ジョジョの奇妙な冒険外伝  第二十八部

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1名無し募集中。。。
ジョジョに関する小説&ゲーム&ネタ&雑談スレです


前スレ
第二十七部 http://ex11.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1149940556/

まとめ       ttp://kikyou.sakura.ne.jp/~vh/giniro.htm
過去ログ(html)&ゲーム化 ttp://mito.cool.ne.jp/keiyasuda/

よーく考えよー、保全は大事だよー
2364:2006/06/17(土) 15:27:54.06 0
立てて2ゲットしつつ前スレhtmlUP&ゲーム更新!!
ttp://mito.cool.ne.jp/keiyasuda/

「ドライブ・ミー・クレイジー!」と「舞波」です。
攻略作らなきゃなぁ・・・。

次回は「藤本美貴は幽霊と遭遇する」「10月2日」です。
「10月2日」は「それは他の物語」ですが、ベリメンのスタンド見せの意味も兼ねて
作ることにしました。
さて、攻略ページも更新しました。アドはまぁ秘密ということで。
3364:2006/06/17(土) 15:40:55.39 0
秘密というか、前スレで確か乗っけてるはずなので。>攻略
ってかヒトイネですね・・・
4364:2006/06/17(土) 15:46:23.81 0
さらに追記。
src本体の汎用データ「グラフィック集」と「汎用アニメ」が更新されてます。
こちらも更新されたほうが少しゲームが楽しくなるかもしれません。
連カキしまくって失礼。
5名無し募集中。。。:2006/06/17(土) 15:52:40.25 0
srcって懐かしいな
6名無し募集中。。。:2006/06/17(土) 16:33:48.43 0
おお!いつの間に立ててたんだ?
とりあえず乙ッ!
7名無し募集中。。。:2006/06/17(土) 16:34:48.35 0
「10月2日」はなかなか熱いバトルが期待できそうだ
8前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/06/17(土) 17:15:26.42 0
>>364さん 擦れたて乙!です!
あとゲームのうp乙です!
早速やってみますよ〜!
9364:2006/06/17(土) 17:58:39.49 0
                  ,..   -――- 、        / ̄ ̄ ̄\
  / ̄ ̄\        c=o==、。、:::::::::::::::::::` ‐- 、     |       |
  |  し  |           {:::::::!l::::::::!l::::`=o==O==Oヽ   |    ジョ |
  |  た.  |         ゝ:::!l:::::::!l::::::::::!l::::::::!l:::::::!l:::::::}   | 「再  ジョ |
  |   な   |      __ }ヽイ}、,=、:_:!l_ノ^|:::≦=/ _,,,| 点.  ス  |
  |   ?.  |_   /::::::::::/:::::レ | '=;='  <__>}}!、:/     ̄ ; 火」 . レ  |
  |      厂  /:::::::::::::::|l//l、___,==、__./:::::::|‐ 、      | .     に  |
  \__/  /:::::::::::::::::::::ト 、<>:\__n__/`ヽ/:::::::|     \___/
        /― , 二>、:::::|  \:!l:::::::::::::!l:::::/|:::::!l::ヽ‐''⌒ー‐‐/  ̄ ヽ
       |    / /l、 .|::|   \::::::::::::/  .|:::::!l/::::/l ̄ ̄ ̄ヽ }  ト、
       |  / / ̄|`|ニ|::ト、______/::/l:::::|____/:::::/::::<_//7=、___ } }  } }
       \/ |ニ|二|. |ノ |::::::::::::::::/ ヽ:::::::::::::::::/::::::::::|/::|ニl /| 7く_/_ノ-'
        |::::|ニ|ニト、/_,/ ヽ::::::::::::|_  \:::::::::!l:::::::::::::::: |/|/::|/::Y‐‐'
        |::::|ニト、!:::::::::::::ゝ__ノ:::::::::/  ̄ \/ヽ::::::!l:::::::::::::::::::::::::::::::::::|
        |::::`''’:::::::::::::::::::::::::::::::::/   /  l::::!l:::::::::::::::::::::::::::::::::::|
10前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/06/17(土) 18:26:54.76 0
__、_、ヽ`ニ、ニ`二、ニ`ニ`、=、=ヾァー:-:ー丶、,、、,,_,.,、
⌒>\丶\ヽヽ ',!|/〃/ //,. ゙ : ' .: ゙ ,: ゙ ,/
 ⌒丶\丶ヽ`、', 《〈 〃ノ/. ' . '_;.,;._ ;.' , ゙ //
   __\ヽヾ:ヾ_ヾミ[]―‐[〕-''''"~´ 彡 . ゙ .゙〃
   ⌒\ ミ|{「己川ロ后叨:.: し___! 彡 ;' . ゙ /     う ・ ・ ・
      ヾレュ三<´{(厶ニニ-‐、>ヽ ; : . ,゙i
  ⊂   ,{ {(j  } }==Y∠r:ュ.ヾ,  く;/^ヽ!
   c    { ト >-<ン ,'  ~厂 ̄´`ヽ  ,ィ个 }     うろたえるんじゃあないッ!
   '   {〔!厂〈ー‐、 '":::...  u  }  )丿,ハ
       )|h `-'"       / (__/,/     ドイツ軍人はうろたえないッ!
.        !|  「r三三ヽ J   l  /⌒l !
        l |    } ,. ―-| u   ,/ 、_,ノj  ,r一''"~´)
         !.ハ  ノノ二ニ二!     ノ `7〈 /  ゝ''"´ __
.        | .ハ ヽ-r―‐-    ,f 、__// ヽ/-‐''(´  _,,ノ、
_,,.. -ー―ノ / ヽ  ゙ー‐  / ! `゙{'′ ノ  >‐'''(´_,,/
       ー-、 ヽ-r―‐< ,r'゙{:___ノ`ー(、__/ >''"´
   、_,,,,,,,,,,,,,,,}!,,___{  ;' /´ '゙ ̄´ ̄´  丶イ  __
  \     r―ー>''"/~"''ーく⌒ヽ._,,ノィ´   `)
    \    /  /7゙ <´      ノ  /〈   ><~´
      ヽ,/   { ヽr、\   ''"    ,. -''"―-ヽ `'ー- 、
11名無し募集中。。。:2006/06/17(土) 18:51:37.18 0
舞波死んでもうたん?
12名無し募集中。。。:2006/06/17(土) 19:50:19.12 0
保全
13前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/06/17(土) 20:05:25.85 0
夜なので早目!
14名無し募集中。。。:2006/06/17(土) 20:18:32.74 0
エピうpはこないのか?
15前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/06/17(土) 20:25:05.41 0
今から書き出しますよ〜。
16前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/06/17(土) 20:54:08.92 0
まだ出来てないが保全!
17前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/06/17(土) 21:47:50.73 0
ho
18前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/06/17(土) 21:54:22.91 0
「遠間から見た限り絵梨香に攻撃を加えたのは「近距離だけど攻撃型では無い」わね?」
梨華は小指を噛み締めたまま眼光を光らす。
「そうですよ・・・この『穴』を明けるだけが能力みたいですね・・・・動かさなければ何とも無い
 ケド・・・・」
そう言いながら絵梨香は『穴』の開いた右手を振ってみせる・・がその動きは鈍重そのものだった。
「『穴』を明けた所の空気抵抗を増大させるっつー能力・・・小川と逆の能力・・・・手だけでも
 動くのに一苦労ッスから足とかに喰らったら厄介ですね。」
「良く観察出来てるわッ!上出来ッ。それで唯が接触した「防御担当のヤツ」はどうかしら?」
梨華の問いかけに吐寫物を拭いながら唯は答える。
「壁からの出現は壁を触媒にする為ですねん。スタンドそのものは『骨標本』みたいなヤツで防御能力
 も無いようですが・・・・壁を『身に纏っている』限り、スタンドへの直接攻撃は無駄でんな。」
唯の言葉に梨華は噛み締めていた小指を口から離すと獰猛に口端を吊り上げる!
「ご苦労様。謎解きは八割がた終わったケド、疑問が残るわね?そうでなければ『チーム』ではないもの」
梨華は『敵チーム』に人差し指と向けるとソレを合図の様に絵梨香と唯は左右に分かれる。
19前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/06/17(土) 21:54:51.75 0
その挙動が空間に緊張感を満たす・・・・。










ポォウン




空間を緩ませる様に上空から振り落ちてきた銀色の『鉄球』がバウンドする。


「ゼブラ・ヘッド      スタートアップ」

20前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/06/17(土) 21:57:10.29 0
此処までれす!
っつーかちゃんと保全しないとまたすぐ落ちますよ。
21364:2006/06/17(土) 22:17:05.99 0
前スレさん乙です!
サイトの「オナのためのお役立ちリンク」と「時系列」更新しました。

915さんの現エピは「村上愛は階段を駆け回る」で『今日からスキー合宿』って言ってて
『二泊三日のスキー合宿を終えて』ってあるので21日にしてみました。
1さんの現エピはとりあえず保留にしましたが、3月上旬ですかね?
22915:2006/06/17(土) 22:41:19.74 0
ぐはぁ、ミス発見Σ( ̄д ̄|||)
ってことで掲示板の方に書いておきました。
よろですm(__)m
231 ◆I7CTouCqyo :2006/06/17(土) 23:04:18.06 0
スレ立て乙ですー!!

そして前スレさんと364さんの両氏乙ですッ
DMCの結末は知っていたはずなのに、ブルッと震えてしまったです
やっぱこのエピ好きだなぁ〜それにゲームになるとエピを見る角度が変わってたまらないっすね!!
それと『舞波』、太字で叫ぶ吉良が敵でありながらすごくカッコよく見えてしまったw

あと前回のオナの時感想くれたみなさま!!
とっても感激したっす!!『感想』は『ニスト』にヤル気を与えてくれる・・・と実感

ではまたあとでノシ
24364:2006/06/17(土) 23:32:45.26 0
25名無し募集中。。。:2006/06/17(土) 23:53:14.80 0
26前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/06/18(日) 00:18:20.56 0
ラッシュフォーメンつえーwwwwww
差し込まれました!
>>23 1さんばんわー!今夜は来るのかしら?
DMCは苦心して何とかエンデングまで託けたオナなのでそう言ってと嬉しいですね。
>>24 な・・・何だってぇぇ!!!!
ネタバレですが何で松浦のスタンドがトラック型でグッバイ夏男なのかと言うと
トラックなのはアヤヤ発信でトラックの運ちゃんになりたい見たいのがあったのと
前に付き合いがあったあややヲタがカラオケに行くと最後の曲に必ず歌ってたのが
夏男だったからなのれす。
本来ならブギー○ップみたいに『自動的に』現れる中立的脅威を狙っていたのですが
前スレは松浦さんには全く食指が動かないので全然活躍しなかったりします。
本当は『千年紀末』では菅沼の役割は松浦の予定で岡田三好菅沼等と死闘を
繰り広げるハズでしたが収拾が付かなくなりそうだったのでヤメにしたという事が
あったりなかったりです。
まぁどなたかいい感じで方向性を付けていただければ幸いなのですが・・・・
27前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/06/18(日) 00:50:51.34 0
就寝保全!
28364:2006/06/18(日) 01:15:53.40 0
今日のスタンド画像探し完了!おいらも寝る前保!
画像検索でラッシュ・フォーメン探してて「骸骨ライダー」だから「スカルライダー」で
検索したらドラクエのモンスターが出てきてワロタ。

>>前スレさん
デコトラ話は堂本兄弟ですね、おいらも今調べてて知りましたが(w
29名無し募集中。。。:2006/06/18(日) 01:59:10.48 0
>>20
乙ッ!
石川がリーダーっぽい!!
>>マイマイさん
乙ッ!
怪盗カプリコーンはプロシュートとペッシのような関係か
そしてあさみがどんな風に絡むのか・・・期待してます
いや別にプレッシャーをかけるワケじゃないんだがね
>>364さん
ゲーム制作乙ッ!
srcのヘルプとか見てたんだけどゲーム創るのって想像以上に難しそうっすね
30ナミエ ◆Otona8UINM :2006/06/18(日) 02:26:07.33 0
新スレ乙!
そして364さん、前スレさん乙です!

>前スレさん
石川さんのリーダーっぽい発言久しぶりな希ガスw
てかスタートアップってw

>>29
とりあえず兄貴分・弟分的な雰囲気を作りたくて
セリフをその2人からパクってしまいましたw
31マイマイ268:2006/06/18(日) 02:27:53.18 0
あ、mixiのほうのハンドル出しちゃったよw
まあいいか別にw

※まあこんなハンドルですけど男ですよ一応!そういう苗字なんで

では出しておきます

32マイマイ268:2006/06/18(日) 02:28:44.25 0


--------------------------------------------------------------------


「あれ…みうな?」

吉澤ひとみは、演劇部室のドアを開けたところで
本棚の前でパラパラと何かの冊子をめくっている斉藤みうなの姿を見つけた。

「あ、部長。 何?」
「いや、何っていうか鍵閉めに来たんだけど…。
 お前こそこんな時間まで何やってんだ?」

サッカー部の練習を終えたばかりで体操服姿の吉澤が、
部室の鍵を指でくるくる回しながら尋ねた。

「演劇部の部員名簿を見てたの。
 昔の部員に知った名前を見つけて…」

みうなは見ていたページを吉澤に見せた。
吉澤はそれに近寄り、そのページを覗き込む。

「木村麻美…ああ、あの人か」

記憶の糸を辿るように、吉澤は天井隅を見つめながら呟いた。
33マイマイ268:2006/06/18(日) 02:29:01.88 0

「中学時代の私の友達。 演劇部員だったなんて知らなくて…。
 一昨日、偶然これを見つけて知ったんだけど、部長は何か知ってる?」
「あの頃は俺も入ったばっかだったし、よく知らない。
 ただ、矢口……さんと、同じ理由で辞めたとかってのは聞いたな」

矢口真里と同じ理由…。
みうなは、数年前に演劇部が小室学園と抗争をしていた際、
その激しい争いに嫌気が指した部員が何人も辞めたという話を聞いた事があった。

「へぇ、そうなんだ」

もちろんみうなは、そういった話をあさみから聞いたことは無かった。

「じゃあそろそろ鍵閉めっから」
「ああ、うん…」

吉澤はみうなを部屋の外へ促し、ドアに鍵を掛けた。

「あー、なんか腹減ったなあ。 飯でも食べ行く?
 それとも美術館行ってアイツ等の様子でも見に行く?」
「ううん、私はこのまま帰るよ」
「そうかい。 じゃあ俺も帰ろ」

2人はそのまま校舎を後にした。
34マイマイ268:2006/06/18(日) 02:29:33.63 0


--------------------------------------------------------------------


「ええ〜、なんで入れてくれないワケェ〜〜〜??」
「当たり前です! 厳戒態勢ですから、一般人は立ち入り禁止!
 それでなくてもとっくに閉館時間は過ぎてますよ!」

木村あさみは美術館の門前で警備員に詰め寄っていた。
怪盗を捕まえてやるから館内に入れてくれ、と掛け合っていたのだ。

「だーかーらー、あたしが捕まえてやるって言ってんじゃん!」
「“子供の遊び”じゃあ無いんですよ!」
「子供じゃない! これでも高校卒業してんだ!」

あさみの身長は150cmに届いていない。
それに加えて童顔な為、よく中学生に間違われることもあった。

「いいからいいから、プロの人に任せなさい。 さぁ、帰ってくださいよ」
「ちっ…」

あさみは仕方なく引き下がることにした。
常識を知らないわけではないが、こういう事には首を突っ込みたくなる性分だった。
今回は一応引き下がりはしたものの、警備員が「プロの人に…」と言っている顔は、
何か納得していないような表情に見えて何か妙に感じていた。

(なーんか妙だなァ…。 警備員も警察官もなんかイラついてるように見える。
 怪盗が来るっつー緊張感とは違う、何か別のものに…)
35マイマイ268:2006/06/18(日) 02:30:09.84 0

気にしながらも、とりあえずはその場を離れようと、あさみは来た道を戻り始めた。


フォォン…


ふと、上空の空気の流れが変わった気がして、あさみは上を見上げる。

「お? こりゃあ…」

「さっすが、あさみ。 鋭いね」

斜め前の電信柱の影から、その声はした。

「おやおや〜? その声は」

電信柱から小柄な人影が姿を現す。

「ひさしぶりじゃん。 中学卒業以来か」
「だねえ。 あれま、頭パツキンになってんじゃん!」

2人は顔を見合わせると、両手を突き出してニヤリと笑った。

パチンッ パチッ パチッ パチッ

両手の平を互いに音を立てて叩きあい、
最後に掌を水平にしてお互いの頭上に置いた。
2人の身長はほぼ同じくらいであった。
36マイマイ268:2006/06/18(日) 02:30:34.89 0

「全然伸びてないねぇ“矢口”」
「そりゃあアンタも同じでしょーが」

あさみとその女…矢口真里は、昔を思い出して笑いあった。

「あたしを見つけたのは、『サテライツ』?」
「まぁね。 ちょっくら野次馬に来てたんだよ、怪盗さんの。
 そのついでにアンタを見つけたってわけ」
「なあんだ。 来てた理由は似たようなもんか」
「アンタもかよ…。 ところで、何しに帰ってきたんだ?」
「べっつにー。 向こうの高校卒業してバイトやってたけど、つまんなくてさ。
 ひさしぶりに杜王町の様子を見に帰ってきたってだけ」
「暇人だねえ…」
「そっちもどうせ似たようなもんでしょ。 そういや…」
「ん?」
「演劇部ってまだ“あんな活動”してんの?」

あんな活動、というのはもちろん、本来の演劇活動とは別に、
スタンド使いを集めて様々な調査などをする事である。
37マイマイ268:2006/06/18(日) 02:30:57.25 0

あさみのその問いに矢口は、フンと鼻で笑ってから答えた。

「さぁ? オイラはもう高校行ってないからね…。
 今は何やってんだかわからないけど、ただ、ぶどうヶ丘の制服来た奴が
 たまにスタンド出してる場面をコイツで見つける事はあるよ」

矢口は上空のブン・ブン・サテライツを指差して言った。
本当は、たまに見つける程度どころか自ら探しに出ているのだが、
矢口にとってそれは機密事項であるため言えるはずもない。

「そっか…。 まだスタンド使いはたくさんいるわけだ」
「みたいだねえ…。
 で、暇だからオイラはそろそろ帰るけど、あさみはどうすんだい?」
「んー。 あたしはもう少しこの辺ぶらぶらしてみる。
 あ、そうだ。 しばらくこっちに滞在するから、後で連絡するよ」
「オッケ〜」

あさみと矢口は連絡先を交換し、手を振って別れた。

しかし矢口のサテライツのうち“もう一機”は、
美術館の屋根の上を静かに浮遊したままであった。
38マイマイ268:2006/06/18(日) 02:31:32.72 0
ここまでー
39名無し募集中。。。:2006/06/18(日) 02:58:24.76 0
乙っ!
40610:2006/06/18(日) 03:28:43.61 0
銀色の永遠 〜無垢なる世界〜M

「そうかぁ…ならその『矢』を持っとる奴を早く見つけんとあかんなぁ」

桜井が『矢』のことを告げるとつんくはそう言った。

それから2人は『矢』の持ち主…つまりこの町でスタンド使いを増やしている黒幕を探し
回るのだが、それらしい人物や手掛かりは一向に見つけることは出来なかった。
そしてある日、事件は起こる。
桜井の『彼女』が行方不明になったのだ。どこを探しても見つからない、連絡も取れない。
まさかスタンド絡みの事件に巻き込まれたのでは?そう考えた桜井はますます捜査に力を
入れた。そしてまた一人のスタンド使いを倒し、その男の記憶を読んだ時、彼は知ってし
まう。

『彼女』はその男に殺されていた。

理不尽だった。ただその男の欲望のために、彼女はその命を奪われていた。
桜井はその男の記憶を全て消去し廃人同然にすると、そいつが動かなくなるまで拳を振る
い続けた。

『スタンド使いは悪だ』

桜井にとって一つの真実が生まれた瞬間だった。
41610:2006/06/18(日) 03:29:44.76 0

実際桜井がこれまで出会ったスタンド使いは悪人ばかりだった。『矢』を使っている者が悪
人ばかりに能力を与えているのか、それとも悪人だからスタンド使いになれたのか…
それは分からないが、スタンド能力という力が人の欲望のタガを外しているのは確かだ。
スタンド使いは全て消さなければ…!!桜井はそう考えた。

それから桜井は何かに取り憑かれたように町を彷徨い、スタンド使いを探し続けた。
昔は自ら使うまいとしていたスタンド能力も、誰かれ構わず使った。

そしてある雨の夜、桜井は偶然目にしてしまう。

暗い路地裏…男が胸から血を流して倒れている。
その横に立っているのは『つんく』だった。その手には血の滴る『矢』と『弓』が握られ
ている。

「『コイツ』の使い方は十分わかった。『コイツ』の意志に任せればいいんやな…!」

つんくは『弓と矢』を見つめながらそう言った。

「じゃあな桜井、これも『正義』の為なんや」

そしてそう呟くと、つんくの姿は闇に溶け込むように消えていた。
42610:2006/06/18(日) 03:30:36.95 0

この町でスタンド使いを増やしていたのは『つんく』だったのか?だとしたら『彼女』を
殺したのは彼も同然だという事になる。一体何の為にこんな事を…?桜井は一つの推測を
する。つんくはこの町でスタンド使いを生み出す『弓と矢』の実験をしていたのではない
か?そしてその結果、増えすぎたスタンド使いを始末するために自分は利用されていたの
だ!確かめなければ…!そして然るべき報いを彼に与えなければ…!!

