もしもさゆえりれいな自分モノ12.3

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1名無し募集中。。。
ho
2名無し募集中。。。:04/12/12 23:14:54
3名無し募集中。。。:04/12/12 23:22:10
4名無し募集中。。。:04/12/12 23:30:39
>>1

でも.3とか止めない?
たとえ10いかなくても番号が増えていくのがこのスレの楽しみ方w
5名無し募集中。。。:04/12/12 23:31:46
じゃ立て直すか
6名無し募集中。。。 :04/12/12 23:32:09
ル ’o’リ<恋の呪〜縛〜♪
7名無し募集中。。。:04/12/12 23:37:49
わざわざ立て直さんでいいだろ
8名無し募集中。。。:04/12/12 23:45:42
うむ。どうせすぐ落ちる
9名無し募集中。。。:04/12/13 00:10:29
心頭滅却すれば火もまた涼し。その逆もまた真なり。
集中力を養い寒さを回避しようと思い立った私達は米粒に文字を書き始めた。

すぐにこれを会得したのはさゆとえりだった。
それに対して私とれいなはなかなか巧くいかずに、顔を歪めて米粒としかめっ面で向き合っていた。
「何かアドバイスほしかばい!」
「うん。そうしてくれ。じゃないとれいなの顔がいつまでも、いついつまでも歪んでしまうから。」
「簡単だよ。まばたきしちゃダメ。」
「あと米粒側に合わせて自分が小さくなっちゃダメなの。
 米粒を自分に合わせて大きくしちゃえばいいんだよ。」

「出来たとね!!」
「やったじゃん!れいな、早く顔を元に戻しなさい。
 よーし、私も頑張るぞ・・・。ふむふむ。なるほど。言われてみれば簡単だ。」

しかし私だけは三人と違い正しく出来ていなかったのだ。
「体、小さくなっちゃってますよ?」
ああ、私は米粒側に自分を合わせてしまうスケールの小さい男だったのだ。

結局私は米粒と一緒に炊飯器で炊かれて、ごはんつぶの好きなさゆに食べられてしまった。

私は以後、食物繊維の真似をして膨らんでみる事がある。
その為に外見的にさゆの横っ腹がたるむかもしれない。
さゆの中にいる私にそれを確認する術は無いのだが。


FIN
10名無し募集中。。。:04/12/13 00:11:12

さゆえりれいなのしたたり 19
11名無し募集中。。。:04/12/13 00:27:42
素晴らしい。
村上春樹な感じ
12名無し募集中。。。:04/12/13 00:38:39
ノストラダムスの予言は外れたけれどやっぱり地球はもう駄目らしい。
地球最後の日、さゆれなえりはロウソクを囲んで話していた。
「結局スターになれなかったね」
「時代が悪かったの」
「れいながもっと早く生まれていたら・・・・ボウ」
れいなの話を遮って絵里が言う。
「ねえ、生まれ変わったら何に生まれたい?」
「さゆは赤いフリージアになって咲き誇るの」
「絵里はどうしょう?さくらんぼになってさゆと一緒に生きるの」
「じゃあさゆもそうする。れいなは?」
「れいなはキウイになってボウボ・・・・・」

どかーん。
地球は爆発した。
13名無し募集中。。。:04/12/13 02:15:00
14名無し募集中。。。:04/12/13 02:21:17
予告編

れいながいなくなった。

「えり、れいなは?」
「誰?それ。」

「さゆ、れいなって知ってる?」
「田中ですか?」
「うん。あの子なっちゃんの頃がピークだったりしてね。」

いや、違う。私の家にはれいなという子が確かにいたのだ。

写真には残るれいなの姿。誘拐。降霊術。新幹線。前立腺。

舞台は山口県宇部市へ。

「やめてお兄ちゃん!」

革命前夜。暗殺の森。愛の亡霊。生命の神秘。

さゆえりれいなのしたたり 完結編 本当に執筆予定。
15名無し募集中。。。:04/12/13 10:59:49
ho
16名無し募集中。。。:04/12/13 15:11:57
mo
17名無し募集中。。。:04/12/13 18:40:18
さゆえりれいなのしたたり 1



