いちおー立ててみた
3 :
名無し募集中。。。:2006/05/09(火) 03:21:24.90 0
ちょwwwwwwww
100も行かずに落ちたのかよ!!
まあ何はともあれスレ立て乙ッ!
4 :
なんみん:2006/05/09(火) 03:48:19.04 0
せっかくだし出すか・・・
5 :
なんみん:2006/05/09(火) 03:49:17.11 0
ウィーーーーン
入り口の自動扉が開く。入って来るのは小川を先頭にして紺野、億泰と続く3人だ。
フロアは開放的で明るく、さすが科学研究所という事もあって清掃も行き届いている。
3人はフロアのぞろぞろと中央付近まで歩き、周囲を見回す。
「なんだよ…誰もいないじゃネーかヨ…?」
「受付にもいないのは、ちょっとおかしいですね…?」
「おーい!誰かいないのかよおおおおォォッ!!」
億泰が叫ぶが、返事は無い。
「…………」
「oioi…一体どうしちまったんだヨ?お留守かィ…?」
「麻琴…アレ…?」
当惑気味の3人だったが、紺野が指をさす。
エレベーターの階の表示が下降を示している。そして1階にたどり着く。
6 :
なんみん:2006/05/09(火) 03:50:29.21 0
スウゥゥゥゥ…
エレベーターの扉が滑らかに開く。中から出てきたのは……研究所副所長・川畑要だった。
「おや…?」
相手は意外な訪問客に驚いた顔を見せた。
「よォ、川畑サン」
「なあんだ…小川さんかね…?」
「ごきげんよう。あのサ…」
「挨拶はこれくらいにして要件を言わせてくれ……と言わんばかりの顔だな?」
小川は真顔のまま無言で頷くと、
「『無罪の人間』が不当に捕らえられている…」
そう、小川は切り出した。
7 :
なんみん:2006/05/09(火) 03:51:44.71 0
「『無罪の人間』……ソイツを救う為には堂珍博士の『ケミストリー』が必要なんだヨ」
「それはまた唐突だな。有罪無罪など法の問題だろ?
スタンド使いの出る幕は…無いよ」
川畑の当然の反応に、今度は紺野が言葉を続ける。
「確かに私達には『有罪』だとか『無罪』とか決める権利も能力もありません。
『スタンド』は『法』に打ち勝つための能力ではありませんから、けれど…」
ジッと川畑を見つめながら、さらに言葉は続く。
「『スタンド』とは『真実』を解き明かす力!『スタンド』は常に『真実』の側に立つ!
『スタンド使い』でなければ出来ない事もあるハズですッ!!」
「それは…『法』には任せられないという事か…?」
小川と紺野の二人は力強く訴え掛ける。
「『有罪』だろうが『無罪』だろうが、ソコに『納得』は必要ナンだッ!!
ワタシ達は助かる可能性のある『人間』を放っては置けないッ!!」
「ましてそれが『友人』の家族であるならばッ!!」
8 :
なんみん:2006/05/09(火) 03:53:04.77 0
『無罪の人間』……?『友人』……?
一瞬、何を言っているのか億泰には理解出来なかった…。
理解した時には……涙が込み上げてきた。
……小川…紺野ちゃん……俺の親父の事を『人間』って……。
……みんなが『バケモノ』扱いしかしない親父を『人間』って……。
……俺が『友人』…?二人の…?良いのかよ……?
グスッ
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!!!!!
俺からもお願いするぜええええええええええええェェッ!!!!!!!!」
億泰は潤む目をごまかすように大声を上げ、前身を震わせす。
「『ケミストリー』ってヤツで親父が助かるかもしれないんだッ!!
どうか力を貸して欲しいッ!!お願いだよォッ!!」
川畑は3人のその真剣な訴えを聞いてはいたが、あまり良い顔はしていなかった。
そして、さらに暗く沈んだ様な顔をする。
「悪いのだが…博士は今ここにはおらんのだ…」
9 :
なんみん:2006/05/09(火) 03:56:28.68 0
「ええッ!?マジかよッ!?」
「今どこに?いつ戻って来られるんですかッ!?」
驚く3人に、川畑は話を続ける。
「海外の方に出張でな、帰ってくるのは…ずっと先になるだろうなァ…」
申し訳ない気持ちがあるのか、どうも言葉の歯切れが悪い。
額にはうっすらと汗が浮かんでいる。
「ち、地球の未来に関わる、それは非常に重要な会議なのだ。
悪いが今日のところは諦めてはもらえんだろうか…?
急の用事だろうが、こちらとしてもどうしようも無いのだ。」
「う〜ん…こんこんどうするよ?」
小川は紺野に問いかける。が、それは何か考えのある目だ。
「……仕方ありませんね。今日のところは…」
「えッ…!?あきらめるのかよォ!?」
あまりにアッサリと引き下がる二人に、驚きを隠せない億泰。
「まあ…いないってんじゃ、ずっとここにいてもなァ…」
「まだ、他にもお父さんを助ける方法はあるハズです。それを探しましょう」
「あ…ああ……」
どうにも腑に落ちなかったが、億泰には二人を信じるしかなかった。
10 :
なんみん:2006/05/09(火) 03:57:35.73 0
「じゃ…また来るヨ」
「うむ」
3人は研究所を出て行った…。
…………
「フゥ…」
川畑は訪問者達が出て行くのを見送ると、深く息を付く。
そして、踵を返し、立ち止まったまま天井を見上げる。
表情は何かを思いつめた様な…真剣で、どこか悲しそうでもあった…。
「すまん、若者達よ……無関係の君達を巻き込む訳にはいかないのだ…」
そうつぶやくと研究所の奥へと力強く歩き出した。
……研究所は…この私が守るゥッ!!!!
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド…
11 :
なんみん:2006/05/09(火) 03:59:07.80 0
廊下を歩いて行く川畑。その先には……?
ヒタヒタ…ヒタヒタ…
何者かが奥の方からこちらに近付いてくる。
「……石巻クンじゃあないか?」
相手はここの研究所員の一人であった。
いつも顔を合わせている心通った相手だ。しかし、明らかに様子がおかしい…?
「……一体、何のつもりかね?」
研究用の白衣を着てはいるが、なぜかソレは体にピッタリ張り付いた様であり、
それと、顔自体は隠れてはいないが、ゴーグルの様なモノを頭に掛けてある。
そして何より奇妙なのは……這っているのだ。床を。ヒタヒタと…。
手足の指が吸盤の様に変化していて、それが床や壁に吸い付いているのだ。
そうやって、無言のまま川畑の方へと4つ足で近付いて来るのだ。
「い…石巻クン?」
12 :
なんみん:2006/05/09(火) 04:00:26.09 0
ドヒュッ!ドヒュッ!
突然、相手は唾を飛ばしてきた!その唾は川畑の足に掛かる。
「な…何をするんだ!?私はこの研究所のォォ…」
バアアアアアアアアァァァァッ!!!!
石巻はジャンプをしたかと思うと、なんと天井に張り付いてしまった。
どうやら手足の吸盤を利用しているようだ。
そして、口元をニヤ〜と歪める。
「私を完全に馬鹿にしておるなッ!!コラァッ!!降りて来いィッ!!」
川畑は天井を見上げながら、相手を怒鳴りつける。
ユラ…ユラ…
川畑の白衣がまるでそよ風になびく様に膨れたり捲れたりする…。
「む?この研究所に風など吹き込むハズが…」
周囲を見回そうとするが、上手く体が切り替えられなかった。
足が…地に付いていなかったからだ…!!
「なんと…宙に浮いているのかッ!?!?」
13 :
なんみん:2006/05/09(火) 04:01:44.03 0
フワ…フワ…ユラ…ユラ…
川畑の体は宙に浮いたまま、バランスを失った状態になる。
「これは…スタンド攻撃かッ!?ナゼッ!?石巻クンがァッ!?!?
一体どうことだねッ!!石巻クゥゥゥゥンンンンッ!!!!」
当の石巻は質問には答えない。
再びニヤリと笑うと、ヒタヒタと天井を伝って川畑に近付いてくる。
ドシュゥゥゥゥンッ!!!!
石巻のスタンドの全体像がハッキリと現れる。
ほとんど本体の格好と変わらないが、ただ1つだけ目立って違う箇所と言えば、
両腕の手首の部分が、まるでボールを腕で貫いたかの様に、
球状に膨らんでいて、そこにはいくつか穴が開いているのだ。
「『ジャンピン・ジャック・フラッシュ』ッ!!!!」
初めて、石巻は口を開いた。
14 :
なんみん:2006/05/09(火) 04:05:42.98 0
…………
研究所内・中庭…
(加勢が来た時は少々焦ったが、アッサリ帰ってくれたのは好都合だ…)
先程の神父の姿。
身を隠しているのか?入り口のドアの側に張り付いて、決して警戒を解かない。
(何としても『ケミストリー』を手に入れなくては…。
あの能力こそ…天国への道を開くカギに違いない…)
遠隔操作も可能な『ホワイト・スネイク』を使って、所内を捜索しているのだろう。
(しかし、堂珍博士はどこへ行ったのだろうか…?厄介な相手だ…。
私のディスクでここの人間をスタンド使いに仕立てたのは良いが…)
恐らく、石巻という男も『ホワイト・スネイク』によって作られたスタンド使いなのだろう。
さらに、堂珍博士の捕獲命令をディスクによって書き込まれているのだ。
(そして…さらに不可解なのは…)
神父の額に汗が浮かぶ。
(あの川畑とかいう男……確かに私がディスクを抜き取ったはず!?
なぜ…普通に行動していられるのだ…!?アイツは一体…?)
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ…
15 :
なんみん:2006/05/09(火) 04:07:33.25 0
とりあえずここまで ではノシ
16 :
名無し募集中。。。:2006/05/09(火) 05:24:32.97 0
保全
17 :
364:2006/05/09(火) 06:24:50.72 0
新スレ乙でございます。
そして前スレさんなんみんさん乙ですー!
前スレhtml上げましたー。
18 :
名無し募集中。。。:2006/05/09(火) 06:47:56.94 0
乙!
19 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/05/09(火) 07:53:45.35 0
20 :
名無し募集中。。。:2006/05/09(火) 08:47:53.89 0
乙ッ!
21 :
名無し募集中。。。:2006/05/09(火) 09:34:41.61 0
hozen
22 :
名無し募集中。。。:2006/05/09(火) 10:21:37.87 0
23 :
名無し募集中。。。:2006/05/09(火) 10:44:16.40 0
鬼教官は元気なのかな
24 :
名無し募集中。。。:2006/05/09(火) 11:17:30.88 0
鬼教官て?
25 :
名無し募集中。。。:2006/05/09(火) 11:32:22.69 0
26 :
名無し募集中。。。:2006/05/09(火) 11:46:27.56 0
呼吸法とかもそうだけど完全にヨガだな
実はジョジョは健康本だった!みたいな
教官は本人がでかくてJOJOキャラっぽいんだよな
28 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/05/09(火) 12:41:09.62 0
さてと昼食後はラジヲ体操と行きますか。保
29 :
名無し募集中。。。:2006/05/09(火) 13:42:56.92 0
SBR8巻やっと買ってきた
男の世界か〜
30 :
名無し募集中。。。:2006/05/09(火) 13:57:25.28 0
3〜6部(スタンド編)て実はみんなラスボスが時間使いなんだけど
まさかあの段階でその能力が来るのは意外だった
あれでもしリンゴォが卑怯な奴だったらと思うと・・・
31 :
名無し募集中。。。:2006/05/09(火) 14:20:31.43 0
踏襲しつつ定石を壊すのがSBR
32 :
名無し募集中。。。:2006/05/09(火) 14:35:22.56 0
ある意味6部で一度完結してるからね…壊し易かったかも
特にあのタッチの変化は凄過ぎる
33 :
名無し募集中。。。:2006/05/09(火) 15:27:28.74 0
でもあれ見てる限りだと主人公はジャイロだよな
34 :
名無し募集中。。。:2006/05/09(火) 16:21:09.05 O
保全
35 :
名無し募集中。。。:2006/05/09(火) 17:15:06.54 0
ジャイロ主人公でしょ
36 :
名無し募集中。。。:2006/05/09(火) 18:47:23.16 0
落ちる
37 :
名無し募集中。。。:2006/05/09(火) 19:08:16.23 O
ジョジョってタイトル自体目立ってないからな
38 :
名無し募集中。。。:2006/05/09(火) 20:16:49.15 0
保全 そう認識していただきたい
39 :
名無し募集中。。。:2006/05/09(火) 21:26:43.32 O
ほ
40 :
915:2006/05/09(火) 21:34:41.80 0
銀色の永遠 〜村上愛は階段を駆け回る90〜
〜???〜
「あ〜あ、麻未も紗也加も負けちゃったか。
でも麻未が夏焼のは入手してくれたし・・・・
え〜っと・・・・・・・、熊井のも麻未が入手と。
菅谷のは高本さんが、必要無いと思うけど嗣永のは阿部さんが。
中島、須藤、徳永は長谷部さんと橘さんで入手出来たし、
あとは鈴木はいらないって言われているし村上だけか。
まあ橘さんなら余裕だろうな。
問題はあの人じゃあ回収出来ないから私が行かなきゃいけないか・・・。
でも橘さんの戦闘中ってあんまり近づきたくないんだよなあ。
終わってからで良いかな?
って・・・・・・・・アレ???
な、何・・・・?なんか・・・・・・・・・。
し、しまった、これは・・・・・、くま・・・・・・・・・・」
41 :
915:2006/05/09(火) 21:37:48.75 0
栄高対dream戦、ボチボチ再開します・・・・
ちょっと難産で時間かかるだろうけど(^^;;;
>>364さん
相変わらずゆっくりお話出来なくてすみませんでした
どうしても遠征すると会わなきゃいけないヲタ仲間が多いので(^^;;;
次は代々木に参上するのでまた来られるようならヨロです
ってことで、推しの卒業という悲しみもありますが
SSA参戦してやっぱり娘。は最高だなと。
無理してでも遠征して良かったです
現場行った事無い方々も是非一度勇気を出して参戦してみてください。
きっと良い思い出出来ますんでw
42 :
名無し募集中。。。:2006/05/09(火) 21:58:21.19 0
乙です!
43 :
名無し募集中。。。:2006/05/09(火) 22:47:59.85 0
保全疾走
44 :
名無し募集中。。。:2006/05/09(火) 22:48:03.13 O
乙ッ
45 :
名無し募集中。。。:2006/05/09(火) 23:13:29.20 0
浮上!
46 :
名無し募集中。。。:2006/05/09(火) 23:43:21.97 0
保全
47 :
名無し募集中。。。:2006/05/10(水) 00:37:09.94 0
保
48 :
名無し募集中。。。:2006/05/10(水) 01:08:20.40 0
寝る前ほ
49 :
名無し募集中。。。:2006/05/10(水) 01:17:08.75 0
50 :
名無し募集中。。。:2006/05/10(水) 02:22:46.44 0
今日は乗り切ったか
51 :
名無し募集中。。。:2006/05/10(水) 03:04:32.59 0
北斗が・・・かと思ったら隣のガキさんか
52 :
名無し募集中。。。:2006/05/10(水) 05:35:05.12 0
保全
53 :
名無し募集中。。。:2006/05/10(水) 06:16:44.35 0
保湿
54 :
名無し募集中。。。:2006/05/10(水) 07:15:54.63 0
保全疾走
55 :
名無し募集中。。。:2006/05/10(水) 07:17:38.34 0
岡πよー!
56 :
名無し募集中。。。:2006/05/10(水) 08:49:51.74 0
ほ
57 :
名無し募集中。。。:2006/05/10(水) 09:28:18.50 0
保全疾走
58 :
名無し募集中。。。:2006/05/10(水) 10:45:19.28 0
保全疾走だとぉー!
59 :
名無し募集中。。。:2006/05/10(水) 11:44:47.20 0
走
60 :
名無し募集中。。。:2006/05/10(水) 12:49:27.18 0
食後保
61 :
名無し募集中。。。:2006/05/10(水) 13:45:47.31 0
ほ
62 :
名無し募集中。。。:2006/05/10(水) 14:09:17.34 0
ぜ
63 :
名無し募集中。。。:2006/05/10(水) 15:04:33.76 O
人(ニスト)がいるときといないときが極端だな(w
64 :
名無し募集中。。。:2006/05/10(水) 15:25:10.41 0
沢山いるんだからバラけるかと思いきやそうでもないんだよね
65 :
名無し募集中。。。:2006/05/10(水) 16:18:27.70 0
ニストの出現時期がかぶることが多い気がする
66 :
名無し募集中。。。:2006/05/10(水) 16:35:57.45 0
シンクロニシティってヤツだろ?
67 :
名無し募集中。。。:2006/05/10(水) 17:48:35.19 0
ほ
68 :
名無し募集中。。。:2006/05/10(水) 17:52:29.43 0
とりあえず今日もまた落ちやすい時間帯に突入だ
69 :
名無し募集中。。。:2006/05/10(水) 18:00:40.36 0
よーしパパがんばるぞぉ〜。
70 :
名無し募集中。。。:2006/05/10(水) 18:31:13.47 0
パパの顔をしているけど・・・
>>69はパパじゃあない
誰なんだ!?あいつは!?
71 :
69:2006/05/10(水) 19:02:29.78 0
お風呂
いっしょに・・・入っても・・・・・
いいかなぁ〜っ?
『
>>70』!?
パパと久しぶりに・・・・・
72 :
名無し募集中。。。:2006/05/10(水) 19:54:30.62 O
ほ
73 :
915:2006/05/10(水) 20:23:14.54 0
銀色の永遠 〜村上愛は階段を駆け回る91〜
〜村上愛〜
「そいつら、喧嘩してるフリしてこっちの気をひいたのよね。
それでこのビルのスタンド使いである静香が気になってのぞいたところを捕まえて、
それで5階から脱出したのよ。
まあ、4階で私と優が待ちかまえていたからあっさりそんな姿になったけどね」
橘佳奈と名乗った女は、最初姿を見せた時にこう言った。
そこまでは普通だったんだ、そこまでは・・・・・・・・。
りぃちゃんが倒れていた3人に止血している間、
私はサッド・レディを出して橘に対して身構えた。
「剣士タイプのスタンドね、ちょうど良いわ・・・・」
橘はそう言うと右手をかざした。
突然右手に大きな青竜刀のような剣が出現する。
雅ちゃんみたいな武器そのものがスタンドってタイプか!
「悪いけど私たちも必死なのよ。
浜崎さんらからお荷物扱いされていてね、
ここでミッションクリアしておかないとね・・・・・・・・・」
橘はつぶやきながら、右手に出現した刀を握りしめた。
74 :
915:2006/05/10(水) 20:23:57.22 0
銀色の永遠 〜村上愛は階段を駆け回る92〜
と・・・・・・・・・
橘の目つきが変わる。
何?
「く、く、くくくくくくく・・・・・・・・・・・・・」
わ、笑ってる?
「う、う、う・・・・、うきゃああああああッッッッッッッッッ!!!!!!」
突然橘が奇声をあげた!!
「あふ、あふ、あふ・・・・・・・」
な、なんだこいつ・・・・・!!!???
そう思った時・・・・
突然橘が私に襲いかかってきた!!!!!!!
「えッ??????うわッ!!!!!!」
ガシイイイイイッッッッッッッッッッ!!!!!!!!
ドガアアアアアアアアアッッッッッッッ!!!!!!!!
橘の振りかぶった青竜刀を私は
サッド・レディでしっかり受け止めた・・・・・・・
はずがふっとばされた!!!!!!
75 :
915:2006/05/10(水) 20:24:26.60 0
ここまで〜
76 :
名無し募集中。。。:2006/05/10(水) 20:56:26.06 O
乙ッ!
写真集買ってきたお!
思わずベストアングルで写メとってしまった…
付属DVDも魅力満載すぎて
自宅だったら即TAするところだったw
ペドリン家で野球とサッカー見てたんですが
ここまで春先に調子がいい新垣は珍しい。
5月も月間MVP獲る勢いでたのむぜカキさん。
サカーは収穫にとぼしい試合だったなぁ
村井の怪我はイタス
そのぶん松井が選ばれる可能性うpなんすかね
ボランチは小野と福西で決まりな気がする
78 :
名無し募集中。。。:2006/05/10(水) 21:37:48.78 0
乙ッ
79 :
69:2006/05/10(水) 21:55:04.26 0
乙
80 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/05/10(水) 22:35:01.23 0
遠くから威風を纏って近づく男・・・・
『レジャーアイランド ひょっこりひょうたん島』のオーナー遠見塚正宗、その人だ!
「楓に言われて来て見れば・・・・こんな小僧っ子が騒ぎを起こしてただか?」
普段からは想像出来ないほどの威圧感!
これが遠見塚正宗と言う人物の芯の部分という事を如実し知らしめた・・・。
「ひぃぃい・・・なんなんだ?このおっさん?聞いた話と別人・・・」
後ずさる神木に遠見塚正宗はゆっくりと歩み寄る。
「おめぇ自分が何したか、わかってんか?」
遠見塚正宗は狼狽しきった神木に続ける。
「おらんとこの信用問題とか売り上げがどーのとかそんなんじゃねんだ・・・・ここで騒ぎが起きて
迷惑を被ったお客さんの大切な『楽しい時間や思い出』。小僧っ子・・・おめぇは踏み躙ったッ!
それがどんな事だか解るか?」
遠見塚正宗の威圧は完全に神木を飲み込む。
「・・・・それが・・・それがどうだってのさッ!そんな吹き飛ぶ位の思い出なんて幾らでも書き換
えられるんだッッ!!そんな茶番よりも僕が作り出す破壊劇の方が何倍も何倍も面白可笑しいに
決まってる!決まってるんだッッッ!!!!!!!」
威圧を弾き飛ばさんと、神木は捲くし立て残る力を『AQUA』に込め光を再びカマキリの玩具に
照射する!
「『カートゥーン・ヒーロー』!!!そうだ僕だけの世界を作るんだ!すべてをブッ壊して僕だけ
の世界をッッ!!!!」
「こりゃ話になんねぇな・・・・・・・」
81 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/05/10(水) 22:52:59.61 0
「うるせぇ!クソジジィ!!!僕が!僕こそがッ!」
「口で言って解らんようなヤツはッッ!!鉄拳制裁だべッッッ!!!!!」
ッゴンッッ!!
「うぎゃぴーッッ!!!」
遠見塚正宗の鉄拳を受けた神木は弾ける様に吹き飛んだ!
「全く近頃の小僧は・・・・一人遊びばっかり上手くなってんじゃしょうがないべ
首元のアスコットタイを直しながら遠見塚正宗は軽く嘆息した。
「マサさん!私が居ながらこんな事になってしまったなんて・・・申し訳ありませんでした。」
遠見塚正宗に駆け寄ると開口一番でエネスコは頭を下げて謝罪した。
「エネスコ・・・顔を上げるべ・・・」
エネスコは遠見塚正宗に言われるように顔を上げる。
ベチィィイ!
エネスコの頬を遠見塚正宗の平手が強打した!
「さっさと避難しねぇでおらが来るまで食い止めようだなんて・・・おら達がどんだけ心配したか
おめぇ・・解るか?おめぇはもうおら達の『家族』なんだ!あんま無茶すんじゃねぇ!」
遠見塚正宗は肩を震わせながらエネスコの顔を見つめる・・。
「マサさん・・・すみませんでした・・・そんな風に言って頂けるなんて・・・」
エネスコはグッと堪えるような表情で遠見塚正宗の顔を見た
「おぉ!なんかすげぇいい話だなぁ!俺、感動してきたよッ!」
『ハヒィ!』
綻んだ菅沼の顔にも痛烈な一撃が叩き付けられた!
「ぐぇえぇぇぇえ!」
『ハヒィ?』
「おめもだ!若ぇからって無茶しやがって・・心配したべよ!」
82 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/05/10(水) 23:01:09.34 0
もう少しイク!
83 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/05/10(水) 23:10:44.85 0
ズル・・・・
ズル・・・・
ズル・・・・・
「クソ・・・こんな・・・こんな筈じゃ・・こんな・・・ライナーノーツは・・何でこんな事・・」
神木は隙を突いて這う這うの体で逃げ出した。
スッ
神木の身体に不自然な影が掛かる
「はぁ〜い。ボクゥ?何処に行くのかなぁ?」
妙に色気の在る声が神木の身体に降りかかる。
「こんな事して覚悟は出来てるミュン?」
「ひとみん!コイツが『ライナーノーツ』ってやつらなの?」
「まぁまぁ時間はたっぷり有りますからにぇ・・じっくり『尋問』しましょ!」
84 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/05/10(水) 23:13:47.44 0
今日はこんなところでおし舞波!
