1 :
名無し募集中。。。:
2 :
名無し募集中。。。:2005/06/03(金) 00:07:55 0 BE:195732285-
MSさん109さん
引き続きヨロシクお願いします
3 :
05001017532363_va:2005/06/03(金) 00:07:58 O
2
4 :
名無し募集中。。。:2005/06/03(金) 00:21:00 O
5 :
名無し募集中。。。:2005/06/03(金) 00:48:19 0 BE:205519076-
まとめサイトの画変わってたな
6 :
名無し募集中。。。:2005/06/03(金) 01:33:03 0 BE:117439283-
age
hozen
・・・・
保全だな
・・・
12 :
名無し募集中。。。:2005/06/03(金) 04:24:52 0
保全 大丈夫かいな 気づかれないと落ちるぞ
13 :
名無し募集中。。。:2005/06/03(金) 04:52:19 O
どりゃ
14 :
名無し募集中。。。:2005/06/03(金) 08:20:07 0
15 :
名無し募集中。。。:2005/06/03(金) 09:39:24 0
保全
17 :
名無し募集中。。。:2005/06/03(金) 10:39:17 0
亀
18 :
名無し募集中。。。:2005/06/03(金) 11:13:50 O
保全
19 :
名無し募集中。。。:2005/06/03(金) 12:16:09 0
20 :
名無し募集中。。。:2005/06/03(金) 12:16:19 0
保全
あぶないぞw
22 :
名無し募集中。。。:2005/06/03(金) 14:23:05 O
保全しよう
保全
24 :
名無し募集中。。。:2005/06/03(金) 15:30:16 0
保全
27 :
名無し募集中。。。:2005/06/03(金) 16:07:14 0
27
28
肉
30
保全
スレ立て乙フォ〜!!保全手伝います。。。
120秒規制無くなったからAAは要らないんじゃない?
──────────‐v─────
しょうがないよ。ネタが思いつかないんだから。
─────────‐v──────
∋8ノノハ 〃ハヾヽ
川o・-・) (’ー’*川
( ) ( )
l\  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
ll\\ \
~ \\ \
\l二二二二二二二二二二二二二二二l
|.|__| |.|__|
エヴァンゲリヲタン。どう思う?
──────────‐v─────
正直どうかと思う。
─────────‐v──────
∋8ノノハ 〃ハヾヽ
川o・-・) (’ー’*川
( ) ( )
l\  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
ll\\ \
~ \\ \
\l二二二二二二二二二二二二二二二l
|.|__| |.|__|
作者は元ネタ知らないらしいよ。
──────────‐v─────
唯一ゲーム持ってるだけだって。
─────────‐v──────
∋8ノノハ 〃ハヾヽ
川o・-・) (’ー’*川
( ) ( )
l\  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
ll\\ \
~ \\ \
\l二二二二二二二二二二二二二二二l
|.|__| |.|__|
しかもそのゲームなかなかクリアできないらしいよ。
──────────‐v─────
しょうがないよ。小説と同じでワンパターンだから。
─────────‐v──────
∋8ノノハ 〃ハヾヽ
川o・-・) (’ー’*川
( ) ( )
l\  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
ll\\ \
~ \\ \
\l二二二二二二二二二二二二二二二l
|.|__| |.|__|
そうそう。推しメンが変わったらしいよ。
──────────‐v─────
結局DDらしいけどね。
─────────‐v──────
∋8ノノハ 〃ハヾヽ
川o・-・) (’ー’*川
( ) ( )
l\  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
ll\\ \
~ \\ \
\l二二二二二二二二二二二二二二二l
|.|__| |.|__|
人が減った気がするけど。
──────────‐v─────
気のせいだよ・・・多分。。。
─────────‐v──────
∋8ノノハ 〃ハヾヽ
川o・-・) (’ー’*川
( ) ( )
l\  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
ll\\ \
~ \\ \
\l二二二二二二二二二二二二二二二l
|.|__| |.|__|
ハッスルハッスル!
──────────‐v─────
ビターンビターン!!
─────────‐v──────
∋8ノノハ 〃ハヾヽ
川o・-・) (’ー’*川
( ) ( )
l\  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
ll\\ \
~ \\ \
\l二二二二二二二二二二二二二二二l
|.|__| |.|__|
即死なくなったっつー噂だからそんなに連投しなくて良いんじゃねぇ?
あ、そうだったの?ハズカチ。ではまた。。。
hozen
44 :
名無し募集中。。。:2005/06/03(金) 21:09:35 0
ho
46
ze
ただいま保全
n
豆に保全
>>1さん
乙です!
立ててくれてあ〜ざーす!
>>壱零九さん
AA乙です。
気まぐれ更新今日もいきます!
まとめサイトの続きからです。
「さて、そろそろ戻ろっか?れいなも心配してるだろうし」
「○○?」
「ん?」
「今日は・・・・いいよ」
「何が?」
「泊まらなくても・・・いいよ」
「は?急にどうしたんだよ?」
「今日は・・・その・・・・いろいろ会ったし・・・・」
「いろいろって・・・親父の事か?」
美貴はコクリと頷く。
「・・・・ホントにいいのか?泊まらなくても・・・」
「う、うん・・・・」
「そうか・・・・」
「で、でも!・・・・また来てよね?」
「・・・ああ、また来るよ、必ず」
美貴の気遣いで、俺はいったん家に帰る事にした。
少しぼーっとしながら歩いていると、
自分の家の前でアイツがうろちょろしていた。
「・・・・親父?」
「おお、なんだ○○?やけに早いじゃん?」
親父が高そうな腕時計を見ながらそう言った。
「何の事だよ?」
「『何が?』って、今日はあの譲ちゃんと遊ぶ予定だったんだろ?」
「ど、どうしてそれを?」
「あの譲ちゃんから聞いたんだ」
「あぁ、そう」
「いや〜、青春だねぇ〜!」
「は?」
「オマエ・・・あの譲ちゃん・・・えぇ〜っと・・・・」
「藤本美貴」
「ああ、そうそう、その美貴ちゃんとさぁ、付き合うんだってな?」
「なっ・・・・それも美貴が言ってたのか?」
「ああ。『これから彼女になる予定です!!』なぁ〜んて大声で言ってたぞぉ〜」
「ったく・・・余計な事言って・・・・(ボソ」
「まぁ、まぁ、いいじゃねーか。オレはオマエ達が付き合うって言うんなら賛成するぜ」
「今の親父に賛成されても別に嬉しくないな」
「うっ・・・オマエ、昔よりも口が達者になったな」
「それを言うなら、『昔よりも利口になったな』と言ってほしいな」
ああ言えば、こう言うみたいな会話が数分続いた。
「なんかさ?」
「ん?」
「親父とこうして話し続けてるのって、久しぶりのような気がする」
「・・・そうだな。どうだ?お父さんと話せて嬉しいだろう?」
「別にぃ〜、嬉しいわけじゃねーな」
「おいおい・・・」
「けど・・・嬉しくないとも言えないな」
「・・・フッ・・・そうか」
「・・・ああ・・・そうだ」
久しぶりでなんだか恥ずかしくなった。
親父も少し照れくさいのか俺と同じく頭をぽりぽりとかいていた。
しばらくしてそんな親父が急に真剣な表情をして俺の目を見た。
「○○?オマエに・・・いや、オマエと亜依、
それから・・・母さんに大事な話があるんだ」
「な、なんだよ?急にマジメな表情しちゃって・・・・」
「この話はマジメな話だ。ふざけないで聞いてほしい」
「・・・あ、ああ・・・わかった」
親父の真剣さが俺の全身に伝わってきた。
物凄い威圧感だった。
「オレ・・・・オマエ達ともう1度やり直そうと思っている」
「・・・え?」
一瞬、親父が何の事を言っているのかわからなかった。
それくらい、俺は動揺してしまった。
「今の仕事を辞めて・・・ちゃんとした仕事を探す」
「今の仕事・・・・そんな簡単に辞められるのかよ?」
「・・・わかんねぇ。けど、組長に土下座して頼めば・・・なんとかなる、ハズだ・・・」
「・・・・・」
「オレは・・・オマエ達ともう1度やり直したいんだ!」
「・・・・・何を今更・・・」
「わかってる。今更こんな事言って、今すぐやり直してくれるとは思っていない。
だから・・・母さん達と話し合ってくれないか?
