矢口がいるからドキミキナイト８

矢口がいるからドキミキナイト７
http://ex11.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1137923592/

川�Vv�V）人（＾◇＾〜）

やぐみきのヤンキーもの書いてよ

川�Vv�V）人（＾◇＾〜）

川�Vv�V）人（＾◇＾〜）

「矢口さ〜ん、まじでやるんスか？！」

「あったりまえだろうが！一度決めたことは･･･っておい！総長って呼べっつったろ！」

「え〜〜、だって昨日まで矢口さんって呼んでたのに今日の今から急に総長なんて変スよ」
（っんとに、このちっちゃいのは何を考えてるのやら･･･）

「いいの、かっこいいじゃん。やっぱこれからレディースをやってくわけだし･･･
　ん？なにか言いたそうな顔してるけど何か？」

「いやいや･･･べっ、別に何もないっスよ」

「ほんとにぃ〜〜？？　ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ･･･」


矢口は今年でハタチ。つい先日成人式を終えて大人の仲間入りしたばかりだというのに、
後輩の藤本と一緒にレディースを立ち上げようと思ってしまった。
このことを前日に聞いた藤本は、半信半疑で本気にするわけもなく
いつもの様に適当に受け流してたわけだが次の日に矢口は特攻服を持ってきた。

「しっかし、この特攻服･･･なんでピンクなんスか？ミキ、ピンクとか超キモイんですけど」

「あ〜〜！文句ある？！」

「文句っつーか他になかったんスか？白とか黒とか、こービシッときまるような色」

「だってあいつに余った生地とかないか聞いたけど『ピンクしかないですけどいいですかー♪』
　とかいって大量にくれやがったもんだからしょーがないじゃん」

（え！！よりによってあいつからもらったのかよ！他にいなかったのかね･･･
　ってこれ手作り？！なんか所々ミシン目が蛇行してると思ったら･･･なんかチョットかわいい）

「･････ミキティ、これ嫌い？違うのが良い？ｸﾞｽｯ･･･」

（！！！！）
「あーーー！そういえばミキ最近ピンクも挑戦しようかなーって思ってたんスよ
　それにほらっ！こうやって鏡で見ると結構イカシてるような気もする！
　ミキのこと何でも分かってるやぐっ･･総長ってサイコーーー！」

（・・・・）
「だろーー！オイラもミキティが最近ピンクに興味あるんじゃないかと思ってたんだよ
　ミキティの心がお見通しのオイラって天才！キャハハハハハ♪」

「ですよねー！よっ！総長！」

「キャハハハハ」
「アハハハハハ」

（ふぅやれやれ、なにも涙ぐむことないのに･･･
　それにこれ以上ピンク好きのあいつに迷惑かけらんないしな）

「キャハハハハ」
「それにしてもこの特攻服作ったヤツ天才だな！一体誰が作ったんだろうねーー」

「そうッスねー」

「この刺繍とか凄くネ？！」

「凄いッスねー」
（ちょっと傾いてるんだけどな･･･）

「ねぇ、ミキティ、ミキティ、知りたくない？」

「ん？何をッスか？」

「だーかーらーー、こーれーをー作った人！」

「別にいいッスよ」
（矢口さんでしょ）

「えーーー知りたくないの〜〜〜ホントは知りたいんだろ！！
　めちゃめちゃ知りたそうな顔してるじゃん！」

（えっ！？どこをどう見たら･･･ふぅ、しゃーねーなー）
「ん〜〜〜、やっぱり教えてもらおうかな！誰ッスか？これ作ったの」

「へへへ〜、教えな〜〜い！」

（！！！！！）

「ひ・み・つ♪」

「あーそうッスか･･･」

「ふふ〜〜ん♪」

（ってかバレバレなんだよな〜〜ここ最近妙に指に絆創膏を貼ってるとは思ってたんだけど
　指どうしたんスか？って聞いたときも「りょ、料理だよ！」って･･･矢口さん全然料理しないのに
　ま、こういうことだったわけね　矢口さんも嬉しそうだし、ま、いっか）

「いや〜すげーなー、この特攻服♪」

（まだ言ってるよ･･･でもこうして見てると矢口さんかわいいな･･･）

「♪〜〜♪〜〜〜
　ん？なにニヤニヤしてじっと見てんだよ！気持ち悪いからやめろよな！」

（！！！、前言撤回、やっぱこのちっちゃいヤツかわいくねーー！）

ふふふ

きゃわ

やぐみき

やぐみき

やぐみき

やぐみき

やぐみき

やぐみき

>>6-9
いつもの人と違うね
でも乙

川�Vv�V）人（＾◇＾〜）

川�Vv�V）人（＾◇＾〜）

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やぐみき

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やぐみき

やぐみき

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やぐみき

川�Vv�V）人（＾◇＾〜）

「で、総長、メンバーってあと何名いるんスか？」

「オイラとミキティだけだよ」

「え？！
　2人だけッスか？」

「うん、そうだよ
　オイラとミキティで関東の頂点にな」

「ちょ、ちょっと待ってください他にいなかったんスか？」

「誘ったには誘ったんだけど皆忙しいみたいでさ
　あっ！もちろんポロリの連中も誘ってみたよ」

（え！？マジで）

「そいつらもやっぱりダメだったよ」

（ふぅ〜〜〜）
「あ！でもマスターだとすぐにOK出しそうなのに
　ほら、昔レディースやってたって言ってたし」

「たしかに誘えばOKしてくれそうだけどアレだからな･･･」

「･･･たしかにアレですね･･･」

『やぐちぃぃぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ｷﾞｭｯｷﾞｭ』
『あいしてるぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ﾁｭｯﾁｭ』



