【小説】リア消だったら誰に告ってた 第24章【キッズ】

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154名無し募集中。。。:2005/08/14(日) 20:10:11 O
今日は7R中1Rだけだが3練炭ででっかく獲ったので+20,000!
昨日と今日で今年の運を使い果たしちゃったかな。ははっ♪


デレデレシンデレ保
155名無し募集中。。。:2005/08/14(日) 20:37:46 O
ノノ;つ_∂;'ル<先輩がギャンブルしていたなんて…
156名無し募集中。。。:2005/08/14(日) 20:55:51 0
『1日限りのシンデレラ』

「『ボディーガード変わり・・・」ねぇ なるほど!」
梅さんが何かに気付いたらしくニヤニヤとしながら言った。
「えっ!? それがどうかしたの?」
私が聞き返すと梅さんは嬉しそうに私を見つめながら言う。
「あの男の子・・・彼の弟なんだよ」
「・・・えっ!? あの子が!?」
確かに似てるかもしれない!!
「友理奈ちゃんを守るために内緒で弟をボディーガードに付けるとはね」
「彼が私のために・・・ 昨日初めて話したのに優しすぎるよ〜♪」
そう言って『も〜っ♪』と一人で喜んでる私に『はいはい そうですね』と冷めた返事をする梅さん。
私は『わかってますよ〜・・・』って感じで梅さんに視線を送る。
別に彼に(深い意味が無いんだろうなぁ)って自分でもわかってるし。

突然、梅さんは私に1枚の紙を渡した。
紙には『7月の人気投票』と書いてある。
「これがどうしたの?」
私は不思議そうに梅さんを見つめる。
梅さんは何も言わないで私が紙を読むまでジーッと見つめていた。
紙の投票する人に『熊井友理奈』と私の名前が書いてあった。
「昨日、あの後で投票用紙を調べてたの」
「なんで?」
「本当に愛理ちゃんに投票したのか怪しく思って」
「えっ!?」
「彼って友理奈ちゃんのことを前から私に色々聞いてたから・・・ 調べてみたら彼と筆質が同じ紙を見つけて〜・・・」
「それが・・・これなの?」
私は再び紙に視線を向けるけど・・・そこには『熊井友理奈』って私の名前が綺麗な文字で書かれてる。
157名無し募集中。。。:2005/08/14(日) 20:56:42 0
『1日限りのシンデレラ』

「あれ? まだ帰ってなかったんだ」
突然聞こえてきた声に『ビクッ』となって私は慌てて紙をスカートのポケットの中に入れて振り向いた。
そこには投票用紙に私の名前を書いた彼の姿があった。
『おっかしいなぁ・・・』と彼は頭をかきながら何かを考えている。
その様子を見ていた梅さんは『フフッ』と少し微笑むと彼に言う。
「君の弟は自分の可愛い彼女のボディーガードとして帰っちゃったよ」
梅さんの言葉に『えっ!』と少し驚いて〜・・・彼は何かをごまかす様に天上を見つめながら『そっかぁ・・・』と呟いた。

彼の視線が天上から私の方に移る。
私は彼を見つめていたらからお互いに見つめあう感じになってしまい〜・・・恥かしくなって2人同時に目を逸らしてしまった。
その様子を見てた梅さんが何を思ったかロッカーを開けて自分のバックを取り出す。
「あれ!? 梅さん帰っちゃうの?」
私が帰る支度を始めた梅さんに向かって言うと、梅さんは機材のチェックをしながら言う。
「だって、ラブラブな2人の邪魔になるから〜・・・」

その言葉に『そんなことないよ!』とか『梅さんも一緒に帰ろうよ!』と私が顔を真っ赤にして言う。
梅さんは『はいはい』と適当に返事をしながら機材のチェックも済ませると笑顔で私の方に向かって来た。
私の顔を『じーっ』と見つめてから梅さんが放送室中に響き渡る様な大きな声で言う。

「大好きな彼と上手く行くといいね♪」
「☆$◎%〒*¥@!!!!!!!!」

私は突然の反則発言に奇声に近い様な意味不明な言葉でアタフタとした。
158名無し募集中。。。:2005/08/14(日) 20:58:05 0
『1日限りのシンデレラ』

