【小説】リア消だったら誰に告ってた 第3章【キッズ】
1 :
名無し募集中。。。:
2 :
名無し募集中。。。:05/01/28 04:30:43 0
まんこ
3 :
名無し募集中。。。:05/01/28 04:32:29 0
4 :
名無し募集中。。。 :05/01/28 04:32:46 0
ぐっじょぶ
この時間なら前スレが流れる前に中の人がおっきしてくれるだろう
5 :
名無し募集中。。。:05/01/28 04:34:27 O
全ての作品が終わるのが先か、漏れの涙が枯れてドライアイになるのが先か。
6 :
名無し募集中。。。 :05/01/28 04:40:31 0
新参さん用に簡単な作品の解説でも書いてみようかな?
7 :
名無し募集中。。。:05/01/28 04:42:44 0
>>1 GJ!
作者さん達&まとめサイトの中の人もGJ!
8 :
名無し募集中。。。:05/01/28 04:46:04 0
前スレ埋める前に、まとめサイトに移してない分でも
レスアンカーでまとめとけばよかったなorz
9 :
名無し募集中。。。 :05/01/28 04:51:51 0
【優しい恋の育て方】(通称「学校編」)連載中
幼馴染の千奈美、小悪魔桃子、大人びた雅・・・・・・・・・・俺のクラスの女の子たちと俺の運命は?
【修学旅行編】
修学旅行で訪れた京都で、俺と、桃子と、千奈美と、茉麻と・・・・・・・・・・
【よく効く催眠術】
幼馴染の千奈美が、俺にかけた催眠術とは?
【プレゼント】
俺が熊井と仲良くなった日、そこにいた中島。その中島がバレンタインに・・・・・・・
【特命係 菅谷梨沙子】
平和なクラスに忍び寄る陰謀、アフォの子梨沙子が今、立ち上がる!
【強くなりたいとゆいたい】
ちっちゃい俺とでっかい須藤、俺が強くなりたい本当の理由は・・・・・・・・・・
10 :
名無し募集中。。。:05/01/28 04:53:14 0
11 :
だんしじょし:05/01/28 04:54:23 0
俺がこの時代来てから、既に20日ほど経過した。
登校の時や、教室での会話。
いくつか俺が変えてきた事のせいで、会話や行動が俺の記憶とはかなりかけ離れてきている。
ドッヂの件や嗣永と橘のこと、先日の菅谷の件とは関係のない生徒も
俺の記憶とはまったく違うことを話している。
『1匹の蝶の1度の羽ばたきが、地球の裏側で竜巻を発生させる要因にもなりえる』
というバタフライエフェクト、所謂カオス理論というやつを信じるとすれば
今頃南米あたりでは天変地異にでも悩まされているのではないだろうか。
というような変な心配をしながら、俺は南米かと思われる方向に勝手に拝んでみた。
「なにしてんの、会長」
清水が俺の顔を覗き込んでいる。
窓際に差す夕陽が清水の顔を照らしてオレンジ色にしている。
「うお、なんだ副会長か、どこから沸いてきたんだ」
「人をボウフラみたいに言わないの」
「ボウフラより小さいかもな」
「いい加減にしなさい!」
清水は垂れている眉毛を思いっきり吊りあがらせて俺にチョップを見舞った。
「痛ってえ。 あのな、俺は南米の方々を思ってだな・・・」
「はあ?」
「いやなんでもないけど。 で、何か用?」
訊ねると清水は、「え、や、まあ何ということもないんだけどお・・・」
と顔をそむけ、もじもじしている。
「あ、もしかして俺にバレンタインのチョコでも渡しに来たとか?」
俺は今日既に嗣永、夏焼、菅谷にチョコレートをもらっている。
本当の記憶では、もらっていなかったはずのチョコレート。
いや、もらっていなかったどころかあの時は剣崎にウソのラブレターを渡され
校舎裏で1時間近く待ちぼうけした挙句、クラス中の笑いものになったのだ。
それが今は3つものチョコレートが手元にある。
しかも人気のトップ3にもらったものだから、クラス中の男子が羨ましがっていた。
カオス理論バンザイ。
12 :
だんしじょし:05/01/28 04:54:50 0
>>11 「・・・・・・」
「あれ、図星か。 モテちゃって困るなあ」
「ばっかじゃない! あなたに渡しに来たのはこ・れ・で・すぅー!」
と生徒会回覧用のプリントの束を俺の顔に叩きつけた。
「ふご」
「もらったチョコレートはどうせ義理でしょ!
でれでればっかしてないで、ちゃんと生徒会の仕事もしなさいよねっ」
と言うともう一発俺にチョップをくらわし、教室から出て行った。
「そんなに怒らなくてもいいだろ・・・」
俺は床に落ちて散らばっているプリントを拾い集めランドセルにしまい込んだ。
荷物が重い。
生徒会のプリントの束だけならば問題はないが、今日は義理チョコが3つも入っている。
いやいや、たかがチョコ3つでこの重さはありえない。
これは菅谷のバカでかいチョコレートのせいだ。
『あのね、みんなにあげようと思ってた分全部入れてひとつにしちゃった』
とキャッキャはしゃいでいた。
気持ちは嬉しいがこればっかりはみんなに分けてあげてくれたほうがありがたい。
小学生の体力でやっとの思いで玄関にたどりついた。
「ふう・・・」
重さでしびれている手で下駄箱を開けると、封筒がひとつ入っていた。
「なんだこれ」
ピンクの封筒に、ハート型のシールで封がしていある。
バレンタインデーに、この封筒。 もしやこれは・・・ラブレターってやつ?
いやいや、まさか。 悪戯だろう。 剣崎の悪戯だけは変わらなかったか。
そう思いつつも気になり、封を開けてみる。
『渡したいものがあります。 校舎裏の焼却場で待っています。』
便箋に書いてある『校舎裏』という文字を見て、真っ先に剣崎の顔を思い浮かべたが
剣崎の悪戯の手紙にしては文字が可愛らしすぎる。
あのバカじゃあどんなに頑張っても筆跡を真似るなんてできるはずがない。
しかし女子の誰かと共謀している可能性も・・・
13 :
だんしじょし:05/01/28 04:55:37 0
>>12 「お、会長! ラブレター!?」
試行錯誤していて気づかなかったが、いつの間にか横に石村が立っていた。
「え! ああ、どうせ剣崎か誰かの悪戯だよ」
「ええ〜、でも本物だったらどうするの?」
確かにその可能性も否定できないわけで・・・。
「まあ、いいけど。 ハイ、これ!」
石村が綺麗にラッピングされた箱を俺に差し出す。
「お」
「ちゃんと手作りしたんだよ。 教室で渡そうと思ったけど
桃ちゃん達が渡してて男子が騒いでたから、なかなか渡せなくて」
「おお、サンキュー」
俺は手紙を左手に持ち替え、石村のチョコレートを受け取った。
「それじゃ、私いくね」
石村は素早く靴を履き替えて玄関を出て行く。 そして俺のほうを振り返って
「あ、手紙が入ってるから、ちゃんと読んでよね!」
そう言い残し、また足早に駆けて行った。
既にぎゅうぎゅうの鞄に無理やり石村のチョコを詰め込んで、俺は焼却場へ向かった。
焼却場にはゴミを焼いた後の煙がまだ漂っていて、少しけむたい。
この頃はダイオキシンなんて全然問題になってなかったな、とか思いつつ
とりあえず焼却場の前の空き瓶置き場に座り、荷物を降ろした。
「どっこいしょ、っと」
「ふふっ、なんか親父くさいね」
どこからともなく声がして、俺はあたりを見回した。
「こっちだよ、会長」
声がしたほうを向くと、木の後ろから徳永が顔を出していた。
「徳永だったのか・・・」
「よかったぁ、来てくれて」
いつものニコニコ顔で、徳永は胸をなでおろす仕草をした。
14 :
だんしじょし:05/01/28 04:56:28 0
>>13 「剣崎の悪戯かと思って、迷ってたんだけどさ」
「私もそれがあるから来てくれるか心配だったんだぁ」
そう言いながら、俺の横に腰をおろす。
「渡したいものって、何? チョコレート?」
今日はたくさんチョコレートをもらっていたので、ついそう聞いてしまった。
「単刀直入だねえ。 でも、ちょっと違うかな」
ちょっと違う・・・? 何なんだろういったい。
「えっと、私が渡したいものはね」
「うん」
「そのー、なんていうか・・・」
徳永は急にもじもじして、下を向いてしまった。
「・・・」
「あ、ほら、その、君に受け取ってほしいのは」
「・・・」
「わ、わたしの」
「徳永の?」
「・・・私」
「へぇ!?」
いきなりそんな事をいうもんだから、俺は素っ頓狂な声を出してしまった。
小学生が『私をあげる』なんてそんな!
徳永も自分が言ったことに気づいて、顔を真っ赤にして立ち上がった。
「ひぇっ、ち、ちがうの! そうじゃなくて、なんか、ち、ちがくて」
「ぅえ、あ、う、うん」
俺も徳永も慌てまくっていた。
「あ、その、私、好きなの! 会長のこと、……君のこと好きだから!
だからその、受け取って欲しいのは、わ、私じゃなくて、
いや、私なんだけど、そうじゃなくて、私の気持ちなの!」
「わ・・・わかった」
「あのね、へ、返事はね、あとでいいから! それじゃね!」
と、そう言って徳永は自分のランドセルを持って猛ダッシュしていった。
15 :
だんしじょし:05/01/28 04:56:58 0
>>14 「・・・どうしよう」
『今の俺』は、それなりに恋愛はしてきた。
告白されたこともあったし、自分から告白したこともある。
しかしこの『小学生時代』では、はじめてなわけだ。(嗣永の件は別にして)
愛の告白ってのは確かに衝撃的なことではあるけども
何故俺はここまでドキドキしているんだろう。
そんなことを考えていたら、荷物の重さも忘れていつのまにか家についていた。
妹の舞が俺の荷物からはみだしている箱に気づいた。
「わぁー、お兄ちゃんすごい! こんなにチョコもらったの?」
「大漁大漁だ。 舞にいっこあげるよ」
「ほんと? じゃあこの一番おっきいやつがいい!」
と言って菅谷の特大チョコレートを両手で抱えていった。
そのおかげで一気に荷物が軽くなった。
俺は自分の部屋に行き、もらったチョコレートを少しずつ齧りながら
『手紙が入っている』と言われていた石村からもらった箱を開けた。
出来はちょっと不細工だが、ハート型の可愛らしいチョコレートが入っている。
そして底の方に便箋が一枚。
『男の人に手紙かくのはじめてなんだけど・・・』
という書き出しではじまり、先日の国語の授業のことでお礼が書いてある。
そして最後の行。
『あの時、決めたんだ。 ……君に気持ちを伝えようって。
私、あなたのことが好きです。』
まじかよ。
俺の口からチョコレートのかけらがボロボロとこぼれていった。
予想外の、とんでもないバタフライエフェクトが返ってきてしまった。
つづく
16 :
名無し募集中。。。:05/01/28 04:57:41 0
初芝乙
17 :
だんしじょし:05/01/28 04:57:45 0
セリフおおめになってしまった
というかテンプレの邪魔してしまったような・・・
18 :
名無し募集中。。。:05/01/28 05:05:16 0
>>17 あんたも天才!この辺特に萌え(*´Д`)↓
「ばっかじゃない! あなたに渡しに来たのはこ・れ・で・すぅー!」
「よかったぁ、来てくれて」
いつものニコニコ顔で、徳永は胸をなでおろす仕草をした。
19 :
名無し募集中。。。 :05/01/28 05:10:41 0
>>9 続き
【王子様と2人のお姫様】
桃子宛のラブレターを、俺は石村に託した。そこから始まる俺と、桃子姫と、舞波姫の友情の行方は?
【舞波短編】
私は舞波、私のパパはすっごいのよ!
【秘密国家公務員】連載中
学校の治安を守る秘密国家公務員、清水佐紀の前に立ちふさがるかつての仲間、ZYXとは?
【恋愛シミュレーション21】連載中
美少女揃いの俺のクラスにある日転校生、菅谷梨沙子がやって来て・・・・・・・・
【新連載2(仮)】連載中
ある日、うちのクラスにアイドルの夏焼雅が転校してきた。そして俺は彼女と仲良くなった
【蝉】(【プレゼント】のシリーズ)
夏休みのある日、俺は友理奈姉ちゃんの日記に名前が出てきた、野球部のエースと勝負した
>>17 勝手にやっているんで気にしないで
20 :
名無し募集中。。。 :05/01/28 05:21:33 0
>>19 続き
【妖精の奇跡】(【妖精の奇跡・アイリーンの1週間】でリメイク中)
突然俺の頭の上に現れた妖精・アイリーン。彼女との別れは悲しすぎた
【セミ】(【蝉】の裏側、【プレゼント】のシリーズ)
夏休みのある日、野球部エースの僕は、片思い中の友理奈ちゃんの弟に勝負を挑まれる
【雪が降る季節に・・・】
転校生のめーぐると俺は、一緒に雪を見ようと約束するが・・・・・・・
【日本一の鈍感男】
鈍感な俺は、ちっちゃい清水に何度も何度も振られてしまうが、実はこれって・・・・・・・・・?
【ロボキッス】
父ちゃんが連れてきたロボット、リサコのおかげで、僕は「ただいま」を言う喜びを知る
【跳び箱】
跳び箱が飛べたら、僕はちっちゃい仲間の佐紀ちゃんに告白をするんだ
21 :
名無し募集中。。。:05/01/28 05:23:49 0
リア消氏 新連載2(仮)の続きが読みたい
22 :
名無し募集中。。。:05/01/28 05:32:40 0
23 :
名無し募集中。。。 :05/01/28 05:33:36 0
>>20続き
【友理奈となかさき続編】(【プレゼント】【蝉】続編)
サッカー部の俺と、中島、そして野球部の僕と、友理奈ちゃん。ぶつかり、すれ違う4人の気持ち
【満月の猫】
満月の夜に拾った猫と、猫の飼い主の舞美ちゃんの秘密とは?
【ミステリー】(連載中)
アイドルが誘拐!?いなくなったのは、僕の幼馴染の徳永千奈美だった・・・・・・・・
【だんしじょし】(連載中)
目が覚めたら小学生に戻ってた俺は、歴史を変えることができるか!?
【手を握って歩きたい】
ぐにゃぐにゃの幼馴染、りしゃこ、りしゃこの仲良し、雅、りしゃこと同じ顔の転校生、詩子、俺の夢は実現するか!?
【小児病棟】
シュズツのために入院した僕は、隣のベッドの女の子みたいなチサトと仲良くなった
24 :
名無し募集中。。。 :05/01/28 05:39:01 0
【おつかい】
山奥で出会った謎の少女、梨沙子。彼女の言う「おつかい」とは・・・・・・・・・?
【ギャンブラー】
ポーカーで巻き上げた俺の金を返してきた、桃子が俺に持ちかけたギャンブルとは?
【少女】
妻と娘を亡くした私が、繁華街で出会った謎の少女、舞ちゃんの目的と正体は・・・・・・?
とりあえずまとめサイトにある分だけ
25 :
名無し募集中。。。:05/01/28 06:12:01 0
>>24 乙
いいねこういうの初めて来た人にはわかりやすくて
26 :
名無し募集中。。。 :05/01/28 06:37:23 0
前スレ982
>俺はこの野球帽に自分で買って来たペンダントを取りつけた
ペンダント→ブローチ
やっちまった・・・・・・・・・
中の人さん、よろしくお願いします
27 :
名無し募集中。。。:05/01/28 07:03:22 0
なんとかおいついた
前スレギリギリだったね、このスレもそうなりそうだ
止められないように容量に気をつけてね
28 :
名無し募集中。。。:05/01/28 07:04:47 0
要領よくやらないと容量があぶなないよね
このスレのおかげで
早起きになってしまった
まとめて読むの最高
新スレおめ
31 :
名無し募集中。。。:05/01/28 08:30:58 O
携帯からほ
ミステリーは多分今日で完結します。
32 :
名無し募集中。。。:05/01/28 09:53:18 0
みなさま本当に乙です
保全します
33 :
名無し募集中。。。:05/01/28 10:55:14 0
保全ついでの雑文書きです。
あれはあくまで雑文ですのでまとめサイトの方には入れていただかなくてもよいですよ。
もともと、作家さんのどなたかが最初のスレの400くらいまでのをモチーフにしてると言っていたので、今後の展開や新作のヒントにでもなればと思って書いたのが作品ぽくなってしまっただけなので・・・
まぁ、人のいない昼間に保全してくれる方々の夜までの場繋ぎにとでも思っていただければ・・・その程度のレベルのものですので。
34 :
名無し募集中。。。:05/01/28 11:12:20 O
このスレの人達はみんなえぇ人ばっかりや(;´д⊂)
35 :
名無し募集中。。。:05/01/28 12:13:32 0
前スレのhtml化うpしてくれ
夕方になったら
37 :
名無し募集中。。。:05/01/28 14:08:30 0
そんじゃぁ夕方までの繋ぎに
保全ついでの雑文 その5
日曜日、渋谷に買い物にきた。
センター街から井の頭通りに抜ける横道で2〜3人の男の人がひとりの女の子を囲んでナンパしている。
すれちがいざまに女の子の顔をチラッと見るとパッと見キレイなおねぇさんタイプ、それでいて見覚えのあるようなないような、・・・って、同級生の夏焼雅だ。
おれに気づいた雅はこっちに駆けて来て俺の背中に隠れるようにしてる。
ナンパしてたお兄さんたちもこっちにやってきたので、おれは雅を守りながら気を引き締めて言ってやった。
「ぼくはこの子の同級生です。お兄さんたちは小学生をナンパするんですか?」
お兄さんたちはびっくりしてバツが悪そうにどっかに行ってしまった。
そのあと雅といっしょに買い物したりプリクラを撮ったりしたけど、うっすらと化粧をしてる雅は学校で見る雅と違ってすごくキレイで大人な感じがして、その日は家に帰ってもドキドキがとまんなかった。
次の日、学校にいくと雅はもう来ていた。
化粧してないいつもどおりの雅に少しホッとしていたら、おれが雅のとなりを通りすぎる時に、
「昨日はアリガトね」
と言ってウィンクしてきた。
「お、おうっ・・・」
と、そっけない返事を返したものの、それからおれの心臓はずっとドキドキしっぱなし。
でも雅は特に気にもしてないように他の女子と話してる。
・・・女の子の方が先に大人になるってほんとだ。
38 :
名無し募集中。。。:05/01/28 14:31:50 0
同じクラスで図書委員をやってる清水は放課後よく美術部にやってくる
清水 「ポスター描くから絵の具貸してー」
俺 「図書室にマーカーくらいあるだろう?」
清水 「絵の具の方が好きなの」
俺 「持ってっていいから図書室で描けば?」
清水 「本が汚れるからここで描くの」
机を並べ大きな作業場を作るとチョコンと座り絵を書き出す清水
シャッシャッ ペタペタ
会話も途切れ筆の音だけが静かな部室に響く
自分の絵も一段落しフト清水を見た
俺 「なぁ、清水…ソレ何…?」
清水「秋の読書週間だからトンボ。」
壁新聞の大きな紙によく分からない四枚羽の生き物が踊ってた
清水「あ〜ヒドい〜笑ってる〜! 難しいんだからね〜!」
俺 「トンボってのはこーなってんだよ…っと」
エンピツで余白にザッと描く
清水「うわー上手ーい! さすが美術部ね!」
俺「だろ〜……」
絵を覗きこむ清水と描きこむ俺の距離があまりに近い事に気付き何故か恥ずかしくなる。
清水「どうしたの〜? …ぁ」
振り向いた清水と目が合う。
吐息がかかりそうな程の近さ
一瞬時間が止まったかのように感じる
俺と清水しかいない美術室
筆の音も無く、校庭の運動部の掛け声だけが静かな部室に遠くかすかに聞こえた
39 :
名無し募集中。。。:05/01/28 14:34:09 O
朝まとめサイトのほうにhtml化したのうぷしたはずだけどみれない?
40 :
だんしじょし:05/01/28 14:47:22 0
41 :
ntoska067084.oska.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp:05/01/28 15:12:15 0
本当にここの常連さんたち、さいこーです!
萌え職人のみなさん、まとめサイトの中の人、レスラーさんたち・・・
ほんとにみんなだいすきです!
毎日学校から帰ってきて、夜になるのが待ち遠しくてたまりません。
♀のキッズヲタが参加できる板が少ないので、ここはすごくお気に入りです!
これからも第4章、第5章と、ずっとつづけていってください。
42 :
名無し募集中。。。:05/01/28 16:02:41 O
43 :
名無し募集中。。。:05/01/28 16:32:20 0
雑文さんのマネっこでしたw
44 :
名無し募集中。。。 :05/01/28 16:32:43 0
とうとう裸の女の子まで降臨
45 :
名無し募集中。。。:05/01/28 16:34:36 0
途中で送ってしまった
>>42 なので続きませんw
46 :
名無し募集中。。。:05/01/28 16:39:30 O
今週末は横浜アリーナにみんないくのかな
あまりSSに進展なさそうだ
47 :
名無し募集中。。。 :05/01/28 17:11:29 0
前スレの後ろの方の続き
妖精の奇跡・アイリーンの1週間 6
木曜日 13:15
給食が終わり掃除の時間
「おーい!」
アイリーンが空を飛んで戻ってきた
何やら赤いものを抱えている
「これ、拾ったんだ!カワイイでしょ?」
これは・・・・消防車とかの上に乗っている赤色灯だ!
「おい!これ、どうしたんだよ!?」
「赤い車の屋根の上に落ちてたの」
「バカ、今すぐ返して来い!」
アイリーンは文句をブーブー言いながら飛んで行った
アイリーンが戻ってきたのは掃除も終盤、チリトリの出番になってからだった
俺は急いで雅ちゃんの後ろに回りこんだ
アイリーンに目で合図を送る
アイリーンが指を鳴らすと俺たちの目の前に突然トカゲが現れた
体長10mはあろうかという巨大なトカゲ
俺は雅ちゃんより先に気を失った
48 :
名無し募集中。。。 :05/01/28 17:15:00 0
>>47 これまとめサイトには載ってないけど前スレにはあったね
妖精の奇跡・アイリーンの1週間 7
木曜日 20:25
「ねえ、白馬の王子様作戦っていうのはどう?」
「・・・・・・・それ、どういう作戦?」
「女の子はねえ、白馬の王子様に弱いって本に書いてあったんだ」
何やら嫌な予感がする
「だからね、白馬の王子様にまたがって、雅ちゃんの前に現れるの!」
「あのねえ、王子様にまたがってどうするの?」
「あっ、そうそう、王子様じゃなくて白馬、白馬にまたがるの」
「えーっとねえ、この世界では白馬に乗って突然現れるなんて変な人だから」
「じゃあ、白くない馬?」
「そういう問題じゃなくって・・・・・・・・・」
「シマウマ?」
「だ・か・ら!馬に乗ってる人なんて競馬場くらいにしかいないの!」
「じゃあ、王子様の格好だけで我慢する?」
・・・・・・・・・・ダメだこりゃ
アイリーンにはまずこの人間界の常識を覚えてもらわなきゃならないな
結局、明日の作戦は、俺が考えた、
『給食の時間に雅ちゃんが嫌いのものを俺が代わりに食べてあげる作戦』に決まった
そして、雅ちゃんの土日の予定もアイリーンに調べさせることした
なんかすげえな
50 :
名無し募集中。。。:05/01/28 18:45:23 O
ほ
51 :
名無し募集中。。。:05/01/28 19:23:52 0
52 :
名無し募集中。。。:05/01/28 19:46:30 0
>>51 たまに貼ってるみたいだけど
ここは方向性が違うから
もう貼らなくていいよ
53 :
名無し募集中。。。 :05/01/28 19:49:45 0
>>51 逆にあっちのスレの人をこっちに導いてやった方がいいんじゃない?
こっちはエロ禁ニー禁だと明言して
よせばいいのにスレタイに【キッズ】の文字を入れるから
いろんなのが来るようになった罠
55 :
名無し募集中。。。:05/01/28 20:18:45 0
>>54 ベリだけの純血スレにしたかったってこと?
初代スレは一応ベリキッズと入ってた
2章目はベリどころかキッズすら入ってなかった
ベリ以外の作品もあるからキッズにしたんだが悪かったか?それに【ベリ工】でやってはみたがサブジェクト長すぎで立てられんかった
前スレも詰まってた時だったんだし文句あるなら自分で立ててくれ
56 :
名無し募集中。。。 :05/01/28 20:29:42 0
>>55 まあ、いいんじゃない?
人が増えれば作者も増える可能性が高い
感想のレスが増えれば作者のパワーになる
変なのが増殖しなければいいと思うよ
よくわからんが問題ないよ
58 :
名無し募集中。。。:05/01/28 20:47:40 0
これだからマジヲタはキモイ
59 :
名無し募集中。。。:05/01/28 20:48:54 0
キッズニー禁止ですか
60 :
名無し募集中。。。 :05/01/28 20:59:31 0
ばれないようにやれ
いいスレだね。出来ればsage進行の方がいいかも
62 :
名無し募集中。。。 :05/01/28 21:07:41 0
>>48 妖精の奇跡・アイリーンの1週間 8
金曜日 12:22
女子仲間数人と教室を離れていた雅ちゃんが戻ってきた
アイリーンも雅ちゃんの背後にピッタリくっついている
「土日の雅ちゃんの予定、わかったよ!」
「おう、よくやった!で、どういう予定?」
「んーっとね、明日の土曜日はお友達と水族館!」
「お友達?それって、男?」
「違う違う、女の子だよ、クラス委員の清水さん、あのちっちゃい人?それと徳永さんと一緒」
俺は胸を撫で下ろした
「イルカのショーを見に行くんだって!ねえ、イルカってかわいいんでしょ?アイリーンも見たいなあ」
「よし、じゃあ俺たちも行こうか?」
「えっ!?いいの?やったあ! イ・ル・カ! イ・ル・カ!」
「で、日曜の予定は?」
嬉しそうに教室の天井近くを飛び回るアイリーンに声をかけた
「え!?ああ、日曜日はね、となりの市のおばあちゃんの家に家族で行くんだって」
じゃあ日曜は・・・・何もできないな
金曜日 12:33
給食がクラス全員の机に行き渡った
今日のメニューはクリームシチュー、具が多くて見えにくい
何かを紛れこませるにはもってこいのメニューだ
「アイリーン、雅ちゃんの嫌いなもの、わかるか?」
アイリーンはいつものように指を鳴らすと「バッチリだよ」と頷いた
クラス全員でいただきますの挨拶
直後にクリームシチューにスプーンを突っ込んだ雅ちゃんが悲鳴を上げた
「どうしたの?嫌いなものが入ってたの?代わりに食べてあげようか?」
雅ちゃんのスプーンにはゴキブリが乗っていた
「・・・・・・ゴメン、それは食べられません・・・・・・・・・・・」
俺はそう呟いて、アイリーンを睨んだ
亨 待ち
64 :
名無し募集中。。。:05/01/28 22:04:28 0
(秘密国家公務員編)
つづきは前スレの380
昼休みの屋上
「あ〜、もういらいらするぅ〜」
桃子がストローを噛みながらぼやく
「ぼやかない、ぼやかないー」
私は、さっきからずっといらいらしてる桃子に閉口している
「だってね、佐紀ちゃん。いい、ずっと舞美の爽やかお嬢オーラを浴びてるのよ」
メロンパンをほうばり、地団太踏んでる
なんだそれ、マークされてるプレッシャーじゃないの?
「私を素通りする男子の視線。許せない〜〜〜〜〜」
「どうどう」桃子はすっかり舞美のペースに嵌ってしまってる。
「舞美が私たちを牽制して愛とえりかが外から封じる気だね」
普通に分析するが
「分かってるわよ〜、それぐらい。佐紀ちゃんもあの位置座ってみなよ〜」
桃子はよっぽど舞美が人気を独占するのが嫌なのか怒りっぱなしだ。
すっかり頭に血が上って冷静さを欠いている。
そういった意味では連中(ZYX)のとった舞美転入作戦は成功してるといえる
65 :
名無し募集中。。。:05/01/28 22:04:58 0
>>64 困ったな〜と伸びをしてると頭上に千奈美の顔があった
「相変わらずだね。大丈夫?」冬なのに焼けた肌が活動的な千奈美らしい。
「あ〜、もうここにも居た〜イヤミっ子〜」桃子はもう何かてんぱっててどうしようもない。
「千奈美ちゃん、いいの私達と接触しても」
「平気平気、ちゃんと誰もいないの確認済みだよ。それにもう連中にはばれてるしね」
アクティブな割には幼い声に私は少し千奈美に親しみを感じていた。
「舞美だけど、特に怪しい人間と接触して無いみたいよ。あなた達の監視一本て感じ」
「そりゃ、私みたいに出来る人間にはマンツーマンで無いと封じること出来ないからね〜」
桃子がストローを口に加えながら私の肩に手を置いて割り込んでくる。
その格好、クラスの男子が見たら百年の恋も冷めるわよ。
「そうだよね〜、ガチガチになってたもんね。舞美が消しゴム拾っただけでビクついてたし〜」
「あんた、見てたわね〜」桃子は手を出すがちなみは軽くよける。
「まあ、もう暫く様子見るわ。いつ、愛が実力行使してくるかも分からないし」
去り行く千奈美の姿を見届けながら
「友理奈のほうは大丈夫なのかな」山崎本人の周りを張ってる友理奈が心配になっていた。
「舞美〜、次の体育で思い知らせてやるわよ、おほほほほ〜」桃子は全然人の話を効いてなかった。
とほほ・・・
66 :
名無し募集中。。。:05/01/28 22:24:57 0
修学旅行編もう4回は読んだな
また泣いちまった
今夜も素敵なスレですね
68 :
名無し募集中。。。:05/01/28 23:34:38 0
続き待ち保全
俺も修学旅行編好き
一寸って言うのがちょっと多い気はするけどね
70 :
名無し募集中。。。:05/01/28 23:38:34 0
千奈美みたいな幼馴染が欲しい保全
71 :
名無し募集中。。。 :05/01/28 23:38:55 0
>>62 妖精の奇跡・アイリーンの1週間 9
金曜日 20:14
俺はテレビをつけて、学校の図書室で借りてきた魚類図鑑を見ていた
明日、水族館でさり気なく雅ちゃんに声をかけ、魚の解説をして知的な俺を見せるためだ
「あーいーあらばーIt's All Right♪」
アイリーンがミュージックステーションに出ているモーニング娘。の歌に合わせて、振り付きで歌ってる
小さな体を目一杯大きく動かして、眩しいばかりの最高の笑顔で楽しそうに踊っている
上手だな、という気持ちより見ていて幸せになるハッピーなダンスだな、という感想の方が強かった
CMになったのでテレビを消してアイリーンに聞いた
「ねえ、アイリーンは歌やダンスが好きなの?」
「うん!だーい好き! だって幸せな気分になれるもん!」
空中でY字バランスを決めながらアイリーンは嬉しそうに言った
その時のアイリーンの顔を見て、ドキっとした
『んもう、アイリーンちゃんもカワイイのに・・・・・・・』
という、昨日の朝のアイリーンの言葉が脳裏をよぎった
アイリーンの存在は、まだ雅ちゃんほどではないけれど、俺の中で大きく大きくなってきている
俺は慌てて魚類図鑑に目を落とした
「とくいーなこーとよりもー♪」
アイリーンはアカペラで歌い始めた
魚類図鑑を読もうとしているのに、どうしてもアイリーンのダンスに目がいってしまう
「あのさあ、『妖精の奇跡』が起こったら・・・・・・・・・・」
俺は何となく踊り続けるアイリーンに声をかけた
「俺と雅ちゃんが両想いになれたらさあ、アイリーンはどうなっちゃうの?」
「すぐに妖精の国に帰って卒業式」
「じゃあ1週間以内に奇跡が起こせなかったら?」
アイリーンは一瞬悲しそうな顔になったが、すぐにいつもの笑顔で
「もう!失敗した時のことなんて考えてたら本当に失敗しちゃうよ!」
と言ったが、笑顔には力が感じられなかった
そして、歌も踊りもやめてしまった
72 :
名無し募集中。。。 :05/01/28 23:39:56 0
>>70 俺は幼馴染じゃない千奈美が見てみたい
あと未登場の梅さん
73 :
名無し募集中。。。:05/01/29 00:02:42 0
今日はまったりしてるねぇ
もう一回小中学からやり直したくなってきた…
そして千奈美と出会いたい
75 :
名無し募集中。。。:05/01/29 00:28:02 O
メディアでは地味な千奈美が、小説ではなぜか大人気。
なぜだ?コイジュバPVの影響か?それとも千奈美の時代が来たのか?
ここで『えなり』などと呼ぶヤシはひとりもいないな…
76 :
名無し募集中。。。 :05/01/29 00:32:11 0
>>75 初代スレの最初の方見てごらん
千奈美じゃなくてえなりが大人気
77 :
ミステリー:05/01/29 00:33:11 0
前スレ
>>926からの続き
僕はパニックに陥りそうなほど混乱した。けど頭の真ん中に千奈美がいるおかげで僕は動けた。
既に家を飛び出そうとしている。自転車に足を掛けた時、後ろから父親の声が聞こえたような…気がした。
やっと落ち着き始めた時には、電車に乗っていた。
僕はまず、この寒い中コートを着ていない。Tシャツ一枚だ。ここまでどうやって来たのか記憶も無い。
右手には手には切符。左手にはあの写真を持ったままだった。
こんな格好だから周りはジロジロ僕を見ているようだった。
「××駅…」ここからは30分ぐらいだろうか。
なんだろうか、千奈美の事を考えるのが怖くなっていた。
彼女の笑顔が見えてこない、あの悲しい顔が拭い去れない。
駅に着くのも怖くなってきた。これから何が待っているのか。
不安でしょうがなかった。
「次は、××〜」
「…!」まだ、5分も乗った気がしない。
改札を降りると、ポツポツと雨が降っていた。人通りはとても少ない。
僕はどうすればいいのか分からず、その場で立ち尽くしていた。僕はTシャツ一枚だ。寒さも襲う。
突然肩を叩かれた。
まさか、
78 :
名無し募集中。。。:05/01/29 00:38:35 0
個人的に使い勝手のいい人物は桃子と雅
梅さんは… どうやって登場させたらいいんだ?
長編かつキッズ多数登場とか書いてる人マジすごいと思う
79 :
ミステリー:05/01/29 00:39:05 0
>>77 「○○君…?どうしてここに…それにその服…」
僕の後ろに立っていたのは真っ赤な傘を持った嗣永桃子だった。
「そっちこそ…なんで…」
「電話がきたの。千奈美から」
「僕にもきた。ここで待ってるって」
「また私達に…?」
雨は次第に強くなってきた。
「びしょ濡れじゃない。ちょっとこれ持って」彼女は傘を僕に渡し、自分のコートを脱ごうとした。
「いいよ。大丈夫だから」僕は躊躇した。彼女も下は寒そうなシャツ一枚だった。
「いいから」コートを僕に押し付けた。
「うん…」
彼女の小さい手はもう震え出していた。雪になりそうなくらい寒い。
僕は出来るだけ彼女にくっ付き、寒さを防ごうとした。
「それ持つね」彼女がまた傘を持つ。
こんなに女の人の体を感じたのは初めてかもしれない。細くて本当に頼りない感じ。
ぎゅっと抱きしめたいと思った。腕を回そうとした。
80 :
名無し募集中。。。:05/01/29 00:42:22 O
ミステリーついに キタ―――――(゚∀゚)―――――!!!!!!!!!!
81 :
ミステリー:05/01/29 00:58:41 0
>>79 「○○君に、嗣永桃子さんですよね?」
現れたのは、いくつ位だろうか、50歳ぐらいのおばさんだった。やさしそうだけど、寂しそうな顔をしている。
「えっ?」僕達は予期しない人物を前に唖然とするしかなかった。
「千奈美ちゃんは私の家にいます。乗って下さい」そういってそばに止めてある古びた外車を指した。
僕達は黙って車に乗り込んだ。おばさんを疑いはしなかった。きっと千奈美の所へ連れてってくれる。
「ねえ僕はもう大丈夫だから、これ着て嗣永さん」隣で彼女はまだ震えている。
「嗣永さんってやめてよ。もっと他で呼んで」外を見ながら言った。
「も、桃子さんこれ着てよ」少し恥ずかしかったがそう呼んだ。
「…分かった」
Tシャツ一枚になった僕をミラー越しに見たおばさんは車のエアコンを入れたようだった。
随分と時間が経った。さっきの電車とは比べ物にならないほど長かった。
「ここだよ」車は止まった。
外を見ると、そこには灰色に汚れた大きめな家が目の前にあった。
82 :
名無し募集中。。。:05/01/29 01:00:08 0
土曜だから寝ませんよ!
83 :
名無し募集中。。。:05/01/29 01:07:58 O
明日も仕事…(T-T)
84 :
ミステリー:05/01/29 01:18:07 0
>>81 「ここに…本当にいるんですか?」聞いたのは桃子だった。
「いるよ。今留守番してもらってる」
「…」僕達は無言で顔を見合わせた。
さっきからよく分からない事ばかりだ。千奈美は誘拐されたんじゃないのか。
外に出ると、雨はみぞれに変わっていた。
「ついて来て」おばさんは僕達の前を歩く。立派な門を開け、庭を抜け、玄関についた。
「どうぞ、入って」
ドアは鍵が掛かっていなかった。
中は、外見と同じように薄暗く、湿った木の匂いがする。
「二階にいるわ」おばさんは桃子のコートをハンガーに掛けながら言った。
僕達は階段に向かった。
ゆっくりと登った。また不安になってきた。もし千奈美に何かあったら…
二階につくと僕は息を呑んだ。そこにはドアが一つだけあった。
この先に、千奈美がいる!
85 :
名無し募集中。。。:05/01/29 01:33:39 0
「再会」
私がこの小学校を訪れたのは何年ぶりだろうか
出張で故郷の近くまで来たのだが
出張先の都合が悪くなり次回ということになり
余った時間で行ける思い出の場所だったと言う訳だ
もう、夕暮れ時で薄暗くなっていた
校門の脇に石碑のようなものが建っていた
よく読めないが慰霊碑のようだった
いつの間に建ったのか分からないが誰か亡くなったのだろうか
違和感を感じたが、それより気になっていることがあったので
校庭に入ろうと辺りを伺うとまだ午後5時なのに生徒はおろか先生の姿もなかった
何かと世知辛い昨今の現状で、中に入るのを躊躇いましたが
あまりに誰もいないのと、確かめないと気がすまなくなったので校庭に足を踏み入れる事にした
私が小学5年生の時、初恋の人がいた
彼女の名は熊井友理奈、手足が細長く、華奢な印象があった
整った顔立ちで意志の強さを秘めた瞳をしていた
当然、まだ初心な田舎の小学生だった私が告白できるはずも無く
毎日、いじめて泣かせていた
子供っぽい愛情表現だったと思う
86 :
名無し募集中。。。:05/01/29 01:34:38 0
>>85 そんな日常を一つの事件が断ち切った
熊井さんが家の都合で都会の学校に転校するらしいのだ
私は、転校という出来事が好きな人との別れを意味すると知った
受け入れたくない現実は日々、無情にも経っていく
しかし、当時の私に何が出来たというのか
私に出来たのは転校するからもう苛めないという自分勝手な決め事だけで
その決め事を他のいじめっ子仲間にも強制したので、ひどくからかわれた
転校まであと3日となり、クラスでお別れ会を開いたのだが
私は不自然なほど接触を避け、強がっていたのを覚えてる
そして、彼女は転校して行った
私は、彼女の家まで行ったがもう其処には主の居ない空間でしかなかった
私はそこでその当時流行っていた女の子向けのTV番組のキャラクターのペンダントを拾った
唯一の思い出の品だった
私はそれをビニールで何重にも包んで、体育館裏に埋めた
87 :
名無し募集中。。。:05/01/29 01:35:30 0
>>86 その年の暮れ、両親が急逝し都会の親戚の家で住む事になり
私の実家も取り壊したので
ここにはもう来る事も無いだろうと思っていた
もう、熊井さんのことは遠い思い出になりかけていた
この出張が無ければ、おそらく永遠に
不思議と誰にも会わずに体育館裏に着いた
私はまさか無いだろうと思ったが、記憶をたどり掘ってみた
土がとても固かったので、近くの用具室にあるスコップを無断で借り掘った
土の色が変わる辺りで硬いものがスコップにあたって音を立てた
汚れて廻りのビニールもボロボロになっているが確かにあのペンダントが出てきた
郷愁に駆られ弄くってると後ろ蓋が開いた
そこには手紙が入っていた
それは私宛の熊井さんからの手紙だった
『高橋君へ
高橋君が、このペンダントを見つけてくれると信じて書きます
いつも私のこといじめてた高橋君がとっても嫌いでした
でも、転校が決まった日から、急にいじめなくなりましたよね
それどころか、一緒にいじめてた子に注意してくれたりもしました
その日から急に高橋君のことが気になりだしました
お別れ会の時、話も出来ず、そのまま引っ越すことになり少し心残りなので
来年の冬、高橋君に会いにきます。その時にお話一杯しようね
友理奈』
88 :
名無し募集中。。。:05/01/29 01:37:57 0
>>87 私は、泣いてた
自分勝手にいじめて、自分勝手にいじめなくなった私に会いたいと書いてくれている
もちろん、子供心の幼稚な愛情になる前の感情とは分かっていたが
それでも嬉しかった
熊井さんは私を許してくれている、しかも、会おうとまで書いてくれている
もう、あれから20年が経っている
今はどこかで幸せに暮らしているだろう
なにか胸の仕えが取れた気がした
帰ろうと学校を出ようとした時
校門のところで
熊井さんがあの時のまま立っていた
とても懐かしい笑顔で私を手招きした
いつのまにか私もあの時の姿になってた
もう迷うことはない
熊井さんと一緒に居よう
学校から出ることは出来ないが
私は今、たいへん幸せだ
終わり
友理奈ヲタの人ゴメンなさい
89 :
ミステリー:05/01/29 01:41:22 0
>>84 ドアの目の前に僕達は立った。ドアノブに手を触れようとした時
「もしここを開けていなかったら?」なによりもこれが一番の恐怖だ。開けるのが怖い。
「絶対いる。はやく入ろう?」桃子の手が僕の手覆い、ドアノブに触れさせた。
「会いたい!」この一心でドアを僕達は開けた。
そこにあったのは薄暗い、広い部屋。真ん中に椅子がある。そこに真珠色のワンピースを着た少女が座っている。
その子は振り向いた。
遂に見つけた。やっと見つけたその子はにっこり笑った。なんて可愛いんだ…
「千奈美!!!」僕は千奈美の方へ走る。
そして、抱きしめた。もうどこにも行かせない。こうすれば千奈美は逃げれない。
「ごめんなさい…」
「もうどこにも行かないでくれよ…僕には千奈美ががいないと駄目なんだ…」
「もうどこにも行かないよ…」
僕達は昔のように泣きながら抱きしめあった。
90 :
名無し募集中。。。:05/01/29 01:44:12 O
主人公と熊井は死んでいたの?
