1 :
テイトウワ:
2 :
作家B:2006/02/08(水) 21:37:43.20 0
て、事で懇親の1作
ご覧下さい
3 :
作家B:2006/02/08(水) 21:46:32.20 0
車に乗り込んだ俺はれいなを置いて来た部屋を見た
明かりは消えたまま・・・
まだ寝てるのか。
俺の両腕には手錠がされていて明けきらない朝はあまりに静かだった
車は大通りを越え平岸方面に進路を移した
サヨナラ・・・れいな
【パンチドランカー】
れいなと出逢ったのは仕事で疲れきって帰宅途中の菊水駅だった
制服のまま座り込んでるれいなは俺に話し掛けてきた
単純な言葉を
「泊めて・・・」
「ん、どうしたこんな時間に?」
れいんは正直、酒臭かった・・・どうみても未成年がなにしてんだ
「・・・れいな・・もう・・かえると・・こ・・・」
れいなは俺の腕にそのまま倒れ込んだ
まいったな・・・しかたない連れて帰るか・・・
4 :
作家B:2006/02/08(水) 21:46:49.65 0
次の朝、記憶も薄くれいなは眼を覚ました
「あっ・・・」
「何のあっだ?」
れいなは下に落ちた自分の下着と乱れたブラウスを見て確認をとる
「昨日・・・あんたとエッチした?」
「あぁ・・・したよ。俺が風呂から上がるとお前が誘って来ただろ」
「またかぁ・・・今週3度目っちゃ」
えらいもんを拾ってきたようだ・・・
「お前名前は・・・てか家は?」
「ん、名前はれいな。家は宮の森たい・・・」
「場所なんて聞いてないだろ。しかも宮の森て結構お嬢さんだな」
よくみると制服も某お嬢様高校の指定学生服だ
「れいな昨日、飲みすぎとって記憶なかぁ・・・」
「わかった、家はあるんだな・・・で帰らんのか?」
「家誰も居らんけ退屈で・・・」
「・・・で、一人で酒か?」
「途中まで街で声掛けられた男と飲んどったと・・・」
「おまえが潰れたから捨てたんだな・・・可哀そ・・・」
れいなは乱れた髪を手で引っ張りながら、枝毛を見てる
「男ってヤレんと思ったら冷たいけんね・・・最悪!」
「仕方ない俺が家まで送っていくよ」
れいなは考えたような素振で外を眺める
「その前にシャワー・・・」
俺はバスルームを指しれいなは走って消えていった
5 :
名無し募集中。。。:2006/02/08(水) 21:47:24.36 0
れいなは何のつもりか軽くタオルを巻いただけで出てきて髪を振り乱す
「お前・・・サバサバしとんなぁ・・・」
「そ・・・SEXYっちゃろ」
俺に腰をちらつかす
「ガキが・・・」
「なっ・・・そのガキ抱いたん誰ぇ・・・」
返す言葉もありません
「ところでその喋り方、あんた小倉かどっかの出身?」
「ん、福岡!こっちはパパの仕事の都合で来たと」
「ふ〜ん。パパは心配せんのかね?知らん男と飲んで潰れる娘をもって」
「れいな家じゃいい子やも〜ん」
「さ、着替えろ家に送るよ」
俺はベットから起き上がり車のキーを捕る
するとれいなは思いついたように俺に言葉を掛ける
「朝ごはん食べいかん?」
「腹減ったのか?」
「ううん、休日すぐ帰っても暇やけん・・・オッサンの事も知りたいし」
オッサンね〜。俺はれいなに引っ張られて部屋をあとにした
6 :
名無し募集中。。。:2006/02/08(水) 21:47:43.41 0
地下の駐車場に俺の愛車がある。努力の結晶だ
「紹介しよう・・・HONDA S2000君だ」
「GTウイングなんか着けて趣味悪かとね・・・」
殴ってやった・・・
「いたぁ〜!!女に手を出すの最低!」
「俺の魂に文句をつけるやつぁ容赦しねぇ・・・」
れいなは『知るか!』と言う顔で窓の外を見ている
環状を走っていると丁度いい店を見つけた
車を止めソコに入る
「モーニングのBセット」
「和定食の焼き魚・・・・」
れいなが焼き魚だ!
「渋いな」
「てかね、れいなオッサン臭いていわれよんよね」
俺が無言でにやけていると単純に噛み付いてきた
「なん、笑いようか?」
「別にぃ・・・十分可愛いですよお姫様」
「キモ・・・てかキモい・・・キモい・・」
この時からこいつの呼び名は姫に決まった!
7 :
名無し募集中。。。:2006/02/08(水) 21:48:02.43 0
「オッサン仕事は何しよっと!」
「ん、自営業てヤツ・・・機会のパーツを仕入れて売ったりとか
「運送みたいなこと?」
「うん、ソレ!」
本当はブローカーてヤツ
「れいなの家もパパとママが独立して会社立てたとよ」
「へ〜!!で、こっちに引っ越して来たわけね・・・」
「でも家開けよるし、友達も少ないけん暇でね・・・」
それで飲んだくれて行きずりの男に体預けてるのか・・・・・・かっこいいじゃん
「そうだ!オッサントコでバイトさせて」
「俺のトコ?・・・んまあ・・他に職員もいないしな・・・いいけど」
「ホント!やった!!暇潰しとバイト両方二つも見つけたっちゃ!」
殴ってやった
8 :
名無し募集中。。。:2006/02/08(水) 21:48:18.16 0
また『知るか』という顔のれいなを連れこいつの家に向かう
宮の森はこの街では高級な住宅街だ!
