1 :
名無し募集中。。。:
前スレ「紺野写真集の表紙画像みたんだが」に連載していたんですが、
スレが落ちたので、新たに立ててみました。
ついでにタイトルつけたり、若干訂正したりもしてます。
細かい設定など、多少の矛盾は勘弁勘弁。
どこまで続くか分かりませんが...様子をみる実験。
2 :
名無し募集中。。。:04/08/22 23:43
くこか
3 :
名無し募集中。。。:04/08/22 23:43
夢にまでみたこんこん写真集の発売日、おれは吉祥寺のParcoに
ある本屋に、予約していた「紺野あさ美」を買いに行った。
無事写真集を購入し、中身を早く見たくてしょうがない俺は、
足早にバス停に急ぐ。そのときだ、「ドン!!」。 思わず
俺は買ったばかりのこんこん写真集が入ったビニール袋を落と
してしまった。
「ご、ごめんなさい!」袋の口からのぞく愛らしいこんこんの
笑顔に見とれていた俺は、はっと我に返る。どうやらぶつかった
のは、女の子だったみたいだ。帽子を目深にかぶり、淡い花柄の
ワンピをきた華奢なおんなのこは、あわてて写真集の入った袋を
拾おうとした。
なんとなく写真集をかったことを知られたくなかった俺は、あわてて
袋を拾おうとする。「ごちんっ!」お互いにあわてた二人は、袋を
はさんで、おでこをぶつけてしまった。その勢いで女の子の帽子が
地面におちる。
「あっ、すいません!」あわてて見上げた俺の目の前には、写真集
の中にいるはずの、あの愛らしい笑顔の持ち主がしゃがんでいたのだ....
4 :
名無し募集中。。。:04/08/22 23:44
お気に入り登録しますた!!
5 :
名無し募集中。。。:04/08/22 23:45
俺はすっかりわけがわからなくなってしまった。あたまの打ち所
が悪かったのか。。。「いたたたた....」頭をさすっている彼女。
彼女は、ふと我に帰りあわてて地面におちたチューリップを拾い、
目深にをかぶりなおした。「だ、大丈夫?」俺の問いかけに、彼女は
こんなときでもスローペースに答える。「はい!大丈夫です。えっと...
大丈夫ですか?」
おれは昔から人の顔を覚えるのが苦手だった。特に女の子は、髪型や
服装をちょっと変えられてしまうと、まったく分からない。でも、
今目の前にいるのは、どうしてもこんこんに見えてしまう。いや、
芸能人のこんこんがこんなところにいるはずない...。普段、極度の
人見知りで、ろくすぽ女の子と口もきけない俺の口から、信じられない
奇跡が起こった。「こ、こんこんですか?」
6 :
名無し募集中。。。:04/08/22 23:45
前スレ見ていなかったので小説内容わからないのですが
出来ればうpしてもらえませんか?
7 :
名無し募集中。。。:04/08/22 23:45
しばらくの沈黙が続いた。それはものすごく長かったような気もするし、
ものすごく短かった気もする。俺!何言ってるんだろう!?わけ分かん
らんぞ、そんなこと言われたって!? 急に顔が紅潮するのが、自分で
分かる... その瞬間、目の前の少女が笑い出した。後で知ったことだが、
このときの彼女の「笑い」は、人生で五本の指に入るくらいの「大爆笑」
だったそうだ。俺には、そうは見えなかったけど。
「とりあえず、立ち上がりませんか?ここに座ってると通行人の邪魔だし。」
17 才の少女に窘められた情けない俺は、あわてて立ち上がった。「はい、これ。
どうもありがとうございます。」Parco ブックセンターの袋を手渡される。
「あ、ありがとうございました。」って、何言ってるんだ。てんぱる俺を
よそに「実は、私も。ほらっ。」彼女は、肩掛けバッグから同じく Parco
のビニール袋を覗かせた。
8 :
名無し募集中。。。:04/08/22 23:46
「それじゃぁ。」すがすがしい笑顔で、彼女は立ち去っていった。俺は、
呆然として、ただ彼女の後姿を目で追うしかなかった。彼女は、パルコの
あたりで人ごみに消えていった。あれは夢だったのか...それとも.....。
うれしいはずなのに、すっかり脱力してしまったおれは、ただうつむいて
バス停へ向かうしかなかった。はたから見たら女の子にふられた悲しい男
のように見えただろう。
失恋どころか、女の子に自分の気持ちを伝えたことすらないのに...。
9 :
名無し募集中。。。:04/08/22 23:47
俺はさっきから、もう六時間もこうして、机の上で頭を抱えている。
今日の昼、吉祥寺で偶然(おそらく)こんこんと遭遇したことは、
もちろんおれの人生で、最大の事件だっただろう。さっきまでは。
しかし、今俺は、それどころじゃないくらい大変な問題をかかえて
しまったのだ。机の上には、電源の切られた携帯電話が置かれている。
バスに乗って帰路についたおれは、鞄のなかで異様な振動を感じた。
ヴィーン、ヴィーン。なんだこれ?鞄のなかに手をいれて、ごそごそ。
鞄から手を抜いたおれは、度肝をぬかれた。そこには、見たことのない
携帯電話が。涼しげな花柄をあしらった透明なストラップのついたその
携帯のディスプレイには、「かめちゃん」の文字が....。かめちゃん???
って、あのかめちゃんか!? ぐはっ! あわてた俺は、なぜか電源ボタン
を長押し。電源がきれて完全に沈黙した携帯電話を、おれはあわてて鞄の
中に突っ込んだ。
何故だ何故だ何故だ!!どーなってるんだ!?
10 :
名無し募集中。。。:04/08/22 23:48
さすがに冷静になってきた俺は、順をたどって事の次第を整理し始めた。
1. 吉祥寺の Parco ブックセンターでこんこんのファースト写真集を
買った。
2. バス停に向かう途中、女の子とぶつかった。その女の子が、とても
こんこんに似ていた。(いや、本人かもしれない。)
3. バスに乗って帰宅する途中に、鞄の中から見知らぬ携帯電話が発見された。
うん。うんうん。やっぱりこの状況からして、この携帯電話は、今日
正面衝突したあの女の子のものだろう。ぶつかったときにあの子の携帯が、
俺の鞄に入ってしまったというわけだ。
さて、これから俺はどうするべきだろう...。普通に考えたら、警察に持ってく
べきだよな。でも、なんて説明すればいいんだろう。
11 :
名無し募集中。。。:04/08/22 23:49
ポンポコ替わり玉じゃん
12 :
名無し募集中。。。:04/08/22 23:49
俺「すいません。今日町を歩いていたら、モーニング娘。の紺野あさ美ちゃん
とぶつかってしまって、彼女の携帯電話が俺の鞄に入っちゃったみたいで...
