もしも新垣がヲタバレを恐れる女子高生だったらU

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248 ◆acuAAs.52c
>>225

忍び足でベッドに近づき、僕は一気に布団をひっぺがして言った。
「コラッ!亀!」
横向きに寝転がっていた亀井は、ふぇっ!と驚いてこっちを見た。

新垣が電気を付けると、亀井はベッドの枕の方でヒザを抱え、震えて僕の方を見ていた。
亀井は何が起きたのかわからないと言った表情で怯えていた。僕はベッドに座り込んで亀井に言った。
「いきなりごめんよ、でも話があるんだ」
「えっ?何で?ちょ、ちょっと待って?」
亀井はパニクっていた。

部屋を見渡し、亀井の様子を眺め、新垣が何かを察した風にニヤリと微笑んで言った。
「亀ちゃん、おはよう」
「──おはようございます」
「夜だし」
素でボケる亀井に新垣が突っ込んだ。また、新垣が話しかける。
「なんで起きてるの?」
「エリはナンデ?エリは何をしてるんだろう今?」
亀井はかなりパニクっていた。

僕は気にせず、亀井に聞いた。
「亀、新垣の事なんだけどさ」
「ちょちょ、いーから、いーから」
新垣が間に入り込み、僕を押しのけた。
「ここからは私と亀で話しつけるから、あんたは帰っていいよ」
「えぇ!?なんだよ、新垣。大丈夫か?」
「大丈夫、大丈夫」
妙に強気に変わった新垣は、ベッドでまだ混乱している亀井の肩を抱き、また言った。
「亀ちゃん、ちょっと相談があるんだけど(ニヤニヤ)」
「嘘ー!」
新垣の声も聞こえていない様子の亀井は、手で顔を覆って、顔を真っ赤にした。