1 :
テイトウワ:
3 :
名無し募集中。。。:2006/05/24(水) 00:33:03.21 0
懐かしいと言うより遅いよww
4 :
名無し募集中。。。:2006/05/24(水) 00:43:36.81 0
久しぶり
乙
5 :
名無し募集中。。。:2006/05/24(水) 00:52:13.34 0
【Maybe Blye】
雨が降り続いて居た・・・
特に激しくもなかったがボロボロの現状の僕には深く沈みこませる要素は十二分に達していた
何度こんな気持ちになっただろう?
生きる希望もなくかと言って死ぬ勇気もない
深い・・・暗い・・でもどんなに暗くても僕が見る空は蒼いんだ。
その蒼さは心の奥底の恐怖心を溢れさせ苦しませる
その日は・・・誰でも良い甘える胸が欲しかった
恋人でも恩師でも母にも似たモノでもなんでも良い
僕は苦しみを誤魔化したかった
―開幕―
6 :
名無し募集中。。。:2006/05/24(水) 01:06:46.67 0
仕事を終えて独りだと言うのに帰ろうともせず夜の街をふらふらしていた
自分の寂しげな部屋に帰っても冷たい空間がソコにあるだけだから・・・
仕事で上手く行かずしかしソレを誰にもぶつける事も出来ない
「どうすればいいんんだ?」
家族?そんなものが僕にあればどれだけ楽だろう?
嫌・・・昔、居る事には居たんだ
ただ、仕事もせずグダグダ文句を言い続けついに暴力まで振るってしまい
妻と言う関係の女はまだ幼い娘を連れて出て行った
・・・まだ20歳の頃
アレから親や親戚にまでほぼ見捨てられた俺は逃げるように上京して孤独な生活を手に入れた
その生活は楽だった・・・ただ楽
もしかすると人と馴染めない自分にはそのほうが良かったのかもしれない
しかし今日だけは違った・・・誰かの胸でともかく甘えて眠りたかったんだ
「オジサン、どうしたと?気分悪い?」
その時一人の女子高生が話しかけてきた
7 :
名無し募集中。。。:2006/05/24(水) 01:27:00.50 0
「ん?あぁ・・・大丈夫だよ。ゴメン、少し疲れてて」
「そう。良かったと・・顔色悪いけん心配したと」
「はは・・・そうか・・アリガト。」
少女の言葉に暖かく懐かしい気持ちを感じる
もう何年ぶりだろう?たとえ愛想だけでも心配された事なんて
「本当にゴメンな・・・もう大丈夫だからさ。仕事で嫌な事あってイジイジしてたんだ
でももう大丈夫だよ・・・帰って休むから。ホントにアリガト。」
そう言って帰ろうとするとその少女は僕の袖を引っ張って、振り向かせこう言った
「じゃあオジサンを元気付けたげる!!」
「元気?俺の?」
「うん。カラオケ行こ!」
:
:
何年振りか?友人とも逢わなくなってカラオケなんて来る事なかったのに
小さな部屋で知らない女子高生と二人きり
その娘はなれた手付きで適当にメニューをたのみ曲を入れた
8 :
名無し募集中。。。:2006/05/24(水) 02:03:34.40 0
〜♪
イントロ部分が流れ出し彼女は立ち上がりマイクを手にした
「ニヒ!歌には自身あるけんね!!オジサン特等席だっちゃ」
「ハハハ・・・」
そしてマイクを通し小さな部屋中に彼女の声が響き渡った時、僕は衝撃的に
その声に心を奪われた・・・それは憂鬱で酷く沈んだ何かを呼び起こすように
そこに広がった彼女の世界観に完全に僕は酔っていた
「・・・アリガトウございました〜」
歌い終えて再び席に着くと今度は僕にリモコンと歌本を突きつけた
「えっ?俺?いいよ・・・」
「いいけん歌って。好きだった歌で叫んで壊れると嫌なことなんて吹っ飛ぶよ」
そう言われなんとなく好きだった曲を選択しマイクを手にした
〜〜♪
すると当たり前だが大音量で僕の大好きだったサウンドが広がった
前に居る彼女も楽しそうに僕を見てくれている
約4分間・・・歌い終えると何年間も押し込んでいた毒を吐き出したようにスッキリしていた
「オジサンうまかね!」
「そんな事ないよ〜」
そんなお世辞に気分を良くしていると丁度さっきの注文品が来た
「て、酒かよ!!」
「別にいいやろぉ・・・ほらコレで元気出るよ」
そう言って僕に無理にカクテルを飲ました
9 :
名無し募集中。。。:2006/05/24(水) 02:12:56.87 0
「ぷはっ!ホントだ・・・酒なんていつも一人で飲んでたのに気分いいなぁ」
「へへ・・もっと呑んで。今日はオジサンに付き合うけん」
初めてあった女子高生と意気投合して酒を飲み交わすとは・・・
そんな事を思いつつも自分にとっては久々の人と居る時間だった
いつしか僕は酒が進み気分が良くなりそのまま深く意識を落とした
:
:
:
目が覚めるとそこは見たことも無い部屋のベットだった
横を見れば脱ぎ捨てられた僕の服と彼女の制服が絡み合うように脱ぎ捨てられ
僕と彼女は裸のまま寝ていた
そうか・・・昨日あの後記憶がなかったけどしたんだ・・・・・
何故か驚くことも無く冷静にそんな事を想った
この後とんでもない過ちを犯したことを知るともしれず
10 :
名無し募集中。。。:2006/05/24(水) 02:27:04.82 0
「ん・・・あっオジサンおはよ」
「はは・・おはよう。ゴメン昨日記憶無くしてて・・・・・」
少し恥ずかしくて顔を見れずにいた
「ううん・・・少しは元気になったと?」
「あぁ・・・本当にゴメンなこんな事なっちゃって」
「あっいいよ。こっちも昨日は色々とあって一人で居たくない夜やったけん」
「そうか・・・・・・そういえば君の名前を聞いてなかったな」
「・・・れいな。田中れいな」
!!!!!!!
衝撃が走った・・・
僕にはまだ若くして生まれた子供が居た。名前はれいなと言った
成り行きで妊娠させてしまし仕方なく僕は婚約しその後れいなは生まれたが
そんな生活が上手く行くはずもなく、すれ違いの末僕と結婚した女性は家を飛び出して行った
その人の旧姓は田中・・まだ娘は生まれて間もない頃。今から15年前
成長していたら丁度彼女位・・・話が出来すぎている
11 :
名無し募集中。。。:2006/05/24(水) 02:34:54.05 0
12 :
名無し募集中。。。:2006/05/24(水) 02:39:49.44 0
>>11 どうもっす!
良かったら避難所に作品書いてたんで読んでいってください
13 :
名無し募集中。。。:2006/05/24(水) 02:55:31.86 0
>>10 だとしたらどうすれば?
君は俺の娘か?と聞くのか・・・馬鹿言うな俺達は昨日あろうことか結ばれているんだぞ
「な・・なぁ昨日泊まっちゃったけどお家の人心配しないか?」
精一杯の言葉だった
「家には昨日上手くごまかしたけん・・・」
返ってきた言葉はそれだけだった
そりゃ、そうだろ・・昨日出逢ったばかりの男に突然自分の事を話すわけも無く
どうしようもないまま言葉が途切れた
「シャ、シャワー浴びてくる」
「・・・・うん」
頭が真っ白になった・・・シャワーに打たれながらどうすべきかを考えた
しかし答えが出るはずはない・・・苦しい
俺は知らないウチに自分の娘と性行為を交わしたのか?
なぁ・・・神様・・居るのなら教えてくれ
どうすればいい?
14 :
名無し募集中。。。:2006/05/24(水) 02:57:32.89 0
とりあえずこの辺にしときます。死ぬほど眠いので
15 :
名無し募集中。。。:2006/05/24(水) 03:06:29.60 0
16 :
名無し募集中。。。:2006/05/24(水) 06:10:01.83 O
ほ
17 :
名無し募集中。。。:2006/05/24(水) 08:20:25.51 0
ほ
18 :
名無し募集中。。。:2006/05/24(水) 09:05:46.30 0
期待してるめっちゃ
19 :
名無し募集中。。。:2006/05/24(水) 09:38:56.83 0
おれもー
20 :
名無し募集中。。。:2006/05/24(水) 10:04:04.45 0
>>13 勢いの強いシャワーに体を打たれたまま動けず居るとコンコンとノックする音が聞こえた
「・・・はい?」
「オジサン?れぃなもシャワーあびたいっちゃけど・・・」
「あぁゴメン直ぐ出るよ」
「ううん・・・狭いけど良かったら一緒に入ってよか?背中流したげる」
そう言ってれいなは狭いユニットバスに入ってきた
小さくて真っ白な体をそっと寄せてきてシャワーの温度を確認する
「もう体あらった?」
「い、いやまだだよ」
「じゃあちょっとまってね」
そう言いながらボディソープを手で捏ねて泡立てる
泡だらけの手をそっと背中に擦り付けるように洗い始めた
「ヒヒ・・・気持ちいいっちゃろ?」
「あぁ・・てかこんな事ドコで覚えたんだ?」
するとまたクスッと笑い体を洗い続けた
上から下までれいなの手で泡をコーティングされると次は前を向かされた
「ちょっ・・・前は自分でやるから・・・・・」
「大丈夫やけんジっとしてて」
21 :
名無し募集中。。。:2006/05/24(水) 10:17:32.12 0
れいなの指は胸をなぞり下腹部の方まで雪崩れ落ちた
ソコに存在してる俺のにそっと触れて凄く愛らしい顔で綺麗に触れられる
そん快楽が頭まで上りショートする
しかし脳内では彼女は多分自分の娘であろう事は予想されている
僕の感覚は理性での感情と感覚的本能がぶつかりおかしくなる
「(駄目だ・・・これ以上・・・・・これ以上一線を越えると)」
僕は震える手でれいなの手を止めようとする
その横から構わずれいなは再びシャワーを取り出しゆるくソコを流し始めた
「ぐ・・・・」
綺麗に流された僕をそっとれいなは咥えた
22 :
名無し募集中。。。:2006/05/24(水) 10:19:43.03 0
>>18-19 ありです
今回はスレタイ通り近親相姦(言い方悪い?)をネタにしてます
まぁグロくはならないようにします
23 :
名無し募集中。。。:2006/05/24(水) 10:38:55.31 0
>>21 僕は最後の理性を使いれいなに言った
「だ・・・駄目だよ。時間もないし・・さ・・」
「そ、そやね・・・時間ないもんね」
眼を合わせた時れいなは照れた様子を見せ直ぐに全身もシャワーで流し始めた
タオルで体を拭き終え部屋に戻る
少し涼しく感じる部屋で着替えをすませるとれいなが携帯を近づけ話しかけてきた
「オジサン番号教えて」
「えっあぁ・・・そうだな」
簡単に番号とメールアドレスを渡すとお互いそれを登録し備え付けられたコーヒーを入れた
「れいな紅茶のほうがいい」
「はいはい・・・」
自分達の光景をその時少し家族らしい気がして嬉しく思う
しかし多分れいなはそんな気はしていないだろうし僕も手放しには喜べなかった
24 :
◆QZvWFpQPVk :2006/05/24(水) 10:45:36.72 O
更新乙かれいにゃ!
こちらも楽しみにしています
25 :
名無し募集中。。。:2006/05/24(水) 10:47:35.89 0
「なぁ・・昨日なんで俺を誘ってくれたんだ?」
少し気になっていた事があった。なんであの時知らないハズの僕を誘ってくれたのだろう
なんとなく暇でなら普段からこんな事しているのかと僅かな親心ながら心配でもある
「・・・へへ・・昨日れぃな一人やったし実はれなも落ち込んでたけん
それにれぃなパパが居らんから甘える人が居なくてオジサンがなんかパパと被ったっちゃ」
ソレを聞いて僕は確信した
間違えない彼女は僕の娘だ
これからも逢いたいあし、父親として出来る事をしてあげたい
でも親だと名乗り出てはいけない気はした・・・
こんな関係になってしまい
おまけに自分の父親がこんな危なそうなヤツなんて言える訳もない
どうしようもない気持ちに心が迷走してしまう
26 :
名無し募集中。。。:2006/05/24(水) 10:51:17.52 0
>>24 はい!ありです
まぁとりあえずこんなトコです
もし落ちたら避難所で書きますしまた立てますんで・・・
27 :
名無し募集中。。。:2006/05/24(水) 11:37:38.82 0
乙!
楽しみにしてます
28 :
名無し募集中。。。:2006/05/24(水) 12:26:51.97 0
保全!
29 :
名無し募集中。。。:2006/05/24(水) 13:44:52.34 0
ほ
30 :
名無し募集中。。。:2006/05/24(水) 13:53:00.93 0
なんでテイトウワ?
31 :
テイトウワ:2006/05/24(水) 14:54:20.42 O
僕のプロデュースなんです
32 :
名無し募集中。。。:2006/05/24(水) 14:58:07.64 0
地毛?
34 :
名無し募集中。。。:2006/05/24(水) 17:31:35.45 O
从*´ ヮ`)
36 :
名無し募集中。。。:2006/05/24(水) 19:55:59.41 0
ほ
37 :
名無し募集中。。。:2006/05/24(水) 20:54:38.51 0
>>25 結局何も言えないままれいなとホテルを出た
外はまぶしく昨日の酒が残ってるのかフラフラする
「オジサン大丈夫?」
「まぁ・・・今日は家でおとなしく寝とくよ」
覚束ない足で歩いていると支えるように腕を組まれた
「おっ、おい」
「にひっ!だってオジサン動けよらんもん」
「だから大丈夫だって」
こんな光景はたから見ればどう見えるだろうか?
仲の良い・・・・・・親子・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぐらい歳の離れた援交
だよな。やっぱ
二人が出逢った場所に戻り最寄の駅でその日は別れる事になった
「じゃあね・・・」
れいながブカブカの制服の袖を振りながら笑っている
「ああ・・・そっちも気を付けてな」
「・・・オジサン!」
「ん?何」
「また・・・逢えるかな?」
僕は上手く返事も出来ずただ笑って頷きその日は別れた
38 :
保全男:2006/05/24(水) 21:08:00.90 0
復活おめです
39 :
名無し募集中。。。:2006/05/24(水) 21:13:08.12 0
40 :
名無し募集中。。。:2006/05/24(水) 22:18:49.02 0
保全しときまっせ
41 :
◆tOpRoad64Q :2006/05/24(水) 23:33:56.33 0
おちるおちるww
42 :
名無し募集中。。。:2006/05/25(木) 00:42:08.47 0
お!懐かしいスレ
相変わらずBさんのエロは切ないね
43 :
名無し募集中。。。:2006/05/25(木) 01:25:47.27 0
a
復活してたのかー
乙
さて携帯から保全開始します
从*` ロ´)
47 :
名無し募集中。。。:2006/05/25(木) 05:26:27.87 0
ニャ
48 :
名無し募集中。。。:2006/05/25(木) 07:20:07.22 0
期待保
愛するれいなのために保
れいなは好きじゃないけどズリネタがなくなると困るから、ほ
作者さん乙です!
保守
53 :
名無し募集中。。。:2006/05/25(木) 14:23:37.70 O
ほ
54 :
名無し募集中。。。:2006/05/25(木) 15:50:40.36 O
ほい
56 :
名無し募集中。。。:2006/05/25(木) 17:01:08.24 0
まってるぜ
57 :
遠藤:2006/05/25(木) 18:10:46.86 0
ほいほいほほほい
58 :
遠藤:2006/05/25(木) 19:38:47.22 0
ほほほいほい
59 :
名無し募集中。。。:2006/05/25(木) 20:13:30.04 0
>>37 |
|
あの日から8日が過ぎた
特に変哲もない日が続く・・・あの時、自分の娘を抱いた事も感覚的に残ってないせいか
離れていれば特に悩むほどの事じゃなかった
れいなもほんの気まぐれだったのか連絡は無い
「これでいいんだ・・・」そう何度も言い聞かせてた。
もう一度逢えば今度こそ間違えた方向のまま進む気がしたから・・・
その日もいつも通り部屋に帰りただ少しのビールでも飲み
そのまま寝付くつもりだった
いつもと同じ様にボケっとしていると普段なること無い携帯がなった
「もしもし?」
「・・・あっオジサン。元気」
「あ・・ああ元気だよ」
「あのね、テレビ見てる?」
「いや・・見てない」
「じゃあ8付けて!!」
突然のれいなの電話だった
60 :
名無し募集中。。。:2006/05/25(木) 20:15:04.87 0
勃起age
61 :
名無し募集中。。。:2006/05/25(木) 20:29:07.80 0
>>59 「な・・なんだよ急に・・・・」
つけたテレビにはお笑い芸人が体を使って馬鹿なことをしてる映像だった
「な、なんじゃこりゃ???」
「どう?・・・・」
「なんと言うか・・・凄いな?」
ソコには少し太った芸人裸にされがSMの女王様の様なのに鞭で打たれる
放送としてはギリギリの映像だった
「で?これがどうしたの・・・」
「・・・・・ヒヒッ・・・そういえばなんでか知らんけどこの番組見たらオジサンに電話したくなったと」
「はぁ??」
笑うれいなの声が少し鼻が詰まったような感じなのに気付く・・・泣いてたのか?
