ジョジョの奇妙な冒険 外伝 三部

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1名無し募集中!
2名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 20:37:15 0
二部って92までしか読めなかったんだけど
ログある?
3名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 20:47:08 0
バリバリバリ…ドッパアアアアアアアァァァァ!!
4名無し募集中!:2005/09/10(土) 20:56:31 0
期待ほ
5前スレ83:2005/09/10(土) 21:00:34 0
銀色の永遠 〜真琴のFRIENDSHIPその@〜


杜王町ぶどうヶ丘高校校舎屋上

「この間の保健室での出来事、演劇部の「石川梨華」のあの怪我どう考えてもフツーじゃない。」
右手で髪をイジりながら器用に単眼鏡のピントを合わす。
「おまけにその場に居合わせた生徒も「藤本美貴」・・・演劇部。」
単眼鏡で追っていた標的を見つけ
「あの「間田」ってヤツ、ここ何日かで身長縮ンでるのに何で誰も突っ込まないだヨ!」
誰も口にしない事柄なので思いっきり声に出してみた。
「王様はロバの耳」みたなものだ。ンッン〜ン。スッキリ!
取り出したメモ帳の符号を照らす。
「・・・・寺田・・・・・演劇部」
新潟から杜王町に引っ越して直ぐにここが気に入った。
町が好きだ。人が好きだ。学校が大好きだ。
だがこの春から明らかに空気が変わってきている。それが何だか解らない自分がもどかしい。
探偵を真似て色々観察をしてみた、怪しいと思われるのは部員の出入りが妙な「演劇部」
そしてその顧問「寺田」・・・・ワタシが解る範囲ではこの程度。
だが空よ、誓おう!
「この小川真琴ッ愛するこの町をッ学校をッ決して好きにはさせないッッッ!!」
6前スレ83:2005/09/10(土) 21:01:34 0
銀色の永遠 〜真琴のFRIENDSHIPそのA〜


「おぉ〜ウマイウマイ、なんやぁお前も「演劇部希望」かぁ?」
乾いた拍手と共に言い知れぬ空気感ッッ!
真琴は直ぐに声の主を理解した・・・・「寺田」だッッ!
「えぇ〜?そうですかぁ〜?」そして演技した。頭が悪そうな。
平素から真琴は派手好きを装い髪を染め過装飾な風体をしている。
「お前、こんな所でヤニ吹かしてたんちゃうやろなぁ?」
寺田の半笑い顔はすでに犯罪の域だ。
「いやだなぁ〜。てらだせんせい。そんな分けないないじゃん。↑」
(おげぇぇぇ!さわやかに笑ってる積もりかよコイツ!)

「ところで、小川・・お前 俺のこと探っとるやろ・・・」
ゴ ゴゴゴ ゴゴゴ ゴゴ ゴゴ


「ワ・・ワタシ 実はせんせいのすっごいファンで・・・」

「下手な演技やなぁ。 まぁ「才能」は有るか知れン。 」


    グボォオオォオオォッッ!!!

「え?何これ?」
首から棒が出てる?その棒は寺田が持っている?
「な・・・・何しとんじゃぁ!おめぇー!!!」
この位置、明らかに気道を突き破っている。
死ぬ。こんな簡単に死ぬのか?

「生きとったら演劇部、顔出せなぁ」
7前スレ83:2005/09/10(土) 21:02:23 0
銀色の永遠 〜真琴のFRIENDSHIPそのB〜

パチ!
長い睫毛を弾かせた!
飛び起き辺りを見回す。
寺田・・・居ない?
首・・・?!
傷が  無い?・・・?!!
「そんなッ!バカなッ!!あんなに深く「何かを」突き立てられたハズッ!?」
血の痕は・・・ある!
「どうなんてんだぁ?こりゃぁッ!?」
時計を見る4:15分
寺田に刺されて2〜3分経過している。
今のは何だったのか?白昼夢?いや違う。

そうだ「演劇部」だ。
寺田は演劇部に来いと言った。
「演劇部」に行けば理解るハズ。

ドダダダダダッダァァァーッツ!

小川真琴はヤルと決めたらヤル女だ。
何があるかは判らない。
だがヤルそう決めた。

西館2Fここを曲がれば。
直ぐに演劇部だッ。
    「?」
「!」
通路の真ん中に、当たるのを見越した様にそこに居た。
「あんた・・・・」
8前スレ83:2005/09/10(土) 21:03:17 0
銀色の永遠 〜真琴のFRIENDSHIPそのC〜

一年の紺野あさ美。隣のクラスの人間だ。成績は良いらしいが可なりの奇人だって噂の。
「スタンド使いは引かれあう」
こっちの目を見て言う。非常に奇妙な言葉だ。
「? いらんぞ司会?何言ってんの?」
確かにまことは要らないと思うが。
「これから演劇部に行くんでしょ?」
しれっと歩み始めた。
「何でそんな事が解る。そしてどうして此処に居た!?」

「それはこれからあなたの体験することで理解る様になるわ。」

「それは答えに」
「答えはその扉の向こうに在る。」

ゴゴゴ ゴゴゴゴゴ ゴゴゴゴ ゴゴ
「扉の向こう・・・・」
振り返った瞬間には彼女は居なかった。
9前スレ83:2005/09/10(土) 21:05:50 0
銀色の永遠 〜真琴のFRIENDSHIPそのD〜

「くッ。あいつも・・・いや今は・・・そう答えを知れば理解るはず!」
カラリッ!
扉は軽い音を立てる。
「待ってたヨー。」
酷く訛りの有る声。知っている。
「・・・・おまえは」
同じクラスの高橋愛だった。
「先生から話は聞いとるよー。あンたを「試せ」って言われたから。」
そういうと軽くバックステップで距離を取る。
「あンたのスタンドがどういうタイプでどのような能力なのか、見極めさせてもらうンヤヨー」
真琴には級友の話が全く見えてこなかったが。この空気感には並々ならぬモノを感じては居た。
「何いってるか理解ら無いけれど、本気みたいね!」
左手を前に出し体重を右足に乗せて構えを造った。
片やダラリと手を下げて構えらしいものは一つも無く。
片や正中線を守りバランス良く構えている。
どちらが優位かは火を見るより明らかだった

その瞬間まで。
10前スレ83:2005/09/10(土) 21:08:05 0
銀色の永遠 〜真琴のFRIENDSHIPそのE〜

「ライク・ア・ルノアール!」
  ギャーーーーンッッ
掛け声と共に高橋愛の背後に赤い人影が灯る。
「な!」
思わず絶句する真琴
「これがあっしのスタンド、ライク・ア・ルノアール。どう惚れ惚れする位紅いでしョ?」
高橋愛が右手を上げるとそれに同調するようにL・ア・ルノアールが動く。
「さあ出してみなさイヨ。あンたのスタンド!さぁさぁさぁぁァァァァア!」
「スタンド」の攻撃が真琴を捉える。
本来の高橋の間合いでは届かない距離で攻撃を受けている。
「オラオラオラオラオラオラッハァーッッ!」
一発一発、攻撃を喰らう度 気が遠のく
マズイ!このままでは、こんな事で「死ぬ?」
そう思った瞬間、嵐が止んだ。

「へぇ?それがあンたのスタンドかイ?その緑色のが?」
11名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 21:25:01 0
のまのま
12名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 21:31:09 0
ただいま
真琴のFRIENDSHIPの続き気になるんだが、前スレのはここで終わり?
前回の吉良の続きもう書き始めておk?
13名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 21:33:29 0
過去本編はうpしないの?実質1スレ目だぜコレ
14名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 21:38:01 0
>>13
わかった、じゃとりあえず自分がオナッたやつタイトル付けてうpるわ
紺野のニューオーダー書いた人いる?
15名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 21:40:38 0
ジョジョの奇妙な冒険外伝 銀色の永遠


「お願いします、あたし、どうしても演劇部に入りたいんです」
「ごめんなさい、何度も言うようだけど、無理なんです」
「どうしてですか?あたし、歌には自信あるし、ダンスだっていけますよ」
「う〜ん、確かに実力は認めるけど、それだけじゃダメなのよね」
「それだけじゃダメ?」
「ごめんね、ここはあなたが思っているような部じゃないの。ホント、ごめんね」

そう言うと、演劇部の部長らしい長身の美人の先輩はバタンと扉を閉めた。
それだけじゃダメ?あなたが思っているような部活じゃない?
この美貴がこんなに頭下げてるのに?
「マジうぜぇ」
あたしはドア越しに、部室の中にいる部員に聞こえるようにしてそう言った。
絶対、この中にいる奴らよりは歌うまい自信あるのに。
ま、いいさ。部長に頼んでもダメなら顧問に頼み込むもんね。
あたしの実力は文化祭の有志で亜弥ちゃんや真希ちゃんと舞台上がった時に証明済みだし。
「見てろよばーか!」
再び部室の中に聞こえるような声を出すと、あたしは職員室へと駆け出した。


そう言えば、真希ちゃんがこんなことを言っていた。
「あの部にはマジで入んない方がいいよ、もう普通には戻れなくなるから」
16名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 21:42:23 0
次の日、あたしは珍しく早起きした。
昨日あれから顧問の寺田先生に入部を希望したら、明日の朝、つまり今朝入部するための
オーディションをしてくれるとの事だった。
ま、楽勝だろう。あたしには文化祭での実績がある。あれ以来美貴はモテモテよw
まだ眠かったが、家を出ると太陽の日差しが瞼を貫き、これから行うオーディションとやらに
自然とやる気が湧いてきた。
「絶対入部してやるかんな」
自分にそう言い聞かせて、学校へと駆け出すあたしはたぶんどの町の女子高生より
輝いているだろう。
ちなみに美貴の町「杜王町」はS市のベッドタウンとして1980年前半から急速に発展した
町らしい。まぁ興味ないんで詳しいことは知らないけど。
17名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 21:43:30 0
学校に着いたあたりから、あたしはらしくない「緊張」を抱えて込んでいた。
さっきまで上履きを左右逆に履いてて気づかなかったぐらいだ。
そういえば、オーディションって何すんだろう。寺田先生何も言ってなかったし。
やっぱ歌とか唄うんだろうか。ダンスとか軽く踊らされんのかな?
体力測定とかしたりして。
やべえ、なんもわかんねー。
自分で自分を余計緊張させてしまった。こんな時に自爆してどうすんだ。
演劇部の部室の前まで来て、あたしは深呼吸した。
もう、先生は来ているんだろうか。
「くそ、あたしは天下の藤本美貴様だぞ。負けッかよ」
自分にそう言い聞かすと、手のひらにかいた汗を制服のスカートで拭い、
あたしは部室の扉を開けた。
18名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 21:47:19 0
「おはようございます」
一歩部室に入ると、さっきまであたしを蝕んでいた「緊張」がサーッと消えていった。
どうだ、これがあたしの強みだ。本番になると強いんだ。
オーディションの内容は知らないし、根拠もないけど、今のあたしにはこのオーディションに
見事合格して、演劇部に入部する確固たる自信がある!
部室を眺めると、いろんな衣裳があって、どれもあたしの女心をくすぐった。
「まあ、そこの椅子に座れや」
スーツ姿の寺田先生があたしを見て言った。
「あ、ハイ」
いかんいかん、衣裳に見とれてる場合じゃないな。あたしはオーディションしに
来ているんだった。
あたしがおしとやかに椅子に腰掛けると、対面して座っている寺田先生は
どこからか取り出した手帳を読み始めた。
「ふむ。普通科2年6組、藤本美貴。成績はクラスで下から3番目。中学の時は
バレー部。キティちゃんが好きで、友人は美貴の「貴」とキティの「ティ」を
つなげて「ミキティ」と呼んでいる…か」
…なにを言ってるんだろう。
なんだか、嫌な胸騒ぎがしてきた。
19名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 21:50:36 0
「あの先生、オーディションの内容って…どんなものか聞かされてないんですけど」
「ん、せやな」
寺田先生は立ち上がると、あたしの目を睨むようにして見つめた。
なんだか、あたしの中の「何か」を見られている気がして、心地が悪い。
が、あたしも目をそらしたりはしない。ここで目を離したら、スター失格だ。
藤本美貴はスターになるんだッ!!
「いい目や」
「え?」
目つきが悪いとはよく言われるけど。
「俺らーはな、ナイフを集めてンねや」
「ナ…イフ?」
「そう、大量によく切れるタフなナイフやねんけど・・・」
その時、あたしは先生の手に二本の棒が握られているのに気がついた。
い、いや…これは…棒じゃない。
弓矢だ、しかもとてつもなく古い。なんか、何百年も経ってるッ!そんな感じだった。
「さて藤本、オーディション始めよか…」
そう言うと寺田先生は、あたしに向かってその弓矢を引き始めた!
「せ、先生!一体なんのマネですかッ!!」
「動くなや、狙いが定まらん」
狙いが定まらんって…こいつマジだ!
「て、てめえッ!何考えてんだよ!それをこっち向けんなッ!!」
あたしは立ち上がり、部室から逃げ出そうと走ってドアに近づいたが…
ドスゥ!!
あまり発育していない胸元を見ると、さっきまで寺田先生が持っていた矢の刃先が
胸の辺りから突き出ていた。
バリバリバリ…ドッパアアアアアアアァァァァ!!
「う、うげ…」
体の中を電気が走ったようだった。
いやだ死にたくない。あたしはスターになるんだ。美貴は…
「お…お母さ…」
そして、目の前が真っ暗になった。
20名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 21:52:37 0
「今朝アンジェロ岩の前とおったらさ〜アギッとか声出したの」
「はあ〜お前寝ぼけてんじゃないの?」
「いやマジよマジ!」
「じゃあ放課後見に行こうぜ」