「・・・・」
「・・・・」

「これ以上抱きつかれてキスされる機会を与えるのはオイラの生命に危険が
　っつーか毎朝ダッシュでこっちに向かってくるのでも恐怖なのにこれ以上は･･･」


「ですね･･･」
（まー後でバレるんだろうけどな）

「で、店で他の連中にも誘いを入れてるときにあいつが
　『矢口さ〜〜ん、何してるんですか♥私も入れてくださいよ〜』ってきたわけよ」

「え！！でもあいつ来年受験じゃ･･･」

「うん、そうなんだよ
　だから元々誘う予定には入れてないよ
　こっちから断るのが大変だったよ！」

「こういう皆でワイワイする事やつは大好きですからね」

「うん、本当は入れたかったよ
　気合入れたときなんか絶対スパッツ穿いてくるじゃん
　特攻服の下に黒のスパッツ穿いいてる姿見たかったな！！キャハハハハ」



『どうですか〜〜〜？今日は気合入れてきたんですよ♪』

（･･･いや、その姿笑えない･･･）


「そういうわけでことごとく断られちゃった」

「そうッスかー」

「2人っきりだけど楽しくやってこうぜ！！」

「うん、そうッスね
　楽しそうだし、最初は2人で盛り上げていきましょう！！」

「おーーー！！！」
「おーーー！！！」



「あ、でもミキ断ってたらどうしてたんスか？」
（ミキに言う前から特攻服作ってるみたいだったし）

「あーそれ？
　ミキティなら喜んでチームに入ってくれると思ってたから」

「？？」

「ほら、ミキティってヤンキーなんだろ」

「！！！！」
（ミキって今までそうやって見られてたのかよ）

ふふふ

やぐみき

川�Vv�V）人（＾◇＾〜）

やぐみき

ヤンキーミキティ

やぐみき

やぐみき

やぐみき

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やぐみき

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やぐみき

やぐみき

やぐみき

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やぐみき

クッセーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーよ
ヤグヲタｗｗｗ
クッセーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
死んでくれｗｗｗｗｗｗ
くっせーーーーーーーーーーーーｗ
さっさと死ねよカスｗ

川�Vv�V）人（＾◇＾〜）

川�Vv�V）人（＾◇＾〜）

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やぐみき

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やぐみき

やぐみき

やぐみき

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やぐみき

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やぐみき

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やぐみき

やぐみき

川�Vv�V）人（＾◇＾〜）

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矢口と藤本は喫茶ポロリへ向かっていた。
2人で今後の活動について相談する為である。
なにもすることがなければダベって時間を潰す2人にとって、
喫茶ポロリはとても都合のいい場所であった。
もとより、忙しくても寄る場所であるだけに喫茶店に立ち寄る理由なんてどうでもいいのではあるが。

喫茶ポロリは、中澤裕子が数年間勤めていた会社を約5年前に退職し、
以前から夢であったスナックを経営しようと思っていたが、
若い娘達も気軽に来て欲しいという願望から急遽変更し借金をしてオープンさせた喫茶店である。
その後、中澤の強い怨念か霊気に引き寄せられてか、今では若い娘たちで賑わう喫茶店になっている。
幸か不幸か喫茶ポロリの常連となっている娘たちはおいおい紹介するとする。

藤本「矢口さーーん、速く！！先にポロリに行っちゃいますよ！！」
矢口「ミキティーー、待って〜〜〜♪」


チョコチョコチョコチョコ♪
矢口は信号で引っかかっている藤本に追いつこうと人込みで激しい通りを駆けていた。
藤本は小さい身体で一生懸命動く矢口が大好きだ。
実際には面と向かって可愛いとは言った事ないが、いつも早送りのように動く矢口のことを愛らしく見ている。


藤本（も〜〜矢口さん、かわい〜〜！）
矢口「追いついたーっと、おりゃ！！」

ドカッ！！！

藤本「いってーーー！なにするんスか？！」
矢口「『なにするんスかー？』じゃねーだろーが！靴の紐ほどけたから待てっつってんのに
　　　先に行くんじゃねーよ。それにこの人込みだしなかなか前に進まねーんだって。
　　　なんでミキティはスイスイ歩けるんだよ。（人の居ない所に住んでたのに･･･）」
藤本「さ、青になりましたよ、行きましょ。」
矢口「おう！」