俺のS2000がよく似合う
「ここか・・・?」
「そっ!綺麗っちゃろ」
なかなか綺麗な白い大きな家だった
門構えはしっかりしていてカギはしっかりと二重ロックだ
「オッサンだれも居らんけんよっていかん?」
「あっ?・・・いいのか」
「昨日、お世話になったけんね!お礼にお茶くらい入れるとよ」
玄関開けるとどこの家にもあるセンスのワカラン置物が目に着く
「おじゃましま〜す」
リビングはしっかりと応接室になっていてその奥でれいなが居る
「着替えたらコーヒー入れるけん待ってね」
れいなは畳んであった洗濯物から着やすそうなシャツを選びブラウスだけ脱いで袖を通した
・・・・・・俺の前で
憧れのコーヒーメーカーを出しコポコポと沸かしてゆく
「ハイ!社長。初めてのお茶汲みっちゃね」
「ハイ!ハイ!ドーモ」
「これで昨日のお礼は返したけんね・・・」
その時俺は不意に立ち上がり油断しきりのれいなを倒した
9 :
名無し募集中。。。:2006/02/08(水) 21:48:39.65 0
「な、なんしようと?・・・そ、それは昨日したっちゃろ・・・駄目・・・」
案外急なのに弱いのか女の子らしく拒む
俺はそんなれいなにそっと下の方に手を入れようとする
「え、イキナリはいけんて・・・」
しかしその手はデリケートな場所にはいかずその横のスカートのポケットに入り込んだ
「えっ?」
れいなは驚いた様子で中身を調べるソコにはくしゃくしゃの1000円札2枚が現れた
「コーヒー代とサービス料・・・これでまだ借りは返してないな」
俺がにやけていると唖然とした顔からからかわれた苛立ちの顔に変わり俺に言葉を投げた
「もぅ・・・馬鹿ぁ・・・・・」
これがれいなとの初めての出逢いだった
出逢い編終
【パンチドランカー】つづく
10 :
名無し募集中。。。:2006/02/08(水) 21:48:47.53 0
文章準備して必死で貼り付け作業してるオッサンがいると思うと怖い・・・
11 :
名無し募集中。。。:2006/02/08(水) 21:49:15.20 0
ある朝、レンタカーのキャラバンにれいなを乗せ港に来ていた
「ふぁああ・・・オッサンこんな時間になんの仕事?」
「もうスグ船が来るから商品を受け取る・・・それだけ」
「それ、れいなも居る?」
「荷物は一人でも持てるが見張りがさ・・・・・・」
「見張り?」
れいなは俺の一言に目を覚ましたようだった
「ま、また変なモノ仕入れようと?」
「別に変なモンじゃねーよ・・・ただバレちゃ困るもんだけどな」
段々と明るくなった頃、小型の漁船にライトが点いた
「姫、行くぞ!!」
れいなは飲みかけの復刻堂ミルセーキを吐き出しそうになる
「姫言うな!!きしょかぁ・・・」
船の上にはタオルを頭に巻き一見、漁師に見える男が居た
「よう!福さん」
「オー!!オニーサン。久々ネ」
片言だがなかなかな日本語を使う
「コレ、約束ノネ!」
「アリガト。じゃあコレ・・・」
俺は手渡しで現金日本円¥300’000を出した
「あ〜、んもぅ!」
れいなは後ろで腕を組んでなにやら言いたそうに睨み付けた
12 :
名無し募集中。。。:2006/02/08(水) 21:49:51.37 0
13 :
名無し募集中。。。:2006/02/08(水) 21:50:16.15 0
>>11 「もぅ・・・ソレ何?」
俺は3つの箱のうち一つを開けた
「お、お酒?」
「そう、お酒」
「お酒なんてコソコソ買わんでも・・・」
「こういう酒は普通に輸入すると高いからな、だから俺達が安く仕入れて料理屋に売るんだよ」
「て、ことは・・・密輸?」
「決まってるだろ。それ以外なにがある?」
当たり前のように話すと呆れ顔のれいながため息と共に言葉を吐いた
「オッサン・・・密輸は犯罪たい」
「そうだな・・・」
「そう・・・て・・いくらなんでもソレ、バイトに手伝わす」
「俺は無茶苦茶に人生流れてきたからスタンダードなんてないの!もう完全に常識なんて麻痺してるんだよ」
それだけ言ったられいなは肩を下ろし疲れた顔で車に戻った
「はよぉ帰ろ・・・街まで30Kmもあるっちゃろ・・・」
「まったく・・・一人で来るんだった。お前が仕事したいって言うか・・・あっ・・・・」
その時、一台の車が明かりを揺らし俺達の進行方向へ先回りした
「しまった・・・」
「どうしたと?」
14 :
名無し募集中。。。:2006/02/08(水) 21:50:53.64 0
長年こんな事やってると感覚でそれが何かに気付く
「オッサン方向が逆っちゃよ!」
俺の飛び出した車の方向をれいなは気にする
しかし、俺は後ろと前を順次に確認しながら怪しい車両がないかを気にする
「ど・・どうしたの」
「ん?ワカランのか?」
「なにが?」
「さっき俺達の前に変な車が居たろ・・・」
「そ・・・それが?」
「警察だよ・・・多分・・・」
「えっ」
途中走りきった場所に車を置き荷物を下ろし無理に運ぶ
しかし酒の入った箱は重くとてもじゃないが上手く動けない
仕方なく堤防と道路を?いでる橋の下に隠れた
「パ・・・パパ・・・怖いよぉ・・・」
「しっかりしろ、俺はパパじゃないだろ」
そう俺はパパじゃなく優しいお兄ちゃんだ!
