来ないとおもうぞ。」
「あぁ、だろうな。あいてのピッチャーはあんまり強くないらしいけど、守備が上手いらしいな。」
「二回戦からの登場で、打たれたヒットは8本。だが、0点で抑えてる。そうとう打たれ強さがあるな」
「まぁピンチになるまでは、少し抑えていくか。」
そして俺はマウンドに立った。
「さて、ごらんください。聖南高校ピッチャー二ノ宮は、一回戦と二回戦あわせた10回30打者に対してヒットを一本も打たれていません。
今日もどのようなピッチングがみれるから楽しみですね」
そしてプレイボール
696 :
青春:2006/08/11(金) 02:42:46.64 0
>>695 『バシ』『バシ』『バシ』
一打者目は三振。
だが、次からは手をだしてくる。
だが、ヒットは打たれないようコントロール重視で投げる。
一回はノーヒットで抑えた。
攻撃陣は、こちらも微妙。打ちやすい球がきて手を出すのだがアウトになってしまう。あっというまに三者凡退
そして四番三浦がきた。
一球目は外のボール。二球目もボール。そして3球目ど真ん中のストレートを投げた。
「む!!」
三浦はとっさに手を出したがあたらず。四球目も真中。それはファール。
そして、ど真ん中ストレート、とみせかけてカーブ
三浦はストレートまちだったのか完全に外れていた。
「三浦カーブに合わず三振!!」
会場が少し沸いた。
そのまま5番、6番とアウトにとり、三者凡退で抑えた。
そして、こちらの四番野田はというと、甘く入った高めのカーブに手を出しフライ。
俺はというと、ゴロ。そして安達は見送り三振と、ヒットを打つ事ができなかった。
697 :
青春:2006/08/11(金) 02:43:23.81 0
>>696 そして三回表。7番バッターを三球三振で抑え、8番、9番もアウトを取り、この回もノーヒットで抑えた。
そして、こちらの攻撃人も三者凡退だった。
4回も両者ノーヒット。
だが、流れが変わったのは7回裏。
それまでノーヒットで抑えられていた、聖南攻撃陣は、この回先頭バッター小日向がフォアボールで出塁。
二番、山本はバントをして、ワンアウト二塁で三番朝倉につながる。
『バシ』一球目はストライク。二球目はボール。
そして三球目、コースは悪く無かったが、落ちきらなかったフォークを上手く持っていかれ、二塁打を打たれた。
そしてとうとうスコアボードには1という数字が入った。
そして、四番野田。
四球目に、甘く入った球は場外へと消えた。
そしてこの回3点を取った聖南高校。
そして、8回表、
いまだノーヒットの抑えている二ノ宮。
「とうとう、7回裏。いわゆるラッキーセブンに3点を取りました。対する三浦率いる帝政はいまだノーヒットに抑えられています。」
そして、四番三浦
「タイム!!」
大きい声で安達がタイムをかけた。
そして俺の元によってくる。
「なんだよ。」
「この回からは全快でなげるぞ。やっと3点とったんだ。後は思いっきり投げて三振を取るだけだぞ。」
「ったくもう。そんなの言われなくても分かってる。俺の球を打たせるか。」
「よし!その行きだ。それと三浦だけカーブにタイミングが合ってきてる。だからあの球を投げるしかないぞ。」
「・・・投げていいのか?まだ完成してないぜ?」
「でもあれを投げないと打たれるかも知れない。一か八かやってみよう。」
「・・・・・分かった。」
そして試合が続行した。
698 :
青春:2006/08/11(金) 02:43:51.40 0
>>697 一球目は思いっきりのストレートを外角低めに投げた。
『バシ』
「ストライク!!」
主審が大きい声で言う。それを聞いて俺は何故か自信がついた。
二球目は、カーブを少しはゆるめで投げた。
その瞬間球はミットではなく外野席の方に向かっていった。
だが、審判は「ファール!」
間一髪だった。
その後二球投げたが両方とも際どくストライクゾーンから外れていた。
(ふ〜落ち着け。落ち着くんだ。)
そして安達からのサインはあの球だ。
俺はその球を投げる決心をして、その握りをして、振りかぶり、投げた。
三浦は、大きく溜めをつくり振った。
・・・だが球はミットに収まっていた。
「ストライク!!バッターアウト!!」
主審の大きい声が響いた。
そして5番、6番を三振にしとめた。
そして・・・
とうとう九回表も三者三振で抑え
一 二 三 四 五 六 七 八 九 十 計 H
帝政 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
聖南 0 0 0 0 0 0 3 0 × 3 2
南東京トップクラスと言われていたチームはまさかの三回戦敗退。しかも内容は完全試合。
699 :
青春:2006/08/11(金) 02:44:48.51 0
>>698 「素晴らしい。ピッチングをしてくれました、二ノ宮選手ですね。これで、39イニングをノーヒットで抑えています。
そしてこれは、都大会新記録となりました。そして、8回表、三浦選手に投げた最後の球。
あれは、落ち方てきにフォークでしたね。ですが、速球とあまり変わらない速度で落ちていました。
今まで、見たことの無い高速フォークでしたね。」
そして、俺はインタビューをされかなり騒がれてしまった。
そしてその日の帰り道、雅にあった。
「あら、有名人さん。お疲れ様。」
「その言い方、嫌いだな〜。」
「まぁまl怒らない怒らない。今日はうちによっていく?ご飯でも食べてけば?」
「ん〜じゃぁ行くわ。」
そして雅の家でご飯をご馳走になることになった。
「まさか、圭介が、都大会新記録を出すとはな〜。」
おじさんは凄い驚いてくれた。
「まぁ、まぐれだよ。それにかなり危ない試合だったしね。勝ったは勝ったけどヒット二本しか打てなかったし。
