もしもミキティが幼なじみの隣の娘だったら 17冊目
1 :
名無し募集中。。。:
2 :
名無し募集中。。。:04/09/11 20:17:12
梨沙子の幼膣にパピコ(コーヒー味)挿入
おつんつん
ほ
新スレおめ!! > ノノハヽ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 川VvV)
⊂ ,,O
( ノ
≡≡≡⊂\_)
ノノハヽ <
>>1禿しく乙!!
(VvV从  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
O,, ⊃
ヽ )
(_/⊃≡≡≡
_______
| ノノハヽ < 疲れたから寝る!
| 〔从VvV从〕 |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
前スレ埋められた・・・
13 :
名無し募集中。。。:04/09/12 00:18:27
だめだこりゃ乙>>1
ほ
はい
いつも強がり言ってる子が寝込むと辛いなぁ
人間なんだから当たり前なんだけど
そーいえば一周年だったのね。
1冊目からずっと見てきてたまに小ネタ投入したり調子にのって長編書いたり…
これからもみんなよろしくがんがれ。
前スレ949以降何か作品あった?
20 :
名無し募集中。。。:04/09/12 04:19:04
hozen
ho
ze
n
ほ
ほ
お前らー!保全だー!!
高田うざい
俺もそう思う
そんな事言うなよw
じゃあ俺はもう保全せんから
保全は名無しでしてりゃいいんだよ
33 :
名無し募集中。。。:04/09/12 15:41:42
もしもミキティが幼なじみの隣の娘で自分の妹がごっちんだったら
高田はやる男だから許す
コテハンなんて誰がやっても叩かれる運命
ズッコケでさえトリップ外してたからな
コテとか名無しとかどうでもいいじゃん・・
みんな仲良くせい
「デートしてやるから買い物に付き合って」
「ダメだよぉ、おにーちゃんはあたしと買い物に行くんだかんね」
「ごっちんは弟連れて行けばいいじゃん」
「いいじゃんってよくないよ!前から約束してたんだぉ〜!」
明け
「コラー、○○起きろーー!」
カーテンをバサッと開けられると朝の日差しが強烈に差し込んできて思わず目をしかめた。
「ん”……」
「ほら早く学校行かないと遅刻するってば!」
最後の砦だった毛布も剥ぎ取られ、
俺はしょうがなく、しかめっ面で起き上がる。
「おはよう」
睨みつける俺の顔の何が楽しいのか、ニコニコしている美貴姉ぇが恨めしい。
「……うん」
横目でチラッと時計を見ると、まだ目覚まし時計のセットした時間よりも少し早かった。
よく考えたら昨日は、一人で起きてちゃんと学校に行ってるし、
どっちかって言えば、俺よりも美貴姉ぇの方が遅刻率は高いはず。
「何しに来たの?」
「起こしに」
「まだ時間前じゃんか」
「パンぐらい焼いたげる」
暫くにらみ合いを続けていると、本来朝を告げるはずの目覚ましが空しく鳴った。
「おいしい?」
「まあ……」
がらんとした部屋の中に声だけが響く。
俺の親は二人とも朝早くから会社に行ってしまい、小さい時から朝はずっと隣の美貴姉ぇが
起こしに来てくれていた。
でも、俺ももう中二だ、因みに美貴姉ぇは高二。
もう一人で起きれるし、パンぐらい一人で焼ける。
それなのに美貴姉ぇは未だに俺を起こしに来た。
「美貴姉ぇ……もう子供扱いしないでよ」
「はぁ? だってまだ子供じゃん」
何時も通りの答えが返ってきて、げんなりしながら牛乳を一気飲みすると手元の鞄を引き寄せた。
「学校行くの? んじゃ美貴もいこっ」
制服の肩に着いた糸くずを払ってもらいながら、玄関で靴を一緒に履くと外に出る。
これでも、学校ではちょっといけてるクールガイで通ってるのにこんな所を誰かに見られたら
最悪だ。
「○○また少し背が伸びた?」
そんな俺の気持ちを他所に美貴姉ぇは少し後ろをゆったりと歩く。
「もうちょっとしたら抜かれそうだな…」
「美貴姉ぇだってまだ成長期でしょ?」
「もうそんなに伸びないって」
「だってさ」
「どこ見てんの?」
急いで視線を外すと美貴姉ぇがわざとらしく溜息をついた。
「○○もいっちょまえに色気づいちゃって。昔はもっと可愛かったのに、今じゃなんか悪人面だし」
「悪人面って……これでも結構可愛いって言われるのに」
「嘘ぉ……」
もう一度、俺の顔を眺めてから眉を寄せて顔をしかめる。
ここまで来ると失礼だと思う。
「早く彼女でも出来ないかなぁー」
「無理無理、何言ってんだかこのガキ! それに、○○は美貴と結婚するって言ったでしょ?」
「……言ってない」
「言ったじゃん。それに無理やり美貴のファーストキスまで奪ったよね」
ぶるっと肩が震えた。
今年一番の脳のフル回転を使ってもそんな記憶は何処にも無い。
「○○が4歳ぐらいだったかなぁ」
「とっくに時効だろ!」
何が時効なのかは分からないが、とにかく道端でそんな話は止めて欲しい。
もし誰かに聞かれてたら……背中に視線を感じた。
あっ、同じクラスの亀井さん……
亀井さんは汚い物を見るような目で俺を見ると走り去っていく。
呆然とその姿を見送ると、急に左手を握られる感触に振り返った。
「不味かった?」
「いや、別に良いけど今度から気をつけてよ」
「了解」
真近で笑う美貴姉ぇについ見とれてしまう。
血圧が急に上がったり下がったり、クラクラする頭で何とかさっきの言い訳を
考えながら隣同士になった付属の中学校舎に入った。
結局その日一日中からかわれる羽目になったものの、何とか切り抜けて一安心していると
何と言うか、噂って思ったよりずっと広がるらしい。
高校の方まで広がっていった噂話に張本人の美貴姉ぇがコメント。
「そうだよ」
爆発前に何とか投げた手榴弾が二つになって返ってきたようだった。
頭の中に美貴姉ぇの邪な笑顔が浮かぶ。
美貴姉ぇ止めてくれ、美貴姉ぇ……
「○○は嘘つきたい! 絵里をたぶらかしたとねっ」
「た、田中さんこれには訳が!」
「問答無用!」
だめだこりゃ……
イイッ!
だが亀井との関係を匂わす文がもっとあればよかったかも
ショタミキ乙w こーいうの好き。
噂は付き合ってるという噂でいいのかな?
ほ
多分ここからエロな展開になるんだよ
エロくなくてもいいから続いて欲しい
そういやもうもしミキのHスレって無い?
ショミキがそれ
今はない
そういえばショミキにいた中三の女の子はどこ行ったんだろう
それはもしミキちゃうやん
中断中だけど、いじめられっこはたまにエロいよ
ほ
ぜ
ん
ほじぇん・・・(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
オチ間での流れが自然で良いです。最高ですよホント。
4こま漫画は無理か・・・20こま漫画ナ感じ♪
意味不明ですね、すみませんでした。
hozen no hanamiti
久々
ほ
66 :
名無し募集中。。。:04/09/13 04:38:58
だめだこりゃ保全
67 :
名無し募集中。。。:04/09/13 04:58:31
どういう感じの小説がいいのでしょうか?
リクエストがあれば書きますけど
あと、ソニンは出していいんですか?
石川さんばかりなので新しい風をいれたいなと
>>67 ソニンって珍しいですね。入れてもいいとおもいますよ。
ho
ぜ
カレーライスの女風なの
hozen no hanamiti
ホ
ほ
ミキ「保全しなさいよ」
美貴様すいません
hozen
78 :
名無し募集中。。。:04/09/13 19:43:08
h
从VvV) <ミキミキ♪
美貴様回復祈願
美貴様の看病をさせていただきたいです
「なぁなぁ美貴、オムライス知ってるよな?」
「はぁ?突然なに?意味わからない。」
「オムライスの「ライス」のとこを「あんこ」にかえて10回い言ってみてくれ。」
「???オムライスの?・・あっ、わかったなんかクイズかなんかでしょ?」
「むふふふ、いいから言ってみてくれよ。w」
「なに?気味悪いんだけど・・・」
「いいから、いいから。w」
「ん〜?まぁいいや。そんじゃいくよ「オムライス」を「オムあんこ」ね。」
「そうそう。はやくはやく・・・'`ァ..,'`ァ..,」
「オムあんこ、オムあんこ・・・オムあんこ・・・あ〜っ!!!」
「ん?どうしたまだ5回しか言ってないぞ。(;´Д`)'`ァ..,'`ァ.., はやく後5k・・・ぐほっ・・・」
「うるさいとにかくいっぺん市ね!!ばーか!!」
薄れゆく意識の中、美貴の顔が真っ赤だったのを覚えている。
だめだこりゃ?
うん、だめだこりゃ。
下ネタ使うなら使うでもっと練らないと。
85 :
名無し募集中。。。:04/09/13 22:46:09
H
H言われてるし
新作うpします
1
「美貴!ちょっと待てよ。待てって…」
両手に服やカバンなどの入った袋を抱えた俺は、手ぶらでひょいひょい歩いていく美貴を呼び止めた。
美貴は涼しい顔をしながら振り返ると
「なに?もしかして、もう疲れたの?」
腰に手を当てて、あきれ顔を浮かべる。
「この熱さだし、歩きっぱなしなんだからしょうがないだろ…」
俺がつぶやくと、美貴は申し訳なさそうな顔になった。俺はその美貴の顔を見て申し訳ない気持ちになる。
「…しょうがないか。ここで休憩しようか」
そう言って、目の前にあるハンバーガーショップに入っていった。
俺はガキの頃から体が弱く、病気がちだった。
外で元気に遊ぶというより、家の中でおとなしく本を読んだり星を見るたりするのが好きな、そんな子供。
高校生になった今でもそんなに体の大きいほうじゃない。
体育の時間は五回に一回は見学。出席日数も、皆勤賞なんて夢のまた夢。
クラスでも典型的な脇役だ。
一方、美貴は元気そのもの。
昔から、家で本を読んでる俺を引っ張り出して無理やり連れまわし、そのくせ俺が寝込んだら『自分のせいだ』と大騒ぎ。
横になってる俺の手を握り、泣きそうな顔を向けていた。
いまだにそう。今日も俺はなかば無理やりに、美貴の買い物に付き合わされていた。
なのに、俺が疲れたと言えば美貴は申し訳なさそうな顔をする。俺じゃなくて、もっと元気なやつを誘えばいいのに…。
そう思いながらも、俺は美貴からの誘いを断ったことは今まで一度もなかった。
昔も、今も。
2
俺は美貴に注文を任せて、先に席に着いた。店内はクーラーが効いていて気持ちいい。
両手いっぱいの荷物を隣の席に置くと、一息ついて美貴を待つ。
「お待たせ。あんた、テリヤキセットでいいんだよね?」
「ああ。お前は?」
「ミキはチーズバーガーセット。…あっ、いいよここはわたしのおごり」
財布を出そうとする俺を見て美貴が言った。
「…なんか企んでるだろ」
「そんなことないって。代わりになんか買ってもらおう、なんて思っていません」
「思ってるのか?」
美貴ははちきれそうな笑顔で答えた。
「って言うか、まだ買い物するのかよ…」
「まだまだこれからよ。…あんた体、大丈夫?」
「それは大丈夫。少し休めば…」
その時、男の声が店内に響いた。俺たちだけじゃなく、店中の目がその男に向く。
二十代後半の男が、恋人らしい女の人に何か文句らしきことを言っていた。もしかしたら夫婦かもしれない。
といってもその男の人もそんなに怒っているわけではない。少し笑いながら、少し大きな声で。
女の人は何も言わない。うつむき加減で、微笑みながらうなずいていた。
俺と美貴は、その二人がそのまま店から出て行くのを黙って見ていた。
あの二人。夫婦だとしたら、完全に…。
「完全に亭主関白って感じね」
美貴はストローでコーラを飲みながら言った。
「…ああ。そんな感じだったな」
「なんかあの女の人かわいそう。文句ばっかり言われて」
「そうか?俺はそうは思わなかったけど…」
俺もジュースに口をつける。ジンジャエールの味が口の中に広がった。
「どういうことよ?」
「ああいう、幸せの形もあるってことだよ」
「なにいってんの?わけわかんない…」
「お前にはわかんねぇよ」
俺がそう言うと、美貴は顔を赤くしながら食って掛かってきた。周りの目も気にしない。
俺は痛い視線を感じながら、黙って美貴の話しにうなずいていた。
3
「ほら。あんたがグズグズしてるから、もう暗くなっちゃったじゃない」
もう暗くなった帰り道。俺は美貴の少し後ろを歩いていた。
両手にはたくさんの荷物。その中には俺が買ってやった、安物のネックレスも入っている。
「お前の買い物が長すぎるからだろ」
「ミキのせいにするんだ」
美貴は振り向いて腰に手をやると、俺の前で仁王立ちした。その顔はやわらかく笑っていた。
俺が美貴をよけて追い抜くと
「無視しないでよ」
美貴は駆け足で俺の横に来て、俺のペースに合わせて並んで歩く。
「…荷物。持ってあげよっか」
美貴は俺の手から半分ほど荷物を取った。そして…俺の手を握った。
「おいっ、やめろって。恥ずかしいだろ。誰かに見られたら…」
「ミキが手をつないであげてるんだよ?やめろとか言わないで、感謝しなさい」
俺の手を引っ張って歩く。俺は少し引きずられるように、美貴に付いていく。
「久しぶりだね。手、つなぐのなんて…」
「そうだな」
「昔はよく、こうやって手つないで帰ったよね」
「子供だったし、俺、今より体弱かったからな」
俺の言葉に美貴は少し笑った。
「ちょっと、また星のこと教えてよ」
夜空を見上げながら、ささやくように言った。
「…いいよ。あれが北極星。それは分かるだろ。そのこっちにあるのが…」
空を指差すために、つないでいた手を離しかける。俺は少し考えて、手をつないだまま空を指差した。
美貴がまた少し笑った。
こういう関係。俺たちは。
ガキの頃…多分生まれた時から。今も変わらず。
それが俺と美貴の形。
4
次の日。俺は学校に遅刻した。
といっても、寝坊したわけじゃない。
大丈夫だと思ったんだけど、やっぱり前日の美貴との買い物は想像以上に俺の体力を奪っていた。
学校休むと、また美貴がなんか言ってくるな…。
どうせ一時間目は嫌いな数学だし、二時間目の体育は見学になるだろうから、俺は三時間目の始まる少し前に学校に着いた。ちょうど休み時間だ。
教室に入るとクラスメイトたちが、なぜか俺のほうに注目しているのが分かった。
遅刻なんて日常茶飯事の俺が、遅刻を原因に注目されることなんてもうない。
居心地が悪いながらも俺は自分の席に着いた。たくさんな視線に混じって、美貴もこっちを見てるのが分かった。
なんか言われるかな?
俺は頭の中に言い訳を用意し始める。しかし美貴は俺には何も言わないで、自分の席に座った。
あれっ?
俺は釈然としない何かを感じたが、気にしないで三時間目の現国の教科書を取り出し始める。
「よう。今日も重役出勤か?」
仲のいい柳井が俺の前の席に座って、俺に話しかけてきた。なぜかニヤニヤしている。
「なんでニヤニヤしてるんだよ。…なんか今日、俺注目されてないか?」
そう言うと柳井はさらに笑いを深める。
「クラスの…そうじゃないな。学校のアイドル藤本美貴。その彼氏がどんなやつかみんな見てるんだよ」
柳井は声を出して笑った。
「……どういう意味だよ?」
「ウワサになってるんだよ。昨日の夜、お前と藤本が手つないで歩いてたってさ」
そう言い残して自分席に戻っていった。三時間目の始まりを告げるチャイムが鳴る。
昨日の夜。見られてたんだ。
俺は現国の授業の間、斜め前にある美貴の席を見ていた。
美貴は授業中一度だけ振り返り、申し訳ないような顔で俺を見た。
それを偶然見ていた隣の席の女が、俺を見て少し笑った。
なぜかめちゃめちゃムカついて、俺はその女を思い切りにらみつけた。
5
最悪に居心地の悪い一日がようやく終わった。
俺はカバンを引っつかんで立ち上がる。美貴がなんともいえない顔で俺を見ていた。
そんな俺と美貴を交互に見ながら、クラスのやつらがクスクス笑っていた。
俺は黙って教室を出る。美貴が着いてくるのが分かった。
「…大変なことになっちゃったね。こんなにウワサになるなんて」
帰り道の途中。しばらくしてから美貴が口を開いた。妙に明るい声だった。
「そうそう、あんた体大丈夫なの?」
「……大丈夫だ」
美貴が俺の顔を覗き込んだ。
「…なんか怒ってる?」
「別に」
俺は歩く速度を速めた。
「怒ってんじゃん」
美貴も早足になって俺の隣に来た。俺は立ち止まる。美貴も立ち止まった。
「怒ってるわけじゃない。でも…、なんか嫌じゃないか?」
「…嫌なの?」
美貴の顔が突然曇りだした。
「俺たち…、別に付き合ってるわけじゃない。ただの幼なじみじゃんか」
「……」
「ウソなんだぞ。あのウワサ」
「……」
「手つなぐのだって、やめろっていったのに、お前が…」
「ミキのせいにするんだ」
美貴は昨日も言ったセリフを再び吐いた。でもその顔は…、昨日とは全然違っていた。
美貴は俺に背を向けて去って行った。
「あっ…」
俺は何かを言いかけて、でも何も言えなかった。
何かを失った気がした。
…俺たちの形が変わってしまった気がしたんだ。
6
二週間が過ぎた。
クラスのやつらが俺と美貴のことを冷やかすことも、もうなくなった。
その代償として、俺は美貴との会話を失った。目を合わせることもない。
美貴に振り回されることがなくなったからなのか、俺の体調はすこぶる良かった。
それがなぜか悲しかった。
健康な学校生活。それはつまらないものだった。
「俺たちのせいなのか?」
柳井は頭をかきながら言った。
「…なにがだよ」
「お前、藤本と全然話さなくなったじゃんか?それってやっぱり、俺たちがウワサにしたからなのかなぁ、なんて」
「関係ない」
わざときっぱりと言う。
あのウワサのせいにすることは出来ないと思う。あれはただのきっかけだ。
「なんとか、仲直りしてくれよ。なんか…、後ろめたい」
「気にすんなよ。なんとかなるだろ」
俺は、まだぶつぶつ言ってる柳井にそう言った。
今までももちろん、美貴とケンカをしたことは山ほどあった。
でも、だいたい美貴の方から謝ってきた。まぁ、美貴にケンカの原因があるのがほとんどだったから。
でも今回は違う。
美貴のせいでも、ウワサを流したクラスのやつらのせいでもない。
多分、俺のせい…。
だから、なんとかなるじゃなくて、なんとかしないといけない。
俺が。
「美貴、俺が悪かったよ。だから…機嫌直してくれよ」
学校からの帰り道。意を決して俺は人通りの少ない路地裏で、美貴を待ち伏せた。
この一言ですぐ仲直りできると思っていた。
でも、そううまくはいかなかった。
美貴は不機嫌な顔をした。
7
普通の人が見たらその顔は、ただ機嫌が悪い顔に見えると思う。
でも俺には分かる。
その顔は、素直になれないときの顔だ。
そしてその顔をしたときの美貴は…
「…なんであんたが謝るのよ。ほんとに自分が悪いと思ってるの?」
美貴は見た目不機嫌な顔で、俺を睨んだ。
「思ってるよ」
「なんでよ!あんたの言うとおり、ミキたちは付き合ってるわけじゃないし、ただの幼なじみだし、あのウワサもウソだし…」
この顔をしたときの美貴は頑固で、すごく意固地になるのだ。
美貴はその顔のまま一気にまくし立てる。
「ミキが勝手に一人で喜んでただけなんでしょ!あんたは迷惑だったでしょうけど!!なのに、なんであんたが…」
「…俺、ウソついてたんだ」
俺は美貴をさえぎって、話し始めた。
「全然迷惑じゃなかった。嫌でもなかった。俺だってあのウワサ、うれしかったんだ。美貴が手、つないでくれたのも。でも…」
「……」
「俺、怖かったんだ。美貴と俺のその…形っていうか、幼なじみって関係が変わっちゃったら、全部壊れちゃうような気がしてたんだ」
美貴は目を逸らした。
「…でも、変わらないといけないこともあるんだよな。ただの幼なじみには、もう戻れないかもしれないけど」
8
「わたしだって、ミキだってそれは怖かったよ。手をつなぐ時も、ドキドキしてた…。でも、大丈夫だと思ったの。美貴とあんたなら…」
「……」
「ウワサさのこと。…ホントにしてよ」
美貴がこっちを見た。
俺も美貴の目を見る。
「……美貴。手、つなごうか」
美貴はゆっくりとうなずくと、自分の右手を差し出した。
俺もゆっくりとその手を握った。
手に触れる。それだけで心が満たされていくのが分かった。
「幸せは、形を変えても…。幸せであることに変わりはないんだよ。多分、きっと…」
美貴は照れながらも、俺の目を見つめてそう言った。
次の日。俺は学校を休んだ。三十九度近い熱が出たからだ。
でもそんなに辛くはなかった。
美貴が手を握ってくれたから。
了
今回はaikoの『二人の形』です。
>>96 久しぶりにキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!
お疲れ様です。
あんたスゲーわ
あーもう少し前にくだらんネタ書いたけどこういうのがくると恥ずかしくなるわ。w
あんたすげえ。おれあんただいすっきだぜ!
毎度いい仕事しますな
乙です!
エレカシさんステキ━━━━━━从VvV)ノシ ━━━━━━!!!
エレカシさん最高です。
エレカシさんスーテキ!スーテキ!
わざわざaikoのアルバム引っ張り出して聴いちゃったよ
な ん な ん だ
ほ
ゴッツァンの手を握って歩きたい、だと思ったらaikoでしたか。
その歌知らないから興味を惹かれました。
相変わらず見事な仕事ぶりで、激乙です。
107 :
名無し募集中。。。:04/09/14 02:55:47
h
ほ
110 :
名無し募集中。。。:04/09/14 05:06:39
エレカシさんお疲れ様です。
ところでみなさん。いま、高橋愛ちゃんとミキテイの三角関係のを書いているんですが。
ちょっとエロイ感じに書いてるんで、みなさんエロイのはいいんでしょうか?
やっぱ行為に至るまでになるとマズいな
少年ジャンプに載せられる程度のエロならありだと思う
あのー、新参で申し訳ないのですが、
>>96の、
>今回はaikoの「二人の形」です
というのはどういう意味なんでしょうか?
作者さんがそれをイメージして作品を書いたってことなんでしょうか?
そう。名作ばかりなので全部読んではいかが?
落下防止
116 :
名無し募集中。。。:04/09/14 13:06:12
age
一瞬関白宣言かと…w
フレンズにも似てますね。多分元歌の歌詞が似てるんだと思いますが…
久々に幼なじみスレ来て、良いもの読めた。
作者さん乙です。
エレカシさん最強。凄すぎる。やばいくらいイイ!
ほ
落ちるぞ
曲の歌詞から書くっておもしろそうだなぁ。
とっかかりがある分、楽かもしれないな
ゼロから作品を作る才能とわずかな手がかりを膨らませていく才能は別だと思う
それからこのスレはミキティの貧乳ネタを膨らませていく小説がとても多いね
まあ乳自体は膨らまないわけだが・・・
>>まあ乳自体は膨らまないわけだが・・・
あんた上手い事言うなあ
ちょっとワラタよ
スパーン!!ってやられるぞ
>>114 レスサンクスです
このスレの雰囲気、作品共に気にいってるのでこれからも拝見させて頂きます
皆さんどうもです
>>124さん
やっぱりかなり楽ですよw
特にこのスレではズッコケさんが、
ミキティのキャラクターを明確に掴んで書いていてくれていたんで、
とっかかりと主人公の『俺』のキャラを造ればなんとかなるって感じで。
でも、今回の話では『俺』の病弱って設定を、うまく使えてなかった気がするなぁ
それと、題材の曲のイメージなんですが、あくまで俺の持つイメージなんで
皆さんの持つイメージとは違ってくるかもしれませんが
まぁ、そのへんは…
このスレの神作家は二人とも謙虚だな
>>110 高橋はズッコケさんが脇役で少し書いた程度かも。
興味はあるのであまりエロに走り過ぎないように、うまいこと話の筋や表現に
自分なりの折り合いをつけて発表してほしいですね。
>>エレカシさん
本家本元のエレカシさんには失礼とは思いますが自分も曲の歌詞をヒントに考えてる話があります。
そのうち発表させてもらうかもしれません。
ほ
「久しぶりだね」
少し前を歩く美貴がおれに笑いかけてくる。
「一年ぶりか」
「うん」
季節は秋から冬に移ったばかりだというのに、とても寒い。
美貴は仕事で東京にいることが多くなった。
仕事はすごく忙しいみたいで、休みもなかなかとれていないらしい。
本格的に冬になるとまた忙しいらしいので、毎年この時期に帰ってくる。
「寒いね」
美貴は手に息を吹きかけて暖めている。
「浮気してない?」
「え?」
「いや・・・。彼女とかできたかなって」
「なんでそれが浮気になるんだよ」
「・・・」
美貴の顔が赤くなっていく。この寒いのによくここまで赤くなるもんだ。
おれは少し意地悪な顔で言った。
「おれたちって付き合ってるんだっけ?」
「・・・。寒いね」
美貴は完全に目をそらし、前を向いてしまった。おれは小走りで美貴の横に立った。
「冗談だよ」
そう言いながら、美貴の左手をギュッと握る。
小さい時はよく手をつないで出かけたけど、いつの間にかそんなこともなくなった。
なんで手を握ったのかはよくわからない。頭の中では必死に言い訳を探している。
「え・・・。なに?」
美貴が困惑した表情でこちらを見る。
「ほら、寒いだろ。こうすると暖かいから」
おれは美貴の冷たい左手を右ポケットに入れた。
こちらの人にとって、この寒さは天敵でしかない。小さいときから思っていたことだ。
でも、今ならはっきりと言える。
冬が寒くて本当に良かった。
沈黙が続いたまま5分ほど歩いたところで、美貴が口を開いた。
「ありがと」
ポケットの中はおれと美貴の体温でかなり暖まっていた。
美貴はポケットから手を抜くと、また少し先を歩いた。
足元には落ち葉が散乱している。秋の名残だ。
「雪でも降ればいいのになぁ」
と口を尖らせながら落ち葉を蹴っている。
おれには美貴の背中が急に小さく見えた。
落ち葉を足で集めながら、道の端に追いやる姿はまるで幼稚園の時から変わっていない。
それなのに、美貴は東京で仕事をしている。
なんのために毎年ここに帰ってくるのか、少しわかった気がした。
美貴は夢を追いかけて東京に行った。普通の人からすれば叶った夢だろう。
それでも、全てが思ったとおりに進むわけじゃない。
この小さな背中を支えてあげたいと思った。
それと同時に小さいとき、落ち葉を蹴ってそのまますっ転んだ美貴を思い出した。
「また転ぶぞ」
美貴もその一言で思い出したのか、顔を膨らませた。
「うるさい!」
でも、その表情は穏やかだった。
夢を叶えていても、夢のしっぽすら見えていなくても、思い通りことは進まない。
おれもその例外ではない。
日々の生活に突然嫌気がさしたり、晴々とした気持ちになったりする。
そんな時、必ず思い出すのは美貴の笑顔だった。
普段は不器用な表情でテレビに映っている美貴。それも確かにかわいいかもしれない。
でも、おれの前だけで見せてくれる屈託の無い素直な笑顔が一番好きだった。
空は澄んでいた。薄い雲が何枚も折り重なっている。
ふたりの落ち葉を踏む、ちょっとした足音は微妙な違いでハーモニーを奏でる。
悩んだって、落ち込んだって、いつでも笑顔は美貴がくれる。
美貴が振り向いて笑いかける。
「○○といると、あっという間だな」
表情のわりにセンチなことを言っている。
「そりゃどうも」
「来年は来ないよ」
「なんで?」
にっこりと笑った美貴は何も言わずにこちらを見ている。
その笑顔が全てを物語っている。「がんばれ」と。
美貴がこっちに走ってくる。顔を胸にうずめるようにして抱きついた。
背中に回った小さな手が、がっちりと服を掴んでいる。
「おれ、やっぱりアメリカ行くよ」
「うん」
「絶対にすごい奴になって帰ってくる」
「待ってる」
もう、とうの昔に心のゴミ箱に捨てた夢だ。アメリカの川に大きな橋をかけたかった。
美貴の笑顔はいつでも何かを教えてくれる。
「おれ頑張るから」
「うん。美貴も頑張るから」
美貴は顔を上げて、潤んだ目でこちらを向いた。
そして、ドンとおれの胸を押して美貴はまた走っていった。
「ばーか」
呆れてものも言えないとはまさにこのことだ。
最高の雰囲気で出た言葉が「ばーか」か。とんでもない女を好きになってしまった・・・。
でも、いいか。この景色を目に焼き付けよう。君の笑顔がある、この景色を。
いつまでも。
半年後、おれはアメリカに渡った。
この街には冬が来ても雪は降らない。
足元にはキレイな落ち葉が落ちている。
一枚拾おうとしたおれは、右ポケットにいれた手を抜きかけて思いとどまった。
この手を抜いたら、何かが無くなってしまう気がしたから。
結局、左手で落ち葉拾った。また美貴の笑顔が浮かぶ。
美貴と出会えて本当に良かった。
おれはひとりでも歩くよ。
君の居ない道を。
やっぱムズい。
駄作ですいません。
一応、BUMPの「スノースマイル」が元です。
イイヨイイヨー 乙!
>>133 あらまぁ、先を越された。w
しっかし力作だなぁ〜、文章も読みやすいです。
乙でした。
ho
いい感じ
ほ
ぜ
ん
>133
乙です。良かった。
う〜ん。もしかしてYOU?
