もし高橋がHなイジメを受けてるクラスメイトだったら 16
1 :
名無し募集中。。。:
川*’ー’)
2 :
糞スレに舞い降りた2ゲット天使:04/08/28 00:40
終了
3 :
名無し募集中。。。:04/08/28 00:52
川*’ー’)ー’)ー’)ー’)ー’)ー’)ー’)ー`)ー’)ー’)ー’)ー’)ー’)ー’)ー’)
4 :
名無し募集中。。。:04/08/28 01:04
キャワ
ほ
前スレの続き
wishとかなんとか
タカハシアイ。
地味な女。暗い女。
いつもは太縁のヘンな眼鏡をかけていて、休み時間は一人で本ばかり読んでいる。
3年に上がって初めて同じクラスになったが、彼女が友達と談笑しているような場面を一度も目にしたことがなかった。
唯一マツウラだけがいつも『アイちゃん』と呼びかけて、彼女をクラスの輪に入れようとしていた。
それでもタカハシは妙におどおどして、挙動不審な態度をとってしまって級友から呆れられるという悪循環。
小、中学校の頃のことは知らないが、絶対にいじめられるタイプだと思う。
高校に入ると目に見えるようないじめは減るが、反対に誰にも相手にされなくなる。
それはそれで辛い。
まるで空気のような存在。
そんなタカハシと僕は当然話したことなんか一度も―――いや、あった。
今、思い出した。
あれはいつのことだったろうか。
そうだ、1年生の体育祭の時だ。
あの頃はまだ高校生になったばかりで、僕たちはふわふわと浮き足立つような気分で体育祭に参加していた。
新しい環境で、僕にもまだ幾ばくかフレッシュな気持ちは残されていたように思う。
見かけよりも足の速かった僕は、その直前に行われていたスポーツテストでなまじいいタイムを出してしまったこともあり、百メートルの代表なんかに選ばれてしまっていた。
今だったら絶対に断る、というか断る必要がないようにスポーツテストなんか本気で走ることはしないだろう。
とにかくその時僕は体育祭なんていうくだらないイベントで百メートルを走るためにスタート地点の方へと向かっていた。
ひどく暑い日だった。
照りつける太陽にうなだれる様にして歩いていた。
と、瞬間、僕の視界に赤色が飛び込んできた。
スポーツタオル、なんておしゃれなもんではない。
色のくすんだ薄い生地のタオル。
落ちていた、なら素通りしたかもしれないが、今さっき僕の目の前に落ちてきたものを無視するのは難しい。
僕はそれを反射的に拾ってしまってから、きょろきょろと回りを見渡した。
多分、僕とすれ違ったであろう女の子の背中が見えた。
「あの」
声をかけると、ビクンと肩を大げさに揺らし、おそるおそる彼女は振り返った。
眼鏡の下の表情はどこか怯えているように見えた。
「…な、なんですか?」
「コレ、落としましたよ」
「あ…!」
彼女はハッと息を呑んでから、僕の手からそのタオルを奪い取るように掠め取った。
「ご、ごめんなさい、ごめんなさい! すみませんでした! ありがとうございましたぁ…」
やたらと慌てて謝ったかと思うと、最後は消え入るような声を残して彼女は走り去っていった。
その彼女がタカハシだった。
たったこれだけの事。
なんで今になってこんなこと思い出したんだろう。
ただその時のタカハシの異常なほどの慌てっぷりと怯えたような表情は印象的だった。
目の前にいる人物がタカハシだとすぐに分からなかったのは理由がある。
それはタカハシが眼鏡をかけていなかったからだ。
そして眼鏡をとったタカハシは普段からは想像もつかない程、とても綺麗な顔をしていた。
いつもはレンズの下に隠されていた大きな瞳。
くしゃくしゃに垂れた長い髪の隙間から覗くその潤んだ瞳を僕は吸い込まれるように見つめた。
「ヒューヒュー、お熱いね、お二人さん」
と、チバが僕とタカハシの間に割り込んできた。
ビデオカメラを僕とタカハシの顔、交互に向ける。
そのレンズの無機質な視線が僕をカビ臭い体育倉庫の現実に引き戻した。