まだまだだよ。」
「そうか!」
そういっておじさんは笑ってくれた。
雅もおばさんも息子のように扱ってくれた。
700 :
青春:2006/08/11(金) 02:45:37.48 0
>>699 そして、南東京準決勝の相手が今日決まる。
一回栄京の攻撃から始まった。ここまで勝ち上がってきた相手をよせつけず、試合は
一 二 三 四 五 六 七 八 九 十 計 H
栄京 2 1 0 1 0 2 3 0 5 14 18
三坂商 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3
栄京のピッチャーは一年生エース坪田。
このピッチャーと攻略しない事にはどうにもならない。
そして、3番佐藤。4番鈴木。この超スラッガーも抑えないといけない。
「こ・・・これが南東京最強の栄京か・・・・」
さすがの安達も声がでない。
「でもさ、ここに勝てば優勝間違いないぜ!」
「そ、そりゃそうだけど・・・俺さ・・・」
「ん??どうした、小日向。」
「俺、この坪田と対戦何回かしたことあるけど・・・一回も打った事ないぜ。」
「な、なに?」
「とりあえず、凄い球を投げるよ。本当にこのピッチャーから点数を取れるか不安だよ。」
「おぃおぃ!なにいってんだよ!!勝つに決まってるだろ!!」
俺は少しムカッときて、強く言ってしまった。だがそれが効果的で
皆普段のやる気をだしてくれた。
そして、南東京最強のチーム栄京学園との試合、1時間前。
701 :
青春:2006/08/11(金) 02:46:19.76 0
とりあえず、ここまでです。書いたらまたのせます。
青春さん乙です
甲子園の時期にあってていいですなー
青春さん乙
野球の展開も良い感じですね
頑張ってください
ほぜん
ほ
706 :
名無し募集中。。。:2006/08/11(金) 06:52:40.07 0
両氏、乙!
青春さん乙です!!
>>702のかたも言ってる通り今の時期にあっててすごくいい感じです
あと出来ればE-mailの所に『sage』と入れてくれればいいんですけど
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マイハマン巡回中!
ここリア消の名の通り小学生メインの小説スレなわけだが
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マイハマン巡回中
小学生は1人しかいないけど実際の年齢くらいの設定なら俺は許せる
保全
実際みんな年取ってきたしな
結構前から言われてきたことだけど
年取ったと言ってもまだまだ中学生
でもスレタイが【リア消】だからな
でも、現実的には桃子や佐紀ちゃん来年高校生になるんだよなぁ
スレタイなんて変えればいいだけのこと
それに消じゃなくても青春ならよくね?
伝統とかも考えると中学生までに収めて欲しい
メンバーの実際の年齢と合ってるならよくね?
高校生より中学生
中学生より小学生
の話題が俺はいいと思う
自分は書いてないから一読者の感想にしといて
ほ
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::::::.\:★ノノハ のにゅ♥
::::::.ミゝ从*´∇`)つ
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のにゅのにゅマン巡回中!
強彼さん復帰してくれないかな…
続きが気になる
俺は
>>722が本人かどうか知らないけどほんとに復活して欲しいと思ってる
他の作者さん達も戻って来てほしいし新しい作者さんもどんどんきてほしい
戻って来て続きとか書いてほしいです
春風作者も復帰?したみたいだしな
他の作者の降臨も待つとするか
うん
まとめさんも復活したっぽいしね
作者さん達帰ってきてくれ〜!!
春さんもそろそろ続き書いてよー
て言うか春風作者=ディスたんじゃなかった?
春風の続編も読みたいけど本編の続き書いほしい
このスレが1000まで行ったら作者さんは次スレで絶対に復活しなければなりません
これは私が勝手に作ったルールです しっかり守りましょう
春たんもディスたんも待ってます
「わしがつんく王や。よく来た勇者ポルテガの娘、ゆりなよ」
「はぁ」
「一人旅は危険やからな、ルイーダの酒場で新メンバーを連れてゆくんや。それからこれやるわ」
ゆりなはつんく様からひのきの棒とこん棒とえっちな下着をもらった!
「ではゆけ!勇者ゆりなよ!」
「はーい」
友理奈がやけに小さな下着を弄びながらお城を出ると千奈美がいました。
「あ、ちー」
「熊井ちゃん熊井ちゃん!お願い千奈美を連れてって!お願い熊井ちゃん!」
「いいよー」
「やったー!熊井ちゃん熊井ちゃん!ハァハァ」
千奈美は熊井ちゃんが大好きなのです
ちなみ Lv1
ぶとうか
性格・熊井ちゃんらいすっき
HP・20
MP・0
力・17
守・10
素・20
賢・1
運・13
友理奈と千奈美がルイーダの酒場に着くとそこには梨沙子と雅がいました。
「くまいちゃん!りさこも行きたいゆー!」
「ダメだよりさこ。誰を連れて行くかは勇者様が決めるんだから」
「いいよーふたりとも一緒に行こうよ」
「やったもーん!」
りさこ Lv1
遊び人
性格・アフォ
HP・9
MP・80
力・3
守・1
賢・0
素・2
運・70
千奈美が言いました。
「りさこよわーい!」
りさこは怒りました。
「ぼけてないもんっ!」
735 :
名無し募集中。。。:2006/08/11(金) 21:57:26.74 O
ほ
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のにゅのにゅマン巡回中!
