前スレ
もしもミキティがいじめられっこだったら・・・5
2 :
名無し募集中。。。:04/09/12 03:58:24
3 :
名無し募集中。。。:04/09/12 04:02:58
うrl貼れよ
これは落としてまた新しいの作り直そう
,,====、===、
_||______|___|| \\ .-、
l^|___ \ \(,,■)
|| |口| \ \ ノノノノハ ピュー
|| |口| \ \川VvV)
|| |口| \ \,つ,,,,,,つ
|| |口| \ \つ つ\
|| |口| \ \ \\
|| |口| \ \ \\
⌒⌒⌒ :: '' " '' . \| \|
前スレ
もしもミキティがいじめられっこだったら・・・ 5
http://ex7.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1094534095/ 過去スレ
もしもミキティがいじめられっこだったら・・・ 4
http://ex7.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1092459649/ もしもミキティがいじめられっこだったら・・・ 3
http://ex7.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1091987373/ もしもミキティがいじめられっこだったら・・・2
http://ex7.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1090348174/ もしもミキティがいじめられっこだったら・・・
http://ex7.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1089618371/
6 :
名無し募集中。。。:04/09/12 04:26:42
やっと立ったか
乙
>>1 乙
またミキティの悲しみの日々が始まるのか・・・
正直秋田
新しく作り直さなくていいかな?
ho
保
>>14 本物かどうかはわからないがこんなレスがあった
ミキティの体調回復を祈って保全
藤本さんはやく体調良くなってね
作家さんも気が気でないようだし
ほじぇん・・・(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
19 :
名無し募集中。。。:04/09/12 15:36:24
不謹慎だか
ミキティがHな耳鼻咽喉科の通院患者だったら
とかなんかムラムラくる
ほぜんですよ
21 :
名無し募集中。。。 :04/09/12 17:19:39
まぜん
22 :
名無し募集中。。。:04/09/12 18:16:21
ho
ze
あ
い
ぼ
う
29 :
名無し募集中。。。:04/09/12 23:44:02
だれかぁ〜、5うpして〜
見逃しちまった〜
ぬるぽ
久々に
hozen no hanamiti
保全の皆様、作者の皆様乙です。
では、また。
hoze
n
ho
zen
hozen no hanamiti
保
いつの間にか新スレ
ホシュ
フォ
ン
h
45 :
名無し募集中。。。:04/09/13 19:40:29
h
从 VoV)
じょ
ん
49 :
名無し募集中。。。:04/09/13 22:43:26
H
南海保全ワークス
ミキティが復帰するまで落とさせない
ほ
復活きぼん
nhk
55 :
名無し募集中。。。:04/09/14 02:53:33
h
56 :
名無し募集中。。。:04/09/14 03:59:41
ほ
ぜ
ん!!!!!!!!!
ほ
ぜ
61 :
名無し募集中。。。:04/09/14 11:06:16
h
o
m
o
m
o
k
u
t
22
ho
俺は寝るけどお前ら落とすなよ
こっち落ちたの?
って書き込めるじゃん
ほじぇん・・・・(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
('A`)<落ちるよ・・・
保全
h
ホシュ
o
z
y
保
健
85 :
名無し募集中。。。:04/09/15 14:45:12
関西保全連合会
ほ
け
保
健
室
の
ベ
ミキティ復帰したみたいですね
俺も日曜日くらいから復帰します
今週はちょっと忙しいので書くヒマはなさそうです・・・
nhk
がんばれほじぇん・・・(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
保
待ってる
ho
ze
保
田
の
お
ま
け
は
う
き
な
ほ
う
き
115 :
名無し募集中。。。:04/09/17 02:35:54
fasfaFge
116 :
名無し募集中。。。:04/09/17 03:41:14
全日本保全連合会
保
田
ぺ
ア
が
優
勝
勝
こういうのの後って非常に書き込み辛いと思いながら保全
保
いやはや
なんともはや
永井豪
ho
po
ze
N
ほ
っ
と
う
け
?
ほ
141 :
名無し募集中。。。:04/09/18 11:35:05
メカゴジラ
メケゴジラ
メケティ
ミキティ大好き!!!!
ほ
更新まだ〜?
ho
ho
ho
ho
ho
ho
>>146 ミキティは復帰したし、もうちょい待ちましょ
ho
とりあえず続きを書く前に前までにどこまで書いてたかを思い出す作業になりそう・・・w
誰かログ貼ってやれ
73 名前:名無し募集中。。。[sage] 投稿日:04/09/08(水) 20:39
日曜日、PM14:00
「よう、遅かったな」
美貴「うん」
「つぎ何乗ろうか?」
美貴「うん」
「おいおい、元気ないぞ」
美貴「うん」
「あ、今うんこしてきたろ?」
美貴「うん」
「・・・・・」
美貴「うん」
おかしい、あきらかにおかしいぞ
美貴はなんだか空中の何もないところを
ボーっと眺めていてちっとも話を聞いてない感じだ
74 名前:名無し募集中。。。[sage] 投稿日:04/09/08(水) 20:40
「なあ、何があったんだよ?」
美貴「うん」
だめだ、聞いてない
なんとかしてこっちを向かせないことには
話にならない
「・・・・・」
美貴の手を握り、まっすぐに美貴の目を見た
美貴は反射的にこっちを見てはいるが、
なんの反応もない
目に光が宿っていない感じだ
「美貴、観覧車にでも乗らないか?」
美貴「うん」
75 名前:名無し募集中。。。[sage] 投稿日:04/09/08(水) 20:41
観覧車でならふたりっきりで話すことができる
美貴も話を聞いてくれるかもしれない
昼を回って混んできた遊園地だが
乗り物の順番待ちはなぜか、やけにすいていた
おかげでほとんど並ぶことなく観覧車に乗ることができた
「美貴、どうしちまったんだよ」
美貴「・・・・・」
観覧車の扉が閉まり、
周りの雑音から少し切り離されたとき
美貴の顔に少しずつだけど表情が戻ってきた
向かいに座った俺はずっと美貴の手を握り続けている
と、突然美貴がキョロキョロと辺りを気にし始め・・・
美貴「あれ?ここどこ?」
「美貴!」
76 名前:名無し募集中。。。[sage] 投稿日:04/09/08(水) 20:42
ふいに俺は美貴を抱きしめてしまっていた
周りに人がいなかったせいで
少しだけ大胆になっていたのかもしれない
美貴「きゃ!いきなり何すんのよ!」
顔面にめり込む拳
これでこそ美貴だ
「へへへ」
美貴「な、何よ。殴られて笑うなんて気持ち悪いわね」
ドンッ!!
