1 :
名無し募集中。。。:
2 :
名無し募集中。。。:2005/11/26(土) 21:33:27 0
落としてんじゃねー
3 :
名無し募集中。。。:2005/11/26(土) 21:33:27 0
2
4 :
名無し募集中。。。:2005/11/26(土) 21:35:10 0
前スレいくつまで行った?せっかく1000行くようになってたのに・・・
5 :
名無し募集中。。。:2005/11/26(土) 21:42:47 0
100ちょい
6 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/11/26(土) 21:46:31 0
スレ立て乙です!
7 :
名無し募集中。。。:2005/11/26(土) 22:00:59 0
ちょっと1時間くらい目を離した隙にやられたな
8 :
名無し募集中。。。:2005/11/26(土) 22:01:44 0
1時間半ぐらいかな?
2時間は経ってなかった
9 :
名無し募集中。。。:2005/11/26(土) 22:06:54 0
まあしょうがない・・・こんなこともある
つーか人は前よりも人は増えたが保全レスはなんか減ったな
ちょっと前から気になってたんだが
10 :
名無し募集中。。。:2005/11/26(土) 22:08:07 0
油断だよ
11 :
名無し募集中。。。:2005/11/26(土) 22:08:13 0
矢口ので一時的にクソスレ乱立したしね・・・
12 :
名無し募集中。。。:2005/11/26(土) 22:11:33 0
あー確かに油断かもな
矢口スレなんか乱立してたのか・・知らんかった
13 :
名無し募集中。。。:2005/11/26(土) 22:18:24 0
最近保全してなかった
申し訳
14 :
名無し募集中。。。:2005/11/26(土) 22:20:31 0
俺が保全を怠ったせいだな
どうぞ罵ってくれ
15 :
名無し募集中。。。:2005/11/26(土) 22:21:43 0
タイミングもあるよね
16 :
名無し募集中。。。:2005/11/26(土) 22:23:44 0
17 :
名無し募集中。。。:2005/11/26(土) 22:34:48 0
最近めけてーの物真似流行ってるのか?
18 :
名無し募集中。。。:2005/11/26(土) 23:01:44 0
となるとやっぱ90分置きくらいに保全か
19 :
名無し募集中。。。:2005/11/26(土) 23:32:17 0
保全疾走
20 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/11/26(土) 23:34:53 0
続きを行きます。
21 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/11/26(土) 23:35:48 0
『口では何と言おうと主の事はお前が一番慕っているくせに・・』
ブレイブは喜丸を一瞥すると目の前の敵に集中する。
「雑種だか血統書付だか解らないけどなぁ!食べちゃえば味なんか変わらないんだよッ!!」
桃子のFLYHIGHの拳は唸りを上げて獣に向かう。
『ハァッッツ!』
ブレイブは自らの能力『Barrio chino』の『翼を生やす能力』を使い宙に舞う。
体中に生えた翼を駆使しFLYHIGHの拳を風に舞う木の葉の様に避ける。
桃子の連打は紙一重でかわされ続ける・・・
「犬ッコロの分際で!お前等は私に喰われる存在でしかないんだよッ!この食料風情がァ!!」
逆上した桃子は姿勢を低くしてブレイブに突っ込む様に間合いを詰める。
『・・・甘いな。』
ブレイブは桃子を飛び越すようにジャンプする。
「そう来ると思ったんだよ!この駄犬ッ!」
桃子は低い姿勢から螺旋状に体を捻りながら立ち上がりその反動を拳に込める。
「ウォオオォォオオム!バルバルバルバルバルバルバル!!」
低空で疾走したスピード×体を捻りながら立ち上がったスピード×拳速
これなら如何に空を自在に舞う事が出来る能力とて捉えることは可能!
桃子の渾身の連撃がブレイブに降り注ぐ。
22 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/11/26(土) 23:42:22 0
『いい拳だ!・・・だがそれだけだな。』
FLYHIGHの拳がブレイブの頬をかすめる、その瞬間ブレイブの身体は桃子が拳を引き戻すより
早く加速し制服の襟元に牙を立てる。
「ひぃッ!」
桃子が悲鳴を上げるや否やブレイブは身体を捻って投げ飛ばす。
制服は破れ、桃子は背中から地面に叩きつけられる。
叩き付けられた衝撃で呼吸が乱れた桃子の首にブレイブは牙を軽く当てた。
『素質は有るかもしれないが戦い方は3流だな。戦士として生きたかったら強く為る事だ・・』
獣の言葉で桃子にそう告げブレイブはその場から離れた。
『つい少女の『拳』に敬意を払って『牙』を使ってしまったな・・主に怒られるなぁ・・・』
そんな事を溢しながら主である菅沼の下に急いだ。
23 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/11/26(土) 23:46:46 0
こんな感じで嗣永憲法!
それでは保全組の皆さん!
よろしくお願いします!
24 :
名無し募集中。。。:2005/11/27(日) 00:19:03 0
うm乙ッ!
古いけど銀牙を思い出したw
>>1さん
遅ればせながら「血の渇き!」を読ませてもらった!
夜這いに続き自慰までしてしまうとは・・・
保全するぞ
26 :
名無し募集中。。。:2005/11/27(日) 01:19:24 0
黄金の保全
27 :
1:2005/11/27(日) 01:30:23 O
>>24 読んでくれてトン!
すまねっす、今日はちょっとオナレなそうorz
スマソ!!!
28 :
名無し募集中。。。:2005/11/27(日) 01:54:37 0
銀色の永遠的保全
29 :
名無し募集中。。。:2005/11/27(日) 02:15:48 0
就寝前保全
30 :
名無し募集中。。。:2005/11/27(日) 03:04:58 O
ほ
桃子は犬食うのか
32 :
名無し募集中。。。:2005/11/27(日) 03:44:33 0
カンコック
33 :
名無し募集中。。。:2005/11/27(日) 04:37:43 O
がんずき
34 :
名無し募集中。。。:2005/11/27(日) 05:35:10 O
逃した保全は大きいぞ
35 :
名無し募集中。。。:2005/11/27(日) 07:20:59 O
保全疾走ぉ
36 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/11/27(日) 08:03:47 0
>>24 銀牙とかヤマトとかが闘犬漫画リスペクトの方向ですw
>>27 戻ってくるまで保守する是!!
>>31 桃子は食べてそう・・・あくまでもイメージだがw
保全組!乙でした!
37 :
名無し募集中。。。:2005/11/27(日) 09:30:12 0
おはー
38 :
名無し募集中。。。:2005/11/27(日) 10:04:44 0
ル ’ー’リ<赤犬が一番美味しいんですよ♥
39 :
名無し募集中。。。:2005/11/27(日) 11:00:08 0
保全疾走
40 :
名無し募集中。。。:2005/11/27(日) 12:03:26 0
保全疾走
41 :
名無し募集中。。。:2005/11/27(日) 12:50:38 O
保全疾走
だいじょぶかage
もあ
しつこく
もうだめかもわからんね
46 :
名無し募集中。。。:2005/11/27(日) 14:53:35 0
保全疾走
47 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/11/27(日) 15:29:12 0
休憩保全!!
48 :
名無し募集中。。。:2005/11/27(日) 16:22:29 0
最近ベリヲタになって単独コンサDVDまるごとを見て、恋の呪縛に感動したわけよ
CDを近所の本屋回ったけど売ってなくて密林で頼んだの。
届いて聞いてるんだけど。パッションE-CHA E-CHAのがすごい名曲って分かった。
舞波ーー。
てっ言う保全。
49 :
名無し募集中。。。:2005/11/27(日) 16:31:50 0
本日は一人鍋です保全疾走
50 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/11/27(日) 17:05:18 0
>>48 うほ!ヲタモダチ!
E-CHA E-CHAはいいよね!
歌い出し舞波からなんてありえないしw
51 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/11/27(日) 17:08:53 0
夢でドゥーアップとか秘密のウタヒメとか
ベリはなにげにc/wのほうが好きかな?
52 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/11/27(日) 17:09:07 0
夢でドゥーアップとか秘密のウタヒメとか
ベリはなにげにc/wのほうが好きかな?
53 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/11/27(日) 17:10:09 0
なんで二重orz
54 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/11/27(日) 17:48:35 0
>>53 どんまいw
ベリはあまり知らないけど、スッペシャルジェネレ〜ションのサビのりしゃこが手を
ぶんぶんやって胸のとこでハート作るあのフリがどーやってるのか気になって、
やたらPVを見まくった思い出があるw
55 :
名無し募集中。。。:2005/11/27(日) 18:38:32 0
保全疾走
56 :
名無し募集中。。。:2005/11/27(日) 19:43:34 0
57 :
名無し募集中。。。:2005/11/27(日) 20:45:31 O
保全暴走
58 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/11/27(日) 21:02:15 0
>>54 wベリの合同コンの時は振りコピの為に必死にPVみたなw
その時の事を知人の掲示板に書いたのが
>現在、ロリ祭に向けてサビの部分の振りコピに必死です!
人間もっと違うものに必死になるべきだと思うのですが!
>ポータブルDVDプレイヤーでヘッドフォン付けてやっています!
必死でやったおかげで肘に違和感・・つまり痛めるまで
練習してしまいました。
もう単なるバカキャラ全開ですね!
・・・・阿呆だ・・・俺・・orz
59 :
名無し募集中。。。:2005/11/27(日) 22:04:38 0
保全するんじゃポルナレフ
60 :
名無し募集中。。。:2005/11/27(日) 22:11:16 0
保全疾走
61 :
名無し募集中。。。:2005/11/27(日) 23:13:21 0
hozen
62 :
1:2005/11/27(日) 23:43:24 O
>>前スレさん
振りコピかぁ〜すごいw
最近見ててすごいというか超キャワワと思うのは直感のさゆと小春がサビで二人一緒に頭ブンブンふってるとこ!
あれ見てると元気出てくる(笑)
てかすいません、これからバイト先からそのまま出かけるんでちょっとしか更新できなそう。
最近めちゃスローペースで読んでくれてる方々マジ申し訳orz
保全してくれた方々トンです!
63 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/11/28(月) 00:15:16 0
「みやッ!!」
佐紀は角を生やした犬に蹂躙される雅に向かって叫んだ。
『おっと!お嬢さんの相手は俺だぜ!』
雅に駆け寄ろうとする佐紀の行く手を志麻が塞ぐ。
何かを溜めるような動きを見せる志麻に佐紀の手が汗ばむ。
『ケケーーーーーッ』
コォ!
志麻の口が大きく開きソコからロープの付いた銛が勢い良く射出される。
志麻の能力『El Diablo』だ!
「ベリー・フィールド!!」
佐紀の手から巨大な傘が出現し『志麻の銛』を弾き飛ばす。
『おぉ!やるな!お嬢ちゃん!』
獣の言葉で佐紀の反応速度を賞賛する。
佐紀は巨大な傘に身体を隠し絶対防御姿勢を取る。
防御を固めて相手の攻撃をひたすらに凌ぐ。
こちらが防御しかしなければ相手の攻撃は必ず雑に、荒くなる。
その隙だらけ瞬間を待って手痛い反撃を喰らわすのが必勝の戦型。
『ほぉ?中々見所は有る様だな?・・・だがまだまだ甘いな!』
64 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/11/28(月) 00:16:01 0
『ケァーーーーーーッ!!!』
ヒュコォ!!!
志麻の銛は佐紀のベリーフィールドの上部に当たり空に向かって大きく弾き飛ばされる。
「何回攻撃をしてもベリー・フィールドが展開していれば結果は同じなのに・・・」
佐紀は弾き飛ばされた銛を目で追ってそう一人語とを言った。
『いい高さだ・・・ヒャーーーーーッ』
志麻は空高く弾き飛ばされた銛を勢い良く引き戻す。
中程まで引き戻ると志麻は身体を後方に翻し銛に遠心力と付ける。
後ろ足を踏ん張ると遠心力をそのままに再度、銛を打ち込む。
打ち込まれた銛は横殴りに地面スレスレに飛行する。
志麻の狙いまで高速で奔る。
「?????」
突如、佐紀は足元が拘束される。
傘の盾の死角を突かれたのだと。そう気付いた時にはその身体は宙に浮いていた。
「ぐぅううぅッ!」
強かに身体を地面に打ちつけ佐紀は思わず呻き声を漏らす・・・
『傘は丸いだろ?其処を考えなくちゃ!まぁ、足元注意って訳だよ。お嬢ちゃん!
なぁ、お前もそう思うだろ?がんずき。っておいがんずき!」
65 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/11/28(月) 00:31:35 0
今日はこんな感じで川´・_・`)<お佐紀に失礼しマス!
>>62 1さんバイト先から乙!
保全組!後はお願いします!
66 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/11/28(月) 01:03:43 0
就寝前に保全!
じゃ皆の衆!おやす雅!!!!!!
ゐぬかわいいよゐぬ
68 :
名無し募集中。。。:2005/11/28(月) 02:06:27 0
:::::::::::::::::::::::::::::.
::::::.\:☆ノノハ クゥ〜ン
::::::.ミゝ从 ’w’)つ
::::::⊂__つノ
マイハマン巡回中!
69 :
名無し募集中。。。:2005/11/28(月) 03:01:42 0
hozen
ほ
71 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/11/28(月) 04:12:54 0
あと少し保
早い話、吸血鬼がこの杜王町にいるらしい。
そいつはえらく狡猾で頭のいい奴なんだって。
いったいなんのこっちゃ。
「しまった!僕、十字架を忘れてきた!!!」
「私はニンニクがいっぱい入った味噌ラーメン食べてきたから大丈夫です☆」
「それなら僕だってお昼にお肉食べました」
「二人とも何言っとると。そんなもん、吸血ゾンビに効くわけなか…
あ、まぁニンニクは嗅覚の関係があるから何とも言えんけど」
寺田先生の話によると、今その吸血鬼(ゾンビ?)を倒せるのはれいなしかいないんだそうだ。
なんでも『波紋』とかいう呼吸法が太陽の息吹でなんちゃらかんちゃら…。
まぁよくわからないけど、僕と紺野さんはそのサポート役ってわけ。
「その化け物は人間を食料とすると。恐らく、この杜王町の行方不明者が多い
原因のその一端には、そいつも関わっているハズたい!!」
実はその化け物、半年ほど前に一度、演劇部の柴田さんに追い詰められている。
だが波紋力を持たない柴田さんは、組織を壊滅させるものの、すんでの所で
化け物に逃げられてしまったみたいなんだ。
その時、柴田さんは不気味な石仮面を廃墟の中から拾ってきたらしい。
そうそう、ちなみにその化け物は、石仮面に柴田さんの血をかけて人間から化け物に
変身したらしいよ。信じられないけど。
それから月日は経ち、再びその化け物がこの町に災いを齎そうとしているらしかった。
そして寺田先生が、その化け物が潜伏している隠れ家をつきとめ(どうやってつきとめ
たんだろう…?)こうして僕らに指令が下ったって次第さ。
で、その隠れ家ってのが、今僕らの目の前に立っているこの屋敷なんだけど…。
とりあえず僕ら三人は、近くの茂みに身を隠し、様子を見ることにした。
「ねぇれいな。その吸血ゾンビって、太陽の光に弱いんだろう?だったら
朝日が昇るまで待ってもいいんじゃあないの?」
「いや、相手は人間の中にまぎれて一年も生き続けている、頭のいい奴たい。
日が出てから襲い掛かっても、下手したら感づかれて蛻の殻かも知れん。
この会話だって、もしかしたら聞かれてるかも…」
「えぇッ!!…じゃ、じゃあ屋敷にに火を放とうよッ。化け物と闘うだなんて僕怖いし」
「亀ちゃん、それじゃ周りの住宅に住んでる人々を巻き込んじゃうじゃないですか。
そんなことしたら、私達みんなお巡りさんにタイーホされちゃいますよ」
うぅ…確かに紺野さんの言うとおりだ。
何も知らない人から見たら、僕らはただの放火魔にしか見えないよなァ…
「とりあえず、れいなが屋敷の中に潜入すると。絵里、サイレント・エリーゼを
連れていきたいんやけど。連絡を取り合うために」
「あ、うん。いいよ」
僕はスタンドを出すと、それをれいなについて行かせることにした。
れいなじゃないと、倒せない化け物…か。
いったいどんな奴なんだろう?
「じゃあ行ってくるたい!!」
勇ましいよ、れいな。
頑張って!!!
「…ちょっと待って」
そう言って茂みから抜け出そうとしたれいなを止めたのは紺野さんだ。
「どうしたと?」
「一人で行く気ですか?」
「えぇ、そうですたい。…何か?」
「危険です」
「…はい?」
苦笑いでれいなは答える。
けど、紺野さんは真剣な表情だ。
「あなたはさっき言いましたよね。そいつは人間の中にまぎれて生き続けている
頭のいいやつだ…と。コンコンもすごくそう思う。油断は禁物です。一人じゃ…」
「危険だ…って?」
紺野さんはコクリと頷いた。
ところが、そんな彼女を、れいなは軽く笑い飛ばした。
「何言っとるとねアンタ。相手はゾンビ、それに対抗出来るのは太陽エネルギーの波紋、
つまりれいなだけばい。それに、れいなには『デュエル・エレジーズ』もあると。
負けるわけがなか」
「私が言いたいのはそんなことじゃないんです。いいですか?もう一度
言いますよ?相手は人間の中にまぎれて生き続けている化け物なんです。
太陽の光を一度も浴びずに生き続けてるんです…そんな奴が、そう簡単に
葬られることを許してくれるんでしょうか?」
「…わかった、わかったと。もう話はすんだとね?アンタはれいながピンチに
なったら助けに来てくれればよか。そのためにエリーゼを連れて行くっちゃよ。
ま、お世話になることはないと思うけど」
「それなら、初めから三人で屋敷に忍び込んでもいいんじゃないんでしょうか」
「アンタもわからん人っちゃねェー…んなことしたら気配で気付かれちまうと!!
もう…アンタ、あまり戦闘経験ないやろ?そういえばれいな、アンタのスタンドだけ
まだ見たことがなかとね」
な、なんだこの険悪なムードは…うわあッ!重い!!重いぞッ!!!
エリーゼACT3の能力でこの空気を軽くしたいぃッ!!!!
それにしても、先輩に対して『アンタ』はまずいよれいな。
「こないだの演習の時だって、アンタの勝ち方にはれいな疑問を持ってるとよ。
どっかに隠れてたんと違う?」
「・・・・・・・・・・・・・」
あ、あれ?紺野さん…なんで黙るのさ!!!
「ちょちょッ、れいなッ!!落ち着いて。なんでこんな時にこんなとこで
口論しなきゃなんないんだよ」
僕は何も答えない紺野さんを、とりあえずフォローする。
「ふん…十分以内にカタをつけてくるばい」
カサカサッ…
れいなはあまり音を立てないように、茂みから抜け出した。
紺野さんは黙ってれいなの背中を見つめている。
「あの…れいなの言ってたこと気にしないで下さいね。あの子、こないだの
演習のとき自分だけ部員のみんなと闘えなかったこと悔しがってて、まだちょっと
根に持ってるだけなんです。紺野さんの一人勝ちだったし…それにあなたは大人だから
甘えてるんですよ、たぶん。でも、別に隠れてたわけじゃないんだから、ハッキリ
言えばよかったのに…」
僕は紺野さんがいたからさゆと闘う決心がついたんだ。
それに、狂った高橋さんに攻撃を受けているところを助けてくれたのも紺野さんだ。
そんな恩人を、自分の友達が誤解していることが…僕にはなんだか悔しかった。
「田中れいな…か」
紺野さんがボソッと呟いた。
「今は直感で行動しているみたいだけど、あの子…きっとエースになるでしょうね」
あんな言いたい放題言われたのに、どうしてそう思えるのかが不思議でならなかった。
…時刻は0時42分。
僕らの長くて短い夜は始まったばかりである。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
77 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/11/28(月) 05:20:29 0
ここまで!!
それではおやすみなさい…ノシ
>>65 乙です!!
がんずきどうした!!?まさかりしゃこに鼻を取られたか…って違うかw
198さんのプロキシ規制が早く解除されることを祈り、そしてなんみんさんの
新ネタのプランがまとまることを願い…就寝Zzz…
78 :
名無し募集中。。。:2005/11/28(月) 05:56:11 0
1さん乙です!!更新あって良かった!!
冒頭のハチャメチャ感から一転して何やら不穏な空気ですが
3人の活躍(絡みw)に期待してます!!
79 :
名無し募集中。。。:2005/11/28(月) 07:05:55 0
保全疾走
80 :
名無し募集中。。。:2005/11/28(月) 07:59:31 0
保全疾走
81 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/11/28(月) 08:38:50 0
>>77 1さん乙彼!!
ヤバイ!続きが楽しみ!
前回の石仮面を上手く使ったなと。感服いたしました!
つうかれいな。2週に一度はれいなが出ている気がw
俺もまたれいな使いな!
82 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/11/28(月) 08:40:06 0
&保全組の皆さん!乙彼さまでした!!!!!
83 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/11/28(月) 09:34:15 0
「ネコ足立ち」の構えで保全!
84 :
名無し募集中。。。:2005/11/28(月) 10:39:48 0
保全するだァーッ!!
85 :
名無し募集中。。。:2005/11/28(月) 12:09:50 0
前スレさんは「れいな使い」らしい…
れなニーか
前スレさんエロス!!!!
ヽ- ,r, ミミ Y' ,、i 、ヽ. 、└ヽ l
三 { l`ヾ ゙ "! ノ リ `ヽ\ ヽ _ノ
´,. ト ヽ レ'/^}ヾ, } ミシ `ヽ
ノ //`ヽミ:、 _,.ノ ,l::::( ( ( i
_-ニ -‐ ''´ ,r ^ー' |:::::::ヽ ヽ l l 保全!!!!
i` ‐ r-- ' _,〉 |:::::::::ハ l }
、._i l ;:=ュ |:::::::i' /' / ノ
ヽ.`、 l /ニ、l |::::;r'彡-' `7
::::::::::\. ` l、__,)゙i |::'":::i、 フ
::::::/\::::`ヽ、 ` ー ' |::::::/::ヽ ´ ̄`ヽ、_....._,.--v‐-、/⌒^`
::::〈 〉::::::::::`ヽ-‐':::::/:::::::i'
::::::::\/:::::::::::::::/::::::::::/::_. -ミ 、
::::::::::::::::--─O::::::::::/^ ヽ
88 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/11/28(月) 14:59:13 0
>>78 dです!!
更新遅くなっちゃいましたが、起きてくれてる人がいてよかったー!!
>>81 どうもです!!
ジョジョっつ〜とやっぱ石仮面なしにはと思い、前回の話とリンクさせる形にしたっす!
てか
>>83のオカゲでネタ思いつきましたwdです!!!!
そして、保全してくれてる方々みんなにdクス!!!
89 :
名無し募集中。。。:2005/11/28(月) 15:03:01 0
油断すると藤本の一人称が「俺」になっているなんみんです
前回と比べても倍くらい長い話なんで多少苦労してますが
着実にプランはまとまっています…まあ期待しないで下さいw
そんなこと言われたら期待しちゃうぞ
91 :
名無し募集中。。。:2005/11/28(月) 17:01:29 0
ほぜ
92 :
名無し募集中。。。:2005/11/28(月) 17:33:39 0
ほたる
93 :
名無し募集中。。。:2005/11/28(月) 17:55:13 0
るびい
94 :
名無し募集中。。。:2005/11/28(月) 18:06:58 0
もれの
95 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/11/28(月) 19:00:01 0
無駄におわったぽ・・・
・・・今ちょいと作業していたのですが
携帯版はダメっぽい。
前スレ83(´・ω・)カワイソス
97 :
名無し募集中。。。:2005/11/28(月) 20:19:44 0
今日は俺が休みだから落ちないものと思っていただきたい
心強いな
99 :
六部198:2005/11/28(月) 20:34:23 0
なんかすげー緊張する
100 :
六部198:2005/11/28(月) 20:35:49 0
銀色の永遠 〜ストレイ・シープ〜1
(お姉ちゃん・・・今どこでどうしてるの?)
活気のある演劇部の部室の中、『道重さゆみ』は窓際で一人ため息を付いていた。
最近、行方知れずの姉のことばかり考えている。
亀井と遊んでいるときや、久住の指導に熱中しているときは、幾分か気が紛れるが、
亀井は鏡の前でダンスの練習をしており、話しかけられる状況ではない。
そして久住は風邪を引いてしまったらしく、学校を欠席していた。
(今日のさゆみは可愛くないの・・・)
自己陶酔に浸るべく鏡の前に立ってみたが、
鏡に映る自分は別人のように可愛くなかった。
(・・・帰るの・・・)
道重は部室を出ようと扉に手をかけた。
「あれ?さゆ?どうしたの?」
それに気づいた亀井が練習を中断して声をかけた。
「今日は気分が乗らないの、だから帰るの」
「あ、それなら僕も一緒に・・・」
「平気なの、それに・・・ちょっと一人になりたいの」
亀井の言葉を遮って、道重は一人部室を後にした。
「さゆ・・・?」
101 :
六部198:2005/11/28(月) 20:43:29 0
銀色の永遠 〜ストレイ・シープ〜2
校舎を出て正門に向かう途中、道重はなにやら視線を感じて立ち止まった。
(ん?)
見ると正門の陰にギリギリ隠れるように、誰かが立っていてこちらを見ている。
(・・・!!あれは?!)
よく見てみると『それ』は、行方不明中である姉の姿であった。
「お姉ちゃんッ!!!」
そう叫ぶと、姉は「スッ」と正門の陰に隠れてしまった。
「待って!」
道重は正門に向かって走り出した。
だが、正門には既にその姿は無かった。
(あれ?どこに・・・?)
周りを見回すと、50メートル程先の路地に姉が入っていくのが見えた。
「待ってなの!!」
道重は必死の思いで後を追いかけた。
102 :
六部198:2005/11/28(月) 20:46:17 0
う〜ん・・・とりあえずこんな感じです
道重語は使いどころが難しいな
さぁ続きが楽しみで仕方なくなりましたよ
104 :
名無し募集中。。。:2005/11/28(月) 21:14:31 0
198さん!!規制解除オナ乙!!まだ冒頭ですね!!
やや忘れられてた感のあるお姉ちゃんでしたがここで進展ありそうですね
亀井なんかと比べるとさゆは割と難しいキャラですよねー
105 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/11/28(月) 21:42:25 0
106 :
六部198:2005/11/28(月) 21:42:53 0
>>103 気楽に読み流してくれw
>>104 どうもまだ冒頭です
ちょっと無駄な部分なんかを削ったから短めになります
言動は過去の道重が登場するやつを読みまくってこんな感じになりました
107 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/11/28(月) 21:44:00 0
12月22日 pm2:45
口からヤリを打ち出す犬が佐紀に襲い掛かる。
攻撃力に乏しい佐紀を援護すべく千奈美は「シークレット・ディーヴァ」の
魚雷を犬に向かって連続射出する。
ドビシュ!ドビシュ!ドビシュ!ドビシュ!ドビシュ!
地面から等間隔で魚雷が飛び出る。
無音で飛行する魚雷に気付かず犬は佐紀に向かって攻撃を続けている!
『ハヒィァアッ!』
突如。地面から飛沫が舞い上がり犬に向かっていた筈の魚雷群が切断される!
「何で?ソナーは何も反応がないのになんで?」
千奈美は沸きあがる水溜りに固唾を呑む。
『ハ・・ハヒィ!お・・おでの仲間を傷付けるのはヤメロォ!』
自らの身体を完全に液体に変換する能力『あぶく』を解き
がんずきはその姿を現した。
「ぐぅううぅッ!」
呻き声が響く。志麻は無事、仕事を終わらせたようだ。
『へ・・へ。あ・・主はやめろって言ったのに、い・・言う事を聞かないから怪我すンだぁ!』
がんずきは千奈美を獣の言葉で非難した。
108 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/11/28(月) 21:44:38 0
サァアアァァアア・・・・・
『ハヒィ?』
がんずきの周りを白い粒子が囲み始めた。
『ヒ?な・・何この白いの?』
白い粒子ががんずきの前足に触れる・・・
『ヒギャァアァア!痛い!この白いの痛いッ!た・・・助けてェ!主!助けてェエ!!』
白い粒子・・・
友理奈の「フィール・イージィ」の脱水攻撃に足を焼かれたがんずきは泣きながら跳びはねる!
『っておいがんずき!』
無茶苦茶に跳び廻って逃げるがんずきに志麻が声を掛ける。
『し・・志麻!助けてェエ!』
がんずきは『身を焼く白い粒子』を引き連れ志麻に向かって駆け出した。
『ちょ!!!お前!!!!』
志麻の悲鳴にも似た咆哮が木霊した。
109 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/11/28(月) 21:46:17 0
とりあえずここまで!
110 :
名無し募集中。。。:2005/11/28(月) 21:50:33 0
高橋よしひろ乙!!
俺のがんずきがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!
112 :
名無し募集中。。。:2005/11/28(月) 23:08:45 0
保全疾走
113 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/11/28(月) 23:14:38 0
き!たッ!!くぅーッ!!!保ッ!!
>>106 乙っす!
なんか悲しい話な気がしてきた…あああッ射精が楽しみっす!!
>>109 乙彼!!
がんずき達、犬に感情移入してしまっているのはどうやら俺だけじゃないみたいだ
>>89 なんかわかるっす
気付けば男言葉しか使ってない藤本とかw
楽しみにしちゃいます
115 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/11/28(月) 23:43:48 0
12月22日 pm2:50
『ヒィイ!!志麻ァ!』
『解った!解ったから!落ち着け!』
近づくがんずきに志麻は間合いを取って走りだした。
『み・・・見捨てないで!助けてよォ!』
『見捨ててなんかいるもんか!もう少し。もう少しヤッコさんを引き付けるンだよ!』
「ちなッ!追い込むから先回りして足止めして!」
「駄目だよ!仕込まれている!早くスタンドを戻して!」
千奈美の発言に友理奈は眉をひそめた。
「なにそ
言いかけた瞬間、友理奈の身体は車に撥ねられた様に吹き飛ぶ。
『ふん!身体から離れる能力のヤツはこれだからイカンな!』
友理奈にブチかましを決めたボルトは首をコキコキと振りながらそう言う・・・
「よくも!友理奈を!このぉッ!!!!」
相棒の友理奈をブチのめされた千奈美は怒りを砲撃に込める!
「全弾ッ発射ッッッツ!!!いっけぇええぇえぇぇえッ!!!」
地中からボルトに向かって魚雷のスコールが降り注ぐ!
高温の油の中に水分を飛ばした様な激しい音と火薬の臭いが辺りを満たす。
116 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/11/28(月) 23:45:46 0
硝煙が視界を奪う・・・
「こ・・・これだけ・・・打ち込めば・・・無事な訳がない・・・」
千奈美は乱れた呼吸を整える。
煙の中に影が揺らめく
「のにゅ?」
影は低く唸ると獣の言葉で繋いだ
『戦いの最中、呼吸を乱すとは・・・戦闘と言う物をまるで理解していないようだな!』
煙の中から姿を現したボルトのその姿は体中に金属の塊を埋め込まれたような異様な風体・・・
それこそがボルトの能力『金龍酒家』だった。
117 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/11/29(火) 00:00:55 0
从´∇`从<今日はここでお千奈美です!
>>85-86 誤字で誤解を招いてしまったが
れいなを使いたいな!が本文です。
俺はさゆニー原理主義者ですからお間違いなくw
>>96 もうちょいがんばってみるよ。
>>97 ここは貴方のようなかたが居ればこそ保たれる場所です!
>>111 がんずき好きキターーーーw
駄犬ぽい犬のほうがかわいいですよね。
>>113 犬は「漢」だからねw
かなりの濃度で高橋よしひろのワンダー犬漫画に触れてきたので
これはやってみたかった!
118 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/11/29(火) 00:09:40 0
じゃ。最後に就寝保全!
おやす濃乳!!
119 :
六部198:2005/11/29(火) 00:11:01 0
がんずき!がんずき!ぼくの駄犬っち!!
・・・少し取り乱してしまったが乙ッ!
>>113 どうもです!
悲しくなるのかな?まあそれはおいおい
ハ、 ∧ ハ /\ /\ /\
,{! ヾ } / !i ヽ ___/\/ \/ \/ \/ |_
. |ソハ !} jレi \
} !/¨ 〃 '{ / このスレの作者達!
ト{´{ .ハ} r'"´} !{ \ おまえらの命がけのオナニーッ!
FY'弍{ }' 斥ァ`}ハ /
ヾ{:i /ノ〉` !rソ  ̄|/\/\ /\ /\
. ヽ /'f=ヘ ハト、 _/\/ \/ \/
,ノ´f\='/ノ!ヽ\._ \
/ノ !|`ヽ三イ ヽノノ `'ー-、._ / ぼくは
/ r'/ | /::|,二ニ‐'´イ -‐''" /´{ \ 敬意を表するッ!
{ V ヽ.V/,. -‐''"´ i / |/
ヽ { r‐、___ i / ∩  ̄| /\/\ /\ /\
} .ゝ二=、ヒ_ソ‐-、 i__,. '| r‐、 U \/
. | 〉 ,. -',二、ヽ. `ニ二i___ |:| l| |
|'}:} ,/|毒|\丶 i ,::'| 'ー' {
|ノノ |,ノ:::::|ト、 \ヽ ! i }`i´ r|
|_>'ィ毒::::ノ 丶 ハ し-' | ! | |
┌≦:::::::::::::/ lハ | ) U
/ィf冬::::::イ |::.. j: }lハ. |∩ '゙}
121 :
名無し募集中。。。:2005/11/29(火) 00:17:44 0
前スレさん乙ですノシ
俺の
>>85は分かってて突っ込んだんですよw
『「波紋使い」のれいな使い』みたいな流れで
ボルトの『金龍酒家』…名前カコイイ!!出身は香港ですか?
122 :
六部198:2005/11/29(火) 00:55:52 0
筋肉に悟られずに射精すんだ!
銀色の永遠 〜ストレイ・シープ〜3
はあ・・・はあ・・・
(なんで追いつけないの?)
姉はただ歩いているだけなのに、いくら走っても走っても何故か追いつけない。
そして必ず曲がり角に入っていく後姿だけが見える。
(・・・・何かおかしいの・・・でも・・・)
道重は心の中で違和感を覚えながら、それでも姉の影を追った。
やがて建物の中に姉が入っていくのが見えた。
「ここは・・・?どうしてこんな所に・・・」
道重は一度足を止め、息を整えた。
そこは現在使われていない廃工場であった。
いつの間にか日が落ち、周辺は暗くなり始めている・・・
道重は不安だったが、僅かな希望を頼りに工場の中へ入っていった。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・
銀色の永遠 〜ストレイ・シープ〜4
シクシク・・・・シクシク・・・・・
薄暗い工場の中に女のすすり泣く声が響く。
「お姉ちゃん!どこにいるの?!」
道重は大声で叫んだ。
「・・・さゆみ・・・なのね?」
奥から自分を呼ぶ声がした
目を凝らしてみると、大きな古い機械の陰に女がしゃがみ込んで
両手で顔を覆っているのが見える。
「お姉ちゃんッ!!」
道重が駆け寄ってみると、
その姿はまさしく姉のプリンセスさゆみん(以後さゆみん)であった。
「駄目っ!来ないで」
さゆみんは顔を覆った手の片方で制した。
「え?どうしてっ?!」
道重は意味がわからず聞き返す。
「だって・・・私のこと、きっと嫌いになるわ・・・」
そう言うとさゆみんは、またシクシクと泣き出した。
「?何を言っているの?さゆみがお姉ちゃんのことを嫌いになるわけないの!」
シクシク・・・・シクシク・・・・・
銀色の永遠 〜ストレイ・シープ〜5
「だって昔さゆが飼ってたうさぎを逃がしちゃったことがあったでしょ?
そのとき、すごく怒って私のこと嫌いって言ったでしょ?」
「・・・あの時は確かに怒ったけど、もうそんなことはどうでもいいの!」
道重はそう言って一歩さゆみんに近づく。
ザザザッッ!!!
しかしさゆみんは、素早い動きで更に奥の機械の陰に隠れてしまった。
「それに、私・・・あなたの名前を勝手に使って仕事をしてる・・・」
「そんなこと大した問題じゃないの!さゆみはお姉ちゃんのことが大好きなの!」
「本当に?どんなことをしても許してくれるの?」
「当たり前なの!」
シクシク・・・・・シクシク・・・・・・・
「お姉ちゃん・・・さっきからどうして泣いてるの?何が悲しいの?」
道重はさゆみんに近づきながら尋ねた。
「・・・悲しい?違うわ・・・悲しいから泣いてるんじゃないの・・・嬉しいのよ・・・」
そう言ってさゆみんは立ち上がり、クルッと道重の方に向き直った。
「!!!」
その顔は道重の知っているさゆみんではなかった!
顔が半分崩れた『化け物』であった!
「さゆのことを食べられるから嬉しいのよッ!!!」
ギャウウウウゥゥゥゥゥンンンンンン!!!
さゆみんの形をした化け物は道重に飛び掛り、右肩に喰らいついた!
「うあああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!」
工場内に悲鳴が響いた。
銀色の永遠 〜ストレイ・シープ〜6
ブヂイィィッッッ!!!
嫌な音を立て、道重の右肩の肉が食いちぎられた。
「ああああ・・・・!シャボンイールッ!!」
たまらず道重がスタンドを出すと、さゆみんは素早く飛び退いた。
ザザッ!!
「・・・・ッ!痛いのおお!!!」
痛みに耐えかねて道重はひざをついた。
「ゴメンね・・・痛かった?でも・・・さっき言ったよね?どんなことをしても許してくれるって・・・
私もさゆのことが大好き・・・だから残さずに全部食べてあげる」
さゆみんの声がどこからともなく響く。
(くそったれなの!声が反響してどこにいるか掴みづらいの!)
ザザザッ!カンカンカン!!!
工場内を飛び回る音がする。
(ま・・・また来るの?)
ザッ!
すぐ後で足音が聞こえた。
「そこなのッ!」
すかさず振り向いてスタンドを構えた。
銀色の永遠 〜ストレイ・シープ〜7
「きゃあッ!!」
予想どうりそこにさゆみんがいた。
しかし・・・攻撃できない・・・。
「さゆ・・・やっぱり私が嫌いになったの?さっきの言葉はウソだったの?」
さゆみんは潰れた目から涙をこぼした。
「うう・・・」
それを見た道重がうめくと、さゆみんはニヤリと笑って
今度は太ももに噛み付こうと飛び掛った。
「ガルアァァッ!!!」
バシイッ!!
しかし、寸でのところで道重はスタンドでガードし、噛み付きを退けることが出来た。
そして再びさゆみんは暗闇の中に消えた。
「お姉ちゃん!どうしてッ?!どうしてこんなことをするのッ?!」
道重は涙目で暗闇の中にいるであろう『さゆみんに』に叫んだ。
「『お姉ちゃん!どうしてッ?!どうしてこんなことをするのッ?!』」
道重のセリフが鸚鵡返しにされた。
それは、さゆみんの声ではなく男の声だった。
裏声を使って、あからさまにコケにした感じだ。
「おめバカじゃねーの?!!!まだ気づかないのかよ!
スタンド攻撃だよ!S・T・A・N・D攻撃!!」
工場の2階部分にあたる通路から男が姿を現した。
128 :
六部198:2005/11/29(火) 01:10:15 0
ベネ・・・ここまでっす!
129 :
名無し募集中。。。:2005/11/29(火) 01:25:36 0
198さん乙ッ!!
審判インスパイアで以降どんなアレンジが加わるのかが楽しみなトコロですね
130 :
六部198:2005/11/29(火) 01:28:53 0
どうもです!
今回結構パクryが多いかもw
131 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/11/29(火) 01:52:38 0
>>130 乙!!
な、なんて悪い奴…敵の正体が気になるッ!!
俺もそろそろ先走り!!!
この指令、三人も必要だったのかな。
れいなが屋敷に侵入してから三分も経たないうちに、僕はそんなことを思い始めた。
化け物を倒せるのはれいなだけなんだしね。
れいな以外のメンバーは僕や紺野さんじゃなくてもよかったんじゃないんだろうか。
寺田先生、もしかして適当に決めたのかな…。
れいなの方はどうなっているのか…視界をサイレント・エリーゼにまわしてみる。
…真っ暗。
すぐ側に、れいなの気配を感じる。
懐中電灯を使わないのは、吸血ゾンビに感づかれないためかな?
ま、なんかあったられいながエリーゼに話かけるだろうから、それまで
大人しく待っていよう。
呼ばれることはないと思うけどね。
あーあ、気が抜けたら今日の放課後のこと思い出してきた。
いいわけも何もせず部室をを飛び出してしまったからなぁ…
藤本さん、さゆにチクッてなきゃいいんだけど。
…チクッてそうorz
絶ッ対!!面白おかしく言ってるに違いないよ…涙。
「はぁ…」
「亀ちゃんのため息、止まらないですね」
「え、僕ため息なんてしてました?」
「うん、コンコンまでどんよりしてきそうな強烈な奴」
「あはは、ほっといて下さい」
あーあorz
なんだか一人になりたいよ、帰りたい。
でも今日は電車終わっちゃっただろうしな…
「まぁ、それだけ落ち込んでればラッキーです」
「え?」
落ち込んでることの何がラッキーなんだか。
相変わらず紺野さんの考えてることはわからないな。
「今が不幸なら、幸せってことですよ」
「なんでですか?」
「『不幸』って二文字には『幸せ』って漢字が入ってるでしょう?だから
不幸ということは、幸せということなんです」
「意味わからないし…僕は全ッ然幸せじゃないですけど」
「それも今だけ。幸・不幸は紙一重なんですからね。『不幸』がなきゃ『幸せ』なんて
ものは存在しえないんです。太陽があるから月があるように、朝が来るから夜が明ける
ように、そして『仙道』と『石仮面』のように幸・不幸とはいわば表と裏。つまりあなたは
ツイている!!着実に幸せの道を辿り始めている!!!」
…わかるような、わかんないよーな。
それにしても、紺野さん節は相変わらずだなァー。
なんてポジティブ思考なんだろう、僕には真似できな
ジンワリ…
「…ん?」
お腹の辺りがやけに生暖かい。
生暖かいもんが…僕のお腹から…?
え…なま?
「…亀ちゃん?」
ナマ…なまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!!!!!!!!!!!
トロッ…
「ち…血が出てるだってぇぇぇぇぇぇッ!!僕のお腹からああああッ!!!!?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
「なんじゃこりゃあああああああああああッ!!!!!!!!!」
い、痛いッ!切られているのか!?
見ると、僕のニットのお腹あたりが黒く滲んでいた。
なぜ!?いったい何故僕はお腹をケガしている!!?
いつの間に…こんな!?
ここには僕と紺野さんしかいないんだ!!何かされたならすぐ気付くはずなんだ!!
ドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッ…
『ぎゃああああああああああああッ!!!!!!!!!!!』
スタンドを通して、耳を劈くようなれいなの悲鳴がスタンドを通して
僕の耳に聞こえてきた!!!
「れ、れいなああああああッ!!!!!!」
「亀ちゃん!?その出血はッ!!?それにあの子…あの子になんかあったんですか!?」
視界をサイレント・エリーゼにまわしてれいなの姿を探す。
だ、ダメだ!!屋敷の中は暗すぎて何も見えないッ!!!
シュッ!!
なんだ…?空を切るような音が聞こえた。
何かがサイレント・エリーゼの肩をかすめたようだぞ…ッ!!
バリバリッ…ブシュウウウウーッ!!!!
痛ッ!!?
か、肩から血がッ!!!!!!!!!!
「うわああああ!!切られたッ!!!!!」
「な、なんてこと…私としたことが…!!!どうして予想できなかったんだろうかッ!?
なぜこの事態を予測できなかったんだろうか!!亀ちゃん!エリーゼを戻すんですッ!」
「だ、ダメです!!れいなが…叫び声が…いない!!れいなの気配を感じられないッ!!」
探さなくちゃ!!早くッ!!!!
れいなが…れいながやられてしまうッ!!!!
いったい何が…何が起きているんだ!!この屋敷の中で何が…!!!
「彼女を一人で行かせるべきではなかった…これは…私の落ち度だ!!!」
「こ、紺野さん…ッ」
「なぜ、疑問に思わなかったんだ…私は…最初に気付かねばならなかったんだ!!
柴田さんをスタンド使いにしたのは中にいる吸血ゾンビだとわかっていたのに…
なぜ敵が『スタンド使いかもしれない』という推測が出来なかったんだ…ッ!!!!!!」
ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!
137 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/11/29(火) 02:18:21 0
すいませんここまででッ!!
ではノシ
みんな更新乙!!!!
139 :
名無し募集中。。。:2005/11/29(火) 02:38:33 0
1さん乙です!!
吸血ソンビ狡猾そうだな…以降の3人の対応も気になるトコロ
140 :
名無し募集中。。。:2005/11/29(火) 04:35:45 O
あぶなっ
141 :
名無し募集中。。。:2005/11/29(火) 05:46:30 0
保全
142 :
名無し募集中。。。:2005/11/29(火) 07:06:08 0
保全疾走
143 :
名無し募集中。。。:2005/11/29(火) 07:07:15 0
いいだろう
もう保全の方はだいたいおぼえた
144 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/11/29(火) 08:06:41 0
>>129 198さん乙!
読んでてゾクッと来た!
>>137 1さん乙!
バリバリ・・・ブシゥウウウウー!
物凄い怖い裂け方をしているみたいなナイスな擬音!
145 :
名無し募集中。。。:2005/11/29(火) 10:07:48 O
保全疾走
146 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/11/29(火) 11:00:16 0
┌lニ「└冂 7^>
,rくV冂ー厂Y^ト/´/7
)‐二ニ=-=二三ニ二(
YこjW{;二=-‐<二〈 占い師の私をさしおいて
ヒp} トニpブ ̄`!ニヽ
|フ| | ド、~ } 'Fリ 保全するなど 10年早い
. |゙=_'_'゙ ヽ / rく
|〈.-―ヽ V /´交ヽ
. |`⌒` ,//ヽ立ソ^ヽ
/'ァ---‐''" /.交ヽ/ ,ハー、
147 :
名無し募集中。。。:2005/11/29(火) 11:06:08 0
保全疾走
.,. ‐'''"¨~ ̄ ̄~"''ー 、
/-‐' f了 ̄`''ー‐'\
./ rー'ノ _____、 | 、 、 、 、
/ 彡 ∨`'゙,rfッヾ'′{ィ=j 保 全 疾 走 ?
/ / ,:ニイ´\ 〉イ'¨' ̄'´ ..::〈`’{
!、 ;ニ |〔ス' | { l ヽ,,ノ ハ
{ヾ=c-、ヽ二L..>l. ,r'三j {/ 宇宙のハテを知らねーように
. \_,ノヽ厂 }ヽ、 ', `''一 /
ノ 〉 \,,.......,,____,/ そんな保全知らねー
「>'⌒'ー-、{ U !ヽr‐''"´
/ lヽ. `'ー-、 L人_/{ ,.ィ
/ ,ノ \\_,、 \ } `< |,ノ|
lヽ ノハ \. `ベ:‐-、_/ィ
ノ |::..\'´/ \ー--‐,ニ==ー、‐,ハヽヽ /./
ー_‐┐ `丶、 `'< ヽj| \-{/ _
ヽ. ヽ._ /丶._ \ ,ノハ _,.二 -‐
ヽ U/ ___ `ヽ. `>ァァ'"´ ̄
ヽ ,' ` ̄\ゞ'´ V´ィ'´ _.. -‐ '' "
\ノ_ _ '―<´ !_.. -‐ '' " ´ _.. -‐'''"´
\ `丶、 \,___,. --r''T"´
149 :
名無し募集中。。。:2005/11/29(火) 12:30:22 0
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♀Eiヲ ___,. ---、ノー- 、
/ / / > \
/ / / /フ ,スフノY゙ヽ }i>、 {
/ / / {/´/ }ノ\ハ/ 金勺
/ / / /:..,_ノ ,!"´ ヽ
/ / / { ('_,>` vー-、 } 才乙
/./^ヾ _,(.` `" __,、 ゙Fリ /
,/,./^Y´! / -ー ゙エ三フ´ } l、ノ イヽ ナ-
/(二!)ド { ノ '/7^ノー- /´ ノ |〉 ヽ  ̄
/.}‐-'イ ) /-‐__>ー---------一''" } ツ
_,/^ぐ)`7´_,.イ〉// ̄,_,. -―-、__,. -‐‐-、.__,,. イ
ハ〈 ヽY^\,∠-ー'´_,. -―--、_ ,.ィ′ />
〉i } , ノ/-'´_,,ニ-‐'"゙ , -―‐- 、 ー-  ̄`二ニ´/ o′
150 :
名無し募集中。。。:2005/11/29(火) 13:19:10 0
,.. -――- 、 / ̄ ̄ ̄\
/ ̄ ̄\ c=o==、。、:::::::::::::::::::` ‐- 、 | |
| し | {:::::::!l::::::::!l::::`=o==O==Oヽ | ジョ |
| た. | ゝ:::!l:::::::!l::::::::::!l::::::::!l:::::::!l:::::::} | 「保 ジョ |
| な | __ }ヽイ}、,=、:_:!l_ノ^|:::≦=/ _,,,| ス |
| ?. |_ /::::::::::/:::::レ | '=;=' <__>}}!、:/  ̄ ; 全」 . レ |
| 厂 /:::::::::::::::|l//l、___,==、__./:::::::|‐ 、 | . に |
\__/ /:::::::::::::::::::::ト 、<>:\__n__/`ヽ/:::::::| \___/
/― , 二>、:::::| \:!l:::::::::::::!l:::::/|:::::!l::ヽ‐''⌒ー‐‐/  ̄ ヽ
| / /l、 .|::| \::::::::::::/ .|:::::!l/::::/l ̄ ̄ ̄ヽ } ト、
| / / ̄|`|ニ|::ト、______/::/l:::::|____/:::::/::::<_//7=、___ } } } }
\/ |ニ|二|. |ノ |::::::::::::::::/ ヽ:::::::::::::::::/::::::::::|/::|ニl /| 7く_/_ノ-'
|::::|ニ|ニト、/_,/ ヽ::::::::::::|_ \:::::::::!l:::::::::::::::: |/|/::|/::Y‐‐'
|::::|ニト、!:::::::::::::ゝ__ノ:::::::::/  ̄ \/ヽ::::::!l:::::::::::::::::::::::::::::::::::|
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151 :
名無し募集中。。。:2005/11/29(火) 14:27:10 0
(⌒V⌒)
\ /
Y
|
|
○ハヽ○|
( ´D`)ノ
ノ|____|
U U
152 :
名無し募集中。。。:2005/11/29(火) 16:11:27 0
_ ___ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/日=「' '日\_\ < クゥ〜〜ン
{' | \\ ┃| | \_____
__\ノノハ|_/__/,-、__
0ニニニ'∠=〔(’w’ 从 (( ))_二〉 ̄,ー'
\|乙/∪∪ /__/__二二,
<_,<、二ニ_/ ̄ ̄
l/ l/^
マイハマン阻止限界点に急行中!
153 :
名無し募集中。。。:2005/11/29(火) 16:40:48 0
〆〃ハハ
∬∬´〜`)
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
○ 保全 ○
| |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
(.___,,,... -ァァフ| あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
|i i| }! }} //|
|l、{ j} /,,ィ//| 『おれは奴の前にAAを貼ろうと思ったら
i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ いつのまにかズレたマコのAAを貼られていた』
|リ u' } ,ノ _,!V,ハ |
/´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人 な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
/' ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ おれも 何をされたのか わからなかった…
,゙ / )ヽ iLレ u' | | ヾlトハ〉
|/_/ ハ !ニ⊇ '/:} V:::::ヽ 頭がどうにかなりそうだった…
// 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
/'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐ \ 催眠術だとか超スピードだとか
/ // 广¨´ /' /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
ノ ' / ノ:::::`ー-、___/:::::// ヽ }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::... イ もっと恐ろしいものの 片鱗を味わったぜ…
155 :
六部198:2005/11/29(火) 18:23:44 0
H・O・Z・E・N・D・R・I・V・E
156 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/11/29(火) 19:11:58 0
《 《 《 《 《 《 ,_||__,--||--___________
\》 》 》___》__||--||~~||~ || 彡 ;;;;;;;;;;;;;;;;
(___》,,,--';;;\(((/;;;;;/(,,,,,,,, )) 彡 二 あ う う
Oヽヾ_-_,-ヽ,( ミ;;/,ノ~'''__-,,_, ノノ彡 二 ん う :
/--~~''"iiノ;;ヾミ;;ヽ二~ヽ""´ノ ミ //) ま う :
O/;;;/;;;iii/ ;; \;ii;;\ .)..ノヽヽ //ii / り
.(/;;;iii;;;;(___,,,--,;;)ii|ヾ;;;;;;;| | | ;; |;; / だ
//ヽ/\ヾ-'~~ ,_, "ヽ;;;;\ || ii_)ii ) ぁ
ノ ( (\-,__,-'~ ) )ヾ;;;;;;;;| | ./;;;;)/ヽ :
ノ ノ~~└└└└( ( |;;;;;ii\/;;;/~ヽノヾヽ
.\;;;;;;;;;;;;;(___;;;;;;;>- |;;;;;iiii(;;;;( ) )
__|,>┌┌┌ / ..|;;;;;;iiiiiヾヽ,,____ノ /
('' 二''--,___ ノ _,-~~´~ \, . ノ
> ii~~~-- /iiiiii ~~~~
/ ii __./iiiiiii
~'-~'----’'ヽiiiii
\
158 :
名無し募集中。。。:2005/11/29(火) 21:10:42 0
落ちるぞ
159 :
名無し募集中。。。:2005/11/29(火) 21:22:27 0
160 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/11/29(火) 21:33:48 0
12月22日 pm3:00
剥き出しの金属塊から青い紫電が大気に奔る
硝煙を身体に絡めたボルトは雷雲から姿を現した様だった・・・
「ひぃいッ!バ・・・バケモノぉ・・・」
ボルトの異様さに千奈美は後ずさる。
『悲鳴を上げたなッ!貴様それでも戦士かァッ!!』
敵ながら千奈美の不甲斐無さにボルトは一喝を入れる。
その野太い獣の咆哮に千奈美は腰が抜けてしまう。
『ふん!この程度では相手には為らないな・・・まずは心を鍛える事だ・・・』
ボルトは千奈美を一瞥すると踵を帰した
ドゴッ!
『がッ!?』
振り向き様のボルトを立方体が強打した。
不意打ちを喰らいボルトはその場で軽くめまいを起こす。
『く・・・不意打ちとは面白い・・』
暈けた視界が戻る。
大柄な少女。
『コイツか・・・』
ボルトは新しい敵に笑みを押さえられず低く唸る。
161 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/11/29(火) 21:34:23 0
「このバケモノッ!よくもみんなをッ!」
茉麻は目の前の奇怪な犬を睨みつける。
倒された仲間の分の怒りを視線に込め
『そうやって感情を戦いに待ち込むのは関心しないな・・・判断が鈍るぞ!』
ボルトは獣の言葉で茉麻の視線を注意する。
「その耳障りな唸り声もすぐに負け犬の遠吠えになるんだッ!!!」
ゴゴゴゴゴ ゴゴゴ ゴゴゴ
妙な地響きにボルトは目配せをして警戒する。
「何処見てんだよッ!行けェ!トゥデイ・イズ・マイバースディイッ!!!」
茉麻の掛け声にボルトの足元が賽の目状に割れる
『!!!!!』
割れた地面はボルトの回避を許さず握り潰すようにボルトの身体を圧縮した。
162 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/11/29(火) 21:45:44 0
とりあえず!
ちと小用を済ませてから戻ります!!
163 :
名無し募集中。。。:2005/11/29(火) 22:15:18 0
乙です!
そんなオイラは915。なんとか今週中には3作目を開始させますです。
164 :
名無し募集中。。。:2005/11/29(火) 22:55:41 0
保全疾走
う〜む・・・内職が全然終わんない・・・
多分徹夜仕事になるから休憩の合間に保全することしか出来無そう
悲しいことです・・・
166 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/11/29(火) 23:08:07 0
12月22日 pm3:02
ボルトの立っていた地面全体から召喚された茉麻の「トゥデイ・イズ・マイバースディ」は
音を立ててボルトの身体を握り潰す。
ギリ!ギリイイイ!
「一個一個が小さい立方体だって集まればこんなに強力になるんだッ!」
茉麻の作る握り拳に同調してT・I・マイバースディの圧縮は強くなる。
『ふふ・・・いいぞ!そうこなくてはな・・』
獣の低い唸り声が聞こえた
ドグォンッ!!
激しい爆裂音と共にトゥデイ・イズ・マイバースディの呪縛は四散した。
熱波が茉麻に吹きすさぶ。
「爆発?コイツ・・コイツの能力は・・・」
窮地から脱出したボルトは首を左右に振り茉麻の方を見た。
『少し下品だったがメタンガスに電気干渉を加えて爆発をさせて貰ったよ!』
ボルトは胃から出したメタンガスを「金龍酒家」の『高圧電流を放つ能力』で爆発させたのだ。
ボルトは身体から電流を弾かせながら茉麻を威嚇する。
『さぁ!貴様が戦士としてどれだけやるか・・見せて貰おうか?』
167 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/11/29(火) 23:17:38 0
今日はこんなところで
从o゚ー゚从 <おしまいで須藤
今日はAAとか貼ったりして楽しい一日だったw
>>121 ボルトのスタンド名は勿論なんですが菅沼一派はCKBの楽曲名
からインスパイヤしています。その曲がテーマソングみたいな感じで
>>163 oh!楽しみに待っていま〜す!
>>165 げぇー!!
徹夜ですか?それはお疲れりんこ!!
がんばってくださいねッ!!!!!
168 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/11/30(水) 00:11:27 0
帰宅!!
>>167 乙です!!
ボルト超つえ〜じゃないっすか!!!!なんかカコイイw
>>163 楽しみにしてます☆
169 :
名無し募集中。。。:2005/11/30(水) 01:13:15 0
寝る前保全
170 :
名無し募集中。。。:2005/11/30(水) 01:52:14 0
俺の保全をしゃぶれー
171 :
六部198:2005/11/30(水) 02:57:24 0
保全疾走
172 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/11/30(水) 03:06:53 0
いきますーッ!!
敵は吸血ゾンビでありスタンド使い!!
戻ってきたサイレント・エリーゼの肩や腹には、僕と同じところにナイフで
切られたような傷があった。
間違いない、スタンド攻撃だ…僕はスタンド攻撃を受けたんだ!!
「れいなは…無事なんだろうか…?」
「亀ちゃん、屋敷に突入する前に一つ言っておきます。もし私が足を引っ張って
しまったら…あなたは私を助けないで下さい」
「・・・・・・・・・え?」
僕はその言葉の意味がわからず、彼女をジッと見つめた。
助けないでくれ…だって?
「冷酷な発想ですが…私達は『吸血鬼を葬れ』との指令のためにここに来ています。
ですから私がやられても助けようとしないと約束して下さい。もちろん、私のほうも
あなたがやられたり、はぐれたりしても助けません。どっちかがやられたら、この場から
逃げ出すということを約束してください」
「そ、そんな…」
「ここで一人逃げ出すことは『敗北』じゃありません。『勝利』のための逃走です。
いいですか?自分を第一に考えるんです。あの子の消息がわからなくなった今、
下手な助け合いで全滅することは絶対避けなくてはならないッ!!そしてこんなことは
考えたくありませんが…もし!あの子がやられていたとしたら…」
ゴクリ…
れいなが…やられていたら…
お願いだよ紺野さん…そんなこと言わないで…
ドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッ…
「例え二人でも、いったん退きましょう」
ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!