「ま、まぁ暇やったけん電話したくなっただけたい」
「そ・・そうか?」
ソコからの僕は暴走して行く
「なぁ・・れいな。今から逢えないか?」
「えっ?」
何言ってるんだ?逢わないんじゃなかったのか
「暇だから電話したんだろ・・・」
「うん」
「じゃあ逢おうよ」
「・・・・・・・うん」
「じゃあコノ前別れた駅の改札で待ってて」
僕は何を考えていたのか・・・
気が付けばれいなの側に駆け寄ろうとしていた
62 :
名無し募集中。。。:2006/05/25(木) 20:30:22.22 0
>>60 あげありっす!
今回は珍しくまったりした話にしたいんですが・・・・いいでしょうか?
63 :
名無し募集中。。。:2006/05/25(木) 20:31:52.99 0
なんか誤字が凄いなwww
書き直します
64 :
名無し募集中。。。:2006/05/25(木) 20:33:07.93 0
>>61訂正
「な・・なんだよ急に・・・・」
つけたテレビにはお笑い芸人が体を使って馬鹿なことをしてる映像だった
「な、なんじゃこりゃ???」
「どう?・・・・」
「なんと言うか・・・凄いな?」
ソコには少し太った芸人が裸にされながらSMの女王様の様なのに鞭で打たれる
放送としてはギリギリの映像だった
「で?これがどうしたの・・・」
「・・・・・ヒヒッ・・・そういえばなんでか知らんけどこの番組見たらオジサンに電話したくなったと」
「はぁ??」
笑うれいなの声が少し鼻が詰まったような感じなのに気付く・・・泣いてたのか?
「ま、まぁ暇やったけん電話したくなっただけたい」
「そ・・そうか?」
ソコからの僕は暴走して行く
「なぁ・・れいな。今から逢えないか?」
「えっ?」
何言ってるんだ?逢わないんじゃなかったのか
「暇だから電話したんだろ・・・」
「うん」
「じゃあ逢おうよ」
「・・・・・・・うん」
「じゃあコノ前別れた駅の改札で待ってて」
僕は何を考えていたのか・・・
気が付けばれいなの側に駆け寄ろうとしていた
65 :
名無し募集中。。。:2006/05/25(木) 20:58:30.86 0
>>64 目的の駅に着き一気に階段を駆け上がるとすでにれいなの姿が見えた
「も〜こんな時間に呼び出してどーゆー事ぉ・・・」
セリフでは怒りながらも嬉しそうな笑顔を見せる
「ご・・・ご飯食べたか?」
「・・・そりゃ・・もう11時だもん」
何言ってるんだ・・・?
「じゃあ・・酒でも飲みに行くか」
「あの、一応未成年やけんお酒とか飲む所は・・・」
ホントどうしたんだ?僕は・・
そんな様子を見てれいなは笑った
「なん?どうしたと?もしかしてまたしたくなった?」
冗談で言ったのだろうが今の僕には胸の痛む言葉だった
「馬鹿!そんなんじゃないよ・・・ただ、れいなに逢いたかったんだ」
父親としてね
「へ〜・・れいなの最後のお口でしてあげたんが忘れられんとかな〜?」
だから父親としてだって
66 :
名無し募集中。。。:2006/05/25(木) 21:05:21.12 0
ふう・・・
一旦休憩します
67 :
名無し募集中。。。:2006/05/25(木) 21:56:51.46 O
作者さんキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!
激しく乙です!!
68 :
名無し募集中。。。:2006/05/25(木) 22:37:07.16 0
>>68 いえいえこちらこそ
ありです^^
更新もう少しお待ちを
69 :
名無し募集中。。。:2006/05/25(木) 22:37:26.82 0
気長に待ってます
71 :
名無し募集中。。。:2006/05/25(木) 23:37:00.03 0
いいですねーの波が何度も押し寄せ
72 :
名無し募集中。。。:2006/05/26(金) 00:04:41.70 O
ほ
ほ
74 :
名無し募集中。。。:2006/05/26(金) 00:19:20.85 0
>>65 僕達は落ち着いて話せる場所を探し駅から1`くらい先の大きな公園を目指した
僕の事を父親と気付いてない分色んな事を話してくれた・・・
しかし電話口からかすかに聞こえた泣き声に関しては話そうともしなかった
公園に到着すると広場に広がる水銀灯が夜景のように広がっていたが僕たち以外人はおらず
二人だけの空間となっている
「オジサン・・・」
「何?」
「寒い・・胸かして」
「ほい」
6月だと言うのに今日は少し肌寒い
れいなが僕の胸に顔を埋める・・僕は優しく髪を撫でた
その時首筋に痣のようなものを見つけた
75 :
名無し募集中。。。:2006/05/26(金) 00:30:41.03 0
「れいな・・・その青いのなんだよ」
はっとしたようにソコを隠した
「な・・・なんでもなか」
「なんでもなくないだろ!明らかに・・・殴られたような」
「・・・・ホントなんでもないけん」
ソレは嘘だ・・さっき泣いてたじゃないか
「・・・・なぁ・・それ父親とかになら話せるのか?」
少し考えた素振のあとれいなは首を横に振り
「心配させるから言えんと想う・・・でも甘えたいかな」
僕はれいなを強く抱きれいなの耳元に顔を近づけた
「なぁ・・・しばらく俺を父親だと想って甘えてくれないか?」
「・・・無理やけん・・オジサンは・・・・・・」
「いいから」
「パ・・・パパ?」
「そう。今だけでいい・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・パパ」
公園の電灯が半分は消え上を見上げると星がよく見えた
僕達はその瞬間は意志もなにもなく親子に戻れたと僕は信じた
76 :
名無し募集中。。。:2006/05/26(金) 00:36:17.04 0
すげーいい雰囲気ですね〜
この親子に幸あれっ!
78 :
名無し募集中。。。:2006/05/26(金) 01:31:59.24 0
>>77 ありがとうございます
でもエロもありますよwww
79 :
名無し募集中。。。:2006/05/26(金) 02:12:45.97 0
ほ!
80 :
名無し募集中。。。:2006/05/26(金) 04:06:11.72 O
ほ
81 :
名無し募集中。。。:2006/05/26(金) 06:21:44.50 O
ほ
82 :
名無し募集中。。。:2006/05/26(金) 07:46:38.58 0
何?この素敵な展開
83 :
名無し募集中。。。:2006/05/26(金) 09:49:30.52 O
良スレ発見
84 :
名無し募集中。。。:2006/05/26(金) 11:16:35.75 O
保全
85 :
名無し募集中。。。:2006/05/26(金) 13:07:21.37 0
ho
86 :
名無し募集中。。。:2006/05/26(金) 14:32:41.38 0
ほぜん
87 :
名無し募集中。。。:2006/05/26(金) 16:00:16.39 0
88 :
名無し募集中。。。:2006/05/26(金) 17:41:47.30 0
89 :
名無し募集中。。。:2006/05/26(金) 18:36:55.17 0
作者さんお待ちしています
90 :
名無し募集中。。。 :2006/05/26(金) 20:01:39.85 0
とりあえずほ
91 :
名無し募集中。。。:2006/05/26(金) 20:35:00.86 0
俺もほ
92 :
名無し募集中。。。:2006/05/26(金) 20:44:17.30 0
>>75 しばらく胸の中で温まったあと僕の体からそっと立ち上がったれいなは
1bほど離れて突然シャツを脱ぎ始めた
「お・・・おい」
真剣なまなざしで僕の眼を見つめる
「オジサン見てこれがれいなの傷やけん」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
僕は言葉を失った
れいなの体には複数の痣がありおまけに引っかかれたような傷も見られた
「・・・・なぁ・・どうしたのかまだ聞くこと出来ないか?」
その言葉を言い終えるとれいなの眼が涙で今にも溢れそうになった
「解った・・・言わなくていいよ・・・・・・でもどうしたらいい?」
唇を強くかみ締め再び僕の胸に飛び込んだ
「・・・抱いて・・・・・出来るだけ優しく抱いて欲しいったい」
僕に戸惑う事はその時許されなかった
「どこか暖かい場所に行こうか?」
「ううん。ここがよか」
93 :
名無し募集中。。。:2006/05/26(金) 21:07:33.76 0
冷え込んでひんやりした芝生に体を寝かせれいなの肩わ軽く抱いた
後ろから僕は少し耳の方から唇でふれる
ピクリと反応を残し僕がその行動を繰り返すたび同じように反応をしめす
どう考えたって殴られたあとじゃないか・・・
一体何があったんだ。
「オジサン・・・もっ・・と」
本当はこんな時は怒鳴りつけたいんだ。「どうしたんだ?」って無理にでも聞きたい
「ん・・・・あ・・」
父親として普通にしたい・・でも今の僕には出来ない。多分このまま彼女と性的に結ばれたら・・・
2度と父親として彼女の前に立つ事は無いかもしれない
「オジサン・・・?」
でも僕は行動を止めれずに居た
れいな。こっち向いて
振り向いた瞬間、口付けを交わし僕は積極的に舌を絡めた
例え二度と親子に帰れなくても僕は今ほんの一瞬れいなの傷を癒せたらそれでいいんだ
94 :
名無し募集中。。。:2006/05/26(金) 21:40:24.12 0
なんか悲しいな・・・
95 :
名無し募集中。。。:2006/05/26(金) 22:17:12.15 0
ほ
96 :
名無し募集中。。。:2006/05/26(金) 23:00:25.99 0
>>93 長い・・長い口付けだった
外側は寒いのに僕たちの繋がった口と絡めた舌だけが異常に熱かった
ソレを離したあと首筋を通過しながら胸へたどりつく
相変わらず胸にも痣があり痛々しく残る
突起した乳房を少し僕の舌が触れると鈍い感触を示した
その反応を窺っていると自然に涙が溢れてきた
「何?どうしたと・・・オジサン」
「い・・いやぁ、なんでもないよ」
れいなは悲しそうな顔をする
その顔から導かれる心理を読み取る事は出来なかったが
れいなは任せていた体を起し僕の性器を触れながら
再び僕の唇を食べようとしてきた
97 :
名無し募集中。。。:2006/05/26(金) 23:21:51.87 0
れいなは同情を嫌がったのだろうか?積極的にせめ始めた
絡み付けた舌を離すと大切に握り締めていた方へ口が移った
何度も交わしたキスのせいで蒸れすぎた口内は僕自身が
少しずつれいなに包まれて行くのを感じていた
しかしその行為を僕が眺めれば記憶の奥底にあるまだ小さかったれいなの残像が見えた
僕はその映像を振り切りたくれいなの行動を止め肩を掴み押し倒した
「ど・・・どうしたと?急に」
言葉を返せる余裕はまったくなかった
「・・・・・・・・・・・・・・いいよ」
れいなはそう言いながら静かに足を広げた
接続しようと僕はれいなに近づいていく
進入しようとした時にれいなは僕の顔を確認するように覗き込んだ
「・・・・パパ・・」
どう言う意味なのかれいなは繋がる瞬間そうつぶやいた
98 :
名無し募集中。。。:2006/05/27(土) 00:17:35.84 0
まぁ更新はとりあえずこんなトコです
99 :
名無し募集中。。。:2006/05/27(土) 00:44:22.83 0
100 :
名無し募集中。。。:2006/05/27(土) 01:39:38.69 0
ほ
ぜ
ん
103 :
名無し募集中。。。:2006/05/27(土) 05:25:46.58 0
ほ
104 :
名無し募集中。。。:2006/05/27(土) 08:03:03.35 O
う
105 :
名無し募集中。。。:2006/05/27(土) 09:51:26.45 O
ほ
106 :
名無し募集中。。。:2006/05/27(土) 09:53:09.07 0
なんでテイトウワなの?
107 :
テイトウワ:2006/05/27(土) 09:58:44.85 0
僕がプロデューサーとして配属されたからです
109 :
名無し募集中。。。:2006/05/27(土) 12:44:04.88 O
昼休み保全
110 :
名無し募集中。。。:2006/05/27(土) 13:17:17.70 O
ほぜ
111 :
名無し募集中。。。:2006/05/27(土) 15:10:28.72 O
ん
112 :
名無し募集中。。。:2006/05/27(土) 16:12:00.86 0
nn
113 :
名無し募集中。。。:2006/05/27(土) 17:12:38.18 O
ほ
114 :
◆tOpRoad64Q :2006/05/27(土) 18:15:41.18 0
115 :
名無し募集中。。。:2006/05/27(土) 19:08:34.32 0
ほ
116 :
名無し募集中。。。:2006/05/27(土) 19:32:48.37 0
>>97 僕はれいなを強く抱いた
多分まだ作られたばかりの青痣には痛く響くだろうけど自然に強くなって行った
僕は自分の娘を・・れいなを間違いなく愛している
それは父としての子供に捧ぐモノではない・・・・・・・許されない
しかしどうしようもなく愛しい。。。それを行動に出せば恐ろしいことに性的な欲望に繋がる
「ん・・・い・・痛い」
許される事は決してない。許されてはいけない
だからコレが最後だ
「・・・はぁ」
何度となくこぼれる吐息
すでに理性なんてかけらも無い野生的行動だ・・・人間ではない
それで良い・・・今一瞬でもれいなを感じて要れるならそれでいいんだ
人間なんて捨ててやる
れいなの傷を癒すんじゃない・・・気付いた。
僕はが欲しかったんだ。今まで何年も一人で居て
僕は娘を喰らいたかったんだ
117 :
名無し募集中。。。:2006/05/27(土) 19:47:06.64 0
僕の醜い欲望のすべては今れいなの腹部にばら撒かれた
終らした瞬間恐ろしいほどの疲労を感じた
僕は気絶するようにれいなの胸に飛び込んだ
れいなはまるで母親が生まれたばかりの子供を包むかのように僕を包んだ
「オジサン・・・赤ちゃんやね」
少なくても父親ではないわな・・・今の状況じゃ
「ねぇ・・・この体の傷の事話していい?」
「聞いていいのか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・うん」
どういう心境の変化か?れいなは自分の傷の事を話始めた
「この前、れなパパが居らんて言ったちゃろ?」
「あぁ・・・」
「れぃなのパパね、れながまだ小さい時に死んでしまって一人やったけん
だから年上の人になんか父親を求める部分があって・・・」
死んでないよ
「それで付き合う人も歳の離れた人が多かったと・・・
でもそのうち出逢った男の人からお金もらうようになって・・・」
・・・・・・・
「でもこの前これじゃいけんと思ってその人に別れてほしいって話したと
そうしたら・・・お前はお金受け取っていたんだから逃げたら二度と普通に暮らせなくさせるって
そして・・・れいなの体を・・・・・・・・」
118 :
名無し募集中。。。:2006/05/27(土) 19:59:03.09 0
震えだすれいなを再び抱き締めた
どれだけ怖かっただろう・・・僕はこれでもれいなに父親として何も出来ない
れいなを脅した男を殴りたい・・・本能のままに
でも僕はれいなの父親じゃいけない・・
れいなの父親はあの日死んだんだ
それでいいじゃないか
「れいな・・・俺、その男殴っていいか?」
「ううん・・・元はお金受け取ってたれぃなが悪いんやけ自分でなんとかする」
「・・・・・・愛した女を傷つけたヤツでもか?」
「・・・おかしいよ・・そんなん。まだオジサンと知り合ったばっかりやのに」
「おかしくないよ・・・・・俺がれいなを守るよ」
これが精一杯の僕に出来る事だ
僕の胸の中で静かにれいなが頷いた
119 :
名無し募集中。。。:2006/05/27(土) 20:07:17.09 0
休憩・・・
. ,一-、
/ ̄ l |
ノノハヽo∈■■-っ
/(´ヮ `*从 ´∀`/ (()<んなこたない
/ ̄ ̄∪ ̄∪⌒ ̄ ̄ ̄ ̄,)
/※※※※※※※※※../
(___________,,ノ
120 :
名無し募集中。。。:2006/05/27(土) 20:48:56.79 0
ほ
121 :
名無し募集中。。。:2006/05/27(土) 21:24:33.73 0
>>118 :
:
:
:
次の日れいなを傷つけた男をなんと別れさせるため
その男のマンションに行った
チャイムを押し僕は影に隠れれいなだけが魚眼レンズの前に立った
ガッ・・・勢いよく扉が開く
「まってたぞ・・・れいな。どうしたこの前の事誤りに来たのか?」
「・・・・れいなとやっぱり別れて下さい」
「・・・・・・・中に」
「いや!」
廊下にれいなの声が響く
「なんだと?」
「また中に入ったられいなを殴って逃げれんようにするっちゃろ」
「・・・いいから中・・・ん、誰だ?」
僕はその男の前に立った
122 :
名無し募集中。。。:2006/05/27(土) 21:41:22.38 0
「誰だ?お前・・・」
「れいなの保護者だ」
僕はその扉を掴み男を睨みつけた
「なんだ?お前・・・れいなの保護者?ふざけんな!
コイツはな、父親に早くに死なれて母子家庭の貧乏なガキなんだよ!!
しかも家計が厳しくて九州から東京の親戚にお世話になりながら高校通ってるんだ!」
僕は初めて本気で人を殺したいと思った
「どうせお前も適当にれいな拾った男なんだろ?それなら引っ込んでろ」
僕がこの男の所に来る前れいなと約束したのは口だけで納得させる事。手は出さない
「つまらない事しないで、おふくろさんに俺との関係ばらされたくなきゃ・・」
でも僕はそんな出来た人間じゃない・・・人間ですらない
バキィィィ・・・・・・
僕は男の手をとり勢いよく殴りつけた
123 :
名無し募集中。。。:2006/05/27(土) 21:54:43.49 0
「な!何するんだ」
男の部屋に入りそいつの前に立つ
「いいか・・・れいなの父親は俺だ。嘘だと言うなら病院で調べてもらおうか?
