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名無し募集中。。。:
「じゃ、俺1人でも体調良くなったって言ってサッカーやるよ」 俺は桃子を見ながら言うと
「・・・そんなに桃子と一緒が嫌?」 と桃子が下を向いてしまった。
「いや、別に嫌じゃないよ」 あ〜何かマズい予感が・・・
「・・・そうだよね、突然意味わかんない事して。桃子なんて嫌いになっちゃ・・・う・・・ヒック」
「えっ、桃子?泣いてる?」 戸惑う俺
「いいよ・・・桃子・・・1人でここに居るから・・・」 桃子は涙声・・・ 俺は2日で熊井と桃子の2人も泣かせてしまう・・・それは男として何となくマズイ!!!
「もっ、桃子、泣くなよ! あ〜俺さ、ちょ、ちょい具合悪かった気がするし桃子とここに居るのもいいかな」 必死の返事に桃子は
「でしょ!桃子と一緒に居た方が絶対にサッカーなんかより楽しいから♪ も〜最初から桃子はわかってたんだ♪」
・・・満面の笑み・・・やられた。嘘泣きかよ・・・
俺はもう諦めて腹をくくった。
「で〜何で、こんな事したんだ?」 俺はマットに座って脱力感を感じながら桃子に言った。
そう言うと桃子は少し恥ずかしそうに
「ずっとね、男の子と授業サボって一緒にいたいな〜って思って」 と言った。
「そうなんだ。 あ〜、でも俺も授業サボりたいって思った事あるなぁ・・・」
「何?それは雅ちゃんと一緒にって事?」 桃子は俺を見ながらニヤニヤしてる。
「なっ、何で夏焼と一緒なんだよ!!」
「あ〜、桃子なんかと一緒で残念でしたね〜だ!! 今度は雅ちゃんを自分で誘ってみたら?」
「あ〜の〜なぁ!!」
その後は普通に桃子と色々な話をした。
こんなに桃子と話した事は無かったと思う。 桃子の今まで知らなかった色々な所が見えた。
結構ハチャメチャ性格と思えば家ではおとなしいとか。
自分の性格が女子から嫌がられてないのかと悩んでたり。
俺が、「桃子は皆に好かれてるよ」 と言うと、「本当に??」と安心したらしく嬉しそうに何度も聞き返した。
俺も桃子に自分の事とか、色々話した。 でも、夏焼の件は全く信じてもらえなかったのは何だかなぁ・・・