美貴がやっと笑ってくれたのと同時くらいに
花火が打ちあがった
あ、そうか2時からパレードがあったんだっけ
77 名前:名無し募集中。。。[sage] 投稿日:04/09/08(水) 20:42
美貴「ところでどうして美貴は観覧車に乗ってるの?」
「ちゃんと歩いて来ただろうが
・・・覚えてないのか?」
美貴「う、うん・・・」
「なあ、トイレに行ってる間に何があったんだよ?」
美貴「!!!」
"トイレ"という単語を聞いたとたん震え上がる美貴
これは尋常じゃない
「お、おい!」
美貴「ねえ、ちょっと寒いな」
そういうと美貴は俺の隣に移動して、
俺の腕にしがみついてきた
美貴「しばらくこうしてていいかな?」
震えながら上目遣いで聞いてくる美貴に
それ以上何も聞くことのできなくなった俺は
観覧車が一周するまであいた手で美貴の頭をなでていた
ここまでかな?
163 :
名無し募集中。。。:04/09/19 01:32:49
あ、いやログもなにも原本があるんだけどさ
大筋は考えてるけども、展開は思いつきで書いてたから続きはどうしようと思ってたっけなぁってさ
明日の夜にはたぶん更新できると思います
今日は酔ってるからやめときます
あげちゃったし・・・ ○| ̄|_
ほ
ぜ
まだ処女だっけ?
のんたんは奇跡
なっちは天使
矢口は太陽
俺はキモヲタ
ああ、そうだな
_| ̄|○
今日もおはよう
やよー。
ミキティをいじめるな
イジメさせていただきます
ho
ho
ho
ho
ze
n
放置プレイ
保
田
大
187 :
名無し募集中。。。:04/09/19 23:12:56
人
の
お
も
ち
ゃ
193 :
名無し募集中。。。:04/09/20 03:56:46
hohohohoohohhhohohoohohhooho
土曜日、PM14:30
そっと頭をなでるやさしい掌
あったかくて、すごく落ち着く
係員「あの〜・・・」
「あ、すいません」
いつの間にか一周していた
ていうかいつ観覧車に乗ったのかも覚えてないんだけど・・・
「ちったあ落ち着いたか?」
美貴「うん」
「そっか」
笑顔で話しかけてくれることが嬉しかった
きっと心配そうな顔をしないように
気を遣ってくれてるんだと思う
美貴「ね、そろそろ帰ろっか?」
「そうすっか」
あいつは何も聞いてこない
みきは昼すぎからの記憶がすっぽり抜けてる
いろいろ聞きたいこともあるだろうに・・・
駅への道、電車の中、
聞くチャンスはいくらでもあった
でも何も聞いてこない
ひょっとしてみきのことなんてどうでもいいのかな・・・
考えたくもないけど
自然とそんな考えが浮かぶ
「あ、ちょっと待ってろ」
そういって駅前のコンビニに入っていった
5分くらいしたらすぐに出てきて、
また一緒に歩き出した
何買ったんだろ?
土曜日、PM16:00
不安そうな顔をした美貴が俺の様子をうかがっている
駅への道でも、電車の中でも、
隣にいる俺のことをチラチラと見てくる
何か言いたそうだ
でも何も聞かれたくなさそうにも見える
どっちなんだろう?
その答えを見つけられないまま
地元の駅についちまった
みきの様子は明らかにおかしい
何があったかはわからない
聞いていいものなのかもわからない
ただ、今の美貴をひとりにするのは絶対に違う
あー、もう、こんなときに気の利いた言葉のひとつでも言えればな・・・
「あ、ちょっと待ってろ」
ちょっと思いついたことがあって駅前のコンビニに入った
俺にしてみりゃ、なかなかいいアイディアだ・・・と思う
買い物を済ませて美貴と一緒に歩き始める
駅から家への帰り道、
美貴はこのまま帰ってしまいそうな動きだ
おいおい、なんか忘れちゃいませんか?
「ちょっと待てよ」
美貴「ん?」
「帰り、公園に寄るって言ってたろ?」
美貴「あ・・・」
きょとんとしてやがる
本当に忘れてたのかな?
まあ仕方ないか・・・
今日の美貴はなんだかボーっとしてるし・・・
そんな美貴を元気づけるのは、
とりあえず今のところは俺の仕事だ
土曜日、PM17:00
「帰り、公園に寄るって言ってたろ?」
美貴「あ・・・」
遊園地でのふとした会話
みきの話、ちゃんと話聞いてくれてたんだ
ちゃんと覚えてくれてたんだ
そんな些細なことがすっごくうれしかった
ずっと無言でここまで来たけど
公園でならなんでもしゃべれそうな気がする
太陽が沈むまでふたりでずっと一緒に遊んだこの公園でなら
みきはあの頃みたいに素直になれそうな気がする
公園のベンチにみきが座って・・・
あいつはコンビニの袋を持ってしゃがみこんでる
何やってんだろ?
