1 :
名無し募集中。。。:
2 :
915:2006/06/27(火) 21:27:39.38 0
ぐはあ、カブタw
コッチの方が3分早いからこっち生きで(^^;;;
3 :
名無し募集中。。。:2006/06/27(火) 21:31:27.68 0
こっちでいいのか
4 :
名無し募集中。。。:2006/06/27(火) 21:56:45.50 0
いつの間にか30部か
5 :
915:2006/06/27(火) 22:11:30.83 0
銀色の永遠 〜嗣永桃子は愛故に苦しむ32〜
「おじさん、もしかしてサウザーって人?」
「いかにもその通りだが、貴様は何者だと聞いているのだが」
「さあ?アタシと闘ってみたらわかるんじゃない?」
「ふっ、俺を愚弄するとはな・・・・・・・。
だが、この聖帝、貴様如き小娘に使う拳は持ち合わせておらぬ」
サウザーっておじさんはそう言うと右手を挙げた。
その手が合図だったのか、いかついおじさん二人が
サウザーの後ろから前に出てくる。
「貴様の腕前、見せてもらおうか」
サウザーが言った。
こいつ、えらそうだなあ。ももはこういうヤツ大嫌い!
ももは立ち上がってお尻をパンパンと叩いて砂を払った。
そのももに向かっておじさん二人が襲いかかってきた。
おじさんの一人が大きな刀をももに振り下ろす。
う〜ん、ちょと拳法ぽく見せないとだめかな?
なんて思いながらももは届かないけれど
とりあえずおじさんを指さした。
それと同時にFLYHIGHでおじさんを殴る。
6 :
915:2006/06/27(火) 22:11:56.21 0
銀色の永遠 〜嗣永桃子は愛故に苦しむ33〜
「うおおおッ!!!!!!!」
スタンドが見えない人には、FLYHIGHに殴られたおじさんは、
まるでももが指さした動作でふっとばされたようだった。
そのまま、驚いているもうひとりのおじさんも同じようにふっとばす。
「な、何が・・・・・・・・・」
触られてもいないのにふっとんだおじさん二人がきょとんとしている。
「ほう、北斗神拳は気をとばす事も出来るのか。
しかし・・・・・・・・・・」
サウザーが言った時だった。
「な、何が・・・・おこ・・・おごぱらぁッ!!!!!」
「うわあ、た・・・・・、たずぺえッ!!!!!」
パアアアアンンンンンッッッッッッッッ!!!!!!!!
おじさん二人はFLYHIGHの能力であっさりはじけ飛んだ。
「面白い・・・・・・・」
サウザーはバイクの座席から飛び降りるとマントを脱いだ。
7 :
915:2006/06/27(火) 22:12:26.00 0
銀色の永遠 〜嗣永桃子は愛故に苦しむ34〜
「次はおじさんの番だよ」
「ふっ、そのなめた態度、気に入らんな。
だが、生まれつき帝王の血が流れる
我が身体に北斗神拳は効かぬ。
それゆえ、あのラオウもこのサウザーとは闘おうとせぬ」
なんか難しい事を言いながらサウザーが
身構えもせずにももに近寄ってきた。
「なんで構えないの?」
「南斗鳳凰拳に構えなど無い。
構えなど所詮受けの形、南斗鳳凰拳にあるのは前進制圧のみ!!!」
「あっそう」
ももはさっきと同じようにカモフラージュに
腕をふるうと同時にFLYHIGHでサウザーを殴った。
ドゴッ!!
(もも以外には)見えない何かでサウザーのお腹に圧力がかかる。
「うおッ!!!」
サウザーは吹っ飛ばされないように踏ん張った。
8 :
915:2006/06/27(火) 22:12:59.68 0
銀色の永遠 〜嗣永桃子は愛故に苦しむ35〜
「ふっ・・・、貴様、面白いヤツだな。
俺の知っている北斗神拳と少し違うようだが・・・・。
だが言っただろう。我が身体に北斗神拳は効か・・・・」
パアアンンンッッ!!!!
サウザーの身体の一部が風船のようにはじけ飛んだ。
「グオオッ!ば、ばかなッ!!!」
サウザーは片膝をつく。
ももはサウザーに近づいた。
「な、何故だ!?何故我が身体に北斗神拳がッ!!
ま、まさか・・・・!!き、貴様、何故知っている!!!???
我が身体は心臓の位置が左右逆、
秘孔の位置も表裏逆だという事を何故知ってい・・・・・」
「ごめん、おじさんの言ってる意味あんまりわかんないんだけど、
とりあえず北斗神拳とか秘孔とか、実は関係ないんだよね♪」
パーン!パーン!パーンッッッッッッ!!!!!!
「おしさばろべぇッッッッッッッッ!!!!!!!」
FLYHIGHが拳をふるうと、サウザーは骨も残さずはじけ飛んだ。
9 :
915:2006/06/27(火) 22:14:52.49 0
ここまで
>>前スレさん
サウザー編のクライマックスでシュウが聖帝十字陵の頂を
担いで登ったあと、そのまま押しつぶされて死んでますね
ただ、そのあとすぐサウザーがケンシロウに負けた時に
頂からシュウの血が流れてきて、それとともに聖帝十字陵は崩壊していますが
今回の話はその直前くらいです
10 :
名無し募集中。。。:2006/06/27(火) 22:20:32.30 0
オチュー
11 :
名無し募集中。。。:2006/06/27(火) 23:05:41.89 0
保疾
12 :
名無し募集中。。。:2006/06/27(火) 23:30:35.84 0
実は俺は北斗の拳を殆ど知らない件
13 :
名無し募集中。。。:2006/06/27(火) 23:38:39.43 O
俺も
14 :
915:2006/06/28(水) 00:08:49.72 0
まあ、ケンシロウが秘孔をついたら相手が爆発することだけ
押さえておいてもらえたらなんとか通じるようにはがんばります(^^;;;
もちろん知っていた方がネタわかっていただけるんですけどね、
それはもうホントにすんまへんm(__)m
15 :
名無し募集中。。。:2006/06/28(水) 00:30:57.89 0
まあここは「好き勝手やってしまえ」的な風土みたいだからいいんだけどね
16 :
名無し募集中。。。:2006/06/28(水) 00:58:48.78 0
寝る保
17 :
名無し募集中。。。:2006/06/28(水) 01:25:24.42 0
さらに保
18 :
名無し募集中。。。:2006/06/28(水) 02:48:16.60 0
ほぜん〜
あ、明日は必ずうpするどッ
20 :
名無し募集中。。。:2006/06/28(水) 04:41:02.75 0
保全疾走
おはー!
22 :
名無し募集中。。。:2006/06/28(水) 06:32:03.23 0
出勤前の保全疾走!
24 :
名無し募集中。。。:2006/06/28(水) 09:07:44.36 O
>>22を見て考えたんだけど、「オナスレ」から「小説スレ」になってきてるような。
バトルがあって勢いでガーッと読む、ってよりは淡々と進む、みたいなエピが多くなったよね。
ジョジョの性質上淡々とすると情景描写が多くなって読みづらいかも…
生意気なこといってスマソ。
けなすわけじゃないけどちょっと気になってたので。
25 :
名無し募集中。。。:2006/06/28(水) 09:19:34.81 0
>>24 なんかわかるような
決してクオリティが下がったというわけじゃない(むしろ上がってる?)んだけど
何かこう勢いが足りないというか・・・
しかし初期の1さんの作品と今の1さんの作品、雰囲気が変わったな
前スレさんのも初期は「ゴゴゴゴゴ」があったりしてビックリ
もうすぐ10ヶ月ですか・・・
26 :
名無し募集中。。。:2006/06/28(水) 09:22:19.87 0
勢いで読ませる分には好き嫌いの幅は狭いけど
じっくり読ませる小説になると好みは大きく分かれるよな
27 :
名無し募集中。。。:2006/06/28(水) 09:28:54.63 0
まぁジョジョ自体勢いで単行本一気に読まなきゃ難しいからな
だから俺は連載読まずに単行本買ってた人だった
28 :
名無し募集中。。。:2006/06/28(水) 10:09:15.21 0
ネタ切れ感が否めないな・・・更新速度も遅くなってるし
物語には終わりがあるんだからそろそろ終局に向っても良いような気もする
でもう大筋は主に任せて欲しい
後から来た奴が余計な設定付けるから話が複雑になる
29 :
名無し募集中。。。:2006/06/28(水) 10:35:08.94 0
まあサブストーリー的に話が膨らむ分には構わないとは思う
前スレさん作風自由だけど本筋にはあまり干渉してないんだよね
30 :
名無し募集中。。。:2006/06/28(水) 10:41:44.58 O
あと1文字保全増えたね。
前は保全もジョジョネタで面白かった気がする。
というわけで保全がてら
バリバリバリ……ドッパァァァァァァァァァァン!!
