もしもミキティが幼なじみの隣の娘だったら 22冊目
1 :
名無し募集中。。。:
ふむ
なんでこんな荒らされてるの?
イミワカンネ
保全
6 :
名無し募集中。。。:04/12/07 19:46:42
21冊目ってなんかあった?
モーニング娘。コンサートツアー2004「The Best of Japan 夏〜秋 ’04」
そういやDVDも出てたのね
>>8 誤爆すまん
>>7 エレカシ作者の作品が一つ上がってたよ
保全しろよ
>>9さん
それは多分、20冊目だと思います。
で、新作です。
1
「ういっす!」
「おぉ、美貴…」
「なにやってるんだよ」
「見たら分かるだろ。着替えてんの。見んなよ」
「見てないっての。…めかしこんじゃって。どっか出かけるの?」
「ああ、まぁな」
「ミキ、今日暇なんだけど」
「ああ、知ってるよ」
「……」
「よし!どうだ?この服。イケてるか?」
「女だ。女と出かけるんだ」
「そうだよ。わりいかよ…」
「デート…なの?」
「うーん。まぁ。俺としてはそのつもりなんだけど…な」
「……」
「そんなことより、どうかな?このカッコ」
「いいんじゃないの」
「ちょんと見てくれよ」
「…その上着。中のシャツの色と合ってないよ」
「そうかな…」
「そうだよ。あの、前に着てたジャケットみたいなやつの方がいいと思う…」
「あれ薄いから、ちょっと寒いんだよな」
「それくらい我慢しなさいよ」
「そうだな、そうするよ。せっかくだから」
「…楽しそうだね」
「そうか?」
「好きなの…?」
2
「はぁ?」
「今日のデートの相手のことだよ。あんたその子のこと…好きなの?」
「なに言ってんだ?いきなり…」
「どうなのよ」
「まぁ、な」
「…そうなんだ。付き合ってんの?」
「ちゃんと付き合っては…いない」
「そうなんだ」
「うん。…よし。これでいいか。このジャケットで」
「うーん…ジーンズより、カーゴパンツのほうがよくない?」
「そうか?」
「うん、絶対そう。あんた持ってたよね、カーゴパンツ」
「ああ、持ってるけど…。着替えるからこっち見んなよ」
「見るわけないでしょ。でも、あのさ…相手の子はどうなのよ。その子はあんたのこと、どう思ってるの?」
「…どうかな。そんなこと分からない」
「分からないのにデートすんの?」
「分からないからデートするんだよ」
「ふーん。そんなもんなのかな…」
「そんなもんだよ」
「でも…なんかおかしくない?」
「なにがだよ?」
「相手の子だよ。好きでもないのにデートするなんてさ」
「そっか?」
「大丈夫?騙されてるんじゃない?」
「……」
「だってさ、おかしくない?どんな子なのよ。なんか、カルい女みたい」
「美貴…そんなこと言うなよ」
「……ゴメン」
3
「もしかしたら…もしかしたら、相手の子も俺のこと好きかもしれないじゃないか」
「……」
「それに…」
「それに…?」
「…ホントはデートの約束なんてしていないんだ」
「えっ!?」
「ホントはこれから誘うんだよ。来てくれるか分からないけど…」
「…そうなんだ」
「うん…」
「ホントに…本当に好きなんだ。その子のこと」
「…あぁ。好きだよ」
「……」
「ずっと前から好きだった」
「そう…」
「久しぶりだなこのカーゴパンツ。…これでどうだ。完璧か?」
「うん。いいと思うよ」
「へぇ、美貴はこういうのが好みなんだ。…これなら、来てくれると思うか?彼女」
「大丈夫。絶対来てくれるよ。あんたなら…大丈夫」
「へへっ。サンキュ」
「…うまくいくといいね」
「ホントか?本当にそう思ってる?」
「思ってる…。思ってるよ」
「じゃあさ。着替えて来いよ」
「えっ?…なに?」
「……」
「なんでよ…」
「美貴、俺と…デートしてくれよ」
了
今回は特にないです。
一応オリジナルってことで…。
16 :
名無し募集中。。。:04/12/07 23:23:20
復活
17 :
名無し募集中。。。:04/12/07 23:50:12
保全部隊が足りないね
今だと結構大丈夫だけど油断するとすぐ落ちる。
2500時は凄いラクだったけど
まあ、また700とかにされたら瞬殺に近い感覚になるけど
しかしもしも〜スレが驚くほど減少したな
ここはその中でも古いスレだけどよく持ってるね
19 :
名無し募集中。。。:04/12/07 23:56:38
1からいる俺は化石だな
「ふーーはふはふッ」
「○○こっちも煮えてるみたいだよ」
「お、わりい…熱ッ。もっと肉入れるか」
「あ、ごめん……ってまだ食んの?」
「悪いか?」
「はーー」
「なんだよその溜息?」
「いや、よく食べるなと思ってさ」
「そりゃまあ育ち盛りだし」
「○○脂っこいの好きだから中年になったら絶対お腹出てくるよね」
「は?なんか食う気なくす」
「だってさぁー二人で鍋ってなんか悲しいし、この前深夜のドキュメンタリーでやってた単身赴任の鈴木さん思い出した」
「誰だよ? おっ、こっちのいい感じだぞ」
「あ、火が消えそう」
「ガス無くなったのか?」
「最後のお肉か……食べたら?」
「いや、後が怖そうだからいい」
「なにそれ? 所で代わりのガスってあるの?」
「わっかんねぇ、ガスコンロあるとこに無かった?」
「無い」
「……まあいっか、なんか腹もいっぱいになったし。ちょうど鍋も空だ」
「そう?」
「ごちそうさま」
「うん、結構上手いでしょ?」
「煮込み方はなかなか」
「褒めれてる気がしない」
「そんな気がするだけさ。んじゃ、とりあえず俺の部屋で寛ぐか」
「ちょっと待った、その前に後片付け」
「はぁ? んなの明日帰ってくるお袋達にでも任せれば?」
「あのねぇ、キッチン使わせて貰ったんだから片づけくらいしなきゃダメだっての」
「へええーー」
「なに笑ってんの?」
「いやなんでも、んじゃ俺そこでテレビでも見てっから」
「ちょっと待った、○○も手伝ってよ」
「なんで俺まで……」
「だって今からレディファースト、男女平等の時代でしょ。それぐらいトーゼン」
「バリアフリーって奴か」
「それジェンダーフリーでしょ……はぁー」
「なんで溜息?」
「よくボケるなって」
「それは美貴が突っ込むからだろ?」
ダメだこりゃ
まぁおれも1からいるけどね。
昔はちょこっとがんばってみたりしたもんだ。
エレカシさん他の皆さん乙です
>>15 あんたオリジナルもイケるね
いや今まで以上だよ
乙
会話ものが連続投下ですな
エレカシさん ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!
ノノノハヽ
川VvV) <保全しろ
/ U つ ビシッ
し'⌒∪
エレ貸しには文才があるかもね。
褒め過ぎ?いや単にそう思っただけですよ。
文才があることはガイシュツもガイシュツだぞ
ノノノハヽ
川VvV) <保全しろ
/ U つ ビシッ
し'⌒∪
しばらく来ないうちにもう22冊目かよ
まとめサイトどうなったんだ?
明日は作品うpされますように・・・・
ズッコケさん復活しないの?
ノノノハヽ
川VvV) <保全しろ
/ U つ ビシッ
し'⌒∪
川‘ v ‘从
立ってたのか
今更だが作者乙!
そろそろ保全
保全
今だ!!
ho
おい
おい!
おい!!
46 :
名無し募集中。。。:04/12/10 01:07:01
ミキティの苦い下痢便食べたい。
おいって!!!
なあ、保全要員ロクにいないのにsageてて大丈夫なのか?
ほ
まとめサイトの中の人は何処に…
川*V V)<たまにはageるか
まとめサイト見れないんだけど・・・
ズッコケさんは戻ってこないの?
今日こそ美貴たんに告白しよう!そう思って私、松浦亜弥は今日も元気に家を出ました。
学校に向かう途中いつもの電信柱で美貴たんが私を待っててくれるはずなんだけど・・・
「ああ〜、もうまた遅刻だー、美貴たんのやつー」
そうボヤいてると意外と早く美貴たん登場
「あれ、今日早かったんだね」
「へへ、ごめんね。でもなんか最近部活やめたせいか調子良いみたい」
と美貴たんはとっても健やかに笑いました。
ああ、好き好き、美貴たん、朝からなんでそんなにかわいいの?
そんな乙女心をトキめかせながらも、私は今日の計画に頭をフル回転させていたのでした。
「(計画はばっちり!放課後学校で、あのいつも誰も通らない理科室前の廊下のはじっこで言おう!)」
「ん?何か言った?」
「ううん、なーんにも。」
そう笑ってごまかすと私は密かに放課後を待ちました。
〜キンコンカンコーン〜
チャイムが鳴って美貴たんのクラスへダッシュ!
と思ったら美貴たんのクラスはまだホームルームやってるー。
いきなり計画がちょっとずれる・・・ちょっとだけだ!がんばれ私!
ようやくホームルームが終わって美貴たんが鞄の中に教科書を入れいているところへ駆け寄り
「あれ、美貴たん、なんで教科書?持って帰るの?いつも置き勉してるのに」
「うん、部活やめてから暇になっちゃったから。家で勉強でもしようかなーって。テストも近いしね」
「ええっ!じゃあ、いつもみたいに学校で遊ばないの?」
「うん、だってうちら高校生でしょ。いつまでも誰もいない放課後の校舎でかくれんぼとか、鬼ごっことかし
てらんないじゃーん」
と美貴たんは「アッハッハ」と笑いながら言いました
「(ガーン・・・)」
美貴たん、笑って言うけれど私にとっては一日で最高に、いや、もしかしたら今まで生きてきて最高に幸せな
時だったかもしれないのに・・・
「あれ亜弥ちゃん、どうしたの?」
深くうなだれる私を美貴たんが覗きこんできました
こんなことでへこたれてちゃダメ!あ、そうだ!勉強するんなら一緒に勉強しようって言えばいいんだ
私頭良い〜。それに久しぶりに美貴たんの家に入るチャンス!ラッキーラッキー災い転じて何とやら〜
「ねぇ!ねぇ!美貴たんっ!」
「な、何っ?」
「私も一緒に勉強しようと思うの」
「ああ、うん、いいんじゃない?」
「ええー、ほんとー!じゃあ、早く行こっか!美貴たんの家!」
「ええ!?一緒に勉強するのー?」
「そうだよー。決まってるじゃん」
「だって亜弥ちゃん別に勉強好きじゃないでしょー」
「まぁ、確かにそうだけど、美貴たんと一緒ならやれそうな気がするの」
「でも、亜弥ちゃんと一緒だと勉強にならない気がするんだけど・・・」
グサッ!
それは私がこないだの数学のテストが6点だったからそんなこと言うの?
でも、美貴たんごめん、ほんとは3点だったんだ、嘘言ってごめん。
「だ、大丈夫だよー、ちゃんとするから。ね?」
「じゃあ良いけど、家汚いからやっぱり学校の図書室でやろうか?」
つづく
一応二人は幼馴染という設定です
あまり面白くないかもしれませんが、よければつづき書きます
こういうのもありだな
俺は続けてほしい
職人は好きに書いてくれればいいんだよ
文章もちゃんとしてるし、俺たちに止める権利などない
それではお言葉に甘えて、つづき書かせていただきます
「図書室?としょっしつぅー!やだ!美貴たんの家がいい」
「もぉー、超汚いよ?それでも本当にいいの?」
「いいよ、いいからー。美貴たんの家でしようよー」
汚くたって全然平気、美貴たんと二人っきりになれるんだったら何だって・・・
そうして私と美貴たんは美貴たんの家に向かいました
「ピンポーン」
「なんでインターフォン鳴らすの?私の家なのに」
と美貴たんは怪訝そうな顔をして私の顔を睨みました
いいじゃん、別に。久しぶりに押してみたかっただけなのに。
昔はこうして良く公園に遊びに誘ったのになぁ
「ガチャ」と玄関のドアを開けると美貴たんは目の前にある階段をダーッと駆け上がっていって、
上りきったところで振り向いて言いました。
「5分だけそこで待っててー、すぐ片付けるからー」
もう美貴たんたらそんなに隠さなくていいのにぃー
そう思って私は音を立てずにそーっと忍び足で階段を上り、美貴たんの部屋に近づきました。
ドアの隙間から制服姿で何やら必死で掃除している美貴たんの後ろ姿が。
「フフ、美貴たんの部屋普段はどんななんだろ」
そう思ってドアからそーっと覗き込むと、別にこれと言って汚いというほどではなく、
まぁ、良く散らかっているという程度でした。
(なんだ、そんなに大したことないじゃん、これなら私の部屋の方が断然・・・)
しばらくせっせと部屋の整理をしている美貴たんをドアの隙間から覗いていると、
美貴たんが何かプラスチックっぽいものを手に持って部屋を見回していました。
思わず目が合いそうになり、私はさっと姿を隠しました。
気づかれていないかともう一度そーっと部屋を覗いてみると
今度は美貴たんがそれを机の引き出しに閉まっているみたい。
最後に「がちゃ」という音をたてて引き出しをロックした模様。
美貴たんあの引き出しに何を閉まったんだろう・・・
「ふぅ」と一息ついたあと、美貴たんがこっちへ向かってきたので、あわててドアの横の壁に張り付いたんだ
けど、
「あれ、何してるの?もおー、待ってて言ったじゃん」
「えへへ、ごめん。でも、もう5分経ってたから」
「え?嘘・・・、まだ3分しか経ってないじゃん!」
「ほら、私の時計いつも5分早くしてあるから」
「・・・」
「お部屋、入っていい?」
「どうしようかなー」
美貴たんは半分あきれてる様子で、半分どこか嬉しそうでした
「お願い!美貴たん、いれてー。」
そう私はごめんなさいのポーズをして、お願い。
こうするうと大抵美貴たんは何でも聞いてくれるの。
「じゃあ、どうぞ」
「やったー、ありがとー」
久しぶりに入る美貴たんの部屋は相変わらずさっぱりしてて、シンプルな雰囲気で統一されてる。
机の上にキティちゃんのぬいぐるみとか、ところどこにかわいいものがあったりするけど、
特別にかわいく飾り立てたりはしてない。なんか安心した。
「なんかすごい久しぶり。美貴たんの部屋入るの」
「ええ!そうだっけ。半年くらい前に一回入らなかった?」
「うん、すごい久しぶりでしょ」
「ハハ、そうかなぁー」
と美貴たんは変な笑いを浮かべてから言いました
「じゃあ、私飲み物何か持ってくるね。亜弥ちゃん紅茶でいい?」
「うん、いいよ、ありがとね」
「はいはい、じゃあ、下からとってくるか、こたつスイッチ入れてあるから、そこでくつろいでて」
「うん、ありがと」
そう言って美貴たんは飲み物を取りに一階に行ってしまいました。
つづく
続きが気になるなぁ
非常に乙!
『何かプラスチックっぽいもの』
がバイブでエロに突入ってのはかんべんしてくれ
待ってる間、私の心に悪魔が囁きました
「さっき美貴が机の中に閉まったもの、何だか気にならないか?気になるよなー、
お前の大好きな美貴たんが一体何をお前に隠してんだろうなぁ。気になるだろ?開けちゃえよ?
鍵なんかすぐ見つかるだろ?開けちゃえって」
私は「ううん、いけないわ、そんなことしたらプライバシーの侵害になっちゃうでしょ」と
一応抵抗したんだけど・・・
「よし開けちゃおう」
別にちょっと見るだけだしねー、いいよねー。そんな軽い気持ちで
私は美貴たんの机をゴソゴソとをあさり始めました。
・・・
でも、ない!一向に鍵が見あたらない!一体美貴たんどこに隠したの?
そんなに私に見られなくないものがこの引き出しの中に入ってるの?
一体あのプラスチック光したあれは何だったんだろう・・・
そう机の前でしばらく固まって考えを巡らせていると、トントントントンと小気味良いリズムで
階段を駆け上がってくる音がしたので、私は慌ててこたつの前に腰を下ろしました。
ガチャ
「お待たせー」
と言って入ってきた美貴たんは何故か少々息切れしてる模様
おまけにちょっと汗かいてる・・・冬なのに。
「なんでそんなに息切れてるの?」
「え?あ、ああ、階段ちょっと上ったから」
「階段上るといつもそんな風に息切れるの?しかも汗までかいて」
「長いんだよね、うちの階段、しかも急勾配だし」
「私はそんな風には感じなかったけど・・・」
「ほら、毎日だとね、やっぱり。それに部活やめて体力落ちたせいかな」
「へぇ・・・」
そういうと美貴たんは私の正面になるようにこたつに腰を下ろして、
持ってきた紅茶を「はい」と言って私の前に置いてくれました。
私は「ありがと」と言って、紅茶を一口飲みました。
「午後ティーだね。甘くておいしい」
「うん、そう。なら良かった」
そう美貴たんは安心した様子で、自分も紅茶を飲みました。
「何か隠してるでしょ?美貴たん」
「ブハッ!」
美貴たんは口に含んでいた紅茶を勢いよく噴出し、「何言ってるの亜弥ちゃん!」とどう考えても
怪しいとしか言えないようなリアクションをとりました。
「美貴たん何かおかしい!」
「べ、別にそんなことないよー」
「だってさっきから・・・」
「もうそんなことより亜弥ちゃん。勉強しにきたんじゃないのー。テスト近いんだから
ちゃんと勉強しないとまた数学で3点取るよー」
「な、なんでそれを知ってるのおおおおお?誰にも言ってないのにー。ああ、見たんだね。
私のテスト勝手に見たんだー」
「いーえ、見てないですよ。」
「じゃあ、何で分かるんですかぁー?」
「だって亜弥ちゃんって大体本当の点数の倍の点数言うじゃん」
「ぅ・・・」
ばれてる。何もかも美貴たんにはバレてる。私がいつも他人に実際のテストの点数の倍の点数を
言っていることも。及び毎回50点以上をとれないことも。
「勉強しようか、今回は50点以上取ろうよ。協力するから、ね?」
「あ、ありがと〜美貴たん」
本当に美貴たんて優しいし、頼りになるし、ほんと大好き。
美貴たんが協力してくれるって言ってるんだ、今回はがんばって半分以上取るぞー!
・・・何か忘れてる気もするけど・・・
つづく
>>66 やめてくれと言われるとやりたくなるので、そういう風に誘導するのはやめてくださいw
というか、ちょっと長いな・・・これ
新しい風が吹いているな。
ho
そうだった!今日こそ美貴たんに私の想いを伝えるんだった!
幸運にも今は美貴たんのお部屋で二人っきり、邪魔も入らない、これ以上ないシチュエーション。
(よし!)
「ねぇねぇ、美貴たん」
「ん?なーに?」
「美貴たん最近付き合ってる人とかいるの?いないよね?」
「えー・・・」
「もう美貴たん、教科書ばっか見てないでこっち見てよ」
「ああ、ごめんごめん。で、何?」
「もう、彼氏とかいないよね?って」
「ああ、いるよー」
「ええ!ウソッ!!!そんなの私聞いたことないよ!」
「え?言ってなかったっけ?」
「ぜ、全然聞いてないよー」
み、美貴たんに彼氏!超ショック。信じられない。でもすごく気になる、
まだ深い仲になってないかもしれない。相手の男が一方的に好きって可能性も、ある!
「い、いつできたの?彼氏」
「えー?」
「もうだからー、いつできたのーって彼氏!」
「いないよー、そんなの」
「だって今いるって言ったじゃん!」
美貴たんは鉛筆を一旦止めて、こっちを見て言いました
「フフ、いないよ、彼氏」
「からかったねー」
超焦った、でも、今の笑った顔も好き。
「だって亜弥ちゃん、勉強しないで私の方ばっかり見てるから。」
「え、そ、そんなことないよー」
ちょっと見すぎちゃったな。ちゃんと勉強するフリしてタイミングを計ろう。
何としても、今日、今日しよう。
〜小一時間経過〜
「ねぇねぇ、美貴たん、好きな人とかいるの?」
「んー・・・」
「もう、美貴たん好きな人!い・る・の!?」
そう私は美貴たんの顔を両手つつむようにして、強引に自分の方に向かせました
すると美貴たんは私の顔を見て
「亜弥ちゃんが好きだよ。へへ」
(クラッ)
ヤバイ、すごいクラっときた。
このままチューしたい
「チュ」
え?今私動いてないよね。ただ思っただけ。それだけで願いごとが叶うなんて
もしかして神様からちょっと早めのクリスマスプレゼント?
違う!美貴たんの顔がすごく近くにある。もうあまりの衝撃に何が何かわからない
体が熱い。頬がほてってる。それだけじゃないみたい、美貴たんの手がいつのまにか
私がしてるように私の頬も包んでる。あったかい、やわらかい。
美貴たんの息がかかる。目が・・・すごく熱い。
いつのまに美貴たんこんな情熱的な目をするようになったの。
「キスしちゃった」
えへっと小さく笑って美貴たんが囁くように・・・。吐息が鼻にかかる
「・・・」
何も言えない。どうして良いのかわからない。
どうしてだろう?嬉しすぎて言葉が出ないのかも。
美貴たん、昔誓ったよね。ほっぺやおでこにするチューは私達の間でもアリだけど、
口と口のチューは大事な、将来大事な人のためにとっておこうって。
確か、10年前の冬の日に。
今日で10年だよ?誓いを破ってもいいの?もう10年も経ったから?
「亜弥ちゃん。誓ったよね、昔、小学生のころ。覚えてる?」
「・・・うん、口と口は特別なんだよね」
「うん、そう、忘れてるかと思った」
「忘れないよ」
「そっか、へへ」
そう言って美貴たんはおでこを私のおでこにくっつけてきました。
あったかい。
「ねぇ、美貴たん。」
「ん?」
「これってどういうことなのかな」
「ん?」
「誓いを破ったってこと?それとも・・・」
「さぁ、それはどうでしょう」
美貴たんは超至近距離で笑った
いつも見せる美貴たんの笑顔が今までない以上に至近距離で見れて、急な衝動に駆られた私は
美貴たんの少し開いた口を狙って、自分からディープなキスを仕掛けました
「ちゅる」っといやらしい音を立てたそれは、先程の質問の答えでもあったようでした。
ただ夢中で美貴たんとキスをしました。
数分間息が止まるようなやつを。何回も何回も。
いつのまにやら外はすっかり暗くて、雪が降り積もっていました。
ただそれでも、私たちは何度も何度もキスを交わし、お互いの気持ちを確かめ合いました。
10年間蓄積した、何とも言えないような愛情を確かめ合うように。
何度目かもとうに忘れましたが、そのキスをした時、美貴たんの手が私の胸に伸びてきて、
私は反射的に「ダメ」っと言ってしまいました。
すると美貴たんは申し訳なさそうに照れ笑いをしていました。
「ハハ、なんか変だねうちら」
「そう、だね。女同士なのにね」
「うん」
しばしの沈黙
「じゃあ、私そろそろ帰ろうかな。もう暗いし」
「う、うん、じゃあ、送ってくね」
「ああ、いいよ、近くだし」
そう言って立ち上がる時に美貴たんから何か金属チックなものが落ちました
そう鍵。
私は「あ!」と思ってそれをとっさに拾ってしまいました。
「美貴たん、私に何か隠してることあるでしょ?」
「ええ?」
「知ってるんだから。この引き出しの中にー」
そういって私は引きとめる美貴たんを無視して、引き出しに鍵を差し込み、がちゃっとロックが
外れたのを確認して、引き出しを開けるとそこには・・・
「美貴たん、何これ・・・」
「ああ、もう、別になんでもないよ」
「透明で、半球型だね」
「そうだね」
「それで。なんかホースみたいなのついてるね」
「そうだよ、亜弥ちゃんにはわかんないよ。悩む必要ないから」
「ああ!わかった!吸乳・・」
そこで美貴たんの鋭い視線を感じたので、そこから先は言わずじまいでした。
でも、美貴たんと10年も両想いだったなんて、神様最高のクリスマスをありがとう!
そして・・・
だめだこりゃ
一応これで終了です
いやぁ、無駄に長くですいません
ついでに、あまりに稚拙で。
まぁ、でもよろしければこれからもこのスレで書きたいと思っておりますm(__)m
読んでくれた方はサンクスでつ。
なんかいいよ〜いいよ〜
81 :
名無し募集中。。。:04/12/11 04:08:31
保全部隊の俺が来たよ
おつれす
よいれす
かなりイイ
川*VvV)<みんなおはよ
85 :
名無し募集中。。。 :04/12/11 13:26:44
一旦浮上とか
87 :
名無し募集中。。。:04/12/11 17:25:38
GJ
冬の時代は終わったか?
89 :
名無し募集中。。。:04/12/11 21:12:09
保全
90 :
名無し募集中。。。:04/12/12 00:06:01
待ち
わざと放置してんの?
放置プレイ(;´Д`)ハァハァ
ほ
ぜ
95 :
名無し募集中。。。:04/12/12 19:35:56
ん
保全しろ
ホゼンてこの位の間隔?
>>97 60分単位で保全すればパン祭りみたいな事がない限りは絶対落ちない
99 :
名無し:04/12/12 23:34:18
がんばってみる
100
101 :
名無し募集中。。。 :04/12/13 01:24:15
やっぱりスレタイである程度シチュエーション限定しちゃってるから、ネタも尽きるよね、そりゃ。
まぁ、なんとかがんばって欲しい気はあるんだけど・・・
あげちまった、スマソ
ホゼン
ho
>>101 プロじゃないんだし、ある程度の縛りがないと書けないってのもあると思うけどね
冬だねぇ
ほ
そうだねぇ
ぜ
110 :
名無し募集中。。。:04/12/13 20:57:27
作家さん募集中。。。
111 :
名無し募集中。。。:04/12/13 23:36:30
ん
リレー小説でもやったらどうか?
>>112 シャッ
勢いよくカーテンを開く音が聞こえ
窓から強い光が入ってきた
・・・なんだよ、今日は日曜だろ?
文句のひとつも言ってやろうかと思ったけど
すげー眠かったからとりあえず俺は布団をかぶった
明け
いつの間にか肌寒さを増して、寝るにしたって直前までトレーナ一枚でも被ってなきゃどっかから流れてくる
風を防げない。
気付けば携帯の中のカレンダーは12月を指している。そりゃ寒いわけだ。
俺はうつ伏せに枕に顎をのせて、携帯の光る液晶を何となく眺めていた。布団から出たTシャツ一枚の肩が
じょじょに硬直して冷気を背中まで伝える。
一つ身震いをして、布団の中に丸まった。寒みい・・・。
雪は降らないにしても寒い事に変わりはない。南国に生まれたら暑いと愚痴を零す俺。
相変わらず携帯の液晶は明るさを保って、布団の中を雪一面の冬景色のような白を基調とした洞窟の中のような
不思議な光景に映し出す。
ちょいと混じった緑色に俺はなぜか蛍の光を思い出した。
幼い頃に美貴に連れられて何故か実家にお邪魔した。幼稚園児の数少ない貴重な思い出。
土の色と向日葵に彩られた都会じゃ出来ないちょっと異質な体験だ。
目を丸めて身じろぎの出来ない俺の周りを、白い虫取り網が縦横無尽に舞っている。
ペットボトルに詰められた簡易オブジェの周りで、俺達はツマラナイ話と一緒に始めての夜更かしを体験した。
美貴の母親、おばさんに言わせるとあれがあなた達の不良生活の始まりね。だそうだ。
今の一般的な高校生はみんな不良らしい。ジェネレーションギャップ万歳。
そうこうしている内に携帯の着信音は緑の点滅とともに聞こえなくなった。
表の小さな液晶にメール着信の文字。
携帯を開いてボタンを何回か操作すると美貴から送られた文字が現れる。
『で、クリスマスはどうするわけ?』
またこれだ。だからさっきも言ったように俺はテレビをみると書き込もうとして、ちょっとだけ手を止めた。
くだらない話をしていた末に話題がなくなっても尚眠れない現代っ子。
その内くだらない、今月の予定について美貴と俺の行動パターンの違いを検証する事になった。
美貴の予定はまあ、おおむね例年やっている通りの友達とのクリスマスパーティ、その為の買出し等々。
今年はみんなでケーキを手作りするとかで、結構忙しいらしい。
後は適当に買出しに出てお祝い。カーネルサンダースが一年で一番ニヤリと笑う日。
そんなはしゃぐ予定の入った美貴には俺の、家の中で静かに過ごすという何も変わらない予定が信じられないらしい。
きっと美貴はクリスマスは国民の祝日で、国を挙げて祝うのが義務だと思ってるに違いない。
『だから、いかねーぞ』
『何で? みんなでいる方が楽しいじゃん??』
『男ひとりだけって正直キツイ』
こんな攻防がしばらく続いた。
それは去年のクリスマスの悪夢。美貴のつてでお呼ばれした俺の周りにはクラスメートの女の子が4〜5人向かい合わせの
ソファーで俺を囲んでいる。真ん中にはお菓子やらなにやら食べ物が並び、3人掛けの真ん中でやけに目立つ俺。
写真でも残ってればどっかの羽振りの良い社長が、キャバで懐の札束をチラチラやりながら遊んでいるように見えるだろう。
その写真の色素が荒ければね。
最新型のデジカメで取った写真はこうだ。
妙に焦った顔で一転を見つめるのは俺。視線の先には美貴。台所。
後姿に助けを求める俺の視線は性格通り激しくシュートして、B・ボンズのバットにさえ掠らない。
両脇を固めた二人のインタビュアーが俺の顔を覗き込みながら楽しそうに笑ってる。向かいに座った残りの二人も聞き耳を立てる。
女が3人集まれば始まる話は大体予想がつくだろ?
幼なじみで性別違いの物語ではありがちな、現実では中々無いちょっと変わったおつまみ。
突然の出会いと別れ。美貴が席を立つのを待っていたように俺への質問はマシンガンが弾けるようだ。
美貴が話した内容との矛盾点を素早く突っ込み、反論の機会を与えないまま次の質問へ。
相手が男だったらと途中何度思ったか分からない。
地獄のパーティ。クタクタの俺と何故かニヤニヤ集団、訳が分かってないのが一人混じった聖なる夜の悪魔の囁き。
今年もあの戦場を訪れようとは決して思えない。
『だから、いやだったらヤダ!!!』
ちょっと可愛くだだっこの返事を書きこんでしばらくの間返信を待った。
なかなか来ない。流石に嫌嫌言い過ぎたか? ああ見えて偶然落ちてた小枝につまづいて、誰が置いたのが真剣に考え込んだり
するのが美貴だ。的外れもいいとこなんだが本人はそうとは気付かない。
『別に美貴が嫌って言ってるわけじゃないからな』
俺は慌ててそんなメッセージの作成に入った。面と向かって言えないことも文章だと言えてしまう不思議な瞬間。
作成がようやく終わると、それに合わせたように美貴からの返信が届いた。
『じゃあ・・・美貴も行くのよそうかな・・・(笑)』
なんだこれ? 数瞬考えて、まさかぁと頭を叩く。
トナカイとソリに飾り付けられた鈴と商店街の福引一等の鐘が同時に聞こえた。
文章の不思議に加えた真夜中の魔力。
『別に○○と一緒にとかそんな馬鹿な事考えてるんじゃないからね』
追加項目、魔力が消えた。
『期待してねーよ、別に』
『良く分かってんじゃん、まッ暇だったら考えとくけど』
『それだったらパーティー行けよ』
『そう言われると行きたくなくなる(笑)んじゃもう寝るから』
最後はいつもの馬鹿っぽいやり取りで終わってしまう。結局俺達の関係なんてこんなもん、幼なじみなんて
話せる友達と何も変わらない。日常は同じ状態の繰り返しだから常って書くのさ。
何だか負け惜しみ言ってるようで空しいので携帯をほっぽりだしてさっさと寝てしまおう。
布団が少しだけ肌寒い。
そして夢の中はなんだか温かかった。
蛍の飛びかう中で俺の周りを虫取り網を振りながら飛び回る美貴の姿。光景に圧倒されている俺の手を掴む。
「ほら、早く早く!」
その瞬間に背景が変わった。夏服が冬服に美貴の身長も一気に伸びて見慣れた姿。
飛び切りの笑顔と楽しげに揺れる瞳が俺を見つめている。ドキリと動きを止めた俺に美貴は首を傾げた。
「折角のクリスマスなんだからもうちょっと楽しそうな顔してよね」
舞っていた蛍が電飾のイルミネーションに変わると、町の陽気な雰囲気がそこかしこから伝わってきた。
幸せそうなカップルの波の中に俺達も足を進めていく。その波に飲まれそうなになる最後に美貴はこう言った。
「今日は幼なじみを忘れて楽しもうよ」
ちょっとだけよそよそしい態度。目を覚ます前に俺の腕に何かが絡みついた。こんな夢。
……なんだこの希望いっぱい夢いっぱいの俺を慰めるような夢は?
