もしも新垣がヲタバレを恐れる女子高生だったらU

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392 ◆acuAAs.52c
>>376

なんとか何事も無く、海に入った。
いとこの兄ちゃんは藤本さんにつきっきりでサーフィンの指導をしていた。
僕はボディーボードをしたいと言う新垣と亀井に、仕方を教えた。
新垣も亀井も、すぐに上手くなり、ひとりでも波に上手く乗れるようになった。
僕は砂浜に戻り、買ってきてた梅の炭酸ジュースをクーラーボックスから取り出し、
乾いた喉に流し込んだ。

波に乗る新垣と亀井を見て、僕は思った。
汗を流すおなごは綺麗だなと。二人とも、かわいいなと。──二人とも、胸、無いなと。

しばらくして、遊び疲れた新垣と亀井が隣に座った。
「ジュース頂き!」
亀井が急に僕が持っていたジュースを取り上げ、口をつけた。
ゴクゴク飲む亀井を見て、新垣が言った。
「ちょっと!私も!私も!」
「おい、おまいら、ちゃんと1人分ずつあるから」
クーラーボックスからジュースを取り出しながら僕がそう言った。

「ゴクゴク、ぷはっ!──そういえばさ」
亀井から奪い取った僕のジュースを、すっかり飲み切った新垣が言った。
「これって、間接キス?」
「えっ!?」
亀井が驚いた。
「そうだよ、」
僕が言うと、亀井は顔を赤くした。
「──間接キス」
亀井が僕の方を見ながら、自分の唇を指でなぞり、そっと呟いた。