1 :
名無し募集中。。。:
【主人公】 2年B組 学園一のお調子者でスケベな最低男
現在は帰宅部だが中学時代は名門バスケ部の主将で
全国大会ではMVPにも選ばれたほどの名選手だったという意外な過去を持つ
中学3年のある時期に突然バスケ部を辞めてしまうが、その真相は幼馴染の高橋愛しか知らない
【石川梨華】 3年A組 学園のマドンナ的存在
主人公を含め学園の男子の憧れの的
しかしなぜか浮いた話はまったく聞かず、噂では男性恐怖症らしい
【高橋愛】 2年C組 主人公の過去を知る唯一の存在であり幼馴染
中学時代は主人公と同じ中学校の名門バスケ部のマネージャーだったが
彼女もなぜか主人公と同時期に突然バスケ部を辞めている
【新垣里沙】 1年C組 学園の弱小バスケ部マネージャー
中学時代も弱小バスケ部のマネージャーで、他校ながら全国でも有名だった主人公を尊敬していた
主人公がバスケを辞めた真相を探るべく、今年同じ学園に入学してきた主人公を慕う学園内でも数少ない女の子
【藤本美貴】 2年B組 学園一の不良少女
主人公とはクラスメイトで学園でも悪い噂が絶えない問題児
プライベートは謎に包まれており、学園内でも彼女と親しい人は特にいないようだ
【亀井絵里】 1年C組 夢はアイドル笑顔の可愛い女の子
クラスメイトの道重さゆみとは中学からの親友で、二人でアイドルを目指している
最近よくクラスメイトの新垣里沙から主人公の話を聞かされている為、主人公に興味を持ち始めている
【道重さゆみ】 1年C組 ちょっぴりナルシストな天然少女
クラスメイトの亀井絵里とは中学からの親友で、二人でアイドルを目指している
彼女もよくクラスメイトの新垣里沙から主人公の話を聞かされているが
ナルシストな性格ゆえか、はたまた天然ゆえか、自分以外にはまったく興味がない様子
↑例えばこんな感じで作者さん宜しくお願いします
2 :
名無し募集中。。。:2005/03/28(月) 01:09:08 0
3 :
名無し募集中。。。:2005/03/28(月) 01:10:22 0
4 :
名無し募集中。。。:2005/03/28(月) 01:18:02 0
前スレ
>>187までしかログ取得できなかった者ですが
それ以降に更新された小説があったら貼ってきただけませんか?
もしくは前スレのログをうpしていただけるとありがたいです
5 :
名無し募集中。。。:2005/03/28(月) 01:18:52 0
163 名前:名無し募集中。。。@小説初心者(109)[] 投稿日:2005/03/26(土) 14:49:04 0
http://jbbs.livedoor.jp/music/12471/ まとめサイト(といっても手抜きですが)作りました。
本スレと並行して使用頂けると嬉しく思います。
>MS ◆Haz5wayn.s
ならびに他の作者さん方もこちらの方にも投稿お願いします。。。
6 :
名無し募集中。。。:2005/03/28(月) 01:24:30 0
(ex10の現在の設定)
*即死判定
60レスまで行かないスレは最終レスから約4時間経過でdat落ち
*n日ルール
立ってから60日が経過したスレは最終レスから約4時間経過でdat落ち
*980レス超(1000到達含む)
最終レスから約4時間経過でdat落ち
7 :
名無し募集中。。。:2005/03/28(月) 03:26:54 0
落してたまるかっ
8 :
名無し募集中。。。:2005/03/28(月) 03:36:03 0
またか
9 :
名無し募集中。。。:2005/03/28(月) 05:34:16 0
職人さん戻ってきてくれぇ〜
10 :
名無し募集中。。。:2005/03/28(月) 06:24:30 0
前スレの作品落ちてて見れなかったからいつ落ちてもいいように
他の作者さんも
>>5のまとめサイトにまとめてくれると嬉しいなぁ
11 :
名無し募集中。。。:2005/03/28(月) 07:44:30 0
俺もそうしてほしい
12 :
名無し募集中。。。:2005/03/28(月) 09:07:43 0
職人さん待ち
13 :
名無し募集中。。。:2005/03/28(月) 10:40:16 0
ぇっちぃな小説もキボン
14 :
名無し募集中。。。:2005/03/28(月) 11:41:13 0
職人さん降臨期待保全
15 :
名無し募集中。。。:2005/03/28(月) 13:13:59 0
ほ
16 :
名無し募集中。。。:2005/03/28(月) 14:08:12 O
ぜ
17 :
名無し募集中。。。@小説初心者(109):2005/03/28(月) 14:09:10 0
昨日このスレ立てたにもかかわらず一時間で落としてしまった糞作者です。
>>1さん激しくスレ立て乙です。
今日中にでもあげれたらと思ってますのでよろしくお願いします。
MS ◆Haz5wayn.sさんのも含め、まとめサイトの方にも上げときます。。。
乙!
まぁマターリいこうぜ
19 :
MS ◆Haz5wayn.s :2005/03/28(月) 14:54:30 0
>>1さん乙です。
@小説初心者(109)さん、
まとめサイトに上げるのは今しばらくお待ちくだされ
今日か、明日には今まで分を上げますので
今日の11時あたりに続きを書きますのでよろしくお願いします
20 :
MS ◆Haz5wayn.s :2005/03/28(月) 15:00:44 0
>>1さん乙です。
@小説初心者(109)さん、
まとめサイトに上げるのは今しばらくお待ちくだされ。
今日か明日には今までのを全部まとめて上げときますので。
とりあえずこのスレが残っていれば、
今日の11時(夜)ぐらいに続きを書きますのでよろしくお願いします。
21 :
MS ◆Haz5wayn.s :2005/03/28(月) 15:02:05 0
22 :
名無し募集中。。。:2005/03/28(月) 19:32:16 0
ほ
23 :
名無し募集中。。。:2005/03/28(月) 19:34:25 0
何だよ主人公ミッチーかよ
24 :
名無し募集中。。。:2005/03/28(月) 22:12:22 O
保全!!
25 :
MS ◆Haz5wayn.s :2005/03/28(月) 23:12:41 0
予定通りに降臨します。
今までの作品は全部まとめサイトに上げました。
タイトルは『恋愛革命』です。別に意味はありません。
それでは続き行きます。
26 :
MS ◆Haz5wayn.s :2005/03/28(月) 23:13:20 0
「○○聞いたよ〜」
愛と一緒に学校に登校していると、
急に愛がニヤニヤしながらそんな台詞を吐いた。
「は?何を?」
当然の返事を返す俺。
すると俺の隣にいた愛は、すばやく俺の目の前に立って言った。
思わず歩いていた足を止める。
27 :
MS ◆Haz5wayn.s :2005/03/28(月) 23:14:00 0
「昨日あの不良少女で有名な藤本さんを、
クラスみんなに「彼女は不良なんかじゃない」って言ったんだって?」
「ど、どうしてそれを?」
「やっぱり・・・」
そう言うと愛は俯いてしまった。
「昨日、友達から聞いたの。
「隣のクラスの○○って人が藤本は不良なんかじゃないって言ったらしいよ」って」
「そう・・・」
「・・・変わったよね、○○」
「は?」
「昔から引っ込み思案だったのに、いつの間にか私の力がなくても、
自分の力でクラスの輪の中に入れるようになったし・・・」
「まぁ、いつまでも愛に頼ってばかりじゃ、俺も成長しないしな」
「なんか・・・私の知らない○○がいるなんて・・・嫌だな・・・」
「・・・愛?」
28 :
MS ◆Haz5wayn.s :2005/03/28(月) 23:14:26 0
ど、どうしちまったんだ、コイツ?
なんかいつもとまったく違うんだけど。
愛は悲しいような、それでいて寂しいような、
2つの感情が入り混じったような表情をしている。
こんな愛、久しぶりに見た気がする。
29 :
MS ◆Haz5wayn.s :2005/03/28(月) 23:14:53 0
しばらくの沈黙の後。
先に行動にでたのは俺だった。
「バーカ」
「キャー!」
俺はいつもの軽いふざけた口調で言いながら、
愛の丈の短いスカートを全開に捲くりあげた。
コイツも校則違反してたんだな。
「おっ、いいねぇ〜、今日はいちごパンツですな」
パチィィン!!!
物凄い音と共に、俺の左頬に物凄い激痛が走った。
30 :
MS ◆Haz5wayn.s :2005/03/28(月) 23:15:19 0
「○○の変態!!バカ!!アホ!!もう知らない!!!」
言葉より先に手が出て鬼のような顔をした愛が、
俺を無視して先に行ってしまった。
ふ、ふぅ・・・。ようやく元の愛に戻ったか。
女の子はあのくらい活気がないとな。
まぁ、ありすぎるのもどうかとおもうけど・・・・。
左頬をさすりながら、
昔と随分変わってしまった幼馴染の後ろ姿を見ている○○だった。
31 :
名無し募集中。。。:2005/03/28(月) 23:16:24 0
主人公の名前は「山口太一郎」でいいよ
32 :
MS ◆Haz5wayn.s :2005/03/28(月) 23:16:41 0
「おーい、○○ー!」
立ち上がって少し早歩きで学校に向かっていると、
この間みたいに後ろから声をかけられた。声からすると女の子だ。
「おう、藤本」
振り向くと同じクラスの藤本が手を振りながらこっちに走ってきた。
今までの彼女だとまずありえない行動だ。
「なんだ、アンタも寝坊したの?」
「え?あ、ああ、寝坊しちまってさ。ははは・・・」
正直、幼馴染に殴られてしばらくの間、立てなかった。
・・・なんて言える訳がない。
そう思っていると、後ろから黒い高級車がゆっくりと走ってきた。
33 :
MS ◆Haz5wayn.s :2005/03/28(月) 23:23:54 0
今日はここまでです。
次あたり新しい人物が登場します。
>>32さん、主人公の名前は○○と書いてしまっているので、
今更変える事はできません。申し訳。
34 :
名無し募集中。。。@小説初心者(109):2005/03/28(月) 23:47:39 0
MS ◆Haz5wayn.sたんお疲れ様です。
入れ替わりに参上。ペットの亀に指を噛まれた糞作者です。
今日もよろしくお願いします。。。
35 :
名無し募集中。。。@小説初心者(109):2005/03/28(月) 23:50:45 0
ってか前スレの続きからでOK?
漏れもどこからか忘れてましたw
トリアーエズ前スレ続き、石川を虐めてるヤツと喧嘩!?ってとこから続きますww
36 :
名無し募集中。。。@小説初心者(109):2005/03/28(月) 23:51:30 0
「お前ら・・・」
自然と安心感が生まれた。
「と、その前に!」
藤本の一言でリズムが崩れた。思わず前のめりで転びそうになった。
「な、何だよ!?」
「この学校で喧嘩は厳禁って事、知ってるでしょ?」
もちろんそんな校則知らない。だってこいつの事さえも知らなかったんだから。
「し、知ってるよ!」
苦し紛れに嘘を付くがそんなのはすぐにばれてしまった。
「嘘嘘。まぁ派手に喧嘩して退学になっちゃう。ってのも面白いけどね」
出た。藤本お得意の煽りだ。
「そんなのお前らも一緒だろ!大体生徒会長が喧嘩って・・・」
俺も負けじと煽り返すが、相手は思わぬ返事を返した。
「『生徒会長』だから喧嘩していいのよ。」
「何だそれ!?」
「校則第13条『学校内のトラブルなどが発生した場合は生徒会本部役員が速やかに対応する。また、状況によっては「力」を使う事を許可する。』」
「力・・・って暴力かよ?」
「ん・・・まぁ言い方によればそうなっちゃうかもしれないけど、ボコるのは最終手段だからね。」
何が最終手段だ。初対面で俺を殴ったくせに・・・
「まぁ俺はどうせ学校来ても何にもしてないし。退学なんて上等。」
それは本音だった。どうせならかっこいい事して学校辞めたい。そんな気持ちが前から俺の胸にはあったんだと思う。
37 :
名無し募集中。。。@小説初心者(109):2005/03/28(月) 23:52:45 0
「・・・そんなのダメです!」
珍しく新垣が反論した。
「学校は学習するところなんです!アナタもこの際心を入れ替えて授業を受けるべきです!退学なんて、親御さんが悲しみますよ?」
ズバリ核心を突いてきた。何も言い返せない・・・
「そうだぁ!吉澤先輩の代わりに生徒会に入って貰えばぁ?」
道重が明るく提案した。ってか初対面なのに何?このフランクな会話。
「・・・こいつによっちゃんの代わりは無理!大体力も無」
「っせぇ!とにかく俺は退学してもいいんだよ!ほっとけ!」
バカにされてるのは分かった。心配してくれている二人とは対照的に藤本と来たら・・・
「私のせいで退学になっちゃうのは嫌です!」
石川が強く意見した。
「退学になっちゃうんなら、私の事なんてほっといて下さい。」
口調は冷たいが俺の事を心配してくれているのは確かだ。
「だってさ?どうするよ?」
藤本がニヤニヤして尋ねてくる。この状況でも笑ってられるなんて・・・悪魔だ。
「どうもこうも・・・」
「しょうがない!雑用としてなら生徒会に入ってもいいよ?」
一瞬我が耳を疑った。俺が・・・生徒会に?
「聞こえないの?生徒会に入れば?って言ってるの!」
「俺が・・・?」
「うん。」
生徒会本部の3人が一斉にうなずく。
確かに生徒会に入れば石川を虐めたヤツをぶっ飛ばせる。
正義のヒーローになるのも悪くない・・・
38 :
名無し募集中。。。@小説初心者(109):2005/03/28(月) 23:54:04 0
「しょうがねぇな、入ってやるよ!」
素直に「うん!入れて!」なんて言えなかった。
藤本が一瞬ニヤリ。とした。俺はミスに気づいた。
「んじゃあ、今日から雑用、って事で。」
「よろしくお願いしますね!」
「わーい!さゆの部下だぁ〜♪」
「・・・」
多種多様なリアクション。
俺は後悔なんかしていない。ってかこんな簡単に入れる物なのか?生徒会って。
「あ、そうそう。生徒会に入るには選挙以外では推薦制なのよ。
私が推薦状書いておくから、『中澤』先生とお話してきて。」
「!!」
名前は聞いたことがある。『中澤裕子』。その怖さは朝高一。
怒ると鬼のような形相になり、辺り1`はただの荒れ地になってしまう、と。
そんなのただの都市伝説だと思ってた。本当に実在したとは・・・しかも会いに行くなんて・・・ガクガクブルブル
「ってか今から後藤に会いに行くんじゃ?」
「時間、見てみ。」
時計を見るともう6時。外は暗い。
「もう校内には誰も居ませんよ?」
思わず時間を取りすぎた。
「今日は解散にしよっか?」
藤本が提案すると道重、新垣はもの凄い速さで帰り支度をし、
「さようなら〜」
とさっさと教室を出て行ってしまった。
「んじゃあ、俺も帰ろうかな・・・」
そういって帰ろうとすると、藤本が俺を呼び止める。
「何帰ろうとしてるの?雑用は戸締まり!!」
そう言うと石川の手を引いてさっさと帰ってしまった。
39 :
名無し募集中。。。@小説初心者(109):2005/03/28(月) 23:55:44 0
教室内には俺一人・・・こんな遅くまで学校に残っていたことなんて無い。
夜の学校と言うのは雰囲気もあって最強に怖い!少し物音がしただけでビビッてしまう。
部屋の窓を閉め、電気を消し、部屋の鍵を閉める。ふと表札を見ると、我が目を疑った。
−校長室−
ええええええ!!!校長室!!
ってか、校長居なかったぞ!!もう何が何だか分からない。
早く帰ろう。えーと、職員室、職員室・・・と、
分からない!もちろんここが学校の何処なのかも分からない。
校内で分かる場所と言えば保健室と屋上だけだ。
もうこの際鍵を持って帰ろうか、と思ったその時、
「あの・・・」
いきなり声をかけられたもんだから声を上げて飛び上がってしまった。
「クスクス・・・」
よく見ると石川だ。しかしなんで?
「一人じゃ大変かなって思って・・・」
ナイスタイミングだ・・・まさに今の俺にとっては女神様。
「あ、ありがと。」
そう一言だけ言い残すと俺は歩き出した。
「そっち、逆方向・・・」
恥ずかしい!こうなったら石川についていくしかない。
女子と二人で夜の学校を歩く。こんな日が来るなんて想像もしてなかった。
40 :
名無し募集中。。。@小説初心者(109):2005/03/28(月) 23:57:06 0
しばらくは二人とも無言の時間が過ぎた。
結局そのまま何も話すことなく鍵を返し終えて、下駄箱へ向かった。
自分の靴を履いて、裏門から出る。そのまま公園を横切って商店街を通る。
そしてしばらく歩くと家だ。
今日もそのルートで帰る。普段となんの代わりもない。
しかし公園にさしかかった頃、背後に人の気配を感じた。
誰かが付けている・・・そう思った俺は、思い切って振り返った!