ったく、朝っぱらからでけー声で話してんじゃねーよ。
朝のHRが終わって、あたしは机に突っ伏していた。体がだるい。
せっかく早起きしたのに遅刻とかサイテー。
今朝は早起きして、寺田先生のオーディションを受けに行った。
そして、なんか知らないけど弓矢で射抜かれて、死ぬ夢を演劇部の部室で見た。
そして朝のチャイムで目を覚ますと、あたしは演劇部の部室でぶっ倒れていた。
演劇部の部室でオーディションを受けに行ったのは事実だ。
でも、弓矢で胸を射抜かれたのは夢だったんだろうか。
なんとなく射抜かれた矢が突き出た胸をさすってみる。
うん、胸もなけりゃ傷もない。
緊張のしすぎで、オーディションの後そのまま寝ちゃったのかな。
でも、オーディションの内容ってなんだっけ?
「ミキティ〜今日で通算8日連続遅刻じゃんよ〜」
思案してるあたしに、数少ない友達の一人である後藤真希が話かけてきた。
「あんただって、また髪の色注意されてたでしょ。いい加減その金髪やめたら?
プリンになってんよ」
「これはごとーの黄金の意思の表れなの」
「あっそ…あ、あのさぁ」
「なあに?」
今日変な夢見てさ、先生に矢で射抜かれてさ。
「いや、やっぱなんでもない」
「なにそれ」
こんなこと言っても、誰だって夢としか思わないしね。それにしても体がだるい。
「あたし保健室行って来るわ」
「はあ?一コマ目から?」
「うん、ちょっとマジにだるくて」
21名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 21:53:59 0
保健室は、やはり朝っぱらだからか、サボりできた生徒もそれ以外の生徒もいなかった。
「あらミキティ、こんな早くからサボりにきたの?」
「いや違いますよ。マジで体がだるくて」
「ふ〜ん熱は?」
「ないと思うけどなあ」
「どれどれ」
保田先生はあたしのおでこに手を当て、自分のおでこにも手を当てていた。
ちょっとあたしには照れくさい行為である。
「センセ、ガキじゃないんだから平気っすよ…」
「すごい熱!!」
「へ?」
すごいのは保田先生の表情だと思った。
「すぐ横になりなさい!!」
「はぁ?う、うん…」
まぁ横になりにきたつもりだからベッドには入るけどさ。
「今薬持ってくるからね!」
「薬ィ!?いいよ、んな大げさな!!」
あたしの声なんか耳に入ってない様子で、保田先生は保健室から出て行った。
…熱なんかあるかな。むしろ熱出してんのは保田先生の方なんじゃないかと思った。
あんな騒がれたら、自分では大したことなくても不安になるじゃん。
あーあ、今日は奇妙な事ばっかだなぁ…一時間だけ寝よ。
きっと疲れてんだ。あたしはうつ伏せになって枕を抱いた。
22名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 21:56:01 0
「ミキティ…」
「ミキティ起きなさい…」

う〜ん…保田先生の声がする。
「ったく起こすなよ、眠りかけてたのに…」
「お薬の時間よぉ〜」
「だからいらないって…」
だるい体で仰向けになると、ビンをもった保田先生が立っているのにあたしは気づく。
「ミキティ〜ッヒッヒィィィィィィィ!!!!!!!!!!!!!」
そのビンをあたしの顔の上に持ってくると、ビンの口を逆さにした。
硫酸だ!!
直感で気づいたあたしはベッドから転がるようにして逃げた。
「いってえ!!」
勢いよく床に落ちて身体を打ったが、痛がってる余裕もない。
「な、なに考えてんだよオメーッ!!」
「オメェ?」
空にしたビンを床に捨てて、保田先生は近づいてきた。ベッドからは、
丁度あたしの頭があった位置がシュワシュワいっている。
「先生に…」
やべぇ、壁側に逃げちまった。
「オメェだなんて口の聞き方…」
ドアはあっちか…に、逃げられない!
「許さないわよミキティイイイイイイイイイイイイイイッ!!
「うげっ」
保田先生は片手であたしの首を締め上げる。
「な、なんだ…女のパワーじゃないぞ…これ…」
23名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 21:57:00 0
くそ…このままじゃ落とされちゃう…
その時、保田先生の口からヨダレが垂れているのに気がついた。
眼もイッちゃった眼をしている。と言うか、意識がなさそうな眼つきだ。
ふ、普通じゃないぞこれ。
よく見ると、保田先生の口の中に、何かがいる。
「ミ〜キ〜ティ〜…」
「なんだこ…れは…口ン中に金色の変なもんが…」

「やっぱり…見えるのね、あたしの『ザ☆ピース』が…」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
24名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 21:59:29 0
どこからともなく聞こえた声の主を探そうと、あたしはここから見える範囲で
目を保健室中に配らせた。
そして、見つけた。
あたしと保田先生以外にも、保健室にいるヤツがいたのだ。
そいつはあたしが寝ていたベッドの隣のベッドの下の隙間から頭を出していた。
「て、てめぇはッ!?」
「あたし?」
そいつはベッドの下から出てくるとベッドの上に立った。
「デリバリピザ!いつも悩む!!世界一可愛いチャーミングな笑顔を持つ乙女!
美勇伝の『美』の暗示を持つ!その名も石川梨華!!!」
「い、『いしかわりか』だとぉ…」
「ま、演劇部員なんだけどね。スタンドの名は『ザ☆ピース』よ」
こいつ、一体何を言ってるんだ?
「スタ…ンド…?何だ…それ」
「スタンドとは魂のビジョン!意思の強さ!あなたももう持っているはずだけど…
スタンドはスタンドを使うものにしか見えないから」
ぐぐっと保田先生のあたしの首に手に込める力が強くなった。
「あ、そうそう。あたしの事はチャーミー石川って呼んでね☆」
「い、いしかわ…こいつを止めろ…」
「チャーミーと呼べと言ったろうがああああああああああああッ!!お前!人の話は
聞いてないし態度もでかいなッ!!!絞め殺す!!!!!!!!!!!!」
「ふん、チャーミーだかなんだか…知らないけど…」
保田先生、ごめんなさい。
「ふざけた劇は舞台に立ってからやりやがれえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!!」
ゴキィッ!!!!!!!!!!!!!!!!
あたしは保田先生の口に頭突きをかました。
25名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 22:00:06 0
すると、どうだろう。
保田先生は力なく床に倒れ、石川梨華とかいうバカも頭を抱えているではないか。
「いっつ〜…」
「ハァ…ハァ…一体なんなの?」
「ついにスタンドを出したわね…藤本美貴!!」
「え?」
自分でも気づかなかったが、背後になにかが立っている。
「こ、これは…」
銀色に輝くこいつは…

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
26名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 22:03:03 0
両肩に電車の車両のような鎧、胸からも電車が突き出しているこの華奢な戦士は…
 『ブギートレイン03』
ふと、そんな単語が頭に浮かんだ。
「保田先生からあたしを追い出した事…」
石川梨華の背後には、あたしと同じように金色のフリフリ人形が立っていた。
「後悔させてあげるわよミキティ〜…」
石川梨華がそう言うと、背後の金のフリフリ人形の指が眩い光を放ち始めた。
「なんだ…ヤツの指がキラキラと…」
「そう…これは破壊のビジョン…あたしはね、どんな事だってするよ」
その時、石川梨華の人形(ザ☆ピースとか言ってたな)の指がすごいスピードで
伸びてきた!!
「くらえ!!チャーミングフィンガー!!!!」
「うわあああッ!!!」
ドスッ!
襲ってくるうちの一本の指が、あたしの腕に刺さる。
「刺されたッ!いってえ!!」
「間髪いれずにほとんどの『指』から逃れるとは…でもあたしのチャーミングフィンガーの
威力は絶対のはずよ。悪いとこがあったら教えて?ねえ?」
ピリリリリ…
その時、あたしのブレザーに入っている携帯電話が鳴った。どうやらマナーモードに
するのを忘れたらしい。
「何よ、人が真剣な勝負してる時に。電源切ってよ。あたしのことぶっ殺したくて
そのスタンド出したんでしょ!?」
こ、こいつ狂ってる!!
「ま、いいや。もう勝負はついたようなもんだしね。周りを見てごらんッ!」

バーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

「こ、これは…ッ!」
27名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 22:06:17 0
天井に張り巡らされた無数の金の糸。それは石川梨華のザ☆ピースの指
から伸びていた。
もっと詳しく言えば、指が伸びて糸状になっていた。
「あたしのスタンドはね、力はないの。でもその代わりにどこまでだって伸びる
ことができるし、人の身体の中に入って操ることだってできる…」
「ずいぶんゲスな能力なのね」
「自分のスタンドの能力もわかってないあなたに言われたくないわ」
「あたしのこいつにも何か能力があるの?」
「そうね。あたしとはまた違う能力があるはずよ。見た感じ、近距離パワー型と
見たけど…強いか弱いか、利用できるかできないかはわからない」
なるほど、つまりあたしのこいつ『ブギートレイン03』にも何か能力があるのか…
で、でもそんなんどうやって知るんだよ!!
「さ、雑談はこのくらいで終わりにしましょ」
石川梨華があたしを指差す。
「このチャーミー石川の『指』十本はッ!すでにッ!あなたを捕らえているッ!」
「うっうっ…」
くそッ!どうする…!!!
「くらえッ!半径五メートル・チャーミングフィンガー!!」
やられるッ!そう思ったときは遅かった。天井から指が襲ってくるとばかり思っていた。
片手5本の指は天井から襲ってきてかわすことができた。
しかし、もう片方の5本の指は纏まってベッドの下からドリルのように襲ってきたのだ。
グショオ!!
「…グッチャー」

胸に刃物が刺さったのは、今日で二度目か…今度こそ死ぬかな、痛みがリアルだし。
いや!あたしは死ねない!!あたしはスターになるんだッ!それまで死ぬもんか!!