乙
ほ
ぜ
ん
おいおい
おいおいおい
おいっ!・・・・・・子の世話を土曜にしなければならない
153 :
名無し募集中。。。:04/09/15 18:06:45
ほ
>>138 >>139 >>145 ありがとうございます。
また良い詞の曲を見つけたら書こうかと思いますが、
基本的には読むのが好きなので、良作期待しています。
保全
まとめサイト、抜けてたスレが補完されたな・・管理人さん乙です
同じく乙です
ほ
ミキサマミキサマカンゼンフッカツキボンヌ。
ではちょっと失礼しますね。
アタシは最近アイツに怒ってる。
学校帰りの寄り道に誘っても「ゴメン、都合悪いんだ。」とか「忙しいんだ。」ってまっすぐ家に帰ることが多い。
アイツはボーッと考え事をすることが増えた。
一緒に学校に行くときも向こうからあんまり話しかけなくなったし、こっちの話も聞いてんだか聞いてないんだか。
どうかした?って聞いてみても「ちょっと考え事。」なんて返事…アタシはアンタの考え事の中身が知りたいんだけど。
何より許せないのが夜に窓から気軽に遊びに行けなくなったこと。
おとといの夜に行ったら部屋をガサゴソ掃除しながら「しばらくこっち来るの勘弁して」だって。
気にせずにゆうべも、ついさっきも行こうとしたら、それに気づいたアイツが腕で大きく「×」を作って拒否された。
今まで当たり前にしてたこと、他の女の子が出来ない美貴だけの特権を奪われた。
学校の休み時間にはみんなと一緒にアタシと普通に会話してるのに何か寂しい、心に塀でも立てかけられた感じ。
アタシ、もしかしたら避けられてる? ううん、拒絶されてるような感じじゃない。
誰か好きな子でも出来た? そうゆう時はいつも美貴に相談してきたよね? これも違うみたい。
あ゛ーーーーっ! 悩んだって答えなんて出やしない。
アイツのことでウジウジ悩むの、バカみたいじゃん?
○○、とにかくこの美貴様を怒らせたんだから覚悟なさい?
そんな事を考えてると、ある名案が浮かんだ。
よーし、明日から早速やってやろう。
アイツがアタシに対して取る態度の上をいってやろう、そうすればアイツもアタシのこの気持ちに気づくはず。
いきなり仲のいい幼馴染からただのクラスメートになってやろう。
そうすればアイツもアタシの大切さってのが嫌ってくらい分かるだろう。
無くしてから分かる大切な人のありがたみってのを思い知らせてやるわ♪
朝、いつも玄関で待ち合わせる20分前に家を出た、もちろんアイツは家から出て来てない。
10分くらい自転車を走らせてからメールで「用があるから先に行くよ」って伝えた。
今まで一人で学校に行くなんて考えたことすら無かったかも?
アイツに途中で追いつかれないように普段よりも少し速いペースで自転車をこいで学校に着いた。
でもずっと1人で教室にいたなんてことが知れたら面倒だから少し校内をブラついてから教室に入った。
案の定、アイツは教室に入ってくるなりアタシに近づいてきて「いきなりでビックリした、何かあったの?」だって。
『アタシもいろいろ忙しくて。ちょっとの間いっしょに学校行けなさそう。』って答えてやった。
アイツは何か言いたそうな顔しながらも納得したみたい。 よしよし、今んとこイメージトレーニング通りね。
それからしばらくの間、アタシはアイツと距離を置き続けた。
朝は1人で登校、休み時間も二人きりにはならないようにして下校時間はアイツがそんなに親しくない女の子と一緒にいた。
アイツが何か話しかけてきても「ゴメン、後にして。」とやんわり断った。 アイツはちょっと寂しそうな顔をしてた。
そろそろ今晩あたりから普通に接してあげようかな?
今日は土曜日、バレー部の昼休みにそんな事を考えながら校内で会った梨華ちゃんと他愛も無いおしゃべりをしてた。
『あ!そういえば、美貴ちゃん?』
「なに?梨華ちゃん?」
『さっき男子のコから聞いたんだけど、もちろん美貴ちゃんも知ってるよね?』
「うん?」
『○○くん、今引越ししてるらしいね。』
…はぁぁ〜っ?! えーと、…き、聞き間違いだよね?
「え?なになに?」
『だからぁ〜、○○くんが引越ししてるって話。』
えっ?…ひっこ…し?
梨華ちゃんの言葉を頭の中で反復する…、その言葉をすぐには受け入れられないアタシ。
『まぁ大した話じゃないんだけどね。アハハハ…。』
「笑い事じゃないでしょ!?」
『ひっ! ご、ごめんなさい。』 怯えた子羊になる梨華ちゃん。
いけないいけない、顔がフジモンになってたみたい。
『そ、そうよね。○○くんもあんな事情があるんだし。それに…』
隣で何か言ってるみたいだけど全く頭に入ってこない。
「どこに引っ越すの?」
『え?美貴ちゃん知らなかったの?私も詳しい住所までは…』
○○が引っ越す…美貴の前からいなくなる…どこかに行っちゃう…一体どこに行っちゃうの?!
気を落ち着けたアタシは荷物をガシッと鷲掴み!玄関まで猛ダッシュ!
『み、美貴ちゃん?』
「アタシ帰るね、みんなに伝えておいて!怒ってゴメン!それじゃ!」
『え?ちょ、ちょっと美貴ちゃ〜ん!?』
秋の訪れを告げる土曜日の昼下がり、静かな住宅街に突如現われた異様な光景。
目をカッと見開き、風を切り裂き、うなり声を上げながらチャリンコで爆走するジャージ姿の女子高生が出現。(苦笑)
向かい風を受けて走ってるからアタシのおでこは全開に違いない。
人の目にはどう写ってるんだろう? でも、もうなりふり構っちゃいられない。
最近忙しそうにしてたのはコレ?
考え事の中身ってコレ?
部屋に入れてくれなかった理由もコレ?
昨日アンタが言いかけて言えなかったこともコレ?
アタシはバカだ。
くだらないことでカッカして、意味の無いヤキモチ焼いて、しょうもない意地悪して
ちっぽけな優越感と引き換えに大切なものを失いかけてる。
ウソだよね? 信じたくない! ○○、まだアタシの前から消えないで!
力の限りペダルをこいだ。
やっとアイツの家に着いた。
スタンドを下ろして自転車を立てておく時間も惜しい、軽く寝かせておいて玄関へ急ぐ。
玄関ドアが開けっ放し…鼓動と不安がますます高まる。
勢い良くスヌーカーを脱ぎ捨て階段を駆け上がり、アイツの部屋を空けたアタシが目にしたものは
空っぽの6畳間だった。
やっぱり本当だったんだ…。
目の前の光景に打ちひしがれたアタシは廊下にうずくまるしかなかった。
あまりのショックに涙すら出ない。ただ、深い絶望感がアタシを包んだ。
○○、もう会えないの?
一緒にいることが当たり前だったアタシたち、もうさよならなの? さよならすら言ってくれないの?
これはアンタに意地悪したアタシが受けるべき報いなの? でもこんなのってないよ、あんまりだよ。
一目でもいいから会いたい。 もう一度アタシの名前を呼んでほしい…。
『美貴?』 そう、小さい頃から数えられないくらい聞いたアイツの声。
『美貴…』 そう、アイツの声はどこか暖かかったなぁ。
『だぁぁぁーっ!そこどけぇ!美貴ぃっ!踏み潰すぞぉっ!!』
ビクッ!! 振り返るとスウェット姿のアイツがいた。
「○○!」 思わずアイツに抱きついた。
『お、おい?ちょっと?』 アタシの予想外の行動にとまどうアイツ。
アタシはまだ抱きついた腕を放さない。
「…アンタ何してるのよ?」 『お、お前こそ…』
「アタシに隠れて何やってんのよ?」 『別にそんなつもりじゃ…』
「何で言ってくれないのよ?」 『なかなか言い出せなくて…』
「バカ!無理やりにでも言ってよ!水くさいじゃない、そんなの寂しいじゃない…」 涙がひとしずくこぼれた。
『悪かったよ、ちゃんと説明するから。』 そう言ってアイツはアタシの体を引きはがした。
改めて別れの言葉を聞くのはすっごく辛い。
でもこれが今まで言えなかった「好き」って言葉を伝えるラストチャンスかもしれない。
そして最後になるかもしれないアイツとの時間を大事にしたい。
ハァ、ハァ…。 体中から汗が噴き出してくるのが分かる。
汗はかいていてもアイツはまだまだ元気いっぱいだ。
でもアタシはそろそろ限界かもしれない、腰はもうガクガクで悲鳴をあげている。
頭もボーッとしてきた…。息も絶え絶え、やっとのことで言葉がつながる。
「お…お願い、す・こし…休ませて。」 『えっ?まだまだこれからだぞ?』
こ、これから? この後のことを考えると気が遠くなる…。
「ア…タシだって女の子なんだから、少しは優しく…あ、扱ってよ…」
すがるような目で哀願する。
『それもそうか。よし…いいか?』 「う…うん」
『「いよっこらしょっとっ!」』
二人で担いでいたタンスを床に下ろし、一息つくことにした。
〜数分前〜
『今日引っ越すことになった。』
「…うん。」 聞きたくなかった言葉、でも気丈に振舞った。
『しばらくここともお別れだ。』 「しばらく?いつかは戻ってこられるの?」
『うーん、2ヶ月後くらいかな?』 「そうなんだ。 2…か・げ・つ?」
『そう、建て替えが終われば。』 「た…たてかえ?!」
『こないだの台風で屋根が傷んで、灯油タンクが倒れて壁に大穴が空いたろ?
来年の改築予定だったのを親父が早めたんだってさ。』
「ど、どこに行くの? 転校するの?」 『となりの町内の借家を借りるだけで誰が転校すんだよ?』
「と、となりの町内ぃぃ〜っ?!」
梨華ちゃんの言葉を思い出す。
“大した話じゃない” “あんな事情” “詳しい住所までは…”
あのコ、なんてややこしい言い方を…!
さっきまで緊張の極致だったので、さすがのアタシもヘナヘナと座り込んでしまった。
『でも美貴の気持ち、本当に嬉しいよ』 え…? ヤバい…美貴の気持ち、もうバレてる?
『そんなふうにまで思っててくれたんだ? ありがとう。』
わああーっ! やめてーっ! 言わないでぇーっ!恥ずかしいにも限度があるってぇーっ!!
『はい、これ。』
笑顔いっぱいのアイツが手渡してきたものは…エプロンと軍手???
『いやー、手伝ってなんて言っても絶対断られるって思ってた。』
『近場だから、赤帽1店にしか頼んでなくて人手が足りなかったんだ。』
『やっぱ持つべきものは優しい幼馴染だよ。』
…ゼーゼー言って座り込んでるアタシはツッコむことすら出来ない。
美貴の真意はまるで伝わってないけどああまで言ってしまった手前、手伝わざるを得なくなったのだ。
『よし! そろそろ始めるぞ! サボんなよ、バイト!』
「だ、誰がバイトよ?!」 『おっしゃ! もう元気だな?』 しまった…。
『まさか美貴がこんなに手伝う気マンマンだったとはね?』
屈託の無い笑みでアタシに微笑む鈍感の金メダリスト。
コイツの奥さんになる人は将来絶対苦労するだろうなぁ…今から慣れとかなくちゃネ?
梨華ちゃんめぇ、覚えてろよ〜…。
だめだこりゃぁぁっ!
「ひとり相撲」 完
乙です
でもシリアスシーンで「スヌーカー」は…w
GJ
建て替えはミキティを嫁にもらう為の前準備か?
おもしろかった。結構好きな作風だ
ミキティ視点はやっぱ新鮮。面白かったよー
かなりイイ!!
おもしろかったっす
新垣と送る高校生活スレに久々に短編が来てるけど
このスレの住人的にはどう思う?俺的にはツボなんだけど
良いと思うけどこのスレで聞く意味は?宣伝?
宣伝か…そういう見方しかできないんだなスマソ、帰るわ
意味を聞いてるのに
単にここの住人が気に入ってるんだろw
無粋なこと聞くなとw
おもしろけりゃ何でも良いんじゃないの
つーかむこうのスレにここ宣伝してあの職人引っ張ってこいよ
このスレの作家陣がさらに強力なものに・・・
っていうかすでに書いてたりして
このスレに新垣って出てこないな
主人公にするならともかく、脇だと影が薄くなるんじゃないか
脇だからこそ引き立つキャラと、脇だと引き立たないキャラっているな
このスレ最近は職人さんがたくさんいるし
無理に引っ張ってくる必要はないかと。
職人さんが自然に書いて投稿するっていう流れがこのスレの良いところだと思う
話しの多くが短編なのが良い効果を生んでると思う
読むほうも気軽だし、書く方も気軽
ついでに「だめだこりゃ」って言う伝家の宝刀的なオチもあるから、外す危険性も少ないと
あと、住人含めスレの雰囲気が良いのも長続きしてる要因かと思う
と新参が分析してみる
おもしろい物を書きたいし読みたい
そこが他のスレの住人より貪欲なだけだよ
川VoV)<すべて美貴の人徳なんだけどな
ここは職人がみんな謙虚だという点が重要だと思う
190 :
高田:04/09/16 00:55:09
読者は謙虚じゃなく人をうざいよばわりするがなw
いつまでも変な固定やってるから
(・∀・)イイ!!ね
主人公が最初わかりにくいのも狙いだったりして
作者は推理小説好きだと見た
まだまだペーペーの職人見習いへの暖かい感想・ご意見ありがとうございます。
>>192氏
正直言うと、脳内では主人公がミキティだと分かっていてもそれを出だしの文章に活かせなかった
不手際だったりします。
ズバリ言ってあまり本とかは読みません、強いていうならこのスレで鍛えられたようなもんです。
あとコメディ映画が好きなので、ところどころにわざと回りくどくする等の遊びの文章を入れてしまっていますが
皆さん好意的にとらえていただいているようでホッとしてます。
デビュー戦ではラストのおふざけが過ぎて呆れられてましたからねぇ。
>>167氏
_| ̄|○ <2カイモヨミカエシタノニ スヌーカーッテ…。ソウイヤ ソンナナマエノ プロレスラーガイタナァ…。
曲をもとに話を創るというのが主流みたいですね。
自分も創ろうと思いますが、その前にコントから一節出来てしまいました。
保全代わりに…。
ガラガラガラ〜… 「毎度ぉ〜。」
『あれ?美貴じゃん? おいおい、体はもういいのか?』
「うん! もう平気っすよ?」
『そっか、良かった良かった。 これでも結構心配したんだぜ?』
「へへへ、ありがとね?」 久しぶりに会ったアイツはちょっとぶっきらぼうだけど、やっぱりあったかい。
『復活おめでとさん。』
「うん!」 アタシはニコニコしながら右手を差し出す。
アイツもニコニコしながら握手してきた。
「…いやいや、旦那。そうじゃなくて」
今度は両手をそろえて手のひらを天井に向けて両手を差し出す。
『ん? なになに?』 「お祝いは?」
『言葉じゃダメなのぉ〜?』 「え〜っ? 言葉だけなのぉ〜?」
『いつ復活するのか知らんかったもん、用意してないって。』 「ええ〜っ?」
『しゃあないなぁ〜、とりあえず言うだけ言ってみ? 何が欲しいのさ?』
「美貴、アクセサリーがいいな〜。」 『アクセサリーかぁ〜、ちょっと待ってろ?』
え? ちゃんと用意してんの? なぁ〜んだ、○○も人が悪いな〜。
『美貴、お待たせ! こんなのどう?』
「うん! そうそう! この麻の布かぶって、ちっちゃいマサカリ持って」
あ、ドンドッドッド、ドンドッドッド、ドンドッドッド…
「何よ、これわ!? アクセサリーって言ってんのに何でインディアンが出てくんのよ!」
『い、意外とノるね。』
「るさーい! 大体こんなモンどっから持ってきたのよ! はぁ…アクセサリーじゃ分からない?
じゃあアンクレット! アンクレットちょうだい!」
『確かあったような気が…』 アイツはそう言ってまた部屋を出て行った。…おばさんのヤツ持ってくる気?
『はい、どうぞ』
「う〜ん、やっぱり将来は不安だよね? 少ない掛け金で大きな保障と安心、家計にも優しい保険…
って、これはパンフレットでしょぉぉっ!? まさかアンクレット知らないの? じゃあもう、ピアスでいいわよ!」
『どんなのがいいのさ?』 「小さくて可愛いのがいいな〜、あんまり高くなくていいよ」
『ゴメンな、美貴が戻ってきたのが嬉しくて。』 「普通に祝ってよ!」
あっ、怒鳴りすぎたかな…アイツは無言でまた部屋を出て行った…。
しばらくして駆け足でアイツは戻ってきた。
えっ?! なんで野球のユニフォーム着てるの? 驚いて立ち上がったアタシにもう1つの野球帽をかぶせてきた。
向かい合ってから…帽子を脱ぎながら勢い良く頭を下げるアイツ、それにつられてアタシも…。
「『しぁーす!』」
………。
「…お゛い…、これ幾ら?色は?大きさは?」 『分かる人には分かるよ。』
「分かるかウ゛ォケェェェッ! そこまでボケたおすかぁーっ! もう…2000円くらいのアンティークリングくらいも
買えないの? あ、今月ピンチなら無理にとは言わないけど…」
『小さくて渋いリングだろ? あんまり見くびってくれるなよ』
そう言って押入れから持ってきたのは…10センチ四方の…ミニチュアの…プロレスのリング???
スパーンッ! とうとうスリッパで頭ひっぱたいちゃった。
「あほかぁぁっ! もう帰る!」 『送ってくよ』 「いらんわ!」
窓のへりに足をかけながら振り返る。
「○○、本当は…。」 『ハハハ、あったりまえじゃん! ちゃんと考えてるって。 週末一緒に買いに行こうな?』 「うん!」
微笑む2人の声が重なる。「『おやすみ。』」
2週間分のツッコミを入れてきた感じ…これがアイツ流の祝い方なんだろうな?
すっかり手のひらに乗せられちゃった、だめだこりゃ。(笑)
>>193 乙です。
実際にコントしてもらったらテンポいいかもしれない。
つか、コントを文章で書くのは間が難しい。
テンポを大切にするなら、会話オンリーにすると良くなるかも。
198 :
名無し募集中。。。:04/09/16 03:52:42
だめだこりゃ深夜保全
Mr,ベータ・・・(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
サッカー見ながら、保全。
ほ
い
新
垣
落ちるぞ
ほ
も
さ
从VvV) <ミキミキ♪
もさもさ・・・(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
Mr,ベータって何?
ダウンタウンのごっつええ感じのコントのひとつ
パーティーいかなあかんねん
このスレで一番笑った話ってどれが思い浮かぶ?
スレ汚しスマソ。
つーか10年くらい前だから『ごっつええ感じ』知らない人もいるのね。
俺も年取ったんだなぁ。
>>197氏
会話だけの話ってのも以前ありましたね。
>>214氏
8冊目 No.348がツボでした。
いや、常にノリツッコミするやつですね。思い出しました
貧乳ネタの1レス短編ものが好き。
最後にボコられるやつ。
その類の話は多すぎるだろ
多すぎるけど、笑えるから俺も好きだな。貧乳ネタ。
ボコられオチ多いけどミキティって最初からあんな乱暴キャラだっけ
貧乳ネタは新人作家の登竜門
>>220 このスレでは最初からあんな乱暴キャラ
保
実物がそうだとしても不思議じゃない
木々の葉が少し色づいている。
秋の訪れが、もうそこまで来ていると、町のみんなに教えているようだ。
夕方になると、少し肌寒い。
高校を卒業して2年、美貴は東京で、僕は地元で、それぞれの道を歩いていた。
その美貴が久々に地元に帰ってきた。
美貴と僕は、小さい頃からの付き合いで、いわゆる幼なじみの関係である。
中高も揃いも揃って、同じ学校へ通った。
だから、今年で20年目の付き合いになる。
どーでもいい事でケンカしたし、どーでもいい事で笑い合った。
2年前、美貴と離れ離れになる日、僕はこの世の終わりのような気がした。
あの日から2年、久々に美貴に会った。
お互い、最初は何か照れくさかったけど、だんだん昔の感じに戻っていた。
買い物に付き合い、ご飯を食べた。
そして夕方、帰り道を僕は美貴と2人、並んで歩いている。
美貴と僕の後ろから、オレンジ色になった太陽が光を放つ。
2つの不揃いの影が延びてゆく。
北風がスーッと吹いてきた。
『マダ9月だけど、ここはもう寒くなるんだったねぇ〜。』
って美貴が呟いた。
僕は静かに頷いて答えた。
久しぶりに美貴に会って、変な感じで膨らんだまま残っていた美貴への想いが、
僕の胸に蘇った。
僕は口笛を吹いた。
『〜♪』
薄っすらと暗闇がかった空へ響かせた。
口笛で吹いた曲の歌詞の様に、遠く、永遠に祈るように遠く響かせた。
『ねぇ〜。それ誰の何て曲なの?』
僕の1番好きな歌手の1番好きな曲。
昔、美貴にも聞かせたことがあったけど、美貴は忘れてるみたいだった。
この曲を覚えていたら、僕の美貴への想いが伝わるはずだったんだけど・・。
そう思いながら溜め息を1つつく。
『何さ、溜め息って!どーせ美貴は音楽知りませんよー!』
美貴は舌を出し、顔をしかめて、ちょっと足早になった。
耳にMDのイヤホンを付けながら、畦道を先に歩いて行った。
長い付き合いだから、本当は全然、怒ってない事くらいわかっている。
僕は美貴を追いかけて横に並んだ。
そして、美貴の手を握った。
『何!いきなり何すんの?』
片方のイヤホンを外して僕の方を見る。
空いている手でもう片方のイヤホンも外した。
美貴は、『何すんの?』と言ったわりに、手を離そうとはしなかった。
僕は美貴の手を離れないように握った。
美貴も僕の手を強く握り返してきた。
僕らの現在(いま)が途切れない様に・・・。
しばらく歩くと、もう辺りは暗くなっていて、影を作っていた太陽も消えていた。
家まであと少しの所で、僕は立ち止まった。
僕は美貴の方を見て、美貴を抱きしめた。
美貴の香り、身体、その全てが感じ取れた。
『なぁ、美貴。これから先どんな場面が訪れても・・・。』
『2人で笑いながら歩いていこうね♪○○!』
美貴は悪戯に笑った。
音の無い世界、2人で抱き合っていると、
美貴のMDが鳴りっぱなしになっていた事に気付いた。
MDからはミスチルの『口笛』が流れていた。
初投稿です。
お手柔らかにw
乙です。
音楽ネタはやってるのか?w
>>228 アンタ、れいなスレの職人で総合情報スレに誤爆してた人かい?
いや、違うな…。
あまり手法をパクるのはよくないヨカーン
>>229 どもです。
>>231 いや。いつもROMってばっか。
>>232 だよね。オレもそう思うわw
まぁ、1回くらいなら。ねっ!
>>エレカシさん
1回だけだから堪忍して☆
234 :
名無し募集中。。。:04/09/17 02:17:04
『元カノ』
#T【美貴との約束】
九月十四日、昼下がりの俺の自室。
静かに満ちてくる・・・波のつづれ織り
俺の自室には幼馴染の藤本美貴以外、女の子は入ったことがない。しかし・・・現在
俺のバスケ部のマネージャー高橋愛とふたりきり・・・なぜこのようなシュチュエーションになったかと言うと一ヶ月前・・・
「どうした、高橋?こんなとこ呼び出して・・・マネージャーの仕事はいいのか。」
俺はバスケ部の練習する体育館のめったに人の来ない第三倉庫に呼び出された。
高橋はいつもとふいんきが違う・・・かわいい顔を真っ赤にしモジモジしている。
高橋は小声で『あたしがんばれ』とつぶやいた。
「先輩・・・いま、好きな人いるんですか?」
「え・・・そうだな。いるって言ったらいるし、いないって言ったらいないし・・・」
「いるんやね・・・まあ、誰かは大体想像がつくねんけど・・・」
「誰だよ、言ってみ。」
「・・・藤本先輩ですよね。」
図星だ・・・と言うか、みんな知ってるし、クラスメイトのほとんどは俺と美貴が付き合ってると信じている。
俺はちょっと嬉しかったりもする。ホントにいい迷惑だ・・・美貴は俺の事どう思ってんだろう?
「エヘヘ・・・バレた。でもアイツ鈍感だからさ・・・俺の気持ちに気付いてくれないんだよね。」
高橋は険しい顔で俺に言った。
「鈍感なのは先輩なんじゃないですか・・・」
「は?どういうコト・・・」
「あたし・・・あたし・・・先輩のこと初めて会ったときから好きでした・・・その・・・先輩が好き・・・あたしと付き合ってください!!」
「・・・マジっすか?」
235 :
名無し募集中。。。:04/09/17 02:17:48
俺は高橋の突然の告白に戸惑いを隠せなかった・・・でも、前から噂はあったんだ。
高橋はバスケ部のエースの彼女になりたくてバスケ部のマネージャーになったって・・・
だけど高橋はバスケ部のアイドル・・・いや、学園のアイドル。
うちのバスケ部の連中はほとんどの奴は高橋をモノのしたくてバスケをやっている・・・
ちなみにバスケ部のエースって俺のこと。エースになれたのも美貴が毎回応援に来てくれるから・・・
美貴の声援が俺に力を与えてくれるんだ。何を隠そう、俺は美貴が好きだ。
美貴が好きなのだが、高橋の告白はうれしい・・・高橋はかわいいし、スタイルも美貴よりはるかにいい。
それに料理上手ときたもんだ・・・うれしくない奴なんかいるのか?
「・・・」
「あたし、先輩がホントに好きなんです!一ヵ月後・・・あたしの十七歳の誕生日に先輩にあたしの・・・あたしの・・・」
やベー、俺の心臓バクバクだよ。こんな気分、何年ぶりだろう・・・
「・・・なに?」
冷静を装ってるけど俺は内心ドキドキだよ。
「あたしの・・・あたしの処女、先輩に捧げます!だからお願い・・・あたしと付き合ってください!
あたしには先輩以外考えられへんの・・・先輩、お願い・・・」
告白されました・・・しかも処女を俺に・・・なんて大胆な告白だ。
「・・・」
しまった言葉が出てこない・・・高橋、そんな潤んだ瞳で俺を見つめないでくれ・・・
「・・・あたしじゃダメですか?」
「そ、そんなことは・・・」
俺のせいで高橋がいまにも泣きそうだ・・・いままで何度も告白されたけど・・・今回はいつもとわけが違う
高橋愛、男ならみんな彼女にしたい・・・俺だって
美貴、俺はお前が・・・でも、美貴すまない
236 :
名無し募集中。。。:04/09/17 02:18:39
「高橋・・・」
俺は無意識に高橋を抱きしめていた・・・高橋は突然のハプニングに溢れる感情を抑え切れなかったのか。
目には涙が溢れていた・・・俺はそっと高橋の目からこぼれる涙を拭い去ってやった。
「先輩・・・これってOKってことやよね。」
「うん、まあ・・・そういうコト。」
「・・・先輩。」
美貴に罪悪感を感じながらも俺は抑えられない感情を抑えることが出来ず・・・高橋と唇を重ねた。
高橋はキスをするのは初めてだったらしく、高橋のするしぐさはどれをとってもすごくかわいかった。
俺達はバスケ部の練習を忘れて練習時間が終わるまでずっとキスをしていた。
「高橋初めてだよ。俺、練習サボったの・・・」
「先輩ごめんなさい。あたしのせいやよね。」
「・・・でも、俺たち盛り上がっちゃったもんな。」
「そうやよ先輩・・・あたし初めてやったのに舌なんか入れてくるんやもん・・・」
「高橋・・・別にいいんだよな。俺が初めての奴で・・・」
「先輩の事、さっき好きやって言ったやん。もう忘れたん?」
「そうだよな。俺が好きなんだよな・・・」
高橋はうれしそうな顔をして俺に笑い掛けた。
237 :
名無し募集中。。。:04/09/17 02:20:09
「先輩って、ちょっと天然はいってるよね?そこがかわいいんやけど・・・」
「かわいい・・・初めて言われた。」
「先輩、かわいい・・・これで二回目やよ。」
俺はもう一度、高橋とキスをした。俺は今すぐに高橋を連れて白い夜見える場所まで連れて行きたい・・・
「先輩、そろそろ帰ろっか?この倉庫、暑いんやもん。あたし、汗で全身ベトベトやもん。」
「じゃあ・・・高橋、バスケ部のシャワー浴びれば。俺、タオル持ってくる。」
「今の時間、誰もいないよね?」
「あれ?いつのまにか八時か・・・気がつかなかった。そうだな、誰もいないと思うよ。」
「先輩、じゃあ・・・あたしと一緒に浴びる?」
「た、高橋!?な、なに言ってんだよ。」
「冗談やよ、冗談。」
「高橋の裸は・・・高橋の誕生日までとっとくよ。」
「先輩・・・意外とスケベやね。あたしちょっと安心した・・・」
「男はみんなスケベだ。高橋、あの妻夫木君だってキムタクだってみんな男なら一日中頭の中はスケベな事を考えている。」
「先輩も・・・」
「・・・まあな。」
238 :
名無し募集中。。。:04/09/17 02:20:48
俺はこのあとも高橋と一日が終わりを迎えるまで一緒に過ごした。
カラオケで高橋と一緒に世界にひとつだけの花を歌ったり。
漫画喫茶で好きな漫画を語ったり・・・高橋はNANAと言う漫画が好きみたいだ。
ちなみに俺は・・・ピューと吹く!ジャガーと一昔前だけど『幕張』。高橋には読ませられないな・・・ここはワンピースと言っておこう。
「先輩、今日はめっちゃ楽しかったー。明日は一緒に学校行こうね。」
「高橋、家まで送っていかなくてマジでいいのか?」
「だって家そこやもん。」
「そっか・・・結構、俺と家近いんだな。」
「そうやよ、でも藤本先輩は隣やもんね。」
「高橋、じゃあ俺帰るよ。」
「そうだ、先輩ちょっと忘れもん。」
「なに・・・ん・・・」
「先輩、また明日。家に着いたらメールしてね。」
「ああ・・・もう明日なんだけどな。」
高橋と今日何回キスをしたんだろう・・・今日一日で高橋をどれだけ好きになったんだろう?
美貴に合わす顔がない・・・でも美貴と付き合ってるわけじゃないし
愛するほどに募る不安はシアワセの裏返し・・・夢の中でも高橋と会えるといいな。
そして次の日
続きも次の日?