91 :
名無し募集中。。。:05/01/29 01:47:57 0
>>90 描写が下手ですみません
友理奈は翌冬、高橋君に会いに学校に来て事故で
主人公は最終的にはまあそういうことです
独りよがりだったなOTL
92 :
名無し募集中。。。:05/01/29 01:51:58 O
>>90 いえなんとなく分かっていたんですが・・・雰囲気壊してすいません。これからも頑張って書いてください
93 :
名無し募集中。。。:05/01/29 01:52:03 0
94 :
名無し募集中。。。 :05/01/29 01:52:15 0
>>91 最後に慰霊碑と友理奈を結びつけるような描写を入れるつもりだったけど忘れたのかと思ってた
95 :
名無し募集中。。。:05/01/29 01:56:18 0
>>94 恥の上塗りついでに聴きたいです
校門のところでということで慰霊碑を連想してくれると思ったんですけど
エスパー以外無理ですよね
すみません修行しなおしてきます
96 :
名無し募集中。。。:05/01/29 01:59:39 0
じゃあ俺からも一つ
段落つけたほうがいいよ
>>85は
何かと世知辛い昨今の現状で、中に入るのを躊躇いましたが
あまりに誰もいないのと、確かめないと気がすまなくなったので校庭に足を踏み入れる事にした
私が小学5年生の時、初恋の人がいた
彼女の名は熊井友理奈、手足が細長く、華奢な印象があった
整った顔立ちで意志の強さを秘めた瞳をしていた
みたいに場面が切り替わるところで一行あけるだけでも読みやすくなるし結構違って見える
97 :
名無し募集中。。。 :05/01/29 01:59:56 0
>>95 もっと露骨に「慰霊碑に腰を下ろしていた」みたいに書いてもまだ足りないと思う
あくまでも、俺ならば、ってっことなんだけど
「1ヶ月後、慰霊碑には私の名前が刻まれた。その横にはもう微かにしか読めないが、熊井・・・・・・・・」
ってな感じにしたりする、かな?
98 :
名無し募集中。。。:05/01/29 02:00:52 O
>>95 話の流れはかなりよかったです。期待してます
99 :
名無し募集中。。。:05/01/29 02:01:21 0
100 :
名無し募集中。。。:05/01/29 02:02:35 0
>>96 アドバイスありがとう参考にします
ミステリー編の邪魔ですのでもう消えますね
101 :
名無し募集中。。。:05/01/29 02:02:41 0
↑むしろお前が嫁
102 :
名無し募集中。。。:05/01/29 02:04:02 O
ワロタ
103 :
名無し募集中。。。:05/01/29 02:08:04 0
ここだけ空気違う
104 :
名無し募集中。。。:05/01/29 02:08:18 0
なんか講習会がはじまってるな・・・
>>85 30作品目おめでとう。。
105 :
名無し募集中。。。:05/01/29 02:16:29 0
今日明日は作者さん達ライブかな
作品こない分頑張って保守するか
106 :
名無し募集中。。。:05/01/29 02:18:02 0
ミステリーの人、すいませんが今日の更新終わりのときは言ってくれますか?
このままだと朝まで待ってそうなんで・・・
107 :
名無し募集中。。。:05/01/29 02:21:06 0
ホント申し訳ないんですが
今夜中には終わりそうに無いんで次の投下で最後にします
108 :
名無し募集中。。。:05/01/29 02:21:50 O
ミステリ〜ミステリ〜だねこの恋は〜♪
109 :
名無し募集中。。。:05/01/29 02:22:37 0
110 :
名無し募集中。。。:05/01/29 02:28:01 0
>>89 はっと僕は桃子の方を見た。彼女だって千奈美の事を本当に心配していた。僕ばかり千奈美を抱きしめていてはいけない。
桃子は泣いてはいなかった。でもすぐに分かった。また我慢してるんだ。
「桃ちゃんも来てくれたんだね…」僕は千奈美から腕を離し、千奈美に「行けよ」と目配せした。
千奈美は桃子の前に立った。ちょっとバツが悪そうだ。僕は黙ってそれを見ていた。
「バシン!」桃子は千奈美を引っ叩いた。僕はビックリした。引っ叩いたからじゃない。
桃子は今まで見たことが無いくらい泣いていた。
「馬鹿!皆どんだけ心配したと思ってんの!もう…」
静かに、だけどたくさん涙を流していた。
彼女達の抱擁はとても長かった。やっと解けると、見計らったようにあのおばさんが入ってきた。
「千奈美ちゃん、今まで本当にごめんね…沢山話せてすごい楽しかったよ」
「おばさん…」千奈美とおばさんは随分と親しそうだった。
「○○君、桃子ちゃん…」
「はいっ」僕達は同時に答えた。
「これからも千奈美ちゃんをよろしくね…あ、おばさんがそんなこと言える権利無いか…」
僕達は何も言えなかった。
「じゃあそろそろかな…」おばさんは携帯を取り出し、電話をかけ始める。僕はなんとなく察した。
「もしもし、警察ですか?大変申上げにくいんですが…」やっぱり。
「おばさん!」千奈美がそれを止めようとした。
「…ダメ」千奈美を抑えたのは桃子だった。
111 :
名無し募集中。。。:05/01/29 02:29:11 0
とりあえずこれでおしまいです。
ラストは来週になります
112 :
名無し募集中。。。:05/01/29 02:30:34 0
まとめサイトです
ここまで更新しましたが横アリいってあんなことやこんなことしてきますので
今週末は更新できません
113 :
名無し募集中。。。:05/01/29 02:30:42 0
全盛期ジャンプを思い出させる
次回が気になる終わりっぷりだね・・・
114 :
名無し募集中。。。:05/01/29 02:31:47 0
禿同
長い週末になりそうだ
115 :
名無し募集中。。。 :05/01/29 02:33:37 0
中の人乙
俺たちの主演女優の皆さんによろしく
117 :
名無し募集中。。。:05/01/29 03:17:43 O
>>113 そうか、やっとわかったよ!
続編を待つ間のどきどき感、作品を読んでいるときのはらはら感、何編かの連載を同時に平行して読むわくわく感…
長い間忘れてたこの気持は、中学生時代の毎週月曜日が待ち遠しいかった、あの感じなんだ!
118 :
名無し募集中。。。 :05/01/29 03:24:11 0
>>71 妖精の奇跡・アイリーンの1週間 10
土曜日 10:13
「うわぁ〜電車だぁ!これ乗ってみたかったんだ〜!」
アイリーンはとっても嬉しそうだ
俺は雅ちゃんたちが乗りこんだ隣の車両の空いた席に座り、雅ちゃんたちの様子を伺う
雅ちゃんたち3人は、ボックスシートに腰を下ろして何やら楽しそうに話している
「うわっ!動き出したァ!揺れるね!キャハッ!楽しみだな〜!」
「ねえ、妖精の国には乗り物は無いの?」
俺は初めて電車に乗った田舎の子供のようにはしゃぐアイリーンに聞いた
「うん、無いよ!だってね、不思議な力使えば好きなときに好きなところに行けるもん」
「へ〜!じゃあ人間界は不便だろ?」
「そんなことないよ!とーっても、とぉ〜っても楽しいよ!ずーっとここにいたいな!」
そう言ってにっこり微笑むアイリーンの顔を見て、俺はず〜っとアイリーンが一緒の生活を想像した
毎日アイリーンの歌が聴ける
毎日アイリーンのダンスを見られる
毎日アイリーンと一緒に笑顔になれる
これはこれで、なかなか幸せなのかもしれない
アイリーンの方を見ると、車窓を楽しそうに眺めて即興の電車の歌を歌っている
電車の揺れとアイリーンの歌声で、俺は眠気を感じた
昨夜は遅くまで魚類図鑑見てたから眠いんだな・・・・・・・・・・・・
目的の駅に着くまで約1時間、寝ちゃおう・・・・かな・・・・・・・・・・・・
「・・・・てよ!起きてよ!おーきーて!」
俺はアイリーンに起こされた
「ねえ、海だよ!おっきいね〜!」
俺は寝ぼけ頭で考えた
この電車は海の方へ行くが、水族館は海が見えるずっとずっと手前、つまり・・・・・・・・
「寝過ごしたぁ!」
車内アナウンスが、もうすぐ終点に着くことを告げた
119 :
名無し募集中。。。 :05/01/29 03:25:12 0
うわあ保守のつもりで投下したらレス来てたよorz
120 :
名無し募集中。。。:05/01/29 03:34:12 0
俺キッズ専門で他興味無いから横アリには行かないよ
待ち遠しい
122 :
だんしじょし:05/01/29 03:40:30 0
>>15 翌日。
なるべく徳永や石村と顔をあわせないようにした。
石村は俺の後ろの席だが、無理して教科書だけ見るようにしていた。
それにしてもよくわからない状況になっている。
小学校の頃の俺はこんなに女子から人気があったか?
それなりに仲良くはしていたけど、恋愛に繋がることなんてなかったはずだ。
確かにこのタイムスリップ的状況を楽しんで
積極的に歴史を変えていこうとしているが、まさかこんなことになるとは。
それに、俺は二人の気持ちには答えられない。
想ってくれていたことは嬉しいけれど、俺は昔からずっと好きな人が・・・
好きな人? 誰だっけ・・・
この頃、俺は誰を好きだったんだ? まったく思い出せない。
他の事は鮮明に思い出せるのに、俺が好きだった誰かを思い出せない。
『好きだ』という気持ちは残っているのに。
「かーいちょー」
能天気な声で我に返る。 剣崎だ。
「剣崎か、おはよう」
「おはようって、もう昼休みだよ」
考え事ばかりしていたらいつのまにか何時間も経っていたようだ。
あれ? 俺給食食べたっけ・・・。
「いいよな会長、梨沙子からチョコもらったんだろー」
「ああ、うん。 舞にあげたけど」
「ナズェ! ナズェ俺にくれなかったんディス!?」
剣崎が急に必死になる。 そういえば剣崎は菅谷のこと好きなんだったなあ。
「舞が欲しいって言うからあげたんだよ。 お前そんなこと言わなかっただろ」
「そんな・・・」
123 :
だんしじょし:05/01/29 03:41:53 0
>>122 尚も泣きついてくる剣崎を振り払おうとしているところに、清水がやってきた。
「会長! 次の音楽の授業で使う楽譜取りに行くから手伝ってよ」
「えー、それは日直の仕事だろ」
「あなたでしょ、今日の日直」
そうだった。 考え事ばかりしていてすっかり忘れていた。
「さ、早く早く」
「はいはい」
「ていうかよく考えたらお前は日直じゃないよな」
教材室へ向かう途中の廊下の途中で清水に言った。
「私はたまたま菅井先生に頼まれたの」
「だったら女子の日直に頼めばいいだろ。 わざわざ俺に頼まなくても」
「あんたねえ、か弱い女の子にクラスの人数分の楽譜を持たせる気なの?」
清水が呆れ顔で言う。
「まあ確かにお前じゃ楽譜に潰されそうだな」
「またそんなこと言う」
ふくれっ面で俺を睨み、階段へ向かって走り出した。
「私先に行ってるからねー」
「おーい、副会長が廊下走っていいのかー」
「あっ」
清水は言われて規則を思い出し、急ブレーキをかけたが、遅かった。
ドスンッ
「きゃあっ」
階段へ曲がる角から出てきた生徒にぶつかり、小さい清水はコロコロと廊下を転げていった。
「何やってんだか」
俺は起き上がって頭をさすっている清水に駆け寄った。
124 :
名無し募集中。。。:05/01/29 03:53:12 0
佐紀タァ(゚∀゚)ァァ( ゚∀)アァ( ゚)ァア( )ァァ(` )アア(Д` )ァア(*´Д`)アァン
125 :
だんしじょし:05/01/29 04:21:08 0
>>123 「いったぁ・・・」
「まったく、副会長が規則を破るからバチがあたるんだよ」
清水を抱え起こしながら説教。
「いやー、どうもうちの清水がすいませんねー」
と、つい『今の俺』の仕事柄の言葉遣いでぶつかった相手に謝ってしまったが
ぶつかった相手を見てそんなことを気にしている場合ではなくなった。
清水にぶつかられて肩を抑えている徳永と、俺を睨みつけている熊井・・・。
「あ、あー、えーっと・・・」
なんと声を掛けたらいいのかわからず、立ち尽くしてしまう。
立ち尽くしついでに(?)、抱えていた清水から手を離してしまった。
「痛っ! もう急に離さないでよ!」
そんな清水の声も耳に入らない。
「あ、あの、会長・・・」
「徳永・・・」
「あのね、返事は、ぜんぜん、まだいいからねっ
ずぅっと後でもいいから、あ、そんなに後になるのはいやだけど・・・」
徳永はうつむいたまま、俺を見ようとしない。
「千奈美、行こ」 熊井が徳永を促す。
「う、うん。 あ、それじゃあ私行くね!」
「ああ、うん・・・」
徳永は俺の表情を伺うようにチラッとだけ見て、すたすたと音楽室へ向かっていった。
熊井もそれに続くが、少し歩いたところで向き直り
「会長、あんた千奈美を泣かせたら許さないからね」
と鋭い眼光で俺を睨みつけ、再び歩いていった。
(なんで俺が熊井に睨まれなきゃいけないんだよ・・・)
熊井は普段は優しいやつだが、敵に回したくないタイプだ。
力はそれほど強いわけではないけど、言葉責めが辛い。
まぁ、それが好きだと言う物好きな男子も中にはいるが。
「ちょっと! 私のこと忘れてない!?」
後ろからなんかちっちゃい人の声がした。
126 :
だんしじょし:05/01/29 04:21:50 0
>>125 「友理奈となんかあったの?」
教材室で人数分の楽譜を集めながら清水が俺に訊ねた。
「いや、熊井じゃなくて徳永となんだけど・・・」
「へっ? 千奈美と? なんで、何したの? いじめたの?」
「ばっか、そんなんじゃないって」
「じゃあ何で友理奈があんなに不機嫌なの」
「それが俺にはさっぱりなんだよなあ・・・」
俺は楽譜を集める手をとめ、座り込んで頭を抱えた。
が、思い切って言ってみることにした。
「ちょっと俺の話聞いてくれますかね、清水さん」
清水はクラスの良いまとめ役だ。 男子からも女子からも絶大な信頼を得ており
担任の菅井先生以上にクラスの相談役として活躍している。
清水に話せば、何か解決策を与えてくれるかもしれない。
そう思って俺は清水に昨日のことをすべて打ち明けた。
127 :
だんしじょし:05/01/29 04:22:22 0
>>126 「へぇ〜、千奈美と舞波からねー。 ついに言っちゃったか」
「え、ついに? ってどういうこと?」
清水はしばらく腕組みをして考えていたが、
「まあ、全部話してくれたから私も教えてあげるけど、千奈美と舞波から
会長のことについていろいろ聞かれてたんだよ。 趣味とか何やらいろいろ」
「まじで」
「でもねー、会長のことが気になる、って話は何度も聞いてたけど
まさか実行に移すとは思ってなかったなあ。 あの子達そういうの苦手分野じゃない?」
確かに普段の地味な石村と、照れ屋の徳永からは考えにくい行動だ。
「何か、きっかけになるような事があったのかもね。 アレとかアレとか」
「アレとかアレとかって・・・・・・あ」
そういえば石村の手紙にも書いてあった。
『あの時、決めたんだ』
あの時って、もしかして俺が国語の授業で石村をかばった時?
とすると徳永の場合は体育の授業?
未来を知っていたからこそ出来たあの行動のせいで。
そんなひとつの行動が、彼女達の背中を押してしまったのか。
128 :
だんしじょし:05/01/29 04:22:52 0
>>127 「告白されちゃったもんはしかたないんだから
二人の気持ちは受けるなり、断りなり、きっぱりしないとだめだよ」
まったくその通りだ。
「ありがとうございますチビハム先生」
「な、なによチビハム先生って! 私の話、まじめに聞いてたの!?」
「聞いてたよ、ありがたい話だから敢えて『先生』って付けたんだけど」
「そこじゃないの! その前! ハムってなによハムってー!」
「ハムスター」
俺は楽譜を半分持って教材室を後にした。
「ちょ、ちょっと待って、私これ全部持つの〜? 待ってよぉー!」
清水の話をふざけて聞いたわけじゃない。
二人の気持ちに対してどう答えればいいのか、覚悟は決めた。
もとはと言えば、そうならなかったはずの歴史を変えてしまった俺のせいだ。
悩んでもしかたない。 答えは決まっている。
これからどうなってしまっても、全ては俺の責任だ。
つづけ
129 :
名無し募集中。。。 :05/01/29 04:23:08 0
友理奈の言葉責めが好きな物好きな俺が来たよ
130 :
名無し募集中。。。:05/01/29 04:25:40 0
寝ないで待ってて良かった・・・
131 :
名無し募集中。。。 :05/01/29 04:28:36 0
だんしじょしタンは横浜行くの?
132 :
だんしじょし:05/01/29 04:32:08 0
無職になるかどうかの瀬戸際なのに行かないですよ・・・
133 :
名無し募集中。。。 :05/01/29 04:32:15 0
>>128 今夜も遅くまで乙です!
続きがとっても気になりまつ
友理奈さまの言葉責め(*´Д`)ハァハァ
134 :
名無し募集中。。。:05/01/29 04:34:05 0
やべー!だんしじょし超おもしれー!!!!!
大人から子供時代に戻ったって設定が感情移入しやすいのと、
なぜかでてくるベリメンの声とか姿が脳内に浮かびやすいw
135 :
名無し募集中。。。:05/01/29 04:37:03 0
>>132 マジデカ…
そんななか素晴らしい作品を連載してくれてる貴方には感謝してもしきれないです
136 :
名無し募集中。。。:05/01/29 05:08:39 O
だんしじょし キテタ――――(゚∀゚)――――ッ!!!
起きてて ヨカタ―――――(゚∀゚)―――――ッ!!!!!!
137 :
名無し募集中。。。:05/01/29 05:58:23 O
消防の時の実体験を元にした保全ついでの雑文。
君と過ごした日々の思い出は絶対に忘れない・・・
公園で遊んだり・・
バカ話したり・・
買い物につき合わされたり・・
映画を見たり・・
君のマズイ料理をムリヤリ食べさせられたり・・
花火を見たり・・
一緒に学校サボって叱られたり・・
雪合戦したり・・
プリクラ撮ったり・・
時に些細なケンカもしたけれど・・今となっては良い思い出・・
君は明日 この町をはなれるけれど・・最後は笑ってすごそ♪
辛い思い出にしたくないから・・必ずまた会おう!・・
「約束だよ・・」
138 :
名無し募集中。。。 :05/01/29 06:53:51 0
>>118 妖精の奇跡・アイリーンの1週間 11
土曜日 12:58
俺は終着駅のホームのベンチに座りこみ、これからどうするか考え込んでいた
今から引き返して水族館に向かっても、到着するのは3時過ぎ
雅ちゃんたちはすぐに帰ってしまうだろう
アイリーンが楽しみにしているイルカショーも、確か2時30分のが最後だったはずだ
それでも水族館に向かおうか?それとも帰っちゃおうか?
「ゴメンネ・・・・・・・・・アイリーンが起こしてあげなかったから・・・・・・・」
悲しそうな、申し訳なさそうな表情でアイリーンが言った
「アイリーンは悪くないよ・・・・寝過ごした俺が悪いんだ・・・イルカショー、ごめんね」
俺はアイリーンの額に自分の額を擦りつけた
「そうだ!アイリーン、海、見に行こうか?イルカはいないけど」
「・・・・・・・・・・うん!!!」
今にも泣き出しそうだったアイリーンが、いつもの笑顔になった
土曜日 15:14
海水浴シーズンには人で埋め尽されるが、今は俺とアイリーンだけの海岸
俺たちは波を追いかけたり、貝殻を拾ったり、水を掛け合ったり、岩場でカニを捕まえたりして遊んだ
雅ちゃんのことはすっかり忘れていた
「じゃあ、そろそろ帰ろうか?」
帰りの電車の時間や、疲れを考えて俺が言った
「待って・・・・・・今からアイリーンちゃんのショータイムを開演しまーす!」
アイリーンがいつものように指を鳴らした
波打ち際の5mくらい先で、イワシくらいの大きさの魚が3匹、タイミングを揃えてジャンプした
土曜日 18:44
駅から家への帰り道
アイリーンは俺の背中で寝息を立てている
「・・・・・飛べ〜ぇ!イルカさーん!」と嬉しそうに寝言を言った
「今日は楽しかったね」と俺は背中のアイリーンに声をかけた
アイリーン凄く良くなってるね
140 :
名無し募集中。。。:05/01/29 09:30:58 O
入試受けに行く俺が保全
横アリ向かう途中に保全
試験も横アリもがんばれ
このスレも結構現場系が多いってことなのかな
だんしじょし、オモシロすぎる・・・
じゃあ今日明日はアレだね
保全
仕事を抜け出し、昼の日中からハロショにビタり、べり&キッズの写真購入してる漏れが、横蟻成功祈願、入試必勝祈願をこめて保全。
148 :
名無し募集中。。。:05/01/29 16:58:43 O
入試終わり保全。自分も人生初ハロショに行ってきます
149 :
名無し募集中。。。:05/01/29 17:13:37 O
150 :
名無し募集中。。。:05/01/29 17:17:16 O
昼間っから缶ビール飲んで、ちな〇ーしているオレが保全。
151 :
名無し募集中。。。:05/01/29 17:19:21 O
お赤飯 (;´Д`)ハァハァ…
152 :
名無し募集中。。。:05/01/29 17:20:03 0
153 :
名無し募集中。。。 :05/01/29 17:23:00 0
おまえら!
ニーはコッソリやれ!
書き手さんたちはみんな横アリなのかな
パソコンがフリーズしたせいで書き溜めていたアイリーン3話分が吹っ飛んだ俺がいるよ
156 :
名無し募集中。。。:05/01/29 17:56:39 O
やあ渋谷のハロショに行こうとして迷っている俺がいるよ
157 :
名無し募集中。。。:05/01/29 18:00:38 O
着いたー
158 :
名無し募集中。。。:05/01/29 18:06:16 O
>>152 千奈美が恋ジュバの制服着ておれんちに遊びに来るわけだが、
一緒にゲームしたりハロコンDVD見ながら裏話聞いたり楽しく過ごすわけだが
のどが渇いたというのでこんなの飲んでみる?とか言いながら缶カクテルとか勧めてこれおいしいねとか言いながら3本くらい空けちゃうわけだが
ちょっとおしっことか言いながらトイレに行こうとするわけだが
立とうとしたふらふらであれおかしいななんか変だよ顔も熱いしとか言いながら、
あぁ〜んトイレに行けないよぅとか言うわけだが
それじゃあここでしちゃえよとか言いながら洗面器持ってきていやだぁ超恥ずかしすぎでももれちゃいそうお願いだからこっち見ないでとか言いながら
顔真っ赤にしてスカートの両脇に手突っ込んでパンツ膝まで下ろしてしゃがもうとするわけだが
それを俺がニヤニヤしながら見ててだめだよこっち見てるじゃんやだってば見ないでとか言うわけだが
しゃがみこむと同時に(ry
159 :
名無し募集中。。。:05/01/29 18:13:34 0
勃起した
161 :
名無し募集中。。。 :05/01/29 18:29:55 0
>>138 妖精の奇跡・アイリーンの1週間 12
日曜日 12:53
今日は雅ちゃんは家族でお出かけ
俺とアイリーンは相談した結果、雅ちゃんへのプレゼントを買いに行くことにした
「ねえ、このお店がいいんじゃない?」
アイリーンがアクセサリーショップを指した
店内に入ると、大小様々、色とりどりのアクセサリーが所狭しと並べられていた
「ねえねえねえねえねえねえ、ちょとこれこれこれこれコレ!」
アイリーンが髪留めが飾られている一角で手招きをしている
「このイルカさんの髪留め、すっっっっっごくカワイイよ!」
「ああ・・・・・・・・・・・・」
これなら雅ちゃんも喜ぶよね、と俺は言おうとしたが、アイリーンがまくし立てる
「これ欲しい欲しい欲しい欲しい・欲・し・い!ねえ、これアイリーンに買って買って買ってぇ〜!」
俺の財布の中身だと、これをアイリーンに買ってあげると、雅ちゃんへのプレゼントは買えない
だけど、この髪留めを着けて、嬉しそうに微笑むアイリーンを見たいと思った
「うん、いいよ」
支払いを済ませて店を出てすぐに、俺はアイリーンに髪留めを手渡した
「うわあ〜!ありがとう!」
アイリーンは受け取るとすぐに包装を破いて髪留めを取りだし、俺の方に差し出してきた
「あのね、これを・・・・・・・着けて欲しいんだけど・・・・・・・」
アイリーンは初めて見せる、恥ずかしそうな表情をしていた
「アイリーンは甘えん坊さんだなあ、いいよ」
俺は了承したものの、女の子の髪をいじるのなんて初めてで、何度試行錯誤してもうまくいかない
10回以上試して、やっとこれなら・・・・という出来になった
「よし、出来たよ・・・・・・うん、似合ってる、カワイイよ」
アイリーンはニコっと笑って近くの店のショーウインドーの前に飛んで行った
そしてガラスに自分の姿を映し、表情や角度を色々変えて嬉しそうにしていた
アイリーンは宙に浮いたまま戻ってくると、俺の頬にキスをした
俺もアイリーンも顔が真っ赤になった
その後、2人で手を繋いで街をブラブラ歩きまわった
俺の中でのアイリーンの存在は大きく大きくなって、他の誰よりも、雅ちゃんよりも大きくなった
162 :
158だが:05/01/29 18:32:33 O
スマソ。つい…
163 :
名無し募集中。。。:05/01/29 18:33:55 0
164 :
名無し募集中。。。:05/01/29 18:48:43 0
アイリーン!!!
165 :
名無し募集中。。。:05/01/29 18:48:57 0
>>163 需要が無いってことだな
やっぱりベリはエロくない萌えスレだな
そうだね
需要より供給だろ
ここの作者がこぞってエロスレでエロ書けば需要はいくらでもついてくると思うぞ
でもここでやるのはアウト
169 :
名無し募集中。。。:05/01/29 19:11:10 0
うん
せっかくスレが別々なんだからそれぞれで頑張りましょうってことで
170 :
名無し募集中。。。:05/01/29 19:46:36 0
横アリは長州対大仁田以来行ってない保全
171 :
名無し募集中。。。:05/01/29 19:48:04 0
そこで大音量のパワー保ール
172 :
名無し募集中。。。:05/01/29 19:54:51 0
エロの方も書いてましたが、今はこっちに専念してます
そのうちまたエロも書くつもりです
両方書いてる人も多いのでは?
173 :
名無し募集中。。。:05/01/29 20:00:13 0
兼務は多いでしょ
自分は読む方だけど
174 :
名無し募集中。。。:05/01/29 20:00:26 0
俺も両方小ネタだけど書いてるw
175 :
158でつ:05/01/29 20:10:32 O
りょかい。機会があればエロスレにも逝ってみまつ。
ほ
ぜ
ん
アク禁明け記念保全
180 :
名無し募集中。。。:05/01/29 23:10:55 0
新作【下宿編】
僕の名前は田中れい、小学校六年生になる
母さんと二人暮しだ
父さんは貧乏考古学者でほとんど家に居ることが無く
海外で彷徨ってるって、母さんが言ってた
生まれて父さんを見たのは、記憶に残ってるので3回ぐらいかな
母さんは女手一つで僕をしっかり育ててくれた
とても感謝している
その母さんが急遽父さんの要請で海外に行くことになった
実は母さんは、父さんと同じ研究室にいたらしく
結婚するまでは父さんより出来た研究員だったらしい
とにかく僕は、独りぼっちになってしまう
そこで母さんは、父さんの妹の裕子おばさんのところに僕を預けることになった
父さんの実家は、県外にありおじいちゃんもおばあちゃんも早くに亡くなっていて
裕子おばさんが一軒家に独りで住んでいる
引っ越すことになり、僕は今の土地に別れを告げ
新天地に生活を移すことになった
僕はほとんど身一つで裕子おばさんの住む町に越していった
181 :
名無し募集中。。。:05/01/29 23:11:39 0
>>180 裕子おばさんは結構ワイルドな人で、迎えに来るような人ではなかった
「男なら一人で来なさい」
電話はもう切られていた
気のせいか電話の向こうで人の声がしたような気がした
一人暮らしのはずなのに?
とにかく改札を出てさてどうしようかと貰った地図を見ていると
「ねえ、君、れい君でしょ」
顔を上げると其処には人懐っこい顔をした少女が僕を見ていた
「私よ、もー、忘れた?」
鼠みたいな顔をしてる。と言ってもかわいい鼠って感じだけど
「傷ついたー。舞波よ。裕子おばさんの隣に住ん出る石村舞波よー。ちっちゃい頃よく遊んだでしょ」
怒った素振りで腰に手を当てる。その仕草も小動物っぽくて、可愛かった
「あー、舞波ちゃん?そういや、いたいた」
幼稚園の頃の記憶がボンヤリと思い出されていた
裕子おばさんのところに行った時、年が同じと言うことでよく遊んでたような気がする。
「いたいたは、ないでしょー。折角、迎えに来てあげたのにぃ」
怒ってるらしいが全然迫力が無かった
「ごめん、ごめん。でもなんで?裕子おばさんに言われたの?」
「ひど〜〜〜〜い。婚約者なんだから迎えに来るの当たり前じゃない」
「こんやくしゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」
場所も忘れて大声を出してしまった。いったいどういうことなんだ?
つづく
182 :
名無し募集中。。。 :05/01/29 23:15:59 0
むむ、また面白そうな新作が…
勝手な要望なんだが、それぞれの作品で
作者名を明記して頂けると嬉しいのだが…
183 :
名無し募集中。。。:05/01/29 23:16:30 O
舞波の新作期待してます
184 :
名無し募集中。。。:05/01/29 23:19:27 0
>怒ってるらしいが全然迫力が無かった
キャワロスw
185 :
名無し募集中。。。:05/01/29 23:20:12 0
下宿編を始める者です
ありそうでなかった下宿モノを書いてみようと思います
上手くいくかどうか分かりませんが頑張ります
186 :
名無し募集中。。。:05/01/29 23:25:23 0
期待してます
頑張ってください♪
がんばー
188 :
名無し募集中。。。:05/01/29 23:51:39 0
>>181(下宿編)
呆然としている僕に
「ははは、びっくりした?幼稚園の時、れい君が言ったんだよ
『舞波ちゃん、僕のお嫁さんになってね』って」
舞波ちゃんが僕の肩をぽんぽん叩く
「何だー、幼稚園の時か。びっくりした」
からかわれている事に気付き、安心した
「私は本気だよ」
くりくりした目で僕を見た。僕は身動き取れなくなった
「あははっ、なんてね〜。さ、行こうか。結構遠いからね」
舞波ちゃんは、方向転換して裕子おばさん家に僕を案内してくれた
その間も、舞波ちゃんは色々喋り続けた
愛嬌あるから許すことにした
「じゃあ、晩御飯の時また来るからね〜」
バイバイしながら、隣のなんとなく記憶にある門構えの家に舞波チャンは消えていった
うーん、凄いパワーだ
189 :
名無し募集中。。。:05/01/29 23:53:31 0
>>188 僕は、裕子おばさんの家の玄関を開け、呼んでみた
返事が無い。おかしいな、買い物かな。
まあ、いいかどうせ今日から住むんだしと、家に上がる事にした
台所で荷物を降ろし、椅子に座っていたが
外を歩いた所為か、トイレに行きたくなってきた
うろ覚えで、トイレと思しき戸を開ける
そこには、茶色い長い髪をした女の子が、お風呂から出てきたところだった
目が合った
「キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!」
その悲鳴で慌てて
「ごめんなさい」
戸を閉めて台所に戻った
バスタオルで体を巻いていたから何が見えたってことは無いけど
僕には刺激が強すぎた
鼻血の処理をしていると
「チカン君、何者なの?」
先ほどの茶髪の女の子が其処にいた
190 :
名無し募集中。。。:05/01/29 23:56:04 0
>>189 「いや、あの、僕は今日から、その」
しどろもどろで、我ながらとっても怪しい
「ひょっとして君が田中れい君?」
眉間にしわを寄せ女の子が僕を睨んだ
何で僕の名前をこの女の子は知ってるんだ
裕子おばさんが結婚したなんて聞いたことないし
第一、この女の子はどう見ても僕より年上に見える
「裕子さんから聞いてるわ。まさかチカンだったとはね」
女の子は腕組みして僕を怪しそうに見ている
よく見ると、とても綺麗な女の子だ
今まで生きてきてこんな整った顔の女の子に出会ったこと無かった
「ごめんなさい。僕は今日から裕子おばさんのところに世話になる田中れいです。
あの、さっきは何も見てません・・・ていうか、あの・・その」
「まあ、ワザとじゃ無さそうだし許してあげる。次は許さないけどね」
冗談とは思えない怖い顔だった
「私は夏焼雅。あなたと同じ6年生よ。よろしくね」
僕は二つのことに驚いていた
一つは何でこの子がここにいるかという事
そしてもう一つは僕と同い年という事だった
とりあえず今日はここまでにします
191 :
名無し募集中。。。 :05/01/30 00:01:23 0
このスレ、エロスレ、併せて
いったい何人の職人がいるんだ?
おまいら全員、凄すぎんぞ!
このスレは10人くらいだな
どれが誰のかよくわかんないけど
193 :
名無し募集中。。。:05/01/30 00:06:51 0
点呼取っても面白いかもな
194 :
名無し募集中。。。:05/01/30 00:09:26 0
全てベリ・キッズへの無償の愛の為せる業だな
195 :
名無し募集中。。。 :05/01/30 00:54:31 0
>>161 妖精の奇跡・アイリーンの1週間 13
日曜日 15:42
「あああああぁ〜っ!大変大変大変大変大変!雅ちゃんへのプレゼント買うの忘れちゃったぁ!」
家まであと100mほどの所で、突然アイリーンが絶叫した
「ね、ね、ね、ね、さっきのお店に戻ろう?」
「いや、もうお小遣い残ってないから買えないよ」
「え〜っ!それじゃあ、このイルカさん・・・・・・・・・・・・・・」
アイリーンが寂しそうに言いながら自分の頭に伸ばした手を、俺は優しく握った
「これはいいの!アイリーンへのプレゼントなんだから!」
「でもぉ・・・・・でもでもでもでも・・・・・・・受け取れないよ・・・・・・・・」
「じゃあ、こうしよ?これは昨日のアイリーンのショータイムの貸し切り料金、ってことで」
「うん・・・・・それなら・・・・・」
アイリーンはちょっとだけ嬉しそうに言ったが、まだ少し心に引っ掛かっているようだ
「アイリーン、ちょっと公園で遊んでから帰ろうか?」
「うん!!」
公園で遊んでいるうちにアイリーンはいつもの笑顔を取り戻した
ブランコに乗っているアイリーンの背中を押しながら、俺は今、幸せだな、と感じた
だけどこの幸せは、もうすぐ終わってしまう
俺が別の女の子と両想いになったときに終わる
それをアイリーンも望んでいる
大好きなアイリーンを喜ばせるために、俺は別の女の子と・・・・・・・・・・・
考えるのが嫌になった
その時がくるまで、俺はアイリーンと一緒にいる幸せを十分に味わう、それでいい、と思った
だいぶ暗くなってきた
「アイリーン、そろそろ帰ろう!」
俺はアイリーンの小さくて暖かい手を握って家に向かった
196 :
名無し募集中。。。:05/01/30 01:46:23 0
ほぜほぜ
今日もお疲れさまでした
198 :
名無し募集中。。。:05/01/30 02:43:10 O
つーか、アイリーンの最終回で、また思いきり泣かされるのか…
話がよくなってる分だけ、涙も大量だろうな…すでに今から涙が…
>>158氏があっちで神になってるね
住み分けがうまくいっててなんかいい感じ
新スレになってから結構、忙しくて投稿できなくて・・・
でも、シナリオはいくつか書き溜まってます^^;
その中から少しだけ投稿w
『優しい恋の育て方』 (前スレの続き・・・)
家の玄関に車が到着すると、母さんが玄関から出てきた。
俺を心配して〜・・・間違いだった。 母さんは俺を完全にスルーして愛理のお父さんの所に挨拶をしてる。
『ほんとうにウチのバカ息子が』とか『迷惑ばっかりで困ってますよ〜』と言う声がガンガン聞こえてくる。
俺を放置状態(夏焼は心配そうに俺に話しかけてくれてた)10分経過で話はやっと終ったらしく、愛理のお父さんはゴルフの練習に行ってしまった。
そんなお父さんに愛理は『バイバ〜イ♪』と、手を振って残った。
「さてと・・・」 と、母さんが俺の方を見る。
「あんた・・・本当にバカだねぇ」 と笑いながら俺を見た。
「・・・あの〜俺、熱があるんですけど、心配じゃないの??」 そんな俺を心配そうに見てくれてる子、役1名。
「どうしよう・・・早く風邪薬とか、布団で寝かせたり、おでこ冷やしたり・・・」 とアタフタする夏焼に母さんが言う。
「あ〜雅ちゃん、心配しなくても死なないと思うから安心していいよ」 と言った。
その発言にポカーンとする俺。 さらに母さんは
「愛理ちゃんも、本当に迷惑掛けてごめんね〜!」 そう言って愛理の方を笑って見た。
「いえ〜そんな、彼は相変わらずですから。 それにしてもお久しぶりです♪」 と愛理が母さんに言う。
「えっ・・・何で母さんと2人は知り合いなの!?」 俺が不思議そうに見てると母さんが
「あんた、熱で少しおかしくなった?」 と俺をやっと心配そうに見る。
「彼、全然覚えて無いみたいなんですよ〜まぁ、小さかったし仕方ないと思いますけど」 愛理が俺の方を見て『クスッ』と笑った。
(???) 俺は訳がわからなくて・・・2人の顔を見る。
夏焼が話し出す。
「幼稚園の時に組は違ったけど、いつも一緒に遊んでたんだよ。 君と雅と愛理ちゃんに千奈美ちゃん、それに梨沙子も」
>>201 の続き 『優しい恋の育て方』
「ちょ、ちょっいと待ってよ!! 突然そんな・・・」 俺が焦りながら言う。
そんな俺を『ニヤニヤ』と見ながら愛理が話す。
「私が1人で違う組。雅ちゃんはりーちゃんと同じ組。君は千奈美ちゃんと同じ組。 5人で自由時間に遊んでたの覚えてない?」
俺はボーッとした頭で考えた。
「えっと・・・愛理・・・と、遊んでたかも!? あっ・・・遊んでた!!」 愛理は笑ってる。
「それで〜・・・みーやちゃんって子がいてたよね??」
そう言うと母さんが
「それ、雅ちゃんじゃない! 何言ってるのあんた?」
俺は夏焼の方を見た。 夏焼はちょっと『クスッ』と笑った。
「えっ?あの時、一緒に帰ってた子とかも・・・」 俺の頭の中でパズルが解けていく感じがした。
「そうね〜。お母さん同士も仲良かったから、一緒に帰ってたわよ。」 母さんが普通のテンションで言う。
「なっ、何で教えてくれなかったんだよ!! 連絡の名簿とか見て言うだろ普通!」 と、必死な俺に
「だって、あんたが何も聞いてこなかったから知ってるのかと思って。 ・・・ってか、あんなに可愛い子達の顔も忘れるとか・・・あんた息子失格」
母さんがため息を付いて俺を見る。
「まったく・・・しかも、雅ちゃん泣かせてたんですよ!!」 愛理がをジーッと見る。
「あらら・・・雅ちゃん、ウチのバカが心配掛けてごめんね。 それにしても雅ちゃんは本当に可愛くなったね。」
夏焼が『いえ・・・そんな・・・』 とか、下を向いて恥ずかしそうに言う。
これで、俺が病人である事が完全に放置状態になっていた。
クラクラしてる俺に、母さんが言う。
「・・・あんた2人に迷惑掛けたんだから、罰として今日と明日、ずっと寝てなさい!」
そう言って、ポケットをガサゴソやってから愛理みたいにおでこを『バシッ!』 と1発。
その1発が愛理と違った点は、俺のおでこに『冷えぴたく〜る』が貼られたことだけど。
203 :
名無し募集中。。。 :05/01/30 03:44:58 0
学校編、キタ――――(゚∀゚)――――!!!
起きてて良かった…、・゚・(ノД`)・゚・
これで今日は終わりにしようと思ったんですけど〜
起きて読んでくれる人がいたので、もう少しだけ更新します。
楽しんで頂けたらありがたいです^^
>>202 の続き 『優しい恋の育て方』
「う〜ん・・・」
布団に入って寝てから、どれくらい経ったんだろう・・・
既に限界だったみたい・・・ すぐに自分の部屋に戻って意識が『スーッ』と消えていって・・・
窓から刺す日が夕方のオレンジ色の光から、4時〜5時位だろうな・・・
ボーッとした頭で部屋を見渡すと、床に座って愛理が雑誌を読んでた。
そして、俺のベッドに寄りかかるように顔を隠して寝てる夏焼。
「ん?お目覚め? まだ寝てた方いいよ。」 雑誌から目を離して愛理が俺に言った。
「何で夏焼と愛理が俺の部屋に?」
そう言う俺に、愛理が口をとがらす。
「話しかけたのは私なのに雅ちゃんの名前が先にでるとか失礼なんですけど!」
そう言った後で 『なんてね♪』 と、言って笑顔になった。
「私は帰ろうとしたんだけど、雅ちゃんが看病したいって言い出してね〜」 と、夏焼を見た。
「えっ?夏焼が??」 俺も寝てる夏焼を見る。
「雅ちゃんも疲れてたのに・・・さっきまでウトウトしながら、ず〜っと君の事を見てたんだよ」
そう言って、愛理は俺をジーッと見る。
「な、何だよ・・・」
「いや、どこがいいのかサッパリわからないから」 と言って笑った。
「別に、具合は悪くないけど・・・」 俺が言うと、愛理は呆れ顔で俺を見た。
そして俺は夏焼を見て言う。
「夏焼・・・俺の熱が自分のお弁当のせいだと思って・・・本当に優しいよな〜 そんなの違うから気にしなくていいのに・・・」
そんな俺を『・・・君、相変わらずだね』 と言って、愛理がさらに呆れ顔で見てた。
206 :
名無し募集中。。。:05/01/30 03:58:23 0
亨キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!
207 :
ZP152060.ppp.dion.ne.jp:05/01/30 03:59:33 0
208 :
名無し募集中。。。 :05/01/30 04:01:55 0
>>204 俺なんかのために、ありがとう…、・゚・(ノД`)・゚・
>>205 の続き 『優しい恋の育て方』
「私は雅ちゃん1人じゃ『かわいそう』だと思って、一緒に待っててあげたって訳」 愛理は『ニコニコ』して言った。
(・・・かわいそうって)
何となく不満そうな顔で愛理を見る俺を気付きながらも無視して愛理が言う。
「それにしても、この部屋に来るのも懐かしいなぁ〜」 そう言って愛理が部屋を見渡す。
「えっ?俺の部屋に来た事あるの?」 俺が言うと
「あるよ〜!! ってか、あの悲惨な事件が起こった現場だしね」 意味深な事を愛理が言い出した。
「あのな・・・人の家を事故現場みたいに言うなよ・・・」 俺は愛理がふざけて言ってるのかと思ってた。
「まぁ〜事故とまではいかないけど・・・子供って・・・残酷だからね」 と悟りきったように『フッ』と笑った。
「・・・小学生も子供だろ」 俺の発言に『はいはい。ジョーダンくらい流しましょう』 と愛理が言う。
「それにしても・・・本当に、この部屋で何か起こっみたいに言うなぁ・・・」 俺が不思議そうに言う。
その瞬間、愛理が俺を見て・・・すごい険しい顔をした。
「・・・君、その発言はジョーダンじゃなくて?」
「えっ・・・いや、愛理が来た事も忘れてたし・・・」 俺は普通の顔をして言った。
「・・・そっか〜」 と言ってから愛理は、ちょっと考えてから
「今の愛理の発言忘れて! その方がいいと思うから」 と俺に笑顔で言う。
「ちょ、ちょっと待ってよ!! そんな事件みたいな事が起こってるのに何で流すんだよ!!」 俺が愛理に言う。
「忘れた君が悪いんでしょ!! それに、知らない方がいい事が世の中にはたくさんあるの! それが今!! わかった!!」 と逆切れ!