これ以上れいなを傷つけて見ろ・・・絶対に殺す!」
さらに胸ぐらをつかみ強く殴りつけた・・・・もう絶対に殴らないと決めた拳で
|
悲劇の天才ボクサー『ジャイロ祐太』
パンチの回転力からそう付けられた
元バンタム級デビューから4戦すべてKO勝ち
ボクシング界を変える天才と期待されたがバイク事故により左手負傷
二度とボクサーとして引退の道をたどる
その後彼を知るものは少ない
|
あの日、呑んで自分の妻を殴りつけて以来僕は絶対にこの拳を使わないと決めたんだ
でも・・・自分の娘の為なら・・・・いや愛した女のためなら
最後の一発で男は完全に気絶した
124 :
名無し募集中。。。:2006/05/27(土) 21:58:39.43 0
また休憩
125 :
名無し募集中。。。:2006/05/27(土) 22:30:18.65 0
ほ
126 :
名無し募集中。。。:2006/05/27(土) 22:49:20.78 0
>>123 :
:
東京モノレールに僕達は居た・・・
静かに流れる景色・・・・・れいなは僕の肩に寄りかかり何度か首筋に息が掛かる
「オジサン」
「なに?」
「・・・・・・・オジサンは本当にパパじゃなかと?」
「・・・・・・・あぁ。アレは適当な嘘だよ」
「ふ〜ん」
そう言い終えると僕の肩で寝息を立てた
モノレールはこの時間空いている。
僕は会社をサボり、れいなは学校をサボってココに居る
あの男を殴り終えたあと、急に怖くなり逃げ出すように家を後にした
気が付けばこのモノレールの中れいなと僕は何も考えずただ側に居た
「何か疲れた・・・・・・死にたい」
れいながふいにそんな事を口にする。
モノレールは天王洲を過ぎて羽田方面へ
「なんで?」
「だって生きてたって疲れるだけっちゃもん・・・もうやだぁ」
れいなは更に深く僕の胸に沈みこんで来た
「そうでもないよ・・・面白い事は沢山あるよ・・・・」
あれほど生きている意味なんて解らなかった僕がそんな事を言う
「例えば?」
僕はその瞬間たどり着いた駅にれいなを引きつれ降り立った
127 :
名無し募集中。。。:2006/05/27(土) 23:09:26.00 0
「ここは・・・?」
降り立った駅は大井競馬場前
「おいで・・・」
僕はれいなを引きつれ中に入って行った
「うわぁ・・・馬って大きいっちゃね」
パドックに連れて行くとれいなは小さな子供のようにはしゃぐ
本当なら何度動物園や遊園地に連れて行った事だろう
「ねぇ!オジサンこの馬レイナワルツだって」
ソコには葦毛の真っ白になった牝馬が居た
「可愛いなぁ・・・でもオッズは20倍だってさ」
「こっちの馬はオジサンに似てるね」
ソコには少し情けなさそうにモタついて歩く黒鹿毛の馬が居た
「なんか頼りなさそうだな、どこも似てないよ・・・うわ!38倍だってよ」
しかしその時その馬の名前を見て驚いた
128 :
名無し募集中。。。:2006/05/27(土) 23:24:34.06 0
ジャイロ・・・
僕がまだ夢を見ていたその時代、語っていたリング名だ!
僕はレイナワルツをジャイロの馬連とワイドを買った
ジャイロはだるそうに本馬場に来てやる気なさそうにゲートに行く
「・・・似てるな」
「そやろ」
僕はいつしかリングに忘れて来たユメをジャイロに託していた
ファンファーレが鳴りゲートが開く
ジャイロは勢いよく飛び出した
「馬鹿!何やってるんだ?1800でそんな速く・・」
かなりペースが速い・・・距離からしてこのままじゃばてる
逃げ切れるワケが無い・・・・・・そう思ってみていた
「オジサン!ジャイロすごいよ」
しかしジャイロはドンドン馬身差を付けて行く
最後の直線・・・溜め込んでいた馬達が一斉に先頭のジャイロに飛び込んで行く
残り200・・・白い影が後方から迫ってきた・・・・・レイナワルツだ
ジャイロは何とか最後までもたせレイナワルツとはハナ差の接戦となる
うわああああああああああああああああ
競馬場から凄い歓声が聞こえた
ま・・・万馬券だ!するとれいなが僕の袖を引っ張りこう言った
「オジサン・・・良い事あったね」
僕はリングに忘れて居たものを地方の競馬場で取り戻した
愛する女の笑顔と共に
129 :
名無し募集中。。。:2006/05/27(土) 23:29:24.11 0
:
:
:
その日、僕達は都内の某高級ホテルに居た・・・
あれほどれいなとは最後のつもりだったのに
「くーくー」
可愛い寝息を立てて僕の横で寝ている
裸で・・・
もちろんまた結ばれてしまった
しかし本当に親子なんだろうか?母親とも似てないし僕にもさほど似てはいない
れいなはビクッとして夢から覚めた
「・・・あっおはよ」
「・・・・・・・お腹空いた・・」
「そうか・・・何か食べる?」
「う〜ん・・・・・・納豆以外ならよかよ」
「えっ?納豆嫌いなの?」
「うん」
やっぱり僕の彼女は親子だ
【END】
130 :
名無し募集中。。。:2006/05/27(土) 23:30:24.96 0
>>129訂正
:
:
:
その日、僕達は都内の某高級ホテルに居た・・・
あれほどれいなとは最後のつもりだったのに
「くーくー」
可愛い寝息を立てて僕の横で寝ている
裸で・・・
もちろんまた結ばれてしまった
しかし本当に親子なんだろうか?母親とも似てないし僕にもさほど似てはいない
れいなはビクッとして夢から覚めた
「・・・あっおはよ」
「・・・・・・・お腹空いた・・」
「そうか・・・何か食べる?」
「う〜ん・・・・・・納豆以外ならよかよ」
「えっ?納豆嫌いなの?」
「うん」
やっぱり僕と彼女は親子だ
【END】
131 :
名無し募集中。。。:2006/05/27(土) 23:31:33.74 0
終りました!
ヘトヘトです
なんか空気感のある作品にしたくてこんな感じになりましたwww
これで今回は終わります
よければ感想下さい
132 :
名無し募集中。。。:2006/05/28(日) 00:07:13.56 0
乙です!
面白いかったですよ。しかし最後は何故競馬?
133 :
名無し募集中。。。:2006/05/28(日) 00:08:03.97 0
乙でした。
切ない展開だったけど、よかった。
突然の終焉って・・・。
れいな、ありがとう。
134 :
名無し募集中。。。:2006/05/28(日) 00:27:05.26 0
>>132 ありです!
競馬はまあ好きだから入れちゃったww
>>133 切ないのが好きなんです
突然の終わり方は結構好きなんですよ^^
ありでした!
135 :
名無し募集中。。。:2006/05/28(日) 00:40:30.51 O
乙でした
切なさの中にもほんわかとした温もりを感じられる作品でした
次作も期待してます
136 :
名無し募集中。。。:2006/05/28(日) 00:57:29.34 O
作者さん激しく乙でしたm(__)m!
近親モノなのにそれを感じさせない特有の包容感みたいなモノがあって読んでて凄く気持良かったです
主人公が男をぶん殴ったシーンもスッとしました
そら元プロボクサーに殴られたら堪らんでしょうねw
競馬好きなら今日の日本ダービーは楽しみで仕方ないでしょうねw
また次回作も期待してます!
137 :
名無し募集中。。。:2006/05/28(日) 01:16:30.42 0
>>135 ありです!
スレタイ重視で書いたんですがグロだけはなんとか抑えて書きましたww
親子関係は最後までバラさない感じにしてみました。
自作は少し時間が要るかな?
避難所で書くかもしれません
>>136 ボクサーに競馬と趣味思考に走ってしまいましたww
日本ダービーは実は好きな馬が回避したので少し残念なのですが
サクラメガワンダーを本命に考えています。
ありでした!
乙です
139 :
名無し募集中。。。:2006/05/28(日) 03:06:18.44 0
141 :
名無し募集中。。。:2006/05/28(日) 06:13:40.06 O
从*´ ヮ`)
ほ
143 :
名無し募集中。。。:2006/05/28(日) 09:36:52.69 O
从;´ ヮ`)
144 :
過去作ダイジェスト:2006/05/28(日) 10:04:41.85 0
家に帰れたのはもうすっかり暗くなった18:05分
家に向かうバスの中少しため息をもらす。疲れきって動けない
姉弟でも上の私はこんな時甘える事ができなかった
「れいなもお兄ちゃんがほしいっちゃ」
つい独り言をもらすといつも間にか家の前の停留所に着いた。
無理やりに足を上げバスを降りる「ありがと」
運転手さんに声をかけて家の方に歩き出すと見慣れない男の人の影がある
「お客さん?」 どうも様子が違う
するとゆっくりと私のほうに向かって歩いてきて私のまえで彼は立ち止まった
その時今までに感じたことも無い緊張感を今でも覚えている
『れいなちゃんやね?』「は、はい・・・あの誰ですか」
『あんたの兄ちゃんやがの』
「えっ」 時間が止まった気がした。
昔、パパがママと結婚する前に一度離婚していてその時に子供と離れ離れになったのは聞いている
でもこんな突然こられるなんて・・・
兄と称した人は背が高く少し筋肉質な感じで私とは似ても似つかない感じだった
つづく
145 :
過去作ダイジェスト:2006/05/28(日) 10:04:57.55 0
次の日起きてみると奥の部屋にあの人は寝ていた。どうやら夢じゃ無いらしい
「ママ、なんであの人急に訪ねて来たと?」
「さ〜あ?パパに逢いたくなったんじゃない?」
話をはぐらかされてみんな出て行った。その時大変な事に気付いた
「あ、れいなひとりっちゃ・・・」私は今日一人であの人と留守番する事となってしまった
さすがに一人家に置いて出るわけにもいかずポツンとキッチンに佇んでいた
しばらくしてあくびをしながら、あの人が起きてきた。
『おはようれいな!!』大変なれなれしく挨拶される
「お、おはようございます・・・」うまく目が合せれない
「ご、ご飯食べますか?」『うん、いやぁ嬉しいな。妹によそってもらうの夢やってん』
嬉しそうにご飯を食べる姿を見て悪い人じゃないことはわかった
でもこの人をお兄ちゃんとは思えなかった。お兄ちゃんは欲しかったけど・・・
なんか髪はボサボサで髭も伸ばし放題何より凄く怖かった
『何、れいなは食べへんの?』「もう・・・食べたけん」
『ふーんじゃあ後で昼飯でも食べに行く?』 「えっ?」
この雰囲気だけでも重いのに二人で食事?
「か、考えます。あっ着替え部屋に入れときますね」
奥の部屋に入るとあの人の鞄があったふと見ると・・・「ちゅ、注射器?」
『勝手に人のもの覗くもんじゃないやろ』
振り返ると煙草を咥えたまま私を見つめていた
146 :
過去作ダイジェスト:2006/05/28(日) 10:05:20.03 0
あまりの怖さに立ち尽くしていると不意に優しい表情になって話始めた
『まあ、見られたらしゃあないか・・・俺、病気やねん』
「えっ、病気」
『癌らしくてまだ酷い症状は出てないけどな。その注射器は薬を打つのにな』
「ああ、そうなんだ・・・」
私は少しホッとしたのとショックで頭がおかしくなりそうだった
「そんなに悪くは無いと?」するとこの人はまた優しい顔で
『もう、助からん・・・今すぐと言うことは無いけどたぶん無理』
そういって笑った。
「もしかして、そのためにパパに逢いに来たと?」
『イヤ、親父とは年に何回か逢ってたからな。』
「じゃあ何しに?」
するとまた笑って
『お前等姉弟に逢いにきてん。俺にもそんなのが居るんやから死ぬ前に逢いたくて』
また何一つ不安なんか無い顔で笑った
『でも弟のあいつには内緒な』
なぜだかその時、壁が砕けたように距離が近づいた気がした
「お兄ちゃん」初めてそう声をかけた。兄は嬉しそうに振り向いて
『なに?』
「あ、あとでご飯食べに連れてってくれん?」
兄はさらに嬉しそうに首を立てに振った
147 :
過去作ダイジェスト:2006/05/28(日) 10:05:38.45 0
街を歩くといつも歩きなれてる場所なのになぜだか周りの目が気になる
正直どう見られてるのだろう?
兄妹・・・には見えるはずも無い
『なに食べたい?何でもええよ』
「じゃ、れいな前から入って見たかったトコ行く!」
この前からずっと気になってたけど入りにくい店があったのでそこに行く事にする>
『ちょっと高そうやな』
「駄目・・・」
『妹にそんな目で見られると弱いわ・・・入ろか・・・』
「やった!」
気分よくドアをくぐると中はカップルばかりだった
どうやらそうゆう店らしい
ここでどうしたらいいのだろう・・・
148 :
過去作ダイジェスト:2006/05/28(日) 10:05:52.84 0
店にはいってくつろげないでいるとお兄ちゃんが声を掛けた
『こんなにカップルばっかりやと俺たちもカップルみたいやな』
「ちょ 何いいようと・・・」
思わず噴出してしまう。お兄ちゃんはその様子を見てケラケラと笑った
『本気にすんなや。可愛いな』
「えっ、可愛い・・・」
思えばそんな事言われたこと無かった。
「あ、ありがと・・・」
店を出てお兄ちゃんは煙草が切れた事に気付き自販機で買った
「あ、駄目っちゃそんなの吸っちゃ」
私は取り上げ煙草を隠す
『おいおい返せよ・・・』
「病気なんやけ吸ったらいけんて」
『そんな・・・』
「病気治ったら取りに来て・・・諦めんと病気治してまたれいなに逢いに来て」
『・・・・・・そやな、病気なおしてもっかいくるわ』
お兄ちゃんは私の頭を優しく撫でる
「ちょっはずかしいっちゃけど」
『お前にあえてよかったよ』
お兄ちゃんは自分の胸に私の顔を押し付けるように抱き抱える
「く、苦しいよう」
初めて男の人の胸に甘えた瞬間だった
149 :
過去作ダイジェスト:2006/05/28(日) 10:06:12.69 0
次の日、お兄ちゃんは皆が出払ったあと出掛ける用意をして起きてきた
「あれっ?もう帰っちゃうと?」
『なんか見送られるのとか苦手やからな』
「ま、また逢いに来てね」
お兄ちゃんは何も言わず笑ってまた頭を撫でた
『世話になったからコレ取っといて・・・』
お兄ちゃんはポケットから5000円を取り出した
「え、いいよう。いらんけん」
『いい女は男のお金を黙って受け取るもんやで』
「れ、れいなは良い女?」
『もちろん』
お金を受けって私はお兄ちゃんを玄関まで見送る
「まって」
『んっ』
振り向いた瞬間私はお兄ちゃんの唇に重ねた
私のファーストキスは少し煙草臭さの残る苦いキスだった
テレながらお兄ちゃんは部屋を後にした
あれから2週間ほどして一本の電話が掛かった
150 :
過去作ダイジェスト:2006/05/28(日) 10:06:29.93 0
広島の警察の人からだった
仕事中にトラックを運転してたお兄ちゃんが死んだのだと言う
パパは表現出来ない複雑な顔をしていてママはなにも言わずパパの手を握った
私は不思議と悲しい気持ちは感じなく、ただ呆然とあの日が夢のように浮かぶだけだった
次の日、コンビ二で100円ライターを買って約束の煙草を取り出して火をつけてみた
「ゴホッゴホッ」
初めて口に入れた煙草は理解できない苦しい味だった
しばらくして口に残った苦い感覚がお兄ちゃんとのキスをリアルに想い出させた
「・・・馬鹿ぁ、また来るって約束したっちゃ」
突然、涙が止まらなくなり蹲ったまま座り込んだ
多分コレが私の初恋だった はかなすぎる一瞬の
終
151 :
ローディング中:2006/05/28(日) 10:10:00.68 0
/\ ,ヘ, にゃー
| ノノハヾヽ ω
从*` ロ´)(・|>
_|U_|//
\___ノ
U U
なう ろーでぃんぐ
152 :
過去作ダイジェスト2:2006/05/28(日) 10:10:58.14 0
最強(`・ω・´)れいなたん さんの作品
ピピッピピッ 部屋の中に乾いた電子音が鳴り響く
『39度もあるな…』
そう言ってベットの上のれいなに目をうつした
「パ…パパァ…苦しいっちゃ…」
今にも消え入りそうな声で訴えてくるれいな
『もしかしたらインフルエンザかもしれないな…明日会社休むから病院行こうな』
そう言ってれいなの頭を撫でてやるがれいなの表情は優れない
「パパ…れいなもう駄目たい…今日でパパとはお別れかもしれん…」
そう言って頭にのせた俺の手を握り締めてきた
おいおい…風邪ぐらいで大袈裟だなぁと思ったが、れいなは滅多に風邪はひかないし、こんな高熱が出たのも人生初だと思う
れいなは時々、変に不安がる事もあるからその不安を取り除いてやろうと思い優しく抱き締めた
『れいなはお父さんが命に変えてもずっと守ってやるからな。だからお父さんを置いて一人でどこかに行かないでくれよ』
コクリとれいながうなずいたのが分かり体を離しれいなの顔を見た
・・・なんか妙にニヤついてるんですけど?