僕もタカハシも裸だった。
学校という聖域では明らかに異常な格好。
日常の捻じ曲がる音が僕の頭の中で軋んでいた。
「ヤレよ」
冷たくヒヤリとする声が聞こえた。
僕は意味が分からず、その発言をしたタチバナのほうに媚びるような視線を向ける。
「だからヤレって」
すぐ背後からオガタの声。
気がつくと僕とタカハシのいるマットは3人に囲まれていた。
マツウラは僕がここに連れてこられた時から少しも変わらず跳び箱の上にいる。
こちらには背を向ける格好、すなわちマットとは反対方向を向きながらやはり携帯をいじっている。
僕の手足がぷるぷると震えだした。
タカハシも小刻みに震えながら僕のほうに怯えた眼差しを向けている。
「ヤレっつってんだろーが!」
僕が何もできずにいるとオガタはじれたように叫びながらマットの上にのし上がってきた。
僕の右腕を掴むとタカハシの乳房に強引に押し当てた。
「やっ!」
タカハシが短く声を上げた。
僕の右手に初めての感触が広がる。
それは悲しいほどに柔らかかった、温かかった。
その人の体の温もりだけが、この非現実的な世界で、唯一リアルな感触だった。
「僕たちさ、飽きちゃったんだよね、コイツの体に」
「ねー、最近なんかマンネリ化してたっていうかー、いい画も録れなくなっちゃって面白くなかったから」
「キミは幸運なゲストなんだよ」
「それにしても会長の人選は流石ですねー」
すぐ頭上で交わされているタチバナとチバの会話もどこか遠くで鳴っているような感じだった。
オガタは容赦なく僕の手を押さえつけ、その力のせいでタカハシの乳房は異常な程に押しつぶされている。
タカハシはギュッと目をつぶってその痛みに耐えているようだった。
オガタが僕の手の上から力を込める。
その度に胸の膨らみはぐにゃりと形を変え、残酷な熱を僕に伝え続ける。
「いやぁ、いいなぁ、斬新な構図だなぁ」
チバの声ももう僕には届かない。
僕の頭の中はすでに真っ白で、全ての神経は右手に集中されていた。
僕はオガタに覆いかぶされ、右手だけをつき伸ばすという間抜けな格好のままタカハシの胸を揉まされ続けた。
―
―――
―――――
―――――――
「ほらっ、見ろよ、コイツ勅ってるぜ」
タチバナが何かに笑っている。
僕はもう何も分からなくなっていた。
オガタはもうすでに僕から体を離していているようだった。
が、僕の右手は自発的に動き続けている。
見えない力に突き動かされているかのように、もはやただそうすることだけを命ぜられた機械のように。
そして僕はもっといろんな所に触れてみたいと思った。
顔、唇、肩、髪、腋、腹、背中、尻、脚―――アソコ。
僕は本能の赴くままじりっとタカハシににじり寄る。
右手から伝わる柔らかな感触とカビ臭い室内に混じった女の子の匂いに僕の頭は完全に狂わされていた。
左手がそろそろとタカハシの左肩に触れる。
ビクッとタカハシが震えたのが分かった。
その反応に僕の本能はますます加速した。
唇を求めて、僕は顔を一気に近づけた。
が。
その瞬間、見えてしまった。
僕の狂ったはずの視界が不意に捉えてしまった。
怯えきったタカハシの目からするりと頬を伝ったのが。
涙だった。
僕の頭の中で波のようなものがすぅーっと引いていくのが分かった。
その零れ落ちた雫は、僕のほとんど失いかけていた理性を再び呼び覚ました。
僕が手を離すと、タカハシは少し意外そうにえっ?というような表情をみせた。
僕はそのまま力なくうな垂れてしまった。
「ええー」
僕のモノが萎えていく様子をチバは実に楽しそうにビデオカメラに収めていた。
「あらら、おじけづいちゃったかな」
タチバナも楽しそうに、僕のすっかり縮こまったモノを指でピンとはじいた。
「ほら、アイちゃん、勅たせてあげてよ、いつも僕たちにやってるみたいにしてさ」
冷酷なタチバナの言葉に、タカハシは下を向いたまま首をふるふると震わせた。