31 :
名無し募集中。。。:2006/06/28(水) 14:19:45.16 0
ー-ニ _ _ヾV, --、丶、 し-、
ニ-‐'' // ヾソ 、 !ヽ `ヽ ヽ
_/,.イ / /ミ;j〃゙〉 }U } ハ ヽ、}
..ノ /ハ 〔 ∠ノ乂 {ヽ ヾ丶ヽ ヽ
ノノ .>、_\ { j∠=, }、 l \ヽヽ ', _ノ
ー-=ニ二ニ=一`'´__,.イ<::ヽリ j `、 ) \
{¨丶、___,. イ |{. |::::ヽ( { 〈 ( 〉
'| | 小, |:::::::|:::l\i ', l く しゃぼん玉ーーー!
_| | `ヾ:フ |::::::::|:::| } } | )
、| | ∠ニニ} |:::::::::|/ / / / /-‐-、
トl、 l {⌒ヽr{ |:::::::::|,/// \/⌒\/⌒丶/´ ̄`
::\丶、 ヾ二ソ |:::::::/∠-''´
/\\.丶、 `''''''′!:::::::レ〈
〉:: ̄::`'ァ--‐''゙:::::::/::::ヽ
\;/:::::::::::::/::/:::::::::::://:::::〉
32 :
名無し募集中。。。:2006/06/28(水) 15:15:36.86 O
任せるも何も大筋がどんな話かもまだわかんないじゃん
33 :
名無し募集中。。。:2006/06/28(水) 15:25:18.93 0
固まりつつはあるみたいだがな
34 :
名無し募集中。。。:2006/06/28(水) 16:05:23.23 0
なにはともあれ全てが完結するのを見てみたいな
35 :
名無し募集中。。。:2006/06/28(水) 16:53:46.00 O
おい、どっちの手で保全するか、当ててみな
36 :
名無し募集中。。。:2006/06/28(水) 17:13:26.61 0
ー-ニ _ _ヾV, --、丶、 し-、
ニ-‐'' // ヾソ 、 !ヽ `ヽ ヽ
_/,.イ / /ミ;j〃゙〉 }U } ハ ヽ、}
..ノ /ハ 〔 ∠ノ乂 {ヽ ヾ丶ヽ ヽ
ノノ .>、_\ { j∠=, }、 l \ヽヽ ', _ノ
ー-=ニ二ニ=一`'´__,.イ<::ヽリ j `、 ) \
{¨丶、___,. イ |{. |::::ヽ( { 〈 ( 〉
'| | 小, |:::::::|:::l\i ', l く 右・・いや左だ!
_| | `ヾ:フ |::::::::|:::| } } | )
、| | ∠ニニ} |:::::::::|/ / / / /-‐-、
トl、 l {⌒ヽr{ |:::::::::|,/// \/⌒\/⌒丶/´ ̄`
::\丶、 ヾ二ソ |:::::::/∠-''´
/\\.丶、 `''''''′!:::::::レ〈
〉:: ̄::`'ァ--‐''゙:::::::/::::ヽ
\;/:::::::::::::/::/:::::::::::://:::::〉
37 :
名無し募集中。。。:2006/06/28(水) 17:39:50.50 0
これは保全というんだ!保険でも保田でもない!
38 :
名無し募集中。。。:2006/06/28(水) 19:06:46.34 O
全てを保つと書いて保全
39 :
名無し募集中。。。:2006/06/28(水) 19:45:43.66 O
くらえ!半径20m!保全スプラッシュをーッ!!
40 :
名無し募集中。。。:2006/06/28(水) 19:49:53.65 0
,. _,. , , |
/ / ,/ 、 '" '´// | 余計なお世話だ
/ ,/ _,.ィ/ / |
/ / / ,.-ァT´ Y / -‐' | さっさと保守しろ……
,! (.,-' ,/ l l / ィ ,! ,.rー_ |
/ ノ l | | / N l i' / |/ / ,',rイ ∠ おまえら!
〈,. /´ 人 l. k キヽl | l./ ノ _/ // |
|L.-'´ ヽ ト lヽ ``ソノ',´-' u _,,,.....,. ,! \_________
| ,! ,ハ. |`'l`レ /イ{ _,r_.ニ-─ ''´ ノ _,.-
|(. / j' ,! リ /'´ ヾ! ヽニ乞ー-' く ,.-‐ワ,
l_ヽ l /,/| ノ '′ `¨¨´ ノ ,、'テ /
リ | _/' | j l 、 u u '-'_,.ノ / / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | l (.ヽゝ--‐' U /-,一 ´ `ーヤ | | どうせ……
\ ヽ. | ヽ``ヽ‐._‐、 / /ヽ ヽ `ア ,ハ < 最後に1000getするのは
ヽ ヽ. l、 `ヽ`ー`´ _, -' /`ヽ| l >' ,〉 | このDioだ
゙l. ヽ ヽ._u `¨´_,.. -‐ ´ / ノ lヽ_./ \________
| ヽ  ̄ _,、-' / / ヽ
| ヽ、 _,、-' _,、-' ノ \ |
,' `¨''ー-一 ´ _,、-'_..... -‐' ) /
確かにSS投下してくれる、というのが当たり前と思ってしまっていたかもしれない。
もっと感謝の気持ちを持った保守をしなくては!
完結までついてくぜ!
41 :
名無し募集中。。。:2006/06/28(水) 19:50:47.35 0
出たぞ・・・我が家のオリコーさんが保全しやがったぞ・・・・・・・・
42 :
364:2006/06/28(水) 20:55:00.39 0
43 :
名無し募集中。。。:2006/06/28(水) 20:55:23.84 O
さ…最後の保全スプラッシュ…
44 :
名無し募集中。。。:2006/06/28(水) 21:12:55.72 0
保全?何だねそれは…
45 :
名無し募集中。。。:2006/06/28(水) 21:48:56.47 0
最高に「保全!」ってやつだアアアアアアハハハハハハハハハハーッ
46 :
名無し募集中。。。:2006/06/28(水) 22:36:24.04 0
ここでオーソドックスな保全疾走
47 :
名無し募集中。。。:2006/06/28(水) 23:01:14.22 0
そろそろ来るか?
48 :
915:2006/06/28(水) 23:31:20.75 0
いやあ、みなさんのレス、いちいちごもっともというか、
書いている自分も痛感している事ばかりで・・・(ノ∀`)
自分はどうも展開に苦労すると設定とかに逃げるクセがあるし、
一つの話に一回はどんでん返しとかトリック入れなきゃいけないのかなって
強迫観念みたいなものがあるんですが
それ考えると、つくづく荒木神はバランス取れてるなあと思います
力ずくでいくところはそうしてるし、そのときも単純に力ずくじゃなくて
過程をしっかり描く事で単調にならなくしているもんなあ
んなわけでまだまだ精進が足りませんがスマソm(__)m
ってところでオナ行きます
49 :
915:2006/06/28(水) 23:32:17.49 0
銀色の永遠 〜嗣永桃子は愛故に苦しむ36〜
「うわああああああッ!!!!!!!」
「せ、聖帝様があああッ!!!!!」
「この女、何者だああ??????」
モヒカンたちが震えながらみんな口々に言い合っている。
パンパン!!!
「はい、ちゅうも〜くッ!!!」
ももは手を叩いてからモヒカン連中に声を掛けた。
「はい、アタシ、嗣永桃子って言いま〜す。ももって呼んでね!
さっそくだけどお、みんなのご主人様のサウザーって人は
どうなっちゃったかな〜?
見ての通り、ももが倒しちゃったよね〜?」
モヒカンたちは黙りこくった。
「じゃあさあ、みんなはこれからどうすれば良い〜?
サウザーの敵討ちしたいなら相手してあげるけど
一番強い人について行く方が身のためだよね?