私は朝から探し物をしていた。
こたつに入ってすっかりくつろいでいるえりにも手伝ってもらおう。
「えり、お願い。」
「しょうがないですね〜。」

えりはしばらく私の後を付いて回った後に言った。
「ところで何を探してるんですか?」
「れいな。」
「れいな・・・」
「うん。」
「・・・って何ですか?」

私は高速でまばたきを数回。(谷啓もしくは石原慎太郎の如く。えりにはきっと出来まい。)

「何だろ。」
「もうボケちゃったんですか?若いんだからしっかりして下さいよっ。」
18名無し募集中。。。:04/12/13 18:41:36
リビングに戻ると、えりはこたつに入り直し、お茶みかん煎餅の黄金コンボを繰り返し始めた。
私もえりの対面に座りこたつに足を伸ばした。

「えりり〜ん。」
「は〜い。」
「えりってば、こたつ好きだね。」
「落ち着くよね。」

私がこたつに入るとえりは決まって股を開く。受け入れ準備万全なのだ。
しかし幾ら私のチンポでも、対面のえりに届く程長くはない。
したがって足で股間をこちょこちょと弄くるのみなのだが、逆にこの控え目さが、
こたつとお茶、みかんと煎餅という、戦後の日本が築き上げる事に成功した、
普遍的なノスタルジーを呼び覚ます風景に素晴らしくジャストフィットなのだった。


続く
19名無し募集中。。。:04/12/13 21:17:07
・あらすじ
自分ではまだまだ若いと思っていた絵里だったが
その嗜好同様、身体も年寄りになっていた。
絵里の頭は次第にボケ始めていたのだった。

「おはよー絵里」
「・・・・あーさゆ。おはよう」
さゆでさえ一瞬考えねばならない状況である。
「絵里、おはよ。れいなだよ」
「え?ぷげら?ほんと最近の若い者はぷげらだねえ」
れいなに至っては名前を言ってもわからない。
しかしこの現実を受け入れねばならない。

絵里にとって悲劇だったのは段々ボケてゆく自覚がある事だった。
「さゆ・・・このまま全部忘れちゃうのかな?さゆの事も・・・・さゆとの思い出も」
「絵里・・・・」
「さゆ、絵里は忘れないよ。名前は忘れてちゃっても心の奥底では絶対にさゆの事を」
「絵里・・・・ありがとう絵里・・・・・」
さゆは泣いた。絵里も泣いた。
「あのー絵里、れいなの事は?」
「うん。忘れない。ずっと忘れようと思っていた事は忘れないよ。ぷげらぷげら」
絵里は笑った。さゆも笑った。

皮肉にも絵里が笑ったのはこれが最後だった。
絵里はこの2ヶ月後にモンゴルマンとなってリングに復帰した。
20名無し募集中。。。:04/12/13 23:37:53
>>18から

「ちょっとトイレ。」

私はえりが口から出した唾液まみれのみかんのほろを食べ始めた。
「よく噛めば、ほろもンマイのになァ。」

その時、トイレからえりの悲鳴が聞こえた。
驚いた私は思わずほろを飲み込んでしまった。

「どうしたんだ!えり!」
トイレでえりは便器の中を指差していた。
しかし覗くまでもなかった。異変は視覚より先に嗅覚が感じ取っていたのだ。
「臭い。何て臭さなんだ。」
「怖い〜。」

私は意を決して便器を覗き込む。
私は言葉を飲み込んだ。そこには赤茶色いうんこが・・・・。

えりが叫ぶ。
「えりじゃないもん!えりがトイレに来たらもうあったんだもん!」
「分かってるよ。えりりんの長細いうんこは誰よりも私が知っている。
 向こうに行ってなさい。こんな空気は肌に悪いかもしれない。」
「おしっこ・・・。」
「私の湯飲みにでもしておけばいいから。」

