___________新垣里沙と送る高校生活____10ヶ月目
1 :
名無し募集中。。。:
乙
前スレの最後に書いてたものです
とりあえずこっちで書いた話を全部うpります
姉妹スレでも書いてますんでどぞよろしく
俺はとある高校に通う1年生。短かった夏休みも終わって2学期の始まり…と言いたいところだが、
俺の高校は今年から二学期制になったとかで、まだ1学期の続きがある。
でも夏休みの課題テストだけはきっちりあって…って、勉強なんかろくにしてない俺がわかる訳ないっちゅーに。
「やれやれ、また長い毎日だな…」
まだまだ陽射しの強い街中を自転車で走り抜けて学校にたどり着くと、いつもの仲間が待っていた。
「久しぶりー」
「元気だったかよ」
他愛もない会話を交わしながら下駄箱のところまで歩いていく…と、そこで俺は自分の下駄箱がふさがっているのを目にした。
「また女子かよ、いい加減うぜーな」
この年頃の女子は大概がグループで集まって行動する。いい年して一人じゃ動けないのもどうかと思うが、まあそれは今どうでもいい。
「ねえ、ちょっと邪魔なんだけど」
俺はそう言ったが、彼女たちは話に夢中で俺に気がついてない。
俺は暑い日に朝からイラつかせるなよと思いながらもう一度言った。
「あのー、そこ俺のとこなんだけど」
さっきよりちょっと声色が変わっているのが自分でもわかる…と、やっと彼女たちは俺の存在に気がついたらしい。
「あ、ごめんなさい」
俺の下駄箱の右にいた女子がまず気がついたようで、隣にいた二人の女子に声をかける。
「ちょっとちょっと、邪魔みたいだよ、私たち」
それを聞いて、俺の下駄箱の前―ちょうど俺に背を向けていた女子が俺のほうを向き、そこで俺の存在に気がついたようだった。
「うぇっ!?あっ、ごめん…」
「ああ、別にいいけど」
俺はそう答えながら思い出そうとしていた。
少し黒く焼けた肌のこの女子は俺と同じクラスなんだが…やばい、名前度忘れした。何だったっけな…
「りさちゃん、もう教室上がろうよ」
俺の下駄箱の左にいた女子がそう言った。それからその三人は教室の方へ向かった。
俺は下駄箱に自分の靴を入れながら思い出した。そうだ、新垣…新垣里沙だ。しかし、俺あいつと話したことないな…そんな
ことを考えながら俺はあることを思った。
「あいつ…案外かわいいじゃん」
この時、俺はまさか後に里沙と自分の関係が大きく変わるとは全然思っていなかった…
(続く)
始業式が始まった。もっとも、1学期の続きなら始業式じゃないか。しかし、炎天下のグランドは半端じゃなく暑い、
何もしなくても汗びっしょりになる。ったく、全員入れるんなら体育館でやりゃあいいものを…と思いながら、俺は列に並んだ。
周りを見回すとクラスの連中は結構黒くなっていた。まぁ、夏に美白ってのも変な話か…そんなことを考えていると、横から声がした。
「さっきはごめんね〜、話に夢中になっててさぁ」
新垣だ。
「ってゆーか、お前は俺の隣じゃないだろう?」
さっきふと思ってしまった気持ちに気づかれたら嫌だなと思った俺は答える代わりにぶっきらぼうに言った。
「今日さ〜、絵里休みなんだ〜。何か風邪引いたらしくてさ」
『絵里』というのは亀井さんと言って、いつもは俺の隣に並んでいる人だ。一度隣の席になった事もあるが、
何かいつもボーっとしている感じであんまり話した記憶はない。
「だから、今日は私がここに並んでんの」
「ああ、そうなんだ」
俺は前を向いたまま答えた。どうも新垣のほうを向いて喋ろうという気は起きなかった。
「あんましゃべってると、怒られるぞ」
言った後で俺は後悔した。しまった、もっと気の利いたこといえないのか、俺は。
「あ、そっか、そうだよね」
新垣はそう言うと黙ってしまった。やば、怒っちゃったかもしれない。そう思い始めると(もともと長いが)始業式がものすごく
長く感じられた。
俺は途中でいたたまれなくなって、チラッと新垣のほうを見た。一瞬新垣と目が合った。彼女は笑顔で俺の方を見てくれた。