それがこれです。」
お巡りさん「あ、そう。じゃぁ、ここの氏名、住所とか書いてくれるかな。」
俺「はい。書きました。」
お巡りさん「はいはい。それじゃぁ、これからそんときの状況を聞くから、正直に
答えてね。あっ、これ、ちなみに裁判とかになったときの証拠にもなるから、
嘘は絶対につかないように。」
俺「えっ?どういうことですか?なんか、犯人みたいな扱いのような気が
するのは、気のせいですか?」
お巡りさん「拾ったとか、もういいから。だいたいそんなうまい話があるわけ
ないだろ。最近多いんだよ、ストーカー行為。しかし、あんたは重症だな。
芸能人の携帯ぱくっちゃうとはね.....。」
俺「!!!!」
いかんいかんいかん!!!! 警察に持って行ったら、ただじゃぁ、すまないよ。
だれもこんな話信じちゃくれない。やっぱ、どっかに捨てちゃうか....。
俺はベッドの上にごろんと寝転び、天井を見上げた。
「でも、きっと今頃困ってんだろうな.....。」
13 :
名無し募集中。。。:04/08/22 23:50
そんなことを考えながら、俺はいつのまにか眠りについた。きっと、今日は
これまでの人生で一番長い日だっただろう。へとへとに疲れていた俺は、泥
のように眠った。
その晩、電話がずーっと鳴っていて、止めても止めてもすぐにまた鳴り始める
奇妙な夢を見た。よっぽどあの電話のことが気になったのだろう。
翌朝、俺は携帯の着信音で目が覚めた。それは、まったく聞き覚えのない、
着信音だった。「う、うん!?」うつ伏せになって眠っていた俺は、上体をのけ
ぞらして、音の発生源を探した。ぼんやりとした視界が捕らえたのは、机の上で
ちかちかと点滅しながら鳴り続ける、あの携帯電話だった。
あれ!?確か電源は消してあったはずなのに!どういうことだ!?俺は、恐る恐る
あの携帯電話に近づいた。携帯のディスプレイには、「家」と言う文字が
14 :
名無し募集中。。。:04/08/22 23:51
「家」?ということは、あの子がかけてきたってことか? ってことは、この
電話にでれば、この携帯を返すことができるぞ。それになによりも、また、
こんこんと話ができるんだ!そう考えた俺は、携帯を手に取り、着信ボタンに
親指をあてた。しかし....
でも待てよ。この携帯を俺が持ってるのって、なんて説明すればいいんだ?
ぶつかったときに、紛れ込んじゃったみたいですって、それって分かってもらえる
のか!?だんだんと不安になった俺は、親指に力を入れるのをためらった。
その瞬間、電話の着信音が止まり、画面には「着信あり」の文字が表示された。
しかし、間一髪を入れず、再び電話は鳴り始めた。優柔不断な俺が、うろたえている
間に、着信音が鳴り、それが止まるというサイクルを何度か繰り返した。
俺ってなんてだめなんだろう...自分に嫌気が差す。
15 :
名無し募集中。。。:04/08/22 23:51
前スレって小説になってたのかログ取ってあるけど読んでなかった
16 :
名無し募集中。。。:04/08/22 23:51
追い詰まった俺は自分の頭を両手で交互にぺしぺしと叩きながら、思わず叫んだ。
「俺の大好きなこんこんが困ってるかもしれないんだぞ!!」その勢いで、携帯電話
をつかみあげ、親指で思いっきり着信ボタンを押した。ピッ!
「もしもし!」俺は何故叫んでいるんだ....。その時、電話の向こうから、泣きじゃ
くる少女の声が聞こえた。
「うぐっ....電話....ひっく....失くして....。電話..かけたんだけど....ずっと
留守電で.....朝になって... うぐっうぐっ.... かけたら... ひっくひっく....
つながって.... でも うぐっ、うぐっ... なかなか...出なくて...」
俺はもう何も言えなくなってしまった。自分のことばかり考えた末に、何も
せず、(どういうわけか分からないが)必死で電話を探した彼女は、こんなにも
苦しんで....。
17 :
名無し募集中。。。:04/08/22 23:52
「ご、ごめん。お、俺、電話、....ずるっ、バスに乗ってる時に、うう、見つけて...、
ずるっ ..... それで、どうしようか、... 迷って,,,, ずるっ、おぅっ、電源切って、
....、でも朝電源入ってて..... げほっげほっ、ずるっ。本当に、ご、ごめんなさい....
じゅるっ....。」
俺は、なぜか号泣しながら、電話の向こうの彼女に平謝りしていた。二人で(本当に
なぜか)号泣して、しばらくした後、彼女はおかしそうに笑い出した。そして、涙声で
こう言った。
「えへ、なんで泣いてるんですかぁ〜。もう、変ですよぉ。」
そんな彼女の笑いに、救われた気がした。
18 :
名無し募集中。。。:04/08/22 23:53
それから俺は、しばらく彼女と話すことができた。といっても、それは 2,3 分だった
と思う。彼女は携帯電話をどこかに落としてしまったことに出会った日の夕方頃気づき、
友達や仕事関係の連絡先(電話番号、メアドなど)が大量に携帯電話に記憶されて
いることを思い出して、パニック状態に陥ったという。「みんなに迷惑がかかったら、
困るなぁと思いましてぇ。」といつもの調子で話していた。おかげで、昨日は一睡もで
きず、目の下にくまができてしまったそうだ。本当に、申し訳ない。
「直接お礼も言いたいし。」彼女は俺のことを怒っているに違いない、そう思い込んで
いた俺は、彼女の意外な一言に一瞬戸惑った。おろおろする俺をよそに、彼女は続けた。
「今日は、これから仕事なんですけどぉ、夕方の6時ごろに一度出れそうです。
場所なんですけどぉ、分かりやすいし、また吉祥寺にしませんか? Parco のあたり。
近くについたら電話しますよぉ。どうですか?」まだ頭が混乱している俺は、「あぁ、
は、はい。」を繰り返すだけだった。
これって、また会えるってこと!?これ本当!?夢!?現実!?