しかし桜井はつんくを見つけることは出来なかった。手掛かりすら無かった。
ぶどうヶ丘高校の演劇部員が家を訪ねてくるまで――――
43610:2006/06/18(日) 03:32:22.51 0

凄まじい執念を見せる桜井を、藤本が神妙な顔つきで見つめる。

「桜井さん…!最初あたしはあんたが本気で町を守ろうとしてこんな事をしてるんだと
思ってたよ。だけどさ…今のあんたからは町を思う気持ちどころか『憎しみ』しか感じられ
ないぜ…!」

「何なんだよアンタッ!?スタンド使いに恨みでもあるのか?それとも寺田にかァ!?」
藤本に続いて小川が叫ぶ。

「両方さ…!僕の大切な人はスタンド使いに殺された…彼女には何の罪も無かったという
のに…!恐らくは、つんくの生み出したスタンド使いにだッ…!!」

「な、何だってェ!?」

「なるほどな…!アンタがスタンド使いを憎む理由はそれかよ…」

「そうだ…!全てのスタンド使いは悪だ!!それを増やしている『つんく』も悪だッ!!
必ずお前らを潰し…つんくを始末するッ!!!」

桜井の姿を見て、藤本、小川、紺野は思い出していた。
『町を守る』その目的の為にスタンド使いを皆殺しにしようとした後藤真希のことを…

「桜井さん、冷静になれよ!あんたは復讐心に囚われて周りが見えなくなってる!」

「…藤本美貴ッ!!お前に何がわかる!!!」

「少なくとも…あんたがその『彼女』を失った悲しみを、スタンド使いを憎むことで紛ら
わしてたことくらいわかるさ」
44610:2006/06/18(日) 03:34:17.87 0

「な…んだと…!」

藤本の言葉に桜井は驚いたような表情を見せる。

「やっぱりあんたも真希ちゃんと同じだよ。優しすぎるんだ…」

「なんだその目は…僕をそんな目で見るなッ…!」

藤本は深い哀しみと優しさに満ちた目で桜井を見つめていた。

「あたしはスタンドのせいで傷付いた人間をたくさん見てきた…。あたしは救いたいんだ、
そういう人達をみんな…!目を覚ませよ!!あんたがしなくちゃいけないのは憎むことじゃ
ない!!あんたならもっと別な形で町を守ることが出来るはずだ!そしてあんた自身が
幸せになることも…!!」

「なぜ…なぜ君がそんなことを言う!?『つんく』の駒である君がッ!!」

「…桜井さん、これだけははっきりと言っておくよ。あたしたち演劇部員は決して寺田先
生の言いなりになってる訳じゃない。寺田に従っているのは、アイツの出す『指令』は町
を守る内容のものが多かったし、みんなそれを部活動の一環だと思ってるからだと思う。
だけどあたしを含め不審に思っている部員もたくさんいるんだ」

「そうだゼ!いずれアイツの正体はワタシが必ず暴いてみせるッ!!」

小川はそう言ってニヤリと笑った。

「そういう事です。桜井さん、あなたの能力でもう一度私たちの意志を感じてみてくださ
い。憎しみと言うフィルターを通してではなく、ありのままの心で…」

紺野に言われるがまま、桜井は目の前の3人の意志を感じ取る。
45610:2006/06/18(日) 03:35:13.74 0

「これは…」

桜井は今まで感じたことのない感覚に戸惑った。
彼女らの心には一片の悪意も淀みも無い正義の輝きがあったのだ。
そう、それはまるで『黄金』…『黄金の意志』…
桜井はその眩しさに思わず目を閉じてしまいそうになる。

「…どうやら僕の正義は間違っていたみたいだな…。本物の正義は君たちの中にある…」

そう言って桜井はガクリと膝を付いた。しかしその顔にはすがすがしい笑みが浮かんでい
た…。
46610:2006/06/18(日) 03:40:09.69 0
ここまで!
過去話を勝手にやってしまいましたが、みなさんとつじつまが
合うのかちょっと心配…
471 ◆I7CTouCqyo :2006/06/18(日) 03:46:11.56 0
マイマイさん、610さん乙ですー!!

マイマイさんのあとに出そうと思ってたけど、ちょっと待ってみて良かった・・・
610さんのオナを参考にちょっといろいろ書き足しました!!

ではチェックしたら出します!!
481 ◆I7CTouCqyo :2006/06/18(日) 04:08:32.90 0



金髪の少女は言った。


一人でこの『イタリア』まで来た、と。


正直、こいつバカなんじゃあないのか?・・・・・最初はそう思った。


491 ◆I7CTouCqyo :2006/06/18(日) 04:11:11.75 0


「んぁ・・・・・あの人たち、無用心だぽ。カバン、あんなとこに置きッぱにして
立ち話なんかしちゃってさ」


空港からすぐ近くのカフェにつくと、金髪のそいつは店の外で街灯の柱に
寄りかかり静かに談笑している二人組みのスーツの男を見て言った。
まぁ何も知らないヤツには無用心に見えるんだろうな。


「ねぇねぇ、あのおっさんたち田舎者なのかなー」

「きみの方がここでは立派な田舎者だと思うけどな。あの男達のカバンを
盗ろうなんてマヌケなやつ、この界隈には一人としていないだろうよ」

「へぇ、イタリアって随分と治安いいんだ・・・・・想像してたのと違うぽ」

「きみがどんな想像してたのか知らないし興味もないけど・・・・って、おい。
あんまりジロジロ見てるんじゃあないぜ」


しばらくすると、男たちは壁に寄りかかるのやめた。
向こうから歩いてくる人物を気にしているようだ。
気にしている、というのは違うか・・・・・待っていたのかも知れない。
向こうからやって来た、その『スコップを持った男』に対し、男二人は静かに
頭を下げると、カバンを置いたまま何事もなかったかのようにその場を立ち去ってしまった。
そして男達の置いていったカバンは、スコップを持った男が目頭にハンカチを
当てながら持っていってしまったのだった。

・・・・・今の光景、素晴らしくマンガのネタになるぞ。
501 ◆I7CTouCqyo :2006/06/18(日) 04:12:22.14 0


「でさ、うぅ〜んと・・・・」


金髪のそいつが何かを言いかけて唸り始める。

言いたいことがあるなら早く言え。


「お兄さん、マンガ家だよね?」

「あぁ」

「じゃあ今から『先生』って呼ばせてもらうぽ」

「先生?・・・・・別にいいけど。名前は聞かないのかい?」

「うん、情がうつると面倒臭いし」


変なところで『わかってる』やつだな、こいつ。
511 ◆I7CTouCqyo :2006/06/18(日) 04:13:53.95 0


「で、なんの話だよ」

「まず・・・まずだよ。ごとーは何をすればいいかって話でさ。換金も済ませたし、
先生に言われたとおり、水も買ってお金を細かくした・・・・・」

「それで?」

「これから先、ごとーはどうすればいいのかよくわかんないんだぽ。
海外に来るのって初めてでね。外国に来たら、まず何をすればいいもんなの?」

「自分のしたいことをすればいいじゃないか。どうせ一人なんだろう?
きみの行動に一々文句つけるヤツはいないんだからな」


そう言って、自分でもおかしな感覚にとらわれた。
こいつ、一人でこの『イタリア』まで何をしに来たんだ・・・・・?

時期的に言って海外旅行?

たった一人でか?

考えれば考えるほど奇妙だぞ・・・・・こいつ。
後先を考えてない、ただのバカかも知れないが。
521 ◆I7CTouCqyo :2006/06/18(日) 04:15:36.32 0


「・・・・・・・・・」


そいつは黙ってコーヒーの煎れられたマグカップを見ている。
これから先の計画でも立てているのだろうか。
そして、こんな言葉を口にした。


「英語、わかるようになるかなぁ」


・・・・・・・・英語ねぇ。
そろそろ説明してやってもいいかも知れない。
右も左もわかってないこいつにこんなこと言っても混乱させるだけだとは
思うが、それもまた『マンガのネタ』ぐらいにはなるだろう。


「きみさぁ、さっきから二言目には英語がどうとか言ってるが、英語が
通じるのは空港までと考えた方がいいぜ?英語は世界の共用口語だからな。
最も、きみはその『英語』すらまともに話せないワケだが・・・・」

「・・・・・・・・・?」


説明するぼくの顔を、そいつはポケーッと見ている。
こいつ、きっとぼくの言ってることがわかってないぞ。
こーいうヤツがいるから、海外へ行った時に日本人はなめられてしまうんだ。
531 ◆I7CTouCqyo :2006/06/18(日) 04:19:02.59 0

「ぼくの言ってる意味がわからないならそう言えよ・・・・例えばこのテーブルの
脇に置いてある砂糖。これ、英語でなんていうかわかる?」

「んぁ、バカにしないでよ。しょっちゅうその手のガム噛んでたんだから。
うん、わかるぽ。え〜っと・・・・そう、シュガーレス」

「それは『砂糖不使用』って意味な。砂糖は英語で『シュガー』だ」

「そう、それ」

「本当にわかってるのか?・・・・まぁいいや。砂糖は英語で『シュガー』、
ここまではいい?」

そいつはコクリと頷いているが、どうもぼくには理解していないように思えてならない。
これだからバカの相手は疲れるぜ。

「英語では『シュガー』・・・しかしこれが一歩街へ出ると『ズッケェロ』に変わる」

「ずっけろ・・・・・・?なにそれ?」

「砂糖のことだよ。砂糖はイタリア語で『ズッケェロ』と言うんだ」

「い、イタリア語・・・・・・だって?」

「塩もそうさ。英語では『ソルト』だが、イタリア語では『サーレー』と呼ばれる。
いいかい?確かに英語でも通じないことはない・・・・・だが、街に出ればそこは
イタリア語の世界なんだ。こっちが日本人だからって向こうは気を使ってご丁寧に
英語なんか話はしないのさ。大阪に住む人間が、相手は外国人だからといって
方言を使うのをやめるか?」

「・・・・・・・・・・」
541 ◆I7CTouCqyo :2006/06/18(日) 04:22:09.96 0


「もっと煮詰めた話をしようか。物語を作るうえでの構成要素って知ってる?
そう・・・『起承転結』と呼ばれているアレだ。この中でも最も重要な部分は
どこだと思う?」

「んぁ・・・・・そんなこと言われても、ごとーはマンガ家じゃあないからさぁ。
もったいぶらずに教えてよ、いじわる」

「きみに訊いたぼくがバカだったよ・・・・・教えてやろう。起承転結の中で最も
大事な部分・・・・それは『起』だ。物事の始まりにはすべて『きっかけ』が存在する。
推理小説なんかで例えると、事件が『起きる』から主人公である探偵が動く・・・・・
ぼくが何が言いたいかわかるか?きみを物語の主人公とするのなら、まったく
面白くならないんだよ。イタリアにいるのにイタリア語が話せない・・・・・きみは物語の
要となる『起』の部分・・・つまりスタートラインにすら立っていないんだ」

「・・・・・・・・」

「そんなやつに、これから先の未来はないね。だって何も『起きない』んだからな。
『起』があるから『承』があり『転』があり、『結』末するのさ」

「・・・・・・・・・・」


そう言って、ぼくはぬるくなってきたコーヒーを一口すすった。
551 ◆I7CTouCqyo :2006/06/18(日) 04:23:56.31 0


これで少しは学習しただろう。
無知で他国に訪れることが、どれだけ愚かな行いなのか・・・・・
いったい何日滞在するつもりなのかは知らないけど、おそらくこいつは
この国で『楽しい思い出』を作ることはほぼ不可能だろうね。


「じゃあ、ごとーはどうすればいいのさ」


そいつは口をへの字に曲げてふてくされた。
どうするもこうするもないだろう。

だからぼくは・・・・・



「日本に帰れば?」



と、言ってやった。
別にイヤミとかじゃあない。
こんな状態でイタリアに滞在したってしょうがないだろうと思ったからだ。
言葉の通じない国で、なにか問題を起こしてみろ。
下手をすれば、事件や事故にだって繋がりかねないんだぞ?
・・・・こーいうやつは、気軽に海外旅行なんてするもんじゃあないのさ。
561 ◆I7CTouCqyo :2006/06/18(日) 04:25:10.51 0


ところが、彼女は言ったんだ。

キッパリと、ハッキリとした口調で言い返してきた。



「それはない」



「・・・・え?」



「この後藤真希には意思がある!!」



そいつはまっすぐとぼくを・・・・いや違う。

きっと、こいつにしか見えない『何か』を見つめて言っていた。
571 ◆I7CTouCqyo :2006/06/18(日) 04:27:35.93 0

その金髪の少女は、のほほんとした顔つきを急に鋭く変えてぼくに話をし始めた。

「ギャングになる」と。

そのためにイタリアまで来たのだと。


『ギャング』だって!?
こいつ、何を言ってるんだ?
話が馬鹿げている・・・・・・!!

しかし、考えてみればこんな高校生くらいの少女がたった一人で
このイタリアに訪れていることがすでに奇妙なんだ。
ましてや英語もイタリア語も話せないのに・・・・正気の人間ならあり得ない。

無知なフリをしてぼくのことをバカにしているのか?
いや、それはない・・・・・


なぜなら、こいつの話の中には『何か』が感じ取れたからだ!!


先ほどまでの、どこかボケているような表情はもうどこにも見当たらなかった。

こいつ・・・・マジにそんなこと考えているのか?
どうして、そんなものになろうとしているんだ?
・・・・・まぁ、知ったところでぼくには何も得はないし、止める気もない。
いや、得がないってことはないか。マンガのネタにはなるな・・・
それに、止めることなど誰にも出来やしないだろう。

これが自分のエネルギーだと言わんばかりの『何か』を、彼女は持っているのだから。
581 ◆I7CTouCqyo :2006/06/18(日) 04:31:40.50 0


カフェを出ると、太陽の日差しが眩しかった。
時刻は午後二時半か・・・・日本との時差は八時間だから、康一くんや
プッツン由花子は今ごろ夢の中だろう。
クソッたれ仗助にあほの億泰はまだ起きていそうだ。
バカは次の日のことや後先なんて考えやしないからな。
うん、あいつらはまさにそうだ。

しかし・・・・・

このぼくの目の前にいる、金髪のこいつは・・・・・
本当に、後先を考えていないバカなんだろうか?
確かに無鉄砲なところが見受けられるが・・・・・

さっきも思ったけど、こいつには決して逃げずに突き進もうとする『何か』を感じるぞ。
たった一匹で敵の群れに突っ込んでゆくライオンのような『何か』を感じる!!