シュー!!
っと、花火がはじまった
小さい箱からオレンジ色の光が飛び散ってる
いわゆる「ドラゴン」だ
「美貴、一緒に遊ぼうぜ」
手持ち花火に火をつけて振り回すあいつ
みきにも無理やり花火を渡してきて、
小さな花火大会がはじまった
口に手持ち花火を咥えたり、
口にドラゴンを咥えたり、
口からロケット花火を発射したり・・・
なんだか無茶なことばかりしてる
遊園地でみきになにがあったのか、何も聞かなかったあいつ
ひょっとして何も聞かなかったんじゃなくて
何も聞けなかったのかな?
おしゃべりうまくないあいつがはしゃぐ
盛り上げてるのかな?
どうしよう
どうしよう
みきが自分から話すのを待っているのかもしれない
「あー、全部使い切っちまったな」
あいつが買ってきた花火はたいした量じゃなくて
すぐに使い切ってしまった
でも騒いでたら元気でた
「おっ、これで本当の最後か」
そういってあいつが取り出したのは
せんこう花火の束
どちらからともなくふたりでベンチに座って
前かがみになってせんこう花火に火をつける
ついさっきまで騒いでたのが嘘みたいに
静かに花火を見つめていた
土曜日、PM17:20
うあ、花火終わっちまう!
とりあえず美貴は元気だしてくれたみたいだし
俺の作戦はまずまず成功といっていいだろうな
結局何も聞き出せてないけど・・・
ていうか話せる空気じゃないか、逆に・・・○| ̄|_
ドラゴン咥えてるやつに相談どころじゃないよなあ
ある意味、作戦失敗だ
でも美貴が笑ってくれたからそれでいいか、とりあえずは
「おっ、これで最後か」
花火セットの台紙に
セロテープではりついてたせんこう花火をはがす
俺がせんこう花火を持ってベンチに座ると
隣に美貴も座った
前かがみになって火をつける
美貴「綺麗だね・・・」
「うん・・・」
パチパチと火花を飛ばすせんこう花火
どっちが長く持つかとか勝負しようとか思ったけど
なんだか火花に照らされた美貴の横顔を見てたら
そんな考えもスーっと消えていった
「綺麗だな」
美貴「・・・火、消えてるけど?」
「え、あ、いや、ははは」
美貴「?」
あぶねー、美貴の横顔見てたらポロっと言っちまった
違う違う、そんなことを言いに来たんじゃないっての!
ふたりでひとつずつ遊んだせんこう花火
奇数本入ってたらしく、
残り1本になってしまった
「美貴、やるか?」
美貴「いや、あんたが買ってきたんだしあんたがやりなよ」
なんとなく譲り合いになってしまった
俺と美貴が譲り合いをするなんて、レアだな・・・
美貴「あははは」
「ははは」
自然とこぼれる笑い
あー、なんだ
その・・・美貴といるとやっぱり楽しいな
美貴「ね、ふたりで持とっか?」
物凄く恥ずかしいことを言う美貴
「そうすっか」
勢いで承諾する俺
ふたりでひとつ手に持ったせんこう花火
少しでもこの時間が長く続いて欲しくて
火が落ちないように祈っていた
待ってた人はお待たせしました
今回はここまでです
ではまた
ノシ
まさに早起きは三文の得
作者さんおつかれさまです
乙
作家さんもミキティも復活おめ
まってて良かった
>>口からロケット花火を発射したり・・・
俺がいるよ!w
作者さん乙!
俺はドラゴン派だったw
更新お疲れです!
乙です
乙保
乙彼!
ロケットが逆噴射したことがある保
これまたうまいこと幼なじみをいれてきましたな。さすが。
乙
せんこう花火のところがすごく良かったよ!
保
ほ
も
だ
ち
な
ほぜんやよ。
>>199で幼なじみの歌詞を持ってきた当たりが良かったよ…目頭が熱くなりました
キモ。
ほ
土曜日、17:22
「あ」
美貴「あ」
最後のせんこう花火が燃え尽きた
ちょっと名残惜しいけど
下に落ちることなく最後まで燃えたことだし・・・
まあいいか
横に居る美貴を見る
美貴も俺のことを見ていた
美貴は吸い込まれそうな綺麗な眼をしている
まるで・・・月みたいだ
なんだか目を逸らすことができない気分にさせられる
そして、まっすぐに俺の目の奥を覗いている
もしこの時すけべなことを考えてたら
顔面に美貴の拳がめり込んでいたことだろう
でも不思議とこのときの俺はそんな気分にはなれなかった
土曜日、17:22
15cm先にあいつの顔がある
お互いの吐いた息が顔にかかる距離だけど、
実際に息がかかることはなかった
みきも、あいつも、息をしていなかった
あいつの目をじっと見る
光に満ちたまるで太陽みたいな目だ
一緒に遊んでたあの頃と何も変わっていない
突然あいつが目を逸らした
「ぶはっ!」
息が苦しくなって、吐き出したかったみたいだ
美貴「ぷはっ」
みきも苦しくなって息を吐き出した
土曜日、17:23
息を止めてた時間が永遠にも感じられた
なんだか俺の全部が見透かされてるな時間だった
胸がドキドキする
今の俺のドキドキも、美貴には全部見透かされてるだろうか?
そう思うと恥ずかしくなってきた
美貴の方を見る
美貴は顔を赤らめて深呼吸をしていた
息してなくて、苦しかったのかな?
それとも・・・いや、どうだろう・・・?
知りたい、美貴の気持ちを知りたい
美貴「ねえ・・・」
「ん?」
美貴「どうして何も聞かないの?」
「なんのことだ?」
美貴「みき、遊園地から様子が変だったでしょ?」
「ああ、そうだな」
美貴「どうして何も聞かないの?」
土曜日、17:23
美貴「どうして何も聞かないの?」
―――ひょっとしてみきのことなんかどうだっていいの?