朝一で軽い自己嫌悪。
朝の光をカーテン越しに浴びながら俺は上半身を起こして、携帯を手に取った。
時間を確認しようとすると新着メールが一件俺が寝ている間に入っている。美貴だった。
『新しい服ぐらい買っといてよね』
最後の最後に夜の魔力が残ってたのか、それとも美貴が夜更かししすぎてちょっとハイになっただけなのか?
俺はしばらくその文面と睨めっこを続けた。
だめだこりゃ
クリスマスネタ乙。
121 :
名無し募集中。。。:04/12/14 03:54:32
122 :
名無し募集中。。。:04/12/14 07:56:27
GJ
乙でした
GJ!
いいよいいよ〜
>>119 うまいなぁ〜、こんなん書いてみたいなぁ
イイ!
127 :
79:04/12/14 20:42:47
一応有言実行ってことで、新作書きたいと思います。
少女は自分の身長ほどもある棚の一番上の一番奥から、おもちゃの施錠付きの宝箱のようなものを取り出しました。
少女は嬉しそうに鍵を外すと、中から一枚の手紙を取り出ました。
「せかいで一番みきちゃんのことが好きだよ」
そう書かれている手紙に少女は大変嬉しそうに、そしてまたそれを大事そうに宝箱に閉まいました。
まるでそれが彼女にとってこの世で一番大事なものであるかのように。
「閉ざされた窓」
空は薄く曇っていた。風邪は冷たく冬であることを再認識させてくれる。
予報では今日は午後から雨が降るということだったが、今のところ降ってはいない。
太陽の光を遮断された街並みはいつもどこかくすんでいて、寂しさを感じさせる。
まるで街全体がひきこもごもと泣いているようだった。
大学の授業を終えた寺川光男はいつものように、バイト先である塾へ向かった。
寺川は大学に入るとすぐに時給の良い塾のバイトを始め、今日まで高校生相手に教鞭を振るっている。
塾で講師として働くためには、一応学力テストと適正テストが行われるのだが、
実際はほとんどの講師が一流大学の学生か卒業生である。
何か問題が起きた時や、親への受け、それだけを考えた塾側の採用方針には正直辟易したが、
実際にそれで甘い蜜を吸わせてもらっているのが自分だと考えると、
当然何も言う資格がないことくらいわかっていた。
「今日降りませんね、雨」
講師室で隣に座っている大学では2つ上の学年の同僚Aが事務的に話しかけてきた。
俺は「ええ、そうですね」とこれまた事務的に返し、話しは途切れた。
授業が始まる5分前に講師室を出ると、廊下で待ち伏せていたかのように、
高校2年クラスの亀井絵里が話しかけてきた。
「先生!」
そう呼び止められると、俺はとっさに「何?」と返したが、どうやらその顔に表情がこもってなかった
らしく、亀井は一瞬怯えたような顔をした。
しかし、そこで引き下がらないところが彼女のすごいところで、一気にまくしたてられた。
「先生、先生。クリスマスはヒマですか?実は絵里たちみんなでクリスマスパーティーすることになっ
ていて、うちの学校の中の良い女友達5人と、あと誰か呼ぼうってことになって、で、色々相談している
うちに寺川先生とB先生が良いってことになったんですよ。良かったら来てくれませんか?」
Bとは同じ大学、同じ学部で、高校も同じだ。彼は見た目も良く、生徒の人気もある。
おおよそ、俺とは正反対のタイプと言っていい。彼女らの魂胆はあまりに明快すぎたし、逆にそれに乗って
やろうかという遊び心も騒いだが、実際にそうするわけにもいかず、ご丁寧にその手には招待状まで用意
されていのだが、俺は数瞬だけ考えたフリをして断った
「悪いけど、俺はそんなヒマないんだ。クリスマスも受験生のためにここでバイトすることになってるんですよ」
一応やんわりと断ったつもりだったが、亀井の表情はすぐに曇り、ことがなかったかのように
「わかりました、すいません」とだけ言って、足早に去っていった。
塾の授業を終えて、家に帰るといつものように11時を少しまわったところだった。
母親と二人暮らしの家は既に真っ暗で、ダイニングにあるテーブルの真上の電灯だけが
こうこうとついていた。
俺はそこで夕食を済ませると、2階にある自分の部屋に戻った。
部屋の電気をつけると、朝出かける時に開けたままにしていたカーテンを閉めるために窓際に寄った
部屋の右側の窓のカーテンを閉めて、ついで、反対側にあるカーテンを閉めようとして
ふっと懐かしい記憶が蘇える
その窓の向こうには同じ様な窓がある。正確には「あった」
今は白い当て板で中は完全に見えなくなってしまっている。
「昔は良く美貴とここから・・・」
そんな言葉をぽつっと漏らし、今更ながらそれを見て、俺はどこかやり切れなさを感じた。
とりあえず、今のところこれだけですが、結構長編になるかもしれないので、
このスレの趣旨にそぐわないかもしれないのですが、まぁ、あれだったら言って下さい。
期待ほ
いい感じ
主人公の名前が気になるが面白そう
その日の朝は雨の音で目覚めた。
一日遅れで雨がやってきたかと思い、多少の気だるさを感じながら目覚まし時計を見ると、
9時。やばい完全な遅刻だ。そう思って布団から飛び上がったが、ふと昨日大学で交わした
会話を思い出す。そうだ、今日は創立記念日で休みだった。
だから目覚ましもわざとかけていなかったんだと思い出し、安堵した。
俺はそのまま布団に戻るのも少しだるい気がして、顔を洗いに一階へ下りた。
歯磨きを終え、ダイニングに行くと、朝食が既に用意されていて、ダイニングの隣の居間では
母のみちこがこたつに座り編み物をしていた。
「母さん、おはよう。最近調子良いみたいだね」
「ああ、おはよう。おかげさまで元気だよ。」
みちこは比較的元気そうな声でそう言った。
「ところであんた今日休みなのかい?」
「ああ、創立記念日なんだ」
「へぇ」とみちこはわかっているともいないともとれる頷きをしながら、編み物に再び集中しだした。
もともと父と母と自分の三人暮らしだった。
決して裕福ではなかったが、それなりに楽しい幼少期を俺は送ったと思う。
中学2年の時、突然親父が家の金を持ち出していなくなった。
それ以来みちこにかかる負担は大きくなり、彼女はパートと内職で俺を大学まで行かせてくれた。
もともと体の良くないみちこは俺の高校の卒業式の時に突然倒れ、
そのまま現在に至るまで、あまり良くない病気を患っている。
それでもみちこはがんとして働くと言ったが、俺が強制的にパートを止めさせ、
それでも、少しでも足しになればと内職だけは譲らなかったので、それだけは認めていた。
突然みちこが嬉しそうにこちら向いて言った。
「そういえば光男、年賀状買ってきてくれた?」
「あっ、忘れてた。あとで買ってくるよ。」
「仕方のない子だね。いつまでたっても間抜けは直らないんだから」
「はいはい、わかったよ」
彼女の嬉しさの原因は俺が間抜けであることだったようだ。
俺はそれから着替えを済ませ、歩いて10分くらいの郵便局まで徒歩で向かった。
郵便局まで行く途中に商店街を抜ける、街はどこも時期早々にクリスマス気分で、
きらびやかなイルミネーションと商店街の庶民臭さが妙にマッチしていて、毎年ながらの光景ではあるが
どこか自分まで心が軽くなるのを感じずにはいられなかった。
そういえば今日は平日だったなとそんなことを思いながら、商店街通りも終わりにさしかかったとき、
今はもう閉まっている小さなカメラ屋の小脇の細い空間に
何やら高校生らしき女子達が数人、7、8人くらいいるのが見えた。
平日なのにこんなところで何しているのかと興味をひかれた俺は歩きながらその集団を見ていた。
(カ、カツアゲ?)
一つのまとまりと思われたそれは、実は2対6くらいに分かれており、
6人の方は明らかに2人の方を威嚇していた。
そして時折「金を出せ」とか「出さないとひどい〜」というような常套の脅し文句が聞こえてきた。
俺は当然のように、それらを見過ごし、全くの無視をもってして、それに対処した。
あんなバカたちに付き合ってはいられない。脅されている方には悪いが生憎俺も厄介ごとに
首をつっこみたくないんでね。
そんな風に思いながら俺はその場を過ぎ去り、郵便局へ向かった。
ということで、つづきます
ということで、楽しみにしてます
おれも
よさげがんがれ。
ただ・・・名前は○○とかにしてくれたらありがたいなぁとか・・・
でもまぁそこは作者さんにまかせるよ。
過ぎ去ろうとする俺の後ろ襟を引っ張るかのように、何かが俺の脳内に閃いた。
あの声、あの顔・・・どこかで・・・
何かが俺の古い記憶を引っ張り出し、必死に俺に何かを伝えようとしている。
そして、あの制服・・・・・・み、美貴か!?
しかし俺の理性は即座に「いや、そんなはずはない」とその考えを強く否定し
俺の脳自身もその全思考回路を総動員して、その考えを振り払った。
そして、俺は当初の目的通り郵便局に向かった。
その帰り道の際には、既に彼女たちの姿はなく、俺はどこかほっと胸を撫で下ろし、
商店街で昼飯の材料を買って帰った。
「ただいま」と言って俺は家のドアを開けた。
居間にいるはずの、母親の姿がなく、おかしいなと思いながらも玄関で靴を脱ぐと、
すぐその脇にある台所の下で低くうずくまっているみちこの姿に気づいた。
「母さん!」
俺はとっさに持っていたものを放り投げ母のもとへ駆け寄った。
「母さん、大丈夫か?」
「お、おかえり」
そういったみちこの顔はすでに青ざめかけていた。
俺はすぐに居間のストーブの温度を上げて、布団をひき、みちこを寝かせた。
「母さん何してたの?朝食の後片付けならちゃんとしていったろ?」
「いやね、昨日の晩からうんと調子良いんで、今日の昼飯も作ってやれるかと思ったんだがね」
「もういいよ、母さんはそんなことしなくて。飯はちゃんと俺が母さんの栄養も考えて、作るから。
安心してよ。今じゃ、俺の方が料理上手いだろ?」
「そうだね、じゃ任せたよ」
「ああ、うんと栄養のあるかゆを作るよ」
俺はがそう言うとみちこは安心したのか、すぐにスースーと吐息をたてて眠りについてしまった。
今まで何度も思ってきたことだ
だが、台所から母を運んだときに改めて気づかされた
その軽さ、弱々しさ
触れてみてあらためて感じる、母の衰退した姿。
俺が中学の時には、昼も夜も働き、それこそ自分の昼飯や朝飯まで作ってくれ、
家のことも一切してくれた。
そのおかげで自分は勉強や部活に精を出せたし、それなりの成績を収めることができた。
その時の母の姿はまさに鬼気迫るものがあった、昼夜働き続けていても全く丈夫な彼女に
俺は驚異さえ感じていた。
だが、それは大きな誤解だった。
生まれつき体の弱い母はそれを一切見せようとはせず、必死で隠し通し、我が子のためにと
生きる全ての生命力を使ってまで俺のために尽力してくれたのだった。
悔やんでも悔やみきれない
自分が情けなくて仕方ない。
何故もっと早く気づいてやれなかったのか。
何故勉強や部活などやめて、母の手伝いをしてやれなかったのか。
今できることを何故もっと早くやってやれなかったのか。
そのことが常に俺の頭を締め付ける。
母の弱りきった姿を見て、俺がそんな考えにふけっていると、
それを見透かしたようにみちこが目ふっとをさまし言った
「あれ、かゆはまだかい?」
俺は「すぐ作るよ」と言って、台所に立った。
その日の夜、俺は久しぶりに夢を見た。
俺は夢の中で美貴と会った
美貴は俺が記憶している美貴よりはずっと大人っぽかった
俺が最後に記憶している美貴の姿、彼女が中学1年の時の姿
それよりはずっと成長していた
あの商店街の隅で見かけたのが美貴かどうかでは定かではないが、
もしあれが美貴で、もし俺の脳のどこか、まだ人類科学では解明されていないような部分で
彼女を認識し、記憶していたのだとしたら。
あらゆる理性や制約が外される夢という世界で、
その彼女の姿が再構成され、出てきても不思議ではないだろう
夢の中で美貴は、笑っていた
ピピッピピッピピッピピッピピ!
目覚ましの音ともに俺は起きた。
時計は午後12時を指していた。
本来なら今日は土曜で、学校も休み、バイトも珍しく入っていなかったのだが
同僚のBが突然彼女とデートすると言って、俺にバイトを代わって欲しいと言ってきので
特別用事がなかった俺は、金が稼げるならまぁいいかと思い、快くBの頼みを聞いてやった
「12時か。まだ時間は十分あるな・・・、ふぅ・・・」
創立記念日のあの日以来ずっと美貴が夢に出てくる。
最初に出てきた日の美貴の姿はとても鮮明だった
だが日が過ぎるにつれて、どんどんそれは鈍くなって来ている。
あの日以来、美貴が夢だけでなく、俺の日常的な意識の中にも入り込んできている。
正確には甦ってきているのか・・・
ふと、カーテンを開け、窓の外を見ると、やはり向こう側の壁には真っ白な窓。
何も語り掛けてはくれない。
唯一あるとすれば、それは「拒絶」
俺はしばらく何かを考え、虚空を見つめていたようだが、
今さらそんなことを考えていても始まらないと思い直し、
自分を奮い立たせ、布団跳ね飛ばし、バイトへ向かった。
バイト先の塾へ到着し講師室に入ると、今日来ないはずだった同僚のBがいた。
「あれ、どうしたんだ?今日お前休むんじゃなかったか?」
「ああ、寺川、悪い悪い。せっかくの土曜なのに、こんなとこまで来させちゃって」
「別にそれは良いけど、お前デートは?」
「それがさー、彼女が今日どうしても他の都合で行けないって言うんだわ。だから仕方なくさ。」
そうBは俺に手を合わせて謝ったので、俺としてはどうすることもできず、しぶしぶ塾を後にした。
その後俺は塾のある、俺の地元の駅よりかは幾分か都会な駅の駅ビルを当てもなく散策し、
その後地元の駅に戻った。
土曜日の午後3時という時間はどうしようもなく平和に感じる。そして退屈だ。
俺は地元の駅からぶらぶらと、家に帰るわけでもなく、ほっつき歩くことにした。
季節はすっかり冬で、春にはすっかり桜づく桜並木も今ではただただ寒々としていた。
寒々とした桜並木が並ぶ河の橋を渡っていると、河の土手で遊んでいる子供達を見かけた。
こんな寒いのにさらに寒いところで遊ぶなんて、子供は風の子というのは良く言ったものだ
などと思っていると、ふと昔の記憶が濁流のように甦ってきた。
そうか、俺も美貴と昔よくここで遊んだな。忘れるのも無理はない。もう10年くらいも前の話しだ。
俺はそんなことを思いながら、しばらく橋の手すりに両肘を組んで、
元気に遊んでいる子供たちを見ていてた。
しばらくして、また俺はプラプラと歩き始めた。
随分とこいう余裕のある時間を過ごしてこなかった気がする
大学では勉強に、サークル、そしてバイト、家に帰っては母の世話と、家事全般、そしてまた勉強
中学の時に父親が蒸発してから、ずっと暇な時間なんかなかった気がする。
こうやって、昔を振り返る余裕さえもなかった。
今の俺のこの焦燥感は、きっと当たり前の罰なんだ。罰というには軽すぎるか。
見失ったきたものがいっぱいあるのかもしれない
配慮が行き届かず傷つけてしまった人がいたかもしれない
ただ俺にはそれを考える余裕さえなかった。
今は母が倒れてからバイトや家事を自分ひとりでこなすようになって、前より時間はないはずだが
何故か前よりは心の余裕が持てている気がする
その証拠に何より、今こうして、昔を懐かしむ余裕がある。
もしかしたら、高校当時の自分は母親に迷惑をかけているという責任感から自分を無理に
圧迫しすぎていたのかもしれない。
そんなことを考えていた俺の脳に、一つの電光石火が走った。
「あ、あの公園!」
そう言って俺は思わず走り出していた。
それがどんなゴールかも知らずに。
心理描写が多くてちょっと退屈だったかもしれませんが、
読んでくれた人はサンクスです。
ってことで、つづきます。
GJ!
どういう形でミキティが出るのか楽しみ
ho
154 :
名無し募集中。。。:04/12/15 11:50:00
心理描写ってのもなかなかいいものですな、乙!
159 :
p5179-ipad33sapodori.hokkaido.ocn.ne.jp:04/12/15 22:30:22
>>155 1〜21冊目までを話ごとにまとめてるのか
そうとう時間かかったはず
話まとまってるとやっぱ見やすいね
>>150のつづき
その公園は極めて小さく、周りを住宅に囲まれ、春や夏には所狭しと公園を取り囲むように
植えられている銀杏の木が緑緑とした葉をつけるため、さらにその狭さを強調する。
今は冬でその銀杏の木も夏のような圧迫感は出せておらず、ただ素の自分をさらけ出していた。
子供が遊ぶようなものも錆付いたブランコと申し訳程度のアスレチック、
そして腐りかけたベンチしかない。
事実、土曜だというのにそこで遊んでいる子供はいなかった。というより、人一人いなかった。
そうか、確か近くに新しい公園があったんだっけ・・・
新しいと言っても建てられたのはもう8年も前だったはずだ
当時の俺はその新しい公園の存在を知りながらも、そこで遊ぼうとはせず、
ただただこの狭い公園を利用していた。
きっと、父親との楽しい思い出が忘れられなかったんだろう・・・
俺は幼い日の自分のことをそう分析した。
どこかで帰って来るのを待ってたのかもしれないなぁ・・・
そう思いながら俺は小さなな錆付いたブランコに近づいた。
周りを囲む柵に腰掛け、誰もこぐものがいないブランコの椅子を見ている。
その時北風がビューと吹いて、俺はコートの襟を立てた
それと共にブランコが少し揺れ、ギィーという音を立てる
また一つ記憶が甦った。
ぎぃー、ぎぃー、ぎぃー。
そんな悲鳴のような音を立てて、ブランコを力強くこいでいる少女がいた。
「なぁ、美貴ー、ちょっと力入れすぎじゃないか?」
「えー?」
「ブランコだよ。そのブランコもう古いんだから、そんなに強くこぐと、いつ壊れるかわかんないぞ」
そう俺は柵の内側に腰掛け、上下する藤本美貴を目で追いながら言った。
「だいじょうぶだよー」
「何が?」
「だって、そこにみっちゃんいるしー」
美貴が笑ってそう言った。
「俺をクッションにするつもりかよ。言っとくけど、俺はよけるぞ」
「ええー、やだー。」
「やだー、じゃない。怪我したくなかったらもうちょっとゆっくりこげ」
「やだー」
「落ちたらせっかく今日着たばっかりの新しい制服が台無しになるぞ」
「それもやだー」
「だったら・・・」
俺がそう言おうとすると、美貴はぱっと手を離し、飛んだ。
ザッという着地音と共に、俺のわずか5センチ前に着地してきた美貴は、
バランスを崩し俺によっかかる形となった
「あ、あぶねーな美貴ぃー」
「確かに今のはちょっと危なかった」
「確かにって、お前・・・」
「へへ」
美貴はそう自分の鼻を指ですすって笑った。
「もうちょっとで俺がヒキガエルになるとこだったぞ」
「そしたら美貴が飼ってあげる」
「アホ、マセガキ」
「ああ、またガキって言ったぁー、美貴もう中1なんだよー」
「十分ガキじゃないか」
「自分だってまだ中三じゃん」
「美貴より二つも上だ」
「でも、ガキだよ、大人からすれば。」
場は静まり、ブランコのぎいーという音だけが一瞬響いた。
「確かに」
そう言うと、俺と美貴は何故か大笑いしてしまった。
確かその日は美貴が中学に上がりたて、入学式が終わったすぐ後だった
美貴は式を終えるとすぐに俺の家まで来て、一緒に遊ぼうと誘った。
最初家のドアを開け、初めて制服を着た美貴の嬉しそうな顔を今でも覚えている
黒の生地に真紅のリボン、どこにでもあるようなセーラー服だったが、
美貴はそのスカートの裾をちょいとつまんで、バレエダンサーのように足を曲げ
「どう?」と笑顔聞いてきた。
いつも見慣れている美貴だったが、その時はいも言えない衝撃を受けたのを覚えている。
「べ、別にふ、普通」
俺は目をそらして、そう言っていた
「えー、うそだー。かわいいでしょ?かわいいって言ってよ−」
そう美貴が玄関先でまごついたので、俺はしょうがなく「かわいいわわいい」と言ってやると
「そうでしょ」と美貴は笑顔で納得した様子だった。
正直うちの中学の制服は地味だった。どこにでもある普通の制服だったし、特別かわいい飾り立て
もないので、美貴が最初かわいいと言った時にはその感性がイマイチ理解できなかったが、
小学生の女の子からしたら、恐らく年上の人が来ている、年上の人しか着れないような、制服は全て
憧れの対象になっており、それが「かわいい」という表現になって表れているのではないかと思うと
妙に納得できた。
「ねぇねぇ、みっちゃん、公園行こうよー」
「えー、まだ寒いよ」
「寒くないよ。もう桜並木だってまんかいに咲いてたよ」
「ああ、そうなの?じゃ、おつかれ」
「ちょとちょとちょっとー」
そう美貴は俺の手を掴んで待ったをかけて言った。
「そろそろみんな冬眠から覚めてきてるよ、カエルも熊も、
だからみっちゃんもいつまでも家でこもってないで出てきなよ」
「美貴ー、俺が寒いの嫌いなの知ってるだろ。それに公園なんか行ったって何もいいことないじゃないか」
当時の俺はまだ父親が蒸発したショックから完全に立ち直っておらず、
あらゆるものに対して無気力になっていた。
今思えば、美貴はそんな俺を気づかっていてくれてたのかもしれない。
「いいことならあるよー。美貴とデートできるでしょ?」
俺は少し考えたフリをして言った。
「じゃあ、してくださいって頼むんだったらいいよ、美貴が俺に。」
「えー、美貴が頼むのー」
「当たり前だろ、お前が俺の家に来て、誘ってるんだから」
「わかった。みっちゃん、デートして」
「じゃあ、顔洗って、着替えてくるからちょっと待ってろ」
「えー、別にそのままでいいのに」
「そういうわけにはいかないんだよ、こんな格好ででその辺うろついたら母さんが嫌な目を見るんだ」
「そっか、はーい、待ってる」
俺はそう言って2階に駆け上がり、服を着替え、
一階に降りて顔を洗い、およそ10分かからずに用意した。
「じゃあ、行こう」と言い、俺と美貴は歩いて10分とかからない公園に向かった。
川沿いにある桜並木は本当に満開で、俺と美貴はそれをしばらく橋の上から眺めていた。
「すごい。満開だな」
「ね、言ったでしょ、すごい綺麗でしょ」
「ああ」
「どうだ、まいったでしょ」
「なんか美貴が咲かせたみたいな言い方だな」
「もう、またそんな言い方するー」
「でも、本当に綺麗だ。」
「じゃあさ、美貴と桜どっちが綺麗?」
「難しい質問だなぁー。とても俺なんかには答えることはできないよ」
そう言って俺が公園の方へ歩き出すと、美貴が「もぉー」とか何とか言っていたのを覚えている。
公園の銀杏はすっかり緑づき、一層秘境の地の印象を強めていた
美貴はいつもどおりに、最初ブランコに乗って、俺をヒキガエルにしようとしたあと、
とても中学生とは思えないはしゃぎっぷりで小さなアスレチックに駆け寄っていった。
4段くらいあるアスレチックの一番上に座ると、美貴は涼しそうな顔をして言った
「気持ちいいー、みっちゃんもあがってきなよ、風が気持ちいいよ」
「俺はいいよ、美貴が落ちたら誰がキャッチしてやるんだよ」
「あ、もしかしてまだ高いところ怖いの?」
「ち、違うわい!」
「でも、みっちゃんおかしかったよね。将来パイロットになるのが夢とか言っておいて、
こんな小さいアスレチックも途中までしか上れなかったりして」
「わかった、わかった、今行くよ」
そう言って俺は古びたアスレチックを一段一段確認しながら上っていった。
お待たせしましたというべきでしょうか、幼き頃の美貴ですが、やっと出てきました
ということで、つづきます
なんかイイね
続きが楽しみ
がんがれ
上りきったところで、顔を上げると俺ははっとした。
夕日が今まさに燃え尽きようかとばかりに輝いていて、
俺の視界の全てを満たした。
美貴は風に髪を弄ばれながらもそれを手で押さえ、俺の方を見た。
美貴が何歳も年上に見えた。
「中1かぁ、早いな」
俺は美貴の隣に同じように腰を下ろした
美貴は「うん」とだけ言うと、夕日の方を見て言った。
「夕日、すごい綺麗だね」
ああ、俺も今思っていたよ。ただ美貴、今のお前の方がそれ以上に・・・
「ねぇ、そういえばパイロットになる夢はまだ諦めてないの?」
「ああ、パイロットって言うか宇宙飛行士だけどな」
「すごいね」
「何が?」
「だって、みっちゃん家のお父さんもどっか行っちゃったのに、何かそんなに前向きで」
「何言ってる、それならお前だって」
「ううん、美貴はダメ、お父さんがこないだ再婚するかもしれないって言ったの」
「再婚?親父さんが?」
「うん。それ聞いて美貴、もうどうして良いかわかんなくって。最近ずっとそのことで悩んでる」
美貴はそのまま顔を隠して泣き出した
強い風がまた一つビュッと吹いた
美貴の家は幼い頃に両親が離婚し、美貴は父親側に引き取られた
そのおかげで俺と美貴はずっと幼馴染のままでいられている。
もし美貴が母親の方に引き取られて、どこかへ引っ越していたら、
今こうして美貴のそばにいるのは別のやつだったかもしれない・・・・
そんな考えが頭をよぎる
「美貴、俺が守ってやるよ。」
「え?」
「俺がそばにいるよ、ずっと美貴のそばに」
「ほんと?」
「ああ」
美貴は制服の袖で顔をぬぐった
「へへ、なんか少し元気出てきた」
「なら良かったよ」
「あっ、そうだ!」
そういうと美貴は制服のポケットから小さなかわいらしい手帳とペンを出した。
「けーやくしょ、書いて」
「え?」
「今守ってくれるって言ったでしょ。けーやくしょ」
「そういうのって・・・、まあ、いいや」
そう言って俺は彼女の手帳に誓いを立てた
「誰よりも先に美貴を守る。世界中で美貴が一番〜」
「こ、こら!声に出して読むなよ」
「あははは」
美貴はそう声をたてて笑った
その笑顔が俺はただ純粋に好きだった。
「ねぇ、みっちゃん、美貴たち保育園のころにも同じ・・・」
「ん?」
「ううん、やっぱりいい、覚えてないだろうから」
「何だそりゃ」
美貴はフフっとちょっと不気味に笑うと「帰ろう」と俺をせかし、
自分1人で先にアスレチックを降りてしまった。
公園を出るころには、日はすっかり沈み、あたりは暗く、冬の寒さを体にしみて感じることができた。
そう、あの日あの時、俺は誓った、美貴を守ることを。
ということで、つづきます
退屈かもしれませんが、一応終わりまで書かせてください。
それと長いので、他の作者さんは僕なんか気にせず書いて下さい。
>>155さん
すごい見やすくて良いです
乙です
175 :
名無し募集中。。。:04/12/16 03:31:04
>>173 うん。いいよ。会話が甘酸っぱくていいわ〜。乙!