えりがふらふらした足取りでリビングへ戻って行くのを確認した私は、
改めて彼女の物ではない赤茶色いうんこに向き合った。
21名無し募集中。。。:04/12/13 23:38:16
続く
22名無し募集中。。。:04/12/14 00:44:32


果たして誰のうんこなんだろう・・・。偏った食生活を感じさせる臭いだ・・・。
そう、まるで肉しか食わない様な・・・。

    肉。       肉。        肉。          肉。

                      しゃぶしゃぶ。

          すき焼き。

                              焼肉。

       ・・・焼肉。

                       カルビ。

           ロース。

                  うまかー。
23名無し募集中。。。:04/12/14 00:45:43
私の頭の中を様々なイメージが交錯した。
そして最終的には再びこの名前が頭に邪魔くさく残るのだった。

・・・れいな。

うんこをタッパーに詰めずに流し終えた私はリビングに戻った。
「えり。考えたんだが・・・。あの臭いからしてれいなのうんこじゃないだろうか。」
「やっぱり。肉ばっか食べてるから臭くなるんだよね。」
「で、れいなって誰なんだろう?」
「・・・今、えりもれいなって言いましたよ?でも分かんない・・・。」

身震いがした私は自分の湯飲みに手を伸ばす。暖かい。
一気に飲み干して一息ついた私は話を続けた。

「ひょっとしたら・・・。」



続く
24名無し募集中。。。:04/12/14 01:06:48
`)ノ<うんこきたー
25名無し募集中。。。:04/12/14 01:25:23
さゆえりれいなのしたたり 20

ドンキホーテに行くと余計な物を買ってしまう。
買う時は余計な物だなんて思わないのに。

今日は気分がいいのでれいなに好きな物を買わせよう。
れいなは喜んでカゴに色んな物を詰め始めた。

私は外に出て待つ事にした。何となく。

数時間後、ドンキホーテは燃えていた。
「ボーボーたい!」
「れいな、無事だったんだね。さあ、焼肉でも食いに行こうか。」


THE END
26名無し募集中。。。:04/12/14 03:34:50
墓前
27名無し募集中。。。:04/12/14 06:08:17
ho
28名無し募集中。。。:04/12/14 06:19:42
さゆえりれいなのしたたり書いてる奴は2ちゃんで一番の精神異常者じゃないかと思う
29名無し募集中。。。:04/12/14 10:58:19
ho
30名無し募集中。。。:04/12/14 16:21:39
>>23
訂正

「やっぱり。肉ばっか食べてるから臭くなるんだよね。」
               ↓
「やっぱり。れいなは肉ばっか食べてるから臭くなるんだよね。」
31名無し募集中。。。:04/12/14 16:24:12
>>23の続き



「ひょっとしたら、これは“あれ”の仕業かもしれない。」
私はこたつに入り込み、えりの顔を見つめる。
えりも私の顔を見つめる。可愛い。

私の、えりの股間を弄くる足は更に細やかな動きを始めた。
えりも負けじと私の股間を足で責める。
お互いに顔は冷静だが、こたつの中では激しい闘いが繰り広げられているのだった。

「ねえ〜ん。これ誰〜?」
私もえりも合わせていた視線を外し、声の方を見る。
さゆ。自分の部屋から出てきた彼女の手には一枚の写真があった。

さゆは写真をテーブルの上に放り投げると、
すぐにえりの隣りに座り、同じ様にこたつに入り込んで足を伸ばす。

四本の足、二十本の指で責められる私のチンポ。
あえなく私はパンツの中で果ててしまいテーブルの上に突っ伏した。
私はその体勢のまま、放り投げられた写真に目を移す。
そこには小生意気な顔をした少女が映っていた。


続く
32名無し募集中。。。:04/12/14 18:57:35


「それ誰?」
快楽の余韻に浸っている私にさゆが問いかける。
私は答える事が出来なかった。しかし、それは決して快楽のせいではない。
誰か分からない、否、正しくは確信出来なかったのである。