咽まで出かかった言葉を飲み込んだ
そんな思いはさっきの花火のときに吹き飛んだはずだった
でも・・・なぜだか不安が消えない
足が地面についてなくて
ふわふわと安定してない感じだ
「・・・・・・」
あいつは黙り込んでる
火の消えたせんこう花火をふたりで持ったまま
すっごい近くに顔がある距離
みきはあいつの答えを待つ
「俺さ」
美貴「うん」
「お前のこと、好きみたいだわ」
今回はここまでです
ではまた
ノシ
乙
乙!
告白キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
乙
佳境かな
MIKI@DVDもアルバムもなんど観て聞いても飽きない
このお話も
作者さん乙
なんちゅうところで終わるんだよ
は、早く続きを・・・!!!
期待保
乙です
!?!?!?!?!?!
保
ho
そこで言うかあああああ
って思わず画面の前で独り言言ってしまった・・・w
更新乙です!次回がめっちゃ気になる。。。
244 :
名無し募集中。。。:04/09/21 10:20:48
ho
ze
n
ほ
ぜ
ん
保
うーむ…名作だ。
押し倒せ!
作者さん続きを早く!!
ho
ze
n
保
>>252 押し倒すのはまずいな
なにしろ下の毛が(ry
トゥルトゥルミキティ
あやみきごとがなくなったことを知ってまたちょっとショック気味・・・(´・ω・`)
保
田
保
土曜日、17:25
・・・
・・・・・
・・・・・・・・・
美貴が、固まった
目を見開いて、口を大きく開けて、
本気でびっくりした表情のまま固まってしまった
俺も固まった
なんだか知らないが突然告白してしまって
気持ちはなんだかすっきりしたけど
ドキドキはさっきの倍以上だ
美貴「え━━━━━━━━!!!!!」
「うわっ、ちょ、静かに!」
美貴の驚きの声はシャレにならないくらいでかい声だった
美貴「え、いや、その」
「美貴は俺のことどう思う?」
美貴「いや、あんたその前に返事になってないし」
「あれが俺なりの返事だよ」
美貴「・・・・・」
俺はいつからかわからないが
美貴を強く意識するようになってしまった
ひょっとしたら10年前から続いてる想いなのかもしれない
最近芽生えた想いなのかもしれない
ともかく・・・
俺は・・・
「美貴が好きだ」
美貴「あわわわわわわ」
美貴がカクカクした動きで立ち上がる
その動きを見守っていると・・・
ダッ
あ、逃げやがった!!!
「ちょっと待てよ!おい!」
美貴はあっという間に公園を出てどこかに行ってしまった
花火の片付けをしなくちゃって気持ちと
美貴を追いかけなくちゃって気持ちに挟まれて
悩んでしまったせいで、
俺が公園から顔を出したときには
美貴は見えないところまで走り去っていた
ひとり寂しく花火の片づけをする俺・・・
ひょっとしてフラれたのかな?これって・・・○| ̄|_
土曜日、17:24
お前のこと、好きみたいだわ・・・
お前のこと、好きみたいだわ・・・
お前のこと、好きみたいだわ・・・
お前のこと、好きみたいだわ・・・
あいつの言葉が頭の中をループする
ど、ど、ど、どういう意味なんだろう?
あいつは真剣な目でこっちを見つめている
びっくりしすぎて声が出ない
のどはカラカラに渇いて、
全身の関節がガチガチに固くなっちゃって、
まるで自分の身体じゃないみたい
なんか言わなくちゃ なんか言わなくちゃ
なんか言わなくちゃ なんか言わなくちゃ
美貴「え━━━━━━━━!!!!!」
「うわっ、ちょ、静かに!」
必死で搾り出した声は予定外に大きい声になっていた
美貴「え、いや、その」
「美貴は俺のことどう思う?」
ちょ、ちょっと待ってよ
なんでいきなり告白してんの?こいつ?!
あーわけわかんないし!
告白される前ってどんなこと話してたっけ?
あ、そうそう、なんで何も聞かないのかってことだ
美貴「いや、あんたその前に返事になってないし」
「あれが俺なりの返事だよ」
美貴「・・・・・」
告白が返事?
なにそれ?!
「美貴が好きだ」
美貴「あわわわわわわ」
こいつは自分の言ってることの重みがわかっているのだろうか?
それとも何も考えずにこんなことを言っているのだろうか?
でも・・・今のみきにはどっちにしても重すぎるよ
だめだ、プレッシャーに耐え切れない
ここは・・・
ダッ
公園を出て一直線に家にダッシュした
後ろから追いつかれる気配は・・・ない
美貴「ただいま!!」
美貴の母「あらあら、ずいぶん早かったのね
夕飯いる?」
美貴「あ、あ、あ、あ、あとで!!!」
なんだか何も考えられない感じ
とりあえず夕飯までに落ち着かなくっちゃ
そう思って部屋に鍵をかけて時計とにらめっこしながら過ごした
土曜日、19:00
花火を片付け終わって
ひとしきり公園でたそがれた後、
家に帰ることにした
うーん、やっぱりフラれたのかな?あれは
よくわからない
とりあえず美貴の家に行ってみよう
あの後ちゃんと帰ったのかどうか気になるし
ピンポーン
美貴の母「あらあらあら」
「こんばんは」
美貴の母「美貴に用かしら?」
「あ、帰ってますか?」
美貴の母「帰ってるわよ。呼ぼっか?」
「いや帰ってるんならいいんです
じゃ、失礼します」
美貴の母「そう?」
うん、ちゃんと帰ってたみたいだ
・・・俺も帰るかな
「ただいま」
家に帰ったら誰も居なかった
リビングに入って電気をつけると
机の上には書置きがあった
『あんたいつ帰るかわかんないから外食に行ってきますね 母』
・・・
・・・・・
・・・・・・・・・・ちぇっ
今日はふて寝するかな
__
(祭)ノノハヽo∈
Y川VvV) <ちょっと休憩
Φ[_ソ__y_lつ
|_|_| |
し'´J ,*′
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
美貴「お兄ちゃん・・・」
やっとしゃべった美貴
いつもより鼻声の美貴
美貴「みきね、ひっこすんだって」
「え?」
美貴「遠い街にひっこすんだってさ」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・
ふたりとも何も言わない時間が過ぎていく
ちっちゃい頃からずっと美貴と一緒だった
離れるとかそういうことを考えたことなんて今までなかった
「・・・いつだよ」
声がかすれてる
今日はどなったりしてないのに
なんで声がかすれてるんだろう?