梅さんは慌てふためく私を嬉しそうに見ながらドアの近くに立っている彼の前に立つ。
暴露をされた後で彼の顔なんて見れるはずもなく下を向いている私の耳に入ってきた言葉は〜・・・

「昨日は家に帰ってから友達とか連絡簿を使ってメールの訂正を一生懸命に知らせてたんでしょ?」
その言葉に私と彼は『えっ?』と同時に言った。
梅さんは笑顔で彼を見つめながら続ける。
「今度は影からじゃなくって正面から友理奈ちゃんに伝えることがあるんじゃない?」
彼は梅さんを真剣に見つめて〜・・・真剣な表情で頷いた。
その様子を見て、梅さんは『頑張ってね♪』って言葉を残して放送室を出て行ってしまった。

微妙な雰囲気の放送室。
2人の間には沈黙と牽制という空気が流れている。
お互いに何か話さないとダメなんだろうけど・・・その言い出すタイミングが全くわからない。
『・・・あのさ』
『・・・あの』
せっかく出せた声も同時に被ってしまって元の空気に戻してしまう。
また沈黙と言う時間だけが過ぎていく。

「人気投票・・・」
彼の少し恥かしそうな声に私は彼に視線を合わせる。
彼は私を見ないで壁の方を見ながら話を続ける。
「本当は鈴木じゃなくって・・・熊井さんに入れたんよね・・・」
そう言って『チラッ』と私を見たけど、すぐに『だからさっ・・・』とか『そのっ・・・』と独り言を呟きながら視線を逸らしてしまう。
必死に何かを伝えようとしながらも恥かしがっている彼を見てたら何となく気分が楽になったっていうか・・・
159名無し募集中。。。:2005/08/14(日) 21:00:18 0
『1日限りのシンデレラ』

私は少し笑いをこらえながら彼に向かって言う。
「何で? 愛理ちゃんだって可愛いじゃん! 何で愛理ちゃんじゃなくって私に入れたの?」
「えっ!? それは〜・・・鈴木も可愛いけどさぁ・・・ その・・・」
何か彼を苛めるの・・・少し面白いかも!
「愛理ちゃんは頭もいいし、可愛いし、歌も上手いし、人気もあるし〜・・・愛理ちゃんの何が不服なの?」
「いや・・・鈴木が不服じゃなくって〜・・・ 熊井さんの方が〜・・・」
私は梅さんに(私が彼のことが好き)って、さっきバラされちゃってる分、もう怖いものは無い感じがした。
焦ってる彼を見つめながら(そろそろいいかな?)と思って私は彼に近づく。
彼は近づく私を少し緊張した感じで見つめていた。
もちろん、私も緊張していたけど『当たって砕けろ!』って感じになってたし。
彼の目の前に立って私は言う。

「私に何か言うこと・・・・・・無いの?」

少し瞳を潤ませながら彼に言う。
でも、瞳が潤んだのは演技とかじゃなくって・・・目の前で彼を見つめていたら自然に潤んできたから。
(彼の気持ちが知りたい)
私はその気持ちを込めて見つめ続ける。
「俺は・・・熊井さんに言いたいことは・・・」
彼も私の瞳を見ながら言う。
160名無し募集中。。。:2005/08/14(日) 21:01:44 0
『1日限りのシンデレラ』

数センチの距離で私と彼は見つめ合っていた。
「熊井さんに言いたいことは・・・」
私は彼の次の言葉を待っていた。
自信過剰では無いけど今までの流れで99%は彼の口から出てくる言葉がわかったから。
『好きだよ・・・』 『ずっと見てた・・・』 『付き合って欲しいんだ・・・』
どれも憧れていた言葉だったから・・・ そんな私の中で気持ちが一気に膨らんだ時だった!!