どんどん繋がってきたね
すごい中学生だな
契約書って・・・
中学生らしいね
乙です。楽しみにしてるよー
続きが気になる
ho
作家がんばれ保全
俺はそんなことを思い出しながら、アスレチックに近づき、
その存在を確かめるように2、3回ゆすってみた。
小さくギギッという音がした。
腕時計を見ると、まだ午後4時。
夕日が公園を満たすにはまだ早かった。
俺は腐りかけた木製のベンチに腰掛け、決定的だった当時のことを思い出す。
あれは美貴が中学に上がった年の12月だった
当時の俺は高校受験に向かい必死で勉強していた
周りからは絶対受かると言われていたが、受験するのは名門国立校。
油断などできない。ただひたすら受験に際して、あらん限りの努力を継続するのみだった。
受験が近づくにつれて、美貴と会う時間も次第に減っていった。
そうは言っても、家も隣で学校も同じ、さらには部屋の窓を開ければ
そこには美貴の部屋の窓があったから、日常的に会うには会うし、話すには話すのだが、
あまり込み入った話題や、相手の心に深く入り込んだ話しなどはしなくなっていた。
今思えば、これも美貴が俺に気を使ってくれていたということなのだろうか。
彼女は内心話したいことがあったんじゃないかと、思う。
ある日俺が自室で勉強していると、美貴の家の方の窓が「コンコン」と鳴った。
毎度お馴染み美貴が俺を呼ぶサインだった。
ガラっと窓を開けて「何?」と俺が少し面倒くさそうな顔で言うと、
美貴は「おー、こわ」と茶化すように答えた。
「だから、何だよ」
「ああ、みっちゃんクリスマスどうすんのかなって」
「どうするって?」
「ほら、去年みたいに、うちのパパとみちゃんとみっちゃんのお母さんとで
一緒にパーティーやんないかなって」
「ああ、パーティーねー」
「受験勉強大変だろうけど、何とかならない?」
「多分大丈夫だよ、それくらいだったら良い息抜きにもなるし」
「おお、やった。じゃ、お父さんにも言っておくね、そっちもよろしく」
「ああ」
そう美貴は用件だけ済ませると、「じゃあ」と嬉しそうにドアを閉めた。
クリスマスか、そういえば去年は結構楽しかったな。
お互い片親同士だし、二家族寄れば、ちゃんとした家族みたいで
みんなでケーキ食ったり、美貴の親父さんからプレゼントも貰ったりしたっけ
俺はそう思うと自然とクリスマスに対して前向きになれた
それから数日経つと、また部屋の窓がコンコンと鳴った。
俺は部屋の窓をガラガラと開けて言った。
「ただいま寺川光男は受験勉強のため、留守にしております。ピーっとなったら・・・」
「みっちゃん、あのね」
「な、何だよ、深刻そうな顔して」
「クリスマスパーティーのことなんだけど」
「どうしかしたのか?」
「なんか家のお父さんに言ったら、お父さん今年は美貴と二人で過ごしたいって」
「それで?」
「だから、クリスマスパーティーは出来ないかも、一応美貴も去年みたいなのが良いって言ったんだけど」
美貴の親父さんは名のある大病院の名医師で、年間に数日しか休みがとれないような仕事人だった。
実際今年のクリスマスも休みがとれるか怪しかっただけに、今の美貴の顔とは裏腹に美貴は内心
どこかほっとしているはずだ、深刻そうなのは多分俺に気を使ってるせいだろう。
「親父さん今年も休みとれてよかったじゃないか。たまの休みくらい美貴と二人で過ごしたいんだよ」
「ああ、うん。でも、いい?美貴から誘ちゃったのに・・・」
「いいって、いいって、たまには二人っきりで楽しんでこいよ」
「ありがと!なんかね、高級レストランに連れて行ってくれるって言うの、それでね・・・」
そう話す美貴の顔は急に嬉しそうな顔に変わり、クリスマスの期待について一通り話し続けた
「でも、みっちゃん本当にごめんね」
「いいよ、クリスマスでうまいもんいっぱい食って、太った美貴の姿を楽しみにしてるから」
「もお、そんな太んないよ!美貴は!」
「はは、そうか、じゃあ、またな」
「うん、じゃあ、また・・・」
そうして俺は窓を閉めようとした時、美貴が何か言いかけた
「あっのさ〜、忙しいのにこんなこと言うの非常に気がひけるんだけど、」
「何だよ、改まって」
「クリスマスの前日とかどう?」
「イブか?」
「う、うん、そう」
「ああ〜」
「や、やっぱ忙しいよね、ごめん」
「俺は良いけど、母さんがいるかどうか分かんないよ」
「え?いいの?」
「いや、だから俺は良いけど、前みたいなパーティーにするんだったら母さんが」
「いや、いいの、みっちゃんのお母さんは良くて、二人っき・・・」
「へ?」
「えっと、何ていうか・・・」
「・・・何か良くわかんないけど、まぁ、俺だったら家にいるから適当に・・・」
「あ、うん、じゃあ、そうする」
「ああ、じゃあ」
「うん、じゃあ」
そう言って俺と美貴はイブの日に二人で過ごす約束をした。
約束と言ってもそれほどロマンチックなものでもなかったし、
それほど拘束力があるものでもなかっが、
ただお互いまだ自分たちの気持ちに素直になりきれずにいたのではないかと思う
だからこんな約束一つ取り付けるのにも、一苦労だった。
と言っても苦労しているのは大抵が美貴の方だったようにも思うが
俺はいつも「何かよくわからないけど、いいよ」そんなお茶を濁すようなやり方で、
美貴との約束を交わしていた。
ということで、つづきます。
物語は一応前半のヤマ場に差し掛かろうというところです
まだ、前半も終わってないのかよ!というツッコミはなしの方向でw
乙!
長くてもちゃんとストーリーは進展してるから
俺は全然苦にならない
今さらながらまとめサイトの作者たん乙
ショミキも見れるしうひょー
190 :
名無し募集中。。。:04/12/17 02:01:24
クリスマスイブ クルー!!乙。
なんとなくいやな予感がする・・・
続きがんがれ
192 :
名無し募集中。。。:04/12/17 05:36:22
だめだこりゃ保全
乙でした
期待してます
保全だー
ショミキも補完してくれとリクした甲斐があった
>>155 GJ!!!!
もうここを本家まとめサイトにしちゃおうぜ
本家認定に一票
>>196 同じく
このスレの全盛期って去年の今頃か?
198 :
名無し募集中。。。:04/12/17 22:16:25
去年の今頃はまだ3,4冊目だったんだな
いいんじゃね?本家って決まってたわけじゃないし
代々、なくなったら新しいのが出来てたんだし。
これからは
>>155をまとめサイトにするって感じで。
>>155 すごくいいんだけど、ショミキの1スレ目のHTMLが見れない
203 :
名無し募集中。。。:04/12/18 01:50:21
h
hozen
>>186のつづき
クリスマスと言うと、今までの人生で、そのほとんどを俺は美貴と一緒に過ごしてきたのではないかと
思う。美貴の親父さんは美貴が小さいころから帰りが遅かったので、
それよりは幾分か帰りの早いうちの母に美貴のことを一任していた。
幼稚園、小学校とそのわずかながらのお勤めが終わると俺と美貴は大抵外で遊び、
その後、美貴は親父さんが迎えに来るまでうちで待っているというのが毎日のパターンだった。
クリスマスの日もただうちの親が少し早めに帰って来るというだけで、
美貴はいつものように俺の家で過ごしていた。
プレゼントなんかは毎年うちの親がいろいろと美貴の分も買ってあげていたし、その見返りとして
俺が美貴の親父さんなんかにたまに会ったりすると、色々なものを貰っていた気がする。
一度だけ美貴がクリスマスの前日に高熱を出して、そのままクリスマス当日も病院で過ごすということが
あったが、その時などは大変悔しかったようで、クリスマスの次の日に俺と母とでお見舞いに行くと
一晩中泣いていたのかと思われるようなあとが目のまわりにあった。
それでもうちの母が持ってきたプレゼントを受け取るとすぐに満面の笑顔になったのを覚えている。
どうも美貴というのはクリスマスに特別な思い入れがあるらしく、去年などはその良い例で
毎年嬉しそうにはしているのだが、美貴の父親がいるという珍しい事例のためか、
大変そわそわしていて、ずっと落ち着かない様子を呈していた。
疑問に思った俺は一度それについて、「何故そんなにクリスマスが嬉しいのか」と聞いたことがあったが、
「え?だってクリスマスだよ?嬉しいに決まってるじゃん」とバッサリ切られた記憶がある
まぁ、それだけ女の子、とりわけ美貴にとってクリスマスには
何物にも変えがたい価値があるのだと理解しておいた。
ボーンボーンボーン
一階にある壁時計が鳴った。時間は三時。遅い。今日は土曜日だから学校が終わるのは12時半、
それから家に帰って着替えをしたとしても1時半には来れるだろう。
「一体何やってるんだ、あいつは」
そうぼやきながら俺は勉強机に向かい鉛筆をカリカリさせた。
もしかして家にまだ帰ってきてないとか?
いや、部屋の電気はついてるし、仮に家を出た時につけっぱなしだったとしても、
たまにちらちらカーテン越しから見える影は説明がつかない。
泥棒だとしても、一時間以上も一軒の家にいるなんて、手際が悪すぎる。
それに今日、授業の終礼のチャイムが鳴ると同時に、一目散に学校の校庭を駆け抜ける美貴の姿を見た。
あんなに急いでいたのに、なぜこんなに遅い?そんな中学数学では到底解き得ない問題を解くべく
俺は自室の美貴の部屋側の窓の前に立った。
「実際に聞いてみるしかないな」
そう思い、俺が窓を開けると、それと全く同じタイミングで美貴も窓を開けた。
「遅い!何やってんだよ!」そう言おうとしたが、それより先に美貴の悲痛とも取れる声が俺を遮った。
「ねぇねぇ!この服で良いかな?」
「はぁ?」
「やっぱり白のが良いかな?クリスマスだしね、やっぱり。うん、わかった白にする!」
「あのなぁ、クリスマスっつたって隣の家、しかもボロっちぃ俺の家に来るだけじゃないか
何をそんなに悩んでるんだ、こっちは腹すかせて待ってるんだから、さっさと来い!」
と言う暇を全く俺に与えず、美貴は窓を閉めた。
それから更に30分経って、玄関のチャイムが鳴った。
俺は内心かなり待ちくたびれていて、怒っていた。
玄関を開けたら第一声でちょっと説教しやろう。悪いがクリスマスなんて言うのは、
美味いもん食うためと親からプレゼントを貰うためだけに存在するんだ、
だからお前が俺を待たせるという行為はひどく配慮にかけていて、江戸時代なら極刑もんだぞ、
まず正座させられて、膝に一段一段思い石をのせられて、その後、指を一本ずつ・・・
そんな感じで脅してやる。美貴の怯えあがって泣きそうな顔が目に浮ぶ、
何たって相手はついこないだまで小学生だ、ちょろいちょろい。
いかに食べ物の恨みは恐ろしいか、後学のためにちょっときつく教えといてやる。
そう意気込んで俺は玄関の戸を開けた。
「あのなぁ!」そう言いかけて俺は口を噤んでしまった
「お待たせ」と美貴は入学式の後俺の家に来た時のように、足をちょこんと組んで、軽く腰を落とした。
その時の美貴の姿は普段見慣れている俺でも、言葉を失うくらいにかわいく、
おおよそ何かに例えようとも例えようがなかった。
そして、両手には何やら大きな荷物を抱え、顔は薄く化粧しているのだろう、
頬はほのかにピンクで、唇もいつもよりは赤みがかかっていた。
服装はいつもよりは明らかに豪華で、グレー色のひだのついた短いプリッツスカートに、
白のセーター、そして耳には去年うちの母があげていたかわいらしいイヤリングを片方にだけしていた。
言葉を無くしている俺に美貴が「どう?」と聞く、俺はそれに対して「ああ」としか
答えられず、美貴がついで「かわいいでしょ」と言うと俺は素直に「かわいい」と言ってしまっていた。
きっと催眠術にかかった時というのもこういうもんなんだろう。
美貴はそれに満足気な顔をすると、「じゃあ、そこどいて」と玄関に立ちふさがるを俺を手でどかし、
ずかずかと家の中に入っていった。
俺もすごすごとそれについて居間に入っていくと、待ちかねた美貴が、
俺の顔を怖い顔で睨めつけて、言った
「ちょっと何これ?」
「え?何が?」
「全然飾りつけしてないじゃない」
「何言ってる、一応してあるじゃないか、壁一面に折り紙で鎖を作ったんだぞ!」
「一本だけね」
「ダメなのかよ」
「せっかくのクリスマスなんだからもうちょっと派手にしてよ!」
「まだイブだぞ」
「どっちだって一緒でしょー。もう、去年はおばさんがすごい良くしてくれてたのに」
「俺は生憎母さんじゃないんでね」
「もういいわ、今から飾りつけするからみっちゃんも手伝ってよね」
「えー」とブーたれる俺を気にもかけず美貴は部屋の奥の押入れから、
飾りつけの道具をいっぱい持ってきて、作業を開始した。
当然俺も付き合わされたあげく、昼飯を食べてなかった俺は
飾りつけが終わる4時ごろには心底ヘトヘトになっていた。
「ふぅ、よし!これでいっか!」そう美貴は満足げに額の汗をぬぐうと、
今度はテーブルの上に皿やコップ等を並べ始めた。
俺はさすがに疲れて、コタツで大の字になって寝ていると、美貴から「クリスマスなんだから
そんなにダラダラしないでよ!」と意味不明のお叱りを受けたので、
仕方なくテーブルの上に並べられる皿やコップを眺めていた
内心「疲れさせたのは、お前だろ」と言い返したかったが、そうする気力も、もはやなかった。
一通り食器類を並べ終えた美貴は持ってきた大きな荷物の中から、大量のタッパを取り出し、
その中から豪華そうな料理を皿に盛り付け始めた。
「これ全部美貴が作ったのか?」
「へへ、うまいもんでしょ」
さっきまで怒っていた美貴が急に和らいだ表情を見せたので、内心ちょっとおかしかったが、
あえてそのことは言わなかった。
「よし、じゃあ食おう!」俺がはりきってそういうと、美貴がまたしても俺を制し、
「ちょっと待ってよ、クリスマスなんだから、ちゃんとサンタさんに感謝して、ほら手を合わせて」
「なんだサンタは仏教徒だったのか」という俺の理解は恐らく美貴の世界では正しいのだろう。
俺はしかたなくそれに倣った。
「いただきます」というと俺は待ちくたびれた腹の虫を満足させるために、かなりのハイペースで
美貴の料理を胃袋に入れていった。
この際味などは関係なかったが、ただ味に関して一言言っておくなら、
見た目の豪華さを味にも期待すると、少々がっかりすると言ったところか
まずくはなかったが、決して舌をつづみをうつというほどでもなかった
ただ美貴はそう勢いよく食べ上げる俺の姿に気を良くしたのか、自分のことはよりも
「みっちゃん、次これ食べてよ」などといいながら俺に次々と料理を勧めていった。
結果、ほぼ二人分の豪華な食事を平らげた俺は、30分前とは違った意味で大の字で寝転がっていた。
「だからー、寝ないでって言ったでしょー」
「もうちょっと、ちょっとだけこの体勢でいさせてくれ、腹がいっぱいで死にそう」
「もおー、この後でっかいケーキもあるんだよ。美貴1人じゃ食べきれないから、
あと全部みっちゃんに食べてもらおうと思ってたのに」
「・・・(殺す気か)」
俺はそんなに風に思いながら、目を閉じ、静かに呼吸をしていた。
しばらくの間、沈黙が続いて、満腹になった俺はいよいよ眠気を催してきた
すると、俺の頭がふっと何かに持ち上げれた。
そうかと思うと、今度は何か暖かく柔らかいものに着地した。
「この方が楽でしょ?」
目を開けると美貴の顔が逆さまにあった。
内心、枕にしては若干高いなとも思いつつ、
俺は少々照れて「ああ」と小さく返事して、また目を閉じた。
目を閉じたのは眠いからではなくて、きっと恥ずかしかったからだろう。
実際そうなると眠気などは一気に吹き飛んで、ただ心臓が早く脈打つのが聞こえてきた。
「ごはんおいしかったでしょ?」
俺は体勢を横にして、「まぁまぁかな」と答えた
「あんだけ食べといて良く言うー、まずかったらあんなに食べないでしょ」
「そうだな」
「じゃあ、おいしいって言えよー」
そう言って美貴は俺の頬をつねりあげて、軽く持ち上げようとしたが、
俺がその痛さに耐えかねて、「おいしかった」と2回言うと手を放した。
「あははは、ちょっと面白いかも、これ」そう言うと美貴は立て続けに俺に質問を浴びせかけた
「美貴ってかわいいでしょ?」
「そうでもな・・・イテテテテ」
「あはははは、ほらかわいいと言え」
「かわいい、かわいい」
手をはなす美貴
「美貴のどこがかわいいと思う?」
「広いおでこ・・・・イテテテテ」
「どこがかわいい?」
「全部、全て」
手をはなす美貴
「美貴と松浦亜弥とどっちがかわいい?」
「僅差で松浦あ、イテテテテテ」
「どっちがかわいい?」
「お前、今をときめくトップアイドルと僅差だぞ、何か不満・・・イテテテテ!」
「美貴だよ美貴」と半ば叫ぶように言うと、満足気に離す美貴。
そんなやり取りをどれだけか続けて、大分腹がこなれてきた俺を見計らって、
美貴が「じゃあ、そろそろケーキにしよう!」と言って、膝を俺の頭からさっと抜いたので
俺は畳みに頭を軽く打ち付けたが、立ち行く美貴のスカートの中がチラっと見えたので何も言わなかった。
美貴は綺麗にテーブルを片付けたあと、持ってきた荷物の中からどう考えてもファミリーサイズの
ケーキが入ってるだろうと思われる箱を取り出した。
「なぁ、美貴、二人で食うにしてはちょっとでか過ぎやしないか?」
「いいのよ、食べれなかったらみっちゃんのおばさんにも分ければ良いんだから」
「それにしても、ちょっと大きいと思うぞ、優に8人分はありそうじゃないか」
「だったら冷蔵庫にでもいれて、また明日にでも食べればいいじゃない」
それを俺が食べるということが既に大前提になっていることにはあえてつっこまず、
俺は「ところで、そのケーキ高かったろう」と言うと、美貴は何故か「フフン」と鼻を鳴らし、
「どこで買ったと思う?」と聞いてきた
ケーキ屋の名前など一軒ほどしか知らない俺は「ラ・フランス」と当てずっぽうで言ってみた
「ブー、ハズレ」
「ラ・イタリア」
「ブー。またしてもハズレ」
「ラ・・・・・」
「もう、何でもラ・つければいいと思ってるんじゃないの?」
「だって知らないんだから仕方ないだろう、ケーキ屋の名前なんて」
「へへ、じゃあ、教えてあげる、ラ・ミキだよ」
「なんだ、ラ・〜で当たってるじゃないか!」と俺が言うと美貴は怒って
「違う、私の手作りなの!わかるでしょ」と返された。
だったら最初からそう言えよ、そう言いたいのを我慢してちょっとぶつぶつつぶやいてると
美貴はいつのまにかケーキにろうそくを立て終えて、俺にシャンパンを持ってくるように言った
俺は仕方なく冷蔵庫から昨日のうちに買っておいた、シャンパンを出し、それらしいグラスを出して
居間に持ち帰った。
すると、既に美貴は電気を消し、ろうそくに火を灯していて、その灯りに見入っていた。
俺が席につき、グラスを置き、シャンパンの栓を抜くと、シャンパンの泡が一期にあふれ出してきたので
俺は慌てて、それをコップについだ。
「じゃあ、メリークリスマス!」
俺がそういうと、俺と美貴はグラスを「チン」と鳴らせ、一口シャンパンを飲んだ。
毎年味わうクリスマスの味だったが、今年は美貴と二人っきりということで、
どこかそのシャンパンの味も大人っぽく感じた。
美貴もそう感じたのか、シャンパンを一口飲むと、「ふぅ」という一つ息を漏らして、
ケーキに見入っていた
「そんなに自分の作ったケーキと別れるのがつらいのか?」
「え?」
「そりゃ確かにそうだろうな、自分が手塩をかけて育てたのに、
今からざっくりナイフを入れようとしてるんだからな」
「な、」
「分かるよ、その気持ち」
俺はポンと斜め隣に座る美貴の肩をたたいた。
「ち、違うわよ。ろうそくに見とれてたの!」
「なんだ、ろうそくも美貴が作ったのか?ひょっとして今流行りの食べれるろーそくってやつか?」
「そんなの流行ってもないし、食べれもしないわよっ、ろうそくの灯に見とれてたの」
そう美貴はまたうっとりした顔で言った。ちょっと悪ふざけが通じないくらいにうっとりしている。
「なぁ、でもそろそろ食べないとろーそくのろうがケーキにたれちゃうぜ?」
そう言っても美貴には何の反応もなかった。
美貴はコタツのテーブルの上に腕を組んで置き、さらにその上に自分の顔をのせていた。
あまりに反応がなかったので、俺はちょっとしたイタズラ心で脇から美貴の胸を触ってみた。
「きゃあ!ちょっといきなり、もうみっちゃんのえっちー、エロー」
さっきまでうっとりしていた美貴の顔は急に嬉しさと恥ずかしさが入り混じったような笑顔にった
「何がエロだ、ついこないだまで一緒に風呂入ってたじゃないか!」
そう言って俺は更に美貴の脇周辺にくすぐり攻撃をしかけた
「きゃっ!もうお風呂一緒に入ってたのってみっちゃんが中1の時まででしょー、あはは、やだっ!」
俺は一旦手を止める、
「あれ、そうだっけ?」
「そうだよ、しかもそれ先にみっちゃんの方から言い出したんじゃん」
当時の俺は心も体も丁度、性に目覚め始めた頃で、その頃から美貴と一緒に風呂に入らなくなった
「じゃあ、なおさらだ!」
そうわけのわからないことを言って俺は再び美貴をこちょがし始めた
「あはははははは、くすぐったい!もうだめ、ギブギブ!きゃっはははははは」
美貴は寝転がってそう笑い転げながらも、
恐らくは無意識に俺の腹に三発もキックを入れてきたので、俺としてもそこで止めざるをえなかった。
すると、バカ笑いをやめた美貴と、くすぐりを止めた俺の視線は一直線上に交わった。
俺は美貴の小さい頭の両脇に手をつき、美貴を見つめた。
美貴も同じようにしている。
変な雰囲気だった。
今まで美貴との間で、いや全女性との間で味わったことのなかった妙な雰囲気。
美貴がふっと口を開いた
「ねぇ、みっちゃん・・・、」
美貴の目がどんどん潤んできて、顔も紅潮してきている
「・・・キスして」
そう言って、美貴は目を閉じた
普通なら次に聞こえてくる擬音は当然接吻のそれだろうが、実際は少々違っていた。
「パチン」
「痛ッ!ちょっと何すんのよー」
「アホ、キスなんて10年早い」
俺がそう美貴の広いおでこにデコピンすると、美貴は「もう」と言って自分のおでこをさすっている
俺がデコピンするばっかりに自分のおでこが広がったとでも言いたげなその顔は
実際、俺がデコピンするたびに見る顔で、俺が最も好きな美貴の顔の一つでもあった。
「胸はさわるくせに、キスはダメなんだ」
美貴はそうちょっと不満そうな顔をして言った。
「胸?背中と変わりばえしないじゃないか?」
「言ったなぁ!」
そう美貴は俺の両頬を強力な握力でつねりあげ、またしても俺に音を上げさせた。
「わかったよ、すればいいんだろすれば」
「うん」
「ちょっとだぞ、ちょっとするだけだぞ」
「うん・・・」
そう言うと美貴はふたたび目をつぶった
「ちゅ」
「なんでほっぺなの?」
「おでこの方が良かったか?」
無言でつねりあげる美貴
「イテテテテテテ、わかったから」
目をつぶる美貴
「ところで、なんでそんなにキスしたいんだ?」
「決まってるじゃない、クリスマス『イブ』だからよ!」
美貴は最後にイブを強調して、また目を閉じた。
俺は正直気がすすまなかったが、美貴がどうしてもと言うので、ほんとに軽くしてやるつもりだった
ガラガラ
玄関の戸が開く音だった。
しめた!母さんが帰ってきた!
「あ、母さ」俺がそう言おうとすると、美貴が両手で俺の顔をぐいと押さえて、
強引に唇を奪ったあと、寝ている体を即座に起して、
玄関に行き「おばさん、待ってました、ケーキ食べましょ」と言っていたのにはさすにが驚かされた。
その後、俺と美貴と母さんとで、おいしく美貴の手作りケーキを食べ
(ケーキはあれほど俺を待たせたのも頷けるほどに、上出来だった)、
その後、お互いにプレゼント交換をした。
俺は美貴に小さなキティちゃんのぬいぐるみをあげた。
美貴は俺にマフラーをくれた。
そうしてその年のクリスマスイブは去っていった。
ということでつづきます
今回のは長いわりに特別ストーリー自体にはあまり深く関わってこないので、
こういう痒いのがあまりお好きでない方は読まなくても良いかと思います。
乙です
定期更新乙です
いいですよ
非常に乙!
223 :
名無し募集中。。。:04/12/18 16:24:46
素晴らしく乙。
224 :
名無し募集中。。。:04/12/18 17:16:48
>>219 う〜ん、甘酸っぱいよ、萌えるよ、なんかキュンとしちゃうよ、乙!
225 :
名無し募集中。。。:04/12/18 17:33:02
膝枕ハァーン 無意識に腹に蹴り三発ハァーン
>>202 すいません。修正しときしました。
>>199 バレました?ほとんど丸パクリで申し訳ない。
保全しろ
良い話だ
寝る前に保全しとくわ
俺も保
ほっと
ho
ほ
ぜ
ん?
川VvV)<ミキミキ♪
ノノ*^ー^)<保全ですよ?
ho
HO
ze
n
ホゼン
最近エレカシさんこないなぁ
ほぜん
エレタンは年末で忙しいんだろ
ほ
ぜ
ん
ほぜん
ほ
ほ
h
ほ
て
い
256 :
名無し募集中。。。:04/12/21 19:21:12
だめだこりゃ保全
しゅうりょう
新作うpさせてもらいます
1
「もうすぐ、アレだな」
十二月も後半に差し掛かってきた、ある日。
いつものように、俺は自分の部屋で大して面白くもないテレビを眺めていた。
美貴は当たり前のように俺の部屋のコタツの一部を占領し、当たり前のように俺のマンガを読んでいる。
「なに?」
マンガに視線を向けたまま美貴が尋ね返してきた。
「アレだよ…。あの季節」
「クリスマス?」
美貴はチラッとだけ俺を見た。
俺はうなずきながらまたテレビを眺める。美貴が視線をマンガに戻すのが目の端に映った。
「…美貴はさ、なんか予定とかあるのか?」
俺の視線はテレビに向いたままだ。
「なんで?」
「いや、どうなのかなって思ってさ…」
「気になるの?ミキのクリスマスイブ」
美貴はマンガを机の上に置いて俺を見た。
「…別に」
「去年はどうしたんだっけ?…あんた覚えてる?」
「当たり前だろ。お前…覚えてないのかよ」
美貴は大げさに腕組をして考え込み始める。
「ケンカしてたんだよ」
「…?」
美貴の顔にたくさんのハテナマークが浮かんだ。
「ケンカしてたから、別々に過ごしたんだよ。俺はバイト、お前はクラスの女とパーティ」
「あぁ、そうか。…そうだったね」
2
「なんで、ケンカしたのかな?」
「えっと、あれは確か……。なんでだっけ」
「覚えてないんだ」
「お前もだろ」
美貴は少し笑った。
つられて俺も笑ってしまった。
「まぁ、思い出せないってことは大した理由はなかったんだろ」
「まぁね」
美貴とのケンカはいつのそう。思い出せないくらい些細なことから始めるんだ。
「今年は去年みたいなことはなしにしたいな」
「そうだね」
「もしも去年。ケンカしてなかったら…」
「なに?」
俺の顔を覗き込む。
「…いや、なんでもない」
「なによそれ。もしかして、あんたヒマなの?クリスマスイブ」
美貴は憎たらしく笑っていた。
「うるさいな、お前はどうなんだよ」
「ミキのことはいいの」
そう言って少し拗ねたような顔をした。
「昔は…、子供の頃はあんたんちとミキんちで一緒にクリスマスパーティしたよね」
「そうだな」
「うん。楽しかった。毎日クリスマスだったらいいのにって思ってたもん」
「それはそれで大変だけどな」
「まぁ、そうなんだけどね。でも、楽しかった。いろんな遊びしたもんね」
「…クリスマスごっことか」
「そうそう、やったねクリスマスごっこ。あんたがサンタの役して。ミキは…なんだっけ」
「美貴はサンタを待つ、子供の役」
「そうだった、そうだった」
美貴は屈託なく笑う。その顔が急にマジになった。
「またしようか。クリスマスごっこ」
3
「…なに言ってんだよお前。俺ら、いくつになったと思ってるんだ?」
「高校二年生」
ボソッとつぶやく。
「だろ?いまさらクリスマスごっこって…。分かった。なんか買って欲しい物があるんだろ」
「ちがうよ」
「なにがちがうんだよ」
少しうつむき加減になって俺を見る。
「あんたイブの日、ヒマなんでしょ。だから、ミキが付き合ってあげるって言ってんの」
「…どういう意味?」
「ホントに鈍いなぁ」
美貴は大きくため息をついた。
「あんたが彼氏の役。ミキがその彼女の役をしてあげるって言ってんのよ。寂しいあんたのために」
「……」
「…勘違いしないでよ。あくまでごっこだからね」
美貴は少し顔を赤くしながら釘を刺す。俺はそんな美貴を見つめていた。
俺の視線から逃れるように、美貴はまたマンガを読み始める。
「なに見てんのよ」
「いや、別に…」
「うれしいでしょ。ミキとクリスマス過ごせて」
「ああ…」
「えっ!?」
美貴はびっくりしながら俺を見る。
「あっ、いや。そうじゃなくて…。っていうか、美貴もヒマだったんだ。クリスマス」
「…いいでしょ、そんなこと」
美貴は立ち上がった。
「帰るのか?」
「うん。もう遅いからね」
見てみると時計は午後十一時を指していた。
「そっか、じゃあな」
「うん、クリスマス。楽しみにしときなよ」
いたずらっぽく笑うと、美貴はベランダから出て行った。
4
駅前の変なモニュメントの前。
俺はあくびをかみ殺しながら、デジタルの時計に目を落とす。
十二月二十四日の午後六時を少しまわったところ。
目の前をたくさんのカップルや、子供たちが通り過ぎる。
大きく息を吸い込むと冷たい空気が胸の中に広がった。
俺はマフラーを口元までずり上げると、また大きなあくびをひとつ。
隣に住んでいるのに、なぜかこんなところで待ち合わせ。
『雰囲気を出したいから』だそうだ。
そんな理由のために、俺は寒い冬の空の下遅刻している美貴を待つ羽目になった。
俺は二十分も前から来ているって言うのに…。
「ったく、おせえなぁ。…ふあぁ」
またあくびが出た。
なぜか昨日は、自分でもびっくりするくらい緊張してよく眠れなかったから…。
美貴が来る前に何とか眠気を覚ましておかないと。なに言われるか分からないぞ、こりゃ。
思いながらまたあくびが出た。
「おまたせ」
後ろから声が聞こえる。
俺はこれ以上あくびが出ないように、少し気合を入れて振り返った。
頭の中に霧のようにかかっていた眠気が一気に吹っ飛ぶ。
「どう?この服」
そう言いながら美貴は俺の顔を覗き込んだ。
「いいと思う。ってか、…いいよ。すごく」
「へへっ」
少しはにかみながら笑う。
「めちゃめちゃ、気合入ってるなぁ」
見とれそうになる自分に気付いて、照れ隠しにそう言った。
「まぁね。年に一度の『クリスマスごっこ』だからね」
「…じゃあ、行こうか」
「うん。あっ、でもその前に…」
5
「…あんたのこと、なんて呼んだらいい?」
「へっ?」
「今日はあんたの彼女役だからね。いつもと同じでいい?」
「ああ…。俺はなんて呼んだら…」
「ミキでいいよ。いつもと同じで」
「わかった」
「じゃあ、行きますか。…っていうかどこに行くか決めてるの?」
美貴は不安そうに俺を見上げた。
「まぁ、一応考えてきたけど。美貴が行きたいところがあるならどこでもいいよ」
「うーん…。ちょっと聞かせてよ、あんたのプラン」
美貴は不安そうな顔のままだ。
「まぁ、とりあえず。そのへんブラブラしながらウィンドウショッピングして、そんでどっかで適当なところでメシ食うだろ…」
「予約してるの?ご飯食べるところ」
「してないよ。そんな金もないし。でも、大丈夫だろ」
「ホントに大丈夫?人いっぱいだよ」
「そう言われると不安になるけど…。美貴はどこか行きたいところあるのか?」
「うーん」
「遠慮すんなよ」
美貴は少し小首をかしげる。
「せっかくあんたが考えてくれたんだから、それでいいよ」
「そうか。ならいいけど…」
美貴はニコッと笑うと
「いこ!」
そう言って歩き出した。数歩進んでその足が止まる。
「…手、つなごうよ。今日はあんたがミキの彼氏で、ミキはあんたの彼女なんだから…」
美貴は振り返ると、はにかみながら手を差し出した。
「あっ、ああ…」
完全にペースを奪われていることに少し釈然としないものを感じながら、俺は美貴の手を取った。
6
数時間後。
俺たちは人通りのない、小さな公園のベンチに腰掛けていた。
「…ゴメンな」
ぼそりと俺はつぶやく。
「なにが?」
「いや…なんとなく」
美貴の言うとおり、町には人がいっぱい…。
少し動くだけで、肩や体が誰かとぶつかる。
のんびりウィンドウショッピングなんて出来やしなかった。
「メシもアレだったし…」
ベンチの横のゴミ箱にさっき食べた弁当の空き箱とパンの袋が入っている。
「いいよ別に。ミキ、人ごみとかあんまり好きじゃないし、パンもおいしかったよ」
「でも…」
「ミキがいいて言ってるんだから、いいじゃん」
そう言って美貴は笑った。
「これじゃいつもと変わらないよな。せっかくのクリスマスイブなのにさ」
「これでいいんだよ」
「えっ?」
美貴は少しうつむく。
「いつもと同じでいいの。…クリスマスに一緒にいるってことに意味があるんだよ」
「……そっか」
俺はゆっくりと美貴の手を取った。
「なに…?」
「いいから、ちょっと黙ってろ」
ポケットから指輪を取り出す。
「安物だけど…」
そう言って美貴の手に指輪をはめる。
「あっ…」
「あっ…。ブカブカじゃん」
指輪は美貴の薬指でユラユラ動いていた。
「…わりい。全然ダメだな、俺」
7
「…なにがダメなのよ」
「『クリスマスごっこ』。彼氏の役も全然だし、サンタクロースにもなれてない」
「……」
ベンチの上でうなだれる。そんな俺の手を美貴はやさしくつかんだ。
「大丈夫。だいじょぶだから。しょんぼりしないの」
言いながら美貴は自分のカバンを開き、青い手袋を取り出した。
「はい、これ。ミキから」
無理やり俺に手渡す。
「でも、俺のプレゼントは…」
「いいから。受け取ってよ」
恥ずかしそうに笑う美貴に押されて、俺はその手袋を受け取った。早速はめてみる。
「あったかい?」
「あぁ…うん。あったかいよ。…なんかわりいな、俺だけ」
「いいって言ってんじゃん。それに…あんたはちゃんとミキに大切なものくれたしね」
美貴は目を逸らす。
「なんだよそれ」
「わかんないの?」
俺は首を振った。
「あんた今日、いろいろがんばってくれたじゃん。結果的にはうまくいかなかったけど」
「……」
「そんなあんたのキモチ。そういうのがうれしいもんなんだよ、女の子は」
「…そんなもんなんだ」
「うん。だから…」
美貴はまだ俺を見つめたままだ。
「……なんだよ」
「なんだよじゃなくて…」
「…なんだよじゃなくて、なんだよ」
美貴は大きくため息をついた。
「ホンッとに鈍い。なぁ、もう」
そう言っていきなり俺にキスをした。
「でも、あんたのそんなとこ…スキだよ」
8
俺は時計に目をやった。
午後十時をまわっていた。
「もう、二時間切ったか…」
「なにが?」
「美貴が俺の彼女でいてくれる時間。クリスマスごっこももう終わりか」
「……」
「美貴には俺が今なに考えているか分かるか?」
美貴は無言のまま俺を見ていた。
「美貴も案外鈍いなぁ」
俺はへへへっと笑った。
「俺が今思ってること。それは…」
「「毎日クリスマスだったらいいのに」」
美貴のセリフと俺のセリフが重なった。
思わず美貴の方を見る。
「ミキにはあんたの考えなんてお見通しだよ」
俺は無意識に頭をかいていた。
「だって、ミキも同じこと思ってたから…ね」
「もしも、美貴が良かったらさ。…明日もしよう。クリスマスごっこ」
美貴の顔が少しほころぶ。
「…うん」
「明日だけじゃなく明後日も、その次も。…毎日クリスマス」
「それはそれで大変だよ」
少しおどけながらそう言った。
「大変でもいいよ」
俺は美貴を見つめる。
「どんなに大変でもいいから。一緒にいたいんだ」
俺の言葉に、美貴は耳まで真っ赤にしながらもうなずいた。
了
Judy And Maryの『クリスマス』です
エレカシさん乙!