美貴「来週・・・」
「!!!」
急すぎるよ
全然心の準備ができてないよ
ちくしょう、なんなんだよ!
「・・・誕生日まではいるのか?」
美貴「ううん、24日には出るってさ」
俺はもう美貴の誕生日を祝うこともできないのかよ?
だって毎年一緒にパーティやってんじゃん
今年からいきなりなしかよ
美貴のかあちゃんのとび蹴りとかも、もう見れないのかよ
美貴「ねえ」
「・・・・・」
美貴「ねえってば」
「・・・なんだよ」
振り向きざまにキスをされた
美貴とキスをするのはこれで2回目だ
初めてのときはお互いに目をつぶってて
歯がガチガチあたって痛いだけだった
でも今回のは・・・美貴の唇のやわらかさがつたわってきてる
美貴「みきね、おにいちゃん以外の人とはキスしないよ」
「・・・・・」
美貴「お兄ちゃんはみきのこと好き?」
「・・・好き・・・だと思う」
美貴が笑った
すごく満足そうな
すごくうれしそうな顔をして笑った
美貴「引越してもさ、いつかきっとまた会えるよね?」
「あたりめーだ」
美貴「へへ、今度いつ会えるのかな?」
「いざとなったら俺が探しに行ってやる」
美貴「ホント!?」
「俺が大人になって、ひとりで何でもできるようになったら
美貴のこと探して・・・そんで・・・」
美貴「結婚?!」
「うあ、いいところだったのにお前が言うなよ」
顔が熱くなってきた
すごく恥ずかしい気持ちでいっぱいだ
目の奥が熱くなってきた
すごく泣きたい気持ちでいっぱいだ
美貴「・・・10年後」
「ん?」
美貴「おにいちゃんが18歳で、美貴が16歳・・・
結婚できるよ!」
そう言いながらも美貴の目からは涙がこぼれていた
それを見て俺も泣いちまった
俺はこのとき、初めて本気で泣いたかもしれない
・・・
・・・・・
・・・・・・・・・
美貴「10年経ってさ、まだ美貴のこと好きだったら結婚してね」
「・・・ああ」
美貴「あとみき以外の人とキスしちゃだめだよ」
「・・・お前もな」
美貴「あと秘密基地の場所はぜったいないしょだよ!」
「・・・言わねえよ」
美貴「あと・・・あと・・・」
涙を袖でぬぐいながら話す美貴に
俺は手袋を脱いで小指を差し出した
「全部まとめて約束してやるよ」
美貴「じゃ、約束」
「う、うん」
美貴「何いきなり緊張してんのさ」
「き、緊張なんてしてねーよ!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今回はここまでです
ではまた
ノシ
(・∀・)イイヨイイヨー乙
乙
テンパるミキティキャワ
ミキティかわいすぎる
こんな子をいじめる奴は絶対に許せん
乙!いいねえ。でもなんかクライマックスでもうすぐ終わっちゃいそうだな・・・。
最後は底抜けにハッピーエンドきぼんぬ。
保全してから読も
美貴さま保全
乙です
乙!
どうなるんだろ
結婚式には呼んでね
乙です
とにかく頑張って作家さん
乙
幼なじみのおかんワロタw
>美貴「みきね、ひっこすんだって」
>「え?」
>美貴「遠い街にひっこすんだってさ」
ここと
>美貴「じゃ、約束」
>「う、うん」
>美貴「何いきなり緊張してんのさ」
>「き、緊張なんてしてねーよ!」
ここは過去ログで使われてた
今回で間が補完された
つまり何もかも計算づく
なのに更新ペースがたまに落ちるのはなぜだ
保
>>290 構想ができてるのと、実際に書くのは別の話でしょ。
普通に忙しいんじゃね?わからんけど。
結構ちゃんと更新されてる小説な方だから構わん
なにより面白いし
うむ、いまはその疑問は出さなくてもいいかと
296 :
名無し募集中。。。:04/09/22 18:09:31
konkon
作者さん乙
焦らずいい物を書いて下さい
ho
頭の中で想像する子供の頃の美貴様の絵がAAだった・・・
保
田
大
明
神
しかし素晴らしいスレだな… こんないい作品読めて幸せだよ
保全
今夜は更新できなさそうです
▼ハヽヽ▼
/|\(〜^◇^) <マターリ頑張って!