じゃあ、誰について行くのが一番良いかな〜?」
50 :
915:2006/06/28(水) 23:33:02.31 0
銀色の永遠 〜嗣永桃子は愛故に苦しむ37〜
モヒカンたちは何も言えなくなっている。
その時・・・・・・
「サ、サウザーを倒したもも様が一番強いんだ!」
「そ、そうだ!俺たちはもも様について行くべきなんだ!!」
「もも様〜!!」
「も〜も様ッ!!も〜も様ッ!!も〜も様ッ!!」
沸き上がるもも様コール。うん、大成功〜♪
女王様気分も悪くないね。
これで食べ物も寝るところもしばらく困らないね。
あとは・・・・・・・・・・
「じゃあ、サウザーのものはさゆの物で良いよね!?」
「うお〜ッッッッッッ!!!!!」
ももはモヒカンたちに確認すると、
サウザーが乗ってきた趣味の悪いバイクの後部座席に座った。
「それじゃあさっそく、サウザーのお家に連れてって♪」
「はっ!!」
ついさっきまでサウザーに頭をさげていた
モヒカンたちはもうすっかりももの家来♪
51 :
915:2006/06/28(水) 23:33:47.01 0
銀色の永遠 〜嗣永桃子は愛故に苦しむ38〜
ブロロロロロロロロロロロロ・・・・・・・・・・・・・
こうして、たくさんのバイクや車の群れは街を出て突き進む。
途中、例のピラミッドの近くを通った。
「あれ、なんで子供が石をひいているの?」
ピラミッドを造るために大きな石を運んでいるのは
ももか、それよりも小さな子供ばっかりだった。
「はっ、サウザー様・・・、サウザーの命令で、
大人よりも逆らわない子供を使う方が効率的との考えでして・・・」
「あ〜、もう良いよ」
「はっ?」
「あんなもん作っても無駄だからもう良いよ。
子供も解放してあげて」
「はっ、さすがもも様!」
「ちゃんと子供たちに言ってね。
サウザーを倒したもものおかげだって」
これでももの名前が広まるな・・・・・。
さらにしばらく進むと、お家というよりも「お城」って
言った方が良さそうな建物にたどり着いた。
サウザー城にはすでに連絡が行っていたみたいで
たくさんのモヒカンたちがももを迎え入れた。
52 :
915:2006/06/28(水) 23:34:16.46 0
銀色の永遠 〜嗣永桃子は愛故に苦しむ39〜
さっそくももはこの世界じゃ貴重って言われる水を
たっぷり使って汗を流したあと、
サウザーの使っていたベッドでごろごろする。
うち、貧乏だからこんな暮らしも悪くないかな、
いやあ、やっぱりこんな世界にいつまでもいたくないなあ・・・
なんて思いながら、うとうとしていた時だった。
「も、もも様〜!!!!!!」
モヒカンの一人が叫びながら部屋に入ってきた。
「もう!レディの部屋にノック無しで入らないでよ!!!」
「も、申し訳ありません!」
「で、何?」
ももはわくわくしながら尋ねる。
もしも敵スタンドの能力が単純にももを漫画の世界に
閉じこめるだけじゃなくて、プラスアルファがあるなら
こうしてももがサウザーを倒したって話が広まれば
ほっておけないだろうし、何か進展があるだろうなって思ったんだよね。
だから子供を解放するときにその事を強調させたんだし。
「ケ、ケンシロウとシュウが乗り込んできました〜!!」
53 :
915:2006/06/28(水) 23:35:31.44 0
はいここまで
サウザーといえば、飢狼伝説のギースのモデル(というかそのまんま)
にもなっている超格好良い悪役なんですがこんなぞんざいな扱いですんまへん(爆)
54 :
名無し募集中。。。:2006/06/28(水) 23:51:09.40 O
乙!
さゆのもの?
55 :
名無し募集中。。。:2006/06/29(木) 00:07:27.81 0
サウザーイカスぜお師さん!
56 :
915:2006/06/29(木) 00:07:53.31 0
うお、ホントだ。思いっきり間違えてる・・・・・・・・・・orz
「もものもの」ですよね、なんでこんな間違え方したんだろう?(爆)
ってことで、37の
>「じゃあ、サウザーのものはさゆの物で良いよね!?」
の一文は
>「じゃあ、サウザーのものはももの物で良いよね!?」
に修正してくださいm(__)m>前スレさん
テキトーに書いてる自分には痛い言葉がいっぱいなのれす…!
でもとりあえず放出
--------------------------------------------------------------------
「どうしたのかね、君…」
「まさか逃げられたのか!?」
小川麻琴は、驚く館長や警備員達を軽やかに避けながら
ロビーから正面玄関へ滑走し、美術館の外へ出た。
(くっそ〜〜ッ!
悔しいが、簡単に逃げられちまったのは確かだ。
しっかし、誰にも気づかれずに侵入できる能力…あの能力は一体なんなんだ?
よくわかんねーけど、ひとつだけ考えられるのは
単純に裏口から出るよーな奴じゃあねェってことだ!)
麻琴はまるで水の張ったテーブルの上滑るブロック氷のように滑らかに
カーブを曲がって、美術館の北側…隣のビルに面している箇所まで向かった。
(どこだ!! どこにいやがる!!)
美術館を囲む塀の上を滑り、周辺をくまなく探す。
だが、怪盗の姿は見当たらない。
見えるのは美術館の壁だけである。
「どこだよォ〜〜〜〜!!!!」
叫んでみたところで相手が出てくるわけでもない。
いや、むしろ警戒して隠れてしまうのがオチである。
麻琴も叫んでしまってから、その事に気づいて自分に舌打ちをした。
あきらめて帰るべきか、という考えが頭によぎる。 その時…
ガサッ
「!?」
草を踏む音…。 麻琴の耳にそれがはっきり聞こえた。
そしてそちらのほうに目をやる。
「俺を探してるのか? おめー」
麻琴がいる塀の上から見て右手側の壁際に男が立っている。
体に密着した黒い服に目だし帽を被った長身の男。
麻琴は足元の摩擦を戻し、急ブレーキをかける。
キュキュキュッッ!!
「て、テメェーーー!! のこのこと現れやがって!!」
振り返り、強がってみたものの、麻琴は焦っていた。
今その男の立っている場所は、ほんの数秒前に
麻琴がくまなく探し終わった場所だったのだ。
「“のこのこと現れた”ってよォ…俺にしてみれば、それはおめーだ。
単純な言葉だけど、この言葉の意味知ってるか?
出なくてもいいような場所に、臆面も無く出てくるような奴を指して
“のこのこと”って表現をするんだ…おめーみたいな奴に」
「な、なんだと!!」
男は壁を背にしたまま、その場から動かない。
麻琴は塀から飛び降りて、男の居る場所まで近づいていく。
「おめーよォ、“のこのこ”って、マリオに出てくる亀を想像したろう?
亀みたいにのっそり出てくるような奴って意味だと思ってた…違うか?
ま、実際お前にはそっちのほうが当てはまるかもなあ。
いつも一手遅い、ドン亀って意味のほうがよォ…」
「バカにしてんじゃあねえぞお、oiiiiiiiii!!!!!!!!」
ドゥッ
麻琴は背の低い柴の茂る地面の摩擦をなくし、一気に男に詰めかかる。
しかし男は余裕の表情である。
「おい緑のドン亀よ、テメーに俺は捕まえられんさ!」
「うるせーッ! この位置から逃げられるかァーーー!!!」
麻琴が男に向かって跳躍をする。
2人の距離は約2メートルほど。 そして男は壁を背にしている。
今の麻琴にとってこれほどいい環境は無い。
必ず捕まえられる、そう麻琴は確信していた。
スピードに乗った麻琴が一気に距離を縮め、男に掴みかかる。
ガシィッ!!!
「ほら、掴んだぜッ!!! ドン亀つったの取り消せヨ!!」
麻琴の右手が、男の首をがっしりと掴んだ。
男の口から「ぐぅ」と声が漏れた。
麻琴はそのスピードに乗せてこのまま男を壁に叩きつけようと力を込める。
「観念しろおおおーーー!!!」
「…いいや、掴んだのは俺のほうだ」
「あァ!?」
首をつかまれ、今にも壁にたたきつけられようとしていた男は、
麻琴を見てニヤリと瞳を歪めた。
「“お前だ、捕まえられているのはッ!”」
ガシッ! ガシッ! ガシッ! ガシッ!
「なァァァァーーーーーーー!!!!」
いつのまにか男の体から出現した『4つの腕』が、
麻琴の両腕や両足などをがっちり掴んでいる!