しかしれいなは完全に震えていて周りが見えていない・・・
しかたないな・・・
「えっ・・・んこんな時なにしようと・・・ん・・・」
俺は無理やりれいなの口を奪ってやった
【パンチドランカー】つづく
15 :
名無し募集中。。。:2006/02/08(水) 21:51:30.10 0
「はぁはぁ・・・な、なにしようね・・・」
まったく。こんな時でもしっかり女の顔になる。
「落ち着いただろ。少しは・・・じゃ、やるか!」
「えっ?」
そう言うと俺は持ってきた箱をすべて海に投げ入れた
「あっ・・もったいなか・・・」
「・・・これで、よし!んじゃ、れいな」
「えっ何?」
「続きしよ」
「はっ?」
俺はもう一度無理にれいなの口を奪い押し倒し、胸を押さえつけた
「やめて・・・こんなトコじゃ感じらんよ・・・・・・」
「嘘つけ!息が荒くなってるぞ」
段々と虚ろな眼になってきたとき後ろから男の声が聞こえた
「何してる!そこで!!」
「来た」 「えっ?」
俺は不適に笑った
16 :
名無し募集中。。。:2006/02/08(水) 21:51:51.24 0
「こんなとこでなぬすとるか?」
少し東北なまりの男は俺に問いかける
上を見上げるとさっきの車がある。間違えない、張り込みの刑事だ
「何してるかって・・・見てたでしょう。まったく・・・言わせる気?」
すると男は苦笑いのあと照れた顔でため息をついた
「それでコソコソすとったか・・・まあオラも昔母ちゃんとは火遊びが過ぎたもんだが・・・場所わきまえろ」
男は車に戻って行った
「な、何があったと?」
「まだ分からんのか?俺達の絡みをわざとアイツに見せたんだよ」
れいなは首をかしげ悩んでいる
「つまり、こんな状況でSEX始めるやついないだろ。それにこうしたらコソコソしてた言い訳もつく」
「じゃ、それの為にあんな事?」
「うん、そう」
れいなは膨れっ面で眼をそらした
「怒んなよ!それに商品は無くなったが報酬は得られたし」
「なに?報酬て?」
「・・・いや、お前って野外プレイもアリだなって。」
「グッ・・・」
れいなのなかなかな回し蹴りが炸裂した
17 :
名無し募集中。。。:2006/02/08(水) 21:52:13.67 0
車で少し移動し近くの海岸沿いに停める
海に登る太陽を眺めて二人でため息を吐いた
「なんか切ないなぁ・・・」
「いくら損したと?」
「受け渡したのは30万だが売り上げは90万を予定してた」
少し間を置いてまた二人でため息を吐いた
だいぶ陽も登り全体が明るくなるとオレンジともピンクともとれる空が海面に映る
どこへ行くのかフェリーが出て行く・・・
その先を見ると二人がさっきまで居た橋の下だ・・・・・・あれっ?
「オッサンなんか流れてきよったい」
「間違えなく流れてきとるな・・・箱が」
しかもさっきまで確かに手にしていた箱である。うまく沈まず海流に乗ってきたのか?
よく見ると船に積まれている浮き板に箱が絡まっていたのだ
「拾え!」
俺の一言に二人は箱に飛びついた
ソレを周りを見て大急ぎで車に詰め込む
詰め込み終わると車にへタレこみしばらく動けなかった
18 :
名無し募集中。。。:2006/02/08(水) 21:52:31.20 0
落ち着いたとき再び車を走らせやっと来た道を戻る
少し鼻をぐずらせながられいなはカプセルを取り出しペットボトルのお茶でのんだ
「風邪か?」
「うん・・・直ってたけどさっきのでまた症状が・・・」
景気の良い話ではないがなぜだか二人はニヤニヤしていた
家の近所まで来ると、今日はここでと目で合図した
「どうした?ここでいいのか?」
「うん!今日はパパ達が帰ってきよるけ」
「そっか・・・よかったな」
「オッサンこの後は?」
「このあとはコレ売ってくるよ!」
少し疲れたがこれで今週の仕事は全部終った・・・明日は日曜休みだ
次の日、起きて見ると時計は9時を指していた。なぜ休日に朝起きるともったいない気分になるんだろう?
俺はTVを付けそのままにしてた。朝食の準備が出来ると丁度『マイ・メロディー』だった
ニヤニヤと食事をしていると人の気配を感じた
「何、気持ち悪い顔しよーと?」
見られたくない一面を見られた・・・・・・・・つらい
【パンチドランカー】つづく
19 :
名無し募集中。。。:2006/02/08(水) 21:53:20.33 0
「お、お前こお何してんの?」
「朝にはまたパパ達仕事に戻ったけ朝ごはん食べに来たったい」
正直、自分で作ったほうが早い気がするが・・・・・・
れいなに飯をよそって二人で食卓についた。
『マイ・メロディー』を見ながら雑談をし、朝からバクバクと食が進んでいく
「このクロミってなんかお前に似てるな・・・」
「はぁ?何言いようと?なんか目つき悪いし」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「それにヤンキーっぽいキャラやし」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「なんか男勝りで似てなかぁ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「なんか言え」
「グッ・・・」
今日はれいなに殴られた・・・いいパンチ持ってんじゃん。
「そういやこのマイメロってこんちゃんに似ようっちゃね」
「えっ誰?」
「こんちゃんまたの名をぽんちゃん・・・れいなの学校の先輩」
「へ〜こんな可愛い子が居るんだ・・・連れてこいよ今度・・・」
「え〜ヤダよ〜・・・オッサン手を出しようばい」
「ん、んなガキに興味ねえよ」
「(おいおいれいなはどうするっちゃ)」
そういえば朝食を自宅で誰かと食べたのなんて何年振りかな・・・
そんな事を俺は考えた
20 :
名無し募集中。。。:2006/02/08(水) 21:53:54.37 0
れいなが自分の足に何かが当たっていたことに気付く
見るとソコには何か入っている袋だった
「これなんね?」
「ん、あぁそれか!お前にプレゼント」
「え!れいなに?アリガト・・・・・・」
「あけてみな」
そっと袋を開けて見るとつい昨日見た木箱があった。
昨日こいつと船から降ろした酒だ