最高だなおい!
いい話読ませてもらいました
超乙。
おれも彼女とクリスマス満喫します!
272 :
名無し募集中。。。:04/12/22 03:01:08
もう誰も待ってないかもしれませんが、つづきはもうちょっと待ってやって下さい。
とりあえず、作品は必ず完結はさせるつもりですので。
274 :
名無し募集中。。。:04/12/22 05:40:58
待ってるぜ保全
保守
エレカシさん、めっちゃステキやわぁ
ほ
ふに
エレカシさん乙
ほっ
とする
おやすみきてぃ
ほぜん
ho
ホ
おっともう昼だね
288 :
名無し募集中。。。:04/12/23 16:11:31
クリスマスネタ読みました。
共にGJ!!!
age
冬厨だろ
クリスマスorz
age
hoze
h
从VvV) クリスマスだからって浮かれんなよ
297 :
名無し募集中。。。:04/12/24 10:09:20
だめだこりゃイブ保全
猫のれいなとコタツでゆっくりしていると、れいなが怒りだした。
「フゥゥゥー!」
「どうした?れいな?」
不思議そうに俺の顔を見るとすぐに窓の方を見てまた怒りだした。
「フゥゥゥー!」
窓を見ると美貴が窓ガラスに張り付いて部屋の中を見ていた。
しかも変顔で…
ためだこりゃ
299 :
名無し募集中。。。:04/12/24 12:50:50
ショートショートキター!!!乙。
イブほぜん
ほ
おやすみきてぃ!
ホゼンなりよ
何か書いてみるかな
Xマスなのに去年もなかったんですね。
115 名前:名無し募集中。。。 :03/12/25 01:03
クリスマスだこりゃ保全
116 名前:名無し募集中。。。 :03/12/25 02:46
作家さんもっと萌えを下さい
117 名前:名無し募集中。。。 :03/12/25 03:45
クリスマスでも 1人
山頭火
118 名前:名無し募集中。。。 :03/12/25 04:33
川VoV从 <ほぜん
119 名前:pl031.mas2301.o-tokyo.nttpc.ne.jp :03/12/25 07:28
川*VvV)<ホ
120 名前:名無し募集中。。。 :03/12/25 10:59
>>119 川VvV)<服着ろ
121 名前:名無し募集中。。。 :03/12/25 11:12
・萌え
・エロ
・コメディ
どのジャンルの需要が一番高い?
まあそう言うなや
ho
四人くらいしかいないな
310 :
名無し募集中。。。:04/12/25 17:10:29
クリスマス保全だこりゃ
こたつに入り妹のさゆみとみかんを食べているといきなり
「うさちゃんぴーす。」
とやりだした。
「なんだそれは?」
と尋ねると
「myブーム」
と答えが返ってきた。妙に納得できたのでマネしてみた
「うさちゃんぴーす」
「あはははお兄ちゃんおもしろーい」
「なんか楽しいな。うさちゃんぴーす」
バカっぽいけど楽しかった
「あんた何してんの?」
美貴が後ろから声を掛けてきた
「うさちゃんぴーす」
「ばっかじゃない」
「うさち……」
美貴の目は俺を哀れんでいた…
だめだこりゃ
ショートもいいな
さゆが妹って設定はいいな
6期スレっぽくていいね
叩き合いが主流の今の狼じゃあ
6期スレみたいなほのぼのしたのはもう無理なんかね
「やっぱコタツっていいよねぇ」
わたしはそう言って、あいつの部屋のコタツの上に突っ伏した。
「まぁな。お前が俺の足、蹴りさえしなきゃ、もっといいんだけどな」
あいつは少し笑いながらわたしを横目で見る。わたしの顔に笑みが浮かんだ。
今日はクリスマス。でも、だからといって特別なことは何もなかった。
いつもと同じように、いつもと変わらずに。
わたしはあいつの部屋にいた。
二、三日前。わたしはあいつに言ったんだ。
『もうすぐクリスマスだね』って。
あいつは白けたようにわたしを見て、
『クリスマスなんてどうでもいいよ。俺にとっちゃクリスマスもそうでない日も変わりない。ただの365分の1日だ』
冷めた表情でそう言った。
『そう…』
わたしの呟きを、あいつはどんな風に聞いたんだろう…。
ただ、複雑な顔でわたしを見ていた。
「…あっ、もうこんな時間だ」
時計は十時を指していた。
「そろそろ帰るね」
わたしはコタツを出て立ち上がる。
「ああ、…また明日な」
あいつのセリフを背中に聞いて、窓を開ける。冷たい風が肩を冷やした。
なぜか、その風が心の中にまで染み込んでいくような寂しさを感じた。
「…メリークリスマス。美貴」
わたしはとっさに振り返った。
あいつはわたしを見てなかった。ただ、照れたような横顔だけが見えた。
「うん。…メリークリスマス」
イイネ!
317 :
ぼちぼち:04/12/25 23:18:08
「あんたっていっつも他の女のことしか考えてないんだから!!」
「うるせぇな、ちょっと部長に誘われて飲んでただけじゃねえかよ!だいたいまだ9時半じゃん」
「・・・もう信じらんない、クリスマスにキャバクラ行くなんて」
「じゃあ信じるなよ、俺は一番は美貴で二番目がキャバ嬢ってか」
美貴は真っ赤になって怒り部屋に入っていった。
「ちょっと言い過ぎたかな・・・ま、まぁいつものことだし大丈夫か」
俺は座っていた「イス」の上でそのまま寝てしまった・・夢を見たようだ
ある年の12月中旬・・・
「○○、今年のクリスマスはどうする?」美貴が尋ねてきた
「ん?せっかくMY HOMEも買ったことだし家でいいんじゃねえか?」
「うん、そうだね」
・・・会話から察しての通り、俺らは結婚して夢のマイホームを手に入れて今回のクリスマスを迎えていた。
「じゃあ25日は絶対7時までに帰って来てよ!」
「わかりました〜」
25日の仕事終わり
「うわーすげぇ雪だなォィ・・・」会社をでてみてびっくり、吹雪とはこのことを言うのかと思った。
「こりゃ急いで帰らないと電車動かなくなるぞ」俺は多少あせりながらギュッギュッなる雪の上を走った。
信号待ちをしている俺はふとあることを思い出した
「そーいや美貴がイス欲しいとか言ってだな、クリスマスなんだからそれくらいのプレゼントがなきゃな・・」
俺はそう思いちょっと古びれた俺ら夫婦が気にいってる家具屋に向かった。そこは70歳近いおじいさんが一人で経営していて6時には閉店してしまう。
「5時40分か、よし急ごう」
周りを見渡すとクリスマスムード一色と言った感じだった。
「ふ〜なんとか間に合ったな」そう思いながら俺は店に入り美貴が欲しがっていたイスを買った。
318 :
ぼちぼち:04/12/25 23:18:50
そして電車に乗りいろいろなことを考えた・・このプレゼントをあげた時の美貴の喜ぶ顔を想像してみたり、イスを使ってる様子を思い浮かべたり・・楽しいことだらけで本当に幸せだった。
このままいつまでもふたりで手を取り合いいろいろなことを感じあえると思っていた。
そのときアナウンスが流れた「この先2kmの地点で雪が積もり電車が通れない状態になっています。まことに申し訳ありませんが除雪車が来るまで間お待ちください」
「まずいなぁもう6時半なのに、、」
ここからなら30分もあればつくが今日はこの天気なので微妙なところだ、なおかつイスを抱えているのでなおのこと心配だ。
しかし俺は降りることにした。
少し急ぎ足で、鼻歌などを歌いながら雪の上を歩いた。
自宅前に到着したのは7時を少し回っていた。「美貴待ってるだろなぁ」
そう思い急いでドアをあけ家へと入った。すると「おっかえりーごめんご飯もう少しでできるからちょっと待ってて〜(はぁと)」
「わかった、ってかこれ見てくれよ」
「何A?」台所から美貴が出てきた
「うわ〜これ私が欲しがってたイスじゃん!ありがとう★」
「よかった〜喜んでもらえて、、、美貴」俺は美貴を抱きしめた
「、、、いやだぁ」少しテレながら美貴が言う、、、
食卓にろうそくを立て部屋の明かりを消した。そして「メリークリスマス」と、ふたりで言った。
「この先10回、20回、50回、、、絶対一緒にクリスマスは過ごそうね」「あぁ」
そのとき美貴の目からは涙があふれていた
「美貴・・?」「なんでもない、、なんか幸せで嬉涙かな」笑いながら美貴がいった
「○○も泣いてるじゃん」俺もなぜか泣いた、、、理由は美貴と一緒・・・なんだろう
そんないつかのクリスマスを夢見心地で思い出していたそのとき、俺の家から「美貴」が涙を流しながら荷物を抱えて出て行った・・・。
俺は言いたいことがたくさんあった・・・が、何も言えずにただ立ち尽くして、見送るだけだった。
319 :
ぼちぼち:04/12/25 23:19:41
B's いつかのメリークリスマス より
320 :
名無し募集中。。。:04/12/26 00:10:44
B'z
「z」ですから、残念!
息を吐いたら、すぐに白くなって夜の闇に溶けていった。
コンビニからの帰り道。家はもうすぐそこだった。
が、その一軒手前、隣の家の玄関に、見慣れた後姿を発見したので、
俺は立ち止まって声を掛けることにした。
「――よ。美貴スケ」
そいつがビクッと振り返る。
そして一瞬目が合ったあと、逃げるように家の中へ消えていってしまった。
……なんだなんだ。
部屋に戻って電気をつける。
窓から見えるアイツの部屋は……真っ暗なままだった。
俺は視力はいいほうだと、思う。
とりあえずティッシュを丸めて、軽く向こうの窓に放り投げてみた。
ポテン、とティッシュの塊が窓を叩く。
部屋は静まり返ったままだ。
俺はもうひとつティッシュを丸めて、暗闇に放り投げた。
俺は視力はいいほうだと思う。
玄関の明かりに照らされていたアイツの顔は、暗闇に慣れていた俺の目にははっきりと見えていた。
さっき目があった時の美貴スケの瞳は――なんだか、潤んでいた気がした。
ポテン、と音を立ててティッシュが落ちる。
そして静かに、窓が開いた。
「なによ」
顔を出した幼なじみの眼光は、予想していたものよりだいぶ鋭かった。
「泣いてんのかと思った」
「泣くかよバーカ」
グスッと鼻を啜る音とともに、よれよれの声が返ってきた。
言葉と気配と、どっちを信頼すべきかは言わずもがなだな。
「バカで悪かったな」
「フン。泣いてたら慰めてくれんの?」
「……ん。ま、そりゃあな」
「フーン……そうなんだ」
美貴スケがバカにしたように鼻で笑う。
――なんだよ。
そうやって笑われると、自分がホントにバカだと思えてくるから不思議だ。
ここまで元気なら、俺の心配損だな。
何があったんだか知らねーけど、さっさと買ってきたマガジン読もう。
そうして、窓を閉めようとして伸ばした手は、美貴スケの意外な言葉に遮られた。
「じゃあ、今からそっち行ってもいい?」
「ちょっと待って。電気消して」
言われるままに、俺は入り口にある部屋の電気のスイッチをoffにした。
一瞬にして光が落ちて、辺りが闇に溶け込む。
窓から漏れてくる銀色の月明かりだけが、静かに部屋を照らしていた。
「なんかクリスマスっぽいね」
鼻声で笑いながら、窓から入ってきた美貴スケが、床にちょこんと体育座りした。
なんとなく、俺もつられて隣に座る。
ぼーっとしている場合じゃねーな。なんか話さないと。でも何を?
考えあぐねていた俺より、先に口を開いたのは美貴スケだった。
「スキだったら、なんでもガマンしなきゃいけないのかな」
「……むう」
あまりに唐突な質問過ぎて、俺は思わず唸った。
まぁ、好きだの嫌いだのっていう関係の話になることは予想はしていたけど。
「それともガマンできないってことは、スキじゃないってことなのかな。
……わかんないや」
ぱたっと美貴スケが膝に顔を埋めた。
「アンタはさ。好きだったらなんでも許せる?」
「そんなの場合によるだろ」
「なんかさ、なんかこう、すごい重要なこととか。
相手をすごい傷つけることだったとしても、ダメって思ったらダメって言う?」
「むう」
美貴スケの話はちっとも具体的じゃない。答えようにも「場合による」しか浮かばない。
仕方ないので、考え方を変えてみることにした。
「つーかな。ダメだって思ったことを、言えないような相手とは付き合いたくねーかな」
「……へぇ」
「それが原因で別れても、そいつとは合わなかったと思えばいいんじゃねーの」
美貴スケは小さくそっか、と呟いた。
「……なんかね。よくわかったんだ。
告白されて、まぁいいかなって思ってオッケーしたけど」
美貴スケがグスッ、と鼻をすすった。
「軽く付き合うとか無理なんだなって。
ホンキで好きだって思う人と付き合うべきなんだなって、今日すごい分かった」
「そっか」
「あたしも何でも言える相手と付き合いたいなぁ」
「ハ。真似すんなよ」
「えへへ。いいじゃん」
「……いいけど」
笑ったから、まぁ、いっか。
「はぁー。もう終わっちゃったね。クリスマス」
「次は正月だな」
「結局また、いつもと同じ年末年始かなぁ」
「そば食いながら紅白か?」
「で、駅前の神社で初詣」
「同じだな」
「同じだね」
なんとまぁ、代わり映えのしない年末年始だろーか。
だけどなんとなく愉快になって、ふたりして笑ってしまった。
だめだこりゃ。
美、美貴スケ?
キキキキキキキキキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
え、本当にズッコケ?
設定がよくわからんが体育祭より前の話かな
イトコの絵里が冬休みで遊びに来ていた。
こたつでれいなと遊んでいたら、美貴が入ってきていきなりこう言った
「!!その女は誰なの!?美貴がいるのにそんな女を連れ込んでひどい!!」
美貴は走って部屋を出て行った。
絵里は
「お兄ちゃんの彼女?私悪い事しちゃった?」
目を潤ませながら俺を見ていた。
「…隣に住む美貴だよ。からかったんだろ。俺のこと…」
「フゥゥゥーーー!!」
れいなが怒り出した。
まさかと思って窓を見ると
美貴が窓ガラスに張り付いて部屋の中を見ていた。
やはり変顔で…
だめだこりゃ。
軽くワラタ
331 :
名無し募集中。。。:04/12/26 09:29:41
たくさん作品来てるー。皆さん乙。堪能しました。
みんな乙
クリスマスネタいいよー
職人さんがんばってるわりには人いないな
さゆみと絵里は外に遊びに出掛けた。
俺は美貴とコタツでくつろいでいた。
「みかん剥いてよ。」
なぜか怒っている…俺も食べるつもりだったのでついでに剥いてあげた。
「…はい…」
「白いのちゃんと取ってよ。」
俺も切れた。
「んなの自分で取れよ。俺はそのまま食うのが好きなんだよ。」
「いぃーだ!!」
美貴が怒って変顔をした。
「フゥゥゥーーー!!」
窓際で日向ぼっこしていたれいなが怒っている。
だめだこりゃ…
なんかいろいろキテタ━━━( ゚∀゚ )━━━!!
職人→彼女持ち
読者→彼女なし という訳で職人は忙しい
川V-V)
340 :
名無し募集中。。。:04/12/27 03:19:46
だめだこりゃ深夜保全。
341 :
名無し募集中。。。:04/12/27 04:57:46
作家さんがんばれ保全
ノノ_,ハ,_ヽ
川VvV)
343 :
名無し募集中。。。:04/12/27 11:02:02
保全するよ。
狼自体ヒトイネだな
おい保全しろ
はい、わかりました。
後藤先輩スレのはズッコケか?誰か鑑定頼む・・・
美貴姉ぇ編はまだか
ほ
ho
>>347 たぶん、ズッコケどぇす
うぁぁあズッコケの小説を夢中になって読んでるうちにラジオ始まってもうた
「美貴、寒い」
体が縮こまってくると、歩く歩幅まで狭くなる。
男物の黒いコートを着た美貴は大股で俺の前を行っていた。
「我慢、我慢…我慢が足りないよ」
白い息に乗せて届けられるオリジナルナンバーに身が凍りそうになった。
冬の歌。
俺のイメージじゃ大雪原の中を駆け抜けるSLにぴったり肌を寄せるよう。
硬くて冷たい、放課後のロッカーに一人閉じ込められたような気分。
「泣くぞ…」
「泣けばぁ〜」
気持ち前かがみで両手を交差させて、自分自身を抱く俺の情けない姿を
見せたいような、振り向かれたくないような妙な葛藤があった。
そんな気持ちを知らないまま、美貴はどんどん進んでいく。
ジーンズのポケットに押し込んだ温かいお茶は、とっくに真夏に売ってる150円に早や代わり。
来年から公園に寄ろうとか言う奴は禁固刑だ。
「早く着いてくれ」
「もうすぐ、がんばれよっ」
相変わらず背中越しに聞こえる。
俺達はガキの頃からいつもそうで、美貴の後ろ姿をずっと俺が追いかけている。
夏の暑い日も、雨の日もずっと。
顔の分からない美貴、声だけの俺。
ずっとこれが普通でむしろ信頼の証だと思っていた。
顔を合わせなくとも美貴は隠し事をしないし、俺は勝手に消えない。
どちらかが心細ければ絶対に並んで歩かない。
それが俺達のチンプな友情だった。
「俺のコートさっさと返せよな」
だから俺の声が真横から聞こえた時の美貴の顔ったらそりゃ無かった。
三日月が一瞬で満月に変わるなんて初めてだ。
「なに?」
まだ丸いままの目でそれだけ言う美貴に、俺は笑いを堪えながら出来るだけ真面目に言った。
「今度からは並んで歩こうかと思っただけ」
「…ふーん」
興味なさそうに目を合わせない美貴。
クリスマスにサンタがプレゼントしてくれたのは、少しの偶然とシンプルな言葉。
俺の左手が熱を取り戻したのはその少し後だった。
だめだこりゃ
354 :
名無し募集中。。。:04/12/28 04:18:03
355 :
名無し募集中。。。:04/12/28 05:03:04
だめだこりゃ夜明け前保全。
乙です
357 :
名無し募集中。。。:04/12/28 15:19:26
三時のおやつ保全。
ズッコケこっちでも書いてよズッコケ
これだけ時間開いても大丈夫なのか
っほ
361 :
名無し募集中。。。:04/12/29 01:17:42
作家さんガンバレ保全
362 :
名無し募集中。。。:04/12/29 04:24:07
だめだこりゃ保全
仕事保全
364 :
名無し募集中。。。:04/12/29 13:40:56
そろそろお正月イベント作品に期待保全
ほぜ
ん
穂
俺しかいないのかよ
そんなことはない
(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
ふぉ
ずぇ
むぅ
ほ
も
ん
で
寝る前保全
ほぜん
ほ
う
382 :
名無し募集中。。。:04/12/31 16:25:10
ぜ
紅白対策
384 :
名無し募集中。。。:04/12/31 21:14:26
保全
来年に期待
386 :
名無し募集中。。。:05/01/01 00:15:05
だめだこりゃ、あけおめ保全
岡村さん、くだんないっすよw
388 :
名無し募集中。。。 【ぴょん吉】 :05/01/01 02:15:30
おみくじ保全。
保全
ほも
アケオメコ!