「さぁ、行きますよ」
こんな…こんな重い任務になるとは思わなかった。
吸血鬼を葬る…れいなの波紋とかいう能力があれば簡単に遂行できると思っていた!
僕の考え方は甘かったんだろうか。
れいなの力がなくては、まだ見ぬ吸血鬼は倒せない。
わかっているけど…もしれいなが無事じゃないとわかったとき、僕には逃げ出すなんて
ことができるのだろうか…。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
屋敷の中は暗いな…それに空気も冷たい。
なんだかこの屋敷の中に、ドス黒くてムカッ腹の立つ気配を感じる。
この屋敷のどこかに吸血鬼がいるんだ…ッ!!
れいな…どうか、どうか無事でいて…
ガクガク
「亀ちゃん、怖いの?」
「へ、へっちゃらです」
なんて、ちょっと強がってみせた。
短い廊下なのに、ゆっくり歩いているから長く感じる。
よし…だんだん目が慣れてきたぞ…。
キシキシという音からもわかるように、どうやら床はフローリングじゃなくて
木の板で出来てるみたいだ。
触れている壁は、なんだかザラザラしている。
なんていうんだっけこーいうの。『数奇屋住宅』っていうんだったかな?
「…あれ?」
急に目の前が真っ暗になった。
おかしいな、今の今まで目が慣れて薄らと床や壁が見えていたはずなのに…
いきなり暗くなったぞ。
…おかしい!!
バカにおかしすぎるぞ!!!
いくらなんでも暗すぎやしないか!!!!!!!!!?
ピチャッ…ポチャッ…
水…音?
ポタッ…
「うぇッ?」
なんかホッペに垂れてきた!!
天井から水漏れしてんのかな…空き家なのに?
よし…明かりをつけてみようかな。
「明かり点けても平気ですかね?なんかここ、水漏れしてるようなんですけど」
「…どうぞ」
紺野さんの了承を得ると、僕はポケットからペンライトをとりだし、天井に
かざしてスイッチを入れた。
パッ
「わあああああああああああああああああああああああああッ!!!!!!」
僕は泣き叫んだ。
こんなに心底恐怖したのは生まれて初めてかもしれない。
ポタッ…ポタッ…
真っ黒の天井から、上半身だけ身体を力なく逆さにぶら下げたれいながいた。
下半身は真っ黒の天井に飲み込まれているようだった。
れいなの左の手首は大胆に裂け、そこから流れ落ちる血は僕の頬に垂れている。
気を失っている…た、助けなくちゃ!!!れいな!!!!
「れ、れい…」
ガボオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!
「なッ!?」
突然、足元から何かが生えてきた!!!!!!!
手!?手なのか!!!?
バシィ!!!
その手が僕の足首を掴む。
す、すごいパワーだ!!!
「なんだこの手は!!!うわあああああああああああああああッ!!!!!」
その時、僕は気がついた。
ペンライトで照らされている床が…木で出来ているはずの床も天井と
同じように真っ黒なことに。
床だけじゃない、白いはずの壁も真っ黒だ!!
ズルズルズル…
な、なんだこいつはーッ!!!!
引きずり込もうとしているのか…僕の足を掴んで…真っ黒な影の中に引きずり
込もうとしているのか!!!
「うあああああああッ!!!!!!!」
「ニューオーダーッ!!!!!!」
バヒュン!!!
グショオォォォッ!!!!バキィッ!!!!!!!
紺野さんがすかさずスタンドを出し、その足で影から伸びてきた汚らしい手を
容赦なく踏み潰す!!!!
何かが砕ける音がした。
「UREEYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYィッ!!!!!!!!!」
凄まじい咆哮が屋敷の中を木霊し、手は影の中に戻っていく。
なんだ…なんなんだ今のはッ!!!!!!
まさか…今の奴が吸血鬼!!?
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
180 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/11/30(水) 03:23:28 0
とりあえずここまでッ!
乙ッ!!!!
こんこんかっこいいな
182 :
六部198:2005/11/30(水) 04:41:19 0
保全疾走
紺野さんのスタンド、初めて見た。
黒地にピンクのラインが入った、アディダスのジャージを彷彿とさせる
痩身の筋肉質なスタンド。
近距離型タイプだろうか…?
「こ、紺野さんッ!!!」
「まずいですこれは…彼女は生きているの?それとも…」
「安心しな。そのガキは生きているよ」
どこからともなく聞こえる若い男の声。
僕はペンライトを前にかざす。
ズズッ…
信じられない光景だけど…真っ黒な床から一人の男がゆっくりとせり出してきたんだ。
こいつが…吸血鬼?
それは僕が想像していたよりも『人間』であった。
こんな普通っぽい若者が…吸血鬼なのか?
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド…
「そのライト、眩しいな…明かりを目の当たりにするのは久し振りなもんでね」
その男は微かに笑ってそう言った。
「…あなたが吸血鬼ですか?」
紺野さんの問いに、そいつは静かに頷く。
吸血鬼って、もっとオドロオドロしてるもんだと思ってたけど…
案外と人間臭くて、なんだか拍子抜けするな。
「『つんく』のヤツが最近ここら一帯をうろついていたから、これは何かあるなと
思っていた…なるほど、俺をかぎ回っていたってことか」
…つんく?
つんくってなんだ?
「まぁここに来たのは一人ではないと思っていたけどさ、まさか三人もいたとはなァ…
そのジャージ着たようなスタンドといい…お前等『つんく♂プロデュース』ってやつか?」
「何の話だか存じませんが…あなたが柴田さんを『新たなパワーを手に入れる』
なんてポスターで騙し、スタンド使いに変え、自らも吸血鬼となった生きるカスで
間違いありませんね?」
「柴田?…あァ、去年研究所に来たバカな女子高生か。うん…確か『新たなパワーを
手に入れる』ことが出来るって本当ですか!?なーんて必死そうな目して転がり
込んできたっけェ。俺は嘘ついてないよ、こうして俺が『新たなパワーを手に入れる』
ことができたんだからな。つーか、あの女子高生生きてたのか。スタンド使いに
なったということか…」
紺野さんと吸血鬼の睨みあいは続く。
れいなを指差して紺野さんは言った。
「この子を返して下さい」
「…さっきからキミ、この『しゅう』に対してずいぶんと偉そうだねェ。
なぜ、このガキを殺さずにおいたか…わかってるのかい?」
ボシャンッ!!
『しゅう』と名乗った男が黒い床にいきなり沈んだぞ!!
な、なにをしたんだ!?
「…ハッ!!まずいッ亀ちゃん!逃げるんです!!!」
「え、えェッ!!?そんな!!れいなは!!!!!?」
「今は逃げるんです!!さっきも言ったでしょう!!!二人ともやられるのだけは
避けねばならないと!!!このままではやられるッ!!!!気付くのが遅すぎた!!!
私達は…私達はすでにッ!!!!!」
「俺の『シングルベッド』の領域に入ってるんだよぉぉッ!KUWAAAAァッ!!」
紺野さんの声を遮って、吸血鬼が叫んだ!!!
どこだ!どこにいるッ!!!!
その時、突然床が揺れ、僕の目の前に吸血鬼が立ちはだかった。
一瞬だった。
「教えてやろうッ!!なぜあのガキを殺さなかったか…それはお前達をまとめて
血祭りにあげるためだ!!!まとめてこの『しゅう』が平らげてやるためだああッ!!」
この瞬間、ようやく僕は理解した。
床や天井が黒くなっているワケを。
紺野さんが今立っている位置の床は、木で出来ているみたいだ。
ペンライトで照らしているのでわかる。
僕が立っている床は真っ黒だ。
あの床のあたりから、まるで黒いグラデーションがかかって影が出来ているんだ。
ペンライトの光りでも照らせない影が。
そしてこいつは…この真っ黒な影の中を自由に移動出来るんじゃないんだろうか。
それがこの吸血鬼の…『シングルベッド』とかいうスタンドの能力!!
僕はシングルベッドが作り出した影の中に立っていたんだ!!!
「UREEYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!!!!!!!!!!」
でも紺野さんの言う通り、気づくのが遅すぎたな…僕は。
そいつが手を振り上げる。
手刀で切りかかるつもりだ。
吸血鬼のパワーは尋常でないものと聞く。これを食らったら、いったい
どんな激痛に襲われるのだろうか。
それとも、切断されて即死かな…
なんてこった…さゆ…
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
「正中線三段突き!!ハッハッ…チェストォォッ!!!!!!!!!!!」
ドギャアアアスッ!!!!!!!
僕の目の前に立っている吸血鬼の腹から、黒い拳が突き出してきた。
紺野さんの掛け声と同時に!!!
「…なんだ?貫いたのか?この俺を?」
吸血鬼が腹から突き出た紺野さんの『ニューオーダー』の拳を眺めて言った。
こ、これは致命傷のはず…
「腕が抜けない…亀ちゃん逃げて!!早くッ!!!!!!」
「え?」
ズボォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!!!!!!!
吸血鬼が…紺野さんに腹を貫かれたまま黒い床に沈み始めた!!
「わあああああああッ!!!!!!」
「こ、紺野さん!!!」
なんてことだ…紺野さんが…黒い床に沈んでいく!!!
ぼ、ぼ、僕のせいだ!!!!!
僕は紺野さんを引き上げようと、彼女の服を掴もうとするが…
「さわらないで!!!」
彼女はそれを止めた。
「な、なぜ!!!?」
「こいつにつかまれたら終わりです…つかんだものを引きずり込んで…早く逃げて…
サイレント・エリーゼで音を消して…こいつは…音で…ガボッ」
ジャプン…
紺野さんが真っ黒い影の中に飲み込まれてしまった。
「あ…あ…」
あなたは…お人好しすぎる。
言いたい放題喋るれいなに何一つ言い返さないし…
それにあなたはここに入る前に言ったじゃないか!!
お互い助け合いはしない…って!!!!
なのに…僕を助けようと自ら吸血鬼のスタンドの領域に入ってくるなんて…
あなたともあろう人が…口だけなんて行動をとるなんて…ッ!!
…僕はそんな人の言う事なんてきかない!!!
逃げたりなんか絶ッ対にするもんか…僕はあなたが生きてると信じてる。
僕が…僕が紺野さんとれいなを助け出してやる…ッ!!!!!!!!!
ドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッ…
189 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/11/30(水) 05:06:34 0
今日はここまで!!
やべ寝ないと…オヤスーノシ
190 :
六部198:2005/11/30(水) 05:47:36 0
さて・・・いくか
銀色の永遠 〜ストレイ・シープ〜8
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・
暗くて顔は判断できないが、影から想像すると、
長身で筋肉質・・・いや、少し太って見えるか・・・。
「まんまと引っ掛かりやがって!このド低脳がぁっ!!」
男は道重を散々侮辱すると、続けて大声で笑った。
「ほら、ぼやぼやしてると『大好きなお姉ちゃん』がマヌケな妹を喰いに来るぞ!」
男が言うと、さゆみんが飛び回りながら近づいてくる音がする。
カンカンカン!!!
「!!どこから?」
道重が慌ててスタンドを構える。
「ガアアアァァァッ!!!」
さゆみんが唸り声をあげて、正面から飛び掛ってきた。
ズブウッ!
さゆみんの歯が道重の首筋に食い込んだ。
「うあああああ・・・・!!!」
銀色の永遠 〜ストレイ・シープ〜9
(・・・こんなところで死ぬわけにはいかないの・・・でも・・・意識が・・・)
薄れ逝く意識の中、うっすらと前方に亀井の姿のようなものが見えた。
(ああ・・・絵里・・・でもこんなところにいるわけないの・・・幻覚が・・見え・・・・て・・・)
亀井がどんどんこちらに向かってくる。
「おい・・・・誰・・・お・・・・はっ?!!!」
二階の男が何かを叫んでいる気がする。
その瞬間!
モグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグ!!!!!
ドッギャーーッ!!!
「ウェーウェー!!」
首に突き立てられた歯が離れ、さゆみんの身体が宙に浮き、
そして地面に叩きつけられた。
ドスン!
「さゆっ!!しっかり!!」
それは紛れもなく『亀井絵里』だった。
亀井は道重を抱きかかえると、声をかけ励ました。
「絵里・・・なの・・・?でもどうしてここが・・・?」
「さゆが心配で・・・悪いとは思ったけど、後を尾いてきたんだ!
突然走り出したから一回見失ったけど・・・ああ・・・こんなに傷ついて・・・
あの時無理にでも一緒に帰っていれば・・・」
亀井は後悔の念を露にした。
銀色の永遠 〜ストレイ・シープ〜10
「うう・・・くそが・・・」
男のうめき声が聞こえる。
さゆみんは男のスタンドであり、スタンドがダメージを受けたので
当然男の身体にダメージが返ってきているのだ。
「お前!!人の弱みに付け込んで・・・なんて卑怯な奴なんだ!」
亀井は男に向かって叫んだ。
「うるせー!!弱点を突くのは当たり前だろーが!甘いこと言ってんじゃねー!!」
男は亀井に向かって中指を突きたてながら怒鳴った。
「このっ・・・」
「いいの・・・絵里・・・」
道重が亀井の手を離れ、一人で立ち上がった。
「たしかに・・・アイツの言う通りなの・・・さゆみが甘かったの・・・」
「・・・」
「途中からおかしいとは思っていたの・・・でも・・・アレが『お姉ちゃんかもしれない』
と一瞬でも思ったのなら・・・追いかけていかないわけにはいかなかったの・・・」
「さゆ・・・・君ってやつは・・・」
「おい!感動に浸ってんじゃねーぞ!」
男が二人の会話に割り込んできそう言うと、さゆみんの姿をしたスタンドが再び襲い掛かってきた。
「お前は確か、亀井絵里だなっ?!ちょうどいい!てめーらまとめてぶっ殺してやるぜ!!やれっ!ネイキッド・キング!」
(・・・ッ?どうして僕のことを?いや、今はそれよりもさゆを守らなきゃ!!)
ドドドドドドドドド・・・・・
一時中断
>>1さん
やばい状況になってきてますね・・・
どうするッ?!亀井!って感じかな
>>前スレ83さん
ワムウ的ボルトカッコいいな
なんか俺の中で犬達の視点になってしまっている
ベリが悪者みたいなw
孤独な戦いは続く・・・
銀色の永遠 〜ストレイ・シープ〜11
ギャーーースッッ!!!
『ネイキッド・キング』と呼ばれる『さゆみんの形をした』スタンドが向かってきた。
すかさず亀井は道重の前に立ちはだかり、『モグモグ・ウェーウェー』の体制をとる・・・が・・・
ギャリイィィッッ!!
「ぐあああ!!!」
通り過ぎざま、腹に爪の引っ掻きを受けダメージを喰らってしまった。
(・・・くそっ・・・躊躇してしまった・・・さっきはとっさに行動できたが・・・
まがりなりにもさゆのお姉さんの姿・・・それを攻撃したら、さゆは悲しむかも・・・)
亀井は腹を庇いながら振り返った。
道重は壁に寄りかかって、苦しそうに下を向いている。
「男のくせに恥ずかしくないのかーッ?!こんな卑怯な真似をして!!」
「はははは!!何とでも言えッ!!」
「くそったれー!!」
亀井は口を憚らず罵った。
だが男はそれを無視する。
「絵里・・・それはだめなの・・・」
道重が口を開いた。
「へ?」
銀色の永遠 〜ストレイ・シープ〜12
亀井は、突然道重をおかしなことを言うので、思わず間抜けな声を出してしまった。
「そんな汚い言葉を使っちゃいけないの・・・」
こういうときは、今から言うようなセリフを言ってからキメルの」
道重は亀井の前に出てシャボン・イールを構えると、
声高にこう続けた。
「我が名は『道重さゆみ』我が愛しき姉の魂の名誉のため!」
「我が友『亀井絵里』の優しき心に報いるため!!」
「この私が貴様を絶望の淵へ叩き込んでやるのっ!!」
バアアアアァァァンンンンンンンン!!!!!!!!
「私は覚悟を決めたの!!」
「おい!何をするつもりだッ!!」
尋常じゃない雰囲気に男が口を挟む。
「こうするのッッ!!!必殺!シャボン玉ああああ!!!!」
そう叫ぶとシャボン・イールがシャボン爆弾を半径15メートル程に目いっぱいばら撒いた!
銀色の永遠 〜ストレイ・シープ〜13
ドシュウううウゥゥゥゥゥ!!
工場内に、みるみるとシャボン玉が充満していく
それは勿論、あの本体である男の近くまで届いている。
「ちょ!?さゆッ!!!」
「絵里も覚悟を決めるのッ!!!」
道重は亀井の頭を押さえ、地面に伏して防御体制をとった。
「これは?!たしかシャボン爆弾?!おい!そんなことをしたらお前らまで・・・」
男が動揺して叫ぶと同時に爆発が起きた!
ボンッ・・・・ボン・・・ボン!
シャボン爆弾が誘爆を繰り返し始める!
「くそっ・・・まずいッ!ネイキッド・キング!戻って俺を守ッ・・・・」
しかし時は既に遅く、爆破の連鎖は止まらない。
ボン!!ボン!!!!ボン!!!!!ボ・ボ・ボボボボボボ!!!!!!
「やめろーーーーーー!!!!!!!」
ドガアアアアアアアアアアアアァァァァンンンンンンンンンンン!!!!!!
銀色の永遠 〜ストレイ・シープ〜14
ンンン・・・・ンンン・・ンンンンンンン・・・・・・・・・
「うう・・・・耳鳴りが・・・」
爆発が収まり、亀井は立ち上がった。
「ゴホッゴホッ・・・凄い煙・・・」
まだ煙が充満しており、おもわずむせ返った。
「ハッ!さゆっ?!大丈夫?!」
亀井は、地面にうつ伏せになっている道重に声を掛けた。
「う・・ん・・・平気なの・・・一応さゆみ達の周りにはシャボン爆弾を配備しなかったから・・・」
とはいえ、偽さゆみんに噛み付かれ、さらに爆風を浴たその姿は、とても『平気』には見えなかった。
煙が晴れ、工場内を見回してみると機材などの殆どが吹っ飛び、床に散乱していた。
「てめえ・・・正気じゃねーぜ・・・・」
「ッ?!」
その声に振り返ると、ボロボロになった男がいた。
距離が離れていたためか、命を奪うまではいかなかった様だ。
とっさに亀井がスタンドを構え警戒する。
ズシャア・・・・
が、男はその場に倒れこんでしまった。
「俺の負けだ・・・もう力がでねえ・・・」
観念したのか、仰向けに大の字になって息をついた。
「・・・お前・・・なぜさゆを?・・・それに、僕のことを知っている。
・・・一体お前は何者なんだ?」
亀井はスタンドを構えたまま尋ねた。
道重も傷ついた身体を起こし、男を見ている。
銀色の永遠 〜ストレイ・シープ〜15
バサッ・・・
男はこちらにボロボロになった手帳のようなものを投げてきた。
見てみると爆発の衝撃でかなりの部分が無くなってしまってはいるが、
演劇部の部員の写真が貼ってあった。
よくみると、道重の写真の欄に赤いペンでチェックが入っている。
亀井は手帳を道重にも見せた。
「これは・・・?」
「写真の裏も見てみな・・・」
男に促され写真の裏を見ると、そこには・・・
『中等部3年 道重さゆみ・・・シャボン玉の爆弾を吐く。注・・・射程もなかなかある』
『中等部3年 田中れいな・・・殴ったものを石みたくする。注・・・他に変な技みたいなのを使う』
・・・etc
「僕のもある・・・一体なんでこんなものが?!」
「おっと・・・これ以上は言えねーよ・・・こんな俺にも誇りがある・・・」
「もしかして・・・お前・・・山下や成宮と同じ・・・」
「・・・成宮・・・?誰だそりゃ?・・・まあとにかく、これ以上は何されても言わねーよ」
男の目には固い決意めいたものが窺えた。
おそらく本当に何をしても言わないだろう・・・
「お前・・・名前は・・・?」
その意思に少しばかりの敬意を感じた亀井は、男の名前を尋ねた。
「・・・香取・・・香取慎吾だ・・・」
「・・・そうか・・・さゆ・・・行こう・・・」
それを聞くと亀井は道重を抱きかかえて外に出ようとした。
「おい!止めを刺さなくていいのか?」
香取は亀井達の背中に声を掛けた。
銀色の永遠 〜ストレイ・シープ〜16
「正直言ってさゆをこんな目に会わせたお前が憎い・・・
でも僕は殺人者にはなりたくないし、さゆもそこまで望んでないだろう・・・」
亀井は振り向かずに答えた。
「この期に及んで甘めー事言ってんじゃねーよ・・・
俺はまたお前らを襲いにくるかもしんねーぜ・・・」
「そのときは、またお前をぶちのめすだけなの・・・」
亀井の代わりに今度は道重が答え、こう付け加えた。
「たぶんもうすぐ救急車や消防車がくると思うの
動けないならそこで救助を待つの」
「・・・くそったれどもが・・・」
ウーーーー・・・ウーーーーー・・・・
サイレンの音が近づいてきた。
あと何分もしないうちにここに到着するだろう。
面倒になりたくないので、二人は急いでその場を離れることにした。
銀色の永遠 〜ストレイ・シープ〜17
工場を脱出した二人は、そこから少し離れた小さな公園のベンチに腰をかけた。
「あいたたた・・・やっぱ僕達も救助を待てばよかったかな・・・」
「さゆみは平気だけど、絵里がヤバイなら、一人であそこまで戻って救助を待てばいいの」
亀井は自分と道重の身体を交互に見た。
「はあ・・・何言ってんだよ・・・さゆの方が重傷じゃないか・・・」
自分は腹を少し引っかかれた程度。
一方の道重は、肩の肉を喰いちぎられ、首筋からの出血は少しは収まってきているが
やはりダメージは大きい。
幸いなのは爆風をモロに喰らっていないことだった。
「それにしてもこの手帳・・・やっぱり気になるな・・・
香取はしらを切っていたけど、山下達と関係が・・・」
手帳を取り出して部員達のデータを見た。
「それに簡単ではあるけれど、スタンドの能力のことまで・・・
どうやって調べたんだ?」
言いながら焼けたページをパラパラとめくる。
「多分これには全員のデータが載っていたんじゃないかな?
もしかして・・・考えたくないけど・・・ん?」
フイに道重が肩に寄りかかってきた。
「・・・さゆ?・・・どうしたの?」
道重はそれに答えずに身体を預ける。
(ハッ!!)
亀井はあることに気づいた。
(・・・これは・・・チャンス?!)
銀色の永遠 〜ストレイ・シープ〜18
ドキドキ・・・
(そうだ!僕はまたさゆのピンチを救ったんだ!
もしかして・・・さゆも僕のことが・・・)
亀井は道重の肩の傷に触れないように手を回した。
・・・・・
・・・
・
(やったー!拒否られない!!!)
心の中でガッツポーズした。
(そういえば何かの本で読んだことがあるぞ!
『危機的状況を共に切り抜けた男女には恋愛感情が生まれやすい!!』
そういうことなんだなッ!心で理解したッ!
よし!今が告白のチャンスなんだッ!)
ドキドキ・・・ドキドキ・・・
「さゆ・・・こんなときだけど・・・僕はずっとさゆのことが・・・」
ドックン・・・ドックン・・・
(ああ〜心臓が破裂しそうだアあっ!!)
204 :
六部198:2005/11/30(水) 06:53:50 0
ひとまずここまで!
実はこのへんのくだりが一番書きたry
205 :
名無し募集中。。。:2005/11/30(水) 06:54:51 0
絵里がんばれ絵里
206 :
名無し募集中。。。:2005/11/30(水) 08:02:14 0
1さん!六部198さん!乙!
207 :
六部198:2005/11/30(水) 09:27:19 0
読んでくれた方いたとは・・・有難い!
それにしても太陽が憎いほど輝いているな
208 :
名無し募集中。。。:2005/11/30(水) 09:32:42 0
>>前スレさん
スタンド名解説dです!!CKBはカコイイタイトルが多いんですね
俺は英国原産のマスチフが漢名だから香港かなみたいな感じで推理しました
それにしてもワンちゃん達みんなカコイイ!!
209 :
名無し募集中。。。:2005/11/30(水) 09:47:05 0
>>198さん乙です!!仕事の方も乙です!!
SMAPキター!!残りの4人(5人か)のプランはあるんですか?とプレッシャーw
亀井は女なんだけどねw…でも応援しまっす!!
>>1さん毎度乙です!!
シャ乱Qもキター!!まあこのグループは外せないですよね
逆さ吊りのれいなにガクブルだったんですけど…でも亀井の活躍に期待!!
実は俺も前作で某バンドのメンバー使うはずだったんです
でも、残りのメンバーのプランがまるで無かったので止めちゃいました
しかもかなり重要なグループだったんで…尚更でしたorz
長文スレ汚しすみませんでした!!なんみんでした
210 :
1:2005/11/30(水) 09:49:19 O
198さん乙!
…っておいおいめちゃくちゃいいとこでお預けじゃないっすかドキドキ
なんかまたアク禁くらいますたorz
211 :
名無し募集中。。。:2005/11/30(水) 10:44:59 0
またか!!!!
212 :
名無し募集中。。。:2005/11/30(水) 11:48:18 0
____,,,,,____
_,.-‐',ニ=-‐-、 `ヽ、
/ (ノ/ ,.==、 ヽ、 `ヽ,
_,.='" / ,_,._ ゙' }!ir‐- 、ヽ,
_,.-''" /,,/,,)/ ,,==≡ト ji} ,.=、ヽ,}i_ もう
_,.-‐''" /,,/,,//,, ゙´_,, ヾ {( ) ageちゃうわッ・・・
. _,-" _,.-j /,,/,,// 、_ / `〉 ,,=≡ } `} 保全〜!
ヾ_,.-' _,.-' / // / `゛ー、'" " / /} 〉
_,.-''"_,.j l ヾ / `ゝ ゙/ /〉/
{___,.-'/ _/ | i } {i / / /ノ丿
/// ハ j } ゞ、 / / 〃 ソ
{__/ {__/ 〉 丿 〃=" / 〈ソ /
(\___/ \〃 / /〃/'"{__
/\____丿__`ー-‐‐'" /〈ソ/ / ゝ-''"">、
_,.-'"/ /ヽ `ー--- / ヾ// / /  ̄  ̄\
213 :
六部198:2005/11/30(水) 12:43:01 0
災難だね保全
214 :
名無し募集中。。。:2005/11/30(水) 12:57:32 O
やべー2作品とも面白い
1さん田中がぶらさがってるところなんか非常にジョジョっぽい!絵が想像できました。
198さん大物が出てきましたね、これからの展開が楽しみです
以上サッパリネタが浮かばない610でした
215 :
名無し募集中。。。:2005/11/30(水) 13:24:50 0
(´ニz_ . + + ,. - '''_ニ-r'
\ヾミュ /∠アマy゙
l i アァ ’ +/ ,,'二-マ"シ
. | ; 仁らュ_ +/ノぅ",ニr‐'゙
+| 、..' シ´ ̄ノ /J'j_ニア゙
’ ヽ_/.. , / _ノ´__ュ'" fフ
{ ,, r'ニ)__ゞ,, kヽ\
+ + ヾ゙ァ゙ rシjノ}j ,j、i'゙i゙'},j
,.、 `ソ`幺ィ゙ `'^'^
(ノ / 保/ 、 ナi
/ 全 / },j 'ー゙
` - 、/
216 :
六部198:2005/11/30(水) 14:36:07 0
サヴェジ・ガーデン乙ッ!
217 :
名無し募集中。。。:2005/11/30(水) 15:29:39 0
保全!
218 :
名無し募集中。。。:2005/11/30(水) 16:21:23 0
保全
219 :
六部198:2005/11/30(水) 16:38:28 0
切ないがきちんと最後までいかなくては・・・
220 :
名無し募集中。。。:2005/11/30(水) 16:42:28 0
銀色の永遠 〜ストレイ・シープ〜19
「ボ・・・ボ、ボ、ぼ、僕はさ、さ、さ、さゆの・・こ、ことがああぁぁ・・・好・・」
「お姉・・ちゃん・・・」
「・・・え?」
「・・・・」
道重が震えている・・・それは寒さや傷の痛みではなかった。
いや、痛みであった『心』の痛み・・・
道重は亀井の背中に手を回して強く抱きしめた。
「お姉ちゃん・・・どこにいるの・・・?」
「・・・さゆ・・・お姉さんは・・・」
このとき亀井は、かつて藤本と共に迷う込んだ路地で出会った
幽霊との会話のことを言うべきか迷った。
『君のお姉さんは何者かに殺されたかもしれない』
しかし・・・言える訳がなかった・・・確証がないし、自分もそれを信じたくはなかった。
221 :
名無し募集中。。。:2005/11/30(水) 16:51:00 0
銀色の永遠 〜ストレイ・シープ〜20
「ねえ・・絵里・・・」
「ん?」
道重は顔を埋めたままくぐもった声で言った。
「少し・・・泣いてもいい?」
「・・・うん・・・」
少し間をおいて答えると、道重は堰を切ったように声をあげて泣いた。
ずっと我慢していたのだろう・・・
亀井は「よしよし」と優しく背中をさすり、泣き止むのを待った。
道重さゆみ 重傷
スタンド名:シャボン・イール
亀井絵里 軽傷
スタンド名:サイレント・エリザベス(サイレント・エリーゼACT3)
香取慎吾 救急車に運ばれ入院、再起不能。
スタンド名:ネイキッド・キング
後日談・・・
香取は入院後、工場爆破の容疑がかかり、警察の取調べを受けたが
道重達のことは一切口にしなかった。そして、爆発物の痕跡が無く、動機も不明なため
爆破の容疑は晴れた。ただし、不法侵入の件で逮捕されている。
TO BE CONTINUED…
おっとまた名前変え忘れた・・・
マリオのスレ行ってたもんで
まあこんな感じになりました!
1さんが言ってた通りちょっぴり悲しいのかな?
つーかクサくなってしまったな・・・
スタンド名:ネイキッド・キング
本体:香取慎吾
破壊力:B
スピード:A
射程距離:C
持続力:C
精密動作性:B
成長性:D
能力:変身能力。ただし、人間などの生き物は完全に再現とはいかないらしい。
敵の目的:演劇部をつぶそうとする者
部員を調べた結果、まずは道重を狙った。
ストーリー
カメオとJ・ガイルを併せてみようかと
道重と偽姉重の会話。
ごめんなさい・・・下5行はミスです・・・
225 :
名無し募集中。。。:2005/11/30(水) 18:14:09 0
乙!です!
226 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/11/30(水) 18:52:53 0
>>210 乙です!しゅうってw
アク禁ですかぁ本当に災難ですね。
解除まで待っています!
>>208 いや案外サイドストーリー的には合っているかもしれません。
ボルトは横浜の香港系マフィアの男が元の飼い主でその男が銃撃戦で
死亡した後は「ハマのボルト」として野良の世界で恐れられる犬になり
喜丸やブレイブ達の野良グループの「怪物殺し」の計画に感銘をうけて
「あの山」に入ったとかいう・・・・のを今考えましたw
>>223 198さん!乙!
E-CHA E-CHAするシーンはいいですよね!
絵里Xさゆのセリフは俺も悶絶しながら書きましたw
227 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/11/30(水) 19:02:15 0
俺もマリオスレ行ってみたが・・・マリオしながらスッペて・・
花京院!花京院!僕ののりあっき!!
E-CHA E-CHAってもしかしてイチャイチャって読むのか
230 :
915:2005/11/30(水) 19:47:08 0
銀色の永遠 〜吉澤ひとみは早く帰りたい@〜
「あ〜、もう最悪!!」
散乱した臓器を見ながら、私は思わずため息をついた。
今日はなんてついてないんだろう・・・・・・・・・・。
そもそも、財布が無い事に気づいたのは部活が終わって
着替えている時だった。
一瞬焦ったけど、どこに財布を忘れたかははっきりしている。
今日は理科室の掃除当番だったので間違いなくその時だ。
せっかく今日は部活も早く終わったのに・・・・
職員室で理科室の鍵を借りて教室に向かった私は
すぐに自分の財布を見つけた。
中身も無事だ。良かった・・・・・・
その時、人体模型に肩が触れ、模型が横倒しに。
がっしゃ〜ん!!!!!!!!!!!
231 :
915:2005/11/30(水) 19:48:04 0
銀色の永遠 〜吉澤ひとみは早く帰りたいA〜
あ〜あ・・・・・・・・・・・・
派手な音を立てて、不気味な顔した人体模型から心臓やら肺やら
いろんな臓器の模型が散乱してしまってる・・・・
「あ〜、もう最悪!!」
私はため息をつきながら模型を起こして、
散らばった臓器を元の位置に戻し始めた。
なんか位置がわかんないな・・・・
適当でいっか♪
やっとの思いで模型を元(?)に直して理科室を出た。
職員室に鍵を返して校舎を出る頃には外も薄暗くなっていた。
「はぁ〜、30分は早く帰れたのになあ・・・・」
自分が悪いんだけどね。
ぼやきながら歩いていると、後ろから声をかけられた。
「あれ、今帰り?」
振り返るとそこにいたのはあこがれの吉澤先輩!
「は、はい!」
「でも陸上部ってもっと早く終わってたじゃん?
こんな時間まで何してたのさ」
「そ、その、実は忘れ物をして・・・・・」
232 :
915:2005/11/30(水) 19:48:48 0
ってことでオナります。
今回まだオチ考えてないんだよな、どうしよう・・・(ノ∀`)
233 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/11/30(水) 20:45:44 0
犬と少女
お互いを囲む空間に闘気が満ちる。
チリチリとする肌触りにボルトは歓喜を抑えられず口端を緩め舌なめずりをする。
『いいぞ!この空気感・・・これこそ戦闘よ・・解るか?』
ボルトの低い獣の声が鳴り止まぬうちに風切り音が響く。
『がぁ!!!』
音を察知しボルトはその身を躍らす。
砂塵が舞う
ボルトの横には立方体が地面にのめり込んでいる・・
突如、空間から出現した展開図はボルトの足元の土をエグり取りながら立方体を成形したのだ。
『ほう?俺の身体をこうやってエグリとる心算だったのか?・・・・面白い!』
「お前の唸り声は・・・もう聞きたくないッ!!」
茉麻が腕を広げると無数の展開図がボルトの頭上に出現した!
「消えろッ!!!!!」
234 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/11/30(水) 20:47:14 0
茉麻の言葉を合図に展開図が一斉にボルトのパッケージングを始めた。
右へ左へ。ボルトは音を読み身体を翻して立方体の形成を避ける。
『悪くは無い!悪くはないぞォ!だがな・・!』
ボルトはその場でターンして自分の代わりに地面をエグり取った立方体に頭突きを喰らわした!
ぐぉおおぉん!!!
弾き飛ばされた立方体は勢い良く茉麻に向かって飛行する!
「この!足掻いて!!!」
弾き飛ばされた立方体を茉麻は腕で殴りつけ弾き返す。
音を立てて横に弾き飛ばした立方体の影から金属の塊が飛び掛る!
『 絶 ! 雷 電 鎚 衝 !! 』
ボルトの電撃を帯びた体当たりが茉麻に直撃した!
235 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/11/30(水) 20:49:46 0
こんなところで!
>>232 915さん乙!
俺もオチまではキッチリ決めて書き始めないから大丈夫ですよ(をい
236 :
名無し募集中。。。:2005/11/30(水) 21:52:00 0
保全疾走
237 :
六部198:2005/11/30(水) 21:58:50 0
915&前スレ83さん乙ッ!
>>232 オリジナルキャラかな?
>>235 ボルトは良い師匠になれそうだ
238 :
六部198:2005/11/30(水) 22:13:10 0
>>214 スマや他のメンバーとの絡みは例によって一切考えてないっす・・・
>>209 『女女』だなと一人突っ込みさせようかと思ったけど
あのままのほうが面白いかな?と
てことですんません
もう少しだけオナらせていただきます!
銀色の永遠 〜ラスティ・ネイル〜1
ある日、一つの事件が起こった。
杜王町の神社で女性の遺体が発見されたのだ。
以下は、その当時の記事の抜粋である。
『女川神社で女性の変死体発見』
〜第一発見者はここの神主で、早朝に境内の掃除をしている途中、裏の雑木林を見たところ、
木に無数の釘で磔にされている女性の遺体を発見。
遺体の状況から、推定死亡時刻は同日の深夜2時ごろで、死因は出血多量によるショック死とのこと。
警察は殺人事件と断定し、不審者などの聞き込み捜査を続けている。-S新聞より抜粋-
『五寸釘殺人事件』
〜尚、この女川神社は古くから呪いの儀式に使われているらしく、事件のあった雑木林には
釘で打ち付けられた藁人形が多数発見されており、犯人はそれを真似たものと見ているらしい。
(中略)付近の住人も何度か白装束に身を包んだ人間を目撃、神主もやめるよう訴えているが、
藁人形の数は一向に減る気配は無い。-週刊男児誌より抜粋-
深夜の犯行ということもあるのか、目撃情報などは一切なく、捜査は難航している。
そして事件から2ヶ月が経とうとしており、それは人々に忘れ去られていった。
銀色の永遠 〜ラスティ・ネイル〜2
小川麻琴は放課後の校舎裏で少しイラつきながら、
地面に落ちている小石を、足で玩んでいた。
何故こんなところにいるのかというと、理由はこうだ。
昼休みの学食から教室に戻ってきたら、自分の机の上に手紙が入っていたのだ。
-今日の放課後、校舎裏で待ってます。先輩が来るまで待ってます-
差出人は不明。クラスメイトに聞くと、一年生らしき男子生徒が
小川の机の上に手紙を置いたのを目撃している。
(全然来ねーじゃねーかよ・・・つうか待ってんじゃなかったのかよ・・・)
・・・・・それから五分が経過しようとしていた・・・
(・・・遅い・・・)
・・・・・・
・・・・
・・
・
「先輩!!」
「どわああ!びっくりした!!」
もう帰ろうかと思っていたら、突然後から声を掛けられて
情けない声を出してしまった。
声を掛けてきたのは、見ず知らずの男子生徒であった。
顔つきからして一年生であろう、そしておそらく
彼が手紙の差出人であろう。
銀色の永遠 〜ラスティ・ネイル〜3
少し幼すぎる顔立ちではあるが、なかなかの美少年であった。
「遅いから探したんですよ〜!普通校舎裏って言ったら、
もっと人目につかない化学実験室の裏ですよ〜!」
その男子生徒は困ったような顔で言った。
「うるせーな・・・だったらちゃんと書いておけよ『化学実験室の裏』ってよ」
「まあ、でもちゃんと来てくれたから良かった・・・
これでバックレられたら、傷心のあまり旅に出るとこでした」
男子生徒は小川の言葉など全く無視して、わけの分からないことを言う。
「・・・はあ・・・で、何のよう?つーかあんた誰?」
小川はため息をつくと、用件とまだ名乗ってもいない彼の名前を聞いた。
「あ、すいません・・・嬉しさのあまり・・・」
男子生徒は頭を掻くと、制服を正し、咳払いをした。
「僕は岩出山篤好(いわでやま あつし)高等部一年です。
身長176センチ。体重59キロ。部活は特になし。趣味は昆虫標本作りと読書。
最近のマイブームは日曜大工で・・・・」
「oioioi・・・自己紹介はそれくらいでいいよ・・・要件は?こっちもヒマじゃないんでね」
小川は岩出山の長くなりそうな自己紹介を遮って本題を聞いた。
「あ・・すいません・・・あの・・・えっと・・・その・・・」
岩出山は急にモジモジしだし、要領を得ない。
「あー!はっきりしてくれ!」
小川はその煮え切らない態度に腹を立てる。
「僕と付き合ってください!!!!」
ズッキュウウゥゥゥゥンンンンンンン!!!!
銀色の永遠 〜ラスティ・ネイル〜4
「な?な、な、な、な、な、何を急に?!!」
まあ、このシチュエーションなら、普通は察するはずなのだが・・・
ともかく、想定外の言葉だったらしく小川は驚いた。
「出会い頭が大切だからといっててて・・・いきなりのラヴワードはまたこの次なんてあるのか・・???」
自分でも何を言っているのかわからないが、それだけ動揺しているということなのだろう・・・
「ずっと先輩のことが好きだったんです!」
岩出山は頭を下げ、小川に向かって手を差し出した。
「あ、いや・・・で・・・でも・・・悪いんだけど・・・お互いよく知らないわけで・・・」
少し冷静になった小川は、もっともな意見を言う。
気持ちは嬉しかったが、初対面の男と付き合うわけにはいかなかった。
「それに、今は他にやるべきことがあるんだ・・・」
「・・・」
「ゴメンね、君にはきっともっといい娘がいるはずだよ
じゃあ、部活に行かないと」
そう言うと小川は、演劇部の部室へと走っていった。
去り際、岩出山が何か言った気がしたが、振り向くことはしなかった。
(そうだ・・・今の私には色恋にかまけてるヒマはない!)
243 :
六部198:2005/11/30(水) 22:28:11 0
きりのいいところで中断!
本当は別の人が主人公だったんだけど
どうしても「oioioi」って書きたかったんだ!
244 :
名無し募集中。。。:2005/11/30(水) 23:40:20 0
小川って何年?
245 :
名無し募集中。。。:2005/11/30(水) 23:46:41 0
/〜〜,
/ 保 / ==
/〜〜'
ノノハヽ ===
(’w’*从
0┳0 ) ===
◎┻し'━◎
246 :
名無し募集中。。。:2005/11/30(水) 23:54:51 O
小川も一年生のはず…
247 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/01(木) 00:11:34 0
12月22日 pm3:06
ボルトの体当たりを受けた茉麻の身体は三度程地面を跳ねて停止した
叩き付けられる度に辺りに舞った砂塵がモウモウと立ち上がる。
『ふふ・・・追い詰められた時にこそ真価が問われるものだ・・・立つがいい!』
ボルトは知っていた激突時の妙な感覚を、戦いの最中目覚めた新しい茉麻の戦い方を!
「うぅ・・・!皆の為にも・・そして私自身の為にも・・・負けられないダッ!」
茉麻は電撃で痺れの残る身体を震えるながら起こす・・・
腹部から数個の立方体がバラバラと落ちる。
立方体は相当な強度を持つはずだがどれもひしゃげてしまっている。
「これがあの犬の攻撃力・・・」
茉麻はボルトの攻撃が当たる瞬間、プロテクターの様に立方体を集めて直撃を免れていたのだ。
破壊された立方体を握り締め茉麻はボルトと対峙する。
248 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/01(木) 00:12:44 0
『立ったか!それでこそ戦士よ・・・』
ボルトの声が聞こえるかのように茉麻は答える
「犬よ・・・あなたは強い!・・・だが私はあなたを倒す!」
ボルトは茉麻の言葉を聞き打ち震える
『ひよっこが!この数分でいい目をするようになったな!』
金属塊が紫電を放ち鋭利に隆起する。ただでさえ異様なボルトの姿はもはや犬の範疇を超えていた。
「トゥデイ・イズ・マイバースディ!」
細かい立方体が幾重にも茉麻の身体を覆いつくす。
立方体の鎧を身に纏った茉麻は古代の戦士の石像のようだった!
『力の片鱗を御見せよう!戦士殿!』
ボルトの身体は重力を無視するように軽やかに宙に舞った。
249 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/01(木) 00:18:40 0
今日はここでおし舞波!!
>>243 198さん乙!
250 :
六部198:2005/12/01(木) 00:19:13 0
あ!しまった先輩直すの忘れてた!!
>>前スレ83さん
まとめサイトにて、ラスティ・ネイル2の上から7行目、下から7行目、4の上から7行目の
「先輩」を「小川さん」に。
あと、2の9行目、「一年生」を「同じ一年生」に
修正をお願いしたいのですが・・・
お手数かけて申し訳ないです。
>>244>>246 小川は1年でした
ご指摘ありがとうございました
以後の分は直します
251 :
915:2005/12/01(木) 00:22:19 0
銀色の永遠 〜吉澤ひとみは早く帰りたいB〜
私、中等部の矢島舞美。
今は陸上部の大会が間近で練習が結構忙しいけれど
実は演劇部も掛け持ちで所属している。
自慢じゃないけれど、陸上では全国大会に出たりもしてるんだ。
それにしても吉澤先輩と二人っきりで話が出来るなんて!
私は陸上部がメインだし、吉澤先輩もサッカー部と掛け持ちしてるので
なかなか先輩と演劇部で会う事自体がないし、
こうして二人きりでしゃべる機会なんて今までほとんどなかったのに。
それもこれも財布を忘れて理科室で人体模型を倒したおかげかな。
今日はついてないと思っていたけれど、実はめちゃくちゃラッキーじゃん!
しかし、その思いはすぐ失望に変わった。
「ちょっとごめん」
公園にさしかかった時、吉澤先輩は何かに気づき、公園の方に向かった。
私もあわてて後を追う。
252 :
915:2005/12/01(木) 00:23:01 0
銀色の永遠 〜吉澤ひとみは早く帰りたいC〜
「袴田先輩!」
どうやら吉澤先輩の知り合いが公園にいたようだ。
がっくり。せっかく二人っきりでいられると思ったのに・・・・・・・
「おう、吉澤じゃないか。久しぶり、元気にしてたか?」
「先輩こそ」
後から聞いた話だと、この男の人はサッカー部のOBで、
去年、つまり吉澤先輩が高校1年の時のキャプテンだったらしい。
現在は大学生なんだって。
「なんだ、かわいい子連れて。彼女か?」
「ただの演劇部の後輩ですよ。」
ただの、かあ・・・・・・・。そうなんだけどね。ただの後輩なんだけどね。
「初めまして・・・」
私はおずおずと頭を下げた。
「おう、初めまして。
しかし吉澤、おまえまだ演劇部やってるのかよ。
おまえがサッカーに専念してくれればチームも
もっと良いところ行くと思うんだけどなあ・・・」
半ば無視された事よりも、私は別の事でむっとしていた。
253 :
915:2005/12/01(木) 00:23:39 0
銀色の永遠 〜吉澤ひとみは早く帰りたいD〜
吉澤先輩も私と同じ事を疑問に思っていたようだ。
そう、この袴田という人、私たちと会話しながら
リフティングを続けているのだ・・・・・・・・・
私たちの表情を見て気づいたのだろうか、袴田先輩が口を開いた。
「あぁ、これな、実は口車に乗ってしまって、今ちょっと賭の最中なんだよ」
「賭?」
「そこの男とな、リフティングが1000回出来るかどうかでね」
薄暗くなっているので気づかなかったけれど、
少し離れたベンチに座った若い男の人が
ペットボトルの水を飲みながらこっちをじっと見ていた。
「この円から出ずにオレがリフティングを1000回出来るかどうか。
1000回出来たら10万円オレがもらう。
失敗したら逆に10万円払う。そういう賭なんだ」
たしかに、袴田さんの足下には土を足か棒で削ったような
半径2メートルほどの円が描かれている。
「じゅうまんえん〜?????」
吉澤先輩が目を丸くした。私もびっくりだ。
「あぁ、ホントに口車に乗ってしまってね。
でも1000回くらい出来ないわけじゃないし、はい、900!」
そう言いながら袴田さんはリフティングを続けた。
254 :
915:2005/12/01(木) 00:25:35 0
銀色の永遠 〜吉澤ひとみは早く帰りたいE〜
「もちろん、あの山崎という男はこちらの邪魔をしない、
あのベンチよりこっちには近寄らないという約束。
誰にも邪魔されなければ1000回くらいわけないさ」
袴田さんがそう言ったその時だった。
ドスッ!!!
鈍い音が袴田さんの背中から聞こえた。
「ごめんなさ〜い!」そう言いながら小学生の男の子が走り寄ってくる。
キャッチボールしていた小学生のボールがそれて
袴田さんの背中に当たった・・・・・・・・・・
男の子はボールを拾うともう一度謝ってすぐに走り去った。
三人の間に気まずい空気が流れる・・・・
そう、野球のボールが当たったせいで、
袴田さんはリフティングに失敗したのだ・・・・・・
「ちょ、ちょっと待ってて!」
あわてた袴田先輩がベンチに走っていく。
「これは、アクシデントだよなあ・・・・」
袴田さんが蹴っていたサッカーボールを拾って、
吉澤先輩がそう言ながらベンチの方を見た。
ベンチの男の人と袴田さんが何か言い合ってる。
きっと、袴田さんは妨害による無効を訴え、
向こうはそれを認めてないのだろうな・・・・
「!!!!!!!!」
その時、袴田さんと男の間に何かが出現した。
255 :
915:2005/12/01(木) 00:26:53 0
今晩はここまで!
って、℃-ute続きですが実は別にキッズヲタじゃないので
℃-uteのキャラもいまいちつかめていません(爆)
なんで実際の性格とかと違う点あるかもしれないけどカンベンしてくださいw
256 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/01(木) 00:39:13 0
>>250 修正完了!
>>255 915さん乙!
℃-uteは俺もやりたいのですがキャラが難しいですよね。
実際どんな性格なのか本当に解んないし
FCの℃-uteDVDも買ってないのでマスマス解らんです!
ホントになかさきちゃんはキュフフとか笑うのかよとかw
257 :
名無し募集中。。。:2005/12/01(木) 01:40:33 0
今日落ちそう
258 :
名無し募集中。。。:2005/12/01(木) 02:10:43 0
スタンド使いはタバコの煙を吸うと保全する
259 :
名無し募集中。。。:2005/12/01(木) 02:38:03 0
嘘だろ?はっ!
260 :
名無し募集中。。。:2005/12/01(木) 03:58:55 0
ああウソだぜ!だが……保全係は見つかったようだな
261 :
名無し募集中。。。:2005/12/01(木) 05:07:41 0
シヴイねぇ…保全
262 :
名無し募集中。。。:2005/12/01(木) 07:06:33 0
保全疾走
263 :
名無し募集中。。。:2005/12/01(木) 07:12:34 0
会社の女の子に思わず「さゆッ!!」と呼んだ事のあるなんみんです
>>226前スレさん
パッと思い浮かんだんですか?スゴイっすね!!
奇しくも二年前の1997年に香港が英国から中国に返還されるイベントがあって
あの辺の絡みも含めて何だか色々とイメージが沸いて来ますね
それと他の犬達のサブストーリーも知りたくなりました!!特にがんずきw
264 :
名無し募集中。。。:2005/12/01(木) 07:42:02 0
>>189さんエピ完&新オナ乙です!!
確かにちょっと切ない感じですね…何とか救ってあげたい気もします
新エピの方も198さんの真骨頂というか猟奇的な感じが好きです
>>915さん新オナ乙です!!
山崎はスタンド使いですよね?
賭け事ってことで何かダービー兄弟的なヤツをイメージしました
265 :
名無し募集中。。。:2005/12/01(木) 08:02:43 0
早朝保全疾走
266 :
名無し募集中。。。:2005/12/01(木) 09:46:55 0
おらがッ!このスレを守るどッ!
267 :
名無し募集中。。。:2005/12/01(木) 10:27:38 0
;:;/:/:;;:;:i",:;゙,:;`,,ノ''"
'':;,:;;:;:'|//''" .,;..
.;,:;;:;:'':i/_ ,.,,.,_ ___,_ __ ,.,_ _ .,_ ___,_ __ ,.,_ .,_ ___,_ __ ,.,_
:((.,,);:'':;:| モグモグ
,:;:'':;:;,i ノハヽ☆ ホゼーン
.;:'':;:;,:;;| [  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ リ‘ -‘*州  ̄ ̄]
:'':;:;,:;;:;:'':i _|:|l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄0(;゚;;)と) ̄ l|;|
;;:;:'':;ヾ:;,:`ヽ、. /_ ̄ ̄ ̄ ̄且 ̄○ハ○ゝ ̄ ̄ ̄ \
''´''"`''´゙''"`''  ̄| l| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| l| ̄
268 :
名無し募集中。。。:2005/12/01(木) 11:34:02 0
小川の活躍が見たいです
269 :
名無し募集中。。。:2005/12/01(木) 12:13:46 0
保全
270 :
名無し募集中。。。:2005/12/01(木) 12:48:04 0
黄金の保全
271 :
名無し募集中。。。:2005/12/01(木) 13:48:51 0
銀色の永遠 〜吉澤ひとみは早く帰りたいF〜
「矢島!スタンドだ!」
吉澤先輩はそう叫んで走り出した。
私も思わず吉澤先輩の後をついていく。
私たちがベンチに向かった時には、
出現したスタンドが袴田さんを捕まえていた。
「な、なんだ、身体が・・・・・・・・・」
「オマエ、4万円シカ持ッテイナイノカ」
顔には貯金箱のような穴と金額カウンターを持ったスタンドが言った。
「ジャア残リハオマエノ身体デ払ッテイタダコウ」
スタンドはそう言いながら二股のフック状の手を
袴田さんのお腹につっこむ。
「てめえ!!!!!!!!」
吉澤先輩がMr.ムーンライトでそのスタンドに殴りかかろうとする。
「やめろ、無駄だよ」
吉澤先輩の動きを止めたのはベンチに座っていた男だった。
「貴様のスタンドか!!貴様、何の目的で!!」
「俺のスタンドは自動操縦だ。その男は俺に賭で負けた。
だから取り立て人が発動したんだ。取り立て人はその男の心の影。
取り立て人を攻撃する事はその男を攻撃することになるんだぜ。」
言いながら男はペットボトルの水を飲んだ。
272 :
915:2005/12/01(木) 13:49:25 0
銀色の永遠 〜吉澤ひとみは早く帰りたいG〜
聞いたことがある。
自動操縦型のスタンドは何か一定の条件で発動し、
こちらのスタンド攻撃も受け付けない。
じゃあどうやってそのスタンドを倒すかと言うと・・・
「それじゃあ本体を叩く!!」
相手の言っている事が嘘じゃないと思ったからだろう、
吉澤先輩は山崎を攻撃しようとした。
「うわあ!!!!!!!!」
袴田さんの叫び声に、またもや吉澤先輩の拳が止まる。
袴田さんの背中で隠れてよくわからないけれど、
敵スタンドのフック状の手が何かを持っている。
あれは・・・・、さっき見た覚えが・・・・
「キサマノ肝臓ヲイタダイタ。コレヲ売リサバイテ金ニスル」
敵スタンドがそう言った。
そうだ!あれはさっき人体模型の中に・・・・
「がっ、はがが・・・・・・・・・・・・」
袴田さんは崩れ落ちた。
「袴田先輩!」
吉澤先輩が袴田さんを抱きかかえるが
袴田さんは苦しそうにうなり続けるだけだ。
273 :
915:2005/12/01(木) 13:53:08 0
名前間違えたーw
ってことで小出し更新。
>>256 とりあえず℃-uteのキャラはイメージと場の流れで突っ走ります
っていうか、ストーリーの流れから出すべきキャラを
必然的にチョイスしてる感じなんで。
前回は亨ちゃん出してきたから相手をめーぐるにしただけだし
今回も舞美でないといけなくします、はい。
>>265 今回読んでいただいた通り、ダービーじゃなくて「アレ」です。
なんで「アレ」が出てきたのかはまあ期待せずに待っててください(爆)
274 :
915:2005/12/01(木) 14:04:22 0
275 :
1:2005/12/01(木) 15:04:26 O
やべえわかってしまいました!ミラションの前はこいつが…激しく乙!
そしてアク禁とれねーorz
276 :
名無し募集中。。。:2005/12/01(木) 15:13:58 0
915さん乙!
277 :
名無し募集中。。。:2005/12/01(木) 15:47:26 0
>>915さん乙!!
「アレ」ですね!!なんとなく分かりました!!…たぶんw
続き楽しみにしています!!
278 :
名無し募集中。。。:2005/12/01(木) 16:22:34 0
ト、_
〉::::::\____
,. ‐''"ヽ;;;r'^′ ,|
r/^ヽ, ノ ノ
〈ハ `ヽ ゙ '⌒丶/ |
!/ `'''"r::、 、゙⌒` ,⊥、
| ゙〜' `¨}´ ,rァ ノ<保全
____,ハ {´> / ,rイ
∠ ---‐‐{ヽ 'ー ,! //゙L
<`v⌒'-一',`┐|/ >‐=ニ -‐''"//ノ\\
lニ,(0,)""" / iV|:::::ノ[ ロ_,. ‐'´/ \\
,/)ノ ''′, イ(_ `/^!ニ三ュ ''´ /⌒\
| ろ ,} i、`'ー-'> ./::::| ̄― /7ァr.、 /,. -―‐-|
,| > ヽ_  ̄下、 /::::::| /777/ // F云示|
/´| }ヽミ /二}、,)/::::::::| 〈777/ / ヽ弋iフ|
〉 ト、'ー-- {ー‐ハ./:::::::::|┌7-7-``" ,ハ二二ニニニ-┘ , 、/〉、
`ー\`ー、 ヽニン:::::::::::| ,ニニニ,´ |U } // ,/ ,ハ
/ヽ二ニ-''゙/::::::::::/ |工.工| ヽ |U __,,广` ゙ 、 ' y' ノ
( |:::::::::/ } !レ'´ 人 -ー ___,/
\.___ |::::/ ノ !′,. '′ /´
ハ_``V--‐' _/ 人´ /
'┐ lニ二フ ̄''ー=ニ´__,,. -‐''",ィ´`ー'´
279 :
名無し募集中。。。:2005/12/01(木) 16:36:24 0
1さんまだなのか…orz
アク禁ってそんなに頻繁になるものなの?
「どうしたらいいんだーッ!!」て自分事の様に感じちゃうな
280 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/12/01(木) 16:39:51 0
tes
281 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/12/01(木) 16:45:19 0
おっしゃおっしゃなおったあああああああああああ!!!!
>>279 なんかここんとこ頻繁になっちゃうですorz
荒らしが増えてるのかな??
>>222 亀スレですが乙です!!
さゆみん悲劇のヒロインでつね 泣
小川エピソードの続きも楽しみにしてます!!
>>249 今回の戦いすごいっすね!!
ボルトは戦士だし、茉麻の闘い方は成長するし…目が離せねぇーッ!!
よしッ昨日の分だしまーっす!!
「・・・これで二人、だな。一人になっちまって可愛そうにそうにそうにそうに…」
吸血鬼『しゅう』の低い声がどこからともなく響き、反響した。
こんなヤツに僕らの新鮮な血をチューチュー吸われてたまるか。
お腹や肩の傷が痛むが、そんなの意に介してる暇もない。
…見てろよ。
「サイレント・エリーゼ!!!!」
ギュウウウウンッ!!!!
「ふん、そんな小便くさいスタンドで何ができるできるできるできる…」
「ほざけ吸血鬼!!!ミュージック…(こちらに)いらっしゃ〜い!!音は消えるッ!!!」
パヒュンッ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そして、屋敷は無音の世界へと変わった。
僕の耳にも、おそらく吸血鬼の耳にも、床が軋む微かな音すら聞こえなくなる。
紺野さんはヒントをくれた。
こいつは音で…と。
(音…音ですね紺野さん)
吸血鬼が影の中に潜り込んだ時、一体どうやって僕らの位置を察知しているのか。
それは『音』だ。
最初に足をつかまれた時、僕は影の上で足音を立てた。
その次に逃げようか躊躇していたときも、僕は足音を立てた。
恐らくれいなも、なにも知らずに影の上で足音を立てたに違いない。
紺野さんはそれを見切ったんだ。
たった数分の間に、敵の攻撃する法則を見切ってしまうとは…
実はかなり実力あるんじゃないのか?脳ある鷹は爪を隠すってやつかな…
さぁ…音の無い世界で、僕を探すがいいさッ吸血鬼。
僕を見失ったお前が次に影の中からそのシラミがタマってそうな頭を出したとき!!