矢口「あとなー」
ドカッ！
矢口「そ・う・ちょ・う、総長だからな！」
藤本「はい、はい、ソーチョー（あーケツいてー）」

喫茶ポロリは人込みの通りから一本はさんだ路地裏に建っている。
そこの路地は表の通りに比べ人の往来は少なく、まったりと喫茶店をやって行きたい中澤にとってかなり立地の良い場所である。
矢口藤本の2人は人込みの通りを抜け裏路地に入っていた。
矢口は人が少なく歩き易くなったせいで、歩きのペースが速くなりとても上機嫌になっていた。
反対に藤本は、先ほど矢口に蹴られたお尻が未だに痛く、さすりながら少々憮然と矢口のあとを付いて行った。


矢口「いやー、ここはいつ来ても落ち着く場所だよな！」
藤本「そーッスね。」
矢口「ん？ミキティどうした？元気ないぞ。」
藤本（さっき蹴られた2発が痛いの！）
矢口「あーそっかー分かった、歩き疲れたのか。しょうがないよな、人込み凄かったし。
　　　ポロリまであともう少しだ。あとでゆっくり一杯やろうぜ！なんちゃってな！」
藤本（全然当ってませんよ）
藤本「でも総長、ここいつも通ってる道じゃないッスか。今さら落ち着くとか･･･。」
矢口「チッチッチ、違うんだな〜〜。今日から総長になったオイラから見ると
　　　いつもの通りも輝いて見えるのだ！」

キャーーハッハッハッハッハッハ！！！！！

藤本「ポーズまでとって何やってるんスか･･･」
矢口「ん？この空高くピーーンと伸びる右手、大地をしっかりと踏みしめる両足、
　　　このポーズ見て何か分かんないの？」

キャーーハッハッハッハッハッハ！！！！！
キャーーハッハッハッハッハッハ！！！！！

藤本（わかんねーー･･･）
藤本「先、行きますね。」

スタスタスタスタ･･･

キャーハッハッハッハッハッハッハ！！！！

！！！！！！！
矢口「ミキティー！待って！！一人ぼっちにすんなコラーーー！！」


矢口（左手はどうやったらカッコ良くなるかな･･･こーかな･･･いや、こーかな･･･
　　　あとでミキティに聞いてみよっと。）

矢口「あ！！だから待てって！！」
矢口「も〜〜〜待って〜〜〜〜〜〜〜」

喫茶ポロリﾜﾗ

キャワ

やぐみき

川�Vv�V）人（＾◇＾〜）

１００

やぐみき

川�Vv�V）人（＾◇＾〜）

川�Vv�V）人（＾◇＾〜）

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やぐみき

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やぐみき

やぐみき

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やぐみき

やぐみき

やぐみき

やぐみき

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やぐみき

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川�Vv�V）人（＾◇＾〜）

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カランポローン♪

中澤「やーぐーちーーー♥」
矢口「うわっ！どこだ？！」
中澤「ここだーー！！！」

ムギュ♥チューーーチューーー♥

矢口「ぐああああああ！！しぬうううううう！！」

藤本「うわぁ･･･」



矢口が来ると猛獣が獲物を狩るが如く飛びつき、入店するやいなや抱きつく中澤。
中澤は矢口が店の近くに来ると気配で分かるらしく、ドアが開く瞬間には付近で身構えてるのだ。
他の人には全く分からないのだが中澤には分かるらしく、
矢口はいつも入店早々キスの荒らしの洗礼を受けてる。
それでも矢口は黙って抱きつかれてるわけではなく、最近は中澤の突進を避けようと試みてはいるのが･･･。

中澤「あ〜〜満足じゃ♪」
矢口「ったく、いったいどっから飛び出てきてんだよ。
　　　最近の裕ちゃんの動きは人間じゃねーよ。」
中澤「むふふふ、ゆっくりしてけよーー」
矢口「もぅ、これじゃ口がいくつあっても足りねーよ。
　　　ってか普通口にするか？！」

矢口「ま、いっか。それより今日はどっから出てきたか見えたか？」
藤本「全然わかんなかったッスよ。」
矢口「いきなり目の前が真っ暗になったんだよな。」
藤本「後ろから見てたぶんにはいきなりマットがブワッっと、
　　　そう･･･畳返しならぬマット返しのような･･･その後いきなり総長の目の前に。」
矢口「！？
　　　忍者かよ！！」
藤本「この店開く前本当にOLやってたんスかね。」

矢口「・・・・」
藤本「・・・・」
2人はしばらく時折目を合わせながら中澤の過去を考えていた。


矢口「深く考えるのはよそう。」
藤本「そうッスね。」
結局は諦めともつけるため息を吐き考えるのを止めた。
いくら想像しても分かるわけも無く、本人に聞く訳もいかず。
むしろ聞いたあと後悔するような事実を知ってしまう恐れもあり、
これ以上悩んでもしょうがないと思ったのであった。


中澤を見ると鼻歌交じりで満足げにナプキンでコップを拭いていた。

店はとても明るい雰囲気で内装されていた。
入り口以外に光が入るところがないため、証明や壁の色は白を基調とし
所々に暖色系の装飾品などを置き、若い娘たちでも居やすい雰囲気を大事にしている。
入り口から見て右手の方にカウンターがあり、中澤がいつも
そこで軽くお酒を飲みながら客を向かい入れてる。
カウンターを右手に見ながら奥のほうを見ると、そこには丸いテーブルが
３つありそれぞれ椅子が2脚ずつ置かれている。
矢口藤本の2人はテーブル席一番奥に落ち着いた。