幼なじみのあの二人はどんな正月を過ごしてるんだろう・・・
カス芸人しかいない、面白くないキャイーンもウンナンも消えろ。
ダウンタウン、99、さんま、タモリさんというスーパースターは正月休むな〜。
393 :
名無し募集中。。。:05/01/01 12:03:04
作品待ち保全
英樹の娘かわいくないにゃー。斉藤アナこねー
あけましておめでとうございます。
2005年最初、うpさせてもらいます
吉本のゴミキングコングうぜえ
1
「ういっす!」
気だるさが空気にまで染み込んでいるような、正月元旦の午後。
コタツで丸くなってると、冷たい外気とともに美貴が顔を出す。
「あれっ?誰、その子?」
美貴の目は俺のベッドの上で布団に包まっている少女に向けられた。
「いいから。とりあえず入って窓閉めろよ。寒いだろ」
美貴は目をベッドに向けたまま部屋に入り、俺の隣に腰掛けてコタツに入ってきた。
コタツの中の温度が少し下がる。
「親戚の子だよ。さっきやっと眠ったんだから、起こすなよ。せっかく掃除したのに部屋の中かき回しやがって…」
「ふーん、そうなんだ。あんたの部屋が片付いてたのは、たった一日だけだね」
言いながら、散らかった部屋の中を見回して少し笑った。
「うるせぇ」
「おばさんたちは?」
「そいつを俺に押し付けて。みんなそろって初詣。当分帰ってこないよ」
「ふーん。あんたは行かないの?」
俺は少し考える。
「…外、寒い?」
「寒いよ〜。でも、寒いのが嫌なの?」
「いや、足がさ…」
「足?」
美貴は怪訝そうな顔を俺に向けた。
「お前の足。びっくりするくらい冷たいからさ…」
俺はコタツの中の美貴の足にちょんと触れた。
「ひゃっ!」
美貴の体がビクッと震えた。
「さわんないでよ!変態!!」
キッと俺を睨む。
「バカ!大きな声出すなよ…」
俺は恐る恐る自分のベッドの方に視線を向けた。
掛け布団が盛り上がり、うちのクィーンが目を覚ました。
2
彼女は眠気まなこをこする。
そのあどけないしぐさに、美貴の顔はほころんだ。俺は自然とため息が出る。
「…おにいちゃん。そのひとだれ?」
「お姉ちゃん?お姉ちゃんはね、隣に住んでるこいつの…」
そこで、いったん言葉を切って俺を見た。
「こいつのお友達だよ。ミキって言うの。よろしくね」
笑いかける美貴。しかしその子は、ベッドから抜け出すと美貴を避けるように俺の陰に隠れた。
「おい、有希。ちゃんと挨拶しろよ」
「……ユキです」
「へー、ユキちゃんって言うんだ。ミキと似てるね。ユキちゃんはいくつ?」
有希は俺の袖を掴んで、もじもじしていた。
「…おかしいな。こいつ、普段は人見知りなんてしないのに」
美貴はもじもじする有希をやさしく見つめていた。
「有希、大丈夫。このお姉ちゃん怖くない…ことはないけど…アイタっ!」
頭をさする俺に、美貴の視線が刺さる。
「…俺以外のやつには優しいからさ。今度5歳になるんだろ?」
有希はコクンとうなずいた。
「おねえちゃんは…ミキおねえちゃんは、おにいちゃんのコイビトなの?」
有希の、俺の袖を掴む手に少し力が入った。俺はまたため息をついた。
「なに言ってんのよっ!そ、そんなわけないじゃんか」
美貴は少しあせりながら答える。
「…ホントに?」
「ほんと、ホント。こいつとはただの腐れ縁だよ。ユキちゃん、なに言っちゃってんの…」
「よかったぁ」
有希は俺の袖を離した。
「よかったって、…どういうこと?」
美貴が眉を上げて俺を見る。
「…有希。大きくなったらなんになるんだ?このお姉ちゃんに言ってやれ」
有希はフフフッと笑うと
「ユキはおおきくなったら、おにいちゃんのおよめさんになります!」
満面の笑みで言い切った
3
俺がチラッと見ると、美貴は唖然とした表情で俺と有希を見ていた。
「そういうこと。…らしい」
俺は有希の頭を撫でる。
有希はニコニコしながら「ねー」と俺の顔を覗き込んだ。
まだ開いた口がふさがらない美貴の顔を見て、俺は少し笑った。と
「アイタっ!」
また、頭をさする。さっきよりすごい顔で美貴は俺を睨んでいた。
「なっ、なんで…」
「ニヤニヤしてんじゃないの!気持ち悪…」
「やめてよ!」
有希が俺の前に出てくる。
「おにいちゃんをぶたないで!」
幼いその目に見据えられて、美貴は今まで見たこともないような困った表情をした。
「……ゴメンね。ユキちゃん」
「もういいよ。…ゆるしたげる」
小さな女の子にしてやられる美貴を見て、俺はまた少し笑った。
美貴はまた俺を睨んだが、有希の手前何も言わなかった。
「…ねぇ、おにいちゃん」
さっきまでの剣幕とは打って変わって、有希がいきなり俺に甘えてきた。
そんな俺たちを美貴は複雑に見ていた。
「なんだ?」
「おかあさんは?どっかいっちゃったの?」
「あぁ…。ちょっと出かけてる。初詣だ」
「はつもうで?」
「うん」
「…ユキもいきたい!おにいちゃんつれってって」
俺は美貴を見た。美貴は黙って俺と有希を見ていた。
「……いいぞ。つれってってやる。でも、…美貴と三人でだ」
美貴は驚いた顔で俺を見る。有希はそんな美貴を見上げた。
「…うん!ミキおねえちゃんもいっしょにいこ!」
有希が美貴に笑いかける。やっと美貴の顔に笑みが浮かんだ。
4
五分後。
「よし、じゃあ行くか…。おーいっ!有希!」
玄関で俺が呼びかけると、赤いダッフルコートを着た有希がトテトテと駆けてきた。
「忘れ物ないか?」
「うん!」
靴を履きながら元気よく答える有希に、少し微笑みかけて玄関を開けた。
「あっ!」
思わず声を上げる。有希は俺の視線の先を見て
「あー!」
と言い、視線の先にいる美貴は有希を見て
「あっ!」
叫んだ。
美貴も赤いダッフルコートを着ていた。
「ミキおねいちゃんといっしょのふくだ」
「カブっちゃった…」
有希の笑い声と、美貴の困った声が重なる。
「いいんじゃないか。…似合ってるよ二人とも」
俺の言葉に有希は満面の笑みで答え、美貴は照れ笑いで答える。
「じゃあ行きますか」
俺は左手で有希の右手を握り歩き出す。美貴は俺の右側だ。
「いくってどこへ?」
「だから初詣だよ」
有希は俺を見上げる。その顔にはハテナがいっぱいだ。
「神社に行って、神様に会うの。今年もよろしくって、お参りするんだよ」
美貴が右側から身を乗り出して答えた。
美貴の手が自然と俺の右肩にかかる。
「……」
有希は俺の手を離すと、俺の美貴の間に割り込んできた。
俺の右手は有希の左手とつながり、有希の右手は美貴の左手とつながる。
有希は俺たちを見上げて笑い、俺と美貴は顔を見合わせて微笑んだ。
5
「そうそう。あんた大丈夫なの?」
「なにが?」
俺と美貴の間でぶら下がる有希を支えながら、俺は美貴に目をやった。
「あんたのおばさんとかユキちゃんのお母さんたち、帰ってきて誰もいなかったら心配するんじゃない?」
「ちゃんと書置きしてきたから大丈夫。なんかあったら携帯に掛けて来るよ」
「そうなんだ。…うん?なに、ユキちゃん?」
有希が俺たちを見上げていた。
「へへへっ、なんでもない」
有希はまた俺と美貴の間にぶら下がる。
「ブランコ、ブランコ」
変な歌を歌いながら、楽しそうにはしゃいでいた。
「おいっ。転ぶなよ」
「だいじょぶぅ」
弾む有希の声に俺の顔もゆるむ。
「かわいいね」
美貴の顔も。
「あぁ。なんか懐かしいな」
昔の美貴を見てるみたいだった。
俺たちは有希のことも考え、あんまり混まない小さな神社に向かっていた。
それでも、やっぱり元旦は人でにぎわっている。
「ここも人でいっぱいだな」
「しょうがないよ。元日なんだから。ユキちゃん、はぐれないようにしっかりお姉ちゃんとお兄ちゃんの手握ってるんだよ」
「そうそう。気を付けろよ。迷子になったら大変だからな」
「うん。わかった」
有希の俺を掴む手に少し力が入った。
その手にまた、少し懐かしいものを感じた。
6
「ほら、ユキちゃん。出店いっぱい出てるよ」
「ホントだぁ」
有希は目を輝かせる。
「リンゴ飴に焼きソバ。ベビーカステラもある。ユキちゃんなんか食べたいのある?」
「う〜ん…」
「お兄ちゃんが買ってやるよ」
「ミキの分も?」
美貴の目も少し輝いていた。
「…あぁ、いいぞ」
美貴はへへっと笑った。
ところが…。
「ユキはいらない」
「えっ!…どうして?」
美貴が有希の顔を覗き込む。
「だって…」
「どうかしたの?もしかして、お腹痛い?」
「ううん。おなかいたくない」
有希は首を振る。
「じゃあ、なんでだ?」
俺も有希を覗き込んだ。
「だって…。たべすぎるとふとっちゃうもん」
少しの間。その時の美貴の表情。
プッ。
「…美貴。太っちゃうから食べないってさ。ハハハッ」
「だって…ボンッ、キュ、パッなおんなになりたいんだもん」
「……」
バツが悪そうに黙り込む美貴。
「美貴。なんかおごってやろうか?」
美貴は黙ったまま俺を睨みつけた。
7
雪の残る石段をゆっくりと上る。
真ん中にいる女の子を両端の二人で覗き込みながら。
「気を付けてね」
「ゆっくりでいいからな」
「うん。だいじょぶ」
階段を上りきったときには、有希の吐く息に白さが増していた。
「有希、疲れたか?」
「ううん。あそこにかみさまがいるの?」
有希は神社の社を指差した。
「そうだよ。あそこでみんな、神様に願い事するの」
「かみさまがユキのねがいごとかなえてくれるの?」
美貴はうなずく。
「ユキちゃんなんか願い事ある?」
「うん!あっ、なんかガラガラいってる〜」
はしゃぐ有希に俺は五円玉一枚を手渡した。
「これをあの箱の中に投げるんだ。…美貴は自分で出せよ。お賽銭くらい」
「分かってるわよ」
美貴が財布から賽銭を取り出すのを確認して
「せぇーの!」
俺の掛け声とともに、三人同時に投げる。有希のお賽銭も何とか箱に入った。
「じゃあ、有希。この綱を振るんだ」
「うん!」
ガラッガラッガラッ。ガラッガラッガラッガラッガラッ…。
「…もういいぞ、有希。俺と美貴の真似をしろ」
俺たちは柏手を打つ。ペチッペチッと小さな手拍子が聞こえた。
「手を合わせて…そう。で、目を閉じて心の中で願い事をするんだ」
有希が目を閉じてブツブツ言うのを確認して、俺と美貴は眼を閉じた。
「…もういいよ、ユキちゃん。ユキちゃんはどんな願い事したのかな?」
「おにいちゃんとけっこんできますように!」
有希の満面の笑みとは裏腹に、美貴の笑顔が少し引きつっていた。
8
初詣も終わったことだし、半端なく寒いし、俺としては一刻も早く戻りたかったんだけど…。
女二人の反対にあって、散歩に付き合わされることになった。そのあげく。
「こらっ!有希、あばれるなよ」
有希は俺の背中に乗っていた。
「おんぶ、おんぶ。おにいいちゃんにおんぶ」
また、わけの分からない歌を歌いだす。
美貴が有希の頭を撫でると、有希の笑い声が聞こえた。
「おにいちゃんとミキおねいちゃんって、いつからなかよしなの?」
背中越しの声に、おもわず顔を見合わせる俺と美貴。
「…そうだなぁ。俺たちが有希くらいの頃には…」
「もう、一緒にいたよね」
俺はうなずく。
「それからずっと?ずっといっしょにいるの?」
「あぁ。まぁ…そうだな」
有希の声が急に不機嫌になる。
「そんなのズルイよ!」
そう言って、俺の背中をドンドンと叩いてきた。
「やめろって、有希。なんだよ、なにがズルイんだ?」
「だって…」
それ以上なにも言おうとしない。
俺が肩越しに有希のほうを見ても、有希はそっぽを向いて目をあわせようとしない。
「…ユキちゃん。ズルイってなんでなのかな?」
美貴はゆっくりと、やさしくたずねた。
「…だってそれじゃユキ、ミキおねいちゃんにかてないんだもん」
有希は少し涙声になっていた。
「…ユキちゃん、勝てるとか、そんなんじゃないんだよ。ミキとこいつ…お兄ちゃんはなんでもないんだから。ね?」
「そうそう。俺と美貴はなんでもないんだから」
「…うん、わかった。おにいちゃん、ユキのことおよめさんにしてくれる?」
俺はチラッと美貴を見る。美貴は少し目を細めてゆっくりとうなずいた。
「ああ、約束する」
「…うん」
9
「ユキちゃんさ、そんなにこいつ…お兄ちゃんのこと好きなの?」
美貴はなぜか少し照れくさそうに尋ねた。
「うん!」
「どうして?こいつのどこがいいの?」
「う〜んと…、おにいちゃんかっこいいもん」
俺の顔に思わず笑みが洩れる。
「…ニヤニヤしてんじゃないの」
「それに、ユキにやさしいし」
「ふ〜ん。そっか」
俺はまた笑う。そんな俺を見つめる美貴の目が前と違ってやさしいものに変わっていた。
その目が悪戯っぽく笑い出す。
「ユキちゃん。いいこと教えてあげよっか?」
「な〜に?」
俺はものすごく嫌な予感がした。
「こいつね。小学校四年生まで…」
「バッ、バカ言うなよ!美貴!」
美貴はにやけ顔をやめない。
「小学校四年生まで、おねしょしてたんだよ」
「えー!?」
背中の上で有希が暴れだす。
「ホントに?ユキだって、もうおねしょしないよ」
有希が俺の背中をドンドンと叩く。
美貴はニヤニヤしながら俺と有希を見ていた。
「…有希。いいこと教えてあげよっか?」
「な〜に?」
「このお姉ちゃんな…」
背筋に寒気を感じて美貴のほうを見る。
美貴は目から殺人光線を出す勢いで俺を睨んでいた。
「な〜に?おにいちゃん」
「…いや。なんでもない」
10
「もういいだろ、有希。降ろすぞ」
「はーい!」
家の前まで来てようやく俺は有希を背中から降ろした。
クビをコキコキ鳴らしながら、自分の手で肩をもむ。
「おばさんたち、帰ってきてる?」
「車止まってるから、帰ってきてるよ」
言いながら俺は有希の小さな手を取った。
「じゃあな、美貴」
「ちょっと待って!」
玄関に向かう俺と有希を美貴が呼び止める。
「なんだよ」
「ちゃんと挨拶してないなって思って。…あけましておめでとう」
「あぁ、おめでとう」
「うん。今年もよろしく、ね」
「あぁ。よろしく…」
俺は照れくさくて頭をかいた。
その時、有希が俺の手を離し、美貴のほうへ寄って行った。
「おねいちゃん…」
「ん?なに?ユキちゃん」
「…ユキは、ミキおねえちゃんがだいすきです」
有希は幼いながらも真剣に話し出す。
「ありがと。お姉ちゃんもユキちゃんのこと好きだよ」
「ユキはおにいちゃんのことがだいすきです」
「……そうだね」
美貴は有希の頭を優しく撫でる。
「でも…。でも、ミキおねえちゃんもおにいちゃんのことすきなんでしょ?」
美貴の手が止まった。
11
「なっ、なんで?…なんでかな、ユキちゃん?」
美貴はチラッと俺を見る。
「ユキにだってそれくらいわかるもん…」
有希も俺を見た。
「ユキもミキおねえちゃんもおにいちゃんがすき。…おにいちゃんはどっちがすきなの」
「……」
俺は美貴を見る。
何か言いたそうに俺を見ていた。
「俺は……キがすきだよ」
二人のクィーンが俺を見つめていた。
「じゃあな、美貴。…有希、帰るぞ」
「おにいちゃん。もうっかいいって。どっちなの?」
有希の声を背中に受けながら俺は家の玄関のドアを開けた。
「ねぇ、ねぇ。おにいちゃん?」
「もいいだろその話は…」
「ちがうよ。それじゃなくて」
「なに?」
「おにいちゃんのおねしょのはなしのときのはなし。ミキおねえちゃんのヒミツってなに?」
「う〜ん…、聞きたいか?」
「うん!」
俺は有希を見た。その小さな姿に昔の美貴が少し重なった。
「美貴も小さい頃…そうだな、有希ぐらいの年のころに言ってたんだよ」
「…なんて?」
「俺のお嫁さんになるってさ」
有希が目を丸くして俺を見ていた。
了
Judy And Maryの『Baby‘Q’』です
フジは旬の人間しかでてないけど、日テレ出演者、全部芸能界の落ちこぼれ
乙です。ぐっさんw
エレカシさん乙です!
毎年この日テレの番組お正月は一人勝ちだろ?
そうなの?マジつまんねえんだけど特に内村と南原とウド、こいつら芸人?
東ミッキーと的場浩二の方が面白いよ。
爆笑問題がこの番組を苦笑いで観ている姿が想像できる。
こいつらつまんねなーっ田中って。太田さん言ってそう。
のっけからいいのキテタ−
非常に乙です
そして今年もよろしく
新年早々イイ作品読ませてもらいました
正月早々作者お疲れ保全
ほ
>>エレカシさん
今年もいいっス!!
キーンと冷えた空気にホッと暖まるお話でした。乙!!
418 :
名無し募集中。。。:05/01/01 23:38:05
エレカシさん元旦から乙です。今年も作品お願いします。
「ねえねえ、今年の紅白ってどっちが勝ったの?」
「オマエ、でてただろうが。。。紅組だろ」
「へへーん、残念でしたぁー。今年の紅白はまだやってませんー」
どうにもならんなこりゃ
ホゼン
421 :
名無し募集中。。。:05/01/02 06:35:39
保全
424 :
名無し募集中。。。:05/01/02 15:45:32
だめだこりゃお正月保全
ほも
ho
誰か裏ズッコケのログ持ってる人いませんか?
ここで言うことじゃないかもしれないけど
遅ればせながら、今後藤の先輩スレを読んできた
スゴかった
心が痛い
430 :
名無し募集中。。。:05/01/03 01:43:02
age
431 :
名無し募集中。。。:05/01/03 03:21:36
さげ
おはよう保
こんにちは保
>>429 この勢いで吉澤編に突入して欲しいけど無理だろうな
まぁ気長に待とうや
どうせもう1年待ってるしw
ho
ほっと
こっちもコンサ関連対策
ほ
保
『紺野さんって、可愛いよなぁ〜』
4月に撮ったクラス写真のある一点を見ながら呟いた
初めて同じクラスになって、ふとした瞬間に可愛いと思った
でも、未だに話しかけられずにいた
話しかけようと思えばいつでも話しかけられるのに、俺にはそんな勇気が無かった
『あれ、まてよ… そういえば今日の休み時間…』
『休み時間がどうかしたの?』
来るはずのない返事に、俺はちょっと驚いた
『なんだよ急に! ビックリするじゃねーか!』
『サンデー借りに来ただけだよ。コナンの続きが気になってしょうがないから』
『ったく、ベットの側に置いてあるから勝手に持って…』
そうだ。確か休み時間に紺野さんと…
『ちょっと待て。その前に1つ聞きたいことがあんだけど』
美貴が楽しそうに話してたな
『何?勉強なら教えることなんか無いよ』
『そうじゃなくて、美貴確か紺野さんと仲良かったよな?』
とりあえず聞いてみるか。もしかしたら俺のことどう思ってるか聞けるかも知れないし
『まぁ仲良い部類に入るかな。紺ちゃんとよく同じグループになるし』
やっぱり、俺の考えは当たってた
『紺野さんって、どんな人?』
『んー、外見はあんなだけど、結構大食いかなぁ』
へぇーそうなんだ。外見からは想像もつかないな
『それに、頭の中は絶えず食べ物のことばかり考えてて』
人を外見で判断しちゃダメってことだな
『でも、絶対にアンタとは釣り合わないよ』
ほぉー、って え?
『まてまて、誰がそんな予想しろって言ったよ?』
『うるさい!とにかく美貴がダメって言ったらダメなの!』
そう言って美貴は、自分の部屋へ戻っていった
『なんだアイツ… 急に怒り出して』
あ…
『美貴ー! 俺もまだサンデー読んでねぇんだよ! コナンの続きが気になるんだよ!』
ダメだこりゃ
紺乙。
つーか、初作品だったわけで…
やっぱ小説って難しいですね。
445 :
名無し募集中。。。:05/01/04 03:16:46
処女作品おめ!乙!
乙
447 :
名無し募集中。。。:05/01/04 11:43:59
だめだこりゃ仕事はじめ保全
明日まで休み保全
449 :
名無し募集中。。。:05/01/04 18:45:16
保全しちゃるけんね
450 :
名無し募集中。。。:05/01/04 21:06:20
ほじぇん
すんごい亀レスで申し訳ないですが、
>>155のまとめサイトの人GJ!
…素晴らしい仕事だと思います。これからもよろしくおねがいします。
リクエストなんですけど、よかったら「Hな後藤先輩」スレのログも加えていただけないでしょうか?
ズッコケのゴマキさん番外編が投稿されているので…
452 :
名無し募集中。。。:05/01/05 00:32:00
私は「Hな後藤先輩」スレからズッコケシリーズにはまりました。
>>452 じゃあ3冊目のゴマキさんデート編は泣けたろう?
454 :
名無し募集中。。。:05/01/05 00:43:55
ズッコケが居なくなったのは小川とのエロ描写が恐ろしくなったからだろう
455 :
名無し募集中。。。:05/01/05 00:46:01
ほ
だめだこりゃ朝保全
ミキミキ
キミキミ
美貴に胸キュン
キュン
浮気な夏が
寝る前保全
学校の休み時間。
俺は自分の席で何も考えずにただボーっとしていた。
ふと紺野さんが視界に入った。
どうやら、美貴と何かを話してるようだ。
『やっぱあの2人仲良いんだ。しっかし楽しそうに喋ってるなぁ』
いつかは俺もあの2人に混ざって楽しそうに話してるのかな。
などと考えてると、美貴が俺を見ながらこっちへ歩いてくる。
怒ってるようにも見えるけどな…
俺の前で立ち止まったかと思った次の瞬間。
美貴の拳が俺の頭に落ちてきた。
何すんだよ!
なんて言う暇も無く、美貴が放った一言。
『紺ちゃん見ながら変な想像すんなよ』
どうやら俺は無意識のうちにニヤケ顔になってたらしい。
ダメだこりゃ(小説含めw
465 :
名無し募集中。。。:05/01/06 02:47:00
ほじぇんするよ。
穂
ホゼン
468 :
名無し募集中。。。:05/01/06 15:01:40
ほ
>>464 紺野がミキティと同学年はやはり不自然な気がする。
・・・って思っただけ。スルーでよろ。
ほ
ミキミキ
472 :
名無し募集中。。。:05/01/06 21:12:03
だめだこりゃ保全
>>469 ミキティは留…いやそれは別の意味でアレだな。
紺野は優等生気味な同級生として不可欠な存在
過去の作品でも紺野さんは地味に活躍してる
─── 冬。
雪が降り積もり、すべてを真っ白に染めていく冬。
犬や子供が喜んで庭を駆け回り、猫や大人がコタツで丸くなる冬。
…季節は巡る。
冬が過ぎれば、桜が舞い、新たな生活に胸躍らせる春が来る。
うだるような暑さの中、一時の刺激を求めて飛び出す夏。
色とりどりの景色を眺め、過ぎ行く時に思いを馳せる秋。
── そしてまた冬がやってくる。
いつもと変わらぬ冬。
二人でコタツに足を突っ込んで蜜柑を食べながら過ごす冬。
幼なじみの二人が他愛もない世間話をしながら過ごす冬。
いつも一緒の二人がいつものように過ごしていく季節。
…でも今年は違う。
何かが動き出す、そんな予感がした。
ちょっと間抜けな少年と、かなり乱暴な少女。
幼い頃から同じ道を歩き、お互いを誰よりもよく知る二人。
この冬、そんな二人の関係が微妙に変わり始める…
'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'
「へぇ〜、結構よくできてるじゃない?」
パソコンの画面に映し出される文章を見つめながら、美貴が言った。
「…で、この『かなり乱暴な少女』ってのは誰のコトかな?」
天使の顔をした貧乳の鬼がこちらを振り返った。
だめだこりゃ
乙!
ノハヽ
川V) <誰のコトかな?
導入キターと思ったら瞬殺w
ほ
だめだこりゃ昼前保全
ho
ze
483 :
名無し募集中。。。:05/01/07 17:21:33
前に長編書いてた人はどこいっちゃったのかな
暇になったら戻ってくるんじゃないの?
職人家紋
呼んだ?
書いて
「ねぇねぇ○○聞いてよねぇねぇ○○ねぇねぇねぇ〜!!!」
意味不明な奇声を上げながら、何かが部屋に飛び込んできた。
「…何ですか、藤本さん」
「ねぇ○○知ってる?女の子の胸って
好きな人に揉まれると大きくなるんだって!!」
人が気だるげな顔をしているのもお構いなしに、美貴が早口で捲くし立てた。
その顔はほんのりと赤く染まっている…ような気がした。
「あぁ、それなら俺も聞いたことがあるぞ。
もっとも、揉むほどの胸がなけりゃ効果ないらしいけどな、アハハハハ…」
…美貴の顔がはっきりと赤く染まっていくのと同時に
自分の顔から血の気が引いていくのを感じた。
だめだこりゃ('A`)
保全して寝るか
優秀な保全隊員がいるな
だめりゃこら保全
492 :
名無し募集中。。。:05/01/08 03:36:39
揉み揉み保全
おはホゼン
ho
ze
( ´ Д `)<んぁ〜
保全薄いぞ、何やってんの?!
>>488 遅レスだけど乙
貧乳ネタ短編シリーズ好きだな
ミキミキ♪
hozen
出勤前保全
ハロモニ対策
ほ
誰もいない・・・
ほ
帝保
ho
508 :
名無し募集中。。。:05/01/09 21:34:01
だめだこりゃ保全
川VvV)<ほ
明日に期待保全
川VvV)<ほも
512 :
名無し募集中。。。:05/01/10 06:17:10
おはよう保全
お昼の保全
まとめサイトの管理人さん、ズッコケの番外編(Hな後藤先輩)の補完ありがと〜
川VvV)<みきみき♪
516 :
名無し募集中。。。:05/01/10 17:53:33
成人式ネタまだ〜〜〜〜?
ze
518 :
名無し募集中。。。:05/01/10 19:17:38
まとめサイトってどこですか?
521 :
名無し募集中。。。:05/01/10 20:00:42
帝保
ほ
ほ
成人の日過ぎちゃったけど…
このスレに書くのは初めてなのでお手柔らかにお願いします
『1月10日』
寒気を感じて目を開くと、懐かしい風景がフロントガラスの向こうに広がっていて、美貴は一瞬、まだ夢の続きを見ているかのように思った。
車のハイビームに照らし出された白は次々に空から舞い降りて、やがてこの街と同化していく。
美貴が生まれ育ったこの街にしてみれば珍しくもなんともない光景だが、東京で暮らすようになってから雪は少しだけ特別なものとなった。
寒いのが苦手な美貴にとって、雪を見るその胸中は複雑だ。
そりゃ綺麗かもしんないけどさ。
でもコイツが降ってるってことはやっぱり寒いということの証明になるわけで。
今年初めて雪を見たのはいつだっけ。
大晦日に大雪が降ったけど、あの時は紅白で慌しかったからなぁ。
その前にも一回降った気がするけど、どっちにしろ東京はそんな雪のことなんかどっかに忘れたみたいに、今ではそ知らぬ顔して乾いたアスファルトを露出させている。
あ、つーか、これってもう去年の事か。
今日はもう明けて1月10日。ハッピーマンデーだかなんだかでどうやら今日が『成人の日』らしい。
今までの人生でにおいては単なる休日の一つでしかなかったから、いざ自分が当事者となるということがどうにもうまく繋がらなかった。
大げさな晴れ着とちょっとだけ感極まっちゃってる親を見て、やっとで少し実感できたという具合だった。
つーか休日にしちゃうほどめでたいことなのかなぁ。
そんなことをぼんやりと考えていると、鼻の奥の方をムズムズとした感覚が襲った。
「…ティッシュない?」
「あ、起きたの? ティッシュ、後ろ」
ハンドルを握る彼は、前方から目を逸らさずに左手の親指を後部座席の方に向けてみせた。
薄暗い車内を半ば手探りで辿ると、柔らかなコットンの素材が手の甲に触れて、美貴はそれを手に取った。
「何、この可愛らしいティッシュカバー。…こんな趣味だっけ?」
「まっさか。お袋のだよ。つーか、この車自体お袋のだから」
「ああ、おばさんの」
チーンと鼻をかむ。
くちゃくちゃになったティッシュの行き場に困っていると、彼がボックスを開けて中からコンビニ袋を取り出してくれた。
「ありがと」
しかし今度はその袋の行き場所に困ってしまって、結局美貴はそれを手に持ったまま再び助手席のシートに身を深く沈めた。
気が利くようで、ちょっと鈍い。
昔っからちっとも変わってない。
…変わってない?
ほんとに?
「コレ、暖房効いてる?」
「一応、全開」
「マジで? …寒いんですけど」
「オマエが寒がりなの。…まぁ、この車もだいぶガタがきてるからなぁ」
「新しいの買ったげなよ、親孝行、親孝行」
「そんな簡単に言うなよ。俺の給料じゃ無理。それに買うとしたらまず自分のから買うよ」
「あ、そっか」
「つーかその寒さってアルコールのせいじゃない?」
「えっ、お酒飲んだ後って寒気するの?」
「する人もいる」
「へー、あんまりお酒飲んだことないから知らんかった」
式自体は、まぁ、予想通り退屈なもので、その後は当然の流れのように昔の学校の仲間同士で飲みに行くことになった。
一応自分の立場はわきまえてるつもりだったけど、昔の友達と久しぶりに顔を合わせたという高揚感にまかせて美貴も少しだけお酒に口をつけてしまった。
そんなに飲んだつもりはないのに、その少量のアルコールに実は結構飲まれてしまっていた。
だからこの車に乗り込んだ瞬間、あっさりと眠りに落ちてしまったわけだ。
「ってか、アンタ、自分は飲まないのによく知ってるね」
「それ、俺だから」
「へ?」
「高2の時だったかな、友達と悪ノリしてビール飲んでみたんだけど、一缶空けた途端、全身震えてきちゃってさ。
それ以来、アルコールは一切口つけないことにしてる」
「ふーん、お酒弱いんだ」
「そのおかげでこうして家まで送れるんだから感謝しろよな」
「はいはい、ありがとーございます」
彼の初めてお酒を飲んだときの話、初めて聞いた。
それも当たり前か。
高2の時っていったら、その頃、美貴はもうすでに東京に来ている。
幼い頃から隣同士で育って、同じ学校に通って、同じ世界を見てきた。
流石に年齢を重ねるにつれ、それぞれに自分の世界というものができてくると、いつも一緒というわけにはいかなかったけれど、それでも顔を会わせればお互いの近況を話したり、下らない話で笑い合える、そんな関係だった。
それが美貴が東京に行った途端、プツリと途絶えた。
電話番号とか知らないわけじゃなかったけど、受話器越しに会話をするのはとても不自然な気がしたし、なんといっても恥ずかしかった。
時々実家に帰って来ていたときも、顔を会わせることはなかった。
わざわざ連絡を取ってまで会うという概念がなかったから。
ただ彼の部屋に灯る蛍光灯をカーテン越しになんとなく見つめるだけだった。
だからこういう風に話をするのは本当に久しぶりで、酔いが少し醒めた今頃になってなんだかちょっとだけ緊張を覚えた。
…まぁ、でも案外全然普通に話せるもんだね。
ティッシュをもう一枚取り出して、チーンと勢いよくかんだ。
「…もうちょい女の子らしく鼻かめない?」
「うっさい」
手持ち無沙汰となっているコンビニ袋にティッシュを投げ込みながら彼を睨んだ。
そしてお互いちょっと笑った。
「…またすぐあっちに戻るんだろ?」
「うん、明日、朝イチで」
「大変、だな。 別に無理してこっち来ることなかったんじゃねぇの?」
「美貴だって帰ってくる予定なかったけどさ、お母さんがせっかくだからって言って。それにみんなにも久しぶりに会いたかったし」
「そっか」
「でもさ、美貴まだ19じゃん。成人式っていっても正直ピンとこなくて」
「…俺、ハタチだけどピンときてないよ。案外、皆、そう思ってるんじゃない?」
「そんなもんかなぁ」
「そんなもんだよ」
雪に埋もれていく街はひっそりと静まり返っていて、あまりにも静か過ぎて、まるでこの車の中だけどこか別の空間に飛ばされてしまったかのようだった。
酔いがまだ抜けきってなくて頭がぼーっとしてるってのもあるけど。
時折訪れる対向車のライトが、かろうじてこの車と美貴の頭を現実の世界に繋ぎとめていた。
「どうだった、みんなと久しぶりに会ってみて」
「うーん、変わってる人もいたし、昔のまんまっつー人もいたり…ユッコとか全然変わってなかった」
「ああ、アイツ、今、大学だっけ?」
「うん、ケーキ屋でバイトしてるって。なんというかキャラのまんまだよねー」
「ははっ、確かに」
車は市街地を走る。
オレンジの街灯が照らす街並みには見慣れない建物もチラホラと見られた。
前はあそこに何があったんだっけ。
ちょっと考えてみて、思い出せそうになくて、やっぱり考えるのを止めた。
「あっ、そうだ、斉藤クン、ビックリした」
「ああ、結婚の事? 俺は知ってたからなぁ」
「知ってたんだったら美貴にも教えてよ」
「…ああ、うん、そうすりゃ良かったな」
その後もしばらく同級生の話を続けた。
今日顔を合わせた人の事も、今日来られなかった人の事も。
大学に行ってる人、働いている人、ブラブラしてる人。
くっついた人、別れた人、独りの人。
苗字が変わった人もいたり、中には近々親になる人もいたりで。
次第に美貴は妙な感覚に包まれていった。
会話に登場する同級生達の昔の下らないエピソードと今の現状が、繋がるようでまるで繋がらない。
昔、一緒に放課後わいわい騒いでいた友人達と、今日会ったり、会話に出てきた人たちが本当に同一の人物なのか分からなくなってしまったのだ。
そしてその妙な感覚は隣の運転席に座る彼に対して一番強く抱いていた。
美貴はぼーっとする頭に任せてついその事を口に滑らせてしまった。
「…なんか凄く変な感じがする」
「何が?」
「だってさ、ちっちゃい頃から知ってる人がこうやって車、普通に運転するようになっちゃってて、今それに乗ってるんだよ?」
「…ふーん」
「『…ふーん』って。あんま分かってないでしょ。んー、なんつーのかなぁ、アンタ、お父さんみたいだよ」
「はぁ? …バカ、俺まだハタチだっつーの。それを今日一日かけて祝ってきたところなんだろ」
「…それはそうなんだけどさぁ」
お父さんみたい、と言われた彼は少しふてくされたように口を尖らせた。
そういう子供っぽい仕草をみせる所は変わってないんだけど。
でも、やっぱり。
「やっぱりみんな変わったよ。みんなそれぞれ色んな人生があって、色んなこと抱えてて。
もう昔みたいには戻れないって思ったら、なんか…ちょっと怖い、かも」
ちっちゃな頃から変わっていない『彼』と、美貴が知らない間に変わっていた『彼』。
子供にも大人にもなり得るその存在が、変な感じに繋がっているのだと思った。
ふとしたきっかけで美貴達はいつだって子供の頃のように無邪気に喋ることができるけれど、やはり時間を完全に戻すことはできなくて。
そのことが、少し怖くて、そして寂しい。
「…ひとつ、言っていい?」
「何?」
「人の事ばっかり言ってるけど、俺にしてみれば一番変わったのオマエだから」
「え…」
「あまりに変わりすぎて、もう俺が絶対追いつけない所までいっちゃった」
「……そんなこと」
「側にいた人が自分を置いてどんどん変わっていっちゃう怖さを俺は16才の時にオマエから教わった」
「…16才って」
「オマエが東京に行くって言った日」
「あ…」
美貴が東京行くって言った日、彼はどんな顔してたっけ。
美貴はただこれからの日々に思いを巡らせていて、周りのことなんか正直目に入らない状態だったけど。
あの時、彼は美貴が変わっちゃうことに実は怯えていたのかな。
でも、これだけは覚えてる。
彼は最後、笑顔で送ってくれた。
「なんとかちょっとでも追いつくように自分なりにやってみたけどダメだった」
「………」
「でもさ、オマエ、変わってないよ」
「…え」
「なんつーか、大事な所は変わってない。今日、久しぶりに話してそう思った」
「…うん」
「でもってそれは皆もおんなじで、大事な所は変わってないし変わらない、と、俺は思う」
「…うん」
その頷きを最後に会話は途切れた。
彼の左手がカーステレオのボタンに伸びるとFMのラジオがとても小さなボリュームで流れ始めて、それが途切れてしまった会話に取って代わった。
シートに深く身を沈め、美貴は再び目をゆっくりと閉じた。
まどろむ意識の中、前に友達づてに聞いた彼の話をぼんやりと思い出していた。
ひとつ。
彼が実は東京の大学を受けようとしていたこと。
ふたつ。
けれど受験の前に彼のお父さんが倒れてしまって、大学受験を断念したこと。
みっつ。
今は街の小さな電気店に勤めていること。
すべて人づてに聞いたことばかりで、今日確証がとれたのは三つめの今は街の小さな電気店に勤めているということだけだった。
いつか彼は建築の勉強をして自分で家を作りたい、と美貴に話していた。
建築を勉強できる大学は一杯あると思うけど、どうして東京の大学だったのか、それ、聞いてもよかったのかなぁ。
そしたら、アンタは何て答えたかなぁ。
今の仕事に満足してるのかなぁ。
…分かんないや、全部。
―
―――
――――
――――――
――――――――
「おーい」
「…ん?」
「着いた」
「…あ、ごめん、また寝ちゃった」
目をごしごしと擦ってから、今度はその手で助手席のドアのガラスの水滴を拭った。
見慣れた我が家と、見慣れたその隣の家があった。
ドアをちょっとだけ開けると冷たい空気が車内に流れ込む。
美貴はドアレバーに手をかけたまま目線を下に落として俯いた。
「どうした?」
「…あのさ」
「うん」
「…仕事、大変?」
「うん?…ああ、うん。…つーか仕事はみんな大変なんだと思う、けど」
「けど?」
「まぁ、楽しいよ。どんなことにも喜びはあるから」
そう言った彼の顔は、室内灯に照らされてやけに大人びて見えた。
それは美貴の全然知らない顔だったけど、やっぱり彼は彼だと思った。
そして美貴はゆっくりと降り積もったばかりの雪の層を踏みしめた。
「ま、お互い頑張ろうぜ」
そういい残すと彼はゆっくりと車を発進させた。
すぐ隣の家の車庫にそれが無事納まるのを確認してから、美貴は家のドアを開いた。
家族を起こさないように静かに階段を昇って、自分の部屋に入る。
灯りは点けないまま、つい部屋まで持ってきてしまったティッシュの詰められたコンビニ袋を机に置くと、窓際に寄ってカーテンをそっと開けた。
結露した窓ガラスとはらはらと舞い落ちる雪の向こう側に彼の部屋が見えた。
しばらくじっとそれらの景色を眺めていると、やがて彼の部屋に灯りが点いた。
カーテン越しの蛍光灯。
その灯りはなんだか美貴をとても安心させた。
美貴はベッドに身を静かに委ねた。
化粧も落としてないし、服も着替えていないけど、今日はこのまま眠ってしまおうと思った。
東京に戻ったら彼に電話を掛けてみよう。
驚くかな。
うん、きっと驚く。
そしてちょっと照れる、彼も、美貴も。
休日にするほどめでたい日かどうかはやっぱり分からないけど、何か大事な日になっちゃったなー、と一人笑って、美貴はそっと目を閉じた。
―――fin.