僕はお前に大打撃を与えてやるッ!!!!
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・
「・・・・・・・・?・・・・・・・・!!?(音が聞こえない・・・?どこへ言ったクソガキがあッ!!?)」
出した!!!
ヤツの頭は三歩先!!しかも後頭部をむけているぞ!!!
僕は音も無く急接近し…そして!!!
「くらえぇッ!!!デラデラデラデラデラデラデラデラデラデラデラデラックス!!!」
エリーゼの攻撃力は皆無に等しい。
だけど敵は吸血鬼だ!!
本体になら通常の打撃がきくハズ!!
だから僕自身の足の連撃でぶっ飛ばしてやる!!!!
中学のころ陸上部で鍛えた足だッ!!決して柔じゃないぞ!!!!
「潰れろッ!!僕の足で潰れろドクサレがあああああああああああッ!!!!!!!」
グシャゲシャメシャゴシャグショゲシャアアアアアアアアアッ!!!!!
「・・・それで?」
吸血鬼は涼しそうな声で言った。
…まったく効いてない?
「この俺に…吸血鬼となったこの俺に…そんな生易しい攻撃が通用するとでも
思ったのか?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
ガシィッ!!!
吸血鬼が僕の足を掴む!!
影の中に引きずり込む気か…ッ!!?
「まぁおかげで肩こりが取れたよ…とでも言っておこうか」
「このまま…僕を引きずり込むのかい?」
「このまま血を吸ってやってもいいが」
「やめた方がいいんじゃない?」
「何を言ってるんだお前は。お前たちはここで全員死ぬのだ」
「見逃してくれるつもりはないんだね?」
「ああ、まずはお前のうまそうな肉体から食らってやるぞ」
「こんなに頼んでも?」
「しつこいぞガキんちょ」
「…じゃあアンタの負けだよオッサン!!サイレント・エリザベス!!!」
ドギュウウウウウウウウン!!!!!!
『R.O.G.E.Rッ!!了解シマスタ!!!!!!』
バアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!
「な、何ィッ!!!なんだこのスタンドは!!!!!!」
「『音』が戻っていたことに気付かなかったのか?お前に蹴りのラッシュを
お見舞いする直前にエリーゼを引っ込めておいたのさ。だから音が戻った!!!
そして…攻撃力を持つエリザベスに切り替えてお前の後ろにつかせておいたんだッ!!」
「き、貴様…今のお前自身の攻撃はフェイクだな!!それにどういうことだ…
スタンドは一人一体のはずッ!!!?」
「ああ、一体さ。僕のスタンドは進化するスタンドなんだ!!!!
そして改めて僕の蹴りの連撃を…食らえッ!!!!!」
形勢は逆転したね…!!
うりゃあああッ!!僕自身とスタンドで挟みうちにしてやるーッ!!!!!
「『モグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグッ!!!!!』」
ドガガガメシャバキゴシャアアアアアアアアアアアアアアンッ!!!!!1
「お、お、おべれえええええええええええええええッ!!!!!!!!!!?」
「『ウェー!ウェー!!(上へ!上へ!!)』」
ジャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!
決まった!!!!!
吸血鬼に僕の必殺技が決まったぞッ!!!
やつの身体は重力の抵抗に逆らい、引力を無視して宙に浮かび上がった。
「げぇーッ!!なんじゃこりゃああああああああッ!!?」
「どうだッ!!僕のエリザベスは蹴ったものを無重力にする能力!!!スタンドの
自由も利かなくなるんだ!!!一度に一つしか軽く出来ないけどね!!!!」
ドシャッ!!
天井の真っ黒い影から逆さ吊りにされていたれいなが床に落下し…
プカー…パシャン!!!
そして影の中に引きずり込まれた紺野さんが水面から浮かび上がってくるようにして
床から吐き出された!!
「ウ…ウゥ…」
「ハァ…ハァ…」
ふ、二人とも無事だ…ッ!!!
やった!!!
「見たか吸血鬼!!!二人は返してもらったぞ!!!」
勝った!!
あとはれいなが目を覚ますまでこうやって動きを止めていれば…
このクソッたれを倒せる!!!
ドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッ…
287 :
六部198:2005/12/01(木) 17:06:47 0
>>273 乙ッ!
アレの本当の本体なのか?
俺はキャラ性格なんかはもう殆ど想像と
他のニストさん達のやつを参考にでやっちゃってますけどねw
>>256 修正感謝します!
ところが、意外なことが起きた。
僕の予想では、かなりの動きを制限された吸血鬼は焦り、もがくかと思っていた。
だが僕の考えとは裏腹に、この吸血鬼は…
「くふふふふふふ…ははははははははッ!!!!」
大きな声で笑ったんだ。
「うははははははははははははははは!!!!!」
「な、何がおかしいッ!!?」
「いやな、昔聞いたことのある有名なセリフを思い出したんだ。しかしこれには驚いた。
地に足がつかないということがこんなにムカッ腹立つことだったとはな…うん、
さすがの俺もマジに焦ったよ」
「お前がもうこの地球の大地を踏みしめることはないけどねッ!!」
「…お前、勝ったと思っているだろう?」
おかしい…何かおかしい!!!
状況的にはこいつの圧倒的不利!!…というより僕らが勝ったようなもの!!
なのに…なのになんだ?
こいつの余裕っぷりは…こいつの涼しそうな表情は!!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
「何十年も前の話だが、とあるイタリア人がこんな言葉を口癖にしていたそうだよ」
そう言うと、吸血鬼は僕のことをジッと見つめた。
な、なんて気迫だ…ッ!!
でも気迫なんかで負けるもんか!!勝ったのは僕らだ!!!
そして、吸血鬼は言った。
「『勝ったと思ったとき、そいつはすでに敗北している』となァ!!!」
ババリッ!!!!!!!!!!
その時、吸血鬼の目が光った。
いや…光ったんじゃない!!!
なにかを発射した!?
シュゴォォォォォォォォォォォォォ…!!!!!!!!!
超スピードで何かが向かってくるッ!!!
これは…光線ンンンッ!!!!!!!?
ボゴボゴォォォォォォッ!!!!!!!
「うぎゃああああああああああああああああああああッ!!!!!!!!!!」
反応する間もなく、僕は吸血鬼の目から発射された光線に撃たれてしまった。
なんという威力!!!
右の鎖骨の下辺りをもろに貫かれ、僕は血をバリバリ噴出しながら吹っ飛んでしまう。
ヤツから離れてしまう…僕の…射程距離が…ッ!!!
「これぞ『空裂眼刺驚(スペースリパー・スティンギーアイズ)』!!高圧で体液を
目から発射してやったのだ!!!詰めが甘かったな『つんく』の送り子よ!!!
スタンドなどというチャチなもんだけに頼っている『しゅう』ではないわァ!!!」
ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!
291 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/12/01(木) 17:17:30 0
ここまでっっす!!
放出最高!!!マジすっきりw
>>287 俺も性格よくわかんないで使ってるキャラ多いっす
小春は好きだけど性格よくわかんないから、最初の頃は昔なんかのスレで
読んだ小春が主人公の短編の小説の性格で書いてましたw
915さんの影響で久々に六部読みたくなってきたのでちょっと読んできますノシ
292 :
六部198:2005/12/01(木) 17:24:58 0
乙ッ!
割り込んでしまってすんません!昨夜から失態続きだ・・・
それより「しゅう」いいな・・何か俺って敵に感情移入する質みたいだ
293 :
名無し募集中。。。:2005/12/01(木) 17:57:59 0
乙!
294 :
名無し募集中。。。:2005/12/01(木) 18:11:57 O
295 :
六部198:2005/12/01(木) 19:14:02 0
保全疾走
296 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/12/01(木) 19:32:08 0
>>292 どんまいっす!
>>294 なんかそれっぽい、すごく面白いヤツだったっす
しかもちゃんと完結したような
297 :
名無し募集中。。。:2005/12/01(木) 20:40:56 0
保全疾走
298 :
六部198:2005/12/01(木) 21:03:47 0
隙を縫ってちょい出し
299 :
六部198:2005/12/01(木) 21:06:44 0
銀色の永遠 〜ラスティ・ネイル〜5
〜次の日〜
小川は学生食堂で友人の紺野あさ美と談笑していた。
「・・・で、その牛丼の味は最高だったのか?」
「YES!あれはまさに、至高の一品でしたね」
「く〜・・・食いたい!今すぐにでもッ!」
小川はテーブルに頭を着け、うなった。
そのとき、目の前に誰かの気配を感じた。
「・・・?あなたは?」
紺野の声に顔を上げると、それは昨日の男、岩出山であった。
「小川さん・・・」
「・・・私は外したほうがいいみたいですね・・・」
岩出山の表情から事態を察した紺野は
そう言って、席を離れていった。
「あ、ちょっと、こんこん!」
紺野は食堂を出る間際、こちらに向かって拳を作って見せ、ウィンクした。
「頑張れ」とでも言いたいのだろうか。
(あ、いや・・・すごく一緒に頑張って欲しいんですけど・・・)
「すいません・・・お邪魔してしまって・・・」
岩出山は申し訳なさそうに頭を下げた。
「・・・で?何?」
小川は気まずさを隠すため、わざと機嫌の悪いふりをした。
「あの・・・昨日の件・・・もう一度考えてもらえないでしょうか?」
300 :
六部198:2005/12/01(木) 21:10:38 0
銀色の永遠 〜ラスティ・ネイル〜6
「oioioi・・・それなら昨日言ったはずだぜ?
気持ちは嬉しいんだが、今は誰かと付き合うとかやってられないんだ」
小川は少し面倒臭さを感じ、顔をしかめて両手を頭に組んだ。
「これは運命なんですよ!」
「あ?」
岩出山は真剣な顔で続けた。
「僕は2ヶ月前に彼女に振られ、もう恋なんてしないと思ってたんですけど、
ある日小川さんのことを一目見た瞬間「パッ」と感じたんです」
「・・・はあ・・・」
「昨日は遠く離れてたのに、すぐに君を見つけられたし!
それに今日だってたまたま食堂に来たら君に出会った!
これってお互いが引かれあう運命なんですよ!」
岩出山は身を乗り出して強く力説したが、小川の反応は薄い・・・
「ふぅ・・・そりゃあ、こじつけってやつだぜ・・・
昨日も言ったが、他を当たってくれよ・・・じゃあな・・・」
そう言って小川は席を立って、その場を後にした。
「そんなあ・・・」
岩出山は悲しそうな表情でその場に取り残された。
「きっと明日も僕達はまた出会いますよ!引かれあってるんです!」
岩出山の言葉を背に受け、それに小川は手を振って答えた。
(まったく・・・夢見る少年ってやつかい?oi・・・
まあ、悪い気はしないね・・・)
301 :
六部198:2005/12/01(木) 21:15:26 0
銀色の永遠 〜ラスティ・ネイル〜7
〜さらに次の日の放課後〜 演劇部部室
ガラガラッ・・・
「おあざ〜す!」
「お〜!マコっちゃん!」
小川が部室のドアを開け、挨拶をすると新垣が声を返した。
「あれ?コンコン今日来てないの?」
紺野の姿が見えないので、新垣に尋ねる。
「いや、まだ来てないね」
「あ、そうなんだ・・・」
「なんか最近コンコンあんま部に顔出さなくなったよね」
そう言って新垣は少し寂しそうな顔をすると、
窓際においてある観葉植物に水をやりにいった。
部室内を見渡すと、他には高橋が隅で一人本を読んでいる。
部長の吉澤はリフティング。
田中はなにやら不思議な呼吸を繰り返している。
道重は先程出て行ってしまったらしい。そしてその後を追おうように、
亀井も部室を後にした・・・と新垣が言っていた。
その他はまだ来ていない。
(なんか部活動っていうか、ただダラダラしてるだけって感じだな・・・
ミキティは相変わらず顔出さないし、最近入ったって人も2回しか来てないし・・・)
このままぼけっとしてるのも時間の無駄なので、
自分なりの振り付けでも開発しようと、鏡の前に立った。
「ピーピーピーピー!ピーマコ小川ですっ♪」
シャキイィーーーンンンン・・・・
302 :
六部198:2005/12/01(木) 21:21:18 0
ひとまず以上です!
ここから加速していく予定
303 :
名無し募集中。。。:2005/12/01(木) 21:27:01 0
915さん1さん六部198さん乙彼!!!
そんじゃま俺も!
304 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/01(木) 21:27:39 0
ボルトは身体を丸め高速回転を始める。
回転を始めたボルトの身体は落下する事無く宙を漂う様に浮遊する!
『戦士よ・・・俺の最高の技で沈めて見せよう!』
ボルトから発せられる電撃は激しく大気に撒き散らされる。
視覚を焼く様なその光景に茉麻は目を逸らす事は無かった。
「あ ぁ ぁあ ああああああああッ!!」
身体に幾重にも絡みついた立方体が右腕に集まる。
その腕は何倍にも膨れ上がり巨人の腕を連想させるほど巨大化する!
『 断 ! 天 裂 雷 襲 !!!!』
「ストレィト・グレイヴッッ!!!!!!」
電撃と白亜が激しい炸裂音を立てて激突する。
空中で存分に遠心力を蓄えたボルトの回転撃を茉麻は立方体で固め装甲した右腕で殴りつける!
お互い、遅れる事の無い程の力と力がその場に会した。
衝突音の響きが収まった瞬間
「トゥディ・イズ・マイバースディ」の拘束が解け雪の様に舞落ちる。
茉麻の身体はその場で崩れ落ちた。
回転撃は叩き受けたが高圧電流の迸りが茉麻の身体に大きなダメージを与えていた。
「あぁああぁ・・・・うぅ・・」
電撃の迸りに茉麻は呻き声を上げる。
305 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/01(木) 21:28:06 0
地に伏せた茉麻の視界に犬の影が映る・・
『俺の名はボルトだ!覚えておけ!・・・また強くなって俺に挑んで来い!戦士よ!!』
「ぼ・・・る・・ト・・・」
薄れていく意識の中、獣の言葉を茉麻は『心』で理解して気を失った・・・
『ふふ・・・これだから闘う事はやめられんよ・・・』
満足した表情でボルトは主の下に歩き始めた。
306 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/01(木) 21:40:42 0
>>263 それでは難民さんのリク犬エピがんずき編
がんずきは飼い犬として老夫婦に飼われていた。
老夫婦の死後は老夫婦の息子に引き取られて家族の一員として
幸せな時間を過ごしていた。その時間も長くは続かずその家に
空き巣が入り人に馴れ過ぎたがんずきは咎める事無く犯人を通してしまった
犯人は金品を奪うだけでなくその家の子供の命も奪っていった。
主人にその事を責められたがんずきは半殺しの目に合わされ捨てられた。
命を取り留めたがんずきは野良として生きていくが生来飼われていた
のと、おっとりとした性格が災いしてどのグループにも属する事が
叶わず流れ流れて「誰も近寄らない山」に入ることになる。
それが喜丸、ブレイブ、ボルト、志麻との出会いになるのだった。
めでたし!めでたし!ちとカワイソスな話だけどこんな感じです。
307 :
六部198:2005/12/01(木) 22:06:45 0
おおっ!乙ッ!
308 :
六部198:2005/12/01(木) 23:14:25 0
保疾
309 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/01(木) 23:15:18 0
グループ魂が紅白?保全!
310 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/12/01(木) 23:23:32 0
>>302 乙ッ!!
ピーマコワロスw
この話はもしかして『ストレイ・シープ』と同日かな?
>>306 おつかれいな!!
茉麻負けたか…でも非常に説得力あるシーンに興奮!!
にしても裏設定って良いですね、がんずき過酷な過去背負ってんだなぁ
今オナってま〜す!!
311 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/02(金) 00:06:14 0
12月22日 pm3:10
菅沼の手から梨沙子の手が滑り落ちる。
「だから言ったろう?止めとけって・・・」
菅沼はその場にへたり込んだ梨沙子に目線を落としてそう言った。
「酷いよ・・・こんなの・・・」
梨沙子は制服に涙の染みを作る
「最後にもう一回、聞きたい・・・」
銀色の刃は梨沙子の咽喉に触れる。
「お前はどうやって『能力』を身に付けた?」
梨沙子を見る菅沼の目は色を失っていた。
「え・・・演劇部の入部試験で・・・・」
「試験で?」
「担任の寺田先生に・・・矢で打ち抜かれて・・・」
「矢で?打ち抜く・・・・なるほど、それが『石』と同じ様な力を持っているのか・・・
良く解った。それじゃぁな!りさ子!」
それだけ言うと菅沼は後ろを振り向き歩き始めた。
その後を5匹の犬が駆け寄る。
梨沙子はその後ろ姿を涙で滲ませながら見送る事しか出来なかった。
その後ろ姿は余りに悲しすぎて掛ける言葉が見当たらなかった・・・
312 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/02(金) 00:07:00 0
『主よ。あれで善かったのか?小娘は思い違いをするぞ!』
「いいんだよ!喜丸!俺は役目を果たす。それだけだ・・・」
『主!「結構殺している。」とか言っていたがアレは私達を助けた時の事では無いのか?』
「ブレイブ・・お前等の同胞を大して訳も解らず殺しまくったのは事実だろ?」
『主ィ!気を揉みすぎだぜ!あいつ等は能力を身に付ける過程で気が触れちまったんだよ!
あの時、主が体を張ってくれなきゃ俺等は全滅だったんだぜ!』
「志麻よ・・避けれたかもしれないだろ?殺さなくても済んだのかもしれない・・
熊の時だってそうさ・・人間の・・俺のエゴで殺したんだよ。」
『主よ!あなたは間違ってはいない・・・自分ばかりを責めるな!』
「ありがとうよ・・ボルト!お前にまでそう言って貰えるとそう思えるよ・・・」
『あ・・・・主!!!!』
「なんだ?がんずき・・・ってお前なんで小便漏らしてんだよ!!」
313 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/02(金) 00:14:34 0
今日はここで州*‘ o‘リ<おわ梨沙子!
>>310 1さんあとは任せたぜ!
314 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/12/02(金) 00:19:49 0
>>313 乙です!!
やっぱ菅沼は悪いやつじゃなさそうだなぁ
にしても小便たらすがんずきがキャワワw
任せてちょんまげ!!!
315 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/12/02(金) 00:55:05 0
チェック中。。。
こ、こんな…バカな…ッ!!!
勝利はすぐ手の届くところまで来てたのに・・・
せっかくれいなと紺野さんを助け出す事が出来たというのに!!!
『忠告シマスかめりん様。今吹ッ飛バサレタノデ、アナタハ射程5mの外ニ
出テシマイマスタ。クソッタレ吸血鬼ガ復活シマス!!』
ち、血を流しすぎた…意識が朦朧とし始めてきたぞ。
気分も悪い…最悪の状況だ。
「さーて…再びこうして地面に足をつけることが出来たことに、俺は感激している。
幸せって意外なところから学ぶものよのぉーッ!!礼を言うぞ、『かめりん』とやら」
そして再びその木の床を、壁を、天井を、真っ黒い影のスタンドが覆い始める。
「我がスタンド『シングルベッド』…領域は約3mが限界だが、十分な広さだ。
相手が死に掛けの弱ったメス猫どもなら尚更な。さぁ、誰から引きずり込んでやろうか。
シングルベッドの作り出した影の中に、一人ずつ招待してやろう」
ヨロ…ヨロ…
「ふん…吸血鬼の分際でスタンドとは…油断してたばい」
れいなが…れいなが立ち上がった!!
けど、手首をバッサリ切られているれいなは、相当な血を流してしまったハズだ。
今だってフラフラしているじゃないか…
そんな身体で波紋が放てるのか!?
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
「二人をこんな目に合わせたたのも全部れいなのせいっちゃ。未熟だったと…
この責任は…必ず取ってやるたい!!例えこの命が燃え尽きようとも…!!!」
「む…ネコ足立ちの構えか。中国拳法の一つだな…では望み通りお前から
葬ってやるとしよう…お前は血を吸って殺すと予告するッ!!!!!」
ジャポン…ッ
吸血鬼が地面の中に潜った!!
ネコ足立ちの構え…きっと本能でやってるんだろうな、れいにゃは。
しかし…どう見てもれいなは今ヤケになっているッ!!!
恐らく、自分の慢心が招いた事態だと思い込んで…
吸血鬼を倒すには直に波紋を流さねばならないと聞いたけど、まさか…れいなのヤツ、
吸血鬼と心中するつもりじゃないか!?
わざとヤツの攻撃を食らって相打ち覚悟のつもりなんじゃないか!!?
「さぁ…早く引きずり込みにくるとよ…」
スッ…
その時、紺野さんが意識を取り戻し、立ち上がった。
「覚悟とは…犠牲の心ではない…」
「…紺野さん、これはれいなのオトシマエたい。アンタたちは死なせないと。
たとえ刺し違えてでも…れいながヤツを葬るばい」
「それは…追い詰められた根性ですよ。そんなものは今必要ありません。
今、この状況下で必要なのは…真の覚悟です」
「覚悟ならもう決めてるっちゃ!!」
「覚悟とは…犠牲の心ではないッ!!!ニューオーダー!!!!」
バヒュン!!!!
紺野さんがスタンド『ニューオーダー』を発現させる。
そして次にとった行動に、僕とれいなは震え上がるほど驚いた!!!
「むぅッ!!!!!!!!!」
トシュッ…ブッシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!!!!!!!!
それは物凄い勢いでほとばしった。
紺野さんが…スタンドで自分の左の手首をザックリ裂いたんだ!!!
バアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンンン!!!!!
「う、うぐ…ああッ!!」
紺野さんの腕から噴き出す鮮血は、壁や床、天井を赤く染めていく。
とんでもない光景だった。
自分でも血の気が引いていくのがわかる。
「あ、アンタなにやっとるんとやあああああッ!!!!?」
「覚悟とは!!暗闇の荒野に!!進むべき道を切り開くことですッ!!!自分の運命に
『賭け』などと下らないことをしてはいけないッ!!!私達は…必ず勝つんです!!
全員無事に生き残るんです!!!!!」
そう言うと、紺野さんは走り出した!!!
影の中でジタンダと大きな足音を立てて!!!
「やるんですッ!!!!!あなたの力で…道を切り開くんですッ!!!!!!」
ドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッド…
「UREEYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYィッ!!!!!!」
紺野さんが叫んだのと同時に、吸血鬼が影の中から姿を現した!!
彼女の足元に!!!!
や、やられてしまう!!
紺野さんが吸血鬼に血を吸われてしまうッ!!!!!
「デュエル・エレジーズッ!!!!!!!!!!」
バキ…バキバキパキバキパキパパパパアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!
吸血鬼は動きを止めた。
れいなのスタンドが床を殴り…紺野さんが作り出した血の池を石に変えたんだ!!!!
バアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!
「な…んだ?これは…石?」
そうか!そういうことだったのか!!!
紺野さんが床や天井に血をかけていたのはこのためだったんだ!!!
吸血鬼は影の中に潜んでいられることが出来るが、僕らを倒すための決定的な
一撃を加えるためには影の中からその身を出さねばならない!!!
血溜まりの床から身体を出すという事は、紺野さんの血を頭からかぶる事と同じなんだ!
その血を石に変えることにより、ダイヤモンドよりも硬い拘束具を作ったんだ!!!
「ぬッ…か、硬いぞ!!こいつはあああああッ!!!!!」
その隙をれいなは逃さなかった!!!
れいなは吸血鬼に向かって走り出す!!!!
「コオォォォォォォォォォォォ…」
「その呼吸…は、波紋ッ!!?」
「その忌まわしき存在ッ!!この闇の中に沈めてやるたい!!!」
「ほざけこわっぱ!!パウッ!!!」
ビスビスッ!!
ああッ!吸血鬼が牙を吹き飛ばしてきたぞ!!
だが、その牙はれいなの頬をかすめただけだった。
「小細工に堕したか…食らえ!!橙色の波紋疾走(サンライトオレンジ・オーバードライブ)!!!!」
「WWWREEYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!!!!!!!!!!!」
メメタァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「NUGAAAABAAAAAAAAAAAッ!!!!!!!」
「どぉぉぉぉぉッ!!!ぶっ壊すほど…シュートッ!!!!!!!!!!!!」
バリバリバリ…ドッパアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!
決まった!!!!
れいなの拳が、吸血鬼の顔面を捉えたんだ!!!
「MMMMMMMMOOOOHHHHHHHHHHHHH!!!!」
ボシュッ!!!
「吸血鬼が…塵になっていく…」
光の粒がプツプツと吸血鬼の身体から弾け、溶けているみたいだ。
これが…これがれいなのもう一つの能力の真の姿。
太陽エネルギー…波紋!!!!!
バアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!
「あ、熱いィ!!この『しゅう』が…この『しゅう』がああああああああッ!!!!
『つんく』の送り子なあああんぞにィィィィィッ!!!!!」
「なんのこっちゃわからんけど…ヴァポライズ(気化すると)」
「KUWAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAッ!!!!!」
ボアッ!!ドシュウウウウッ!!!!!!!!!パラパラ…
吸血鬼は一際眩しい光を放ったあと、暗闇の中に消えた。
「やりま…したね。さすがは…」
ドサッ…
紺野さんはいい終える前に、力なく座り込んでしまった。
この人…僕と共に戦闘したことは全然なかっただけにわからなかったけど…
とんでもないことを考え実行する人だ。
助けないと言いつつ僕のことを助け、れいなのサポートを捨て身で行うなんて…
僕とれいなはこの人に助けられたんだ。
そしてその行為には『信頼』できるものがある!!
揺るぎのない、真実の信頼がこの人にはあるッ!!!
「紺野さんッ!!」
れいなが直立不動で叫んだ。
「あなたの命がけの行動ッ!れいなは敬意を表するたいッ!!!」
「いえ…命がけとはコンコンのことじゃないです…いてて。命がけというのは…
亀ちゃんのことです。私達を助けるために一人で闘い、恐らく一番重傷なのは
あの子ですよ」
こ、紺野さん…あなた、人間出来すぎだッ!!!
やっぱり僕には、この人が同じ学年だなんて思うことは出来そうにないな。
けど、僕もいつかこんな器の大きい人間になりたいと思った。
指令『吸血鬼を葬れ』は遂行したッ!!
吸血鬼しゅう 死亡
スタンド名 シングルベッド
TO BE CONTINUED…
323 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/12/02(金) 01:22:34 0
でけたーッ!!
ちょっとアッサリしすぎだろうか…気化冷凍法とかも出そうかと思ったンすけど、
さすがにそれやっちゃうとれいな達どころか俺まで追い詰められちゃうのでやめましたw
よしッリスザルと戯れるミキティでハァハァしてきますッ!!ノシ
324 :
名無し募集中。。。:2005/12/02(金) 02:23:28 0
川VvV)<出番保しい・・・
325 :
六部198:2005/12/02(金) 02:26:46 0
>>309 乙ッ!
茉麻を戦士として強くなったんだな・・・
グループ魂ってそんなに売れたっけ?
>>323 エピ完乙ッ!
壮絶な光景だった(脳内)
『ストレイ・シープ』と同日です
ということで少しオナって寝ますわ
銀色の永遠 〜ラスティ・ネイル〜8
〜その日の夜〜 帰り道
結局あの後来たメンバーは、安倍、みうな、の2名。
藤本は当然さぼり、久住は病欠・・・etc
であった。
小川は一人でぶらぶらと寄り道をしながら家路についていた。
「こんこんどうしたんだ・・・?携帯も全然通じないし・・・」
ピ ロ ピ ロ リ イ イ イ ィ ィ ン ・・・!
携帯から、メール着信を告げる音がした。
「ん・・?」
メール欄を見てみると、送信者は紺野からであった。
「なになに・・・?」
-件名無し-
-本文-
今夜11時までに女川神社の境内に一人で来い
もし来なければこの電話の持ち主は死ぬことになる
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・
銀色の永遠 〜ラスティ・ネイル〜8
「・・・これは・・・・?!」
小川はすぐさま紺野の携帯電話に電話した。
『お客様のお掛けになった・・・・』
しかし、抑揚のない声が応答をする。
「くそッ!!」
舌打ちすると、今度は彼女の実家に電話をした。
プルルルルル・・・・プルルルルル・・・・
『もしもし、紺野ですが・・・』
彼女の母親が出た。
「あ・・・夜分遅くすいません。私、あさ美さんと同じ部活の小川と申しますが、
あさ美さんはご帰宅でしょうか?」
『あー!麻琴ちゃん?あさ美はまだ帰ってないけど・・・何か伝言でも?』
「あ、いえ・・・また掛けなおします・・・」
プツッ・・・
「まさか・・・あのこんこんが・・・」
小川は腕時計を見た。
時計の針は10時半を過ぎている。
「まずい!ここからだと神社まで走ってギリギリだ!」
そう言うと、全速力で走り出した。
「うおおおおおおお!」
ダッダッダッダッダ・・・・・・
銀色の永遠 〜ラスティ・ネイル〜9
目の前の信号が赤になってしまったが、構わず横断歩道を突っ切った。
キキイィィィィィイッッッ!!!!
「てめー!アブねーだろうがっ!!」
危うく小川を轢きそうになったドライバーが怒鳴る。
「うるせー!!勝手に赤になる信号が悪りいんだよっ!oi!!」
小川は無茶苦茶なことを言って、そのまま走り去った。
時刻は10時51分。
「うおおおお!!間に合わない!!FRIENDSHIP!!」
ツイイイイィィィィイイイ・・・・
[『FRIENDSHIP』の摩擦を無くす能力で、小川の身体は地面を滑るように進んだ。
「oioi・・・初めっからこうしときゃよかったじゃんか・・・
まあ、このスピードなら間に合うな」
そう言って更に加速し、女川神社へと急いだ。
銀色の永遠 〜ラスティ・ネイル〜10
〜女川神社〜 麓
時刻は10時56分。
ゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・・
「かあああ・・・なんてこった・・・」
目の前に続く階段を見て、小川はため息をついた。
「888階段・・・コイツを忘れてたぜ・・・ちっくしょー!!」
坂ならともかく、階段では『FRIENDSHIP』の能力で滑っていけない。
小川は最後の力を振り絞って一気に階段を駆け昇った。
ダッダッダッダ・・・ダッダッダッダ!!!!
「どらああああ!!!!」
やっとのことで境内まで着くと、陸上選手のように両手を挙げて
雄叫びを上げた。
「はあはあ・・・来てやったぞ!こんこんを返せ!!」
シイイイィィィィィンンンン・・・・・
返事が無い・・・。
(ッ!まさか時間を過ぎたのか?!)
慌てて時計を見たが、まだギリギリ1分前であった。
銀色の永遠 〜ラスティ・ネイル〜11
〜女川神社〜 境内
辺りを見回しても人の気配は無い。
(う・・・人気の無い夜の神社って嫌だな・・・)
そう思うと小川は少し怖くなってきた。
「小川さぁん!!」
「どわああ!びっくりした!!」
フイに声を掛けられ、小川は情けない声を出してしまった。
(あれ?つい最近もこんなことが・・・)
既視感に囚われ振り返ると、そこにいたのは岩出山であった。
「ちょ!なんでお前こんなところにいんだよ?!びっくりするじゃねーか!」
「僕の言ったこと覚えてますか?やっぱり引かれ合う運命なんですよ!
・・・で、そんなに慌ててどうかしたんですか?」
岩出山は無邪気に微笑んだ。
「はッ!そうだ!こんこん見なかった?」
「こんこん・・・?」
「ほら、この前食堂で一緒にいた・・・」
「ああ、もしかして、この携帯電話の持ち主のことですか?」
チャラッ・・・
岩出山は紺野の携帯電話をポケットから出し、
小川の目の前でヒラヒラさせた。
「お・・・お前・・・どうしてこんこんの携帯を・・・?・・・まさかお前がッ?!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・
331 :
六部198:2005/12/02(金) 02:44:53 0
ここまでッ!
どうもペースが上がらないな・・・
ということで就寝!
332 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/12/02(金) 02:57:05 0
>>331 乙ッ!!
滑って移動…便利そうだなぁ
ところで岩出山っていうのはやっぱ地名ですか?
>>324 もうちょっと待っててくれ、暴れさせてやるからw
333 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/12/02(金) 03:26:56 0
スタンド名:シングルベッド
本体:しゅう(吸血鬼)
破壊力:D
スピード:E
射程距離:約3メートル
持続力:A
精密動作性:E
成長性:E
能力…本体を中心に前後左右上下に約3メートルの領域を作り出す。
それは真っ黒い影のようなもので、中に空間があるらしい。
本体が触れているものは、その中に引きずり込むことが出来る。
本体の身体がスタンドの領域内にいれば、本体からの直接攻撃でも
スタンドを攻撃出来るという特殊能力を持っている。
では寝る前保全!!
次回 〜あたしたち親友よね?〜(仮) でまたオナリに来ます!!ノシ
335 :
六部198:2005/12/02(金) 05:07:29 0
おは保全!
さすが12月だぜ・・・余裕で暗い
>>332 そうです岩出山城から取りました
僕の中のがんずきのイメージはトニオの店で肉食わせてもらってた犬です
337 :
名無し募集中。。。:2005/12/02(金) 05:39:19 0
二 `丶、`丶、_\__\〉ノノへ!
`‐-、 二. `ヽ、 ミ ̄ /⌒シ′)
二‐/,ィ┐|=ミ=┘ ,r‐'_二ニ....イ
‐ニ| i< i ,..-=ニ‐''\ /彡}
二‐ヽ ┘ | lヾ. } } / /リ
ニ ‐'"/ / |_{;)} レ' /(( 私の求める
' / / '" ` `゙ / ソ
/ , F'′/ 「安心したスレッド」が
ヽ. \、 L`___l , , , , ,
_\ ヽ._>┘ ここにこそ あるのかも
/了\_ノ
◆( しれないな…
門|
338 :
六部198:2005/12/02(金) 07:02:38 0
oioi・・・落とすわけにはいかないぜ
339 :
名無し募集中。。。:2005/12/02(金) 07:55:41 0
サンライトイエロー保全
340 :
名無し募集中。。。:2005/12/02(金) 08:56:01 0
こないだ出勤時刻に会社からモーニングコール食らったなんみんです
>>1さんエピ完乙です!!紺野さんは熱い中にも知性が輝いてますね
実は俺の新作も吸血鬼ネタなんです…もちろん中身は全然違いますよ
読み手の混乱回避の為と1さんの話とリンクさせる為にあえて待ってました
341 :
名無し募集中。。。:2005/12/02(金) 09:12:51 0
>>前スレさん乙!!&がんずきエピdです!!
スゴイっすね…それぞれにちゃんと背負っているモノがあるんですね
まさか喜丸、ブレイブ、志麻にもちゃんとサブエピあるんすか?気になるだ
現エピ完結したらまとめのスタンド解説に犬さんのサブエピも載せて欲しいな
342 :
名無し募集中。。。:2005/12/02(金) 09:24:07 0
>>198さん乙です!!
やはり岩出山は悪いヤツだったか…小川の活躍に期待!!
ひょっとして紺野さんの出番もあるのかな?
俺も怖い話書けたらなー…次のも吸血鬼ネタなのに全然怖くない!!w
グループ魂の名を久しぶりに聞いたwまあクドカンは売れてるかもなあ…
343 :
なんみん:2005/12/02(金) 10:05:42 0
改めて見たら上ものすごい長文ですね…反省してます
で正直微妙な感じの新作を今からうpります
344 :
なんみん:2005/12/02(金) 10:08:22 0
銀色の永遠 〜ダンス・ウィズ・ヴァンパイア〜
「あら〜、今日はオケラかいな」
放課後、部活動の帰り道。高橋愛の場合…。
彼女は杜王駅から徒歩5分ほどの書店『三雀堂』へと足を運ぶのが日課と言って良い。
この店は他では見られない専門書やマニア向けの趣味の本が充実しているので、
非常に好奇心がくすぐられ、つい毎日の様に足を運んでしまう。
そのほとんどが冷かしだが、ごく稀に砂浜に埋まるダイヤが如くに、
小さくも光り輝く本を見付ける事がある。
それを発掘するのが彼女の趣味と言っても良いだろう。
彼女にとって毎日が宝探しなのだ。
彼女の趣味は何も読書だけに限らない。
歌やダンスはもちろんだが、ゲームや演劇鑑賞、料理といった主に文科系のモノから、
球技等の体育会系のモノも得意とは言えないものの、人並みにこなす事が出来る。
「全てがあっしの血となり骨となり肉となるんよ」
彼女は知性に貪欲が故にあらゆる物を吸収したいと願っている。
いつ頃からだろうか?物心が付いた時にはそうであったはずだ。
今や演劇部のエース格として、どんな方面に対しても妥協は許されないのだ。
もちろん精神も…おそらくは美についても…。
「あっしの生き方はあっしが決めるんやよ。あっしはあっしだけのものなのだから!!」
ババババアアアアアアアアアアアアアアアンンンンッ!!!!!!!
今日も彼女は書店での発掘作業を終え、そこから杜王駅へと向かう。
「fufufufufufufu…funfun…♪」
今年空前のヒットを放った『みたらし三兄弟』を口ずさみながら歩く。
杜王駅の東口周辺は駅を中心にして放射状に大通りが敷かれており、
そこからさらに路地が多く張り巡らされていて、さながら蜘蛛の巣の様である。
だから、ヨソ者や方向オンチの人間は迷子になる確率が高く、
実はこの町は人口に対しての迷子や失踪件数の率が全国でも異常に高い。
それは何も、複雑な町構造によるものだけでは無いらしいのだが…。
さすがは…と言ったものか(?)、彼女はこうした地理にもすぐに慣れたもので、
家路に急ぐ時は、路地を縫い、常に最短の道を選びながら歩いて行く。
普通女の子は狭く暗い路地は嫌うものだが、彼女はそんなものは気にしない。
それは学年のエース格としての絶対の自信とスタンド能力によるものだろう。
いつも通りの書店から駅までをつなぐ路地…。
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
……あら〜?
薄暗い路地の壁際のあちこちにゴミやガラクタが沢山積まれているが、
それに紛れるかの様に男がうずくまっている。
顔は伏せているので見えないが、若く感じる。場所にしては小奇麗なスーツを着て、
細身であり、背を丸めた状態でも非常に長身である事が窺える。
何となく眺めながら通り過ぎようとしたその時、男が顔を上げた。
いきなり目が合ってしまった。ふと足が止まる。
普通、すれ違いで他人と目が合った位で立ち止まるなんて事は無いだろう。
しかし、思わず目をじっと見詰めてしまった。まるで吸い込まれる様な感覚だった。
それは神秘の宝石の様に青く、深い綺麗な瞳をしていた。
白い肌に黒い髪、くっきりとした顔立ち…外人あるいはハーフだろうか?
その男はまるで怯えた子供の様な顔をしておずおずと口を開いた。
「私にトマトジュースを下さい…」
「へあ…?」
我ながら間抜けな返事をしてしまう。それくらい唐突な一言だった。
「お願いします…私にトマトジュースを…」
男は高橋を見つめながら、やや訛りのある口調で何度もその言葉を繰り返す。
……こんな場所で…アブナイ人なのか?まあ適当にあしらう事にしよか…。
「お願いします…どうか…」
「オーソンなら少し歩いた所にあるやよ」
それでカタを付けて立ち去ろうと思ったのだが、しかし…
「そうですか…お金ならあります…どうかこれで…」
そういって男はポケットからジャラジャラと小銭を探る。
「あっしが買いに行くん!?何でぇ?ひょっとして歩けんの?」
思わず目を見開く!!
「いえ、そういう訳では無いのですが…今はここを動く事は出来ないのです」
「何で!?」
……理由も聞かずに頼みが聞けるかッ!!
男は少々躊躇いながらも答える。
「実は私…吸血鬼なんです…」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
…………
「本当にありがとうございます!!」
男は手渡されたトマトジュースを勢い良く飲み始める。
高橋はその様子を半ば呆れながら眺めている。
色白で華奢な感じではあるが、顔は小さく精悍で良く見ると…中々の色男である。
ただ、チラと袖口から覗かせる腕には何か皮膚がただれた様な痕が見られる。
「のぉ…それどうしたん?怪我?」
目の前の指先に気付き、男は飲むのを止める。そして、指差された部分を見る。
「そうですね…これは火傷です。日焼けと言いますか…私、日の光には弱いんです」
「何それ?…まさか吸血鬼だからとか?」
「はい、そうです」
……やっぱアブナイ人だ。
「ですので、私は日の出ている間はこの日陰にいるしかないのです。
しかし、夜になれば自由に動き回れます」
「ハイそうですか。ではあっしはこれで…」
「はい。…本当にありがとうございます。あなたは私の命の恩人です」
……何を大袈裟な。
どうも気になる事が多くて立ち去りにくい。元々好奇心は強いのだ。
「あの、吸血鬼だからトマトジュースって何か安直過ぎじゃありません?」
「その辺は気の持ちようですよ。まさか本当に血を吸う訳にはいきませんので…」
ニコッと笑う。男とはいえ…とてもチャーミングだ。
「やっぱり日光を浴びたら死ぬん?」
「少し浴びただけでもこの火傷ですから、長く広範囲に浴びればひとたまりも無いでしょう」
「日焼け止めがたくさん必要やね」
「ははは…吸血鬼は女性以上に肌がデリケートに出来ているんです」
「ははは…」
……悪い人では無さそうがし。
スウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥ…
ふと気付くと、腕の傷がみるみると癒えてすべらかな白い腕に戻って行く。
トマトジュースの効果だろうか?しかしこの回復力は異常だ。
……まさか本当に吸血鬼なのか?それとも……スタンド使いッ!!!!
ドシュゥゥゥゥン!!!!
高橋のスタンド『ライク・ア・ルノアール』を発現させ男に殴り掛かる。
ビタアッ!!
寸止め…男の目の前で拳を止める。
男は何事も無い様に、拳の向こう側…高橋に微笑み掛けている。
「あ…アンタ…これが見えんの?」
「????」
……見えてない…スタンド使いじゃないんか?じゃこの能力は…?
「アンタ…何者?」
「ですから、私は吸血鬼だと申し…」
「ああ…もういいがし。なんか頭の中がダコダコやよ…」
彼女は手を振って話を打ち切った。
……ほやけど、今どき吸血鬼って…メルヘンやファンタジーじゃあるまいし、
……そんなのホントにいるはずが無い…。
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
……そうだ…思い出した…。
高橋は吸血鬼が実在する事を知っている…。演劇部の資料にもあったはずだ。
それに以前、寺田先生からの指令で紺野、亀井、田中の3人が吸血鬼に立ち向かい、
任務を完了するものの、3人とも深手を負うという出来事もまだ記憶に新しい。
それほど吸血鬼とは人類にとって危険な生物なのだ!!
……さて、どうしたものか?
悪い人には見えないが、知ってしまった以上、このまま放置するのも危険だ。
……始末するのかよ…?
波紋使いである田中れいなを呼ぶまでもない。
LA・ルノアールを使ってこの路地から叩き出せば、直射日光でおだぶつだ。
日は陰ってきている。やるなら今だ。
「…アンタ、ホントに血ィ吸わんで平気なん?」
「はい。今の所は大丈夫のようです」
……そうか。悪い事せんのにやっつけるのも変な話やざ。
するとその時……
「やめて下さいッ!!」
突然声が聞こえた。丁度路地の入り口の所で二人組の男と女がもみ合っている。
「離してよッ!!」
「良いからこっち来いよ!!俺達と遊ぼうぜ!!」
「嫌ァッ!!」
男達が一方的に女性に絡んできている様だ。
……やれやれ…また下らない野郎共が…。
高橋はLA・ルノアールを再び発現させた。が、しかし…。
「やめろォ!!」
あの吸血男が立ち上がって叫んでいた。
「その子を離してやるんだッ!!」
「ああ?…誰だお前?こいつの知り合い?」
男は二人組に向かって走って行く!!
「知らない女性だが、私には戦う理由があるッ!!」
ドッガァァーン!!
殴り掛かろうとするが、あっさりかわされて返り討ちに合う。
……な、何だ…意気込んだ割には随分と弱いがし。
結局、男達は白けて行ってしまった。
女性は何度もお礼を言っていたが、吸血男は特に意に介する風も無く、
「あなたが無事ならそれで良い」
と言って、またこちらへ戻って来た。
「…アンタ、弱いくせに何で向かって行ったん?」
「人を助けるのに理由が必要なのですか?」
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「私は…僭越ではありますが、本当の紳士を目指しているのです。
負けると分かっていても紳士は戦わなければならない時があるのです!!」
吸血鬼の男はやけに誇らしげだった。
「血…出てるやよ」
カバンから真っ白なハンカチを取り出して男に渡す。
男はそれを受け取るが、汚れを拭うのではなく、じっとハンカチを見つめている。
「AIとありますが、これはあなたのイニシャルですか?」
「のぉ?イニシャルってか名前やよ。あっしの名前。あい」
「あい?」
「愛情の愛やよ」
「おお!『ドラゴステ』ですね!!」
「ドラえもん?」
「『ドラゴステ(dragoste)』。私の祖国ルーマニアの言葉で『愛』と言います。
あるいは『ユビレ(iubire)』とも言いますね」
「あひゃー!それは格好良いやね。ドラクエ」
「ドラゴステです…。それよりもあなた、素敵な名前をお持ちですね」
男はじっと高橋の目を見つめ微笑んだ。
杜王駅西口から徒歩10分程、霊園の側にあるイタリア料理店『トラサルディー』。
この店はいわゆるイタリア風『薬膳』としても有名であるのだが、
そのド派手な演出から、『美味いが落ち着いて食べられない』との苦情が殺到して、
最近では、薬膳はランチタイムでの『オーナーお任せメニュー』希望者のみとなった。
そして、ディナー以降は通常のレストランとして営業する事になった。
「申し遅れました。私、ジォルジェ・エネスコと言います」
「エネスコさん」
日も落ち、エネスコたっての希望で、ここで彼に夕食を御馳走をしてもらうことになった。
トマトジュース1杯のお礼としてはいささか釣り合いが取れないのだが…。
ただ、会食自体は非常に楽しいもので、次第に二人は打ち解けていった。
「やはりイタリアンは最高です。トマトが活きている!!」
相当なトマト好きだ。
「…エネスコさんは、何であんな場所に座っていたん?」
「私ですか?実は私…ある組織に追われているんです」
「組織?」
「はい。何せこんな体質ですから、興味を持たれる方々が多くて…ふふふ…」
……そりゃそやね…あっしも興味深々がし…。
「昼間なら逃げ出さないと思っていたんでしょうね。それは自殺行為ですから。
しかしそんな事では私の決心は揺るがないのです!!
あの監禁されたままのオドオドした生活を続けるのならば、潔い死を選ぶ!!」
エネスコは自信を持った態度で熱く語る。
「危ない場面は幾度もありましたが、ここまで何とか乗り切れました」
そして、顔を上げ遠くを見つめるように呟く。
「あと2日です…あと2日で私は完全に自由です…」
353 :
なんみん:2005/12/02(金) 10:25:49 0
今日はここまでです
いまいち盛り上がりませんが…実はコレ2パートに分かれてます
高橋パートはこんな感じですが、○○パートはドタバタですw
では皆様おやすみなさいノシ
354 :
名無し募集中。。。:2005/12/02(金) 10:55:36 0
乙!
355 :
名無し募集中。。。:2005/12/02(金) 12:00:59 0
ーイ i'⌒'i!_/__ _,,. -ー'''''''ー- 、
._,,ヾニーi! `'''ー、 ,,..-'' ヽ、 ` 、
// ̄ `ヽ,r、 _ - ーヽ ̄ー `
ー-'';;;;,,;;;;,,,ー - -,, -,,,) `ヽ、_ \
; ; ; ; ; ; ; ; ; ; i ,/ /'il 、 ',
; ; ; ; ; ; ; ; ; ; / /,' / !i、ヾ、_ _,,,,ヽ i l i,..
; ; ; ; ; ; ; ; ; ; i // /ノ! i'ヽ=テ二ヽ,,,_\ ヽ i f-ヽ
; ; ; ; ; ; ; ; ; ;iレ'/_,,/ノィ'`、) ='アテー `ヽ`ヽ i !iノノ
; ; ; ; ; ,..、; ; ;i "~tニイツ `ァ ~^ "" ~ソ-ッリ''")
; ; ; ; ;!ニ、ヽ; ! :::; " ̄ ノ、 _ /イ ノノ`!' 「はい 保全して」
; ;i; ; ;ヾrvゥ`リ ,'っr`-) '" i/" il、
; ; !; ; ノヽノ ノ ~ヽ _,,ィ''" _,,.. -ヽヽ
; ; ;ヽ' `7、ー- - ' `'''" ,,-''''" i、` 「保全」
; ; ; ; `-、 /~ヽ`ヽ ヽ !ヽ
ノニ=、_; ;`i/ i r''ーュ、 _,,,.-イーーー''''''◇、
ヾ、; ;! __ l リ ノ ,ト、 r'''/ r/"_,,,.._-===、
`)ノ''二ユ={ー、 ' i'アrヾY-ニ--''"
-ー-、_ イ ̄ \i ! ,ノ-'⌒i7 ,..-'二'''ニつ
ー'' / \ \ V' ' ̄// `ヽ、
356 :
名無し募集中。。。:2005/12/02(金) 12:46:24 0
保全疾走
357 :
1:2005/12/02(金) 13:12:21 O
なんみんさん乙です!
やっぱなんみんさんの書く方言ってイイ!!
聞きまちがいしまくる高橋ワロスですw
ドラゴステって聞くとなんだか飲ま飲まイェイを思い出すなぁ
俺も早く帰ってオナろっと!
358 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/12/02(金) 14:56:49 0
チェック中保全するぞーしたぞー
銀色の永遠 〜evergreenとReal Me〜
「えーっと…『eel』。読みは『イール』。意味は『ウナギ』だろ…よし合ってる」
まさか、このあたしがバスに乗りながら単語帳をペラペラ捲ってるなんてな…
これでメガネでもかけりゃ、どっから見ても『出来る女』だぜ。
ま、この手作りの単語帳はあたしが作ったんじゃなくて、亀井が高校受験の
勉強のときに使ってたらしい『お古』なんだけどな。
亀井…亀井かぁ・・・
その日の放課後、あたしは真っ直ぐ家に帰らず、普段あまり乗ることのない
バスに乗って、ぶどうヶ丘総合病院に向かっていた。
ちょっと、ある人と会わなきゃならなくてさ。
「次は…『duel』?デュエル?あれ、これれいなのスタンドと同じ名前じゃん。
あ〜…これなんて意味だったっけ…あぁ、『決闘』ね。決闘…よし」
でもさ、英語の勉強ってなんか違うよなぁ。
そもそも語学ってのは勉強して身に付けるもんではないと、この藤本美貴は思うわけ。
現にあたしの話している日本語は勉強して見につけたもんじゃないし、別に外人と
話そうと思えば、あたしってけっこう話せるほうなんだよ。
でも、こうかしこまって勉強するとダメだな。覚えらんねーや。
英語って数学とかと違って、頭で理解するより心で理解するもんだと思うんだよなぁ〜。
「次はっと…『refrigerator』。なんだこりゃ、全然わかんね。何々…
読みは『リフリジーター』、意味は『冷蔵庫か』…ん?りふりじーたー?」
なんか変じゃないか?
スペルが長い割りには読みの文字数足りない気がするんだけど…
ま、いいか。
「おいキミ。勉強するのはいいが静かにしてくれないか?こっちは取材で疲れてるんだ。
落ち着いて本も読めない」
「あ、はぁ…すいませんッス」
「あぁ、わかればいいんだ」
やべやべ、前の座席に座ってる変な髪形の兄ちゃんに怒られちまったよ。
あたしってばそんなにうるさくしてたのか。
まぁいいや、勉強の続き続き。
あたしには後がないんだ。
「『skyscraper』…こらまたなっげー単語だな。えっと、読みは『スカイスクレイパー』。
意味は『摩天楼』…」
「…おい、ぼくの言ってる事がわかってるのか?静かにしてくれと言ってるんだぜ?」
「あ、ごめんなさい。気をつけます」
やっべ、また怒られちまったよ。
そんなに大きい声出してたのか、あたし。
まぁいいか、勉強しなくちゃ。
「『jealousy』…あ、これわかる。読みは『ジェラシー』だったな。意味は…」
くるっと、前の座席の兄ちゃんがこちらを向いた。
やべ、またなんか言われる。
「キミ、こんな諺を知ってるかい?『仏の顔も三度まで』って諺だ」
「はぁ…『二度あることは三度ある』って諺なら知ってますけど」
何を言われるかと思えばそんなことかよ。
今は古典の勉強なんかしてる場合じゃないんだよなー。
あたしが危険なのは、現状ではとりあえず英語だけなんだ。
古典もギリギリだけど、まだなんとかなるし。
さて、英単語の続きっと…
あたしは再び単語帳に目を落とす。
「わからないなら教えてやるよ…ヘブンズ・ドアー(天国への扉)ッ!!!」
ドォォーン!!!!ピシィッ!!バラバラバラ…
「…!?」
あれ、あたし今なにしてたっけ?
疲れてンのかな。勉強のしすぎかな…なんちゃってw
ささ、ふざけてないで勉強するか…
「…ん?」
なんだか急に勉強する気が失せてきたな。
やる気をなくしたわけじゃない。
今は勉強しちゃいけない気がしてきたんだ。
少なくとも、このバスを降りるまでは勉強しちゃダメな気がする。
『次は、ぶどうヶ丘総合病院前。ぶどうヶ丘総合病院前でございます』
あ、もうすぐ着くじゃん。
あたしは財布からバスカードを出して立ち上がる。
そうだ、前の座席に座って本を読んでる変な髪形の兄ちゃんに謝っておこう。
なんか迷惑かけちまったみたいだからな。
「あの、うるさくしてすみませんでした」
「わかればいいのさ。しかし意外なこともあるもんだな、キミのおかげで
いい体験が出来た。キミがぼくの敵に回らないことを祈ってるよ。と言っても、
もう書いておいたけどね」
「・・・・・・・・は?」
世の中、変なヤツって多いもんである。
バスを降りると、どういうわけかまた勉強しなくちゃと焦り始めてきた。
あたしはカバンの中から単語帳を取り出すと、病院までのちょっとの道のりを
ブツクサと単語の詠唱をしながら歩いたのだった。
363 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/12/02(金) 15:17:30 0
ここまで!!
>>334の仮題は〜evergreenとReal Me〜に改名しました!!
>>340 亀レスですが、リンク熱い!!
お待たせしちゃってすいません、今後の展開期待しとります!!じゃッノシ
364 :
名無し募集中。。。:2005/12/02(金) 15:20:56 0
乙!
365 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/02(金) 15:34:38 0
366 :
名無し募集中。。。:2005/12/02(金) 17:07:58 O
ほ
367 :
名無し募集中。。。:2005/12/02(金) 17:11:06 O
保全
368 :
なんみん:2005/12/02(金) 17:17:03 0
>>363、1さん新展開乙です!!露伴キター!!病院ってコトは…
方言はやっぱ俺がリアル田舎者だからですかね?普段から「〜べさ」とか言ってるw
ルーマニアは吸血鬼つながりで出したのですが偶然にもマイアヒもルー語だったんで驚き
この後亀井も登場するので逆にリンクしてないと不自然と判断しました!
これからお仕事なので帰ったらまたオナります!ではノシ
369 :
名無し募集中。。。:2005/12/02(金) 17:56:50 0
さゆを出してくれー
370 :
名無し募集中。。。:2005/12/02(金) 19:08:17 O
保全玉ァーッ!
371 :
名無し募集中。。。:2005/12/02(金) 20:17:58 O
エン保リオ
372 :
名無し募集中。。。:2005/12/02(金) 21:16:51 0
保全ing
373 :
915:2005/12/02(金) 21:52:35 0
よっしゃオナります!
の前に名前出す機会なかったので一応。
今回出てきている「袴田」「山崎」のフルネームは
袴田吉彦、山崎裕太です。
サッカーネタなんでフットサルの監督コーチの中から
一番妥当そうな二人をモデルにしました。
(山崎裕太って最近の大会では見ないけど)
一応彼らを思い浮かべていただければ幸いですm(__)m
374 :
915:2005/12/02(金) 21:52:51 0
銀色の永遠 〜吉澤ひとみは早く帰りたいH〜
「き、貴様!!」
吉澤先輩が敵スタンドをにらむ。
「ソノ男ハ賭ニ負ケタ。勝負ニ負ケタノダ。」
『取り立て人』は続けた。
「コノ男ヲ助ケタケレバワタシト賭ヲスルガヨイ。
賭ニ勝テバコノ男カラトリタテタ金モ肝臓モ返シテヤル。
シカシ、負ケレバオマエカラ10万円イタダク。」
「だれがそんな・・・、あっ!」
私と吉澤先輩が気づいた時には山崎という男が逃げ出していた。
走っていった先にあるのは・・・・バイク!!
「先輩!あの人バイクで逃げるつもりです!!
私があの人を追います!!」
「待て、矢島!なんか・・・・」
吉澤先輩は私を制止しようとしたけれど、
山崎はすでにバイクにまたがってエンジンをかけていた。
375 :
915:2005/12/02(金) 21:53:34 0
銀色の永遠 〜吉澤ひとみは早く帰りたいI〜
「敵スタンドは今ここにいます!
向こうは生身なんだから私でも大丈夫です!」
そう言いながら私は自分のスタンドを発動させた。
「シンクウェル!!!」
私の身体をプロテクターが包んでいく。
スタンドの種類でも少数派な纏衣装着タイプのスタンドだ。
「サア、コノ男ヲ助ケタケレバワタシト賭ヲスルガヨイ」
『取り立て人』がもう一度言った。
実はこの時、手から臓器が消えている事に気付いたのは吉澤先輩だけだった。
「追いかけます!」
私は走り始めた。
もう一度、吉澤先輩は「待て」と言ったけれど
そのとき私はすでに公園を飛び出していた。
376 :
915:2005/12/02(金) 21:54:17 0
銀色の永遠 〜吉澤ひとみは早く帰りたいJ〜
何かが変だ。そう、何かが・・・・・
たしかに、実際山崎という男はバイクで逃げた。
それを私は追う事は出来ないし、矢島なら追跡は可能だ。
私のMr.ムーンライトでは追撃は無理だ。
でも何だろう、この違和感は・・・・・・・
敢えて言うなら、出来すぎている・・・・・・・
そうは言っても、今の私に出来ることはこの敵スタンドと闘う事だけだ。
それとも矢島が山崎を倒してくれるまで待つか?
しかしもしも矢島が取り逃がしたら袴田先輩はどうなる?
賭をするしかない、か・・・・・
私は決断した。
377 :
915:2005/12/02(金) 21:54:44 0
銀色の永遠 〜吉澤ひとみは早く帰りたいK〜
「わかった。賭をしよう」
「GOOD!」
「条件は?」
「オマエハアノ円ノ中でりふてぃんぐヲ1000回スル
山崎ハコノべんちヨリ円ニハ近ヅカナイシ邪魔モシナイ
成功スレバコノ男ノ金モ肝臓モ返シテヤロウ
失敗スレバ10万円イタダク。ドウダ?」
「袴田先輩と一緒か。それで良い」
山崎って、今逃げたじゃないか。白々しい。
それにしても10万円かあ・・・・。
私はお金を使わない事で有名だ。
みんなでコンビニに行ってもほとんど何も買わない。
毎月の小遣いも3000円あればそれで十分だ。
だから10万円くらいなら貯金がない事もない。
って思ったけど、こないだ大きな買い物したばっかりだった・・・・。
やっべ、負けたら肝臓取られるのかな。
どっちみち先輩助けるためには負けられないけど。
「わかった。」
「ソレデハキサマガアノ円ニ入ッタラすたーとダ。」
リフティング1000回か。
やったことはあるけれど集中力が持つかどうかが鍵だな・・・・
私はベンチを離れ、袴田先輩がリフティングをしていた円の方に歩いていった。
肝臓って取られたらどうなるんだろう・・・・・・・・・
378 :
915:2005/12/02(金) 21:55:18 0
銀色の永遠 〜吉澤ひとみは早く帰りたいL〜
クワァーン!!!!!!
