もしもミキティが幼なじみの隣の娘だったら 36冊目
1 :
名無し募集中。。。:
2 :
名無し募集中。。。:2005/07/21(木) 04:58:39 0
作家さん常に募集中。。。
4 :
名無し募集中。。。:2005/07/21(木) 05:14:50 0
まとめサイトの中の人いつもご苦労様です
_ . __
i
l
ノノハヾ /ヽ
おめ (VvV*/ , ゝ ハラリ
つ//
/
7 :
名無し募集中。。。:2005/07/21(木) 07:20:14 O
スレたて乙!
8 :
名無し募集中。。。:2005/07/21(木) 08:58:20 O
ネタ募集中。。。
9 :
名無し募集中。。。:2005/07/21(木) 10:19:43 O
作家さん常に募集中。。。
ほ
11 :
名無し募集中。。。:2005/07/21(木) 12:15:12 0
ze
んぁ
募集中。。。
990以降ネタなかったよね?
ニャー
17 :
名無し募集中。。。:2005/07/21(木) 19:08:58 O
作家さん常に募集中。。。
ho
ze
20 :
名無し募集中。。。:2005/07/21(木) 21:47:42 0
ノノノノハ
川VvV)<すけべ!
21 :
名無し募集中。。。:2005/07/21(木) 21:49:54 O
長いやつじゃなきゃいけないんですか?
22 :
名無し募集中。。。:2005/07/21(木) 21:56:15 0
んなこたーない
んなこたーない
24 :
名無し募集中。。。:2005/07/21(木) 22:57:53 0
んなこたーない
27冊目氏はまだか?
1レスものもたくさんあるよ
ho
28 :
27冊目:2005/07/22(金) 02:32:36 O
帰りのコンビニで◯◯を発見。何やらマガジンにパンをいくつか買ってる。あんまりパン食べないくせに。
『◯◯、どうしたの?こんなにパン買い込んで』
「おう、美貴か。明日の朝飯と昼飯。お袋近所の人達と温泉行ってて今日帰らないらしいから。晩飯は作っておいてくれてるらしいけど。」
なるほど。ここはいっちょ彼女としての株を上げとくのもアリね。
『そっか。ねぇ、◯◯。美貴が明日のお弁当作ったげようか?』
「え?お前が?別にいいよ。たまにはパンも悪くないし」
さてはあまり美貴の料理の腕を信用さてないな。美貴がちゃんと料理出来る事を思い知らせる為にもここは下がっちゃダメね。
『いいから任せときなさいって!美貴のスペシャル弁当食べさせてあげるから!』
「ん・・・そこまで言うなら。ってかお前何でそんな必死なの?」
『うっさいわねぇ!どうでもいいでしょ!んな事より報酬としてマガジン先に読ませてもらうわよ!』
「いつも先に読んでるくせに・・・」
『何!?』
「なにも・・・」
さて、マガジンを読んだらさっそく仕度ね。
29 :
27冊目:2005/07/22(金) 02:33:57 O
夕飯も食べマガジンも◯◯に返したし・・・よしっ、やるか!
朝起きれないから今のうちにおかずをしたごしらえしとく。美貴って完璧じゃない?
冷蔵庫の中身をチェックする。うん、これなら結構いいもんが作れそう。ママの料理本もあるし抜かりなし!
とりあえずピーマンの肉詰めに玉子焼きでしょ、野菜炒めも入れとかなきゃね。それと◯◯の好きなトンカツ!楽勝楽勝!
あれ?ピーマンの肉詰めってこんな難しかったっけ?本の通りにやってるのに上手くいかない。それに久しぶりだからか2回も指切っちゃったし。レアな味になっちゃうかも・・・
30 :
27冊目:2005/07/22(金) 02:35:13 O
苦戦したけど何とか完成!疲れた・・・でもそのおかげで今日はぐっすり寝れそう。
明日が楽しみね。◯◯喜ぶかな。きっと美貴の彼氏で良かったって痛感するわね、フフフ。
『美貴ちゃ〜ん、もう朝よ!起きなさい!』
うぅ〜ん・・・もうちょっと・・・
って寝てる場合じゃない!急いで◯◯のお弁当仕上げなきゃ!