思ったより長くなってしまいました
読んでくれた人、お疲れ様でした
538 :
名無し募集中。。。:05/01/11 02:20:33
乙!
久し振りの美貴視点作品だね。
539 :
名無し募集中。。。:05/01/11 03:30:08
ちょこっとじれったい感じが俺の心をくすぐる作品でしたよ
おつかれー
>>537
じっくり読んだ。
読み応えあったよ。
ちなみにおれも成人式ですた。
乙
乙でした
中々読み応えありました
ほも
すげーいいじゃん
乙です!
ho
川VvV)<ほも
帝保
ホモゼン
549 :
名無し募集中。。。:05/01/12 03:55:12
だめだこりゃ深夜保全。
おは保
仕事中保全
夕ほ
みずほ
新作うpさせてもらいます。
1
何気なく掴んだベランダの柵はぎょっとするほど冷たかった。
俺はその少し濡れている柵に肘を着いてタバコをふかす。
タバコのにおいに混じって、冬の夜の匂いがした。
ついさっきまで降っていた雪。
今ではウソのように、きれいな夜空が見える。
寒さに震わした俺の指先からタバコの灰がポロリと落ちた。
ガラガラッ。
隣の部屋の窓が開いたときには、タバコは根元まで来ていた。
俺は何も言わずに、携帯灰皿をポケットから取り出してタバコをもみ消す。
美貴が随分前からこちらを見ていたことに俺は気付いていた。
「…寒いね」
「あぁ。そうだな」
美貴は隣まで来ると、俺と同じようにベランダの柵に肘をついた。
「なにやってるの?」
「いや…。タバコ吸ってただけだ」
「それは分かってるよ」
美貴は言いながら、タバコを吸うまねをして大きく息を吐き出した。
「ほらっ、見て見て。息が白い。ホントにタバコ吸ってるみたい」
「…ガキの頃よくやったよな。タバコのまね」
「そうだね。…いつの間にかタバコ吸っていい歳になったんだね」
「美貴はまだだけどな。あと一ヶ月とちょっと…か」
「うん。…ミキの誕生日。覚えてくれてるんだ」
俺はあいまいにうなずく。
美貴は俺に笑いかけると、寒そうに手を口に当てた。
2
「寒いか?」
「あっ、うん。ちょっとね…。でも、大丈夫」
俺は少しだけ美貴との間を縮めた。
「ちょっと冷えるな」
「そだね。でも…」
「でも?」
「ううん…なんでもないよ」
俺がまたタバコに火を点けると、美貴はまたタバコを吸うまねを始めた。
俺の吐き出す煙と、美貴が吐き出す白い息が暗い空に溶けていく。
街は時が止まってしまっているかのように静かだ。
ここには俺と美貴しかいないような、そんな錯覚がした。
「寒いと…空気が冷たいと夜空も澄んで見える」
俺はなぜか取り繕うように声を出した。
俺の声が冬の夜に、やけに大きく響いた。
美貴はゆっくりとうなずいて、その澄んだ夜空を指差した。
「ほら…。月、きれいね。風もないし」
「…あぁ、きれいだ」
青白い月の顔。
少しおぼろげで、静寂に包まれた街を見守るようにそこにあった。
「なぁ、美貴…」
「…なに?」
美貴はゆっくりと月から目を離し、俺を見た。
「よかったらさ、ちょっと…散歩でもしようか」
「うん…。いいよ。なんか部屋にいるのがもったいない。きれいな月だから…」
「じゃあ、なんか羽織って来いよ。風邪引くぞ。お前が寒がりなこと、知ってんだからな」
美貴はもう一度チラッと月を見ると、俺に向き直り微笑んだ。
3
サクッ、サクッ。
少し前まで降っていた雪が足元で音を立てる。
その足音が、返って静けさを際立たせていた。
今夜は風がない。まったく風の音がしなかった。
歩きなれた道。目の前は白い雪に覆われている。
振り返ると…。
「足跡…ミキたちのしかないね」
その白い雪の上に俺と美貴の足跡だけが残っていた。
「そうだな」
俺たちはまた歩き出す。
「なんかさ…」
美貴がためらいながら声を出す。まるでこの夜の静寂に遠慮するように。
「なんだ?」
「…笑わないでよ。絶対」
チラッと俺を見る美貴におれはうなずいた。
「なんか、時間が止まってるみたい。…ミキとあんたしかいなくなっちゃったみたい…だね」
「…俺と美貴。それと」
空を見た。そこには相変わらずきれいな月が浮かんでいた。
俺は人指し指を上に向ける。
「夜空に浮かぶ、美しい月しかいない。…なんちゃって」
「キザなこと言っちゃって。気持ちわりーい」
美貴は俺を見て笑った。
「うるせーな。いいだろたまには」
「いいと思うよ。こんなにきれいな月だもんね」
美貴は月を見上げた。青白い光るが美貴を照らしだす。
それがあんまりにも幻想的で…。綺麗で…。
俺の、今まで大切に仕舞っていた気持ち。
それに気付いてしまった。
4
「あんたなんで、成人式来なかったの?…ねぇ?」
美貴が俺を覗き込んでいた。
「あっ、ああ。いや、べつに…。バイト入れてたし」
「でも、夕方からだったんでしょ?」
「そうだけど…。成人式なんて、どうでもいいかなって思ってさ」
美貴が顔をしかめる。
「楽しかったのに…。懐かしかったよ。結婚してる子もいたし……」
ゆっくりと歩きながら、美貴は成人式のことを話し出した。
寒い夜道。誰にも出会うことはない。
美貴の話し声と、二人の雪を踏みしめる音が耳をくすぐる。
でも、俺の耳に美貴の話は入って来なかった。
見慣れてたはずの美貴の顔。聞き慣れたはずの美貴の声。
いつもと変わらないはずの美貴の仕草。いつもと変わらないはずの美貴との距離。
すべてが違って見えた。
きれいな月のせいか、それとも風のない夜のせいか…?
ホントは分かってる。
仕舞っていた気持ちに気付いてしまったせいだってことは。
分かっていても、どうしようもなかった。
「……だったんだってさ。おもしろくない?…って聞いてる?」
俺はただ美貴の顔を見つめていた。
「おーい!もしもーし!?」
「…聞いてるよ。ちゃんと…」
「じゃあ、ミキがなに言ってたか、言ってみてよ」
美貴は立ち止まり俺を睨みつけた。
俺も立ち止まる。
今夜は風がない。立ち止まり、声を発しないでいると本当に何も聞こえない。
俺はなぜか突然…。
美貴を引き寄せ、抱きしめた。
5
「なっ!なに!」
腕の中で美貴が暴れだす。
当たり前だ。いきなりこんなことされたら誰でもそうなると思う。
それでも俺は、腕を放すどころかますます強く抱きしめた。
暴れていた美貴の力が徐々に弱くなって、そしてその動きが完全に止まる。
俺はただ美貴のぬくもりだけを感じていて、そんな俺たちを月だけが見ていた。
どれくらいそうしていたんだろう。
「…ゴメン」
腕を放して俺はつぶやくようにそう言った。
「……」
美貴はただうつむいていた。
「なんか俺…ホントゴメン」
「……なんで」
ボソリと美貴が言う。
「なんでよ…」
「…なんか急にその、…そういう気分になったんだ」
「そういう気分ってなによ」
美貴が俺を見上げた。
「美貴を抱きしめたくなったんだ。そうしないといけないような気がした」
「気分でこんなことしないでよ…」
責めるような目で俺を見つめる。
「……」
「…好きなの?ミキのこと」
「ずっと、心の中に仕舞っていたんだ。この気持ち。…さっき美貴が言っただろ。俺とお前しかいないみたいだって。」
「……」
「その時思った。お前がいればそれでいいって。美貴さえいてくれればそれで…」
美貴はなにか言いたそうに俺を見上げる。
「ス…キだよ。美貴」
6
「じゃあ、なんで…なんで、謝ったの?」
「それは…。やっぱりいきなりあんなこと…、いきなり抱きしめたりしたら、迷惑かなって思ってさ…」
「迷惑?」
美貴は俺に背を向けて歩き出す。
俺は慌ててあとを追った。
「迷惑か…」
美貴のつぶやきが夜の闇にしみこんだ。
サクッ、サクッ。
美貴と俺の足音だけが聞こえる。
「風のない冬の夜。散歩もいいかもね」
独り言のように美貴がつぶやいた。
「あぁ、そうだな。…寒いか?」
俺は少しだけ美貴との間を縮めた。
「うん。ちょっとね。でも…」
言い終わらないうちに、美貴が俺の腕にしがみついてきた。
「こうすると寒くない」
「なっ、なんだよ…」
「いいでしょ。…ミキもそういう気分になったの。あんたは迷惑?」
「迷惑じゃないけど…。ちょっとびっくりした」
「さっきのミキも同じだよ。少し驚いただけで…」
美貴は腕を組みながら俺を見上げる。
「全然迷惑じゃないよ」
「……」
「だから、あんたもまた、そういう気分になったらさ…」
美貴はそれ以上は何も言わないで、ただ大きくうなずいた。
俺も大きくうなずく。
風のない夜。途切れ途切れの足音。
美貴の存在だけを感じていた。
了
今回はSparks Go Goの『風のない夜が僕を責めとがめる』です
エレカシさん乙です。
いや〜、相変わらずいい作品ですね。いい夢見れそうです。
やっぱいいね〜
さすがだよ
エレカシさんさすがだなぁ…
しかしスパゴーとは…絶対同世代とお見受けするw
川VvV)<ほも
GJ!
エレカシいいぞ!
568 :
名無し募集中。。。:05/01/13 03:25:24
だめだこりゃ深夜保全
ho
本物のエレカシは解散したんっけ?
知らない保
ほ
573 :
名無し募集中。。。:05/01/13 19:12:20
作家さんますますガンバレ保全
美貴姉ぇ編の更新はまだですか?
ミキミキ♪
/彡::::::::::::::::::::::ミ:::::::、
/:::::::::彡-'" ̄ ̄ `ヽ;::::::,
/:::::::::/ `vト、
/:::::::::/ 、-ー= ==、ll::::!
|:/ノ:/ , --、 ,--、 l、::)
/:::/ニ| ' (;;;;゚i l;;;゚i l(:::)
i:::ハ<| 、、、 , 、、、 i(:::)
(::イ `ヘ 、___, ノ (:::) < 藤本さん ほぜんしときますね
. (::::) ヽ、 / }::リ
(::ソ _| `''┬ー '" (:::!
豆 i^><_ ト<⌒し、 豆 _________
(::ヽへ_ ン\` '" ) 〈`, ノ::) /7::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
>;;l! ,へ /ヽ-v-<`ヽ〈 ', "^ //:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
/ /ノノ.⌒'ー、__、__,,、-イ. ', .//:::::::::::::::新垣::::::::::::::/
ほぜん
ho
ほ
581 :
名無し募集中。。。:05/01/14 16:55:35
だめだこりゃ保全
この時間にこれだけ間隔開いても大丈夫なのか
1時間放置したら落ちてた時もあったよね
落ちにくいのはいいんだけど作家不足
帝保
586 :
名無し募集中。。。:05/01/15 01:50:07
ほぜん
587 :
名無し募集中。。。:05/01/15 03:21:36
保全するやよー。
▼ハヽヽ▼
/|\从VvV)<みきみき♪
⌒⌒''(U 美 )
▼〜し'~し'
保
帝保
▼ハヽヽ▼
/|\从VvV)<みきみき♪
⌒⌒''(U 美 )
▼〜し'~し'
ほ
ぜ
ん
だ
な
ぽ
り
作品不足はネタ不足。
なにか雑談でもいいからネタをくれ。
松ちゃんが今度は持田香織に乗り換えたらしいけど、すげー嘘くせー。
そのうち松ちゃんも加護とか辻ちゃんに手出したりして・・・
もうすぐバレンタイン
ほじぇん
バレンタイン監督
川VvV)<ほも
ほ
も
ももも!
石川、矢口誕生日ネタ頼む
うまく主人公を絡ませて
ほ
保
611 :
名無し募集中。。。:05/01/17 18:49:56
1月はあんまりイベントがないよな
2月になったら…
建国記念日か!!
そっちかよw
隣の家に忍び込む
ho
ちょっと待って
こ の ス レ ま だ あ っ た の か !
途中からスレなくなったような・・・ズッコケの人がいなくなって
懐かしいんで今からまとめサイトにこもりますね
617 :
名無し募集中。。。:05/01/18 03:44:10 0
だめだこりゃ深夜保全。
ほ
年賀宝くじネタとかどう?
ho
ho
623 :
hccdb6a82c5.bai.ne.jp:05/01/18 19:33:29 0
ze
ん
雑談のネタもない
今のこのスレの状況は
藤本が幼なじみであることが当たり前になって
ありがたみが無くなって来た主人公の心境と同じだな
色んなハロメンから好意を寄せられてそれでもミキティが好きな主人公と
なかなか素直になれないミキティ
っていう作品希望
628 :
名無し募集中。。。:05/01/19 02:54:07 0
だめだこりゃ深夜保全。
629 :
名無し募集中。。。:05/01/19 04:43:38 0
ほ
ほ
狼復活保全
ほぜん
ho
634 :
名無し募集中。。。:05/01/19 23:07:14 0
ho
時代劇希望ほぜん。
時代劇…
保全ばっかだな。
638 :
名無し募集中。。。:05/01/20 03:40:23 0
まあな 保全
ho
もうダメだ
だめだな
▼ハヽヽ▼
/|\从VvV)<みきみき♪
⌒⌒''(U 美 )
▼〜し'~し'
\
もう限界か
次スレはファイナルにするか
ダメにしたがってるやつがいるな
ダメだと思ったら来なきゃいいのに
だな
メイワクな話だ
まだだ!まだ終わらんさ!
って何度言っただろう…orz
落ちると悲しいので保全
ズッコケの他に何か面白いのがあったら紹介プリーズ
ほ
653 :
名無し募集中。。。:05/01/21 04:03:24 0
だめだこりゃ深夜保全。
ぜ
ん
昼保全
午後の保全
保全
Mステ前保
不可視保全
661 :
OFSfa-03p5-186.ppp11.odn.ad.jp:05/01/21 22:37:46 0
ho
新作です
1
日曜日の空。
いくつもの白い雲が、ものすごい速さで空を横切る。
あたしは窓越しにその空を眺めていた。
窓の外の寒さは簡単に予想できた。今日の風の強さも。
空はただ青く、風はただ雲を動かしているだけ。
風の強い日は、鳥も空を飛べない。
少し物悲しさを覚えたあたしは、視線を隣の家へと移した。
隣の家のカーテンがしてある部屋へ。
いつのそこにある、あいつの部屋。
いつも一緒にいた、あいつ。
あいつは今日もそこにいる、はず。
いつものあいつが…そこに。
わたしはその部屋から目を逸らし、また空を眺め始めた。
最近あいつの様子がおかしい。
ミキといるときも上の空だし、部屋でふさぎこんでることが多い気がする。
笑顔もぎこちない。
なにか悩んでるんだと思う。
腹が立つのは、それをあたしに隠そうとすること。
それと…あたしがそれを気にしてるってこと。
ミキにはなんでも言って欲しい。
あいつが笑ってくれないと、ミキも…。
2
シャッ、シャッ。
カーテンを開ける音。
あたしはの目は隣の部屋へ向いた。
窓越しに、あいつは少し驚いたような、困ったようなそんな顔を浮かべて…。
ぎこちなく笑った。
つられてあたしも笑う。
自分でも分かるくらいぎこちなく。
あいつはぎこちない笑顔を貼り付けながら、背を向けようとした。
「ちょっ、ちょっと!」
おもわず出た声。
しかし…。
あいつは再び部屋の中に入っていった。
あたしの声は二枚のガラスにさえぎられてあいつにまで届かなかった。
窓の外は強い風。
あいつの部屋の窓はあいつを映さない。
あたしは自分の部屋の窓を開けることが出来ない。
部屋の中で一人。大きなため息をひとつ。
ひざを抱えて、窓にもたれかかった。
窓の冷たさに外の寒さを思い出しす。
「ミキは…ミキじゃだめなのかな。あいつ…」
なんでなにも言ってくれないんだろう。
ミキはなんでなにも出来ないんだろう。
ため息が窓を曇らせた。
3
ずっとそうしていた。
動き出すことも出来ず、眠ることもない。
頭の中は迷路に入ったみたいに、同じところをクルクルまわっていた。
サバサバした性格だと言われていたし、自分でもそう思ってたのに…。
またため息。
ため息に色があったなら、もしその色が黒かったら…。
この部屋は夜の闇より暗くなってるかもしれない。
今のあたしの心のように。
あたしが落ち込んでるときは、いつもあいつが…。
なのに、ミキはあいつのチカラには…。
その時、コンコンと窓が鳴った。
あたしは顔を上げる。慌てて窓の鍵を開けた。
窓が開き、部屋に冷たい風が入る。
ため息の闇が強い風に飛ばされて、空に吸い込まれていく気がした。
あいつが、気まずそうに鼻を掻いてそこに立っていた。
「…早くはいんなよ。寒いじゃんか」
湧き上がってくるうれしさを見透かされるのが怖くて、あたしはぶっきらぼうにそう言った。
「あぁ…」
あいつが遠慮がちに部屋に入ってきた。
「なんか、久しぶりだね。あんたがミキの部屋に来るなんてさ」
「そうだな。…いつもはお前が俺の部屋に来てたもんな」
居心地が悪そうに見回して適当に座る。
「しばらく見ないうちに、すっかり女の子の部屋になったな」
あたしもなにも言わないであいつの正面に座る。
「で、なんの用なの?」
あいつはまた鼻を掻いた。
「いや…。最近お前、元気がないなぁって思ってさ」
4
「ミキが!?」
それはあんたでしょ!
その言葉が喉まで出掛かって、そこで突然止まった。
あいつの目が…、あいつの目は本当にあたしを心配してる目だったから。
「…どうかしたのか?」
その目のまま、あいつはあたしを見る。
「あんた…あんたはホントに…」
優しいやつ。
自分が悩んでるのに、ミキの心配までしてくれてる。
「……ミキは大丈夫だよ。でも」
あいつの眉が少し上がった。
「…ミキと仲のいいやつ、誰よりも仲のいいやつがさ。いるんだ」
あたしはあいつをチラッと見た。
「そいつが、最近なんかおかしいの。なんか悩んでるみたい」
「……」
「そいつはすごく優しくて、ミキが落ち込んでるときにはいつでも元気付けてくれる」
あいつは少し困った顔をしていた。
「ミキはそいつに頼りっぱなしでさ。なのに…、なのにそいつはミキを頼ってくれないの。男の意地ってやつなのかな…」
あたしはあいつの目を見つめた。
あいつもなにも言わないまま、あたしの目を見つめていた。
しばらくその状態が続いて、その後あいつは大きく息を吐き出した。
「気付いていたのか」
「当たり前だよ。全然平気なフリしちゃってさ」
「…美貴が元気なかったのも、俺のせい?」
あたしは少し考えて、ゆっくりとうなずいた。
「なんか返って、悪いことしちょったな」
あいつは少し笑った。
あたしはちょっとうれしかった。
5
「で、なんなの?あんたの悩み」
あいつは困った顔で鼻の頭を掻く。
「ちょっと部活の先輩とな。…別に、大したことじゃないよ」
「でも…」
「俺はさ、やっぱ男だから。お前の言ってた通り、意地ってのがあるんだよ」
あいつは申し訳なさそうに、あたしを見た。
「お前が俺のこと心配してくれてたこと、すっげーうれしい」
「…ミキじゃ、あんたのチカラになれないの?」
「そうじゃない」
真剣にあたしを見る。
「…もうちょっと、自分でがんばってみたいんだ。自分のために」
あいつの顔が少し大人に見えた。男の子じゃなくて、男の顔に。
「……わかった。でも、もっとミキのこと、頼ってもいいんだよ」
あいつは微笑みながら、大きくうなずく。
「俺はいつでも美貴を頼ってる。美貴はいつだって俺を元気付けてくれてるさ。今もそうだ、ホントに」
あいつは目を逸らしながらそう言った。
「…ミキはきっと、ずっとずーっとなにがあっても、あんたの味方だから…」
あいつがあたしの方を見た。
「みんなが…、世界中のみんなが敵になっても、ミキだけは…」
あたしはついうつむいてしまった。顔が赤くなっていくのが分かる。
「あぁ、ありがとな。おかげで楽になったよ」
言いながらあたしの頬に触れる。
「顔、熱いぞ」
「うっ、うるさい!」
あたしの言葉にあいつは笑った。あたしもつい笑ってしまう。
分かってるのかな?
あんたが笑ってくれるから、ミキも…。
笑えるんだよ。
了
aikoの『あした』です。
ちょっと連投の規制に手間取ったっス
少し、スレが寂しい感じになっちゃってます。
出来ればもっとたくさんの人に気軽に書き込んで欲しいっス
・゚・(ノД`)・゚・エレカシさんGJだよぉぉぉぉ!
…オレも久しぶりになんか書いてみるかな。
いいよ〜。いまやこのスレはエレカシさんのためのスレだな。
すごくよかった。
うむ
実にいいね
良スレ認定保全。
ho
作家のみなさん小ネタプリーズ
▼ハヽヽ▼
/|\从VvV)<みきみき♪
⌒⌒''(U 美 )
▼〜し'~し'
677 :
名無し募集中。。。:05/01/22 19:11:27 0
保全。
ほ
ho
川VvV)<ほも
良スレ保全。新作期待してます。
保全しないから沈んじゃった。
18冊目の最後のほうからの続き
もはや、自分で書いたのに一切記憶にない。
とりあえずあらすじ
○○は武内アナ(テレ朝)をテレビで観たいがために高橋とのデートの誘いを断ったんですねん。
≪長いので中略≫
だが、○○はマクドで美貴はんとデートしとった訳でんがな。
で、その現場に高橋がおりましてん。そら、まあめっちゃ怒っとるんですわ。
美貴はんからも怪しい目で見られる、タレ好きの○○。
○○、一世一代のピンチでおまんがな。
以上ニセ関西弁風でお送りしました。
高橋「・・・○○先輩の嘘つき。」
○○「・・・」
俺は薄っすら涙を浮かべる高橋になにも言えない。
なにも言い返す言葉がないのだ。
だって事実無根、美貴と一緒にいる訳だから
まあ、ホント男って奴は、どうして可愛い女の子の涙に弱いんだろうね?
例えば・・・
良い子の例
ナイナイの岡村さんも大好き、安藤ミキティが頑張って入賞し表彰台で泣いていたらキュンとして抱きしめたくなると思う。
34歳のおっさんも虜にするくらいに可愛らしいからね、安藤ミキティは。
すぽるとのプッシュも从σ・∀・)σ <シャラポワと共にGJ!!
悪い子の例
それがゴルフの宮里藍だと、なんとも思わないもんね。
マニアなら可愛いと思うんだろうけど、あの沖縄特有の濃い男顔は一般受けはどうか・・・
まあ、从σ・∀・)σ <宮里すげー!
くらいは思うんだろうが・・・
とにかく可愛い子の涙は凶器であり必殺技だ。(あくまで可愛い子限定。三十路お断り。)
高橋に泣かれでもしたら、俺は明日から高橋とどう接していいんだろうか?
人間付き合いの苦手な俺から高橋に声をかける事は出来ないだろう・・・美貴なら大丈夫なのに。
美貴「○○、彼女怒ってるみたいだけど。なんかあったの?」
マックポテトを美味そうに食いながら、美貴は聞いてきた。
>>683 ○○「・・・お前のせいだよ。」
俺は高橋に聞こえないように小声で言った。
美貴「・・・要するに○○、彼女となんかトラブっちゃったワケだ。美貴と○○の事、恋人同士だと思ってるんだ。」
○○「おっ!・・・勘がいいな。美貴、正解。」
美貴の勘は昔から鋭い、彼氏は浮気も出来ないだろうな。
美貴の彼氏って、もしかして・・・
美貴「本当の事、○○言ってあげたら?大体、○○に合う女の子なんて世界中捜しても・・・美貴しかいないよ。」
美貴は照れくさそうに俺に言った。
要するに俺は美貴の彼氏ってワケだ。
でも、俺は美貴に恋心を懐いていないのだ。
第一、美貴と一緒にいる時間が長すぎて美貴を異性として見た事はない。
仲の良い大親友とでも言っておこうか、美貴に言ったらどんなリアクションが帰ってくるだろう?
高橋「・・・随分お二人仲良さそうですけど、○○先輩と藤本先輩って、付き合ってるんですか?」
○○「そ、それは・・・」
そうだよと言えれば楽なんだろうが、高橋の泣き出しそうな顔を見るとそんな事を言えるはずもない。
それに周りの客達も、俺らを興味津々で見てるんだもの。さっきから奴らの視線が俺に集中してる。
美貴はというと。我、関せずとした表情で延々ポテトを食い続ける。最近太ったくせに・・・
美貴「マネージャーさん、見てたらわかるじゃん。うちら、マネージャーさんの目にどう映ってる?」
高橋「い、言いたくないよ・・・藤本先輩って。ほんま・・・意地悪やよ。」
○○「た、高橋・・・」
この時、俺は高橋にキュンとした。
なんだろうこの感じ。
ツマンネ
それからそれから
保全が無くなったのは(ry
川V-V)
>>684 どうやら、俺は高橋に惚れたみたいだ。
なので俺は美貴に内緒で高橋と付き合うことにした。
彼女の影響とは?の巻
高橋「○○先輩、ホントにあたしでええの?」
○○「だって俺、高橋を好きになっちゃったんだもん。高橋にフラれなくて、安心したよ。」
高橋「ホンマ、あたし夢みたい。○○先輩が好きだからバスケ部のマネージャーになったんやもん。」
笑顔でそう言って高橋は俺の腕を掴み顔を寄せた。
俺の腕に高橋の胸が当たる。
俺は高橋の胸の感触を楽しみながら、デートを楽しんでいた。
高橋「○○先輩・・・なんで、ニヤニヤしてんの?」
○○「!?・・・た、高橋って可愛い顔してるな〜って思ってたんだ。」
高橋「やーよ。○○先輩、照れるしそんなん言わんといてえや・・・嬉しいけど。」
とにかく俺がエロい事を考えていた事を高橋にバレなくて良かった。
俺はホッと胸を撫で下ろした。
というワケで
部活帰りに毎日、高橋とこんな感じでデートしてるんだ。
うpされない名作よりうpされる駄作のほうが百倍マシ
ながーーーい目で見てやってくださいね
どうせ読まないから俺にとっちゃ保全レスと同じでドーデモイイヨ
>>689 そのまま思いつきで書いてるし、そんなに考えて書くもんなの?こんなの時間かけて書くほど暇な奴はいない。
話をしているうちに高橋と音楽の趣味が合う事が判明した。
○○「洋楽しか聴かないんだ。俺と一緒じゃん。」
高橋「そうだよ。・・・先輩どんなん聴くの?」
○○「んー、マリリンマンソンとかスリップノットだな。ほんで、全然タイプ違うけどストロークス。最近ではフランツフェルディナントがいいな。」
高橋「ほんまタイプばらばらやんね。・・・あたし、1回マンソン聴いてみたかってん。」
○○「じゃあ、貸してやるよ。高橋、どんなの聴くんだ?」
高橋「もっぱらビヨンセ!ネリーとかアッシャーにミッシーエリオットもええよ。」
○○「ビヨンセね。まー、マリリンマンソン好きの俺には無縁だな。」
高橋「○○先輩、聴いて!先輩にもあたしと同じん聴いててほしいし。」
・・・というわけで俺は高橋が貸してくれたビヨンセのCDを聴いている。
今までは無縁だと思ってたけど、よく聴くといいもんだな。
美貴「○○〜、美貴と一緒に映画見ようよ。さっき、HMVで買ってきたんだ。」
俺が高橋が貸してくれたナナを見ながら、ビヨンセを聴いていると
窓からHMVの袋を持って美貴がやってきた。
美貴がへんに思うといけないから、俺はとっさにナナを枕の下に隠した。
美貴「○○、なに隠したのよ。エロ本?」
○○「い、いや、別になんにも隠してないよ。美貴、なんだよ?なんか用か。」
美貴「だから映画見ようって・・・あれ?これ、ビヨンセじゃないの。○○、ビヨンセなんて聴くんだ。」
○○「ああ、ちょっと興味があったから後輩に借りたんだ。」
美貴「・・・男?」
美貴はじっと俺を睨んだ。
○○「あ、当たり前だろ・・・。」
美貴「そうだよね、女の子のはずないよね〜。」
どうやら上手く誤魔化せたみたいだ。
こんなの書いてみました。
「ねえ○○、美貴には夢があるんだ」
美貴は甘い吐息とともにそう切り出した。
コートの裾を握ってうるうるとした目を物欲しそうに俺に向ける。冬の公園に木漏れ日のベンチ。
俺はそっと目を閉じた。
「美貴、犬が飼いたい。でもさーやっぱ散歩とかメンドクサイし○○代わりやって」
「…はぁ?」
美貴はポシェットの中からその辺で売ってる100円のカラーボールを取り出す。
「ほらこれ」
「……」
「それー」
ボールが弧を描いて飛んでいく。
俺はその様子を呆然と見ていた。青い空に蛍光ピンクがよく映えた。
「ほら、早く取ってきて」
「は?マジで?」
「マジ…ってか返事はワン。これ鉄則」
頭痛くなってきた。帰ろう……帰れない。むしろ還れそうだ。
美貴の目が笑ってる。
「ほら○タマ! 今日は○タマが好きなボール遊びだよっ」
「…わん」
「なんでかなぁ〜、今日は元気ないなぁ〜」
「わぁぁん」
ボールは転々と転がって結構遠くにあった。
「はっ、はっ、はっ…」
「ん〜よしよし。○タマえら〜い!」
さわさわと頭を撫でられて…ちょっと癖になりそうだ……。
だめだこりゃ。
697 :
名無し募集中。。。:05/01/24 00:20:50 0
698 :
名無し募集中。。。:05/01/24 03:55:27 0
保
全
だ
ほ
ミキミキ♪
HO
今
>>155のまとめサイトで学園祭編〜温泉編見てたんだけどぉ!!
温泉編10で終わってるんだけど続きないのぉ!?
続き超気になるんだけどぉ!!