彼は笑顔を見せる。
突然のことに私は『えっ!?』と心の中で呟いた。

「俺が言いたいのは『誕生日おめでとう』・・・かな?」

ポカーンとしてる私。
『えっ・・・誕生日・・・おめでとう・・・って・・・』
そんな私を見ながら彼が意地悪な笑みを見せながら言う。
「あれ!? 違うの!? 他に熊井さんは俺が何て言うと思ったの!?」

(やられた!!)
彼は私の裏をかいて恥かしそうにしていただけなのだ。
今度は私が『あの・・・』『だから・・・』と顔を真っ赤にしながら下を向いていた。
彼は『そう言えば〜・・・梅田が教室出る前に大きな声で何か言ってたなぁ〜・・・』とかわざとらしく言う。
(調子に乗るんじゃなかった!!)
梅さんや茉麻ちゃんくらいの頭の回転(意地悪な知恵?)があれば先読みして裏の裏もかけるかもしれない。
私は・・・単純だから何も言い返せない・・・
161名無し募集中。。。:2005/08/14(日) 21:03:17 0
『1日限りのシンデレラ』

彼は恥かしがってる私を優しく見つめると小さな声で言った。
「熊井さんのこと・・・好きだよ」
その言葉に私は驚いて彼の顔を見る。
少し微笑んでいて私を優しく見つめている。
私は笑顔で『うん♪』って小さく頷く。
彼が私を優しく包み込む様に抱きしめる。
抱きしめながら私の耳元で小さく囁く。
「ただ・・・熊井さんって・・・人気あるから俺が彼氏になったら反感とか喰らうだろうなぁ・・・」
私は『え〜っ?』って呟いて少し恥かしくなりながらも言う。
「だから〜 私は人気なんて全然無いよ〜」
「本人が気づいてないだけだって 同じクラスでも何人も熊井さんのことを好きな奴いるんだよ」
そう言いながら、さらに強く抱きしめたのは『私を絶対に離さない』ってことなのかな?
私は少し嬉しくなって『じゃ〜・・・ 内緒にしておけばいいんじゃないかな?』と言う。

「あの〜・・・さっそくのバカップルぶりを発揮してる所、悪いんですけど〜・・・」

入り口の方から聞こえる声に私と彼は『ハッ!』として急いで離れる。
声の方を見ると意地悪な笑みで梅さんが私達を見ていた。
「ちっ、違うの!!! あのね!!」
私が必死に言い訳を言おうとしたけど梅さんは全く無視って感じで放送室の中を歩き回りだした。
「別に気にしなくっていいから・・・ あったあった!! 私は忘れ物を取りに来ただけだから」
そう言って机の上に置いてあったノートを取ると私達の方を見向きもしないでドアの方へと歩き出した。
162名無し募集中。。。:2005/08/14(日) 21:05:09 0
『1日限りのシンデレラ』

(・・・そのまま出て行くのかな?)
そんなことを思いながらドキドキして見つめていると〜・・・梅さんは立ち止まって振り返った。
「そうそう・・・ 君達は隠れて付き合おうとしてるみたいだけど〜・・・」
その言葉に『だっ、だからそれは〜っ!!!』って私が言おうとしたら梅さんが少し微笑みながら言う。
「私が昨日、友理奈ちゃんにあげるって言った誕生日プレゼントが何か覚えてるよね?」
「えっと・・・『彼氏』だっけ?」
「『彼氏』だったんだけど〜・・・付け加えるの忘れてたんだよね!!!」
そう言って『しまった〜!』って表情を私に見せる梅さん。
(付け加える??? 何を???)と梅さんを不思議そうに見つめている私に笑顔で言う。
「『全校生徒公認の』ってね♪」
そう言ってウインクを1つして梅さんは放送室を出て行った。
意味がわからずに呆気に取られている私。
彼は少し考えてから『なるほど・・・』と小さな声で言った。
「えっ!? 何がわかったの?」
私が彼に質問すると彼は笑顔を見せてから機材の方へ歩いて行って・・・・・・・まさか!!
彼はマイクの電源を見て『やっぱりONになってる 今までの会話は全部、学校中に流れたっぽいね!』と笑いながら言った。
(え〜っ! ありえないよ〜!!)
私は顔を真っ赤にして機材に近づいて見てみると・・・やっぱりマイクはONになってる。