急いで台所に向かう。アレ?昨日したごしらえした筈のおかず達がいい。イヤな予感・・・
『ねぇ、ママここにあったおかず知らない?』
「あら、やっぱり美貴ちゃんが作ったの?朝ご飯作る手間が省けて助かったのよ。ありがとね。親孝行な娘。を持ってママティ幸せだわ。」
『ハァ!?どーゆー事!?今どこにあるの!?てかママティって何よ!?』
「どこって・・・パパのお腹の中?」
テーブルを見るとそこには美味しそうに美貴の努力の結晶を満足そうに平らげているパパが・・・
31 :
27冊目:2005/07/22(金) 02:37:03 O
今日は美貴が弁当を作って来てくれるらしい。期待はしてないけど何だか少し嬉しい。昼休みが楽しみだな。
その昼休みはあっというまに訪れた。美貴に弁当もらってくるか
「約束のもんは持って来ただろうな?」
『ん?何?』
「いや、弁当だよ。昨日作ってくれるって言ったベ?まさか忘れたのか?」
『ま、まっさかぁ!ちゃんとあるわよ!ホラ』
なんだこの慌て様
「中身なに?」
『そ、それは見てのお楽しみでしょ!』
「何か怪しいな。変なもん入れてないだろうな?」
『入ってないわよ!文句言うならあげないわよ!?』
「いや、もらうけど。」
松浦『◯◯くん、何それ?愛妻弁当ってやつ!?やるねぇヒューヒュー♪』
うるさいのが来たから早いとこ戻って食べよう。
席に戻り少しわくわくしながら弁当箱を開ける。
そこには弁当箱いっぱいのごはんに海苔で作った“ごめん”の文字。
確かに変なものは入っていないがこれは・・・
松浦『どれどれ、美貴たんの愛妻弁当拝見!』
後ろから弁当箱を覗き込んだ松浦さんと俺の一言がシンクロした。
『「だめだこりゃ」』
32 :
27冊目:2005/07/22(金) 02:42:06 O
またまた携帯から即興作成保全代わりです。
>>25 忙しくて更新は日曜の夜以降になると思います。作品も俺もクオリティヒクスで申し訳ナス
作家さん達頑張ってくらはい!
33 :
名無し募集中。。。:2005/07/22(金) 03:04:04 0
ほ
ze
36 :
名無し募集中。。。:2005/07/22(金) 05:53:23 O
おはよ乙
37 :
名無し募集中。。。:2005/07/22(金) 06:19:08 0
おはよっちゃん
38 :
名無し募集中。。。:2005/07/22(金) 09:01:30 0
ho
ze
>>32 乙。心配すんな、あんたクオリティ高い方だから
ほ
42 :
名無し募集中。。。:2005/07/22(金) 15:42:05 0
ほ
ze
45 :
27冊目:2005/07/22(金) 18:29:15 0
「だぁーーーー!!!れいな、もっと走れ!」
れいな『ちょっ・・・にーちゃん、これ以上は無理・・・』
美貴『○○、このままじゃ試合遅れちゃう・・・』
「わぁーってるよ!だから速く走れって!」
あの夜、俺は結局なかなか眠れず大幅に寝過ごしちまった。
美貴も基本的に一度マジ寝するとなかなか起きないタイプでありれいなに至っては起こすのに10分かかった。早めに寝たくせに
美貴『このままじゃ完全に遅れるわよ!』
「吉澤達が何とか繋いでくれてることを願って走るんだ!」
そのとき十字路でまさかの一人と合流。
吉澤『○○、あんたも!?』
「だぁー!何でお前まで遅刻してんだよ!」
吉澤『んなこと言ってる場合じゃないでしょ!走れ!』
8:30集合なのにただいま8:27。もうダメぽ。。。
美貴『れいな、マジでもっと速く走って!』
れいな『無理ば言わんで欲しか!忍者やなかっちゃけん!』
その時俺達の横を猛スピードで口をパクパクさせながらすり抜けるひとつの影。
美貴『ポ、ポンちゃん!?』
「紺野さんまで・・・ってか速えー・・・」
吉澤『色んな意味で凄かったんだけど・・・』
れいな『に、忍者がおった・・・』
46 :
27冊目:2005/07/22(金) 18:30:09 0
石川『もー!みんな遅いよ!もし一試合目だったら出場出来なかったんだよ!何してたの!?』
「ぜぇぜぇ・・・ちょっと・・・ウォーミング・・・アップを・・・」
石川『ウォーミングアップで体力使い果たしてどうすんのよ!たまたま試合がこの後だったから良かったものの・・・』
美貴『梨華ちゃん、組合せ表見して』
石川『ホイ。』
美貴『どれどれ〜・・・ブッ!アハハハハハハハハ!!』
吉澤『何々?』
美貴『これ・・・対戦相手の名前・・・アハハハハハハハ!』
手渡された組合せ表を見て俺も吉澤も噴いてしまった
「ギャハハハハハハハ!何だよ!“美勇伝”って!」
吉澤『アハハハハハハ!ふざけすぎでしょコレ!!』
美貴『わかった!相手はこっちを笑い死にさせる戦法だ!』
石川『カッチョいいでしょ!?チャーミーが考えたの!』
美貴吉澤『!?』
「へ!?じゃあこの“美勇伝”ってチームはまさか・・・」
石川『私達がチーム“美勇伝”よ。』
47 :
27冊目:2005/07/22(金) 18:30:42 0
石川『フリフリピンクかどっちか迷ったんだけど美勇伝にしたの。カッチョいいぜ!』
フリフリ・・・?九死に一生を得た気分だ。
美貴『○○、美貴帰るね』
吉澤『アタシも。お疲れ〜』
石川『えぇ〜何でよぉ?もう試合始まっちゃうよ』
アナウンス「チーム美勇伝チーム美勇伝、Bコートに集合してください。試合を始めます。」
俺らはもう逃げることも出来ずに仕方なくBコートへ向かった。
恥ずかしくて死にそうと美貴は言っていた。
石川『男も女もみんな行くぞホラー!頑張っていきまーーーっ』
他「っしょい!」
確かにこの掛け声は恥ずかしい。
48 :
27冊目:2005/07/22(金) 18:31:11 0
最初に恥を晒したおかげかみんなの動きに固さはなかった。
結果は6vs0、美貴が3点、吉澤が3点の両者ハットトリックで快勝。
れいなは無得点で2人との核の違いを思い知らされたようだ。
れいな『納得いかん!騎馬戦なら負けんとに・・・』
れいなはそればっかりだ。
まぁそこからはチーム美勇伝は見事決勝まで難なく勝ち続けた。
美貴と吉澤がコンスタントに点を挙げ、更に俺は全試合無失点だった。(相手にチャンスらしいチャンスを与えていないからだがのもあるが)
れいなはやっぱりここまで無得点という結果だった。
れいな『にーちゃん、れいなもゴール決めたか』
「しゃーないって。お前はあの二人と違って初心者に少し毛が生えた程度なんだから・・・」
れいな『少しじゃなか!ボーボーたい!』
なんじゃそりゃ。。。
49 :
27冊目:2005/07/22(金) 18:32:16 0
美貴『亜弥ちゃん、決勝の相手ってどんなチーム?』
松浦『うん、美貴たんが100%でぶつかれるチームだよ』
美貴『それだけ強いってことね』
松浦『っていうか何ていうか・・・』
「松浦さん、スコア表見せて」
松浦さんから渡されたスコア表を見て正直驚いた。全ての試合を1vs0で逃げ切っている。
つまり俺と同じく全試合無失点なのだ。このイエキャブってチーム、一体どんなやつらだ?
