もうすぐプール開きで嫌だ・・・私胸小さいし><

このエントリーをはてなブックマークに追加
471 ◆acuAAs.52c
>>451

新垣と亀井は、一生懸命に教える男子のボードのレクチャーなんて聞いていなかった。
順番にレクチャーする男子に、互いに少しでも近くにいようとしていた。
特に新垣が男子のレクチャーを受けている時、亀井は直ぐに終わらせようと、
あらゆる手や足を使って邪魔した。

「こらっ!邪魔だから」
男子にそう怒られると亀井はすぐしゅんとし、指をイジイジして、子供の様にいじけた。
そんな亀井を見て、男子がたまらず声をかけた。
「次、亀しようか」
「ちょっと!まだ私の番でしょ!ぷー!」
新垣は腕を組み、頬を膨らませて怒った。
「わかった、新垣はその次な、待ってろな」
そう言って男子は新垣の膨らました頬の片方を指でつぶした。
新垣は嫌がる様子も無く、頬を指で押されながら、えへへ、と笑った。
それを見て亀井は男子に、あーじゃこーじゃ文句を言った。
せっかくの海なのに新垣と亀井の言い争いに巻き込まれたと思った男子は、深いため息を吐いた。

新垣と亀井は、1時間程のレクチャーで普通に波に乗れるようになっていた。
それを確認した男子は、ジュースを飲みに浜に上がった。
新垣と亀井は、海の上でボードの上に乗ったまま、次の波を待っていた。

ふいに亀井が新垣に近寄り、話しかけた。
「豆さん」
「ん?どうした?亀ちゃん」
「もうさ、終わりにしない?」
「何をだい?亀ちゃん」
さっきとは打って変わって真剣な表情の亀井の発言に、新垣は何かを察知した。
「あいつにもう、どっちが好きか言ってもらおうよ」
「──それをあいつに聞かないようにしようって言ったのは、亀ちゃんでしょ?」
新垣は疑問を呈した。