「『シンクロナイズド』!!」
ドシュウウウウ…
男の体からさらに8つの腕を持ったスタンドが姿を現した…。
スタンドの体には合計12本の腕がついている。
「こ、コイツがお前のスタンドか…」
「ああ、そうだぜ。 そしてお前が壁に入ることを、『許可する』!!」
スゥッ…
「ぬおッ!?」
男の首を掴んでいたはずの麻琴の右手が、なんとその首をすり抜けたのだ!
そして右手は男の背後の壁までをもすり抜ける!
「こ、これはァァァァァァ!!?? テメー、まさかッ!!」
ズボォォッ!!
麻琴の腕は、まるで泥の沼に突っ込んだ時のように
ズブズブと壁の中に埋もれていく。
「だから言っただろうが、捕まえられんと…」
男はまるで、麻琴がその場にいない3DのCGであるかのように
麻琴の体を正面から突っ切って進んでいく。
そしてその間も麻琴の体は壁の中に吸い込まれて行く。
ズブブブブ…
「うおあああ!! テメー、待ちやがれ!!」
「待てと言われて待つ怪盗がいるのか?」
男は振り返りもせずにその場を歩いて去っていく。
「ちっくしょ…」
ズブッ
麻琴の体が完全に壁の中に飲み込まれた…
ドパアッ!!!!
「きゃあああ!!!」
「え!?」
麻琴の目に、蛍光灯の明るい光が差し込んできた。
目を開くとそこには、自分の下敷きになって倒れている矢島舞美がいる。
そしてその周りには数人の警備員たちが唖然とした顔で立ち尽くしていた。
「いたた…。 お、小川さんどうしてこんなところに…」
「どうしてって、それがあのノッポの能力らしい…」
麻琴は立ち上がり、続けて舞美に手を貸して立ち上がらせる。
「どういう能力なんです?」
「見ての通り、『壁抜け男』さ。
物質を通り抜けたり、他の奴を通り抜けさせたりするんだろうヨ」
「ど、泥棒にぴったりの能力ですね…」
「ああ、まったく」
麻琴はぽりぽりと頭をかいた。
「あー、ところで君達…」
2人の後ろで警備員の一人が声を掛けた。
「絵は…『ドリアン・グレイの肖像』はどうしたんだ?」
「……」
麻琴と舞美は互いの顔を見合わせ、青ざめた。
ここまでー
>915さん乙です!
サウザーあっけナスw
桃子はケンシロウと闘うのかな
68 :
名無し募集中。。。:2006/06/29(木) 01:24:10.26 0
乙
69 :
なんみん:2006/06/29(木) 01:38:13.45 O
みなさん乙です
なんみん的には内容や設定云々よりも
保全が一番の感想と言うのが痛かったです
で自分はしばらく休載します
70 :
名無し募集中。。。:2006/06/29(木) 02:25:21.40 0
さあ保全の時間だよベイビー
71 :
名無し募集中。。。:2006/06/29(木) 03:36:31.95 0
ふと思ったんだけど、ジョジョって部が進むに連れて一つの話が長くなってたよね?
それと同じで最近のオナも昔に比べてどのニスト作品も一つ一つが長くなってる
これは一種のジョジョ現象なんじゃないか?
72 :
名無し募集中。。。:2006/06/29(木) 03:43:38.58 0
俺もそう思ってた
多分1つのエピで書きたいことが多くなったんだとおもう
良く言えば丁寧悪く言えばダラダラ
73 :
名無し募集中。。。:2006/06/29(木) 04:14:16.73 0
明るくなってきた
気を付けないと富樫氏
(ハンター×ハンター)みたく
作品を完結出来なくなる危険あるかも
75 :
1:2006/06/29(木) 05:39:17.00 O
みなさま乙です、そして
>>1さんスレ立て乙っす!
携帯からですが…
確かに昔と比べるとオナ遅くなっちゃいましたorz
バイト夜中に回したからってのは原因の一端…にはならないか
俺の場合
>>72さんのおっしゃる通りっす、短くまとめきれないというか 汗
で、書いてる最中に違う話が思い付くっていう悪循環が…って感じです
熱い鼓動〜が止まってるのはウサギが次のハロモニでまた面白いこと
やるかもしれないと思うとどうもネタ待ちしてしまい
先を書き渋ってしまいます、決め技までは考えているんですが…
ただやっぱダラダラになってしまうのはまずいから、
そこんとこ考えながらオナるよ〜にします!スマソです!!
76 :
915:2006/06/29(木) 06:41:22.78 0
>>75 おはよ〜ございます
ダラダラは・・・・こないだ一番ダラダラやっちゃったばかりorz
>>なんみんさん
あら残念。復帰をワクテカして待ってますが
ご自分のご都合とペースでごゆるりと
77 :
なんみん:2006/06/29(木) 07:24:52.50 O
自分の作品が悪い見本になっちゃってますね…orz
でもそのうち書くよ…未完にはしない
78 :
名無し募集中。。。:2006/06/29(木) 08:13:36.07 0
なんかだらだらしゃべってる方が保全になるな
昔みたいにマンセーレスばかりじゃないしなんか過渡期って感じがする
79 :
名無し募集中。。。:2006/06/29(木) 08:27:45.83 0
主があまり顔出さなくなったな
80 :
名無し募集中。。。:2006/06/29(木) 08:51:33.45 O
>>77 意見は意見として、それでいちいち立ち直れないくらい凹んでちゃだめだよ
これだけニストがいて作風が違うのは当たり前
なんみんさんの長編には長編だからこその魅力もあるし、
その中でしか表現出来ないこともあるはず
81 :
名無し募集中。。。:2006/06/29(木) 08:51:59.06 O
>>77 でも俺はなんみんさんのバトルシーン好きだよ
また書いてね
82 :
名無し募集中。。。:2006/06/29(木) 09:19:26.05 0
>>77 好きです…
完結まで付いていきます…
受け取ってください…
伝わってください…
83 :
名無し募集中。。。:2006/06/29(木) 10:39:06.64 O
ブチャラティィーーッ!!オレも保全する!するんだよぉぉぉーーーー!!!
84 :
名無し募集中。。。:2006/06/29(木) 12:26:11.69 O
獅子王ウィンザレオ保全
85 :
名無し募集中。。。:2006/06/29(木) 12:46:10.13 0
♀「| ☆ ヽ
ヽラ丿-、☆| す 何
` ̄u/厶ヽ | る を
ヽ) 'イ.9_) |ヘ、 だ
ハ ⌒J |'リ\ ァ
ヽニ-ヘ u|へ\ |
` ̄´r| / レ⌒ ッ
ヽニソ/'/ / !!
86 :
名無し募集中。。。:2006/06/29(木) 13:34:52.95 0
受け身の『保全者』はここでは必要なし
87 :
名無し募集中。。。:2006/06/29(木) 14:44:30.47 0
保全ズラ
88 :
名無し募集中。。。:2006/06/29(木) 15:40:24.65 0
受身の『保全者』だとぉおおぉ
89 :
名無し募集中。。。:2006/06/29(木) 17:10:16.01 O
ワシの能力は『保全』!!
いちいち0.数円もするパケット代を払わにゃあならんがなっ!!!
90 :
名無し募集中。。。:2006/06/29(木) 17:45:09.42 0
なんか保全のタイプが豊かになってきた!!
91 :
名無し募集中。。。:2006/06/29(木) 17:50:31.21 0
ネタなら364さんとこのリンクからいっぱい拾えるな
92 :
名無し募集中。。。:2006/06/29(木) 18:48:53.51 0
ハッピーうれピーよろピくね〜
93 :
名無し募集中。。。:2006/06/29(木) 19:50:28.34 O
保全の奴隷
94 :
名無し募集中。。。:2006/06/29(木) 20:28:45.35 0
鋼鉄の騎士アイクマン保全
95 :
名無し募集中。。。:2006/06/29(木) 21:00:14.94 0
演劇部で1番強いのは誰なんだろ?
個人的にはれいにゃvs愛ちゃんが見てみたい
96 :
名無し募集中。。。:2006/06/29(木) 21:06:33.12 0
>>95 どんな者だろうと 人にはそれぞれ その個性にあった適材適所がある
王には王の 料理人には料理人の…
… それが生きるという事だ スタンドも同様 「強い」「弱い」の概念はない
97 :
610:2006/06/29(木) 21:17:33.54 0
ここまでの流れをずっと読んでて思ったんですが…
正直みなさんに謝りたくなりました!自分はもともと小説なんて書いたことないし
ただこのスレが好き過ぎて書き始めちゃったんですよね
だから後で自分のオナを読み返すと文章力の無さに愕然とします
現オナもまさにダラダラの状態にになっちゃってるし…
オナスレってことで調子に乗ってた部分もあるので
これからは安易にニストとして現れないようにします
とりあえず早めに現エピを終わらせます!