「なんだ、怒ってないじゃん」
心の中で俺はそっと胸をなでおろした。と同時に、これまで意識なんかした事もなかった新垣の事が少しずつ気になりだした…
だが俺はそんな事より、クソ暑いこの状況から逃れる事のほうが大事だと思っていた…
(続く)
(続き)
うちの高校は夏休みが終わるとすぐ体育祭の練習に入る。俺たち一年生は何か踊らされるらしい。まあ見た事ないからやってみるまでわかんないけど。
「一年生集合〜」
体育教師の声がする。今日も炎天下グランドに集合だ。ったく、朝から練習させるなっつーの。
だるさを感じながらグランドに行くと、早くも新垣がいた。今日は亀井さんと一緒だ。
「ちぃーっす!」
「おはようございます…」
新日の永田ばりの敬礼ポーズを決める新垣に対し、亀井さんは相変わらずおとなしい。あ、でも俺、亀井さんに挨拶されたの始めてかも…それなら満更
悪い話でもないな。
「朝から元気だな、お前」
大体、俺が新垣とまともに話しをするのは今日で二回目だ。にもかかわらず、これほど明るく接する新垣はいい奴なのかただの能天気なのか…まあ考え
てもしょうがないか。
「だってさー、体育祭だよ?楽しいじゃん!」
「まあ、そうだな」
我ながら気の抜けた答えだ…って、亀井さんがおいてけぼりになってるよ。ちょっとは話し振らないと。
「亀井さん、こないだ風邪でいなかったよね。治ったの?」
「えっ?…ああ、うん、治ったよ」
相変わらずの様子だ。これじゃあこれ以上話発展させるの難しいな…そう思って俺は新垣に話を振った。
「今日何やるの?踊るだけ?」
「わかんない。でも楽しみだな〜」
やれやれ、こいつはどこまでポジティブ&ハッピーなんだか。そう思いながら俺は列に並んだ。
(続く)
(続き)
「えー今日は1年生の団体種目の練習をします」
体育教師のひび割れた声が拡声器から鳴り響く。そして言われるまま所定の位置についた俺の耳に聞こえてきたのは…
「ボンバヘッ!ボンバヘッ!ボンボンボンバヘッ!」
…何でmcATなんだよ。しかも何故か朝礼台の上に立ってる体育教師がノリノリだし。これで踊れってのかぁ〜?勘弁してくれよ…
でも踊らないわけにはいかない。周りの様子を見ながら動く俺の目に飛び込んできたのは…
「うぉお〜」
周囲がびっくりするくらい激しいダンスを踊る新垣の姿だった。ステップやリズムとかは素人の俺が見ても滅茶苦茶だが、取りあえず物凄く一生懸命なのは
伝わってくる。新垣の隣にいる亀井さんは驚きのあまり動きがほとんどなくなってしまっている。
「あいつ…」
俺は言葉を失ってしまった。
軽く2時間の練習で、俺はすっかり疲れきってしまった。まったく、野球部やサッカー部の連中はよくこんな長い時間試合とかできるよな
―俺には絶対無理だ。そんな事を考えながら着替えていた俺の耳に飛び込んできたもの。
「さっきの練習おもしろかったなー」
「ああ、新垣だろ」
女子は別の部屋で着替えているので、今この教室には男子しかいない。まあそれはいいのだが、問題は次の言葉だった。
「あいつバカだよな、リズム滅茶苦茶で一人で踊ってんだから」
「頭おかしいんじゃねーの(笑」
俺は別に新垣を弁護したいとは思わなかったが、その言葉に何だか腹が立った。いくら本人がいないところとはいえ、言っていいことと悪いことがある。
それに、新垣だってわざとリズム狂わせてたわけじゃない。あいつはあいつなりに一生懸命やってるんだ…
そう思うと俺は(どうしても)いてもたってもいられなくなり、自然に彼らのほうへ足が向いていた。
「あいつ、いつもああじゃね?まあ頭が足りないんだろ」
「そうそう」
「おい…それはちょっと言い過ぎなんじゃないの」
俺の言葉に、さっきまで散々新垣をバカにしていた二人の男子のしゃべりも止まった。
(続く)
(続き)
「そこまで言うことはないんじゃねーか」
「何だよお前、新垣の味方すんのか」