「あのな〜!」 と、俺が言った瞬間に 『う〜ん・・・』と、夏焼が少し起きそうになる。
顔を見合わせて静かになる俺と愛理・・・
そのまま夏焼はスヤスヤと顔を横にして寝てしまった。
>>209 の続き 『優しい恋の育て方』
「うわ〜・・・寝顔も可愛いなぁ・・・」
俺が夏焼の寝顔を見て言って・・・すぐに『ヤバッ!』と、思って愛理を見て言う。
「い、今のは、そ〜ゆ〜のじゃなくて〜」 必死に言い訳しようとしたけど、愛理は真面目な顔をしていた。
「君、雅ちゃんが好きなの? 千奈美ちゃんとずっと一緒のクラスだったみたいだけど・・・」
「えっ・・・俺は〜・・・」 愛理の質問に、俺は無言になる。
「もしかして、雅ちゃんと千奈美ちゃん以外に好きな子がいるとか?」 愛理の目は真剣だ。
「・・・よく・・・わからないんだ、最近」 そう言って愛理から目をそらした。
愛理が俺を『ジーッ』と何分も何も言わずに見てた。
そして、夏焼の近くに行くと愛理は寝てる夏焼の頭を軽くなでた。
「ねぇ?今から話す内容は、聞いた後で『聞かなかった方がよかった・・・』って思うかももしれないよ?」 愛理が言う。
「それでも、あの時の話を聞きたい?」
愛理の質問に、俺は強くうなずいた。
今日はここまでです^^
おやすみなさ〜い!!
うわあ、また少年ジャンプ的ドキドキな次回に続くだ
213 :
名無し募集中。。。:05/01/30 04:30:07 0
気になる!!!
グワァアアアア(゚Д゚)!!!!!!!
こんなきわどいところで更新終わりなんてエエエエエエエ!!!!!!!!!!
>>211 明日続きお願いしますm(__)m おやすみなさい
215 :
名無し募集中。。。 :05/01/30 05:09:31 0
>>195 妖精の奇跡・アイリーンの1週間 14
日曜日 21:04
「・・・・・・で、明日の朝の会で席替えするんだけど、クジに細工することできる?」
毎月最初の月曜日の朝、俺のクラスでは席替えをする
「うん!それくらいならお安いご用だよ!」
「じゃあ、俺と雅ちゃんを隣の席にしてちょうだい」
「うん、いいよ!」
「・・・・で、3時間目の国語の時間、雅ちゃんの教科書を一時的に隠して欲しいんだけど」
『教科書を忘れちゃった雅ちゃんに教科書を見せてあげる作戦』だ
「おーけーおーけ、まかしぇなしゃい」
アイリーンを見ると顔を真っ赤にして、楽しそうな表情をしている
「ちょ、ちょっと、アイリーン、何飲んでるの!?」
「れいじょうこに入ってたんらよ・・・・・・しゅわしゅわして苦いけろいい感じ〜!」
アイリーンは缶ビールを1本飲み干してしまった
「おい、ダメだよ、それ飲んじゃ・・・・大丈夫かい?」
「らいじょうぶらいじょうぶ・・・・・・・らいじょう・・・ぶ・・・グー」
アイリーンはそのまま寝てしまった
「う〜ん・・・・・・・・イルカしゃ〜ん・・・・・・・・」
俺はアイリーンをお姫様だっこで抱え上た
両腕にずっしりと感じる重量が、アイリーンが今、この世界に存在していることを証明している
眠りつづけるアイリーンを俺は自分のベッドに寝かせた
そして明日の時間割の用意をした
雅ちゃんに見せてあげる教科書を忘れてしまっては元も子もない
俺は何度も何度も確認した
「・・・・・で、どうやって寝ようかな・・・・・・・?」
アイリーンの乱れた掛布団を直しながら考えた
さすがに一つのベッドに2人で潜りこむのはよくないよな・・・・・・・
俺は毛布にくるまって床で寝ることにした
寝れなくてチェックしてみてよかった^^;
>>209 「それにしても・・・本当に、この部屋で何か起こっみたいに言うなぁ・・・」
↓
「それにしても・・・本当に、この部屋で何か起こったみたいに言うなぁ・・・」
まとめサイトの方、訂正お願いします!!
>>215 アイリーンの小説、すごい好きです^^
この時間まで作者さん ご苦労様です!
続きも楽しみに待ってます!!
217 :
だんしじょし:05/01/30 05:48:49 0
>>128 音楽の授業は菅井先生が一番力を発揮する授業である。
絶対に気を抜けない。 気を抜けば説教コースなのはわかりきっているからだ。
「リズムが早いの! はい、タン、タン、タン、タン!」
菅井先生はいつにも増して熱い。
この学校では卒業式に、在校生と卒業生がそれぞれ合唱をすることになっていて
今日からその練習が始まっている。
先生もこの学校の卒業生だから気合が入っていて当然だ。
「ブレス! ブレス!」
音楽の授業で気を抜いてはいけないのは、みんな理解しているが
それでも、毎回何人かは先生の鋭い目にとまってしまう。
今日、前に立たされて先生の熱心な指導を受けているのが徳永と石村なのは
俺のせい・・・ではないはずだと思いたい。
「覚えてきなさいって言ったでしょ! ここまで歌えないと思ってなかった!」
二人は既に半泣き状態である。
「僕はこの学校が好きなの! そこから巣立つ人をちゃんと育てたいの!」
徳永も石村も一生懸命声を出そうとしているが、先生の怒号のせいで泣き声しか出てこない。
「あ、え、い、う、え、お、あ、お! ハイ!」
先生の手拍子に続けて、二人も続く。
「あ、え、い、ぅ、ぇ、ぉ・・・ひっく」
「・・・じゃあ徳永、『にゃあお』って猫みたいに言える?」
うわあ、『にゃあお』が来た。 罰ゲームみたいなもんだ。
「い、言えません」
「言えなくてもやるの。 石村も一緒にやってみて。 はい、にゃあお!」
「に、にゃぁぉ・・・」
「石村は!」
「・・・できません・・・」
「できない。できませんじゃなくて、できるように努力しなさい。
努力する気がなかったら、すぐにここから出てきなさい」
一方的に攻められる二人。
先生の熱い気持ちもわかるが、これではただのスパルタだ。
218 :
だんしじょし:05/01/30 05:49:16 0
>>217 しかし、ちっとも声を出せない二人に対して菅井先生はひとつため息をして、
「ちょっと休む? 休憩しようか。 ちょっと、そこのお茶持ってきてくれる?」
音楽室には、声にうるさい菅井先生の要望で加湿機やウーロン茶のポット等が置いてある。
ポットに一番近いところにいた(つまり背の順で並んで一番端にいた)清水が
てきぱきと動いて3人分のお茶を汲んできた。
飴と鞭、という方はちょっと違うけれど
こういう時に見せる優しさが、先生が厳しくても好かれている理由だ。
音楽の授業が終わると、恒例行事が始まる。
『授業で先生の的になった生徒を囲んで慰める会』だ。
もちろん、先生を責める生徒は一人もいない。
みんな「もう少し練習したら大丈夫だよ」とか「一緒に歌の練習してあげる」とか
そういった励ましをするのだ。
それでもやはり、徳永と石村は落ち込んでいた。
俺は今日の放課後にでも二人に返事をしようと思っているが
この状況でそう伝えても大丈夫なのだろうか・・・。
219 :
だんしじょし:05/01/30 05:50:29 0
飲んできたのであまりかけませんでした
それに今回は萌えなしの菅井先生SP・・・すみません
一日一回は投稿するのが目標なので
とりあえず出来た分だけうpです
おやすみなさい
220 :
だんしじょし:05/01/30 05:54:33 0
>>218訂正
>飴と鞭、という方はちょっと違うけれど
↓
>飴と鞭、という言い方はちょっと違うけれど
221 :
名無し募集中。。。:05/01/30 05:57:35 0
だんしじょしタンキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!
寝ないで良かった
>>216 ありがとうございます!
実は、こういうふうに書き始めたきっかけはが学校編だったので、お褒めの言葉、すごく嬉しいです
素敵だなと思って、雅ちゃんが水族館に行くという設定もなっちさせてもらったり・・・・・・
この時間に起きていることは、療養中で昼間寝ていたので辛くないんです
で、保守を兼ねてチビチビと投下しています
今日も在宅組のマンパワーとして、起きている限り、ストックがある限り、チビチビ投下し続けます
まだ起きている方もいるようなので、とりあえず1本どうぞ↓
223 :
名無し募集中。。。 :05/01/30 06:16:23 0
>>215 妖精の奇跡・アイリーンの1週間 15
月曜日 7:45
「ううう〜っ!体中痛い・・・・・・」
朝食を食べ終えて部屋に戻る
床で寝たもんだからあちこちが痛む
「アイリーン、学校行くよ、ほら起きて!」
「う゛え゛〜!頭痛い気分悪い・・・・・・今日は寝てる・・・・・・」
「だーめ!席替えは今日しかないの!」
二日酔いで苦しむアイリーンをムリヤリ叩き起こして学校に向かう
月曜日 8:30
席替えのくじ引きが始まった
「じゃ、アイリーン、頼むよ」
「うええええ、うん」
アイリーンは苦しそうに指を鳴らした
俺の席は・・・・・・アイリーンに指定した通り、教室の奥の窓際の角
隣の席は・・・・・・よしっ!雅ちゃんだ!
俺はアイリーンの頭を撫でた
「よし、いいぞ!じゃ、アイリーン、3時間目も頼むよ」
「うぇ?ざ、ざんじがんめ・・・・・・・?ああ、あいあい、オーゲーオーゲー」
アイリーン、大丈夫かな?
雅ちゃんが隣の席にやってきた
「よろしくね」と笑顔で語りかけてくれた
「お、おう」俺はクールに応えた
さあ、次の作戦は3時間目、国語の時間だ
224 :
名無し募集中。。。:05/01/30 06:16:52 0
>「僕はこの学校が好きなの! そこから巣立つ人をちゃんと育てたいの!」
烈しくワロタ
225 :
名無し募集中。。。 :05/01/30 07:05:47 0
>>223 妖精の奇跡・アイリーンの1週間 16
月曜日 10:45
1,2時間目の内容はよく覚えていない
ロッカーの上に寝転がり、苦しそうにしているアイリーンが気になってしょうがなかったからだ
そして、鼻で大きく息を吸ったときに漂ってくる雅ちゃんの髪の甘くていい匂い
横を向かなくても視界に入ってくる雅ちゃんの素敵な横顔
もう特別な存在ではなくなったはずの雅ちゃんに、またドキドキさせられた
アイリーンに押されて小さくなっていた俺の中の雅ちゃんの存在が、再び大きくなった
「ねえ、アイリーン、大丈夫? あと5分で3時間目が始まるよ」
アイリーンは頷いたが目が泳いでいる
「先生が入ってきて、挨拶が済んだら、雅ちゃんの国語の教科書を消すんだぞ」
「うぇおぁい!」
アイリーンは苦しそうにメチャクチャな返事をした
月曜日 10:51
「起立!礼!着席!」
俺はアイリーンに合図した
アイリーンは指を鳴らした
雅ちゃんの教科書は消えた・・・・・・・・・・雅ちゃんと、机といっしょに
俺はあわててアイリーンに「戻せ!戻せ!」とアピールした
アイリーンは面倒くさそうに指を鳴らした
雅ちゃんと机が現れた
さいわい、雅ちゃんを含めてだれも気付いていないようだった
アイリーンに「帰っていいよ」と言おうとした時、アイリーンの方から「がえっでいい?」と聞いて来た
「うん・・・・・帰っちゃってくれると嬉しいな・・・・・あはははは」
俺はアイリーンの耳元で囁いた
アイリーンは千鳥足?で空を飛びながら俺んちの方へ消えていった
「大丈夫かな・・・・・・・・・・?」
アイリーンの体調もだが、奇跡が起こるのかどうかが大いに気になった
亨キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!
けど台詞無しか...
227 :
名無し募集中。。。 :05/01/30 08:43:12 0
>>225 妖精の奇跡・アイリーンの1週間 17
月曜日 16:12
「あ、おかえり〜!」
「ただいま、アイリーン、二日酔い治った?」
「うん、お昼寝したら元気になったー!」
アイリーンはちょっとバツの悪そうな笑顔で言った
俺は「もう冷蔵庫の中のもの勝手に飲み食いしちゃダメだぞ!」と叱った
「ハーイ、もう頭ズキズキいやぁ〜」
アイリーンは自分の頭をさすりながらいつもの笑顔で言った
もう大丈夫だろう
「これなら飲めるよ」
俺は牛乳をコップに注いでやった
「ありがとう!美味しいね」
アイリーンは口の回りを白く染めてニコっと笑った
「ねえ、ひょっとして今夜は満月?」
アイリーンが突然言った
「ああ、そうみたいだね」
夕刊を見たら『今夜の月齢:15.2』と書いてあった
「あのねあのねあのね、妖精の不思議な力はね、満月の夜はパワーアップするの」
アイリーンは興奮気味に早口でまくし立てる
「だからね、ひょっとしたらアイリーンちゃんの力でね、雅ちゃんの心を変えられるかも知れないの」
俺は窓から外を見た
まだ満月は昇っていない
228 :
名無し募集中。。。:05/01/30 08:54:17 0
菅井先生ってのはモデルがいるの?
229 :
名無し募集中。。。 :05/01/30 08:55:51 0
キン・スガイ
230 :
桃色片想い〜卒業〜:05/01/30 09:01:00 0
小学校生活もいよいよ節目、最後の3学期が始まった。俺たち6年生は3月をもちこの学校を、、、卒業する。
誰もが不安と期待で心揺れているだろう。
こんな俺もひとつだけ思い悩んでいる。それは4年間思いを寄せてきた”○○(学校名)のアイドル”こと嗣永桃子の事だ。
3年のクラス替えから今までずっとずっと好きだった。最後の2ヶ月ちょっと、自分なりにケジメをつけようと思っている。
でも彼女は学校中の人気者、自分にはとても届くような存在ではないと今まで思い留まっていた。
しかし、3学期も始まって間もない頃ある噂を小耳に挟んだ。
「おい、嗣永が卒業したら引っ越すらしいぞ!」
俺は耳を疑った。むしろ疑いたかった。そんなわけがない、と言い聞かせた。
その思いも空しくその噂は徐々に嗣永と仲の良い女子からも聞かれるようになっていた。
俺は今どうすればいいのか・・・とひたすら考えた。
明くる日の朝クラスでも仲の良い女子の熊井と徳永が話しかけてきた。
「今度の日曜日ヒマ?一緒に遊びに行かない?」
「あー、土曜?(そういえば俺の誕生日だな・・・まぁいいか、最後の思い出作りだと思って)別にヒマだけど」
「じゃあ決定ね!あ、適当に男子2人誘っておいてよ!」
「おっけー!男3人って事はあと一人誰か来るの?」
「うん、誰にしようかまだ決めてないんだけどねぇ。○○君決めてくれない?」
「はぁ?俺が??(正直に桃子と言おうか・・・でも・・どうしよう、俺ってほんとチキンだよな)」
その時だった
「千奈美ちゃんと友理奈ちゃんおはよー!」
「「桃ちゃんおはよー♪」」
(なんかキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!なんてタイムリーなんだ・・・)
「あ、○○君おはよ!」
「お、あ、ああぁ、お、ぉぁぃょぅ」
4年間も同じクラスなのに未だに声掛けられると緊張してしまう。
徳永と熊井はそんな俺を見て顔を合わせクスクス笑っている。
「今何話してたの?」
あの何とも言えない声で桃子が問いかける。すると徳永が
「今度の土曜日にね、男女3:3で遊ぶんだけど女子の枠が一人余っててそれを誰にするか○○君に決めてもらってるところだよ!」
と言い終えると徳永がいかにも”誘え!”と言わんばかりの笑みを投げかけてきた。
のりりんLOVE
232 :
名無し募集中。。。 :05/01/30 10:06:13 0
>>227 妖精の奇跡・アイリーンの1週間 18
月曜日 18:55
満月が昇った
アイリーンはいつになく真剣な表情で深呼吸している
「・・・・・・・・・じゃあ、やってみるね」
アイリーンは目を閉じて、軽く1回呼吸して、指を鳴らした
「・・・・・・・・・・・・どう?」
「・・・・・・・・・ちょっと力が足りなかったみたい・・・・・もう1回やってみる」
アイリーンは再び目を閉じて深呼吸して、今度は両手で同時に指を鳴らした
「・・・・・・・・・・あとほんの少し、ほんのちょっとだけ・・・・足りない・・・・」
「そう・・・・・・」
俺は複雑な気分だった
うまくいったら、アイリーンが喜べれば、それはそれで嬉しい
だけど、成功してしまうことは、俺とアイリーンの別れを意味する
どうせすぐに別れなければならないのだけど、できることならギリギリまで一緒にいたい
「神聖な場所・・・・・・・・・・不思議な力に守られている場所・・・・・・・」
アイリーンが突然つぶやいた
「ん? 何? シンセイな・・・・・・・・場所・・・・・・・?」
「そう、神様とか・・・・そういう特別な感じの場所・・・・・そこならちょっと力が強くなるの」
「それって・・・・・例えば神社とか?」
俺とアイリーンは急いで家を出た
233 :
名無し募集中。。。 :05/01/30 11:13:41 0
>>232 妖精の奇跡・アイリーンの1週間 19
月曜日 19:12
「そう、こんな感じ、神聖な力を感じる・・・・・・ちょっと弱いけど・・・・」
鳥居をくぐるなりアイリーンが言った
「ここじゃダメなの?」
「ううん、奥の方から力を感じるから・・・・そっちに行けば大丈夫だと思う」
社殿を通りすぎてなおも奥へ奥へと歩いていくアイリーンが1本の大木の前で立ち止まった
「ねえ、これなーに?」
「これは・・・・・・セミの抜け殻だね、茶色だからアブラゼミかな?」
俺はセミの生態について簡単に説明した
「ふーん、あの気持ち悪い虫がこんなにカワイイ抜け殻ちゃんから出てくるのか〜!」
アイリーンは手を伸ばして抜け殻を掴もうとしたが、抜け殻は砕けてしまった
「ダメだよ〜!そぉーっと触らないと壊れちゃうんだよ」
そう言ってアイリーンの顔を見ると、今にも泣き出しそうだ
「アイリーン、泣くなよ、抜け殻なんて探せばいっぱいあるから、ね? 探そうよ」
だが、セミのシーズンは過ぎていたので、抜け殻はなかなか見つからない
ツクツクホウシやニイニイゼミの抜け殻は見つかるのだが、
「カワイくない」「色がイヤ」などとアイリーンに却下されてしまう
「アイリーン!あったよ!」
30分ほど探してやっと1つ発見した
「はい、壊さないようにそーっと扱うんだよ」
「うわぁーい!ありがとう!この世界での、3つ目の宝物!」
「3つ目?」俺の質問に、アイリーンは自分の頭を指差した
「うん!イルカさんでしょ!?この抜け殻ちゃんでしょ!?そして、素敵な思い出!」
その時、ポツリ、ポツリ・・・・・・と、雨粒が落ちてきた
「ああーっ!雨だぁ!お月様隠れちゃったら力が・・・・・・・・・・」
「しょうがないよ、アイリーン、今日はもう帰ろう?」
俺は奇跡を起こせなくて、アイリーンともう少し一緒にいることができて、ホッとした
アイリーンは指を鳴らして1本だけ傘を出して俺に手渡した
「抜け殻ちゃんが壊れちゃうから・・・・・・・」
そう言って俺にピッタリと寄りそうアイリーンと相合傘で家に帰った
いいよいいよー(・∀・)!!
235 :
230:05/01/30 11:29:19 0
これなかったことにして
え?
どしたの?
勢いで書き始めたけど先が出てこないとか?
238 :
230:05/01/30 11:58:59 0
そういうわけでもないけど・・・何か中途半端ですまん
239 :
名無し募集中。。。:05/01/30 12:33:19 0
のりりんワロタ
240 :
名無し募集中。。。:05/01/30 12:41:53 0
のりりんってなんだ?
「ハロプロ のりりん」 で検索したらわかった
なるほど、そういうことだったのか
243 :
名無し募集中。。。:05/01/30 14:29:05 0
やっぱ学校編おもしれぇぇ〜
早く続きみたいよ ・゚・(ノД`)・゚・
ちょっと遅いがシーパラGJ!地元民なので作品に親近感があったりして
かなりリアルに情景が浮かんできました。
245 :
名無し募集中。。。:05/01/30 16:37:11 O
ほ
わくわく
247 :
名無し募集中。。。 :05/01/30 19:23:07 0
>>233 妖精の奇跡。アイリーンの1週間 20
月曜日 20:05
「はい、できたよ」
俺はアイリーンの3つ目の宝物、抜け殻ちゃんに糸を通してペンダントにして、首にかけてやった
「うわぁ〜、ありがとう!」
いつものような笑顔だが、何かムリヤリ作ったような不自然さがあった
やはり最大のチャンスを逃してしまったことが引っ掛かっているのだろうか?
「ねえ、もしも奇跡を起こせなかったら・・・俺と雅ちゃんが両想いになれなかったら、どうなるの?」
アイリーンの作り笑いは壊れ、今まで見せたことのない不安そうな、悲しそうな顔をした
・・・・・・ゴメン、今言ったことは無かったことに・・・・・・・・・・
俺がそう言おうとしたとき、アイリーンが呟いた
「・・・・えちゃうん・・・だ・・・・・・・・・消えちゃうんだ・・・・・・・」
今にも消え入りそうな、弱弱しい声
「前にね、奇跡を起こすのに失敗した妖精を見たことがあるの・・・・・・」
アイリーンは目に涙を溜めている
「アイリーンが大好きだったお姉さんだったんだけど・・・・・人間界に現れてから・・・・・
ちょうど1週間経った瞬間に・・・・・消えちゃったの・・・・・・・・
でも、でも、アイリーンは・・・・・お姉さんが妖精の国に帰ってくるって思ってた・・・・・」
涙が1滴零れ落ちた
「でもね、アイリーンが大好きだったお姉さんは・・・・・ミチヨお姉さんは・・・・・・・
1年経っても・・・2年経っても・・・・・・ずーっと待っていたのに・・・・・・・」
そこまで言うとアイリーンは俺の胸に顔を埋めて声をあげて泣き出した
「ごめんね、アイリーン・・・・・・・・」
俺は神社で奇跡を起こせなくてホッとしたことを謝った
「消えたくない、消えたくない、アイリーン消えるのヤダァ〜!うえええええーん!!!」
「大丈夫、俺が守ってあげるから、俺がアイリーンを守るから・・・・・・・・」
アイリーンの頭を撫でながら、俺は自分自身に言い聞かせるように言った
いつの間にか俺の目からも涙が零れていた
その夜、アイリーンは泣き疲れて眠ってしまうまで泣き続けた
248 :
名無し募集中。。。:05/01/30 19:40:28 0
ミチャーン(´Д⊂
249 :
名無し募集中。。。:05/01/30 20:23:38 0
ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!
きてるー
ほっしゅ
252 :
名無し募集中。。。:05/01/30 21:57:42 O
優恋の主人公あめ玉やるから俺とかわれよ
----------------ここまで更新----------------
まとめサイトの人、各作者さんいつも乙&ありがとうです!!
そして新連載どんどん募集中!!
259 :
名無し募集中。。。 :05/01/30 22:28:09 0
>>247 妖精の奇跡・アイリーンの1週間 21
火曜日 16:03
学校から帰ってくるなり、俺とアイリーンは無言でベッドに腰を下ろした
昨夜、作戦を考えることができなかったので、今日はとりあえずアイリーンと学校に行った
そしてチャンスがあればアイリーンの力を借りて・・・・・・と思っていた
だが、昨日のアイリーンの悲しい告白に動揺していた俺は、チャンスを見つけることができなかった
チャンスはあと一回・・・・・・・・・・・・・
明日の夜の9時までに決めないと、アイリーンは消えてしまう
次の、最後の作戦は、絶対に失敗できない
そう思うと、どうしても一つの作戦しか浮かんでこなかった
「ラブレター・・・・・・・・・・」
「ラブレター・・・・・・・・・・」
俺とアイリーンが同時に言った
「やっぱりそれしかないか・・・・・・・・・・」
「うん・・・・・・・・ラブレターじゃ不思議な力は使えないけど・・・・・・・」
俺はラブレターを書き始めた
雅ちゃんの笑顔を思い浮かべながらペンを走らせた
だが、いつの間にか頭の中で微笑んでいるのはアイリーンに変わっている
何度書き直しても、気付けばアイリーンが頭の中で歌い、踊っている
何度も何度も書き直し、書き上がるとアイリーンに添削してもらい、また書き直し
満足のいくラブレターが書き上がったのは日付が変わる寸前だった
260 :
名無し募集中。。。:05/01/30 22:54:47 O
261 :
名無し募集中。。。 :05/01/30 23:07:04 0
>>259 妖精の奇跡・アイリーンの1週間 22
2度目の水曜日 15:48
「雅ちゃん、来てくれるかな・・・・・・・・・・?」
アイリーンが不安げに言った
俺は雅ちゃんに「放課後、体育館の裏に来てくれ」と頼んだ
だが・・・・・・・まだ来る気配はない
足音が、落ち葉を踏む音が、近付いてくる
「誰か来る・・・・・・・・雅ちゃんかな?」
アイリーンの言葉が終わらないうちに、人影が見えた・・・・・・雅ちゃんだ
アイリーンのために、この告白は絶対に失敗できない
そう思うと心臓の鼓動がかつて無いほど速くなり、足が震え出した
「アイリーン、勇気が欲しい・・・・・・勇気をくれ」
アイリーンは黙って頷くと指を鳴らすポーズをしたが、ちょっと考え込んで、俺の頬にキスをした
震えが収まった直後、俺の目の前に雅ちゃんが立った
「ねえ、こんなところに呼び出して何の用なの?」
「これを・・・・・これを読んで、答えを聞かせて欲しい」
俺はラブレターを雅ちゃんに手渡した
雅ちゃんは口元に笑みを浮かべ、俺の顔をちらっと見てから手紙を読み始めた
アイリーンはさっきより不安そうな表情で雅ちゃんを見つめている
だが、俺は、さっきのアイリーンのキスの魔力のおかげだろうか、不思議なことに落ち着いていた
手紙を読み終えた雅ちゃんが顔を上げ、俺の方を見てニコっと笑った
もうすぐ全てが、アイリーンの運命が決まる
262 :
名無し募集中。。。:05/01/30 23:18:16 0
>>190 「ただいまー」
玄関が勢いよく開く音がした
裕子おばさんにしては、声が幼い様な気がする
足音がこっちに向かってくる
「みや姉ちゃんだだいま〜」
声の主が、夏焼に抱きついた
「梨沙子、おかえり。おつかいご苦労様」
後ろから
「あれ、れい君。もう着いてたの。もう少し迷うかと思ってたのに」
大きな買い物袋を一杯下げた裕子おばさんがゆっくり入ってきた
「あの、隣の舞波ちゃんが迎えに来てくれてて」
「舞波ちゃん?あ〜、石村さんとこの。舞波ちゃんね〜」
いやらしい顔で僕を見た
しまった、つい。舞波ちゃんのペースで辿り着いたから、すっかり舞波ちゃんがデフォになってた
裕子おばさんは、口に手を当て呟いた
「舞波ちゃん、どうやら本気ね」
よく聞こえなかったが、それより気になってる事を訊いた
「裕子おばさん、この子達どういうこと?」
さっきから登場してくる女の子達に戸惑いを隠せない
「えっ、言ってなかった?私ね事情があって一人暮らしをせざるをえない子を預かってるの
ほら〜、どうせ部屋一杯余ってるし」
「彼氏もいないからそんなに必要ないしね」
「そうそう、一人は寂しくって、つって、何言わせるんじゃい」
夏焼の絶妙な突っ込みにノリ突込みで返す裕子おばさん
「まだ、帰ってきてない子もいるけど、みんな女の子だから。れい君、手出したら駄目よ」
力いっぱい首を振る
263 :
名無し募集中。。。:05/01/30 23:19:27 0
>>262(下宿編)です
しかし、まだいるのか。しかも全員女の子ってどういうことだ。疑問に思って尋ねると
「若い娘が一人暮らしなのよ〜、男なんか下宿させたら危険でしょ。小さい女の子だったら安心かなと思って」
「そうそう、裕子さんに狙われて危険よね〜」
「雅ー、辛口トークは一日一回までだっつってんだろがー」
裕子おばさんはさっきと違って怖い顔で夏焼を睨んでいる。こんな人だったっけ?
「おほほ、まあ、紹介しとくわね。雅ちゃん、梨沙子ちゃん、この子は昨日話した私の甥の田中れい君」
紹介されたので「田中れいです。よろしく」と返事する
「でね、この茶髪の子が夏焼雅ちゃん、君と同じ6年生ね。
で、私と買い物行ってたこの子が菅谷梨沙子ちゃん。小学4年生よ」
二人は僕を見て挨拶をする。梨沙子ちゃんは、警戒してるのか夏焼の腕を掴み、隠れるように俺を伺っている
「私は夕食の準備を始めるから、雅ちゃん。れい君を部屋まで案内してあげて」
元気よく返事をして夏焼は僕に着いて来るよう促す
「れい君、今後は私に叔母さんって付けなくていいからね」
その顔は、怖かった
264 :
名無し募集中。。。:05/01/30 23:20:56 0
下宿編、面白くなりそう、ワクワク
265 :
名無し募集中。。。:05/01/30 23:21:42 0
イイヨイイヨー
いつも乙です。
267 :
名無し募集中。。。:05/01/30 23:27:32 0
俺もその下宿に住みたい・・・
268 :
名無し募集中。。。:05/01/30 23:27:50 0
>>263 「こっちこっち」
夏焼は、脇に梨沙子ちゃんを従えて部屋まで案内してくれた
「大丈夫よ、梨沙子。スケベだけど悪い人じゃ無さそうだから」
梨沙子ちゃんがたまに振り返る。その顔は固いままだ
もう勘弁してくれ。ひょっとしてずっとスケベが僕の代名詞になるんだろうか。鬱・・・
一階の一番奥の部屋が僕の新しい生活の場だった
「隣は裕子さんの部屋ね、因みに私たちは2階だから、覗こうとしても駄目よ」
「いい加減許してくれー」
「ふふっ、君次第ね」
いたづらな笑みを浮かべながら、梨沙子ちゃんを連れて出ていった
269 :
名無し募集中。。。:05/01/30 23:28:51 0
(;´Д`)ハァハァ
270 :
名無し募集中。。。:05/01/30 23:30:27 0
>>268 部屋の中で、先に届いていた段ボール箱をあけ、服を箪笥にしまってると
「君ー、新入りさんは〜」
扉がいきなり開いて、二人組のちいさい女の子が立っていた
声をかけてきた女の子は小学校4年生ぐらいだろうか、髪を頭のうえで束ねている
「桃ちゃん、ノックしないと駄目だよ」
隣でいる、より小さい女の子が注意する
「気にしない、気にしない。なかなかかわいい子じゃない
私は嗣永桃子、こっちが清水佐紀、二人とも中学1年生よ
分からないことがあったらお姉さんズに何でも聞きなさい」
と、年上ーと出かかったのを押さえて
「今日からお世話になります。田中れいです。よろしくおねがいします」
「よろしくですー」
清水さんが敬礼みたいなポーズで挨拶してくれた
「君、私達が年上で驚いてるね。ごめんね、ちっちゃくて」
嗣永さんが拗ねている
「桃ちゃんの言った事気にしなくていいからね。もうそろそろご飯だからキッチンに来てね」
清水さんて、ちっちゃい見かけによらずしっかりしている。やっぱり中学生は違うなー
扉が閉まった後、でも、この下宿の女の子たち
何でみんな可愛いんだろうって気付いた
とりあえず今日はここまでです
271 :
名無し募集中。。。:05/01/30 23:33:26 0
俺もその下宿に行きたい…
272 :
名無し募集中。。。 :05/01/30 23:34:44 0
でもおばちゃんが・・・・・・
273 :
名無し募集中。。。:05/01/30 23:35:50 0
みんなとの共同生活、(;´Д`)ハァハァ
274 :
名無し募集中。。。 :05/01/30 23:57:05 0
>>261 妖精の奇跡・アイリーンの1週間 23
「えーと、返事なんですけど・・・・・・・・・・・・・・・」
雅ちゃんの言葉に、俺とアイリーンは生唾を飲み込んだ
「1週間後じゃダメ?前向きに考えるからさあ」
本来なら悪くない答えだ
だがアイリーンには・・・・・・・・俺たちには時間が無い
「そこを何とか、今ここで返事を聞かせて欲しいんだけど・・・・ダメ?」
必死に食い下がる俺に、雅ちゃんはちょっと怯えたように見えた
「うーんと、ね、キミはね、うーん・・・・・・・・・・・・・・
100点満点でね、80点以上だったら私とお付き合いOKだとするとね、キミは78点くらいなの
それでね、1週間の間に足りない2点分を探したいな、って思うの」
雅ちゃんはちょっと困ったような表情で言った
事実上のOKだと、告白は成功したも同然だと、普段なら言える
だけど今の俺には、アイリーンには、今、この場でOKしてもらえないと意味が無い
そこを何とか、今ここでOKしてくれ、2点くらいオマケしてくれ・・・・・・・・・・・
気付くと俺は泣きながら土下座して頼んでいた
自分自身だけのことなら、こんなに必死にはなれなかっただろう
だけどアイリーンを守るためなら、どんな苦痛も屈辱も何とも思わない
雅ちゃんは俺の右肩に手を当て、「あんまりしつこいと嫌いになっちゃうよ」と言った
アイリーンも俺の左肩に手を当てて、「もういいよ・・・・・・」と言っている
この上なく悲しそうな顔をしていた
275 :
名無し募集中。。。:05/01/31 00:12:20 0
学校編の雅は可愛いが
妖精編の雅は腹立つヽ(`Д´)ノ
このままだとアイリーンが…、・゚・(ノД`)・゚・
276 :
名無し募集中。。。:05/01/31 00:23:03 0
277 :
名無し募集中。。。 :05/01/31 00:23:19 0
アイリーン書き上がったので一気にいっちゃいます
>>274 妖精の奇跡・アイリーンの1週間 24
2度目の水曜日 20:30
鳩時計が1度鳴いた
「あの鳩があと9回鳴いたら、私は消えちゃうんだよね・・・・・・・・・・・・・・・」
俺たちはベッドの上で横に並んで体育座りしている
アイリーンは今にも泣き出しそうだ
「ねえ、起こす奇跡を別のに変えることは・・・・・・・ダメ・・・・だよね・・・・・」
アイリーンは唇を噛み締めたまま頷いた
「妖精の国から逃げちゃうのも・・・・・こっちの世界で暮らすのも・・・・・ダメ?」
「うん・・・・どこに逃げても見つかっちゃう」
重い重い沈黙と、呼吸をするのも辛い空気に、押しつぶされそうになる
タイムリミットが近付く
「雅ちゃんに電話してみる・・・・・・・」
ベッドから立ち上がろうとする俺の手を、アイリーンが握った
「もういいの・・・・・・・それより、そばにいて欲しい」
アイリーンは目を潤ませながらも精一杯の笑顔で俺の顔を見上げた
俺は黙って頷き、アイリーンの手を強く握って再び腰を下ろした
掌を通してアイリーンの体温が伝わってくる
ひょっとしたらこのまましっかり手を握っていれば、アイリーンは消えないかもしれない
そんな甘い考えが頭を過った
「アイリーンを絶対守ってやるって言ったのに、ゴメンな」
「私の方こそ奇跡を起こせなくってゴメンね」
少し間が開いて、アイリーンが続ける
「もう覚悟を決めたから・・・・・・・・・私のことは気にしないでね」
俺は何も言えなかった
「素敵な思い出をありがとう・・・・・・・アイリーンのことは忘れて、雅ちゃんと幸せにね」
278 :
名無し募集中。。。 :05/01/31 00:28:21 0
>>277 妖精の奇跡・アイリーンの1週間 25
「もう雅ちゃんのことは・・・・・・・・・・・・・」
どうでもいいんだよ、と言おうと思った時、俺はアイリーンの体に起こった異変に気付いた
掌を通して伝わってくるアイリーンの体温が、少しだけ下がった
慌てて鳩時計を見ると、8時57分といったところだろうか
アイリーンの方を見ると、輪郭がボンヤリとして、色も薄くなっているように見える
アイリーンも自分の変化に気付いたようだ
「うわあああああああああんん!やっぱり消えたくないよお!」
大きな声を上げて泣き出してしまった
俺はきつくアイリーンを抱きしめた
「アイリーン、消えちゃダメだああ!どこにも行っちゃダメだああああ!ずっと一緒にいてくれよ!」
俺も大きな声を出して泣き叫ぶ
親や近所の人に聞かれるかも知れないがそんな場合じゃない
2人で抱き合って泣いてるうちにもアイリーンの変化は続く
抱きしめる両手に感じるアイリーンの体重がどんどん軽くなる
泣いてたアイリーンが呼吸を整えてから言う
「ねえ、最後にアイリーンのワガママ、聞いてくれる?」
俺はアイリーンを放して顔を見つめて聞いた
「うん、言ってごらん?」
「キスして」
アイリーンは俺の目をしっかり見つめてそう言った
俺は黙って頷いた
アイリーンが目を閉じるのとほぼ同時に悪魔の鳩が鳴き出した
1つ、2つ、3つ・・・・・・・・・・・・・・・
慌ててアイリーンの顔に唇を近付ける
アイリーンの唇と俺の唇が今にも触れようとした時、9回目の鳩が鳴いてしまった
俺の唇は虚空をさまよった
間に合わなかった
アイリーンは完全に消えてしまった
俺はアイリーンを守れなかった
そしてアイリーンの最後のワガママに応えられなかった
279 :
名無し募集中。。。 :05/01/31 00:30:41 0
>>278 妖精の奇跡・アイリーンの1週間 26
全てが終わった木曜日 0:39
眠れない
アイリーンに会いたい
アイリーンの笑顔が見たい
アイリーンの声を聞きたい
アイリーンの歌を聴きたい
アイリーンのダンスが見たい
アイリーンの手を握りた
それがダメなら・・・・せめて一瞬でいい・・・・・・・
アイリーンの最後のワガママだけでも叶えたい
そんな想いが頭の中でグルグルグルグル駆け巡り、涙が次から次へと溢れ出した
全てが終わった木曜日 5:48
一睡もできなかった
生まれて初めての徹夜は涙の味がした
カーテンの隙間から差し込む朝日が、机の上の何かを照らす
あれは・・・・・・・アイリーンの宝物の抜け殻ちゃんだ
置き忘れていっちゃったのか・・・・・・そそっかしいアイリーンらしいや
布団から出て起きあがると、ベッドの脇に女の子が3人立っていた
アイリーンと同じ服を着ているから妖精だろう
「アイリーンの友達?」
3人は黙って頷いた
280 :
名無し募集中。。。 :05/01/31 00:33:13 0
>>279 妖精の奇跡・アイリーンの1週間 27
「奇跡を起こせなかった妖精は・・・・・・・・・消えちゃった妖精はどうなっちゃうの?」
俺の質問に、背が高くて少しぽっちゃりした妖精が答える
「記憶と不思議な力を消されてね、すぐに人間界に送られるの」
幼い外見には似合わないハスキーボイスだ
「それでね、赤ちゃんとして産まれてくるの」
同じ妖精が続ける
「じゃあアイリーンは・・・・・今、こっちの世界に?」
3人は黙って頷いた
アイリーンは死んだり消滅したりしたんじゃない
この世界のどこかで生きている
そう思うと少しだけ、ほんのほんの少しだけ気が楽になった
「で、君達は何の用でここに来たの?」
「アイリーンちゃんに優しくしてくれたお礼と、奇跡を起こせなかったお詫び」
背が高くほっそりとした、色白の妖精が答える
「お詫びを言わなきゃならないのは・・・・キミ達の友達を守れなかった俺の方だよ」
「あなたは謝らなくていいの・・・・・消えちゃったのは奇跡を起こせなかったアイリーンの責任だもーん」
同じ妖精が少し寂しそうに言った
「それでね、アイリーンちゃんの代わりに私達3人でね、あなたに『妖精の奇跡』を起こしてあげたの」
色白の妖精が続けて喋る
「3人で力を合わせたからね、すっごい奇跡を起こせたんだよ!」
今まで黙っていた一番小さな妖精が嬉しそうに言った
「学校に行ってみたらわかるよ」
小さい妖精がそう言うと、3人は姿を消してしまった
281 :
名無し募集中。。。 :05/01/31 00:35:02 0
>>280 妖精の奇跡・アイリーンの1週間 28
全てが終わった木曜日 7:49
今日は学校を休みたいと思ったが、小さい妖精の言葉が気になって学校に行くことにした
眠い、だるい、何より気が重い
下を向いてとぼとぼだらだら歩いてると、後ろから誰かが声をかけてきた
「お・は・よー!」
雅ちゃんだった
1週間前の俺なら鼻血が出たかも知れない、最高級の笑顔で俺の顔を見ている
だが、今の俺には、アイリーンを失った俺には、空しいだけだ
俺の様子に気付いた雅ちゃんは
「どうしたの?体調悪いの?」
と心配そうに問い掛けてくる
ちょっとした気持ちの問題、と答えると、雅ちゃんはいきなり俺の手を握った
「急がないと遅刻しちゃうよー!」
俺を引っ張って走り出した
これが3人の妖精の言ってた奇跡か?
もう遅いよ・・・・・・・・・・・・
282 :
名無し募集中。。。 :05/01/31 00:37:37 0
>>282 妖精の奇跡・アイリーンの1週間 最後の奇跡
何かが始まる木曜日 8:32
俺は教室に入るとすぐに自分の席に座り、突っ伏してしまった
8時30分に朝の会を告げるチャイムが鳴り、少し遅れて藤本先生が入ってきた
「突然ですが、今日、このクラスに新しい仲間が加わりました」
転校生かな?ちょっと気になって顔を上げてみた
「鈴木愛理です!みなさんよろしくお願いします!」
アイリーンがいた
いや、アイリーンのはずが無い
他人の空似に決まっている
だってアイリーンは、俺が守れなかったアイリーンは・・・・・・・・・
そう思っていると、先生に導かれて転校生は俺の後ろの空いていた席に座った
「アイリーンちゃんでーす!よろしくね!」
そう言うと転校生はアイリーンが不思議な力を使うときにやっていたように、指を鳴らした
頭には俺が買ってあげた、アイリーンの宝物のイルカさんの髪留めが着いている
これがあの3人の『妖精の奇跡』か・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「アイリーンのこと、お願いね!」
あの3人の妖精の声が聞こえた
「おかえり、アイリーン」
「ただいま」
夕べ、もう一度見たいと強く願った、あの笑顔でアイリーンが答えた
夜中にあんなに泣いたのに、クラスのみんなが見ているのに、嬉し涙が止まらない
おしまい
283 :
名無し募集中。。。:05/01/31 00:40:51 0
284 :
名無し募集中。。。:05/01/31 00:40:56 0
.。::+。゚:゜゚。・::。. .。::・。゚:゜゚。*::。.
.。:*:゚:。:+゚*:゚。:+。・::。゚+:。 。:*゚。::・。*:。゚:+゚*:。:゚:+:。.
ウワ━.:・゚:。:*゚:+゚・。*:゚━━━━゚(ノД`)゚━━━━゚:*。・゚+:゚*:。:゚・:.━ン!!
。+゜:*゜:・゜。:+゜ ゜+:。゜・:゜+:゜*。
.:*::+。゜・:+::* *::+:・゜。+::*:.
>>275 事情を知らない雅ちゃんなりに精一杯優しくしてくれてるから嫌いにならないでね
>282
できればその後の話を少し書いてください
>>286 それは・・・・・・自分で想像してニヤニヤして下さい
俺いつも我慢してたのにとうとう泣いてしまった
寝る前にいいものを見たよ・・・
290 :
名無し募集中。。。:05/01/31 02:20:09 O
ティッシュが一箱空いてしまった…
もちろん涙で…(ノД`)
作者タン、乙×10でつ!