藤本「で、総長。これからどうするんです？」
矢口「ん？」
藤本「いや、『ん？』じゃなくて、ほら！ここいら一体を制覇するとか。」
矢口「ん〜〜〜〜。」
藤本「・・・・
　　　ソーーチョーー！」
矢口「・・・・きゃはは…」
藤本「あはは…」
矢口「キャハハ」
藤本「アハハハ」

矢口「キャハハハハハ！」
藤本「総長！！！！」

矢口「ﾔｸﾞｩ…」

藤本「なんもかんがえてないんスか？！」
矢口「いや、考えてないこともないよ。」
藤本「じゃーなんスか？」
矢口「言わなくちゃダメか？」
藤本「え、そりゃー言ってくれないと。」
矢口「う〜〜〜ん、バカにすんなよ！」
藤本「ういッス。」

矢口「んじゃ…しいて挙げたらーー…ラブ＆ピース！！」
藤本「！！！！」
　　（このちっちゃい子は一体何を考えてるんだろう…
　　　しかもピースて、なんか胡散臭さ１００％だよ）

矢口「あー、そういう反応すると思ったから言いたくなかったんだよ。」
藤本「いや、別にいいんスけど…」
矢口「とりあえずLOVE！LOVEなんだよ！！オイラにだまって付いてこれば大丈夫！！」
藤本（ホントかな…不安だよ、ﾏﾏﾝ）

コトッ、コトッ
中澤が水を持ってきた。
中澤「なぁ、あんたらさー、レディースやるんやろ？なんで私を誘わんかったんや〜！」

！！！！！
矢口「いや、、ほら、、、裕ちゃん、、、店やってるし、ほら、もう歳だし、、、」
中澤「なんやと！！ゴルゥアア〜〜。」
中澤にヘッドロックを極められる矢口

矢口「うわ〜〜ごめん、裕ちゃ〜ん。」
中澤「ふん、まあええわ。
　　　それよりチーム名きまってんの？」
藤本「そうだ、考えてあるんスか？チーム名。」



矢口「・・・・・あっ。」

ﾜﾛｽ

やぐみき

やぐみき

やぐみき

やぐみき

やぐみき

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やぐみき

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やぐみき

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やぐみき

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やぐみき

やぐみき

やぐみき

やぐみき

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やぐみき

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やぐみき

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やぐみき

やぐみき

やぐみき

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やぐみき

やぐみき

やぐキャワ
舎弟ミキティにしろや
やぐみきの混浴(*´Д`)ﾊｧﾊｧ

川�Vv�V）人（＾◇＾〜）

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やぐみき

やぐみき

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やぐみき

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誰かやぐみきAA作れる人いないのかな？

おいらは無理

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やぐみき

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やぐみき

やぐみき

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やぐみき

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やぐみき

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∋oノハヽo∈
　（〜＾◇＾）＜やぐやぐ♪

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加護亜依が喫煙！？金曜発売のフライデー まとめ

http://www.geocities.jp/tokio7265/

やぐみき

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やぐみき

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やぐみき

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やぐみき

やぐみき

やぐみき

携帯で見てる奴ってなんなの？金ないの？
携帯に顔文字とかAA登録してんの？
携帯で２ちゃんって恥ずかしくないの？
電話かかってこないの？
外から書き込んでるとか無職でニートのお前が何言ってんの？
煽られて携帯見ながら顔真っ赤になってんの？

川�Vv�V）人（＾◇＾〜）

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やぐみき

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やぐみき

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やぐみき

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やぐみき

やぐみき

やぐみき

ほ

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川�Vv�V）人（＾◇＾〜）

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やぐみき

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やぐみき

やぐみき

やぐみき

やぐみき

やぐみき

やぐみき

みきやぐ

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川�Vv�V）人（＾◇＾〜）

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やぐみき

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やぐみき

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やぐみき

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やぐみき

やぐみき

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雑談　アーユーホーケーイ？
http://etc4.2ch.net/test/read.cgi/male/1140108170/

やぐみき

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やぐみき

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やぐみき

やぐみき

やぐみき

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やぐみき

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やぐみき

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川�Vv�V）人（＾◇＾〜）

やぐみき

川�Vv�V）人（＾◇＾〜）

みきやぐ

明日、みきやぐ小説あげます
先生と生徒のヤツを今までの全部と短編1つの予定です








誰か…やぐみきAAを…ｸﾞﾊｯ

川�Vv�V）人（＾◇＾〜）

川�Vv�V）人（＾◇＾〜）

>>376
このスレにＡＡ職人いないからな

>>379
分かってることだけどさ…
やぐみきってマイナーだよね…orz
自分の嫌いなCPは露出が増えて、好きなCPは露出が減るとか…
それでもやぐみきやめられないんだよ…