相手は半分ケンカ腰だ。俺もさすがにここでケンカはしたくない。俺は金持ちじゃないが、痛い目には遭いたくないのだ。
「そうじゃねーよ。ただあいつはあいつなりに一生懸命やってんだろうからバカにするのはやめてやれよって言ってんだ」
俺の言葉に二人はそれ以上新垣の事を話すのはやめた…が今度は俺が周囲の男子に訊かれる羽目になった。
「な、新垣さんとどうなんだよ」
「どこまでいったんだ?もう付き合ってるとか?」
「そんなことねーよ」
俺は質問の数々を適当にはぐらかしていた…が、運悪くそこへ女子たちが帰ってきた。もちろん、その中には新垣もいる。
「盛り上がってんじゃん、何の話?」
新垣が食いついてきた…当然俺と話していた男子たちはみんな離れていく…その目は明らかに俺と新垣のことを恋人として見ている。
「ちょちょちょ、何?何の話?」
新垣が俺のほうを見てたずねる。俺は自分の置かれた状況に、思わず逃げ出したくなった…
(続く)
前スレではここまでです
続きは今日中にうpる予定です
それでは落とさないようにがんばっていきまっしょい!
ありゃ落ちちゃったのか・・・
折角ひさぶりの長編が来ってのに・・・
すげー楽しみにしてます
おいらも楽しみにしてるよ〜
日曜の午後と新垣
某球場から保全
また負けてる…
まけるな新垣
超まけるな新垣
負けた…今期観戦試合三戦全敗…モウダメポ
新垣に応援してもらえれば甲子園にだって行ける
夕食保全
ブルーマンデー保全
入浴保全
23 :
名無し募集中。。。:04/09/26 21:59:12
期待保全
夜食保全
デザート保全
(続き)
その日の放課後。いきなり掃除当番が回ってきた俺が掃除を終えて帰り支度をしていると、新垣がやって来た。
「ねーねー、さっきの話って、何だったの?」
俺は別に内容を話してもいいかな、と思ったが、教室はまだ人が多かった。ここでまた変な噂立てられるのは勘弁だ。
「なあ、今日よかったら、一緒に帰らないか」
「えっ?ああ、いいよ」
俺はダメでもともとくらいの気持ちで言ってみたのだが…意外とうまくいった。
帰り道。
「でさでさ、さっきの話は一体なんだったの?」
新垣はどうしても知りたくてたまらないらしい。
「まあいいや、教えてやるよ」
今日あった事を全部話し終えると…突然新垣が黙ってしまった。
「どうかした?」
「…いや、何でもない。何でもないよ、でも…ありがとう。ごめん、私のことなのに…」
俺は横目で新垣の横顔を見た…その瞳には、何かが滲んで見えた。
「みんなに何言われてもさ、気にすんなって。お前、間違ったことしてる訳じゃないんだし」
俺はそう言ったが、新垣の表情は相変わらず冴えない。俺はいたたまれなくなって―というよりその時なぜか―歌いだしてしまった。
「今までーの君は間違いじゃないー
これーからーの君は間違いじゃないー」
…我ながらなぜここでこの歌なのか分からなかった。しかも、新垣がこの曲を知っている可能性はあまり高くない。でもなぜかふっ
と歌いだしてしまった。
「…ありがとう」
新垣の顔に少しだけ笑顔が戻った。じゃあ俺の熱唱?もあながち無駄じゃあなかったわけだ。
「ねえ、まだ時間ある?」
いきなり新垣が俺に訊いた。
「ああ、まあまだ暇っちゃ暇だけどさ」
「じゃあさ、ちょっと行きたいとこあるんだ、ついて来てくれない?」
「まあいいけど、どこ行くんだ?」
「ふふっ、それは秘密」
新垣に連れられて、俺は自転車を走らせた。一体、どこへ行くんだ?(続く)
日付は変わりましたが何とか続きをうpりました
さすがにスレ2個の掛け持ちは大変ですががんがります
F1とノア中継見ながら続きを考えよう…
>>15さん
ベイファンじゃないですw実は今日はデーゲームのもう一つの試合に行ってました
雨が降るわチームは負けるわでさんざんでしたがw
GJ !! 掛け持ち大変だろうがゆっくり頑張ってくれ
乙。全部ばらしちゃうか。それは違うだろ〜
GJ !!
