【小説】リア消だったら誰に告ってた 第2章【ハーン】
1 :
名無し募集中。。。 :
2 :
名無し募集中。。。:05/01/19 22:13:36 0
みやびちゃんみやびちゃん
3 :
名無し募集中。。。 :05/01/19 22:15:00 0
なるべくキッズニーは無しの方向で
4 :
名無し募集中。。。:05/01/19 22:15:51 0
ニー解禁
5 :
名無し募集中。。。:05/01/19 22:16:18 0
ゆりなちゃんゆりなちゃん
6 :
名無し募集中。。。 :05/01/19 22:18:57 0
連載中の長編のあらすじ
【学校編】・・・・・・・・・・・主人公がBerryz工房の面々にモテモテ
【修学旅行編】・・・・・・・主人公がBerryz工房の面々にモテモテ
その他短編など
新規参入カモンナ!
7 :
名無し募集中。。。:05/01/19 22:20:33 0
州*‘ o‘リ<告白なんてしないでよ
8 :
名無し募集中。。。:05/01/19 22:26:07 0
俺達は今、歴史的な瞬間に立ち会ってるのかもしれない
9 :
策士 ベリ朗:05/01/19 22:28:56 0
〜設定〜
主人公の男 小6
ベリメンバー全員 小6
これで書きます
日常を舞台にのんびり書きます
10 :
名無し募集中。。。:05/01/19 22:29:35 0
がんがれ
自称策士の俺だからそのコテは気に食わんがw
11 :
策士 ベリ朗:05/01/19 22:29:39 0
毎日学校行くのは正直だるい
俺「ああ、こんなこと思ってる小学生夢ねえよなぁ・・・」
クラスの雰囲気が嫌いなわけでもないし、勉強が嫌いなわけでもない。
ただ、毎日変化のない生活が僕をこう思わせてるのかもしれない。
見慣れた校門が見えてきた。
あぁ、また生活指導の夏だよ・・・女の先生なのに男みたいに達が悪い
夏「はい、おはよう!・・・こら、挨拶くらいしなさい!!」
毎日ああやって生徒をどなりちらすのがあの人の趣味なんだな・・・
そうもおもいたくなる。あの体育会系は。
俺「おはようございます。」
夏「はい、おはよう。」
よし、無難に逃れれたぞ。
夏「こら!」
うげぇ、おいおいなんかしたか俺・・・
そう思って後ろを恐る恐る振り返るとどうやら俺に対してではなかったようで
女の子「・・・ごめんなさい」
夏「女の子でも元気よく!」
女の子「はい、おはようございます」
夏「よし!それでいい」
女の子にも容赦なしだよ、まったく。
女の子「あっ。」
12 :
策士 ベリ朗:05/01/19 22:30:12 0
夏のそばからそそくさとこっちに走りよってきたその女の子は俺のほうを向いて
そういった。
俺「ん?あ、お前熊井か。3年とき一緒のクラスだったよな?」
熊井「う、うん。おはよ、○○君」
へぇ、俺の名前おぼえてるんだ。
俺「朝から気分悪いよなぁ」
熊井「え?で、でも私がちゃんと挨拶しなかったからだよ・・・見られちゃったね」
俺「俺の後だったからな、聞こえちまったよ」
熊井「恥ずかしいなぁ・・・じゃ、じゃあね。私日直だから・・・」
そういうと、小走りに急いでいった。
俺「さぁ、俺も教室に向かうか」
見慣れた6−Dの教室へ、俺はいやいやながらも行くことにした。
13 :
策士 ベリ朗:05/01/19 22:30:39 0
14 :
名無し募集中。。。:05/01/19 22:31:28 0
>>1 乙です
淡く甘酸っぱい想いを甦らせてくれた
前スレのすべての作者に感謝します
まとめサイトの管理人さんにも
最高級の賛辞を送ります
16 :
名無し募集中。。。 :05/01/19 22:35:33 0
>>1 すまん、スレタイに「キッズ」若しくは「ベリーズ」とか入れてもらえないだろうか・・
17 :
名無し募集中。。。 :05/01/19 22:38:59 0
18 :
名無し募集中。。。:05/01/19 22:42:49 0
確かに、キッズかベリエとか入ってないと何のスレかわからないなぁ^^;
それか、Berryz工房小説スレ とかにしちゃうとか
19 :
策士 ベリ朗:05/01/19 22:49:22 0
みんな教室に入るとき無言なのかな?それが普通なのかな?
うちのクラスは比較的仲がいいので大声で「おはよう!」といって入っていく
俺も例外ではなく似たようなことはいう
俺「うぃーっすっ!おはよう」
男1「おー○○!お前毎日眠そうだな〜」
男2「そういうキャラなんだよ。なっ、○○!?」
俺「勝手にいってろ・・・」
とは言いつつも、朗らかな気持ちになってしまう。
女の子「男子は、○○君がかっこいいからひがんでるんだよ〜」
おいおい・・・だれがそんなこと・・・って
その女の子はクラス1のムードメーカー嗣永桃子。
俺のことをいっつもああやって茶化すのが趣味・・・なのか?
桃子「ね〜○○君?」
俺「いいかげん、その猫なで声やめてくれるか?背中がむずむずしてくるぜ」
桃子「モモはこんな声なんだもんぅ・・・うぅ」
桃子は普段の声から、なんというか・・・おもしろい声をしている(笑
女の子「あーモモに声の事いったらだめでしょー」
男3「ん?委員長のおでましだぞ?委員長の佐紀様のおでまし〜(パチパチ」
クラスの揉め事は解決したがる委員長、清水佐紀の登場だ。
20 :
策士 ベリ朗:05/01/19 22:49:51 0
男1「嗣永の声は変なんだからしょうがねえだろぉ〜なぁ?」
すると桃子は人が変わったように
桃子「あんたはゆわないでよ!」
ぇ?
男1「なんで、俺はいけなくて、○○の場合はいじけるんだよ?・・・はっはぁんもしかして
○○の事・・・」
桃子「いっ!そ、そ、そんなわけないじゃん。もぅ、ばかぁ」
そういうと真っ赤顔をして自分の席に戻った。
小学生っていうのはこう、好きだの嫌いだの好きだよなぁ〜
って、すげえ俺冷静だな・・・
キーンコーンカーンコーン♪
始業のチャイムが鳴った。
ホームルームって毎回無意味だと思ってしまうな。
21 :
名無し募集中。。。:05/01/19 22:56:20 0
私の名前は清水佐紀
背は低いけど実は全国の小中学校の治安を守る
秘密国家公務員なの(安っぽいネーミングだけどそうなんだから仕方ないわ)
今回の学校には生徒に手を出す極悪変態教師の実態を探りに来たの
本当は私中学生なんだけど身長と顔つきのせいで助かってるわ
私のパートナーを紹介しておくわ
嗣永桃子私と同じく中学生なんだけどほぼ同じ理由で小学校廻りよ
ちょっと金に弱いけど案外頼りになるの
二人は学校の誰にも内緒で自然に転校してきた事になってるの
凄いでしょ、てへへ
さて、その桃子がやってきたわ
「ねー、ねー佐紀ちゃん。今日焼きそばパンが安かったの。
100円のところが2個で150円よ。佐紀ちゃんの分も買ってきてあげたよ」
「ありがとー。実は私は焼きそばパンに目が無いのであった」
手を差し出すと、「お・か・ね」と桃子が微笑みながら言ってきた
まあそうだと思ったわよ「はい75円」
「駄目よ、佐紀ちゃん100円よ」
「えっ???」ちょっと桃子の言ってる意味がわからない「なんで?」
だって普段は100円よ。私がたまたま安いの買ってきただけで普通に買ったら
「ほへっ?」こんなことだと思った。桃子ったらホントにいい根性してるわ
22 :
名無し募集中。。。:05/01/19 23:05:20 0
「ふぉころででふぁいへいふふんでる?」焼きそばパンを口一杯にして桃子が聞いてきた
「桃子ちゃん、何言ってるのがさっぱりわかんない」
桃子はそばにあったジュースを1口飲んで、ふーっ、と一息ついてから
「ところで、内偵進んでる?って言ったの」「しーっ、声が大きい」いくら屋上とはいえ誰がいるかわからない
「大丈夫よ、どうやら今狙われてるのは同じクラスの熊井さんよ」ちょっと声を潜めて言う
「あー、あの子。確かに桃子の次にかわいいよね」人の苦労も知らずに能天気なものね
23 :
名無し募集中。。。:05/01/19 23:10:24 0
お姉さんズキター
24 :
名無し募集中。。。:05/01/19 23:13:47 0
「しかし、あの山崎って言う変態教師にも困ったものね。親が政界の実力者でこの学校にも
多額の寄付をしている。被害にあった子は泣き寝入り。許せないよ」
「ふぉんふぉにふぉーよねー」桃子は焼きそばパンに夢中だ、何でいつも私この子がパートナーなのよ
「引き続きお願いね」青海苔が口の端についてる桃子を後に私は校舎内に戻った
25 :
名無し募集中。。。:05/01/19 23:19:21 0
告る話が無いような
26 :
名無し募集中。。。:05/01/19 23:19:54 0
27 :
策士 ベリ朗:05/01/19 23:20:06 0
ホームルームと共に先生が勢いよく入ってきた。
うちの学校で音楽を教えている女教師中澤裕子だ。
中澤「さぁ、さぁ、席ついてよ〜」
この先生はマジに怖い。夜の世界にいそうな怖さ。
生徒はビビってみんな即効で席につく。
清水「きり〜つ!」
ガタガタガタガタ・・・
清水「きおつけぇ〜・・・礼!」
皆「おはようございます!」
清水「ちゃくせき〜」
ガタガタガタガタ・・・
中澤「え〜っと、今日はみなさんに新しいお友達の紹介をします!」
そういうと先生はドアの方を向いて手招きした。
男子たちがオォオオオオっと歓声を立てる
おいおい、女の子とは限らないだろ
中澤「はいっておいで〜」
ゆっくりとドアを開けて入ってきた・・・
女の子だ。しっかりとした顔立ちで、透明感がある。
背は150を超えてるかな?色は白くて・・・結構かわいい
女の子ははにかみながら、黒板の前に立った。
28 :
策士 ベリ朗:05/01/19 23:21:44 0
中澤「はい!じゃ、自己紹介してくれるかな?」
女の子「ぇ?あ、あのぉ・・・す、す・・・さ・・・・・・こです」
中澤「もうちょっと元気よくいこうね?」
男「がんばれ〜」
女の子は深呼吸をして、
女の子「す、す・・・菅谷梨沙子ですぅ」
中澤「はい、よくできました!菅谷さんは、外国暮らしが長くて久しぶりに日本に
帰ってきたそうです。みなさん、仲良くしましょうね」
皆「はーい」
あいかわらず、梨沙子はモジモジしている。
中澤「じゃあ、菅谷さんにはどこの席にいってもらおうかな〜」
男1「お、おれのよこ〜」
男2「おれおれ〜おれのよこあいてるよ〜」
おいおい、おもいっきり隣の女子にらんでるぞw
中澤「あいてないでしょ!じゃぁね・・・」
きょろきょろ、あいている席を探している。
あ、視線がとまった。・・・ん?お、お、おれぇええ?
中澤「○○君の横・・・空いてる?」
俺「いや、隣は夏焼の席ですよ。仕事でしょう?今日も」
中澤「あ、そうだったそうだった。今日は雑誌の取材だった。昼からだったわね・・・」
うちの学校は基本的にそういう活動は許されている。
だから、夏焼の場合も許されるのだろう。
夏焼雅、いまや全国の小学生でもカリスマと呼ばれてるかもしれない。
小学生でありながらファッション紙のグラビアを飾るアイドル的存在だ。
昔からズバぬけて大人っぽかったが、やっぱり素質がある人間はすごい
29 :
名無し募集中。。。:05/01/19 23:27:34 0
30 :
策士 ベリ朗:05/01/19 23:30:28 0
中澤「じゃ、夏焼さんの後ろは?」
後ろには席がない。
中澤「あ、そうだ。夏焼さんの机を貸してもらって、休み時間に机をとってきてちょうだい?」
・・・ん?おれ?
俺「あ、いいっすよ。2Fの倉庫にありましたよね?」
中澤「そうそう、なんだったらだれか適当に連れてってもいいから。」
梨沙子「あ、あのぉ。私一緒にとりにいきます。」
モジモジしていた梨沙子が言った。
中澤「そうね、そうしてもらおうかな。じゃ、菅谷さんとりあえず夏焼さんの席に座ってくれる?」
梨沙子「はい。」
てくてく、歩きながら俺の隣に来た。
梨沙子「よ、よろしくね・・・」
俺「あぁ、よろしく」
かわいい。近くで見ると余計にかわいい。
日本人離れした顔立ち、魅力的な唇。そのくせ、すこし子供っぽいしぐさ。
でも、恋する感じじゃないな。きっと・・・
ホームルームが終わり。一時間目の国語が始まった。
夏焼がこのタイミングできたらすげえかわいそうだな
そんなことも思いながら俺はぼーっと国語の授業を終えた・・・
31 :
名無し募集中。。。:05/01/19 23:32:12 0
屋上から校内に入る階段の踊り場に山崎と熊井さんがいた
なんていいタイミング、良い事あるかなーと桃子みたいなこと思いながら
陰に隠れて様子を伺うことにした
「君が今の私の推しなんだよー、ぐへへへ」あ〜、陰で聞いててもキモイよー
そうも言ってられないのでさらに聞き耳を立てることにした
「でも、私みたいな子供と何して遊ぶんですか?」熊井さんが山崎に尋ねた
「決まってるじゃないねー」「!」心臓が止まるかと思った「桃子、黙って」
「ダイジョーブよー。山崎は耳が遠いのよ。ちゃ〜んと調べてるんだから」勝ち誇ってる桃子
「そんなことよりこれだと今夜当たり行動に移しそうね」桃子は続けた
「じゃあ、放課後5時にまたここでね、ぐふぇふぇふぇふぇ」だんだん妖怪じみてきたわね
でも、これで尻尾はつかんだわ。後は現行犯逮捕ね「らじゃ〜」おどけた調子で桃子が言う
「ふに〜。大丈夫なのかな」ちょっと不安
32 :
策士 ベリ朗:05/01/19 23:34:23 0
すこしお休みします。
まとめ
熊井友理奈:主人公と昔のクラスメイト。今は違うクラスみたい
嗣永桃子:クラスメイト。主人公にほのかな恋心を抱いている
清水佐紀:クラスの委員長。
菅谷梨沙子:帰国子女の転校生
夏焼雅:小学生モデル
以上。全員ベリーズメンバー出すつもりなので気長にお待ちください
33 :
名無し募集中。。。:05/01/19 23:34:56 0
乙
期待してます
34 :
名無し募集中。。。:05/01/19 23:34:59 0
>>30 内容は良いんだが誤字が多いので
できれば一回推敲してから送信してくれ
偉そうにいって申し訳ないんだが
35 :
名無し募集中。。。:05/01/19 23:37:05 0
挿入シーンはありませんか?
36 :
策士 ベリ朗:05/01/19 23:37:29 0
>>34 いやいや、ありがたいですよ。
いままでで誤字あったんだったらつっこんでくださいw
37 :
策士 ベリ朗:05/01/19 23:38:27 0
基本的にピュアラブなので。
エロはなしにしたいと思います。
38 :
名無し募集中。。。:05/01/19 23:43:03 0
放課後になり人気もだいぶ無くなった校内
私が熊井さん、桃子が山崎をチェックしていた。二人は昼休みの会話通り、
屋上から下りてくる階段に向かっていた
でも、熊井さん知らないのかしら変態教師の噂。こんなにあっさり行くなんて
その頃、桃子は山崎のどう見ても好きな所が見つけられない顔を見ないようにつけていた
「でも、私みたいに可愛い子がいるのに何で熊井さんなのかな〜、
やっぱり私だと完璧すぎて駄目なのね。
金はありそうなんだからあの顔さえどうにかしてくれたらね〜、私が囮になったんだけど」
そんな事を思ってつけてるなんて桃子以外知りようが無かった
>21からのは何編?ぷりきゅあ編?
40 :
名無し募集中。。。:05/01/19 23:56:27 0
「ぐふぇ、ぐふぃ。友理奈君、来てくれたんだね〜」完全に妖怪だ
「だって、先生がここで遊ぶから来るようにって」
「そうだったね〜、でも君本当にかわいいね〜」そういって山崎は熊井さんの方に手をかけた
まだよ桃子。目配せして桃子が出ようとするのを静止する。
「先生の秘密の部屋で素敵な事しようか〜」おげー、気分が悪くなってきた
山崎は熊井さんの手を握って誰も使ってない小部屋に入っていった
入ると同時に桃子が私のそばに上がってきた「どうするの〜、もういいんじゃない。
私これ以上あの顔耐えられないかも」桃子が吐くまねをしながら言う
今のではまだ証拠として弱いわ。もう少し待って。「でも、鍵かけたっぽいわよ」
「しまった」焦る私。「え、考えなかったの〜。普通かけるでしょ」桃子が少し軽蔑目線で見る
「きゃー」
悲鳴だ、近くにいないと聞こえないぐらいだけど確かに悲鳴がした。私は桃子と顔を見合わせる
41 :
名無し募集中。。。:05/01/19 23:58:45 0
>>39 プリキュアってこんな話なの?
イメージはチャーリーズエンジェルどたばた学園物Ver.なんだけど
42 :
名無し募集中。。。:05/01/20 00:10:23 0
「このままじゃボスに叱られるー」私がパニくってると「あれ、扉が開いたよ」と桃子
「はっ?」開いた扉の向こうでは小学生の写真にうつ伏せで倒れてる山崎と
背中に足をかけてる熊井さんがいた
「この、変態。あ〜、気持ち悪かった」勝ち誇ったような顔で熊井さんが言った
「あ、あの〜、どういうこと?」桃子が即座に質問する。
「同業よ、ていうかあなた達じゃ不安だって言うから私が追加で派遣されたの
あなた達より先にね」「それって追加って言う?」桃子がつっこんだ
「あ〜、ボス信用してくれてないわね〜、凹むわ」そう続ける桃子と顔を見合わせる
「まあ、いざって時はあなた達の力も借りようと思ったけど必要なかったみたい」
両手を挙げてアメリカ人みたいに呆れてる「じゃ、後片付けよろしくねー、私すぐ次のヤマあるから」
階段を颯爽と下りていく熊井さんの後姿を見ながら、桃子が私を見ずに言った。
「今回、報酬出るのかな」
さりげなく続きます
43 :
名無し募集中。。。 :05/01/20 01:18:11 0
ほしゅ
このどたばた学園物の作者さんは旧スレの舞波のハチャメチャマッドサイエンティスト物の人?
44 :
名無し募集中。。。:05/01/20 01:20:35 0
新スレ立てた方、お疲れ様でした^^
少しではありますが書いたので、前スレのように読んで頂ければ光栄です。
それでは、八景島編〜あんまり期待にそえられないかもしれませんが頑張ります^^;;;
45 :
名無し募集中。。。:05/01/20 01:21:55 0
土曜日の朝9時30分。 品川駅には人がたくさんいた。
すれ違う人をボーッと見ながら俺は改札の前で夏焼を待っていた。
いつもの学校へ行く服よりはカッコ良くは決めてみた・・・つもりだけど・・・
駅の入り口を見ていると・・・ 息を切らして走ってきた夏焼を見つけた。
俺は何となく夏焼に気付きながらも気付かないふりをして他の方を見てた。
夏焼は辺りを見渡して・・・どうやら俺に気付いたらしく遠回りして近づいてきた。
多分、後ろから驚かすつもりなんだろう・・・が、俺は逆に驚かしてやろうと思った。
気付かないふりをしてる俺に後から近づいてくる夏焼・・・俺は雰囲気で位置を確認して・・・
(今だ!!)
俺は一気に後ろを振り向いた・・・・
46 :
名無し募集中。。。:05/01/20 01:25:21 0
>>45 の続き
目の前5cmの距離に夏焼の顔があった。
「あっ・・・」 お互いにその距離で見詰め合ったまま固まってしまった。
数センチの距離にある夏焼。 夏焼の吐く息が俺の唇に当たる。
顔を赤くしながらも俺をジッと見つめる夏焼・・・・・・その目に吸い込まれると言うか・・・微妙にお互いの顔が近づいていく・・・
本当に少しずつだけど、何で近づいていくのかわからない。
でも・・・確かに少しずつ・・・お互いがひかれて行くように・・・
「・・・・・」 夏焼の目がそっと閉じて行く・・・・
『まもなく、9時45分発。東京行きの列車が発車します!』
場内アナウンスの声に、お互いに『ハッ!』として距離を取る。
上を見て「あ〜・・・えっと・・・」 と言う俺と 下を見たまま顔を赤くしてる夏焼。
「あ〜・・・駅の入り口に来た夏焼が見えたからさっ・・・逆に〜お、驚かそうと思って・・・・」 頭をかきながら必死に言う。
「えっ!!あっ・・・な、な〜んだ!そ、それで!! も〜、ビックリしちゃった・・・」 と夏焼は笑った。
お互いに『ハハハ・・・』と笑ってるが・・・ぎこちない。
数分間のぎこちない空気の中、夏焼が口を開いた
「そろそろ・・・行こっか。」 そう言って切符売り場に向かう夏焼に
「あっ!これ!!」 と先に買っておいた切符を渡す。
「えっ!!買っておいてくれたんだ・・・ありがとう」 俺と夏焼の手が少し触れた。
いつもと違って、髪をポニーテールにしていた夏焼の笑顔は本当に可愛かった。
47 :
名無し募集中。。。:05/01/20 01:27:20 0
学校編待ってました!!
48 :
名無し募集中。。。:05/01/20 01:42:44 0
ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!
起きててよかった。
49 :
名無し募集中。。。:05/01/20 02:16:45 0
神降臨
50 :
名無し募集中。。。 :05/01/20 02:38:23 0
掃除の時間
気持ちの整理はほぼ完全についていた
嗣永を取られたこと、嗣永にフラレたことに対してはもう何とも思っていない
ただ、唯一引っかかっていたのが、何故俺が負けたのか、なぜまことなのか、ということだった
金の力とは思いたくなかったが、納得のできる理由が欲しかった
「なあ、嗣永、ちょっと来てくれる?」
ゴミ箱を焼却炉に持っていくのを口実に、嗣永を呼び出した
「あの時、何があったんだ?」
焼却炉から戻る途中、後者の裏の教室からは死角になる場所で訊ねた
嗣永はちょっと考え込んでから話し始めた
「あの乗り物、ちょっと揺れたでしょ?そしたらね、まこと君、私の手を握って震え始めちゃったの」
そういえばあいつ、怖がりだったな
「でね、降りた後にね、まだ震えが収まらないのにね、『桃子さん、大丈夫?』なんて聞くの
でもその後、恥ずかしくなったのかな?旧に下を向いて黙っちゃって・・・・・・・・・
なんか私が守ってあげなくちゃダマなんだな、って思ったの」
「母性本能をくすぐられる、ってヤツ?」
なるほど、それなら俺に勝ち目は無いし、勝てなくても平気だ
「そうなの、私が舞波と仲いいのもきっと同じ理由」
ソウ言うと、嗣永は俺の頬にキスをした
「ゴメンね、あなたの桃子姫になれなくて」
「おい、ゴミ箱持ってる時にキスする奴がいるかよ!・・・・・俺の方こそ王子様になれなくてゴメン」
「バーカ・・・・・あ、まこと君が震えちゃったことはナイショだよ」
「ああ、アイツいい奴だからさ、悲しませないでやってくれよ
嗣永は「うん」と頷くと、先に1人で走って帰ろうとした
しかし5歩ほど走ったところで振り返った
「そっちも姫様泣かすなよ!」
そう言うと必殺の、最初で最後の俺だけへの桃子スマイルを残して走っていった
そっちも・・・・・・・・・・・?
俺は空のゴミ箱片手にゆっくりと教室へと歩いていった
51 :
名無し募集中。。。 :05/01/20 02:39:08 0
52 :
リア消募集中。。。:05/01/20 03:23:32 0
「ねぇ、○○。○○ってば!」
桃子の呼ぶ声に俺は我に帰った。
「何だよ、キンキンした声でうるせぇなぁ」
「も〜っ、そっちが返事しないからでしょ〜!」
突然大声を出した桃子に通学途中の生徒達が一瞬こちらの様子を窺う。
「朝っぱらから大声出すなよ、恥ずかしい奴だなぁ」
「む〜っ、何、その態度!」
こいつ、嗣永桃子は俺と同い年のいわゆる幼馴染って奴である。
何かある度にキンキン喚くうるさい奴だが
家が近いということもあり、毎朝一緒に通学している。まぁ腐れ縁って奴だ。
「それでさぁ、知ってる?」
「知ってる」
「ふ〜ん・・・、って私まだ何も言ってないでしょ〜!」
「いや、知ってる。お前のブリっ子が演技だってことを俺はよ〜く知ってる」
「あんたね〜〜〜!!」
「痛っ、つねるな、痛っ。わかった、わかった、天使、天使、桃子は天使」
「わかればいいの」
恐ろしい女だ。
「でさぁ、知ってる?」
「だから何をだよ」
「今日、うちのクラスに転校生が来るらしいよ」
「ふーん」
「何それ、ちょっとは驚いてみせてよ」
「な、なんだって〜!!」
「それは驚きすぎ」
「う〜んAAがないといまいち臨場感がでないな」
「何言ってんだか」
53 :
リア消募集中。。。:05/01/20 03:24:39 0
「二人ともおはよう」
「あっ、佐紀ちゃん、おはよ〜」
「おう」
このちっこいのは清水佐紀、クラスの委員長であり、桃子の一番の友達だ。
「いいんちょは相変わらずちっこいなぁ、よちよち」
「もう、挨拶代わりに頭撫でるの辞めてよ〜」
委員長は頬をふくらませて、下からこっちを恨めしそうな目で見上げている。
「おぉ、すまんすまん。つい癖でな」
「佐紀ちゃん、こんなバカはほっといて行こっ」
桃子が委員長の手を引っ張ってずんずんと先を進んでいく。
「お〜い、待ってくれよ〜」
「待たないよ〜だ」
こんな感じで桃子と口喧嘩したり、委員長をからかったりしながら学校まで向かう。
まぁ、いつもの通学風景だ。
「おはよ〜」
「おっす」
席についた途端、前の席の千奈美が話かけてきた。
「ね〜ね〜、知ってる?来るらしいよ」
「あぁ、知ってるぞ。転校生が来るんだってな」
「違うよ〜、私が言ってるのはデルピエロのこと。Jリーグに来るかもしれないんだって」
こいつは休み時間には男子に混じってサッカーをするような、かなりの男女だ。
「あぁぁ、もう、楽しみだよね〜」
「何だよ、おまえこの前はドイツ代表のバラックが好きだって言ってただろ」
「デルピエロもかっこいいから好きなの」
「ふん、ミーハー女はこれだから困る」
「何よ〜!」
千奈美と言い争ってる最中に、桃子と一瞬目が合った気がしたが
どうやら気のせいだったみたいだ。そんなこんなで朝のHRの時間になった。
54 :
名無し募集中。。。:05/01/20 03:24:52 0
768 :名無し募集中。。。 :05/01/18 02:23:09 0
作者の方々に提案なんですけど、他の話と被って書き込んでも区別できるように
それぞれタイトルつけて、頭に【タイトル
>>737の続き】
のようにつけてから書き込むというのはどうですか?
もしよかったらお願いしまつm(__)m
一愛読者より
↑職人さん達、これやらないか?
55 :
リア消募集中。。。:05/01/20 03:25:28 0
「今日はこのクラスの新しい仲間を紹介する。さっ、入ってきて」
通称鬼のYOSHIKOこと、よしこ先生に呼ばれて入ってきた生徒を見て、
教室は一瞬静まり、そしてざわつきだした。
「何だ、何だ、何がどうなったんだ?」
前の席の千奈美に尋ねる
「バカね、あんたあの子知らないの?」
「あの子?」
千奈美の視線の先には転校生の姿がある。
「今日、転校してきたんだから知ってるわけないだろ」
「あの子、最近売り出し中のアイドル、夏焼雅よ」
「へ〜」
「アイドルがクラスメイトになるだなんて、あ〜、びっくりした〜」
「ほ〜」
「もう!せっかく人が感慨に浸ってるのに水ささないでよ!」
千奈美が怒った顔をしてみせる。
「さ〜、みんな静かに、静かに!」
YOSHIKO先生の一喝に教室が静まる。
「ん〜、じゃあ夏焼、みんなに自己紹介して」
「はい」
教壇に立つ少女が間違いなく夏焼雅本人であることを知り。教室が再びざわめく。
「みなさん、こんにちは。夏焼雅です。仲良くして下さい」
「みんなも知ってる通り夏焼はテレビの仕事をしてる。けど特別扱いせずに仲良くしてやってくれ」
YOSHIKO先生のことばに教室から元気のいい返事が鳴り響いた。
「さてと、夏焼の席は・・・、おっ、そこが空いてるな」
先生が指差した席は・・・
56 :
リア消募集中。。。:05/01/20 03:26:46 0
>>55の続き
「きゃ〜、隣よ、隣よ!あんたの隣よ!」
千奈美が興奮を必死に抑えながらヒソヒソ声で俺に話し掛ける
「あぁ、そうだな」
「って、あんた少しは喜びなさいよ〜」
「残念だが俺は巨乳アイドルにしか興味がないのだ」
「あっ、こっち来る、こっち来る!」
千奈美は興奮しすぎて、俺のことばが聞こえていないようだ。
そして、転校生が俺の隣の席に来た。
「夏焼です、よろしく」
「あぁ、よろし・・・」
「徳永ですっ、徳永千奈美ですっ。よろしくっ!」
俺の挨拶を遮って、千奈美がまくしたてる。
「おまえなぁ、俺が挨拶してる最中だってのに」
「何よぉ、あんたみたいなスカポンタンは名乗る必要なんてないでしょ」
「んだと〜」
千奈美との間に火花が散る。
「クスッ」
その時、隣から洩れた笑い声に俺も千奈美も思わず振り向いた。
「二人、仲いいんですね」
夏焼が俺達二人の様子を微笑みながら見つめていた。
「今のシーンのどこをどう見たら仲良さげに見えるんだ?」
「そっ、そうですよ!全然仲良くなんてないですから!さっ、授業、授業!」
なぜだが動揺している千奈美は慌てて前を向いてしまった。
57 :
名無し募集中。。。 :05/01/20 03:27:43 0
58 :
リア消募集中。。。:05/01/20 03:28:22 0
>>56の続き
「名前、何て言うんですか?」
夏焼が小声で話しかけてくる。
「ん、俺?○○」
「これからよろしく、○○君」
「あ、あぁ、よろしく」
奇麗な茶色に染められた髪、小学生とは思えない大人びたルックス、流石アイドルと言った所だ。
こんな現実離れした奴とうまくやっていけんのかな、俺
休み時間になると、案の定夏焼のまわりには人だかりができる。
「ねーねー、今までどんな芸能人見た?」
「この前のシングル、いいよね〜」
人だかりの中心で一際大きな声を上げてるのは千奈美の奴だ。
隣の席のこっちとしてはいい迷惑だが、どうすることもできないため仕方なく便所に向かう。
「ビックリしたね〜」
廊下まで追っかけてきた桃子が俺に話し掛けてきた。
「おう、何だ桃子。連れションしたいのか?」
「そんなわけないでしょ!って今はそんなことどうでもいいや」
無視されると寂しい・・・
「夏焼さんがあんたの隣の席になるとはね〜、今どんな気分?」
「気分って言ってもなぁ・・・」
「嬉しくないの?」
「俺、別にアイドル好きってわけでも無いしなぁ」
「ふ〜ん、あんな奇麗な子なのに何とも思わないなんて、あんたはやっぱり変人ね」
「変人かなぁ・・・」
「うん、変人、変人。○○は変人。私も近付かないようにしよ〜っと」
何だか嬉しそうな様子で桃子は教室に戻っていった。何だ、あいつ?
59 :
リア消募集中。。。:05/01/20 03:31:14 0
>>58の続き
昼休みになっても夏焼フィーバーは収まらず、俺は仕方ないから屋上に出てみた。他に人はいない。
よし、せっかく誰もいないんだ、ここは一つシャドーボクシングでもしてみるか・・・
と思ってファイティングポーズを構えた時、後ろから声がした。
「へ〜、屋上からの眺めって奇麗」
夏焼だ。取り巻きはいない。
「どうしたんだ、一人で?さっきまであんなに大勢に囲まれて質問攻めにされてたのに」
夏焼はちょっと影のある微笑をうかべた。
「あんまり芸能人扱いされるの好きじゃないから・・・」
「そうなのか?」
夏焼はコクリとうなずいた。
「まぁ、ミーハーな連中が多いクラスだからな。困ったもんだ」
後で千奈美にもよく言っておいてやろう。
「○○君はあんまりそういうの興味ないの?」
夏焼がそう尋ねてきた。
「そういうの?」
「うん、アイドルとかそういうの」
「あぁ、悪いが俺は巨乳アイドル専門なんだ」
「きょっ、巨乳・・・」
動揺している。
「冗談だ」
「あっ、冗談ね、あはっ、あはは」
二人の間にちょっとの間、沈黙が流れた。その沈黙を破ったのは夏焼の方だった。
「私、私のこと特別扱いしないような普通の友達がほしい・・・」
囁くような声でつぶやく。
「何だ、友達がほしいのか」
「私、前の学校では芸能人ってことでちょっと浮いてたから・・・」
遠くを見つめながら夏焼がさらに言葉を紡ぎ出す。
60 :
リア消募集中。。。:05/01/20 03:31:51 0
>>59の続き
「よし、じゃあまずは俺が友達になってやる」
「えっ?」
夏焼が驚いた顔でこっちを見る。
「何だ?俺みたいな奴だとやっぱり嫌か?」
ぶんぶんと首を振る。
「まぁ、クラスの奴らはミーハーだがそれなりにいい奴らだからな。みんなともそのうち仲良くは
なれるだろうが手始めに俺が友達になってやろう」
「あっ、ありがとう、○○君」
「よしっ、じゃあ今からはその○○君っていう他人行儀な呼び方も無しだ、呼び捨てにしてくれ」
夏焼は一瞬迷った後、恐る恐る口にした。
「え、えっと、じゃあ、○○」
「おう、改めてよろしくな、えっと下の名前は何だっけ?」
「雅、夏焼雅!」
「よろしく、雅」
「う、うん!」
その瞬間に見せた雅の笑顔がさっきまでのものとは違って見えて
俺は何だか胸の鼓動が早くなったように感じた。
61 :
名無し募集中。。。:05/01/20 03:33:03 0
62 :
名無し募集中。。。 :05/01/20 04:02:15 0
>>61 了解
だけど正直ネタ切れで次に書くのがいつになるかわからん
63 :
名無し募集中。。。:05/01/20 04:39:44 0
64 :
名無し募集中。。。:05/01/20 04:40:04 0
65 :
名無し募集中。。。:05/01/20 04:40:46 0
66 :
名無し募集中。。。:05/01/20 04:43:41 0
まとめサイトの人、前スレ最後のほうの【桃子姫と舞波姫】もお願い
67 :
名無し募集中。。。:05/01/20 04:47:27 0
みやびキター!!!!
68 :
名無し募集中。。。:05/01/20 04:48:00 0
69 :
名無し募集中。。。:05/01/20 05:50:40 0
あぁ、起きたら物凄く進んでるな…
昨日20時に寝たからまったくついていけてないけど
>>63-68を追加しておきます
70 :
名無し募集中。。。:05/01/20 06:18:11 0
作者GJ
前スレの舞波&桃子のすげえよかった
>>69 お疲れ様です
71 :
名無し募集中。。。:05/01/20 06:25:33 0
>>64>>65 の名前何にすればいい?とりあえず仮ってことで新連載1&2ってことにしておくけど
ダレカキメテクダサーイ
72 :
名無し募集中。。。:05/01/20 06:29:00 0
策士ベリ朗氏の仮題
となりのせきのりさこちゃん
73 :
名無し募集中。。。:05/01/20 06:29:08 0
ハンドルを仮タイトルにするとか
74 :
名無し募集中。。。:05/01/20 06:59:29 0
75 :
名無し募集中。。。:05/01/20 08:23:23 0
あぁぁ更新が待てねー
76 :
名無し募集中。。。:05/01/20 10:13:00 O
待ち遠しくて授業にも更新しまくりなわけですよ
77 :
名無し募集中。。。:05/01/20 10:58:53 O
ほ
78 :
名無し募集中。。。:05/01/20 12:22:56 O
最後に見たのが舞波短編完結だったんだが
そのあと前スレで進展あった?
79 :
名無し募集中。。。:05/01/20 12:58:47 0
桃子姫と舞波姫があって、完結して感想で埋まった
80 :
名無し募集中。。。:05/01/20 14:15:48 0
舞波姫はマジ泣いた
81 :
名無し募集中。。。:05/01/20 14:59:04 0
まとめサイトの人乙です
おい!いしよし書けyo
83 :
名無し募集中。。。:05/01/20 15:54:43 0
ここはキッズ専用です
84 :
名無し募集中。。。:05/01/20 16:47:04 0
今晩どこかに愛理は現れるのだろうか
期待あげ
85 :
名無し募集中。。。:05/01/20 17:52:16 0
ほぜん
86 :
名無し募集中。。。:05/01/20 18:43:45 0
保全係
87 :
名無し募集中。。。:05/01/20 18:47:46 0
まとめサイトにスレのログも置いてあったらうれしいような
88 :
名無し募集中。。。:05/01/20 18:50:09 0
ログか…html化しておくくらいならいいけど
89 :
名無し募集中。。。:05/01/20 18:53:05 0
保全係
90 :
名無し募集中。。。:05/01/20 18:58:45 0
学校編待ってました!!
92 :
名無し募集中。。。:05/01/20 19:44:10 0
まとめサイト見やすくてありがたいです
93 :
名無し募集中。。。:05/01/20 19:47:15 0
94 :
名無し募集中。。。:05/01/20 20:04:15 0
>>91 そう、4,5歳の頃よく読んでたからなんか出てきた
でもこの主人公は意地悪じゃないけどw
95 :
策士 ベリ朗:05/01/20 20:18:06 0
なんか、めっちゃめちゃ長くなりそうで怖いのですが・・・w
どんどんネタ浮かんでくるけど確実長編・・_| ̄|○ w
96 :
名無し募集中。。。:05/01/20 20:19:49 0
まとめサイトも出来たことだし
長編頑張ってみては?
97 :
名無し募集中。。。:05/01/20 20:20:40 0
むしろ超長きぼんぬ編
98 :
名無し募集中。。。 :05/01/20 20:45:11 0
禁断症状が出てきた…
早く、早くしてくれ
99 :
修学旅行編:05/01/20 20:46:08 0
前スレ
>>958のつづきです
次の目的地まで桃子の後を付いていく俺は不思議な感覚に包まれていた
石畳の道を覆いつくす蝉の合唱の中前を行くのはクラスのアイドル桃子
まさか、桃子を抱きしめるなんて想像もしてなかった
もちろん、単に心細さから開放された安心感で偶々いた俺に飛び込んできたんだけど
さっきの桃子の香りを思い出しながら、
そういえば須藤もいい匂いがしてたな
友理奈もいい匂いさせてるし
ちなみ
ちなみはどうなんだろう?
いつも傍に居て口喧嘩ばかりしてるのが普通だった
でも、さっき見せたあの弱さ
やっぱり気丈夫に見えて女の子なんだな・・・
「傷つくな〜」
桃子が立ち止まって振り返りながら言った
「???」
つられて俺も立ち止まる。桃子はちょっとほっぺを膨らませながら続ける
「どんな理由でも私が抱きついたんだよ。」
????何を言い出すんだ????戸惑ってると
「私以外の人のこと考えてたでしょ」にじり寄ってくる桃子
桃子の瞳に全ての動きを止められてるようだ、でも、何でわかったんだろう
顔に息がかかるくらい近づいてきた、心臓が破裂しそうだ
「なんかね、あそこで君が見えたとき凄く頼もしく見えたんだ
いつもに無い素敵な顔して見えた。」
聞き取れる限界の声でそう桃子は言った
「私じゃ、駄目?」
心臓が飛び出しそうになった
「だって、だ、えーーーー!!!!!」
誤解しないでってさっき言ったのは桃子じゃないか
もう混乱して何がなんだかわからなくなってきていた
100 :
名無し募集中。。。 :05/01/20 20:48:51 0
修学旅行編、キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
相変わらず、ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
101 :
修学旅行編:05/01/20 20:54:27 0
>>99 「本気じゃないと思ってるんでしょ」
そういうと桃子は目を閉じた
ごくんと唾を飲み込んだ。思った以上に大きい音だ
桃子に聞かれたんじゃないかと思うと頭に血が上ってきた
俺、どうしたらいいんだ・・・
クラスのアイドル桃子が自分からキスを求めてきてる
チャンスじゃないか行ってしまえよ
そう、心が俺をせき立てる
誰も見てないし・・・
よし、
そう思ったとき、もっと心の深い部分から閃光のようにちなみの顔が浮かんだ
!
「桃子・・・ゴメン」
102 :
名無し募集中。。。:05/01/20 20:57:28 0
偉いぞ主人公
103 :
策士 ベリ朗:05/01/20 20:58:43 0
長編がんばってみますかw
一応メモ帳つかって書いてるんで、おもいくそ長くなったら
保存もできるし。
104 :
修学旅行編:05/01/20 21:04:08 0
>>101 えっ、て顔で桃子は俺を見た
「なんていうか、桃子は明るくて可愛くてでも、結構責任感あって・・・
えと、その・・・」
俺は何を言ってるんだ
桃子の怪訝そうな顔が笑顔に変わっていく
「えー、本気にしたの?ちょっとからかっただけだよ」
そう言った桃子にがっかりすると同時にちょっと安心して
「そうだろ、危うく引っかかるところだったよ
あれだろ、ここまで1万円だよって言うんだろ」と俺がからかうと
桃子はそれには反応せず、真顔になって
「そんな訳ないじゃない・・・・」
桃子の頬を涙が伝っていた
それに気づいた瞬間、桃子は走り去っていた・・・
105 :
名無し募集中。。。:05/01/20 21:05:17 0
桃子・・・
106 :
名無し募集中。。。:05/01/20 21:05:27 0
桃子ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
107 :
名無し募集中。。。 :05/01/20 21:12:59 0
桃子…、・゚・(ノД`)・゚・
108 :
名無し募集中。。。:05/01/20 21:21:53 O
オレまで泣きそう、、、
109 :
名無し募集中。。。:05/01/20 21:22:16 0
やべーやべーももこーー ;´Д`
110 :
名無し募集中。。。:05/01/20 21:24:00 0
こんなに俺を満足させてくれる小説スレは初期の6期スレ以来だ、ありがとう作者さんそしてこれからも頼むよ
111 :
名無し募集中。。。:05/01/20 21:28:19 0
小説スレでここまで荒れないのは凄いな
まとめサイトの人乙
そして作者さんたちありがとう
112 :
名無し募集中。。。:05/01/20 21:46:08 0
今宵も眠れない夜が
113 :
策士 ベリ朗:05/01/20 22:00:42 0
>>30 授業は50分、この時間対して長くないな〜とか思ってしまう。
勉強は嫌いだが、朝は半分寝てるので知らない間に終わるケースが多い。
授業中、何度も隣の梨沙子は周りの男子や女子に質問攻めにあっていた。
終始戸惑いながらも、一生懸命答えていた。
「外国ってどこ?」「ハーフなの?」「英語ペラペラ?」
そんな質問ばかりだった。
盗み聞きするつもりはなかったが、どうやらロシアの方におじいちゃんだか
おばあちゃんだかがいるらしい。でも、日本語しかしゃべれないとか。
授業そっちのけでインタビューが続いた・・・
授業終了のチャイムの終わりと、授業の終わりを確認してから
清水が号令をかける。
挨拶が終わって、俺は梨沙子に話かけた。
俺「質問攻めで、大変そうだったな」
梨沙子「・・・ぅん。でも、みんなやさしそうな人ばっかりで安心した。」
俺「まあ、D組には嫌なやつってのはそうそういねえぜ。」
俺はそういうと、席を立った。
梨沙子「あっ、私もついていく!」
俺「いや、いいよ、どうせ・・・ほら?」
梨沙子「えっ?」
男「ねえねえ、菅谷ちゃん、あだ名なんていうの?」
女「私、メイっていうのよろしく〜」
かわいい帰国子女転校生は注目の的
そうなるのがわかってた俺はあえて声をかけなかったのだ
梨沙子「で、でもぉ・・・」
114 :
策士 ベリ朗:05/01/20 22:01:24 0
>>113 俺「いいよ。大丈夫、教室でみんなの相手してあげな」
梨沙子「あ、ありっ、あ、ああぁぁ」
ありがとうという暇もなくクラスメイトに囲まれた。
さて、俺は2Fの倉庫にいくか・・・
いまいる6−Dは4Fだから二階も降りなくてはいけない。
正直一人は、きついか・・・
??「まって〜」
ん?後ろから声がするな。階段を降りかけた足を止めた。
タッタッタッタ・・・・
あっ、あのちっちゃい子は・・・清水か?