ちなみに保全のバリエーションが増えたのにはちょっと感動したw
98 :
名無し募集中。。。:2006/06/29(木) 21:19:26.92 0
謝る?それは必要なのか?
99 :
名無し募集中。。。:2006/06/29(木) 21:20:24.76 0
>>97 書いて他人の目に晒さなきゃ上達しないよ
ここは小説スレじゃなくてオナスレなんだからガンガン行かなきゃ
100 :
名無し募集中。。。:2006/06/29(木) 21:27:28.29 0
101 :
名無し募集中。。。:2006/06/29(木) 21:31:15.25 0
>>96 確かに、れいな・高橋・吉澤あたりが純粋な戦闘力では強いかもだが、
近距離タイプである以上マイマイには絶対勝てないし、愛理のスタンドが憑いたら終わりだしね
じゃんけんと同じで最強ということはないのかもわからんね
102 :
名無し募集中。。。:2006/06/29(木) 21:36:49.48 0
>>96 質問が悪かった・・・・
子供が遊びで話す
「スタローンとジャン・クロード・バンダムはどっちが強い?」
そのレベルでいいよ
103 :
名無し募集中。。。:2006/06/29(木) 21:57:48.54 0
以外、それは『保全』ッ!
104 :
915:2006/06/29(木) 22:01:58.69 0
>>610さん
>>98さんのおっしゃるとおり、謝るなんて事じゃないし、
基本はオナスレなんだから調子に乗っていたら良いと思いますよ
意見は意見として、思い当たる節は次のオナに生かせば
それで良いんじゃないかなとニストの一人としては思います
とりあえずまあ、小説スレってのは基本的に
更新されてネタが投入されてナンボなところがあるし、
そうなると一人や二人ではやはりしんどいので
スレを立てた1さんやまとめサイト管理人の前スレさん、
過去ログや掲示板、ゲーム等々の364さんだけじゃなくて
オイラたち他のニストも読んでもらっている方々に
謙虚な気持ちは持ちつつ、
これはオナなんだって気持ちも持って堂々とやっていれば良いかと
なんてエラソウに済みません(^^;;;
とりあえず自分の分行きます
105 :
915:2006/06/29(木) 22:02:16.93 0
銀色の永遠 〜嗣永桃子は愛故に苦しむ40〜
ちょっとがっかり。主人公かあ。
あんまり敵本体と関係なさそうだね・・・・。
まぁいいや。
「ケンシロウは知ってるけど、シュウって誰?」
「はっ、シュウは南斗六聖拳の一人でして、
南斗白鷺拳の使い手であります。
同門でありながらサウザーに逆らって
レジスタンスとして活動しておりました」
「へぇ〜。じゃあ二人とも広間に通して。もももすぐ行くから〜」
とりあえずももはゆっくりと準備して広間に行った。
広間には二人の男が待っていた。
おお〜、青いジャンバーに赤シャツのお兄さん、
まさにアニメで見るケンシロウって感じだね。
もう一人は、うわ〜・・・・・・・・・・。
目のところに大きな傷があって目をつぶっている。
もしかして目が見えないのかな?
この人がシュウって人だよね?
「ごめんなさいね、お待たせして〜」
ももはのんきに手を振って二人に近寄った。
106 :
915:2006/06/29(木) 22:03:01.26 0
銀色の永遠 〜嗣永桃子は愛故に苦しむ41〜
「ば、ばかな・・・・。
こんな小さな少女があのサウザーを・・・・・・」
シュウっておじさんがこっちを向いて言った。
「あれ?おじさん、目が見えないんでしょ?
なんでももが小さいとかわかるの?」
「私は目が見えずとも心の眼が開いている。
気の流れで相手の事が手に取るようにわかるのだ。
人は私を盲目の闘将と言う」
「ふ〜ん」
ももが言ったその時だった。
「なぜ・・・・、なぜ・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「へ?」
ケンシロウってお兄さんがぷるぷると震えている。
なんか様子が変だぞ?
「お、オマエは何者だ!!!???」
突然、シュウさんが飛び退いた。
「ケ、ケンはどこに行った!!!!????」
シュウさんが叫ぶ。
「へ?おじさん何言ってるの?
ケンシロウって、おじさんが一緒に来たこのお兄さんでしょ?」
ももは不思議に思って言った。
107 :
915:2006/06/29(木) 22:03:32.74 0
銀色の永遠 〜嗣永桃子は愛故に苦しむ42〜
「ど、どういう事だ!!!!
なぜ、私の隣にいたケンが・・・・
いつの間に女性になっているんだ!!!!????」
「おじさん、どういう事?
どこからどう見てもそこにいるのは男の人・・・」
ももが言いかけたその時だった。
「ほわたーッ!!!!!!!!」
「ぐおおおッッッッッッ!!!!!!」
ケンシロウが突然仲間であるはずのシュウさんを思いっきり蹴った!!
不意を突かれたシュウさんは防御することも出来ずに
派手に吹っ飛ぶ!!!!!!
「え?え?え?」
ももはびっくりしてケンシロウとシュウさんを代わる代わる見た。
「いったいどうしてなんだ・・・!!」
相変わらずケンシロウが意味不明な事を言う。
「な、何が・・・・・・・・」
シュウさんはうずくまって苦しみながらつぶやく。
「何故オマエはスタンドを使えるんだ!嗣永桃子!!」
ケンシロウがまた叫んだ。
108 :
915:2006/06/29(木) 22:05:44.23 0
はいここまで
演劇部で一番強いのは誰だろうなあ?
もちろん最終的には本人の頭脳とか他の要素が大きいですが、
案外ね、シンプルな能力の方が強いと思うんですよ
その意味では愛ちゃんか安倍さんあたりかなあ?
109 :
名無し募集中。。。:2006/06/29(木) 22:39:16.57 0
乙だぜ
110 :
名無し募集中。。。:2006/06/29(木) 22:45:13.66 0
915さん乙です!
おぼろげながら敵スタンドの能力が解って来た様な感じですね!
111 :
名無し募集中。。。:2006/06/29(木) 23:02:11.58 0
>>97 610さん。あんた正直間違ってるよ!
このスレに居る人間はみんなもう乗っちまってるんだよ!
残念ながら今更降りるとか有り得ないですよ?
ここで降りたらこのスレを好きだっつー気持ちを始めに裏切る事になるよ?
それでいいの?
『好き過ぎて思わず書き始めた』気持ち、
今まで歩いた事の無い「一歩」を否定したら駄目だよ!
112 :
名無し募集中。。。:2006/06/29(木) 23:31:55.45 0
なかなか熱いな
113 :
名無し募集中。。。:2006/06/29(木) 23:59:52.91 0
乙ッ!
114 :
名無し募集中。。。:2006/06/30(金) 00:06:45.80 0
引退するとは言ってないわけだが
みなさん乙です
ここの住人の心意気には正直恐れ入るとことがありました
いくつか狼の素人小説スレを見たり書いたりしてきたけど
こういった議論になるとたいてい荒れるのに
ここはみんなこのスレの存続を願う心が伝わってくる感じ
俺は昔いたキッズ小説スレの雰囲気が嫌になって逃げ出したけど
ここはそんな感じが全然しない…
頑張って書くお!
116 :
名無し募集中。。。:2006/06/30(金) 00:51:05.18 0
男には地図が必要だ・・・・・心の中の地図がな
いいか おまえはこのスレの住人だ・・・ スレは保守らなくてはならん
住人の幸福とはスレの中にこそあるのだ スレを保守ることがスレに息づく魂を保守ることにつながり
スレが落ちるという事は完走したスレを・・・そして未来のスレを軽蔑することにつながるのだ
それを忘れるな
保全
117 :
名無し募集中。。。:2006/06/30(金) 02:22:03.44 0
>>100 ごめん余計な事言い過ぎた
最近の主の影の薄さが気になって・・・ちょいきつめに言ってみたんだが
>>75見る限りではそうでもないのかな?