☆ノ/ハヽ 夏ね〜
ノノl∂_∂'ル
─(*フ*y*'」つ !,\─
\,(*ハ=メ=ヽ`*´\\\
 ̄ ソ *ソ *ノ ̄|| ̄ ̄ ̄
(Y)(Y),, ||
みやびの夏、ぺったんこな夏…
ほ
亀レスですが青春氏激しく乙です!
野球好きでちなこ推しの俺は青春氏の作品が楽しみで仕方ないです!
今日の中野でもちなこの笑顔にメロメロでしたw
後ドラクエの人のも世代的にかなりツボですw
ああそうだな
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744 :
名無し募集中。。。:2006/08/12(土) 02:05:10.94 O
保全
ほ
ほ
ぜ
ん
ほ
保全
お出かけ前の保
作者さんが戻ってきますように
ほ
753 :
名無し募集中。。。:2006/08/12(土) 11:22:46.47 0
ほ
ho
ほ
青春さん続き期待してます!
トラクエさん乙です!!
つんく王から変な物もらってる熊井ちゃんが心配です
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ho
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764 :
名無し募集中。。。:2006/08/12(土) 19:45:07.43 0
ホ
ほ
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768 :
トラクエ:2006/08/12(土) 22:23:18.02 O
ペースを握るのはやはり千奈美のようです。
「よーしそれじゃあ旅に出よう!」
アフォの子が手をあげます。
「行くもーん!」
しかしみやびちゃんがツッコミます。
「待ってよ千奈美。装備をキチンと整えてからでないと危険だよ」
「そうだね、あ!じゃあなかさきちゃんから布の服剥ぎ取ってくるよ!」
ドラクエ3の基本です。
するとそこに旅の商人の威勢のいい声が聞こえてきました。
「いらんかね〜!旅人の財布、猿轡、嗣永桃子1st写真集、なんでもあるよ〜」
「あ、ももちがいるゆー」
769 :
トラクエ:2006/08/12(土) 22:31:58.66 O
「あら、りしゃこ。いらっしゃい!今日も無駄遣いしてくれるの?」
「うーん、でも今日はおこづかいあんまり持ってないゆー」
みやびちゃんが間に割り込みます。
「ダメよりさこ。この人はガラクタばかり売り付けてくるんだから」
「そんな事ないもん!昨日はうさぎのしっぽを売ってもらって、とてもしやわせな気分になったもん!」
「桃がひとりで一角うさぎを倒して引き千切ったしっぽなんだから、大切にしてね!」
もしかしたらりさこを連れて行くよりも桃子を連れて行った方が頼りになるのかも知れません。
770 :
トラクエ:2006/08/12(土) 22:37:03.93 O
「商人さん、私達これから旅にでるの。なにかお勧めの武器や防具はない?」
勇者なのに喋らせてもらえなかった友理奈が言いました。
「嗣永桃子1st写真集!」
「いらない」
「みどり茶!」
「いらない」
「あ、これがほしいもーん!」
桃子の押し車を物色していたりさこがおなべのフタを選びました。
「わかった。じゃあ私が買ってあげるよりーちゃん」
「熊井ちゃん!りさこを甘やかさないで!」
「ううん、いいの、買わせて。商人さん、おいくらですか?」
「500円です」
高いなと思いつつも友理奈は全財産をはたき出しました。
771 :
名無し募集中。。。:2006/08/12(土) 22:39:46.61 0
松本チックだなw
772 :
トラクエ:2006/08/12(土) 22:44:24.07 O
「どなたが装備なさいますか?」
ゆりな
みやび
→りしゃこ
りしゃこはおなべのフタを装備させてもらった!かっこよさが162から81へ下がった
「これはあのレミパンのフタですからね〜色々使えて便利ですよ!」
フタだけで何が便利なものかと思いましたが、りさこもゆりなも嬉しそうなので雅は黙っていました。
「熊井ちゃん熊井ちゃ〜ん」
千奈美が帰ってきました。
つづく
乙です
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保全
776 :
夕霧、:2006/08/13(日) 01:32:11.50 0
>>671 「…どうしようか・・・。」
以前の僕なら、舞波から着信があったり、メールや伝言があると直ぐに返信していたのに、
今はその気が起きないでいた。
逢いたくても逢えない4ヶ月の時間や距離がそうさせてしまうのか、自分でもよくわからない
取敢えずと、僕は嗣永に電話を入れ、近所にあるマックで待ち合わせる事になった。
「おう、…。」
先に着いていた僕は嗣永が視界に入ると、ジュース片手に返事をした。
「まぁ〜た自分だけ先に注文してる〜!…ふぅ〜、学校から疲れて帰って来て、いきなり呼び出される私の身にも
なってみなよ、本当…。」
「ご、ごめん…。…あっ、何か飲み物頼んでこようか?」
僕の問い掛けに嗣永は首を横に振って、「自分で行くからいいよ」、そう言ってカウンターで注文をした後、
Lサイズ程の容器を持って、僕が座る席の横に落ちついた。
「で、わざわざ呼び出すくらいの事だから何かあったんじゃないの?」
と、嗣永は、僕のトレーに無造作に置かれた、まだ揚げたてのポテトを口に運びながら尋ねる
「………。」
嗣永の問い掛けには答えず、ただじっと、いや視点が中々定まらない感じで、心ここにあらずのような僕に、
「最近、ずっとそんな調子が続いてるけど、学校で何か嫌な事でもあったの?」と、少しだけストローを噛んだ後が伺える嗣永の
カップと、横顔を見つめる。
「な、何よ…ひ、人の顔じっと見て…。…、て、照れるから、もう!」
「…舞波から電話があったんだ…。」
僕の言葉を聞いた嗣永は、まだ咥えたままのストローを口に残し、「えっ?」と聞き直していた。
777 :
夕霧、:2006/08/13(日) 01:33:28.12 0