ほ
241 :
名無し募集中。。。:04/09/17 04:38:49
>>238 「○○、昨日のことなんだけどさ・・・」
「なんだよ、美貴。」
今日の美貴は機嫌がよろしくないらしい。どうやら寝不足のようだ・・・
「○○、なんで練習してなかったの?せっかく美貴が観に行ったのに・・・心配すんじゃん。」
「美貴が心配?雪でも降るんじゃないのか。」
「なによその言い方・・・美貴が○○の事、心配しちゃ悪いの?」
「別に・・・だるかったからサボった、それだけ。」
「どうしたのよ・・・○○、いつも真面目に練習してたじゃん。」
「別に俺、練習しなくてもいいんだよ。なんたって滝川一のエースだからな。」
「そんな事言って天狗になってると、すぐにレギュラーおろされるよ。」
「大丈夫だって美貴。バスケ部、俺がいねえと勝てないからな。」
「○○一人の力で勝ってるとでも思ってんの?みんなの力で勝ってるんじゃん、バカじゃない!!」
「わかった、わかった。それより美貴、俺ちょっと約束あるから先行くわ!」
「○○、ちょっと待って昨日・・・」
バタン
242 :
名無し募集中。。。:04/09/17 04:40:43
俺の頭の中は高橋の事で頭がいっぱいだ。高橋に逢いたい、一秒でも早く・・・
「先輩、おはよう。」
バスケ部のジャージ姿じゃない、制服の高橋もいいもんだ・・・思わず見惚れた。
「・・・先輩、なにどうしたんよ?」
「・・・いや、別に。」
「あっ!?先輩、あたしの制服姿あんま見た事ないから見惚れてたんやろ。」
「あたり・・・」
「ややー、もう先輩めっちゃ恥ずいやん!でもめっちゃ嬉しい・・・」
「そうか・・・」
「あっ!あの・・・あたし、先輩の自転車の後ろに乗せて欲しいやよ。」
「俺の自転車の後ろ・・・」
美貴・・・
「○○!もうちょっと自転車早くこいでよ、遅刻すんじゃん!!」
「うるせえな美貴!これ以上早くこげねえって・・・」
「すごい風がきもちいー!ねえ、○○もそう思わない?。」
「美貴、なんか言ったか?」
「・・・聞いてないならいいよ。やったー!○○、ギリギリセーフだよ。」
「あれ?ブレーキが・・・」
「○○、前、前!!」
「美貴、それがブレーキが効かないんだよ。」
「キャアアアーーー」
243 :
名無し募集中。。。:04/09/17 04:41:24
ドガガガッシャーン
「いてて・・・美貴、大丈夫か?」
「うん、美貴は大丈夫・・・○○こそ大丈夫?」
「ああ、とりあえず大丈夫・・・」
「○○、自転車壊れちゃったね・・・」
「別にいいや、美貴が無事なら・・・」
「そうだ!○○、放課後・・・二人で自転車買いに行こうか?」
「美貴、そうだな・・・そうするか。」
「でも、どんなのにするの?やっぱカッコいいのにしょっか。」
「やっぱ籠つきだろ。俺と美貴の荷物、置くとこねえと。」
「そっか、そうだよね。いつもうちら二人乗りだもんね。」
「お前、もうちょっと痩せろよ。」
「美貴は別に太ってないよ。」
「・・・美貴はお腹がプヨってる。」
ポコッ
「女の子にそんなこと言うなよ!○○、モテないよ。」
「美貴が思ってるより俺モテモテなんだけど・・・」
「・・・」
「美貴・・・別に誰ともなにもないから。」
「○○、ひとつだけ美貴と約束して。」
「美貴、なんだよ・・・」
「美貴以外の女の子、自転車の後ろに乗せちゃいやだかんね。一応美貴の自転車でもあるんだから。」
「なんだ美貴、嫉妬か?」
「・・・」
「わかったよ、美貴以外誰も乗せない・・・約束する。」
美貴はこのとき嬉しそうに笑った・・・俺と美貴の約束
244 :
名無し募集中。。。:04/09/17 04:43:29
「先輩・・・どうしたん?」
「・・・」
美貴・・・ごめん
「高橋、後ろ乗れよ、学校遅れるぞ。」
あの飛行機雲と美貴の零れ出した想いが俺のガラス色の胸にいつも浮かんでいるよ・・・
『元カノ』
#T【美貴との約束】 おわり
245 :
名無し募集中。。。:04/09/17 04:55:42
やっと終わった・・・長いのはやっぱ疲れますね
タイトルは一年前のキンキの剛のドラマが好きだったので
元カレを元カノに変えました。名作なので是非観てください
しかし今クールのドラマ、バツ彼以外ろくに観てない・・・
来クール全滅っぽい・・・
でも僕彼SPは楽しみですね。凛ちゃんかわいいなー
それにしても松坂いつの間に24になったんだ。
結構年上だったんだ・・・関係ない話すいません
二作者様乙です
みなんさん乙れす
前スレの
>>737書いたものなんでつが、あれからあれの
続きが書きたくなってしまって、今書いてるのですが、
一応1話が前スレだからこのスレにうpする時には
前スレのものも一緒にうpした方が良いんでしょうか?
前スレ含めてうPお願いします。
>>248 わかりますた
そっちの方向で行きたいと思いまつ
もうしばらくのお待ちをお願いいたしまつ
数日ほど
hozen
保
田
「俺は抑えられない感情を抑えることが出来ず」
「俺の頭の中は高橋の事で頭がいっぱいだ」
消しミス?繰り返して強調する表現にしちゃおかしい気がするし…
自転車の話もどっかで見たような…(同じ人?)
でもおもしろいですけどね
ほ
保
保全ぬるぽ…
ガッ!
ハッカキャンディー良かったなぁ…
亀レスですが
>>233さん
そういうこと気にしないんで、全然だいじょうぶですよ
もしも他にも、そういうこと気にしてる人がいるなら
自分としては気にしないで、ドンドン書いていってくれた方がありがたいっす
お、エレカシさんからありがたいお言葉だ。
自分が気にする気にしないではなく物書きとして外道で邪道ではないか
という事ですよ
保
美貴から手紙が届いた。
毎週土曜日は美貴から真っ白な封筒に入った手紙が届けられる。
内容はそんなに濃いものではない。
いたってシンプルな便箋二枚ほどに日常のことが書き綴られている。
そんな単純な手紙でも何度も何度も読むたびに美貴のことを考える。
東京に行って何年もたつのに、まだ恋の鎖から解き放たれたことはない。
一日も。
春は桜の咲く道を。
夏は海岸沿いの坂道を。
秋は落ち葉の公園を。
冬は雪舞う狭い路地裏を。
ただただ一緒に歩き続けた。
それなのに、美貴への気持ちに気づかなかったのだろうか。
どうしてあの日、美貴を送り出してしまったのだろうか。
かっこ悪くても、泣きながらでも、美貴を引き止めるべきだった。
あの時は知らなかっただけなんだ。
君のいない日々がこんなにも辛く、寂しいなんて。
気が付いたら、美貴への手紙を書いていた。
もう無理かも知れない。
東京に美貴を大切に思ってくれている人もいることだろう。
それでも何かを変えなければならない。
自分で後悔という名の壁を壊さなくてはならない。
手は、もう勝手に動き出していた。
『この冬、1回帰って来いよ』
その後、美貴から返事はなかった。
それでも手紙に書いておいた日時に約束の場所へ向かった。
ふたりが毎日一緒に通った小学校。
正門はあの頃の色とは変わっていた。新しい校舎が建ち、プールが出来ていた。
約束の時間になっても美貴は来なかった。
わかっていた。
仕事も忙しいだろうし、こんな幼馴染の冴えない男のためにわざわざこんなところまで来るはずが無い。
そう考えた時、美貴が遠くに走り去って行ってしまうような気がした。
しばらく、駅前の古本屋で時間を潰した。なんとなくだ。
家の前の道に着くと、雪が降り始めていた。
豪雪では無いが、前が良く見えない。いつものことだが。
おれの家の玄関にはライトが付いている。
ぼんやりと白い景色の中、その光だけははっきりしていた。
その隣が美貴の家だ。
美貴が使っていた部屋を横目に見ながら歩く。雪はもう積もりだしている。
おれが足を滑らせそうになって、自宅の塀につかまった時、玄関に誰かがいるのが見えた。
美貴だ。
「おかえり」
夢じゃないだろうか。
あの日、東京に行くと希望と悲哀の混じった目でおれに告げた。
それ以来一度も会っていない。幼馴染の美貴だ。
『ただいま』
「遅れちゃってゴメンね」
『・・・』
「1時間遅れくらいで小学校行ったんだけど、誰もいなかったから」
『・・・うん』
「どうした?」
『ゴメン。まさか本当に帰ってくると思わなかったから・・・何を喋っていいのか・・・』
「ははは。ホント久しぶりだよね」
『うん。少し大人っぽくなったな』
「・・・そうかな?」
美貴は笑顔で話しながらも、しきりに手を暖める仕草をしている。
おれは美貴の手を握った。
「どうしたの?」
美貴は少し頬を赤らめながら言った。
ふたりはそのまま雪が積もるのを見ていた。
永遠にも感じられるその時間の中で、ただ美貴の手を握っていた。
失って初めて、この手の感触の大切さに気が付いた。
『もう、離れないでいような』
「・・・」
後悔という名の壁は、まだ心に残っている。
それもすこしずつ、消せたらいいと思う。
「・・・うん」
終わり。
いいねぇ。心があったかくなるよ
新人さん乙。きれいにまとまってると思うよ
>>260
物書きとしてって、そんなに大したもんかよ
気軽に書いて、読みたい人が読む。それだけじゃないの?
そうやって、門戸を狭めるようなことしてどうするよ
外道、邪道って話ならエレカシさんだって
歌詞見て書いてるんだから邪道ってことになっちゃうじゃんか
↓ エレカシヲタの抗議
ほぜん(w
ミキティの乳がストライキに突入して早○年
>>269 ワロタ
数億円の損害が出ていると見られ(ry
>>260 邪道・外道か〜。
じゃあ俺はライガー。
>>262 いいじゃん。表現も展開のまわし方もバッチリです。
もうちょいミキティの台詞に「らしさ」が出てれば完璧です。
新しい人が増えてるのはまとめサイトの功績が大だな
276 :
名無し募集中。。。:04/09/18 00:28:57
今日のすぽると全員めがね
从VvV) <ミキミキ♪
こごみとイエローの会話みたいなおもしろいやりとりが思いつけばいいんだが
280 :
名無し募集中。。。:04/09/18 05:15:45
『元カノ』
#1,5【ボンバヘッ!】
「○○先輩、あたしと付き合ってください!!」
「あの、俺・・・今彼女とか興味ない・・・」
「先輩!!」
「ちょ、ちょっと!?紺野ちゃん・・・」
俺は紺野ちゃんから告白され抱きつかれた・・・ただそれだけの事
「こ、こまるよ・・・これから練習が・・・」
「・・・」
俺の背後から熱い視線を感じる・・・げっ!?高橋・・・
「・・・先輩。」
「高橋・・・よ、よう。」
「先輩、いいひんから心配して探しに来たのに・・・先輩、最低やよ!!」
「お、おい、高橋〜!!」
「へえー、○○また告白されたんだ・・・モテるね。」
「そうなんだよ、美貴。俺、どうしたらいいんだろう?」
「○○、紺野ちゃんの事、上手に振りなさいよ。あとでうらまれたら大変だからさ・・・」
「おい、美貴!俺、別に紺野ちゃんの事振るなんて一言も言ってないぞ?」
「え・・・そ、そうだっけ?」
「言ってねえよ。俺、そろそろ彼女欲しいと思ってたんだよな。」
「へえー。」
「紺野さんかわいいじゃん。」
「うん、そうだね・・・」
「美貴より、年下だし・・・そのぶん余計にかわいく思えるんだよな。」
「へえー。」
281 :
名無し募集中。。。:04/09/18 05:16:30
「美貴より胸もあるし・・・」
「うるさい。」
「美貴みたいに男っぽくないし・・・」
「へえー。」
「美貴みたいに気が強いわけじゃないし・・・」
「へえー。」
「美貴みたいにガサツで乱暴じゃないし・・・」
「へえー。」
「美貴みたいに・・・」
「ちょ、ちょっと待ってよ!後半、美貴の悪口ばっかじゃん!!」
「あ、バレた・・・でも的を獲てると思うんだけど。」
「・・・」
「決めた!振るのもかわいそうだし紺野ちゃんとマジメに付き合うよ・・・って美貴、なにしてんの?」
ガチャ
「あのさ、紺野ってあんた?あー、そう・・・あたし、○○の彼女の藤本美貴って言うんですけど・・・ちょっといい?
○○はあんたと付き合う気全くないみたいだよ・・・あんた○○と付き合っても体だけもてあそばれて飽きたらすぐポイよ。
それに○○に手を出したらあたしが焼き入れんぞ・・・」
「お、おい!美貴・・・こ、紺野ちゃん、今の全部ウソだから気に・・・」
282 :
名無し募集中。。。:04/09/18 05:17:03
ツーツーツー
「ああー切られちゃったね。○○ごめーん。」
「・・・美貴、お前。」
「○○、なんて顔してんのよ・・・○○には美貴がいるじゃん、美貴で満足してないの?
明日朝早いから、美貴もう寝るね・・・○○、お休み。」
「美貴!・・・一体なんなんだあの女は?」
翌朝・・・起きると置手紙がベットの横に置いてあった。
「美貴の奴・・・」
○○、昨日はごめんなさい・・・単純に紺野ちゃんに焼きもち妬いちゃった。紺野ちゃんに謝っといて
美貴
「○○、そろそろ気づけよな美貴の気持ち・・・」
『元カノ』
#1,5【ボンバヘッ!】 おわり
283 :
名無し募集中。。。:04/09/18 05:22:08
>>253 特にミスではないです。読んでくれてありがとうございます。
今日はとにかく・・・古田・・・
早朝から乙です。
ところで ボンバヘッ!っ何?
>>284氏
mc.ATの『BOMB A HEAD』からかな?
ではまいります。
俺ん家に美貴はいつも窓からやってくる。
『…お前なんでいつも窓から来んの? しかもショートパンツだのミニスカートだのラフな格好で…』
「え〜っ? だってこの方が早いし〜、家じゃいっつも楽なカッコしてるし〜」
『雨の日でも傘さして窓から来るよな?』
「ここまで来るとポリシーだね〜。雨にも負けず風にも負けずって言うべ?」
『作者知らんくせに。』
「ワッハッハッハ、そのとーり!」
あ〜あ、いつもこんな調子。もう説教する気も失せた。
今日もそろそろ美貴が来る時間か…。
ポリシー通りに…いつものように窓から…いつものようにラフな格好で…お? いいこと考えた!
このソファを窓のそばに置いてっと…。
いつも美貴が窓を開ける方に頭が来るように寝っ転がって…。
右手を曲げて頭を乗せて、左手にはマンガを持ってっと…。
うっしゃぁ〜っ! どっからでもかかってこ〜い! こっちはスタンバイOKだーっ!
ガラッ。 美貴の部屋の窓が開いたようだ。
(デッヘッヘ、獲物が現われましたねぇぇ?)
ギシッギシッ…。 屋根を歩いてますねぇ〜。
(藤本く〜ん、今日は短パンですかぁ? かぶりつきで生足眺めちゃいますよぉぉ?)
シュタッ! ミシッミシッ…。 ウチの屋根に飛び移って、近づいてますねぇ〜。
(藤本く〜ん、それともミニスカですかぁ? 足の奥も眺めちゃいますよぉぉ? 何色ですかぁぁ?)
マンガの内容も一切頭に入ってこねぇですよ、はい。
ドックン・ドックン…全身が心臓になったみてぇですよ、えぇ。
ガラガラガラ…。 よし! さりげな〜く視線を上へずらしてっと…。
『あれ? 居ねぇ! 窓も開いてねぇ!?』
「このスケベ!」
ガチャッ
ミニスカ姿の美貴が <ドアから> 現われた、笑いをかみ殺してるかお姉と一緒に…。
ありゃま〜…、そこからかかってきましたかぁ…。
『お、お前、何でドアから?』
「影でアンタが何やってたかバレバレよ!」
しまったぁ〜っ! カーテン閉めときゃ良かったぁ〜っ!
バコッ! 美貴必殺の美貴゛フック炸裂!
『…な、なんで?』
「声に出てたわよ!」
“ウワッハッハッハッ…! バカだねぇ〜!”
とうとう我慢できなくなったかお姉が涙を流して大笑いしてる。
そうか、隣のかお姉の部屋から来たのか!
「ソファの位置、戻しといて」 『はい…』
あ〜あ…明日、美貴とかお姉にパフェおごらなきゃいけなくなっちまった。
『う〜む、次はどうしようかな…』
「…なんだって?」 Gパンに履き替えてきた美貴がスゴむ。
『な、なんでもないっス。』
だめだこりゃ。
乙
さすがに時間空けすぎ
290 :
名無し募集中。。。:04/09/18 12:35:54
上着をとりに家に戻ろうかと思うほど朝の風は冷たく淋しい。
しかし、今日も家に戻っている余裕はなかった。いつも乗っているバスがもう来る時間。
俺は携帯で時間を確認して駆け足でバス停に向かった。
今日もいつものあの子がいる。
ここ最近いつも見かけるその子は、いつも俺の2人前にいて、いつもバスの席は一番前の右側。
それを俺はいつも後ろの方で見ているのだ。
その子の名前は美貴。
実は俺の小さい頃の幼なじみみたいなもので昔はよく一緒に馬鹿やったりしていたのだが
いつの頃からかその関係は途絶えていた。
昔のことだから俺はあまり覚えていない。たぶん美貴も覚えてなどいないだろう。
いつものようにバスに乗り、俺は一番後ろの席に座った。
美貴の頭が丁度見えるくらいの距離でここの席は俺の特等席といっていいほどゆったりできる席だ。
今日もその席に座れた俺は少し心のどこかで小さくガッツポーズをしていた。
そんなことをしているうちにもう俺の降りるバス停が近づいてきた。
美貴もいつもそこで降りているのだが、あいつは呑気にウトウトと眠ってしまっている。
ここは起こした方がいいのだろうか、と思ってる暇もなくせっかちなバスはもうバス停に着いた。
その時俺は勢いで美貴に声を掛けてしまった。
「あの・・・着きましたよ?」
「へっ!?あ、どうもです・・・」
少しビックリした顔で返事をして素早く降りていった。
予想外の表情だったので俺の方がビックリしている。
さっき俺の前にはビックリしたというのともう一つ何故か顔を顔を赤らめていた美貴がいた。
起こしただけで顔が赤くなるだろうか・・・そう思いつつ俺は目的地に急いだ。
291 :
名無し募集中。。。:04/09/18 12:36:10
途中だし短いですがまず載せますた
久しぶりに書いたし女なんでお手柔らかに
乙です
乙・・・(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
このスレに女がいることが激しく意外w
まぁ、別にいいんだけど
俺の目的地は図書館。
こないだ小説にはまり初めてから学校の前によく行くようになった。
いつものように沢山の本棚を順々とみてピンとくる本を探していた。
俺はいつも本棚の方ばかりみている所為でよく何かにぶつかってしまう。
今日もやってしまった。
『あっすいませ・・・』
ぶつかった拍子に声までもがぶつかってしまった。
ふと顔をよくみると目の前にはお尻を痛そうにしている美貴の姿。
呆然とその様子をみていると美貴は急に立ち上がって
「ごめんねっ」と言って散らかったバックの中身を片づけ始めた。
俺はもう何が起こったのか整理がつかなくなりとっさにその場を立ち去ろうとした。
「ちょっとまって!」
「・・・?」
美貴の声が後ろからとんできた。
ぽかんとしている俺に追い打ちをかけるようにまた声がとんでくる。
「○○だよね・・・?」
俺は言葉が出なかった。
美貴に久しぶりにしゃべりかけられたからだろうか。ぶつかった衝撃の所為だろうか。
とにかく俺は嬉しい気持ちや色んな気持ちでいっぱいだった。
続きですがまたもや微妙なとこ
ショミキスレに前いたんですが今ないんでここにいます
まぁ別にそんなことどうでもいいんですけど
中3の女の子ちゃんかー・・久しぶりー
久しぶりです〜もう高1ですけどね
从VvV) <ミキミキ♪
ミキティ同性受けはいいのか?
「は」って何だ、「は」って
保
今、タッチを読み終わったけど幼馴染っていいな
>>303 勢南の西村の気持ち痛いほどわかるよな
あんな幼なじみ欲しいーって
でも、あれが現実なんだろーな
幼なじみがいてもって書こうとした瞬間
友達ですんげえかわいい幼なじみがいることに気づいた
>>306 いや、友達がね
でも、今までなんもないらしい
メアリー・スチュアート・マスターソン主演の「恋しくて」
っていう映画知ってる?ああいう幼なじみが理想なんだが
>>308 明日レンタルで探すか
タッチ以外に幼なじみ系漫画でお勧めある?
>>308 しらいでか! ワッツさん最高(*´Д`)
自分も好きな相手なのに友達の為に気持ちを抑えて応援しちゃう女の子って、王道だけどやっぱイイな
「おおいおいおい美貴!!」
「なによ○○、いきなりレディーの部屋に入ってくるんじゃないわよ」
「まま祭りだ祭りだ」
「はぁ?祭り?アンタ2ちゃんねるもほどほどにしないと・・・」
「そうじゃないそうじゃない、近所の神社で祭りだ祭りだ」
「ちょっと、落ち着いてよ、○○らしくないわね。お水飲んだら?」
「馬鹿野郎こんな時に水なんか飲んでられるかってんだ」
「ちょっ!!引っ張らないでよ!!わかったわかった、行けばいいんでしょ
行くから上着くらい着させてよ」
「あっ、おばさんこんちには。なんか美貴がどうしても祭りに連れてけってうるさいんで、
ちょっと行ってきます」
「・・・殺すよ?」
まあそんなワケで、美貴と僕は近所の神社でやっている祭に行くことにした。
神社に近づくにつれ、大きくなる太鼓や笛の音。
1年でこれほど血が騒ぐ季節はない。
いつもは寂しそうなじいさんが一日中たたずんでいるくらいで誰も見向きもしない神社だが、
祭りという特別な日には、年に一度きりの輝きを惜しみなく放っている。
所狭しと軒を連ねた屋台の数々は夜空を真っ赤に染め、
この狭い街のどこからこれだけの人々がやってくるのだろうかと思うほど大勢の人々でごったがえしている。
僕達が神社についたのは、丁度祭りの熱気もピークに達する夜の6時頃だった。
「どうだ、美貴。すごいだろう」
「なんで自分が開いたお祭りでもないのに誇らしげなのよ?」
ムッとするような熱気の中で、インドア派の美貴はただ一人冷めている。
せっかく祭りに連れてきてやったのに、ノリの悪い奴だ。
その時、僕と美貴の前を浴衣を着た女の子の一団が通り過ぎた。
鮮やかな色の浴衣が放つオーラは猥雑とした祭りの雰囲気とはまた一味違っていた。
まるでそこだけ柔らかい違う世界のようで、僕のしばらく立ち止まって、
この浴衣の女の子達に見とれていた。
素早くそれを察知した美貴の獣の目がキラッと光ったかと思うと、
次の瞬間、僕の尻の辺りに激痛が走る。
「いたたっ!!なんでおまえも浴衣着てこなかったんだよ〜」
「○○が問答無用で引っ張ってきたんでしょうが!!
美貴だって○○が前もって言ってくれたら着てきたわよ、浴衣くらい」
「馬鹿野郎、祭りは突然やってくるからいいんじゃないか」
などと訳の分からない問答を繰り返していると、向こうから物凄い人の行列がやってくる。
どうやら神社に参拝する人達の行列のようだ。
周りを見渡すと、この人の流れに逆行しているのは僕達だけだということに気付く。
「おい、美貴。はぐれるなよ?」
「あー、はいはい、はぐれたら勝手に一人で帰るから」
もはや美貴は不機嫌を通り越して、少し怒りはじめている様な気もしたが、
そんなことでは今日の僕のテンションは下がらなかった。
「おっ!!美貴、金魚すくいだ。ほらほら金魚すくいだ見ろ見ろ」
「わーってるよ!!見なくても分かるから!!」
「おまえ俺の腕前見たら腰抜かすぞ。ちょっと見てろよ、おじさん、はい、200円」
「お兄ちゃん、300円だよ」
「ああ、そうですか、すいませんでした」
「・・・バカ」
僕はおじさんに300円を渡し、紙製のポイを受け取った。
僕は子供の頃、児童館の金魚すくい大会で2位になり、
賞状を貰ったほどの腕前の持ち主である。
ちなみにこの賞状がこれまでの僕の人生で貰った唯一の賞状だ。
それだけに金魚すくいにかける意気込みは違う。
あらかじめ金魚の動きを予測し、リズミカルに金魚をすくっていく。
紙が破れる頃には、15匹の金魚が僕の金製のおわんの中に泳いでいた。
「15匹か・・・俺の腕もなまったもんだぜ・・・」
「ふーん」
これほどの美技を見せても、美貴は全く感心する様子がない。
僕は少しカチンと来た。
「おまえなあ、金魚すくいで15匹取れることがどんなにすごいことなのか
分かってんの?」
「誰も分かんないわよ、そんなの」
「そんなの?じゃあ何か?おまえが今そこで金魚をすくって15匹取れんのか?」
「さあね、取れるかもよ」
「バカ言うな。もし取れたらおまえの言うことなんでも聞いてやるよ。
でも、もし取れなかったら焼きそばとたこ焼きとわたあめおごれよ。」
美貴は付き合ってられない、という顔をして首を振った。
しかし僕は許さず、おじさんに今度はちゃんと300円を渡し、
美貴の薄い胸にポイを突きつけた。
美貴は僕の勢いに押されたような形になり、
しぶしぶと金魚のいる水槽にしゃがみこんだ。
「あーっ、ダメだこりゃ。もうその構えからして素人丸出し」
「うっさいわね、黙っててよ」
美貴は表情が少し変え、それから舌なめずりをして水槽の中を凝視して、
狙いを定めてポイを水槽の中に滑り込ませた。
「ほっ・・・キャー!!取れた取れた!!○○見た?」
「一匹取れたくらいでキャーキャー言うな。」
「じゃあ、次も行くよ?見ててね?」
そう言いながら、美貴は失敗を恐れることなく、無数の金魚に果敢に挑んでいく。
僕は美貴が1匹取るごとに、いちいち茶々を入れるのだが、それでも美貴はめげない。
さすがに僕の15匹という人類未踏の記録には及ばないだろうが、
素人にしてはなかなかの匹数をすくったようだった。
金魚すくいのおじさんも、「ほー、お嬢ちゃん上手だねえ・・・」と感心している。
さすがの僕も不安になって、金魚を数えている美貴の声に耳をそばだてた。
「じゅうよん、じゅうご、じゅうろく、じゅうしち・・・じゅうはち!!
キャー!!やったあ!!」
「・・・なぬ???」
18匹?そんなはずは・・・
僕はもう一度最初からきちんと数えなおすため、
美貴から金魚の入ったおわんを無理矢理奪い取った。
その勢いで、おわんから金魚が2匹ほど飛び出し、地面でピチピチはねた。
「あーっ!!兄ちゃん、ちょっとなにしてんの!!」
金魚すくいのおじさんが迷惑そうな顔をしたが関係ない。
この2匹は後から足せばいいことだ。
「何すんのよ!!」
「数えなおすんだよ。おまえは算数ができないからな。待ってろ。
・・・じゅうよん、じゅうご、・・・じゅうろく・・・あれ?」
16にさっきの2匹を足すと、確かに18になる。
下を見ると、可哀想に地面に落ちた2匹はもうピクリともしない。
「・・・死んじゃったからこの2匹はノーカンね」
「なんでよ!!まあ、それだって15対16で私の勝ちだけどね」
美貴はにんまりと笑い、細い腕で勝ち誇ったポーズを作った。
「くそぉ・・・こんなはずは・・・」
僕はガクッと膝から崩れ落ち、敗退した甲子園球児のようにがっくりとうなだれた。
「ところで○○さあ・・・」
「・・・」
「さっき私が勝ったら何でも言うこと聞くって言ったよねぇ・・・」
「・・・」
「言った!!この兄ちゃんはさっき確かにそう言った!!」
金魚すくいのおじさんが、死んでしまった2匹の敵討ちとばかりにそういった。
オヤジは黙ってろよ・・・くそ・・・
「ねえ、○○」
「・・・」
「もう帰ろ?」
「・・・はい」
・・・だめだこりゃ
オチがちょっと面白かった
会話が漫才みたいで面白かった
フム
>>308 「恋しくて」昔見たのでうろ覚えなんだけど
キスの練習台になってあげるっていうシーンがよかったな
幼なじみの男は本当に練習相手としか主人公のことを見てなくて
キスする時の主人公の表情がせつなかわいかったな
一位の賞状はミキティが持ってるんだろうね きっと
>>286 妹の設定の方が自虐性が高まると思うのはオレだけ?
幼なじみ系の漫画って王道すぎて逆に思いつかないな
「藍より青し」はちょっと違うか
ほ
ぜ
>>281 >>「あ、バレた・・・でも的を獲てると思うんだけど。」
的を射る・・・だな
と、無粋な保全
保
朝だ
せやなぁ
从VvV) <ミキミキ♪
H2はせつないぞ
>>266 使いたいやつは使えばいいさ。俺はそう思うから使わない。
そんだけの話
華麗にスルー
ミキティを小説に使うのは邪道じゃないのか
ミキティの乳パットの枚数は邪道
335 :
名無し募集中。。。:04/09/19 15:14:37
だめだこりゃの精神を忘るべからず
おまえらも喧嘩してないで祭でも逝って来い
(゚Д゚≡゚Д゚)祭りドコドコ?
とん祭りJAPAN
ho
ぜ
ん
ほ
从VvV) <ミキミキ♪
川VvV)<ミキミキ♪
どーでもいいが個人的には髪が「从」より「川」のほうがかわいいと思う。
まじでどうでもいいけど。
川vV)<マヤ、おそろしい子!