本当は・・・オレが直接母さんに会って話し合った方がいいんだが、
今のオレじゃあ・・・母さんが会ってくれそうにもないしな。・・・だから頼む!!」
親父が頭を下げて頼んできた。
あの親父がだ。
裏の世界では怖い仕事をしてるあの親父が、
息子である俺に頭を下げた。
「や、止めろよ親父!顔上げろよ?」
「頼む!!」
「顔上げろって!」
「オマエが『わかった』と言うまでオレは顔を上げない!」
「・・・・けっ、勝手にしろ!」
俺はそのまま家のドアノブに手をかけたが、
捻って開ける事はできなかった。
もう1度、振り返って親父を見る。
親父はまだ俺に頭を下げたままだった。
「・・・・・ったく、わかったよ」
「・・・ホントか?」
「ああ、わかったから顔上げてくれよ?」
ようやく親父が顔を上げた。
「ありがとな、○○」
「べ、別に・・・話してやる事ぐらいはできるしな。
まぁ、話しても無駄だと思うけど」
「○○?」
「ん?」
「・・・頼んだぞ」
そう言って親父はどこか帰って行く。
「親父!!」
そんな親父を俺は呼び止めた。
「・・・なんだ?」
「・・・親父、言ったよな?
『この仕事を辞めてちゃんとした仕事を探す』って」
「・・・ああ」
「だったら、自分の言った事にはちゃんと責任取れよな?」
「・・・・・」
「じゃないと俺は・・・いや、俺だけじゃない、
亜依だって・・・親父を信用できなくなるから・・・」
「・・・・わかってるよ。じゃあな」
親父は再び歩き出し、俺は家の中に入った。
気ぐれ更新終了!
次も気まぐれでよろしくです!
それでは|彡サッ
後でゆっくり読むので先に保全
h
保全だな
MSさん更新乙です
いつも楽しませてもらってます。
親父参入でこれからどうなるか期待してます
寝る保
展開が読めねぇ〜
更新乙です
ほ
ze
お昼の保全
スレ立て乙。
前スレ最後の方更新あった?
いつ落ちたか知らんが、多分なかったはず
75 :
名無し募集中。。。:2005/06/04(土) 15:03:08 0 BE:78293344-
保全だな
確か両作者とも更新してたような・・・まぁまとめサイトにあがるのを見れば良いじゃん的な保。
保全保全と
保全だぼ
更新しま〜す。
第3章 ウラハラ
早朝。外の光が窓から入ってくる。
希美の顔に光が集中して当たる。
「う・・・う〜ん・・・」
いつもは寝起きの悪い希美だが今日はやけに素直に目覚めた。
なんといっても今日はテスト。
テストと言っても希美の苦手な勉強のテストではない。
親愛なる友人を殺した「WOTA」討伐のためのテストが行われるのだ。
歯を磨き顔を洗い、ゼティマが用意してくれた服に着替える。
中澤や藤本が着ているのと同じような服。いわゆる制服だ。
鏡に映った自分を見て、少し誇らしげに微笑み、背筋をピシッと伸ばし、少し時間を潰そうと施設内を散歩することにした。
長い廊下。目に映る全てのモノが珍しい。一言で表すならば「ハイテク」。まさに希美が小さい頃に見たことのある「スター・ウォーズ」とかいう映画そっくりだ。
そんな長い廊下を歩くこと数分。
「グゥゥ〜・・・」
希美のお腹が鳴った・・・
「お腹減ったのれす。」
何よりも食べることの好きな希美。食事は勿論、最優先事項。
とりあえず朝食にありつこうと思ったが何処に行けばいいのか分からない。
前を見ても後ろを見ても右を見ても左を見ても同じ廊下。
そんな中では方向感覚まで麻痺してしまう。
希美はその場に座り込んでしまった。空腹から来る疲れ、迷ってしまったという絶望からか・・・
「あれ?自分何してるん?」
背後から関西弁が聞こえてきた。中澤か?いや違う。声が若い。
ゆっくり振り返るとそこには一人の少女。といっても希美と同い年だろう。
「こんなとこで何してるん?」
同い年の娘に「迷子」というのも情けないと思い、
「朝のさんぽれす。」
と答えた。すると少女は、
「へぇ〜!ハイカラやなぁ。ウチなんかここ広すぎて迷子になってもうたんや!ハハハ」
少女の言葉にガクッときた。「迷子」という言葉がまさか相手から出てくるとは思わなかった。
「せや!あんたここ詳しいんやろ?うちお腹空いてん。食堂案内してや!」
「・・・」
思わず希美は黙り込んでしまった。それもしょうがない。自分も迷子なのだから。
顔をのぞき込んでくる少女・・・焦る希美・・・その時
「あれ?自分たちなにしてるん?」
デジャヴか!?いや違う!声が老いている・・・
「あんらぁ!二人揃って!のんちゃんもあいぼんも知り合いやったん?」
そういって近づいてきたのは中澤。いつもは怖い人だがこの時ばかりは女神様に見えた。
「いや・・・のんが散歩してたら・・・この娘」
「いやぁな!ウチがお腹減ったからご飯でも食べよう思って食堂探してたらこの娘が散歩しててん。それで今から案内して貰うとこやってん。」
台詞を取られた希美はムッとしたが迷子から解放される、そしてご飯にありつけると思うと思わず笑顔がこぼれてきた。
「そうなん!んじゃぁ3人でいこか!あたしも今から朝ご飯やし。
パイロット候補のテストの前にたくさんご飯食べとかないとな!二人とも!」
「!!??」
二人とも?思わず二人は顔を見合わせた。
「二人ぃぃぃ!!」
息もぴったりにつっこんできた。こうしてみると二人ともちっちゃくて可愛くて、まるで双子のようだ。
「え?あぁ、言うとらんかったな、今日のテストは計3名が受けるんや。
まぁ食堂でゆっくりと話しようやないの!」
そういうと中澤は二人の背中を押し食堂へと誘導していった・・・
今日はここまでだぽ。これからも保全お願いしま〜す。。。
更新キタ━━━(゚∀゚)━━━━!!
更新乙〜
乙です!
先に保全しときます!
109さん乙です
ヤッパリイイッ
乙
更新乙です
从 ’w’)<保全してやる近所だからな
97 :
名無し募集中。。。:2005/06/05(日) 06:30:06 0
ho
∋oノハヽo∈
(〜^◇^)<やぐやぐ♪
101 :
名無し募集中。。。:2005/06/05(日) 13:06:30 0
ho
ze
ほ
エヴァ多分見逃してる・・・109さんまとめサイトに上げて〜
n
>>107 俺もまとめサイトに上げてもらいたいです。
ペンダント探してる所から、読んでないんで。
ho
保全
了解しました。。。上げときましたのでよろしくお願いしますッ。。。
>>88さん、
>>89さん、
>>90さん、
>>91さん、
>>93さん、
>>94さん
みなさんありがとうございますッ^^これからもよろしくお願いしますとゆいたいです。。。
>>96さん
マイハマンありがとうマイハマン。
それではこれからも保全お願いします。。。
帰り途中の保全
116 :
名無し募集中。。。:2005/06/05(日) 23:34:02 0
ho
ze
久しぶりにおやすみ保全!
hozen
( ´ Д `)<ほぜんぽ
ho
保全中です
125 :
( ^▽^)<うんこ ◆4714mzrmjA :2005/06/06(月) 13:48:30 O
|ハヽo∈
|^▽^)
|⊂ノ
| / チラッ
保全!
ho
ze!
n
保全!