「こ、これ・・・」
「その・・・せっかくだからお前も飲んで見たいかなってさ」
「いいと?こんな高級なお酒れいなに?」
「まあ相手さんには上手く誤魔化したから・・・それにさ」
俺はラベルをユビ指す、れいなはキョトンとした顔でソレを読む
「1・9・8・7?」
「お前の生まれ年だろ・・・」
「れいな1989年っちゃけど」
俺は頭から倒れこみ机に頭をぶつけた
「えっ、そうなの・・・ゴメン適当に計算してた」
「ニヒッ・・・でもうれしいっちゃよ」
コルクを開けてめったに出さないグラスを下ろし2つ並べる
中は赤ワインだ・・・今まで殺風景な部屋に軟らかい香りとテーブルには華が飾られたかのようになる
21 :
名無し募集中。。。:2006/02/08(水) 21:54:44.44 0
れいなは光に灯され反射した紅を見つめそれに吸い込まれるように見つめる
「綺麗っちゃね・・・」
俺はそんなれいなに少し見とれる
「いいから飲んで見ろよ・・・」
「うん」
少し注がれたワインをほんの一滴口に入れた
「どう?感想は」
「なんかねぇ・・・甘い」
「そうか・・・なあ俺にも注いでくれよ」
「うん」
するとれいなは自分の口にもう一度ワインを注ぎ口移しで俺に注いだ
「・・・ん・・何してんだよ」
「ハァ・・・き、昨日2回も押し倒しといて続きはナイと?」
「なんだ発情でもしてたのか?しかたないなぁ・・・」
俺は瓶ごと口の中に注ぎ込み貪るようにれいなの口に入れた
甘い香りに俺達の口内が染みて行きお互いに飲み込んでいく
口から離すと絡めた下からは赤く染まった糸が二人を?いだ
22 :
名無し募集中。。。:2006/02/08(水) 21:55:11.06 0
俺達はそのまま段々と深酔いしていく
体中を駆け巡りいつの間にか二人の体はワインの芳醇な香りで満たされた
「ねぇ・・・それ脱いで・・・」
れいなが俺のシャツを掴む
そっとTシャツをまくりあげると俺の背中にある鳳凰がその姿を見せた
「それ・・・」
「そうか。前は意識なくしてたもんな・・・昔、彫ったんだよ」
れいなは俺の傷だらけの鳳凰の顔を優しく撫でる
「綺麗・・・」
そのまま鳳凰に口付けしる形で俺の背中を滑り落ちた
そのあと仰向けに返されれいなは俺の象徴を包み込んだ
咥えている顔からそっと髪をなで耳をみると桃色に火照っている
ソコを一つまみする
「んぐっ・・・」
少し悶えるれいなを楽しみながら俺は何度もソレを繰り返した
「もう、入れてもよかと・・・」
「・・・おう」
少し立ち上がりれいなは自ら俺を入れ込んだ
「はん・・・ん・・・よか・・・と?」
「・・・ああ・・もっと・・激しく」
「は・・・あ・・んんんん・・・」
先に絶頂に達したのか俺の胸にその体ごと倒れ込んだ
小さなれいなの体はワインの媚薬のせいでしばらくは動けないようだった
23 :
名無し募集中。。。:2006/02/08(水) 21:55:26.17 0
・
・
うつらうつら、しながられいなは俺の背中の鳳凰をなぞる
「コレどこで入れたと」
「18の頃かな・・・なんか当時付き合いのあった仲間と・・ノリで」
「ノリでいれよったん?親泣いたっちゃろ」
「さぁ・・・その頃からほとんど逢ってないな」
「なにしとったと・・・その頃?」
「俺か・・・まぁ・・・・・・」
俺はそのまま眠りについた・・・意識はなかったが裏をれいなが何度の撫でる
その仕草だけが体は感じていた
・
・
・
18歳・・・高校を辞めフラフラとしていた俺がいる・・あの頃はいい加減な仕事をみつけっては
その日暮らしで食べていた。今だってそうだがあの頃は冷静さの無く危ない橋ばかり選んでいた
19を目前にしたクリスマス・イブ
罠にはめられ俺の背中の鳳凰に向け銃口が突きつけられた
振り返りソレを奪おうとしたがもみ合いとなる
その時なにか弾ける音と共に突き刺さる感覚がした
その場にそいつは倒れ込んだ
俺は殺人をした
24 :
名無し募集中。。。:2006/02/08(水) 21:56:11.89 0
警察に送検されしばらくは拘置所なる所に居た・・・
しばらくして俺は外の世界に出れた
あまりにまぶしくその世界は広すぎた
正当防衛
この国が俺に出した判決だった
もうまともには生きれなかったが俺はそれまでの人格を捨てた
違う人間になろうとした
無理だった・・・・・・・・俺は俺だ。じゃあせめてこの人間的感覚さえ無くなれば
痛めつけた・・・俺の体を・・心を・すべてを
『パンチドランカー』
狂い出した俺の感覚には人間らしさは薄れていた
ただ腹が減ったら飯を喰い、眠くなったら眠りについた
・
・
・
「オッサン!オッサン!携帯なりよっちゃよ」
久々に昔の夢をみた・・・悪夢からはれいなに起された
「はい!もしもし・・・あっ中澤社長。はい・・・解りました晩御飯ですね」
俺は仕事の電話を済ますとスグに出かける準備した
「姫!行くぞ」
「えっ?どこに?」
「仕事だよ!」
「日曜日ったい」
「馬鹿!ブローカーに休みもクソもねーの」
「そんなぁ」
「多分うまい肉食えるぞ」
「ホント?」
25 :
名無し募集中。。。:2006/02/08(水) 21:56:30.83 0
・
・
「ど〜も中澤社長」
「あら、今日は可愛い人連れてますね」
「家の新人です」
れいなは人見知りなのか俺の背中に体の半分を隠す。小学生かよ!
「あの・・・田中です」
「田中さんね・・・よろしく」
中澤さんは近くの高級ホテルのレストランに入った
さすがにお嬢のれいなもそういったトコは慣れてないらしく緊張したようだった
俺達が仕事の話をしている間、れいなは終始無言だった
「今日は楽しかったです・・・田中さんもアリガトね」
女同士軽く握手して俺達は中澤さんと別れた
「もう緊張した・・・」
「でも今日はラッキーだったなワイン飲めて肉食えて」
「うっうん・・・」
微妙返事のあとれいなは聞きにくそうに俺に質問した
「あの人・・・綺麗っちゃけど仕事の関係やもん。やっとらんよね」
「・・・・・・・・・・・・・・・昔・・・2回」
グッ・・・こいつ蹴りも良いのもってんな
れいなのおかげで俺は少し人間らしさを取り戻していたようだった
愛は心のお仕事です編 終(元ネタ誰が解るんだよ!!!!!!!!)