すげえな
(続き)
新垣に誘われるがままついてきた俺はいつしか知らない街に入っていた。
「なぁ、一体どこ行く気なんだ?」
「いいとこだから」
いや、君にとっていいとこでも、俺にとっていいとこかどうかは別問題なんですけど…そして2台の自転車は坂を登った。
「着いたよ」
そこは小高い丘の上の公園だった。俺たちの住んでいる街が一望できる見晴らしのいいところだ。
「私、何かで落ち込んだ時はいつもここに来る事にしてるんだ」
「そうなんだ…で、ここで何をするんだい?」
「分かんない。その時その時…泣くこともあるし、叫ぶときもあるし…でも、私にとって、大切な場所だから…」
夕日に照らされた新垣の顔が輝いて見えた。いつも明るそうにしてるけど、きっと彼女には彼女なりに、今までたくさん
辛いことや葛藤があったんだろう。でもそれを人に見せずにいる姿は、俺にはとても美しく感じられた(と同時に、自分に
は真似できないと思ったが)。
「そっか…」
俺にはそれっきり言葉が続かなかった。新垣もそれ以上話が続かず、気まずい間が流れた。それから数分の時間は、俺に
とって何倍もの長さに感じられた。
「そろそろ帰らなきゃ…」
新垣がそう言った時、(新垣には悪いが)俺はちょっとほっとした。空気が物凄く重く感じられたのである。
「今日はごめん、何か、私のために…
でもありがとう」
そう言って新垣はポケットの中から一枚の紙を取り出した。
「私のアドレスと番号、書いといたから…何かあったら連絡してよ」
「ああ…ありがとう」
…どうもそっけない。俺は最後に一言だけ言うことにした。(続く)
(続き)
「あのさ」
「ん?」
「俺、別にお前の事かばってた訳じゃないんだ。ただ…」
そこまで来て、言葉が続かない。
「ただ?」
新垣の表情はいつしかすごく真剣になっていた。
「俺、お前がすごく一生懸命やってるのが、伝わってきたからさ…それバカにするの、何か嫌だったから…」
そこまでしか言えなかった。新垣は何も言わず、手を差し出してくれた。俺はその手を無言で握り返した。
「ありがとう、それでいいよ」
その言葉で、俺は何だかすべてが救われたような気になった。
「じゃあ、また明日ね」
俺が見えなくなるまで、新垣は手を振ってくれた。そして、彼女の姿が見えなくなり、丘を降りる頃になって俺は(いつ
も行き帰りにそうするように)MDプレーヤーをセットした。ヘッドフォンから最初に聞こえてきた曲は
「あの頃〜この街で
君と出会うまでの僕は〜」
『きみにあえて』だった。別にたまたま入っていた曲がこれだっただけだったのだが…俺はそれを聞きながら自分にできた
大切な友達の事を思わずにはいられなかった。
「Somebody Loves You Baby 寂しくないよ
Somebody Loves You Baby 一人きりじゃないよ…」
俺は無意識のうちに自分に向けて歌っていた…これは新垣には聞かせられないなと思いながら。そして自宅に着いた頃は
もう日が沈んでいた。
家に帰って、英語の課題を片付けた後、新垣へメールを送った。
「今度はリズムちゃんと取って踊れるようになれよ!」
返事はすぐに来た。
「分かってるって!それと今日はマジありがとう!」
そこにはどこか影がのぞいたさっきまでの新垣ではなく、いつもの明るい新垣に戻っていた。俺はそのメールを読みなが
ら呟いた。
「ありがとうっていうのは俺のほうだよ…」
何だかとても大切なものを手にした気がしながら、俺は眠りについた。この関係がいつまでもうまくいく事を信じながら…
(第一章・完)
ここで第一章は終わりです
章形式にしたのは彼らはまだ1年であり(姉妹スレの主人公は2年ですが)
3年まで話を進めるとしたら膨大な量になるだろうと思ったからです
あと歌の歌詞が出てくるのは単に個人的に
「曲つけるならこれかな〜」
と適当に決めているからですw
ではまた第2章でお会いしましょう!
