以下最後の更新
185 名前:仮73[sage] 投稿日:2006/02/27(月) 19:18:14.64 0
◇
それから数日が過ぎた。
あの事件が嘘だったかのように、その日々は平穏に過ぎていった。
僕は毎日、藤本のところへ通っていた。
しかし、藤本は目覚める気配すらなく、眠り姫のように目を開けることはなかった。
声をかけると良いと村田さんに教わったので、僕も時々言葉をかけた。
「お〜い藤本〜、レバ刺し食べちゃうぞ〜」
「あ、後藤がカルビ全部食べちゃった」
「あ、亜弥ちゃんがお前のタン塩取ってるぞ!!」
あるのか無いのか分からない効果に期待して、少しでも藤本が反応しそうな言葉をかけ続けた。
傍から見てると危ない人っぽかったが・・・
それでも僕は藤本に声を掛け続ける。
藤本が目を覚ますまで。
藤本がまた笑ってくれるまで。
乙
186 名前:仮73[sage] 投稿日:2006/02/27(月) 19:25:30.37 0
村田さんの話では後藤も毎日、藤本の見舞いに来ているらしかった。
しかし、僕が後藤の姿を見ることはなかった。
毎日来て、病室の花を変えていくのだという。
そして、見事なくらい来る時間が僕と重ならないのだという。
きっとそのうち会うだろう、と村田さんは言っていたが僕はそうは思わなかった。
多分会うことは無いだろうと思った。
後藤は藤本があんな状態になったのは自分の所為だと自分を責めているのだろう。
だから、毎日見舞いに来る。
だから、僕のところから去り、病院でも会わないようにしている。
だから僕も待とうと思った。
後藤が自分の気持ちに整理がつくまでは。
それがいつになるかは分からない。
でもそれまでは、毎日変わる藤本の病室の花を見て後藤が来るのを待とうと思った。
187 名前:仮73[sage] 投稿日:2006/02/27(月) 19:32:27.31 0
何も報告することは無いが、亜弥ちゃんへのメールは毎日続けていた。
今日は何があったとか、テレビが面白かったとか、そういうくだらないことを。
そして、毎回最後に1文打ち込んだ。
『今日も藤本に変わりはありません』と。
実際はどうだか分からないが、メールの中の亜弥ちゃんは元気そうで、
僕がメールすると数分と経たずに返信してくれた。
そんなメールのやり取りの中で、亜弥ちゃんは最後の日に受けた本命の大学に落ちたことを教えてくれた。
あんな出来事があったのだから当然だろう。
あの朝の様子で合格したと言われたほうがビックリする。
僕はかける言葉が見つからずに、ありきたりに『残念だったね』とメールするしかなかった。
他にも言いたい言葉はあるはずなのに、それしか言葉が出てこなかった。
それでもメールの中の亜弥ちゃんは元気そうだった。
188 名前:仮73[sage] 投稿日:2006/02/27(月) 19:37:43.39 0
僕はといえば、3人がいなくなった部屋で暮らすことにようやく慣れ始めてきていた。
そして、改めて自炊することの難しさを感じたりもしていた。
藤本の荷物は当然そのままで、それを見るたびに奇妙な感覚に襲われていた。
藤本がすぐにでも玄関から入ってくるような気がするのだ。
そして、コタツには後藤と亜弥ちゃん。
そして僕は、恥ずかしい話だけれど、少し涙ぐんでしまうのだった。
誰もいないから大丈夫だけれど・・・
泣き顔をからかわれないところだけが、一人で暮らして良かったと思えるところだった。
あ、あとキッチンで寝なくていいところも。
189 名前:仮73[sage] 投稿日:2006/02/27(月) 19:38:32.40 0
>>185-188 今日はここまで
次回から、クライマックスに向けて走り出す・・・予定です
以上です。あとは無責任で申し訳ないけど、深夜〜早朝の保全隊の皆よろしくね
10 :
名無し募集中。。。:2006/02/28(火) 02:48:22.96 0
ho
11 :
名無し募集中。。。:2006/02/28(火) 02:50:13.61 0
13 :
名無し募集中。。。:2006/02/28(火) 05:32:49.46 0
ho
また落ちたのか
ho
ze
n
このスレは最後まで保全
昼保全
ほ
木曜までもたねー
22 :
名無し募集中。。。:2006/02/28(火) 16:15:04.00 0
落ちるよ
川*・-・)<ちん・・・
保全隊になろうかな
26 :
名無し募集中。。。:2006/02/28(火) 20:42:37.83 0
ほ
ho
ハーフタイム保全
ho
そろそろ危険か?
も
し
も
ご
ま
っ
守る
ゆ
ほ
面接終了
感触無し。。。orz
ho
ほ
も
お
だ
川*・-・)<おちんち・・・
h
大丈夫か?
53 :
名無し募集中。。。:2006/03/01(水) 23:03:37.30 0
c
ho
ご
ほ
57 :
名無し募集中。。。:2006/03/02(木) 02:14:41.67 O
ほ
ま
っ
と
う
ho
守る
ぽ
んぽ
66 :
名無し募集中。。。:2006/03/02(木) 12:21:39.97 0 BE:122333055-
確か今日は更新の日だよな
67 :
仮73:2006/03/02(木) 13:02:00.59 0
68 :
仮73:2006/03/02(木) 13:07:43.02 0
◇
日々は流れ、寒かった風も春の暖かさを含んできた。
外では世界が緑を取り戻し始め、生き物たちも冬の眠りから目覚め始めていた。
ただ、藤本だけがその眠りから目覚めていなかった。
その日、僕はいつものように藤本の見舞いに行くため、家を出た。
もう藤本のところへ行くのが日常の一部になってしまっていて、ある意味パターン化されてしまっていた。
朝起きて、朝食を食べ、藤本の様子を見に行く。
これが最近の僕のスケジュールだった。
大学が休みであることもあり、いい暇つぶしになっていた。
「いい天気だな、今日は・・・」
見れば、空には雲ひとつなく、まさに春の陽気だった。
「藤本のところで一緒に昼寝でもしようかな・・・」
そんなひとり言をつぶやいた。
69 :
仮73:2006/03/02(木) 13:11:16.24 0
藤本の入院している病院は、僕の家から歩いていける距離だが、少し長めの坂の上に位置している。
そのため、毎日通うのはいい運動になる・・・が、疲れる。
「はぁ・・・きっつ・・・!!」
最後の一歩を上がりきり、僕はため息を一つついた。
今日の陽気のせいで少し喉が渇いてしまった。
僕は藤本の病室に行く前に、自動販売機に行って飲み物を買うことにした。
70 :
仮73:2006/03/02(木) 13:15:53.28 0
毎日来ていると、まるで自分の家のようである。
僕はまったく迷うことなく、自動販売機のコーナーにたどり着いた。
「ん・・・?」
そこで、自動販売機の下に手を突っ込んで、なにやらもがいている女の人を見つけた。
様子から察するに、小銭を落としてしまったようだった。
「大変そうですね、お手伝いしましょうか?」
僕は見ていられなくなり、声をかけた。
その人はビクッと身体を震わせ、
「い、いいえ、大丈夫ですわ」
と、顔を伏せたまま、明らかに裏声だと分かる声で答えた。
「そんな遠慮なさらずに、お手伝いしますよ」
「いえ、本当に平気ですから・・・」
71 :
仮73:2006/03/02(木) 13:22:39.80 0
ここで僕はひとつため息をついた。
「いいから取ってやるって、取れないんだろ?」
僕の口調がタメ口に変わると、その人はさらに挙動不審になった。
「いえ、本当に大丈夫ですから・・・
あ、取れましたわ。失礼します、オホホホホ・・・・・・・」
明らかに取れていないのに、その人は手で顔を隠しながら立ち去ろうとした。
僕はその人の襟元を掴み、
「バレてるぞ」
と一言言った。
その人はしばらく固まっていたが、
「マジっすか?」
と言いながら、ゆっくりと顔をこちらに向けた。
「久しぶりだな、後藤」
そこには約1ヶ月ぶりに見る顔があった。
72 :
仮73:2006/03/02(木) 13:23:42.25 0
>>68-71 今日はここまで。
もうちょっといけると思ってたんだけどなぁ・・・
相変わらずのヘタレでスイマセン
更新乙です
ヘタレグッジョブ!
ほ
ほ
守る
俺も守る
次はまた月曜?
展開は凄くいいんだが、次が待ち遠しすぎる
ho
82 :
名無し募集中。。。:2006/03/02(木) 22:02:20.33 0
j
乙です
ごっちん登場
早く続きが読みたい限り
ほ
ze
n
も
ラストスパートがんがれ
90 :
名無し募集中。。。:2006/03/03(金) 05:15:23.47 O
ho
ho
守るぞ
うむ
また守る
ho
守って
守るよ
ほ
みなが守ってくれてるようでオレもうれしい
じゃあ俺もうれしい
褒められたようで俺も嬉しい
保全してて報われた気がする
ho
ze
106 :
名無し募集中。。。:2006/03/03(金) 23:49:13.33 0
d
土曜日 09:45 曇り
ぼくがリビング/キッチンにはいると、美貴さんと亜弥さんが二人でファッションショーをやっていた。
というか、ファッションショーというよりはコントの衣装合わせ、もしくは何かのプレイに見えた。
美貴さんは、枯葉色の、胸ポケットにエムブレムのついたブレザーに、緑、黒、黄色のフレアのミニスカート。
白いブラウスの胸元には赤いリボンタイが踊っていた。濃紺のハイソックスを履いている。
亜弥さんは男物の黒のスーツに赤いシャツ、グレーのタイに、黒のソフト帽に小さいまん丸のサングラス。
ご丁寧にソフト帽の下からはアフロと思われるウイッグがのぞいている。足元は赤と黒のチェックのソックス。
「な、なんなんですか二人とも、その格好」
聞いたら負けなんだろうな、と思いつつも聞かずにはいられなかった。
「何言ってんの○○、ごっちんのデート追跡大作戦だから変装して集合って言ったでしょー?!」
美貴さんが腰に両拳をあて、お腹と唇を突き出して言った。
「そうですよお〜、○○くん、普段と変わんないじゃん」
右手中指でサングラスを下にずらしながら、亜弥さん。
「えー、普段とは違いますよ。シャツがGパンの中に入ってるし、帽子もかぶってる」
ぼくは憮然として言った。
「そんなの変装のうちに入んないじゃん」
「○○くんはごっちんをなめてますねえ〜。。中澤さんのかわりにちゃんとごっちんも監督しなくちゃ
いけない立場でしょお〜?あっさりバレて逃げられちゃうっしょ?」
全然聞いてもらえなかった。おば、じゃない裕子さんは恋愛肯定なのに。
「ていうか、二人のは変装って言うか仮装じゃないですか」
ばくは敢然と言った。
「なあによおー、変装ってのはそいつだってバレちゃだめじゃん」
美貴さんがあさっての方を向いて不服そうに言った。
「ん〜…ちょお〜っと待ってね…」
亜弥さんはあごをつかんで首をひねって言うと、リビングを出て行った。
「でさ、どうよ○○、美貴のこのカッコ」
亜弥さんが行って二人きりになると、美貴さんはそう言ってブレザーの両の袖を指でつかんで一回転して見せた。
ミニのフレアスカートが、ふわりと舞った。
「しょ、正直、可愛いと思います」
つい言ってしまった。
「ホント?まだいける?」
美貴さんは眼をまるく見開いて、すごくうれしそうに言った。
「え、ええ。ぼくのクラスメートより全然可愛く見えますよ」
またもうっかり言ってしまった。
「ふうーん、そうなんだ…」
美貴さんはなにやら艶然と微笑んでぼくの方に近づいてきた。
手が届く距離にくると、ちらりと唇の端から舌の先を見せて、ぼくの首に両手をまわした。
ぼくは思わず硬直した。
「じゃあさ」美貴さんは至近距離でぼくの目を覗き込んで言った「亜弥ちゃんが帰ってくるまでなら、
美貴に何してもいいって言ったら、○○、何する?」
ぼくは絶句した。美貴さんはすごく色っぽい瞳でぼくの眼を見据えた。美貴さんの舌が、
形のいい唇をぬめり、と舐めて見せた。
どくん、と貧血になりそうなほど血が下半身に押し寄せた。
とりあえず唾だか涎だかなんか湧いてきたものを飲み込んだ。
「ぁ…」
どうやらぼくののどの動きを見たらしい美貴さんの唇がゆるりとほどけて、あまい息を吐き出した。
なにかがおかしくなりかけていた。
「ん、んん〜!」
戸口の方から亜弥さんの声がした。
「あぁん!亜弥ちゃん、今いいとこだったのにー!」
美貴さんがぼくの目をみたまま亜弥さんに言った。ぼくの首をはさんだ美貴さんの両の小手に力がこもった。
「美貴たあん?アウトなんじゃないの〜?」
「ぜぇんぜんセーフだよね、○○?」
美貴さんがやさしく微笑んで言った。
「あ、あの、その、そのアウトだセーフだって、なんですか?」
ぼくはなんとか言った。気が遠くなりかけていた。
「い、い、の」
美貴さんが言ってうすく目を瞑り、ゆっくりと唇を突き出して見せた。
「ほおら美貴たんアウトっしょ〜。離れた離れた」
近くに来た亜弥さんが言って、美貴さんの手をぼくの首から引き剥がす。
「ぁーん」
美貴さんがやたら似合わない鼻にかかった甘い声を出した。
本当におかしくなりそうだった。
「はいはい、○○くんもそんなもの欲しそうな貌しない」
亜弥さんが両掌でぼくの頬をつかんで、亜弥さんの顔の方に向けさせて言った。
亜弥さんの掌がやけにあたたかかった。
「はい、○○くんはこれ着て、これ持つ!帽子のつばは前!」
言って亜弥さんはぼくに、なにやらたくさんポケットのついたダウンジャケットと、
なにか掌大の小さなものを押し付けて、帽子のつばを前にまわした。
ぼくはなんだかわからないまま押し付けられたものを受け取った。
美貴さんが、なにやら意味ありげに微笑みながらぼくを見ているのが、とても気になった。
「はあいそれじゃ、出発う〜!」
亜弥さんが宣言し、真希さんのデート尾行大作戦は開始された。
「おー!」
美貴さんがなにやら妙にはしゃいで両拳を天井に突き上げた。
ばくはまだ、頭がくらくらしていた。
今回以上。お目汚し失礼
また近いうちにお邪魔しますね
復活乙!