魔法のトランプ・・まだ購入してねーのよ。
どうしたもんだか・・・
85 :
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=131618513&owner_id=1463477:2006/05/10(水) 23:13:53.61 0
童貞にしか見えない日記
とりあえずこのタイトルにピクンと反応してクリックしたおまえら乙www
まあそれはそうと世の中には不思議なことがたくさんある。
その一つに、童貞の数に比べて非処女が多過ぎやしないかってことがあがる。
だっておかしいじゃん!
セックルは男女二人でするんだよ?
女性がアンアン感じてる分だけ男はドピュドピュできるんじゃないの!?
なのに世の中見渡しても童貞は溢れかえっているが処女なんてどこにもいないよ?
それを良い証拠に俺のマイミク見てごらんよ!
女性は漏れなく非処女なのに男子は童貞さんばかり(>_<)
そこでおまえらはこう思うだろう…一部のイケメソが多くの女性を食い散らかしているんだと。
だから俺たちにまで女性が回ってこないんだと。
……あまーーい!このあまチンがーー!!
違う!違うよバカ! ほんとバカかおまえらは!そうではないんだよ!!
目を覚ませ!! そして気付け!
この問題は男に原因があるのではなく、むしろ女性側にあるんだと。
そう…この不思議現象の根幹には女性に秘められた淫乱極まりないメス臭が潜んでいるんだ。
やつら女どもは良き年ごろになるとメス臭を巧みに使ってはイケメソを惑わし股を広げ大切な処女膜を捧げてしまうんだ!
だからね、だから俺は言いたい。 おまえら偉い!偉いよ!
よくあのメス臭を堪えぬいて今まで童貞を守り通した!
大切なものを守るって素晴らしいよね!そういうことができる人って素敵だよね!
どう考えても童貞のほうが非処女よりも上だよね!むしろ非処女はこれから童貞を敬うべきだよね。
でもね、でも最後にこれだけは言わせて。
それでも俺は非処女が大好きwww
86 :
名無し募集中。。。:2006/05/10(水) 23:26:25.47 0
見える・・・私にも日記が見えるぞ!
87 :
名無し募集中。。。:2006/05/10(水) 23:31:58.81 0
人類はこれで変わるッ!
これが私の求めたものッ!
『メイド・イン・ヘブン』だッ!
88 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/05/10(水) 23:40:39.08 0
それじゃぁもう寝ますわ!
89 :
名無し募集中。。。:2006/05/11(木) 00:20:07.82 O
おつかれさまー!
90 :
名無し募集中。。。:2006/05/11(木) 01:18:15.23 O
保全疾走ッ!
91 :
名無し募集中。。。:2006/05/11(木) 02:22:15.70 O
乙ッ!
92 :
名無し募集中。。。:2006/05/11(木) 04:28:39.68 0
ほ
保全やで!
94 :
名無し募集中。。。:2006/05/11(木) 07:07:40.21 0
保全疾走
95 :
名無し募集中。。。:2006/05/11(木) 07:24:34.69 0
>>75 乙ッ!
橘狂ったんかw
>>84 乙ッ!
マサさんの登場シーンかっこいいな
そろそろ点が線になる頃か・・・?
96 :
なんみん:2006/05/11(木) 07:34:20.60 0
乙です!やっぱ比較的安定供給のお二人が来ると安心できますね
でもやや寂しいからちょい出し
97 :
なんみん:2006/05/11(木) 07:34:54.44 0
フワフワ…フワフワ…
空中で手足をバタバタとさせながらもがく川畑。
だが僅かな空気抵抗だけでは、移動など出来るはずもない。
研究所の仲間は明らかに今は敵と化している。倒すべきなのだろうか?
「……しかし、私のスタンドは…」
石巻はもう目の前にまで迫って来ている。
「ククク…どうする事も出来ないだろう?」
「石巻クン!!目を覚ませェッ!!君は何者かに操られ…」
「うらああああああああああああァァッ!!!!!!!!」
ドバドバドバドバドバドバドバドバアアアアアアアアンンッ!!!!!!!!
川畑はラッシュをまともに受ける!後方へとクルクルと錐揉みしながら飛ばされる。
「どうだ?苦しいか?それとも、文字通り『フワフワと天にも昇る気持ち』か?」
石巻は素早く壁を伝って追いかけ、さらに攻撃体制に入る。
「くらええええええええェェェェッ!!!!」
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
98 :
なんみん:2006/05/11(木) 07:35:54.50 0
「oioioioioioioioioioioioioioioioiッ!!!!」
ババババババババババババババババッ!!!!!!!!
ドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカ!!!!!!!!
「うがああああッ!!」
現れたのは小川の『FRIENDSHIP』。
その不意打ちのラッシュを受けて、石巻は天井から引き剥がされ飛んでゆく。
「ふんッ!」
ピタ!
石巻は壁を蹴り再び吸い付くと、離れた位置で体制を整えながら
こちらの様子を見ている。
「おい、アンタ大丈夫かよ?」
億泰は川畑を抱きかかえながら問いかける。
「ああ……しかし、どうして…?」
小川は敵の動きをチラチラと警戒しながらも、川畑に向かう。
「ワタシはアンタ達とは一度は戦った仲なんだゼ。様子の違いくらい分かるサ。
ましてや偏屈野郎のアンタがあんなマトモじゃ、かえって不自然だからナ」
99 :
なんみん:2006/05/11(木) 07:37:07.27 0
これには川畑もニコリと笑みを浮かべる。
「むむ…さすがは小川さんだな…帰るフリをしたという訳か…」
小川も笑顔でポンと軽く川畑の肩を叩く。
「事情は飲み込めたからネ……で、アイツは敵で良いんだろ?」
「いやいや…石巻クンは私の部下なのだが……何者かに操られているようだ」
「そっか、そんじゃちょっくら起こしに行ってくるワ」
「気を付けるんだぞ。相手は重力を操る」
「亀ちゃんの『エリザベス』みたいなモンかィ?ま、相手の攻撃にも気を付けるよ」
小川はピースサインをしたかと思えば、瞬間、その場からいなくなっていた。
100 :
なんみん:2006/05/11(木) 07:38:10.38 0
「『FRIENDSHIP』ッ!!」
小川は『神速』でもって相手に高速で迫る!!迎え撃つ石巻!!
ドヒュドヒュ!ドヒュドヒュ!
石巻は先程と同じ様に唾を吐く。広範囲に撒かれた唾はそのままフヨフヨと空中を漂う。
「うわッ!!汚ネーな、oiッ!!」
小川は突進を止めるが、直ぐに次の攻撃に移る。ポケットに手を突っ込む。
取り出したのは……鉄のベアリング弾だ!!
「テメーに近付かなくても攻撃は出来るんだヨッ!!
oioioioioioioioioioioioioioioioioioioioiッ!!!!」
FRIENDSHIPの拳に打ち抜かれたベアリング弾は摩擦を失い、そのまま敵へと迫って行く!!
ドバドバドバドバドバドバドバドバ!!!!
ベアリング弾は唾を弾きすり抜け、さらに石巻の体も貫く!
「うががががッ!!」
「oioi、何だィ?随分とあっけないナァ。
マ、所詮は『操り人形』。上手くスタンドの操作は出来ないか…」
101 :
なんみん:2006/05/11(木) 07:39:33.87 0
フワ…
小川は腰の辺りに身軽さと涼しさを感じた。ふと視線を下へ移した…。
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ…
「だああああああああああああああああああああッ!!!!!!!!
スカート捲れてるじゃネーかよォォォォォォォォッ!!!!!!!!」
慌てて制服のスカートを押さえて、後ろを振り向く。
川畑と億泰は目が点になっている。紺野はただ苦笑いするしか無かった。
「何なんだコレはよォォォォ!!!!パーンツ!!じゃなくてピーンチ!!」
手を放すとまたスカートの裾がフワッと上がって行く。両手を離すことが出来ない。
フワフワ…フワフワ…
今度は裾を押さえた状態のまま、小川自身が宙に浮いて行く…。
「どうしてだヨッ!?!?ワタシはアイツの攻撃なんか全く食らって…!?」
102 :
なんみん:2006/05/11(木) 07:40:37.06 0
「麻琴ッ!!」
心配した紺野が近くへ寄ってくる。
「こんこんッ!!こっちへ来るンじゃあないッ!!!!」
その声にビクッして足を止める。そして、小川の言わんとする意図を理解した。
フワフワ…フワフワ…
今度は……億泰までもが川畑を抱えながら宙に浮き始めている。
「ど、どどど…俺までッ!?どういうことだッ!?」
「なるほど…どうやら私に触れるもの全てを無重力にするようだな…」
「そうか!それでアンタに触れていない紺野ちゃんは無事なんだな!!」
敵である石巻ですら意外そうに見ている。
「ほう…そうなのか?正直俺にもまだ分からない部分が多いからな…。
だが、これは既に覚えている…」
グルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグル…!!
103 :
なんみん:2006/05/11(木) 07:41:53.87 0
なんと、『ジャンピン・ジャック・フラッシュ』の両腕の球体が腕を軸に回転している!
「腕の回転は『遠心力』。重さが無いのなら回転で加速を付けるッ!!
全ての希望は『回転』の動きの中にある…くらえッ!!!!」
石巻は腕を宙に浮いた3人に向けた!!
「おおおおおッ!!『ジャンピン・ジャック・フラッシュ』ッ!!!!」
両腕の球体から勢い良く小さな弾丸の様な者が飛び出す!
「さっきのベアリングだぜッ!!痛かったぞ!!さっきは痛かったぞッ!!
だから、今度はてめえ等がくらいなッ!!そして痛がれッ!!」
ドシュドシュドシュドシュッ!!
飛んでくるベアリングを『FRIENDSHIP』で弾き跳ばす小川。
『ザ・ハンド』で軽く空間ごと削り取る億泰。
ガオオオオン!!!!
敵は数回に渡ってベアリング弾を発射して行くが、
その程度の攻撃では歴戦の勇士達には通用しなかった。
104 :
なんみん:2006/05/11(木) 07:43:00.94 0
「何だろう…アレ…?」
紺野は自分達からは少し離れた空中に漂う、『奇妙な物体』に気が付いた。
下から見上げる限りでは、4つの羽のプロペラのようであり、
中心部分に二つの鍵のようなモノがぶら下っている…。
それはスタンドの様でもあったが、石巻のスタンドとは別物なのだろうか…?
フワァ…フワァ…
その物体は流れる雲の様な予測の付かない不安定な動きで空中を漂う…。
105 :
なんみん:2006/05/11(木) 07:44:28.42 0
グルグルグルグルグルグルグルグル…ドシュドシュドシュドシュッ!!!!
「oioi…好い加減に諦めたらどうだィ?この程度の攻撃は」
「俺達には通用しねーんだよォォッ!!!!」
これまで通り相手のベアリング攻撃を防ぎかわす。
広範囲に飛ばされるベアリング弾の大半は、そのまま小川達の後方へと逸れて行く。
そのいくつかが飛び去って行く先には……?
フッ…
先程のプロペラの物体の中にベアリングが吸い込まれる。そして…
ドッシュゥゥーーーーンン!!
なんと、ベアリング弾はそこから軌道を変えて、再び3人の方向へと飛んで行く!!
3人は背を向けたままだ。しかも無重力なので方向転換は難しいだろう。
ベアリング弾が不意打ちに気付かない3人に迫る!!
「『ニューオーダー』ッ!!!!」
紺野は駆け出す!そして、ベアリング弾を叩き落そうとするが……
ガシィッ!!
「うゥッ!?!?」
106 :
なんみん:2006/05/11(木) 07:46:00.91 0
後ろからの呻き声に小川は気付く。その声の主もすぐに分かった。
嫌な予感がした。しかし、スタンドを使い利用しながらもゆっくりと後ろを振り返った…。
「こ…こんこんンッ!!!!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ…
ウィン…ウィン…
虚ろな瞳…垂れ下がる手足…。
意識が遠のいている彼女の体を支えるのは……『ホワイトスネイク』だ。
頭からは先の例と同様に、2枚のディスクが飛び出している。
1つは『スタンド』のディスク。もう1つは『記憶』のディスクだ。
「オ前タチ全員トモ思ッタノダガナ…サスガニ無理カ……。
マアイイ…トリアエズコレデ二人メ……」
そう言って、『ホワイトスネイク』は紺野の『スタンド』のディスクを引き抜いた。
『ニューオーダー』は消失した!!
107 :
なんみん:2006/05/11(木) 07:48:10.79 0
ここまで!ホワイトスネイクの・入れるのやめた
ではではノシ
108 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/05/11(木) 08:03:04.67 0
な・・・何っつー展開ですかァァァーーーー!!
なんみんさん乙!です!
109 :
名無し募集中。。。:2006/05/11(木) 09:33:23.04 0
乙だ
110 :
名無し募集中。。。:2006/05/11(木) 10:11:34.07 0
ほ
111 :
名無し募集中。。。:2006/05/11(木) 10:35:46.69 0
乙。
112 :
名無し募集中。。。:2006/05/11(木) 11:36:37.54 0
、--‐冖'⌒ ̄ ̄`ー-、
/⌒` 三ミヽー-ヘ,_
__,{ ;;,, ミミ i ´Z,
ゝ ''〃//,,, ,,..`ミミ、_ノリ}j; f彡
_) 〃///, ,;彡'rffッ、ィ彡'ノ从iノ彡
>';;,, ノ丿川j !川|; :.`7ラ公 '>了
_く彡川f゙ノ'ノノ ノ_ノノノイシノ| }.: '〈八ミ、、;.)
ヽ.:.:.:.:.:.;=、彡/‐-ニ''_ー<、{_,ノ -一ヾ`~;.;.;)
く .:.:.:.:.:!ハ.Yイ ぇ'无テ,`ヽ}}}ィt于 `|ィ"~
):.:.:.:.:|.Y }: :! `二´/' ; |丶ニ ノノ
) :.: ト、リ: :!ヾ:、 丶 ; | ゙ イ:} 逆に考えるんだ
{ .:.: l {: : } ` ,.__(__,} /ノ
ヽ ! `'゙! ,.,,.`三'゙、,_ /´ 「ageちゃってもいいさ」と
,/´{ ミ l /゙,:-…-〜、 ) |
,r{ \ ミ \ `' '≡≡' " ノ 考えるんだ
__ノ ヽ \ ヽ\ 彡 ,イ_
\ \ ヽ 丶. ノ!|ヽ`ヽ、
\ \ヽ `¨¨¨¨´/ |l ト、 `'ー-、__
\ `'ー-、 // /:.:.} `'ー、_
113 :
名無し募集中。。。:2006/05/11(木) 12:22:30.59 0
保全疾走
114 :
名無し募集中。。。:2006/05/11(木) 13:35:21.83 O
ほ
115 :
名無し募集中。。。:2006/05/11(木) 14:10:15.46 0
ho
116 :
名無し募集中。。。:2006/05/11(木) 14:59:25.84 0
ほ
-------------------------------------------------------------------------
―演劇部部室前・廊下―
亀井絵里は、部長からの召集により部室に集まるように言われていた。
(何なんだろう? この前の堤で闘ったスタンド使いのことかな…?)
「絵里〜」
絵里が扉に手を掛けたとき、後ろから誰かに肩を叩かれた。
「あ、さゆ!」
親友、道重さゆみである。
「絵里も呼ばれたの?」
「うん。 文面からすると全員呼ばれたっぽいね。
まあとにかく中に入ろう」
「あ、ちょっと待つの」
さゆみは再び扉に手をかける絵里を制止する。
そして自分の鞄の中をごそごそと探りだした。
「うん?」
「はい、これ絵里にあげるの」
さゆみが取り出したのは、可愛くラッピングされた箱であった。
今日が何の日であるかを考えれば、それが何かは容易に想像できた。
「さゆ…こ、これって…」
「チョコなの」
「チョコ…! さゆが僕に!? いいの!?」
「うん」
「うわああああああああああああああああああああああい!!」
絵里はチョコレートの入った箱を持ち上げ、飛び跳ねた。
「絵里のはストロベリーチョコなの」
「ストロベリイイイイイィィィィィィィィッッ!!」
今度は歓喜のあまりチョコを持ち上げたままくるくる回り始める。
…しかし、絵里はあることに気づき、すぐに跳ね回るのをやめた。
(『絵里のは』…? ってことは…)
「ぼ、僕以外にもあげるの?」
「当たり前なの。 演劇部のみんなに持ってきたの」
そう言ってさゆみは鞄の中をガバッと明けてみせる。
中には絵里がもらったのと同じ箱がいくつも入っていた。
そしてよく見れば、鞄に入りきらなかったのであろうチョコの箱が
手提げ袋に十数個入っているのも確認できた。
「そ…そっか…」
「じゃあとっとと部室に入るの」
さゆみはうなだれる絵里をよそに、スタスタと部室に入っていった。
-------------------------------------------------------------------------
―レストラン・トラサルディー前―
レストランにとっては夕方前のもっとも暇になる時間である。
店長のトニオは、その時間は『準備中』にしてディナーの仕込を行っていた。
もちろん、基本的にはランチからディナーまでずっと開店しているのだが
どうしても仕込みは必要なのでほんの30分程度だけ、
準備の時間として利用しているのだった。
「お〜い、トニオさんいるかーい?」
厨房にいたトニオはその声に、ナプキンで手を拭きながら玄関まで出てくる。
「今ハ準備中なのデスが…」
トニオは一度その客に引き取ってもらおうと出てきたのだが
その人物を見て表情を変えた。
「おお、麻琴サンじゃあないデスか!」
そこにいたのはぶどうヶ丘高校演劇部、小川麻琴であった。
「おいーッス! トニオさんヒサブリ〜」
「おひさしぶりデスネ。
どうしたんでス? 開店はもう少し先デスが」
「へへ…、実はトニオさんに渡したいモンがあってよー」
麻琴はショルダーバッグのジッパーを明け、箱を取り出した。
「…?」
「ほい、バレンタインデーのチョコレート!」
それでトニオはようやく「ああ!」と納得した。
「あ、イタリアではこういうのは変だったかな…」
麻琴は、バレンタインチョコが日本独自の風習であることを思い出した。
しかしトニオは笑顔のままで答える。
「イイエ、実は最近はワタシの国でも日本とおなじように
チョコを異性に渡すのガ流行りはじめてるんデスよ」
「へぇ〜、そうなのか…」
「ちなみに元となった聖ヴァレンティーノはローマの殉教者デス。
言わば『本家本元』というやつなのデスが、最近はローマの聖日でも
コマーシャリズムの波が来ているといいマスか…。
まあそれでも、チョコよりプレゼントの品を渡すのが主流ですが
麻琴サンのような若い子どうしは『バチ・チョコ』が多いデス」
「ほォ〜! 勉強になったぜ! じゃあ、このチョコ受け取ってくれい!」
トニオはニコリと笑ってチョコの箱を受け取った。
「フフ…流行ってるといってもやはりこういったプレゼントは
イタリアでは『好きな異性』に送るものデスけどね」
と、悪戯っぽく微笑むトニオに、麻琴は突然顔を赤らめる。
「oioioi! こ、これは決してそういう意味じゃあねえよ!
あくまで日頃うまいメシ食わせてもらってるお礼というかその…」
「ええ、わかってマスよ」
「お、おう…。 ところでよぉ、トニオさん」
麻琴は紅潮していた顔をキリッと改めて、トニオを見た。
「なんデス?」
「チョコをあげたからどうこうってわけじゃあないんだけど…
その、ひとつお願いがあるんだ…」
妙に真面目な顔をする麻琴を見て、トニオも微笑むのをやめた。
「教えて欲しいんだよなあ…イタリア語を…」
「イタリア語を? ワタシが、麻琴サンに?」
「ああ。 週に何度か、こういう暇な時間に少しだけでいいんだけどサ。
もちろん忙しい時はトニオさんの店も手伝うし、
なんとかお願いできねーかなと…」
「それは構いませんガ…イタリアに行く予定デモ?」
「へへっ、まあね」
麻琴はそう言って少し照れ笑いをした。
-------------------------------------------------------------------------
―ぶどうヶ丘総合病院・病室―
外科病棟の3Fの一室に、岡井千聖はいた。
1月下旬に奥本健と戦った傷を治すために、ここに入院していたのだ。
しかしそれもほとんど治り、本日退院を予定していた。
ガラッ
「千聖ちゃん!」
病室の扉が空き、そこから萩原舞が顔をだした。
「あ! 舞ちゃん!」
舞は部屋に入ってくると、ベッドの傍のパイプ椅子にちょこんと腰掛けた。
「千聖ちゃん、今日で退院なんでしょ?」
「うん」
「じゃあ、退院のお祝いも一緒に…はい、これ!」
舞は、市販のチョコレートがパンパンに詰まったコンビニ袋を取り出した。
「そ、それ全部チョコ…?」
「うん! この前はあんまりお菓子食べてないって言ってたから
たくさんあげようと思って」
「あ…ありがとう! 舞ちゃん!」
「ふふっ。 ねぇ千聖ちゃん、怪我はもう大丈夫?」
「あ、うん。 大丈夫だよ…」
千聖は、舞に怪我をした本当の理由は伝えていない。
そして親にも医者にも地震に巻き込まれたと伝えており
実際その現場は奥本のスタンドによってガタガタになっていたので
局地的すぎる地震を妙に思うものはいても、怪我の理由を疑うものはいなかった。
もちろん、本当のことを話しても信じてもらえないだろうが。
「そっか! じゃあ、また明日に学校でね」
そういうと舞は立ち上がる。
「え! もう行っちゃうの?」
「うん、ごめんね。 ちょっと行くところがあるから…」
舞はランドセルやバッグを持ち上げた。
「舞ちゃん…そのバッグ…」
千聖は舞が持っているバッグが
いつも持っている物と違うことに気がついた。
「あ…こ、これはね…」
急に舞の頬が真っ赤になる。
それを見て千聖は何か嫌な予感がした。
(なんで顔を赤くするんだ舞ちゃん!
もしかして藤本か? いや、それで照れる必要は無いし…
とするとやっぱり、男子…)
「も、もらったの! このバッグ…
舞の誕生日、2月の7日だったでしょ?
それでね、それでね、今日はバ、バレンタインだし…
その人にお返しをしようと思って…これから…」
「そ、そうなんだ…」
千聖はなんとか平静を装うとしているが、何故か声が詰まってしまう。
(何を考えてるんだ、あたし…。
舞ちゃんにボーイフレンドが出来たんだったら喜ぶべきことじゃあないか!
友達として祝ってあげるべきじゃあないのか!?
なのに、なんでこんな気持ちになるんだ…)
「それじゃあね、千聖ちゃん」
舞はまだ顔を真っ赤にしたまま、千聖に手を振った。
千聖も「バイバイ」と、手を振り返す。
タッタッタッタッタ…
舞が足早に病室を出て行くのを見送ると、千聖はため息をついた。
男子が言うような“レズ”だとかそういった感情は舞には抱いていない。
そう信じているのだが、どうしても寂しい気持ちが湧き上がってきた。
親友を取られてしまうという、寂しさが…。
「どんな男なんだろう…」
そう呟いて、千聖はまたひとつため息をついた。
ここまでんぬ
そういえばイタリアの大統領は
ジョルジオ・ナポリターノ氏だそうで
ジョルジオはアルファベットでGiorgio
ちょっと惜しいなとおもいますた
126 :
名無し募集中。。。:2006/05/11(木) 16:27:57.85 0
乙!早速マイマイ出てきたね
127 :
名無し募集中。。。:2006/05/11(木) 17:00:39.60 0
乙です!
128 :
名無し募集中。。。:2006/05/11(木) 17:43:23.78 0
まずは保全させてもらうぞ
129 :
名無し募集中。。。:2006/05/11(木) 17:49:52.45 O
乙!
130 :
名無し募集中。。。:2006/05/11(木) 18:30:58.84 0
保全疾走
131 :
名無し募集中。。。:2006/05/11(木) 19:32:40.56 0
保全疾走
132 :
名無し募集中。。。:2006/05/11(木) 20:10:15.84 0
保全疾走
133 :
名無し募集中。。。:2006/05/11(木) 20:12:23.21 O
乙ッ!
134 :
名無し募集中。。。:2006/05/11(木) 21:15:44.49 0
保全疾走
135 :
名無し募集中。。。:2006/05/11(木) 21:34:54.49 0
保全!疾走!!
136 :
名無し募集中。。。:2006/05/11(木) 22:35:18.82 0
幽保全だと!?
137 :
名無し募集中。。。:2006/05/11(木) 23:16:31.40 0
保全クラッカー!