⌒⌒''(U 保 )
▼〜し'~し'
ほ
ぜ
が
312 :
名無し募集中。。。:04/09/23 05:32:04
き
さ
ん
▼ハヽヽ▼
/|\(〜^◇^) <やぐやぐ♪
⌒⌒''(U 保 )
▼〜し'~し'
ほぜがきさん
保
全
全
ho
mo
保
田
もういじめないで
やだ
保
日曜日
ガバッ
「・・・・・」
時計を見ると午前3時
昨日帰ってから飯も食わずにそのまま寝ちまったみたいだ
なんだか腹が減って動くのもだるいし・・・
「・・・・・」
いやそんなことはどうでもいい
なんだか今とんでもない夢を見たような・・・
だんだん目が覚めてきた
そうだ、全部思い出した
俺、美貴と結婚の約束なんてしてたんだな・・・
恐らく美貴は覚えていたのだろう
いや、覚えてなかったら
「10年前の約束を果たせよ」
なんてことは手紙に書かないよな
10年前の約束・・・
美貴以外とはキスしないこと。
秘密基地の場所は絶対秘密にすること。
そして10年経ってもまだ好きだったら・・・けっこ・・・
うがー!!!
そうか、昨日やけに美貴が取り乱してたと思ったら・・・
俺のただの告白は
美貴にとってはプロポーズに聞こえてたということか!
朝どころかまだ深夜の時間帯
俺は部屋をゴロゴロと悶えていた
日曜日
目が覚めるともう昼になってた
ちょっと身体が痛い
なんかベッドに寄りかかるように
床に座ったまま寝てしまってたみたい・・・
昨日は身体中熱くなっちゃって、
なかなか寝付けなかったもんなあ
目をこすりながら身体を起こす
手には小さい頃の写真があった
みきの5歳の誕生日のときの写真
あいつと一緒に写ってる、唯一の写真
だんだんと意識がはっきりしてきた
そっか、昨日告白されたんだっけ
・・・あいつ、本気だったかな?
昨日の記憶を呼び覚ます
真剣な目、真剣な声
『お前のこと、好きみたいだわ』
カー
また顔が熱くなってきた
でも、夢じゃないんだよね?
あーやばい、やばすぎるって
超やばすぎて、マジやばくて
・・・また好きになる
どうしてみきったら恋をしちゃったんだろう?
こんなんじゃどんなことも手につかないな
ガックシ
って、ガックシするようなことじゃないじゃん
なんで今ガックシしたんだろ?
つい、反射的に・・・???
まあいいや
とりあえず今はあいつの顔が見たい
あいつの声が聞きたい
あいつに直接触れたい
・・・恋してるってこと、実感したい
服を脱ぎ捨てながら速攻で着替えて
家を出た
美貴「あ」
「あ」
家を出た瞬間にあいつに出会った
運命感じなきゃ嘘だよ
美貴「おおおお、お、おお、お、おはよう」
「よ、よ、よう」
美貴「い、いい天気だね」
「そ、そうだな」
美貴「ど、どっか行かない?」
「い、いいねえ」
ふたりともギクシャクした動きで歩いてる
すごい緊張で胸が締め付けられる
これ以上胸が小さくなったらどうしよう?
足は自然と公園に向かっていた
ふたりともベンチに腰かける
地面には昨日の花火で白い跡が残っていた
今回はここまでです
ではまた
ノシ
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
萌え━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
乙!
そっと口づけてギュッと抱きしめたくなるなw
乙です!
おおおお、お、おお、お、おつ
小説、幼なじみスレで書いた方がいいんじゃない?
作家さん更新GJ
▼ハヽヽ▼
/|\(〜^◇^) <更新乙!
⌒⌒''(U 保 )
▼〜し'~し'
またいじめられるから
美貴はお兄ちゃんが守るよ
保
守
本
流
俺もこんな文章書いてみてぇ〜
がんがれ
もういじめないでね
350 :
名無し募集中。。。:04/09/24 17:31:27
BANZAI
ARIGATO
保
全
大
学
中
保全大学
保
川´VωV`)ボンショリ
ミキティ?
公園のベンチに腰掛けたまま
ふたりとも何も話さない時間が流れる
何か言わなきゃって思うんだが
何を言えばいいのかわからん
思えば昨日は一方的に告白しちまったが
まだ美貴の返事を聞いてない
こっちから聞いてもいいものなのだろうか?
それとも美貴が言い出すまで待つべきなのだろうか?
チラリと横を見る
じっとこっちを見つめていた美貴と目が合った
あわててふたりとも視線をそらす
・・・気まずい
日曜の昼だというのに誰もいない公園
錆びだらけの遊具とベンチくらいしかない公園じゃ
無理もないか
子供が怪我したら危ないし
恋人同士がくるにしたって全然ムードもない
・・・ん?
ぎゃー!!
なんで俺はそのムードもない公園に美貴と来てるんだ?
くそ、失敗したなあ
なんも考えずにふらっと来ちまった
俺ってつくづく何も考えてないなあ・・・
そういや進路も考えないといけないんだよな
大学受験とか・・・どうしよっかなあ
「なあ」
美貴「え?」
美貴の鼻声が裏返ってさらに高くなってる
・・・ちょっとかわいいな
「み、美貴は将来の夢とかあるのか?」
美貴「何よ、突然?」
「いや・・・」
なんとなく気になった
自分の将来への参考にするとかそういうのじゃない
ただ美貴がこの先どうするつもりなのか
なんとなく気になったんだ
「言いたくないなら別にいいんだけどさ」
美貴「・・・・・」
美貴は少し考えてるみたいだった
その様子は自分の将来の夢を考えてるというより、
言ってもいいものかどうかを考えてる感じだった
夢自体は・・・もう決まっている・・・
そんな目をしていた
美貴「安室ちゃんになりたい」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・え?
「歌手になりたいってことか?」
美貴「ううん、安室ちゃん」
「アムラー?」
美貴「・・・違うよぉ」
美貴は少し怒った感じ頬をふくらませていた
うーん、何か最近の美貴は何をしててもかわいいぞ
前からこうだったっけ?