「…もんか…」
「ん?なんか言った?」
「ブギートレイン…オオォスリイィィィィィィィィィィィィィィィィィッ!!!!!!!!!」
28名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 22:09:49 0
血って想像よりドス黒い色をしてるんだって、さっきあたしは覚えた。
石川梨華のスタンドの指のドリルと一緒に胸から噴出したから。
あれは致命傷だったと思う。あれであたしは死ぬはずだった。
だが、無我夢中で自分で名づけたスタンド『ブギートレイン03』の名前を叫んだ時。
列車がよく出すプワアァァァァンという音と共に、あたしは…

ピリリリリ…
「何よ、人が真剣な勝負してる時に。電源切ってよ。あたしのことぶっ殺したくて
そのスタンド出したんでしょ!?」
さっき体験したはずの時間に戻っていた!!
「ま、いいや。もう勝負はついたようなもんだし。周りを見てごらんッ!」
「こ、これは…ッ!」
どういうこと?あたしは確かにさっきこいつの指に貫かれたはず!
「あたしのスタンドはね、力はないの。でもその代わりにどこまでだって伸びる
ことができるし、人の身体の中に入って操ることだってできる…」
も、戻ってきている!ついさっき体験したばっかの時間に戻ってきているッ!
「ふふ…ザ☆ピースの凄さのあまり恐怖で声も出ないようね」
石川梨華があたしを指差す。さっきとまるで同じポーズだ。
「このチャーミー石川の『指』十本はッ!すでにッ!あなたを捕らえているッ!」
言ってることも同じかよ!もし、そうだとするなら…!
「くらえッ!半径五メートル・チャーミングフィンガー!!」
さっきと同じだとするのならッ!!
あたしは咄嗟にベッドにダイブした。
天井からは5本の指が床に突き刺さり、ベッドの下から突き出てきた5本纏まった
指のドリルは空しく壁に突き刺さった。
「な、なにいィッ!!」
すべての攻撃を外してしまった石川梨華が、驚愕した。
29名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 22:11:13 0
「バカな!あたしの完璧かつ巧妙な作戦が!!」
石川梨華は同様して、うろたえているようだった。
これを逃す手はないッ!!!
「この野郎ッ!」
あたしはブギートレイン03を無意識に動かして、ザ☆ピースのベッドの下の隙間から
伸びている指のドリルを殴った。
ボキボキボキッ!!!!!
金色の指の芯が折れたような感触があった。指のドリルはへにゃへにゃと曲がり、
床に落ちてしまった。
「ぎゃあああああああああああああっ!いったあああああああああああああい!!!!」
刹那、石川梨華が泣き叫ぶ。右手の指がグシャグシャに折れて曲がっていた。
そうか、スタンドへの攻撃はそれを操っている本体へのダメージにもなるのか!
「ミキティ…なんであたしの攻撃が…」
「さあね、自分でもちょっと頭の整理ついてないからわかんないけど…」
あたしは石川梨華の前に立ってこう言った。
「この勝負、美貴の勝ちってことで」
「ひっ」
石川梨華のスタンドが動く!やらせるもんかッ!
「おおおぉッ!ゴールデンゴール決めてッ…」
「いやあああああああああああああああああああああああああ…」
「VVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVV
VVVVVVVVVVVVV!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドッギャ〜ン!!

石川梨華  再起不能  
スタンド名:ザ☆ピース 

TO BE CONTINUED…


30名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 22:16:36 0
 銀色の永遠 〜エリートイケメン販売員と世界一可愛い秘書〜

「ただいまー、お母さん」
「あら美貴ちゃんお帰りなさい、今日は遅かったじゃない」
「うん、ちょっと知り合いのお見舞いで病院行ってて」
「あら、どうしたの?」
「うん、ちょっとね」
あたしはそう言うと、リビングに置いてあったお煎餅を齧った。
言えるわけないじゃん、自分が病院送りにしたなんてさ。


ついさっきのことだ。
あたしは病院のベッドで動けなくなっている梨華ちゃんに問い詰めていた。
「さて、教えてもらいましょーか。なんで美貴のこと襲ったのか」
「まあ隠すことじゃないから話すけどさ、そのスタンドしまってくれない?」
「あら、勝手に出ちゃうもんなのコレ?」
「…相当あたしに怒ってるみたいね。でももう攻撃する意思なんてないから
ホント勘弁して。まぁまぁ落ちついてよ」
「わかったよ」
するとあたしのスタンドは、サーッと身体の中に溶け込むようにして消えた。
それを見た梨華ちゃんは、心底安心した表情になって語り始めた。
「さっき襲ったアレはね、テストだったの」
「はあ?テスト?」
「そう、演劇部に入るための最終テストよ。一時審査は矢で射抜かれた時。
で、二時審査つまり最終テストはスタンド能力の審査なのよ。実際に戦闘してね」
「いや、意味わかんないんだけど。それでなんであたしが殺されかけなきゃ
なんないのよ」
「美貴ちゃんは一時審査を通過してしまったからよ。普通の人間なら、矢で
射抜かれたら死んでしまうもの」
梨華ちゃんは、あたしが死ななかったのは強靭な精神と確固たる意思があったからだ、
と語った。
31名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 22:18:51 0
「もし二時審査を通過できなかったら?」
「死んでもらうしかなくなるだろうね。今んとこ、そういう人はいないけど…
戦闘ができるてわかれば合格なんだけど、それがわかった時にはあたし
動けなくされちゃったし」
ふっとんで窓ガラス突き破ったしなぁ。ま、美貴は悪くないけど。
あたしだって腕にこいつの指が刺さったんだ。おあいこだ。
「とにかく、藤本美貴ちゃん。あなたは『合格』よ。これであなたもあたし達
演劇部の仲間ってわけ。あたしは当分は活動できないけど、よろしく…ありゃ、
指がこんなだから握手できないや」
「一体どういうこと?この演劇部って、あたしが思ってるような演劇部じゃないの?」
「あたしも、よくわからない。でも、コレだけは言える」
梨華ちゃんは折れてない左手であたしを指挿した。
「スタンド使い同士っていうのはね、なんでかわからないけど…引かれ合う
ものなの。いずれどこかで出会うのよ。味方か敵か…それはわかんないけどね」
スタンド使いは引かれ合う…あたしは、今スタンド使いとかいうヤツなんだ。
「あ、いたたッ。美貴ちゃんに殴られたとこめちゃくちゃ痛いよ〜。参ったな〜、早く
治さないと学校行けないしな〜、噂の東方杖助くんと友達になっておけばよかったなぁ」


「スタンド使いは引かれ合う…か」
気づいたらすでに三枚も煎餅を平らげていた。やべ、手も洗ってなけりゃうがいもしてないや。
洗面所で手を洗おうとした時、見慣れない固形の石鹸が気になった。
「お母さん、石鹸変えたの?」
「ああ、それね。今日家に来た訪問販売の人から買ったのよ」
32名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 22:20:23 0
「訪問販売の人から買ったって…」
お母さん、最近買いすぎじゃないか?
昨日は包丁で、一昨日はタバコの臭い取り機だった。
手を洗って、あたしはお母さんに言った。
「最近なんでもかんでも物買いすぎじゃない?」
「それはわかってるんだけど…その時は『どうしても必要だ!』って思っちゃうのよ。
奇妙よねえ」
「それ、悪質な訪問販売じゃないの?お母さん、PL法とか知ってる?」
「うーんまぁホントにいらないものは買ってないわけだし」
「ふーん、まあいいけどさ」
変なもん買うくらいなら、美貴の小遣いアップしてくれよな。
その日は、そんなに深く考えなかった。
しかし、次の日あたしは、石川梨華の言っていたことを身をもって体験する
ことになるなんて思ってもいなかった。
33名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 22:21:19 0
土曜日。今日はゆっくり寝ていられる。
一応演劇部には入部したことになったっぽいけど、まだよくわからんから
学校に行くこともないだろう。
「美貴ちゃ〜ん!お母さんちょっとお友達とお茶会行くから、出かけるなら
戸締まりお願いね〜!」
「は〜いはいはい」
もう、ガキじゃないんだからそんなことぐらいわかってるっつーの!
今は寝かせてくれ…

ピンポーン

ピンポーン

誰だか知らないけど、お母さんもいないし、居留守使うか。

ピンポーン

シカト。

ピンポーン

ピンポーン

「ああああああああッ!もうッ!!」
誰だよ人が気持ちよく寝てる時にッ!!!

ピンポーン

「はいはいはいはい!今出ますよ!」

34名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 22:24:28 0
玄関を開けると、スーツを着たイケメンが立っていた。
「ど〜も〜。毎度お馴染み!エリートイケメン販売員のエリック亀造とッ!!」
「世界一可愛い秘書のプリンセスさゆみんですッ☆」
…確かにイケメンだけど、こういうタイプのイケメンって、あたしダメだわ。
あと、この隣にいる女もダメ。なんか本気で自分可愛いとか思っていそうなとこが
あたしを無性にイライラさせる。
たぶん前世でこーいうタイプの顔のやつらとなんかあったんだろうな。
「あの〜お母様はいらっしゃいますでしょ〜か??」
「母なら今いないっす」
「あ、そうなんですか!では失礼いたしします」
そう言うと、スーツの男(エリック亀造とか言ったな)は勝手に玄関に上がり込んできた。
「ちょ、ちょっ…なんですかいきなり」
「いや〜今日も素晴らしい商品をいっぱいお持ちしたんですよ☆」
「そ、そういうことじゃねぇぇッ!お前ら何勝手に人ん家上がりこんでんだよ!!」
そうか、お母さんの言ってた訪問販売ってこいつらだな!
こんな胡散臭いヤツからお母さんは半ば無理やり買わされてるに違いない。
人の家にどかどか入ってくるように、人の話も聞かずにどかどか売りつけてくる
ようなヤツらに違いないッ!!
「すいません、悪いんだけど、うちそーいうの必要ないんで」
「まあまあ、それは商品見てからでも遅くはないですよ。さゆみん、アレを出してくれ」
「はい、エリックさん♪」
35名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 22:25:50 0
プリンセスさゆみんがアタッシュケースから出したのは一本の筒だった。
それをエリックに手渡すと、エリックは筒の蓋を開けた。
「これはですね〜、幸せを呼ぶ掛け軸と言われてるんですよ〜」
「ハァ?幸せを呼ぶ掛け軸?何それ」
「まあ見てもらえればわかると思うンですけど…」
エリックは掛け軸をあたしに見せるようにして広げた。