138 :
名無し募集中。。。:2006/05/11(木) 23:42:00.53 0
ぽ
139 :
名無し募集中。。。:2006/05/12(金) 00:01:42.62 0
「ぁぁあ・・・イテェ・・・これじゃ心配されてても嬉しいか解らんぜ。」
菅沼は赤くなった頬を涙目で撫でる。
『あ・・・主・・・大丈夫か・・?』
がんずきは久方ぶりの主人に甘える様に飛びつく。
「大丈夫だよ・・・・・お前の元気そうな姿が見れて本当に良かったぜ!」
菅沼はがんずきの頭をグリグリと撫で付ける。
「それより他のヤツ等はどうしてるんだ?一緒じゃないのか?」
頬の肉を撫でながら菅沼はがんずきに問う。
『そ・・・それが・・・』
「エイプリルッッッーーーーーーーーー!!!!!!」
がんずきの返答を甲高い声が遮る。
「えいぷりる?」
眉を顰めた菅沼にがんずきが答える。
『あ・・・新しい飼い主が付けたおでの名前だ・・・』
「飼い主ッ!?お前?飼い犬に戻ったの?」
その事実に菅沼は思わず立ち上がった!
立ち上がった瞬間に合わせる様にがんずきをエイプリルと呼んだ少女が駆けつけた!
「もぉ〜!探したんだぞ!エイプリル!」
少女はむくれた表情をしながらがんずきの首の肉を摘みあげる。
『ハヒィ!』
がんずきは『これは参った』と言うような表情を造った。
その光景が何だか微笑ましくなった菅沼は少女にがんずきを託す事が一番だ、そう思えた。
「すいませんー!ウチのエイプリルが何かしませんでしたか?」
少女は菅沼に謝るように話しかけてきた。
140 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/05/12(金) 00:02:57.23 0
「いや・・・逆にがんずき・・・じゃなかったその犬に助けられたよ、礼を言うのはコッチだ!」
「が・・・がんずき? あ・・あば・・・もしかしてこの子の前の飼い主なんですか?」
少女は険しい表情を作りがんずきを抱えて菅沼を警戒する。
「ちょっと!誤解しないでくれ!確かにその犬は『知り合い』だが俺は飼い主じゃないよ。」
菅沼は手を振って少女の「連れ戻しに来たのかも」という疑念を晴らそうとする。
「ソイツは君みたいな子と一緒に居るのが一番なんだ・・・・大切にしてやってくれよ。」
そう言って菅沼はテンガロンハットを取って深く頭を下げた。
「お・・・おじさん・・・・」
!
「お・・・俺はまだ若いの!解るか?お嬢ちゃん?」
眉尻をピクつかせながら菅沼は続けた。
「それじゃソイツの事・・・頼むぜ・・・・」
手に持ったテンガロンハットをポフンと少女・・・菅谷梨沙子の頭に乗せると菅沼は踵を返した。
「おじさん!・・・・梨沙子、こんな変な帽子要らないもん!」
ズルン。
141 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/05/12(金) 00:11:40.48 0
今日はこの辺でおわ梨沙子!
>>125 マイマイさん乙ッィング!
そうか・・・麻琴はイタリア語の留学をするのか・・・・
それで高校卒業後、イタリアに渡るとソコには数年前に行方不明になっていて
今やジョルノの組織に向こうを張る組織を作り上げた後藤真希に逢う訳ですねw
142 :
名無し募集中。。。:2006/05/12(金) 00:24:52.72 0
うっせーハゲ
143 :
名無し募集中。。。:2006/05/12(金) 01:14:29.72 0
( ⌒ )
l | /
〆⌒ヽ
⊂(#‘д‘)<誰が禿げやねん!!
/ ノ∪
し―-J |l| |
@ノハ@ -=3 ペシッ!!
144 :
名無し募集中。。。:2006/05/12(金) 02:33:15.95 O
保全
145 :
名無し募集中。。。:2006/05/12(金) 03:02:15.31 O
早いけど保全できるときにしとこ
146 :
364:2006/05/12(金) 03:09:48.22 0
銀色の永遠 〜高橋愛はルノアールを男役にする〜B
「ライク・ア・ルノアールッ!!」
ドゴドゴドゴドゴッ……グバババババババババーーーン!!!!
高橋は波が到達する前に高速で地面を殴る。
一瞬凹んだ地面は次の瞬間、高橋の身長以上の高さにまで凹り飛び出す!
迫り出しで作った即席の堤防だ!!
津波は堤防にぶつかって盛大な音を立てると引いていき、
再び未来のそばで人形を形成する。
高橋の作った堤防もルノアールが触れることで再び地面に戻っていく。
津波に飲み込まれたのか、2人と未来の間の地面は地面は削られ、
雑草や芝生は剥がれて地面が剥き出しになっていた。
「なんヤァ!?なンで小室学園の生徒が今更演劇部を襲うンや!?」
動揺しながらも津波を防ぎきった高橋が叫ぶ。
新垣は高橋の隣で警戒しながらスタンドを構えている。
「そんなこと今から死ぬお前らには関係ないんだよっ!
オーシャンズ・ストーリー!!」
再び未来のスタンドが水溜りのように潰れると、
今度はさっきよりも大きな津波を形作り、再び2人に襲い掛かる!
ゴォォォォォバッシャァァァァァァァァァァァァァァァァンッッ!!!!!
147 :
364:2006/05/12(金) 03:10:41.42 0
「愛ちゃん!もう1回頼むよっ!! いくよ!ラブ・シードッ!!」
「オォォォォォォァァッ!ライク・ア・ルノアールッ!!」
ドゴドゴドゴドゴドゴ……ゴババババババババババババババッ!!!!
再びライク・ア・ルノアールが地面へのラッシュで津波への堤防を作り上げる!
さらにライク・ア・ルノアールは新垣とラブ・シードの足場をも凹ませていた。
3・・・2・・・1・・・・・・グボォウンッ!!
新垣は凹った地面の反動で堤防、そして津波よりも高く飛び上がる!!
「攻撃ばかりで本体がガラ空きだっ!喰らえ!スプラッシュ・ビーンズ!!」
ズビュビュビュビュビュビュビュビュビュッ!!
ラブ・シードの両手から放たれた種は、津波よりはるかに速い速度で
未来へと狙い過たず飛んでいく!
津波の堤防への到達よりも種が命中するほうが早いっ!!
新垣は心の中で勝利を確信した。
148 :
364:2006/05/12(金) 03:11:31.94 0
「甘いっ!!」
しかし未来がそう叫ぶと、足元からさらに青い人型のスタンドが現れる。
バカな!!?スタンドは一人1体のはず!!
新垣は激しく動揺する。
バチャバチャバチャバチャバチャ……
ラブ・シードの放ったスプラッシュ・ビーンズは、一粒残らず未来の
オーシャンズ・ストーリーに命中し、そのまま体内に取り込まれた。
「オーシャンズ・ストーリーは射程距離内で自由に体積を変化させるスタンド!!
津波だって私のスタンドのごく一部なんだよっ!!
そしてそんな薄壁で私の津波を防げるもんか!!」
149 :
364:2006/05/12(金) 03:13:17.53 0
飛び上がった新垣は既に落下を始めている。
そして新垣の目には、自身や高橋の身長よりも高い堤防、
そしてそれを50センチはゆうに超える巨大な津波が映っていた。
今あそこに着地するのはまずい!
それ以上に、愛ちゃんのスタンドではあの津波から逃れる術はないっ!!
こうなったら津波が来る前に地面にスプラッシュ・ビーンズを打ち込み、
津波を超える高さの樹木を生やしてやり過ごすしかない!
しかし、それが津波までに生やせる保証も、その木が津波に耐えられる保証もない!
最悪、木もろとも薙ぎ倒されてしまったら一巻の終わりだ。
それでも、今はやるしかないっ!
「す、スプラッシュッ…「里沙ちゃん!もう1回やっ!いくでっ!!」
新垣の声に被せるようにして、高橋が叫んだ。
よく見ると、高橋の足元が深く凹んでいる。
これはライク・ア・ルノアールの能力だっ!!
150 :
364:2006/05/12(金) 03:14:10.44 0
グッボィィィィィィィィィ〜〜〜〜〜〜ン!!
バッシャァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!
高橋は凹る勢いで新垣を捕まえつつ、高く高く飛び上がった!
その高さは、先ほど新垣が飛び上がった高さの比ではない。
地面では、高橋が作った堤防を津波が軽々と飲み込んでいる様が見えた。
151 :
364:2006/05/12(金) 03:16:58.91 0
高橋は凹る勢いで新垣を捕まえつつ、高く高く飛び上がった!
その高さは先ほど新垣が飛び上がった高さの倍以上、10m近くになろうかというほどだ。
地面では、高橋が作った堤防を津波が軽々と飲み込んでいる様が見えた。
「うぉっ!高っけぇぇぇぇぇ!!」
「んなこと言ってる場合じゃないでしょ!!
新たなる生命へと繋げっ!実れ!!ラブ・シードッ!!!!!」
新垣が叫ぶと、新垣の制服の背中から薄い茶色の翼が生える。
いや、これは植物の種だ!!
『アルソミトラ』の何十何百もの種の薄羽は折り重なってひとつの巨大な羽となり、
新垣とそれに捕まる高橋は風に煽られながらもグライダーのように滑走し、
津波の引いた地面に降り立った。
「なかなか面白いかわしかたするじゃないの」
「ハァ…ハァ…そんなに、簡単には、やられたり…しない…」
「まだまだ…ハァ、ハァ…勝負は、これからなんやよ……」
「ふぅ〜ん…。その元気、いつまで持つかしら?」
既に息が上がっている高橋と新垣に対して、未来は不適な笑みを零した。
152 :
364:2006/05/12(金) 03:23:08.58 0
ここまで!
やべぇ、相性が悪すぎて高橋の動かし方にメチャクチャ悩み中(w
>>915さん
お疲れ様でした。今回ほとんどお話できませんでしたしね(w
夏ハロはチケを入手できるようなら行きたいと思いますのでよろです。
ってことで、今日が誕生日なおいらは寝ますノシ
石黒さんもオメ!
153 :
364:2006/05/12(金) 03:27:01.26 0
…
>>151の上三行、コピペ重複ミスです。
あと、11行目の「滑走」は「滑空」ですね。
前スレさん、すいませんが修正お願いします。
154 :
1 ◆I7CTouCqyo :2006/05/12(金) 04:41:02.60 0
帰宅保全ー!!
>>なんみんさん
いつも思うのですがなんみんさんの話はやっぱり凄いッス
マジで紺野どーなっちゃうの?と思いつつ6部スタンドをこんな巧みに
使うなんて・・・・・僕は敬意を表するッ!!
>>前スレさん
乙です!!
菅沼と梨沙子の掛け合いワロスw
カッコイイシーンのはずが梨沙子のよって落とされる・・・・しかも二連覇w
>>364さん
おたおめですー!!
能力ゆえに広い場所では戦いにくそうっすね〜高橋
そしてガキさんのスタンドの使い方、参考になりますたッ!!
155 :
名無し募集中。。。:2006/05/12(金) 06:25:21.91 0
保
みなさん乙です!
157 :
1 ◆I7CTouCqyo :2006/05/12(金) 07:12:09.22 0
だすの
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・はッ!!!!!!!!!!」
まるで階段から滑り落ちたときのような感覚を覚え、
私はこの現状に気がついた。
目の前には茶色の落ち葉が広がっている。
身体を横たえていた地面は固いものであった。
「ゆ、夢・・・・・そうか、夢だったんだよな、今のは・・・・・・・・」
夢の中で『これは夢だ』と認識した私はバク型のスタンドに迫られて、
情けない声をあげたんだ。
しかし、よく目を覚ませたものだ。
スタンド能力で眠らされたというのに・・・・・
いったいどれくらいの間、夢の世界に身を委ねていたんだろう。
そうだ、あのシロフクロウはどうしたんだ?
『おはようございます』
頭上から女の声が聞こえる。
あのシロフクロウだ!!
『お目覚めですね』
「なぜ・・・・・?なぜ小春を夢の世界から開放した?」
『あなたの夢、とくと拝見させていただきました。あなたの幸せというのは
目を見張るものがありますね、ミス・小春・・・・・血の繋がった姉がいるのに、
それと同じくらい・・・・いや、それ以上にあなたはあの子を本気で慕っているッ!!
100%分かり合えない他人に対して、これはすごいことですね!!私の傷も、
また少しですが癒されました』
「そんなことは聞いていないッ!!どうして小春を現実の世界に
引き戻したのかと聞いている!!!」
私はシロフクロウを怒鳴りつけた。
それと同時に、シロフクロウの口調がさっきと違うものに変わっていることが
気になったが、今はそんなことどうでもいい。
そしてヤツは答えた。
『あの子が私を求めているからです』
「なに?」
『先ほども述べたように、私の能力は一度に一人しか向こうの世界へ誘うことが
できないんです。あなたを向こうの世界へと連れて行ったと同時にあの子は
こちらの世界に戻ってきてしまった・・・・・目を覚ました彼女は私を求めているんです。
あなたにも幸せになって欲しいですが、今はあの子の方が重要なんです』
ザッ・・・・・ザッ・・・・・ザッ・・・・・ザッ・・・・・・・
『ほら、あなたにも聞こえているンじゃあないんですか?あの子の彷徨う足音が・・・
ふふ・・・・・・・手のかかる人だ・・・・・・』
ザッ・・・ザッ・・・ザッ・・・ザッ・・・・・・
落ち葉を蹴り、踏みしめる音がどんどん近くなってくる。
まるで導かれているように、こちらにやってくる!!
探していたはずの彼女は、向こうからやってきたのだった。
「・・・・・・・小春ちゃん?どうしてここに・・・・・」
「道重・・・・さん」
なんてひどい再会だ。
さっきまで同じ学校にいた二人が・・・・方や地面の土ぼこりで頬や制服を汚し、
もう一方は虚ろな瞳で向こうの木に寄りかかっているのだから。
どうやらビスケッツのみんなは彼女を探し出すことは出来なかったらしい。
『これでわかったでしょう?ミス・小春・・・・彼女は私を求めている・・・・・
夢という名のもう一つの現実を欲しているッ!!彼女の事を思うのなら!!
大事に思うのならッ!!!静かに見守っていることですね!!!!』
ドギュウウウウウウウウウウウウウウンンン!!!!
目の前に出現した黒い塊に、一瞬ではあるがドキッとさせられてしまう。
私の夢の中で、その世界を食い荒らそうとしていたバクだ・・・・・
バクは道重さんのほうに身体を向けていた。
『お姉さんに会いたいのですか?』
「会いたいの」
『それならいつもの場所に戻りましょう。ここで向こうの世界に行ってしまったら、
この子のように服も、白くて綺麗な顔も、ドロで汚れてしまいますから』
シロフクロウに言われ、道重さんは抜け殻のような表情で来た道を振り返った。
幸せ・・・・・・彼女の幸せを願うなら、私がとる行動はただ一つだ。
「道重さん待ってくださいッ!!!!!」
私が叫ぶと、道重さんはまるで活力のない動きでこちらを振り返る。
まるで何も考えていないようにしか見えない。
だから・・・・・目を覚ませなくてはならない!!!
「経験・・・・・・そう、経験です。道重さん、あなたはいつか言っていましたね。
遠回りも回り道も、その経験すら自分のものにしてみせる・・・・と。あなたの考え方は
まったくもって正しい」
『・・・・・・・なにを言ってるの?あなたは・・・・・』
シロフクロウが何か言っているが、そんなもん無視だ。
私は今、道重さんに話しているんだ!!
「あなたが向こうの世界へ遊びに行く前に言っておきますッ!!私はいま、
コイツのスタンドをほんのちょっぴりですが経験した!!!」
「・・・・・・・・・・・・」
「そう、経験したんですよ・・・・・・・ありのまま今起こった事を話します!
『あなたをつかまえたと思ったら、その世界をこのバクに食われていた』」
「・・・・・・・・・・・?」
「何を言ってるのかわからないと思いますが、私も何をされているのか
わかりませんでした・・・・・ただ、その世界が作られたものだと気付いた私は、
このバクに襲われたんですよ!!!」
道重さんが首を傾げた。
どうやら私の言っていることを理解していないようである。
「あなたの夢の中にも出てきているハズなんです!!このバクはッ!!!!
あなたの幸せな夢を食べているんですよ!!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・バク・・・・・夢・・・・・・わ、わからないの・・・・・・さゆみが
見ているのは夢なんかじゃ・・・うん、夢なんかじゃあないはずだもの・・・・・・」
「・・・・・・・・・そしてもう一つ、わかったことがあります・・・・・・」
私は突き立てた人差し指を道重さんに向けた。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・
そして突き立てた指の先を、そのままシロフクロウへと向ける!!
「こいつの食っているものは夢だけじゃあないッ!!私達の心ごと食い散らかして
いるんです!!!道重さん、あなたの様子がおかしくなった理由がようやく
わかりましたよ・・・・私もバクに夢を食われるという経験をしてよかった・・・・・・
本当によかったです・・・・・・・・」
夢の世界で幸せな気分に浸っているとき、何度か『どーでもいい』という
気持ちが生まれた。
恐らくバクが夢と一緒に心を食っていたからだろう。
心を食われた人間はどうなるのか?
きっと活力も覇気も何もないフヌケと化してしまうに違いない。
私が夢の中で受けた苦痛は、現実を生きる糧を食われる感覚だったのではないだろうか。
痛くはないけど、何かが欠けて行く様な感覚・・・・・うん、きっとそうだ!!
「もし、向こうの世界がどうしてもいいと言うのなら・・・・私にはあなたを止めることは
もう出来ない・・・・・でもコレだけは言えるッ!!!あなたが他人に作られて用意された
幸せを選んだその時!!あなたはあなた自身が持っている未来行きの切符を
破棄したことになりますね!!!!」
バアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンンン!!!!
「は、破棄・・・・・?」
「えぇ・・・・・あなたは自分の力で生きるということが出来ないという
ことですからね・・・・・幸せとは自らの手でつかみ取るものッ!!!!
過去に幸せを求めて立ち止まるなんて愚かです!!目の前には自分で
作り上げることのできる未来が待っているというのに!!」
「過去は幸せなの・・・・・でも未来には決してさゆみが求めている
幸せは存在しないの・・・・・ッ」
「あなたの幸せはたった一つだけですか?あなたには夢がある・・・・
将来の夢がそこあるのなら!!現実に覚悟することは簡単なハズですよ!!
覚悟・・・・・・小春は出来てます・・・・・・・!!『若かったあの日』といつか笑えるような
毎日を過ごしたいですから・・・・・」
私は道重さんの瞳を見つめた。
彼女もまた、私から視線を逸らさない。
それでも夢の世界を求めるというのなら、もう私に出来ることはない。
だが、彼女はそんな弱い人間ではない。
逃避を求めるような人間ではないッ!!
きっと自分を取り戻してくれるはずだ・・・・・・
・・・・・そうして、思考をそちらにしか回していない私はバカであった。
ドゴォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
一瞬、なにが起きたのかわからなかった。
「うぐぇ」という勝手に絞り出た自分の声の後に、ジワジワと腹部に現れた鈍痛。
その正体はなんなのか・・・・答えは考える間でもなかった。
『随分と私を放っておいた会話をするんですね・・・・・・いいですか?
私は幸せを願っています。ですがこの世界にはどうしようもないことだってあると
言ったはずですよ・・・・・?』
バクが・・・・・バクのスタンドが私の身体に体当たりを・・・・・?
し、しまった・・・・・夢を見せるという能力ばかりが気になって、直接的な攻撃も
できるだなんて思いもしなかった。
迂闊だったんだ、私は。
「こ、小春ちゃん!!」
『生きるために喰らうこと・・・・私だって生き物です。なにも食べなければ
死んでしまいます。そして、私は生きているウサギやネズミ以外に夢を食べることが
できる・・・・・・・この「バクタリ」でね!!!』
ドガッ!!!!!!!!!
「げぇーッ!!!!」
な、なんてパワーだ・・・・・・その勢いに尻餅をついてしまう。
い、いたいッ!!お腹に強烈なパンチをもらった気分だ。
『誰かを幸せにするということは!その前提で自らが幸せにならなければ
ならないんですよ!!私の瀕死だった身体はこの子の夢の栄養で癒され、
この子もまた幸せな世界に浸ることができた!!』
ゴズッ!!!!!
「ごはっ!!」
ま、まずいぞ・・・・・・思ったより重い打撃だ・・・・・・
び・・・・ビスケッツを戻さねば・・・・・ッ!!!
『幸せ!!そうッ幸せならなんでもいいじゃあないかァー!!後がどうなろうと、
幸せな世界に浸り続けることができるのなら、例えこちらの世界で抜け殻のように
なってしまったとしても、向こうの世界では永遠に幸せでいられるんですから!!!』
ゴキッ!!!
「お・・・・お・・・・・・・ッ」
シロフクロウが何か言っているようだが、意識が朦朧としてきて
もはや耳には入ってこない。
苦しい・・・・・・・・!!!!
『幸せを邪魔するものは消えてしまえ!!』
「小春ちゃん・・・・・ッ!!!シロフクロウさん、ちょっと待っ・・・・・」
『この子の幸せを邪魔する権利など誰もないんです!!』
「う・・・・・・うぅ・・・・・小春ちゃん・・・・・・シロフクロウさん・・・・・・・・」
道重さんが頭を抱え込んでヒザをついてしまったのが見えた。
暴れるバクの猛攻は止まらない。
倒れた私の身体にバクがその重たい巨体を圧し掛けてくる。
い、息が・・・・!!!
「く・・・・・・ハゥ・・・・・ッ!!」
希望は・・・・・希望はないのか・・・・・・・・・
「み、道重さん・・・・・助け・・・て・・・」
声にならない声を口にしたその時。
ドカン・・・・・・・・・・
バッキィィィィィィィィィィッ!!!!!!!!!!!!
『くは!!!!!!』
骨まで響くような振動を立てて、シロフクロウのバク型スタンドは
吹っ飛ばされ、私から離れていったのだ!!!!
ドッバアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンンン!!!!!
169 :
1 ◆I7CTouCqyo :2006/05/12(金) 07:37:03.94 0
ここまで!
>>141(前スレさん)
もしくは5部の何巻だったかでブチャラティが言ってた18歳の幹部が後藤とかw
170 :
名無し募集中。。。:2006/05/12(金) 07:39:27.52 0
ノシ
171 :
名無し募集中。。。:2006/05/12(金) 08:57:18.10 0
otu
172 :
名無し募集中。。。:2006/05/12(金) 10:05:16.45 0
乙!
173 :
名無し募集中。。。:2006/05/12(金) 11:03:25.31 0
ほす
174 :
名無し募集中。。。:2006/05/12(金) 11:58:07.23 0
ぽぜん
175 :
名無し募集中。。。:2006/05/12(金) 12:45:56.12 0
hozen
176 :
名無し募集中。。。:2006/05/12(金) 13:48:07.24 0
保全疾走
177 :
名無し募集中。。。:2006/05/12(金) 15:30:00.76 0
保全疾走
178 :
名無し募集中。。。:2006/05/12(金) 16:22:35.61 0
hozenの血統!
179 :
名無し募集中。。。:2006/05/12(金) 17:23:33.30 O
ほ
180 :
名無し募集中。。。:2006/05/12(金) 18:23:37.75 0
保全疾走
181 :
名無し募集中。。。:2006/05/12(金) 19:27:10.44 0
保全疾走
182 :
名無し募集中。。。:2006/05/12(金) 20:06:27.97 0
今日は誰が来るのかしら?
183 :
名無し募集中。。。:2006/05/12(金) 20:08:08.03 0
誰だと思う?
184 :
名無し募集中。。。:2006/05/12(金) 20:54:51.32 0
保全疾走
185 :
名無し募集中。。。:2006/05/12(金) 21:38:25.77 O
保全するのは俺のスタンドだ
186 :
名無し募集中。。。:2006/05/12(金) 21:41:05.02 0
しかし道重のギャグ100回はすごいね
187 :
915:2006/05/12(金) 21:58:03.96 0
銀色の永遠 〜村上愛は階段を駆け回る93〜
な、なんてパワー・・・・・・・・・・・・。
「うきょきょきょきょきょきょきょきょお〜ッッッッッッッ!!!」
間合いが離れた私に橘は相変わらず奇声をあげながら刀を振るった。
と、刀から水晶の様な固い突起がたくさん飛び出してきて
私に襲いかかる!!!!
「うわあ!!」
私は竹刀で一本一本はじき飛ばしながら後ろに飛び退いた。
この攻撃・・・・、無差別すぎる!