更新しま〜す。。。
食堂に着くとそこには藤本、 石川、そして希美達と同じ制服を着たスタッフが着席していた。どの人も見た事無い人たちばかりだったので少し緊張気味だった希美も、石川を見つけると笑顔で駆け寄っていった。
「おはよう!梨華ちゃん!!」
「おはよう。のんちゃん。」
希美は元気に挨拶をすると、ちょこんと梨華の横に座った。
あいぼん、と呼ばれる少女は希美とテーブルを挟んで向かい側に座った。
全員が席に着くと、中澤がその通った声で全員の意識を集めた。
「え〜、おはようさん。今日は3人の適応者のテストがあります。まずは石川梨華。前に出てきて。」
"石川"と言う名前を聞いた途端、スタッフがざわざわとし始めた。勿論何を話しているかは梨華本人にも、そして希美にも分からない。
「静かに!それでは梨華ちゃん、一言。」
「どうも。」
いつものように無表情でただ"一言"だけ述べるとすぐに席に戻った。
先ほどのざわめきが気になったのか、その表情からは静かな怒りが感じ取れた。
希美もそれを察し、手を膝の上に置き、静かに自分の名前が呼ばれるのを待っていた。
「次に辻希美。」
「あ〜い。」
元気よく返事をし、小走りで中澤の側へ駆け寄った。
「じゃあ一言。元気よくね!」
希美は大きくうなずくと、静かに話し始めた。
「のんは・・・小さい時にパパとママが死んで・・・ずっと一人れした。
でもそんなのんに優しくしてくれた・・・よっすぃ〜。
その大切なよっすぃ〜を・・・をたに殺されて。のんは悔しいんれす。」
そう言い終えると、希美はぐっと涙をこらえ、梨華の元へ駆け寄ると、勢いよく抱きついた。
「あんたら!こんな小さい娘がしっかりと決意してるんだから!全員でサポートするんやで!」
「了解!」
中澤が活を入れると、スタッフ全員は一斉に敬礼をした。
希美は何だか心強くなり、自然と笑顔が溢れていた。
「じゃあ最後に、加護亜依。」
「よっしゃ!」
亜依は胸を張って静かに前に出た。希美とは違って落ち着いた感じだ。まるでもうこのような場に慣れているかのように・・・
「加護亜依です。ゼティマ関西支部にて『適応者』として認定され、ここ本部に来ました。WOTA討伐に全力を掛けます。お願いします。」
加護は立派にスピーチを終えると、深々と礼をし、席に戻った。
するとあっけにとられている希美に、
「はぁ〜!心臓が口からでるかと思ったわ!緊張したぁ・・・アハハ」
いつもの笑顔で話しかけた。
自分と同い年くらいの娘がこんなに立派に使命を果たそうとしている。
尊敬の気持ちと共に複雑な気持ちも心の中で揺れ動いていた・・・
「それでは以上3名が今日のテストに臨みます。全員、気を引き締めて取りかかるように!」
「了解!!」
「それではいただきますっ!」
「いただきますっ!!」
さすがは中澤。きっちり全員の士気を高めると共に場に緊張感を漂わせた。
中澤が3人の元へ来ると、梨華までもが背筋を伸ばし、固まってしまった。
「アハハ。そんなに緊張せんでええって。さ、しっかり朝ご飯食べとかないとぶっ倒れるで!!」
そうだ。お腹が減って限界だったんだ。希美はふと思い出したかのように食事を始めた。
梨華は希美と亜依を交互に見比べ、クスッと笑った。それに気づいた藤本が話しかけた。
「"似てるよね"。二人。」
「ええ。まるで双子みたい。」
一心不乱にご飯を食べる二人の動きはシンクロしていて、まるで鏡に映った一人の少女を見ているようだった。
希美がご飯を食べ終えるか、と言う時、後ろからスタッフが話しかけてきた。
「初めまして!私は新垣里沙。パイロットをモニターで観察し、オペレートしてるの。
今日のテストでも私がオペレートするから。よろしくねっ♪」
「初めまして。辻希美れす。頑張ります。」
正直"オペレート"とかいう言葉の意味は分からなかったが、優しそうな人だという事は分かった。希美は笑顔で会釈し、再び食事を再開しようとした・・・時。
「希美ちゃん初めまして!あっしは高橋愛って言います。
通信・情報分析を担当してるんよ〜。今日は頑張ってね!」
「ありがとうごじゃいますっ♪よろしくお願いします」
笑顔で会釈はするものの、最後の1、2口にありつけず段々と苛立ってきた。
今度こそ完食できる。そう思い振り向いた瞬間、既にテーブルの上に食事は無かった。
「しょんな!!」
思わず失意の声を上げてしまった。しかしそれほどまでに食事に対する気持ちが強かったのだ。「腹八分目」という言葉があるが、やはり最後まで食べたいものである。
すると今度は藤本が全員に向けて話を始めた。
「テスト開始は10時より。『WTフィールド』、『シンクロ率』を主に見ます。
スタッフはそれまでに機材の最終点検、パイロットはプラグスーツに着替えて第3ケイジに集合。それでは解散!」
「了解!」
今度は3人も敬礼をした。これでやっとゼティマの一員、と言った感じだ。
しかし本当に一員になれるのはテストで「適応者」として認められる事が大前提。
希美は気持ちの高ぶりと共に不安も抱えていた・・・
・・・最後の「適応者」→「適合者」です。。申し訳。
一応検査前の(仮)は「適応者」、パイロットに当てはまった人は「適合者」となります。。。
これからも今日ぐらいのペースで更新していきますので、これからも保全お願いします^^
139 :
名無し募集中。。。:2005/06/06(月) 21:42:07 0
140 :
名無し募集中。。。:2005/06/06(月) 21:59:08 0 BE:109545236-
>>65さん
ありがとです!
これからもよろしくです。
>>69さん
ありがとです。
久しぶりに気まぐれ更新いきます。
>>59の続きです。
「ただいま・・・」
「お帰り○にぃ!」
いつもの様にドタドタと慌てて来る亜依。
「亜依?・・・母さんいるか?」
「ううん、お母さんならまだ仕事から帰ってきてないけど・・・どうして?」
「あ、ああ・・・いずれ亜依にも言わなくちゃいけない事だから・・・・言うな?」
「う、うん・・・・」
俺はさっきの親父との会話を全て話した。
今の仕事を辞めるという事、もう1度俺達とやり直したいという事を。
全てを話し終えた後、亜依はずっと無言だった。
きっと驚いてどうしていいのかわからない状態なんだろう。
俺だって最初に言われた時はかなり動揺してたと思う。
「やっぱ、いきなりそんな事言われたら分けわかんなくなっちゃうよな?」
「・・・へ?あ・・・う、うん・・・・」
「亜依は・・・・どう思う?」
「ど、どうって?」
「・・・親父を入れて、また4人で暮らしたいか?」
「・・・・・・・」
その質問にしばらく黙り込んでしまった亜依。
「・・・いいよ」
「ん?」
「・・・私は・・・いいよ」
しばらく考えて、ようやく出た言葉がそれだった。
その『いいよ』はどっちの意味なのだろうか?
俺はなるべく自分の意見は言わない事にした。
亜依が俺の意見に合わせてしまうと思うから。
亜依自身の意見を聞きたかったから。
これは俺だけじゃない。
亜依や母さんの意見も聞かないといけないからな。
「・・・正直、お父さんの事、あまり覚えてないけど・・・・。
でも、一緒に暮らして『楽しかった』っていうのだけは今でもはっきり覚えてる」
どうやら亜依の『いいよ』は賛成という意味みたいだ。
「そうか・・・」
「○にぃは?」
「俺?」
「うん。○にぃは・・・また4人で暮らしたい?」
俺の考えはもう既に決まっていた。
何度も自分自身にその質問をしてようやく導き出した『答え』。
けど、自分以外の人に改めてその質問をされた時、
俺の導き出した『答え』に迷いを感じた。
本当に親父を入れて、また4人で暮らしたいと思っているのだろうか?