それは言葉や見た目の印象じゃない。
心で理解する、つかみどころのない『何か』なんだ。


こいつ・・・・・いったい今までどんな生き方をしてきたんだろう・・・・・・・・


その時、ぼくの中にある好奇心が静かに燻り始めた。
591 ◆I7CTouCqyo :2006/06/18(日) 04:33:30.44 0


「さて、そろそろお別れだな」

「ねぇ先生。ごとー、この国に慣れるかな?」

「心配か?・・・・心配なんかしてないか。きみのことだ・・・・どーせ心の中では
『どーにかなるさ』とか考えているんだろう?後先も考えずに」

「まぁね」


ふん、魔性の女め。


「・・・・・『刑務所』だよ」

「え?」

「前にこの国に来たとき、小耳に挟んだことがある・・・・・あくまで噂だろうから
鵜呑みにはしない方がいいと思うが・・・・『刑務所』でギャングになるための
試験を行ってるらしい。奇妙な話だが・・・・・」

「ギャングの試験を刑務所で・・・・ギャングになるために刑務所・・・?
確かに奇妙な話だぽ・・・・・」

「ぼくが知ってるのはここまでだ。あとは自分で調べるんだな」
601 ◆I7CTouCqyo :2006/06/18(日) 04:35:25.86 0


そう言って、ぼくはタクシー乗り場の方へと身体を向ける。
やれやれ、ちょっと長話が過ぎたみたいだ。


「・・・・・ところで」


ぼくは背を向けたままそいつに言った。
危ない危ない・・・・忘れ物をするところだったぜ。


「んぁ?」

「きみ、イタリア語が話せるようになりたいだろう?」

「そりゃあ・・・・・まぁ、じっくり覚えていこうとは思うけど」

「・・・・・・取引きしないか?ぼくはきみをイタリア語が話せるようにしてやる。
その代わり、きみは・・・・・・きみ自身のプライバシーをすべてぼくに提供する」


最も、語学は経験で身につくものだから『書いた』からといって
ペラペラとイタリア語がしゃべれるようになるのか疑問だが・・・・

ここで試してみるのも悪くないぞ。
611 ◆I7CTouCqyo :2006/06/18(日) 04:40:08.76 0

「話せるようにしてやるって・・・・いきなり何?ってか先生・・・・先生と呼ばせて
もらってはいるけど・・・・・あんたはイタリア語の先生じゃあないぽ。マンガ家の先生じゃん。
それに、いくらごとーでもプライバシーは提供できないぽ」

「話せるようにならないと、どうせきみはやっていけないんだぜ?大丈夫、
『破ったり』はしないから減ることはないさ。すべて詰め込むよ、この中にね」

そう言いながら、ぼくは自分の頭を指差した。


「破る・・・・?ちょっと・・・・さっきから言ってることが理解不能・・・・」

ぼくはゆっくりと振り返り、彼女を見据える。
そこで初めて、こいつは微妙に警戒心を見せた。


「きみに選択の余地はないのさ・・・・恨むかい?こんなぼくを・・・・・
いや、むしろきみはぼくに感謝してもいいくらいだね」

「・・・・・・・・・あんた一体ッ!?」


おっと、もう遅いぜ。


「『ヘブンズ・ドアー(天国への扉)』ッ!!!」



ズキュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウン!!!・・・・・・バカァッ
621 ◆I7CTouCqyo :2006/06/18(日) 04:43:13.79 0



「・・・・・・・・・・ハッ!!ごとーはなにを・・・・あ、あれ・・・どうして倒れてるんだろう・・・・
先生・・・・・んぁ?先生?どこに行ったぽ!?」


「あの・・・・・・・・大丈夫ですか?」


「あ、えと・・・・大丈夫です・・・・・あれ?」


「救急車、呼んだほうがいいんじゃあ・・・・?見たところ観光客の方のようですけど・・・・
お連れの方とかいらっしゃいますか?」



「だ、大丈夫だぽ・・・・時差の影響で寝不足なだけ・・・・・ありがとうございます、
おばさん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・なんだ・・・・・・この感じは・・・・・・・・・いったい・・・・・・・・・・・・・・・・・
ごとーは・・・・・・・・・・・なんでイタリア語を理解して・・・しかも話しているんだ・・・・・・・・・・・?」
631 ◆I7CTouCqyo :2006/06/18(日) 04:45:58.32 0


ぼくは物陰から金髪の少女の様子を窺っていた。

あの小娘・・・・・・・どうやらイタリア語が話せるようになったようだな。

ぼくのスタンド『ヘブンズ・ドアー』・・・・・・・人の体験を絵や文字で読み、
そして逆に記憶を書き込むこともできる能力・・・・・・

どうやら語学までも、たった一言書き込むだけで話せるようになるみたいだ。


あのページ・・・・・第3ページ目の余白にこう書き込ませてもらった。



『イタリア語が話せる』



それだけだよ、ぼくがイジルのはね。
それ以外を書き込むことは、あの少女のリアルな人生を偽者にすることだからな。
641 ◆I7CTouCqyo :2006/06/18(日) 04:48:07.49 0


しかしあの女・・・・・・驚いたな。
まさか『スタンド使い』だったとは・・・・・
それも、ぼくと同じ『杜王町』の出身だったなんて。

スタンド使いとスタンド使いは引かれ合う・・・・

久々に思い出させてもらった。
姉を探しにこの国までやって来たその行動力といい、きみは大したヤツだ。
きみから感じられた『何か』の正体が、たった今わかったよ。


無鉄砲で、少しばかり考えの甘いヤツだけど・・・・

一度決めたら何に代えてでも貫き通そうとするその『黄金の意思』だ・・・・


実にいいッ!
実に気にいった!!
きみのその性格・・・・・・読者からもきっと好かれると思うよ。

だけど・・・・・ちょっとばかし『優しすぎる』かもな・・・・
それが、きみをこれからも狂わせるだろうぜ・・・・!!
651 ◆I7CTouCqyo :2006/06/18(日) 04:52:51.44 0


ぼくはカバンから鉛筆とスケッチブックを取り出すと、その場で簡単に
あいつを描いてみる。
ラフスケッチってやつだ。


ドシュッ!ドシュッ!!

「フーム・・・・・」


・・・・あいつの記憶に書いてあったことだが・・・・・

やはりぶどうヶ丘の演劇部員は『スタンド使い』の集まりと考えていいな。
そしてその主力となる部員をほぼ全員叩き潰したのがあいつ・・・・・か。
人は見かけによらないもんだね。

それにしても、康一くんは何をやっていたんだ?ちゃんと調べてくれてたのか?
そんな連絡は全然なかったけど・・・・・・
ぼくの頼みを『軽視』してたんだろうか・・・・いや、彼はそんな人じゃあない。
しっぽをつかませないってことなのかもな・・・・・だとしたら、とんでもない連中だ。

『演劇部』という存在、あいつの記憶を読む限り危険すぎるぞ。

そういえば、以前バスの中でぼくがボロボロにしてやった『時を戻すスタンド』を
持つ女・・・・・あいつは今、どうしているんだろう。
確かあいつも演劇部員だったと思うが・・・・・
661 ◆I7CTouCqyo :2006/06/18(日) 04:56:47.86 0


さてと・・・・いい加減、市内に向かうことにするか。
短い時間だったが、なんだか疲れたぜ・・・・・仕事は明日からにしよう。
あんま書き溜めてると安っぽく見られるしな。

「あのう、日本人の方ですか?」

タクシー乗り場に着くと、若い日本人の女性二人に声をかけられた。

「えぇ」

「あの私たち、初めて海外旅行するんですけど、空港の近くにカフェとか
ないかなあって。一緒に探してくれませんか?あ、ここで会えたのも何かの縁だし、
よかったら一緒にお茶でも」


なんだ?このそこら辺に生えてる木よりもバカそうな女達は。


「あそこにここら一帯の地図がある。あの看板の下だよ。あれ見て探したらいい」

「あ、いや、あれ見ても載ってなかったんで・・・・」

「じゃあないんじゃない?カフェなんて。あきらめれば?」


バカそうな女二人は、ブツブツと何かを言って去っていた。
これだから日本人の観光客は外国でなめられてしまうんだ。

ようやく順番のまわってきたタクシーに乗り込むと、ぼくはネアポリス空港を
後にし、市内へと向かったのだった。
671 ◆I7CTouCqyo :2006/06/18(日) 04:59:15.92 0


あ、そうそう。
金髪の少女に書いたのは『イタリア語』のことだけと言ったけど、
あれは嘘だった。

確か、こんなことも書いたっけなぁ。





             『 きみはギャングになれる 』






こうしてぼくは、願ってもない収穫を手に入れることが出来た。

それもそのはずか。

だってぼくは、あくまで取材をしに来ただけなんだからな。




TO BE CONTINUED…

681 ◆I7CTouCqyo :2006/06/18(日) 05:00:24.62 0
勢いあまってエピ完してしまったです
ではでは ノシ
691 ◆I7CTouCqyo :2006/06/18(日) 06:01:00.95 0
朝色の波紋疾走(モーニングーコーヒー・オーバードライブ)
70名無し募集中。。。:2006/06/18(日) 06:53:24.55 O
乙です!
71なんみん:2006/06/18(日) 07:24:25.12 0
みなさん乙です!新スレ乙です!旅先で落ちたの知った…orz

昨日は天気が良かったので思わず某港町までオーバードライヴ!
寿司食ってその辺観光して魚と骨煎買って
夜勤明けまんまだったので家帰ってからサッカーも見ずに爆睡
かなり日焼けしましたねー!

364さん…名無し時代にも言ったのですが自分はMSSとDMCが割と好きでゲーム化はwktkでした!
      ちなみに当時前スレさんに「舞波エピ書け」って言ったのはなんみんですw
前さん…さすが元演劇部エース!鉄球の能力気になりますね〜
マイマイさん…前スレの分もまとめて読みました!兄貴の男前ぶりと弟分の確変が楽しみですねw
610さん…優しさは時として隙になるから人はもっと心を強くする必要がありますね…
1さん…エピ完乙です!!不定期更新でも良いので続きキボンですねー!ネタができたら!
     ごとーはお姉ちゃんの絡みもあるとは言え、かなり無謀つーか天然ですねw
     そういやここでも後藤は藤本と松浦とは離れ離れなんすね( ;´ Д `;)
72名無し募集中。。。:2006/06/18(日) 08:43:39.15 0
土日ってみんな休みのようで人いないよね
73前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/06/18(日) 09:45:40.12 0
おは保!
ニストのみなさん乙です!
ちょっとこれからバルサンタイムなので更新、感想は2時間後っつーことでw
74364:2006/06/18(日) 10:07:51.12 0
>>28の後5時ぐらいまで起きてて実はマイマイさん、610さん、1さんリアルタイムだった(w
お陰でいい画像がけっこう拾えましたよー。

ベリー・フィールド
ttp://mito.cool.ne.jp/keiyasuda/files/berryfield.jpg
フィール・イージィ・ディーハイドレイション
ttp://mito.cool.ne.jp/keiyasuda/files/feeleasy.jpg
トゥデイ・イズ・マイ・バースディ(右側)
ttp://mito.cool.ne.jp/keiyasuda/files/birthday.jpg
75364:2006/06/18(日) 10:09:34.88 0
>>1さんエピ完乙です!
こうして後藤も露伴もそれぞれの道へ・・・!ってワケですね!
そういやまだ完全には演劇部の疑いも晴れていないようですし。先が楽しみだったりします。
さりげなーく涙目のルカが出てますね(w

>>マイマイさん乙です!
最近仕事が早いっすね!マジで乙です!
色んなキャラが出てきてますが。あさみがどう絡むか楽しみにしております!

>>前スレさん乙です!
すっかり菅沼もこのスレにはなくてはならないキャラの一人になりましたね!
現在進行中の2エピとも楽しみにしております!

>>915さん乙です!
新エピ!北斗の拳は読んだことないですが楽しみにしております!
舞美と桃子・・・タッグバトルか、それとも・・・!?

>>610さん乙です!
そういや寺田の指令って「カラスを捕まえろ」とか「吸血鬼の索敵及び浄滅」とか、
一応街のためにもなってるんですよね。一部の部員の力を試す、なんてこともやってるから
スタンドバトルのイメージが強いですけど。改心した桜井の今後の道は・・・楽しみにしてます。

>>29
ただ作るだけならよく使う命令のプログラムの文法覚えてればけっこう楽にできるんですけどねぇ。
テストプレイと表現の修正とかににとにかく時間がかかっちゃいますね。
ちなみにDMCはテストデバッグだけで4時間ぐらいかかりましたし(w
76名無し募集中。。。:2006/06/18(日) 11:01:38.47 0
保全疾走
77名無し募集中。。。:2006/06/18(日) 11:44:13.79 0
ho
78名無し募集中。。。:2006/06/18(日) 12:51:23.19 0
79名無し募集中。。。:2006/06/18(日) 13:40:19.68 0
そういや今日は日VSクロか・・・
気合入れて保全しないとな
80前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/06/18(日) 13:53:52.01 0
編集中「全」
81名無し募集中。。。:2006/06/18(日) 14:20:55.43 0
蒸し暑いな・・・
>>38
乙ッ!
あさみは150ないのか小さいとは思っていたがね
それにしても矢口は登場しただけで心が躍るな
どうやら俺は矢口が好きみたいだw
>>46
乙ッ!
桜井の寺田に対する推測と
俺が最初の頃に推測していた寺田の目的がほぼ合っていることにビックリ!
それにしても悲しい過去だな・・・
>>68
貫禄の一気だしエピ完乙ッ!
露伴とほぼ話しているだけのエピだがスゲーいい感じでしたッ!
後藤はギャングになってしまうのか?
82364:2006/06/18(日) 14:24:12.51 0
(●´ー`)<日曜日!日曜日! 最高です最高です♪

たまには現場のない日曜のお休みも良いものです。
83前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/06/18(日) 14:42:38.01 0
とりあえずオナうpは完了!スタンド解説にイクまえにカキコ!
>>29>>30 ここで重要なのは石川さんは口だけで大して働いてない事だw
>>38 マイマイさん乙!知が絡むのか・・・・怪盗とどんな感じで話が転がるのか!
>>46 610さん乙!610さんの今エピは非常に刺激になりますした!
「SBR」の8巻で荒木御大も語っていた『正しい道ってなんだろう』って事もありまして
唐突に菅沼過去編を書き始めたわけなんですよ。
「正義」でもなければ「人の道」でもない「エゴ」か上手くかけたらなーとか思いながら
>>68 1さん乙!エピ完乙!です!話の流れは流石ですね!
この先の話は非常に興味深いですがまた後の話になりますねw
84前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/06/18(日) 14:47:46.92 0
>>71 >おしマイハって・・・そういや彼女は出さんの?旬といやあ旬だよ
ナツカシスー! あの時はホントにイキオイだけでしたねぇ・・・シミジミ
>>75 菅沼も一回だけの出演予定でしたがピョコピョコ書いてますね〜。
飽くまで彼は刺身のツマなんでもう少し他キャラの引き立て役として上手く
したいものです!
85名無し募集中。。。:2006/06/18(日) 15:20:22.80 0
保全疾走
86前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/06/18(日) 15:47:43.76 0
作業終了!
87名無し募集中。。。:2006/06/18(日) 16:49:18.46 0
保全疾走
88名無し募集中。。。:2006/06/18(日) 17:08:12.87 0
保全疾走
89名無し募集中。。。:2006/06/18(日) 17:36:46.09 0
やけにスレが乱立しているな
90名無し募集中。。。:2006/06/18(日) 18:09:57.26 0
「正しいスレ」とはなんだろうと思う。
愛とか正義を願う気持ちを持つ余り、間違ったスレと立てたらどうしょうと思う。
91名無し募集中。。。:2006/06/18(日) 18:43:00.08 0
ヨソのスレに書いてあったけど
試合中は実況禁止のために120秒規制するってホントかなあ
92前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/06/18(日) 18:58:19.79 0
REMENBER 18 A

暗闇の中を掻き分け、俺は山中を駆けずり廻った・・・・

強烈な身体の痛みに俺は目を覚ました。

死ねなかった・・・・。

そんな感傷よりも身体の痛みが俺の神経を埋めていた。
中でも咽喉の渇きが酷い・・・・
俺はその渇きに耐える事が出来ず痛む身体を振り絞り右も左も解らない暗闇を駆け抜けた・・。

こんなに滑稽な事が有るか?
死のうとした人間が咽喉が渇いたからって水を求めて走ってるんだから。

もっともあの時の混濁しきった意識でそんな事まで考える事は出来なかったろうがなぁ・・・。

がさついたヤブを抜けると広い所に出た。
もっとも、視界など丸で無い暗黒だったが空と山の色合いの違いを見渡せる位は広かった。

唾を飲み込む度に咽喉に痛みが走り、身体は高熱を出したようにだるく節々が痛む・・・。
裂けたハズの掌には傷は残ってなかった・・・・・あの後どの位の時間が経過したのか?
明け方、あの『石』を目指して山に入ったハズ・・・・少なくとも一昼夜は経っているのか?

ぼぅとした頭で状況を整理しょうとしていた俺の鼻を獣の臭いが襲う。
その臭いに俺は思わず眉を顰めた・・・・。

「この臭い・・・・・犬・・・か?」

93前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/06/18(日) 18:58:45.30 0
乾ききった咽喉を鳴らす様に俺は独り語ちる。
最近はこの山に随分と野犬が住み着いてる・・・そんな話を聞いたことがあったか・・・。
94前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/06/18(日) 19:04:44.04 0
とりあえず此処まで!
95名無し募集中。。。:2006/06/18(日) 19:09:20.97 0
乙ッ!
今んとこ15秒規制だな
96名無し募集中。。。:2006/06/18(日) 19:29:08.33 0
犬?あいつらなのか?
97名無し募集中。。。:2006/06/18(日) 19:31:50.63 0
乙です!
98915:2006/06/18(日) 19:40:27.62 0
銀色の永遠 〜嗣永桃子は愛故に苦しむB〜

「舞美は『北斗の拳』って読んだ事ある?」
「そんなの読むわけないよ。男の子の漫画でしょ?」
「ももはこういうの結構好きだよ。
 『ピンクダークの少年』なんて最高じゃん」
「私は少女漫画くらいしか読まないしなあ」
「まあ、ももも『北斗の拳』は
 夕方にアニメを再放送してたのをちょっと見た事があるくらいなんだけどね」

動き出してすぐに、バスの振動からか眠気が襲ってきた。
やっぱり夜遅くまで同室の子らとおしゃべりしていた上に
私は上級者クラスに入ってひたすらすべっていたからなあ、
ももは漫画読んでるし、私の方がももより先に降りるから
バス停に近づいたら、ももが起こしてくれるよね・・・

そんなことを考えているとどうしても私はうとうとし始めた・・・・・・・・。




ガタンッ



バスが止まった振動で目が覚める。
バスの外の景色を見ると、バス停で停車しているようだった。
ここは・・・、私が降りるバス停はまだだな。
一人、女性の乗客が降りている。
99915:2006/06/18(日) 19:41:51.97 0
銀色の永遠 〜嗣永桃子は愛故に苦しむC〜

その女性客と窓越しに目があった。
こっちを見てにやっと笑う。
あの服装は、私たちの前の席に座っていた二人組のうちの一人だ。



!!!!!!!!!!!!!!!!!




す、鈴木亜美・・・・・・!!!!!!!!






間違いない!

「もも!すず・・・・・・ッ?????????」

私はももの方を振り向いた。
100915:2006/06/18(日) 19:42:20.02 0
銀色の永遠 〜嗣永桃子は愛故に苦しむD〜







そこにももはいなかった。






101915:2006/06/18(日) 19:50:17.98 0
ここまで〜

みなさんも乙です

>>364さん
ゲームやってると、前のエピでの忘れていた設定とか
結構思い出しますね
そういやミキティはDMCで時間戻った関係で
なっちやれいなをはじめとする演劇部に
不信感抱いていたんだったよな・・・・・・・・
完全に忘れたまま話進めてるなあ・・・・・・・(-_-;;)

>>前スレさん
二つ同時進行乙です
過去話って結構好きw

>>マイマイさん
自分でやり始めた話だけど、対小室抗争で
結構な部員の人生変えちゃったんだなあ(ノ∀`)
しかし矢口の設定はそろそろ固めなきゃいけませんね
どこかにカオリ(らしき人物、ミキティの入部希望を断った人)の次に
もう一人部長がいたって描写、どっかになかったっけ?