乙です
はやくごっちんを追跡してくださいっ!!
楽しみにしてます
なんか来てる!
これからゆっくり読ませてもらいます
復活乙
守る楽しみが増えましたな
寝る
後は任せた
任されよう
守るお
ho
ho
ho
うむ
今日も守るぞ
月曜まで死守
そうだな
ぽ
こ
てぃ
ご
っ
てぃ
132 :
名無し募集中。。。:2006/03/04(土) 19:52:28.95 O
ん
ほ
134 :
名無し募集中。。。:2006/03/04(土) 21:34:01.45 0
ごまっとう
薄れ行く意識の中で泣く塚の声が聞こえて来た
「この人は大丈夫かしら…」
「駄目だ…ゴマッタルエナジーが消えかけている」
「駄目ならほおって置けば?」
「そんなの駄目よ!これも私たちの責任だもの」
「そう、これはわれわれの責任」
「わかったよぉ〜助けてあげればいいじゃん」
「じゃあ美貴たんよろしく」
「はぁなんで私がエナジー別けてやんなきゃいけないわけ?」
「誰の成果を考えれば一目瞭然だ」
「美貴ちゃんがあの時…」
「分かった、分かったよ!でもな〜これやなんだよな…」
「美貴たん?いいの?」
「はぃはぃもう…」
また意識が遠のいて行く…
『恋愛戦隊シツレンジャーごまっとう!』
主題歌「恋愛戦隊シツレンジャー(ごまっとうVer.)」
作詞・作曲 つんく♂ 歌 ごまっとう(後藤真希・松浦亜弥・藤本美貴)
2006年3月上旬連載開始予定!
みなさん!是非よろしく!!!
なんかキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!! ?
ho
期待の新人なのか!?
みなががんばって守ってくれてるようでオレもうれしい
ぽ
141 :
名無し募集中。。。:2006/03/05(日) 01:35:07.35 0
b
ん
ち
ho
おはようごまっとう
147 :
名無し募集中。。。:2006/03/05(日) 08:23:43.57 O
( ´ Д `)<んあ?
ho
オレが守る
俺も守る
お
ぽ
154 :
名無し募集中。。。:2006/03/05(日) 15:40:13.35 0
新進気鋭のエロ作家・ピアス先生の作品が読めるのは
帰ってきた!!Berryz工房のエロ小説を書こうよ!!!
だけ!
その日は朝起きた時から不思議な気持ちだった
コンビニに行こうかと思って近道の人気の無い路地を歩いていると女の子が路地の角で泣いている!
俺は勇気を出して声かけることした「どうしたの?」少女は何も言わない...
どうしよう...俺はもう一度声かけることした
「なんで泣いているんだい?」少女はまだ何も言わない。
どうしようしばらくすると少女は疲れたのかすすり寝してる!
寝顔も可愛いな〜
俺はしばらく少女の寝顔を見ていた。
俺はとりあえず少女をオンブして自分の家に連れ帰ることにした家に着いて少女をベットに寝かした。
どうしようこの娘は何処から来たんだ?
なんで泣いていたのか...
しばらくすると少女が寝言を言っている!
「おか〜ぁさ〜ん」
少女がまた泣いている!
俺は少女を抱き締め大丈夫.大丈夫と言った。
しばらくすると少女が目を覚ました。
「なんで私ここに?お兄ちゃんさっきの」
「なんで君泣いていたんだい?」
「・・・」
少女は何も言わない
「まあいいさ無理に話さなくても」
「・・・」
「俺は○○○○だ君は?」
「・・・嗣永桃子です」
続きはここで
http://ex11.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1140428799/
守る
从VvV)
ho
ho
ほ
h
ぽ
コマンドー警報
164 :
名無し募集中。。。:2006/03/05(日) 22:52:07.48 0
nomo
o
守る
川o・-・)<ここもゴールも守ります
ほ
ho
∋8ノハヾ
ノlc|*´ Д `)っ@
∋∪ハヽo∈oノハヽo〜
从VvV)从‘ 。‘ 从
(っ⌒/⌒oと .田と)
((⌒)_つ. (_(__つ
ze
ho
ho
174 :
仮73:2006/03/06(月) 10:07:48.75 0
こんなに守っていただいて申し訳ないんですが、今日は更新できません・・・
本当に申し訳ないです
ただ、明日は必ず更新しますからそれで勘弁してください、ね?
マターリ楽しみに待っております
自分でも楽しんで書いてくださいな
しっかり守る
何度でも守る
ちょっと守ってみる
きわどく守りきる
俺はみんなに守られる
ぽ
ぜ
ん
184 :
名無し募集中。。。:2006/03/06(月) 21:02:24.03 0
ほ
185 :
名無し募集中。。。:2006/03/06(月) 22:02:21.51 0
ほ
186 :
名無し募集中。。。:2006/03/06(月) 23:05:15.07 0
j
帰宅中保全
明日まで期待ほ
うむ
まだ守る
ちゃんと守れよ
うむ
ゴメン気をつける
保全
ho
ランチ保全
保全
199 :
仮73:2006/03/07(火) 14:52:25.36 0
おまっとさんでした。
あなたの街の宣伝部長・・・じゃなくて仮73です
それじゃ早速、本日の更新行きますか
>>68-71 続き
200 :
仮73:2006/03/07(火) 14:58:58.08 0
病院のロビーから少し離れた所にある休憩所に二人で座る。
休憩所には僕らのほかに人影はほとんど無かった。
テーブルを挟んで向かい合って座った後藤は、思っていた以上に元気そうだった。
僕はあの時と同じようにコーヒーを2本買って、1本を後藤に渡した。
「元気そうだな」
「ん・・・まぁね。そっちは?」
「こっちもまぁまぁかな」
「そっか、まぁまぁか」
後藤はふにゃんと笑った。
その笑顔がなんだか懐かしくて、僕は何だかホッとした気分になった。
「毎日来てくれてるんだってな、村田さんから聞いたよ」
「うん・・・」
「藤本もきっと喜んでるよ」
「・・・私にはこれくらいしかできないから。
・・・それに、ミキティがあんな状態になっちゃったのは私の所為だし・・・」
みるみるうちに後藤の顔が曇っていく。
201 :
仮73:2006/03/07(火) 15:05:28.56 0
「私が全部いけないんだ。
あのとき、あんなところでつまづいたりしなければミキティはあんなことにはならなかった。
ううん、私が君たちの家に行かなかったら・・・同居なんてしなかったら・・・
そんなことをずっと考えてた。
だからお見舞いに来ても君に会えなかった。避けてた。
全部私が悪いの・・・全部私が・・・」
「後藤」
うつむいて、今にも泣き出しそうな後藤に声をかける。
「後藤、ちょっと僕のほうを見てくれないか?ちょっとでいいから」
僕の言葉にゆっくりと後藤の顔が上がる。
僕は後藤の顔を見て軽く微笑み、そして・・・
202 :
仮73:2006/03/07(火) 15:05:58.28 0
【ビシッ!!!!!!!!!!!】
ぽ
204 :
仮73:2006/03/07(火) 15:16:11.10 0
後藤のおでこに強烈なデコピンを一発放った。
いきなりの僕の攻撃に、後藤はおでこを押さえたまま何が何だか分からない様子でキョトンとしていた。
次第に状況を飲み込んでいく後藤の顔を観察するのは楽しかった。
だんだんふくれっ面になっていき、それが限界になったところで言葉を吐き出した。
「何すんの!?」
「バカ」
怒る後藤に、僕は一言だけ言った。
「バカって何!?そりゃあごとーはバカだけど、それと何の関係があるの!!!?」
「バカなものはバカなんだからしょうがない。
この約一ヶ月間、そんなことを考えていたんならバカ以外の何物でもない」
「そ、そんなにバカ、バカ言わなくてもいいじゃん!!」
「『そんなことで悩んでたの?』」
「え・・・?」
「『バカだなぁ、事故ったのは私の前方不注意が原因でごっちんは関係無いって。
そんなこと悩んでないで、ゲームやろうよ』
・・・藤本ならこう言うだろうな」
205 :
仮73:2006/03/07(火) 15:21:03.63 0
「・・・・・・・・・・・・」
「藤本はそんな後藤見たくないと思うよ。むしろ怒るかな
少しの間だけど一緒に暮らしてたんだ、分かるだろ?」
「・・・・・・・・・・・・」
「だから笑えよ、後藤。
そして、藤本が目覚めたら焼肉奢ってやれよ。それが一番喜ぶはずだから」
「・・・・・・・うん」
後藤はうなずき、ちょっと控えめながらも確かに笑った。
そして、続けてこう言った。
「でも奢るのはちょっと考えちゃうなぁ・・・お金無くなっちゃうもん」
「確かに」
間髪入れない僕の同意に、僕たちは少し笑った。
206 :
仮73:2006/03/07(火) 15:25:15.81 0
「さてと、そろそろ藤本のところに行こうか」
「うん」
飲み終わったコーヒーの缶をゴミ箱に投げ入れ、僕たちは休憩室を後にした。
後藤と一緒に独特の消毒液の匂いのする病院を歩いていく。
「ごとー、この病院の消毒液の匂い好きなんだよね」
「うっそ!?変わってるねぇ・・・」
「そう?」
そう言いながら笑う後藤の顔にはもう悲壮な感じはまったくしなかった。
まるで憑き物が落ちたかのように、後藤の表情は晴れ晴れとしていた。
207 :
仮73:2006/03/07(火) 15:33:04.80 0
藤本の病室は3階の個室だった。
階段とは反対側の突き当たりにあり、そこへ行く時にはナースステーションの前を通った。
僕はそこを通る時、村田さんに挨拶するのが常だった。
「おはようございます」
忙しそうに働く村田さんに声をかける。
「あ、おはよう。お、今日は後藤さんも一緒なの?珍しいわね」
「ええ、そこでバッタリ会ったんです」
「そうなんです」
「へぇ、そうなんだ。じゃあ今日は3人揃ってお見舞いね」
「3人・・・?」
「うん、妹さん来てるわよ」
「妹・・・?誰のですか?」
「誰のって君のに決まってるでしょ。他に誰がいるの?