118 :
名無し募集中。。。:2006/06/30(金) 03:01:57.91 0
乗組員が多いから舵取りは必要かもしれないし
どこに到着するかはお楽しみだよみたいなのもまあ悪くはないな
思えば珍しいスレだよな・・・みんなで話を作ってる感じがある
119 :
名無し募集中。。。:2006/06/30(金) 03:48:17.49 0
こういうときは保全数を数えろ
120 :
名無し募集中。。。:2006/06/30(金) 04:59:47.00 0
みやびちゃんみやびちゃん
121 :
名無し募集中。。。:2006/06/30(金) 05:20:40.99 0
ー-ニ _ _ヾV, --、丶、 し-、
ニ-‐'' // ヾソ 、 !ヽ `ヽ ヽ
_/,.イ / /ミ;j〃゙〉 }U } ハ ヽ、}
..ノ /ハ 〔 ∠ノ乂 {ヽ ヾ丶ヽ ヽ
ノノ .>、_\ { j∠=, }、 l \ヽヽ ', _ノ
ー-=ニ二ニ=一`'´__,.イ<::ヽリ j `、 ) \
{¨丶、___,. イ |{. |::::ヽ( { 〈 ( 〉
'| | 小, |:::::::|:::l\i ', l くも〜も様ッ!!も〜も様ッ!!
_| | `ヾ:フ |::::::::|:::| } } | )
、| | ∠ニニ} |:::::::::|/ / / / /-‐-、
トl、 l {⌒ヽr{ |:::::::::|,/// \/⌒\/⌒丶/´ ̄`
::\丶、 ヾ二ソ |:::::::/∠-''´
/\\.丶、 `''''''′!:::::::レ〈
〉:: ̄::`'ァ--‐''゙:::::::/::::ヽ
\;/:::::::::::::/::/:::::::::::://:::::〉
122 :
名無し募集中。。。:2006/06/30(金) 06:29:59.66 0
朝から独眼のカイネギス保全
123 :
1 ◆I7CTouCqyo :2006/06/30(金) 07:34:35.58 0
出す前にチェックしつつ保全!
124 :
名無し募集中。。。:2006/06/30(金) 07:47:28.23 0
このスレってよ〜
どのへんがジョジョなわけ?
ジョジョ通のオレから言わせてもらえば
勝手にジョジョの名つかってんじゃねー
って感じだが
ガンダムのGガンダムみたいな位置づけかよ
くそーーーーーーーーー!!!!
125 :
名無し募集中。。。:2006/06/30(金) 07:58:50.96 0
じゃあ是非とも
>>124の文章が見てみたいものだな!
大体本流でも大して面白くも無かった『V』より世界観打ち壊しでも面白かったんだから
何時までも『G』を比喩の引き合いにだすな!ガノタ!
126 :
名無し募集中。。。:2006/06/30(金) 08:08:10.86 0
ガンダム見ない俺にはどちらも何を言ってるのか分からんw
とりあえず『G』ってのは面白いんでしょ?なら良いじゃん
ビュオォォォォォ・・・・
ライターの炎に全神経を集中していると、どんな微風でさえも
強圧なものに感じられる。
風はまずいんだ・・・・風は・・・・・・
いつもは頼もしい味方であるはずの『風』が、今日ばかりはひどく
うざったいものに思えた。
とりあえず、炎が消えないように手で覆っておこう・・・・
ビュオォォォォォォ・・・・・
「んぁ・・・」
な、なんだなんだ?
まるで炎を守るごとーを弄ぶかのように風が吹きつけてくる!
イタリアって風が強い国なのか?
それともたまたま風が強い日なのか?
なんにしても、このままじゃホテルまでもたない・・・・ならば!!!
「ゴシップ・セクシーGUY!!」
ビュオォォン!!!
ごとーはスタンドを発現させると、風が炎を揺らさないよう、ライターの周りに
風を集めて、吹きつけてくる風をガードする。
血で血を洗うって言葉があったな、この場合は風で風を打ち消すわけだけど・・・
「これなら風が吹いてもライターの周りに集まった風がガードしてくれて
炎が消えてしまうことはないぽ」
言うなれば、風という名の真空管だ。
何も炎に触れることはできないぽ・・・・これでホテルまではもつだろう。
人気の少ない路地に差し掛かると、すでに日が傾き始めていた。
間もなく4時か・・・・さて、ホテルまでもうすぐだぽ。
と、その時。
ごとーはライターの炎に生じた異変に気がついた。
「んぁ・・・なんだ・・・・炎の勢いが弱く・・・・?」
そう、炎がさっきよりも小さくなっていたんだぽ!!
ちょ、ちょっと待て!?
ごとーはなんもしてないぞ??燃料切れか?
いや、でもポルポは燃料は十分にあるって・・・・・
「お、おあああッ!!どんどん弱くなるッ!!!」
待て!待て!!
考えろ!!
炎はガードしているんだ!!風でガードしてるんだから何者も炎に
触れることはできないハズなんだ・・・・
んぁ、待てよ・・・・・
そーいえば高校の授業で習ったことがある・・・・・・
火は、酸素がなきゃ燃えないんじゃあなかったか?
「そ、そうか・・・酸素だぽ・・・・風でガードしているから酸素も少なからずガード
されてしまっているんだ・・・・完全な真空状態ではないとはいえ、この風のガードの
中は明らかに酸素が薄い・・・・・!!!」
心なしか、またさっきよりも火が小さくなった気がする。
・・・・・このままじゃまずいんじゃないのッ!!!
「ご、ゴシップ・セクシーGUY!!風を解除しろぉーっ!!!」
もし、このとき風の能力を解除していなければ、ガードの中の酸素はどんどん
燃焼して、ライターの炎の灯火は消えてしまっていただろう。
ごとーの選択は決して間違ってはいなかった。
でも、結果は同じだった。
ビュルオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!
解除したと同時に自然の力が起こした突風は、弱まっていた炎の欠片を
いとも簡単にさらっていってしまったのだ。
炎は・・・・けっきょく消える運命にあったらしい・・・・・ぽ!!!
ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンンン!!!!
「・・・・・・・・・・・は?」
もはやそんな声しか出せない。
あっけなさすぎじゃんか、これ。
雨に降られたとかさ、掃除のおじさんに水かけられた、とかなら
まだ自分の中で納得がいく。
でも、こんな炎の消え方ってなくない?
「どうしよう・・・・まずいぽ・・・まだ『一時間』しか経ってないのに・・・・
炎が・・・・こんなあっけなく・・・・ッ!!!」
もう一回ポルポに頼んだら再トライさせてくれるかな?
そんな甘い考えが思い浮かんだが、それはないものだとすぐに気がつく。
その程度のヤツだったなら、ごとーをこんなテストで試すわけがないからだ。
「・・・・・・・・不合格・・・・かな」
せっかく巡りあえたギャングの組織だったのに・・・・
また振り出しだぽ・・・・他にギャングの組織ってあんのかな。
つーか、このライターどうしよ。
返しに行きづらいな・・・
シュー
「んぁ?」
なんか空気の擦れている音がする。
空気が漏れているような、そんな音だ。
どこからだ・・・・あたりをキョロキョロと見渡すが、この人気のない道には
ごとー以外誰も歩いていない。
シュー シュー
「んぁ!?」
音はかなり身近な場所から発せられていた。
場所が場所なだけに、すごくバカらしい。
その音は手の中・・・・ライターから聞こえていたんだ。
シュー シュー
・・・・・そんなバカな。
ライターから・・・・・ガスが出てるっていうの?
指の腹でガス口を押さえてみる。
・・・・・・
離す・・・・
シュー シュー
ガスは正常に出ている・・・・・これはどういうことだ?
「点火できんの・・・・?いやでもッ!!そんなハズが・・・テストは炎が
『消えてるか』『ついてるか』なんだ・・・・再点火できたらテストの意味が・・・・」
その時、ごとーの脳裏にふと一つの考えが過ぎった。
もしかしてバカにされていただけなんじゃないのか?・・・・と。
だって考えてもみろ、ライターの炎で入団できるか否かを決めるとかおかしな話だ。
そもそも刑務所の中で『ギャングの試験』をやってることが変なんだ。
なんで気付かなかったんだ・・・・・人様を信用しすぎだぞ、ごとー。
・・・・点火ボタンはこれかな?
よし、自分の中で賭けてみよう。
これで炎がついたら、バカにされてたと見なして考えを改める。
逆につかなかったら・・・・諦めて新しい組織を捜そう。
カチリ・・・・シュボォォォォォォォォォォォォォォォ!!!