>>321 「お兄ちゃんサイテー」みたいなのは誰かがやってましたんで。
多少の事は笑って許してくれそうな年上のお姉さんていうのを当てはめると
カオリが適任かな、と。
自分も前から年上のお姉さんキャラとして飯田を使ってみたかった
大人の色気で○○をたぶらかす飯田、
そしてそれをこころよく思わないミキティの血で血を洗う争いに乞うご期待
間違ってる人多いけど「血で血を洗う」ってのは親族同士の戦いなのさ
350 :
名無し募集中。。。:04/09/20 01:07:27
『元カノ』
#1,8【悪乗り協奏曲】
「○○、ほれ濱口特選エロビデオ。」
「ああ、サンキュ・・・巨乳女教師童貞狩り、巨乳中学生家庭教師の悪戯、巨乳100人vs加藤鷹・・・素パイだーマン。」
「ええ、ビデオたちやろ・・・美貴ちゃんに見つからんように観いや・・・」
「俺が頼んだのは?」
「これか?ウッチー激似!奥まで感じてエロ義母内山恭子の穴やったな・・・」
「おおー!これだよ、ありがとうはまぐちぇ!!」
「美貴ちゃんと似ても似つかへんねんけど・・・それにしても自分ウッチー好きやなー。」
「まあな・・・スポーツマンの俺の一日の疲れを癒してくれるのはすぽるとのウッチーの笑顔だけ・・・」
「美貴ちゃんの薄い胸板やないのか?美貴ー、俺を慰めて・・・もー、○○ったら・・・今日は優しくしてね。」
「だから俺と美貴は別になにも・・・」
「○○の手が美貴ちゃんのブラをはずし・・・パンツに手が・・・」
「濱口何回も言うけど、俺マジで美貴とエッチしたことないから・・・(未遂ならあったけど・・・)」
「○○、マジでか!?」
「濱口、マジ。」
「じゃあ、俺と一緒で童貞か!?」
「それは・・・」
「・・・あの子か?○○、あの女子高の・・・」
「・・・」
「○○、ごめんな。聞いてへんことにするわ。」
「いいよ、濱口・・・今じゃいい思い出だ。」
「○○!それよりウッチー観よか!!」
「そうだな・・・そうするか!早くビデオ入れろよ、濱口。」
「・・・」
「・・・」
「うおー!○○、マジで似てるやん!!」
「濱口!ありがとう俺、これでしばらく処理にはこまんねえよ。」
「ウッチー!!」
351 :
名無し募集中。。。:04/09/20 01:08:33
がちゃ
「○○、美貴さっき映画のビデオ借りてきたんだ、一緒に観よ・・・あ!濱口君来てたんだ。」
「おじゃましてまーす。」
「二人とも、一体なにしてんの?」
「いや・・・なんでもないっス。(濱口・・・ベットの下にエロビデオ隠せ!!)」
「ほんま、なんもないで美貴ちゃん。(○○、隠したで・・・)」
「ふ〜ん。」
「ほな、俺帰るわ。あとは若い二人でどうぞ・・・」
「濱口、あれサンキュ。じゃあな・・・」
ばたん
「二人きりだね・・・」
「美貴、いつものことだろ。」
「そうだね・・・ところで今、ウッチーって。」
「み、美貴、んなこと言ってねえよ。それよりビデオ観ようぜ・・・誰の奴?」
「リチャードギアのオータムインニューヨーク・・・じゃあ、ビデオ再生と・・・」
・・・ん?俺の机にビデオが・・・なになに・・・オータムインニューヨーク?
「美貴、ちょっと待て!!」
なんかよくわからんとこでおわっとるが乙。
がんがれ。
入れたはずのビデオが机の上に
Σ(||゚Д゚)ヒィィィィ
だめだこりゃ入れ忘れ?エンター押したまま寝た?
まだフリでしょ
だめだこりゃに固執しすぎてるやつがいる
だめだこりゃがないと終わりがわかりにくいものもあるということだね
「なぁ、○○。お前、モー娘。の中で誰が好き?ちなみに俺は藤本美貴、ミキティだな」
「俺・・・そういうのに興味ないから」
「そっか、まぁ、お前には分かんないかもな。モー娘。とミキティのよさが」
「あぁ、きっとそうに違いないよ」
でも、本当は知っている。モーニング娘。の事はあまりよくは知らないけど・・・美貴のことならたぶん誰よりも知っていると言える。
俺達は、幼なじみで・・・あいつがデビューする前まで付き合っていたのだから。
「でも、ミキティやっぱいいな。彼氏いるらしいけど、その彼氏が羨ましいよ」
もちろん、今の彼氏は俺じゃない・・・
その彼氏は、美貴が東京に出てきてデビューしてから出来た同じ芸能人の人らしい。
「別にいいんじゃないの?芸能人は芸能人、一般人の俺たちには関係ないよ」
「そうなんだよな・・・所詮、俺たちには芸能人なんて雲の上だもんな」
「そう、そう。んじゃ、俺こっちだから」
そう言って、同じ大学の友達と別れて自分の住んでいるアパートへと帰る。
いつも通りの毎日・・・
そしてアパートに帰れば、いつも通り美貴がいる。
「お帰り。遅いじゃん、美貴の事待たせるなんて100年早い」
「まぁ、あえて言うとすれば、お前は毎日人の部屋に勝手に入って何してるんだ?」
「何それ、あんたが1人で寂しくしてるだろうと思って、わざわざ来てあげてるのに」
「特に寂しくないんで、さっさと彼氏の所に行っちゃって下さい」
別れたのは、2年前・・・美貴がデビューするという事で別れる事になった。
最初はギクシャクするかと思ったけど、それ程でもなく幼なじみとして暮らしていた時と特に変わることはなかった。
「それより、あんたの部屋って殺風景だよね。何も遊ぶものないし」
「別に必要でもないからな。テレビ以外全部売って単車のパーツに姿を変えた」
「勝手にそんな事しないでよね。そのせいで美貴が暇になるんだから」
「いや、だから彼氏の所に行って遊べばいいだろ?俺とお前はもう・・・何でもないんだから」
俺の精一杯の反撃・・・・・のつもりだったんだけど。
「はぁ?あんたは美貴の幼なじみ。と言う事はあんたには美貴の事を楽しませる義務があるの!!」
「見事に言いきったな・・・なら義務を放棄するよ。俺寝るから、おやすみ」
「ちょ、○○!?仕方ない美貴も帰るね、また明日来るからその時は寝ないでよね」
言い残して、美貴は部屋を出て行った。
あまりのもいつも通りの・・・まだ付き合っていた頃と変わらない俺に向ける笑顔と言葉。
いつまでも変わらないような、昔のまま・・・・・
「何考えてんだろうな俺・・・・・もうあの頃に戻れるわけないのにな。・・・寝よ」
今日も、そんな事を思いながら眠りにつく。
今日はここまです
乙です。えっと舞台は東京?北海道?
舞台はそうです、東京ですね。
北海道から上京して、東京に来たって感じで。
362 :
名無し募集中。。。:04/09/20 03:58:02
>>351 「きゃあぁあぁあぁーっ!!」
「み、美貴、話せばわかる・・・」
「○○の・・・変態!!」
ばちーん
「美貴・・・今どき中学生でもこんなの観てもなんとも思わねえよ。」
「美貴を子供扱いしないでよ・・・いきなりだからビックリしただけよ。」
「じゃあ・・・一緒に観るか?」
ばちーん
「そんなの・・・観ないわよ!!」
「美貴、二回もビンタするなよ・・・ほっぺが腫れるだろ。」
「ごめん・・・」
「って言うか・・・俺が好きなんだろ?だからヤキモチ焼いて・・・」
「ち、違うわよ・・・」
「美貴・・・俺、実は好きな子がいるんだ・・・」
「え・・・だ、誰よ。」
「・・・」
「誰・・・み、美貴の知ってるヒト?」
「・・・」
「教えて・・・」
「俺の目の前にいるんだけど・・・」
「・・・」
「美貴・・・」
「○○、美貴も○○が・・・」
363 :
名無し募集中。。。:04/09/20 03:58:31
やばい・・・ここでウソぴょ〜んって言ってなごませる計画が・・・美貴は完全にマジモードだ。
美貴は顔を真っ赤・・・そして美貴は目を閉じた。キスの合図?
美貴・・・俺、内山恭子さん(偽名)で手淫をしたいんだけど・・・
俺の頭の中でリチャードギアが言った『ワルノリシタバツダ』
だめだこりゃ
『元カノ』
#1,8【悪乗り協奏曲】 おわり
364 :
名無し募集中。。。:04/09/20 04:08:07
とりあえず、だめだこりゃを入れときました。
しかしこんなの書いてたら美貴テイがやばいくらいに好きになってきたんですが
他の皆さんもそうなのですか?ハロモニ美貴テイ出てませんでしたね。
録画した意味がない・・・美貴テイも気になりますが
ストのとき新庄はファンにサービスしてたけど松坂は一体何を・・・気になる。
乙
俺も2ちゃんのネタスレから好きになることよくあるよw
ほ
乙〜
川VvV)<保全かよ!
落とすなよ
乙
ho
珠玉の短編集ですな。一気に読んでしまったよ
保
作者がageで書いてるのはいいのか?
375 :
名無し募集中。。。:04/09/20 20:14:57
だめだこりゃ保全
正直上げでも下げでもどっちでもいいと思う
夏休みじゃあるまいし
保
从VvV) <ミキミキ♪
保
田
( `.∀´)
( `.∀´)<ここが噂のミキティ幼なじみスレね!アンタ達アタシも出しなさいよ!
\ダマッテロ。/
 ̄ ̄∨ ̄ ̄
ノノハヽ
从VvV) ヤス
(∪ )つ((`.∀')) ヤス
(_)_) ヤス
保田は意地悪な先輩とかにしか使えなそう…w
やすすはグチきいてくれるいい先輩ってふうにマンガには描いてあった
いや、いいやつってのはわかってんだけどさ…
藤本とは一緒に居なかったから保田がそうすんのはなんか違和感あるんだよね
だから【使わない】と言う結論に至ってるのでは?
ズッコケさん使ってるやん
ほ
ぜ
出勤前ミキミキ♪
帝
王
保
田
競争馬にいたらおもしろそうテイオーヤスダ
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| ほぜん |
|_______|
ノノノハヽ ||
.川VvV)||
/ .づΦ
保
健
体
育
の
実
403 :
名無し募集中。。。:04/09/21 20:32:44
体
新作うpさせてもらいます
1
「うっす。ミキが来てやったぞ」
ベランダの窓が開くと同時に、美貴の声が聞こえてきた。
時計は午後九時を少し過ぎた所を指していた。
「なんかうるさいと思ってたら、ギター弾いてたんだ」
「…ああ」
俺はギターを抱えたまま美貴を見た。
「そのギターって見たことないけど、新しいやつ買ったんだ」
「違うよ。…叔父さんのだったやつ」
「そう。DVD借りてきたから見ようよ」
「…そうだな、一緒に見るか」
本当はそんな気分じゃない。そう思ったが口には出さなかった。代わりに出た言葉がこれだ.
俺がそんな気分じゃないことは、美貴も分かっているだろう。だからこそ、わざわざ俺に会いに来てくれたんだ。
「あんた、ちゃんと晩御飯食べた?」
「…まだ」
「おばさんとおじさんは?まだ帰ってきてないの?」
「今日は…メモリアルホールの方に泊まるってさ」
美貴は持ってきたコメディのDVDを俺に押し付けると
「よし!じゃあ、今日は特別にミキが何か作ってあげるよ。台所使っていいでしょ?材料取ってくるから、あんた、着替えといて」
そう言って、俺の返事も待たずに自分の家に戻っていった。
言われて初めて、まだ学生服姿だったことを思い出した。
学生服といっても、俺は今日学校には行っていない。病気なわけでもない。サボったわけでもない。
忌引きってやつだ。
俺は無理やり握らされたDVDを机の上に置き、ギターをスタンドに立てると、喪服代わりに来ていた制服を脱ぎ始めた。
俺は親父が23歳のときの子供だ。
そして親父には、8歳年下の弟が居る。…居た。
俺とその叔父さんとの年の差は15。俺はいま17歳。
叔父さんは今朝、死んだ。
32歳。癌だった。
2
ラフな格好に着替えた俺は、リビングで美貴の料理が出来るのを待っていた。
かけっぱなしのテレビは音楽番組で、やかましい音が流れていたが俺の耳には届いてなかった。
「おまたせ。ミキ特製のボンゴレ、スープスパだよ」
美貴の言葉にハッとなる。
「ありがと。うまそうじゃん」
反射的に言葉が出て、それから出された料理を見た。どう見てもうまそうには見えない。俺は少し、いやかなり嫌な予感がした。
美貴は対面に座り、テーブルに頬づえをついて俺が食べようとするのをニコニコして見ていた。
俺はフォークを握って、恐る恐る口に運ぶ。口の中でパスタがボリボリと音を立てた。
アサリは…水っぽく、何の味も付いていない。
美貴越しに台所のほうを見ると、アサリの水煮の缶詰が見えた。
「おいしい?」
美貴が不安そうに俺を見つめる。
「…これってさ、スパゲッティ茹でて、あの缶詰と混ぜただけ?」
「そうだよ。おいしくないの?アルデンテでしょ」
アルデンテにもほどがあるだろ…。
「…おいしいよ。おいしい」
そう言いながら、無理やり口に運ぶ。
「おいしくないんだ…」
「そんなことないって。ところでさ、どうだった学校。今日たしかサッカー部の試合だったんだろ?」
「うん。まぁ…」
「どうした?見てこなかったのか?」
俺はまた美貴の造った料理を口に詰め込んだ。
「うん」
「なんで?見てきたら良かったのに。俺も見たかったなぁ」
口の中でパスタが音をたてる。
「今日は大変だったよ。通夜の礼儀なんて知らないから。焼香だったっけ?あれやるのも初めてだったし」
美貴は俺の話を複雑な表情で聞いていた。
「そうそう、俺初めて親父が泣くところ見た気がする。まぁ、俺は泣かなかったけどね」
俺は声を出して笑った。自分でも分かるくらい乾いた笑い声だった。
「……ムリしなくていいんだよ」
美貴がボソッとつぶやいた。
3
「別にムリなんかしてねぇって。おいしいよ、このパスタ」
俺は半分意地になって、パスタを口に運ぶ。
美貴はゆっくりと、それでいて大きく首を振った。
「料理のことだけじゃない。あんた、いつでもムリしてる。辛いときは辛いって言ってもいいんだから。…ミキ、ちゃんと聞くから」
「……」
「…叔父さんの話。良かったら聞かせてよ。自慢の叔父さんの話」
美貴は俺の目を見つめていた。俺は目を伏せた。
「…叔父さんは近所のアパートで気楽な生活を送っていたんだ。兄貴みたいだった」
目を伏せたまま話し始める。
「親には言えないような悩みを聞いてくれたり。少し大人な遊びを教えてくれたり。俺にギターを教えてくれたのも叔父さんだ」
美貴は黙って聞いてくれた。
「…最期に逢ったのは半年前だ」
「よう、来たか坊主」
叔父さんはベッドの上から俺に声をかけてきた。思ってたよりも元気そうだった。
「おばあちゃんは?」
叔父さんは独身だから、病院での世話は叔父さんのお母さん、つまり俺のおばあちゃんがしていた。
「ああ、今日はもう来ない」
俺は叔父さんに進められるままベッド脇のパイプイスに座った。
「びっくりしたよ、いきなり入院だなんて。二週間前に会ったときは元気だったじゃんか」
「まぁ、規則正しい生活はしてなかったからな。ガタがきたんだろ」
叔父さんが口を開けて笑った。それが少しやつれて見えたのは気のせいなのだろうか。
「いつぐらいに出れるの?」
「……」
「病院だよ。すぐ退院できるんでしょ?」
「まぁ、ぼちぼちだよ…」
そう言って窓の外を見た。
「……俺がもし。もしも癌だとしたら、坊主どうする?」
4
「はぁ?何言ってんの?」
「……」
叔父さんは俺の顔を見て微笑んだ。
「…だまそうとしてるんだろ?悪い冗談やめてよ」
言いながら嫌な汗が背中伝うのを感じていた。叔父さんはこんなタチの悪い冗談は絶対に言わない。
叔父さんは何も言わないで俺を見ていた。
「…マジかよ。マジなのかよ!」
「……まぁ、そういうことだ」
そういうことって…
「そういうことってなんだよ!なんでだよ!!なんで叔父さんが…」
「運命ってやつかな」
ここから、少し俺の記憶は途絶える。
ただ、叔父さんに「運命なんてクソくらえだ!!」
そう叫んだのを覚えている。叔父さんはそんな俺に優しく微笑んだことも。
「どうしたんですか!?」
気が付くと年配の看護婦さんが部屋の扉を開けていた。
「なんでもないよ。大したことじゃない」
叔父さんはそう言って、看護婦さんを出て行くように促した。
「ここは病院ですよ。静かにして下さい」
俺を睨みながらそう言って、その看護婦さんは出て行った。
興奮に水を指された俺は、急に言葉に詰まる。
「…運命に逆らうも運命。運命に従うも運命だ」
叔父さんが諭すように口を開いた。
5
「俺も坊主くらいのときは思っていた。運命なんてクソくらえだ!って。…でも今は違う」
叔父さんは俺を見た。
「もちろん『後悔はしていない』とは言えない。結婚もしたかったし、子供も欲しかった。それに…俺ホントはミュージシャンになりたかったんだ」
親父に聞いたことがあった。叔父さんはバンドを組んでいて、かなり本気だったって。
「でも、このまま死んでも悪くない人生だったと思えるさ。たくさんの人と出会い、たくさんの人と楽しんだ。坊主とも逢えたしな」
そう言って俺の頭をくしゃっとなでた。俺は幼い頃を思い出した。
「……」
「今になって思うんだ。当たり前の日々がどれだけ大切だったか。何も特別なことを感じないってことが、どれだけ特別なことなのかを。…坊主にはまだ分からないか」
「…わかんないね。全然」
「そうか。今はそんなこと考えなくてもいいさ。若いからな。でもいずれ…お前にも分かる日が来る、といいな」
叔父さんは布団を胸までかぶった。
「少し疲れた。寝るわ」
「…俺、帰る」
俺は口を開いた。
「もう逢いに来るなよ」
「えぇ?!」
「もう逢いに来るなって言ってるんだ」
「なんで!?」
「理由は…言わせんなよ」
叔父さんは目を伏せて、今度は頭まで布団をかぶった。
「わかった。じゃあ…」
さよならと言いかけて
「…また今度」
そう言ってベッドに背を向けた。
背中越しに
「ありがとう。坊主に逢えてよかったよ」
と聞こえた。
俺は病室のドアを閉じてから
「…こっちこそ、ありがとう」
そうつぶやいた。
6
「叔父さんはさ、30過ぎてるにもかかわらずちゃんとした仕事もしないで、友達の店を手伝ったりして生活してたんだ」
俺は笑い顔を作った。
「親父は叔父さんのこと、どうしようもないやつだって言ってた。でも、叔父さんの話をするときの親父はいつも笑っていたよ」
美貴も俺を見て微笑んだ。
「…半年前って言ってたけど、それから本当に逢ってないの?」
「ああ」
「どうして?」
「…叔父さん、入院する何ヶ月も前から自分の体のこと知ってたんだって。それでも入院しないで、自分のやりたいことをしてた」
美貴は不思議そうな顔をした。
「猫みたいな人だったから…。多分、自分が弱っていくところを見られたくなかったんだと思う。わがままな叔父さんだよ」
「…そう」
「俺の気も知らないでさ。子供みたいだ。でも…そんな叔父さんが好きだった。だから俺も逢いにいかなかったんだ」
「……ちょっと嫉妬しちゃう。その叔父さんに」
「えっ?」
美貴は恥ずかしそうに笑った。つられて俺も笑った。
「あのギターは?」
ひとしきり笑い終えてから美貴は口を開いた。
「そうだよ。叔父さんの形見だ。そんなに値打ちのあるもんじゃないけど…」
「あんたにとっては宝物」
俺は大きくうなずいた。
「……なんでだろうな。あんまり悲しくないんだ。ただ…」
「ただ?」
「ただ、俺も死ぬときあんな風に死ねるのかなってさ。お前に逢えてよかった。そう思える人がそばにいるのかなって…」
美貴は急に黙り込んだ。俺ももう何も言わない。
「わたしは…ミキは死ぬとき、あんたにそばにいて欲しいよ。あんたが先に死ぬならそばにいたい。そう思う」
美貴の顔は真っ赤だ。
へこんでる俺を励ますために言ってくれたんだろうか。それとも本気なんだろうか。
本気だったら…いいんだけど。
「ありがとう」
そう思いながら言った。
7
美貴とは長い付き合いだ。
ケンカして、顔も見たくないと思ったこともある。
一緒に居すぎてて、いつもは特別な何かなんて感じない。
でも、こんな夜は絶対にそばに居てくれていた。当たり前のように。
それは多分、俺たち二人だけの特別な当たり前。
「『何も特別なことを感じないってことはすごく特別なこと』か…」
俺は叔父さんの言葉を思い出した。
「えっ?なんか言った?」
「何でもねぇよ」
そう言いながらも俺は美貴を見つめていた。
「なに見てんのよ」
美貴が俺に笑いかける。
いつもそばに居てくれた。居なくなるなんて考えられない。
でも、美貴が運命の人だなんて考えたこともなかった。
「なによ?」
「何でもねぇって」
だからこそ、本当の運命の人なのかもしれない。
俺は美貴から目を離せなかった。
叔父さんが俺に言ったこと。その本当の意味は、まだ俺には分からない。
でも…。運命に従うのも悪くないかな。って思っていた。
俺は余っていた美貴特製のボンゴレスープスパをまた食べ始めた。
「おいしい?」
「おいしくは…ない」
美貴の顔が歪んだ。
「でも、残すつもりはないよ」
今度は輝いた。
了
今回はその他の曲もいろいろミックスしましたが、スピッツの『運命の人』です。
ミキティが脇役っぽくなっちゃった…。反省。
乙!
うん。良い
>>412 「俺」のキャラが立ってるから問題ないと思いますよ
乙でした
416 :
名無し募集中。。。:04/09/21 22:09:05
感動しました。
グッジョブ!!
418 :
名無し募集中。。。:04/09/21 23:07:14
スピッツ好きな俺から乙!!
何でもないようなことが幸せだったと思う
何でもない夜のこと
日が暮れても彼女と歩いてた
保
相変わらずいいね
最高
乙
感動した。
426 :
名無し募集中。。。:04/09/22 02:06:08
ちょっと脇役になりすぎてたね
でもおじさんがかっこよかった
ところでズッコケ君を今更読んだんだけど
ごまヲタってところをさっぴいてもゴマキさんがすごくかわいい
ごっちんのラジオをゴマキさんと重ねて聞くとかなり萌えるね
427 :
名無し募集中。。。:04/09/22 02:52:28
保全
428 :
名無し募集中。。。:04/09/22 03:29:18
『元カノ』
#1,9【ブリンク182】
「○○、なにしてんの?」
「・・・勉強。」
「美貴も一緒に勉強するね。」
「そのかわり・・・静かにな。」
「・・・○○、わかった。」
時は静かの過ぎていく・・・
「・・・」
「・・・」
ぷ〜
「・・・」
「・・・」
「美貴・・・今、オナラした?」
「・・・」
「・・・」
「・・・ごめんなさい、しちゃった。」
「・・・(臭い・・・けど言えない。言ったら美貴傷つくかな?)」
「・・・臭う?」
「・・・別に臭わないよ。」
429 :
名無し募集中。。。:04/09/22 03:30:01
ぷ〜
「・・・」
「・・・」
「○○、ゴメンまた出ちゃった。」
「美貴・・・俺聞こえてないから。」
「○○・・・」
ぷっす〜
美貴・・・俺の部屋に一体何しに来たんだ?だめだこりゃ
『元カノ』
#1,9【ブリンク182】 おわり
430 :
名無し募集中。。。:04/09/22 03:33:18
なぜ、僕もこんなくだらないもの書いたかわかりません。
431 :
名無し募集中。。。:04/09/22 03:34:07
スカシ屁ワロタ
432 :
名無し募集中。。。:04/09/22 04:14:46
だめだこりゃ保全
保
川VvV)<ほっほほほほほ〜3時だよ〜
ho
『元カノ』作者乙です。
なぜにブリンク182?
437 :
名無し募集中。。。:04/09/22 10:13:38
保全
从VvV) <ミキミキ♪
保
健
産婆
从;VvV) <落ちるぞ
保
>>426 うむ。
ズッコケさんの作品は読んでるとゴマキさんヲタになる。
美貴スケが魅力ないわけじゃないんだけどね・・・
ゴマキさん萌え保全
彼女になってくれ
(* ´ Д `)んぁ
いい作品はミキティと主人公だけじゃなくてサブキャラも魅力的なんだよね
ズッコケはれいにゃも結構いいと思うけどあんまりそういう意見聞かないな
れいなもあの年で仕込まれてるとちょっとかわいそうになるけど
勃っちゃった
ショマキ編ではゴマキさんとれいなにお世話になりました。
そこで吉澤編だよ。
ゴマキさんが一歩退いてしまうのは吉澤とのことが原因なわけで
それが解決されれば晴れてスレタイが
「もしも幼なじみの隣の娘の親友がゴマキだったら」
に変わるわけだ
ズッコケ作者は
美貴スケトゥルーエンド
美貴スケグッドエンド(ハーレム状態)
ゴマキさんグッドエンド
石川グッドエンド
れいなグッドエンド
紺野グッドエンド
あややグッドエンド
を用意するように
新作期待保全
ゴマキさんおめ保全
(* ´ Д `)ありがぽ
( ´ Д `)<おとーさんと観覧車に乗りたいぽ
( ´ Д `)<……でも乗ってあげない
>>46 今日は母親が会社の定例会議だか何だかで9時頃まで帰らない。
当然夕ご飯もお預け。
そして、それを見越した父親も外で呑んでるらしくて帰ってこない。
一度マネして冷蔵庫にあるビールを勝手に飲んだら、美貴姉ぇに見つかってこっ酷く怒られた。
あんな苦い物なんて生涯二度と口にしないと思う。
で、それからは毎週金曜日、夕食は美貴姉ぇの家で食べる事になった。
今日はちょうどその日。
「こんばんわ……」
気が重い。
勝手にリビングまで入ると、美貴姉ぇが四人掛けのテーブルに座って足をぶらぶらさせていた。
隣の椅子をポンポンと叩いて座るように促される。
「遅いって、もうすぐ出来上がっちゃうとこだよ」
美貴姉ぇは気さくに話しかけてくるが俺はそれを見事にスルーして大人しく隣に座った。
席が決まってるってのはこういう時、不便だと思う。
もちろん椅子をテーブルの足にぶつかるギリギリまで離すのは忘れない。
「ちょっとぉ、何無視してんの?」
流し目で睨みながら相変わらず無視を続けると美貴姉ぇはわざとらしく苦笑いを浮かべた。
「こないだの事だったら謝るって…機嫌直してよ。少しからかっただけでしょ?
うちのクラスで結構盛り上がったんだから、あのネタはちゃんと成仏したって」
成仏だって?
俺は、そのまま首をまわして顔の正面を向いて見せる。
「まだ現世に未練たっぷりなんだけど」
俺の目の周りはパンダのようにでっかい痣になっていた。
「ちょ…どうしたのそれ?」
「殴られた」
「は? もしかして美貴のファンとか?」
「俺が仲よかった娘だよ!」
心配してくれるとは思わなかったけど、言うや否や美貴姉ぇは爆笑した。
「あれから女子がまったく話してくれなくなった、ってか目を合わせてくんない」
俺は真剣に転校を考えた。
それほど真剣だってのに、その恨みを美貴姉ぇに伝えても爆笑が止まらない。
少しは悪いと思ってるのか時々肩で息をしながら涙を拭って俺の顔を見るけど、また痣に目が行く
らしく再発する。もう本当に泣きそうだ。
「ごめ…ごめっ」
やっと収まったのは美貴姉ぇのお母さんがカレーを持って台所の置くから出てきた頃だった。
スプーンでカレーを口に運んで、時々噴出しそうになる美貴姉ぇが怒られるのをざまあみろと
思ったが何故か空しかった。
「はー、涼しいね〜」
「…まあ」
「ちょっとちょっと、何そんなやる気無いわけ?」
「まあ」
夜風が涼しく頬を撫でていく。
美貴姉ぇの横顔が通りの街灯に照って薄く映し出され、眠たげな俺に向けて不満そうに
眉を寄せている。
住宅街はもう大分静かだった。
時折、犬の遠吠えが遠くから聞こえて前につんのめりそうになった体を慌てて起こす。
その度に美貴姉ぇが笑った。
「寝るような時間じゃないのに」
「まだ体が慣れない」
「もう、夏休み中だらけてるからでしょ」
「美貴姉ぇはいっつもだらけてるじゃん、パジャマも脱ぎっぱなしだし」
結局何時もどおり、ご飯の後も美貴姉ぇの家から帰れなかった。
何故かお菓子を一杯貰った。
「ほら、そんなんじゃ寝ぼけて屋根から落ちても知らないからね」
「落ちる訳ないよ、いっつも同じ事やってんだからさ」
「しっかりしなさいってってば」
言いながら美貴姉ぇが軽く俺の肩を叩く。
その時ちょうど、俺の体は前のめりになっていて
「あ……」
屋根が急角度に変わる。地面が近づいてくる感じだった。
気付いた時には既に遅く俺の体は前のめりにバランスを失って真ッさかさまに……
「ばか…」
その寸での所で俺の体は支えられた。
美貴姉ぇの声がやけに近くに聞こえた。気付くと美貴姉ぇに後ろから抱きとめられている。
ビックリして挙動不振な俺の目と目が合って、美貴姉ぇは少しだけ視線を下げた。
影を作って表情が隠れ、俺に伸ばした手に力が篭もった気がした。
「○○さ……ごめんね。迷惑かけちゃった」
「は?」
突然すぎた。
あの美貴姉ぇが謝ってるの?
そんでこれは何? もしかして告白……?
「付き合ってるなんて言われたら迷惑だよね?」
心臓が急に脈打ちだして、頭が真っ白になっていく。
広がるのは広大な大平原。
「迷惑だよね」
もう一度言って美貴姉ぇは言葉を切った。
次は俺が話さなくちゃいけない。
「い、いや急にそんな言われても。
お、俺。美貴姉ぇの事んなふうに見てなかったって言うか、なんていうか」
でも、しどろもどろで話がまとまんない。
言葉が上擦って声が出てるのかどうかさえ分からない俺は、動転しまくり
震える美貴姉ぇの体を支える事すらできない、そして……急だった。
「ふ、あははははははは、バーカ、ばーか。○○緊張してやんの!」
「は?」
なんだ? なんなんだ? 壊れた? 美貴姉ぇが壊れたのか?
「これでちょっとくらい眠気も醒めたでしょ、今のうちに早く帰えんなよ」
「…もしかして、嘘ついた?」
「正解! ほら、早く帰んないとおばさん帰ってくるから、早く行っちゃえ」
「騙された?」
「さあ? それは美貴の心だけが知ってまーす」
どう考えたって騙されてるじゃねーか!!
お菓子の次は色仕掛けまですんのかよ……絶対、絶対許さないからな!
こうして、俺は無事に我が家の窓までたどり着いたのでした。
ちきしょう、絶対彼女作って美貴姉ぇを見返してやる!!
正直少しだけドキドキした……だめだこりゃ
おつ!