親父は俺達ともう1度やり直したいと言ってたが、
その言葉は口先だけではないのだろうか?
もしそうだとしたら、もう1度やり直せるわけがない。
「○にぃ?」
「・・・・・」
「○にぃったら!」
「・・・・ん?あ、な、なんだ?」
「『なんだ?』じゃないよ!急にぼーっとしちゃって!」
「あ、わりぃ・・・」
「で、○にぃはどうなの?お父さん入れて、また4人で暮らしたい?」
「・・・・・わりぃ・・・まだ考え中だ・・・」
「そっか・・・」
「あ、でも、亜依が親父を入れてもいいって言うんなら、
俺も賛成でいいかなって・・・」
「ダメだよ!これは私1人だけの問題じゃないんだよ!?
○にぃとお母さんの意見も聞かないと!」
「そ、そうだな・・・・ごめん・・・」
ついさっきまで自分が思っていた事を逆に亜依に言われちまったな。
なんか、亜依も大人になったんだなぁと実感した。
「俺・・・まだちょっと迷ってんだ」
「そう・・・」
「俺の意見よりもさ、母さんの意見を第1に聞かないと。
母さんがダメなら・・・無理になっちゃうし・・・」
「そうだね・・・・とりあえず、お母さんが帰ってくるのを待とう?」
こうして俺と亜依は母さんの帰りを待つ事にした。
「ただいまぁ・・・」
午後11時。残業を済ませた母さんが帰ってきた。
疲れている声を出しながら、リビングに来る。
「お帰り」
「お母さん、お帰り」
「あら、こんな時間に2人揃ってリビングにいるなんてどうしたの?
まさか、お母さん待ってたとか?」
少しふざけ気味に言う母さん。
「そのまさかだよ」
「え?」
「私達、お母さんを待ってたの」
まさかホントに俺達が待っていたとは思いもしなかったのだろう。
母さんは少し驚いていた。
「あら、どういう風の吹き回しかしら?」
「母さん、ふざけないで聞いてくれ?」
「なぁに?」
「今日・・・・親父に会ったんだ・・・」
「あ、あらそう。それで?」
母さんは『親父』という言葉にピクリと反応した。
「・・・親父が・・・もう1度俺達とやり直したいって・・・」
「・・・やり直す・・・?」
「・・・ああ」
「ふざけるんじゃないよ!!」
「「っ!?」」
母さんは物凄い血相で怒鳴り声を上げた。
ふだん母さんは滅多な事じゃ怒らない性格だ。
だから急に怒鳴り声を上げて怒りを表に出した母さんを見て、
俺と亜依は目を見開き驚いた。
「ホントにあの男が言ったのかい?」
「・・・・・」
「○○!!」
「あ、ああ・・・ホントだよ」
「お母さんは・・・お父さんと一緒に暮らしたくないの?」
「・・・あの男と一緒に暮らす?・・・・冗談じゃないわよ!!」
「親父はマジなんだ!今の仕事を辞めて、もう1度やり直したいって・・・」
「何が『今の仕事を辞めて、もう1度やり直したい』よ・・・その台詞、もう何度目よ?」
「・・・・・・」
「そう言う事はね、ちゃんと辞めてから言いなさいよね!」
「・・・・・辞めたら・・・もう1度、親父とやり直してくれるのか?」
「そ、そんな事・・・・辞めてからじゃないとわからないわよ!」
「・・・・そうか」
「ちょっ、ちょっと○○、どこ行くのよ?」
「・・・ちょっとそこまで」
そう言って俺は家を飛び出した。
向かった場所は美貴が住んでるアパート。
もしかしたら、また親父が来てるかもしれないと思ったから。
とりあえず、親父が今の仕事を辞めないと先には進めない。
だから、早いとこ親父に会って仕事を辞めてもらう必要があった。
俺はまだ気付いていなかった。
俺の導き出した『答え』にある迷いが少しずつ消えかかっている事に。
気まぐれ更新終了です。
次も気まぐれでよろです。
ではまた|彡サッ
お二方更新乙です
まずは保全から
読む前に保全しまーす
MSさん乙です
これからどうなっていくのか?
保全
そういえばあややって・・・
更新乙です
156 :
名無し募集中。。。:2005/06/07(火) 08:47:12 O
age
ho
ze
n
ニモっち乙
ここでは、関係無いし
ho
ze
n
更新しま〜す。。。
部屋に戻ると同時に新垣が何やら大きめの箱を持ってきた。
「なんれすか?それ。」
希美が不安そうに尋ねると、新垣もそれを察したのか、輝かしい笑顔で説明を始めた。
「希美ちゃんが今着ている服がゼティマ本部の制服。そしてこれが・・・」
すると新垣が箱の中から小さめの服を取りだした。
それも普通の服などではなく、例えるならウェットスーツ。何のために付属しているのか分からないような部品も付いている。
「"プラグスーツ"よ!パイロットはこれを着用してエヴァに搭乗するの。
全身を護る機能の他に全身の・・・いわばオーラをエヴァに直接伝える働きをするの。」
「おーら・・・ん・・・うーたん?」
「アハハ。まぁ簡単に言えば・・・のんちゃんの"気持ち"かな。」
「のんの・・気持ち。」
「そうっ♪のんちゃんなら強い気持ちを持ってるから大丈夫だねっ!」
そう言うと新垣は希美の頭をなで、忙しそうに廊下に出て行った。
「のんの・・・気持ち・・・れすか。」
希美はプラグスーツを鏡の前で自分に当ててみた。背の小さい希美ピッタリのサイズ。
制服を貰った時と同様、緊張も混じった、言葉では言い表す事が難しい"気"が希美を包み込んだ。
「よし。」
少し目を瞑って深呼吸をし、希美は着替えを始めた・・・
時計の短針はもうすぐ10を指そうとしている。希美は腰掛けていたベッドからぴょんと飛び降り、部屋から出た。
すると部屋の入り口に全身を映す鏡・・・いや違う。亜依だ。
「おぉっ!似合っとるやないの!!今一緒に行こうと思って呼びに来たんよ。
行こ。え〜と・・・」
「ののでいいれす。」
「よっしゃ!行こか!のの!!」
「あ〜い♪」
早速意気投合した二人が歩いていると、向かい側から梨華が歩いてきた。
プラグスーツに身を包んだ姿にはそのスタイルの良さが現れていて、希美と亜依はついついお互いを見合ってしまった。
「あら?のんちゃんに亜依ちゃん。どうしたの?」
「どうしたって・・・第3ケイジに・・・」
「こっちは逆方向よ。」
梨華が無表情で指摘する。すると亜依はニヤッと笑い希美の顔をのぞき込む。
希美は目を合わせないように顔をそらすが、ぷにぷにした亜依の手が希美の頬をとらえた。
「さてはのの・・・あんたこの施設内の事よく知らんのやろ?」
「ほ・・・ほうへふ(そ・・・そうれす)・・・」
タコの様な顔をして希美が答える。
亜依が手を離すと今度は希美が亜依の顔を弄り、
「あいぼんらって昨日迷子になってたじゃん!」
「は・・・はんはへ〜!(な、なんやて〜!)」
遂に亜依は怒り心頭し、希美の顔を弄る。負けじと希美も亜依の顔で遊ぶ。
一部始終を見守っていた梨華も2人の喧嘩を止めようと声をかけようとし、手を伸ばした。
が、すぐにその手を後ろで組んだ。
梨華の瞳に映るのは楽しそうな希美。
小さい頃から兄弟はおろか、家族と呼べる人すら居なかった。
しかも親友まで失い、普通なら気が落ちてしまうのに・・・
なのに、希美は笑顔を絶やさない。むしろ周りの人々に笑顔を与えている。
ふと梨華は希美の言っていた言葉を思い出した。
「のんはきっと双子らったんれすよ!