>>610さん
寺田こええ(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル
掲示板の方で指針として出された、
正義を掲げる寺田が段々・・・・って感じが出ていて良い感じっすね

>>1さん
もうお見事の一言(ノ∀`)
102364:2006/06/18(日) 20:17:49.87 0
>>915さん乙です!
「こんなにも明るい月明かりの下で」で言ってますね>飯田さんの後の部長
でも矢口さんだ、とは言及してませんでしたね、バレスレでおいら思いっきり矢口さんだって言った気がしますが(w
その辺はまだぼかすもよし、誰かのオナで明らかになるかもしれませんし。

「パッションE-CHA E-CHA」のmidiハケーソ!
しかし他のベリの曲はなかなか見つかんないなぁ・・・
103名無し募集中。。。:2006/06/18(日) 20:56:05.42 0
ほぜーん
104名無し募集中。。。:2006/06/18(日) 21:28:25.49 0
そろそろ保全頻度上げてったほうがいいね
105名無し募集中。。。:2006/06/18(日) 21:42:09.50 0
ですね。ただ保全も芸がないし何か雑談でもしますかw
106名無し募集中。。。:2006/06/18(日) 21:54:55.26 0
        ┌─┐
        │●│
        └─┤
    ∋oノハヽo∩
     川*^▽^)彡  ニッポン! ニッポン!
   ┌─┬⊂彡
   |●|
   └─┘
107前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/06/18(日) 22:03:03.37 0
>>101 915さん乙!DMC書いてる時はここがこんなに長続きすると思ってなかったし
同じ不信感を持つコンマコと合流させて反乱をさせて以下五部みたいな展開を
思っていたのですが各ニストの作品を見るに限りその展開には問題があるかなと。
変わりに「千年期末」でそれの模擬戦みたいにしました!
>過去話。荒木作品にはつきものですよね。なんで2作同時なのかはモゴモゴなわけで!
>>102 midiってCDから何か処理すれば変換できるのもかな?とか思ってましたが
音源捜すだけでも大変なのですね。作業感謝です!
108前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/06/18(日) 22:16:14.21 0
そりでは『最近のオススメ』とかで雑談しますか?
109915:2006/06/18(日) 22:19:33.18 0
>>108
最近のお勧めですか
何だろうなあ・・・・。最近は読む漫画も減る一方・・・
太臓は買ってるけどw
110名無し募集中。。。:2006/06/18(日) 22:33:40.72 0
なんか2chが重いし繋りにくい・・・
111915:2006/06/18(日) 22:39:18.70 0
みんな実況してるみたいだしね・・・・・・・・・・・・(^^;;;
112364:2006/06/18(日) 22:41:10.48 0
>>前スレさん
確かmp3からmidi作り出すツールもあったと思いますがシェアでしかも激重だったと思うです。
基本的にはシーケンサーで鍵盤叩いて作る感じだと思います。おいらも作れませんが。
JASDAQの台頭以来ハロプロmidi配布サイトもすっかりなりを潜めちゃいましたからね。

最近はDVDや写真集を見まくる毎日…とりあえず紺野さん卒業までに溜めてるの全部無くすために必死だったり。
この土日だけでDVD7枚見るとか我ながらアフォですね(w
113915:2006/06/18(日) 22:43:21.83 0
そういやオイラも買っただけで見てないDVD多いなあ・・・
紺ちゃん卒業後平常心で見られないだろうし、
今の内に見ておくべきかなあ・・・・・・・・・・・orz
114前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/06/18(日) 23:00:58.16 0
さっき転送出来なかったのを貼るぜ
>太臓ですかw俺こんなマンガがあるなんて最近知ったんですが「穏便な幕張」
みたいな感じですよね。知らん人はここ参照で
ttp://www.geocities.jp/hobby_room_pearl/jump/daiamon/-frame.html
各言う俺も最近金落してるのはゴルフくらいで今日ヒサブリに書籍購入しました。
今更SBRGと電撃文庫の『ヴぁんぷU』。マコトに今更ながら。
ライノベもブギーあたりから読みつけたんだけど中々合う作家って難しいものですね。
成田良悟は好きで読んでます、引き込み方が上手いなぁと思いますね〜。
浅井ラボはシニカルすぎて辛い、それでも前に進まなくては成らないっつーのも
解りますが心に刺さりすぎます。
「ハルヒ」とか「戯言シリーズ」は売れているようですが面白いンすかねぇ?
と書きたいだけ書いてみたw
115915:2006/06/18(日) 23:05:29.83 0
>>114
太臓面白いっすよ
てか、ジョジョヲタでないとわからないネタ多数・・・

2巻の巻末付録漫画では荒木神の家に
忘年会に行った時のレポがありますw
116名無し募集中。。。:2006/06/18(日) 23:19:45.01 0
梨華ちゃん来た
117名無し募集中。。。:2006/06/18(日) 23:25:49.73 0
ご主人さまだとぉおぉおぉおおお
118915:2006/06/18(日) 23:29:27.30 0
今日の堂本兄弟、神すぎwwwwwwwwwww
119前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/06/18(日) 23:37:09.77 0
本当に神番組だよwwww
120915:2006/06/18(日) 23:40:06.11 0
http://seibusyo.minidns.net/sayueri/source/sayueri0757.jpg

(ノ∀`)

おまけに「歌は上手い下手じゃry」の話になるし・・・
ヲタを釣りすぎ・・・・
121364:2006/06/18(日) 23:46:54.94 0
プラチナBBの次回更新でさゆのドラマ撮影風景が流れるらしいけど、
情報サイトにはドラマ出演なんてどこにも載ってないんだよなぁ・・・
テレビなのか、フレッツなのか、GyaOなのか、それとも美勇伝みたいにFC限定なのか・・・
122915:2006/06/19(月) 00:03:10.06 0
愛ちゃんがドラマに出るって情報もありますね
共演者がブログに書いていたとか
Gyaoあたりじゃないかなあ?
123名無し募集中。。。:2006/06/19(月) 00:19:43.38 0
124前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/06/19(月) 00:34:24.65 0
辺りに立ち込める獣の臭い・・・・
それに気圧されながらよろよろと歩きだす・・・・

ザワ
    ザワ
  ザワ
      ザワ

木立が妙にざわめく
悪い予感はしていた・・・・・が気付いた時には全てが遅かった・・・。

暗闇を穿つく無数の光の穴・・・・・・
咽返る様な殺気・・・・

それが全て俺に向けられていた。

野犬の群れに囲まれたのでは無い・・・野犬の群れの中に入っていってしまったのだ。

異常なほど沸き立っている殺気に背筋は寒くなり動けなくなる。
野犬の群れは輪を小さくするように集まり始めた・・・・。

「く・・・・来るな・・・・。」

俺は搾り出せるだけの声で野犬を威嚇した・・・が・・・そんなコケ脅しは全く効かず一匹の犬が
踊りかかって来たッ!

グジュッ!

腕に鋭い痛みが奔る。
「ぐぎゃやゃやあああぁぁああッッ!!!!!!!!」
125前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/06/19(月) 00:36:57.97 0
俺の上げた叫び声は犬を余計に刺激した。
獰猛なる獣性が俺の精神まで喰らわんとする・・・・

  死ぬのか?
 嫌だ
  こんな   
       こんな事で  

   死ぬのは
             嫌だ!

シャキィイイィイイイインッ!!

金属の開閉音が響き俺の顔に生暖かい液体が大量に掛かる・・・・・

「何だ・・・コレ・・・それに今の『感触』は・・・?」

ペチャ・・・・・
・・・・・・・ペチャ・・・
・・・ペチャ・・・

「は・・・はは・・・・血か?ははッ!!いいぞ!!いいぞォ!!!」

俺は咽喉の渇きを満たす為に獣の血を啜った・・・・・

「まだだ・・・・まだ足りない・・・・咽喉が焼け付きそうだァァア!!!」

俺はその時、自分にこれまでと違う『何か』が与えられた事には気が付かなかった・・
只只・・・・自分の乾きを満たす為に・・・満たす為だけに・・・狂気を振り回した・・・。

こうして人間としての俺は死に
獣の血液を浴びながら俺はどこまでも堕ちていった・・・・。
126前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/06/19(月) 00:41:30.57 0
今日はここまで!押し舞波!
さゆのドラマか〜楽しみですねぇ・・・またスク水ドラマですかな?
127N.O.:2006/06/19(月) 00:56:44.81 0
ぶしつけだけどねえ〜銀色の永遠 〜イタリア料理は電磁調理器の夢を見るか?〜の
続き行きます短いけど
128N.O.:2006/06/19(月) 00:57:22.02 0
「う、うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ」

美貴は呻き声を発し、さながら水芸のように鼻血を撒き散らす。

ブシュウゥゥゥゥッ!

まるで『ロケットエンジン』…そう形容したら良いだろうか?噴射の勢いは身体を
どこまでも…どこまでも…空高く上昇させるかのように、止め処なく溢れ出る。
その時彼女は『アポロ11号』だった。

「ゲェーッ!これってもしかしてやばいんじゃあないか?なァこんこん?」
「……」

一方あさ美はオーダーを悩んでいた。

「ってoi!」

飛び散る血液が窓から差し込む日光に照らされると、そこに七色のスペクトラムが
浮かび上がった。その幻想的な光景は、時の歩みが遅くなるような錯覚を起こした。

─のちの『虹』である。

それは何色の永遠か…。
129N.O.:2006/06/19(月) 00:58:14.49 0
みじかっとりあえずここまでです

なんみんさんの《a monster's dream》は俺の好きなサバイバーとジェイルロックの組み合わせ
ってことで非常に楽しめたっスよ
サバイバー編はジョジョの中でも異色な格闘漫画化した回でやたらに熱いんですが
こちらでも肉弾戦で格闘するこんこんが見られたので満足っス一時は記憶までDISKで取られ
あわや廃人かってところまで行ってましたからねえ
130前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/06/19(月) 01:02:12.13 0
>>129 NOさん乙!
>その時彼女は『アポロ11号』だった。
って笑かなさいでくださいよw
131名無し募集中。。。:2006/06/19(月) 01:07:48.85 0
NOってまだいたんだな
132前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/06/19(月) 01:55:08.19 0
就寝保
133名無し募集中。。。:2006/06/19(月) 02:38:52.40 0
前スレさん&久しぶりのN.O.さん乙ッ!

上のほうでチラッと話題に上がってたmp3などのファイルをmidiに変換するってソフトは
歌ものとか複数の楽器が混成している曲にはあまり期待はしないほうがいいっすよ
声はピッチが断続的に変化するしドラムとかは論外だし
ミックスされてるからどれがどの楽器かなんて判別してくれないし
各パートを抜き出すソフトもあるけどこれもあまり正確ではない
結局は耳コピが一番正確っすよ!

>>121
さゆのドラマ?!どどどどういうこと?高橋も?
134名無し募集中。。。:2006/06/19(月) 08:08:43.60 0
保全疾走
135前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/06/19(月) 09:09:08.77 0
おお!入れた!
おは保!

136なんみん:2006/06/19(月) 10:00:47.27 0
みなさん乙です!飛んでたみたいですね…

会社に『ジョジョ好き』な女の子がいたwもうびっくり!
お兄ちゃんからの影響で5部を中心にを読んでたらしいです
ちなみに好きなキャラは『ブチャラティ』だそうです

915さん…北斗の拳がどんな伏線になっているのか気になってしょうがないw
前さん…狂気の菅沼は同じく不死になった三好と小春の狂いっぷりを思い出しました
N.O.さん…前作の事もあるのでいずれ来て頂けるとは信じてました!思えば凄い料理店ですよねw
      自分も本家のスタンドを使うのがあそこまで楽しいとは思わなかったですね♪
      紺野さんにセト神戦での承太郎ばりに格好良く決めて欲しかったんです!

今日は出そうと思ったのですが、まだ安定してなさそうなのでやめます
137名無し募集中。。。:2006/06/19(月) 11:46:55.72 0
ガビーン
138前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/06/19(月) 12:38:45.70 0
家電リサイクル法ウザス!
たらい回しにされて戻って参りました!
>>136
手を汚したり道を外した人間でないと『力』を畏怖したり抑制する為に
立ち上がるというのがリアルに響かないかなと。
だから彼は常にダークサイドから這い上がれる事は無く『自我』のまま振舞う
姿勢は時に悪そのもので時に善であるそのボーダーをフラフラと歩くキャラクターを
それを上手く書けていけたらとか思ってます!
139前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/06/19(月) 14:04:31.71 0
昼ドラ保!
140名無し募集中。。。:2006/06/19(月) 14:06:27.99 0
紺野父に迷惑を掛けたコラモニが復活してる件
http://ex11.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1150645269/l50
141前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/06/19(月) 15:07:06.46 0
ho
142名無し募集中。。。:2006/06/19(月) 16:00:54.12 0
疾走
143名無し募集中。。。:2006/06/19(月) 17:20:48.74 O
保全
144名無し募集中。。。:2006/06/19(月) 17:56:58.87 0
疾走
145前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/06/19(月) 18:19:41.34 0
保全疾走
146名無し募集中。。。:2006/06/19(月) 19:01:36.29 0
ho
147名無し募集中。。。:2006/06/19(月) 19:43:46.17 0
ze
148610:2006/06/19(月) 20:02:37.97 0
みなさん乙&レスさんくすです!

>>1さん
短くまとめられているのにこの面白さは流石ですね!
サブタイからして後藤の狂気はまだ続くんでしょうね…
まあ彼女の狂気も優しさゆえかなって思ったんですよね!俺の勝手な解釈ですがw

>>マイマイさん
ダパンプ編乙でした!自分的にはもっと一茶の本格的なバトルが見たいな〜
なんて思ったりw俺も矢口はお気に入りなので新エピも楽しみにしてます!

>>前スレさん
俺も今エピ書いてるうちに『正義』ってなんだろうなぁ…なんて思っちゃいましたw
意識してなかったけど自分の今エピには8巻の荒木先生の言葉がしっくりくる気がします
菅沼も謎が多いキャラの一人ですよね。彼の過去が楽しみです。

>>915さん
相変わらずのハイペース乙です!北斗の拳ってそんな昔の漫画だったのか!
いきなり人が消えてるってのがジョジョっぽくてイイ!
149610:2006/06/19(月) 20:03:30.41 0
>>364さん
乙です!キャラの表情がマジでいい感じです!
915さんの言うように忘てる設定って結構ありますね〜
藤本は結構前から演劇部に不信感抱いてたんだなぁ

>>81(198さん?)
ニストが考える事って結構かぶってますよねw

>> N.O.さん
待ってましたよ!最も楽しみにしてたエピの一つなんで
笑わせていただきましたw

>>なんみんさん
早く出してよーw
150名無し募集中。。。:2006/06/19(月) 21:25:36.23 0
保全疾走
151名無し募集中。。。:2006/06/19(月) 22:28:48.96 0
保全疾走
152名無し募集中。。。:2006/06/19(月) 23:07:54.80 0
保全疾走!
153364:2006/06/19(月) 23:08:08.97 0
帰宅!

>>133(198さん?)
今ほどプラチナBB見たら、イベント映像の次回予告がそのさゆ出演の「青空シャワー」の
メイキングになってた・・・ってことはフレッツ配信?
高橋ドラマはGyaOで月末から・・・っぽいですかね?

ベリメンのデータ考えるの楽しい・・・!
154915:2006/06/19(月) 23:25:43.83 0
銀色の永遠 〜嗣永桃子は愛故に苦しむE〜

「ももッ!!!!!?????」

私はあわてて立ち上がると周りをきょろきょろする。
乗客が何事かと私の方を見る。

いない!!隣に座っているはずのももがいない!!
そして足下にはもものバッグが置いたままだ。

バスは扉を閉めて走り出す・・・・・。

次に私はもう一人、いるはずの人間がいない事に気づいた。
そう、鈴木亜美の隣に座っていた女もいなくなっている。
鈴木亜美とは無関係で、それ以前のバス停で降りた?

とにかく、こうしちゃいられない・・・・!!
私は降車ボタンを押すともものカバンを持った・・・・・・・。







155915:2006/06/19(月) 23:26:17.04 0
銀色の永遠 〜嗣永桃子は愛故に苦しむF〜

「桃子ちゃんの家の人には舞美ちゃんの家に泊まるって工作しておきました」
「ごくろうさん、石川」

あのあと、私は学校に戻って部室に飛び込んだ。
寺田先生や部長代行の石川さん、藤本さんら高校生の先輩たちが
集まって話をしている。

「ももが消えたのはやっぱり鈴木亜美のスタンド能力ですか?」
「いいえ、鈴木亜美の能力は安倍さんから聞いているけれど
 純粋な戦闘型スタンドだし別人ね」
「隣に座っていて消えたって女ってのがあやしいな?
 どっちにしても、桃子ちゃんが無事かどうか、
 もしさらったのなら何も言ってこないのは何故か、
 いくら寝ていたとはいえ、舞美ちゃんがまったく気づかないのは何故か、
 謎だらけだなあ・・・」
藤本さんが石川さんに続いた。

「問題はそれだけじゃないですよ、藤本さん」
紺野さんが口を開いた。
「なんで舞美ちゃんは無事で
 桃子ちゃんだけがいなくなったか、それが不可解です」
「そういやそうだよね。もう一人の女の能力が関係あるのか・・・。
 でもこっちの戦力を削るためなら、鈴木亜美もいたのに
 舞美ちゃんに手を出していないってのが不思議だしね」
「まるで桃子ちゃんをさらうためだけに行動したみたいだよな」
「それこそ普通なら理由がわからないですよ、藤本さん」
「そうだよなあ・・・」
156915:2006/06/19(月) 23:27:16.90 0
銀色の永遠 〜嗣永桃子は愛故に苦しむG〜

「とりあえず向こうの出方がわからんから様子見するしかないやろ。
 明日、もう一度考えよっか」
「桃子ちゃんが今どんな目にあっているかわからないのに
 放置しろって言うことですか?」
寺田先生に藤本さんが反論した。
「そうやない。情報も無いのに不用意に動いたら被害が大きくなるだけや。
 嗣永が今どこにいるかもわからんやろ?」

「ももちゃんの居場所なんてこの際関係無いガシ。
 栄高に乗り込んで浜崎と鈴木さえ倒せばすべて解決やよ。」
高橋さんが物騒な事を言う。

「あほ言え、今時殴り込みなんて言ったらそれこそ大騒ぎやわ」
「そうだ、こんこん!桃子ちゃんの居場所わかんないのかよ?」
「それが、発信機も反応無しなんですよ・・・・。
 電波の届かないところにいるか、
 もしかしたら連れ去られた経緯を考えても
 スタンド能力でどこかに閉じこめられているとか・・・・・」

「石川、とりあえずこれから下校する中1に連絡して
 気をつけるように言っといてくれ」
「わかりました。先生は?」
「すまんな、ちょっとせなあかんこともあるし部屋にこもるわ」
そう言うと寺田先生は部室の奥にある先生専用の部屋に入っていった。
157915:2006/06/19(月) 23:27:45.82 0
はいここまで。

感想とかはまた次回更新時に。スマソ(^^;;;
158名無し募集中。。。:2006/06/19(月) 23:49:53.39 0
乙です!
159名無し募集中。。。:2006/06/20(火) 00:34:09.35 0
寝るほ
160名無し募集中。。。:2006/06/20(火) 00:35:33.21 O
乙ッ!
161名無し募集中。。。:2006/06/20(火) 01:49:38.78 0
hozensissou
162名無し募集中。。。:2006/06/20(火) 02:46:44.32 0
乙ッ!
なんか桃子が診察台のようなものに大の字になって
手足縛り付けられてるイメージがw

>>149
「ニストが」というよりも読み手も同じようなことを考えてるかもね
>>153
なるほどそうなのか・・・どうもっす
つーか二人して何故俺が198ってわかったんだ?
163名無し募集中。。。:2006/06/20(火) 03:25:49.78 0
保全しそう
1641 ◆I7CTouCqyo :2006/06/20(火) 05:15:48.73 0
皆様乙ですーそしてレスdです!!
早朝保全代わりに出します
1651 ◆I7CTouCqyo :2006/06/20(火) 05:18:54.90 0


 真金色の狂風  〜 ブラック・サバス 〜



その組織の名は『パッショーネ(情熱)』という。
構成員は761人。
このネアポリスの町のホテル・港の運送会社・建築会社・葬儀屋・レストランなどを
支配し、賭博や麻薬のあがりはとてつもなく大きい・・・・・


裏の社会とも呼べるその世界に、今!!