清水「まって〜はぁはぁはぁ・・・」
俺「どうしたんだよ?走ってきて?」
清水「だ、だって、一人じゃ大変でしょ?」
俺「でも、清水も菅谷の話ききたかったんじゃねえのか?」
清水「わたしは、いいよ。後でまたモモにでも聞くよ。」
そういうと、俺の背中をポンとたたいてきた。
清水「さっ、いこ?」
俺「お、おぅ」
こうやってみると、清水も結構かわいいな・・・
なんていうか一生懸命な感じがして。
俺たちは2Fまで降りて、倉庫室の部屋の前まで来た
清水「ねぇ、鍵って開いてるのかな?」
俺はドアに手をかけた。
ガチャッ
俺「開いてるみたいだな。」
清水「よかった〜・・・ん?」
俺「ん?どうした?」
ガンッ
俺「いてっ、ななんだあ?」
ドアが向こう側から開いた。それが俺の頭に・・・いたい・・・
115 :
策士 ベリ朗:05/01/20 22:02:04 0
>>114 俺「だれかいたのかよ?」
??「ごめんね」
中から出てきたのは女。でも、少しボーイッシュな感じだ。
清水「あっ、石村さん?石村舞波ちゃんだよね?」
舞波「ん?あぁ・・・そうだよ」
舞波はそういうと部屋から出て行った。
俺「こんなとこでなにしてたんだろうな。」
清水「う〜ん・・・気分でも悪かったんじゃない?」
そういうと俺たちは倉庫室に入った。
俺「菅谷って、150cmくらいあったよな?」
清水「う〜ん、そうだね、結構大きかったね。」
俺「なら、一番大きいサイズの机がいいかな」
そういうと『1』と書いた机を探した。
部屋の端にあるが、結構ホコリをかぶっている。
俺「ホコリかぶってやがる・・・あとでふかねえといけないな」
清水「教室に戻ったら、私ふくよ」
俺「お、そうだな。それがいいな。」
そういうと俺は軽くほこりをはらって机に手をかけた。
清水「私椅子持つね」
清水は一番大きい椅子を取った。だが、清水は背がちいさいので
結構たいへんそう。そんなしぐさも少しかわいくみえた。
116 :
策士 ベリ朗:05/01/20 22:02:39 0
>>115 階段を上りながら、少し清水と話した
清水「ねえ、さっきの女の子。石村舞波さんていたじゃん?」
さっきの倉庫から出てきた女のことか
俺「さっきの、男みたいな雰囲気のか?」
清水「もぅ、失礼だよぉ、女の子なのにぃ」
俺「で、その石村がどうかしたのか?」
清水「う、うん・・・石村さん・・・少し泣いてなかった?」
石村は部屋から出てきて・・・俺がドアに頭ぶつけて・・・
どっちかというと俺がなみだ目だったぞ?
俺「そんなんいちいちみてねえよ。それがどうかしたのか?」
清水「ちょっと気になってさ・・・」
佐紀はいつもこうだ。他人のことばかり心配して、自分は気苦労ばかりなんだろうな。
俺「まあ、きにすんなよ。とにかく今は、この机運ぶのが先決だろ?」
清水「うん。そうだね、きっと気分が悪かっただけなんだね。」
俺たちは教室へと戻った・・・
117 :
策士 ベリ朗:05/01/20 22:03:57 0
また、続きかきます。
やさしい目と広い心でみてください。
118 :
名無し募集中。。。:05/01/20 22:05:02 0
最高の楽曲に最高の小説スレと。完璧だな
119 :
名無し募集中。。。 :05/01/20 22:06:04 0
このスレが上がってるたびにドキドキする
120 :
名無し募集中。。。:05/01/20 22:08:52 0
ベリ関連はファンスレ系がダメダメだからなー・・・
それに最近のベリ不足も小説で脳内保管ウマー
121 :
名無し募集中。。。:05/01/20 22:10:28 0
122 :
名無し募集中。。。:05/01/20 22:13:32 0
123 :
名無し募集中。。。:05/01/20 22:24:10 0
ただでさえベリは情報量が少ないのに
こんな面白いのが書けるなと感心するよ
124 :
名無し募集中。。。:05/01/20 22:25:32 0
ここのお陰でクリップ集を買ったよ
125 :
名無し募集中。。。:05/01/20 22:33:16 0
ドラマ見てる間にとんでもないことに・・・
126 :
名無し募集中。。。:05/01/20 23:00:42 0
>>43 遅レスですみませんが
よくわかりましたねw
では、秘密国家公務員編をどうぞ
127 :
名無し募集中。。。:05/01/20 23:02:01 0
「さ、とにかくこいつの証拠写真を撮ってお仲間(警察)に突き出しましょ」
>>42 私は桃子にそういって部屋の写真を撮ろうとした。
「でもまあ、よくこんなに集めたよね〜。あっ」
「どうしたの、桃子」私は何事かと桃子を見る。
「ちゃんと私のも撮ってるじゃない。でもアングルがいまいちねー」
私は脱力した。「大丈夫よ〜、ほら、佐紀ちゃんのもあるよ。」
「どっちでもいいわよ」ファインダーを覗いた刹那
「久しぶりね、裏切り者」
ガラスのように透き通って冷たいこの声は
「舞美、、、、矢島舞美、」桃子が目を見開いて声の主を睨んでいる
「舞美!」私は桃子の声に反応して振り返る。
「元気そうね、佐紀」桃子の視線を無視して私に話しかける
綺麗な外見とは逆に無言のプレッシャーを与える雰囲気がある
128 :
名無し募集中。。。:05/01/20 23:02:46 0
>>127 「舞美、あの時、それに愛とえりかはどうしたの」私は尋ねた
「二人も生きてるわ。でも、あなた達二人、私で十分よ」そういった瞬間桃子が飛びかかろうとする
「だめ、、、」そう言おうとしたが遅かった。桃子は後ろ手にとられている
「ZYX(組織)は、壊滅したんじゃないの」気になっていたことを私はきいた
「裏切り者がそれを知ってどうするの」そう答える舞美のそばで桃子が呻いている
「あなた達がいなくてもZYX(組織)はあるのよ」舞美は桃子を解放する
「いった〜い」桃子が肘をさすりながら構え直す
「もう、おしゃべりは無用ね。ここから帰す訳には行かない」そういって舞美が構えた
「くっ」私はZYXにいた頃、舞美に勝った事は無い、桃子もそうだ。
何か活路は無いの、、、
「いくわよ」舞美が動いたと同時に剃刀の様に鋭い舞美の手刀が襲ってきた
間一髪避けたけど、「速い」確実に以前より速くなっている
桃子もそう感じたのか顔から笑みが消えている
プレッシャーがきつくて不用意に近づけない
どうすればいいの、、、
ひゅるるる〜〜〜〜〜〜〜〜〜緊張感の無い音が聞こえる
近づいてきたと思ったら部屋中が煙に包まれた
「今だ、桃子ちゃん」言うまでも無く桃子も部屋を出ようとした
不意を突かれたのか舞美は煙を吸い込んでむせている
「古典的な手で、けほ、けほ」その声を後に私達は脱出した
全力で逃げる私達の後ろをスポーツバックを抱えて付いてくる子がいる
「ありがとう、舞波」私たち秘密国家公務員の武器開発班の石村舞波だ。
「舞波の武器も役に立つ時あるのね」危機を脱し、桃子が軽口になる
「えっへん」ちょっと得意げだ
「とにかく、このヤマ。終わった訳じゃ無さそうね」
「まさか、秘密犯罪組織ZYXがまだ存在していたとはね」
桃子と私はもともとZYXで秘密犯罪訓練を受けていたんだけど、ある事件をきっかけに
疑問を抱くようになったの。そして秘密国家公務員のアジト襲撃のドサクサに脱走して保護されたわ。
その時ZYXは殲滅されたはずなんだけど、、、
私達もアジトの喫茶店「Berryz」に戻った
129 :
名無し募集中。。。:05/01/20 23:15:07 0
おー新展開
面白くなりそう
130 :
名無し募集中。。。 :05/01/20 23:23:06 0
>>129 ノリが一緒で書き出しが似ていたので・・・・・・
つーわけで、俺も新作行きます
ちょっと毛色が違ってスレ違いかお知れないけど
タイトルは【蝉】で
131 :
名無し募集中。。。:05/01/20 23:28:04 0
>>114 佐紀タンキッタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
132 :
名無し募集中。。。:05/01/20 23:32:18 0
こう話が多くなってくると本当にまとめサイトはありがたいな
みんなイイヨー
133 :
名無し募集中。。。:05/01/20 23:33:33 0
>>46の続き 【学校編】
1番後ろの車両の1番後ろ端の席に座る。
人はたくさん乗ってたけど、1番後ろの車両となると人の数は少なかった。
「乗り換えが途中であるけど、30分くらいは電車の旅だね」 夏焼は俺の方を見て言った。
「ん。30分か〜」 俺が言い返す。
「大丈夫!話したい事は、たくさんあるんだから♪」 そう言って、夏焼は笑った。
何だろう? いつもの夏焼と違う感じがして、今日の夏焼は本当に・・・何かドキドキする・・・
「そう言えば私、八景島って初めてだから色々調べてきたんだ。」
何て言うか、可愛く見える時の夏焼をず〜っと見てるような・・・
「何かね、水族館とかが凄いらしくってね!!」
一緒にいるだけで・・・夏焼の事・・・気になってくる・・・
134 :
名無し募集中。。。:05/01/20 23:33:36 0
135 :
名無し募集中。。。:05/01/20 23:34:14 0
まとめサイトの管理人ですけど
だれでもいいんで定期的に
>>63-65みたいにしてもらっていいですか?
新しいやつだけで結構ですので余裕がある人お願いします
136 :
名無し募集中。。。:05/01/20 23:36:19 0
>>135 学校編のものですが〜次の投稿の前に
まとめサイトの管理人さん、本当にご苦労様です。
137 :
名無し募集中。。。:05/01/20 23:39:38 0
>>133の続き 【学校編】
「もしも〜し!? ちゃんと聞いてますか〜?」
「えっ!?」 夏焼の声に焦点を合わせる。
夏焼はインターネットで調べてきてコピーした紙を手に何枚も持ったまま俺を見てた。
「あっ、もちろん聞いてたよ」 そう言って急いで夏焼の持ってた紙を見ようとしたが『サッ』と夏焼は紙を隠してしまった。
「さて、今の質問には YES?NO? どっち?」 夏焼は笑いながら俺に質問する。
「えっ!? 今の質問?? えっと〜・・・・YESかな・・・ 」 俺は適当に答えた。
「なに〜? それじゃ、本当に雅に見とれてたんだ!?」 夏焼は笑いながら言う。
「えっ!?そんな質問だったの??? ってか、そんなに俺・・・夏焼を見てたのわかった??」 俺がポカーンとして夏焼に聞いた。
すると夏焼はビックリした顔をしてから、俺から目をそらして下を見た。
「・・・バカ。ほんのジョーダンのつもりで言ったのに・・・」 顔を赤くして小さい声で言う。
「えっ!! そ〜なの!?」 素の返事が俺の口から出る。
俺は、今頃になって恥ずかしくなり自分の体が熱くなるのがわかった。
「あっ、あのさ!見てたって行っても・・・き、今日の夏焼は、かっ、可愛いからさ!」 必死になって言って言葉はさらに泥沼にはまってるとしか思えない。
そう言うと突然、夏焼の顔が寂しそうな顔になる。
「・・・それじゃ〜、いつもの私は可愛くないの???」
「えっ!?」 戸惑う俺・・・
「今日の雅が可愛いなら、昨日の学校の雅は・・・全然可愛くなかったんだ・・・」 さらに下を見る。
「いや、あのさ・・・今日の可愛ってのは、昨日も学校で会ったけど、その時と雰囲気が〜」 焦りまくる俺。
焦ってる俺の言葉の途中で夏焼は顔を上げた。 その顔は笑顔だった。
「本当に素直なんだね、君は。 こんなのにひっかかってたら雅はまだまだ先だぞ♪」 そう言って俺をジーッと見てた。
「!?!?!?!」 そんな夏焼の笑顔を見て、俺はさらに何故か恥ずかしくなって外を見た。
(ん?先って?) ふと不思議に思って夏焼の方を見たが、夏焼は水族館の写真を見て笑ってた。
138 :
名無し募集中。。。:05/01/20 23:51:17 0
>>128 「Berryz」には店番の梨沙子が居た
「ただいまー」
「それを言うならおかえりよ、梨沙子」桃子が突っ込む
「マスターは梨沙子?」私は聞きたいことが一杯あった
「今お買い物行ってる」梨沙子はニコニコしている。退屈してた様だ
「私、じゃあラボに帰るね」舞波はそう言って出て行った
「ありがとう、今日は助かったよー」私は礼を言う
「てんきゅー」桃子も礼を言ってるつもりだろう
「ばいばい」梨沙子も手を振って舞波を見送った
「でも、びっくりしたよね〜」桃子がしみじみ言う
「なに、なにー、どうしたのー」梨沙子が聞きたがる
そこに「おいっすー」扉が開いてマスターこと私たちのボス寺田さんが入ってきた
139 :
名無し募集中。。。:05/01/20 23:58:42 0
ヤバイこれ見て夏焼にハマりそうな俺がいる
140 :
名無し募集中。。。 :05/01/21 00:00:30 0
【蝉】
「ああああああああややややややややあああややはたたったたまらならないなあああ!」
あややの水着DVDに興奮して、たいせーはロレツが回らない上に訳わからないことを言ってる
たいせーはアイドルが大好きで、中でもあややが一番のお気に入り
このDVDもたいせーがお年玉で買ったものだ
「んー、この大きすぎず、小さすぎず、形の良いオッパイ、まさに芸術ですよ〜!」
俺もあややは大好きだ
「キミたち〜、あややなんて大したことないですよ、キミたちは女性を見る目が無い!」
はたけがいつものようにケチをつける
こいつはアイドルに興味が無いわけではない
いやむしろ、俺やたいせーよりタチが悪い
「熊井クン、たいせークン、これを見なさい、これこそが女性の美しさ、芸術を超越した神秘です!」
そう言うと、はたけは今まで見ていた井上和香の写真集を開き、俺たちに示す
はたけは、そう、少し前に流行った言葉で言うと「おっぱい星人」なのだ
141 :
名無し募集中。。。:05/01/21 00:01:48 0
>>138 「マスター」私と桃子は同時に叫んだ
「どうしたんや〜」マスターはとぼけた感じで返事をした
「私たち信用して無いでしょ〜」桃子がふくれながら言う。何か全然迫力無い
「熊井って同業者(秘密国家公務員)?」桃子だと話が核心に近づかないので単刀直入に聞いた
「あ〜、いや〜、それやねんけどな〜。お前らと熊井が一緒に活躍するところが見てみたくなったんや〜」
何なのよそれ?
「まあ、それは冗談や。今回のヤマは深い。だからまず熊井に山崎の件を
早めに処理して欲しくてな。そしたら、出てきたやろZYX」
「!!!知ってたのマスター!!!」また、桃子とハモッて驚く
「そや、今回は総動員する予定や。頼むで」何か深刻さが感じられないけど
マスターはいつもこんな感じだ
142 :
名無し募集中。。。 :05/01/21 00:01:57 0
>>140 忘れもしない去年の2学期、2年生だった俺たちは、はたけのせいで酷い目にあった
夏休みの宿題の自由研究、俺たちははたけをリーダーとして共同で一つのレポートを提出した
タイトルは「イエローキャブとかのう姉妹のちがい」
はたけと同じおっぱい星人で、はたけが「勉強以外全ての師匠」と呼ぶ田森先生は大喜びで
「髪切った!?髪切った!?」
と、意味不明な絶叫を繰り返しながら誉めてくれた
だが、田森先生がはしゃぎ過ぎたのが原因で、他の先生達にもばれてしまった
俺たち3人と田森先生は、6年生の担任の藤本先生にこっぴどく叱られた
俺たちは別に気にしなかったし、何も反省しなかったが田森先生は落ち込んでいた
自分の娘でもおかしくない年齢の藤本先生に怒られたのがよっぽど堪えたに違いない
田森先生はシュンとしてしまい、小さい体がいっそう小さく見えた
下を向いて「一旦CMでーす」と寂しそうに呟いていた
ちょうどDVDが終わった
「オッパイといえばクマ、おまえの姉ちゃんはまだペッタンコか?」
はたけの問いかけに俺が答える
「ああ、昨日一緒に風呂に入ったとき見たけどまだまだだな」
「き、キミたち、熊井くんの友理奈お姉様になんて下品で失礼なことを言うのだ!」
たいせーが激怒する
こいつはアイドル大好きで、中でもあややが一番好きだが・・・・・・・・
それ以上に俺の姉ちゃんのファンなのだ
143 :
名無し募集中。。。:05/01/21 00:07:12 0
学校編キテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
144 :
名無し募集中。。。:05/01/21 00:14:24 0
2年生がおっぱい星人って・・・
喋り方も全く幼くないんだが
145 :
名無し募集中。。。:05/01/21 00:15:31 0
学校編イイヨイイヨー
146 :
名無し募集中。。。:05/01/21 00:17:57 0
雅━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!
147 :
名無し募集中。。。:05/01/21 00:20:12 0
みやびちゃんみやびちゃん
148 :
名無し募集中。。。:05/01/21 00:20:34 0
ZYX!ZYX!
149 :
名無し募集中。。。:05/01/21 00:22:54 0
今夜も寝られないw
150 :
名無し募集中。。。:05/01/21 00:24:27 0
151 :
名無し募集中。。。:05/01/21 00:28:11 0
152 :
名無し募集中。。。:05/01/21 00:29:18 0
>>150 いくら兄弟だからって厨房同士では風呂入らないだろ
153 :
名無し募集中。。。 :05/01/21 00:40:16 0
>>142 「つーかクマ、おまえまだ姉ちゃんと風呂入ってるの?ペッタンコオッパイ目当てか?」
「く、熊井くん、友理奈お姉様をスケベでイヤらしい目で見てはダメです!それは男として最低の行為です!」
さっきまであややをそのスケベでイヤらしい目で見ていたお前が言うな
「あのなあ、俺が姉ちゃんと風呂に入るのはなあ・・・・・・・・」
俺は立ち上がり、右手を胸に当て、遠くを見つめながら演説を始めた
「勝負のためなのだ!
諸君、勝負とは互いに敵であると同時に友と認め合った男と男、
つまり強敵とかいて『とも』と読む俺と姉ちゃんが、お互いの持てる力全てを出しつくし、
命を賭けて互いを潰しあうものなのだ!
そしてその勝敗は時の運であるが絶対であり、勝者も敗者も遺恨を残さない、
そういう神聖で尊いものなのだー!」
最後の「のだー!」に合わせ、歴代の仮面ライダーと戦隊ヒーローを研究して開発した、
俺オリジナルの『超かっちょいいポーズ』をバシっと決める
2人ともあまりのかっこよさに声も出ない
しばらくしてはたけが「クマ、すげーかっこ悪りぃぞ」と言った
なんだ、引いてたのか?美学のわからん奴め
たいせーも「友理奈お姉様、男じゃないだろ?」とツッコむ
俺はポーズを解いて
「そうとも言うが細かいことは気にするな!
とにかくな、勝負とは神聖にして犯すべからずな偉大なものなのだ!」
2人を見たが・・・・・・・・・やっぱり呆れているんだな
「で、勝負って、実際何やんの?」と、はたけ
「よくぞ聞いてくれた!それは・・・・・・・『水中息止め対決』だ!」
「・・・・・・・・それやって何かいいことあるの?」たいせーが聞く
「勝負をするとな・・・・・・・・・風呂上りの牛乳がいつもの3倍ウマイ」
2人は完全にあっけに取られている
俺と姉ちゃんの、男の友情ロマンのわからん連中だ
「でもな、最近ちょっと姉ちゃんの様子がおかしいんだよ」
「友理奈お姉様の身に何かあったんですか?」
「姉ちゃん、俺と風呂に入るのを嫌がるんだよね」
154 :
名無し募集中。。。:05/01/21 00:58:36 0
オーイ学校編は?
155 :
名無し募集中。。。:05/01/21 00:59:07 0
舞美お嬢様!!
156 :
名無し募集中。。。:05/01/21 01:00:12 0
157 :
名無し募集中。。。:05/01/21 01:03:30 0
矢島はデミ・ムーアのイメージか
158 :
名無し募集中。。。:05/01/21 01:04:31 0
梅さんorz
159 :
名無し募集中。。。:05/01/21 01:28:33 0
>>137 の続き 【学校編】
電車の旅は乗り換えも無事に終らせて途中まで来た。
俺は夏焼の持ってきた八景島の紙を見てた。
「ところで!!」 突然、夏焼が俺の方を見て言う。
「えっ!?」と言って夏焼の方に振り向くと同時に、俺の口の中に夏焼の持ってたポッキーが入る。
俺が口を閉じてポッキーをくわえると、それを見て『よしよし』と笑いながらうなずくと、夏焼が話し出した。
「昨日、うちの梨沙子が大変ご迷惑をおかけしまして。」 夏焼はペコリと頭を下げた。
俺はポッキーをくわえたままで「あっ、いえいえ。こちらこそ・・・」 と意味のわからない返答をした。
それを聞いて、また夏焼が笑いだす。
「でも、何で知ってるの?」 俺が不思議そうに夏焼に質問する。
「昨日、電話が来たの。 『みやー・・・ごめんね・・・』って突然」 夏焼は持って来てた携帯を見ながら言った。
「で、君と放課後に待ち合わせして、無理な事を色々言ったりしたって事を聞いたんだ。」 夏焼は携帯から目を離し、俺を見た。
「確かに〜突然、色々と言われたり泣かれたりしてビックリしたけど、菅谷は夏焼の事を思って言ったんだろうし〜全然気にしてないよ」
そう言うと、夏焼はニヤッと笑って、俺の頬をつねった。
「それに、梨沙子から嬉しいプレゼントもあったみたいだしね〜」 夏焼は桃子みたいに小悪魔っぽい笑い方をしてる。
「あれは、菅谷が突然で〜」 と言いそうになると、夏焼は頬をつねってた手を口の前に持って来て
「はいはい。わかってますよ」 と言った。
・・・多分、俺は夏焼に遊ばれてる 自分でわかった。
160 :
名無し募集中。。。:05/01/21 01:32:31 0
うお〜、寝る前にチェックして良かった!
雅━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!
161 :
名無し募集中。。。:05/01/21 01:38:32 0
梨沙子のキャラも好きだなぁ
162 :
名無し募集中。。。:05/01/21 01:38:46 0
続きキテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
作者さん乙であります!
163 :
名無し募集中。。。:05/01/21 01:40:08 0
み〜やちゃ━━━━━;´Д`━━━━━ン!!!!
さて寝るか
明日も電車の中でニヤニヤすることにしよう
164 :
名無し募集中。。。 :05/01/21 01:40:15 0
>>153 「お姉ちゃんという生き物が弟と風呂に入るのを嫌がるようになるというのはだなあ」
今度ははたけが立ち上がり講義を始める
「わーたくしの研究によると、4つの理由が考えられるのであります」
「いよっ!はたけエロ先生!」たいせーが囃し立てる
「まず1つ目の理由、おっぱいが大きくなった」
「それは無い」俺が合いの手
「2つ目、あそこに毛が生えた」
「あそこ?」たいせーが聞く
「チン毛か?」
「だから友理奈お姉様は男じゃないだろ!」
「じゃあ何毛?」
俺ははたけの方を見る
たいせーもはたけの答えを目を輝かせて待っている
「・・・・・・・残念ながら調査不足で不明であります」
ものごっついエロパワーがみなぎっていても小3、さすがにそこまでは無理か
「ゴホン、少々脱線しましたが、3つ目、男ができた、そして4つ目、なんとなく、であります」
はたけエロ先生はペコリと一礼すると座りこんだ
「・・・・・・・・毛は・・・・・・生えてなかったと思う・・・・・・・じっくり見たわけじゃないけど」
「・・・じゃあ男かな?おまえの姉ちゃん、オッパイ無いけど美人だよなあ・・・・・・・・
あれじゃあ周りの男が放っとかないだろ?」
姉ちゃんは前からかわいいタイプだった
だけど、今年の正月くらいから髪を長く伸ばし始め、背も伸びた
するとどうだろう?弟の俺もビックリするくらいの美人になってしまったのだ
あややとかモーニング娘。にも負けないだろうと俺は思う
「男か・・・・・・・ちょっと帰って調べてみる」
時計を見ると5時を回っていた
家に帰るにはちょうどいいタイミングだろう
「男なんてウソだあああああ!4だ、4だ、絶対4だあ!だって今ヨン様ブームだし!」
と、壊れてしまったたいせーを連れてはたけの部屋を出た
165 :
名無し募集中。。。:05/01/21 01:41:50 0
小悪魔みやび萌えめそ!
166 :
名無し募集中。。。:05/01/21 01:46:16 O
この雅はいい女だなぁw
167 :
名無し募集中。。。:05/01/21 01:56:29 0
ヤバいなw
雅ヲタになりそう。。。
168 :
名無し募集中。。。:05/01/21 01:59:23 0
こういう小説では佐紀タンヲタな俺
169 :
名無し募集中。。。:05/01/21 02:10:09 O
小説のみの推しってのもアリなんじゃない?w
170 :
名無し募集中。。。:05/01/21 02:10:18 0
みやびにハマりそうだ
171 :
名無し募集中。。。 :05/01/21 02:17:40 0
>>163 家に帰ると姉ちゃんはまだ帰ってなかった
姉ちゃんは夏休みだというのに毎日学校に行って部活をしている
市では最強、県でもトップレベルの女子バスケ部
そんな強豪チームで、姉ちゃんは5年生ながらレギュラーだ
バスケ部は6時まで、後片付けや下校に要する時間を考えると・・・・・・・・・・
姉ちゃんが帰ってくるまで1時間弱だな
俺と姉ちゃんの部屋の、姉ちゃんの領地で、男の痕跡を探すことにした
でも俺と一緒の部屋で衝立とか無いんじゃ隠し事なんて無理じゃないか・・・・・・・?
そう思っていたが、机の一番上の引出しの中に、赤い日記帳が入っていた
パラパラとめくると、ある男の名前が頻繁に出てくる
同じクラスの奴らしい
そいつの名前の前後に、大好き過ぎて悔しい、とか、お昼ご飯何食べたんだろう?とか、
お父さんと一緒で釣りが趣味、とか、小さな胸が張り裂けそう、とか、そういう言葉が書かれてる
こいつが怪しいな
俺はその名前を胸に刻み込んだ
明日こいつのことをちょっと調べてみよう
俺は日記帳を戻すと、何事も無かったかのように姉ちゃんの帰りを待った
172 :
名無し募集中。。。:05/01/21 02:37:59 0
どの小説でもそんな役回りの佐紀タムが萌える
泣いてばっかのチナもいいけどw
173 :
名無し募集中。。。:05/01/21 02:59:23 0
174 :
名無し募集中。。。 :05/01/21 02:59:50 0
>>171 俺は翌日、昼飯のそうめんを平らげると、はたけを誘ってたいせーの家に行った
そして2人に昨日の調査結果を報告した
たいせーは「ウソだあああああ!!!!友理奈お姉様ああああ!」
と再び壊れてしまったが、はたけは冷静に
「で、どうやって調べる?とりあえず学校行ってみるか?」
と言った
それが妥当だ
2人を連れて学校に行った
校庭では野球部とサッカー部が練習している
体育館では姉ちゃん達バスケ部が練習中だろう
学校には来てみたものの、どこで何を調べればいいのか途方に暮れる
とりあえず、校庭を見回すと・・・・・・・・知ってる顔が校庭の隅の日陰に腰を下ろしている
姉ちゃんのクラスメイトで大親友のなかさき姉ちゃんだ
サッカー部の練習を眺めている
あんな弱小チームの練習なんて見て、何が楽しいのだろう?
175 :
名無し募集中。。。:05/01/21 03:00:14 0
176 :
名無し募集中。。。 :05/01/21 03:00:15 0
>>174 なかさき姉ちゃんならあいつのことを知ってるだろう
そう思って近くに行き、声をかけ、奴のことを聞いてみた
「ああ、彼なら・・・・・・・・ほら、あそこで野球部が練習してるでしょ?あの人、背番号1の、ね」
野球の背番号1の意味は俺も知っている
野球部は女子バスケ部と互角のうちの学校の看板
そんな強豪チームで、5年生ながらエースを務める男
姉ちゃんの相手に不足はない
俺はなかさき姉ちゃんに礼を言い、野球部がよく見える方にたいせーとはたけを連れて向かった
「うわあ・・・・・・すげえカッコいい人だな・・・・・・・・・」
たいせーがため息を漏らす
「俺ほどじゃないけどな」
「バーカ、お前の1回コールド負け」
はたけがつっこむ
「で、どうすんだ?顔も見たし、帰るか?」
「そうですね、あの人なら友理奈お姉様にもお似合いだってわかったことだし帰ろうか?」
「いや、会って話がしたい」
俺は野球部の練習が終わるのを待とうと思ったが、まだまだ4時間以上もある
とりあえず3人で話し合って、蝉取りでもして時間を潰すことにした
一旦家に籠と網を取りに帰り、学校の近くの神社に集合だ
177 :
名無し募集中。。。:05/01/21 03:05:18 0
蝉の人ごめん。。。
更新被ったorz
>>175 とりあえず【蝉】追加で
>>174 >>176 −−−−−−−−−ここまでのまとめ−−−−−−−−−
178 :
名無し募集中。。。:05/01/21 03:07:42 0
179 :
名無し募集中。。。:05/01/21 03:08:02 0
>>177 乙
作者さん達も毎回楽しみにしてます、あ〜今日も寝れねぇw
180 :
名無し募集中。。。:05/01/21 03:18:37 0
>>177だけど明日は出来ないから深夜誰かよろ
作者さん達がんばってー!
181 :
策士 ベリ朗:05/01/21 03:23:47 0
>>116 小説の題名がないのでさびしいと思い考えてみました。
恋愛シミュレーション21
です。コンセプトはどの女の子とも可能性があるということで。
恋愛シュミレーション感覚で楽しんでください。
182 :
名無し募集中。。。:05/01/21 03:28:43 0
183 :
名無し募集中。。。 :05/01/21 03:32:00 0
>>176 少し暗くなってきた
木に止まっている蝉が保護色でよく見えなくなってくる
学校で部活の終了時間を告げる、6時のチャイムが鳴った
「おい、クマ、時間だぞ」
「ああ、じゃあ帰ろうか、今日も大猟大猟」
「そうじゃないでしょ?!ほら、野球部の・・・・・・・」
蝉取りに夢中になってすっかり忘れてた
急いで校門に向かうとちょうど野球部の集団が出てくるところだった
奴がいた
俺は奴に自分のクラス、出席番号、名前を告げ、さっきの神社に来てもらった
こんな所、姉ちゃんにみつかったら後で何されるかわからない
「3年生の・・・・・熊井クンだっけ?ひょっとして友理奈ちゃんの弟かな?」
「友理奈ちゃん」という言い方が何故か気に障った
「姉ちゃんの名前を気安く呼ぶな!よし、俺と勝負しろ!」
姉ちゃんに相応しい男かどうか見極めてやる
「勝負?なんでキミと勝負しなきゃならないかわからないけど・・・・・まあいいよ」
案外と素直でいい奴なのかも知れないな
まあ、姉ちゃんのことだから、外見だけで惚れちゃうようなことは無いだろう
「で、種目は何にする?」
言われてから気付いたが、何も考えてなかった
息止めとかの体力勝負は学年差もあるし不利だな
俺は体力勝負には自信があるが、それは野球部のエースである奴も一緒だろう
頭を使うことは・・・・・・・・・・同学年でも勝てる気がしない
はたけの力を借りてエロ勝負・・・・・じゃあ後で姉ちゃんがカワイソウなことになるかもしれない
「蝉取り・・・・好きなのかい?」
俺の虫篭に気付いた奴が言う
黙って頷く俺に
「じゃあ蝉取りで勝負しようか?」
と持ちかけてきた
184 :
名無し募集中。。。 :05/01/21 03:48:41 0
>>183 蝉取り
それは蝉を追いかける体力、蝉を逃がさない敏捷性、蝉の習性などの知識、気候条件などを分析する知力、そして時の運
それらが要求される、人と虫との総合格闘技であり、今回の目的を考えるとこれ以上の勝負は考えられない
「よし、それでいいぞ」
「じゃあ、今日はもう遅いから明日でいいかな?明日は部活休みだから夕方の4時くらいに」
「よし、じゃあ夕方の4時にこの神社で」
俺たち2人は勝負を受ける男達の儀式として、がっちり握手した
奴の手は豆が潰れて皮がむけ、硬くなっていた
なるほど、野球部のエースの掌とはこういうものか
これは手ごわい相手だ、と思った
家に帰ると姉ちゃんはもう帰っていた
特にいつもと変わったところは無い
昨日、日記を盗み見たこと、そして今日、学校に押しかけたことには気付いていないようだった
夜、姉ちゃんを風呂に誘った
明日の勝負の前に、姉ちゃんに勝負で勝って景気付けをしようと思ったのだ
だけど、断られた
姉ちゃん、あいつにゾッコンなのか?
185 :
名無し募集中。。。 :05/01/21 04:12:46 0
>>184 夢を見た
今年のお盆に爺ちゃんの家に行ったときの夢だ
蝉取りをした
田舎には蝉がたくさんいた
小さな虫篭はあっという間にいっぱいになって、もう入らない
籠の中は蝉が満員電車のように身動き取れずにひしめきあっている
俺は蝉取りの天才だ
姉ちゃんがいる
「姉ちゃーん!これ、すごいだろ?」
姉ちゃんが虫嫌いなのをすっかり忘れてた
俺が差し出した虫篭を姉ちゃんは悲鳴を上げて地面に叩き落す
虫篭が壊れ、中から何十匹もの蝉が飛び出す
突然蝉の大群に囲まれた姉ちゃんは泣き叫びながら逃げまわる
夢の中なのに姉ちゃんの悲鳴と蝉の大合唱が聞こえたような気がした
勝負の前に蝉をいっぱい捕まえる夢は縁起がいいに違いない
だけど姉ちゃんを泣かしちゃった夢は・・・・・・・・多分縁起悪いんだろうな
はたけとたいせーを連れて約束の時間に神社に行く
3分くらい前に着いたが、奴はもう待っていた
186 :
策士 ベリ朗:05/01/21 04:13:04 0
>>181 小説は
>>116 教室に帰った俺たちは急いで机の準備をする。
あいかわらず、梨沙子の周りには人だかりができている。
俺「お前ら、ちょっとどいてくれ〜」
梨沙子「あっ、ご、ごごめぇん」
梨沙子は生徒に囲まれながらも答えた。
俺は机の位置を整え、清水は椅子を席を拭く。
準備万端になったところでチャイムが鳴った。
187 :
策士 ベリ朗:05/01/21 04:13:37 0
>>186 二時間目、三時間目、四時間目となんの変化もなく授業が進んでいく。
午後は体育だからそのための体力を温存しなくてはな・・・
四時間目・・・あぁ、腹がへってきやがった。
俺「腹減ったなぁ・・・」
梨沙子「あ、あのぉ。」
梨沙子が俺のほうを向いて話しかけてきた。
俺「ん?どうしたんだ?」
四時間目は社会。眠たいマコトの授業だ。
多少しゃべっていてもなんにも言われない。
そういった周囲の空気を感じ取って梨沙子は話しかけてきたんだろう。
梨沙子「さっき、ありがと。席運んできてくれて。」
俺「あぁ、いいよ。休み時間なんていつも暇だからな。」
俺たちは徐々にちかづきながら小声でしゃべる。
俺「菅谷は、インタビュー疲れただろ?」
梨沙子「いろいろ聞かれたけど、みんな優しくて安心したよ。」
俺「モモってやつがうるさかっただろ?」
桃子は昔から口数おおい。俺と同じクラスになる前から俺に話しかけてきていたが
6年になりたての頃なんて相当毎日話しかけられた。
一時期付き合ってるなんてうわさも流れたほどだ。
梨沙子「うるさくないよぉ。モモチはすっごい明るくていいひとだよ?」
おいおい、もうモモチかw 女同士ってすぐあだ名で呼びたがるよな。
188 :
策士 ベリ朗:05/01/21 04:14:04 0
>>187 梨沙子「○○君て、あだ名あるの?」
俺「ん?俺か?俺は・・・苗字だな。名前でよばれたりするけど基本的に苗字で呼ばれる。」
あだ名とか考えたことないな。
梨沙子「そっかぁ〜。そういえば、この席の夏焼さんてあの、夏焼さんなの?」
どの夏焼さんやねん。
俺「ああ、そうだよ。雑誌とかに乗ってる夏焼さんだよ」
梨沙子「すっごぉい。だって、雑誌とかでものすごい人気あるもん。かわいいし。」
かわいいか・・・そりゃかわいいよ。でも、俺は・・・
俺が沈黙していると不思議そうな顔をして梨沙子が
梨沙子「○○君?どうしたの?」
俺「い、いやなにもないよ。とにかく夏焼ってのは去年くらいから雑誌とかに載りはじめたからな。
昔っから、ってわけじゃないし俺らはあくまでクラスメイトっていう印象なんだよ。」
梨沙子「そうなんだ〜。私たちからしたら、すっごいファッションまねたりとか目標だよぉ」
俺「おれは昔のほうが好きだったけどな・・・」
梨沙子「ん?いまなんかいった?」
いけねぇ、小声で出ちまったのか。
俺「いや、とにかく昼ごろには来るとおもうよ。」
そんな話をしながら四時間目を終えた。
189 :
策士 ベリ朗:05/01/21 04:14:55 0
>>188 男「よっしゃーやっと昼飯だああああ」
うちの学校は弁当持込の学校だ。
希望者はビンの牛乳か、パックのお茶を配給される。
たいてい、男子は牛乳、女子はお茶を選んでいる。
日直のやつらが運んできた。
あれ、日直の後ろから・・・
??「おっはよ〜」
男「おっ、おはよ〜って昼じゃねえぞ〜」
桃子「あ、みやだ〜」
午前の仕事を終えた夏焼雅が部屋に入ってきた。菅谷は急いで後ろの席にうつる。
女「仕事おつかれ〜」
雅「おなかへった〜」
そういいながら席にちかづいてきた。
雅「○○おはよ〜。」
俺「あぁ、おはよ。」
夏焼とは家が近い。だから君づけとかもはやなし。
小さいときから家族ぐるみで遊んでいたからな。
昔から知っている。こいつの良さは昔から・・・
雅「あれ?転校生?」
梨沙子「あっ、あの、あの・・・」
梨沙子は完全に緊張している。芸能人を見る目だ。
俺は見るに見かねて話した。
俺「今日転校してきた菅谷だよ。菅谷梨沙子。」
梨沙子「す、す、菅谷梨沙子ですぅう。はじめまして!」
おいおい、気をつけするな気をつけをw
あー頭さげたよ〜同級生だろうが
190 :
策士 ベリ朗:05/01/21 04:15:37 0
>>189 雅「はじめまして、私夏焼雅。よろしくね」
梨沙子「はい!」
昼食中は仲のいいもの同士席を向かい合わせて座る。
なぜかしらんが、俺と雅。周りのやつらもみんな俺のほうによってくる。
おいおい、ゆっくりメシくわせろよ
桃子「わたし、○○君のとなり〜」
あ〜あ〜、俺の前の席の伊藤君。桃子ちゃんに向こうに押しやられました
俺「おいおい、またかよ〜お前向こうの席だろうよ。」
桃子「いいじゃ〜ん。伊藤君どいてくれたんだから〜」
雅「○○相変わらず大人気だね〜」
梨沙子「あっ。」
ん?
雅「どうしたの、梨沙子ちゃん?」
隣に席をくっつけている梨沙子に雅が話しかける。
梨沙子「飲み物が・・・」
あ、そうか。今日来たばっかりだから、お茶も牛乳もないのか。
桃子「ほんとだ〜どうしよ〜みんなの少しずつわける?」
それを雅が制する。
雅「私のお茶あげるよ。私、さっきマネージャーさんからペットボトルのお茶もらったから」
そういうとかばんの中からお茶を取り出す。
梨沙子「え?いいのぉ・・・ですか?」
梨沙子が悪そうな感じで雅に言う。
191 :
策士 ベリ朗:05/01/21 04:16:10 0
>>190 雅「いいよいいよ。あまってももったいないし。」
そういうと、自分のパック茶を梨沙子に渡した。
雅「あと、私のこと雅でいいよ。あと、普通にしゃべろ?」
梨沙子「え?で、でも・・・」
俺「夏焼だってクラスメイトだぜ。特別扱いするより友達になっちゃえば?」
梨沙子「う、うん。」
桃子「そうだよ〜みやだって意外と普通だよ」
なんじゃそら。意外とって・・・
雅「そうそう。ってこら、ももぉ〜」
桃子「きゃぁ、○○くんたすけてぇ、みやがいじめる〜」
俺「あああ、もぅくっつくなああ」
梨沙子はその様子をみて笑っている
雅「とにかく私のことはみやでも雅でもなんでもいいからね」
梨沙子「うん、ありがとう。じゃ、私のことは・・・」
雅「りさ。りさでいっか?あれ、だめ?」
桃子「あ〜それかわいいぃい。りさっていいねー私は個人的にりーちゃんがいいけど」
なんでもいいだろ。あーつっこみて〜
梨沙子「うん、なんでもいいよ。みんなありがとう。」
転校生はみんなの愛に触れた。
このクラスはこういう雰囲気があったかいな・・・
だから俺みたいな性格でもみんな馴染んでくれるんだろう。
いじめなんてないほうがいいんだろうけど、やっぱりほかのクラスじゃあるのかな?
その時ふとさっきの石村舞波の顔が浮かんだ。
ま、まさかな・・・
少し考え事をしながら昼休みが終わった。
192 :
策士 ベリ朗:05/01/21 04:19:02 0
そんなこんなで雅が登場しました。
今のところ同じクラスに雅、梨沙子、桃子、佐紀ちゃん
違うクラスに熊井、石村がいるところまできました。
舞波の涙は本当なのか?
ほかのベリメンの登場はいつなのか?
雅と主人公の関係は?