今のんが悲しい思いをしているって事はもう一人の姉妹(きょうだい)が嬉しい思いをしてるんれす。きっとのんにも楽しい、嬉しい思いをする番は回って来るはずれす!」
希美らしい言葉。
その言葉に事実は無い。
だけど今の二人を見ていると本物の双子のようだ・・・
亜依となら・・・希美も楽しい事を共有できるかも知れない。
そう考えると梨華は静かに微笑んだ。
するとそれに気づいた二人はお互いに弄られ、とんでもないことになった顔で振り返り、同時に梨華に尋ねた。
「何笑ってんの!?」
「いいえ。何にも。」
そういうと梨華は後ろに組んだ手を二人の背中に当て、三人並んで試験場、『第3ケイジ』へと向かっていった。
〜例えこれから先、どんなに辛い事に直面しようとも、真っ正面から向かっていこう〜
梨華が希美から学んだ事。
第3ケイジに続く長い廊下には、一組の小さな双子と、氷のように冷たくもあり、太陽のように人々を癒す女神の様な少女の後ろ姿が見えていた・・・
とここまでが2章デス。
これからも保全よろしくお願いしま〜す。。。
あ、いつの間にか3章だったw(´・ω・`)ハズカチ
あ”〜!!!
まとめサイトに上げる時修正せずにあげても〜た・・・
もう直すのも怠い・・・(汗
こうなったらちゃんとしたまとめサイトでも作ろうかな・・・作者が増えたら(汗
乙
更新乙です
>>150さん
ありがとです。
>>153さん
これからどうなるのかは、
楽しみに待っててくだせぃ。
>>155さん
あややは次にほんのちょっと出てきます。
でもあややは重要人物の1人なので、
必ずちゃんとした形で出しますのでご安心を。
>>160さん
一応言っておきますが、俺はニモっちさんではありません(汗)
別人なのでそのつもりでお願いしますw
では
>>148の続きいきます。
「あれ、○○・・・どうしたの?」
205号室のインターホンを鳴らし、
最初に出てきたのは珍しく美貴の方だった。
「あのさ、親父来なかった?」
「○○のお父さん?来てないけど・・・」
「そうか・・・じゃあ、もし来たら呼び止めといてくれないか?」
「うん・・・いいけど・・・何かあったの?」
「いや、そんな対した事じゃねーから」
「そう・・・ならいいけど。あ、見つけたら電話しようか?」
「おう、そうしてくれると助かる」
「じゃあ、そうするね」
「ああ」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・もしかして・・・それだけ?」
「・・・・・それだけだけど」
「それだけだったら、わざわざアパートまで来なくても、
電話で言った方が早くない?」
「・・・・・・ハハハ」
「笑ってごまかさないで」
「はい・・・」
なんか、前と逆の展開になっちまったな。
まぁ、これで親父の方は美貴の連絡待ちとなったわけだ。
それにしても、親父のヤツ、どこほっつき歩いてるのやら。
親父と会ってから2日が経った。
昨日は1日中家にいて、美貴からの連絡を待ったが、
俺の携帯が鳴る事はなかった。
朝、着替えてリビングへ向かう。
そして・・・昨日と同じ、無言の食事が始まる。
親父の話をして以来、誰も何も話さなくなってしまった。
きっと・・・何を話していいのかわからないのだと思う。
俺が・・・・そうだから・・・・。
「いってきます」
反応はない。
それでも挨拶ぐらいはしておこうと思った。
家を出て学校へ向かう。
「いってきま〜す」
すると、同じ時間帯に隣の家のアイツが家から出てきた。
1度目が合ったが、すぐに逸らされた。
いつもなら一緒に学校へ行くのだけど、今日は別々。
いや・・・これからも、一緒に行く事はないと思う・・・。
教室に入ると、友達数人がニヤニヤしながら俺の事を囲んだ。
話の内容はくだらなかった。
どうしてアイツと一緒に学校へ来なかったのか?
という、ホントにくだらない話だった。
でも・・・いつも一緒に学校へ行ってたのに、
急に別々に学校へ行ってたら誰だって疑問に思うか。
何かあったんじゃないか?って思うのが普通だろう。
俺は『何もない』と言って適当にその場を凌いだ。
今日の授業はぼーっとしてて何も身に入らない。
そんな時、ポケットに入っていた携帯がブルッと振動して、
そこで始めて頭のスイッチが切り替わる。
今回はメールではなく、電話だった。
「先生!具合悪いんで早退します!」
「お、おい!○○!」
後ろから、先生の怒鳴り声が聞こえてきたが、
無視してカバンを持って教室を飛び出した。
今回も先生の話を聞いている暇なんてない。
電話の相手がアイツ・・・美貴なんだから。
校舎の外に出て携帯の通話ボタンを押す。
「もしもし!?親父いたのか!?」
「○○!大変なの!○○のお父さんが!お父さんが!」
「お、落ち着け美貴!親父がどうしたんだ!?」
「○○のお父さんが変なおじさんに土下座してるの!」
「へ、変なおじさん?」
「と、とにかく今すぐアパートの前の公園に来て!?」
「わ、わかった!」
俺は大急ぎでアパートの前の公園に向かった。
公園から少し離れた場所に美貴を見つけた。
「美貴!」
「○○!」
「親父は!?」
「ほら、あそこ!」
美貴が指を指す方を見てみると、
公園の前に黒い高級車が1台止まっていた。
その車の前に3人のやっさんがいた。
真ん中に金髪のやっさん、その両脇に黒髪のやっさんが1人ずつ。
そしてその金髪のやっさんに土下座している親父がいた。
なんで親父があの金髪のやっさんに土下座を・・・?
『・・・わかんねぇ。けど、組長に土下座して頼めば・・・なんとかなる、ハズだ・・・』
ふと、あの時親父が言っていた事を思い出した。
まさか・・・あの金髪のやっさんって・・・・・・・・・組長さん?
この場所からだと目で確認できるが、耳では確認できない。
だから、もう少し近づこうとした。
その時、一緒に来させるのは危険だと思い、
美貴はその場に残して気づかれないように近づいた。
「お願いします!!『つんく』さん!!
オレをこの仕事から辞めさせてください!!」
親父は土下座して言った。
何も考えていないと思っていた。
親父は昔から無責任で、自分勝手で・・・。
口だけはまじめな事言って、それを実現した事は1度もない。
だからそんな親父の口から出た言葉だとは信じられなかった。
「フッ・・・大事な用事があるって言うから、なんの用事かと思うたら、
なんや、そんなくだらん話しかい!」
「お願いですつんくさん!!この仕事辞めさせてください!!」
「オレがオマエを辞めさせると思うか?」
「お願いです!!」
「しつこいやっちゃなぁ・・・・」
つんくという金髪のやっさんは呆れ顔で言う。
『俺達ともう1度やり直したい』と言った事が、
本気だったという事が、今の親父の行動ではっきりとわかった。
だから親父が懸命に土下座しているところを見た時、
俺の導き出した『答え』の迷いが一気に消えたんだ。
俺の導き出したその答え・・・それは・・・・。
――親父も一緒に・・・また4人で暮らしたい。
「待ってください!!!」
俺は大声で叫び、親父のもとへ駆け寄り、土下座をした。
「なんや?オマエ?」
「○○!?バ、バカ!!こんなとこに来るんじゃねーよ!!」
「お願いです!!親父の・・・お父さんの仕事を辞めさせてください!!」
「お父さん?なんや?コイツ・・・オマエの子か?」
「は、はい・・・」
「ほぉ〜、コイツがオマエの子ねぇ〜」
つんくは俺の事をじっくりと見回した。
「よぉ〜、似とるやないか」
「は、はい・・・」
「・・・・・」
「オマエ、名前は?」
「・・・・○○です」
「○○か。・・・ええ名前やな」
「あ・・・ありがとうございます・・・」
「オマエは・・・・お父さん好きか?」
「それは・・・」
「・・・なんや?好きやあらへんのか?」
「・・・・・・・好きです」
「ん?聞こえんなぁ?」
「好きです・・・」
「何ぃ?聞こえんって!」
「好きです!大好きです!!」
俺は恥ずかしいのを無理して大声で叫んだ。
つんくはニヤリとして何かを考え込んでいた。
「・・・・優作!!」
「は、はい!!」
あ、『優作』って言うのは俺の親父の名前。
「・・・・・いい息子を持ったなぁ」
「はい!!」
つんくはそう言って車の中に入っていく。
「あ、あの!?」
「優作・・・オマエは今日でクビや!」
「え?」
「もう2度と・・・こっちの世界に帰ってくるな。ええな?」
「は、はい!!ありがとうございました!!」
「・・・○○?」
「はい?」
「・・・お父さんの事、大事にしろよ?」
「はい!ありがとうございました!!」
なんで御礼を言っているのか自分でもわからなかった。
なんとなく、御礼を言いたい気分だった。
なんとか大きな山場は1つ越えた。
残るは最後の難関と言える『母さんの許可』だ。
仕事を辞められたのは良いが、
母さんがもう1度親父とやり直してくれないと意味がない。
さて、どうやって許可をもらおうかなぁ?