【パンチドランカー】つづく
26 :
名無し募集中。。。:2006/02/08(水) 21:57:35.21 0
少し冷えた午前11時、取引先からの帰り見慣れた影とすれ違った
「藤本さぁん!」
「あっ!!」
いつもどうり油断しきりの顔でこちらに気付き表情を作る
「あれ、今仕事の帰り」
「ええ。今日は地下鉄なんです・・・アレっ?それ・・・」
よく見ると右頬が少し青くなっていてその上からガーゼをしている
「ま、帰る方向は一緒でしょ・・・電車で話ましょか」
澄川の駅から切符を買い昼前の人の少ない車内に乗り込み橋の席に並んで座った
「で、そうしたんすか」
「ん・・・・・・強姦」
「強姦?襲われたって事?」
「押し返したけどね・・・美貴スタンガンも持ってるし」
ハハハ・・・笑えねぇ・・・・・
「でもね、お金とか美貴の体とかそうゆうの狙われたワケじゃないみたいよ・・・」
「どうゆう事?」
その時電車のアナウンスが『幌平橋』を呼んだ
「ゴメン!美貴、ココなんだ」
「あっそうですか・・・」
「あんたも気を付けて・・・襲われないようにね」
「俺が・・・強姦に・・・・・?」
藤本さんは手を軽く振り降りて行った。
俺を乗せた電車はそのまま麻布方面に向かった
27 :
名無し募集中。。。:2006/02/08(水) 21:57:50.66 0
電車はススキノに着いて勢いよく外に出た
藤本さんの最後の一言が気になっていた・・・(あんたも気を付けて・・・)
誰かが俺を狙っている?
正直こういった俺等みたいな仕事は幅が広いため他の畑を荒らし恨みを買う事もある
だがまったく思い当たる節はない
大通方面に向かう道の途中、深くニット帽をかぶりパーカーを着込んだ
痩せた男が俺に近づいてきた
「お前はまだやらない・・・・・・・・・」
ボソッとした言葉で最初は何を言ったか解らなかった
言葉を理解して振り返ったときにはその男は見当たらなかった
恐怖・・・イヤ違う・・・しかし居心地のいい気分ではなかった
何なんだこの嫌な予感は
28 :
名無し募集中。。。:2006/02/08(水) 21:58:25.72 0
目的地に到着した時まだ仕事が残っていたためさっきのが何か
ソレを調べる事は出来なかった
とあるコーヒーショップに入り仕事の相手を待つ
周りを見回しても皆怪しく見える
「お〜い!おまたせ・・・」
その時、待ち合わせているたいせーさんが来た
「どうも・・・」
軽く頭を下げると彼は俺の顔を覗き込み聞いた
「病気?顔色悪いよ」
・
・
・
向こうも気を使ったのか話を早い目に切り上げ俺は自宅に帰ろうと駅に向かった
その時携帯に着信が来た
お姫ちゃん・・・れいなだ!
「もしもし?」
「オ・・・オッサン・・・?」
「どうした・・・」
「む、迎えに来て・・・」
「ん、どうした?今車じゃないけど」
「いいから迎えに来て!!」
いつもと違うれいなの声、俺はとてつもない嫌な予感が走った
【パンチドランカー】つづく
29 :
名無し募集中。。。:2006/02/08(水) 21:58:44.54 0
「今・・どこだ?」
「南郷通り・・・7丁目に居る」
「駅の近くか?」
「うん」
少し間を置き、れいなは返事した。
電話を切るなり俺はタクシーを拾った
「へい、どちらまで?」
「南郷の7丁目まで」
「7丁目のどこ?」
「多分、地下鉄の駅の近くかと」
「・・・かとて」
無愛想に運転手はタクシーを飛ばした
いつも自分が使う道とは違ったがソレについては特に考えなかった。
ただれいなのいつもと違うあの声だけが気になっていた。
「着いたよ」
「えっもう?」
「あんたなんかあったろ。この世界長いと態度で解る・・・ この時間は渋滞多いから裏道使ったよ」
「あ、ありがと・・・お釣りいらないから取っといて」
5千円を置いてそとに出た
30 :
名無し募集中。。。:2006/02/08(水) 21:59:05.31 0
駅から少し歩くとビルの間にある小さなベンチにれいなが腰掛けていた
「オッサン・・・ゴメンねこんな時間に」
よくみると藤本さんと同じ場所が青くなっている・・・アイツだ!
「どうかしたのか?」
「れいなね、変な男に襲われたと。その時、紺ちゃんも一緒だったけどれいな怪我させんように守ったよ」
「そうか・・・よく頑張ったな」
「でも紺ちゃん空手やってて強かったと・・・変態男を素手で退治してけんね」
れいなは必死になって会話を続けるが様子は明らかにいつもと違う
ごめんな・・・俺のせいで
「その娘は?」
「親に迎えに来てもらうってれいなが言ったら安心して帰ったたい」
「親じゃなくてすまんな・・・でも可愛い娘なんだろ?逢いたかったなぁ」
「へへ・・・そう言うと思って先帰ってもらったったい」
「・・・・・・そうか」
少しの沈黙のあとれいながまた喋りだした
「何で殴らんと・・・?」
「ん、殴られたいのか?」
「いつもなら、何で返した!て冗談でも怒るとこたい」
そんな事言えるワケなかった・・・体の小さなれいなだがいつも以上に小さく見える
「オッサン・・・帰ろ・・・・・」
れいなが俺の手を握る。
「そうだな・・・」
手を借りて力を入れようとするがれいなは手に力が入らない
「ど、どうしたんだろ・・・立てない」
31 :
名無し募集中。。。:2006/02/08(水) 22:14:05.91 O
すいません規制のせいでこれ以上移動出来ないみたいです。続きは避難所からお願いします
32 :
名無し募集中。。。:2006/02/08(水) 22:26:57.55 0
すっかり趣向が変わってしまった、エロティさんカンバック!