本人が言ってたんだから間違い無いわよ」
村田さんが不思議そうに眉をひそめる。
208 :
仮73:2006/03/07(火) 15:38:44.03 0
「「・・・・・・・・・・・まさか!!!」」
僕と後藤は顔を見合わせた。
「あ、ありがとうございました!!」
と、挨拶もそぞろに藤本の病室に急ぐ。
後ろの方から、病院で走るな、という村田さんの声が聞こえたような気がしたが、そんなことに構ってはいられない。
というか今回だけは見逃してもらおう。
それでも形だけは早歩きのようになって病室に急いだ。
そうして藤本の病室の前に立った僕たちは、一つ深呼吸をしてから病室のドアを開けた。
「やっほ〜!!お兄ちゃんもごっちんもおっそ〜い!!」
春の風で揺れる白いカーテンの前で、予想通りの顔が満面の笑みで僕たちに手を振っていた。
209 :
仮73:2006/03/07(火) 15:39:09.72 0
乙です!
z
乙です
ラストまで突っ走っちゃってください
>>209 乙
途中で誤爆保全入れちゃってスマン(´・ω・`)
214 :
仮73:2006/03/07(火) 16:02:31.19 0
あ、言い忘れてた。
私のやる気が続けば、あと2回で終わる予定です
ぬお・・・
じゃああと2回を楽しみに待っておこう
ここも活気が戻ってきたね。
よかった。
待ってましたよ
後2回で終わってしまうのか・・・
楽しみにしてます
ほ
( ´D`)<仮73氏の他の作品が知りたいのれす
正直、あと2回と言わず…て感じですが
ほ
ho
ぽ
ho
225 :
名無し募集中。。。:2006/03/08(水) 00:06:13.21 0
ho
ぽ
終わるまで守ります
228 :
名無し募集中。。。:2006/03/08(水) 02:16:16.45 O
ミキティはこのまま死んじゃうのか・・・
うむ
守
ze
出る前穂
ぽお
ho
ze
n
捕獲
ho
守る
キープ
そろそろやりますんでヨロシク保
h
ラス前ですね
告白スレに続いて、こちらも終わるのは寂しいですが
最後までよろしくお願いします
ho
ze
来週の月曜までまもりゃあいいの?新しいの始まんの?
ぽ
( ´ Д `)
寝る
美貴はオレが守る
ほ
ho
保
田
も
今日って仮73来るのかな
ほ
260 :
名無し募集中。。。:2006/03/09(木) 12:22:03.07 O
も
ho
262 :
仮73:2006/03/09(木) 13:55:59.76 0
月曜と木曜更新ってことは
週刊少年ジャンプと週刊ヤングジャンプの発売日と一緒じゃん!覚えやすいね!!でお馴染みの仮73です
今日の更新に行く前に・・・
>>213 ドンマイ!!
>>219 他の作品!?73氏みたいにいっぱい書いてないですよ・・・
あるとしたら『もしも藤本が純情・・・』スレに短編を少しだけ書いたかな・・・
>>247 とりあえず来週の月曜までお願いします
そのあとは分かりません
>>258 来ましたよ
263 :
仮73:2006/03/09(木) 13:56:44.69 0
264 :
仮73:2006/03/09(木) 14:04:02.89 0
「亜弥ちゃん!?」
「まっつー!?」
「はいは〜い!二人ともおひさ〜」
困惑する僕たちとは対照的に、亜弥ちゃんは明るく僕たちを迎えてくれた。
「もう、二人とも遅いよ!何やってたの?」
「いや、それはこっちのセリフだから。
亜弥ちゃんこそこんな所で何やってるの?」
「質問に質問で返すのはルール違反だぞっ!まぁ、いいけどさ。
名にやってるかって聞かれたら、美貴タンのお見舞いって答えるしかないなぁ」
「お、お見舞いってわざわざ来たの?」
「もちろん!!・・・って言いたいところだけど、ちょっとこっちに来る用事があったから寄ってみたんだ
美貴タンの顔も見たかったし、ここに来ればお兄ちゃん達に会えるかなぁ、って」
そう言うと亜弥ちゃんはベッドの方に向き直り、寝ている藤本の髪を優しく撫でた。
「美貴タン、まだ起きないんだね」
白いカーテンが春の風で優しく揺れる。
僕は亜弥ちゃんの背中を静かに見ていた。
265 :
仮73:2006/03/09(木) 14:10:00.99 0
「本当に寝ぼすけさんだよね、美貴タンは。
せっかくこうやってあたしが起こしに来てあげたっていうのにさ!」
ふくれっ面で亜弥ちゃんが言う。
しかし、すぐに悲しそうな顔になり、
「美貴タン、早く起きてよ・・・タンがいないとつまんないじゃん・・・」
と言った。
そういえば、藤本が事故に遭ってから亜弥ちゃんが藤本の顔を見るのは今日が初めてだ。
事故の後病院に来たときはまだ手術中だったし、試験が終わったあとはすぐに帰ってしまった。
藤本の顔を見た亜弥ちゃんは、きっと僕以上にショックを受けただろうし、僕以上に辛かっただろう。
でも、亜弥ちゃんは笑っていた。
強い、と思った。心の底から。
266 :
仮73:2006/03/09(木) 14:16:47.49 0
「起きないとあのこと言っちゃうよ?」
藤本の耳元でささやく亜弥ちゃんの声が聞こえた。
そう言う亜弥ちゃんの顔はいたずらっ子のようだった。
「言ってもいいのかなぁ・・・言っちゃおうかなぁ・・・」
亜弥ちゃんの顔がにやけている。
そんな亜弥ちゃんに向かって後藤が声をかける。
「まっつー、あれはさすがにやばいんじゃない?」
「いいの!起きない美貴タンが悪いんだから」
すごい理屈だなぁ、と思って苦笑いしているとふと気づいた。
「ねぇ、あのことって何?」
「「秘密!!」」
亜弥ちゃんと後藤の声がキレイにハモる。
二人はビックリしたように顔を見合わせ、笑った。
僕だけ除け者か・・・少し悲しくなった。
267 :
仮73:2006/03/09(木) 14:21:08.40 0
「本当に言っちゃうよ?制限時間はあと30秒です。30秒以内に起きないと言ってしまいます!」
「果たしてミキティは制限時間内に起きることが出来るのか!?
注目の結果はCMの後!!」
なんだか二人は楽しそうだ。
いつもなら藤本のツッコミが入ってブレーキになるのだが、それが無いために暴走特急のようになっている。
「藤本、頼むから起きてくれよ・・・僕だけじゃこの二人を止められないよ・・・」
そう言いながら、藤本の身体を少し揺すってみる。
268 :
仮73:2006/03/09(木) 14:22:38.38 0
ピクッ。
藤本の肩が少し動いたような気がした。
269 :
仮73:2006/03/09(木) 14:29:06.11 0
「なぁ、今、藤本の身体動かなかったか?」
「うそっ!?マジで?」
「嘘でしょう!?」
二人がベッドの周りに駆け寄る。
「そんなしょうもない嘘ついてどうすんだよ。見てなかった?気のせいかなぁ・・・」
「もう一回呼びかけてみたら?」
「そうそう、愛の力で復活だよ、お兄ちゃん!!」
「まっつー!本当に怒られるってば!!!私知らないよ?」
「愛の力って何のこと?」
「「秘密!!」」
本日二度目のハモリ。
どこかの双子じゃないのに双子みたいな二人もビックリなほど声が揃う。
二人は顔を見合わせ、またアハハと笑った。
270 :
仮73:2006/03/09(木) 14:40:13.48 0
暴走特急はまだまだ止まりそうにない。
・・・いや、止まらないから暴走特急なのか。
やはり、ブレーキが必要だ。
二人は放っておいて、僕は後藤の言うとおり、もう一度呼びかけてみることにした。
「藤本〜、起きろ〜」
「そうだよ、早く起きなさ〜い!本当に言っちゃうからね?」
亜弥ちゃんが言う。
「3人で焼肉食べちゃうよ〜、レバ刺しも食べちゃうよ〜」
後藤も続く。
そして、3人で目配せをして声を合わせて叫んだ。
「「「起っきろ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!」」」
・・・叫んでから気づいた。
ここは病院だった・・・
きっと村田さんに怒られるだろうな・・・
「あっ!!!」
「あ、じゃなくてさ・・・ここ病院だから静かにしようよ。もう遅いかもしれないけどさ・・・」
「何言ってんの?動いたの!!」
「私も見た!美貴タン動いたよ!!」
「えっ!?」
二人の言葉にすぐにさっきの言葉を忘れ、声が大きくなる。
271 :
仮73:2006/03/09(木) 14:46:08.93 0
「藤本!!」
僕の呼びかけに藤本の目がゆっくりと開いていく。
「藤本!!」
僕がもう一度呼びかける。
しっかりと開いた藤本の眼にはちゃんと生気が宿っていた。
藤本は寝たままの状態で辺りを見回し、口を開いた。
「・・・し・・・い・・・」
「何?」
藤本の言葉を聞き取るために、3人とも藤本の口に耳を寄せる。
「レバ刺し、食べたい・・・」
「・・・は?」
予想もしていなかった言葉に一瞬時が止まる。
その後、無機質な病室の中を僕たちの笑い声が満たした。
今までのことを忘れるように、これからの未来のために、僕たちは笑った。
272 :
仮73:2006/03/09(木) 14:47:30.00 0
>>264-271 今日はここまで。
予告通り、次回でラストです。
ちょっと長いから、私の気力がもつかなぁ・・・まぁ、頑張ります
作者さん乙です
おもわずにやにやしながら読んじゃいました
ラストも楽しみにしてます
乙
h
o
z
279 :
名無し募集中。。。:2006/03/09(木) 18:59:41.54 O
結局藤本エンドか
110の続きも待ってるんだけどなぁ。
仮73氏乙でございます。なんかめでたしめでたしのようで、何より
なんか寂しいな
まあ、ねえ。でも仮73さん新作書いてくれないってわけでもないんでしょ?
仮73期待していいよね?
呼び捨てになってる。。。
仮73さんすいませんでしたorz
ぽ
ho
ぽお
月曜までほ
ho
ほ
も
お
やっぱ藤本エンドってしっくりくるんだよなぁ〜なんでだろ?
なんか書いてみようかな
ho
よろしく
書いて
守ろうぞ
ほ
ほ
書いて、書いて。
お願いします!
待ってるよ
:::::::::::::/\__,ヘ,
::::::\:(ノノハヾヾ
::::::ミゝ从*VvV)つ
::::::⊂__つノ
ミキニャマン巡回中!
よっしゃ、じゃあ短編だろうけど書いてみるわ
明日になると思うけど
楽しみな保全
期待して待ってるよ。
美貴はオレが守る
俺に任せておけ
楽しみだな
iconかわいい
315 :
名無し募集中。。。:2006/03/10(金) 23:13:27.38 0
ほ
ぽ
ho
保全しねーと落ちるよ
ごくろう
一応保
保全
オナッてから書き始めますんで、朝方にはたぶん…
あんま期待しないで下さいね
ふふ
:::::::::::::::::::::::::::::.
::::::\:☆ノノハ クゥ〜ン
::::::ミゝ从 ^w^)つ
::::::⊂__つノ
マイハマン巡回中!
守る
もう少し
後少し
できた!!が、クソつまんねーわ!!!
覚悟してて、今出します
誰しも、人に言えない秘密を持っているものだ。
大抵それは他人から見ればくだらないものであるのが常だが…
彼女、いや彼、いや…まぁどちらでもいいだろう。
ただ、その者は平穏を望んでいただけなのである。
彼女はそのアパートの前で立ち止まった。
横浜の私立中学に合格した彼女は、新潟から遥々上京してきたのだ。
それも、一人で。
だが心配はいらない。その学校は中学、高校とエスカレーター式な上に、
学生寮なるものが存在する。
最も、ほとんどの生徒は自宅から登校するのが普通なのだが、彼女のように
地方から来た人間は家の事情などもあって、寮生活を余儀なくされるのであった。
両親や姉と離れる…それも寂しいことだが、それ以前に彼女はまだ中学一年生なのだ。
寮とはいえ、一人で生活できるわけがない。
なので、こういったことになってしまった。
「待ち合わせ場所はここでいいハズ。う〜ん…」
彼女は緊張していた。
今日、これから寮の同じ部屋に同居するお姉さんが迎えに来てくれるのだ。
どんな人だろうか?