戸惑いながら『どうしよう!!』と1人で混乱してる私を見つめながら彼は『別にバレたならバレたで仕方ないじゃん!』と言う。
余裕な感じで言う彼に対して私は彼みたいに冷静になれるはずも無い。
「でもさ・・・ 学校の生徒全員が知ってるって〜・・・」
「そんなことよりさっ!」
私の言葉の途中で彼が何かを思い出した様に言い出す。
「そんなことより〜・・・さっきの俺の告白の言葉って嬉しかった?」
笑顔で見つめながら言う彼に『えっ・・・ 嬉しかったけど・・・』と恥かしがりながら私が答える。
それを見て彼が『ヨッシャ!』と小さくガッツポーズをした。
私は彼の行動の意味がわからなくって、ただ彼を呆気に取られて彼を見ていた。
163名無し募集中。。。:2005/08/14(日) 21:09:18 0
『1日限りのシンデレラ』

「『プレゼント渡したらその場でキス』 でしょ?」
「えっ!? でも・・・それって間違って伝わった内容だし・・・」
「でも約束は約束じゃん!」
「それに・・・マイクの音源が・・・」
自分で言ってマイクの音源が今も入ってることに気付く。
急いで電源を切ろうとした私の腕を彼が軽く掴む。
「大丈夫だって!」
そう言って顔を近づける彼・・・
「・・・・・・」
私は何も言わずに瞳をゆっくりと閉じていく・・・
「キスはマイクがONになってても音が流れることは無いよ・・・」
そのまま彼は瞳を閉じた私に優しくキスをした。

1日限りのシンデレラ
昨日、初めて話してから1日で私と彼は結ばれてしまった
私の誕生日に起こった奇跡みたいな・・・・・・そんなシンデレラストーリーだった


川*^∇^)||<終わり☆

やっぱり最後は量が多くて無理があったしシナリオ的に突発書いたから不安定な終わり方になってしまったかな^^;
それに(この時間なら21時までに終わらせる様に書けば良かった・・・)と思ったのは内緒だw
164名無し募集中。。。:2005/08/14(日) 21:44:08 0
165名無し募集中。。。:2005/08/14(日) 21:45:33 O
>>163
乙 良かったよ

リl|*´∀`リ<友理奈おめでとう
166名無し募集中。。。:2005/08/14(日) 21:51:24 O
シンデレラ乙でした〜
友理奈も良かったけど、梅さんが相変わらずでw
また、サイドストーリー期待してます

最後に定番の、
筆質じゃなくて筆跡だと思うのは内緒だw
167名無し募集中。。。:2005/08/14(日) 22:02:07 O

俺も友理奈にプレゼントしたいよ(´・ω・`)
168名無し募集中。。。:2005/08/14(日) 22:38:57 0
乙です!
ドキドキしましたよ!恋がしたくなりましたよ!
169名無し募集中。。。:2005/08/14(日) 23:36:28 0
170名無し募集中。。。:2005/08/15(月) 00:21:52 0
二度同じ手にひっかかる友理奈w
171名無し募集中。。。:2005/08/15(月) 00:35:19 0
>>94

オカムーランド前の駅には5駅で着く。
「妹よ」という一言が効いているのだろう、電車に乗ってもからも清水はずっと膨れっ面で、
何度か謝ったけど許してくれなかった。
清水は身長とか子供っぽいとかいう事で、すぐ機嫌を悪くし、謝っても中々許してくれない。
(そこら辺がまた子供っぽいんだよ・・・)
という言葉が喉まで出かかったけど、いかんいかんと口を堅く瞑った。
到着まで実質的な時間は30分程だが、この重ーい感じの空気がそれよりも長く時間を感じさせた。