『マリコ やけど』

「あの…美貴のことバカにしてます?」
ふざけやがって。こんな意味不明なこと書いてある掛け軸に幸せを呼ぶ力
なんざあるわきゃね〜!!
まだ子供だと思ってバカにしてんな。
「帰って下さい、もううちには来ないで」
「…本当に?」
エリックはさっきまでとは違う声のトーンで言った。
「本当にいいんですか?」
「…なにがです?」
「世の中には幸の薄い人も多々いるのに…本当に『必要ない?』」
なんかそんな言われ方されても困るんだけど…
「お客様は幸せが『欲しくない?』」
そりゃまぁ、幸せは欲しいけどさ。
「うっ!!」
む、胸が…重い!!
36名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 22:29:06 0
「胸が重いッ…なんなんだ一体…ッ」
な…なんだか、急にこの掛け軸が必要なんじゃないかと思ってきたぞッ!
「お客様大丈夫ですかッ!これは悪霊の祟りかも!!」
「…あんた、うるさいよ」
「やはりお客様にはこちらの掛け軸が必要ですねッ」
悪霊だあ…確かに悪霊かも知れないな、コレ。
「何なんだ!この胸に噛み付いてるヘンチクリンな白い亀はよぉッ!」
「えっ…」
これももしかして…スタンドなの?
「おい、早くこれを外しなさいよ」
「お客様にも…見えるのですね。わたくしの『エリザベス・キャメイ』が…」
やっぱりスタンドなのね、このインチキ販売士が!
「それはお客様の『迷い』の表れなんですね、ハイ。こちらの掛け軸をお求めに
なられれば迷いも消えて、その重い胸も楽になるかと思われますが…?」
「買うつもりもないけど一応聞くわ。いくらなの?」
「さゆみん、アレを出してくれ☆」
「はい、エリックさん♪」
さゆみんがエリックに青い小さなケースを渡した。
「今ならこちらの画鋲をおつけして、9800円になります☆」
画鋲付きで掛け軸が9800円だって!!こ、こいつなめてやがるッ!!
こうやって、スタンドの見えないお母さんに石鹸やら包丁やら売りつけてたんだな。
こいつ…許さない。

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
37名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 22:30:04 0
「ブギートレイン03ィ!!」
バーン!!
あたしは自らのスタンドを出すと、胸に噛み付いている白い亀を攻撃した。
「うらあッ!」
ドゴォッ!!!!!!!
エリックのスタンド『エリザベス・キャメイ』をぶん殴ったが、スタンドは依然
食いついて離れない。
だが、エリックにダメージは与えたようだ。
「うげっ!!」
「ああッ!エリックさん!!」
吹っ飛んだエリックはさゆみんに抱きかかえられて体勢を持ち直している。
「う〜いてて…」
どうやら顔にダメージを与えたらしい。エリックの顔には殴られたような痣が
出来ていた。
「…あなた、ゆるさないの」
プリンセスさゆみんがあたしを睨む。

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

「何よ、やろうっての?」
「ダメださゆみん、手荒なことをしちゃいけないよ。あくまでもエレガントに!
そしてナチュラルにッ!より良い商品を販売するのが我が社のモットーなんだから」
「そうだったの…ごめんなさい、エリックさん」
「わかればいいのさ」
「エリックさん、素敵」
なんだこいつらはーッ!そういうことは他所でやれってんだ!
「まあお客様、そんなわけで…」
エリックがあたしに向き直る。すると…

ズシイィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!

「か、亀がッ!!で、でかくなるッ!!!!!」
38名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 22:32:09 0
「この亀はね、僕の意思で大きさ変えられるンですね、ハイ。でもこれは
あまりエレガントじゃないんで普段は自動操縦にしてあるんですね」
「ぐあああああああああああ…お、重いッ!」
欲しい!この掛け軸欲しいッ!!
いや何考えてんだあたしは…そうだ!ブギートレインでこの亀をぶん殴ってやめさせるんだッ!
拳に力を込める。が!
「ダメだぁッ!苦しくて力が入らない!!」
負けるッ!亀の重さに耐えられない!!!
「ってなところで、解除してさしあげます〜」
すると亀はみるみる小さくなり、先ほどまでの大きさに戻った。
「ハァハァ…なんで?」
「僕ってけっこう根に持つタイプなんで…まあ、これでおあいこですよ」
そう思うなら、とっとと帰ってくれ。
「まあ今日のところは引き上げたい…とは思うのですが…あなたもスタンド
使いで、僕のトリックを見破ってしまったということなので話は別です」
石川梨華は言っていた。
スタンド使いは引かれ合う。敵だろうと…味方だろうと…
「ケリをつけましょうか、お客様。さゆみん、アレをだしてくれ」
「はい、エリックさん♪」
これは…トランプ?
「僕は殴りあいは好まないんで…これでケリをつけましょう。三回勝負で
もしお客様が勝ったら僕は杜王町から出て行きますよ、この仕事もやめます。
でももし、僕が買った場合は…」
「…あんたが勝った場合は?」
「あなたの舌を頂きます」

39名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 22:35:58 0
もちろん、自信のない時は勝負せずに降りることも可だが、それは2回まで。
しかも相手もその回の勝負を放棄しない場合、強制的に勝負は始まる。
つまり、運を見方につけた方が勝者ってわけね。

「カードは切りました。お客様もそちらお切りになりましたね?」
「ええ」
「イカサマはして『いませんね?』」
「してないわよ」
「亀が反応しない。どうやらイカサマはしてないようだ」
「ちょ、ちょっと。こんなんついてたら勝負にならないじゃない!」
「大丈夫です、もう外しますから」
胸に噛み付いていた亀は、エリックの手の中に戻っていった。
「それではッ!第一回戦勝負ッ!!いっせーの〜…」
「せッ!!!!!!!!!!!!」
40名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 22:36:45 0
ルールは簡単。
お互いが三つのトランプの山から好きなトランプを一枚引いて、絵を見ずに
相手に見えるようおでこに持っていく。
あとは勝負して数の大きい方が勝ちってわけだ。
強さは1〜13の順で、最強はジョーカー。こいつで勝負して勝ったらその時点で
試合は終了、ということだ。
もちろん、自信のない時は勝負せずに降りることも可だが、それは2回まで。
しかも相手もその回の勝負を放棄しない場合、強制的に勝負は始まる。
つまり、運を見方につけた方が勝者ってわけね。

「カードは切りました。お客様もそちらお切りになりましたね?」
「ええ」
「イカサマはして『いませんね?』」
「してないわよ」
「亀が反応しない。どうやらイカサマはしてないようだ」
「ちょ、ちょっと。こんなんついてたら勝負にならないじゃない!」
「大丈夫です、もう外しますから」
胸に噛み付いていた亀は、エリックの手の中に戻っていった。
「それではッ!第一回戦勝負ッ!!いっせーの〜…」
「せッ!!!!!!!!!!!!」

41名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 22:37:25 0
うえっ…こいついきなりハートの12出したよ…
「どうします、勝負致しますか?」
う〜ん、これに勝てるカードは13かジョーカー。勝てる確立は53分の6か…
「迷ってるなら勝負してみては?」
「やけに言うじゃん。そんなにあたしのカード低い数字?」
「ま、それは言えませんけどね。たぶん僕の負けでしょう」
そんなにあたしと勝負したいのか?あやしい…
「いいや、パス」
「ホントにいいんですか?」
「うん、まだあと一回パスできるし」
「そうですか、それじゃあ…」
二人同時に手持ちのカードを表にして置く。
「な、な…」
バカな…あたしのカード、ジョーカーだったの!!?
「だから言ったじゃないですか。『僕の負け』だって」
この一発で勝負が決まるかもしれなかったのに…くそったれ!
42名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 22:37:48 0
「さて、二回戦行きましょうか。いっせーの…」
「セッ!!!!!」
エリックはクラブの3だった。
こ、これは勝負だなw
「これは勝負だな」
やべっ!言葉に出しちゃった!怪しまれたか…?
「え、本当にいいんですか?やめた方がいいと僕は思いますけどネ」
「いや、あたしはイってもいいよ」
「そうですか、じゃあいきましょう」
ほいっと二人でカードの表を見合わせる。
ば、バカな…
「あたしが1だとぉぉぉぉぉぉぉッ!!」
「僕は言いましたよ。『やめた方がいい』って」
こ、こいつうめえ!
まずいな。これが最後の勝負になるのか…これで勝てても1−1。延長戦
持ち込みで少なくともあと2回は勝たなきゃならない。しかもパスはあと一回。
やばい…こんな短い勝負とはいえ、一気に形成が決まるなんて…。
「さて、お客様続けましょうか。僕らの運命を書けたトランプ対決を!」
43名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 22:38:36 0
「最後の勝負になるかな…それじゃあいっせーの〜…」
「せッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
くそッ8かよ!微妙な数字出してきやがるッ!
勝てるのか…これで…あたしのカードで!?
「どうします?勝負しますか?」
「あんたはどうしたい?」
「え、僕?」
「ええ、あたしはもう決めたよこのカードに。何があってもこいつを出す」
自分のカードの数字はわからない。勝てる保証もない。
が、あたしはスターになる女だ。このくらいの自信がなくてどうする。
「じゃあ、勝負しますか」
あたしとエリックはカードをゆっくり見合わせた。
あたしのカードの数字は…5。
44名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 22:39:06 0
「勝負はつきましたね?」
ま、負けた…あたしは負けた?
勝負を始めてものの数分。ついさっきまでのあたしは今こうして敗北感に
打ちひしがれているなんて予想できただろうか。
「じゃあ、約束どおり…舌を」
「ちょッ!ちょっと待て!!一つ教えてよ!!!」
「なんでしょう?」
「美貴の舌なんて引っこ抜いてどうするつもり?!」
なんとかしなきゃ!とりあえず時間稼ぎだッ!
でもクラスでも下から3番目の脳味噌しかもってないあたしがそんな短時間で
今、この現状から逃れる術など思いつくわけがなかった。
「舌をもらう理由?決まってるじゃないですか」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

「ビジネスの邪魔をされるわけにはいかないからです。もしお客様がわたくしの
ことを言いふらしたなら、わたくしの仕事に多大な支障をきたすからです。
ね、さゆみん☆」
「ハイ♪」
「て、てめぇらふざけんじゃねえッ!んな理由で舌引っこ抜かれてたまるか!!」
あたしは立ち上がると、胸に噛み付いている亀を掴んだ。
「ブギートレイン03ィッ!!!!」
ドゴオォッ!!!!!!!!!!!!!!
渾身の一撃だッ!!
「ぶぎゃッ!!!!!!!!!!!!」
ダメージはエリックに返って行く。彼は彼自身のスタンドのダメージを受けて、
あたしの家のドアを突き破って吹っ飛んだ!