爆音をかき立てて山崎がレースに出るような赤いバイクで逃げていく。
大型じゃないけれど結構スピードが出ているっぽい。
っていうかエンジン音うるさすぎ!
なんて思ってる場合じゃなかった。急いで追わないと!
私は走り始めた。いや、正確に言うとすべり始めた。
これが私のスタンド能力。
ギャルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル!!!!
ローラーブレードのローラーがチェーンソーの様に回転し始めた。
この能力と陸上で鍛えた私の脚力があれば時速80キロくらいなら普通に出せる。
「GO!」
私は足に力を込めた。
生身の人間が時速80キロで走ってるのを見たら
普通の人ならびっくりするだろうな。
でも幸い人通りも少ない時間帯だし、
それに山崎は山に向かってるし。
これならそうそう誰にも見つからないだろう。
379 :
915:2005/12/02(金) 21:55:58 0
銀色の永遠 〜吉澤ひとみは早く帰りたいM〜
私は山崎の走るバイクのエンジン音が近くなってきているのを感じた。
もうすぐ追いつけるな。
それにしても幸運だったかも。
相手はバイクで逃げる用意をしていたわけだし、
何人かバイクを持っている人はいるらしいけど、
演劇部でもスタンド自身で追撃可能なのは私くらいじゃないかな。
そう思いながらコーナーを曲がると山崎のバイクを視界にとらえた。
よし、もう少しで追いつける!
向こうもサイドミラーに私の姿を発見したのだろう。
走りながらちらほら後ろを確認し始めている。
その時だった。
山崎が左手でピストルの形を作って一旦人差し指を
口にくわえたかと思うと、後ろ、つまり私の方向に指さした。
ドギュドギュドギューン!!!!!!
380 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/12/02(金) 21:56:23 0
帰宅ホ
>>365 乙です!!見れました☆
>>368 方言って憧れます、噂によると「〜じゃん」って神奈川の方言らしいけど、ホントかな?
お仕事頑張って下さい!!
よ〜し…抜こうッ!!
381 :
915:2005/12/02(金) 21:56:49 0
銀色の永遠 〜吉澤ひとみは早く帰りたいN〜
なっ???????????????
山崎の指から何かが飛び出した!
走りながらだから狙いがつけられないのだろう。
私に当たる心配は無かったが、しかし今のは?
本物のピストルじゃなかったし、でもそれじゃあスタンド攻撃?
いきなり撃たれたショックと敵の攻撃という意味がわからず
私が混乱している間に再びバイクとの距離は拡がった。
あわてた私は再び加速をかけた。
と、近くのお寺か何かの観光用だろう、
山の中腹にある大型駐車場にバイクが向かって行き、そこで停車した。
私も駐車場に入り込む。
すると私を待ちかまえていたかのように
山崎が右手で鉄砲の形をとり、左手を右手に添えて
私を狙いすましている。
やばい、さっきのが来る!!
ドギュドギュドギューン!!!!!!
またもや三発、山崎の指先から何かが発射された。
今度は確実に私に向かっている。
382 :
915:2005/12/02(金) 21:57:18 0
銀色の永遠 〜吉澤ひとみは早く帰りたいO〜
ジャギィィィィィィィィィィィン!!!
「へえ〜」
山崎が感心したように声を漏らした。
私は山崎の撃った弾(?)をすべて切り裂いていた。
私の手首につけたプロテクターから刃が直角につきだしている。
これが私のスタンド「シンクウェル」の「装備」の一つ、輝彩滑刀の流法(モード)。
原理はローラーブレード、輝彩滑走の流法(モード)と一緒で、
刀身を小さい刃がチェーンソーの様に細かく回転している。
私は輝彩滑刀をかまえて山崎をにらむ。
「そうにらむなって、かわいい顔が台無しだぜ」
そう言いながら山崎はペットボトルの水を飲んだ。
「おまえ、さっき俺のフー・ファイターズ弾を切り裂いただろ?
後悔するぜ。三発撃ったのを切り裂いたからな。」
ズゴォォォォォォォォォォォォ!!!!!!
突然、私の周りの地面から何かが飛び出した。いや、「膨張」した。
383 :
915:2005/12/02(金) 21:58:30 0
今日はここまでっ。
ちなみに矢島ちゃんのスタンド名は日本語にすると「よ〜く考えよ〜」です(爆)
あと、前の話になるけれどマイマイのスタンド名は
萩原舞のソロ写真集のタイトルからとりました(死刑)
384 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/12/02(金) 22:03:25 0
>>383 乙です!!
てか割り込んでしまいました、ごめんなさいorz
輝彩滑走にフー・ファイターズキター!!!!
俺、実はフー・ファイターズ大好きなんです、あのプランクトン形態の方(爆)
385 :
名無し募集中。。。:2005/12/02(金) 22:04:24 0
お前気持ち悪いな
386 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/02(金) 22:47:54 0
銀色の永遠 〜フー・レット・ザ・ドッグス・アウトH〜
12月22日 pm3:40 ぶどうヶ丘公園
―スポルトマティク―
「ほ〜ら!ほら!どうだ?欲しかろうッ?」
液体が飛び散る。
わふ!わふ!!わふ!
犬達が我先にと液体に群がる。
「はっはっは!ほらほら!急げよ!」
ガン!
「ゲッ!」
後ろから攻撃を喰らい俺の動きが止まる。
ガン!ガン!
「痛ぇ!やめてくれ!俺が悪かった!もう醤油とか撒かないから!許してくれ!!」
俺の請いが通じたらしく美紀の鋏の柄で殴る攻撃が止んだ。
犬どもは戦闘が終わると必ず塩分を強請る。
まぁ自然界では塩分は貴重だからな。
俺は糖分のが良いと思うのだが・・・
387 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/02(金) 22:48:39 0
俺の周りを犬どもが囲む。
「解っているとは思うが・・・俺達がこの街に引き寄せられたのは偶然じゃない!
『あの石』と同じものがこの街に有る!俺は・・・・・」
ザザザザザ・・・・・
「ん?」
ザザザザザザザ・・・・・
「何だ?この黒いのは?」
ザザザザザザザザザザザザ・・・・・・
「あ・・・・・蟻ィイィ?」
「見つけたぞッ!テメェ!!!」
公園の入り口で叫び声が聞こえる!
俺は素早く視線を奔らせた!
・・・・あ・・・あいつは・・・
「テメェのお陰で債務者逃がしちまったろォ!覚悟しやがれ!」
逃げる時に騒ぎを起こすのに使った赤髪!
「全くふざけやがって!ただじゃ済まさないヨッ!!!」
オールバックのおばちゃん?
「おしおきりんこッ!!」
コンビニで騒いだ女?あそこに居たのか?
「テメェがあの時スタンド使って俺達をスーパーの飾りにブチ当てたのは解ってんだよ!!」
388 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/02(金) 22:51:06 0
?・・・アイツ今なんて言った?
スタンド?・・・ってまさか・・・
「アビー・アド・フォルミーカム!ニグラッ!フォルミーッ!!」
え?
「ハートビート・シティ!!!」
ええ??
「プリンセス・コリン!!」
えええ???
『『『 ブチ殺す!!! 』』』
・・・・ま・・・またこのパターンかぁッ!?
TO BE NEXT SIDE・・・・・
389 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/02(金) 22:59:32 0
HじゃなくてI!
はい!これで菅沼編終了!
次は演劇部編の「サイレンの歌」で〜す!!!
1さん!六部198さん!なんみんさん!915さん!乙彼です!
390 :
六部198:2005/12/02(金) 23:08:11 0
ニスト4人一気に乙ッ!
>>353 吸血鬼はドレスにでも追われてるのだろうか?
>>363 まだ展開が読めないが期待してます
>>383 山崎って狼でおなじみのあの人だと思ってたw
つーか荻原舞って写真集出してたんだ
>>389 なんか過去の敵キャラいっぱいっすねw
391 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/02(金) 23:10:44 0
あぁ。そういえば俺も吸血鬼の話は書きたいなぁと思っていますが
今の連作がリアル25日までに終わるかどうかなんでまだまだお預けですね
柴田&斉藤のメロンコンビで555ネタをやりたいなとw
392 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/12/02(金) 23:15:50 0
>>389 乙ッ!!!
菅沼は糖分に対し、犬たちは塩分かぁ〜!!
てか菅沼すげー受難続きw
演劇部編も期待しとります!!!
393 :
915:2005/12/02(金) 23:49:17 0
>>390 萩原舞ってもちろんあっちの方のですけどね・・・・・・(死)
394 :
名無し募集中。。。:2005/12/03(土) 00:39:52 0
だが断る
395 :
名無し募集中。。。:2005/12/03(土) 01:22:47 0
この保全組の最も好きな事は、スレが落ちそうな時に保全!と言ってやることだ
396 :
名無し募集中。。。:2005/12/03(土) 02:29:27 0
::::::::::::::./\__,ヘ,
::::::::\:|ノノノハ クゥ〜ン
::::::ミゝ从 *’w’)つ
::::::⊂__つノ 舞波鼠逃走中!
マイハニャン追尾中! ≡≡≡(,;;ゝ-‐' ;;;)
≡≡≡〜,:'.;=’w’;=クゥ〜ン
"'"'゙''""'゙
397 :
六部198:2005/12/03(土) 04:12:06 0
保全タイムかな?
398 :
六部198:2005/12/03(土) 05:12:06 0
保全疾走
399 :
六部198:2005/12/03(土) 06:29:00 0
俺の保全場か・・・
400 :
名無し募集中。。。:2005/12/03(土) 07:20:44 0
出勤前保全
401 :
六部198:2005/12/03(土) 08:18:48 0
そういや金曜の夜だったというのに
珍しく深夜の放出が無かったな
402 :
なんみん:2005/12/03(土) 09:05:48 0
ただいまです…すげー眠い
>>198さん
一晩中保全係マジ乙です!!我等保全組の鏡でありますッ!!
すみません「ドレス」分かりません!!orz…僕のはオリジナルの組織ですよ
>>1さん
「よ〜し…抜こうッ!!」って言っておきながら…またオナ中で気絶かな?w
>>915さん
くそ〜フーファイターズって六部ですよね?やっぱ買うかなあ…全部で何巻ですか?
403 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/12/03(土) 09:08:22 0
ふ…オナリながら気絶してしまった…ナサケナスorz
404 :
なんみん:2005/12/03(土) 09:18:30 0
>>前スレさん
アビーの二度の出演ホントありがとうございます!!
実際、ホソキ伊達マサさんは使い回せる仕様でキャラ設定しました
もし彼等の力が必要な時は皆様いつでも使ってやって下さい
現エピは1さんの『血の渇き!part2』との関連性がやや強めですが
実は前スレさんのある作品もちょこっと使わせて頂くつもりです!!
405 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/12/03(土) 09:36:23 0
>>404 3Pじゃないっすか!!w
ってなわけで昨日のぶん出します!!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ぶどうヶ丘総合病院 533号室
一人ぼっちってつまんない。
テレビではドラマの再放送を毎日やっていたけど、あたしが見ていたドラマは
昨日でお終い。今日は穴埋めとして水戸黄門が二本立てで放映されている。
「あーあ、つまんない。やんなっちゃう。誰か抱きしめてくれないかしら」
まぁそんな生活ももうすぐ終わりよ。
もうすぐ退院できそうなの!!!
大事な高校生活、それも二年次という青春の一ページを病院でほとんど
塗り固めてしまったあたしだが、もうすぐ学校に行けるのよ!!!
コンコン…
誰かしら?ドアをノックしたヤツがいるわ。
あたしを置いて退院しちゃったあの二人かしら。
「どーぞ」
「おーっす」
「げ」
あたしの病室に入ってきた人物を見て、あたしは驚いた。
ミキティ…藤本美貴!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
「『げ』じゃねえよ。しばらく振りだなァー。傷の具合はどう?」
な、なんであんたがここに来るのよーッ!!
彼女からあたしに会いに来るなんて、何ヶ月ぶりだろう?
つーか、入院直後に『二次審査の合格』告げた時ぶりくらいじゃないかしら。
「おいおい、なんか言ってくれよな」
「いや、正直驚いているのよ。まさかあなたがお見舞いに来るなんて思わなかったから」
「なんだよ、美貴はそんな冷たい人間だと思ってたの?」
ええ、そうよ。
今の今までお見舞いなんか来なかったくせによく言うわよ、まったく。
まあいいか。この子にぶっ飛ばされたことは正直忌々しいけど、その気持ちだけは
ありがたく受け取っておこう。
「ところで梨華ちゃん。お腹空いてない?ん、これ安倍さんにお見舞いでもらった
りんご?美貴が剥いてあげようか?」
「え?」
「あ、それともこっちの桃にする?え、腹減ってないって?じゃあ肩揉んであげよっか?」
…おかしい。
ミキティの様子がおかしすぎる。
明らかに不自然で気持ち悪いし、顔は笑っているが目は笑っていない。
こ、この女…ぜってェー何か企んでるわ!!!
「あーもうッ!!出血大サービス!!!お背中かいかいしてあげちゃう!!!」
「…あんた、なんか目論見があってここに来たわね」
「うッ!?」
どうやら図星だったようだ。
ミキティは騒ぐのをやめると、大人しくストンとベッドの脇にあるイスに腰掛ける。
そして、こんなことを口にした。
「わりぃ、指令代わって」
ドオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!
な、なんですって…?
こいつ、今あたしに向かってなんて言った?
「なぁ、あんたしか頼める人いないんだよ。あ、これなんだけどさ」
頼んでもないのに、ミキティはその紙を広げ、あたしに突きつけてくる。
吉澤ひとみ、藤本美貴、久住小春の三名に命ずる。
街を飛び交うカラスを再調査せよ。
尚、スタンド使いと認知できた場合、捕獲すること。
寺田
「ってなわけで頼んだ。じゃ」
「なにが『ってなわけで頼んだ』よ!じゃ、じゃないわよッ!このデコッぱち!!
あんたね、あたしは病人なのよ!?ようやく退院できそうだってのに…ッ!!」
「おぉッ退院出来そうなのか!!!よかったじゃん!!いやーなんだか
あたしまで報われてきたぜ。今度ジュースでも奢ってやんよ」
「話を逸らさないでッ!!!!」
何を考えてるんだこの女はーッ!!!
この子には人を貴ぶ気持ちはないっていうの!?
それに…何よ、何なのよこの指令はッ!!
要は『カラスを捕獲しろ』ってことでしょ!?
なんで以前と同じ指令が下るのよ!!!
大体、あたしの入院期間を延ばしたあのクソ腹立たしいカラスは『さゆのウサギ』が
偶然出会い、殺したらしいって報告があったじゃない。
アレはなんだったの?
「梨華ちゃん…別にあたしは指令がだりーとか、そういうんじゃないんだ。
あたしな…後がないんだ。マジで部活どころじゃないんだ」
もっぱら普段部活に出てないって噂の女が言うセリフではない。
だけど、その声の重さは海よりも深いものがあった。
「でな、今だってこうやって…ホラ。亀井から譲ってもらったこの単語帳で
勉強してるんだよ…ん、亀井といえば」
「そんなこと言われても、あたしだってようやく退院できる身なのよ?
余計な波風は立てたくないわね。誰か他のメンバーに…」
「…つーか今思い出したんだけどさ。梨華ちゃん、一人でしたことある?」
「えッ?」
一人でしたこと?
何を?
あたしは瞬きしてミキティに知らせた。
その心は『何の話なんだかわからない』よ。
「…あーめんどくせ。ハッキリ言うよ、ズバリ聞くけどオナニーよ。したことある?」
「4714!!あんた純真な乙女になんてこと訊いてるの?」
「…そうか、そうだよな。まぁ今の話は忘れてくれ。で、指令代わってくれんの?」
「コロコロと話変えないでよ!!代わるわけ…ん?」
その時、掛け布団の上で何かチョロチョロと視界に入るものに気付いた。
とても目障りで気分の悪い動きだ。
気になるのでよく見てみる。
足が八本、目が六つ!?
これは…これはまさか…!!!
「クモだわ!!!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
「え、なんだって?」
黒いクモ!!
大きさはそこまでじゃないけど、見た目だけで破壊力は十分だった。
き、気持ち悪いッ!!!
「いやぁッ!!!!」
掛け布団を上ってくるので、あたしは思わず身を捩る。
すると、クモが反応してピョンと跳んだ。
ミキティの方へ。
「うわぁぁ!!!」
ミキティが慌ててそいつを叩き落そうとするが、クモは思ったより頑丈なやつで、
振り払うミキティの手に難なく着地したのだ。
そして…
ヂクゥッ
「いてえ!!噛まれたッ!!!こいつ毒グモだぞッ!!!!」
クモはその一撃で満足したのか、ミキティの手から窓に跳び移り、
そのまま外にとびだして行った。
「こ、これやべぇかな?」
「さぁ?大丈夫?」
自分では大丈夫?とは言っているものの内心は『ザマミロ&スカッと爽やか』の笑いが
出てしょーがないといったところねw
自分に与えられた仕事を自分勝手に人に押し付けようとするからバチがあたったのだ。
神様が怒ったに違いないわ。
「ちょ、ちょっと手ェ洗ってくる!!!」
ミキティは立ち上がると、足早に病室を飛び出していった。
こうして、退院間近にしてあたしは再び災難に襲われることになる。
414 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/12/03(土) 09:50:27 0
ここまでッ!!
>>402 全部で17巻でつよー!!!
415 :
なんみん:2005/12/03(土) 10:02:46 0
1さん乙ですッ!!やはり気絶してましたかw
石川の「4714!!」ってw
むむむ…この毒グモは果たしてただのクモなのかそれとも…?
17巻かあ…新品大人買いでも7千円くらい…古本なら半額くらいかなあ?
1さん速レスdでっす!!!!…ホント3Pだw
416 :
六部198:2005/12/03(土) 10:44:19 0
乙ッ!
ああ・・・石川はまた退院できないのか?
>>402 「ドレス」はジョジョの前(?)にやってた
バオー来訪者っていう漫画の中の敵の組織っす
マニアック過ぎたな・・・
たった今内職が終わった!ここんとこ徹夜続きだな
まあそんなことよりようやくオナれそうだ
417 :
名無し募集中。。。:2005/12/03(土) 11:02:43 0
バオー大好きです、ありがとうございます
418 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/03(土) 11:50:13 0
おは保ーィ!
>>414 1さん乙!!4714来たw
よく変人呼ばわりされろ程クモが好きなんで活躍期待!
>>404 先の事を言うと面白くなくなるのであまり言えませんが
もう少し伊達を使わせていただきます!
>>416 おお!オナ来ちゃう?
>>417 俺もバオーが大好きです!
保全組!乙かれいな!!!!!!
419 :
六部198:2005/12/03(土) 13:07:35 0
バトルシーンを大幅に変更するので
まだイケないや
420 :
名無し募集中。。。:2005/12/03(土) 13:18:29 0
午後の保全!
421 :
六部198:2005/12/03(土) 15:09:55 0
誰か保全しないか?
422 :
名無し募集中。。。:2005/12/03(土) 15:39:37 0
保全来訪者!
423 :
名無し募集中。。。:2005/12/03(土) 15:50:47 0
ゴージャス保全
424 :
1:2005/12/03(土) 17:22:01 O
携帯から保全
425 :
名無し募集中。。。:2005/12/03(土) 18:20:32 0
露伴ちゃんを絡めて欲しい保全
426 :
名無し募集中。。。:2005/12/03(土) 19:00:32 0
すっきり保全
427 :
名無し募集中。。。:2005/12/03(土) 19:15:42 0
仕事がまだ終わらない保全!
428 :
なんみん:2005/12/03(土) 19:17:07 0
神様保全様乙です!!
>>198さん
ジョジョコミックの巻末にバオーの紹介ありました。意外と似た組織かも!!
>>前スレさん
マジすか!?では現時点ではコメントを控えつつ楽しみにしています!!
じゃ、ちょっとだけうpります!!
429 :
なんみん:2005/12/03(土) 19:18:29 0
「ちょっとすみません」
「あん?」
放課後、ぶどうヶ丘高校校門前で不意に声を掛けられ、
マイ自転車『シルバーチャリ・乙』を引いていた藤本美貴は声の方へ振り向く。
真っ黒なスーツに黒いサングラスの長身の男が二人。こちらに薄ら笑いを投げ掛ける。
……な、何だこの格好…この場所で怪し過ぎるだろコレ…?
……最近こんな感じの映画が流行ってるよな…マトリ…何だっけ?
どう見ても関わり合いになりたくないタイプなのでそのまま逃げようとする。
「すみません。待って下さい」
「ったく、何だよ…」
「実はこの写真の男を探しているのですが…」
そう言って男達は一枚の写真を取り出す。
……お、良い男じゃん。なんか優男って感じだけど…。
外人(?)男性の真正面のバストアップが写っている。彫が深く黒髪で色白だ。
「学生さんなら何かと街を出歩いているでしょうから、目撃証言も取り易いかと…」
「う〜ん、知らないなァ。何この人?悪い人なの?」
「はい、大変危険な存在である事は確かです」
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「マジかよ!!おい、こいつをぶっ飛ばせば良いんだなッ!?!?」
「ええッ!?いや、そこまでは…普通に情報を提供していただければ…」
「あ、そうか…そりゃそうだ…」
……何か演劇部にいると感覚おかしくなってくるよな…。
430 :
なんみん:2005/12/03(土) 19:19:36 0
男達は礼を言うと立ち去ってしまった。
「…何かアイツらも十分に悪そうなんだけどな。さて、レインボー寄って帰るか…」
校門から駅まで向かおうと自転車に跨ろうとすると…
ダッダッダッダッ…!!
自分を追い越して走って行く女子の背中…高橋愛だ。どうやら急いでいる様だ。
……部活終わったみたいだな。
ふと部室のある方角に顔を向けると…。
ダッダッダッダッ…!!
こんどは小川麻琴がこちらに向かってくる。藤本には気付いてないようだが。
ガッ!!!!
「うおォォォッ!!」
小川がド派手に前方に飛び、カバンや中の小物達が空中に散らばる。
藤本は小川の進行方向にそっと伸ばしていた足を引っ込める。
ササササササッ!!!!
小川は片手を付き回転しながら着地する。カバンや持ち物は何事も無く小川の手にある。
「おおッ!!麻琴ぉ、あの体制でスタンドで手荷物回収とはさすがだねぇ」
「oioi…ミキティ何やってんスか!?パンツ丸見えだっつーのッ!!」
「…女物だな」
「たりめーだろよォッ!!」
431 :
なんみん:2005/12/03(土) 19:20:56 0
「あのねミキティ…ワタシはそんなコトしてるバヤイじゃ無いんスよ、マジで。
oioioi…それよか早く追いかけないとよォォ!!」
「何だよ、追いかけるって誰をだよ?」
「知りたきゃ勝手について来なヨ!じゃ!!」
そう言って小川は走り出す。
ダッダッダッダッ…!!
「なあ麻琴、誰を追ってるんだって?」
「げッ!!!!ず…ズルイッ!!」
藤本は自転車で息を切らしながら走る小川に併走する。
「何言ってんだ、あたしゃチャリ通なんだよ。何なら乗るか?」
「お!そりゃありがてェェェェィ!!FRIENDSHIPッ!!!!」
後部に乗るのかと思いきや、小川はそのまま後ろにつかまり、
まるで水上スキーの体制で地面を滑っている。
「靴の摩擦を無くしたんだよォ。まさか地面ってワケにゃいかねーからヨ!!」
「だ・か・ら!!それで誰を追ってっかっつってんだよ!!」
「何だィ、もうソッチの話かィ?そら…愛ちゃんだよォ」
「愛ちゃんって高橋?それならさっき向こう走ってったな…」
「ああ…あのうちらのエースのアヤシイ行動…こりゃ何かアルと見たネ」
「演劇部からすりゃ、麻琴、おめぇの方が怪しいんじゃねーのか?」
「oioi…ミキティはワタシの味方だと思ってるんだがなァ…」
「へ?あたしはあたしの味方だよ」
「……グレートッ!!」
自転車は杜王駅の前まで差し掛かる。
「oioi…あれ愛ちゃんじゃないのかィ?」
「あ?どこよ?」
「ほら、あの厚底ギャル二人組の前だヨ」
「お、あれか…それより麻琴、厚底履いてる奴見ると足引っ掛けたくならねぇ?」
「足癖悪ッ!!」
駅前に自転車を置き、二人は徒歩で高橋を尾行する。
「あたしさぁ、こういうのあまり趣味じゃ無いんだけど…ちょっぴりワクワクするな!!」
「ものすごく楽しそうに見えるのは気のせいかよォ…」
高橋は駅構内を通り抜け、繁華街のある東口へと出る。
藤本と小川の二人は人ごみの中を一定距離を保ちながら尾行を続ける。
高橋は大通りを歩いていたかと思うと、ふいに路地へと入り込んだ。
彼女は細々とした道の網の中をまるで迷いも無く進んで行く。それを追う藤本と小川。
角を曲がる高橋。急いでその角まで走り、顔だけをそっと出す二人。その繰り返しだ。
「おい…バレてんじゃねぇのか?ありゃ、あたし達を撒こうとしてるだろ?」
「いや、追っ手がいなくてもそうしてるんだろうよォ。ますますあやしいゼ…」
そして、これまでと同様に高橋の曲がった角まで走り、顔を出す。
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「いないぞ…!?」
「どういう事だよォ…!?」
迷路の様な路地の行き止まり…高橋の姿が忽然と消えた。
三方を雑居ビルに囲まれている薄暗い袋小路。
ビル同士の隙間はとても人が通れる幅では無く、ビルもそれぞれが4、5階の高さだ。
裏口のドアはあるが、鍵は閉まっている。
特に姿を隠す様なものは無く、マンホール等も無い。
「ほんの数秒で…どんなマジックだよoioioi…」
ぶつぶつ言いながら横を見ると、藤本がBT・03を出してあちこち触れている。
「よォ、ミキティ…何やってんだよォ…?」
「あぁ?きっとアイツがこの数秒で何か細工したに決まってんだ。時間戻して調べてんだよ」
「オオオオォォォォッ!!!!ミキティも成長したんだなァ…oiッ!!!!!!!」
「おめぇ、年下のクセにあたしをバカにしてんのかッ!?」
「イヤ、そーゆーワケじゃないんだけどサ…」
ボコォッ!!!!!
突然地面に直径1m程の穴が開いた…と言うよりも、明らかにヘコんでいる。深い窪みだ。
「ビンゴッ!!!!このヘコみは高橋の…」
「LA・ルノアールだよォォォォッ!!!!」
「なるほどな…でも、もうヘコみは無いみたいだし、これでどうやって姿を消すんだ?」
「はッは〜ンンンンッ!!!!ソレはこーゆー事じゃナイのかネ…」
小川は藤本の腕を攫むと、そのまま自分もろとも穴に飛び込んだ!!
「うわッ!!!!」
ザザザザザザアアアアァァァァ……
LA・ルノアールの作り出した穴の中を二人は滑り落ちて行く。
「おい!!マジかよッ!!!!」
「マジの大マジだよォォォォッ!!!!」
穴は先細りになっていて、二人は穴の底からやや浮いた上体で密着したまま停止する。
「せ、狭いし痛い…」
「少しの辛抱だよォ。そろそろくるゼィ…」
「3」
「2」
「1」
空間が動いてきた。下から何かが突き上げてくる感触が…
ドシュウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥンンンンッ!!!!!!!!!!!!!!
「だあああああああああああああああああッ!!!!!!!!!!!!!!!」
「イヤッホ〜イッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
二人はまるで打ち上げ花火のごとくに見事に空中へと飛び上がった!!
そして、スタンドを使いながらも何とかビルの屋上へと着地する。
「はあはあ…危ねぇ…ギリギリだったじゃねぇか…」
「さすがに定員は一人だったかィ?」
「ルノアールでこんな事も出来んのかよ…ったく、高橋はマリオみてぇな奴だな…」
「今度キノコでも食べさせようぜィ…」
周囲を見渡す。屋上には給水タンクや物置、配管等が見られる。
物置の方で声がするので、距離を保ちながら方角を変えながら移動してみる。
ちょうど屋上出入り口の影に隠れる位置で、物置の入り口を確認する事が出来た。
物置はプレハブの小さな小屋になっていて、窓も付いている。
「おい、高橋の他に誰かいるぞ………スーツ姿…ありゃ男だぜ!!!!」
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「おい麻琴見たかよ!!スタンドも月までブッ飛ぶこの衝撃!!何とあの高橋が男連れとは…」
「……………」
「ちッ!この位置からじゃ顔は見えないな…」
「……………」
「しかし、あんな遠回りして逢引たあ…高橋もやるじゃねーか、なぁ麻琴?」
「……………」
「『恋愛でもエースを目指します!!』ってか、うひひひひ…」
「……………」
「あいつ意外と面食いそうだからどんな奴が相手……おい麻琴?…聞いてるのか?」
返事がまるでないので顔を覗き込んでみる。
ドボドボドボドボドボドボ…!!!!!!!!!
「ま、麻琴!?!?おめぇなに泣いてんだよッ!!!!」
「愛ちゃんンン…ウソだろォォ…ワタシだってカレシいないっつーのによォォォォ!!」
「おい、何も泣くこたぁねーだろーがよぉ」
「ラってラって…演劇部は男女交際禁止ラって思ってたんラもん…えぐえぐ」
「…とりあえず、おめぇの気持ちはこれで100%分かった」
男は何かに腰掛けているようだ。顔は物の影に隠れて良くは見えない。
高橋も横顔だけしか見えないが、おしゃべりしながら時折笑顔が見える。
「しかし…いくら内緒ったってよ…この場所はどうよ?
とても、デートコース向けには思えないんだがなぁ…」
「そ、そ、それもそうだ!!全く!!その通り!!」
「人に見られちゃマズイ事でもあんのかな?」
「えええええェェッ!!!!!!ソレってソレって、アンナコトやコンナコト…」
「いちいちうるせーよッ!!w」
高橋がこちらを振り向く!!!!慌てて身を隠す二人。
高橋は不思議そうな顔をしていたが、すぐに男の方へと向き直る。
「やべぇ、もう少しで…おい麻琴、おめぇもう少し静かにしろッ!!」
「声が大きいのはミキティの方だろうがよォ…」
しかし、男の方も体勢を変えたのか、今度は顔が見えるようになっている。
「しめたッ!!……ありゃ外人か…?」
「ホントだ。外人だ。でも外人のクセに髪が黒いのかよォ…」
「日本人のクセに金髪のおめぇが言うな!!……おい、それよりもな…」
「何だよォ?」
「高橋…あいつヤバイぜ」
「ヤバイって、何が!?」
「ありゃ間違いない…」
……写真の男だ!!!!!!
ここまでです!!最初下げるの忘れちゃいました!!
ここの作品においてなんみん的にはみきえりのコンビが好きなのですが
みきまこも互いにボケ・ツッコミができるので書き易かったです
小川の恋愛に関してはまさか岩出山と付き合わないだろうとの見切発車です
では保全組に戻りますノシ
438 :
915:2005/12/03(土) 19:41:21 0
439 :
915:2005/12/03(土) 19:41:42 0
銀色の永遠 〜吉澤ひとみは早く帰りたいP〜
「なっ????????????」
私は六体のまるで宇宙人の様な人型に囲まれた。
「さっきおまえが切り裂いたフー・ファイターズ弾だ」
やっぱりこれがこの男のスタンドなんだ!
じゃああの『取り立て人』は?
亀井さんの様にスタンドが成長して使い分けるならともかく、
あまりにも違いすぎる!!!
私は考えながらも襲ってくる敵スタンドを輝彩滑刀で切り裂いた。
ビチャ!!!!
敵スタンドは肩口からまっぷたつに切り裂かれて地面に叩きつけられる。
「また斬ったな」
山崎が笑いながら水を飲んだ。
ウジュルウジュルウジュル・・・
切り裂かれた二体がまるで細胞分裂を繰り返すかの様に増殖し、
またそれぞれ一体となって立ち上がった。
これ、斬れば斬るほど敵の数増えるんじゃない?
440 :
915:2005/12/03(土) 19:42:17 0
銀色の永遠 〜吉澤ひとみは早く帰りたいQ〜
あちこちに痛みを感じる。
くっ、切り裂いている間に何カ所か別の敵スタンドから攻撃くらってるっぽいし・・・・・
やばい、斬ったらダメなんだ・・・・
私のシンクウェルはこいつと相性が・・・・悪すぎる・・・・!
「サービスだ、教えてやる。
俺のフー・ファイターズは微生物の集合体でな、
増殖を繰り返してその形になってるんだ。
不定形だからある程度の変形も出来るしな」
山崎が言ったその時、フー・ファイターズの一体の手が
突然鞭のように伸びて私を襲った。
鞭は私の首を締め上げる・・・・・・・・
苦しみの中で私は考える。
今、変形と言った。変形って・・・・・・・・・
突然私の中で今日一日の光景が浮かび上がった。
理科室、吉澤先輩、『取り立て人』・・・・
やられた!!!!!!
441 :
915:2005/12/03(土) 19:43:01 0
銀色の永遠 〜吉澤ひとみは早く帰りたいR〜
私はだまされていた事に気づいた。
まずい、吉澤先輩が危ない!!!!!!!
私は鞭を輝彩滑刀で切り裂いた。
そして首に巻き付いた鞭をつかんで地面に叩きつける。
これで何体になったっけ?
もう数えるのも面倒なくらい取り囲まれている・・・・
だけど、こうしてはいられない!!!
「行け、フー・ファイターズ!!!」
山崎の号令とともに、フー・ファイターズたちが一斉に私を襲う。
「輝彩旋風の流法(モード)!!!!!!!」
私はフィギュアスケートのスピンの様に
ローラーブレードを使って高速回転を始めた。
まるで竜巻のようになった私は
回転しながらの輝彩滑刀でフー・ファイターズを次々と切り裂き、
そのまま移動してフー・ファイターズの囲みを強行突破した。
囲みを脱出した私は一旦回転を止めてかまえる。
「オマエ、今ので何体斬ったのかわかってるのか?」
山崎が言うと、フー・ファイターズがどんどん地面から増殖して立ち上がってくる。
もう20体は軽く越えているだろう・・・・・・
442 :
915:2005/12/03(土) 19:43:44 0
銀色の永遠 〜吉澤ひとみは早く帰りたい20〜
「観念しなよ、もう勝ち目無いって」
山崎は言いながら水を飲んだ。
あぁ、この男、さっきから水ばっかり飲んでるけど、
もしかしてそれがこのスタンドの秘密なのかな。
ふとそう思った。思ったけれど・・・・
「演劇部にはね・・・・・・・・
伝統的な必勝法があってね・・・・・・・」
「なんだよ、まだ打つ手があると思ってるのか?」
「うん、絶対負けない。必勝法って言っておいて
負けないっていうのも変だけど・・・・」
私は山崎に突然背を向けた。
「それはね・・・・・・・逃げる!!!!!!!」
輝彩滑走の流法をフル回転させて一目散にその場を逃げ出した。
一瞬ぽかーんとした山崎は我に返り、
「てめえ!!!」
と言いながらバイクにまたがった。
443 :
915:2005/12/03(土) 19:44:24 0
銀色の永遠 〜吉澤ひとみは早く帰りたい21〜
さっきとは逆の展開。今度は私が逃げて向こうが追いかける番。
バイクで追いかけてくるということは
スタンドを操作出来る射程距離自体はそう長くはないのだろう。
そう考えながら私は足に力を込める。
でも2メートルとかそんな事はないだろうな。
5メートルとか10メートルとか・・・・。
向こうには鉄砲みたいに撃ってくる能力もあるし、
それがたとえ私自身に命中してダメージを与えなくても
プロテクターに当たるだけでもそれで実体化して捕まってしまうと考えなきゃ。
今度はさっきと違って自分の進行方向に弾を撃つわけだから
命中率もさっきより高いだろう。
逆に後ろを振り返れない私の方が不利だ。
やっぱり、引き離すしかない!!!!!!
私の思いもむなしく、エンジン音は確実に大きくなってきている。
ドビュッ!!!!!!!!!!
「観念しやがれ!!」
山崎の叫び声とともにフー・ファイターズ弾が発射される音が聞こえた。
後ろを振り返れない私は勘で蛇行して弾を避ける。
444 :
915:2005/12/03(土) 19:45:15 0
銀色の永遠 〜吉澤ひとみは早く帰りたい22〜
「いつまで逃げられるかな!?」
山崎が続けざまに連発した。
そのうちの一発が耳元をうなりを上げて通り過ぎていく。
フー・ファイターズ弾は前方の地面に着弾したあと増殖し、
上半身だけの状態で私を待ちかまえる!
操作可能な射程距離に入ってしまった!
私は待ちかまえているフー・ファイターズにローラーブレードを向けて
そのまま回転しているブレードで斬りつけた。
「メシャアアアアアアア!!!!!!」
フー・ファイターズが叫び声をあげる。
たぶんまた分裂しているだろうけれど
私が通り過ぎていく分には射程距離を離れていくから問題無い。
それよりも、山崎のバイクがどんどん近づいてくる・・・・
もう、捕まる・・・・・・・・・・・!!
私は奥の手を使う事にした。
これ、はっきり言って怖いからあんまりやりたくないんだよね・・・・
「輝彩滑刀逆回転!」
私は手首に垂直に立っていた輝彩滑刀を寝かせて
腕と平行な状態にした上で、刃を通常と逆回転させた。
「輝彩神速の流法(モード)!!!!」
445 :
915:2005/12/03(土) 19:45:57 0
銀色の永遠 〜吉澤ひとみは早く帰りたい23〜
「なっ!?」
山崎がびっくりして叫んだ声とエンジン音がどんどん遠くなる・・・・
これが私の奥の手、輝彩神速の流法!
腕を背中に持ってきて仰向けに寝転がる。
そして冬季オリンピックで見る「リュージュ」の様に
足のローラーブレードに加えて腕の輝彩滑刀の回転も使って
大幅に滑走スピードをアップさせる!!
「キャアアアアアア!!!!!!!」
自分でやっていても思わず叫んでしまう。
時速にしたら150キロはゆうに越えているだろう・・・
めちゃくちゃ怖いんですけど!!!!
もちろん、向こうも見たところバイクの性能は
100キロ以上は出す事は可能だろう。
でもこの山道を下り降りるにはテクニックと度胸が必要だ。
そしてそれ以上に・・・・・・・・・・
少しでもこっちが早く公園に戻れば勝ちだ!
446 :
915:2005/12/03(土) 19:46:25 0
銀色の永遠 〜吉澤ひとみは早く帰りたい24〜
スカートがものすごい勢いでめくれあがってる。
これパンツ丸見えだろうなあ。
でもこれだけのスピードなら万が一人に見られても
何かわからないか・・・・・・・
なんて一瞬だけ余計な事を考えたあとは
運転(?)に意識を集中させる。
コーナリングでは身体を傾けて
スタンドのプロテクターで地面を激しく擦りあげる。
バイクのエンジン音がだんだん小さくなる・・・・
そして、さっきの見覚えある景色が近づいてきた・・・・
公園だ!まずは逃げ切った!
私はそのままの勢いで公園に飛び込んだ。
入り口の段差で大きく跳ね上がった私の身体は
宙に浮いたあと、重力に従って地面に落下する。
私は身体を丸めてプロテクターで身を守りながら一回転した。
なんとか無事到着したみたい。
でも安心するのはまだ早い!吉澤先輩は・・・・!!
447 :
915:2005/12/03(土) 19:47:30 0
今日はここまで!
>>402 是非6部も読んでくださいね〜w
448 :
なんみん:2005/12/03(土) 19:58:40 0
>>915さん乙です!!
輝彩滑刀もいろいろ応用できるんすね〜…感心
やっぱフー・ファイターズ気になります!!
実は今日本屋行ったんですけど7部しか無かったんすよ
明日またどっかで探そうと思います!!
449 :
名無し募集中。。。:2005/12/03(土) 20:58:22 0
保全しねーと
エリナばあちゃんにしかられるぜ!
450 :
名無し募集中。。。:2005/12/03(土) 20:59:51 0
ジョセフかっこいいよな
451 :
名無し募集中。。。:2005/12/03(土) 21:13:08 0
うm
452 :
名無し募集中。。。:2005/12/03(土) 21:25:33 0
ho
453 :
六部198:2005/12/03(土) 22:11:07 0
難民954&915のお二人乙ッ!
俺もちょっと出します
銀色の永遠 〜ラスティ・ネイル〜12
岩出山は依然笑顔を崩さない。
「答えろぉッ!こんこんはどこだッ?!」
「ああ、あの人は今頃家に帰ってるんじゃないスか?」
「しらばっくれるな!もしこんこんに何かあってみろ!ただじゃ済まないぞ!」
小川は岩出山に詰め寄った。
「ちょっと待ってください!神に誓って本当何もしてませんよ〜。ただ、こっそりあの人の携帯を借りただけですから」
それに対し岩出山は両手を前に突き出し、真顔で弁明をする。
「はあ?!お前一体何がしたいんだ?!」
「いや、ただ小川さんに会いたかっただけなんですよ!」
二人の間に沈黙が流れた・・・
「お前ふざけんなよッ?!もう帰るッ!!!」
キレた小川はそのまま帰ろうと階段に向かった。
「僕の趣味は昆虫標本作りで、最近のマイブームは日曜大工なんですよ!」
岩出山が突然大きな声を出す。。
「知ってるよ、前に聞いた!」
小川は吐き捨てるように言って
そのまま階段を降り始めた。
「実はさっき嘘をついちゃったんですよね!!」
その言葉に小川の足が止まる。
銀色の永遠 〜ラスティ・ネイル〜13
「嘘ってなんだ?!」
小川は岩出山のほうに振り返った。
「・・・2ヶ月前に彼女に振られちゃいまして・・・」
「それも前に聞いたッ!!嘘ってなんだよ!!!」
「・・・ここ・・・ちょっと思い出があるんですよ・・・彼女に振られた場所なんですけどね・・・」
「おい!いいかげんにしろッ!!嘘ってなんだ?!」
小川は一発殴ってやろうかと思い、岩出山のほうへ歩き出した。
「・・・実は『会いたいだけ』なんて嘘で、本当は君を・・・」
「打ち付けたくてしょうがないんだッ!!!」
そう言うと同時に彼の身体から大量に何かが飛び出してきた。
ププププププッ・・・ププププッ・・・・・ププップププププププッッッッ!!!
銀色の永遠 〜ラスティ・ネイル〜14
「うおおッ!FRIEDSHIP!!!」
危険を察知した小川は、『FRIEDSHIP』でそれを弾いた。
「これはッ?!」
足元に落ちた物を拾い上げると、それは長さ15センチ程の長い釘てあった。
「おっと・・・そういえば、君もスタンド使いだったんだよね・・・」
岩出山は舐め回すような視線で小川を見る。
(くッ・・・こいつスタンド使いか?!
・・・それより、こいつ・・・私がスタンド使いと知っていた?)
ヴ・・ヴヴ・・・ヴヴヴヴ・・・ヴヴヴ・・・・・ゥゥゥンンン・・・・
岩出山の背後に影が浮かびだした。
それは蜂のような姿をしており、不気味な羽音を響かせながら宙に浮いている。
大きさは1メートル程であろうか。
「『サディスティック・デザイア』って僕は呼んでる。カッコいいでしょ?!」
そう言うと岩出山は、屈託の無い笑顔を見せた。
(oioi・・・なんてこった・・・確かに『引かれ合う運命』だったみたいだな・・・)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・
457 :
六部198:2005/12/03(土) 22:21:00 0
今宵は以上です!
それではまた明日
458 :
名無し募集中。。。:2005/12/03(土) 22:38:41 0
198さん乙で〜す!!
蟻!蜘蛛!蜂!虫ワールドですな!!
459 :
名無し募集中。。。:2005/12/03(土) 23:19:56 O
みな乙!
460 :
名無し募集中。。。:2005/12/03(土) 23:37:50 0
ぼくの父は
まじめに保全すればいつか必ず認めてもらえると
教えてくれました…
461 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/03(土) 23:43:27 0
>>437 なんみんさん乙!
火の玉マリオはwwww
>>447 915さん乙!
ドパンチラ!続きがたのしみだぁー!
>>457 198さん乙!
岩出山!邪悪ww
さてみなさんのオナを楽しませていただきました〜。
かく言う俺は話を考え中〜。流れ的には結構先まで考えているんですが
演劇部内だけの話となるとデリケートな部分がありまして
うまく膨らむかが微妙〜に難しいですね。
462 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/04(日) 00:13:44 0
就寝前保全
463 :
名無し募集中。。。:2005/12/04(日) 01:40:02 O
保全しましっ
464 :
名無し募集中。。。:2005/12/04(日) 02:23:57 0
保全もしておこう
465 :
名無し募集中。。。:2005/12/04(日) 04:10:54 0
やったぞッ!フッフッフッフッ!
冷汗をかいたが……ついに保全したぞッ!
466 :
1:2005/12/04(日) 05:19:07 O
またアク禁…orz
とりあえず感想は掲示板の方に書いときます!
ほ!
467 :
名無し募集中。。。:2005/12/04(日) 06:13:42 0
マジでかッ!?最近3日置きくらいになっている様な…?
そもそもアク禁ってどうしたらなるのだろう?
1さん自身が知らずに何かやらかしてる可能性はないのかな?
毎日楽しみにしてるのになあ…俺までorz
468 :
名無し募集中。。。:2005/12/04(日) 06:45:22 0
大きいプロバイダはとばっちりの可能性が大きいからなぁ
弱小プロバイダだからアク禁なんて気にしたこともない
469 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/04(日) 07:49:14 0
あべし!
1さんマジで?
俺、ヤ○ーだけどアク禁はないからなぁ・・
まぁ気長に待ってます!
470 :
名無し募集中。。。:2005/12/04(日) 08:31:39 0
アク禁・ベビー
471 :
名無し募集中。。。:2005/12/04(日) 09:56:09 0
大手はプロバイダごととかその中の一区画ごとがまとめてアク禁になるよ
472 :
名無し募集中。。。:2005/12/04(日) 10:26:42 0
頻度としてはどうなのかな?多いように感じるけど…それは運ですか?
473 :
名無し募集中。。。:2005/12/04(日) 11:24:10 0
お………おれをアク禁にしろッ
おれひとりアク禁になればあとの人たちは全員助けるんだな!
474 :
名無し募集中。。。:2005/12/04(日) 12:38:22 0
保全するのか
475 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/04(日) 12:38:25 0
ぴりりと食後保全!
476 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/04(日) 13:23:52 0
さらに保全!
477 :
915:2005/12/04(日) 14:14:00 0
銀色の永遠 〜吉澤ひとみは早く帰りたい25〜
「吉澤先輩!!」
吉澤先輩はリフティングをしていた。
良かった、まだ無事だ・・・・・・・・
「矢島か。帰ってきてくれて助かったよ。
ちょっと悪いんだけどさ、あの人をなんとかしてくれないかな。
この円から出られないからね・・・・・
向こうもこっちの射程距離わかっていて近づいて来ないんだよ。
さすがにスタンドを使いながらリフティングはしんどいや」
吉澤先輩は無理に笑った。
そう、吉澤先輩が円から出られない事を良いことに、
Mr.ムーンライトの射程距離外からエアガンで吉澤先輩を
撃って妨害している男がいた。
Mr.ムーンライトでエアガンをガードしているものの、
吉澤先輩も限界の中でリフティングを続けていた事になる。
私はエアガンの男をにらむ。
そう、ベンチの近くで倒れていたはずの、袴田という男を!!
478 :
915:2005/12/04(日) 14:14:39 0
銀色の永遠 〜吉澤ひとみは早く帰りたい26〜
私はMr.ムーンライトに代わってエアガンから吉澤先輩を守る。
「俺たちすっかりだまされていたよな。
あの山崎って男のスタンド、何かに化けたりする事でも出来るのか?」
「はい、微生物の集合体が増殖を繰り返すスタンドで、
簡単な変形も出来るって言ってました!」
「おかしいと思ったんだよ。肝臓をもらうって言ってたけどさ・・・」
「私も後から気づきました。あのスタンドが持っていたものは
肝臓じゃなくて・・・・・・・・・・・・・・・・・腎臓でしたよね!」
「あぁ、それも山崎のスタンドが作った偽物だろ?
肝臓と腎臓くらい間違えるなよ、って俺たちも気づかなかったんだけどな」
吉澤先輩が自嘲気味に笑った。
私は輝彩滑走の流法で慌てる袴田さんに向かって走っていくと、
袴田さんが防御する間も与えず、お腹に速度に乗ったままパンチを入れた。
「げふぅっ!!!」
今度こそ、演技ではなく袴田さんは崩れ落ちた。
「袴田先輩!」
吉澤先輩がリフティングしながら言った。
「まさか貴方が『取り立て人』の本体だったとはね。
最初出現した『取り立て人』は山崎のスタンドが作った偽物で、
山崎がバイクで逃げるために俺たちが目を離した隙に
あなたの本物のスタンドと入れ替わったんですね。
そして矢島を追わせて俺を一人にしておいて・・・・
確かに俺が約束したルールでは『山崎は邪魔しない』だった。
だから貴方が邪魔し放題というわけですね。」
479 :
915:2005/12/04(日) 14:15:16 0
銀色の永遠 〜吉澤ひとみは早く帰りたい27〜
吉澤先輩は続けた。
「このままリフティングを続けてゲームクリアして良いですけどね、
さすがに面倒くさいからもう解除してもらえませんかね?
それがイヤならこの子が貴方をぶちのめすだけですが・・・」
その言葉を聞いて、私は大事な事を言うのを忘れていたのを思い出した。
「吉澤先輩、違います!!
私、逃げてきただけで山崎はまだ・・・・!!」
クワァーン!!!!!!
聞き覚えのあるバイクのエンジン音がもうすっかり暗くなった公園に響き渡る。
山崎がバイクごと公園につっこんできた!!!
「逆転したな!!!」
袴田さんが叫ぶ。
と同時に、袴田さんのポケットから
何かが飛び出してきた。
これは・・・・・・・・・、フー・ファイターズ!!!
「最初の取り立て人に化けていたフー・ファイターズの一部を
万が一に備えて袴田のポケットに隠しておいたんだよ!!
そして射程距離に入った!!!」
山崎が叫んだ。
480 :
915:2005/12/04(日) 14:16:03 0
銀色の永遠 〜吉澤ひとみは早く帰りたい28〜
ポケットから飛び出したフー・ファイターズは
みるみる増殖して人型になったかと思うと
不意を突かれた私を拘束する・・・・・!
しまった!!!
私は形勢が再逆転した事を激しく後悔した。
私がさっさと袴田さんを倒しておけば・・・
「勝負あったな。」
山崎が言った。
「あぁ、勝負あったぜ」
吉澤先輩はそう言って笑いだした。
そして突然リフティングしていたボールを大きく蹴り上げたかと思うと
円を出て私たちの方向に走り始めた!
「バカめ!ゲームオーバーだ!!」
袴田さんが叫んだ。
「取り立て人!ヤツをぶっ殺せ!!!」
ボールが地面に落ち、大きくバウンドする・・・
リフティング失敗だ・・・・
「あぁ、ゲームオーバーだぜ。オマエ等のな!」
481 :
915:2005/12/04(日) 14:17:00 0
とりあえずここまでオナ!
続きは今晩にでも
482 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/04(日) 14:31:11 0
915さん乙!!
483 :
610:2005/12/04(日) 14:33:44 0
乙です!
俺もネタ浮かんだんで出そうと思うんだけど
最近の連載作品とネタかぶってるかも…
とりあえず小出しにして様子を見ます
484 :
610:2005/12/04(日) 14:37:54 0
銀色の永遠 〜過去からの贈り物〜@
杜王港沖約20km
AM1:00
その夜季節外れの嵐が通り過ぎ、波は穏やかな表情を見せていた
バラララララ・・・・・
しかしその静寂を破るように2機のヘリのライトが海上を照らす
「ダメです!発見できません!」
「本部からの連絡はまだか!?」
「くそッ…なんて事だ!!取り返しの付かない事になるぞ…!!」
「うぃ〜、ちょっと飲みすぎてもうたな〜」
杜王駅前、千鳥足の男が1人
「まあたまにはええやろ、しかし今日の女の子はイマイチやったな〜
せっかくこの寺田が盛り上げようとしとんのに、全然ノってけえへんし
…まあ、今日はおとなしく帰って寝るか」
この男、寺田光男は合コン帰り、どうやら今日は収穫無しだったようだ
「お、なんや?」
寺田が路地裏に差し掛かったとき建物の間に人影が見えた
数人の男が何やら言い争っている
「おい、おっさん!何とか言えよ!」
「ふざけた格好しやがって…!俺らを馬鹿にしてんのか?」
よく見るとヤンキー風の二人組が1人の男に絡んでいるようだ
(ただのケンカか…。ん!?なんやアイツ…!?)
通り過ぎようとした寺田だが思わず足を止める
絡まれている方の男が『奇妙』なのだ
485 :
610:2005/12/04(日) 14:39:25 0
何が奇妙かと言うと、まず『裸』なのだ
腰みののような簡単な布一枚しかつけていない
そして髪はボサボサで肩辺りまで伸び、身長2mはある巨躯だ
「なんとか言えッつってんだよ!」
ヤンキーの1人が大男に殴りかかる
大男は微動だにしない
スカァッ!!
しかし男の拳は空を切った
「え…?なんで俺のパンチがはずれるんだ?」
確実に捕らえたと思っていた男は困惑する
「おい…おまえの手…!?何だそれ?どうした!?」
もう1人の男が相棒の『手』を怯えた様子で見ながら言った
「なッ!?おッ俺の手がァ〜〜〜〜ッ!!??」
殴りかかった男の手は手首から先が無くなっている!
次の瞬間!
ガバアァァッ!!!
大男がヤンキー二人を抱きかかえるように自分の身体に押し付けると
ヤンキーの身体は大男のボディに飲み込まれていく!
486 :
610:2005/12/04(日) 14:40:42 0
(なッ…なんやとッ!!?)
ヤンキー二人は跡形も無く大男の身体に吸収されてしまった
(こいつスタンド使いかッ!?しかしスタンドの像らしきもんは見えなかったで…!)
建物の影でじっと大男を見つめる寺田…
すると大男がゆっくりとこっちを振り向く
(な…なんやコイツは〜〜〜〜〜〜ッ!!??)
正面から顔を見て寺田は気付いた
大男の額には小さな二本の角らしきものが生えている!
「そコニも…ダレカ…イるな…」
大男はそう囁くとゆっくりと寺田に向かって歩き始めた…!
487 :
610:2005/12/04(日) 14:43:16 0
とりあえずここまで!
続きは書きながら考えるぜ!
488 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/04(日) 15:41:39 0
610さん乙!
て・・・寺田来たwwwwwwwww
489 :
名無し募集中。。。:2005/12/04(日) 17:03:55 0
乙ッ!
490 :
名無し募集中。。。:2005/12/04(日) 17:22:45 0
915さん610さん両氏乙です!!
491 :
名無し募集中。。。:2005/12/04(日) 17:46:49 0
究極生物だああ
492 :
名無し募集中。。。:2005/12/04(日) 18:59:15 O
保全疾走だとぉ〜
493 :
名無し募集中。。。:2005/12/04(日) 19:47:14 0
覚悟はいいか?俺はできてる
494 :
六部198:2005/12/04(日) 19:47:21 0
さっき名無しで書いたがもう一度言おう!お二人とも乙ッ!
>>481 袴田め・・エアガンで邪魔って効果的だけどなんかセコイなw
>>487 寺田だwつーかこのおっさん何やってんだよ
てことでイキます!
銀色の永遠 〜ラスティ・ネイル〜15
「・・・で、何だ?これはお前を振った私への腹いせってことか?」
「腹いせ?とんでもない!」
岩出山は首を振って否定した。
「・・・確かに失恋はショックでした・・・まあ、その他もろもろ『理由』はありますが・・・
これは僕の趣味なんですよ。」
「はあ?」
「言いましたよね?昆虫標本作りが趣味って。そこで小川さんをおおおッ!!!」
『サディスティック・デザイア』が再び釘を射出した。
ププッ・・・・・ププッププ!!!
「うおっ?!」
小川は左腕に釘を2本喰らってしまい、腕を庇った。
だが、幸いにも少し掠った程度であった。
「oioi・・・この小川麻琴を昆虫扱いか?」
「あ・・!いや・・・そういうわけじゃなくて・・・」
岩出山は、自分を睨みつける小川の視線をかわすように
のけぞりながら、手のひらを前に出した。
「まあ、色々あるんですが・・・趣味を兼ねてってことで・・・ね」
そう言うと、申し訳なさそうに首を傾げた。
だが、その目は鋭くこちらの隙を窺っている。
銀色の永遠 〜ラスティ・ネイル〜16
ヴゥゥゥンン・・・
『サディスティック・デザイア』が岩出山の前に出ると、
腹を折り曲げてその尻をこちらに向けた。
(また来る・・・)
小川はビシッと空手の型のような構えを取った。
「前の彼女の時は初めてだったし、夢中になりすぎて誰だかわからなくなったからな、
でも今度はちゃんとやるんで・・・ちょっと痛いかもしれないけど、フフフ・・・」
(前の彼女の時・・・2ヶ月前に振られた?・・・ん?2ヶ月前?・・女川神社・・・釘・・・大量の・・・)
小川の頭の中に、ちょうど2ヶ月前に見た新聞の記事が浮かんだ。
「ッ・・・!あの事件ッ!!まさかお前がッ?!」
「YES I AM!!」
岩出山はニヤリと笑い、胸をピンと張って答えた。
バアアアアァァァァァンン!!!!!
「さて・・・トークは終わりだ・・・まずはおとなしくしてもらいますよッ!!」
岩出山が叫ぶと、『サディスティック・デザイア』から釘が射出された。
プププッ・・・ププププッ・・・・・ププップププププッッッッ!!!
銀色の永遠 〜ラスティ・ネイル〜17
釘が小川に迫る!
「・・・『おとなしく』だと?」
小川は重心を低く取り、『FRIEDSHIP』と共に呼吸を整えた。
「oioioioioioioioioioioioioioioi!!!!!!!!!!!」
ババババババッッッッ!!!!
なんと小川は、迫る釘をすべて掴み取ったのだ。
そして、それを岩出山に見せる。
「馬鹿めッ!この小川麻琴を、お前のそのどす黒い欲望の対象に選んだことを
後悔させてやるッ!!!!!」
ズッギャアアアアアアアアアアンンンンンンンンン!!!!!!!!!!
「喰らえぇーッ!!FRIENDSHIP!!!」
小川は『スタンドパワーを纏わせた』釘を岩出山に投げつけた。
ドシュウウウウウウウぅゥゥゥゥゥ!!
銀色の永遠 〜ラスティ・ネイル〜18
ヴヴヴウゥゥゥンン・・・バシバシッバシッ・・・
だが『サディステック・デザイア』が、羽を使ってそれらを難なく叩き落す。
「ふっ・・・無駄ですよ!そんなことで!・・・ッ?」
気を取り直して次の攻撃に移ろうとした岩出山の視界から、小川が消えていた。
「なッ?!どこに?」
「ここにいるぜぇっ!!」
バギイィッッ!!