するとそこには石川・・・
思わず笑ってしまった。すると石川は、
「な、何よぉ?」
顔を赤らめて話しかけてくる。
「い、いやぁまさか石川だとは。」
「悪かったわね。私も家、こっち方面だから。」
「へぇ〜」
「・・・」
やっぱり会話なんて続かない。
だって石川は今日死ぬつもりだったんだし、その原因はまだ消えてないんだから。
こっちだって不自然に気を使ってしまう。
「乗る?」
「?」
「チャリ。自転車。」
「・・・」
遠慮しているのか下を向いてしまった。立ちすくむ石川の手を取り、俺は強引に自転車の後ろに乗せる。
二人を乗せた自転車は坂道をすごいスピードで駆け下りる。
そのスピードが怖いのか石川は俺の腰に手を回し、必死でしがみついている。
41 :
名無し募集中。。。@小説初心者(109):2005/03/28(月) 23:58:08 0
坂道を下り終え、
「家何処?」
「商店街の先。」
声が小さくて聞こえない。
「え?」
「商店街の先!!」
「え??」
「商店街の先!!!」
やっとの事で聞き取れたが、思わず笑ってしまった。
すると石川も笑っている。
「あのさぁ、石川。お前笑ってる方が可愛いよ。」
本音を漏らしてしまった。しかし石川は聞こえたのか聞こえていないのか、
「え?」
と聞き返してきた。でも俺は知ってる。彼女がうつむいて恥ずかしそうに笑ってたのを。
それからは会話もはずみ、色々なことを話した。
実は同じクラスだって事。好きなTV番組のこと。好きなアイドルのこと。
話している内に石川の顔には自然と笑顔が戻っていた。
時間が経つのも早く、あっという間に家の近くに近づいてきた。
「家までの道は?」
「あ、そこそこ。」
そう言って石川が指さしたのは俺の家の横。
「え!?」
「だからぁ、そこ」
俺が聞こえてなかったと勘違いしてまた同じ説明を繰り返す。
「いや、違くて、その横俺ん家。」
「えぇ!!」
運命。とでも言うべきか。偶然にしては出来すぎている。
とりあえず石川の家の前で降ろした。
42 :
名無し募集中。。。@小説初心者(109):2005/03/28(月) 23:58:46 0
「き、今日は色々と・・ありがとう・・・」
「べ、別に・・・」
改めてお礼を言われると照れてしまう。それに、
「明日からは、俺が護ってやるよ。」
言い方が可笑しかったのか、石川は顔を真っ赤にし、うつむいてしまった。
「何だよ・・・」
「ううん・・なんでもない。ありがとう。」
そういうと石川は家の中へ入っていった。と思ったら不意に振り返り、
「私のこと、梨華って呼んでいいよっ」
そう言うと、逃げるように家の中に入っていった。
家に入る前に、遅くなった言い訳を考える・・・
補習で・・・いや、ダメだ。授業すら受けてない。
おばあちゃんを助けて・・・いや、信じて貰えない。
いくら考えても良い案が浮かばない。もういい!怒られて元々だ!
意を決して家に入ると、
「おっかえりぃ〜!!」
妹の希美が出迎えに来た。
「遅かったねぇ・・・母さん、カンカンだよ?」
「マジ!?やばいなぁ・・・」
すると希美はクスっと笑い、
「嘘だよ〜ん。母さん急な用事で出張だってさ。」
「お前〜兄貴を騙すのか!!」
安心感からか希美を思いっきりくすぐってやった。
「キャハハハ!!ギブ!ギブゥ!!」
すると玄関を叩く音。
「ほら!母さん帰ってきたよ!」
希美が真剣な顔で言う物だから本気にしてしまった。
リビングに直行。すぐに着替えようとしたがもう遅い。足音が迫ってくる。
43 :
名無し募集中。。。@小説初心者(109):2005/03/29(火) 00:00:09 0
「おっ兄さ〜ん!!」
出た。希美の親友の加護亜依だ。
「い、いらっしゃい・・・」
「そうそう。今日あいぼん泊まるから。」
「そんなん聞いてないよ!お前責任取れよ?」
「はいは〜い」
いつもそうだ。母さんが居ないとあいぼん・・・加護ちゃんを家に泊める。
父さんは俺の小さい時に死んだ。事故だったそうだ。
「おい!希美!晩飯は?」
「食べてな〜い」
何か出前でも取るか・・・そう思って電話に向かった時、いきなり電話が掛かってきた。
「もしもし?」
「あ〜私。藤本。」
「!!」
「用件だけ言うわね、明日6時に生徒会室集合だから。」
そういって電話を切ろうとする藤本を止める。
「おい!生徒会室って、『校長室』の事か?」
「あぁ、あれね。あれは単なるカモフラージュ。
表札は校長室だけどあそこが本部だから。」
改めて凄さを感じた。だって校長室って・・・・
「あ、あと石川さんも連れてきて。家近いでしょ?」
「な、何で知ってるんだよ?」
「私を誰だと思ってるの?」
「う・・・」
「じゃ〜ね〜」
プツッ・・・
言いたいことだけ言いやがって・・・でも石川にはどうやって連絡しよう・・・
44 :
名無し募集中。。。@小説初心者(109):2005/03/29(火) 00:02:05 0
するとまた電話が掛かってきた。
「もしもし、石川です。」
思わず石川!と言いそうになったがそこはあえて、
「おお、梨華。良いところに電話掛けてきた。」
と言った。受話器のむこうで少し笑ったのが聞こえた。
「明日6時に学校集合らしいから。」
「うん。私もそう思って電話した。」
「え?」
「また、一緒に学校行ってくれない?」
「・・・いいよ!!全然!」
「良かった。」
「んじゃあ5時30分に迎えに行くよ。」
「うんっ」
「じゃあ・・・おやすみ。」
「うん・・・おやすみ。」
そういうと心なしか静かに受話器を置いた。
何故だか胸がドキドキしている。すると一部始終を見ていたのか、
「お兄ちゃん彼女?」
「それも二人??お兄さんやりまんなぁ〜」
例の双子もどきが俺を茶化す。
「っせぇ!そんなこというとピザ取らないぞ!」
「えぇ〜!!ごめんなさ〜い!!!」
サラウンドで同じ台詞が聞こえてくる。本当に双子だと錯覚してしまう。
「んじゃあ、部屋に行って遊んでな。」
「は〜い」
小6といえどまだ子供。可愛いモンだ。
ピザの注文を済ませ、自分の部屋に行って着替え、リビングでゆっくりしているとピザが届いた。3人で食べたのだが希美、あいぼんの食い気は凄い。
俺の分まで食べてくれた・・・
45 :
名無し募集中。。。@小説初心者(109):2005/03/29(火) 00:02:58 0
あっという間に時間が過ぎ、風呂に入り、ベッドに入った。
目を閉じると今日一日の出来事が頭に浮かんでくる。
―石川を助けたこと。―
−藤本達生徒会に会ったこと。−
−そして石川を虐めているヤツの正体が分かったこと。−
―生徒会に入ったこと。―
―石川との帰り道のこと。―
本当に色々な事があった一日だった。
しかももの凄いスピードで事が進んだ・・・
これからのことを考えると頭が痛い。でもそれが楽しみでもある・・・
色々なことを考えているうちに、いつの間にか眠りについていた・・・
46 :
名無し募集中。。。@小説初心者(109):2005/03/29(火) 00:08:45 0
だぁ〜っと書いたのでこんな物です・・・
誤字脱字チェックは・・・してません!(爆
ヒロインが何気に梨華ちゃんになってました。ラブラブなところは本当に書きやすい!
逆に書きにくいところは会話の中で読者に説明するところ。難しい!!
ってこんな事書いても意味無いですね。
まとめサイトにも上げときます。
>>保全して下さっている皆様=読者様へ。
保全お疲れ様です。皆様に楽しんで貰うため、これからもこんな文章力ですが書き続けますのでよろしくお願いします。
それにしても・・トリップってどうやって付けるんでしたっけ??(新半Rって言われるなぁ・・・w
47 :
名無し募集中。。。:2005/03/29(火) 01:24:37 0
>>46 更新乙
今からじっくり読みます
鳥は#の後にお好きな文字を入れるだけ
トリップの付け方
#の後に適当な文字を入れる
こんな感じ
50 :
NO109NO ◆8hscJ3XLtM :2005/03/29(火) 01:38:54 0
こんなもんかなw
>>47,48,49さん、ありがとうございました。
これからは気安く「ののさん」とか「109」さんとか「糞作者」って呼んでくれても・・・返事しませんよ(爆
冗談はさておき、そろそろ腰痛がヤヴァイので寝ます。
これからもよろしくお願いします。。。
51 :
名無し募集中。。。:2005/03/29(火) 02:38:41 0
>>25-33,34-46
MSさん109さん更新乙かれ〜いつも楽しみに待ってるお
52 :
名無し募集中。。。:2005/03/29(火) 03:51:25 0
乙
ほ
54 :
名無し募集中。。。:2005/03/29(火) 05:36:13 0
もうすぐ60だな
55 :
名無し募集中。。。:2005/03/29(火) 07:39:56 0
だな
56 :
名無し募集中。。。:2005/03/29(火) 11:00:18 0
どうか落ちませんように
とりあえず60まで引っ張りますね
保全部隊
保全部隊
任務完了
61 :
名無し募集中。。。:2005/03/29(火) 11:42:23 0
任務お疲れ様です
62 :
名無し募集中。。。:2005/03/29(火) 12:58:17 0
60超えたからって気を抜くなよみんな
落ちる時はあっさり落ちるもんだからな
むしろ60を超えて気の緩みが出てきた時こそ危ないんだ
63 :
NO109NO ◆8hscJ3XLtM :2005/03/29(火) 14:13:26 0
スッペシャルジェネレーションフラゲしてきた糞作者です。
皆さん保全乙です。
それにしても・・・
>>62さんの言葉は重いw
>>51さん
ありがとうございます。乏しい文章力で限界ギリギリやってますw
私も気を抜かずに精一杯書きますのでよろしくお願いします。
今日の更新はまた夜中ぐらいになります。その時はまたお願いしまんにゃわぁ〜。
64 :
名無し募集中。。。:2005/03/29(火) 17:59:46 0
ほ
美貴絵里
66 :
名無し募集中。。。:2005/03/29(火) 19:45:22 ID:O
ほ
68 :
NO109NO ◆8hscJ3XLtM :2005/03/29(火) 23:15:46 0
( ´D`)<きょうも糞作者さんぢょう。
どうも。花粉症で三半規管が弱い糞作者です。
全然話進んでおりませんが一応更新させて貰います。。。
モーニングタウン 自宅
「きて・・・起きて!!」
体が揺すぶられている。朝か・・・それにしても今日は何かあったような・・・
「起きて!!」
「うるせぇ!起きてるよ!」
いつもは目覚まし代わりに希美が起こしてくれている。7時に・・・
今日も普段と何ら変わりない朝だ。しかしいつもとは違うことが一つだけあった。
「!!」
驚いた表情で立ちつくしているのは石川だ・・・
「え・・・」
凍り付く俺。てっきり希美かと思って強い口調で物を言ってしまった。
「ひ・・・ひどい・・・」
そう言うと石川はしゃがみ込んでしまった。
「ごめん!!希美だと思って・・・」
慌てて弁解する俺。はぁ、朝から何やってんだ・・・
すると石川は小刻みにふるえだした。
「な、泣くなよ・・・」
「・・・アッハッハッハッハ!!」
堪えていたのだろうか、もの凄い笑いだ。
「ウ・ソ!」
俺は呆然としてしまった。嘘を付かれたとかそんなんじゃなくて、何で石川が俺の部屋に??静まりかえる室内・・・
「お・・・おはよ・・」
「お、おう。」
石川はまたいつもの表情に戻ってしまった。
ってか、今何時??そう思い、TVを付けると5時40分との表示・・・
寝坊だ!とりあえず石川を待たせてはいけない。
「ご、ごめん!!寝坊した!すぐ用意するから下で待ってて!!」
そういって石川を部屋からだすと、俺は急いで着替えを始めた。
着替えを済ませ、歯を磨き顔を洗い、学校の準備(といっても持って行く物は何もないけど。)は終わった。急いでリビングに向かうと賑やかな笑い声が聞こえてきた。
リビングでは希美、亜依ちゃん、そして石川が朝食を取っていた。
「お、お兄ちゃん寝坊はダメだよ〜」
希美がいたずらな笑みを浮かべて皮肉を言ってくる。
「お前ら起きるの早すぎないか?」
「だってお客さん来たのにお兄ちゃん寝てたじゃん!!ちょっとは感謝してよね!」
こんな時には結構しっかりしている妹。口が多いのは感心しないが。
「梨華、行こう。」
「梨華やって〜!!ヒュ〜ヒュ〜!!」
調子の良い亜依ちゃんが盛り上げる。石川はあっという間に顔を赤らめた。
「あんまり大人をからかうなよ!?」
「大人って言ったってまだ高校生じゃ〜ん!!」
同じ台詞を同じタイミングで。おなじみのサラウンド攻撃だ。
「んじゃあ、ごちそうさま。」
そういうと石川は席を立ち、2人に手を振ると玄関へ来た。
「お待たせ。朝ご飯、ごちそうになりました。」
とペコリと一礼をしてきた。
「お粗末様でした。それより俺の方こそ寝坊してゴメン。」
俺もペコリと一礼を返す。
「んじゃあ、戸締まりちゃんとしろよ〜!!」
「あ〜い」
玄関を出て、いつものように自転車にまたがる。勿論後ろには石川を乗せて。
「時間無いから、超飛ばすぞ!」
「うんっ」
そういうと石川は俺の腰に腕を回し、昨日のように密着してきた。
それまで意識はしてなかったけどやはり女子。恥ずかしい・・・
猛スピードで自転車を漕ぎ、いつもの公園に止める。
時間は・・・5時57分!!あと3分だ!
「梨華!走るぞ!!」
そういって石川の手を握り、二人で走り出した。
少し石川の脚が遅れるが、俺もスピードを落としてやる。
それに気づいたのか、こっちを向いて少し微笑むとまた前を向いた。
ラストスパートはあの「カール・ルイス」を彷彿とさせるかのような走りだったと思う。
校長・・・生徒会室に着いた時は6時ジャスト。危なかった・・・
「お・・・おざーす・・・」
もうヘトヘト。倒れ込むように部屋に入る。
「6時ジャスト。まぁまぁね。」
藤本がコーヒーをすすりながら評価してきた。
「おはようございます!」
新垣は規則正しく挨拶をしてくれた。しかし道重はというと・・・
「zzz・・・」
まだ朝が早いせいか、寝てしまっている。
「雑用は朝一で鍵を開けるのが仕事なの!ラストに来るなんて何様?」
お前こそ何様だよ?と言い返したかったが疲れて声が出ない。
「まぁいいわ。ハイ、推薦状。今から「集会」が始まる前に戻ってきて。」
忘れてた・・・今日はあの鬼・・・中澤先生との面接だった。。。
ってか集会って何?尋ねようと思ったがまだ息が切れている・・・
仕方ない。行くしかない。
肩で息をしながら部屋を出る。
−それで、石川さん−
部屋の中では藤本と石川の『面接』が始まった。
職員室のドアをノックするが返事がない。それもそうだ。こんな朝早くに先生なんか居る訳・・・
「何?」
後ろから声を掛けられたので思わず飛び上がってしまった。
「あら、あんたこの前屋上で騒いでた・・・」
どうやらもう有名人らしい。
「中澤って人に用があるんだけど。」
「ふ〜ん・・・どんな?」
「ハァ?中澤先生に用があんの!」
「だから何やねん!」
「・・・!!」
もしや・・・
「私がこの朝高一の美人教師、中澤や!」
ひえええ!!初対面でもう半切れ・・・
「す・・・すんません・・・」
「で?何やねん??」
「これ・・・藤本から。」
そう言って中澤に藤本からの推薦状を渡した。中澤はサッと目を通すと、
「ふ〜ん・・・あんたがねぇ・・・まぁええわ。こっちに来。」
そういうと中澤は俺を職員室の中に招き入れた。
来賓用のソファに腰掛け、説明が始まった。
「じゃあこれから簡単なテストするから。」
「テスト!?」
「ハハハ、そんなに身構えんでもええ。いくつかの質問に答えるだけやから。」
「は、はぁ・・・」
「んじゃあ、好きな食べ物は?」
「へ?」
思わぬ質問にあっけにとられてしまった。
「だから!好きな食べ物は?」
どうやらこれが『テスト』らしい・・・
「は、ハンバーグ・・・」
「血液型は?」
「O・・・」
「家はマンション?一軒家?」
など・・・その後も一問一答形式の質問は続いた。ちょうど15分が過ぎた頃だろうか、
「よっしゃ!終わりっ!!」
「こんなんで生徒会に入れるか決めんの?」
「こんなん言うたらあかん。これが大事なテストやねん。」
そういうと中澤は席を立ち、自分のデスクに戻ってしまった。
「え?俺はどうすれば良いの?」
「あ、あぁ勿論合格や。今日からあんたは『生徒会本部役員 雑用』や!
ま、藤本の推薦状貰えたら入れんわけにはいかんし・・・」
あまりにもあっさりとした結果発表に、俺はリアクションをするまでもなく、普通に退室した。
「失礼しましたぁ〜・・・」
(あの先公、結局推薦状だけで良かったんじゃないの?)