33 :
名無し募集中。。。:2006/02/09(木) 00:10:16.87 0
俺は上がらない腰を支え何とか立たせた
二人は少しずつ歩きはじめる・・・が・・
「ごめん・・・ゆっくり・・・」
れいなは早くも歩けなかった。よほどの恐怖に出会ったのだろう
俺は18の頃、揉み合いになり銃声を聞いた事・・・俺が殺した頃のことを思い出した
あの恐怖が今、れいなに掛かろうとしていた・・・・・・
俺はあの男が憎くなった。心の奥の方、忘れていた『怒り』という感情がこみ上げた
それからどうやって帰ったか分からない。
れいなを俺の家に連れてきた。今誰も居ない家に帰すのは刻だと思った
俺は換えのシャツを着せてベットに寝かした
「オッサン・・・寝れん」
俺はお得意さんにもらったリラックス出来るお茶を飲ませた
34 :
名無し募集中。。。:2006/02/09(木) 00:10:48.96 0
「美味しいっちゃね」
「あぁ・・・そこらの睡眠薬なんかよりグッスリ寝れるよ」
静かに眼を閉じれいなは横を向いて眠りの体制に入った
「オッサン」
「何?」
「このシャツださい・・・」
「黙れ!」
立ち上がり俺もコーヒーでもと思うと又れいなが話掛けてきた
「オッサン」
「なんだよ!」
「こ・・・怖いけまだ離れんで・・・。手・・・握ってて」
何も言わずただ言われた通り手を握っていた。
しかし、疲れていたのか眠れないと言った割には30分ほどで寝息を立てた
クローゼットから上着を取り出し無意識のうちに俺は外出の準備をした
一度静かにれいなの頭を撫でそのまま外に出た
・・・許せないあの男を捜しに
35 :
名無し募集中。。。:2006/02/09(木) 00:11:18.80 0
部屋を出て俺はれいなを拾った南郷通り方面に向かった
風邪が強く少し冷える・・・
途中珍しいモデルのバイクを見つけそちらに目がいく。
しかし視線はスグその横の奴に移った・・・
あの男だ!今日俺に不適な一言を発した男だ!!
俺はその男の側に行き前に立った。
「よう・・・誰かは解ってるよな。俺はお前を知らないけど」
「偶然ですね。こんな所で」
「偶然?こんなタイミングよく俺と出くわすか?待ってたんだろ」
男は俺の顔を見る・・・バイク用のフルフェイスを着帽しているので顔は確認できない
「メット、取ってくんねぇかな・・・」
「いいですよ・・・昼はすれ違ったので確認出来なかったかもしれませんが・・・」
男はゆっくりメットを外す。ソコからは見覚えのある顔が姿を現した
「お前・・・確か・・・・・・」
ソコにはあの俺が弾丸を撃ち込んで殺した男に似た奴が立っていた
深い記憶・・・俺の罪を審議された裁判の風景がよみがえった。
36 :
名無し募集中。。。:2006/02/09(木) 00:12:06.50 0
・
・
・
冷たく重い空気を感じたその部屋は、そこに居た人間たちが皆同じように見えた
裁判官はただ変わらぬ表情で構えていて恐怖にも似た感覚を忘れる事は無かった
ただその後ろに他とは違う視線を感じた・・・俺の殺した男にそっくりだった
「弁護士さん・・・あの人は」
「向こう側のご家族かと・・・確か弟さんです」
・
・
・
「あの時の・・・・・・」
「覚えてくれていましたか。あなたの殺した男の弟です。」
「・・・・・・今更、復讐か?」
「今更?被害者家族にソレはないでしょう」
「確かに事情が事情とはいえあんた等に謝ってすむ問題じゃない・・・」
「・・・・・・」
「しかし、れいなやその他の人達を傷付けるのはやめてくれ!」
「フフ・・・別に復讐とか関係ないよ・・・」
37 :
名無し募集中。。。:2006/02/09(木) 00:12:23.67 0
「じゃあなぜ?」
「偶然だよ!俺のあの兄貴の弟だからさどうしようもないヤクザ者でね・・・この街に流れてきた」
男は煙草を取り出しソレに火をつけた
「藤本って女を襲ったのはただ俺達のシマであの女が商売してたから。その女と取引があったのがあんただった」
「じゃあ、俺だけ襲えばいいだろ」
「まあ・・・少し解らせてやろうと思ったのよ。理由はどうアレあんたは俺の兄貴を殺した男だからね」
沈黙
「分かった・・・もし問題があるなら俺はこの街の仕事から手を引こう・・・だが」
「だが?」
「れいなをもう傷つけないでくれ・・・アイツは関係ないだろ」
「わかってないねぇ・・・あの娘だけじゃないよあの娘の家族、あんたの家族、あんたの関係は完全に傷つけるさ」
「何でだ・・・俺を殺せばいいだろ!」
男は汚い顔で笑って続けた
「面白くないだろそれじゃ・・・そんなあんたが引くこと無い、キレてみろよ・・・憎いだろ俺が、兄貴みたいに殺してみろよ」
俺は後ろに隠し持っていた護身用の警防を取り出し勢いよくそいつの頭を殴りつけた
そいつは血を流しながら何故か笑ってた
俺はそいつを殴りながら何故か泣いていた
【パンチドランカー】つづく
38 :
名無し募集中。。。:2006/02/09(木) 00:15:41.19 O
つ
39 :
名無し募集中。。。:2006/02/09(木) 00:16:50.41 0
>>37 俺はれいなが脅えるその姿が何度も浮かんだ
その度、今前にいる男が憎くなった