いつの間にかすぐ真横まで接近していた小川に殴られ、
岩出山は大きくのけぞり、後退した。
「はッ!まんまと囮に引っ掛かったな、マヌケめッ!!」
小川は勝ち誇ったように言うと、少し乱れた髪をかき上げた。
「・・・・・・」
岩出山は、口元を手で押さえながら黙って俯いている。
「oioi・・・もう終わりか?さっきまでの威勢はどうしたんだ?」
「・・・・・な・・・」
「何だって?!」
「よくも・・・僕の顔を殴ったな・・・」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・
銀色の永遠 〜ラスティ・ネイル〜19
岩出山が怒りに満ちた表情で、小川を睨みつける。
「oi!何キレてんだ?先に仕掛けてきたのはおめーだろうがよ!」
威勢のいい言葉とは裏腹に、小川は少し嫌な予感がして無意識に距離をとった。
「うるせー!!!!この岩出山篤好を傷つける奴は何人たりとも許せねー!!!」
岩出山は小川を指差し、怒声をあげた。
「死に腐りやがれええッ!ビチグソがあああッッ!!!!!!!」
ギャーースッ!!!
『サディスティック・デザイア』が一気に小川との距離を詰め、襲い掛かってきた。
「近距離で私に勝てると思っているのか?FRIENDSHIP!!」
小川が叫ぶと、『FRIENDSHIP』の高速突きを繰り出す。
「oioioioioioioioi!!!!!」
「おせーんだよッ!」
(なッ?!フェイント?!!)
『FRIENDSHIP』の拳は空を切り、さらに小川の後に回り込まれてしまった。
「喰らいなっ!!」
ドスドスドスドスドス!!!
小川の背中にいくつもの釘が刺さる。
「ぐあああああああああああああああああああああ!!!!」
「おらぁッ!まだこんなもんじゃねーぞおぉ!!」
岩出山は、痛みに耐えかねて膝をついた小川を生身で蹴りまくった。
ベシッ!ベシッ!
(ちっくしょおおぉぉぉぉ!!こんな奴にやられてたまるかあぁッ!)
銀色の永遠 〜ラスティ・ネイル〜20
「僕がッ・・・!」
ガシッ!
「本気を出せばッ・・・」
ガシッ!ガシッ!
「てめーみたいなクソアマなんかあッ・・・!」
ガシッ!
「いつだってぶっ殺せるんだよッッ!!!」
ガシッ!
「昨日だって、一昨日だって!!!」
岩出山は、小川の背中に突き刺さった釘を思いっきり蹴りつけた。
ズブゥ・・・
嫌な音を立てて、釘が小川の背に更に喰い込む。
「うああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」
小川の悲鳴が境内にこだました。
銀色の永遠 〜ラスティ・ネイル〜21
「・・そろそろ終わりだな・・・」
岩出山がそう言うと、彼のスタンドがホバリング飛行で
仰向けにされた小川の上に来た。
「どうするつもりだ・・・?」
なんとなくわかってはいるが、小川は時間稼ぎのため尋ねた。
「文字どうりてめーを『釘付け』にするのさ・・・本来ならこの僕の端整な顔を傷つけた罪を、
もっと思い知らせてやりたいが・・・あまり長居すると、み・・・ん?」
ピロリロリン・・・・・ピロリロリン・・・・・!!
突然携帯電話の着信音が響いた。
紺野の着信音だ。
(ッ!今だッ!)
それにほんの一瞬気をとられた岩出山を見逃さず、
小川はバネのように飛び起きると、その勢いを利用して
『サディスティック・デザイア』を蹴り上げた。
「oiyaaaaaaa!!」
バギイィッッ!!
銀色の永遠 〜ラスティ・ネイル〜22
蹴り上げられた『サディスティック・デザイア』は、
地に足が着いていないせいなのか、勢いよく吹っ飛んでいった。
「ぐはッ・・・てめー・・」
岩出山は腹部を押さえ呻いた。
それを見た小川は、無言で自分の携帯電話を見せた。
画面には電話番号と、『呼び出し中』の文字が表示されている。
「着信音程度で気をとられるとはな・・・とんだ素人だぜ」
「・・・ッ!てめーがやったのか?!」
「おめーがベラベラしてる間にこっそりな」
小川は携帯電話を切り、「ふんッ」と鼻で笑った。
「ま、これでおめーは無防備になったわけだ」
「はッ?!サディステック・デザイア!戻って来い!!」
慌てて岩出山が叫んだが、スタンドはどんどん遠くへ行ってしまう。
「無駄だぜ・・・アイツはFRIENDSHIPの能力で、
空気抵抗を無くしてすっ飛んでいった・・・今から戻しても間に合わなねーよ」
射程外まで行ってしまったスタンドは一体どうなるんだろうか・・・
一瞬そんなことを思ったが、今はそんなことはどうでもいい。
銀色の永遠 〜ラスティ・ネイル〜23
「てめーは罪もない女を殺し、そしてこの私まで殺そうとした・・・その罪は重い・・・」
小川の表情は怒りに満ちていた。
卑劣なこの男が許せなかった。
「ぼ、僕を警察に突き出すか?釘は現場に残ったが指紋も無いし、
第一スタンドは人には見えない!僕を法律で裁くことなんか出来ないだろ?」
岩出山は悪びれずに言った。
「法律?違うな・・・裁くのはーーー!!!」
バキャスッ!
『FRIENDSHIP』が岩出山を殴りつける。
「この小川麻琴のスタンドだあああああああああああああ!!!!」
oioioioioioioioiooioioioioioioioioioioioioioioioiooioioioioioioioi!!!!
ドッパアアアアアアアアア!!!!
「うげえええええええええ!!!!」
岩出山は悲鳴を上げ、地面に倒れ込んだ。
ポケットから紺野の携帯電話が落ち、
小川がそれを拾い上げた。
「で、こんこんはどこへやったんだ?」
「ひいッ!だからあの人には何もしてませんって!
お願いだからもうやめてくれえ!僕が悪かった!!」
銀色の永遠 〜ラスティ・ネイル〜24
「これだけやっておいて、信じると思ってんのか?」
「本当です!だからもう許してください!警察にも自首して事情を話しますから!」
岩出山は地面に頭をすりつけて土下座した。
その態度には嘘は感じられない、どうやら本当に盗んだだけのようだ。
「・・・はあ・・・」
小川はため息を吐いた。
それは紺野が無事だという安堵と、このあまりにも情けない男の姿に対してであった。
「よかったな・・・もしこんこんに何かあったらお前は死刑だった・・・」
「ああ、ありがとうございますぅ!」
「でもムカつくから、もう一発殴らせてもらうぜ!」
バキッ!
「うげッ・・・」
岩出山はそう言ってそのまま気絶してしまった。
「・・・ったく・・・私はこんなやつに・・・」
小川は頭をかきむしりると、物々と独り言を言いながら
その場を後にした。
505 :
六部198:2005/12/04(日) 20:13:22 0
・・・とまあ何だか・・なバトル結果ですが
コイツはこの程度の男なのです・・・
つーか俺のは他のニストさんと比べてバトル成分が薄いな
反省してます・・・orz
ということで
もうちょっと続きがあるのでまた後でオナります
506 :
名無し募集中。。。:2005/12/04(日) 20:46:38 0
乙
つーか小川かなり強いよな
507 :
名無し募集中。。。:2005/12/04(日) 20:58:06 O
乙ッ!
やっぱ小川には演劇部を中からぶっつぶすっていう目的がありますからね
小川かっけーな…亀井並、いやそれ以上に準主人公的なパワフルさがある
保全疾走
509 :
915:2005/12/04(日) 21:51:16 0
銀色の永遠 〜吉澤ひとみは早く帰りたい29〜
走ってきた吉澤先輩がそう言うと
Mr.ムーンライトが白く輝き出す・・・・!
「良い感じで月も出てきたぜ!!!」
「な、何故だ!取り立て人!!!早く・・・」
「お、おい、袴田!!何やってんだ!」
山崎もあわてて叫ぶ。
ドガガガガガガガガガガガガガガガ!!!!!
Mr.ムーンライトが地面を何度も激しく殴りつける!
「うおぉぉぉ!決めるぜえええええ!!!!!!!」
「くっ!フー・ファイター・・・・」
「HEY! LET'S HAVE A DANCE, MY DEAR!!!!!」
吉澤先輩の決めゼリフと共に、Mr.ムーンライトが蹴った
無数の見えない<衝撃>が山崎を襲った!
バゴドギャグゴメキグギャア!!!!
「げろぼぇ!!!!!!!!」
510 :
915:2005/12/04(日) 21:51:58 0
銀色の永遠 〜吉澤ひとみは早く帰りたい30〜
山崎が吹っ飛ばされると同時に、
私を捕まえていたフー・ファイターズが
ボロボロと崩れ落ちる・・・・
ぶっ飛ばされた山崎が地面に落ちてきた時には
私は自由になっていた。
すかさず私は腰を抜かして
みっともなく倒れている袴田さんののど元に
輝彩滑刀を突きつける。
「これでホントにゲームオーバーですね」
吉澤先輩が言った。
「何故だ・・・・、何故取り立て人は・・・」
「まだ気付かないんっすか?袴田先輩」
吉澤先輩は続けた。
「山崎はバイクで思いっきり公園に突っ込んできたじゃないっすか。
ベンチよりこっちに山崎は近寄らないってルールだったでしょ。」
「あ・・・・・・・・・・・」
『取り立て人』は、いや、袴田さんは
(演技だったけど)自分がリフティングしていた時の
ルールをそのまま吉澤先輩との勝負に適用させた。
つまり、「山崎が邪魔しない」というルールを成立させ、
それを逆手に取って自分が吉澤先輩の妨害をしていた。
でも・・・・、バイクで公園に乗り込んできた山崎は
もう一つのルール、「ベンチより円に近づかない」に違反していた!!
511 :
915:2005/12/04(日) 21:52:41 0
銀色の永遠 〜吉澤ひとみは早く帰りたい31〜
「ルールを逆手に取ったつもりが墓穴を掘りましたね」
吉澤先輩が言った。
「さて、こっちもいろいろ聞きたいんですけどね・・・」
こうなると戦闘用スタンドでないスタンド使いは無力だ。
「ひっ、ひぃ!!!ごめん、本当に悪かった!
オレってスポーツ推薦で大学に入ったんだけど
実はケガをしてクラブは辞めていたんだ。
だから免除されていた授業料とかも・・・」
「そんな事はどうでもいいです。」
吉澤先輩が冷たく言い放った。
「俺が聞きたいのは・・・・・・・・
どうやってスタンド能力を身につけたかという事と・・・・
何故俺と矢島が二人で帰るって事を知っていたかという事ですよ」
え?どういう事?私は思わず吉澤先輩を見た。
「今回の罠は相手が俺たち二人でなければ
罠として成立しなかったはずだ。
用意周到というか、都合が良すぎるんですよ・・・・!」
そう言えばそうだ・・・・。
サッカーが得意な吉澤先輩、高速移動出来る私のスタンド・・・・。
512 :
915:2005/12/04(日) 21:53:43 0
銀色の永遠 〜吉澤ひとみは早く帰りたい32〜
「俺もわからないんだよ・・・・
サッカー部も大学も辞めて、荒れていた俺は
たまたま知り合った山崎とつるむようになっていたんだけど、
ある日スタンドがあらわれて俺たちにも
スタンド能力が発現した事を教えてくれて・・・」
「スタンドが?本体じゃなくて?」
「あぁ、スタンド自身がだよ。
なんでスタンド能力が身に付いたのかはわからない。
前日に二人とも矢で刺された夢を見たから
それが関係してるのかなとも思ったんだけど・・・」
それは、夢じゃなくて・・・・事実だ・・・・。
私は話を聞きながら思った。
「で、自分のスタンド能力を理解した俺たちに
そのスタンドが教えてくれたんだよ・・・。
これから吉澤ともう一人女の子が一緒に下校してくるから
俺たちのスタンドを使って二人をペテンにはめろって・・・」
「そのスタンドってのは?」
「知らないよ、いつもものの陰から話をしてくるから
ちゃんと見たことは無いんだよ・・・・
ただ、人型で派手な横縞だったような・・・・」
513 :
915:2005/12/04(日) 21:55:08 0
銀色の永遠 〜吉澤ひとみは早く帰りたい33〜
結局、それ以上の事は聞き出せなかった。
たぶん、袴田さんが言っている事は嘘じゃないし、
それですべてだったんだろう。
少なくとも吉澤先輩はそう判断したようだ。
もちろん袴田さんは吉澤先輩のMr.ムーンライトに
「また悪さしないように&おしおき」
って事でボッコボコにされたんだけど。
吉澤先輩ってそういうところ容赦無いな・・・・・・
514 :
915:2005/12/04(日) 21:56:09 0
銀色の永遠 〜吉澤ひとみは早く帰りたい34〜
「あ〜あ、すっかり遅くなってしまいましたね」
「うげっ、もうこんな時間。
ちっ、今日はサッカー部終わったらさっさと帰って
見たいテレビがあったのになあ・・・・」
「でも私も先輩もたいした怪我なくて良かったです。
私、来週大会なのに怪我したら大変でしたよ」
「おいおい、陸上部も大事だけど、
演劇部の方もちょっとは出てくれよ」
吉澤先輩が笑いながら言った。
「はい、大会終わったらちゃんと出ますよ。
放課後職員室で寺田先生に捕まった時にも
同じ事言われましたし・・・」
「寺田先生に?」
吉澤先輩が怪訝そうな顔で私を見た。
「はい、部活終わって忘れ物したので理科室の鍵を取りに
職員室に寄った時にちょうど寺田先生がいて。
最近どうやねんって色々話しかけられたんですよ」
「そうか、じゃあ私はそのあとだなあ・・・・」
「あと?」
「あぁ、練習終わってサッカー部の北澤先生の所に
部の用事で行った時にさ、
私も寺田先生に捕まってね、同じ事しゃべってたよ。
最近部員の出席率はどうなんだってね」
「ふ〜ん、じゃあ私と吉澤先輩入れ違いだったんですね」
「そうだな・・・・・・・・、そうなるな・・・・・・・」
515 :
915:2005/12/04(日) 21:56:55 0
銀色の永遠 〜吉澤ひとみは早く帰りたい35〜
「二人はなんで負けたかわかるか?」
『せっかくこっちがいろいろと作戦を練ってやったのに
肝心なところでミスをいくつも犯していたな』
「う〜ん、それじゃあ50点やわ。」
『ほう?』
「あの袴田という男、相手をペテンにかけんのに
相手をだますためやなくて、自分が傷つくのがイヤやから
内臓の偽物を作らせたんや。相手を騙すには徹底せなあかん。
ホントに自分の腎臓を取り出すくらいでないとな。」
『その程度の男だったと言うわけか』
「どうせ腎臓は二つやし後で戻すんや。
それくらいせんとどうすんねん、はっはっは」
『笑いながら恐ろしい事を言う男だな、君は。
そもそも相手は自分の生徒、いや、部下じゃないか』
「ナイフはな、集めるだけじゃあかんのや。
よう切れるためにはちゃんと研いで手入れせなあかんのや」
『だからって・・・・。とんだ聖職者だな、君は。
まあいい。私は君に協力した。あとは約束通り、私自身の為に
用済みとなったあの二人のスタンドをいただくだけさ・・・』
「はっはっは。あんたかってとんでもない聖職者やないか、なあ、神父はん。
しかし便利なスタンドやなあ」
『そんな全てがうまく行く訳では無いよ。スタンドは個人の才能だ。
強すぎるスタンドは誰にも扱えないし、
例え扱えてもオリジナルと全く同じ能力が発現するとは限らない・・・』
516 :
915:2005/12/04(日) 21:58:29 0
銀色の永遠 〜吉澤ひとみは早く帰りたい36〜
「なあ、吉澤。袴田先輩が行方不明で家族から
捜索願が出されているんだって。
オマエなんか知らないか?」
矢島舞美
スタンド名:シンクウェル
袴田吉彦 再起不能→?
スタンド名:取り立て人マリリン・マンソン
山崎裕太 再起不能→?
スタンド名:フー・ファイターズ
TO BE CONTINUED…
517 :
915:2005/12/04(日) 21:59:07 0
スタンド名:シンクウェル
本体:矢島舞美
破壊力:A
スピード:C
射程距離:E(本体が装着)
持続力:D
精密動作性:C
成長性:B
能力…頭や肘、膝など身体の要所にプロテクターをまとうスタンド。
両手首には刃、足にはローラーブレードがついている。
<輝彩滑走の流法(モード)>
足のローラーブレードが高速回転して推進力を得る。
時速80キロ以上での走行が可能。
<輝彩滑刀の流法(モード)>
手首の刃の刀身には小さな刃がたくさんついており、
チェーンソーのように回転することで攻撃力を高める。
<輝彩旋風の流法(モード)>
ローラーブレードの回転を使い、
フィギュアスケートのスピンの様に高速回転、
その状態で輝彩滑刀を突き立てる事で
さらに攻撃力を高め、触れる敵をぶった切る。
<輝彩神速の流法(モード)>
リュージュのように仰向けに寝転がり、
輝彩滑刀を地面につけてその回転も推進力とする事で
輝彩滑走以上のスピードでの移動を可能にする。
518 :
ntt3-ppp193.kyoto.sannet.ne.jp:2005/12/04(日) 21:59:38 0
スタンド名:取り立て人マリリン・マンソン
本体:袴田吉彦
破壊力:E
スピード:A
射程距離:A(「取り立て」の対象次第でどこへでも)
持続力:E
精密動作性:A
成長性:C
能力…賭けで負かした相手の心の弱みを握り金銭を取り立て、
足りなければ金以外にも金目になるものならなんでも取り立てる。
取り立ては相手が認めたルールに従って行い、
本体が気付かないイカサマでも相手が心の中で認めれば
取り立ては自動で発動する。
取り立ては相手の「心の影」として発動するため
あらゆる攻撃を受け付けない。
519 :
915:2005/12/04(日) 21:59:55 0
スタンド名:フー・ファイターズ
本体:山崎裕太
破壊力:B
スピード:A
射程距離:C
持続力:A
精密動作性:C
成長性:B
能力…微生物の集合体を自在に操る。何体でも操作は可能。
指から固まりをはじき出して攻撃する事や
簡単なデザイン相手なら偽装する事も出来る。
520 :
915:2005/12/04(日) 22:02:16 0
最後の最後に裸・・・・・orz
ってことでここまでっす。
フー・ファイターズについてはかなり原作と違うところがありますが
スタンドは個人の才能によるところが大きいということで、
DISCで与えられた場合、オリジナルとは多少能力が変わっている場合がある
という説もありますんでそれを採用しました。
521 :
名無し募集中。。。:2005/12/04(日) 22:03:18 0
乙
なんかこえーな
522 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/04(日) 22:26:02 0
198さん!915さん!乙彼です!!
じゃあ俺も・・とゆいたい所なんですが
ちょっと今日厳しい事があったんで明日オナるミポ・・
523 :
名無し募集中。。。:2005/12/04(日) 23:28:57 0
吉澤は意外と地味だな
524 :
610:2005/12/04(日) 23:34:36 0
お二人とも乙です!
寺田の狙いが明らかになるのはいつの日か…
前スレさん無理しないで下さい
俺がちょっと出しときます
525 :
610:2005/12/04(日) 23:36:39 0
銀色の永遠 〜過去からの贈り物〜A
(む…向かってくるッ!どうする!?)
「クッ!」
寺田は男に背を向け一目散に逃げ出した
入り組んだ路地裏を縫うように走る!
(もし俺の予想が当たってるとしたら…アイツは…!もしそうだとしたら
今ここで戦うのは得策やあらへん!)
ズゥン!!
逃げる寺田の前に空中から男が降り立った
「こいつッ…建物を飛び越えて来たんかッ!?」
「おマえも…いたダクとシよう…」
男が手を伸ばす
「俺を食うやて?やれるもんならやってみろや…!!」
寺田の顔付きが変わる!!
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ・・・
「いたぞッ!!奴を発見したァ―――――ッ!!!」
ピカアァッ!!!
突如激しい光が寺田と男を照らす
「なんやッ!?」
「ヌウウウウウウウッ!!!??」
バシュウッ!!
光を浴びた大男は飛び上がり、建物の壁、屋根をひとっ跳びにして去っていった
526 :
610:2005/12/04(日) 23:38:00 0
「大丈夫ですか!?ケガはッ!?」
二人の男が寺田に向かって駆け寄ってくる
「ああ、大丈夫や」
その男達は揃いの制服に身を包み、大型の銃のような物を持っている
さっきの光はその銃から発せられた物のようだ
そしてその胸には『SPW』の文字が入ったバッジが光っている
「本部に連絡するんだ…やはり奴は上陸していた!」
「わかりました、今すぐ連絡を…」
「ちょっと待ちや」
携帯を取り出した男を寺田が制止する
「あんたら、もしかしてスピードワゴン財団の人間か?」
男は少し驚いたような表情を浮かべた
「は…はい、よくご存知で…。あなたケガが無いのなら早くここから立ち去った方がいい。」
「今から応援を呼ぶ気なんか?さっきの化け物を捕まえるために?」
「…そうです。奴は一刻も早く捕獲しなければ…」
「応援はいつ来るんや?」
「本部があるのはアメリカのダラスです…専門の武器や人員も必要ですから
最低でも二日はかかるかと…」
「ふぅん…ほんならその仕事俺に任せてくれへんか?」
527 :
610:2005/12/04(日) 23:39:00 0
「「はァ!?」」
二人の男が同時に声を上げる
「何言ってるんだあんた…おい、早く本部に連絡しろ!」
「あ、はい…!」
男は再び携帯を取る
「『柱の男』は『波紋法』でしか倒せない」
「なッ!!」
「えッ!!」
寺田の言葉に動きが止まる男たち
「あ…あんた、なんでそのことを…!?」
「やはりなぁ…、いや俺もそんなに詳しい訳や無い。
それより応援が来るまでの間あいつをほったらかしにしとくわけにもいかへんやろ、
あんたらの中に波紋を使えるモンはおんのか?」
「い…いやそれは…」
「なら決まりや、俺の知り合いにはおんねん『波紋使い』が…
応援が来るまでの間だけでも俺に任せてくれや…!」
528 :
610:2005/12/04(日) 23:39:57 0
―「『柱の男・サンタナ』は今から50年ほど前に一度復活し、一人の波紋使いに
よって封印されて以来、我々SPW財団が管理してきました、しかし日光で石化
した柱の男は完全に消滅させる事が出来ないのです。紫外線照射装置による管理を
続けてきましたが、人工的に作った紫外線ではいつ復活するかわかりません。
そこでサンタナを完全に消滅させる為の研究を最新設備の整った東京支部で行う事に
なったのです。しかしその輸送中、予想外の嵐に遭い輸送船への落雷で電気系統が
故障、紫外線照射装置も止まりサンタナが復活することになってしまったのです―
「なるほどなぁ…まあアイツならスタンドもあるし何とかなるやろ」
SPW財団の男の言葉を思い出しながら寺田は部屋でグラスを傾けた
529 :
610:2005/12/04(日) 23:43:23 0
ここまで
というわけで「アイツ」がメインのお話です
寺田の能力を考えるなんて大それたこと俺には出来ないw
530 :
名無し募集中。。。:2005/12/04(日) 23:51:41 0
乙
サンタナかあ今までとは次元が違う相手だな
がんばれ波紋のあいつ
531 :
915:2005/12/04(日) 23:57:43 0
乙です!
オイラも寺田の目的とか正体とかそういうのは他の方々に任せて
本筋に差し障りのない程度に裏設定で遊びますw
532 :
名無し募集中。。。:2005/12/05(月) 00:42:55 0
てまひまかけてこさえてありますなあ
533 :
名無し募集中。。。:2005/12/05(月) 01:44:01 0
逃げ切りやがった
534 :
名無し募集中。。。:2005/12/05(月) 02:30:34 0
『波紋使い』・・・なんか聞きおぼえあるな〜
535 :
名無し募集中。。。:2005/12/05(月) 04:34:10 O
ほ
保全疾走
537 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/05(月) 08:21:22 0
>>529 610さん乙!
サンタナかぁ〜!
設定が凄く良いですよ!期待!
さて俺も今日はガンガルかな!!
538 :
なんみん:2005/12/05(月) 08:35:00 0
>>198さん乙です!!
俺のアホアホな小川とは対照的ですねwバトルその後も気になります
>>915さん乙です!!
これが六部に繋がるという裏設定ですね…なんか奥が深い!!
>>610さん乙です!!
やはりサンタナかッ!!…ちなみに俺のとは多分かぶらないと思いますよー
>>1さん
まだダメでしたか…マジ残念だorz
>>前スレさん
本当に無理をなさらないように!!じっくりと保全して待ってますから!!
539 :
なんみん:2005/12/05(月) 08:36:28 0
と言った矢先に本人が…w
じゃ記念に俺うpります!!
同日同時刻…
エネスコは夕飯と称してトマトジュースを飲み、ただそれを見つめる高橋。
ビルの屋上。プレハブ小屋の隅には、空き缶が几帳面に積まれている。
彼はこの数日間ずっとトマトジュースだけで過ごしているらしい…昨晩を除いては。
「いつもソレばっかりで…美味しいん?」
「正直言って、あまり美味しくは無いですね」
「じゃあ、何でそればかり飲むんよ?」
「水みたいなものです。あれだって美味しいから飲む訳では無いでしょう?
あ、でもトマト料理は好きです、はい」
ジュースのお陰なのか、今ではだいぶ体の怪我は回復している。
ただ、元々色白のせいもあるのか、顔色は優れている様には見えない。
「エネスコさんはこれからどうするんよ?いつまでここに…?」
「私は…故郷に帰りたいと思います」
「故郷って…ルーマニア?」
「はい、私は10年前の革命でこの国に父と亡命してきました。
父がある分野での研究者として高名であった為にそれが可能だったのです」
「亡命…研究…?」
「ははは…難しい話は止めましょう。そろそろ故郷が恋しくなってきました。
身内はもういませんが、やはりルーマニアは私の祖国ですから。
…故郷には想い出もあります。どこへ行っても必ず帰る場所なんです」
「きっと素敵な国なんやろうね?」
「はい、それはもう。色々ありましたが、それもまた歴史ですから。
雄大な自然、そして情緒ある町並みは最高ですよ」
こうして故郷の話をするエネスコは本当の子供の様に無邪気だった。
……あっしも故郷は大好きがし。何か協力できるやろか?
「でも、帰るってどうやって…どうせパスポート無いやろ?」
「はい、逃げて来ましたから」
エネスコはアッケラカンと笑う。
「どうするん?」
「大丈夫。帰るアテならあります。それが明日なのです」
「明日…?」
そろそろ外も暗くなってきた。エネスコは立ち上がり、プレハブの外へ出る。
「見て下さい」
彼はそっと空を指差す。
まだ空はやや明るいながらも、その先には大きく煌々と輝く月が浮かんでいた。
「満月やざ。すごい、表面が肉眼でも見えそうがし」
「いいえ、まだ微妙に欠けていますよ。満月は明日です」
「明日かいな」
「そうです。明日…満月の夜こそが私の真の力を発揮する時なのです!!」
「吸血鬼やから?これも安直やよ」
「いいえ、生物が月の影響を受ける…これは紛れも無い事実です。
例えば、満月の夜に産卵するサンゴをテレビ等で見た事はありませんか?
他にも多くの生命体が月の影響を受けているでしょう」
「あっしも?」
「は、はい……女性はちょっと微妙な話になりますが…」
「?????」
「『ルナ』と言えば、古代ローマでの月の女神ですが、彼女の名からちなんだ、
『ルナシー』や『ルナティック』と言えば『狂気』を意味します」
「ルナ…は聞いた事あるやよ」
エネスコはとても優しい笑顔でうなずく。
「太陽が生命の生と死を表すのなら、月は精神の生と死を表すのです」
「fufufun…fufufun…fufunfufun…fun…♪」
夜空に浮かぶ月を眺めながら、エネスコが何かを口ずさむ。
「fufun…funfun…fufufun…fufufun…♪」
「それって何の曲なん?」
エネスコは鼻歌を止め、高橋に向き直る。
「これですか?この曲は私の国…と言うより地方の民族舞踏曲です」
「ワルツの様な感じやざ」
「はい、ワルツです」
エネスコは高橋の前にひざまずき恭しく一礼をすると、そっと右手を高橋に差し出す。
「どうかこの私と踊っていただけませんでしょうか?」
突然の誘いに驚き、思わず目を見開く高橋。
「ええッ!!あっしワルツなんて踊れんよ」
「簡単なステップだけで十分です。さ、手を取って…」
「は、はい…」
「fufufun…fufufun…♪」
エネスコは自分の鼻歌に合わせて軽くステップを踏む。
さらにそれに合わせて高橋が足をバタバタ動かすが、とても舞踏といった感じではない。
「はは…悪くないですよ。1、2、3…1、2、3…」
「コケそうやよ」
「すぐに慣れますよ」
実際、高橋がそのステップを覚えるのには、さほど時間が掛からなかった。
「fufun…funfun…fufufun……さすがですね…♪」
「いやあ…マグレやよ…」
次第に踊りが本格的になるが、それでもまるで長年のパートナーの様にお互い息を合わせる。
雑居ビルの屋上という殺風景な風景のはずが、満天の星と月光のライトが二人を彩る、
どんな劇場をも越えた最高のステージとなった。観客のいない二人だけのショウ…。
「fufun…funfun…fufufun…fufufun…♪」
…………
やや踊り疲れた二人は、それぞれ適当な場所に座り空を見上げる。
「どこから見上げても月は月です。美しい」
「ほやね」
「明日の日暮れにここを発ちます。
しばらくぶりですが、私の館に忘れ物を取りに行かなければなりません」
エネスコはじっと高橋を見つめる。月の様に青白い瞳が一瞬光った気がした。
「愛さん。あなたもご一緒にどうですか?」
「…はい」
高橋の目は虚ろだった…。
544 :
なんみん:2005/12/05(月) 08:44:13 0
これだけです
どんどんジョジョから離れて行ってますねーorz
明日は「藤川絵里による激突ボケ・ツッコミバトル」が始まります!!
ではノシ
545 :
名無し募集中。。。:2005/12/05(月) 10:23:03 O
乙!
きれいな話ですね
藤川絵里ってことは…仗助億泰康一ポジションの3人だなーッ!
楽しみにしてます!!
546 :
名無し募集中。。。:2005/12/05(月) 11:10:45 0
乙!
547 :
名無し募集中。。。:2005/12/05(月) 12:26:55 0
保全疾走!!
548 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/05(月) 13:11:42 0
銀色の永遠 〜サイレンの歌@〜
ぶどうヶ丘高校 構内 演劇部
12月22日 AM7:15
〜美貴〜
私は皆の前に立つ真希ちゃんから目が逸らせなかった。
あの『目』
決して演劇部の為なんかじゃない!
大体なんで自分で辞めたハズの部活に戻ってくるんだよ!
辞めるだけの理由が有った筈だからだろ?
なのに・・・わかんねーよ・・・
そんな事が頭の中に渦巻きグチャグチャになった。
『疑惑』
友人にそんな考えを向けなくては為らないのか?
悲しいと思ったが 彼女に 何を 私は疑うのか?
ますますわかんねー・・・
「美貴姐ェ?どうしたと・・・顔色が悪か〜」
「うるせェッ!触るンじゃねェッッ!!」
心配してくれたれいなの手を叩き払ってしまった・・
混乱した私は酷く興奮してしまっている・・
れいなはすごく悲しそうな目で私を見た。
悔恨が私の心に走る。
「・・・・そんな・・・心算じゃ・・・無かったんだ・・・」
549 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/05(月) 13:12:25 0
・・・何なんだよ・・・クソ!!
ぶどうヶ丘高校 構内 演劇部
12月22日 AM7:15
〜れいな〜
はぁ〜!!今日は朝から衝撃的やね〜
絵里とさゆが入院しとったんは全く知らんかったと!
ばってん『噂の』後藤さんが演劇部に来るなんてスゴか〜!
『あげな女にれいなも為りたか!』
凛としたあのヒトを見たら心の底からそう思えたった。
ん?美貴姐ェ、随分と顔色が悪かね?
心配たい・・・
「美貴姐ェ?どうしたと・・・顔色が悪か〜」
「うるせェッ!触るンじゃねェッッ!!」
痛ァ!
れいなの手が美貴姐ェの裏拳に・・・
酷か・・やっぱり・・・美貴姐ェはれいなの事、嫌ってったい!
後藤さん・・・後藤さんはきっとこんな事はせんたい!
そう・・後藤さんなら・・・・・
550 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/05(月) 13:19:10 0
>>544 なんみんさん!乙です!
甘楽甘楽!気分は普通に戻ったんで
もう大丈夫です!気分とか書くとアレですが!
今回は色々制約と付けてしまったので書けるかどうか不安
だったのですが始めてしまえば案外サラサラと書き出せたなかと
いった所ミポ!
551 :
1:2005/12/05(月) 14:26:15 O
アク禁でもだえてロムってるばかりの情けない1ですorz
ニストのみんないつも乙!
全然オナれないので今の感想を一つ
なんとなく初めたジョジョ外伝、こんな続くとは思わなかったです
しかもこんなに一緒になってオナってくれる人たちもいて嬉しいあまり
スタンド使いもめちゃ増えたし、しかもみんなよくこの能力思い付いたなって感じで興奮してます
娘。以外のハロメンもいっぱい知る事ができたしねw
それに付き合って読んでくれてる人そして保全もしてくれてる人マジサンクス!
長々と失礼!最近ゴージャスアイリンを読んだ1でした。
ではノシ
552 :
名無し募集中。。。:2005/12/05(月) 16:16:47 O
保全の血統
553 :
名無し募集中。。。:2005/12/05(月) 16:58:30 0
たくさんのニストの方々乙ッ!
>>915さん
エピ完乙ッ!
30のシーン・・ニヤリとしてしまったwすばらしい!
>>610さん
色々と謎が多い寺田をどう裁くか楽しみです
>>なんみんさん
吸血鬼は美しく人を惑わす・・・どうなってしまうのだろうか?
>>前スレ83さん
「さわんなオルァッ!」キター!!
554 :
名無し募集中。。。:2005/12/05(月) 18:47:06 O
保全ですが
555 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/05(月) 18:55:42 0
保全ミポ!
556 :
名無し募集中。。。:2005/12/05(月) 20:14:27 0
保全財団の者です
557 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/05(月) 20:23:32 0
ぶどうヶ丘高校 構内 演劇部
12月22日 AM7:10
〜小春〜
『道重さゆみと亀井絵里が襲撃を受けて入院した』
私の脳天に衝撃が奔る!
二人を相手にして二人共病院送りにした「スポルトマティク」とは如何なる存在なのか!
許せない。と思うのと同じくらい気分が昂る!
このメラメラと湧き上がってくる気持ちは何なんだろう?
怒りや憎しみ?それだけでは無い・・・・
こんな風に感じるのは・・・ミラクルエースだから!
・・・なのか。
その後、部長のよっしーさんの友達が助っ人に来てくれる様で挨拶をした。
・・・・? 二人だけでは無い様だ・・・
『後藤真希』?
藤本さんと一緒にを偶に見かける・・・
「ねぇねぇ?桃子!あのヒト演劇部だったの?」
道重さんも小川さんも居ないので桃子に聞いてみた。
知っているのかな?
「うん。何だか中等部の時に在籍してたみたい・・・当時は『一人だけ飛び抜けている』
とか言われてエースだって・・ちょうど小春みたいに言われてたんじゃないの?」
エース・・・その言葉に感応したのか私は不思議と『後藤真希』を目で追った。
558 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/05(月) 20:23:52 0
!
目が合った・・・向こうもこっちを見ていた。
何で?
でも何故だろうか?
あのヒトの『目』は何かが違う風に感じた。
その何かは解らない。
なにかこう・・・悪夢のような・・
!?
私は何を言っているのだろうか!
見かけた事が有る位で顔を合わすのは初めてなヒトに・・・
でもあのヒトに渦巻く黒い気流は何なんだろう?
『スポルトマティク』『後藤真希』
このフレーズが私の頭の中をグルグルと周り続けていた。
559 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/05(月) 20:24:57 0
ぶどうヶ丘高校 構内 演劇部
12月22日 AM7:15
〜絵里香と唯〜
「『後藤真希』・・・・ッッ!!」
絵里香は獣染みた唸り声を低く上げる
「いかんよッ!・・・まだやで!」
唯の制止を絵里香は受け止める。
「解ってる・・・大丈夫だよ・・」
絵里香は深呼吸をして昂った己を平常に調整する。
「それにしてもアチラから出向いてくれるやなんてねぇ・・」
「全くだね・・何を企んでいるのか・・」
絵里香は苛立ちを視線に乗せて『後藤真希』を穿つく。
その感情を真っ向から突き崩す様に真希の視線が絵里香に注がれる。
「ッッ!!!」
絵里香と真希は数秒、真正面から視線をぶつけ合った。
「フン!やる気でココに来てンじゃんか!」
絵里香は満足したかの様に眉を寄せた。
「近い内に殺りあうんやからアイツには焦る必要は無いやン・・・それより・・」
「それより?」
「『スポルトマティク』とかいう奴のほうが・・・得体が知れんだけ不気味やな!」
「得体・・・ね。どんなヤツなんだか・・案外もう会った事が在るヤツだったりね!」
「会った事?・・・おもろいわぁそれ!だったらどんなヒトだか会ってみたいわぁ」
唯は軽く笑って見せたが・・・その目は酷く暗く澱んでいた。
560 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/05(月) 20:25:51 0
561 :
610:2005/12/05(月) 21:14:37 0
>>551 実は俺ずっと前から狼でジョジョスレが立つたびに
「誰か娘でジョジョ小説書いてよ」ってカキコしてたんです
でも誰もやってくれなくて
だからこのスレ発見したときはキター!って思いましたよ
そのときは自分が書こうなんて全然思ってなかったけどw不思議なもんだ
562 :
名無し募集中。。。:2005/12/05(月) 21:58:09 0
保全疾走!!
563 :
名無し募集中。。。:2005/12/05(月) 22:49:15 0
私 残酷ですわよ
564 :
名無し募集中。。。:2005/12/05(月) 23:22:11 0
保全!
565 :
六部198:2005/12/05(月) 23:35:09 0
銀色の永遠 〜ラスティ・ネイル〜25
〜次の日、朝〜 ぶどうヶ丘高校
小川は、紺野の教室を訪れた。
そして彼女の席まで行くと、携帯電話を差し出した。
「ほれっ、こんこん」
「あれ?マコトって私と同じ携帯に変えたの?」
紺野が見当違いの返事をする。
「は?・・・いや、こんこん携帯盗まれたでしょ?取り返してきたんだよ」
「え?」
紺野は、自分のカバンをまさぐった。
「あ!無い!私の携帯!」
そう言って小川を見上げる。
「oioioi・・・今気づいたのかよ!うッ・・・痛たたたた・・・」
大きな声を出してしまったので、昨晩の傷が痛んだ。
「どうしました?」
「あ、いや・・・なんでもない・・・」
「とにかく・・・礼を言います」
紺野は席を立ち、小川に頭を下げた。
「まあいいってことよ・・・じゃ、また・・・」
そう言うと小川は、自分の教室へと帰っていった。
銀色の永遠 〜ラスティ・ネイル〜26
〜前日〜 女川神社 境内
「うう・・・」
小川に殴られ、気絶したしまった岩出山が目を覚ました。
(・・・?あれ?)
気づくと自分を見下ろしている影がぼんやりと見える。
「・・・あの程度でやられるなんて・・・・とんだ期待はずれだな・・・」
『ソイツ』は吐き捨てるように言った。
「・・・あッ・・・・・うぐッ・・!!」
その声に聞き覚えがあった岩出山は、起き上がろうとしたが、
足で地面に押さえつけられてしまった。
「小川が来た時に、何も言わずにさっさと後から殺りゃあ良かったんだろうがッ!」
「いや、でも芸術的に・・・うげッ!」
『ソイツ』は言い返そうとした岩出山を更に踏みつけた。
「それに紺野もちゃんと誘拐してりゃあ人質にできたろうが!」
「いや、あの娘は僕の好みじゃないし・・」
「おめーの趣味嗜好なんか、どうだっていいんだよッ!このダボがあッ!!
どう落とし前つけてくれるんだぁッ?!」
ゲシッ!ゲシッ!
『ソイツ』は容赦なく岩出山を蹴り続けた。
銀色の永遠 〜ラスティ・ネイル〜27
「ひいぃぃ!やめてください!貰ったお金は明日返しますから〜」
岩出山は情けない声で懇願する。
「あぁ?明日だと?おめーみてぇな役立たずに『明日』は無えんだよ!!」
「え?うわああ?!!熱いぃぃぃぃ!!!!!」
「そのまま煮えたぎって死にやがれッ!!!」
ジュワジュワジュワジュワ!
岩出山の身体が、蒸気を発しながらどんどん溶けていく。
「いやだああ!!ゲボァ・・・死でぃだぐないぃぃ!!・・・・みよ・・・・!!!」
シュウウウゥゥゥゥゥ・・・・・・
「・・・これだから『黄金の精神』を持たない奴は・・・」
『ソイツ』は舌打ちをして、骨だけになって絶命した岩出山をもう一度蹴りつけると、
自分の携帯電話を取り出し、誰かに電話した。
「・・・もしもし?・・・ごめん、駄目だった・・・
でも、代わりにいい方法思いついちゃった・・・うん・・また連絡する」
・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
・
銀色の永遠 〜ラスティ・ネイル〜27
〜そして時は再び次の日へ・・・〜 ぶどうヶ丘高校
紺野に携帯電話を返した小川は、昨晩の傷を庇いながら自分の席に着いた。
「痛ッてー!!」
無意識に背もたれにもたれかかってしまい、思わず声をあげた。
(うう・・・ちくしょー・・・岩出山のやつ・・・やっぱぶっ殺してやりゃあよかった・・・)
「マコト大丈夫?」
それを見たクラスメイトが心配して声を掛けた。
「ああ・・・平気・・・」
「ふーん・・・ねえ、それより今日の新聞みた?」
「え?何?」
「やっぱ見てないんだ・・」
「うるさいな〜・・・で、何なの?」
「何かね、また女川神社で変死体が見つかったんだって!」
「・・・・え?」
「今度は白骨死体だって」
「oioi・・・まじかよ・・・」
「なんか怖いよねー」
「まったっくだ・・・」
(まさか、岩出山・・・じゃないよな?・・・あのまま死んじまったとか・・・
いや、でもたった一晩で白骨化するなんてありえないしな・・・
・・・うッ・・いててて・・・やっぱ病院行くか・・・)
小川麻琴:重傷
スタンド名:FRIENDSHIP
岩出山篤好:何者かによって殺害
スタンド名:サディスティック・デザイア
TO BE CONTINUED…
スタンド名:サディスティック・デザイア
本体:岩出山篤好
破壊力:C
スピード:A
射程距離:D
持続力:D
精密動作性:B
成長性:E
能力:飛行タイプで、釘を射出することが出来る。
572 :
六部198:2005/12/05(月) 23:59:02 0
という感じで終わりです!
573 :
名無し募集中。。。:2005/12/06(火) 00:01:49 0
>>572 乙です!
なんか寺田だけじゃなく、あの人も動き出したし、
あの二人組も謎が多いし、いろいろうごめいてるなあw
574 :
六部198:2005/12/06(火) 00:10:49 0
>>573 どうも!
ちなみに「いい方法」ってのは例によって何も考えてないっす・・・
誰か書かないかな?
575 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/06(火) 00:13:53 0
>>572 198さん!乙彼!!
怪焔王来たwwwww
うれしいなぁw
俺も近々「ソイツ」でストレス解消しょうと思っています!
576 :
名無し募集中。。。:2005/12/06(火) 00:44:00 0
保全の旋風
577 :
名無し募集中。。。:2005/12/06(火) 00:45:00 0
このスレよぉ
ちっともジョジョっぽくねーよなー
つまんねーんだよ!!!
578 :
名無し募集中。。。:2005/12/06(火) 00:53:18 0
わざわざ人のオナニー覗いてつまんないってwww
579 :
名無し募集中。。。:2005/12/06(火) 01:01:54 0
580 :
名無し募集中。。。:2005/12/06(火) 01:04:29 O
まあ感じ方には個人差あるから
581 :
名無し募集中。。。:2005/12/06(火) 01:37:32 0
名無しに戻って保全だ!
>>575 楽しみにしてます
582 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/12/06(火) 02:06:04 0
uryaa
583 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/12/06(火) 02:17:20 0
やった…ついに解けた…涙
>>574 乙ですッ!!
暗躍してきたなぁ、ヤツら。しかも殺してしまうとは…
>>560 乙ッ!!
そーいや小春の年で後藤って娘。入りしたんですよね
中学の時の記憶だから曖昧っすけど、ずいぶん大人びてた記憶あるなぁ、ゴマキ
>>544 なんだか幻想的な感じっすね!!高橋どうしちまったんだ…気になるorz
藤川絵里楽しみにしてます!!
>>561 俺もまさか狼でこんなにたくさん小説書くことになるとは思いませんでしたw
ホント不思議なもんですね…オナニストは引かれあうってことでしょーか(ちが
じゃあちょっと見直してから夜中の保全がてら射精します!!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
便所のトイレでクモに噛まれた手を洗う。
ったく…マジで気持ちわりーよ!!!!
でも、噛まれただけみたいだな。クモって刺したりはできないらしい。
そーいやクモって英語でなんつーんだっけ?
まぁいいや、さっさと代理頼んでズラかるとすっか。
梨華ちゃんとはあんま長く一緒にいたくない、どうも生理的に合わねーみたいだな。
五階のトイレが清掃中だったので、わざわざ四階まで降りてきていたあたしは、
五階へと続く階段を上りながら英単語のスペルを思い出していた。
「えっと…窓のスペルは『window』で合ってるハズ。ガキさんが『<indo>を<w>で
挟めばいいのだ』って言ってたよな。確かに…覚えたぞ」
ブツブツ…
端から見たらおかしいヤツだと思われそうだ。
カツカツカツ…
階段を上る。
そして中間の踊り場で180度進路変更、また階段を上る。
「・・・・・・?」
視界は天井だった。
一瞬、何が起こったのかわからなかったが、すぐに自分の置かれている状況に気付いた。
…倒れたのか?あたしは…?
どうやら後ろにひっくり返ったようだった。
今にして思えば、躓いたならともかく何故なにもない階段で後ろに倒れたことを
疑問に思わなかったのか…まったく、らしくない。
「勉強のしすぎで前よく見てなかったかな?なーんてなw」
そんな能天気な自分がそこにいた。
あたしは再び階段に足をかける。
一段目…
スッテーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「・・・・・・・・・・・・・え?」
あたしの目には、病院の汚らしい天井が映っていた。
どうしたんだ…何してんだ。
あたしは起き上がると、もう一度、今度は手すりに掴まって階段を上る。
一段ずつ上って…
ドシャアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!
「な、なにィーッ!!!?」
またひっくり返った自分がいる!!
の、上れない!?
階段に上れない!!!!!
あたし…どうしたんだ!?
ドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッド…
シャカシャカシャカシャカ…
仰向けに倒れているあたしの耳に、なにかを擦り合わせているような音が聞こえてきた。
シャカシャカシャカシャカ…
ど、どんどん近づいてくるようだ…
シャカシャシャカシャカシャカシャカ…
なんだよ…この胸糞悪くなる気持ちわりー音はよォ…ッ!!!
あたしは音のする方をチラリと見る。
すると…そこには…
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
『ウジュルウジュル』
く、クモだ!!!!!!!
しかも緑色で、超でっかいヤツ!!!!
毛の生えた足!!膨れた腹!!!身の毛も弥立つ縞模様!!!
そして…獲物を狙うたくさんの目!!
「な、なんだこいつはああああああああああああああああッ!!!!」
その緑色のでかいクモは今し方あたしが上ってきた階段の手すりに足を絡めていた。
まさか…シャカシャカって音はこいつが…ッ!!!
「撃滅!!!!!!!!!!」
声が聞こえたかと思うと、そいつがあたしに飛び掛ってくる!!!
毛の生えた長い八本足であたしを捕獲しようとしているかのようだった。
まさか…この巨大グモはあたしを…!!?
「うわああああああああ!!!!!!!!!!!!」
クモの腹が迫ってくる!!
毛の生えたきッたねェ足があたしに触れようとしているッ!!
さ…さ・・・・・さわんじゃねえええええええええええええええええええッ!!!!!
「ブギートレインッ!!!!!!!!!!!!!」
パキョパキョパキョッ!!!!!!!
スタンドのラッシュをクモの腹に決め、吹っ飛ばした!!!
あたしに殴られ宙に舞い上がったクモは空中で体勢を立て直すと、
その長い足で壁にへばりつく。
その時、あたしは気がついた。
クモの背中に、女子高生が掴まっていることに。
「て…てめェッ…」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
「お前…ぶどうヶ丘高校の生徒じゃあねーなァ!!!」
クモに掴まってるそいつを指差し、あたしは怒鳴った。
こいつスタンド使いだ!!
その気持ちわりぃ緑色のでけぇクモがスタンドだな!!!
「あたしゃ他校のヤツに恨み買われるよーな事した覚えはねーぞ!!」
「キミが藤本美貴であってる?」
質問を質問で返されたあたしは呆気にとられてしまう。
なに…?
コイツ、なんであたしの名前を知っている…ッ!!?
つーかよ…なんだかあたし、この制服に見覚えがあるぞ…ッ!!
「キミが藤本美貴で合ってるか訊いてるんだけど」
「だったらなんだってんだ?それにお前…いったい誰だ?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
こいつとは初対面だ。
だけど、その制服には見覚えがある。
制服には、こいつなりの改造(クモの巣がプリントされていたり、カラーの部分に金色の
クモのピンバッチがついていたり)が施されているが、この制服の基本的な形は
どっかで見た事がある気がするんだ。
「ボクはね…あ、戻ってきた戻ってきた」
『ボク』だぁ〜!!?
女のくせにボクとかいって…なんだか亀井みてーなヤツだな。
きもちわり。
そいつの視線の先には、天井を這う小さなクモがいた。
「あ、あれはッ!!」
間違いない!!さっき梨華ちゃんの病室であたしを噛んだ黒いクモだ!!!!
そのクモはジャンプすると、その女の手に飛び乗る。
「この子『アカネ』っていうんだ。小さくて可愛いでしょ?」
「まさか…そのクモはお前の…ッ!!!」
そいつは黒いクモを、掴まっている緑色のでかいクモの額に乗せる。
ズキュゥゥゥゥゥゥゥゥンンンッ!!!!!!
小さなクモは大きなクモと同じ色に変わり、額の飾りと化した。
バアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンンン!!!
「自己紹介が遅れたね…ボクの名前は高橋瞳。キミがあのクソッたれ上戸を
ぶっとばした藤本さんでいいんだよね?間違えたらどうしようかと思っちゃったよ。ウン」
クソッたれ上戸…そうか!!思い出したぞ!!!
こいつの制服…転入してきたばかりの上戸が着ていた制服と酷似しているッ!!!
まぁアイツの制服はブリブリな改造だったが…
「てめー…S市からわざわざ来たのかよ。仇うちか?」
「とんでもない!!!」
言いながら、高橋瞳と名乗った女が首を振った。
「キミには感謝しているよ…キミが上戸をぶっとばした事は風の噂で聞いている。
ボクね、上戸の能力に勝てなかったんだ。スーパー女子高生のこのボクが!!!
左手の生爪五本も剥がされたんだよッ!!!おかげで生えてきた爪が歪になって
しまった。悲しかった…」
「…じゃあ何が目的なんだよ」
「ボクは上戸にリベンジするつもりだったのさ。あの小汚い便所バエみてーな
口から一泡吹かせてやりたかったんだ。でも、その上戸はキミにボコされた。ボクは
上戸を超えなければならないんだ。悲しくて涙流しても、いつか輝きに変えて…」
「お前、なに考えてやがんだ…?」
まさか…こいつ…
高橋瞳は目つきを変えて鋭く言い放つ!!!
「上戸を超えたキミを超えにきた。そうすれば上戸を超えたことになる…ッ!!」
ドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッ…
ふざけたことぬかしやがって…何であたしがそんなもんに付き合わなきゃなんねーんだよ!
あほらし、相手にしてられっか!!!!!
「あれ、どこへ行くの?」
「バカかオメー。他校の女の茶番なんかに付き合ってられねーんだよ、あたしはよォ」
ったく…最初はマジにビビッちまったよ、ありゃ子供だったら失禁してるぜ。
さっき手ェ洗うついでに小便もしといてよかった。
あたしは階段の一段目に足を乗せる。
スッテェーン!!!!!!
「うおぉぉぉッ!!!まただッ!!!!!」
このクモ女のせいですっかり忘れていたが、なんであたしは階段を上れなくなったんだ?
それを見て高橋瞳が高笑いする。
「アハハハッ!!無駄無駄!!無駄だよ!!!キミは『アカネ』に噛まれてる」
「な…に…!!?」
「キミはすでにボクのスタンド『evergreen』の毒に犯されたんだ。噛んでからなかなか
効力が発揮しないのがたまに傷だけど…スタンド毒は全身に回ったようだね!!!
ボクを倒さない限り、キミは二度と段差を上ることはできないッ!!!!!!!
やられないけどねェーッ!!!!!!!!!」
す、スタンド毒だとぉぉぉッ!!!!
段差を上ることが出来なくなるってどういうことだ!?
つまり階段を上れなくなるってことなのか…?
「キミには上ることは許されない。下って下って、下るだけ…地獄の果てまでね」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
こっちは英語のテストのことで頭がいっぱいなのに…なめたマネしやがって!!
「だったらお望み通り、テメーをぶっ飛ばしてやるよ…!!!」
「お、やっとその気になった?」
「…おおおおおお!!てめー!!!あたしはもう知らんぞッ!!!!
ブギートレイン…オォォォォォォォォォォォォォォスリャアアアアアッ!!!!!」
プシュン…プシュン…
あたしの雄叫びとは裏腹に、何か間の抜けた音がした。
おかしい、なんかおかしい。
なんだか闘志も湧いてこない。
マジでおかしいぞ、いつもと違う。
「ぶッ…!!!なにそのスタンド!!!!」
高橋瞳があたしのスタンドを見て吹きだした。
し、失礼なヤツ!!!
このあたしのイカした輝きを放つ銀色の『ブギートレイン03』を見て笑うなんざ…
「ああああああああああああああああああああああああああッ!!!!!!!!!」
あたしの後ろに立っていた銀色の戦士は…輝きを失っていた。
そうだな、一言でいうと…
「ボロボロだとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!!!!!!!?」
ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!
594 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/12/06(火) 02:57:22 0
ここまでッ!!!
久々だったからきもちかったですw
ではまたノシ
595 :
350274008573963:2005/12/06(火) 05:13:55 O
ほ
うほっ
597 :
名無し募集中。。。:2005/12/06(火) 07:31:16 0
保全疾走
598 :
なんみん:2005/12/06(火) 09:05:06 0
感想くれた皆様dです!!
きれい・美しいとか幻想的とか言ってもらえて凄く嬉しいです!!
多少それをねらってみました…N.O.さんみたいに独特な感じが出したかったんです
>>前スレさん新展開乙です!!
後藤と小春…いくつか共通点を持ちながら別物の2人か…気になりますね
>>198さんエピ完乙です!!
アイツの差し金だったのか!!エロカコワス!!
>>1さんオメ&乙!!
下にしか行けない…地味なようで実は恐ろしい能力ですね
ボロボロのブギトレ!?これはアノ人の能力なのか?それとも別の…!?!?
じゃ、オナって後でうpります!!
599 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/06(火) 10:37:53 0
おそよう!
>594
1さん!おか絵里!!
生爪て・・・上戸が高笑いをしながらペンチで
爪をむしり取っているのが浮かんでカグブル!
続きを期待!
>>598 今回の話は中だるみになる・・・感じなんですよね。
この後の方は壮絶なにしたいと思うております!!
600 :
なんみん:2005/12/06(火) 11:35:11 0
中だるみどころか前置きが長過ぎて飽きられ易いなんみんです
ちなみに第四部が1999年という事で当時の流行ネタを各所散りばめてみました
それを踏まえて最初から読んでみるとまた感じ方が違うかもしれません
ではうpってみます
601 :
なんみん:2005/12/06(火) 11:37:09 0
藤本は校門の側をうろつきながら、ある人物を探していた。
いや、『人物達』と言った方が良いだろうか?昨日の黒服達の事だ。
『今日はムリか』と諦めかけていた時、男達がライトバンから降りてきた。
「ちょっとアンタ達…」
今度は藤本の方から近寄って話し掛ける。
「あなたは昨日の…」
「なあ昨日の写真の男の事だけどさ…ありゃ何者なんだ?」
「ここだけの話ですが…実は非常に危険な…」
「危険なのは知ってんだよ!!どう危険かっつーのッ!?」
「いや…それは…」
「言えないくらい危険って事か?…だったら警察に任せた方が良くね?」
「いいえ!!そ、それはッ!!!!マズ…」
男達は途端に狼狽する。それは藤本も計算済みだ。
……だろうな。
「じゃあ、もっと詳しく教えてくれよ。こっちも危険を知らずに探す気が起きないぜ」
「まあ、それもそうですね…では多少は…」
「よしきた!!」
案外お人好しの男達は藤本の耳元に顔を寄せて声を潜める…。
「実はですね…あの男は……吸血鬼なんです…」
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「何だってえええええええええええええッ!!!!!!!!!!!!」
「何だってよォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!!!!!!」
「…って、麻琴!!おめぇいつの間に!!!!」
「たった今、部活終わったんだよォ」
「いちいち音も無く近付いて来んな!!おめぇはドスドス歩いてる方がお似合いだ!!」
「そらヒドイがなッ!!」
「もう、二人共何やってるんですか?」
「げッ!!亀井までッ!!」
「『げッ!!』って何ですか?僕が来たらマズイ事でも?悪い事でも…何か?」
「しねぇよ!!」
「oioioioi…それよりも愛ちゃんがマズ…グヘェェッ!!!!!!」
BT・03の拳が小川の腹にメリ込んでいた。
「おめぇはよけーな事を言うな…とにかくだ…」
藤本は呆れ顔の黒服二人に向き直った。
「吸血鬼って何?血とか吸うの?ゾンビ?」
「え、ええ…まあ、そのようなモノで…」
「ええッ、何ソレ!?!?高橋さんに何か関係が…グフッ!!!!!!」
BT・03が亀井の口と鼻を塞いでいた。
「サイレント・オースリー!!おめぇも黙ってろ!!」
「グフグフ…モゴモゴ…!!!!!!」
亀井は手足をバタバタしている。
「ま、とにかくヤバイヤツって事は分かった。探してみるわ」
「ご協力願えるのは頼もしいのですが、この男には必要以上に近付かない方が良いでしょう」
「何で?」
「この男は催眠術が使えるのです。洗脳される可能性があります」
「マジかよッ!!!!高…うッ…!!」
思わず自分まで名前を言いそうになったが、ニヤッとしている小川を見て何とか抑えた。
「念の為に言いますが、男の目には要注意です」
「目?」
「そうです。彼は目を使って相手を操るのです」
「それがヤツの能力か!?」
「能力と言いましょうか…彼は元々催眠術師ですから」
……ったく、カーズ・ホソキやら上戸彩やら、この町はその手のヤツが多過ぎるぜ…。
……しかし、だとするとあの高橋言えどもヤバイ。洗脳されている可能性が高いな。
昨日はアレからしばらくして小川と二人で帰ってしまった。
覗きみたいな事はしたくなかったし、高橋なら危険は無いだろうと判断したからだ。
しかし、これは手痛いミスだ。やはり高橋は…!!!!