45名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 22:39:54 0
「どうだッ!あんたが舌を抜くってんなら、美貴は力ずくであんたをぶちのめす!
あんたの悪徳商法ッ!法律で裁けないのなら…」
あたしはエリックを、自らのスタンドと共に指差した。
「てめーは美貴が裁く!」
今の一撃がきいたのか、エリックは何も言わない。が、意識はあるようだ。
「…もう許さないの」
「え?」
ずっと黙って立っていたプリンセスさゆみんとかいう秘書がボソッと口を開いた。
「お前ッ!正々堂々戦ったエリックさんに乱暴して!!タダじゃおかないの!!」
正々堂々と…だとッ!このヘドな販売の仕方が正々堂々っだっつーの!?
「シャボン・クイーン!!!」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドーン!!!!!!!!
「こ、こいつは…」
スタンド!?この女もスタンド使いだったのか!
しかもエリックの『エリザベス・キャメイ』と違って思いっきり戦闘タイプのスタンドっぽい!
しかし、やけに乙女チックな格好をしている。梨華ちゃんのザ☆ピースに
通じるものを感じた。
「ダメだよさゆ!手荒な手段は嫌いだと何度言ったらわかるんだ!早くそれを
しまいたまえッ!」
「う、う…エリックさん…」
こいつ…このエリックとかいう男…一体何を考えているんだ。
まともに戦えば、パワーはあたしのブギートレイン03の方が圧倒的に勝っている。
だが、それでもあくまで美貴の舌を抜く気だ。
恐ろしい…この男の「そこ」が恐ろしいッ!
46名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 22:40:25 0
「あんた、何考えてるのかわかんないわ。あたしがその気になれば、今すぐ
この亀を叩き潰して、あんたを再起不能にだって出来んのよ?」
「その点ならダイジョーブ!なぜなら、あなたは『そんなことはできない』からだ」
「なんだって?」
エリックは立ち上がると、砂埃にまみれたスーツをパンパンと払った。
「お客様は最初にわたくしと『賭け』ましたよね?お客様が勝ったら僕は杜王町から出て行き、この仕事も
やめると。わたくしめが勝ったらお客様の舌を頂くと」
確かに、確かにそう言った。でも、そんなことで舌を抜かれたくはない。
「結果、わたくしのコールド勝ちでした…しかしお客様は、それはイヤだと暴れましたね?」
何が言いたいんだ、コイツ。確かにあたしは負けた!けど…
「今のあなたは、例えるならデパートで玩具を買ってもらえず、駄々をこねるお子様
そのものです」
イヤだ、賭けに負けたのは認めるけど…舌は抜かれたくなんかない!!
「けじめはつけてもらわないと、ね」

バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ!!

な、なんだ!急に舌を抜かれなきゃいけないような気になってきたぞ!!
「ハッ!」
ふと気づくと、亀は胸に噛み付くのをやめ、あたしの身体を上ってきていた!
「舌ヲ…モラ…ウ」
このスタンドッ!あたしの舌を抜くつもりだ!!ああッでもッ!舌は抜かれなきゃ
いけないような気がするッ!あたしは負けたからッ!!!!
「うっ…や、やめてッ…」
「わたくしは何もしていませんよ?お客様が負けを認めたのではないですか?」
そうか、これがヤツのホントの能力!!相手をその気にさせる能力ッ!
47名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 22:41:20 0
「舌…モ…ラ…ウゾ」
亀の手がアゴを掴んだ!抜かれる!あたしの舌が引っこ抜かれる!!
誰か、助けてくれ…ッ!!
「うわあああああああああ!!ブギートレイン03ィィィィッ!!!!!!!」
プワアァァァァン!!!!
こ、この音…前もどこかで…

「どうします、勝負致しますか?」
えッ!!こ…これは…ッ!
あたしの目の前には、トランプをおでこの辺りに持ってきているエリックがいる。
その絵柄は…ハートの12。
も、戻ってきている!梨華ちゃんの時と同じでッ!また過去に戻っている!!
もし、そうなら…いや、絶対そうだ!あたしのカードは…ジョーカー!!!
「迷ってるなら勝負してみては?」
「ええ、そうね。勝負しますか」
するとエリックの表情が変わった。ニヤリ。
「お客様、本当によろしいのですか?」
「うん」
「本当に本当に?」
「うん」
「本当に本当に本当に本」
「しつこいよ。あたしは何と言われてもコイツでいく。あんたがパスしても
あたしが降りずにこれを出せば勝ち負けは決まるのよね?」
「え、ええ、まあ…」
あたしは自分の強運に感謝した。

 エリック亀造  杜王町から出て行く     プリンセスさゆみん  泣く泣く会社に残る
 スタンド名:エリザベス・キャメイ(健在)    スタンド名:シャボン・クイーン(能力は不明)

48名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 22:46:50 0
銀色の永遠 〜藤本美貴は殺人鬼に恐怖する〜

今朝は早起きした。
日曜寺田先生から電話があって、今日の朝練で増員式とかいうのをやった。
こんなことすんの、この学校の演劇部くらいなもんね。
で、部員全員(梨華ちゃん以外)と初めて顔を会わせた。
そうそう、あたし以外にも三人、入部するためのオーディションに合格した子がいて、
しかもその中に先日家に来た秘書のプリンセスさゆみんそっくりの中等部の子が
いたのよ!!
話によれば、それはお姉ちゃんで、自分はその妹ということらしい。
お兄さんもいるらしいが、あまり触れて欲しくなさそうな顔をしていた。
まあそんなわけで、はれて演劇部に入部したのはいいが、いかんせん早起きは
苦手なのがこの藤本美貴サマ。昼休みの頃には授業中の居眠り疲れで
身体はだるだるになっていた。
あー、家帰りてえ〜。
「ミキティ〜。サンジェルマンで昼飯買いに行かない?」
真希ちゃんは元気そうである。
「マンドクセ。それに今から行ってもどーせほとんど売り切れよ」
「そんなの行ってみないとわかんねーじゃん」
「あんたどーせあれだろ。最近入ったイケメン店員目当てなんじゃないの?」
「よくわかってんね。あの店員さん、ごとー好みのジャニーズ系なんだぽ」
ぽ、じゃねーよ。
「そんなだるそうな目してないで一緒に行こうよ〜。なんならごと−がおごったげるよ」
おごりか。まあ今月は小遣いもそこをつき始めたし、それなら悪くない。

49名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 22:47:24 0
サンジェルマンの前まで来て思った。
ぜって〜売り切れてんな。なんか店の周り、嵐が過ぎ去った気配あるもん。
テリヤキチキンサンド食べたかったな…昼は肉食わないと力でねーよ。
「何買おッかな〜」
真希ちゃんはご機嫌だ。お前が食いたいのはイケメン店員だろ、どーせ。
ああ、なんかイライラしてきた。
店に入ろうとした時、サラリーマン風のスーツの男と勢いよく肩がぶつかった。
「ッってーな!!前見て歩けよ!おっさん!!!」
思わず毒づいてしまう。
「…」
その男は、何も言わずにあたしを見た。
なんつーか、普通の男だった。でも、その瞳は吸い込まれそうな黒い瞳をしていた。
まあ、日本人だから黒い瞳はあたり前か。
「うわ〜ミキティ!運がよかったよ!テリヤキチキンサンド、一個だけ残ってるよ!」
「え、マジマジ!?」
うお〜ッ!ついてきてよかったッ!気分の悪さが一瞬で飛んでった!!
あたしって意外と単純なのかも。
なんとなく振り向くと、サラリ-マン風の男はもういなくなっていた。

50名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 22:47:49 0
真希ちゃんはルンルンと音を出すほど機嫌がいいらしい。
それもそのはず、イケメン店員と携帯の番号を交換することができたからだ。
にしても、男って何なのかね。
見ず知らずの女子高生に番号聞かれてホイホイ教えちゃうなんてね。
ま、真希ちゃんギャルにしては汚くなさそーだし、やらせてくれそ〜な顔してるし。
あたし達はいつも昼飯を食べている校舎の裏に来ていた。
ここは生徒も先生もほとんど来なくて静かなので、あたし達のシークレットベースに
なっている。亜弥ちゃんは男が出来てからあまり来なくなったけど。
あ〜、あたしも男欲しい。
「あ、ジュース買ってくんの忘れた」
やべ、飲み物なしで炭水化物食うのってきついんだよなァ〜…
「あ、いいよいいよ、ごとー買ってくるよ」
「マジで?え、おごり?」
「あったりまえでしょ!今は気分が最高にハイってやつよ」
すると真希ちゃんは、あたしにサンジェルマンで買ったサンドイッチの袋を渡すと、
自販機のある校舎の方へ駆け出した。
「あ、飲み物なんにするー?」
「う〜ん(胸でかくしてーな)…牛乳!!」
「それに牛乳かよ、ゲー。じゃ先に校舎裏行ってて!ごとーのサンドイッチ、
かじるなよ!!」
「わかってるー!」
そう、いつもと変わらない昼下がり…のはずだった。
51名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 22:48:46 0
「綺麗な町だよな…杜王町って」
これで彼氏いたら文句ないよな〜…なんて思う。
あたしは真希ちゃんが戻ってくるのが待ちきれず、すでに3分の1ほど
テリヤキチキンサンドをかじってしまっていた。
いつもと同じ場所、同じ時間。
でも、なんだろう。この普段と違う、そわそわするこの気持ちは。
カサッ!
「!!?」
「にゃー」
なんだ、猫か。学校に忍び込むなんて、物好きなやつ。
「おー、よしよし」
「フー!!」
猫とじゃれ合おうと近づくと、突然その猫は、身体を伏せてあたしを威嚇した。
いや、正確にはあたしではなかった。すぐ気づいた。猫が威嚇しているのは
あたしではなく、あたしの後ろに立っている…

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

スーツの男だった…

52名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 22:49:53 0
「だ、誰だッ…!」
いつのまに後ろに来ていたんだ!?つーか、こいつはさっき店の前で肩がぶつかった
男じゃあないかッ!!?なんでここに…学校の中にいるんだ!?
「女子高生か…あまりに若いような気もするが…」
何を言ってるんだ…この男は。
「な、なんなの?なんで部外者が学校の中にいるの?」
なんなんだ、この異常な緊迫感は。
まるで、これから死ぬかも知れないと思ってるようなこの胸の圧力は…

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

「わたしの名前は吉良吉影…君の名を聞かせてもらえないか?」
「は…?あんた、何を言って…」
「君の名を聞かせてもらえないか?わたしは名乗ってみせたんだ…
聞かせてくれてもいいじゃあないか?」
「ふ、藤本美貴…だけど」
なんだコイツは…コイツの中に得も知れぬ不気味さを感じるッ!
蛇に睨まれた蛙になったよーな気分だ…やばい。何かやばい。
直感だけど…何かとてつもなくやばい!!!
「そうか…美貴…ん〜」
そいつ吉良吉影とかいう男はあたしの『手』を見て思案しているようだった。
「読んで字のごとく、美しい名前じゃないか…気にいったよ」
「あ、あんた一体…」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
53名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 22:52:02 0
突然、吉良吉影は指を軽く広げた手の甲をあたしに見せた。
それだけの行動に、あたしはビクついてしまう。
ブルってるのか…あたしは…こんな普通にそこら辺歩いてそうな男に…
「爪が伸びているだろう…自分の爪が伸びるのを止められる人間がいると、
美貴さん…君は思うかね?」
いきなりなにを言い出すんだ…この男は。
「そんな人間はいない…同じように…もって生まれた『性』を抑えられる人間も
いない。困った話だよ、本当に…」
「ハァ…ハァ…」
あたしは恐怖した。こいつの全身から吹き出ている恐ろしいオーラにビビっていた。
「怯えて…いるのかね?」
「許して…さっきのことなら謝るわ…」
「許す?なにか勘違いしてないか?わたしは別に怒っているわけではないよ。
こうして君の前に現れたのは…」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