ま、いろいろ想像してみてください。
ということで、また明日(策`・ω・´)ノシ
193 :
名無し募集中。。。:05/01/21 04:23:52 0
雅キター!!!!!!!
194 :
名無し募集中。。。 :05/01/21 04:42:47 0
>>185 「1時間後にここに戻ってくる、で、その時にたくさん蝉を捕まえた方が勝ち、ということでいいか?」
俺が聞く
「うん、いいよ・・・・・・・じゃあ、始めようか?」
俺は神社の裏の林に走った
はたけとたいせーもついてくる
2人も暇潰しに蝉取りを始めた
終了時間の5分前
俺の虫篭の中には14匹の蝉がいる
「なあ、クマ、俺の蝉もその籠に入れちゃえよ」
「僕の蝉もあげるよ」
そう言う2人に俺は説教をした
「愚か者ども!勝負というものは神聖なのだ!諸君の行為は勝負の神様に対するボーク?暴投?・・・・」
「おい、クマ、冒涜だろ?」
「そう、その「ボートクである!そんなことは許されないのだ!」
2人は反省しているようだった
「だが諸君の友情には素直に感謝するのであーる!以後気をつけるよーに」
そろそろ時間なので集合場所に戻ることにした
真夏の夕方、林の中なんて入るものじゃないな
蝉はいっぱい取れたが蚊にもいっぱい刺された
奴は既に待っていた
「おーい!何匹取れた?」
俺は「14匹」と答え虫篭を見せた
「僕の方はえーっと・・・・・・・・・・・・・・・15匹だね、じゃあ僕の勝ちだね」
195 :
名無し募集中。。。:05/01/21 04:47:11 0
196 :
名無し募集中。。。 :05/01/21 05:23:41 0
>>194 まさか蝉取りで俺が負けるとは思わなかった
「俺の負けだ!よし、認めてやる!その代わり姉ちゃん泣かしたら許さないぞ!」
「認めるって何を?キミは面白いなあ・・・・・・・・それに友理奈ちゃんを泣かすなんて、そんなことできっこないよ」
ひょっとして・・・・・まだ姉ちゃんとはつきあってなかったのか?俺は早とちりしちゃったのか?
「あっ、ちょっ、ちょっと、この蝉すごいよ!」
奴はそう言うと素早く俺の虫篭から一匹のアブラゼミを取り出した
「ほら、よーく見てごらん、この蝉、右半分と左半分がちょっと違ってるでしょ?」
言われてみると確かになんか違う
「これはね、右半分がオスで、左半分がメスなだよ!こういうの、すっごく珍しいんだよね」
そう言うと奴は、俺たちに蝉のからだの各部の名前、オスとメスの違い、種類別の特徴・・・・・・・
などなど、蝉についての知識を話し始めた
とっても面白くって、3年生の、頭のよろしくない俺でもよく理解できた
「ってわけで、蝉ってよく観察するといろいろと発見があって面白いんだよね」
俺たち3人は奴の話の虜になっていた
「あっ、もうこんな時間だね・・・・・・・・・・・・じゃあ蝉を逃がして帰ろう」
「逃がす?もったいないじゃん!」はたけが言う
俺たち3人にとって、蝉を逃がすという概念はまったく無かった
「虫篭に入れて飼ってもさあ、蝉ってすぐ死んじゃうでしょ?それに蝉持ってても役に立たないよ」
言われてみれば確かにその通りだ
「だから逃がしてあげるのが一番だよ」
俺たち3人は頷いて虫篭を開けた
蝉は夕闇に消えていった
俺はちょっと大人になったような気がした
197 :
名無し募集中。。。:05/01/21 05:24:19 O
りしゃこがアホォっぽくて守られてるのがイイ
198 :
名無し募集中。。。 :05/01/21 05:38:17 0
>>196 家の方向が違う奴とは神社で別れ、3人で家路についた
「蝉の世界って深いなぁ・・・・・・・・・・オッパイ道より面白いかもな」
はたけはオッパイ星人改め蝉人間になってしまいそうな勢いだった
「なんか、すごい立派な人だったね」
たいせーが言う
「あの人とだったら、友理奈お姉様、幸せな家庭が築けるんだろうなぁ」
おいおい、気が早いよ
「何から何まで全部俺より一回りも二回りもでかかったなあ・・・・・・・・」
勝負に負けた悔しさはゼロ、むしろすごい人と知り合えた満足感
「こういうのを試合に勝って勝負に負けたって言うんだろうな」
「・・・・・・・・・おいおい、クマちゃん、あんた何も勝ってない、完敗」
「まあまあ、細かいことは気にするなよ」
すがすがしい気分で帰宅した
部屋に入ると、姉ちゃんが背筋の凍るような視線で睨んできた
「なかさきちゃんから全部聞いたよ・・・・・・・・あんた何てことをやってくれたの?」
日記を盗み見たことも含めて、全部バレていた
姉ちゃんにこっぴどく叱られた俺は海より深く反省した
あれだけ厳しく体に教え込まれたら誰でも反省するに決まってる
「もうこんなことは絶対にしません!許してください!」
土下座する俺の頭に乗っていた姉ちゃんの右足が下ろされた
「じゃあ許してあげるけど、もうこんなことするんじゃないよ」
「なあ、姉ちゃん、あいつすっげえ男だったぜ!姉ちゃんは男を見る目があるね」
姉ちゃんは照れているようだ
「あんないい男、滅多にいねえから絶対ゲットしろよ!じゃないと後悔するぜ!」
姉ちゃんは照れ笑いしながら俺の頭を軽くゲンコツで叩いた
199 :
名無し募集中。。。 :05/01/21 05:49:12 0
>>198 夕食後、俺は姉ちゃんに勝負を挑み風呂に誘った
姉ちゃんはすんなりOKしてくれた
先に体と頭を洗った俺は、湯船に入って姉ちゃんが長くてきれいな髪を洗う後ろ姿を見ていた
こうやって姉ちゃんと風呂に入るのも今日が最後かも知れないな
髪を洗い終えて湯船に入ってきた姉ちゃんに、俺は聞いたみた
「なあ、姉ちゃん、オッパイ大きくなった?」
「コラ!何てことを聞くんだ!?反省しろ!」
そう言うと姉ちゃんは俺の頭に両手を乗せ、俺を湯船に沈めた
湯の中で目を開けると姉ちゃんの太ももが見えた
もがくフリをしてそっと視線を上げた
まだ毛は生えていない
姉ちゃんはすぐに俺の頭を湯船から引き上げてくれた
「じゃあ姉ちゃん、勝負だ!せーの!」
俺と姉ちゃんは大きく息を吸って一緒に湯船に潜った
おしまい
200 :
名無し募集中。。。:05/01/21 06:19:10 0
201 :
名無し募集中。。。 :05/01/21 06:27:37 0
まとめサイトの人へ
作者です
眠れないので自分の作品のタイトル考えてみました
おーどん→よく効く催眠術
なかさき→プレゼント
特命係→特命係 菅谷梨沙子
須藤→強くなりたいとゆいたい
桃子姫と舞波姫→王子様と2人のお姫様
よろしかったら変更お願いします
今日も良い朝だ
頑張って下さい
まだ全ての作者さんのを読めてはいないけど、
学校編の作者さんは素人じゃないと思われ。
構成も表現も秀逸すぎる。
マジでこのままドラマ化してくれんかな〜。
蝉面白かったよー
乙
おはようさん
作家さん昨夜の執筆乙です
ほんとにベリスレでこんな良スレみたことないわ
これからもこのままでありますように
ドラマ化かぁ・・・ドラマ化しちゃうと主人公の男の子が出てきちゃうからなぁ
やっぱ小説だからいいんじゃないのかなぁ
図書館で昼寝でもしようと思って来てみたら、学級委員の清水佐紀が、本棚の前で背伸びしていた。
必死に腕を伸ばして、棚の上のほうにある本を取ろうとしているらしい。
台なり椅子なり使えばいいものを、とは思ったが、近づいて後ろに立った。本を取るのに一生懸命すぎて気付いていない。
棚に手を伸ばし、
「これ?」
本を指差して聞いた。
委員長はびくっとして振り返り、こちらを見ている。
「この本でいいの?」
もう一度聞くと、指先が触れている本を確認して、
「あ、あの、それの左の……」
申し訳なさそうに答えた。
「こっちね」指先を一冊分ずらして、本を取る。「はい」
分厚い本を取って委員長の目の前に差し出す。
「あ、ありがと」
上目遣いでこちらを見、礼を言われた。
綺麗な瞳に見つめられて、ちょっとドキッとする。
「んじゃ」
顔が赤くなってないか心配になり、ごまかすように立ち去る。
「あのっ」その背中に委員長が声をかけた。
振り返ってみてみると、気のせいか頬を紅潮させた委員長が、
「あ、あの、ありがと」
目を逸らしながら、もう一度、礼を言った。
昔いいんちょスレに貼ったやつ・・・
>>205 ドラマ化?
んじゃ全編主観映像のみで!(w
208 :
名無し募集中。。。:05/01/21 11:50:02 0
みやびちゃんみやびちゃん
確かに良スレだな
スレタイにベリーズの名前ないのが
逆に良スレにしてるw
>>1 GJ!!
210 :
名無し募集中。。。:05/01/21 12:43:36 0
いいんちょいいんちょ
新しく書いてみる
(1-1)
「須藤さん、好きだ」
放課後の教室に、須藤さんと1人の男子が居る。どうやら、告白の現場に立ち会ってしまったらしい。
須藤さんは眉毛を寄せてちょっと困ったような表情をしている。
照れているのか夕日に照らされたからなのか分からないが、赤くなっている。
相手が誰なのかは、自分の場所からはあまり見覚えの無い後姿しか見えない。
声も、聞き覚えが有るような無いような・・・やっぱり誰だか特定できない。
ちょっと残念ではあったけど、そんな事よりも須藤さんが何て応えるかが問題だ。
どんな結果でも、教室では数日の間はニュースになる。
「ごめんなさい」
ホッとしたような、残念なような気持ちで様子を伺う。
「分かった。ごめんね」
と震えた声で言って、告白した男子がこっちを振り返ろうとした。
・・・ここに居たら見つかる!
>>211 (1-2)
そう思って僕は廊下を走り出した。
「廊下を走ったらいけないんだぞー!」
後ろから声をかけられた。
先生でも須藤でも、告白してた男子でもなかった事に安心しつつ振り返ると、徳永が居た。
ジャージを着ててバドミントンのラケットを持っている。
「先生の代わりに教育的指導!」
と言って、バドミントンのシャトルを打ってきた。
「ちょっ、やめろって」
一体どこに隠して有るのか、打っても打ってもシャトルが無くなる気配はなかった。
「おい、いい加減にしろよ、徳永!」
止まないシャトルの雨に耐え切れなくなってそういうと、徳永が急に泣き出した。
「なんで泣くんだよ!おい!」
やっぱり徳永は泣き止まない。
1回止まったと思ったバドミントンが再開した。
手は確実に顔を隠しているのに、どうやって打っているんだろう・・・
どうしていいか分からずに、僕は徳永を置いて走り去った。
>>212 (1-3)
・・・気がつくと、僕はベッドの上に居た。
自分の部屋だ。携帯電話の時計を見ると06:58の表示。
もうちょっと時間が有る事を確認してから、布団で頭を覆って夢の事を考える。
「須藤かぁ・・・」
思わず独り言を言ってしまう。
須藤こと須藤茉麻は僕の同級生だ。バレーボールやバドミントンが出来て、脚も速い。
かと思えば、手芸部に入ってた事もあったり、
聞こえてきた女子の話によるとお菓子作りなんかもするらしい。
顔だって多少の好みの差はあるだろうけど、かなり可愛い方だと言って良いと思う。
だからと言って、特に意識した事はなかったけど、男子が振られててちょっと安心したのは何でだろう。
「須藤かぁ・・・」
さっきと同じ言葉を呟いていた。
それに、徳永が出てきた理由も分からない。
シャトルを乱れ打ちされた理由も無茶苦茶だし・・・。
そもそもこんな夢を見た理由も理解出来ないけど、夢だから無茶苦茶なのも納得できるといえば出来る。
徳永ならあんなふうにバドミントンを打つことは可能かもしれないけど。
あんな風にバドミントンをやっている徳永を想像して、ちょっと可笑しくなった。
ただ、朝から、こう、胸の辺りがもやもやしてスッキリしない。
「ホント、なんだったんだ・・・」
>>213 (1-4)
真っ暗な布団の中で考え込んでいると、急に目の前が明るくなって母さんの顔が見えた。
「早く起きて着替えなさい」
「あ、あぁっと、おはよう」
「はい、おはよう。急がないと遅刻するわよ」
「うん、今何時?」
「もう7時15分よ」
「わかった。ありがとう」
独り言を聞かれてないか不安になって、かなり不自然な挨拶になったけど、
どうやら寝ぼけているだけだと思われたらしい。
それにしても、20分近く経ってたのか・・・。
いつもよりもちょっとだけ急いで仕度をして少し早足に学校に行った。
顔を洗っても、ご飯を食べても、結局もやもやしたものは無くならなかった。
通学路で友達に会っても同じだった。
何だか様子が変だって言われたけど、寝不足だからって言って誤魔化した。
変な噂を立てられて須藤とか徳永と変に気まずくなるのも嫌だった。
別に、好きだとかそんな事を思ってるわけじゃないし・・・
そんな風に結論が出たところで学校に着いた。
各作家さん、愛理も出してくれぃ
217 :
名無し募集中。。。 :05/01/21 14:24:46 0
まぁさ、ヒロイン
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
楽しみにしてます
218 :
名無し募集中。。。:05/01/21 15:08:35 O
舞美
梅しゃんとか、ありだろうか・・・
作者様たちの登場までの間、つまらないものですが、ちょっと場つなぎいたします。
―― 河田純子 『終わらない時間』から ――
ぼくたちが、二人で会うために初めて待ち合わせしたのは、去年のいまごろだったね。
それほど多く車も通らない、あまり人が上ることもない歩道橋の上。
緊張しながらきみを呼び出した公衆電話。
一秒が長かった。
教室ではいつでも近くにいたぼくたち。
これが恋だなんて、なぜかまるで思わなかったけど。
あいつと知り合ってから、いつのまにか、なんだかきれいになったね。
そんなきみをふと見つめてしまうぼく。
うれしい気持ちと、さびしさの間で、揺れる心‥‥。
たそがれてゆく街。交差点を二人で渡る。
指を一本だけからめて、恋人のように。
きみを笑わせようとして、つぎつぎ冗談ばかり言って。
澄んだ笑い声がぼくには心地よかった。
いつだっただろう。
「好きな人ができたら、わたしにも必ず報告してね」なんて言ったね。
いま思う。そのとき、ぼくには、大好きな人がもういたんだ。
そして、いまもぼくの横できみは風に髪をなびかせて。
この、優しい二人の時間がこのまま、そっと停まればいいのに。
ときどき、哀しい目をしたまま微笑む、きみの心はわからないまま、
いくつかの甘い想い出も、少しずつセピアに色あせて遠ざかる。
その半分さえ、言葉にならない、こんなに切ない気持ち。
口に出せなくて。
こうして会うことが、できなくなる日がもうすぐそこに近づいてる。
そこから気をそらせたくて。
残されたわずかな時間を思い切り、悔やまないように過ごしたいから。
この、優しい二人の時間がこのまま、ずっと続くといいのに。
かなわないそんな思いに胸を痛めながら、
それでもぼくは、祈る。
きみの願いがきっとかなうようにと。
きみの新たな日々が、いつも希望にあふれたものであるようにと。
そして、
ぼくらは卒業する。
======================================================
イメージは舞波ですが、
ヒロイン役は読者でご自由に設定してお楽しみください。
222 :
名無し募集中。。。:05/01/21 16:46:15 0
楽天使キター
223 :
名無し募集中。。。:05/01/21 17:38:05 0
225 :
策士 ベリ朗:05/01/21 18:12:13 0
>>215 愛理かぁ〜うぅ〜ん。誰かの妹的な感じで出してみるかな
にしても、このスレのびるな〜w
226 :
名無し募集中。。。:05/01/21 18:22:28 0
作者様が登場するまで、ちょ〜しこいてもういっちょ。すみませんこれで終わりにします。
>>224さん正しいスレに案内してもらえると助かります。どこだかわかりませんです。
>>220 >>221 から時間は少しさかのぼります。そして主観はヒロインへ。
―― 河田純子 『シ・ン・ユ・ウ』から ――
わ、もう最終電車の時間だ! 遊んだね〜。
少し笑顔もどったね。もっと笑って笑って。
キミがさみしい夜に、こうしてつきあってあげられて、わたし嬉しかったよ。
恋人同士に見えるんだろうね。
いいよ気にしないよ。迷惑なんかじゃないよ。
ママが何て言っても、キミはキミでいいんだからさ。
キミが迷惑かな、あはは。ごめんね。
でもいつもキミのこと見つめてるよ。だって、、、
キミとわたしは、シ・ン・ユ・ウ、じゃん。
わたしのこともちゃんと見ててよね。
ほら、うつむいてないで。
だけどキミの素直なところ、なくさないでね。
ねえ、キミの宝物って、なに?
いちばん大切なもの‥‥。わたし、教えてもらっていいかな。
さっきちょっと踊ってたよね。
え、いつも練習してるんだ。あのビルのガラスの前で踊ってるんだ。
かっちょいいじゃん。まぶしかったよさっき。
なーんてね。なんか恥ずかしいな。
夢、かなうといいよね。わたし何もできないけど、
応援する気持ちだけは誰にも負けないぜ、って。
もし、夢がかなったら、、、、
そのときは、今夜のこと、思い出してほしいな。
今夜こうしてわたしたち、ずっといっしょにいれたんだって。
あのときに話した夢なんだって。
この街は、夜も明るすぎて星も見えないけどね。
いいよ。また泣いても。悔しい気持ちわかるよ。
いいんだよかっこ悪くたって。安心して。
かっこ悪いとこだって、わたし気に入ってるんだしさ。
でもかっこ悪すぎるところは、わたしにしか見せちゃだめだよ。
かっこ悪いキミも好きなのって、わたししかいないから。
好きなだけ泣いていいよ。ずっとそばにいてあげる。
やっと笑ってくれたね。涙ふきなよ。
やっぱその笑った顔の方がいいよ。男前じゃないけど。
わたしのこと、信じられる?シ・ン・ユ・ウ、として。
いつも見つめてるんだ。信じていいよ。
だから、、、
わたしたち、ずっと仲よしでいよう、ね。
このまま、ずっと。
電車なくなっちゃったけど、眠くなってない?
じゃあ、朝まで遊んじゃおっか!
よし、行こう!
======================================================
オリジナルはいずれも古賀勝哉です。
イメージは舞波(ry
230 :
ルパン:05/01/21 19:28:34 O
いつのまにかシーパラキターーーッ!
ストーリーの情景がリアルに浮かぶよ。
主人公は俺ということで。
231 :
名無し募集中。。。 :05/01/21 19:33:57 0
>>215 その依頼受けた
期待に添えるかわからんけど
タオトル【妖精の奇跡】で
っつーことでちょっとまってね
232 :
名無し募集中。。。 :05/01/21 19:36:26 0
タオトル・・・・・・・・・・・・
誤字には気をつけよう
233 :
名無し募集中。。。:05/01/21 19:36:34 0
PVよりこのスレの方が効果的にベリ曲を楽しめるのが皮肉
234 :
名無し募集中。。。 :05/01/21 19:48:58 0
妖精の奇跡
「はあ・・・・・・・・・・・カワイイよなあ」
部屋に閉じこもり修学旅行の時のクラスの集合写真を見ながら、俺はため息をついていた
この世のものとは思えない、妖精か、天使か、女神を思わせる眩しい笑顔
俺は机の秘密の引出しの鍵を開け、中から1枚の紙を取り出す
スキャナを使って妖精の笑顔をパソコンに取り込み、ペイントソフトでリタッチし、拡大してプリントした紙
俺の一番の宝物
大きな妖精の笑顔を見つめながら、俺はまたため息を漏らす
「ああ、やっぱりサイコーだよなあ・・・・・・・・・・・夏焼雅ちゃん」
235 :
名無し募集中。。。:05/01/21 19:49:51 O
236 :
名無し募集中。。。:05/01/21 20:11:38 0
>>141(秘密国家公務員編)
「ふん、ここか〜。あいつらのアジトは」不敵な笑みを浮かべて「Berryz」の前に一人の少女が立っていた。
でも、舞美も案外、頼りないわね。あの程度でロストするなんて。
手にはゲーセンのコインが数枚握られカチャカチャと音をたてていた。
さてどうしよっかな〜、ガムを膨らませ風船をつくる。
「ねえ、あなた誰?」その声にガム風船が弾ける。あたしが後ろを取られた!驚いて振り返る少女。
「あそこ(Berryz)に何か用?さっきからずっと見てるみたいだけど」
この子、隙が無い。少女は目の前に立っている微笑む少女を睨む。
「千奈美、何か悪い事したかな〜?何で睨んでるのかな」微笑む少女は千奈美と言うらしい。
「いや、別にあそこ(Berryz)を見てたんじゃないよ」少女はここはいったん退くことにした。
すれ違いざまに千奈美は「千奈美が名前言ったんだからあなたも教えてよ」と投げかけた。
ふん、と鼻をならしてその少女は2,3歩進んだ時、握っていたコインを一つ振り向きもせず放った。
そのコインを軽くつかむ千奈美。「あっぶないなー」といってコインを投げ返す。
振り向いてそのコインを掴んだ少女は「愛、私の名前よ。また会いましょう」不敵な笑みとともに去っていった。
千奈美はコインを掴んだ手に痣が出来ているのを確認しながら
「のぞむところよ」そう呟いて「Beryyz」に入っていった。
237 :
名無し募集中。。。 :05/01/21 20:16:12 0
>>234 夏焼雅ちゃん
透き通るような白い肌に細面で整った顔立ち
長くて美しいキラキラ輝く金髪に近い茶髪
大人びた雰囲気と子供っぽい無邪気な笑顔
クールで知的なオーラを漂わせているが、明るくて素直な性格
俺はそんな雅ちゃんが大好きだ
しかし、当然ながらライバルが多い
クラスの半分以上、それどころか他のクラス、他の学年、更には別の学校にもライバルがいる
男だけじゃなく、女子の中にも雅ちゃんを妖しい目つきで見ているのが何人かいる
「はあ、雅ちゃん・・・・・・・」
拡大写真を穴の開くほどじっくりと見つめる
鳩時計が9時を告げる
9回目の鳩の声に合わせて、後頭部に衝撃を受けた
強い力で頭を下に押された
雅ちゃんの写真にキスをしてしまった
インクの臭いと味がした
238 :
名無し募集中。。。:05/01/21 20:19:35 0
>>236 「いらっしゃーい」入ってきた見知らぬ女の子に梨沙子が元気よく挨拶する。
「マスター、鼠がうろちょろしてたよ。追っ払ったけどね。」女の子はそう言いながらマフラーとコートを脱いだ。
「千奈美、スマンな〜」マスターが緊張感の無い声で答える。千奈美っていうらしい。
「あなた達?一緒に仕事する人たちって?何か頼り無さそう」笑いながら私と桃子を見た。
「ちょっと〜〜〜、ちまきだか何だか知らないけど、頼りないって何よ〜〜〜」桃子が反撃する。
「おいおい、喧嘩すんなや〜」マスターがなだめようとする。
「この子は千奈美。お仲間(秘密国家公務員)や。」マスターが改めて私たちに紹介する。
続けて「こっちは、佐紀と桃子。今回は大仕事なんや〜。連携頼むで」マスターは千奈美に私たちを紹介した。
「くれぐれも千奈美の邪魔しないでねー。」満面の笑顔で愛嬌があるのだが言う事は腹が立つ。
「よろしく」私はなるべく平静を装って挨拶する。桃子は向こうを向いたまま「ふん」と拗ねて答えない。
「ま、いいけど。そうそうそれより表にいた子、愛とか名乗ってたわ。マスター何か知らない?」
「めぐみだってーーー」桃子と顔を見合わせる。どうやら本当にZYXは存続してるらしい。
マスターの方を伺うと柄にも無くまじめな顔をしている。
今回の件は山崎の息子の不祥事を足がかりに山崎自身の不正を暴くのが真の目的らしい。
山崎は権力を使って、壊滅させたはずの秘密犯罪組織からZYXの三人(舞美、愛、えりか)を
秘密裏にその配下において様々な追及の手をかわしているらしいのだ。
今後については私と桃子は引き続き学校で様子を探り、向こうのアクションを待つ。
千奈美は友軍のような形で学校関係を外部から探る。そういう事になった。
239 :
名無し募集中。。。:05/01/21 20:20:18 0
>>238 「あの友理奈って子は?」私は気になってることを聞いた。(秘密国家公務員は名前で呼び合わなければいけない。
本名かどうかは本人しか知らない。)確か次のヤマに向かったといってた。
マスターは、山崎自身を張っていると答えた。大変危険な役回りだ。
「私たちって小中学校の平和を守るのが任務じゃないの?」桃子が発言する。
ふふふっ。千奈美が笑いながら言った。
「あなた達の任務はそうかもね。他の秘密国家公務員は違うわ。日本の影の部分の不正を摘発してるのよ」
「そうなんだ」私はちょっとショックだった。私と桃子だってZYXで相当訓練を積んだ自負がある。
でも、ここでは危険の少ない仕事をこなすだけ。
「違う、違う」マスターが手を顔の前で振って、否定する。「お前達の任務だって、凄い重要なんや」
マスターはあの学校に何か手がかりがあると睨んでる。そこでの捜査は熟練の秘密国家公務員でないと出来ない。
しかも一人だと大変危険なので二人組みで活動してる私達を選んだらしい。実際、二人組みで行動してるのは
私と桃子二人だけで、大体単独行動するのが普通だと言った。
だから今回、友理奈や千奈美と私達が顔を会わせること自体そうとう大きな事件ということなのだ。
更に私達がZYX出身だから今回出てくるであろうZYXにも対応できるだろうという配慮もあったらしい。
(期待にはこたえてないけど・・・)
私達全員を知ってるのはマスター、梨沙子、舞波だけらしい。友理奈と千奈美はお互いを知らないとマスターは言った。
事実、千奈美は「そんな名前初耳よ」と答えた。一言多いけど嘘はつきそうに無い。多分本当だろう。
「とりあえず、そういうことね、じゃあ、千奈美オツトメに行ってきまーす!!!」元気に言って千奈美は出て行った。
「またねー」梨沙子は、にこやかに送り出す。
「お前らー、喧嘩するなよ。千奈美は年下なんやから」
「あ、やっぱり・・・」私と桃子は顔を見合わせた。
240 :
名無し募集中。。。 :05/01/21 20:45:20 0
>>237 「はーい!こんばんわ〜!愛の妖精アイリーンちゃんでーす!」
頭の上で声がする
頭の上に誰かが乗っかっていて重い
何が起こっているのかさっぱりわからないけど俺は不思議と冷静だった
「とりあえず降りてくれない?重いんだけど」
「あっ、ゴメンゴメン・・・・・よいしょっと、愛の妖精、アイリーンちゃんでーす!」
頭の上から降りて俺の目の前に立った人物を観察した
歳は俺と同じか少し下くらいか?
クリーム色のダボっとしたワンピースを着ている
幼稚園児みたいでかわいらしい
頭のてっぺんからつま先まで目線を2往復させてから俺は質問を始めた
「で、誰?」
「愛の妖精アイリーンちゃん」
「どこから入ってきたの」
「妖精の国から妖精時空トンネルを通って」
・・・・・・・・・・・・・・・にわかには信じられない
「妖精って小さいんじゃないの?」
「小さくもなれるよ」
アイリーンはみるみるうちに小さくなり、見えなくなってしまった
「いけないいけない、小さくなりすぎちゃった」
そういう声が聞こえてくると、今度はアイリーンがだんだん大きくなって、元の大きさに戻った
「こんなこともできるよ」
アイリーンはふわりと空中に浮いた
信じられないが妖精だというのは本当らしい
さっきアイリーンが頭に乗ったときに机に打ちつけた額が痛いので夢でもないようだ
「んー・・・・・・・・妖精だっていうのはわかったけど、何しに来たの?」
241 :
名無し募集中。。。:05/01/21 20:51:35 0
作品以外で固定はお控えください
みんなガソバレ
242 :
名無し募集中。。。:05/01/21 20:52:36 0
【よく効く催眠術】
これ今読んだがいいなーこういうの好きだ
243 :
名無し募集中。。。:05/01/21 21:46:39 0
復活記念保守
244 :
名無し募集中。。。:05/01/21 21:55:49 0
愛タソハァハァ
245 :
名無し募集中。。。 :05/01/21 22:10:38 0
>>240 「妖精の小学校の卒業試験を受けに来たのでーす」
「は?卒業試験?何それ?」
「それはね、妖精の不思議な力を使ってね、人間界の誰か1人の願いを叶える、っていう・・・・・
『妖精の奇跡』を1週間以内に起こしたら合格なの」
「で、その誰か1人っていうのが俺なの?」
「ピンポーン!正解で〜す!あなかがアイリーンちゃんに選ばれたのでーす!」
妖精というものの存在さえ信じてしまえば、という仮定条件付きだが、話が読めてきた
「なんとなくわかった、と思いたい。で、どうして俺が選ばれたの?」
アイリーンが指を鳴らすと、雅ちゃんの写真がふわりと浮かび上がった
「妖精はね、人間の望みを叶えたいっていう想いに敏感なの」
アイリーンは雅ちゃんの写真を手に取った
「でね、キミの『雅ちゃんと両想いになりたいよ〜』って想いがとーっても強かったからね、
アイリーンちゃんが手伝ってあげるために人間界にやって来たんだ」
アイリーンは常に笑顔を絶やさずに楽しそうに語る
こいつ、よく見るとかわいいけどデリカシーってものが欠けている
「それじゃあ、アイリーンちゃんの合格と、キミのハッピーのために一緒に頑張ろう!」
そう言うと俺に右手を差し出してきた
アイリーンの勢いに呑まれた俺は、思わずがっちり握手してしまった
246 :
名無し募集中。。。:05/01/21 22:32:06 0
また連載が増えてるな
247 :
名無し募集中。。。 :05/01/21 22:40:18 0
>>245 翌朝
学校に向かう俺に、アイリーンはついて来た
アイリーンの姿は俺以外、動物を含めて誰にも見えないらしい
アイリーンは初めて見る人間界が珍しいのか、「あれは何?これは何をするものなの?」と質問を繰り返す
俺は一つ一つ答えてやった
しかし、アイリーンの姿が見えない他人から見たら、今の俺はどう映っているだろう?
歩きながら時々「ポストだよ」とかブツブツ呟く俺の姿・・・・・・・・・想像したくない
「あ、あれが雅ちゃんだね?・・・・・・・・・じゃあ、昨日打ち合わせした通り、掃除の時間に作戦決行、ってことで」
アイリーンが言った
妖精の不思議な力で雅ちゃんの気持ちを変えちゃえばすぐに終わるでしょ?
そう思ったのだが「それはかなり上級の妖精の不思議な力で、小学生には無理」だとアイリーンが言った
そこで俺とアイリーンは、妖精の不思議な力を使って雅ちゃんのハートをゲットする作戦を色々と考えた
アイリーンの提案する作戦はどれもメチャクチャで、辛うじて使えそうなのは一つしかなかった
248 :
名無し募集中。。。 :05/01/21 22:57:47 0
>>247 掃除の時間
俺と雅ちゃんの班は校門の担当
アイリーンの考えた作戦は・・・・・・・・
俺がさり気なく雅ちゃんに近づいた瞬間、アイリーンが不思議な力でトカゲを出す
俺は怯える雅ちゃんの肩をそっと抱き、トカゲを捕まえて植え込みに逃がす・・・・・・・・・
という、手垢の染み込んだ古典的な作戦だった
これ一発で決まらなくても、ポイント稼ぎにはなるだろうと思っていた
チャンスがやって来た
アイリーンに目で合図を送る
アイリーンが指を鳴らすと俺たちの目の前に突然トカゲが現れた
体長10mはあろうかという巨大なトカゲ
俺は雅ちゃんより先に気を失った
249 :
名無し募集中。。。 :05/01/21 23:29:02 0
>>248 その後もアイリーンの考える作戦はハチャメチャなものばかりで一つも使えるものが無かった
俺が考えた作戦もいざ実行してみるとアイリーンのヘマのせいでことごとく失敗してしまった
三日目の夜
テレビの歌番組で歌うモーニング娘。に合わせて、アイリーンは楽しそうに振りつきで歌ってる
歌もダンスもとっても上手い
こういうのも悪くないな
俺はアイリーンと一緒にいることに幸せを噛み締めていた
「ねえ、アイリーン、ちょっと質問していい?」
歌が終わって演歌歌手のトークになったのを見計らって、テレビを消してアイリーンに聞いた
「なーに?」
「あのさあ、『妖精の奇跡』が起こったら・・・・・・・・・・
俺と雅ちゃんが両想いになれたらさあ、アイリーンはどうなっちゃうの?」
「すぐに妖精の国に帰って卒業式」
「じゃあ1週間以内に奇跡が起こせなかったら?」
アイリーンは一瞬悲しそうな顔になったが、すぐにいつもの笑顔で
「もう!失敗した時のことなんて考えてたら本当に失敗しちゃうよ!さあ、また作戦考えよ?」
そう言うと一足先に俺の部屋に向かった
アイリーンとずっと一緒にいられるのなら雅ちゃんと両想いになれなくてもいい
そうとまで思えるようになっていた
でも期限があるからそうもいかないんだよな・・・・・・・・・・・・・
250 :
名無し募集中。。。 :05/01/21 23:46:11 0
>>249 六日目の夜
明日がラストチャンスだ
今まで何の成果も挙げられていないことにアイリーンは苛立っているようだ
笑顔に余裕が無い
「なあ、アイリーン、もしも明日ダメだったら・・・・・・・・・おまえ、どうなるの?」
以前答えてくれなかった質問をもう1度してみた
アイリーンは沈黙してしまい、悲しそうな表情で下を向いてしまった
ゴメン、今の質問は無かったことに・・・・・・・・・
俺がそう言おうと思ったとき、アイリーンが口を開いた
「・・・・・・・・・・・・・消えちゃうんだ・・・・・・・・・・・・・」
弱弱しい、今にも消えてしまいそうな声
「前にね、試験で失敗しちゃったセンパイを見たことがあるんだ・・・・・・・・・・・・・
そのセンパイね、人間界に現れてから、ちょうど1週間経った瞬間、消えちゃったの・・・・・・・・・
で、妖精の国に帰ってくるのかなあ?って思っていたんだけど、帰ってこなかった・・・・・・・・・」
アイリーンはそこまで言うと泣き出してしまった
ショックだった
両想いになれないのも悪くないなんてことを1度でも思った自分を恥じた
俺はアイリーンの肩を優しく抱いてハンカチを手渡した
「泣くなよアイリーン・・・・・・・俺が絶対アイリーンを守ってあげるから、な?」
アイリーンは俺の胸で大声をあげて泣き出してしまった
「俺が・・・・・守ってあげるから・・・・・・・・・・」
俺も涙があふれて止まらない
結局良さそうな作戦はこの日も浮かばなかった
251 :
名無し募集中。。。:05/01/22 00:15:38 0
>>159 の続き 【学校編】
夏焼の手が俺の口の前から離れると突然、今までより小さい声で話し出した。
「もし・・・さっき・・・駅でキスしちゃってたら・・・ファーストキスになってた?」
「えっ・・・」 俺は夏焼を見た。
「ねぇ? どっち?」 夏焼も俺の方を見つめる・・・
「・・・えっと〜」 ちょっと前の桃子との用具室の一件が思い浮かんだ・・・
「初めて・・・ではないかな」 少し恥ずかしそうに言う。
「それは小学校に入る前?」 夏焼は真剣な顔で聞く。
「えっと〜・・・入ってからかな・・・って、夏焼はどうなんだよ??」
俺が聞くと、夏焼は『そっか〜』と小さく言ってから少し険しい顔をして考え事をしだした。
「って、俺にだけ喋らせて!!あのな〜夏焼はどうなんだよ!!」 と夏焼に言う。
そうすると夏焼は「ん?」と言って、俺をジーッと見た。
そして何事も無かったかのようにバッグからポッキーを2本取り出して自分の口と俺の口に入れた。
「ポッキーって、やっぱ美味しいよね♪」
そう言って夏焼は『ニコッ』と笑い、何も無かったかのようにポッキーを口にくわえたま、ままた水族館の写真を見てしまった。
・・・絶対に俺は夏焼に遊ばれてる・・・・
そんな事を思いながら『はぁ・・・』と、ついた小さいため息さえも
『次は終点、八景島〜』 と言う、車内アナウンスにかき消されてしまった。
252 :
名無し募集中。。。:05/01/22 00:17:47 0
うほうほっキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
253 :
名無し募集中。。。:05/01/22 00:19:07 0
八景島が終点ってw
254 :
名無し募集中。。。 :05/01/22 00:35:58 0
>>250 最終日
最後の作戦は、アイリーンの力は借りないでオーソドックスにラブレターということにした
アイリーンを守るために雅ちゃんにラブレターを書く
雅ちゃんのことを書こうと思ってもアイリーンのことしか思い浮かばない
それでも、俺はアイリーンを守るための一世一代のラブレターを書き上げた
放課後、体育館の裏に来てくれと雅ちゃんに頼んだ
快くOKしてくれた
放課後の体育館の裏
雅ちゃんはまだ来ていない
このラブレターで全てが決まる
心臓の鼓動が早くなる
「なあ、アイリーン、不思議な力で勇気をくれ」
アイリーンはいつものように指を鳴らすポーズをしたが、ちょっと考え込んでから・・・・・・・・・・
俺の右の頬にキスをした
「Okしてくれるといいね」
雅ちゃんが来た
「これ、読んで下さい」
そっとラブレターを手渡す
アイリーンは不安げに雅ちゃんを見つめている
読み終えた雅ちゃんは俺の方を見てニコっとわらった
もうすぐ全てが決まる
255 :
名無し募集中。。。:05/01/22 00:36:26 0
>>253 調査ミスでしたスマソw
『終点』の所は、まとめサイトの方見てましたら消しておいてください^^;
よろしくお願いします。
256 :
名無し募集中。。。:05/01/22 00:50:25 0
イイヨイイヨー
規制がウザイ
257 :
名無し募集中。。。:05/01/22 00:53:46 0
このスレのせいでマンパワー買う予定だった金でベリのPV集買ってきたぞ
258 :
名無し募集中。。。 :05/01/22 00:54:19 0
>>254 「えーと、返事なんですけど・・・・・・・・・・・・・・・」
雅ちゃんの言葉に、俺とアイリーンは一言も聞き漏らすまいと聞き耳を立てる
「1週間後じゃダメ?前向きに考えるからさあ」
本来なら悪くない答えだ
だがアイリーンには・・・・・・・・俺たちには時間が無い
「そこを何とか、今ここで返事を聞かせてくれないか?」
必死に食い下がる俺に雅ちゃんはちょっと怯えたように見えた
「うーんと、ね、キミはね、うーん・・・・・・・・・・・・・・
100点満点でね、80点以上だったら私とお付き合いOKだとするとね、キミは78点くらいなの
それでね、1週間の間に足りない2点分を探したいな、って思うの」
雅ちゃんはちょっと困ったような表情で言った
事実上のOKだと、告白は成功したも同然だと、普段なら言える
だけど今でないと意味が無い
そこを何とか、今ここでOKしてくれ、2点くらいオマケしてくれ・・・・・・・・・・・
気付くと俺は泣きながら土下座して頼んでいた
自分自信だけのことならこんなに必死にはなれなかっただろう
だけどアイリーンを守るためさ、土下座でも何でもするさ
雅ちゃんは俺の右肩に手を当て、「あんまりしつこいと嫌いになっちゃうよ」と言った
アイリーンも俺の左肩に手を当て、「もういいよ・・・・・・」と言っている
この上なく悲しそうな顔をしていた
259 :
名無し募集中。。。:05/01/22 00:57:10 0
260 :
名無し募集中。。。:05/01/22 01:05:05 0
泣きそう(´;ω;`)
261 :
名無し募集中。。。 :05/01/22 01:13:46 0
>>258 8時30分
鳩時計が1度鳴いた
「あの鳩があと9回鳴いたら私は消えちゃうんだよね・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
俺たちはベッドの上で横に並んで体育座りしている
アイリーンは今にも泣き出しそうだ
俺はアイリーンにかけてやる言葉が見つからず、下を向いて黙っていた
時間はジリジリ減っていく
アイリーンが鼻をすする音が聞こえた
声を出さずに泣いているようだ
俺は顔を見ないでそっとアイリーンの手を握った
掌を通してアイリーンの体温が伝わってくる
ひょっとしたらこのまましっかり手を握っていればアイリーンは消えないかもしれない
そんな甘い考えが頭を過った
「アイリーンを絶対守ってやるって言ったのに、ゴメンな」
「私の方こそ奇跡を起こせなくってゴメンね」
少し間が開いて、アイリーンが続ける
「もう覚悟を決めたから・・・・・・・・・私のことは気にしないでね」
俺は何も言えなかった
「素敵な思い出をありがとう・・・・・・・アイリーンのことは忘れて、雅ちゃんと幸せにね」
262 :
策士 ベリ朗:05/01/22 01:18:06 0
【学校編】の作者さんすごいですね。
引き込まれていく感たっぷりです。
263 :
名無し募集中。。。:05/01/22 01:39:59 0
学校編、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!