708 :
名無し募集中。。。:05/01/25 05:12:19 0
作家さんがんばれ保全
ho
ze
n
hp
川*∩v∩)
714 :
名無し募集中。。。:05/01/26 02:24:35 O
保全
したよ
>>707 俺も読みたいんだけど続きは今のところ無い
話は変わるが
>>702のスレに飼育の顎さんが降臨してて
このスレがお気に入り発言してるね
ho
そのカスがお気に入りなのは衰退した過疎スレかよ
719 :
名無し募集中。。。:05/01/26 17:12:40 O
保全
衰退スレ保全
まあこんな状態の時もあるよ。
折れが必死で保全して、ネタ書いてた4冊目〜6冊目あたりの衰退ぶりはもっと酷かったよ…
その後自分も他スレに移っていったんだけど、その時はこんなに長寿スレになるとは思わなかった。
エレカシさんみたいな素晴らしい作者も登場したしね。
とにかく折れはミキティの幼なじみ妄想がもっと読みたい。みんながんがれ〜
眼鏡ミナポンきゃわ!!保全
だめだこりゃ深夜保全
四冊目は俺もいっぱい書いたなぁ…よくあんなにネタ続いたもんだと思う。
今は1スレひと書き程度にお世話になってます
725 :
名無し募集中。。。:05/01/27 03:38:55 0
作家さん益々がんばれ保全
>>725 :::::/:;'::::::;:'::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
::::l::;'、:::;':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::゙、
:::l::l:::`;':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::゙、
::l:::l゙ヽl::::::::::::::::::::::::::::ハ:::::::::::::::::::::ヽヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
::l:::l:::::!::::::::::::::il::::::::/ .l::::/i::l゙l:::::::::::ヽヽ::::::、,:::::::::::::::::::::::::l
::l:::ト、:|::::::::::::::l゙l::::十‐-|/..,|:| ゙l::::::::::::::ヽヽ::|i::ト、:::::::::::::::i:::l
:::l:::l;/゙l:::::::::l::l l::::::l┬-=ミ、|ト、l:::::::::::::::::ヽヽi:l..l|::::::::::::::::l:::l
::::l:::l |:::::::::l::l. l:::::l ゙゙'‐-┴`゙. ゙l:::::l:::::::l::/ィ、ヽラ|;イ:::::::::::l::.l
::::l::::', l:::|:::::l::l l:::l. ゙l/゙l:::/レ゙ `''ヽヽ' |:::::::::::l::l゙ ネタは出尽くした
:::::l::::ヽl::l:::::|l:! l::l '゙ レ゙ .ヽ.ヽ:::::::::l/゙ あきらめろ
::::::l::::::::l::l::::トl! !l l゙ /ヽヽ:::/
::::::l:::::::::l:゙l:::| .ヽ. l! '' ー' ./::::::ヽ.ヽ
:::::::l::::::::| ゙l:l \ -=ニァ ,.イ:::::::/゙ヽへ _.......
::::::::l:::::::| |l!、 ヽ、 .//゙|::/ `、 \'"、、 `ヽ、.._
::::::::|:::,-―┤ 丶、_ _,.-'"l::/ レ゙ /゙i、 ゙,! ゙'′ ,ト、 ゙ヽ
::::::::レl゙、,,ー‐!、 `゙''''"/ l/ 、イ |\`゙″ / ヽ ヽ
::::::.l゙;;;;;;;;;~''‐、` 、 lヽ、 '゙ / l、 ゙゙゙ _..-" ,〈 ヽ
:::::/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\.\ .l ヽ /----ニニ―'''''" / ゙l_,,ノ
:‐";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\\ l\__|\,,,_ │ `ヽ,,,,,,,,,,y---'" /゙ヽ
一応保全
みんながんばれ
がんがんいこうぜ
期待ほ
ho
ずっこけはゴマキに鞍替えしたの?
ずっこけはヒドい奴だからな
ただのヤリチンだ
飼育の顎さんって誰?
おら知らね
ほ
「○○ッ○○〜♪」
「あれ? なんでそんな機嫌いいのさ。なんか良い事でもあった?」
「んふふ、じっつわさー塩豚まん買ってきたらこれが美味しくて美味しくて、なんか初めて恋人が出来たってかんじ」
「初めてって…中学の時俺と同じサッカー部の先輩と既に付き合ってたじゃんか。俺がセッティングとか全部やらされて」
「あ〜そんな事もあったけー。あの先輩元気かなぁ?」
「さぁ……女性恐怖症になったとか」
「君もなりたい訳?」
「いや…いやです」
「だってあの先輩しつこくってさ、男ならもっとすっきりしとけよ」
「はぁ」
「恐縮されても困るんだけど。○○ももうちょい自信持てばいいのに、ちょっとなよなよしすぎ」
「善処しますです、はい」
「はぁーなんだかなー。まあアンタの分も買ってきてあげたから一緒に食べるよ」
「ほんと?」
「うん、ほら。他にピザまんと肉まん一個ずつ買ってきたから半分ずつね」
「具が少ない…」
「文句言うなら返す」
「えッ? もう口つけちゃったよ。はい…ってなんで食べたトコをじっと見てんのさ」
「う…」
「汚くないって、ちゃんと歯も磨いたし」
「やっぱいい」
「なんか顔赤いよ。飲酒?」
「うるっさい! ○○のくせに、○○なのにぃ〜〜」
「うわっ、ギブギブ。絞まってる絞まってるってぇ〜〜〜」
だめだこりゃ会話保全
........::::::::::|;;;l::!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l::::!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'
....:::::::::.|;;l::!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l:::!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'
............::|;l::!_____,,,,... .....|::l... ----― '''''l:::!--― ''7
____ ,l::!_____,,,,,,.... -‐|::l― '''''"""" ̄ ゙̄l::! __/
:::::::::::::;' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l::!=ミ、、 l::! l:レ''"::/
ヽ:::::::;' l::! ``ヽ、 l::! /l:!::::/
:::',:::::l l:! `ヽ、 l:! 彡'""ネ/
:::::',:::| l:! ャ''''""""ニ'''' ミ \ !l ノ(;;) /l:!
:::::::',:l l:! ゙ 、 (:゚::;) `ヾ、.ヽl:! .:::f゙`ー '´./l:!
:::::::::ヾ、 l:! ` - 二 .. - ''"ノ l:ト .::::|:::::::::::::/ l:!
:::::::::::.. |:! _,,.. " l:! .:::|:::::::::::/ li
ヽ、::::::... 、 l:! li :::::!::::::::/ li
:::::::::::::.... .::ヽ. li ゙li :::::|:::::/ li
:::::::::::::::... ..:::ヽ li ゙l、 ::::|::/ li
:::::::::::::|::.... ::〉 li ゙l ::::::!' l
::::::::::::::',::::.... li ,.、- ゙l ::::| l
::::::::::::::::',:::::.... l, /-― 、___ ー-゙、―‐' l
:::::::::::::::::ヽ:::::::.... ゙、 /;;;;;;;`ー―‐‐┬―‐ァ'´ ヽ l
:::::::::::::::::::::\::::::::::.... /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ / ヽ l
今月のナンバーという雑誌の21ページでミキティの谷間が拝めるぞ、保全
乙
こういう短編もいいねこのスレらしい
ほ
ズッコケの作者さんってもういなんだね。
ショミキのログ見たけど、もっと続きみたいな
743 :
名無し募集中。。。:05/01/28 15:54:25 0
ズッコケさんはゴマキに鞍替えしたっぽ
ズッコケは悪い男だぽ
ズッコケってヤスヲタ?
ズッコケは至急亀井の話を書くように
スレ違い
もうここに来ない職人の話してたら
新人はうpしにくいだろうな
既に新人のうpなんてごくたまにしかないし
ズッコケとかエレカシさんレベルじゃないとここの住人は満足しないから大変
オマエラ新人に容赦ないからな
だな
「ねえねえ美貴。ほらちょっとこれ見てみ」
「ん? なにこれ、今週の占い? ○○って本当に男だよね?」
「別に男が占い好きだっていいだろ」
「あーふくれなくたっていいじゃん。別にトランプ好きでも写生好きでも元々そんな奴だし」
「そんな奴って…」
「変な男にストーカーされんなよッ」
「怖い事いわない」
「んで何? なんか良い事でも書いてあったの?」
「切り替え早いなぁ。これ見てみ、今週の美貴の運勢凄いよ。全体運一位、もちろん他のも5段階レベルの最高ランク」
「なになに、想いの人に告白するなら今がチャンス!! なんかありがちじゃない? んーと、これまで築いてきた関係に
ピリオドをうって新しく始まる二人の関係、今を逃すくらいなら勇気を持って告白してみてかぁ……ふ、ふーん、ま、まあまあ」
「なんか動揺してない?」
「…べ、べつに、占いなんてなんか嘘っぽいし」
「その割りに目線が記事に釘付けにみえるけど」
「あはははは、それはどうせだから○○の運勢も探してるからに決まってるでしょ。お、あった何々」
「ゲホッ、急に背中叩くなんて酷いよ」
「人生最大のピンチぃ? 何で、何でだ? 特に同い年の隣人とのトラブルには気を付けましょう……同い年の隣人…」
「すごく心当たりがあるけど……なんで雑誌丸めてるの?」
「捨てる」
「買ったばっかなんだぞ」
「捨てる」
「さっきまで結構乗ってたのに急になんで」
「文句あんの?」
「あるに決まって……無いです」
…だめだこりゃ
乙!「捨てる」の美貴帝キャワw
ワラタ
いいよいいよ
いろいろやろうぜ
「お前どうしてチョコレート買ってるの。まさか家族にチョコもらったって自慢したいとか」
「違うよ今年こそ告白しようとおもって」
「おまえバレンタインは女の子が告白する日だぞ」
「いいじゃん」
「いいけどさ、だれに」
「藤本美貴」
「隣なんだからいつでも告白できるじゃん」
「わかってないなあ、簡単に告白できれば苦労しないつーの」
「まあそうだけどさ」
「隣同士なのに毎年もらえない。今年ももらえないに決まってるし。
だから自分からあげようとおもって」
「お前そんなに藤本美貴が好きなの」
「好き。小さい頃からずっと」
「そうか、まあがんばれよ。でもさあ、なんで2つあるの?」
「去年の分」
「なだよ今年も告れないんじゃないの。だめだこりゃ」
隣の藤本の部屋。
「全部聞こえてるっつーの」
机の上のチョコレートを指先でちょこんと突っつく。
「今年は大丈夫だよ、お隣さん」
ハァ━━━━━ ;´Д` ━━━━━ン!!!!
いいね
761 :
名無し募集中。。。:05/01/29 14:34:06 O
う
そろそろ保全
ho
帆
ほ
ほ
ho
ze
n
n
772 :
名無し募集中。。。:05/01/30 18:21:57 O
おめでとう!
ho
ぜ
「ごめんな、突然押しかけて」
「全然いいよ。でも久しぶりだね。4年ぶりくらい」
「まあな、お前が東京にいっちまって以来だからな」
「ごめんね、なんの連絡もしないで」
「いいよ忙しいんだろう。それより、はい。おばんさから頼まれた
たくわん」
「もうお母さんたら、いいっていつもいってるのに」
「そういうなって、このたくわんのおかげで4年ぶりに会えたんだ
から」
「そうだけどさ」
「突然来ちまって迷惑だったか」
「怒るよ。迷惑なわけないじゃん。幼なじみなんだから」
「そうか、よかった」
「また来てね」
「いいのかそんなこといって、本当にまたきちゃうぞ」
「いいよ。やだな他人行儀で」
「しょうがないじゃんお前はスターなんだから」
「あーあ、やな言い方」
「それにさ、彼氏とかいないの」
「いないよ。あんたは」
「いない。どフリー」
「そうなんだ。じゃあ、いっそのことつきあっちゃう」
「おういいね」
「ばーか、冗談だよ」
「わかってるよ」
「それじゃ、帰るわ」
「ええ、もう帰っちゃうの」
「長居しちゃ悪いし」
「うん、わかった」
「あのさ」
「ん、なに」
「あ、やっぱいいわ」
「何よ、いいなさいよ」
「やめとく」
「きになるからいって」
「じゃあ言うよ、本当にまた来ていいか」
「……いいよ。待ってる」
777 :
名無し募集中。。。:05/01/31 00:22:48 0
萌えだこりゃ。
いいな。おい。
>>694 ○○「ところで美貴、なんの映画のDVDを買ってきたんだ?ま、まさか・・・エマニエル夫人?」
美貴「なに、それ〜どんな映画?恋愛ものよ。美貴、恋愛ものが好きじゃん。」
○○「美貴はオレンジデイズとか元カレ、真剣に観てたもんな。俺はマンハッタンラブストーリーくらいしか観てねえけど。」
美貴「美貴の目の前にも妻夫木君みたいなカッコイイ王子様があらわれないかな〜。」
○○「・・・。」
美貴「な〜んてね。美貴の王子様は○○だよ。」
从*Vv∩)<チラッ
美貴の話しを聞かずに俺はテレビの画面に釘付けになっていた。
ふぁ〜ん〜たす〜てぃぽ〜♪
l .:./゙ヽノヽ..| ミ ノノノ ミ
リ(´)Д(`)リ、○ ( ^∀^)○
〃○ イ 〃○ イ
ノ γヽ ノ γヽ
(__丿\__ノ (__丿\__ノ
せつ〜な〜い〜ま〜ばゆ〜さで〜♪
l .:./゙ヽノヽ..| )) ノノノ ))
(( ('(´)Д(` ) (( ('(^∀^ )
ヽ つ ヽ つ
) (⌒)) ゛ ) (⌒)) ゛
(,__,ノ゙´´ (,__,ノ゙´´
<注> l .:./゙ヽノヽ..| 剛らしい、似てない ノノノ 太一
リ(´)Д(`)リ、 ( ^∀^)
>>779 ○○「みたことも〜ない〜はながさく〜♪Oh yeah ♪ yeah ♪ yeah ♪ yeah ♪」
美貴「・・・。」
○○「きみを〜つれてく〜♪ふぁ〜ん〜たす〜てぃぽへ〜♪・・・企画もんだと思ってたけど、この歌すげーいいじゃん!太一って踊りも歌もスマップより上手いじゃん。
なんだよ、美貴?こわ〜い顔しちゃって・・・なんか変な事いったの俺?」
ノ_,ハ,_ヽ
从 V-V)<・・・
美貴「別に・・・。」
○○「あっ、そう。ふぁ〜ん〜たす〜てぃぽ〜♪ ・・・後で、振り付け覚えようかな?」
从 V。V)<!?
美貴「○○さ〜、ここに置いてあったマリリンなんとかのCDどったの?」
○○「ああ、それは・・・高・・・いや、友達に貸したけど。(やべ〜、いま高橋って言いそうになった。)」
美貴「ふ〜ん・・・。」
○○「お、男だから気にすんなよ。」
从 V-V)<・・・
美貴「○○って嘘つく時、美貴の目を見ないよね・・・。」
>>780 次の日・・・
川*’ー’)<〜♪
高橋「ふぁ〜ん〜たす〜てぃぽ〜♪せつ〜な〜い〜ま〜ばゆ〜さで〜♪」
*「愛ちゃんマネージャー、さっきから歌ってないでさ。マネージャーの仕事してくれ。」
高橋「みたことも〜ない〜はながさく〜♪Oh yeah ♪ yeah ♪ yeah ♪ yeah ♪」
*「・・・聞いてないし。」
ノノハヽ〃
川*’ー’)
高橋「あっ!?○○せんぱ〜い!おはよ〜ございま〜す!!」
○○「あっ、オッス。高橋なんか楽しそうだな。」
川*^ー^)<ニコッ
高橋「○○先輩のせいやよ。さっ、練習練習。」
○○「おい、高橋。腕掴むなよ。みんな誤解すんだろ。」
高橋「うちら、恋人同士なんやから。別にいいやん。」
○○「あいつらのモチベーションが下がるから、ここでイチャつくのはやめようぜ。ただでさえ高橋目当てで部活してる奴らなのに。」
高橋「じゃ。あとでいっぱいイチャイチャしようね先輩。」
○○「わーったよ。じゃ、カラオケでも一緒に行くか。俺、歌いたいのあるんだよね。」
高橋「あたしも最近、気にいったんあるねん。放課後が先輩楽しみ〜。」
*「俺らと先輩じゃ、愛ちゃんの態度が全然違うし・・・。先輩には藤本先輩がいる癖に、あとで言いつけてやる。」
从 VvV)<〜
美貴「*君、なんの話?○○いるかな。」
*「ふ、藤本先輩!?」
なんとなく面白い展開に
ほ
ぜ
ん
落ちないね
だな
ラジオ聴けよ
フェラジオ
>>781 体育倉庫にて・・・
俺と高橋は体育倉庫に入ると、当然のようにお互いの唇を求めあった。
俺は高橋の口の中に自分の舌を入れると、最初、高橋は多少戸惑ったか高橋も俺に合わせて舌を絡めてきた。
もう、それだけで俺の下半身はギンギンに勃起していた。
俺は堪らなくなり、高橋をほこりをかぶったマットに押し倒した。
高橋「・・・んっ、んっ・・・!?・・・や、やーよ!○○先輩、おっぱい触っちゃやーよ。」
○○「高橋悪い。そういや、ここは体育倉庫だったな。高橋が可愛いから、つい。」
高橋「・・・○○先輩のスケベ。」
○○「高橋、男はみんなスケベだよ。・・・ふはは、我はセックス男爵なり!さ〜て、高橋のパンツは何色〜?」
高橋「あっ!?やぁっん!!○○先輩、駄目やよ・・・」
俺は高橋の穿いているジャージのズボンをなかば強引に脱がした。
中から高橋の水色の可愛らしいパンツが現れた。
高橋「○○先輩、見ちゃいやや!やばい、あたし恥ずかしい!!さ、触っちゃやや!!」
○○「高橋・・・こんなイイ物、俺に見せといて。そりゃ酷いぜ・・・悪いが、ちょっとだけ触るよ。」
俺は高橋のアレをパンツ越しに軽く触った。
俺の指先には温かい液体の感触が・・・そう、高橋はキスだけで濡れてしまったのだ。
从 V。V)<・・・
美貴「○○、まだ来てないの?美貴、せっかく差し入れ持ってきたのに。」
*「そ、そうっスね。ぼ、僕ら、これから極秘練習がありますので・・・藤本先輩には出て行ってもらいたいんスけど。」
>>790 TMさん、また来週。
ノノノ ヽヽ〃
从 V-V)
美貴「マネージャーの女の子もいないけど・・・なんか、美貴に隠してない?」
*「そ、そんな事ないっスよ!さっ、お前ら練習しようぜ・・・ふ、藤本先輩、悪いですがお引取りを。」
美貴「・・・でもさ、そこに○○の鞄が置いてあるんだけど。」
*「!?」
ノ_,ハ,_ヽ
从 V-V)
美貴「・・・○○、本当はもう来てるんじゃないの。*君、嘘ついてないよね。」
792 :
名無し募集中。。。:05/02/01 04:59:59 0
乙!そして保全。
793 :
名無し募集中。。。:05/02/01 06:29:24 0
ho
ほ
ぜ
ん
新作うpします
1
デジタルの腕時計はいつの間にか八時三十八分を示していた。
午後八時三十分。窓の外にはきれいな月が浮かぶ。
「もう、八時半だな」
病院内の誰も通らない非常階段に腰掛けて、俺はつぶやく。
「……そうだね」
美貴も小声でつぶやいた。
言いたくないことをムリして言うような声。
面会時間はとうの昔に過ぎていた。
俺はもう帰らないといけない。
もうとっくに帰ってないといけなかった。
なのに。
「…寒いか?」
俺の口は『じゃあな』と言わなかった。
「大丈夫だよ」
美貴の額には大きな絆創膏が貼られていた。
それだけじゃない。
左腕にはギプス。その腕は三角巾で首から吊るされている。
俺は上着を脱いで、美貴小さな体にかけた。
「…?」
不思議そうに俺を見上げる美貴。
「一応、怪我人だからな」
ぶっきらぼうにそう言って俺は目を逸らした。
見なくても、間違いなくそこにあるのが想像できる。
薄く笑う美貴の顔が隣にあることは。
2
一週間前。美貴はちょっとした交通事故で怪我をした。俺の間の前で。
その結果、学校を休んで今は入院中ってわけだ。
「あんたにはいろいろ迷惑かけちゃったかな…」
ブカブカの俺の上着を右手で掴みながら美貴は俺を見上げた。
「…なにがだよ?」
「救急車呼んでくれたり、お母さんに連絡してくれたりさ」
「いいんだよそんなことは」
「それに…。毎日、お見舞いに来てくれてるし。ちゃんとお礼言わなきゃね」
「だから、いいって。そんなこと」
俺は美貴を見た。
上着の間から、いろんな文字の書かれたギプスが見え隠れする。
俺の視線に気付いた美貴が、その腕を少し隠す仕草をした。
「腕、痛いか?」
「全然。おでこの傷も大したことないってさ。ちょっと縫ったけど、傷跡も残らないって言ってたし」
美貴は額の絆創膏を摩りながら俺を見た。
「大したことなくてよかったよ。顔に傷とか残っちゃ大変だからな」
「ミキは日ごろの行いがイイからね」
「…どこがだよ」
ポカッ!
「いつもあんたの相手してあげてるじゃないの。それだけで表彰ものだよ」
「ヘイヘイ。美貴サマいつもありがとうございます」
俺の言葉に美貴は満足そうに笑った。
「学校どうよ」
「どうって…。別に普通だよ。全然変わりない。あっ!」
「なに?なんかあった?」
「そうそう。タクヤがユキちゃんと付き合いだした」
「そうなんだ。あの二人、上手く言ったんだ」
「ああ、なんとかな。でも、結構大変だったみたい。タクヤが…で、それでさ……」
3
「へー。結構いろんなことあったんだ」
「言われてみればな」
「あーあ。早く学校行きたい」
「……来週には退院できるんだろ?」
「うん。ギプスはまだまだ取れないけどね」
また上着の隙間から美貴の左手にまかれたギプスが見えた。
「安心して退院しろよ。美貴の左手の代わりは俺がしてやるからさ」
「ヘヘッ。ありがと」
「今まで相手してもらってたからな。『美貴サマのお世話は私がさせてもらいます』なんちゃって」
美貴はまた、ヘヘッと笑った。
その顔がなんかいつもより愛くるしく見えて、俺は思わずドキッとしてしまった。
その時。
「あっ…」
静かな音楽が流れる。そして…。
病院内は薄暗くなった。
頭上の非常階段を表す緑色の明かり。
その緑の明かりに照らされた俺の時計は午後九時を示していた。
「もう、九時か…」
「…うん。もう消灯の時間」
また、美貴が小声でつぶやいた。
認めたくないことをムリに認めるような声。
「……」
「……」
美貴は俺のブカブカの上着を羽織ながら、自分の足元を見つめていた。
「…九時に消灯って早すぎだな」
「うん。こんな時間に寝れるわけないって」
嬉しそうに俺を見上げる美貴。
俺はニコリと笑った。
また、俺の口は『じゃあな』と言わなかった。
4
「入院生活ってどんな感じだ?」
「どうもこうもないよ。ただ退屈なだけ。相部屋の人もおばさんとかおばあちゃんばっかだから」
「いい人そうだったじゃないか」
「うん。いい人なんだけど、やっぱり話が合わないって言うかさ…」
そこで乾いた笑いを見せた。
「そっか」
「お昼のテレビもつまんないしさ。夕方までヒマでヒマで…」
「夕方まで?」
美貴はまた足元を見つめる。
「夕方には…、夕方くらいになったら、あんたが来てくれるから…」
「……」
「あんたが毎日来てくれてること、ホントに感謝してるよ」
薄暗い明かりの中で美貴は俺を見つめてきた。
「だから…いいって。そんなこと」
「でも…」
「俺だってさ。ホントは退屈なんだよ」
「…えっ?なにが?」
「お前がいない学校も、お前が来てくれない俺の部屋も。なんか物足りないんだ」
「……」
「お前のために見舞いに来てるんじゃない。自分のために来てるんだよ」
しんと静まる病院内で、俺の声だけがやけに大きく聞こえた。
「…ありがとね」
「だから、そうじゃなくて…」
「うん。わかってる。…でも、ありがと」
今度は美貴のその小さな声が大きくこだました。
5
「…そろそろ」
搾り出すように俺は口を開いた。
「そろそろ…?」
美貴も俺の言葉を繰り返す。不安をムリに押さえ込むような声で。
「そろそろ、戻らないといけないんじゃないか?夜の検診とかあるんだろ?」
「…うん」
「看護婦さんに怒られるんじゃないのか?」
「…うん。昨日も叱られちゃった。あんたと話してて、検診のとき部屋にいなかったから」
「俺も。そろそろ帰らないと、母さんに怒られる…」
美貴はゆっくりとうなずいた。
「じゃぁ、帰るか…」
そう言ったものの俺の足は動かなかった。
「……どうしたの?帰んないの?」
俺は黙って美貴を見つめていた。
「あぁ…そっか。これ返さなきゃね」
美貴は右手で上着を脱ぎ、俺の目の前に指し出した。
俺は自分でもわかるくらいゆっくりとその上着を受け取る。
「……」
黙って俺を見つめる美貴。俺はその上着を着ようとして…。
また上着を脱いで美貴の肩に掛けた。
「えっ…?」
「いいわけを考えよう」
「??」
「俺は母さんに、お前は看護婦さんに。怒られたときのためのいいわけを」
「……うん。一緒に…、一緒に考えよう」
美貴はゆっくりとうなずいた。
まだ、俺の口は『じゃあな』と言わなかった。
了
Judy And Mary『帰れない二人』です
GJ!!!
乙です
いいですね〜。いい距離感ですな
帆
乙です!
キタァ(゚∀゚)ァァ( ゚∀)アァ( ゚)ァア( )ァァ(` )アア(Д` )ァア(*´Д`)アァン
エレカシさん乙!友達以上から恋人未満への絶妙な距離感だぁっ!
キタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━!!!!
エレカシッヲイ!エレカシッヲイ!
すげー乙。
エレカシさん乙です〜!
しかし「帰れない二人」と聞くと陽水の方を思い出してしまう俺はもう歳…_| ̄|○
ho
漏れもだよ・・・_| ̄|○
ほ
折れも_| ̄|○
俺もー
なんだみんな年寄りかよ…。・゚・(ノД`)・゚・。
じゃあ次は井上陽水の「帰れない二人」をネタに書いてもらおう
「僕は君を」と言いかけた時
街の灯りが消えました
821 :
名無し募集中。。。:05/02/03 00:17:32 0
エロjはないのか?
>>818 井上陽水の「帰れない二人」は、少し聞いたことあるかな?
ってくらいしかないので、ちょっとムリですね…
>>823 エレカシさん?ノシ
JAMの「帰れない二人」って、YUKIが陽水の曲からタイトルを頂いたらしいですよ。(大好きらしい)
陽水の「帰れない二人」も凄くいいです、せつなくて。
「氷の世界」ってアルバムに入ってるので機会があったら是非聴いてみてください。
>>824さん
そうなんですか。知らなかったっス
最近あの年代の音楽、フォークソングとかにも
ちょっと興味があるんで、機会があれば聞いてみます
でも、それを題材に書けるかどうかはわからないので
あんまり期待しないでください
節分ネタでなんか書こうかとも思うんだけど何も浮かばないよ節分って…
マメまくだけだしorz
>>826 蒔く豆が無かったんでミキティの豆をつまんじゃったって話でおながいw
ブゥウウウウーン・・・
「まったく…なんであたしがあんたの部屋の掃除なんてしてんのよ!?」
…って美貴が面白がってマメまきまくったからだろ?
「あんたの顔見てたらぶつけたくなったんだもん。ほら、そこジャマ。」
あ、ワリィ…
ブゥウウウウーン…
なんか…新婚夫婦みたいだな。
「え…?バ、バカ言わないでよ!何言ってんノヨマッタク…」
顔赤いぞw
「…バカ。」
美貴…
○○…
ブゥウウウウーン…ズボッ!ブリュリュリュ!
「あ、あれ?な、なんか吸い込んじゃった…」
(…イイムードダッタノニ…)
「ん?…ってこれエッチな本じゃん!」
ゲェッ!あ、そ、それは…
「…ふーん『巨乳通信』に『おっぱいクラブ』ね、○○はこーいうのが好きなんだ。」
い、いや、それは、そのー…無いものねだりといいますか…
ブリュリュリュリュリュリュ!!
顔!それ顔は痛たたたたたた!!
だめだこりゃ
>>829 お〜ぉ乙。そうきたかなるほど
俺もちょいと考えてみたけど何故かジャックとマメの木の話になった…何だそれはorz
なんか吸い付くようないいネタ落ちてないかなぁ
>>827 それはオチが1パターンしかなさそうだからヤダw
>>829 文句言いながらもちゃんと部屋掃除するミキティ萌え。
珍しいよね、このスレでは。なんだかんだ言っては男の方にやらせるパターンが多いようなw
ほぜ
つかこのスレまだあったんだ・・・
約一年まったく顔出さなかった作者だけど復活してみようかな・・・
833 :
名無し募集中。。。:05/02/03 05:14:59 0
たまにはageるか
ho
豆まき保全
ze
n
帰れない二人はFS3で中澤姉さんも歌っとる
>>791 *「ど、どうするよ!?藤本先輩が、なんか勘づいたぞ。」
*「とにかく誤魔化せ!○○先輩が、愛ちゃんと体育倉庫にこもったきり出てこない。・・・なんて言ったら、あの人何するかわからねえぞ。」
从 V-V)
美貴「なにヒソヒソ話してんのよ!じゃあ、美貴が勝手に○○を探すよ。」
( ・ω・ ;)<!?
*「ふ、藤本先輩!?だ、駄目ですよ・・・体育倉庫だけは見てはいけません!!」
美貴「ふ〜ん・・・体育倉庫ね。」
*「・・・あっ!?」
ノ_,ハ,_ヽ
从*V-V;)<ドキドキ
美貴「じゃあ、開けるよ。」
*「む、無理ですって開けないでくださ〜い!」
ガラガラ・・・
从; V。V)<!?