そんな疑問を胸に抱きながら、生徒会室へ戻った。
部屋へ入ると、ちょうど藤本と石川の面談も終わったところらしい。
「どうだった?」
「あ、あぁOKだって。」
「当たり前よねぇ〜♪」
「ねぇ〜」
こいつら・・・結局推薦状だけで良いこと知ってたんじゃ・・・
でもこれで俺も晴れて生徒会の一員だ。本来の目的はそう。
「これで後藤をぶっ飛ばせるな。」
拳を鳴らしながら自分に言い聞かせるように唱えた。
「えぇ、でもその前に・・・」
「今日は定期集会の日ですよ!」
「テイキシュウカイ??」
「朝会ですよ〜♪」
さっきまで寝ていた道重がハイテンションで説明してくれた。
「今日は・・・そうね、生徒会新役員のあんたのスピーチにしましょ。」
藤本の突然の提案に驚いた俺は、
「す、スピーチぃ!!」
と言うと、もの凄い勢いで後ずさりした。
人前で話すのなんて初めてだし、大体スピーチだなんて・・・
「んじゃあ、決定。それじゃあ朝会まで自由にしてて。」
そういうと藤本は部屋を出て行った。
新垣は読書を始め、道重はパソコンでゲームをしている・・・
こいつら本当に生徒会かよ・・・そう思いながらも一生懸命スピーチを考える。
が一向に浮かんでこない・・・こんな事だったら国語、受けとけば良かった・・・
後悔しか浮かんでこない。もう頭の中が真っ白だ。そんな時石川が話しかけてきた。
「あ、あの・・・スピーチ、大丈夫?」
「無理かも・・・」
自分でもどんだけやばい表情をしてるのか想像はつく。石川はそれを察したのか、
「元はと言えば、私のせいよね・・・ごめん。」
と深々と謝罪してきた。
「梨華、俺と約束しよう。」
「?」
「私のせいで。とか絶対に言うな。これは全部俺が勝手に選んだんだ。第一、俺、いい人だからさ、困った人は見捨てられないんだよねぇ〜」
とわざとおどけて見せた。石川は笑顔を取り戻し、明るい笑顔を振りまいてくれた。
石川と話しているうちに自然とリラックスできたような気がする・・・
しかしスピーチの内容なんて浮かんでこない。そんなこんなで時間は過ぎ、あっという間に朝会が始まった。
朝会なんて出るのも始めてだし。ってか生徒多っ!!そんな事に感心していると司会の新垣から俺のスピーチへと振られた。
「続いては我々生徒会本部、新役員によるスピーチです。」
淡々と鳴り続ける拍手。ステージの上から見下ろすと改めて人の多さを感じる・・・
「え〜↑」
いきなり声が裏返ってしまった。クスクスと聞こえる笑い声。
(ひえ〜!!もうだめかも)
そんな時だった。俺の目に飛び込んできたのは胸元で小さくピースサインを送ってくれている石川・・・俺は大きく一つ深呼吸すると、ありのままの気持ちを話し始めた・・・
「俺が生徒会に入ろうと思ったのは、いじめを無くすためです!」
ざわつく体育館内。しかし藤本の咳払いで一斉に静寂が戻る。
「いじめをするヤツは俺が許さない。どんなヤツでも。」
そう言い残すと軽く一礼しステージを後にした。
拍手など起こるはずもなく、ざわめきだけが館内に響く・・・
「それでこそ生徒会の一員だよっ」
そういうと藤本はポンッと俺の背中を叩き、体育館から出て行った。
「お疲れ様で〜す♪」
道重はそう言い残すとスキップで退散した。
「んじゃあ、行きましょうか。」
新垣が俺の制服を引っ張る。
「ど、何処に??」
「何処って、教室ですよ!」
「へ?」
「生徒会役員が授業に出ないでどうするんです?」
思わぬ落とし穴だ・・・授業に出るなんて・・・考えたこともなかった。
「私、隣のクラスなんです。抜け出そうとして見張ってますからね・・・」
ニヤリと笑う新垣に藤本と同じ何かを感じた。
必死に抵抗するが新垣には敵わず、俺の教室3−4へ連れてこられた。
「それでは、また。放課後生徒会室で。」
そう言い残すと新垣は軽く会釈し、自分のクラスへ入っていった。
「しょうがない・・・か・・・」
意を決して教室内に入った。が、俺に向けられたのは「誰?この人?」という視線。
そんなの気にしない方なのだが、自分の座席が分からず右往左往してしまう。
(恥ずかしい・・・)
そんな時、視線の群れの中から、声がしてきた。
「あ!生徒会役員や〜!!」
やけに訛りのあるしゃべり方。ひょこっと出てきたのは一人の女子。
「あっしはたかしゃいやよ〜」
あまりにも早口で聞き取れなかったため、
「たかしゃい・・・さん?」
「高橋愛やよ!!」
「あ、あぁ高橋ね。」
それにしても聞き取りづらい喋り。まるでモールス信号の様だ。
「席はあっしの隣やよ〜」
そういうと俺の座席を案内してくれた。やけに優しい、感じの良い女子だ。
確か・・・石川も同じクラスだったはず・・・
「あのさぁ、石川は?」
クラスの雰囲気が変わった様な気がした。高橋は焦ったように
「あまり大きな声で言わないほうがええよ〜」
明らかに焦っている。高橋は小声で説明を始めた。
「石川・・・いや梨華ちゃんはいじめられてるんやよ・・・
だからクラスに来るのも滅多にないんよ〜。多分保健室とか相談室とかかなぁ・・・」
説明を終え、高橋は思い出したように、
「あ、あんた梨華ちゃんを助けてあげなよ!今日のスピーチでもいってたやん!」
勢いはあるが声は小さいままだ。
「そのつもりで生徒会に入ったんだ。」
俺もつられて小さい声になってしまった。
「あ、あっし梨華ちゃんと前みたいに仲良くしたいんやよ・・・」
そう言うと高橋の顔からは笑顔が消え、うつむいてしまった。
高橋にかける言葉を探してる間に、先生が入ってきた。
「おはようございま〜す・・・!!」
俺の顔を見るなり目を見開いて驚いた。
「やっと・・・来てくれたんだね・・・」
俺の手を取るとその先生は泣き出してしまった。
横目で高橋に、
「これ誰?」
と小声で尋ねた。
「担任の紺野先生やよ」
担任!?この人が?何だか弱々しくて頼りないなぁ・・・
「せ、先生泣かないで下さい。」
俺が困っているのを察し、ぐすんと鼻をすすり、
「それでは一時間目を始めます。教科書103ページを開いてぇ〜」
何の授業かも分からないし第一俺は教科書すら持ってきてない!!
居眠り体勢に入ろうとする俺を遮るかのように、高橋が話しかけてきた。
「教科書見る?」
断る理由も見あたらないので、
「お、おう。」
と机を二人でくっつけて見せて貰った。
紺野の担当は国語。古文なんか俺にしてみれば外国語と一緒だ。
高橋は教科書を熱心に読み、要点を一生懸命ノートに取っている。
いつの間にか高橋に魅入ってしまい、相手に気づかれた。
(しまった!)
高橋は不思議そうな顔をしている。
急いで視線を窓に向けたが、明らかに怪しい。すると高橋は、
「はい、ノート持ってきてないんでしょ?」
と自分のノートを4ページほど破って俺に差し出してくれた。
でもその後も授業なんか全く手につかず、ずっと高橋を見ていた気がする・・・
それは勿論午前の授業全てで。。。
とまあこんな感じです。
コピペ作業中に文法間違っている箇所を見つけたのですが送信ボタン押した後でした・・・
ノノl∂_∂')<おっちょこちょい おっちょこちょい!
冗談です。本当にすみません。
まとめサイトにあげる時はしっかりチェックしますので・・・
呼んでる最中に目が着くかも知れません。お詫び申し上げます。
こんな文章で悪いんですが、これからもよろしくお願いします。
〜制作課程の反省〜
新垣道重石川がほとんど会話が無いことに気づく。
特に道重とかもう居ても居なくても、レベルなのでもっと出番を増やす。
あと全然分からない(発表もしてない)と思いますが、このSSは「バトル」物なのです(( ̄ロ ̄;)!!エッ!)
未だに戦闘のせの字も出てませんが「ユウキ」との戦いは出来るだけかっこよく書きたいと思ってます。
『導かれし娘。』にかなり影響されてますのでそちらの方を読んでおくことは・・・おすすめしません(爆)私の文のヘタレさを実感するため。
とにかく、『超絶戦闘学園小説「最強生徒会ですが何か。」』をこれからもよろしくお願いします。
乙です
もしミキスレのズッコケ編初期が思い浮かんだ
82 :
名無し募集中。。。:2005/03/30(水) 01:33:29 O
>>80 更新乙
ってか戦闘ものかよw
そんな気配微塵もなかっただけにワロタよ
導娘。は残念ながら既に読んでしまった後だが
戦闘ものは好きなんで楽しみにしてるよ
83 :
名無し募集中。。。:2005/03/30(水) 04:48:35 0 BE:83560739-#
規制後保全
ほ
よかった
86 :
名無し募集中。。。:2005/03/30(水) 06:47:21 0 BE:49517344-#
制服戦士やねROCKやん
ほ
も
90 :
名無し募集中。。。:2005/03/30(水) 10:42:43 0 BE:250679399-#
さ
91 :
名無し募集中。。。:2005/03/30(水) 11:36:46 0 BE:55707629-#
428 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2005/03/30(水) 06:59:59 0
即死ルールは各制限約4時間ってことになってるけど
他にもスレ立て過多による圧縮等があるみたいだから
2時間毎くらいに保全するのが安全
でも今までの流れ見てると2時間待たずにdat落ちしてるスレもたくさんあるから
約1時間半毎の保全が理想的。1時間半以内で落ちるスレはまず見たことない
429 名前:名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2005/03/30(水) 11:01:56 0
スレ乱立時は1時間ちょっとで落ちる(例えばあな真理最終回)
430 名前:名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2005/03/30(水) 11:21:35 0
サッカーとあややのオールナイトが重なる今日は・・・
92 :
名無し募集中。。。:2005/03/30(水) 13:20:13 0 BE:12379722-#
気を緩めるなよみんな
93 :
名無し募集中。。。:2005/03/30(水) 15:21:00 0 BE:18569423-#
ほ
まとめサイトの方にクレーマーが居るが管理人居たら対応よろ
ども〜♪バーレーン戦前に書き上げましたので、サッカー観戦のお供にどうぞ・・・(観戦後推奨)
−昼休み−
「腹減ったぁ〜!!購買部にでも行くか!!」
誰かに聞かせたい訳では無いけど、お腹が空いた時は何故だか独り言の声も大きくなってしまう。午前中ずっと教科書を見せてくれた高橋に軽く挨拶して、俺は教室を後にした。
購買部の場所なら分かる。なんてったって人だかりが出来るほどの行列だから。
案の定黒山の人だかり。おばちゃんが遙か彼方に見える・・・
人にもまれるのはあまり好きではないので、いったん購買部は諦め、石川に会いに行くことにした。
「確か・・・保健室か相談室って言ってたな・・・」
そう呟き保健室へ向かった。
「おっす!!今日もサボりか?」
保健室の先生、矢口とはもう顔見知りだ。
「あのさ、石川って女子来てなかった?」
「あ、さっきまで居たよ。昼だから教室に戻るって。
しっかし珍しいよなぁ〜、あの子が教室に戻って昼食を取るなんて・・・」
教室・・・か、俺も戻るか。
矢口に挨拶を済ませ、俺はもう一回購買部に向かった。
俺の完璧な計算により、購買部はガラガラ。人なんて居ない・・・って
商品もガラガラ・・・
「おばちゃん!焼きそばパンは?」
「売り切れ。」
「じゃあメロンパンは?」
「売り切れ。」
「・・・コロッケパンは?」
「売り切れ。」
なんてこった・・・そりゃそうだ。早い者勝ちだからみんなこぞって買いに来るんだ。
目当ての物全てを泣く泣く逃してしまった俺は空腹の胃をさすりながら教室へと向かった。
昼食の時間はもう始まっており、各自仲の良い友達と机をくっつけて食事をしている。
ふと教室の隅に目をやると、石川が淋しそうに一人で食事を取っている。
「梨華!」
俺の声に気づき、石川はふと顔を上げ、俺に微笑みかけてきた。
「あ、これ。」
そういって差し出してきたのは弁当箱。
「私が作ってきたので良ければ・・・食べて。」
蓋を開けるとカラフルで美味しそうな食材が覗いている。
「良いの!?良かったぁ〜。購買部売り切れでさぁ〜モグモグ」
あまりにもお腹が減っていたので石川との会話を楽しむこともなく、一心不乱に弁当を食べた。ものの5分で食べ終わってしまったが、お腹は満たされた。
「ごちそうさまっ!」
「・・・おいしかった?」
「もっちろん!料理上手だな!」
すると梨華は照れたのか、うつむいてしまった。
「でもさぁ、何で一人で飯喰ってるんだよ?」
何気なく尋ねたつもりだが、明らかに教室内の空気が変わったことに気づいた。
「・・・ごちそうさま」
そう言うと石川は食べ終えてもいないのに弁当を片づけ、スタスタと廊下へ出てしまった。
俺も急いで廊下に出るが、それに気づいたのか、石川は走り出してしまった。
保健室の前で追いつき、石川の手を取った。
「どうしたんだよっ!?」
石川は喋ろうとしない。
「とりあえず・・・保健室に入ろう。」
ラッキーなことに、矢口は不在。これで心おきなく話が出来る。
「何か・・・あるのか?」
「私・・・みんなから避けられてるの・・・」
「!!」
「後藤君が・・・私と仲良くする人が居たら・・・ぶっ殺す・・・って。」
俺は言葉を失った。ただ石川を虐めるだけじゃなくてさらに苦しませてるなんて・・・
自分の中で何かが爆発しそうになるのを感じる。
「私・・・みんなともっと仲良くしたいよ・・・」
そう言うと石川は泣き崩れてしまった。
こうなったら一刻も早く後藤にイジメを止めさせなければならない。
「大丈夫。俺が何とかしてやる。」
そう言って俺は石川を抱きしめた・・・
午後の部の始まるチャイムが鳴り響く・・・
スマソ↑のはこちらの不具合です。。。
短くて申し訳ないのですが今日のところはいったん終わりにさせて貰います。
>>94さん
クレーマーという言い方は好ましくないのですが、一応対応させて貰いました・・・
それではスレ落ちしないように気持ちを引き締めていきまっしょい!!
おー
ほ
サッカー勝利記念保全
103 :
MS ◆Haz5wayn.s :2005/03/30(水) 23:20:43 0
109さん更新乙です。
いや〜、109さんの作品は文が長く更新できていいですねぇ。
それに比べて俺の作品なんか短いくて・・・・。
とりあえず
>>32の続きです。
104 :
MS ◆Haz5wayn.s :2005/03/30(水) 23:25:05 0
「うっわぁ〜、すっげー車だなぁ〜。誰が乗ってんだろう?」
「ああ、あれは3年の【石川梨華】が乗ってんだよ」
「え?なんで知ってんだよ?」
「この前、クラスの子がそんな事言ってたんだ。
噂によるとすっごいお金持ちの家のお嬢様らしいけど、
あの車見る限り、その噂は本当みたいだね」
車の窓ガラスが黒くなっていて、中に誰が乗っているのかわからなかった。
今日も晴天で、陽の光がピカピカの高級車に反射して眩しい。
そのお嬢様を乗せた車が学校の校門の前に止まった。
運転席から運転手が出てきて、後ろのドアを開ける。
すると、そこから少し色黒でスタイルがよく、
『美人』と言う言葉が似合う女性・・・【石川梨華】が出てきた。
さらに運転手は後ろの反対側のドアを開けた。
そしてそこからもう一人、女性が出てきた。
その女性は藤本みたく男っぽい感じの人で、
『美人』と言うより、『かっけー』と言う言葉が似合う女性が出てきた。
105 :
MS ◆Haz5wayn.s :2005/03/30(水) 23:37:35 0
「誰?あの人?」
「ん、あの人は3年の【吉澤ひとみ】だよ」
「・・・姉妹・・・じゃーないよな。
苗字違うし、外見も正反対だし・・・義理の姉妹?」
「違うよ。彼女は石川梨華のボディーガードだよ。」
「ボ、ボディーガード?」
話によると、石川梨華は学校一の美人で有名らしい。俺は知らなかったけど。
その彼女を学校の、いや、世の中の男性諸君がほっとく訳がない。
だからそんな群がる男どもから彼女を守るために吉澤ひとみがいるらしい。
吉澤ひとみはボクシング部で何度も優秀な成績を収めている。
オマケに石川梨華と同じクラスだから、
石川梨華を守るには吉澤ひとみが一番最適なんだと。
106 :
MS ◆Haz5wayn.s :2005/03/30(水) 23:43:27 0
2時間目の授業が始まったチャイムで俺は目を覚ました。
どうやら俺は、昨日TVゲームを夜中遅くまでやってたせいで、
1時間目の授業から今までずっと寝てしまっていたらしい。
周りを見渡すと、この教室にいるのは俺だけだった。
どうしてみんないないんだ?
そう思ってまだ寝起きの頭をフル回転して記憶を辿ってみた。
「・・・・・あーー!!!次体育だぁああああ!!!」
思わず誰もいない教室で大声で叫んでしまった。
大慌てでジャージに着替えて教室を出る。
107 :
MS ◆Haz5wayn.s :2005/03/30(水) 23:46:43 0
「キャー!」
「イテッ!」
丁度、廊下の曲がり角付近で女の子とぶつかってしまい、
お互いしりもちをついてしまった。
「イテテ・・・だ、大丈夫ですか?」
「あ・・・はい・・・」
俺はお尻を擦りながら立ち上がった。
「あれ・・・あなたは・・・確か・・・」
俺と同じようにお尻を擦って立ち上がろうとしている彼女は、
今朝、黒の高級車で登校してきたお嬢様・・・石川梨華と言う女性だった。
「石川梨華さん・・・ですよね?」
「は、はい・・・。どうしてそれを?」
「あ、今朝友達にあなたの名前聞いたんです」
「そう・・・ですか」
俺は立ち上がろうとしている彼女に手を差し伸べた。
「掴まってください」
「あ・・・で、でも・・・・・」
「大丈夫ですよ、途中で離したりしませんから」
彼女は少し小刻みに震えながら俺の手を握ろうと差し出すが、
なかなか手を握ってこないので、俺から彼女の手を握った。
ビクッ、と彼女の体が一瞬大きく震えたが、その震えは一瞬だけだった。
俺は彼女の腕を引っ張って立たせてあげた。
108 :
MS♠ ◆Haz5wayn.s :2005/03/30(水) 23:55:22 0
すると何か物凄い殺気が後ろから感じてきた。
なんだ?と思って後ろを振り向くと、
そこには今朝の愛同様に鬼の顔をした彼女のボディーガードが、
猛烈な勢いでこちらに向かって走ってきた。
「ゴラァアアアアアアアアアア!!!!!」
「なっ、なんだ!?」
「梨華ちゃんに何すんじゃあワレエーー!!!!」
パァァン!!!