『オカムーランド前〜〜オカムーランド前〜〜』
車掌がその独特な声で到着を告げる。
清水は「着いたよ」とぶっきら棒に言うとさっさと電車を降りる。僕も追いかけるように慌てて電車を降りた。
そして改札を抜けると目の前に広がる夢の国・・・とは程遠い割とこじんまりとした遊園地。
改札口から入場口は目と鼻の先で、すぐに入場口の前で待つ嗣永の姿が目に付いた。
まだ僕らには気づいていない。
嗣永は少し俯き気味で立ちすくんでいて、しきりに時間を気にしている。
その姿は普通にデートの待ち合わせをしている、ちょっと早めに来てしまった女の子という感じで、
見ていると何だか胸が高鳴る。
「タロウ君・・・」嗣永に気づいた清水が立ち止まった、
「ん?」
「私から・・・離れないでね」
「へっ??」
「行くよ」
そう言って歩きだす清水、
「え?何?ちょっと待ってよっ!」
(私から離れないでね・・・?迷子になるなって事?何だよ保護者気取りかよ)
僕はとりあえずそう解釈して清水の後を追った。
172名無し募集中。。。:2005/08/15(月) 00:36:39 0
>>171

近づく度に嗣永の表情を鮮明に捉えられるようになってくる。
いつもの元気な嗣永とは違う、とても大人っぽい。
服装も普段とは違う。ピンクのカーディガンに、白にチェックの入ったミニスカート、白くて長いブーツ、
凄くオシャレで、ローティーン向けファッション誌のモデルの女の子のようだ。
僕は(あー確かこういう表情を・・・えっと、う、うれ・・・そうだ憂いを帯びた表情だ)なんて考えながら、
本格的にドキドキしてきた鼓動を必死に落ち着かせながら清水の後を進んだ。
嗣永までの距離約5メートルくらいまで近づいた時、足音に気づいたのか嗣永がパッと顔を上げた、
すると・・・
「タロウく〜〜〜〜〜〜〜ん!!おそ〜〜〜〜〜い♪」
満面の笑みで大きく手を振りながら僕に駆け寄ってくる嗣永、中身は普段と変わらなかった・・・
「うわ、ちょっとちょっと!遅いって別に約束の時間には遅れてないから!」
そのままの勢いで抱きついてきそうな嗣永を、手を前に突き出して制止させる。
「もぉ本当に来てくれるか不安だったんだからぁ」
泣き声に似た声を出す嗣永、忙しい奴だ。
「佐紀ちゃんも来てくれてありがとぉ♪桃すっごい嬉しいぃ!」
清水の手を握りその場でぴょこぴょこ飛び跳ねる嗣永、清水は嗣永のこのテンションに圧倒されているようだ。
「よし、じゃあ揃ったし出発進行〜♪ほら早く入ろう?」
「う、うん」
そんなこんなで嗣永、清水、僕、三人のおかしなデートが始まった。
173僕に舞い降りた天使:2005/08/15(月) 00:39:09 0
>>172

入場口で招待券をフリーパスに交換してもらい中に突入。
パッと見る限り昔っからある遊園地といった感じ、特に目新しい物などなく、ここにしかないようなアトラクションとかがあるわけでもない。
しかし今日は日曜日ということもあり、園内は多くの家族連れなどで結構な賑わいを見せていた。
「特に乗りたい物とか無いんだよなぁ・・・」
入場口にあった園内の地図、アトラクションの紹介が載っている冊子をパラパラと見ながらそう呟いた。
嗣永は何かを探すようにキョロキョロと園内を見渡していて、僕の声が届いてるかどうかよく分からなかった。
「し、清水は何か乗りたいも・・・・・」
「ああぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
清水に話掛けた瞬間、前を歩いていた嗣永が声を上げた。
「なっ!?どうしたの?」
「居た!ミキさん居た!ミキさん!ミキさん!」
そう言いながら走り出す嗣永、
「ミ、ミキさん!?」
確かこのオカムーランドのマスコットキャラクターだ。
僕も小さい頃、父さんに連れられてここに来た時一緒に写真を撮ってもらった覚えがある。
その愛くるしい姿から子供を中心に熱烈的なファンも多いキャラクター・・・・のはずなんだけど・・・・
ミキさんの着ぐるみ目掛けて走る嗣永、僕と清水も嗣永の後を走っているわけだが、
ミキさんに近づけば近づく程、頭の上に?マーク追加されていく・・・(こんな顔だったっけか?)と。
「きゃあ!タロウ君!写真写真!ほら佐紀ちゃんも!」
嗣永は僕にインスタントカメラを押し付けると、清水の腕を強引に取りミキさんの横でポーズを取りはじめる。
ミキさん、というかミキさんの着ぐるみの人は、嗣永のテンションに圧倒されつつも嗣永の肩に手を置いた。
嗣永に急かされ慌ててカメラのファインダーを覗く僕、
(ミキさん・・・はっきり言って不細工だ・・・)と思いつつ「ハイチーズ」とシャッターを何回か切った。
「ミキさ〜ん♪」
嗣永がミキさんに抱きつき始めた、
(おいおい嗣永、中にはどんな汗だくおっさんが入ってるか分からんぞ・・・)
清水に目をやると、清水は冷めた目で嗣永をジッと見つめている。
「先が思いやられますわ・・・」
二人に聞こえないようにボソッと呟く僕であった。
174僕に舞い降りた天使:2005/08/15(月) 00:41:26 0
>>173