アイリーン編も泣ける(´Д⊂
264 :
名無し募集中。。。 :05/01/22 01:54:31 0
>>261 その時、俺はアイリーンの体に起こった異変に気付いた
掌から伝わってくる体温が少し下がったのだ
ドキっとして時計を見ると・・・8時57分ってところだ
慌ててアイリーンを見ると、全体的にボンヤリと色が薄くなったように見えた
アイリーンも自分の変化に気付いたようだ
「うわあああああああああんん!やっぱり消えたくないよお!」
大きな声を上げて泣き出してしまった
俺はきつくアイリーンを抱きしめた
「アイリーン、消えちゃダメだああ!どこにも行っちゃダメだああああ!ずっと一緒にいてくれよ!」
俺も大きな声を出して泣き叫ぶ
親や近所の人に聞かれるかも知れないがそんな場合じゃない
2人で抱き合って泣いてるうちにもアイリーンの変化は続く
抱きしめる両手に感じるアイリーンの体重がどんどん軽くなる
泣いてたアイリーンが呼吸を整えてから言う
「ねえ、最後にアイリーンのワガママ聞いてくれる?」
俺はアイリーンを放して顔を見つめて聞いた
「何かな?」
「キスして」
アイリーンは俺の目をしっかり見つめてそう言った
俺は黙って頷いた
アイリーンが目を閉じるのとほぼ同時に悪魔の鳩が鳴き出した
1つ、2つ、3つ・・・・・・・・・・・・・・・
慌ててアイリーンの顔に唇を近付ける
アイリーンの唇と俺の唇が今にも触れようとした時、9回目の鳩が鳴いてしまった
俺の唇は虚空を切った
間に合わなかった
アイリーンは完全に消えてしまった
俺はアイリーンを守れなかった
そしてアイリーンの最初で最後のワガママに応えられなかった
265 :
名無し募集中。。。:05/01/22 01:59:35 0
>234
>237
>240
>245
>247
>248
>249
>250
>254
>258
>261
>264
266 :
名無し募集中。。。:05/01/22 02:02:46 0
お前ら、また今夜も俺を泣かす気か
267 :
策士 ベリ朗:05/01/22 02:30:21 0
>>191 うちの学校は体育が二時間連続ある。
というのも、他クラス合同で体育を一気にやるからだ。
このシステムをいいっていう生徒もいれば、体育が嫌いな生徒は
ちょっとかったるいなぁとも思う。
俺は体育はわりと好きなほうなので、この時間は好きだ。
加えて、飯食べた後だからどうせ教室授業しても寝るだけだし。
生徒は考えて、食べ過ぎないようにしているというのも体育の醍醐味かも
クラスはA〜Dまであって、A,BとC,Dがセット。
よって、俺たちはC組のやつらと一緒に体育をやる。
とはいってもこの前の授業までは野球で、男女別々だったから実質
C組の男子としか顔を合わしてないわけだが。
男「おい、○○。」
俺「ん?おっ、杉山じゃねえか。久しぶりだな。」
明らかに好戦的な態度なんですけど・・・
杉山ナントカ、え〜なんだったかな、わすれちまった。
とにかくC組でも一番うるさい体育馬鹿だ。
杉山「てめえ、野球でてめえに球打たれて以来、胃がムカムカするんだよ。」
268 :
策士 ベリ朗:05/01/22 02:35:53 0
>>267 俺「それ、お前酒の飲みすぎじゃねえか?」
杉山「・・・ぉぃ」
俺「ん?」
杉山「冗談は顔だけにしろぉやあああああ」
体育教師「冗談はお前だ。」
杉山「ぇ?」
周りを見渡すとみんな場所についている。
という、俺もちゃっかり体操すわり。
杉山はすごくばつがわるそうに所定の位置についた。
体育教師「え〜先週まで野球をやっていたわけだが。今日から、え〜まあ、11月ということもあり
寒くなっていくので・・・え〜・・・テニスでもやろうか。」
皆「ぉぉぉ〜」
うん、ナイスリアクション
体育教師「で、今回は男女混合ダブルスでやってみよう。」
ぇ
杉山「そ、そ、それってどういう意味っすかああああ??」
あきらかに、テニスって聞いた瞬間俺とタイマンシングルやる気満々だった杉山君
体育教師「男女が別にやるより、一緒に出来るように立てた作戦だ。さ、グループ組めぃ」
おいおい、いきなり組めっていわれてもなぁ。
体育教師「そうだな、いきなり組めといわれても決めるのに時間がかかりそうだから。」
そういうと、体育教師は俺たちを男女別々に背の順に並べた。
269 :
策士 ベリ朗:05/01/22 02:41:10 0
どうやら、そのとき隣になった人とペアだそうで。
俺は結構背が高いので後ろのほう。
俺はふと隣を見た。
??「よろしくね。○○君。」
誰だろ。て、俺の名前知ってるのか。
俺「お前誰だっけ?」
??「も〜須藤だよ。須藤茉麻。」
俺「須藤茉麻・・・ああ〜って、お前そんなにでかかったっけ?」
茉麻「しつれいだよぉ、でもテニスいっしょだね。よろしく。」
俺「ああ、よろしく。」
そういうと茉麻は手を差し伸べてきた。
茉麻「握手。えへへ♪」
俺「あ、ああ。」
俺たちはがっちりと握手をした。
須藤茉麻。C組でも背は後ろから二番目。160cmの長身と、
女とは思えないほどがっちりした体格。でも決して太っているというわけではなさそう。
これは心強い、チームメイトだ。
??「いいな〜○○君といっしょで〜」
杉山「おい、俺じゃ不足かよ。徳永」
千奈美「あんたとだけは一緒いやなのに〜」
杉山「てんめぇ〜」
270 :
名無し募集中。。。 :05/01/22 02:41:33 0
>>265 その夜、俺は一晩中泣いた
アイリーンを守れなかったこと、アイリーンを失ってしまったこと、アイリーンの笑顔、
アイリーンのワガママに応えられずに裏切ってしまったこと、アイリーンとの思い出
涙は次から次へと湧き出したが不思議と枯れることはなかった
朝になっていた
生まれて初めての徹夜は涙の味がした
起きあがるとベッドの脇に女の子が3人立っていた
アイリーンと同じ服を着ているから妖精だろう
「アイリーンの友達?」
3人は頷いた
「卒業試験に落ちた妖精は・・・・・・・・・消えちゃった妖精はどうなっちゃうの?」
俺の質問に、背が高くて少しぽっちゃりした妖精が答える
「記憶と不思議な力を消されてね、人間界に送られるの」
幼い外見には似合わないハスキーボイスだ
「それでね、赤ちゃんとして産まれてくるの」
同じ妖精が続ける
アイリーンは死んだり消滅したりしたんじゃない
この世界のどこかで生きている
そう思うと少しだけ、ほんのほんの少しだけ気が楽になった
271 :
名無し募集中。。。 :05/01/22 02:45:30 0
>>270 「で、何の用でここに来たの?」
「アイリーンちゃんに優しくしてくれたお礼と奇跡を起こせなかったお詫び」
背が高くほっそりとした、色白の妖精が応える
「お詫びを言わなきゃならないのはキミ達の友達を守れなかった俺の方だよ」
「あなたは謝らなくていいの・・・・・消えちゃったのは奇跡を起こせなかったアイリーンの責任だもーん」
少し寂しそうに言った
「それでね、アイリーンちゃんの代わりに私達3人であなたに『要請の奇跡』を起こしてあげたの」
色白の妖精が続けて喋る
「3人で力を合わせたからね、すっごい奇跡を起こせたんだよ!」
今まで黙っていた一番小さな妖精が嬉しそうに言う
「学校に行ってみたらわかるよ」
小さい妖精がそう言うと、3人は姿を消してしまった
272 :
策士 ベリ朗:05/01/22 02:46:58 0
>>269 徳永は確か5年のとき同じクラスだったな。
徳永千奈美。須藤に続いて背が結構たかい。
バトミントン部で、県大会3位という成績をもっている。
千奈美「ま、いっか。○○君と一緒に体育やりたいっつってたんだよね〜茉麻。」
茉麻「うんうん。」
こりゃあ、強敵だ。C組スポーツNo.1の杉山と、徳永。
茉麻「私たちもがんばろうね。」
俺「おぅよ。」
須藤茉麻は元気な女の子。に、してもでけええな。でもかわいいかも。
徳永も笑顔がかわいい女の子。どっちも捨てがたい(ぇ
そんなこんなで、俺たちのテニス授業が始まった。
273 :
名無し募集中。。。 :05/01/22 02:53:47 0
>>271 今日は学校を休みたいと思ったが、小さい妖精の言葉が気になって学校に行くことにした
眠いしだるいし何より気が重い
下を向いてとぼとぼだらだら歩いてると後ろから誰かが声をかけてきた
「お・は・よー!」
雅ちゃんだった
俺の様子に気付いた雅ちゃんは
「どうしたの?体調悪いの?」
と心配そうに問い掛けてくる
ちょっとした気持ちの問題、と答えると、雅ちゃんはいきなり俺の手を握った
「急がないと遅刻しちゃうよー!」
俺を引っ張って走り出した
これが妖精の言ってた奇跡か?
もう遅いよ・・・・・・・・・・・・
274 :
策士 ベリ朗:05/01/22 02:58:01 0
>>272 最初は、みんなラケットの持ち方から習った。
その次はスイングの練習、ボールをラケットの上で跳ねさせたりした。
皆やはり小学生。へたくそながらも上達ははやい。
思いのほか上達が早い俺たちをみて、先生は次にペア二人で、ラリーの練習をすることにさせた。
適当にコートに広がる。
ひとつのコートをいくつかのペアで使い練習することになった。
茉麻「○○君、いくよ〜」
俺「おー」
パコーン ひゅ〜 パコーン ひゅ〜 パコーン ひゅ〜
・・・遅ッ!!w
茉麻「これさ〜、おそいよね〜。えへ」
俺「思いきっていってみるかぁ?」
茉麻「だね〜」
バーン、ヒュー、パーン、ヒュー・・・・・・
かなり軽快になってきた。
「えいっ」「うぉりゃあああ」「えいっ」「どうりゃああ」
向こうの方で変な声がするが無視しておこう。
いい感じにラリーが続く。
275 :
策士 ベリ朗:05/01/22 03:00:51 0
規制がウザいっすね^^;
>>274 俺「よし、サーブ練習とかするか?」
パーン、ヒュー・・・
茉麻「そうだね。やろうか〜」
そういうと、茉麻はボールを手でつかんだ。
茉麻「じゃ、いくよ〜」
シュッ〜
ボールは宙を浮く。
俺「ぇ、おいおいいきなりいきなりぃい上からかあああ」
バッコーン シュゥ〜
なんと、初めて上からサーブするはずなのに茉麻のサーブは
完璧なラインで飛び込んできた。俺は必死にそれを返す。
バコーン
茉麻「あぁああ〜」
茉麻は俺の打ち返した球についていけず、よたよたする。
俺「すま〜ん。てか、ものすっげ〜サーブだったぞ。」
茉麻「まぐれだよ〜。でも、○○君の返球すごいよ〜」
体育教師「おお、○○。お前いいドライブ打つな。」
ぇ、ど、ドライブ?
体育教師「しかも、須藤のサーブもキレがいい。お前ら筋いいぞ〜がっはっは〜」
茉麻「すっごぉい。ほめられたよ〜」
俺「だな。なんかよくわかんねえけど、がんばろう。」
そういうと俺たちは練習を続けた。
キーン コーン カーン コーン♪
体育前半が終わった。
276 :
策士 ベリ朗:05/01/22 03:03:05 0
>>275 茉麻「ちょっと休憩する?」
俺「そうだな〜水でも飲みに行くか。早くいかねえと給水器埋まっちまうし。」
すると茉麻はこちらに近づいてきた。
そして俺の前で急に得意げな顔をした。
茉麻「へっへぇ〜ん。私だけの秘密の場所来る?」
俺「え?なんだそれ?」
茉麻「いいからぁ〜♪」
そういうと、俺の手を引っ張って走り出した。
俺「おいおい、どこいくんだよ〜」
強引だなぁ。
茉麻の手は少し汗ばんでいた。走るたび、少し汗にぬれた茉麻の髪の毛が風に揺れる。
走っている茉麻はとても楽しそうだった。俺も・・・楽しかった。
277 :
名無し募集中。。。 :05/01/22 03:04:37 0
>>273 教室に入るとすぐ自分の席に座り突っ伏してしまった
しばらくすると藤本先生が入ってきた
「突然ですが、今日このクラスに新しい仲間が加わりました」
転校生かな?ちょっと気になって顔を上げてみた
「鈴木愛理です!みなさんよろしくお願いします!」
アイリーンがいた
いや、アイリーンのはずが無い
他人の空似に決まっている
だってアイリーンは、俺が守れなかったアイリーンは・・・・・・・・・
そう思っていると、先生に導かれて転校生は俺の隣の空いていた席に座った
「アイリーンちゃんでーす!よろしくね!」
そう言うと転校生はアイリーンが不思議な力を使うときにやっていたように、指を鳴らした
これがあの3人の『妖精の奇跡』か・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「おかえり、アイリーン」
「ただいま」
夜中にあんなに泣いたのに、嬉し涙が止まらない
おしまい
湿っぽい話でゴメンね
278 :
名無し募集中。。。:05/01/22 03:13:24 0
乙
>>271の『要請の奇跡』はたぶん誤字だと思ったのでなおしておきました
279 :
策士 ベリ朗:05/01/22 03:14:34 0
>>276 休憩時間は15分。俺たちは体育館裏まで走った。
すると、影にポツンとひとつだけ給水器が設置されてある。
俺「あれ?こんなとこにあったのか」
茉麻「ここはね、バレークラブんときにつかうんだ。体育館でたとこにもあるんだけど
近いからよくつかうんだ。ちゃんと使えるよ」
そういうと茉麻は給水器に口をちかづけ、水を出した。
茉麻「ぅく、ごくごくごくごく・・・」
茉麻は前髪を手で押さえながら水を飲む。口に入りきらない水が唇の横からこぼれる。
茉麻「ぷはぁ〜おいしぃ〜」
茉麻は給水器から離れ、
茉麻「次、○○君のみなよ〜」
俺「あ、ああ」
少し茉麻に見とれて我を忘れていたがとにかく俺は水を飲むことにした。
俺「ごくごくごく・・・つめてぇ〜。ごくごくごく・・・」
茉麻「えへへ♪みんなには内緒だよ。」
俺「ごくごくごくごく・・・」
茉麻「ちょっとぉきいてる?もぅ」
そういうと茉麻は俺に抱きついてきて、俺の頭を押さえつけた。
俺「ぶへぇあああっ!くるし、やめやめ・・・ぷはぇああ」
茉麻「まいった?参ったっていいなさい」
俺「ごべえぇえ、まひった、まひったぁ」
しぬしぬしぬしぬぅ
>>278 ありがとうございます
絶対やっちゃいけない所での誤字だったので正直凹んでました
281 :
策士 ベリ朗:05/01/22 03:18:25 0
>>279 茉麻「よし、許してあげる。」
そういうと茉麻は俺から手を離した。
俺「ぐへっ、はぁはぁはぁはぁ」
なんて力だ。男顔負けだっつの。っていうか・・・
俺「なにするんだぁあああ」
茉麻「だって、私の話聞いてないんだもん。水ばっかのんで〜。」
俺「きいてるよ、きいてるって。内緒な、内緒。」
茉麻「ほんと内緒だよぉ。」
キーンコーンカーンコーン♪
俺、茉麻「あっ…やっべええ(やっば〜い)」
俺「急いで戻るぞ。」
茉麻「うん。だっしゅ〜」
俺と茉麻は急いで戻った。
茉麻の体はやわらかかった。もちろん・・・胸も・・・
密着した茉麻の体・・・あのままもう少し我慢してたほうがよかったかな?
とか、思ってしまう年頃の少年でした。
>>280 妖精の奇跡よかったです♪
また、こんな感じでかいてくださ〜い
282 :
名無し募集中。。。 :05/01/22 03:20:28 0
>>277 乙でした
あぁやべぇ本当良スレで感動(´Д⊂
283 :
名無し募集中。。。:05/01/22 03:21:03 0
うわああああああああああああああああああああ
アイリーン編マジ泣いた、ありがとう
雅は色白じゃないぞでも感動したからいいや
284 :
名無し募集中。。。:05/01/22 03:30:13 0
全米が(ry
285 :
名無し募集中。。。:05/01/22 03:31:08 0
おすぎも(ry
286 :
策士 ベリ朗:05/01/22 03:32:05 0
とりあえず今晩はこんな感じにしときます。
茉麻と千奈美を出してみました。
千奈美との絡みはあんまりまだありませんが、
いろいろいじっていきます。
100あるとしたらまだ10いってるかいってないかの内容です。
気力が続く限り書いてみますので、長い目でみてやってください。
まとめサイトの管理人さんマジ感謝です。
287 :
名無し募集中。。。:05/01/22 03:33:37 0
乙です
288 :
名無し募集中。。。:05/01/22 03:53:26 0
289 :
名無し募集中。。。:05/01/22 03:57:32 0
290 :
名無し募集中。。。:05/01/22 04:00:22 0
291 :
名無し募集中。。。:05/01/22 04:05:44 0
292 :
名無し募集中。。。:05/01/22 04:07:59 0
293 :
名無し募集中。。。:05/01/22 04:20:35 0
乙です
次回更新楽しみにしています
妖精の奇跡読んでマジ泣きした俺が保全するよ
295 :
名無し募集中。。。:05/01/22 07:01:02 0
ぽまんら乙
新作2本か凄いな
職人さん乙
リア消タン楽しみにしてます
是非続きを
愛理編リクしたものです。
「妖精の奇跡」よかったです。
こちらの希望を上回る出来に感動しました。
他の作家さんの方も乙です。
良スレですので長編もぜんぜんOKでしょう。
これからも期待しています。
298 :
名無し募集中。。。:05/01/22 11:31:03 0
日常から非日常
感動からスラップスティックまで
全ての作者さんたちと住人に感謝
299 :
名無し募集中。。。:05/01/22 12:23:51 0
土曜の真昼間から泣いちまったよ。なんだこのThe Spirit Carries Onを聴いた後みたいな気分は
300 :
名無し募集中。。。:05/01/22 13:23:11 0
小林乙
301 :
名無し募集中。。。:05/01/22 15:01:26 O
ほ
>>291(
>>214の続き)
(2-1)
クラスメイトと話しながら教室に入って席に着く。
昨日のテレビの話しなんかをしながら、横目で須藤の席を見る。
須藤の席の周りには徳永と村上が居て、部活の話か何かで盛り上がっている。
「隣の小学校のバスケ部の男子がね・・・」
・・・『男子』という言葉に反応してしまう。
昨日まで、別に須藤が何の話をしてても気になんてならなかったのに
やっぱり今朝から調子がおかしい。
半ば上の空でクラスメイトとの話しに相槌を打っていると、不意に徳永と目が合った。
徳永は顔の辺りで手を振ってオハヨーと口を動かした。
適当に手を振って返事をすると、須藤と村上もこっちをみた。
須藤はちょっと不思議そうな表情で首を傾げながら会釈。
村上は徳永みたいに手を振った。
徳永はたまたま家が近くて幼稚園が同じって事で多少馴れ馴れしいのはいつもの事。
村上は、こんな風な調子だから皆から「めーぐる」なんてあだ名で呼ばれてるんだろう。
須藤は・・・そういえば、そんなに多く話した事は無かったっけ。
背が高いから目立つし、徳永からバドミントンのライバルが出来たって話は聞いてたけど。
なんて事を思ってると、ペチンという音がして、額に軽くて重い痛みが走った。
>>302 (2-2)
「痛てッ」と言ってちょっと目線を上にずらすと、クラスメイトの手が見えた。
どうやらデコピンされたらしい。
「微笑んで手を振るなんて、お前は韓国スターか。それかあの3人が好きかどっちだ」なんて軽口を叩かれる。
額を押さえながら「バカヤロー、そんなんじゃねーよ」と言いつつ、
そいつのわき腹を手刀で突く。
そんな事をしてやりあっていると、始業のチャイムが鳴った。
席に戻る同級生がこっちを見ていない事を確認してから須藤の席の方を盗み見ると、
3人ともこっちを見て笑っていて、別にさっきの発言は気にしてないみたいだった。
それを確認すると安心して、クラスメイトを追撃するのはやめておいてやった。
先生がやってきて、今日の授業が始まる。
「起立!おはようございます!・・・着席!」
日直の号令に従って挨拶して、着席する。
また、横目で須藤を見る。
夢に出てきた「須藤さん」って感じの近寄りがたい雰囲気だった須藤とは違って、
今まで通り「スドー」って感じの須藤だった。
それから昼休みまで、普通に授業を聞いたり窓の外を見たりしてた。
意識して須藤の方は見ないようにするのは大変だった。
304 :
名無し募集中。。。:05/01/22 16:24:38 0
の
305 :
リア消募集中。。。:05/01/22 16:27:51 0
>>60のつづき
俺は学校へ向かおうとしているのだが何かが邪魔をして前に進めない。
「ちくしょー、どけよっ!何なんだ、てめーは!?」
その何かは嘲笑うかのようにこう言った。
「ERROR -593 99 sec たたないと書けません」
「連投規制、UZEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!」
自分の声で目が覚めた。何だったんだ、今の夢は?
時計を見るとまだ7:00。くそっ、変な夢のせいでいつもより30分も早く起きてしまった。
仕方ないので下の階に降りる。そこでは既に起きていた妹が飯を食いながらTVを見ていた。
「あれっ、お兄ちゃん。今日は早いね」
「まぁな」
妹の名前は梨沙子、俺より3つ下の小3だ。
俺はリモコンを取りチャンネルをフジに変える。
「あぁぁっ、何すんの!」
梨沙子は凄い勢いで俺からリモコンを奪うと慌ててチャンネルを元にもどした。
「何だよ、目覚ましテレビ見せろよ」
「駄目っ、おはスタ見るんだもん」
兄に逆らうとは生意気な妹め。
「とりゃっ」
「あうっ」
必殺のデコぴんをくらわせてやった、ふはは。
仕方ないのでテレビに見入る。画面ではやたらテンションの高いもじゃもじゃ髪のおっさんが喋っている。
カメラがそのおっさんから隣の女の子に切り替わった瞬間、俺は目を見開いた。
「あれっ、これ、雅じゃねーか」
おデコが赤いままの梨沙子が当然と言った感じで答える。
「そうだよ、夏焼雅ちゃんだよ。お兄ちゃんも好きなの?」
「いや、実は昨日クラスに転校してきたんだ」
「何言ってんだか」
デコぴんで機嫌を害しているのか、まともに取り合ってもくれなかった。
>>305のつづき
家を出たところで梨沙子が手をつないできた。こいつは生意気だが甘えん坊なのだ。
そのまましばらく歩くと、こっちへと向かう桃子の姿が見えた。
「あれっ、○○、それに梨沙子ちゃん。今迎えに行く所だったのに」
「桃ちゃん、おはよー。お兄ちゃん、今日は早く起きたんだよ」
梨沙子が俺とつないでない方の手をぶんぶん振りながら答えた。
「そうなんだ〜、今日は何か大変なことが起こるかもね」
桃子と梨沙子は二人で笑い合う。
「桃ちゃんも手つなごう〜」
梨沙子は空いた方の手を今度は桃子とつなぐ。
今更手をふりほどくわけにも行かず三人で手をつないで歩く。
これはちょっと恥ずかしいぞ。クラスの奴らに見つからないといいんだが・・・
「おはよ〜」
さっそく見つかっちまった・・・
「あっ、佐紀ちゃん、おはよ〜」
桃子と梨沙子が声をそろえて言う。
「おう、いいんちょ、今日もちっこいなぁ」
いつもならこのからかいに頬を膨らませる清水だが
今日は何だか意味ありげな微笑を浮かべている。
「何だよ、いいんちょ。ニヤニヤして」
「う〜ん、別に」
清水の口の端にはあいかわらず微笑が浮かんでいる。
「何だよ、やっぱ笑ってるだろ〜」
仕方ないなぁと言った感じで清水は答えた。
「いや、たいしたことじゃないんだけどね、そうやって手を繋いで歩いてると
まるで家族みたいだな〜って思って何だか微笑ましくて」
「なっ…」
俺と桃子が同時に声を上げる。
「二人が結婚したら、幸せな家庭が築けるかもなんて思ったの」
そして清水は再びいたずらっぽい笑顔を浮かべた。
>>306のつづき
「やめてよ〜、何で私がこんなのと結婚しなきゃいけないのよ〜」
桃子が大慌てで清水にくってかかる。
「何だよ、こんなのって」
そう言った俺に、今度は矛先が向けられた。
「だってそうでしょ〜、あんたなんかね〜、ぶっきらぼうで意地悪でおたんこナスでXXでYYでZZで・・・」
考えられる限りの罵詈雑言が繰り出される。
「そんなあんたと何で私が結婚しなきゃいけないのよ〜!」
一息で言い切った桃子は肩で息をしている。
「桃ちゃん、顔真っ赤だぁ」
梨沙子の何気ないひとことのせいで桃子がさらに勢いよく噴火した。
「こ、これは、怒りで赤くなってんの〜」
怒ってる桃子、怒られて半泣きの梨沙子、相変わらずニヤニヤしてる清水
チラチラと視線をおくってくる通行人、う〜む、ちょっと恥ずかしいぞ、これは。
その時、俺を救うかのように一台の車が俺達のすぐそばに来て止まった。
そこから一人の人間が降りてくる。
「○○君、おはよう!」
「おっ、おまえは、なっ、長崎の夜蝶!」
「何それ?」
「すまんすまん、ちょっとした、ジョークだ。おはよう、雅」
「うん、おはよう!」
車から降りてきたのは昨日クラスに転校してきた、現役アイドル夏焼雅だった。
「おっ、おはよう、夏焼さん」
桃子と清水もおずおずと挨拶する。
「おいおい、おまえらもクラスメイトなんだからそんな水臭い挨拶はせずに雅ちゃんと呼んでやれ。
雅、こいつは俺の幼馴染で嗣永桃子、で、このちっこいのが学級委員長の清水佐紀だ」
「うん、おはよう、桃子ちゃん、佐紀ちゃん」
「あっ、おはよう、みっ、雅ちゃん」
桃子と清水は改めて挨拶しなおした。
>>307のつづき
「あっ、あぅ、あぅぅ」
ふと見ると妹の梨沙子が口をパクパクさせている。
「んっ、どうした梨沙子?」
「みっ、みっ、みや、みやっ」
「あぁ、雅だ。だからさっき言っただろ、クラスに転校してきたんだって」
「○○君の妹さん?」
雅がそう尋ねてくる。
「あぁ、梨沙子ってんだ」
「梨沙子ちゃん、夏焼雅です、よろしく」
雅に挨拶されて梨沙子はますますテンパってしまった。
「あっ、あうっ、梨沙子ですっ。わたっ、私、雅ちゃんの大大大ファンでっ、あのっ、そのっ、あばば」
「応援してくれてありがとう」
雅に笑いかけられて、梨沙子は真っ赤になってうつむいてしまった。
「ふふっ、じゃあ行きましょ」
雅が梨沙子の手をつかんで歩き始める。
困り果てた梨沙子は助けを求める様に、空いた方の手で俺の手をつかんできた。
くそっ、再び三人でお手手繋いで歩かなきゃいかんのか。もう学校も近いってのに・・・
ふと見ると桃子と清水がぼーっと突っ立っていた。
「何してんだ、おまえらも早くしないと遅れるぞ」
とりあえず声をかける。
「あっ、う、うん。桃ちゃん、行かなきゃ」
清水が何故か気を遣うようにして桃子に声をかける。
「あっ、そっ、そうだね」
桃子も我に返って歩き出す。
「何だ、ボーっとして。さっきまであんなに怒りまくってたのに」
「・・・、別に本心から怒ってたわけじゃないもん」
桃子の声に何か冷たいものが含まれてる気がして、思わず横を歩く桃子の顔を見たが
その表情からは何も読み取れなかった。
309 :
名無し募集中。。。:05/01/22 16:50:18 0
まとめサイトの人、何故か学校編を開くと妖精の奇跡が出てくるよ
310 :
名無し募集中。。。:05/01/22 16:57:33 0
そそ、そっそんなことないよよよよよ
311 :
名無し募集中。。。:05/01/22 17:03:56 0
まとめサイトの人は慌てた
312 :
名無し募集中。。。:05/01/22 17:05:39 0
まとめサイトの人萌え
313 :
名無し募集中。。。 :05/01/22 17:06:11 0
妖精さんのイタズラだべ
314 :
名無し募集中。。。:05/01/22 17:09:57 0
イタヅズというか呪い
315 :
名無し募集中。。。 :05/01/22 17:12:26 0
アイリーンちゃんの起こした最後の奇跡
316 :
名無し募集中。。。:05/01/22 17:26:10 0
317 :
名無し募集中。。。:05/01/22 18:09:04 0
アイリーン死滅したと思ってたのに・・・愛理でおながいします
318 :
名無し募集中。。。 :05/01/22 18:38:30 0
アイリーンはちょと重かったので今度は軽いのを
タイトル【セミ】
【蝉】【プレゼント】とセットでどうぞ
319 :
名無し募集中。。。 :05/01/22 18:56:17 0
読んでも読んでも、読み足りない読み足りない
320 :
名無し募集中。。。 :05/01/22 18:57:23 0
セミ
誰もいない放課後の教室に友理奈ちゃんを呼び出した
「友理奈ちゃん、これ、受け取ってください!」
ラブレターを添えて僕の一番の宝物を手渡す
山でみつけた幼虫から、3年かかって8センチの大きさまで育てたオオクワガタ
お金をいくら出されても、絶対誰にも渡せない
友理奈ちゃん以外の誰にも
僕の宝物を手に取った友理奈ちゃんは・・・・・・・・・・・・悲鳴を上げて逃げ出した
忘れてた・・・・・・・・友理奈ちゃんは昆虫が苦手だった
オオクワガタはどんどん巨大化し、友理奈ちゃんを追いまわす
呆然として立ち尽くす僕の後ろに友理奈ちゃんが隠れる
ゴジラと戦えそうなくらいまで大きくなった僕の宝物は・・・・・・・・僕らを踏み潰した
目が覚めた
悪夢だった
悪夢といえば・・・・・・・・・最近友理奈ちゃんは僕らと同じクラスのサッカー部のエースと仲がいい
友理奈ちゃんは笑顔で「ただのトモダチ」って言っているけど気になる
時計を見ると5時30分
ちょっと早いけど日課の朝食前のランニングに出掛けよう
321 :
策士 ベリ朗:05/01/22 18:59:59 0
作者さんめっちゃふえてますな〜(*´д`*)
322 :
名無し募集中。。。:05/01/22 19:09:49 0
お、おれも書こうかしら・・・モジモジ
323 :
名無し募集中。。。 :05/01/22 19:35:32 0
>>320 公園に行ってみると・・・・・そのサッカー部のエースがいた
1人でボールを蹴っている
何というわざとらしい作者、いや、何という偶然だろう
僕は5年生ながら野球部のエース、運動には絶対の自信がある
だけど彼には勝てるかどうか自信がない
僕の姿に気付いた彼が、僕のことを呼び寄せる
「ねえ、毎朝やってるの?」
僕がボールを蹴る
「夏休みの間だけ・・・・・・・・・そっちは?」
彼が蹴り返す
「いつもはもうちょっと遅い時間だけど」
「ふ〜ん・・・・・そうなんだ」
会話が途切れたがサッカーボールのパスは続く
「ねえ、ちょっと聞きたいことがあるんだけど」
僕はボールを止めて手で拾い、近くのベンチに彼を誘った
「勉強のこと以外ならいいぞ」
「友理奈ちゃんとは・・・・・・・・・・どうなの?」
「どうって?・・・・・・・ただの友達、熊井もそう言ってるだろ?」
「よく一緒に帰ってるでしょ?ちょっと信じられないんだけど・・・・・・・」
324 :
名無し募集中。。。 :05/01/22 19:38:47 0
>>323 僕がそう言うと、彼は恥ずかしそうにポケットから何か白いものを取り出した
「ちょっと、これ見てくれ」
角に何か刺繍の入ったハンカチのようだ
茶色くて足が4本・・・・動物・・・・・・・・・クマかな?
まさか、友理奈ちゃんの苗字の熊井にちなんだマーク?
「このクマって・・・・・・ひょっとして・・・・・・?」
「クマじゃなくってライオンだよ・・・・・・・・・これ、中島が作ってくれたんだ」
そう言うと彼は、恥ずかしそうに、でも、ちょっと誇らしげに、僕の方を見た
「俺、中島と・・・・早貴ちゃんと・・・・・・・・・その・・・・・・・」
正直驚いた
そういえば、彼と友理奈ちゃんの傍には、いつも中島さんがいた
「俺は別にいいんだけど・・・・・早貴ちゃんはああいう性格だから・・・・・内緒にしてくれよ」
彼は恥ずかしそうに下を向いてしまった
僕はホッとした
「お前、熊井が好きなんだろ?」
僕の気配を察したのか?彼の反撃に今度は僕が顔を赤くして下を向く
「友理奈ちゃん、僕のこと、何か言ってた?」
彼はニヤニヤすると、ボールを持って立ち上がった
「ま、がんばれよ、応援してやるから、じゃあな!」
彼は帰った
最強のライバルだと思っていた相手は・・・・・・今日から親友だ
蝉が鳴いている
ラジオ体操の下級生が集まってきた
まこと君キター
326 :
名無し募集中。。。:05/01/22 20:06:33 0
327 :
名無し募集中。。。 :05/01/22 20:14:58 0
>>324 僕が大好きなものは3つある
まずは物心ついたときから大好きな昆虫
僕の本棚はファーブル昆虫記、何種類もの昆虫図鑑、大人向けの昆虫の飼育マニュアル、など
昆虫に関する本が大部分を占める
あとは野球の入門書が2冊、そして10冊くらいの流行りのマンガ
だけど一番好きなのは昆虫じゃなくて友理奈ちゃんだ
3番目に好きな野球を始めるきっかけも、友理奈ちゃんだった
あれは部活に入れるようになる前、3年生の頃
クラスでチームを作り、別のクラスと対戦するのが流行っていた
クラスの男子の4分の3が参加し、僕もチームに入った
女子も何人も応援に来た
友理奈ちゃんは・・・・・・・・・僕らのチームのエースで4番だった
剛速球で相手を翻弄し、ホームランを打って笑顔で戻ってくる友理奈ちゃんはとっても眩しかった
僕は友理奈ちゃんに認めてもらいたい一心で野球の練習をした
4年生になるとすぐに野球部に入った
部活の時間以外もいっぱい練習する僕に、寺田監督は「野球が好きなんだな」と嬉しそうに言う
だけど本当は友理奈ちゃんが好きなんだ
「この時期に練習しすぎると肩を壊すぞ」と心配もしてくれる
でも、友理奈ちゃんが認めてくれるなら、肩の1つや2つ、壊しても惜しくはない
328 :
名無し募集中。。。 :05/01/22 20:27:21 0
>>327 夏休みも終盤に差し掛かっている
2学期になったらすぐに、6年生にとって最後の大会がある
最後の試合を華々しく飾ろうと、6年生は気合を入れている
僕も友理奈ちゃんの女子バスケ部に負けない成績を収めたいので気合を入れてバットを振る
午後1時から6時までの、長いと思っていた練習時間は、あっという間に終わってしまう
今日も疲れたけど明日は休みだ
ゆっくり寝て、あと少しだけ残ってる宿題を仕上げちゃおう
そう思いながら校門を出ると、3人の下級生に呼び止められた
自己紹介をする背の低いリーダー格の男の子の、濃くて意思の強そうな眉毛には見覚えがある
よくわからないけど神社に呼び出された
329 :
名無し募集中。。。 :05/01/22 20:36:46 0
肩を壊すのはよくない
330 :
名無し募集中。。。 :05/01/22 20:44:16 0
>>328 「3年生の・・・・・熊井クンだっけ?ひょっとして友理奈ちゃんの弟かな?」
彼の名前と特徴的な眉毛がシンクロした
「姉ちゃんの名前を気安く呼ぶな!よし、俺と勝負しろ!」
やっぱりそうだ、友理奈ちゃんの弟だ
頭は良さそうだと思えないけど、気が強そうで堂々としている
僕とは正反対な性格だろうな
「勝負?なんでキミと勝負しなきゃならないかわからないけど・・・・・まあいいよ」
上手に立ち回れば友理奈ちゃんと仲良くなるきっかけになるかも知れない
「で、種目は何にする?」
きっと、負けず嫌いな性格だろうな、だったらわざと負けてやった方がいいかな?なんて思った
どんな種目で勝負したらさりげなく負けることができるだろう?
その時、彼らがぶら下げている虫篭に気付いた
「蝉取り・・・・好きなのかい?」
昆虫博士と呼ばれた僕の血が騒ぐ
「じゃあ蝉取りで勝負しようか?」
一度でいいから昆虫に関する勝負を誰かとしてみたいと前から思っていた
わざと負けてあげよう、という考えはすっかり消し飛んでいた
「よし、それでいいぞ」
「じゃあ、今日はもう遅いから明日でいいかな?明日は部活休みだから夕方の4時くらいに」
「よし、じゃあ夕方の4時にこの神社で」
交渉成立
彼と握手する
彼の小さい体と手からは想像できないような力強い握手だった
これは手ごわい相手だ、全力で戦わないと失礼だ、と思った
331 :
名無し募集中。。。 :05/01/22 20:59:54 0
>>328 翌日、僕は30分前に神社に着いた
いい勝負をするために、戦場を調べておきたかったのだ
神社の裏に林がある
ここには蝉がいっぱいいるだろう
だけど、蚊も信じられないくらいたくさんいるに違いない
今日の天気と時間帯を考えると、林に入らなくても十分蝉は取れるだろう
昆虫博士としての知識をフルに活用した結果、そういう結論を弾き出した
3人組がやって来た
「1時間後にここに戻ってくる、で、その時にたくさん蝉を捕まえた方が勝ち、ということでいいか?」
友理奈ちゃんの弟が言う
「うん、いいよ・・・・・・・じゃあ、始めようか?」
僕の言葉を聞くや否や彼らは神社の裏の林に走った
一人残された僕は、まずは鳥居に向かった
こんなに楽しい虫取りは始めてだ
時間が来て、彼らが体のあちこちを掻きながら戻ってきた
やっぱり蚊に刺されたんだな
「おーい!何匹取れた?」
「14匹」
「僕の方はえーっと・・・・・・・・・・・・・・・」
いい勝負だな、と思い自分の蝉を数える
「15匹だね、じゃあ僕の勝ちだね」
やっぱり負けてやった方が良かったかな、と思いながら彼の顔を見た
332 :
名無し募集中。。。 :05/01/22 21:01:19 0
333 :
名無し募集中。。。 :05/01/22 21:23:20 0
>>331 友理奈ちゃんの弟は、口をきっと来つく結ぶと、一瞬悔しそうに目を閉じた
そして、目を開けるとニコっと笑った
友理奈ちゃんそっくりのすがすがしい笑顔だ
「俺の負けだ!よし、認めてやる!その代わり姉ちゃん泣かしたら許さないぞ!」
「認めるって何を?キミは面白いなあ・・・・・・・・それに友理奈ちゃんを泣かすなんて、そんなことできっこないよ」
僕が友理奈ちゃんにベタ惚れなのがバレたか?と思いながらも平静を装って取り繕う
なんとなく彼の虫篭を見る
僕の籠にはアブラゼミしか入っていないけど彼の虫篭にはいろんな種類の蝉がいる
そして、僕の籠と違って、雌の蝉が多いようだ
雄と違って鳴かない雌の蝉は見つけにくい
へえ、たいしたもんだな、と思った僕の目は一匹のアブラゼミに釘付けになった
「あっ、ちょっ、ちょっと、この蝉すごいよ!」
僕はそう言うと素早く彼の虫篭からそのアブラゼミを取り出した
「ほら、よーく見てごらん、この蝉、右半分と左半分がちょっと違ってるでしょ?
これは右半分が雄で左半分が雌なんだよ!こういうの、すっごく珍しいんだよ!」
・・・・・・・・・そして、僕は昆虫博士として、知識をひけらかしてしまった
彼が僕のことを友理奈ちゃんに「あいつ虫オタクだったよ」なんて話したら・・・・・・・・・
ああ、やっちゃったかな?と思った
空が夕日で真っ赤に染まっていた
「あっ、もうこんな時間だね・・・・・・・・・・・・じゃあ蝉を逃がして帰ろう」
そう言うと3人はあっけに取られていた
「逃がす?もったいないじゃん!」
と、背が高くてませた感じの子が言った
そう言えば、僕も、今の彼らと同じ3年生の夏休みまでは、そんなふうに思っていたな
334 :
名無し募集中。。。:05/01/22 21:51:39 0
いろんな話が平行してるからたまにごっちゃになることがあるのは内緒だ
335 :
名無し募集中。。。:05/01/22 21:54:35 0
モテなのでオトコに個性がない、エロゲ主人公だな・・・
エロゲのシナリオ書いてる中の人いるよな?芥川賞はおいといて
336 :
名無し募集中。。。:05/01/22 21:55:14 0
ル ’ー’リ<内緒になってないぞ
337 :
名無し募集中。。。 :05/01/22 22:02:09 0
>>333 2年前の2学期の始業式の日
僕は一夏の戦利品である1000匹の蝉の標本を、自由研究として提出した
クラスメイトはあまりの数に驚愕の声を上げる者と、恐怖の悲鳴を上げる虫嫌いに別れた
友理奈ちゃんは後者だった
担任の安倍先生は、「すごいべさ」と頭を撫でて誉めてくれた
だが、その後でちょっと悲しそうな顔をして
「でもな、虫もちゃーんと生きてるんだわ、だからな、むやみに殺しちゃカワイソウだべ?」
と言った
「だからな、虫さんを殺すのはこれで最後、先生と約束するべ?」
僕は先生と指切りした
その日からゴキブリも蚊も含めて1匹も虫を殺していない
「虫篭に入れて飼ってもさあ、蝉ってすぐ死んじゃうでしょ?それに蝉持ってても役に立たないよ」
素敵だなと思ったあの時の先生の笑顔を思い浮かべて3人を諭した
「だから逃がしてあげるのが一番だよ」
3人は顔を見合わせると黙って頷き、蝉を放した
林へと帰っていく蝉を見送る友理奈ちゃんの弟の横顔は、さっきより少し精悍になっていた
338 :
名無し募集中。。。 :05/01/22 22:10:58 0
昔、葉鍵系にはまったことがあるのは事実だ
339 :
名無し募集中。。。 :05/01/22 22:25:38 0
>>337 夕食後
デザートで食べたスイカの皮を虫篭に放りこんだ
スイカの皮に貼り付く宝物のオオクワガタを眺めながら、夕方のことを思い返す
友理奈ちゃんの弟か
素直で、堂々としていて、年下ながら尊敬できる、立派な人なんだろうな
僕のことを友理奈ちゃんに何て言ってるんだろう?
・・・・・・・やっぱり今でも虫オタクだってバレたら友理奈ちゃんに嫌われちゃうだろう
よし、当たって砕けろだ
2学期が始まったら友理奈ちゃんに告白しよう
あの弟ともまた話がしたいしなあ
湯船につかりながら考えた
弟っていうのも悪くないな
一人っ子の僕は兄弟が欲しいと思うことがよくある
だけど僕が欲しいと思う兄弟は、常にお兄ちゃんかお姉ちゃんだった
弟が欲しいと思うのは始めてだ
いい弟がいて友理奈ちゃんがうらやましい
僕は大きく息を吸って、湯船に潜った
おしまい
340 :
名無し募集中。。。:05/01/22 22:52:59 0
よく効く催眠術
プレゼント
特命係 菅谷梨沙子
強くなりたいとゆいたい
王子様と2人のお姫様
蝉
妖精の奇跡
セミ
これ全部同じ作者なのか
凄いな
341 :
名無し募集中。。。 :05/01/22 23:05:29 0
スレで読んでるから、まとめサイトには行ってなかったんだが
凄い分量になってるな。管理人の人、乙です
342 :
名無し募集中。。。:05/01/22 23:19:51 0
>>340 マジで?
プレゼント
妖精の奇跡
蝉
セミ
は分かったけど、
特命係 菅谷梨沙子
強くなりたいとゆいたい
王子様と2人のお姫様
も一緒かい!?
343 :
名無し募集中。。。:05/01/22 23:22:08 0
344 :
名無し募集中。。。:05/01/22 23:26:02 0
>>343 ほんとだ!すげーな
作者タン、最高の萌えと感動の力作を佐紀ちゃんヒロインで是非!
345 :
名無し募集中。。。 :05/01/22 23:34:25 0
うわーんバレテルー!