優しい人だといいな。
でも、本当に大丈夫だろうか。
自分には…絶対バレてはならない秘密がある。
もしバレてしまったら…そこまで考えて、彼女は考えるのをやめた。
考えたって、治らないものなのだから。
その時、一人の女性が自分をマジマジと見つめていることに気付く。
「黒のカーデガンに茶色のカーゴ…黒ブーツ…あッ!!!」
「ジージャンとデニムのミニスカのセットアップにベージュのチェックシャツ…あッ!」
「「いた〜ッ!!!!!!!!!」」
二人は同時に叫んだ。
事前にお互いの服装を教えあっていてよかったと、彼女はホッとする。
そのお姉さんは、とても優しそうな人であった。
そして、なにか自分に近いものを感じた。
(私と同じで猿顔だ…でも、可愛いなぁ〜)
寮へ向かう道中、彼女はその女性からいろいろな話を聞いた。
まず、女性の名前は松浦亜弥。
同じ部屋の二人には『亜弥ちゃん』とか『まっつー』と呼ばれているらしい。
その松浦亜弥から聞いた話なのだが、その同じ部屋の二人はどーしようもない
人間らしいということだ。
でも、二人とも根はいい子だよ…なーんてフォローをしていたが、正直怪しい。
本当に大丈夫なんだろうか…唯一の救いは、お風呂が共同ではないということか。
彼女にとって、これは大いに助かる話だった。
人にどうしても言えない悩みを持つ彼女にとっては。
一緒にお風呂なんて入ったら…バレてしまう・・・・・・・・・・・
寮は、なかなか殺風景であった。
コンビニが近いのは嬉しいが、外見はなかなか寂しい。
それに、空き部屋も多そうである。
自分を入れて4人、この部屋に住むのか…狭いところではないらしいから、
多少は安心である。
そろそろ日も沈んできた。
(まずい…)
発作がくる時間まで、あとどれくらいだろうか。
頼むからまだ『出てこないで』くれ。
「さ、ついたよ。今日からここがきみの家だからね。ただいまーッ!!」
松浦亜弥がそう言うと、部屋の奥から情けない声が聞こえてきた。
「んぁ、まっつー。おかえり〜」
これがどうしようもないうちの一人のようだ。
見た感じ、まんまギャルである。
しかし、なんだろうか。
激しく自分と似たようなオーラを感じた。
自分はギャルではないが…直感でそう感じたのだ。
そのギャルは、窓際で窓を開けずにマニキュアを塗っていた。
「ごっちん!!マニキュア塗る時は換気よくしてっていってるじゃん!!!
うわぁ〜すんげぇすんげぇにおうッ!!」
「んぁ、だからこうして窓際で」
「換気の意味、わかってる?窓を開けなきゃ換気って言わないんだよ!?」
「な〜んだ、そうならそうと早く言って欲しいぽ」
なるほど、どうしようもなくアフォなんだな…
彼女はその二人のやりとりを見て理解した。
「お、亜弥ちゃんおかえり。ん、なんだこのガキは」
今度は隣の部屋からのそっと顔を出した女性が言った。
いきなりガキ呼ばわりされた彼女は一瞬ムッときたが、その女性の姿を
見て考えは急変した。
「美貴タン!!初対面の子に向かってガキはないよ!!!」
「あ、ワリィ」
なんだ、この人は…なんだか・・・・・かっこいい!!
女の人だけど、なにか憧れるオーラがある!!
でも…目つきは悪いな。言葉使い汚いし。
これがもう一人のどうしようもない人か。
「今日から家族になるんだからね!!二人とも仲良くしてあげてよ?」
「んぁ〜」
「あぁ、で。お前名前は?」
「私ですか?」
「そうだよ、他に誰もいないだろ?亜弥ちゃんは聞いてるかもしんないけどさ、
あたしらはまだアンタの名前を知らないんだ」
それもそうであった。
彼女は荷物をその場に降ろすと、ピッと背を伸ばした。
「に、新潟から来ましたッ!くす・・・・・・・・うッ!!!!!!!!!!!!!」
その時、発作が起きた。
彼女の人生の中で、最大の悩みの種である発作だ。
だが、まわりの3人はそれを知らない。
奇異な目で、彼女を見つめていた。
「す、すいません松浦さん!!トイレ借りてもいいですか!?」
「え?う、うん、そこ左のドア…」
「すいませんゴメンなさいッ!!!!」
彼女は急ぎ足でトイレにこもった。
「・・・・・・・ハァ・・・・・・・・ハァ・・・・・・・なんて・・・・・こった・・・・・・」
彼女はトイレの中で愕然とする。
いや、彼女とはもう言えなかった。
なぜなら…
「うぅ…今日はいつもより『くる』のが早かった・・・・・なんだって到着直後に…」
彼女、いや彼は自らの股間を触って確かめる。
・・・・・・すっかり生えている。
「弱ったな…一緒に風呂入ろうとか言い出さないだろうな、あのお姉さんたち」
彼女は、男になっていた。
こればかりは誰にも言えない秘密、そして悩みなのだ。
変身してしまっても、声変わりしていないので外見上はバレないが…
それも数年のうちに変わってしまうだろう。
いったいどうしてこんな身体になってしまったのかはわからない。
とにかく、最も心配なのは自分が暴走しないようにすることだ。
男の身体になると、女の時では考えられない強い欲情が襲い掛かってくるからである。
「おーい、ガキンチョ。下痢か?美貴マジ漏れそうなんだけど、まだ?」
ドンドンと、さっきのお姉さんが扉を叩いている。
まぁなんとかなるかな…いままでだってこうして生きてきたんだ。
修学旅行だって行けたんだし、なんとかなるに決まってるさ。
「ごめんなさい」
彼は美貴と呼ばれていた女性と入れ違いにトイレから出る。
「おまえ、流した?」
「え、ハイ」
「ああ、ならいいんだ」
そういって、藤本美貴はトイレのドアを閉めた。
さて、みんなのいる部屋に戻ろう…彼がその場を立ち去ろうとしたその時だ。
『そうそう、お前名前は?』
藤本美貴の曇った声がトイレから響いたのだ。
「…久住小春です」
男になってしまったが、それでも変わらぬ名前を彼女に教えたのだった。
完
以上でした。
またの機会をごひいきに…
うーん・・・普通に男がいいんだが・・
女子寮に潜り込ませるための方便だと思うか
しかし、いきなり完かよ
久住はやめてくれ・・・・・
普通に男でいいじゃん
でも、もう終わってしまったな
すまん、何か新しいものを狙った結果がコレだった
これはぜってーイケると思って読み返したらヘッポコだったわ
久住を使ったのは主人公に名前が欲しかったのと、久住自身に
おおまかなキャラが確立してないっぽかったから
まぁ保全代わりってことで許して
これはこれでありなんじゃないかな?
久住は名無しの男ってことでいいんじゃない?
俺はすごく期待してるんだが・・ワクワク!
でも寮生活じゃ久住をこっから名無しの男に変えて続けるのは無理そうだな
ってか完ってなってるがこれはなんだ?
寮って部分をアパートにすりゃいいんじゃない。
久住を名無しの男にして。
すごくいいのにもったいないよ。
これどういう設定?発作がくると男になるのか
まぁこれはこれで面白いものに化けるかもしれないし、書く気があるんなら続けてみれば
ホントに書いてくれた事に感謝
ho
おお新作が!
>>342乙!
個人的には続きばんばんщ(゚Д゚щ)カモォォォン
で、ぼくもこっそり続き上げますね。。。
h
353 :
名無し募集中。。。:2006/03/11(土) 18:36:15.19 0
ほ
354 :
名無し募集中。。。:2006/03/11(土) 19:46:56.25 0
ほ
355 :
名無し募集中。。。:2006/03/11(土) 20:18:23.87 0
中途半端な男じゃなくて普通に男でいいんでない?
ごまっとうってキャラ分けがはっきりしててすごくいいよな
もうちょい男がリードするの読みたいな。藤本奴隷化とか
普通に面白くない
だな、少なくともこのスレが望んでるものではないな
顔を洗って出直して来い
ほ
ho
うむ
時間が無いから書けないんだが、設定だけなら何個か浮かぶな
ふむ
365 :
名無し募集中。。。:2006/03/12(日) 01:08:54.40 O
つっこミキティ
時間がないなんて言いわけ
読む時間があるなら書けるハズ、頑張れ
土曜日 10:00 曇り→晴れ
真希さんのデート追跡大作戦は開始された。
出掛けに、亜弥さんが、なぜ持っているのか意味がわからない集音マイクの機材一式を原チャリに
積んで先行しようと言い出し、美貴さんがムキになって止め、いきなり時間を食った。
結局、亜弥さんが原チャリで行くなら作戦中止、と強硬に言い張った美貴さんに亜弥さんが折れ、
バスで移動することにした。
「しゃあないなあ。あんま得意やないけど、読唇術でいこか」
亜弥さんはぽそりと妙に気になる独り言を言った。
バスの窓から、雲間からのぞき始めた陽光に輝く海が眩しかった。
真希さんのデートを祝福しているようで、ぼくはいまいち気分が晴れなかったが、二人はやる気満々だった。
「なに○○元気ないじゃん。やっぱショックなんだ?ごっちんに彼氏いるって。そりゃ普通いるって」
亜弥さんと並んで座った美貴さんが、後ろに座ったぼくに振り向いて、にやにや笑いながら言った。
「しょ、ショックとかじゃないですよ!そ、それに、彼とかじゃないって言ってたじゃないですか」
言い返したぼくの声は、なぜか裏返り気味だった。
「そだねえ〜、なんであんなこと言ったんだろね?別に隠すことでもないっしょ?」
亜弥さんも振り返って言った。ずらしたサングラスの意味が不明だった。
「そんな、普通のことなんだったら、なんで二人はそんなノリノリなんですか?」
「そりゃあ、妙に隠されちゃ逆に気になるってもんっしょ」
亜弥さんがおどけて目を大きく見開いて言った。
「だってさ○○、昨日彼氏からの電話、最初美貴が受けたんだけど」
美貴さんが、おかしくてたまらない、という笑顔で言った。
「『私ナントカと申しますが、後藤真希さんご在宅ですか?』って、山本とか山口とか言ったのね。
普通のまじめな男の子っぽいしゃべり方じゃん?それがさあ、ごっちん電話出てさあ、いきなり
『あ!ジョニー?!』だって。ジョニーとか誰なんだよwww」
「ジョニー山口ってハーフの人かも知れないじゃないですか」
「ありえないってwwどんなイケメンなんだよっていうwwww」
「だから、こうして確認しに行くわけだよ、○○くん。おっけー?」
ぼくたちは、美貴さんが電話を盗み聞いたという、海が見えるヶ丘公園の麓にある喫茶店の見える、
海に沿った県道の歩道、バス停脇にわやわやと降り立った。
道の脇、堤防の向こうはすぐに海、陸側の道沿いには、緑に囲まれた民家が庭をゆったりとって並んでいる。
皆丘向こうの国道を利用するので、車は30秒に1台通り過ぎる程度。喫茶店までの距離は、
約200メートルというところか。
その喫茶店は、車で来ることを前提としているような、1階部分が駐車場、2階が店になっている
店だった。海がよく見渡せるように、壁面全体が窓になっている。
「どう?」
制服姿が何やらやけに眩しい美貴さんが喫茶店の方を見たまま言った。
「それは、○○くんの役目っしょお〜」
言いながら男物の黒スーツも凛々しい亜弥さんが、ぼくに小さめの双眼鏡を渡した。
「え?ぼくですか?…」
言いつつ双眼鏡を目に当てる。探すまでもなく、真希さんの方から視界に飛び込んできた。
窓際の真希さんは、なんだか困ったような顔だった。唇をアヒルの嘴のように突き出していた。
ウワサのジョニーさんは、こちらに背中を向けていて、きちんと無造作に散らした長髪の後頭部と、
上品な白のジャケットの背中と黒のパンツの脚しか見えなかった。
「真希さん、困ってますね」
ぼくは言った。
「えーなんでなんでー?呼び出していきなり別れ話でも始められてんの?」
勢い込んだ声で、美貴さん。
「んーなのわかんないっしょ、美貴たん」
面倒くさそうに、亜弥さんが言った。
双眼鏡の中の真希さんは、唇を変な形で突き出したまま、窓の外を見たり、店内を眺めたりしてから、
なにやらテーブルの上のものを、ジョニーさんの方へ押したようだった。
「真希さんがテーブルの上のものを、なんかいやそうにジョニーさんにあげました」
「何だろ?ごっちん嫌いなものとかあったっけ?あ、生魚?」
「美貴たん美貴たん、生魚を出す喫茶店とか、聞いたこと無いんだけど」
と、双眼鏡の視界の中で、何やらジョニーさんがかぶりを振ると何かを言って、二人が立ち上がった。
「二人が席を立ちました。店を出るみたいです」
二人は店の奥へ向かった。
「ジョニー車で来てるんじゃないかな?やっぱあたしのLets4連れて来るんだったなあ〜」
亜弥さんが悔しそうに言った。
「なこと言ってる場合じゃないでしょ。それこそ危ないし…あ、タクシー来た。一応停めとこ」
言って美貴さんは「やっほー」とかわけのわからないかけ声をあげて両手を振り回した。
ぼくはもう一度店を双眼鏡で眺めた。ジョニーさんが、駐車場のシルバーメタリックのBMWと思しき
車に乗り込むところだった。
タクシーが停まって、美貴さんが亜弥さんを後部座席に押しこんていた。
「シルバーのBMWです!」
ぼくは言った。
「了解!あの店から出てくるシルバーのBMWを追って!大急ぎ!」
美貴さんが言いながら乗り込んだ。
ぼくも乗ろうとしたが、ぼくらが背にしていた方向から、何やらスゴイ勢いで歩道をこちらに駆けてくる
二人の婦警さんが目に入り、一瞬立ち止まった。
ぼくの目の前で、タクシーの扉が閉まり、発車した。
「あ、あれ?」
ぼくをおいてぐんぐん遠ざかるタクシーのリアウインドウから二人の後頭部が見えた。
その向こう側では、シルバーのBMWが、案の定あちら側に向けて結構なスピードで走り出していた。
タクシーは停まる気配も見せずにジョニーさんを追って行った。
『あれあれ!あの車追って!』
『一人の女の子の貞操がかかってるの!』
『おう、この仕事始めてからずっと、こんなの待ってたんだ、まかせとけ!』
車中の会話が、なんとなく思い浮かんだ。
空は青く高くなり、海からの風は潮の匂いがした。ぼくはなんとなく二人の婦警さんを待った。
今回以上です。お目汚し失礼
よろしければまたお目にかかりたいと思います
仮73さん、最終回楽しみにしております
ほ
更新乙です
待ってました
○○置いてきぼりなんですね
次回楽しみにしてます
いいよー
続きが楽しみです
うむ
昨日の久住主人公より全然いいな
ho
ほ
381 :
名無し募集中。。。:2006/03/12(日) 13:32:51.14 0
あ
楽しみだー
保全
ほ
ぜ
うみ
ぽ
うむ
ho
ze
n
ほ
ぜ
n
ぽ
ん
さ仕事に行くかな
そんな保全
うむ
久住の作者はもういないのか
今日最終回か。。
保全
あぁラストか・・・
もう一人の作者は・・・
408 :
仮73:2006/03/13(月) 15:04:35.29 0
409 :
仮73:2006/03/13(月) 15:07:40.43 0
◇
せき止められた水はやがて溢れ、元の流れを取り戻す。
まるで何も無かったかのように。
穏やかであり、しかし強い。
それは生命の力にも似ている。
だから、藤本は僕たちと一緒に笑っている。
まるで何も無かったかのように。
410 :
仮73:2006/03/13(月) 15:19:25.47 0
「うっそ!?もう3月なの!?ってことは私、1ヶ月も寝てたってこと?」
「そうだよ」
「寝すぎだよね」
「うわ〜っ!大変だ!!!」
「どうした?」
「1ヶ月寝てたってことは、美貴1ヶ月も焼肉食べてないじゃん!!