「さぁ何乗ろっか〜?」
一通りミキさんと戯れ終わり、満足した嗣永が言う。
「ん〜清水は何か乗りたい物ある?」
「ううん別に」
やっぱり清水は冷めていた。
さすがに嗣永も清水の様子を察したのか黙ってしまう、三人に一瞬気まずい空気が流れる、
「そ、そうだ!遊園地と言えばやっぱこれでしょ!?」
マズイと思った僕は、焦って案内の冊子を開き嗣永、清水の前に差し出した。
「えっ・・・これ乗りたいの・・・?」嗣永の顔色が急変する。
僕が開いたのはジェットコースターの案内が載っているページだった。
(し、しまった!!!)実は絶叫系の乗り物は苦手な僕、しかしもう後に引けない空気になっている様な気がした、
「そ、そうそう、ややややっぱ遊園地と言えばジェットコースターっしょ?は、は、ははっ♪」
「えぇぇぇ・・・・」
嗣永の反応はあまりよくない、僕の頭脳が超速回転を始める!
(嗣永もしかして恐がってる?しめた!嗣永が乗りたくないって言えば、僕がカッコ悪い思いをしなくて済む!)
と僕は幼稚な考えを元に・・・
「い、いや嗣永が恐いんなら別にいいけど・・・・」
僕が少し見下した感じで嗣永に向かって言う、これが失敗だった、
「も・・・桃が恐いわけないじゃーん・・・桃はもう、お、大人なんだからぁ・・・」
「えっ?・・・いや!えっ!?」
「も、もしかしてタロウ君恐いのぉ?」
嗣永は明らかに意地を張ってる感じだ、
「ぼ、僕が恐いわけないだろ!(恐いです!嫌です!・・・そ、そうだ清水は?)し、清水はどうなのさ?」
「えっ!?わ、私は別に・・・だ、大丈夫よ!」
さっきまでの冷めた清水とは明らかに違う、
(清水焦ってる?もしかして清水も恐いのか?いやまさか・・・だって清水自身びゅんびゅん空飛べるじゃんか)
「え、えっとじゃあ行こうぜっ!ジェ、ジェ、ジェットコースター!」
僕は勢いでジェットコースターの方へ歩きだした。           つづく
175名無し募集中。。。:2005/08/15(月) 01:02:35 0
176名無し募集中。。。:2005/08/15(月) 01:25:34 0
天使乙
177名無し募集中。。。:2005/08/15(月) 02:57:37 0
.(\              /
 \\             /)
 ((\\            /)″
 ( (_ヾヽ          /)″
..(  ( ヾ )  ⊂⊃  /ヾ)
. し し//ヽ ノノ人ヾ(ノ
  し//ヽハ.川´・_・リ|ヾ″
    し(///( つ  つ ヾ″
      (/(/___|″
        (/ (/
178名無し募集中。。。:2005/08/15(月) 03:02:11 O
天使タン乙
179名無し募集中。。。:2005/08/15(月) 05:18:34 O
180名無し募集中。。。:2005/08/15(月) 06:19:07 0
      、 ...三 クゥ〜ン
. .     ノハヽ☆ヽ 二 三 ブロロロロォーン!
   o、_(’w’ 从,ミ 三   二
   o○o⊇⊂ ゝ 二 三  二 三  二
   /___/| /;;;;;;;) |o 三   二  (
   γ,-/| | U'//耳     (´⌒(´
   | |(),|_| | |/二) ≡≡(´⌒;;;
    ゝ_ノ ̄ ̄ ̄ゝ_ノ (´⌒(´⌒;;
マイハマン風になって巡回中!
181名無し募集中。。。:2005/08/15(月) 06:54:44 O
やべ!朝から面白いww
それにしてもタロウくんうらやましいぞ
182名無し募集中。。。:2005/08/15(月) 08:01:53 O
友理奈可愛いよ友理奈…
183名無し募集中。。。:2005/08/15(月) 09:51:27 O
奈理友だろ?
184名無し募集中。。。:2005/08/15(月) 09:59:29 0
天使、乙。
シンデレラ、乙
最高に良かったです。友理奈がますます好きになっちゃいました。(1推しは雅なのに・・・)
185名無し募集中。。。:2005/08/15(月) 10:03:56 O
まとめの人>
【須藤さん(仮)】つづくを押しても表示されない
【不思議な気持ち】完結しているのに連載中にある
【I REMEMBER YOU】途中できれてる(続きが投稿されている)