全速力で走ってきたと思われるその物凄い勢いで、
彼女・・・吉澤ひとみの左拳が俺の右頬を打ち抜いた。
俺・・・何もしてないっす・・・・。
薄れゆく意識の奥底で、俺が最後に思ったのがソレだった。
109 :
MS♠ ◆Haz5wayn.s :2005/03/31(木) 00:03:37 0
今日はここまでです。
>>108の名前失敗しました。
実は他のところでも小説を書く事になりまして、しばらくこっちにこれないかもしれません。
でもなるべくこれるようにいたしますのでその時はよろしくです。
ほ
111 :
名無し募集中。。。:2005/03/31(木) 02:48:27 O
>>109 更新乙
しばらく来れないんすか・・・(´・ω・`)
112 :
名無し募集中。。。:2005/03/31(木) 04:00:44 O
>>109 残念です…
が、次の作者さんを期待しつつ保全
113 :
名無し募集中。。。:2005/03/31(木) 09:04:02 0
ho
114 :
名無し募集中。。。:2005/03/31(木) 12:40:28 O
気を抜くなよみんな
気を抜くな!!!!
116 :
名無し募集中。。。:2005/03/31(木) 16:43:59 0 BE:108318375-#
抜くな!!!
117 :
名無し募集中。。。:2005/03/31(木) 18:11:26 0 BE:86654674-#
ヌくな!!!
118 :
名無し募集中。。。:2005/03/31(木) 19:40:50 0 BE:194972797-#
落してなるものかっ
119 :
名無し募集中。。。:2005/03/31(木) 20:49:56 0 BE:139266195-#
この時間帯はやべーぞ保全
120 :
名無し募集中。。。:2005/03/31(木) 21:49:00 0 BE:139266959-#
乱立保全
121 :
名無し募集中。。。:2005/03/31(木) 22:21:20 0 BE:46422735-#
閉鎖騒動保全
122 :
名無し募集中。。。:2005/03/31(木) 22:41:52 0
日本保全
123 :
MS♠ ◆Haz5wayn.s :2005/03/31(木) 23:45:01 0
人いるかな?
イルヨー
三角スレでも頑張れ
125 :
名無し募集中。。。:娘。歴1998/04/01(金) 03:09:05 O
今日は更新無しか
126 :
名無し募集中。。。:娘。歴08/04/01(金) 06:08:37 O
起床保全
Ho
mo
さ
130 :
名無し募集中。。。:娘。暦08/04/01(金) 17:40:19 O
ぴ♪
保全♥
132 :
名無し募集中。。。:娘。暦08/04/01(金) 22:49:40 O
職人タン待ち♪
133 :
MS♠ ◆Haz5wayn.s :娘。暦08/04/01(金) 23:47:13 0
作者降臨です!
>>111-112さん、そんなに残念がらないでください。
書く書かないかは別としてなるべく来ますのでw
>>124さん、応援ありがとうですと言いたいところですが、
あのスレ落ちましたね・・・orz
まぁ、人が少なかったからしかたないですけど。
>>125さん、今日は更新しますw
では
>>108の続きです。
134 :
MS♠ ◆Haz5wayn.s :娘。暦08/04/01(金) 23:51:57 0
何かの薬品みたいな嫌な臭いが鼻につく。
ゆっくりと目を開けてみる。
目の前に移ったのは真っ白い天井と蛍光灯。
ん・・・ここは・・・・?
「あ、梨華ちゃん、コイツ目ぇ覚ましたみたいだよ」
「あ、ホントだぁ・・・よかったぁ・・・」
声のする方を見てみると、廊下で会ったあの2人が立っていた。
さらに周囲を見渡すと俺はベッドの中にいる。
どうやらここは保健室のようだ。
俺から見て左側に石川さん、右側に吉澤さんだ。
石川さんは手を胸の前に持ってきて安心した表情をしている。
吉澤さんは腕を組んでやっと起きたかって表情している。
この2人、外見もそうだけど性格まで正反対みたい。
135 :
MS ◆Haz5wayn.s :娘。暦08/04/01(金) 23:56:00 0
「まったく、オマエって男の癖によわっちぃよな」
腕を組んだまま吉澤さんが呆れた表情で言う。
「左手で軽く当てただけなのに、一発で気負うしなっちまうなんて」
「あの勢いでどこが軽くなんだよ・・・(ボソ」
「あ?なんか言ったか?」
「い、いえ、何も・・・」
吉澤さんがポキポキと指の関節を鳴らす。
「しっかし、弱小男の癖によく梨華ちゃんに近づこうとしたなぁ。
梨華ちゃんにはこのアタシがついているって言うのに」
「別に好きで近づいた訳じゃない」
「ウソつけっ!」
吉澤さんが急に豹変し怒鳴り声を上げて俺の胸倉を掴む。
その行動に俺はもちろん、石川さんまでオロオロしてしまう。
136 :
MS ◆Haz5wayn.s :娘。暦08/04/02(土) 00:02:25 0
「梨華ちゃんに近づく男は大抵みんなそうやっていい訳するんだよ!」
「ひ、ひとみちゃん・・・お、落ち着いて・・・」
「どうせオマエも梨華ちゃんの体が目的なんだろっ!」
「ひとみちゃん・・・・落ち着いてってば・・・」
「どんなんだよっ!?男の癖にハッキリしろよっ!!」
カッとなった吉澤さんは凄い勢いで左手で俺の胸倉を掴み、
右手の拳で俺の顔面目掛けて殴りかかってきた。
俺は驚きと困惑、さらに恐怖が一気に押し寄せてきて体がピクリとも動かなかった。
し、死ぬぅーーー!!!
そう思ったその時だった。
137 :
MS ◆Haz5wayn.s :娘。暦08/04/02(土) 00:07:21 0
「ひとみちゃんっ!!ダメー!!」
「っ!!」
俺の耳に物凄い甲高い声が聞こえた。
吉澤さんはその声に瞬時に反応し、
俺の顔面に当たるすれすれのところで止まった。
た・・・・助かった・・・・。
俺がそう思ったのは数十秒後の事。
それまで頭の中が真っ白になっていた。
吉澤さんは右手を下ろし、
甲高い声の主、石川さんの方を見いて言った。
「梨華ちゃん!どうして止めたのさぁ!!」
「ひとみちゃん・・・・違うよ・・・・」
「違うって何が!?」
「この人は私に手を貸してくれただけなの・・・・」
「えっ?」
石川さんのこの言葉で吉澤さんの左手の力が抜け、
掴まれていた胸倉から離れる。それと同時に俺は「ゴホゴホ」とむせた。
138 :
MS ◆Haz5wayn.s :娘。暦08/04/02(土) 00:12:16 0
「ごめんね・・・もっと早く言えばよかったね。
この人はしりもちをついた私を立たせてあげようとして手を貸してくれただけなの」
「・・・・ホントに・・・・?」
「・・・・うん」
それを聞いて吉澤さんはやっちゃったって顔をして頭をかく。
「あの・・・このような事態になってしまい本当にごめんなさい!」
石川さんが俺に向かって頭をペコリと下げて謝る。
「あ、いえ・・・」
「ほら、ひとみちゃんも謝って」
「えぇ〜、な、なんでアタシまで・・・」
「いいから!」
「・・・・わ、悪かったな」
吉澤さんは人に謝るのに慣れていないのか、
頭をかき、そっぽを向きながら謝った。
139 :
MS ◆Haz5wayn.s :娘。暦08/04/02(土) 00:15:37 0
「ひとみちゃん、この人目覚ましたし、もう教室に戻っていいよ。
あとは私が見てるから」
「で、でもアレは?」
「それなら・・・・なんか大丈夫みたい・・・」
「え?」
「だから、ひとみちゃんは先に戻って?」
「・・・・わかった」
そう言うと吉澤さんは最後に、
「梨華ちゃんにもしもの事があったら・・・・どうなるかわかってるだろうな?」
と脅し気味に言って保健室を出て行った。
140 :
MS ◆Haz5wayn.s :娘。暦08/04/02(土) 00:21:11 0
しばらくの沈黙。
その沈黙を破ったのは俺だった。
「あのー、1つ聞いていいですか?」
「はい・・・?」
「さっき吉澤さんが言ってた「アレ」ってなんですか?」
先ほど吉澤さんと石川さんとの会話中に出てきたその言葉がずっと気になっていた。
石川さんはそのまま口を閉じて俯いてしまった。
「あ、言いたくないんだったら無理に言わなくてもいいですよ?」
「・・・・・」
再び訪れた沈黙。
その沈黙を破ったのは今度は俺じゃなく彼女だった。
141 :
MS ◆Haz5wayn.s :娘。暦08/04/02(土) 00:30:49 0
「・・・わかりました。お話します」
意を決した表情でまっすぐ俺を見て石川さんは言った。
「実は・・・私・・・・」
「・・・・・」
「・・・・『男性恐怖症』なんです」
「だんせい・・・・きょうふしょう・・・・?」
石川さんは俺の言葉にゆっくりと頷いた。
142 :
MS ◆Haz5wayn.s :娘。暦08/04/02(土) 01:23:05 0
今日はここまでです。
すいません、さっきまで人大杉でこのスレ見れなかったので・・・。
作者乙ー
最近妄想が冴えてきたせいかはっきりと情景が思い浮かんだ
乙ほ
ほ
ぜ
保全!
あれ?人いない?
誰かきて!
あげ!
面白いね〜
ho
ぜ
154 :
名無し募集中。。。:2005/04/03(日) 19:10:06 0
む
ども。お久しぶりです。
Berryz工房の握手会に寝過ごして行けなかった糞作者です。
ちょっと話進みましたので更新させて頂きます・・・
−放課後−
結局午後は保健室で過ごした。幸い新垣にも見つからずにやり過ごせた。
急接近してしまった石川とはお互い恥ずかしいので会話も自然と少なくなってしまう。
でも俺のすることは一つ。石川を苦しめ続けるヤツをぶっ飛ばす。それだけだ。
生徒会室へ入ると、既に俺と石川を除くメンバーは集合していた。
「やっと来たか、それじゃあ会議始めるよ。」
藤本の合図で全員が座席に着く。ピリピリとした空気が室内を漂う。
「それではこれより校則第13条による取締、後藤ユウキについての会議を始めます。」
会議の内容は難しい言葉ばっかりだったが、力を使う、とかそう言うことを言ってたのは確かだと思う。
「それでは石川さん、後藤に取締を執行しても良いですか?」
「・・・はい。お願いします。」
「それではこれより開始します。」
「目標は『後藤ユウキ』を説得し、校則違反として罰します。
説得に乗らない場合は最終手段として『力』を使用します。」
「さゆは石川さんの側にいますぅ〜」
「あの・・・俺は?」
「あんたは邪魔になりそうだから黙って私たちの後ろに立ってればいいのよ。」
「な・・・!!」
「説得術はこの新垣におまかせです!」
新垣なら上手く説得できるだろう・・・引き下がることにした。
「それじゃあ、行くわよ。」
藤本を先頭に学校を出る・・・
「何処に行くんだよ?」
ぼそっと新垣に尋ねた。
「後藤達の『溜まり場』です・・」
溜まり場って・・・さすがに緊張してきた。
石川はずっとうつむいている。それもそうだ。虐められてるヤツに喧嘩を売りに行くんだから。俺よりもずっと怖いのは分かる。
小刻みに震えている石川の肩を抱いて、
「大丈夫だから。」
とそっと声を掛けてあげた。力無くうなずいたが相変わらず顔色は悪いままだ。
学校を出てから10分が経っただろうか。早足で歩き続けていた藤本の脚が一軒の店の前で止まった。
−ウッドストック−
いかにも・・・といった雰囲気の店だ。
店にはいるとそこはまさに『溜まり場』と言った感じだ。
一斉に鋭い視線が向けられる。しかし藤本は怯むことなく、
「後藤ユウキ。出てきなさい。」
と大声で警告した。店に居た奴らの顔色が変わったのが分かる。
ざわめく店内・・・すると店のマスターが小声で話してくれた。
「あ、あのさぁ〜、ここで後藤君の名前は出さないでよぅ〜・・・
彼なら奥の部屋にいるからさぁ〜・・・」
と泣きそうな表情で案内してくれた。
部屋に入るとそこには7〜8人ぐらいの男が居た。一人一人の鋭い視線が俺たちに突き刺さる。
「後藤ユウキは誰?」
男達に負けず劣らず藤本も凄いオーラを出している。
「あぁ?」
金髪の男が立ち上がり、藤本にガンを飛ばす。
「後藤は何処だって・・・言ってんのよ!!」
出た・・・お得意の右フック。ってか暴力は最終手段じゃ・・・
崩れ落ちる金髪。これには仲間が黙っていない。次々と立ち上がり今にも殴り合いの始まりそうな雰囲気だ。するとソファに深く腰掛けた男が口を開いた。
「止めなよ。」
その単純でもあり重くもある一言で全員が黙って座った。
「俺に何の用?」
こいつが・・・後藤。すかさず新垣が話し始める。
「後藤ユウキ君。校則違反により、罰します。」
「何の・・・事かな?」
引きつった笑顔で後藤が反論する。
新垣は黙って石川の方を向く。
「あれ?梨華ちゃんじゃん!どうしたの?」
口調は優しいが目は血走っている。石川は俺の後ろに隠れた。
「お前が梨華を虐めてんのは分かってるんだよ!」
「何の事かな?ってか、あんた誰?」
俺の方が理性が切れそうだ。話すのは止めた。
「あくまでシラを切るつもりですか?」
「・・・・あんたら、殺すよ?」
後藤の表情が一変した。まわりの連れも手には鉄パイプやナイフなど、凶器を持っている。
「どうやら・・・最終手段を出すしかないわね。」
俺は道重に梨華を任せて、店の外に出ているように言った。
石川が店の外に出たのを確認して、藤本に合図する。
「『容疑者』後藤ユウキ。あなたを罰します。」
「ふざけたこと言ってんじゃねぇ!!!」
一斉に喧嘩が始まる。こっちは3人、相手は後藤を入れて6人。勝てるか・・・?
新垣VS まこと・たいせー・はたけ
「3人相手か・・・久々に腕が鳴るわ。」
そう言ってニヤリと笑うと新垣は3人の中に入っていった。
はたけが振り下ろすパイプを避けて、みぞおちに一発。倒れるはたけ。
−まずは一人−
ナイフを振り回して一直線に新垣に襲いかかるたいせー。
しかし新垣はその攻撃に怯む事無く、難なくその攻撃をかわし、またも腹部に一撃。
倒れるたいせー・・・しかし踏みとどまり、大きくナイフを振り回す。
しかし新垣はその攻撃をもかわし、顔面に強烈なキックをかます。
今度こそ気絶したようだ。
−二人・・・−
最後の一人は別格の雰囲気を醸し出していた。ソファから立ち上がると、懐に手を入れ、
小刀を取り出した。
まことは小刀を構えると、蛇のように、少し、また少しと新垣との間合いを詰めていく。
(こいつ・・・できる)
新垣はそう思いながらも、間合いを保ちながら、攻撃のスキを計っている。
まことは大きく刀を振りかざし、一気に振り下ろす。
新垣は避けた・・・つもりだった。頬から一滴の血がしたたり落ちる。
「痛っ・・・」
思わず怯む新垣。しかし相手はそのスキを見逃さなかった。
動きの止まった新垣に襲いかかるまこと。その動きはまるで蜂の様だ。
「・・・するしかないか・・・」
新垣の瞳の色が血のような赤い色に変わった。
小刀での突き攻撃をすれすれでかわし、その勢いで強烈な蹴りを入れる。
今までの二人ならこの攻撃だけで十分だったのかも知れない。でもこいつは違う。
鍛錬された肉体、そして小刀での攻撃。どれを取っても余裕で勝てる相手ではない。
まことはすぐにバランスを取り戻し、横振りで攻撃してきた。
まことの前から新垣が消えた・・・おもわず固まる。
すると脳天に爆発が起きたような衝撃が走る・・・倒れ込むまこと。
新垣は着地し、すぐに追撃の構えをとる。
「なんだ・・・その・・ジャンプ力・・・!」
頭を抑えながらまことが新垣を睨む。
新垣は無表情のままだ。それがまた相手に新たな恐怖心を植え付ける。
まことは最後の力を振り絞り新垣に攻撃を挑む。
新垣も構えを崩さずに相手を待つ。この一撃に懸けるのだろう。
一瞬の交差の後・・・一人が崩れ落ちる。
立っているのは・・・新垣だ。
「残念ね・・・力を解放した私に挑むなんて100年早いですよ。」
瞳の色も戻り、急いで藤本の元へと急ぐ。
こんなんです。
戦闘シーンがボリューム足りなかったような・・・
それよりも握手会に行けなかったのがダメージでかいので今日は寝ます。
まとめサイトは明日にでもあげときます・・・
戦闘シーンはもっと辺りの情景を取り入れたらいいんじゃないかな
と横槍を入れてみる
まぁスルーしてやって下さい
>>143さん
はっきりと情景思い浮かんできましたか。
俺としてはうれしい限りです。
>>147さん
おおっ!そのスレ立ちましたかぁ。
でもまた落ちそうな予感・・・orz
>>151さん
ありがとうございます。
ホントに少ないですが
>>141の続きです。
石川さんが男性恐怖症になったのは幼稚園の頃からで、
今までずっと男性恐怖症に苦しめられてきた。
家族や親戚の人なら平気らしいんだが、
その他の男性には体が反応してしまうらしい。
俺が彼女の手を握った時に彼女の体が震えたのはそのせい。
吉澤さんは石川さんに群がる男どもだけじゃなく、
すべて(他人)の男性から石川さんを守っていたんだ。
石川さんの事情を聞いた後、俺は痛みもだいぶ治まってきたし、
教室に戻ろうと石川さんと一緒に保健室を出たら、
保健室前の廊下の壁に腕組んで寄りかかっている吉澤さんがいた。
教室に戻ろうと考えてはいたが、やっぱり石川さんの事が心配だった吉澤さんは、
ずっと保健室前の廊下の壁に寄りかかって盗み聞きをしていたらしい。
そして俺は今、学校の屋上に来ている。
今は放課後で、ここから見える街の風景が夕日の光に照らされて綺麗だ。
昼休みに盗み聞きをしていた本人から、
「放課後、一人で屋上に来てくれ」と呼び出された。
何やら聞いておきたい事があるらしい。
だからこうして来ている訳だが、
ここへ着てからもうかれこれ30分は経っているが全然来ない。
もう帰ろう・・・。
そう思っていた、その時だった。
キィィ・・・。
「いや〜、ごめんごめん」
屋上のドアが開き、そこから呼び出し人がひょっこり現れた。
「まったく、遅いじゃないですか!待ち合わせの時間より30分以上も遅刻ですよ!」
「だからごめんって言ってんじゃんよ。居残り掃除させられてたんだよ」
ごめんごめんと謝ってるわりには、全然そのような素振り(そぶり)を見せない。
「そういえば、なんですか?聞いておきたい事って?」
「ああ、そうだった。梨華ちゃんさ・・・あの事オマエに話したわけ?」
「あの事って・・・・男性恐怖症の事ですか?」
「そっか・・・やっぱ話したのか」
吉澤さんは少し驚きの表情で言った。
「俺も・・・聞いていいですか?」
「・・・なんだよ?」
「どうして石川さんは男性恐怖症になったんですか?」
「・・・・・」
口を閉じてしまった吉澤さん。
「教えてください。俺・・・知りたいんです」
「・・・それを知ってどうする?」
「うまくは言えないんですけど・・・ただ、石川さんの力になりたくて」
俺は吉澤さんの目をまっすぐ見て言った。
吉澤さんはしばらく考えていた後、一つため息をついた。
「オマエになら・・・話してもいいかもな」
そして語られる。
石川さんが男性恐怖症となってしまった、あの話が・・・。
【主な登場人物(その二)】
【石川梨華】 3年A組 お嬢様で優しい女の子。
学校一の美人で大金持ちのお嬢様なのだが、男性恐怖症を抱えている。
家族や親戚以外の男性に近づくだけで反応してしまう。けど何故か主人公だけは反応しない。
【吉澤ひとみ】 3年A組 男っぽくてスポーツ万能な女の子。
石川梨華の大親友でもあり、石川に近づく男から石川を守るボディーガード。
ボクシング部で何度も優秀な成績を収めている。
>>162さん
アドバイス感謝ですっ!!次の主人公・藤本部分は出来るだけ取り込みます。
>>MS ◆Haz5wayn.s たん
スレ掛け持ちなのにこの更新頻度は凄いですねぇ。。。
いつも綺麗な文章、参考にさせて貰ってますっ♪
今日はここまでです。
次は石川と吉澤の過去編です。
前編後編に分けて書こうかなって思っています。
作者乙!