>>776 「ちょ、自慢話しに来たのぉ〜?何だか感じ悪いんですけど〜…」
言葉を詰まらせながらも、喜ぶ様子を見せる嗣永
春に舞波と再会し、心休まる楽しい一時、…あれから約4ヶ月の月日…。
逢えない日々や電話だけじゃ満たされない想いが蓄積して、
携帯に登録している僕と舞波の待ち受け画面、自分の中に強く残ったあの日の思い出だけが唯一今の自分を繋ぎとめている
ただ、あの楽しく過した日を思い出す度に、「あの子」の存在が僕の頭をちらついてしまう。
もし、舞波と再会してしまうと、「あの子」とも再会してしまう事になってしまう…。
そうなると、僕の舞波への想いが完全に絶ち消えてしまいそうで怖い…。
「で、今日は舞波っちと何話したのよぉ〜?」
「いや、直接には話してなくて、伝言だったんだ…。」
「伝言?でも折り返し舞波っちに電話なり、メールとかしたんでしょ?」
「いや、まだ何も連絡してなくて…。何話せばいいかな?って…そう思ってさ…。」
これまで嗣永には舞波との会話を色々と話してきたが、今度の話はそう話せそうにもない…
「あの子」の事も話してしまいそうで…
「ご、ごめん、用事思い出したから、帰るわ…。呼び出したのに、何か…本当、ごめん!」
この場から逃げ出したくなった僕は椅子に掛けてあった鞄を手に取って帰ろうとした折、僕が行こうとするのを何かが遮る。
「えっ?!」
僕が振り返ると、強い眼差しをした嗣永が僕のシャツを掴んでいた。
〜続く〜
778 :
名無し募集中。。。:2006/08/13(日) 01:48:17.32 O
乙です!
ho
ho
乙
キテタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!
乙です
茉麻のノーブラぼいんぼいん画像まだ?
懐かしいな
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ほ
ぜ
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ん
保全
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保全
投下待ち保全
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ほしゅ
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作者さん待ちほ
ほ
ほっしゅ
ほ
801 :
名無し募集中。。。:2006/08/13(日) 23:32:21.39 O
ほ
ドラクエまだー?
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作者さん帰ってきてください!
作者さんの復活待ち保
ぜ
ん
ほ
ぜ
ん
保全
お盆休みの投下待ち
期待のほ
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>>802 ドラクエじゃなくてトラクエだと思うんですが
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成駿さんまだー?
トラクエまだー?
822 :
名無し募集中。。。:2006/08/14(月) 17:16:59.35 0
保全
ほ
作者さん待ち
全作者さん待ち
ほぉしゅ
ほ
ぜ
ん
ほぜん
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保全
ほ
834 :
名無し募集中。。。:2006/08/14(月) 23:39:50.14 O
ほ
また書いてみたんでよろしければ…
メインは嗣永桃子さんです
836 :
ウソつき:2006/08/15(火) 00:04:38.50 0
「ね〜え。ちょっと、ちょっと」
「あ?なんだよ、桃子?」
「…チャック開いてるよ」
「え!?マジで?」
俺は反射的に股間に手をやる。と
「ウ・ソ!」
桃子は楽しそうにククッと笑った。
「……」
「アハハッ。また、だまされたぁ!!」
「このっ!」
俺は逃げ回る桃子を追いかける。クラスのみんなは、少し呆れ顔で俺たちを見ていた。
いつもの昼休みの光景だった。
「くそっ!桃子のやつ…」
俺はつぶやきながら、席に着いた。桃子は遠くから、ニヤケ顔で俺を見ている。
「あったまにくんぜ!」
「まあまあ、いつものことだろ?」
目の前に座っている小林がのほほんとした笑顔を見せる。
小林はいつも、俺の愚痴を文句一つ言わずに聞いてくれていた。
「だ・か・ら!!ムカつくんだって。こっちの身にもなれよ。毎日、毎日ウソばっかつきやがって。この前なんて…」
「なに?」
「…この前、下駄箱に手紙が入ってたんだ。放課後、体育館の裏に来てってさ」
「おっ!!マジで?」
「マジマジ。で、のこのこ行ったわけさ。ふつう行くだろ?男なら」
「まあ…。行くよな」
「そうだろ?体育館裏で待ってたら、後ろから『お待たせ』って声がしたんだ。で、俺は振り返ったわけ」
「うんうん」
837 :
ウソつき:2006/08/15(火) 00:05:35.63 0
「そしたら、いたんだよ。桃子が。ニヤニヤ笑いながら」
「それって…」
「もうさ。ムキッーー!!ってなったよ」
俺は唾を飛ばしながら、小林に訴えかける。
「あいつ、『お待たせ』って言ったとき、声色変えてるんだぜ。ばれないように」
「…ホントに?」
「しかも、それだけじゃねぇんだ。…俺、桃子にノート貸したり、借りたりしてるじゃんか」
「そうなの?」
「そうなんだよ!で、筆跡でばれないように、手紙の字体も変えてるの」
俺はそこで、机をドンッと叩いた。
「どんなに、手が込んでるんだよ。ありえないだろ!!」
「……」
「とんでもねぇ女だ!あっ!桃子…」
いつの間にか、桃子が俺たちの隣に来ていた。
「なによぅ。あたしの悪口言ってんの?」
「悪口じゃない。ホントのことだろ!いつもいつも、人のことだましやがって!」
「桃、だましたりしてないもん…」
桃子はうつむいて、上目使いで俺を見る。