とりあえず乙
乙乙乙!そしてGJ!!
イイヨーイイヨー お疲れさん楽しみだよー
感想とか書くの下手だからこれくらいしか
書けないが頑張れ作者さん!
イイヨー 期待してま
38 :
名無し募集中。。。:04/09/27 04:25:30
たのしみだがんがれ職人様
朝一保全
朝二保全
朝三保全
「雨はヤダねー」といいながら楽しそうに水たまりをジャンプで越えていく新垣
授業中保全
もうすぐ昼飯保全
目測を誤り見事に水たまりにダイブする新垣
その跳ねっ返りを見事に被る俺
食後の保全
47 :
番犬。:04/09/27 13:15:39
去年もやったのですが、今年も是非と思い誕生日企画をやることにしました。
残りわずかですし、少しでも誕生日メッセージを集めて里沙ちゃんに喜んでもらおうと思い
ここの皆さんにも協力してもらおうと思いまして書き込みさせて頂いております。
どうぞ里沙ちゃんのことが大好きな皆さん、是非是非里沙ちゃんへメッセージをお願い致します。
里沙誕プロジェクト2004(*´∇`)
http://cat.zero.ad.jp/~zap43277/
h
もうすぐ9月も終わりなんだなぁ保全
まどろみ保全
>>47 メッセージ書き込みあたっての注意に
不快な縦読み斜め読みの削除も明示すべき
雨に濡れたセーラー服から透けて見える新垣の・・・・
ハァ━━━━━━;´Д`━━━━━━ン !!!!
突然保全
夕飯保全
呆
食後のデザート保全
h
o
今日の保全
帰宅保全
ちょっと保全
新垣におやすみメールを送ろう
(第二章)
(前章のあらすじ)
高校1年の2学期。今まで特に取り留めのない高校生活を送っていた俺は、ふとした事で知り合った新垣里沙というクラス
メイトと仲良くなる。そして、ある一件で俺たちは親密な関係になった…
( ・e・)<ちょっと保全しとく
「…うーっ、暑い…」
九月なのに、今日もまたまた熱帯夜らしい。まったく、田舎なんだからもうちょっと涼しくなんないのかよ。誰かあっつい
地球をさますやつはいないのか…って、何で俺はこんなこと言ってるんだ?
暑さに負けて目を覚ますと、時計はまだ5時だ。空は少しずつ明るくなって来ている。力なく回る扇風機のある部屋はその
弱々しい回転音と季節はずれの蝉の鳴き声が聞こえてくる。
「もう少し寝るか…」
今日も今日とて、朝から体育祭の練習だ。本番まで後1週間。今日のホームルームでは個人種目とチーム種目に出る人間の
振り分けを決めることになっている。
「俺、何に出るんだろう…」
あの日以来、俺は新垣と付き合っていると思われるようになっていた。もちろん俺も新垣もそれは否定し続けているのだが
正直に本音を言えばそう言われるのも仕方ないかな、とは思う。俺が逆の立場ならやっぱり同じ事思うだろうし…
「もう少し寝るか…」
俺の心の中で新垣のことの占める割合が日に日に大きくなっているのは自分でも分かる。でも…まだ自分の中でどこか踏ん
切りがつかなかった。そのために何が必要なのかは、自分ではまだ分からなかった…
もう一度寝て目を覚ますとまだ7時過ぎだった。まあ、たまには早めに学校へ行くのも悪くないか。
「いってきまーす」
学校に着くとまだ8時過ぎだった。野球部やサッカー部は朝練の真っ最中だ。まあ、俺はスポーツは見るほうだからな…や
りたくはないぞ。
「よう」
「ういっす」
朝から来ている連中と言葉を交わす。しかし、やっぱり何か違和感がある。その理由は…
「こんちはー」
「おはようございます…」
理由の当事者がやってきたようだ。今日も新垣は亀井さんと一緒にやって来た。
「やっほー」
新垣は俺の顔をみると早速声をかけてきた。まあ、誰とでも仲良くできるのは新垣のいいところだが…
「おはようございます」
おとなしそうな亀井さんを見ていると、どうして新垣と仲がいいのか不思議な気もする。
「さ、今日も頑張るぞー」
新垣は相変わらずいつもの新垣だった。今日も授業が始まる…(つづく)
きのうちょっと気合入れすぎたようで
今日はここまでです