291 :
だんしじょし:05/01/31 03:35:44 0
>>218 その日の放課後、俺は徳永を校舎裏に呼び出した。 徳永に告白された場所だ。
運良く、と言えばいいのか、熊井はついてきていないようだ。
徳永は俯いて、俺のほうを見ようとしない。
菅井先生の指導のせいで気持ちがネガティブになっているのだろうか。
まあ、今から俺はそれをさらにネガティブにさせてしまうかもしれないのだけど。
精神年齢は格段に俺が上なのだから、大人の対応をしなければいけないが、自信がない・・・。
『あの・・・』
二人同時に声を出してしまった。 一瞬目が合ったが、徳永はまた俯いてしまう。
「あ、いいよ、言って」
「いや、俺はあとでいいよ、徳永から」
俺の言葉を聞いて徳永は、恐る恐る顔をあげた。
「・・・あ、あのね、私ね」
徳永は一言一言発するごとに俺の顔を見ては目を逸らしている。 俺の表情を伺っているのだろうか。
「私達、ドッヂボールの授業のあとに少し噂になったでしょ・・・?」
「・・・うん」
「あの時ね、すっごく嬉しかったんだぁ」
笑顔で言っているが、無理しているように見える。 いつもの徳永の笑顔じゃない。
もしかしたらもう、俺がこれから言うことに感づいているのかもしれない。
「私、この噂が本当になったらいいなって思った・・・。 だからね」
「ごめん、徳永」
「・・・」
「徳永の気持ち、嬉しいけど、やっぱり答えられない」
「あ、うん・・・」 徳永はまた俯いてしまった。
「他に、好きな人がいる」
未だに俺は、自分が『好きだった人』を思い出せないでいる。
でも確かに心の中にあるのだ。 誰かを好きだと言う気持ちが。
この時代に来ても、知識や感じ方は大人の時のままなのに
好きだという気持ちだけが湧き上がっていて、しかもその相手が誰なのかが思い出せない。
こんな、自分自身でもよくわかっていないまま徳永の気持ちを断るのは悪い気もするが
中途半端な気持ちで受けてしまうのは、もっと悪いことだ。
292 :
だんしじょし:05/01/31 03:36:05 0
>>291 ぐすっ、と鼻をすする音が聞こえる。
徳永は俯いたまま泣き出してしまった。
乾いたコンクリートの地面に、ぽたりぽたりと水滴が落ちる。
「あの、徳永のことは好きだよ、嫌いとかじゃないんだ、けどさ、あの、なんていうか」
大人の対応など、できはしなかった。 なんて声をかけていいのかわからない。
こういう時の女の子の慰め方なんて、何度経験してもやっぱりいつも焦ってしまうものだ。
「あのさ、ごめんな、でも・・・」
「はい、そこまで!」
徳永をどう慰めようかおろおろしている俺の後ろから、声がした。
知っている声だ。 恐ろしく冷たい声。
「くっ、熊井・・・」
いったいいつからいたのだろうか。
熊井は焼却機に寄りかかってこちらを見ている。 ものすごく、鋭い目で。
『千奈美を泣かせたら許さないからね』
今日の昼間に言われた言葉を思い出し、鳥肌が立ってきた。
熊井は俺のほうに歩み寄ってくる。 俺は、一歩も動けない。
気づけば目の前30センチほどの所に熊井の顔があった。
これから俺は熊井にどんな罵声を浴びせられるのだろうか。
背後の徳永のすすり泣く声がさらに俺の恐怖心を膨らませた。
「会長・・・」 熊井はじっと俺を睨みつけている。
「・・・」
俺は覚悟を決めて、ぎゅっと目をつぶった。
293 :
だんしじょし:05/01/31 03:37:06 0
>>292 「千奈美のこと、ちゃんとふってくれてありがとね」
熊井の口から飛び出したのは罵声ではなく、とても明るくて優しい声だった。
目をあけると、普段ぜったいに見せないようなきらきらした笑顔の熊井がいた。
「え、え?」
この時の俺はおそらく、ずいぶん間抜けな顔をしていたことだろう。
「だって、泣かしたら許さないって・・・」
熊井はひと呼吸すると、俺に言った。
「ああ、アレはね、あんたが千奈美と中途半端な気持ちで付き合って
後で千奈美に悲しい思いをさせたら許さない、って意味よ」
「そ、そっか・・・」
熊井は俺の安堵した様子を見ると、俺の後ろでまだ泣いている千奈美に駆け寄った。
「千奈美、会長レベルの男なんてまだたくさんいるんだから、もう泣きやみなさい」
熊井は徳永を両腕で抱え込み、髪を撫でながら慰めている。
そして、どうしていいのかわからない俺の様子を見て、
「あんたはまだやることあるんでしょ、行きなさいよ」
今度はさきほどの笑顔ではなく、悪戯っぽくニヤついている。
「まだやることって熊井お前、知って・・・」
「ほらほら千奈美は私に任せて、さっさと行く!」
熊井に聞きたいことはあったが、機嫌を損ねないうちに退散することにした。
まだやることがあるのは確かだ。
俺は屋上に向かっている。
徳永と鉢合わせにならないようにまったく違う場所にしておいたのだ。
しかし、校舎裏の焼却場から校舎を一周し、非常階段で屋上に登るというのはかなり体力を使う。
半ば息切れしながら、ようやく屋上の扉の前までたどり着いた。
以前ここに来たのは、嗣永と話をした時だ。
あの時の嗣永との会話を思い出しながら、思い切ってドアをあけた。
294 :
だんしじょし:05/01/31 03:38:07 0
飯くってきます
>>282 乙です
次回作期待しております
295 :
名無し募集中。。。:05/01/31 03:44:52 0
ウホッ!起きてて良かった!
今日も全ての作者さん&まとめサイトの人乙っす!
296 :
名無し募集中。。。:05/01/31 03:53:31 O
こんな時間に、だんしじょしタン キテタ―――――(゚∀゚)―――――ッ!!!
起きてて ヨカタ――――(゚∀゚)――――ッ!!!
297 :
名無し募集中。。。:05/01/31 05:01:00 0
ho
298 :
名無し募集中。。。:05/01/31 05:07:40 0
だんしじょしタン・・・どこまでご飯食べにいってるの?
ちょっと雑談w
八景島編、ラストを一気に行きます^^
本当〜〜〜に長い話になってしまいました^^;
この時間に書いたのは、月曜日の1週間の始まりのダルい気分とか、朝から電車内とか職場や学校で読んでる方もいるみたいなので息抜きになればいいな〜と思ってですw
書きながら、自分で小説内の『夏焼雅』にひかれていったのが面白かったですw
それくらい『夏焼雅』の魅力に読まれてる方も引き込めていたらいいな〜
今考えると『八景島編』は『あぁ!編』って感じもしますねw
既に頭の中では最終回までのシナリオはできていて、長くなりすぎてるのでカット部分を探してますw
八景島編が終っても小説は終らないので、もう少し付き合ってやってください。
それでは〜感動?の八景島編ラストを、お楽しみ〜・・・頂けたらいいなぁw
早起きして得した気分だ
>>299 (・∀・)イイヨイイヨー
301 :
名無し募集中。。。:05/01/31 05:38:03 0
>>210 の続き 『優しい恋の育て方』
俺の真剣な顔を見て・・・愛理は突然『ニヤッ』と、笑った。
(えっ?) 俺がきょとんとした顔で愛理を見た。
「まぁ、実はそんなに恐れるほどの内容では無いかもね〜」 と、言ってから愛理は話だした。
「私達が、多分4歳くらいで〜君の5歳の誕生日の時だったと思う。」 俺は真剣に愛理の話を聞いている。
「で、君の誕生日会みたいのがあって〜私達5人と何人かの友達が集まったんだよね」
「うん。何か、誕生日会やったのは覚えてる」 と俺が言った。
「それで・・・」 と言って、愛理が『コホン』と1つ咳払いをした。
「皆が帰って、残ってたのが愛理と雅ちゃん。そして千奈美ちゃん」 愛理が俺の目を見て言う。
「誕生日会の最後に千奈美ちゃんが君に『ある事』を言ったの? 覚えてる?」
「いや・・・『おめでとう』とか?」 俺が言うと愛理は首を横に振った。
「『大人になったら、千奈美をお嫁さんにして』 って・・・」 俺は頭が真っ白になった。
(そんな・・・幸せな事があったのか!?) と混乱する頭の中で考える。
「で、君が笑顔で千奈美ちゃんの手を掴んで『うんっ♪』 って、大きく返事をしたの」 愛理は笑いながら言った。
302 :
名無し募集中。。。:05/01/31 05:42:17 0
>>301 の続き 『優しい恋の育て方』
俺はポカーンとした状態で、愛理を見ていた。
そんな俺に、愛理は「ベシッ!」とおでこに1発。 それで、ちょっと意識が戻った。
「ってか、まだ続くから。 この後が事件なんだから・・・」 愛理は少し難しそうな顔をした。
「えっ!? それが事件だろ!?」 俺の言葉に首を横に振る愛理。
「君が『千奈美ちゃんをお嫁さんにする』って言っても、幼稚園の君は普通に『ずっと友達!』って意味だったみたいだけどね」
「・・・何でわかるの?」 俺が愛理に行った。
「だって、私が後から聞いたもん!『本当に千奈美ちゃんをお嫁さんにするの?』って。 そしたら『ずっと千奈美ちゃんとは友達だよ』だって・・・」 愛理がため息・・・
「・・・俺ってもしかして、最悪?」
愛理は「この時点なら、まだ救えたね・・・」 と俺を切なそうな目で見た。
「・・・その続きは???」 俺がおそるおそる聞く。
「君が『うんっ♪』って言ったら、雅ちゃん・・・突然泣き出しちゃったんだ。」 そう言って寝てる夏焼の頭を、またなでる。
「何で泣くんだよ」 俺が愛理に聞くと
「も〜、うるさい!鈍感男! だまって続きを聞きなさい!」 と、また1発。
「そしたら、君が千奈美ちゃんと手を繋いだまま雅ちゃんを慰めようとしたの」
「『泣かないで。みーやちゃん』とか? 俺、結構優しいじゃん」
俺が言うと、愛理は俺を睨んだ。
「それならマシ! 君は千奈美ちゃんと手を繋いだまま、雅ちゃんに『泣かないで』って言ってキスしたんだよ・・・」
(もしかして・・・俺って最悪な事してるかも・・・)
303 :
名無し募集中。。。:05/01/31 05:44:16 0
>>302 の続き 『優しい恋の育て方』
夕暮れの日差しも少しずつ弱くなって、オレンジ色の光はそっと夏焼の綺麗な茶色の髪を輝かせてる。
「嘘だろ?」 俺が愛理の顔を見て笑った・・・が愛理の顔はただ、俺をジーッと見てるだけ。
「・・・嘘ですよね?愛理ちゃん?」 愛理の表情は変らない。
「・・・嘘だろ〜」 俺は小さく呟いてからそのままドサッと布団にまた倒れた。
愛理が話し続ける
「その後、千奈美ちゃんも泣き出しちゃって・・・雅ちゃんも泣きやまなし・・・」
「それで・・・どうなったの?」 俺が寝たまま愛理に聞く。
「私が怒って君のおでこに『ベシッ!』と1発。 そしたら主役が泣いちゃった」 愛理は笑いながら言った。
「ひで〜な・・・いや、それが正しいと思う。 ってかナイス判断だよ、愛理」 俺は天井をジーッと見てた。
「そしたら、泣いてた千奈美ちゃんと雅ちゃんが君を泣きながら必死に慰めてるの・・・もう、私もそれ見て何でか泣いちゃった」 愛理が『クスッ』と笑った。
「そっか〜・・・ねぇ?キスって・・・頬とかじゃなくて?」 俺の質問に、小さい声で返事が来た。
「ちゃんと『くちづけ』だったよ。 雅のファーストキスだったんだから」 そう言って、夏焼が顔を上げた。
「夏焼・・・」 起き上がる俺に
「おはよっ♪」 って、言って夏焼は目をこすりながら俺を笑顔で見ていた。
304 :
名無し募集中。。。:05/01/31 05:47:46 0
>>303 の続き 『優しい恋の育て方』
「雅ちゃん、いつごろから起きてたの?」 愛理が夏焼に言う。
「ん〜・・・千奈美ちゃんのプロポーズの思い出らへんから・・・何となく聞こえてたかな〜」 と夏焼が言う。
「あのさ・・・夏焼〜」 言い掛ける俺に向かって『シーッ』と言ってから夏焼は俺のおでこに手を当てた。
「やっぱり、まだ少し熱があるね。ちゃんと寝てないと・・・」 心配そうに俺の顔を見た。
俺も夏焼の顔を見た。
「・・・ちょっと下行って、おでこに貼るやつ・・・新しいのもらってくるね」 夏焼は『ニコッ』と笑って下にいった。
愛理が俺の近くに来て話す。
「さて、私はそろそろ先に帰るね」
「えっ?もう帰っちゃうの?」 そう言うと、愛理は俺のおでこの『冷えぴたく〜る』を取った。
「まぁ〜邪魔者は・・・ねっ」
「邪魔なんて・・・ってか、愛理ともっと色々話したいよ・・・」 そう言うと愛理は
「別に、隣のクラスにいるんだから会いに来ればいいじゃない」 そう言って笑った。
「そうだけど・・・」 俺が寂しそうな顔をすると
「何? 本当は愛理の事が好きだから離れたくないとか〜?」 と言って『ニヤニヤ』と笑う。
「ち、違うよ! 俺はただ・・・愛理と久しぶりに〜」 愛理が言い終わる前に、かぶらせて話し出す。
「何よ〜!! それじゃ、私に全然興味が無いみたいじゃない! 相変わらず君は失礼だな〜!!」
そう言って、また『ベシッ!』と、1発叩こうと俺のおでこに手を近づけた
俺が目をつぶる・・・
おでこに感じたのは愛理の掌ではなく、唇だった。
「久しぶりに会ったら・・・恋にでも何にでも一生懸命の君のままだったから安心した。」 そう言って愛理は笑った。
「愛理・・・」 俺と愛理は少し見つめ合ってから・・・ 愛理は立ち上がって部屋から出ようとした。
ドアの前で愛理は止まって・・・振り返った
「頑張って! 愛理が君を応援してるからね♪」 そう言って、笑顔で指を鳴らした。
305 :
名無し募集中。。。:05/01/31 05:50:32 0
>>304 の続き 『優しい恋の育て方』
階段で、すれ違った夏焼と愛理の声が聞こえてくる。
少ししてから夏焼が部屋に戻ってきた。
「愛理ちゃん、先に帰っちゃったみたいだね。」 そう言って俺のベッドの近くに来た。
「うん・・・」 俺は夏焼を見た。 夏焼も俺を見てる・・・
「夏焼に・・・言わないとダメな事があった」 俺が言うと
「何?」 夏焼が少し笑って聞いた。
「電車で・・・ファーストキスが小学生になってから・・・って・・・」
その発言で、俺と夏焼は恥ずかしくなって目をそらした。
「・・・忘れてて、ごめん」 俺が下を見て言った。
夏焼は顔を上げて俺を少し見てから
「私も千奈美ちゃんも・・・君が忘れてたの知ってたけど、思い出したら君が『私達の事を嫌になっちゃうかな?』って思って・・・内緒にしてたの」
夏焼の言葉はとても静かだった。
「梨沙子にもね、私の事を『みーや』って呼んでたんだけど、君と同じクラスになった時に気付かれないように『みやー』に変えてもらったの」
そう言って『クスッ』と笑った。
「そんな、俺は夏焼も千奈美も別に嫌いにならないし・・・逆に俺が嫌われて当然というか・・・」 そう言って夏焼を見た。
少し・・・静かな時間が流れた。
306 :
名無し募集中。。。:05/01/31 05:54:44 0
>>305 の続き 『優しい恋の育て方』
「水族館・・・俺のせいで・・・ごめんね」 俺が夏焼に言った。
「気にしないで。 水族館は行けなかったけど、君と色々な思い出ができたし・・・すっごく楽しかったし! 今度、また行こっ♪」 夏焼は笑顔だった。
「あのさ、今日の思い出に・・・夏焼の記憶にずっと残るように〜」 そう言ってバッグの中に手を入れる。
夏焼は不思議そうに、その光景を見てた。
「夏焼とはぐれた時に・・・ちょっと可愛いアクセサリー屋があってさ・・・」
そう言って、俺は買っておいた小さな銀色の指輪を夏焼の前に出した。
「えっ!? これ・・・私に!?」 夏焼は驚いた顔で俺を見た。
「安物だし、俺のセンスで似合うかどうかわからないけど〜」 そう言って夏焼を見た。
「・・・ありがとう。 私、ずっと大切にするね・・・」 そう言って、夏焼は涙目の笑顔で指輪を取った。
夏焼は自分が首に付けていたロザリオの付いたチョーカーを外すと指輪をチョーカーに通した。
「ずっと・・・ずっと大事にするからね」 そう言って、俺の目を見た。
「俺が熱出しちゃったから・・・これで『おあいこ』かな」 そう言って俺は笑った。
2人は見つめ合って笑う。
少しして、夏焼が俺の近くに来て言う。
「大切なこと・・・思い出した」 そう言って俺のおでこに『冷えぴたく〜る』を貼った。
「なるほど・・・」 俺が少し笑って言うと、夏焼は優しい声で
「それに・・・「おあいこ」って言うなら・・・」
窓からこぼれるオレンジ色の光が少しずつ消えていく
『おあいこ』って言うなら・・・6年の時間を越えて2人の影が、そっと1つになった。
あの時と同じ場所で、俺と夏焼はキスをした・・・
八景島編 〜おしまい〜
ハフンハフン
リアルタイムで読みました
作者さん乙です
新展開にも期待しております
309 :
だんしじょし:05/01/31 06:01:35 0
310 :
だんしじょし:05/01/31 06:02:11 0
>>293 石村の姿は見えなかった。
須藤に(正確には嗣永に)呼び出されて屋上に行った時もそうだった。
青空と屋上のフェンスだけが視界に広がり、そこには誰もいない。
あの時嗣永はドアの後ろに隠れていたけど、そこにも石村はいなかった。
一応、5時に来てもらうように須藤を通して伝えていたのだが、少し早く来すぎたのだろうか。
徳永と話したあとすぐに走ってきたので、時間なんて見ていなかった。
腕時計や携帯を見れば時間がわかるというのが、身に染み付いているのかもしれない。
しかし小学生時代は腕時計やアクセサリの類は禁止されているし
携帯電話なんてまだ開発段階の時代である。 うっかりしていた。
しょうがないからまた嗣永の時のようにフェンスの所で待とうと思い、俺は歩き出した。
トン、トントントン。
ふいに頭上から、音がした。
311 :
だんしじょし:05/01/31 06:03:06 0
>>310 トン、トトン、トントン。
見上げると、屋上のさらに上の段給水塔を背にして石村が足元の壁を靴の踵で叩いている。
トントントン、とリズムを取りながら。
おそらく給水塔へ繋がるパイプを登ったのだろう。
石村は空を見つめながらつぶやいた
「やっぱり、ここのリズムがどうも取りにくいなあ」
よく聞けばそれは、さきほど音楽の授業でやった卒業生の課題曲だった。
俺が来ていることにはとっくに気づいているんだろうが、一向に空ばかり見ている。
「ずっとここにいたのか?」
「うん」
「あのさ、昨日もらった手紙のことなんだけど、あ、てか降りて話さない?」
「やーだよ、お気に入りの場所だもん」
「見上げてばっかりで、首が痛いんだけど・・・」
石村は俺のその言葉をまるで聞こえていないかのように、リズムを取りつずけている。
「・・・まあいいか、それで、その・・・手紙のことなんだけど」
「千奈美ちゃんには、なんて言ったの?」
「え!?」
突然徳永のことを聞かれて、心臓が止まるほど驚いた。
「告白されたんでしょ、昨日」
相変わらず石村は空を見つめている。
「いや、うん、そうだけど・・・なんで知ってんだよ」
「昨日ね、会長がもらってたラブレターのことが気になって、あの後会長の後をついてってたんだ」
「それで、見られちゃったわけか・・・」
喋りながらも、トントントンとリズムを取っている。
「うん」
「徳永には、返事をしてきたよ」
それから5分ほど、二人とも何も喋らないまま時間が過ぎていった。
312 :
だんしじょし:05/01/31 06:03:50 0
>>311 トントントン、トントトントン、トントン・・・トン。
靴音が止む。
「私にも、千奈美ちゃんと同じこと言うために呼び出したの?」
「・・・うん、まあ」
「返事を欲しいなんて、書いた覚えないんだけどなあ」
それを聞いて、一気に頭に血が上る感じがした。
徳永は確かに告白の返事を待っていたが、石村の手紙にはそんなこと一言も書かれてはいない。
ただ、好きだという気持ちを伝える内容だったはずだ。
恥ずかしかった。 何を図に乗っているんだ俺は。
二人に告白されたからって、調子に乗って思い上がっていただけなんじゃないのか。
「あ、いや、その・・・ごめん」
「別にいいよ謝らなくて。 でも、私の気持ちはホントだからね」
「う、うん・・・」
「返事をくれなくてもいいよ。 気持ちが伝えられたから、それでいい」
「石村・・・」
「『あの時決めた』っていうのもホント」
「あの時って、国語の授業の時か?」
「違うよ。 その時も嬉しかったけど、でも違う」
違っていた。
国語の授業で石村をかばった時、それ以外に彼女の気持ちを押すようなことをしただろうか。
「会長が覚えてなくて当然だと思うけどね。 私も、覗き見する気はなかったけど」
覗き見?
「何のこと言ってるんだよ石村」
「・・・また石村って言う。 私のことも名前で呼んで欲しいな」
ハッとした。
『私けっこう寂しいんだけどなあ、名前で呼ばれないの』
つい数週間前。 同じこの屋上で。 嗣永に言われた言葉を思い出した。
313 :
だんしじょし:05/01/31 06:04:31 0
>>312 「石村、お前、もしかしてあの時」
「あー、桃ちゃんは名前で呼んだのに、私には言ってくれないんだ」
「ごめん、・・・舞波」
「それでよし」
「あの時、舞波もここにいたのか?」
「だから言ったじゃん、お気に入りの場所だって。 勝手に入ってきたのはあなた達。
それに、あんな話してる時にのこのこ出ていけないでしょ・・・」
「まあ、そりゃそうだけど・・・」
「でも桃ちゃんが言ってるのを見て、決心したんだよ。 気持ち伝えようって」
石村がそこでようやく、俺のことを見た。
「ねえ、私がここから降りたら、キスしてくれる?」
「え・・・」
仔犬のようなつぶらな瞳で、俺を見つめる。
「・・・」
「キスって、え、え?」
動揺している俺を見て、石村はまた空に向き直った。
精神年齢で言えば圧倒的に上回っているはずのに、なんだか遊ばれているような気がする。
「できないよね。 会長、好きな人いるもんね」
好きな人・・・。
石村は知っているのだろうか。 俺が好きだと思っている人のことを。
だとしても聞けるわけがない。 『俺の好きな人って誰だ?』なんて。
でも何か、手がかりくらいは掴めるかもしれない。
314 :
だんしじょし:05/01/31 06:05:16 0
>>313 トン、トントントン・・・
石村は再び、靴でリズムを取り始めた。
「私、課題曲の練習しなきゃいけないんだから、用がないならもう行ってよ」
「あのさ、やっぱり降りて話さないか?」
少しでも手がかりになることを聞きたかった。
「お気に入りの場所だって言ってるでしょ、降りないよ」
「でもさ・・・」
「行ってって、言ってるじゃない・・・私そんなに我慢できるほど強くないもん・・・」
石村のその声は、少し震えていた。
俺はその場を後にした。
屋上からの階段を下りる途中も、トントントンとリズムを取る音は響いていた。
つづく
だんしじょしタンもキテル━(゚∀゚)━ !!!
舞波泣かないで
316 :
名無し募集中。。。:05/01/31 06:23:24 0
朝から二本立てとは何て贅沢な(ノ∀`)
作者さん達には只々ありがとう!
317 :
名無し募集中。。。:05/01/31 06:38:24 0
相変わらずすばらすぃ
月曜朝の嫌な感じが吹っ飛んだよ
学校編カット部分探してるなんて言わんで長く頼む
> そう言って、笑顔で指を鳴らした。
GJ
すばらしいベリヲタ達に感謝します
322 :
名無し募集中。。。:05/01/31 07:43:45 0
雅キャワ
323 :
名無し募集中。。。:05/01/31 09:19:31 0
週末更新分を一気読みして・・・
>アイリーン編
修正前よりアイリーンの可愛らしさがきわだってて、ラストがわかっているにもかかわらずせつなくてまたも涙してしまいました。
>八景島編
最初からA4でプリントアウトした47Pになりました。
超大作になりつつありますがこれからの新展開に期待してます。
(今後も狂言回し的にでもかまわないのでところどころに愛理を出してくれるとうれしいです。)
>だんしじょし
主人公のほんとに好きな子がだれなのか・・・続きを楽しみにしてます。
>下宿編
メンバーが出揃ってこれからですね。期待してます。
>ミステリー
結末間近でしょうか。真相が明かされるのを楽しみに待ってます。
>秘密国家公務員
個人的に好きなパターンなので今後の展開を楽しみにしてます。
あと
リア消募集中。。。さん>
遅くなってもかまいませんので、新連載2(仮)の続き楽しみに待ってます。
打切りにはならないように祈ってます。
センチメンタルグラフティみたいですね
325 :
名無し募集中。。。:05/01/31 11:09:06 O
学校編すばらしい!
雅のファーストキスとニックネームが伏線になってたとは。。。
作者さん続きもノーカットでお願いします
326 :
名無し募集中。。。:05/01/31 12:00:00 O
おまいらすばらしすぎ!!!
あっちでノーテンキなエロ小説書いてる自分が、情けなくなってきた………
(ノД`)
。・゚・(ノД`)・゚・。ウワァン
昨日の横アリ圭織卒コンより泣いた
朝からお盛んですね
329 :
名無し募集中。。。:05/01/31 13:28:46 O
あのキスで か〜ぁぁわ〜ぁぁあ〜っった〜
あんなたっを〜まぅあすっぐ〜見れな〜ぃ
みんなっと い〜たあって す〜きすぎ〜るう〜♪
雅&アイリン最高!!(ノД`)
330 :
名無し募集中。。。:05/01/31 14:53:55 O
小学校の頃に戻りたくなった俺が保全
>>329 歌詞間違えた
「みんな〜と い る とぉ〜きだって」
が正解だ…漏れって、キッズヲタ失格…orz
332 :
名無し募集中。。。:05/01/31 16:19:14 0
学校編の雅ちゃんって自分のこと私っていったり雅っていったり…。
どっちなんだ?
333 :
名無し募集中。。。:05/01/31 16:20:12 0
それこそ雅クオリティ
OK?
334 :
名無し募集中。。。:05/01/31 17:04:01 0
>>332 >>305から『雅』から『私』に変ってる・・・はずw(その前にもミスであるのかな^^;)
梨沙子が『みーや』と言わなかったように、夏焼も『私』と言っていたのを『雅』と言ってた・・・って、流れです。
それと、今回の編で少し成長した2人の関係を出したかったのもあって、最後に『私』に変えました。
わかりずらくて、スミマセン^^;
335 :
名無し募集中。。。:05/01/31 17:09:01 0
そうなると、
>>303は
『雅のファーストキスだったんだから』
↓
『私のファーストキスだったんだから』 ですね^^;
訂正お願いします^^;
細かいこと気にしていたらでっかい男になれないぞ
俺なんてミーちゃんの骨折治すのすっかり忘れてたけど気にしない気にしない
本当はすっごく気になって夜も眠れないのは内緒だ
わらた
338 :
名無し募集中。。。:05/01/31 18:05:11 0
ル ’ー’リ<内緒になってないぞ
雑文ネタ切れの為保全のみ
雑文さなりがとう
おかげでアイリーンの宝物が一つ増えました
ミスった
雑文さんありがとう
雑文助っ人w
そろそろ寒くなりはじめた11月、妹の誕生日祝を買いに、原宿に行くことに。
妹が、友達も一緒に行っていい?と聞くので、連れていくだけなら構わないと返事したのが間違い。
当日、駅に集まった女の子は7人!妹を入れると8人だ!おい!勘弁しろ!
まるで修学旅行の引率だ。みんなが迷子になったりはぐれたりしないかと、気が気じゃない。
みんなお小遣いを持参し、思い思い好きな物を買っている。が、一人だけ電車賃しかもってきていない子がいた。
「見てるだけで楽しいから…」
少し寂しそうに微笑む彼女が見ていたのは、フルーツブローチだった。
俺はこっそりその中の一つを購入すると、ポケットにしまった。
帰ってきて駅で解散。
みんな俺にお礼を言って、帰路について行く。
あの子に声をかけた。
「結局何も買わなかったね」
彼女はそれに答えず、話し出す。
「あたし、一人っ子だから、一緒に買い物とか連れて行ってくれるお兄ちゃんがいるしみちゃんが…うらやましいな…」
俺は黙ってポケットから包みを取り出し、彼女に渡す。
「あけてごらん」
中には桃のブローチが…
「…」
「桃ちゃんにお兄ちゃんができた記念に」
「…え?」
「いつでも遊びに連れてってあげるよ」
彼女は黙ってうつ向いたまま、俺のセーターの肘のあたりを、ぎゅっと握りしめた…。
343 :
名無し募集中。。。:05/01/31 20:41:38 0
ドキドキ
いいねえ
345 :
名無し募集中。。。 :05/01/31 20:49:06 0
>>342 ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
お前ら最高すぎ
347 :
名無し募集中。。。:05/01/31 20:59:24 0
>>340 イルカの髪留め、雑文からネタにしてくれたんですね。
使ってもらってこちらこそうれしかったです。
髪留めをつけたアイリーンの笑顔が目に浮かぶようです。
保全ついでにまとめサイトの中の人にお願い
アイリーンその他いろいろの作者です
アイリーンの旧バージョンは削除か新バージョンのページの一番下から飛ぶような形式にして下さい
349 :
名無し募集中。。。:05/01/31 22:13:05 0
めんどくせーけど今日の夜の更新のときでも覚えてたらいじっときます
よろしくおねがいします
351 :
名無し募集中。。。:05/01/31 22:27:26 0
明日から1週間来れないや(´・ω・`)
大量更新期待してるぜ
352 :
ミステリー:05/01/31 22:29:12 0
>>110 「はい、住所は……」これを今言わせてしまったら、警察がすぐ来てしまうだろう。
そんな訳にはいかせられなかった。
「駄目だ!」僕はおばさんから携帯を取り上げ、床に落とした。
「さっきから勝手すぎるよ」
「え?」
「一体何があったのか、まだ全然話して無いじゃないか。」
「…」
「そうです。すいませんでした…」そう言って桃子は電話を切った。
「まだ繋がったままだったよ。間違いって事にできた…かな?」
「あ、ありがとう…」
「で…」
きっと彼女も同じ気持ちだ。
とにかく何があったのか。何も分からない現状がもどかしく、僕達は苛立っていた。
おばさんに詰め寄る。
353 :
ミステリー:05/01/31 22:29:58 0
「違う!おばさんは悪い人じゃない!」
さっきまで黙っていた千奈美が割って入ってきた。
「じゃあなんで!」
「だからおばさんは…おばさん!?大丈夫!?」
おばさんは突然倒れた。呼吸がすごく乱れている。
「千奈美ちゃん…薬、持ってきて…?」
「うん。待ってて!○○君たちはおばさんをベッドに…一階に!」
「わ、分かったよ。桃子、そっち持って!」
「え…うん…」桃子は一瞬戸惑っていた。やはりおばさんの事が許せないのだろうか。
けど突然の事にただ言われた事をやるしかなかった。
「はぁ…取り合えずこれで…」千奈美が薬を置いた。結局僕達はあまり手伝えなかった。
薬には、「精神安定剤」と書かれている。
おばさんは一階の寝室で眠らせた。僕達は上へは上がらずリビングへと向かった。
リビングにはとても大きな窓があり、アンティーク調の家具が並んでい。
僕と千奈美は大きなソファに腰掛けた。桃子はいすに座った。僕達に背を向ける形になる。
誰も話し出そうとはしない
僕はさっきの出来事を思い出していた。
今まで僕は千奈美の事をがさつで男勝りな奴だと思っていた。だから、あんな彼女を見たのは初めてかもしれない。
必死に看病をする姿はとても女らしかった。僕はそれに見とれてしまっていた…
354 :
ミステリー:05/01/31 22:30:59 0
「ねえ、聞いてるの?」千奈美と桃子が僕を見ている。
「ごめん、聞いてなかった…」
「もう…桃ちゃん、話してあげて?もう私からは言いたくないよ」
桃子は黙って頷く。
「○○君、今ねおばさんの事について話してたの。まずあれ見て」彼女が指を指した。
写真が、並んでいた。それにはとても可愛い女の子がいた。
それは、千奈美に似ていた。
「…千奈美?」
「違う…おばさんの娘だって。」
「この娘は今どこに…?」
「もういないよ」
ドキッとした。千奈美は俯いている。
「死んだ…の?」
「そう。三ヶ月前に」
また黙り込む。
僕はまだ一枚の写真を見ている。可愛らしいドレスを着た彼女とおばさんが写っている写真。
細長い手足が千奈美に似ている。でもやっぱりよく見ると、笑顔は違う。
「まあ、そういう事があって。おばさんは前から千奈美の事をテレビで見てて、興味を持ったっていうか…」
桃子が再度話し出した。
「よく千奈美をさらえたな。おばさん一人でやったのか?」
「クロロホルムだよ。気付いて無いかもしれないけど、ここ病院だったんだって」
言われてみると、この家の雰囲気、古びた病院のようだ。もうやってはいないのだろうか。
「そうだったのか…」僕はため息をついた。
355 :
名無し募集中。。。 :05/01/31 22:36:44 0
むこうのスレの158みたいなのに
さらわれたんじゃなくて、良かった良かったw
158っていうのはこのスレのナンバーなんだけどな
357 :
名無し募集中。。。:05/01/31 22:38:27 0
ミステリー ミステリーだね♪なんて口ずさんでると
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
358 :
ミステリー:05/01/31 22:40:37 0
次の投下は1時ごろになります。
今日で本当のクライマックスになると思います
359 :
名無し募集中。。。:05/01/31 22:40:57 0
この前もそういって(ry
でもさすがにもう終わるだろ
361 :
名無し募集中。。。:05/01/31 23:17:56 0
>>270(下宿編)
僕は、片付けの途中だったけど準備できてると言うことでキッチンに向かった
キッチンに入るともうみんな座っていた
「れい君、こっちこっち」
舞波ちゃんが自分の隣を指差してる
ていうか、ホントに居る事に驚いた
「れいく〜ん、もう、素敵な彼女が出来たのね。イチャイチャするなら私の居ない所でね」
嫌味ったらしく、裕子さんが僕を肘で突いてくる
「家、大丈夫なの?」
「うん、大丈夫」
ふと笑窪が出来ることに気付いた
「この子が昨日話した田中れい君、6年生よ」
裕子さんの紹介で挨拶をした。まだ知らない子が、一人座ってる
「え〜と、一応座ってる順で、さっき呼びに言った清水佐紀ちゃん、嗣永桃子ちゃんこの二人が中一ね
梨沙子ちゃん、雅ちゃんはもう言ったと、ああ、友理奈ちゃんがまだだったね」
友理奈ちゃんと呼ばれた女の子は、こっちを向いた
凄く芯のしっかりしてそうな感じの子だ、もちろん可愛い
「熊井友理奈ちゃん、小学5年生よ。れい君の一つ下ね」
「よろしく〜」
可愛い子ばっかりで舞い上がったのかちょっと浮かれた感じで挨拶した
友理奈ちゃんは、気持ち頭を下げたぐらいで素っ気無かった
「さあ、それじゃ夕食にしようか」
裕子さんの合図とともに夕食が始まった
みんなとの歓談中も友理奈ちゃんは、僕には冷たかった
まあ、人見知りするんだろうなぐらいに思っていた
362 :
名無し募集中。。。:05/01/31 23:27:48 0
>>361 夜も更けてきたので隣の家ではあるが舞波ちゃんを送ることにした
「じゃあ、また明日ね」
八重歯が覗いてとても愛くるしい
舞波ちゃんみたいな子に好かれるのも悪くないな、なんて考えながら家に戻った
玄関を入った右手に二階への階段がある
丁度、友理奈ちゃんが、中程の位置まで降りてきていた
目が合った
「友理奈ちゃん、僕、何か気に障る事したっけ」
友理奈ちゃんは、黙って僕を睨んだまま何も答えない
「思い当たる節が無いんだけど、よかったら教えてくれない」
靴を脱いで家に上がった
暫く黙っていたが、意を決したのか
「私、あなたみたいなお風呂覗いたり、チャラチャラする人、きらい」
そう言うと振り向いて階段を上っていった
下に降りるんじゃないのか?
どうやら、僕は友理奈ちゃんに嫌われたらしい
二階に追いかけるわけにも行かず部屋に戻ることにした
とにかく明日は、転校初日だ。早く寝とこう
こうして新生活の初日は終わった
364 :
名無し募集中。。。:05/01/31 23:46:40 O
携帯からだけど書いてイィ?
いいけど・・・推敲とかどうするんだ?
366 :
名無し募集中。。。:05/02/01 00:10:20 0
>>362 翌朝、みんなと集団登校で学校に行った
僕は職員室前でみんなと別れ、校長先生に挨拶を済ませ
担任の石井先生のところに案内された
「うちのクラス(2組)は、みんな言い子ばっかりだからすぐ馴染むわよ」
色々緊張をほぐそうとしてくれる。いい先生でよかった
2組には舞波ちゃんも夏焼も居なかった、残念
僕は、一番後ろの徳永千奈美って子の横に座ることになった
「私、徳永千奈美。よろしくね」
地黒なのか日焼けなのか健康的な肌をしている
笑うと全日本笑顔選手権で優勝しそうなぐらい笑顔って感じになる
「田中君はスポーツとかしないの?」
「う〜ん、特には」
「不健康だな〜。よし、こうしよう。放課後私に付き合って」
どうしたらそういう事になるんだろう?
「ひょっとしてクラブの勧誘」
「へへ〜」
バレたかって感じで顔を綻ばせた
367 :
名無し募集中。。。:05/02/01 00:13:12 O
364だけどそれに困ってるのよ!昼間書けば大丈夫かな?
>>367 携帯のメモに書いておいて
あとで推敲すればOK!
369 :
名無し募集中。。。:05/02/01 00:17:50 0
>>367 無理せんでもPCから書けるときに書いたらいいんじゃない?
370 :
名無し募集中。。。:05/02/01 00:19:29 O
PC持ってたらPCから書きたいんだけどねorz
371 :
名無し募集中。。。:05/02/01 00:22:15 0
もしかして携帯で全ログ読んでるのか…
>>355 185だが、ちなたんはさらわれたんじゃないやいっ!
勝手に家に上がりこんで、勝手に酔っ払って、勝手に寝ちゃったんだいっ!
373 :
名無し募集中。。。:05/02/01 00:25:30 O
全部は読まないよ。最新10で読んだりまとめサイトに頼ってる
185だが、あっちでおいらが書いてる作品は、全部携帯から投下していますが。
↑自分の名前間違えてるし・・・orz
376 :
ミステリー:05/02/01 01:16:46 0
じゃラスト行きます
377 :
ミステリー:05/02/01 01:17:51 0
>>354 「私も最初はびっくりしたよ。おばさんすごい興奮してて怖くて。
でもゆっくりおばさんの話を聞いてるうちに『一緒にいてあげよう』って思ったの。だからおばさんは警察になんか…」
突然千奈美が話し出した。
「でも、何も無かった事には出来ないよ。千奈美はアイドルなんだよ?」桃子はそう言いながら千奈美の隣に座った。
「…」僕は何も言えなかった。
「ガチャン」門が開く音がした。僕達は一斉に窓から外を見た。数人の男が向かってくる。
あれは、きっと警察だろう。彼等はこっちに気付いたようだ。こんなに大きな窓だ。外からは丸見えだ。
僕はこれでいいと思った。
桃子は動かない。
千奈美もその場を動かず、オロオロしていた。
やはりさっきの電話でおばさんが住所を言ってしまったのがいけなかったのだ。
378 :
ミステリー:05/02/01 01:18:31 0
「バタン!」ドアが荒々しく開いた。バタバタと足音が近づいてくる。
僕達は静かに待った。
そしてついに、この部屋に入ってきた。
ここには僕達だけだ。男の一人が静かな声で無線をつける。
「今、例の家で徳永千波を発見した。至急応援を頼む」
「被疑者と思われる女性を発見しました!」寝室から別の声がした。
どんどん騒がしくなってくる。
これで全てが終わった。
みぞれは止み、空には青空が覗いていた。
おばさんは今、パトカーに向かっていく。
「待ってよ!」千奈美の叫びはおばさんは振り向かない。走っていこうとするが警官に抑えられる。
「あの人は意識が不安定だ。話しかけても無駄だよ」警官が諭す。
それを見ていた僕はある事を思いついた。あれを渡そう…!
「おばさん!」僕は警官をすり抜け、おばさんの所まで行った。そしてポケットからある物を差し出した。
千奈美の写真だ。ここへ向かう時、無意識に持ってきてしまった時の物だ。
「これ…僕の方は破っても良いから…」
「…」おばさんは黙って写真を受け取った。
僕も警官に抑えられ、後ろに下がる。するとおばさんは振り返って僕達を見て、
ゆっくり、大きくお辞儀をした。
結局、おばさんは一言も話さないままパトカーに乗り、去っていった。
僕達は只、その場に立ち尽くしていた。
379 :
ミステリー:05/02/01 01:21:35 0
「どんくらい?」
「30分!」
「え!?そんなに!?」
「まあまあ、いいじゃない待ってればさ」
千奈美と桃子は今とても仲が良いそうだ。
「なぁ…」僕には一つ聞きたい事があった。
「なに?」
「なんでさぁ、俺達二人に電話したの?」
「知りたい?」千奈美はニコッと笑い、続けた。
「あの時ね、最初は怖くて、助けを呼ぼうとしたんだ。その時携帯を持ってたから電話をしようとしたの。
で、今思うと警察とか大人にかければいいのにあの時は○○と桃ちゃんしか頼れる人はいないって思ったの。
でも出てくれなかった。辛かったんだよ〜」
「え?」
「だから、この二人なら助けてくれると思ったの。桃ちゃんはなんだかんだ言って私が一番尊敬してる人だし。大人だし」
「じゃあ、俺は?」
千奈美は僕をじっと見た。1分ぐらい見ていたかもしれない。そして小さな声で言った。
380 :
ミステリー:05/02/01 01:21:59 0
「スキだから…かな?」
「え?なに?もう一回言って」こんな事言ってるけど、僕にはしっかり聞こえている。
「もう言わないよ〜!」
「なんでだよ〜」
僕は恥ずかしくなり、急に黙ってしまった。千奈美も静かになった。
「ごめ〜ん!待った〜!」明るい声が聞こえた。
「遅いよ〜!」千奈美は走って桃子の方へ向かっていく。
僕は後ろで二人を見ていた。こっちをチラチラ見ながら何か喋っている。桃子が千奈美の肩を叩いた。
「ほら!早く行こ!」二人が僕を呼んだ。
「今行くよ!」
〜完〜
381 :
ミステリー:05/02/01 01:25:17 0
すまん
>>379の上に
「おーい!」千奈美が僕の方へ駆け寄る。
「来るの早いなぁ」
「○○だって私より先に着てるじゃない!あ、あと桃ちゃんはちょっと遅れるかもって」
この事件の後、千奈美は復帰し現在も頑張っている。
そして僕達三人は今も関係が続いている。今日も三人で遊ぶつもりだ。
これ貼ってよんでください
乙
ヨカター
383 :
名無し募集中。。。:05/02/01 01:31:16 0
「今、例の家で徳永千波を発見した。至急応援を頼む」
↑ここも直したほうがいいとおもうの
384 :
名無し募集中。。。:05/02/01 01:33:58 0
>>383 まじだ…
あと最後主人公の一人称が俺になっちゃってるのは内緒だからな
まとめサイトの人、修正お願いします…
乙華麗
よかったよかった
386 :
名無し募集中。。。:05/02/01 02:53:56 O
そろそろ職人たちがくる時間帯だな
ワクワク
388 :
名無し募集中。。。:05/02/01 04:05:04 0
今日は職人さんは来ないみたいですね^^;
自分も今日はスルーで・・・そのうち出来上がったら書きます。
一応、次回予告?として〜八景島の次のコンセプトとしては
川*^∇^)||<友達〜が 君の事〜 好きだと〜 知ってるのよ〜 私♪
あややのライブ風に言えば 『私とあなたとあなた』 って感じで、2人の女の子と主人公の3人の話です。
全4話が上手く書ければいいのですが・・・
最近は色々な面白い作品ばかりなので、書くより読む方に回りたいなぁ・・・と少し思ってるのは内緒w
389 :
だんしじょし:05/02/01 04:06:01 0
あぷろだめぐりしてたらすっかり忘れてター
おーめっちゃ楽しみ(・∀・)!!