・・・炎は天に昇るくらい勢いよく灯った。
その強さに思わずビクッと反応してしまう。
でも・・・・これでやっぱりわかったよ。
「はは・・・・はははははははは!!やっぱりバカにされてただけじゃん!!!
なに一時間もマジメに火ィ守ってたんだか!!バカだなごとーは・・・・・
親指まで火傷してさ・・・・・・ふざけんな!!!!」
ごとーは怒り任せにライターを壁に向かってぶん投げてやった。
ガチャンという音を立てたが、ライターは破裂することなく、元気な炎を灯したまま
地面に落ちたのだった。
「アホらしい・・・・・ホテル帰って寝なおそ・・・」
乱暴に捨ててやったライターに背を向け、歩き出そうとしたまさにその時。
ごとーは身体に異変を感じた。
んぁ、動かない・・・・?
いや・・・動けない!?
『・・・・・・・・・・したな』
「えッ・・・・・?」
背後から聞こえた不気味な声に、ごとーは鳥肌が立った。
突然起きた身体の異変に抵抗しながら、なんとか首だけでも振り返ると・・・・
『おまえ・・・・・・・!<再点火>したな!!』
「なッ!!?」
ごとーは自分のスタンドを出した覚えはない。
しかし、目に映るものは事実を物語っている。
ごとーの『G・セクシーGUY』をガッシリと掴んで離さない、黒いマントを
羽織った・・・こいつはまさか!!!
『チャンスをやろう・・・向かうべき<2つの道>を・・・・・・・・!!』
「こ・・・・こいつは・・・・・スタンド!!お前ッ!!いったい何者・・・・!!!」
『チャンスとは・・・・ひとつは生きて<選ばれる者>への道』
「そんなことは聞いてないッ!!なんだぽッ!?お前はぁ〜!!!」
『もうひとつは!!さもなくば<死への道>・・・・・!!』
その黒いスタンドはごとーの質問に答えない。
な、なんだっつーんだッ!!
なんでごとーがいきなりスタンド攻撃なんか受けているんだ!?
『<再点火>したのだ!!』
クアァァ・・・・と、ヤツの口がゆっくりと開いていく。
そこから徐々に除いてくるもの・・・・それは・・・・
銀色で・・・・
尖ってて・・・・・
見たことがあるものだった・・・・
見たことがあるなんてもんじゃあない・・・・
この手に取ったこともあったし・・・・
ごとーとごとーのスタンドを貫いたこともある!!
全力で破壊してやったことがあるアレだ・・・・
アレが・・・・・スタンド使いを生み出す『矢』が・・・・
このイタリアにもッ!!!?
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・
「ん・・・んあぁぁぁぁぁッ!!!おまえぇッ!!何をする気だぽぉぉぉ!!!」
『受けてもらうぞッ!!』
ヤツの口から矢が迫ってくる!!
カタチも、色も、すべてあの忌々しい男が持っていたものと同じものだ!!
その矢が、ゴシップ・セクシーGUYの頭を貫こうとしている!!!
「やめろぉぉぉッ!!!!」
ガッキーン!!!
迫り来る矢を力任せにスタンドの槍でガードするッ!!
重い金属音を立て、矢はゴシップ・セクシーGUYの頬をかすめていった。
『ムグッ!』
この隙を逃すごとーではないぽ・・・伊達に場数は踏んでない!!
一瞬のうちに風を集めて・・・・解き放つ!!
「『ゴシップ・ハリケーン(風の噂)』!!!」
ビュルオォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!
ヤツの腹あたりに生じた強風は、そのままヤツをさらうと向こうの
影が立ちこめた壁の方へと吹っ飛んでいった。
さっきまで風がうざいと感じたり、頼もしいと感じたり・・・やれやれ。
なんだか今日は感情の落差が激しいな、ごとーは。
影の中でヤツは何事もなかったかのように立ち上がると、こっちを見てウロウロしている。
どうやら警戒しているようだ。
・・・・・あいつ『再点火』がどうとか言っていたけど・・・・
まさか・・・・あのライターのことを言っているんだろうか?
ライターを再点火したことを指していたんだろうか?
ごとーの投げつけたライターは、ゆらゆらと炎を揺らしている。
消える気配はないが・・・・
「もし、あのライターを再点火したことだとすれば・・・・本体は・・・・ハッ!!!!」
い、いないッ!!!
あの黒いスタンドがあの影の中からいなくなっているッ!?
スタンドを解除したのか!!?
いや、大したダメージは与えられていないんだ・・・・また攻撃がくるはず!!
「もし本体が『ポルポ』だとすれば・・・あれは遠隔操作のハズだぽ。
射程距離はどのくらいだろうか・・・・とにかくこんなことになっては入団も
糞もないし・・・・どうすれば・・・・!!」
そう思い、足を踏み出したのは、たまたま影の中だった。
それがいけなかった!!
『受けてもらうぞッ!!』
ドギャン!!!!!!!!
「んあぁぁぁぁあぁぁあッ!!!」
突如影の中から出現したそいつにビビり、ごとーは尻餅をついてしまった!!
ま、まずい!!やられるッ!!!こいつにつかまってしまうッ!!!!!!!!!
『・・・・・・・・・・』
だが、そいつは手をごとーに伸ばしたところでピタリと動きを止めた。
「うぐぐ・・・・・・?」
『・・・・・・・・・』
いったいどうしたっていうんだろう?
そいつは無防備になった無様なごとーを前にして、ただ立ち尽くしているだけだ。
『・・・・・・・・・』
なんだコイツ・・・・?
なんで・・・・・攻撃をやめたんだ?
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド・・・
黒いスタンドは、ただただ佇んでいるだけだ。
でも奇妙だ・・・・攻撃をやめたとするなら、どうしてスタンドそのものを
解除しないのかって話になるじゃあないか。
だとすれば・・・・こいつの行動はただ立っているだけじゃあないってことだ。
「こいつ、何かを待っている・・・・・虎視眈々と何かを狙っている・・・・ッ!!?」
『・・・・・・・・』
ちっ・・・・・ムカツクぽ!!
一歩動いてみるが、やつは何も反応しない。
さらに手を振ってみるが、これまた無反応だ。
・・・・イライラするヤツッ!!!
さらに一歩進んだとき、足が影に触れたときだ。
ガオン!!!
「んぁッ!!!」
いきなり、そいつは襲ってきた!!
ごとーを捕まえようと手を伸ばしてきたようだが、一歩下がると再びピタリと
動きを止めてしまう。
そして、影の中をウロウロと歩き回り始めた。
『・・・・・・・』
「・・・・・・・・」
まさかな・・・・・
なんとなく、影に手をかざして見る。
ドギョォォ!!!!
さっと影から手を引くと、そいつはまた攻撃をやめた。
こいつ・・・・こいつまさか・・・・・
「影だ・・・・こいつ影の中からは出られないんだ・・・・・何かを狙ってるんじゃあない…
ごとーが今いる場所は日光が当たっているから襲ってこないんだ・・・・!!」
だから、待っている!!
ごとーが影の中に入ってくるのを待っているんだ!!
だとすれば、こいつを逆に日光の当たる方へ持ってきたらどうなるんだろう?
しかし・・・・・そんな悠長なことも考えてられないか・・・・・
日は暮れ始めているし・・・・もし、この状態のまま日が沈んでしまえば
あたり一面は闇の世界へと変わる。
それは恐らく、こいつのホームグラウンドだろう・・・・
まずい・・・・・それだけはまずいッ!!
しかし、かといって逃げ出すのもダメだ。
もしもこいつがポルポのスタンドだとすれば、ヤツは試験に落ちた
ごとーを攻撃しにきてる!!
見られているんだ・・・・ごとーのスタンドが!!!
「なら・・・・・・・口封じしなければ・・・・・ならないッ!!!」
見たところ、どうやらヤツは影から影へのジャンプもできないようだ。
できれば、とっくにごとーの背後にある木の影にジャンプして攻撃してくるだろう。
ふん、とんだ遠距離タイプのスタンドだぽ・・・・どう料理してやろうか。
その時、ヤツが影の中に飲まれるようにして消えていった。
んぁ?スタンドを解除した・・・・?