>>344 ちょうど明日はキャプテンを毒牙にって思っていました
346 :
名無し募集中。。。:05/01/22 23:44:33 0
他の更新は来ないのか・・・
347 :
名無し募集中。。。:05/01/22 23:48:52 0
>>345 佐紀ちゃん編楽しみにしてます
萌え死にさせて下さい
348 :
策士 ベリ朗:05/01/23 00:18:29 0
>>281 体育の後は・・・ぉ、今日は6時間目までか。
よし、気持ちよく体育しよう。
ということで、俺と茉麻はコートに戻った。
体育教師「よ〜し、じゃあ、また背の順にならべ〜」
茉麻「なんとか間に合ったね。よかったよかった」
俺「ぉぅ、そうだな。」
俺たちは急いで並んだ。
体育教師「お前ら思ったより上達がはやいからな。試合でもしてみるか。」
そういうと体育教師はダブルスのルールを説明し始めた。
・・・
皆適当にうなずいてたおかげで、簡単な説明に終わった。
こんなんで試合できるのか?かなり不安になったが、まあ体育だからいっか
茉麻「最初、どっちが前いく?私後ろがいいなぁ」
俺「そうだな、須藤はサーブ得意だから。たのむよ。」
茉麻「よっしゃ〜がんばるよぉ〜」
さぁて、相手は・・・
体育教師「で、試合相手だが・・・前後でやってもらおうか。」
前後ってことは・・・嫌な予感がする・・・
杉山「ふふふふ・・・・」
千奈美「うふふふ・・・」
杉山・徳永「○○(君)勝負だな(みたいね)」
俺「徳永キャラかわってねえか?」
千奈美「私たち、かなりつよいよ〜。ねぇ~杉山〜」
杉山「おうよ。ついにてめえとやれるか。うおおおお」
あーもぅ必死だよ
茉麻「ちな、まけないよ〜。」
千奈美「私だって〜」
こうして、俺たちの小学生離れしたテニスダブルス対決が実現した。
俺は心から勘弁してくれといいたかった
349 :
策士 ベリ朗:05/01/23 00:20:11 0
>>348 コートは10面ある。硬式、軟式5個づつで10面
ちなみに体育は硬式だ。これはこれで面白い。
1クラス40人×2=80人だから40チーム
ひとつのコートで4チーム試合するわけだから・・・
千奈美「ねぇねぇ、どっちのグループが先にする?」
雅「う〜ん、千奈美から先しなよ。」
どうやらもうひとつのグループには雅がいるらしい。
千奈美「へっへぇ〜ん、すっごいよ。みてなよ、み〜や〜」
隣の杉山はずっと目が血走っている。
茉麻「がんばろうね、○○君」
俺「あぁ。負けられないな。」
雅が見ているし・・・ 俺は心の中でそういった。
向こうのグループの男子が審判する。テニスクラブらしい。
男「じゃ、試合はじめます。」
千奈美・茉麻「じゃ〜んけ〜ん・・・」
茉麻が勝ったのでこちらからサーブ。
茉麻「いっくよ〜」
ひゅ〜 バコーン!!
審判「15−0」
杉山「・・・」
千奈美「杉山、なにぼーっとしてんのよ。とらなきゃ。」
杉山「は、はええええ。よぉおおおし、油断してたんだよ。油断。」
茉麻の打ったボールはすごいスピードで相手のコートに叩き込まれた。
茉麻はつづけてサーブを打つ。
バコーン!!
350 :
名無し募集中。。。 :05/01/23 00:27:00 0
熊井弟に惚れた
351 :
名無し募集中。。。 :05/01/23 00:31:10 0
俺は杉山が好きだ
352 :
策士 ベリ朗:05/01/23 00:40:03 0
>>349 千奈美「てりゃああ」
バコーン
千奈美はずば抜けた運動神経で、茉麻のサーブをとめた。
しかし、返球のスピードは死んでいる。
千奈美「やっばぁいよぉおお」
ひょろひょろとんできたボールをすかさず厳しいコースにボレー
審判「30−0」
千奈美「こりゃ、やっばいよ。速効3セットとられちゃう。」
杉山「大丈夫だ、徳永。次はいける。」
茉麻「いっくよぉ〜」
バコーン!
杉山「俺は一度うけてるんだあああ」
バコーン
やっべえ、後ろ!
茉麻「うわうわうあぁああ」
杉山の返球は見事に茉麻のサイドを突いた。
審判「30−15」
風を切った杉山の返球に茉麻は一瞬反応が遅れてしまったのだ。
茉麻「ごめぇ〜ん」
俺「いや、大丈夫。須藤は、今サーブを上手く返されるという経験をした。」
茉麻「え?」
俺「次はいけるよ」
そうだ、次はいける。俺はそう信じて、ボレーの位置に戻った。
茉麻が再びサーブを放つ。
バコーン!!
千奈美はすかさず、返球。しかし杉山に比べてパワーが足りない!俺は落下点を予測した。
おそらく、前だ。前のほうに落ちる!!
すかさず、俺はボレー位置に。
バンッ!!
353 :
名無し募集中。。。:05/01/23 00:43:11 0
今から小説書くんで、読んでもらえれば光栄です。
作品名 『雪が降る季節に会いたいから・・・・』
354 :
名無し募集中。。。:05/01/23 00:46:14 0
>>353 さっそく訂正w
作品名は 『雪が降る季節に・・・』 ですw
355 :
名無し募集中。。。:05/01/23 00:46:29 0
ドキドキ
356 :
名無し募集中。。。:05/01/23 00:49:20 0
ここは、北海道の小さな町。
当たり前のように毎日が来て、毎日が過ぎていく。
そんな小さな町の小さな小学校に大きな『騒ぎ』が来ると言えば・・・
「はいはい。 今日から、この5年1組に新しい仲間が増えますよ〜!」
朝の会が始まる前の先生の『突然の発表』は皆をワクワクさせた。
俺は、転校生が入ってくると言っても何とも思わなかった。
普通にクラスが1人増えるだけ・・・ そんな感じだった。
「それじゃ〜入ってきて。」
先生の言葉に1人の女の子が教室に入ってきた。
歓声と共に入ってくる女の子は少し、恥ずかしそうに下を見ていて顔がよく見えない。
「それじゃ自己紹介・・・お願い」 先生の声で、その女の子が顔をあげた。
その子を注目して騒がしかったクラスが一瞬で静かになる。
笑顔の女の子は芸能人みたいに可愛くて、その目はとても綺麗に輝いているように見えた。
「東京から来ました・・・村上 愛といいます。」
その声に男子は大喜び、女子もキャーキャー騒いでた。
これが、俺と村上愛との出会いだった。
その時、俺の心の中で時間が止まっていたような気がした。
357 :
名無し募集中。。。:05/01/23 00:50:54 0
めーぐるキタァ
358 :
名無し募集中。。。:05/01/23 00:53:23 0
>>356 『雪が降る季節に・・・
俺は男子全員の恨むような痛い目を喰らってた。
転校生が突然クラス入るとしたら、空いてる席なんて後ろしか無い訳で・・・
俺は窓際の1番後ろの席だったため、隣の席に村上愛が来たからだ。
「よろしくね。」 そう言って笑顔で話しかけてきた村上に
「あ・・・よ、よろしく」 と俺は勝手に1人で照れてスグに窓から外を見た。
村上は不思議そうに俺を「?」と見てたが、逆側に座ってる男子に声を掛けられて同じふうに「よろしくね。」と話していた。
朝の会が終り、1時間目の始まるまでの休みのたった10分だったけど俺の席の隣は大人気だった。
男女関係無く村上の席の周りに来ては色々な質問をしてる。
俺は隣の席で外を見ながらも、その質問を盗み聞いていた。
彼女は転校が多くて、前の東京の学校にも1年くらいしかいれなかったらしい。
村上が話すたびに、『可愛すぎ〜!』喜ぶ男子の声が聞こえた。
9時になり、先生が来てやっと村上の席は静かになった。
先生は入ってくるなり「村上さんは前の学校の教科書が違うものらしいから隣の席に見せて貰ってね!」
そう言うと、俺の方じゃない逆側の男子が『俺が見せてあげるよ〜!』 と、即効でアプローチ!
村上は笑顔で席を付けようとする。 俺だけじゃなく、他の男子が心の中で『あ〜あ〜・・・』とその光景を見ていたが・・・
「ゲッ!俺、算数の教科書・・・忘れちゃった」 シ〜ンとなる教室。
359 :
策士 ベリ朗:05/01/23 00:57:02 0
>>352 当てるだけの形になったボレーは見事に向こう側の前をとらえる。
杉山とは全く逆方向に打ったボールはみごとにイン。
俺「よしっ!」
千奈美「くぅ〜うちかえしたのにー」
茉麻「やった〜」
審判「40−15」
凹む杉山をよそに茉麻は連続でサーブ!
杉山は何とか返球したが、さきほどまでのスピードはない。
俺は、ジャンプしてスマッシュを打った。
バコーン!!
しかし、それを千奈美が取る。
千奈美の返球は茉麻の前に。茉麻はすかさず返球。
バコーン。レシーブにはそれほど勢いはない。
それを杉山が返球。
そのボールは山なりで茉麻の前に。
茉麻は先ほどと同じように打った。
だが、思ったより飛ばない。
ボールはネットにかかった。
俺・杉山・茉麻・千奈美「あっ!」
ネットから・・・ボールは落ちた・・・
審判「・・・」
審判の判定に息を飲む。
360 :
名無し募集中。。。:05/01/23 00:59:05 0
>>358 『雪が降る季節に・・・』
そんな訳で、俺の席と村上の席はくっつくことになった。
すごい近くにいる村上にドキドキが止まらない。 まだ、会って1時間も経ってないのに・・・好きになったみたいだった。
真ん中に置いた教科書さえ、俺は全く見れないで外ばかり見てた。
授業の音さえ聞こえず・・・ただジーッと外を見ていた。
「ねぇ?」 突然、聞こえた村上の声にハッ!として隣を見る。
「えっ・・・何??」 俺の心臓はドキドキが最高潮になっていた。
「ず〜っと外見てるけど、その窓から何が見えるの?」 村上は俺にしか聞こえないくらいの小さな声で聞いていた。
「そうだなぁ・・・雲とか・・・空とか・・・」 別に何も見てなかったから、こんな答えしかできない。
「そうなんだ・・・ねぇ?雪は見えないの?」 と村上は俺の方を見て笑顔でさらに質問した。
「雪は〜・・・そうだな。今は9月だから・・・早くても11月とかじゃないかな?」 俺はそんな笑顔の村上を近くで感じながら言った。
「そっかぁ・・・私ね・・・まだ、雪って見た事ないの」 村上はノートの端っこに雪の結晶のマークを書きながら言う。
「えっ?でも東京でも雪とか、たまに降るんじゃないの?」
「私、東京にはそんなに長くいなかったし」
「1年だっけ?」 そう言った俺に
「隣でちゃんと聞こえてたんだね」 と笑顔で言った。
俺は「あっ、あ〜・・・聞こえててさぁ〜」 とごまかして頭をかいた。 その姿を見て村上が『クスッ』と笑う。
「その前は関西。その前は四国・・・もう、北海道より上は無いから転校はこれが最後だといいんだけどね〜」 と言って「はぁ。」とため息を付いた。
その姿すら、俺はボーッと見てた。
「だから、まだ雪って見た事ないから・・・楽しみなんだ。」 村上は今度はノートの端っこの雪の結晶のマークの隣に『めーぐる!ついに雪と出会うのか!?』と書いた。
361 :
策士 ベリ朗:05/01/23 01:01:22 0
>>359 審判「○○、須藤チーム、ゲーム!」
俺・茉麻「・・・」
俺たちは顔を見合わせた。
そう、ボールはネットを越えてあちらのコートに入ったのだ。
そんな微妙なボールボレーできるはずもなく。
俺・茉麻「やったああああ」
俺たちは回りも気にせず、手をたたきあって喜んだ。
千奈美「くやしぃ〜」
杉山「くっそ〜」
チェンジコート後、あちらのサービスであちらが1ゲームを取った。
体育での試合は1セットで、2ゲーム先取で勝ちになるのであと1ゲーム残っている。
終始試合は平行線。ひたすらラリーが続いた。
杉山のドライブを俺がドライブで返す。
千奈美のボレーをギリギリで茉麻が返す。
実力はほぼ一緒だろう。
審判「30−30 デュース」
デュースでは続けて2ポイントとったほうが勝ちとなる。
コートの中の4人はすでにヘトヘト。呼吸がみんな荒れている。
初めてやるスポーツでしかも接戦。たしかにつらい。
茉麻「はぁはぁはぁ・・・○○君、がんばろ〜はぁはぁ・・・」
俺「あぁ、ふぅ・・・ふぅ〜」
俺は呼吸を整えた。
バコーン
すかさず、千奈美が返球。
くっ、さすがに上手い。
コートの左をつく、返球を少し後ろに下がっていた茉麻が打ち返す。
杉山を越えて後ろへ、しかし千奈美がすかさずカバー
362 :
策士 ベリ朗:05/01/23 01:05:16 0
>>361 千奈美の返球は俺の前に
「がんば〜○○〜!!」
俺「うぉおおおお」
バコーン 俺のドライブが千奈美の前に。
千奈美がそれを打ち返す。
う、うまい! 俺のドライブも通用しねえ。
くっ・・・これじゃ、らちがあかねえ。
茉麻が、ボレー、それを杉山がつづけてボレー。それを俺がまた返球。
その繰り返し・・・
これじゃ、体力勝負になっちまう。それじゃ、負ける・・・
そのとき、さっきの体育教師の言葉がよぎった。
体育教師「ドライブとかスライスとかあるがな、お前らはムリだろうから普通にやれぃ」
スライス?スライスってなんだ?・・・ドライブとスライス。
ドライブがボールをかぶせるように打つんだから・・・もしかしたら、
千奈美が返球、そのボールが俺の前にきた!
俺はそのボールをスライスした。
そう、球の下をこするように文字通り切った!
下回転のかかったボールが杉山の前に、
杉山「きめてやるうううう!!!」
やばい、やっぱりダメか・・・
しかし・・・
ぽこーん〜ぱふっ
杉山が打ったボールは下方向に向かって飛び、ネットに当たった。
審判「45−30 セットポイント」
杉山「○○〜てめえきたねえぞぉ」
下回転のかかったボールを普通にうとうとしても、ダメだ。
ドライブで返すか、おなじようにスライスで返すか。
杉山は普通にかえしたので、意識した方向に飛んでいかなかったのだ
363 :
名無し募集中。。。:05/01/23 01:06:09 0
>>360 『雪が降る季節に・・・』
「めーぐる?」 俺が声を出す。
「あっ。『めーぐる』って、私の中だけの私のあだ名なんだ」 そう言って。1人でクスクス笑ってた。
「めーぐる かぁ。 いいじゃん!」 俺が言うと
「じゃ、君だけに『めーぐる』ってあだ名を呼ぶの、特別に使わせてあげる。」 と言って、新しいノートを取り出すと何かを書き出した。
「他の友達とかに言ったらダメだからね〜・・・・っと。できた!」 そう言ってノートの最初のページに大きく何かを書いた。
そこには『めーぐるとのやくそく』と、書かれていて
『1、めーぐると呼ぶからには、村上愛と仲良くしなくてはいけない』
と書いてあった。
「・・・1って事はどんどん増えるの?」俺が質問すると、村上は自分の使っていた青色のペンを渡して
「さて、それはわかりませんね〜♪ まぁ、とにかく下に名前書いて!!」 と、そのページの下の方に書かれてる自分の名前の隣を指した。
俺は『あいよ〜』と言いながら書いたが、心の中で『ヨッシャ!』と大喜びしていた。
俺が名前を書いた後にめーぐるは突然ペンを取って『ニヤッ』と笑って『めーぐるのやくそく』 その2を勝手に書き出した。
「約束は絶対だからね♪」 そう言って笑ってるめーぐるを俺はポカーンとして見ていた。
『2、めーぐるが雪を初めて見る時は一緒にいること』
364 :
策士 ベリ朗:05/01/23 01:07:48 0
>>362 千奈美「すごっ〜」
茉麻「すごいよ、すごいよ、○○君。」
俺「ああ、でも気はぬけないぜ。」
次で、決める。俺は覚悟を決めてサーブを打った。
杉山がドライブで返す。
それを俺はドライブで返す。
杉山が今度は前を狙ってきた。
すかさず、茉麻がボレー。それを千奈美がすかさずレシーブ。
そのボールが俺の前に。それを俺はバックハンドで返す。
杉山は全力で走り、それをレシーブ。
茉麻「いっくよぉ〜てりゃあああ〜」
茉麻は長身を活かし、上からボールをたたきつけた。
コートから跳ね返ったボールは高く上がり、敵チームの頭上を越えていった。
千奈美と杉山が全力で走ったが、取れない。
審判「セット。試合終了。○○、須藤チームの勝ち。」
俺と茉麻は抱き合って喜んだ。
俺・茉麻「やったああああ」
茉麻と激しく体を密着させたがそんなこと今の俺には気にもならない。
うれしい。すごいうれしい!!
たった20分間の出来事だったが、かなりいい試合が出来た。
雅「すっご〜い。○○やったじゃ〜ん」
俺「つかれた〜」
千奈美「くぅ〜くやしぃ〜。茉麻力すごすぎだよ〜もぉ〜」
茉麻「いえ〜い。ちな、私がまずは一勝目〜」
千奈美「くぅ〜・・・」
杉山はテニスコートの端っこでうなだれていた。
365 :
策士 ベリ朗:05/01/23 01:10:11 0
>>364 俺は、杉山の近くに歩いていった。
杉山「・・・負けた、また負けた。」
俺「杉山・・・」
俺はそういうと、手を差し伸べた。
杉山「なんのつもりだよぉ・・・うぅう」
俺「握手だよ。いい試合だった。俺もお前も・・・最高に楽しめたぜ。」
杉山「うるせえうるせええ・・・」
こりゃ、それどころじゃねえな。
俺は手を引いた。そして立ち去ろうとした
杉山「まてよ。」
俺「ん?」
杉山は俺を止めた。
杉山「俺の負けだよ。だがな、だが・・・今度は負けねえ。」
そういうと杉山は俺の前に手を出した。
俺たちは握手した。がっちりと・・・
パチパチパチパチ・・・・
それを見ていた、雅が拍手を始めた、つられてクラスメイトが拍手する。
男の友情を確かめ合った瞬間だった。
雅のチームの試合を観戦した。雅は何をやっても絵になる。
隣のコートの菅谷がこっちをみていた。おそらく、雅に見とれてるんだろう。
でも、実際やまなりのボールがヒョロヒョロコートを行き来するだけ。
まあ、こんなもんだろうな普通
試合は雅のチームが勝った。そして俺たちの体育の授業が終わった。
て、感じで今日は終わっときます。
また明日までまってくださ〜い。
次の作品で、この物語の本当の主旨がわかると思います。
366 :
名無し募集中。。。:05/01/23 01:11:23 0
乙
このままテニプリになるんじゃないかと内心ハラハラしてたよ
367 :
ルパン:05/01/23 01:14:24 O
リア消募集中よ、よくやった!感動した!
ミャビチャンがフューチャーされてるとホントサイコー。
368 :
名無し募集中。。。:05/01/23 01:15:50 0
まとめサイトの中の人マジで乙です
まめな更新に頭が下がります
369 :
名無し募集中。。。:05/01/23 01:17:36 0
370 :
名無し募集中。。。:05/01/23 01:17:53 0
>>363 『雪が降る季節に・・・』
1カ月経っても、めーぐるはクラスの中で中心的存在になるくらいの人気だった。
予想通り『愛ちゃんファンクラブ』なんてものが設立され、他のクラスや6年生にも会員がいるほどだった。
俺は、教室では他の男子と同じ感じで、めーぐると普通に話したりしていたが学校の帰りや夜に電話で良く話してた。
『めーぐるとのやくそく』も変な約束がどんどん増えていって、20を超えていた。
『6、お互いに給食で嫌いな物が出たら食べてあげる』とか『14、流れ星を見たらめーぐるが雪を見れるように願う』など、むちゃくちゃな物もあった。
そんな感じで俺の中で、めーぐるの存在は大きくなっていたんだと思う。
それを、後になって気付くなんて・・・
371 :
名無し募集中。。。:05/01/23 01:18:48 0
大後寿々花
北の零年よろしく!
372 :
名無し募集中。。。:05/01/23 01:20:21 0
このスレ見てたらキッズみんな好きになるなぁ
めーぐるとかなかさきとか好きでもなんでもなかったけどライトヲタくらいになってしまったぜ
373 :
名無し募集中。。。:05/01/23 01:23:52 O
374 :
名無し募集中。。。:05/01/23 01:30:59 0
>>370 『雪が降る季節に・・・』
11月に入り、いつものように俺とめーぐるは学校帰りに2人だけの秘密の場所に来ていた。
そこは、ちょっと丘になっていて金網をかいくぐって行かないと入れない場所で、俺の昔からのお気に入りの場所だったけど、口を滑らせてしまった時にお約束の『めーぐるとのやくそく』の37に書かれてしまい、2人の秘密の場所になったのである。
でも、俺はめーぐるが37を書かなくても教える気だったけど。
その場所で、今日の学校でのめーぐるが元気が無かったのに気付いた俺は聞いてみた。
「ねぇ?今日は学校で元気無かったけど〜めーぐる、何かあったの?」 俺の質問に『えっ!?』って感じで俺を見るめーぐる。
その後、下を見て何も言わない・・・ 俺はそんなめーぐるを見つめる。
下を向いたままで、めーぐるが話し出す。
「ねぇ?12月までには・・・雪・・・降るかな?」 めーぐるの声は元気が無い。
「う〜ん、今月中には降りそうな感じするよね。でも、こればっかりはな〜」 俺の答えに
「・・・そっか」 と静かに答えた。
「そんなに、心配するなよ!あと、2カ月待てば確実に辺り一面は銀世界。冷たい雪を感じられるよ!」 そう言って、めーぐるを元気づけようとする。
その質問に、めーぐるは
「そうだよね・・・雪は、一緒に見る約束だもんね!」 と笑顔で言った。
でも、その笑顔は俺には無理に作ってるのがスグにわかった・・・
「ねぇ?」 突然めーぐるが俺に、話しかける。
「今ね、『めーぐるとのやくそく』は49なんだよ」 そう言って俺にノートを見せる。
「もう、49か〜!2カ月で一気に増えたね!!」 俺は、ノートを見てめーぐるに笑顔を見せる。
「次が・・・50個目の記念になるね・・・」 そう言って、めーぐるは50個目の『やくそく』を書いた。
書き終わると、めーぐるは下を向いたまま止まってしまった。
「めーぐる?」 俺がめーぐるに話しかける・・・
めーぐるは泣いていた。
俺は、めーぐるからノートを取って新しく出来た『やくそく』を見た。
『50、めーぐるが12月に転校しても、ずっと友達でいること』
俺は頭の中が真っ暗になった気がした。
375 :
名無し募集中。。。 :05/01/23 01:38:41 0
ベリには不要なんて言ったりしてすまんかった。
めーぐる、行かないでくれ、・゚・(ノД`)・゚・
376 :
策士 ベリ朗:05/01/23 01:43:45 0
めーぐる・・・。・゚・(ノ∀`)・゚・。
378 :
名無し募集中。。。:05/01/23 01:59:09 0
駄目だ泣きそう
379 :
名無し募集中。。。:05/01/23 02:03:11 0
>>374 『雪が降る季節に・・・』
9月に来ためーぐるは、たった3カ月と言う時間で転校してしまう。
クラスの男子も女子も、隣のクラスの奴も『愛ちゃんファンクラブ』の全員が悲しんでいた。
めーぐるは、あの涙の次の日はいつものように笑顔で俺に接して、先生が皆に転校の話をした後もクラス全員に逆に元気をあげるくらいに笑顔だった。
クラスでのお別れ会では女子の中で泣く子が何人もいたり、会の途中でめーぐるを廊下に呼び出して告白してる男子が何人もいた。
どの答えも悲しい答えだったらしく、クラスの男子半分が凹んでるようだった。
「なぁ、お前は告白しないのか?」 男子の中で1番仲が良い奴が俺に言う。
「俺は・・・いいよ・・・」 俺は女子に囲まれてるめーぐるを見ながら言う。
「そっか・・・俺、村上ってお前と居る時が1番、目を輝かせてたの気付いてたからさっ。」 そう言って、俺の方をジーッと見た。
「・・・俺も、村上見てた時が1番・・・」 言いかけてやめた。 めーぐると目が合ったから。
めーぐるはそんな、俺の顔を見てニコッと笑ってた。
『めーぐるとのやくそく』はあの日の50で止まったままだった。
380 :
名無し募集中。。。:05/01/23 02:09:59 0
>>239(秘密国家公務員編)
私と桃子は翌日何事も無かったかの様に登校した
私達に対して登校中の妨害も無く少し拍子抜けした
「何もないって言うのも逆に怪しいわよねー」桃子が鞄を持ったまま欠伸する
「そうだね」私はいったい山崎側が次にどんな手を使ってくるのか全く読めない
仮にも失敗したとはいえ息子の悪事は明らかになった。そして私と桃子がそれに絡んでいるのはバレてる。
「考えてもしかた無いっか」桃子が軽く言う。確かにその通りだ、私も考えるのを止めた。
教室に入ると2つの噂で教室は持ちきりだった
一つは山崎が入院したこと。表向き原因は病気だが、昨日まで元気だったからみんな不審がっている。
そしてもう一つはクラスに転校生が来ること。私達が入ってまもなくだから
うちのクラス転校生多いよねーとあちこちで話している。
そうこうしていると先生が入ってきた「今日は皆さんに新しい仲間を紹介します。」といって一人の少女を招きいれた。
「矢島舞美さんです。」
「矢島舞美です。皆さんよろしくお願いしまーす。」
「そうくるーーーー」私がずっこけてると後ろのほうから鉛筆が折れる音がした。桃子だろう。
「え〜っと、じゃあ矢島さんの席は」先生がそう言うと男子達がそわそわし始めた。
そりゃ見た目は美少女だけどさ、本性知ったら君たち吹っ飛ぶよ。私がそう思ってると
「嗣永さんの後ろが開いてるわね」先生が言った。
「げっ」また桃子だろう。
「じゃあ矢島さん嗣永さんの後ろの席に座ってください。」
そう言われると舞美は桃子の後ろの席に向かって歩き出す。横を通ってる時の男子の顔、みてられないわ。
「よろしくね、嗣永さん。」舞美が微笑む。「ふぁーーー」桃子は奇声を発してる。
「嗣永さん。仲良くしてあげてくださいね。」先生の声に桃子はダウンした。
381 :
名無し募集中。。。:05/01/23 02:12:06 0
>>379 『雪が降る季節に・・・』
めーぐるは金曜日に帰る事になっていてクラス全員で見送りはできなかった。
でも、俺には日曜日に帰る事を金曜日の夜に電話で教えてくれた。
12月5日、日曜日の朝。
今年に限って雪は12月に入っても降らなかった。
駅のホームでめーぐると残り少ない時間を待っていた。 両親は先に空港に向かっているのを無理を言ってギリギリまで待たせたらしい。
「3カ月か・・・短かったな〜」 そう言ってめーぐるは空を見ていた。
「本当、転校してきたのが1年も前みたいに〜」 そう言い掛けた俺に
「それは言いすぎだよ」 とめーぐるが笑った。
「また、東京に戻るんだってね・・・」 俺の言葉にめーぐるは何も言わずにうなずいた。
お互いに何も喋らずに・・・ただ、時間だけが過ぎていった。
「ねぇ・・・」 めーぐるが俺の方を見て言う。
「これ・・・君が持ってて・・・」 そう言って、バッグから『めーぐるとのやくそく』のノートを取り出した。
「・・・俺が持ってていいの?」 俺がめーぐるに言う。
「君に、村上愛をずっと忘れないでいて欲しいから・・・」 そう言って俺の方を見て笑った。
「・・・バカ・・・忘れる訳ないだろ」
情け無い事に、俺はめーぐるのその言葉に切なくなり泣いてしまった。
そんな俺を、めーぐるは抱きしめて
「51の所に、泣いてはいけない・・・って書き足しておけば良かった」 と言いながら頭をなでてくれた。
382 :
名無し募集中。。。:05/01/23 02:30:04 0
俺様用メモ
ここまで更新した
383 :
名無し募集中。。。:05/01/23 02:36:57 0
ひとおもいに最後まで更新して…・゚・(ノД`)・゚・
384 :
名無し募集中。。。:05/01/23 02:38:32 0
あれ?抜けてるとこあった?
全部まとめサイトにのせたとおもったんだけど・・・
385 :
名無し募集中。。。:05/01/23 02:41:15 0
>>381 『雪が降る季節に・・・』
電車が来て、めーぐるが乗る。
扉の前で最後に見つめあう・・・
「東京でも・・・雪が降るといいね・・・」 発車のベルが鳴る中で、俺がめーぐるに言った。
めーぐるは下を向いて・・・顔を上げた時は泣いていた。
「君と見れなかったら・・・意味ないよ・・・」 そう言って座り込んでしまった。
俺はそんなめーぐるに触れようとしたが、無常にもドアは閉まり・・・俺を残して、電車は行ってしまった。
386 :
383:05/01/23 02:44:49 0
>>384 あ、『雪が降る季節に・・・』のことです
続きを待ってるのがつらくて
387 :
名無し募集中。。。:05/01/23 02:45:54 0
・゚・(ノД`)・゚・。
388 :
名無し募集中。。。:05/01/23 02:46:48 0
>>385 『雪が降る季節に・・・』
めーぐるがいなくなった学校は退屈だった。
多分、お互いに切なくなるのがわかっていたか電話も手紙も出さなかった。
心を整理するのに時間が欲しかった。、
これほど、俺の中でめーぐるが大きな存在だったのに気付かせられるのは時間が経てば経つほどに会いたい気持ちで一杯になるから。
雪は・・・それでも降らなかった。
12月24日。クリスマス・イヴは終業式で、俺はあの日以来、行かなかった秘密の場所に行ってみた。
もちろん、その丘にめーぐるは居ない。
俺はその丘に座り、持ってきていた『めーぐるとのやくそく』のノートを開いた。
別れの日に手渡されてから1度も開けなかった・・・開けれなかったノートを開いた。
1つ1つの約束を見て思い出す。
『19、めーぐるより先に帰ってはいけない』『44、電話は5コールまでに出ること』
「・・・変なのばっかり」 俺はパラパラとノートを見ながら笑った。 最後のページに目が止まった。
最後のページにはめーぐるからの最後のメッセージが書かれてた。
389 :
名無し募集中。。。:05/01/23 02:54:11 0
>>388 『雪が降る季節に・・・』
最後のページにはめーぐるからの最後のメッセージが書かれてた。
『初めて教室で君を見た時から・・・愛の中で君がいっぱいになってた。
話しかける時もドキドキしたし、どうしていいのかわからくて・・・このノートを作ったの。
愛の一方的な一目惚れ・・・
君を見ていたら雪を一緒に見たいと思った。
一面、白銀の世界で君と愛で小さなかまくらでも作って・・・雪が溶けるまで見ていたい。
今度会う時は白銀の世界で会いたい。
そして、ノートじゃなくって・・・愛の口から伝えたいです』
それを読んでいたら、俺は涙が止まらなくなっていた。
どうして、お互いに近くにいたのに気持ちに気付かなかったんだろう・・・ そう思うと涙しか出てこなかった。
390 :
名無し募集中。。。:05/01/23 02:55:57 0
エロスレにも書いたんだけど、絵が上手い人がいたら、マンガにもチャレンジしてください
391 :
名無し募集中。。。:05/01/23 02:56:48 0
挿絵くらいならできるかもしれないけどマンガは普通にきついよ
392 :
名無し募集中。。。 :05/01/23 02:58:45 0
めーぐる、せつないよ、めーぐる
393 :
名無し募集中。。。:05/01/23 03:02:22 0
>>389 『雪が降る季節に・・・』
その時、俺はノートに落ちる雪を見て・・・顔を上げた。
少し曇った空から落ちてくる真っ白な雪。 そして、俺の視線の先で立ってめーぐるを・・・
「め、めーぐる・・・ど〜して!?」 俺は立ち上がり、走ってめーぐるの前に立つ。
それは、本当に俺の記憶の中そのままのめーぐるだった。
「も〜、51は『泣いてはいけない』なのに」 そう言ってめーぐるは笑って言った。
俺は急いで自分の涙を手で拭いた。 それを見て『よしよし♪』とめーぐるがうなずく
「東京の学校が終業式で休みになったから・・・会いに来たの」 そう言って、めーぐるは恥ずかしそうに笑った。
俺はただ、めーぐるを見つめていた。
「それにしても・・・これが雪なんだ〜」 空を見上げて落ちてくる白い結晶をめーぐるは目を輝かせて言った。
少し空を見上げてから・・・
「じゃ、ノートの公約を。 あのね・・・私・・・君の事が・・・」
そう言い掛けるめーぐるを俺は抱きしめた。
「めーぐる・・・俺、めーぐるの事が好きだから・・・だから・・・」
めーぐるは何も言わないで、俺の背中に手を回した。
俺とめーぐるに小さな白い雪が降り続ける。
雪が連れてきてくれた白い恋人は、俺の心の中を真っ白にしてくれた。
村上愛 が俺の心の中で、これからも・・・・いつまでも溶けないで残る雪になった。
『雪が降る季節に・・・』 〜おしまい〜
394 :
名無し募集中。。。 :05/01/23 03:03:03 0
眠れないから予告してたキャプテンのを書く
【日本一の鈍感男】で
395 :
名無し募集中。。。:05/01/23 03:03:21 0
俺めーぐるヲタになる
396 :
名無し募集中。。。:05/01/23 03:05:11 0
俺めーぐると結婚する
397 :
名無し募集中。。。:05/01/23 03:05:46 0
めぐぅ・・
398 :
名無し募集中。。。:05/01/23 03:07:21 0
>>393 乙でした!
めーぐるよかったねめーぐる・゚・(ノД`)・゚・。
399 :
名無し募集中。。。:05/01/23 03:07:25 0
>>393 『雪が降る季節に・・・』 のちょっとあとがき
一応、思いついちゃったのでさっき一気に書いて今日中に全部出せてよかったです。
これで、心おおきなく【学校編】の方を書けると思いますw
これ書くくらないなら【学校編】書けよ! と言われそうですが^^;;;
では〜これからも八景島の方も読んで貰えると光栄です。
最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。
400 :
名無し募集中。。。:05/01/23 03:08:50 0
おい!学校編の作者かい!
学校編かいてくれよまじで
でもめーぐるもよかったから許す
401 :
名無し募集中。。。:05/01/23 03:10:12 0
白いTOKYOでも聴くか・゚・(ノД`)・゚・。
402 :
名無し募集中。。。:05/01/23 03:15:39 0
これメモ帳とかに書いてコピペしてるんじゃないの?
まさかそのまま書き込み欄に打ち込んで発言してるとか・・・
だとしたらすごいな
403 :
名無し募集中。。。 :05/01/23 03:16:31 0
日本一の鈍感男
「あのな、清水、俺、えーっと、その、あの、いわゆる、ひとつの・・・・・・・・・・・」
クラスで一番大きい俺を学校で一番小さい清水が見上げている
『好きだ』この一言がなかなか言えない俺の心臓は破裂しそうだ
「で・、その、うーん・・・・・・・・・・・清水って眉毛太くて濃くてカッコいいよね」
またやってしまった
『好きだ』の一言が言えずに誤魔化してしまう
これで3度目
清水はまたか、やれやれ・・・・・・・って顔で俺を見ている
「あのねえ、女の子はルックス誉められたらイヤな気はしないけどねえ・・・・・・
眉毛が太くて濃いってのは誉め言葉になってないよ」
身長差が35cmもあるのに俺が見下されているようだ
「他の女の子に恋の告白するときなんかにこんなこと言っちゃダメだぞ!で、用件はそれだけ?」
今更好きだなんて言えないから黙って頷く
「じゃあ、教室に戻ろうよ。次の時間は数学でしょ?稲葉先生怒らせると怖いよ」
あー、何やってんだろ、俺
情けなさ全開で清水と教室に戻る
404 :
名無し募集中。。。:05/01/23 03:16:53 0
学校編の作者に比肩する力量を持つ者が
出てきたと思ったら同じ人だったのかよw
405 :
名無し募集中。。。:05/01/23 03:17:02 0
ヤバイ
あまりに良すぎて推しが変わりそう
406 :
名無し募集中。。。:05/01/23 03:24:07 0
407 :
名無し募集中。。。:05/01/23 03:25:06 0
俺用メモ
ここまで更新
今度こそ寝る
408 :
名無し募集中。。。:05/01/23 03:25:47 0
修学旅行編がなかなか更新こないな
作者タン待ってるよ〜
409 :
名無し募集中。。。:05/01/23 03:26:48 0
新作もドキドキ
410 :
名無し募集中。。。 :05/01/23 03:27:20 0
>>403 「あのさ、清水、えーっと、うーん、すっ、すっ、すっ。すっごくショートカットが似合ってるよ」
「あらそう?ありがとう」
「で、その、あの、うーん、髪切った?」
「切ったからショートカットなんでしょ?もう、用件はこれだけ?」
「・・・・・・・・うん」
4回目
でもちょっとは前進したと思う
「えーっと、んー、その、何と言うか・・・・・・・・・・・清水って小さいよね」
「言われなくてもわかってます」
「ちっちゃいからポケットに入れていろんな所に連れて行きたくなっちゃうよ」
「例えばどんなところ?」
「えーと、遊園地とか、映画館とか、トイレとか・・・・・・・」
「あのねえ、女の子トイレに連れていってどうするのよ?用がないなら帰っていい?」
「・・・・・・・・・・・・・・はい」
5回目
いつものやれやれ顔で清水は去っていく
でも、ずーっと一緒にいたいという意思は伝えられた・・・・・・のかな?
清水が敏感なら俺の気持ちに気付いてくれるだろう
411 :
名無し募集中。。。:05/01/23 03:28:49 0
>>399 別にめーぐる推しじゃないのに、マジ泣きしてもうた・゚・(ノД`)・゚・
あんたすげーよ
412 :
名無し募集中。。。:05/01/23 03:29:17 0
負けだ
俺の負けだ
413 :
策士 ベリ朗:05/01/23 03:29:42 0
佐紀ちゃんいいね〜
おもしろいです♪
414 :
名無し募集中。。。:05/01/23 03:31:55 0
>>393 最後でやっちゃいました・・・
訂正を、まとめサイトの方お願いします。
『少し曇った空から落ちてくる真っ白な雪。 そして、俺の視線の先で立ってめーぐるを・・・
』
↓
『少し曇った空から落ちてくる真っ白な雪。 そして俺の視線の先には、めーぐるが立っていた・・・
』
>>402 それは、さすがに無理です^^;
時間が掛かったのは誤字脱字のチェックと、1スレ分の区切り箇所でです。
415 :
名無し募集中。。。:05/01/23 03:36:15 O
清水の話が一段落ついたら寝ようと思ってるのだがまだ今晩は続くの?
416 :
p29148-adsao01tenjmi-acca.fukuoka.ocn.ne.jp:05/01/23 03:38:31 0
『めーぐる編』すごすぎ
一気にラストまで読めた分感情移入できました
『八景島』頑張ってください
417 :
名無し募集中。。。 :05/01/23 03:38:47 0
>>410 6度目の呼び出し
「ずっ、ずっ、ずっ、ずっ、ずっ、ずっ・・・・・・・・・・」
ズンドコ節でも歌っていつものように誤魔化してしまおうかと思った
清水の顔を見ると・・・・・まだ誤魔化していないのにやれやれ顔になってる
これじゃあいかん!
覚悟を決めると俺は大きく息を吸って目を閉じた
「ずっと前から好きでした!付き合ってくださいっ!!!!!」
息を吐き尽くしてから、恐る恐る目を開く
清水は・・・・・嬉しそうな表情だ
「やればできるじゃ〜ん!このこのっ!」
俺のわき腹を人差し指で突っつく
「でもダメ!お付き合いはできませーん!」
その日から3日間に渡って、下校時間、休み時間、家に帰ってからの電話などでマンツーマンで清水にダメ出しされ続けた
418 :
名無し募集中。。。:05/01/23 03:41:52 0
いいんちょ!!
419 :
名無し募集中。。。:05/01/23 03:42:20 0
いいんちょ!!
420 :
名無し募集中。。。 :05/01/23 03:45:56 0
>>417 ダメ出しを俺なりに分析してみたが、どうもムードが足りないということらしい
「父ちゃん、女口説くときにムードが足りなかったらどうすんだ?」
俺は風呂上りの晩酌を楽しむ父ちゃんに聞いた
「んー?ヌード?そりゃストリップだろ?」
ダメだ、酔っ払ってる
「何バカなこと言ってるんだい!?ムードって言ったら映画だよ!」
母ちゃんが父ちゃんの頭をフライパンで引っ叩きながら言う
そうか、映画か
明日は日曜日
俺はすぐに電話で清水を映画に誘った
2つ返事でOKしてくれた
421 :
名無し募集中。。。 :05/01/23 03:56:39 0
>>420 「ねえ、あの映画にしよっ!」
清水が指差したのはハムスターが主役のアニメ映画だった
他にめぼしい映画がないのでOKした
子供向けの下らない映画だろうと思っていた
でも面白くて引き込まれてしまった
「あんまり面白くなかったね」
映画の後で寄った喫茶店でコーヒーを飲みながら清水が言う
「そ、そうだね」
不本意だけど同意する
チョコレートパフェを食べ終えた俺は清水にアタックする
「俺と付き合って下さい!そして一緒にデートして下さい!」
飲んでいたコーヒーを吹き出した清水が笑いながら言う
「あんたみたいな鈍感な人とは絶対にデートなんてできません!」
422 :
名無し募集中。。。 :05/01/23 04:02:41 0
>>421 その後も毎日清水と一緒に下校したり、夜、家から電話したりして清水のことを知ろうとした
そして何度も告白した
しかし全て断られた
うーむ、何がいけないのか?
何が足りないのか?
一緒に恐ろしい体験をした男女は、恐怖感と恋愛のドキドキ感の区別がつかなくなる
そして、容易に恋愛関係に落ちてしまう
TVで言っていた
よし、これを使おう
次の日、学校で清水を遊園地に誘った
今度の土曜日ならいいよ、って言ってくれた
423 :
名無し募集中。。。:05/01/23 04:08:12 O
思いつきでこれだけ書けるって凄すぎw
学校編の続き楽しみにしてるよ
424 :
名無し募集中。。。 :05/01/23 04:10:30 0
>>422 午前中は無難なアトラクションで楽しんでるフリをして、午後になったら絶叫マシーン
そういう計画を立てた
実際に実行してみると、清水と一緒だとどんなアトラクションでも楽しい
清水もとっても楽しんでいるようだ
これならうまくいきそうだ
「ねえ、あれ乗ろう」
俺がジェットコースターを指差す
「えーっ?怖いのはちょっと・・・・・・・・・・」
嫌がる清水と一緒に強引にジェットコースターに乗った
ものすごく怖い
これなら絶対上手くいく
清水を見ると午前中より楽しそうだ
「今度はあれに乗ろう」
清水はさっきのより数倍恐ろしそうなジェットコースターを指差す
よ、よし、これなら清水も怖がるだろうと思い頷く
おしっこちびるかと思った
腰が抜けた
清水は「もう一回乗ろう」って楽しそうに言ってる
必死に断った
425 :
名無し募集中。。。 :05/01/23 04:16:43 0
>>424 帰りの電車
震えが収まらない俺の手を清水がぎゅっと握ってる
向かいの席を見ると、カップルが同じように手を握り合ってる
ん?これって・・・・・・・・・・・・・・?
頭の中でこれまでのことを整理する
よし、間違いない
「ねえ、清水、大事な話があるからちょっと次の駅で降りない?」
清水は「うん、いいよ」って言った
快速列車は通過する小さな駅
ホームには俺と清水以外誰もいない
売店も、自販機も、ベンチもない
ホームの隅に並んで立った
426 :
名無し募集中。。。 :05/01/23 04:29:56 0
>>425 「なあ、清水、おまえさあ、俺が付き合ってくれとかデートしようって言うといつも断るよな?」
「うん」
「でもさあ、これってデートじゃないのか?
毎日一緒に帰ったり電話したりって、付き合っているって言うんじゃないか?」
清水の顔をじーっと見つめた
清水はみるみるうちに笑顔になり、腹を抱えて笑い出した
「ゴメンね、いつ気付くかなーって思ってずーっと黙ってたの」
「な、なんだよ、それ、ヒドイなあ」
「じゃあ、鈍感クンに気付いたご褒美をプレゼントしまーす!目を閉じてください」
俺は目を閉じた
唇の先に何かが触れた
微かに湿っている
その何かが唇から離れてから俺は目を開けた
「どうですか?ご褒美のチューは?」
清水は嬉しそうにおれを見上げながら言った
ホームに電車が入ってきた
俺は黙ったまま清水の手を引いて乗り込んだ
427 :
名無し募集中。。。:05/01/23 04:30:51 0
ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
428 :
名無し募集中。。。:05/01/23 04:33:59 O
作者乙!!清水ヲタになったかも・・・ではおやすみノシ
429 :
策士 ベリ朗:05/01/23 04:36:53 0
佐紀ちゃんそういう一面もあったのか〜w
(・∀・)イイネ!!
