もうすぐプール開きで嫌だ・・・私胸小さいし><

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248 ◆acuAAs.52c
>>144

次の日の早朝、亀井と新垣はまだ誰もいない教室にいた。
新垣は自分の机にうつ伏せになって、目を擦りながら聞いた。
「どうしたの亀ちゃん?こんな朝早くに──ムニャムニャ」
「──」

新垣も亀井も、朝は早い方では無かった。
しかし、亀井はいつもの朝とは違い、真剣な表情で新垣を睨んでいた。
「──豆さん」
「何?亀ちゃん」
うつぶせたままの新垣に、亀井は話し出した。
「あいつとは、どんな関係なの?」
「──あいつって?」
新垣は、心当たりがありながらも、とぼけて答えた。

亀井は一瞬ためらって、聞いた。
「昨日の夕方、豆さんとキスしてた、あいつ」
「えっ!?」
新垣は驚いて椅子から飛び起きて、亀井に聞いた。
「み、見てたの?」
「見てた」
亀井は、うつむいてそう答えた。

混乱する新垣と、うつむいたままの亀井は、
開け放した窓から入り込む朝もやに包まれた教室で、しばらくそのままだった。

亀井が決心した様子で、新垣に言った。
「前にさ、エリ、好きな人がいるって言ったじゃない?──あれさ、あいつなんだよ」
「うえぇー!?」
新垣は、また激しく驚いた。