落つ!になりそうだよ保全
またしても落つ!になりそうじゃねーか保全
またしても落つ!になりそうじゃねーか保全2
乙〜&続きよろ〜
乙!いいね
ho
またしても落つ!になりそうじゃねーか保全3
471 :
名無し募集中。。。:04/09/23 13:15:27
『元カノ』
#1,1【小悪魔】
「・・・○○君、絵里相談があるんです。聞いてくれますか?」
俺の部屋の窓から今日は珍しく美貴ではなく、美貴の妹の絵里ちゃんが入って来た。
「いいよ、絵里ちゃん、飲み物なにがいい?」
「うーん・・・レモンテイー。」
「わかった・・・ちょっと待っててね。」
バタン
「はい、絵里ちゃん。」
「ありがとう・・・○○君はビールなんか飲むんですね。」
「まあね・・・でも美貴にはナイショだぞ」
「はい。」
「で・・・なにを聞いてほしいの?」
「・・・恋愛。」
「恋愛か・・・好きな人とかいるんだ?」
「・・・はい。」
「ふ〜ん・・・でも、そいつ絵里ちゃんには関心がないわけだ。」
「はい・・・よくわかりましたね。」
「こんなかわいい子に興味ないなんて・・・そいつあんまり女見る目ないよね。」
「・・・」
絵里ちゃんはムッと俺をにらんだ・・・何か俺悪い事言った?
「○○君は・・・お姉ちゃんのこと好きですよね?」
「好きだよ。絵里ちゃんも好きだよ、俺。」
「・・・お姉ちゃんは恋愛感情で絵里は妹としてですよね。」
「まあ・・・そういうことかな。」
「・・・」
472 :
名無し募集中。。。:04/09/23 13:16:08
絵里ちゃんは俺の飲んでいたビールを取り、ぐびぐび飲み干した。
「・・・絵里ちゃん、大丈夫?」
「大丈夫れーす○○君、ビールまだありますか〜、絵里もっと飲みたい〜。」
「・・・」
大丈夫じゃないな・・・
「○○君〜、絵里の気持ちはっきりいいましゅね〜。」
「なに?」
「絵里は〜・・・」
「うん。」
「○○君のこと、大好きでーす。」
「ふ〜ん。」
「・・・信じてませんよね〜。」
「うん・・・」
「ホントだよ。絵里、嘘なんかつかないもん・・・」
「わかったよ・・・って、なに服脱いでるの!?」
473 :
名無し募集中。。。:04/09/23 13:16:36
絵里ちゃんは着ていた服を脱ぎだし・・・下着だけの姿になった。
「・・・○○君。」
「絵里ちゃん、服着なよ・・・・美貴が見たら、俺殺されちゃうよ。」
「・・・美貴、美貴ってそんなにお姉ちゃんがいいんですか?」
「それよりさ。服を着てくれよ、絵里ちゃん。」
「嫌です。」
「なんで?」
「絵里の処女は○○君にあげるって・・・決めてんだもん、抱いてください!!」
「困るよ・・・俺、美貴とした事ないんだぜ。」
「そんなこと絵里には関係ないもん!!」
絵里ちゃんは俺に抱きついてきた・・・絵里ちゃんの小振りな胸が俺に触れる・・・理性がなくなりそうだ。
「・・・え、絵里ちゃん。俺・・・」
つづく
∋☆ノハヽ∈
ノノ*^ー^)<ハァハァ ♥
小悪魔えりりん乙です
▼ハヽヽ▼
/|\(*^ー^)<えりえり♪
⌒⌒''(U 魔 )
▼〜し'~し'
▼ハヽヽ▼
/|\( *^ー^)<えりえり♪
⌒⌒''(U 魔 )
▼〜し'~し'
478 :
名無し募集中。。。:04/09/23 15:15:25
>>473 「なんですか・・・」
「美貴に絶対言うなよ。」
「はい・・・」
俺はさらに理性をなくすため、ビールを2缶一気に飲んだ。
「○○君?」
「・・・俺、やばいかも。」
「なにが?」
「絵里ちゃんとすごくしたい・・・」
「・・・」
「そろそろ大人の階段登ろうか?」
「・・・はい。」
俺は顔を真っ赤に染めた絵里ちゃんの胸をブラ越しに揉みはじめた・・・
479 :
名無し募集中。。。:04/09/23 15:18:58
つづきはやはり美貴テイが出てきて馬鹿馬鹿しくした方がいいのでしょうか?
それとも本番?
それにしても岡村さん人気あるなー、ラジオが楽しみ。
ここはエロ無しスレだから、ミキティ登場!
ショミキ亡き今は多少はエロがあっても俺はかまわないと思うけど
まぁまかせますよ
まあちょっとしたエロネタならともかく
本番をここで書くのはちょっと違う気がする
しかもミキティのじゃないならなおさら
続きまだ〜?
美貴姉ぇは処女なのか?
俺は童貞だよ
ho
ze
488 :
名無し募集中。。。:04/09/23 23:42:02
『元カノ』
#1,2【エースをねらえ】
エースをねらえを美貴と2人で鑑賞中
「彩ちゃん・・・かわええ。」
「王様のブランチじゃん、この人俳優だったの?」
「彩ちゃんに水かけんじゃねえよ。かわいそうだろ。」
「・・・ドラマじゃん。」
「彩ちゃんかわいいー。」
「・・・ふ〜ん。」
「彩ちゃんのテニスルックかわいすぎ。」
「・・・」
「彩ちゃん胸でかい。」
「・・・」
「愛のために〜」
「・・・」
「彩ちゃ〜ん。」
「・・・」
「吉沢君!なに俺の彩ちゃん抱きしめてんだよ!!」
「・・・」
「終わった・・・よかったな美貴?」
「・・・彩ちゃん、彩ちゃんうるせーんだよ!!」
ばこーん
『元カノ』
#1,2【エースをねらえ】 おわり
489 :
名無し募集中。。。:04/09/23 23:49:00
エースをねらえの上戸彩ちゃんかわいかったですね。
でも続編あんまり必要なかった気が・・・
小悪魔のつづきは今から書きます。ちなみに僕は上戸彩ちゃんヲタじゃないので
加護ちゃんテカテカ、辻ちゃんきゃわいい・・・泣かないで。
乙
ho
492 :
名無し募集中。。。:04/09/24 03:20:18
>>478 「あ・・・あー・・・んー・・・あ・・・」
「絵里ちゃん・・・胸、敏感なんだね。」
「絵里、こんなことされたことないもん・・・」
「これ邪魔だよね・・・取っちゃっていいよね?」
「絵里・・・恥ずかしいけど・・・」
絵里ちゃんは恥ずかしげにうなずいた・・・俺は荒々しくブラを剥ぎ取った。
「絵里ちゃん・・・」
「・・・」
ばたっ
「・・・○○君?」
「・・・美貴・・・ごめんなさい・・・もうしません・・・」
「・・・」
「・・・絵里ちゃん・・・このことは二人だけの秘密だよ・・・ぐー・・・」
「・・・」
「あれ、絵里ちゃん?ん・・・もう朝か。」
俺は顔を洗いに洗面所に向かった。
「・・・ん?なんだ、このほっぺの口紅のあと・・・美貴の仕業か?あとで美貴に聞いてみるか・・・」
493 :
名無し募集中。。。:04/09/24 03:21:15
「絵里、なんか今日は嬉しそうね。なんかいい事あったの?」
「・・・うん、あったよ。だけど・・・二人だけのヒミツ。」
「二人・・・誰よ?」
「だから、ヒミツ・・・」
「そういや・・・絵里、昨日○○の部屋から出てきたよね。○○は美貴の・・・彼氏なんだからね。」
「・・・ふ〜ん。」
「なによその態度・・・」
「別に・・・」
「・・・むかつく。」
「○○君は絵里の運命の人だから・・・お姉ちゃんには渡さない。」
「○○となんかあったんだ・・・」
「・・・ナイショ。」
「・・・」
「おーい!美貴、学校行くぞー!!」
「・・・」
「○○君、呼んでるよ。お姉ちゃん、絵里も学校行くね。」
「美貴、早くしろー!!」
「○○、わかった・・・用意するから待ってて。」
「美貴、○○に聞きたい事あるんだ。」
「・・・なに?」
「・・・昨日。」
「なんだよ・・・」
「○○、やっぱいいや。」
「・・・なんだよ、変な美貴。」
「それより明日のバスケの試合美貴も観に行くからがんばってね。」
「絵里ちゃんも来てくれるかな?」
「・・・」
「・・・なんだよ、だまんなよ。」
「○○・・・」
494 :
名無し募集中。。。:04/09/24 03:21:42
むぎゅー
「いてて・・・美貴、なんでほっぺつねんだよ。」
「・・・ナイショ。」
妹に嫉妬した・・・なんて恥ずかしくて○○には言えないよね。
「おはよ、さゆみん。今日も暑いねー。」
「おはよう・・・絵里、なんかいい事あった?ニヤニヤしてるよ・・・」
「うん・・・でも二人だけのヒミツ。」
「・・・?」
『元カノ』
#1,1【小悪魔】 おわり
495 :
名無し募集中。。。:04/09/24 03:33:08
関係ない話ですが最近フィギュア集めにハマリまして
るろうに剣心の600円くらいのフィギュアが凄くいい感じなんですが
どこにも売ってない・・・皆さんがハマってることはなんですか?
ちなみに女の子のは集めてませんので・・・FFのモンスターもいい感じですね。
絵里ちゃんキャワ
乙です
保
乙
499 :
名無し募集中。。。:04/09/24 13:56:53
だめだこりゃ保全
ほ
も
だ
保前
ノノ*^ー^)<保全ですよ?
保
田
▼ハヽヽ▼
/|\从VvV)<ミキミキ♪
⌒⌒''(U )
▼〜し'~し'
┌――┐
/ヽ _, ,_ ヽξ
| |VvV|
|<| 微.乳|>
| | .|
.  ̄ ̄ ̄ ̄
从VvV) <ミキミキ♪
510 :
名無し募集中。。。:04/09/25 02:34:24
んぁ〜、510だぽ
学校 始業前
「おい藤原、なにニヤニヤしてんだよ」
「オース、なんつったって今日はあこがれのミキちゃんと半年ぶりの日直だもんね、ニヤけずにおれんばい フッフッフッ」
「あこがれねえ、あんなののどこがいいんだか、オレにはトントわかりませぬ」
「そんなこといっちゃってー、近すぎてよく見えないってこともあるぜ」
「はいはい、どうせオレは近いものが見えませんよって、老眼かよ」
「藤原クーン、今日は日直いっしょだね、よろしくっ」
「は、はい。こちらこそよろしくです」
「あんたはねえ、まーた忘れ物だって、コレおばさんから」
「ええ、ええ、どうせわしゃボケ老人ですよってんだ」
親友の藤原とミキとオレ、そして密かに藤原に思いを寄せる石川さんが登場し、大波乱の展開が……
だめだこりゃ
急杉田な・・・
ほ
ぞ
保
田
大
学
付
520 :
名無し募集中。。。:04/09/25 17:14:37
だめだこりゃの精神を忘るべからず
IQサプリ対策
保
从VvV) <ミキミキ♪
新作うpさせてもらいます
1
「よいしょっと」
俺は赤字の大きな矢印が書かれた看板をはずして台車に載せた。
台車にはもうすでに、たくさんの看板が乗っている。
軍手を脱いで地図を見た。次の看板までは500メートルくらいか。
少し重くなってきた台車をつかむと、次の看板を目指して歩き出そうと…。
「なにやってんのよ。日曜の夕方に」
赤くなった夕日を背に美貴が立っていた。
「ああ。ちょっと『こども会』の後片付け」
俺は美貴に笑いかけながらまた歩き出す。
「あんたまた、町内会のやつ押し付けられたの?」
「『こども会』だって」
「ホントにお人好しなんだから…」
美貴は俺の隣に来ると一緒に歩き出した。
「今日はなんだったの?」
「オリエンテーリングっていうか、遠足かな。その道案内の看板を片付けてるんだ」
俺があごをしゃくると、美貴が振り返って台車に乗せられた看板を見た。
「お前はなにやってるんだ?」
俺が何の気なしに尋ねると、
「えっ!ミキ?ミキは…さ、散歩よ。散歩してたの」
なぜかめいっぱいうろたえながら答えた。
「そうか。…じゃあ、ちょっと手伝ってよ」
「しょうがないなぁ。手伝ってやるか」
美貴は台車の取っ手の片方をつかむと一緒に引っ張ってくれた。
美貴が少し楽しそうなのは俺の気のせいなのかな。
2
「あっ!あれじゃない?」
美貴は電柱に針金で取り付けられた看板を指差す。
「ああ。そうだ。…ちょっと待って!」
美貴が電柱に駆け寄るところで俺は声を出した。美貴は不思議そうにこっちを見る。
俺は台車を電柱に寄せると、突っ立ってる美貴をよそに軍手をはめた。
「針金が危ないから…。俺がやるよ」
ペンチを手に針金をはずす俺を、美貴は微笑みながら見ていた。
「よいしょっと。…なに笑ってんだ?」
台車に看板を放り込みながら美貴に尋ねてみた。
「ちょっと…懐かしいなってね」
「懐かしい?」
俺は軍手を脱いだ。
「うん。ミキたちもこども会の遠足行ったよね。おぼえてる?」
「えっと、おぼえてる、かな」
「おぼえてないの?」
俺は記憶を呼び起こす。
「ほら、あんたが看板見逃して迷っちゃて。夜になって、お母さんたちが見つけてくれるまで、どっかの神社で待ってたのよ」
「あぁ。おもいだした。俺の記憶じゃ、美貴が看板見逃した気が…」
美貴が俺を睨みつける。
「なんでもない…。その時もこの道だったんじゃないかな」
地図を確認しながら言った。
「そうそう。今ならなんでもない道なのに、あの頃は初めての道だったから…」
俺たちはもう見慣れてしまった道を、懐かしい気持ちで眺めた。
「たしかあの時、美貴泣きそうになってたよな」
「そんなことないよ。泣きそうだったのはあんたでしょ」
「ちがうよ。美貴が急に黙り込んだの、おぼえてるもん」
俺は美貴を促して歩き出した。
「それは…あんたがいじめるからよ」
美貴も台車をつかんで歩き出す。
「俺が?そんなわけないだろ」
「そうなの!」
3
「男の子は…ス、スキな子いじめたがるって言うもんね」
ドキッとした。
美貴を見ると、美貴はうつむいて足元を見ながら歩いていた。
「…お前、それが言いたかっただけなんだろ?」
これでなんとかごまかせるだろう。
と思ったのに…。
「そんなことない!」
美貴は少しムキになって言い返した。
「でもさ…あんたさ、あの頃よく言ってたじゃん…」
「なにを?」
美貴の顔がドンドン赤くなる。
「……ミキのこと、その…スキだって」
美貴は俺の方を向こうとした。俺は慌てて目を前方に向ける。
今日の美貴は…なんか、積極的って言うかアグレッシヴって言うか…。
「む、昔のことだろ。なんだよいまさら…」
俺な心臓がその動きを増してきた。台車の取っ手を握る手にも汗がにじむ。
秋になって少しずつ温度を下げてきた風も、俺の体を冷やしてはくれない。
「…昔のことってことはさ、今は…もう、ちがうの?」
美貴の視線を横顔にひしひしと感じていた。
俺は思い切って、美貴の方を見た。今度は美貴が慌てて目を逸らす。
「どうしたんだよ。今日の美貴なんか変だぞ」
自分の声が上ずっているのが分かった。
「それとも、言って欲しいのか?子供の頃のように」
意地っ張りな美貴を挑発するように言ってみた。これで、おとなしくなるだろう。
多分、「なに言ってんのよ、バカじゃない」とか言うはず。
と思ったのに…。
なんと美貴はコクンとうなずいた。
4
「なんかあったのか?」
美貴は大きく首を振った。
「…なんにもないよ。ただ…。ただ今日こそはっきりさせたいと思って…」
「今日こそって…。散歩中に偶然会ったんじゃないのか?」
また首を振る。
「違うのかよ」
「…おばさんに聞いたの。お昼過ぎに聞いたのに、探し回っててこんな時間になっちゃった」
そう言って照れたように笑った。
俺は笑うどころじゃなかった。心臓が狂ったように動き、手のひらや背中には汗が吹き出る。
顔に血が集まってきて、少しクラクラしていた。
いきなりそんなこと言われても…。
「どうなのよ。もう、…ちがうの?そうじゃなくなちゃったの?」
俺は立ち止まった。美貴も俺の横で立ち止まる。
「…言うのは簡単だよ。その…スキだってさ。それに多分、俺は美貴のことスキなんだと思う」
美貴の顔が輝きかけて
「でもそのスキが、恋人としてのスキなのかどうかは、まだ分からない」
少し複雑なものに変わった。
「美貴がそういう、何事もはっきりさせたい性格だってことは俺が一番知ってる。でも俺たちも、もう子供じゃない」
「でも…!」
言いかける美貴を遮った。
「あの頃みたいに、ガキの頃みたいに何も考えないでスキとは言えないよ…」
「……でも、嫌いなわけじゃないんでしょ。ミキのこと…」
いつもの強気な美貴からは考えられないくらい、弱々しい声だった。
「ああ」
「他に好きな人がいるわけじゃないんでしょ?」
「ああ。美貴以上に好きな人はいない」
「でも、…でもまだ言ってくれないんだ」
なんかすごく悪いことをしている気がしてきた。
でも、いい加減な気持ちでそんな大切な言葉を言うことは出来ない。
「…ゴメン」
5
「ミキは今すぐ言えるよ。あんたのこと、ス…」
「ちょっと待って!!」
美貴はびっくりして俺を見た。
「今はちょっと待って」
「そう…」
美貴はまたうつむく。罪悪感が俺の胸を締め付ける。
俺は美貴から目を逸らして大きく息を吐いた。
「…今から言うことはただの独り言。もしかしたら誰かに聞こえちゃうかもしれないけど…」
美貴が俺のほうを向くのを感じた。
「その娘にはすごく申し訳ないことをしてると思ってる。ホントは俺だって言いたい」
「……」
「すごく不安になる。もしかしたらその娘、俺がグズグズしてる間に他の誰かといい関係になっちゃうかもしれない」
「そんなこと…そんなことないよ」
美貴が大きく首を振った。
「もしかしたらだよ。それに、これ独り言」
俺は薄く笑った。
「うん。分かってる」
「…でも適当なこと言いたくない。適当なことしたくないんだ」
「……」
「だって、俺にとってその娘は…いいかげんには出来ない、大切な人だから」
顔が熱い。俺は美貴の方を見れなかった。
「だから…出来れば、出来ればでいいから待ってて欲しいんだ。自分でもわがままだと思うけど。ちゃんと、俺の方から言いたいんだ」
「…うん」
「いつの日か絶対、絶対言うから。それまでその娘に…美貴に待っていて欲しい」
美貴は大きくうなずいた。
「わがまま言って、ゴメン」
「…あんた昔から、まじめだったもんね。しょうがないよ。それだけちゃんとミキのこと考えてくれてるってことだしね」
美貴は俺の二、三歩前に進む。
「これは、ミキの独り言ね」
そう言いながら、振り返って俺を見た。
「ミキ、待ってるよ。ずっと待ってるから。楽しみにしてる。その日が来るのと…あんたがなんて言うのかを」
6
「…ありがとな」
心があったかくなるのを感じた。
「だから、独り言だって」
美貴が笑う。俺も思わず微笑んだ。
「でも、驚いたよ。美貴もこんなにしおらしくなるんだな」
「なによそれ。…今日は特別なんだからね。調子に乗らないでよ」
「分かってるって」
俺は再び台車を持って歩き出した。
「次の看板は?どこなの?」
美貴もすぐに手伝ってくれた。
「もう、看板はないよ」
「…じゃあどこに向かってるの?」
「町内会の集会所」
「それってこっちじゃ遠回りなんじゃないの?」
「だね」
美貴はため息をついた。
「なにやってんのよ。道、間違えたの?」
俺は首を振った。
「わざと。わざと遠回りしてるんだ」
「……」
「ちょっと、遠回りして帰りたい気分だった。美貴は?俺と同じ気持ちじゃなかったの?」
「…なに言ってんのよ。バカじゃない」
分かれ道に出た。
右に進むとすぐ集会所。まっすぐ進むとさらに遠回りすことになる。
「…調子に乗らないでよ。今日は特別なんだからね」
顔を赤くしながらそう言うと、美貴はまっすぐに進んだ。
了
またまたスピッツです。スピッツの『愛の言葉』
GJ乙
乙です
エレカシさんリアルタイムキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
エレカシさんのを読むとすごくキレイな風景が頭の中に浮かんできます。乙!!
萌え
保
538 :
名無し募集中。。。:04/09/26 02:03:00
>>532 スピッツお疲れ。
視線をそらし合う二人の描写がいいぞ。
539 :
名無し募集中。。。:04/09/26 03:58:20
だめだこりゃ深夜保全
保
素晴らしい。たまにはエレカシさんのコメディものも見てみたい
ほんと毎度GJ
ほ
从VvV) <ミキミキ♪
从VvV) <ミキミキ♪
po
ru
保
今日は作品投稿なしか・・・
ほ
○○、美貴の歌が聴こえる?
○○、歌に込めた美貴の気持ち届いてる?
仲のいいお隣さんだった二人の間に850kmくらいの距離が出来て、もう3年も経つんだね。
最初の1年目は『美貴は日本中飛び回ってるわりに全然会えないねぇ?』
なんて電話で言って二人で笑ってたね。
お互いの忙しさに流されて、いつのまにか音信不通になった二人。
どこの大学に行ったの? 野球部に入った? レギュラー目指して頑張ってる?
か、彼女とか出来た…のかなぁ?
会えなくなったけど○○の顔は忘れてないよ。
小さい頃に話してた○○の夢はプロ野球選手になること。
小さい頃からいつもまっすぐな気持ちで全力で野球に向かっていってた。
野球してる○○、ホントカッコ良かったし輝いてた。
そんな○○が、そして○○を応援してる自分自身も好きだった。
美貴は○○から教わった。
夢はただ見るだけのものじゃなくて叶えるものだって。
美貴の夢は叶ったよ。
挫折もしたし、くじけそうにもなったけど○○を思い出して頑張った。
あきらめないで頑張って美貴はなんとか歌手になったよ。
○○、あの頃の夢は今も元気ですか? 夢に向かって今も頑張ってる?
美貴は今日も歌う。
辛く、苦しいときに自分を助けてくれた「歌」に恩返しをするため。
美貴を応援してくれる、そして美貴の歌で元気になってくれるファンのみんなのために。
そして小さい頃から歌うことが大好きな自分自身のために。
でも…もうひとつ理由があるんだ。
会えなくなったひとに今の自分を知ってもらうため、大切なひとに自分の居場所を伝えるため。
美貴はここにいるよ?
いつか○○が美貴の前に現われてくれるんじゃないかって勝手に思ってる。
『藤本さ〜ん、お時間で〜す。』
「あ、は〜い。」
○○、期待して待ってるよ?
じゃ、行って来るね。
『ロケットへの二人ゴト』 完
いいね
かなりいい
皆さんどうもです
>>541さん
コメディですか…うーん
次作にとはいえませんが、出来れば書いてみたいと思います。
けど、自信ないので期待しないでください
実は一度、一レスものでだめだこりゃを書いてみたことはあるんですけど…
『ロケットへの二人ゴト』 さん
こういうの大好きです。ちょっと鳥肌立つくらい良かったっす
なんか久しぶりに槇原敬之の「遠く遠く」が聴きたくなった
>>555 あれはいいよね
地元離れるときに聴いて泣いた
故郷を離れて東京に出てきた人はこのスレにも多いんだろうな
理由はそれぞれだろうが、寂しさの感情はみんな同じだ
保
全
ho
おいおい
保全ぬるぽ…。
ほ
も
ご感想ありがとうございます。
いつもオチのある話ばかり書いてると逆に綺麗な終わりの話を
書くのがすごく大変だったりします。
さわやかなバッドエンドとか…。
『遠く遠く』ですか、なるほどああいう風にあったかい雰囲気を
感じていただけると嬉しいです。
エレカシさんに深く敬意を表しつつ
『ZARD・マイフレンド』と『GLAY・Way of Difference』をベースに
作らせていただきました。
567 :
名無し募集中。。。:04/09/27 19:23:04
作家さんガンバレ保全
568 :
名無し募集中。。。:04/09/27 19:54:27
ho
569 :
名無し募集中。。。:04/09/27 20:23:16
保全
从VvV) <ミキミキ♪
コメディものを考えていたにもかかわらず、なぜか突然思いついたネタを
うpさせてもらいます
俺は河川敷の草の上に寝そべり、美貴は俺の隣に腰を下ろしていた。
目の前には大きな川が緩やかに流れている。
少し冷たくなってきた風が俺のほほをなでた。
大きく息を吸った。草のにおいに混じって、秋のにおいがした気がした。
「…寒くなってきたね」
「ああ。…もう帰るか?」
「ううん。もうすぐ冬が来るんだと思っただけ」
川の方を見ながら美貴がつぶやいた。
「そうだな」
「寒くなっても、川は凍らないよね。なんでだろ?」
「水が流れてるからな。動いている水はよっぽどのことがない限り凍らない」
俺は体を少し起こした。
「そんなこと知ってるよ」
美貴はバカにされたと思ったのか、少しむくれた。俺は微笑みで謝った。
「…川って不思議だよね。名前も形もあるのに、その中身は絶えず変わっていく」
そう言って美貴はまた川を眺め始めた。
「……俺たちと一緒だよ」
「…えっ?」
「俺たちにも名前がある。形もある。なのに中身は絶えず変わっていく。少しずつ。確実に」
「……」
「でも、だからこそ、俺と美貴の関係は凍らないんだよ」
照れくさくて俺はまた草の上に寝転んだ。
「これからも?」
「ああ、これからも」
「ずっと?」
「ああ、ずっとだ」
「だといいけど」
美貴は俺を見つめながら、寝転ぶ俺の前髪にやさしく触れた。
大きく息を吸った。草と秋のにおいに混じって、美貴のにおいがした気がした。
了
『川の流れのように』です
良いね
かなりいい
(・∀・)イイ!!
こんな会話してみたい(*´д`*)
ho
こんな気障なこと俺には言えないんだろうなぁ・・・
581 :
名無し募集中。。。:04/09/28 03:59:45
だめだこりゃ深夜保全
582 :
名無し募集中。。。:04/09/28 04:37:48
乙
ho
ze
m
o
r
o
d
Q
n
ho
すっきりしてんなー
ho
hoっとする 美貴の笑顔と 呪いのローラー byエプソン
もろ、DQN(ドキュン)?
>>598 既に別スレで書いてしまったけど、この画像から小説のネタが浮かんだので暇な時うpします
待ってます
夜が明けたのはなんとなく分かっていた。
けれども、ギリギリの時間まで布団の中でウトウトしていたいし、これ以上に幸せなことはなかなかないと思う。
下の階でドタドタと音がする。なんだろう?でも僕には関係ないや、もう少し眠ろう。
そんなことを思いながら寝返りを打つと、僕の部屋のドアが開いた。
まどろんでいた目を少し開けると、美貴がそこに立っていた。
どうやらさっき下の階でドタドタやっていたのは、この隣に住む幼なじみだったと見える。
「○○・・・」
物凄い勢いで階段を駈け上がってきたせいなのか、美貴の顔は真っ赤に上気し、息も荒くなっている。
今朝の美貴の様子がいつもと違うことは声の調子でなんとなく分かった。
しかし、眠い目をこすりながら、よくよく美貴の姿を見てみると、
おかしいのは声の調子ばかりではないことが分かってきた。
辛うじて男に見間違われない程度に神様が美貴に授けたと思われる、いつもの薄い胸とは違うのだ。
なんだか中世ヨーロッパの騎士のような分厚い鎧の様なものに覆われているのである。
一体なんのために美貴がそんな重装備をしているのかが分からない。
「なんだ、夢か・・・」
そう結論付けて、僕はまだ自分の温もりが残っている布団に身を委ねた。
「ちーがーう!!夢じゃなーい!!」
美貴はそう言いながら、興奮した様子で、力任せに僕の布団を剥奪した。
「なんだ、夢じゃないのか」
僕は身を起こし、ベッドに座る態勢を取って、もう一度、まじまじと美貴の胸のあたりを見た。
美貴の胸をまじまじと見るなんて事はなかなかない事だが・・・
それにしても見事な甲冑を身にまとっている。
僕はまず、誰もが真っ先に聞くであろう質問を美貴にぶつけてみた。
「おまえ、その格好なんだよ?」
「知らないのよ!!朝起きてみたらいきなりこうなってたの!!」
なんだそりゃ?
近いうちにまた続きを書きます
つづきが楽しみだな
SFジュブナイルみたいになるのかな
「○○、どうしよう?」
美貴は物凄く困った顔をして、心からの助けを僕に求めた。
動くたびに胸の鎧がガシャガシャ言うので、鬱陶しい。
「・・・いや、どうしようって言われてもなあ・・・」
実際、僕に何が出来るというのだろうか。
そりゃ藁をも掴みたい美貴の気持ちも分からなくもないけど、
目が覚めたばっかりで、目の前に起こっていることがいまいち消化しきれないし、
100%パッチリ目覚めたとしても、消化しきれるかどうかも怪しいものだ。
そんなところに、僕の母親が下で作っている味噌汁の匂いが漂ってくる。
「うん、まあ・・・とりあえず朝飯を食って学校に行こう。話はそれからだ」
「ええっ!?やだ、こんな格好で学校行くの?」
「おまえ出席やばいって言ってただろ?どんな格好だって行くしかないじゃん」
「分かったわよ!!行く!!行くわよ!!」
美貴は腹を決めたようだった。
僕たちはそれぞれの家で朝御飯を食べて、一緒に学校へと向かった。
相変わらず美貴の胸には、本人の意思とは裏腹に、
銀メダルと銅メダルを混ぜたような色の胸当てが朝日を浴びて誇らしげに輝いている。
なにも光るような色じゃなくてもいいのに―――
美貴はそんな風な目で、恨めしそうに自分の胸を気にしている。
その輝きを道行く人の目にはなるべく触れさせないように、
美貴は絶えず忙しそうに僕の後ろに回り込んだり、死角に入り込もうと必死になっている。
そんな美貴の胸に変化が現れたのは、
駅の近くで50過ぎの、初老の男性とすれ違ったときだった。
ガー、ガーッ、ガッ・・・ガガガ
美貴の胸のところに開いた一文字の口のような箇所から、パラリ、と一枚の紙が落ちた。
「おい、美貴、なんか落ちたぞ」
「落ちたね」
「拾えよ」
「○○が拾ってよ。私、かがめないんだから」
「仕方ないな・・・」
僕はアスファルトに落ちた一枚の紙を拾い上げた。
「?」
紙には見事なゴシック体の大きな文字で、こう記してあった。
「やだ、あのオジサン、絶対ヅラだわ。だって明らかにずれてるし・・・」
「なんだぁ?こりゃ?」
「どうしたの?」
美貴はガシャガシャと音を立てながら僕の側に歩み寄って来て、僕の持っている紙を覗き込むと、
「やだ・・・」とつぶやいて顔を青くした。
そこへ、僕たちの学校のある駅から2つ先にある高校の制服を着た女子高生が通りかかる。
ガーッガッガッ・・・ガー・・・
また一枚の紙が地面に舞い落ちた。
それを拾い上げて読んでみると、今度は小さな明朝体で、
「すっごいブス」と書いてあった・・・。
長編は読む人が疲れるし、
書いた後にいちいち続きますだのなんだの書くのが鬱陶しいので嫌いなんですが、
今日はもう寝ますので続きはまた今度。
>>epson氏(勝手に命名w)乙!