一人の娘が飛び込もうとしているッ!!!

大いなる目的を胸に秘め!!

日本人の娘はその地にやってきたのであるッ!!!!


「おねーちゃんを探し出すにはギャング達と敵対することよりも実際に
『組織』に入団して内側から調べた方が格段にはやい・・・・・たとえ連れ去ったヤツが
別の『組織』だったとしても・・・・莫大な情報が管理されているはずだぽ!!
だからッ!!ごとーは『ギャング』になるッ!!!!!」



ドッバアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンンン!!!
1661 ◆I7CTouCqyo :2006/06/20(火) 05:20:52.96 0


ごとーはそびえ立つその建物を前にして、立ち尽くしていた。
赤レンガ造りの、大きくて広い建物。

そう・・・・・『刑務所』だぽ。

空港で出会った奇妙な『マンガ家の先生』は言っていた。
刑務所で、ギャングになるための面接を行っているらしい・・・・・それは本当なの?
『刑務所』ってのは警察官がいっぱいいて、悪いヤツを捕まえるために
日夜、休む間もなく東奔西走しているんじゃないの?

そんな場所で、ギャングになるための面接を行っているなんて・・・・
悪人を捕まえる警察が悪人を増やしてどうするんだろう。
うぅむ・・・・考えれば考えるほど奇妙だぽ。

もしかしたら、マンガ家の先生にバカにされているのかも知れない。

・・・・・だとしたら、どうする?
真実を調べるために、町で情報収集でもしてみる?
どうすれば『ギャング』になれますか・・・・って?
1671 ◆I7CTouCqyo :2006/06/20(火) 05:22:39.64 0


はッ!!


バカげてるぽ。
非常にバカげているッ!!!

相手は『イタリアンマフィア』・・・・『ギャング』なんだ!!!
日本人の女が何か嗅ぎまわっている・・・・・・そんなことが噂にでもなろうもんなら!!!
もはや・・・・・おねーちゃんどころじゃあなくなってしまうぽ・・・・・ッ!!!!

だからといって、ごとーは立ち止まっているわけにも行かない。
それに・・・・・あくまでこれはごとー個人の感じた事だけど・・・・・
あのマンガ家の先生、嘘は言っていないような気がする。
今のごとーは、ちょっと他人を信用しすぎなんだろうか?


「とにかく、今は先生の話を信じるしかない・・・・『起承転結』・・・・
何か行動を起こさなければ、先には進めないのだから・・・・ッ!!!!」


でも「ギャングの面接しに来た」なんて言って、いきなり手錠を
はめられたりしないだろうなぁ・・・・?



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・
1681 ◆I7CTouCqyo :2006/06/20(火) 05:25:15.79 0


刑務所に入り、いざ警官の前に立つと、さすがに物凄く緊張してしまった。
なんでかな、別にまだ悪いことはしてないんだけど・・・・
やっぱあの紺色のビシッとした制服が、ごとーの神経を視覚的に
引き締めているんだろうか?


「どうかなさいました?」


一人の女刑務官が、ごとーに近寄ってきてそう言った。
言うんだ・・・・意を決して・・・・・ギャングの面接を受けさせてくださいと・・・・

「・・・・・・・ッ」

「・・・・・・・・?」


・・・・・んあぁ〜ッ!!本当に大丈夫なのか!!?

言った瞬間、手錠されて現行犯逮捕とか言われて取調室に
連れてかれたりしないだろうな・・・・!!!
乾いた口の中を唾で無理やり潤す。
な、なんでこんなことでごとーはビビッてるんだ?
日本のヤクザとケンカする時は全然びびんなかったのに・・・・

やっぱり、ここにいる警官が一応全員『正義』の象徴だからだろうか?
1691 ◆I7CTouCqyo :2006/06/20(火) 05:27:07.75 0


「あの・・・・お嬢さん?」


女刑務官はごとーの顔を覗きこむ。
んぁ・・・・黙ってたってしょうがない・・・・

言うしか・・・・ないッ!!!


「め、面接・・・・」

「・・・え?」

「ギャングの『面接』・・・・・受けたいんですけど・・・・」

「は?面接??」


女刑務官は訝しげな表情でごとーを見た。
何をいってるんだ、コイツは・・・・そんな目をしている。

なんか・・・・風の流れがおかしいぞ・・・・
本当に面接なんてできるのか!?
1701 ◆I7CTouCqyo :2006/06/20(火) 05:28:33.07 0


「あ、そういうこと」


女刑務官の表情がパッと変わる。
その中には、笑みまでこぼれている様だった。


「あなた、見たところ日本人のようだけど・・・・単語、間違ってるわ」

「・・・・・たんご?」


単語が間違ってるだって?
んぁ・・・・・いったい何の話だろう?
女刑務官は言った。

「『面会』と言いたかったのね、あなた。この国には来たばかり?
単語は間違ってたけど、発音と文法はなかなかうまいわよ〜」

「え、いやその『面会』じゃなくて『面接』なんですけど」

「はいはい、わかりました。『面会』はこちらの塔じゃないわ、隣の塔よ。
ちょうどあっちに行くついでだから案内してあげる・・・・・ギャング・・・・彼のことね?
あなたのような日本人の女性がいったい何故彼の面会に訪れたのか気になるけど・・・・・」

「い、いやだから面会じゃなくて・・・・」
1711 ◆I7CTouCqyo :2006/06/20(火) 05:29:14.99 0


ごとーの声が聞こえているのかいないのか、女刑務官はスタスタと
前を歩き始めてしまった。


なんだかおかしなことになってしまったな・・・・

面会なんかして・・・・どうするんだよorz



ドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッ・・・
1721 ◆I7CTouCqyo :2006/06/20(火) 05:31:53.02 0

「荷物・腕時計!!ポケットの中の物を全て、机の上のトレイの中に
出してから奥に進み、ボディ・チェックを受けて下さい・・・・」

ズイッと出された銀のトレイの中に、ごとーは言われるがまま荷物を置く。
と言っても、大きい荷物は昨日から泊まってるホテルにすべておいて来たので
持っているものはサイフとか、エイプのキーホルダーといった小物だけだったりする。

しかし・・・・こうも貴重品を外して置いていくってのは落ち着かないぽ・・・・
ヂャラヂャラと腕時計やら何やらをトレイの中に入れてるごとーを
二人の警官がジーッと見ているようだ。
その手には、映画とかで見たことがある大きな鉄砲が抱えられていた。
なんだか・・・・無言の威圧感ってのがあるなぁ・・・・

すべての荷物を置き終えると、赤いランプのついた鉄格子が音をたてて
開かれた。


ガッシャアアアアアアアアアアアアアンンン!!!!


その中に、さっきここへと案内してくれた女刑務官が佇んでいる。
彼女は寄ってくると、ごとーの身体をベタベタと触りだした。

「ちょ!!」

「ボディ・チェックです!!大人しくして下さい」

「んぁ・・・・はい」

ごとーが両手を挙げると、女刑務官がポンポンとごとーの衣服の・・・
特にポケットの辺りは重点的に軽く叩いて調べ始めた。
1731 ◆I7CTouCqyo :2006/06/20(火) 05:34:14.62 0


「奥のゲートをくぐると囚人番号N−28『ポルポ』の監房があります。
廊下をまっすぐ歩いていって下さい」


んぁ・・・・どうしよう。

流れでこうなっちゃったけど、面会なんかしてどうするんだごとーは・・・・
やっぱり先生の言っていたことはデマだったんだろうか。

つーか、この面会ってまさかお金かかったりしないよね?


「部屋は強化ガラスによって遮られておりますが会話は出来ます。
ガラスが割れる心配は無用ですが、触れることは禁止されています。
何か物を渡すことも、もらうことも禁止されています。面会時間は15分です」


女刑務官は業務的にツラツラと述べた。
なんか引っかかるな・・・・監房?部屋?強化ガラス?
その時、ごとーはふと「奇妙だな」と思った。
1741 ◆I7CTouCqyo :2006/06/20(火) 05:36:05.84 0


「あなたがゲートをくぐったら、あのゲートは閉じますが、何かあった時は
大声で叫んで下さい」

「あの・・・・・」

「なにか?」

「イタリアって・・・・牢獄で直接面会するんですか?面会室とかじゃなくて?」

ごとーの質問に、女刑務官は扉のスイッチに指を乗せ、小声で答える。
それは答えでもなんでもなかったけれど・・・・・

「あなた、彼を知らないの?」

「・・・・・・・・・・・」


グガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!


ごとーが何かを言うのを待たずに、女刑務官は鉄の扉を開け放った。
彼女はそれ以上何かを聞くつもりはなかったようだ。
面会時間は15分・・・・・か。

面会って・・・・・話すことなんてないけれど・・・・・

今は先へ進むしかない・・・・・ぽ。


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・
1751 ◆I7CTouCqyo :2006/06/20(火) 05:39:04.55 0


「んぁ・・・・・」


薄暗い廊下に足を踏み入れたごとーは、その光景に言葉を失った。

な・・・・・・んだ・・・・この壁に彫られた人の顔みたいなオブジェは・・・・・
右の壁に一つ、左の壁に一つ、正面の行き止まりに一つ・・・・・
全部で三つあるぽ・・・・

そして少し先の右側の壁の奥から、光が漏れている。
あそこが女刑務官の言っていた『部屋』なのかな・・・・・?


ガシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!


たった今通ってきた鉄の扉が、重たい音をたてて閉まった。
その音にちょっと驚いて、思わず振り返ってしまう。


・・・・・・ここ、刑務所だよな・・・・


イタリアの刑務所って・・・・・・日本と違うのか?
と言っても日本の刑務所に入ったことはないから、定かではないけど・・・・・
映画やドラマで見たそれと、なんだか全然イメージが違うぽ。
1761 ◆I7CTouCqyo :2006/06/20(火) 05:42:36.39 0


ごとーはさらに足を進め、部屋の前へ向かう。
そして部屋から漏れる四角い明かりの中心に、ごとーは立った。

「・・・・・・・・・なんだ、ここ?」

強化ガラス越しに見える光景は、ごとーの予想を裏切った。
小さな机に照明スタンド、部屋の壁にかけられた二つの額縁、トイレ、
そして・・・・・大きなベッド。

トイレとベッドはいい。
机も、まだわかる。
でも絵画はちょっと変じゃあないか?
明らかに私物じゃん。
ここ、牢獄でしょ??
それに・・・・何よりもおかしいのは・・・・・・・

「誰もいない・・・・・?」

どういうこと?
外出中・・・・?いや、そんなバカな。
牢獄に収容されてるってことは、ここから出ることは許されていないってことだ。
じゃあ・・・・囚人の『ポルポ』ってヤツはどこに・・・・?

「?」

ごとーは部屋の中をガラス越しにキョロキョロと見渡す。
思わずガラスに手を触れてしまいそうになり、さっと身を引いた。

その時だ。
1771 ◆I7CTouCqyo :2006/06/20(火) 05:43:54.20 0





      『 手 術 で も し た の か ね ? そ の 首 ・・・・ 』






1781 ◆I7CTouCqyo :2006/06/20(火) 05:45:24.62 0


!!!!?

なんだ今の野太い男の声は!?
辺りを見回してみるが・・・・当然ごとー以外の人間はいない。
じゃあ部屋の中?
で、でも部屋の中には人の姿は見えな・・・・・・

「・・・・・・ッ!!?」

何か動いたぞ・・・・・視界で何かが動いた・・・・間違いなく!!!


ズモオォォォォォォォォォォォォォ・・・・・・


「!!!」

信じられない光景だった。
ゆっくり、ゆっくりと・・・・・それは独りでに起き上がっていく・・・・
い、いいや・・・・独りでになんかじゃあないッ!!
ベッドだと思っていたそれには、気付けば手が生えていた。
足も生えていた。
そして、大きな頭部が存在していた。

そうか、これは・・・・・

初めから『ベッド』などではなかったんだ!!!


グオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!
1791 ◆I7CTouCqyo :2006/06/20(火) 05:48:25.27 0


物凄い巨体だった。
巨体・・・・いや、ここまでいくとほとんど肉の塊としか思えない!!
いったい、ごとーの何倍あるんだ?

こんなやつ・・・・・初めて見たぽ・・・・・ッ!!!

なんにしても、こいつが・・・警察に捕まったギャング!!
でもどうやってドアからこの部屋に入ったんだろう・・・・・・?


「その首の傷跡・・・・・手術でもしたのかね?一部分だけ、まるで線を引いたように
皮膚の色がかすかだが濃くなっている・・・・・・しかし珍しい客人だ・・・・それもかなり
若い・・・・東洋人の女性がいったいこのわたしに何の用かね?ブフゥゥゥゥ〜」


ギョロンとした小さな目で、そいつ・・・囚人の『ポルポ』は
ごとーを見下ろしていた。
用はない・・・・けど・・・・・何か答えないと・・・・・


「・・・・・・・・ちょっといろいろ手違いがあったんだ」

「手違い?なにかね、それは」

「さぁ・・・・気付いたらここにいたぽ」
1801 ◆I7CTouCqyo :2006/06/20(火) 05:51:03.45 0

そう、ごとーはギャングの面接を受けに来たハズなのに、
面会と勘違いされてここに来てしまったのだ。
だから、用なんてない。
そもそも、この大きな彼と顔を合わせるのも初めてなんだから。

「手違いか・・・・フム。手違い・・・・・ブふゥ〜」

「?」

ポルポは唸りながら巨体から生えた手を石造りの壁にあてがう。
すると壁に切れ目が入り、まるで扉が開くようにそこが開いた。
中はまるで冷蔵庫みたいだ。ワインやチーズ・・・・ジャムなどが並んでいる。
扉が開くように・・・・いや、それは間違いかもしれない。

あれは扉なんだ・・・・壁に見せかけた・・・・・・ッ!!


「どうして監房の中に、こんな飲食物を持ち込んでいるのか?
そう言いたいのかね?ブふ〜」

「んぁ・・・・・イタリアの文化はまだよくわからないから・・・・・日本とは
ずいぶんと違うみたいだけど」

「そうか、まぁ日本にはあまり興味がないからどうでもいいがね・・・・ブフゥ〜・・・・
何か飲むかね?ワインなんかどうだ?極上のソアーヴェがある・・・・・高級ワインは
だいたい『赤』に偏ってるから『白』の高級ワインを飲める機会はなかなかないぞ」


ポルポがごとーにワインを勧めてきた。
お酒・・・・・飲んでみたいけど、ごとーはまだ未成年だし、こんな埃臭い廊下で
ワインを立ち飲みしたって美味しくないに決まってる。
1811 ◆I7CTouCqyo :2006/06/20(火) 05:54:52.76 0


「・・・・何も渡してはならないし、何ももらってはいけないと言われてるぽ」

「ブフゥ・・・・言ってるだけだよ。人間とは言ってることとやってる事は
違うんだな。天と地ほど・・・・と言ってしまっても決して大袈裟じゃあない。
そこが人間の良さであり悪しきところなんだが・・・・」


ポルポはそう言いながら、いつの間にか手にしていた小さなリモコン
(普通のサイズなんだけど、このデブが持ってるから小さく見えるんだ)を
壁に向けて、そのスイッチを押した。


ピッ・・・・・ウイィィィィィィィィン!!!


石で出来ている壁が上方にスライドすると、そこには普通に考えたら
監房に持ち込めるわけがないものが次々とごとーの目に飛び込んでくる。
先ほどの小さな冷蔵庫、テレビ、コンポ、CDプレーヤー、プラモデル、
ヴァイオリン・・・・・そして、拳銃に手榴弾・・・・・!!!


「この牢獄において不自由する事いえば・・・・・・そうだなぁ〜・・・・・
システィーナ礼拝堂のミケランジェロの壁画が見れないことかなぁ〜・・・・
ゴッホとゴーギャンはあるんだが・・・・」

1821 ◆I7CTouCqyo :2006/06/20(火) 05:56:31.03 0


白ワインを口にしながら、ポルポは額縁に入れて飾ってある
絵画を見て言った。

ごとーにはこの手の美的センスはない・・・というか興味もないから
なんとも言えないけど・・・・・

でも・・・・・・


これがイタリアの『ギャング』なんだッ!!!


そして・・・・この『ポルポ』にとって、刑務所の中だろうが外だろうが関係ないんだ。

むしろこの図体のデカさじゃあ刑務所の方が安全なのかもしれないぽ・・・・・ッ!!!



ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド・・・・
1831 ◆I7CTouCqyo :2006/06/20(火) 05:57:51.62 0
ここまで!!
『熱い鼓動の〜』の続きはこのエピ終わったら完結させます
申し訳ッ!!

ではでは ノシ
184名無し募集中。。。:2006/06/20(火) 07:27:03.33 0
保全疾走
185364:2006/06/20(火) 07:32:40.60 0
1さん乙ですー!ギャング編の続きがきてるー!

>>198さん
いや、ウチの掲示板で同じ話題されてたんで何となく(w

さっきの地震は焦った・・・仕事行ってきます!
186名無し募集中。。。:2006/06/20(火) 08:01:04.40 0
otu
187名無し募集中。。。:2006/06/20(火) 09:13:19.05 0
188名無し募集中。。。:2006/06/20(火) 09:24:10.20 0
189名無し募集中。。。:2006/06/20(火) 10:10:32.63 0
ze
190名無し募集中。。。:2006/06/20(火) 10:10:45.48 0
今朝、ワタクシ目を覚ましますと、枕元にテポドンが四つ置いてありました。
おやおや、もうそんな季節かと思い、テポドンを四つ建て終えると
思い切ってお布団の外に、飛び出してみました。
四十二歳厄年、モッズ系猛禽類、自称北の大酋長、
フルーツ好きの朝鮮労働党員で御座います。
朝の八時から朝の八時まで、喜び組と戯れておる傍ら、
休憩時間に日本人の拉致を欠かさず行っております。
月に一度の休日は、反乱軍と激しく殴り合っております。
百戦百勝の鋼鉄の霊将、金正日四十二歳厄年、平壌在住、
世界の流れについていけない、男はつらいよのファンで御座います。
白頭山を歩くのが似合うんです。労働党のマークしか認めません。
偉大なる将軍様、金正日四十二歳厄年
糖尿病歴五年、カプセルで育った未熟児で御座います。
援助を受け入れたいんです。
現在、経済制裁を受けております。
近頃、ノムヒョンの前で堂々と話す力が身に付きました。
朝鮮、はなし方教室在席、金正日四十二歳厄年、訴えたい事がないんです。
メッセージのない独裁家で御座います。
恫喝は得意で御座います。見返りが欲しいんです。
朝鮮総連推奨、金正日四十二歳厄年。
親愛なる指導者で御座います。
尊敬しておるアーテストは、金日成で御座います。
好きな女優は、金敬姫とプリンセス・テンコーでございます。
好きな諺は、「瀬戸際外交」で御座います。 南朝鮮の事を考えると、眩暈がするんです。
朝鮮民主主義人民共和国、朝鮮労働党最高指導者、総書記担当
あぁ 、第七艦隊のお出ましだ、巨大な空母が攻めて来る。
核を持っているって言ってるだろ、イラン製じゃ無いんだよ。
俺はなぁ、本気なんだよ。
口だけじゃないんだよ、日本のくせにアゴで使いやがって。
ただ今よりテポドンを発射します。
191名無し募集中。。。:2006/06/20(火) 11:40:49.34 O
192名無し募集中。。。:2006/06/20(火) 12:22:42.69 0
193マイマイ268:2006/06/20(火) 12:22:52.93 0
>610さん
乙です! 桜井改心ですね!
一茶についてはもう少し活躍させるつもりでしたが
話をまとめるにあたって使う機会が無くなってしまいました…、あれだったら使ってもらってもかまわないですよw

>1さん
露伴編&ポルポ編乙です!
ジョルノが入る前のパッショーネとどう絡むのか楽しみです!