「ぐぅ…。なっ、なんだよ」
「信じて。小林くん…」
今度は小林を見る。小林の顔色が見る見る変わってきた。少し頬も赤くなってくる。
ダメだ、小林。だまされちゃいけないぞ。絶対、だまされるなよ…。
小林はコホンと咳払いをして、俺を指差した。
「お前が悪い」
「なんでやねん!!!」
838 :
ウソつき:2006/08/15(火) 00:06:13.92 0
俺がこの街に引っ越してきたのは、今学期の始め。
不安でいっぱいだった俺に、一番初めに話しかけてくれたのは桃子だった。
たまたま、家が近所でクラスも同じ。
嗣永のことを『桃子』と呼び始めるのにも、そんなに時間は掛からなかった。
でも、その嗣永桃子に、俺の学校生活は引っ掻き回されっぱなしだった。
最初の方は桃子も得意の猫かぶりで、優しかったんだけど…、すぐに本性を現した。
毎日のように俺をだまし、からかい、バカにする。
俺が怒ると、クラスの男に泣きついて、いつの間にか俺が悪者になる。
そういうぱパターンが出来上がってしまっていた。
でもまぁ、桃子のおかげで、クラスにも早くなじめたんだけどね。
放課後。
「冗談だって。ただの冗談。悪かったよ。…嗣永にあんな顔されちゃあ、味方しないわけにいかないじゃんか」
小林が俺に笑いかける。
「…それが桃子の手なんだって」
「わかった、わかった。わかったから機嫌直して」
「わかったなら…まぁ、いいけど…」
「よし!じゃあ、一緒に帰ろうか?」
「あっ、わりぃ小林。今日は…」
教室の出口の方を見る。桃子が俺を見ていた。
「今日は嗣永と?…今日もでしょ?」
「今日もって…なんかいつも、桃子と一緒みたいじゃんか。ちがうよ、今日はたまたま約束が…」
「この前もそんなこと言ってなかったっけ?まあ、いいけど」
小林は抗議しようとする俺に手を上げて、カバンを引っつかむとそのまま出ていった。
俺もカバンをつかむ。視線の先にはニコリと笑っている桃子がいた。
やべぇ。なんか企んでいる顔だ…。
839 :
ウソつき:2006/08/15(火) 00:06:45.87 0
「で、どこなんだよ」
帰り道。額の汗を拭いながら、俺は隣で涼しい顔をしている桃子を見た。
「えっ?なにがぁ?」
「なにが?じゃねえよ。アイス食いに行くんだろ?」
「あぁ。うん」
「なんだっけ?テレポーテーション・アーモンド?…だったっけ?」
「ちがうよぉ。テンプテーション・アイランドだよ。全然ちがうじゃんか」
「そっか?…どうでもいいだろ名前なんて」
「よくない〜!」
桃子はプクッと頬を膨らます。
「そんなことより、どこなんだよ。アイスクリーム屋さん。新しく出来たってやつ」
「えっとねぇ。この道真っ直ぐ行ったら、警察署があるじゃんか」
「うん」
「そこ、右に曲がってしばらく歩いたら、今度は郵便局があるの。分かる?」
「ああ。あるな」
「うん。そこ左に行って、橋を渡るの。そこは行ったことある?」
「いや…ないかな」
「転校してきて結構経ったのに、まだ行ったことないの?」
覗き込むように俺を見る。
「まぁ、いいか。桃が案内してあげる。橋を渡ったら、こう…なんていうの?さんしゃろ?道が三つに別れてる…」
「三叉路な」
「そう!それ!!で、そのさんさろ?を左に行って…また、橋を渡って…コンビニを左…」
「ちょ、ちょっと!もしかして、めちゃめちゃ遠いんじゃないか?」
「うん。その道だと、あと一時間くらいかな」
「マジでか?…アイス食うために、そんなに歩くのかよ。こんなに暑いのに…」
俺は太陽を見上げて、大げさにため息をついた。
840 :
ウソつき:2006/08/15(火) 00:07:25.18 0
「いいじゃんか。桃と一緒に一時間も散歩できるんだよ?うれしくないの?」
「いや、あの…うれしいと言うか、なんと言うか…」
「どうなのよ。はっきりしなさいよ」
桃子は立ち止まって、俺を睨む。
「うれしくないことも…ない、かな?」
俺にはこれが精一杯だ。
「うれしいんだ」
「……」
「そりゃ、うれしいよねぇ。こんなぷりちぃな女の子と一緒だもんねぇ」
桃子はニコニコ笑いながら、俺の肩をポンポンと叩く。
「うるせぇな。いいから早く行こうぜ」
俺は駆け出す。でも赤信号に引っかかり、すぐ足を止めた。
ゆっくりと歩いてきた桃子が俺の隣に来ると、またポンポンと肩を叩く。
「なんだよ」
桃子は黙って、ある方向を指差していた。俺は桃子の指差す方向に、視線を向ける。
「あっ!」
そこには、ファンシーな店構えのアイスクリーム屋があった。
「あそこだよ。アイスクリーム屋さん」
「おいっ!どういうことだよ。あと一時間って…」
「『その道だと、あと一時間』って言ったの。ここを曲がるとすぐに着くよ」
「なっ…!!」
「また、だまされたぁ!!」
「お前…!」
「残念だったね。桃と散歩出来なくて」
桃子は楽しそうにククッと笑った。
…やられた。
841 :
ウソつき:2006/08/15(火) 00:08:00.68 0
店はオープンセールということもあってか、結構並んでいた。
俺たちは列の一番後ろに並ぶ。
「ねぇねぇ。アイス、なににする?」
「なにって、桃子はあれだろ?テンポーション・アイランド…」
「テンプテーション・アイランド!」
「ああ、そんなやつ」
「桃のことじゃなくてぇ。なににするつもりなのよ。あっ!あれとかおいしそうだよ」
桃子はアイスの写真が並んだ看板を指差しながら、俺の腕を引っ張る。
「わかった。わかったから引っ張るなよ」
俺がそう言うと、桃子はヘヘヘッと笑った。
しばらくして、ようやく俺たちの順番が来た。
桃子は言っていた通り、テンポテーション・アイランドっていうやつ。
俺は桃子に強く推されて、サンライズ・シャーベットとかいうやつにした。
注文すると、店のお姉さんが器用にコーンの上にアイスを乗せる。
それを見ていて、俺の頭の中がピンと光る。
そうだ、桃子に…。いつも、やられてばっかりだと思うなよ。
「なぁ、桃子」
「ん、なぁに?」
「わりぃ、俺、財布忘れちゃった」
「えっ…」
「わりいけど、払っといてくれないか?」
今日は俺が桃子をだましてやるぜ!!