痛めつけ殴りつけているのにソイツは何度も笑った顔を作る
俺はまた何度もソレを繰り返した
途中、理性がその行動を止めようとしたが止まらない
最後、右頬を拳で殴りつけようとしたとき俺の手を握り眠るれいなの顔が浮かんだ
コンクリートの床が赤く染まりその中で男は倒れ込んでいる
一度死んだかとも思ったが、安定した呼吸をしている
しばらくして意識を取り戻した男はゆるい声で語り始めた
「・・・分かったか・・コレがお前なんだよ。お前は人を傷つける事でしか生きられないんだ」
その場から俺は歩き出した
「逃げるなよ・・・なぁ・・・・こ、殺して行けよ!俺が憎いだろ!!俺はもう死にたいんだよ!」
俺の声は耳には入らない
「なぁ・・・疲れたんだ・・・大好きだった兄貴のトコへ送ってくれよ」
男の声は耳には入らない
『俺は・・・結局人殺しのままなのか?』
ただ自問自答していた
40 :
名無し募集中。。。:2006/02/09(木) 00:17:25.24 0
最寄のスーパーで換えのシャツを買った
返り血の浴びたシャツを見て店員は顔を合わそうとはしない
ただ下を見て歩き続けた。
気が付いたらいつの間にか自分のマンションの前だった
玄関の電気だけを付けコーヒーを入れた
俺は半分ほど飲み込むと一度外に出てある人に電話を掛けた
「もしもし・・・松本さんですか?一度お話したい事が・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「はい、じゃあ朝の6時に迎えに来てください」
部屋に戻った。約束の時間にはまだ3時間ほどある
冷めたコーヒーの残りを飲み干しさっきまで人を殴っていた自分の手を見た
ジンジンと変な違和感が残っている
そっと手をなで俺は部屋の隅においてるスケッチブックを取り出した
絵を書くことは自分の落ち着ける時間だ。いつもは一人で書いているが
無償にれいなが描きたくなった
41 :
名無し募集中。。。:2006/02/09(木) 00:18:33.34 0
スヤスヤと寝息を立てる横に座りコンテを走らせる
取り付かれたように書き続けほんの10分程度でれいなの寝顔が真っ白な世界に現れた
その時ビクッと体を震わしれいなの眼が薄く開いた
慌ててスケッチブックをしまい側に寄った
「・・・パパ?」
「・・・に、見えるか?」
「なんだオッサンっちゃ」
「悪かったな。・・・どうだ気分は?」
「うん、大丈夫・・・でも少し寒いかな」
「熱かな・・・?」
俺はれいなの額を自分と合せ体温を確かめた
「まあ・・・大丈夫だろ。」
額をれいなの体から離そうとしたらそっと体を寄せて顔を斜めにし唇をそっと重ねてきた
「・・・・・ん・・」
そのまま舌を絡ませ俺の体をベットの方へ導く
「どうした?」
「今日れいな寒いけオッサンの体やないと寝れん」
着替えたばかりのシャツを脱ぎ捨て俺はそのまま行為を続けた
【パンチドランカー】つづく
42 :
名無し募集中。。。:2006/02/09(木) 00:19:11.50 0
唇をそっと離すとれいなは舌を尖らせたまま俺の体を流れていく
また俺の同じ様に体のラインを走る
そして俺達はまた唇に戻った
何度もソレを繰り返し何度も求め合った
最後はれいなの中に自分を繋げた・・・・・・
「・・・パパ・・・」
一瞬のれいなの呼び間違いを聞き逃さなかった
何度かれいなはその言葉を俺に使っている。それはどういう事かは解らないが
「・・・ねぇ・・もっと強く潰れるくらい抱き締めて」
「こうか?」
強くれいなの体を掴む
「もっ・・・と」
れいなも同じく掴みかかる。伸びたれいなの爪が少し肩に刺さるくらい強く
・
・
・
43 :
名無し募集中。。。:2006/02/09(木) 00:20:00.88 0
れいなと反対方向に体を向けれいなは俺の背中の鳳凰に体を寄せる
「この鳥さん何処で入れたと」
「鳳凰様を鳥さん扱いかい!・・・これはアル初老のオッサンにな」
「なんでこの絵にしたと」
「その人は彫師だけじゃなく日本画なんかも描いててな・・・俺も絵を描くのが好きだったからよく見てたんだよその人の絵とか」
れいなは2度ほどうんうんと頷く
「ある時、直接知り合って・・・それからその人になら俺の体に何か入れてもらおうってな」
「ノリじゃなかったんね」
「まあ・・・今なら入れないだろうしノリみたいなもんだよ。」
「でも・・・この柄に決めた意味くらいあるっちゃろ」
「・・・・・・どっか・・・羽ばたきたかった・・・から?」
「ふ〜ん・・・れいな鳳凰さん好き」
俺の背中を抱きれいなは眠りについた・・・
鳳凰の彫り物が好きな女て・・・
そういやこいつ鬼のTシャツとか着てた事もあったもんな
44 :
名無し募集中。。。:2006/02/09(木) 00:25:07.04 0
・
・
・
浅い眠りに眼を覚ました
窓から外を見ると一台のセダンが確認できる
松本さんだ
松本さんは俺が信頼の置ける人間の一人である
簡単な身支度をすませ俺はれいなの側にきた
ベットの下を見るとれいなの定期入れが落ちている
開くと家族4人で写る写真がある
手前がれいなとその弟らしき男の子
その右後ろが多分母親・・・その横に・・俺?