「拒否権なんてないんだよ」
ゾクッとするほど冷たい言い方だった。
タカハシの髪をつかんで顔を上げさせると、冷たい視線で見下ろした。
その視線に観念したかのようにタカハシはおそるおそる僕の股間に手を近づけて―――
「ちょっと待ってくれ」
タカハシの手がぴたりと止まった。
その言葉を発したのはオガタだった。
「なんかさあ、こういうシチュエーション初めてだから、俺が興奮してきちゃってさぁ。
今日は俺がヤッていい?」
チバがにやにやと気持ちの悪い笑みを浮かべながらため息をついた。
「ちぇっ、仕方ないなー、オガタくんは」
「まっ、一気にやっちゃってもつまんないからね。少しずつやったほうがいいか。…じゃ、どーぞ、オガタくん」
タチバナはそういいながらまるでゴミのように僕を蹴り倒した。
マットから砂にまみれたコンクリートの床へごろりと転げ落ちる。
僕はそのままその場に蹲った。
「はうぅっ!」
悲痛なタカハシの声が床に這いつくばった僕の耳を裂いた。
その後、聞こえてきた音に僕は懸命に耳を塞ぐ。
「あっ、やっ!やぁっ!」
タカハシの痛々しい声。
肉のぶつかり合う生々しい音。
体育倉庫の空間に振動する。
「いっ、ひっ、あっ!」
音は僕の手のひらを軽々と通り抜けて中へと入り込んでくる。
けれども僕はただ目を閉じて震えて蹲るばかり。
そして徐々に全ての音は加速していく。
増幅していく。
「あっ、あっ、あっ!」
僕は泣いていた。
なぜだか分からなかったけれど、泣かずにはいられなかった。
「中はダメだよー、面倒になるからねー」
のんきな口調でマツウラがそう言った直後、タカハシの大きな声が聞こえて、やがて音は止んだ。
「はい、じゃあ今日はおしまいねー」
その声に僕は顔を上げた。
マツウラは携帯を折りたたむと同時に跳び箱からひょいと飛び降りた。
「チバくん、体育祭のプログラムは?」
「はい、今作成中です」
「次の実行委員会はいつだっけ?」
「明後日の昼休みです、各実行委員にすでに通達済みです」
「そっか、頑張ろうね♪」
ガンバロウネ。
マツウラは普段の天使のような笑みを残して、3人を引き連れて体育倉庫を出て行った。
その変貌っぷりを僕はただ唖然と見ていた。
マットの上でタカハシがぐったりと横たわっているのが見えた。
僕の耳にはさっきまでの絶望的な音が、まだこびりついている。
>>7-19 前スレの最後の方で話題に出てたカタカナ表記の理由については246さんの読みが鋭いです、エクセレント
あとは各所から(特に男キャラ)の非難にビビってってのもあります
いざとなったら「広島のオガタです」で逃げ切れ…ないか
他の意図もあったりしますがそれは後ほど
この作品マジイイ
気に入ったぞ
乙!最高だよ!次の更新も待ってる!
更新乙
オレ好みの展開になってきたぞ
ワクワク
誤字修正
>>14 >>16 勅つ→勃つ
他のスレタイみて気づいた
ずっと勘違いして生きてきました
また一つ利口になりました
>>20 (・∀・)bグッジョブ
あんたいい仕事するな
ほ
ほ
ho
29 :
名無し募集中。。。:04/08/28 09:29
川*´ー`)<胸が潰れそうやったやよ〜
イイネイイネ
良作期待
オガタって名前がマジむかつくんだよ
ho
ho
ze
やよー
’ー’
39 :
名無し募集中。。。:04/08/28 16:31
ho
’ー’
’ー’
ほ
43 :
名無し募集中。。。:04/08/28 17:30
´ー`
ho
ほー
46 :
名無し募集中。。。:04/08/28 20:15
川*’ー’)
たる
来い
49 :
名無し募集中。。。:04/08/28 22:13
50 :
名無し募集中。。。:04/08/28 22:57
keep on!!
keep on!!
ほ
も
さ
54 :
名無し募集中。。。:04/08/29 01:10
ぴ
更新まだ〜〜
BORDERはどうなったんの?