19 :
名無し募集中。。。:04/08/22 23:55
俺はその日の夕方まで、何をしていたか全く覚えていない。放心状態だった気もするし、
落ち着きなくそわそわしていた気もする。夕方になって、俺はぼさぼさの髪をセットし、
はき古したジーンズにポロシャツという、お世辞にもイケてるとは言いがたい格好で
家を出た。鞄の中には、もちろん彼女の携帯電話が入っている。
バス停につき、バスを待っている間、これから(限りなく確実に)こんこんと会うんだ、
という実感が急に沸いてきた。思わず足が震える。大丈夫か.....俺。
吉祥寺に着き、Parco の前についたのは、夕方の5時半くらいだったと思う。今日は、
人通りや街の風景がかすんで見える。頭がぼーっとして、現実のようで現実でない気分。
地に足が着かないとは、このことを言うんだろう。
しばらく俺は、リラックスするためにあたりを歩き始めた。東急のわき道を入って、
タリーズコーヒーの前を通って、ただふらふらと直進した。
あんなにあった店がなくなり、住宅街が続く路地に入って、しばらくした頃だったと
思う。突然、ポケットの中の携帯電話(もちろん、俺の)が震えだした。その瞬間、
われに返った俺は、自分が今どこにいて、どういう状況にいるか、思い知った。
それは、電話をとらずとも明らかだった。
そう、こんこんとの待ち合わせ時間に、俺は吉祥寺の端にいたのだ。
20 :
名無し募集中。。。:04/08/22 23:55
あわてて電話の着信ボタンを押す。「もしもし、今 Parco の前です。どこですかぁ?」
と彼女の声をかき消すように、俺の声が圧し掛かる。「ご、ごめん!俺、本当、今、
行くから、はぁはぁ、すぐ、はぁ、行くから!はぁはぁ!!」
「ど、どうしたんですか?大丈夫ですか?あの....」彼女の言っていることは、ほとんど
脳まで届かなかった。ただ、心地よい音楽のようにだった。全力疾走しているおれは、
いつ携帯電話が切れたかも、分からないくらい、がむしゃらに走り続けた。
Parco の前についたのは、もう待ち合わせから 15 分も後だった。あたりを見回すが、
そこにはこんこんの姿はなかった。やっぱり、俺っていつもこうだ...。肝心なときに、
どじばっかり....。
俺は、あの時のことを思い出していた。
21 :
名無し募集中。。。:04/08/22 23:56
あれは俺が高校1年の時だと思う。俺は、男友達に誘われて、近所の女子高の文化祭
に出かけた。その高校には、俺の親友の中学時代の同級生がいて、その子に誘われた
と奴は言っていた。
俺の通っていた男子校では、学校に女の子がいない分、外に女の子を求めて、果敢にも
冒険するやつがほとんどだった。文化祭なんて、格好の口実。実際、それをきっかけに
して友達になり、合コンして、彼女彼氏になる奴が何人もいた。だから、文化祭だけ
じゃ物足りなくて、新聞部を偽って、近所の女子高に「女子高訪問」をする輩まで現れ
るくらいだった。
奥手だった俺は、それまで女の子イベント(俺たちの中では女の子がいるイベントをそ
う呼んでいた)に参加したことは一度もなかった。しかし、その日、俺は生まれて初めて、
一人の女の子に一目惚れしてしまったんだ。
22 :
名無し募集中。。。:04/08/22 23:57
俺は親友にその子を紹介してもらえるように頼んだ。親友はその友達の女の子を通して
話を進め、結局2・2のダブルデートが実現したのだ。
デート当日、親友の勧めで買ったおニューの古着(古着が新品より高いって、この時
初めて知ったよ)にデコレーションされて、待ち合わせ場所に向かった。
デートは思いの外、順調にすすんだ。親友の好アシストがあったことは言うまでもない。
そして、夕方。親友とその友達は、俺に彼女に告白するよう耳打ちして、それとなく
どこかへと消えていった。お互いに照れる二人。あがる心拍数。荒くなる呼吸。
「あ、あの、僕と付き合ってください。」
って、言うはずだったんだ。でも、そのとき俺の口から出てきたのは、そんな甘い言葉
じゃなかったんだ。
23 :
名無し募集中。。。:04/08/22 23:58
極度の緊張した俺の体は、完全に拒否反応を起こしていた。「うげげげげげ...」俺は
思わずかがみこみ、嘔吐してしまった。そう、俺の口からでてきたのは、すっぱい、
ゲロだったんだ。更に俺の体は暴走する。視界がしらけてきて、頭がボーっとしてくる。
やばい、い、意識が....。
帰りはゲロまみれのGジャンを着たまま、親友と二人、ずっと沈黙だった。奴は、何一つ
文句を言わなかったし、このことは誰にも言わないでくれているらしい(俺は、別に
構わないんだけど)。だから奴が就職した今でも、昔の通りの付き合いが続いている。
もちろん、女の子の返事は言うまでもない。俺の意識が遠のく中で見た、あの子の眉間の
シワが、今でも忘れられない。あのシワは、確実にこう言っていた。
「気持ち悪い」
それ以来、俺は女の子が苦手になった。たまに話すとすごく緊張するし、意識が遠のく
こともある。一度なんて、銀行の窓口で要領を得ない俺に苛ついた女性行員の目の前で、
ゲロをぶちまけたことだってあるんだ。
24 :
名無し募集中。。。:04/08/22 23:58
やっぱりだめなんだ。俺はやっぱりだめなんだ....。俺は、思わずしゃがみこみ、頭を
抱えた。Parco の前でうずくまった俺は、きっと通行人の障害になっただろう。よくも、
店員に追い出されなかったもんだ。
そんな俺の視界には、ファミリーマートの雑誌売り場があった。なんか、灰色に見えて
きたよ。世界が.....。
そんな灰色のファミリーマートで、俺はハイビジョン放送のように鮮明な一人の少女を
見つけたんだ。あの日とおなじ、チューリップを目深にかぶった彼女を.....。
25 :
名無し募集中。。。:04/08/22 23:59
その瞬間、相互作用でもあったかのように、彼女の視線が俺を捕らえる。俺は今でも
その時の彼女の笑顔を忘れられない。俺だけのために向けられた、あの子の笑顔...。
彼女は、右手を肩の高さにあげ、小さく手を振った。声は聞こえないが、口を
パクパクさせている。
そして、彼女はいそいそとコンビニを出ると、こちらに向かって小走りでかけてきた。
ジーンズの上に少しフリルの入ったワンピースを着て、少し踵の高いサンダルを履いた
彼女は、俺の前に止まると、「コンビニに居るって言ったじゃないですかぁ。もぅ、
慌てちゃいましたよぉ。」と微笑んだ。
「それにしてもすごい汗ですね。どこか走ってたんですか?」そんな彼女の問いにも
答えず、「ごめん、あの、間違って散歩しちゃって...。もう、居ないかと思った...。」
と平謝り。彼女は「さっきの電話、ぜんぜん分かりませんでしたよぉ。ふふ。」と笑った。
「とりあえずお店に入りましょうよ。私が選んでもいいですか?」と言うチューリップ
の向こうの彼女に、汗だくの俺は「はい。お願いします。」と何故かお願いした。
26 :
名無し募集中。。。:04/08/23 00:00
彼女が選んだのは、武蔵野文庫という喫茶店だった。店の奥のテーブルに向かい合って
座り、彼女は「こけもものゼリー」と「バニラティー」を、俺は「ミルクコーヒー」
を頼んだ。
「あ、これ。」俺は、鞄の中から彼女の携帯電話と取り出した。「ありがとうございます。
よかったぁー。」彼女の笑顔が、また俺を幸せにした。
その後、俺は彼女の携帯電話を発見した経緯や、彼女から電話がかかってきた時のことを、
話し出した。不思議と、俺は落ち着いて話すことができたんだ。「ラッキーでしたよぉ、
もし地面に落ちてたら、本当にもう帰ってこなかったかもしれないし。電話が通じた時、
すごく安心しましたよぉ。」と彼女。そう言ってくれる彼女の心の透明さが、まぶしかった。
27 :
名無し募集中。。。:04/08/23 00:01
「そういえば、お互い自己紹介してませんよねぇ。」と言った彼女は、続けて自分の自己紹介
をはじめた。(知ってるよ!)