いゃあ本当に妄想が冴えるよ
堂々とした態度の吉澤とか…
今まで何人もの男を殴り倒した情景まで浮かんできます
作者さん乙です!
保全!
保全
ほ
ぜ
む
保全
ほ
ぜ
180 :
名無し募集中。。。:2005/04/05(火) 21:23:07 O
ん
どうも。NO109NOですっ
いつも保全お疲れ様です。
最近めっきり更新してないんですが、なるべく早く続きを書けるよう務めますので
愛想尽かさないで下さいねw
駄文スマソでした。( ´D`)ノ【保全】
向こうのスレに降臨しましたので、
こちらにも降臨します!
>>171さん
どんどん妄想冴えてください!
>>172さん
乙ありがとっす!
NO109NOさん
戦闘モノは難しいから、
そんなに慌てないで頑張ってください。
>>168の続き行きます。
これは確か、アタシと梨華ちゃんが幼稚園の頃だった。
まだ梨華ちゃんが男性恐怖症になる少し前の話しだ。
「こらぁぁーー!!リカちゃんをいじめるんじゃなぁーい!!!」
いじめっ子の男の子と取っ組み合いの喧嘩をする。
アタシは昔から喧嘩が人一倍強かった。
例え相手が男の子だとしても、タイマンなら負けた事がなかった。
なんとかそのいじめっ子の男の子を追い払った。
「はぁ、はぁ、も、もう大丈夫だよ」
「・・・ヒック・・・・ありがとぉ・・・」
ピンクのふりふりスカートを着て泣いている女の子に、
アタシはその子の手を握り、ゆっくりと引っ張って立たせてあげた。
これがアタシと梨華ちゃんの最初の出会いだった。
「ここがわたしのおうちだよ」
「す、すっげぇーー!!!」
助けてくれたお礼がしたいと言われ、
黒いピカピカの車に乗ってアタシは梨華ちゃんの家に招かれた。
梨華ちゃんの家はアタシの家の何十倍も大きな家だった。
「リ、リカちゃんっておひめさまなんだぁ・・・・」
「ちがうよぉ〜!」
家の中はものすごく広く、アタシはただただ驚かされるばかりだった。
梨華ちゃんに手を引かれ、アタシ達が向かった場所は、
細なが〜いテーブルと背もたれが長いイスが置いてある部屋だった。
そのテーブルの一番端の席に梨華ちゃんのお父さんらしき人が座っていた。
「おとうさま、ただいまぁ」
「お帰り、梨華」
どうやらあの黒ひげを生やしている人が、梨華ちゃんのお父さんらしい。
「話は聞いている。さあ、座りたまえ」
アタシと梨華ちゃんが隣同士で座ると、
梨華ちゃんのお父さんは手を「パンパン」と2回叩いた。
すると部屋の奥からエイドさんらしき人達が、
アタシが見た事もないような豪華な食事を次々と運んできた。
「うっわぁー!!うっまそうぉ〜〜!!」
「好きなだけ召し上がりなさい」
「ホント!?ありがとうございます!!」
「いや、お礼を言うのは私の方だ。吉澤さん、本当にありがとう。
これからも梨華の事、よろしく頼むよ」
「はい!!まかせてください!!」
食事が済んだ後、アタシ達は梨華ちゃんの部屋で遊ぶ事にした。
「うひょ〜〜!リカちゃんのへやってものすごくひろいねぇ〜!」
「そんなことないよぉ〜!
これでもおとうさまとおかあさまのおへやにくらべたらせまいほうなんだよ」
「す、すごいんだね・・・リカちゃんちって・・・・・」
この部屋が狭い方って言ったら、アタシの部屋はいったい・・・・。
「あ、そういえば、リカちゃんはどうしておとこのこにいじめられてたの?」
「それは・・・・わたしがおかねもちだから・・・・・」
「え?」
「みんなわたしのこと、おかねもちのこだからっていじめるの!」
「そ、そんなことでいじめを・・・・?」
「わたしだけ・・・みんなとちがうから・・・・」
「・・・・・ゆるせない!リカちゃん、あんしんして?
こんどまたいじめにきたらアタシがおっぱらってあげるから!」
「うん!ありがとぉ!」
次の日。
なんだか頭がくらくらするし、吐き気もする・・・・。
お母さんがアタシの脇から体温計を取り出した。
「まぁ〜、大変!お熱が38度もあるわ!
ひとみ、今日は幼稚園お休みしましようね?」
「いやだよ!ようちえんにいくぅ〜!!」
「ダメよ!お熱があるのに幼稚園に行ったら、
みんなに風邪を移しちゃうでしょ!」
「うぅ〜・・・」
仕方なく今日1日幼稚園を休む事にしたんだけど・・・。
「ただの風邪ですね。でもただの風邪だからといって油断しないでくださいね。
そうだな・・・1週間は安静にしておいてください。」
病院に行って医者に見てもらうとそう言われた。
い、1週間!?長すぎるよぉ〜!
リカちゃん・・・大丈夫かなぁ・・・・。
とそう思って、アタシは毎日家でおとなしくすごしていた。
なんか変なとこで句切りましたが、今日はここまでです。
次回は後編です。既に出来上がっているので、
近いうちに書けたらいいなと思っています。
今夜も妄想(ry
富豪刑事が思い浮かびました
一途に約束を守ろうとする吉澤いいですねぇ
この梨華ちゃんは金持ちなんだな
言われてみれば確かに…いやいや小説ですから〜保全
保全
ほ!
あぶないよ
誰かお願い!
保全!
保全部隊
197 :
名無し募集中。。。:2005/04/07(木) 01:56:46 0
保全
三角スレ落ちたのか…
ほ
落ちるよ!!
保全!
MSさんへ
もう一つのスレの方、また落ちてしまいました。
当初よりここと掛け持ちとおっしゃっていますから
ある意味仕方がないのですが
一回書くたびに落ちているという現状はさみしいものです
もう一つの作品の方も楽しみにしているのですが
やたらとスレたてするのも問題がありますので
できればここの作品と一緒に保管しながら書いていただきたいのですが
無茶な言い分ですいません
ho
>>202さん、読者の方々
俺にもっと文才があれば落ちずに済んだのですが・・・orz
申し訳ございません。
でもあのスレ立ててくれた人には感謝してます。
ので、あのスレの読者の方々のためにも、
このスレ、もしくは保管所で書きたいと思っているのですが、
よろしいでしょうか?
皆様の意見をお聞かせください。
いいんでねですか?w
保管所の画像変えれば良いだけですし(苦笑
ここまで作者さんが気合い入ってるんだから支持しますよっ。
久々に更新・・・
そろそろ伏線も限界に達してきました(苦笑
↓
その頃俺は・・・
「待てコラァ!!」
「ハァ、ハァ、しつこい奴らだ・・・」
走っていた。
なんてったって後ろにはナイフを持った強面の男が追って来てるんだ。
ウッドストックから走って早10分が経つだろうか・・・
俺の目の前一面に青い海が広がった。ここは砂浜だ。
(行き・・止まり・・・)
「ハッハッハ・・・まさに『ソメンシカ』だな。」
「バカ野郎!『四面楚歌』やろ!」
そう言って片方が頭をピシャリ!と叩く。
頭はあまり良くないようだ。俺は何故だか自信が沸いてきた。
(こいつらになら勝てる。)
俺に睨まれている事に気づいた二人はすぐさま元の怖い表情に戻り、ナイフを構えた。
−VS しゅう−
「雑魚がぁ!俺らに喧嘩売って勝てると思うなよ!」
そう叫ぶと、男は俺に向かって走ってきた。
(遅い・・・)
動きが止まっているように見える。
スローモーションで繰り出される斬撃を交わし、ボディーに右フックを入れる。
「ガハッ!」
手を付き屈する男。
(なんでだろう・・・体が勝手に・・・)
男は立ち上がり、またも俺に向かって走ってきた。
最初は腹、次は顔へと全力で斬りつけてきたが、やはり遅い。目を閉じていてもかわせる。
全ての力を出し尽くし、息を切らしながら立ちつくす男。
もうとっくに俺の中には恐怖心なんかない。
(この一撃で終わらせよう。)
右手に力を込める。相手も最後の力で構えを取る。
一瞬の静寂の後、互いに走り出した。
男と交差する!という直前、右脇腹に痛みが走る・・・
拳を前に突き出したまま固まる俺。痛みに顔を引きつらせながらも原因を捜す。
「ヒッ!!」
学生服の白いシャツが俺の血によって赤く染まっていた。
ナイフを持ったまま呆然と立ちつくす男。
(しまった・・・もう一人、居たんだっけ・・・)
痛い、というより熱い。もう立っているのも辛い。俺はその場に膝を着いた。
二人の男は会話を交わす訳でもなく、ただ俺を見下ろしている。
「お前ら・・・狂ってるよ。」
もう声もだんだんと出なくなってきた。まぶたも重くなる。
その場に倒れ、最後の時を感じる。
波の音だけが聞こえる。
人間死ぬ時は今までの思い出が走馬燈の様に頭の中を駆けると言うがまったくもってそんなことは無い。
ってか・・・
「痛ぇーーーーーーーーーー!!!!!」
堪えきれなかった。自分への憤り、こんな奴らに刺された事、そして、今こんな形で死のうとしていること。
その時、頭の中が真っ白になった。すると俺の中に誰かの声がこだまする・・・
(こんなところで負けては駄目。)
(あんたは?)
(言えない。でもあなたはこれから護らなきゃいけないひとがいるの)
(石川・・・か?)
(そう。でもそれは答の一つでもある。そしてはずれでもある。)
(訳解んねぇよ・・・)
(いいの。あなたは今から立ち上がって奴らを倒すの。)
(でも腹が・・・)
(そんなのアナタには効かないはずだけど・・・)
(効かない・・・?どういう事だよ!)
ハッと気が付く。意識もはっきりしているし、手に力も入る。
恐る恐る脇腹を触る・・・しかし痛くない。多量の血液が流れたのは確かだ。けれども傷口は塞がっている。
しっかりとは理解できなかったが助かったのは解る。
ゆっくりと立ち上がり、二人の男を睨む。
「ヒィィ!」
恐怖からか顔が引きつり、その場に尻餅を突いてしまった。
(・・・何やってんだろ。俺・・・)
生徒会入って、石川を虐めるヤツに喧嘩売って、で、殺されかけて・・・
もう、なんか・・・
「面倒臭ぇ」
腰が抜けて立てなくなった男の頭を掴み、顔面に蹴りを入れる。
鼻と口から血を吹き出しながら倒れる男。叫びながら顔を押さえている。
うつ伏せに倒れている男を再度起こし、腹部に膝蹴りを入れる。
血で真っ赤になった顔を歪め、嘔吐する。
「も、もう止めてくれよ・・・悪かったから!」
そういってもう一人が俺の脚にすがりつく。
「遅ぇんだよ。」
「へ?」
「今更遅いんだよ!」
そう叫びながら左頬を蹴る。脚の甲で蹴られた事により、男の顔の骨は音を起てて砕けた。
「うわぁぁぁぁあ!!」
耳の鼓膜も破れたようだ。
顔を押さえ、のたうち回っている男の脚を掴み、膝を思い切り蹴る。
明らかに曲がっては行けない方向に曲がった男の脚。
断末魔とも聞き取れる声を上げ、そのまま気絶した。
最初の男も気絶している様だ。
真っ赤になった俺の手足、そして海。
嬉しい、とか、怖い、とか、後悔の気持ちは無い。
何も感じない。
使い古されたおもちゃの様に転がる人間を一時見下ろし、俺は後藤のところへ向かった。
俺の目からは何故か涙が流れていた。
−廃工場−
【藤本VS 後藤ユウキ】
もう使われることも無くなった工場の中で、ドラム缶に寄りかかり、力無く息をしている。
地面には血が滴る。
「君、大口叩いたくせに弱すぎ!ヒャハハハハ!!」
拳にチェーンを巻き付けた後藤が悪魔の様に笑う。
「・・・」
「何か言ったら・・・どうなん・・・だっ!!」
そう言って思い切り顔面に拳を振るう。
倒れる女子・・・藤本だ。
洋服だけでなく、顔も血だらけだ。
「生徒会長だかなんだか知らないけど、俺に敵うとおもってんの??」
もう虫の息の藤本の髪の毛を掴み、顔を自分に向ける。
「・・・あんたにも・・・地獄・・・見せてやるよ・・・」
苦痛に顔を歪めながらも必死に抵抗する藤本。
「ハァ?」
後藤は藤本を突き飛ばした。
糸の切れた操り人形の様に崩れ落ちる藤本。もうピクリとも動かない。
「はぁ・・・つまんない。帰ろ。」
そう言い、後藤が出口に向かおうとしたその時、一人の人影が見えた。
「会長!!」
新垣だ。瞳の色は紅。満月の光に照らされて妖しく光っている。
力無く倒れている藤本を見つけ、新垣は急いで駆け寄る。
「大丈夫ですか!?後藤は??」
「・・・あいつも・・・能力者・・・よ」
「え!」
藤本を抱きかかえる新垣の背後に、大きく、そして邪悪な陰が写る。
振り返るとそこには、不気味に笑い、鉄パイプを持った後藤が立っていた。
「貴様ぁ!!!」
後藤のみぞおちに強烈な蹴りを入れた。
後藤は吹っ飛び、工場内の資材に埋もれた。
全力を出した。力も100%解放した。
はずなのに・・・
ゆっくりと資材の中から立ち上がる黒い陰。そして次の瞬間、背中に強烈な衝撃が走った。
「痛ッ・・・」
ゆっくりと振り返ると、そこには後藤が立っている・・・
恐怖と驚愕に立ちつくす新垣に、後藤は猛攻を仕掛けた。
さっきのお返しと言わんばかりに新垣のみぞおちに回し蹴りを入れる。
後藤とは比べ物にならないほど吹っ飛ぶ新垣、このままでは鋭いガラスの上に落ちてしまう!
すると着地点に黒い陰・・・まさか・・・
背中に再度蹴りを入れられた新垣はまたも吹き飛ばされる。
そして着地点に後藤、そして吹き飛ばされ、そして着地点にて再撃。
抵抗する術もなく攻撃を受け続け、遂に新垣は力尽きた。
地面に叩きつけられ、口から血を吐く。
後藤が近寄り、なおも笑顔で話しかける。
「君も・・・弱いね・・・」
そういって新垣の首を掴み、藤本の方へと放った。
後藤が手をパンパン、と払い、工場を後にしようとしたその時、背後に只ならぬ気配を感じた。
「何だ・・・君も死にに来たの?」
「それはお前の方だ。」
藤本と新垣を見つけ、さらに怒りが倍増した俺は、もう何も感じない。
「死」
目の前で後藤が消えたかと思うと、耳元で囁く声。
「死ぬのは君だ。」
早い・・・おそらく藤本と新垣もこの速さで・・・
全ての力を腕に込め、後藤の顔面めがけて振る。
しかし、もう俺の右に後藤は居ない。
後ろから肩を叩かれる。
「もう・・・気は済んだ?」
圧倒的な力を感じる。でも負けられない・・・石川のためにも。
終わりッス。
ってか120秒規制UZEEEEE!!
失礼、取り乱しました(w
>保全部隊・ヘタレ文を読んで下さっている皆さん
いつもお疲れ様です&ありがとうございます。
私の様な者でも書けるのですから皆さんも挑戦してみてはいかがでせうか?とか偉そうな事を言ってみたりw(スルーして下さい。
> MS ◆Haz5wayn.sさん
まとめサイトの画像替えときますので三角スレの小説いつでもあげて下さいね。
戦闘シーンと言うか虐殺シーンになりましたねw(笑えないw)
やっぱりドタバタラブコメの方が書きやすかった希ガス(自粛
でも乗りかけた船なんで最後まで続けます・・・
ってかもう飽きた方も居るのでは・・・とか考えてブルーになったりww
何!?終わってしまったのか?