ここまでです。
それではまた|彡サッ
188 :
名無し募集中。。。:2005/06/08(水) 01:01:27 O
MSさん乙です
親父の第一関門突破
ボスがつんくてワロタ
保全
保金 つんくにわろた
( ´ Д `)<ほぜんぽ
そういえば新作予告してた奴どうした?
更新乙です
もう三角関係じゃなくなったんですね・・・
ho
ze
保全
n
ho
zzzzzzzzzzzze
名無しの保全
203 :
名無し募集中。。。:2005/06/08(水) 21:27:06 0
キタ━━━━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━━━!!!!
109さんお久しぶりです。前にちょこちょこ感想書かせて貰ってました。
新作始めたんですね!背景の描写も109ワールド健在ですねw戦闘モノは好きなので楽しみにしています。
MSさんも「三角関係」頑張って下さい!楽しみにしています。
205 :
名無し募集中。。。:2005/06/08(水) 22:13:06 0
おかえり保。
ho
ほ
保金
おやすみ保全・・・
はやすぎ・・・
ふ
ho
保全しましょう
ze
ほ
ぜ
ho
ze
n
保全
|ハヽ
|´D`) <保全お疲れなのれす&
>>204さんお帰りなさいませ。これからもよろしゅう。。。
とノ
ho
ze
n
n
ho
保全だな
>>188さん
あーざ〜す。
なんとなくボス的存在って、
感じがしまして・・・。
>>190さん
保金あーざ〜す。
>>194さん
あーざ〜す。
>>195さん
う〜ん・・・まぁ、そうなってしまいましたね・・・(汗
一応そのうちあやや出していろいろあります。
>>204さん
あーざ〜す。
頑張りますのでこれからもよろです。
それでは
>>186の続きです。
あの後、美貴をアパートに帰し、俺と親父は自宅へと帰宅した。
帰宅途中、俺と親父は無言だった。
お互い何を話していいのかわからない、気まずい状況だった。
だが、そんな気まずい状況を見事に崩してくれたのが、親父だった。
「○○?」
「・・・ん?」
「・・・・・本当にありがとうな」
「・・・・バ、バーカ、御礼を言うんだったら、
母さんの許可を貰ってからにしろよな」
「・・・ああ、そうだな」
「・・・・・・」
俺は・・・知らない間に顔が少しニヤけていた。
そして・・・親父も・・・。
「ただいま・・・」
「お帰り○・・・にぃ・・・・」
家の中に入り、真っ先に来たのが亜依。
やはり気付いたか、突然の親父の訪問に動揺している。
「・・・・おっす、亜依。久しぶりだな」
「・・・お・・・お父さ〜ん!!」
亜依はおもいっきり、親父に抱きついた。
「お、おいおい、そんなに勢いよく抱きつくんじゃないよ」
「だ、だってぇ・・・グスン・・・」
「よしよし・・・・まったく、亜依はいつになっても子供なんだから」
親父はそう言いながら亜依の頭を優しく撫でる。
その行動を見て、『やっぱり家族っていいなぁ』と改めてそう思った。
「ア・・・アンタ・・・・」
感動の再会も束の間、問題のあの人・・・母さんがやってきた。
「・・・・由紀子」
あ、『由紀子』と言うのは俺の母さんの名前。
「い、今更何しに来たのさ!?」
「・・・由紀子・・・オレ・・・さっき仕事辞めてきた」
「え・・・?」
驚いた表情をする母さん。
親父はそんな母さんの表情を見ずに土下座をする。
「お願いします、由紀子さん!もう1度オレとやり直してください!!」
「なっ・・・!?」
突然の親父の告白に母さんは更に驚く。
「どうするんですか?由紀子さん?」
「もう許してあげてもええんっとちゃう?」
そんな母さんを少し茶化す俺と亜依。
「あ、アンタ達!大人を茶化すんじゃんじゃないよ!」
「お願いです、由紀子さん!もう1度オレにチャンスをください!!」
「俺達からもお願いだよ、母さん!」
「お願いお母さん!また4人で暮らしたいよぉ・・・」
「・・・・・・」
しばらく考え込む母さん。
「・・・・遅すぎるんだよ・・・今更」
「・・・・・」
やっぱり・・・ダメだった・・・・。
誰もがそう思った。けど・・・・。
「私はね・・・私は・・・この時を、ずっと待ってたんだから・・・・」
「え・・・?」
「・・・・お帰り・・・優作」
母さんは少し照れながら親父を迎えた。
「・・・・た、ただいま・・・由紀子」
「あらあら、お2人さん、お熱い事」
「まったく、こっちまで熱くなってきたわ」
「オ、オマエら!大人をからかうな!」
家族みんなで笑い合った。
こうして親父は再び俺達の家族としてやり直す事ができた。
家族っていいなぁと、改めてそう思った。
その日の夜。
俺と亜依がそれぞれの自分の部屋に戻った頃、
親父と母さんがリビングで仕事関係の話しをしていた。
「そういえば、アナタ?」
「ん?」
「仕事辞めたのはいいけど・・・・新しい仕事は見つかったの?」
「ああ、その事なら大丈夫だ。
実はこの前、『奈良』に住んでる俺の友達に相談したら、
『トラックの仕事があるからそれを紹介しようか?』って言われて、
それで電話で聞いてみたところ一応採用してくれてな」
「そう・・・・でもその仕事って奈良でしょ?」
「・・・ああ」
「そうなると・・・・引っ越さなきゃいけなくなるわね」
「・・・ああ・・・そうなるな」
「・・・大丈夫かしら?あの子達・・・」
「何が?」
「だって、引っ越すとなると折角できたお友達とお別れでしょ?
耐えられるかしら?」
「大丈夫だよ、アイツらなら」
「どうしてそう言い切れるの?」
「アイツらは俺と違って『強い』から・・・・」
「・・・強い?」
「ああ・・・ココロがな」
親父を自分の胸をポンポンと叩いてそう言った。
次の日。目覚まし時計で目が覚め、
リビングに向かう途中、母さんが自分の部屋で、
何やらガサゴソと押入れの物を全部外に出していた。
「何やってんの、母さん?」
「あ、○○おはよう」
「おはよう・・・で、何してんの?」
「何って、荷物整理よ」
「荷物整理?」
「あ、そっか・・・○○にはまだ言ってなかったね」
そう言って母さんは急に真剣な表情をして、俺の目を見た。
「実は・・・引っ越す事になったから」
「ああ、引っ越しね・・・・・・・・・何ぃー!!?引っ越す!!?」
「そんなに驚かなくてもいいじゃない」
「ひひひ引っ越すって・・・住む場所を他のところに替えるって事だよね?」
「当たり前じゃない!もう〜、何言ってんだか・・・」
「そ、そんな勝手に決めてもらっちゃ困るよ!」
「仕方ないじゃない!お父さんの仕事の関係で引っ越さなきゃいけないんだから」
「引っ越すって・・・・どこに?」
「奈良よ」
「な・・・奈良に?」
「そうよ。だから学校の友達や先生方にちゃんと挨拶しなさいね」
「いつだよ?いつ引っ越すんだよ?」
「そうね、遅くても来週の月曜日には引っ越すわね」
「こ、今週の月曜って・・・あと5日しかないじゃん!」
「そう言う事だから、それまでにちゃんと挨拶しておくのよ?