「紺野あさ美です。」
はずかしそうに、目線を下に下げて、そう自己紹介したんだ。俺もあわてて簡単な自己紹介
をした。これで、俺の一番の疑問点「本当にこんこんだったのか?」には肯定的な答えを得
ることができた。うれすぃー!
28 :
名無し募集中。。。:04/08/23 00:01
「そういえば、お互い自己紹介してませんよねぇ。」と言った彼女は、続けて自分の自己紹介
をはじめた。(知ってるよ!)
「紺野あさ美です。」
はずかしそうに、目線を下に下げて、そう自己紹介したんだ。俺もあわてて簡単な自己紹介
をした。これで、俺の一番の疑問点「本当にこんこんだったのか?」には肯定的な答えを得
ることができた。うれすぃー!
29 :
名無し募集中。。。:04/08/23 00:02
俺にはもうひとつの疑問点があった。「その携帯電話、明け方勝手に電源が入ってたんだ
...。」という俺に、彼女はころころと笑って答える。「たぶん、アラームだと思います。
昨日、今日は、朝5時起きでお仕事だったんですよぉ。」なるほど。
俺はふと気づいた。女の子と話すときに、これほどリラックスして話すことができたことって、
あっただろうか。しかも、相手はモーニング娘。の紺野あさ美だっていうのに...。
「あ、そろそろお仕事にもどらないと...。」時計を見た彼女は、ちょっと悲しそうな表情
をした。「お礼ですから。」伝票を取ろうとした俺に、彼女はそう言った。17歳の女の子
に奢られる俺って....。
30 :
名無し募集中。。。:04/08/23 00:03
なんとなくこっ恥ずかしい俺は、彼女が支払いから戻ってくるまで、携帯電話のメールを
チェックしたりしていた。(いまやらなくていいだろうに。)店から出てきた彼女は、何か
宝石でも発見したかのように、大きな目を更に大きくしてこう言った。「あ、それ。かわいい。」
彼女が指差したのは、丸い木彫りのついた携帯ストラップだった。えっ?こんな地味な奴が
かわいいの?と俺が怪訝そうな顔をしていると、「うわぁ、ちょっと見せてくださいよぉ」
と木彫りの部分を見つめた。俺はこの時ほど、木彫りの携帯ストラップになりたいと思った
ことはない。
「アイヌ彫りらしいんだ、それ。札幌で買ったんだよ。」と俺が言うと、彼女は感心していた。
その時、俺の頭の中で電球がぴかーんと。「それ、あげるよ。」彼女は振り返って、また
大きな目を更に大きくする。「えっ、いいですよ。貴重なやつですよねぇ。」俺は、携帯電話の
お詫びと、コーヒーのお礼を兼ねて、このストラップを彼女にあげた
31 :
名無し募集中。。。:04/08/23 00:03
「ありがとうございますぅ。うれしぃ。」彼女の笑顔がこぼれる。俺の胸の奥で、ジーンと
熱くなるものがあった。そして、また幸福感につつまれたのだ。
「じゃぁ、行きますね。ありがとうございました。」りそな銀行の前で、彼女はタクシーに乗り
込んだ。俺はタクシーが見えなくなるまで、手をふり続けた。こんこんは行ってしまったんだ。
今さらになって、あの華奢な体、小さな顔、宝石のようにきらきらする大きな目、そして愛らし
いほっぺを思い出していた。そして、もう会うことも無いであろうという現実に、押しつぶされ
そうになっていた。
幸福とは、失ったときに痛みを感じるものなんだな....。
32 :
名無し募集中。。。:04/08/23 00:05
ふぅ、前スレのコピー、前半終了。
しばし、休憩。
33 :
名無し募集中。。。:04/08/23 00:13
途中で書き込みしちゃってごめん
34 :
名無し募集中。。。:04/08/23 00:18
>33
無問題。
前スレでは、一回につき 3-5 個くらいずつカキコしていたんだけど、
そのほうが適当な間ができて、良いと思ってます。
こうやって、まとめて書いちゃうと、また読んだときの感覚が違うかも。
35 :
名無し募集中。。。 :04/08/23 00:26
全部読んでしまいました
36 :
名無し募集中。。。:04/08/23 00:41
あの頃の私は、分刻みのスケジュールをこなすのに精一杯で、一つ一つの出来事に心を
留める余裕なんてなかったと思う。モーニング娘。のメンバーとして活動し、好きな歌
やダンスを続けることのできる私は、おそらくかなりの幸せ者なのだろう。でも、そんな
めまぐるしい生活の中で、いつしか幸福感を感じる心が鈍感になっていたのかもしれない。
まだ加入したばっかりのときは、すべてが新鮮で、たくさん失敗もしたけど、毎日が感動
の連続だった。楽しいことも、悲しいことも、うれしいことも、そして幸せと感じる時が
たくさんあった。
もう加入して3年も経つんだなぁ。最近は、加入当時よりもずっと忙しくなったけど、
お仕事もそつなくこなし、気の利いたアドリブなんてのもだいぶできるようになって
きたと思う。
でも、そんな「そつのなさ」と引き換えに、私の心は鈍感になっていったのかもしれない。
37 :
名無し募集中。。。:04/08/23 00:42
スケジュールの合間を縫って、晩御飯を食べに行くのが一日の最大の楽しみだった。その
日は、夜の9時過ぎに赤坂の橙家という日本料理店にマネージャーさんと行った。最近は
特に忙しくて、プライベートな時間はほとんどなかった。朝一で家を出て、夜中に自分の
部屋に戻ると、お風呂に入って寝るだけの生活だった。
最後に遊んだのって、いつだっけ....そうだ、あのとき、一ヶ月前に吉祥寺に行った
ときだ。料理が来る前の拾いテーブルの上でうつ伏せになり、目の前においてある
携帯電話のストラップを人差し指で触った。あのひと、どうしてるかな......。
38 :
名無し募集中。。。:04/08/23 00:43
今のお仕事ができることって、すっごく幸せなことだと思う。たくさんのファンの人
に応援してもらって、まぶしいスポットライトを浴びて ... だから、忙しくったって、
つらいことがあったって、頑張るのは当然だ。
私は口をへの字にして、きっと宙を睨み、そして、うんと軽く頷いた。「頑張ろっ!」
このおまじないは結構効くんだ。そしてスーッと大きく息をすって立ち上がった。
マネージャーさんに明日の予定を確認して、マンションまで送ってもらう。部屋に入る
と、いつも通りお風呂に入ってベッドに倒れこんだ。「ふぅっ」うつ伏せのまま、携帯
メールをチェックして、また木彫りのストラップを指でピンッとはじいた。
あの日以来、当たり前だけど、あの人とは全く連絡を取っていない。でも、なんとなく、
毎日のように思い出している気がする。なんでだろう....。
39 :
名無し募集中。。。:04/08/23 00:43
今のお仕事ができることって、すっごく幸せなことだと思う。たくさんのファンの人
に応援してもらって、まぶしいスポットライトを浴びて ... だから、忙しくったって、
つらいことがあったって、頑張るのは当然だ。
私は口をへの字にして、きっと宙を睨み、そして、うんと軽く頷いた。「頑張ろっ!」
このおまじないは結構効くんだ。そしてスーッと大きく息をすって立ち上がった。
マネージャーさんに明日の予定を確認して、マンションまで送ってもらう。部屋に入る
と、いつも通りお風呂に入ってベッドに倒れこんだ。「ふぅっ」うつ伏せのまま、携帯
メールをチェックして、また木彫りのストラップを指でピンッとはじいた。
あの日以来、当たり前だけど、あの人とは全く連絡を取っていない。でも、なんとなく、
毎日のように思い出している気がする。なんでだろう....。
40 :
名無し募集中。。。:04/08/23 00:45
次の日、午前中は雑誌の取材やダンスレッスンをこなし、午後はイベントに参加するた
め、会場へ移動した。時間になり、メンバーと一緒にステージにでる。打ち合わせどお
り話題が進行し、いよいよ自分に話が振られた。その瞬間だった....