主人公がケンシロウと被って見える
NO109NOさん
ありがとうございます。
画像まで替えていただくなんて本当に申し訳ございません。
早速、三角とこの小説を書かせていただきますのでよろしくです。
>>214 主人公は北斗剛掌波放ったりするんでしょうか?
>>215さん、
>>217さん
>終わりッス
「今日の分は」終わりッスw懲りずに続けさせて頂きます・・・
当方北斗世代ではないので解らないのですが、トリアーエズ北斗剛掌は使いません。
あ、でもスタンドは登場するかも(JOJO!?冗談ですw
いっその事夢オチでラブコメに移行したいwwぃゃ無理ですが。
これからも暇があれば読んでやって下さい。。。
>MS ◆Haz5wayn.sさん
ぃぇぃぇ。私かなりの暇人ですのでw
いつも参考にさせて貰っているのでせめてものお礼です。。。
ほっしゅ
ほ
ze
ん!
みゃ
MS降臨です!
三角スレの作品を少々更新して保管しました!
コピペしただけだから、誤字や意味不明な文は直していません。申し訳。
とりあえずここで
>>187の続きでも行きます!
そして1週間後。
ようやく風邪が治り、というか3日前くらいから治ってたんだけど。
アタシは「やっとリカちゃんに会える」と言う気持ちでわくわくしながら幼稚園に行った。
けど、アタシの隣の席にいつも居るはずの、
ピンクのふりふりスカートを着た女の子はそこに居なかった。
「あれ?せんせ〜い!リカちゃんは?」
「石川さんは・・・・今日、お休みよ」
「なんで?」
「え?あ、ああ、風邪を引いちゃったみたいなの」
(ウソだ・・・)
その時アタシは何故だかそう思った。
いや、この時のアタシはすでに気付いていたのかもしれない。
梨華ちゃんは本当は風邪で幼稚園を休んだんじゃないんだって事を。
アタシは幼稚園が終わった後、
家に帰らず、そのまま梨華ちゃんの家に向かった。
ピンポーン!
「はい、どちら様でしょうか?」
メイドさんらしい人の女性の声が聞こえた。
「よしざわですけど、リカちゃんいますか?」
「あいにく今、お嬢様は風邪を引かれておりまして・・・」
「ウソでしょ!?リカちゃんにあわせてよ!!おねがいだから!!」
「そのような事を申されましても・・・あ、お嬢様、今、吉澤さんが来ておられているのですが・・・・。
はい、わかりました。吉澤さん、お嬢様がお会いしたいと・・・」
「ほんとに!?」
「はい、今門をお開けしますね」
家の中に入り、メイドさんが「お嬢様はご自分のお部屋にいますよ」と言われ、
アタシは急いで梨華ちゃんの部屋に入った。
「リ、リカ・・・ちゃん・・・?」
そこでアタシが見た光景は、アタシの言葉を無にしてしまうような光景だった。
部屋のは何も変わっていない、あの時のままだったけど、
問題は、そこにいた人物にあった。
一瞬、別の人が梨華ちゃんの部屋にいるのかと思った。
「ぁ・・・ひとみちゃん・・・・」
梨華ちゃんのぷっくりしていた体が、しぼんでやせ細っていた。
さらに目のまわりは赤く腫れ上がっていて、
アタシの知っている梨華ちゃんとは似ても似つかない人物になっていた。
「そ、そんな・・・どうして・・・?なにがあったのさ!?」
メイドさんの話によると、アタシが風邪で休んでいた間、
いじめっ子がずっと梨華ちゃんをいじめていたらしい。
梨華ちゃんはいじめられている事をずっと隠していたが、
3日ほど前、急に梨華ちゃんが「ようちえんなんかいきたくない!!」
とだだをこね始め、それで様子がおかしい事に気付いた梨華ちゃんの両親が、
幼稚園にのりこみ、子供達に聞いた結果、あのいじめっ子が白状した。
その後、いじめっ子が泣きながら「リカにあやまりたい」と言い出し、
梨華ちゃんの部屋に入れたのだが、その時事件は起こった。
急に梨華ちゃんの体がガクガクと震え出し、部屋にあったありとあらゆる物を、
そのいじめっ子目掛けて投げて追い出そうとした。
部屋の中で暴れまくっている梨華ちゃんを両親が必死で止めて収まった。
この時から梨華ちゃんはすでに男性恐怖症になってしまっていた。
「リカちゃん・・・・あしたからはようちえんにいこうよ?」
いつもより優しく言ったが、梨華ちゃんの反応は相変わらず、
焦点のあっていない目を細めてぼーっとしていた。
「だいじょうぶ!こんどからはアタシがついてるから!ね!」
しかし、梨華ちゃんの反応はなかった。
それからアタシは毎日、
幼稚園にに行く前に梨華ちゃんの家に寄って行った。
「リカちゃん、ようちえんいこうよ?」
「・・・・・」
「リカちゃん!いこうって!」
アタシはベッドに寝ている梨華ちゃんの手を、
無理やり掴んで引っ張り出そうとした。
「いや・・・!」
「だいじょうぶだって!もういじめっこはリカちゃんのこといじめないっていってたし、
もしこんどいじめられそうになったらアタシがそいつをやっつけてあげるから!」
アタシはさらに強く梨華ちゃんの手を引っ張った。
「いやぁああ!!!離してぇっ!!!」
「うわっ!!」
梨華ちゃんは叫びながらアタシを押し倒した。
「いってぇー!」
「ひ、ひとみちゃん・・・ごめんね・・・」
「・・・どうしてようちえんにいきたくないの?」
「・・・わたし、こわいの・・・・おとこのこが・・・・」
「リカちゃん・・・・?」
「おとこのこなんてだいっきらい!!!」
それ以来、梨華ちゃんは幼稚園に行かなくなってしまった。
「あれ?今思いましたけど、なんか変じゃないですか?」
「何がだよ?」
「石川さんは男性恐怖症なのに女子高に行かないで、
男子がいる公立高校に来てるから・・・」
「それは梨華ちゃんが男性恐怖症を治すために、
男子もいる公立高校を選んだんだよ」
「あ、そうなんですか・・・」
「この話は誰にも言ってない。男にはもちろん、女にも。
梨華ちゃんとアタシの2人だけしか知らない」
吉澤さんは外の景色を眺めながら言う。
「なんでアタシがこの話をオマエにしたと思う?」
「・・・どうしてですか?」
「それはな・・・」
吉澤さんは一呼吸の間をおいた後、俺の方を向いて話した。
「オマエが他人の男性の中で、
梨華ちゃんの男性恐怖症が表れなかった、唯一の男だからだ」
あの後、俺と吉澤さんはそれぞれの帰路を通って自宅へと帰った。
別れ間際に吉澤さんが「いいか、この話は誰にも言うなよ?」
と念をおしてから帰って行った。
とりあえず後編終了です。
あたりまえですけど
>>233-234は現在です。
次回は新キャラ登場します。
なるべく>>1さんの設定キャラは全員出す予定なので、
そのつもいでいてください。
乙です!
次も期待!
mo
sa
239 :
名無し募集中。。。:2005/04/09(土) 20:25:50 O
ユウキ編終了かよ_| ̄|○
まとめサイトに直接うpしたら本スレの意味が無い訳で
普通に本スレにあげ忘れてたw
ってかユウキ編に入ってから(その前も)読みづらくなかったですか?
少なくとも話はまとまって無かったので、修正中にもう一つ書こうかと。
別にミニモニ。の様に永久欠番ではないので完全版をあげる「予定」です。(何か怒られそうだけどw時間が掛かりそうなので
はっきりとは言えません。。。)
んじゃぁ、遅くなりましたがあげます
題:「HIGH SCHOOL LOVE」
糞作者:( ´D`)ノ【109】 ◆8hscJ3XLtM
主要メン:石川・道重・藤本・吉澤・辻(その他スレタイのメンは出す前提で。)
「と、言う訳で〜」
春なのに25℃を超す暑さ、俺は眠気と疲れに負けそうになりながらも立っていた。
今日は高校の入学式。辛かった受験を乗り越え、やっとの思いで入った「望娘高校」。
記念すべき俺の輝かしい青春のスタート。になるはずだったんだけど・・・
〜AM 6;00 卒業式まであと4時間。〜
窓から光が差し込み、外からは小鳥の合唱が聞こえる・・・朝だ。
時計を見ると6時。いつもなら二度寝をするのだが今日は違う。
大きく「伸び」をしてベッドから起きあがり、さっさと顔を洗いに行く。
母さんも早起きして、朝ご飯をこしらえてくれている。
「あら、早いわね。今日の朝ご飯は『カツ』よ!!」
「『カツ』て・・・受験じゃあるまいし。ってか朝から重いよ!」
「まぁいいじゃない。早く顔洗ってきなさい」
ちょっと天然が入っているがいざと言う時には頼りになる、優しい人生の先輩だ。
洗面所へ入ろうとすると、誰かの気配がする・・・
「誰か入ってんの?」
「あぁ、もうちょっと待って!!」
こいつは俺の妹のさゆみ。中学3年生。こいつが洗面所へ入るとかなり時間が掛かる。
「無理!俺急いでるから入るよ!」
そういって洗面所のドアを開けるとそこにはバスタオル一枚の妹。
「うっ!お前何してんの!?」
「変態!」
そういって全力で叩いてくる。テニス部に所属しているため腕力は強い。
何度も肩を叩かれている内にじわじわと効いてきた・・・
「ごめん!ごめんって!!」
妹と言っても年頃の女子。思わず魅入ってしまう。
「昨日は暑かったから寝汗が凄かったの!だから朝シャワー浴びたのっ。」
ドライヤー片手に顔を赤くして訳を話す。
「へ、へぇ〜・・・てか、俺すぐ終わるから、な?」
そういってさゆみの肩をポン、と叩き鏡の前に立つ。
「・・・」
「・・・」
互いに無言。俺は黙って歯を磨き、さゆみは髪を整えている。
「ほはえはぁ、はっほ〜はほひい?(お前さぁ、学校楽しい?)」
「まぁね。お兄ちゃんこそ今日は入学式でしょ?ドジすんなよっ」
さゆみの顔にいつもの笑顔が戻る。兄として一番心が落ち着く事だ。
そんなこんなで兄弟の楽しい(?)会話も背中を押し、朝の楽しい一時にな・・・るはずだったのに・・・
「きゃぁあああ!!」
突然さゆみが悲鳴をあげて俺に抱きついてきた。
体に当たる柔らかい感触・・・いかんいかん!妹妹・・・
「どうした!?おい!?」
「き・・・ぶり・・・」
「へ?」
震えながらも必死に指を指す。その先を見るとそこには可愛らしいゴキちゃん。
「なんだよゴキブリかよ〜。そんなの虫(無視)!ガッハッハ!」
「いやつまんない。」
冷たく鋭いつっこみに一瞬怯んでしまった。ってかまだ抱きついてるし・・・
「早く殺して!」
だんだんと涙目になる妹を見て、俺はいてもたってもいられなくなった。
「俺の妹を泣かせるヤツは許さねぇ!」
そういって渾身の力でスリッパを振り下ろし、ゴキブリを玉砕した。
「ふん・・・またつまらぬ者を潰してしまった・・・」
「キャー!お兄ちゃんかっこいい!!」
そういってまたもさゆみが抱きついてきた。
さっきよりも勢いがあり、今度は倒れてしまった。
寝ている俺の上に覆い被さるような形。顔も後5センチほどでついてしまう。
さゆみの吐息が肌で感じられる。
兄弟といえども男と女。思わず二人とも固まってしまう。
するとその時、洗面所のドアが開いた。
「!!」
ドアの向こうで固まる女子。幼なじみの石川梨華だ・・・
「おい!さゆみ!どけよ!!おい!」
そういってさゆみをどかそうとするがなかなか立てない。
重なり合う俺たち兄弟を目の当たりにし、石川は走り去ってしまった。
やっとの事でさゆみを起きあがらせ、石川を追う。
すると母さんがリビングから顔を出し、
「あら?今彼女が迎えに来てたわよ。一緒に通学?ヒューヒュー!」
と冷やかしてきた。
完全に誤解されてる。いや、母さんが石川を彼女だと思ってる事じゃなくて、石川が俺とさゆみの関係をって事。
「まいった・・・」
俺は頭を掻きながら重い足取りで部屋へと戻った。
今日分は以上です。。。
この後はMS ◆Haz5wayn.sさんの小説をお楽しみ下さい。(苦笑
ゴキブリハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
さゆみんが慌てた勢いで踏み潰しちゃうとなおよろし
…偉そうな事言ってすまん吊ってくる
>>246さん
感想ありがとうございますっ。
最近投稿後のレスがつっこみばっかでカナリ苛立ってたもんで(まぁ私が悪いんですが・・・
ぶっちゃけちゃうと「生徒会」も自分の中でグチャグチャになってくほどレス(感想)貰えなかったので・・・
こういう感想一つでもかなりモチベーションがUPします。
今作は萌えどころMAXで行きますのでハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!! お願いしますね(w
>>247 いい作品を書くのと同じようにいい感想を書くのも難しい物ですよ
スレが保全されるという事は、今後も期待されている証拠です
俺は生徒会編も楽しみにしてますよ
…また偉そうな事を言い過ぎたな
もっかい吊ってくる
>>248 またそうやって俺を泣かそうとして〜ww
すんごい気が楽になりました。これも「生徒会」も、あまり肩に力入れすぎずにマイペースで書かせて貰います。。。
『いい感想』ってのは作者にとってはどんなに小さな感想でも『良い感想』なんです・・・
例えばハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!! って書き込んで貰えると、
「あぁ、さゆの動かし方は間違ってなかったんだ・・・」とか実感できたり、
「乙」って一言かけて貰うだけで、「あぁ、読んでくれてるんだ・・・」とかw
そんな意味でもレスは私の燃料になってるんだと思いますww
なんか感動して凄いバカな事書いてる希ガスw
そんな訳で私も吊ってきます
川*’ー’)<ヤンタン聞こうねー
川o・-・)<ねー
意味無いAAで今日のところは締めさせて貰います。ちゃんちゃん。。。
乙の一言でいいのねw
またそうやって冷やかす・・・
( ´D`)ノ【109】 ◆8hscJ3XLtM さん乙です。
生徒会の作品も頑張って!
では言われたとおり、俺の方も書こうかなw
人いないかもしれないけど、
>>234の続きです。
「ただいま〜・・・・」
「おかえり〜、○にぃー!」
家のドアを開け、中に入りながら言うと、
義妹の【亀井絵里】がリビングの部屋から出てきて、
ドタドタと廊下を走って玄関にやってきた。
「あれ?絵里1人か?」
「うん。なち姉、今日友達の家に泊まるって」
「ふ〜ん・・・」
今、絵里が言った【なち姉】とは、
俺の従姉(いとこ)の【安倍なつみ】の事だ。
ここで俺の家族構成を説明しよう。
俺の親父は海外で仕事をしていて向こう(外国)に住んでる。
母さん(本当の母)は・・・交通事故で亡くなった。
その後、親父は亀井と言う女性と再婚し、
その再婚相手の連れ子が絵里という訳だ。
義母(絵里の母)も親父の付き添いで海外に行く事に。
俺と絵里だけじゃ心配だった両親は、
ちょうどその頃、北海道からこっちに上京してきた、
従姉の安倍なつみを俺達の保護者として家に招いた。
だから今は【俺】と【安倍なつみ】と【亀井絵里】の3人で暮らしている。
とまぁ、俺の家族構成はこんなもんだ。
「なち姉いないから、今日は絵里と○にぃの2人きりだね?」
「そ、そうだな」
なんだ?そのニヤニヤした顔は?
コイツ、なんか企んでるな・・・。
「ねぇ?ア・ナ・タ?」
「ア、アナタ!?」
「ご飯にする?お風呂にする?それとも・・・絵里にす・る?」
「・・・お前、熱でもあるのか?」
俺は絵里のおでこに手を当てる。
「もぅ、熱なんてないよ!」
「あ、ホントだ。熱くないな」
「そうじゃなくて!今日は絵里達2人きりなんだから、
今日1日くらい夫になってくれてもいいじゃない!」
「ああ、夫婦ごっこしろって事ね」
「違ぅ〜!ごっこじゃなくて・・・!」
「わりぃけど、今日さぁ、いろんな事ありすぎて疲れてんだよ。
夫婦ごっこはまた今度な」
「ぶぅ〜、○にぃのばかぁ!」
絵里は怒ってリビングへ戻ってしまった。
自分の部屋に入ってある異変に気づく。
あれ?俺の洗濯物が畳んである。
今日はなち姉がいないから洗濯物が畳んであるのは不自然だ。
もしかして・・・絵里が・・・?
タンスの前に置いてあった洗濯物をよく見てみると、
畳んであるのは良いのだが、少し大雑把に畳んであった。
あ〜あ、何だよこの畳み方は?