『美勇伝のみなさんですかぁ?』
何人かのおっぱい、いや女の子がこっちに話しかけてきた。
「そうだけど・・・」
『私たちこの後あなた達と試合やる予定のイエキャブでーす。よろしくお願いしますね♪』
「あ、こちらこそ〜」
何故か俺とカズ以外は返事なし。
それではまた試合で、と言い残し巨乳軍団は去っていった。
吉澤『ミキティ・・・』
美貴『うん?』
吉澤『サッカーは胸でやるもんじゃないって事を教えてやんないとね』
美貴『流石よっちゃん、美貴もそう思ってたとこ』
れいな『負けられない闘いがそこにはある』
あーあ・・・貧乳トリオに火をつけちまったみたいだな。しかしあのチームが全試合無失点?
あんまり強そうには見えなかったが・・・
ん?何だ?誰かが袖を引っ張ってやがる
『美勇伝のキーパーれすね?』
何だ、この舌っ足らずチビは
50 :
27冊目:2005/07/22(金) 18:34:25 0
空いた時間があったのでとりあえず更新してみました。
次の更新は月曜日になるかと思います。
今日はルパンが待ち遠しい
もつ
乙〜
53 :
名無し募集中。。。:2005/07/22(金) 21:01:37 0
ののたんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
前ヌレ977以降みてないんだけどなんか来てた?
ナカッタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ヨ!!
ho
z
>>50つまんねーから消えろ。お前の文なんか誰も読んでねーよ
ho
62 :
名無し募集中。。。:2005/07/23(土) 01:09:05 0
ze
63 :
27冊目:2005/07/23(土) 02:40:41 O
>>59 (´・ω・`)ショボーン
やっぱりミキティスレで色んな人物出したのはまずかったですかね?
気にするな
どこがどうつまらないって言わないやつはただの煽り。
全部つまらないと言うなら見なければいいだけ
おもしろいよ
ほ
ぜ
70 :
27冊目:2005/07/23(土) 09:52:07 O
ありがとうございます。そう言ってもらえるとモチベーションが上がります。
気にしないで頑がるお
ジャンバルジャン
ho
藤本じゃもう妄想も出来なくなってきてる
作家が減ってる原因でもあるな
>>63 あんたの作品悪くないと思うよ。作中に小ネタが多く入ってるから楽しいしね。よくそんな風に持っていけるなって感心する
メケテー
落ちるぞ
ノノハヽ:
:从;VoV): 地震、怖い・・・
:( つと):
:ヽ__)_ノ:
美貴は俺が守る
美貴はオレが守る
俺も俺も
ほ
ぜ
ノノハヽ まだかな まだかな〜
从VvV)<新作の投下はまだかな〜
( つ / ̄ ̄ ̄/
 ̄ ̄\/___/ ̄ ̄
ん
ほ
満月の夜、日曜日、夜半過ぎ。
俺は部屋で久しぶりにファミコンのケルナグールをプレイしていた。
これってやっぱりおもしろい。
時間を忘れてそれに夢中になっていた時、開けっ放しの窓から何かが倒れる音が聞こえた。
コントローラーを放り投げ、窓から外を見ると、家の前の道路に人が倒れていた。
背格好と雰囲気ですぐ美貴だとわかった。
「美貴!」
思わずそう叫んだ後、夜中だと言う事を思い出し、俺は隣近所を見渡した。
その後また美貴を見ると、既に起き上がり、俺の家の隣にある自分の家の
玄関の方に歩き出していた。俺の叫び声は聞こえ無かったらしい。
良く見ると足を引きずって、左の二の腕を押さえながらフラフラしている。
それでも美貴が玄関の鍵を開け、二階の部屋に上がり、薄明かりの中ベットに
倒れ込むのを見届けて、俺は一応ホッとした。
美貴のバイトがキツいってのは知っていたけど、あれほどの姿は見た事が無かった。
しかし、これから美貴の部屋に行くのも迷惑だろうと思い、明日(正しくは今日)聞く事にした。
俺はまた、ファミコンのIコンを手にし、テレビ画面を見た。時間が止まった。
(バグってる──)
急いでリセットボタンを押しながら電源を切り、カセットを取り出しフーフーして、
また差し込んだが、遅かった。ケルナグールをセーブするのを忘れていた。
俺の6時間は水の泡と消えた。
【 まったりとつづく 】
一応乙〜
最初ミキティが足を滑らせて窓から落ちたのかと思ったw
ho
「──こらっ!──おきろ──」
誰かが俺の安眠を邪魔した。
「──おきろ!ペシッ!」
誰かが俺にデコピンをした。
「誰?」
仰向けの俺に馬乗りになり、体を揺らす女。
俺の寝ボケマナコには、それがまだ誰かはわからなかった。
「みっきで〜す!」
俺を起こそうとしていたのは満面笑顔の美貴だった。外はもう明るい。
「どうした?美貴」
「あーそーぼ!」
いつもと違った高い声を出す美貴は何か幼く見えた。
「高3にもなって、あーそーぼ!は無ぇだろ」
「こーさん?」
「高校3年生」
「だれが?」
「美貴と俺が」
「なんで?」
どうもさっきから美貴の様子がおかしい。言動が子供みたいだ。
首を傾げてこっちを見ている美貴をじっと見つめていたら、いきなり部屋に
真希と亜弥が入ってきて、同時に叫んだ。
「「美貴ちゃんいた!」」
「あ〜!さっきのおねえちゃんたち!」
そう美貴は、妹の真希と亜弥に言った。俺は起き上がり、美貴に言った。
「何でだよ、お姉ちゃん達じゃ無ぇだろ。妹達だろ」
美貴は何故か俺の背に隠れて真希と亜弥を睨んだ。
「い〜!」
「どうしたんだよ?美貴」
そう問い掛ける俺に、真希が言った。
「なんか、起きてから美貴ちゃんがおかしいの」
「そうそう、私達の事、誰?って、知らないお姉ちゃんだって言うの」
亜弥が続けてそう言うと、俺の背に隠れたまま美貴が言った。
「しらないひとにはきをつけなさいって、ママがいってた」
俺は体を美貴の方に向け、話し掛けた。
「知らない人じゃ無いだろ」
「みき、しらないもん!」
また、甲高い声で喋る美貴を叱った。
「──ふざけるのもいい加減にしろよ、美貴。怒るぞ」
「○○ちゃん、こわーい!」
「○○ちゃんとか、俺のいつの呼び名だよ。いっつも”あんた”とか呼んでるくせに」
さっきから言動が子供じみている。といか子供だ。昔の美貴に戻ってる気がする。
俺は恐る恐る美貴に聞いてみた。
「美貴、今、何歳だ?」
すると、美貴は右手を広げて見せて答えた。
「よっつ」
そう答える美貴をよそに、俺と真希と亜弥は絶句した。
「へへへ」
美貴は、指を五本全部広げ、俺を見つめたまま、笑顔だった。
とりあえず、3人で美貴を事情聴取をしてみて、以下の事がわかった。
・美貴の頭の中は4歳(体は18歳)
・美貴が5歳と9歳の時に養女に来た真希と亜弥の事は知らない
・幼なじみで隣に住む俺の事は知ってる(覚えてる)
・昨日以前の最近の事を覚えていないが、子供の頃の事を良く覚えている
ファミコンに夢中の美貴を亜弥にまかせて、真希が俺に話し掛けた。
「どうしよう」
「何でだ?美貴に何があった?」
「知らない。ただ、起きたらいきなり”お姉ちゃん達、誰?”だもん」
「おじさんとおばさんは?」
「しばらくカナダに旅行に行ってるの」
「連絡は?」
そう聞く俺に、真希は首をふるふると振った。
「2人ともぶらり旅が好きだから、今何処にいるのかわからないの」
そう言って、真希は不安な顔をして俺を見つめた。
亜弥も美貴の隣に座りながら、俺と真希の方を振り返り、不安な顔をした。
しばらく考えて、俺は真希に行った。
「保険証あるか?」
「多分あるけど」
「とりあえず、病院に連れて行くよ」
真希と亜弥は一瞬変な顔をしたけど、画面上のキャラクターの動きに合わせて
体を傾ける美貴の方を見て、互いにうなずいた。
つぼみちゃん(?)ハァハァ
乙〜
リー乙
リー いいよ リー
乙。おもしろそうやね〜
>・頭の中は4歳(体は18歳)
最高に萌える話じゃないか(*´д`*)ハァハァ
久しぶリー
ho
ze
「幼児退行と一部記憶喪失が認められます」
駆けつけた病院で、少し大きめの白衣を来た初老の医師がそう言った。
美貴は廊下の真希と亜弥に預けて、俺は医師からの話を聞いていた。
「親御さんは?」
少し不審そうに問い掛ける医師に俺は、親は旅行中で連絡が付かないが、
明後日には帰ってくる旨を答えた。
「そうですか」
何とか理解してくれた医師に聞いた。
「何が原因なんでしょうか?」
「この症状は大抵、心因性のショックで起こります。最近何か変わった事はありませんでした
か?」
「変わった事──」
俺は昨晩の美貴の様子を思い出した。
「そういえば昨日、美貴がバイトから帰ってきた時、相当参ってた様な気がします。」
「──そのバイトで何かあったんでしょうかね」
医師はそう言ってCT画像を見つめた。俺は一応聞いてみた。
「すぐ直りますよね?」
「それはわかりません」
医師は視線を変えず、あっさりとそう答えた。
「そうですか──」
また明日診察してもらう予約をして、とりあえず病院を出た。
更新終わり?
乙〜
今いい具合いにシリアスな作品とコミカルな作品が揃ってるな
病院からの帰り道。
亜弥と真希と手を繋ぎ、前を歩く美貴を見ながら俺はさっき医師に言われた事を思い出していた。
──何かのふとした拍子に直る事もあれば、強烈なショックを与えて直る事もあります
どちらにしろ、原因がわからなければ、藤本さんにとって問題の解決にはならないのですが──
昨日の事を美貴に聞いても覚えて無いって言うし、美貴のバイト仲間に昨日の事を聞こうにも
連絡先がわからなかったので、俺は途方に暮れた。
これからどうしようか、と俯きながら歩く俺の方に美貴が走ってきて言った。
「ねぇ!おてて、つなごう!」
美貴は体は前のままなんだけど、言動でひと回りもふた回りも小さく見えた。
川の堤防の上の道を4人、手をつないで並んで歩く。俺は昔の美貴を思い出していた。
そういえば美貴はこんな子だった。明るい、誰とでも仲良くできる、いい子だった。
初め知らないって避けていた真希と亜弥にも、俺が(とりあえず)親戚のお姉ちゃん達だって
説明したら納得して、真希姉ちゃん、亜弥姉ちゃんと呼んで懐く様になった。
真希と亜弥も美貴にお姉ちゃんと呼ばれるのは嫌ではないらしく、むしろ喜んでいた。
しかし、やはり心配している様で、度々俺の方を向いて、美貴を元に戻す為に何をすればいいの?と
いった表情を見せた。俺はそんな時もとりあえず笑顔で返した。
真希にも亜弥にも、もちろん美貴にも不安な顔を見せるべきでは無いと思ったからだ。
しばらくして、視界に道重の姿が入った。
俺と視線が合ったのを確認して、道重がこっちを向いて一礼をした。──美貴の話か、と察した。
110 :
名無し募集中。。。:2005/07/24(日) 21:41:48 0
./  ̄/〃__〃 /  ̄/ /
―/ __ _/ ./ ―― / /
_/ / / _/ _/ /_/
/\___/ヽ
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| ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|
. | `-=ニ=- ' .:::::::| +
\ `ニニ´ .:::::/ +
,,.....イ.ヽヽ、ニ__ ーーノ゙-、.
: | '; \_____ ノ.| ヽ i
| \/゙(__)\,| i |
> ヽ. ハ | ||
ho
美貴と真希と亜弥を先に帰らせて、俺と道重は近くの公園に向かった。
道重の事も美貴は覚えてないようで、首を傾げて俺と道重を振り返りながら見ていた。
公園のベンチに腰掛け、途中で買った缶ジュースの一本を道重に渡し、話始めた。
「美貴の症状の事は?」
「知ってます。朝から見てましたから」
「見てたの?」
「はい」
流石、と俺は思った
道重は美貴のバイト仲間で、美貴の部下だ。
それ以外にも俺とつながりがあったりするが、そこらへんの説明はとりあえず置いておく。
道重は久しぶりに二人でベンチに座る俺の顔をじっと眺めている。そのさゆに話しかけた。
「さゆ、聞かせてくれるか?昨日あった事を」
「──実は、昨日」
道重はゆっくりと話始めた。
/\___/\
/ ⌒ ⌒ ::: \
| (●), 、(●)、 | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ,,ノ(、_, )ヽ、,, | < やるじゃん
| ト‐=‐ァ' .::::| \_____
\ `ニニ´ .:::/
/`ー‐--‐‐―´´\
乙。新作なんだよね?
乙です!続き期待してます
116 :
名無し募集中。。。:2005/07/25(月) 04:00:18 O
おつ〜
ze
リー気になるよリー
n
ホ
ッカ
ho
硬ぇ
「かくかくしかじか」
道重がすべてを話してくれたのを聞いて、俺はしばらく無言になった。
美貴がおかしくなった原因が分かった、気がした。
腕を組んで考え事をしていた俺の顔を道重が覗き込んだ。
「あの、先輩?」
「あっ、ごめんごめん。それで?」
「バイトはしばらくできないと思います」
「そうだね。でも夏休み中で良かった」
「それは、──そうですね」
今の美貴のまま学校に行くとか考えられなかった。でも、このままじゃ二学期までに美貴が直るかどうか。
また考え事を始めた俺を見て、道重もため息をついた。
しばらくして道重が口を開いた。
「私がちゃんとしていれば──」
視線は地面を向いたままそう言う道重に心配になって、肩を叩いて話しかけた。
「さゆは悪くないよ。とにかく、美貴は俺が何とかするから」
「──わかりました。これ、さっき言ったあの子が入院してる病院の住所と連絡先です」
「ありがとう、さゆ」
そう言って俺は道重からメモを受け取った。
ベンチから立ち上がり、別れ際に道重が言った。
「──しばらくは行っても会えないと思いますよ。ICUだから」
「わかった」
「あの子に何かあったらすぐ連絡しますんで」
「頼むよ」
また一礼をして走って去っていく道重を見送って、俺も家へと急いだ。
乙〜
家に帰る途中、メモを見てみると案外近くの病院である事がわかった。
立ち止まり、さっきの道重の話を思い出し、しばらくして、行こう、病院に行ってみようと決めた。
電柱の”ここは〜丁目”標示を頼りに病院にたどり着いた。受付でICUの場所を聞き、面会謝絶と言われたが、
とりあえず向かった。会っても意味が無いのは分かっていたが、どうしても会ってみたかった。
ICUの近くまで辿りついた時、部屋の前の椅子に誰かが座っているのが見えた。
(何でこんな所で”なかよし”を読んでんだ?この子)
そう思いながらICUの扉の前まで来た時、その小娘が声をかけてきた。
「なん?」
思わず、えっ!と驚いた俺をその小娘は睨んでまた言った。
「この部屋に、なんか用事があっと?」
本を椅子に置き、立ち上がって腕を組み、睨みあげるその小娘の声はドスがきいていた。
タジタジの俺の背後から、聞き慣れた声が聞こえてきた。
「れいな!その人はいいの」
振り返るとさっき別れたばかりの道重が立っていた。
道重は俺を睨み続ける小娘のそばに歩み寄り、俺の事を話した。
「藤本さんの──彼氏」
「えー!」
小娘は廊下に響くくらいの大声で驚いた。道重は慌てて小娘の口を塞ぎ、言った。
「だから、この人はいいの」
「ふぁふぁっふぁ(わかった)」
小娘は口を押さえられたままそう言った。
その小娘の名は田中れいな、といった。美貴の部下の一人らしい。
昨日から交代でICUの警備をしているそうだ。
そりゃそうだ。
誘拐され、美貴達に救出を依頼するような良家の子供が、今、ICUに入っていて、
しかも昨日逃げてきたばっかりで、犯人はまだ捕まっていない。
警備をしとかないとまたさらわれる(か口封じされる)恐れがあった。
椅子に田中を座らせた道重が言った。
「やっぱり来ちゃいましたか。──見ますか?」
「見ていいの?面会謝絶とか言ってたけど」
「大丈夫です。ここ、ウチの病院ですから」
「ウチ?バイト先の(所有してる病院)って事?」
「はい」
道重の返事と共に、田中も頷いた。
ICUの扉を開けると、目の前にガラスで囲まれた奥の部屋と、その中に大きなベッドが見えた。
ベッドの上には包帯でグルグル巻きにされ、チューブを何本も取り付けられた小さな体があった。
「さゆ、あの子が?」
「そうです。今もまだ危篤状態なんです」
女の子を見つめたまま心配そうな顔をする道重をよそに、俺は昨晩の光景を想像していた。
しばらくして廊下側の扉が開き、田中が顔を覗かせて言った。
「お父さんとお母さんが帰ってきたよ」
俺と道重は邪魔になると悪いと思い、ICUを出た。
女の子の御両親はICUに入る前に俺達に頭を下げて言った。
「いつもありがとうございます」
その言葉だけでこの家族のやさしさがわかった。
その後、ガラス越しに自分の娘に声をかける御両親の姿に、涙しそうになった。
昨晩の美貴の気持ちが痛いほどよく分かったからだ。
美貴がおかしくなった原因を、俺は今理解した。
何か大作の予感・・・
リーさん期待してます
読んでないけど乙!
ツナガッター
131 :
名無し募集中。。。:2005/07/25(月) 21:55:27 O
これって、少し前の特殊部隊のバイトの話の続編って事ですよね?
新作じゃねーってことか
新作ってのは紛らわしかったですかね
自分が書いてる時の設定は大体すべて同じですので
時間的に前後してたりしますが、その辺は適当に
134 :
名無し募集中。。。:2005/07/25(月) 22:22:46 0
れいなとさゆは「部下」なのか
亀井は「後輩」だったようだが
ho
続編もしくはアナザーストーリー
前の話覚えてないや
家に着くと、何故か俺の部屋に美貴達3人がいた。
「あー!おかえりー!」
そう言って飛び込んでくる美貴を抱えながら真希達に聞いた。
「何で俺の部屋に?」
「美貴ちゃんがこっちが良いって」
そう答える亜弥の横で、真希は美貴が散らかした部屋の中を片付けていた。
美貴を体から引き離し言った。
「家にいろって言ったろ?」
「いえにいるよ」
「こりゃ俺ん家だろ。美貴の家はあっち」
そう言って窓の外を指差してみせる俺を尻目に、美貴は窓を背にして振り返りもせず
じっと俺の指の先を見つめた。そして自分の人差し指の先を俺の指の先に合わせ、言った。
「いーてぃー!」
その光景を見て、真希と亜弥が笑った。美貴も笑った。
俺も笑った、つーか笑うしかなかった。
140 :
ダンプ:2005/07/26(火) 03:53:04 0
『美勇伝のキーパーれすね?』
何だ、この舌っ足らずチビは
「そだけど。何だお前は?」
『ついののみれす!大会ナンバーワンキーパーの座は譲らねーのれす!』
え?ってことはコイツが向こうのキーパー!?