「きもいぞ! 帰れ!」
その声は、歓声にかき消され、そんなに目立つものではなかった。しかし、その声を聞
いた瞬間、私の思考は凍りついた。
「こ、紺野 ?」飯田さんの声が聞こえるが、私は口をパクパクさせるばかりで、言葉が
出てこない...。しばらくの沈黙が続いた。私は頭からスーッと血の気が引くのが分かっ
た。話をふった飯田さんの顔が、引きつっている。
41 :
名無し募集中。。。:04/08/23 00:45
42 :
名無し募集中。。。 :04/08/23 00:46
>>37 関係ないけどさ、俺とかつて縁のあった人間もたまには
俺のことを、どうしてるかななんて思い出してるのかなと、ふと思った
43 :
名無し募集中。。。:04/08/23 00:48
「紺野!大丈夫か!?キャハハ!」矢口さんの突っ込みで、会場は笑いに
包まれた。私は一生懸命笑おうとしたが、顔はこわばり、小刻みに手が震えた。隣に居た
藤本さんが、そっと手を握ってくれたが、私は激しく動揺した。
舞台袖に退けた後、「紺野、大丈夫。別に目立たなかったし、気にしなくていいよ。」
そう飯田さんは言ってくれたが、私はまだ震えが止まらなかった。みんなに迷惑をかけて
しまった、お仕事が慣れてきたなんて...ぜんぜんそんなことなかった....。そう思った
瞬間、胸の中で何かが張り裂けた気がした。そして、気づいたときは私は行く当てもなく
疾走していた....。
「あさ美ちゃん!?」自動販売機の前で、麻琴が声をかけたが、私の足は止まらなかった。
涙で景色がかすんだ....。
44 :
名無し募集中。。。:04/08/23 00:48
私は顔をぐしゃぐしゃにして、がむしゃらになって走った。涙がとめどなく流れ、嗚咽が
もれた。
「はぁ、はぁ......はぁ......。」私の足が止まったのは、もう海の見える海浜公園の
あたりだった。誰も居ない浜辺で、わたしは思いっきり倒れこんだ。息が上がり、何度
も咳き込んだ。
しばらくの間、私は倒れこんだまま、泣いた。
繰り返す波の音が、次第に私を冷静にさせた。そして、加入当時に言われた飯田さんの一
言が、脳裏から離れなかった。「どんなことがあったって、仕事を放棄するのは、絶対に
やっちゃいけないことだからね。私たちは、プロなんだから。」私、プロ失格だな.....。
45 :
名無し募集中。。。:04/08/23 00:49
もはや、会場に再び戻る気力はなかった。このままどこかに消えてしまいたいとさえ思っ
た。私はサンダルを脱ぎ、靴擦れした足をひきずりながら、海岸沿いを歩き始めた。
寄せては帰す波の音が、ただ空虚に頭の中をこだました。今の私は、本当に幸せなのかな
...。思わずまた涙が出そうになり、上空を睨んで、必死にこらえる。
「あ、あさ美ちゃん?」
振り返る私の視界に飛び込んできたのは、紛れもない、あの、木彫りのストラップの彼
だったのだ....。
46 :
名無し募集中。。。:04/08/23 00:51
>42
俺も思う。でも、女の子ってあんましそういうのないんだよね。
特に、分かれた彼氏のこととか、完全に過去の人でしょ。
47 :
名無し募集中。。。:04/08/23 00:54
俺はあの日、モーニング娘。のイベントに初めて参加していた。これまで、テレビなどで
モーニング娘。を見ることはあったが、コンサートをはじめ、間近で彼女たちを見たこと
は、一度もなかった(ただし、こんこんを除く)。
会場に到着した俺は、周囲の異様な雰囲気に完全に飲まれていた。右も左も分からない
俺は、会場でもどうしてよいのか分からず、掛け声の仕方などを、近くの人に聞いてみ
たが、「はっ!?そんなこと自分で予習してこいよ。」と軽くあしらわれていた。
赤いシャツに短いアーミーパンツをはいて、汗をだくだくかいているメガネ豚(あまり
にひどい仕打ちをされたので、これくらい言わせてくれ)とその取り巻きが、俺の周囲
をぐるっと囲む感じになり、奴らのノリに完全について行けず、気まずい思いをしていた。
48 :
名無し募集中。。。:04/08/23 00:55
俺はその時、こんこんと自分の住む世界の違いを、身に染みて感じていた。彼女は、
こんなに多くのファンに応援される身で、自分は誰にも相手にされない、ただの一般人...。
それは当たり前のことだ。はじめっから、俺はこんこんが近い世界に居るなんて、思って
もいなかったんだ。ただ偶然、街で遭遇して....。だから、俺は、あの時会ったこんこん
をどうしてももう一度見たくて、ここに来たんだ。
でも、俺はここに来たことを、すこし後悔していた...。
49 :
名無し募集中。。。:04/08/23 00:56
イベントが始まり、会場はいよいよヒートアップしていった。俺は、少し取り残された感
じで、ギクシャクと応援していたが、例のメガ豚軍団は、特定のメンバーが喋ると、奇声
をあげて、興奮していた。奴らは、ジャンプしたり踊ったりするので、俺は度々突き飛ば
されるのだった。(何故か、その度にあのメガ豚に睨まれた。)
そして、いよいよこんこんにマイクが渡り、口を開いたその瞬間、俺の隣のメガ豚が叫んだ。
「きもいぞ!帰れ!」
俺は呆然とした。メガ豚の罵声に、取り巻きは歓声を上げ、更に何やら意味の分からぬ言
葉を、叫び始めた。
50 :
名無し募集中。。。:04/08/23 00:57
次の瞬間、俺はそのメガ豚につかみかかっていた。会場はあまりの熱気で、俺の周辺以外
の人は、そんなことは全く気づかないようだった。泡を食ったメガ豚は、一瞬ひるんだが、
奴の取り巻きがすぐに俺を取り押さえ、無様にも俺は地べたに這いつくばらされた。一瞬、
アメリカの白人警察が、黒人男性を押さえつける、人種差別の番組で度々流れるあの写真
が脳裏を掠めた。
おかげで俺はこんこんが何を話したのか、全く聞き取ることができなかった。でも、俺の
抵抗は、奴らの罵声を抑止するには十分だった。
イベントが終わり、俺が会場の外をととぼとぼと一人で歩いていると、さっきのメガ豚
軍団が、俺の前に立ちはだかった。「おい、ドザオタ!ちょっとこっち来いよ!」両脇を
抱えられ、俺は建物の裏側に連れてかれた。
51 :
名無し募集中。。。:04/08/23 01:01