「本当はパパに優しくされたくてあんなこと言ったんやけど、まさかあんなこと言われるなんて思ってなかったけん、恥ずかしか////」
『れいな…まさか全部演技だったのか?』
「具合悪いのは本当っちゃけどそんなんでヘコたれるれいなじゃなかとよ」
そう言ってニヒヒと笑うれいな
「それにしてもパパは騙されやすいっちゃね。そんなんやからママに逃げられるたい」
さすがにカチンときた俺は反論しようと口を開きかけたがその瞬間何かで口を塞がれた
153 :
過去作ダイジェスト2:2006/05/28(日) 10:11:15.27 0
最強(`・ω・´)れいなたん さんの作品・・・続き
それがれいなの唇だと気付いたのはれいなが顔を離した後だった
「パパにあんなこと言ってもらって、れいなは本当に嬉しかったっちゃよ////これはそのお礼っちゃ////」
『…んなっ!?』
声にならない俺をみてれいなは満足そうに
「こんなに可愛いれいなにキスされて嬉しかったと?パパ顔が赤いっちゃよ」
そういってまたニヒヒと笑うれいな
ようやく落ち着いた俺は
『れいなの方が真っ赤だけど』と言って鏡を差し出す
耳まで赤く染まった自分の顔を見たれいなは
「に゙ゃん?こ…これは熱のせいっちゃ////」
そう言って恥ずかしそうに顔まで布団を被るれいな
そしてボソっと「今日はずっとれいなの横におってくれるんっちゃろ?」と声を出した
『あぁ、約束だからな』
「それなら安心っちゃ」
そう言ってスヤスヤ眠りにつくれいな
次の日、れいなの風邪が俺に見事にうつったのは言うまでもないorz
〜終わり〜
154 :
ローディング中:2006/05/28(日) 10:12:05.32 0
∋o
ノノ゙゙゙゙゙ヽ
从*´ ヮ`) にゃー
(0uuっ
なう ろーでぃんぐ
155 :
過去作ダイジェスト3:2006/05/28(日) 10:16:46.14 0
【残像】
「もしもし・・・うん・・もうイイ。もうよか聞きたくない」
別に強く言うつもりは無かったけど結局、修司と喧嘩した
横には今日着て行くはずだった浴衣が待ちわびたように掛けられている
似合わない薄桃色の可愛い絵柄
修司はママがパパと別れて働き始めは時いつも側にいてくれた
それで私のすべてを許してしまった
歳は離れてるけど幼馴染だしそういう関係になる気は無かった。でも成り行きって怖い
ただ『寂しい』その気持ちを消したいだけでオトコの人を求めた
上手く行くはずも無かった
一人で来た近所のお祭り。
ごめんね浴衣さん今年は着れない・・・
さゆはお父さんの実家に帰ってるし、絵里は彼氏と一緒に行くって言ってた
隣の愛ちゃんは仕事でまだみたい・・・修司と一緒だ
可愛くない柄のシャツ。安物のジーンズ。いつもセットしてる髪型も今日はバサバサ
気がついたら誰も居ない裏の林に来ていた
156 :
過去作ダイジェスト3:2006/05/28(日) 10:17:11.71 0
「何してるんだろ・・・影でコソコソするくらいならこなよかと」
自分に突っ込んだ。
辛いよ・・・な、何泣いてんだろ?
「君・・・泣いてるのか?」
「えっ?」
後ろを振り向くとタオルを巻いたオジサンがこっちを見ていた
「ち・・・違いますよ」
「あっそう?なあ良かったら祭り一緒にないか?俺一人でさぁ・・・」
なんだナンパかぁ・・・
「いや・・・一人でよか。れいな一人で楽しむったい」
私は目も合せずソコを離れようとした
「ふ〜ん・・まっいいけど」
157 :
過去作ダイジェスト3:2006/05/28(日) 10:17:40.83 0
思わず振り向いてしまった・・・パパと同じ口癖・・・
「まって」
「なに?」
「よか!一緒に回ったげる」
「えっ?だってさっき・・・」
「もうへるもんじゃないし一回ぐらい付き合ってあげる。でも変な事したら通報やけんね」
なぜその時一緒に回りたいと思ったか解らない。ただ勝手に体が動いてた
オジサンは無口で何考えているか解らない人だったけど悪い人じゃなさそうだった
射的が上手くて、お酒飲んで、おつまみ変りに屋台覗く典型的な親父タイプ
でもどこかパパに似てる
「れいな」
「ちょ・・・なんで名前しっとうと?」
「だって、さっきから『れいなは・・・』て自分で言ってるから」
「あ・・・もうなんか嫌!自己紹介もしよらんのに。で、何?」
「アレやろか?俺とアンタで一回ずつ」
どこでもあるような、くじ引き。ロクな商品しか当たらない奴
「いいよ。好きにすれば」
何故だか私達はくじを引くことになった・・・
・・見たことも無いキャラクターのキーホルダー。ほらね、こんなモンでしょ
「じゃ、次俺な!!」
・
・
「な、俺がやると良いもん当たるだろ」
私はオジサンの当てたクオリティーの低い微妙なぬいぐるみを抱いて歩いてた
158 :
過去作ダイジェスト3:2006/05/28(日) 10:18:10.70 0
「もう!重かぁ・・・オジサンが当てたんやけ自分で持てばよかと」
「俺がそんなの持ってたらおかしいだろ!!大体、俺仕事でこっちに来てるだけだし」
「なにしようと?」
「トラックの運転手。祭りの材料運んできた」
「へぇ〜・・・て、じゃあ車あるっちゃろ?」
「あるよ・・・2tトラックだけど」
「じゃあ送ってよ」
面倒くさそうにオジサンは自分の車を出した。
「うわぁ・・・トラックて高くて景色よかねぇ・・」
「コレは普通車だから。大型はもっと車高あるから眺めいいよ」
「へぇ〜・・・でも気持ちよかぁ・・・ねぇ、ドライブしてきたい」
「家帰るんじゃないの・・・」
私は無理にオジサンに長い距離を走らせた
ため息をつきながらもオジサンは私が適当に言った方向に車を走らせてくれた
窓を開ける。気持ちいい・・・嫌な事がドンドン抜けてく感じ
でも、一本の電話がその気分を切り裂いた
「ん・・・?修司からだ・・・・・・・・・・・」
159 :
過去作ダイジェスト3:2006/05/28(日) 10:19:01.68 0
オジサンに車を止めてもらって電話に出た
「・・・うん・・・解っとぅ・・それでいいたい」
別れの話だった。疲れたんだって・・・それだけ。成り行きの関係でも別れは辛い
どのくらい話したろう?別れの電話にしては短かったと思う
オジサンは横でただ外の景色を眺めていた
「長い電話だったな・・・もぅ帰りるか?」
首を横に振ってイヤイヤをする
「じゃあどっか行く?」
また横に首を振った
「あのね・・・このままで居て。迷惑やろけど側に居てくれたらいいけん」
オジサンは本当に無口だ。そんなオジサンの胸にもたれて少し眠った。
一時間くらいして目を覚ますとオジサンはまだ起きて私を見守ってくれていた
「ねぇ・・・オジサンはあの木の陰で何しよったと?」
「・・・・・・・・泣いてた」
「なんで?」
オジサンは黙ってダッシュボードから一枚の写真を取り出した
「誰?この娘?」
「俺の娘・・・奥さんがアイソつかして出て行ったから今は何処にいることやら」
「れいなと一緒やね・・・れいなもパパとはなれ離れたい」
「俺・・・れいなを自分の娘・・雅って言うんだけど重ねてたよ」
「れいなも・・・重ねてた・・だから付き合った。でも・・パパじゃなかった」
「俺も雅じゃなかった。当たり前だな・・・」
オジサンの口と私の口が自然と重なる。
160 :
過去作ダイジェスト3:2006/05/28(日) 10:19:31.97 0
何度か絡ませながら彼の手が私の胸を触れた
狭いトラックいっぱいに転がって背中に自分の手を回した
・
・
・
・
「どうする?このあと・・・」
「うん・・・今日は帰る。オジサンはもう地元に帰っちゃうと?」
「いや、明日いっぱいはこっちにいるよ」
「じゃあ・・・夕方5時にあの林で待っといて」
PM17:00
「お待たせ・・・」
「おお・・綺麗な浴衣だな」
「うん・・・行こ!」
多分・・・生まれて初めて人に見せたくて浴衣来た
そんな夏の2日間でした
アレからオジサンに逢う事もないけど今もオジサンがくれた(押し付けた)ぬいぐるみは片隅に置いてある
オジサンも私が押し付けたキーホルダーを今もトラックのキーに着けてくれてるかな?
終
161 :
ローディング中:2006/05/28(日) 10:20:36.33 0
|||||
|||||
ノノハヽo∈
从 ´ ヮ`) <おでん食びる?
/ y(⌒ヽつ‐[]O|>
し( (__) シュタッ
なう ろーでぃんぐ
162 :
過去作ダイジェスト4:2006/05/28(日) 10:23:13.01 0
【春の気配】
「パパー!なにしとるん?早くしないと置いていくっちゃよ!」
寒さが抜けてきて、なんとなく柔らかくなった風を身に纏いながられいなは叫んだ
『今追い付くよ』
遥か後方から帰ってきた声を聞きながら、れいなは辺りを見渡してみた
太陽は輝き、ポカポカとれいなを照らしている
空の青さは一段と濃くなり、雲はまるで綿菓子の様にくっきりと浮かび上がっていた
見慣れた風景もいつもより幾分か輝いて見える
「もう春っちゃね・・・」
思わず、そうつぶやいてしまった
れいなは春が大好きであった
とは言ってもまだ桜も咲く気配は無く、夜は暖房を入れなければならないぐらい寒い
しかし、春の匂いは確実に感じられる
なんとなく懐かしいような・・・
なんとなく寂しいような・・・
163 :
過去作ダイジェスト4:2006/05/28(日) 10:23:42.43 0
言うなれば冬と春の境目な訳だが、その時期に感じる独特な雰囲気
それがれいなは好きなのである
「すぅ...はぁー」
深呼吸をして春の匂いを目一杯吸い込む
「気持ちいいっちゃ」
164 :
過去作ダイジェスト4:2006/05/28(日) 10:24:03.35 0
満足感に浸りながら後ろを振り替えるとやっと追い付いてきた父親の姿
「パパ、歩くの遅くなったっちゃ!年じゃなかと?」
『俺が遅くなったんじゃなくて、お前が早くなったんだよ』
「ふぅん・・・」
『まあ、れいなも成長したって事だよ』
「そうなん?自分じゃわからん」
れいなはそう言いながら今度は父親に歩く速度をあわせて歩き出した
『それにしてもお前も、もう年頃なんだから休みの日は俺なんかより友達と出かけた方がいいんじゃないか?』
そう笑いながら話す父親
横顔がちょっと切なそうに見える・・・
「まあ、友達も好きやけどパパも同じぐらい好きやけん!
それにパパとお出掛けすると服とか買ってくれるし、おいしいご飯も食べれるし!」
そう言いながら父親の肩を叩いてみる
『なんだよ・・・調子のいい奴だな』
そう言って笑う父親の顔には先程まであった切なそうな表情は無い
れいなはそれを嬉しく思った
165 :
過去作ダイジェスト4:2006/05/28(日) 10:24:19.15 0
...いつかはパパと別れて暮らす時が来るかもしれん
でもそれまではこうやって一緒にお出掛けしたいっちゃね
そう心の中で呟きながら携帯の画面を見る
時間は思ったよりも進んでいた
「パパ!早くせんと!大事な日曜日が終わっちゃうっちゃ!!」
そう言って父親の手を取り早足で歩き出す
髪をなびく風がくすぐったいけど心地いい
そう感じながら、れいなは春の気配と共に穏やかに進む日曜の午後を満喫していた
〜end〜
166 :
過去作ダイジェストEND:2006/05/28(日) 10:24:44.64 0
ノノハヽ
((d从*` ロ´)b)) セクシー〜ウェウェ
( | |
(( しJ
おわり
167 :
名無し募集中。。。:2006/05/28(日) 11:38:04.06 0
h
h
170 :
名無し募集中。。。:2006/05/28(日) 16:57:59.32 O
ほ
171 :
名無し募集中。。。:2006/05/28(日) 17:00:32.80 0
h
172 :
名無し募集中。。。:2006/05/28(日) 18:38:13.62 0
h
173 :
名無し募集中。。。:2006/05/28(日) 19:58:38.93 O
h
いいスレだ〜ハハハン
いいスレだ〜ハハハン
レイナワルツ31日にさきたま杯に出るな
176 :
名無し募集中。。。:2006/05/28(日) 22:22:35.95 O
ほ
177 :
名無し募集中。。。:2006/05/28(日) 23:56:26.82 O
ほ
178 :
名無し募集中。。。:2006/05/29(月) 00:43:17.86 0
ho
179 :
名無し募集中。。。:2006/05/29(月) 02:15:47.49 O
遅ればせながらダイジェスト乙でした!
良作ばっかで感動しました!
180 :
名無し募集中。。。:2006/05/29(月) 03:31:14.56 O
ほ
ze
182 :
名無し募集中。。。:2006/05/29(月) 10:40:47.37 O
ん
183 :
名無し募集中。。。:2006/05/29(月) 12:58:05.17 O
ほ
184 :
名無し募集中。。。:2006/05/29(月) 14:25:05.90 O
ぜ
185 :
名無し募集中。。。:2006/05/29(月) 17:00:24.30 O
ん
186 :
名無し募集中。。。:2006/05/29(月) 18:00:00.75 0
从*´ ヮ`)
187 :
名無し募集中。。。:2006/05/29(月) 20:28:32.84 0
从*´ ヮ`)
188 :
:2006/05/29(月) 21:21:43.50 O
189 :
名無し募集中。。。:2006/05/29(月) 22:32:05.72 0
从*´ ヮ`)
190 :
名無し募集中。。。:2006/05/29(月) 23:35:25.58 O
れいなでいいと?
191 :
名無し募集中。。。:2006/05/30(火) 01:06:44.83 0
すいません!
保全していただいて・・・
しかしまだ新作はメドがたっていません・・・
192 :
名無し募集中。。。:2006/05/30(火) 01:25:19.72 0
羊の某スレでネタで小説書いてたら批判され中止した作品があるんですが・・・
それやりましょうか?
パロですがww
193 :
名無し募集中。。。:2006/05/30(火) 01:27:41.68 0
【忍娘―NINMUSU―】
※忍空のパクリですwww
EDO暦5年・・・時代は戦争が終ったが荒れ果てたまま続いていた・・
「みんなぁ〜ご飯よ・・・」
『わーい!!』
ドタドタドタドタ・・・・・・・・・
「まっ待ちなさい!!あんたは?」
「ん・・れぃなの事?」
「れいなちゃんて言うの?」
「ご飯の時間ちゃろ?お腹減ったけんまぜて」
「はは・・ゴメンね!ここは孤児の施設で人数分しかないの。帰りなさい」
「そうか・・じゃあ帰るけんね」
その時大地を揺らすかのような音が響いた
ギュごおおおおおおおおおおおおおおおるうううううううううううううがああああああああ
「な、何!?また空襲?」
「イケね・・またお腹がなったったい」
ガチャ・・・
「あさ美ちゃん・・その娘は?」
「あっ駄目です!なつみマザー・・寝てないと」
「大丈夫だべ、今日は調子がいいから・・・・」
なつみとれいなの眼が合った
194 :
名無し募集中。。。:2006/05/30(火) 01:28:30.35 0
「あなたドコから来たの?」
「向こうの村からたい!山を2つ越えた所の。隣のばあちゃんが流行の病に架かって
都まで薬を買いにいく途中っちゃ」
「まぁ?アナタみたいな若い娘が一人で?ご両親は?」
「パパもママも死んだ・・・戦争に巻き込まれて」
「(この娘も被害者なのですね・・・ソレをおくびにも出さず)」
「あさ美ちゃん!この娘にあたしの分を」
「・・・いいんですか?・・」
静かになつみは頷いた
「解りました。なつみちゃんいらっしゃい・・・でも少ししかないわよ」
「ホント?いいと?あんたらいい人っちゃね」
|
|
|
ガラガラ・・スライドドアを開けれいなが部屋に入った
「体大丈夫と?」
「あられいなちゃん。お腹いっぱいになったかい?」
195 :
名無し募集中。。。:2006/05/30(火) 01:29:25.01 0
「うん。お腹いっ・・・はっはっ・・・ハックシュン」
「あら!!風邪?」
なつみはれいなに額を合わせる
「少し熱があるべさ・・旅の疲れが出たんじゃないのかい?寝なさい」
「・・・いいと?」
そっとベットを一人分作り手招きする
「にひひ・・おばちゃんママと同じ匂いするっちゃね」
布団にもぐりこみれいなは安心した顔で眠った
・
・
・
「マザー・・・」
「どうしたの?あさ美ちゃん」
「さっきから愛理ちゃんが見あたらないのですが・・・」
「えっ!!嫌な予感がします」
『キャー・・・・』
その時外が騒がしくなり、悲鳴が聞こえた
196 :
名無し募集中。。。:2006/05/30(火) 01:29:51.61 0
「ギャハハ!!壊せ壊せ」
「ちょっと!誰ですか?アナタは?」
「おう!このガキはな俺達、黄愁ファミリーのシマを汚しやがったんだよ」
「・・・す・・スイマセンどうしたら許してもらえますか」
なつみが縛りつけられた愛理に駆け寄る
「そうだな・・・そこの姉ちゃんと1発させてくれや!1分で終るからよギャハハ」
バチッ
あさ美の平手打ちが男に頬にあたる
「へへ・・・すげぇギャラクティカマグナムだなぁ。そんなに犯してほしのか・・・
おい!お前等・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・殺れ」
男の鞭が飛び周りの兵隊が襲いかかろうとする
「待て!!!!!」
その瞬間すべての動きが止まった
そこに立っていたのはれいなだった
「よーゴミ」
197 :
名無し募集中。。。:2006/05/30(火) 01:30:46.01 0
「なんだ?このガキは・・・ここのヤツはホント仕付がなってねえな。俺はあの戦争で暴れた忍娘組の残党だぞ」
れいなは男を睨みつけた
「・・・お前みたいなのは忍娘使いでもなんでもねぇ。生きる資格すら」
「れいなちゃん!辞めなさい!!危ない」
「もう遅いよ・・・俺をキレさせたからな!おい・・コイツを血祭りにあげろ」
『うがあああああああああああ』
兵隊たちがれいなに襲い掛かる
「二度とこんな術は使いたくなかったが・・・・お前等には特別に見せてやる―猫爪の術」
その時、れいなの体は宙を飛び兵隊たちの体をすり抜けた
ピタッ・・・
『うぎゃああああああああああああああああああああああああああああああ』
兵隊達の腕が次々とちぎれれいなは愛理を救い出した
「もう大丈夫やけんね」 「あ・・・ありがと」
「れいなちゃん・・・あなた」 「すまないっちゃ、おばちゃん・・でもあいつ等の動きを止めるにはこうするしかなかったと」
「こいつは驚いた!手の爪を猫の如く尖らし一瞬にして斬る・・お前1番隊、猫忍だな
しかもこんな切れ味が出せるのはそうはいねぇ・・・おそらく隊長クラス」
「れぃなとやると?お前より正直れいなの方が強いよ!」
「おもしれぇ・・・俺は元6番隊、亀忍の松正ってんだ」
198 :
名無し募集中。。。:2006/05/30(火) 01:31:39.34 0
松正は腕を高速で動かしだす・・・その瞬間亀の頭に手が残像で見えた
地面に手をあて砂埃を巻き起こした
「うわ・・・前が見えんと・・・・・」
バキッ!!