「そうですね。何かありましたらここへご連絡下さい」
黒服の男は紙切れに何かを書き込むとそれを藤本に渡した。電話番号だ。
「アンタ達の連絡先ね。分かったよ」
「ご協力感謝します」
男達はお礼を言うと、そのまま車で立ち去ってしまった。
藤本達は紙切れを無造作にポケットに突っ込む。
……こいつらの協力なんて関係ねぇ。あたし達で何とかするんだ。
「さてと…」
ようやくBT・03で塞いでいた亀井の口を開放する。
「はあ…はあ……ああ、死ぬかと思った…もう!!鼻まで塞がないでよッ!!」
「おめぇらが高橋高橋うるせーからだろが!!」
「だって…高橋さん、今日練習休んだんだよッ!!!!」
「やっぱ来てないのか!?普通なら別に休むくらい珍しい事じゃ無いんだろうが…」
「oioioi…ミキティと一緒にするなよォ。愛ちゃんは入部以来ずっと皆勤賞なんだゼ」
「マジかよッ!!しかし、なおさらそんなヤツが休むって事は…?」
「そーとーヤバイってコトだろうがよォッ!!!!行こうゼ、あの場所に!!!!」
「ああ、そうだな」
「僕も行くよッ!!吸血鬼相手だったら前にも戦闘経験あるし!!」
意気込む亀井を小川が制す。
「いや、亀ちゃんはれいなを連れてきてくれナイか?」
「あ、波紋!!うん、探してくる!!」
亀井は部室の方へ走って行った。
「れいなならここから携帯で呼べば良くね?」
「もちろんそれもするサ。保険ってヤツだよォ」
「麻琴、おめぇはキレるヤツなのかアホなのかいまいち分からんな」
「ミキティに言われたくナイんだがなァ…」
「あたしは別の意味で『キレる』ヤツなんだよ」
「…なるほど」
藤本、小川が例のビルへ向かっている途中…。
ちゃ〜ら〜ららららら…♪
「wowx4!!…♪」
小川の携帯が鳴り、それに合わせて歌っている。
「何、歌ってんだよ?」
「シャイ娘。のLOVELYマシーンだよォ。今年のヒット曲。知らない?」
「ああ、聞いた事はあるな…最近入ったヤツは真希ちゃんに似ているよな?」
藤本の言葉にうなずきながら、小川は電話に出る。
「もしもし…亀よ、亀ちゃんよォ」
『ア、オガワサン…レイナノコトナンダケド……』
二人の会話はしばらく続いたが、やがて小川は携帯の通話を切る。
「何だって?」
「部室にも教室にもいないってサ。携帯も繋がらないって…先のワタシと一緒」
「だあああああああ…こういう時に限って使えねー!!」
「どこ行ったんだろ?この神出鬼没さはホント猫のようだナoi」
「誘えばもれなく付いて来るヤツなのにな…」
「…とりあえず亀ちゃんにはあのビルの場所教えといたヨン」
「で、そのビルが今あたし達の目の前にあると…」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
さすがに真夏と違い、この時期は日が落ちるのが早い。辺りはもう暗くなり始めている。
「どうする?亀井を待つか?それとも今踏み込むか?」
「う〜ム、人質取られてるしなァ…とりあえず屋上まで行ってみますかィ…oi」
「ま、いるかどうか分からんけどな…」
ガタン…
ふいにビルの入り口が開いた。中から人が出てくる……高橋だった。
「あら〜!?!?」
もう一人はフード付きのパーカーを着せられているが、おそらくあの吸血男だ。
もはやこの状況はごまかし様が無い。開き直って声を掛ける。
「おい…高橋…」
ドババババババババババババ!!!!!!!!!!!!!!!
いきなりLA・ルノアールで殴りかかる!!
「おわッ!!てめぇ何しやがるんだッ!!!!」
肩をつかもうと手を伸ばすが、さらに…
ダダダダダダダダ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
LA・ルノアールの迫り出しが地面から横一列にまるで壁の様に立ち上がる。
藤本達が一瞬道を塞がれた隙に、高橋達は近くに止まっていたタクシーに乗り込む。
おそらく事前に用意してあったものだろう。タクシーは直ぐに発車する。
「ちくしょう!!逃げられたかッ!!やっぱアイツ…」
「ミキティッ!!」
小川がタクシーに向かって走り出す。
「ワタシ自身の摩擦を消すから、BT・03でワタシをタクシーまでブン投げてくれィ!!」
「よしきたッ!!」
ドガアッ!!!!!!!!!!!
藤本はBT・03で思いきり小川を蹴り飛ばした。
「ooooooooooooooooooooooooooiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiッ!!!!!!!!!!!」
「おお、よく飛ぶなぁ…ゴールデン・ゴールだ」
ドヒュウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンンンン
まださほど加速の付いていないタクシーの上に差し掛かり、小川は能力を解除する。
「イテテテテテ…ったく、もっと優しく飛ばせよォォォォ…」
車後部に何とか手を引っ掛け、そのまま低い姿勢で路上スキーを始める。
「排ガスがウゼーな…oi」
グニャ!!
FRIEDSHIPでタクシーのマフラーを外側へ曲げてしまう。
「…サテサテ愛ちゃん…一体どこへ逃げるつもりかィ?」
小川麻琴は高橋愛を思う…
元々は演劇部の偵察だったハズが、マサカマサカ自分が演劇部員になるとはよォ…。
ミイラとりが何チャラとは昔のヒト達はウマイ事を言うもんだナ。
巻き込まれるようにして始まった2次審査だが、その相手が愛ちゃんだった!!!!
時期エース候補の攻撃はハンパ無く、スタンド使いホヤホヤのワタシは手も足も出なかったヨ。
ま、最後は相手の油断もあってナントカ勝てたがネ。結果オーライでも勝ちは勝ちだ。
傷は負っちまったが、次の日演劇部に顔を出すことにした。
はたして、そこに愛ちゃんはいた。あちこちに包帯を巻いて、松葉杖を突きながら…。
「アンタ、休まなくて大丈夫なのかヨ…oi。ワタシより怪我ヒドイんじゃないのかィ?」
愛ちゃんはキッとこっちを睨みやがった。
「あっしは演劇部休んだ事ないんよ。それをアンタの為にくつがえせるかッ!!」
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「あっしが休んでも演劇部の活動は続く…あっしが休んでいる間にみんなは成長する…。
あっしはあっしが休んでいる間にみんなに差を付けられるんがイヤなんやよッ!!!!
演劇部員としてもスタンド使いとしても、あっしが常に1番でなきゃダメなんやよッ!!
だからノウノウと休んでるワケにはいかんのがしッ!!!!!!!!」
「……………」
「あっしはアンタに負けた。それが許せん!!!!
アンタにこれ以上差を付けられるワケにはいかねぇ…。
アンタがあっしの知らないトコロで成長するのが許せねぇ……小川ぁ…」
「な、何だよ…?」
愛ちゃんはニヤと笑いながら言った…。
「もうおめーには二度と負けねぇ…」
今現在、路上スキーをしながらも、小川麻琴は高橋愛を思う…
……せっかくの皆勤記録破っちまって…何やってんだよォ愛ちゃんンンッ!?!?
イライライライライライライライライライライライライライライライライライライライラ…
藤本は腕を前に組みながら、右足と左人差し指をトントンとリズム良く打っている。
しばらくして…。
「藤本さ〜ん!!」
「おせーぞ!!亀ッ!!」
「うわああああああん!!!!これでも必死でコイで来たのにい!!!!」
良く見ると亀井は青いマウンテン・バイクに跨っている。
「おい何だよ、ソレ?」
「うへへへへへ…こないだ買ったばかりなんだ。まだピカピカでマブシイでしょ?」
「ああ、マブシイな…おめぇのフトモモがな」
「そっちかいッ!!!!!!!」
「亀ッ、悪いがそのチャリ借りんぞ。あたしは急いでるんだ!!」
「ええッ!?僕も一緒に行くよッ!!」
「一緒って、どうやったらマウンテン・バイクに二人乗り出来るんだよ!!」
「こうすれば良いじゃないですか?」
亀井はM・バイクに跨った藤本の背中にしがみ付いた。
「おい、それじゃ重くて進めねぇって・・・」
フワアァッ…!!
「お…軽くなった…?」
「S・エリーゼACT3…これなら総重量20キロ位じゃないですか?」
「耳元でささやくな、くすぐったい。行くぞ」
藤本は軽快にペダルをコギ始めた。
亀井絵里は高橋愛を思う…
入部したての頃、僕は元々が内気な性格から、上手く場の雰囲気に馴染めなかったし、
パフォーマンスもコジンマリとして、なかなかみんなのペースに付いて行けなかったんだ。
その日もみんなの足を引っ張ってばかりで、何の進歩も無いまま練習は終わってしまった。
正直、なかなか上達しない自分に対し苛立ちと失望も感じていた。
そんな時、部室で読書をしていたハズの高橋さんが声を掛けて来たんだ。
「亀子ォ〜、どうよ難しいかー?焦らんでじっくりやっていくんやよー」
「…すみません。でも、ドルフィンも上手くできないし…才能無いのかな…」
高橋さんとは学年は同じだが入部の時期が違う。高橋さんの方が先輩に当たるのだ。
だからこの頃から自然と敬語になっていた。
「もっと自信を持つがし。誰にでも出来るはずやのに簡単には出来ないモノってなんよ?」
「え?何か話が矛盾している様に聞こえるんですが…?」
「そやね。でも間違ってないんよ。……それは努力やよ」
「努力…ですか…?」
「誰もが言うほど簡単では無いんよ。亀子ォ、アンタは自分自身を分かっていて、
それを変えたいと思っている。それだけで成長の下地は出来ているんやよ」
「でも、それだけでは…」
「何でも一発オーケイのヤツなんてそうそういないやざ。アンタもあっしもそう。
だから、努力して常に成長し続けるんやよ……亀子ォ…」
高橋さんはまさに時期エース格の貫禄でもって語り続ける。
「昨日より今日。今日より明日。明日より明後日…常に自分自身を越えて行くんよ。
努力を持続させる事が出来るヤツは、何でもこなせるヤツよりもスゴイんだ!!!!
…アンタは常に成長し続ける努力をしろ!!ウチラはそういうヤツを目指すんよ!!」
今現在、半分宙に浮いた様な状態でありながらも、亀井絵里は高橋愛を思う…
……高橋さん…もっともっと僕は彼女からから学びたい…。
藤本は携帯電話で小川からのナビを頼りにM・バイクをコギ続ける。
S・エリーゼACT3のお陰で急な坂道でも楽勝だ。
下り坂に差し掛かり、やや重量を重くして加速を付けて行く。
「いやっほ〜いッ!!!!」
「怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い!!!!!!!!!!!!!!!」
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
すると、前方の路地から乳母車を押している母親が道を横切ろう現れた。
「げッ、ヤバイッ!!亀ッ!!ACT3であたし達をチャリごと宙に浮かせろッ!!」
「そんな!!!!ちょ…ああッ!!間に合わないッ!!!!」
もう乳母車は目の前だ!!!!
「だったらよ…このまま突っ切らしてもらうッ!!亀ッ!!しっかりつかまってろッ!!
しかし、BT・03ッ!!VVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVッ!!!!」
ゴバッ!!!!
バラバラに解体されるM・バイク。その破片達と共に藤本達も空中で乳母車上を越えて行く。
何とか乗り切ったと勝利の表情の藤本。バラバラのM・バイクを見て放心状態の亀井。
「そして直す」
BT・03の『満月の流法』で元に直したM・バイクで二人は再びツーリングを始める。
「だあああああああああああッ!!!!僕のバイクがあああああああああッ!!!!」
「るせーな!!元に戻してやっただろッ!!」
「どうせまた後で壊れるじゃんッ!!」
「壊れる?…それはどうかな?」
空には大きな満月。その光を浴びて、『ブギートレイン・03』も青白く光輝いていた…。
藤本美貴は高橋愛を思う…
高橋とは『おとめ組vsさくら組』でのバトルで1度だけ戦っている。
能力とか体力とかそんな次元を超越した、あの高橋の執念ってヤツにあたしは負けた…。
ちくしょう…紙一重だったんだがなあ…。
ただ、あの戦いの後の事も忘れてはいない…。
お互いボロボロでぶっ倒れた状態の中、高橋はゆっくりと立ち上がろうとする。
もう終わったと思っていたあたしは、とてもじゃないがそんな気力は無い。
「…お…おい…まだやろうってのかよ…」
「…10カウント…以内に立てば…負けじゃあ…ないんやよ…」
「…おい…そんなルール…誰が決めた」
「…ふふ…あっしやよ」
そして、高橋は最後にLA・ルノアールの迫り出しを杖にして立ち上がる。
「…はあい…あっしの勝ち」
「…勝手にしろ」
高橋は確かに笑っていた。あの瀕死の状態でありながら…。
そこからはエース格として負けられないという重圧など感じられなかった。
純粋に好敵手に巡り合えた喜び!!そして、その者に勝利したという極上の歓喜だった!!
高橋愛は常に勝利に飢えている!!!!
今現在、足がパンパンの状態でありながらも、藤本美貴は高橋愛を思う…
……次ヤル時はぜってぇにあたしが勝つ…。
今回はここまでです!!
藤川絵里の高橋に対するモノローグなのですが…
小川…前スレさんの1作目『麻琴のFRIENDSHIP』からのインスパイアです。翌日ですね
亀井…1さんの一連の亀井シナリオ・ネタからのインスパイアです
この日から始まった努力の積み重ねがやがて『青春アミーゴ』での身のこなしに繋がると
藤本…これも1さんの『激闘!!おとめ組vsさくら組』からのインスパイアです。戦闘その後ですね
この銀色スレを築き上げてきたお二人に対するリスペクトとして書いちゃいました!!
読んでくれた方本当にdです!!
ますますジョジョからかけ離れてゆくorzなんみんでしたノシ
614 :
なんみん:2005/12/06(火) 12:02:44 0
あと1さんすみません
勝手にブギートレイン・03の設定作っちゃいました!!
せっかく満月って事で何か特別な事を起こしてみたかったんです…
詳細は後々語られますが、あくまでその日の限定的なイベントですM(_ _)M
615 :
名無し募集中。。。:2005/12/06(火) 13:10:19 0
保全
616 :
名無し募集中。。。:2005/12/06(火) 13:30:44 0
なんみんさん乙!
617 :
名無し募集中。。。:2005/12/06(火) 15:20:44 O
いつかこのスレにも最終回がくるんだろうか…保全
618 :
1:2005/12/06(火) 15:36:58 O
なんみんさんシルバーチャリ乙!リスペクトdですッ!
いや普通にジョジョっぽいと思いますよ俺は!
特に藤川絵里の回想シーン、なんだか死ぬ前の花京院を思い出しますた!
あとマウンテンバイクをぶっ壊してかわす破天荒さ、ハイウェイスターっすねw
投げ付けろって言った小川を蹴っ飛ばすミキティワロタw三人のボケつっこみは俺の笑いのツボにもゴールデンゴールでした!!
努力し続ける奴の方がすごいかぁ…そりゃ亀子も尊敬するな、俺も尊敬した
回想の小川との会話も奇妙な友情を感じるし、なんだか感想述べてもキリがないくらいです
設定に関しては適当にやっちゃって下さいね!みんなのミキティなんでw
とまぁ携帯から長々と失礼しますた!
明日の分も楽しみにしてます!!
619 :
名無し募集中。。。:2005/12/06(火) 17:03:48 0
1さん&なんみんさん乙ッ!
>>594 スタンド使いはガンダムの人か!てっきり中島美嘉だと思ってたw
(蜘蛛好きって昔何かで言ってた気がしたもんで)
>>613 それぞれの想い・・・いいですね
シルバーチャリ乙ワロスwww
621 :
1 :2005/12/06(火) 19:34:55 O
俺も初めて見た時笑いましたw
なんみんさんナイス!
てか帰宅してオナッていざ射精しようと思ったら、はいアク禁
なにこれorz
持ち前の情熱で何とかしてくれ(´・ω・`)
623 :
名無し募集中。。。:2005/12/06(火) 20:28:20 0
シルバーチャリ甲とかもあんのかね
アク禁てそんなになるのか
624 :
名無し募集中。。。:2005/12/06(火) 20:58:13 0
DIONってやつなのかな?それにしてもヒドス
625 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/06(火) 21:00:51 0
>>614 なんみんさん!乙かれいな!!
リスペクトd!です!
このスレにオナるようになってから
『前スレの文章は読みづらい』とか『ウンコ』とか
酷評を受けてばかりいたので正直に嬉しいですね〜。
高橋に関してもなんみんさんも1さんも上手く料理してくれているなぁ
としみじみ思います。
俺が書いた時点ではかなりの根性悪い味付けにしてしまったからなぁ。
この辺は男塾ナイズドに良いキャラになって行けばと思うとります!
>>621 1さん! 負けるな!イ`!!!!
資料としてハロプロタウンを今頃KO乳したんだが
156Pの桃子テラエロス!キッズと小春が何も無かったかのように
絡んでますねぇ・・・あと夏紺の衣装は秀逸ですね!
こういうの好きだな!
で今日はおで、インフルエンザの予防接種を受けたので
早めに休むよ・・・ニスト!保全組のみんな!マイハマン!
あとは4649機械犬!わんわん!!
627 :
名無し募集中。。。:2005/12/06(火) 21:30:48 0
今日の前スレさんのキーワードはやはり「お」でしたか…
まとめ乙ですおやすみす
628 :
名無し募集中。。。:2005/12/06(火) 22:17:50 0
:::::::::::::::::::::::::::::.
::::::.\:☆ノノハ クゥ〜ン
::::::.ミゝ从 ’w’)つ
::::::⊂__つノ
マイハマン巡回中!
629 :
名無し募集中。。。:2005/12/06(火) 23:16:10 0
前スレさん!!乙です!!
犬達の略歴今気が付きました!!犬に歴史アリ!!カクイイ!!
この設定だけで大きな物語が1つ作れちゃいますね!!わんわん!!
630 :
名無し募集中。。。:2005/12/06(火) 23:51:41 0
みなさん保全乙でございます!!…今日はなんみんだけなんすかね?
>>1さんまたアク禁かあorz
回想は実験的なモノでしたが書いてみて良かったと思いました!!
決して『高橋死亡フラグ』ではありませんww
藤川絵里の活躍はまだまだ続きます!!
>>前スレさん
>>629は俺です
そんな時代もあったねと…♪
作者さんそれぞれに作風があって、読者さんそれぞれにも好みがある
みなさんが自由に楽しめたら良いなとつねづね思っています
今はニストさんが沢山いるから色々なパターンで楽しめて嬉しいですね
631 :
名無し募集中。。。:2005/12/07(水) 00:29:35 0
保守
632 :
名無し募集中。。。:2005/12/07(水) 00:45:42 0
ん・・・まあ・・あれだな・・・とにかく保全だな
633 :
610:2005/12/07(水) 00:56:22 0
>>1さん
上戸の名前出してくれて感激!
俺の脳内では彼女は大人しく過ごしています
もう絶対に演劇部のみんなには能力通じませんからね
634 :
名無し募集中。。。:2005/12/07(水) 02:01:03 0
保全のほ
635 :
名無し募集中。。。 :2005/12/07(水) 03:45:43 O
ほ
636 :
名無し募集中。。。:2005/12/07(水) 06:37:16 0
おきがけに黄金の保全
637 :
なんみん:2005/12/07(水) 07:30:41 0
昨日は寂しかったですね…まとめはなぜか大賑わいでしたが
じゃまたなんみんがうpります…今日は『高橋編』です
広い部屋にほのかにランプが灯る。天井には豪華なシャンデリア。壁に肖像画。
開いたカーテンから大きな満月が顔を覗かせ、月光が細かい幾何学模様の絨毯に窓の影を映す。
それからさらに人の影が重なる。
コトン…。
エネスコはワインボトルをテーブルの上に置く。
グラスの赤ワインを月明かりにかざしながら、その波が揺れるのを眺めている。
エネスコは黒のタキシードに黒の外套…まるでおとぎ話の吸血鬼そのものだ。
「さあ…今夜ですね…」
ニィ…と笑顔を浮かべる。その白い歯には二本の立派な牙が付いていた。
ガチャ…。
部屋のドアが開く。
高橋が部屋に入って来る……純白のドレスを身にまとっている。
飾り付けも少ない非常にシンプルなものだが、逆に彼女の体のラインを引き立てている。
「おお…美しい!!」
彼女は何も言わずに、ただ恥ずかしそうにうつむいた。
エネスコが高橋の側に寄る。タキシードのポケットから何かを取り出す…。
レースをあしらった真っ赤なバラのコサージュを、彼女の胸に付ける。
それは真っ白な雪の平原に咲く命の花の如く、赤々と咲き誇る。
「非常にお似合いです。心配していたサイズもピッタリだ」
「エネスコさん、このドレスは…?」
「私の姉の物でした。幼い頃にパーティー用に一度だけ着たものです」
「あひゃ、子供用かいな……お姉さんは今どこに…?」
「はい。祖国ルーマニアの地で眠っています」
「眠っている?」
「はい。彼女は永遠に子供のまま祖国の大地の下で眠り続けるのです」
「それって…」
「彼女は亡くなりました。十数年前、学校からの帰り道にある事件に巻き込まれて…」
エネスコは乾いた口元をワインでそっと湿らす。
「犯人は何か不思議な能力をもっていたそうです。逃げられてしまいましたが」
……スタンド使いやざ!!
「いくつかの目撃証言によると、犯人はフランスの方からやって来たとの事。
そして…彼は両手が右手だったそうです」
「えェッ!?両手が右手…!?!?」
「既にその時点で不思議な話ですね?犯人捜索の矢先にあの革命です…。
残念ながら、事件はそのまま迷宮入りとなりました」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド…
「嫌な気分になりましたか?そんな姉の着ていたドレスなんて…」
エネスコはやや不安そうに目を伏せる。
「い、いえいえッ!?そんな事無いやざッ!!
むしろ、そんな強い想いの篭ったドレスをあっしなんかが着たら…なんか申し訳無い…」
「いえ、あなたに来ていただきたかった…今日は姉の命日です。
この日にあなたと共に過ごす…私には何か運命すら感じられます!!」
エネスコは残りのワインを一気に飲み干す。
「さて、この館にもそうそう長居する訳にはいきません。
組織の連中もこの場所くらい知っているでしょうからね。実はもう既に…。
満月の輝く今夜中に、私は山を越え海を渡らなければなりません」
「ええッ!!出来んの!?」
「今夜ならば…愛さん、あなたともここでお別れです」
「あっしも一緒に行ったらいかんの?」
「そうしたいのは山々ですが…しかし、あなたにもまた帰る場所がある。家族がいる」
エネスコは高橋をじっと見つめる。
「あなたをここに連れて来たのは軽率でした。最後の別れと思っていたのですが…。
私は駄目な男だ!!この期に及んでまだあなたを諦められないでいるッ!!!!」
エネスコはその想いに掻き乱され苦しそうに胸を押さえる。
「ヴァ・チェル・スクーゼ(ごめんなさい)…。
…どうやら私はあなたを本気で愛してしまった様だ」
高橋は嬉しそうに微笑みを浮かべる。
「それならあっしもやよ…」
「いいえ、あなたはただ催眠に掛かっているだけ…ああ、私は何という罪を…」
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
エネスコは不意に顔を上げ、窓へ向かい外を覗く。
「どうしたん?」
「庭の草木がざわめいています。誰かが侵入した様です…何か不穏な空気を感じます」
「もしかして、ナントカ組織の…?」
「そうかも知れません…しかし、今日なら何とか逃げ切れるはずです」
「逃げる?コソコソせんでもあっしが何とかしてあげるやよ」
「いえ、彼等は放置しても良いのです。無用な争いを避ける為に今夜を選んだのですから」
高橋は優しい笑顔を浮かべる。
「…エネスコさんは良い人やね」
「なぜです?」
「その組織はエネスコさんを利用した悪いヤツ等なんやろ?
なのにその組織の事まで心配してる…良い人やざ」
「少々不便ですが、今の力を与えてくれたのは彼等です。感謝もしています」
「それって…一体どんな組織なん?」
「遺伝子の操作に関わる研究をしています。組み換えや他の生物との合成です。
元々は植物…特に農作物に関わるモノが主でしたが、最近では動物の研究も盛んです」
「動物のぉ…想像つかんやよ」
「ここにいますよ」
「へ?」
エネスコは自分を指差し、いたずらっぽく笑う。
「私もまたその研究の成果ですから」
642 :
なんみん:2005/12/07(水) 07:36:34 0
昨日と比べたら少ないですがここまでです!!
でまた次は『藤川絵里編』へと移行します
ではではノシ
643 :
名無し募集中。。。:2005/12/07(水) 07:40:22 0
早朝から乙、です!
や〜なんか高橋に萌えるとは思わなかった
続きが楽しみです、頑張ってください
乙です!
645 :
なんみん:2005/12/07(水) 07:53:05 0
>>643さん早速の感想dです!!
萌え…およそジョジョではありえない単語ですよねw
自分も書いてて高橋さんかなり気になる存在になって来ました!!
やばいっすね…
646 :
なんみん:2005/12/07(水) 07:54:34 0
ありゃりゃ…意外と人いるんすね…連投スマソ…以降は次のうpの時に
647 :
名無し募集中。。。:2005/12/07(水) 10:13:10 0
今日は1さんどうかな…保全
648 :
名無し募集中。。。:2005/12/07(水) 11:08:11 0
保全失踪?
649 :
名無し募集中。。。:2005/12/07(水) 12:09:36 0
いるよ
650 :
名無し募集中。。。:2005/12/07(水) 14:17:12 O
ヤッベ
651 :
名無し募集中。。。:2005/12/07(水) 15:06:02 0
:::::::::::::::::::::::::::::.
::::::.\:☆ノノハ クゥ〜ン
::::::.ミゝ从 ’w’)つ
::::::⊂__つノ
マイハマン巡回中!
652 :
名無し募集中。。。:2005/12/07(水) 16:11:38 0
|\ ∧ ∧ / `i
/|ノ `´ `´ `vi | ___
l __ ヽ | / \
</ ̄ ̄ l水l ̄ ̄\/ | / お そ |
| , --、 ,--、 | ヽ | / い れ |
| lへ ヽ / .へl .| ヽ| < な. は |
| | \| |/ | .| | | .り. |
| |ヽ二>|廾|<二ノ.| .| | | さ .私 |
ヽヽ. '| | / ∧ | | ん の /
\`ー' ::::`ー''/ ヽ | \ だ /
,, -‐'' ̄''▽\ :: /||:: ヽ |l \_/
,, -‐''., ― 、 ヾ, `ー― ' ||: |::::::〈::l
. r‐厂(~.二.~)、 ヾ \ /. ||: |:::::::::V
「| | |`ーイ ヽ || || |:: |
| | | ヽ X 〉::.. || ::: || |:: |
ヽヽヽ ン /::: :::|| : || .....ii:: /
 ̄(()_|/!!: :::||. || ..:::::: /
653 :
名無し募集中。。。:2005/12/07(水) 17:06:44 0
乙ッ!
エネスコかわいいよエネスコ
654 :
名無し募集中。。。:2005/12/07(水) 17:13:34 0
つーかまとめサイトの画像は何だ?
真ん中はマコであと誰?
漫画なんかどうでもええねん
656 :
名無し募集中。。。:2005/12/07(水) 18:26:10 0
舞波鼠巡回中!
≡≡≡(,;;ゝ-‐' ;;;)
≡≡≡〜,:' =’w’;= クゥ〜ン
"'"'゙''""'゙
657 :
名無し募集中。。。:2005/12/07(水) 19:29:08 0
从^ ロ ^)<保全!
658 :
名無し募集中。。。:2005/12/07(水) 20:28:53 0
ho
659 :
名無し募集中。。。:2005/12/07(水) 20:49:52 0
好きです保全
660 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/07(水) 21:18:19 0
ぶどうヶ丘高校 構内 演劇部
12月22日 AM8:15
〜小春〜
「はい!ここでセリフ!」
よっし〜さんの声が響く。
ミーティングが終わり此処に居ない人達の配役を変えての初めての合わせだ。
あと3日で本番なのに・・・本当に大丈夫なのかな?
そんな不安が胸を過ぎる。
『レ・ミゼラブル』のセリフが流れる。
後藤さんだ!
は・・・初めて読む本じゃないの?
何であんなにスラスラを感情を込めて読めるのか?
只只、驚くばかりだった・・・
ああ言うのが・・・本当のエースなのかな?
じゃあ・・・私は・・・・
「何しとん?セリフ言わな!」
岡田さんに声を掛けられ慌てて自分のセリフを読む。
後藤さん・・・あの人のお陰で私の平常心は掻き乱されている。
661 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/07(水) 21:18:43 0
ぶどうヶ丘高校 構内 演劇部
12月22日 AM8:30
〜れいな〜
「後藤さん!すごが〜!尊敬し直しました!!」
後藤さんのセリフ合わせを聞いてバリ感動した!
れいなはこのヒトに付いていくと!!
「んあ?そんなに凄い?ただ台本道理読んだだけぽ・・」
そんな謙虚な所にシビれるゥ!あこがれるゥ!!
「そんな事なか!間の取り方とか是非に教えて欲しかったい!!」
れいなの言葉に笑顔で答えてくれる!
美貴姐ェとはエライ違いたい・・・
662 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/07(水) 21:19:08 0
ぶどうヶ丘高校 構内 演劇部
12月22日 AM8:30
〜美貴〜
「・・・・」
確かに・・・真希ちゃんの演技って凄いモンだ。
穴埋め所か前より劇のレベルは上がっている・・・真希ちゃん一人の力で・・
この苛立ちと不信感・・・不快感なのか?
ない交ぜな気持ちがカフェオレのように私の心を彩る。
れいなもすっかり真希ちゃんに懐き出している。
一緒に居てもウザいだけなヤツなのに・・・クソ!
「すっかり取り巻きのコ。取られちゃったね!」
「てめぇ・・・三好!」
後ろからいきなり声を掛けてきた三好に私は怒鳴りつけて威嚇をした!
普段は近づきもしない癖に・・・イラつく女だ!
「ふふ・・怒鳴りなさんな・・この場でやり合うワケ無いじゃん!」
そんなこと解るか!私は視線を逸らさず睨みつける!
「あんたアイツの友達じゃん?なんでいきなり戻ってきたか教えてよ。」
「それは・・・」
口ごもる・・・知りたいのは私の方だ!
「知らないの?いつも一緒に居る癖に?・・・その分じゃ何も知らないんだ・・」
「何いってんだよ!お前・・・・」
私の視線をひらりとかわし三好はニヤニヤと笑いながらこっちも見た。
「まぁ知らない方が幸せって事かもね?」
「おい!どういう事だよ!」
三好は私の問いに答えず練習の輪に戻っていった。
私は一人その場に取り残された・・・・・
664 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/07(水) 21:20:55 0
とりあえずここまで
レス等は風呂から出てからという事で!!
665 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/12/07(水) 22:08:00 0
「なんじゃこりゃああああああああッ!!!!!」
あたしは自分のスタンドの変わり果てた姿に仰天した。
綺麗に輝いていた銀色は曇ってる上に所々錆びついてるし、肩や胴体の電車を
思わせる鎧はまるで廃車両のようだ。
ポイントとして身についてる時計の飾りは、長針が折れててイカれた時計と化している。
スタンドの全身には妙なヒビまで入っちまってるし…
こんなの、あたしの『ブギートレイン03』じゃない!!!
「どこでそんなボロボロにしてきたの?それとも元々そういうデザインなの?
…そのスタンド、ぶっちゃけ醜いよ」
「テメーに言われたかねぇッ!!なんで…なんでこんな姿に…ッ!!!」
かなり前にもこんなことがあった。
そう、あれはドゥ・マゴで三好絵梨香の攻撃を受けたときだ。
路地裏で発現させたあたしのブギートレイン03は、妙ちくりんな小さな紫の
球状物体群に食われて消えていた。
あれは確かアイツの相棒の能力だって言ってたような気がする。
でも今の状況は明らかにあの時とは違うッ!!
何か根本的なところからおかしくなっている!!!
スタンドとはそれを扱う人間の精神力のビジョンだ。
あたしの精神力が落ちぶれ腐ってしまったのか?
それとも…知らないうちにどこかでスタンド攻撃を受けてしまったのか…?
一体…一体どこで…
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
「よくわからないけど、よくそんなスタンドで上戸に勝てたもんだね。
尊敬する…きっとキミは不屈の精神を持っているに違いない。けどね」
ワサッ…ワサッ…
クモの長い足が屈伸運動を始めた。
くる…何か仕掛けてくる!!!
「さっきキミがボクのスタンドの腹に決めた連続パンチ、蚊に刺されるほどの
痛みも感じなかったよ」
グワアアアアアアアアアアアアンッ!!!!
クモのスタンドが屈伸の勢いで跳ねて、あたしに飛び掛ってきた!!!
た、闘えるのかあたしは!?
あのでけぇクモの方に捕らえられたら、一体どうなるんだ?
こ…こいつはまずいぜーッ!!!
「アハハハハハハハッ!!抹殺!!!!!!」
ドヒュンッ!!
その時、あたしの脇を何かが通り抜けた。
木の…人形?
ドシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!
「うげッ!!!」
どこからともなく現れた木の人形達が、高橋瞳の『evergreen』を上方へと弾き飛ばす!!
人形が五体!!五体いるぞッ!!!!
天井に激突する寸前で、クモのスタンドは体制を替えて天井にへばりついた。
高橋瞳もソイツに掴まりぶらさがっている。
「やれやれ、誰かと思えば上級生の高橋瞳さんじゃないですか」
「キ、キミは…ッ」
高橋瞳が一瞬狼狽した。
その女は、カツカツとローファーの踵で音を鳴らし、階段を上ってくる。
…ガキ?中学生くらいだろうか?
助けて…くれたのか?
ドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッ…
「キミは…中等部の上原奈美!!なんでキミがここにいるッ!!?」
「そんなことあなたには関係ないんですよ…しかし驚いた。まさかあなた程の
スーパー女子高生と言われる人が、こんなとこで他校の女子生徒に
襲い掛かっているなんて」
なんだ?こいつら…知り合いか?
何がなんだかよくわかんねーけど…この隙にこの状況をどうするか考えるんだッ!!!
「ふん、どーせキミもボクと同じ考えのくせによく言うよ」
「見ず知らずの、しかも他校の生徒を攻撃してる暇なあなたと一緒にしてもらいたくは
ないですね。まったくもって心外だわ。私の狙いはただ一人…ここに入院している
上戸彩に復讐しにきたのよォーッ!!!!!」
バアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!
こいつも上戸の知り合いか?
考えながら一部始終聞いていたけど…
上戸のヤツ、一体どんだけ恨み買ってるんだ?
まぁ、あの裏の性格を知ってるヤツはみんなムカッ腹を立ててると思うけどよ。
「バカちんだなキミは。動けないヤツをぶっとばしたって何も面白くないじゃん。
そんなのただの弱いものイジメだし!!スーパー中学生とは言われても
結局のところ所詮は厨房、まだまだ発想がアレだねバァーカ!!」
「なんですって!?」
「ボクは真の意味で超えるよ『上戸彩』をね。この藤本美貴を倒してさ!!!
だいたいキミは一度上戸に人形にされた負け犬じゃないか。そんなヤツが上戸を
超えるなんて無理無理無駄無謀ッ!!腹がよじれるよ…アハハハハハハハハ!!!!!」
「ぐ…ムカつくな…みんな戻ってきなさい!!『Real Me』!!!」
ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンッ!!!!
五体の木の人形が上原奈美の元に戻っていく。
こいつのスタンド、五体いるのか?
いや、違うか…五体で一つのスタンドなんだ!!!
「…で、上戸のボケナルシストをぶっとばしたのはこの女なんですね?」
上原奈美があたしを指差して言った。
やべぇ、結局考えがまとまらなかった上に…なんか変な展開になってきてるぞ。
コイツ、何をしようってんだ?
ま、まさか…
「だったらどうするんだい?…ん、まさかキミ…ッ!!!」
「じゃあこの人は私がぶっ倒します。そして真の意味で上戸を超えてみせましょう」
ドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!
や、やっぱりィィィッ!!!
「ふざけないでよ!!これはボクが考えたことだ!!!キミは適当にそこら辺で
キモチわりぃギャル男でもつかまえて遊んでりゃいいんだよッ!!カエレ!!!」
「うるさいわね!!邪魔すんだったらあなたのその下品なクモの足、ぜ〜んぶ
引っこ抜いちゃいますよゴルァ!!!!!!!」
「…おいテメーら!!!!あたしを無視して話進めてんじゃあねーぞ!!!
上戸と何があったんだか知らねェーがなァ!!んなくだらない理由であたしを
狙ってんじゃあねぇーッ!!!」
あたしは二人を一喝した。
人をバカにするのもいい加減にしてくれ!!
なんであたしが関わりもないこいつらに狙われなきゃなんねーんだ!!!
それも上戸彩のことで!!!
「「…くだらない?」」
二人が声を合わせて言った。
やけにトーンの低い声だ。
あたりの空気が…なんだか変わってきている。
な、なんかやばかったかな…?
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
「くだらない、か…確かにくだらないかも知れないですね…だけど!!!」
「これはボク達の誇りに関わる問題なんだ!!!迷いながら辿り着く場所を探し続け…
そしてその果てに辿り着いた場所はッ!!!」
「「藤本美貴!!!お前だッ!!!!!!!!」」
バアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!
状況は最悪な方向へ向かい始めた。
二対一…だとぉぉぉぉぉぉぉッ!!!!!!!!
こいつらはどうやら仲間同士ではないようだが…あたしをぶっ倒すという目的は
同じなようだ。
しかも忘れてはならないのが、高橋瞳のスタンド毒の影響で、どういう原理かは
知らないが、あたしは今、階段を上れない!!!!
唯一の逃げ道である下り階段には上原奈美が仁王立ちしている。
は、挟まれた…ッ!!!
万事休すってぇのは…この事なのか…?
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド…
「ミキティ?」
ふいにあたしのあだ名を呼んだヤツがいた。
それは可愛らしい声色で、だけどどこか音痴な感じがしそうな…
そいつは五階の柵から身を乗り出して、踊り場にいるあたし達を見下ろしている。
そう、そいつは…その女の名は…
「梨華ちゃん!!!!」
ジャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!
675 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/12/07(水) 22:26:33 0
とりあえず昨日までの分まででッ!!!
676 :
名無し募集中。。。:2005/12/07(水) 22:39:48 0
乙ッ!
いっぱい出たな!
677 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/07(水) 23:13:12 0
>>642 なんみんさん!乙彼!
かぁ〜続きが楽しみだぁ〜!
犬エピは銀牙風味ですねw素敵だなと思ってwww
>>654 素人時代のマコです!ほかの4人はおでもしらんミポ!
>>675 1さんお帰り〜!!
もうバンバンやってください!!
678 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/07(水) 23:16:34 0
679 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/12/07(水) 23:25:38 0
>>678 こ、これは…
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
初めて知りました!!!
680 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/08(木) 00:11:10 0
銀色の永遠 〜サイレンの歌B〜
ぶどうヶ丘高校 構内 廊下
12月22日 AM9:00
〜美貴〜
輪の中に戻れなかった私は廊下で看板や大道具の制作をしていた。
幸いな事に私の出る場面には役者の変更が無かった為、もう一度合わせをやる必要が無いのだ。
とはいえ亀も小川もコンコンも居ない。小春や美海は役の変更で手一杯・・・
そうなると親しいヤツも居ない私は身の置き場がアソコにないのを感じ
こうやって制作作業に没頭している。
考えたくなかったのだ。
とりあえず忘れたかった。
作業に没頭さえしていればこの時間だけは忘れられる・・・・
「・・・・ちゃん!」
「・・・・・・き・・・ちゃん!」
「み・・・き・・・ちゃ・・ん!!」
「美貴ちゃんッッ!!」
「うわッ!」
耳元でいきなり大声を出されて私は大きく仰け反った!
「も〜・・さっきから呼んでるのに何、無視すんだヨォ〜」
「・・・亜弥ちゃん・・か。ゴメン!ゴメン!ちょっと集中してやってて・・気が付かなかった」
「そんなに集中してたの?・・・これ!曲がってない?」
「え〜!!マジ?」
私は釘を引き抜いて打ち直した。
681 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/08(木) 00:11:42 0
「ところで。亜弥ちゃんなんで此処にいるの?」
「ちょっと・・・補習・・・」
そうだった。ケアレスミスとかで亜弥ちゃんの期末の英語は私の地理より点数が悪かったんだっけ。
「大変そうだね・・・いつまで?」
「うん25日まで!」
「毎日?」
「そうなんだ。嫌になるよォ!」
『聞かなくてもいい事』のはずだった。
こんな気分だったからなのだろうか?
私の口は精神を離れて動き出す・・・
「亜弥ちゃんさ・・・この何ヶ月かでなんか変わった?」
「えッ!?なになに?」
「だから・・・気分が妙に高揚した。とか・・いきなり怪我したり痛かったりとか!」
「言ってる意味が解んねーけど・・・偶に手が攣ったりするけど・・普通じゃ無い?」
「・・・そう・・そうなんだ・・・」
「ちょっとおかしいよ!美貴ちゃん!?」
そういうと亜弥ちゃんは立ち上がって歩きだした。
・・補習へ行ってしまうのか・・・
出来ればもう少し・・ここに居て欲しかった・・
「なんや〜もう行ってもうたんかぁ。」
コッーン
革靴の音が近づく。
コッーン
「補習ぐらい遅れていってもええやろうになぁ?そうおもわへんかぁ」
コッーン
「なぁ。藤本ぉ?」
682 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/08(木) 00:12:19 0
寺田!
私の背中に虫が這う様な怖気が奔る!
「おいおい。そうビビるなて!やりずらいわ〜」
私は寺田の目を強く睨む。
「そう怖い目ェすんなて。あの子・・松浦?『素質』を見出してやったのに
未だに気付かへんとは・・・ちょお鈍いんちゃうかなぁ?」
「!!!」
「お前も知っとんのやろ?」
「・・・・」
「・・・まぁえぇ!お前もよう磨いとけ!」
「・・自転車・・・ですか?」
「『能力』を・・・や!」
683 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/08(木) 00:16:38 0
じゃあ今日はこんな所で川VvV)<おし美貴!
>>679 『ジョジョの奇妙な冒険外伝』で検索すると面白い外伝も出てくるよ!
684 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/08(木) 00:30:17 0
就寝前保全!!
685 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/12/08(木) 00:36:06 0
>>683 乙!!
松浦久々の登場っすね!!!!
d!ちょっくら検索してみますッ!!!!
686 :
名無し募集中。。。:2005/12/08(木) 01:46:05 0
『全て』を『保つ』と書いて『保全!』・・・・・・フフよくぞ言ったものだ
687 :
名無し募集中。。。:2005/12/08(木) 02:33:06 O
保全
688 :
名無し募集中。。。:2005/12/08(木) 03:38:10 0
乙ッ!
寺田が出てくると何かドキドキするな(勿論嫌な意味で)
今回は謎キャラが総出演って感じなんでしょうか・・・
689 :
名無し募集中。。。:2005/12/08(木) 04:11:54 0
「誰よ、その子たち。他校の友達?スタンド使いみたいだけど…」
梨華ちゃんが天井にぶらさがっている高橋瞳を見つめて言った。
こいつはラッキーだ!!
「いいところにきた!!梨華ちゃん助けてくれッ!!!!」
「え?」
「攻撃を受けているんだ!!階段を上れないッ!!!!」
「何を言ってるの?どういうこと?」
だああああッ!!もう!!!!
一から事の成り行きを説明してる時間はないのに!!!!!
「なんだ、仲間がいたのか…」
高橋瞳が掴まっているクモのスタンドの口がウジュルウジュルと動き出す。
気持ちわりぃな。
フシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウーッ!!!!1
「きゃああッ!!!」
梨華ちゃんが黄色い悲鳴をあげた。
クモが梨華ちゃんに向かってケツから糸を吐き出したぞ!!!
状況を知らない梨華ちゃんは、反応する事が出来ずに糸で雁字搦めにされてしまう。
「うわあああああ何よコレはーッ!!なんかバッチィッ!!!!!!!!」
「『evergreen<グレイプ・ニール>』!!藤本美貴に使った子クモ『アカネ』の能力は
一人しかハメられないんでね!!!キミには恨みはないけど大人しくしていてもらうよッ!!」
な、なんだとぉぉぉぉッ!!
マジであいつ、役に立たねェ!!!!
あれで本当にエースだったのかよ!!!!
「よしッ!でかしたわ瞳先輩!!あとは私がゆっくりと藤本美貴を…」
上原が操る五体の木の人形『Real Me』が迫ってくる。
くそッ!!やるしかないのか!!!
このズタボロのブギトレでどこまで出来るか…わかんねェけどよォ!!!!!!
「やりなさいッ!!タクヤ!シンゴ!!ツヨシ!!ミホ!!ノリカ!!!!」
こ、こいつら全員名前あんのか!?
見分けつかないけど…全員ぶっ飛ばしてやんぞゴルァ!!!!!!!!
「おぉぉぉぉぉぉッ!!ブギートレ…」
ドシャアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!
「みぎゃああああああああああッ!!!!」
五体のスタンドはあたしの元には辿り着かず、本体と共に吹っ飛び階段から転げ落ちた。
高橋瞳が吹っ飛ばしたのだ。
クモのスタンドのケツから出した糸を利用して、まるでターザンのように上原奈美に向かって
一瞬のうちに迫っていき、その勢いで本体に蹴りを入れたのだ。
「何すんのよ!!」
階段の下から上原奈美が叫ぶ。
「何べんも言わせないでよ!!!こいつはボクの獲物だ!!!キミには引っ込んでいて
もらいたいッ!!!!上戸を超えるのはこのボクだッ!!!!!」
怒鳴りつけている高橋瞳をよそに、あたしは床にたれている金色の紐に気付いた。
その紐は、階段を伝って五階へと続いている。
…やってくれるじゃんか!!
あたしはヤツらに気付かれないうちに、紐をつかんだ。
「このドテナスビが…爪剥がされたぐれーで泣き叫んだくせに超えるだの
偉そうなこと言ってるんじゃないわよ!!説得力ねーんだよ!!!」
「うっせうっせボケ!!化粧ケバイんだよ!!その階段に足をかけるんじゃあねェッ!
ボクは上!!キミは下だ!!!それ以上グダグダとうるせーこと言ってるなら!!!!
テメーも瞬殺ッ!!!!!!!」
ドゴオォォオォォォォオォォォォォォォォォ…
「ハァ…ハァ…それにしてもよく引き上げてくれたな…梨華ちゃん。どうやって
あのクモの糸から逃れたんだ?」
「あたしのスタンド攻撃は主に『切りつける』ものよ。糸を切り裂くなんて
ことぐらいワケないわ」
指や身体が伸縮自在な梨華ちゃんのスタンド『ザ☆ピース』。
さっきあたしを引き上げてくれた金色の紐は、ザ☆ピースの伸ばした腕だったのだ。
梨華ちゃんの病室に戻ったあたしは、床に尻餅をついていた。
イスに座ろうとしたらひっくり返ったんだ。
どうやら射程距離に関係なく、一度かかったら元には戻れないらしい。
おそらく、高橋瞳を倒すまで。
あたしは経緯を簡潔に梨華ちゃんに述べた。
「それにしても重かった…『ない』からもっと軽いかと思ってた」
「ん?何が『ない』って?」
「いや、なんでもないわ。気にしないで」
とにかく、自分の力で階段を上ることは出来ないが、第三者の力を借りて
上に登ることはできるようだ。
つまり、段差を上らなければいいんだと思う。
坂道やエレベーターを使えば、上り下りは自由だと思うが…
だああああああああッ!!!ざけんなああああああっ!!!!!
なんでこの勉強に関して切羽詰まってる時期に、こんなめんどくせーことに
巻き込まれなきゃなんねーんだっ!!!
このあたしが珍しく勉強に精出そうと努力してんだぞ!?
これから先あるかないかわかりゃしねーことなによ…
神様も酷なことしやがるよ!!!
「で、スタンドはどこでそんなボロボロにしてきたのよ?」
「わかってりゃ苦労しないよ」
「あれじゃないの?さっきのクモ女の能力の副作用とか」
「いや、たぶんそれはねェ」
最初はそれかと考えたりもしたが、あたしのスタンドを見て高橋瞳は
驚いていたし、何よりボロさが半端じゃない。
そして実感としてあるのが…時間を戻せる気がまったくしない。
満月の流法すら危ういな。
あくまでこれはあたしの第六感が教える直感だが…
「…これからどーするつもりよ。あの子ら、たぶんミキティを追って、
いずれここにくるわ」
「わかってる。まぁでもあいつらも仲間同士ではないみたいだし、ここは
とりあえず頼りたくはないけど、上戸に会ってあいつらの弱点でも聞き出そうかと
思ってんだけど…上戸ってどこの病室なの?」
「あたしが知るわけないじゃない。その上戸って子を再起不能にしたのあなたでしょ?
…まったく、攻撃されるのは勝手だけど、あたしを巻き込まないで欲しいのよね」
「えっ?」
「大体自分で巻いた種じゃないのよ。生えてきた雑草は自分で責任持って毟れば?」
むっかああああああああ!!!!!!
何こいつ!!ちょっといい気になってねーか!?
そりゃ、梨華ちゃんに助けられたのは事実だけどよ…こいつムカつく!!!
「て、テメー…あたしが上品にかまえてりゃ言いたいこと言いやがって!!!
ナメてんじゃあないよッ!!!草むしりで話例てるみてーだけどなぁ!!!
わかりづれェーんだよ黒んぼ!!!そもそも別にオメーなんかに助け求めたり
してねーしなァ。ふん、こっからはあたし一人で闘いますよ!!!臆病者は
歯ァ磨いてクソして寝てろ!!ついでに目も覚ますなッ!!!!!!!」
「あーそーですかッいってらっしゃい!!!ついでにもう戻って来ないでね!!
あ、階段上れないんだっけ?地獄までの片道切符ごくろーさま!!!!
あと、あたしゃクソもしなきゃオナニーも47…」
このアマ…こいつがここまで性根腐ってると思わなかったぜ!!!
あたしはベッドの脇において置いたカバンを取ろうと屈む。
ドガッ!!!!!
そんなあたしを、梨華ちゃんが突き飛ばした!!
その勢いであたしは床に尻をついてしまう。
こいつ…マジでケンカ売ってんのか!?
あたしのスタンドがボロボロだからって調子に乗ってンのか!!?
「何すん」
バリィィィィィィィィィィッンンン!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あたしのセリフは、勢いよく音を立てて割れ砕け散ったガラスの音に
かき消されてしまう。
何が起きたのか、把握するのに数秒かかった。
目に映ってる光景だけで言えば、ズタボロになった一体の木の人形が、梨華ちゃんの
身体にめり込んでいるっていう状況で…
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
697 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/12/08(木) 05:25:57 0
保全がてら更新!!
やべぇ学校…orzではノシ!!!
保全疾走
699 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/08(木) 07:55:47 0
>>697 1さん乙!
スマソ!なんだか解らないがまとめで1さんのオナが
更新がしてなかった!まっことスマソ!!
>>699 おぉっどんまいッす!
まとめの方いつも乙です!!
では学校行ってきます保全ノシ
701 :
名無し募集中。。。:2005/12/08(木) 09:33:16 0
おいおいッ!
702 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/08(木) 10:48:06 0
ジャンピング保全ing!
703 :
1:2005/12/08(木) 12:37:31 O
アハハハハ!保全ッ!!
704 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/08(木) 13:10:45 0
大の大人が保全!!
705 :
名無し募集中。。。:2005/12/08(木) 14:26:22 0
H O Z E N
706 :
名無し募集中。。。:2005/12/08(木) 15:10:35 0
〜〜8ノノノハヽ ∧彡
ル ’ー’リ彡 ・ \
/ つヽ,)彡 人.ヽ.) <保全
/) )(三"''―/''" ̄
-=≡( (⌒)─┘ ヽ
/ ⊇ )
⌒ヽ / ノ ノ ̄丶 ソ \ パカランパカラン
人, ’ ’, /// / \ ヽ\ .\
Y⌒ヽ)⌒ヽ、 ) 《_/ 《_/ ヽ/ラ丶/ラ
707 :
名無し募集中。。。:2005/12/08(木) 16:04:08 0
リサリサ先生頭ずれてるぜ
708 :
名無し募集中。。。:2005/12/08(木) 17:03:19 0
保守
709 :
名無し募集中。。。:2005/12/08(木) 17:04:33 0
☆ノハヽ /
ノノ*^ー^) < 保全!
/ つ | \
710 :
名無し募集中。。。:2005/12/08(木) 18:56:40 0
保全疾走
711 :
名無し募集中。。。:2005/12/08(木) 19:18:05 0
保全疾走
失踪
713 :
915:2005/12/08(木) 20:25:42 0
915です。
次回作の構想は途中まで出来ているけれど前スレ83。さんと微妙に
テーマがかぶりそうなので様子見(笑)
で、もう一作アイデアを考えてる途中なんだけど致命的なミス発見。
岡井ちゃんを小学生にしちゃったけれど
りしゃこと岡井ちゃんと愛理ってリアルでは同級生なんっすね、そういや。
で、りしゃこは中学生の設定だし。
愛理出したいんだけどどうしよう(^^;;;
714 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/08(木) 20:44:40 0
銀色の永遠 〜サイレンの歌C〜
ぶどうヶ丘高校 構内 演劇部
12月22日 AM9:15
〜れいな〜
「そうなんですかぁ?はい!あ。なるほど!」
後藤さんはれいなの質問になんでもくれとお!
やっぱり元エースは伊達じゃなかね〜。不熱心な美貴姐ェとは大違いばい!!
「ねぇ?読みも一段落したし少し休まない?」
さすがは後藤さん!気遣いが違う!!!
「ジュースば買うて来ます!!」
れいなは後藤さんの分のジュースば買ってたばってん色々話すと〜。
「久々に此処に来たけど・・・変わんないね・・」
「後藤さんも中学の時・・・れいなと同い年の時は演劇部だったとね!」
「田中ッチも寺田から「弓と矢の試練」を受けたの?」
「ここに居るんは誰でも受けとっと!」
「ふ〜ん・・・じゃあ未だに寺田が『矢』を持ってんだ・・・」
「・・・・・?」
「ん?どうかした?」
「あ・・いや・・・なんでもなかです・・」
『矢』の話ばしていた時の後藤さんの目・・・・別人に様に・・
暗く澱んで見えた・・・れ・・れいなの気の所為・・・たい・・ね。
715 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/08(木) 20:55:00 0
>>713 いいんじゃないですか?
見た目でw
なんぼ推しメンじゃないからといって愛理が岡井と同級生って
知らなかったなぁー!
おでのオナでも『アルバトロス』では中坊にしてしまってるからなぁ・・
まぁここはひとつイマジネーションの世界で
「オカール、中サキ、マイマイ」の括りは小学生にしましょう!
あとはのキッヅは中学生!ブルマブルマ!
そういう事で・・・
716 :
915:2005/12/08(木) 21:16:30 0
>>715 了解っす!
オイラもサッキーは小学生の方が良いなあと思います。
って、サッキーの方が愛理・りしゃこより年上なんだけどw
717 :
名無し募集中。。。:2005/12/08(木) 22:13:41 0
お前の事は いつだって大切に思っていた
718 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/08(木) 23:08:20 0
ほんじゃま続きを書いてからうpりますので
ちょい待ち〜。
待つよ〜
全然待つよ〜
720 :
名無し募集中。。。:2005/12/08(木) 23:39:12 0
だが断る
721 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/08(木) 23:40:41 0
ぶどうヶ丘高校 構内 演劇部
12月22日 AM9:15
〜小春〜
なんとか読み合わせが終わった。
正直、自信が砕かれた・・・・
『ミラクルエース』なんて言われて浮き足立って居たことを思い知らされた。
本当の『エース』はあの人の事を言うのだろう。
私なんかは・・・まがいものだ・・・
こんな時、道重さんだった何て言ってくれるだろう?
『大丈夫だよ』とか心配してくれるだろうか?
『もっとしっかりしなさいッ!』と叱咤してくれるだろうか?
あの人が居ない今は解らない・・・
こんなに落ち込むのは自分らしく無い。
どうしてこんな事になってしまったのか?
弱い考えばかりが頭を埋めていく・・・・
「どないしたん?」
「え?」
岡田さんだ・・・随分と心配そうな目で私を見ている・・・
今の私はそんな頼りない顔をしているのだろうか?
「いえ・・・大丈夫です・・・」
「そんな事あるかい!顔色が悪いで?」
「・・・・・・・・」
この人は・・・親しくは無かったが・・・やさしいヒト・・だったんだな・・
なんだか・・・・胸が苦しくなってきた・・・私ってこんなにヨワかったのかな?
「うぅううぅ・・・」
嗚咽が溢れてきた・・・・こんなの・・・私らしくないな・・・
722 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/08(木) 23:41:11 0
「大丈夫?しっかりしぃ!」
差し出されたハンカチで涙を拭った。
深呼吸で落ち着きを取り戻す・・・もう大丈夫だ・・・
「岡田さん!すみませんでした。道重さんの事でちょっと混乱してたので・・・
でももう大丈夫です!!」
泣いた事で頭がスッキリしたのだろうか?いつもの私に戻れた。
「ほんま。道重さんは災難やったねェ。訳も解らん様なヤツに襲われて。
久住ちゃんも犯人には相当頭にキてるやろぉ?」
「そう・・ですね。あの二人を相手にして倒すくらい強くて凶暴なヤツが
野放しなのは危険な事だと思いますし何より許せません!」
「やっぱり久住ちゃんもそう思う?私もそう思っとったんよ!」
そう言った岡田さんは何だか妙に嬉しそうだった・・・
723 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/08(木) 23:48:23 0
724 :
名無し募集中。。。:2005/12/09(金) 00:15:40 0
乙
だが寝る
更新乙!!
岡π何を企んでるんだろ
726 :
名無し募集中。。。:2005/12/09(金) 01:31:35 0
:::::::::::::::::::::::::::::.
::::::.\:☆ノノハ クゥ〜ン
::::::.ミゝ从 ’w’)つ
::::::⊂__つノ
マイハマン巡回中!
727 :
名無し募集中。。。:2005/12/09(金) 02:17:47 0
小説が書けねーなら書けねーなりにいくらでスレに参加する方法はあるぜ
保 全 だ !
728 :
名無し募集中。。。:2005/12/09(金) 02:40:11 0
保全疾走
729 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/12/09(金) 02:40:21 0
前スレさん乙ッ!!!
すげえ、れいなは後藤に、小春はおっぱいに心を開き始めてる!!
こいつはやばい空気がプンプンっすね!!
そして…俺が夜の保全代わりだッ!!
チェック後に行きます!!!
「うげえええええええええええッ!!!!!!」
ドッシャアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!!
梨華ちゃんが木の人形を腹に食らいぶっ倒れた!!
それを見て、あたしは思わず窓に目を向ける。
「やれやれ、やっと見つけたよ。病室に逃げ込むとは…外から探すというのは
マジで骨が折れる事だね、まったく。上原奈美のドテカボチャもしつこかったし。
ま、ボクの敵じゃあなかったけどさ」
高橋瞳が割れた窓の外に立っている!?
いや違う!!クモが糸を使ってぶら下がっているんだ!!!!
屋上の手すりか何かに糸を引っ掛けているに違いない!!
そのクモの尻の上に、ヤツが立っているのか…?
