がむばれ
160 :
仮73:2005/07/16(土) 15:28:28 0
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それは僕がまだ高校3年生で、実家で暮らしていたときのことだった。
その頃僕は、ある女性と付き合っていた。
彼女は健康的な色黒で、アニメ声で、そしてそんなことを吹き飛ばしてしまうほど魅力的な笑顔を持っていた。
彼女は学校でも人気があって、そんな彼女と付き合っていることをいつも友人たちは羨ましがっていた。
彼女はいつも笑顔だった。
もしかしたら、怒っているときもあったのかもしれない。
泣いているときもあったのかもしれない。
でも僕の記憶の中の彼女は、いつも笑顔だった。
161 :
仮73:2005/07/16(土) 15:29:17 0
秋になり、受験勉強も本格的になってきたある日、僕たちはいつものように一緒に帰っていた。
彼女は地元の国公立を、僕は東京の私立を第一志望にしていて、こうやって帰ることも残り少なくなっていた。
その日は雨が降っていて、秋の雨は僕たちの間に差している傘の分だけ微妙な距離を作っていた。
「はぁ、もう秋かぁ。なんかあっという間だったな」
「うん、でも青春なんてそんなものらしいよ」
「うわっ、寒っ!」
「なによぉ!」
彼女は笑顔で言った。
その笑顔はこの雨の中でもまったく曇ることなく、いつものように晴れていた。
僕は彼女が見せる表情の中で、その笑顔が一番好きだった。
「でもこのままだと卒業するのもあっという間かな?」
「・・・そう、かな?」
不意に彼女の笑顔が曇ったような気がした。
「どうした?」
「なんかね、この先もずーっとこういう風に暮らしていくんだと思ってたんだ」
「どういうこと?」
「だから、こうやって学校に行って、友達と話して、君と一緒に帰って、たまにデートしたりしてさ。そんなことがずっと」
「でもそんなことありえないよ」
「そのくらい分かってるよ。分かってるけどさ・・・」
つい数分前の笑顔はどこかへ消え去り、彼女の目には涙さえ浮かんでいた。
そんな彼女を見て僕は慌てた。
「お、おい。どうしたんだよ」
「ううん、なんでもない。ごめん、今日は先に帰るね」
そう言うと彼女は涙を拭いて、自分の家の方へ駆けていった。
僕はなぜか彼女を追いかけることが出来なくて、彼女のピンク色の傘と去っていく背中を眺めていた。
162 :
仮73:2005/07/16(土) 15:29:52 0
そして、車の急ブレーキの音が辺りに響いた。
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――――――
「くそっ、なんでこんなときにあのときのことなんか思い出すんだよっ!」
夜の闇は全てを飲み込むような暗さで、それはまるで僕の不安な心を具現化したようだった。
163 :
仮73:2005/07/16(土) 15:31:12 0
とりあえずここまで
164 :
名無し募集中。。。:2005/07/16(土) 15:41:04 O
ふいんき←(ry あるね
イイヨイイヨー
帰ってから読むよ
乙
だ、誰か・・・その7のdatを・・もしもろだにぃ〜・・・・・・ガクッ
ho
ze
n
作者さん乙です。皆さん保全ありがとうございます。
そしてごっちん最近、投下せずごめんなさい。
ちょっとパワプロすれで頑張り過ぎました…
しかも風邪を引きました
試験も近いです…
全て言い訳ですが…
ごめんなさい
177 :
名無し募集中。。。:2005/07/17(日) 00:03:49 O
マイケルパワプロ好きなんだな
暑いのに風邪は地獄だね
ho
ze
n
ほ
風意気 雰囲気
( ´ Д `)ノ<5:10になるぽ
そうでもなかったorz
今日はご機嫌のようです
仮73さん乙です
ho
ホ
ze
189 :
名無し募集中。。。:2005/07/17(日) 16:01:10 O
更新マダー(´Д`)っ/凵⌒☆チンチン
n
ho
ze
n
マイケルまだ〜
マイケルはたぶんパワプロスレにいるよ
なんかないか〜
197 :
名無し募集中。。。:2005/07/18(月) 00:39:17 O
age
ほ
ほ
ほ〜たるこい
ho
( ´ Д `)<5:10
聞いたって返事できないよなorz
がんがれOCN
8月になれば、もっとまともに活動できるに…
ho
ほ
ze