一人でとぼとぼと家路に就いていた。
あんなことがあったというのに僕の目に映るのはいつもと同じのどかな風景。
広がる田園、等間隔に伸びている電信柱とそれらを繋ぐ電線、点在する家屋。
自転車通学の生徒が何か楽しそうな会話を交わしながら僕を追い越していった。
世界は少しも変わっていなかった。
あの後、体育倉庫で僕はしばらく呆然と座り込んでいた。
自分の身に起こったこと、目の前で横たわっている彼女がされたこと、憧れていた女の子が豹変したこと。
全てが僕の理解を超えていた。
ただ何かが粉々に砕かれて、それはもう二度と帰ってこないと思った。
やがてタカハシはよろよろと立ち上がった。
僕は何か声をかけるべきなのかどうか迷ったけど、なんて声をかけたらよいのか分からなかった。
タカハシは乱暴に投げ捨てられていたバッグからティッシュを取り出すと、無言でお腹の辺りを拭う。
衣服を身に着けていくタカハシを僕は無言で見つめていた。
遠くの方からは吹奏楽部の合奏の音が聞こえてきた。
その音に紛れるようにタカハシはポツリと呟いた。
「…帰るね」
そうしてタカハシはふらつく足取りで体育倉庫を出て行った。
「…ただいま」
決して立派とはいえない集合住宅の3階に僕の家はある。
母親はいつもと帰宅時間の違う息子の様子なんか気に留める様子もなく、居間でTVの画面を見つめていた。
僕はまっすぐ自分の部屋へと向かう。
部屋に入るなりいつもの癖で真っ先にパソコンの電源を入れてしまった。
立ち上がるまでの間に学生服を着替えて、後はほとんどパソコンの前にいるのが僕の日常だった。
何も無線部の活動を律儀にやろうってんじゃない、これはただの趣味だ。
こっちの世界は簡単だった。
ちょっとした操作でたいていの欲望を満たすことが可能だったし、更新されていく情報を眺めていれば世界からの疎外感を感じることもない。
分かっている、全ては薄っぺらで表面的なものだと。
でも現実での生活は漠然とした痛みや苦しみを伴うことが多すぎるし、何より寂しいのは嫌だった。
僕は専用のブラウザを起動させ、いつもの掲示板の画面を開く。
以前ほどの勢いはなくなったがそれでも未だ芸能界ではトップに位置するアイドルグループの掲示板。
適当にネットを見て回っていたらいつの間にかここにたどり着いていた。
そのアイドル自体は好きでも嫌いでもなかったが、僕はいつの間にかここに来るのが日課になっていた。
ここには人が沢山いた。
居心地がよかった。
どうでもいい、くだらない内容の書き込みをスクロールしていく。
読む、というのとは少し違うと思う。
頭の中に画面に表示されている信号を垂れ流すと言ったほうが近い。
リンク先の画像も、落としてきた音源も、意味なんていらなかった。
ただその情報が頭の中を駆け巡るのが気持ちよいのだ。
でも今日はなんだか調子がおかしかった。
マウスを操作する右手が震えだす。
やがて僕はブラウザを閉じてしまった。
頭の中で音がしていた。
パチン、パチンとはじけるような嫌なリズム。
女の子の悲痛な声。
吹奏楽部の合奏。
それらがうねる様にして絡み合い、気持ちの悪い旋律を奏でている。
そして僕の右手にあの感触が蘇ってくる。
焼きついた映像が脳内で再生される。
柔らかなあの感触。
形を変える膨らみ。
女の子の裸。
ハダカ。
―――タカハシアイ。
高まりを感じた時には、すでに遅かった。
咄嗟に取り出したティッシュも間に合わず、フローリングの床に白い液がぽたりと落ちた。
「ただいまー!」
玄関から元気のいい声がした。
部活を終えた弟が帰ってきたのだ。
中学3年の弟は野球部でピッチャーをしている。
居間から母と弟の楽しげな会話の声が聞こえる中、僕は床を懸命に拭いていた。
惨めな気分だった。
僕はこの家ではまるで空気のような存在。
教室で一人で本を読んでいるタカハシのことを僕は思い出していた。
>>58-61 短くてごめんなさい
でもって明日は更新できません
どうもこれエロ小説じゃないぽ
前、書いてたスレでも感じたけど一人は結構ツライ
自分もBORDERの続き読みたいです
乙!明日は更新ないのかぁ
>>64 もともと区切りのいい所まで書いてまとめて上げるタイプだから毎日は難しいです
3日に1回更新できれば良いほうかなと
区切りいい方が読み手も読みやすいからいいんじゃない?