,5760dpi、
ノノノノヾヽ
(VvV川
<二二< (ヘ
ノ__ノ_i ∪
/ /∨ヾ ヽ
~~∪∪~~
続き楽しみにしてますよ。
ほ
乙
epsonさんおもしろい
話が広がりそうなネタですな
615 :
名無し募集中。。。:04/09/29 14:39:53
ho
618 :
名無し募集中。。。:04/09/29 17:54:02
『元カノ』 MIKI 41 CHUCK
#A【Minority】
16スレ目
>>316の続き
「○○、見て富士山。」
「おー、富士山でけえな。」
「・・・美貴、今度○○と二人で富士山に行きたいな。」
「じゃあ来週にでも行くか?」
「うん、楽しみにしてるね。」
美貴は俺の肩に頬をすり寄せた・・・やけに今日は女の子っぽいな
「・・・○○昨日さ。梨華ちゃんとなんかあった?美貴、すごく気になってんだけど。」
「美貴、そんなに知りたいか?」
「うん、教えて欲しい・・・○○の事なら全部。」
「・・・」
「聞かして・・・」
「美貴・・・絶対怒るなよ。」
「そんな怒らないよ・・・って言うか怒るような事したの?」
「はい・・・しました。」
619 :
名無し募集中。。。:04/09/29 17:55:29
美貴の表情は意外なほどに優しかった・・・いつもなら血相変えて怒るのに
「・・・で、なにしたの。」
「まず石川さんとラブホに・・・行った。」
「ラ、ラブ・・・美貴とは行ったこと・・・○○ないよね。」
「・・・そうだね。」
「・・・」
「石川さん、熱出して倒れたんだ・・・すぐ休ませられる場所はそこしかなかったんだ。」
「ふ〜ん・・・」
美貴の表情が少し変わった・・・ちょっと怒ってるのか?
「で、帰ろうとした・・・すると石川さんが。」
「・・・」
「『○○君と一緒にいたい…あたしのわがまま今日だけは聞いてください!!』って言ったんだ。」
「うん・・・それで。」
「石川さんとキス・・・した。」
「・・・」
「ちなみに・・・ディープなやつ。」
「そんなことどっちでもいいよ。そんなこと美貴、聞きたくない・・・」
「・・・だよね。」
乙!
ほ
)) ) ))
▼ノノノ_, ,_゚oヽ▼
/|\川VoV从 < でこでこ?
⌒⌒''(U 貧 )
▼〜し'~し
ほ
川VvV从<ミキミキ♪
>>606続き
僕は自分が拾い上げた、この2枚の紙によって、
今美貴が置かれている深刻な状況をようやく把握できた。
美貴の胸についているものは、鎧ではなく、プリンターだったのである。
しかもそのプリンターは、美貴が心で思ったことや感じたことを
美貴の意思には関係なく印刷してしまうらしい。
もっとも美貴自身は1枚目でそのことに気付いていたようだったが・・・。
「こりゃあ大変だ」
それが僕の口をついて出た最初の言葉だった。
ガーッ、ガガッ、ガーッ・・・
そして、美貴の胸からも「こりゃあ大変だ」と書かれた紙が・・・。
「おまえ学校休んだ方がいいんじゃねーの?」
僕は美貴にそう勧めたが、ただでさえ出席日数の足りない美貴に選択の余地はない。
「いや、行くよ、美貴は。どうせいっつも何も考えてないし。大丈夫よ」
「大丈夫か?本当に。」
「大丈夫、大丈夫、早くしないと電車に遅れちゃう」
意外にも、当事者である美貴は案外強気で、弱気になっているのはむしろ僕の方だった。
美貴は渋る僕をせき立てて、駅の改札口まで早足で歩き始めた。
相変わらず、胸の鎧、いやプリンターがガシャガシャと音を立てていた。
ガガー、ガー、ガガガッ
朝の通勤電車に乗り込むと、美貴のプリンターはいよいよ量産体制に入った。
不思議なもので、この美貴の(というより美貴のプリンターの)不審な行動をとがめる人間は誰一人いない。
みんな気付かないフリをしている。
ガタンゴトン、ガーッー・・・ゴトン・・ガガッ・・ガタンガガッ
電車の走る音とプリンターが奏でる不協和音のせいで、
僕は生まれて初めて音酔いというものを経験した。
バス酔いでも船酔いでもなく、音酔いである。
それでも、僕は美貴の胸からとめどなく排出される紙を拾い集めなければならなかった。
電車が混んでいるせいで、紙に目を通す暇などない。
ただただ無心に紙を拾う作業の繰り返しである。
電車は30分ほど走り、ようやく僕たちの学校の最寄り駅に停車した。
僕は通学カバンと、100枚ほどになった印刷物を抱えて電車を降りた。
「なんでこんなに混んでるのよ!?ムカツク」
「こいつ朝からニンニクなんて食べてくるんじゃないわよ」
「まだ、こんな駅にいるの?全部すっ飛ばしてくれればいいのに」
「その顔でロン毛?」
美貴の胸から出てきた紙には、まあ大体こんなことが印刷してあった。
僕が抱えている紙の重さは、そのまま美貴が発した怒りの重さということになる。
「それにしても膨大な量の怒りとストレスを抱えて生きてるんだなあ、おまえは。」
「・・・・・・。」
美貴はもう口もききたくないといった様子である。
まだ朝だと言うのに、その顔は疲れ果てていて、歩き方もフラフラしている。
「みきたーん、おっはよう!!」
学校について、僕たちに真っ先に挨拶してきたのは、いつも元気な松浦さんである。
「ああ、松浦さん、おはよう・・・」
「あれーっ?みきたん、胸に何くっつけてんの?」
挨拶を返した僕を軽く無視して、松浦さんは美貴の異変に食いついた。
「えっ?いや・・・まあ・・・ちょっと・・・」
美貴はあまり自分の胸のことを話したがらない。
まあ、それはいつものことなんだけど、いつもとは少し事情が違っている。
「あ、そうそう、私ね、昨日彼氏にピアス買ってもらったんだあ・・・見て見て、可愛いでしょ?」
自分のことが大好きで、なおかつ切り替えの早い松浦さんは早速自分の話を始めた。
「あー、本当だ。すごく可愛い!!」
自分の胸から話題がそれたせいか、美貴も機嫌よく松浦さんのピアスの自慢話に乗った。
ガガー、ガッガッガッ・・・
そこに、美貴の胸から一枚の紙が・・・
僕はその紙を拾い上げて、目を通した。
紙の上に、冷たく、無機質に並んだ文字を見て僕は背筋が凍った。
「正直、あんまり似合ってない・・・」
こ・・・これは松浦さんの目に触れたらマズイ・・・
僕は慌ててその紙を背後に隠した。
しかし、胸から紙を出すなんて離れ業を隠し通すのは到底無理なことで、
松浦さんは僕の手から素早く紙を奪い取り、目を通し始めてしまった。
「あ・・・亜弥ちゃん、それはね・・・」
美貴はこの上なく慌てた様子で松浦さんのフォローにかかる。
後になって考えてみると、このフォローは明らかに逆効果だった。
知らぬ存ぜぬで通しておけば、適当にごまかせたのだ。
「・・・みきたん・・・何コレ?」
松浦さんは声を震わせて、悲しそうな上目遣いで美貴をにらみつけた。
「い、いや・・・松浦さん、それは・・・」
僕が咄嗟に取り繕おうとした瞬間・・・
ガッガッガッ・・・ガガーーーーー・・・
「美貴が思ってることが全部プリントされてるってバレたらヤバイ」
なんて紙が出てきたものだからもう言い逃れは出来ない。
「みきたんのバカ!!うわぁぁぁん・・・」
松浦さんは大声で泣き喚きながら走り去ってしまった。
僕は松浦さんを追いかけて、釈明しようともしたのだが、
一方では美貴の落ち込みようも尋常ではない。
結局僕は、「ま、まあ・・・これで友情が終わったわけではないし・・・」
などと取ってつけたような言葉を美貴にかけてあげる事しかできなかった。
なす術もなく僕は美貴を連れて教室に向かった。満足に美貴を励ますことも出来ないまま・・・
「ミキティ、○○君、おはよう!!」
教室に入ろうとする僕たち2人を呼び止めたのは石川さんだ。
なにやら胸の辺りに大きなバスケットを抱えている。
「あのね、私昨日クッキー焼いたから持ってきたの。良かったら食べてね」
「本当?いいの?」
僕は遠慮なく石川さんのバスケットからクッキーを一枚取った。
美貴も「ありがと」と言ってクッキーを取り出す。
その場で口にしたのだが、これがまた何とも言えない味である。
なんだかクッキーと言うより馬糞のような味がする。
「どう?」石川さんは目をキラキラさせながら、僕たちの批評を心待ちにしているようである。
「うーむ・・・」僕は口の中に広がる馬糞の味を噛み締めながら、なんとかうまい感想を考えていた。
要領のよい美貴は「うん、おいしいよ。今度作り方教えて」とかなんとか言っている。
ガガーー・・・ガッガッ・・・
出てきたのは毛筆のような書体で、紙いっぱいに書かれた「まずい」の3文字。
それを目にした石川さんは、「そんな・・・ヒドい・・・一生懸命作ったのに!!」と言って走り去ってしまった。
・・・美貴は今日だけで何人の友達をなくすのだろうか・・・
次で完結の予定
おつ!
面白いね〜
オールナイトニッポンでタッチとか
epson氏乙。ナイスアイディア賞。
おもろい!
637 :
名無し募集中。。。:04/09/30 04:56:03
だめだこりゃの精神を忘るべからず
乙
ほ
641 :
名無し募集中。。。:04/09/30 12:43:27
>>619 美貴と無言のまま新幹線は走り出す・・・美貴はずっと窓の景色ばかり見ている。
「美貴、あのさ・・・」
「なによ。」
「怒んないで聞いてくれ・・・」
「・・・別に美貴怒ってないよ。」
「石川さんとの事まだあるんだ。」
「・・・ふ〜ん。」
「胸も触った・・・パンツに手も入れた。」
「・・・」
「石川さんとセックスしたかった・・・」
「・・・」
「でも・・・美貴の声が聞こえたんだ。」
「・・・」
「『○○…美貴との約束忘れたの?』って・・・」
「・・・どういう事、美貴に気でも使って遣ってんの?」
「本当に聞こえたんだ・・・美貴の声。」
「・・・ふ〜ん、でも梨華ちゃんの裸見れてよかったね。」
「うん・・・・・あっ!?」
「・・・」
「ちゃかすなよ・・・美貴。」
「・・・」
642 :
名無し募集中。。。:04/09/30 12:44:04
美貴はまた窓の景色を見ている・・・しかし今度は嬉しそうだ。
「○○、最後までしてないんだよね。」
「美貴の声、聞こえたから・・・」
「じゃあ・・・美貴と最後までする?」
飲んでいたお茶を思わず俺は噴きだした・・・周りの人達も笑っている。
「○○!?冗談よ冗談・・・美貴、そんな簡単にさせないわよ。」
「美貴・・・いきなり冗談はやめろよ。俺、真剣なんだから。」
「ごめんね。」
美貴のお願い○○に通じたみたい。約束、覚えていてくれててありがとう・・・○○。
京都で○○・・・美貴と最高の思い出づくりしようね。
P.S.今度、梨華ちゃんと浮気したら絶交だよ。
乙
644 :
名無し募集中。。。:04/09/30 15:33:02
>>642 俺達は現在名古屋、美貴も機嫌がいい。弁当3つも食べるんだもんな・・・しかし悲劇は突然やってくる。
「・・・美貴、どんだけ弁当食うんだ?太るぞ。」
「美貴は成長期なんだからいっぱい食べんのよ。」
「成長期ね・・・」
俺は美貴の胸をチラッと見た。
「・・・何処見てんのよスケベ。」
「美貴・・・ちょっと眠いから寝るぞ。」
「うん。」
「・・・京都に着いたら起こして。」
「わかった・・・美貴、トイレ行ってくるね。」
「・・・ああ。」
さてと眠るか・・・美貴・・・石川さん・・・美貴・・・石川さん・・・ふたりの顔が浮かんでくる。
どっちを取ればいいんだろう?美貴も石川さんも傷つけたくないし二股は俺のガラじゃない・・・
ん?・・・美貴かトイレに行ったにしてはやけに早いな。
「○○君・・・」
「い、石川さん!?」
「・・・付いてきちゃった。」
石川さん、付いてきちゃったって・・・神様は俺に試練をなぜ与えてくれるんですか?
乙乙
非常に乙
そろそろミキティがセックスしよって言う頃だな
ほ
ほ
乙です
○○が死んだ。でも実感は無い…
死んだって言ったってアレでしょ? ほら、例えば友達が遠くに引っ越しちゃって
それが、考えてたほどあんまり寂しいとか感じなくって、実は大した親友でもなかったんだって
あーそうだったんだって改めて気付かされたみたいな…
そうなっちゃうと、電話とかワザワザかけようとも思わないし、あっちからも掛かってこない。
一応、メモリには入れてあるんだけど番号変わっちゃったかな?
とか薄々感じてるの。
アタシの方もひょんな事から番号変えちゃって、それっきりみたいな。
何処にも繋がんない番号だけがゾンビみたいに残ってるんだよね。
アハハッ、可笑しい笑える。
笑いすぎたら涙出てきた。
で、後で同窓会とかでばったり出くわしちゃって凄く気まずい。
周りが親友同士、お互い積もる話もあるだろうとか、勝手に勘違いしてこっそり離れてくわけ。
こうなるともうどうして良いか分かんないほどパニック。
お互い、久しぶり。とか取り合えず挨拶するんだけど話続かないの。
で、まあ。差し障りのない話がテンポ悪く進んでまた黙るの繰り返し、実は切り出す機会を両方
とも狙ってるんだよね。
こういうのはきっと先制パンチが大事なんだろうし、電話したんだけど通じなかったって言ったもん
勝ちなんだ。
でも、もし相手側が昔の番号にかけて着てたらなんて、無い事ばっか考えて言うに言えない。
そんな微妙な空気のまま二次会に突入して、やっぱそうなったらお酒ぐらいは入ってると思うんだ。
何となく、お酒は飲める年になったけどノリは高校生のまんまって感じ?
そうなると、やっぱ暴走すると思うんだよね。
次の日になったら何やってたか憶えてないくらいで、代わりに頭がガンガンすんの。
それで、何故か携帯にはその元親友の新しい番号が入っててあれ?って。
からかうようなノリで思わず電話しちゃうんだよ。
電話してそれで…○○、もう居ないんだ……
*注 ヒロイン:携帯電話を見つめて暫く俯いたまま
「なあ? なんでウチのクラスの出し物で俺が死んだことになってんだ?」
「さあ?」
「さあって…文化祭でやるにしたってテーマ重すぎだぞ。これ」
「梨華ちゃんに台本任せたの、美貴じゃないよ」
「ん〜〜」
「って言うかさ、別にアンタってわけでも無いと思うんだけど?」
「そうなのか? 確かに言われると自信ないな」
「でしょ? って言うか自意識過剰」
「何がだよ…」
「だって、美貴がアンタのために此処まで落ち込むわけないじゃん」
「そうなのか?」
「もちろん!」
「言い切ったな…」
「きっぱり、はっきりっ」
「なんかムカつく…このお菓子はお預けだ」
「あッ、ちょっと!」
力づくで取られた……少しは落ち込めよ、だめだこりゃ
乙
从VvV) <ミキミキ♪
乙です!
657 :
名無し募集中。。。:04/10/01 03:51:49
>>644 「○○君、隣に座っていいかな?」
「・・・」
「ダメ?」
美貴がもうすぐ帰ってくる。まずい・・・絶体絶命のピンチだ。
「兄ちゃんも大変だね〜。」
「うらやましいぞ〜!かわいい子二人、てだまにとるなんて。」
嫌味が周りから聞こえてくる。俺の気も知らないで・・・
「○○君・・・」
「俺、美貴と二人で旅行に来たんだ・・・石川さん迷惑なんだよ。君の気持ち・・・」
・・・こんな事、言えるか。う〜んどうしたらいいんだ?
「ほら姉ちゃん、ここ座んな。ほんと兄ちゃん、うらやましいよ。」
「おじさん、ありがとうございます。」
658 :
名無し募集中。。。:04/10/01 03:52:21
石川さんは通路をはさんで俺の隣の席についた・・・美貴が帰ってきたらなんて言えばいいんだ?
周りの人達の視線が気になって俺の眠気も消えた。
「美貴ちゃんは○○君の大事な女か・・・」
なにが言いたいんだ石川さん?
「あたしに昨日言ったよね。」
確かに言いました。
「でも、あたし美貴ちゃんに負けないから。○○君があたしの事、本気で好きになるまで諦めないよ。」
石川さん・・・
「いいぞ〜姉ちゃん!!」
「その姉ちゃんしとけよ〜かっこいい兄ちゃん。」
「いいなあ〜青春だね〜。」
周りから石川さんに拍手の嵐・・・それよりなんでみんな俺たちの話を聞いているんだ?
「○○、なんの騒ぎ?」
「み、美貴!?」
こうして俺達の三角関係が始まった。
659 :
名無し募集中。。。:04/10/01 03:58:57
ガサ入れって久しぶりに観たんですが。いま観るとおもしろいですね。
陰毛抜く女・・・面白い笑っちゃいました。亮のちん○見せるのとか
関係ない話ですが・・・ロンブーぷらちなお疲れ様。
乙です
h
乙ほ
从VvV) <ミキミキ♪
MIKIMIKI
間違えた
こんなに時間空いて大丈夫なんだね。
平日の昼間なんてこんなもん
669 :
名無し募集中。。。:04/10/01 18:11:13
保守
670 :
名無し募集中。。。:04/10/01 18:24:38
「○○、なんで梨華ちゃんがいるのよ!?」
「えっと・・・それは・・・」
「○○君のこと、気になったから付いてきちゃった。」
(結構大胆だな。石川さん・・・)
「二人だけの旅行なんだから付いてこないでよ!!」
(まあ正論だな。)
「○○君が好きなんだもん・・・仕方ないじゃん!!」
(石川さん・・・)
「こんな奴のどこがいいのよ。他にいっぱい男なんているじゃん!!」
(こんな奴って美貴、俺のこと好きなんだよな?)
「○○君だからいいんじゃん。優しいしかっこいいし・・・」
(石川さんは嬉しいこと言うな。)
「こいつ優しいけどスケベだよ。さっきも美貴の胸見てたし・・・」
(ちょっと見ただけだろ・・・)
「そんな小さな胸見ても意味ないよ。○○君あたしのならいつでも見ていいよ・・・」
(いつでも・・・やばい下半身が・・・・)
「小さな胸で悪かったわね!○○はあんたみたいなぶりっ子はインチキ臭くてキモイって言ってたし!!」
(ええ〜!!美貴、俺そんなこと一言も言ってないよ。)
「○○君がそんなこと言うわけないじゃん!美貴ちゃんヒステリックでこわ〜い!!」
(ところでなんでこいつらケンカしてるんだ?)
ケンカの続きは夜・・・地上波で松坂のピッチングが久しぶりに観れるスライダーの曲がりがエグイ・・・松坂がんばれ〜
(・∀・)イイヨイイヨー
672 :
名無し募集中。。。:04/10/01 20:01:59
だめだこりゃ保全
乙〜
保
从*・ 。.・)<保全なの
>>630続き
ガガー、ガッガッガッ・・・ガー・・・
美貴の心のプリンターは、授業中でもフル稼働である。
静かにしなければならない時に限って、いや、そんな時だからこそ、
あれこれと取り留めのないことが浮かんできてしまうのだろう。
最初のうちは、美貴もクラスメートに申し訳なさそうに、
元々丸い背中をさらに丸めたり、腕で胸を押さえたりして、少しでも印刷音を小さくしようと努力していた。
しかし、そういったことに気を配ることが、ますますプリントに拍車をかけることに気付いてからは、
そういった努力さえも破棄してしまい、2時間目も終わる頃には、
何百枚もの紙が無抵抗に垂れ流される状態になってしまっていた。
どの先生も授業中の雑音に一様に眉をしかめていたが、プリンターの少し上には、
ものすごく不機嫌な仏頂面をした美貴の顔が、近寄りがたい、
殺伐としたオーラを放出していたため、黙認されていた。
もっともいくら怒られたとしても、本人の意思とは無関係なので止めようがないのだが・・・。
4時間目の中澤先生は、美貴に面と向かって苦情を言った、ただ一人の先生だった。
中澤先生は美貴に向かって、かなり激しい口調で説教を始めたのである。
美貴も下を向きながら、神妙とした面持ちで、中澤先生のお説教に耐えていたのだが、
胸から「近くで見るとひどい厚化粧」だの、「これだから結婚できない」
などという文字が出てきてしまっては元も子もない。
中澤先生は顔を真っ赤にして逆上し、美貴に授業が終わるまで廊下に立っているよう命じたのである。
ガガー、ガーガーガー、ガガッ・・・ガーーーーーーーーーーーーー
廊下からも美貴の心の声が聞こえる。
キーンコーンカーンコーン
険悪なムードの教室に、間抜けなチャイムの音が響く。
中澤先生の授業が終わった。昼休みだ。
僕は真っ先に教室を飛び出し、美貴の様子を見に行った。
「うわぁぁぁ・・・」
美貴は膨大な量の紙に埋もれていた。
そのほとんどが中澤先生に対する罵詈雑言であった。
その内容は辛辣を極めており、とてもここでは書けないような文面である。
「・・・美貴・・・生きてるか?」
僕は真顔で目の前の紙の山に尋ねた。
「なんとか・・・」
美貴の声がした辺りから、2、3枚の紙が風圧に舞った。
「とりあえず、ここを片付けないと・・・」
僕は美貴の体を覆っている紙を一枚一枚、まとめはじめた。
「ああーーーっ!!」
背後で若い奇声が上がり、僕は思わず飛び上がった。
振り返ると、自然環境部とかいう訳の分からない団体に所属している道重さんという
1年生の女の子が僕たちを指差している。
何やらとても怒った様子で、こっちに向かって駆け寄ってくる。
「それだけの紙を無駄にして、一体何本の木が犠牲になってると思ってるんですかぁ?
大体あなたたちは上級生なのに・・・ブツブツ・・・」などと説教を始める始末。
「うっさいわね!!何もしらないくせに、黙ってなさいよこのガキ!!」
美貴は、この半日で溜まりに溜まった鬱憤を、全て目の前のエコロジストにぶつけてしまった。
可哀想に、怖いお姉さんにガキと罵倒された道重さんは、その場にしゃがみこんで泣き出してしまった。
「ひどい・・・さゆはただ、いけないことを注意しただけなのに・・・グスッ・・・グスッ・・・」
「ごめんな、あの先輩は、いつもはすんごく真面目で優しい人なんだけど、
ちょっとタイミングが悪かったんだ。」
僕は必死で道重さんを慰めたが、まだ子供臭さの抜けない彼女はなかなか泣き止まない。
そうしている内に、何も知らない一般人たちが、異変を嗅ぎ付けて回りに集いだす。
「なんだなんだ?」
「女の子が泣いてるぞ」
「1年生を泣かすとは許せんな」
「誰?泣かしたの?」
見物人がひしめく中、美貴は少しの間、放心状態でその場に立ちつくしていたが、
ふとした瞬間、急に道重さんに負けないくらいの大声でわめき始め、ギャラリーをかきわけた後、
教室から自分の荷物をまとめて、校舎を飛び出してしまった。
「お、おい、美貴!!」
僕は取るものもとりあえずに美貴を追いかけた。
このまま美貴を放っておいてはいけない・・・。そんな予感が胸をよぎったのだ。
美貴が向かっているのは、おそらく自分の家だろう。
もはやあいつが安らげる場所は、一人きりになれる自分の部屋しかない。
それでも、このまま美貴を一人にしておいたら、いけない。
きっとこれから後、人間が信じられなくなる。
どんなに下らない人間でも、必ず誰か一人は美貴の側にいてやらなくちゃいけないのだ。
僕は全速力で走った。
どうやらあと1回続くようです
非常に乙です!
gj
epsonさんイイワァ.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
乙
落ちる
685 :
名無し募集中。。。:04/10/02 02:51:36
いや落ちない
いやどうかな
687 :
名無し募集中。。。:04/10/02 04:50:02
>>670 「兄ちゃんも大変だね。」
(慰めの言葉・・・おじさんありがとう。それに比べこいつら・・・)
「梨華ちゃんってそんな性格だから女の子から嫌われるのよ!!」
「○○君だけでも好きでいてくれたらそれだけでいいもん!!」
「あんたなんか好きになるわけないじゃん!!」
「○○君は好きだって言ってくれたもん・・・」
「嘘でしょ〜。」
「・・・」
「ホント?」
美貴は俺のほうに近づいてきた・・・かなり機嫌が悪そうだ。
「ホントに言ったの?」
16スレ目
>>135より
「なに言ってんだよ…石川さん。俺、君のことが好きなんだ。アイツ…美貴のことは気にしなくていい。俺も君と一緒にいたい。」
ぎゃああああああー!!俺、確かに言ってるじゃん・・・しかも美貴のことは気にしなくていいとも言ってるし。
どうしよう・・・美貴に嘘はつきたくないし俺の本心を美貴に伝えたら
「美貴、ちょっとこっち来てくれ。」
「○○!?」
俺はとっさに美貴の腕を強引につかみ美貴を連れ出した。ここは男子トイレ男が女に告白するにはおかしな場所だ。
密室に二人きり・・・
「美貴・・・その石川さんに好きと言ったのはホントだ。美貴、ごめん。」
「ふ〜ん・・・」
688 :
名無し募集中。。。:04/10/02 04:51:35
美貴はしょんぼりしてしまった。俺の本心は美貴が一番好きなんだ・・・あの時は勢いで
「美貴、そんな顔するなよ。こっちまで悲しくなるだろ・・・」
「だって・・・あんたのせいじゃん・・・」
「俺が悪いよな。あの時はつい勢いで・・・」
「○○は梨華ちゃんに勢いで好きとか言うんだ?」
そうだよな・・・美貴への気持ちに俺がもっと早く気づけばよかった。
「・・・」
「美貴は答えて欲しい・・・」
「美貴・・・俺はいますぐここで美貴とキスしたい。それが俺の気持ち。」
「・・・また勢いで言ってるの?」
「違う・・・俺、うまく説明できないんだ。美貴を傷つけちゃいそうで・・・」
「○○、美貴のこと・・・好き?」
「そんなのあたりまえだろ・・・」
「どれくらい・・・梨華ちゃんより美貴のこと好き?」
「・・・うん。」
美貴はじっと俺の目を見つめている。そんなに見つめられると俺の理性もなくなりそうだ。
「○○・・・嘘じゃないんだ。目を逸らさないもんね。」
「美貴・・・」
美貴はそっと目を閉じた・・・キスしていいって合図か。俺は興奮気味に美貴の唇に自分の唇を近づけた・・・
689 :
名無し募集中。。。:04/10/02 05:05:15
中日優勝オメ!落合監督はすごいですね。久しぶりに名監督の予感・・・
補強なしでも今チームにいる選手を信じて勝てるんだから巨人と大違い
そういや川上の髪が・・・美貴茶と関係ないですが
690 :
名無し募集中。。。:04/10/02 06:24:00
ほ
久しぶりに良スレ発見
新参者ですがよろしく
保全
▼ハヽヽ▼
/|\从VvV)<みきみき♪
⌒⌒''(U 美 )
▼〜し'~し'
▼ハヽヽ▼
/|\从VvV)<みきみき♪
⌒⌒''(U 美 )
▼〜し'~し'
ヒトイネ
慢性的な住人不足
▼ハヽヽ▼
/|\从VvV)<みきみき♪
⌒⌒''(U 美 )
▼〜し'~し'
ほ
ここいきなり住人減った気がするけどなんで?
|(;' (;' `;)
|/ミ''l アレ? 700 ♪ /ミ''l /ミ\ ♪
|ノハヾヽ イッタノカナ? ♪ ノノハヾヽ ブギウギ♪ ♪ 〃ノノハヾヽ ハシリタァ〜イワァ〜♪
| vV从 ヨーシ,「ブギトレ」 σ(VvV从 チューチュー♪ 从VvV从⊃
|⊂) シチャウゾ!! ヽ` ⊂ ヽ♪ メルヘンカ〜イドゥ♪ (⊃ Y ,;)´ ヤァナタトォフタリデェ♪
|___> <_________> <_________>
|_) (_/\_) (_/(___)
>>698 平日も休日も日中はこんなもんじゃないの?