>364さん
どうしても人をたくさん出したがるのが悪い癖ですw
あんまり出しすぎると前作みたいにハンパになっちゃうんですけどね…

>>81
確か147〜8くらいだったと思います
ミニモニ。結成のときはなんで選考から漏れたのかw

>前スレさん
乙です!
菅沼と犬達との出会いですね
「バケモノ」も出てくるのかな…?

>915さん
乙です!
あみーご出てきましたね! ハマも来るのかな
矢口については「調査ファイル」で高校を途中で辞めたっていうふうに書いたので
その前に部長をやってたのかも…?

>NOさん
乙です!そしてひさしぶりです
アポロ11号わろすw 鼻血の虹もw
194マイマイ268:2006/06/20(火) 12:25:04.46 0


--------------------------------------------------------------------


午後9時前。
美術館<中央の間>には、小川麻琴と矢島舞美以外誰もいない。
部屋の中心には、2平方メートルほどの正方形のガラスケースの中に
名画『ドリアン・グレイの肖像』が台座で微笑を浮かべている。


シイィィィィィーーーーーーン……


<中央の間>は静まり返っている。
警備員や警察官は美術館のそれぞれの入り口や、
こことは別の部屋の警備にあたっている。
それが小川麻琴が、紺野あさ美から与えられた作戦であった。
狙われている絵画がある<中央の間>には、麻琴と舞美のみが入り、
他の人間は一切部屋に入れないこと。
美術館周辺の警察車両やマスコミ、野次馬は全て排除し、
周辺の警備も最低限に抑えること。
そうすることで彼女らのスタンド能力を遠慮なく使うことが出来るからだ。

それを聞いた館長は大いに驚いた。
警備員達も不満を漏らしていたが、麻琴は「作戦だから」と押し切った。
最後には館長の説得もあり、警備員達も従うこととなったが、
その館長も多少不安げな表情を残していた。
195マイマイ268:2006/06/20(火) 12:25:20.38 0

「もうすぐか…」

麻琴は、ガラスケースの前にピッタリと張り付き、精神を研ぎ澄ませている。
舞美はそこから少し離れた、麻琴の背面側の通路にある
来客用のソファに座って、同じく辺りの気配を探っていた。
怪盗が予告したのは時刻は午後9時。 あと数分でその時間になる。

「あと2分」

麻琴は腕時計に目をやった。
もう9時になろうとしているのに、怪盗は一向に現れる様子はない。
しかし麻琴が館長らから聞いた話によれば、
怪盗は予告した時間きっかりに盗んでいくという。


ギシッ


何かが軋むような音が麻琴に耳に聞こえてきた。
誰かがいるのか、と辺りを見回すが誰もいない。
通路のソファに座っている舞美のほうを見ても、
こちらに背中を向けているが、何かに気づいた様子はない。

(気のせいか…? いや、もしかしたら既に…)

そう思い、麻琴が辺りを見回りに行こうとしたその時である。
196マイマイ268:2006/06/20(火) 12:25:55.03 0






   『今日はえらくギャラリーが少ないな…』






(!?)

その声は背後から聞こえた。 曇った男の声である。
麻琴はまだ振り向かない。

(どういうことだ…! 確かに今、後ろから声がした!
 それにこの曇った声! “狭い室内で声が響いている”ような!
 後ろには絵画の入ったガラスケースしかないはずッ!
 信じたくはないがよォ、こんなこと…)


バッ


麻琴はその場から一歩前に飛び、着地と同時に振り返る。
そして目の前にいる人物を見据えた。
とても信じられない光景だった。
197マイマイ268:2006/06/20(火) 12:26:15.90 0


「て、テメェーー!! どうやって入ったあーーー!!!
 何故既にッ! “ケースの中に入って”やがるんだァァーーー!!」


ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ……


麻琴は驚愕し、額から汗を流している。
目の前にいる目だし帽を被った男は、物音も立てずに既に
絵画の置いてあるガラスケースの中に侵入していたのだ!!

「くくく…」

目だし帽の口元がかすかに釣り上がる。

「お前が怪盗カプリコーンってやつかよ、oi…」

「ああ、そうだが? すっかり有名人になっちまったな…。
 しかしまあ、その俺を捕まえるのに、“女が1人だけ”か。
 なめられてるとしか思えねーな」

男の目がギロリと光った。

「oioioioi…寝ぼけてんのか!? 1人じゃねぇ、2人だッ!!
 後ろにもう1人いるんだ!!
 てめーは数も数えられないのかよォ、泥棒が!!」
198マイマイ268:2006/06/20(火) 12:26:46.24 0

麻琴は男の肩越しに、ソファに座っている舞美に目をやる。
…しかし舞美は、こちらに背を向けて座ったまま動かない。
こんなに大声を上げているというのに!

「おめーは、“何も出来ない奴”を人数に入れるのか?」

「何も出来ないって、舞美ちゃん…。 まさか、おめー…
 舞美ちゃんに何をしたあああああーーーーー!!!」

麻琴はガラスケースの裏へ回り込み、舞美に近寄ろうとした。
その瞬間!!


グイイイイイイイィィィィィィィンッッ!!!


舞美の体が突然空中に持ち上がり、浮遊している!
いや、浮かんでいるのではなかった。
何かロープのようなもので持ち上げられているのだ!

「なにィィッ!!!」
199マイマイ268:2006/06/20(火) 12:27:04.15 0

「う…う…」

麻琴のほうを向いた舞美の体にはロープが幾重にも張り巡らされ
身動きできないような状態にまで縛り上げられている。
そして口にはロープが何本も挟まり、猿ぐつわの役目を果たしていた。


「へへ…楽な仕事だぜ。
 警備員が居やがらねーと思ったら、女がいるだけじゃねえか」


今度は左側から声がした。
そこには、同じく目だし帽を被った小柄な男が壁に寄りかかっている。
そしてその体から何本ものロープが出ているのだ!!

「oi、てめー、その力はもしやスタンドかい…?」
200マイマイ268:2006/06/20(火) 12:27:27.44 0

「おお? スタンドを知ってるってことは、まさかお前もか?
 ははァ、なるほど。 だからオメーみたいなのが、
 美術館の警備なんかしてるワケだ…」

小柄な男はニヤニヤと笑いながら言った。

「やっぱスタンド使いか…。 いや、今はそんなことより!!
 舞美ちゃんをさっさと離しやがれ!! このゲス野郎!!!!」

「あぁ?」

小柄な男は上空の舞美を見上げた。
舞美の両腕は背中に結び付けられて動かせない。
その体には、ロープの結び目によっていくつもの『菱形』が出来ていた。
舞美は上空で縛られたまま、顔を紅潮させていた。

「そ、その縛り方だァァァーーー!!
 漫画とかテレビで見たことあるぞおおお!!!
 それ…“亀甲縛り”って言うんだろうがよォォォォ!!」
201マイマイ268:2006/06/20(火) 12:29:31.70 0
ここまでー
202名無し募集中。。。:2006/06/20(火) 12:30:26.32 0
ノシ
203マイマイ268:2006/06/20(火) 13:05:01.80 0
かおりん!!!
204名無し募集中。。。:2006/06/20(火) 13:46:41.36 0
1さん&マイマイさん乙ッ!
>>201
きッ・・・亀甲縛りだとおおぉぉぉぉぉぉお??!!!?
つーかどんな漫画とかテレビを見たんだかw
205名無し募集中。。。:2006/06/20(火) 15:02:30.48 0
保全疾走
206名無し募集中。。。:2006/06/20(火) 15:16:19.74 0
ま・・・・・舞美先生ッッッ!!!!!!!!!
207マイマイ268:2006/06/20(火) 15:32:52.09 0
从・ゥ・从<そうだねプロテインだね
208名無し募集中。。。:2006/06/20(火) 16:07:17.20 0
   .,,,r"''"    ~`ノ)、
.      /          '-')ヽ
     /           .、_ノν
     (.  、、\ ヽ\ \、 ノノ-‐,'.ノ
     ゝ 、`ミ丶、゙ヾ ヾ、_ノノノ彡,ノ
     _ゞ;! r─-- 、` `,rェ--- 、ミ;リ
      !ヘl;|. ぐ世!゙`` ,ィ '"世ン 「ヽ
     !(,ヘ!   ̄'"  |:::.`  ̄  ,ドリ
     ヾ、!      !;     ,レソ <そうだねプロテインだね
       `|     _^'='^_    ム'′
       ,rト、  //ー-ヽヽ  /|
    _../ i|. \ '、!.(o~o).リ .,イ.:ト、
    /  i| ゙、\. `~´ /リ.:;!:::\、_
       ゙!  ゙、 `ー─''゙:::;:'::::|::::::::::\
209名無し募集中。。。:2006/06/20(火) 17:14:41.45 0
保全
210なんみん:2006/06/20(火) 17:38:36.35 0
みなさん乙です!今日は朝寝ちまった…

915さん…桃子は単なる人違いなんですよねーしかも苦しむのかあ…
1さん…やっぱごとーもあの試練を受けるんですよね!でもどうやって刑務所出るんだろ?
マイマイさん…画を想像すると凄いw気付かれずに進入出来たのが兄貴の能力なのだろうか…?

落ちるかな?出すね
211なんみん:2006/06/20(火) 17:40:15.65 0

…………

「虹村、こっちだ!確かに見たぜェ……あの姿、こんこんのスタンドを奪ったアイツだぜッ!!」

小川は走り行くその先を見据える。見覚えのある『T』『G』『△』『C』の模様…その後を追い掛ける。
神父は次第に間を詰められる。さすがに若さが違う。まして相手は高速移動の持ち主だ。

(ちッ…油断した!相手がディスクの回収を待ち伏せる事くらい、予測しておくべきだった…)

『ホワイトスネイク』は狭い通気孔などでも通り抜けられるが、神父自身はそうはいかない。

’(正体を晒した上に追い詰められるとは……完全に不覚だ!)

しかし、神父も考えも無く、ただやみくもに逃げていた訳では無かった。
進行方向の右側に並ぶ窓。そこからドーム状の屋根が遠くに見える。
恐らく、この通路を進んだ先が、そのドームに続いていると思われる。
研究所内に数多くある実験施設の1つだが、そこはどんな場所であるのだろうか…?

いくつかの自動扉を抜け、その先に自分を待つ二人の人物を見つける。

「波音、石巻、待っていたか…」

「遅いぜ、神父さんよ〜!」

三人の目の前に立ちはだかる大きく頑丈そうな鉄の扉。これがドームの入り口だ。
蟻一匹すら進入不可能な完全に密閉された扉に、電子キーの操作パネルとカードリーダー。
これで暗証登録されたキーを読み取り、扉を開くのだろう。
212なんみん:2006/06/20(火) 17:41:09.85 0

「波音…いけるか…?」

波音は「当然だ」と言わんばかりに顎を突き出し、軽くうなずく。


シュゥゥゥゥーーーーン


そして、『テスラ』を発現させると、電子キーの操作パネルに触れる。

「デジタルってのは便利なものだな。どんなに巧妙で複雑であろうが……所詮イチかゼロだ」


ピコーーン!スィィーーーーィ…


何重ものセキュリチィが為されているハズの扉が、短時間でいともたやすく開く。
データのスキミングやハッキング、磁気・電気を操るスタンドだからこそ可能だ。

「待てッ!コラッ!!」

ぶ高の制服を着た男女二人が迫ってくる。
神父達は扉を抜け、さらに奥へと駆けて行く。そこは……?
213なんみん:2006/06/20(火) 17:43:28.10 0


ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ…


ドーム球場の様な円形の広い空間。外周をぐるっと巡る狭い通路に柵。
天井にはクレーンやゴンドラ、そしてレールやワイヤーが縦横に伸びている。
そして、何よりも目立つのは……『穴』。
底が容易には見通せない巨大な穴がこの空間の大部分を占めている。
穴の中央には柱が長く伸びており、タワー系の絶叫マシンのようなゴンドラも設置されている。
もちろん、外周からそこにたどり着く為の狭い通路も伸びている。

はるか昔…ヴェネチアの都が発生する以前のローマ時代A.D.39年に、
『カーズ・エシディシ・ワムウの3人によって滅ばされた波紋法』を復興しようとした
修行者達の手によって建てられた『地獄昇柱(ヘルクライム・ピラー)』……。

「ほほう…大きいな」

『地獄昇柱』は2000年近く経った現在もヴェネチアに残っており、
その永久機関はいまだに動き続けているという。
ここの施設はまさにその『地獄昇柱』を近代の技術で模倣したかのようだ。
とは言え、もちろんここは波紋の修行の為の施設ではない。

「どうやら、落下や重力に関する実験の為の施設らしいな…」

「『スカイウォーク』……確かにここでは空中を歩く事が必要だな…」
214なんみん:2006/06/20(火) 17:44:49.84 0


ダダダダダッ…ダンッ!!


小川と億泰が飛び込んで来る。

「よっしゃッ!ついに追いつめたゼッ!!」

「紺野ちゃんのスタンドはどうしたんだよォッ!!」

そこへ、スッと波音が近付いてくる。

「な…何だよ、オメー?」

億泰の問い掛けに波音はニヤリと口を歪める。

「お前が虹村の息子か?ほう…逞しくなったもんだ」

「何だ?誰だ?俺の事知ってるのかよッ!?」

「病気だったのはお前か?」

「!?!?」

波音は驚いた顔をする億泰を見て、楽しそうに笑う。

「図星か。ならお前がこうして生きていられるのも俺のお陰ってワケか。
 そして、その命をここで俺に奪われるってのも皮肉なもんだよな…」
215なんみん:2006/06/20(火) 17:46:02.85 0

波音はポケットからナイフを取り出し、軽く揺らしながら、億泰に向けて構える。

「イギギ…」


ガオンッ!


相手が次の行動を起こす間もなく、億泰の『ザ・ハンド』が空間を削り取る。
波音のナイフが瞬間移動し、億泰はそれを奪い取る。

「ばーか。もっとしっかり握っとくべきだったな」

「……じゃあ、お前はしっかり握っていろよ」

「なッ!?」

波音の『テスラ』の両腕のコイルが震えている。時折、パチパチと電気が弾ける音がする。

「この技はよ、対象に金属が無いと上手く飛んで行かないんだよな〜!だから…」

『テスラ』のコイルに電気が充満してきている。

「億泰!!何かヤバい、ナイフも削り取れッ!!」

「もう、おせーーーーッ!!!!」
216なんみん:2006/06/20(火) 17:47:22.40 0


バリバリバリバリドーーーーーーーーンンッ!!!!


電流が凄まじい勢いで放たれる!!


ドッパアアアアアアアアァァーーーーンッ!!!!!!!!


電撃はナイフを直撃し一瞬にして破壊し尽くす。
小川が億泰に飛びつき、二人はその圧倒的な破壊空間からなんとか身をかわす。

「ギギギギギギギギィィーーーーーーーーィッ!!!!」

しかし、その威力は想像以上だった。外周の通路や柵、柱に向う渡りまでも破壊してゆく。


ガララッ!!


なんと、味方である神父が崩れ落ちる床に足を取られて、『穴』へと落ち込んで行く。

(DIOが波音にスタンド能力を与えなかった理由が分かった。コイツは滅茶苦茶だ…!!)

「『ホワイトスネイク』ッ!!」

『地獄昇柱』は底に油が底深く貯まっていたが、この施設では当然硬い床が待っているだけだ。
まともに落下し床に叩きつけられれば、即死は確実だろう。
217なんみん:2006/06/20(火) 17:48:34.73 0


ガシッ!!


『ホワイトスネイク』で自身の腕を掴み引っ張り上げようとする。
しかし、その足場までもが崩壊し、神父とスタンドもろ共落下して行く…。

「くそッ!これでは誰が敵か味方か分からん!!」

神父は落下しながら天井を見つめる。もはやそれしか出来なかった…。


フワ…


まるで柔らかいクッションに包まれたかの様な感触と共に、神父の落下が止まる。

「こ…これは……?」


ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド…


天井を縦横に伸びるレールに張り付く者…?

「『ジャンピン・ジャック・フラッシュ(J・J・F)』!!……神父さん、危なかったな…」

『J・J・F』の能力である無重力に体を揺られながら、神父は安堵の笑みを浮かべる…。
218なんみん:2006/06/20(火) 17:49:58.14 0

円形である『スカイウォーク』の直径は30メートル程であるが、その中央に柱が伸びている。
その柱に向かって神父はフワフワと空中を漂いながら近付いて行く。
下を見れば…まさに『奈落』。距離としては200メートル位だろうか?
深い深い巨大な口が、ポッカリと何かが底まで落ち込むのを待ち構えている。

「おい、小川!あの野郎どんどん離れて行くぜ!」

もはや神父は二人のスタンドですら届かない位置まで遠ざかっている。
もちろん、『ザ・ハンド』の能力も及ぶ範囲では無い…。

「くそぅ…通路はさっきの電撃で崩れちまってるし…、
 せっかく紺野ちゃんのスタンドを取り戻すチャンスなのによォ…!!」

「問題ない、ワタシが捕まえる」

「どうやって…?お前のスタンドじゃ空中は飛べないだろーが」

「人間の可能性は無限さ、先に進もうとする意志さえあれば……。
 ワタシには先が見える!!この道の先がッ!!!!」


ダダダダダダダダッ!!!!


小川は突然入り口の辺りから助走を付けると、そのまま神父に向って空中をジャンプした!!

「ooooooooooooooooooooooooiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiッ!!!!!!!!」

空気抵抗を失ったその体は失速する事無く、真っ直ぐと神父を目指して飛んで行く!!
219なんみん:2006/06/20(火) 17:52:03.09 0


小川麻琴は紺野あさ美を思う…


「うおお…これはこんこん喜ぶゼィ…」

あの日、ワタシはお土産を持ってこんこんの家まで向っていた。
あの超ブルジョアが集まるという、高級洋菓子店『コクーン』の『特製・紫芋モンブラン』!!
ナケナシの小遣いを貯めて、1日数個の限定をバッチリ予約して、数日間も待ちに待っていたんだ!
店内はさすがに普段着じゃ場違いも良いトコロだが、学校の制服なら金持ちも貧乏も無いからナ。
羨ましそうに見つめるお嬢様方を尻目に、ワタシは実に良い気分で店を後にした。

もちろんワタシもイモは大好きだし、このケーキは大いなる期待を抱いていたネ。
でも、それよりもこんこんの喜ぶ顔が見たかった。目がトロンとなるトコロが見たかった。
ワタシが思うに、こんこんは『この世で一番幸せそうに食べる女』なんだ。間違いナイ!
テレビのグルメレポーターみたいな嘘っぽさがまるで無い。心から喜んでくれるんだナ。

「今頃は家で紅茶でも用意して待っててくれてるかな…?
 急いで行きたいが、せっかくのケーキを台無しにしちゃマズい。ここは慎重に慎重に…」



ケーキの箱を包むビニール袋を大切そうに、手を揺らさないように提げながら歩く。
紺野の住むマンションのロビーに入り、守衛室の前を通り抜け、インターホンの前に立つ。

「いつ来ても、こういうのは緊張するナ…oi」

部屋の番号を押し、インターホン越しのやり取りの後、スーッと開いた自動扉を通り抜ける。
220なんみん:2006/06/20(火) 17:53:43.08 0

中庭の様なエレベーターホール、紺野の部屋直通のエレベーターを見つけそれに乗る。
エレベーターは不快な揺れや雑音も無く、ゆっくりと滑らかに上昇して行く…。

「あ、そうだ!レシート袋に入れっ放しだゼ!急いでたからナ…取り出して置かないと。
 どうせこんこんなら値段知ってるだろうケド、やっぱコレは気分の問題だからナ…」

ケーキの箱の入ったビニール袋をゴソゴソと探る。

「ン?どこだヨ?……あったあった、下の方に入り込んでいたゼ。ほらヨっと!」

レシートを袋の底から引っ張り出す。


ドサッ!


「…………」


!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


「ぎゃ…ギャギャギャ…ギャアアアアアアアアーーーーーーーース!!!!!!!!」

221なんみん:2006/06/20(火) 17:54:59.60 0


…………


テーブルの上の皿。さらに上に置いてある潰れたケーキ。淹れたての紅茶…。
そして……意気消沈した小川……。

「麻琴……」

「……ン?」

「こ、このモンブランすっごく美味しいよね。買ってきてくれてありがとう…」

「……でも、潰れちまってるゼ」

「でもきっと美味しいよ。いっつもお店の前で眺めてるから、形は頭に焼き付いちゃってるし…フフ…」

この親友はいつだって優しい。自分を気落ちさせないようしていてくれるのは有難いのだが、
やはり目の前のケーキを見ると複雑な気分だ。
買ったのは自分だが、ケーキは紺野の為に買ったのだからコレは紺野のモノと思っていた。

「麻琴、ちょっと待っててね」

「ああ…」

紺野はキッチンへと向う。そういえば、彼女はエプロンをしていた。
紅茶を淹れるだけではエプロンなどしない。何かを作っていたのだろうか?
やがて……。
222なんみん:2006/06/20(火) 17:56:11.53 0

「じゃん!」

紺野が再び戻ってくる。テーブルに新たな皿が差し出される。
美味しそうなクッキーだ。黄色っぽいまんまるな形が、満月を思わせた。

「『コクーン』には敵わないけど、私も作ってみたんだ。
 麻琴の好きなカボチャを練りこんでみたんだけど、どうかな…?」

「…………」

「それにね、コレにはもう1つ秘密があるんです!」

紺野はスプーンで潰れたケーキを少しすくい取ると、それをなんとクッキーに乗せる。
それを小川に差し出す。

「クッキーの方はお砂糖無しのカボチャの甘味だけだから、うまくマッチすると思うんだ」

小川は半信半疑な思いでソレを口に入れる…。驚いた様な表情。

「こ…コイツは……味のシドニーオリンピックやぁ……うめェーーッ!!」

「せっかく麻琴が買ってきてくれたのを、こんな食べ方するのはダメかなって思ったんだけど、
 試してみて良かった!麻琴、本当にありがとう。二人で楽しみましょ!」

「こんこん…お礼を言うのはコッチだヨ……ありがとう、ホントにありがとう!!」

涙混じりのケーキは少ししょっぱくて、何にも変えがたい友情の味がした!!
223なんみん:2006/06/20(火) 17:57:35.28 0

………
……



空中、空気抵抗が無いので通常よりもずっと緩やかな放物線を描いて飛んで行く!!

(ワタシがどうなろうと、ぜってーにこんこんのスタンドだけは取り戻してみせる!!
 ……『食い物の『恨み』は倍返し、『恩』は3倍返し』ってのがワタシ流だゼ!!)

「うおおおおおおおおおおおお!!こんこんのスタンドを返せええええええええッ!!!!」


ガシッ!!


浮遊した状態で身をかわす事もままならない神父は、簡単に小川に捕まってしまう。
小川は神父を両腕ごと抱えて締め上げる。

「この野郎ッ!!さっさとこんこんのディスクを出すんだッ!!」

「グッ…!!」

「出さネーとッ!!死んだってこの手は離すことはネーんだよおおォッ!!!!」

『FRIEBDSHIP』も使い、腋を締め、力をさらに込めてゆく…!!
224なんみん:2006/06/20(火) 17:58:55.85 0

「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおォォォォ!!!!!!!!」


ギリギリ…


「ぐふッ…!」

痛みと苦しさで全身から汗が噴出す。まさか自分がこんな小娘に追い詰められるとは…!?

(先生の教え子に一本取られたっってところだな…。まあ良い……。
 ここは相手に敬意を表して、ディスクを返してやろう…元々目的には無かったモノだ…)

「ほら…ディスクだ。手に持っている。君の友達のと……、
 川畑って男の『スタンド』と『記憶』のディスクもある……」

神父は『ホワイトスナイク』から3枚のディスクを受け取り、小川に示す。

「さあ、その手を離して受け取ってくれ…」

小川は『FRIENDSHIP』でディスクを受け取ると、それを億泰に投げ渡す。

「虹村ァ!!早くソレをこんこんに持って行くんだッ!!」

「おい…小川、おめーはどうすんだよ…?」

「ワタシなら一人でどうにかするヨ。それより早く『ニューオーダー』をこんこんにッ!!
 もしかしたら、こんこんだって敵に襲われてるかもしれねーんだ!!早くしろッ!!」
225なんみん:2006/06/20(火) 18:00:27.61 0


ドカッ!!


小川の億泰とのやりとりの隙を突いて、『ホワイトスネイク』が小川を蹴って神父から突き離す。


フワフワ…


『ジャンピン・ジャック・フラッシュ』の能力は触れたモノまで無重力にする。
小川もまた無重力状態で宙を漂う。少しずつだが神父と距離が開いてゆく…。

「くそッ!まだ逃がすかヨ!!オメーにはまだ聞きたい事があるんだッ!!」

お互い無重力の状態なので、思うように動きが取れない。
ただジタバタと手足を振りながら相手を牽制するだけだ。

「神父さんよ〜!」

神父は施設中央の柱へ振り返る。石巻と波音の二人が柱にピッタリと張り付いている。
石巻は分かるが、波音が壁に張り付いていられるのは、
柱の表面が金属なので『テスラ』の磁力を利用しているのだろう。
226なんみん:2006/06/20(火) 18:01:52.23 0

「ほらよ!」

波音から何かを投げ渡される…金属のパイプだろうか……?

「神父さん、それをしっかり握っていてくれよ」

「……?」


スゥゥゥゥ…


鉄パイプが『テスラ』の磁力に引き寄せられ、握っている神父ごと二人の下へと引っ張って行く。
やがて、『テスラ』がしっかりと神父の体を捕まえる。
神父は安堵の笑みを浮かべる。

「ほう、やるじゃあないか…ここはひとまずこちらの体勢を整え…」

「よし石巻、能力を解除しろ」

「え!?」

自分でも想像していなかった波音の発言に、神父は驚いた顔を見せる。


「これで一人、始末できるッ!!イギギギギ!!」
227なんみん:2006/06/20(火) 18:04:35.98 0

小川はまだ施設の外周とも柱とも遠い空中でフワフワと漂っている…。呆然とした表情だ。

「マ…マジかヨ……!?」

石巻がこちらを見てニィと歯を見せる。

「『月はなぜ地球に落ちてこないのか…?』。まあ、今では周知の真理だがな……」

石巻は先程の鉄パイプを目の前で漂わせる。

「宇宙は無重力だからか?違う。宇宙全体を探しても無重量の場所なんて存在しない。
 重力があるから月は天に昇る。月は常に地球に向って落下し続けている。『自由落下』だ。
 ガリレオのピサの斜塔の実験はどうやら架空らしいが…ここで試してみるのも悪くない」

「小川ァッ!!!!」

危機を感じた億泰が穴のギリギリのところまで小川に近付き叫ぶ。

「虹村ァ…オメーまだいたのかヨ。ワタシの事なんか放って置けってっつってんダろーがッ!!」

「この期に及んで、元気の良い奴だな……まあ良い、落ちろ」


フッ…


能力は解除される。小川の体は重力に引っ張られ始めた…。
228なんみん:2006/06/20(火) 18:06:47.18 0

少しずつ重力加速度を受けて、落下してゆく…。

「おおおおおおおおッ!!『ザ・ハンド』ッ!!!!」

スタンドの右腕を闇雲にかき回し、小川との間を削り取る。
射程距離が離れると、必ずしも思った通りの瞬間移動は望めない。
小川の体は僅かに浮き上がるが、それでも落下する速度には敵わない。

「億泰ッ!!バカッ!!さっさと行けッ!!!!オメーこんこんの事が好きなんだろ?
 だったら、早くディスク持って行って、こんこんを守ってやれよッ!!!!」

落下しながら怒鳴る小川の声も、だんだんと小さく遠ざかって行く。
『FRIENDSHIP』の能力では、落下速度をより加速する事は出来ても、それを防ぐ事はできない。
このまま落下して体を床に叩きつけられれば、小川の体は無残に潰れ砕け散るだろう。


そう…あの時の『紫芋モンブラン』の様に……。


「ちょっと無謀だったかナ?でも…これでいいんだヨ……」

小川は観念したかのように目をつむる。

億泰は柵に捕まりながら、遠ざかって行く小川から目を離さない…。離せない…。


「お…小川ァ……」
229なんみん:2006/06/20(火) 18:09:06.94 0
ここまで!610さん出したよー!

しかも誤字発見!
じゃ仕事行ってきますノシ
230名無し募集中。。。:2006/06/20(火) 18:29:04.58 0
h
231名無し募集中。。。:2006/06/20(火) 18:35:13.93 0
232名無し募集中。。。:2006/06/20(火) 18:42:29.93 0
乙だぜ!
2331 ◆I7CTouCqyo :2006/06/20(火) 18:59:43.77 0

>>マイマイさん
乙ですー!!
亀甲縛りwしかし叫ぶ間も与えず縛り付けた『ロープのスタンド使い』も
実はかなり強者そうッスね・・・
ってかなんとなくミクシィのハンドルで検索してみたらマイマイさんらしき人見つけたw

>>なんみんさん
ちょ、マジ面白いんすけど・・・!!
あの時のモンブランのように・・・・ちょっとした過去話が伏線にも
なってたりするなんて・・・・感動しましたッ!!あと『地獄昇柱』も。
どんな状況に陥っても冷静な神父もホントそれらしいし、読んでてたまりませんw
乙でしたッ!!
234マイマイ268:2006/06/20(火) 19:15:18.24 0
>1さん
ロープのスタンド使いはルックスはイケメンではないです!
あと、mixiのアイコンがニャンピョウだったら、それは俺ですw
235名無し募集中。。。:2006/06/20(火) 20:10:20.70 0
h
236名無し募集中。。。:2006/06/20(火) 20:36:18.49 0
保全疾走
237名無し募集中。。。:2006/06/20(火) 21:23:55.78 0
保全疾走
238名無し募集中。。。:2006/06/20(火) 21:47:36.66 0
乙保
239915:2006/06/20(火) 22:25:15.72 0
銀色の永遠 〜嗣永桃子は愛故に苦しむH〜

「こんな緊急時に用事って何だろ?」
「さあ?まあ私たちって元々先生をあんまり頼ってないし良いんじゃない?」
「確かにそうだね」
「とりあえず、悪いけどガキさんと麻琴は中1の子たちに連絡してきて。
 愛ちゃんとミキティは今日来ていない高校生部員に連絡。
 こんこんは引き続きパソコンで桃子ちゃんの居場所が出ないかチェックね
「了解」
「んじゃとりあえず電話してみるYO」

「連絡の前に、ちょっと舞美ちゃんに聞きたいんですけど」
みんなが動こうとするのを紺野さんが止めた。

「何・・・ですか?」
私は紺野さんを見る。

「舞美ちゃんは、桃子ちゃんがさらわれたのはどんな能力だと思います?」
「さぁ、ホントに気がつけばいなかったですから・・・・」
「何かいつもと違う、変わった事はありませんでしたか?
 ホントに些細な事でも良いんです」
「う〜ん、あ、座った席に漫画が置いてあったくらいかなあ。
 前の人が忘れていったんだと思いますけど。
 あれ?そういやあの漫画どこ行ったんだろ?
 ももが拾って読んでいたんですけどね」
「その漫画がスタンド能力に関係あるのかもしれませんね」
「まさか。だっていくつも空いている席の中から
 私たちはたまたまそこに座ったらすでに置いてあったんですよ?」
240915:2006/06/20(火) 22:25:55.54 0
銀色の永遠 〜嗣永桃子は愛故に苦しむI〜

「舞美ちゃんたちがたまたま座ったのがそこだとしても、
 二人が座るのがそこだと鈴木亜美が知っていたら?」
「なるほど!」
藤本さんが手を打った。でも私はまだわかんないし、
高橋さんや新垣さんなんかも首をかしげている。

「鈴木亜美のスタンドは時間を遡って出現する事が出来るそうです。
 たとえば舞美ちゃんたちが座席に座ったのを確認してから、
 舞美ちゃん達がバスに乗ってくる前の自分に
 鈴木亜美のスタンドがその場所を指で指し示すとか。
 それなら舞美ちゃんと桃子ちゃんがどこに座るかわかりますし、
 それを見て漫画を置いておいたならつじつまはあいますね」

「へぇ〜」
新垣さんが感心した。

「はぁ、なるほど・・・・。
 でもそれでは漫画がどんなスタンド能力なんですか?」
「さあ、そこまでは。
 でも世間には紙の中に相手を閉じこめるスタンドも
 いるそうですし、漫画を読んだら閉じこめられるとかあり得る話ですね」
241915:2006/06/20(火) 22:27:02.93 0
銀色の永遠 〜嗣永桃子は愛故に苦しむJ〜

「こんこんの説、信憑性高いわね。
 みんな、連絡ついでに漫画とか本が落ちてあっても
 不用意に拾ったり読んだりしないように伝えて!」
「了解ッ」
小川さんや藤本さんたちは携帯電話を手に持ってそれぞれ
連絡を取りに動き出した。

それを見てから石川さんが私に話しかけてきた。
「舞美ちゃんはさゆと家が近くだったよね?
 悪いけどさゆたちが稽古終わるまで待って、一緒に帰ってくれない?」
「わかりました」
私は返事をしてから、紺野さんの方を見た。

紺野さんは部室のパソコンの前に座ると、
パソコンにヘッドホンをつなげて耳に装着した。
そして、なにやら熱心にキーボードを叩き始めている。







「ふぅ〜・・・・・・・・・・・・・。おっさん、出てこいや。
 おるのはわかってんねんで」
242915:2006/06/20(火) 22:27:46.97 0
銀色の永遠 〜嗣永桃子は愛故に苦しむK〜

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「おっさん、かくれんぼはええねん」

「相変わらず勘が鋭いようで、ひっひっひっ」
「それくらいわかるわ。それよりもどういう事や?
 『D』の娘は有原違ったんかい。
 そやのになんで嗣永がさらわれるんや?」

「ひっひっひっ、私もわからないね・・・・」
「わからんで済むかいな」
「でも有原栞奈が『D』の娘なのは間違いないね。
 きっと浜崎が勘違いしたのよ、ひっひっひっ・・・・」
「能書きはええからとにかく嗣永の居場所と
 浜崎の狙いをとっとと調べてこいや」
「ひっひっひっ、相変わらず人使いが荒いね。
 ただでさえ有原の護衛させられてるのに」
「護衛についてるのはおっさんやなくてソニンやろ」
243915:2006/06/20(火) 22:28:22.41 0
銀色の永遠 〜嗣永桃子は愛故に苦しむL〜

「ひっひっひっ、わかったよ、
 じゃあこの調査はサービスって事でいつもの半額で請け負うよ」
「アホぬかせ。おっさんの情報不足からきたミスやろ。
 これは保険適用や」
「相変わらずつんくちゃんはせこいね、ひっひっひっ」
「グダグダ言ってんとはよ行かんかい」
「わかったよ。ひっひっひっ・・・・・・・」



シュウウウウウウウウッッッッッッッッッッッッ・・・・・・・・・




「窓くらい閉めていかんかい。
 相変わらず行儀の悪いヤツやで、和田のおっさんは・・・。
 石村も失ったし、矢口も仕事を選り好みしよるのに比べたら
 金さえ払えば確実に動いてくれる和田は便利っちゃあ便利やけどな・・・・」
244915:2006/06/20(火) 22:33:32.19 0
ここまで!

寺田と謎の人物の会話ですが、相手はあの人です

って、白状しちゃうと、有原栞菜の設定自身は
前々から言っているように1さんの後藤エピを受けて
急遽投入したんですが、登場してくる必然性というか
何故この時期に?という問いに対して
「〜紺野あさ美はバカの相手で疲れる〜」で複線を作って
言い訳が出来るようにしていたんです。
ところがその次の「〜村上愛は階段を駆け回る〜」が
予想以上に長くなりすぎて、最後の最後で
自分で作った複線をすっかり忘れてしまって、
何でこの時期に寺田は有原を入部させたんだ?って答えが
自分の中で出せなくなっていたんで
急遽「情報屋」を登場させちゃったんです。

あとからミスに気がついたんですが、
情報屋の存在を出してしまったものは仕方ないので
悪のりの感はありますがまあもうちょっと掘り下げようと

ちなみに「ひっひっひっ」って笑い方は
ラブマのPVのロングバージョンを参照していますw
245915:2006/06/20(火) 22:38:47.31 0
って、今大変な事に気づいた・・・・・・・・・・・・

前エピで「有原栞菜」なのに「栞奈」なところが結構ある・・・・・・・orz
246名無し募集中。。。:2006/06/20(火) 22:51:38.59 0
乙!まぁ御大もスターシルバーだったりハイエロファントエメラルドだったり
するのでドンマイ!
247名無し募集中。。。:2006/06/20(火) 23:16:55.70 0
BS2「マンガノゲンバ」に「ジョジョの奇妙な冒険」作者の荒木飛呂彦が登場

7月4日(火) 後11:30〜前0:00 BS2
7月7日(金)後6:00〜6:30 BShi

http://www.nhk.or.jp/bs/navi/hobby_fw.html
248610:2006/06/20(火) 23:34:50.79 O
みなさん乙!
いろいろレスしたいけどもう寝るぽ
249名無し募集中。。。:2006/06/20(火) 23:38:11.79 0
おやす民族!
250名無し募集中。。。:2006/06/20(火) 23:51:47.39 0
. △ノ⌒    △‐△〜
(        ( 
.ヾ)  ノノハヽ/ア
  ヽル* ’ー’リノ キャストオフ
   丶( ゚` ´゚) ))
     〉  , |
    (⌒Y i
      ゝ i j
    (_/ヽ_)
251名無し募集中。。。:2006/06/21(水) 00:13:14.79 0
寝る前保
252マイマイ268:2006/06/21(水) 00:28:19.46 0
お二人とも乙です!