ageてしまいましたorz

がんばれ

川�Vv�V）人（＾◇＾〜）

やぐみき

川�Vv�V）人（＾◇＾〜）

川�Vv�V）人（＾◇＾〜）

川�Vv�V）人（＾◇＾〜）

おはようっす

やぐみき

みきやぐ

やぐみき

やぐみき

もしかしなくてもまとめサイトってないよね？

ない
まずこのスレに何人いるんだろ？
８割くらい俺の保全レス

私は書いてるけど、保全はしてない
何しろ現役高校生で携帯禁止の学校だから使えないからね

保健室





「ここは君のサボり場所じゃないんだけど。」
「…いいじゃん。」

美貴に話しかけてくる小さい人。
この、気持ちいいベッドが置いてある保健室の先生だ。

邪魔しないでね。
ここは美貴の一番のお気に入りの場所なんだから。

「ここで寝られるとおいらが怒られるんだけど。」
「美貴には関係ないし。」
「いや、大有りだろ。」

口では美貴に勝てない先生。
なのに、こうして毎日歯向かってくる。
無駄なのに。ね。
先生の言う事聞くような良い子だったらもともとこんな所でサボったりしないし。

「美貴ね、病気なんだ…」
「えっ……」

さっきと一転して心配そうな顔。

「一生、治らない病気なんだ。だから、何に対してもやる気が起きないからここに居るんだよ。」
「…ごめん。」

ヤッヴァイ！美貴アカデミー受賞する位の演技力だったよ今！！
ね。そんな訳ないのに。
騙される目の前の小さい人。

「病名とか聞いても平気…？」
「…ぅん………」
「何？」

…………。
どうしようかな、言うの、勿体無いし。
まぁ、これ以上からかったら可哀想だしね。

「…恋の病。」
「そう……ん？ってお前ぇぇぇぇぇ！！！」
「ちょ、待ってよ！首絞めないで！！」

でも、からかったことに違いはないけど嘘はない。
だって、恋の病は一生治らない病気でしょ？
それも人類みんなが抱えている。

やる気が起きないのだって当たり前。
だって授業を聞いてたって頭の中は先生だらけ。
ねぇ、何とかしてよ。

なんて。まだ言葉にはできないけど。

「恋の病ねぇ。そんなの簡単に治せるじゃん。」
「は！？」
「好きな子居るんでしょ？その子に告白して上手くいくかいかないかで決まる事じゃん。」

えっ？この人アホでしょ。
普通に考えて、今この状態で。
こんな答が返ってくるなんて思わなかった。

「い、いや、美貴が言いたいのはそういうことじゃなくて…」
「ん？」

上目遣い+首傾げ＝可愛い
たぶん、この人には口で言っても通じない。
だったらアクション起こすのみ。

ベッドから身を起こす。
隣から香る、香水。

「ん……」

真っ赤になる顔。すごく、慌てている。

「じゃね。」

ベッドから出て、保健室から去る。
いつもと違うサボりの毎日が始まる。

「ねぇ、何でそんなに離れてんの？」

いつも通り保健室にやってきた美貴。
まぁ、理由なんて分かってるんだけど。

…どうせ、昨日のキスでしょ？

「こっちが質問したいんですけど…」
「どぞー。」
「………。」

質問される内容なんて手に取るように分かる。

「「何でキスしたの？」」

驚いた顔。
でもさ、だって。
それしかないじゃん。
貴女が美貴に聞くことなんて。

「先生が好きだから。」
「…ふざけないで。」

心外だなぁ。本気なのに。
いつもはふざけてるけど、今は真剣だよ。
先生と話している間だけは『美貴』を見せてあげる。

だからさぁ、困った顔しないで。
そんな顔にさせたい訳じゃないんだよ。
笑顔。
笑顔が見たい。
美貴が先生を好きになった理由の『笑顔』。

初めて見たのは、いつだったっけ？
………。
そうだ、あの、雨の日だ。

―――――――――――――――――――――――

「うっわー。何で降ってんだよ。めざましのお姉さんの嘘吐き。」

美貴が高一の時だった。
高校に入って初めての雨の日。
その日の天気予報は晴れ。
降水確率は０％。
実際は…土砂降り。
まぁ、学校出ていきなりだったからたぶん通り雨だろう。

と、思ってバス停で雨宿りして一時間。
バスの来る気配も、雨が止む気配もない。

「何なんだよ一体…」

バスの到着時刻はとうに過ぎている。
バスは電車と違って時間通りにはいかないものだから、
仕様がない部分はあるんだけど。
…きっと、この雨で道路が混んでいるんだろう。

ベンチに座って項垂れる。
ベンチが濡れているかもしれないとかは考えなかった。

「ねぇ。」

ん？
頭を上げた瞬間目を奪われた髪の色。
綺麗な栗色だった。
そして、随分と幼そうに見える顔。

「いつもバス使ってる？」
「あっ、いえ。いつもは歩きで駅までなんで…」
「やっぱり。ここのバスは雨の日はまともに来ないから。」
「えっ！？」
「だから、知ってる人はきっとこんな所でバスを待たないと思って。」

