【ROAD TO】ハロープロレスリング春【EXPO2005】

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571名無し募集中。。。
誰も書かないようなので福井大会メイン詳細

高橋愛凱旋試合
○高橋愛(21分01秒 SKD→片エビ固め)紺野あさみ●

U19タイトル保持者、最近絶好調の高橋に最近、未来が見えないと不安を口にする紺野
気心の知れた同期の凱旋試合の対戦相手に指名されたことで自信を取り戻すきっかけになればと
の思いはファンのみんな同じ気持ちだっただろう。紺野の入場から大歓声で迎え入れる
花道を入場してくる紺野は緊張の表情とオープンフィンガーグローブにレガースを身に纏い、ゆっくりとリングイン
湧き上がるどよめきと大紺野コール。青コーナーのターンバックルを数回拳で殴りつけると、深々と頭を
下げ高橋の入場を真剣な眼差しで待つ。入場テーマのイントロから福井のファンの大歓声の中、花道
の奥から全力ダッシュで滑り込むようにリングインする高橋。いつもならそのまま赤コーナーのセカンドロープ
に飛び乗って笑顔でファンの歓声に答えるところだったが、紺野の姿を一瞥した瞬間、完全にシリアス
な戦闘モードに表情を変える。

先制攻撃は高橋。左手で紺野のグローブを指差し、クレームをつけるように近づきいきなりのグーパンチ。
不意をつかれてよろめいた紺野に「来いよ!紺野」と挑発。ここからは高橋のグーパンチと紺野のパンチ
キックがぶつかり合うバチバチの展開。スタンドのバチバチファイトなら一日の長がある紺野が序盤のペースを
握る。首投げからのサッカーボールキックは超がつくほどのド迫力。背中を何度も思いっきり蹴られた高橋は苦悶
の表情で拳を握り、体を震わせひたすら耐える。

打撃ではあきらかに分が悪い高橋は一度場外にエスケープをすると、心底嬉しそうな表情を浮かべながら
私の顔腫れてない?とばかりに口を尖らせ頬を何度もさすり、セコンドの新垣と観客の歓声と笑いを誘う。
その高橋の天然っぷりには緊張と憂いを帯びた紺野の表情に軽く笑顔が戻り、いくぶんリラックスしたのか軽い
ステップを踏みながらシャドーボクシングで高橋のリング復帰を待つ
572名無し募集中。。。 :05/03/16 19:40:07 0
リングにゆっくりと滑り込んだ高橋はお返しとばかりに、自分のスタイルである正確なレスリング技術とリング
を広く使うハイフライムーブでペースを握り返す。
紺野もそれに付き合うように、時折打撃を挟みながらも、道場で練習していたフライングクロスチョップにも
挑戦。高橋を豪快に吹き飛ばすとちいさく紺野はガッツポーズ。片膝をついて起き上がってきた高橋にシャイニング
with才女をヒット。紺野の紫色のレガースが高橋の側頭部にグサリと突き刺さり、もんどりうって場外に転落
さらに場外でダウンした高橋に対し、紺野はトップロープからダイビングボディアタック。場外へのダイブをめった
にしない紺野に会場は大・大紺野コールで答える

足元をふらつかせながら、なんとかリングに戻った高橋に打撃のラッシュ。ロープに追い詰めた高橋の胸元
やボディにパンチ、キックを何度も浴びせダウンを奪う紺野。会場割れんばかりの高橋コールに、もがく様に
ロープを掴み何度も立ち上がる高橋。紺野は立ち上がってきた高橋の顔面にけん制のパンチを放つと、
気合を込めたミドルキック。しかし、その蹴り足を掴むとドラゴンスクリューで紺野の体をふわりと宙に浮かせる

右膝を押さえてうずくまる紺野に対して、膝へストンピングをねじ込み無理矢理に立たせる。そこからフロント
ダブルアームの体勢で紺野の体を絞り上げると、高速のDDYで顔面からマットに叩きつける。勝負どころと
悟った高橋は紺野のバックをとると、日本海式ふるさとスープレックス。このままフォールで試合は決まりと
思われたが、高橋のダメージもひどくブリッジが崩れ、フォールできず。
ここでレフリーがダウンカウントを宣告。カウントが8を超えたところでお互いなんとか立ち上がると、お互い
が意地のビンタ・パンチの応酬で気持ちをぶつけあう。
ここでボディへのパンチ連打で高橋をロープ際に追い込むと、この試合初のパーフェクトハイキック一閃。
後頭部に絡みつくようなハイキックで膝が崩れ腰から落ちる痛烈なダウン。この試合で一番の歓声が
沸き起こる。
573名無し募集中。。。 :05/03/16 19:41:06 0
サードロープに頭を乗せて完全にノックダウンした高橋に対して勝利を確信し、両手で大きくガッツポーズをとる
笑顔の紺野。勝負は決まったかと思われたが、地元ファンの大・高橋コールに自然と体が突き動かされるように
ロープを掴み、赤コーナーにもたれ掛かかりながらカウント9で立ち上がる。
ここで紺野はあきらかに動揺の表情を浮かべ、大振りのパーフェクトハイキックで強引に試合を決めに行く。
紺野のレガースが高橋の頭部を捉える瞬間、狙っていたのか偶然なのか高橋の膝が崩れ、寸前でキックの軌道
の下に潜り込む。大振りでハイキックでバランスを崩した紺野にすかさず正面から組み付くと、勝利への方程式
ドルフィンボトムで叩きつけ、おぼつかない足取りのまま高橋はコーナー最上段に上がり、右腕を頭の上に乗せる
モデルポーズでアピールすると、信じられないほど体を逆エビに反らせて必殺のスワントーン・ラブを紺野の胸元
に炸裂させる。このままフォールで試合は決まりだと思われたが、高橋のダメージもひどく、お腹を押さえて悶絶。

這いずるように紺野の体の上に右腕を乗せフォールにいくも、紺野意地の2.99でキックアウト。お互いの決め技
でも試合を決めることができない意地と気迫の展開に、観客も騒然となる。
永遠に続くかと思われた時間に終止符を打ったのは、高橋のビックマッチ限定の秘密兵器ソースカツドライバー
放心状態の紺野を起こすと、トーキックからブレーンバスターの体勢に。そこから紺野の体を向かい合わせに
回転させると、そのまま開脚してのツームストーン。頭から垂直にマットに突き刺さった紺野には、キックアウトする
力は残っておらず、レフリーがゆっくりと3回マットを叩き、雪の降る積もる寒い福井の熱戦に幕を閉じた。
574名無し募集中。。。 :05/03/16 19:41:33 0
試合終了後、リングの上で同期の絆を確認しあうように、ガッチリと握手し抱擁する高橋と紺野。
川o・-・)「愛ちゃんの地元で本当に胸を張って楽しい試合が出来ました。ありがとうございました」
と深々と頭を下げる紺野に、観客も紺野コールの大声援で答える
川*’ー’)「これからもあーしらは全力で走り続けます、また地元に戻ってきますので、よろしくお願いします」
に会場中から怒涛の大・大高橋コールが沸きあがる。

ここで、高橋はリング下の新垣と小川を呼び込むが、二人は渋い顔して、リングに上がることを拒否する
最後には「トーナメントを忘れるな」と捨て台詞を吐いて、ブーイングを浴びながら二人で退場。
今まで数年間続いた、定番タッグに不協和音が発生したことで、今後、新たな流れが生まれそうな予感がする
そんな重要な大会だった