姉妹スレともどもがんばりますので
引き続きよろすく
乙。なんで亀井と仲がいいんだー
お疲れさん頑張れ
>>68 説明するのをわすれてた…
じゃあここで(現時点自分の考えてる)話の流れを説明します
・主人公(名前募集中)
・新垣里沙(主人公と同じクラス)
この二人の高校生活の話です
できれば3年まで続けたいですがそれはまだ未定です
あと
・亀井絵里(主人公と同じクラス。新垣と中学時代から一緒の学校)
その他何人かの他メン出すかもしれません
あと、この話では全員田舎の普通の高校生です
新垣も亀井もメンバーということはありません
モーニング娘は後で出す予定ですが
メンバーは4期までとなっております
つまりこの話の中では「2000年5月時点のメンバーがそのまま2004年現在のメンバー」
という設定になります
異論反論オブジェクション(ByTBS)はあるでしょうが
まあフィクションなんで大目に見てくださいw
では、長文失礼しました
お疲れさま無理せずよろしくです
就寝保全
73 :
名無し募集中。。。:04/09/28 03:10:14
age保
おや保
夢保全
ほほほ
寝ぼけながら保全
今日は続き少なくてすいません
代わりといっては何ですが姉妹スレに続きをうpりました
気が向いたらどうぞ
(ただしガキさんが出てきません。ご了承ください)
なおあちらのスレの主人公の苗字、このスレの主人公の名前を引き続き募集しています
いいのがあったら応募ください。あて先はこのスレまでw
何とか続きを昼までにはうpります。
ではまた
こういうのは名前つける必要ないでしょ
登校保全
(つづき)
今日も朝から練習だ。もう聞き飽きたくらい聞かされたmcATの曲が鳴り響く。おかげでカラオケで目を瞑っても音だけ
で歌えるようになったくらいだ。まあ、歌う場がないけど。
新垣は今日も今日とていつものように踊っている。ま、前よりちょっとはうまくなってるみたいだけど。ただたまにリズム
取り損ねてズレてる、おかげで後ろの亀井さんもズレる。
「やれやれ、またかよ」
踊りながら俺は笑いをこらえるのに必死だった。まあ、曲が曲ってのもあるんだけど。しかし、俺はともかく新垣や亀井さ
んはmcAT知ってんのかな?ダパンプは知ってそうだけど。
そんな事を考えながら、俺は練習をこなした。授業のあとはHRだな…(つづく)
ちょっと短いですがここで切ります
HR編は今日の昼までに何とか
>>79 まあなくてもできないことはないんですが
ガキさんたちに主人公の名前呼ばすには
あった方がいいかな、と
ということでまだまだ受付中です
寝坊して、教室にそ〜っと入ってくる新垣保全
(つづき)
俺は昼飯を友達と食う事にしている。友達と言っても全員男だが、会話は盛り上がる。まあ会話の内容の99%はどうでも
いい話だが。
しかし、みんな俺に本当のところを聞きたいらしい。もちろんあの事である。
「んでおまえ、新垣さんと付き合ってるってマジかよ」
「どっちが告ったの?」「どこまで行ったんだ?」
…まあ、お決まりの質問って奴だな。
「別に付き合ってないよ。どこをどう見たらそう思うんだよ」
「だって…みんな噂してるぜ。それに、この間おまえが新垣さんの事をさ…」
「あれはたまたまだよ」
「ホントかよ?」
「ああ…何でそんな信用しない訳?」
俺は笑いながら尋ねた。
「だって、あんな仲良さそうにしてたら…なあ」
「新垣は誰とでも仲良くできる奴だよ。話しかけてみなよ」
「ああ…」
どうも周囲のノリが悪い。俺は話題を変えることにした。
「ま、それはいいけど、お前ら体育祭の種目どうするんだ?」
何とか会話が転がりだした。俺はほっと胸をなで下ろす…って、何で俺が友達に気を使わにゃならないんだ?まったく、こ
れ以上俺をくたびれさせないでくれよ…
とにもかくにも昼飯を食い終わった俺は教室に戻った。そこへ新垣がやって来た。
「ねえねえ、今度絵里が遊びに行こうって」
「え?俺と?」「うん」「は?何で?」
俺は訳が分からなかった。新垣と行くんならまだ分かるが、何で亀井さんと?