美貴「○○・・・いるの?」
841 :
名無し募集中。。。:05/02/04 03:21:38 0
だめだこりゃ深夜保全。
ho
mo
O
da
ho
続き期待保全
名無し募集中。。。
名無し募集中。。。
作者おつ
>>840 美貴が開ける3分前・・・
○○「・・・高橋、さっきから誰かの視線を感じないか?」
高橋「そう?・・・!?し、志村後ろ。窓に・・・後藤さんが。」
○○「後藤?」
体育倉庫の窓の外に、笑顔の後藤が立っていた。
こんな感じ
↓
| ||\
| || \
| || |\
 ̄|| ̄ ̄|| | || | \
|| || ______|__ || | ||
□||□ || \ | ||
|| || \ | ´∀`)||
_||__|| \ ||
\||
ノノハヽ〃
川*’ー’)
(^)UU(^)
>>850 後藤「○○様、オッス!元気ですか〜?」
○○「ご、後藤?もしかして全部、見てたの?」
後藤「○○様がここで部活の女子マネを襲うとこですか〜。見てたっスよ。」
○○「お、襲う!?襲ってなんかないだろ。」
後藤「いやいや、○○様がここで嫌がる彼女を押し倒した。美貴ちゃんに言っちゃおうかな〜。」
○○「ご、後藤!?マジで勘弁してくれ!俺、美貴に殺されちゃうよ!!」
後藤「じゃあ〜、○○様。これから後藤とデートして下さいよ〜。じゃ、美貴ちゃんに言わない。」
ノ_,ハ,_ヽ〃
川*’ー’)
高橋「○○先輩、放課後はあたしとデートするんやろ!!大体、藤本先輩は先輩の彼女でもなんでもないやろ!!」
○○「・・・。」
後藤「じゃあ、マネージャーさんも一緒に遊ぼうよ。○○様、それならば問題ないよね〜。」
○○「・・・高橋、俺のために3人で遊ぼう。」
高橋「・・・○○先輩、バスケの練習は?」
後藤「フケちゃえばいいじゃん!あたし、匿名係長只野までには家に帰りたいから、今から行こうよ〜。」
高橋「只野って・・・後藤さんは何時まで遊ぶ気なんよ?あたし門限8時やもん。」
後藤「へ〜、じゃ○○様〜。この子が帰ったら後藤とフンフン!しちゃいます?・・・なんですか、その顔?○○様、冗談ですよ〜冗談。」
ノ_,ハ,_ヽ〃
川*’ 。 ’)
高橋「○○先輩。いま、想像してたんちゃうん?後藤さんとフンフンするとこ・・・サイテー。」
○○「痛い、痛い。た、高橋、ホッペをつねんなよ。ちょっと想像しただけだろ、もう。」
と、言うわけで高橋、後藤、俺の3人でデートする事になった。
852 :
名無し募集中。。。:05/02/05 03:41:11 0
だめだこりゃ深夜保全。
853 :
名無し募集中。。。:05/02/05 04:30:22 0
面白い、保全
み
ミキミキ
き
保全
ほ
ttp://coimbra.on.arena.ne.jp/bbs/entrance/img/1107518582.jpg ::::::::::::::☆::::::::::::::::*::::::: :::::::::::::::::::::::
*:::::: ::::::::::::::::: ::::::::*::::
______________________
= ==- = ==-ヽ- - - = == = = =
今年は何やります?
= ==- ノノノノノヽ -- -
ノノノノo∈ 川川川 ) またうp祭りでもやるか?
川川从) /:::::::: ヽ あいつも帰ってきてくれるかもな
/⌒ ̄⌒ ヽ |:::::::: ヽ = - - =
/:::::::: /| | |:::::::: |丶ヽ
./::::::: / ノ |::::::::: | )━~~
 ̄(:::::::  ̄ ̄ ̄ ̄|:::::::::  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
>>851 ノ_,ハ,_ヽ
从 V-V)
*「ふ、藤本先輩が、しかめっ面で戻ってきたぞ。・・・に、逃げろ〜!!」
美貴「ねえ、ちょっと待ってよ!○○、どこにもいないんだけど?」
*「愛ちゃんマネージャーをお持ち帰りなされたんですかね〜。最近、2人仲良かったですから。」
美貴「ああん?」
*「お、おい!?*、お前、な、なに言ってんだよ!ふ、藤本さんジョークですからね。」
*「いや〜今頃、2人してハメまくってますよ。愛ちゃんマネージャー、俺も抱きて〜な。」
美貴「・・・。」
*「そりゃさ、俺も抱きたいよ。愛ちゃんは学校のアイドルだからね〜。今年も新聞部のアンケートで1位だったしな。」
*「そうそう。でも愛ちゃんマネージャーは入部したての頃から、○○先輩にゾッコンだったしな〜。」
ノ_,ハ,_ヽ
从 VДV)
美貴「・・・。」
( ・ω・ ;)<・・・
*「コソコソ・・・藤本先輩、放心状態だぞ。ちなみに藤本先輩はアンケートで何位だったの?」
*「ば〜か、入ってるわけねーだろ。アイドルってのは清純そうじゃなきゃならないんだぞ。藤本さんはガラ悪そうじゃん。」
美貴「ふ〜ん・・・全部聞こえてるよ。美貴は地獄耳だからね・・・いっぺん死んどく?」
(( ( ・ω・ ;) ((
>>155 すんげー
今更ながら全部まとめてあるのに気づいた
ハゲ乙
ho
863 :
名無し募集中。。。:05/02/06 04:28:12 0
ぽせん
864 :
名無し募集中。。。:05/02/06 06:13:48 0
age
865 :
名無し募集中。。。:05/02/06 06:24:35 0
藤本美貴の黄色いオシッコ飲みたい。
>>860 マイコー出てないのに起きてた意味がない・・・
*「誰かきた。」
(´・∀・`)
大野「○○〜、部活サボってナンパでもしに行こうぜ〜。って・・・ふ、藤本!?し、失礼しました。」
美貴「おい!大野、ちょっと待ってよ。・・・ナンパしに行く時間があるんなら、少し美貴に付き合ってよ。」
(´・A・`;)
大野「まさか藤本・・・○○に相手にされないからって俺に乗り換えたのか?マジで勘弁してくれよ。俺、お前恐いし・・・俺には後藤と言うれっきとした女が。」
美貴「はあ?違うよ。美貴、機嫌が悪いからさ〜・・・ちょっとカラオケでも付き合ってよ。」
大野「そんな事言って、藤本はカラオケの個室で俺を襲う気なんだろ?」
美貴「違うって言ってんじゃん。・・・いいから、美貴にちょっと付き合ってよ。」
大野「おい、ひっぱんなよ。ちょっと、お前ら見てないで・・・お、俺を助けてくれ〜!!」
*「・・・大野君、お勤めご苦労さんです。」
こうして、美貴と大野はカラオケにデート?に向かった。
展開がわからん
スジを見失った
ほ
ぜ
ん
871 :
名無し募集中。。。:05/02/06 19:53:58 0
ho
ze
873 :
名無し募集中。。。:05/02/07 00:14:39 0
n
875 :
名無し募集中。。。:05/02/07 03:31:23 0
だめだこりゃ深夜保全
ho
877 :
名無し募集中。。。:05/02/07 08:41:07 0
グッジョブ
ほ
も
さ
ん
882 :
名無し募集中。。。:05/02/07 20:16:43 0
ho
ze
n
885 :
名無し募集中。。。:05/02/08 03:49:35 0
だめだこりゃ保全。
おはよう保全
作家さんお待ちしています
昼飯ズッコケ続編待ち保全
ズッコケは後藤に乗り換えたよ
知ってるよ。
でも後藤先輩スレで
>もし書くとしたらミキティ幼なじみの吉澤編で
って書いてたから、降臨待ちしてる
891 :
名無し募集中。。。:05/02/08 15:30:41 0
1、スレッドが立つ。
2、技術のある人間がネタを提供して盛り上げる。
感動を求めて人が集まってくる。
3、ネタ、AA、改変コピペを書ける人間が乗ってきてさらに盛り上げる。最盛期。
4、盛り上がりに乗じて何も書けない魯鈍と白痴が寄ってきてスポイルする。
彼らの無駄な愛着が逆効果を及ぼし、スレッドのレベルが著しく低下。
5、飽きて大勢が去っていき、行き場の無い魯鈍と白痴が残される。
6、何も提供できない白痴が過去の栄光の日々を夢見て保全を繰り返す。
脳死状態。 ←いまここ
7、保全もされなくなって落ちる。←いまここ
ほぜんしますよ?
どうぞ
はい。
誰もいないみたいなんで、ちょっと書いてみますね
最近、つまらないことが多いのかも知れない。
そろそろ人生の大きな壁にぶつかろうとしている・・・ような気がする。
思春期思想というやつだろうか・・・。
今日もつまらない授業だ。
先生がチョークで黒板を叩きながら、何かの数式を説明している。
○○は窓越しに曇り空を見ながら、たまらずあくびをしてしまった。
「○○!あくびなんかしてんじゃないよ」
先生はキリッとした目つきでオレを睨みつけた。
あんなに真剣に数式を書いていた先生がどのタイミングでこっちを見たのだろう。
「すいません」
退屈さを全面に押し出したような声で言った。
結局、体勢は相変わらず机に突っ伏した状態を保っていた。それでも先生は満足した様子で黒板に再び目を移した。
15分ほどして、また眠りに就く素振りを見せ始めたころ、斜め後ろの席からクスクスと笑い声が聞こえてきた。
美貴だ。
「また寝るの?」
美貴の隣にいる女子もつられて笑っている。
「そうだな」
○○はわざとあくびをしてみせた。
「鼻開いてるよ」
美貴が冷めた声でいった。美貴の隣の女子は噴き出しそうになっている。
「元からこんなもんだろ」
すると、後ろを向いていた○○の後頭部に何かが当たった。チョークだ。
「○○!話聞けよ。まったく…、チョークなんか投げたの3年ぶりくらいだ」
美貴の隣の女子は本格的に笑い出してしまった。
○○は「なんでオレだけ…」なんて思いながら、美貴のほうを向いた。
だが、美貴は我関せずと言った様子で窓から外を見ていた。○○にはとても遠くを見ているように見えた。
それがわざとであろうが、素のままであろうが・・・不思議なやつだ。
オレと美貴は幼稚園のころからの幼馴染だ。
家も隣に位置してる。
ふたりの家がある建物はアパートというと少し無理があるくらいの大きさで、
マンションというと少し無理があるくらいの古さだった。
きっと調度いい日本語があるのだろうが、なんとも言いづらい感じの建物だ。
小さい頃から美貴とは仲が良かった。
家が同じ階の隣にあって、さらに偶然にも父親同士が中学時代の同級生なのだ。
それで、小さい頃からお互いの家を行き来していた記憶がある。
小学校の時から一緒に学校に行っていた。おそらく毎日。
でも中学に上がって少し経った時、オレのほうがふたりで登校するという行動に疑問を抱いた。
というよりは友達の木村に指摘されたのが原因だ。
「なに、ふたりは付き合ってるわけか?」
「え?ただの幼馴染だけど」
「うん。まぁ、なんかふたりの仲には男女の関係を超越したものを感じるけどさ」
木村はなかなか物分りが良く、おもしろいやつだ。
「でも、さすがに中学だと噂が立つぞ?」
「そんなもんかな…」
いい感じだな
期待してるよ
乙!!久しぶりに長編のヨカーソ
希望の光が…期待してます。
902 :
学生さんは名前がない:05/02/09 01:46:03 0
みなぽんかわいい・・・録画忘れた
ほ
905 :
名無し募集中。。。:05/02/09 12:00:57 0
ほじぇん
906 :
名無し募集中。。。:05/02/09 16:07:32 0
ほぜむ
ほ
ho
ぜ
910 :
名無し募集中。。。:05/02/10 01:21:13 0
ふぉぜむ
05プロ野球番付
横綱
松坂 新庄
清原
大関
上原 古田 高橋由 前田
城島 カブレラ ローズ 佐々木
壁
関取
井川 宗リン 中島 和田S
小結
和田L 岩隈 豊田 西口
工藤 桑田 松中 ジョニー黒木
赤星 二死 五十嵐
前頭上位
巨人の選手 その他チームの顔
前頭下位
阪神の選手
壁
十両
楽天以外の選手
ただの豚
楽天
保全
嶋も小笠原も十両かよ
保全
913 :
名無し募集中。。。:05/02/10 10:58:46 0
ほ
そろそろ保全するか
またちょっとうpします。
帰り道にでも美貴と話をしようと思ったが、
最近バレー部に入ったらしく下校時間が合わない。
ちなみに○○は近所に住む大学生のお兄さんと
フットサルをやっているので、練習は週に多くて2回。
ようするに普段はヒマ人なのだ。
美貴はいつも7時過ぎに帰ってくる。
家の玄関に近い○○の部屋では美貴の家の「ただいま」の声まで聞こえる。
晩御飯を食べて、9時ちょっと前に美貴の家を訪ねた。
チャイムを鳴らすと、美貴にはちっとも似ていない
愛想のいい笑顔で美貴のお母さんがでてきた。
「こんばんは」
「あら、○○ちゃん。美貴?」
「あ、はい」
「ちょっと待ってね」
するとおばさんは美貴の部屋のドアを叩いた。
美貴の部屋も○○と同じで、玄関から一番近い位置にあった。
同じ建物なので、間取りもほとんど同じなのだ。
「○○ちゃん来てるわよ」
おばさんがドアをノックしながら言った。
「へーい」
中から気の無い返事が聞こえたかと思うと、美貴が部屋から出てきた。
「なに?」
その言葉からも表情からも、まるで愛想というものが感じられない。
顔はかわいいのにもったいない女だ。
貧乳なのはしょうがいないとしても、
引き締まった体にバレーで鍛えた長い足。
背はさほど高くないが、笑顔が作れればモデルにでも挑戦できるんじゃないだろうか。
「話があるんだけど」
「部屋汚いから、○○の部屋に行く。先行ってて」
「え・・・わかった」
美貴には少し年の離れた姉がいる。オレにも少し年の離れた兄がいる。
美貴の姉とオレの兄も同い年で、大学生だ。
今は、ふたりとも家を出て一人暮らしをしている。
美貴の姉は東京に住み、獣医師を目指して勉強中。
オレの兄はわりと近所に住んでいて、大学は千葉だ。
いつもは千葉の友達の家で寝泊りをしている。
どうやら、電化製品を作るような仕事をしたいらしい。
3年前、ふたりはほぼ同時期に家を出た。
それからすぐにオレと美貴にはひとり部屋ができた。
兄弟、姉妹が揃って部屋を使っていた時は、あまりお互いの部屋を行き来するような事はなかった。
なんとなく同室に異性がふたりいるのは威圧感があったからだと思う。
だから、お互いの姉、兄がいなくなってからは普通に部屋を行き来するようになった。
それはなんとなくお互いに了承しているのだ。
オレの部屋も美貴の部屋に負けず劣らず汚いと思う。
慌てて掃除をしていると、3分ほどで部屋に美貴が来た。
ピンクのTシャツに黒の半ジャージを履いている。思いっきり部屋着だ。
「それで?」
「いや、たいしたことじゃないんだけど」
「何?」
「あのさ、木村が一緒に登校してると変な噂立つって言ってたんだ」
「へぇ。じゃあやめる?」
「いや…」
美貴は顔をしかめ、首をかしげた。
「バレー部さ、朝練あるらしいから、どっちにしてもあんまり行けなくなると思うんだよね」
美貴は冷めた表情だった。
なんか睨みつけられているような感じの目をしている。
でも、これはどうやら生まれつきらしい。小さいときから目つきは悪い。
「あ、そうなんだ」
「…。なんなの?」
美貴はイライラしたような口調で言った。
「言い出したのそっちなのに、はっきりしないなぁ」
それでも美貴の表情は冷めている。
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!
ho
乙どす。
http://page9.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/k14490648 モー娘。藤本美貴のSEX映像(DVD)
商品説明 なんとモー娘。藤本美貴のH映像を入手いたしました。
内容は本番、フェラ、潮吹き等いろいろです。
このDVDを即決価格5000円で販売いたします。
このような貴重なものですのでいつまで出品するかわかりませんのでお早めにご入手ください。
ではご注文お待ちしております。
注意事項 返品不可能(商品はPS2、PC、DVDプレイヤーで再生確認できたもののみをお送りします)
発送詳細 ■定形外郵便 120円
送料はこちらで負担いたします。
支払方法 ■銀行振込 UFJ銀行
■Yahoo!かんたん決済 YAHOOペイメント
この案内は出品支援ツール ■@即売くん2.66 Light■ で作成されています。
・・・騙される奴いるの?
松浦の奴には入札があるが
松浦のって高樹マリアちゃんか紋舞らんのビデオか・・・
入札も自演?それとも本物と思って買うのか?前に石川のコラ写真が4千円落札されてて笑いますたが。
美貴ちゃんのは江口美貴のビデオでしょうか?乳がでかいんで微妙に似てないんけど
それと上戸彩ちゃんと中野アナに似ているDVD売ってない・・・
それはそうと作者様、もう一度乙。
美奈子ちゃん、おやすみ。
ヘ⌒ヽフ
( ・ω・ ;) 保全
925 :
名無し募集中。。。:05/02/11 09:21:16 0
保線
ho
927 :
名無し募集中。。。:05/02/11 14:12:59 0
だめだこりゃお昼保全
ほ
ぜ
ミキミキ♪
>>851 ○○「・・・で、お前らどこに行くか決めたのか?」
後藤「○○様〜、あたしは○○様と一緒ならどこでもいいっスよ〜。」
○○「あ、そう。フフッ・・・。」
高橋「・・・○○先輩、さっきから後藤さんに鼻の下のばしっぱなしやよ。」
後藤「あら女子マネさん、嫉妬?まだまだ若いね。浮気しない男なんて価値ないわよ。」
高橋「なっ!?・・・じゃ、じゃあさ!後藤さんは嫉妬しーひんの?」
後藤「・・・ど〜かな?あたし、そういう感情ないんだよね〜。あたし、感覚がアメリカンだからさ。」
○○「アメリカンね・・・。で、どこに行くのよ。高橋、決めてくれ。」
高橋「ん〜・・・あっ!そんじゃ3人でカラ・・・。」
後藤「動物園!!○○様〜、あたし象とキリンが見たい!!」
>>931 ノ_,ハ,_ヽ〃
川*’ー’)
○○「動物園?いいんじゃないか・・・なっ、高橋。」
高橋「ご、後藤さん!?あたし今、カラオケ行きたいって言おうとしたのに・・・。」
後藤「女子マネさん〜、だってそんな細かい事はどーでもいいじゃん。じゃ○○様、動物園までうちらをエスコートしてほしいっスよ。」
○○「わかった。」
高橋「○○先輩!あたしはカラオケに行きたいよ!」
○○「俺、動物園のほうがいいかな。」
後藤「ですよね〜○○様。女子マネさん、行きたくないなら二人で行くよ。行きたくないなら帰ればいいじゃん。」
○○「・・・そんじゃ行くか。後藤、バスか電車どっちで行くんだよ?」
高橋「○○先輩!もう、あたし帰る・・・。」
後藤「じゃあね〜!・・・○○様、動物園の着いたら襲っちゃってもいいっスか?野外でヤるのも意外と悪くないっスよ。」
○○「・・・お前、本当にセックス好きだな。今まで何人の男と寝たんだ?」
後藤「3Pも入れると・・・まあ、三桁いってんじゃないっスかね。ちなみに五十の親父ともヤったっスよ。」
○○「五十の中年とヤった!?・・・後藤、マジで?」
後藤「嫌だな〜冗談っスよ!いくらなんでも、五十の親父のチン○をしゃぶるなんてあたしでも無理っスよ。○○様、ひど〜い。」
○○「そうだよな!いくら後藤でもそこまでいかんよな。AV女優じゃないんだし。」
後藤「そうっスよ!」
○○「後藤、最高!!」
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
| ここはお前の落書帳じゃねえんだ! | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
\_______ _______/ | チラシの裏にでも書いてろ
∨ \_________ ____
/::::::::::< \ィ,:::::::::::::;N ヘ r;ァ'N;:::::::::::::,ィ/ |/ >::::::::::ヽ
i:::::::::::::::ン、 `ヽル/ ヽ / __ 〃 ヽル1'´ ∠:::::::::::::::::i
. l:::::::::::::::l ̄ 一- = ., - ,___ i -/― ヽ | / i′ ___, - ,. = -一  ̄l:::::::::::::::l
/ニヽ:::::::l r`,==- 、 ! / | |/ ! , -==、´r' l::::::/,ニ.ヽ
,| /'l l:::::l く二''‐- ,,_ l ' (フヽ ○ l _,, -‐''二ゝ l::::l f゙ヽ |、
-| { ( l:::! _、=;ニ,ァ-ニッヽ、 --ーJ レー-- 、ヽヾニ-ァ,ニ;=、_ !:::l ) } ト
ヽ、)ノ::{ ´,,,ニ'=゙ー ´、yr゛7'¨ッ ヾ¨'7"ry、` ー゙='ニ,,,` }::ヽ(ノ
ミ:::::::i, 、.,,,;;;;,l'  ̄゛ `! 、ヽゝー :ーゝヽ、 !´ " ̄ 'l,;;;;,,,.、 ,i:::::::ミ
ミ::::::::リi,, 、ゝニ´(__ }_'r 、イ ー-.ヽ :::::::::::::::::::::::::::::ヽ.-‐ ト、 r'_{ __)`ニゝ、 ,,iリ::::::::ミ
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\\ ヽ::::::::::::::::::i.,,ン、`ニ二´.,ッ::::、゙ .N::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::N. ゙、::::ヾ,.`二ニ´∠,,.i::::::::::::::::::::///
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934 :
名無し募集中。。。:05/02/12 03:23:22 0
だめだこりゃ深夜保全。
>>931 それ、前にも言われたよw
適当に ノ_,ハ,_ヽ ←コレ
川*’ー’)感情をAAで誤魔化すと楽ちん。
20分もあれば書けるのでな〜んも考えてますん。
ノ_,ハ,_ヽ
川*’ 。 ’)<・・・
高橋「・・・○○先輩、後藤さんと仲良さそうだよね。」
○○「た、高橋・・・戻ってきたの?」
高橋「なによ、その顔!あたしが戻ってきたらあかんの?」
○○「・・・そういうわけじゃ。」
高橋「○○先輩の彼女はあたしやよ!ほら、動物園行くやよ!!」
○○「高橋、帰るって言ってたじゃん。」
後藤「○○様、細かい事はどーでもいいじゃないっスか。」
高橋「そうだよ、○○先輩。」
○○「はいはい。」
色々あったが、俺達は動物園に向かった。
深夜に更新乙。
おっ 新聞が来た。
乙〜
昼ほ
ほ
ぜ
CDTV対策
慎吾の代わりに、中居君と草薙とヒガシでスマステ豪華保全
944 :
名無し募集中。。。:05/02/12 23:18:03 0
age
ほ
946 :
名無し募集中。。。:05/02/13 03:39:20 0
ヤス
今日は投稿ありますように
ho
ze
n
アーロンかっこいい。ナミさんの乳でかい
ho
ガキさんのドラマ面白い、来週は京子ちゃんがガキさんを縛るシーンから放送してくれ。
この板にないジャンルがありますたサスペンスなり。
更新しまーす
ちょっとした沈黙・・・。オレは思い切って口を開いた。
「何でおれと登校してた?」
「は?何でって・・・、そりゃ家が隣だし、出る時間も同じだし、
行き先も同じだし、それに話もけっこう合うし・・・急になによ」
「おれもそうなんだよ」
「は?」
「いや、時間とか場所は別として、話が合うんだよな」
美貴は目をパチクリさせていた。
「でさ、急にひとりになったらつまんないかと思って」
「そうかな?」
美貴はこういう時にかわいくない。心の底から思った。
でも、深く追求するのはやめた。
「おれ、サッカー部の朝練だけ出ようと思うんだ」
「サッカー部?」
サッカー部は基本的に朝は自主練で、顧問かコーチかどちらか一人が一応見ている。
顧問の岡田先生は大学時代に全国大会に出場したほどの腕の持ち主で、
今はオレのクラスの担任だ。
この前、岡田先生にフットサルをやっているという話をしたときに
「週2回の練習じゃ、微妙だろ。朝練しに来ないか?サッカー部に」
「え、いいんですか?」
「あぁ。朝練なら自主的にやってるだけだから、
入部届けもいらないし。○○はけっこうサッカー部に友達多いみたいだしな」
「そうですね」
サッカー部には小学校時代からの友達が何人かいた。木村もサッカー部だ。
「じゃあ、気が向いたらいつでも来い」
「はい。ありがとうございます」
美貴にその経緯を話した。
「そうなんだ。じゃあ特に問題無いか」
「美貴が変な噂立ってもいいならな」
「私は全然気にしないけど、○○は平気なの?」
美貴はこういうときに頼りがいがある。
「オレも平気」
「なら7時にね」
「わかった」
美貴は1回部屋を出かけて、振り向いた。
「あ、○○、朝苦手でしょ」
「え・・・」
図星だった。小さい頃から一緒だとそんなことまでバレてしまっている。
「起こしてあげようか」
美貴はうちの目覚まし時計が壊れていることまで知っているのだろうか。
うちは一家揃って朝が苦手だ。
朝ごはんも毎日パンなので、母さんはゆっくり起きてくる。
というより、母さんが起きれないからパンということにしたのだろうが・・・。
「お願いします」
「はいはい。じゃあね」
そういって美貴は部屋から出て行った。
958 :
名無し募集中。。。:05/02/14 00:41:47 0
age
新作です
1
男には妙にそわそわしてしまう日がある。
落ち着き払った顔をしていても、胸の中は小波が飛沫をあげているんだ。
男には妙に甘いものが食べたくなる日がある。
普段は甘いものは嫌いとか言ってても、その日はとぼけて見せるんだ。
今日の俺のように。
俺は座椅子にもたれかかりながら、コタツの上にあるものを睨みつけていた。
コタツの上にはチョコレートが二つ。
もちろん、もらえたことはうれしい。
うれしいんだけど…でも、そうじゃないんだなぁ。
その時、俺の部屋の窓が開いた。
「お、おす…」
美貴がためらいがちに立っていた。
「よ、よう。入れよ。どうしたんだ」
ゆっくりと入ってくる。
俺はなぜか慌てて、机の上のチョコを隠そうとした。
「なに隠してんのよ。あっ…」
「いや、これは…」
「ひとつは、おばさんでしょ」
「あぁ、そうだ」
もう俺も高校二年生になったって言うのに、お袋は律儀にチョコをくれる。
それは美貴も知っているから別に問題ないんだけど、問題は…。
「もう一個は?」
「いや、これは…。後輩のコがくれたんだよ」
2
「そう。…あんたもチョコもらえるようになったんだね」
つぶやくような美貴の声。
「ちっ、ちがうよ。義理チョコだって」
俺は慌てて否定する。
「マネージャーがくれたんだよ。俺だけじゃなくてクラブのみんなに…」
「わかってるよ。なんでそんなに慌ててんの」
「いや、あの…」
美貴はクククッと喉を鳴らしながら、俺の隣に座った。
「必死になっちゃって。バカみたい」
「バカみたいって、なんだよ…」
しょうがないだろ。
そう思ったが口には出さなかった。また突っ込まれそうだし。
「なんの用だよ」
代わりに出た声がそこれだった。
「べつに。用がないと来ちゃいけないの?」
「そういうわけじゃないけど…」
「嫌なら帰ろうか?」
「えっ!帰るのか!?」
また、慌てたような声が出た。
目の前には冗談ぽく笑う美貴がいた。
「冗談だよ。はい、これ」
そう言って美貴は小さな箱を取り出す。
「欲しい?」
「うっ、…うん」
「あんた、確か甘いの嫌いじゃなかったっけ?」
「えっと、そうだったかなぁ…」
美貴はまた喉を鳴らして笑うと、コトリとその箱を机の上に置いた。
「…ありがと」
俺はその箱に手を伸ばす。
そかし、俺の手がその箱に触れようとしたその時、さっと美貴がその箱を奪い取った。
3
「でもあんた、もう二つもチョコもらったんだから、これはいらないか」
そう言って、その箱を開け始めた。
「おっ、おい…」
俺の静止もどこ吹く風で、銀紙に包まれたチョコを取り出し…。
チラッと俺を見る。多分俺は、めちゃめちゃ情けない顔をしていたと思う。
美貴はまた悪戯っぽく笑うと、パクッとそのチョコを自分の口に入れた。
「あぁ…」
「甘くておいし。…なんて顔してんのよ」
「うるせぇ」
美貴は二つ目のチョコを食べた。
「欲しい?ミキのチョコ」
「……」
俺がなにも言わないでいると、美貴はまたチョコを口に入れた。
「欲しいんでしょ?」
美貴のチョコはあとひとつしかない。
「欲しかったら、ちゃんと言いなさい『ミキのチョコが欲しいです』って」
ニヤニヤ笑いながら最後のチョコを俺の目の前で振る。
「み……美貴の…チョコが…」
「なに?き〜こ〜え〜な〜い〜」
心底楽しそうに美貴は俺を見ている。
チキショー!!
心の中で叫びながら、俺は唇を噛みしめる。
「どうしたの?いらないの?じゃあ食べちゃおっかな〜」
そう言って美貴はチョコを自分の口に持っていく。
「ちょ、ちょっと待って!」
「どうしたのかな〜?」
「……美貴のチョコが欲しいです」
「へへへッ。よく言えました」
美貴はニコッと笑うと
「でも、ダメ」
最後のチョコをパクッと食べてしまった。
4
「あっ!!」
呆然と見つめる俺を、美貴はただ楽しそうに眺めていた。
「残念ながら時間切れです」
「ウソだろ…」
「ウソじゃないよ。おいし、このチョコ」
もぐもぐと口を動かす美貴を、俺はただ眺めるしか出来なかった。
「……」
「そんなに欲しかったんだ。ミキのチョコ」
口の中にチョコを入れたまま美貴が俺に尋ねる。
「……うるせぇ。もう、いらねえよ!」
俺はコタツの上に突っ伏した。
「ホントにもういらないの?」
「まだあるのか!?」
今度はガバッと起き上がる。
「残念。もうないよ」
「なんだよ!バカにしやがって!」
「…怒った?」
「当たり前だろ!…ったく」
また、机の上に突っ伏そうとする俺の肩を美貴がいきなり掴んだ。
「なっ、なんだよ」
「チョコ。…あげるよ」
少し緊張した面持ちでそう言うと…
美貴の顔が俺に近付いてきて…
俺の口の中にチョコの味が広がった。
5
「……」
「…なんか言ってよ」
「…おいしいな。美貴のチョコ」
美貴は俺をパシッとはたいた。
「なんだよ…」
「なんかいやらしい」
「…じゃあ、なんて言えばいいんだよ」
「そんなこと…。それくらい自分で考えてよ」
俺が少し考えていると、美貴が期待に満ちた目で俺を見上げるのがわかった。
「…チョコ、まだあるか?」
「あるよ。ここに二つ」
美貴はお袋とマネージャーにもらったチョコを指差した。
「そうじゃなくてさ…」
また喉を鳴らして笑う。
「わかってるって。欲しかったら、さっきみたいにちゃんと言いなさい」
意地悪っぽく俺の目を見つめた。
「……美貴のチョコが欲しいです」
「よく言えました。って言いたいところだけど…」
美貴は大きく口を開く。
「今度は本当に時間切れ。チョコもう完全に食べちゃったから…」
そう言ってぺロッと唇をなめた。
俺は誘われるように、美貴に顔を近づける。
「なによ?もうチョコないってば…」
「ちゃんと言うよ」
「…なに?」
「美貴とキスがしたいです」
「よく言えました。……しょうがないな」
美貴ははにかんだ笑顔を赤く染めると、静かに目を閉じた。
了
今回は一応、Judy And Maryの『HYPER 90'S CHOCOLATE BOYFRIEND』なんですが、
『バレンタインデーキス』でもいいような…
まだ読んでいないが乙です
>>965 JAMは大好きだったからそれが元なのはうれしい
ほ
970 :
名無し募集中。。。:05/02/14 04:05:31 0
チョコレートキッスキター!!!
ん〜、甘いよ〜、とろける位に甘い話だよ〜。 乙!
いいねー
欲し過ぎる
乙でした
GJ
ほ
974 :
名無し募集中。。。:05/02/14 16:23:43 O
も
さ
ぴ
ぴ
被った_| ̄|○
WOWOW、はよグリーンデイやれや!!
てめーホモサピピってなんだゴラァ
そろそろ次スレ?
やっとグリーンデイ出た、かっこいい。比べると日本のバンドださい。
乙
あま〜い話乙でした