うわぁ〜、ダメだぁ・・・しんぢゃう・・・」
「そんな大げさな・・・あの事故でも死ななかったのに・・・」
僕が半分あきれながらそう言うと、藤本は烈火の如く怒った。
「はぁ!?何言ってんの?焼肉はね、美貴の燃料なの!命の源なの!分かる?」
「はぁ・・・・・・」
「特にレバ刺しね!!!」
「・・・・・・・・・・」
「ダメだ、焼肉の話してたらお腹空いてきちゃった・・・
よし、決めた。今日は焼肉食べよう。もちろんあんたのオゴリね」
「はぁ!?なんで?」
「美貴の快気祝いでしょ。それに誕生日も過ぎてるから、それも含めてね。
わぁ〜、快気祝いと誕生日祝いまとめてあげるなんて、美貴って優し〜」
411 :
仮73:2006/03/13(月) 15:28:47.47 0
「今日、目が覚めて、今日退院できるわけないだろ」
冷静に、極めて冷静にツッコむ。
退院されては、僕の財布が危ない。
「やだ、退院するもん」
「いや、やだじゃなくて・・・」
「美貴が大丈夫って言ったら大丈夫なの」
訳のわからない論理で返す藤本。
まるで幼稚園児のようだ。
「どんな理屈だよ・・・」
僕があきれていると、村田さんが病室に入ってきた。
「ちょっとあなたたち、何騒いで・・・藤本さん!!
目が覚めたのね・・・よかった・・・」
「えっと、どちら様ですか?」
「あぁ、村田さんだよ。お前の担当の看護士さんだ」
「あ、そうだったんですか。大変お世話になりました、ありがとうございました」
あっという間に態度を変えた藤本が村田さんに挨拶する。
こういうところが世渡り上手なんだよな・・・
412 :
仮73:2006/03/13(月) 15:35:01.57 0
「いえいえ、元気になって本当に良かった。彼も毎日通った甲斐があったわね」
「毎日・・・?」
怪訝そうな目で僕を見る藤本。
僕はなんとなくその視線に耐えられなくて、目を逸らした。
「あんたって・・・」
藤本が僕を見ながら言う。
「相当の暇人?」
プッと後藤と亜弥ちゃんが噴き出す。
僕は脱力しそうになるのを堪えて、こう言った。
「心配だったからに決まってるだろ。そうじゃなかったら毎日なんて来ないよ」
413 :
仮73:2006/03/13(月) 15:43:21.45 0
今度は藤本が僕から目を逸らし、枕で顔を覆った。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ありがと」
聞き取れるか微妙なほど小さな声で藤本が言った。
あの藤本から感謝の言葉が聞けただけでも良しとしよう。
ただ、枕の脇から見えている藤本の真っ赤な耳と、その隣でニヤニヤ笑っている二人が気になった。
「愛の力だねぇ、松浦さん」
「そうですねぇ、後藤さん」
二人がホッホッホと老人のように笑う。
その言葉を聞いた藤本は、なぜか慌てた様子で、
「ちょっ!二人とも!!!」
と、二人を制した。
「なぁ、さっきから『愛の力』って何のことだ?」
先ほどからの疑問を率直にぶつけてみる。
「うっさい!!あんたは黙ってろ!!!」
「・・・・・・・・・・・・」
やっぱり僕だけ除け者か・・・
今、少しだけ藤本が起きなければいいと思ってしまった自分がいた。
414 :
仮73:2006/03/13(月) 15:50:47.04 0
「はいはい、そこまで。
言ったでしょ、ここは病院なの。嬉しいのは分かるけど、もう少し静かにしてね」
村田さんが静かな口調で言った。
「は〜い」
僕たちはそれに従い、声のトーンを落とした。
「あの・・・村田さん?」
藤本が村田さんに声をかける。
「はい、なんでしょう?」
「退院したいんですけど、今日」
「・・・は?」
いきなりの藤本の要求に目がテンになる村田さん。
「そうですよね、そんなのダメに決まってますよね」
僕がそう言うと、藤本が睨む。
ここで負けてしまうと諭吉さんが旅立ってしまう。
僕は怯まずに続けた。
415 :
仮73:2006/03/13(月) 15:54:39.82 0
「だって、今日目が覚めたんだぞ?いくらなんでも早すぎ・・・」
「いいんじゃない?」
「ほら、村田さんもこう言って・・・へ?」
今度は僕の目がテンになる。
「村田さん、今なんて言いました?」
確認のためにもう一度聞いてみる。
「退院してもいいって言ったの。元気そうだし、大丈夫でしょ。
担当の先生には私から言っておくから」
その、実に簡単な、かつ無責任な村田さんの一言で藤本の退院は決まった。
そして、僕の財布の中の諭吉さんの卒業も決まった。
416 :
仮73:2006/03/13(月) 16:06:46.12 0
◇
「さ、それじゃあ早速焼きにく行こうか!!」
「ダメだよ、美貴タン。村田さんが1週間は我慢しなさいって言ってたじゃん」
「えぇ〜!?バレなきゃいいじゃん」
「ダ〜メ」
「チェッ・・・」
病院の入口で退院の準備を済ませた藤本と亜弥ちゃんが話している。
どうやら僕の財布の中の諭吉さんは、まだしばらく財布の中にいてくれるようだった。
「それにしても、退院は良くて、焼肉はダメって変な話だなぁ・・・」
独り言をつぶやくと、後ろから後藤がやって来た。
「何ブツブツ言ってんの?」
「いや、なんでもない」
後藤に答えてから、残念そうな顔を隠さない藤本に声をかけた。
「藤本、一人で帰れるか?」
「はぁ!?何言ってんの、あんた?」
「えっ?」
「『帰れるか』って私一人で帰らせるつもり?こんなにもか弱い、傷ついた女の子一人で?
信じらんない!!美貴が寝てる間にそんなに冷たい男になったの?」
・・・そうか、今藤本と同居してるんだっけ、忘れてた。
なんだか一緒に暮らしていたときが、随分と昔のことのように思えた。
でも、今は後藤も亜弥ちゃんも出て行って僕一人だしなぁ・・・
417 :
仮73:2006/03/13(月) 16:12:15.56 0
「あ〜、それなんだけど・・・」
「やったぁ!!じゃあまた美貴タンと一緒に暮らせるね!!!」
僕の言葉を遮って、亜弥ちゃんが歓喜の声を上げた。
僕は困惑して亜弥ちゃんに尋ねる。
「え?亜弥ちゃん、どういうこと・・・?」
「あれ?言ってなかったっけ?あたし、お兄ちゃんや美貴タンと同じ大学に入学することになったの!
だ・か・ら、またよろしくお願いしま〜す&hearts」
亜弥ちゃんは極上のスマイルを浮かべて頭を下げた。
「そうなの?良かったね、亜弥ちゃん!!」
「うん!!」
二人は顔を見合わせてニコニコ笑っている。
僕が断るなどありえない、といった雰囲気だ。
418 :
仮73:2006/03/13(月) 16:20:52.91 0
「ちょ、ちょっと待ってよ。そんないきなり・・・」
「あの〜」
今度は後藤がソロソロと右手を上げながら、僕の言葉を遮った。
「何?」
僕の意見を無視して進む話にイライラしながら後藤に応える。
「実はさ、ごとーも家追い出されちゃって行くとこ無いんだよね」
「はい?」
「ちょっと親とトラブっちゃってさ」
「・・・で?」
なんとなく展開が読めつつも先を促す。
「またよろしくお願いしま〜す!!
後藤も亜弥ちゃんと同じように、最高の笑顔で頭を下げた。
「あれ?ごっちん、あの家出てたの?」
「うん、ミキティが寝てる間にいろいろあったのさ」
「まぁ、元に戻るならいっか。過ぎたことだよ」
すでに3人の中では話がまとまっているらしい。
僕は最後の力を振り絞り、抗議の声を上げた。
「あのさ・・・あの部屋で4人は暮らせないって前にも議論したろ?」
そういう僕に向かって3人は・・・いや、悪魔3匹は笑顔でこう言った。
419 :
仮73:2006/03/13(月) 16:23:11.22 0
「あんたがキッチンで寝れば問題無し!」
「君がキッチンで寝れば問題無し!」
「お兄ちゃんがキッチンで寝れば問題無し!」
呆然とする僕を尻目に、3人は僕の・・・いや、僕たちの家に向かって元気に歩いていった。
420 :
仮73:2006/03/13(月) 16:26:02.07 0
こうして、束の間のベッドでの睡眠は終わりを告げ、またキッチンで寝る生活が始まったのだった。
・・・でも、ちょっとだけ嬉しいような気がしたのは僕だけの秘密にしておこう。
―了―
421 :
仮73:2006/03/13(月) 16:27:10.40 0
>>409-420 以上です。
読んでくれた人、ありがとう。
保全してくれた人、ありがとう。
そして何より、73氏ありがとう。
お疲れ様です!