「それがさ…絵里がどうしても一度会ってみたいって言うから…何でかは言わないからわかんないんだよね」
「はぁ…でいつ?」
「日曜か月曜、体育祭の代休がいいってさ。空いてる?」
「…まあ、予定は今のところないけど」
「分かった、絵里に伝えとく」「ところで亀井さんは?」
「もうすぐ帰ってくると思うよ。じゃ、また後で」
俺は心に大きな謎を抱えて午後を迎えた…(つづく)
(つづき)
6時間目はホームルームだ。5時間目を丸々寝て過ごしたので俺はだいぶ疲れが取れた。まあ、ホームルームでは体育祭
の個人種目と団体種目を決めるだけだから後は寝て過ごしてもいいんだけど…
「では今から誰が何に出るか決めます」
学級委員の声が響く。担任は出張が入ったとかでいない。だからみんな思い思いの事をしている。携帯でメールしてる奴
今頃メシを食ってる奴、ひたすら本を読んでいる奴…いろいろだ。かくいう俺もMDプレーヤーで音楽を聴いている。
今回の種目は男子リレー、女子リレー、男女リレー、二人三脚リレー、借り物競争らしい…って、幼稚園の運動会じゃないんだ
から、もうちょっとマシな競技はないのかよ。
あんまり出る気のしない競技ばっかりだ。参ったなと思っているとみんな早い者順で勝手に決めていく。こりゃまずい、ぼんや
りしてると訳の分からんところへ飛ばされるかもしれないな。まあ俺は決して足は遅くない(と自分では思っている)のでまあ無
様な事にはならんだろう…そう思って俺は男女リレーに名前を書いた。
あーあ、まだ時間あるし寝るか…そう思ったのが運の尽きだった。気がつくと既にホームルームは終わっていた。そして、何故
か男女混合リレーのアンカーは俺になっていて、その前が新垣になっていた。
「は!?」
俺はどういうことか確認しようと思ったが…もう新垣は帰ったらしく姿が見えない。
「ったく…肝心な時になるといねーんだから…」
俺は人もまばらになった教室で荷物をまとめ帰ろうと思った。その時…
「あっ。いま起きたんだ…おはよう」
亀井さんがやって来た…(つづく)
86 :
TK−Trap ◆Mb80Xu1HYE :04/09/28 10:43:56
とりあえず今回はここまでにします
話の内容がこんがらないように気をつけてますが
もしこんがらがりそうだったら
>>70とかを参考にしてください
では続きは夜にでも…(多分
ちょっと気になる後輩新垣里沙
昼食保全
食後の保全
午後の保全
外は雨保全
夕方の保全
帰りに駄菓子屋保全
下校保全
姉妹スレも見てるよー
これからも頑張って!