それから五分位かな？
ちょっとした話をした。

「何で傘持ってないの？」
「いや…めざましのお姉さんがいらないって…」
「はは。信じちゃダメだよそんなの。」
「いやいやいや。」

キャハハと笑うのが印象的だった。
可愛らしい笑顔だった。

「んじゃ、おいらはそろそろ家に帰らせてもらうとするよ。」
「えっ、ちょ、美貴はどうすれば…」
「んー…じゃ、ほい。」

差し出された傘。
彼女の笑顔に似合うオレンジ色。

「じゃね。」
「あっ、ちょっ、待って。」

美貴の声も虚しく。
彼女は最後に最高の笑顔を見せて、雨の中に消えていった。

―――――――――――――――――――――――――――

「てな事があった訳ですよ。」

その後、産休になる先生の代わりに来た人は、
美貴にオレンジ色の傘をくれた人だった。

「…ごめん。全然覚えてないんだけど。」
「マジでぇ！！？？」
「いや、傘をあげたのは覚えてるけど、藤本だったっけ？」

美貴だよ。
忘れないでよ。
美貴はずっと覚えてたのに。

ねぇ、もう一度美貴にあの時と同じ笑顔を見せて。
生徒に見せる『先生、矢口真里の笑顔』じゃなくて、
『女、矢口真里の笑顔』を。

「…好きだ。」

「答えはNOだね。」
「何で？」
「普通に考えて、生徒と教師じゃ無理だよ。」
「そんな風に考えないで。生徒としてじゃなく一人の人間の藤本美貴として見てよ。」
「…ごめんなさい。どうしても今はそんな風には見れない。」

…分かってたけどさ。正直。
それでもやっぱりきついんだ。
先生はそういうのをきちんとする人だから。
中途半端は嫌いな人だから。
正義感の固まりのような人だから。

生徒と教師という関係なんて邪魔にならないと思ってた。
愛あらばIT'S ALL RIGHTだって思ってた。
でもさ、結局そんな関係はさ。足枷にしかならないんだね。
生徒と教師、それ以上の関係になるのを邪魔するんだね。

それでも。それでも美貴は貴女が好きです。

「美貴がさ、勝手に想ってるのはいい？」
「えっ…？」
「いやだって、そんな簡単に諦めのつく想いでも人間でもないし。」
「確かにそうだけど…」
「ねっ。だからいいでしょ？」

とびっきりの笑顔で。
涙を流しそうになるのを我慢しながら。

「仕様がないな…」
「本当！？」
「だって言って聞くような人間じゃないし。」
「まぁね。」

それが聞けてよかった。
これで、貴女をずっと想っていられる。

「じゃあ、良い子の美貴はそろそろ帰るよ。」
「お前いい加減にしないと卒業できなくなるよ？」
「成績良いから大丈夫。」
「成績良くても素行が悪くちゃねぇ…」
「じゃあ、明日の午前中だけ真面目に受けるよ。留年して生徒と教師の関係延びんの嫌だし。」

少しくらい嫌味を言ってもいいでしょ。
結構凹んでるんだから。

さて、ネクタイをして。
カバンを持って。
この素敵な空間から出ましょうか。

「藤本！」

ドアを開ける直前に呼ばれた名前。
ニヤケそうになるのを抑えながらドキドキして振り向く。

「おいらさ。別に藤本のこと、嫌いとかじゃないから。」

だから、迷惑だとかは思ってないから。
自分に素直になると、そういう風に言ってもらえたの嬉しかったし。
だからって、特別好きとかでもないけど。

「美貴、先生のこと愛してるよ。」
「…ありがと。」

もしかして、良い雰囲気じゃね？
もしかして、もしかして。
チューの一つや二つできるんじゃね？

「ねぇ、チューしてもい―――」
「早く帰れ。」
「…はい。」

けち。
減るもんじゃないのに。

「いいじゃん。先生だってオトナなんだから。初めてだったとかじゃないでしょ？」

美貴の言葉に俯く先生。
しゃがんで下から覗き込むとそこには真っ赤な顔。

「何？初めて？」
「…っるさい！！」
「ラッキー！美貴、先生の初めての人かぁ！！」

ゴッ！！！

負傷者1名。
意識不明の重体です。

…可愛いな。凄く。
やっぱり年上になんか見えないや。

「じゃ、今度こそ帰るよ。」
「バイバイ。」

ねぇ、折角さ夕日が窓から差し込んで良い感じなんだからさ。
こう、後ろからさ。
帰らないで！みたいなサプライズないの？
普通に挨拶する貴女に悔しくて。
思い切り腕を引っ張った。

「んっ…！！」

ざまぁみろ。

「じゃ、さようならー。」
「ちょっと待てぇ、藤本っっ！！！」

後ろから何か聞こえるけど気にしないことにしよう。

最高の気分で見上げた空は綺麗なピンク色だった。

「藤本先輩が好きです！」

朝、下駄箱を開けたら入っていた手紙。
ピンクの封筒に可愛らしい文字。
『放課後、屋上に来てください。』の一言。
なんてベタな内容なんだろうと思った。

ここは女子校だし、そういうの、多いんだよね。
美貴の友達もそういうのの一人だし。
何より美貴もそういう人間だし。

「悪いけど。美貴、好きな人居るから。」

この言葉に嘘は無い。
美貴はあの人を愛している。
だから、ごめんね。
君と付き合うことはできないんだ。
たった一言そう言ったら、名前も知らない女の子は走って去っていった。