「きっと・・・これが・・・れいな・・・。」
口を開いたのはえりだった。それを聞いて私もようやく確信する。
私は突っ伏していた顔を持ち上げて写真を指差す。
「・・・ああ。これがれいなだ。」

「れいな・・・?」
不思議そうな顔を見せるさゆにさっきのうんこの事を話す。
「そのれいなって子がうんこをしたの?」
「恐らくそうだろう。」
「じゃ、その子は何処にいるの?」

えりも口を開く。
「その前に何で写真があるのかが分かんないよ。」
「えりも知らないの?」
「知らないよ。でも・・・知ってる感じもする。」

私は言った。
「これは誘拐だ。」


続く
33名無し募集中。。。:04/12/14 23:23:18


「誘拐?!・・・・・でも知らない子だったら関係ないもん。
 私はえりがいてくれたらいいんだもん。」
「それを言ったら話しが終わってしまう。もうちょっと辛抱しなさい。」
えりも少しフォロー。
「うん。何かこの子の事知ってる感じもするし。」

私は話しを続けた。
「誘拐といっても普通の誘拐じゃない。犯人は・・・幻魔ヤクザだ。」

私は幻魔ヤクザの恐るべき吸血的陰謀を語り始める・・・。

幻魔やくざとは伝染であり侵略だ。人の意識や記憶を蹂躙する。気付かない内に。
初オナニー、初売春、初シャブ、初強姦、初殺人。そうした愉快な記憶を連れ去ってしまう。

或いは誘惑若妻、みだら妊婦、性家庭教師といった愉快な隣人、
更には欲求不満の母、手ほどき上手の姉、好奇心旺盛の妹といった愉快な家族の記憶までも。
34名無し募集中。。。:04/12/14 23:24:27
「じゃ、れいなは・・・」
「ああ。きっと私達の愉快な家族だったに違いない。」
私達はもう一度写真を見る。

さゆが首を傾げて言った。
「愉快だったのかなあ?」
「それを言ったら話しが終わってしまう。もうちょっと辛抱しなさい。」
えりはフォローしなかった。
「覚えてないしね。」

「だからァ。覚えてないのは誘拐されたからだってば。」



続く
35名無しシネマさん:04/12/15 02:35:45
前スレ23から

「さゆ、一体なんの話がしたいの?」「ちょお、おかしかよ?」
亀井と田中は当惑を隠せない。道重と俺は二人が静かになるのを待つ。
「しょうがないよね。二人とも、自分がどんな大人になっちゃうか考えたことなんてないんだもの。
でもさゆはね、さゆだけはそれを知ってるの。だってさゆにはえりとれいなの未来が見えるんだから」

炭火がはぜる音、虫たちの声、鳥の羽ばたき。
一瞬の沈黙のあと田中が口を開く。「ちょっと聴いてみたかばい。」
挑戦的な瞳は誇り高き野良猫のそれだ。亀井はぎゅっと田中の手を握った。

「れいなはね…」さゆはれいなの肩をつかみ、瞳の奥を覗き込む
「れいなはね…、歌手を目指してレッスン受けたり、オーディション沢山受けていつもいいとこまでは行くんだけど
どうしてもいいとこどまりでね。ストレスでちょっと太っちゃったりするの。」
「でもこのままじゃいけないって頑張ってダイエットするれいなはホントに強い子だと思うの」
「なんかダイエット癖なのかな…、拒食症気味になって今よりも痩せちゃうんだよ!
それで骨が弱くなっちゃってね、あるとき、こう、ぽきんって。」
顔面蒼白になってぷるぷると震えるれいなに向かってさゆは続ける
「安心していいよ。命に別状はなくて、ただ一生立てなくなるだけだから。さゆもえりもずっと友達だから、
ちゃんとお見舞いとか行くし、れいなはただ甘えてればいいの」
「えりはね、ちゃんと素敵な奥様になって、れいなが出来なかった普通の生活をするの」
えりとれいなの視線が一瞬交錯した。えりが耐えられなくなって目を逸らしたのだ。
「別にれいなに悪いとか思わなくてもいいの。相手はすっごいかっこいい、音楽とかやってる人だよ。」
「ちょっと怖いイメージがあるけど、えりにはとっても優しいの。出会って三日でプロポーズなんてスゴイよね。」
「お父さんやお母さんの反対を押し切って結婚したけど、その人は仕事がうまくいかなくて、えりが頑張って支えてあげるの
えり、その人のことがホントに好きなんだね。」
「でもその人がホントに好きなのは、えりじゃなくて自分自身で、絶対にえりには応えてくれないの。
でもいいじゃない、えりはホントにその人のことが好きなんだから」
さゆはただ無邪気な笑みとともに二人を交互に見つめた。
36名無し募集中。。。:04/12/15 02:45:23
>>34の続き