だんしじょしタン キター!!
392 :
だんしじょし:05/02/01 04:35:26 0
今書いてる途中なので夜中のうpは無理かと思われます
梅さん想いつつ保全
394 :
だんしじょし:05/02/01 06:39:45 0
ちゃっちゃとかいたので誤字あるかも
395 :
だんしじょし:05/02/01 06:40:54 0
>>314 それから数日が経った。
やっぱり女の子を振るというのは、気持ちいいもんじゃあない。
しかし徳永と石村は2、3日したら普通に話しかけてくれるようになったし
今まであまり話したことのなかった熊井ともよく話すようになった。
まあ、結果的に悪い方向にはいかなかったわけだし、良しとしていいのかな。
そんなことを考えながら、ぼけーっと昼休みを過ごしていた。
「会長会長」
どこからともなく俺を呼ぶ声がする。
「会長ってば」
声は聞こえるけれど、姿は見えない。
「もう、聞こえてるんでしょ! 無視しないでよ!」
「聞こえてますけど、どこからするんでしょうかこの声は」
「こら!」
スパーン、と頭に軽い衝撃。
横を見ると、やっぱり誰もいな・・・いや、清水がいた。
「誰かと思ったらハムスター先生、小さすぎて見えませんでした」
「いい加減にしなさいよぉ。 そんなに小さくありません!」
俺の頭をひっぱたいた右手がまだ痛いらしく、ずっとさすっている。
「じゃあアライグマくらいか、ラスカル清水とかいいかも」
「あんたねえ、最近ちょっとひどくない?」
最近俺は清水に前にも増して妙なあだ名ばかりつけている。
会うたび会うたび新しいあだ名を考えて呼んでいた。
「はぁ・・・」
清水は腰に手をあてて、座っている俺を見下ろしている。
実際は見下ろしているように見えて、目線はほぼ同じ高さだったりするわけだが。
「人が真剣に話した内容を勝手に他人に教えるような人にはこんな仕置きじゃ足りないくらいだ」
「・・・え? ななななんのことですかあ?」
あからさまにとぼけている。
「お前、徳永と石村のこと熊井に話しただろ」
「えー、話してないよおー」
396 :
だんしじょし:05/02/01 06:41:51 0
>>395 徳永と話しをした時、熊井に『あんたはまだやることあるんでしょ』と言われた。
俺が徳永と石村に告白されたことを知っているのは清水だけだ。
石村を呼び出してもらった須藤にはこの事は伝えていない。
「清水以外に誰がいるんだよ」
「う・・・」
「・・・」
「・・・」
黙秘ですか。
「正直に言わないとチューするぞ」
「えっ!」
「冗談だよ、なに紅くなってんだ」
「ば、ばっか、本気になんかしてないわよ! きもちわる!」
清水は急にあわてだし、何故か俺の机をバンバン叩き出した。
そして周りの視線に気づいて、更に顔を赤くした。
「まあいいけどさ、なんで熊井に言ったんだよ」
「え、だって友理奈あのとき怒ってたから、先に言っといたほうがいいかなって・・・」
「ほらやっぱり言ったんじゃんか」
「あ、ひどい! 騙した!」
「ウソつくほうがひどい」
「・・・ハイ」
清水はしゅんとなって俯いてしまった。 小さい体がさらに小さく見える。
397 :
だんしじょし:05/02/01 06:42:37 0
>>396 「それで、なんの用だったの?」
「えっとその、たいしたことじゃないんだけど」
「何?」
「あ、あれ? まだ怒ってる?」
普通に答えていたつもりだが、怒っているように聞こえただろうか。
「それはいいよもう。 それで、何だったの?」
「あのね、あっ、最近ほら、一緒に帰ってないじゃない?
だからその、たまには一緒に帰らないかなと思って・・・」
「清水はいつも石村達と一緒に帰ってるだろ」
「そうだけどぉ、桃子はいっつも橘くんと二人で帰ってるし・・・
舞波は学校から一番家が近いから、途中からいっつも私一人になるし・・・」
「須藤は?」
「茉麻は部活を見に言ってるから・・・」
茉麻が部活に熱心だったのは俺も知っている。
6年生はこの時期とっくに部活を引退しているのだが、茉麻のことだからまた恋しくなったのだろう。
俺や剣崎もたまに部活に顔を出してコーチ代わりをしている。
それに加えて卒業式が近いため、最近は生徒会の仕事で夕方遅くまで残っていることがある。
生徒会の女子は早く帰されるため、副部長の清水は俺より先に帰ってしまう。
「今日は生徒会の仕事もないし、たまには一緒にどうかなって・・・」
「まあ、気持ちはわからんでもない」
「でしょ! だから今日一緒に帰ろうよ」
「でも今日は剣崎とゲーセン行く約束してるからダメ」
「ええー! いいじゃんゲーセンなんていつでもできるでしょー!」
「いつでもできないから今日行くんだよ」
「日曜日とかに行けばいいじゃない・・・」
「休みの日は家でゴロゴロするに決まってるだろ」
「どうしてもダメ?」
「ダメ」
398 :
だんしじょし:05/02/01 06:43:07 0
>>397 「・・・ホントに?」
なかなか食い下がらない。 なんでこんなに必死なんだ。
「ホントに」
「じゃあ、わかった・・・」
ようやく諦めてくれたようだ。
今日は生徒会の仕事がないからひさしぶりにゲーセンで遊べる。
このチャンスを逃すわけにはいかないのだ。
その日の夕方、俺と剣崎は無理やりに橘も誘ってひさしぶりにゲーセンへ行った。
最初は桃子と帰りたいとダダをこねていた橘もやっぱりただの小学生で
しばらくすればいつのまにやらソニックブームで俺のダルシムを苦しめている。
そのまま熱中していたらすっかり日が落ちていた。
アイスを買って、暗くなった道を3人並んで帰る。
「やっぱりひさしぶりにやるとスカッとするな〜」
「ほとんどお前のガイルばっか勝ってて俺はちょっと不満だけどな」
「俺は全然楽しくなかったよ・・・」
一番負けて俺と橘の分のアイスをおごらされた剣崎がしょんぼりしながらアイスをなめている。
「気にするなって、一汗かいたあとのアイスはうまいだろ?」
「うまいディス・・・」
相変わらず単純だ。
399 :
だんしじょし:05/02/01 06:43:50 0
>>398 「あれえ、買い食いは禁止だよー」
ふいに隣から声がしたのでぎょっとして振り向くと、須藤が俺達の隣を歩いていた。
「す、須藤! いつのまに・・・」
「うん。 部活の後にみんなと話してたらすっかり遅くなっちゃっててー
一人で帰ってたら会長達が歩いているの見えて、いつのまにか追いついちゃった」
さすが須藤。 体も大きけりゃ歩幅も大きいというわけか。
「ていうか会長、佐紀ちゃんと帰るんじゃなかったの?」
「いや、一緒に帰ろうって言われたけど、俺ゲーセン行く予定あったから」
「そうなんだあ。 今日は一緒に帰るんだって佐紀ちゃん言ってたのに」
「もう6年なんだから、一人で帰れるだろ」
「そうじゃなくってえ、今日は一緒に帰ってあげたほうがよかったと思うなあ」
須藤は大きい目で、少し寂しそうな顔をしながら俺に言った。
「え、なんで?」
「えっとね、最近佐紀ちゃん様子がおかしいんだよ」
それを聞いて橘が何かを思い出したような顔をした。
「あー、そういえば桃子もそんなこと言ってたな」
「うんうん、俺もなんか変だと思った。 最近ちょっとそわそわしてるよ」 剣崎もそれに続く。
様子がおかしい? そうだったか? いつも通りのように見えたけど。
「この前佐紀ちゃんと一緒に帰った時、変だったんだよ」
「変って?」
「佐紀ちゃん家の近くまで来たときね、知らないおじさんが家の前にいるのが見えたの」
400 :
だんしじょし:05/02/01 06:44:24 0
>>399 「知らないおじさん?」
「私の見たことない人だった。 それで私佐紀ちゃんに『あの人誰だろうね』って言ったの」
「うん」
「そしたらね、佐紀ちゃん『バイバイ、またね』って言って、走って帰っちゃった」
「それで?」
「私もバイバイって言って帰ったよ」
「それだけ? それのどこが変なんだよ」
「だから、知らないおじさんがいて」
「家庭教師の人とかじゃないの?」
「佐紀ちゃん頭いいから、家庭教師いらないと思うけど・・・」
「家庭教師がいるから頭がいいのかもしれないだろ」
「それはそうかもしれないけどお、でも・・・」
須藤は何かすごく、悲しそうな顔をした。
「『バイバイ』って言った時の佐紀ちゃん、なんか寂しそうだった」
「・・・・・・」
今日も昨日も一昨日も、元気いっぱいのいつもの清水だった。
俺の前で、寂しそうな顔なんて見せたことはなかったはずだ。
401 :
だんしじょし:05/02/01 06:45:31 0
>>400 「そいつはきっと誘拐犯ディスよ!」
空気の読めない剣崎が、舌足らずな喋り方で変なことを言い出した。
「ええー、誘拐ー? こわいよぉ」 須藤が真に受けている。
「誘拐犯が堂々と家の前に待ってるわけないだろ剣崎」
橘に冷静につっこまれて、またしょんぼりしている。
それから、その『知らないおじさん』のことについて
いろいろと論争、というか妄想を繰り広げながら俺達は帰り道を進んだ。
清水のことは確かに気になる。
今日、必死に一緒に帰ろうと誘ってくれていたのは、
そのことで俺に何か言いたいことでもあったのではないだろうか。
それについては明日聞いてみることにしよう。
しかしもうひとつ気になることがある。
その『知らないおじさん』が、俺の記憶にまったく登場していないことだ。
そんなインパクトのある出来事なら覚えていないはずがない。
俺がこの時代に遡ってきてから、記憶にないような事をいくつかやってきたが
そんな人物が現れるようなことをしたとは思えない。
考えられるのは、俺が自分が好きだった人のことを思い出せないのと同じように
この『知らないおじさん』の出来事が記憶からすっぽり抜け落ちている・・・。
一体、この時何があったんだ・・・。
つづく
キニナルー
403 :
名無し募集中。。。:05/02/01 07:01:09 0
そういやこいつトリッパーだっけ
そのわりに精神年齢低くないかw
ヒビキさんは出てくるかな?
405 :
だんしじょし:05/02/01 07:06:55 0
406 :
名無し募集中。。。:05/02/01 08:28:07 0
ショート
季節は初夏のちょっと手前。
照りつける太陽とは裏腹にまだうすら寒い。
だが俺らはそんな物には負けない。
今日の授業はプールだからだ!
中学に入ってからプールの授業は違う小学校からのやつらも居て新鮮だ。
最初は水泳そのものに興味があったが少々慣れてくると俺らも年頃だ。
興味は自然と女子の普段は見れない肢体になってくる。
「すっげー! 梅田のプロポーションは反則だろ?」
「村上の健康的なスタイルも捨てがたいぜ」
などなど友人たち盛り上がっていると
ボベッ
後頭部に軽い衝撃が走る
振り返るとクラスの委員長清水が俺をビート板ではたいたらしい
「んもー! あんたたちはまたスケベな目ーして女子を見てー」
「げっ人聞きの悪い事言うなよ」
答えながらもふと清水と見る。
慎ましやかな胸、なだらかな腰、プリリとした尻。
濡れた濃紺の水着が抵抗の少ない体にそって光り、なんだか魚のような印象を受ける
407 :
名無し募集中。。。:05/02/01 08:29:09 0
…が、どうがんばって表現しても幼児体型だ。
「お前は…気にしないで泳いでいいぞ」
「ヒッドーイ! そりゃあ…梅さんとかめーぐるはスタイルいいけどさ〜あたしだってこれから成長するんだから」
通り過ぎてく梅田、村上を見やり声が段々小さくなっていく清水。
怒り気味にスタスタ歩く清水の背中と
少し遠くに居る梅田の後姿と見てると何か違和感を感じる。
「あぁ!なるほど! へぇ〜…」違和感の理由に気付く俺
「今度はなに?」呆れつつ降り返る清水。
「なぁ清水!女子の水着ってSとそれ以上って微妙に形が違うのな!
梅田のとかは肩紐が広く取ってあるのにお前のだけ紐状じゃん。
なんか違うとは思ってたんだけど背中の出てる面積が違ったんだ…ボベッ
「バカッ!スケベ! 黙って泳ぎなさい!」
清水は俺の顔面をビート板で強打すると顔を真っ赤にしてスタスタ言ってしまった。
「ん〜折角教えてやったのに何故怒るんだろう?」
頬をさすり女心に疑問を覚えつつも「スケベってなかなか聞かない言葉だなぁ」と妙に感慨深く思った。
この後、村上にからかわれたりまた清水に怒られたりしたがそこは割愛だ。
初夏ちょっと前の空はまだプールにはまだ薄ら寒かったが
照りつける太陽と俺らの心持ちだけはもう夏だ。
END
1回じゃ入りきらなかった。
408 :
名無し募集中。。。:05/02/01 09:23:00 0
ミステリーの人乙でした!
また新作期待してますんで、よかったら書いて下さい
だんしじょしたん(・∀・)イイヨイイヨー
明日も期待してます
>>406 いいけどスレ違いかなーって思うの
エロ小説スレ行くほどじゃないと想う
ほ
413 :
名無し募集中。。。:05/02/01 12:48:47 0
>>410 そんなエロくしたつもりは…と思ってたらスレタイは「リア消」なんだな
あまりに馴染みすぎてスッカリ忘れてた orz
ちなみにちょっと実体験込みでしたw
まあこれくらいは小学生らしいよ
>>388 超期待しちゃってます。優しい恋、最高すぎる。
次編せつなすぎてハァ━━━;´д`━━━ン!!!!になる予感w
ハピエンドになっりた〜い〜の♪
>>413 410です
ごめんね
よかったからまた期待してますね〜
417 :
名無し募集中。。。:05/02/01 13:49:44 0
作者のみなさま乙です
だんしじょしタン
>>397で主人公も茉麻って呼んじゃってます
もしこれでよかったらゴメン
418 :
名無し募集中。。。:05/02/01 15:19:54 0
保全
419 :
名無し募集中。。。:05/02/01 16:24:33 0
保
なんだよ〜
ミステリーが完結したと思ったらこんどはだんしじょし氏の方がミステリーじみてきたじゃんかよぉ
ほんとにおれを飽きさせないなぁ
421 :
名無し募集中。。。:05/02/01 16:56:17 O
遅くなりましたがミステリーを読んで下さった方々、今までありがとうございました。
実は次回作も作りたいなーって考えてるんですが、今度はミステリー色を消して、夏休みを舞台にしたベリ工の「蝉」が似合う切ない物語にするつもりです。
とにかくこれからもよろしくお願いします
422 :
名無し募集中。。。:05/02/01 16:59:09 0
お疲れ
次の作品も期待してるよ
>>421 乙ですー!
曲のイメージをテーマにしたモノってすごくいいですね〜。
アルバム各曲に小説あったら最高^^。
毎度楽しみだ(・∀・)!!
わくわく
426 :
だんしじょし:05/02/01 18:22:20 0
427 :
名無し募集中。。。:05/02/01 19:25:45 0
>>366(下宿編)
「転校生〜、男女の徳永なんかに心奪われたら駄目駄目」
僕の首根っこを後ろから誰かが羽交い絞めにした
「出たわね、羽路小の馬鹿コンビ」
徳永が、呆れた顔をする
振り返ると、男子児童が二人立っていた
「俺は、亀井。このクラスの体育委員だ。
そしてこいつが道重、俺の幼馴染の腐れ縁だ。まあよろしく」
スポーツが得意そうな方が亀井で、眼鏡のナヨッとしたのが道重というらしい。
「田中君、こいつらと接触すると馬鹿がうつるわよ」
「うるへー、男女」
「なにー」
徳永と亀井が睨み合ってるのを道重が割って
「まあ、まあ、二人とも。それよりも田中って、1組の夏焼と同じ家に住んでるって本当?」
「うん、そうだけど」
「なに〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
クラス中が、男子の怒号・悲鳴に包まれる。女子も興味津々な顔だ。
何か大変なことになったなと思いながら
「いや、でも、叔母さんちが、下宿屋でそれで、あの、別に二人っきりって訳でもないし」
「貴様、たとえ、部屋は違えども一つ屋根の下、我らが羽路小3美人の一人と同居だとー」
亀井が、徳永との喧嘩をいつやめたのか、僕の胸倉を掴んできた
「こいっ」
僕は、亀井に引きずられて教室を後にした、道重も付いて来る
屋上に上る時に次の授業のチャイムが鳴っていた
教室には石井先生が、授業の為、来ていた
「ねえ、亀井君たちはどうしたの」
「さぼりで〜す」
徳永がそう答えたのを知ったのは昼休みに先生に叱られた後の事だった
428 :
名無し募集中。。。:05/02/01 19:31:02 0
ドキドキ
まさかここでもはぶられいな?
430 :
名無し募集中。。。:05/02/01 19:53:03 0
>>427 屋上に着くなり、
「いいか、田中。わが羽路小には3美人と言う女神達がいるのだ」
「亀井が勝手に決めたんだけどね」
茶々を入れる道重の頭を叩く
「1組は夏焼、2組は須藤、3組は村上という素晴らしい3人なのだ」
徳永や、舞波ちゃんが入ってないのが気になったが、亀井の私見なので言うのを止めた
「その3人の中でも夏焼雅は、別格であり、唯一無二、華やかにして雅やか
神聖にして侵すべからずの至高の存在なのだ」
必死だ。昨日風呂あがりの姿を見たなんていったら殺されかねない
「で、僕をこんな所に連れてきてどうするの?凹るの?」
「そんな野蛮なことはしない。ただ、頼みがある。パジャマ姿の夏焼の写真を撮ってくれ」
手を合わせて拝む二人が滑稽だ
「嫌だよ、裕子さん怖いし、自分で頼めば」
「それが出来ないから頼んでんじゃね〜か」
と、胸倉を掴みにかかるので軽く避けた
「僕も大人しく殴られるのは嫌だからね」
「こいつ」
「もう、いいじゃん、亀井あきらめようよ。俺でも断るよ」
「ちっ、覚えてろ」
二人は校舎に入っていった
僕は昼休みまでここでいることにした
でも、夏焼って人気あるんだな。まあ、確かに小6とは思えない綺麗さだけど
あと二人、須藤と村上とか言ってたな。後で見とこっと
431 :
名無し募集中。。。:05/02/01 19:55:32 O
まーさすげーww雅とめーぐるに並んで女神じゃん!
続きが楽しみだ…
432 :
名無し募集中。。。:05/02/01 19:56:27 0
>>431 亀井が勝手に言ってるだけですから
でも、活躍させようと思ってます
433 :
名無し募集中。。。:05/02/01 20:29:24 0
徳永と亀井がにらみ合うってのも
新鮮な構図だなw
亀井と道重は名前だけ?
うさちゃんピースとか出てくる?
435 :
名無し募集中。。。:05/02/01 20:44:41 0
>>434 スマソ
一応、設定男子なんで、他の女の子にやらせてみる
>>435 いや、別にいいです
ちょっと気になっただけなんで
わくわく
438 :
名無し募集中。。。:05/02/01 20:55:26 0
>>430 僕は、時計も携帯も持ってないので時間が分からなかった
どれぐらい屋上でいただろうか、悪寒がしてきた
耐え切れず、保健室に行くことにした
「すみませ〜ん、悪寒がするんですけど」
「何、風邪でも引き始めてるんだろ。薬飲んで寝てろ」
保健の藤本先生はとってもお上品だった
僕は寝るほどでもなかったがまだ授業が終わってないので昼休みまで横になることにした
ベッドは二つあってもう一つには先客がいた
すやすやと寝息が聞こえてくる。とても、無防備だ
「君、村上さんに変な妄想するなよ」
カーテン越しに、藤本先生の声が聞こえてきた
「しません」
僕も横になったが、亀井が言ってた3美人の一人はこの子だと分かって眠れそうに無い
「おい、少年。私はちょっと職員室に行ってくるが、変なことはするなよ」
そういう事は言わないで行ってくれー
横が、気になって仕方が無い
熟睡してるみたいだし、間近で顔を見るチャンスは今しかない
悪魔の誘いに負け、近寄ってみた
寝息が感じられるところまで顔を近づけてみた。柔らかそうなほっぺだ
つっつきたい誘惑に耐え、起きるといけないのでベッドに戻った
偉いぞ、俺
暫くして、藤本先生が戻ってきて
「少年、大丈夫か。キスなんかしてないだろうな。犯罪だぞ」
「してません」
力の限り否定した
4時間目が終わり、教室に戻ると徳永が先生が呼んでたよって満面の笑みで教えてくれた
そして僕と亀井たちは、思いっきり叱られた
めーぐる!
440 :
名無し募集中。。。:05/02/01 21:37:13 O
ヤヴァい…下宿編、おもろすぎる…
つーか、ここには何人神が集まれば気がすむんだ…!
441 :
名無し募集中。。。:05/02/01 22:01:51 0
あえて言おう良スレであると
442 :
だんしじょし:05/02/01 22:06:07 0
>>401 翌日、俺は清水ばかり見ていた。
特に変わった様子はないように思える。
普通に友達と喋っているし、昨日須藤が言っていた寂しそうな表情は微塵も見せない。
様子が変だと感じていないのは俺だけなのだろうか。
「今度のお相手は佐紀ちゃん?」
熊井が話しかけてきた。
最近よく話すようになってわかってきたことだが、熊井は思っていたより怖くなかった。
「いや、そういうわけじゃないけど」
「ふうん、じゃあ会長も佐紀ちゃんの様子が変なの気になってるんだ」
「熊井もそう思ってる?」
「まあねえ、だって『元気すぎる』もん」
元気すぎる?
「清水はもとから元気じゃないか」
「そんなことわかってるわよ。 でも、最近無理やりそう振舞っているように見えるの」
もやもやが消えないまま、俺はその日の放課後に清水に声をかけた。
「俺、今日は用事ないんだけど」
「えっ」
「だから、今日は一緒に帰ってあげようと思って」
「ほんとに!?」
「ああ」
443 :
だんしじょし:05/02/01 22:06:29 0
>>442 橘と嗣永は二人で先に帰っている。 須藤は今日も部活だ。
今日は俺と清水、石村、剣崎の4人で下校することになった。
石村と剣崎がそれぞれ途中で帰っていき、俺と清水の二人きりになる。
「昨日、何か俺に言いたいことでもあったの?」
単刀直入に思い切って聞いてみた。
「・・・うん、あったよ」
「何?」
「私ね、引っ越さなきゃいけなくなっちゃった」
「は? 引越し?」
そんなはずない。 俺の記憶にはそんなこと・・・
「じゃ、じゃあ須藤が見たって言ってる『知らないおじさん』って誰だよ」
「あの人は、私の新しいパパ」
新しい、パパだって・・・?
「いや、お前の父ちゃんまだ生きてるだろ!」
「パパは出てっちゃった、1ヶ月前に」
「じゃあそのおじさんと一緒に暮らすのか?」
「・・・うん」
「嘘だろ、そんなこと、俺の・・・」
俺の記憶には残っていない・・・。
いや、記憶に残っていないんじゃない、思い出せないんだ。
この時代で再び生活するようになってから、通常以上に記憶力が高まっている。
たいていの事は会話の内容から人の仕草まで鮮明に思い出せたはずだ。
それが何故かある部分だけすっぽり抜け降りている。
444 :
だんしじょし:05/02/01 22:07:26 0
>>443 清水の話に寄れば、清水の父親は借金を作って逃げてしまったらしい。
もちろん清水の父親の連帯保証人は別にいたが、借金取りは清水の家にも押しかけてきた。
そこへ、母親の友人だったその『おじさん』が現れて、追い払ってくれたというわけだ。
その人は法律関係の仕事をしているらしく、なんだか難しい言葉を連発して
借金取りは手も足も出なかったとか。
その後はまあ、清水にはまだよくわからない事情でそのおじさんと暮らすことになったらしい。
まだ前の父親と正式に離婚したわけではないので、再婚というわけではないようだが。
「この事、一番最初に話しておきたかったの」
「俺に?」
話している間に清水の家の前に着いてしまった。
「それじゃ、バイバイ」
そう言った清水は、本当に寂しそうな表情をしていた。
つづく
佐紀ちゃん・・・。・゚・(ノД`)・゚・。
佐紀た〜ん。・゚・(ノД`)・゚・。
447 :
名無し募集中。。。:05/02/01 22:16:18 0
ウソーン
448 :
名無し募集中。。。:05/02/01 22:17:15 O
ええええええええええっ?!!!!!
449 :
名無し募集中。。。:05/02/01 22:20:48 O
こんな時間に、だんしじょしタン キテタ――――(゚∀゚)――――ッ!!!
450 :
名無し募集中。。。:05/02/01 22:25:12 0
_| ̄|○そんな・・・・・゚・(ノД`)・゚・。
うぁぁぁぁぁぁん
452 :
名無し募集中。。。:05/02/01 22:32:00 0
ギャプティェ〜〜〜〜ン つДT)
453 :
名無し募集中。。。:05/02/01 22:35:48 0
454 :
名無し募集中。。。:05/02/01 22:40:36 0
眠れない夜が早くも始まっテル――――(゚∀゚)――――ッ!!!
来週の「 みんな昔は子供だった 」がこのスレっぽい展開になりそうだ
456 :
名無し募集中。。。:05/02/01 23:04:26 0
457 :
名無し募集中。。。:05/02/01 23:08:45 O
突然どすが、雑文さんの助っ人です。
私は耳を疑った。
てっきり千奈美のことだと思ってた。
そのことで呼び出されたと思ってた。
でも、違った。いきなり目頭が熱くなった。
「ばっ…ばっかじゃないの!」
「…え?」
「付き合い方も知らないくせに!」
「え?」
「どうやって私を守るのよ?根拠あるの?」
「く、熊井…?」
「そんな真面目な顔しないでよ!大人ぶらないでよ!いつも私と喧嘩ばかりしてたくせに!なによ!!」
いつしか私の目からは、大粒の涙がぽろぽろといくつもこぼれ落ちた。
「千奈美の方がかわいいって言ってたじゃん…」
「…」
「千奈美だって、あんたのこと好きなんだから!」
「…」
「うなずけるわけないじゃない!明日からどんな顔して千奈美と話すればいいのよ…」
「熊井…俺…」
「帰ってよ…このまま帰って!今日のことは全部忘れるから!」
「でも、俺…」
「あきらめてたのに…千奈美があんたのこと好きだから…」
「…」
「でもね…あたしだって…あんたのこと…」
「…え?」
「ずっとずっと好きだったんだからあ!告白なんてしないでよ!ばかあぁぁぁぁ!!」
二人だけの教室にはいつしか夕日が射し、私とあいつをやさしく包んでいた。
458 :
名無し募集中。。。:05/02/01 23:12:07 O
↑の作者です。
シングルをそのままシナリオにするとこんな感じかなぁと…
ヒネリも何もなくてスマソです。
459 :
名無し募集中。。。:05/02/01 23:26:39 0
新曲も楽しみ
460 :
名無し募集中。。。:05/02/01 23:28:35 0
まとめサイトに小説がメッチャあるんだけど〜
『これは読んどけ!』って、オススメを何個か教えてエロイ人!
461 :
名無し募集中。。。:05/02/01 23:29:24 0
全部
462 :
名無し募集中。。。:05/02/01 23:30:16 0
そのために冒頭だけ表示されてるだろ
フォースで感じ取れ
アクセスが多い順に一度羅列してみてもいいけど
463 :
名無し募集中。。。:05/02/01 23:31:11 0
どれもそんなに長くないから
気になった奴から目を通してみればいいと思う
さきた・・・
465 :
名無し募集中。。。:05/02/01 23:35:01 O
エロの方にもまとめが晒されてるから、エロキボンなら、あっちがおすすめ。
ただし、連載中の最近のは載ってないんで、ログ拾え。
あっちも何気にアツい。
466 :
名無し募集中。。。:05/02/01 23:42:13 O
小説サイトなんて、所詮キモヲタの書く糞駄文のハキダメだ等と思っていた。
正直、土下座して謝ります。
神の集まりだよ、ここはまさに!
468 :
名無し募集中。。。:05/02/01 23:53:02 O
つーか、どれとどれが同じ作者?
「ゆりなのハピネス〜ちょこっと幸福歓迎〜」の作者タンが、まさかここに降臨していたとは…感動した!
469 :
名無し募集中。。。:05/02/01 23:58:51 0
『友理奈のハピネス』と『優恋』はリンクしてる部分があるからなぁ・・・
『優恋』読んでる奴は読んどいた方いいぞ!
470 :
名無し募集中。。。:05/02/01 23:59:48 O
>>467 このまとめ書いたヤシも、何気に神だな。
471 :
名無し募集中。。。:05/02/02 00:02:16 0
何その二つの作品
472 :
名無し募集中。。。:05/02/02 00:11:07 O
おれは『友理奈のハピネス』ですでに泣いてしまったわけだが。
中の人は同人出した方がいいぞ。マジで。
473 :
名無し募集中。。。:05/02/02 00:17:35 0
ぐぐったらでてきた。羊か…
474 :
名無し募集中。。。:05/02/02 00:26:42 0
友理奈にそんなこと言われたら理性が吹っ飛んでしまいそうだ・・・
ところで、ベリメンからの視点のみって何気に初めてでは?
なかさきちゃんシリーズではちょっとだけあったみたいですが
475 :
名無し募集中。。。:05/02/02 00:52:23 0
亀井が男役か!
ちょっと男顔だから何か似合うな
476 :
名無し募集中。。。:05/02/02 01:08:37 O
477 :
名無し募集中。。。:05/02/02 01:19:59 O
今夜はもう終わりかな…?
おつおやすみ
479 :
名無し募集中。。。:05/02/02 02:56:20 0
今日は誰も来ないのかな?
来るのは4時以降と思われ
481 :
だんしじょし:05/02/02 03:25:39 0
下妻物語の動画落としたので今から見ます
482 :
だんしじょし:05/02/02 03:28:27 0
誤爆!
483 :
名無し募集中。。。:05/02/02 03:46:56 O
今夜は粉そうだな
484 :
名無し募集中。。。:05/02/02 05:12:15 0
来てないので保全
485 :
名無し募集中。。。 :05/02/02 05:42:12 0
ひまつぶしに作品のあらすじの続きでも書く
【妖精の奇跡・アイリーンの1週間】
妖精アイリーンと過ごした素敵な1週間と、悲しすぎる別れ・・・・・・・ティッシュorハンカチ必須
【一輪車】(【蝉】続編、【プレゼント】のシリーズ)
スポーツ万能の俺が、一輪車で負けてしまった相手は、ちっちゃくて、ちょっと頼りない萩原だった
【再開】
ふらりと立ち寄った母校で、私は熊井さんと再開するが・・・・・・・・
【下宿編】(連載中)
両親の都合で僕は裕子おばさんの家に預けられたが、そこには僕と同い年くらいの女の子が何人も下宿していた
他の作品は
>>9、
>>19、
>>20、
>>23、
>>24 ミステリーは完結済
下宿編の裕子おばさんって中澤裕子りんじゃないんだね
携帯から保全
488 :
名無し募集中。。。:05/02/02 08:34:15 O
同じく携帯から保全
489 :
名無し募集中。。。:05/02/02 10:25:02 0
ほ
490 :
名無し募集中。。。:05/02/02 11:36:05 O
フォ
491 :
名無し募集中。。。:05/02/02 11:38:19 O
マターリ
493 :
名無し募集中。。。:05/02/02 13:57:24 0
保全ついでの雑文 その6
3/7(日)
今日はクラスメイトの嗣永桃子のバースディパーティに呼ばれている。
約束の時間よりちょっと早く着いてしまい、他の連中はまだ誰もきていない。
とりあえず桃子にプレゼントを渡す。
プレゼントは薄いピンクのリップクリーム。
「うわぁ〜かわいぃ〜、ありがとぉ〜・・・じゃぁ早速つけてみるね」
桃子は手鏡を見ながら慣れた手つきでリップを塗っていく。
「どぉ?」
桃子がこちらを向いて聞いてくる。ただリップを付けただけなのにさっきまでの桃子と違ってすごく大人びて見える。
「あ・・・いいんじゃない」
ドキドキがばれないように目をそらしながら冷静を装って答える。
桃子はだまっておれの事を見つめていたが、ふいに閃いたような顔をすると笑顔でこう言った。
「ありがと・・・でも、これ返すね」
「えっ!?」
びっくりして桃子の方に振り向くと、桃子の顔が急接近・・・
「こうやってね・・・chu!」
一瞬だけど確実におれと桃子の唇がくっついた。
「・・・これからこうやってすこしずつ返していきたいんだけど・・・ダメ?」
桃子の真剣な眼差し。
「・・・・・・ぁ・・・ぇ」
“ぴんぽ〜ん”
おれの口から言葉が出てくる前にチャイムが鳴った。他の連中もきたみたいだ。
「は〜い」
大きな声で返事をして桃子は玄関に向かうが、部屋の入り口でこちらを振り向くといつものとびっきりの桃子スマイルで一言。
「返事がないのはイエスでいいんだよね・・・あとみんながくる前に唇ふいといてね」
おれはあわててハンカチで口をぬぐいながら、すでに桃子のとりこになっている自分を感じていた。
嗣永桃子というかわいい小悪魔が契約のキスでおれにかけた恋の呪縛はとてつもなく強力みたいだ。
494 :
名無し募集中。。。:05/02/02 14:49:38 O
ハァ――――;´Д`――――ン!!!!
桃子恐るべし…アクス会でマジそうオモタ。
おべどこ風だね
496 :
名無し募集中。。。:05/02/02 16:01:03 O
桃子に振り回されるんだったら、妻子も仕事も全部棄ててかまわない…とマジレスしてみる。
雑文さんよかたよー
そしてマジレスにワロスw
実は、既に2ストーリー分は出来上がってるのは内緒w
今日の11時くらいに1ストーリーを前編・後編で2日に分けて?出す予定です。
一応、予告って事で^^
予告は嬉しいが何の予告かわからないのは内緒だ
500 :
名無し募集中。。。:05/02/02 17:27:59 0
^^←ここでなんとなく予想はつく
501 :
名無し募集中。。。:05/02/02 17:29:51 0
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!
まさにピンクのリップはスイートマジックだ
いいねえ
保全
忙しいって言ってたから更新ペースがっくり落ちると思ってたよ
楽しみの待っとく
505 :
名無し募集中。。。:05/02/02 19:44:32 0
507 :
名無し募集中。。。:05/02/02 20:08:24 0
ぐぐればすぐでてくるよ
>>507 ありがとう、見付かったよ
これからじっくり読みます
おつ
510 :
名無し募集中。。。:05/02/02 21:57:59 0
hozen
エッグをネタにして考えてみるかな
ロビン!ロビン!
513 :
名無し募集中。。。:05/02/02 22:54:31 0
エッグは古川がかわいい
優しい恋の育て方 〜私とあなたとあなた〜 【T】
『ガバッ!!』
ベッドから起き上がり、30秒間の間に頭を整理して夢だと確認。
横に置いてある目覚まし時計は、朝の4時32分をさしていた。
「これで、3日連続・・・同じ夢・・・」
そう呟いてから、清水佐紀は 『はぁ・・・』と、小さくため息を1つ付いた。
学校の授業が終り、今月も掃除の当番の週になった。
ほうきを取りに行こうとした時、背中を『ポン!』と、叩かれて振り向く。
「掃除ふぁいと〜♪ バイバ〜イ♪」 そう言って、俺の返事を待たずに桃子が走って教室を出ていった。
「あ〜、桃ちゃん! 待ってよ〜!!」 その後を走って石村が追っかけていった。
「・・・相変わらずだなぁ」 俺がボーッと廊下を見てると、また背中を『ポン!』
(今度は誰だ??) そう思って振り向くと、そこには夏焼が立ってた。
「桃ちゃんのマネしちゃった」 そう言って、夏焼は『クスッ』と、笑った。
「夏焼は、もう帰るの?」 俺の発言に少し考えてから
「そうだけど〜・・・掃除が終るまで待ってて欲しい?」 と、夏焼が俺を見つめた。
教室が『ワイワイ』騒ぎ出す。
八景島以来、俺と夏焼はカップルだとか付き合ってるとか言われてた。
俺も夏焼も別に付き合ってる訳では無いし、普通に噂とかは流してるけど・・・役1名・・・流せない人が・・・
「みーや!今日は帰りにクレープ屋さん行くんだから! そんなのダメ!」
夏焼に言ってるのに、相変わらず菅谷は俺を睨んでる・・・
「もう・・・それじゃ〜先に帰るね。 また明日」 そう言って夏焼は『ニコッ』と笑顔を見せて小さく手を振った。
振り返る時に、胸に付けてるロザリオと指輪が当たって音が鳴った。
菅谷は俺を睨んでたくせに、振り返る時は『また明日ね〜』 と、笑顔を見せた。
(俺は菅谷に嫌われてるのか・・・そうじゃないのか全然わからない・・・)
そんな事を考えてると、また背中に『ポン!』と、1発。
「こら〜!掃除さぼるな〜!!」 振り返ると今度は友理奈。
515 :
名無し募集中。。。:05/02/02 23:14:32 0
教室のシーン、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!
学校編の梨沙子が好きだ
516 :
名無し募集中。。。:05/02/02 23:16:45 0
ドキドキ
517 :
名無し募集中。。。:05/02/02 23:18:11 0
優しい恋の育て方 〜私とあなたとあなた〜 【T】
「別にサボってないよ」 そうは言ったものの、手にほうきも持ってないで、ただ突っ立ってるだけの状態。
「も〜!!ちゃんとやりなさい!」 そう言って、友理奈は2本持ってたほうきの1本を俺に渡した。
俺のために、わざわざ取ってきてくれてたみたいだった。
「友理奈サンキュ〜!」 そう言って、友理奈の頭を『ポン!』とお返しに叩く。
「ちょっと〜!何で持ってきた私が叩かれるの〜!」 そう言って友理奈は顔を少しふくらせた。
そんな頬をふくらませた友理奈をジーッと見て・・・何となく指で頬を突っついた。
「友理奈〜怒るなって! 本当に感謝してるんだから」 そう言って、さらに指で頬を突く。
指で突いていくと、少しずつ友理奈の顔が普通に戻っていく。
「怒ってるより笑顔の友理奈が可愛いんだけどな〜」 そう言うと、友理奈の顔が真っ赤になった。
「そんな・・・お世辞言っても効かないもん!!」 友理奈はちょっと下を向いた。
「何で?友理奈は笑ったら、すっごい可愛いじゃん」 俺が不思議そうに友理奈の顔を覗き込んだ。
俺は顔を真っ赤にしる友理奈と少し見つめ合った。
「教室じゃなかったら・・・そのまま・・・」 少し小さな声で友理奈が言った。
「えっ?このまま?」 俺の発言に『ハッ!』とした顔をして突然、アタフタしだした。
「と、とにかく!『掃除を終らせて早く帰ろう!』 って、言いたかったの!」 友理奈の顔は、さらに赤くなってる。
「・・・でも、『教室じゃなかったら』の後と言葉が繋がらないけど・・・」 俺の発言に、さらにパニック状態になる友理奈。
「だから〜!!!それは教室だと人がいっぱい・・・じゃなくて・・・何で・・・も〜!!!」 と、もう意味がわからない。
518 :
名無し募集中。。。:05/02/02 23:18:25 0
佐紀ちゃんがいろんな作品で不幸になっていってる気がする
519 :
名無し募集中。。。:05/02/02 23:26:23 0
優しい恋の育て方 〜私とあなたとあなた〜 【T】
俺と友理奈が、そんな言い合いをしてる時に何か嫌な予感がして『あれ?』っと、思ったと同時に後ろからスリーパーを掛けられる。
あまりの苦しさに急いで、その首に掛かった腕にタップをした。 でも、腕は離れない
「あれ?茉麻ちゃん? 今日は掃除当番じゃないのに〜」 まだ少し顔が赤い友理奈が、後ろの相手に話しかけた。
「す、須藤・・・ギブアップ・・・」 俺の言葉にやっと腕が離された。
「ちょっと、気になる事があって〜 って事で、彼を少し借りるね」 そう言って、俺の腕を掴んで『ズズズ・・・』と。
友里奈が『えっ・・・あれ?・・・』って感じで、俺を見てた。 一応、友理奈にひきつった状態で笑顔で手を振っておいた。
「・・・これを、一般的には『拉致』とかって言うんじゃないかな〜?」 須藤を見ながらふざけて言ってみた。
「う〜ん、ある意味『拉致』になるね。 これで私も犯罪者だ」 須藤は俺を見て笑いながら返す。
「・・・それで、俺に何の用でしょう?』 そう言うと、須藤が突然止まって指をさす。
その先には、清水が先生の座る机を濡れ布巾で拭いていた。
「委員長の清水佐紀。 頭もいいし、人望もあるし、結構〜男子からも人気あるし・・・って事で、説明終わり。さようなら〜」
そう言って戻ろうとした俺の腕を、また掴んだ。
「・・・清水がどうしたの?」 俺が須藤の顔を見ていった。
「佐紀ちゃん見て、何とも思わない?」 須藤はジーッと俺の顔を見た。
「『何とも思わない?』って〜・・・あれ?」 俺は焦点を合わせて清水を再度見た。
濡れ布巾だと思ってたものは雑巾で、清水は拭いてる途中で立ったまま『スヤスヤ』寝てた。
520 :
名無し募集中。。。:05/02/02 23:30:42 0
>>519 最後の『友理奈』の名前が間違いました^^;
まとめサイトの方〜訂正よろしくお願いします。
おつ
522 :
名無し募集中。。。:05/02/02 23:38:10 0
今日中にこの気になる話の続きを載せないと訂正しませんといってみるてst
523 :
名無し募集中。。。:05/02/02 23:38:57 0
優しい恋の育て方 〜私とあなたとあなた〜 【T】
「・・・珍しいな」 俺が須藤の顔を見て言った。
「珍しい以前に最近の佐紀ちゃんって、いつも疲れてるみたいなんだよね〜」 須藤も俺を見た。
「ん〜・・・で?俺が起こしてくればいいの?」 そう言った俺に須藤は真剣な顔をして
「何言ってるの! 友達の悩みとかを聞いて解決するのが私達、『ファイティングポーズはダテじゃない!』 通称『ファイポ』の役目でしょ!」
「・・・須藤が何言ってるの?」 俺がポカーンとして須藤を見た。
「私と君で、『ファイポ』 仕事は〜」 須藤の話の途中で俺が言う
「ちょ、ちょっと待った!!俺は何も知らないし!! ってか、いつ作ったんだよ!」 焦る俺
「えっと〜・・・30秒前かな?」 須藤は淡々と話す。
「・・・何で俺が入ってるんだよ」 『ジーッ』と須藤を見ると、須藤は少し考えてから
「そう言えば、梨沙子ちゃんと八景島でデートする予定、私が壊しちゃってごめんね〜」 そう言って『ニヤッ』と笑った
「・・・『ファイポ』頑張って行こう」 俺が脱力状態で言うと、須藤は『よしよし』と、うなずいた。
そして、俺と須藤の『ファイティングポーズはダテじゃない!』通称『ファイポ』は立ったまま寝てる清水に近づいた。
「・・・せめて名前を変えるのダメ?」 俺はため息交じりに言う
「そう言えば〜あの後、梨沙子ちゃん1人で音楽室に戻ったみたいだけど、何かあったの?」 と言って、笑いながら俺の頬をつねる。
「ファイポ・・・オー・・・」 俺は、また1つため息をした。
524 :
名無し募集中。。。:05/02/02 23:45:58 0
優しい恋の育て方 〜私とあなたとあなた〜 【T】
「もしも〜し?」 俺は清水の肩を『トントン』と叩いた。
スヤスヤと清水は可愛い寝顔のまま。
「起きないけど・・・どうする?」 俺が須藤を見て言う。
「う〜ん、起こす方法と言えば〜・・・君が佐紀ちゃんにキスすれば起きるのかな・・・」 須藤は真剣な顔をしてる。
「えっ、ちょ・・・キスとか!! それはおとぎ話とかで・・・」 あたふたする俺に
「何を真剣になってるの? そんなんで起きるわけないじゃん」 俺の方も見ないで須藤はあっさり言った。
「・・・わかってるよ」 俺が少し『ムスッ!』として再度、清水の肩を叩く。
「佐紀ちゃん? 委員長? しみちゃ〜ん?」 色々と呼んでみたけどダメだった。
「あっ・・・そっか!!」 そう言うと突然、須藤が俺に耳打ちした。
その通りにやってみる
「佐紀・・・おはよう」 俺が清水の耳元で小さく囁くと・・・
『ガバッ!』
清水は突然目を開けて、顔を真っ赤にして俺の顔をジーッと見た。
525 :
名無し募集中。。。:05/02/02 23:48:06 0
まとめサイトの方のお茶目な反応も含め良スレw
続きも超超期待!!!
作者さん&まとめサイトの方&しっかり見守る読者みんなGJ!!
526 :
名無し募集中。。。:05/02/02 23:51:44 0
佐紀ちゃん可愛いなぁ(*´Д`)
527 :
名無し募集中。。。:05/02/02 23:53:47 0
優しい恋の育て方 〜私とあなたとあなた〜 【T】
「ごめんなさい・・・最近、寝不足で」
掃除が終った後の教室に、俺と須藤の『ファイポ』と相談者の清水がトライアングル状に座って話してた。
「寝不足って〜・・・なかなか寝付けないとか?」 俺の質問に清水が首を横に振った。
「ちゃんと11時には寝てるの・・・寝てるんだけど〜」
清水が『ハァ・・・』 と、1つため息をついて続けた
「5日連続で同じ夢を見て〜・・・4時から5時に必ず起きるの・・・」 清水はボーッとした顔で俺を見た。
「その夢の内容は?」 俺が真剣な顔で清水を見た。
清水は少し照れたように下を見て、小さい声で話しだした。
「それが・・・私が夢の中で・・・」
俺が『ウンウン』と、うなずく。
「・・・授業中に突然抜け出したり、廊下を走ったり、男子を叩いたり・・・」 清水は顔を赤くした。
「えっ・・・それで?」 俺がポカーンとして聞くと。
「えっ?それで・・・終わり」 清水もポカーンとして俺を見る。
・・・シーンとした時間が少し流れる。
「わかった!」 突然、今まで『ジーッ』と話を聞いていた須藤が叫ぶ!
俺と清水が『ビクッ!』として、須藤を見た。
「それは、いつもの佐紀ちゃんと違う行動!! つまり、その行動をすれば解消されるはず!」
・・・はたして、そうだろうか?
528 :
名無し募集中。。。:05/02/03 00:01:52 0
優しい恋の育て方 〜私とあなたとあなた〜 【T】
次の日から実験は始まった。
【まずは授業をサボる】
「1時間目からサボって行こう!」 須藤は真剣な顔で清水に言う。
「ぜ〜ったいにそれだけは嫌!!」 清水はすっごい拒んだ。
「佐紀ちゃん、大丈夫! 彼は前に桃ちゃんとサボった常習犯だから!」 そう言って須藤は笑顔で言う。
(常習犯って・・・) 俺はジーッと須藤を見たが、須藤はシカトして清水を説得!
「絶対無理だよ〜!!」 2人で説得したが、最後は清水が涙目になって借りて来たネコみたいに静かになってしまい断念。
【授業中に大声を出す】
「12時ちょうどになったら立ち上がって叫んで!」 須藤は真剣な顔で清水に言う。
「そんなの・・・無理だよ・・・」 清水はまたまた必死に抵抗
「佐紀ちゃん、大丈夫! 彼も前に掃除の途中で『雅ちゃんが好きだ〜!』って叫んだ危ない子だから!」 そう言って須藤は笑顔で言う。
(危ない子って・・・) 俺はジーッと須藤を見たが、須藤はシカトして清水を説得!
「やっぱり、それじゃ変な子だよ!」 結局、12時ちょうどに清水は手を上げて先生に質問すると言う逃げ方をした。
【男子とケンカをして泣かす】
「男子に後ろから『バシッ!』と1発入れて泣かせちゃえ!!」 須藤は真剣な顔で清水に言う。
「泣かしたら可哀想だよ・・・」 清水は『ムリムリ!』ってポーズで手をバタバタさせた。
「佐紀ちゃん、大丈夫! 彼は前に掃除の時に嘘をついて友理奈ちゃんを泣かせた極悪非道な子なんだから!」 そう言って須藤は笑顔で言う。
(極悪非道な子って・・・) 俺はジーッと須藤を見たが、須藤はシカトして清水を説得!
「・・・女の子を泣かすって、確かに最低かも」 その清水の発言に、俺が凹む。 必死に慰める2人・・・そのまま授業が始まっちゃって断念。
その後も、【給食を残こす】とか【昼休みに校長室にノックしてダッシュで逃げる】とか【ウサギ小屋の扉を開けちゃう】とか。
色々やってはみるんだけど〜清水は本当に根から素直で優しい子と言うか・・・どれも上手くいかなかった。
最後には、『2人に色々やってもらってるのに・・・私・・・ダメで・・・ごめんね』と、本当に申し訳なさそうに泣いちゃうほどだった。
529 :
名無し募集中。。。:05/02/03 00:07:45 0
んで 〜私とあなたとあなた〜 【T】 ってのはどうすればいいの?
サイトにのせるときはスルーしてそのまま続けちゃっていいのかしら
530 :
名無し募集中。。。:05/02/03 00:12:04 0
どうしましょうか^^;
微妙に、1つ1つがシナリオになってるから〜ちょっと区別付けたいかも・・・
それぞれの編で、小説の最初の所に題名みたいに付けてもらったら嬉しいかもですw
・・・そろそろ今日は終らせていいですか?w
続きは明日みたいに〜・・・
531 :
名無し募集中。。。:05/02/03 00:12:32 0
532 :
名無し募集中。。。:05/02/03 00:13:45 0
キャプテン、かわいすぎる…
八景島編では危うく雅に転びかけたが
やっぱり俺の推しメンはキャプテンだってことに気付いた
533 :
名無し募集中。。。:05/02/03 00:14:29 0
それはかまわないんだけど八景島編は八景島編でいいのかしら
あとまだ0時じゃん。寝かせないよ?
キャプテン ハァ――――;´Д`――――ン!!!!
茉麻 ハァ――――;´Д`――――ン!!!!
535 :
名無し募集中。。。:05/02/03 00:16:14 0
(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル
ぜ、全部載せないとダメですか^^;
あ〜・・・じゃあ、全部載せますw
ちょっとチェックしながらなんで1スレずつ時間ズレるのはご勘弁を^^;
佐紀ちゃん推しの方は萌え苦しんでもらえる内容になってるはずですw
では〜続きをどうぞ☆☆
536 :
名無し募集中。。。:05/02/03 00:17:02 0
ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
537 :
名無し募集中。。。:05/02/03 00:18:12 0
まとめサイト管理人の熱い思いが伝わったw
・・・・・ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
538 :
名無し募集中。。。:05/02/03 00:19:00 0
優しい恋の育て方 〜私とあなたとあなた〜 【T】
掃除の時間になって、清水はやっぱり眠たそうに掃除をしてた。
そんな様子を俺と須藤は遠くから見ながら話す。
「・・・何とかならないかな、本当に可哀想だよ」 俺の発言に
「う〜ん・・・どうしたもんかね・・・ワトスン君」 と須藤
「・・・って、誰がワトスンやねん」 そう言って須藤を『ビシッ!』と、軽く叩く。
「部長! 社内でのセクハラは止めてください!」 須藤は桃子みたいにブリった感じで言う。
「だ〜か〜ら〜!何で俺が部長なんだよ!」 俺がさらに『ビシッ!』と、1発
「あなた・・・子供の前で暴力は・・・」 今度は少し雰囲気を出しながら
「・・・これ、いつまで続けるの?」 俺の質問に
「そろそろキツくなってくるね〜」 と須藤は笑いながら俺を見た。
清水を心配そうに見ている俺・・・を、ジーッと見てる須藤・・・
「・・・俺見てどうするんだよ」 須藤に冷たい視線を送る。
それでも、ジーッと真剣な顔で俺を見る須藤・・・
「・・・そっか・・・何で気付かなかったんだろう・・・」
須藤が俺を見る顔が驚いた顔に変った。
「えっ? 何か思いついたの?」 俺が須藤に言った瞬間に
「じゃ! 後でね! バイバイ!」 と言って、俺の頬を軽くつねってから須藤は帰ってしまった。
「・・・何が何だかわからんよ、ホームズ・・・」
走って教室から出て行く須藤の後ろ姿に俺は言ってやった。
>>532 おまおれ!
ハァ――――;´Д`――――ン!!!!
540 :
名無し募集中。。。:05/02/03 00:23:33 0
>>535 ちょっと更新したんだけどタイトル分けってこういう感じでいいの?
それとも赤字ででかく表示させたほうがいいの?
541 :
名無し募集中。。。:05/02/03 00:25:30 0
優しい恋の育て方 〜私とあなたとあなた〜 【T】
掃除が終り、夕暮れの通学路を俺と清水は一緒に帰った。
いつもは同じ掃除班の友理奈と帰るんだけど〜今日は千奈美と新しいクレープ屋が出来たとか何とか言ってダッシュで帰ってしまった。
「清水・・・大丈夫だよ、今日はグッスリ寝れるって」 俺は心配そうに清水を見た。
「うん・・・明日は元気な・・・いつもの私に戻ってると思うから」 そう言って無理に笑顔を作ってた。
きっと清水は明日も目が覚めても、俺と須藤に学校では『グッスリ寝れたよ♪』って言って、心配を掛けないようにするんだろう・・・
清水を何とか助けたいけど・・・
清水がわざと楽しい話ばかりするのが逆に寂しかった。
542 :
名無し募集中。。。:05/02/03 00:25:39 O
茉麻って、『アゥア〜』なイメージしかなかったが…こんなキャラやらせると…
ハァ――――――;´Д`――――――ン!!!!
543 :
名無し募集中。。。:05/02/03 00:27:39 0
>>540 この感じでOK!です
いつもご苦労様です^^
544 :
名無し募集中。。。:05/02/03 00:29:49 O
ちょっと前は、泣き殺されそうだったが、今回は萌え殺されそうだ…!!
545 :
名無し募集中。。。:05/02/03 00:32:45 0
優しい恋の育て方 〜私とあなたとあなた〜 【T】
突然! 後ろからハイスピードで俺と清水を追い越した自転車が『キキーッ!』と目の前で止まった。
(!?!?) ボーゼンとする俺と清水
夕日をバッグに、まぶしくて見えなかった自転車に乗ってる人物が喋り出した。
「お待たせ!ワトスン君!」 そして『ニヤッ!』と笑った。
「ホームズ・・・じゃなくて、須藤・・・」 俺が呆気に取られながら言う。
そして、自転車から降りると俺に向かって言った。
「君、自転車で今から『ある所』に向かいなさい!」 須藤は淡々と話す
「はっ!?何で!?」 当然、俺の発言は却下・・・と言うかシカト。 今度は清水を見た。
「佐紀ちゃんは後ろに乗りなさい! これを俗に『二人乗り』と言う」 須藤が自信満々に言う。
「えっ・・・ど、どうして!?」 清水が戸惑いながら言うと須藤がゆっくりと話し出した。
「この先に、新しいクレープ屋が出来ました。 そろそろ売切れそうなんだけど・・・私は既に買っちゃって!!」
「・・・えっ!?」 俺と清水が声をそろえて言う。
「あそこの店、チェックがきつくて〜1人1回で2個までなの! だから、君と佐紀ちゃんで4個買ってきて♪」
そう言って須藤はウインクをした。
「なるほど・・・学校帰りの自転車!さらに2人乗りの買い食いと来たか!!」 俺が須藤に向かって言う。
俺は須藤から自転車を借りると清水に向かって言う
「早く!売り切れる前に行かないと!」 清水は戸惑っていた。
「でも・・・キャッ!」
そんな清水を須藤は後ろから抱き抱えてステップに足が来るように乗せた。 立ち乗り状態!
「あっ・・・えっ・・!?」 と、戸惑ってる清水を無視して須藤が俺に
「さぁ!栄光のクレープ屋へ!! ワトスン君!GO!」 と、俺に向かって言う。
俺はその言葉と同時に『よし来た!』と言って、自転車を走らせた。
こうなっては清水は何も言えずに俺の背中に抱きついていた。
546 :
名無し募集中。。。:05/02/03 00:37:12 0
ああ、やばい
良すぎるハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
547 :
名無し募集中。。。:05/02/03 00:39:21 0
優しい恋の育て方 〜私とあなたとあなた〜 【T】
「・・・こんなことしちゃって・・・いいのかな?」 後ろから俺に抱き付いてる清水が言う。
「ん〜・・・メチャクチャ校則違反だし〜親にばれたら小遣いカットだね」 と、俺が笑いながら言う。
「・・・も〜無理やりだよ〜」 と清水はため息まじりに言った後に
「でも、今・・・すっごく『ドキドキ』してるんだ・・・」 そう言って俺を背中から、さらに強く抱しめた。
俺と清水は風を感じながらクレープ屋に向かった。
あと500M・・・200M・・・その角を曲がれば、新装開店のクレープ屋!
角を曲がってクレープ屋の前で自転車を止める。
『クレープ屋に到着!!!!』
そして店の前を見ると、すっごい行列ができてた。
(・・・これじゃ、買う前に売り切れちゃうな)
俺は店の行列をジーッと見てから〜『あれっ?』 と、思って店の前に置いてある椅子に視線を合わせた。
椅子には千奈美と友理奈が座って俺達を笑顔で見ていた。
「あれ!?千奈美に・・・友理奈?」 俺と清水がポカーンとして2人を見た。
2人は俺達に近づくと、食べてるのと反対の手に持っていた2つのクレープを俺と清水にそれぞれ差し出した。
「茉麻ちゃんから話は聞いてるよ。 はい!『2人の分の』クレープ」 千奈美はそう言って俺にクレープを渡した。
「ブランコが2つある公園で茉麻ちゃんが待ってるみたいだから、『ゆ〜っくりクレープを食べながら自転車を返しに来てください』との伝言だよ」
そう言って友理奈は清水にクレープを渡した。
俺と清水はクレープを持ったままポカーンとした
(さすがに、そこまでは読めなかったよ・・・ホームズ)
心の中で思って、俺はちょっと笑った。
キャプテンはコメディ調が似合うなあ
549 :
名無し募集中。。。:05/02/03 00:47:30 0
優しい恋の育て方 〜私とあなたとあなた〜 【T】
「クレープ美味しいね♪」 後ろに乗ってる清水が俺に向かって言う。
「ちゃんと片手でも、しっかりつかまってないと落ちるぞ〜」 俺の発言に
「じゃあ、君もちゃんと片手で運転してね」 そう言って笑った。
清水はクレープをスグに食べ終わると俺に『ギュッ!』と、また抱きついて
「君のクレープを私が持ってあげて、後ろから食べさせてあげる! だから運転に集中して!」
俺は言われる通りに清水にクレープを渡すと・・・また、片手で抱きつき清水はクレープを食べ出した。
「もしも〜し? 俺の口にクレープが来ないんですけど」 そう言う俺に
「甘い物は女の子の特権だもん♪」 そう言って清水は『ギュッ!』と、強く抱きついた
「桃子理論・・・恐るべし・・・」 そう言った時に、清水の持ってるクレープは俺の口の中に入った。
「ねぇ・・・間接キスも・・・校則違反かな?」 清水が少し小さい声で言った。
「えっ?そんなこと言ったらジュースの回し飲みも出来ないじゃん」 俺が普通に答えると。
「君は・・・相変わらずだね・・・」 そう言って清水はおでこを俺の背中に付けた。
550 :
名無し募集中。。。:05/02/03 00:48:35 0
ハァハァ俺にも食わせろ・・・
551 :
名無し募集中。。。:05/02/03 00:51:51 0
ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
552 :
名無し募集中。。。:05/02/03 00:54:39 0
萌え殺す気でつかハァハァ
553 :
名無し募集中。。。:05/02/03 00:59:32 0
優しい恋の育て方 〜私とあなたとあなた〜 【T】
次の日の朝
俺が家を出ると、家の前に清水が笑顔で立っていた。
「あれ?清水・・・おはよう」 俺がポカーンとした感じで言うと
「あのね! 今朝はちゃんと7時に普通に起きたの!」 清水は目をキラキラしながら言った。
「えっ!?本当に!! やったじゃん!」 俺も笑顔で清水に言った。
「君と茉麻ちゃんには大感謝だよ! あっ!茉麻ちゃんにも、お礼を言わなきゃ!」 そう言って清水は走って学校に向かった。
「・・・朝から忙しいなぁ。 でも、グッスリ眠れたみたいだし良かったな〜」 俺が1人で呟いた。
「朝から独り言とは・・・君、性格が実は暗いの!?」 横から聞こえた声に俺は驚く!
「うわっ!!! って、突然驚かすなよ!」 俺の隣には知らないうちに須藤が立っていた。
「隙が多いね〜君。 まだまだ甘い甘い」 そう言って俺を見て笑った。
554 :
名無し募集中。。。:05/02/03 01:00:00 0
このタイミングで投下とはさてはドキュメントみてたな?
>「ねぇ…間接キスも…校則違反かな?」
萌え死にました…
556 :
名無し募集中。。。:05/02/03 01:00:29 0
何のこと? ^^;
557 :
名無し募集中。。。:05/02/03 01:03:53 0
優しい恋の育て方 〜私とあなたとあなた〜 【T】
俺と須藤は一緒に学校に向かって歩いていた。
「それにしても『ファイポ』は初めての仕事で大成功だったね」 俺の発言に
「君・・・5年生にもなって探偵ゴッコって・・・ 『ファイポ』なんて子供っぽいのはもう解散だよ」 そう言って、俺を見て笑った。
「はぁ〜!? 何でだよ〜!! 結構、俺は気に入ったのに〜」 俺がちょっと膨れっ面になる。
「フフッ 私も実は好きなんだけど〜助手があまり役に立たないからね〜少し休業かな」 そう言って優しく笑った。
「・・・そりゃ〜俺は、あんまり役に立たなかったけどさ〜・・・」 俺がさらに膨れる。
校門の前で突然、須藤が立ち止まった。 俺も『ん?』 と、思って立ち止まり須藤を見た。
「ワトスン君、今回の事件の最後の質問だ・・・これがわかれば『ファイポ』は復活するだろう」 そう言って俺の顔を笑って見た。
「よし!ホームズ! どんと来い!」 俺も須藤を笑って見た。
「では・・・今回の『清水佐紀の睡眠不足事件』において、最高のクスリになったのは何だったと思う?」
須藤が俺の顔をジーッと見た。
「えっ・・・だから、校則違反をしたからでしょ?」 俺の発言を聞いてから『ジーッ』と、俺の顔を見て
「やっぱり、『ファイポ』は少しの間は休業だね〜」 そう言って『クスッ』 と笑ってから歩きだした。
「えっ・・・違うの!? じゃ〜何がクスリだったんだよ!?」 俺が須藤の後を走って追いかける。
5年2組のクラスの窓から清水が『早くしないと2人とも遅刻だよ〜!』 と大声で俺達に向かって叫んでた。
558 :
名無し募集中。。。:05/02/03 01:04:34 O
なぜだ…なぜ涙が出てくる…(ノД`)
559 :
名無し募集中。。。:05/02/03 01:06:35 0
今回のストーリーでまあさの推し度が急激に上がったのは俺だけじゃないはずだ(´Д⊂
560 :
名無し募集中。。。:05/02/03 01:08:32 0
一応〜言っておきますけど終わりですw
最後まで読んでいただいてありがとうございました!
〜私とあなたとあなた〜 【U】 も、そのうち投稿しますw
561 :
名無し募集中。。。:05/02/03 01:09:27 0
まあさは主人公のことどう思ってるか気になってるのは内緒だ
562 :
名無し募集中。。。:05/02/03 01:10:19 0
作者タン乙!
【U】も楽しみに待たせていただきます♪
563 :
名無し募集中。。。:05/02/03 01:10:30 O
もうすでに
ハァ――――――;´Д`――――――ン!!!!
とかで表現できる萌えレベルではないっ!!!
564 :
名無し募集中。。。:05/02/03 01:11:24 0
从o゚ー゚从<内緒になってないぞw
565 :
名無し募集中。。。:05/02/03 01:11:39 0
え〜、もう終わりなの〜?
566 :
名無し募集中。。。:05/02/03 01:11:46 O
567 :
名無し募集中。。。:05/02/03 01:15:06 O
まさかとは思うが、「ワトスン君」って、ケータイ刑(ry
568 :
名無し募集中。。。:05/02/03 01:16:09 0
いいもん読ませてもらいました。明日の入試が頑張れそう
569 :
名無し募集中。。。:05/02/03 01:16:24 0
スレ見てないで勉強しろよ
570 :
名無し募集中。。。:05/02/03 01:16:58 0
571 :
名無し募集中。。。:05/02/03 01:21:16 0
572 :
名無し募集中。。。:05/02/03 01:32:24 0
下宿編いる?
573 :
名無し募集中。。。:05/02/03 01:33:14 0
>>565 じゃ、ちょっとだけ『オマケ』でw
10分くらいで書いたし『オマケ』のレベルなので『まとめ』に入れないでいいです。
・・・入れた方がいいのかな? う〜ん・・・
まぁ、読んでみてくださいw
574 :
名無し募集中。。。:05/02/03 01:34:07 0
575 :
名無し募集中。。。:05/02/03 01:34:20 0
ほほう、じゃあいれませんので思う存分投稿してください
576 :
名無し募集中。。。:05/02/03 01:34:41 0
だんしじょしタソは?
577 :
名無し募集中。。。:05/02/03 01:39:59 0
優しい恋の育て方 〜私とあなたとあなた〜 【T】
|リ・_・`川<オマケ♪入れた方いいと思った人は言って♪ 多数決で決めますw
教室に入ると、清水が俺と須藤の所に走って来た。
「茉麻ちゃん!私、グッスリ寝れたよ! 本当にありがとう」 清水は笑顔で言った。
そんな清水を笑顔で見た須藤は・・・ちょっと意地悪な笑いをして俺に耳打ちした。
不思議そうに、そんな俺と須藤の様子を見てる清水
俺が(何でそんな事?)と、意味がわからなかったけど須藤に言われた通りに言う。
「また2人だけクレープ食べながら帰りたいな・・・佐紀! もちろんクレープは1個で」
俺が言った瞬間に、清水の顔が一気に赤くなって・・・
「あ、あの時は・・・無理やり自転車が動いたかのですので・・・抱きついたのは好きとかじゃあって・・・」
「え〜!? 佐紀ちゃんって、彼に抱きついたの? それに〜『好き』がどうしたって??」
須藤はニヤニヤしてる。
「だから〜!? 好きってのはクレープの味が・・・それに〜間接・・・キス・・・キスキス・・・キヤ〜!!」
・・・清水は、走って教室を出てしまった。
俺は、何が何だかよくわからないで『ポカーン』と、そんな清水を見てた。
「また寝れなくなっちゃったりして〜」 そう言って須藤は『クスッ!』と笑った。
言うまでもなく、そのまま30分は清水は戻って来なかった。
「初めから、こうやってれば遅刻になって校則違反できたね〜」
そう言った須藤と、俺は少し顔を見合わせてから笑った。
ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
579 :
名無し募集中。。。:05/02/03 01:44:25 0
絶対入れた方がいいと思います
ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
580 :
名無し募集中。。。:05/02/03 01:45:29 0
581 :
名無し募集中。。。:05/02/03 01:46:10 0
582 :
名無し募集中。。。:05/02/03 01:46:55 0
ダメダメいれないほうがいいよ
だってめんど(ry
そもそも追記するってどこのするんだって話だし・・・
そうそう、このスレ見てる人だけのスペシャルプレゼンツってことでいいじゃないか!
絶対入れたほうがいいと思うハァ━━ ;´Д` ━━ン!!!!!
入れるに一票
ノ
584 :
名無し募集中。。。:05/02/03 01:51:19 0
【T】の最後に入れて【T】完結って感じでよろしいんでは?
まとめサイトの方は大変と思いますが。。
>>572 いるに決まってますw
585 :
名無し募集中。。。:05/02/03 01:51:27 0
優しい恋キャプテン祭りキタキタキテタ━━━━━━||リ・_・`川━━━━━━ !!!!!
作者タンと駄々こねたまとめサイトの人GJ!!!!
>>549とか;ldsfkjが@ヴぇwpfヵ;lkfd@pだkf;lさfh」あえ@h
586 :
名無し募集中。。。:05/02/03 01:51:29 0
587 :
名無し募集中。。。:05/02/03 01:54:09 0
ほらほら入れる入れないはともかく下宿編がくるから
この
>>577はみんなの心の中に(ry
588 :
名無し募集中。。。:05/02/03 01:54:19 0
>>438(下宿編)
教室に戻る途中で夏焼と舞波ちゃんに会った
二人は同じクラスなのだ
「何、転校初日から叱られてるの」
夏焼が、呆れてる
サボりの原因が夏焼のパジャマ姿撮ってくれと頼まれてた事だとも言えず苦笑いした
「れい君て見かけによらず不良だねー」
ニコニコして舞波ちゃんが肘で突っついてくる
「ところで、クラブ何かするの?まあ、後二月で卒業だけど」
「う〜ん、特に決めてないなー。今まで何かやってた訳でもないし」
徳永に誘われたことを思い出しながら
「もう、卒業まで少しだし、止めとくよ」
「そう。なんにしても、いい思い出を残して羽路小を卒業できたらいいね」
微笑んだ夏焼は、確かに神聖にして侵すべからずだなって思った
「あ〜、れい君、赤くなった。駄目だよ〜、舞波がいるのに〜」
「違うって、なんかいい事言うなーって感心したんだよ」
「本当に?」
舞波ちゃん、意地悪だ
「まあ、許したげる。また後でねー」
舞波ちゃんが手を振りながら1組の教室に入っていった
589 :
名無し募集中。。。:05/02/03 01:55:24 0
>>588 教室に戻ると徳永が嬉しそうに
「やるね〜、田中君て。いきなりサボり?」
「冗談じゃないよ、あいつらの所為でこってり絞られたよ」
亀井たちを指差す
「あいつら馬鹿だからね。田中君、係わると本当に馬鹿がうつるよ」
でも、気のせいかなそんなに二人のことを嫌ってるようには聞こえなかった
それより、僕は体調が急激に悪くなってきていた
やっぱり、寝てる女の子の傍で舞い上がっちゃったからかな
何もしてないけど
「大丈夫、なんか見る見る弱ってるんだけど」
机に突っ伏して教科書を見せてもらってる僕をちなみが気遣ってくれてる
「何とか、生きてるよ〜」
実際は、かなりヤバイ状態で黒板もよく見えない
しかし、酷くなる悪寒に耐えながら転校初日を終えた
徳永は、顔色が悪い僕を心配してくれて
「今日は、真っすぐ帰って寝るんだよ。調子よくなったら、私とバドミントンしようね。バイバイ」
心遣い感謝
590 :
名無し募集中。。。:05/02/03 01:55:27 0
>>582 そこをなんとかっ(・∀・)!! ダメ?
591 :
名無し募集中。。。:05/02/03 01:57:26 0
まとめサイトの人良いリアクションGJw
でも自分からもお願い(・∀・)
592 :
名無し募集中。。。:05/02/03 01:57:29 0
>>589 僕が教室を出ようとしたとき誰かが
「さようなら、気をつけてね」
って、言ってくれたような気がしたが
もう、頭がくらくらしてたので返事もせずに教室を後にした
舞波ちゃんと夏焼が肩を貸してくれると言ってくれたけど
其処まで甘えるわけにもいかず、また風邪をうつしても悪いので自力で帰った
家に帰ると、裕子さんがおかゆを作ってくれた
帰ってきた皆も心配してくれた
薬を飲んで寝床に入るとすぐに意識が無くなった・・・
どれぐらい、僕は眠ったのだろうか
息苦しく、頭が重い、今何時なんだろう
ーン、ピンポーン、ピンポーン
あれ、何かインターフォンが鳴ってる様な気がする
誰か、裕子さん、清水さん、嗣永さん、夏焼、友理奈ちゃん、梨沙子ちゃん
誰もいないのかな
仕方が無いので立ち上がったが、全身を訛で固められた様な体の重さを感じていた
一歩、一歩が田んぼの中を進んでる感じだ
玄関に辿り着いた時には、限界が来ていた
扉を開けるとそこには背の高い女性が立っていたような気がした
「母さん」
無意識に呟くと
目の前に立っていた女性に、倒れこんだ
593 :
名無し募集中。。。:05/02/03 02:01:28 0
下宿編ですが
582さん>入れるほうに一票
しかし、学校編さんは相変わらず絶品ですね
台詞の萌え度が群を抜いていると思います
頑張ってください
594 :
名無し募集中。。。:05/02/03 02:01:30 O
ジャンプにも負けない豪華な連載陣だなぁw
595 :
名無し募集中。。。:05/02/03 02:05:58 0
まとめサイトの人すみません
>>589の
>机に突っ伏して教科書を見せてもらってる僕をちなみが気遣ってくれてる
これ
>机に突っ伏して教科書を見せてもらってる僕を徳永が気遣ってくれてる
に変えておいてください
ほんと、すみません
596 :
名無し募集中。。。:05/02/03 02:06:41 0
>>582 入れるとしたら最後の続きで〜そのまま繋がるように書いたんですけど〜・・・
暇な時で、いいんで〜お願いしたいです・・・(ボソッ)
それと〜・・・入れてもらえるなら〜訂正ヶ所が〜^^;;
俺が(何でそんな事?)と、意味がわからなかったけど須藤に言われた通りに言う。
「また2人だけクレープ食べながら帰りたいな・・・佐紀! もちろんクレープは1個で」
↓
(何でそんな事?)そう思いながら俺は、意味がわからなかったけど須藤に言われた通りに言う。
「また2人きりでクレープ食べながら帰りたいな・・・佐紀! もちろんクレープは1個で」
ちゃんと、次回も途切れないで一気に投稿するんで〜それで何とかお願いします。
>>593 お褒めの言葉ありがとうございます^^
自分も、下宿編はいつも楽しみにしてるんで頑張ってください!
今、読ませてもらったばっかりなのに、続きが早く読みたいです!!!!
597 :
名無し募集中。。。:05/02/03 02:07:01 0
598 :
名無し募集中。。。:05/02/03 02:07:29 0
599 :
名無し募集中。。。:05/02/03 02:08:34 0
中の人ワロスww
600 :
名無し募集中。。。:05/02/03 02:10:04 0
>>592 目が覚める
枕元に人の気配がする
「よかった、気がついた」
優しい声が、心地良い
しかし、枕元に座っている女性を僕は知らない
「あ、私、須藤です。今日、田中君休んだから、日直の私がプリント届けに来たの」
僕の動揺を察して自己紹介してくれた
この子が最後の3大美女の須藤さんか
ちょっとマシになった頭がそんな事を考えているとは思いも寄らないだろう
控えめな感じがするけど、なるほど確かに魅力的な感じだ
「昨日の帰り、返事できないくらい疲れてたみたいだから心配してたの」
本当に心配そうにこっちを見てる。昨日の声は須藤さんだったのか
「ごめん、気付いてたんだけど。本当に死にそうだったんだ」
「いいの、そういうつもりで言ったんじゃないの」
何か、和める雰囲気を持ってる子だ
「あ、あの、僕が倒れてから、ずっと、いてくれたの」
「うん、だってびっくりしたの、いきなり倒れこんでくるから」
「迷惑かけちゃったね、ありがとう」
「そんな事無い。私、日直だから気にしないで・・・」
理由になってないぞ
>>597 これでどうか一つお代官様
601 :
名無し募集中。。。:05/02/03 02:11:01 0
いや、俺じゃないし…
もう2時だしねぇ…
でも続きを書いてくれるとうれしかったりするんだよな〜
早く続きが読みたいしな〜
602 :
名無し募集中。。。:05/02/03 02:15:27 O
中の人はソフトSだなぁw
抱かれたいぜ!!
603 :
名無し募集中。。。:05/02/03 02:15:31 0
604 :
名無し募集中。。。:05/02/03 02:16:01 0
>>600 須藤さんは、気のせいか風邪の僕より顔が真っ赤になっていた
「さっき、玄関で私のこと母さんて言ったでしょ」
もじもじしてるのを見るとこっちまでドキドキしてくる
「そんな事、言ったんだ、ゴメンね、熱の所為だと思う」
「あっ、いいの。でも、私ね生まれて初めて母さんなんて呼ばれたの。
私って田中君のお母さんに似てるのかなあ?」
確かに、小学6年生で母さんなんて呼ばれた人間はそうは居ないだろう
「いや、なんと言うかその、ごめん」
謝ってばっかりだ
「田中君、母さんと離れ離れで寂しくない」
「平気だよ、もう慣れたって言うか。それにここの人皆優しいから」
「そう」
あれ、須藤さんがなんか元気なくなったように見えた
「夏焼さんと一緒だと嬉しい?」
「い、いや、別に好きで一緒に住みはじめたんじゃないし」
須藤さんは一体、何が言いたいんだろうか?
「私も、ここで住もうかな。そしたら、ずっと看病できるのに」
さりげなく何を言い出すんだこの子は。
605 :
名無し募集中。。。:05/02/03 02:16:18 0
まぁあんまり急かさないで、
作者さんのマイペースで書いてもらおうじゃないか
狼でこんな良スレでしかもシリーズ化されてるスレなんて・・・奇跡だ
606 :
名無し募集中。。。:05/02/03 02:18:57 0
オラ、もう寝る
力尽きただ
607 :
名無し募集中。。。:05/02/03 02:21:16 O
お疲れ〜!!
また明日も頼みます!!
608 :
名無し募集中。。。:05/02/03 02:21:33 0
>>596 とりあえずつなげて載せたけど本当につなげてよかったの?
表示に希望があれば出来る限りのことはしてもよかったんだけど
609 :
名無し募集中。。。:05/02/03 02:22:08 0
ちゃんと追加されてるー!!!!
まとめサイトの人、本当に感謝です!!!
610 :
名無し募集中。。。:05/02/03 02:25:52 O
中の人も禿乙!w
ところで、ここで関西人ってどれくらいいます?
もしよかったら、3月くらいにオフしませんか?
611 :
名無し募集中。。。:05/02/03 02:27:19 0
まとめサイトの人がいたから
このスレはここまで来たといえよう
とりあえずGJ
612 :
名無し募集中。。。:05/02/03 02:28:15 O
千里セルシーで、ベリメンとアクス後に泣いてしまったのは内緒だ。
613 :
名無し募集中。。。:05/02/03 02:29:56 0
>>608 本当に追加ありがとうございました。
追加希望も多かったですし、自分も読んでみて『スラー』っと入れたので〜。
もし、最後に入れられるなら〜
↓
【オマケ】
教室に入ると、清水が俺と須藤の所に走って来た。
って始まり方しにしてもらえますか?
最後まで無理いってすみません^^;
1000レス以上ついててビックらこいた
あ、一桁多かった
616 :
名無し募集中。。。:05/02/03 02:33:58 O
下宿編の中の人も乙!
こんなに贅沢な2本立て嫁て、今夜はグスーリ眠れそうだ…
あぁ、しやわせ!………って、だんしじょしタンは?!
まだ寝れないのか?!
617 :
名無し募集中。。。:05/02/03 02:36:16 0
だんしじょしタンのしみちゃんも気になるな
618 :
名無し募集中。。。:05/02/03 02:36:57 0
他の作者も希望があればいってもらってかまわないよ
ある程度のJava知識や簡単なFlashくらいは作れるスキルとツールあるんで…
619 :
名無し募集中。。。:05/02/03 02:38:44 O
うわあああ!!
今夜は茉麻2本立てじゃないか!!!!
萌え狂いそう!!!!
620 :
名無し募集中。。。:05/02/03 02:40:31 0
中の人カコイイ!!
622 :
名無し募集中。。。:05/02/03 02:41:15 0
下宿編で
>徳永がそう答えたのを知ったのは昼休みに先生に叱られた後の事だった
と
>教室に戻る途中で夏焼と舞波ちゃんに会った
の間に
>>430と
>>438があることは
まとめサイトの中の人には内緒だ
623 :
名無し募集中。。。:05/02/03 02:41:44 0
訂正
やっぱFlash無しで…
コンテンツいじろうと思ってFlashでTOPページ作ろうと思ったけど
仕事で1年以上前に使ってたのにもう忘れてた…
624 :
名無し募集中。。。:05/02/03 02:42:02 0
そろそろアイリーンとか書いてる作者タンの新作が
読みたいなーなんて思ってる事は内緒だw
625 :
名無し募集中。。。:05/02/03 02:43:15 0
このスレが今一番楽しみ
626 :
名無し募集中。。。:05/02/03 02:44:40 0
>>622 なななにいっちゃあてやがるんですか
そこもきちんと更新されてちゃんとありましたよょ
と学校編の佐紀ちゃんっぽく動揺してみたが
まったく気づかなかったアリ
627 :
名無し募集中。。。:05/02/03 02:46:00 O
628 :
名無し募集中。。。:05/02/03 02:48:37 0
まぁオフの話はオフ板でやろうぜ
ここではやめとけ
629 :
名無し募集中。。。:05/02/03 02:48:54 0
>>626 一行目読んでネタ元が分かった俺は学校編の佐紀タンヲタ
>>628 オフ板とゆーのがあったのか…しらんカタ。
632 :
名無し募集中。。。:05/02/03 03:02:29 0
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(´-`).。oO(国家公務員、恋愛シュミレーション、リア消さんの更新待ち侘びてマス)
633 :
だんしじょし:05/02/03 03:39:03 0
何故か急に来た飯田ヲタとさっきまで飲んでました
書くつもりだったけど今日は書けますぇん
634 :
名無し募集中。。。:05/02/03 03:54:31 0
635 :
名無し募集中。。。:05/02/03 04:42:59 0
保全しておやすみ
636 :
だんしじょし:05/02/03 06:25:26 0
>>401 それから約1週間程して、菅井先生から正式に清水の転校の発表があった。
卒業と同時に九州へ引っ越すということだった。
その時には俺以外のほとんどの生徒が、この事を清水本人から聞かされていた。
この発表の後も、清水は以前と変わらず明るく振舞っていた。
いやむしろ今までよりも一層明るく、時々煩わしくさえ感じるほどに元気だった。
卒業式までもあと2週間ほどになった頃、夏焼から提案があった。
清水の思い出作りに、卒業旅行も兼ねてみんなで遊びに行こうというものだった。
俺の記憶の中には、卒業旅行に行ったことはちゃんと残っている。
旅行と言っても、隣町の遊園地に遊びに行ったくらいだ。
しかしこれが清水のために行ったものだったということは記憶に無かった。
何故、俺の記憶の一部分はかけ落ちているのだろうか・・・。
旅行までの間その事ばかり考えていたが、結局結論は出なかった。
637 :
名無し募集中。。。:05/02/03 06:28:26 0
だんしじょしタンキタ―――――(゚∀゚)―――――!!!
638 :
だんしじょし:05/02/03 07:10:31 0
639 :
だんしじょし:05/02/03 07:11:06 0
>>636 卒業旅行当日。
当初は俺と清水と言いだしっぺの夏焼、それに橘、嗣永、剣崎の6人で行く予定だったが
日に日に参加者が増えてきて、最終的には女子は清水、嗣永、石村、須藤、夏焼、菅谷。
男子は俺、橘、剣崎の他に3人呼んで、合計12人の大所帯になってしまった。
別に女子に人数を合わせる必要は無かったのだが、そう提案したのは橘の嗣永のバカップルだ。
男女12人で電車に乗り、目的地の「センチュリーランド」まで向かった。
センチュリーランドはこの3月いっぱいで閉館予定の遊園地だ。
今は入園料半額サービス中のため、夏焼がここを選んだ。
園内ではウシやカエルの着ぐるみを来たアルバイトが風船を配っている。
菅谷は配られている風船をじっと見ていた。
「みやー、梨沙子風船ほしい」
「風船かあ、私も欲しいなあ。 そうだ、男子取ってきてよ!」
夏焼が男子全員に命じた。 夏焼の命令ならば、と男子は一目散に駆け出していった。
「ほら、会長も恥ずかしがってないで行きなさいよー」
「ああ・・・」
小学生の姿なのだから別に恥ずかしがることはないが、
なんとなく、そういうことには少し抵抗してしまう。
「はやく、行ってこーい!」
と、嗣永が俺の背中を突き飛ばした。
640 :
だんしじょし:05/02/03 07:12:01 0
>>639 男子全員が風船を手にしたところで、夏焼が大声を上げた。
「今から風船を渡した女子と、今日は一緒に行動すること!」
それを聞いて俺と橘以外の男子の目がカッと見開き、4人が我先にとダッシュしていった。
当然のごとく、人気の夏焼と菅谷を目掛けている。
その様はさながら小宇宙(コスモ)か竜闘気(ドラゴニックオーラ)でも纏っているかのようだった。
「夏焼、俺と!」
「これを!」
男子4人が夏焼と菅谷に殺到する。
「俺ド風船オ゙受ゲ取ッデグダザイ!」
剣崎に至っては何を言っているのかよく聞き取れなかった。
「みやー、怖いよー・・・」
「ほら男子、梨沙子が怖がってるでしょ! もっと紳士的に!」
そんな中橘は余裕綽々と嗣永のもとに歩いていき、風船を渡している。
「ちょっとー! さくちゃん、もっと必死に走ってきてよー」
「ごめんごめん」
なんとなくだが、この二人の将来が見えた気がした。 橘は尻に敷かれるんだろうな・・・。
641 :
だんしじょし:05/02/03 07:15:06 0
>>640 俺は、その輪の端っこで、その様子をニコニコしながら眺めている清水に風船を渡した。
「やるよ、しみスター」
清水は目の前に差し出された風船と俺を交互に見つめてから、
「何よー、また変なあだ名付けて!」
「ハムスターみたいにちっちゃいから、しみスター」
「やーだ、そんな変なの」
「変なのとはなんだ。 しみスターとミニスターって似てるだろ?
ミニスターってのは大臣って意味だぞ。 すごくない?」
「似てるけどミニスターとハムスターは関係ないじゃない・・・」
「じゃあ、しみハムだな」
「あんまり変わらないと思う・・・」
「ていうか、風船いらないの?」
「えっ、・・・いる」
そう言って風船を俺の手からもぎ取った。
男子の、菅谷・夏焼争奪戦もなんとか決着が着いたようだ。
剣崎はめでたく菅谷に風船を受け取ってもらっていた。
須藤は自分から風船を奪いに行っていたようにも見えたが・・・。
642 :
だんしじょし:05/02/03 07:15:31 0
中途半端ですが、今日のところはここまでです。
643 :
だんしじょし:05/02/03 07:16:46 0
あ、
>>636を訂正させてください・・・
>その時には俺以外のほとんどの生徒が、
>その時には俺以外にもほとんどの生徒が、
すんまへーん
644 :
名無し募集中。。。:05/02/03 07:33:01 0
乙です
朝早くからご苦労様です
645 :
名無し募集中。。。:05/02/03 09:14:54 O
だんしじょしタン キテタ――――(゚∀゚)――――ッ!!!