あと、学校から帰ってきたら自分の荷物をまとめておいてね?いいわね?」
なんだよそれ・・・?
いきなりそんな事言われたって「はいそうですか」って、
簡単に現実を受け止められるわけないじゃねーか!
「・・・・亜依は?」
「ん?」
「亜依はこの事知ってんのかよ?」
「ええ、知ってるわよ」
「それで・・・亜依はなんて?」
「・・・『わかった』って」
「・・・それだけ?」
「ええ」
「そんな・・・どうして・・・?
どうして亜依はそんな簡単に納得できるんだよ!?」
「それだけ亜依が『大人』になったって事よ」
「何が大人だよ!ふざけんな!!」
「○○!」
「なんで勝手に決めちゃうんだよ!?
なんで俺達に相談しないで勝手に決めちゃうんだよ!?
なんで親達だけで勝手に決めちゃうんだよ!?
勝手だよ・・・・勝手すぎるよ!!」
パァンッ!!
俺の左頬に痛みを感じた。
「いい加減にしなさい!!勝手に引っ越すわけじゃないわよ!
家族4人で暮らすために引っ越すのよ!どうしてアンタだけそれがわからないの!?」
「・・・・ごめんなさい」
「え?あ、わ、わかってくれればいいのよ・・・」
少し驚き気味に言う母さん。
きっと俺が素直に謝ってきたからだと思う。
「それより、早く学校へ行きないさい?遅刻しちゃうわよ?」
「うん・・・」
俺は朝食抜きで制服に着替えて学校へ向かった。
ここまでっす。
この続きの更新はいつでも出来ますが、
一応ここら辺でくぎっときます。
とうとうラストまで、あとほんの少しまで書けました。(自分のWordに)
次更新する時は完成してから更新したいと思います。(予定ですけど)
乙〜
ついにラストですか・・・
241 :
名無し募集中。。。:2005/06/10(金) 02:54:27 0
おつかれさんですぅ
そろそろラストですか
楽しみのようなさびしようなぁ
期待して待ってますぅ
アサのお勤めね
寝る保
ハッピーエンドと思ってたら・・・
更新乙です
ho
ze
n
保全
ho
ze
n
ho
帰り道の保全中
ze
109です。。。
高校恋愛最終章入ります・・・多分忘れてると思うけど。
22時頃に雰囲気見て更新しますのでお手数ですがまとめを参照していただけていると嬉Cデス。
ほな・・・
よろ〜
MSさん乙です
引越しって美貴とはどうなるんだろう?
ラストも近いみたいなのできたいしてます
圧縮前の保ね
リカ-(^▽^)-!!ちゃん推し気味の109です。久々の「高校恋愛」。更新させて頂きやす。。。
第7章 Help!!
石川、そして後藤との関係もスッキリし、俺は再び清々しい気持ちで学校へ通う・・・つもりだったんだけど。
教室へ着いた瞬間、黒板に我が目を疑う文字が並べられていた。
「禁断の恋!3年生の先輩と・・・(はぁと)」
その"ゴシップ記事"の下には俺と横にいる見知らぬ女子が腕を組んで歩いている写真。
このツインテールは・・・後藤でもないし、梨華でもない・・・
教室中から冷ややかな罵声やからかいの声が飛んでくる。
真っ先に俺の元へ来たのは吉澤だった。
「ちょっと、あれ誰だよ?」
「知らん!大体俺の周りでツインテールって言ったらさゆみぐらいだし・・・」
「うん・・・さゆみちゃんにしては背が大きすぎるし・・・」
憶測を走らせているとそこへ梨華がやって来た。
「おはよ。」
「お・・おは。」
まだ黒板には気づいてないみたいだ。俺は吉澤にアイコンタクトを送る。
"黒板消せ!"
俺の指令に気づいた吉澤は急いで黒板の文字を消し、写真をポケットにしまい込んだ。
別にこの写真はガセだけど、梨華なんかに知られた日には振られるかもだし・・・後藤にも知られたくない。
これは俺と吉澤だけで犯人を捜さないといけないみたいだ・・・
しっかし・・・こんな写真・・心当たりも無いよ。
〜3年9組〜
教室の隅で一人眼鏡を掛けて本を読み更けている少女が居た。
周りの机には仲の良い友達同士が集まり、週末の予定やら、たわいもない噂話で盛り上がっているがその女子は誰とも話さない。まるで他人との接触を怯えているかのように・・・
「あやた〜ん!」
教室に響き渡る通った声。藤本だ。
「あぁ。みきたん。どしたの?」
「いや。ちょっと暇しててね。」
「いつもの友達は?『アホっぽい男子』とその『彼女』と『男っぽい女の子』と『んあ〜』って女の子。」
「あはは。略しすぎだっての。何かその『アホ』が変な写真と噂流されたみたいで。
今日はみんなバラバラで行動・・・」
「そうなんだ・・・」
何故一年の藤本と三年のこの女子が中がよいのかは知らない。
が、藤本が心を開き、そしてまたこの女子が藤本に心を開いている事は一目瞭然だ。
「そうだ。今日あやたん家に行って良い?」
「え・・良いけど。"私"の家だかんね?」
「分かってるって。」
気持ち小声で話す二人。周りから見てみればこれ以上に怪しいモノはない。
しかしこの二人の関係、そしてこの少女。何か裏があるのは間違いないだろう。
ぁ”・・・意味無くスペース空けてもた。スマソ。。。
多分皆さん今までの話忘れてると思うのであまり楽しめないと思います。。。
まぁ自己マンで完結させて頂きやす。でわ。
つづけ
乙
辻のやつはスルーしてたけど久しぶりに学園キター
267 :
名無し募集中。。。:2005/06/10(金) 22:40:06 0
更新乙
この小説は大好きなんで楽しみにしてますよぉ
あり^^
やっぱ戦闘モノはこのスレとは関係ないしね・・・最近迷ってるよ。。。
まぁこっちはスルーせずに読んでやって下さいな。
更新乙。考えてみるとこのスレで進行中の学園物っつったらこれしか無いんだよね。
これからもがんばって。
圧縮前の保
>>240さん
はい。ついに・・・いや、やっとですw
>>241さん
期待して待っていただき、
ありがとうですぅ。
>>244さん
これからどうなっていくのか・・・。
>>275さん
どうなりますかねぇ〜?