ゆっくりと壁にもたれる。
秋風が少し肌寒いけど心地良い。
目の前の夕日はとても綺麗で。
思わず、泣きそうになった。

「藤本？」

あの人の声。…間違いない。
美貴が、間違えるはずなんてない。
…ただ、声が聴こえるのは美貴の下からじゃなくて上なんだけど。

泣きそうになってたのがばれないように。
制服の袖で目を軽く擦ってから上を向く。
そこにはやっぱりあの人が居て。

「あの子可哀想じゃん。泣いてたよ。」
「…なんでそんな所にいんの？」
「いーねー青春。みんな若いなぁ！」
「いや、答えになってないし。」
「んー。なんとなく。この景色が見たかっただけ。」

綺麗な夕日をね。

そんな風に言う、貴女の方が綺麗と言ったら殴られた。
褒めただけなのに。

「お世辞はいーの。」
「お世辞じゃないし。」
「はいはい。」

こんな普通のやり取りができるだけで美貴は満足。
まぁ、欲を言えば、先生と色んなこと、したいけど。

「おーおー。寒くなったねぇ。」
「はい。」

ブレザーを脱いで先生の肩にかける。

「おー。優しいじゃん。」
「あっ、今カッコイイとか思ったでしょ。」
「いんや。全然。」
「あっそ。」

カワイクねぇ。
嘘。めっちゃ可愛い。

「んじゃ、そろそろ保健室戻ろっかな。」
「美貴も。」
「お前もかよ。」

保健室に戻ったら、先生は美貴に温かいコーヒーを淹れてくれた。
また、そんなね。
淹れてるトコも凄く可愛いんだよね。

「でさー、さっきの子。結構可愛いかったじゃん。」
「そう？」
「うわ。酷いねー。折角告白してくれたのに。」
「だって、美貴は興味ないし。」
「ふーん。」
「…ねぇ、何でそんなに気にすんの？」
「別に。」
「もしかして美貴に惚れた？ねぇ、ねぇ。」
「さぁね。」

真っ赤になる。
だってそれってそれってそれって。
興奮して立ち上がったら。
先生の顔はしてやったり。
何だよ。何だよ。…ちぇっ。

「まぁ、そのうち。」
「ん？何か言った？」
「聴こえてないなら別に良い。」
「何だよそれ。」

ニヤニヤしてる先生。
訳が分からない美貴。

「ねぇ、明日土曜日だしさ。遊びに行ってもいい？」
「んー。暇だしいいよ。」

それに、教科担当や担任とかじゃないから面倒な事は起きないだろうし、だって。
そんなの分かんないじゃん。
ほら。危ない関係になったらさ。

「…泊まってもいい？」
「料理作ってくれるなら。」
「…焼肉でもいい？」



「…だいすき。」

ピンポーン。ピンポーン。ピポピポピーン。

けたたましい音で起こされる。
時計を手にとって見ると10時ちょい。

音を止めるために、布団から出る。
11月半ばが来ると、やっぱり布団が恋しくなる。
玄関に向かう前に上着を羽織る。

ガチャ。

開けるとそこにはニコニコした気持ち悪いくらい良い笑顔が。

パタン。

「ちょっと先生！？」

外にいる人物が騒がしい。
近所迷惑なので仕様がないから入れてあげた。

「来るの早くない？」
「いやー昨日ドキドキして眠れなくて。」

照れもせずに淡々と言うからこっちが恥ずかしい。
その恥ずかしさを紛らわすために寝室へ逃げる。

「ちょっと寝る気！？」
「いちいちうるさいなぁ…着替えるだけだよ。」
「！！！！！！」
「どしたの？」
「美貴、手伝うよ！！」

瞳をキラキラさせて。
馬鹿につける薬はないな…
だから薬の代わりに一発殴っておいた。

服も着替えて。メイクは…まぁいいか。
多分家に居るだけだろうし。

「今日の先生スッピンだね。」
「悪い？」
「いや、スッピンも可愛いなって。」

どうしてそんな臭い台詞を言えるんだろう。
言ってる本人は恥ずかしくないんだろうか。

「ねぇ。」
「何？」
「先生って呼ぶとさ他人行儀だから別に呼んでいい？」
「他人なんだけど。」
「何がいいかなぁ？」
「無視かよ！」

別に名前の呼び方とかどうでもいいじゃん。
そう言ったら藤本は「どうでもよくなんかないんだよ！」と。

「やっぱ、真里かな？」
「却下。」
「じゃあ普通に矢口さんで。」
「学校では先生だからね。」
「分かってるよ。」

お昼はオムライスを作ってあげた。
すごく美味しそうに食べてくれて嬉しかった。
うん。久々かも。こんなに楽しいの。
藤本との他愛のない会話がすごく楽しくて。

そう、楽しすぎて忘れてた。

「焼肉の材料は？」
「あ゛…」

寒いから手を繋いでいこうよと言われた。
でもそんなことできる訳が無いし、そんな関係でもない。
おいらのマフラーを首に巻いてあげて、買い物に行かせた。
…おいらの財布を持って。