430 :
名無し募集中。。。 :05/01/23 04:36:58 0
いや、キャプテンが175cmの男にキスできるわけがない
押しつけられたのは缶ジュースと見た
431 :
名無し募集中。。。:05/01/23 04:37:34 0
佐紀タ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
432 :
名無し募集中。。。 :05/01/23 04:39:13 0
>>426 電車の中ではご褒美のチューのことしか考えられなかった
ファーストキスだから当然だろう
しかし、何か違和感を感じる
何かがおかしい
神妙な表情の俺を、清水はニヤニヤしながら見ている
電車が乗換駅に着いた
清水は俺の手を引っ張って乗り換えるべきホームを目指す
階段で、一歩前を歩く清水を見て違和感の正体がわかった
乗り換えの電車が来るまで15分
俺たちはベンチに並んで腰を下ろした
433 :
名無し募集中。。。 :05/01/23 04:47:05 0
>>432 「なあ、清水、さっきのキスじゃないだろ?」
清水はニヤニヤしながらこっちを見ている
「だって、おまえ背伸びしても届かないだろ?
それにあそこには踏み台になりそうなものは何にも無かったし・・・・・・・・」
清水は右手の人差し指と中指で投げキッスをして、そのまま指2本で俺の唇に触れた
ああ、そうだ、この感触、さっきの『ご褒美のチュー』と一緒だ
「鈍感クンにしては気付くの早かったわね」
そう言うと清水の顔が近づいてきた
鼻息の暖かさを感じる
指先よりもずっとずっと柔らかいものが唇に触れた
「これが本当のご褒美のチューだよ」
心臓がかつてない速さで高鳴る
血液が首から上に集まる
鼻血が噴き出した
434 :
名無し募集中。。。 :05/01/23 04:53:26 0
>>433 「もう!何でこんなことだけ敏感なのよ!」
俺を膝枕している清水が怒る
「ゴメンネ」
そう言いたかったが、両方の鼻の穴にティッシュが詰まってるのでうまく言えない
「でも、そういうところがカワイイんだよね」
清水が俺の頬っぺたを突っつく
電車を2本見送った所で鼻血が止まった
「ねえ、清水、俺のこと好き?」
鼻からティッシュを抜きながら聞いた
「あんた本当に鈍感ね」
「え?」
「嫌いだったらファーストキスの相手に選ばないでしょ!」
おしまい
435 :
名無し募集中。。。:05/01/23 04:57:32 O
寝ようと思ったが気になってもう一度みてよかった。多分清水ヲタになってしまった・・・今度こそ作者乙!!そしておやすみノシ
436 :
名無し募集中。。。:05/01/23 04:58:27 0
ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
俺佐紀ヲタになる。作者さん乙です。
437 :
名無し募集中。。。 :05/01/23 05:01:53 0
このスレのキャプテンは
何だかニヤニヤしてることが多いな
438 :
名無し募集中。。。:05/01/23 05:05:13 0
お疲れ様です。
439 :
名無し募集中。。。:05/01/23 06:04:37 0
めーぐるもキャプも泣いた
440 :
名無し募集中。。。:05/01/23 06:05:21 0
ちっちゃいのに
しっかり者でお姉さん振るキャプテン・・・
ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
441 :
名無し募集中。。。:05/01/23 06:13:26 O
泣ける話大好きです。
メーグル・゚・(ノД`)・゚・。
>>439 キャプテンは笑ってもらおうと思ったんだけどなあ
まだまだ修行が足りないので精進します
次回予告 特命係じゃないりしゃこ
443 :
名無し募集中。。。:05/01/23 08:30:40 0
保
今朝も素晴らしい!
キャプテンは実際ニヤニヤしてるからなぁ
このスレ見てると推しの順位が変わりそうだよ
そうならないように桃子の活躍を期待します
447 :
名無し募集中。。。:05/01/23 10:49:01 O
キャプテンはいい人役が似合いすぎるから
ヒロインで使われると新鮮だな
449 :
修学旅行編:05/01/23 12:09:01 0
>>104 しばらく桃子の去った後を眺めていた
桃子、ゴメン・・・
もう一度心の中で謝った
俺がしっかりしてないばっかりに
須藤、友理奈、桃子、そしてちなみを泣かせてしまった
どうすればいいんだろう
そんな事を考えながら集合場所に着いた
「○○君、なにがあったの」
清水が血相変えて俺に言ってきた
「えっ」
「えっ、じゃないわよ桃子が泣きながら通り過ぎて言ったわよ」
「なんだって」
俺は馬鹿だ。女の子の気持ちを本当に理解してない
何で追いかけなかったんだ。もし、桃子が
いや変なこと考えるのよそう
「みんな探しに行ったわよ」
俺も行かなきゃ
450 :
名無し募集中。。。:05/01/23 12:09:54 0
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
451 :
修学旅行編:05/01/23 12:10:17 0
>>449 「待って」
清水が止める。表情が硬い
「何で、まーさから逃げたの?」
「そ、それは」
唐突に痛い所を突かれしどろもどろになる。
「嫌なら嫌と言えばいいじゃない。まーさは本気なの
別に好きじゃないならこれ以上、中途半端にしないであげて。」
清水の目は真剣に俺を捕らえている。
「う・・・うん」
452 :
修学旅行編:05/01/23 12:10:59 0
>>451 確かに俺は須藤の行為をはっきりとは否定せず、しかも自分勝手にそこから逃げ出した
なんて酷いことを、俺がそんな事されたら絶対傷つくだろう
好きだと言う気持ちを知ってて、気分がいいからその状態を続け
そして、自分が鬱陶しく思ったので逃げ出した
なんて奴だ俺って・・・・最低だ
「本気で好きな相手に中途半端にされるのは振られるより傷つくのよ」
須藤の笑顔が胸に突き刺さる。精一杯の笑顔で俺と一緒に買い物を楽しんでいた
須藤だけじゃない。桃子に対してもそうだ。友理奈の好意にも甘えてる
「本当の優しさを見せてよ。男でしょ」
清水に止めを刺された
本当の優しさか・・・
ちなみの顔がふと浮かんだ
「わかった、俺、これ以上いい加減にしないよ」
「うん」
清水が笑わずに頷く
「はっきり答えを出すよ」
もう迷いは無い
「じゃあ、探しに行くよ」
そう言って行こうとすると
「いい顔になったよ」
清水の声が後ろで聞こえた
本当に清水って大人だ
453 :
名無し募集中。。。:05/01/23 12:13:57 0
イイヨイイヨー
454 :
名無し募集中。。。:05/01/23 12:14:38 0
キャプテン
455 :
名無し募集中。。。 :05/01/23 12:19:21 0
修学旅行編、キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
DDの俺にも突き刺さるよ、キャプテン
456 :
名無し募集中。。。:05/01/23 12:23:16 0
修学旅行編です
今朝は二日酔いで死にそうです
待ってくれてるレスもあって大変励みになります
これから物語は最終部に入ります
もうしばらくお付き合いください
457 :
修学旅行編:05/01/23 12:24:22 0
>>452 探しに行こうとして走り始めると前から須藤が戻って来るのが見えた
須藤は俺に気付き立ち止まった。目を見開いて俺を凝視してくる
「○○君・・・」
須藤が呟いたまま固まっている
「須藤、ごめん。俺、君にとっても酷い事してしまった」
須藤は固まったままだ
「俺は君の思いを受け止めることは出来ない。俺は、」
「言わないで。私、それでもいいから。いつまでも君を待つから。」
搾り出すように須藤は言った
「ゴメン、俺はずっと守らなきゃいけない人がいるんだ、だから」
「それでも」
そう言って急にこっちに迫ってくるが、それを制して
「ごめん」
俺は深く頭を下げ須藤に囁いてから
桃子を探しに走り出した
458 :
修学旅行編:05/01/23 12:24:53 0
>>457 立ち尽くす須藤の下に遠くから見ていた清水が近寄ってきて横に立った
「佐紀ちゃん、私かっこ悪いかな」
清水は須藤が震えているのを感じる
清水はあえて須藤の顔を見ず同じ方向を向いて答えた
「人を好きになる事にかっこ良いも悪いも無いよ
そう言って手を握った
「それにまーさは本当に好きな人に全力でぶつかっていった。
でもその人には本当に全力で好きな人がいた。それだけだよ」
しゃくり上げてる様な感じが伝わってくる
握っている手を清水は強く握り
「それにもし、まーさを悪く言う人いたら・・・私が許さない」
今度は須藤の顔を見上げて清水が優しい顔で言った
「ありがとう」
そう言って、須藤は清水の手を握り返した
459 :
名無し募集中。。。:05/01/23 12:25:26 0
もう最終部?(´・ω・`)
期待してるよ(`・ω・´)
460 :
名無し募集中。。。 :05/01/23 12:28:23 0
キャプテン、ほんとに小学生なのかよ!
461 :
名無し募集中。。。:05/01/23 12:28:51 0
泣きそう
462 :
名無し募集中。。。:05/01/23 12:53:17 0
佐紀ちゃんと茉麻すごくイイ!
463 :
名無し募集中。。。:05/01/23 13:49:02 0
茉麻さん、きれいっす、きれいっすー
464 :
名無し募集中。。。:05/01/23 13:50:18 0
乙
暇になったら読むよ
466 :
名無し募集中。。。 :05/01/23 14:20:49 0
修学旅行編が大いに気になるけど
>>442で予告したりしゃこ編
【ロボキッス】
467 :
名無し募集中。。。 :05/01/23 14:36:10 0
ロボキッス
僕の家には僕と父ちゃんしかいない
だから学校から帰ってくるといつも誰もいない
父ちゃんが帰ってくる夜まで独りぼっち
でも寂しくない
ず―っと前から、気付いたときからそうだった
だからへっちゃらだ
家に帰ると誰かが待っている
そんなことが当たり前になったあの日まで
僕は本気でそう思っていた
学校から帰ってくると、家の前に父ちゃんの車が停まってた
鍵の掛かっていない玄関を開けると父ちゃんのでっかくて、臭い靴がある
「父ちゃん、どうしたの?リスウマ?」
「お、マコト、おかえり、こういう時は『ただいま』だろ?」
家に帰ったら「ただいま」、そんな当たり前のことを僕は言われるまで気付かなかった
「と、父ちゃんただいま・・・・・・・・・・・で、どうしたの?」
生まれて初めての「ただいま」・・・・・・・・・・恥ずかしいけど気分がいい
「リスウマじゃなくてリストラって言いたいのか?そんなんじゃないって」
タバコをくわえ、何か本のようなものを読みながら父ちゃんが言う
「父ちゃんな、しばらく家で仕事することになったから」
これからは毎日「ただいま」が言える・・・・・・・・・・・・・
「そんなことより、ちょっとあれ見てごらん」
父ちゃんが指差すソファーには・・・・・・・・・・・僕と同じくらいの年頃の女の子が寝ていた
468 :
名無し募集中。。。 :05/01/23 14:57:37 0
>>467 ロボキッス 2
近寄って観察する
血が通っていないのでは?と疑いたくなるような白く透き通ったきれいな肌
茶色の短くてキラキラ輝く髪
そして、人形のように整った顔立ち
「父ちゃん、ユーカイしたのか?自首しよ?僕も付き添ってやるから」
「バカ、そんな訳ねえだろ!ちょっと触ってみな」
僕は女の子の胸に手を伸ばす
ゴチーンと父ちゃんのゲンコツがヒットする
「手だよ、手」
頭ががズキズキ痛むのを我慢しながら、女の子の手を握る
長くて、細くて、きれいな指は冷たくて、生きているような力強さは感じられない
「し、死んでる!父ちゃん、自首!やっぱり自首!」
「アホ!ロボットだよ、ロボット!父ちゃんの会社で開発したんだよ!」
父ちゃんはさっき殴った僕の頭を撫でながら言った
「ロ、ロボット!?空飛んだり光線出したり怪力だったりするのか?悪と戦うのか!?」
「そんなんじゃねえよ」
興奮気味の僕を父ちゃんがなだめる
469 :
名無し募集中。。。:05/01/23 14:58:20 0
俺も書いてみようとメモ帳に書いてるんだかなんかグダグダでひとつひとつの場面が無駄に長ったらしい
ここの作者のクオリティの高さを実感するばかり
470 :
名無し募集中。。。 :05/01/23 15:14:20 0
>>469 ロボキッス 3
「コンピューターに人間のような感情、つまり気持ちだな、これを持たせる実験さ」
父ちゃんは手に持っていた本のようなものの表紙を俺に見せる
「RISACO」と書いてある
「レスポンス、インタラクティブ・・・・・・とかの頭文字を取って、R・I・S・A・C・O、RISACOプログラムだ
このRISACOプログラムの実用実験のために作ったのがこのロボット」
「とか、って何だよ?忘れちゃったのか?自分の会社で作ったんだろ?」
「悪かったな!でも、どーせ言ってもわかんないんだろ?」
確かにそうなんだけどね・・・・・・・でも・・・・・でも・・・・・・・・
なんだか僕すっげーワクワクしてきた
「この子リサコって名前なのか・・・・・・・・・・」
「RISACOはこの子の頭の中のプログラムの名前で本当の名前は・・・・・・・・・・」
父ちゃんは本のようなもののページをめくる
「お、あった・・・・・・PRH-002・・・・・・プロトタイプ・リサコ・ヒューマノイドタイプ2号機」
「ぴーあーるえっち?カッコいいけどカワイクねえな・・・・・・・リサコでいいじゃん」
「そうだな、リサコにしよう・・・・・・今日からこの子はリサコだ」
父ちゃんはニコっと笑った
471 :
名無し募集中。。。 :05/01/23 15:45:45 0
>>470 ロボキッス 4
「でも父ちゃん、なんでリサコはウチに来たの?」
「この実験はな、コンピューター型とか、人型とか、動物型とか、いろんなRISACOをいっぱい作って、
いろんな環境でRISACOの心を成長させようとする実験なんだ
で、『女の子タイプのRISACOを子供のいる家においてみる』って実験項目があった」
「ウチならその条件にピッタリだね」
「ああ、おまえも1人じゃ寂しいだろ?それにこの実験に参加すると家で仕事できるし」
「僕は別に寂しくないよ」
この時は本当にそう思っていた
だけどリサコと一緒に暮らすようになって、今までの僕は寂しかったんだ、ってわかった
「ねえ、父ちゃん、早くスイッチ入れよう!スイッチどこ?」
僕はスイッチを探すフリをしてスカートをめくろうとした
また父ちゃんのゲンコツが飛んできた
「このリモコンだよ」
父ちゃんはリモコンのボタンを押そうとしたが、ちょっと考えて
「おまえがスイッチを入れな」
と言って僕にリモコンを手渡した
黙って受け取る
心臓がドキドキドキドキ高鳴る
「さあ、マコト、このボタンだ」
深呼吸をしてから「えいやっ」と気合を入れてボタンを押す
シャララランという音がして、リサコが目を開けて起きあがる
ドキドキドキドキ
父ちゃんも興奮しているようだ
キョトンと僕らを見つめるリサコ
「こんにちは!」
僕はリサコに声をかけた
472 :
名無し募集中。。。 :05/01/23 16:05:53 0
>>471 ロボキッス 5
「こんにちは、リサコ!」
なおもリサコはキョトンとして僕と父ちゃんを交互に眺める
「なあ父ちゃん、言葉わかんねえのかな?」
「いや、日本語、英語、フランス語、中国語は理解できるって話だぞ」
その時、リサコが呟き始めた
「リサ・・・・コ?コン・・・・ニチ・・・・ハ?」
「そう、キミの名前はリサコ、で、僕はマコトで、こっちのぼーっとしてるのが父ちゃん」
「私・・・・・・リサコ・・・・・・・・・・・・マコト・・・さん・・・・・・・父ちゃんさん・・・・・・・・・」
「そう、リサコと、僕、マコトと、父ちゃん」
「リサコ、マコトさん、父ちゃんさん」
リサコはそう言いながら順に指差した
「そうだよ、リサコ・・・・・・・・挨拶、わかる?こんにちは、リサコ」
「コン・・・ニチハ、マコトさん・・・・・父ちゃんさん・・・・・・・・」
「そう、リサコ、もっと大きな声で、こんにちは!」
「こんにちは、マコトさん!こんにちは、父ちゃんさん!」
こうして我が家に新しい仲間が加わった
ちょっと買い物行くので更新は遅れます
473 :
名無し募集中。。。:05/01/23 17:02:56 0
んちゃ
乙蟻
475 :
名無し募集中。。。 :05/01/23 17:35:41 0
>>472 ロボキッス 6
「ただいまリサコー!」
「おかえり、マコト」
家に帰るとリサコが「おかえり」って言ってくれる
今までは家に帰ると1日が終わった
でも今は家に帰って、リサコの「おかえり」を聞くと1日が始まる
リサコにいろんなことを教えてやるんだ
僕はまず「マコトさん」という他人行儀な言い方を「マコト」に換えさせた
「父ちゃんさん」は面白いからそのまんま
「おいマコト、父ちゃんには挨拶無しか?この親不孝モノ〜!」
父ちゃんさんがすねる
ああ、リサコがいるということは嬉しいことだ
でも父ちゃんが家にいることは・・・・・・・・・・・・・・4日もするとちょっとうっとおしく感じるようになった
だって毎日たくさんタバコを吸うから家の中がタバコ臭い
そして毎日父ちゃんの手料理を食べなきゃならない
これがものすごくマズイ
でも、父ちゃんが家にいてくれるのは僕のためなんだよね
「ねえ、リサコ、今日は僕が帰ってくるまで何してたの?」
「今日はいっぱい本を読んで父ちゃんさんとお話ししたんだよ」
父ちゃんの仕事は週に一度、リサコを会社に連れていって検査をすること
そして、家でリサコを観察して、1日に何度かデータを会社にパソコンで送ること
僕が学校に行ってる間、リサコの相手をすること
そしてそして・・・・僕がリサコにエッチなことをしようとしたらゲンコツを食らわすこと
リサコは次第に「うれしい」「とか「楽しい」って自分の気持ちを口にするようになった
でも・・・・・・・・お人形のような顔は、いつまでたってもお人形のまま
表情が変わることは一度も無かった
476 :
名無し募集中。。。 :05/01/23 17:51:53 0
>>475 ロボキッス 7
「いいかリサコ、悲しいときは、こう、で、もっと悲しいときは、こんな感じ、で、す―っごく悲しいときは・・・」
僕はリサコの顔に手を当て、表情を作ってやる
リサコは「悲しいときー、もっと悲しいときーすっごくすっごく悲しいときー・・・・・」
って言いながら、さっき僕が作ってやった表情を再現してみる
「そう、上手だ、上手、じゃあ次はうれしい時の顔、やってみようか?」
僕はリサコの顔で笑顔を作った
「・・・・・で、これが一番一番すっごくすっごくサイコーにうれしい時」
自分で作り出したリサコの笑顔にドキっとした
リサコってこんなにかわいかたんだ・・・・・・・・・・・・・
「・・・で、これがすっごくすっごくサイコーにうれしい顔ー!」
無邪気な笑顔が僕のハートを鷲掴み
「あ、マコトもうれしい顔だね」
「そうだよ、リサコ、うれしい顔にはね、周りの人もうれしくする不思議な力があるんだよ」
父ちゃんが僕とリサコの頭をなでる
「父ちゃんさんもリサコのうれしい顔でうれしくなった?」
「もちろんだよリサコ」
リサコの心は着実に成長している
477 :
名無し募集中。。。:05/01/23 17:59:23 0
学校編の人絶対なんかやってる
478 :
名無し募集中。。。:05/01/23 18:03:15 0
コンサのある日は期待するなよ
479 :
名無し募集中。。。:05/01/23 18:15:17 0
480 :
名無し募集中。。。 :05/01/23 18:43:02 0
>>476 ロボキッス 8
父ちゃんとリサコが会社から帰ってきた
父ちゃんはリサコを充電するため、ソファーに寝かせた
父ちゃんは心なしか悲しそうだ
「リサコの心なんだけどな・・・・・・・・・・・・・・・・・」
父ちゃんがリサコを寂しそうに眺めながら言う
「リサコの気持ちは本当の気持ちじゃない」
「どういうこと?」
意味がわからない
「うーん・・・・おまえはさあ、こんなことを言われたら相手はこんな気持ちになるだろうな、
とか、こういう状況だからこの人はこんな気持ちだろうな、って想像することあるだろ?」
「うん、ある」
「リサコはそれを自分自身に対してやっているんだよ」
「えっ?それって・・・・・」
「マコトにこういわれたからリサコはうれしい、だからうれしい顔をする、こんな感じだ」
「証拠はあるの・・・・・・・?」
「リサコ、泣く時に涙流さないだろ?」
・・・・・ずっと気になっていたことだった
涙を流さないリサコの秘密はこういう意味だったのか・・・・・・・
「涙を流す装置が無いのかもしれないよ?装置があっても壊れてるかも・・・・・・・」
僕は必死に食い下がる
充電が終わったリサコが目を覚ます
「ちょうどいい、ちょっと調べるか」
父ちゃんは台所から包丁とタマネギを持ってきた
481 :
名無し募集中。。。 :05/01/23 18:45:24 0
>>480 ロボキッス 9
「リサコ、これを切ってごらん」
父ちゃんが包丁とタマネギを渡す
ざく、ざく、ざく
「あっ、なに?何で悲しくないのに涙が出てくるの?」
リサコの両目から涙が流れる
「タマネギを切るとね、中の化学物質が出てきて、それに目を刺激されて涙が流れるんだよ」
父ちゃんが言う
「あっ、ホントだ!マコトも涙流してる」
僕の涙はタマネギのせいじゃない
「さ、リサコ、これを台所に持っていって、ついでに顔を洗っておいで」
そう言う父ちゃんにリサコは「はーい」と元気に返事をして台所へ向かった
「このままじゃRISACOプログラムは失敗、実験は打ち切りってことになる」
「そうなったらリサコはどうなっちゃうの?」
「廃棄処分」
「ハイキショブン・・・・・・・ってどうなるの?」
「簡単に言っちゃうと、ゴミだな、粗大ゴミの日に、じゃなくて今はバラバラにして分別?」
「バカなこというな!リサコを捨てるとかバラバラにするとか言うな!」
そこにリサコが戻ってきた
「マコトも顔洗ってらっしゃい、マコトいっぱいいっぱい涙出てるよ」
482 :
名無し募集中。。。 :05/01/23 19:20:59 0
>>481 ロボキッス 10
夜の11時を過ぎても父ちゃんとリサコはまだ帰ってこない
1週間前に父ちゃんに言われた言葉を思い出した
「・・・・・来週の検査でリサコに心が無いって判断されると・・・・・・ダメだろうな・・・・・」
僕はリサコに悲しい涙を流させようと必死に頑張った
「ちょっと、マコト変だよー!リサコ、マコトのことが嫌いになっちゃうよー!」
リサコが悲しい涙を流せるようになるならリサコに嫌われてもいい
でも、でも・・・・・リサコはタマネギ以外では一度も涙を流さなかった
「ヨソのRISACO」に心ができたら・・・・リサコは大丈夫なんじゃないの?」
「それがな、うちのリサコがダントツにいい成績なんだよ・・・・ヨソのRISACOは期待できない」
「そんな・・・・・・・・・・」
「父ちゃんも会社の偉い人に頼んだやるから、な、任せとけ」
12時を過ぎた頃、やっと父ちゃんが帰ってきた・・・・・・・・・1人で
「ゴメンな、会議が長引いちゃって」
「父ちゃん、リサコは?」
「・・・・・・今夜一晩かけてデータのバックアップをとって、明日廃棄」
「そんな・・・・・父ちゃん任せとけって・・・・・」
「父ちゃんな、一生懸命会議で頼んだんだけどな、父ちゃん係長だから・・・・・ゴメン」
「そんなのって・・・・・せめてお別れの挨拶・・・・・・・・・」
483 :
名無し募集中。。。:05/01/23 19:31:28 0
学校、修学、リア消氏マダー?
484 :
名無し募集中。。。 :05/01/23 19:54:09 0
>>482 ロボキッス 11
今日からまた、誰も「おかえり」を言ってくれない生活
リサコが来る前に戻っただけ
なのに、なのに・・・・・・・・・・・・・あの頃よりも何倍も何倍も何万倍も寂しい
「おかえりー」
家に帰るとなぜか父ちゃんがいた
会社はどうしたんだろう?どーでもいーけど
「おまえにプレゼントがあるよ、早く部屋に行ってみな」
僕が寂しがってると思って気を使ってくれたんだろうな
足は臭いけどいい父ちゃんだ
部屋のドアを開けた
「おかえりマコトー」
リサコがいた
驚いてドアを閉めて父ちゃんの方を見た
「会社のゴミ捨て場で拾ったんだけど、気に入ったか?」
僕は黙って右の拳を突き出し、親指を立てた
もう一度ドアをあける
「おかえりマコトー」
「おかえり、リサコ」
「リサコがおかえりだからマコトはただいまでしょ?」
間違い無い、僕のリサコだ
急いでリサコの元に駈け寄って抱きしめる
「僕がおかえりだからリサコがただいまなの!」
嬉し涙が零れた
「マコト、涙出てる・・・・・悲しいの?リサコがいると悲しいの?リサコ嫌いなの?」
「違うよ、うれしいから、リサコが大好きだから涙が出るんだよ」
「うれしいのに涙?リサコよくわかんないな・・・・・ねえ、リサコが大好きならね・・・・」
「なーに?」
「大好きのシルシをちょうだい」
485 :
名無し募集中。。。 :05/01/23 19:56:47 0
>>484 ロボキッス 最終回
「大好きのシルシ?」
「そう、大好きのシルシはキス・・・・ロボットだってもしってるよ・・・・キスをください」
ああ、でも父ちゃんにまたゲンコツ食らっちゃう
そう思って振り返ると、父ちゃんは僕のすぐ後ろに立っていた
「後ろ向いていてやるから、さっさと済ましちゃえよ、色男」
日本一のサイコーの父ちゃんだ!サンキュー!
僕はリサコにキスをした
「・・・・・大好きのシルシ、ありがとう、いっぱいいっぱい、とってもとってもありがとう」
リサコは最高にうれしそうな、飛びっきりの笑顔で言った
「じゃあね、今度はリサコの大好きのシルシ・・・・」
僕たちはもう一度キスをした
「あっ!大変大変!リサコ故障しちゃった!」
突然リサコが立ちあがって父ちゃんにすがった
「リサコ、ちょっと変なの・・・・胸の奥の温度が上昇して、メイン回路の電圧が上がってるの・・・」
父ちゃんはこんな非常事態にニコニコしている
「リサコ、それは故障じゃない、それがうれしいって気持ちだぞ」
リサコはうれしそうな表情をして僕に抱きついて来た
僕が教えたことの無い、始めて見る表情だ
「マコト、ありがとう!リサコにうれしい気持ちをくれて、いっぱいいっぱいありがとう!」
リサコと頬をくっつけた
リサコの頬は濡れていた
「リサコ、涙出てるよ・・・・・・・・やったな、リサコ!」
「うん、一番一番すっごくすっごくサイコーにうれしいよりもっともっともーっとうれしと・・・・
本当にうれしいと、涙が出るんだね、リサコわかったよ」
おしまい
486 :
名無し募集中。。。 :05/01/23 19:58:54 0
つーか書いてて途中で気付いたけど・・・・・・・・・・・
アイリーンと一緒じゃん・・・・・・・・・・・・・・・・
487 :
名無し募集中。。。:05/01/23 20:09:15 0
アイリーンと違うよさがあるよ
全米が(ry
488 :
名無し募集中。。。:05/01/23 20:13:47 0
おすぎも(ry
「今年一番の傑作!」 ―NYタイムス
490 :
名無し募集中。。。:05/01/23 20:22:43 0
おまえら、毎晩毎晩
俺の涙腺を枯れさせるつもりか つДT)
491 :
名無し募集中。。。:05/01/23 20:22:51 0
今だ良スレ
セミの続編書いて欲しいな
サッカー部の男とさっきー絡めて
493 :
名無し募集中。。。 :05/01/23 20:36:07 0
父ちゃんさんGJ!
しかし流石に岡井とマイマイをヒロインにする人はいないなw
495 :
名無し募集中。。。:05/01/23 20:42:52 0
マイマイのを待ってるんですがw
うーん、マイマイか・・・・・・・・
リリパット王国と絡めれば出きるかな・・・・?
>>492 ちょっと考えてみる
497 :
名無し募集中。。。:05/01/23 21:08:37 0
>>251 の続き 【学校編】
八景島の駅で降りたけど、駅からシーパラダイスは離れていて結構歩いた。
土曜日の休みもあって周りに人がたくさんいた。
入場口まで来て俺は夏焼の分と二人分払おうと周りを見渡したが、『入場するだけならタダだよ〜』と夏焼に笑われてしまった。
「片道の切符でキスされそうになっちゃうんだから。 入園料もあったら、それ以上狙おうとしてたんじゃないの?」 と笑いながら言った。
「あっ、あのな!別にあの時は後ろを振り向いたら目の前に・・・それに、夏焼だって目を閉じ〜」 と言ってる途中で、夏焼が
「何?またポッキーが食べたいって?」 と、夏焼は『ニヤッ』と笑って俺の方を見る。
「・・・・・・」
『品川駅で〜不意に〜キスを〜カッコつけて〜♪』 と、夏焼は俺の知らない歌の替え歌っぽいのを軽く口ずさみながら園内に入ってしまった。
クラスの奴は気付かないだろうけど
『夏焼は桃子より、ある意味手ごわい気がする・・・』
そんな事を思いながら夏焼の後を追っかけた。
作者さんたちにはGJとゆいたいです
が、前スレ400レスぐらいまでのふいんきも好きなんだよねえ...
>>498 それもわかる!
実は俺、あの1行ネタをヒントにして何本か書きました
素敵だなって思って
じゃ、小説を少なめにして1行ネタを増やすとか?
501 :
名無し募集中。。。:05/01/23 21:20:11 0
学校編キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
>>499 ぬっち乙
502 :
名無し募集中。。。:05/01/23 21:20:53 O
小説は今どおりでいいから小説書かない人も保全代わりにみんな頑張って一行ネタかいたらどう?
503 :
名無し募集中。。。:05/01/23 21:29:55 0
>>497の続き 【学校編】
「さて、どこから行く?」 先を歩いてた夏焼がパンフレット片手に振り返り俺に言った。
「ん〜・・・電車の中で色々見てたけど、夏焼は水族館に行きたいんだろ?」 俺が夏焼に言う。
「水族館は1番の楽しみだから最後でいいよ。」
「それじゃ〜・・・最初は適当に色々歩いて園内を周ろうか?」
俺が言うと、夏焼は『了解〜♪』と言って俺の横に来た。
夏焼と手を繋ぎたかったけど、何となくやめておいた・・・ってか、できなかった。
「ねぇ。あそこはショッピングする所かな?」 そう言って、夏焼がちょっと先にある建物を指した。
「う〜ん、それっぽいね〜人もいっぱい入ってるし。」 俺も夏焼の指した方を見て確認する。
「ちょっと入ってみようか?」 夏焼は俺の方を見て言う。
「そうだね、まだ午前中だし。寄り道しながら周ろうか」
俺と夏焼は軽い感覚で中に入った。
中に入ると、オシャレな感じの建物の作りで広かった。
色々な小物とかぬいぐるみとかグッズが色々売ってた。
それを2人で見て話しながら歩き周ってた。
(外から見たら、やっぱり小学生カップルとかに見えるのかな?)
そんな事を思い、勝手に1人で少し恥ずかしくなってた。
4つ席の離れた夏焼の気を惹きたくて
通常の3倍の大きさの声で友達と話してる俺
505 :
名無し募集中。。。:05/01/23 21:48:48 0
>>503の続き 【学校編】
夏焼が足を止める。
「キャ〜!!可愛い!可愛すぎる〜!!!」 と言うと突然走り出した。
??? と思って、見ると、『わんにゃんふれあいランド』というコーナーが目に入った。
(あ〜、なるほどねぇ・・・)
俺は、夏の臨海学校の自由行動の時に『女の子って甘い物と可愛い物に目が無いんだよ!!』
と、桃子にクレープ屋の前で何回も言われ続けた後に、結局『授業料』としてクレープをおごらされたのを思い出していた。
「甘い物と可愛い物かあ・・・」 そうつぶいてから夏焼きの後を追った。
お金を払って中に入ると、予想通り夏焼は一気に走っていってしまった・・・
俺も入場すると夏焼は既に小さい仔犬を抱いていていた。
俺に『ホラホラ!見て〜!キャ〜!』と仔犬を見せて大満足の様子だった。
仔犬はちっちゃくて夏焼の胸でしっかりと抱きしめられていた。
仔犬も可愛かったが、それを抱きしめている夏焼の横顔はもっと可愛いと思ってしまった。
506 :
名無し募集中。。。:05/01/23 22:07:30 0
学校編キテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
507 :
名無し募集中。。。:05/01/23 22:09:26 0
学校編、キテル━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!
>>497 何の歌だか思い出すのにちょっと時間がかかったよ
508 :
名無し募集中。。。:05/01/23 22:20:43 0
Attack KyunkyunVIP@news4vip ---> Success. (-478)
509 :
名無し募集中。。。:05/01/23 22:22:10 0
Attack KyunkyunVIP@news4vip ---> Success. (-478)
510 :
名無し募集中。。。:05/01/23 22:25:32 0
511 :
名無し募集中。。。:05/01/23 23:00:49 0
512 :
名無し募集中。。。:05/01/23 23:01:17 0
何の歌かもうすぐそこまで出かかってるんだが思い出せない
513 :
名無し募集中。。。:05/01/23 23:15:25 0
てst
狼だとは思えないスレ
515 :
名無し募集中。。。:05/01/23 23:16:19 0
修学旅行の雅の写真をこっそり買いたい
ぬっちです
>>496で言ってたセミの続編を
タイトルは・・・・・・募集中
517 :
名無し募集中。。。:05/01/23 23:20:02 0
俺も試しに書いてみたんだが萌えない上にモノローグばっかになっちゃった・・・orz
このスレの作者さんたちは凄いよ
518 :
名無し募集中。。。 :05/01/23 23:30:24 0
タイトル未定
「冬休みになったら会えなくなっちゃうね」
友理奈ちゃんが寂しそうに言う
「でも冬休みなんてアッという間だよ」
僕も友理奈ちゃんも里帰りする予定
「ねえ・・・・・・ちゃんと電話やメールしてね」
「うん・・・・・・でも僕のおじいちゃんの住んでる村、山の中だから圏外かも・・・・・・」
友理奈ちゃんは黙って下を向いてしまった
「ところで・・・・・バスケ部は冬休み中、練習無いの?」
うちの学校では、禁止されているわけじゃないのにどこの部活も冬休みは練習をしない
始めから知っていたけど、友理奈ちゃんが寂しそうな顔をするから話題を変えたかった
「うん、無いよ・・・・・・野球部も?」
「うん・・・・・あ、でも、始業式の前の日に、毎年恒例のちょっと面白いことが・・・・・・・・・・」
僕は新年恒例の野球部の伝統のイベントの話をした
「へえ、面白そうね・・・・・・・・・見に行ってもいい?」
「うんいいよ」
「じゃあ、なかさきちゃん誘って行くね!」
519 :
名無し募集中。。。:05/01/23 23:32:07 0
ドキドキ
520 :
名無し募集中。。。:05/01/23 23:33:40 0
なんかいいなきたいあげ
521 :
名無し募集中。。。 :05/01/23 23:50:59 0
>>518 始業式前日
久しぶりに会ったチームメイトと新年の挨拶や土産話をしながらユニフォームに着替える
全員準備ができたようだ
「よし、おまえら!今日の試合は絶対負けられないぞ!いいか!」
俺はキャプテンとしてチームメイトに激を入れる
「えー?勝てっこないよ〜」
「そうそう、1人で熱くなるなよ」
「楽しけりゃいいんだよ」
俺以外の8人は文句を言う
俺だって勝てるとは思っていない
でも・・・・あの子が見に来ているんだ
ブザマな所は見せられない
「おまえらなあ、相手は野球部だぞ!サッカー部がサッカーで野球部に負けたら恥ずかしいだろ!」
「・・・・でも、去年も負けたじゃん」
そうなんだよな・・・・・・・・・・
「まあ、コールド負けにはならないように頑張るよ」
ザルという仇名のキーパーが言う
サッカーにはコールド無いけど・・・・・コイツの場合、冗談になってないんだよな・・・・
仕方が無いので顧問の先生(と言ってもクジ引きで押し付けられたのだが)に後を任せる
「じゃあ、辻先生、一言お願いします」
「アイアイ、楽しければいいのれす!でもケガだけはしちゃダメれす!」
はあ、この顧問じゃしょうがないか・・・・・・・・・・
黙っていたのに、なんで中島が見に来ているんだろ?熊井の仕業か?
522 :
名無し募集中。。。 :05/01/24 00:13:19 0
>>521 「えー、毎年恒例の我が野球部とサッカーぶの親善試合ですが、サッカー部の弱体化で、
2年前から種目がサッカーになり、去年は初勝利を挙げるまでに至りました」
寺田監督が言う
「今年はなんと、サッカー部の弱体化に更に拍車がかかり、とうとう9人だけになっちゃいました」
うわー、そこまでヒドかったのかよ、あいつもキャプテンとして大変だろうな
「で、この試合も9人対9人で行うことになりました」
「ハンデでこっちは7人くらいでいいんじゃないの?」
誰かが冗談を言う
「まあ、それは今年以降考えるとして・・・・・・じゃあ、俺が徹夜で考えたスタメンを発表するでー」
野球の試合なら皆が固唾を飲む場面だが・・・・・今日は和気藹々
「えー、スタメンはレギュラーの9人」
まあ、妥当かな?
「次、ポジションだが・・・・・キーパーは投手守備の上手いまこと、お前や」
僕は色の違うユニフォームとキーパー用のグローブを受け取る
「で、あとは適当で、ロックを感じてテキトーに攻めてテキトーに守れ、以上」
・・・・・・・・・あの、それが徹夜で考えたスタメンでしょうか・・・・・・・・?
「いいか、くれぐれもケガだけはすんなよ、後のことは全てキャプテンのまことに任せる、じゃあな」
・・・・・・・・・・・・・・・帰っちゃった
ポカーンと寺田先生を見送るチームメイトに、
「とりあえず外野がフォワード、内野はバックスで、試合が始まったらあとはテキトーに」
と、キャプテンとして指示を送った
523 :
名無し募集中。。。 :05/01/24 00:37:43 0
>>522 試合が始まった
あいつはキーパーか
蓋を開けてみると中盤で互角にボールを取りあっている
そりゃそうだよな
俺のマークに4人も張り付いているんだから敵の中盤は薄くなる
だが、前線にボールが抜けた後はこっちと相手じゃ大違い
野球部がゴール前に迫ると
「ザルー!止めろ!」
と言う絶叫がチームメイトから挙がるが、止められるのならザルなんて仇名はつかない
一方、俺たちサッカー部が突破した場合は・・・・・
俺にボールが集まるが、さすがに4人のマークはきつい
他のメンバーにボールが渡っても、奴がディフェンスに的確に指示を出す
シュートまで持ち込めても奴は決定的なシュートをバンバン止める
あっという間に点差が広がり、前半終了間際には0-7になってしまう
前半ロスタイム
ノーマークの俺にパスが通った
ドリブルで突破しシュートを打とうとした
だが、判断良く前に出た奴がシュートコースを完全に塞ぐ
俺はとっさに斜め前方にいるチームメイトの頭めがけてボールを蹴った
頭に当たったボールは角度を変え、ゴールに吸いkまれる
ヘディングシュートが決まったように見える
シュートを決めた奴は奇声を上げて走り回り、チームメイトも祝福する
本当にすごいのは俺なんだけど・・・・・・・・まあいいか
グラウンドの隅を見ると熊井と並んで見ている中島が大喜びしている
そこで前半が終わった
524 :
名無し募集中。。。 :05/01/24 00:38:22 0
>>522 試合が始まった
あいつはキーパーか
蓋を開けてみると中盤で互角にボールを取りあっている
そりゃそうだよな
俺のマークに4人も張り付いているんだから敵の中盤は薄くなる
だが、前線にボールが抜けた後はこっちと相手じゃ大違い
野球部がゴール前に迫ると
「ザルー!止めろ!」
と言う絶叫がチームメイトから挙がるが、止められるのならザルなんて仇名はつかない
一方、俺たちサッカー部が突破した場合は・・・・・
俺にボールが集まるが、さすがに4人のマークはきつい
他のメンバーにボールが渡っても、奴がディフェンスに的確に指示を出す
シュートまで持ち込めても奴は決定的なシュートをバンバン止める
あっという間に点差が広がり、前半終了間際には0-7になってしまう
前半ロスタイム
ノーマークの俺にパスが通った
ドリブルで突破しシュートを打とうとした
だが、判断良く前に出た奴がシュートコースを完全に塞ぐ
俺はとっさに斜め前方にいるチームメイトの頭めがけてボールを蹴った
頭に当たったボールは角度を変え、ゴールに吸いkまれる
ヘディングシュートが決まったように見える
シュートを決めた奴は奇声を上げて走り回り、チームメイトも祝福する
本当にすごいのは俺なんだけど・・・・・・・・まあいいか
グラウンドの隅を見ると熊井と並んで見ている中島が大喜びしている
そこで前半が終わった
525 :
名無し募集中。。。 :05/01/24 00:40:01 0
>>522 試合が始まった
あいつはキーパーか
蓋を開けてみると中盤で互角にボールを取りあっている
そりゃそうだよな
俺のマークに4人も張り付いているんだから敵の中盤は薄くなる
だが、前線にボールが抜けた後はこっちと相手じゃ大違い
野球部がゴール前に迫ると
「ザルー!止めろ!」
と言う絶叫がチームメイトから挙がるが、止められるのならザルなんて仇名はつかない
一方、俺たちサッカー部が突破した場合は・・・・・
俺にボールが集まるが、さすがに4人のマークはきつい
他のメンバーにボールが渡っても、奴がディフェンスに的確に指示を出す
シュートまで持ち込めても奴は決定的なシュートをバンバン止める
あっという間に点差が広がり、前半終了間際には0-7になってしまう
前半ロスタイム
ノーマークの俺にパスが通った
ドリブルで突破しシュートを打とうとした
だが、判断良く前に出た奴がシュートコースを完全に塞ぐ
俺はとっさに斜め前方にいるチームメイトの頭めがけてボールを蹴った
頭に当たったボールは角度を変え、ゴールに吸いkまれる
ヘディングシュートが決まったように見える
シュートを決めた奴は奇声を上げて走り回り、チームメイトも祝福する
本当にすごいのは俺なんだけど・・・・・・・・まあいいか
グラウンドの隅を見ると熊井と並んで見ている中島が大喜びしている
そこで前半が終わった
ブラウザの不調で連続投稿しちゃってゴメンね
ブラウザの不調で連続投稿しちゃってゴメンね
528 :
名無し募集中。。。:05/01/24 00:43:45 0
まあ、おちつけ
今は間が悪い
529 :
名無し募集中。。。:05/01/24 00:51:18 0
まあさのノーブラボ(ry
530 :
名無し募集中。。。:05/01/24 00:53:29 0
おま(ry
531 :
名無し募集中。。。:05/01/24 00:56:51 0
一度も下駄箱に手紙とか入ってたこと無い
友理奈から手紙☆ー
532 :
策士 ベリ朗:05/01/24 00:59:39 0
お〜またまた作者さん増えてますな〜
533 :
名無し募集中。。。:05/01/24 01:01:43 0
>>532 頼むから作品の時だけ固定にしてくれんか
534 :
名無し募集中。。。 :05/01/24 01:08:53 0
>>525 「わあ〜!すごいすごい!」
立ちあがって手を叩いてはしゃいじゃった
彼のことが気になるようになってからもう1年以上
私はず〜っとサッカーの勉強をしたから、あのプレーの凄さがちゃあんとわかる
あとでいーっぱい誉めてあげるんだ♪
「なかさき〜!あんたのダーリンやるじゃ〜ん!」
友理奈ちゃんも弟とよくサッカーをするからいまのプレーの凄さがわかったみたい
私は「ダーリン」なんて言われたのが恥ずかしくなって、顔が赤くなっちゃった
もう、友理奈ちゃんはイジワルなんだからっ!