>なんみんさん
小川紺野の友情エピ、ベネですね!
そして小川×億泰も気になるところ!
てか石巻のキャラがなんか好きになってきたw

>915さん
和田マネきたー!! ソニンもきたーー!?
寺田の部下?は今んとこ故・舞波、矢口、和田って感じですかね
てか和田マネは確かにそんな変な笑い方しますねw



mixiの足跡で、ジョジョ好きっぽいモーヲタを一人ハケン…
誰だろうw
253マイマイ268:2006/06/21(水) 00:28:37.48 0

「ああ、これか?
 動きを封じられれば本当は縛り方なんてどうでもいいんだがよ、
 まあこれは、俺の『趣味』ってヤツだなァ〜」

小柄な男は目だし帽から覗かせている目をぐにゃりと曲げる。
いやらしく笑っているのだろう。

「このドスケベやろうがァー!!! 離せって言ってンだこの…」


ガチャリッ


麻琴が小柄な男に向かってベアリング弾を放とうとした瞬間、
背後…つまりガラスケースの付近から音がした。
何かを閉める音のように、麻琴には聞こえた。

「!?」

麻琴はうっかりしていたのだ。
舞美に何かをされたと思ってガラスケースから離れてしまった。

“どうやってあの男が物音も立てずに入ったガラスケースに入ったのか…”

絵画を守るガラスケースは特製の鍵が無いと開けられないはずなのだ。
それなのに何故あの男は入れたのか。 手段はわからない。
しかしつまりそれは、“どうにかして出ることも出来る”ということである。
254マイマイ268:2006/06/21(水) 00:28:53.22 0

「なんでだ…」

麻琴が振り向いた時、男は既にガラスケースの外にいた。
そして中にあったはずの絵画をアタッシュケースのようなものに入れて、
それをまさに閉めようとしているところだった。

「どうやったッ!? テメー!!」

ガチッ

アタッシュケースが閉まると同時に、男は麻琴のほうを向いた。

「盗ったぞ、時間ピッタリだ。 ンンー、いつもながらいい仕事だ」

「さすがアニキ!」

小柄な男は、アニキと呼ばれるもう一人を
尊敬の眼差しで見つめ、ニカッと笑った。 

「よくやったぞ、藤次。 後はこれを、安全に、持ち帰るだけだ」

男が立ち去ろうとする。
藤次と呼ばれた小柄な男もそれに続いて歩き出した。

「ま、待てコラァッ!! そう易々と逃がすかよォ!!」

麻琴は『フレンドシップ』を出現させ、追いかけようと構える。
255マイマイ268:2006/06/21(水) 00:29:10.81 0

「おっと〜、この娘がどうなってもいいのかあ?」

小柄な男が上を指差す。
男の体から出ているロープが左右に揺れると、
空中で縛られている舞美の体もぐらぐらと揺れた。
その度にロープが彼女の体にぐいぐいと食い込んでいる。

「このまま壁に叩きつけてぶっ殺してやってもいいんだぜェ?」

「くっ…」

麻琴は舞美を見上げた。
舞美は締め付けるロープに苦悶と羞恥の表情を浮かべている。

「ぜってー助けてやるからな、舞美ちゃん…。
 そして! オメーらもぜってー捕まえるッ! 絵も取り返すッ!」

拳を握り締め、2人の怪盗を睨みつける。

「言ってろ、アホが」
「無駄口を叩くな。 行くぞ、藤次」

カツッ カツッ カツッ…

怪盗がだんだん遠ざかっていく。
2人の足音が<中央の間>の空間に響いている。
絶対に捕まらない自信があるのか、走ることはしない。
256マイマイ268:2006/06/21(水) 00:29:29.08 0

「くそッ!!」

「んっ、んんーー!!」

舞美が何かを訴えるように声を出す。

「な、何か言いたいのか…」

伝わらないと悟ったのか、舞美は麻琴に向かってウインクをしてみせた。

(ウインク…? ど、どういう意味だ?
 映画とか漫画とかの危機的状況で見るウインクはよォ、
 「安心して」とか「策がある」とかそういう意味だが…
 何か考えがあるのか、舞美ちゃん…)

カツッ カツッ カツッ…

そうしている間にも怪盗は逃げていく。
その間も、小柄な男の体から出ているロープは伸び続けている。
これがスタンド能力だとすれば、射程距離は広いようだ。

(どういう事だァ〜〜! 舞美ちゃんよォ〜〜〜!!!)


ピタァァァァーーーーーッ


突然、舞美がもがくのをやめた。
257マイマイ268:2006/06/21(水) 00:29:52.17 0

「ど、どうした…」


スパアッ!!


舞美を縛っていたロープがばらりと解け、
空中から舞美が降ってくる。

「お、おお??」

それに驚いたものの、麻琴はすぐに駆け寄り
落ちてくる舞美をしっかりとキャッチした。

ドサッ

「フゥ…時間が掛かりました。
 体の自由がきかないから、“要の結び目”を探すのに時間が…」

舞美を縛っていたロープは幾重にも重ねられており、
単純に一本だけを切っても簡単には解けないようになっていた。
しかし、必ずどこか一つだけ“要”がある。
舞美は縛られながらずっと、その“要の結び目”を探っていたのであった。
258マイマイ268:2006/06/21(水) 00:30:08.48 0

「なるほど…。 『シンクウェル』の輝彩滑刀で切ったわけか!」

「はいッ!
 小川さん、奴らを追いましょう! 急がないと!!」

「オウ! 解ってるぜェ!!!」

麻琴と舞美は互いの能力を使い、全速力で駆け出した!

「てめーら…」

小柄な男が、ロープが切られたことに気づいて振り返っている。

「クソ盗人やろう! 逃がさねえええ!!」
「私を辱めたこと、思い知ってもらいますよ!!」

超スピードで迫ってくる2人の姿を見て、長身の男が、小柄な男を睨む。

「おめー、藤次…。 ツメが甘いんじゃあねえのか〜?
 逃げられちまってんじゃあねえかよ!」
「アニキ、まだだッ!!」

小柄な男が麻琴達のほうを向いて構える。

「『スペース・カウボーイ』ッ!!」
259マイマイ268:2006/06/21(水) 00:30:23.91 0


ザザザザザザザザッ


「うおっ!」

男の体から伸びたロープが、左右の壁、天井、床と
四方八方に蜘蛛の糸のように張り巡らされていく!
そしてそれは麻琴達の前に、蟻の通る隙間もない壁となって立ち塞がった!

「チッ…。 アジな真似しやがって」

しかし、麻琴と舞美は走るのをやめない!

「ベアリング弾!」
「輝彩滑刀の流法!」

ビスビスビスゥッ!!!
ブチブチィィィッ!!!

麻琴のベアリング弾と舞美の輝彩滑刀がロープを断ち切る。

「ゲッ! もう破られた!」
「だからよ〜、ツメが甘いって言ってんだスカタン!」

さすがにマズイと感じたのか、怪盗2人も駆け出した。
突き当たりを左に曲がり、奥への道へ消えていく。
260マイマイ268:2006/06/21(水) 00:30:39.77 0

「バカがッ!! そっちに出入り口はねェーよ!」

麻琴の言う通り、怪盗2人が曲がった先は
ずっと奥まで進むと行き止まりになっている。
2人は数秒前に怪盗達が曲がった角で華麗にコーナーリングを決めた。

「さて、後は追い詰めるだけですね、小川さん」
「ああ…そうなんだけどよォ」

麻琴は急に立ち止まり、少し考え込んだ。

「どうしたんですか? 奥の部屋には警備員さん達もいるし、
 私達がそこ追い込めば袋のネズミじゃあないですか」

「いや、あのリーダーっぽい方の男、背が高いほう…
 アイツは得体の知れない能力を持ってる…、油断できねェ。
 “瞬間移動”とかよォ、そういう能力かも」

「瞬間移動!? そんな能力を泥棒が持ってたら無敵ですね…」

麻琴はそこで踵を返した。

「舞美ちゃん、アンタはこのまま奴らを追ってくれ!
 わたしは念のため外から回り込む!!」

「はい、わかりましたッ!」

麻琴は外へ、舞美は奥の部屋へ。
2人は別々の方向に向かって走り出した。
261マイマイ268:2006/06/21(水) 00:32:01.27 0
ここまで!


ところで、まとめのスタンド解説みてみたら
小川麻琴の項のスタンド名が「FRIEDSHIP(揚げた船)」になってますw
262名無し募集中。。。:2006/06/21(水) 00:51:16.92 0
乙ッ!
FRIEDSHIPw俺もだが今まで誰も気づかなかったんだなw
263915:2006/06/21(水) 00:53:21.29 0
乙です!!

>>なんみんさん
書き忘れ。タイトルの「愛故に苦しむ」ですが、あんまり意味はないです。
「北斗の拳」の有名なセリフを持ってきただけですのでw

>>マイマイさん
この後出すかどうかは未定ですが、
一応頭の中では和田は部下というより「金で動く便利屋」ってイメージです
んで、その部下がソニンになるかなと

ホントにまだ何も考えてないので誰かネタがあったら適当に使ってください(爆)
264名無し募集中。。。:2006/06/21(水) 02:06:16.37 0
>>229
乙ッ!
相変わらずニクいエピを入れますね
>>245
乙ッ!
ここでソニンが出てくるか・・・つーか和田w
酷いキャラだな思ったら本当に「ひっひっひっ」な笑い方をするのかw
>>261
乙ッ!
大きいほうの能力・・・瞬間移動・・・じゃあないんだろうな
265名無し募集中。。。:2006/06/21(水) 03:10:22.77 0
ポ全疾走
2661 ◆I7CTouCqyo :2006/06/21(水) 04:27:20.05 0
バイト帰宅の風呂あがり・・・・

>>915さん
乙っす!!
アミーゴのスタンド、そーいう使い方もできるんすね!戦闘するだけじゃなく、
身振り手振りで何か伝えることもできるわけかぁ〜
チラッとエニグマの話が出てますねw

>>マイマイさん
本日二度目の更新乙です!!凄いペースっすね!!
ちなみにmixiの足跡残したのは恐らく俺でしょうw

ではではおやすみ保全
267名無し募集中。。。:2006/06/21(水) 05:16:45.13 O
みなおつ
268名無し募集中。。。:2006/06/21(水) 06:45:05.95 0
ho
269364:2006/06/21(水) 06:53:15.64 0
皆様乙ッ!
ってかmixiやブログやってるニスト多いなぁ・・・(w
270なんみん:2006/06/21(水) 07:41:52.70 0
みなさん乙です!レス頂いたみなさまもdです!

915さん…北斗は意味無かったのですねwそれと怪しい新キャラ登場!ソニン…楽しみだ
マイマイさん…徐々に謎が明かされる弟分と未だ謎の多い兄貴…今後の二人の掛け合いが楽しみです

>>138(前スレさん)
女の子同士の馴れ合いっぽい展開が書けない自分としては
菅沼編のような男臭い雰囲気はかなり心がグッときます…あと>>136は岡田でした!
>>1さん
なんみんは『伏線』と『振幅』に命賭けてますからw
ちょっとした小道具でも二度三度使いまわすのが好きなのですが
実は書き進めている内に偶然うまく話が繋がる事の方が多いんですよ
>>252(マイマイさん)
もしかして石巻じゃなくて長嶺波音の方じゃ無いですか?ホントに石巻でしたらスマソ!
波音はあのDIOですら手に余る男ですからタダ者じゃあ無いですねw神父二度も殺すトコだったし
石巻もいちおボスキャラその1なんで少しずつ個性出したいな〜と思ってます
271名無し募集中。。。:2006/06/21(水) 07:57:29.66 0
おは保!
272名無し募集中。。。:2006/06/21(水) 08:03:12.19 0
931 :名無し募集中。。。:2006/06/20(火) 20:43:26.83 0
舞美先生!某小説スレ(非エロ)で先生が
亀甲縛りされてますがSM系はお好きですか?


932 :名無し募集中。。。:2006/06/20(火) 20:54:04.68 0
从・ゥ・从<SMは立派なスポーツですよ


な・・・何だってェェェェェェェwwwwwwwwwww
273364:2006/06/21(水) 08:53:05.59 O
スポーツセックススレ復活してたのかぁぁぁぁ!!
出勤中に禿ワロタ。

とりあえず周りの人にはそのまま咳でごまかしたorz
274名無し募集中。。。:2006/06/21(水) 09:48:09.10 0
275名無し募集中。。。:2006/06/21(水) 11:51:42.31 O
保全疾走ッ!!
276名無し募集中。。。:2006/06/21(水) 12:28:00.76 0
保湿
277名無し募集中。。。:2006/06/21(水) 14:23:05.40 O
保温
278名無し募集中。。。:2006/06/21(水) 15:00:03.39 0
保全の乱
279名無し募集中。。。:2006/06/21(水) 16:04:43.32 0
hozen
280名無し募集中。。。:2006/06/21(水) 17:04:41.82 O
まだ夜まで作品こないだろうから
活躍してるメンと活躍してないメンでも分けて見るか
281名無し募集中。。。:2006/06/21(水) 17:23:49.97 0
ニストの推しメン=活躍メン
の場合と
キャラ的に使い易いメン=活躍メン
の二つがある罠。
282名無し募集中。。。:2006/06/21(水) 17:31:52.61 0
一時期なりを潜めたがやはり主人公の藤本は最も活躍しているな
次点3傑は亀井小川高橋って感じかな?

そういやそれぞれニストの推しメンはどんな感じだったけ?
283名無し募集中。。。:2006/06/21(水) 17:38:57.21 O
915さんがこんこん、前スレさんは舞波だったっけ?
284名無し募集中。。。:2006/06/21(水) 17:55:09.93 0
そういや915さんは紺野だったな最初の頃はキッズ系だと思ってたが
1さんは久住?道重?マイマイさんは萩原舞だな
他は不明
285前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/06/21(水) 17:58:52.14 0
舞波、桃子、梨沙子、三好、岡田、が推しつつ結構活躍させているメンかな?
286名無し募集中。。。:2006/06/21(水) 18:03:19.63 0
活躍してないといえばサトタとアヤカ・・・
彼女等に陽が当たる日はくるのだろうか
287名無し募集中。。。:2006/06/21(水) 18:24:14.69 0
キャラのわりに影の薄い道重さん
288915:2006/06/21(水) 18:47:31.80 O
おいらは紺野一推しな基本DDです
って、卒業でマジ凹みして、自分がこんなに
マジヲタ&単推しだったのかとちょっとびっくりしてますがw

あと、二推し愛理、三推しなっちでしたけど、
723以降はさゆかガキさんを一推しにする予定
やっぱり箱としての娘。が好きですしね

ニストとしては使い易さ優先ですね
ケースバイケースですし、展開の中で私情はかなり入りますがw
紺ちゃんは当初使えなかったけど、
能力がはっきりしてからはよく動いてくれてます

あ、あと、方言キャラは案外面倒臭いかもとれいなで思いました(爆)
289名無し募集中。。。:2006/06/21(水) 19:00:12.52 0
方言はあんまリアルにしちゃうとなに言ってるか分からなくなってしまう
290名無し募集中。。。:2006/06/21(水) 19:10:38.74 0
特に一人称系の作品で文章全体を方言にされるときついよね
291名無し募集中。。。:2006/06/21(水) 19:12:24.50 0
前スレさんメロンは?
292前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/06/21(水) 19:30:14.88 0
禿推しなんだけどねぇ・・・・・趣味に走りすぎてしまうので
活躍はそこそこという事でw
293610:2006/06/21(水) 19:47:03.36 0
帰宅ゥーッ!
俺も強いて言えば藤本推しのDDです
ちなみにベリとかキッズには全然興味が持てまへん…

れいな一人称は書く方にとってもきつかった!
読みやすいように方言はちょっと抑えたんですけど

さゆは1さんのさゆのキャラが強すぎて使いこなせねぇw
読みながらその場面を想像する時、さゆだけAAが思い浮かんでしまうのは
俺だけでしょうか?他のメンはちゃんと実写版で出てくるのにw
294名無し募集中。。。:2006/06/21(水) 19:50:42.16 0
1さんは基本はDDのさゆ推しだよね
さゆはもう1さん専用キャラみたくなってるね
295マイマイ268:2006/06/21(水) 20:21:53.87 0
>>273 364さん
俺も206見てスポセクスレ復活を知りましたw

ちなみに俺の推しは萩原舞はもちろんなんですが、加護、高橋、三好です
キッズだと桃子や舞波、雅ちゃん梅さんなんかも入ってきますけどね、ま、基本DDです
エピに登場させるキャラはほぼ使いやすさと
あまり目立ってない人を中心に選んでるつもりです

あと、福岡に住んでるんでれいなの方言に関しては割とリアルに書いてるつもりですw
296前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/06/21(水) 21:18:19.21 0
スマン!マイマイさん・・・・・
>>206とか>>272って俺なんだ・・・
でもまさか向こうにあんな書き込みがあるとは思わなんだw
297前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/06/21(水) 21:42:04.02 0
スタンド名:ファットBOYスリム
本体:黒川芽以

破壊力:E
スピード:A
射程距離:C
持続力:A
精密動作性:C
成長性:E

能力…殴ったモノに刳り貫いたような穴を作る。
穴からは気流の乱れが生じ、挙動の際には強い抵抗を与える。

スタンド名:オリジナル・プランクスター
本体:宮崎あおい

破壊力:D
スピード:A
射程距離:C
持続力:A
精密動作性:C
成長性:E

能力…魚類の骨格の様なスタンド。
スタンドそのものはビジョン道理、脆くて貧弱だが『壁や鉱物に潜航しそれらを身に纏う』能力
を有しており『身に纏って』いる間はスタンドそのものを攻撃する事は困難である。
298前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/06/21(水) 21:42:38.57 0
ゴゴ
     ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 ゴゴゴゴゴゴゴ


「ゼブラ・ヘッド      スタートアップ」

球体からその音声が響くと馬の形をした突起物の目が赤く輝く。
    
      プシュッッ!!!

ガスが抜ける音を排出しながら『ゼブラ・ヘッド』は上下にスライドし隙間から扇の様な刃物が
展開される・・・・・・。

「いよいよ来たわね・・・・攻撃担当が・・・」
梨華の言葉を掻き消すように『ゼブラ・ヘッド』の刃は高速回転しゆっくりと飛翔し始めた・・・。
299前スレ83 ◆5QP4YFlyRI
とりあえずここまでだ是!
また来ます。