更新乙です
67 :
名無し募集中。。。:04/08/29 04:20
ほ
け
川*´ー`)
ん
き
74 :
名無し募集中。。。:04/08/29 11:34
やよー
やよーやよー
やよーやよーやよー
やよ
ほやよー
ほ
ぜ
82 :
名無し募集中。。。:04/08/29 19:43
ん
ほぜんやよー
84 :
名無し募集中。。。:04/08/29 21:58
やよー
日本保全協会(NHK)
86 :
名無し募集中。。。:04/08/29 23:13
NHK
日本保全協会(NHK)
NHK会員No914の俺が保全しよう
89 :
名無し募集中。。。:04/08/30 01:28
y
90 :
BORDER 6:04/08/30 01:51
あーあ、もう朝の5時じゃねーか…。
確かに俺は暇もて余してる無職の18才だからいーんだけどさ。別にいいよ、うん。
しっかしいくら夏だからってよく寒くねーよな、あの子…。ずっと波打ち際で一人で裸足で遊んでるよ…。
「あなたも遊ばんの?」
「いーよ、俺、寒いの嫌いだから」
「ふーん…」
俺は砂浜に力なく座りこんで煙草を蒸かしていた。
でも退屈じゃない。何故かこの子を見ているだけで退屈とか感じなかった。
これだけ無邪気な笑顔って久し振り、いや、初めて見たな…
しばらく経って、さすがに眠気と疲れが出てきたのか、靴を持って彼女が戻ってきた。
「もういいの?もう疲れちゃった?帰る?」
「うん、でもその前に…あなたにお礼するやよ」
91 :
BORDER 7:04/08/30 02:23
そう言うと、彼女は長袖のシャツを脱ぎ捨てた。
「え、あ、お、お礼って何…」
「…辞めてから人に見せるの初めてだから、よく見ててね」
辞めてから?何辞めたんだ?あれ、腕…
長袖を脱ぎ捨てて半袖のTシャツ1枚になった彼女の両腕には、無数のためらい傷が見えた。いや、それだけじゃない。
傷と傷の間には何か小さな黒く爛れた点がたくさん見える。…根性焼きって奴か。しかも1個や2個じゃない。
彼女の両腕は無数の傷跡と火傷でいっぱいだった。無事な皮膚なんか二の腕に差し掛かるまで殆ど見えない。
だからあんなクソ暑い中でも長袖着てたのか…。可哀相に…。…見せたいものってこれの事かな。
「じゃあ見てて。久し振りだし足場悪いから上手くできんかもしれんけど…」
そう言うと彼女は裸足のまま身体を大きく揺り動かした。
これって…ダンス?バレエ…いや違うか。それっぽいけど…これ…ミュージカルとかそれ系のダンスかな?
彼女はそれまでの無邪気で天真爛漫な笑顔から表情を一変させて、真剣な顔で踊り続けた。
その動きは優雅で全く無駄がなかった。踊りの知識なんか何もない俺でも彼女がかなりの腕のダンサーだって事は容易に理解できた。
俺の背中の方から朝日が差し込み、彼女と海を綺麗に照らした。水面と彼女の汗、そして大きな瞳に光を射つ。
小さなダイヤのようなキラキラした輝きが彼女を包んでいた。その姿は彼女の無数の傷跡を気付かせないくらいに美しかった。
92 :
名無し募集中。。。:04/08/30 02:59
93 :
BORDER 8:04/08/30 03:34
踊り続けている彼女の表情に笑顔が戻り始めた。ダンスしている事を楽しみ始めてきたようだった。
踊りが激しさを増す。その時俺の目は既に彼女に釘付けにされていた。彼女の一挙手一投足が全て美しく見える。
音楽も何もない。聞こえるのはただ波と風の音と鳥の声だけ。
彼女はそれに合わせて踊っているように見えた。彼女が足下の砂を大きく踏み鳴らす。
パシッ
彼女の身体が動きを止める。終わったみたいだ。
すげぇ…何か感激しちゃったよ…、と頭の中に浮かんだ時には、既に俺の手は力の限りに拍手を彼女に送っていた。
「…んぎー!やっぱ恥ずかしーがしー…!」
彼女は上半身は止まったポーズのまま、足をバタバタさせて顔を赤らめながらはにかんだ。
17才…俺より一つ下か同い年くらいか。それにしちゃやっぱ幼いよな。
「いだーーーーーぃ!!」
突然彼女が悲鳴をあげる。何かと思えば、彼女は一本足で片足を抱えて立っていた。抱えた足の裏からは著しく出血している。
足元を見ると、割れたビールビンの欠片が見えた。地団駄を踏んだ時に踏み付けて切ったんだな。
俺は彼女に駆け寄り、お姫様抱っこの形にして抱き上げた。
「ちょっ、ちょっと…」
「俺の車の中にバンドエイドあるから。それで応急処置しないと」
彼女の顔が更に赤く染まる。っつーか照れるのはこっちだって…とにかく急がないと。彼女を抱えたまま遠くに停めた車に駆け出す。
「ねえ…あっしの名前まだ言ってなかったよね?」
「うん。そーいやまだ聞いてなかった!」
「あっしの名前、愛。高橋愛。」
高橋愛。その時は平凡なよくある名前としか思わなかった。
あの瞬間以来、今まで一瞬たりとも頭から消えない名前になる名前になるなんて思いもしなかった。
乙
超乙です
乙
乙
こんなに先が読めない話も珍しいな
日本保全協会(NHK)
日本保全協会(NHK)
100
101 :
名無し募集中。。。:04/08/30 11:00
川*’ー’)川*’ー’)
日本保全協会(NHK)
103 :
名無し募集中。。。:04/08/30 13:40
日本保全協会(NHK)
104 :
名無し募集中。。。:04/08/30 15:14
日本保全協会(NHK)
やよー
ほぜんやよー
107 :
名無し募集中。。。:04/08/30 19:23
やよねー
更新乙です!