このままここで闘ったら今近くに倒れているまぁたちに当たりかねない・・・・。
そうか、これがこいつのスタンド能力か・・・・・。
バーサーカー状態になって戦闘能力を高める代わりに
めちゃくちゃやってしまうタイプなんだな・・・。
だったら!
「りぃちゃん!みんなをお願いッッッッ!!!!」
私はそう叫ぶと敵に背中を向けて逃げ出した!
188 :
915:2006/05/12(金) 21:58:28.48 0
銀色の永遠 〜村上愛は階段を駆け回る94〜
「えぇ????」
りぃちゃんがびっくりしているけど、橘は予想通り、私を追いかけてきた。
うん、やっぱり私の事しか目に入っていない。
とにかく倒れている3人が巻き添えをくわずに、
りぃちゃんが安心して治療出来るまでこいつを引き離さないと・・・・!
「うけけけけけけけけけけけーッッッッッッッ!!!!!!」
ドシュドシュドシュドシュドシュッッッッッッッ!!!!!!!
橘は叫びながら刀を振りかざした。
またあの攻撃が来る!!!!!!
槍状の水晶が次々と私めがけて放たれる!
「う、うわあああああああああッッッッッ!!!!!」
私は竹刀ではじき飛ばしながらも何カ所もダメージを負った。
こいつ強い!!!!
はっきり言ってこいつは・・・・やばすぎるッ!!!!!!!
189 :
915:2006/05/12(金) 22:01:05.37 0
はいここまで。
へぇ〜、dreamって犬夜叉の主題歌歌ってたんだ〜
↓
犬夜叉ってアニメは見てなかったけど漫画は読んでるよ
↓
じゃあ犬夜叉に出てきた技でも使うか
なところにネタ切れっぷりを露呈していたりする(爆)
>>186 今見終わりました。いやすごいわ・・・・
紺ちゃん卒業後はガキさんかさゆ推しになろうかなと思ってるんですが
さゆを一推しに真剣に考えるかなあ・・・・(爆)
190 :
610:2006/05/12(金) 22:13:06.34 0
みなさん乙です!
これから遊びに行ってくるけど今日こそはレス&オナる!
191 :
名無し募集中。。。:2006/05/12(金) 22:30:56.59 0
>>169 1さん乙です!
そ・・・そのネタいいですね!情報を得る為に内部に入ったっての!
それで色々突き止めて真相に行き当たる位でブチャラティのチームが反乱を
起こし・・・・・イイネ!燃えてきた!メタルフルコート!
>>189 915さん乙です!
まぁ
>>186は俺なんですが相変わらず道重お嬢様の声の破壊力はゴイスーw
いまmp3で聞き直したら結構いいかもとか思っている自分が怖いですが。
>>190 610さん!ソルジャー待ってますね。
192 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/05/12(金) 23:03:06.26 0
「な・・・・・」
菅沼は振り返って梨沙子の顔を見る。
「知らないヒトからはモノを貰っちゃダメだって学校で習ったもんッ!」
梨沙子は胸を張ってそう答えた!
「あのな・・・・俺はただお前に帽子をやった訳じゃねぇんだよ・・・・・俺はここには居れない
から俺の変わりにかんずきの傍にこの帽子を・・・そう思ったんだよ・・解るか?」
「お前じゃないもん!りさ子だもん!」
プッツーン!
把を得ない梨沙子の返答に菅沼は激情する!
「オメーの名前なんて聞いてねーだろ!だいたいだな俺はこれでも名の知れた作家なんだぞ!
有名人なんだぞ!どうだ!有り難味が出てきたろ!」
逆上しきった菅沼の言動は子供染みたものに変わった!
「梨沙子、本なんか読まないもーん!」
「お・・・お前みたいな若年層が書籍を買わないから業界の売り上げが落ちるんだよッ!」
「弱燃焼?・・・梨沙子弱いの?」
プッ・・・・・プッツーン!!
「わ・・・わかった!YESYES・・・どういうレベルかは良く解った!」
菅沼は内ポケットから自著を取り出しサラサラをサインをして梨沙子に渡した。
193 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/05/12(金) 23:03:39.11 0
「これが俺の本だ・・・特別にサインしておいたから取り合えず本を読むトコから始めよう!」
「だから本なんか梨沙子読まないもーん!」
「オメーの人生の為に読んでおけッッッ!!!!」
「ぷぎゃー!!!」
「な・・・何をしてるんですか英秋ッッッ!!!」
菅沼の暴走はエネスコやその他従業員の手によって漸く幕を閉じた・・・・・。
194 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/05/12(金) 23:06:55.55 0
ここまでです!
195 :
名無し募集中。。。:2006/05/12(金) 23:38:50.95 0
otu
196 :
名無し募集中。。。:2006/05/13(土) 00:18:08.14 0
乙
197 :
名無し募集中。。。:2006/05/13(土) 01:11:46.64 0
.∩ ∩
( ’w’)
べりこぅ保全
198 :
名無し募集中。。。:2006/05/13(土) 02:18:01.64 O
お二人さん乙ッ!
199 :
名無し募集中。。。:2006/05/13(土) 03:02:39.35 O
乙!
200 :
名無し募集中。。。:2006/05/13(土) 03:52:20.26 O
保全するッ
201 :
名無し募集中。。。:2006/05/13(土) 04:31:28.21 O
アバッキオ!
202 :
名無し募集中。。。:2006/05/13(土) 05:37:48.68 O
ナランチャ!
203 :
1 ◆I7CTouCqyo :2006/05/13(土) 06:11:16.62 0
みなさま乙です!!
あぁ・・・・出るッ
『ヤレーッ!!チクショォーッッッ!!!!!』
聞きなれた声が響き渡る。
この荒っぽい口調は間違いない、ビスケッツのNo.3だ。
No.3はいったい何を・・・・・?
「小春がしげさんを追いかけるってとこまでは予想してたが・・・・・・」
!!
さらに続いた声に、私はハッとなる。
そうか・・・・・・バクをふっ飛ばして私を助けてくれたのは・・・・・・
「部室の窓から校門を眺めてみりゃあ、ビスケッツを出してまで
追いかけようとしてるんだもんなぁ・・・・」
『ハァ・・・・ハァ・・・・・い、いたい・・・・・・あなた、誰ですか?なんと荒っぽい・・・・・』
シロフクロウはスタンドのダメージを受け、地面に墜落してしまった身体を
ようやく持ち上げて彼に言った。
「俺かい?俺は演劇部の部長謙サッカー部のエース、吉澤ひとみさ。
・・・・・・つーか、まぁなんだ。鳥が喋ってるってことに俺は驚いた方がいいのか?
それともスタンド使いだったらなんでもアリってことで納得したらいいのか?
・・・・・・なぁ、こんこんはどう思う?」
ドドン!!!
「そうですね・・・・・理論上はありえない事です。今まで動物のスタンド使いの
事例は人伝に聞いたことが多々ありますけど、どれも人の言葉を口にするなんて
話は聞いていませんし・・・・・」
こ、紺野さんまで!!
いったいどういうことだ・・・・・凄く嬉しいけど、どうしてこの二人がここにいる!?
それもジャージ姿のまんまで!!!
そんな私の疑問を、ミラクル・ビスケッツのNo.3が感じ取ったのか答えてくれた。
『さゆみんを探シテ霊園ノアタリヲうろうろシテル時に、俺ガ見ツケタンダ!!
ドウヤラ俺らに頼ッテマデさゆみんを探シテル小春に疑問ヲ持ッテ、追イカケテ
来タラシイゼーッ!!!』
「ここまで辿り着くのはめちゃくちゃ大変だったよ・・・・・こんこんが『トラサルディー』の
店長と知り合いじゃなけりゃあ霊園にすら辿り着いてないからな」
「偶然が重なっただけですよ。西の方へ向かったのはわかっていましたし・・・・・
たまたま水撒きをしていたトニオさんが『霊園の方へ向かう二人の女子中学生』を
見かけていてくれたおかげなんです」
3人の会話のような説明を聞き、私は状況を把握した。
そうして感じたことはただ一つ。
希望は・・・・・・希望はあるんだ!!!
バアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンンン!!
『俺以外のミンナもジキニ戻ッテクルゼ!!コハルゥーッ!!!!!!!』
「そう・・・・・それはよか・・・・・ッ」
言いながらなんとか身体を起こそうとするも、耐え間なかった生身への攻撃の
ダメージが重く圧し掛かり、私はすぐに態勢を崩し倒れかけてしまう。
動けない・・・・・・・ッ。
バシィ!!!!
そんな私の背中を倒れないように支えてくれたのは他でもない。
吉澤さんだった。
「やれやれ・・・・・主役の小春がこれじゃあ今日の練習はもう無理そうだな。
せっかくミキティが反省して部室の後片付けをしてくれてるってのに・・・・・・」
「す、すみません・・・・・」
「・・・・・・・しかしよく頑張ったな。お前の行動がなけりゃあ、みんな何も気付かない
まんまだったんだからさ。お前は俺たちに真実の道を明るく照らしてくれた!!!」
そう言うと吉澤さんは真っ直ぐな瞳で正面を見据えた。
視線の先にいるのはシロフクロウ・・・・ではなく、道重さんだ。
「しげさん!!こんなとこで油売ってないで学校に戻るぞ!!!
ミキティには俺からよぉ〜く言っておいたから何も心配するこたぁねー!!
あいつも言いすぎたっつって反省しているッ!!!」
「そもそも・・・・この現状を見る限りじゃあさゆみんは何も悪くなさそうですしね。
さぁ、顔をあげて。みんな待ってますよ」
二人の先輩は道重さんに優しい言葉をかけた。
しかし・・・・道重さんは顔をあげてくれない。
両手両膝を地に付き、頭を垂れているだけだった。
『あなた方が何を言おうと無駄ですよ・・・・・ハァ・・・・ハァ・・・・彼女は・・・・・ハァ・・・・
向こうの世界を望んでいる・・・・・・幸せを望んでいるッ!!!ハァ・・・・ハァ・・・・
彼女の真実の幸せはこちらの世界には存在しないんだ・・・・・ハァ・・・・ハァ・・・・・
彼女がッ!!求める限りッ!!!私には彼女を幸せにする義務があるッ!!!
ハァ・・・・ハァ・・・・・まったく・・・・手のかかる人だ・・・・・・ッ』
そう言って、シロフクロウは吐血した。
吉澤さんがバクを吹っ飛ばす際に与えた衝撃は、シロフクロウが負っていた怪我を
開いてしまったようだ。
外部に傷がないことから、もともと内蔵にダメージでもあったのだろう。
「なんだか小春みてーな口調で語ってるけどよ・・・・・そんなもん、テメー勝手な
理屈じゃあないのか?幸せがどうとかいったい何の話だか知らねーが、
しげさんは俺たちの仲間なんでね。連れて帰らせてもらう・・・・・・・」
『そんなことは・・・・ハァ・・・・ハァ・・・・・させませんよ・・・・・・誰であろうと・・・・・
彼女の幸せを邪魔することは許されない・・・・・・・・ッ!!!!』
シロフクロウが笑ったような表情を浮かべると、吹っ飛ばされて倒れていた
バクがノソリと立ち上がった。
バクは私を抱えた吉澤さんを睨んでいるようだ。
「こんこんッ!!小春を頼む!!!!」
手早く私の身体を紺野さんに預けると、吉澤さんはバクに向かって走り出す!!
スタンド・・・・『Mr.ムーンライト』を発現させて!!!
「よくも俺の可愛い後輩を・・・・・小春を痛めつけたなあぁぁッ!!!」
『ひっ!!!!!』
シロフクロウは毛を逆立てて目を見開いた。
・・・・・うろたえているのか?
迫り来る吉澤さんに・・・・・恐怖しているのか??
どうやら紺野さんも何かに感づいたようだが・・・・・・・
「蹴り殺してやるッ!!このド畜生がァーッ!!!」
プッツン!
ドゴォッ!!!!!!!!!
『うごぇ!!!』
バクの腹を蹴り上げられたシロフクロウは、返ってきたダメージよって
宙へと浮かび上がる。
「キサマが悪いんだ!キサマがッ!!私を怒らせたのはキサマだッ!!
キサマが悪いんだ!!!!」
ドゴォ!バゴォ!!ドゴォ!!バゴォ!!!!
吉澤さんの蹴りのラッシュは止まらない。
あ、あれは・・・・・マジになっているぞ・・・・・・・
吉澤さんは今、自分の事を『私』と呼んだ!!
彼の一人称が変わるとき・・・・それは彼が本気になっていることを意味する!!!
あの藤本さんもボコボコになぶられたという話だ。
以前、カラスの能力で狂った吉澤さんを目の当たりにしたが、そのときと違って
いまは理性があってこの姿ということが恐ろしい。
「思い知れッ!!」
バキ!!
『くぅッ!!』
「どうだッ!!」
ゴシャ!!
『す・・・・ッ!!!』
「思い知れ!!」
バキ!!
『みぃーっ!!』
「どうだ!!」
ゴシャアアアアアアアアア!!!!!!
『こはッ!!!!!!!』
容赦ない連撃ッ!!
あのシロフクロウ・・・・死んでしまうぞ!!!!
ところがその時だ。
『バク・・・・・・・タ・・・・・・・リィ・・・・・・・ッ!!!』
弱々しい声でシロフクロウがそう口にすると、突然バクの身体に異変が
起きたではないか!!!
バシュ・・・・・ブシュウウウウウウウウウウウウウ!!!!!!!!!
「なッ!!!!!」
狂っているようで理性はちゃんとあった吉澤さんも、一瞬警戒するが時はすでに遅かった。
バクの傷口から吹き出した白い粉が、彼を包んでしまったのだ!!
い、いや・・・・・粉なんかじゃあないッ!!!
小春は知っている!!あれは・・・・・あのスタンドが作り出した能力の霧だ!!!
「吉澤さんが・・・・・ま、まずいッ!!!!」
「小春ちゃん、どういうことです?」
「あ、あの霧は・・・・ヤツの世界への入り口!!!一度に一人しか誘えないけど、
絶対無敵の精神攻撃なんですーッ!!!」
あの霧を吸い込んで、術をかけられてしまったら・・・・いくら吉澤さんといえど・・・!!
そして、霧がはれて目に飛び込んできたものは!!!
四肢を伸ばして大地に倒れ伏してしまった吉澤さんの姿であった。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・
213 :
1 ◆I7CTouCqyo :2006/05/13(土) 06:33:45.08 0
とりあえずここまで!!
文中でシロフクロウが笑ったような表情を〜ってのがありますが、
どうもシロフクロウってのは威嚇すると何故か笑顔になるらしいっす
>>915さん
乙ですー!!
いやぁ〜でも意外とそういうとこからネタ出てきたりってありますよ
俺も上原奈美とかそうでしたw
>>前スレさん
乙です!!まとめの方もいつもありがとうございます!!!
イタリアに向かった後藤に関しては妄想がつきませんよねw
あああ〜ッ!5部に繋げたい!!w
>>610さん
お帰りお待ちしてまっす!
214 :
名無し募集中。。。:2006/05/13(土) 07:15:55.52 0
一気に読ませてもらった!
>>104 乙ッ!
ニューオーダー消失!?これからどうするんだ?
また話が大きくなりそうな予感だ
>>125 乙ッ!
冒頭を見る限りみんなの日常風景って話ではなさそうだが・・・
どういう展開になるか楽しみにしてます
>>152 乙ッ!
ラブ・シードの植物ネタは考えればいくらでも出ますね
もしかすると一番オナネタの幅が広いかも
>>189 乙ッ!
被害を受けてる村上には悪いが
なんかその場面を想像するとかなり笑えるなw
>>193 乙ッ!
やっぱ菅沼と菅谷はこうなる運命なのかw
>>213 乙ッ!
フクロウは取り憑いていた相手の口調になるのかな?
つーか読んでるとき偶然DINを聞いてたから
>>164の場面が
すげー引き立ったw
てことで長文レス失礼しました
215 :
名無し募集中。。。:2006/05/13(土) 08:27:59.81 0
乙!
216 :
364:2006/05/13(土) 08:54:02.28 0
銀色の永遠 〜高橋愛はルノアールを男役にする〜C
チャプン……
未来は無造作に自分のスタンドの中に手を突っ込むと、スタンドの中で漂っていたモノを
掴んで取り出した。
「そっちのデコの能力…弾、というか、種を飛ばす能力か…
ストレートのほうは地面を凸らせる能力…どちらも資料にないわね
1年前の戦いにはいなかったメンバーかしら?」
「デコって言うな!これでも「おでこ可愛い」って言われてるんだから!」
「まぁ確かに里沙ちゃんのおデコと眉毛は…」
「うるさいよ愛ちゃん!相手に同意してないの!」
敵に同意してどこかマイペースな高橋に新垣は調子を狂わされる。
「ま、どちらも大したことなさそうね。
まだ私、スタンド出してから1歩も動いてないんだけど」
未来は掴んでいた『芽が生えかけた種』を地面に落とすと、ブーツで踏みにじった。
それが新垣の怒りを買う。
「植物になんてことするの!!その種の痛みを思い知れっ!ラブ・シードッ!!」
新垣は怒りに任せ、ラブ・シードの能力を発動させる。
足蹴にされた種は爆発的に生長し、ツタとなって未来の全身を縛り上げる!!
217 :
364:2006/05/13(土) 08:55:09.35 0
………はずだった。
シーン
「な…なんで、種から芽が出ないの…!?」
自分は間違いなく能力を発動させた。
本当なら未来という女は今頃縛り上げられて、その間に接近した
愛ちゃんのスタンドにポコポコにされてるはずなのに!
「里沙ちゃん危ないっ!!」
半ば呆然としている新垣を高橋が引き寄せる!
シュバババババッ!!! チッ!!
218 :
364:2006/05/13(土) 08:56:56.50 0
引き寄せられた新垣のいた場所を高速で弾丸のようなものが通り抜ける!
新垣の頬を弾丸がかすめた。一瞬の焼けるような痛みののちに、血が滲み始める。
「ッツ…!」
「種明かししてあげようか?
私のオーシャンズ・ストーリーは海水を自由自在に操る!濃度も、体積もね!
さっきその豆を防いだときには、スタンドの塩分濃度を死海と同じにしてたのさ!
死海の水で育つ植物なんていないんだよォォっ!!」
バァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!
「さっきから攻撃も防御も行き当たりばったりの単調単調!!
アンタらスタンド能力は初心者だなぁーっ!!
よくそんなんであの安倍や後藤と同じ組織にいられるなぁぁぁぁっ!!!!」
未来が叫ぶと同時に、オーシャンズ・ストーリーの指先から先ほどと同じ弾丸が大量に発射される!
超圧縮された水滴だ!
ジュババババババババババババババババッ!!!!!
219 :
364:2006/05/13(土) 08:57:59.43 0
「愛ちゃん!ちょっとだけ時間稼いで!!
育って!!ラヴッ・スィィィィィィドッ!!」
「くっ!ライクァ・ルノアールッッ!!」
新垣が種を植える!高橋は三度地面の迫り出しで壁を作った。
ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッ!!
まるで散弾銃のような完全に横殴りの雨が迫り出しの壁にぶち当たる!
1発1発の弾丸は確実に壁を削り取っていく。
弾切れのないオーシャンズ・ストーリー弾で迫り出しの壁は破れてしまいそうだ!!
「里沙ちゃんっ、まだ〜!?もう保たんヨぉ!?」
「できたっ!さがって愛ちゃん!」
ドガガガガガガガガガガバガガガーーーーン!!
ビビビビビビビビビビビビビビビビビッ!!!!!!
ついに迫り出しの壁が水の弾丸で打ち破られる!
しかし、弾丸はその向こうにいるはずの2人には当たらず、左右へとはじかれる!!
220 :
364:2006/05/13(土) 08:59:21.34 0
「水を弾く『蓮の葉の盾』ッッ!!もうそんな弾は通用しないッ!!」
「すごいヨォ!里沙ちゃん!!あとはあーしが……!」
高橋が構えを取る。弾丸の雨が止んだ瞬間に間合いを詰め、一気に本体を叩くつもりだ!
再び攻撃を開始するまでの間に片をつけることも、ルノアールのスピードなら可能なはずである。
しかし、未来の表情には焦りの色はない。むしろ、呆れているようにも見えるが…
「…ハァイ、詰んだ。
だから単調だって言ってるのに…」
未来が哀れみを込めて呟いた。
ザパァッ!ザパァッ!ザパァッ!ザパァッ!!
新垣が盾で弾いていた水滴が膨張し、いつの間にかオーシャンズ・ストーリーの人型を形成していたのだ!!
形成したスタンドは4体!!四方を囲まれている!!
221 :
364:2006/05/13(土) 09:01:52.22 0
「おわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!ライク・ア・ルノアールッッッッ!!」
バシャッ!! ビシャッ!! ボシャァァァァン!!
高橋は近くにいた2体をルノアールで殴りつけ、1体を迫り出しで上空へ吹き飛ばす!
意外なほどあっさりと、それらは再び水となって地面に飛び散った。
残り1体!!
ビビビビビビビビビ…バラバラバラバラバラバラバラバラババラ!!!
「ぐあっ!! …………ぎゃあァァァァァあぁぁぁぁぁァァァァァァ!!」
蓮の盾で攻撃を防いでいるはずの新垣の悲鳴に振り返った高橋の目に映ったのは、
その残る1体のオーシャンズ・ストーリーに殴り飛ばされ、水滴のマシンガンに
蜂の巣にされる新垣の姿だった。
「り…里沙ちゃーーーーーーーーーーーーーーんっ!!」
222 :
364:2006/05/13(土) 09:10:19.44 0
はいここまで!高橋さんのあの名セリフはここで形成されました、というお話(w
昨日は自分へのお祝いでやすすの舞台見てきました。
普通に脚本面白くてゲームネタ(notここ以外)の肥やしとかになりました。
>>214 そうなんですよね(w
自分の脳内では今エピは、高新もまだスタンドパワーが弱くて、演習や2次試験以外
初実戦という設定なので使える技は減らそうと考えてますがそうもいかないっぽいです(w
2人の慣れないが故の防戦一方の戦いも、スレの2人の色(好戦的高橋、のだ口調ガキさん)
も形成されてないのも仕様なんですけどね。難しい…
他のニストの皆様も乙です!今日は出かけるのでレスは後ほど!
223 :
名無し募集中。。。:2006/05/13(土) 09:25:43.72 0
乙です!あのセリフは敵からのおさがりだったのか!
そうなるとのだガキさんはどこで形成されるのかが気になるな
224 :
名無し募集中。。。:2006/05/13(土) 10:04:43.17 0
乙ッ!
敵からのお下がりのセリフか〜
インディ・ジョーンズの帽子は実は盗賊から貰った・・・みたいな
こういうの何気に好きなんだよなw
225 :
名無し募集中。。。:2006/05/13(土) 11:00:36.08 0
ほぜんしっそう
226 :
名無し募集中。。。:2006/05/13(土) 12:03:29.59 0
怠るなよ
227 :
名無し募集中。。。:2006/05/13(土) 13:09:29.88 0
乙!
228 :
名無し募集中。。。:2006/05/13(土) 13:42:39.11 0
休日
229 :
名無し募集中。。。:2006/05/13(土) 14:51:39.87 O
保全疾走ッ!!
230 :
名無し募集中。。。:2006/05/13(土) 16:00:14.86 0
保だぜ!
231 :
名無し募集中。。。:2006/05/13(土) 17:02:15.20 0
保全疾走
232 :
名無し募集中。。。:2006/05/13(土) 18:10:47.68 0
疾走
233 :
名無し募集中。。。:2006/05/13(土) 18:57:12.70 0
ジャンピングスクワット保全!
234 :
名無し募集中。。。:2006/05/13(土) 19:20:19.09 0
ほっぜーん! ほ、ほーっ、ホアアーッ!! ホアーッ!!
235 :
名無し募集中。。。:2006/05/13(土) 20:19:24.80 0
ほぜ
236 :
名無し募集中。。。:2006/05/13(土) 20:46:32.63 0
n
237 :
名無し募集中。。。:2006/05/13(土) 21:13:08.52 0
ようこそ保全の世界へ
238 :
名無し募集中。。。:2006/05/13(土) 21:54:44.42 0
ho
239 :
名無し募集中。。。:2006/05/13(土) 21:55:22.53 0
今宵は1時間置きの保全では厳しそうだ
240 :
名無し募集中。。。:2006/05/13(土) 21:57:52.07 0
::::::::::::::::::::::::::::.