怖い…ダメだ、もう耐えらんない。
「『趣味』なんだ。君を選んだのもわたしの『趣味』だっただけであって、君がわたしに何か
したからここに来たということではないんだよ」
あたしは吉良吉影が言い終わる前に、後ろに飛んで吉良と距離を離した。
それにびっくりして、猫は逃げてしまった。
「ン?」
「てめえぇッ!!!!それ以上近づくなよド変態!!!!美貴にはお前をボコボコにして
ケーサツにつきだすくらいの力はあるんだッ!!!あんたには見えないだろうけどねッ!」
あたしは恐怖のあまり、一般人であろう吉良吉影を相手にスタンドを発現させた。
54名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 22:53:13 0
「これ以上近づいてみろッ!あんたは何が何だかわからないうちにここで
昼寝することになるぜッ!!もっとも、目が覚めたら牢屋の中かも知れないがなあッ!!」
どうするッ…こいつをあたしのブギートレインでボコしてトンズラこくか…!
あとの処理は…そうだね、先生達、頼むよッ!!!
「なんだ…その銀色の闘士のようなものは…?」
「…え?」
こ、こいつ…今なんて!?
「わたしと…『同じ能力』を持っているということか…!その銀色の戦士は!!」
「あ、あんた…!見えてるっていうの!?あたしの『ブギートレイン03』が…ッ!」

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

「手荒なマネはしたくない…わたしが最も嫌うことだからね…だが、仕方ない」
ズゥオオオオオオオオオオオオオオ…
「そ、それは…ッ!?」
「これから静かになる君は、とても魅力的だと思うよ」
ドン!!
吉良吉影の背後から、猫のような顔をした、たくましいスタンドが発現した。
「こ…これがッ!?」
「『キラークイーン』!わたしはこいつをそう名づけて呼んでいる」
そう言うと、吉良吉影は一歩あたしに歩み寄った。
「…それ以上近づくなって警告したはずだけど?」
今、あたしの中の恐怖は消えていき、有り余る闘士が生まれ始めた。
この吉良という男、あたしが初めてじゃあないな…あたし以外の女にも、同じように
して恐怖に陥れたことがあるなッ!この男は!!
「あたしは本番になると強い女だ…それが自分の長所だと思ってる」
「ム?」
そう、だからあたしはスターになる。眩い脚光を浴びて!大スターになるんだッ!
「オオオオオオオオオッ…ブギートレイン!オオオスリイイィッ!!」
あたしは持てる力を両の拳に注ぎこみ、吉良吉影に立ち向かっていった!!
「ゴールデンゴール決めてッ…VVVVVVVVVVVVVVVVVVVV
VVVVVVVVVVVVVVVVVVVVV!!!!!!!!!!!!!」
55名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 22:55:40 0
梨華ちゃんを病院送りにした猛ラッシュ!!
パワーもスピードも自信がある!!
うおぉぉッ…頭蓋骨を勝ち割って!!鼻から脳味噌ぶちまけさせてやんよッ!!!
「キラークイーン」
パッパッパッパッパッパッパッパッパッパッパ…
「え?」
あたしの猛ラッシュを…受けとめてる?しかも全部?
「フン」
バキィッ!
「あうッ!!!!!」
吉良吉影のスタンド『キラークイーン』に殴られたあたしの『ブギートレイン03』の
ダメージは、そのままあたしに返って来た。
あたしは茂みの中に吹っ飛んでしまう。
「う…いてえ…」
顔を…顔を殴ったなッ!女の顔を平気で…ッ!!!
「君のその…ええと『ブギートレイン』とか言ったっけ。すごいパワーとスピードだ…
まあキラークイーンのパワーとスピードほどではないがね」
つ、強い…自信が音を立てて崩れちまいそうだッ!!
「しかもそれだけじゃない…このキラークイーンにはちょっとした特殊な能力があるのだが…」
「特殊な…能力?」
「ウム…君は気づいてなかっただろうが、実はこのキラークイーン、先ほど
君を殴った時にそこの木…そう、その左隣の木だ。その木に触れていたのだよ」
「な、なにを言ってるんだ…あんたは…?」
木に触れた?それがなんだと言うんだ…?
「キラークイーンの特殊能力…それはッ!触れた物はどんな物でも『爆弾に変える』ッ!!」
触れたものを…爆弾に?
「木であろうと…なんであろうと…」
「ハッ!!!!!!!」

ボッグオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!
56名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 22:57:42 0
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

「うっぐ…」
「咄嗟に身を起こしてガードしたか…でも、おやおや。木の破片が身体に
刺さりまくってるじゃないか…」
梨華ちゃんの台詞が頭を過ぎる。

「スタンド使い同士っていうのはね、なんでかわからないけど…引かれ合う
ものなの。いずれどこかで出会うのよ。味方か敵か…それはわかんないけどね」

と、とんでもない話だ!こんな…こんな凶悪な力持ったヤツと出会うなんてッ!!
「左手が血まみれじゃないか…ガードした時に甲を木の破片で傷つけたか…
大事な手だ…もっと大切に扱わなくてはダメだ」
うっ…わき腹に木の破片が刺さって立てない…力も入らない…ッ。
「…さて、あまり長いしてるわけにもいかないな。これから君をキラークイーンの
『第一の爆弾』でふっとばすわけだが…」
吉良はあたしに近づくと、あたしの右手を握った。
「ひッ!!」
「この右の手は置いていってもらうよ…わたしのところにおいで、清い心で
お付き合いが出来るよ…」
こ、こいつ…完全にイカレてるわッ!こんなやつがこの杜王町にいたなんて…ッ!!
亜弥ちゃん、真希ちゃん、お母さん、お姉ちゃん…
みんな…
「ミ〜キティ!わりーちょっと中等部の体育倉庫でコーヒー入れてこようかと
思ったんだけどさ〜!先客がいたのよ〜!トゲトゲ頭のぽっちゃりした子だったんだけど〜」
「…ん?」
ご、ごまき!!
57名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 22:58:37 0
こんな時に戻ってくるなんて…巻き込まれちまう!!
「友達がいたのか…君を吹っ飛ばしてここから去るつもりだったが…
どうやら遅かったな…見られてしまったようだ…」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

「な、なによ…これ」
真希ちゃんは持っていた紙パックの牛乳と、コーヒー牛乳を落とした。
「やれやれ…見られてしまっては仕方がないな」
「ミキティ…なにその傷は…?この人にやられたの…?」
「真…希ちゃん…逃げ…」
くそ、痛くて声もでねえ…
「運が悪かったな…ええと真希さん…今、この瞬間君はこの吉良吉影にとって
『トラブル』となり『敵』となった」
吉良吉影がスタンドを発現させた。やばい!!
「よって…君を始末する」
「逃げろ!!真ギッ…ガフッ!」
やばい!真希ちゃんがやばい!!キラークイーンに吹っ飛ばされる!!!
「ごとーとマジにやろうって?」
「何?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

「これは…君もこの能力を持っているというのか…一体何人いるんだ…?」
これは…この背中から紫の羽を生やした悪魔は…
「『ゴシップ・セクシーGUY』!!久しぶりだよ…こいつを人前で出すなんて」
スタンド!!真希ちゃんもスタンド使いだったのか!
そうか、だからあたしが演劇部に入ろうとした時あんなことを…

「あの部にはマジで入んない方がいいよ、もう普通には戻れなくなるから」
58名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 23:04:07 0
普通には戻れない…つまりスタンド使いになったら、もう普通の人には
戻れないっていうことなんだね…真希ちゃん。
「ミキティちょっと待ってなよ。今こいつを吹っ飛ばしたら病院連れてってあげるから」
「愚かだ…そんな歳からそうやって敵を作ろうなんて…君はまだ若い、平穏に生きることは
わたしより簡単にできることだと思うが…もっとも今気づいたところで生きて帰すことは
できんがね」
「ごちゃごちゃ何言ってんのよおっさん。まあいいや、難しい事嫌いだし。
ごとーのこの『ゴシップ・セクシーGUY』のヤリで…」
真希ちゃんとそのスタンド、ゴシップ・セクシーGUYが跳んだ。
「さよなら!さよなら!!さよなら!!さよおならあッ!!!!」
真希ちゃんのスタンドが繰り出す槍の突きは早い…が、キラークイーンはさらに
それより早いッ!!
「なかなか早い…が、キラークイーンには及ばないな」
あたしの近くに着地した真希ちゃんは、もう息が荒れていた。
「ま、真希ッ…大丈夫なの…ッ?逃げたほうが…」
「やっぱり…ミキティにもスタンドが見えるのね。いや、見えるようになったのか…」
「何を話しているのかね?」
吉良が真希ちゃんににじり寄る。
「危ないッて…逃げ…」
「大丈夫…きっと大丈夫!全部自分次第だから!!」
真希ちゃん…あんた、どうしてそこまで出来る!?
「キラークイィィィィィィィィィィィィィィィンンン!!」
「ゴシィィィィィィィィィィィィップ!セクシーGUY!!!」
ビョオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!
「くらえッ!ゴシップ・ハリケエェェェェンッ(風の噂)!!!!!」
真希ちゃんのスタンドが羽ばたくと、辺りの風が吉良の背後に集まり、勢いよく吹いた!
「なにぃッ!風がッ!!か、身体が押されるッ!!!」
「ごとーのスタンドは風を自由に操るッ!さあッ!!このヤリのとこまで吹っ飛んで来い!」
真希ちゃんはスタンドの鋭いヤリを吉良吉影に向けた。
59名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 23:07:16 0
「さあ!ここまで押されて来いヘナチン野郎ッ!串刺しにしてあげるよッ!」
「む、むぅ…」
風の勢いは止む事を知らず、吉良吉影は一歩、また一歩とヤリに近づく。
か、勝てるッ!触れる事ができなければ、たとえ爆弾に変える能力があっても
意味はないんだ!!
「さあ…もうすぐチェックメイトだよ!おじさんッ!!」
「こ、このわたしが…こんな小娘ごときに…こんなことでえええッ!!」
その時だ。吉良吉影が左手を真希ちゃんに向けた。
「シアーハートアタック(爆弾戦車)!!!!!!!!!!!」
ドッギュウウウウウウウウウウウウウウウウウン!!!!!!
キラークイーンの左腕から、何かが発射された。それは真希ちゃんの作り出した
風に乗って、すごい速さで真希ちゃんに向かっていく。
ボスッ!!
「ぐええっ!!?」
風が病んだ。真希ちゃんの腹に穴が開くと同時に。
「な、なにが…一体…ッ!?」
キュルキュルキュルキュルキュルキュル…
この音は…真希ちゃんの身体から聞こえる。
「オイ…コッチヲ見ロ」
な、なんだあれは〜ッ!真希ちゃんの肩に小さな戦車みたいなもんが…
「コッチヲ見ロッテイッテルンダゼ…」
「!?」
真希ちゃんが肩まで登ってきたそいつを振り返った時!

チュドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!

