>>16 自慢ではないが、新垣と亀井には異性に誇れる胸というものが無かった。
新垣が制服の襟から胸を覗いて、ため息を吐いた。
亀井も同じ様にして、ため息を吐いた。
亀井は新垣に問いかけた。
「どうしたら大きくなるんだろうね」
「私に聞くな、と」
そう答える新垣と、またうつむく亀井は長いため息を吐いた。
『俺、もう行かなきゃ』
PCのキーボードを叩く作者は、仕事に遅刻しそうになっていた。
夕方まで残っていれば続きを書くかも──作者はそう思いながら、
やや焦げたトーストを口にくわえ、アパートの部屋を飛び出した。
部屋の中で、シャットダウンしたノートPCの電源がストンと落ちた。