私は話し続けた。
「幻魔ヤクザの誘拐はまだ完全に成功した訳ではない。
 まだれいなの記憶が、薄ぼんやりとはいえ私達に残っている事がそれの何よりの証拠だ。」
えりがニヤニヤして言った。
「忘れましょっ。」

「とりあえず・・・。忘れようとしても思い出せない、この宙ぶらりの状態をどうにかしたいね。」
「気持ち悪い。」
さゆは一言そう言うとテーブルの上の写真をはたき落とした。
写真は裏側になって落ちた。

「きっと、忘れてしまう事より思い出す事の方が簡単だろう。」
忘れてしまうには・・・あまりにも・・・、あまりにも臭かった。」
「思い出したらどうなるの?」
「誘拐は未然に終わる。れいなはきっと戻ってくるだろう。」

しかし私は彼女が戻ってくる事が本当に良い事なのか判断がつかなかった。
私は写真を拾い上げ、改めてそこに映る少女を見た。
少女は変なウィンクをしていた。



続く
37名無し募集中。。。:04/12/15 11:14:07
ho
38名無し募集中。。。:04/12/15 15:08:50
ze
39名無し募集中。。。:04/12/15 16:47:00
おもしれー
40名無し募集中。。。:04/12/15 21:32:52
41名無し募集中。。。:04/12/15 23:32:44



私達は、身に覚えのない物を探して、それをリビングに集める事にした。
(正確には、自分の物ではないと言い切れるという意味で身に覚えはあるのだが。)
服、下着、写真、プリクラ。

服を飾り付ける模様はドクロや鬼、蛇といったものだった。
「可愛くない。」
あからさまな嫌悪感を見せたさゆだったが、
下着を手にするとその表情は一変して、声を上げて笑った。
「れいなって小学生だっけ?」

申し訳程度のサイズのブラジャーにガバパンだった。
「乳なしか・・・。」
私の言葉にえりの目が一瞬光った気がした。

写真の中には私達と撮られた物も何枚か混じっていたが、
殆どがれいな一人か私とのツーショットだった。
「何か少し哀しくなってきたよ。」


続く
42名無し募集中。。。:04/12/16 00:50:25


私の儚い愛惜の念を余所に、えりとさゆはれいなとの再会のプランを練り始めていた。
「ねえ、さゆ。れいなに会ったら何て言おうか?」
「れいな。って。」
「その後は?」
「その後はえりとイチャイチャしたいの。」
とても楽しそうだ。やっぱりれいなは私達の家族なのだ。

「れいなが帰ってくる為の準備をするよ。
 さゆかえり、どちらでもいい。れいなの絵を描いてくれ。」

二人共にれいなの写真を見て絵を描き始めた。絵を描くのに夢中になれるなんて二人はまだ幼いな。
私にとっては写生大会は射精大会でしかなかった。絵筆を持つよりチンポだった。

部屋の明かりを消し、カーテンを閉め切る。
テーブルに火の灯った蝋燭を置く。炎がさゆとえりの描いたれいなの絵を照らした。
服を着た状態で蝋燭を使う機会などそう多い事ではないので、さゆもえりも不安そうだった。