::::::\:☆ノノハ
::::::ミ∬∬´▽`)つ
::::::⊂__つノ
キビシイマン巡回中
241 :
名無し募集中。。。:2006/05/13(土) 22:22:48.37 0
ほ
242 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/05/13(土) 22:45:26.46 0
>>1さん乙! 五部絡みは禿げしくやりたいなぁ・・・。
>>364さん乙! そんな経緯があったとはw 実際の所はトランス状態にあったので
なぁ〜んであのセリフが出てきたのかは書いた本人での解らないので非常にイイ
エピだと思います!
今宵は厳しいのか・・・しかし俺も手が開かない・・・・
良し!奥の手を使うか!
243 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/05/13(土) 22:45:54.77 0
スターダスト チルドレン。
我々の身体は宇宙を舞う星屑を同じ要素で構成されているらしい・・・
・・・・・・・それならば、我々の心も、魂も、夢も、全てが、星屑の産物なのだろうか・・・・・。
序: ス・ィムハ
「今日の荷物、全部上がりました。」
ス・ィムハはそう言って運送ギルドのカウンターに集計した帳簿を置く。
ギルドの受付はその帳簿に丹念に目を通し、「ウン」と頷く、何時もの仕草だ。
「時間、積載量共に問題ない。お疲れさン!」
受付は報酬の代替ブロックをス・ィムハに渡すと少々厭味を込めて言い放った。
「そんなに稼いで・・・まだ夢は諦めきれないのかい?」と
ス・ィムハは笑顔で受け流しながら胸元の鏡体のようなペンダントを玩びながら返した。
「宇宙(ソラ)に上がるのがお父さんの夢でしたから・・・・だから娘の私が諦める訳には行かないんですよ。」
「宇宙(ソラ)ねぇ・・・・まぁがんばってよ・・・」
244 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/05/13(土) 22:50:12.77 0
忍法!自作貼りの術!!!
245 :
名無し募集中。。。:2006/05/13(土) 22:55:35.45 0
キモ
246 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/05/13(土) 23:01:24.73 0
キモかろうが最終的に保全になっていればよかろうなのだぁぁぁ!
247 :
名無し募集中。。。:2006/05/13(土) 23:02:13.81 O
息抜きしてるんだろう
248 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/05/13(土) 23:16:35.02 0
序: 馬 宇阿灯
♪フンフンフフン♪
血の臭いと破壊された機器の部品の焦げつく異臭・・・・・・。
凄惨な暴力の後が所々に転がり落ちる廃屋跡に少女が一人歩く。
黒い髪を持つその少女、『馬 宇阿灯(マ・ウァヒ)』は白く細い手に握った銀色に輝く凶器を意気揚々に振りまわしていた。
その銀色は前々世紀の遺品、「カタナ」と呼ばれた旧第三惑星のフィーフォ・エイジアンと呼ばれた人種が製造した芸術品。
元々は人を切り殺す目的で作られたらしいが使用には熟練を要するキワモノで光機照射銃
の引き金を引けば簡単に命が奪える昨今では理解不能そのモノの存在だ!
だがこの状態では寧ろ、製造技術は最早解読不明の歴史的資料クラスのロストテクノロジーを持っている事の方が理解を超える、さらに広がるこの血の海は年端も行かない少女が「カタナ」一振りで作り上げた惨状だ!という事も追加すべきか・・・・。
馬 宇阿灯はコンコンと刃先で地面を叩きながら薄暗い穴倉を深く深く進行する。
おおよそ、底と思わしき場所、ご丁寧に「立ち入り禁止」との掛札が掛かっていた。
「バッカみたい・・・ここがビンゴって丸分かりじゃんけ」
フィーフォ・エイジアン独特の訛り・・・・彼女もまた所有武器と同じく稀少存在であり
滅び行く運命にある種族の最後の純血統種なのだ・・・・・・・。
「それじゃあ、『自由の翼団 指導者 イビセ』の首 貰い受けますか・・・」
249 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/05/13(土) 23:28:47.20 0
序:フィーチ
「アハハ。ちょろい、ちょろい!」
少女の妙に甲高い笑い声が響く、が狭い部屋、お世辞にも立派な作りとは言えない家屋ではその笑い声は外に漏れているようであった。
今日の収穫である代替ブロックの山をぽいぽいと曲芸のように玩ぶ。
「トーエニ、フータ、コーリト、バンエ♪」
ブロックの数を数えながら少女の目はうっとりとしていた。
まともに働いても給金である代替ブロックを稼ぐ事は難しい昨今である・・・
このような少女が何故?
答えは簡単である。
違法な手段を用いたのだ・・・・。
彼女の名はフィーチ、裏の世界では名を知らない者は居ない悪質な犯罪者だ。
詐欺、窃盗は勿論、横領やイカサマ賭博など金絡みの犯罪を得意としている、
建造物を破壊したり、殺人を犯したりはしないのが本人の『信念』らしいがそんな事は
自慢にはならない、この荒廃した世界で生きてゆく為ならば言い訳にもなるだろうが・・・
「それじゃあ。今日の稼ぎを記帳しておきますか」
少女はその場から立ち上がり記帳フィールドを展開すると代替ブロックをその中に放り込んだ、フィールドはブロックを飲み込みテロリンテロリと機械音を鳴らして記帳された
数字を加速的に増やす・・・・・・・
「んふふ、貯まった、貯まった♪ もう少しだね・・・・・・」
そう呟きながら粗末な窓から漏れる星の光に目を遣った。
250 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/05/13(土) 23:37:00.56 0
こんなところで!保全がわりになっただろうか?
どっかで聞いた様なキャラに見えるのは気のせいだよ!
明日は友人のケコーン式でございます・・・・ただのお披露目だっつーのに
金掛かるよなぁ・・・・只でさえ低所得でコンも行けないっつーのに・・・
251 :
名無し募集中。。。:2006/05/14(日) 00:33:12.97 O
我が保全人の任務はオナの良か悪かを決める事ではない!
252 :
610:2006/05/14(日) 01:10:54.98 0
すまぬ!出せるトコまでオナれなかったorz
睡魔に勝てn
253 :
名無し募集中。。。:2006/05/14(日) 02:02:03.72 O
ほ
まとめて一言レス
>なんみんさん
ニューオーダーが! 確かに神父が好みそうなスタンドではありますねえ
>>126 ええ、早速w 今回も出番少ないと思いますが
>364さん
ガキさんの能力の使い方がほんとに幽遊白書の蔵馬に見えてきたw
>1さん
シロフクロウがどうやって人語を話せるようになったのかが気になります!
>>186 破壊力全開でした… そして以外に上手い岡井ちゃん
>915さん
剣をもったら性格が変わるっつうのが、アヌビス神みたいですねw
>前スレさん
りしゃこワロスw そしてキレる菅沼もw
マコについては、杜王町で海外に関係あるというとトニオかエネスコしかいなくて
せっかくトニオと関わりあるから(未完だけど)出しとこうと思ってw
-------------------------------------------------------------------------
―放課後・演劇部部室―
「はい、みんな集合してるかー?」
吉澤が部屋の中央に立ち、辺りを見回す。
引退した部員以外は中等部から高等部まで全員に召集がかけられた為
藤本美貴すらもサボらずに来ているが、幾人かは姿が見えない。
「あれ…小川は? こういう時はいっつもいるのに」
小川麻琴もその場にいなかった。
吉澤は、小川と仲の良い紺野あさ美に視線を向ける。
「用事があるって言ってました。 麻琴には私が伝えておきます」
「ふぅーん…ま、いいか」
吉澤としては、小川にも同席して欲しいところであるが
紺野であれば正確に伝えてくれるだろうと、任せることにした。
「後は…三好もいねーな。 梨華ちゃんか岡田、知ってる?」
呼ばれた石川梨華と岡田唯が顔を上げる。
梨華は首を横に振ったが、岡田が手を挙げた。
「メールは送っといたんですけどぉ…
忙しかったみたいやし、気づいてへんかも」
忙しかった、というのは吉澤と同じ理由である。
同性に多大なる人気を誇る三好絵梨香は、今日この日を
多数の女子生徒に囲まれて過ごしていたのであった。
「なるほどな。 それじゃ岡田、後で伝えといてくれるか?」
「はぁい」
岡田の返事を聞いた後、吉澤は部室の一番前に行き、黒板の前に立った。
「さて、バレンタインで浮かれてるところ悪いんだけども」
と吉澤が言ったところで、全員の視線が一斉に彼の背後に向けられる。
そこには吉澤のスポーツバッグがあり、
多数の女子からもらったのであろうチョコレートがはみ出していた。
「ン、ゲホンッ!」
わざとらしく咳払いをしてから、吉澤は黒板の方に向き直る。
「え、えーと…みんなコレ、知ってっと思うんだけどさ」
そう言って黒板にささっと文字を書きなぐる。
上手とは言えないが、まあ読める文字だ。
『MCAT』
杜王町の住民ならばほとんどが知っている単語である。
町民の約8割が加入しているケーブルテレビ会社、
『杜王ケーブルテレビジョン』の通称である。
余談であるが、CATVのCAとは“Community Antenna”の略であり、
決して“CAble”の頭文字2つを取っているわけではない。
「知ってるよなぁ、これ。 俺も知ってるし、加入もしてる」
やはりそこにいるほぼ全員がコクコクと頷く。
「問題なのは、俺が今日寺田先生から聞いた事なんだけど。
ちょっと前にミキティ達が裏山の四洲の堤で戦ったのは聞いてると思う。
で、その闘った相手の2人のスタンド使いってのが…どうもこの会社の人間ということらしい」
部員にどよめきが起こる。
「まあ…ここまでなら、闘った相手が働いてる会社が
たまたまMCATだったっていう偶然で片付けられるかもしれない…
でも、これも俺は今日知らされたんだが、
実は1月の20日頃に、初等部の岡井千聖がスタンド使いに襲われた」
そこで美貴が急に表情を強張らせた。
(1月の20日頃……
そういやあの頃、岡井と舞ちゃんが一緒にいるのを見かけなくなって
それで舞ちゃんに聞いてみたら『地震に巻き込まれて入院した』とか言ってたけど
まさかスタンド使いに襲われてたなんて…
でも、美貴や親友の舞ちゃんですら知らなかったことを
どうやって寺田先生は知ったんだ…?)
美貴が頭を悩ませる中、吉澤は続ける。
「どうやら岡井を襲った奴も、MCATの社員だったらしい。
そしてそいつや、四洲の堤の2人が共通して言っている事がある」
吉澤は一旦息を溜めて、再び口を開いた。
「『ぶどうヶ丘のスタンド使いは全員潰せ』ってな」
-------------------------------------------------------------------------
-------------------------------------------------------------------------
―ぶどうヶ丘高校・校門付近通学路―
「あ…!」
三好絵梨香はそこでようやく岡田唯からのメールに気づき、立ち止まった。
メールには、今日の放課後に演劇部のミーティングがある旨が書かれている。
「今日はメール見る暇無かったからなぁ」
絵梨香は今日一日中、休み時間が来るたびに
校内の女子に追い掛け回されていた。
どこへ行ってもチョコ、チョコ、チョコである。
現に今も両手にデパート袋を2つぶら下げている。
女子に人気があることが嫌なわけではなく、むしろ好きであったが
こうも付きまとわれてしまうと多少うざったく感じることもあった。
「まだ間に合うかも…」
携帯をパタンと閉じ、校門の方へ向き直る。
そして歩きだそうとしたその時、男の声が彼女を呼び止めた。
「ちょっと、いいかな」
(男……あいにく男には興味がないんだけどなぁ…。
もしナンパとかだったら即ぶん殴るッ)
絵梨香はかなり不機嫌そうな顔をしながら声のしたほうに向き直る。
「おっと、そんな怖い顔しないでくれないか。
…君、ぶどうヶ丘高校の生徒だろう?」
スキンヘッドに、黒いスーツをビシッと決めた20代半ばくらいの男は
絵梨香の制服を指差して言った。
「そうだけど、何?」
男は一瞬だけホッとしたような表情を見せる。
「ああ。 演劇部顧問の寺田先生は
まだ学校にいらっしゃるかな、と思ってね」
男はチンピラのような格好をしている割には、丁寧なしゃべり方であった。
(寺田…だと?)
絵梨香は頬をピクッと引き攣らせる。
(この男、寺田に一体何の用だ?
口ぶりから察するにアポイントなんかは取ってねーようだが
友達でもなんでも、事前に連絡くらいはするもんだよなあ。
約束も無しに学校の教師に会いに来る奴ってのは怪しい。
しかも『演劇部顧問の』と付けてるんなら
演劇部のステージを見て興味を持った奴か、それじゃなけりゃ…)
「今から帰るところだから知らねーけど、寺田先生に何の用?」
言いながら絵梨香は『シーズン・オブ・ディープレッド』を出現させる。
彼女の予想通り、男の視線はスタンドのほうに移った。
「やっぱりなぁ、きさま…
新手のスタンド使いかァーーーーッ!!」
シーズン・オブ・ディープレッドのボディが瞬時に炎を纏う。
しかし男は表情を変えず、冷静な眼差しで絵梨香を見据えた。
「フゥ…新手も何も随分前から“そう”なんだがな。
まったく血気盛んなお嬢さんだ、三好絵梨香…」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ…
つづくのれすよ
263 :
名無し募集中。。。:2006/05/14(日) 02:45:50.78 0
乙です!
264 :
名無し募集中。。。:2006/05/14(日) 03:28:59.46 O
乙!
過去ログ読み返してたら
第四部の終わりらへんにブログ用に作ったマイマイ画像が晒されてたw
俺がここに来てからも自分で一回出した気もするけど…
とりあえずおやすみノシ
266 :
名無し募集中。。。:2006/05/14(日) 04:38:55.75 O
イイヨー
267 :
名無し募集中。。。:2006/05/14(日) 05:19:08.51 O
保全
268 :
なんみん:2006/05/14(日) 05:56:16.27 0
みなさん乙です!感想とかも感謝です!なのに自分ときたら・・・
269 :
名無し募集中。。。:2006/05/14(日) 06:47:58.47 0
ho
270 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/05/14(日) 07:53:15.19 0
>>265 マイマイさん乙!絵梨香キタワーーーーッッ!!!
どーゆー展開になるのか!楽しみですねぇ〜!!!
271 :
名無し募集中。。。:2006/05/14(日) 09:29:01.75 0
ほ
272 :
1 ◆I7CTouCqyo :2006/05/14(日) 09:42:59.04 0
みなさま乙です!!
帰宅後オナッていたら時間を忘れてた・・・・・
とりあえず完結したんでチェック後うpりますね!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
雲一つない青空だ。
右手に持ったフルーツ牛乳はぬるかった。
ん、なんで俺はフルーツ牛乳なんか飲んでるんだろうな。
いつも清涼飲料水を飲んでいる俺がフルーツ牛乳などと可愛らしいもんを・・・・
誰かに見られたら恥ずかしいじゃあないか。
そんなことを思いつつ、ストローを咥える。
・・・・・・中身は麦茶かよ、なんだこりゃ。
ま、いっか。
そういえばここはどこだ?
見たこともない景色だな・・・・・・でも、ぶどうヶ丘高校の近くってこたぁ〜わかる。
・・・・・学校の近くにこんなベンチあったっけ?
まぁいいか、座り心地いいし。
咥えたストローを意味もなく齧ってみる。
そーいや誰かが『ストローを齧るヤツは欲求不満』だとか言っていたような気がする。
「よっすぃ〜♪」
背後から聞きなれた・・・・けど、懐かしい声が聞こえた。
振り返ると、そこに立っていたのは・・・・・
「真希じゃないか」
俺の彼女だった。
あれ、そーいや復縁したんだっけ?
真希は俺の首に腕を回してくる。
「Hしよ☆」
「ぶっ!」
口に含んでいた麦茶を思わず吹き出す。
いきなり何を言い出すんだコイツは。
「おい、勘違いすんなよ。これはフルーツ牛乳に見えて中身は麦茶なんだ」
わけのわからない言い訳をする。
違うだろ、俺。
「つーかお前、どこに行っちまったんだよ。失踪しやがってよぉ・・・・・」
「ぽ?」
「一端の女子高生がすることじゃあねーよなぁ?」
「ってかさ、聞いて聞いて。今年はごとー達同じクラスらしいよ」
どこでそんな情報を入手したんだろう?
三年生は同じクラスか・・・・・嬉しいじゃねーか。
「よっすぃは進学?」
「考えてない。でもお前と一緒じゃあ受験勉強ちゃんと出来っかな?」
「一緒に留年しようよ〜」
「意味わかんない」
キーンコーンカーンコーン・・・・・・・・・
遠くでチャイムの鳴る音が聞こえた。
「おい、いまの午後の授業が始まるチャイムじゃあねーのか?」
そう言うと、真希は俺の首に腕を回したまま肩にあごを乗せてきた。
おいおい、なんだよ?
「真希、授業始まるぞ」
「そんなもの、ないぽ」
そうか、ないのか・・・・それはそれでいいかもしんねーな。
なんだかどうでもよくなってきた。このまま、まったりムードに
身を任せるのも正直悪くないかもな。
「なぁ、今日はこのまま部活もサボってS市でも行こう」
幸せだぜ・・・・・・
俺は世界一の幸せもんだよなぁ〜・・・・・そう思わない?
ガッツゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!!!!!!!!!!!!!!!
「いってええええええええええええええええ!!!!!!!!!」
いきなり真希に後ろからぶん殴られた!!
全然痛くないけど、いてぇ!!
「お、おまえいきなり何するン・・・・・」
腕を振り払って振り返ると、そこに真希はいなかった。
どーいうワケかはわからんが、立っていたのは石川だ。
「なんだよお前ッ。あれ、真希はどこ行った?」
「なによー!!この石川さんがわざわざ来てあげたのよ!愛想よくしなさいよッ!!」
「お前なんかに用はない、シッシッ!」
「そんなことより、あれを見て。ほら・・・・向こうで小春ちゃんが泣いているわ。
転んで足を挫いたんですって。助けてやんなさいよ」
なにぃ〜?
小春はそんな程度で泣くようなヤツじゃあねーだろ。
だが向こうを眺めてみると、確かにスッ転んだまま泣いている小春がいた。
「大丈夫だって、小春にはしげさんがいるから。あ〜、なんかいろいろと
どーでもよくなってきたぜ。石川、隣座れよ。なんかについて熱く語ろうぜ」
メメタァ!!!!!!!
また後頭部に石川のゲンコツをもらった。
こ、コイツこんなヤツだったっけ・・・・・・・・・?
あぁ・・・・・・でも・・・・・・
なんか幸せだぜ・・・・・・・・・・・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
その時、吉澤さんが目を覚ました。
いまの紺野さんの行動、正直驚いたな・・・・・・・私を座らせたかと思いきや、
突然紺野さんがスタンドを出し、さらにその右腕から先が消えたのだから。
そして倒れている吉澤さんの後頭部を二発も殴りつけたのだ!!
二発殴ったところで、吉澤さんはハッと頭を持ち上げた。
さっきからバサバサと羽をバタつかせていたシロフクロウと目があったようだ。
「う、うわあぁぁぁぁッ!!!Mr.ムーンライトッ!!!!!!」
焦っているような声をあげ、吉澤さんはスタンドの拳を振り上げる!!
両足が折れてしまって地面を蹴ることのできないシロフクロウの命運は、
もうないものと思えた・・・・・が!!
「バニシング・ポイント!!!」
ガキョンガキョン!!!!!!!!!!
その拳が、シロフクロウを叩き潰すことはなかった。
吉澤さんの鉄拳は、なぜかシロフクロウを避けて地面を叩いたのだ。
『うおぉッ!!』
「な、なにィーッ!!!?」
その瞬間、紺野さんが走り出す。
スタンド『ニューオーダー』の消えていた右腕は、いつの間にか元に戻っていた。
「こ、こんこん〜ッ!!?」
「どいて下さいッ!!!!!!」
一気に急接近してみせた紺野さんは、バタついているシロフクロウを
ガッシリと左手でつかむと、空高く放り投げたではないか!!!
だがシロフクロウが空へ行くことは不可能だ。
無数の木の枝が、その身体をシャットアウトするであろう。
『うわぁぁぁぁぁッ!!!!』
「ワールド・イン・モーション!!!!!!」
バキャァ!メキョォッ!バキュアォッ!バギバギバギィッ!
だが、そんな予想は見事に裏切られた。
・・・・・・本当にすごい光景だった。
紺野さんが叫ぶと、シロフクロウが飛ばされる先にあった木々の枝が、
バキバキと物凄い音を立てて歪み、折れてしまったのだ。
そうして緑一面だったはずの上の景色にポッカリと穴が開き・・・・・
シロフクロウはその穴から外へ飛び出し、羽ばたいて飛び去っていってしまった。
バアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンンン!!!!!
「なんでッ!?なんで逃がしたんだァーッ!!!こんこんッ!!!!」
突拍子もない紺野さんの行動に、吉澤さんが興奮して彼女の胸倉をつかむ。
納得がいかない・・・・そんな感じだった。
「こんこんーッ!!何とか言うんだ!!!」
「落ち着いて下さい・・・・怒りは冷静な判断力を奪うんです」
「なに・・・・?」
「ほら、肩の力を抜いて下さい・・・・・そう、リラックスリラックス・・・・」
紺野さんが胸倉をつかんでいる吉澤さんの震える手に
重ねるようにして右手を置く。
すると落ち着きを取り戻したのか、怒り肩だった吉澤さんの両肩が
ゆっくりと下がっていった。
「・・・・・どういうことだよ、こんこん」
「簡単に言ってしまえば、あの白いフクロウにはもう闘う気はなかったんですよ。
最も、初めから闘争心なんてなかったのかもしれませんけどね」
「そんなバカな・・・・・ヤツの妙な動物のスタンドから出た白いもん吸っちまったら
いきなり眠くなったんだぜ・・・・俺はよぉ。ありゃあスタンド攻撃に違いないんだ」
「えぇ、どうやらあれが白いフクロウのスタンド攻撃のようです」
「だろう?やっぱりあの鳥公には攻撃の意思があったのさ」
「ないです」
「お、おめーなぁ〜ッ!!」
吉澤さんが頭を掻き毟った。
まぁ無理もないだろう。
しかし、眠っていた吉澤さんにはわからなくて当然かもしれない。
そう・・・・だってあの時シロフクロウは・・・・・・
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・
「白いフクロウは逃げようとしていただけなんですよ」
紺野さんが自らの能力でめちゃめちゃに破壊した上空の木の枝を見て言った。
そう、逃げようとしていただけなんだ。
「どういうことだよ?」
「あなたが能力で倒れてしまったあと・・・・・白いフクロウはただ逃げようと
羽ばたいていただけなんです。ですが、あなたの攻撃で足を砕かれてしまったようで・・・
大地を蹴ることができなかったんですよ。それに・・・・・最初にあなたが迫っていった時、
あのフクロウが悲鳴をあげたの、気付きましたか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
きっとあのシロフクロウは、最初の一撃でもはや闘争心などなくしていたのだろう。
いや、紺野さんの言う通り、もともとそんなものはなかったのかも知れない。
今だから思えることだが・・・・・あのシロフクロウは必死になっていただけだ。
幸せな夢を見せるため、そして自分の負った傷を癒すために・・・・・・!!
シロフクロウは生きるためにやっていたのだ。
だからシロフクロウが悪くはない、とは言えたものでもないが・・・・・
「けどよ・・・・・あのシロフクロウが、もしまた別の人間を襲ったら・・・・ハッ!!!」
空を見上げながら吉澤さんが呟いた・・・・その時だ!!
ドカン!!バゴォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!
突然吉澤さんが地面を叩き、何かを上空に蹴り飛ばしたのだ!!
恐らく、能力で取り出した見えない衝撃だッ!!!
いったいどうしたというんだ!?
「ぶ、ブン・ブン・サテライツだとぉ〜!矢口真里ッ!!きさま見ているなッ!!!」
吉澤さんが空に向かって吠える。
ぶ、ぶんぶん・・・・?何を言っているんだ??
「確かに見えたぜッ!!恐らくこんこんが空間を歪めた影響で姿を現したんだ!!
くそッ!!もう消えやがった!!姿を現せッ!!!」
「おちつくんですッ!!さっきも言ったでしょう?それに・・・・・今はあの人のことは
どうでもいいじゃあないですか。害を加えられているわけじゃあないんです・・・・
いま最も大事なことは、すぐ目の前にある・・・・・」
紺野さんは吉澤さんをなだめると、そっと視線を下ろした。
道重さん・・・・・・・・・
彼女はさっきと同じ体制のまま、まったく動いていなかった。
なにかに絶望しているのだろうか・・・・・?
ドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッ・・・・
『コハルーッ!!!』
間もなくして、ここにいるNo.3以外のビスケッツが全員戻ってきた。
『心配シタワヨッ!!小春ちゃん!!!』
『ウオォォォォッ!!ひでーヤラレッぷりジャネーカァ!!』
『小春ちゃーん!!ウエェェェェェン!!!!』
『ユルセネーッ!!』
『オレが傷ナメテヤルヨ!!!イタイノイタイノ飛んでイケーッ!!!』
「み、みんな・・・・小春は大丈夫・・・・・・それより今は・・・・・」
私は彼らを促すように道重さんの方を向いた。
すると、思い出したようにNo.6が道重さんに近付いていったのだ。
きっとあれを渡しに行ったんだろう。
『さゆみん、顔ヲ上ゲロヨ!!小春カラのお届け物ダゼ!!』
パシュッ!!!
No.6が再形成したもの・・・・それは・・・・・
「写真・・・・・ですか?となりに写っているのはさゆみんのお姉さん??」
紺野さんが木の葉のように地面に舞落ちたその写真を見て言った。
そう・・・・さっき更衣室で道重さんが落としていった写真だ。
彼女にとって、とても幸せだった頃の・・・・・
「道重さん、更衣室に落としていったんですよ・・・・」
彼女は何も答えなかった。
ジッと、地面に落ちたその写真を見つめているだけだった。
誰もがそれを静かに見守っていた。
「・・・・・・・・・・・・・・ッ!!!」
道重さんが一瞬静かに呻く。
そして、私たち三人の目は彼女の右腕に釘付けになった。
ギュルルルルルルルルウウウウウウウウウウウウウンンン!!!!!!!!
「しゃ、シャボン・イール・・・・・道重さん何をs」
ドゴォォォォォォン!!!!!!
私の声は爆音にかき消されてしまった。
道重さんが突然シャボン玉を放ったのだ!!
お姉さんと仲良さそうに写っている、大切な写真に向かって・・・・・!!!
ドゴン!!ドゴン!!!ドゴン!!!ドゴォォォォォォォォンンン!!!!!!
『ア、アブネエエエエエーッ!!!!』
No.6が大急ぎで私の元に帰ってくる。
道重さんはその間も、地面に舞い落ちる写真を何度も何度もシャボン玉で爆破した。
やがて、彼女の宝物はシャボン玉の乱射により黒い燃えカスと化す・・・・・
「うわあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
雄叫びをあげた道重さんはその右腕を天に向け、そして・・・・・
ブシュウウウウウンンン・・・・・・・・
バッゴォォォォォォォォォォォォォォォォンンン!!!!!!!!
とてつもない威力のシャボン玉を放ち、上空の緑は爆裂・・・・・
空の景色がさっきよりも広がったのだった。
・・・・私は理解した。
頭ではなく、心で理解した。
私だけではない・・・・きっと紺野さんも、吉澤さんも・・・・・私と同じことを
思っているに違いない。
道重さんは、大事にしていた思い出に別れを告げたのだ・・・・・・と。
「・・・・・どんな未来が訪れても・・・・それがかなり『苦痛』でも・・・・・・・
一歩一歩でしか進めない人生だから・・・・立ち止まらないで・・・・・・」
紺野さんの声は、とても小さなものであった。
私にはしっかりと聞こえたが・・・・・道重さんには果たして届いたのだろうか?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
学校の方へ戻っていった紺野さん達と別れたあたりで、前を歩いていた
吉澤さんが振り返った。
私の顔をジィーッと見ているようだが・・・・・なんかついているのかな?
「小春って、転んだら泣く?」
突然、そんな質問をされた。
いったい何の話だ?
「さぁ、どう思いますか?」
「泣く」
「そ、即答ですね」
「なんとなく、な」
そう言うと、彼は背を向けて座り込んだ。
今の発言といい、なにがしたいんだかまったく理解できない。
「なんですか?」
「足、ケガしてんじゃねーの?」
・・・・・確かに、さっきバクに痛めつけられたとき左足を捻ってしまったが・・・・
よく気がついたものだ。
それとも、無意識のうちに足を引きずっていたのを見たのかもしれない。
なんにせよ、そんな些細なことに気付くとは・・・・さすがは演劇部の部長といったところか。
「早くしなよ」
「は、い?」
吉澤さんが急かす。
しかし、なにを急かしているのかわからないからどうすることもできない。
「早く乗れよ、おんぶしてやっから」
お、おんぶ!?
「い、いいですよ!おんぶなんて!!!」
「いいから頼れよ、部長命令だッ!!もし、こけて泣かれたりしたら
石川にぶん殴られる・・・・うん、なんだかそんな気がするんだ・・・・・」
「はぁ・・・・・?」
石川さんってそんな人なのか?
なんだかよくわからないが、せっかくの御厚意を踏みにじるわけにもいかない。
私は吉澤さんの背中に全体重をかけた。
「小春んちってカメユーの方であってるよな?」
「お、送ってくれるんですかッ!?」
「うん」
「わ、わざわざありがとうございます・・・・・・」
御厚意はすごく嬉しい・・・・・が!!
これはかなり恥ずかしいッ!!
いろんな意味で恥ずかしいぞ!!!
た、頼むから知り合いと鉢合わせませんように・・・・・・・ッ!!!
自分でもよくわからない色々な感情が交錯し、私はずっと空に祈っていたのだった。
ドォォォォォォォ〜ン!!!!
シロフクロウはどこへ行ってしまったのだろう。
少なくとも、杜王町からはいなくなったようだ。
あのケガでは・・・・・もう長くはないのかも知れない。
人の言葉を話すフクロウ、か・・・・・・なかなか恐ろしい相手だった。
でも決して安心してはならない。
だって・・・・あなたの町にだって・・・・・・・・ほら!!!
『おぉ・・・・心が痛むというのかい?う〜ん、BABY・・・・それは恋…恋煩いさ。
きっと、彼と出会ったから・・・・君は恋をしたんだね。さぁ、もう大丈夫・・・
幸せはここにあるよ・・・・おいで、踊ろう!!』
TO BE CONTINUED…
294 :
1 ◆I7CTouCqyo :2006/05/14(日) 10:39:55.76 0
おしまい!!
せっかくだからハロモニ見てから寝よう・・・・・
295 :
364:2006/05/14(日) 10:51:32.33 0
1さんエピ完乙ですー!実はリアルタイムでした(w
何だか、色んなモノが複雑に絡み合ってきましたね!
幸せな夢を見ることは幸福、しかしそれに囚われることは本当に幸せなのか!?
DINはかっこよかった…!マジで乙です!
なんみんさん乙です!
うわぁぁ!あの二つのスタンドのタッグとかメチャクチャ手強そう!
しかもこちらの戦力はかなり限られてるし…ニューオーダー取り返せるのか!?
楽しみにしてます!
前スレさん乙ですー!
菅沼大人気ない…(w でも、この2人はきっとどこまでもこんなテンポ間なんでしょう(w
そしてマサさんカッコいい!彼は本当に優しい心を持ってるのですね。
幽霊バトルのほうも楽しみにしてますっ!
915さん乙です!
後藤さんは少しですけど救われたんですね!ヨカタ…
そして五部は2001年だから先のように見えて割と遠い話でもないですし。
現エピも楽しみにしてますー!
マイマイさん乙です!
よっちゃんとみーよはやっぱりモテるのか(w
なんか悪役イメージの強いみーよが、演劇部として戦う(?)のはちょっと新鮮です(w
楽しみにしております!
よーし、今日は知り合いに譲ってもらったやすす舞台昼見て、夜に知り合いと飲むので、
間の時間ネカフェでSBR読破してきまっす!ついでにネカフェでもオナる!
ちょいレス!!
>>364さん
あの有名なセリフは敵からのお下がりかー!!
こういうのがあると、そのセリフにますます深みが生まれますね〜
そしてこれも一つのセックスの形かと・・・・乙です!!
>>前スレさん
息抜き乙です!!
掲示板の方に息抜きスレ立ててもいいんじゃないかな?と思ってきました
364さん、どうでしょう??
>>マイマイさん
三好戦かぁ〜熱い!!
俺も美勇伝3人でオナッてみたいなぁ〜ってその前にセクシーアイランドか
しかしどこの学校にも女からチョコもらう女っていますよねw
>>なんみんさん
そんなこと気にしてはいけないのだッ!!!
ではとりあえずフクロウのスタンド解説を↓
スタンド名: バクタリ
本体: シロフクロウ(名前はエルタータ)
http://i-bbs.sijex.net/imageDisp.jsp?id=desktop&file=1147571334443o.jpg 破壊力:C
スピード:C
射程距離:C(能力射程はA)
持続力:A
精密動作性:E
成長性:C
能力…スタンドの身体から霧を発生させ、相手を眠らせてしまう能力。
この能力により眠らされたものは、自らの強い願望を夢で見ることになる。
そこは永遠の幸せが存在する世界。
その夢をスタンドが捕食することで記憶や性格が本体に吸収され、
尚且つ莫大な栄養となり、負った傷を治すことが可能。
人の言葉を話すことが出来るのは、彼女のスタンド能力故なのか。
それとも何か別の理由があるというのだろうか。
それはもう、永遠に知ることはできない。
298 :
1 ◆I7CTouCqyo :2006/05/14(日) 12:24:04.71 0
ハロモニ終わった保全〜
さゆならノシ
299 :
名無し募集中。。。:2006/05/14(日) 12:58:53.08 0
おっちゅー
300 :
名無し募集中。。。:2006/05/14(日) 13:57:58.72 0
保全疾走
301 :
名無し募集中。。。:2006/05/14(日) 14:40:55.67 0
保全疾走
302 :
915:2006/05/14(日) 15:32:01.64 0
銀色の永遠 〜村上愛は階段を駆け回る95〜
〜鈴木愛理〜
「正直ね、ここまでやられるとは計算外だったよ」
長谷部優と名乗った女は言った。
「3人捕まえたまでは良い方に計算外だったんだけど
まさかそのあと連敗とはねえ・・・・」
そう言いながら長谷部は人型のスタンドを出現させた。
「私の『エターナル・ドリーム』と佳奈の『Movin' on』で
アンタら残り全員倒せって言われたら出来なくはないけど
面倒くさいよね・・・・・」
「連戦がキツイのはこっちもだけどね・・・・。
でもおばさん一人くらいなら十分倒せるだけの体力は残ってるよ。
なんせこっちは若いんでね!!」
雅ちゃんが挑発する。
「ふん、私を挑発して精神的に乱そうとでも思ってる?」
「お、ひっかからないか。
さすがだてに年だけは食ってないね、お・ば・さ・ん♪」
「しつこいなあ・・・・」
雅ちゃんもさすがだけど、
挑発に乗らない長谷部って女もやるなあ・・・・・。
303 :
915:2006/05/14(日) 15:32:35.26 0
銀色の永遠 〜村上愛は階段を駆け回る96〜
「悪いけどガキと無駄話している時間も無いのよね・・・」
「あ、そう。じゃあ・・・・・・・・・」
ドシュウウウウウウウウウウウ!!!!!!!!
雅ちゃんはいきなりセクシー・アダルティーを伸ばした!!
「ふんッ」
長谷部は軽々と避ける・・・・
と、セクシー・アダルティーから何かがとびあがる!
そう、愛理と雅ちゃんが得意としている二人の連携技!
エンジェルが長谷部にとりつく・・・・
「小細工は・・・」
え?
『ウギャッッッッ!!!!』
長谷部にとりつこうとしたエンジェルが弾かれる!!!
「うわあッッッッッッッッッッ!!!!!」
私も吹っ飛ぶ・・・・!!!!
304 :
915:2006/05/14(日) 15:33:04.98 0
銀色の永遠 〜村上愛は階段を駆け回る97〜
「まず一人・・・・ッ!!!」
長谷部のスタンドが倒れたエンジェルに殴りかかる・・・・
まずい、やられる!!!!!
「エンジェル!!捕まって!!!!!」
雅ちゃんが慌ててエンジェルにセクシー・アダルティーの穂先を向ける!
「遅い!!!」
長谷部が叫んだ・・・・・・・・・・
そのとき・・・・・・・・・・・・・
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ
「え?」
305 :
915:2006/05/14(日) 15:33:20.92 0
ほいここまで。
みなさん乙です!
306 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/05/14(日) 15:49:31.23 0
1さん!915さん!乙です!今ケコーン式の一次会から帰宅しますた!
・・感想ですか?人の縁とは皮肉なもんだなと!しみじみ思ったよ。
307 :
名無し募集中。。。:2006/05/14(日) 16:25:15.33 0
乙!
308 :
名無し募集中。。。:2006/05/14(日) 16:49:07.35 0
ニストのみなさん乙ッ!
>>262 乙ッ!
久々の三好バトルか〜・・・グッドだぜ
晒されたマイマイ画像ってもしかしてDIOのセリフのやつかな?
>>298 エピ完乙ッ
しかし吉澤の夢意味不明で面白いな
「なんかについて熱く語ろうぜ」ってw
エピの終わり方もいい感じでした
>>305 乙ッ!
そろそろ終盤戦っすね
長谷部はどういう能力なんだろうな
>1さん
完結乙です!
よっすぃの願望はごっちんとセックルしたいことだったのかw
おんぶされる小春キャワ そしてシロフクロウキャワ!
食って治癒する能力はベクトルは違えど兄重と似た感じですね!
>915さん
乙です!
実はドリでは松室さん推してたのですが、
長谷部も好きだったりしますw
>>306 前スレさん
俺も先日、同じ学校の友人2人が偶然2週連続で結婚しやがって
おかげさまで金欠…
>>308 いや、マイマイが復活アブドゥルのセリフを言ってたやつですw
絵梨香はスタンドを前面に出し、身構える。
「名前まで知ってるってことは、この私に近づいたのも
偶然じゃあねーようだなッ!」
「ああ、まあねえ」
「寺田のオッサンは好きじゃあねーけどなァ
演劇部に何かしようってんならこの三好絵梨香、容赦せん!」
グイイイイイイイイイイッ
シーズン・オブ・ディープレッドのつま先が伸びる。
<怪焔王の流法>である。
「ほほう。 その姿、まるで日本神話のカグツチのようだな」
「はあ?」
「知っているか? カグツチは生まれ出る時に母であるイザナミを焼き殺した。
それほど強い力を持っていたというわけだ」
怪焔王の流法を見ても、まだ男は平然としていた。
「そりゃあ褒め言葉か?」
「まあそうと言えばそうなんだが…。 神話ではカグツチは
妻を殺されて怒った父イザナギによって斬り殺されてしまうんだ」
「何が言いたい…!」
「あまりに暴力的な力は、制圧されてしまうということだ」
男はスッと右手を前に出した。
「させるかッ! 怪焔王の流法!!」
ゴボォッ
スタンドの指先から延びた『管』が湯気を上げ、滾っている。
絵梨香が持っていたデパート袋の中のチョコは
発せられる熱によって既にドロドロに溶けてしまっていた。
シュバアアアアアアアアアアアア!!!
合計10本の管が男に向かって襲い掛かった。
しかし、男は右手を伸ばしたまま動こうとはしない。
それで絵梨香も攻撃を一旦止める。
「なんだあ? 何もしてこねーのかよ!
そのまま何も言わず、そっちから仕掛けてこねーんなら
私から行かせてもらうぜえええええ!!!」
「……」
管が一斉に男の胸元まで迫る!
「…本当に短気だな。
別に俺は君を倒そうと思って来たわけじゃあ無いんだが…
いいか、言っておく。 先に仕掛けたのは君だ」
「あん? 今更何を…」
そこまで言って絵梨香は、目の前の現象に驚愕した。
「そ…そんな…」
シーズン・オブ・ディープレッドの指から伸びた10本の管が
突然、火気を失ってしまったのだ!
湯気を立て、ゴボゴボと煮えたぎっていたはずの管が
ほんの一瞬でただの細く伸びた爪に成り代わってしまった!
カツッ カツッ…
男は一歩、一歩と絵梨香に近づく。
「てめぇ…何をしたっ!?」
「三好絵梨香…
人間が生まれて最初に負わされる『枷』とは何か知っているか?」
カツッ カツッ…
「なぜだ…どうして…」
絵梨香は男が歩いてくる分だけ、間合いを取りながら後ずさる。
「…『枷』。
しかし生きる上でもっとも重要な事でもある。
それは何かを食しなければいけない事か? 違う。
では重力に逆らって地に立つ事か? いいや、違う。
それとも物を考えなければいけない事か? これでもない」
カツッ カツッ…
「ち、近づくんじゃねえ!!
シーズン・オブ・ディープレッドッ!!」
スタンドから高熱のヘドロが沸きあがり、男に襲いかかろうとする。
シュウウウウウウウウウウウウウウウッ…
「な…ぁ…」
高熱のヘドロも、スタンドを覆っていたマグマのような炎も
男が近づくと同時に一瞬にして消えてしまった。
「…人間が生まれて最初に負わされる『枷』。
生まれたばかりの赤ん坊は、最初に何をする?
それは『産声をあげる』ことだ。 もう解かっただろう…。
枷とは、『呼吸をしなければいけない事』だ…!」
「うう…」
三好絵梨香は焦りを感じた。
この男の能力を理解したのだ。
そして自分の力では、この男に勝てないと自覚した。
「いいか、『最初の枷』は『最後の自由』でもある。
人間は死ぬ時にようやく呼吸を止めるだろう?
君にも、その自由を味わわせてやろうか…」
男の背後にスタンドのヴィジョンが現れる。
半透明な水色をしたそれは、背中に鳥の羽のような物が生えていた。
キリスト教などの神話の天使のような姿である。
「『ファイナル・リバティー!』」
「ぐッ……!!」
絵梨香は喉元を押さえて身悶え始めた。
「…まぁ、殺しはしない。
もともとそういう事をしに来たわけじゃあないんだ。
ただ、君に尋ねたのは間違っていたな」
「……!!!!!」
ドサッ
通学路のアスファルトに、絵梨香は仰向けに倒れた。
傍らのデパート袋からは溶けたチョコレートが流れていた。
「他の生徒に聞いてみるとしよう」
その男…辺土名一茶は、倒れている三好絵梨香を道路脇に避け
ぶどうヶ丘高校の校門に向かって歩き出した。
―TO BE CONTINUED
三好絵梨香 意識不明
辺土名一茶 無傷
スタンド名:ファイナル・リバティー
実はこの話、前後編で
後編は別タイトルではじめたいと思ってます
では、カラオケいってきまっすノシ
あ、それと
激しい三好戦を期待されてた方、ごめんなさい
なんかただのかませ犬になっちゃいましたw
318 :
なんみん:2006/05/14(日) 17:06:28.74 O
みなさんいつも乙ッ!レスdです!
それと1さんホントにdです!
自分は自分のレスについてあれこれ考え過ぎなのかもしれませんねー
ちなみにオナの方はプロットも完成してむしろ好調なくらいです
ついでに言うと前作並に長いですorz急遽三部構成にw
319 :
名無し募集中。。。:2006/05/14(日) 17:21:58.37 0
乙ッ!
イエスアイアムのマイマイか!
何かみたことある気がするw
320 :
名無し募集中。。。:2006/05/14(日) 18:29:29.35 0
h
321 :
名無し募集中。。。:2006/05/14(日) 19:00:57.94 0
h
322 :
名無し募集中。。。:2006/05/14(日) 19:38:06.97 O
o
323 :
名無し募集中。。。:2006/05/14(日) 20:29:38.48 0
m
324 :
名無し募集中。。。:2006/05/14(日) 20:46:50.91 O
早いけど今しか出来ない!
325 :
名無し募集中。。。:2006/05/14(日) 21:34:47.89 0
:::::::::::::::::::::::::::::.
::::::.\:☆ノノハ クゥ〜ン
::::::.ミゝ从 ’w’)つ
::::::⊂__つノ
マイハマン巡回中!
326 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/05/14(日) 21:42:34.54 0
>>316 マイマイさん乙!
三好は打撃・接近戦は最強でイメージしているので「単純な能力じゃないぞ」
という演出にはもってこいですねw
327 :
名無し募集中。。。:2006/05/14(日) 22:47:18.48 0
h
328 :
名無し募集中。。。:2006/05/14(日) 23:40:12.85 O
保全疾走ッ!!
329 :
名無し募集中。。。:2006/05/15(月) 00:06:48.00 0
ほぜn
>>319 そうですアレですw
>>326 前スレさん
そうそう、そういうのを出したかったんでみーよにしましたw
331 :
名無し募集中。。。:2006/05/15(月) 00:30:27.24 0
寝る保
332 :
名無し募集中。。。:2006/05/15(月) 01:09:44.49 0
ほ
333 :
名無し募集中。。。:2006/05/15(月) 01:18:55.35 O
る
334 :
610:2006/05/15(月) 01:35:42.43 0
みなさん乙!ヒサブリに感想言わせてください!
>>マイマイさん
バレンタインの描写がいいですね、れいな可愛いなw
そして一茶は他の3人に比べてオーラがありますね〜
もしかして寺田と接触するのか!?ドキドキ
>>なんみんさん
神父の目的とか川畑の謎とか色々あるけどとにかくおもしろいッス!
続き期待してます!
>>364さん
能力を応用しての戦い方がすごく参考になります!
ガキさんがマジ蔵馬だw
>>前スレさん
菅沼もマサさんもほんといいキャラだなぁ
最後の場面が微笑ましいw
>>1さん
エピ完乙です!なんか絵本を読んでるような感じで引き込まれました!
>>915さん
そろそろ敵の目的の謎が明らかになるのかな?
長谷部かわいいっすよねw
335 :
610:2006/05/15(月) 01:37:34.30 0
銀色の永遠 〜無垢なる世界〜H
「oioiマジかよォ!?」
「ええ…!こんな事は予知能力か読心術でもない限り不可能です!
『記憶を読む』という彼の能力の性質から考えておそらく後者だと思われます…!」
桜井の能力を推測する紺野。
小川、藤本はまじまじとその話を聞いている。
そんな3人に対して桜井は言う。
「そう、僕の『イノセントワールド』は相手に触れている間、自由にその記憶を読み、
消去する事が出来る。だけどそれだけじゃないんだ。
側にいる人間の『意志』を感じ取る事が出来る…それがもう一つの能力!なんとなく分か
るんだ、君たちが何をしようとしているのか…。その意志が強ければ強い程はっきりとね」
自分の能力に絶対の自信を持っているのだろう、堂々と自分の能力を解説して見せる。
「おいマコ、ヤツの言ってる事分かったか?」
「う〜ん、つまり強く考えてる事はヤツに読まれるって事ダロ?」
「そういう解釈でいいと思いますよ。『記憶』と『心』を読むスタンドですか…!
これは手強い相手になりそうですね…!」
紺野の表情が強張るが、小川、藤本は顔を見合わせるとニヤリと笑った。
「フン!心を読まれるくらいどうってこと無いゼ!!なあミキティ!」
「ああ、いくら攻撃が読めたってよォ〜!それに『対応』出来なきゃ意味無いもんなぁ〜!
…いくぜマコッ!!」
336 :
610:2006/05/15(月) 01:39:08.35 0
「おうよッ!!愛ちゃんのカタキだッ!!!」
ダッ!!!!
二人は同時に桜井に向かって駆け出した!
「ゴールデンゴール決めてッ…VVVVVVVVVVVVVVVVVVッ!!!!!」
「『FRIEND SHIP』ッ!!!!」
B・トレインのラッシュが桜井に襲い掛かる!と同時に小川の姿は残像を残してかき消え
る!
シュババババババッ!!!バシバシバシバシバシバシバシィ!!!!!!!
しかし藤本の攻撃も高橋と同様、全て桜井にかわされ、捌かれてしまう!
(だよなッ…!!ルノアールの攻撃が通じなかったんだ!ブギトレの攻撃が通じないのは
当たり前…!だが美貴は単なる足止めだッ!頼むぜマコッ!!)
シュンッ!!!
藤本の攻撃を受けている桜井の背後に小川が迫る!
『神速』による高速移動!しかも桜井の背後斜め上方、完全に死角からの攻撃だ!
「もらったァ!!!!」
『FRIEND SHIP』の拳が桜井の後頭部めがけて放たれる!!
337 :
610:2006/05/15(月) 01:40:54.29 0
バチイッ!!!!
「がはッ!?」
しかし声を上げたのは藤本だった!I・ワールドの放ったジャブがB・トレインのラッ
シュの隙間を抜け、藤本の顔面に直撃したのだ!
ズボオオオオッ!!!!!!
「ぐええええええッ!!!??」
次の瞬間、今度は小川の呻き声が響き渡る!