その時、絵里が洗濯物を一生懸命畳んでいる姿がなんとなく想像できた。
・・・・・。
・・・ま、お嫁に行くのはまだ早いって事だ。
少しニヤケながら、服をそのままタンスにしまう。
そこで初めて自分は嬉しかったんだと気がついた。
今日はここまでです。
義妹に亀井絵里、従妹に安倍なつみを入れて見ました。
まぁ、安倍なつみはまだ名前しか出てないけど。
そのうち出ます(←当たり前か
亀井絵里は妹でも良かったのですが、
主人公の苗字が決まってしまうので義理の妹にしてみました。
少ししか書いてませんが少しでも妄想できればいいなと思っていますw
乙ウ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
ほ
260 :
名無し募集中。。。:2005/04/10(日) 17:47:37 0
ぜ
む
ほ
三角更新と恋愛まとめ終了。
ハァ・・・疲れた。
次は本編の
>>256の続きでも行きますか。
陽が落ちて、午後8時。
今は春だけど、8時にでもなればあたりはもう真っ暗だ。
俺は腹が空いたので飯を食いにリビングへと向かった。
絵里はソファーに座ってテレビを見ていた。
「絵里?そろそろ飯にしようぜ?」
「・・・・・」
「おーい、飯は?」
「・・・・・」
「絵里ちゃ〜ん?」
「・・・・・」
「えりりん?」
「・・・・自分で作って食べれば」
ようやく話してくれた言葉がそれだった。
低く冷め切った声。
表情は絵里の後ろにいるのでわからなかったが、
なんとなく怒っているんだという事は察しが付く。
「そんなに怒るなよ?」
「怒ってなんかないもんっ!」
「それを怒ってると言うんだ」
「ぷん!」
ハァ・・・まったく、うちのお嬢様ときたら、人一倍わがままだから困る。
自慢じゃないが、俺は料理は苦手・・・と言うより、した事がない。
自分で作って食べるなんてとてもじゃないができやしない。
仕方ないから、ここは絵里のご機嫌を取って飯を作ってもらう事にした。
「なぁ絵里?俺が悪かったよ。機嫌直して?」
「・・・・・」
「夫役やってやるからさぁ・・・」
「・・・ホント?」
「今日1日だけな・・・」
「う〜ん・・・どうしよっかなぁ・・・」
「頼む絵里!このとおり!」
両手を合わせて絵里に本気でお願いする俺。
それを見た絵里はニコッと笑った。
「もぉ〜、しょうがないなぁ、
○にぃが絵里の夫になってくれるんだから許してあげるか」
「夫『役』な、『や・く』」
マイエプロンをつけて鼻歌歌いながら、笑顔で台所へ向かう。
さっきまで怒っていたのがウソのような笑顔だ。
だがその笑顔も数秒後には綺麗さっぱり消えてしまう。
「ん?・・・どうした絵里?」
絵里がキッチンの上に置いてあったビニール袋の中に手を入れて、
ゴソゴソと何かを探していたが、やがてその動作が止まり放心状態になる。
「○にぃ・・・?」
「なに?」
「・・・ごめんなさい!!」
両手を突いて謝る絵里。
ついさっきまでの俺と同じだ。
「へっ!?な、何がだよ?」
「・・・実は今日・・・焼肉にしようとしてたの・・・」
「おお焼肉かぁ、いいじゃん。それで?」
「それで・・・その・・・・」
「なんだよ?言ってごらん?」
「・・・お肉・・・買い忘れちゃったの・・・」
「・・・・・・なにぃーーー!!!!」
ありえない事態に俺は驚くのに少し時間が掛かった。
まさか焼肉をするのに肉を忘れるとは誰も想像できまい。
「・・・あ、で、でも、肉くらい冷蔵庫に入っていr」
「さっき探したけど・・・入ってなかったの・・・」
「1枚も?」
「・・・うん」
「一切れも?」
「・・・うん」
こ、これは・・・なんつーか・・・どうしよ?
「・・・絵里、○にぃと2人きりでご飯食べれるってはしゃいでたら、
お肉買うの忘れちゃって・・・ホントにごめんなさい!!」
「あ、ああ、別にいいよ。焼肉なんて明日でも食べれるし・・・ハ、ハハハ・・・・」
「・・・・・・」
ダ、ダメだぁー!絵里を慰めようとしたけど全然慰めになってねぇー!
どうしよう?と悩んでいると『ピンポーン!』と誰かが家にやってきた。
誰だよ?こんな時に・・・。
俺は絵里に「ちょっと見てくる」と言ってから玄関へ向かい、ドアを開けた。
「やっほー○○」
目の前には私服姿の高橋愛が立っていた。
「あれ?愛じゃん?どうしたの?」
「あのさ、今日うちで『焼肉パーティ』するんだけど○○来ない?」
「な、なにぃいい!!それはホントか!?」
俺は両手で愛の肩を掴む。
「ちょっ、ウソ言ってどうすんのよ」
「よっしゃー!!これでなんとかなるぞ!」
「?」
1人で喜んでいる俺に対して『?』マークを頭に浮かべている愛。
「他に誰か来るのか?」
「ううん、○○しか呼んでないけど」
「よかったぁ、これでアイツ1人浮かないで済む」
「アイツって・・・?」
「ああ、絵里の事だよ」
「え?」
「今日さ、なち姉が泊まりでいなくて俺と絵里の2人きりなんだ。
だから絵里も連れてきていいだろ?」
「・・・うん、いいよ」
一瞬、ほんの一瞬だが、愛は残念そうな表情をした。
今日はここまでです。
本当はもっと書いても良かったのですが、
人大杉になって書きづらかったのでここまでにします。
なんかきりの悪いところで終わってスマソ。
続きは午後にでも。
待ってたぜ!
では三角見てくるノシ
イイヨイイヨー
ほ
273 :
名無し募集中。。。:2005/04/11(月) 06:14:21 0 BE:167832285-
ぜ
萌とエロは強いって事やね
保全するよ
まとめサイトに恐ろしいミスを発見したので先に修正・更新しました。
久々にがっつり一気に書こうと思いましたが胃炎が再発したので無理ぽですw
とりあえず短めですが更新させて頂きます。。。
〜AM6:30 入学式まであと3時間半。〜
少し大きめのブレザーに袖を通し、最後にネクタイをキュッと締める。
本当なら期待で胸がいっぱいなんだろうけど、あんな事があったらワクワクも吹っ飛んでしまう。
携帯を見ても変化無し。センター問い合わせしても「新着メッセージはありません」って・・・
まぁくよくよしてても仕方ない。半ば開き直りつつもリビングへ向かう。
テーブルには母さん、そしてさゆみが座っている。
「あれ?父さんは?」
「今日も残業だって。あの人に着替え持って行ってあげなくちゃ・・・」
母さんがため息混じりにぼやく。
俺も席に着き、「いっただっきま〜す!」と手を合わせ、『カツ』を食べ始めた。
が、何か視線を感じる・・・恐る恐る視線を上げるとさゆみがこっちをじっと見ている。
しかも様子がおかしい。目がとろーんとしてて・・・うっとりしてるって言うか・・・
「何だよ!?しかもキモいよ!」
「ひ・・ひど〜い!!」
そういうとさゆみはうわ〜んと泣き出してしまった。まあこんなやりとりが365日中360日はある訳で・・・でもあんな表情を見たことはない・・・
「母さんちょっとお父さんの会社行ってから学校に向かうから一緒には行けないわ。」
「いやいいよ。別に一緒に行きたくも無ぇし。」
「もぅ強がり言っちゃって〜」
なんだこの家族・・・テンションが高いというか『バカ』と言うか・・・
そんなバカ会話を飛ばしつつ、食事も終わり、時間になってきた。
「じゃあ母さん先に行くから。学校で会いましょう。」
そういうと母さんは疲れた表情も見せずに車に乗り込んでいった。
時計を見ると7:40。高校へは近いから8時に出ても間に合う。
空いた時間を潰そうと、リビングで『目を覚ませテレビ』を見ていると、制服に着替えたさゆみがドタバタと降りてきた。
「うるせぇ〜・・・大塚さんのコメントが聞こえねぇ〜・・・」
文句をたれながらも視線はブラウン管の中の大塚アナ。アイドルにはめっぽう弱い心優しいおじさんだ。
するとさゆみはほっぺたを膨らませてズカズカと俺の横に来た。
「もう・・・さゆとテレビ、どっちが大事なの?」
「テレビ。」
「う〜!!!」
唸りながら地団駄を踏むさゆみ。だかしかし俺の眼中には『うらないカウントダウン』しか入っていない。
“今日の1位は蠍座!恋愛運もばっちり!新しい恋が見つかりそう!!”
「おっしゃぁああ!!」
思わず立ち上がりガッツポーズする俺。そんな俺をさゆみは恨めしそうに睨んでいる。
「新しい恋・・・か・・・」
やけに胸に残る言葉だ。まぁ『古い』恋もしてないんだけど。
ブラウン管隅に写っている時間は8:00。そろそろ出かける時間だ。
荷物を取りに部屋に向かおうとするとさゆみが俺の目の前で道を塞いでいる。
「ちょ・・・何やってんだよ!?」
「お兄ちゃんは・・・さゆの事嫌いなんだ・・・」
目に涙を浮かべて何度も何度も繰り返す。
「バ〜カ。」
「え?」
「俺が妹の事嫌いな分けないだろ?」
「う〜・・・お兄ちゃん・・・」
するとさゆみは突然声を上げて泣き出してしまった。安心したのだろうか。
それにしても「オトメゴコロ」ってのは複雑だ・・・
「じゃあ、俺そろそろ行くから。」
そういって部屋にある鞄を掴むと、
「戸締まりヨロシクな!」
そういって自転車にまたがり、新しい学舎へと向かった。
「・・・妹として・・・か・・・」
少し淋しそうにぼやくさゆみの声、俺の耳には届くはずもない・・・
乙です
さゆ萌えー
今日はちょっと早めに降臨です。
>>270 三角の方も読んでいただきありがとうです。
>>271 ありがとうです。
今日も三角の方と恋愛まとめました。
では昨日書けなかった
>>268の続きをどうぞ。
「あ・・・じゃ、じゃあちょっと待っててくれ」
そう言って俺は再びリビンクへ戻る。
リビングに戻ると絵里はソファーに座ってまだ落ち込んでいた。
「絵里!やったよ、焼肉食べれるぞ!」
「ぇ?」
「今日愛の家で焼肉パーティをするんだって。
だからそこでごちそうになろうぜ?」
「・・・高橋さんが来たの?」
「ああ、今来てるよ」
「・・・・・」
「なんだよ?せっかく焼肉食べれるのに、もっと嬉しがれよ?」
「・・・・・」
しかし一向に表情を変えない絵里。
「ほら、行くぞ?」
「・・・私はいいや」
「え?」
「・・・○にぃ1人で行ってきなよ?」
「どうして?」
「・・・その方が・・・高橋さんも喜ぶと思うし・・・」
「どういう意味だよ?」
「高橋さん、○にぃの事好きだもん・・・」
「ハ、ハァ!?何言ってのお前!?どうしてそんな事わかるんだよ?」
「わかるもん!同じ女の子だから・・・」
『なんか・・・私の知らない○○がいるなんて・・・嫌だな・・・』
その時何故か愛の表情と台詞がフラッシュバックした。
ま、まさか・・・・愛は俺の事を・・・?
愛は俺の幼馴染でもあり、良き理解者だ。
今までだって、ずっとそう言う関係でやってきた。
だからそんな事・・・・。
「あ、あるわけないだろ、そんな事!バカな事言ってないで行くぞ!」
俺は絵里の右手を掴んで引っ張った。
「いいってば!!」
けど絵里は右手を離して俺をキッと睨んだ。
その目には薄っすらと雫が溜まっていた。
その表情に俺は困惑する。
「え・・・絵里?」
「私なんか残して・・・高橋さんと楽しく焼肉でも食べてればいいじゃない!」
涙をぐっと堪える絵里。
「バーカ」
俺は絵里の肩に両手を乗せ、
絵里の視線と同じ視線になるようにしゃがみ込む。
「妻のお前を残して他の女と一緒にメシなんか食えるかよ」
「・・・○にぃ」
「きょ、今日だけは特別だからな・・・」
俺は視線を逸らして言った。
すると絵里はニコッと笑いながらコクリと頷いた。
絵里の頭を撫でて後、玄関に待たせている愛のところに向かった。
「愛・・・ごめん。俺行けないや」
俺は愛にこれまでの事を話した。
一応、愛が俺の事を好きだって話は除いて。
「そうだったんだ」
「ああ、そう言う事だから、
悪いんだけど・・・俺達に肉少し分けてくれないかなぁ?」
「そう言う事なら・・・いいよ」
「ホントか?」
「うん。でも知らなかったなぁ・・・」
「なにが?」
「○○が義妹想いの優しいヤツなんだって事」
「ま、まぁ、アイツに泣き付かれるのは勘弁だからな」
「そうだよね。じゃあ、お肉持ってくるからちょっと待ってて?」
愛は自分の家に帰って行った。
数分後、愛はビニール袋を持ってやってきた。
「○○、はい」
「あれ?2パックもくれるのか?」
「うん。絵里ちゃんと1パックずつね」
「いいのか?」
「いいって。お肉いっぱい買ってきし、
もしそれで足りなかったら、呼んでくれればまた持ってくるよ」
そう言うと愛は自分の家に帰って行く。
「愛!」
そんな愛を俺は呼び止める。
「ん?」
「・・・ありがとな」
「・・・うん。また明日ね」
愛は笑顔で手を振りながら帰って行った。
俺も笑顔で愛が見えなくなるまで手を振り続けた。
「本当にありがとな・・・愛」
この時の俺はまだ気付いていなかった。
自分の心(キモチ)に少しずつ変化し始めている事に。
今日はここまで。
次は新キャラ登場します。
まぁ、誰が出るかはお楽しみという事でw
両作者殿乙であります
さゆみんキャワ萌えハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
愛ちゃんも絵里ちゃんもお互い大変ですね
では三角スレへノシ
えりりんもさゆもカワイイヨー
主人公が羨ましいorz
愛キューン!
作者さん乙です!
危ねぇ!
292 :
名無し募集中。。。:2005/04/12(火) 17:14:22 0
(∩ ゚Д゚)
保全!
よっすぃ〜誕生日おめでと。ってことで今日はよっすぃ〜も登場。
本編です↓
〜AM8:30 「望娘高校」 入学式まであと1時間半〜
「♪〜♪」
鼻歌を歌いながら自転車を漕いでいると、見覚えのある後ろ姿を見つけた・・・
しかし制服は俺と同じ高校なのでうかつに声掛けてミスでもしたら・・・ガクガクブルブル
そんな事を考えながら超低速でその女子の後ろを走っていると突然振り返り、
「オッス!」
と元気に(声が大きなだけだけど。)挨拶をして来た。
「うわぁっ!」
思わぬ事態に驚いてバランスを崩してしまう。
「やっぱ吉澤か・・・」
「にひひ♪」
こいつは吉澤ひとみ。石川と同じく幼なじみだ。女のくせに喧嘩強いし、男の俺より男らしい。いや、「漢」らしい。
「あれ?梨華ちゃんは?」
「それがさぁ、かくかくしかじか・・・」
俺は今朝あったことを吉澤に話した。
「そりゃあ偶然っていうか・・・最悪の奇跡だね。」
「どうすりゃあいいのか・・・」
「まあ普通に言えばいいでしょ。」
「何て?」
「俺はシスコンだって。」
「てめぇからかってんだろっ!」
「あはは。冗談冗談。ってか大丈夫だよOKOK。それより2ケツしてよ。」
「まぁ・・・良いけど。」
そういって吉澤を後ろに乗せ、再び学校への道を進み始めた。
「あのさぁ、そろそろよっすぃ〜て呼んでよ。」
「はぁ?ヨッシーだかポッキーだか知らんが俺の呼びやすいように呼ばせろよ」
「ねぇ・・・もっと、距離を縮めたいの・・・フッ」
そう言い、吉澤は俺の耳に息を吹きかけてきた。
予想だにしない行動に不意を突かれ(別に感じた訳でなく)、ハンドルを持つ手も緩くなり、転びそうになった。
「ば、バッキャロー!!」
震える声で吉澤を怒鳴る。しかし当の本人は相変わらず笑顔だ。まったく・・・
そんな事をしている内に、学校が見えてきた。
これが、俺の高校。「望娘高校」・・・
「朝娘高校」と合併して出来たため、校舎は最近改築したばかりなので、とても綺麗だ。
しかも私立なのに校則が緩いらしい。何でだろう・・・
自転車置き場に自転車を置き、生徒会の先輩からクラス分けの紙を渡される。
(え〜と・・・俺のクラスは・・・)
「!!」
1年・・・1組・・・出席番号2番。
ここまでは普通だ。
出席番号・・・3番・・・石川梨華。
しかもさらに見ると、
34番・・・吉澤ひとみ。
ったく・・・腐れ縁というか何というか。小学校から一度もクラスが離れたことは無い。
ぼ〜っと突っ立っていると吉澤が近づいてきた。
「まただね・・・」
「あぁ。」
もうこんなやりとりもざっと10回目だ。
「んで、石川見なかった?」
「ここ。」
そういって吉澤がサッと横に捌けると後ろには石川が立っていた。
「・・・よう。また一緒だな。よろしく」
出来る限りの笑顔(吉澤には引きつってるって言われた)で石川に接するが全く口を聞いてくれない。もう理由を話すしかない。そう思い口を開けようとした時、
「よっすぃ〜行こ。」
「え?あ・・・あ・・・」
吉澤の手を引き、さっさと校舎の中へ入っていってしまった。
はぁ・・・本当面倒くせぇ・・・。
教室に入ると早くも女子は打ち解け合い、小グループを作って自己紹介とか雑談とかしていた。本当、女子って凄いな・・・
それに比べて男子は・・・みんな自分の席について黙っている。おかげでこっちからも話しかけられない雰囲気だ。
自分の席につき、じぃ〜〜〜〜っと座っていると、誰かが肩を叩いてきた。
「?」
叩かれた方に振り向くと、ほっぺにそいつの指が刺さった。
「はひ?(何?)」
そこには見たことの無い女子。
「後藤っていうんだ・・・」
「は?」
「後藤真希って言うの・・・」
「へ、へぇ〜後藤ね・・・(やばいって!!何こいつ!?)」
「ごっちんで良いよ〜」
「う・・・うす。」
可愛さレベルで言うと石川と並ぶかな・・・でもかなりマイペースって言うか・・・
そんな事を考えていると教室のドアが開き、先生が・・・?