「マ・・マザー・・・マイちゃんが!マイちゃんが」
舞に男の技がかすった
「げへへ・・・間違っちゃった」
なつみは倒れこみ顔を塞ぎこんだ
「・・・神様・・なぜこんな惨い仕打ちをするのですか?」
「・・・・・・・・・・・・・お前に忍娘の技は必要ねぇ・・この拳で十分だ」
背後に松正が立ち技を繰り出そうとする、しかし怯むことなくれいなは拳を突きつけ松正の顔に握り拳を打ち込んだ
ボキッ!!
「ぬああああああああああああああああああ・・・ば、馬鹿な・・・・この俺が拳一発で・・」
「また・・・戦争が始まっちまうのか・・・・」
199 :
名無し募集中。。。:2006/05/30(火) 01:33:04.86 0
まぁこんな感じで殆どセリフ構成のパクリもんですがww
これでもいい?
200 :
名無し募集中。。。:2006/05/30(火) 02:26:31.86 0
いいですねー
201 :
名無し募集中。。。:2006/05/30(火) 06:40:32.17 O
ほ
202 :
名無し募集中。。。:2006/05/30(火) 06:47:05.68 0
● 定期3大ドブス
ttp://vista.x0.to/img/vi4872745823.jpg 田中“斜視鼻フックハブられ性格底辺ドブス笑顔キモ”れいな
小川“性格破たん者ドカタ体型クズドブス”麻琴
紺野“無能デブワイド脂肪たるたる顔面食欲オバケドブス”あさ美
名誉ドブス[飯田“キモ電波池沼顔挙動不審ハブられ”圭織]
中でもいっつもかわいくないきついリアクションで
みんなが穏やかなカワイイ笑顔の時でもひとり汚い笑顔で
どんな場面でもカンペキなまでにつまらない投げ遺りキャラで
救いようがないと言っていいほどの貧相な顔でどうしようもない貧弱なからだの無能で無用のれいなちゃん!
次の脱退はお前の番だよ!!
少女Rというお情けで出した斜視ん醜手みやげにもらったなら覚悟決めとけよwwwwwww
hosh
ほ
205 :
名無し募集中。。。:2006/05/30(火) 11:45:34.56 O
娘。
206 :
名無し募集中。。。:2006/05/30(火) 12:37:34.74 0
タ
207 :
名無し募集中。。。:2006/05/30(火) 12:45:55.67 0
死ね田中
208 :
名無し募集中。。。:2006/05/30(火) 13:51:43.52 O
れいなイキロ
209 :
名無し募集中。。。:2006/05/30(火) 14:34:51.43 O
210 :
名無し募集中。。。:2006/05/30(火) 16:16:00.66 O
ほ
211 :
名無し募集中。。。:2006/05/30(火) 18:02:06.41 O
前後
ほ
213 :
名無し募集中。。。:2006/05/30(火) 20:38:23.83 0
从*´ ヮ`)
214 :
名無し募集中。。。:2006/05/30(火) 21:16:28.39 0
>>198 「マザー!!幸いマイちゃんは大丈夫です!!」
「よかっやスグにおう・・きゅ・・・」
バタン・・・
この騒ぎのせいなのかなつみは意識を失ってその場に倒れる
「マ・マザー!!」
「おばちゃん!!!」
:
:
:
「よかった・・・薬が効いたみたい」
「おばちゃん大分悪いと?」
れいなが訪ねると唇をかみ締めあさみは語り始めた
「マザーは3年前の戦でお子さんをなくされたの・・・
その時にご自分も流れ弾に・・・一度は生きる希望すら失われた・・・・・
でも生き残ったのは自分の使命だとお考えになり私達のような親を失った子供のために・・・」
「・・・・・」
「でも2年前黄愁と言う男が着てからは・・・
あいつらの使う忍娘術とやらのせいで皆逆らえず歯向かう者はみんな殺された
それに・・・・村の若い女は殆どあいつ等に・・・・・・・・・」
その時あさ美の手が震えている事をれいなは見逃さなかった
「まさか・・・アンタも?」
215 :
名無し募集中。。。:2006/05/30(火) 21:28:15.21 0
「忍娘なんて無ければ・・・忍娘なんて・・」
「・・・ゴメン・・れいな達のせいで」
すまなそうにポツリとれいなが漏らす
あさ美ははっとした顔でれいなを見た
「ごめんなさい・・・そう言うワケじゃ・・・」
「ううん・・れな達隊長クラスのせいやけん・・・れぃな達の」
――沈黙
「あっもうマザーの薬が無くなってる」
「れながついでに買ってくるけん」
「ついでって・・・れいなちゃんドコに?」
「黄愁とかいう奴のトコ行ってくるたい」
「な!そんな奴等の本部に・・いくらあなたが強くても」
「どうせれいなが潜伏してる事に気付いたら狙われるけん・・・すぐ戻るから」
手を振りれいなは去って行った
・・・・・・・
仕方なくあさ美はなつみの様子を覗おうと部屋に戻る
!!!!!
そこには祈りを込め手を組むマザーなつみの姿があった
216 :
名無し募集中。。。:2006/05/30(火) 22:09:01.56 O
乙です
すまんが「忍娘術」はなんて読んだらいいの?
218 :
名無し募集中。。。:2006/05/30(火) 22:43:44.95 0
開いて損した俺が読みたいのはあなたの自演劇場じゃない
219 :
名無し募集中。。。:2006/05/30(火) 23:51:42.26 O
>>193のタイトルから考えると『にんむすじゅつ』だろうか?
220 :
名無し募集中。。。:2006/05/30(火) 23:58:15.17 0
221 :
217:2006/05/31(水) 00:06:01.80 O
222 :
名無し募集中。。。:2006/05/31(水) 00:28:14.35 0
一夏スレの次はこっちかよ
あっちでは批判ではなく要望を書いたつもりだが
224 :
名無し募集中。。。:2006/05/31(水) 00:42:31.19 0
>>223 すいません・・・
だって書きたかったんだもんww
225 :
名無し募集中。。。:2006/05/31(水) 01:00:08.47 0
このシリーズ初期はよかったのに残念
初期の住人は消えてしまった
226 :
名無し募集中。。。:2006/05/31(水) 01:00:13.42 O
保全変わりだと思えばいいんでにゃいかい
227 :
名無し募集中。。。:2006/05/31(水) 01:10:01.57 0
やっぱ不評だなぁwww
辞めたほうがいいですか?
228 :
名無し募集中。。。:2006/05/31(水) 01:30:02.21 O
ぜひ書いて下さい
ふげ
230 :
名無し募集中。。。:2006/05/31(水) 05:53:51.22 O
続き読みたい
231 :
名無し募集中。。。:2006/05/31(水) 07:18:24.32 0
>>228>>230 ありです!!
頑張って書きます・・・てか話自体は忍空の1巻2巻で読めますがww
232 :
名無し募集中。。。:2006/05/31(水) 09:33:42.28 O
こういう変化球は大歓迎
233 :
名無し募集中。。。:2006/05/31(水) 12:17:37.18 O
昼休み保
234 :
名無し募集中。。。:2006/05/31(水) 13:53:44.26 O
昼下がり保
235 :
名無し募集中。。。:2006/05/31(水) 15:23:11.42 O
三時休み保
にゃーにゃ
237 :
名無し募集中。。。:2006/05/31(水) 18:52:43.46 0
从*´ ヮ`)
238 :
名無し募集中。。。:2006/05/31(水) 20:29:44.35 0
れいな
240 :
名無し募集中。。。:2006/05/31(水) 22:15:57.82 O
落とさねー
241 :
名無し募集中。。。:2006/05/31(水) 22:19:03.52 0
:
:
「んもぅ・・重いっちゃねぇ・・・何コイツ食ういようと?」
およそ100`はあるであろう松正の巨体を引きずりれいなは黄愁ファミリーの組事務所に着いた
カチャ・・・
黄愁が使用している部屋を見つけ
そっと松正を部屋に投げ入れれいなが中へ入る
「ん?誰だ・・・」
「よう!お前黄愁か?」
「アンタは?」
「元忍娘組1番隊隊長猫忍のれいなたい」
「あんたが?猫忍のそうかい・・・ココにはどうやって入って来た?」
れいなは窓方に行き外を指さした
「!!!」
ソコには入り口から立っていた警備兵たちの無残なまでの倒れてる姿であった
242 :
名無し募集中。。。:2006/05/31(水) 22:33:51.29 0
「あいつ等中に入れろって言ったけどドカないし襲おうとするけん軽く黙らせたったい
まぁ死んでないけん安心しろっちゃ」
「・・・・(まったく使えん奴等だ」
黄愁はれいなに近づき小さなれいなの体を前に深々と頭を下げた
「今回はウチの若い連中が迷惑かけたみたいで・・・
わしゃぁ忍娘組の6番隊で副隊長しとりました黄愁つーもんです
お初にお目にかかります」
「お前等が今回の事でれなを狙うのは構わんたい・・・・・
だけどもう関係ない人に手をだすんじゃなか。。。。このままだと・・忍娘抗争の蒸し返しになる」
「心配せんで下さい・・食ってくために荒い事もしてますが何も抗争なんか望んどりゃせんです」
「約束するか?もう手は出さないと」
「・・・・・・・」
「約束するか?」
「約束しましょう」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「じゃあれな帰るけんね!あとココの建物改装したほうがよか!オバケ出んと?」
そういいながられいなは組事務所を跡にした・・・
れいなが外に出たか確認した後、黄愁は兵隊に指示を出した
「時代が違うぜ猫忍の隊長さん・・・・おい!あんな古い時代には逝ってもらえ
243 :
名無し募集中。。。:2006/05/31(水) 23:23:43.57 0
从*´ ヮ`)
244 :
名無し募集中。。。:2006/05/31(水) 23:32:58.14 O
あのカエル顔のヤツをどうしてもれいなに脳内変換出来ない_| ̄|○
246 :
名無し募集中。。。:2006/06/01(木) 00:17:08.23 0
>>244 すいません・・・
しかし忍空が伝わるだけ有難いような
パロネタは「北斗の券」「忍空」「まんが道」から厳選して忍空に・・・
247 :
名無し募集中。。。:2006/06/01(木) 00:27:53.82 O
電影少女とか良いと思うの
まあでも期待してます
頑張って下さい
248 :
名無し募集中。。。:2006/06/01(木) 01:04:54.75 0
a
249 :
名無し募集中。。。:2006/06/01(木) 01:21:56.64 O
忍空って知らないので楽しんでいます
250 :
名無し募集中。。。:2006/06/01(木) 02:13:25.81 O
まんが道をどんな風にアレンジするかも見てみたかったw
251 :
名無し募集中。。。:2006/06/01(木) 07:01:28.06 0
>>247 それもいいですね・・・
でもヤリ杉なるんでパクリは今回くらいかな?
>>249 ありがとうございます
本物おもしろいっすよww
>>250 出来なかったから忍空www
252 :
名無し募集中。。。:2006/06/01(木) 09:42:57.18 O
ほ
おいおい
254 :
名無し募集中。。。:2006/06/01(木) 13:28:56.89 O
ナイスアシスト!
にゃ
256 :
名無し募集中。。。:2006/06/01(木) 16:19:09.49 O
ほ
257 :
名無し募集中。。。:2006/06/01(木) 18:25:57.88 O
ぜ
258 :
名無し募集中。。。:2006/06/01(木) 20:19:01.37 O
ん
259 :
名無し募集中。。。:2006/06/01(木) 20:19:36.02 O
ん
260 :
名無し募集中。。。:2006/06/01(木) 21:36:06.91 0
街外れの薬屋で目的の薬は手に入れる事は出来た
孤児院の玄関に少し不自然なクルマが止まっていたが特に気にする事なく戻ろうとする
孤児院の入り口に入ろうとするとあさ美と子供達がれいなの帰りを待っていた
「れいなちゃん・・・無事だったのね」
「よー」
その時ドアが開きなつみも顔を出す
「マザー起きられて大丈夫なのですか?」
軽く微笑んでなつみはれいなの方を見た
「よかった・・・無事だったようですね」
れいなに駆け寄ろうとするなつみの足元にれいなは不自然な何かを埋め込まれたような跡を見つける
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・地雷だ
「・・・・き、来ちゃ駄目だ!!」
その叫び声空しくなつみはそれを踏み込んでしまった
ドンッ―――
大きな音と共に煙が充満し前が見えなくなる
「・・・マ・・マザー」
あさ美は何が起こったのか解らず塞ぎこんだ
『れいなちゃん・・・』
『れいなちゃん お腹いっぱいになりましたか?』
一瞬の涙を拭いれいなは怒りに目覚め
気付けば来た道を戻っていた・・・・・・
261 :
名無し募集中。。。:2006/06/01(木) 21:37:04.57 0
262 :
イジリー薫彦 ◆tOpRoad64Q :2006/06/01(木) 21:48:16.44 0
―黄愁F組事務所
「何?しくじっただと?」
「は・・・あの猫忍を踏まそうとしたらソコのマザーとか言うババアが踏んじゃって」
黄愁は持っていたゴルフクラブを舎弟に投げつけた
「ヒッ!!」
「お前馬鹿か?そんなんであの女を殺せると本気で思ったのかい?
ありゃ・・・あの戦争で暴れた忍娘組の1番隊隊長さんだぞ
さて・・何分でココまで攻め込んでくるかな?」
・・・・・・・・
舎弟は勢いよく飛び出し若い衆に声を掛けた
「お!おい!!銃用意せいや大砲もあと波動砲も」
「た・・大砲なんてありゃせんです!!もちろん波動砲も」
263 :
名無し募集中。。。:2006/06/01(木) 21:48:51.28 0
264 :
名無し募集中。。。:2006/06/01(木) 22:17:30.86 O
ほ
265 :
名無し募集中。。。:2006/06/01(木) 22:20:05.73 0
>>263 :
:
「マ・・マザー」
塞ぎこむあさ美に、子供達が駆け寄った
「れ・・れいな姉ちゃんがこれくれた・・・」
そこには薬屋の袋の中に薬瓶と手紙、そして大量の飴があった
[くすりやのおっちゃんからもらったアメ玉だ!みんなでくえあまいっちゃよ]
!!!!
「マザーあなたはあの少女に託したのですか?この腐りきった時代を」
:
:
「来たぞ!!打て打て」
れいなに数発の銃弾が一斉に打ち込まれる
「お前等危ないっちゃね・・・先生にそんなの使っちゃ駄目だって教わんなかったと?」
・
・
・
266 :
名無し募集中。。。:2006/06/01(木) 22:46:26.75 0
ガチャ!