なんか物語が動き始めたって感じですね。
先がもの凄いきになります。
hozen no hanamiti
日本保全協会(NHK)
どうイジメに
ナルンダロウネ
>>110 イジメにはならんだろ、どこをどう読んでも後日談だろ
とにかく先が読めないな
ほ
ぜ
115 :
名無し募集中。。。:04/08/31 00:43
ん
116 :
名無し募集中。。。:04/08/31 01:27
日本保全協会(NHK)
ほ
せ
!
ん
川*’ー’)やよ
122 :
名無し募集中。。。:04/08/31 10:10
日本保全協会(NHK)
日本保全協会(NHK)
124 :
名無し募集中。。。:04/08/31 12:14
日本保全協会(NHK)
川*’ー’)やよ
126 :
名無し募集中。。。:04/08/31 13:48
日本保全協会(NHK)
ほ
川*’ー’)やよ
ハワイ
日本保全協会(NHK)
日本保全協会(NHK)
ほ
133 :
名無し募集中。。。:04/08/31 19:51
日本保全協会(NHK)
日本保全協会(NHK)
135 :
名無し募集中。。。:04/08/31 21:22
日本保全協会(NHK)
川*’ー’)<星がたんたん見えるやよね〜♪
137 :
名無し募集中。。。:04/08/31 23:17
ageeeeeeeeeeeeeeeeee
138 :
名無し募集中。。。:04/09/01 00:10
日本保全協会(NHK)
139 :
名無し募集中。。。:04/09/01 00:30
愛ちゃん、僕が守ってあげるからね!辛くなったら抱きしめてあげるからね!
川*´ー`)<あいたん・・・・・・イジメられてないと駄目みたいやよ
ほ
ho
144 :
名無し募集中。。。:04/09/01 09:07
日本保全協会(NHK)
悲しいね
日本保全協会(NHK)
日本保全協会(NHK)
日本保全協会(NHK)
152 :
名無し募集中。。。:04/09/01 16:29
あげ
さげ
ももも!
ほ
156 :
名無し募集中。。。:04/09/01 21:29
☆ノハヽ
ノノ*^ー^)<高橋さん、みんなのために早く消えてねw
川*´ー`)
ho
159 :
名無し募集中。。。:04/09/02 00:02
落ちるよ
川*’▽’)
つながんない 夜10時のあいたん・・・
ほ
>>1 r;ァ'N;:::::::::::::,ィ/ >::::::::::ヽ
. 〃 ヽル1'´ ∠:::::::::::::::::i
i′ ___, - ,. = -一  ̄l:::::::::::::::l
. ! , -==、´r' l::::::/,ニ.ヽ
l _,, -‐''二ゝ l::::l f゙ヽ |、 ここはお前の日記帳じゃねえんだ
レー-- 、ヽヾニ-ァ,ニ;=、_ !:::l ) } ト
ヾ¨'7"ry、` ー゙='ニ,,,` }::ヽ(ノ チラシの裏にでも書いてろ
:ーゝヽ、 !´ " ̄ 'l,;;;;,,,.、 ,i:::::::ミ
::::::::::::::::ヽ.-‐ ト、 r'_{ __)`ニゝ、 ,,iリ::::::::ミ
::::::::::::::::::::Vi/l:::V'´;ッ`ニ´ー-ッ-,、:::::`"::::::::::::::;゙ , な!
:::::::::::::::::::::::::N. ゙、::::ヾ,.`二ニ´∠,,.i::::::::::::::::::::///
:::::::::::::::::::::::::::::l ヽ;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ /
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ぜ
ん
166 :
名無し募集中。。。:04/09/02 07:32
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