そんなところから攻めてくるなんて…なんてヤツだ!!!
「た、高橋瞳!!てめええええッ!!!!!!!」
「憤激!!!!」
ガシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!
高橋瞳が外から窓を蹴破る!!!
ビョオォッと寒い冬の風が入り込み、病室を一気に冷ました。
そして、クモが振り子のような運動を始めると、その勢いで病室に飛び込んできたんだ!!
あたしの頭上を飛び越えて、ヤツは病室のドアの前に立ちふさがった。
ドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッ…
「もう逃がさないよッ!!!!アハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!」
ムカつく笑い方だぜ…野郎ッ!!!
「く…」
梨華ちゃんが腹にめり込んだ木の人形を雑に投げ捨てると、呻き声をあげながら
立ち上がった。
どうやらミゾオチに入っちまったらしいな…
「梨華ちゃんアンタ…あたしを助けてくれたの?」
「この木の人形…妙だわ。本当にスタンドの残骸?変な実態感がある…これはいったい…」
ちッ、あたしの話聞いてないのかよ。
まぁいいか。
「あれれれ?立ち上がっちゃうなんてトンだ計算外!!いや〜患者さんのクセに
タフだねぇキミは!!!!」
「ふん、当たり前よ。あたしを誰だと思ってるのかしら。演劇部の元エース、
チャーミー石川よ。ハッピー」
「え、何々?別にキミに興味はないから変な自己紹介はいらないよ。ボクの狙いは
ただ一つなんだから。ねぇ藤本美貴さん?」
「何よ、何なのよバカにして。目に物見せてあげるわ…」
キラッ…キラッ…
梨華ちゃんのスタンド『ザ☆ピース』の右手の指が黄金の様に輝きだした。
あたしは…あたしはこれを知っている!!!
この煌く破壊のビジョンを知っている!!!
あらゆるものを切り裂きそして貫く、梨華ちゃんの必殺技!!
その名も…
「久々にイクわよーッ!!!必殺!!!チャアアアアアアアアアミングッ!!!!
フィンガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーッ!!!!!!!」
ズッキュウウウウウウウウウウウウウウウン!!!!!!!!!!!!
梨華ちゃんの指先が眩いばかりの光を放ち、高橋瞳に迫っていく!!!
あたしにへし折られたその右手…すでに完治していたのか!!!!!
「刺されろ!!あたしの指に刺されて足縮めてろ!!この女郎蜘蛛があああッ!!」
ジャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!
ドスドスッ!!!!!!!
梨華ちゃんは貫いた!!!
…病室のドアを。
き、消えた?
あのクモ女…消えやがった!!!!!!!!
「なッ…!?」
あたしも梨華ちゃんも驚きを隠せない。
「やれやれ、これだから素人は困るよ」
天井から聞こえた声に、あたしらは一斉に反応した。
へ、へばりついている…しかも無傷で!!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
「クモの瞬発力を舐めないで。こんなに華奢な足をしているけど、その力は
笑えないくらい強いんだ。そして、早い。さらに、コイツ自身もデカいだろう?
いいかい?強くて早くてデカい事、これだけ揃えば負けはないッ!!!!!!」
ピュンッ!!ピュンッ!!!
高橋瞳のクモスタンドがヤツを背に乗せたまま病室を跳びまわり始めた!!
は、早いッ!!!!
こいつ、こんな狭い病室の中で、どうしてこんな機敏な動きが取れるんだ!!!!
「な、なんて速さなのよッ!!チャーミング・フィンガーの狙いが定まらない…ッ!!!」
「そして患者さんに教えてあげるよ。必殺技とはッ!!!『必』ず『殺』す『技』と
書くんだ!!!こんな風に!!!!!」
シュルシュルシュル…
な、なんだ…あたしの足元から…変な音が…!!!!
ギュルンッバシィィィッ!!!!!!!!!!!!
「な、何ィッ!!!?」
い、糸オォォォォォッ!?
あたしの足にクモの糸が絡み付いて…し、縛りつけやがった!!!
機敏に動きまくっていたのはこのためかッ!!?
すごい速度で跳ね回り、あたしの足元に拘束するためのトラップを
しかけていたというのかよ!!!
ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!
「evergreen<グレイプ・ニール>のイカした使い方さッ!!そしてぇぇぇ…ッ」
「や、やめろぉぉぉぉぉぉぉッ!!!!!」
高橋瞳を乗せたクモスタンドが迫って…うわあああああああああああッ!!!!!
「このまま決着!!!!アハハハハハハハハハ!!!!!」
「ミ、ミキティッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドゴシャアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!
真正面から体当たりを受けたあたしは、寒空の中に放り出された。
「う、うああああああッ!!ブギートレイン03ッ!!!」
ガシィッ!!!
寸でのところで、あたしは窓の桟につかまる。
あ、あぶねぇ!!マジにやべぇぜコイツはーッ!
チラリと下を見ると、眩暈のしそうな高さの恐怖に背筋を支配された。
くそ…絶叫マシーン乗ったとき以上にお腹がヒュンッとなったぜッ!!
下には池があるみたいだけど…あそこに落ちたとしても大怪我は免れないだろう。
ま、待ってくれ…マジで勘弁しろよ!!!
「畜生…このまま落ちてたまっかよ…ッ!!!」
あたしはボロボロのスタンドでなんとか踏ん張り、腕だけで身体を引き『上げる』。
い、一刻も早く病室に戻るん…
「…え?」
視界は、眩しい水色の大海原でいっぱいになった。
あちらこちらに白い島が見える。
ひっくり返った?…そうだった、あたしはこいつの能力にハマッていたんだった…
あたし…ここで死ぬのか?
身体はすでに引力に引っ張られ、垂直落下を始めていたのだった。
ゴワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア・・・・・・・・・・・
737 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/12/09(金) 03:13:06 0
ここまで!!!
余談ですが、今回出てきてる『(階段や段差を)上れなくする』能力、
実は夢の中に出てきて思いつきました
塀登ったらすッこけてクモの巣に落ちて泣きそうになるっていう情けない夢orz
とまぁそんな経緯でコイツは生まれたんですが、ニストの方々、またはそれ以外の
方でも、どういった時に新しい『スタンド能力』を思いつきますか??
ちょっと参考にしたいですッ!!!
738 :
名無し募集中。。。:2005/12/09(金) 03:35:20 0
乙ッ!
俺は敵の場合だと怪談話なんかをもっとヤバくて猟奇的にしてると
「あら不思議」って感じですw
夢ネタもあるけど
. -―- . やったッ!! さすが
>>1!
/ ヽ
// ', 情けない夢の内容を
| { _____ | ズリネタにするなんてッ!
(⌒ヽ7´ ``ヒニ¨ヽ
ヽ、..二二二二二二二. -r‐''′ そこにシビれる!
/´ 〉'">、、,,.ィ二¨' {. ヽ _ _ あこがれるゥ!
`r、| ゙._(9,)Y´_(9_l′ ) ( , -'′ `¨¨´ ̄`ヽ、
{(,| `'''7、,. 、 ⌒ |/ニY { \
ヾ| ^'^ ′-、 ,ノr')リ ,ゝ、ー`――-'- ∠,_ ノ
| 「匸匸匚| '"|ィ'( (,ノ,r'゙へ. ̄ ̄,二ニ、゙}了
, ヘー‐- 、 l | /^''⌒| | | ,ゝ )、,>(_9,`!i!}i!ィ_9,) |人
-‐ノ .ヘー‐-ィ ヽ !‐}__,..ノ || /-‐ヽ| -イ,__,.>‐ ハ }
''"//ヽー、 ノヽ∧ `ー一'´ / |′ 丿! , -===- 、 }くー- ..._
//^\ ヾ-、 :| ハ  ̄ / ノ |. { {ハ. V'二'二ソ ノ| | `ヽ
,ノ ヽ,_ ヽノヽ_)ノ:l 'ーー<. / |. ヽヽヽ._ `二¨´ /ノ ノ
/ <^_,.イ `r‐'゙ :::ヽ \ `丶、 |、 \\'ー--‐''"//
\___,/| ! ::::::l、 \ \| \ \ヽ / ノ
740 :
名無し募集中。。。:2005/12/09(金) 04:26:24 0
まもる
保全疾走
742 :
名無し募集中。。。:2005/12/09(金) 07:16:18 0
服、服!
743 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/09(金) 09:23:16 0
おは保!
>>737 1さん乙!クモクモ!!
やっぱりPCやメモ用紙に書き出してる時かな?
話は思いつきですが『スタンド能力』は考えていますね。
普通逆だと思いますがw
思いつきのデタラメを成立させるような『スタンド能力』を・・・
と考えているとじゃあこういう能力だったら話が成立するな!
っつー感じでしょうか?
>>保全組!!乙DEした!!
744 :
名無し募集中。。。:2005/12/09(金) 09:29:30 0
ヒャークマーミーピートゥーパァー♪
゜ *
☆ノハヽ∩ ノノハヽ ∩
リd*^ー^)/ 从VvV)/
⊂ ノ ⊂ ノ
(つ ノ (つ ノ
(_ノ (_ノ
745 :
名無し募集中。。。:2005/12/09(金) 10:36:44 0
ありがちな死亡フラグ
@この戦争が終わったら、俺、結婚するんすよ
Aいいか、俺が帰ってくるまでここを動くんじゃないぞ
Bセックスする前のシャワー
Cいわく付きの場所で若者がいい雰囲気
D「必ず戻ってくるから」
E「この中に犯罪者がいるかもしれないのに一緒に寝れるか!俺は自分の部屋に戻るぞ!」
F「明日は娘の誕生日なんだ」
Gこの最後の仕事を終えたら足を洗うと決意してる状態
H「この仕事が終わったら2人で暮らそう」←
I「××様が出るまでもありませんよ。ここは俺に...」
J今まで目立たなかった脇役が急に目立つ
K「今度の仕事でまとまったカネが入るんだ」
L「おのれ〜!ええぃ、出会え!出会えーぃっ!! 」
Mちこりーた。「内定きまったお〜!」
746 :
名無し募集中。。。:2005/12/09(金) 11:24:54 0
747 :
名無し募集中。。。:2005/12/09(金) 12:42:40 0
>>746 このスレで実現してない対決ってどれだ?
748 :
名無し募集中。。。:2005/12/09(金) 14:19:45 0
保全!
749 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/12/09(金) 14:26:39 0
保全!!
>>738 怪談話っすか!!なるほど
童謡とかでもうまくやれば出来そうですね!!
>>743 確かに逆っぽいすねw
俺の場合は「自分がこーいう話読みたいw」みたいな気分で書き始めて、
気付けば自分が考えていた展開とは変わり始めてしまうというorz
あ、そうそう!!まとめが携帯で見れますね!!乙ですッ!!!!!!
お二人の命がけの意見…僕は敬意を表するッ!!!!つーわけで参考にしてみます
>>745 6番ワロタwでもホントありがちだなぁ、11番とか
>>746 チーム戦だ!!カコイイ!!!!!!
>>747 画像だけで言えば紺野vs田中、小川vs亀井かな?
道重vs高橋は一瞬で勝負つけちゃったからなぁ 汗
750 :
名無し募集中。。。:2005/12/09(金) 15:56:09 0
mozen!
751 :
名無し募集中。。。:2005/12/09(金) 17:14:36 0
保全疾走
752 :
名無し募集中。。。:2005/12/09(金) 18:56:50 O
それは保全だよジョルノ・ジョバーナくん
億泰
754 :
名無し募集中。。。:2005/12/09(金) 20:35:02 0
hoz
755 :
名無し募集中。。。:2005/12/09(金) 21:37:55 0
ho<ニャー
756 :
915:2005/12/09(金) 22:22:50 0
>>737 オイラの場合は
マイマイ→
「サバイバーの逆」というテーマから。
最初は紺ちゃんかアイボンあたり適任だなあと思ったけれど
小説が途中だったのでキッズの中でと思って
一番「ぽい」人を選びました
岡井ちゃん→
マイマイだけでは話がしめられなかったので急遽出演。
とりあえず石さえ投げれば良かったので適当(爆)
亨とめーぐる→
何故かこの二人をカプったスレがあったので二人を使おうと。
亨はそのまま。めーぐるは「たからもの」から。
757 :
915:2005/12/09(金) 22:26:56 0
袴田→
神父のDISCをゲットする経緯を書きたかったから
山崎→
マリリン・マンソンだけでは話をしめられないので。
最初はオリジナルの「変身するスタンド」のつもりだったけど
ちょうど香取慎吾が似たような能力だったので
やりすぎかなと思いつつフー・ファイターズを起用
舞美→
話の展開上、「走る」スタンドをと思い走るならこの人だろと。
でもそれだけじゃあ戦闘にならないので
ローラーブレードからカーズにまで拡げました
ってことで、ケースバイケースっすねえ。
ただストーリーの流れから自然に決まったような気がします
758 :
1 :2005/12/09(金) 22:32:30 O
915さん
なるほど!
俺も亀井の能力に関しては『エコーズの逆』って感じで考えました!
国文亜美も『れいなの逆』って感じでw
てか、射精しようとしたらまたアク禁なんすけど…なんで?
早く次の話書きたいのにorz
759 :
名無し募集中。。。:2005/12/09(金) 23:04:48 0
ぶどうヶ丘高校 構内 演劇部
12月22日 AM9:15
〜絵里香〜
「だからどうだって聞いんのさ!」
「いちいち答える必要があるんか!」
こいつ・・・年下の癖に調子に乗ってんじゃねよ!
「まぁアンタ程度じゃトモダチの仇なんて取れないよ!タカハシさんよぉ!」
「このォ・・・・ざけんじゃねーぞォオ!!」
「愛ちゃん!いい加減にするのだ!」
かっぺの高橋は新垣のチビに押さえつけられて部室から出て行った。
おーおー・・・これだからガキの友情ゴッコは始末が悪い・・・
『仲間がやられて悔しくないのか?』
・・・これだけを聞いたらあんなにムキになって・・・・
こうやって焚き付けとけば何かの役に立つだろう?あんな雑魚どもね!
紺野も小川も『イロイロ』と嗅ぎまわっていたからなぁ・・潰し時・・
いいタイミングだったんじゃねえの?
この際なんだから後藤や藤本なんかも一緒に在庫一斉セールでブチ殺せばイイ!
・・・・『スポルトマティク』とかいう奴もついでになぁ!
私達はふるいに掛けられているんだよ・・・残る奴は少し居ればいいんだ・・・
強い能力を持っている奴だけなぁ・・・
またかよ(´・ω・`)
761 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/09(金) 23:10:24 0
762 :
1 :2005/12/09(金) 23:20:34 O
乙!三好とんでもねーこと考えてるなぁ
またですorz
dionなんすけど…
763 :
1 :2005/12/09(金) 23:22:48 O
乙!またですorz
dionなんすけど…
764 :
1 :2005/12/09(金) 23:24:11 O
乙!またですorz
dionなんすけど…
765 :
1 :2005/12/09(金) 23:26:20 O
乙!三好とんでもねーこと考えてるなぁ
またですorz
dionなんすけど…
766 :
名無し募集中。。。:2005/12/09(金) 23:27:17 0
何回も言わなくていいから
悔しい気持ちはわかるが
767 :
名無し募集中。。。:2005/12/09(金) 23:30:13 0
>>762-765 ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムが発動してる
1さんはこのスレにたどり着くことは2度と出来ないんじゃないじゃないか・・・。
768 :
1 :2005/12/09(金) 23:32:03 O
俺は何やってんだorzスマソ
769 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/09(金) 23:32:33 0
ぐぁあああぁ!眠い!今日はここまでミポ!!
>>762 よーやく三好編が終わってCにイケますよ・・・
ホントはバスバスとやりたいのですが今書いてるところが
複線になるので地味〜に地味〜に進めなくてはならないのが
タイヘンであります!(渡辺久美子で!
dionて結構大きい所ですよねぇ?俺はヤフーだけど
大丈夫っぽいですね。そんなに各プロバイダで
違うモノなんでしょうか?
770 :
1 :2005/12/09(金) 23:34:51 O
俺は何やってんだorz
マジ携帯いかれてる、すいません(汗)
771 :
1 :2005/12/09(金) 23:38:06 O
俺は何やってんだorz
マジ携帯いかれてる、すいません(汗)
772 :
名無し募集中。。。:2005/12/09(金) 23:38:42 0
1さんイ`w
773 :
名無し募集中。。。:2005/12/09(金) 23:52:13 0
1市ね
774 :
名無し募集中。。。:2005/12/10(土) 00:01:57 0
>>773 殺 じ 語 気 / ヽ,_∩
す ゃ っ や | / !``ヽ
ぞ あ て す \ ::::: :::::\:,ノ゙
ッ ね ん く / :: :|:.:.:
; ! ぇ |,.--ヘ‐‐‐.==、r‐'´.:/
;;ヽ ,.-、,-‐、/ペ-<|:ヽ::/_;;;ソ ::.:/
;;;;;;`--'´:l .::: ,,;;::::`´ ゙゙゙Y<゚,-</
):) >:| :l ::: '""゙/∠,,|r'⌒i
:}; ;l::li‐-、l ,.-、__ヾ,ノ゙i ! :::/
i;;i /;;i:l \ ゝ::ノ‐'´:/ '"〉::|
:ヾ;;;;;;;;;| `ー‐'´`ー‐-' / ::〉
775 :
名無し募集中。。。:2005/12/10(土) 00:49:12 0
776 :
名無し募集中。。。:2005/12/10(土) 01:39:51 0
『保全する』と心の中で思ったならッ!
その時スデにスレは上がってるんだッ!
777 :
610:2005/12/10(土) 02:05:51 0
久しぶりに出しちゃうよ
778 :
610:2005/12/10(土) 02:09:54 0
銀色の永遠 〜過去からの贈り物〜B
「よっしゃ!やってやるったい!」
ついにれいなの時代がやって来たんじゃなか!?
なぜって寺田先生から指令が来たっちゃ!
しかもれいな1人だけが呼び出されて直々に寺田先生にお願いされた!
いつもは紙切れに指令だけ書いて渡されるだけなのに…
なんでも波紋を使えるれいなしか今度の敵は倒せないらしい
そして今度はサポートなしのれいな1人での任務!
ついに寺田先生もれいなを演劇部のエースとして認めたとね?
でも先生なんか気になること言ってたなあ…
「田中ぁ、この任務はおまえ以外には任せられへんねん、おまえ以外だと奴に
触れられただけで死んでまうからなぁ…」
779 :
610:2005/12/10(土) 02:11:10 0
どういうことやろ?
でも今回の任務はいつもとちょっと違うってことは分かった
なんでも今度の敵『柱の男』は数千年前からの人類の敵で遠い昔から波紋使いと
戦いを繰り広げてきたらしい
いわば波紋とはこいつらと戦うために生み出されたような物だったのだ
偶然身に付けた波紋にそんなルーツがあったとは!
いわばれいなは人類の救世主ってヤツ?
柱の男ねぇ…よく分かんないけどちょっと強い吸血鬼みたいなもんやろ?
「もう『吸血鬼しゅう』の時みたいな油断はれいなには無か!
覚悟するったい!『サンタナ』とやらッ!!人類はれいなが救うッ!!」
バアアアアアアァァァァァァァァアアアアアアン!!!!
780 :
610:2005/12/10(土) 02:12:32 0
「こん辺りやね、先生がサンタナと出会った場所は…」
駅近くの路地裏、ここは街の中心に向かう方角ではないので夕方の帰宅時間でも
人通りは少ない
今は午後4時…なんら変わりない風景、人類を脅かす化け物が潜んでいるとは
とても思えない
太陽が出ているうちはやっぱりどこかに隠れているんだろうか?
「なんだこれ?」
しばらく路地裏をうろついていると不自然な光景に出会った
地面に服が落ちている、それも1人分ではなく何着ものシャツ、ズボンが
きれいにそろって…
…このへんに温泉でもあるとね?…いやいや、そんな訳無か
れいなはこの辺りを良く調べてみる事にした
建物の間の細い路地を歩く、そして幾つめかの角を曲がった時…
「な…!?」
な、何やこいつッ!?
781 :
610:2005/12/10(土) 02:13:31 0
1人の大男がサラリーマンの顔を鷲掴みにしている!
いや、掴んでいるのではない!男の手はサラリーマンの顔に溶け込むように
同化している!!
ズキュウゥゥゥン!!
サラリーマンの身体はその男の手に吸い込まれるように萎んでいく!
そして着ていたスーツだけがバサリとその場に落ちた
こいつ…人間を食っとると!?さっきの服はこれだったっちゃ…!!
こいつが…こいつが闇の一族『柱の男』サンタナッ!!
サンタナの目がギロリとこちらを睨む
「サンタナッ!!このれいなが闇に葬ってやるったい!」
782 :
610:2005/12/10(土) 02:15:05 0
「血だ…もっと血を…人間どもを数人食っただけではこの渇きは満たされん…」
およそ50年の眠りから覚めたサンタナは飢えていた
50年といっても彼らの感覚では普通の人間の一晩といったところだろう
主人達は目覚めただろうか?自分を封印した人間の男はまだ生きているのか?
サンタナの脳裏には様々なことがよぎったが、いまは空腹を満たす事が先決だった
「吸血鬼を作る石仮面…この世界にもあるはずだ、まずはそれを探すとしよう…」
ズキュウゥゥゥン!!
鷲掴みにした人間を手のひらから直接消化吸収する
「ん…!」
そのときサンタナの聴覚は小さな足音をとらえた
女だ、人間の女がこちらを見ている…まだ子供のようだ
「サンタナッ!!このれいなが闇に葬ってやるったい!」
その女が叫ぶ
サンタナ…そう言えば人間どもは自分をそう呼んでいたな…
この人間は自分を封印していた奴らの仲間だろうか?
まあいい、まだ腹は満たされていない、さっそくいただくとするか…!
783 :
610:2005/12/10(土) 02:19:01 0
ここまで!
深夜に妄想全開!気持ち良かった…
つーか博多弁が全然わかんねえ、ごめん適当に書くw
784 :
名無し募集中。。。:2005/12/10(土) 02:25:22 O
乙です!!
785 :
名無し募集中。。。:2005/12/10(土) 03:18:02 0
だったら俺が保全するしかないな
786 :
名無し募集中。。。:2005/12/10(土) 03:39:53 0
俺が保全した・・・
786レスの時点でな・・・・
なんだってー!!
788 :
名無し募集中。。。:2005/12/10(土) 06:47:05 0
:::::::::::::::::::::::::::::.
::::::.\:☆ノノハ クゥ〜ン
::::::.ミゝ从 ’w’)つ
::::::⊂__つノ
マイハマン巡回中!
789 :
名無し募集中。。。:2005/12/10(土) 07:48:10 0
保全!
790 :
名無し募集中。。。:2005/12/10(土) 09:29:07 0
保全疾走
791 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/10(土) 09:57:01 0
>>783 610さん!乙!!
博多弁は俺もフィーリングでやっています。
いま流行の『訛り本』でも買って参考にしょうかなぁと思うてます。
792 :
名無し募集中。。。:2005/12/10(土) 10:05:13 0
/〜〜,
/ 保 / ==
/〜〜'
ノノハヽ ===
(’w’*从
0┳0 ) ===
◎┻し'━◎
マイハマン巡回中!
793 :
名無し募集中。。。:2005/12/10(土) 11:27:26 O
だが保全する!
794 :
名無し募集中。。。:2005/12/10(土) 11:38:43 0
しかし地獄いく
795 :
名無し募集中。。。:2005/12/10(土) 12:41:12 0
保全疾走
796 :
名無し募集中。。。:2005/12/10(土) 13:48:48 0
保全疾走
797 :
名無し募集中。。。:2005/12/10(土) 14:54:16 0
ノ⌒ヽ
γ´o ,,,,,,,,)
< 川´・_・リ がおー
<:: ::;;:::つ~~つ
ノ:: :: :: :: :: :(
∠、-‐(_ノ"ヽ_)
798 :
名無し募集中。。。:2005/12/10(土) 16:15:24 0
保全疾走
799 :
名無し募集中。。。:2005/12/10(土) 16:37:11 0
ho
800 :
なんみん:2005/12/10(土) 17:06:07 0
すみません…初めてアク禁を体験しました…しかも3日間…
頭がどうにかなりそうだった…
色々書きたい事があったのですが…レス出来なくてすみません
でもみなさんの作品や保全・雑談はROMで楽しませて頂きました!!
とりあえず前半戦最後うpります!!
落ちてきそうな程に大きい満月が照らし出す、妖しく古びた洋館の入り口の門の前、
人里離れた建物の周囲は鬱蒼とした森林ばかりで、道は舗装もされていない。
そんな場所で、小川麻琴はある疑問にぶつかっていた…。
「oioioioi…一体どうしたコトなんだよォ…?」
洋館の前に到着したタクシーからすばやく離れ、木陰に身を隠した彼女は、
まず高橋が吸血男と一緒に洋館へと入って行くところを見届けた。
追跡する気もあったが、タクシーがその場から移動する様子を見せないので、
仕方ないのでとりあえず敷地の周囲をグルッと巡る事にした。
そして、一周して戻って来るが、まだタクシーは立ち去ってはいなかった。
「何だ、待ってるのかヨ?さらにどこかに行くつもりなのかィ?」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ…
何かがオカシイ…小川は直感的に思った。
ここを離れるまではタクシーはハザードランプを点滅させながらアイドリングしていた。
しかし、今はそんな人の気配を感じない。エンジンもランプも消えている。
運転手は再び二人が出てくるまでの間、仮眠でもして待つのかとも考えたが、
まだ冬前とはいえこの辺りは相当冷え込む。エアコンくらい付けても良さそうだ。
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ…
小川は恐る恐るタクシーに近付く。そして窓の中を覗いてみる。
……やはり…。
タクシーの中はもぬけの空だった…。
「oioioioi…運ちゃんはどこ行ったんだよォッ!?」
まさか、館の中に入って行ったとは考えにくい。どこへ消えた!?
……チクショー…こうなったら一人でも中に潜入するか…?
キシキシキシキシ…。
遠くから何かが軋む様な音が近付いて来る。
小川は『FRIEDSHIP』を発現させ、まだ見えない相手に向け構える。
キシキシキシキシ…。
「おい!!走れ!!もう少しだぞッ!!」
「ドロボーッ!!自転車ドロボーッ!!」
小川はあきれ顔でスタンドを引っ込めた。
「ヤレヤレ…何やってんだよォ」
M・バイクに乗った藤本が目の前で停車する。後から亀井が息を切らしながら走って来る。
「はぁ…はぁ…」
「亀ぇ…よく追いついたな…」
「もうッ!!何でいきなり僕を振り落として逃げるんだよッ!!」
「ああ!?おめぇがこんな夜道でワケ分からん怪談話すっからだろうがッ!!」
「僕はただ幽霊が出そうだねって言っただけだよッ!!」
「幽霊はハサミ女で十分だッ!!場所考えろッ!!アホッ!!フトモモッ!!」
小川は先程の緊張感もすっかり忘れて、とりあえず二人の間に入る。
「oioi…大声出すのはよそうゼ。おまいら仲良過ぎるんだよォ…」
「それに!!藤本さんが僕のマウンテン・バイク壊しちゃったんですよッ!!」
「…壊れてないジャン」
「亀井、だからそれは大丈夫だって言ってるだろ」
「何で?『満月の流法』っていずれまた元の時間の流れに戻るんでしょ?」
「まあ、何と言うか…あたしも良く分かってないんだけど…満月の日は特別なんだよ」
「何ソレ?」
藤本は説明を続ける。
「曇ってても室内でも駄目。満月の光を直に浴びている時だけ能力にバラツキがあるんだ。
もともと『満月の流法』も満月の日に覚えたモノだからな。何か関係があるんだろ?」
亀井はまだ納得いっていない顔だ。
「…でも、そもそも何で満月の光で変化するのかなぁ?吉澤さんなら分かるけど…」
「知らねーよ……ん!?もしかしたらアレだッ!!ほらッ!!」
「何?」
「あるだろ…最近よく聞くじゃん…アレだ………2000年問題!!」
「違うよッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「ちげーよォォッッ!!!!!!!!!!!!!!」
見事なダブル突っ込みが決まった。
「ま、もし後で壊れたら弁償してやるよ」
「嘘ォッ!!ホントですかッ!?!?」
「おめぇすげー疑ってんな…まあ、ソレくらいの責任は果たすよ」
「約束ですよ」
「特別におめぇの親父から買ってやるよ……10割引で」
「それ買うって言わないッ!!」
「おまいらよォ…今年のクリスマス公演、二人でお笑いやれよォ…oi」
さて……
「ヨッシャ、今から潜入するゼィ。亀ちゃんACT1頼むワ」
「ACT1ですか?音を消すんですか?」
「相手に気付かれない様にコチラの気配を消す。当然のことながらこちらも話が出来ナイ。
だからハンドシグナルで話す…簡単に2つだけ覚えてくれヨ」
小川は手でOKサインを出す。
「『大丈夫』の時はコレ。ま、分かるだろ?」
そして、手の平を下に水平にし、中の3本の指だけを合わせて、それから軽く揺らす。
「『ヤバイ』時はこうだヨ」
二人の顔を見て確認を取っていると、藤本が口を出す。
「なあ〜んだ、ハンドシグナルならあたしも1つ知ってるよぉ」
パンッ!!
藤本は両手を合わせる。それからピースサイン。OKサイン。目の上に手をかざす。
すかさず小川が合の手を入れる。
「パン、ツー、まる、みえ」
「YEAAAAAAAAAAAAHッ!!!!!!!」
「YEAAAAAAAAAAAAHッ!!!!!!!」
ピシ、ガシ、グッ、グッ…
「二人ともッ!!くだらない事やってないで行きますよッ!!!!!!!!」
藤本が門に手を掛けた時、ふと亀井が立ち止まった。
「あ、そう言えばちょっと確認しておきたいんですけど…」
「ああん?」
「以前、吸血鬼退治での話なんですけど…敵の屋敷に入る際に紺野さんが言ったんです。
『誰かが敵にやられる場合、お互いに助けないで逃げろ』と。
下手な助け合いで全滅しないが為だそうです…どうしますか?」
「『どうしますか?』って何だよ?」
「僕達はどうするか?って事ですよ!!もしもって事があるかもしれないじゃないですか!?
僕達の誰かがやられるかもしれない…それに考えたくないけど既に高橋さんが…」
「助ける」
「え…!?」
亀井の問い掛けに藤本は何の迷いも無く即答した。
「何があろうが助ける。やられるのはウチらじゃない、ドラキュラ野郎の方だ」
「で、でも!!」
「いかにもあの紺野の言いそうなこった。じゃあ聞くがよ…実際にアイツは逃げたのか?
れいながやられた時よ…おめぇら二人してトンズラこいたのか?」
亀井は心外とばかりに首を強く横に振る。
「だろ?だからウチらも逃げない。『高橋は連れ戻す』、『ウチらも助かる』、
『両方』やらなくっちゃあならないってのが『演劇部員』のつらいところだな。
おめぇら覚悟はいいか?あたしはできてる」
……藤本さん…この人はッ……!!!!
「ウチらがダメなら、演劇部の誰かがやるだろ?行くぜ」
亀井絵里は藤本を見つめながら思った…。
何なんだこの人…。普段はふざけたコトばかり言って、部活にもロクに参加しないし、
僕のコトからかってばかりいて、何度もご飯おごらせたり、おニューの自転車平気で壊したり、
年下に勉強教わったり、口も悪いし、態度だって悪いし、とにかくメチャクチャな性格で、
何でこんな人が演劇部にいるんだろうと思ってたけど……何だか不思議な説得力があるッ!!
確かにいつも通りメチャクチャで、とても考えてモノを言っている様には見えないけど、
藤本さんには藤本さんなりの正義があって、何かとても熱く強く心に響いて来るんだ…。
上手く表現できないけど…『言葉』でなく『心』で理解できる感覚だッ!!!!
紺野さんとはまた違った人を惹き付ける魅力があるんだ…。
なんだかんだ僕だって藤本さんにからかわれるのを楽しみにしている気がするし…。
一体、この人が真面目に…本気を出したらどんなにすごいんだろう?
ひょっとして…いつか演劇部を背負って立つのは実は高橋さんやれいなでは無くて…。
「あ……!!」
気が付くと藤本がじっと目を合わせていた。
「何だよ亀井、人の顔ジロジロと見やがってよ…気味わりぃな…」
「いや、別に…うへへへへ…」
まさか『見直しましたよ』なんて今さら恥ずかしくて言えない。
「なあ…亀井」
「何ですか…?うへへ…」
「……あたしで変な事するんじゃねーぞ…ジャージとかで」
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「ウギャアアアアアアアアァァァァーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!」
今宵、満月の浮ぶ森林にこだまする亀井の叫び声は、まさにホラーそのものであったという…。
807 :
なんみん:2005/12/10(土) 17:16:52 0
今回は(もしかしたら今年は)ここまでです!!
ようやく前半戦終わりました…前置きだけで前作同等のボリュームって…
次回から『バトル編』が始まるのですが……
折角なので色々練り直したい部分もあるので…すみません長考します!!
読んでくれる方々本当に本当に感謝です!!
ではではなんみんでしたノシ
808 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/10(土) 18:54:28 0
仕事中に来たお!
>>807 なんみんさん乙です!!
パン2丸見え来たw
存分に時間を取ってオナってください!
待っております!
あ! 名無しでの保全は偶には来てくださいねw
809 :
名無し募集中。。。:2005/12/10(土) 20:33:58 0
保全だと?
810 :
名無し募集中。。。:2005/12/10(土) 21:27:11 0
ポルナレフは追いながら奴と戦う…
俺たちは逃げながら奴と戦う つまり
保全の形になるな…
811 :
名無し募集中。。。:2005/12/10(土) 22:21:55 0
::::::::::::::./\__,ヘ,
::::::::\:|ノノノハ クゥ〜ン
::::::ミゝ从 *’w’)つ
::::::⊂__つノ 舞波鼠逃走中!
マイハニャン追尾中! ≡≡≡(,;;ゝ-‐' ;;;)
≡≡≡〜,:'.;=’w’;=クゥ〜ン
"'"'゙''""'゙
812 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/10(土) 23:32:03 0
銀色の永遠 〜サイレンの歌C〜
ぶどうヶ丘高校 構内
12月22日 pm12:03
〜小春〜
午前の練習は一応カタチができた所で終了した。
後は細部を煮詰めれば公演しは充分間に合うだろう。
ああ、お腹が空いたなぁ・・
・・でも一緒に昼食を食べていた道重さんも亀井さんも居ないんだっけ・・
「小春ちゃん!一緒にお昼食べへん?」
ぶどうヶ丘高校 構内
12月22日 pm12:03
〜れいな〜
さすが後藤さんね!
公演は午前の練習だけでほぼ完成したようなもんっちゃッ!
後藤さんのお陰で絡むれいなも上手そうに見えるったい!!
それにしてもお腹が・・・
またベランダで一人で・・・食べるたい・・・
「田中ッチ!お昼、一人なの?」
813 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/10(土) 23:32:48 0
12月22日 pm12:15
〜小春〜
「実はなぁ。私、小春ちゃんを見込んで話があんねん!」
「話・・ですか?」
「そうや・・・でもな、外の人には聞かれたらまだ困んねん!」
「?」
「そういう訳でちょぉ隅のほうで話そ・・・」
「はぁ・・・」
「み〜よは席外して見張ってて貰えへん?」
「・・・・あいよ」
「な・・何なんですか?見張りまでって・・尋常では・・無いようですが?」
「スパイがおんねん。」
「!?」
「・・・・なんかオカしい思わへんかった?」
「・・・?」
「山下とそれに繋がる団体・・・実態は解らず仕舞い・・やろ?」
「な・・・・・なんでそれを知っているんですか?」
「アイツ等は何故だか私達についてよう知ってんねん・・・・それは何故だか?」
「・・・それでスパイが演劇部に居る・・という発想ですか?証拠もないし短絡的じゃ無いですか?」
「確かに状況証拠はあらへんなぁ。せやけどね、ウチの部には目的が怪しいのがおんねん。」
「目的?」
「小川麻琴。紺野あさ美。」
「ッ!」
814 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/10(土) 23:38:02 0
う〜んまぁちょっとな感じですが今日は此処まで!
メロン紺がまた2階席orzな前スレでした!
815 :
名無し募集中。。。:2005/12/11(日) 00:36:42 0
816 :
915:2005/12/11(日) 01:36:51 0
>>814 前スレ83さん乙!
>>713で言っていたけれど今作ってる4作目を5作目にマワして正解だったなw
意外なところから前スレさんとかぶりそうです。
前スレさんの展開待ちだけどうまくリンクさせられたら格好良くなるかも。
それよりも4作目が全然出来ませんorz
まあボチボチがんばります(^^;;;
817 :
名無し募集中。。。:2005/12/11(日) 02:34:49 0
保全質素
818 :
名無し募集中。。。:2005/12/11(日) 04:06:13 0
保全疾走
819 :
名無し募集中。。。:2005/12/11(日) 05:22:16 0
保守するだーー
820 :
名無し募集中。。。:2005/12/11(日) 05:30:55 0
821 :
名無し募集中。。。:2005/12/11(日) 07:15:07 0
保全疾走
822 :
名無し募集中。。。:2005/12/11(日) 08:01:31 0
保全疾走
823 :
なんみん:2005/12/11(日) 09:13:02 0
ただいま帰りました!!昨日は時間が無かったので4日分のレスれす
>>1さん
PCも携帯もダメだなんて…早く規制が解除されるのを待っています
藤本のBT・03がボロボロになった原因が早く知りたいです!!
>>前スレさん
俺の書くシナリオの根幹には『レミゼ』があります!!あれがバイブルの1つです
後藤組と岡・三組でやりあうんですかね〜?期待してます!!
>>610さん
サンタナって何でジョセフ戦では消滅しなかったんでしたっけ?
れいな戦でのサンタナの結末が気になります!!
>>915さん
前スレさんとのリンクっすか…こういうニスト同士のセックルはやってて楽しいですよ
4作目5作目楽しみに待ってます!!
>>744 マコも入れて欲しい…
>>755 WWW…高橋はいわば『思い出になっちゃってる』パターンですねW死にませんが
>>820 イケメンイケメン!!マジカコイイ!!
824 :
なんみん:2005/12/11(日) 09:24:19 0
すみません上の
>>755は
>>745の間違いです…
実は前半戦終了時点で分かり易いのからそうでないのも含めて
全ニスト様方のインスパイア・リスペクトは完了いたしております!!
特に915さんの藤本チャリ通の設定はフル活用させて頂きました!!
後半戦も皆さんからガンガンパクっていきたいとと思いますw
それではおやすみソラシド
825 :
なんみん:2005/12/11(日) 09:24:30 0
すみません上の
>>755は
>>745の間違いです…
実は前半戦終了時点で分かり易いのからそうでないのも含めて
全ニスト様方のインスパイア・リスペクトは完了いたしております!!
特に915さんの藤本チャリ通の設定はフル活用させて頂きました!!
後半戦も皆さんからガンガンパクっていきたいとと思いますw
それではおやすみソラシド
どう見ても重複です
本当にすみませんでしたorz
827 :
名無し募集中。。。:2005/12/11(日) 09:47:36 0
丿l^ 、 ノ丿 (・) (・)
828 :
名無し募集中。。。:2005/12/11(日) 11:18:00 0
ノノ*^ー^)<ハロモニ前保全ですよ?
829 :
名無し募集中。。。:2005/12/11(日) 13:07:11 0
. ____
ゴッ! _| M | アゥチッ!
、',Σ○w゚゚;从
()二ニOニO_フヽ
´` ゝ ,ハ.
し'´ヽ.)
マイハマンバント失敗!
830 :
名無し募集中。。。:2005/12/11(日) 14:37:11 0
保全!保全組の保全!
それは精神的な意味において普通のそれと少し違っていたッ!
831 :
名無し募集中。。。:2005/12/11(日) 15:15:35 0
ノノノハヽ
'`,、'`,、从o^∀^从 '`,、
,、'` ( つ と ,、'` '`,、
まあさ保全!
832 :
名無し募集中。。。:2005/12/11(日) 16:24:53 0
やかましいっ!うっおとしいぜ!
833 :
名無し募集中。。。:2005/12/11(日) 17:15:10 0
ミ\ /彡
ミ \ / 彡
ミ \ / 彡
ミ \ 〜〜〜〜/ 彡
ミ \ | 滝 川 | 彡
ミ \ |〜〜〜〜 彡
\ \ | / /
ミ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ , -ー-、 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄彡
ミ \/==∞==ヽ/ 彡
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ ̄ ̄\δノノハヾδ/ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/ / ̄从VvV从 ̄\ \<美貴地蔵が保全してあげるよ。
/ / ⊂人,、,@,、,入⊃ \ \
/ │ /く,、,、,、,、,、,ゝ\ │ \
/ /│ ミ (_Y_)(_Y_) 彡 |\ \
彡 / │ ミ 彡 │ \ ミ
彡/ │ ミ 彡 │ \ ミ
\ ミ 彡 /
\ミ 彡/
834 :
名無し募集中。。。:2005/12/11(日) 18:37:51 O
ほ
835 :
915:2005/12/11(日) 19:01:19 0
>>824 どもです。自転車通学ってのはオイラも1さんの
「銀色の永遠 〜こんなにも優しい月明かりの下で〜」からですけどね(^^;;;
836 :
名無し募集中。。。:2005/12/11(日) 20:18:45 O
今日は寂しいな
837 :
名無し募集中。。。:2005/12/11(日) 21:11:32 0
もう少し待てばニストは来るよ!
838 :
名無し募集中。。。:2005/12/11(日) 21:11:40 0
君は引力を信じるか?
この保全に意味があるという事を!
839 :
名無し募集中。。。:2005/12/11(日) 22:04:16 0
おまんこ
840 :
名無し募集中。。。:2005/12/11(日) 23:06:40 0
波紋なんぞ触れなくても保全は出来るわ!
841 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/11(日) 23:16:10 0
「例えば小川麻琴。紺野あさ美。」
「昨日のッ!?」
「昨日の一件絡んでいるのは斉藤美海、藤本美貴、後藤真希。」
「そう聞いてます・・が・・・何か?」
「紺野あさ美を倒した後、小川麻琴は三人に襲い掛かった・・・知っとるなぁ?」
「はい!」
「ここからは推理でしかあらへんけど、紺野、小川が何かしらのトラブルを起こし闘争になった。
そこに偶然、部外者の後藤真希が部員と一緒に現れる。コレおかしいンちゃう?」
「・・・・・たしかに・・・関係の無いハズの人がそこに現れるのは・・・おかしいですね」
「知っとったとしたら?騒ぎが起きるのを・・」
「騒ぎが起こる事を知っていた?」
「自らが騒ぎを起こすように仕向けてそれに乗じて演劇部に乗り込む。」
「乗り込んで何を?」
「そこからは解らへん・・・せやけど・・」
「なんですか?」
「山下に命令を出したのは後藤真希。これはどないや、知っとった?」
「え?」
「アイツがあのチームのリーダーや。」
「ッッッッ!」
「友人の藤本美貴もチームの一員やったりするかもしれへんなぁ。」
「藤本さんが?」
「・・・・そうなると私の推理はハズレとるやん。紺野、小川の二人はもしかしたら
私達の為に二人と闘ってそれで返り討ちに合ったのかもしれへん!!」
「・・・・・・!!」
842 :
名無し募集中。。。:2005/12/11(日) 23:16:51 0
なにこのヤオイ小説みたいなくだらなさは
こんなのジョジョスレじゃねーよ!
843 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/11(日) 23:20:00 0
>>842 ここはオナニー小説の掃き溜めです。
まともなSSが読みたかったらほかでどうぞ!!
844 :
名無し募集中。。。:2005/12/11(日) 23:25:24 0
845 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/11(日) 23:57:34 0
まとめを更新して今日は推し舞波!
もう・・眠いミポ!
皆さん後は4649・・・・
846 :
名無し募集中。。。:2005/12/11(日) 23:59:19 0
乙おやすみ
ミポって何?
847 :
名無し募集中。。。:2005/12/12(月) 00:58:35 0
プリキュア
848 :
名無し募集中。。。:2005/12/12(月) 01:14:34 0
ミポは実は俺も疑問に思ってた
プリキュアのセリフなのか?
849 :
1:2005/12/12(月) 02:11:51 O
ニストのみなさん乙っす!
>>なんみんさん
俺も早くオナりたいっすorz
今の話、書き終わっちゃいました。あとは射精するだけなのに…
そーいやベリ工がプリキュアの歌うたってるんでしたっけ?
とりあえずいまだアク禁とれないんで、次くる時は今の話の完結と
次回〜憤怒のシュペルノーヴァ〜 まで発射しちゃいます
ってわかる人には主人公誰かわかってしまうかも
ではまたノシ!
いつも保全サンクスです!
\ヾヾヾヾ````ヾ、l l l ll lレ'"´´´`彡〃//
ヾミヾ` ヾl_l_jレ'′ 彡//
ヾミミ }} {{ 彡/
l:=l ,r''"´ `''- 、 l=:l
l:=l /,r,.ニ、 ,r,.ニ、\ l=:l
l=l // @ il f @ ヾt l=l
lミl _`=''⌒ヲ'⌒ヾ"ミ=′ lミl ジュマペールかと思った
/⌒ヾ/ __ `、 レ'⌒、
{ (`)゙l | ト`エ入TフエナT´| lィ") } ・・・・・・・・・ケハハハハハ!!
ヽヾ、l l `"( 三≡三.)`" l lノノ ノ
`irl ヽェ}ュ===ェ.{ェタ /"l「
リ \ === イ /⌒i
r'⌒> リ7ヽ、 イ川 > /
l Z 〃川 `ー--‐'′lリリ 〉ノ
, -‐\/-- ―ノ l― -- ― - 、
/ ヽ、___ __ ノ ヽ
851 :
名無し募集中。。。:2005/12/12(月) 04:53:31 0
保全財団の者です
852 :
名無し募集中。。。:2005/12/12(月) 06:41:14 0
保全する魂
853 :
名無し募集中。。。:2005/12/12(月) 07:43:40 0
保全疾走
854 :
名無し募集中。。。:2005/12/12(月) 09:06:35 0
保全
855 :
名無し募集中。。。:2005/12/12(月) 09:18:01 0
ネタ探しに必死で最近仕事中寝なくなったなんみんです
>>835 ホントですねwバトルシーンの印象が強かったせいか抜けてました…orz
じゃ
>>824見た1さんズッコケちゃってますね…
ネタ探しの時に915さんのオナがあったので直接のインスパイアは915さんです
ではではお2人にトンでした!!
>>843 前スレさん何かカコイイな…
金やちやほやされるためにオナってると思っていたのかァーッ!!
>>1さん
解除されたよー!!
856 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/12/12(月) 10:13:38 0
>>855 ホントだ!!!!
よっしゃ出かけ前に一発抜いちゃうーッ!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
落ちる!!
ミキティが落ちてしまう!!!
窓の桟に手をかけ、腕の力だけで上ろうとしたミキティは、なんとも奇妙な
体勢でひっくり返っまったのよ!!!
さすがのあたしもその光景には青ざめた。
それと同時に窓に向かって走り出していた。
「ハッピィィィィィィィィィーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ギュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウン!!!!!!!!!
あたしの掛け声と同時に『ザ☆ピース』の腕が急激な速度で伸びた。
間に合うッ!!!!
ガシィッ!!!!!!
「り、梨華ちゃん…ッ!!!」
つ、つかめた…危なかったわ…!!!
ミキティの足に絡みついたクモの糸を無理矢理つかみ、落下を阻止する。
彼女の身体は四階のあたりで静止した。
危機一髪ってとこかしら…
「よく…よくつかんでくれた…心から礼を言うぜ…」
「落としてたまるもんですか…あなたとは合わないけど…ミキティはあたしが『合格』に
導いた『演劇部員』なのよ…ッ!!!こんなところで死なせるもんですか!!!
死ぬならそれなりの働きをしてから死ぬのねッ!!!!!!」
そう、ここで彼女は死なせるわけにはいかない!!
この子、憎たらしいとこばっかだけど…それでも今はまだ死なせるわけにはいかないわ!
例え、彼女に一度再起不能にさせられた身とはいえ…!!
「友情だネェー。素晴らしいネェー…」
く、クモ女ッ!!!
あたしの耳元で静かに囁いてきやがったわ!!こそばゆい!!!!
この…クソガキがあああッ!!!!
「こんな状況でどうするつもりなんだい?ボクはフリーでいいのかな?」
バギィッ!!!!!
「ぎゃああああああッ!!!!!」
か、肩パンんんんッ!!!!!!
握っている手の力が思わず緩みかけるが、あたしは耐えた。
「あららら。患者さん、頑張るじゃないか。じゃあ賭けてみようよ。あと何発で
キミが藤本美貴を落っことすか…うーん、あと4回くらいかな?」
こ、この女…恐ろしいッ!!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
バギィッドガッメタァッバスゥッ!!!!!!!
お、女のくせになんて馬鹿力なのよ…青痰、いくつできたかしら?
それでも尚、彼女は殴り続けてくる。
「驚いた…もう10発目突入だよ…キミ、マジでタフだねぇ…」
高橋瞳というクモ女が感心している。
負ける…もんですか!!!
「梨華ちゃん、もういいよ。離してくれ」
「負けない…このくらい…なんてことはないッ!!!」
「オメーまでやられちまうっつってんだよアゴ!!あたしはいいんだ!!!
もう覚悟は出来てる!!!」
「アゴ?ざけんじゃないわよ!!!あんたは…あんたはねェ…ッ!!!!」
あたしは『ザ☆ピース』の腕に力を込めた!!!
「このチャーミー石川が雪辱晴らすまでは死ねないのよーッ!!!!
おぉぉぉぉッ!!!引き上げるのよ『ザ☆ピース』ッ!!!!!!!」
バアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!
「キミ、まだそんな力が…やば、遊びはこれくらいにしよう…」
高橋瞳がクモスタンドを近づけてきたわ…どうする…どうするの石川梨華!!!!
ガッバアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!
その時だわ。
勢いよく病室の扉が開いたのよ。
「高橋瞳ィ…ッ!!!!!」
こ、こいつはさっき踊り場でミキティを襲っていた中学生だわッ!!!!
木の人形を操っている本体!!!!
彼女の周りを、4体の人形が取り巻いている。
「う、上原奈美…キミまだ諦めてなかったのかい!?」
「諦める?そんな単語、辞書登録してないですね!!!!」
くッ…仲間同士ではないが目的はこのクモ女と同じヤツね。
でも、ここに来たのが運のツキよ。
…せいぜい利用させてもらうわ。
ニュルニュルニュル…バシィ!!!!!!!!!!!!!!
「…へ?」
上原奈美が右足に絡みついた金色の紐を見つめた。
あたしのザ☆ピースは…伸縮自在なのよ!!
身体のどの部分であろうと…!!!
「こ、このロープは一体…?」
「引きよせなさい!!ザ☆ピースッ!!!!」
ギュウウウウン!!!!!!!ドシャアアアアアアッ!!!!!!!
上原奈美の右足に絡みついたザ☆ピースの紐状に伸びた右足を元の長さに縮める!!!
その勢いで、上原奈美はひっくり返り、床に頭をぶつけたようだわ。
そして、尚も足を縮め、彼女は仰向けのまま床を引きずらせるッ!!!
「な、何よこれはああああああああッ!!!!!!!」
「ザコが…あんたら仲良く落ちちゃいなさい!!いくわよザ☆ピース!!!
おりゃーッ!!!!Y字バランスッ!!!!!!!!!!」
ギャンッ!!!!!
あたしの動きに合わせて、ザ☆ピースが上原の足に絡みついた右足を高々と上げた。
これぞY字バランス!!!!
足の長さ、勢い…全てにおいてベストだわーッ!!!!!
「なんですってえええええええええええええええええええええッ!!!!!?」
ビュオォォォォォォォッ!!!!!!!!!
上原奈美を、あたしのY字バランスの勢いで投げてやるのよッ!!!!
窓の外へ捨ててやる!!!!!!
ポイッ…
「いやああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」
「ぼ、ボクの方に…ッ!!?」
高橋瞳、あんたも巻き込んでね!!!!!!
二人仲良く浪漫飛行でもしてなさいッ!!!!!!
「落ちなさい!二人揃って脳天から飛び降りなさい!!このドクサレがああああッ!!」
ドガシャアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!
「「うぎゃあああああああああああああああああッ!!!!!!!!!!」」
あたしの足で放り投げた上原奈美は派手に高橋瞳と衝突すると、彼女を巻き込んだまま
二人で仲良く五階の病室からダイブしていった。
その時、上原奈美のスタンドのデク人形4体が力なく床に倒れたが、あたしは
あまり気にしなかった。
「みたかしら…これがあたしの…元エース石川梨華の実力よーッ!!!」
ジャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!
「あああああッ!!!落ちてしまうわ私!!!!」
「この厨房が…あんたはロクな作戦も考えずドカドカ真正面から突っ込んで
来すぎなんだよバァーカ!!!!!!!」
「なんですってぇ!!!!?」
「落ちるなら一人で落ちてってよねェ!!ボクは知らないよ〜ッ!!evergreen!!!」
ガシィッ!!!
高橋瞳のスタンドが、外の壁に引っ付いたわ。
ちッ助かりやがった!!!
突き落としてやりたいが、あたしの両腕は依然ミキティをつかんでいるので精一杯だ。
「一人で落ちてたまるもんですかああああッ!!!!!!!!!」
むんずっ…グイィィィィィィィィッ!!!!!!!!!!!!!!!!
「え…う、うげげげげげげッ!!!ボクの制服にィッ!!?」
う、上原奈美まで助かりやがったわ!!!
高橋瞳のブレザーの襟首を無理矢理つかんで!!!!
な、なんて無茶苦茶な奴らなのよ…ッ!!!!
「か、勝手につかまんないでよ!!!この野郎ッ!!!!!」
「うるさいわね!!いいから病室に戻りなさいよ!!!アンタもそれじゃあ、
しょーがねェでしょッ!!!」
「くそッ!!!!!」
高橋瞳がクモのスタンドの力で上原奈美と共にゆっくり這い上がってきたわ。
このゲテモノスタンドが…ッ!!!
上原奈美を背中にぶらさげたまま、ヤツが窓から身を出した。
…かかったわね。
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド…
「チャーミング・フィンガー!!!!!!!!!!!!!!!!」
「え?」
ドスドスドスドスドスドスドス!!!!!!
あたしの左手の指が高橋瞳の身体に突き刺さる。
彼女は目を丸くして驚いていた。
窓の桟をつかんだ手も、恐らく痛みによって震えてしまっている。
「き…みは…藤本美貴を…つかんでいたはずじゃ…ぐええええええッ!!!!!」
「ええ、つかんでいたわ。たった今までね」
「見捨てたのか…仲間を…ッ」
見捨てた?
…違うわね!!!!
あたしはザ☆ピースの握っている右手を見せてやった。
「それは…糸?ボクの…ハッ!!!!」
そして、地獄から這い上がってきたアイツが語り始める。
「こんな言い伝えがある…地獄に落ちた罪人が、生前たった一つだけ言いことをした。
村火事を狙って盗みを働こうとした罪人の行く手に、大きなクモの巣があったんだ。
道は一つしかなく、そのクモの巣を踏みつけなければ村へは辿り着けなかった」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド…
「罪人は、クモを殺す事が出来なかった。実は、そのクモは神の使いだったのさ。
クモは地獄に落ちた罪人を天国へと導くため、地獄に糸を垂らし、罪人はその糸に
つかまって天国に引き上げてもらったという…」
「ふ、藤本美貴ィッ!!!!!!?」
バアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「き、キミ…ボクの糸を使って…!!!!!!?」
助かったぜ…
梨華ちゃんがあたしの足に巻きついていた糸を切り、その端をあたしに持たせ、
もう一方を梨華ちゃんが握り、引き上げてくれたのだ。
やれやれ…力のないザ☆ピースで、よくここまでやってくれたもんだぜ。
あたしのすぐ隣には、背中に上原奈美をぶら下げた高橋瞳がいる。
「「ば、バカなッ!!」」
二人は目を丸くしていた。
ったく…めちゃくちゃ怖ェ目に合わせやがって!!!!
「オルァ!!!!!!!!!!」
シュパッッッ!!!
ブギートレイン03で、クモスタンドの壁に引っ付いている足を払うように
チョップするッ!!!
スタンドがボロボロで力はないが、これぐらいは出来るぜーッ!!!!
「う、うわわわわわわわぁッ!!!!!」
壁から離れてしまった高橋瞳は、空に投げ出された形になった。
ま、死なないことを祈ってるよ!!!
「へッ!!!バカはあなたの方じゃないか瞳先輩ッ!!!!」
「な、なんだと…う、上原奈美!!何を…ッ!!!」
「落ちるのはあなた一人ってことよ」
ドゲシャアアアアアアッ!!!!!!!!!!
上原奈美が高橋瞳を踏み台にして、病室に飛び込んでいった!!
やはりこいつら、仲間じゃねぇみてーだな。
しかし、敵同士ってわけでもないハズだ。それを平気で…ッ!!!!
「ぼ、ボクを踏み台にッ!!うあああああああああああああああああっ墜落!!!!」
ヒューン…バッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!
クモ女、高橋瞳は大きな水しぶきをあげて池に落ちた。
あれなら命は助かっただろう。
再起不能、もしくはそれ以上だろうが。
「なんかあまりいい気分じゃねーが、さて…あとはケバイ厨房だけだな」
バアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!
窓の桟に足をかける。
ひっくり…返らないッ!!!!
よっしゃ、クモ女の術は解けたみたいだな!!!!
「いやぁ、あんたらにはマジびっくりだわ。さすがは上戸をぶっ飛ばしただけはある」
「…お前、ずいぶんと気楽だな。あたしと梨華ちゃん相手に、お前のその木偶の坊で
いったい何ができんだ?それにどうやら、一体はあのクモ女にぶっ壊されてるじゃねーか。
そんなヤツが…ん?」
自分で言ってて奇妙な感覚にとらわれる。
なんだ…この違和感は。
あたしは床に転がっているぶっ壊された木の人形を見た。
左手はなく、両足も砕けてなくなっている。頭部にはヒビが入っているし、
見るも無残な人形の死骸といったところか。
でもよ、なんでだ?
なんで上原奈美は、傷一つなくピンピンしてやがんだ?
それに、この人形の妙な実態感は…
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
ガッシャン!!!!
何かが大きな音をたてて、割れた。
窓ガラスではない、何が割れたんだ?
病室から聞こえたような…
「う…あ…」
梨華ちゃんが膝をついて呻き声を上げていた。
なにが起きた…彼女の足元に散らばる白い破片はなんだ…?
「お、おい梨華ちゃん?」
何が起きてやがんだああああああッ!!!!!!!
「高橋瞳先輩は…かなりの使い手だったわ。それを葬ったあなた達はそれを
超えている。なかなかやるじゃない。だけど藤本美貴、あなたは世界じゃ二番目よ」
「貴様…梨華ちゃんに何をした!!?」
「まだわからないの?私の『Real Me』の能力が…」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド…
ガタッ…ガタッ…
床に倒れていた木の人形が四体起き上がった。
そういえばコイツ、スタンドを引っ込めていたハズの状態で、なぜ木の人形は消えずに
存在していたんだ…?
「この破片は…花瓶?」
「ミホの人形は使い物にならないし、花瓶も使っちゃったから…次はこれにしましょ」
フワアアアア…
テレビの脇に転がっていたボールペンが、静かに浮遊する。
まさか…まさかコイツの能力は…!!!
「さぁて!!ミホの新しい身体も手にいれたことだしッ!!!やっちゃいなさい!!!