勢いよくれいなが扉を開ける
「約束したはずだぞ・・・れな以外は手を出さないと」
「戦争では俺達はあんた等の言うことを聞いてきたさ・・
歯向かう力も無かったしな。しかし結果戦争を終らしたのは殺して戦争を終らす事だった
それにもう戦争は終ったんだ・・・俺はもう誰にもつかん・・・俺がトップだ」
黄愁は爪を立て素早く手を動かす・・・
その手は一瞬にして亀の顔に残像で見せれいなに飛びついた
ガッ・・・
「い・・・・・・お前中々やるっちゃね。」
「いいか!忍娘はな・・人を殺せる格闘技なんだよ」
「腹をくくったぞ・・・忍娘で二度と人は殺さねぇ・・でも」
「死ね!」
振り下ろした技をそっとれいなは避けた
「でもお前は人間じゃなか!」
れいなは手を翳し手の中に空気の層を集めた。すると気を吹き込み青光りする
「毛圧拳」
うりゃああああああああああああああああああ(れいなはボーボーたい!)
黄愁の胸を目掛けれいなの技は入り込む。するとジュッと言う鈍く心臓がつぶれた音がした
「俺は・・・ただ一番になりたかったんだ。勉強でもクラブでも忍娘でもずっと2番だった・・・」
れいなは黄愁ファミリーを壊滅させた
267 :
名無し募集中。。。:2006/06/01(木) 22:53:36.97 0
:
:
:
「すまないっちゃれぃなのせいで・・・」
「ううん・・マザーは笑って逝かれたわ。この時代をあなたにたくしたのよ
わたしがこの『家』を引き継ぐわ」
「あぁ・・・あんたなら大丈夫っちゃ。」
「変えてみせてね・・・この時代を」
れいなは語る・・・自分には2人の母が居ると
:
:
:
「田中!田中!起きるべ」
「ん・・・安倍さん?ぽんちゃん?」
『本番はじまりま〜す』
「ユメ?」
,一-、
/ ̄ l | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
■■-っ < んなーこたーない
´∀`/ \__________
__/|Y/\.
Ё|__ | / |
| У.. |
E N D
268 :
名無し募集中。。。:2006/06/01(木) 22:54:06.98 0
終わりだ!終わりだ!
269 :
名無し募集中。。。:2006/06/01(木) 23:13:13.89 O
お疲れいにゃ!
270 :
名無し募集中。。。:2006/06/01(木) 23:49:28.46 O
えっ…
271 :
名無し募集中。。。:2006/06/01(木) 23:54:44.65 0
>>269 ど・・・どうも
ありです!
>>270 す!すいません!
今度は真面目なやつ書きます!
ゴメンなさい
272 :
名無し募集中。。。:2006/06/02(金) 00:09:09.81 O
こういう変化球は大歓迎
273 :
名無し募集中。。。:2006/06/02(金) 00:36:28.54 0
>>272 ありです!
まぁ変化しすぎないようにしますww
274 :
名無し募集中。。。:2006/06/02(金) 01:19:56.69 O
でも結構好きかも
275 :
名無し募集中。。。:2006/06/02(金) 04:56:33.61 O
ほ
276 :
名無し募集中。。。:2006/06/02(金) 06:56:35.73 O
れ
277 :
名無し募集中。。。:2006/06/02(金) 06:58:32.54 0
う
278 :
名無し募集中。。。:2006/06/02(金) 06:59:05.51 0
子
279 :
名無し募集中。。。:2006/06/02(金) 10:04:30.56 O
从*´ ヮ`)
从*´ ヮ`)
281 :
名無し募集中。。。:2006/06/02(金) 13:50:41.74 O
ほ
283 :
名無し募集中。。。:2006/06/02(金) 15:33:20.45 O
似てないやつ貼るな
284 :
名無し募集中。。。:2006/06/02(金) 16:06:40.34 O
同じスレ見てる人がいるな
285 :
名無し募集中。。。:2006/06/02(金) 17:17:59.72 O
ソープ以外?
当たりw
287 :
名無し募集中。。。:2006/06/02(金) 19:33:21.90 O
ほ
288 :
名無し募集中。。。:2006/06/02(金) 19:50:08.99 O
从*´ ヮ`)
289 :
名無し募集中。。。:2006/06/02(金) 21:09:51.69 O
ほ
290 :
名無し募集中。。。:2006/06/02(金) 22:23:37.54 O
ぜ
291 :
ネタが無い時の過去作特集:2006/06/02(金) 22:26:16.37 0
今年のれいなの誕生日は俺と二人きりになってしまった・・・
れいなの買い物に付き合わされ俺は荷物持ち。れいなは自分の誕生日の用意を自分でしている
『しかし女って誕生日だの結婚記念日だのクリスマスだの記念日すきだな』
「パパは好きじゃなかと?」『嫌いじゃないけどこだわるほど好きじゃない』
れいなはふーんと頷いてまた買い物を続ける・・・
まあ毎年、俺だけ単身赴任で逢えないからな付き合ってやるか。
家に帰ると俺は部屋へ追いやられた「料理出来るまで来んで待っといて」
まったく誰の誕生日なんだ?・・・・・・
「出来たよー」れいながエプロンをはずしながらパタパタと走って来た
『はいはい今いくよー』俺がリビングのドアを開けると大きな垂れ幕があった
[部長昇進おめでとうパパ] 『なんじゃこりゃ』「パパ、おめでとう!はいコレ」
れいながプレゼントの袋を俺に渡す『マ、マフラーだ』そこには少し歪んだ形のマフラーがあった
『編んでくれたのか』「うんこれから寒くなるっちゃけ会社につけてってね」
『え、コレ。このピンクの』「うんれいなの好きな原色形」『・・・たまにね』
「えー、毎日!!」
11月11日娘のれいなの誕生日 あと俺が初めて記念日のよさを知ったちょっと遅れた昇進記念日
292 :
ネタが無い時の過去作特集:2006/06/02(金) 22:27:21.23 0
いつも誰よりも強がりのれいなは小さい頃からそのまま強い娘と思われがち。
本当は寂しがりやで、怖がりなのに・・・・・
[12月24日]
カップルの行きかう中バイト終わりのれいなは家に急いでた
れいな「嫌い嫌い・・・クリスマスなんて。どうせ一人やもん」
東京に来て1年、いつもなら家族で過ごす日の今日は一人で暮らす初めてのクリスマス イブ
・・・ポツンとした部屋で横になる。ケーキもないチキンもない一人のクリスマス
ピーンポーン
れいな「誰がきたと?」・・・外には東京で知り合った絵里がいた。実はれいなは絵里が苦手だった。
なんとなくなじめない娘だったのだ。
れいな「なに?」 絵里「お母さんがご飯あまったからってコレ作ってくれたの!」
大きなタッパーを自転車にのせて一人で来たようだ。
れいな「な、なんね?これ」 絵里「チキンライス。お母さんの料理!ねぇ、一緒に食べよ」
れいな「うん、でもなんでれいなと?」
絵里「イブは大切な人と過す日なんだよ!絵里の大切な友達だもんれいなは」
初めて気付いた事・・・大切なのは豪華なものを着飾ることじゃない。大切な人と美味しいものを食べる事だ!
293 :
ネタが無い時の過去作特集:2006/06/02(金) 22:27:36.73 0
ある日、会社の同僚の付き合いで俺はキャバクラに行った。
正直、いい年してこういゆトコは苦手だ。これなら風俗のほうがまだいい・・・
今日もまた慣れないいまま飲めない酒を無理して飲んでいた。
しばらくして店の女の子の中に少し見慣れた娘を見つける。
『れ、れいな?』 確かにれいなだった。
れいなは俺の娘でいつもこの時間はバイトと聞いていたが・・・キャバ?
俺は見てない振りをして店を後にした。
少し気を落ち着かせるため、うろうろしてたらかなり遅い時間になってしまった。
23:00・・・最寄駅到着
よく見るとさっきまでチャイナドレス着ていたれいながいた。 同じ電車だったか。
『よう、偶然』なぜか気付かない振りで話掛ける。
「パ、パパ」『一緒にかえろ』「う、うん・・・」
ゆっくりと歩き出す。しかし沈黙が続いてしまう。
「ね、さっき」『ん、さっきどうした?』「なんで怒らんかったと?」
しまった気付かれた。まあ、あのままにしとくワケもいかないから言い出すつもりだったが
これじゃ怒るにも怒れないじゃないか。
『まあ、俺も付き合いとはいえあんな店に行ってたし、その・・・』
『取り合えずあの店は辞めろ。うん、金が必要なときは相談にも乗るから』
「うん」
『でもさっきのチャイナドレス・・少し可愛かった』「・・・ばかぁ・」
れいながおれの腕にしがみ付いて来る。「家まで同伴ね!」
お水嫌いの俺が少しだけお水のよさをしった。今日はそんな日だった
294 :
名無し募集中。。。:2006/06/02(金) 23:34:07.35 O
乙
295 :
名無し募集中。。。:2006/06/02(金) 23:57:59.63 O
ほ
全部別の話なのね?
わっけわっからんになったよ
297 :
名無し募集中。。。:2006/06/03(土) 00:50:04.18 O
過去作貼ってくれた方乙です!
父娘の会話がポッとなりますな
カメちゃんとの話も良かったです
298 :
名無し募集中。。。:2006/06/03(土) 01:48:22.35 O
たまに見るといいな
299 :
避難所作品:田中家:2006/06/03(土) 02:06:32.94 0
福岡市東区のとある住宅・・・
「れいな・・・ご飯だよ・・れいな? まさか!」
ソコは不自然に綺麗に片付けられた部屋と簡単なメモ書きが残され、部屋には誰も居なかった
「あの馬鹿!!またか」
【田 中 家】
そして舞台は変わって同時刻の神奈川県川崎市。俺は自転車で帰宅中
「はぁ・・・暇つぶしにパチンコなんてしないほうがいいな。今月ヤバイ・・・」
ため息をついて前を見てなかった。
よそ見運転をしてしまい人の足が見えた時にはもう遅かった
ドカッ・・・・・・
「・・・て・・あっゴメンなさい!大丈夫?」
「ん・・・もぅ・・危なかぁ、どこ見てるんですか」
「す、すいません。お怪我は?」
「あっ、足が動かんちゃけど」
高校生くらいの女の子だった。しかもなかなか悪くないルックスの・・・
「ちょ、聞いとると?」
「ん・・・ああ、ゴメンナサイ。と・・・取り敢えず病院に」
「やだ!」
即答でその答えが返ってきた
「でも・・・今足が動かないんでしょ」
「でもあの・・・病院とか住所がわかるトコは・・ほら今、保険証もないし」
この時点で大体病院を嫌がる理由は解った。
家出だ
300 :
避難所作品:田 中 家:2006/06/03(土) 02:07:01.89 0
まあ自分が怪我させといて逃げるワケもいかずその場に立ち尽くした
「えっと、病院が駄目となると・・・どうしようか?」
「どっか休める場所があればソコに」
「え〜!!そんな事言われても・・この近くは何もないし俺の家が近いくらいで」
「じゃ、ソコ行く」
は?・・・当たり前のリアクションをしてしまった。まだ高校ぐらいと推測される女の子が家に来る?
「いやぁ・・・イキナリですか?でも・・・」
(家出少女を家に連れてって問題ないのか?それに俺も男。未成年を家に連れてくなんて・・・)
「・・・こんな突然怪我させといて逃げるんですか・・・・・・グスッ」
「え・・・あの・・泣いてるの?いや別に嫌なわけじゃなくてね!」
「そんなら早よ連れていかんね!」
(嘘泣きかよ!しかし敵に回すとヤバそうな娘だな)
「分かったよ簡単な治療は家で取り敢えずするからその後、病院いってよ」
「うん!」
その瞬間、笑顔を一瞬にして作り学校なら先生がベタ誉めだろう返事を返した
俺は手を貸して上手く立ち上がらせ自転車の荷台の所に横向きに座らせた
「よし!行こう」
グーの手を天に翳し楽しそうに俺の肩にしがみ付いた
「ホントに怪我してんのかよ・・・」
301 :
避難所作品:田 中 家:2006/06/03(土) 02:08:15.12 0
自転車ならその場所から自宅はスグだ。モノの3分ほどで家に着いた
「はい、付きました!」
「動けんよぉ・・・・・・・・」
「あっそうか!肩を貸そうか?」
「おんぶ!」
「・・・・・・・・・・・はい」
俺は一体なにしてるんだろう?そう思いながら年頃の女の子をおぶって自室に戻る
「ただいま〜」(何故、貴様が言う)
じゅうたんを敷いてある床にそっとその娘を降ろした
彼女は座ったまま俺の部屋を見渡している
「田中さん」
「ん?なんで俺の苗字知ってんの?」
「さっき表札見たと!ソレより田中さんもしかしてミュージシャン?」
俺の部屋にはギターやMTRなど楽器や機材が沢山置かれている。
「そうだよ・・・売れてないけど。スタジオの手伝いや周1で地元のラジオやってる」
「え〜!れいなそんなの憧れとったたい」
「そりゃどうも・・・ところで君はなんて名前なの?」
「れいな・・・・・・田中れいな」
「へ〜、俺と同じ苗字なんだ。まあ田中は多いから・・・・」
「ううん今日から田中になったよ」
「へ?」
「今日からこの家でお世話になる事になりました田中れいなです!よろしくね」
彼女は天使のように笑ってウインクをした・・・この悪魔が!
マジかよ
302 :
避難所作品:田 中 家:2006/06/03(土) 02:08:36.93 0
・
・
2時間が経った・・・
「あの・・・よろしいですか」
「なん・・・?」
「足は先ほどよりかなり良くなってきてるみたいにお見受けしますが」
「うん。もう大分痛くなか!」
「じゃあ帰って頂いてよろしいですか」
確かに事故を起したこちらが悪い。しかし彼女を引き取る義務は・・・・・・・・
「れいな怪我させられたったい!嫁入り前の体を!!少しは見てもらう義務があるっちゃろ」
あるんですって
「じゃあさ・・・せめて病院にいかない?」
「ヤダ!」
「なぜ?嫁入り前の体になんかあったら大変だろ」
「注射怖い」
「ガキかお前は!てか注射なんて打たないだろさっ行くぞ!!」
俺は無理に手を引きれいなを起そうとした
「もぅ、痛いって!・・・れいな病院行けん深いワケがあると」
「家出か?」
少し意地悪にも思えたが言ってやった!
303 :
避難所作品:田 中 家:2006/06/03(土) 02:09:14.31 0
シーンと静まる部屋・・・
俺を上目に見てれいなが不思議そうに聞いてきた
「なんで解ると?」
「だって大体、変に病院行きたがらないし・・・地方の訛りが出てるし
俺も学生の頃は真面目でもなかったしな・・・雰囲気でわかるよ」
「・・・・・・じゃあ・・警察に電話とかすると?れいな追い出して」
俺は冷蔵庫からパックのコーヒー牛乳を2つ取り出し一つをれいなに渡した
「まあ俺の問題じゃないからいいけど・・・ご家族とか心配するだろ」
れいなはパックのストローをチューチュー吸いながら話した
「か・・家族は心配いらんと・・・だからせめてこの足がちゃんと治るまで居させて」
今度は不安そうに俺を見た
「まぁ、何日間かだけなら・・・・・・こっちも怪我させた責任もあるし」
その一言を聞き終えるとれいなは曇らせていた表情を一気に晴らし飛びつくように俺の手を握った
「ホント?ホント?」
「あ・・まぁ・・・・・少しなら」
「れいな洗濯とか掃除とか料理とかするけんね!不束者ですがお願いします」
・・・あの少しだけの予定なんですが
「た・な・か〜 れ・い・な〜♪」
今度は歌いだしたよ・・・架空の名前を
こうして俺達の微妙な2人暮らしが始まった
304 :
避難所作品:田 中 家:2006/06/03(土) 02:11:40.37 0
【田 中 家】第二話
朝目覚めるとパンのいい匂いがした・・・
「もぅ!はよ起きんと!!」
俺の枕元にれいなの声が聞こえる・・・そう言えば昨日から居候がいるんだった
「今日は仕事昼からだからいいんだよ」
「もう〜!!せっかく朝ごはん作ったちゃけどぉ〜」
・・・・・・僕はこういう時の女性の顔は卑怯だと思います。
「分かったよ!飯食べるよ」
れいなはまだ足を引きずりながら食卓へ行く・・・そっかこんな体で飯作ってくれたんだよな
「はい!どうぞ!!」
「おお!うまそ。いただきます〜」
れいなの作ったものは野菜ならサラダ!肉なら焼く!と単純な料理が多いが味はいい!