さて、藤本が買い物に行ってる間に他の準備するか。
ホットプレートやお皿、ご飯、その他諸々。

何だか新婚さんみたいだ。
って！何を考えてるんだおいらは！！

それでも、藤本が帰ってくるまでニヤニヤは止まらなかった。

二人で楽しく焼いて、藤本は飲んじゃいけないお酒まで飲んで。
なのに酔わないこいつにムカついた。

「お風呂先入る？」
「んー一緒に入る？」
「じゃあおいら先入るから。」
「………。」

お風呂から上がったら藤本は凹んでいた。

「ねぇ、枕一つしかないから藤本使っていいよ。」
「へ？」
「ん？何か可笑しいこと言った？」
「…一緒に寝て良いの？」
「だって、仕様が無いじゃん。ベッド1つだもん。」
「もしかしてもしかして？」
「変な事したら追い出すから。」

さて、寝ようか。
枕を藤本の方に寄せたら返された。

「使っていいのに。」
「いや、やっぱりここはレディーファー…！」

何かを思いついたらしく、枕をもう一度自分のトコロに持っていく。

「矢口さんには美貴が腕枕してあげる。」

…何故か断れなかった。
というか断りたくなかった。

藤本の腕に頭を乗せる。
布団の中は昨日より温かい。
それでもやっぱり寒いので少し藤本の方へ。

「何、いきなり…」

身体がピクッとして、藤本が動揺してるのが手に取るように分かる。
可愛い。すごく。

「じゃ、おやすみ。」
「ちょっ、矢口さん？」
「………。」
「…おやすみなさい。」

おいらはどうしても素直に感情を出すのが苦手で
いつも心の中に溜め込んでしまう。
本当は大きな声で叫びたいのに、それが怖い。
全てが矛盾している。おかしいね。

人を好きになるのって凄く怖い。
それを伝えるのはもっと怖い。
結局おいらは臆病者で、逃げてばかりいる。
本気でぶつかってくるアイツから逃げて、自分の気持ちを誤魔化そうとしている。
このままじゃいけないって分かっているのに。

「せーんせっ！」

そっと入ってきたんだろう。
声と同時においらの目を隠して。

「さて、誰でしょう？」

そんなの。簡単すぎる。
鼻にかかった感じの特徴的な声。
耳元で囁かれて、ドキドキする。

「藤本美貴ー。」

ソイツの名前を呼んで。

「正解ー。」

ヘラヘラとした笑顔を見せてくる。
普段、他人と一緒に居る時には見せない顔。
おいらと一緒に居る時にだけ見せる顔。
それがすごく嬉しい。
いつもは目つきが悪くて、無口でクールなかっこいい先輩と思ってる後輩達は
この餌を目の前にした犬のような姿を想像できるのかな？
いや、きっとできないね。
というか。誰にも見せたくない。藤本の笑顔は。

「ばーか。誰か居たらどうするんだよ。」
「誰も居ないの分かってるからやるんです。」
「何で分かるんだよ。」
「…勘？」

確かにこいつの勘は当たりそうだ。
何か、本能で生きてる感じ？
おいらにはきっと真似できない。

「へへへ。」
「何だよ。気持ち悪いなぁ。」
「いや、何か嬉しくて。」
「何がだよ。」
「先生、美貴のこと邪険に扱わなくなった。」
「そりゃあ、だって…！」

！！！！！！！
危なかった。つい口を滑らせるところだった。
おいらはその言葉だけは言ってはいけない。

だけどやっぱりアイツは鋭くて。

「…先生。今、何言おうとしたの？」
「何でもないっ！」
「何でもなくないでしょ？」

後ろからそっと抱きしめられる。
さっきと同じように耳元で囁かれて。
唇を首に這わされて。
その行為に、どうしても身体が反応してしまう。
それを感じ取った藤本はきっとおいらの事を笑っているだろう。

「先生？」
「なっにっ…」
「美貴の事、好きでしょ？」
「はっ！？」

驚いて、藤本の腕から逃げる。
は？は？は？は？は？は？はぁ？

驚いてる暇もなく、また抱きしめられる。
今度は正面から。

「美貴の事、好きって言ってよ。」

声が震えている。
そうだ。
たとえ度胸があって、おいらより背が高いといっても。
こいつはまだ高校生なんだ。
人の心に敏感な時期なんだ。

「……っ。」
「じゃあ、もう一度。もう一度美貴が言うから、今度はちゃんと答えて…」

深呼吸をしてる。
おいらを抱きしめたまま。

「…美貴は、先生が。矢口真里が好きです。誰よりも誰よりも貴女の事を愛してます。」
「………。」
「せんせぇ…」

今にも泣き出しそうな声でおいらを求める。
こいつがこんなに勇気を出したんだ。
おいらもそれに応えなきゃいけない。

「お、おいらも…藤本がすき、だよ。」

fin.

以上で終わりです
短編の方はまた後ほど
待ってた方はほとんど居ないと思いますが念のため
お待たせしてすみませんでした

乙です

作者さん乙です