これからゆっくり読ませていただきます
途中から読み始めましたがおもしろかったです
乙でした
書き始めたキッカケはフジテレビ・・・じゃなくて保全代わりになればいいなと思ってでした。
ただ、自分で一から始めるのは自信が無かったので73氏の作品の続き、という卑怯極まりない手を使いました。
73氏の作品は好きで、いつになったら連載が再開するのか楽しみにしてました。
でもいつになっても再開しない。
なら、書いちゃおうかな、と。
途中でごまっとうスレが落ちてしまい、どうしようかなと思いましたけど、
まとめサイトで書けばいいかなと思って書き続けました。(まとめサイトは掲示板スタイルだったので)
後半なんかグチャグチャで自分で読んでて嫌気が差しましたがなんとか終わらせました。
『耳をすませば』の雫の気持ちがよく分かりました。
「書きたいだけじゃダメなんだ」ってやつです。
もう少しいろいろ勉強したいと思います。
それから73氏、あなたの感想が聞きたいです。
同時期に新亀の小説を見ていて、レベルの違いを痛感しました。(あっちで73氏だと当てたのは私です)
それでは、後書きとか言って何もまとまってませんが、コレで終わります。
あぁ、最後に亜弥ちゃんのセリフでハートをミスしたのだけは、見て見ぬフリをしてください
425 :
名無し募集中。。。:2006/03/13(月) 18:02:33.92 0
ho
お疲れ様
また帰ってきてね
お疲れ様でした!
新作楽しみにしてますw
ほ
最終回乙でした
乙〜
432 :
名無し募集中。。。:2006/03/13(月) 20:52:48.78 0
ほ
入院してからの展開が駆け足すぎた気がするけど、
途中で止まってた話を完結させて乙でした
ネタを書かない人が固定で書くのはちょっとですが、
ご指名いただいたので久々にこのトリを使います
まずは自分のネタを楽しみにしててくれた方、ごめんなさい
そしてそれを引き継いで完結の形をみせてくれた作者さん、ありがとう
途中の展開は当然違えど、最終的なまとめ方は自分の思い描いてたのとほとんど同じで妙に嬉しかったです
その他にも、主人公の過去のエピソードとか、その相手が石川さんだとか、所々に自分とのシンクロ率の高さを感じました
自分の落としたバトンを拾って、ちゃんとゴールまで届けてくれて、本当にありがとうございました
またどこかのスレでお会いしましょう
ネ申降臨
73氏も仮73氏もお疲れ!
すぐには無理だろうけど、次回作期待してますので
仮73さん乙でした!
嫌気が差したとかそんななあ…
あなたのようにかければなあ、と歯噛みする一人がここにおりますよw
読後感もほんわかさわやかに、開放的発展で良い気分にさせてもらいましたよ
73さんありがとうございます
自分には関係ないのに、なんだかうれしくなりました
お二人とも、新作にての御早い御還りを願っております
仮73氏さん完結お疲れ様でした
もうちょっと読んでいたかったんですけど、次の機会まで待ってます
おお! ! ! ! 73氏さんだ
出来ればまたこちらで書いてくれると非常にうれしいのですが…
とにかく乙でした
仮73氏乙でした
これでおしまいかぁ・・・
寂しくなるなあ(´・ω・`)
ま、ここはきれいに解散しようや。仮73氏乙。皆元気でな!
携帯でも見れる仮73氏のまとめって無いの?
仲達氏よろ
完結乙
明日ぐらいまでは保全しましょう
ふぉ
ho
ほ
ぜ
449 :
名無し募集中。。。:2006/03/14(火) 12:08:02.82 0
d
451 :
名無し募集中。。。:2006/03/14(火) 16:12:35.98 0
ho
ze
俺はまだ落とす気は無いよ
まだまだ落とさんぜよ
ここは落として、小春のは「もしも小春が○○」で新規立てた方がよくね?
俺も落とす気無かったんだけど・・・
それは別でやったらいいじゃん
ほ
続きとか新作とかコォ━━━━щ(゚Д゚щ)━━━━イ!!!!
ほ
ぜ
そいやもう中旬になってるじゃないか。はよщ(゚д゚щ)カモーン
466 :
名無し募集中。。。:2006/03/15(水) 00:03:23.16 0
ho
予告だけでこないのもスレの伝統
実にヤな伝統だな
気長に待つべし
ぽ
ほ
ぽっぽ
ho
ho
仮73氏の話はめでたく完結した
けど、それとスレを落とすのとは話が違うと思うが
「てめーはどうしようもね〜男だな、ホント。しゃあねぇ、ここは藤本美貴サマが
人肌脱いでやんぜ。おい亜弥ちゃん!!」
「なぁに?美貴タン」
「こいつと付き合ってやれよ。そんで『女』というもんを勉強させてやれ。手取り足取り腰取り」
「やだよ〜、私にはK君がいるしw」
「うぜ〜年下だな。まぁでもよ、こんな年下の亜弥ちゃんですら『男』を知ってるんだ。
ちょっと年下の亜弥ちゃんにもそんなくらいわかるんだぞ?男のお前がそんなんで
恥ずかしくないのか?ん、何?くだらない年上の美貴と比べるなって?ぶん殴られたいみてーだな」
「まぁまぁ美貴タンもちけつ」
「チッ、亜弥ちゃんに免じて許してやんよ。まぁ話を戻すけど、あんたは少しあたしら以外の
女と触れ合った方がいいんだ。そうだ、プリ帳に写ってる後輩を紹介してやんよ。こいつはどうだ?
名前は田中れいなっていう・・・え、ヤンキーはやだ?じゃあ道重さゆみ、こいつは?・・・・・・あン?
ブリッコは嫌いか。じゃあ無難に亀井絵里、こいつで・・・・・・ああン?暗そうだって!?これでも髪切って
明るくなったんだぞ?美貴的にうぜーけどなw」
「んぁ、3人で何やってんの?」
「あ、ごっちんおかえり。美貴タンが彼を男にしてあげようとしてるの」
「男にする・・・・・・?まさかここで3Pを・・・??」
「ぶっとばすぞ、ごっちん。コイツの女の前でキョドる性格、見ててイライラするからよぉ〜、
治してやろうってぇのよ。で、女紹介してやろうとしてんだけど、これがまた好き嫌い多くてよぉ」
「ごとーが『男』にしてあげようか」
「「え?」」
「うん、ごとーが『男』にしてあげる。山Pと別れて最近ご無沙汰だったし。
さ、ごとー達の部屋行こ」
「「・・・・・・・・・・・・・・・・・」」
「おいおい、マジかよ。亜弥ちゃん、どうする?」
「とりあえず・・・・・はしゃいじゃって良いのかな?」
「いーわけねーだろバカ。やべーな、あたしらの3人部屋に入っていったぞ。
漫画もゲームも宿題も全部あの部屋ン中だぜ」
「でも・・・・・部屋の中ではいま、桃色のファンタジーが」
「こんなんじゃどんなことも手につかないな、ガックシorz」
保全がわりにネタ投下
なんじゃこりゃ
出来れば、桃色のファンタジーの内容がしりたい
おもしれーじゃん、歌詞入れてあるし
面白かった
まあスレタイはHな同居人だからオッケーだな
四コマ漫画的なノリだな
その改行は何なんだ
hoho
486 :
名無し募集中。。。:2006/03/15(水) 17:31:40.46 0
ho
sage
ho
ze
n
ほ
ぽ
おぉよかった、今回は久住の話よりもウケたっぽい
「」しかない文章だったけど、感想くれてdクス
久住の人でしたかw
またよろしく
今回もありがとうございます
ほ
おひさぶりです、仮73氏の作品をうpしようと思うのですがどこかにスレのログ残ってませんか?
>>498 すまん
先に告白の方にまとめちゃったよ
ho
ほ
うむ
503 :
名無し募集中。。。:2006/03/16(木) 10:09:50.20 0
v
お願いします
出来れば貼っておくれ
508 :
カナサ:2006/03/16(木) 16:08:26.99 0
ある日の夕方―――
「今夜は焼肉ね!!」
「焼肉は先週も食べたじゃん、別のものにしようぜ」
「やだ、毎週食べるの!」
藤本と僕は今夜のメニューについて話し合っていた。
週に一度は外食と決めていて、今日はその外食の日だった。
「亜弥ちゃんはどう思う?」
「ん?私は焼肉でもいいよ」
「やった!一票獲得!!」
藤本が喜びの声を出す。
「これで二対一ね。ごっちんは?」
続けて、後藤に聞いてみる。
「んあ?そうだなぁ・・・私が作らなければ何でもいいや」
「・・・」
うちの食事担当が放った一言は重かった。
こうして、今日の外食の決定権は後藤に一任された。
―――今日も我が家は平和です。
509 :
カナサ:2006/03/16(木) 16:09:05.09 0
保全代わりに・・・ね?
510 :
名無し募集中。。。:2006/03/16(木) 16:20:55.86 0
ええんちゃう
ほ
ごっちんも苦労してるんだな
ho
ze
516 :
名無し募集中。。。:2006/03/16(木) 22:05:42.08 0
ho
仲達氏乙!
ho
ほぜん
ze
523 :
名無し募集中。。。:2006/03/17(金) 07:40:09.50 0
age
保全ぽ
ho
ぽ
ぜ
h
ho
532 :
名無し募集中。。。:2006/03/17(金) 21:06:48.28 0
ho
533 :
名無し募集中。。。:2006/03/17(金) 22:02:54.64 0
ほ
ze
ほ
536 :
名無し募集中。。。:2006/03/18(土) 00:03:05.65 0
ほ
ぽ
ぜ
ほ
朝ほ
ほ
ho
ぜ
ん
546 :
名無し募集中。。。:2006/03/18(土) 14:23:18.29 0
c
「あ〜テストめんどくせ〜な〜」
家路を急ぐ僕と美貴はとてつもない強風に見舞われていた。
「でもお前今度のテスト赤点だったらやばいんだろ?ちゃんと勉強しとけよ」
「分かってるよ!だから今日から1週間は、あやちゃんとごっちんが泊まり掛けで来てくれるんだよ!う〜さみ〜」
「ほ〜ついにやる気になったか・・・」
「そうだよ!だから邪魔しに来んなよ」
「って事は今日は真希ちゃんが晩メシ作んのか♪」
「おい!お前の分はないからな」
こうして今日の僕の夕食は真希ちゃんの手料理になるのであった。それにしても風が強い、こんな時にかぎってなんで美貴はジャージなんだ・・・
「って聞いてんのか、おい!」
携帯なので読みにくかったらごみんなさい。
549 :
名無し募集中。。。:2006/03/18(土) 14:55:36.90 0
じゃあPCで打てよ
ほ
551 :
名無し募集中。。。:2006/03/18(土) 17:32:24.53 0
ho
まってたよ保全
554 :
名無し募集中。。。:2006/03/18(土) 18:56:47.70 0
ほ
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!! ?
ho
557 :
名無し募集中。。。:2006/03/18(土) 21:02:37.72 0
ほ
ze
n
ho
ぽ
ze
n
ほ
ze
うむ
567 :
名無し募集中。。。:2006/03/19(日) 10:41:54.20 0
ほ
保全
今日のハロモニはごまみきがたくさんみれてしあわせでした(〃▽〃)
570 :
名無し募集中。。。:2006/03/19(日) 13:27:10.18 0
571 :
名無し募集中。。。:2006/03/19(日) 13:27:35.63 0
スポフェス生中継ごまみき
ho
エロカ
574 :
名無し募集中。。。:2006/03/19(日) 17:01:08.80 0
ho
ze
保全
n
ho
ze
まっつーが一人でベンチに座っていたら
キックベースの時にごっちんとみきてぃが駆け寄ってきて久々のごまっとうだった
582 :
名無し募集中。。。:2006/03/19(日) 23:42:23.08 0
ほ
待ってました
ポイッチョさんお帰りなさい
乙です
584 :
名無し募集中。。。:2006/03/20(月) 00:52:50.72 0
ho
ho
ノノノハヽ
川VvV)
( O┬O
〜 ◎-ヽJ┴◎ デコデコ
ネル保
うむ
ho
ho
うむ
po
【ガラガラ〜〜〜】
「こんばんわ〜♪」
「やっぱりきたか」
「○○君こんばんわ〜」
僕は友達の家で用事を済ませ藤本家に直行した。
入るなりキッチンに飛び込んだ僕は噂に名高い真希ちゃんの手料理に歓喜の声を上げ・・・るはずだった。。。
「・・・・あれ?」
しかしキッチンでフライパンを握っていたのは17年間も一緒にすごしてきたお隣さんで微乳の幼なじみだった。
「なんでお前が作ってるんだよ!」
「あんたに、ごっちんの料理はもったいないでしょ」「マジかよ。。。」
「なに?美貴の料理は食べれないって言うの?」
「いや、そんなことないですけど〜・・・」
美貴の鋭い目線を受けながら、おそるおそるフライパンに目をやると
「あ・・美味そう♪」
中には、以外と美味そうなジューシーハンバーグが4つ並んでいた。
「当たり前だろ!うっと〜しいからお前はあっち行ってろよ」
「わかったよ、お前こそ焦がすなよ」
【ガラガラ ドドドドドドドド】
「大変!!○○君家が!」
ものすごい気負いで入ってきた、あやちゃんの後ろの窓の外は、夜なのにとても明るかった
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!! ?