しかも一人身でもう8年もいるとこういった事に幸せを強く感じる・・・
でも・・・駄目だよな。この娘は怪我が治れば家に返さないと・・・・・・
305 :
避難所作品:田 中 家:2006/06/03(土) 02:12:20.93 0
「なに考えようと?美味しくなかった?」
「ん?いや・・・仕事の考えてて・・ハハ・・それより留守中お前一人じゃ暇だろ」
「うん・・まぁ」
「じゃ、コレ貸すからやってみる?」
俺は昔練習用に使ってたミニギターを出してれいなに渡す
「えっ使ってもいいと?コレ?」
「なんなら上げるよ!それとさ・・・お前詩書いてみない?」
「えっ?・・・でも・・」
「昨日こういうの憧れてたていってたじゃん!・・・曲は俺が書くからさ」
れいなは少しだけ恥ずかしそうに俯き頷いた
「よし!じゃあ決まりな!!お前が帰るまでに曲作ろうぜ」
「・・・・あ・」
「ん?なに?」
「・・・・・・・・アリガト・・」
なんかその時コイツの笑顔を始めて見た気がした
少しの間しか居れないけど・・・コイツの為にいい曲書いてやりたいな
306 :
避難所作品:田 中 家:2006/06/03(土) 02:12:51.92 0
・
・
(その日の昼)
スタジオはエンジニアの鈴木が居なくなって一人になった
静まりかえった広い部屋でコンビ二で飯でも食おうかと財布探しバッグを開ける
ソコには見慣れないハンカチに包まれた箱があった
「お弁当だ!れいなが作ってくれたのか?」
中には少し形がいがんだサンドウィッチが出てきた
「朝ごはんだけじゃなく弁当まで作ってたのか・・・あの足で・・・」
なんだかんだで凄く気を使っているんだ。
そう思うとナチュラルなメロディーラインが頭に浮ぶ
それはポップな中に激しさと優しさを感じさせる今までに作れないサウンド
れいなの「うた」だ・・・
食べ終わって仕事そっちのけで曲を作り出そうとすると一枚の紙がひらひらと落ちた
「手紙?」
そこにはこう書かれていた
『サンドウィッチ 700円』
・・・・・・・・・・・・曲のイメージが薄れた
307 :
避難所作品:田 中 家:2006/06/03(土) 02:13:13.80 0
・
・
(晩)
自分の家に着き戸を開けるとまたいい匂いがした
「おかえり!早かったね」
普段何時に帰ってんのか知ってんのかよ・・・
「ねぇ・・詩書いたとよ」
「ほう・・・どれどれ?」
『あっぱれ!あっぱれ!キスして・・・・・』
文字どうりあっぱれな詩だ・・・しかしこれがコイツの世界観なのかな?
・・・そんなそんな風に想った
「あの・・・変?いけん?」
「あぁ・・・ああと想うよ独創感というかさ」
「ホント?良い?やったー!!これ書くの5時間もかかったと」
そうか・・・俺は思いつきで書いたんだと思ってた
「じゃお風呂入ってくる」
「もう大丈夫なのか足は?」
「うん!多分お風呂入るくらいは」
ウキウキしながられいなはバスルームに消えていった
そして俺はこのあと自分との精神の闘いが始まる事に気付いていなかった
308 :
避難所作品:田 中 家:2006/06/03(土) 02:14:18.89 0
「気になる・・・・・・・・」
彼女の足が気になるのではない
バスルームには無防備な16歳の女の子が裸で・・・いかん!いかん!なに考えてんだ
しかし・・・俺の家だし少しくらい
善の心:「駄目だよ女の子のお風呂を覗こうなんて!人間として考えて・・・」
そうかなぁ・・・う〜ん・・・・・・
悪の心:「別にいいじゃん。お前が世話してるんだし・・・こんなチャンスないだろ」
そうだな!(即答)
バスルームはスライドドアになっている。そこを少しずらし俺は寝転がって上を見上げる
瞬間
足を引きずりながらバスタオルを巻きつけたれいなが腕を組んで見下ろしていた
「どうも!お早いですね」
「シャワーだけやったけん・・・何しとると?」
「画鋲が落ちていたのでお怪我されると悪いと思いまして・・・」
「そう?」
呆れ顔で奥の部屋と姿を消そうとする。俺は心で「しまった」と連呼した。その時れいなが振り向き
「ねぇ・・・見たいの?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・少し」
恥ずかしそうに俯きれいなは巻きつけたタオルをそっと解いた。ソコには白く透通った身体があった
「ねぇ・・・どう?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おっぱいぺったんこ」
れいなの右腕が見えない速さで俺の頤に直撃する。薄れ行く意識の中、俺はつぶやいた
生えてないやん・・・
【田 中 家】第2話 終・・・つづく
309 :
避難所作品:田 中 家:2006/06/03(土) 02:16:09.39 0
【田 中 家】第3話
あれから一週間くらいたったがれいなはまだ家に居た
とくに変化も無くただボーゼンと暮らしていた自分にとって彼女の存在は大きい
もはや食いつなぐためだけに行っていた音楽活動もれいなのおかげで創作意欲が強くなっていた
『おはよ!ご飯できとうけんね・・・』
れいなの声で起され昼にはれいなの作った弁当で食事をする
『おかえり。もうちょい待ちよって』
まだ直りきらない足を引きずり向かえる
家に着けばれいなが作った食事の香りがする
ただ生きる意味を考える事無くすべてのことが面倒になっていた俺にとって
彼女はすべてを変える存在にまで膨らんでいた
このまま・・・れいなと暮らせたらな
そんな事を考えてると仕事場に知らない人から電話が掛かってきた
310 :
避難所作品:田 中 家:2006/06/03(土) 02:16:37.81 0
「はいお電話変わりました」
・・・・・・・・・・・・・・
その男は冷静な声で安定したテンポを崩すことなく話し続けた。
九州のほうから来た探偵事務所の人間だと紹介されこのあと逢いたいと言う
すぐに内容は解った・・・れいなの事だ
スタジオ(仕事場)から少し離れた駅前のホテルの喫茶店にその男は居た
わざわざ近場の店に出向くなんて・・・調べはつけられているようだ
「・・・どうも」
男は名刺を手にし深く頭を下げた
「あっすいません。名刺は切らしてまして・・・田中です」
「ああ・・・かまいません。簡単な話ですので。その・・・お宅に一人高校生がお邪魔してますね」
「・・・・はい。依頼はご家族からでしょうか」
「そうです。あなたはあの娘から詳しく話しを聞かれてるんですか?」
「あっいえ、あいつはなんも話しませんので」
「そうですか。単刀直入に言いますが彼女をそろそろご自宅に帰してはいかがかと?」
れいなが居なくなる。れいなのすべてが頭をよぎった・・・
「・・・あの娘はまだ怪我が治っておりません。それゆえ失礼ですがもう少し時間をいただけないでしょうか?」
それは嘘だった。あいつの怪我は足は引きずってはいるが家に帰れないほどではない
俺はれいなを失うことが怖くて嘘をついたんだ。我ながら最低である
すると探偵の人は少し首をかしげ
「怪我?怪我してるんですか?」
どうやらソコまでは調べられてなかったようだ
311 :
避難所作品:田 中 家:2006/06/03(土) 02:17:52.61 0
俺はその人にれいなの出逢いから今までをすべて話した
「そういう事でしたか・・・いや今までのあの娘の流れからするとまた・・・」
「また?」
「あっいやぁねぇ・・・話すと長いんですが」
その話をしだすと今まで崩すことなかった顔を始めて和らげれいなの事を話始めた
れいなは8歳の時に両親の不幸に合い親戚の叔父に引き取られた
しかし、その叔父も体が弱く奥さんもすでにおらず自分の娘と2人暮らし
そしてれいなが12歳の頃体調を悪化させ叔父は倒れ翌年には他界した
保険などはあったものの生活状況は厳しく叔父の娘さんは高校を辞めれいなを養うため働き始めた
しかし慣れない仕事に過労がたたる姿を見て生活が苦しいのは自分のせいだと感じ初めて家を出た
わずかれいな13の頃・・・
しかしまだ中学生のれいなに行き着く先がある訳ではなく
行きずりの男の胸に飛び込む事で寝床を得ていた
そんな生活が長く続くはずはなくすぐに家には戻ったがそれからしばらくは家出はよくあったらしい
中学も3年にもなると落ち着きは取り戻していたが最初高校への進学もしようとはせず働こうとしていた
自立して育ててくれた姉貴を助けたい・・・その思いから久々に家を出た
そしてこの探偵さんにもれいなは何度もお世話になっていたそうだ
「そしてこれが今回彼女が書き残した手紙です。
本来こういうのを預けるものではないのですが一度読んでみて下さい」
俺は預けられた手紙を一礼してそっとしまった。
312 :
避難所作品:田 中 家:2006/06/03(土) 02:19:02.23 0
その人とはホテルの喫茶店でそのまま別れた・・・
怪我のことは理解してもらえたようでしばらくは待ってもらえるようだ
それでもれいなが居なくなる
今まで考えなかったわけじゃない。いずれはこの娘を帰さなきゃとは考えていた
しかし現実に突きつけられたれいなの人生とれいなを失う怖さ
自宅につきそっとドアを開る。扉は重く感じた
「おかえり。遅かったね」
「ああ・・・」(この風景もいずれ無くなるんだろうな)
れいなは俺のあげたギターの練習をしながら夕食を前に俺を待っていた
「今日ははじめての料理作ったけんね」
目の前にはいびつな形のポテトサラダがある。
「ご、ごめん・・・今日は少しでいいや。疲れてるから」
「え〜!!せっかく作ったのに・・・あっ、れいなもう一曲ね詩書いたと」
「そうか・・・でも・・後でいいかな」
「もう!どうしたと?女と別れ話でもしてきた?」
・・・そうだなしたようなもんだな
「ああ・・・」
「えっ!・・・・・あっ・・ごめ・・・・知らなかったけん冗談で」
「気にすんなよ。」
少し無理に笑顔を作り俺は自分の部屋のベットに倒れ込んだ
313 :
避難所作品:田 中 家:2006/06/03(土) 02:19:21.35 0
・
・
・
暗闇に目が覚めると俺の横にれいなが座っていた
「ごめんね兄ちゃん・・・れいなこういうやり方でしか慰めれん」
口に柔らかな感覚来てが乾いた唇を濡らした
絡めた舌はそっと奥まで入ってれいなの手が後ろに回る
ショックだった・・・今日の話を聞く限りれいながどうやって暮らしてきたか知っている
同情や生活を与えてる事からの気持ちで行為に及んでいるのなら俺は続けたくはない
しかし体はあまりにも正直にソレを続けていった・・・
314 :
避難所作品:田 中 家:2006/06/03(土) 02:20:30.31 0
れいなが俺のシャツに潜り込む形になり左の胸から足の方にまでかけて
もどかしい快楽が滑っていった。
上手く続けて行くうちに服ははがされ裸にされた俺がベットの中央に沈み込む
覆いかぶさるように顔を近づけたれいなの脇からシャツに手を入れそっと剥ぎ取った
体をよじり俺が上になるとそっとれいなに侵入する
「んん・・・・・・」
漏れる吐息を噛み殺すかのようなか細い息をして俺の首筋にあたる
そしてれいなは俺に向かってそっと言葉をかけた
「・・・・兄ちゃん・・・ごめんね。なんもできんで」
なにを謝ったんだろうか?今日の事か?
謝るんなら俺だろ・・・せっかく作った飯も食わずに自分の都合でさっさと寝てしまい
それに、今は・・・・・・
・
・
・
外の朝日はあまりにまぶしくいつもより早く起きた
横にはいつも俺より先に起きてるれいなが寝てる
「起きろよ・・・」
「・・ん?あ、おはよ。」
「おはよう、石川れいなさん」
「えっ?」
俺はれいなを本名で呼んだ・・・
315 :
避難所作品:田 中 家:2006/06/03(土) 02:20:49.70 0
れいなは驚いた様子のあとすべて理解したようで落ち着いて話始める
「兄ちゃんが本名知ってるて事は・・・誰かに逢ったと?」
「探偵」
「・・・来てたんだ。あの人。」
「もう少し足の具合がよくなるまでここにいても良い様にお願いしといた」
「・・・・・・うん」
「でもな・・・お姉ちゃん心配してるんだろ?一度帰ったほうがいい」
「解ってる。・・・てかこがい長く居るつもりもなかったったい。ただ・・・」
ただ・・・なんなんだろう?
「れ、れいな・・・シャワー浴びるね!」
昨日脱ぎ捨てた服を拾い浴室に逃げた
テーブルには昨日見せようとした詩があった
『愛する人はあなただけ 誰も邪魔させない 愛のシャボンに抱かれて私だけのあなた
なのに・・・どこ要っちゃったんだよぅ
泣いてすむなら泣きやがれすべての恋はシャボン玉 』
なんか・・・俺の今の心境みたいな曲だな
ガラガラ・・・スライドドアを引きれいなが出てきた
「なぁ・・・この詩・・・」
「あっ・・しょ、しょうもないやろ!忘れて忘れて」
「いや!これで行こう!!」
「えっ」
「お前が帰るまでにコレ完成させてお前に歌わせる・・・」
俺は今・・・ウタを作りたいんだ
316 :
避難所作品:田 中 家:2006/06/03(土) 02:24:04.79 0
【田 中 家】最終話
次の日から少し長い休みになった
休みと言っても売れないミュージシャンの俺は内職が腐るほどある
コードを完成させMTRで音を足す作業に入ると隣の部屋かられいなのヘタクソなギター音がする
「れいな・・・うるさい」
「ごめん!」
曲がある程度出来たらPCで細かな編集に移る。すると隣の部屋からヘタクソなれいなのギター音が・・・
「れいな・・・」
「ごめん!」
こんな事を続けること丸一日・・・・・・・「出来た!」れいなの詩に俺の曲を載せた
楽曲。「シャボン玉」!
て、結局仕事なんて手に付かずれいなの曲ばかり作ってた
「れいな!」
外はもう夕日が沈もうとして電気の消えた部屋はだいぶ暗くなっていた
「なん?」
食事の用意をしていたれいなが手を止めた
「これ・・・聞いてくれ」
メロディとバッキングのみの『シャボン玉』をれいなに聞かした
「かっこいいっちゃね!なんの曲?」
首をかしげこちらを見る
「お前の歌」 「えっ?」
「この曲にお前のくれた歌詞がのる・・・それをお前が歌うんだ。」
「・・・・・・・・れいなの・・」
「これはお前と俺が2人で作り上げる曲だ!お前と俺の絆だ」
317 :
避難所作品:田 中 家:2006/06/03(土) 02:24:20.44 0
少し聞き入ったれいながもう一度再生をクリックする
れいなは軽く首を振り何かに取り付かれたように『シャボン玉』を口ずさんだ
俺は床に置いたギターを手にしてれいなの音程にあわせリズムを刻む
れいなの歌声は俺の静かにしか動かなくなった心臓のリズムを激しくさせ
久々に細かい音など気にせず心の想うまま音に換えれた
気付くと床に俺達は倒れこんでいた
「兄ちゃん・・・・・・・・・・・」
「ん?・・・どうした」
「・・・・・・・・好き」
「そうか・・・」
俺の胸にそっと顔よせ心臓の音をメトロノームにしてれいなは眠った
・
・
・
「やべ・・・そのまま寝ちゃったな」
「ねぇ・・・これは兄ちゃんのバイク?」
机に置かれた単車のキーを見てれいなが俺に聞いてきた
「そうだよ。最近乗ってないけど」
時刻はAM1:30を示している
「ね〜、これからどっかイコ!」
時刻はAM1:30を示している
318 :
避難所作品:田 中 家:2006/06/03(土) 02:25:17.75 0
・
・
「さむかあぁ・・」
当たり前だこんな時間のバイクは寒い
「兄ちゃん・・・」
れいなの手がギュッとしまる
「はぁ・・・こんなトコ来てどうすんだよ」
「ごめん。でもずっと部屋の中やったけん」
そうか・・・ずっと小屋の中にいたんだよなぁ
「海きれいっちゃね」
「寒いよ・・・夜明け前の海なんて」
「でもこうしたら」
れいなが俺の胸元に潜り込むように顔を埋める
「あったかい?」
「・・・・・・・・まあな」
そして変な沈黙が生まれた
しばらくしてれいなが俺に途切れそうな声で話した
「れいな・・・帰りたくない」
「お姉さんはどうするんだ?」
「れいな・・・姉ちゃんに迷惑かけて生きてきたと
だから誰にも迷惑かけたくなかったったい
でも・・・兄ちゃんだけは・・迷惑かもしれんけど・・・わがままでいいから側に・・・」
れいな・・・・・・・・・・・・
319 :
避難所作品:田 中 家:2006/06/03(土) 02:25:37.46 0
冷えた空気を潰して二人の唇が重なる。
震えた唇は次第に温い湿りが包み込み震えを止める
そっと左胸を触れた手は鼓動を大きくしたれいなの心臓を読み取った
細い糸を繋いで唇を剥がした
「・・・・・・・・一度・・帰るか?」
「うん」
バイクに跨り、まだ直りきらない足を少し気にしながらそっとれいなは跨った
・
・
カチャッ・・・扉を開ける
「飯残したままだったなぁ〜・・食うか・・ん・・・・」
振り向いた瞬間れいなの唇が再び重なった
そっとその唇は体中を跳ねながら胸・・腹・・足・・そして真ん中のほうへたどり着く
包み込まれた自分のを見ると夢中になり咥え込むれいなが居た
「・・・れいなぁ」
「ん?」
「おいで」
そっと口から抜き取るとれいなは俺の顔の方へたどり着き再び唇を重ねる
320 :
避難所作品:田 中 家:2006/06/03(土) 02:26:34.77 0
何度も舌を繋いだまま体をよじる
下腹部の方は何度か接触を繰り返し自然と接続された
「あ・・・んぐ・・・」
たまらず声を上げる
「兄ちゃぁん・・・」
「ん?」
一度離した口から唾液をたらし俺の体内に流し込む
そしてまたそっと口を塞いだ
飲み込んだれいなの細胞は興奮を惹き起こし
腰を激しくさせた
「だ・・・だめぇ・・」
「・・ん・何がぁ?」
少し意地悪く焦らす
「はむ・・・・・・」
また口を繋げれいなと俺の体の動きはオーバーヒートを起しそうなほど激しくなる
れいなの中に俺の体液は憂鬱や不安な気持ちを吸い取るように絞りだした
・・・・・・「兄ちゃん・・・大好き」
「れいな」 「何?」 「あのな」 「うん」
「もう少ししたらやっぱり一度家帰れ」
321 :
避難所作品:田 中 家:2006/06/03(土) 02:26:56.33 0
「ぅん・・・・・」
静かにれいなが返事をした。そして軽く口付けをしてシャワールームに消える
俺はただ天井が回るように見え深い眠りについた
そんなにも眠っていなかったと思う
昨日残っていた食事を温め直す音に起された
「あっごめん!まだ寝といて」
「む〜・・・?いやぁいいよ俺も腹減ったし」
周りから見れば新婚のようにでも見えるだろうか?