視線を少し落とすとちっちゃい可愛らしい女の先生が立っていた。
「みんなおはよう!私はこのクラスの担任の矢口です!あと少しで体育館に移動開始するからそれまでは各自休憩!!」
小さいのに元気のある先生だ。お陰で眠気も吹き飛んだ。
(よし。今の内に・・・)
後ろの席の石川に話しかける・・・
「あのさぁ・・・今日の朝の事だけど・・・」
「・・・」
「あれは・・・物のはずみって言うか・・・」
「・・・」
「いや決してシスコ」
「嫌いなの。」
「え?」
静寂な時間が訪れた。
「嫌いって・・・」
「もともと苦手なんだよね。」
「石川・・・」
小さい頃から一緒に遊んでたし、お互いに喧嘩をする時もあったけど、こんな言葉を聞くなんて思わなかった。心のどこかにポッカリ大きな穴が空いたような感覚さえ覚えた。
「な、なんでだよ!?」
思わず取り乱す俺。しかし今は形振り構ってられない。
言葉が止めどなく口からあふれ出す。
「何でって・・・キモイし。」
キモイし・・・キモイし・・・キモイ・・・モイ・・・
頭の中でエンドレスリピートされる「キモイし」。一瞬フラッと来たが何とか持ちこたえる。
「お前・・・前から思ってたんだな・・・」
「まあね・・・」
何だか裏切られたような気持ちだ。少なくとも俺は石川の事が嫌いじゃない。ってか、少し興味ある・・・ってか・・・ってか、スキだ。
「俺はお前の事スキだぞ・・・」
自分でもこんな事言うとは思わなかった。
クラスの空気が固まる。ふと我に返ると顔を真っ赤にして固まっている石川。
一斉にクラス中の視線がこちらへ向けられる。
(何て事を言ってるんだ!俺!!おい俺!!!)
軽くパニックを起こしていると石川がクスクスと笑い出した。
「何言ってるのぉ?もぉ〜」
クスクスと笑う石川の笑顔。心の穴も一気に塞がった気がする。
そこへ吉澤が歩み寄ってくる。
「何告ってんだよ!?」
「え・・・えぇ〜!!!」
改めて自分の発言の重大さに気づいた。しかしもう遅い。
クラスのあちこちから冷やかしの声が聞こえてくる。
「い、いや・・・あの・・・え・・・」
もう取り返しはつかなそうだ・・・はぁ。高校生活初日に女子に告って振られて・・・
もう駄目ぽ・・・。
「梨華ちゃん何話してたの?」
「いやぁ・・・ね、今日朝迎えに行ったらゴキブリを見ちゃってさ、それで怖くて逃げちゃったの。これ持って・・・」
そういって石川が手を広げるとそこには見覚えのあるヘアピンが・・・
「え!?どゆこと!???」
もう何が何だか解らない。ゴキブリ?ヘアピン?逃げた?
「ハハァ〜ン・・・そう言う事ね・・・」
吉澤がニヤリと笑った。
「つまりはこういう事。
梨華ちゃんはあんたの家に行ったんだけど、そこでゴキブリを見て逃げ出した。
んで、ヘアピンを持って逃げちゃったから、罪悪感に駆られてあんたを避けてたのよ。」
あまりの回りくどさに腰が抜けそうになった。
「ごめんね。」
そう言って石川はヘアピンを俺に戻してきた。
「あ・・・あぁ・・・」
もう声も出ない程呆れてしまった。
単なる勘違いで告白までして・・・クラス中に笑われて・・・
「んで、何と勘違いしてたの?」
石川が俺の顔をのぞき込んでくる。思わず吉澤にアイコンタクトで救助を要請するがことごとく拒否されてしまった。
「ん?何の事だよ?ってか何も勘違いしてないしぃ〜」
そういってそそくさと話をはぶらかすことに成功したが、未だにクラスのあちこちから視線を感じる・・・はぁ。どうなることやら・・・
大きなため息を一つつき、椅子を前に向けると、担任の矢口がちょうど教室へ入ってきた。
「は〜い!!んじゃあ体育館に行くよっ!」
廊下に並んでいても、体育館に着いても、クスクスという笑い声が聞こえる・・・
そしてその時はもう、
「あれ?さゆ今日は前髪下ろしてんの?」
「うん。ヘアピン無くしちゃってさぁ・・・」
石川の所為でさゆみが困っていることすら忘れていた。
〜入学式 プログラムNO,6 校長の話〜
「え〜・・・と、言う訳で〜」
暑い・・・今日は春だというのに最高気温は25℃。冬服を着ていると汗がにじみ出てくるほどだ。それにしても長い話だ。
ってか「え〜」って何回言ってるんだよ!?耳に残って嫌なんだよなぁ・・・
こんな些細な事に文句を付けてしまうほど気が短くなっていた。
「え〜・・・なので、〜〜〜下さい。それでは最後に、望娘高校へようこそ!」
やっと終わった・・・安堵のため息をつき、椅子に座ろうとすると、お尻に何か紙の様な感触がした。メモだ。
メモを開くと、そこには
「よっ!この色男!!気に入った!これから仲良くしような!!」
と書かれていた。名前は・・・・・書いてない。
おっちょこちょいなヤツだ。まぁ、どうせ冷やかしだろう。マジだったら向こうから来るだろうし。そんな事を考えながら、紙をクシャクシャに丸めていると、凄いことを思い出して、手が止まった。
(石川に告白して・・・返事貰ってない・・・)
って事は振られた?いや、まだ何も言ってない・・・てか何で告ったんだ!?
頭の中で後悔と期待がグルグル回り続ける。
おかげで入学式の次第なんて全然覚えてもないし、記憶にもない。
教室に戻り、後ろを向くと、そこには石川・・・じゃない!?
「よっ!さっきの手紙・・見た?」
髪の毛がつんつん・・・でも悪いヤツじゃなさそうだ。
「見たけど・・お前名前書き忘れてたぞ?」
するとそいつはばつが悪そうに、
「あちゃ〜・・・まぁええわ。俺は寺田。まぁつんくって呼ばれてるけどな。」
「何でつんくなんだよ?」
「見ての通り頭がつんつんしとるやろ?それでつんつんくん→つんくん→つんく。ってこっちゃ。」
「へぇ〜」
「ほな仲良くしような!」
そういうとつんくは俺の肩を叩き、女子グループの中へと入っていった。
いわゆるプレイボーイ(死語)ってやつかな・・・
いつのまにか俺は石川を見ていた。俺の視線に気づいた石川は、クスッと笑ってこっちへ近づいてきた。
「どうしたの?」
「え?い、いや・・・」
「さっきの・・・本気?」
「・・・え?」
「私もスキだよ。」
そう俺の耳元で囁くと、石川はまた小走りで吉澤の元へと駆け戻っていった。
スキだよって・・・事は・・・・
「両思いだね〜」
「うわっ!後藤!?」
頭の中が読まれてるし、しかもいつの間に!?
「んあ〜・・・ごっちんで良いよ〜」
そういうと後藤はまたフラ〜っと女子グループの中へ入っていった。
恐るべし、後藤真希・・・
一人席につき、じっとしていても胸の中でわき上がる思い。
これが恋心とか言うのかも知れないけど、そんなの俺には解らない。
でも石川との距離が縮まったのは確かだ。でも幼なじみの延長の様なもんかな?
そんな事を考えていると、一人でにやけてしまっていた。
(これじゃあただの変人だな。)
でもこれで俺の晴れ晴れしい高校生活が幕を開けた。
もう不安なんて無い。恐れる物なんて何も・・・いや不良ぐらい。
時間も過ぎ、矢口が教室へ来た。
「みんな!おめでとう!これで今日から晴れてこの高校の生徒だよ!」
相変わらずハイテンションだ。てか今実感してたところだし。
「とりあえず今日はお終い。明日から本格的に授業だかんね〜」
こうして俺の波瀾万丈な一日は終わった。
帰り道、石川と並んで歩く。お互い無口・・・なのも当たり前だ。
「何でお前らが居るんだよっ!」
「いいじゃ〜ん!ねぇ〜ごっちん!」
「んあ〜」
「クスクス」
まぁ俺と石川には変化はあったけれど基本的には何も変わってない訳だし。
これからもこの腐れ縁は大切にしようと思う。
いつもの十字路でみんな(何故か後藤も)と別れ、家に向かっている途中、誰かからメールが来た。
「誰だろう」
差出人は・・・石川だ。
「今日は・・・いろいろあったけど(笑)明日は君が迎えに来てねっ。
待ってるよ。王子様・・・ RIKA」
やっぱ・・・青春時代に恋は付きものですっ!!
その頃はもうさゆみのヘアピンの事は忘れてしまっていた・・・
「もう・・・何処やったんだろう・・・」
すまん・・・さゆ。
とここまでがいわゆるプロローグ。
っていってもこんな惚気た感じが延々と続きますww
タンポポの曲を聞きながら読むと良いかも・・・(w
ごっちんはこのキャラの方が(いじめっ子(極S)<謎)書きやすいッス。とか言ってみる
それではおやすみりんこ
MS降臨っす。
もうすでに読者の方々は気づいていると思われますが、
さっき昨日の読み返してたら
>>286に誤字がありました・・・orz
他にももっとあるかも・・・。
しかもまとめサイトにもそのまま書いちゃった・・・申し訳。
>>288 愛も絵里も大変ですよ。
なんせ鈍感な主人公ですから・・・。
>>289 えりりん可愛かったすか、よかったです。
>>290 乙ありがとです。
では俺も
>>286の続き行きます。
>>306 作者殿乙です
登場人物のキャラがピッタリで入り易いです
「○○にぃ〜、朝だよぉ〜!」
太陽が昇り始めてあたりを照らし始めた頃、
絵里が俺の部屋に侵入してきた。
「Zzz」
「起きてよぉ〜!朝だってばぁ〜!」
「Zzz」
「○にぃがどうしても起きないなら、絵里にも考えがあるよ」
「Zzz」
「○○にぃに・・・キスしちゃうぞ?」
「Zzz」
「もう、しちゃうからね!」
無抵抗の俺に絵里はどんどん顔を近づけていく。
ピピピピー!
「へっ!?」
「・・・ん・・・・もう・・・朝か・・・・って、うわっ!!」
目覚まし時計の音で目を覚ましたら、
目の前に絵里の顔面度アップだったのでビックリした。
「え、絵里!?な、なんで俺の部屋にいるんだよ!?」
「もぅ〜!タイミング悪すぎ〜!!」
そう言いながら、目覚まし時計のスイッチを乱暴に押して、
部屋を出て行ってしまった。
なんだアイツ・・・?
とりあえず、着替えて1階のリビングへ向かう。
リビングにはすでに絵里がトーストを食べていた。
俺も絵里の向かいに座ってトーストを食べる。
朝食を食べ終えた後、ちょうどいいタイミングでインターホンが鳴った。
俺が出ようと玄関に向かおうとすると、絵里がそれを制した。
「あ、絵里が出る!」
「え?なんでだよ?」
「今日【さゆ】と一緒に学校行く約束してたの」
「でも愛かも知れないぞ?」
「違うよ」
「どうしてそう言い切れる?」
「だって高橋さんはうちに来るとしたら、15分過ぎくらいに来るもん。
今はちょうど8時だから絶対違うよ」
そう言って絵里は玄関に向かう。
「そ、そうなのか・・・・?」
俺は絵里の後姿に向かって小さく呟いた。
今の『うちに来るとしたら愛は15分過ぎに来る』や、
昨日の『愛が俺の事を好きだって事』、まぁそれは本当かどうかわからんが。
絵里は幼馴染の俺でさえ知らない愛を知ってる時がある。
「おはよう、絵里!」
「ほら、やっぱりさゆだった」
さゆこと、【道重さゆみ】が制服姿で玄関前に立っていた。
「?やっぱりって?」
「あ、ううん、こっちの事だから気にしないで。
それより、まだ少し時間あるし、上がってなよ」
「うん、そうする。おじゃましま〜す!」
「おはよう、○にぃちゃん!」
さゆみが玄関を上がって、リビングにやってきた。
長髪を縛り上げているピンクのボンボンが揺れる。
さゆみはニコッと笑顔を見せて言った。
「○にぃちゃん、今日のさゆは可愛い?」
「あ?ああ・・・そうだな・・・」
「ホント?ホントにホント?」
「ホントに・・・ホント・・・」
「じゃあ、口で言ってよ」
「え?」
「ちゃ〜んと口で『可愛い』って言って!」
「い、いや〜・・・それはちょっと・・・・」
「どうして!?」
「だ、だって・・・・」
俺は目線をそらしながらさゆみの後ろを指差した。
さゆみは俺の指先を目で追って後ろを振り返った。
そこには鬼の様な顔をした絵里の姿があった。
「あ・・・絵里・・・」
「○にぃ!!」
「は、はい!!」
「・・・絵里とさゆ、どっちが可愛い?」
「へ!?ど、どっちと言われましても・・・・」
「どっちが可愛い!?」
「どっちなの!?」
おいおい、どっちって・・・そんな事決められるわけないじゃんかよ!
絵里とさゆみがじっと俺を見ながら答えを待っている。
「お、俺は・・・その・・・ど、どっちもかわ」
「まさか○にぃ、『どっちも可愛い』なんて変な事言うじゃないでしょうね!」
ギクッ!す、鋭い・・・。さすが俺の義妹だけの事はある。
つーか、別に変な事じゃないけどな・・・。
寧ろこの場はそう言わないと、俺の命が危ないわけで・・・orz
一歩ずつ下がる俺に対して2人はどんどん俺に詰め寄ってくる。
「さぁ、どっちが可愛いか、言っちゃなよ?」
「そうそう、言っちゃった方が楽になるよぉ〜?」
な、なんだ?そのどこかの刑事ドラマみたいな、コントみたいな台詞は!
と突っ込みたいところだが、2人のあまりの迫力に俺は声が出ない。
とうとう壁に背中が当たって、逃げ場所がなくなってしまった。
「さぁさぁ?」
「早く言っちゃいな!」
ば、万事休すだ・・・。そう思ったその時だった。
ピンポーン!
インターホンが鳴り、2人に一瞬隙ができた。
俺はその瞬間を見逃さなかった。
2人の隙をついて一気に玄関へ向かう。
「俺見てくるよー!」
「あぁー!」
「逃げたぁー!」
後ろで絵里とさゆみがあーだ、こーだと文句を言ってるが、
そんなのお構いなしに玄関へ向かいドアを開けた。
「おっはよう!○○!」
「おお、愛!いいタイミングで来てくれた!
早く学校行こうぜ!」
「えっ?ちょっ、ちょっと○○ー!」
訳がわからない状態の愛の手を引っ張って学校まで走った。
「チッ!逃げられたか」
「逃げ足速いの・・・」
舌打ちの絵里に落ち込み気味のさゆみ。
「さゆ?そんなに落ち込まなくてもいいじゃん」
「だって○にぃちゃん、まださゆの事『可愛い』って1回も言ってくれた事ないの!」
「絵里は可愛いって言われた事あるよ」
両手を腰に当てて胸を張る絵里。
「むぅ〜絵里なんかが言われて、
この世界でいっちばん可愛いさゆが言われないのは絶対おかしいの!」
「なんかとは何よっ!」
「絶対絶対ぜぇ〜ったい、可愛いって言わせて見せるの!」
「さ、さゆ・・・燃えてるね・・・」
さゆみの目の奥がマンガの用にメラメラと燃えていた。
「しまった!!」
「何を閉まったの?」
「バカ、その『しまった』じゃねぇー!」
「じゃあ、なんなのさ?」
ちょうど良く愛が来てくれたおかげで、
なんとかあの2人から逃げ切れたのは良かったのだが、
ここで俺はある重大なミスを犯してしまった事に気が付いた。
「・・・・カバン・・・忘れた・・・」
「・・・・・バカ」
すっかり呆れてしまった愛に言われて、
何も言い返せない○○であった。
【主な登場人物(その三)】
【亀井絵里】 1年C組 少しおっちょこちょいな女の子。
主人公の義理の妹で主人公大好きな子。いわゆるブラコ(ry
同じクラスの道重さゆみとは大の仲良し。
【道重さゆみ】 1年C組 自分1番、天然女の子。
世界で1番自分が可愛いと思い込んでいる子。
同じクラスの亀井絵里とは大の仲良し。
今日は三角書いてません。
その替わりいつもより多めに本編書きました。
新キャラで道重さゆみが登場しました。
【109】さんのさゆみちゃんほど萌えませんけど、
とりあえず主人公に対して燃えている事にしてみましたw
更新乙です
朝からえりりんの顔面ドアップイイナ-
作者殿乙です!
>>262の誤字は気付かなかったし改めて読んでも発見できなかったです
>>312は「いっちゃなよ」って所でしょうかね
まぁ俺の場合は読んでる最中に勝手に変換してくれるみたいで殆ど気付きませんけど
乙です!
毎日楽しみにしてます!
ほ
322 :
名無し募集中。。。:2005/04/13(水) 08:49:24 0
おいおい保全しろよ
乙でした
マジではまってます
ageてしまったorz
ほ
ぜ
んっ
ほ
危ない!
MS降臨っす。
今日の更新分はできたのですが、もう少し書いて余裕を取らせてください。
三角の方も書いてるので、やっぱ両方は大変なので・・・orz
>>318 えりりんの顔面ドアップはいいですね。
自分で書いてて主人公が羨ましいと思いました。
>>319 また誤字がありましたか・・・orz
まとめサイトには「言っちゃいなよ」と修正しときます。
これからもどんどん出てくると思いますが、
もうスルーしちゃってください。
どうしても、これはダメだろって思うヤツがあれば教えてください。
その時は修正させていただきます。
>>320 毎日楽しみにしていただきありがとうございます。
今日は更新できませんが明日(予定)までお待ちください。
一応、感想の返事くらいはできるだけ毎日やらさせていただきます。
>>322 マジはまってくれてありがとうございます。
ageてしまったのはドンマイですw
とりあえず、明日、更新する予定です。あくまで『予定』ですw
☆ノハヽ
(( ノノ*^ー^)ミ;"~";ミ <MSサンがんばれ!!
;;;"~゛;;⊂ )| )X)つミ;,,_,ミ
ミ;,,_,,;ミ く/_l 7つ
し'
レスもらえると嬉しいですねw
マイペースにがんばってください!
ほ
333 :
名無し募集中。。。:2005/04/14(木) 07:53:12 O
ぜ
ぽ
おいおい保全しろよ
するよ