小川は宙に浮いたまま苦悶の表情を浮かべていた。その身体を支えるのは腹部に深々と突
き刺さったイノセントワールドの足だ。桜井は藤本の体勢を崩した直後に自分の後方、
小川の出現位置に蹴りを放っていたのだ!
「が…!ば…バカなッ…!!」
ドサリと地面に落ちた小川は苦痛と呼吸困難にのたうつ。
「君たちの動きは全て読めると言っただろ?いくらスピードが速くても、攻撃の位置とタ
イミングさえ分かれば迎撃する事は容易い」
「桜井さん、アンタの戦いぶり…ただの小説家じゃない!一体何者なんだ!?」
藤本は流れる鼻血を押さえながら考える。
(こいつ…『心を読む』能力だけが強いんじゃあない!こいつ自身が強いんだ…!
あたしたちの攻撃を完全に封じる『スタンドさばき』といい、攻撃を打ち込む時の迷いの
無さといい…明らかに戦い慣れしている!!)
338 :
610:2006/05/15(月) 01:42:16.93 0
「こういう能力を持ってると色々とトラブルに巻き込まれることが多くてね。戦い方は自
然に身に付いたよ。君たちもそうだろ?」
そう言いながら桜井は藤本に近づく。小川はまだ桜井の後ろでうずくまっている。
「もう大人しくしててくれよ。僕は君たちを傷付るつもりはないんだ」
(くそッ!!どうするッ…!?)
「『ニューオーダー』!!!!」
シュバアッ!!!!
そのとき突如桜井の目の前に紺野のスタンド『ニューオーダー』の右手が現れる!
その手は触れるものを破壊する空間の歪みを纏っている!
「フン」
しかし桜井は顔色一つ変えずに体を傾け、あっさりとその攻撃をかわす。
「無駄なんだよ紺野さん。君なら分かるだろ?僕には勝てないって事が」
しかし紺野はニューオーダーの構えを解かない。
「『バニシング・ポイント』&『ワールド・イン・モーション』!!!!」
バババババババババババババババババババッ!!!!!!!!
ニューオーダーの両手が次々に出現しては消える!
しかしそのどれも桜井を捉えることは出来ない!
339 :
610:2006/05/15(月) 01:43:51.86 0
「君は僕に攻撃を当てるつもりは無いね? 君の攻撃には『殺気』が感じられない」
桜井は全ての攻撃をかわすと、そう言いながら紺野に近づいていく。
辺りにはワールド・イン・モーションによる空間の歪みが無数に漂っている。
「この攻撃は僕の能力の射程距離を測るため、そしてこの状況を切り抜ける策を考えるた
めの時間稼ぎだ。そうだろ?」
「さすがですね。それもスタンド能力ですか?」
「いいや、僕の『イノセントワールド』は直接相手に触れなければ複雑な思考は読めない。
経験から来る推測と言うやつさ。そして知ったところで無駄だから教えてあげるよ。僕が
意志を読める範囲は半径10メートル、この家の中は全てカバーできる」
「…!!」
2人の距離は既に1メートルあまり。紺野の顔に汗が伝った。
(『意志』だけじゃなく、彼自身の洞察力によって思考まで読まれている…!!
一体どこまでがスタンド能力でどこからが彼自身の能力なのか…!?
それにしても強い…!彼の能力に対抗する策が見つからない!!)
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
「『ニューオーダー』ッ!!!!」
ズンッ!!!!!!
ニューオーダーが空間の歪みを纏った右手を放つ!
しかしそれより先にI・ワールドの拳が紺野のみぞおちにメリ込んでいた。
340 :
610:2006/05/15(月) 01:45:38.51 0
「やぶれかぶれに攻撃してくるとは、君らしくも無い…」
紺野はズルリと床に崩れ落ちる。
そして辺りに漂っていた空間の歪みは次々に消えていく。
「コンコンッ…!!」
「藤本さん、君も抵抗するのはやめろ。余計な苦痛を味わいたく無いだろ?」
「ち、ちくしょう…!」
高橋は記憶を奪われ、気を失って倒れている。小川も攻撃の当たり所が悪かったのか
まだ立ち上がることが出来ない。そして紺野も…
藤本はそんな仲間達の姿を見て考える。
(駄目だ…!コイツは強すぎるッ…!美貴一人じゃもうどうする事も出来ないッ…!)
「どうやら諦めたようだね、君の心から『闘志』が消えていくのが分かる。それでいいん
だ」
そしてI・ワールドは倒れている紺野の頭を掴む。
「まずは紺野さん、君から『無垢なる世界』へ誘ってあげよう」
(コンコンがやられる…!コンコンの記憶が奪われる!その後はマコも、あたしの記憶も
ッ…!)
藤本はその光景を見ながらも一歩も動くことが出来ない。
341 :
610:2006/05/15(月) 01:46:30.42 0
(美貴は何で演劇部に入ったんだっけ?スーパースターになる為だよな?それが無理矢理
スタンド能力を目覚めさせられて、訳の分かんねー戦いに巻き込まれて…)
―『普通の高校生に戻るんだ。君たちの為にも、杜王町の未来の為にもこうすることが最
善なんだ』―
桜井の言葉が藤本の心に響く。
(そうかも知れないな…。『スタンド』や『演劇部』の事を全部忘れちまっても…
大スターになるっていう夢さえ忘れなければ…またやり直せるかな?)
カアアア・・・!
紺野を掴んだI・ワールドの手が白く輝き始める…!
342 :
610:2006/05/15(月) 01:46:58.19 0
「うわあああああああああああああああああッ!!!!!!!!」
343 :
610:2006/05/15(月) 01:48:03.67 0
突然の絶叫に桜井は後ろを振り返る!
藤本がB・トレインを構えて突進してきたのだ!!
ドシュンウウンッ!!!!!!
B・トレインの拳が唸りを上げる!
桜井は紺野の頭を放すとバック宙してそれをかわし、藤本の後ろに着地した。
そして再び桜井と対峙する藤本。その顔には闘志がみなぎっている。
「イヤだ…!忘れてなんかやるもんか!!『あたしの未来』はあたしが決めるッ!!!」
344 :
610:2006/05/15(月) 01:50:13.49 0
ここまでです!
桜井の能力が曖昧ですいません!自分でもわかんないんですw
とりあえず相手の動きが読めると考えてもらって構いません!
345 :
名無し募集中。。。:2006/05/15(月) 03:01:22.05 O
おつかれいな!
>610さん
乙です!
桜井やべー能力ですねw フジモンが気合で打ち勝つか…
一茶なんですが、実はこれが書きたいがためにダパンプ編を書き始めたんですよ
でも結果的には奥本戦で矢口登場と岡井パワーアップ、
宮良・玉城戦で仗助たちとの交流と仗助の髪型エピが書けたんで満足してますw
347 :
名無し募集中。。。:2006/05/15(月) 06:53:02.45 0
あふー
348 :
名無し募集中。。。:2006/05/15(月) 07:48:10.53 O
ほ
349 :
名無し募集中。。。:2006/05/15(月) 08:37:09.06 O
乙ッ!
350 :
名無し募集中。。。:2006/05/15(月) 09:02:44.29 0
乙かれいな!
351 :
なんみん:2006/05/15(月) 09:31:34.49 0
>>1さんエピ完乙です!
ううむ…とても不思議な余韻の残るエンディングでしたね…優しい感じの
これでさゆは過去の呪縛から開放されたのでしょうか?
もちろん想い出は想い出としていつまでも残るのでしょう…
>>マイマイさんエピ完乙です!
これで四大元素揃いましたね!それじゃあ社長はどんな…?
前置きや複線のつもりが意外な効果を呼ぶ事ってありますね〜
それとマイマイ作品の中のジョジョ的薀蓄や屁理屈とか結構好きです!
何気に最近でエピ完した作品て少ないんですね…
352 :
なんみん:2006/05/15(月) 09:53:39.61 0
>>前スレさん
たまには気分転換しないと頭がコリコリになっちゃいますよね
でも多分あの気分転換の方が前スレさんにとっては得意分野なのでは?
>>915さん
ダイバスターの前にやってるサルの番組でdream出てましたね
自分はとりあえずdreamと言えばトイレットペーパーの印象が強いですw
>>364さん
過去話ならではの特徴作りってなんだか凝ってて良いですね!
自分はコト『銀色』に関しては5期推しだったりします…特に小川w
>>610さん
結構桜井サンの雰囲気出てますよね…理屈っぽいトコとかw
藤本…はたしてホントに力技だけで攻めるのかそれとも…?
353 :
なんみん:2006/05/15(月) 09:57:16.02 0
無重力を操る敵に気を取られ、全く予想外の出来事に呆然とする一同。
「今…何を取り出したんだ……ディスク…?」
「そうか…あれは我々のスタンドをディスクにして奪い取る能力なのかァァァァ!?!?」
「そうなのかよッ!?」
「かヮ…私のスタンド能力を奪ったのもあいつの仕業に違いないィッ!!」
「それじゃ、こんこんの『ニューオーダー』取られちまったじゃんかよォォ!!」
『ホワイトスネイク』はさらにもう1枚のディスクにも手を掛ける…。
「マズいィ!!アレまで取られてはいかァァァァンンッ!!!!」
「マジかよッ!?でもこの状態じゃどうすりゃ…」
「うおおおおおおおおッ!!紺野ちゅわああああぁぁぁぁぁぁぁぁんッ!!!!」
ガオオオオオオオオンン!!
億泰の『ザ・ハンド』が空間を削り取る!!次の瞬間!!
ピタッ…ドンッ!!
『ホワイトスネイク』と紺野の二人がこちらに瞬間移動してくる。
完全に5人(4人と1体)が固まりになってしまっている。
354 :
なんみん:2006/05/15(月) 09:58:05.99 0
スゥゥ…
ディスクが紺野の頭に吸い込まれる。
「…麻琴…わ、わたし一体?」
意識を取り戻した様だ。
「良かったああああッ!!紺野ちゅわあああんんッッッッッッッッ!!!!」
喜びのあまり思わず紺野に抱き付こうとする億泰。
「え!?虹村君!?いやああああああああああああぁぁぁぁ〜ッ!!!!」
元気も取り戻した様だ。
355 :
なんみん:2006/05/15(月) 09:59:02.13 0
ドカァッ!!
『ホワイトスネイク』が億泰を蹴り飛ばす。奇しくも億泰から紺野を守る形となった。
そのまま、4人から逃れようとするが…。
フワ…
「ナ!?私マデモ無重力ニ…」
「残念だったな。このまま俺達と仲良くしようぜ!」
億泰は再び捕らえようとスタンドの手を伸ばす。
「オイッ!!サッサト無重力を解除シナイカッ!!!!」
『ホワイトスネイク』に不意に怒鳴られた石巻は、慌てて能力を解除する。
ドサドサドサドサッ!!!!
「痛てててて…」
全員、地面に放り出されてしりもちを付く。
356 :
なんみん:2006/05/15(月) 10:00:04.87 0
隙をついて、『ホワイトスネイク』と石巻は素早く駆け出す。
「テメーら待ちやがれッ!!『ニューオーダー』を返しやがれってんだッ!!」
小川は立ち上がるとすぐに後を追い掛ける。
「ああ!ちょっと…麻琴!!」
「こんこんはここで待ってナ!すぐに戻って来るからサッ!!」
こっちの静止も聞かず、『神速』であっと言う間に行ってしまう。
「……麻琴、大丈夫かなあ?」
「大丈夫」
そう言ったのは億泰だった。
「俺も行ってくるよ。二人は安全そうな場所に避難していてくれ」
そして、小川の後を追って駆け出していった。
残された二人は不安そうに億泰の背中を見送っていた。
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド…
357 :
なんみん:2006/05/15(月) 10:01:47.28 0
…………
(むう…マズいな…)
堂珍科学研究所の敷地内にはいくつかの研究施設が部門別に建てられている。
正門からメインの建物。そこを中心にして各施設へと分岐しているのだ。
そして、各施設へと向かう途中の廊下から、この『中庭』へ入る事が出来る。
研究研究で神経を磨り減らした者達の『憩いの場』にもなっている。
もちろん、今は誰もいない。ただ一人を除いて…。
(まさかまだ施設内に残っていたとは…どうも事はスムーズにいかないな…)
神父は重なる計算外の出来事にやや苛立ちを感じていた。
(しかし、やるしかない。これは『天国への階段』の一歩に過ぎないのだ。
なんとしても『ケミストリー』を捜し出し奪い取る。
その為には…ある程度の犠牲はいたし方ないだろう…)
芝生と樹木とベンチといったシンプルな作りの中庭。
空を見上げれば鮮やかな夕焼けに染まっている。あとしばらくすれば日没だろう。
(私の送り込んだスタンド使いは…あれだけあればなんとかなるか…?)
しかし…
「…こんにちは」
358 :
なんみん:2006/05/15(月) 10:02:50.85 0
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
男がこっちに向かって歩いてくる。背筋を伸ばし、まるでモデルのような歩き方だ。
中年風だが痩せ型長身でスーツを綺麗に着こなし、精悍な顔付きで非常に見栄えがする。
どこにいたのだろうか?全く気が付かなかったが…?
トン……トン……
石畳で軽い靴音を響かせながら、うっすら笑みすら浮かべて近付いてくる。
敵意は感じないが、はたして研究所の人間であるのかも判断が付かない。
「ここは気持ち良いですよね?施設内では数少ない自然のある場所ですから」
(……やはり研究所の人間か!?マズいぞ…『ホワイトスネイク』はまだ……)
「……ほらほら蟻がいますよ。1匹2匹…あ、良く見ると沢山いますね」
男は地面を指差しながら、ブツブツと説明している。
「こんな建物に囲まれて、一体どうやってここまで来たんでしょうね?
まさか昔からって事は無いでしょうが…それとも向こうの裏の方でしょうか?」
(私を怪しんではいないようだな…。ここは話を合わせた方が得策か…?)
359 :
なんみん:2006/05/15(月) 10:04:05.57 0
男はゴソゴソとポケットを探る。取り出したのは…お菓子だろうか?
「『カロリーメイツ』ですよ。知ってますか『カロリーメイツ』?
忙しい人はね、重宝しますよ。すぐに栄養補給出来ますからね…食べます?」
「…いや、遠慮しておこう」
「そうですか?そうだそうだ…これを蟻にあげてみようか、よし…」
男は包みを開きブロック状のスナックを取り出す。それを細かく砕いている。
「ほうら…運べ運べ、食え食え…」
(一体…この男は何がしたいんだ?突然話し掛けるかと思えば、今度は蟻か…?
まあ良い。どうやらこっちも関係者だと思われているようだ…。
しかし、これ以上関わるのは、正体がバレる危険性がある…。
相手が蟻に夢中になっている間に場所を移るべきだろう…)
相手を放って置いて、中庭から出て行こうとする…。
「ほうら、見て下さい」
「!!!!」
360 :
なんみん:2006/05/15(月) 10:05:54.13 0
「蟻がね…運んでますよ。カロリーメイツ。やっぱり蟻も健康志向なのでしょうか?
どうぞ、ようく見て下さい」
はっきり言って、どうでも良い。こっちはさっさと出て行きたいのだ。
だんだんと苛ついてくる。『ホワイトスネイク』がいれば正直ブチのめしたい気分だ。
「どうです?」
「…………」
ただ蟻がエサを運んでいる…それだけだ。感想もクソも無い。
「他にもポケットに何かあったっけかな?ええと……今見つけますから、蟻、よろしく…」
男は再びポケットの中をゴソゴソと探し始めた。
(私は蟻の観察をしにここに来たんじゃあないんだ!クソ!屈辱感すら覚えるぞ…)
焦りと怒りで、エサに群がる蟻達をギュッと踏みつける。蟻と男を重ね合わせる。
(良いか?お前は私にとっての蟻なんだ。蟻はこうして私に支配されるのがお似合いだ。
蟻の分際で私に指図するんじゃあない!!!!)
ふと、背後に嫌な気配を感じた…
361 :
なんみん:2006/05/15(月) 10:07:17.38 0
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ガシッ!!
「うああああおおおぁぁおおぁおぁおおおぁぁぁぁッ!!!!!!!!」
男がナイフを持って神父に向かって振りかざしている!!
気付くのが遅ければやられていただろう…なんとか両手でナイフの接近を食い止める。
男はナイフを持つ腕に渾身の力を込めて、グイグイと迫ってくる!!
「ぐおおおォ…なァぜ避けたあァッ!?死ねッ!死ねッ!」
(な…なんだッ!?さっきまで大人しそうにしてたじゃあないか?これが本性か!?
どうやらこの男も研究所の人間では無いようだが……し、しかしッ…!!)
ドガアッ!!
男の蹴りが神父の腹部に決まる!!男は倒れた神父にそのまま馬乗りで迫る!!
(ガハッ!!!!ハァ…ハァ…なんて力だッ!!
『ホワイトスネイク』が戻ってくればッ!こんな男など…!!)
362 :
なんみん:2006/05/15(月) 10:08:49.54 0
グググッ!グググッ!
「俺のォ…邪魔する奴はァ…一人残らず死ねッ!あのガキ共もッ!お前もッ!!」
豹変した男の執念は凄まじいモノがある。ナイフは目の前まで迫って来ている。
「ギギギィィィィィィィィッ!!犯人は…あのバケモンで良いんだよ…ギギ…」
「は…犯人…!?」
「女共を殺した犯人だよォォッ!!俺が捕まるワケにゃいかネーだろがよッ!!
だから、あのまま罪を被ってもらいてーんだよォォォォッ!!あのバケモンがッ!!」
「ハァ…ハァ…こ、この私が…」
「ギギギギギギギギギギギギィィィィィィィィィィィィッ!!!!」
「こんなイカレた犯罪者に…!!」
ついにナイフの先が神父の首筋に当たる…。
「ギギギ…ようし…死ねェ…」
ピタ
男の動きが止まった。
363 :
なんみん:2006/05/15(月) 10:10:23.44 0
ウィン…ウィン…
男の後頭部には…ディスクが刺さっている!それはすなわち…
「危なかった…かなりな……」
神父は息を整え、体を叩きながら、ゆっくりとと立ち上がる。
『ホワイトスネイク』がニヤリと口を歪めながら近付き、そして横に並ぶ。
「まさかここまで私を追い詰めるとは大したものだ…」
神父はディスクの命令によって動きを止めたままの男の肩に手を置き、話し掛ける。
「気に入ったよ…君のその悪しき心……人を騙し、陥れる才能……。
その才能を否定してはいけない……」
神父は新たなディスクを取り出し、男の頭に差し込む。
「使わせてもらいましょう…君の悪の才能を……」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ…
TO BE CONTINUED
────────→
364 :
なんみん:2006/05/15(月) 10:14:57.46 0
とりあえずエピ完!まるで話が進んでませんが…
で、そのまま『新エピ』行きます!
365 :
なんみん:2006/05/15(月) 10:15:59.62 0
銀色の永遠 〜父と息子 《a monster's dream》〜
十数年前…
「うわーん!うわーん!」
玄関の方から泣き声が響いてくる。
この家の主でもある彼は、読んでいた雑誌から目を放した。
泣き声と共にバタバタと足音が近付き、やがて二人の男の子がリビングに顔を出す。
「うわーん!うわーん!」
やや髪にクセのある男の子はまるで洪水の様に大泣きしている。
「どうしたんだい?」
そんな父の問いかけに、直毛で短く刈り込んだ、泣いていない方の男の子が答える。
「億泰のヤツ、またイジメられたんだよ」
「またかい?」
「コイツ弱虫だからなあ…狙われやすいんだよ」
「そうか…仕方ないなあ…」
そう子供達の父親はフゥ…と嘆息した。
366 :
なんみん:2006/05/15(月) 10:17:18.31 0
「でも大丈夫だよ!億泰をイジメた奴らみんな僕がブッ飛ばしてやったからさッ!」
そう腕を振り回しながら、少年が嬉々として話すところに、
ちょうどキッチンから母親が戻って来る。
「反対に形兆は元気過ぎるようね。二人を足して2で割ると調度良いのにね?」
「やだよ。億泰みたいに弱虫になりたくないやい!」
いつもの他愛ないやり取り。それを父親は暢気に眺めている。
「ははは…億泰は優し過ぎるのかもなァ…」
父親はようやく泣き止んだ億泰少年の頭を優しく撫でながら言う。
「でもな……その優しさがいつかきっと人の役に立つ時が来ると僕は思うんだよ」
「億泰が!?ホントかなあ〜?」
「ああ、億泰は人の痛みを知っている。だから優しくもなれるんだ。
形兆はお兄ちゃんとして億泰を守ってあげておくれ。
そうすれば、間違った事にはならないから…」
父親はそうして、二人の息子達を交互に見つめる。
「僕は二人を信じているよ…」
367 :
なんみん:2006/05/15(月) 10:19:22.02 0
………
……
…
日もだいぶ落ちた。
小さく格子のハマった窓からは、薄く赤く染まった光が優しく差し込んでくる。
ここはどこだろうか?周囲には檻に入れられた沢山の獣達が喧しく騒いでいる。
「おおぁ…」
他の獣達と同じ様に狭く息苦しい檻の中で、億泰の父親は呻き声を上げる。
ここには自分と同じ境遇のモノ達がいるせいか、監禁による不安はあまり感じない。
パラ
ポケットから写真を取り出す。家族4人が写ったいつものやつだ。
写真を指でそっとなぞる。家族を一人一人確かめる様に。昔を懐かしむ様に。
「おぁぁ…」
億泰のところで指が止まる。泣くでも無く笑うでも無く、ただジッと見つめる。
「おぁ…」
怪物に成り果てても変わらないモノ……。
その目は…あの時と同じ……自分の息子を信じる目だった!!
368 :
なんみん:2006/05/15(月) 10:20:36.64 0
ここまで!まだまだ先は長いぞ…
ではではノシ
369 :
名無し募集中。。。:2006/05/15(月) 11:09:43.54 0
時間的に気付いてないのかも
371 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/05/15(月) 12:01:42.85 0
スマソ!もう少しオナがあるのかと思ってヘイローやってたw
なみんさん乙!です!
蟻蟻・・・まぁここには触れないでおいとこw
>>気分転換 本来は死につつあるジャンルと個人的に思ってる「スペースオペラ」
のライトノベルを書きたくて書いているのですがこれも大きい括りの中の一部分です!
「格差社会」とか「本当の幸せってなんだろうか?」とか最近身に起こってること
を掘り下げてやってみたいなぁとかおもってますね・・・・
372 :
名無し募集中。。。:2006/05/15(月) 12:07:47.66 0
610&なんみんの御両人乙ッ!
373 :
名無し募集中。。。:2006/05/15(月) 12:52:51.13 0
hozensissou
374 :
六部198:2006/05/15(月) 14:05:23.54 0
保全人&ニストの皆さんいつも乙ッ!
「Gは自慰のG」ということでいきなりですがオナります
銀色の永遠 〜デュオU&U〜1
放課後の演劇部。
3月に入って卒業公演も間近に迫った部員達は、
それぞれ自分に課したレッスンに励んでいた。
ただ一人を除いて・・・
「んでさ〜、その後、楽器コーナーのところを
ちらっと見たらさ、あのエリック・プラトンがいたんだぜ!」
藤本美貴は椅子の上で膝を組みながら、向かいに座っている・・・
というか座らされている亀井絵里に、大げさな動きを交えて話しかけている。
「・・・誰ですか?それ?」
興奮気味の藤本とは対照的に、亀井はいかにも興味無さげにそれに応える。
無理も無い。彼女がダンスの練習をしているところに、
突然藤本が入ってきて中断させられたからだ。
かれこれもう、10分以上会話につき合わされている。
そんな彼女の気持ちなど知らない藤本は、『エリック・プラトン』なる人物の説明をしだした。
「オメー知らねーのかよ?!チョー有名なアーティストじゃねーかよ!