ここまでが、前スレ分です。
前スレを立ててくれた方、前スレでコメントをくれたり、保全してくださった
方々に感謝。
コメント励みになります。ぜんぜん関係ない会話も歓迎です。
なるべくまめに保全しますが、一人じゃ、到底無理なので、
保全に協力いただけると、幸いです。
では、この板が落ちるまで頑張って書きまつ。
52 :
名無し募集中。。。:04/08/23 01:02
俺はそこで、これ以上ないほど痛めつけられた。地面にうずくまり抵抗できない
俺を、奴らは意味不明の単語を叫びながら、蹴り続けた。
奴らの拷問が終わり、頭をガードしていた両手を恐る恐る緩めた時には、もう
周囲には誰もいなかった。俺は、ゆっくりと立ち上がり、服についた誇りを払
った。結構、効いた。膝が震え、足元がおぼつかない。あまりのぼろぼろ具合
に、何故か笑いがこみ上げる。情けない....。
その瞬間だった。真後ろの扉が勢い良く開き、弾丸のように何かが飛び出して
行った。慌ててその行方を目で追った俺は、驚いた。
それは俺が今日、誰よりも会いたかった、あの愛くるしい こんこん、その人だった
から。
53 :
名無し募集中。。。:04/08/23 01:08
>>51 がんばってください
最後まで期待してますよ
こちらも保全がんばるので
54 :
名無し募集中。。。 :04/08/23 01:14
俺中高の頃は小説書き趣味だったんだよなー…
もう年に一画面分しか書かないくらいだから趣味とは呼べないかなー…
作者さんは紺ヲタなのかな 俺も今の娘。では一推し
55 :
名無し募集中。。。:04/08/23 01:25
>>53 ありがとうございます。がんばります。
>>54 俺は、逆に小説書くの初めてで、子供の頃本をぜんぜん読まなかったので、
今、文庫本を一冊読むのにも、すごく疲れます。相性もあるけど。
もちこんこん好き。
「こんこ〜ん、こんこ〜ん!」
客席から力強い声が聞こえた。
声の方に目をやると、のっぽの男の子がふりあげたこぶしを振っている。
ぼさぼさの髪、ださいポロシャツ…。
あの人だ。携帯を拾ってくれた人だ。
「こんこ〜ん、こんこ〜ん!」
あのおとなしそうな人が、あんなに大きな声で私を応援してくれている…。
だいじょうぶです。私、いけます。
私は、リーダーの方に向き直って、打ち合わせてあった台詞を口にした。
>>42>>46 そんなセンチな事を考えてしまうお前らに
内田善美の「星の時計のLiddell」を薦めます
難解な少女漫画だが機会があったら読んでみ
58 :
名無し募集中。。。:04/08/23 01:42
59 :
名無し募集中。。。 :04/08/23 01:46
>>57 コミックスのレーベル教えてくれると便利なんだけど…と思ったが
ぐぐりますわ
俺も久々になんか創作したいなーでも狼にいたら無理だわ俺
60 :
名無し募集中。。。:04/08/23 01:48
61 :
名無し募集中。。。 :04/08/23 01:49
>>57 ぐぐったら復刊どっとこむがトップにくるのだが・・・
62 :
名無し募集中。。。 :04/08/23 01:51
>>60 そか、狼で晒す小説か
パソ通時代はやってたなそういえば
二次創作ってやったことないからちょっと寝ながら考えてみる
63 :
名無し募集中。。。:04/08/23 01:52
64 :
名無し募集中。。。:04/08/23 01:54
プレミアつきで
内田善美ってことごとく絶版なんだな・・・
俺は古本屋で背焼けしてるのを拾った
66 :
名無し募集中。。。:04/08/23 02:01
厨房のころ、さわやか恋愛短編が何本か入ってる単行本が
お気に入りだったけど。はずかしくて誰にもいえなかった。
67 :
名無し募集中。。。 :04/08/23 02:03
俺は工房の頃まるで少女漫画ずきをまるで隠さなかったんだが、
ある日クラスで付き合いのある奴全員から無視されるようになったよ!!
68 :
名無し募集中。。。 :04/08/23 02:03
まるで二回書いてるよおれ
69 :
名無し募集中。。。:04/08/23 02:06
俺はそれを恐れて隠して他方。いまだに臆病癖直らず。
少女漫画好きがバカにされるってマジかよ
しゃべり場だけじゃないのか
71 :
名無し募集中。。。 :04/08/23 02:08
>>70 馬鹿にされたどころか、友好関係全滅して人間不信になりかけた
72 :
名無し募集中。。。 :04/08/23 02:10
ヲタの気の無い人とは友達になりづらいよ
ジャンルが違っても人と違う物が好きって気持ちだけは共通だから
俺隠し事苦手なもんで、カミングアウトしたくて仕方なくなる
バカにされた人って共学か
男子校だと趣味に飢えてる奴多いから何でも話のネタになる気するけどな
世代にもよるのか俺おっさんだし
74 :
名無し募集中。。。:04/08/23 02:16
親しい人には、仮眠具アウトするね。逆に、仮眠具アウトできないと、
いつまでたっても、ぶっちゃけた付き合いができない。
75 :
名無し募集中。。。:04/08/23 02:28
厨な質問ですまん。
狼でスレが落ちる目安ってなに?
76 :
名無し募集中。。。:04/08/23 02:47
ほ
77 :
名無し募集中。。。:04/08/23 02:56
羊の小説総合スレのテンプレにdat落ちの仕組みについて書いてあったが
78 :
名無し募集中。。。 :04/08/23 02:59
>>73 うん共学
女子いないのヤダい!とか言って共学にしたんだけど
結局片思いの一つもせず、友達も前述の通りさ
79 :
名無し募集中。。。:04/08/23 03:06
80 :
名無し募集中。。。:04/08/23 03:47
ホゼ
鯊ん
82 :
名無し募集中。。。:04/08/23 05:25
ほぜぽ
83 :
名無し募集中。。。:04/08/23 06:27
寝る前ほぜーん
84 :
名無し募集中。。。:04/08/23 10:06
ほぜん
男子校はいろんな奴がいて面白いぞ
俺なんかイケメソからキモヲタまで幅広い友達ができたし
未だに繋がってるもんな
86 :
名無し募集中。。。:04/08/23 12:22
ほ
まだ並んでない?