私の『五つ子』たち!!!!!!!」
バアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!
物体に憑依する能力!!!!!!!!!!!!
こいつのスタンドは木の人形なんかじゃあねェーッ!!!!!!
どんなデザインなのかは知らないが、こいつのスタンドは物体に憑依して
自由に操る能力なんだ!しかも五体も!!!
そういえば、部室の資料で読んだ事があるぞ。
昔、恨みのパワーで自分のスタンドを操るアメリカインディアンの呪術師という
ふれ込みで商売していた殺し屋がいたと…
確か、そいつのスタンドも人形に憑依させてスタンドを操っていたと聞く。
だから一般人には呪い殺されたように見えるわけだ。
もしかしてコイツは、それと同じタイプのスタンドなんじゃあねーのか!?
「愉快だわ…これで上戸彩を超えられる!私は世界一のスーパー中学生になるのよ!
くふふッ…ふふふふふふふふふふーんッ!!!!!!!」
「イカれ女が…無関係な梨華ちゃんまで襲って何がそんなに楽しい!?」
「楽しいわけじゃない、自由にあなたをヤれるのが嬉しいのよ!!!高橋瞳も
私がぶっ倒した!!中学生にしてこの実力!!もう私以上の天才はいなくなるッ!!!」
上原奈美は満面の笑顔で言った。
こいつ…もうあたしをぶっとばした気でいやがる。
だいたい高橋瞳を倒したのはあたしらだっての、テメーは踏み台にしただけだろうが。
「天才か…」
「ん?」
「そんなの、大昔の負け犬が作り出した言葉じゃねーか。美貴が教えてやるよ。
本物の実力ってやつをなァーッ!!!!!!」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド…
「ブギートレイン03ィッ!!!!」
「そんなズタボロのスタンドで何ができるのよーッ!!Real Meッ!!」
バァーンッ!!!!!!!!!!
ちッスタンドは依然ボロボロのままかよ!!
やっぱり高橋瞳のチビグモが原因じゃなかったらしいな。
あたしのブギートレイン…なんでこんな姿になっちまったんだ?
「タクヤ!ツヨシ!シンゴ!ヤツを捕まえなさい!!!!」
三体のデク人形が迫ってくる。
のんびり考え事してる暇じゃねーかッ!!!
「おぉぉぉぉぉッ!!!ゴールデンッゴォォォォォル決めてッ!!!!!!!!
VVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVV
VVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVV
VVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVッ!!」
ドバキグシャアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!
得意ぼ連続突きを出してやったが…
くそッ!!
今のあたしには一体ぶっ壊すのが精一杯だぜ!!!!
しかもいつも以上に多く殴ってやっとだ。パワーも大分落ちてしまっているッ!!!
「貧弱貧弱ゥ!!!シンゴ!!ツヨシ!!!まずはそのウザッてぇ両腕を止めなさい!」
「んだとぉッ!!?」
デク人形をぶっ潰してもコイツにダメージはねぇーのかよ!!!
畜生!!なんかずるくねーかッ!!?
ガシィッ!!!
「しまった!!!」
二体のデク人形がブギートレイン03を羽交い絞めにする。
た、大したパワーじゃねーけど…今のブギトレにはこいつらを振り払うほどの
腕力はねェーッ!!!
「離れろこのデクの坊があああああああああああああッ!!!!」
「ホント、人形って便利。なんたって手が使えるもの…今よ、ノリカ行きなさい」
さらに人形が迫ってくる。
腕の二体は振り解けない!!!
負けて…負けてたまっかよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!!!!!
「んどらぁぁぁぁぁぁッ!!!!!!!!!!」
グシャアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!!!
あたしはブギートレイン03の足で、迫ってくるデク人形の顔を蹴り上げる!!!
渾身の一撃だ!!!
いつものパワーなら今のでメチャクチャになっていただろうが、さすがにそれだけの
パワーはなく、顔を吹っ飛ばして天井に突き刺さったくらいだ。
「どうだッ!!!」
「ミホ!!!」
グサッ!!!!!!!!!!!!
「…え?」
腹に激痛が走る。
胃に入ってるもんが喉まで込み上げてきた。
な、何をした…コイツ…ッ!!!
あたしは何かが突き出ている腹に視線を落とした。
「ぼ…ボールペンだとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!!!!」
そうだ…コイツさっき、ボールペンにもスタンドを憑依させていた…!!!!
足元がふらつく。
急所に入った?そんなバカな…ッ!!!!!!!!
「さて、終わりにしましょう…タクヤ、新しい身体よ!!!!!!!」
ドドドドドドドドドドドドドドドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンンン!!!
梨華ちゃんがいつも寝ていたベッドの足が静かに浮き上がる。
まさか、これにも憑依させたっていうのか!!?
物体ならなんでもスタンドが入り込んじまうっつーのかよ!!!!!
「捻り潰れろおぉぉぉッ!!!このデコすけ野郎があああああッ!!!!!!」
や、やべぇ…ッ
この女、ベッドであたしを押し潰す気だぞ!!!
このまとわりつかせた人形ごとあたしを押しつぶすつもりなんだ!!!!
ぼ、防御も何もできやしねーッ!!!
あのクモ女さえ倒せばもうあたし達の勝利かと思っていた…
だが、甘く見ていたぜ。
この病室の中で本当に厄介なのは『段差が上れなくなる能力』の女の方ではなかった。
真に恐ろしいのは…
この『五つの物体に憑依する』女の方だった!!!!!!!!!!!
ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンンン!!!!!
どうすればいいッ!!?
ベッドがまるで口を閉じるように倒れてくるぞ!!!!
まともに潰されたら、確実に首の骨は折れるだろう。
「勝ったッ!!私が上戸を超えたァーッ!!!!!!!!!!」
負け…るのか?このあたしが…
…こうなれば見せつけるしかない!!!
この女の能力を倒すには!!こいつ以上の『覚悟』があるってことをな!!!
これでも毎日無理して牛乳飲んでるんだ!!
胸はいっこうにでかくなんねーけど、骨は丈夫になってるハズだッ!!!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
「…ミキティ、無茶しなさんな」
倒れたまま、梨華ちゃんが言った。
突然何を言い出すんだ…?
そのまま休んでればいいのに…
キラッ
ん、何か視界に光の反射みたいなもんが見えたような…
ふと、あたしは天井を見上げた。
こ、こいつは…グレートだぜ!!!!
「半径5メートル!!チャーミング・フィンガーッ!!!!!!!!!!」
ドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカッ!!!!
「うわぎゃああああああああああああああああああああああああッ!!!!!」
断末魔にも似た叫びを上げたのは他でもない、スーパー中学生上原奈美だった。
病室は、まるでいくつもの細い金の柱が突き出したようになっていたッ!!!
ベッドも、木の人形も、その他もろもろ全部貫いたんだ!!!
ボールペンは砕けて床に落ちている。
貫かなかったのは、あたしと梨華ちゃん、そして上原奈美だけ。
だが、上原奈美は身体からバリバリ血を噴き出した。
スタンドにダメージを与えることが出来たようだなッ!!!!
バリバリ…ブショォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!
「なんだこの血はッ!!!私の血だっていうの!?バカな…そんなぁ!!!!」
「その木の人形やベッドごと、あたしの『指』で串刺しにしてやったわ。スタンドごとね。
また別の物体に入れないよう、この病室の物体という物体は全て串刺しにしといたわよ」
それにしても、よくあたしにまとわりついていたデク人形や刺さっていたボールペンも
破壊できたな。かなり精密な動作が必要なハズ。
梨華ちゃんの『指』、そこまで繊細な動きと切れ味を持っているとは…恐るべし。
「な、なんてこと…病人ごときに…わ…たしがッ!!!」
ドシャアアアアアアッ!!!
上原奈美は力尽きて倒れてしまったようだ。
ハァ・・・ハァ・・・
降りかかる火の粉は…すべて振り払った!!!
バアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!
「どうなるかと思ったぜ…梨華ちゃん、サンキュー」
「まったく…あたしの右手が完治してなかったら確実にやられてたわよ。
あーあ、どうしよう。看護婦さんになんて説明したらいいのよ。この有様…」
シャカシャカシャカシャカ…
確かに…ベッドも小さい穴開いてるし、病室の窓ガラスも割れちまってる。
おまけに中学生が血ィ流して倒れてるときた。
うわッ、いいわけ難しそう。
シャカシャカシャカシャカ…
「ん?」
「どうしたのよ?」
「シッ…なんか聞こえる」
シャカシャカシャカシャカ…
「ッ!!!」
こ、この何かを擦り合わせているような、胸糞気分悪くなってくる音は…!!
まさか…な。
あたしは静かに振り向いて、ガラスのはってない窓を見た。
ドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッ…
「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!」
「た、高橋瞳ッ!!!!?」
な、なんでコイツが!!!
さっきこっから…五階から落ちたんだぞ!?
死んでないにしても、動けるわきゃねーんだ!!!
「ハァ〜ッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!」
高橋瞳が目を引ん剥いてあたしを見る。
む、むご…ずぶ濡れだし、頭から血ィ出てんぜコイツ…
「ミキティ、この子…ッ!!」
「ああ…完全に狂ってるな」
「ギャーッ!!!!ハァ…ハァ…ボクは…ボクはねぇぇぇぇ!!!!!!!!」
シュバッ!!!!
窓から入ってきたクモスタンドが大きく跳ねた。
突っ込んでくる…狙いはもちろんあたしオンリーだ。
「アハハハハハハハ!!!ウエトブッコロスーッ!!!!!!!!!!!」
「梨華ちゃん、そいつを貸してくれ」
「え、ちょっと…」
あたしはブギートレイン03の手でザ☆ピースの左手をつかむと、迫ってくる
クモスタンドをその指で大きく切り払う。
ブシュッ…
「アヒャァ…ッ」
クモの腹を…切ってやったぜ。
ドシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!
高橋瞳は派手に病室の壁に突っ込み、腹から出血して倒れた。
これで、ようやく決着…だな!!
バアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンンン!!!!
「で、どうすんの?美貴の指令、代わってくれんの?」
「代わらざる終えないでしょーが!!そんなボロっちいスタンドじゃあ、よっしーや
小春ちゃんに負担がかかるじゃないのッ!足手まといにしかならないわ!!!」
「そうだよな、そうだよな。あんがとよ、この恩は忘れるまで忘れねーよ」
それにしても、あたしはどこでブギートレイン03をボロボロにしてしまったんだろう。
結局、ヤツら二人の能力じゃあなかったようだし…
今日みたいなこともあるからな…このままじゃまずい。
「まぁ代わるけど、交換条件よ」
「交換条件?」
「ええ、ほらコレ」
梨華ちゃんがピンク色のカーディガンのポケットから出した紙切れをあたしに渡す。
なんだよ、コレ。
ん…まさか…
開いて確認してみると、こう書いてあった。
石川梨華に命ずる。
ぶどうヶ丘幼稚園で紙芝居を上演してきて欲しい。
日時は追って通達する。
必ず園児達を楽しませてあげること。
寺田
「…ぶッ」
コイツも指令受けてたのかよ…
つーかこのオッサン、こんな指令出したりもするのかよ。
「ちなみにコレ明後日だから。昨日連絡きたのよ。あ、紙芝居は自作でよろしくだってさ」
「明後日ェ!?カラスの指令も明後日だったんだけどよーッ!!」
これじゃ何のために代わってもらったんだかわかんねーじゃんか!!!
しかも自作で紙芝居ってなんだよ!!!
畜生…あたし、何しにきたんだ?
指令交換するだけって…あたし、この病院にケガしに来たのか?
勉強しなきゃなんないのによー…
「…ああああああああッ!!美貴のカバンが穴だらけじゃねーか!!!
オメー上原にトドメさした時、あたしのカバンまで貫いたのかよ!!!!」
「そうよ」
「い、石川!!!てめぇぇぇぇぇぇぇッ!!!!!!!!」
「ちょッ!!しょーがないでしょーが!!!緊急事態だったんだから!!!!!」
「ざけんな!!弁償しろ!!!」
「イヤよ!!あんたが狙われるよーなことばっかしてんのが悪いんでしょうッ!!!?」
ああ、お気に入りだったキティちゃんの手帳にまで穴が…orz
皮肉なことに、亀井から借りた単語帳だけは傷一つつかず鞄の底に眠っていたのだった。
うぅ、梨華ちゃんめ…マジむかつく!!!
トゥルルルルルルル…トゥルルルルルッガチャッ…
「もしもし、康一くん。ぼくだよ、露伴だ…ちょっときみに調べて欲しいことが
あるんだ。おいおい、そう嫌そうにしないでくれよ。きみしか頼める人がいないんだ。
うん。で、用件なんだがきみの学校の…何だったか…えぇっとそう、演劇部だ。
その演劇部に関してなんだけどさ…」
高橋瞳 再起不能
スタンド名 evergreen
上原奈美 再起不能
スタンド名 Real Me
藤本美貴
スタンド名 ブギートレイン03(何者かによってボロボロにされている)
指令;『再びカラスを捕まえろ』…藤本美貴 → 石川梨華へ
指令;『幼稚園での紙芝居上演』…石川梨華 → 藤本美貴へ
TO BE CONTINUED…
887 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/12/12(月) 10:49:33 0
出したーッ!!!ルンルン♪
じゃあいってきまーっす!!
888 :
なんみん:2005/12/12(月) 10:54:06 0
待ってました!!溜まってたモノ一気出しちょー乙です!!
瞳&奈美は仲間同士では無いけどプロ&ペシやチョコ&セコを彷彿させられました
ちょっ…最後の何すか!?康一に露伴!!ヤツ等が動くのか…!?
次エピも楽しみに待ってます!!ノシ
六部全17巻買っちゃいました…今読んでます…いわば取材ですね
889 :
名無し募集中。。。:2005/12/12(月) 12:46:04 0
丿l^ 、 ノ丿 (・) (・)
890 :
名無し募集中。。。:2005/12/12(月) 13:48:10 0
いやぁ良いバトルを堪能させて頂きました、乙です
BT03が復活しないままでどうなるんだろう…
次は紙芝居・・・フフフッ楽しみにしてます
てらにゃ!!
892 :
名無し募集中。。。:2005/12/12(月) 16:52:10 0
乙!
893 :
名無し募集中。。。:2005/12/12(月) 17:56:51 O
保全!
894 :
名無し募集中。。。:2005/12/12(月) 19:08:40 0
レミー?
895 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/12(月) 19:11:59 0
銀色の永遠 〜サイレンの歌D〜
ぶどうヶ丘高校 構内
12月22日 pm1:20
〜美貴〜
孤独・・・そんなのを妙に感じた。
昼は一人で取った・・・何だか人に会いたくねーってのもあったが
戻ったら誰も居なかっただけだかどね・・・
皆と会ったり話したりそれが普通の事何だろうケド、
数時間会わなかっただけで随分と長い間あってなかったような気すらする・・・
午後は全体練習か・・・気が乗らねー・・・道具室にでも入り込んでバックレるか?
そうと決めたら見つからないようにソロソロと道具室に近づく。
音が出ないように細心の注意を払って引き戸を少しだけ動かし中を覗く。
「だれも・・・いませんよね・・・」
そんな独り言をいいながら視線を奔らせる。
「!!」
誰か居た!
おかしくないか?今日道具を何か使うわけでも無いのに・・・何で居るんだよ!!
気配を消しながら戸から壁に身体を翻して中を覗き込む。
・・・誰が・・・いやがるんだ?
? 何かを探している?
顔は棚に被っている・・アイツがもうちょっと右に動かねーと誰だかわかんねー!
む!袋から何かを取り出した!
『弓と矢』じゃねぇか!?
896 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/12(月) 19:13:44 0
ボキッ! ボキッツ! ボボキ!!!
こ・・・壊した? 壊した反動で顔が動いた見えるぞ!!
・・・・・真希ちゃんッ?
何してんだ?こんな所で?なんで『弓と矢』を破壊しているんだよ?
ガラッッッ!!
私は決意を込めて引き戸を開けた!!
「ぽ!?」
「真希ちゃん・・・・『何』してんのサ?」
「うぅん?久しぶりにね。昔使ってた道具を探していたんだぽ!」
「ふうん!・・・そうなんだ・・・・」
「あの小道具が使いたかったんだけど見つかんなかった・・・もういいや・・
じゃあ!美貴ちゃん!午後の練習、遅れないように!」
「・・・うん・・」
チッ!
真希ちゃんの肩と私の肩が擦れるように触れる。
897 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/12(月) 19:15:03 0
私は振り返りながら真希ちゃんの後ろ姿を見送った。
暫く見送った後、視線を道具室に移す・・・
足元にはさっき見た袋が落ちていた。
中にはバラバラに破壊された矢・・・・そして矢じり・・
「この矢じりは偽者・・・」
私はポケットから輝く矢じりを取り出した。
「そしてコレが本物・・・。」
擦れ違い様に真希ちゃんのポケットからスリ盗った矢じりだ・・・
バラバラに壊して・・・矢じりを入れ替えるなんて・・。
何がしたいんだよッッッッ!!真希ちゃんッッッッッ!!!!!
898 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/12(月) 19:39:48 0
とりあえず一発!
>>846 >>848 プリキュアに出てくる
関智一のマネですね!いいかげんスルーされていたので
突っ込まれるまで!やめない!という決意で続けてましたw
>>855 ここはヤリたいようにヤル場所!ですからね。
あ、おでも今日最終巻買いました!バオーの二巻と一緒に!
まぁ正直スゴイ展開ですねw前書きで荒木先生も語ってますが
自動書記ですね。コレは!
俺も最近まま有る事なので驚かなくなったけど・・
>>887 1さん乙!!
おお!!露伴先生来るか!!
スゲィ楽しみ!!
899 :
名無し募集中。。。:2005/12/12(月) 20:42:07 0
とり乙です!!まだ来るのかな?
900 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/12(月) 20:57:37 0
10時か11時にまたうpるよん!!
901 :
名無し募集中。。。:2005/12/12(月) 21:35:15 0
舞波鼠巡回中!
≡≡≡(,;;ゝ-‐' ;;;)
≡≡≡〜,:' =’w’;= クゥ〜ン
"'"'゙''""'゙
902 :
名無し募集中。。。:2005/12/12(月) 21:51:42 0
うpを座して待つ
903 :
名無し募集中。。。:2005/12/12(月) 22:10:15 0
+ +
∧_∧ +
(0゚・∀・) ワクワク テカテカ
(0゚∪ ∪ +
と__)__) +
904 :
名無し募集中。。。:2005/12/12(月) 22:59:05 0
つ「保全」
905 :
610:2005/12/12(月) 23:22:35 0
>>823 サンタナと戦った時はジョセフの波紋が弱すぎて効かなかったんですね
実は俺もそのネタ使うんですけど
なんみんさんの今の作品すごくいいッス!三人の掛け合いが読んでてスゲー心地いい
>>1さん
おかえりっす!
>>前スレさん
シリアスな流れいいですね〜
俺も近々うp予定なんでよろ!
906 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/12(月) 23:31:29 0
To Be Next→
Next sied
銀色の永遠 〜ボックスフィッシュ・パラダイス@〜
12月22日 pm7:00
『トラサルディ』
「それでは四人の出会いに乾杯ッッッッ!!」
グラスの軽い音が店内に響く!
「いゃ〜まいったまいった!!!まさか俺の『断空の流法』が見破られるとは思わなかったぜ!!」
革ジャケットの男 菅沼は早くも酒が回った様で非常にハイになっているようだ。
「見破ったんじゃねえよ!聞き破ったのサ!
お前、動き廻りながら随分と蟻を踏みつけて動いていたからな!」
赤い髪の男 伊達兼はジョッキを傾けて淡々と話す。
「へぇ〜!伊達クン、そんな事考えながら闘ってたの?」
派手なフリルの付いた服の女 小倉優子は感心しながらグラスの赤ワインを飲み干す。
「でも、お互い決定打が無くてて延長の末引き分けって感じだったろ?」
オールバックの中年女性 カーズ・ホソキは笑いながらシャンパーニュをぐいぐいと飲む。
「引き分けったって居る場所は解ってもコイツに触れる前に俺のスタンドが弾かれちまうんだから
しょーがねーのよ!」
伊達は口端だけ歪めてしょうがなさそうに笑って見せた。
「そりゃ俺だって変わンねーよ!『流法』を解かなけりゃハサミを使えないし解けば蟻の大群が
身体中に這い回ってくるしな!俺もこの街に来て結構スタンド使いと闘ったが兼ほどやりずらい
のも居なかったよ・・・いやマジでな!」
菅沼は甘い貴腐ワインを飲みながら熱心に話して居る・・・酒癖の様だ・・
「そんなもんかね?」
伊達は肩を竦めて答える。
907 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/12(月) 23:31:55 0
「凄い!たたかいの中で生まれる友情りんこ!!」
小倉は二人の遣り取りを興味深そうに観察する。
「あんた・・・この街に来てって言ったね!それはもしかして『ぶどうヶ丘高校の演劇部』かい?」
ホソキは眉をしかめて菅沼に問いただす。
「そう言う高校なのかどうかは知らないが・・・・演劇部とは聞いてるよ!」
菅沼はシレっと答える。
「演劇部?・・・・あのガキも・・・そうなのか・・・?」
ホソキの言葉に伊達は反応し眼筋をピクつかす!
「・・・伊達クン・・・どうしたりんこ?」
軽く張り詰めた空気を無視して小倉は伊達に問う。
「伊達・・あんたも『ぶどうヶ丘』と係った事があるのかい?」
ホソキは同情・・というか親近感を込めてそういった。
「んだよ!あんたもか?」
伊達は素直な視線をホソキに向ける。
「おいおい!どうなってるんだ?演劇部ってのは能力者を手当たりしだいに狙ってンのかぁ!」
妙な展開に菅沼は困惑し始めた。
「ゆうこりんはたしかぶどうヶ丘のOGとかいうのが店に来て闘ったりんこ!」
「闘いの押し売りかぁ?」
菅沼は理解出来ない心情を首を曲げて表現した。
908 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/12(月) 23:41:33 0
とりあえずうp!
なんみんさん!もう少し伊達を使わせて貰います!
つうか兼じゃなくて謙でした失礼!修正しまそ!
>>905 どうもです!うp期待!!
909 :
名無し募集中。。。:2005/12/12(月) 23:46:36 0
前スレさん乙!!菅沼キター!!
910 :
名無し募集中。。。:2005/12/12(月) 23:47:44 0
乙
何なんだ前スレチョイス
911 :
915:2005/12/12(月) 23:59:08 0
銀色の永遠 〜田中れいなは地道に努力する@〜
「ねえよっすぃ〜、あれから愛理ちゃんと村上ちゃんの様子どう?」
「なんだ、気になるのかい?」
「そりゃあねえ、悪いことしたとは思ってないけれど、
一応は後輩の父親を再起不能にしちゃったわけだしさ。
それに愛理ちゃんと村上ちゃんの仲も心配は心配だよ」
「はは、ミキティもそういうところ心配するんだ」
「ひっど〜い!」
「冗談だよ。いや、心配しなくても大丈夫だよ。
演劇部もかなりいろいろな敵と闘ってきたからね、
その内の適当な一人に鈴木さんはやられた事にして
仇もちゃんと討ったって鈴木には説明しておいた。」
「村上ちゃんは?」
「本人も終わったことだしそんなに気にしてないよ。
一応、夏焼に事情は適当にごまかして
二人のこと見ておいてくれって頼んでおいた」
「雅ちゃんに?」
「あぁ!夏焼は鈴木とも村上とも仲が良いからね。」
「ふ〜ん、まあ美貴も愛理ちゃんに恨まれたくないしなあ、
ちゃんと処理してくれた部長様には感謝しますよ」
912 :
915:2005/12/12(月) 23:59:51 0
銀色の永遠 〜田中れいなは地道に努力するA〜
「まあオレも、鈴木とだけは闘いたくないなあ・・・」
よっすぃ〜が自分の事を「私」と言わずに「オレ」っていうのは
部長としてではなく、吉澤ひとみとしての発言なんだろうな・・・
「愛理ちゃんのスタンドって、そんなに強いの?」
「いや、強い弱いの定義によるけれど、
純粋に闘うという意味では強くはないと思うよ。
ただ、あの子のスタンドだけは絶対に相手したくないんだよな。」
「ふ〜ん、よっすぃ〜が嫌がるなんて
よっぽどなんだね・・・・」
「あぁ、鈴木のスタンドは、あれは悪魔だよ・・・・・」
913 :
915:2005/12/13(火) 00:03:25 0
ってことで、ぼつぼつやっていきます!
ちょっと様子見なんだけど、この作品はともかく、
その次の作品が前スレ83。さんの今後の展開次第で
微妙にリンクしちゃいそうです。
ですので、この作品は「悪意の種」の前くらいの話に
したほうが良いかなあ・・・とも思っています。
まあそこら辺はまだ先の話なので追々w
914 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/13(火) 00:11:41 0
>>909 ようやく菅沼が書けましたw
>>910 コラですね!俺の好物の!
元ネタはにったじゅんだったかな?
>>913 915さん乙!
確かに微妙といえば微妙!
たぶん大丈夫だと思われ!
思い切りやってみてくださいよ!
915 :
610:2005/12/13(火) 00:11:59 0
俺もちょっといっときます!
916 :
610:2005/12/13(火) 00:12:52 0
銀色の永遠 〜過去からの贈り物〜C
この化け物ッ!いま人間を手から吸収した!
寺田先生が言ってた「触られただけで死ぬ」とはこういう意味やったと!
やっぱコイツ人間じゃ無かたい…!なんか背筋寒くなってきた…
「ふふ…葬るだと…たかが人間がァ…」
サンタナが迫ってくる…!!!
でもれいなにはコレがある!コイツの弱点である波紋が…!
コオオオォォォォォォ・・・・!!
呼吸を乱すなッ!恐怖を我が物とするっちゃ!!
ブアォ!!
れいなに向かって伸ばされた手が空を切る!
遅いッ!コイツれいなをただの人間だと思って舐めとるなッ!
これはチャンスばい!
れいなは素早くサンタナの懐に潜り込んだ!
「くらえッ!!波紋疾走(オーバードライブ)ッ!!」
ズバオオオオォォォォォォォッ!!!!
波紋を込めた拳がサンタナの腹に突き刺さる!
「勝ったッ!任務完了ッ!!」
917 :
610:2005/12/13(火) 00:14:06 0
!?
…いや、なんかおかしいっちゃ…、波紋の流れる感覚がいつもと違う…!?
「ムゥ…!?これは…!!」
サンタナがつぶやいた
「エッ!!!??」
こ…こいつ平然としている!?波紋を打ち込んだ箇所もなんともなってないっちゃ!!
バクン!!
突然サンタナの腹が花びらのように大きく開き、れいなの拳を包み込む!!
「うわあぁッ!!」
れいなは間一髪で拳を引き慌てて飛び退いた!!
ちょ、ちょっとタンマッ!!『柱の男』は吸血鬼と同じく『日光』と
『波紋』が弱点じゃ無かったと!?寺田先生ッ!!話が違うッ!!!
…あれ!?
バシュウウウウウウウ・・・・・・!!!
な…何やこれ!?
918 :
610:2005/12/13(火) 00:15:14 0
サンタナの足元の水溜りが激しく弾けて飛沫を上げているっちゃ…!?
れいなの放った波紋がサンタナの体表を流れて地面に逃げているってことたい!!
「ほう…おまえもあの男と同じ、波紋と言ったか…呼吸のエネルギーを使うのか…
しかし、その程度では俺は倒せん…!!」
ダッ!!
またサンタナが突っ込んで来る!!
ヤ…ヤバイッ!!!どうすればいいっちゃッ!?
ゴオオッ!!
サンタナの拳が飛んでくる!!!
ドッゴオオッ!!!!
「ぐううッッ!!?」
とっさに両手でガードしたが思いっきり後方に吹っ飛ばされる!
クルッ…バッシイィ――ン!!!!
れいなはなんとか空中で体勢を立て直し、ビルの壁に『着地』した!
「うう…波紋でガードしたっちゃのにこの衝撃…!!き、効いたぁ〜」
919 :
610:2005/12/13(火) 00:16:33 0
「吸収する事が出来ない…やはり俺とお前の身体は反発するようだな…」
反発する…!?そう言えばれいなは散々アイツに触れてるのに身体に取り込まれて
いないっちゃ…!!れいなの波紋は全く効果がない訳じゃなか!
なのにアイツにダメージを与えられないって事は…!
れいなの波紋が弱すぎるとッ!!??
「かかってこないのか?さっきまでの威勢はどうした…?人間…!」
「くっそ〜!言われなくてもブチのめしてやるったい!!」
きっとさっきは波紋の練りが十分じゃなかったと!!
渾身の波紋をお見舞いしてやるっちゃ!!
コオオオォォォォォォッ・・・!!!
「食らえッ!サンライトオレンジ…!!!」
ガッバアアアアアッ!!!!
なッ…何やとッ!!
突然サンタナの両の脇腹から何本もの槍のような突起物が飛び出した!!
そしてそれは鋏のようにれいなを左右から挟み込みに来るッ!!
これは…肋骨ッ!!??
うおおッ…ガードッ…!!!
バリバリバリ…バッシイィ――――――ン!!!!
なんとか防御したがまたしてもれいなは吹っ飛ばされた…!!
「な…なんて露骨な肋骨…たい…!!」
920 :
610:2005/12/13(火) 00:21:59 0
ここまで!
>>913 乙です!
915さんも田中の話ですか!
そんじゃあ俺の方はさっさと終わらそうかな
921 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/13(火) 00:24:28 0
>>920 610さん乙!
露骨な肋骨w
しかし田中はモテモテ王国ですな!
922 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/13(火) 00:26:17 0
じゃあ皆さん今日はこんな所で!
おやす雅!
保全組!あとはお頼みもうした!
923 :
名無し募集中。。。:2005/12/13(火) 00:27:22 0
吉澤って男?女?
924 :
915:2005/12/13(火) 00:27:50 0
>>920 乙です!
今回はれいなというか、こっそり@にも書いているけれど
「あの3人」の話です。
まあオイラも今回はそんなに長くならないと思います。
925 :
名無し募集中。。。:2005/12/13(火) 00:36:18 0
926 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/12/13(火) 01:03:50 0
帰宅ーッ!!!
>>888 >>890 お褒めの言葉アリガトウッス!!
>>894 彼も、ですね!!
>>922 乙ですッ!!
後藤の話が展開してきてまつね!!
それをよそに四人が和解してるw続き期待してます!!
>>913 もつかれッス!!
新展開オメ!!もしかして「わたし、残酷ですわよ」がくるのか…!!?
wktkして待ってます!!
>>920 乙彼です!!
露骨な肋骨キタwこっからどうやって巻き返していくのか…
頑張れいな!!
そーいや時系列なんですけど、今朝終わらせた話から始まる三部作、
「血の渇き!〜」となんみんさんの「ダンス・ウィズ・ヴァンパイア」のすぐ間らへんの
つもりで書いてるんで、ミキティに関してはバンバン使っちゃって大丈夫ですーッ!!
ではこれからオナリます!!また後ほど会えたらいいなぁ…ノシ
927 :
名無し募集中。。。:2005/12/13(火) 02:14:52 O
ほぜ
928 :
名無し募集中。。。:2005/12/13(火) 03:20:27 0
オナニーの後は!『石ケン』で手を洗いなサイッ!
つ薬用
929 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/12/13(火) 03:37:21 0
>>928 薬用⊂ dですw
じゃあチェック後射精します!!
銀色の永遠 〜憤怒のシュペルノーヴァ〜
〜『彼』の場合〜
「いやぁ、この子供の頃のさゆの写真、可愛いなぁ…何かに怯えてるみたいだね。
って、あれ?さゆ、この写真立てに入れてたのって、さゆの写真だったっけ?
空条承太郎って人の写真じゃなかった?」
「しまったの」
「どうして?」
「失恋したの」
「えッ!?」
「…子持ちだったの!!しかも六歳の女の子だって!!!うぅ…orz」
「えぇッ!そうなの!?ありゃあ〜そーなのぉ〜ホントにぃ〜♪」
「絵里、なんか嬉しそうなの。ムカついてきたの」
道重さゆみの部屋の隅っこで、ウサギの彼は考えた。
俺はもともと夜行性だったはずだ。
そういえばアホな人間の飼い主に捨てられた当初は、ダンボールの中でこれから始まる
自由気ままな生活に夢を膨らませていたなぁ。
昼間は寝たいときに寝て、遊びたくなったら近くの幼稚園や小学校の飼育小屋の前で、
いい女(♀ウサギ)と柵越しから『決して結ばれることのない愛のラブストーリー(ごっこ)』を
してイイ気になる、そんな平和な一生を送ろうとしていたよなァ。
まさか人間の女との『小さな闘い』で負けて拾われるなんて、当時の彼は考えてもいなかった。
亀(のような姿のスタンド)に負けたことは、彼の自信に痛烈な一撃を加えて崩したのだった。
ウサギの彼は考える。
なんだか人間の生活に慣れきってしまっているが、こんなままでいいのかな、俺は…と。
こんな蝶ネクタイまで締めて、イザって時に野生に戻れるんだろうか。
そんな心配を抱えていた。
だが、そんな気持ちとは裏腹に、彼には守りたいと思うものがあった。
アホみたく自分を可愛がる、この少女。
自分とは会話なんか出来やしないのに、その日にあったことをやたらと話しかけてくる
頭ん中がメルヘンな、お姫様を目指しているらしいこの『道重さゆみ』だ。
いつも一緒に寝たがるこの娘には、相当困らされたものだ。
生活リズムは崩れたし、ベッドの中でトイレを我慢しすぎたので便秘になったこともある。
こいつ、どーしようもなく面倒くせェーガキだな。
普段ならそう思って、決してなつかない事にしているのがいつもの彼だ。
だが、そうもいかなかった。
鏡の前で勘違い発現を連発するその裏で、この少女がよく涙を流している事を彼は知っている。
寝言で何度「お姉ちゃん」と聞かされたことか。
この間も、肩をケガして帰ってきたと思えば、突然彼の前でワンワン泣き出したのだ。
やはり「お姉ちゃん」と、しきりに叫んでいた。
俺には無関係だ…人間の女が泣こうが叫ぼうが俺の知ったこっちゃねぇ。
なぜそう思えなかったのか、それは彼自身にもわからない。
だが、一つだけ言えることがある。
それは、彼は常に『可愛い女の子の味方』だということだ。
今日、この日までは…
「空条承太郎…さんって、今何してるの?」
「なんか海岸で見たヒトデに関する論文で『博士号』をとったらしいの」
「もう杜王町にはいないの?」
「うん。てかさ、どーでもいいかもしんないけど絵里、なんか顔近いの」
そんな彼女らの会話に包まれながら、彼は部屋の窓の外から聞こえる
奇妙な声を耳にしていた。
泣き声だろうか?
聴力の優れた彼の耳には、すすり泣いている子供の泣き声が聞こえてくる。
「いたいよー…いたいよー…母さん…」
この泣き声は知っている。
彼の嫌いな動物、カラスのものだ。
以前、カラスには散々な目に合わされたので、あまり関わりたくはない。
そもそも、鳥という生き物自体が嫌いだった。
特にあの何を考えているんだかわからない瞳が嫌いだ。
弱肉強食は自然界の掟さ。バカな奴が死ぬんだ。
無用心な奴が悪いんだ。生き残るためには、一人で強くなんなきゃならねーんだ。
弱い事が罪なんだよ…それが一番、命を粗末にしてる行為なのさ。
彼は、常々そう思っていた。
だが、それなのに彼は部屋の窓を開けたのだ。
カラスのクソガキが土曜の昼間っから何事だ?そんな軽い気持ちだったのだろう。
彼は、人間の生活に慣れすぎてしまっていた。
「あれれ、レミーちゃん…外行っちゃうよ?」
「ああ、大丈夫なの。お利口さんだからちゃんと帰って来るの。それよりさ、
さっきからちょっとくっつき過ぎなの。離れろなの」
「うへへ…ごめんごめん。ところで小春ちゃんや吉澤さん達、うまくやってるのかなぁ?」
〜『彼女』の場合〜
「あ、高橋さんじゃないですか。今日も来てたんですね」
土曜の放課後、部室を訪れた彼女を迎えたのは、高等部一年の高橋愛であった。
部活では彼女の先輩にあたる。部活に顔を出すと、必ずいるのがこの高橋愛だ。
彼女が思うに、高橋愛はこの部活でも一、二を争う実力の持ち主であろう。
「おぉー小春ちゃん。生徒総会、だるかったなァー。ネェ?」
生徒総会は本当にだるいものであった。
土曜の朝から中等部から高等部までの生徒をわざわざ寒い体育館に出向かせて…アホらしい。
ハッキリ言って、私には関係のないことだ。
彼女はそう思っていた。
恐らく、彼女の前にいる高橋愛もそう思っているに違いない。
なにが『議題』だ。
人の意見を尊重する、なんて言っておきながら、多数決という言葉一つで、たった一人の
たった一つの意見を踏みにじるではないか。
彼女は『議題』というものにはシナリオが存在するものと考えている。
『ミラクルな大スター』なるものを目指す彼女には、そんなシナリオに付き合っているほど
暇ではなかったのだ。
彼女は、机の上に置いてある可愛らしいクレヨンを目にした。
わりとまだ新しめである。買ったばかりのものだろうか。
「わあぁ、クレヨンだ。懐かしいなぁ…小春、いつもピンク色だけすぐなくなっちゃって
たんですよ。白だけはいつも長いままでしたけど。コレ、高橋さんのですか?」
彼女の質問に、高橋愛は首を横に振る。
「あっしのじゃあないヨー。それ、ミキティのクレヨンなんよ。ほら、今日の
アンタらの指令、石川さんと代わったジャン?今朝、そこで熱心に紙芝居書いてたよ」
ああ、そういえばそうだった。
彼女の脳裏に必死で画用紙に向かう、先輩の藤本美貴の姿が浮かんだ。
あの人は亀井さんに並んで絵がヘタクソだと聞いている。
きっと四苦八苦したに違いない。
「アイツ、そのクレヨンと画用紙買って全財産なくしたンだと。そしたら、あっしに
コーヒー代でいいから貸してくれとか言い出したンよ。だから言ってやったのサ。
貯金してねェーアンタが悪い、お貯金しねまッてなァー」
あの人らしいな。
彼女の口元から自然と笑みがこぼれた。
「でも、うらやましいですね。藤本さん、幼稚園に行ったってことはかったるい
生徒総会に出なくて済んだんですもんね」
いや、それは違うか…彼女はすぐに考え直した。
いつもだるそうにしてるあの人の事だ。仮に指令がなかったとしても、
生徒総会には出てこなかっただろうな、きっと。
指令…指令か。
指令にも、議題と同じで『シナリオ』が存在するんだろうか。
彼女は、ふとそんな事を思ったが、そんな考えはすぐ頭から振り払った。
「そんなわけはないな。そしたら何のための『指令』なんだ…」
「ン、どうした?」
「いえ、なんでもありません。指令、頑張ってきますね。寺田先生から指令を
受けることなんてて滅多にないことなんで」
「そーかァ。そーいや今まで、ほッとんどさゆみんで動いてたもんな、アンタ」
「ハイ。じゃあ、私はこれで」
カバンをロッカーに突っ込むと、彼女は待ち合わせ場所へと向かった。
石川さん…そして吉澤さんはもういるんだろうか?
彼女は一歩一歩進んでゆく。
こうして、彼女もまた深みにはまっていく。
939 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/12/13(火) 04:14:14 0
ここまで!!
てかミスった、文章かなり変かもしれないorz
まぁそこはオナニーってことで俺は気持ちよかったので許して下さい!!(ぉぃ
では…ノシ
940 :
名無し募集中。。。:2005/12/13(火) 04:20:54 0
乙です!!
941 :
名無し募集中。。。:2005/12/13(火) 06:50:36 0
保全
942 :
なんみん:2005/12/13(火) 07:57:07 0
>>前スレさん新展開乙です!!
菅沼は戦った相手と仲良くなるという天然の能力がありますねw
ある意味スポルトマティクよりもそっちの方が強力な武器かも
>>915新展開乙です!!
悪魔の様なスタンドとサブタイにある田中がどう絡むのかが気になります
吉澤に妙に甘えてる感じの藤本…旬ですねw
>>610乙です!!
波紋とD・エレジーズでどうやってアイツに勝つのか…彼女の成長に期待ですね
あと俺オナの『バトル編』で上戸彩借ります!!実は上戸…重要キャラかも
>>1さん新展開乙です!!
藤本の描く紙芝居ってwどんなものか気になります
ボロトレ・03の行方も気になりますが…こちらもあれ以上の設定は無いですよ
それにしても亀井エスカレートしてますね…亀井変身ネタとかはあるんですが…;;
次回の皆さんのオナをwktkしております!!ではノシ
943 :
名無し募集中。。。:2005/12/13(火) 09:44:59 0
保全
944 :
名無し募集中。。。:2005/12/13(火) 10:38:46 0
hozen
945 :
名無し募集中。。。:2005/12/13(火) 11:03:12 0
保全だけを残して去る
946 :
名無し募集中。。。:2005/12/13(火) 13:10:05 0
我々はみな『保全』の奴隷なんだ
947 :
名無し募集中。。。:2005/12/13(火) 13:11:09 O
保全
948 :
名無し募集中。。。:2005/12/13(火) 14:47:46 0
無駄だ!保全は止まらない!
949 :
名無し募集中。。。:2005/12/13(火) 16:09:34 0
このおれの保全が・・・うぬぼれだと!?
950 :
名無し募集中。。。:2005/12/13(火) 16:54:47 0
>>942 げッ!?今気付いたけどさんが抜けてる!!
915さん610さんすみませんでした…
951 :
1:2005/12/13(火) 17:53:59 O
>>なんみんさん
亀井変身ネタ見てぇ〜ッすw
ボロトレ03に関してはおいおい決着つけます!
てか一人称じゃない話書くのって難しい…全然ジョジョになりまへんorz
953 :
名無し募集中。。。:2005/12/13(火) 19:47:46 0
保全疾走
954 :
915:2005/12/13(火) 20:25:51 0
銀色の永遠 〜田中れいなは地道に努力するB〜
「ハァーッ、ハァーッ、ハァーッ!シュウゥゥゥ!!!」
乱れそうになる呼吸ば無理矢理整える。
どげんときでも呼吸が乱れてはいけんからね。
ここは学校近くの神社。
うち、田中れいなは時間が許せば
いつでもこげんして学校帰りに神社の石段ば使って
トレーニングばしとるんよ。
「あれ、田中さんじゃないですか」
石段ば駆け下りとぅれいなとすれ違った二人組が声ばかけたとよ。
中等部の夏焼雅ちゃんに鈴木愛理ちゃんたい。
「あぁ、雅ちゃんに愛理ちゃん、こんなとこでどげんしたと?」
「パパの怪我が早く治って試合がんばれますようにって
神様にお願いしようと思って。」
「私はそのつきあいです」
「へぇ〜、愛理ちゃんってパパ思いやねえ。
れいなはトレーニングしとーっちゃよ」
「田中さんすごいですね!わざわざトレーニングなんて!」
「ん・・・まあ、れいなのは能力が能力やけんね」
「じゃあ邪魔しても悪いし、とりあえず神社行ってきます。
田中さん、またあとで。雅ちゃん、行こっ!」
「うん、それじゃあ田中さん、邪魔してごめんなさい」
「いや、全然かまわないとよ」
955 :
915:2005/12/13(火) 20:27:16 0
銀色の永遠 〜田中れいなは地道に努力するC〜
二人は石段ば上り始めたのでれいなも再び駆け下りだした。
と、その時・・・・・・・・・
ズバッ!!
ガクン!
れいなの左膝の力が抜けた!
身体が崩れ落ちる・・・・・・・・
「なんや!?」
そのままれいなは石段から転げ落ちる。
ズドドドドド!!!!!!!!!
「うぉぉぉ????」
き・・・・、木の枝たい!!!
れいなはとっさにデュエル・エレジーズを
繰り出して木の枝に捕まった。
ガシッ!!
バキバキバキ!!
れいなはそのまま石段の脇の藪に突っ込んだ。
ふう、木の枝がクッションになって助かったとよ・・・。
956 :
915:2005/12/13(火) 20:27:50 0
銀色の永遠 〜田中れいなは地道に努力するD〜
ムウ・・・
左足のヒザが切れとぅ・・・
木の枝で切ったとよか?・・・い・・・いや
ちがう・・・落ちる前に切れとったッ・・・
やけん石段ばふみはずしたのだ・・・たしかっちゃ・・・
とりあえず止血するっちゃ・・・
そう思いながら波紋を練る。
ある程度なら血液の流れも操れるんよ。
「君、大丈夫?」
目の前に影が出来たのでふと見上げると
同い年か少し上くらいの少しふくよかな女の子がハンカチば差し出しとった。
どこかの高校の制服を着ている。
たしかS市の高校だったような・・・・
「あ、ああ、ありがとう。でん、大丈夫よ」
「血が出てるじゃない、これ使いなよ。」
女の子はそう言ってまたハンカチば差し出してきた。
まあ、あんまり人の好意ばむげに断るもんでもなか。
それに波紋使いって説明も面倒やけん・・・
って、下を向いている間にその女の子は
さっさと石段を下りていったっちゃ。
957 :
915:2005/12/13(火) 20:28:47 0
銀色の永遠 〜田中れいなは地道に努力するE〜
不思議な女の子やね・・・
そう思いながら借りたハンカチで血をぬぐい、
立ち上がろうとしてハンカチば落としたのであわてて拾ったとよ。
「なッ・・・・・・!!」
ハンカチに何か書いてある!
あわてて広げて読んでみたとよ。
「田中れいな 本日中にきさまを殺す わたしの幽波絞で!」
な、何これ????
あわてて石段を駆け下りてその女の子に追いつく。
「こ、これなんっちゃ???」
女の子が振り向きざまに言ったとよ。
「ふっ、そのままだよ!」
958 :
915:2005/12/13(火) 20:33:14 0
とりあえずここまでオナ!
今回の更新は思いっきりパロですw
あと、前回更新時に前スレ83。さんの「悪意の種」の前に
設定したいと言っていましたが、そうなると
次作「藤本美貴は独りになりたい(仮題)」において
致命的な矛盾が発生することが判明したので
むしろ「悪意の種」のあとに持ってくることにしました。
現在前スレ83。さんのオナ中の作品の様子を見ながら
おそらくそのあとの設定にもってくる事になりそうです。
959 :
915:2005/12/13(火) 20:34:21 0
あと、今回はれいなが主役なのでネットの博多弁翻訳機能を
使いましたがかえってつらかったです(^^;;;
960 :
名無し募集中。。。:2005/12/13(火) 21:47:37 0
みんな乙
さゆが結構承太郎の事探ってるのがウケたよ
がんばったんだね
961 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/13(火) 22:19:06 0
や・・やきそばーッ!!保!
>>939 1さん乙!
>>942 これで漸く『菅沼派』が出来ました。これから『岡田三好派』
『後藤派』との三つ巴・・・もしくは四つ巴になる予感!
>>958 915さん乙!
マジデカーーー!?(ハマグチェ風で
非常に楽しみにしてます!
っつか早くオナらんとね!俺も!!
962 :
名無し募集中。。。:2005/12/13(火) 23:00:47 O
四つ巴保全
963 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/13(火) 23:32:05 0
銀色の永遠 〜ボックスフィッシュ・パラダイスA〜
12月22日 pm9:00
ぶどうヶ丘公園
♪ティゥリトゥリトゥリラー ティゥリトゥリトゥリラー
トゥラーリー ティゥリトゥリトゥリラー ティゥリトゥリトゥリラー
アー ティゥリトゥリトゥリラー ティゥリトゥリトゥリラー
トゥラーリー ティゥリトゥリトゥリラートゥーレリラー♪
調子の外れた鼻歌が公園の静寂に滲み渡る。
「おぉーい。犬ども!帰って来たドー!」
歌い手の菅沼は千鳥足で公園に足を踏み入れる。
「・・・・・・・」
菅沼の呼びかけに答えは返ってこなかった。
「おぉ〜い!お前たちィ?お土産あるんだぞォォ?いらねーのか?」
菅沼は聞こえやすい様に頭を左右に振って声を撒き散らす!
「・・・・・・・・」
音は返ってこず変わりに凄まじい殺気が公園に満ち溢れる!
ゴクリ!
その凄まじさに菅沼の酔いは覚め思わず唾を飲み込んだ!
「おい・・・これは・・どゆー事だぁ?」
964 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/13(火) 23:32:48 0
その全てが殺気に満ちて菅沼を射抜く!
「お前等・・・・・」
一呼吸も置かずにに犬歯が闇に煌き、爪は冬の空気を切り裂く!
獣の殺意が菅沼の身体にスコールの様に降り注ぐ!!
「この馬鹿タレどもがァア!」
銀の軌跡が菅沼の周囲に奔る。
菅沼の身体は操り人形の様に縦横に振り動く!
獣の連撃は尽く空を切る・・・・
「ほ!何か・・・事態が飲み込めて来たゼ!」
軽くバックステップで距離を取る。
「全く持っておめー等は手が掛かる・・・」
スッ・・・
菅沼が腕を広げると『12本』の小ぶりな鋏が宙に浮かぶ!
「シザース・スプリッツアッッッ!!!!」
夜という漆黒の布を切り裂く様に鋏は踊る・・・・
965 :
前スレ83 ◆5QP4YFlyRI :2005/12/13(火) 23:38:22 0
今日はここまでおし菅沼!
966 :
名無し募集中。。。:2005/12/13(火) 23:41:16 0
乙
おし菅沼ってなんだよ読めねーよ
967 :
名無し募集中。。。:2005/12/14(水) 01:02:09 0
保全するぜ!
968 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/12/14(水) 01:35:24 0
帰宅ー!!
>>952 ありがたいお言葉!!dです!!!
>>958 乙っす!!
三部のあの話ですね!!!
てか、博多弁翻訳機能なんてあったのか…知らなかったです
>>960 承太郎と知り合いにしたのはいいものの、イカしきれなかったので
こんな形で出してしまいました 汗
>>965 乙彼ッス!!
菅沼の鎌って小さくすればいっぱい出せるのかァーッ!!!
まさに攻撃に秀でたスタンド!!
よし、俺もオナろう!!
こうして安心してオナれるのも保全してくれてる方々のおかげです!!d!!!
969 :
610:2005/12/14(水) 02:36:52 0
みなさん乙です
最近仕事が忙しくてなかなか来れないorz
仕事中に脳内オナしてるからいいんだけど
>>942 おおッ!好きなように使ってやってください、楽しみにしてます!
970 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/12/14(水) 03:48:51 0
チェック中保全!!
>>969 脳内楽しいッスよねw
俺も授業聞きながらよく脳内オナしてます!
「いいか。石川たちの例もあるし、たかが鳥公だといって舐めてはかかれない。
捕獲用のカゴは小春、お前が持つんだ」
「あ、ハイ」
久住小春は、部長の吉澤ひとみからやや大きめの鳥かごを受け取った。
カラスを捕まえるだけあって、ずいぶんと大きな鳥かごだ。
片手じゃ抱えられない。
「…おいおい、小春。何やってんだ?」
「カゴを持ってます!!」
「そーいうことじゃあねぇ。お前の『ミラクル・ビスケッツ』でしまっておくんだYO!!
そんなもん抱えてたら自由に動けないだろ?」
「あ、そうか」
「しっかりしてくれよ、ミラクルちゃん」
小春は『彼ら』を呼び出すと、抱えていたカゴを一瞬で分解させた。
彼らとは、彼女のスタンド『ミラクル・ビスケッツ』のことである。
『全員一緒ニみらくるミラクル!!』
『ゼーインイッショニミラコーナイッ!!』
騒がしい者達ではあるが、小春はこの7人と共に人生を歩んできたのだ。
彼らは、久住小春の<誇り>だった。
「しッかし…担当がミキティから石川に代わったのは返って好都合だったな」
吉澤ひとみは、持っていた捕獲用の網を石川梨華に差し出しながら言った。
その言葉を聞いて、石川梨華は満面の笑みになる。
「え、何々?よーやくその気になったの?ねぇ?ねぇねぇ?いやぁ、そう言われると
あたしもよっしぃーのためにリハビリして退院した甲斐があったってもんよ。エヘッ!!」
「エヘッ!!じゃあねぇーッ!!!誰がその気になるんだよアホ。遠距離から
近づけるなーってことだ。ほら、早く持てよ。捕獲はお前の担当だ」
「何よ、何なのよ。持てばいいんでしょ…シクシク」
「泣いて済むなら泣きやがれ」
小春が聞いた話によると、作戦はこうらしい。
目標のカラスを見つけた際、まず石川梨華のスタンド『ザ☆ピース』に網を持たせ、
遠距離から近づいて、まず網で一時的に捕獲する。
だが『腐らせる能力』を持つカラスの前例があるので、それだけでは爪が甘い。
そこで吉澤ひとみのスタンドで弱らす。
「まぁカラスって丈夫そうだしよ、衝撃の一発や二発当てたところで死にはしないだろ」
と、小春に言っていた。
彼のシュートは正確だ。網に入った瞬間、カラスに一発お見舞いしてくれるに違いない。
あとは小春が分解した鳥かごを再形成して、その中に弱ったカラスを突っ込み
完璧に捕獲する。
それで、任務完了というわけだ。
だが、小春はこの作戦に軽く不満を持っていた。
これじゃあ私、ただの荷物持ちじゃあないのか?
…まぁ、所詮新参の仕事なんて最初のうちはこんなものなんだろう。
私は『ミラクルな大スター』になる女だ。
そのためなら、なんだってやってやるさ。
小春はそう思うことで、一人納得した。
「つっても状況によっちゃ殺さなきゃなんなくなるかもしれないけど、
その時はサポートよろしくな、二人とも。よし行くぞ」
吉澤ひとみは最後にそう付け足した。
三人で街中を歩いていると、先頭を歩いていた吉澤ひとみが口を開いた。
「カラス見つからないな」
「「…?」」
「問題は、どうやってそのカラスを見つけるか、なんだよなァー」
「「!!!!?」」
小春と石川梨華の間に衝撃が走る。
この人は、今なんと言ったんだ?
二人は「よし行くぞ」と歩き出した吉澤ひとみについて行っただけなので、
彼の発言には驚いた。
まさか、なんの考えもなく20分も歩いていたというのか?
「ちょっと、よっしぃー。何それ。聞き捨てならないんだけど」
「え?ああ、そーいや石川、前にカラス探し当てたとき、どうしてたんだ?」
尊敬する先輩の一人である部長の吉澤さんでも、ボケたことするんだな。
小春の表情が自然と緩む。
それは中学一年生の顔つきだった。
だがこの発言には、普段おしとやかを気取っている石川梨華がキレた。
「ど…どうしてたんだ?じゃあねェーッ!!アンタなんの考えもなしに女の子二人を
寒空の下歩かせてたの!?こんなでかい網持たされてるあたしの身にもなってよ!!!
みんなあたしを振り返って見てゆくわッ!!は、恥ずかしい!!!!」
ピリリリリリリリリ…ピリリリリリリリリリリ…
「あ、メールきた」
「なによ!人が真剣に話してるのに!!電源切ってよ!!!」
「ミキティからだ。何々…」
吉澤ひとみの携帯電話に受信したメールには、こう書かれていた。
『絶好調!!誰も美貴をとめることはできない。
あー、でっかい声で叫びたい。幸せのOH!YAH! OH!YAH!!』
「…ぷっ。紙芝居うまくいったのかな?よかったじゃないか石川、
いい仕事してくれたようだぜ」
「ちょッ!!なに!?ミキティとメールしてんの!!?」
「えーと『終わったらすぐ電話する』…ッと」
「質問を無視するなァーッ!!!」
小春は二人の夫婦漫才を見て、初めて石川梨華という先輩がどんな人物なのか知った。
彼女が演劇部に入った当初から石川梨華は長期入院していたので、顔合わせは
今日が初めてと言っても過言ではない。
どんな人か不安だったが…いらぬ心配だったと、小春は安堵の息をつく。
おもしろい人じゃあないか。
彼女は純粋にそう思ったのだった。
「うっせーな怒鳴るなよ。そんな眉間に皺寄せてちゃ折角のチャーミングな
お顔が台無しだぜ?」
「…あなたはズルいわ。いつもそうやって女の子を弄んでるんでしょ…あ、いいとこに鏡が」
石川梨華は、塀にくっついていた鏡を見つめてウットリし始めた。
・・・?
なぜ、塀に鏡がくっついているのだろうか?
「<ひ>めのように可愛いあたし。<つ>まりそれって…<ジ>コ満足よ☆」
(奇妙だ…こんなところに鏡があるなんて)
小春も吉澤ひとみもすぐに気がついた。
いや、気がつかない方がおかしいのだ。
(塀に鏡がくっついている?いや、違う!!塀が一箇所だけ、おかしいくらいに光ってるんだ。
なにかで研磨されたかのようにピカピカだ…でも、この塀はレンガ石で出来ているみたい。
レンガ石をいったいどれだけ磨いたら、人が写るくらいまでにすることができるんだ?
そもそも、一部分だけがこんなに光っているなんて…絶対おかしい!!)
小春の脳裏を色々な考えが過ぎる。そして、ある結論に行き着いた。
これは何か尋常じゃない事態であると。
鏡(?)を見て自分の顔にウットリしてる場合ではないだろう…と。
「石川さ…」
「<ひ>っこんでろっ<つ>ってんだろ!!<ジ>ャマなんだよーッ!!!!!」
小春が言うより先に、吉澤ひとみが石川梨華を鏡から突き飛ばす。
石川梨華は派手に尻餅をついて「いった〜い!!」と言った。
さすがは部長なだけはある、判断が自分より早い。
とにかく、この鏡はやばい。なんかやばいのだ。
…ミラクルエースだと言うのに、私もまだまだだな。
こんなままじゃ、皆を引っ張ることは当分の間は無理だ。
そう思いながら、小春は演劇部の部長を尊敬の眼差しで見つめた。
978 :
1 ◆I7CTouCqyo :2005/12/14(水) 04:28:35 0
ここまで!!
マジやばい、文章マジむずいorz
駄文ですが、こっから頑張って面白くする努力はするので付き合ってくれると嬉しいですッ
ちょっと自信ないけど 汗
では…ノシ
979 :
名無し募集中。。。:2005/12/14(水) 06:39:24 0
いしよし乙彼保全!
980 :
名無し募集中。。。:2005/12/14(水) 07:01:36 0
チッ・・・2日ぶりにこのスレに来てみれば
この更新量異常だぜ!
>>978 乙ッ!
石川攻撃されたみたいだな
981 :
名無し募集中。。。:2005/12/14(水) 08:03:21 0
乙!
そろそろ次スレの用意じゃねえ?
982 :
なんみん:2005/12/14(水) 08:55:20 0
>>915さん乙です!!
上手いな〜と思ったら…『博多弁翻訳機能』って!?なかなか便利ですね
俺のはパロだらけなので分かりますが結構楽しいですよね
>>前スレさん乙です!!
どうでもいい話ですが…クリスマス時期にハサミを振り回す人と言うと
どうしてもジョニー・デップを思い浮かべてしまいますw
>>1さん乙です!!
苦心の様子が目に見えてきますw…でもどこか新鮮ですね
俺は典型的な『監督型』なので俯瞰で文章を書くのが割と得意なんですが
1さんは自身が作品の中に入り込む『俳優型』なんだと思います
いしよしの遠慮の無いやり取りは微笑ましいですねw
ではではノシ
983 :
名無し募集中。。。:
保全するだぁー!ゆるさんッ!!