少し俺に似たまだ若い父親がいた
「れいな・・・俺に父親に近いものを求めていたのか?」
ごめんな、れいな・・・もう時間だわ
45 :
名無し募集中。。。:2006/02/09(木) 00:27:03.81 0
外に出て出口には松本さんが出迎えてくれた
「・・・で、自分から突然なんで逮捕なんて?」
「取り敢えずこの街で自分のしてきた違法取引や密輸、その他法律に反した事項を警察に自首する事によって我々ブローカーは身を引いたことになります」
「つまり、この街から出て行くと?」
「・・・はい」
「形だけだが手錠をさせてほしい」
俺は両手を差し出し2つのイケてないブレスレットはしっかりとこの腕を固定した
「松本さん・・・あとこの街に俺の殺した男の弟が入り込んでいます」
「・・・それで」
「悪いのですが監視してもらえませんか・・・」
「なにかあるのか・・・今回の逮捕とお前がこの街を去ることが」
「中で話します」
バタッという音を立て重く感じるドアが閉まった
車に乗り込んだ俺はれいなを置いて来た部屋を見た
明かりは消えたまま・・・
まだ寝てるのか。
俺の両腕には手錠がされていて明けきらない朝はあまりに静かだった
車は大通りを越え平岸方面に進路を移した
サヨナラ・・・れいな
【パンチドランカー】つづく
46 :
名無し募集中。。。:2006/02/09(木) 00:34:10.79 0
・・・久々の拘置所は何故か落ち着ける場所だった
松本さんは我々のようなモノに理解のある警察関係のキャリアだ
松本さんにまかしていれば、れいなやその家族
俺に関係した人達が巻き込まれることはない
そして俺がこの街を去ればもうれいなを傷付ける事もナイ
これでいいんだ・・・これで
乾燥した部屋は次第に唇が乾く。
ソコに手を触れるとれいなを最後に抱いた日
れいなが眠りながらこぼした一言を思い出した
『今日のオッサン優しかね・・・』
俺は・・・ほんの少し人間の感覚を取り戻せたかな?
れいな
アリガトウ
47 :
名無し募集中。。。:2006/02/09(木) 00:34:43.42 0
保釈金を代理人の工藤ちゃんに任せ外の世界に出た
8日間ほどだったか・・・今回は外を広く感じることはナイ
目の前にはナイスな俺のS2000がある
俺は手を振って近づいた
アレ?ナビシートに人がいる・・・れいな?
扉を開けて二人が降りてきた
「おい、工藤ちゃんなんで連れてきたのよ?」
「馬鹿・・・お前、俺の探偵事務所の前で寒い中何時間も待ってんだぞ。連れてきちゃうだろ」
俺の前に来て無言でれいなが抱きついてくる・・・少しやつれたな
「おい・・・帰れ!」
「嫌だ」
「パパが心配するぞ」
「家出したけん」
「俺と来てどうすんだよ」
「れいなオッサンのイカレタ頭治療せないけん」
「そうか・・」
「保護者ばい」
涙を浮かべこぼれないように俺の顔をみる
俺はそれをスルーして車に乗り込もうとする
48 :
名無し募集中。。。:2006/02/09(木) 00:35:29.41 0
「ばかぁ!れいながおらなオッサンどうすると?」
「しらん」
「れいなが・・・う・・お・・れ」
何が言いたいのかワカラン。多分言葉なんてないんだろうな・・・
れいなはその場にへタレ込み泣き続けた
「れいな」
初めてまともに名前を呼んだ
「何?」
れいながボロボロに泣いた顔で俺を見上げた
「来るか?」
俺は後ろ向きのまま語りかけた
「うん」
元気な挨拶がよろしいようで・・・
49 :
名無し募集中。。。:2006/02/09(木) 00:35:53.44 0
れいなは涙で崩したメイクを直しながら語りかける
「これからどうすると?お金のないんでしょ」
俺は無言でダッシュボードを指さした
「わっ!!」
ソコからはランダムに並べられた沢山の札束が雪崩れて落ちた
「これ・・・」
二人はいつしかのようにニヤニヤ笑った
「これから何処行くと?」
「香港」
「え・・・やった〜!」
「やったかよ」
「しょ〜ろんぽ〜」
「食べモンしか頭にないのか?」
俺達の旅が始まった・・・・・・・・
50 :
名無し募集中。。。:2006/02/09(木) 00:37:45.62 0
糞にゃは涙で崩したメイクを直しながら語りかける
「これからどうすると?お金のないんでしょ」
俺は無言でダッシュボードを指さした
「わっ!!」
ソコからはランダムに並べられた沢山の札束が雪崩れて落ちた
「これ・・・」
二人はいつしかのようにニヤニヤ笑った
「これから何処行くと?」
「香港」
「え・・・やった〜!」
「やったかよ」
「しょ〜ろんぽ〜」
「食べモンしか頭にないのか?」
俺達の旅が始まった・・・・・・・・
51 :
名無し募集中。。。:2006/02/09(木) 00:39:15.34 0
52 :
名無し募集中。。。:2006/02/09(木) 00:39:44.50 0
俺は椅子に座りれいなを待っていた・・・
しかし女はなんでこんなにトイレが遅い
「オッサ〜ン」
向こうから手を振り出てくる・・・遠くからはまるで小学生だな
立ち上がりれいなに向かって歩いていく
グッ・・・
突然、腹部に違和感を感じた
ポタポタ血が雫になって落ちる・・・
アレ・・・俺・・倒れてる?
その日から真っ暗な記憶しかない
53 :
名無し募集中。。。:2006/02/09(木) 00:40:02.67 0
・
・
・
・
・
・
・
眼を開いた
久しぶりだ・・・
れいなが居る・・・消毒液の匂いがする・・病院?
「パパァ」
殴ってやった
俺はパパじゃない優しいお兄さんだ
「ねぇ・・・解る?れいな」
俺は笑ってれいなの手を握った
もう何年の感じてない感覚がよみがえる・・・
愛しい
俺は人間に戻れた
【パンチドランカー】終
54 :
名無し募集中。。。:2006/02/09(木) 00:46:56.53 0
はい!終わり
ではコメント!!
必死に移してたらトカゲの規制に掛かりましたよ!!
>>32 すいませんスレタイ無視しまくりで
なんかいいネタないですか?
でも率直な感想嬉しいです
それと俺もエロティさんの作品を読みたいです
とまあ一様ご意見を聞かせて下さい。
せっかく書いたんでよんでやって下さい・・・
作家B
追伸:保全男さん。今週末は競馬買うんですか?
良かったよ。
56 :
名無し募集中。。。:2006/02/09(木) 03:11:13.29 0
>>55 アリガトーございます
まぁ一度くらい長編まとめてみたくてこんな事してみたんだけどね
57 :
保全男@REINA ◆slNVSJE5rY :2006/02/09(木) 03:34:26.92 O
Bさん乙です!
今発見しました!
58 :
名無し募集中。。。:2006/02/09(木) 03:35:14.73 0
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59 :
名無し募集中。。。: