亀井vs道重 1st ROUND Fight!!

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131名無し募集中。。。:2005/07/24(日) 01:37:47 O
ZE
132名無し募集中。。。:2005/07/24(日) 02:44:15 0
n
133名無し募集中。。。:2005/07/24(日) 05:54:45 0
殺し屋め・・・
134名無し募集中。。。:2005/07/24(日) 06:37:22 0
135名無し募集中。。。:2005/07/24(日) 09:11:06 O

136名無し募集中。。。:2005/07/24(日) 10:24:07 0
ho
137名無し募集中。。。:2005/07/24(日) 11:29:04 O
ze
138名無し募集中。。。:2005/07/24(日) 13:10:49 0
139名無し募集中。。。:2005/07/24(日) 15:30:01 0
ze
140名無し募集中。。。:2005/07/24(日) 16:03:56 0
141名無し募集中。。。:2005/07/24(日) 17:08:48 O
142名無し募集中。。。:2005/07/24(日) 17:47:43 0
このスレこんなことになってたのか
143名無し募集中。。。:2005/07/24(日) 19:01:09 0
うむ
144名無し募集中。。。:2005/07/24(日) 19:12:25 0
小説は最後の部分しか読んでいないけど
忍者武芸帳みたいなもんか
145名無し募集中。。。:2005/07/24(日) 20:50:50 0
146名無し募集中。。。:2005/07/24(日) 21:51:20 O
147名無し募集中。。。:2005/07/24(日) 22:56:14 0
ho
148名無し募集中。。。:2005/07/24(日) 23:41:07 O

149名無し募集中。。。:2005/07/25(月) 01:20:45 0
面白いね
続き待ってる
150名無し募集中。。。:2005/07/25(月) 02:29:50 0
「そう、失敗したの」

部下の報告を受けたさゆみは、静かにそう呟いた。
先日下した命令の結果、向かわせた三人の殺し屋は三人とも返り討ちにあって血の海に沈んだ。そのことを聞いたさゆみの内には、自分でも気付かない、微かな安堵があった。絵里はまだ生きている。

傍らで一緒に聞いた紺野が溜息を漏らしながら言う。
「だから言ったじゃないですか。無理だって。亀井絵里は普通じゃないんですよ」
「じゃあアナタが行く?」
さゆみが冷めた声で言った。

「私でも、無理です」
「怖いの?」

さゆみの鋭い視線を軽く受け流しながら紺野が言う。
「陛下が行けと仰るならいきますよ。ただ、無駄です。それだけです」

さゆみは暗鬱な表情を浮かべて物思いに耽った。
事件の波紋は至る所に広がっていた。国民の治安に対する不安が徐々に膨れ上がっている。報道管制を敷いているからこそ尚更。治安の不安は生活の不安。政府への不満に直結する。
まだ圧倒的な支持率を誇っているとはいえ、それはかなり危険なことだった。
国民は犯人の逮捕をもとめる。しかし、実行犯として絵里を捕まえることは出来ないのだ。見掛けは可愛らしい少女の絵里。
もし絵里が犯人として面に出れば「あんな女の子に一晩で27人を殺すことなんて出来るわけはない。警察の出鱈目だ」と、そんな風に国民が思うことは殆ど疑われない。
市民とはそんなものだ。そしてその感情が、より一層の政府への不信感に繋がりかねないのだ。
それに絵里を拘束すること自体、先の殺し屋のことを思い合わせても不可能に近かった。それこそ、軍隊でも出動させない限り。
151名無し募集中。。。:2005/07/25(月) 02:33:43 0
経済にも多大な波紋が及んだ。事件翌日の外国為替市場では通過の急落が起こり、軽いパニックの状態に陥った。それは一事的なものではあったが、国民の不安と同調するように、持ち直した後もじわじわと後退を続けている。

これきりということは無いのだ。
石川梨華がいて、絵里がいる限り、第二、第三の事件が起こる可能性は至る所にある。それは何にも増して経済へのダメージを増やすことになるだろう。
延いては国家体制にまで影響が及ぶこともあり得ないとはいえない。彼らの狙いは正にそれなのだから。
なんとしても、絵里を暗殺し、「次」の発生を防がねばならない。

絵里以外の誰かを犯人に仕立て上げて、一先ず国民感情を抑えてみてはどうだろうか。ふとそんな事が浮かんで、直ぐに打ち消す。そんなことをすれば一挙に、自分の立場は失墜しかねない。リスクが大きすぎる。
そんな馬鹿げた考えが一瞬でも浮かんだ自分は、疲れているのだろうか。

慌ててはいけない。まだそれほど大きなうねりが来ているわけではないのだから。冷静に考えれば、まだ状況は、遥かに自分に有利に運んでいるといえる。何しろ国民は熱狂的にさゆみを支持している。近隣諸国とも比較的友好な関係を保っている。
しかし、何かしら得体の知れない不安が、いつもさゆみの脳裏にあった。小さな棘に命を奪われるのではないかという漠然とした不安。
そして何より、自分の中で、絵里の存在が多きすぎることへの不安。
152名無し募集中。。。:2005/07/25(月) 02:35:49 0
「何にしても、反政府組織は勢いづくでしょうね。そして石川梨華の影響力はますます強まる。たった一人、亀井絵里という存在のために。彼女をまず第一に暗殺する考えは間違ってはいないでしょうが…」

「……」
「一度こちらに寝返った連中がまた舞い戻る可能性があります。それに、テロの警戒も必要になってくるでしょう。陛下、お言葉ですが、何故あの27人をわざわざ矢面に立たせ、殺させたのですか?」
紺野の言葉に、さゆみの心臓はどきりと脈打った。
まさか、それが絵里を試すためだったなどとは、口が裂けても言えない。結果今の事態を招いたことは全てにおいて、自分の判断ミスに起因しているのだ。もちろん連中が死んだことによる利益は、こまごまとした部分ではあった。それを加味して27人を選んだのだ。
しかし、それ以上の揺動が起こった。
153名無し募集中。。。:2005/07/25(月) 02:36:51 0
質問に答えないさゆみに何を察したか、紺野は仕切り直すように口を開いた。
「一人だけ」
「…?」

「一人だけ、亀井絵里を始末できる可能性のある人がいます。その人で無理なら、多分この国には亀井絵里に勝てる者はいないでしょう」

「誰?」

「名前は後藤真希といいます。先日殺された、地下では亀井に続いてNO.2と言われていた…田中れいなの姉です」

「れいなの…?」
さゆみの脳裏に一瞬、れいなの顔が過ぎる。

「ただ我々に協力するかどうかはわかりません。今はどこの組織にも所属していないはずで、仕事もしていないらしいので」

「いいわ。会ってみたい。連れてきて」
「わかりました」
154名無し募集中。。。:2005/07/25(月) 03:48:37 0

更新早くてうれしいな
155名無し募集中。。。:2005/07/25(月) 04:17:11 0
ここまで読んだ
156名無し募集中。。。:2005/07/25(月) 05:08:05 0
乙〜
157名無し募集中。。。:2005/07/25(月) 05:59:23 0
早起きしたら更新来てた〜

>>作家さん
世界観がよく分かってないんですが
この作品のタイトルって何ですかね?
158名無し募集中。。。:2005/07/25(月) 10:43:25 0
さゆえり小説って書いてあるし・・・
世界観くらい各々脳内補完すればいいかと思うけどね
159名無し募集中。。。:2005/07/25(月) 10:43:48 O
保全
160名無し募集中。。。:2005/07/25(月) 11:37:41 O
ごっちんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
161名無し募集中。。。:2005/07/25(月) 14:35:37 0
ほほほほほ
162名無し募集中。。。:2005/07/25(月) 15:48:33 O
ほほほほほ
163名無し募集中。。。:2005/07/25(月) 16:03:35 0
オモシロス
164名無し募集中。。。:2005/07/25(月) 17:52:52 O
165名無し募集中。。。:2005/07/25(月) 18:31:02 0
ze
166名無し募集中。。。:2005/07/25(月) 18:41:48 0
a
167名無し募集中。。。:2005/07/25(月) 20:04:46 0
mi
168名無し募集中。。。:2005/07/25(月) 21:04:29 0
OJO
169名無し募集中。。。:2005/07/25(月) 22:21:43 0
170名無し募集中。。。:2005/07/25(月) 22:56:03 0
ze
171名無し募集中。。。:2005/07/25(月) 23:56:02 0
n
172名無し募集中。。。:2005/07/26(火) 01:02:35 0
173名無し募集中。。。:2005/07/26(火) 02:28:18 0
ka
174名無し募集中。。。:2005/07/26(火) 04:48:39 0
絵里は一人血みどろのまま家に帰った。家と言っても梨華が地下活動を行うために使う鉄筋の古い建物。絵里には決まった家などない。ともかく、その門戸を潜った。かび臭いにおいがする。

「お帰りなさい…亀井さん!?どうしたんですか、その血…」

出迎えた少女、久住小春は絵里の血塗られた姿を見て吃驚して叫んだ。
絵里はそんな小春に、少し照れくさそうに笑って見せた。この少女、小春のことを絵里は梨華と違って、好きだった。

身寄りの無い体で最近梨華に拾われた小春。梨華はゆくゆくはこの娘に、第二の絵里となれるよう訓練を施す気でいる。しかし彼女の目は疑うことを知らず、純粋だった。
梨華のすることを正しいことと信じ、梨華を慕い、絵里を慕っている。彼女は勤勉で、独学ながら教養もあった。王政の廃止という梨華の本来の目的は、諸外国を辿ってみても、歴史の必然であると思われる。彼女はそれを一心に信じていた。

絵里の目にも、小春の姿を見ている限りにはそれが正しく思えた。

「大丈夫。ちょっと転んだだけだよ」
「全然大丈夫じゃないですよ!そんな血だらけで…」
小春が絵里の身体に触れようとする。それを慌てて制した。絵里の身体には傷なんて一つもない。それを小春に知られることが、嫌だった。
「大丈夫だから。何ともないって。それより石川さんは?」

「石川さんは会合に出かけられました…。本当に大丈夫ですか…?」
小春は頑なに制する絵里をまだ心配そうに見つめている。
175名無し募集中。。。:2005/07/26(火) 04:49:45 0
そんな小春の姿に絵里は少しだけ微笑みかける。さゆみと、今はもういない、れいな以外で絵里が心から笑うのは小春の前だけだった。もっとも、いつも口元に貼り付けている無機質な笑みとの違いに小春自身は気付いていないけれど。

「大丈夫大丈夫。そっか、石川さんは居ないの」
絵里はそれを確認すると、鞄に無理やりねじ込んでおいた縫いぐるみの残骸を取り出した。
最早一見しては一体何なのかわからない。ただの布と綿の塊に見える。しかもそれが黒い染みによって汚れているのだ。小春はそれを見て神妙な顔をした。

「何ですか?それ…」
「ん、ちょっとね。どうしよっかな、これ…」
小さく潰されたそれを広げてみると、歪な全貌が見えてくる。
「あ、縫いぐるみ…」
小春が思わず呟いた。
頭と胸から綿の飛び出した縫いぐるみは、何ともグロテスクな格好をしている。
「そう。最初は可愛かったんだけどね…アルのオモチャにでもしようかな」

小春はそんな絵里の独り言をじっと聞いてから言った。
「あの、あたし縫いましょうか?」
「ふぇ?」
「あたし…結構得意なんですよ、こうみえて」
絵里は申し出に驚いて小春の顔をじっと見た。胸を張りながら少し照れている小春の姿がなんとも言えず可愛らしいと思った。手の中の縫いぐるみと小春の顔を見比べる。彼女は既にやる気まんまんという風をしている。

「じゃ、お願いしようかな。私じゃぶきっちょだからとても」
「はい、任せてください!」
小春が満面の笑顔で言う。絵里は手の中のいびつな縫いぐるみを差し出した。
176名無し募集中。。。:2005/07/26(火) 04:51:24 0
「じゃ、亀井さんはお風呂に入ってきて下さいね。どろどろですから。その間にご飯の準備しておきますね。これは、明日までには縫い上げます」
勇んでいう小春が可笑しくて、絵里は微笑みながら彼女に従った。梨華には財界人としての表の顔があるため、大きな家を持っている。この基地は、事実上小春の家だった。

彼女は何も知らない。実際梨華の活動に何か与しているというわけではなく、この家での梨華や絵里の身の回りの世話をして暮らしているだけだった。彼女自身は、早く活動に加わりたいと切望しているのだけれど。
勿論絵里が殺し屋、しかも最強の殺し屋であることなど、知る由も無い。
そのままでいて欲しい。時々、そう思うことがあった。絵里は小春がれいなに似ていると思うことがあった。れいなは、一級の殺し屋として冷徹に仕事をこなすくせに、普段ひどく感情的だったり、涙もろいところがあった。
「殺し屋のくせに」色んな夢を抱いていて、それをいつも絵里や、さゆみに話し聞かせていたものだ。絵里は、そんな不思議なれいなが好きだった。

しかしれいなを、この手で殺した。

何となく、予感がする。いつか小春も、自らの手で殺さなければならないという。それとも彼女が自分以上の使い手に育って、逆に自分が彼女に殺されるか…

小春に、殺し屋になって欲しくない。しかし、梨華によって彼女の未来へのレールは既に敷かれていた。
177名無し募集中。。。:2005/07/26(火) 04:52:09 0
湯船に漬かりながら、絵里はぼんやりと考えた。
いつも絵里の考えには纏まりがない。それに矛盾撞着が至る所にあるのだが、それでも絵里はよく考え事をする。漠然とした未来のことや、過去のこと。眠るように穏やかだったれいなの死に顔。さゆみの笑顔。

自分は明日死ぬかもしれない。どうして自分が今まで生きてきたのか解らない。過去に何百という人と、命のやり取りをした。しかし自分は一度も殺されず、相手は全て死んだ。

幼い頃の、殆ど無い思い出の中に、絵本の記憶があった。
正義の味方が、悪を打ち負かすという絵本を、沢山読んでいた気がする。どれでも、必ず正義の味方が勝った。悪人の勝利など、ありえない。しかし絵里は生きている。自分の中に迸るような闇を、悪を感じるのに。
自分は明日死ぬかもしれない。それは正しいことなのかもしれない。

風呂場の壁にひび割れた鏡があった。
映しこまれた自らの顔には、未だ少し、血がこびりついている。
じっと自分の顔を見ていると、絵里にしては難しい考えが、だんだん湯気の中に溶けていった。そこに残った思いは、実に単純明快で、そして絵里とってもっとも確信できること。

(さゆに会いたいなぁ…)


少し上せ加減で、髪を拭きながら浴室を出ると、小春が、足のぐらつくテーブルの上に美味しそうなシチューを乗せているところだった。
178名無し募集中。。。:2005/07/26(火) 06:08:25 O
179名無し募集中。。。:2005/07/26(火) 06:52:58 0
kita----
180名無し募集中。。。
キタ━━(゚∀゚)━━!!