「ねえ、ただ試合を見ていてもつまらないから、勝負しない?」
「しょう・・・・・ぶ?]
友理奈ちゃんにはちょっと男の子っぽいところがある
「そう、あんたのダーリンと、私のまことクン、どっちが勝つかの勝負」
「もう6点差だよ?試合は決まっちゃってるでしょ?」
「試合の勝ち負けじゃなくてね、あんたのダーリンが1点でも取ったらあんたの勝ち」
「で、1点も取れなかったら・・・・・・友理奈ちゃんの勝ち?」
「そう、これならいい勝負になりそうでしょ?」
「うん、そうだね・・・・・・・・・・・・・」
「じゃあ決まりね!負けたほうは罰ゲームでキスをするってことで」
ええーっ!キ、キス!?
私もちょっとは興味あるけど・・・・・・まだ小学生だし・・・・・・恥ずかしいし・・・・・・
「えっ、ちょっ、ぷっ、ぱひょっ・・・・・・・・・・・」
混乱して顔を真っ赤にしておまけに半泣きで意味不明な言葉を発する私
何やってんだー!落ち着けー!私ー!
「そんなに緊張しないでよ=!ホッペにチューよ!」
えっ?ホッペ?それなら恥ずかしいけど・・・・・・・・・頑張れる・・・・・かな?
535 :
名無し募集中。。。 :05/01/24 01:31:06 0
>>534 後半になっても情勢は変わらない
それどころか、野球部は前半はメチャクチャだったポジションを的確に固定してきた
寺田先生は見当たらないからたぶん奴の指示だろう
手加減無しってか
俺は奴のそういう態度が好きだ
ポジションが定まって、奴の指示の精度が上がる
ファインセーブも連発
あんな凄いキーパー、市の選抜チームでもいないぞ
うちのチームに欲しいなあ
後半ロスタイム
点差は1-15
恥だ
何でサッカーにはコールドが無いんだろう?
中島もあきれてるだろうな
嫌われちゃうかな?
奴が「時間無いから全員上がれー!」と指示を出した直後、俺にロングパスが通る
ドリブルで一気に上がる
あの野郎、笑ってる
さては俺と1対1で勝負したくてわざと・・・・・・・・・・
ニヤリと笑って、俺はペナルティエリアの外ギリギリの所からシュートを打った
536 :
名無し募集中。。。 :05/01/24 01:40:09 0
>>535 彼はペナルティエリアのギリギリの所でシュート体勢に入る
この試合で最初で最後の、ライバルと認めた相手との勝負
胸が高鳴る
シュートが打たれた
速すぎてて1歩も動けなかった
ボールがゴールに入るのとほぼ同時に試合終了を告げる笛が鳴った
間に合ったかどうかは関係無い
完敗だ
「ねえ、なかさきちゃん、入ったの?」
「・・・・・・・・・さあ?」
勝負の勝ち負けはわからない
罰ゲームのキスは、私か、なかさきか
もうどっちでもいい
ご褒美のキスをプレゼントしてあげるんだ♪
「ねえ、辻先生、入ったの?間に合わなかったの?」
審判をしている私にみんなが聞く
でもね、私はくじ引きでサッカー部の顧問になった人れす
未だにオフサイドがわかんない人れす
私の言葉をみんなが固唾を飲んで待っている
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わからないのれす・・・・・・」
色々あって面白い
538 :
名無し募集中。。。:05/01/24 02:16:11 0
>>505 の続き 【学校編】
それにしても・・・
「キャ〜!も〜モコモコしてて可愛すぎ〜♪」
何か・・・
「こら〜!首とか舐めないでよ〜♪」
この犬・・・
「も〜!ウリウリ♪ どうだ♪」
見てるとムカツクなぁ・・・
(落ち着け、相手はただの仔犬だ!! 可愛い仔犬なんだから仕方な・・・・・・なに夏焼の胸に顔を埋めてるんだよ!!この犬!)
俺は心の中でそんな事を思いながら抱きしめられてる仔犬を見ていた・・・
まぁ〜・・・でも、夏焼が喜んでるならいいか。 そう思い仔犬から視線を夏焼に変えると、夏焼は『ジーッ』と俺の顔を見てた。
「えっ!?どうしたの?」
慌てて俺が言うと、夏焼は『ニコッ』と俺の方を見て笑ってから「そろそろ行こっか。」と言った。
「えっ?もういいの?もう少し、仔犬抱いてたら?」
そんな俺の言葉も関係無しに、しゃがんで仔犬を柵の中に戻した。
そして、なでながら夏焼が仔犬に話しかける。
「ごめんね〜。君と遊んでると隣にいるお兄ちゃんが、ど〜してかヤキモチ焼いちゃうからバイバイなんだ〜」 クスクスと笑いながら言った。
「な、別にヤキモチなんて・・・」 俺が言うと、夏焼は立ち上がって俺の方を見て言う。
「ねえ・・・この子みたいに胸でギュッって抱きしめたら・・・そしたら首にキスとかしてくれる??」 夏焼が笑いもしないで普通の顔で言う。
「えっ、な、何言ってるんだよ!! そんな、普通に人とかいっぱい・・・」 そんな混乱してる俺をジーッと見ている夏焼・・・
突然、下を見て夏焼は笑い出した。 そして笑いが止まると、さっきまで抱きしめてた仔犬を見て言う。
「男の子ってエッチで嫌だね〜。も〜雅怖いよ〜。 嫌だ嫌だ♪」 と笑いなが言ってから仔犬に『バイバイ』って、手を振った。
「さっ、早く次ぎ行こうよ〜!」 と夏焼が俺の方を軽く見て歩き出した。
俺は何回、夏焼の『この手』にひっかかってるんだよ・・・
そう思って『はぁ・・・』と、また1つため息をついてから、50M先の夏焼を走って追っかけた。
539 :
名無し募集中。。。 :05/01/24 02:21:12 0
>>536 結局、あのシュートは辻先生の提案で0.5点ということになった
普通なら文句が出るだろうが、あの点差じゃ誰も異議を申し立てなかった
みんな早く帰りたかったというのもある
俺と中島、熊井とまことの4人は教室に自然に集まっていた
熊井はまことにベタベタくっついて、今日の試合の奴の活躍をうれしそうに誉めている
奴もうれしそうに礼を言ったり相槌をyったりしている
俺は敗戦の悔しさと、中島の前で醜態を晒した恥ずかしさを、下を向いて噛み締めていた
中島も下を向いちゃっている
俺のカッコ悪さに呆れているのかも知れない
熊井と中島が水筒に水を汲むために教室を出た
「あのさあ・・・・・・・・・」
俺はまことに声をかけた
「うちのチーム、人数足りないから、今度助っ人で試合に出てくれないか?」
「うん、野球の方の都合が悪くなければいいよ」
「そうか・・・・ありがとう」
「僕もね、今度はキミと同じチームでサッカーがしたいと思っていたんだ」
熊井と中島が戻ってきた
戻ってくるなり熊井は
「まことくん、今日頑張ったご褒美でーす」
いきなり奴の右の頬にキスをした
俺と中島は、そしてまことも、熊井の大胆さにあっけに取られていた
540 :
名無し募集中。。。 :05/01/24 02:38:49 0
>>539 私と彼、友理奈ちゃんとまこと君の4人で教室に集まった
友理奈ちゃんはまこと君の腕にしがみついて、今日の試合のことを楽しそうに話してる
まこと君もとっても嬉しそうだ
私も彼にそういうことをしてあげたいけど友理奈ちゃん達いるから恥ずかしい
彼の方を見ると・・・・・・・怒ってる
私がああいうことしてあげないからかな?
あーん、何とかしなくっちゃ!
友理奈ちゃんが私に「水筒に水汲みに行こう」って誘ってくれた
「ねえ、あの勝負はどうなったの?」
「ああ、あれ?もういいの、どうでもいいの」
友理奈ちゃんは嬉しそうに言っている
私の負けなら・・・・・キスできるのに・・・・・・・キスしてあげられるのに・・・・・・・
水汲みが終わると、友理奈ちゃんはウガイを始めた
「ガラガラ・・・・・・・ぺっ!よし、戻ろう!」
何かの決意をしたみたい
友理奈ちゃんはすがすがしい笑顔をしている
教室に戻ると、友理奈ちゃんは「ご褒美」って言ってまこと君のホッペにキスをした
私も・・・・・・・・私もがんばらなくっちゃ
深呼吸をした
ガンバレ、私、ガンバレ、早貴!
ああ、マフラー渡した時より何倍もドキドキする
「ねえ、私もご褒美あるの・・・・・・目を瞑って・・・・・・・・くれない?」
541 :
名無し募集中。。。 :05/01/24 02:52:12 0
>>540 「ねえ、私もご褒美あるの・・・・・・目を瞑って・・・・・・・・くれない?」
中島が何度か深呼吸をしてから言った
まさか・・・・・中島も・・・・・・・・・・・熊井みたいに?
俺は中島の性格からは考えられない大胆な申し出に驚きながら目を閉じた
右かな・・・・・・?
左かな・・・・・・?
目を閉じていると時間が流れるのが遅く感じる
ドキン、ドキン、まだか?ドキン
両方の頬に全神経を集中させる
エッ?ウソだろ?
唇に柔らかくて暖かい感触・・・・・・・・・・・
唇の柔らかい感触が消えてから目を開ける
中島は「はふっ、はふっ」と変な呼吸をしている
そして「ふ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」と大きく息を吐くと、そのまま気を失ってしまった
崩れ落ちる中島を慌てて抱きしめた俺に、熊井は
「なかさきってやるときはやるのよね」
とニヤニヤしながら言った
542 :
名無し募集中。。。 :05/01/24 03:04:55 0
>>541 俺は気絶した中島をおぶって帰ることにした
熊井たちと別れて、しばらく行ったところで中島は目を覚ました
「大丈夫?」
「うん・・・・・・・降りようか?」
「いいよ、このままで・・・・・」
中島の体温を背中で感じているのが嬉しくてそう言った
「友理奈ちゃん達は?」
「帰った・・・・・・・・びっくりしてたよ」
中島は黙ってしまった
何を考えているのだろう?
「ねえ・・・・・・・・・・・・もう一回キスしてくれない?」
中島は声を出して泣き出してしまった
「ゴメン・・・・・もうキスしてなんて言わないから・・・・泣かないでよ・・・・・」
そう言って謝る俺に、中島は
「違うの、違うの、うえーーーーん」
と、何がどう違うのかを言わずに泣き続けた
女心は・・・・・とくに早貴ちゃんは・・・・・・わからない
だがそこがカワイイんだよね
543 :
名無し募集中。。。 :05/01/24 03:17:11 0
>>542 気がつくと誰かに背負われていた
この大きい背中、この髪型・・・・彼だ・・・・ちょっぴり嬉しくってちょっぴり恥ずかしい
「大丈夫?」
私の気配に気付いた彼が聞く
「うん・・・・・・・降りようか?」
「いいよ、このままで・・・・・」
ちょっぴり汗の匂いがする
がんばった汗の匂いは気持ちいい
「友理奈ちゃん達は?」
「帰った・・・・・・・・びっくりしてたよ」
ああ、友理奈ちゃん、どう思ったんだろう?恥ずかしい!
彼は黙ってる
いきなりキスなんかしちゃって怒っているのかな?
「ねえ・・・・・・・・・・・・もう一回キスしてくれない?」
怒ってなかった・・・・・良かった・・・・・・・・
そして、自分のやっちゃったことを思い起こすと・・・・・・・ものすごく恥ずかしい
またキスするとなるとあんな恥ずかしい思いを繰り返さなきゃならない
ものすごくものすごく恥ずかしい・・・・・・・・・・・
そう思ったら涙が出てきた
悲しくないのに泣き声まで出てきちゃう
「ゴメン・・・・・もうキスしてなんて言わないから・・・・泣かないでよ・・・・・」
「違うの、違うの、うえーーーーん」
悲しいんじゃない、キスが嫌なんじゃない、謝って欲しいんじゃない
そう言いたいけど上手く言えない
結局私は、嬉しいんだか悲しいんだか恥ずかしいんだか、なんだかわからないまま、
家に着くまで彼の背中で汗の匂いを感じながら泣き続けた
おしまい
544 :
名無し募集中。。。:05/01/24 03:48:44 0
。・゚・(ノД`)・゚・。
545 :
名無し募集中。。。:05/01/24 04:47:36 0
久しぶりに覗いてみたら凄い伸びてますねここ。
作者さん達&まとめサイトの方本当にご苦労様です。
進行中のお話の続き期待して待ってます。
>>543 仕事速っ!
明日以降だと思って寝ちゃってたよ
GJ
547 :
名無し募集中。。。:05/01/24 06:31:03 0
ぽ
548 :
名無し募集中。。。:05/01/24 08:23:33 O
め
おはようございます
新作・続編がてんこもりですね
これからひとつひとつじっくり拝読させて頂きます
550 :
名無し募集中。。。:05/01/24 09:38:32 0
保全ついでに雑文
ふたりで文化祭の材料の買出しにスーパーに行く俺と桃子。
必要なのはカッターとかガムテとか木工用ボンドだとかそんなものなのに、同じフロアのアクセサリー売り場に行きたがる桃子。
帰りがけにほんとはしちゃいけないんだけどソフトクリームを買って二人で舐めながら学校に戻る。
荷物は少ないから俺が一人で持っているので身軽な桃子は楽しそうに俺の周りをちょこまか廻っている。
夕焼けが桃子の表情を赤く照らしている。
桃子ってこんなにかわいかったっけか・・・
なんとなく顔が熱くなる。
俺の顔もきっと赤くなってるんだろうな・・・ごまかしてくれている夕焼けに感謝。
551 :
名無し募集中。。。:05/01/24 10:45:34 O
ほう
ここには正しい
「萌え」
があるんですね
だな
変態の中の一服の清涼剤
554 :
名無し募集中。。。:05/01/24 13:44:16 0
あげ
555 :
名無し募集中。。。:05/01/24 16:03:11 O
救済
556 :
名無し募集中。。。:05/01/24 16:39:57 0
>>538 の続き 【学校編】
2階に行くとTVで見た事がある芸能人の写真とか色々と売ってる店に人が集まってた。
「へぇ!こ〜ゆ〜のも売ってるんだ」 俺が遠くから見ていると
「アイドルとかの写真じゃないかな〜。友達とかでも持ってる子いるし」 と隣で夏焼が言う。
「ふ〜ん・・・アイドルねぇ・・・」 俺は。店の中で写真を見ながら何か書き込んでる客を見た。
「もし・・・」 夏焼が話し出した。
「もし、うちのクラスの女の子の写真とか売ってたら〜誰の買う?」 と夏焼は俺の顔を見て笑った。
「えっ・・・そうだなぁ・・・」 俺は戸惑いながら考える。
(う〜ん、千奈美と夏焼のは欲しいなぁ・・・写真なら友理奈も結構可愛く写るんじゃないかな・・・)
そんな事を考ている俺の横顔を見ながら夏焼が言う。
「桃ちゃんとか可愛く写ると思うな〜。梨沙子とかも写真とか見ると、さらに可愛いよ〜」
「そっかぁ・・・桃子と菅谷もいいなぁ・・・」 夏焼の言葉に俺が言う。
「でも〜・・・君なら、千奈美ちゃんとか〜たくさん買いそうだね」 と夏焼は言った。
「えっ・・・いや、夏焼のも買うよ!!」 そう言って戸惑ってる俺を見て夏焼が言う。
「無理しなくていいよ。君は千奈美ちゃんが1番お気に入りだってわかってるから。」 夏焼はちょっと下を見て言う。
「そんな事ないよ!千奈美は・・・ただの・・・」 そう言い掛けた俺に、夏焼は笑顔になって
「さっ、次の所に行こうよ!」 と歩きだした。
557 :
名無し募集中。。。:05/01/24 16:43:00 0
(;´Д`)ハァハァ
558 :
名無し募集中。。。:05/01/24 17:04:14 0
千、千奈美タン・・
559 :
名無し募集中。。。 :05/01/24 17:20:32 0
よくこんだけ色々と
萌えシーンが浮かんでくるな(*´Д`)
560 :
名無し募集中。。。:05/01/24 17:25:34 0
ち、ち、ち、、、千奈美ちゃんで!
561 :
名無し募集中。。。:05/01/24 17:28:18 0
エロ小説スレから流入しすぎw
保全くらいしとけ
?
563 :
名無し募集中。。。:05/01/24 18:17:48 0
保全ついでの雑文 その2
夏祭りでクラスメイトの鈴木愛理に会った。
普段はただのうるさい女子くらいにしか思ってなかったけど、浴衣姿の愛理はいつもよりちょっとおしとやかで女の子らしくて、なんかわかんないけどドキドキしてしまう。
一緒に出店を見て廻っている途中、射的で愛理が欲しそうな顔をしていた髪留めを取ってあげた。
次の日、教室に入ってきた愛理は俺のところに駆け寄ってきてとびっきりの笑顔で「ほらっ!」と昨日取ってあげた髪留めを付けてきたのを見せてくれた。
これが俺にとって鈴木愛理がただのクラスメイトから初恋の女の子に変わった瞬間だった。
564 :
名無し募集中。。。 :05/01/24 18:22:38 0
続きキボンヌ
もうそろそろ作家さんが動き出す頃ですか?
566 :
名無し募集中。。。:05/01/24 19:05:39 0
「今朝小学生女児が行方不明になりました。警察は事件と事故両方の・・・」
最近物騒な事件が多く、こんなニュースもよくある話になってきた。
しかし今回は話が違った。さっきの女のアナウンサーの声でなく、ワイドショー風の低い男の声が
「なんとこの女児、人気アイドルグループモーニング娘。の妹分であるハロープロジェクトキッズの
一人であることが分かった。彼女の所属事務所からのコメントは次の通りである・・・」
形式的なコメントが羅列されるが肝心の被害者の名前がない。アイドルなのだから当然かもしれない。
しかし一部の人間はそれが誰だか大体分かっている。今日はコンサートがあった。
そこでは欠席者が一人。学校行事で休んだと伝えられたはずの徳永千奈美。
567 :
名無し募集中。。。:05/01/24 19:06:56 0
2ちゃんねるでは書き込みが集中した。あまりの接続数で重くなる。やっと繋がり、出てくるスレの名前は
「おーどんは死ぬの?」「冗談では済まない事件がおきました」「実はなっちだよ」
ヲタの聖地、狼は今までの比でないほど真面目な文章が並び、異様な雰囲気に満ちていた。
UFA事務所のある東麻布ではキッズ以外のメンバーが集合し、会長等にこの様に促された。
「分かっているとは思うがキッズの徳永が誘拐された。こんなメールが事務所に来ている。」
「お宅の娘はもらった 他の子供達も例外ではない」
568 :
名無し募集中。。。:05/01/24 19:08:27 0
会長が一言「キッズ達はもう活動させるわけにはいかないな。」
「そんな!」「明日もライブがあるのに!」「穴は誰が埋めるんですか!?」メンバーは困惑した。
「とりあえず今回のツアーは中止。事件が解決するまで様子を見る。」
黙り込む彼女達を尻目にスタッフはキッズ達に連絡を入れ始める。
「菅谷さんですか?UFAです。ご存知でしょうがキッズの一人が事件に巻き込まれました。
安全を考えて梨沙子さんは家から出さないように・・・」
「夏焼さんですか?・・・」
ほとんどが保護者に繋がったが一人キッズ本人に繋がってしまった。
「はい嗣永です。」可愛らしい女の子の声。そう嗣永桃子が電話に出たのだ。スタッフは親に変わるよう促すが
「いまは私しかいません。二人とも仕事なんで」
ではまた後で、という訳にはいかない。彼女はもう中一だし大丈夫だろうとスタッフは話し始める。
「知ってはいると思うけど・・・」
569 :
名無し募集中。。。:05/01/24 19:17:16 0
対応に追われるのは事務所だけではない、彼女の通う学校も大混乱を起こしていた。
徳永千奈美はアイドルである。アイドルが行方不明になってしまったのだ。
学校中が騒然とする中、僕は澄ました態度で席に座っていた。
570 :
名無し募集中。。。:05/01/24 19:46:27 O
新作はミステリーですか
ここまでの展開からいくと主人公&桃子の探偵コンビの大活躍となることを予想&期待です
571 :
名無し募集中。。。:05/01/24 19:57:51 0
572 :
名無し募集中。。。:05/01/24 20:07:50 0
いいね斬新で
期待してますよ
ももちな推しの俺には嬉しいスレだ
この2人は結構ウマいところもってくのが多いからな
むむ
題材が題材なだけにガンバレ
574 :
名無し募集中。。。:05/01/24 20:32:11 0
Attack VIP9876VIP@news4vip ---> Success. (-991)
狼でブックマークするの初めてだ
576 :
名無し募集中。。。:05/01/24 20:49:44 0
>>569 周りの奴等は泣いたり、何故か怒っていたり、オロオロしていたり、とにかく落ち着いていなかった。
さっきこの事件を聞かされたのだから当然かもしれない。
けど僕は違う。昨日千奈美に酷いことを言ってしまい、絶好状態になってしまっていたから。
強情っぱりな僕は今の感情を表に出すことは出来なかった。
このクラス、いやこの学校で一番彼女の事を知っているのは僕なのに。
小さい頃から幼馴染だった僕達は昨日、いつものように学校へ一緒に登校していた。
「昨日のうたばん見てくれた?私変じゃなかった?」
2年程前、ハロープロジェクトキッズのオーディションに受かった彼女は真っ先に僕に報告してくれた。
「オーディション受かったよ!」
その後テレビに出ることも多くなり、噂を聞いた他の生徒達が彼女を茶化す。それを僕はいつも後ろから見ていた。
僕は彼女を特別な目では見ていない。彼女がどんなに有名人になってもそれは変えないつもりでいた。
577 :
名無し募集中。。。:05/01/24 20:53:21 0
ちなみにコンサートは夜の設定です
578 :
名無し募集中。。。:05/01/24 20:55:25 0
そのつもりでいたのだが、学校が見えてきた時僕はこんな事を言ってしまったのだ。
「お前って今回の歌で一人で歌ってるところないの?」
さっきまでの彼女の満面の笑顔が少し変わる。
僕はそれがすぐ分かり、自分の言った事がまずかったと気付いた。
「そーなんだよねー…」
口数が減った。気まずいままクラスに着いた頃には無言でお互いの席に着いた。隣同士だ。
一時間目国語 「ごめんそれ…」消しゴムを拾ってもらった時以外話さなかった。
二時間目理科 班が違う。目が合い僕は笑顔で返してみたが彼女の笑顔は見れなかった。
三時間目算数 いつもよりは格段に少ないがそれなりに会話は出来た。
四時間目社会 前の時間で少し安心した僕は思い切って謝ってみた。
579 :
名無し募集中。。。:05/01/24 20:57:37 0
「朝変なこと聞いてごめんな」
「うるさいな、別にもういいよ…」
「なんだよ謝ってるんじゃん」
「だからもういいって」
「怒ってるじゃん」
「怒ってないよ!話しかけないで!」
皆が一斉にこっちを見る。泣いている徳永千奈美と僕。
先生はこっぴどく僕を叱った。
教室に戻ると女子は彼女を囲み僕をちらちら見ている。そして男子は僕を囲みあっちを見ている。
どうすることも出来ないまま学校は終わり、皆は帰りだす。彼女は相変わらず囲まれていた。
「もう一回謝っとけよ」
誰かが言った。なにかスイッチが入ったような気がした。
僕にはさっきから彼女に言うべきと決めていたことがある。反射的に叫んだ。
「明日コンサートだろ!がんばれよ!」
彼女は振り返ったがすぐ教室を出て行ってしまった。顔は髪に隠れてよく見えなかった。彼女の笑顔が見たかったのに。
笑ってくれたようには見えなかった。
580 :
名無し募集中。。。 :05/01/24 21:04:31 0
今度はピーコも泣かしたい
っつーことで、お蔵入りにしようと思っていた新作
最後まで読めばお蔵入りにしようと思った理由はわかるでしょう
主演女優は足の速いあの子
【満月の猫】
581 :
名無し募集中。。。:05/01/24 21:06:17 0
まとめサイトが追いつけないなw
菅谷と初めて一緒に日直をやった夜
通常の3倍の量の牛乳を飲む俺
583 :
名無し募集中。。。:05/01/24 21:15:55 0
[跳び箱]
僕の名は小川まこと小学6年生だ
僕はクラスでは真ん中ら辺のポジションだ
成績も普通、体育も普通、顔もどうと言って取り得の無い顔だ
でも、唯一一番なところがある
それは同学年男子で一番背が低いのだ
それも一年の時からずっとだ6年連続チャンピオンだ
そんな僕も好きな女の子がいる
清水佐紀ちゃんだ
もちろんこんなに親しく呼ぶことも無くお互い苗字にさん君付けだ
彼女も学年女子一背が低いので僕の次に色々やることになる
しかも彼女も僕と同じで6年連続チャンピオンだ
うちの学校は体育の時は背の低い順だから常に一番手になる
走るのも、マット運動も、跳び箱も何でもだ
僕はなぜか清水さんが見てると必ずといっていいほど失敗する
普段はなんでもないものも清水さんが見てるとついあがってしまって失敗してしまう
そして清水さんは僕が失敗した後に難なくクリアーしてしまう
うちの校区は子供が少ないので一クラスしかないから
これを6年繰り返してきた
今日の体育は跳び箱だ
「よーし、じゃあ6段から行くぞ」
先生が僕を見る。僕も即座に立って跳び箱に対峙する
「小川君、頑張って」
次の番の清水さんがいつものように声をかけてくれる
また、あがってきた
そして、いつものように失敗した
清水さんはあっさりクリアした
僕と目が合って、Vサインして微笑んだ
可愛いなあと思ったが表に出さずふん、て横を向いてやった
はぁ、いつか成功して俺が清水さんにVサインしてやる
584 :
名無し募集中。。。:05/01/24 21:16:35 0
ドキドキ
585 :
名無し募集中。。。:05/01/24 21:16:48 0
>>583 昼休み、友達の紺野と一緒に跳び箱で遊ぶ
余裕で、8段クリアーだ
「小川さー、清水が見てるから失敗してるんじゃないか?」
「え?」
「だってさ、今普通に飛んだし。でも、清水がいると失敗してるよな」
図星だ。でもそんな事を悟られてはいけない
「そんなことないよ、みんなに注目されてるって思うだけで清水さんは関係ないよ」
「そう?」
紺野はちょっといやらしい目で僕を見た
「とにかく、清水さんなんか関係ないよ」
「そういうことにしといてやるよ」
紺野はそういって片付け始めた、昼休みは終わりだ
教室に戻ると、さっきの紺野の言葉が気になって清水さんの方が見れない
すぐ左の席なんだけど不自然に僕は右の方ばかり見る
まだ、先生が来ないので後ろの席の紺野が
「壁の方に清水はいないぞ」
と囁く。馬鹿、聴こえたらどうするんだ
焦って振り返って「怒るぞ」と軽く睨むと
笑ってわりぃ、わりぃって紺野が謝る
ちっとも本気らしさが感じられないぞ
「先生、来たよー」
清水さんが俺の肩を叩いて教えてくれた
あわてて振り向くと
「うそー、うそー」
そう言って清水さんが笑った
そういうお茶目なところも好きだ
586 :
名無し募集中。。。:05/01/24 21:18:23 0
>>585 そんなこんなで3学期になった
僕は衝撃の事実を知った
清水さんは地元の中学でなく、隣町の私立の中学校に行くらしいのだ
気になって本人に確認してみた
「うん、中高一貫の女子高なの。小川君ともお別れだね」
と、ちょっと寂しそうに言った
「何でー、また一緒の学校で最小コンビ続けようよー」
すがるように僕は言った
「そうか、最小コンビ解散だねー。ちょっと寂しいかも」
両手の人差し指をつんつんさせながら清水が言う。
「まあ、でも小川君のことは忘れないよ」
かる〜い感じで言われた。とほほ
その日から僕は清水さんに告白しようと決心した
そう思ってチャンスを待ったがいざとなると臆するものである
とうとう、卒業まで後1週間となった
「よし、こうなったらもう決めた。明日の体育で跳び箱を清水さんの前で飛べたら告白するぞ」
そう自分を追い込んだ
そう思うとなかなか寝付けないので修学旅行のときの
たまたま僕と清水さんが2ショットの写真を見ながらニヤニヤしてるといつの間にか寝ていた
587 :
名無し募集中。。。 :05/01/24 21:20:30 0
満月の猫 1
「じゃあね〜!また明日〜!バイバーイ!」
夕方の公園
6時になるとみんな帰っていく
僕だけ1人、もう少し遊んでいく
両親は共稼ぎで夜遅くまで帰ってこない
7時になった
そろそろ帰ろうかな
今日は満月がきれいだ
「ミー」
砂場の近くのベンチの下に何かいる
子猫だ
真っ白で、痩せていて、毛並みのきれいな猫だ
左の前足にケガをしているようだ
「どれどれ、ちょっと見せてごらん」
僕は猫を抱き上げる
「ミー!ミー!フギャー!」
白猫は右前足と両方の後ろ足をばたつかせ、必死に抵抗する
「わっ、痛え!こら、引っ掻くな!」
右手の甲に傷を作りながらもケガしている足を見ると・・・・・骨が折れている
僕はこの猫を家に連れて帰って手当てをすることにした
近所に動物病院はない
とりあえず手当てをして、明日になったら父さんに車で動物病院に連れていってもらおう
家への帰り道、僕の胸の中で白猫は必死にもがく
傷が増えた
588 :
名無し募集中。。。:05/01/24 21:20:57 0
>>586 そして体育の時間
僕の前にはいつものように6段の跳び箱がそびえたつ
僕は普通だったら飛べるんだと念じながら先生の合図で立つ
「小川君、頑張って」
いつものように清水さんの声援だ
頑張るよ、必ず飛んで君に告白するんだ
先生の笛がなる
1歩、また1歩跳び箱に近づいている
そして・・・
失敗した
列の後ろに並ぶと跳び終えた清水さんがやってきて
「とうとう跳べなかったね。とほほ〜」
と、両手を目のところに持っていき泣くまねをした
僕は泣きそうになったけど踏ん張ってその場は堪えたけど
家に帰って悔しくて悔しくて泣いた
589 :
名無し募集中。。。:05/01/24 21:25:22 0
きれいな猫ってとこが
590 :
名無し募集中。。。:05/01/24 21:25:47 0
>>588 卒業式の前日、僕は諦め切れず清水さんを放課後呼び出した
「どうしたの、小川君」
尋ねる清水さんに
「清水さん、僕、今から跳び箱をちゃんと跳べることを証明します。
そして、ちゃんと跳べたら君に伝えたいことがあります。」
誰もいない体育館中に響くような声で宣言した
清水さんはちょっとびっくりしていた
「いきまーす」
気合を入れ跳び箱に駆け寄る
スピードも歩幅も十分だ、いける!!!
そして、僕は失敗した
僕は清水さんの前で悔しくて泣いた
清水さんはハンカチを出して
「大丈夫?無理しちゃ駄目だよ」
と、いたわってくれた
「で、伝えたいことって何?」
と清水さんが言う。
「僕、失敗したから・・・」
何かいたたまれなくなって逃げ出した
591 :
名無し募集中。。。:05/01/24 21:26:51 0
>>590 そして、卒業式の日
朝から清水さんとは一言も話してない
もう、終わりだ
希望も何も無い卒業式を終えかえろうとしたら
清水さんがやってきて
「小川君ちょっと来て」
と、僕を校舎の裏庭に連れて行った
「小川君、私さー、別に引っ越す訳じゃないんだよ
ただ、通う学校が違うだけだよ」
「そうだけど」
「だからさー、昨日小川君が私の前で跳び箱跳んだら伝えたいことがあるって言うの
期限無しで有効ってことにしてあげるわ」
「えっ?」
「ちゃんと跳べるまで、いつまでも待ってるよ」
そう言ってほっぺにキスしてくれた
そして、照れながら
「言ったでしょ、小川君のことは忘れないって」
清水さんは桜の舞散る校庭を走り去っていった
おわり
592 :
名無し募集中。。。:05/01/24 21:39:29 0
キャプテンハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
593 :
名無し募集中。。。:05/01/24 21:40:36 0
やっぱり、キャプテソヲタになりまつ
594 :
名無し募集中。。。 :05/01/24 21:42:28 0
>>587 満月の猫 2
救急箱を押し入れから引っ張り出し、消毒薬と包帯を取り出す
念の為、子猫の折れた足を消毒薬で拭いてやる
「ギャー!フギャー!」
毛を逆立てて怒る
また引っ掻き傷が増えた
もう痛いのにもなれた僕は、猫の折れた足を真っ直ぐにして、割り箸を当てて包帯を巻く
素人にしては上手にできたと思う
猫は包帯を口で外そうとする
「こら!我慢しろ!我慢しないと治らないぞ!」
猫に言葉が通じるはず無いよな、と思いながら叱った
だが猫に通じたのか、それとも僕の気迫に押されたのか、猫はシュンとして包帯を気にしなくなった
温めた牛乳と煮干を別々の皿に乗せ、猫に差し出す
猫はものすごい勢いでミルクを飲み干し、煮干を平らげた
「おまえ、腹ペコだったんだな」
引っ掻き傷を消毒しながら呟いた
「おまえ、名前は何ていうの?」
「ミー」
「そうかミーちゃんか、僕んちの猫になる?」
「ミー」
腹が膨れた猫は嬉しそうに鳴く
「よろしくね、ミーちゃん」
僕はミーを抱きかかえた
ミーは自分でつけた僕の引っ掻き傷を舐めている
お詫びのつもりだろうか?
窓を開けて外を見ると、大きくてきれいな満月を雲が隠そうとしている
「ミ?ミー!」
突然ミーが僕の胸から逃げだし、開いている窓から外へ逃げていった
595 :
名無し募集中。。。 :05/01/24 22:03:26 0
>>594 満月の猫 3
翌日は雨だった
公園で遊ぶこともできないので僕は1人で家でテレビを見ていた
ミーが帰ってきてもいいように、昨日の窓は開けっぱなし
「すいませーん」
その開いてる窓から誰かが顔を突っ込んで声をかける
初めて見る女の子が立っていた
「昨日は猫が・・・・・私のミーがお世話になったのでお礼を・・・・・・・・・」
そう言う女の子に玄関の方に回ってもらい、家に上げた
「ミーの飼い主の人?」
「あ、えーっと、そんな感じです」
「この近所に住んでいるの?」
「あ、うーんと・・・・・・この辺一帯ですね」
「名前は?」
「ミーです」
「猫じゃなくてキミの名前」
「あの、えーと、マイミです」
ちょっと変わった子だな、と思った
よく見ると上品で美人な感じで、白くてきれいなワンピースがよく似合っている
お金持ちのお嬢様かな?だからちょっと庶民の僕とは違っているのかな?
そんなことを思った
「で、今ミーはどうしているの?」
「あ、ミーは、えっと、その・・・・・・・・たぶん家でゴロゴロしてます」
彼女のワンピースの左の袖から包帯が覗いていた
596 :
名無し募集中。。。 :05/01/24 22:26:50 0
>>595 満月の猫 4
マイミちゃんとの会話は楽しかった
気がつくと夜の9時を過ぎている
「マイミちゃん、帰らなくていいの?」
「え?帰るって・・・・・・私の家に?帰った方がいいですか?」
「家の人もたぶん心配しているよ!帰らなくっちゃ!」
僕は彼女に家に電話を掛けさせようと思った
彼女の電話番号を知るチャンスだ
でも、マイミちゃんは「うち、電話ないの」と言った
変な子だ
とりあえず家まで送っていくことにした
雨は上がっていた
マイミちゃんに帰り道を聞いても「あっちかな?」たぶんこっち!」「やっぱりこっち」と要領を得ない
同じ場所をグルグル回っているようだ
困り果てて夜空を見上げると、雲が晴れようとしている
もうすぐ月が見えるだろう
その時、マイミちゃんが
「あ。ここ、ここでいいから、じゃあね、ミーによろしく!」
と言うと走って闇に消えていった
家に帰るとミーがいた
マイミちゃんは「ミーが遊びに来たら優しくしてやってね、美味しい煮干もお願いね」って言ってた
僕はミーに煮干を出してやった
「なあ、おまえの飼い主、かわいいな、美人だよな」
と、煮干を齧るミーに声をかけた
ミーは何故か恥ずかしそうに僕にネコパンチを繰り出した
597 :
名無し募集中。。。:05/01/24 22:58:15 0
【学校編】の人、短編でも何でもいいから書いて
もう禁断症状が
みやーーーーーーーー
598 :
名無し募集中。。。:05/01/24 23:00:11 0
俺は修学旅行編が早く見たい
千奈美&桃子ーーーーーーーーーーーーーー
599 :
名無し募集中。。。:05/01/24 23:00:50 0
600 :
名無し募集中。。。:05/01/24 23:01:45 0
601 :
名無し募集中。。。:05/01/24 23:02:12 0
602 :
名無し募集中。。。:05/01/24 23:02:13 0
毎度レスアンカーでまとめてる奴も乙!
603 :
名無し募集中。。。:05/01/24 23:02:15 0
まとめサイトの人のために
名前欄に作品名
レスのトップに前のレスアンカーを
全作者さんたちにお願いしたい
604 :
名無し募集中。。。:05/01/24 23:02:51 0
605 :
名無し募集中。。。:05/01/24 23:03:24 0
606 :
名無し募集中。。。:05/01/24 23:03:55 0
>>599 乙です
仕事で疲れてるでしょうけど
まとめサイトの人頑張ってください
607 :
名無し募集中。。。:05/01/24 23:04:22 0
608 :
名無し募集中。。。 :05/01/24 23:04:50 0
>>596 満月の猫 5
その日からマイミちゃんは時々僕の家に遊びに来るようになった
そして、最初に会った日のように夜遅くまで平気でいたかと思えば、
まだ夕方の4時前なのに慌てて帰ろうとすることもあった
ミーも夕方や夜中にひょっこりやって来ては煮干を食べていく
そして窓から逃げていく
不思議なことにマイミちゃんとミーが一緒に僕の所に現れることは1度もなかった
テレビでは松浦亜弥が歌っている
マイミちゃんはその歌に合わせて楽しそうに踊っている
長くて細い手足をリズミカルにしならせる
つま先から指先まで、細くて美しい全身のラインに目を、心を奪われる
「ねえ、マイミちゃんおマイミって・・・・・・・・・・・・・・・」
歌が終わって軽く息を切らせるマイミちゃんに聞く
「踊るの『舞』に『美』しいって漢字を書くの?」
マイミちゃんはちょっと考え込んでから
「うん、そういうことに・・・・・・じゃなくて、そうだよ」と言った
「舞美か・・・・・彼女らしい、素晴らしい名前だね」
彼女が帰った後で煮干を食べに来たミーに言った
ミーは恥ずかしそうに俯いて、いつもは完食する煮干を残してしまった
その夜、僕はミーを抱いて寝た
朝起きるとミーはいなくなっていた
夕方になって遊びに来た舞美ちゃんは、どういう訳か恥ずかしそうにして一言も喋らなかった
609 :
名無し募集中。。。:05/01/24 23:05:12 0
610 :
名無し募集中。。。:05/01/24 23:05:40 0
611 :
名無し募集中。。。:05/01/24 23:08:04 0
【千奈美のミステリー】(仮)と、【満月の猫】は
終わってから更新します
-------------------------------ここまでまとめ-------------------------------
612 :
名無し募集中。。。:05/01/24 23:08:22 0
キャプテンて絶対悪く書かれないよな
613 :
名無し募集中。。。:05/01/24 23:08:51 0
614 :
名無し募集中。。。 :05/01/24 23:09:17 0
>>612 キャプテンに限らず全員悪く書きたくない
615 :
名無し募集中。。。:05/01/24 23:09:57 0
小川(゚听)イラネって思ったけど
いい話だ、ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!
617 :
名無し募集中。。。 :05/01/24 23:26:45 0
>>608 満月の猫 6
「ねえ、舞美ちゃんってかわいいよね、最高だよね・・・・・・・・・・・・・・」
牛乳を舐めるミーに語りかける
「僕ね、今度舞美ちゃんが来たらね、告白しようと思うんだ」
その瞬間、ミーがゲホゲホむせて牛乳を吐き出してしまった
「おいおい、ミー何やってんだよ〜!・・・・・・・舞美ちゃんに会ったらよろしく言っといてくれよ」
ミーがこぼした牛乳を拭きながら語りかけた
ミーは恥ずかしそうに小さな声で「ミ〜」と鳴いた
翌日、いつになく真面目で、それでもどこか恥ずかしそうな顔をして舞美ちゃんはやって来た
僕はミーを拾った公園に舞美ちゃんを連れ出した
そして想いを告げた
「ごめんね・・・・・・・・・気を悪くしちゃった?・・・・・・・嫌なら今言ったことは忘れて・・・・・・・・・・」
僕の告白に下を向いて黙り込んでしまった舞美ちゃんに声をかけた
「違うの・・・・・・・・嬉しくて・・・・・・・どうしていいのかわからなくって・・・・・・・・・・・・・・・」
下を向いたまま舞美ちゃんが答えた
「・・・・・・・・あの・・・舞美ちゃん・・・・・・・・・・・・・」
僕は舞美ちゃんの両肩に手を当てて呼びかけた
舞美ちゃんは顔を上げて僕の顔をしっかりと見つめる
声をかけてみたんだけど・・・・・・・・・・・・・・・何を言えばいいのか?何をしたらいいのか?
僕の困惑が舞美ちゃんにも伝わったようだ
舞美ちゃんは無言でニコっと笑うと、目を閉じて唇を軽く尖らせた
キスを求めているのだろうか?周囲は夕闇に包まれている
僕は呼吸を整えると、舞美ちゃんに顔を近付けた
618 :
名無し募集中。。。 :05/01/24 23:39:16 0
>>617 満月の猫 7
「イヤ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!」
今にも唇が接触する、鼻息を肌で感じるような距離に近付いた時、僕は舞美ちゃんに突き飛ばされた
舞美ちゃんはものすごい速さで夜の帳の下りかけた町へと走り去る
滑り台が、星が、満月が、情けない僕を嘲笑っているような気がした
「なあ、ミー、僕、フラれちゃったよ・・・・・・・・・・」
どういうわけか煮干を食べようとしないミーに語りかける
「女心っていうのはわからないね・・・・・・・・・・」
ミーを抱きかかえて、ミーの顔を正面に捉えて言う
僕はミーにキスをした
「猫が相手ならできるんだけどね・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ミーは僕の腕から飛びあがり、窓から猛ダッシュで逃げていった
あーあ、ミーにもフラれちゃった
619 :
名無し募集中。。。:05/01/24 23:51:13 0
どうも中島と矢島の顔が浮かんでこない・・・出来たらの画像下さい
620 :
名無し募集中。。。:05/01/24 23:57:23 0
>>603 そろそろ作品名付けようかな〜と思っていたので、そうします。
【学校編】の題名は 『優しい恋の育て方』 と言う事にします。
あんまりセンスないもんで〜気に入らない人は今まで通りに【学校編】で呼んでくださいw
なかなか八景島編が長くなってしまって困っています・・・
早めに先に進めないとww
621 :
名無し募集中。。。:05/01/24 23:58:11 0
がんがれ
622 :
名無し募集中。。。:05/01/24 23:58:20 0
脳内でキッズ達が最高の名演技を繰り広げていまつ
623 :
名無し募集中。。。:05/01/25 00:03:37 0
>>620 大丈夫
何スレ使ってもいいぞ
俺が許す
て言うかお願いします
624 :
名無し募集中。。。:05/01/25 00:13:56 0
>>556の続き 『優しい恋の育て方』
(・・・夏焼とデートしてるのに、千奈美の事とか・・・このままでいいのか??)