夕食保全
なんとなく保全
こっちもガンバレ
99 :
名無し募集中。。。:04/09/28 19:46:46
あげ保全
デザート保全
緑茶保全
簡単操作保全
最近はいつでもどこでもガキさんがかわいくてうれしいなぁ保全
104 :
名無し募集中。。。:04/09/28 23:00:12
age保
「台風来るよ〜」とテンションが5倍になってる新垣
台風一家
大風一家だな保全
未だ間違いに気付かない新垣
おやすみ新垣
110 :
名無し募集中。。。:04/09/29 01:13:18
§ノヽ§
( ・e・ ) <どぞ
/ , ヽ
 ̄_|,..i'"':, ̄ ̄ ̄ ̄
|\`、: i'、
\ \`_',..-i
\.!_,..-┘
就寝準備保全
h
深夜保全
(つづき)
亀井さんはいつもは新垣と一緒に帰っているはずだが、今日はなぜか学校に残っていたようだ。
「よく寝てたね〜、みんな帰っちゃったよ」
「そうみたいだね、新垣は?」
「里沙はもう帰ったよ、私は図書委員で呼ばれてたから…」
そういえば亀井さんは図書委員だったような…まあ俺は年に2回くらいしか仕事のない家庭委員とかだからいいけど。それにし
ても、こうして亀井さんとサシでしゃべるのは初めてだわ…意外としゃべる子だな。
「ところでさっき新垣に聞いたんだけどさ、俺と遊びに行きたいんだって?」
「うん」
「どうして?」
「聞いてみたい事があるの」
何の事だ?まさか…
「里沙と、どうなったの?」
やっぱり来たか。最近俺へ何か訊いてくる奴がいると思ったらこれだ。亀井さん、お前もか…
「どうなったも何も、最初から何もないよ。亀井さんは知ってるでしょ?」
「…ホント?里沙あんまりこの事は話してくれないから…」
友達でも言えない、ってか。別に付き合ってる訳じゃないんだし、言ってもいいと思うけど。
「何にもないよ、それに付き合ってたらもっと一緒にいるって」
「ああ、それはそうだね…」
やっとこさ亀井さんにも納得してもらえたらしい。俺は取りあえず一安心だ。だが…
「山下君はさ、理沙の事どう思ってるの?」
…来た、一番答えに困る質問。どうって、どう答えればいいんだ?
「どうって…友達だよ」
「ホントにそれだけ?」
…亀井さん、おとなしそうに見えて結構ズバズバ言うなぁ…参った、どうしよう。(つづく)
うp遅くなってすいません
姉妹スレでも書いてますが
ちょっと話が広がりすぎたかなという気はしてます
今後どうするかはまだ未定です
(とりあえずある程度のところまでは続けますが)
是非最後まで頑張ってほしい
早朝保全
118 :
名無し募集中。。。:04/09/29 05:27:03
age保
おや保
120 :
TK−Trap ◆Mb80Xu1HYE :04/09/29 05:31:37
あ、言い忘れた
この話の主人公は「山下大輔」にします
名前の由来はもちろん
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
/ \
/ ヽ
l:::::::::. |
|:::::::::: (●) (●) |
|:::::::::::::./// \___/ /// | 僕が主人公だって!
ヽ:::::::::::::::::::. \/ ノ うれしいなぁ
この人ですw
きたーw
おはにぃ
おはよう
うーむこの展開は。羨ましいぞ大ちゃん。
台風保全
( -e-)zzz
お昼の保全
大雨保全
外は真っ暗保全
( -e-)zzz
( -e-)zzzzzzzzz
大荒れの夕方保全
大風保全
134 :
名無し募集中。。。:04/09/29 18:25:04
あげ
傘を忘れて二人して川沿いの帰り道を急ぐ
突然歩き始めるガキさん・・・
「どうした?」
ガキさんニコッとしながら
「もうどんなに急いだってビショ濡れだよ・・・」
川に体を向け天を仰ぎ大きく息を吸い込む
俺が不思議そうに見ていると・・・
「モーニング娘が好きーーーーーーーっ!!」
いきなり叫ぶ
そりゃこの雨だから大声出しても平気だろうけど
と、ある事が閃く
「じゃ今度は俺が・・・」
「新垣里沙が好きーーーーーーーーっ!!」
ガキさんを確認するとちょっと驚いていたけど
にやり、と笑ってから川に再び
「まだまだ修行が足りーーーーーーーんっ!!」
俺が困惑しているとガキさんが耳を貸して、と手招き
俺が顔を近づけると
「でも、ありがと」
と頬にキス
大人の階段昇る保全
なぜかにやにやしている新垣。
目が合うと顔を赤らめる新垣
ちょっと恥ずかしい新垣
モジモジする俺と新垣
ほ