午後。外は雨。誘拐。どこかで見た様なシチュエーションだった。
「さあ、降霊術を始めよう。」
43名無し募集中。。。:04/12/16 00:51:12
続く
44名無し募集中。。。:04/12/16 01:22:12


「れいなの魂はすぐそこにまで戻ってきている。あとはここに“降ろす”だけだ。」
私は二人が描いた絵を指差した。
さゆの描いたれいなは首が太すぎる気がした。
えりの描いたれいなはこの世の物ならざる気がした。

その絵を見て私は、浮遊しているであろうれいなの魂に言い聞かせる様に言った。
「形など魂の拠り所に過ぎない。形などどうでもいいのだ。」

私達は手を握り合い輪になると、目を閉じてれいなに語りかけ始めた。
「れいな・・・。れいな・・・。戻っておいで・・・。」
蝋燭の炎が瞼の裏側に透かして映る。それが唯一の光だった。

しばらくして聞こえてきたのはさゆの声だった。
「私はさゆりん・・・・。」


続く
45名無し募集中。。。:04/12/16 01:58:14
十一

「私はさゆりん・・・・。山口県のお姫様だったの・・・。」
私はてっきりさゆのジョークだと思ったのだ。
しかしさゆを見れば、彼女は恍惚の表情をしていた。そして一方的に話を続ける。
「山口には可愛い子がいないの・・・。私がいなくなったから・・・。」

「ちょっと、えりりん。さゆがおかしいんだけど・・・。」
「こんな変な事するからだよ。」
「山口県に革命が起きて、私はお姫様じゃなくなったの・・・。」
「ふむ・・・。で、お姫様。どうすればいいの?」
「私を山口県に連れて行ってほしいの・・・。」

私はさゆりんの言う事を聞く事にした。
「暇だから行こうか?」
「れいなは?」
「山口県の用事終わったらでいいんじゃない?」
「そうだね!」
えりも同調した。


続く
46名無しシネマさん:04/12/16 02:30:44
>35から

「えりはね、旦那さんに裏切られたり、ひどいことされたり、自分がみじめに思えてしかたがないときに、
れいなのお見舞いにいくの。ベッドに横になるれいなに本を読んであげたり、からだをふいてあげたりして、
れいなが嬉しそうに笑うのを見るたびに、自分は幸せなんだ、そう思うの。」
「ウソ!えりはそんなこと思わないから!」切れ長の目は潤んでいる。
「でもするの。いいじゃない、そうやって一生いい友達でいられるんだよ?」アーモンドの形をした目には何の翳りも見られない。
「…どうして、どうしてそんなこと言うとや!」くりくりとした瞳は怒りに燃える。
「だって友達だから。大事な友達だから、友達としての将来を教えてあげただけなの」
「友達がどうしてそんなひどいこと平気でいえると?笑ってでいえると?いつもそうやってれいなたちのこと見てたと?」
れいながさゆに詰め寄る。

パシィィィ!
撮影を始める前に聞いた音。えりがれいなの頬に手の平を叩きつける音だ。
「さゆはそんな子じゃない!れいな、ちょっとおかしいよ?」えりはついに敵を見つけたようだ。そう、俺だ。
「カントクが言わせたんでしょ?さゆのことだまして、えり達と喧嘩させようとしたんでしょ?
さゆにひどいこと言わせて、えり達がどんな顔するか撮りたかったんでしょ。
それを屋根裏部屋で一人で見て、ニヤニヤするつもりだったんでしょ。
そんな人だと思わなかった。ちょっと素敵かもしれないなんて、ちょっとでも思ったえりが馬鹿だった!」
47名無しシネマさん:04/12/16 02:34:25
恍惚の笑みを浮かべるさゆ。自分自身と俺に対する怒りに震えるえり。絶望と懐疑の間を揺れ動くれいな。
えりは間違えている。何度フィルムを見返しても、今目の前でお前たちを見ている以上の感動は得られないだろう。
後からフィルムを見返すとき、抜け落ちた情報の大きさに俺は嘆息するだけだろう。