美貴「正確にはさ、安室ちゃんみたいに
かっこかわいい女になりたいんだ」
「・・・・・」
美貴「憧れ・・・なんだよね」
美貴の夢は進路を迫られた3年にとっては
全然具体的なものではなかった
でも・・・輝いて見えた
逆光だったからじゃない
夢を語る美貴はすでにかっこいいし
普段の美貴は十分すぎるほどにかわいい・・・
日曜日、昼過ぎ
うあー、とうとう言っちゃった
恥ずかしくって誰にも言ったことのない
"みきの夢"
笑われてるかもしれないと思うと
振り向くにに振り向けない
あーあやっぱり本当の夢は
内緒にしたほうが良かったかな?
今度から叶ったその後にこそっと教えるようにしよっと・・・
空を見上げると黒い雲が見えた
今にも雨が降りそう
・・・と思った瞬間
ポツッ・・・ポツッ・・・
ザ━━━━━━・・・・・・・……
一気に降ってきた
「帰るか」
美貴「・・・・・」
せっかくの日曜日だったのに
今日も一日中一緒にいられると思ったのに
もう帰らなくちゃいけないの?
美貴「・・・まだ帰りたくない」
「お、おい」
あいつは少し困った顔をしていた
その顔を見てみきは少し寂しくなった
美貴「はは、わがまま言っちゃったね
ほら、走んないと濡れるよ!」
ふたりで手をつないで一緒の速さで走って帰った
とりあえず今は、これで我慢してあげることにした
今回はここまでです
ではまた
ノシ
甘酸っぱい懐かしい感じだな、作家さん
純だった自分を思い起こさせる感じです
保
乙!
いじめさえなければ順調そのものなのに…
良スレほぜむ。
373 :
名無し募集中。。。:04/09/25 04:47:48
ハイレベルですな
落ちるよ
乙
崖が待ってそう
▼ハヽヽ▼
/|\(〜^◇^) <更新乙!
⌒⌒''(U 保 )
▼〜し'~し'
乙です
いじめか、すっかり忘れてtな・・・
▼ハヽヽ▼
/|\从VvV)<みきみき♪
⌒⌒''(U 美 )
▼〜し'~し'
乙保
マユミという名の女子高生が学校に向かって歩いていました。
いつもと同じ時間に、いつもの道をいつもと同じ速さで歩いていく。
すると、ふと目の前に同じ学校の制服が見えた。近づいていくと、それは同じクラスの生徒で、
しかもいつもいじめられている女の子だ。クラス全員が彼女をイジメていた。
先生もイジメを知りながらも見て見ぬふりをしていた。
女子校なので、結構エグイことをする。無視をする時もあれば、
使用済みの生理用品を机の上に置いたりなんてこともあった。
マユミちゃんも、特に彼女を憎らしいと思ったことはなかったが、
自分だけイジメをしないわけにもいかず、周りにあわせて、
無視やひどいことを言ったりしたりしていた。
だんだん近づいていくと、いじめられっこの彼女がとっても嬉しそうな顔をしているのが見えた。
幸せそうな笑顔で飛び跳ねている。
マユミちゃんは、その姿を不思議に思いながらも彼女のすぐ近くまで来た。
彼女はマンホールの上で跳ねていた。とっても幸せそうな顔をして、
なぜか「九、九、九…」と言っている。
「何してるの?」尋ねてみた。
しかし、彼女は返事をせずに「九、九、九…」といいながら跳ねている。
「無視してんじゃないよ」今度は口調を強めて言った。
しかし、彼女は返事をしないで、相変わらず同じことを続けている。
今まで、特別に彼女を憎らしく思っていなかったが、嬉しそうに、
しかも自分を無視したことで、何か急にとてつもなく強い感情が湧き起こってきた。
しかし、それを抑え込んで、「なんで、そんなことしてんのよ?」もう一度尋ねた。
それでも、彼女は何も聞こえないみたいに嬉しそうに跳ねている。
ここにきて、マユミちゃんの中で今までと違った感情が生まれた。
ひょっとしたら‘マンホールの上で数字を言いながら跳ねる’ということは
とっても楽しいことではないのか、そんなことを思った。
バカらしいとは考えつつも、微かにそんな思いが頭の中をよぎった。
複雑な思いに戸惑いを感じながらも、
とにかくマンホールの上で楽しそうに跳ねる彼女の邪魔をしたくなった。
いじめられっこの彼女がなんでこんな楽しそうにしているの、なにか納得できない、
そんな感情に身を任せ「ちょっと退きなさい。私がやるから」そう言って、
強引に彼女を押しのけ、マンホールの上に立った。
足をわずかに曲げ、すこし腰を低くしてから思いっきり上に跳びあがる。
その瞬間、となりに押しのけられた彼女がすばやく渾身の力でマンホールの蓋を取った。
マユミちゃんは真っ直ぐマンホールの下に落ちていく。
彼女は蓋を閉めて、とっても幸せそうな顔で、再びその上でジャンプして、
今度は「十、十、十…」と言いはじめた。
落ちそう
保
田
大
作者さんgj
安室のブーツ萌えた
サ
保
田
大
みきてぃ次の日学校だよね
なんかこっちまで鬱
保
公園から家までは走ったらあっという間
つないだ手を離すのはなんだかもったいないけど
家についちまったんだから仕方ない
「んじゃ、またな」
美貴「うん」
美貴はなかなか家に入らない
ていうか俺んちの前に突っ立ってる
「どうした、風邪引くから早く帰れ」
美貴「あんたが家に入ったら帰るよ」
美貴ってこんなキャラだったっけ?
雨に濡れてにっこり笑う美貴は
かわいいというより綺麗だった
ガチャッ
ん?
ガチャガチャッ
あれ?
ガチャガチャガチャガチャッ!!!!