hozen
ほ
微乳
▼ハヽヽ▼
/|\从VvV)<みきみき♪
⌒⌒''(U 美 )
▼〜し'~し'
保
新作うpさせてもらいます
1
「ちょっと!ちょっと!!」
朝っぱらから、美貴の大きな声が聞こえてくる。
「あ?なんだよ…」
「なんだよじゃないよ。カバン開いてる」
俺は眠気まなこをこすりながら、自分の肩に掛かっている学生カバンを見た。
確かに、美貴の言うとおり俺のカバンは閉まっていなくて、歩く度にパカパカと音を立てていた。
「ちゃんとしなさいよ、毎朝毎朝。寝癖ついてるし…。鏡も見てないの?」
俺がカバンを閉じていると、美貴は俺の髪を撫で付ける。
「やめろよ。自分で出来るって」
「ハイハイ」
そう言いながらも美貴は手を止めようとはしない。
「あんた傘持って来た?今日午後から雨になるって言ってたけど…」
「あっ…」
美貴は大げさにため息をつく。
「帰りに雨降ってたらわたしのに傘に入れてあげる。だから、ちゃんと待ってなさいよ。…よしっ!」
髪を撫で付け終えた美貴は、そう言うと俺の背中をドンッと叩いて朝靄の中を歩き出した。
「グズグズしないの。遅刻しちゃうでしょ」
「わかってるよ。うるさいなぁ」
「わかってないから言ってるの。…ほら、靴の紐ほどけてる」
「えっ!?」
俺は慌てて靴の紐を結ぶと、先を行く美貴の後に続いた。
2
四時間目終了のチャイムが鳴った。美貴が言っていたとおり、窓の外は暗い。
ダークグレイの雲から大粒の涙がとめどなく流れる。
「お前傘持ってきたか?俺忘れちまったよ…。まさかこんなに降るとはなぁ」
クラスの奥田が窓の外を眺めながら俺にぼやく。
「俺も持ってきてないよ。でも…」
「まぁ、お前は持ってこなくてもなんとかなるもんな。藤本がいるから」
「…ああ、まぁな」
俺の言葉に奥田は少し笑った。
「うらやましいよ」
「…そんなことより、メシ行こうぜ。お前、今日も学食だろ?」
奥田がうなずくのを確認して、立ち上がりながらケツのポケットに手をやる。
「あれ?」
「どうした?」
今度は机の横にかけていたカバンの中を探る。
「…わりぃ。財布忘れちまったみたいだ。お金貸して」
「ちょっと待てよ。俺もギリギリしか…」
奥田は自分のポケットに手を突っ込んだ。広げられた手のひらには小銭が数枚。
「百、二百、三百…。三百八十五円しかない」
「じゃあ…。西川に借りるか」
「ダメダメ。あいつは俺以上に金持ってねぇって。今日、メシ抜くって言ってたし」
「じゃあ…どうしよっかな」
「どうしよっかなって…。どうするんだよ」
俺は頭をかいた。
「朝飯も食ってねえからなぁ。なんか食わねえと持たないなぁ」
「どうしたの?財布忘れた?」
美貴が俺たちの横に立っていた。
3
「まぁ、そんなとこ。ちょうどいいとこに来た。美貴、金貸してくれ」
「ダーメ。この前、CD代貸したとこでしょ」
「そこをなんとか」
俺は美貴の前で手を合わせた。
「ダメ。あんたミキからいくら借りてるか分かってるの?もう、三万円超えてるんだからね」
奥田の噛み殺した笑い声が聞こえた。
「ミキのお弁当少し分けてあげるからそれで我慢しなさい」
美貴は自分の弁当を取りに自分の席に戻る。
俺は奥田を見る。奥田は半分笑顔、もう半分は呆れ顔を浮かべて俺を見ていた。
「俺、もう行くぞ。適当に誰かと食うから。お前は藤本に食わしてもらえ。…お前、藤本のヒモみたいだぞ」
「ヒモ??」
奥田は意味ありげに笑った。
「ヒモって。そんなんじゃないぞ。美貴とは…」
「ただの幼なじみ。だろ?もう聞き飽きた。まぁ、確かに恋人同士ってわけじゃないな」
「そうだろ」
「なんかもう、彼女通り越して奥さんっていうか、母親みたい」
「……」
俺が抗議の声をあげる前に奥田は教室から出て行く。
「どうした。奥田クンとなに話してたのよ?」
美貴が弁当を片手に俺を見ていた。
「なんでもいいだろ」
「なによそれ」
美貴は言いながら俺の机の上に弁当を広げる。俺は無言で玉子焼きをつかんで口に入れた。
「あっ!勝手に食べないでよ。しかも手づかみだし」
「箸ねぇんだからしょうがないだろ」
「これで食べなさい」
美貴は爪楊枝を俺に差し出した。
「おいしい?」
「まあ、ふつう。お前が作ったのか?」
「ううん。ほとんどお母さんだけど…。あんたが食べたその玉子焼きはミキが作ったんだ」
ふと見ると、いつも美貴と弁当を食べている女たちがこっちを見て笑っていた。
4
「おい、見ろよ」
奥田が指差すほうを見てみると、下駄箱の前で美貴が手持ち無沙汰に立っていた。
「おそーい!なにやってたのよ!」
美貴が俺を見つけるなり、傘で突っついてきた。
「わりぃ」
「あんた人を待たせてるって感覚ないの?」
「ちょっと遅れただけだろ」
言いながら靴を履き替える。横の奥田がニヤニヤしながら俺たちを見てるのが分かった。
「なんだよ」
「なんでもねえよ」
奥田はニヤけ顔をやめようともしなかった。
「あれ?奥田クン傘は?」
「ああ。俺も忘れちまって」
美貴の顔が少し曇った。
「どうしよっか。わたし傘一本しかない…」
「いいって、いい。俺家近いし、走って帰るから」
「でも…」
「そんな野暮なことはしないよ」
奥田は靴を履き替えてさっさと歩き出した。校舎を出る手前で振り返り
「じゃあ、夫婦水入らずで仲良く帰ってください」
そう言い残して走り去った。
「…あんた、奥田クンになんて言ってんのよ」
数瞬の後、美貴が口を開く。
「なんてって、なにが?」
「わたしたちのことよ。夫婦って言ってたじゃない…」
「ちゃんと言ってるよ『ただの幼なじみ』だって。ただの冗談だろ、いちいち気にすんなよ」
「……」
「もう行こうぜ、傘俺が持つから」
俺は美貴から傘を奪って歩き出した。
「…ただの…じみ…か」
後ろで美貴が何かをささやいたのは分かったが、俺は聞こえないフリをして傘をさした。
5
秋の到来を感じさせる温度を下げた空気。地面を叩く雨の音。秋雨ってやつか。
「いよいよ秋になってきたな」
俺が口を開いた。美貴は何も言わない。
「あんなに暑かった夏も、過ぎちゃえばあっという間だったな」
美貴は何も答えない。
「…なんだよ。なに怒ってんだよ。奥田が言ったこと気にしてんのか?」
「ちがう。そうじゃない。…別に怒ってないし」
俺たちは再び歩き出した。それでも、美貴は何も話そうとしない。
「そうそう、奥田のやつこんなことも言ってたぞ」
美貴が俺を見上げる。
「『藤本は彼女も奥さんも通り越して、母親みたい』だって」
美貴の顔がどんどん不機嫌なものになってきた。
「やっぱ怒ってんじゃん。いちいち気にすんなって」
美貴は不機嫌な顔を隠そうともしないで俺を睨みつけると、無言で歩き出す。
「追い待てよ。濡れちゃうぞ」
俺は急いで美貴を追いかけた。
「…あんたは、あんたはそれ聞いてなんて答えたのよ」
しばらくすると、美貴が絞り出すような声を出した。
「あぁ?ああ…。別に何も。ただの冗談だろ?」
「じゃあ、あんたはなんて思ってるのよ。あんたもミキのことお母さんだって思ってるの!?」
「そんなわけないだろ。ムキになんなって」
美貴はまた俺を睨みつけ、無言で歩き出した。
「あんたなにやってるのよ」
ようやく美貴が口を開いたのは、俺たちの家の前にまで来たときだった。
「せっかく傘に入れてあげたのに、肩口びしょびしょになってるじゃない。もう!」
美貴に言われるまでもなく、肩から腕にかけて濡れているのは分かっていた。
「…いいんだよこれは」
「なにがいいのよ。ちゃんとすぐにお風呂に入りなさいよ」
玄関を開けた俺にそう言い残すと、美貴は身を翻して自分の家に入っていった。
6
「ちゃんとお風呂入った?」
ベッドで寝転んでマンガを読んでると、いつものように美貴がベランダから入ってきた。
「ううん…めんどくさいから入ってない」
「風邪引いても知らないよ」
言いながら肩に掛かった雨を払う。
「まだ降ってるんだ。雨」
「今夜は強く降るって。天気予報、見てないの?」
美貴は俺の部屋を眺めていた。
「なんだよ。人の部屋ジロジロ見んなよ」
「そろそろ掃除しなよ。ミキも手伝ってあげるから」
散らかった雑誌類を足で突っつく。
「そのうち。そのうち片付けるよ」
美貴は大きくため息をついて、腰を下ろすと雑誌を片付け始めた。
「やめろって。後で自分でやるから…」
「なによ。見られたくないものでもあるの」
「いや、そこにはないけど…」
「ここにはないか。じゃあどこにあるの?」
「……うるさい」
俺は読んでいたマンガを閉じた。
「ほんっとに母さんみたいだな」
つぶやくと、美貴は手を止めて俺を見た。今まで見たことがないくらい悲しい目をしていた。
「…冗談だよ。そんな顔すんな」
「分かってる。ミキはただの幼なじみなんでしょ…」
「いや…あの、それは…」
その時。部屋の中がピカッと光り数瞬の後、地響きと共に空気が震えた。
そして…。
俺たちは暗闇に包まれた。
7
「きゃぁ!」「うぉっ!」
いきなり目の前が暗くなる。何も見えない。
「なによ!どうなってるの?」
あせりまくる美貴の声。その声を聞いて俺は逆に落ち着いてきた。
「落ち着けよ、ただの停電だ」
「……」
美貴からの返事はない。
「大丈夫か?おいっ。美貴!」
「だいじょう…」
その時、また部屋の中が一瞬光り、さっきよりの大きな地響きが…。
「きゃあ!!」
地響きに負けるとの劣らない叫び声が俺の耳を直撃した。
「…今のカミナリ、大きかったな」
「なんなのよ、もう…」
美貴の声は少し涙声になったいた。
俺は手探りで美貴と手を探るとその手をつないだ。
「大丈夫。大丈夫だから」
美貴は一瞬ビクッとしたものの、俺の手だと分かると今度は俺の方にもたれ掛かってきた。
俺は空いた手で美貴の肩を抱く。
「すぐ明かりも付くから。もうすぐ」
美貴の肩が小刻みに震える。
その肩が、思っていた以上に小さくて俺は少しドキドキしていた。
柄にもなく、もうすぐがもうすぐじゃなければいい、なんて思っていたんだ。
8
俺の思いが通じたのかどうかは分からないが、明かりはなかなか付かない。
「…お前の言うとおりお風呂入っとけば良かったかな」
「えっ?」
「俺、汗臭くない?」
「なに言っていのよ、こんな時に…」
美貴は笑う気配がした。俺は少し安心した。
まだ、遠くのほうでカミナリの音が聞こえる。
その一瞬、美貴は体を強張らせるがだいぶ落ち着いてきたみたいだ。
「たまにはこんなのもいいんじゃないか?」
「なにがいいのよ?」
「顔見て言えないような事も言えそう」
暗闇の中で今度は美貴が俺の顔を見上げる気配がした。
「さっきの話の続きだけど、俺にとって美貴はもちろんお母さんでもないし…」
「ないし?」
「ただの幼なじみでもない」
「……」
「とりあえず」
俺は頭をポカッと叩かれた。
「なんだよ…」
「とりあえずってなによ」
美貴の声は弾んでいた。
「とりあえずは、とりあえずだよ」
「…まあ今はそれでいいよ。でも、ちょっとびっくりしちゃった」
「なにが?カミナリか?」
「ちがうよ。あんた、ミキがいないと何にも出来ないと思ってたのに…。案外頼りがいあるんだもん」
その声が聞こえると同時に部屋の蛍光灯が灯り、部屋の中に明かりが戻った。
腕の中には、顔を赤くしながら体を丸めて俺の胸にもたれかかる美貴がいた。
9
今日も朝っぱらから、美貴の大きな声が聞こえてきた。
「ちょっと!ちょっと!!」
「なんだよ…。今日はカバン開いてないだろ?靴の紐だって…」
「そうじゃないって。あんたホントに気付いてないの?」
美貴は昨日と同じように大げさにため息をついた。
「制服のボタン。掛け違えてる」
「えっ!?」
俺は急いでボタンを直していると、美貴は俺の髪を撫で始めた。
「なんだよ、やめろって。寝癖ついてるか?」
「ううん。ついてないけど…こうした方が良くない?」
美貴は俺の髪形を勝手にいじり始めた。
「どうでもいいよ。美貴がそのほうがいいって言うなら、それでいい」
美貴はニコッと笑った。
「じゃあ、今日も行きますか」
しばらく歩くと美貴は急に振り返った。
「…あんた今日、お昼学食で食べる?」
「そのつもりだけど…」
「お弁当。余計に作ってきたんだけど…どう?」
少しうつむきながら美貴が言った。
「ああ…。ありがと。お金の節約にもなるしね」
そう言って俺はケツのポケットに手をやった。
「あれ?」「どうしたの?」
「いや、あの…」
「もしかしてまた財布忘れたの?」
俺は黙ってうなずいた。
「あんたはホントに…もう」
「なんだよ?」
「だめだこりゃ…」
そう言う美貴の顔は笑っていた。
了
今回はユニコーンの『ペケペケ』です。
コメディには程遠いですが
自分にはこれでギ精一杯…
たまんねえマジたまんねえ最高だ・・・
リアルタイムキタワァ.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
なんでミキティにはちょっとダメ男が似合うんだろw
元ネタ懐かし!エレカシさん乙!
♪私がいなきゃなんにもできやしないあんたはテディベア♪ですねw
すげえ(・∀・)イイ!!
あぁこのミキティに惚れそうなんですが・・・
やっぱすげーわ
果てしなく乙!
コメディは書ける人が書いてくれればいいよ
エレカシさんは自分のスタイルでやってください
昨日の夜まで普通に家にいたはずだった。それから夜は過ぎ朝が来た
そんな普通の日常の時の流れに、今、不自然に入り込んだ景色が目の前に広がっていた
ここは草木が生い茂る森の中。周りを見渡した所でここがどこなのか?
なぜここにいるのか? 手掛かりになりそうな物など一つもなかった
そして目の前には衰弱した美貴が倒れこんでいる
俺 「…あれ?…お、おい!美貴?」
美貴「うん…」
力ない返事が返って来る。何で衰弱しているのか?
なぜこんな場所に二人でいるのか?疑問ばかりで頭がパンクしそうになる
俺 「大丈夫か?」
美貴「うん…何とか…」
美貴の体を起こして、抱きかかえる。頭を一回二回と撫でた
美貴「美貴…死んじゃうのかな…」
美貴が弱弱しく耳音で囁いた
俺 「馬鹿!絶対、絶そんなことはないから」
美貴「…」
俺 「大丈夫だって。俺が守るから」
美貴「ほんとに?」
俺 「あぁ、俺が絶対に美貴を守る」
美貴「ありがと…」
そう言うと美貴は俺の肩に顔を埋めた
俺は離してしまえばすぐにで消えてしまいそうな細くて小さな美貴の体をしっかりと抱きしめた
ガバッ!起き上がると、そこにはいつもの見慣れた俺の部屋
窓からは眩しいくらいの陽射しが差し込んでいた
美貴「早くしないと遅刻しちゃうよ?」
横を振り向くと、そこには制服姿の美貴がいた
俺 「うわっ、やっべ!」
急いでベッドから飛び出し、制服を着て、カバンに教科書を詰め込んで…
その時、ふいに嫌な予感した だからそれを恐る恐る尋ねてみた
俺 「俺…な、なんか言ってなかった?」
美貴「別にぃ〜」
あまりにもリアルな夢だったから、セリフを口に出したんじゃないかと心配したんだが
良かった…
美貴「俺が絶対に美貴を守るとかそれぐらいかな」
俺 「!!!!!!!」
美貴「ねぇ、どんな夢見てたの?」
美貴がニヤニヤしながら聞いてきた
俺 「さささぁ?お、覚えてないかな」
美貴「ふーん、まっいいや。」
やべ…めちゃくちゃ恥ずかしい。うわっ死にてぇ!
美貴「じゃあ、ちゃんと今日から美貴の事守ってよね」
俺 「いや、だから、その…」
美貴「バーカ、焦りすぎ(笑)」
美貴がニコリと笑った
やべぇ、夢の時と同じようにドキドキしてる
だめだこりゃ
もう一発キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!
たまんねえええええええええええええええええええ
ミキティ可愛杉
731 :
名無し募集中。。。:04/10/03 01:06:06
>>688 トイレのドアが開き、俺たちの前に驚いた表情で美術教師の山本圭壱が立っていた。
「や、山さん・・・どうしてここに?」
「そ、それはこっちのセリフだ。○○、藤本、一体ここでなにしてんだ?」
俺たちも動揺してるが山さんも動揺している。ん?それよりなんで亜弥ちゃんがここに・・・
「亜弥ちゃん!?」
「美貴たん・・・」
亜弥ちゃんはなぜかおぼつかない顔で山さんの手を握っている・・・
「山さん、どうして亜弥ちゃんと?」
俺は言った・・・山さんの顔から汗が大量に流れる。亜弥ちゃんは顔を真っ赤にし俺達から離れた。
「美貴たん・・・○○君・・・その・・・」
「いやー○○!実は俺、亜弥と付き合ってるんだよね。」
山さんは開き直り俺に言った。ちょっと待て・・・生徒と教師の恋愛がうちの学校のばれたらただ事じゃないぞ。
まして山さん、あんたは前にも問題起こしたじゃないか。亜弥ちゃんどうして?
「嘘でしょ・・・亜弥ちゃん?」
「・・・」
亜弥ちゃんは黙って俺たちの前から走り去った。山さんはここで亜弥ちゃんと何をしようとしたんだろう・・・
「美貴・・・」
「○○、美貴は亜弥ちゃん追いかけてくる。なんか気になるじゃん・・・」
美貴は急いで亜弥ちゃんを追いかけた・・・俺は山さんと男同士、一体なにを話そうか?
↑ イ マ イ チ。 展開と人物の心情に無理が多く浅い。
そういえばズッコケはこう言ってたな
あと主人公の一人称で書くならば
・主人公の目に映り
・主人公が感じたこと
を素直に書くように心掛ければ、
書きやすい上に読むほうも分かりやすいと思います
734 :
名無し募集中。。。:04/10/03 03:34:12
>>730 「美貴たん・・・」
「亜弥ちゃん、どうして山本なんかと・・・付き合ってるの?」
「どうしてって・・・それは好きだからだよ。」
「山本が好きってホントなの?デブだし髪薄いし・・・おまけに前付き合ってた人、中絶までさしたんでしょ。」
「そんなの関係ないよ・・・あたし先生のこと本気で好きなの!!」
「亜弥ちゃん・・・」
「美貴たんだって○○君が好きなんだよね。○○君だってバカで間抜けでただのスポーツ馬鹿じゃない!!
そんな人好きになるなんて美貴たんおかしいよ。」
「○○の事そんな風に言わないでよ!何も知らないくせに!!」
「美貴たん、先生だって同じだよ。美貴たんは先生の事なにも知らないでしょ・・・」
「あっ・・・」
「先生は美貴たんにとってはただの気持ち悪い先生にすぎないかも知れないけどあたしにとっては大事な人なの。」
「そ、そう・・・」
「先生はあたしに優しくしてくれる・・・それに安心するの・・・あたし先生といると。」
「ごめんね、亜弥ちゃん・・・」
「美貴たんもう向こう行って・・・あたし、先生と一緒にいたいから。」
いろいろあったが新幹線は京都に着いた・・・
735 :
名無し募集中。。。:04/10/03 03:59:11
展開がめちゃくちゃなのはほとんどその場の思いつきで書いてしまうからです。
いきなり山本さんが出てくるのはおかしいですよね。
わけは夕方にとぶくすりのビデオを観てたからです。
なぜか僕が書いてるのは美貴ティが突然いなくなるんですよね。
このあと青木さやかを出そうかと思いましたが展開が発狂するので急遽打ち切りました。
次はとりあえず美貴テイと○○で考えておきます。
読んでくれてどうもです。
▼ハヽヽ▼
/|\从VvV)<みきみき♪
⌒⌒''(U 美 )
▼〜し'~し'
一つ言っておこう。
登場人物増やすなら伏線はらないと。
いきなり出てくると続き物が続き物で無くなる。
これは他の作家さんにも言える事。
いい作品読みたいからいってます。
伏線が必要なほど壮大なストーリーは求めないけど
収拾がつかなくなるようなキャラ設定は困る
いきなり関係ない登場人物出してグダグダになって叩かれまくった某作者のようになるなよ
そんな作者いたっけか
ここのスレじゃないよ
▼ハヽヽ▼
/|\从VvV)<みきみき♪
⌒⌒''(U 美 )
▼〜し'~し'
ガキさん可愛くなったなぁ
機会があったらネタで使いたい
ho
書いてもいいけど、sageでね。
このスレの作家陣は狼で一番優秀だぞ
ここで耐えられなかったら他のスレなんてもう・・・
▼ハヽヽ▼
/|\从VvV)<みきみき♪
⌒⌒''(U 美 )
▼〜し'~し'
▼ハヽヽ▼
/|\从VvV)<みきみき♪
⌒⌒''(U 美 )
▼〜し'~し'
ほ
保全
>746
そう思っても言うべきじゃないだろ
他スレの作者を貶めても何のメリットもない
ho
ワラタ
▼ハヽヽ▼
/|\从VvV)<みきみき♪
⌒⌒''(U 美 )
▼〜し'~し'
美貴姉ちゃんの更新まだ〜?
>>761 ごめん、まったく書いてなかった…w
今から書き始めますね
764 :
名無し募集中。。。:04/10/03 22:36:18
だめだこりゃの精神を忘るべからず
>>765 今日中には終わらなそうなので、上げるのは
明日か明後日ぐらいになりそう…orz
保
ho (=新ネタ構想中、頑張ります)
770 :
名無し募集中。。。:04/10/04 01:11:20
>>734 「○○、京都に着いたね。」
「○○君、どうしたの?」
「美貴、石川さん・・・京都ってさ。外人さん多いな・・・あっ!あの人すげーかわいい。」
俺は観光客の外人さんに思わず見とれていた。痛っ!?俺の両方のほっぺから痛みがする・・・
「○○、どこ見てんのよ!!」
「あたしがいるのに女なら誰でもいいの○○君!!」
あいたたたたた・・・お前等痛いからやめろ!!あー、ほっぺがヒリヒリする。
「石川さん・・・ところで泊まるとこ、どうするの?」
「○○君達が泊まるところ、なんていう旅館だっけ?」
俺はバックを空け、中のチケットを確認した。
「えっとね・・・光夫町の寺田館って言うとこだけど。」
石川さんはニヤニヤしながら言った。
「そこね、あたしの親戚のおじさんの旅館なんだ。」
「げっ、マジ!?」
美貴は嫌そうに言った。
「ごめんね〜美貴ちゃん。○○君とは運命の赤い糸で結ばれてるから。」
「なんで、○○とあんたが赤い糸で結ばれてんのよ!!」
「もう〜美貴ちゃんってホント怒りっぽいよね。○○君がかわいそう〜。」
「あんたなんでそんなに性格悪いのよ!!」
美貴と石川さんはまたケンカし始めた。ホントに懲りない奴らだ。は〜先が思いやられる・・・
とりあえず俺達は先に旅館に行くことにした。一時間後・・・
771 :
名無し募集中。。。:04/10/04 01:12:19
「○○、ここから京都の町並み一望できるよ。」
美貴は言った。でも美貴は浮かれすぎて靴を脱ぐのを忘れている。
「へ〜綺麗だな。さすが古都だな。」
「美貴、○○と二人でここに来れてよかった・・・余計なのも付いてきたけどね。」
石川さんのことか・・・
「美貴、なんか飲むか?」
「ビール!!」
「美貴・・・お前、高校生だろ。」
「冗談よ、冗談。」
・・・美貴が言うと冗談に聞こえないんだけどな。
「○○、ここの露天風呂って夜中すごい星がよく見えて綺麗なんだって。」
「美貴にも女の子っぽいとこもあるんだな。」
「女の子っぽいっつて美貴は女じゃん。」
「へ〜。」
「なによその顔!!」
美貴とこんなくだらない会話をしているのが俺のしあわせなのかもしれない。
でも美貴もうちょっとだけその男勝りな性格直せよ・・・俺は好きだけどね。
772 :
名無し募集中。。。:04/10/04 01:14:20
いろいろ意見どうもです。
とりあえずガンダムWを観ながらつづきを書きます。
r;ァ'N;:::::::::::::,ィ/ >::::::::::ヽ
. 〃 ヽル1'´ ∠:::::::::::::::::i
i′ ___, - ,. = -一  ̄l:::::::::::::::l
. ! , -==、´r' l::::::/,ニ.ヽ
>>772 l _,, -‐''二ゝ l::::l f゙ヽ |、 ここはお前の落書き帳じゃねえんだ
レー-- 、ヽヾニ-ァ,ニ;=、_ !:::l ) } ト
ヾ¨'7"ry、` ー゙='ニ,,,` }::ヽ(ノ チラシの裏にでも書いてろ
:ーゝヽ、 !´ " ̄ 'l,;;;;,,,.、 ,i:::::::ミ
::::::::::::::::ヽ.-‐ ト、 r'_{ __)`ニゝ、 ,,iリ::::::::ミ
::::::::::::::::::::Vi/l:::V'´;ッ`ニ´ー-ッ-,、:::::`"::::::::::::::;゙ , な!
:::::::::::::::::::::::::N. ゙、::::ヾ,.`二ニ´∠,,.i::::::::::::::::::::///
:::::::::::::::::::::::::::::l ヽ;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ /
::::::::::::::::::::::::::::::! :|.\;::::::::::::::::::::::::::::::/ /
ほ
ho
ze
なんでみんな
>>772に冷たいんだ?
別に悪くないと思うけど
>>741 かおりH姉スレ?
最初の頃は凄く良かったけど、どっかのド阿呆が
キッズやWINKとかとヤりまくる話書き始めてから見てねぇわ。
おかげで前に書いてた優秀な職人も寄り付かないし
その阿呆は書くのは自由だとかぬかして居直って書いてたし。
俺も。多分あの頃から何度もスレが落ちまくって結局スレが立たなくなったと思う。
>>777 確かに話を書く上で、ひらめきってのは大切だと思うけど
極楽山本・青木さやかってのは俺も正直どうかと思った。
770以降は別に否定するすもりはないよ。
いきなりな設定をカバーするだけの状況説明や展開が無いから
731と734だけが妙に違和感ありありで浮いて見えるんだよね。
ぶっちゃけ、この2つは無かったほうがいいんじゃないの?
ほ
>>777 ・主人公の性格が一定していないから読みにくい。
・ストーリーに一貫性が無い
・ひらめきと思いつきは違う
以上により 落 書 き と認定。
ho
ze
te
从VvV) <ミキミキ♪
从VvV)<保全
そして終焉を迎える
ho
人稲
偉ぶって批評めいたこと書けばそれだけで空気は悪くなる
当然住人も減るし、優秀な作者も去っていく
たとえあまりほめられないようなものでも暖かい目で見守ってやるのが大事だと思う
今はまだ芽の段階だけども、これがエスカレートすれば必ずここも廃れるよ
とりあえず、批評家気取りの小僧はここの空気読んで消えてください
>とりあえず、批評家気取りの小僧はここの空気読んで消えてください
言ってることは同意だけどこういう言い方したらダメだよ
「よッ!○○」
「なんだなんだ? 何時も急に窓から登場すんなよ!」
「まあまあ、硬い事は言いっこなしで」
「で、なんの用だ?」
「最近なんか寒いし、寒いし。あのアイス大好きだった日々はどこいったんだよ、って感じでしょ?
やっぱ、あの真夏みたいな勢いが今こそ大事だと思うわけ。
っていきなり何の用とかちょっと冷たくない?」
「別に何時もの事だろ?」
「いやいやいや、そこがもう違うと思うんだ。何時もの事だろって、美貴がこんなに一生懸命
なんだから、何時もと一緒じゃ不味いと思うんだよね、やっぱ」
「そういうもんか? ってか別に寒い時にわざわざアイス食う必要も無いと思うんだけど」
「まーアイスってのはちょっといい過ぎだったかもしれないけど」
「だろ? 秋は秋で旨いものがある訳だし、それ食えばいい訳でさ。秋刀魚とか栗とか柿とか」
「あーうん、いいねそれ! そういえば、今日の新聞にに梨狩りツアーの広告とか入ってたんだけど
今度一緒に行ってみる?」
「梨かぁ…でもそれ、バスに揺られてどっかの田舎へ見たいなやつじゃないのか?
参加者も多分高年齢だと思うし…それなら、八百屋で買った方がよくね?」
「バカだなー○○は」
「なんだよ?」
「そののんびりとした雰囲気が、あぁー秋だなって感じが良いんじゃん。赤とんぼにうろこ雲で
丸かじりで頬張るのなんて多分最高だよ」
「なあ、さっき夏の勢いが大事とか言ってなかったか?」
「そうだっけ?」
だめだこりゃ
▼ハヽヽ▼
/|\从VvV)<みきみき♪
⌒⌒''(U 美 )
▼〜し'~し'
797 :
名無し募集中。。。:04/10/05 04:39:19
だめだこりゃ深夜保全
798 :
名無し募集中。。。:04/10/05 06:09:37
早起き保全
799 :
名無し募集中。。。:04/10/05 08:03:50
ho
ほ
801 :
名無し募集中。。。:04/10/05 10:08:22
ぜ
ん
だ
▼ハヽヽ▼
/|\从VvV)<みきみき♪
⌒⌒''(U 美 )
▼〜し'~し'
ほ
とりあえず読ませてくれるだけで神保全
ho
ほ
ぜ
ん
ho
梨のまるかじり・・・ワロタ
ほ
ぜ
むしろ「梨か」でワラタ
ho
ほ
>>462 トントントントントン……トントントン……
静かだ…本当に静かだ。どうしよう
いや、静かなのが嫌いな訳じゃないんだけど。
「痛てっ!」
油断してたせいか、思いっきり指を金槌で叩いてしまった。
……誰も声かけてくれないな。
二学期も始まって秋。
ウチの中学でもそろそろ文化祭の準備が始まった。
まだ本番は大分先の話だけど、文化祭の実行委員に選ばれたせいでこうやってせこせこと
働かせられている。
今作ってるのは、校門に置くアーチ状の入り口だ。
といっても、中学の文化祭なんてほとんど身内だけでやるようなものだし、大した盛り上がりも
ないんだけど、隣の美貴姉ぇが通ってる高校校舎の盛り上がりに対抗しようって事らしくて
何故か伝統的に毎年、この入り口にだけは気合が入っている。
文化祭の日程は先に中学がやってその後の二日間が高校の全三日間。
同じ敷地にあるんだし、どうせなら合同でやれいいのにさぁ…最初はこの仕事も結構楽しみだったのに…
トントントントントン
ってやべ! こんな感傷に浸ってる場合じゃなかった。サボってるなんて思われたらまた…
金槌、金槌っと、えーどこいった?
かなづ、ち…みっけ…!
トントントントントン
田中さん…俺の金槌を何時の間に持っていったのさ…
あッ、こっち見た!