真希ちゃんは跡形もなく消し飛んだ。
60名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 23:11:04 0
「て…てめガフッ!!真希をどボしたああああああッ!!!」
尋常じゃない痛みの脇腹を抱え、あたしは立ち上がった。
「ここまで無茶苦茶なことになるとはな…高いスーツが砂埃で汚れてしまったよ。
キラークイーン第二の爆弾、シアーハートアタック…これがなかったら危なかった」
「て、てめぇ…」
こいつ!!絶対にぶっ殺して…
「狙った獲物は必ず爆死させる…」
キュルキュルキュルキュルキュルキュル…
こ、この音は…
キュルキュルキュルキュルキュルキュル…
「オイ…コッチヲ見ロ」
「ッ!?」
「コッチヲ…見ロッテイッテルンダゼ」
あたしの命も…ここまでか。
「美しい手をしているというのに…本当、残念だよ」
「う…うああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああッ!!!!!!!!!!!!!!!」

ボッグオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!

「…これで今夜も安心して眠れる」
61名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 23:13:26 0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ハッ…ハァ…ハァ…」
「ミキティ?どうしたの?」
も、戻ってきた…!また、時が戻った!
ブギートレインの能力は…発動したんだッ!!
でも、一体どこまで戻ってきたんだ…?
目の前には、サンジェルマンが見えてきている。
「何買おッかな〜」
「こ…この景色は…ッ」
間違いない!あの男と…吉良吉影と初めて遭遇した時間だ!!
「真希!!」
「な、なに?いきなり呼び捨てなんてびっくりするじゃん!!」
絶対に遭遇してはならない!あんな男とマトモにやりあって勝てるわけがないッ!
「今日は幕の内食べよ!ね!?」
「ええッ!ここまで来て!?」
「おごるから!!!」
「う、う〜ん。しょうがないなあ…」
「よし!じゃあ行くよ!!」
あたしは真希ちゃんの腕をつかんで走り出した。
早く、あの男が店から出てくる前にここからいなくならないとッ!!
「ああ…イケメンの店員さん…会いたかったぽ」
もし、もしまたあの男『吉良吉影』と遭遇してしまったとしたら!あたしは…ッ!
「くッ…!」

…今度こそ確実に殺される。

 吉良吉影               後藤真希
 スタンド名:キラークイーン     スタンド名:ゴシップ・セクシーGUY

TO BE CONTINUED…
62名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 23:14:24 0
おっしゃ、とりあえず過去の自分のヤツはうpったぜ
63名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 23:16:57 0

過去スレ保管サイトとか欲しいねってそりゃ大げさかな
でも落ちるたびにこれだけの量を規制時間考慮しながらうpるのしんどいっぽ
64名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 23:18:02 0
お疲れ
65名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 23:19:37 0
帰宅そうそうからおつかれ&ありがとうございます
なんか思ってたより大変そうで・・・
「しないの?」なんて軽く言ってしまってすみません
でもってお帰りなさい
66前スレ83:2005/09/10(土) 23:19:48 0
本編さん、zです。
67前スレ83:2005/09/10(土) 23:20:53 0
銀色の永遠 〜真琴のFRIENDSHIPそのF〜

ドドドドドドド ドドド ドドドド

「これがワタシの「スタンド」?」

緑色で人の形をしている。
高橋の「L・ア・ルノアール」と違って随分筋肉質だ。
フードを被っていて顔ははっきりとは見えない。
服装は何故だか分からないがワタシが着た事が有るような気がする。

口端から血を流し鼻からも血が出ている、殴られた所は腫れて痛む
だが、不思議と「力」がみなぎって来る!

どういう経緯で「スタンド」を身に着けたのか?今はどうでも良い!
いま最優先でヤル事はッ

「高橋!!てめーをブチのめす事ダァーッッ!」

「oioioioioioioioioioioioioioioーiッッッ!」
68名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 23:21:03 0
>>14
いるよーおまけみたいなもんだけど自分で再うpったほうがいいのかな
69前スレ83:2005/09/10(土) 23:22:46 0
うp希望。
70名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 23:24:12 0
>>68
そりゃもう・・・頼みますよ
でも作家の区別を付けるために固定にした方が良いかな
71名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 23:26:41 0
ガイドラインより
>ジョジョの奇妙な冒険外伝
>http://ex10.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1126009707/
>狼。結構良スレ。

前々スレだけど評価高いじゃん!
72名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 23:27:46 0
>>68
うpってくれ、俺あれ好きだしさw
73名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 23:28:24 0
>>71
やべえ!!
74名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 23:45:06 0
うp待ち。
75名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 23:50:34 0
ゴールデンゴール決めて
76名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 23:51:54 0
>>65
いやいや、サブタイつけるいいキッカケになったしw
オナニー最高
77名無し募集中。。。:2005/09/10(土) 23:57:00 0
>>67
「高橋!!てめーをブチのめす事ダァーッッ!」

「oioioioioioioioioioioioioioioーiッッッ!」


なんかホントに小川の声が聞こえてきそうだなw
78名無し募集中。。。:2005/09/11(日) 00:13:37 0
ほいじゃニューオーダーうpります
79スタンドの名はニューオーダー:2005/09/11(日) 00:26:31 0
─S市杜王町、ここに私紺野あさ美が越してきて二週間ほど経つ。
都会の喧騒とは無縁だが生活に必要なモノは一通り揃っている。
あまり騒がしい場所が好きではない私にとって住み心地の良い街だ。

住む処を変えたことにあまり意味はない。
ただ、なんとなくそうしたくなった。何かに導かれるようにここに。
スタンド使い同士は引かれ合うと聞く。私もまたこの生まれ持った能力、
ニューオーダー(新しい秩序)によって出会いの引力に引き寄せられたのだろう。
80名無し募集中。。。:2005/09/11(日) 00:33:34 0
こんこんキター
81スタンドの名はニューオーダー:2005/09/11(日) 00:45:33 0
時に、私は食べることを無上の喜びとしている。
「食の喜び」とは人間に与えられた特権だと考える。
多くの生物はただ食欲を満たし、生命を維持する為に食を摂る。
サルの類なら味覚を刺激されて心が満たされることもあるだろう、
だがこれほど食に想いを馳せるようなことはないはずだ。ガタンッ!

「生きるために食べるのではなくッ!生きているから食べるのだッ!!」

思わず声に出してしまった。チラチラとこちらをうかがう視線が痛い。
かわいそうな子を見るような目をどうか私に向けないで。
82スタンドの名はニューオーダー:2005/09/11(日) 00:54:15 0
昼下がりのひと時を有意義に過ごそうとここカフェ「ドゥマゴ」に来ている。
そして今まさに目当てのものを注文しようとする瞬間。
「パンプキンプディングと紫芋のタルトそれにコーヒーを」
そう店員に伝えた。あとは5分ばかり待っていれば幸福が訪れる、はずだった。
しかし返って来た答えは私の予想に反する意外なものだ。

「お客様大変申し訳ありませんが、紫芋のタルトの方は本日売り切れと
 なっておりまして…」

ああなんと言うことだッ!holy shit!!
私の脳はタルトを頬張った時の感触とでんぷん質特有の上品な甘さが
口の中に広がり行く至福の時を今まさに迎えんとしていると言うのにッ!
83スタンドの名はニューオーダー:2005/09/11(日) 00:59:08 0
だが悔やんでいても仕方がない。こうしていて状況が打破出来るわけでも
腹が膨れるわけでもない。その時に選択し得る最良の策を取るべきだと、
この紺野あさ美は思うわけだ。そして私が取る行動はこれだ。

「それでは代わりに紅芋アイスを」

芋に勝るものはまた芋である、ンッン〜素晴らしくてナイスチョイス。
これでもダメならばもはや打つ手はない潔く諦めよう。

「かしこまりましたニューオーダーを承ります」
84名無し募集中。。。:2005/09/11(日) 01:04:22 0
1時半になったらうpり始める
85スタンドの名はニューオーダー:2005/09/11(日) 01:13:07 0
既に秋と呼ばれる季節にも関わらず、陽射しはオープンテラスに居る
私の肌を軽く汗ばませる。
アイスにしたのは好都合だったのではないか?そうだ私はツイている。
人生が転がる石のようなものであるとすれば、
その動きの流れを良いように解釈して楽しむと言うのは、
運命の奴隷である人間に出来るささやかな抵抗だ。
生きる喜びを日々から拾い上げる努力は必要なんだ。

TO BE CONTINUED
────────→
86N.O.:2005/09/11(日) 01:14:50 0
お待たせしました本編の作者さん続き楽しみにています
87名無し募集中。。。:2005/09/11(日) 01:17:53 0
なんか映画が始まるみたいだ
88名無し募集中。。。:2005/09/11(日) 01:30:16 0
銀色の永遠 〜ババ抜きをしよう!〜

スタンド使いは引かれ合う。
それは仲のいい友達だったり、同じ学校の同級生だったり。
はたまた販売員だったり秘書だったり。
…普通っぽい姿をした凶悪殺人鬼だったり。
やはり演劇部の人間は、あたしが病院送りにしたあの石川梨華のように、
みんなスタンド使いなんだろうか。
吉良吉影の事件以降、あたしはスタンド使いとは絶ッッッッッ対に遭遇したくは
ないと思った。命がいくつあっても足りないし、あたしの『ブギートレイン03』の
『時を戻す』という力は今のとこ自分の意思で発動させることができない。
今まで、よくうまいこと偶発的に能力を発動させられたものだ。
あたしにはつくづく強運…というか悪運がついているらしい。
とにかく、もうスタンド使いと関わるのはゴメンだ。
せっかく入部した演劇だけど、このまま幽霊部員になった方が身のためかも。