842 :
ウソつき:2006/08/15(火) 00:08:35.54 0
「え〜!!そうなの?」
「ゴメン!!マジで持ってくんの忘れちゃった」
「もう、しょうがないなぁ」
桃子はカバンをごそごそと探る。俺は顔がにやけるのを、必死でガマンしていた。
「そういえばさ」
「ん?なっ、なんだよ」
「桃、財布新しいの買ってもらったんだ。じゃーん!かわいいでしょ」
桃子はピンク色の財布を俺の前でかざした。
「ああ、いいんじゃないか」
「桃子だから、桃色にしたの。結構高かったんだよぉ」
「へー、そうなんだ」
「財布はいいの持たないと。お金貯まんないんだって。君のはどんなやつ?」
「俺のは安物だよ」
「ダメだよ〜!…これから買いにいこっか?」
「えっ!これから?」
「うん。…散歩、出来なかったしね」
桃子はそう言うとニヤッと笑った。
「桃と散歩したかったんでしょ?」
「なっ!!なん…」
「もう。テレないの」
「べべ、べつにテレてなんて…」
「いいから、いいから。で、今日いくら持ってるの?」
「いくらって。そんなには…。あっ!」
ポケットから取り出した財布を桃子に奪われた。
「なにすんだ…!!」
「財布。忘れたんじゃないのぉ?」
桃子はニヤニヤと笑いながら俺の財布を振った。
843 :
ウソつき:2006/08/15(火) 00:09:15.15 0
「おいし〜ね」
桃子はアイスを舐めながら俺を見た。
「ああ。そうだな…」
「おごりだと、よりいっそうおいしく感じるしぃ」
桃子は横目で俺を見る。
結局、ウソついた罰として、桃子の分も払わされるはめになった。
「桃をだまそうなんて、百万年早いよ。とくに君はウソが下手だからね」
「…うっさいな」
俺もアイスを舐める。
「それ、どんな味なの?サンライズ・シャーベット」
「なんか、フルーティな感じ。さわやかでおいしいよ」
「そうなんだぁ。あたしのいうこと聞いてよかったでしょ?」
「まぁな。桃子のはどんな感じ?」
「桃のもフルーティだよ。それにナッツ系のやつが入ってて、香ばしい感じぃ」
「へぇ。うまそうだな」
「とってもおいしぃよ。食べてみる?」
「えっ?」
「まぁ、君のおごりだったから。ちょっとくらいならいいよぉ」
桃子はスッと俺の前にアイスを差し出した。
マジかよ!?もしかして…、いや、もしかしなくてもこれって…間接キス?!
俺はゴクリと唾を飲み込むと、口を開き、桃子のアイスに向かって……。
「あれっ?」
「へへっ。残念でした〜」
いつの間にか目の前にアイスはなくなっていた。
「アハハッ。本気にした?また、だまされましたぁ!!」
「……」
ちくしょ−!!!!