…すぐそらされた……。
ダメだ、返してなんて声かけれそうにないや、また用具室から一本持ってきた方が早そうだな。
溜息しか出ない。
「はぁー」
「何、溜息なんかついてんの?」
「なんかどっと疲れた…」
「若いのになんだかねぇ」
何時からか俺の家の台所に置いてあるマグカップに、並々と盛ったオレンジジュースを啜って
美貴姉ぇが読み終えた漫画を段になった一番上に重ねた。
「文化祭の準備で疲れたんだよ」
「あーあの何時もの奴ね。もう始めてんだ」
夕食時になっても帰らない所をみると、どうやら今日は俺ん家で食ってくつもりらしい。
「そっちはまだ始めてないの?」
「さあ? 美貴、実行委員とかじゃないからよく知らないけど、クラスの出し物とかまだ何も
話してないよ」
「ふーん…」
「でも、あんま張り切るのもなんかメンドくさいし、喫茶店とかになるとは思うけどね」
美貴姉ぇのウェイトレス姿かぁ…
「なんかニヤニヤしてる?」
「いや、うん、何も別に」
「そう?」
なんか欝だ。
こんな妄想野郎じゃなかったはずだったんだけどなぁ…やっぱ疲れてんのかも。
こんな時は、早く飯食って寝るのが良さそうだ。
「ちょっと早いけど下行こう」
「ん、ジュース飲み終わるまで待って」
「一気」
美貴姉ぇはマグカップに口付けたまま、
頷いては見たけど半分ぐらい飲んでから明らかにカップの傾き加減が止まっている。
休んでるのがバレバレだった。
俺の視線とカップの端から覗く美貴姉ぇの視線がじーっと絡み合って、また喉が動き始めた。
そういえば…
そんな美貴姉ぇをほっといて潰れた学生鞄の中から今日もらったプリントを取り出す。
あった、この保護者宛のを一応見せとかないと。
他のテストとかはまた放り込んでっと
「プハーー!」
噴出したのかと思ったけど、そうでもなかったらしい。
ちょっと涙目だけど。
「お疲れ」
「なんか、お腹いっぱいになった」
「なみなみと注ぐんだもん、よくここまで零さない方がおかしい」
「だって、どうせまた下に取りに行くのも面倒でしょ?」
「またポコティーって……」
「誰も言ってないから」
たまに目つきが険しい。
「元々だった」
「何ブツブツ言ってんの? 呆けたとか? 早く下行くよ」
「うん」
プリントをひらひらさせながら、美貴姉ぇの後ろを夕食の匂いのする方へ降りていった。
取り合えず、ダメだこりゃ
823 :
名無し募集中。。。:04/10/06 04:31:50
だめだこりゃ深夜保全
824 :
名無し募集中。。。:04/10/06 05:34:02
作家さんがんばれ保全
起き抜け通りすがり保全
826 :
名無し募集中。。。:04/10/06 07:55:06
ho
ほ
ぜ
▼ハヽヽ▼
/|\从VvV)<ん♪
⌒⌒''(U 美 )
▼〜し'~し'
ほ
ぜ
ん
帰宅保全
ho
ZE
n
ほ
ぜ
ん
日本保全協会(NHK)
美貴姉ちゃん早朝更新お疲れ様です
文化祭の季節か・・・
ぶぶぶぶぶぶぶぶぶんかさいかぁ
未だに夏のネタが書き途中の俺は季節にどんどん置いていかれてるな
>>678続き
美貴の後姿を視界にとらえたのは、丁度美貴が駅の階段の一段目に足をかけた時だった。
僕はさらに足を早めた。
脚がもつれて、転びそうになったが、それでもできるだけ早く美貴に追いつきたかった。
「2番線、電車が参ります。ご注意ください」
構内アナウンスが駅に響き渡り、その声を打ち消すように電車が入ってくる。
僕は大急ぎで階段を昇り、ホームを全速力で走り、美貴が乗り込んだのと同じドアに駆け込んだ。
滑り込みセーフ。
「○○・・・」
美貴は目を丸くして、突然目の前に現れた僕を見た。
息が切れて思うように喋れない。
「とりあえず・・・ハァ・・・ハァ・・・座ろう・・・」
まだ昼過ぎなので、電車は比較的空いていた。
僕は近くの空いている座席を指差し、そこに美貴と2人、並んで座った。
座席に座ると、美貴はただ一言「疲れた」と小さな声でつぶやいた。
そして間もなく、隣に座っている僕の肩に寄り添い、寝息を立て始めた。
「駆け込み乗車は大変危険ですのでご遠慮ください」
あまり感情のこもっていない、僕一人だけのための車内アナウンスが響いた。
僕の肩でうとうとしている美貴が、この声に少しだけ笑ったような気がした。
電車に揺られながら、僕は子供の頃に読んだ童話を思い出していた。
自分の心の声がまわりの人にも聞かれてしまう男の話である。
どんなストーリーだったのかはあまりよく覚えていないが、
大変だなあ、と子供ながらこの男に深く同情したのを覚えている。
それよりももっと大変な奴が僕の隣で寝息を立てている。
心の声が聞こえることよりも、心の声が印刷されてしまう方が、どう考えても辛い。
声だけならば、後に残ることはないので、どうにでも誤魔化せてしまう。
だが、文字として記録に残ってしまうと、もう言い逃れはできない。
さらに、活字は感情を伝えず、言葉の意味だけを伝える。
遊び半分にからかう言葉も、心からの侮辱の言葉も、文字にしてしまえば同じであり、
しかも、読む人は大抵それを悪いほうに受け取る。
そのせいで、美貴は今日、何人もの友達を無くしかけたのだ。
僕たちは普段何も考えずに文字を使っているが、案外残酷な側面も持ち合わせている。
そんなことを考えているうちに、電車は地元の駅に到着した。
僕は美貴を揺り起こし、二人で電車を降りた。
帰り道の間中、美貴はあまり自分から口を開くことはしなかった。
いつものようにキョロキョロと周りに目を配ることもなく、視点をずっと下に落としていた。
自分に入ってくる情報を遮断できるようにするためだろう。
僕の部屋で二人きりになった時、美貴はようやく固くなった表情を少し崩した。
「疲れただろ?」
自分でも当たり前のことだな、と思ったが、それくらいしか言えることがなかった。
「うん。」
美貴はこくりとうなずいた。
「そのプリンターが何とかなるまで、学校に行くのはやめておいた方がいいかもな」
「・・・」
美貴は答えなかった。
その代わり、と言ってはなんだが、こんなことを言った。
「私ね、今までずっと、な〜んにも考えずに生きてるなって思ってたの。
でも違うわね。人間って結構色んなことを考えてる。
それもいい事ばっかりじゃなくて、どっちかって言うと嫌なことをたくさん考えてるんだね。
そのせいで、亜弥ちゃんとか梨華ちゃんを傷つけちゃった・・・」
美貴の目から大粒の涙が一つ零れ落ちた。
それでも、美貴は涙を拭き、鼻水をすすりあげながら言葉を続ける。
「私ね、今まで・・・何て言うの・・・?
こう・・・本音と建前を使い分けるような人が嫌いだったの・・・
言いたいことがあるならハッキリ言えばいいのにって・・・
だから自分でもなるべく思ったことはちゃんと言っているつもりだったの。
でも、まだまだ隠してたことが沢山あったんだなって。
それに気がついたら、もう自分のことも・・・何もかも嫌になっちゃった・・・」
僕は腕組みをしながら、美貴の話を黙って聞いていた。
と言うより、言葉を返すことができなかった。
美貴が言っていることは、誰よりも僕自身に当てはまることで、
この件に関しては、僕は美貴を裁くことができない。
そしてそれはおそらく全世界の誰もができないことだろうと思う。
他人と付き合う時は、程度の差こそあれ、誰でも本音を隠す。
心にもないお世辞を言ったり、嘘をつくことさえ必要になることもあるかもしれない。
それは仲間はずれになったり、孤独になることを避けるためには仕方がない行為で、
誰しも自分のそんな行為を胸の隅っこのあたりで負い目に感じながらも、
騙し騙し折り合いを付けていくものだ。
当の美貴だって、こんなことがなかったら、当たり前のような顔でそうしていたはずなのだ。
だから、美貴は別に、状況を深く考えすぎて自己嫌悪におちいる必要はない。
全てはこのプリンターをなんとかすればいいことなのだ。
このプリンターを・・・あれ?
僕はあることに気がついた。
「おい美貴、そう言えばプリンター、あんまり動かなくなったな。」
僕がそう言うと、美貴は自分の胸に目をやり、プリンターをコツコツと軽く叩いた。
「そうなのよ、あんまり人に知られたくないことは、バンバン印刷するくせにね。
普通のことにはあんまり反応しないみたい。」
「へー、じゃあ、あれか。おまえは俺に対してはあんまり隠し事とかしてないんだな。」
「そりゃあ・・・○○は特別だもの・・・」
特別・・・?僕はなんとなくその言葉に、優越感に似たようなものを覚えた。
あああ、終わらん・・・
グッドエンドとバッドエンド2種類思い浮かんでしまった・・・
とりあえずグッドエンディングで終わらせたいと思ってます
epsonさん、更新お疲れ様です。
ドタバタコメディかと思ったら意外とシリアスな話なので
いい意味で裏切られてます。
出来ればHappy Endでお願いしたいです、続きを楽しみにしてます。
保全
保全
乙〜
保
ho
854 :
名無し募集中。。。:04/10/07 10:12:35
ze
从VvV) <ミキミキ♪
ho
z
e
859 :
名無し募集中。。。:04/10/07 18:25:54
だめだこりゃの精神を忘るべからず
ほ
ベットで寝転びため息一つ
「はぁ…」
別になにがあった訳ではない。
無い訳でもない。
ガラガラ
美貴だ。
窓からニョキっと脚が出てくる。
「よっ。ため息なんてどうしたの?」
美貴が俺の顔を覗きこむ、美貴の顔だ。
薄く微笑む。
「はぁ…」
だめだこりゃ
「ベットに寝転び」だな…
直ガキはよくないな…
だめだこりゃ
「れ・ん・あいせんたいしつれんじゃー♪
って何が恋愛戦隊よ失恋じゃない
後浦なつみねえ しっくりこないわよねえ
ごまっとうはどうなったって言うのよ
あれはいいユニットだったわ
『バイトなんかしてないじゃん』
なーいよ なーいよー♪
ああ おかーさーん 窓開けっ放しにしないでっていったじゃん
もーやだーあーぁ・・・」
▼ハヽヽ▼
/|\从VvV)<みきみき♪
⌒⌒''(U 美 )
▼〜し'~し'
从VvV) <ミキミキ♪
書いても無視だもんな…
そりゃ書く人減るよ…
パン祭だあああああああああああああああああああああああああああああ
パン祭り
保全祭り
保守
パン売り上げ祭り
873 :
名無し募集中。。。 :04/10/07 23:15:31
保守
874 :
05001018023195_vb:04/10/07 23:18:05
保全
875 :
05001018023195_vb:04/10/07 23:18:43
保全
保守
すげえがんばってるな今回
荒れすぎだって マジ危険
879 :
名無し募集中。。。 :04/10/07 23:35:35
あげ
まだ収まんない
ほ
882 :
名無し募集中。。。:04/10/07 23:47:13
a
おちた?
ほ
1
二時間前。
きっかけはなんでもないようなことだった。
テレビから流れてきたCMソング。その曲を歌っているのが誰か。
俺の答えに、美貴はいつものように意地悪っぽく違うといった。
それだけだった。そしてそこから始まった。
気が付くと美貴は俺を睨みつけていた。
「出て行けよ!もう、二度と来んな!!」
つばを撒き散らしながら俺は大声で叫んだ。
頭に血が上った俺は自分がなにを言っているのかも理解していなかった。
美貴は眼に涙をためてベランダから出て行った。
部屋の中には頭に血が上った俺だけが残り、しばらくして頭の血が下がった俺には喪失感だけが残った。
一人、ベッドに横になり天井のシミを眺めていた。
昔からあったシミ。小さい頃、俺の部屋に来た美貴はあのシミを見て
「仔犬の顔みたい」
と言った。
子供の想像力はスゴイ。今はどっちを向いているのかも分からない。
俺も大人になったってことか。いや、違うか…。
大きくため息をついた。
なんでこんなことになっちゃったんだろう。なんであんなこと言っちゃったんだろう。
後悔ばかりが浮かんでくる。
俺が本当に大人になっていたなら、こんなことにはならなかったはずだ。
起き上がって、またため息をついた。
俺は世界で一番バカな男だ。
2
一階の冷蔵庫からビールをくすねて部屋に戻った。
なぜか電気を点ける気にはならず、真っ暗な部屋でベッドを背に床に腰掛ける。
プシュ
缶ビールを開けて一口飲んだ。苦味が口の中に広がる。
カーテンの隙間からわずかな月明かりが漏れていた。
「美貴のやつ…泣きそうだったな」
ケンカをするとなぜこんなに惨めな気持ちになるんだろう。
それが分かっていながらなぜケンカしちゃうんだろう。しかもあんなくだらないことで。
いつものことと言ってしまえばいつものことなんだけど…。
意地っ張りな自分が嫌になる。いつもそうだ。
仲直りできたら、絶対もう美貴を傷付ける様なことはしない。いつもそう思う。
そして仲直りできるかどうか不安になる。今もそう。
「たった二時間なのにな…」
いつも一緒に居て、それが当たり前で。
いなくなって気付くんだ。いつも…。
俺はまたビールを飲んだ。
ただ苦いだけ。うまくともなんともない。
「はぁ…」
俺は大きく息を吐き出した。
どこからともなく火薬のにおいがした。ふと窓の方を見ると、ほのかに何かが光っていた。
俺は少しためらったが、ビールを手に窓のカーテンを少し開ける。
美貴の部屋のベランダが光っている。
美貴が花火を手に座っていた。
つまらなさそうな美貴の顔が俺を射抜いた。
俺は吸い込まれるように一歩踏み出した。
3
夏の名残りの花火。
夏休み最後の日、美貴にせがまれて買ってやった花火だ。
その残りの線香花火に火を灯す美貴がいた。
美貴は伏目がちに俺を見る。
何か言われるかと思ったが、美貴は何も言わずに視線を花火に戻した。
俺は手持ち無沙汰に美貴の花火を眺めていた。
その線香花火の火が落ちる。
「…あんたも、やる?」
暗闇の中から美貴の声が聞こえた。
「ああ。…そっち行くぞ」
俺はベランダの柵を乗り越えて美貴の部屋の方に移る。
美貴は無言で線香花火を差し出し、俺も無言でそれを受け取って腰を下ろした。
二人の花火に火が灯る。
俺は美貴の方を見ることが出来ず、自分の花火を見つめていた。
また、うまくもないビールを口に含む。
その動きが伝わったせいか、俺の花火の火が落ちた。
俺は仕方なく、美貴の花火に目を移した。
すぐに美貴の花火の火も落ち、また闇の色に染まる。
「ミキにもちょうだい。…ビール」
美貴にビールを渡すとそれを飲む気配がした。
俺は夜空を眺めていた。
秋の夜空はきれいで、吸い込まれそうだ。
「美貴、俺…」
「ちょっと待って」
美貴が俺の言葉をさえぎった。
4
「いつも思うの『なんでケンカなんてしちゃうんだろう』って」
「……」
「後悔して、意地っ張りな自分が嫌になって、そして…」
「…不安になる」
美貴がこっちを見る気配がした。
「俺もそうだ」
暗闇の中で美貴が少し笑った。
「たった二時間だ。たった二時間心が離れただけでこんなに不安になる…」
「いなくなってはじめて気付くの。いつも…」
美貴はそう言って立ち上がった。
「今日は星がきれいね」
「そうだな」
俺も立ち上がってまた空を眺めた。
「このきれいな星の下、…ス出来れば…仲直りできるよね?」
蚊の鳴くような声で美貴がささやく。
俺は手探りで美貴の肩を抱き、そして…キスをした。
「…花火まだあるか?」
「後ひとつだけ。一緒にやろ」
二人でひとつの花火を手にとって火を灯した。
花火に照らされた美貴の顔は赤い。
「顔が赤いのは…ビール飲んだからよ」
そう言う美貴をすごくいとおしく感じた。
了
フライングキッズの『Kiss in the Darkness』です
いつもいつも凄く(;´Д`)スバラスィ
早くも次回作に期待sage
epsonさんといいエレカシさんといい…
イイワァ.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
893 :
名無し募集中。。。:04/10/08 01:20:23
今回もすげえよかったっす
ho
h
ほ
>>890 なんかいつも絶賛してるのでどうかと思うけど・・でもやっぱ良い!
寝る前に読むと本当に幸せな気分で眠りにつくことが出来るよ。
ベランダの情景が凄く浮かんで、一瞬だけ主人公と同化した気になる・・
ほ
乙乙乙!
爆撃に耐えた保全隊も乙
エレカシさん良いと思います
ただ、行間を全て1行ずつあけて書くともっと雰囲気が伝わるんじゃないかと思いました。
まぁ、それはこのスレの意向的にどうなのかわかりませんが
一回やってみてく下さい。
二人の花火に火が灯る。
俺は美貴の方を見ることが出来ず、自分の花火を見つめていた。
また、うまくもないビールを口に含む。
その動きが伝わったせいか、俺の花火の火が落ちた。
俺は仕方なく、美貴の花火に目を移した。
すぐに美貴の花火の火も落ち、また闇の色に染まる。
「ミキにもちょうだい。…ビール」
美貴にビールを渡すとそれを飲む気配がした。
俺は夜空を眺めていた。
秋の夜空はきれいで、吸い込まれそうだ。
「美貴、俺…」
「ちょっと待って」
美貴が俺の言葉をさえぎった。
まずエレカシさん無断で拝借しました、すいません
どうでしょう?
つーか、俺は何やってんだ
ちょっと寝起きで頭がおかしい
住人のみなさん変なことしてごめんなさい
エレカシさん無断で文章使ってすいませんでした
904 :
名無し募集中。。。:04/10/08 10:07:56
あげ
905 :
名無し募集中。。。:04/10/08 10:12:13
なんなんだ
906 :
名無し募集中。。。:04/10/08 10:49:37
いやいや、行間を空けることにさほど意味はないよ
ho
909 :
名無し募集中。。。:04/10/08 16:09:55
もっかいあげとくか
あげ
911 :
名無し募集中。。。:04/10/08 16:16:58
荒らし頑張るなぁ
912 :
名無し募集中。。。:04/10/08 16:17:36
荒らし頑張るな
913 :
名無し募集中。。。:04/10/08 16:24:01
ほ
ほ
ホジェンキンス
916 :
名無し募集中。。。:04/10/08 16:38:00
ちょっとあげ
917 :
名無し募集中。。。:04/10/08 16:47:27
守
918 :
名無し募集中。。。:04/10/08 16:59:00
もう疲れた
919 :
名無し募集中。。。:04/10/08 17:06:57
当分スレ立て禁止にしろ
そんなこと言ったら、ここの次スレ立たないよ
>>920 荒れてすぐ落ちるよりはいいだろ。
溜めてから放つと気持ちいいんだよ!!
それがわからんのかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
ho
ze
皆さんどうもです
>>900さん
おっしゃることは良く分かるんです。
特に例に出してくれたような、動作や状況を箇条的に書いたときには
行を開けたほうがいいのかな、と思うときもあるんですが、
改行規制があるので無駄に投稿数が増えたり
そのせいで連続投稿規制に引っかかるのも避けたいので…。
せっかくアドバイスもらったのに、申し訳ないです
ho
余計なお世話だが、そろそろ次スレを・・・
次スレは975あたりが立てればいいでしょ
気が早すぎたかスマソ・・・orz
ho
ho
次待ち保全
ho
>>772 読んでる人いるか知らんけど
「この近くにすごい有名な縁結びの神様が祀られている神社があるんだって。」
美貴は俺のリアクションを確認しながら言った。じーと見つめている・・・
「○○・・・なんか言ってよ。」
俺に何を言って欲しいんだ?この女・・・一緒に行くかとでも言えばいいのか?
「美貴・・・俺と」
ガラガラ・・・石川さんが入ってきた。
「○○君、あたしの浴衣姿どうかな似合う?」
ピンクの浴衣姿の石川さんはとんでもなくかわいく、しばらく俺を黙らせた。
「・・・すげー、かわいい。」
「ホント!○○君のために借りてきたんだ・・・ホント、あたしうれしい!!」
そう言うと石川さんは嬉しさのあまり俺に抱きついてきた・・・美貴が俺を睨んでいる目線を背中に感じる。
石川さんの胸が俺の体に当り、実は嬉しかったりする。スケベで優柔不断な俺。
でも男は2人の女を同じくらい愛せる生き物や。by松本人志(放送室2004年10月7日分より)
俺も賛同する・・・だって石川さんの事また好きになり始めているんだもん。
浮気する男は嫌って言う女(上戸彩ちゃんなど)がいるが・・・俺はなれそうもない。
いろいろ考えてるうちに美貴の部屋から出て行く音がした・・・
正直、多少僕の実話なのでこの話。二股は男の性
そういや最近忙しくてアメ村の道端で寝てまいました。ちょっと一茶の気持ちがわかったかも。
いろいろ考えてるうちに美貴が部屋から出て行く音がした・・・ですた
938 :
名無し募集中。。。:04/10/09 04:22:46
乙!俺はあなたの作品を読んでるぜ
ほ
更新乙です
ここは落とすわけにはいかないので保
ふぉ
ho
保
ほ
ho
ほ
ho
ze
>>846続き
「と・・・特別ってどういう特別だよ・・・?」
僕は美貴に尋ねた。僕の声は枯れている上に、少し震えていた。
なぜだか知らないが、僕の心臓は自分でも音が聞こえるほど強く、速く鼓動していたのだ。
美貴に特別と言われたくらいで、ここまで動揺してしまうなんて、自分でも予想外のことだった。
「うーん、なんとなく特別なのよ。なんとなくね。
○○も分かるでしょ?この気持ち。なんとなくなのよ。」
美貴は久しぶりに明るい笑顔を見せながらそう答えた。
なんとなく・・・か・・・。
確かに美貴の言うことも、僕には分からなくもない。
生まれてから17年間、僕と美貴は同じ場所で、
似たような体験をして、同じような感情を分かち合ってきたのだ。
普通の友達同士の関係とは随分違っている。
ただ、今僕はそれ以上の答えを美貴に期待してしまっていた。
そんな雰囲気がさっきの美貴が発した「特別」の中に込められていたような気がしたのだ。
(なんだ・・・やっぱり俺の思い過ごしか・・・)
「そ・・・そうだよな、なんとなくだよな。うん。」
僕は心の中で自分の頭をゴツンとこづいた。
「あーあ・・・」
美貴は壁にだらしなくもたれかかってこんなことを言った。
「私の友達がみんな○○だったら良かったのにな・・・」
「はぁ?」
あまりにも突拍子の無いと言うか、現実性を欠いた発言に、僕は呆然となった。
もっとも、胸にプリンターがついてしまった美貴には
どんなことがあっても現実として受け入れられるのかもしれないけど・・・
「いや、おまえ何言ってんのか全然わからん」
僕は半分笑いながら、半分突き放すようにこう言った。
「だってそうでしょ?みんなが○○みたいな人だったら、
私は隠し事したり、嘘をついたりする必要がなかったんだわ。
そうしたらこんなプリンターがついたって何も気にしないで、いつもどおり生活できたのに・・・」
「美貴・・・」
僕は美貴のことを、普段はそんな感傷とは無縁の人間だと勝手に定義付けていただけに、
こんな泣き言を言うような美貴が以外だったし、同時に少し安心したような気もした。
強そうに見えて案外弱い奴だ。
「そんなこと言ったって何も始まらないだろう?
第一、松浦さんだって石川さんだって大して怒ってないって。
別に人格的なことを悪く言ったんじゃないんだからさ。」
「・・・」
美貴はがらにもなく神妙な顔をして、僕の話に耳を傾けている。
僕はさらに話を続けた。
「それに、いくら自分を取り繕ってたってさ、
美貴は松浦さんとか石川さんと一緒にいた時間が好きだったんだろ?
だからなんだかんだ言ってもこれまで友達でいたわけだよ。
今日、たまたまこんな事があったからって、全てを否定するようなことを言っちゃいかんな。うん。」
大人しく話を聞く美貴もがらではないが、
美貴に対して熱弁をふるう僕もまた似つかわしくない。
最後の方はなんだか恥ずかしくなってしまい、僕は言葉を濁した。
「まあ・・・そのなんだ・・・」
僕は頭をぼりぼりと掻いて、さらに続けた。
「もしあれだったら、一緒に謝りに行ってやるから、松浦さんと石川さんに。
まあ、わざわざそんなことすることもないと思うけどさ・・・」
珍しく長く話したものだから、喉がからからに渇いてしまった。
僕はつばを飲み込み、咳をひとつした。
咳が終わるのと同時に、美貴は少し明るい笑顔になり
「うん」
と言って、うなずいた。と同時に、
ガー・・・ガッガッガッガッ・・・ガガー・・・ガッガッガッガッガガガー・・・
美貴の胸が長くうなり声を上げて、一枚の紙がカーペットに滑り落ちた。
二人きりの時、美貴が僕の前で紙を出すのはこれが初めてのことだった。
「やだ・・・」
美貴はそういって、床に落ちた紙を慌てて拾い上げた。
あんまり美貴が露骨に嫌がったので、興味が湧く。
「おい、何考えてたんだよ?」
「知らないっ」
「じゃあ、なんで紙が出てきたんだよ?」
「うるさいなあ、なんでもないったら」
「なあんだ、また悪口か。さっきからあんなに・・・」
「違うったら!!」
「じゃあ見せろって」
僕は半ば強引に美貴から紙を奪い取り、間髪入れずに、文面に目を通した。
その紙は今まで見たことのないような、ピンク色や赤い色をした花で縁取られていて、
真ん中にはこれでもか、という大きな文字で、
「やっぱり○○って優しいんだね・・・美貴、○○のことが大スキ!!」
と書いてあった。
「・・・・・・」
世界中が時間を止められてしまったかのような感覚に襲われた。
止まった時間の中で、先程印刷された紙よりも顔を真っ赤に染めた美貴が、
「ほらね。・・・だから見ない方がいいって言ったのに・・・」
かすかな声でそう言った。
「・・・・・・」
急なことなので、何を答えていいのか、何を答えるべきなのか思い浮かばない。
さんざん考えた挙句、僕の口から出てきた答えがこれだった。
「こんな時、俺にもそれがあったら便利だったなあ・・・」
僕は苦虫を噛み潰したような顔で、美貴の胸を指さした。
言ってしまってから、僕は何と言う間抜けな回答をしてしまったのかと後悔し、
美貴はおかしさをこらえきれずに吹き出してしまった。
「それじゃあ、○○にもプリンターがあったとしたら、その紙にはなんて書いてあるのよ?」
「いや・・・分からないけど・・・たぶん・・・」
「たぶん?」
僕は深呼吸をして、はっきりとこう言った。
「俺も、美貴のことが好きだって、書いてあると思う」
――――言ってしまった・・・。
「○○・・・」
美貴は僕の目をまっすぐに見た。
気まずい空気が部屋を支配し、沈黙が二人の間に入り込んだ。
17年間、僕たちの間にあったものが、一気に壊れ去り、何か別の新しいものが生まれようとしていた。
「あれ?」
急に、美貴が素っ頓狂な声を上げた。
と、同時に部屋の空気が元通りになる。
「どうした?」という僕の質問に対し、美貴は
「あのね、さっきから強く思ってることがあるんだけど、胸から出てこないのよ・・・」
「マジで?」
それはどういうことなんだろうか?
「おい、美貴・・・なんでもいいから心の中に思い描いてみろ。なんかあるだろ?腐るほどあるだろ?」
「腐るほどは余計よ!!え〜っと、う〜んっと・・・」
美貴は頭と心をフルに使って、色々なことを考えているらしい。
その間に僕はなぜか、学校で自然環境部の道重さんのことを思い出していた。
地球の資源は限られていて、紙もまたその例外ではない。
同じように美貴のプリンターの、インクや紙の数量も限られているんじゃないだろうか?
ひょっとしたら美貴が今までに抱え込み、
溜め込んできた感情が、紙になって出てきているんじゃないだろうか?
そして美貴はその感情を、この半日で全部吐き出してしまったのではないだろうか?
「ダメだぁ・・・全然出てこないよぉ・・・」
美貴はそう言って、がっくりとして、手を膝についた。
「馬鹿、全然ダメじゃないだろうが。きっと紙かインクが切れちゃったんだよ!!」
「えっ!?」
美貴は顔を上げ、髪も少しかきあげた。
すると美貴が体を起こした反動で、
今まで美貴の体に密着していたプリンターが嘘のようにするりと抜け落ちたのである。
「うそっ!?」
床に落ちたプリンターの残骸を見下ろし、
美貴は信じられないというように、手で口を覆った。
「おい、やったなあ、美貴。いや〜、この薄っぺらな胸が懐かしいよ・・・」
僕はそう言って、パンパンと拍手を打って、元通りになった美貴の胸を拝んだ。
「うるさい!!」
美貴は丁度、いい位置に来た僕の頭をパシッと叩いた。
こんな日常の、何気ないやりとりが、なんだかとても新鮮に感じられた。
「あ、そう言えばさあ、さっきおまえが心に強く思ってたことって何?」
僕は急に、この奇跡のきっかけとなった出来事を思い出した。
「!?」
美貴は顔をまた真っ赤に染めたが、急に真顔になり、軽く目をつぶって、僕の唇に軽くキスをした後に、
「こういうことよ」と言って、はにかんだ笑顔を僕に向けた。
・・・だめだこりゃ
ぐれーと!!
961 :
名無し募集中。。。:04/10/09 22:36:57
epsonさん乙です
すげーよかった
一人称が『僕』なのに口に出して言うときは『俺』になる
大人になりきれていない微妙な感じ・・・
上手いですな
最高だな
GJ!
最高です!!
EPSON最高!さすが5760dpi!
すばらしい!
なんだよ面白いくせに感動させやがって
これ映画にしたい
乙です
乙!
失礼だけど、最初は正直こんなにいい作品になると思ってなかった
やっぱ途中でなんだかんだ言うべきじゃないな
>>936よ、俺はあんたのも期待することにしたから頑張って
乙!
ho
epsonさん大変面白かったですよ保
そろそろ次スレの季節なので
スレ立ててこようと思うんだけどいい?それともまだ早い?
うpしたい人がいるのなら次スレのほうがいいかもしれないね
もう立てちゃったほうがいいな
さらば17冊目
18冊目立てたらなぜか1に変なのが割り込んだんだよ
こんなのはじめてだ
みんなあれではいやだと思うので放棄してくれ
合体したな
見当たらないから貼ってくれ
じゃあ立て直すか
立てたのに不可視っぽい
全く同じ時間にスレ立てするとこういうことが起きるみたいね
スレのキー番号が時間だからな
川VvV)<ウメティ
エプソンさんスゲー!!!!!!!!!!
最高にいい作品だよ乙!!!
epsonさんマジ乙!!5760dpi美貴帝キャワワw
ほ