まあそんなわけで、放課後あたしは部活をバッくれて、亜弥ちゃんや真希ちゃんと
カラオケに行くことにした。
だが真希ちゃんが生徒指導室にお呼ばれしてしまったため、あたしは亜弥ちゃんと
教室で雑談しながら彼女の帰りを待っていた。
だが、それにしても遅い。もう40分くらい経っている。
40分も説教って、一体あの子何やらかしたんだろう。
あまりに遅いし喉も渇いたので、あたしと亜弥ちゃんは生徒ホールへ缶ジュースを
買いに行った。
89名無し募集中。。。:2005/09/11(日) 01:58:51 0
放課後になると下校する生徒でごった返す生徒ホールも、この時間になると
だいぶ生徒の入りも落ちついたようだった。
「ペプシとCCレモンどっちにすっかな〜」
「美貴タン、迷ってる時は同時押しするといいよ。押す瞬間に自分の本当に欲しい
方を無意識に押しちゃうって昨日テレビでやってた」
「どれどれ」
あたしはお金を入れると、ペプシのボタンとCCレモンのボタンを同時に押してみた。
ガシャッ!
「ペプシかよ」
「本当に欲しい方が出てきてよかったね」
いや、いざペプシと決まったら急にCCレモンが飲みたくなってきたんだけど。
ないものねだりっつったらそれまでだけどさ。
亜弥ちゃんは午後ティのストレートティーをおいしそうに飲んでいる。
なんかムカついてきたし。
「そこの君たち」
振り返ると、そこには円形のテーブルに腰掛けた男子生徒がしきりにトランプを切っていた。
「あたし達のこと?」
「ああ」
そいつはテーブルから腰を下ろすと、備え付けの椅子に座った。
「なんか用?」
「いや、ちょっと俺とババ抜きでもしない?」
ハァ〜?なんだこいつ、新手のナンパですか?
「ババ抜きって面白いんだ。定番すぎてみんなやろうともしないが、たまにやってみると
これほど単純で深いトランプのゲームはない」
「バッカじゃねーの」
「でも、ちょっと面白そうじゃない?」
亜弥ちゃん、あんた何を言ってんだ。
「どーせ真希ちゃんなかなか戻ってこなさそうだしさ」
「う〜ん、まあ暇つぶしぐらいにはなんのかな」
そんなあたし達の態度を見て、その男子生徒は空いている向かいの2箇所の席に
トランプを配り始めた。
「俺の名は塚本高史。まあ座りなよ」
90名無し募集中。。。:2005/09/11(日) 02:06:05 0
イケメンきたー
91名無し募集中。。。:2005/09/11(日) 02:19:52 0
塚本高史ね…変なヤツだけど、なかなかいい男じゃん。
「トランプは行き渡ったよ」
この塚本ってヤツ、いつもこんなことやってんのかな。
ダブったカードを切り捨てていると、なんだか先日訪問販売に来た自称エリート
イケメン販売員エリック亀造のことを思い出す。あの時もトランプでゲームしたな。
あれから彼は、どうなったんだろう。
…げッ!!!!ババ、あたしに回ってきてんじゃん!
金色の髪をした女の悪魔の絵が描いてあるババだ。いかにもババらしい絵である。
「じゃあ始めようか、トランプの枚数が一番多い僕から時計まわりで」
ってことは塚本→亜弥ちゃん→あたしの順で取ってくのね。
「わかった」
3人だから、早くケリが着きそうだな…亜弥ちゃん、悪いけどババ引いてくれ。
あたしが悪気もなくそんなことを思っていると、あたしの持ってる6枚のトランプの
中からいきなりババを抜いた。
「ぶッ!」
願ってたとはいえ、こう簡単に叶ってしまっては間抜けである。
あたしは思わず吹き出してしまった。
「美貴タンうざ〜、むかつく〜」
亜弥ちゃんは膨れてあたしに言った。
おいおい、何言ってんだよ。
それじゃババ持ってるぞって自らアピールしてるようなもんだw
92名無し募集中。。。:2005/09/11(日) 02:39:20 0
「はい1上がり!」
1番最初に上がったあたしはちょっと興奮していた。
やはり、1番ってのは気分がいい。
間もなくして、塚本は亜弥ちゃんとの1対1の勝負にあっさりと勝っていた。
「ええ〜ババ残っちゃったし」
「亜弥ちゃんお疲れ」
「うるさいしー!美貴タンのせいだかんねッ」
そんな亜弥ちゃんをよそに、あたしは時計を眺めた。
なんだかんだでババ抜きを始めて10分経っている。
「そろそろ戻ろっか。真希ちゃん帰ってきてるかもしんないし」
「うん、そだね…ん、あれ?」
あたしが歩き出したのに、亜弥ちゃんは動き出さない。椅子に座ったままだ。
まだババ抜きしたいのかな。
「亜弥ちゃん、ホラ行くよ」
「み、美貴タン、な、なんか、変なの」
「変?何が?」
「か、体が動かな…」
は?何を言ってるんだこの子は。
その時、亜弥ちゃんの全身が一瞬光って…
「ハウッ!!!!!!!!!!!」
ドッシュウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンンン!!!!!
消えた。
「な、なにッ!!」
いない、亜弥ちゃんが消えた!
「まさか…こ、これは…スタンド攻撃!!!?」
あたしは塚本を睨む。ひょっとしてこいつは…
「こ、こいつはあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」
塚本は口の端を吊り上げて、不敵に笑っていた。
93名無し募集中。。。:2005/09/11(日) 02:57:01 0
ドッシュウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンンン!!!!!
94名無し募集中。。。:2005/09/11(日) 03:02:08 0
「お前ッ!亜弥ちゃんをどこにやった!?」
塚本は何も答えず、腕を組んであたしを見ている。
「どこへやったか聞いてんだよォッ!!!!!」
あたしが塚本に掴みかかると、塚本はそこで口を開いた。
「別にどこにも行ってないじゃないか。ちゃんとそこにいるだろ」
「は?あんた何を言って…」
チラリと亜弥ちゃんが座っていた椅子の上を見ると、そこにはトランプが
一枚裏返っているのに気づいた。

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

あたしは塚本から手を離し、おそるおそるそのトランプを捲ってみる。
「こ、これはッ!!」
ショートカットの女の子の絵が描いてあるジョーカーのカード!!
しかし待てよ、ババ抜きでジョーカーは二枚も使わないぞ。さっき使っていた
ジョーカーは金髪の女悪魔の絵柄だった。そしてそれは今もテーブルの上に
空しく乗っている。
ま、まさか…これは…
「塚本、あんた…まさかッ・・・!?」
「そう、俺のスタンドはババ抜きに負けた者をトランプのカード、ジョーカーに変える事が
できる能力を持つ…名づけてッ!『ラブラブ・マンハッタン』ッ!!!」
ドッギャアアアアアアン!!!!!
負けた者をジョーカーに変える…だって!!!!!!!!?
95名無し募集中。。。:2005/09/11(日) 03:26:25 0
「俺は、ある人物を探している…」
塚本は先ほどの勝負でダブって切り捨てたカードを集めながら話を始めた。
「つい先日の話なんだが…俺の彼女が保健室で大怪我をしてね。病院に
運ばれたんだ…まあ今も入院してるんだが、指は無茶苦茶にへし折られてて
体はガラスの破片で傷だらけ。おまけに全身打撲で腕は骨折していたよ」
い、石川梨華の話みたいだ…
「俺はその怪我を見てすぐわかったよ。これは同じ能力者の仕業だってね。
梨華には身を守る術がある。強力な能力を持ったスタンドを持っているッ!
俺は梨華に聞いたさ、誰にやられたってな。したら何て言ったと思う?」
「し、知らないけど…」
あたしの名前…出したのか?
「言えないッて言われたんだよ!彼氏の俺が聞いてるのにだぞ!?彼女は自分の
不注意でこうなったと言ったんだッ!あれは演劇部のテストだったとッ!!」
なるほど…梨華ちゃん、あんたも誇りの高い人間だったのね。
塚本が復讐を企てるのがわかったから…なのかな?
「だから俺は決めた。あいつを動けなくしたスタンド使い…演劇部員をこの手で
カードの中に封じ込めてやるとなッ!!!」
そう言うと塚本は、さっきまで使っていた女の悪魔のジョーカーをあたしに突きつけた。
「これ…誰だと思う?」
「わ、わかんないけど…」
いや、実を言うと、なんとなく面影があったので気づいていた。
だがそれを認めるのはあたしにとって恐ろしいことだった。
「じゃあ教えてやるよ。これはな…」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

「後藤真希だよ、元演劇部員のなッ!!!!!!!!!!!!!」

ガーン!!!!!!!!!!!!!!!!!
96名無し募集中。。。:2005/09/11(日) 03:42:53 0
「な、なんてことを…塚本ッ!!!」
「藤本美貴…お前も最近演劇部の部員になったそうじゃないか。
さあ、そこに座ってもらおうか。裁きのババ抜きを始めるぞ!!!」
「ふ、ふざけんじゃねえッ!大体亜弥ちゃんは演劇部とは関係ねーだろうが
このスカチンがッ!!真希ちゃんだってもう演劇部とは関係ないんだッ!
2人を元に戻せ!今すぐだ!!」
「このカードは人質なんだよ。後藤だって関係ないとはいえ元演劇部だ。
疑いの余地は十分あるッ!」
ま、まさかこいつ…怪しいヤツを片っ端から見境なくジョーカーに変えるつもりじゃ…ッ!

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

「藤本…お前が勝ったら松浦も後藤も元に戻してやるよ。だが、もし負けた時は
大人しくジョーカーのカードになってもらう。永遠になッ!」
く、くそ…
やるしか…ないのか…ッ!!?
97名無し募集中。。。:2005/09/11(日) 03:45:40 0
わりい、なんだか…激しく眠いんだ
すまんが!保全を!!頼みたいッ!!!
98名無し募集中。。。:2005/09/11(日) 03:46:47 0
任せろ
99名無し募集中。。。:2005/09/11(日) 03:50:44 0
亀スレだがニューオーダー乙
今日のオナニーは睡魔に負けちまったぜorz
100名無し募集中。。。:2005/09/11(日) 04:03:33 0
これまでの登場スタンド一覧

藤本美貴…ブギートレイン03

石川梨華…ザ☆ピース
紺野あさ美…ニューオーダー
高橋愛…ライク・ア・ルノアール
小川真琴…???

エリック亀造…エリザベス・キャメイ
プリンセスさゆみん…シャボン・クイーン

塚本高史…ラブラブ・マンハッタン

吉良吉影…キラークイーン

101名無し募集中。。。:2005/09/11(日) 04:57:19 0
>>100
後藤真希…ゴシップ・セクシーGUY

が抜けてる
102名無し募集中。。。:2005/09/11(日) 06:11:55 0
おは保全。
103名無し募集中。。。:2005/09/11(日) 06:24:34 0
旅行帰りでいきなり執筆ってそりゃ眠いや
ラブラブ・マンハッタン・・・ラブマ?
104名無し募集中。。。:2005/09/11(日) 08:24:40 0
三作品は同じ世界なんですか?
105名無し募集中。。。:2005/09/11(日) 08:57:27 0
トランプのばば抜き限定のスタンドってえらい範囲が狭いな
敵がトランプやらねーって言われたら終わりだし
やったとしてもばば抜きはやらねーって言われたらどうしようもないよな
106名無し募集中。。。:2005/09/11(日) 09:25:46 0
ジョジョの賭け事系スタンド使いはそうせざるを得ない状況に持ってくのがうまいのよね
いや勝負を受けてしまうのもスタンド使い同士ゆえの縁かな
107名無し募集中。。。:2005/09/11(日) 09:32:40 0
 「俺の彼女が保健室で大怪我をしてね。」
やべぇ!すっげぇウケたッ!!
108前スレ83:2005/09/11(日) 09:50:33 0
銀色の永遠 〜真琴のFRIENDSHIPそのG〜

トパパパパパパパパパパパーッ
「何〜ッッ!?」
ワタシの「スタンド」の攻撃があっさり、あっさりと「L・ア・ルノアール」に捌かれる。
「そんなノロい攻撃じゃ話にならンねェー」
高橋が顔を引き攣らせて笑って見せた。
「攻撃とはこう・・・」
シュババババァーッ
高橋のスタンドの攻撃を急いで防御しようとするが・・・間に合わないッ!
「あグゥーア!」
強かに連打を喰らってしまう!
「・・シャープに極めなァねー。」
高橋は手をひらひらと泳がせて挑発してみせる。

・・・なんて憎たらしい笑顔なんだと真琴は心底思った。
「くッ。このぉッ!oiiiiッ−!」
真琴の渾身の連撃!

スッ!

「あら。可愛い。」
今度は体裁きだけでかわされてしまう。
連撃は空しく周囲の机や椅子を四散させる。
 
ドバババキャヤャーンッ!!

瞬間に原型を留めなくなる椅子や机。
パワーは有るのだ。だが当たらない。
「どうすれば・・・」
109名無し募集中。。。:2005/09/11(日) 10:08:47 0
ジョジョってスタンドそのものの力だけじゃなくて
それをいかに上手く使いこなすか頭脳勝負の側面の方が実は大きいんだよね
110名無し募集中。。。
ところで真琴じゃなくて麻琴だってツッコミはしたほうがいいのかねw