しかし振り返って料理を差し出したれいなを見て答えは出た
『ままごとだなぁ・・・』
「どうしと?まだ眠い?」
「いやぁ・・別に」
幼さを残すその顔を見て自分のした事を考え少し罪悪感を感じ
顔を合わすと照れてしまう
そっと目をそらしサラダをがっついた
「今日どっか行く?」
「今日は家に居ようか・・・」
外はいつの間にか雨だった
322 :
避難所作品:田 中 家:2006/06/03(土) 02:27:43.78 0
降り止まない雨の中、窓のカーテンを閉めて布団の中にもぐり込んだ。
れいなの食器を片付ける音が響き渡りしばらくして蛇口をひねる音と共に止まった。
うとうとしていると俺の横に軽く息が掛かった
「なんだ、お前も寝るのか?」
「いけん?」
「別に」
少し間を置いて僕達は口付けをした
体を絡ませながら何度も求め合い、眠り、求め合う
それを一日中繰り返した
あきれるような一日が凄く幸せに感じた
「兄ちゃん。今日はずっと離さんで」
「心配すんな・・・こっちが離したくないよ」
夕方ぐらい外にバスが続いて走る音がする。
忙しそうな外の世界と俺達のあまりに静かなその日に果てしなく感謝していた
・
・
・
朝起きると側にれいなは居なかった
『今まで、ありがとう。 今日帰ります・・・ゴメンね』
あまりに短い手紙を置いて俺は一言つぶやいた
「今日ラジオの日だ・・・・・・やだなぁ」
323 :
避難所作品:田 中 家:2006/06/03(土) 02:28:45.82 0
その日は俺の担当するラジオの時間まで何も考えずボーッとしていた
あまりに平和な時間で贅沢な時間だった・・・
しかし最愛の女性はいない。俺・・・こんなに寂しかったっけ?
最初は少し煩わしさも感じたがれいなと過した時はホントにすばらしい日々だった
でも・・・求めちゃいけない!れいなはれいなの生活がある
わかってるじゃないか・・・・・・・
気付くともう夕方。仕事に行かなきゃ
珍しくバイクで仕事場へ向かった。
想いをふっきるつもりで乗ったのにれいなを乗せた時の事を思い出してしまう
駄目だな俺って・・・
地元FM局について関係者側入り口を開けた
「あっ田中さん!もぅ今日も時間ギリギリやよぉ・・・」
アシスタントの愛ちゃんが少し膨れて俺に噛み付く
「ゴメンゴメン!お前が優秀だからつい甘えるんだって」
「えっ・・・・そっそんな、あっし騙されんもん」
単純に照れてスタジオブースに消えていった・・・解りやすい娘だ
仕事してたら少しは楽だな。アイツを考えないですむ
そう想いながら本番が始まった
324 :
避難所作品:田 中 家:2006/06/03(土) 02:30:00.83 0
なんの話をしていたんだろう・・・
仕事に身も入らない
「もぅ・・・田中さんサイテー」
ケラケラうけてる時の愛ちゃんを見るとどうも俺は下ネタを話していたようだ
CMに入って外へ一度出た。今日は止んだと思った雨がまた降ってる
「バイクで来るんじゃなかったなぁ・・・」
ふとつぶやいた。
ブースに戻るとコーナーが始まった
リクエストを生電話でもらってその場で弾き語るコーナーだ
「さてさっそくお電話いただきました〜」
『こ・・こんばんは・・・』
愛ちゃんの電話に緊張した感じのか細い声が聞こえた
はっきり発音しなくても誰かわかる
れいなだ・・・
325 :
避難所作品:田 中 家:2006/06/03(土) 02:31:02.49 0
「じゃあラジオネーム頂いてもいいですか?」
『レインボー子猫でお願いします』
なんじゃそりゃ?てまぁそういうネームに意味は無いけどさ・・・
「じゃあリクエストとその曲にまつわるエピソードを教えて下さい」
『あっはい・・・実はこの前MCの田中さんのスタジオに遊びに行かせてもらったんです』
嘘付け!お前は俺の家に住んでたじゃないか
『その時即興で曲を作ってくれて』
何日も掛かっただろうが・・・・・・
『自分のための曲なんて初めてで・・・でも録音もなにもしてなかったから出来れば今日歌って欲しいなって』
「え〜田中さん女の子自分のスタジオ入れたんですかぁ〜・・・なんか怪しぃ」
愛ちゃんはからかったつもりで言ったのだろうが怪しいのは間違えではない
れいなの電話は俺とのトークに切り替わる
「あー覚えてるよ!あの時の高校生の娘だよねぇ」
『はい!久しぶりです』
ワザとらしい会話は傍からどう聞こえたのだろう?
上手く会話は続かない・・・
適当に誤魔化して俺はギターを抱え横の歌用のスタジオに移動した
「じゃあ彼女以外は初披露の曲です・・・シャボン玉・・聴いてください」
れいなはなんでスグに帰らず俺のラジオを待ってくれていたのだろう?
なぜこの曲を俺に歌わせるのだろう?
この曲はれいなの歌なのに・・・・・・
326 :
避難所作品:田 中 家:2006/06/03(土) 02:32:27.20 0
叫ぶようにがむしゃらに歌った・・・
そういやバンド始めた頃いつもこうだったかな
―泣いてすむなら泣きやがれすべての恋はシャボン玉
恋をするならこの次はあんた名義の恋をしな・・・シャボン玉―
俺はれいなに恋してたのだろうか?
妹のようで時に憎くて・・・でもホントはこっちに凄く気を使っていて
ほんとにシャボン玉のように消えていくんだな・・・
歌い終わるとソコには喝采が待っていた
俺は何度も毎週やってきたコーナーだぞ・・・こんな事は初めてだ・・
囲まれたスタッフの中にプロデューサーの寺田さんが居た
「なんやえらく良い曲やないか・・・久々に曲出すか?」
「いや・・・この曲は女の子の曲ですからね」
「じゃあ見つけてきたろか?」
「いやぁ・・・この曲は・・・ワケ有なんすよ」
「?」
そう言って静かにブースに戻った
しばらくして本番が終る
すると終ると同時に着信が入る・・・公衆?
スグに誰かわかった・・・
「もしもし・・・・れいなか?」
327 :
避難所作品:田 中 家:2006/06/03(土) 02:32:50.71 0
「へへへ・・なんで分ったと?」
「ばーか」
何故だか照れ笑いしてしまう・・・・・まだ数時間しか離れてないのにずいぶん久しぶりに聞く声に思えた
「ラジオよかったよ・・・」
れいながそう言ってくれた・・・少し鼻をすする音が聞こえる・・泣いてるのか?
「サンキュ」
それ以上何も言えない・・情け無い話だがれいなのすれた声を聞いてこっちまで泣きそうになる
「兄ちゃん・・・れな・・今から夜行でのんびり帰る。」
そうか・・・
「横浜駅を12時11分に出るやつ・・・ソレまでは改札にいるけんね・・・」
何かを言いかけて電話はコインがなくなったのかビーっと言う音と共に途絶えた
時計を見たらあと33分・・・ココからバイクで間に合うのか?
エンジンを掛けスタジオを飛び出した
328 :
避難所作品:田 中 家:2006/06/03(土) 02:33:09.97 0
走りだしたら段々と雨が近づく
それでもスロットを戻そうとはせず横浜方面に向かった
『間に合わない・・・』
頭によぎる・・・何度も首を振りそれを消そうとする
『改札ってどこだ?・・・どこの改札だ?』
駄目だ・・雨が強くなってくる・・・あと何分だ?時計なんて見る暇はない
暗闇のトンネルを走るような感覚があった・・・今俺はドコに居るんだ?
もうドコへ向かってるかも解らなかった
しかしいつの間にか街をバイクは抜けていた・・・明かりが見える・・アレは?
横浜駅だ・・・駅に向かい線路脇を抜ける瞬間
ピストルが横でかするかの様な感覚が走った・・・少し振り返ると特急車両に見える
これは・・・・また首を振り前を向き直す
駅の入り口にバイクを置きそのまま乗り降りた
ただひたすら改札に向かい息もつかず走った
改札が見えた・・・前に時刻を表す電工看板が見える
その中に夜行列車の文字は・・・・・・・・・・・・・・ない・・・
俺は糸が切れたようにそこに倒れ込んだ
上を見上げると照らされたライトがぼやけて見える・・・その奥に幻覚なのかれいなが遠くなる姿が見えた
329 :
避難所作品:田 中 家:2006/06/03(土) 02:35:36.94 0
―3ヶ月後―
俺は変わらず音楽活動をしていた。
何気ない日々だがあの日以来しっかり心を入れなおし自分の作りたい音を作れるように
頑張っているつもりだ
たまにれいなを思い出す・・・
どうしてるかな?あいつの事だ多分変わらず生活してるだろう。
ガチャ・・
「おお!お疲れさん、どないや?調子は」
寺田さんがいつもと変わらず元気そうに入ってくる
「ぼちぼちですね・・・今日はなんですか?」
「いやぁ・・お前にプロデュースの仕事してみんかな思ってな」
「えっ!いいんですか?」
寺田さんは手書企画書のようなメモを見せ説明をし始めた
「こんどデビューさせたい女の子がおんねんけどな、この前ラジオで唄った歌
女の子の歌や言っとたし一回お前に任せて見たいんや!やってくれるやろ?」
「も!もちろんです!!」
「実は今日つれてきてるねん・・・入ってもらっていいか?」
「は、はい!」
その時扉が軽く開いた・・そっと足音も立てず小柄な女の子・・・
えっ?れいな!?
330 :
避難所作品:田 中 家:2006/06/03(土) 02:35:54.00 0
「この娘や!この娘!!」
「田中れいなです!ヨロシクお願いします」
えぇ!!どう言う事?
「ええやろ、素質もなかなかあるし本名は田中じゃないんやけどなじみやすいほうがええゆーてな
自分から名前を田中れいなて芸名に変えよったんや。そしたら田中ちゃんの顔うかんでな」
・・・こんな事があっていいのだろうか?
「ほな!二人とも適当に話してみて俺帰るわ!」
寺田さんはやっつけ仕事のように紹介だけしてそそくさと出て行った
「へへ・・」
れいなが笑う
「へへ・・じゃないだろ?どーゆー事だよ」
「れいなが歌手なりたいって言ったらお姉ちゃんがオーディションにうかったら良いよって
で、受けてみたら案外すんなり・・・それと寺田さんに兄ちゃんのファンて言ったら・・・・・」
「ワザワザ俺に紹介してくれたってワケか・・・まったく」
そういいながら俺はある曲を取り出した
〜〜♪〜〜♪〜♪♪〜♪♪♪
「何?この曲」
331 :
避難所作品:田 中 家:2006/06/03(土) 02:36:34.87 0
「どうだ?中々良い感じだろ・・・これはお前が残したもう一つの歌詞を元に考えたんだ」
それは明るいれいな自身のポップな感じを出したれいなの為の楽曲だった
「・・つ、作ってくれとったと?」
「当たり前だろ・・プロだからな!」
何度かヘッドホンを付け外ししてメロディを追っていく
「気に入った?」
ガシッ!!突然れいなが俺に抱きついてきた
「な、なんだよ?」
「ありがとう。こんな嬉しい事なか」
・・・そうか、誰かのために曲を書くことってこんな事だっけ
忘れてた気持ちを何か思い出した・・・凄く暖かなこの気持ちは永遠に続く気がする
ヒラヒラ〜〜
その時れいなの鞄から名刺くらいの紙が落ちた
『田中れいなです!しばらく泊まるトコがありません。しばらく田中家にお世話なります。・・・1回7000円』
・・・・・・凄く暖かな気持ちは冷めた
【END】
Go Girl〜恋のヴィクトリー〜をお聞きになりながらお別れです!ではではまた
332 :
名無し募集中。。。:2006/06/03(土) 02:40:48.77 0
避難所限定でやってた作品です
思い出深い作品で多くの人に見ていただきたくこっちに貼って見ました
よければ感想ください^^
>>296 すいません
>>297-298 ありです。また短編書きますね
333 :
名無し募集中。。。:2006/06/03(土) 03:03:37.99 0
ほ
いぃ〜ねっ!
>しばらく田中家にお世話なります。・・・1回7000円
一瞬泊まるのが7000円かと思ったよ
335 :
名無し募集中。。。:2006/06/03(土) 08:13:31.33 0
乙!
れいな相手に7000円なら安い
336 :
名無し募集中。。。:2006/06/03(土) 09:29:30.62 0
ほ
避難所貼ってくれた方激しく乙です!
超大作にして超良作!
やっぱり物語はハッピーエンドが一番!
思わずシャボン玉とゴガを聴いてしまいましたw
339 :
名無し募集中。。。:2006/06/03(土) 12:44:35.95 0
h
从*´ ヮ`)
341 :
名無し募集中。。。:2006/06/03(土) 14:25:13.34 O
ほ
342 :
名無し募集中:2006/06/03(土) 14:25:56.33 O
ふげ
344 :
名無し募集中。。。:2006/06/03(土) 16:18:11.81 O
ほ
345 :
名無し募集中。。。:2006/06/03(土) 18:05:58.36 O
ぜ
346 :
名無し募集中。。。:2006/06/03(土) 18:58:47.70 O
保全
347 :
名無し募集中。。。:2006/06/03(土) 19:12:15.34 0
皆様保全ありがとうございます!
>>334 いえいえその7000円はもちろん(ry
>>335 俺も7000円でいいなら必死に働きますww
>>337 ありです!
基本ハッピーエンドを書かない俺ですがこう行った展開にしてみました
反省点も多い作品ですが想い入れも深いですね
348 :
名無し募集中。。。:2006/06/03(土) 19:40:33.41 O
ほ
349 :
名無し募集中。。。:2006/06/03(土) 20:34:17.33 0
h
350 :
名無し募集中。。。:2006/06/03(土) 21:12:30.74 O
保全
351 :
名無し募集中。。。:2006/06/03(土) 22:16:26.64 0
a
352 :
名無し募集中。。。:2006/06/03(土) 23:08:31.33 0
h
353 :
名無し募集中。。。:2006/06/04(日) 00:30:21.42 0
h
354 :
名無し募集中。。。:2006/06/04(日) 01:24:12.56 0
h
355 :
名無し募集中。。。:2006/06/04(日) 02:33:23.58 0
h
356 :
名無し募集中。。。:2006/06/04(日) 02:57:42.97 0
いやー面白かった
357 :
名無し募集中。。。:2006/06/04(日) 05:44:38.73 0
ho
358 :
名無し募集中。。。:2006/06/04(日) 05:48:30.69 0
(・ ・)
359 :
名無し募集中。。。:2006/06/04(日) 09:04:17.02 0
h
ほみほみ
361 :
名無し募集中。。。:2006/06/04(日) 12:26:46.56 O
ハァーン
从*` ロ´)
从゚,_ω 。)
h
365 :
名無し募集中。。。:2006/06/04(日) 16:58:27.75 O
e
366 :
名無し募集中。。。:2006/06/04(日) 17:45:06.10 O
从*´ ヮ`)
367 :
名無し募集中。。。:2006/06/04(日) 19:22:14.09 0
从*´ ヮ`)
368 :
名無し募集中。。。:2006/06/04(日) 20:25:54.46 O
名無し募集中。。。
369 :
名無し募集中。。。:2006/06/04(日) 21:53:04.22 0
从*´ ヮ`)
スリスリ
371 :
名無し募集中。。。:2006/06/04(日) 23:06:26.05 O
ほ
从*´ ヮ`)
373 :
名無し募集中:2006/06/05(月) 00:32:40.28 O
悩んでたら
从*´ -`)
375 :
名無し募集中。。。:2006/06/05(月) 01:45:39.32 0
すいません保全していただいてて
明日出来るだけ短編でも書きます・・・
376 :
名無し募集中。。。:2006/06/05(月) 01:52:54.74 O
>>375 乙です〜
気にせず自分のペースでいいですよ〜
377 :
名無し募集中。。。:2006/06/05(月) 01:52:58.97 0
从*´ -`) 保全が趣味だから
378 :
名無し募集中。。。:2006/06/05(月) 03:38:52.68 O
もうねるぽ
379 :
名無し募集中。。。:2006/06/05(月) 07:15:55.26 0
从*´ ヮ`)
380 :
名無し募集中。。。:2006/06/05(月) 09:28:43.74 O
保守!
381 :
名無し募集中。。。:2006/06/05(月) 12:12:44.93 O
昼休み保
382 :
名無し募集中。。。:
お前らこのスレを愛してないな?