驚く展開を見せられたらいいなぁと思っています。
やっと・・・完結まで書けました。(自分のWordに)
あとは更新するだけです。
あ、でも、見直してみて少し変えるかもしれません。
とりあえず、
>>238の続き書きます。
学校に着いてもぼーっとするだけだった。
友達が何か話してきたけど、全然聞いてなかった。
俺の頭の中は『転校』という事でいっぱいいっぱいだった。
授業の途中、先生にまた仮病を使って教室を出た。
「あ、○○」
教室を出てすぐ、あのアニメ声が聞こえてきた。
「梨華・・・」
「なぁ〜に?またサボり?」
「・・・そう言うお前こそ、授業抜け出して何してんだ?」
「わ、私はトイレよ!○○と一緒にしないでよ!」
「そりゃ・・・失礼しました」
「そんな事より・・・・○○は『あの事』知ってる?」
「あの事って?」
「今日うちのクラスに来た?」
「いや、来てないけど」
「じゃあ、知らないか・・・・」
「だからあの事って何だよ?」
「あ、ううん、何でもないの、気にしないで!」
「はぁ?」
「○○は今からどこ行くの?屋上?」
「ま、まぁ・・・そうだけど」
「ふ〜ん・・・わかった。じゃあね」
「お、おい・・・!」
梨華は何故かニヤニヤしながら自分のクラスに入って行った。
なんなんだよ?アイツ・・・・。
少し疑問に思いながら俺は屋上へ向かった。
今日も晴天・・・って、当たり前か、
雨の日に屋上行ったらずぶ濡れになっちまうもんな。
俺はフェンス越しに町の景色を眺めていた。
すると急に視界が真っ暗になった。
それと同時にココにいるハズのないアイツの声が聞こえてきた。
「だ〜れだ?」
「え・・・?ど、どうしてお前が・・・?」
「お前じゃなくて、ちゃんと名前で言ってよぉ?」
「・・・・・・美貴」
俺が言ったのと同時に視界が明るくなった。
俺は慌てて後ろを振り向く。
「あったりぃ〜!」
アイツの・・・美貴の笑顔が視界に入った。
「ど、どうして美貴がここにいるんだよ!?」
「ひどぉ〜い!美貴はこの学校の生徒だよ!いて当たり前じゃん!」
「いや、俺が言ってるのはそう言うことじゃなくて、
その・・・謝金取りのせいで学校来れなかったんじゃなのかよ?」
「あ、実はね、その事なんだけど・・・・」
美貴は少し嬉しそうな表情をしながら、
俺を見つめてきた。
梨華があの時ニヤニヤしてた理由・・・今わかった。
「昨日、ミキの両親から電話があったの」
「え?マジで?」
「うん。それでね、なんとかお金返せるように頑張って働いてるって。
今まで辛い想いさせちゃってごめんねって・・・泣きながら謝ってた」
「・・・・美貴は・・・両親の事・・・怨んでるの?」
「・・・・ちょっとね。でも、昨日の電話で、
ミキ達を捨ててなかったって事がわかったから・・・・正直嬉しかった」
美貴は頬を緩ませて微笑んだ。
本当に嬉しそうだ。
「それと、あれから謝金取りも全然来なくなってね。
だから、今日学校来てみたの」
「そっか・・・よかったな」
「うん!これで○○にも毎日会えるしね!」
「・・・・・・」
「どうしたの?」
「あ、う、ううん、なんでもない・・・・」
いつも嬉しそうな表情をしてたけど、
こんなに嬉しそうな表情をした美貴を見るのは久しぶりだった。
その表情を崩したくなかった。
だから俺は・・・『あの事』を美貴に言えなかったんだ。
その夜、俺は自室のベッドその上で寝っ転がりながら、
美貴にどうやって『あの事』を話すかずっと悩んでいた。
物凄く言い辛い・・・。言い辛いのなら言わなければいいじゃないか。
クラスが違うからこのまま言わないで置けば、
バレないで引っ越す事が出来るかもしれない。
でも、俺はそんなのはイヤだ・・・。
じゃあ、なんて言えばいいだ?
ここは明るく、『俺、今度引っ越す事になったんだぁ!』なんて言えばいいのか?
そう言えば、アイツは・・・・美貴は・・・笑ってくれるのか?
・・・・・・・。
自分自身に何度自問自答しても、答えが返ってくるハズもなかった。
俺は喉が渇いたので、リビングに向かった。
するとそこには、頭にタオルを巻いて(たぶん風呂上り)の亜依が、
オレンジジュースをコップに注いでいた。
「あ、○にぃお風呂開いたよ」
「ああ・・・」
「ん?どうしたの?」
「・・・・・」
「・・・・○にぃも飲みたいの?」
「あ、ああ・・・」
「ちょっと待っててねぇ〜」
亜依はそう言って、もう1個コップを持ってきて、
オレンジジュースをそのコップに注いだ。
「はい」
「お・・・サンキュ」
俺はそのコップを受け取り、一気に飲み干した。
「よぉ!お兄さん!いい飲みっぷりやねぇ〜!」
「おいおい、お前はどっかの居酒屋のオヤジか」
「エヘヘ・・・」
亜依は少し照れながら笑った。
その笑顔で俺の気持ちは少し落ち着いた。
さすが、我が妹だな。
「そういえば、亜依は友達とか知り合いとかに引っ越す事言ったのか?」
「うん、今日学校で言ったよ」
「え?もう言ったのか?」
「言ったけど・・・あ!まさか、○にぃまだなの?」
「ま、まぁ・・・な」
「ダメだよ、早いとこ言っておかないと」
「あ、ああ・・・」
それが言えたらこんな苦労はしないんだけどな。
「こういうのは、早めに言っておかないと、
後になればなるほど、言い辛くなっちゃうんだからね」
「はいはい・・・わかりましたよ」
「なんなら、私から言っておいてあげよっか?」
「言うって・・・誰に?」
「誰って、亜弥ちゃんに決まってるじゃん」
「え・・・?」
「あれ?・・・亜弥ちゃんに言い辛いんじゃないの?」
「・・・・・・」
そういえば・・・・アイツにもまだ言ってなかったな。
でも・・・アイツとは喧嘩中だし・・・言えるわけない。
「○にぃ?」
「ん?あ、い、いいよ、自分で言うから」
「そうだよね、やっぱこういう事は○にぃの口から直接聞いた方が良いよね」
「あ、ああ・・・」
そう・・・なのか?
「じゃあ、私先寝るね?」
「お、おう・・・」
「おやすみ!」
「お、おやすみ・・・」
亜依は自分の飲んだコップを流しに入れて、
自分の部屋に戻って行った。
その後、俺も自分の飲んだコップを流しに入れ、
着替えを持って風呂場に向かった。
風呂に入ってる時も、ずっと『言うか、言わないか』で悩んでいた。
風呂から上がって、自室のベッドに仰向けになり、また悩む。
―――ダメだよ、早いとこ言っておかないと。
―――こういうのは、早めに言っておかないと、
後になればなるほど、言い辛くなっちゃうんだからね。
―――そうだよね、やっぱこういう事は○にぃの口から直接聞いた方が良いよね。
先ほどの、亜依が言ってた言葉がフラッシュバックする。
・・・・・・。
よし、決めた!明日美貴に言おう!
ふざけた口調ではなく・・・真剣に・・・。
逃げちゃダメだ。・・・現実から・・・逃げちゃダメなんだ。
ここまでです。
それでは|彡サッ
お疲れさまですぅ。
いよいよ言っちゃうわけですね。
どうなるのか楽しみ。
連日更新乙
まず保全してから
お二方更新乙です
109さん、MSさん
更新乙です
こうしんきたわああああああああああ
ho
終わりがちかい・・・
289 :
名無し募集中。。。:2005/06/11(土) 12:45:58 0
290 :
名無し募集中。。。:2005/06/11(土) 14:07:53 0
291 :
名無し募集中。。。:2005/06/11(土) 14:08:56 0
MSさん更新乙です
激しく続きがきになります
ho
保全
从*・ 。.・从<ほ。
298 :
名無し募集中。。。:2005/06/11(土) 20:46:05 0
( *´ Д `)
1時間3分後の保全
ho
/iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiリ ___/
/iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii/⌒ヽ, ノワ"`' ー--、_,_/
liiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiil {ヘ,. 'r-</ l l
liiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiハiil `/ / / / l
liiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiリiiiiハil ` _,/ / l ,l
リiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii/__lリ l / l
liiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii/liトr。、''i` , / l
リliiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiハiii/ li '゚”~ i r---、 l 逃げちゃダメだ。・・・
ノハiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiリ/ リi / ヽ、 ヽ、 l 現実から・・・逃げちゃダメなんだ。
リハiiiiiiiiiiiiリliiiiiiii/リ 、 /‐- 、,, ヽ `‐- 、l
i \iハiiil 'liiii/''\, ,i_ 、.っ / _,,... `/'> /
li li/ `-'=‐-y- 、,,___ __,,イ、, ,_/ /ー,
,/ l '、 ̄ / / /
/ ヽ r‐‐i, ヽ, // ,/
/ l l l \, // /
/ \l `¬ー--'"
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寝る保
オハヨウの保
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