・・・・・
ピンポーン
美貴「何自分ちのインターホン押してんのよ」
「・・・親、出かけちまったみたいだ」
美貴「で?」
「・・・家の鍵、部屋に置き去りだ」
美貴「・・・・・」
かっこわりー!!!
今の俺は人生で5本の指に入るかっこ悪さだと思う
財布も傘も家の中だし
親が帰ってくるまでどこでヒマ潰せばいいんだよ?
美貴「ったく、しょーがないな・・・」
美貴はあきれと笑いの混じった顔をしていた
あー、俺もそう思うよ・・・
本当にしょうもない・・・
美貴「みきんちに来なよ」
「へ?」
美貴「何変な声出してんのよ
ほら、いいからおいで」
10年ぶりに入る美貴の家
玄関までは最近も来たけど
中に入るのは本当に久しぶりだ
美貴の母「あら。あら。あららららら」
美貴「ただいま」
「ど、どうもおじゃまします」
美貴の母「もう、二人ともビショビショじゃないの」
そう言うとおばさんは奥の方に走っていって
またすぐに戻ってきた
手にはバスタオルがあった
美貴の母「まったく、しょうがない子たちねえ」
そういうとおばさんはでっかいバスタオルで
俺と美貴の頭をいっぺんにグシグシと拭きはじめた
少し乱暴だけど凄い暖かい歓迎だ
だが俺はそんな歓迎そのものよりも
すぐ目の前にある美貴の横顔にドキドキしていた
美貴「お、お母さん、自分で拭けるってば!!」
「ぐっ」
バスタオルを跳ね除ける美貴のヒジが
俺の顔面にめり込む・・・
それはまあ偶然だとは思うんだけど
そのまま謝らずに放置とは流石だぜ
美貴の母「あらあらあらあら」
家の中に進んでいってしまった美貴を見て
おばさんはタオルを持ったまま
少し寂しそうにオロオロしていた
「あ、おばさん、貸していただけますか?」
美貴の母「あー、はいはい」
嬉しそうにタオルを渡すおばさん
うーん、なんか若いな
美貴の家はあんまし変わってなかった
引越しとかしたら
普通は家具の配置とか変わりそうなもんだが
なぜかあの頃のままに配置してある
おばさん曰く、
『ここがベストポジション』なのだそうだ
・・・謎の多い家だ
美貴「シャワー浴びてく?」
「へ?」
美貴「あんたビショビショだよ」
「いや、美貴だってビショビショじゃねーかよ
お前先に入れよ」
美貴「そ?」
あっさりと俺を放置して去っていく美貴
だがそれでいい
なぜなら俺は今、
立ち上がることのできない状態にあったからだ
『ビショビショ』と『シャワー』のキーワード、
さらには濡れた髪の色っぽい美貴のせいで
俺は元気いっぱいになってしまっていたのであった・・・
日曜日、自宅
シャー
暑かったから雨に濡れても別に寒くなかった
むしろ身体の奥の方から熱くなってたし
いきなり家に招待しといて
シャワーを浴びるなんて・・・
よく考えたらすっごい恥ずかしいシチュエーションのような気がしてきた
何やってんだろ?
あんまり待たせても悪いし
さっさとあがることにした
美貴「おまたせ」
「おう」
ソファーにタオルを敷いて座ってたあいつは
美貴に背を向けて立ち上がって
さっさとお風呂に消えていった
日曜日、美貴宅
美貴「?」
うぅぅ、美貴からまっすぐに向けられる
『どうしたんだろう?』って感じの視線が痛い
見るな!そんな目で俺を見ないでくれ!
お風呂に入ったら入ったで
美貴の使ってたシャンプーの匂いに
また興奮してしまう俺
いや、落ち着け俺
立ち上る湯気もまた美貴の匂いだ
いやいやいやいや、落ち着け落ち着け
水の蛇口をひねって冷たいシャワー出す
冷たい水は熱くなった身体に心地よかった
身体の熱が冷めるとともに
だんだんと心も落ち着いてきた
「はあ・・・」
少し冷静になった頭でいろいろと思い出す
そういえばまだ美貴から返事を聞けてないな
公園で聞こうと思ってたくせに
いざとなったら進路の話なんか振っちゃってさ・・・
俺ってやっぱ根性なしだなあ
それとも足りないのは勇気か?
今日中には何かしら聞いた方がいいんだろうか?
それとも美貴から言い出すのを待つべきなのだろうか?
うーん・・・わからん
そうだ!手紙ってのはどうだろう?
直接口で言いにくいことならば
書いて渡せばいいじゃないか!!
よっしゃ、冴えてるなあ俺
せっかく浮かんだ名案も
なんとなく根性なしの匂いがした
「ふう」
美貴「随分と長いこと入ってたね」
「おう・・・クシュン」
美貴「何、風邪?」
「いや平気平気・・・クシュン」
長風呂で冷たいシャワーを浴び続けたせいか
少し鼻がむずむずしていた
美貴「ったく、夏に風邪なんて引かないでよね」
そう言いつつも美貴は俺にタオルケットを貸してくれた
この家には客用の布団とかタオルケットは無いらしい
だからこのタオルケットは美貴が普段使ってるやつだ
さっそくタオルケットに包まってみる
暖かい・・・
美貴「汚したら殺す」
美貴のセリフは冷たかったけど
美貴の目線はこの上なく暖かかった
今回はここまでです
ではまた
ノシ
乙!
ミキティの部屋でさらなる進展のヨカン
乙です!
あの娘にこの母な感イイ
親子丼キボンヌ
乙
いいですねぇ
俺この小説大好きです
作家さん乙、いい引っぱり方するなあ
いいか、おまえら
こんな幸せの後にはだなぁ
苛めるなよ!絶対苛めるなよ!
竜ちゃんがいるな
あぶな
い
そうでも
ある
いじめてやる〜
418 :
名無し募集中。。。:
age