『今のんをバカにしたれすね?人を見た目で判断すると痛い目を見るのれす!』
そう言ってそのチビは去っていった。何なんだ?
紺野『のんつぁん・・・』
「ん!?紺野さん知り合い!?」
紺野『中学が一緒だったんです。私のライバルでした。勝ち逃げされましたが』
「紺野さんが!?そんなに頭いいの?」
紺野『いえ、大食い対決でした。のんつぁんだけなんです、負けたことがあるのは。隣町の高校に行ったと聞いてましたが』
「そっか。そういえば紺野さんって何でうちの高校なの?紺野さんの頭があればもっと良い高校に行けたろうに」
美貴『美貴もそれ思ってた』
紺野『うちの高校ってこの辺で一番学食が美味しいんです』
『「なるほど」』
紺野『種目は違えど借りを返す時が来たようです』
「チーム美勇伝、Aコートに集合してください。決勝戦を行います」
アナウンスが鳴り響く。だいぶ慣れたけどやっぱり恥ずい。。。
141 :
ダンプ:2005/07/26(火) 03:56:54 0
ピーっ!決勝戦が今幕を開けた。試合はこっちのペースで進んでいるが得点出来ない。
決定的な形まで持っていくのだがあのキーパーが全て止めてしまうのだ。技術的にはそう大したことないみたいなんだが反応が尋常ではない。
大きな口を叩くだけはあるわな。美貴も吉澤も段々イラついてきているようだ。
それにしても・・・向こうのメンバー凄すぎ!巨乳に次ぐ巨乳!彼女らが動けば動くほど揺れるマシュマロ。
う〜ん・・・マンダム。
吉澤『○○!行ったよ!』
「へ?」
吉澤の声で我に返った時にはもう遅かった。マシュマロに気を取られていた俺はどうやら先制ゴールを許してしまったらしい。
1vs0.最悪だ。しかしDFは何をやってたんだ。向こうのFWはそんなに上手くないはずだぞ。
「お、おいカズ!簡単に通すなよ!」
カズ「いや、向こうの胸に見惚れてて・・・気づいたら・・・」
ブルウタス、お前もか・・・
吉澤・美貴『おい、ドスケベコンビ』
賓乳コンビが鬼の形相でやってきた。
吉澤・美貴『交代!!』
142 :
ダンプ:2005/07/26(火) 03:58:47 0
俺の代わりに紺野さんが、カズの代わりに松浦さんが入ることに。俺って情けねぇ・・・
紺野『みなさん、いいですか?相手のキーパはのんつぁんですから正攻法では難しいです。そこで私に策があるのですが。
チャンスは一回です。そしてキーパーソンはれいな、あなたです。』
れいな『!?』
紺野『美貴ちゃんと、吉澤さんはこれまで全ての得点を占めています。当然マークがきついです。
しかしれいなは得点なし。マークが比較的薄いです。おそらく攻めあがったとき向こうは吉澤さんと美貴ちゃんに重点的に付くでしょう。
そこをつきます。しかしこれは難しいですが出来ますか?』
れいな『出来そうもないくらいの事おねがりしてくれていいよ』
143 :
ダンプ:2005/07/26(火) 04:01:38 0
紺野『のんつぁんも人ですから一度飛んでしまうと体勢を立て直すまでに時間が空きます。2人がひきつけてれいなに渡ってもおそらくのんつぁんは反応しシュートコースを塞ぐでしょう。
そこでれいなは上手くのんつぁんにシュートをすると見せ掛けのんつぁんを飛ばしてもらいます。』
れいな『どげんすれば良かと?』
紺野『思い切り飛んでもらいます。ダイビングヘッドってやつです。ただしシュートでなく折り返すんですよ。かなり難しいとはいえ不可能ではないです。
のんつぁんが飛んでくれればこの作戦は成功です。2人は折り返し返ってきたボールを死んでも決めてください。』
そしてその作戦は本当に一瞬だった。全員引いてるのに対し痺れを切らし向こうが全員攻撃に来たのを紺野さんは見逃さなかった。
攻撃の合図と共にこちらが全員上がる。DFは慌てて美貴と吉澤に付こうとする。
DFを引き付けた吉澤がクロスをあげる。れいなが懸命に飛び込む。キーパーがこれに反応しシュートコースを塞ごうと飛び込む。
れいなの頭はぎりぎり間に合い中央にボールが折り返された。ボールの先には美貴がいた。
終了間際。相手ゴールのネットが揺れる。それは本当に一瞬の事だった。
作戦が成功し紺野さんは小さくガッツポーズをしていた。
そしてそのまま試合は終了。勝負の行方は小休憩の後、PK戦に委ねられることになった。
れいな『痛いって!バカ!』
「しょうがねーだろ!足擦り剥てんだから消毒しねーと。」
れいなはダイブのせいで足を擦り剥いていた。それだけ気合が入っていたと言う事だろう。
よく飛び込めたな、と言うとれいなはニヒヒと笑った。
144 :
ダンプ:2005/07/26(火) 04:13:02 0
休憩が終わり両チームがコートに集まる。
こちらは後攻。向こうの1人目が落ち着いて決める。
こちらは吉澤が最初のキッカーだ。
美貴『あれ?ゴールキーパー・・・』
石川『うん、さっきの子じゃないね』
そういえばさっきからあののんつぁんとかいう小さいのが見当たらなかった。
どうなってんだ?まぁこっちからすればラッキーだ。勝負は5分ってわけだからな。
吉澤もきっちり決める。続いて向こうの2番手も決めこっちにプレッシャーをかける。
しかしこっちの2番手の石川さんも落ち着いて決めた。
3人目、紺野さんの読みが当たりこちらのPKを残して2vs2.このPK戦は3人勝負なので次のキッカーの美貴が決めればこっちの優勝となった。
いよいよ、優勝が見えてきた。しかしキッカーである美貴がその場から動こうとしない。
どうしたんだ?