「まだ撮ってるの?もうたくさん!カメラ止めてよ!」えりがカメラを止めようとする。
触るな!叫ぶことは出来てもえりを直接止めることなどできるはずもなかった。ただ一挙手一動をフィルムに収めたかったから。
「ちょ、あぶなかよ!」れいながえりの手首をつかんで押しとどめる。
「れいな、このおっさんの肩もつんだ?」えりは口元に薄い笑みを浮かべる。
いまだに敵を見つけられずにいるれいなは返答が出来ないよ。
「ふんっ」えりは鼻を鳴らしてそっぽを向く。
「さゆ、戻ろ。」俺とれいなには目もくれず、えりはさゆの手を引いて山荘に向かって歩いていく。
れいなにはただ俺とさゆを見比べることしか出来なかった。
48名無し募集中。。。 :04/12/16 08:57:52
49名無し募集中。。。:04/12/16 14:49:35
湿
50名無し募集中。。。:04/12/16 18:43:23
51名無し募集中。。。:04/12/16 23:07:35
52名無し募集中。。。:04/12/16 23:35:14
53名無し募集中。。。:04/12/16 23:51:24
>>45からの続き


十二


冷やしみかんと駅弁とお茶を買った私達は、発車のベルに急かされる様にして新幹線に乗り込んだ。
私達のこの旅行の発端となったさゆりんだったが、殆どいつものさゆと変わりなかった。
「さゆ〜、えり〜。席こっちだよ〜。」

私の対面に座った二人が苦笑いをしていた。
「どうしたの?」
二人は自分達の後ろを指差す。私は体を横に伸ばしてその席を覗き見た。

通り過ぎた時には気付かなかったが、生理的な不快感を催す乗客が二人座っていた。
昆虫の様にひね曲がった背中のライン。魚の様に無表情な瞳。
血色の良さは年齢の若さを表しているが、黒い髪には白髪が多く混じっていた。

えりが私の耳元で囁く。
「写真集見てるんだよ。」
私もえりに囁いた。
「モイキーだね。」
見るとえりの耳がカサカサしていたので舐めてあげた。


続く
54名無し募集中。。。:04/12/17 00:21:22
十三

さて、弁当でも食べるか。私にとって駅弁とは幕の内弁当だ。
弁当を空けいざ対峙する。勿論弁当は膝の上である。
取り付けてある小さいテーブルなど使い物にならない。むしろ
おかずと白飯とお茶のペース配分。これを誤ると命取りである。

もし、白飯を先に食べ過ぎておかずが余ってしまえば、
幕の内弁当の唯一の弱点であるメインディッシュの不在という問題にぶち当たってしまう。
つまり一瞬にして退屈な弁当に変わり果ててしまうのだ。

しかし、逆におかずだけ先に食べてしまってはどうだろう。
冷たく硬い白飯のみで楽しむ事が果たして出来るだろうか。いや、不可能である。
やはりおかずあっての白飯なのである。
55名無し募集中。。。:04/12/17 00:22:08
問題を更に複雑にしているのはお茶の存在である。
お茶が無い場合の白飯。正に綱渡りだ。
私は何度、白飯が喉に詰まった姿を想像して恐怖に打ち震えた事だろう。
弁当の白飯が冷たく硬いのは、お茶を必要とさせる為に或いは仕組まれているのかもしれない。

お茶が無い場合のおかずにしても同様に危険だ。
おかずは基本的に薄い味付けである。しかし時に貝柱など魚介類に濃い味付けの物が混じっている。
こうした物に出会った時、舌は混乱してしまう。味覚の判断が鈍るのである。
混乱した舌をフラットな状態に戻すのがお茶だ。
もしお茶が無ければ、混乱した味覚のままであり、
煮付けや漬物の細やかな味わいを楽しむ事が出来ないであろう。
デザートとして入っているゼリーやオレンジもこれでは台無しなのだ。

