もうすぐプール開きで嫌だ・・・私胸小さいし><

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305 ◆acuAAs.52c
>>283

「きまずいなぁ」

次の日の朝、駅から学校への道。
最近話題の男子と歩く新垣の後ろで、とぼとぼ歩きながら、亀井はそうつぶやいた。
新垣はそんな亀井に振り返って、ニヤリと笑って、また男子の隣に寄り添った。

「きまずいなぁ」
「さっきから良く使うよね、そのセリフ」
つぶやく亀井に、男子は話しかけた。
「どうした?亀。元気無いぞ」
「だって、昨日──」
「昨日?」
亀井は途中で離すのをやめて、顔を赤くした。

昨日の晩、亀井がベッドでしていた所、いきなり新垣とその男子に踏み込まれていた。
亀井はその行為を、いきなり布団をはがしたその男子に見られた。
服は着たままだったし、まだ途中だったけど、亀井は2人にバレたと、真剣に落ち込んでいた。
しかし、その行為を理解していたのは、新垣だけだった。その男子は実は気付いていなかった。

何も知らないで普通に話しかけてくるその男子に、亀井は逆に恥ずかしさを感じていた。
その男子の後では、新垣がニヤニヤして亀井を見つめていた。
新垣が亀井にからかうように言った。
「どうしたの?亀ちゃん(ニヤニヤ)」
「もう!バカ!」
亀井は居ても立ってもいられ無くなり、新垣とその男子を跳ね飛ばし、先に学校に向かった。

顔を赤らめたまま駆けてゆく亀井を見て、その男子と新垣は言った。
「やっぱり足速いな、亀」
「当然でしょ」
朝の歩道を寄り添って歩く新垣とその男子は、笑顔だった。