もうすぐプール開きで嫌だ・・・私胸小さいし><

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473 ◆acuAAs.52c
>>471

あの日、新垣と亀井がお互いの秘密を内緒にしとこうとした夜、
亀井はその提案をしていた。

その亀井が今になってそれを解除すると言い出した事に、新垣は疑問をもった。
波に揺られながらも、亀井の顔をじっと見つめる新垣に、亀井が神妙に言った。
「エリさ、もう我慢できないんだよね。
 あいつが豆さんと二人きりで一緒にいる事も、豆さんがあいつと一緒にいる事も。
 想像したくないっていうか、あって欲しくないの。」
「亀──」
新垣は、亀井のそんな強い口調を聞いたのは、幼い頃から考えても初めてに近かった。
ちょっとショックを受けつつ新垣は、亀ちゃんも言う様になったか、と思った。

ほほえみを浮かべる新垣に、亀井少し怒って言った。
「豆!何笑ってるの!エリは真剣なんだよ!」
「──今、豆って言った?」
新垣の表情が豹変したのを見て、亀井の顔が青ざめた。
「違う違う!さっきの無し!豆さんですよ、さん付けに決まってるじゃ無いすか」
「ふぅーん。──なら良し」
なぜか新垣は亀井に、豆、と呼び捨てにさせるのを許さなかった。

それはさておいて、新垣は普通の表情に戻り、亀井に言った。
「よし、今あいつに聞こうか」
「えっ!今?」
新垣は驚く亀井にまた言った。
「今じゃダメ亀?」
「うーん──」
悩む亀井を尻目に、新垣が波に乗りながら言った。
「じゃ、私が先に行って聞くから。バッハハーイ──」
「ちょっちょっ!ちょっと待ってぇ」
亀井も慌てて次の波に乗り、新垣を追いかけた。