これはキタ
ぽ
597 :
名無し募集中。。。:2006/03/20(月) 17:16:03.50 0
x
ほぜん
んぁ?
ポイッチョさん乙です
ぽ
ぽぉ
保全
何をどうまとめたらいいか教えてもらえますか?
あと、気づいた方がまとめスレに書き込んで貰ってもかまいませんし
要望があったら「本スレ避難所 」に書き込んでくださればなんとかします
書き込みを見ればの話ですけど…
続き物はそのカキコだけ抜いてまとめればいいと思う
感想も含めたほうがいいかもね
「私たちってさ、付き合ってるのかな?」
学校からの帰り道、顔をほんのり赤らめながら美貴が言った。
「な、なんだよ急に;」
「今日友達にね、私とあんたが付き合ってるのかって聞かれたんだ。
その子あんたの事が気になってるみたいで」
「 で、なんて答えたんだよ」
「答えてない・・・
だって美貴もなんて言ったらいいか、よく分かんなかったんだもん」
「じゃ、付き合ってるって事でいいんじゃね〜か?」
「え?それでいいの?」
「その子には悪いけど、俺には0歳の時からの古女房がいるからな」
「ふ、ふるってなんだよ!」
そう言った美貴は俺の手をギュッと掴んだ。
【ぎゅ〜〜〜〜】
「ん〜〜いててててて」
【ガバッ!】
「ん?夢か?」
いや夢ではない、今の夢は半年前に間違いなく現実に起こった出来事なのだ。
しかしあれから6ヵ月、僕と美貴は、何ひとつ進展しないまま高2年の終わりをむかえようとしていた。
「 あれ?ここは・・・」
見慣れた風景、でもいつもの朝とは、まったく違う風景。
隣には、まだ寝ぼけながら僕の手をきつく握り締めるばぁちゃんがいた。
「そっか・・・家・・なくなったんだったな」
かなり小間切れのうPになるけど許してくだされ。
次の超大作が投下されるまでの
保全の暇つぶしにでもしていただければこれ幸い。
乙乙
乙〜
ho
ze
617 :
名無し募集中。。。:2006/03/21(火) 11:07:51.55 O
WBC保全
h
「俺はね、思うんだ」
夕飯を食べているとき、彼は決心して口に出した。
彼の名前?うむ、名前など問題ではない。
彼が勇気を振り絞ったこと、いま大事なのはそれだけだ。
「んぁ?」
「何を思うの?」
同級生の後藤真希は情けない声をあげ、下級生の松浦亜弥は
彼の突然のセリフに疑問を抱く。
そして上級生の藤本美貴は・・・・・ここぞとばかりにお鍋の肉をつまんで
自分の皿へと運んでいた。
「俺はよく、キミら3人にイチャモンをつけられる。例えばさ、こないだは
一番最初に風呂に入るなと言われた。まぁそりゃあそうだよな。俺の身体は汚いって
わけじゃあないけど、やっぱキミらに比べりゃ外で遊んでるし、砂埃もかぶってるだろう」
「んぁ」
「うん」
「それを言い出して最初に難癖をつけてきたのは藤本だったな・・・・
それにこの前は『お前は女を知らなすぎる』とか言われて、めんどくせーことを
ブツブツと言われた。あれの言いだしっぺも藤本だった」
「でも、そのおかげでごっちんとお兄さんはいい思いしたんじゃないの?」
「亜弥ちゃん、そいつを聞くのは野暮ってもんだろ」
「・・・・・・ぽ」
「あのあとね、美貴タンが興奮して部屋で鼻血出s」
バッシィン!!!
「ホガァーッ!!!!」
「おぉぉぉぉぉぉぉッと亜弥ちゃんよぉ〜!!!唇に蚊が止まったぜぇーッ!!!」
「む、無茶苦茶すぎるぜ藤本」
「さっきから黙って聞いてりゃあよぉ〜・・・美貴様になんか言いたそうじゃあねーか?
遠まわしにめんどくさいこと言ってないで、ハッキリ言えよ男らしくよぉ〜」
その時、彼は凍りついた。
ダメだ・・・・藤本のオーラには勝てない!!心からそう思った。
見てみろ、余計な事を口走った亜弥ちゃんが口を叩かれて悶絶しているではないか。
一番の仲良しが相手でもコレほどのことをやる女なのだ。
男である彼は、ヘタなことを言えば殺されてしまう。
だが、彼は変わったのだ。
後藤真希との桃色のファンタジーを経験し・・・・彼は幸運を、そしてッ!!!
勇気をもらったのである!!!
もう『女を知らない男』だなんて言わせるものか。
身体をはって自分を男にしてくれた後藤真希のためにも!!
彼は藤本美貴に物申さねばならない!!
(大丈夫だ・・・・藤本だって野獣じゃあない。血の通った人間なんだ。
乱暴者ではあるが、年上のお姉さんなんだ。言えば答えてくれるハズさ・・・・・
俺は藤本を信じているッ)
そして、意を決して放った言葉は!!!
「いつもいつも俺の顔を見れば文句ばっかれやがって・・・・・お前ッ!!
実は俺のこと好きだろ!!!!」
ドグシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!
「おっぱあああああああああああああああッ!!!!は、ハシ持った手で
殴るだとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!!!バカなッ!!!!!」
「バカはテメェーだッ!!おめぇ童貞捨てたからって調子こいてんな!?ああ!!?
うぬぼれやがって・・・・・・ムカつくぜ!!てめーは美貴を怒らせた!!!」
「ひ、ヒィーッ!!!!」
「んぁ?ねぇまっつー、ミキティってそーいや『まだ』だったよね?」
「シッ!!もし聞こえたら世界が涙色に染まるよ・・・・」
保全がわりに投下
乙
625 :
名無し募集中。。。:2006/03/21(火) 14:39:31.98 O
h
ぽ
ごまっとう
633 :
名無し募集中。。。:2006/03/21(火) 20:52:36.18 0
ho
ze
昨日の夜、火事で僕の家は燃え尽きた。
原因はケメばぁちゃんが、一人で焼肉を食おうとして
火を付けたままタレを買いに行った事。
事故で死んだ僕の両親との思い出あふれる家を焼き尽くしてしまったケメばぁちゃんは
何時間も泣きながら僕にしがみ付いてきた、まぁばぁちゃんの事だから
今日の夜にはすっかり忘れてることだろう
「で、どうすんの?」
4人で朝食を食べるものの空気は重い
そんな中、美貴が声を上げた
「どうするって?」
「住む所に決まってるでしょ」
「あ〜明日にでも探してみるよ、だからもう一晩だけ泊めてくれ」
「家はいいけどお金は?大丈夫なの?」
「父さん達の保険金がまだあるから
ばぁちゃんと2人暮らしていく分ぐらいはどうにかなるよ」
「そっか、家はいつまでいてくれてもいからね
お父さん達もまだ1ヵ月くらいは、帰ってこないから部屋もあるし」
「うん。サンキュー」
「って事だから勉強会は中止、二人ともごめんね」
「え〜なんで〜?」
「なんでって、あやちゃん今日からコイツ家にいるんだよ?
二人を同じ屋根の下には置いとけないよ」
「みきたんはいいの?」
「え?」
「幼なじみとはいえ男と女だよね〜
ってゆ〜か2人にする方が危なくない?それとも2人は噂どおり付き合ってるんですか〜?」
あやちゃんのイタズラな視線が容赦なく美貴に向けられる。
「え、いや・・・そんなわけないでしょ!」
「じゃ〜私たちが、みきたんを守ってあげるよ
襲われたらたいへんだもんね〜」
「わかったよ!ごっちんも・・・泊まるんだよね?」
「え?ごとぉは・・・やめとこっかな。。」
「え〜ダメたよごっちんがいないと勉強会にならないよ〜」
「 そお?じゃ〜お言葉に甘えて泊めてもらおうかな」
こうして僕達4人とケメばぁちゃんの共同生活が始まった。
639 :
名無し募集中。。。:2006/03/21(火) 22:29:13.89 0
これはなんのつづき?
ばぁちゃんケメ子かよw
h
保存
ぽ
寝る前ほ
保全
ぽ
乙〜
h
651 :
名無し募集中。。。:2006/03/22(水) 10:21:58.98 0
ほ
お願いします
654 :
名無し募集中。。。:2006/03/22(水) 12:42:51.03 0
どうやら俺の出番のようだな
久住氏の藤本は萌えない
藤本はもういいべ、そろそろ松浦か後藤で
657 :
名無し募集中。。。:2006/03/22(水) 17:31:27.41 0
ほ
h
:::::::::::::::::::::::::::::.
::::::.\:☆ノノハ クゥ〜ン
::::::.ミゝ从 ’w’)つ
::::::⊂__つノ
マイハマン巡回中!
660 :
名無し募集中。。。:2006/03/22(水) 21:27:07.04 O
ほ
ぽ
ho
664 :
名無し募集中。。。:2006/03/22(水) 23:46:14.02 0
ho
>>663 こっちのまとめで、仮73氏のはそっちのまとめでリンク張ってもいいかな?