844 :
ウソつき:2006/08/15(火) 00:09:58.54 0
「ホントに君はよくだまされるよねぇ」
桃子は心底楽しそうに俺を見る。
「お前と違って、俺は純真なんだよ」
「なによそれぇ。あたしが純真じゃないみたいじゃんかぁ!!」
「なに言ってんだよ、あたり前だろ!ウソばっかつきやがって」
俺がそう言うと、桃子は「う〜」と唸って
「そんなこと言うやつはこうだ!!」
と言いながら、俺の脇腹を突っついてきた。
「おっ、おい!やめろ!やめろってアイスが…。あっ…!」
俺のサンライズ・シャーベットがコーンだけを残して、ポトリと地面に落ちた。
「あ〜ぁ」
「『あ〜ぁ』じゃねぇよ!落ちちゃったじゃねぇかよ!」
「ヘヘヘッ…ごめ〜んちゃい!」
「ごめ〜んちゃいって…。ったく、しょうがねぇな…」
仕方なく、俺はコーンだけになったアイスをポリポリとかじる。
また、俺の前に桃子のアイスが差し出された。
「ん?なんだよ」
桃子は正面を向いたまま、「ん!」と言ってアイスを突きつける。
「……バ〜カ!」
「えっ…!」
「そうなんども引っ掛かるかよ」
桃子は少し驚いたように俺を見る。
「…ヘヘッ。ばれちゃったか」
照れ笑いを浮かべながら、桃子はまたアイスを舐めだす。
その頬は少し赤かった。
845 :
ウソつき:2006/08/15(火) 00:10:42.48 0
次の日の昼休み。
いつものように俺は小林と他愛ない話をしていた。
途中で、チラチラと桃子の様子を探る。
桃子はクラスの女たちと、元気に笑い合っているように見えた。
「どうしたんだよ?」
小林は上目遣いで俺を見た。
「えっ、なにが?」
「さっきから、嗣永の方ばっかり見てるぞ」
「見てねえよ」
「見てるよ。…昨日なんかあったのか?」
「なんもねえよ。それに、見てねえって」
「ふ〜ん」
小林はのほほんとしながらそう言うと、急にパッと顔を輝かせる。
「わかった!今日、まだ嗣永にだまされてないんだろ」
「はぁ?」
「だまされてないから、なんかしっくり来てない。どうだ?あたりだろ」
「…アホか」
俺は吐き捨てる。
でも、小林の言うことは半分当たっていた。
今日はまだ桃子にウソつかれていない。からかわれてもいない
でも、俺が桃子の様子を探っていたのは…なんかしっくりきてなかったのは、そんな理由からじゃなかった。
なんか今日の桃子…。
「なによぉ、さっきからじろじろ見ちゃってぇ」
桃子が俺たちに近付きながら、声をかけてきた。
「だろ?さっきからこいつ、ずっと嗣永見てるんだよ」
小林が桃子にうなずいて俺を見る。
「……」
俺は黙って桃子を見ていた。
846 :
ウソつき:2006/08/15(火) 00:11:18.18 0
「だからぁ、そんなに見つめないでよ。あっ!もしかしてぇ…」
桃子はもったいぶりながら
「惚れちゃったとか?」
そう言って、キャハ!っと笑った。小林もプッと吹き出す。
「ダメだよぉ。桃はみんなのアイドルなんだからね」
小林は堪えきれずに笑い出す。
「嗣永、それおもしろすぎ」
「え〜。なによそれぇ!」
桃子は小林の肩を叩いた。
「いてっ!わかった、わかった。嗣永はクラスのアイドルだよ!」
「でしょ?」
「ったく、今日もテンション高いな…」
小林はつぶやく。
「桃はいつも元気だもん」
桃子はニコッと笑うと俺に向き直った。
「君はなんで黙ってるの?なんか言ってよぉ」
「桃子さ、ちょっと…」
「ん?なにぃ?」
俺はいきなり桃子の腕を掴んだ。やっぱりだ…。
「ちょ、ちょっと…。ダメだって。桃はみんなの…」
「桃子…」
「う、うん。なに…?」
「熱、あるだろ?」
847 :
ウソつき:2006/08/15(火) 00:11:54.04 0
「えっ…?」
「おかしいと思ったんだよ」
俺は言いながら立ち上がる。
「小林。ちょっと保健室行ってくるわ。授業遅れるかもしれないから、先生に言っといて」
「う、うん」
小林は最初、呆然と俺を見ていたが、俺の言葉に何度も首を縦に振った。
「じゃあ、行くぞ」
俺は熱くほてった桃子の腕を掴んで歩き出す。
桃子は黙ったまま、俺の後についてきた。
「えっと…体温計どこだ?」
保健室には誰もいなかった。
俺はとりあえず桃子をベッドに寝かせると、保健室の棚を探る。
「ねぇ…。ねぇってば」
「ん?なんだ?おっ!あった、あった」
ベッドの隣のイスに腰掛けて、体温計を差し出した。
「…なんでわかったの?」
桃子は脇に体温計を挟みながら、上目遣いで俺を見る。
「なんでって…。なんとなくかな?」
「なんとなく…?」
「うん。桃子の様子、おかしかったからさ」
「誰にもばれなかったのにぃ…」
「えっ?」
「よりによって、君にばれちゃうなんて…なんか悔しぃ!」
「なんだよそれ」
848 :
ウソつき:2006/08/15(火) 00:12:47.01 0
「君、いつもだまされてるじゃんかぁ!」
「…まぁな」
「なのに、今日はなんでそんなに鋭いのよぉ」
「知るかよ。そんなこと」
「桃のコカンに関わることだよ!!」
はぁ?コカンって…股間?股間に関わる…??
桃子のやつ、なに言ってるんだ?
「あっ!もしかして…沽券のこと?」
「……!!」
桃子の顔が一瞬にして赤くなる。
「いちいちうるさいぃ!!あたし、ちゃんとコケンって言ったもん!!!」
「わかった、わかったから。そんな、怒んなよ。熱上がるぞ」
顔を真っ赤にして、プリプリ怒る桃子をなだめすかしていると
ピッピッピッ!!