88 :
名無し募集中。。。 :04/08/23 13:36
89 :
名無し募集中。。。:04/08/23 14:32
俺は、痛む脇腹を抱えながら、ふらふらと彼女の後を追った。
彼女の足が止まったのは、もう海浜公園の先の浜辺のあたりだった。俺は遠く
から、浜辺でうずくまる彼女を発見した。理由は分からないが、彼女が何かに
苦しんでいることは確かだった。俺の足が止まった。彼女にそれ以上、近づく
ことができなかった。
初めて会った時、そして携帯電話を渡すために会った時、いずれも彼女は常に
笑顔だった。つらさの微塵も感じさせない、幸せを絵に描いたような存在だった。
そんな彼女が苦しんでいるのを目前にして、俺はどうしていいのか分からなかった...。
俺は砂浜に座り込み、彼女を見ていた。さっきから、脇腹が痛くてしょうがない。
しかめっ面の俺。どれくらいそんな風にしていただろう。彼女はゆっくり立ち
上がり、サンダルを拾い上げると、裸足で歩き始めた。たまに空を見上げながら
....さびしげに。
ひどく、胸が痛んだ...。
90 :
名無し募集中。。。:04/08/23 14:33
俺は、痛む脇腹をかばいながら、彼女の方へと歩み寄って行った。
そして俺は、彼女を壊してしまわないように、そっと言葉を発する。
「あ、あさ美ちゃん?」
彼女は、髪を海風になびかせながら、振り返った。そして頬には、涙の跡。彼女は
驚いてつぶやいた...。
「ど、どうして?」
俺は何も言えなかった。ただ、黙って彼女の瞳を見つめることしかできなかった。
91 :
名無し募集中。。。:04/08/23 14:35
彼女は慌てて涙の跡を、両手で拭い、いつも通りの笑顔で俺に話しかけた。
「すごい、偶然ですね。こんなところで会うなんて...。」
俺は黙って、下を向いた。
「今日は、近くでイベントがあって....。」
彼女は俺に背を向けて、続けた。
「海、久しぶりだなぁ。」
やっぱり、俺は彼女の後姿を見つめることしかできなかった。
「今日も、たくさんのファンの方に来てもらって.... 私、幸せだなぁって...。」
彼女の横顔がかすかに覗く。
「うーん、気もちいいなぁ。」
伸びをする彼女、しかしその唇は、細かく震えていた。俺はやはり、何も言えなかった。
92 :
名無し募集中。。。:04/08/23 14:37
「さぁ、帰ろっかな。」
すっと振り返った彼女の瞳が、俺を飲み込む。
笑顔だった彼女は、そのまま口を歪め、目から大粒の涙をぼろぼろとこぼした。
そして、子供のように泣き出した。
「私、私、もう、自信が無くて....どうやって、これから....。私、逃げて
きちゃった....。くやしい....。」
彼女は、堰を切ったように素の自分をさらけ出した。その時、何もできず、
ただ見つめることしかできなかった俺の口が、独りでに叫びだした。
「いいじゃないかよ!逃げてきたって。何が悪いんだよ。つらかったら、つらい。
それが人間じゃないの!?」
93 :
名無し募集中。。。:04/08/23 15:13
ほじぇん
94 :
名無し募集中。。。:04/08/23 15:47
出勤前、ほ・じぇーん
今はまぎらわしいからsageがいいと思う
保守
捕手
保全俺ばっか
俺も保全。ごめそ。
俺も歯磨きしながら保全
101 :
名無し募集中。。。:04/08/23 22:16
紺野スレ乱立につき保全いたします
102 :
名無し募集中。。。:04/08/23 22:26
ただいま帰りました保全
103 :
名無し募集中。。。:04/08/23 22:53
俺は彼女を救いたいと心の底から思った。でも、それは到底無理なことだった
に違いない。
彼女は泣き叫んだ。
「何が、分かるのよ!何も分からないくせに!」
俺も叫んでいた。
「分かんねぇよ!何にも、分かんねぇよ!でも、でも....分かりたいから!
何か言わなきゃ、はじまらないから...黙ってちゃ、何も変わらないから...。」
彼女は泣き顔のまま、俺を見つめた。そして、彼女は両手で涙を拭いながら、
俺に微笑みかける。
彼女の心の底からの笑顔、俺を幸せにする、陽だまりのような笑顔....。
104 :
名無し募集中。。。:04/08/23 22:54
それから俺たちは、お互いの話をした。俺が高校のときの出来事がトラウマで、
未だに女の子と満足に話せないこと、24時間営業のコンビニでバイトしてた時、
深夜、勝手に店を閉めてサボっていたら、近所の人たちが不審がって集まってきて
しまった時のこと...。彼女は、俺の一つ一つの話に、ころころと笑った。
涼しげな、夏の風鈴のように。
彼女は、毎日が忙しくて自分の時間がないこと、少ない時間にマネージャーさんと
ご飯を食べに行ったら、料理がでてくるまえに次の仕事の時間になってしまい、
泣く泣く何も食べずに店を出たこと、ファンの人から貰った手紙を読んでいたら、
次の日になってしまい、一睡もできなかったこと...一つ一つを楽しそうに話した。
105 :
名無し募集中。。。:04/08/23 22:56
「やっぱり、楽しい......。」
ふと彼女がつぶやいた。俺は、彼女の横顔を見ると、彼女は、何か確信したかの
ように、繰り返した。
「やっぱり、楽しいよ.....。お仕事。」
彼女は胸の辺りで手を握り、俺に振り返った。
「大変なこともあるけど、私、頑張れるよ。」
そう言って、彼女は笑顔をあふれさせた。俺は安堵感と幸福感に包まれた。
海辺は、すっかり夕暮れになり、夕日が俺たちを包んでいた。まるで彼女
の今後を祝福するかのように。
106 :
名無し募集中。。。:04/08/23 22:58
靴擦れした足を引きずる彼女と、脇腹をかばいながら歩く俺たちは、はたから
見たら、異様な二人組みだろう。彼女は、何度も顔のあざや脇腹のことを尋ね
たが、俺は「転んだ」としか答えなかった。怪訝そうにする彼女を会場の裏口
まで送り届け、俺は別れを告げた。
これで、本当にお別れだろう。でも、よかった。彼女の役に少しでも立つことが
できたんだから。俺は、会えない寂しさよりも、何か満足感のようなものを感じ
ていた。脇腹を抱えながら、俺は海浜幕張駅へと向かった。
107 :
名無し募集中。。。:04/08/23 23:28
ほ・ぜーん
108 :
名無し募集中。。。:04/08/24 00:04
保全先生
109 :
名無し募集中。。。:04/08/24 00:16
110 :
名無し募集中。。。:04/08/24 00:25
前スレから読んでた人っているの?
111 :
名無し募集中。。。:04/08/24 00:32
いますよ。
112 :
名無し募集中。。。:04/08/24 00:38
ちなみに、よく知らんかったのだが、小説って、狼じゃなくて、羊に
でやるべきなの?