>>640 コスモ&ドラゴニックオーラ
ワロス
ホントにジャンプみたいだ(w
647 :
名無し募集中。。。:05/02/03 09:39:34 O
キャプテン祭り開催中だなw
648 :
名無し募集中。。。:05/02/03 09:41:26 0
キャプテンはツンデレ系だったのか
649 :
名無し募集中。。。:05/02/03 09:48:53 0
>>421ですが、大体出来てきたので今日の夜にでも貼ろうと思います。
650 :
名無し募集中。。。:05/02/03 11:06:28 0
>>643 今日中に続きを載せないと訂正しないといって(ry
651 :
名無し募集中。。。:05/02/03 11:06:41 0
この一日で、すっかり
キャプテン&茉麻に気持ちが傾いてしまった…
急かすのは止めよう
653 :
名無し募集中。。。:05/02/03 15:01:44 0
654 :
名無し募集中。。。:05/02/03 16:08:06 O
携帯からほ
655 :
名無し募集中。。。:05/02/03 17:53:14 O
保全
わくわく
657 :
名無し募集中。。。:05/02/03 18:58:32 0
しかし日中は動かないな
658 :
名無し募集中。。。:05/02/03 19:07:57 O
いつも深夜に祭りだからなw
職場のPCがアクセス規制にかかってしまったので当分雑文なしのケータイ保全
ろくでもない職場ですね
661 :
名無し募集中。。。:05/02/03 21:54:33 0
はーやくぅ こーいこーい 作者さんー♪
662 :
名無し募集中。。。:05/02/03 21:54:51 0
ぽ
663 :
名無し募集中。。。:05/02/03 22:51:37 0
もうちょっとしたら新作貼り始めます。
でもよく見直してみるとだんしじょしと登場人物設定が似てるような悪寒がします。
664 :
名無し募集中。。。:05/02/03 22:56:04 O
設定似てても問題なし!!
作者の個性がにじみ出て同じ印象にはならないと思うよ
665 :
名無し募集中。。。:05/02/03 23:00:08 0
〜夏休み〜
ここは体育館。外からアブラゼミの合唱が聞こえる。
僕は寝ぼけ眼で立っていた。
「…という訳で、夏休みに入っても…」
今日は一学期最後の日、終業式。校長先生の長い長いお話の真っ最中だ。
「そろそろ終わりかな?」後ろから友理奈が小さな声で僕に話しかけてきた。
同じクラスの熊井友理奈だ。彼女は僕より少しだけ背が高い。
「そうだな、『という訳で』も言ったし」
『という訳で』が終わりの合図なのだ。
「ねっあと3分ぐらいだよね」
「う〜ん」
「夏休みどっか行く?」
「別に」
「プールとか行きたくない?」
「肝試しとかもな」
「ええ〜。下心丸出し〜」
「なんでだよ!ただ普通にしたいだけだよ」
「嘘!どうせ女の子に抱きつこうとかそんな事考えてるんでしょ」
「違いますから」
「…まあいーや。そんで今度さ」
666 :
名無し募集中。。。:05/02/03 23:01:07 0
「お前等二人だけだぞ。うるさいのは」押し殺した声で担任の先生が僕達を叱った。
「は〜い」先生が遠くに行くのを見計らってから、
「お前が話しかけてきたせいだぞ」「なんでよ、あんたがあんな大きな声で話したからでしょ」
小さな声でこぜりあっていた。すると、
「以上を持ちまして、校長先生のお話を終わります。礼!」
やっと終わったようだ。あちこちから話し声が聞こえてくる。
「静かに!」マイクがキーンと鳴った。
体育館はすぐ静まりかえる。
「やっぱ愛ちゃんみたいなできる女が一番だよな〜。どっかの抜けてる人と違って」
僕は友理奈を見ながらボソッとつぶやいた。
愛ちゃんとは、これまた同じクラスの村上愛の事で、彼女は生徒会長の進行係を勤めている。
だから校長の話をしめるのはいつも愛ちゃんだった。今もマイクの前に立っている。
「どーゆー意味よー?」バシッと友理奈が僕の頭を叩いた。
「痛てーなー。どーゆー意味も何もそーゆー意味だよ」
「さいあく〜」僕の頭を小突きながら言った。
「おい○○!早く教室行こーぜ」そう言って僕を引っ張ったのは玉田圭司だった。
玉田は昔からの付き合いで親友だ。でも最近友理奈の事が気になるらしく、僕が彼女とよく話しているのが気に食わないそうだ。
だから少しでも僕と友理奈が話しているとすぐ割って入ってくる。
「バ〜カ」引っ張られながら僕は友理奈に向かって口パクをした。
「ば〜か」友理奈も同じように口パクで返した。
667 :
名無し募集中。。。:05/02/03 23:05:52 0
続きはもうちょっとしたら貼ります
668 :
名無し募集中。。。:05/02/03 23:12:11 0
新作キタ――――(゚∀゚)――――ッ!!
このスレのおかげでベリ工・キッズDDになりました
作者さん全員に感謝します
おつかれさま
ありがとう
マイペースでこれからもお願いします
670 :
名無し募集中。。。:05/02/03 23:20:41 0
>>669 俺なんてハロプロから足洗おうとしてた所を思いとどまったくらいだ
671 :
名無し募集中。。。:05/02/03 23:25:14 0
玉田ワロタ
この作品の進行如何で北朝鮮戦の応援に影響しそうだな
672 :
名無し募集中。。。。:05/02/03 23:26:45 O
ああ〜早くPCで見てー
さすがに3日間も見てないと厳しい
673 :
名無し募集中。。。:05/02/03 23:38:27 0
俺も玉田ワロタ
もっとも恋敵に回したくないタイプだな
今日も乙
675 :
名無し募集中。。。:05/02/03 23:48:08 0
>>666 「これから通信簿を渡しま〜す。一番の人から貰いに来〜い」
教室に戻るとすぐに通信簿が配られ始めた。出席番号4の僕は早々と貰い、自分の席に戻った。成績は…予想通りだった。
「どうよ?」そう後ろから覗き込んできたのは玉田だった。
「うっせーよ。てか見せないし」
「何でそんな事言うんですかね〜」
玉田は頭が良いから、こういう時は結構嫌味だ。
「ね〜見せてくれれば良いのにね〜」
そう言って入ってきたのは、友理奈と千奈美だった。
千奈美とは、徳永千奈美の事で友理奈とはとても仲が良い。
「う、うん!そうだね。ほら○○。見せなさい」
突然友理奈が出てきて、玉田は動揺しているようだった。
「玉田!おい玉田早く来い!」先生の大きな声が聞こえる。
「やべ!もう俺か!」玉田は走って取りに行った。
玉田は先生に褒められているようだ。きっと良かったな…
676 :
名無し募集中。。。:05/02/03 23:54:09 0
「えい!」
千奈美が僕の通信簿を取った。
「どれどれ〜」
「おい!やめろよ!」
「まあまあ」友理奈が僕を押さえつける。
「おい、ちょっと…」友理奈はほとんど僕を抱きしめている状態だった。
通信簿の事より友理奈の体温の方が恥かしく僕は慌てて友理奈を引き剥がした。
一方で千奈美は、逃げるように遠くに行って通信簿を開いていた。
「あらら。こりゃひどい」
千奈美は呆れた顔で戻ってきて、友理奈に通信簿を渡す。もう抵抗する気も失せていた。
「うわ〜『大変良い』体育だけじゃん」
友理奈は嫌ーな笑顔で僕に返した。
「やあ○○君、僕にも見せてよ」
玉田が戻ってきた。
「お前はどうだったんだよ」
「俺?ほら」
見せられた通信簿はほとんどが『大変良い』だった。国語だけ『もう少し』だったのが気になった。
「玉田君すご〜い!」友理奈が褒めた。
「だ、だろ?で、○○は〜」いつの間にか玉田は僕の通信簿を持っていた。
「ほうほう。まあ良いんじゃない?」
「もうほっといてくれよ…」僕は机にうずくまった。
「まあ、元気だしなよ」千奈美がポンと肩を叩いた。
「そういうのが一番傷つくんですけど」
「ごめんごめん」さっきから千奈美は肩を叩きっぱなしだ
サッカー音痴の俺としては、玉田が誰か、ずぇんずぇんわからないわけだが・・・
まあ、本人とあまり関係ないので、そのまま楽しむとします。
678 :
名無し募集中。。。:05/02/04 00:17:54 0
>>65【秘密国家公務員編】
「さあ、体育の時間よ。この舞波から借りたジャンピングシューズで
舞美を完膚なきまでに叩きのめしてやる」
桃子が、怪しげなばねの付いたシューズを手に燃えている
「桃子、でもそれ反則だよ。」
「分かってるわよ、ちょっとしたギャグよ。最近、緊張の連続でしょ
少しでもリラックスさせようっていう友情がわからないの」
本気で言ってるのかどうか分からなくなってきた
「頭痛い」
「そりゃいけないわ、佐紀ちゃん。保健室で休んだら
私が華麗に舞美に勝つところを見せられなくて残念だけど」
何か、桃子目的間違ってきてるわよ
「さあ、そろそろ行かないと先生に叱られちゃう」
とにかく、運動場に向かった
679 :
名無し募集中。。。:05/02/04 00:19:23 0
>>678 「遅かったわね、チビペア」
舞美が皆に聞こえないところで失礼なことを言う
「あんたも、調子に乗って地が出ないよう気をつけなさいよ」
おほほ、うふふ
私は、正直引いた
今日は60メートル走だ。舞美の最も得意とする競技である
桃子は、私より早いが舞美は洒落にならないぐらい速い
天は幾つのものを舞美に与えたのか、凹んじゃう
とは言っても別に桃子と舞美は一緒に走ることは出来ない
タ行とヤ行の間には10人近くいるからだ
むしろ私と桃子が一緒に走ることになった
私が1コースで桃子が6コースだ
桃子はもう私なんか眼中に無く、舞美をずっと見ていた
よっぽどストレスがたまってるんだろう
私はあっさり最下位でゴールイン、桃子はこの組ではトップだった
しかし、その栄光は舞美により奪われた
680 :
名無し募集中。。。:05/02/04 00:19:49 0
>>676 「あ、そろそろあたしだ」
友理奈が席を離れた。
「また後でね」千奈美も自分の席の戻っていった。
また、僕と玉田の二人になった。
「やっぱ友理奈ちゃん可愛いよな〜」玉田は最近そればっかりだ。
「告ってみれば?夏休みなんだし」実際、無理では無いと思う。玉田は成績は勿論の事、顔もそこそこ良い。
「え?ほんとにそうした方が良い?どうしよう?」
「した方が良いって。男だろ?」ちょっと面白そうだったから、後押しをした。玉田はごくりと息を飲んだ。
「う〜ん…友理奈さん好きです!…いや〜違うよな〜…」
ブツブツ言いながら、席に戻っていく玉田を尻目に、
「友理奈ねぇ…」
僕は改めて友理奈について考えてみた。
友理奈とは小3の時から同じクラスだ。当時から背が高く、友理奈は僕を弟のように接してきた。
昔は自黒で活発だった友理奈は男女などと言われていたが、最近になって急に可愛くなってきた気がする。
そのせいか玉田を始め、友理奈が好きな奴は多いそうだ。
友理奈の方に目をやると、千奈美達女子グループで固まって何か話している。
うーん可愛いかも。でもやっぱり…教卓では愛ちゃんが通信簿を返してもらっていた。
「すごーい!」
愛ちゃんの通信簿を見た女子達の歓声が聞こえる。愛ちゃんははにかんだ笑顔で自分の席に座った。
681 :
名無し募集中。。。:05/02/04 00:20:22 0
>>679 段違いに速く舞美は、一人抜け出てゴールした、しかもケロッとしてる
クラスの皆が舞美の周りに輪を作って賞賛してる、様になってるなー
舞美は、輪から抜け出し近づいてきた
「桃子、お疲れ様。ちょっとは速くなったのね」
お嬢スマイルで桃子に嫌味を見下している
「ん〜も〜〜〜〜〜〜、悔し〜」
地団太踏んで悔しがる桃子。
「仕方ないよ、最初から結果分かってたし」
「佐紀ちゃん、駄目よそんな負け犬根性じゃ」
桃子は勝負事になると人がかわる。勝ち負けに異常に拘るのだ
でも、舞美は相変わらず速かった
つまりそれは以前と同じ強さを維持していることなのだ
舞美がいることは、この学校で私たちは封じられたのと同じなのだ
桃子じゃないけど確かにやり難い
でも、舞美ちゃん敵になってからキャラ変わったな〜
682 :
名無し募集中。。。:05/02/04 00:25:01 0
>>681 グワ〜、間違えた
× >お嬢スマイルで桃子に嫌味を見下している
○ >お嬢スマイルで桃子を嫌味っぽく見下している
すみません、まとめサイトの中の人、お願いします
683 :
名無し募集中。。。:05/02/04 00:25:06 0
新作&秘密国家公務員編キテル━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
684 :
名無し募集中。。。:05/02/04 00:26:13 0
ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
俺も舞美さまに見下されたい
685 :
名無し募集中。。。:05/02/04 00:31:33 0
>>680 なんか寂しそうな顔だな…
そう思いながら愛ちゃんの顔をじっと見ていると、ふと彼女がこっちを向いた。
がっちりと目が合ってしまい、目をそらすのも何か恥ずかしかった。
「○○!ちょっとこっち来て!」
突然友理奈と千奈美が僕を呼んで、手招きをしている。もう愛ちゃんは前を向いていた。
「何?」
友理奈の席まで来る途中、玉田の視線が痛かった。今も背中越しに睨まれている気がする。
「いやさ、明日から夏休みでしょ?」友理奈がバッグを探りながら言う。
「そうだね」
「夏休みといえば?」
「えっ?」
「ほら、さっき話したじゃん」
「肝試し?」
「プール!」
「ああプールね」
「まあだから明後日一緒に行かない?っていう話なんだけどさ」横で見ていた千奈美が言った。
「じゃ〜ん。プールの無料チケット〜」友理奈がバッグからチケットを取り出した。
「四枚ありま〜す」千奈美が机に広げてみせた。
「おお!俺も行っていいの?」プールは普通に行きたかったし、タダなら行かない手は無い。
「このプールねぇ、色々あってかなり面白いんだよね?友理奈?」
「らしいよぉ」
「らしいよって…友理奈行った事あるんじゃないの?」
「まあ泳げればいいよ。俺は」
「あたし泳げないもん。ビーチボールとかがしたいの!」そう、友理奈はカナヅチなんだ。
「まあ私と友理奈と、○○。あともう一人誘ってよ」
「男?」
「そりゃねえ」
男とくればあいつを誘ってやるしか無い。
686 :
名無し募集中。。。:05/02/04 00:31:54 0
687 :
名無し募集中。。。:05/02/04 00:33:12 0
オモシロ長編の予感
688 :
名無し募集中。。。:05/02/04 00:36:30 0
>>685 「玉田!」
「は、はい!行きます!」玉田は素っ頓狂な声を上げた。やっぱり僕達の話を盗み聞きしていたんだろう。
「あのね、今あたし達でプールに行こうって話をね…」
友理奈がチケットを配りながら説明を始めた。
「うん、うん」玉田は嬉しそうな顔で聞いている。
「じゃあ明後日ね!」友理奈達は先に教室を出て行った。
僕と玉田は帰り道の商店街を歩いていた。
「ふふ〜ん♪」
「お前、嬉しそうだなぁ」鼻歌を歌っている玉田を見ながら行った。
「分かる?」
「分かるよ」
「そんな事よりさ、告白の事なんだけど」
「おー。いつやるか決めた?」
「いやー、それがさぁ…」
こうして、夏休みが始まった。
689 :
名無し募集中。。。:05/02/04 00:38:15 0
690 :
名無し募集中。。。:05/02/04 00:41:24 0
えー俺の発言コピペされてやめられると凄い困るんですけど…
691 :
名無し募集中。。。:05/02/04 00:43:28 0
686さんはレスアンカーを間違ったんだ
そうに違いない
692 :
名無し募集中。。。:05/02/04 00:46:34 0
693 :
名無し募集中。。。:05/02/04 00:48:17 0
694 :
名無し募集中。。。:05/02/04 00:51:13 0
686さんはおそらくまとめサイトの人ですねw
まさか、52にあのレスがあるとは思わなかったんでしょうw
695 :
名無し募集中。。。:05/02/04 00:52:49 0
いやいや俺は略じゃなくてry派だし
すでに更新もしてありますがな・・・
ホント勘弁ですよ
>>689 >>686 おいおい、こんなのだれがコピペしたんだよ。
これってエロスレに対するコメントだろが。
ここって、だれでも好きなときに更新できるスレのはずだろ?
定期更新なんてルールなかったはずだぜ。
作者にもいろいろ忙しいときもあるし、
読者だけの都合で引っ張りまわすのやめようぜ。
697 :
名無し募集中。。。:05/02/04 00:53:47 0
ありゃま・・・
申し訳ないです
698 :
名無し募集中。。。:05/02/04 00:54:20 0
700 :
名無し募集中。。。:05/02/04 00:56:14 0
更新されてるかどうかチェックするのも楽しみの一つ。
701 :
名無し募集中。。。:05/02/04 00:56:55 0
>>696 誤爆かもしれんが思いは皆同じはずだ
乙!
702 :
名無し募集中。。。:05/02/04 00:57:27 0
誤解は解けたわけだしマターリ行きましょう
703 :
名無し募集中。。。:05/02/04 00:58:52 0
マターリ(´∀`)
704 :
名無し募集中。。。:05/02/04 01:15:33 0
indexに連絡佐紀載せました
訂正個所やこうしてほしいとかはスレでもかまいませんがメールとかで無茶なこといってもかまいませんので
なるべく誤解のないよういきましょうよ
705 :
名無し募集中。。。:05/02/04 01:18:12 O
中の人は神だな
このスレの影の主役だよ
実際に会うとそうでもないけどな
中の人も作者も乙です
これからも楽しみにしてます
708 :
名無し募集中。。。:05/02/04 01:19:48 0
みんな私の勘違い脊髄反射レスで心配かけてごめん
続きを更新する事でお詫びとお礼に代えさせてもらいます
>>681 「しまったな、私らしくない」
友理奈は、苦境に立たされていた
山崎の身辺を洗っていたのだが、自身がつけられていたとは誤算だった
「あなたの人生最大の失敗は、ここで私にあったことね」
その女は友理奈に対峙している。慎重は友理奈より10センチ以上高そうだ
友理奈は、全てにおいて圧倒されていた
(この人、強い・・・)
本能が恐怖した、鳥肌が立ってきている
「よかったら、名前を聞かせてくれない。」
「処分される人間に名乗ることも無いわ」
そういって、間を詰めてくる
危ない!と思ったときには友理奈の鳩尾にアッパーが入っていた
気を失う友理奈、崩れ落ちる
「秘密国家公務員、大した事無いわね。佐紀、桃子、次はあなた達よ」
ZYX最後の一人、梅田えりかは呟きながら、友理奈を抱えて去っていった
本当にここは良スレだよ、ありがとう
709 :
名無し募集中。。。:05/02/04 01:19:54 0
おいおい現場のことはいうなよ!
710 :
名無し募集中。。。:05/02/04 01:20:10 0
711 :
名無し募集中。。。:05/02/04 01:20:19 0
メルアドから見るに、中の人は舞美ヲタか
秘密国家公務員編の作者に頑張ってもらわなきゃな
712 :
名無し募集中。。。:05/02/04 01:22:21 0
それは仮の姿
本当は清水ヲタ
____________ノ|
|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;<ノ|
|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
|;;;;;;;;;;;/三────;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;>
|;;;;;;;;;;;|∠二二ゝ ヽ二二|
|;;;;;;;;;;;|三く( () ( ()ノ|ヽ
|/⌒ヽ|三 \ ソ
|б三三 _ ̄ | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ三/三  ̄ ‐ ̄ /< もう終わりだ…梅田に殺されるぞ・・・
/ヽ\ / \____________
ゞ:: \_____/
714 :
名無し募集中。。。:05/02/04 01:24:22 0
なんかやけに詳しい奴がいるな…
あんまり俺のこと書かないでくれぇ
715 :
名無し募集中。。。:05/02/04 01:24:57 0
梅さん、強えーーーーーーー
やっと梅さん登場!
717 :
名無し募集中。。。:05/02/04 01:27:18 O
梅さん梅さん
梅さん、カコイイ・・・(はぁと)
(*゚∀゚)=3梅さん!
萌えもいいが戦闘ものも燃えるな
まだ最初の方だったから良かったけど・・・
途中まで書いて、気に食わないから今書いてるのを全部消して書き直しorz
何書いてるかは内緒にしとこうw
【秘密国家公務員編】
すっごく面白い!! 作者さん頑張って〜!!
722 :
名無し募集中。。。:05/02/04 02:04:15 O
がんばれ〜
応援どもども。
明日にはできてるはず?
って、既に結構出来上がってて、今もストックを何個も作ってることは内緒だw
ど〜でもいい話↓
それにしても最後に『内緒だ』って、付けてる人が多いけど・・・桃子のAAでの返事が少ないのは・・・
返事役の人がいて、その人がタイミングよくいないからなのか・・・謎だw
その辺の深い事情は内緒だ
727 :
名無し募集中。。。:05/02/04 02:48:25 0
ル ’ー’リ<内緒になってないぞ
まぁその時の気分でw
>>725 作品期待してますガンガッテ!
728 :
名無し募集中。。。:05/02/04 03:24:59 0
今夜はもう終わりかな?
729 :
名無し募集中。。。 :05/02/04 03:27:04 0
保全ついでに短いのを
日曜日 10:13
「みんな乗ってる?」
「うん・・・・・・・・たぶん全員乗ってるよ」
今日はクラスのみんなで水族館に行く
アイリーンの、いや、転校してきた愛理ちゃんの歓迎会のようなものだ
最初は女子だけで行くはずだったんだけど、雅ちゃんが俺を誘ったのをきっかけに、男子が俺も俺も・・・・・・
ということで、クラスのほぼ全員が参加することになってしまった
愛理ちゃんはミーハーな女子に囲まれて、前の学校の話なんかを聞かれている
俺は隣の席に座った雅ちゃんと他愛もない下らない世間話・・・・・だが、男どもの視線が痛い
雅ちゃんはいち早く、俺とアイリーンとの、いや、、愛理ちゃんとの関係に気付いたようで、
俺にも愛理ちゃんにも友達として優しく接してくれている
だが、他の人、主に雅ちゃんファンの男連中には、俺と雅ちゃんが特別な関係に見えるのだろう
雅ちゃんもそんな状況を、主に俺の肩身が狭いのを、楽しんでいるように見える
「私、先週あの水族館に行ったばっかりなんだけどなあ」
「まあ、いいじゃないの、愛理ちゃんがイルカショー見たいって言うんだから」
「だったら2人っきりで行けばいいでしょ?お熱いんだから!」
電車は水族館に近付く
今度は寝過ごす心配はないだろう
730 :
名無し募集中。。。 :05/02/04 03:28:34 0
日曜日 14:32
イルカショーが始まった
俺は最前列の椅子に座った
左隣に愛理ちゃん、右隣は雅ちゃんだ
そして後ろの列の男達から、俺への冷たい視線の集中放火
「うわ〜!イルカさん、かわいいけどおっきいんだね〜!」
愛理ちゃんが嬉しそうに拍手しながら言った
「愛理ちゃん、すごいのはこれからよ!」
雅ちゃんが言うのと同時に、ジャンプしたイルカが水を撥ねた
「キャッ!」「や〜ん!」
俺は愛理ちゃんと雅ちゃんに同時に抱きつかれた
後ろからの視線が更に冷たくなる
俺は今日、無事に帰れるだろうか?
「そちらの髪の長いお嬢さん、ちょっとお手伝いしていただけますか?」
イルカの調教師が雅ちゃんをプールの方に呼び出した
合図とともに顔を出したイルカが、雅ちゃんにキスをした
客席から拍手と歓声が上がるが、俺の周囲一帯だけはちょっと違う空気だ
俺の後ろの男達は激しいブーイングを上げてる
これで俺への風当たりは少しは良くなるだろう
「イルカさんとキスしちゃった〜♪」
雅ちゃんが嬉しそうに戻ってきた
「雅ちゃんだけずるいな〜!ぶぅ〜」
愛理ちゃんが雅ちゃんを恨めしそうに見ながら言った
「愛理ちゃんはイルカさんにキスしてもらわなくても・・・・ねぇ?」
雅ちゃんはウインクしながら俺と愛理ちゃんの方を見て言った
731 :
名無し募集中。。。 :05/02/04 03:29:47 0
日曜日 14:53
イルカショーが終わった
次はどうする?と雅ちゃんに確認したくて右の席の方を向いたが、そこには誰もいなかった
雅ちゃんが座っていた椅子の上に、メモ用紙が落ちていた
『みんなで先に帰りま〜す 後は2人で仲良くね♪ あなたに振られた雅より 』
「楽しかったね〜!ところで、みんなは?」
愛理ちゃんが聞いてきた
「もう帰っちゃったのかな?置いてかれたみたい・・・・・」
俺は慌ててメモをポケットにしまって答えた
「雅ちゃん、イルカさんとキスしていたよね・・・・・・・・」
愛理ちゃんは俺の目を見つめながら言った
「ねえ、あの時キスしてくれるって言ったでしょ?今、ここでして!」
「そ、そんなこと言ってないよ」
俺の記憶が確かなら、頷いただけだった・・・・・・OKしたことには変わりないけど
「そんなことないよ〜!キスしてくれなきゃヤダ!キ・ス・し・て!」
愛理ちゃんは目を閉じて唇を軽く尖らせて臨戦体勢に入っている
・・・・・・・しょうがないな
俺は覚悟を決め、深呼吸をして気持ちを落ちつかせて・・・・・・愛理ちゃんのおでこにキスをした
「んもう、何よそれ?」
目を開けた愛理ちゃんが怒る
「また今度、楽しみは取っておこうよ、ね?」
俺とアイリーンの物語は終わった
だけど俺と愛理ちゃんの物語はまだ始まったばかりだ
「さ、もうちょっと水族館を見て回ろう」
俺は愛理ちゃんの手を握って歩き出した
おしまい
つーか保全になってなかったね
732 :
名無し募集中。。。:05/02/04 03:31:59 O
アイリーンの作者タンキタ━━━(゚∀゚)━━━!!
733 :
名無し募集中。。。:05/02/04 03:33:50 0
アイリーン続編キタ━━━━━━(*´Д`)━━━━━━ン !!!!!
734 :
名無し募集中。。。:05/02/04 03:35:15 0
続編じゃなくて後日談か(ノ∀`)
アイリーン続編
やっぱり面白いですね〜^^
作者さんに言っておきたかった事が〜・・・
八景島編で、最後に愛理が指を鳴らす行動を使わせてもらったんですが〜^^;
一応、『コラボ』だと、自分は勝手に思ってますw
・・・勝手に使ってごめんなさい^^;;;
736 :
名無し募集中。。。:05/02/04 03:50:11 O
>>735 今日は学校編ありますか?なければ寝ます!
あったら頑張って起きとくのでw
>>736 『今日の朝は』書きませんよw
夜には〜時間の都合が合えば(U)の方を出そうかな〜と思ってます^^
今、ちょっと予告でも作ろうかな〜と思ったけど・・・面白みが半減しそうなので中止w
738 :
名無し募集中。。。:05/02/04 03:59:13 O
>>737 予告見たいなぁ…次のヒロインは誰なのか気になるしw
>>735 ありがとうございます
あの八景島編の愛理の指鳴らしはすごく嬉しかったです
1人で読みながらニヤニヤしていました
続編も期待しています
で、これは
>>734の方の言われる通り、後日談ですね
続編にしちゃうと、ファンタジー的に有耶無耶にしていた部分をハッキリさせる必要が出て来たりして、
なんつーか、夢を壊す、みたいな感じになっちゃいそうで、続きは書きたくなかったんです
しかし、ネタが無いのと、あのまま終わっちゃうと雅ちゃんがカワイソウかな、っていうのがあって、
このくらいなら夢を壊さないで行けるかな?という妥協点で書いてみました
740 :
名無し募集中。。。:05/02/04 04:13:06 0
>>738さんは
>>736さん?
それで・・・もしかして〜今も寝ないで予告を待ってるとかじゃないですよね? ^^;
・・・もう、寝てますよね? ^^;
>>739 そう言ってもらえて嬉しいです☆
次回作も期待していますので〜!! 待ってますね!!
742 :
名無し募集中。。。:05/02/04 04:20:57 O
>>741 起きてるよ〜
けど夜までわくわくしながら待つ事にします!
期待してるよ!!
>>742 一応、予告作ってみたんで〜・・・
見ても支障が無くて〜楽しみが増えるようになってる・・・はずw
これで、楽しみを増やして待ってもらえたら光栄です☆
それでは〜おやすみなさい^^
【予告】
本当の・・・私を知ってる?
いつもの私が・・・君の知ってる私が・・・本当の私なの?
私ね・・・本当はね・・・
・・・何でもない・・・本当に・・・大丈夫だから・・・
もしかして・・・私は君に助けてもらいたいのかな・・・?
〜今回のストーリーは『本当の彼女の心に会える』少し切ない作品〜
『 俺の頬を叩いた。
「勝手にそんな事言わないで!!」 』
〜思いが想いになって・・・衝突する〜
『 あの日に私に見せた涙と言葉を嘘にしようとしてるんだよ・・・ 』
〜明かされる本当の彼女を・・・あなたは受け止められますか??〜
優しい恋の育て方〜私とあなたとあなた〜(U)
745 :
名無し募集中。。。:05/02/04 04:40:45 0
>>744 ・・・これだけで切なくてドキドキ・・・
そして推しメンがヒロインの予感・・・
明日遊び行くのキャンセルしちゃおっかなw
746 :
だんしじょし:05/02/04 05:07:08 0
>>641 それから、急に嗣永が先導しはじめた。 まるでこの時を待っていたかのように。
「じゃあ上手くペアが出来たから、まずジェットコースターに乗ろー!」
早速わけのわからない事を言い出した。
ジェットコースターとか、そんな意味不明の乗り物に何故乗らなければいけないのだ。
あんなものただガーッ上って、ガーッて落ちるだけじゃないか。
それに3月だぞ、3月。 体感温度が凄まじく冷たいぞ。 やめておこう。
と、もちろんそんなことは恥ずかしくて口には出せない。
「あれぇ、会長、なんか顔がこわばってるよー」
須藤が気にしなくてもいいことに気づいてしまった。
「寒いだけだよ」
厚手のジャンパーを着きておきながら言うセリフでもないな、と言ってから気づいた。
「怖いんでしょー」
嗣永が突っ込んでくる。
「怖いわけないだろ!」
子供相手に(今は自分も子供だが)つい強がってしまう。
「へえ〜、じゃあ会長は一番後ろの席ね!」
そして、墓穴を掘った。
747 :
だんしじょし:05/02/04 05:07:34 0
>>746 ジェットコースターは俺の嫌いな乗り物ナンバーワンだ。
飛行機でも船でも、たいていの乗り物はなんでも平気だが、これだけはダメだ。
いつからか、これがトラウマになってしまっていた。
遊園地等に行くといつも絶叫マシーン系だけは避けている。
おかげで『今の俺』は、それで散々いじられることになったのだが。
しかし、これから作る歴史は、そんな俺を存在させてはいけない。
これは試練だ。 これを乗り越えて、新たな自分を作り上げる。
ジェットコースターがなんだ!
そういうふうに自分に言い聞かせてみたが、
いざ目の前に固定用のベルトが降りてくるとじわじわと恐怖がこみ上げてきた。
勝手に歯がカチカチと鳴り出し、全身に鳥肌が立ってきた。
「怖い?」
隣に座る清水が俺に訊ねる。
震えすぎて、清水の顔を見ることもできない。
「私も、怖い」
それを聞いて渾身の力を込めて清水のほうを向くと、清水も同じように、肩を震わせていた。
「清水・・・」
「泣かないように、しようね」
そう言って清水は無理やりに笑顔を作って見せた。
「轟天號、発射しまーす!」
係員の無情な声が響いた。
748 :
だんしじょし:05/02/04 05:08:05 0
>>747 ガタン、ガタンと徐々に登っていく。 この音だけでも吐き気がしてくる。
「泣かない、泣かない・・・」
隣で清水が何度も呟いている。
「し、清水、怖いときは、な、な、泣いたっていいんだぞ」
「やだ、やだよ・・・」
ガタン、ガタン・・・
「泣いても、じ、女子なら、別に何も言わ、言われないだろ」
絶叫マシーンで泣く女の子は、結構可愛がられるもんだ。
ここで男が泣くと、後々までバカにされることになるのだ。
ガタン、ガタン・・・
「やだ・・・わ、私、卒業式まで、泣きたく、ない・・・」
「清水・・・」
ガ、タン・・・
「怖いんですけど、怖いんですけど、怖いんですけどおおおおおおお!!」
前の方で菅谷の絶叫が聞こえると同時に、俺達は重力に引きずられた。
749 :
だんしじょし:05/02/04 05:09:02 0
>>748 ゴオオオオオオォォォォォォォォーッ
その急降下で一瞬意識が飛びそうになり、ふいに思い出した。
抜け落ちていた記憶が蘇ってきたというのが正しいだろうか。
ジェットコースターがトラウマになっている理由。
それはまさに今日、この日の事だ。
あの時も、俺は一番後ろの席に座らせられた。
ジェットコースターの最後尾がどんなに恐ろしいものかも知らずに。
この急降下の後の「ひねり」で、あの時の俺は恐怖のあまり意識を失い、
スタート地点に戻った時には、失禁していた・・・。
それが絶叫マシーン嫌いの『今の俺』を作り出してしまったのだ。
2度目の急降下を超え、次が最大の二段ひねり。
あの時の恐怖と、今体感している恐怖が同時に襲ってくる。
コースターの首が持ち上がり、一番前の席の嗣永と橘が楽しそうに両手をあげているのが見えた。
次の瞬間には天地が逆さまになり、目の前が霞んできた。
(ダメだ、気を失いそうだ。 清水は・・・)
横目でちらっと見ると、清水は目をつぶって、ひしっと固定ベルトにしがみついていた。
俺はとっさに清水の手を掴んだ。
「泣くな! 清水!」
清水は俺のほうを見て少しだけ微笑み、そして手を握り返してきた。
震えてばかりいた俺の冷たい手は、清水の暖かい手から体温を奪った。
750 :
だんしじょし:05/02/04 05:09:51 0
>>749 ゴオオオォォォンッ ゴオオオォォォンッ
豪快な二段ひねりを終えて、ジェットコースターはなだらかなコースに戻った。
次第に直線コースに入り、スタート地点へ戻っていく。
失禁は、していない・・・。
ガタンッ
「わぁー、楽しかったー!」
「もっかい乗ろうぜ!」
嗣永や石村達がきゃあきゃあと騒いでいる。
夏焼と剣崎は、今にも泣き出しそうな菅谷をなだめていた。
須藤は何故か汗がびっしょりで、その隣の男子は片手が真っ赤になっていた。
おそらく須藤に思いっきり手を握り締められていたのだろう。
それを見て、ふと自分の手元にも目をやった。
清水の小さい手を握って、俺の手も汗だくになっていた。
「会長の手、冷たかった」
「ごめんな急に握ったりして。 でも今は暖かくなってる」
「そうだね・・・」
「くっくっく、清水変な顔してたな」
「はははっ、それ言うなら会長だって」
恐怖からの開放感で、俺達二人は自然に笑い出していた。
「会長ー、しみちゃん、いつまでも座ってないで! 次のとこ行くよー」
嗣永がせかす。
「ああ、今行くよ」
とは言ったものの、実は二人とも腰が抜けていた。
オレもキャプテンと一緒にジェットコースター乗りたい・・・
752 :
だんしじょし:05/02/04 05:14:44 0
今日はここまで
>>646 ですね、
>>632見てなんとなくジャンプ思い出して書き足しました
>>739 アイリーン編の後日談、よかったです!
>>744 予告編まであると、なんだかホントに雑誌連載でもしてるような気分になりますわw
753 :
名無し募集中。。。:05/02/04 05:25:25 O
乙です
早朝から萌え萌え
作者さん全員乙です
まとめサイトの管理人さんも乙です
続きに期待しております
頑張ってください
このスレは俺の生活リズムまで変えやがった
756 :
名無し募集中。。。:05/02/04 08:36:46 0
そこは自分でちゃんと管理しろよ
朝起きて、一番にこのスレをチェックすることが
日課になってしまった
758 :
名無し募集中。。。:05/02/04 10:58:43 0
も
759 :
名無し募集中。。。:05/02/04 11:05:46 0
も
760 :
名無し募集中。。。:05/02/04 12:04:11 O
ほ
761 :
名無し募集中。。。:05/02/04 12:10:14 0
>>729-731 これはサイドストーリー的なものだからサイトに載せなくてもいいんですよね?
しばらく続いて長くなるようだったらなんとかしますが作者さんの意向としては
どういうふうにすればいいのかしら
載せないのはかなしすぎる!
やはり【おまけ】っつーことで、ぜひ収録を!
今日もワクワク
764 :
名無し募集中。。。:05/02/04 15:32:19 0
ドキ胸ほ
携帯から保全
766 :
名無し募集中。。。:05/02/04 17:15:52 0
傑作連載だらけだな
ほんと乙っカレイ
768 :
名無し募集中。。。:05/02/04 19:01:57 0
769 :
名無し募集中。。。:05/02/04 19:26:11 0
>>604(下宿編)
沈黙が、訪れた
ずっと須藤さんに見つめられている
黙ってると間が持たない
暫くして須藤さんがモジモジしだした
「何?」
出来るだけの笑顔で言葉を促した
「千奈美ちゃんの事、どう思う?」
さっきからこんな質問ばっかりだ
どう答えていいのか分からない
「何か、初対面なのに凄い仲良くなってるよね」
須藤さんは真っ赤で声もだんだん聞き取りにくくなっていた
須藤さんも初対面なのに凄いこと聞いてるぞ
「千奈美ちゃんみたいな子好き?」
体をくねらせて俯いたままだけど、とっても恥ずかしそうだ
「いきなりどうしたの?」
僕も、何だか須藤の照れがうつったのか、風邪の所為か分からないけど
体中が熱くなってきた
770 :
名無し募集中。。。:05/02/04 19:27:30 0
>>769 「あ、あの、その・・・」
須藤は雰囲気に耐え切れなくなったのか
「変な事聞いてごめんなさい、帰ります」
急に鞄とコートを持って小走りに出て行った
残された僕は、開いたままのドアを見つめていた
何か、変わった子だな須藤って・・・
届けに来てくれたというプリントは何処にも見当たらなかった
ふと時計を見ると午後4時半である
僕、丸一日位寝てたのか
少し調子が良くなったので顔でも洗おうと洗面所に向かってると
友理奈ちゃんが帰ってきた
手には近所のスーパーの袋を提げていた
僕の顔を見て躊躇していたが、意を決したのか
「これ、あげる」
そういって、腕を一文字に伸ばして僕に渡してくれた
中にはみかんが一杯入っていた
風邪にはみかんが一番だ
「ありがとう」
しかし、既に友理奈ちゃんは返事も無く階段を上っていた
う〜ん、まだ打ち解けてくれない
771 :
名無し募集中。。。:05/02/04 19:28:33 0
これから週末出かけるんで
ここまでです
772 :
名無し募集中。。。:05/02/04 19:29:31 0
乙です
茉麻…(;´Д`)ハァハァ…
↑間違えた^^;
茉麻…ハァ――――;´Д`――――ン!!!!
775 :
名無し募集中。。。:05/02/04 20:10:04 0
茉麻
776 :
名無し募集中。。。:05/02/04 20:41:38 0
777 :
名無し募集中。。。:05/02/04 20:43:33 0
友理奈・・・
779 :
名無し募集中。。。:05/02/04 21:12:10 0
まとめサイトの人が最近意地悪なのが笑える
仕事きっちりだけど
780 :
名無し募集中。。。:05/02/04 21:28:59 O
>>776 ひぃぃぃぃ!見逃してくださいぃぃぃ!
m(´Д`)m
だって、茉麻と聞いただけで…茉麻と聞いただけで…………
781 :
名無し募集中。。。:05/02/04 21:52:01 0
タイトルみてい。。。
昼休み、たわいもない会話で賑わういつもの教室。
塾ではどんな風だとか、着メロなにが良いとか、芸能人の会話とか…
「昨日の歌番組見た?ZYX(ザイクス)超かっこいいよなぁ〜!
梅田と村上のギターの掛け合いなんかさ、マジ最高なワケよ、
俺もあんな風に上手く弾けるようになりてぇ〜!!」
(……)
友人がまくし立てているのを興味なさそうに聞き流している僕。
ZYXというのは今流行りのロックバンド。今日び、中学生の殆どはそういう事に夢中なわけで。
「おい、○○聞いてるのかよ!俺がこんなに一生懸命説明してるのに!」
『バーン!』と平手で机を叩く。かなり興奮しているようだ。
「僕そういうのあまり聴いた事ないし…。それにロックやポップスのコードワークって
練習した事がないから無理だよ…。」
申し訳なさそうに答える。
「残念だなぁ。 おまえピアノ上手いからバンドのキーボードだって
ちょっとやればすぐ慣れると思うんだけど… まぁ、気が変わったら声かけてくれよ。」
そう言って僕のもとを去る彼… 途中、立ち止まって僕の方を見た。
「あっ、そうだ!今度ZYXのCD貸してやるよ。聴き込めばおまえの気も…」
(しつこいなぁ、もう…)
782 :
名無し募集中。。。:05/02/04 22:00:29 0
ドキドキ
783 :
名無し募集中。。。:05/02/04 22:02:42 0
まーさといえばノーブラボイン画像w
784 :
名無し募集中。。。:05/02/04 22:09:35 0
>>781 親に言われるまま、ピアノ教室に通い始めてもう五年になる。
始めた頃は興味もなく弾くのが退屈でいやいや通っていたものだ。
もっとも、体を動かすスポーツやダンスならともかく小さい頃から
楽器演奏に興味を示す人なんてそうそういないだろうけど。
まあ、どんな事であろうと長年やっていれば愛着もわくものなのだろう。
僕のやっているピアノも続けている事によって上手くなり、一曲を通して
弾けるようになった時の達成感、続けていてよかったと思える瞬間だ。
ただ… クラシックばかり演奏し続けてきたので、世間を賑わせているような
音楽には興味が沸かなかった。友人と駄弁る時も音楽ばかりは話が合わない。
それを思いやるかのようにバンド活動へ僕を誘う友人。
昔は、『ピアノ弾くなんて女みたいな奴だな。』なんてバカにしてたクセに…
ロックバンドといえばやはりギターが中心になる。
人気のないキーボードのパートに、鍵盤の演奏ができてかつ地味な僕を
あてるのは都合が良いだろう、なんてところが本音なんじゃないだろうか。
いずれにしても、誘いにのるつもりのないのは前にも述べた通り。
785 :
名無し募集中。。。:05/02/04 22:22:04 0
>>779 別に意地悪してるわけじゃない・・・
>>761はどうすればいいか普通に聞いただけだし・・・
>>781 とりあえずタイトルみてい。。。で載せたけど決まったら報告ヨロ
786 :
名無し募集中。。。:05/02/04 22:34:29 0
>>784 日が暮れて、いつものようにピアノ教室へ向かう。歩いて数分で行ける、個人教室だ。
教室は目前という所までさしかかった時、そこの門から同い年位の女の子が出て行った。
(なんかお嬢様っぽい感じ… ピアノ弾くのもさぞ似合うんだろうな。)
そんな事を考えながら玄関へと向かう。
「こんばんは、失礼します。」
教室へ通され、ピアノの前へ腰掛けると先生の指導のもとに練習を始める。
長いことやっているオバチャンなので教えるはすごく上手い、
こんな事はもちろん先生に言えないけど…。
教本を使って指のトレーニングをしていると時間はあっという間だ。
ただ耐え忍ぶばかりの地味な訓練だけど、これの積み重ねで華麗な演奏ができるようになるって訳。
練習が終わると、帰宅する前に先生としばし閑談。
ピアノの話題なんかはする人もわずかなので、先生と話すのは楽しい。
「今日、ウチの教室に新しい子が入ってきてね、矢島舞美ちゃんて言うんだけど
最近引っ越してきて、あなたと同じ学校で同級だそうよ。」
「さっき、ちらっと見ました、学校じゃまだ見かけてないですけど。」
「ピアノもあなたと同じ位上手なのよ、それに… すごくカワイイと思わない?」
「えっ?えぇ、まぁ…。」
「随分素っ気ない返事ね、あなたもああいう子と仲良くできたら今よりもっと
ピアノが楽しくなるんじゃないかな、なんて思ったんだけどね〜。」
「そんな事言われましてもどんな子か知らないですし、同じ位の腕前なら好敵手としてみた方が…。」
ヤレヤレといった素振りをしてみせる先生。
矢島舞美か… 女の子としてどうかは置いといたとしても
同じピアノ弾きってところは興味をひくな、どんな子なんだろう?