と電子音が鳴った。
桃子は体温計を取り出すと、睨みながら俺に手渡した。
「う〜ん…」
「…何度なのよ」
「37度8分。結構高いな。…大丈夫か」
「なんか…」
「ん?どうした?」
「数字聞いたら、なんか急にしんどくなってきちゃった…」
「大丈夫かよ…」
見てみると、桃子の額には汗が浮かんで前髪が張り付いている。
「……」
授業の始まりを告げるチャイムが、遠くの方で鳴っていた。
849 :
ウソつき:2006/08/15(火) 00:13:27.43 0
「桃子ゴメンな」
「なにが…?」
「昨日。ムリさせちゃったかな。暑かったのに…」
「ううん、いいの。…あたしが誘ったんだから。…おいしかったよ。アイス」
桃子は健気に笑って見せた。でもすぐに、ゴホッ!と咳き込む。
「だっ、大丈夫かよ…」
なんか、どんどん桃子の息が上がっていっているような気がする…。
「俺、ちょっと保健の先生呼んで…」
立ち上がりかけると、桃子が俺の手を掴んだ。
「…ここにいて」
弱々しく桃子がつぶやいた。
俺は桃子の手を握ると、またイスに座った。
「なんでだよ…」
「……」
「なんで、学校休まないんだよ。こんなに調子悪いのに…」
「…学校休んだら、君に会えないじゃんか」
「なっ…!」
「君に会えないと、桃、もっとひどい病気になっちゃうよぉ…」
桃子はギュッと俺の手を握った。俺もその華奢な手を握り返す。
桃子はまた、ゆっくりと微笑んだ。
「ねぇ…聞かせて。桃のこと…好き?」
潤んだ瞳で俺にたずねる。
「えっ…?」
「キライだよね…。桃、いつも君に意地悪ばっかしてるもんね…」
その目を伏せ、そしてそのまま目を閉じた。
「そんなことないよ!俺、桃子のことが……」
850 :
ウソつき:2006/08/15(火) 00:14:07.05 0
「なーんちゃって!!」
桃子は目を見開くと、楽しそうにククッと笑った。
「また、だまされましたぁ!!!」
俺は口を『す』の形にしたまま、固まっていた。
「その口の形は『す』だね!なんて言うつもりだったのかな?『俺、桃子のことが…』す?」
「……」
「いや〜ん!桃、困っちゃうぅ!!」
桃子は心底楽しそうに俺を見ていた。
桃子の手をパッと離すと、俺は立ち上がる。
「ちょ、ちょっと。…ちょっとぉ!!」
「……」
その声を無視して出口に向かった。
「熱があるのはホントなの!ホントなんだってばぁ!!」
扉に手をかけたトコで、一度振り返る。
桃子は目を輝かせて俺を見ると、
「病気の女の子、置いていかないよね?」
そう言って、俺に手招きをする。
俺は桃子にニコッと笑いかけると、…扉を開けて出て行った。
「あ〜ん。ちょっと待ってよぉ!!」
後ろ手にドアを閉めると…「ちきしょー!!!」と叫んだ。
そのまま、教室に向かう。
でもその足が、だんだんゆっくりになってきて…止まった。
俺は、また「ちくしょう…」とつぶやく。
振り返って…保健室のドアを見た。
851 :
ウソつき:2006/08/15(火) 00:14:51.55 0
「なんだよ!」
ベッドの横のイスに腰掛けている俺を、桃子は満足気に見ていた。
「ううん。なんでもないよ。…君、なんで戻ってきたのかなぁ?って思ってただけ」
桃子は意地悪っぽく俺を見る。
「えっ?えっと、それは…」
「それは?なんでぇ?」
「あれだよ、あれ…。そう、授業。…授業サボるためだよ」
「ふ〜ん」
「勘違いすんなよな!」
「はいはい。分かってますよぉ」
今度はニヤニヤと俺を見た。
俺はおもむろに手を伸ばすと、桃子の額に置いた。…やっぱり熱い。
「ねっ?ホントに熱あるでしょ?」
掛け布団で口元まで隠しながら、桃子はうれしそうに言った。
「…熱あるのに、ウソついたのかよ」
「桃の『コケン』に関わることだからね。…君は桃にだまされてないと、いけないの!」
そう言ってウフッと笑った。俺は大きくため息をつく。
「…なんで桃子は俺にウソつくんだ?」
「えっ…?」
「前に小林が言ってたんだけど…。桃子って、べつに、ウソつきなキャラじゃなかったって」
「……」
「俺が転校してきてから、ウソつくようになったって。しかも、俺にだけ。…なんでだ?」
「それは……」
桃子は急にソワソワし始める。
「それは?」
「ウソついてないと、ばれちゃいそうなんだもん…」
852 :
ウソつき:2006/08/15(火) 00:15:44.05 0
「ばれちゃうって…。なにが?」
「あたしの気持ち…」
「桃子の……気持ち?」
俺は桃子の言葉を繰り返す。
「もう、バカ!鈍感!!君なんか死んじゃえ!!」
桃子はそう叫ぶと、頭まで布団をかぶった。
桃子の気持ち?鈍感?俺が??
もしかして、それって…!
「それって、桃子も俺のこと…」
「…また、信じた?」
布団の下から声がした。
「ウソ…か?」
「でも、…ホントかもよ」
俺を覗き込むように、布団から顔を出した。
「えっ?えっ…?ウソ?どっち…」
「さぁ、どっちでしょう?」
桃子は満足げに微笑むと、ペロッと舌を出した。
了
853 :
ウソつき:2006/08/15(火) 00:16:20.60 0
以上になります
読んでくれた方ありがとうございます
桃子ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
ラストで微妙に言い切らないところがまた良かったです
乙です
素直じゃない桃子の感じがありありと伝わってくる感じでした
ところで、この前の千奈美作品(バスケのやつ)の作者さんですか?
間違ってたらごめんなさい
856 :
名無し募集中。。。:2006/08/15(火) 00:34:29.91 0
ほ
乙です
桃子かわいいですね
こんな可愛い子悪魔におれもふりまわされてみたい
文章もリズムがあって良かったです
858 :
ウソつき:2006/08/15(火) 01:08:43.34 0
乙です!
>>858 やっぱり!!
主人公の動揺ぶりとか、ヒロインの思わせぶりな態度、あと主人公の親友の使い方が何となく似てるような気がしたから…
また気が向いたら何か書いてください
861 :
名無し募集中。。。:2006/08/15(火) 03:11:41.80 0
ho
zu