昨日まとめサイトで久々に連載中作品を読み直した
本当に良作ぞろいで改めてこのスレが昔の雰囲気に戻って連載中の作者が戻ってきてほしいと思った
とりあえずあらすじがない作品が増えてきたから皆で考えよう
186名無し募集中。。。:2005/08/15(月) 10:27:54 O
>>183
そっちかよw
187名無し募集中。。。:2005/08/15(月) 11:24:29 0
乙!
なにがイイって桃子がイイね
188名無し募集中。。。:2005/08/15(月) 12:44:29 0
189名無し募集中。。。:2005/08/15(月) 14:18:18 0
190名無し募集中。。。:2005/08/15(月) 14:50:27 0
つまんねーのばっか
191名無し募集中。。。:2005/08/15(月) 16:52:16 0
::::::::::::::::∬∫
::::::\:/ノノノヾ ビュンビューン 
::::::ミゝ川´・_・;リつ <今日も暑いデスね
::::::⊂__つノ 
しみハムマン発汗中!
192名無し募集中。。。:2005/08/15(月) 17:36:47 O
州;‘ o‘リあついもん!クーラーいれるもん

ル ’ー’リダメよ!暑いなら脱げばいいじゃない!

州*‘ o‘リそっかぁ!ヌギヌギ…
193名無し募集中。。。:2005/08/15(月) 18:20:58 O
>>192
一万円生活に戻りなさい
194名無し募集中。。。:2005/08/15(月) 18:32:12 O
りしゃこ&桃子VSボビーの
一万円生活対決か。
195名無し募集中。。。:2005/08/15(月) 18:32:45 O
就職して、やっと仕事になれてきたんで、そろそろ連載再開を...と思ったら盆休みオワタ..orz
196名無し募集中。。。:2005/08/15(月) 18:42:39 0
>>195
正座してまってまうす
197名無し募集中。。。:2005/08/15(月) 19:50:47 O
再開キボン
198名無し募集中。。。:2005/08/15(月) 19:58:42 O
>>185
同意

『1日限りのシンデレラ』のあらすじ〜放送局の梅さんが親友の友理奈の誕生日にプレゼントしたものとは…
199名無し募集中。。。:2005/08/15(月) 20:00:09 0
あらすじって考えるの難しいね
200名無し募集中。。。:2005/08/15(月) 20:15:33 0
母親にPC取られて今コソーリしちょります
201名無し募集中。。。:2005/08/15(月) 20:48:23 O
誰か今の連載中全部おせーて
202名無し募集中。。。:2005/08/15(月) 21:25:30 0
一時中断なのか中止なのか分からない作品がいぱーい
203名無し募集中。。。
秘密国家公務員は羊の方で連載中

こっちでは最近投稿あったのは
僕に舞い降りた天使
時代劇
幼なじみ かな?

作者さん達頑張れ!
新作者も待ってる!
春タンとか夏休みさんとかも復活を待ってるよ!