松浦『どうしたの?美貴たんの番だよ』
美貴『・・・蹴れない』
松浦『へ?何で?美貴たんが決めたらもう優勝なんだよ?』
美貴『だから蹴れないの!美貴が外したらまた台無しにしちゃう!』
また・・・?まさか美貴のやつ、まだあの時の事・・・
145 :
ダンプ:2005/07/26(火) 04:14:23 0
とりあえずここまでです。
27冊目から名前変えてみました。以後、この名前でよろしくお願いします。
松本!?
更新乙です
>じっと俺の指の先を見つめた。そして自分の人差し指の先を俺の指の先に合わせ、言った。
>「いーてぃー!」
萌え!!!(*´д`*)
148 :
名無し募集中。。。:2005/07/26(火) 05:30:44 0
辻のれす口調イラネ
リー&ダンプ乙
85年産まれの4歳児はETという発想が無い気がするが
両作者乙!
>>148 2ちゃんのキャラに合わせてんだろ。俺はこっちの方がいい
ho
「元に戻るんだろうか?」
美貴真希亜弥の3人と夕食をしながら俺はそう思い、口にも出していた。それを聞いた真希が言った。
「もう戻らなくていいんじゃないの?」
「そうそう。今のままでもいいよ。少なくとも夏休み期間中は──って、こら!美貴ちゃん!」
亜弥もそう言って、小さい頃のように食べ方の汚くなった美貴を叱っていた。
美貴は、あーい、と言って亜弥の言う事をちゃんと聞いていた。
いつもは美貴や真希に叱られてばかりの末っ子の亜弥も、妹が出来たみたいな感覚で、
喜んでお姉ちゃんお姉ちゃんしていた。
美貴を亜弥に任せて、真希と話し合った。
「とりあえず、明日また病院連れて行くから」
「私達も行く」
「いや、いいよ。真希と亜弥は課外(授業)だろ?」
「あんたもじゃん」
「俺はサボる」
「でも!」
「大丈夫、俺に任せて」
「あんただったら任せられるけど、──直す方法は?何かわかった?」
「あのな、」
そう言って美貴に聞こえない様にすべて話した。
それを聞いた真希はしばらく考えて言った。
「それで、戻っちゃったんだ、頭が。私達が来る前の年齢に」
「そうみたい」
「で、どうするの?」
「病院は午後からだから、午前中は思い出の場所を美貴と一緒に巡ってみて、
少しずつ思い出させるようにするよ。その方がたぶん、美貴の為にもいいと思う」
「──そうだね」
夕食が済んでリビングで亜弥に本を読んでもらう美貴の方を見て、真希がそう言った。
しばらくして真希が、立ち上がりながら俺に言った。
「そろそろ帰るね」
「ばいばい!」
美貴が真希に手を振りながらそう言った。
俺は振り返り、美貴を見てそう言った。
「美貴も家に帰るんだよ」
「やだ」
美貴は首を横にフルフル振りながら言った。
「やだじゃ無いよ」
「かえっても、おとーさんとおかーさんがいないもん」
「真希お姉ちゃんと亜弥お姉ちゃんがいるだろ?」
「やだ。○○ちゃんといる」
そう言った美貴の表情が一瞬、18歳の顔に戻った気がした。
しょうがないという顔で真希と亜弥が顔を見合わせた。そして亜弥が言った。
「じゃあさ、美貴ちゃん。お風呂だけ一緒に入りに帰ろうか?」
「おふろ?」
「アヒルさんがあるよ」
「あひるさん!?おふろいくー!」
美貴はそう言って亜弥の手を引き、隣の家へと帰っていった。
その背中を見ながら、残った真希が言った。
「風呂上がったら美貴ちゃんもすぐ寝るだろうから、たぶん向こうで寝かすよ」
「そうか。真希、一番上のお姉ちゃんみてぇだな」
「あはは。そーだね」
いつも静かで落ち着いている真希は普段でも美貴のお姉さんぽかったといえば、ぽかった。
「それにしても、アヒルさんとか、亜弥もかわいい趣味してんな」
「──あ、あたしの(アヒルさん)だから」
そう小さな声で答えた後、真希は顔を赤くしながら家に帰っていった。
真希の事をかわいいと思った。