まだ保全してくれて、まだ読んでくれている皆さん、まとめでいただいてる方(仲達さん?)に感謝です
亀でかつ短くてなおかつごまっとうも出てこないという体たらくですが、
>>368-370の続き、こっそりいきます
73さんもポイッチョさんもトリ付きで帰ってきたことだし、こそっとトリつけますか。どきどき
お二人とも、おかえりなさい。ぼくはまだ未練がましく迷惑をかけて居ますw
ごまっとう、好きなんですよね。。。
土曜日 10:30 晴れ
婦警さんたちは、ぼくのそばまで来ると、二人そろって膝に両手をついて、下を向いて肩で息をした。
右の方の婦警さんは、採用の条件で引っかかるんじゃないかと心配になるほど小さかった。
「どうかしたんですか?」
ぼくは聞いた。
「どーしたじゃないわよ!何真昼間から他人ん家双眼鏡で覗いてんのよ!」
小さい方の婦警さんが跳ね上げるように頭を起こして言った。
「そ、そんなことしてませんよ」
ぼくはあわてて言った。
「じゃ、何してたのか…言って…みなさい…」
左のほうの婦警さんが顔を上げて大きく呼吸しながら言った。おば、裕子さんによく似ていた。
「それは…」
ぼくは言いながら何気にベストのポケットから、ベスト一緒に亜弥さんに渡されたものを取り出した。
交通状況調査の時に使う、上の出っ張りを押し込むと数値がカウントアップされる器械式のカウンターだった。
「あ、それ!」
小さい方の婦警さんが飛び上がって言った。彼女を見ていると、何かを思い出すようだった。
「先輩先輩!あれですよ!あの、昔紅白で野鳥の会の人たちが会場の赤白の数数えてたやつ!」
「あーあーはいはいそうね」
ぴょんぴょん飛び跳ねながら言う小さい婦警さんに、裕子さん似の婦警さんが面倒くさそうに応える。
「そ、そうなんですよ!」ぼくは勢い込んで言った「バード・ウォッチングをしに来たんです。公園に。
そうしたら一緒に来たお姉さんたちが、もう珍しいシマモトスズメを見つけたって言ってタクシーで
追っかけて行っちゃったんです。いやあもう参っちゃいましたよ。あは、あはは」
「そうなんだ〜、いい?もう紛らわしいマネしちゃだめだからね!」
小さい婦警さんはオーバーアクションで何度もぼくを指差して言った。
「はい!どうもすみませんでした」
ぼくは言って頭を下げた。
「あ、そうだ」と、思い出したように、裕子さん似の婦警さん「きみ、年の離れたお兄さんとか、
まだ独りでぷらぷらしてる叔父さんとかいない?」
「もう〜、先輩!行きますよ、ホラホラ!」
小さい婦警さんはぴょこぴょこ飛び跳ねて裕子さん似の婦警さんの背を押しながら、歩道を
元来た方向へと押し返し始めた。
「あのさ矢口ィ、これひょっとしてあたしたちって、ここまで走り損?」
「いい運動になって若返りましたよ、ホラホラ」
「そう?若い?あたし若い?」
「はいはい」
去っていく婦警さんたちを見ていたら、小さいほうの婦警さんを見たら何を思い出すのかわかった。
蚤だった。彼女なら、ジャンプでジョニーさんの車に追いつけそうだった。
以上です。お目汚し失礼しました
よろしければ、またごまっとう登場シーン(声だけ)にてお会いいたしたいと思います
>>666 もちろんいいですよ
あっちにもここのまとめサイトをリンクしてますしw
h
寸乙
まとめの人も乙
乙
寸止さんお帰りなさい
乙〜
h
保全
ぽ
ぉ
ぽ
寸止さん
続き待ってます。
684 :
名無し募集中。。。:2006/03/23(木) 20:16:21.69 0
ほ
ごま
ほ
ze
ごまっとう
寸止さんお帰りなさい
これからも宜しくです
n
692 :
名無し募集中。。。:2006/03/23(木) 23:51:47.14 0
ho
ごまとつ
ごまっとう
うむ
ほ
ほ
h
699 :
名無し募集中。。。:2006/03/24(金) 10:56:29.39 0
ho
700 :
名無し募集中。。。:2006/03/24(金) 13:23:54.58 0
ほ
701 :
名無し募集中。。。:2006/03/24(金) 15:45:08.27 0
ほ
最近あれがないな
「「「ほぜんだよぉ〜」」」
ってヤツ
ほ
>>702 そういえばないな。
結構楽しみだったんだが・・・
オレもアレ結構好きだ
h
h
ほ
709 :
名無し募集中。。。:2006/03/24(金) 22:31:50.36 0
ho
710 :
名無し募集中。。。:2006/03/24(金) 23:32:28.36 0
ho
「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃぁ〜ん!はぁ〜い亜弥ちゃん美貴ちゃん集合ぉ〜」
「…なーにー…ごっちんもう美貴眠いんだけど…」
「はいはい美貴たんも一瞬元気出して!さ、いくよっ、せーの!」
「「「保全です」ぅ〜」−」う〜」
キタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!
なんだかうれしい
ho
ごまっとう
懐かしい。。
ze
718 :
名無し募集中。。。:2006/03/25(土) 10:12:35.97 0
今までの話で一番えろいのはどれ?
なんか知らんがエロ無いんだわここ
エロはないけど、まとめの読んどけ
h
ほ
723 :
名無し募集中。。。:2006/03/25(土) 15:18:00.87 0
r
ほ
725 :
名無し募集中。。。:2006/03/25(土) 17:27:00.59 0
も
./\__,ヘ, ,ヘ_,/\ ,ヘ_/\
(ノノハヾヾ ノノノハヾo∈ ノノハヾヽ
从VvV) (‘ 。‘*从 .(´ Д ` 从
*〜(,,,u,,u,,) (,u,,u,,,) ○∪∪○
gomattou
ほ
保全だな
730 :
名無し募集中。。。:2006/03/25(土) 20:15:07.71 0
じゃあ俺も付き合おう
731 :
名無し募集中。。。:2006/03/25(土) 21:11:59.45 0
ho
だな
いや
ほ
ぽ
ぽ
GMT
保全
ごま
保全
ho
∋8ノハヾ
ノlc|*´ Д `)っ@
∋∪ハヽo∈oノハヽo〜
从VvV)从‘ 。‘ 从
(っ⌒/⌒oと .田と)
((⌒)_つ. (_(__つ
ze
h
745 :
名無し募集中。。。:2006/03/26(日) 12:41:24.16 0
ho
ごまっとう
ze
ほ
ほ
ぽ
h
o
z
e
n
756 :
名無し募集中。。。:2006/03/26(日) 22:02:54.91 0
ho
ゴマットー
ze
n
ほ
ほ
h
保全
保全
766 :
名無し募集中。。。:2006/03/27(月) 14:32:18.67 0
ff
ほ
768 :
名無し募集中。。。:2006/03/27(月) 17:42:42.96 0
ほ
ほ
ほ
ho
ze
ほ
775 :
名無し募集中。。。:2006/03/28(火) 00:10:55.57 0
ho
ze
n
ho
続き待ち保
h
781 :
名無し募集中。。。:2006/03/28(火) 12:02:47.79 O
ほ
783 :
名無し募集中。。。:2006/03/28(火) 16:02:09.26 0
ほ
ほ
h
ho
ze
h
h
h
h
ぽ
h
だんだん自分の体が女らしくなって戸惑うごっちん保
799 :
名無し募集中。。。:2006/03/29(水) 11:21:55.23 O
一日中パジャマから着替えないミキティ保
800 :
名無し募集中。。。:2006/03/29(水) 11:23:19.11 0
ぽ
802 :
名無し募集中。。。:2006/03/29(水) 14:22:58.85 0
a
ほ
保全
保全
h
ほ
ho
なんかごまっとうスレたくさんあるな
810 :
名無し募集中。。。:2006/03/29(水) 23:02:03.05 0
ho
811 :
名無し募集中。。。:2006/03/30(木) 00:11:30.47 0
ho
812 :
名無し募集中。。。:2006/03/30(木) 01:22:50.86 0
ho
ほ
h
o
817 :
名無し募集中。。。:2006/03/30(木) 12:31:49.91 0
ho
818 :
名無し募集中。。。:2006/03/30(木) 14:33:10.42 0
ほ
po
h
h
h
o
826 :
名無し募集中。。。:2006/03/30(木) 22:21:52.11 0
ho
ぽお
新作を〜
829 :
名無し募集中。。。:2006/03/31(金) 01:31:37.84 0
ho
実に亀ですが、
>>668-669の続きです。相変わらず読みにくくてすみませんw
保全隊の皆さん乙です
作家の皆さんどこ行ってんのかなあ
土曜日 10:45 晴れ
婦警さんたちからは解放されたが、何のあても無かったので、店の前までぷらぷらと歩いて行った。
通りを挟んで店の前まできても、どうすることも無いので、コンクリートの堤防に上った。
海の方に向かって堤防の上に座り、ぶらんと足を垂らした。目を水平線に向ける。
「あの向こうにはなぁ、外国があんねんで。すごいやろー?世界って、広いねん」
小さかったころ、セーラー服の裕子さんがこの辺につれてきてくれて、言った言葉を思い出した。
海から緩やかに風が吹いていた。なんとなく、シャツの胸ポケットからパイポを取り出して銜えてみる。
と、携帯がぶるぶると震えた。取り出す。美貴さんからだった。出た。
『あ、○○?ごめーん、つい夢中になっちゃってさー…怒ってる?…』
美貴さんの、似合わないしおらしい声が聞いて、一人微笑んだ。パイポをしまって言った。
「いえ。そんなことないです。そっちはどうですか?」
『それがさー、撒かれちゃったんだよねー』
ふてくされた声だった。
『すっごいんだよ、ジョニー。山ん中のくねくねカーブをさ、まっすぐ曲がってく んだよ』
亜弥さんの声が聞こえた。明らかに日本語がおかしかった。
『そーそー、こう、きゅっきゅーって。運転手さんもがんばってくれたんだけどさー』
「そうなんですか…」
自分でもびっくりするほど沈んだ声だった。
『あったま来たから、ヤケ肉食べるよ、○○。アーケード集合ね。来ないとひどいよ』
いつものノリで美貴さんが言った。行っても行かなくてもひどいのは予想できた。
『○○くん来てくれたら、美貴たんがちゅーしてあげるって』
『えーなんで亜弥ちゃーん…してほしい?』
「え?あ?よ、よくわかんないけど行きます…えーと、30分くらいで」
『よし、じゃ待ってるから。着いたら電話しなー』
言葉のあとで、ちゅ、というなにやら艶かしい音がして、電話は切れた。
携帯をしまってから、パイポを銜えなおして、ぼーっと海と水平線を見た。
ちょっと飽きて、空を見上げた。海は広く、空は高かった。
青く明るい空には、なんだか投げやりな感じで雲が浮かんでいた。
水平線よりも遠く、雲よりも高いところへ、真希さんは行ってしまっていた。
真希さんは大人だし、普通に彼氏だって居るのだった。
「真面目になっちゃ駄目だ。その方がうまくいくんだ」
空を見上げながら、そうつぶやいて、にやり、と笑ってみた。
なんだか、とても寂しかった。
なぜ寂しいのか、わからないけれど、無闇と寂しかった。
背後の県道で、車の急ブレーキの音がした。
「ああぁ〜、ごめんなさい、ごめんなさい!」
女の人の声がした。真希さんの声に良く似て聞こえた。
それだけで、胸が締め付けられるような気分になるのが厭だった。
ハイヒールらしい足音が近づいてきた。
ぺたん、と堤防の上に掌をつく音が真横でしたと思ったら、ぼくの隣、堤防の上に
女の人が飛び乗ってきた。長い髪が潮風にあおられていた。
「やほ。○○くん、ここで何してんの?」
ぼくの隣で、ぼくの部屋の写真立ての中の写真と同じように、にっこりと楽しげに微笑んだ
真希さんが、そう言った。
以上です。お目汚し失礼しました。
よろしければまた、お会いいたしましょう。
次でひと段落ですが 次スレになったりして
保全隊復活
きてた!!!!
続き待ってる
837 :
名無し募集中。。。:2006/03/31(金) 02:56:48.34 0
GJ
838 :
名無し募集中。。。:2006/03/31(金) 04:42:43.40 0
落ちるよ?
乙〜
h
寝起き保全
保全
保全
845 :
名無し募集中。。。:2006/03/31(金) 16:11:32.27 0
ほ
寸止氏乙!
続き楽しみに待ってるよ
ほ
ほ
保全します
まとめサイトの寸止氏更新されてるな
仮73氏はこっちではまとめないのかな?
ho
853 :
名無し募集中。。。:2006/03/32(土) 00:12:24.45 O
リンク貼るのはどうなった?
やってみた。あんなんでいいかなあ?
良いと思います
ho
ほ
ze
h
保全
o
ちょっとHなのを読みたいです
↑激しく同意
俺も同意
ちょっとHってどこまでいいの?
粘膜が触れ合わなければおk
オーラルまでですね。すいませんいまのところぼくには無理です。だれかよろ
h
ほ
ho
普通に絡みはいいんじゃない?
ハードとか鬼畜っぽいのはアレだけど
ze
n
ho
ze
まんまんみてちんちんおっき
ぐらいはいいんじゃないかな保
878 :
名無し募集中。。。:2006/04/02(日) 00:25:47.71 O
ほ
作者がちょっとだと思ったらちょっとなんだよ
ぽ
n
ぽ
保全
ぽ
ho
保全
888 :
名無し募集中。。。:2006/04/02(日) 15:16:09.22 0
ze
n
po
ho
ze
n
896 :
名無し募集中。。。:2006/04/02(日) 22:14:00.22 0
age
続きまだ〜
お待ちしてます
ほ
900
ho
h
保全
もうすぐスレ終わるな。
保守
po
ホ
ゼ
ン
ほ
ほ
ho
ぽお
ぜえ
んぁ
ぽ
h
保全
う
保全
po
ほ
h
続き来い
h
ho
ze
po
932 :
名無し募集中。。。:2006/04/05(水) 00:27:02.90 0
あ
gmt
ほしゅ
ho
h
保全
ぽ
ほ
保全
保全
ほ
ほ
ほぜ
945 :
名無し募集中。。。:2006/04/05(水) 20:59:04.72 0
あ
気長に保
次スレって必要?
948 :
名無し募集中。。。:2006/04/05(水) 22:47:53.56 0
それまだあったのかw
gmt
ho
ze
h
保全
ほ
保全
次スレ必要
寸止氏の続き見たいし