俺はその場に立って考えて、決心して夏焼の手を掴んだ。
「えっ!?ちょ、ちょっと・・・」 戸惑う夏焼の手を取って走り、そのアイドルの店に入りレジの前に来た。
「いらっしゃいませ。あの〜注文の紙は?」 と言う店員。
「・・・ねぇ?どうしたの突然??」 小さい声で夏焼が俺に言った。
俺は店員に向かって言う。
「すみませんが、この店にクラスで1番可愛い夏焼雅の写真って置いてありますか???」
「はっ??な、夏焼雅ですか??」 店員が聞き返す。
「ちょ、ちょっと!!何言ってるの!?」 夏焼は俺の顔を見てビックリした表情で言う。
「夏焼雅です! すっごく欲しいですけど!! 置いてないですか??」
俺の言葉に店内に居た客もレジを見る。 シーンとした、空気が流れる。
「も〜!私の写真なんて置いてるわけないよ!」 夏焼は困ったような顔をして言う。
「わかんないよ!夏焼雅って、こんなに可愛いんだから置いてあるかもしれないじゃん!!」 俺が夏焼に真剣な顔をして言う。
それを見て夏焼が、少し照れながら『もぅ・・・』と小さく言ってから
「あとで一緒にプリクラ取ろうよ。 そしたら雅の写真になるでしょ」 夏焼は笑顔で俺の頭をなでた。
「・・・夏焼、ごめん」 俺が言うと、夏焼は笑顔で俺を見てから『行こっ!』と言って店を出ようとした。
625 :
名無し募集中。。。 :05/01/25 00:20:32 0
>>618 満月の猫 8
翌日、ちょっとした用事で学校を出たのは6時を過ぎていた
舞美ちゃん、僕んちに来たかな?でも昨日あんあことがあったし・・・・・・・・・
そんなことを想いながら走って家に向かう途中、あの公園のそばでミーを見つけた
ミーは車に轢かれたのだろうか、血まみれで、苦しそうに痙攣していた
「おい、ミー、大丈夫か?しっかりしろ!」
だが、直感でもう助からないだろう、とわかる
僕は泣きながらミーを抱え、公園に入るとベンチにミーを横たえた
月光に照らされたミーの体の白い毛は、赤黒く濁った血に染まっている
僕はせめてミーの体をきれいに拭いてやりたいと思った
ポケットからハンカチを取り出し、水道の元に走る
月が雲に隠れたのか、辺りが少し暗くなる
ハンカチを濡らしてベンチに戻ると、そこには血まみれで息も絶え絶えの舞美ちゃんが寝ていた
「ちょ、ちょっと、舞美ちゃん、どうしたの?救急車呼ばなきゃ!」
慌てて公衆電話に向かおうとする僕を「待って・・・・いい・・・・の」と舞美ちゃんは制した
「話を・・・・・・・・・・聞い・・・・て・・・・欲し・・・・・・・・いの」
苦しそうに舞美ちゃんは語り出した
僕が喋っちゃダメだ、と言っても聞いてくれない
「私はね・・・・・人間じゃ・・・・・・・・・・ないの・・・・・・猫又とか・・・・・化け猫とか・・・・・・・」
舞美ちゃんは血を吐いた
僕は舞美ちゃんの顔の血をハンカチで拭いて、震える手を握った
「そう・・・呼ばれて・・・・・・・いる・・・・・生き物・・・・・・・最後・・の・・・生き残り・・・・」
僕はわかった、と頷いた
「私・・は・・・・・・ミーで・・・・・・月・・・・・・・・」
「舞美ちゃんはミーで、月が出ているとミーになるんだね?」
舞美ちゃんは苦しそうに笑顔を作ると頷いた
626 :
名無し募集中。。。 :05/01/25 00:22:54 0
>>625 満月の猫 9
「私は・・・・人間・・・・・嫌い・・・・だったけど・・・・・・・あなた・・・・優しくて・・・・好き・・・・」
そこまで言うと舞美ちゃんは最後の力を振り絞って起きあがった
「人間の姿で・・・・・・キス・・・・・・・したかった・・・・・・・・・・・」
肩で息をしながら涙を流している
「うん、わかった・・・・・・・・・・」
僕が顔を近づけると「よご・・れちゃう・・よ」と苦しそうに言う
僕は無視してキスした
血とミルクの味がする
突然舞美ちゃんの気配が消えた
目を開けるとミーが月に照らされてベンチで痙攣している
「おい、ミー、しっかりしろ!」
ミーの痙攣はだんだん弱くなり、そして動かなくなってしまった
「ミー・・・・・・・・・舞美ちゃん・・・・・・・・・・・・・・・」
僕は泣きながらミーのお墓を公園の隅に作った
627 :
名無し募集中。。。:05/01/25 00:26:35 0
学校編、キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
628 :
名無し募集中。。。 :05/01/25 00:42:31 0
>>626 満月の猫 ラスト
あの日から、僕は毎朝ミーのお墓に手を合わせてから学校に行く
そして今日のような満月の日は、ミーが大好きだった煮干とミルクを供える
手を合わせてミーが安らかに眠れるように祈る
そして舞美ちゃんと出会わせてくれたこと、素敵な思い出をくれたことのお礼を言う
「じゃあ、帰ろうか」
僕の横で手を合わせる舞美ちゃんに声をかける
ミーが死んで、猫の命を失って、舞美ちゃんは人間になった
もう月が現れても猫の姿になることは無い
自分の分身の冥福を祈り終えた舞美ちゃんは、「うん」と嬉しそうに答えた
2人で手を繋いで公園を出た
10年後の満月の夜
ミーのお墓で手を合わせる僕の隣には、僕と同じ苗字になった舞美ちゃんがいる
そしてもう一人、新しい命が舞美ちゃんの中にいる
「女の子が生まれたらミイって名前にするからね」
「男の子だったら?」
「女の子に決まっているの!」
舞美ちゃんがそう言うなら女の子に決まっているんだろうな、と想う
「ミーちゃん、元気で煮干の好きな女の子が生まれるように見守っていてください」
おしまい
。・゚・(ノД`)・゚・。
630 :
名無し募集中。。。:05/01/25 00:48:16 0
悲しい話かと思ったらハッピーエンドになったのね
ヨカッタヨカッタ・゚・(ノД`)・゚・。
631 :
名無し募集中。。。:05/01/25 00:52:13 0
舞美良かった…!!作者GJ!!
632 :
名無し募集中。。。:05/01/25 01:00:33 0
>>624の続き 『優しい恋の育て方』
その光景を見ていた店員が突然俺と夏焼に言った。
「あっ、お客様、ちょっと待ってください!!!」 俺と夏焼が振り向く。
「『夏焼雅』の写真ですよね? 当店に『夏焼雅』の写真は置いてますよ!」 と言って店の奥に行った。
「えっ!?」 俺と夏焼は声を合わせて驚く。
店内に居た客も『ザワザワ』と騒ぎ出した。
そして店員が戻って来た。 その手にはポラロイドカメラがあった。
「これ、お店にアイドルの子が遊びに来たら撮って写真にサインとか書いてもらう用のなんだけど〜」 と、言って夏焼を撮ろうとした。
「えっ、そんな・・・私、アイドルとかじゃないし・・・あの・・・」 と、戸惑う夏焼。
「ま〜ま〜。確かに芸能人では無いけど〜そこの男の子にとっては君がアイドルらしいし〜ほら、笑って笑って!」 と言う店員。
笑顔ながらも困ったような顔で俺を見る夏焼に
「ほら!俺は夏焼の笑顔の写真が欲しいんだから〜笑ってよ」 と言ってやった。
撮った写真に夏焼はピンク色のペンで
『雅の大切な友達へ♪』 と照れながら書いた。
そして、恥ずかしそうにジーッと写真を見てから『はいっ』と俺に差し出した。
写真に写る夏焼は少し緊張した感じで写ってたけど、すごく可愛いかった。
「あの〜、ありがとうございました。 写真のお金とか・・・」 そう言う夏焼に
「いいのいいの。 特別サービスだし」 と言った。
「でも・・・やっぱり、悪い気が〜」 そう言う俺に、店員は
「まぁ、ここは臨時営業だし〜少しはお客さんにもサービスしないと!」
「本当にありがとうございました。」 俺と夏焼は再度、店員にお礼を言った。
「可愛い彼女と仲良くね!」
その店員の言葉に俺と夏焼はお互いに見詰め合ってしまった後で恥ずかしくって、すぐに目をそらして店を出た。
633 :
名無し募集中。。。:05/01/25 01:04:50 O
学校編イイヨイイヨー!
あとヒロインになってない子っていたっけ?
まぁ年少さん2人はまぁ無理として…
梅さんくらいか?
634 :
名無し募集中。。。 :05/01/25 01:12:31 0
終わってる短編だと桃子、雅、岡井、マイマイ、梅さんがまだ主役になってない
635 :
名無し募集中。。。:05/01/25 01:18:30 0
>>624の続き 『優しい恋の育て方』
俺と夏焼は店を出てから、少し距離を取って歩いた。
何となく『彼女』と言う響きにお互いに意識してしまったらしい。
俺はスタスタと前を歩いて、後ろから下を見て夏焼がついて来てるみたいだった。
少し歩いてからポラロイドを取り出して写真の夏焼を見て思った。
(何となく恥ずかしいけど〜せっかくのデートなのに夏焼と一緒に話したりしながら周りたいよな〜)
そう思い、俺は立ち止まって後ろを振り向いた。
「あのさ、夏焼・・・って、あれ??」
後ろを振り向いたが夏焼はいなかった。
・・・はぐれちゃった。
636 :
名無し募集中。。。:05/01/25 01:20:02 0
637 :
名無し募集中。。。:05/01/25 01:27:47 0
638 :
名無し募集中。。。:05/01/25 01:33:55 0
639 :
名無し募集中。。。:05/01/25 01:34:58 0
実はアイリーンとロボキッスの3番煎じなのは内緒だ
641 :
名無し募集中。。。:05/01/25 01:51:15 0
ル ’ー’リ<内緒になってないぞ
642 :
名無し募集中。。。:05/01/25 01:55:09 0
作者さん、まとめサイトの方、レスアンカーまとめの方
そして読者のみなさん乙
乙華麗
644 :
名無し募集中。。。:05/01/25 02:37:50 0
>>635の続き 『優しい恋の育て方』
ポツーンと一人立ちすくむ。
夏焼の事だから多分、色々と店でも見ながら俺を探してるんだろうなぁ・・・
そう思って、俺も店を見ながら夏焼を探すことにした。
(何か色々な物が売ってるなぁ。お菓子とか・・・この小さいイルカのキーホルダーとか清水とか好きそうだなぁ)
そんな事を思いながら夏焼を探しながらキョロキョロと店を見て周ってると、安物のアクセサリーが売ってる店があった。
まぁ、安物だけど指輪とかピアスとか色々売ってる店。
店の中に入って10分くらい物色。
そして店を出て歩いているとベンチに座って下を向いている夏焼を発見した。
(あっ、夏焼発見!) そう思って俺は、気付かれないように『サササッ』と近くに行く。
夏焼は下を向いたままで気付いて無い様子だった。
俺は夏焼の真横に座ったが、それでも気付かない・・・ってかもしかして寝てるんじゃないか??
そう思って、俺は夏焼に向かって小さな声で「雅ちゃん?起きてますか〜?」 と、声を掛けた。
『ハッ!』として俺の方を振り向く夏焼。
その目は涙をいっぱいためてて潤んでた。
645 :
名無し募集中。。。:05/01/25 02:45:37 0
>>644の続き 『優しい恋の育て方』
「な、夏焼?」 俺がボーッとして夏焼を見る。
夏焼は俺の顔を見て、すぐに嬉しそうな顔に戻ったけど、まばたきをした瞬間に潤んだ瞳から涙が流れてしまい、すぐに下を向いて俺に見せないようにした。
「夏焼・・・ど、どうしたの!?」 俺が夏焼に話しかけると
「お願いだから、絶対にそこから動かないで3分間だけ向こう見てて!」 と夏焼が涙声で言う。
夏焼の目から涙がたくさん流れてるのがわかった。
(え〜っ、何で泣いてるんだよ!?) 俺は心配になり
「俺とはぐれてから何かったの!?夏焼!!大丈夫??」 と心配そうに言う俺に。
「いいから・・・とにかく5分、雅が『いい』って言うまで向こう向いてて!」 と言って俺の手を夏焼は『ギュッ』って握った。
俺は(何で2分増えてるんだろう・・・) と変な疑問を浮かべながら掌に感じる夏焼の体温と涙声を聞きながら、ずっと奥いた親子を見てた。
646 :
名無し募集中。。。:05/01/25 03:06:18 0
みやび・・・
647 :
p627e17.tkyoac00.ap.so-net.ne.jp:05/01/25 03:10:23 0
。・゚・(ノД`)・゚・。
648 :
名無し募集中。。。:05/01/25 04:13:05 0
保全して寝る
ピーコも(ry
>>640 ハッピーエンドへ持ってく形がかぶるの気にしてたのか
変な予告するからラストでネコが生まれてくるとか想像しちまった
650 :
名無し募集中。。。:05/01/25 06:11:22 0
ぽまんらおはよー
作者共今日もGJ過ぎるぜ
雅ちゃんの涙の真相が激しく気になるとゆいたいです
初めてみたがみんな最高ですね
次が楽しみです
652 :
名無し募集中。。。:05/01/25 07:43:26 0
雅、やばい、やばすぎるよ!
ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!
すいません、まとめサイトのものです。
ポップジャムとかいったりしてて更新できてなくてすいません。
スレが埋まる迄にはなんとかします…
654 :
名無し募集中。。。:05/01/25 07:50:07 0
__________
| @ハヽ@ノハヽo∈|
| ()( ‘д‘) ´D`) ̄| <おつかれさま
|\ ⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒\
| \ ⌒⌒ .\
\ |⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ |
\|_________|
(・∀・)イイヨイイヨー
656 :
名無し募集中。。。:05/01/25 09:43:30 0
昨夜も珠玉の作品の数々をありがとう
どの作品も続きが気になってしょうがありません
とりあえず
>>632 店員GJ!といっておこう
657 :
名無し募集中。。。:05/01/25 10:44:38 0
658 :
名無し募集中。。。:05/01/25 11:59:06 0
昼前にほ
保全しときますー
凄いスレを発見してしまった・・・
661 :
名無し募集中。。。:05/01/25 13:12:30 0
イカン、つい仕事中に読み返してしまった
職場で号泣する俺
662 :
名無し募集中。。。:05/01/25 13:38:05 O
安心しろ俺も仕事中だ
663 :
:05/01/25 14:30:21 O
俺は授業中だ
664 :
名無し募集中。。。:05/01/25 14:42:31 O
メーグルン。・゚・(ノД`)・゚・。
665 :
名無し募集中。。。:05/01/25 15:37:27 0
保全ついでの雑文 その3
1ヶ月後の校内マラソン大会に備えて今日から毎朝走ることにした。
途中で同じクラスの徳永千奈美に会った。聞けばバトミントンクラブの千奈美は前からずっと朝に走ってるらしい。
それから毎朝千奈美と待ち合わせて一緒に走ることにした。
一人で走るより誰かと一緒に走るほうがずっと楽しい。
最初はめんどくさいと思っていた毎朝の早起きもだんだん楽しみにさえなってきた。
そして向かえたマラソン大会。
おれは一番ではなかったけど納得のいく成績でゴールできた。
翌日、もう走らなくて良いのにいつもと同じ時間に目が覚めた。
もう走らなくて良いのにいつもの待ち合わせの場所に・・・
そこにはいつもと同じように千奈美が待っていてくれた。
「マラソン大会おわったからもうこないのかなって思ったけど・・・」
ちょっとうれしそうにはにかんでいる千奈美。
その後おれはマラソン大会が終わっても毎朝千奈美と一緒に走っている。
だって、それしか千奈美と二人っきりになる方法が思いつかないから・・・
666 :
名無し募集中。。。:05/01/25 15:45:46 0
千奈美ちゃん!
667 :
名無し募集中。。。:05/01/25 16:19:11 0
俺も俺だけのアイドルのあの子のブロマイドを欲しかったなぁ。。。
668 :
名無し募集中。。。:05/01/25 17:28:08 0
雅もついに主人公にマジボレか?
展開が気になるぞ、ちくしょう
どきどき
670 :
名無し募集中。。。:05/01/25 17:38:03 O
早く続きを…死者がですぎる…
671 :
名無し募集中。。。:05/01/25 17:40:33 0
死者ってネコだけじゃん
忍の一字で続編を待っております
674 :
名無し募集中。。。:05/01/25 19:31:25 0
>>672 待ちきれずに死ぬって事じゃね
俺もゲフ
675 :
名無し募集中。。。:05/01/25 19:34:46 0
今宵も正座してお待ちしております
676 :
名無し募集中。。。 :05/01/25 19:35:11 0
生`とゆいたい
生きていれば続きが読める
期待しつつ保全
マターリ待とうぜ
679 :
名無し募集中。。。:05/01/25 21:02:57 0
>>609-610 これタイトル未定のまま終わってるけどサイトに未定で載せちゃっていいの?
681 :
名無し募集中。。。:05/01/25 21:18:05 0
俺用メモ
ここまで更新できた?
グッジョブとゆいたい
683 :
修学旅行編:05/01/25 21:27:23 0
>>458 桃子は小さな川の土手で佇んでいた
「もも・・」
声をかけようとしたが、桃子の背中がそれを拒む
風が無く、少し草いきれで咽そうだ
ふいに
「何しに来たの」
落ち着いた声で沈黙が破られた
「桃子、俺、言わなきゃいけないことがあるんだ。」
肩が僅かに震えた
意を決し、桃子の正面に立つ
俺を見上げる桃子。涙の痕がわかる
その眼差しの奥は読み取れない
「わざわざ私を振りに来たんでしょ」
いつもの笑顔は無い
「桃子、違うんだ」
慌てる俺を桃子は見透かしたように
「違わないわよ」
俺を捕らえていた目線がそれる
抑えていた感情が溢れ、桃子の目が潤んでいく
「ごめん、俺、桃子の事何にも分かってなかった」
ありきたりな言葉しかかけられない自分が情けなかった
桃子は涙を見せまいと下を向いた
684 :
名無し募集中。。。:05/01/25 21:30:25 0
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
ちょっと取り込み中だから後ほど読もう
685 :
名無し募集中。。。:05/01/25 21:48:42 0
>>579 そんな訳で気まずいまま今日を迎え、今の状況にある。
今朝ニュースは見たのだが名前が出ていなかったので誰の事かは知らなかった。
それが学校にすぐ伝わり、生徒達にも渡ったのだ。
ともかく僕達はすぐ家に帰された。帰るとテーブルに置手紙。
「千奈美ちゃんの家に行ってきます あなたは家に居ること」
言われなくても外に行く気力はなかった。フラフラと自分の部屋に入ると急に頭が混乱してきてベッドに倒れこんでしまった。
「何が起きたんだよ?」「千奈美は大丈夫なのか?」「俺に何か出来るのかな?」そして遂に
「うわぁぁっーーー!!!」張り裂けそうなくらいに叫んだ。
しかし湧き上がってくる涙に僕はすぐ黙り込んでしまう。呼吸が速くなり耳に血の流れる音が大音量で聞こえた…
…ふと目が覚める。日差しが眩しい。どうやら全て夢だったのか。いやな夢を見た後は気分が悪い。
僕はとりあえずテレビをつけた。
686 :
名無し募集中。。。:05/01/25 21:52:17 0
ドキドキ
687 :
修学旅行編:05/01/25 22:13:17 0
>>683 風が吹いてきた
「私ね、ちなみちゃんが羨ましかった。」
桃子の顔に寂しそうな笑みが浮かぶ
「いつもは口喧嘩ばかりなのに」
風に飛ばされてしまいそうな声だ
「いざという時はいつも君が駆けつけてちなみちゃんを守ってた」
桃子は川の方へ歩き出した
「そんな君達に意地悪したかったの
須藤さんをけしかけたのも、ちなみに一人で後を追わせたのも
優柔不断な君を困らそうとした私の差し金なの」
俺は今日の出来事を思い返す
桃子は歩みを止めず続ける
「あなたが、困るのを見て楽しんでたの」
後ろを付いていく俺に振り返った
哀しい表情
「でも、私が道に迷って心細くて泣きそうになった時、あなたがいた」
立ち止まる
「その時気付いたの、あなたが好きって」
その顔は美しかった
688 :
名無し募集中。。。:05/01/25 22:21:02 0
ル ’ー’リ
689 :
名無し募集中。。。:05/01/25 22:21:47 0
桃子、・゚・(ノД`)・゚・
690 :
名無し募集中。。。:05/01/25 22:23:45 0
今それっぽい曲聴きながら読んでたからやヴぁい・゚・(ノД`)・゚・
691 :
名無し募集中。。。:05/01/25 22:39:38 0
>>685 テレビをつけるとそこにはワイドショー風の男の声が聞こえた。少し嫌な予感がした。
「なんとこの女児、人気アイドルグループモーニング娘。の妹分であるハロープロジェクトキッズの
一人であることが分かった。彼女の所属事務所からのコメントは次の通りである・・・」
ああ、夢なんかじゃなかった…僕はこの状況で何故眠り呆けていたのか。どうしようもない憤りを感じた。
「チャララ〜ン♪」
僕の携帯の着信メロディがなったような気がした。もちろんBerryz工房の曲だ。急いで携帯を取る。
とりあえず言いたい事は携帯はマナーモードだった。一番重要な事は、新着通知が残されていた事だ。
焦ってしまい中々着信履歴までたどり着けない。そしてパッと記録が表示された。そこには、
着信履歴
01 ○月×日 10時13分
徳永千奈美
692 :
修学旅行編:05/01/25 22:42:59 0
>>687 少し間をおいて
「でも、ちなみちゃんが泣きながら走っていくのが分かった」
「桃子・・・」
顔を振り
「帰り道、一時の気の迷いと思い込もうとした」
桃子が、近づいてきた
「でも、振り返って君を見た時、その気持ちが本物だって」
ゆっくり俺の胸にすがった
目の前で泣いている桃子
なんて儚くて脆い子だったのか
いとしいという感情が湧いてきそうになる
だが、清水の言葉が、俺を抑える
本当の優しさ
ここで桃子に優しくする事は本当の優しさだろうか
一時の感情でまた桃子を傷つけるだけじゃないのか
ちゃんと言わなければ自分自身を許せない
須藤の涙や、清水の助言が無駄になる
そして何より、ちなみを悲しませてしまう
俺は桃子を離して
「ごめん」
出来るだけ冷静に振舞おうとする
「駄目」
俺に抱きついて
「わかってるから、わかってるから。でも、言わないで」
俺の夏服が千切れそうなぐらい掴む
桃子の温もりが感じられ、安らいだ気分に包まれる
川のせせらぎだけが二人を包んでいる
693 :
名無し募集中。。。:05/01/25 22:43:55 0
ミステリーいいね
694 :
名無し募集中。。。:05/01/25 22:46:27 0
>>692 イイヨイイヨー
目が潤んじまった
もうすぐ修学旅行編も終わりなのかと思うと寂しいものがある・・・
695 :
修学旅行編:05/01/25 22:50:44 0
>>692 暫くして急に桃子が俺から離れた
「あ〜、すっきりした」
いつもの桃子の顔で言った
「さて、桃子様の初恋は終わったわよ
こんな良い女の子をふった罰よ
本来なら罰金一億円だけど今回は特別に
ちなみにちゃ〜んと告白することで許してあげる」
桃子はウインクする
「桃子」
二人は見詰め合った
そして微笑んだ
「行くよ」
桃子に手を振り俺は駆け出した
「ちゃんと告白するんだよ」
言葉が風に乗り俺を後押ししてくれる
桃子、ありがとう
696 :
名無し募集中。。。:05/01/25 22:54:31 0
まじでいい話だな・゚・(ノД`)・゚・
とりあえず終わるまでミステリー貼るのは待つよ
697 :
名無し募集中。。。:05/01/25 22:55:37 0
恥ずかしながら泣いたよ
おまえら本当にありがとう
>>696 期待してます
千奈美がヒロインぽいのが多くて嬉しい
698 :
名無し募集中。。。:05/01/25 22:57:26 0
>>696 私よく同時アゲするんですみません
とりあえず終わりました
ミステリー楽しみにしています
お互い頑張りましょう
699 :
名無し募集中。。。:05/01/25 23:05:18 0
700 :
名無し募集中。。。:05/01/25 23:10:19 0
>>691 かなり時間は経っていた。けど彼女が僕に助けを求めている!僕はすぐさまリダイアルをした。早く出てくれ…
「お掛けになった電話番号は現在電波の届かない場所に…」
ガクリと肩を落とす。しかし同時に一つ思い出した事があった。
「そんな桃子の事好きなら番号教えてあげようか?」
以前彼女とBerryz工房の話をした時、嗣永桃子が可愛いと言った。彼女はメンバーとの話をよくした。
こういう話は人が群がってくるので二人きりの時が多い。あの時は登校中だった。
彼女達はあまり仲が良くなかった様だった。だから、あっさりと番号を教えてくれた。当然掛ける勇気なんてなかったのだが。
しかし今は違う。彼女なら何か知っているかも。無責任な期待を持ち、僕は嗣永桃子の番号を出した。
少しためらった。震える指で通話ボタンを押した。
「プルルル、プルルル…」
701 :
名無し募集中。。。:05/01/25 23:13:40 0
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
702 :
名無し募集中。。。:05/01/25 23:18:36 0
ミステリーがいまいちどれかわからないので誰かまとめてくれる人募集
703 :
名無し募集中。。。:05/01/25 23:22:29 0
704 :
名無し募集中。。。:05/01/25 23:23:17 0
ありがとう
705 :
名無し募集中。。。:05/01/25 23:26:10 0
このスレのせいで推しが1日ごとに変わってしまう
乙
707 :
名無し募集中。。。:05/01/25 23:45:24 0
また新着チェックの夜が始まる
708 :
名無し募集中。。。:05/01/25 23:56:06 0
>>700 「もしもし?」
「あの突然ごめんなさい。実は…」
「君もしかして○○君?」
「えっ知ってるの?」
「うん、だって千奈美いっつも…」
「ともかく、そっちでなんか情報っていうか…分かってる事はないの?」
「事務所から電話が来た。あたし達も危ないから家から出るなってだけ。あ、あとね」
「千奈美から電話がきたんだよ。でも…」
「嘘!あたしにもきたよ。それだったんだけど…」
「出てやれなかった」「出てあげられなかった」同時に言った。さっきから二人とも一方的に話している。お互い動揺しきっていた。
少し沈黙しあう。落ち着こうと必死だった。先に切り出したのは彼女だった。
「他のメンバーには電話はきてないみたいなの。きたのは私達だけ」
「きっと千奈美は何か僕達に伝えたかった」
「うん」
709 :
名無し募集中。。。:05/01/25 23:56:36 0
その後僕達は今後どうすべきか話し合った。警察に任せた方が良いに決まってる。けど僕達には使命感があった。
随分と時間が経った。良い意見は全く出ない。こんな事をしていては無駄だ。徐々に苛立ち始めてきた。
「ねえ電話より、実際会わない?」彼女が言った。
「会おう。でも家は出ないで。危ないから」
「分かった。住所教えるから来て」
彼女は最寄の駅、そこからの道順を教えてくれた。
教えられた駅は家から割と近かった。改札を出たのだが、正直よく行き方が分からない。
「早くしなきゃ」また苛立ち始めた時
「○○君?」振り返ると彼女が立っていた。そう嗣永桃子が。
710 :
名無し募集中。。。:05/01/25 23:57:18 0
桃子キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
711 :
名無し募集中。。。:05/01/25 23:57:55 0
イイヨーイイヨー
712 :
名無し募集中。。。:05/01/26 00:17:02 0
713 :
名無し募集中。。。:05/01/26 00:46:36 0
>>709 ダッフルコートにミニスカートの彼女は、テレビや千奈美が持ってくる写真よりずっと可愛かった。けどそんな事より
「なんで出てきた?家にいろって言ったじゃないか!」周りを考え、押し殺して言った。
「ごめん…でも道に迷うんじゃないかと思って」
「まあ、とりあえず行こう」図星なので言い返せなかった。
家に向かう間、僕達は特に何も話さなかった。足早に歩いていく彼女を僕は後ろから見ていた。
彼女は千奈美より一回りも小さい。何故千奈美は彼女の事が嫌いなのに電話を掛けたんだろう…
「着いたよ」ボーっとしながら歩いていたので突然止まった彼女にぶつかってしまった。
「あっ」よろける彼女
「ごめん!」反射的に彼女の体を掴み、こっちに引き寄せる。
気が付くと抱きしめてしまっていた。
「あ、ごめん…」謝ってばかりだ。
「いいよ…ほら、着いたよ」
そこにはこじんまりとした一軒家があった。
「入って」とても小さな声だった。
714 :
名無し募集中。。。:05/01/26 01:29:18 0
>>645の続き 『優しい恋の育て方』
3分くらいして、夏焼の「いいよ」って声に俺は夏焼の方を見た。
夏焼は、まだ少し下の方を見ていて泣いてはいなかったけど目が少し赤くなってた。
「もう大丈夫?」 俺ができるだけ優しく夏焼に聞くと小さく夏焼は頷ずいた。
「どうしたの?何かあったの?」 俺が夏焼に聞くと
「君と・・・はぐれた・・・」 と小さい声で言った。
「えっ。あ〜・・・はぐれちゃったけど、すぐ出会えたし〜」 そう言った俺に夏焼は俺の方を怒った顔をして
「すっごい不安だったんだから!!」 と、また少し瞳を潤ませだした。
(え〜・・・何で!?) 俺は困ってしまって、「はぁ。ごめんなさい・・・」 と謝った。
「何で1人でドンドン早足で行っちゃったの??」 夏焼は今度は少し悲しそうな顔をして行った。
「えっと〜・・・」 俺をジーッと見てる夏焼。
これは素直に言った方がいいな・・・ と俺は思った。
「さっきの店で、最後に『彼女〜』って言葉を言われた時に・・・」 俺は少し照れながら言う。
「何か〜恥ずかしいってか・・・嬉しいと言うか〜」 と言ってから夏焼を見た。
夏焼も少し顔を赤くして俺を見てた。
「だっ、だからって先に行っちゃうなんてヒドイよ!!」
・・・ごもっとも
715 :
名無し募集中。。。:05/01/26 01:35:52 0
みやびかわいすぎるハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
716 :
名無し募集中。。。:05/01/26 01:41:34 0
>>713 中は小奇麗で人の気配はなかった。
「誰もいないの?」
「うん。仕事」
「こんな時に?」
「ほんとだよね」
さっきから声が弱々しい。怒らせてしまったのだろうか。
2階に上がり、彼女の部屋に入った。女の子らしい可愛い部屋だった。
「正直ね、私と千奈美今ちょっと仲良くないんだ」
ピンクのカーテンを開けながら桃子は言った。
「だから私に電話掛かってきたのびっくりしてる。普通なら熊ちゃんとかに掛けるいるんじゃないのかなって」
「………」僕は何も言えなかった。
「あとさ、なんでさっき私に電話掛けた時君だって分かったと思う?」
「分からないよ、なんで?」
「千奈美はね、メンバーといる時いっつも君の話してるんだよ」
「え?」
「赤くなった」彼女は少しだけどやっと笑ってくれた。
717 :
名無し募集中。。。:05/01/26 02:28:35 0
泊まりの職場でハァ━━━━━━ ム;´Д` ━━━━━━ン!!!!ですよ
719 :
名無し募集中。。。:05/01/26 03:12:50 0
ho
今日も最高でした!
明日に期待して寝ます
おやすみなさい
721 :
名無し募集中。。。:05/01/26 03:24:56 0
ようやく全部読み終えた
だもんで、俺も思いついたら書いていいですか
722 :
名無し募集中。。。:05/01/26 03:28:23 0
723 :
名無し募集中。。。:05/01/26 04:06:26 0
>>714の続き 『優しい恋の育て方』
シーンとした静かな空間が2人の間に流れる。
「もう・・・今日1日は絶対に離れないから・・・」 そう言って夏焼は繋いでいた手をギュッと強く握った。
俺はさっきの仕返しとばかりに、ちょっとふざけて言ってやった。
「俺がキスしようとしても逃げないの?」 そんな俺の突然の発言に
「えっ!?キス・・・?」 と戸惑って俺を見てる夏焼。
「さっき・・・夏焼、駅で目とか閉じそうだったじゃん」 俺の顔がちょっと笑ったのを見て夏焼は気づいたらしく
「な、何言ってるのよ! そんな・・・キスなんて絶対にダメに決まってるでしょ!」 とあたふたとしていた。
そんな初めて見る夏焼の姿に、ひかれている自分がいた。
「・・・何〜?じっと私の顔を見て〜・・・」 と夏焼がちょっと怒った顔をして俺の顔を見て言う。
「いや、何でもないよ。 そろそろお昼でも食べよ。」 そう言うと夏焼も『そうだね♪』って言って笑顔になった。
俺と夏焼は歩き出した。 もちろん手は繋いだままで。
俺がふざけて『瞳をと〜じて キスをせがむよ〜 夏焼雅〜♪』と替え歌を歌う。
「も〜・・・バカ」 と小さくつぶやいてから。
「・・・そんな事ばっかり言ってたら・・・一生、離してやんないから」 そう言うって、俺の腕に抱きついた。
724 :
名無し募集中。。。:05/01/26 04:14:06 0
うおっ!寝る前にチェックしてみたら新作が!
みやびちゃ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
作者さん毎回毎回本当に乙です!
725 :
名無し募集中。。。 :05/01/26 04:16:12 0
最終的には誰とくっつくんだろ?
ドキドキドキドキ
726 :
07001130894470_ae:05/01/26 04:19:59 O
ハラヘタのでコンビニに逝こうとしたが、鏡をみたら眼が真っ赤で、恥ずかしくて逝けない…
キャプテン推しの漏れが、雅の一挙一動にウルウルするなんて!!!!!
職人恐るべし!!!!!
727 :
721:05/01/26 04:47:05 0
「だんしじょし」
眠い。
終わらない仕事を家にまで持ち帰っての作業。
一人身なのでコンビニ弁当を貪りながら仕事をし、1時間ほど寝てまた会社へ。
窓から差し込む昼前の日差しの眩しさでかろうじて目をあけていたもののそろそろ限界だ。
ゆっくりと俺のまぶたが下がってくる。 いや寝てはいけない。 まだ仕事がある。
そうだ、夕方のミーティングに使う書類をコピーしないと。
「あー・・・ちょっと石川さん、これコピーしてきてくれない?」
派遣社員の石川さんを呼びつけ、書類を渡す。
「大変ですねえ係長・・・ あれ? ちょっと、係長?」
と彼女の励ます声がだんだん遠くなっていく・・・
「・・・ちょう、起きて」
気づけば机につっぷしていた。 一瞬眠ってしまったようだ。
「ん、なんだい石川さん・・・」
目をこすりながら顔をあげるとそこには派遣社員の・・・
「は? 石川さん? 誰それ」
派遣社員の石川さん、とは似ても似つかないが、なんだか見覚えのある背の低い少女。
「え?」
「『え?』じゃないでしょ、生徒会長が寝てちゃダメじゃない」
その、見覚えのある少女が俺を叱った。
ふと周りを見渡すとそこは白塗りの壁に、黒板。 どう見ても会社の風景ではない
さらに俺を見つめる何人もの小学生くらいの子供達と、数人の大人。
こちらも部下や上司ではない。
大人の中の一人が俺をすごい形相で睨んでいる。
「会議中に寝るとはいい度胸だな生徒会長」
この男にも見覚えがある。 確か小学校の時の・・・、和田教頭だ。
他の人間もそうだ。 子供達は同じ小学校だった生徒。 大人たちは教師。
そして俺を起こしてくれた少女は、生徒会の副会長で、同じクラスだった清水・・・清水佐紀だ。
なんなんだこれは。 俺は夢を見ているのか?
728 :
名無し募集中。。。:05/01/26 04:48:39 0
>>727 「聞いてるのか!」と、教頭の声。
「も、申し訳ありません!」
口から出た言葉は、信じられないくらい高い声。
変声期を迎える前の、俺の声。
何がどうなっているのか皆目検討がつかなかった。
俺が大声で謝ったあと会議は再開し、学校の花壇をどうするかとか
学校で飼っているウサギが逃げ出したとか、そういう話をしていた。
俺はわけのわからないまま適当に相槌をうっていた。
会議が終わり、生徒や教師たちは生徒会室から出て行った。
「『申し訳ありません』だって、変なの!」と清水が笑い出す。
「あ、ああ、うん」
「なんか変だよさっきから」
清水が俺の顔を覗き込む。
「そう・・・ていうかこれ、夢なの?」
「はあ、まだ寝ぼけてるの? 遅くまでえっちなテレビでも見てたんじゃないの、生・徒・会・長!」
俺は確かに小学校の6年生の時生徒会長をやっていた。
クラス投票で選ばれ、祭り上げられて立候補し、そのまま当選してしまったのだ。
しかし俺はついさきほどまで仕事中だったはずだ。
ものすごく眠かったのは覚えているが、これは夢にしてはリアルすぎる。
「いつまでもボーッとしてないで、教室に帰ろうよ」
清水に急かされ、俺たちは教室に戻った。
729 :
名無し募集中。。。:05/01/26 04:49:32 0
>>72 教室のドアを開けると懐かしいにおいがした。
もう十何年も前に何度も通ったこの教室。
木と鉄パイプで組まれた机と椅子もある。
「あー! 会長、しみちゃんおつかれさま〜」
俺たちに駆け寄って来たのはクラスで一番人気のあった嗣永だ。
確か小学校を卒業したあと嗣永は別の中学に行ってしまってそれから疎遠になったけど
この頃は仲がよかったなあ、なんてことを思い出した。
「さっきね、面白かったんだよー」
と清水が嗣永に生徒会室でのことをしゃべりだす。
桃子たちと一緒にいた石村や須藤も笑いながら聞いている。
「らしくないねー、会長」
「やっぱりえっちなテレビ見てたんでしょ?」
「えー! 会長なのに!」
3人ともキャッキャと騒いでいる。
そういえば生徒会長になってからの俺のあだ名は「会長」だったことを思い出した。
同じく嗣永たちと話していた橘と、橘に子分のように付き添っている剣崎も寄ってきた。
「会長も考えることは俺たちと同じだね」
「俺たちって、一緒にするなよ剣崎」
「ルラギッタンディスカー!!」
カツゼツの悪い剣崎とクールな橘の天然漫才も懐かしい。
この6人はクラスの中で一番仲がいいグループだった。
家も近所だったので、帰りはいつも一緒だった。
730 :
名無し募集中。。。:05/01/26 04:52:18 0
>>729 子供の足ではちょっと疲れる距離を6人で喋りながら帰った。
帰り道の途中で石村、剣崎、清水、須藤の順に帰りの列から離れていく。
二人だけになったところで、急に橘が立ち止まった。
「あのさ、ちょっと話したいことがあるんだけど」
デジャヴ、というのか、覚えのある感覚だ。
小学校の時のあの日も、帰り道に橘の相談を受けた。
どんな相談だっただろうか・・・
俺たちは帰り道の途中の公民館に寄り、石段に腰掛けた。
「まぁ、話っていうか、アレなんだけど」
「なに?」
「なんていうかさ・・・はは」
そう、あの時もこうやって橘は照れてばかりでなかなか話そうとしなかった。
「あと2ヶ月で卒業するじゃん俺たち」
「ああ、うん」
「えっと、その、桃子のことなんだけどさ」
思い出した。
「あいつ別の中学に行くの知ってる?」
橘は嗣永のことを・・・
「俺さ、桃子のこと、なんていうか、アレだよ」
「好きなんだろ?」
「え!? 知ってたのか」
本当は知らなかった。
何がなんだかわからないけど、これは『あの時』を繰り返している。
小学校卒業2ヶ月前の『あの時』を繰り返している。
橘が嗣永を好きなのも本来ならここで初めて知ることになったのだが
『今の俺』は知っている。
夢にしてはリアルなこの状況を俺はしばらく楽しむことにした。
731 :
名無し募集中。。。:05/01/26 04:53:19 0
即興で考えたんだけどなんだか長くなりそうな予感・・・
>>729のレスアンカー間違えたorz
ホモの剣崎キター
長くなってもいい
つーか、長いのも歓迎
ガンガレ!
733 :
721:05/01/26 04:59:39 0
仮面ライダー剣終了記念で
橘と剣崎を友達役で出してみますた
この話、ちょっとだけ俺の実体験も入ってるんですけども・・・
続きはまた今日中に書きます
734 :
名無し募集中。。。:05/01/26 05:03:38 0
当時オンドゥル語は無いだろw
735 :
名無し募集中。。。:05/01/26 05:33:59 0
雅っ、好きだっ、好きだァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!
736 :
名無し募集中。。。:05/01/26 06:02:35 0
おまえらおはよ今日もGJ!
737 :
721:05/01/26 06:02:40 0
さらに間違い発見
>>729の最後の2行を訂正
>この7人はクラスの中で一番仲がいいグループだった。
>家も近所だったので、帰りはいつも一緒だった。
>>730の最初の2行も訂正
>子供の足ではちょっと疲れる距離を7人で喋りながら帰った。
>帰り道の途中で石村、剣崎、嗣永、清水、須藤の順に帰りの列から離れていく。
スンマヘン 次からは気をつけます・・・
738 :
名無し募集中。。。:05/01/26 06:04:05 0
739 :
名無し募集中。。。:05/01/26 06:05:18 0
本出そうぜ
740 :
名無し募集中。。。 :05/01/26 06:13:46 0
印税は?
なんちゃて
741 :
名無し募集中。。。:05/01/26 08:34:18 0
まとめサイトの人が鱈場 狼人とかになるだろうなw
742 :
名無し募集中。。。:05/01/26 09:39:12 0
このスレは俺も書いてみようかなという気にさせてくれるね
743 :
名無し募集中。。。 :05/01/26 09:42:22 0
マジで出版するなら血水先とか冬煮都とかって名前をいじらないとアウトだろうね
744 :
名無し募集中。。。:05/01/26 09:49:57 0
清フK佐紀夏火尭雅でいいよ
745 :
名無し募集中。。。:05/01/26 11:11:40 0
同本で手をうっとこうや
マスマス盛況だね
747 :
名無し募集中。。。:05/01/26 12:53:54 0
748 :
名無し募集中。。。:05/01/26 14:07:49 0
同人か
友達が夏コミ申し込んだし製本してみるか!
749 :
名無し募集中。。。:
優恋コイサー。ミャビチャンコイサー。