私が向き合う弁当に伸びてきた箸は、無言でピンクの漬物を奪っていった。
私は顔を上げずに言った。
「えり。返しなさい。」


続く
56名無し募集中。。。:04/12/17 00:23:06
>>54
むしろ

削除
57名無し募集中。。。:04/12/17 01:31:51
十四

えりは言った。
「じゃ後でトイレでいつもの様に・・・。」
すでにえりは漬物を食べてしまった後だったのだ。
しかしえりの弁当を見た後には、それはもうどうでもいい事に変わっていた。

えりの弁当は白飯は余り放題、おかずは残り少なくなっていた。
「君はバランスというものを考えないのかね?」

私は暗澹たる思いで途方に暮れた。
このままではえりは確実に白飯を残すだろう。そして私が食べる事になる。
しかし白飯のお供であるおかずは結局私自身の弁当のみに託される事になる。
どう考えてもおかずが足りないのだ。

私の暗い表情を見てさゆが気を使ってくれた。
「私のあげる。」
ピンクの漬物は私の弁当に帰還した。
「さゆ、違うんだよ。でもありがとう。」

「あーもういいや。あげる。」
案の定えりの白飯は残った。えりの興味はみかんに移っていた。
「みかんを食べられるならご飯も食べなさい。」
「みかんは別腹ですよっ。」

私はどうにか食事を終えたが、怒りは一向に収まらなかった。
食後のセックスはえりじゃなくてさゆりんとしてやる。
「行こう。さゆりん。」
私はさゆりんの手を引いてトイレに向かった。
「いいもん。えりはみかん食べてるから。」

続く
58名無し募集中。。。:04/12/17 01:52:37
十五

嗚呼、しかしえりは後ろの席に座る気持ちの悪い乗客にレイプされてしまったのだった。
私とさゆりんが、便器が銀色に光る狭いトイレの中で性交している間に!ごめんねえり!
ショックを受けたえりは、自分の気持ちを落ち着かせる為に狭い所へ入り込もうとした。

「えり!ダメだよ!尻の穴は!」
えりは私の直腸壁越しに前立腺を刺激した。
えりはすぐに尻から出たが、それは私が意図せざる射精をさゆりんの膣内にしてしまった後だった。

私とさゆりんがトイレから出ると、車内はスペルマと潮の匂いに満ち満ちていた。
えりが誰彼構わずに尻穴に入りまくったに違いない。
乗客は皆ズボンやスカート、そしてパンツをずり下げ、恍惚の表情を見せて失神していた。
失神は尻穴の快楽に慣れてない人間がいかに多いかを示していた。
そしてそれはこの後に悲劇を招く事になるのだった。

「えり!えり!出て来なさい!」
「えり〜。」

私達の叫びに応えたのは新幹線の警笛だった。
大きく揺れる車内。私とさゆりんは床に叩きつけられた。上に置かれたカバンが次々に落ちてくる。
私とさゆりんはどうする事も出来ずに、ただ窓の景色が傾くのを見ていた。



さゆえりれいなのしたたり 1


59名無し募集中。。。:04/12/17 01:53:01
2に続く
60名無し募集中。。。:04/12/17 02:58:10

61名無し募集中。。。 :04/12/17 09:19:06
62名無し募集中。。。:04/12/17 15:03:20
63名無し募集中。。。:04/12/17 16:51:27
64名無し募集中。。。:04/12/17 19:20:45
モンドクサクなったので中止
65名無し募集中。。。:04/12/17 23:30:33
一応保全しときますねぇ
66名無し募集中。。。:04/12/17 23:31:15
チェッ
67名無し募集中。。。:04/12/18 02:12:03
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68名無し募集中。。。:04/12/18 04:30:48
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69名無し募集中。。。 :04/12/18 09:37:59
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70名無し募集中。。。:04/12/18 14:34:55
71名無し募集中。。。:04/12/18 18:47:15
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72名無し募集中。。。:04/12/18 23:50:35
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73名無し募集中。。。