>>761 作者です
「載せなくていい」には基本的に賛成、というか、そのつもりでした
しかし、載せてくれという意見がある以上、そういう意見を尊重したいという気持ちもあります
このスレは書く人が主役ではなく、読む人、そして残す人の3者が揃って成り立っていると思うからです
というわけで、判断はそちらに任せます
ただ、載せるなら、別ページか別項目でお願いします
アイリーンはあれで完結している、という解釈なので
788 :
名無し募集中。。。:05/02/04 22:40:41 0
>>785 すんません、タイトル思い浮かばなくて
やじの事はよ〜知らんのですが頑張って長編にできたらと思います
789 :
名無し募集中。。。:05/02/04 22:41:42 0
了解です
んでは
>>761に書いてあるとおり掲載が続くようでしたら別項目にのせます
あと余計なことかもしれませんが
>>786の
>長いことやっているオバチャンなので教えるはすごく上手い、
は
>長いことやっているオバチャンなので教えるのはすごく上手い、
にしたほうがいいんですかね?
790 :
名無し募集中。。。:05/02/04 22:44:47 0
新作キタ━━(゚∀゚)━━!!
791 :
名無し募集中。。。:05/02/04 22:46:25 0
新作イイヨーイイヨー
>>789 続けるつもりはありません
今度こそ続きません
理由は
>>739で書いた通りです
大金積まれても続けません
大金積まれたら続けろよw
794 :
名無し募集中。。。:05/02/04 22:59:15 0
>>789 すいません、訂正ですね。「の」を入れてください
よろしくお願いします。
795 :
名無し募集中。。。:05/02/04 23:08:56 0
優しい恋の育て方 〜私とあなたとあなた〜 【U】
朝
今日も家から学校へ向かう。
未だに外の風は冷たく、学校へ行く気が失せていく・・・
「う〜ん・・・家で10時くらいまで寝てたいなぁ・・・」 そんな独り言を『ボソッ』っと。
すると、背中を『バシッ!』と1発!!
「学校休んじゃったら、今日は髪型バッチリの桃子に会えないぞ〜♪」 そう言って、桃子は俺の前に立った。
「あっ・・・桃子! おはよう。 最近、良く朝の登校で会うな〜」 俺が桃子に言う。
「う〜ん偶然? それとも桃子と会いたくて、君が狙ってたりして〜」 そう言って桃子は『ニコッ♪』と笑った。
そんな会話をしていると、さらに後ろから小さい声で何か聞こえた。
「・・・ってか、桃ちゃんが逆に待ち伏せしてるんじゃん」
振り向くと、そこには石村が立っていた。
「あっ・・・石村もおはよう。 今、何て言ったの?」 俺が聞き取れず、石村に質問したけど〜
「あれ〜!?舞波もおはよっ! 今日も一緒だね〜! 舞波も桃子と一緒に学校行きたかったんでしょ〜♪」
そう言って、桃子は俺の発言を流した。
「あ〜!!石村も最近よく会うな〜!」 俺が石村を見て言った。
「・・・舞波、低血圧なんだけど・・・これで3日連続・・・」 と、意味のわからない発言。
俺が(???)と、思いながら石村をボーッと見ていたら、腕に桃子がしがみついてきた。
「急がないと遅刻しちゃうから〜歩きながら3人で仲良く学校に行こうね〜♪」
俺と桃子が色々と話をしながら歩いている後を、石村が眠たそうな顔でボーッと、ついてきてた。
796 :
名無し募集中。。。:05/02/04 23:11:51 0
既に訂正が・・・w
「・・・舞波、低血圧なんだけど・・・これで3日連続・・・」 と、意味のわからない発言。
↓
「・・・私、低血圧なんだけど・・・これで3日連続・・・」 と、意味のわからない発言。
まとめサイトの方、お願いします。
797 :
名無し募集中。。。:05/02/04 23:14:16 0
みんなキテるねー
キター
久し振りのリアルタイム
寝るのやめよ
799 :
名無し募集中。。。:05/02/04 23:15:11 0
クゥ〜ン
800 :
名無し募集中。。。:05/02/04 23:15:11 0
優しい恋の育て方 〜私とあなたとあなた〜 【U】
次の日の朝
相変わらず、家から外に出た瞬間に『家で寝てたい病』にかかる。
昨日と同じなら、ここで桃子の『バシッ!』と1発が来るんだけど〜その記録も5回目で止まった。
(う〜ん・・・そう偶然は何ども起こらないか〜) 少し寂しく感じながら歩き出そうとした。
「おはよ〜・・・」 後ろから聞こえた声に振り返る。
「あ・・・おはよう。」 そう言って、眠たそうにしてる石村に言った。
「今日は桃子とはタイミング良く会わなかったなぁ・・・」 石村と学校に向かいながら俺が言った。
「桃ちゃん、今日は先に学校に行くって電話あったよ。 だから舞波だけでも・・・って」 石村が眠そうに答える。
「えっ?電話?」 俺が不思議そうに石村に聞き返すと
「あっ・・・え〜っと・・・朝に数学の宿題についての内容で電話があって、今日は偶然会わないね〜 って・・・」
少し、石村は焦ってる風に見えた。
「ふ〜ん・・・そっかぁ」 俺は普通に返事をした。
801 :
名無し募集中。。。:05/02/04 23:15:27 O
このキャラの舞波かなりいい!!自分は私より舞波の方がよかったです
うーん、今度は舞波までこのモテモテ野郎の毒牙に・・・・・・・・・
嬉しいような、寂しいような、でもやっぱり嬉しいのは内緒だ
803 :
名無し募集中。。。:05/02/04 23:18:28 0
ル ’ー’リ<内緒になってないぞ
804 :
名無し募集中。。。:05/02/04 23:21:36 0
今、ちょっと今までの『まとめサイト』の見返したら、舞波が自分の事を1度も呼んでないみたいだったので〜
>>796 の訂正を中止して、自分の事を『舞波』と、呼ぶようにしますw
まとめサイトの方ごめんなさい^^;
あと〜
>>800 「あ・・・おはよう。」 そう言って、眠たそうにしてる石村に言った。
↓
「あ・・・おはよう。」 俺は、眠たそうにしてる石村に言った。
で、お願いします・・・訂正多くてすみません^^;
805 :
名無し募集中。。。:05/02/04 23:21:40 O
このスレと今日はこれでおし舞波で舞波ヲタになったことは内緒だ
806 :
名無し募集中。。。:05/02/04 23:23:27 0
ル ’ー’リ<内緒になってないぞ
807 :
名無し募集中。。。:05/02/04 23:25:16 O
今日は突っ込みのペースがいいなw
808 :
名無し募集中。。。:05/02/04 23:27:08 0
俺が4日ぶりに帰宅したからなw
809 :
名無し募集中。。。:05/02/04 23:27:27 0
優しい恋の育て方 〜私とあなたとあなた〜 【U】
>>800 の続き
「そう言えば、石村と桃子って仲いいよな〜」 俺が石村に言った。
「ふぇ? 桃ちゃんと? 仲いいよ〜・・・」 相変わらず、石村は眠そうだった。
「ずっと同じクラスだったとか?」 そう言うと、石村は小さくうなずいた。
「そっか〜・・・それにしても、石村に用具室に突然閉じ込められた時は驚いたなぁ・・・」
そう言って石村を見たけど・・・目を閉じて半寝状態だった。
「いや〜・・・あの時は、本当に突然だったし驚いたなぁ!」 少し声を大きくした。
・・・石村は全く目を開けない。
「寝ながら歩いてると危ないよな〜!」 さらに大きい声で言う。
「・・・別に寝てないもん。 ちゃんと聞いてるよ」 石村は『も〜っ』 って、感じで俺を見た。
「あの時は桃ちゃんの夢を叶えたかったから・・・」 そう言って、石村はジーッと前を見てた。
「わかってるよ」 そう言った俺に、石村が俺の方を見て言った。
「本当にわかってる? 君は多分、本当の桃ちゃんを知らないと思うよ・・・」
「えっ?本当の桃子?」 俺が石村に聞き返す。
「そう。 本当の桃ちゃん・・・君は、桃ちゃんをどんな性格だと思ってるの?」 石村の目は真剣な物に変わってた。
「桃子は〜・・・元気で〜いつも明るくて、誰にでも気がね無く接して〜笑顔が可愛い〜強い女の子 って、所かな?」
俺が笑顔で石村に言った・・・けど、石村は『やっぱり・・・』 と、小さくため息をついた。
「えっ!?何で? 桃子って、そ〜ゆ〜子だろ?」 俺の質問を無視して、数秒後に
「そろそろ、予鈴が鳴りそうだから急ごう」 と言って、石村は走り出した。
810 :
名無し募集中。。。:05/02/04 23:27:58 0
ぴーちっち
811 :
名無し募集中。。。:05/02/04 23:32:23 0
優しい恋の育て方 〜私とあなたとあなた〜 【U】
>>809 の続き
教室に入ると、桃子は石村の言う通りに先に来てたみたいで、自分の席に座ってた。
俺は桃子の席に行き、桃子に声を掛けた。
「おはよっ! 今日は偶然会わなかっ・・・」 桃子は『ボーッ』と、黒板を見つめていた。
その姿をジーッと俺は見てた。 1分くらして、桃子が『ハッ!』 として俺の方を見た。
「あれ〜!? もう、居たなら挨拶してよ〜! おはよっ♪ 」 そう言って、笑顔で俺の腕をバンバン叩いた。
「いや、挨拶したんだけど〜桃子が気付かなかったみたいで『ボケーッ』としてたから〜」 そう言って桃子を見た。
「それは私も、華もうらやむ11歳ですから。 色々と悩み多き年頃なんですよ〜」 そう言って、俺にウインクした。
「そっか、それならいいんだけどさっ・・・」 そう言って、俺は桃子に笑顔を見せた。
「それより〜! 今日は桃と一緒じゃなくて寂しかった? それとも舞波に浮気とか〜!!」
そんな俺と桃子の会話を、遠くから石村は心配そうな顔をして見ていた。
812 :
名無し募集中。。。:05/02/04 23:34:25 O
今回のメインヒロインがぴーちっちと聞いて
すっとんでまいりました!!!
813 :
名無し募集中。。。:05/02/04 23:37:52 0
優しい恋の育て方 〜私とあなたとあなた〜 【U】
>>811 の続き
「今日の桃ちゃん、何か凄い元気だね〜」
休み時間に、俺の席の近くに来た千奈美が言った。
「・・・本当に、今日は元気いっぱいだな〜・・・」 俺は、桃子を見ながら言った。
桃子は、男子と学校では禁止のトランプをやっていた。
と言っても、『負けた人は給食のデザート、桃子にプレゼントだからね〜♪』 と言って、自分は参加してなかったけど。
「桃ちゃん見てると、本当にこっちも元気になるね〜」 千奈美が笑いながら言う。
「・・・うん」 俺は、ボーッと桃子を見てた。
「どうしたの? 元気無いみたいだけど〜・・・君も桃ちゃんに元気を貰ってきたら?」 千奈美は俺の方を見て言った。
「・・・うん」 俺は、千奈美に元気無く返事をした。
814 :
名無し募集中。。。:05/02/04 23:47:37 0
優しい恋の育て方 〜私とあなたとあなた〜 【U】
>>813 の続き
昼休み
グラウンドを見ると、桃子は男子に混じってドッヂボールをしてた。
ぶつけられた桃子が『今の無し〜♪』 と、ウインク付きの裏技を使ってた。
そんな桃子を、俺は窓からジーッと見てると・・・俺の横に石村が来た。
石村も窓から外の光景を見てた。
「なぁ・・・石村・・・」 俺の質問に『・・・どうしたの?』 と、少し元気の無さそうな声で返事が来た。
「何で、今日の桃子は元気無いの?」
俺の質問に『バッ!』と、石村は俺の方を見た。
「えっ!? 君・・・気付いたの!?」 石村が俺を驚いたように見た。
「すぐ気付いた。 今日の桃子はいつもと違うよ・・・無理して元気にしてる」 そう言って、俺も石村を見た。
『ジーッ』と、俺を石村は見てから・・・またグラウンドの方に目をやって
「朝、君は桃ちゃんの事を全然見てないと思ってたけど・・・ちゃんと、桃ちゃんの事を見てたんだ」 と、小さい声で言った。
「桃子は元気な時もあるし、たまに元気が無い時がある・・・俺は、そんな時はあえて気付かないようにしてる・・・」
俺も外を見て・・・話を続けた
「石村は知ってるんだろ? 桃子が元気が無い理由。 俺、桃子は大切な友達だから・・・力になりたんだ!!」
そう言って石村の腕を掴んだ。
そんな俺を、真剣な顔をして石村が言った。
「放課後に・・・グラウンドにある鉄棒の前で待ってて・・・」 そう言って、石村は教室を出て行った。
815 :
名無し募集中。。。:05/02/04 23:50:24 0
>>814 俺、桃子は大切な友達だから・・・力になりたんだ!!」
↓
俺、桃子は大切な友達だから・・・力になりたいんだ!!」
今日は多い・・・訂正お願いします_| ̄|○
ちょっと、引き締めて・・・もう、これからは絶対にミスが無いようにします^^;
気にすんなー
817 :
名無し募集中。。。:05/02/04 23:59:41 0
優しい恋の育て方 〜私とあなたとあなた〜 【U】
>>814 の続き
放課後のグラウンド
俺は、帰りの会が終ってからスグに鉄棒の前に行った。
石村が数分遅れて来た。
「よっ! 待ってたよ・・・って、何か告白みたいだなぁ」 笑って言った俺に
「・・・バカッ」 と、少し睨んで石村が小さく言った。 そして、石村は芝生の上に座った。
「・・・ジョーダンだよ」 そう言って、俺が少し膨れっ面になって石村の隣に座った。
俺と石村は、2人で体育座りの状態でグラウンドでサッカーをやってる生徒を見てた。
「で? 桃子が元気の無い理由は?」 俺が石村の方を見た。
「舞波・・・」 石村はグラウンドを見つめたまま話し出した。
「2年くらい前まで、桃ちゃんとそんなに仲良いって訳でも無かったんだ・・・」
「えっ!? そうなの!?」 普通に俺は驚いてしまった。
桃子と石村は本当に仲良くて、いつも一緒にいる感覚があったからだ。
「舞波が、引っ込み思案な性格だったから・・・桃ちゃんとは逆だったのもあったし・・・」
俺は黙って石村の話を聞いていた。
「そんな時・・・あの事件が起こったの」 石村は切なそうな声で言った。
<comment>
「そんな時・・・あの事件が起こったの」
これらの表現は俗に『不可能な台詞』と呼ばれ、フィクション世界の中にしか存在しない。
人によってはこれだけで萎える場合がある。
</comment>
819 :
名無し募集中。。。:05/02/05 00:22:39 0
>>818 変えた・・・方がいいのかな・・・
難しい事は知らなくて〜何となく言葉が浮かんで書いてしまって^^;
萎えてしまったのなら、申し訳ないです。
ちょっと、一回中断します〜
ル ’ー’リ<ちゃんと続きがあるので〜再開したら読んでやってください♪
820 :
名無し募集中。。。:05/02/05 00:23:22 0
821 :
名無し募集中。。。:05/02/05 00:25:22 0
どんな事件なんだよお!!!
822 :
名無し募集中。。。:05/02/05 00:30:16 O
別に萌えるためだけに読んでるわけじゃないから大丈夫w
給食費盗難事件だと予想してみる
リアルタイムキテター!!!!!!!!
しかも桃ちゃんヒロインキテターーー!!!!
桃ちゃんの話待ってました。
も〜ちょっとしたら戻ってきます^^:
ル ’ー’リ<1時位に再開します♪
>>825 よろしくお願いします。
いつもありがとう。
827 :
名無し募集中。。。:05/02/05 01:00:12 0
優しい恋の育て方 〜私とあなたとあなた〜 【U】
>>817 の続き
「舞波、3年生の時にクラスに好きな人がいて・・・勇気を振り絞って放課後に告白したことがあるの・・・」
「返事は?」 俺の質問に石村は首を横に振った。
「そしたら、次の日に教室に行ったら黒板に舞波の告白の言葉が書いてあって・・・クラス中に広まってた」
「はぁ!? 何だよそれ! 最低だな・・・そいつ・・・」 俺は、石村の話を聞いて本当に腹が立った。
「それで〜・・・男子にちゃかされて・・・泣いちゃって・・・他の女子は舞波を慰めてくれて・・・朝からクラスは大騒ぎ・・・」
石村は少し辛そうだったけど、話を続けた。
「突然『バシッ!』って、音がしたの。 クラス中が『シーン』となって音の方を見たら・・・桃ちゃんが、その男の子を引っ叩いてた。」
「えっ!?桃子が!?」 石村は小さくうなずく。
「それで、『君だって、2年生の時に桃子に告白してフラれたじゃない! あの時ふって正解だった! 人の気持ちを考えないで傷つける人って、やっぱり大っ嫌い!』 ・・・そう言ってその男子を睨んでた」
(桃子・・・すごいなぁ・・) そんな事を思いながら、石村の話の続きを聞いた。
「その後『シーン』となった教室を、スタスタと舞波の前に来た桃ちゃんが『舞波、保健室行こっ♪』って、笑顔で舞波の手を掴んだの」
「・・・桃子って、そんなに強くて優しい子だったんだ」 俺がそう言うと・・・石村は俺の頬を叩いた。
「勝手にそんな事言わないで!!」 石村の顔は本当に怒ってた。
「えっ!?」 俺がボーッとしてると・・・ 自分の行動に『ハッ!』 とした石村が
「あっ・・・ごめんなさい!! 突然・・・あの・・・」 と、あたふたとしだした。
「石村・・・ど、どうして???」 俺が石村を見て言った。
石村は体育座りの状態で、頭を下に向けて顔を隠して・・・話し出した
「叩いて・・・ごめんね。 でも、桃ちゃんは・・・本当の桃ちゃんは・・・違うの・・・」
石村は泣いていた。
気になりまくり
桃子、今まで誤解してた、スマンかった…orz
830 :
名無し募集中。。。:05/02/05 01:12:12 0
優しい恋の育て方 〜私とあなたとあなた〜 【U】
>>827 の続き
「桃ちゃんが・・・元気で明るくてハチャメチャで、強い子だって・・・皆は言うけど・・・それは違うの・・・」
石村は涙声のまま、話を続けた。
「舞波の手を取って・・・廊下を出て・・・桃ちゃんは保健室じゃなくて、すぐに舞波を連れてトイレの個室に入ったの。」
「保健室じゃなくてトイレ?」
「桃ちゃん・・・突然、声を殺して泣き出して・・・舞波に抱きついてきた・・・」
「えっ?桃子が何で泣き出すの?」 俺が石村に聞く
「桃ちゃんは本当に優しい子で・・・でも、すっごく心が弱い子なの・・・」
石村の発言に俺は『えっ!?』 と、普通に反応して声が出てしまった。
「人を傷つけたりするのが嫌いなんだって・・・あの時も舞波のためって理由だけど・・・『1度ふって傷つけた子を、また傷つけちゃった・・・』って」
石村は顔を上げると、さっき叩いた俺の頬をそっとなでながら言った。
「痛かったよね・・・ゴメンね。 でも、舞波は桃ちゃんを守るって、その時に決めたの・・・君には、本当の桃ちゃんを知って欲しいの」
石村は泣き顔のままだった。
「いや・・・俺も、桃子がそんな子だったとか知らなくて・・・あんなに、いつも学校で元気だったから」
「桃ちゃん、自分が元気なキャラだとクラスも明るくなるって・・・それに・・・」 石村が一呼吸置いてから話す。
「それに・・・舞波は本当の桃ちゃんを知ってるから。 桃ちゃん、あの日に見せた涙と言葉を嘘にしようとしてるんだよ・・・舞波に心配させないように」
「桃子・・・」 俺は桃子の何もわかってなかった。
そして俺自信も、いつも桃子の笑顔に元気づけられていたことに・・・
「桃ちゃんが・・・元気が無い日・・・そんな日は必ずここで会う事になってる・・・舞波と桃ちゃんの約束・・・」
校舎の方から、下を向いてて俺に気づかないで・・・桃子が鉄棒の前に向かって歩いて来てた。
ウワァァァァァァン
桃子…、・゚・(ノД`)・゚・
833 :
名無し募集中。。。:05/02/05 01:24:18 0
優しい恋の育て方 〜私とあなたとあなた〜 【U】
>>830 の続き
「桃ちゃん!」 石村の声に、桃子が俺達から50Mくらい前で顔を上げた。
「あれ・・・何で君がいるの?」 桃子は少し、不思議そうに俺を見た。
「桃子・・・」 俺が心配そうに桃子を見た。 そんな俺に桃子は走って近づいて
「も〜! ちょっと何〜!? 2人で本当にラブラブしてたんでしょ!! キャ〜♪」 と笑顔で言った。
「桃ちゃん・・・無理しなくていいよ。 彼、桃ちゃんが元気が無かったのに気づいてた・・・」
石村の言葉に、桃子は少し俺を見つめて
「そっか・・・まだまだ桃子は修行が足りなかったかな」 そう言って、少し寂しそうに笑った。
「桃子・・・何で今日は・・・ってか、元気が無い日が桃子は・・・たまにあるけど・・・」 俺は心配そうに言った。
桃子は下を見たまま黙っていた。
石村が代わりに話し出した。
「これから桃ちゃん、告白されるの・・・ 元気が無い日は桃ちゃんが告白される日・・・」 石村は寂しそうに言った。
桃子は顔を上げて、無理に顔を笑顔にして
「仲のいい男友達って・・・桃子は思ってたんだけどね・・・ 人気者は辛いね・・・でも、本当に辛いのは・・・これから断られる相手〜」
そう言いかけた桃子を俺は抱きしめた。
「1番辛いのは桃子なんだろ!! 相手の奴だって辛いかもしれないけど、桃子がこんなに相手の奴を思って断るんだから・・・桃子は悲しまなくていいよ」
俺の胸の中で桃子は泣きながら言う
「でも・・・やっぱり辛いよ・・・私、本当に嫌な奴だよ。本当に自分が大っ嫌い・・・」 そんな桃子の頭をなでて俺が言う。
「俺は、そんな優しい桃子が大好きだよ。 桃子は本当に・・・優しすぎるよ・・・」 俺の言葉に、桃子が小さく首を横に振って・・・
桃子は少しの間、俺の胸の中で泣いてた・・・
萌えすぎて変になりそうなのは僕だけですか?
推しメン来るとやばいね
835 :
名無し募集中。。。:05/02/05 01:32:56 0
優しい恋の育て方 〜私とあなたとあなた〜 【U】
>>833 の続き
「それじゃ・・・ちょっと、行って来るね」 桃子は少し笑顔で俺と石村を見た。
「おう! 終わるまで〜ここで待ってるから」 俺は笑顔で桃子に返す。
「帰りに、桃ちゃんの好きなクレープ屋が待ってるからね!」 石村も笑顔で返す。
桃子は、『クスッ!』と笑ってから、走って行ってしまった。
「君に話して良かった・・・桃ちゃん、いつも行く時と違うもん」 石村は少し嬉しそうに言った。
「そっか・・・少しでも桃子の気持ちが軽くなったら良かった」 俺も嬉しそうな声になった。
「・・・桃ちゃん、本当に弱い子でね〜」 石村は少し『クスクス』と、思い出し笑いをした。
「えっ?何?」 そう言った俺の目を見ながら、石村が言う。
「君と、体育館の用具室でキスした後で・・・『嫌われたどうしよう・・・桃子ってバカだぁ〜!!』って悩んでて、ずっと舞波に相談してたんだよ」
「えっ!?石村・・・俺と桃子のキスの事・・・知ってたの?」 俺が、少し顔を赤くして言った。
「言ったでしょ! 桃ちゃんは舞波が守るって! 桃ちゃんは舞波には何でも打ち明けてくれる・・・舞波は、そんな桃ちゃんが大好き♪」 石村は笑顔だった。
「そっか〜・・・俺は、あのキスは〜・・・チョット嬉しかったんだよな〜」 と、言ってから
「石村! これ、絶対に桃子に内緒だからな」 と、笑顔で言った。
石村は少し下を向いてから・・・
「でも、ちょっと桃ちゃんとライバルになりそうなんだよな〜・・・」 と俺を『ジーッ』と、見てた。
「ん?ライバル?」 俺が聞き返したが、石村は『さて、何の話でしたっけ〜?』と、流した。
桃子、俺は振られても平気だから
気にするな(´Д⊂
小2で告白するとか凄い時代だな
舞波の分際で過ぎたる野望だなw
こんなに思ってもらえるならフラれる奴も本望だよ 桃ちゃん
840 :
名無し募集中。。。:05/02/05 01:37:28 0
桃子ーー!
雅に浮気してた俺を許してくれー
841 :
名無し募集中。。。:05/02/05 01:38:40 O
桃子の事を貧乏でヲタに媚びてる嫌な奴だと思ってました
桃ちゃんごめんよ 俺間違ってたよ
842 :
名無し募集中。。。:05/02/05 01:40:35 O
桃子も俺流だろ?
これは架空の話かもしれないけど
自分が本当に嗣永桃子という人間を見誤っているような気もして
ドキっとした
俺桃子に土下座する
845 :
名無し募集中。。。:05/02/05 01:40:59 0
優しい恋の育て方 〜私とあなたとあなた〜 【U】
>>835 の続き
桃子は10分くらいして戻って来た。
「どうだった?」 石村が心配そうに桃子を見た。
「うんっ。 大丈夫!! 2人に行く前に『笑顔』で勇気を貰ったからね!」 そう言って、桃子はいつもの笑顔を見せた。
「それじゃ、クレープ屋に行こっか。 今日は彼のおごりみたいだし〜」 と石村が『ニヤッ』と、俺を見た。
「えぇ〜!? ・・・まぁ、いいけどさ〜今日は俺のおごりで!!」 俺は笑顔で2人を見た。
桃子と石村が『やったね♪』 と、手を叩き合って喜んでた。
桃子はいつもの元気な桃子に戻ってた・・・でも、やっぱり少し心を痛めてるんだろうな・・・
俺は、今度からも石村と一緒に『桃子が元気が無い日』には、この鉄棒の前にいようと思う。
(俺は桃子の笑顔が本当に好きなんだな・・・) そう思って、嬉しそうにはしゃいでる桃子を見ていた。
そんな俺に気付いた桃子は、俺の方を見て『ニコッ』と、笑って言う。
「そんなに桃子ばっかり見つめてて、好きになっちゃっても知らないからね〜♪」
・・・ちょっと心を読まれた気がして、俺は反対の方を向いて・・・落ちそうな夕日を見てた。
桃子ハァーン
寝れないよ。桃子
848 :
名無し募集中。。。:05/02/05 01:43:37 O
モテモテ君も俺流だろ?
849 :
名無し募集中。。。:05/02/05 01:44:12 0
萌えとか少なめだけどいい話だな・・・
普通に感動してしまったぜ
やべえ、興奮したら喘息発作が・・・・・・・・
医者に何て言えばいいんだよ
851 :
名無し募集中。。。:05/02/05 01:48:06 0
そんな
>>849さん用? では無いけど・・・w
優しい恋の育て方 〜私とあなたとあなた〜 【U】
【オマケ】
「・・・そう言えば、桃子自信は好きな奴とかいないの!? こんなに人気あるんだし・・・」
俺が言うと、桃子はジーッと俺を見つめてから・・・
「好きな人は、ちゃんといるんだけどね〜」と言ってから・・・突然、目の前にあった鉄棒で逆上がりをした。
「えっ!?」 俺と石村が同時に声を揃えて驚く。
桃子が俺の前に来て言う。
「何色だった?」
「・・・ピンク・・・って、えっ!?」 突然の事に焦って、あたふたする俺に
「エッチ♪ これでクレープ2個、頂きかな♪」 そう言ってから
「今日は本当にありがとう♪」 そう言って少し恥ずかしそうにして・・・俺の頬にキスをして校門の方へ走って行った。
「・・・桃ちゃんがライバルで、それでいて・・・雅ちゃん、千奈美ちゃんよりも強敵かも・・・」
石村もポーカンとして桃子の後姿につぶやいた。
「ほら〜!2人共、おいてくよ〜!」
振り返って、叫んだ桃子のチェックのスカートが夕日でオレンジ色に染まって、なびいていた。
852 :
名無し落合:05/02/05 01:48:12 O
君らも俺流だろ?
桃子はイイ子
強敵も何もキミは相手になってないぞ、舞波w
854 :
名無し募集中。。。:05/02/05 01:50:24 O
さっきから舞波を否定してるバカがいるな
桃子のピンクで俺の股間が大変な事になってます
856 :
名無し落合:05/02/05 01:51:29 O
舞波も俺流だから強いぞ
857 :
名無し落合:05/02/05 01:52:35 O
ピンクも俺流だろ?
いつか舞波メインの話も書いて下さい
桃子の恋が成就しますように
860 :
名無し落合:05/02/05 01:56:25 O
嵐っぽになったがゆるしてくれ
八景島を越える作品期待雅ヲタがよりひどくなったぞ
861 :
名無し募集中。。。:05/02/05 02:03:42 O
優恋シリーズだと個人的にはしみハム編が一番萌えたなー
でも桃子編もかなりきたね!思わず目が熱くなっちまったぜw
この主人公にはまーさが似合いな気がする・・・
863 :
名無し募集中。。。:05/02/05 02:12:36 O
まーさとは名コンビだよなw二人の掛け合い面白いよ
今の所この話で主人公に恋愛感情がないのは
愛理とまーさだけだな
ちくしょーモテモテで裏山だぜ!!
864 :
名無し募集中。。。 :05/02/05 02:18:46 0
あんな凄い桃子の直後でも気にしないで俺流で新作を投下してみる
罰ゲーム 1
「前から好きだったの・・・・・・・私と・・・・・付き合って下さい!」
俺は耳を疑った
俺の目の前に立って、俺の顔をじーっと見て、俺に告白しているのは・・・・・・・
クラスのアイドル(アクが強いので苦手な人も多いけど)、桃子ちゃんである
そして、俺がずーっっっっと前から片想いしていた、桃子ちゃんである
夢に違いない・・・・・と思って唇を強めに噛んでみた・・・・・・・痛い・・・・・夢じゃない
「ねえ、私のこと・・・・・・・・キライ?」
桃子ちゃんが不安げな上目遣いで俺の方を見ながら言う
やばい、何か言わないと・・・・・・・・・・
「あの、うーんと、いわゆる、そのー、俺も桃子ちゃんが大好きです!」
桃子ちゃんは見る見るうちに笑顔になり、俺の手を握った
「あ、あの、早速なんだけど、明日、どこか行かない?」
俺は桃子ちゃんに告白される寸前まで、桃子ちゃんとのデートを妄想していた
だから、思わずいきなりデートに誘ってしまった
ああ、桃子ちゃん、突然デートなんて誘ったら変な人だと思っちゃうよな・・・・・何やってんだ俺?
だけど桃子ちゃんは、ちょっと恥ずかしそうに、「うん・・・」と小さな声で答えた
「じゃあ、明日、9時に、公園の時計の所で・・・・・・・・・・」
俺がそこまで言ったところで、背後から声がした
「桃ちゃーん!もういーよー!」
振り向くと、同じクラスの女子、矢島、梅田、村上の3人がニヤニヤしながら立っていた
「ゴメンね〜!これ、罰ゲームだったのー!ウフフフフ」
村上が俺の肩を叩きながら、邪悪な笑みを浮かべて言った
桃子ちゃんの方を見ると、申し訳無さそうな表情で下を向いている
信じられない、いや、信じたくない
さっきの桃子ちゃんの笑顔と、握った手の暖かさは本物だったと思いたい
村上達は桃子ちゃんを連れて、俺に背を向けて帰っていく
「桃子ちゃん、俺、待ってるから!明日、9時に公園で、待ってるから!」
嬉しそうに笑い声を上げる村上たち3人と、悲しそうに下を向いている桃子ちゃんの背中に、俺は声をかけた
865 :
名無し募集中。。。 :05/02/05 02:33:06 0
罰ゲーム 2
翌日、俺は8時30分に公園に行った
あれは罰ゲーム、だから桃子ちゃんは来る訳無い
わかっているんだけど、桃子ちゃんを待たないといけないような気がする
いつまで待っても桃子ちゃんが来なかったら、完全に振られたら、諦めがつく
待たないで、自分に言い聞かせることだけで、自分自信に納得させるのは嫌だった
9時になった
桃子ちゃんは来る気配がない
そりゃそうだよな・・・・・・・・でも、もう少し待ってみよう
12時になった
やはり桃子ちゃんは来ない
雲が出てきた
3時になった
桃子ちゃんは、ひょっとしたら夜の9時だと思ったのかも・・・・・・・・・・・
そんな訳ない、と、わかっているけど、少しでも可能性があるなら、待ちたい
雨が降り出した
6時になった
冷たいと思っていた雨が、気持ち良く感じる
頭がぼーっとしてきて、クラクラする
こりゃカゼをひいちゃったな
7時になったような気がする
夢の中なのか現実なのかわからない
来る訳の無い桃子ちゃんが来た
これは夢だ
866 :
名無し募集中。。。:05/02/05 02:40:02 0
おおっ新作キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!
いいよいいよー(・∀・)!!
867 :
名無し募集中。。。 :05/02/05 02:46:13 0
罰ゲーム 3
俺は布団で寝ているようだ
頭がガンガン痛み、熱っぽくて、目がグルグル回る
記憶の断片がいくつかあるが、夢なのか現実なのかわからない
「何で待っているのよ!」
と叫んだ桃子ちゃんが、傘を投げ捨てて俺の方に駈け寄る
そして俺は桃子ちゃんの肩に捕まり、ふらつきながら家に帰った
あの桃子ちゃんが金を取らずにそんなことをするはずが無い
これは夢だ
「ごめんなさい!私が悪いんです!ごめんなさい!」
桃子ちゃんが泣きながら俺の両親に必死に謝っている
あの桃子ちゃんが俺のために涙を流すことなんてあるはずが無い
これは夢だ
「ね〜え、早く入ってきてよ!」
桃子ちゃんが湯船の中から俺を誘う
どんなに頑張っても肝心の部分が見えない
残念ながら夢だ
「おかえりなさ〜い!子供達はもう寝ちゃったわよ」
エプロン姿の桃子ちゃんが俺を出迎える
これも考えるまでもなく夢だ
目が覚めた
枕元にお粥と置手紙がある
『心配だけど仕事に行きます 学校には欠席の連絡を入れてあります
目が覚めたらお粥を食べてパジャマを替えなさい
あんなカワイイ女の子を泣かしちゃダメだぞ 母より』
今日も大量だ
869 :
名無し落合:05/02/05 03:07:47 O
864キミも俺流だったか?俺も俺流でその内書いてみるか!
870 :
名無し募集中。。。 :05/02/05 03:08:53 0
>>869 このスレでは作者以外はコテ使っちゃいけないっていうのがルールだぞ
871 :
名無し募集中。。。:05/02/05 03:10:23 O
872 :
名無し募集中。。。 :05/02/05 03:15:52 0
罰ゲーム 4
〜あんなカワイイ女の子を泣かしちゃダメだぞ〜
お粥を食べながら考えた
夢だと思っていた記憶の断片・・・・・・あの中に現実があるのだろうか?
パジャマを着替えるときに調べたが・・・・昨日は風呂には入っていないようだ
まだ熱っぽくてだるい
もう少し寝ることにしよう
さっき濡らしてきたタオルを額に乗せた
冷たくて気持ちがいい
目が覚めた
だいぶすっきりしている
夕日が差している
とっくにぬるくなっているはずの額のタオルが冷たい
母さんが仕事を早退してくれたのだろうか?
「目が覚めたんだね〜!もう大丈夫?」
桃子ちゃんが絞ったタオルを手に、部屋に入ってきた
また夢だろうか?
唇を強く噛んでみた・・・・・・・・・・・・痛い・・・・・・夢じゃない・・・・・・
「今朝、お母さんに鍵、借りたの・・・・・だってカゼひいちゃったの私のせいでしょ?」
俺はまだ少し頭がボーっとしていて、何を言ったらいいのかわからない
「ごめんね、絶対怒っているから待ってないと思っていたの」
桃子ちゃんは申し訳なさそうな表情で言った
「でもね、気になって夜になって公園に行ったらいるでしょ?もうビックリしちゃった!」
桃子ちゃんは嬉しそうに言ってから、俺の額に自分の額をくっつけた
桃子ちゃんの額は冷たくて、それでもじわっと暖かくて、気持ちいい
「だいぶ良くなったようだね〜!」
笑顔で桃子ちゃんが言った
「実は、あの罰ゲームのことなんだけど・・・・・・・・・・」
873 :
名無し落合:05/02/05 03:17:31 O
我慢できん投下!
それは最後のキスだった。2208時間二人の恋はガラスのようにあっけなく終わった。4つも年上なのに子供みたいにふざけたり…そうかと思えば急に大人びたり…まるで万華鏡みたいに表情が変わる
「ごめん」真里さんはそういって俺の唇を離して言った
874 :
名無し落合:05/02/05 03:24:29 O
すたんどばいみー2
別れの理由は俺の将来を気ずかってのものなのになんで謝るんだよ!そういう俺に「キミも大人になればわかるよ!」真里さんはそういって笑って見せた涙でいっぱいの最後の笑顔だった
875 :
名無し募集中。。。:05/02/05 03:25:11 0
改行しようぜ
876 :
名無し募集中。。。:05/02/05 03:31:35 O
つーか一応ここキッズ専用スレだから
877 :
名無し落合:05/02/05 03:31:45 O
すたんどばいみー3
まだ春になりきれない冷たい風が俺を包んでた。
高校を卒業して大学まで時間があるので俺は母の田舎である北海道往の飛行機の中にいる。この年で傷心旅行かよ!とか思いながら空の雲ばかり見つめていた
空港を降りたら祖母と祖父が迎えに来てくれていた
878 :
名無し募集中。。。 :05/02/05 03:38:08 0
罰ゲーム 5
桃子ちゃんはちょっと恥ずかしそうに言った
「あれはね、誰に告白するか、は自由だったの・・・・・それでキミを選んだんだ・・・・・・」
桃子ちゃんは頬を赤く染めて、下を向いて黙り込んでしまった
うーん、今度こそ俺の方から何か言わなければ・・・・・・・どうしよう・・・・
「ねえ、桃子ちゃん、あの・・・・・・・・」
桃子ちゃんはちょっと嬉しそうに、でも恥ずかしそうに俺の方を見て、言葉の続きを待っている
「俺、腹減った」
桃子ちゃんはしばらくあっけにとられて硬直していたが、やがて笑い出した
「ぷっ、ふふふふふ、何よそれ!?・・・・・・何か作ってあげようか?」
「じゃあ、ホットケーキ、甘い、あまーいホットケーキ」
桃子ちゃんは台所の方へ走っていったが、戻ってくると
「材料は揃っているから、作ってあげるよ、桃子特製、あまいあまーいホットケーキ!」
と、満開の笑顔で言い残し、再び台所へと消えていった
ホットケーキが出来あがるのを待ってる間はとっても楽しかった
ものすごくワクワクした
だけど、何か大事なことを言い忘れているような、ちょっとした不安もあった
「はい、出来たよ〜!召し上がれ!」
エプロン姿の桃子ちゃんがホットケーキを皿にのせて戻ってきた
キツネ色でいい匂いを放つ、大きさの整った、きれいな円形のホットケーキ
桃子ちゃんは料理が上手いのだろう
「いただきます」
ナイフで切り分けて、一切れにたっぷりハチミツを塗り、かじりついた
・・・・・・・・・・・ものすごくマズイ
「どう? 口に合わなかった?」
桃子ちゃんが不安げに聞いてくる
誤魔化そうと思ったけど、もう表情でバレているだろう
879 :
名無し落合:05/02/05 03:39:11 O
すたんどばいみー4
祖母と祖父の家は海の近くでちょうど夕焼け色にそまっていた。はぁ〜この景色見せたかったなぁと思いつつ俺のために用意された部屋に荷物を置き夕飯が出来るまで海でも眺めようと出掛けることにした
880 :
名無し落合:05/02/05 03:44:44 O
すたんどばいみー5
祖父母の家にくるのは中3の頃以来だから三年ぶりだったが何一つ変わらない。さすがに寒いなぁと思いながら水平線を見てるとちょうど真里さんくらいの背丈の女の子が流木に座って夕焼け色の海を見ていた
881 :
名無し募集中。。。 :05/02/05 03:44:57 0
ある程度まとめてから書いてくれ
スレが見にくくてたまらん
882 :
名無し落合:05/02/05 03:48:17 O
携帯からじゃ読みずらいよなorzスマソm(_ _)m
一応キッズはこれから出てくるんだけどつづき書く?
883 :
名無し募集中。。。:05/02/05 03:51:15 O
また今度書くわ。
新鮮さを求めたんだけどな
884 :
名無し募集中。。。 :05/02/05 03:59:37 0
罰ゲーム 6
桃子ちゃんはフォークに刺さっている、俺の食いかけのホットケーキに食らいついた
後から考えると、あれが最初の間接キスだった
「うううううううううううっ、マズイ・・・・・・塩っ辛い・・・・・・なんでだろう?」
言い忘れていた何かを思い出した
「ごめん桃子ちゃん、うちの母さん、砂糖と塩の入れ物、ラベルを逆にしちゃっているんだ・・・」
塩っ辛いホットケーキは、結局、2人でソースと鰹節のトッピングで平らげた
それでも、蜂蜜よりはマシかな?って感じで、決して美味しいものではなかった
食べ終わってから、後片付け中に、桃子ちゃんは
「ごめんね、次からはちゃんと作るからね」と言った
「次から・・・・・って・・・・どういう・・・・意味?」
俺の問いかけに、桃子ちゃんは顔を真っ赤にして
「もう!あんな恥ずかしい告白を2度もやらせるな!バカバカバカ!罰金取るよ!」
と言いながら、俺の胸をポコポコポコポコ叩いた
母さんから「もうすぐ帰る」の電話が入ったので、桃子ちゃんも家に帰ることになった
「じゃあ、最後に熱を計るね」
桃子ちゃんはそう言って俺の前髪をかき上げ、自分の額を近づけてきた
だが、俺が額に感じた感触は、硬い額ではなく、柔らかい唇のものだった
おしまい
885 :
名無し落合:05/02/05 03:59:58 O
テスト休み厨の漏れは春休みくらいにまだスレあったら書くわお目汚しマジスマソ
>>883 ちょっと新鮮過ぎたな
パソコン使って1レス当たりをもっと長くして挑戦してくれ
>>885 つか、スレタイ見えないのか?
「リア消だったら誰に告ってた」だぞ。
888 :
名無し募集中。。。:05/02/05 04:12:41 0
あと2時間くらい待ったら朝一にだんしじょしタンが
来るのではないかと思うと寝れない自分…orz
889 :
名無し募集中。。。:05/02/05 04:16:05 O
>>887 スレタイわかりづらいのかな?
次スレは【キッズ】を【キッズ限定】にしてみるとか
1にスレの内容説明みたいなの載せた方がいいかもな
890 :
名無し募集中。。。:05/02/05 04:17:02 O
昨日はまあさで今日は桃子か。ウハウハだな
891 :
名無し募集中。。。:
桃子にマジ惚れた