「ミー」
可愛らしい鳴声がした。
さっきまでヤツがいた影の先から顔を出している小さな生き物・・・
緊迫した空気のすぐあとに聞こえたその声に、ごとーはほだされてしまいそうになる。
「みー」
「・・・・・・」
「みーぃ」
・・・・杜王町と同じで、イタリアにもノラネコなんているんだなぁ。
そういえば、あっちでは野ウサギなんてのも見かけたな。
あと、鉄塔に住んでる人とか・・・・
「みぃ〜」
猫が影を渡ってこちらへ寄ってくる。
人間なれしてるのかな?別に呼んでもないのに寄って来るところをみると・・・
「みぃ」
猫はごとーの足元までくると、身体をこすり付けてきた。
か、可愛い・・・・・この足にかかる重みと猫の毛の擦れ具合がなんともいえない・・・・
でもこんなことしてる場合じゃないぽ。
ヤツに逃げられた以上、ごとーもここで突っ立てるわけには・・・・
猫はそんなごとーの気持ちも知らず、足に身体をこすり付けてくる。
そして、猫がごとーの後ろ・・・・・木の影に入ったその時だった。
ドギャアアアアアアアアアンンン!!!!!!
「・・・・・・・・・・んぁ?」
最悪の対面だった・・・・・・!!
なんてことだッ!!!
さっき影の中に消えていったあの黒いスタンドが・・・・・
ごとーのすぐ後ろに出現したッ!?
『おまえには<向かうべき2つの道>がある!!』
「なんだこいつはッ!!んあああああああああああああああああッ!!!!」
そ、そうか・・・・・わかったぞ!!
こいつッ!!猫の影を利用して近付いてきたな!!!
歩み寄ってきた猫の影に潜んでごとーの側の・・・・この木の影まで移動してきたんだ!!!
ガシィッ!!
木の影と繋がってしまっていたごとーの影をそいつが掴むと
ズルッと影が引きずり出された!!・・・いや違う・・・・・引きずり出されたのは・・・・
「ごとーのスタンドだってぇ!?こいつッ!!ごとーの影から・・・・!!!!」
ゴシップ・セクシーGUYを引きずり出しやがったぽ!!
そうか、さっきもこうやって・・・・・ッ!!!
やがて、やつの口が開くと・・・・その中にチカリと光る矢の先が覗いた。
もしかして・・・・ポルポはこうやってスタンド使いを増やしてる人間なのか?
これが・・・・・ギャングのテストだということなのか!?
このシステム、何かに似ているぽ・・・・・あの・・・・・あの『部活』にそっくりだ!!
『受けてもらうぞ!!おまえは<再点火>したのだッ!!』
でも・・・・・・でもね。
別にこれで良かったんだごとーは・・・こうやって近付かれても良かったッ!!
なぜなら・・・・ごとーのスタンドは近距離タイプなのだから!!!
「きみはわかってない・・・・遠距離射程のきみが近距離タイプのごとーに
近距離で挑むなんて・・・・まるでわかってないッ!!!」
ごとーのスタンドの両手はフリーだった。
んぁ・・・あの部員達の誰だったかのセリフを借りるとすれば・・・・
ゼロ距離射撃シャボン玉…!!
やつの腹に添えた拳に、風が集まってくる・・・・
ドテッ腹に風穴開けてッ!!
そっから脂肪だらけの内蔵ぶちまけなあぁぁぁぁッ!!!!!!
「闘技!!神砂あら・・・・」
グワシィ!!!!!
「・・・・んぁ?」
一瞬の出来事だったから、ごとーは最初何が起きたのか理解できなかった。
とりあえず簡単に言ってしまおう。
両腕がまったく動かなくなったんだ・・・・・その理由が、こいつに腕を力強く
押さえつけたからだということに気付いたのは手首に痛みを感じ始めてからだった。
ゴシップ・セクシーGUYの両腕は、とてつもない力で地面に押さえつけられていた。
ドッギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンンン!!!
んぁ、なんだ・・・・このパワーは・・・・
『神砂嵐』を発動させたパワーごと・・・・・押さえつけてしまいやがったぽ!!
くそ!!近距離型とはいえ、ごとーのスタンドは主に槍で切りつけるスタンド!!
こいつの腕を振り払うことができないッ!!!
「あり得ない・・・・・遠距離型スタンドがあり得ないッ!!!」
なんだこのパワーは・・・・・パワータイプの遠距離型があるとでもいうのか!?
異常だぽ・・・・こいつの押さえつけるパワーは・・・・・
本体が近くにいるとしか思えない!!
本体が近くに?
あのポルポが?
一人で外出できるかどーかっつーデブだぞ?
まさかとは思うけど・・・・こいつ、以前ごとーに発現した『レクイエム』の
類じゃあないだろうな?
勝手に人のスタンド引きずり出したり・・・・並のスタンドじゃ出来ない能力だぽ。
それになにより、こいつは矢を持っている。
だとしたら、弱点はないのか・・・・・?
いや、でも・・・もしかしたら単なる『自動操縦』って説も・・・・
うぅん・・・・わからない・・・けど、もう考えている時間もなかった。
両手をおさえられ、やつにがら空きの胸をさらけ出してしまっているのだから。
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド・・・・
『受けてもらうぞッ!!』
やつがごとーに裁きを下したようだが・・・・
「んぁ・・・・・受ける?その必要は・・・・・・・・ないぽ」
おまえがなにを望もうと・・・・・・
そんなもん受け止める気はないね!!!
ビュルオォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!
倒れているごとーの身体の下・・・・地面から溢れんばかりの風が巻き起こる。
『!!?』
「ゴシップ・シード(噂の種)・・・・風の地雷をごとーの身体の下に集めて置いておいた。
押さえつけるパワーはトップクラスのようだけど・・・・風で持ち上げられる
自分の身体まで押さえつけることはできるかな?」
ドヒュウウウウウウウッ!!!!!!
破裂した風の地雷は、猛烈な力でごとーと、この黒いスタンドを空に押し上げる!!
そして、上空でごとー達を待っていたのは・・・・
パアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!
茜色の太陽だぽ。
『ぐ・・・・ぐおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉああああああ!!!!!!』
DRY!手ごたえアリッ!!!
やっぱり、日光を浴びるとダメージを受けるみたいだぽ!!!
影の中しか移動しないから怪しいとは思ってたけど・・・・・
そいつは苦悶の叫びを上げると、ごとーの身体を盾に太陽の光から
逃れようとしている。
空には影なんかないからね。隠れる場所はごとーの身体くらいしかないんだろう。
そのゴキブリのような行動が、激しく目障りで邪魔だった。
「んぁ、邪魔だよ・・・・あんたの負けだッ!!」
『ぐわぎゃあああああああああああああああああ!!!!!!!!』
流派も何もないけれど・・・・ごとーの槍の洗礼を受けるがいいぽッ!!!
くらええええええええええええええええッ!!!!
「邪魔・・・・邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔ァッ!!!!」
ドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスッ!!!!
ズタズタにしてやるッ!!
そして・・・・ゆっくりと日焼けでもするといいぽ!!!
『ふわあああああああああああああああああああ・・・・・・』
「さよならね!BYE BYE」
ブショワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア・・・・・・・・
黒いスタンドは日光の中で塵となって、消えた。
ドッバアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンンン!!!!
151 :
1 ◆I7CTouCqyo :2006/06/30(金) 09:25:27.26 0
ここまで!!
くそ短くまとまらん・・・・これでもけっこう切ったんですorz
>>なんみんさん
いやいや悪い見本だなんてとんでもない!!
俺的には一番の見本っすよ!!!
セリフ回しとか伏線とかいつも目を丸くしてまッス
>>610さん
もともと小説書いたことないのは俺も同じですよー!!
俺もかなりダラダラですし・・・
>>99さんや
>>915さんの言う通りここって基本オナニーなんだから
気にしなくてもいいですよ!!!
それに俺、610さんのオナ好きですからw
俺も保全のバリエーションの豊かさには感動したっす・・・激しく乙です
ではではノシ
152 :
名無し募集中。。。:2006/06/30(金) 09:30:39.68 0
1さん乙!
まさかゴシップシードをああ使うとはね!感服!
153 :
610:2006/06/30(金) 10:21:59.77 O
1さん乙!
昨日はネガティブになり過ぎたね…
みなさんレスありがとです
では帰ったらまた!
オレの保全がサザエさんみたいだとぉーーーーーっ!?
155 :
名無し募集中。。。:
あざ笑うハロウィンカボチャの口穴のように保全!