『フィアーズ・イン・ヘブン』とか名曲だぞ!」
「さあ?エリックといえばお父さんの名前しか思い浮かばないですね」
早く練習に戻りたい亀井は、そっけない態度で
会話を打ち切り、椅子から立ち上がった。
「お、おい、ちょっと!亀・・・ん?」
話相手がいなくなってしまうことを恐れた藤本は、あわてて
亀井の袖を掴もうとしたとき、ふと頭の中に疑問が湧いてきた。
銀色の永遠 〜デュオU&U〜2
亀井の父、エリック亀造といえば、昨年藤本の家に押しかけてきて
怪しげな商品をスタンドを使って売りつけようとして、藤本とバトルした結果、
杜王町を去ることになってしまった人物である。
「そういえば、今はどうしてるのか?」という疑問もあるが、
今はそれよりももっと聞きたいことがあるのだ。
「ちょっと待った。『エリック』って本名なのか?」
「そうですよ。『亀井・エリック・亀造』です」
「マジデカ?!なんつーの?こう、芸名とかそういうのじゃなくて?」
「はい、ミドルネームがエリックなんです」
「え?じゃあ、なに?お前のお父さんハーフとかなの?」
藤本は父親とそっくりの彼女の顔を、興味深げにまじまじと見つめた。
「いえ、違いますよ。純日本人です。ちょ、顔近いですよ!」
亀井はうっとおしげに顔をしかめて藤本を手で制した。
「・・・・・・・・・・」
一瞬の間を置き、藤本は不機嫌そうに亀井を睨んだ。
「・・・はあ?じゃあ何でエリックなんて名前なんだよ?」
「そんなこと言われたって知りませんよ!」
なんとも自分勝手な藤本の言い分に、亀井もムッと来たのか、
少し強い口調で言い返した。
「何それ?!意味わかんないんですけど!」
しかし藤本は、そう言い放ってその場から立ち去ってしまった。
「いや、僕にキレられても・・・」
あまりにも自分勝手な藤本に半ば呆れながらも、
亀井はやっと開放されたことにほっと胸をなでおろした。
「さて、気を取り直して練習練習っと♪」
そう言って鏡の前に行き、現在練習中のバレエダンスのステップをとり始めた。
銀色の永遠 〜デュオU&U〜3
亀井の元を離れた藤本は、部室内をウロウロしながら他の部員の練習風景を眺めていた。
(うーんどうしよ・・・暇だ・・・やることねーな・・・)
・・・暇とは言っているものの今は部活中。発声やらダンスやら、やることはあるのだが・・・
そこは我らがミキティ、素直に部活動に励む人ではないのだった・・・
(そうだ!亜弥ちゃんにでも会いにいくか)
そう思って藤本はドアを開け、携帯電話を取り出した。
(そういや亜弥ちゃん、彼氏とは仲良くやってるのかな?)
藤本は俯いて少し考える。
(つーかデート中だったりしたらどうしよう。そうなると、ますますやることがなくなっちまう・・・)
「ミキティ・・・」
(もしかして美貴って、実は孤独?)
「おい!ミキティ!!」
その声とともに、突然肩を掴まれた藤本は我に返って正面を見た。
「あ・・・」
いつの間にか目の前に部長の吉澤ひとみがおり、不審そうにこちらを見ている。
「『あ・・・』じゃなくて。何やってんだよ、そんなとこで。またサボろうとしてんのか?」
「え?ははは・・・まさか〜!ちょっと教室に忘れ物を取りに行こうとしてただけっすよ〜!」
図星を突かれ、藤本は慌てて苦しい言い訳をした。
「・・・まあいい、それはちょっと後にしてくれないか。ほら、通して」
そう言って吉澤は、藤本を横に押しのけて部室内に入っる。
「あ・・・ちょっと・・・あれ?」
そこにいるのは吉澤だけではなかった。
見慣れない人物が二人、彼の後に続いて入ってきたのであった。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・・・・・
378 :
六部198:2006/05/15(月) 14:11:41.01 0
なんか空が曇ってきたのでひとまずここまで!
379 :
名無し募集中。。。:2006/05/15(月) 15:42:40.72 O
乙!
ついにあの二人が…
380 :
六部198:2006/05/15(月) 17:18:11.98 0
一人保全疾走
381 :
なんみん:2006/05/15(月) 18:15:12.78 0
>>198さん
乙です!ようやく来ましたか…あの二人ですよね!?
こちらは関西弁とてへてへキャラでいくのでしょうか…?
>>371(前スレさん)
まとめ乙てかdです!いやいやアレはただの蟻ですよw
382 :
名無し募集中。。。:2006/05/15(月) 18:52:50.43 O
乙ッ!
383 :
名無し募集中。。。:2006/05/15(月) 19:45:08.90 O
油断禁物
384 :
六部198:2006/05/15(月) 20:17:04.74 0
世界丸見え!テレビ特捜部を見たままの姿勢で保全だとぉッ?!
>>381 狼的にはそのほうが馴染みやすい気がするんで
とりあえずそんな感じでいこうかと・・・
385 :
六部198:2006/05/15(月) 21:13:25.36 0
イクか・・・
銀色の永遠 〜デュオU&U〜4
(・・・誰だ?・・・)
季節はずれの新入部生の子だろうか・・・?
藤本がそう思っていると、一人目、軽くウェーブした髪をアップに束ねている小柄な少女と目が合った。
「・・・」
しかし、あまり友好的ではない表情で藤本を一瞥すると、黙って吉澤の後を追った。
すこし馬鹿にしたような表情だったような気もする。
(何アイツ?!)
「ちょっと・・・」
その態度に藤本はイラっときて、抗議するべく彼女を呼び止めようとする。
だが、続いて入ってきたもう一人の少女が「すいませんね」
と、すかさず藤本に詫びを入れた。
一人目同様、小柄な少女だ。
すこし色黒で、前髪がばっちりキマッている。
藤本と目が合うと、テヘテヘと笑いながら頭を下げる。
「あ、いや、別に・・・」
彼女に合わせるかのように、藤本も同様に頭を下げた。
こころなしか、イライラが収まったようだ。
「のん!」
『ウェーブの少女』が、「のん」と呼ばれた『前髪バッチリの少女』に声を掛ける。
すると二人目の少女は、藤本にもう一度頭を下げてその後を追って
吉澤と共に黒板前の壇上に集まった。
銀色の永遠 〜デュオU&U〜5
パン!!パン!!
「みんな、ちょっといいか?!」
吉澤が手を叩き、練習を中断するように促した。
吉澤の言葉に、彼女等の視線が吉澤達3人に集まり、
数秒の後に部室内がざわつき始める。
そのざわめきには2種類のものが入り混じっていた。
一つは勿論、見知らぬ二人への不審感と好奇心。
もう一つは、懐かしい友人に会ったときのようなもの。
後者の反応を示したのは、石川や新垣などの比較的古い部員であった。
「あー、知ってるやつもいると思うが、二人とも今日、めでたく復学、及び部に復帰することになった。」
ざわつく部員達を抑え、吉澤は二人の肩に手を置いた。
「あのー、復学とか復帰ってどういうことですか?新入生とかじゃないんすか?」
おそらく今、部にいる大半の者が思っているであろうことを藤本が代弁した。
「ああ、二人とも前からの部員だったんだが、それぞれ事情により
学校に来られなくなっていたんだ。部に関してはミキティ、お前より先輩だぞ」
「ある事情ってなんですか?」
続けて田中が手を挙げ、説明を求める。
「それについては俺から話すのもなんだから、後で二人に聞いてくれ」
そう言って吉澤は、まず右手にいる『ウェーブの少女』を前に勧めた。
銀色の永遠 〜デュオU&U〜6
『ウェーブの少女』は壇上から一歩前に出て一礼すると、
部員達を見渡しながら簡単な自己紹介を始めた。
「えー、中等部3年の加護亜依です。
みんなからは『あいぼん』って呼ばれてます。新入生の気分で頑張ります♪」
そう言って加護は、首を少し傾げながら手を振った。
「あいぼん、ええでー!」
その日珍しく部に出席していた岡田唯が、すかさず合いの手を入れた。
それに対して、加護が彼女にピースサインを送る。
前からの知り合いだったのだろうか・・・。
その軽い調子に、少し緊張していた部員達に笑顔が見えだし、空気が和む。
(なにあれ?さっきの態度と随分違うじゃん)
藤本は出入り口の側で腕組みをしながら、
つい今しがたのできごとを思い返して顔をしかめた。
銀色の永遠 〜デュオU&U〜7
続いて『前髪バッチリの少女』が、一歩前に出て一礼した。
「同じく中等部3年の辻希美れす。よろしくお願いします」
加護とは逆に、簡単な自己紹介にとどまった。
舌っ足らずなのか、「で」が「れ」になってしまっている。
部員達に「よろしく」と声を掛けられると、照れたように笑ってもう一度礼をした。
自己紹介が終わると、吉澤は二人の背中に手を添えながら部員達を見回す。
「まあ、今日は全員揃ってないし、正式な復帰は
4月になってからだと思うが、とりあえずこんな感じだ。
じゃあ、俺はちょっと用事があるんで、後は自由にしてくれ。
ちなみに今日はもう戻らないから、最後の奴は戸締りよろしくな」
そう言って軽く右手を挙げ、部室を後にした。
藤本は横を通り過ぎる吉澤を見送ると、部室内を見渡した。
加護と辻の周りに人だかリができ、なにやら楽しそうに会話をしている。
タイミングを逃したのか、なんとなくその輪に入れなくなり、
その様子を見ているしか出来なくなってしまった。
「はあ・・・どっかいこ・・・」
藤本は頭の後ろで手を組みながら、だるそうに部室を出た。
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・
・
銀色の永遠 〜デュオU&U〜8
「ちょっと!」
夕方になり、生徒の姿もまばらになってきた廊下を
一人歩いている藤本を、誰かが後ろから呼び止めた。
「・・・?」
振り返ると、辻がこちらに向かって走ってきていた。
藤本の下にたどり着いた辻は、荒い息を吐きながら膝に手をついた。
「えっと・・・辻ちゃんだっけ?どうしたの?何か用?」
「はあ、はあ・・・え〜と・・・?」
「・・・ああ、私、美貴。藤本美貴」
辻の疑問を察した藤本が、自分の名前を明かす。
「藤本さん・・・」
辻は息を整えると、一度唾を飲み込んでから藤本が出て行ったわけを訪ねた。
「そっちこそどうしたんれすか?急に出て行っちゃうし」
「いや、別に・・・なんとなく・・・ね」
藤本がぎこちなく答えると、辻は申し訳なさそうに藤本の顔を覗き込んだ。
「やっぱ、さっきのあいぼんのこと怒ってるんれすか?」
「えッ?ああ、加護ちゃんのこと?いや、それはもう気にしてないよ」
確かにあれはムッときたが、実際、特に気にもしていないのは事実である。
部室を出た理由もあったわけでもないのだが、急に居づらくなってしまったのだ。
「ああ、よかった」
藤本の答えを聞いた辻は、ほっとしたのか胸をなでおろした。
「ん?まさかそれだけのために美貴を追ってきたの?」
「気を悪くさせちゃったんだったら、のんのほうから謝っておこうかなって」
「そっか〜、ん〜・・・だったら・・・お詫びとして〜」
藤本は顎に指を当てながら少し考える。
銀色の永遠 〜デュオU&U〜9
妙案が思いついたのか藤本はニヤっと笑った。
その様子を、辻は少し不安げに見つめている。
「あ、でも・・・のん、お金とかは・・・」
言いかけた辻を遮り、藤本は彼女の肩に手を回して自分のほうに引き寄せた。
「お詫びとして、ちょっと美貴に付き合ってよ」
「あ、それならお安い御用なのれす!」
辻は笑顔でその提案を受けた。
「オッケー!じゃあ、ドゥ・マゴにでも行こうぜ!」
「つーかさっき何て言いかけたんだ?」
「・・・別に・・・」
「・・・まあ、なんとなくわかったけどさ・・・」
「・・・」
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
・
銀色の永遠 〜デュオU&U〜10
『カフェ・ドゥ・マゴ』に着いた二人は、外に置いてあるテーブルに座って一息吐いた。
夕方を過ぎてはいたが、店内は部活や仕事帰りの客で賑わっていた。
藤本はウェイターを呼び、オレンジジュースを注文した。
一方辻は、モンブランケーキを注文した。
彼女によると、ここのモンブランケーキは情報誌『Sウォーカー』にも紹介されたほどであるらしい。
注文したものが運ばれてくると、藤本はオレンジジュースを一口飲んで話を切り出した。
「辻ちゃんって、前からここに住んでたの?」
「いえ、一昨年にN県から引っ越してきたのれす。そういう藤本さんは?」
「・・・ミキティでいいよ。みんなそう呼んでるし」
「ん〜、でも先輩だし」
「いいよ〜、そんなん気にしないで」
遠慮する辻に、藤本は気さくに笑いかける。
「ん〜・・・じゃあ、ミキティで」
「ん・・・それでいい」
藤本は満足げに頷いた。
「それでミキティはどうなのれすか?ずっと杜王町に?」
「美貴?美貴も引っ越してきたんだよ。中学に入ったときに、ここに引っ越してきたんだ。
元々は北海道出身だし。」
「へ〜、北海道か〜。北海道のどこなんれすか?」
「えッ・・・?」
辻の何気ない質問に、藤本の表情が固まる。
「ど、どこって?」
「北海道っていっても、いろいろあるじゃないれすか」
「あ・・・まあ、あの・・・ま、真ん中らへんかな・・・」
「・・・よくわかんねーのれす・・・」
辻は眉間にしわをよせ、首をかしげる。
その頭上には、たくさんの『?』が浮かんでいるように見えた。
以上!
394 :
915:2006/05/15(月) 22:20:29.55 0
銀色の永遠 〜村上愛は階段を駆け回る98〜
〜村上愛〜
うわあああああああああッッッッ!!!!
ドシュドシュドシュドシュドシュッッッッッッッ!!!!
橘のスタンド刀から繰り出される水晶の槍が
私を次々と襲う・・・・・・・・・。
もうりぃたちからかなり離れているから
攻撃に転じたいけれど、何せ逃げてる姿勢から
身体を反転させる余裕すらもらえない・・・・!!
この女、とにかくむちゃくちゃ攻撃してくる!
と、とにかく今は逃げなきゃ・・・・
と・・・・・、目の前に階段が!
とにかくここは下の階に降りよう!誰かと会えるかもしれないし・・・
「うがああああああああああッッッッッッッッッ!!!!」
橘は今までで一番大きな叫び声をあげた!
ブウウッッッッッッッッッッンッッッッッッ!!!!!!
それと同時に刀が風を斬る大きな音がする。
「うわああああッッッッッ!!!!」
私は思わず横に飛び退いた!
395 :
915:2006/05/15(月) 22:21:05.90 0
銀色の永遠 〜村上愛は階段を駆け回る99〜
今までで最大規模の水晶の槍が私をかすめていく・・・・
ドゴバゴオオオオオオオオオオオオオオッッッッ!!!!
げっ!!!!
飛んでいった水晶の槍は階段の入り口にしっかりと挟まって道をふさいだ。
こ、こいつッ!ただ暴れているだけじゃない!
こう見えても・・・ちゃんと考えている・・・・!!!
だけど大振りしてくれたおかげでその隙に
反転して正面に向く事が出来たぞ!
私は正眼の構えを取って橘に対峙する。
「うぐ、うぐ、うぐぐるぐるぐるぐる・・・・・」
逃げ道をふさいだ代わりに状況が変わったことを理解したのだろう、
橘も一息ついて私を見据える。
そのときだった・・・・・・・・。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ
な??????????
突然、大きな地震が起こったのか、地響きがし出す。
396 :
915:2006/05/15(月) 22:21:31.59 0
銀色の永遠 〜村上愛は階段を駆け回る100〜
・・・・・・・・・、違う!
床が・・・・沈みはじめた・・・!!!!
そして、壁もぐにゃぐにゃと歪みはじめる!!!!
「うが?」
橘も予想外だったのか、キョロキョロしている。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・、ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・
ビルは・・・・あっという間に崩壊して、沈んでいった・・・!!!
ドドドドドドドドドオオオオオオッッッッッッッ・・・・
ビルの崩壊が終わって、我に帰ると、私と橘は空き地に立っていた。
そして・・・・
「めぐッ!!!!」
みやが私を見つけて叫んだ。
「みや!愛理!いったい・・・・」
「みんな無事!?」
そう声をかけてきたのはくまいちゃんだった。
「くまいちゃん!いったい何が・・・・」
「あ!ちな!まぁにさきちゃんも!!」
くまいちゃんは私の問いかけに答える代わりに
3人と介抱しているりぃちゃんを見つけて走り寄った。
397 :
915:2006/05/15(月) 22:26:26.93 0
ここまで。
あぁ、とうとう100までいってもうた(ノ∀`)
>>六部198さん
乙です!ってところで、一つワガママ言って良いですか?
二人組ですけど、中3でないとダメですか?
もしも問題無いようでしたら高1にしてもらえるとありがたいかも・・・
っていうのは、「紺野あさ美は友人をたしなめる」で二人を想定して
>「吉澤さんと石川さんが入部した時って同期は二人だけだったんですか?
> 当時からの部員って吉澤さんと石川さんしかいないんですよね」
>「確かに柴ちゃんとか、他の高2の連中は高校入学とかだからなあ。
> 実は俺たちとおなじ頃に入ったのが一つ下の学年に二人いたんだけどね、
> そいつらも色々あってちょっと前に辞めちゃったんだよ。
> でもこの4人は本当に何も知らない。当時はまだ戦力外だったし」
って書いちゃってるんですよね(ノ∀`)
別にこの二人ってのが辻加護じゃなくても良いんですけど
どうせならその方が話が広がるかなと(^^;;;
398 :
名無し募集中。。。:2006/05/15(月) 22:33:11.94 0
無かった事にしてください
399 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2006/05/15(月) 22:53:26.22 0
乙デース!
400 :
六部198:2006/05/15(月) 23:17:19.55 0
100超え乙ッ!
う〜ん上記の描写があったことをすっかり忘れてた・・・
まあこっちは高1にしてもなんら問題は無いので合わせますよ
401 :
915:2006/05/15(月) 23:21:31.43 0
>>400 すんませんですm(__)m
じゃあオイラも辞めたって表現やめて
そちらにあわせてうまいこと修正させてもらいますです
402 :
名無し募集中。。。:2006/05/16(火) 00:19:08.82 0
ho
403 :
364:2006/05/16(火) 00:27:14.93 0
銀色の永遠 〜高橋愛はルノアールを男役にする〜D
「里沙ちゃん!里沙ちゃんっ!!」
高橋は新垣を殴りつけた残る1体のオーシャンズ・ストーリーを殴り飛ばすと
新垣に駆け寄り、彼女を抱き起こした。
「いつつ…あ、愛ちゃん…怪我、ない…ック…」
あれだけの弾丸を受けて重症なのに自分の心配をする新垣に、高橋は泣きそうになる。
新垣の身体は肌はアザだらけで、ところどころ血が滲んでいた。
右手で胸の下を抑えているのは、アバラか内臓を傷めているかもしれない。
ザッ……ザッ……ザッ………
「まず一人…いや、確実に息の根を止めるべきか…」
未来がゆっくり、ゆっくりと2人に向けて歩いてくる…。
その肩には、いつの間にか、身の丈ほどもあろうかという大きな水色の鎌が担がれている。
水を固めて作られた巨大な鎌は、透き通った水色で、人の首を刈り取る凶器とは
思えぬほどに透明に、光を浴びて煌いていた
404 :
364:2006/05/16(火) 00:31:54.28 0
未来は拍子抜けしていた。
1年前は全く歯がたたなかったぶどうヶ丘の演劇部員。
それが2人がかりでかかってきてこのザマだということに。
確かに自分は1年間で強くなった。
当時最強と言われた鈴木あみには単純な実力ではまだ敵うとは思えないが
スタンドは無意識の才能である。
そして相性や作戦次第でその能力は2倍にも3倍にも生かされる。
今の自分が自身の最も得意とするフィールドであれば、鈴木亜美にも勝てると彼女は確信している!
1年前、彼女は期待のエースとして小室学園でも一目置かれた存在であった。
しかし、彼女は初陣を飾ることはできなかった。
小室学園に忍び込んだ市井紗耶香。
彼女が『弓矢』を盗み出して逃げたのにいち早く気づいた未来は
彼女が巧みに自身の能力で未来の攻撃をかわしながら逃げるのを追跡し続けた。
校舎を出、周囲に手ごろな大きさの『物体』がなくなり、自身の能力を生かすことの
できなくなった彼女を捕まえたのは他ならぬ未来だったのだ。
しかし彼女は盗み出した『弓矢』をあろうことか、自分や周囲の学生の目の届かぬ
どこかに飛ばしてしまったのだ!
未来は自身の能力で彼女を磔にし、他の学生の尋問(ほとんどリンチに近いものだったが)
に任せた。
そこへ後藤真希が現れたのだ。
405 :
364:2006/05/16(火) 00:32:49.41 0
後藤の前で未来は無力だった。
どんな水の形も、後藤の風に遮られ、届かなかった。
そして未来は風にズタズタに切り裂かれ、再起不能に陥った。
その間の鈴木亜美と安倍なつみの一騎打ち、そして小室哲也の失踪。
入院している間に、すべては終わってしまったのだ。
小室学園はもはやぶどうヶ丘とは何の関係もない。
しかし、自分の気持ちはそれではおさまらない。
復讐。ただそのためだけに未来はこの1年生きてきたのだ!!!!
バァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーン!!!!
406 :
364:2006/05/16(火) 00:33:48.91 0
「あ……あぁ……」
新垣を抱いたまま、自分が小刻みに震えているのを高橋は自覚していた。
自分の能力では、こいつに勝つことはできない。
いや、1歩でも動かすことも、近づくことすらできなかった。
自分は何もしていない。攻撃も、防御も、全て里沙ちゃんがしていたんだ。
自分は何もできない?
このまま何もできずに殺されてしまうのか?
「あららぁ…スタンドも消えちゃったよ。
そのまま何もせずに首落とされるつもり?」
「あぃ…ちゃ、逃げて………愛、ちゃん…だけでも……」
誰かが何かを言っている。しかし、何も聞こえない。
身体が動かない。何も考えられない。
ザッ!!
未来は2人のすぐそばまで歩いてくると、担いでいた鎌を両手で振り上げた。
「予告通り…演劇部の犠牲者1号になってもらうよ…」
407 :
364:2006/05/16(火) 00:34:14.12 0
まずは2人だ。
そして、これが片付いたら現在の演劇部の規模を調べる。
新入りが2人同時に消えたら部としても大騒ぎだろう。
部の集会なども開かれるに違いない。
そうすれば、教室に全員が集まった段階で『オーシャンズ・ストーリー』で
教室を完全に『水没』させてしまえばいい。
そうだ、ついでに『弓矢』を手に入れよう。
これを見つけて小室先生を探し出して渡せばきっと昔のように戻れる!
私がエースとなる時代がくるんだ!!
未来は鎌に力を込める!!
408 :
364:2006/05/16(火) 00:34:50.87 0
「何やってんだテメーラッ!!」
校舎のほうから声がした。
女子生徒…面倒だな。
いや……あれは、スタンド?
……演劇部か……しかしあのスタンドも見たことがない。新入りか?
闘気を纏ったショートカットの女子生徒、三好絵梨香はすさまじい形相で
3人を睨み付けていた。
409 :
364:2006/05/16(火) 00:38:10.73 0
今日はここまで!
今回のオナのテーマは「細かな複線消化」と「ニストの皆様とのSEX及びペッティング大会」(w
というわけで今度は915さんとちょっと絡んでみた(w
市井が捕まるシーン、かなり脚色入れちゃいました。
「手放さなかった」という表現にはかなり強引かもしれませんが。
そしてこちらもみーよ登場!
410 :
名無し募集中。。。:2006/05/16(火) 00:48:02.81 0
乙でーす!ぉぉこちらでもみーよかッ!?
411 :
名無し募集中。。。:2006/05/16(火) 01:18:26.97 0
乙ッす!
412 :
名無し募集中。。。:2006/05/16(火) 01:52:46.16 O
乙ッ!
413 :
名無し募集中。。。:2006/05/16(火) 01:59:19.17 O
イイヨイイヨー
364さん面白い
ほ
415 :
名無し募集中。。。:2006/05/16(火) 06:10:36.74 O
ほいっ
416 :
915:2006/05/16(火) 06:34:17.46 0
>>409 364さん乙です!激しいSEX受けてオイラも濡れ濡れフォー!!(爆)
417 :
名無し募集中。。。:2006/05/16(火) 07:45:33.00 0
保ォー!
みなさん乙です!
198さん…wの二人の能力がどんなのか楽しみです
419 :
名無し募集中。。。:2006/05/16(火) 10:24:48.91 0
pozenn
420 :
名無し募集中。。。:2006/05/16(火) 11:40:45.12 0
保全疾走!
421 :
六部198:2006/05/16(火) 12:59:03.60 0
乙ッ!
おぉ物語が加速していくのを感じるぞ!
422 :
名無し募集中。。。:2006/05/16(火) 14:32:28.51 0
保全疾走
423 :
名無し募集中。。。:2006/05/16(火) 15:22:37.20 0
加速は無限大!
424 :
名無し募集中。。。:2006/05/16(火) 17:16:39.84 0
ほ
425 :
名無し募集中。。。:
ho