羊ってあんまし見てなかったんだけど、小説関連のスレがいくつかあるし、
何よりも、スレ落ちのペースがぜんぜん遅いよね。
移転したほうがいいのかなぁ。
>>112 ここまでやったらやれ
かなり長いなら話は違うが
まあ小説なら羊かmusume-seekだろうな
仕切られるのが嫌なら狼だな
115 :
名無し募集中。。。:04/08/24 00:42
>>113 了解。
落ちたら、次は羊かmusume-seekでやることも考えます。
同じスレタイでやるから、落ちたらそっちに見に来てもらえると
幸せ。
作者さん乙
スレ落ちてたし 写真集スレ乱立してたからアチャーって思ったけど
作者さん自ら立てていただけるとは 感謝です
このまま純愛路線でいって欲しいが、我々の中に居る紺野がリアルに描かれすぎていて
相手の男に嫉妬してしまいそうだ。
裏バージョンのエロ路線も読みたいけどね
そっと手を握る藤本に萌
117 :
名無し募集中。。。:04/08/24 01:26
>>116 ありがとごじゃます。
>裏バージョンのエロ路線も読みたいけどね
ちなみに全スレでは、小説以外全くコメントしてません。
だから、あのときのエロ路線談議は楽しく傍観してました。
>そっと手を握る藤本に萌
書いててにやける俺がキモかったです。
全スレでは小説以外全くコメントしてないってマジかよ
すっかり騙された
119 :
名無し募集中。。。:04/08/24 01:32
>>52 なぜいきなり主人公は集団リンチをうけているのだろう・・・
ドザヲタと差別を受ける黒人を重ねている描写があるじゃん
自然な流れでエチーなシーンに持っていってくれれば俺的には最高
122 :
名無し募集中。。。:04/08/24 02:26
バンホーゼン
こんこん本人も気づかないくらいのチラリエロきぼん
昨日に続ききましたよー
残ってて良かった
>>124 どもありがとっす。
落ちるまでお付き合いいただければ幸いです。
ちなみに現在、もう少しスレ落ちが緩やかな板に移動(次スレから)
することを考えてます。できれば狼で続けたいけど。
各スレの新着見る前にかきこんじゃったけど
ん〜自演臭いレスつけて様子見るくらいなら
移動してから作者として紹介したほうがよかったんじゃないかと思いました
アレが作者氏のレスじゃなかったとしたらメンゴでやんス
129 :
名無し募集中。。。:04/08/24 05:38
会場に戻ったのは、もうすっかり日が暮れた頃だった。もう、誰も居ないだろう。
私は楽屋に続く通路を一人で歩いていた。すでに会場は後片づけが終わり、楽屋
の前に貼ってあった「モーニング娘。様」の名札も、取り去られていた。
私は、仕事を放棄するという最低の失態を後悔していた。飯田さんやマネージャー
さんに、何て言おう....。そう考えると不安になったが、私の胸の中には、それを
吹き飛ばすほどの希望があった。怒られるだろうけど、しょうがない。ちゃんと
謝ろう。
楽屋の扉を開けると、もう誰も居ないはずの広い楽屋に、飯田さんが一人で、
残っていた。
130 :
名無し募集中。。。:04/08/24 05:39
「紺野....。」
予想外の出来事に、私はあたふたとしながら言った。「飯田さん...あの、ご、
ごめんなさい。私、やってはいけないことを....。プロ、失格です。」
飯田さんは、うつむく私に近づき、「私たちは人間だから、完璧にはなれないよ。
失敗することだってあるし、逃げ出したくなる時だってあるよ。でも、紺野は
必ず戻ってくるって、信じてたから....。」
私は、飯田さんの胸に飛び込み、声をあげて泣いた。私は、幸せ者だ。素敵な
人たちに囲まれて、本当に幸せだと、心の底から思った。
邪推してスマンかった
もうひとつだけ要らぬ心配をしておく
>>128 > スレが落ちたら、提示してもらった3つのスレにURL書きます。どもども。
これは移転先のスレだけにしといてくらさい
狩狩と飼育のスレはその板(サイト)内の小説専用ですから
てなわけで駄レスでスレ汚ししてホントにスマンかった
願わくばこれ狼で続けて欲しいや
写真集ネタやらで雑談しつつ今回の更新みたく
読んでほっこりとココロがあったかくなるようなそんなスレ
>>131 気にせんといてください。
あと、移転先だけに書きます。
>>132 ありがとう、がんばってみます。
実際にこんこんにブーイングしてみよかな
んで海辺へGO
ぽ
136 :
名無し募集中。。。:04/08/24 08:19
朝になったので、目覚ましあげ保全
保全
138 :
名無し募集中。。。:04/08/24 09:56
電車とバスを乗り継ぎ、家についたのは、夜の10時を過ぎた頃だった。脇腹
が死ぬほど痛い。明日は、病院に行かなきゃな....。鍵を開け、暗い家に入り、
俺はコップに水を注ぎ、椅子に腰掛けた。一日の疲れが、どっと圧し掛かって
きた。その時だった、俺の携帯がズボンの中で震えた。
俺は、面倒臭そうに呼び出しに答えた。しかし、受話器の向こうから聞こえた
のは、あの、真夏の風鈴のような、彼女の声だったのだ。
139 :
名無し募集中。。。:04/08/24 09:57
彼女は、楽屋に飯田さんが待っていたこと、マネージャーさんが、近くをずー
っと探し回っていて、自分を見つけた途端、号泣したこと、そして何よりも、
自分が周りの人に愛されていることが分かったと、うれしそうに話した。
そして、何度も俺に礼を言った。俺は「よかった」と「うん」を繰り返すばかり
だった。
そして、彼女はもじもじと、こう切り出した。
「もしよかったら、また、あのコンビニのバイトの話の続き、聞かせてくれま
せんか....。」
140 :
名無し募集中。。。:04/08/24 09:57
俺は、思っても居なかった彼女のリクエストに、喜びを隠さずにはいられなかった。
「もちろん!」
その日、俺達は、メールアドレスを互いに交換した。
言っておくけど、俺と彼女は、それ以上の関係ではない。彼女は、国民的アイドル、
そんなことくらい俺だって十分理解しているつもりだ。
彼女は、俺にお礼を言っていたが、俺は、むしろ、彼女にお礼を言いたかった。
俺は、生まれてはじめて、女の子に自分の思いを告げることができたのだから。
かっこ良くなくたっていい。失敗してもいい。ただ、大事な人に、真心を伝える
ことができるのならば....。
【第一部完】
141 :
名無し募集中。。。:04/08/24 10:02
ということで、第一部はここまでです。
現在、第二部の作成に専心しております。
出来上がった部分から、またアップするつもりです。
さて、板の件ですが、頑張って狼で続けてみようと思います。
落ちたら、また同じスレタイでスレをあげますので、読んで
もらえると幸いです。
引き続きコメント、雑談いただけると、励みになります。
では、しばし小休止。
ほじょん
出勤前さらにほじょん
あれ?紺野はいつ主人公の電話番号知ったんだろう・・・?
ちょっこす気になりまつ
その辺はホラ、アレだよ。
足りないものは書き足せばいいんだよ
逆に書いてしまったものを削るのは作者として負けた気がするんだ
最初に紺野の携帯返す待ち合わせの時に教えたんだろ?たぶん
いや違うファンタジーが発動したんだよ
151 :
名無し募集中。。。:04/08/24 17:12
保守
152 :
名無し募集中。。。:04/08/24 17:43
主人公は奇跡
ほぜん
保
UTBゲット記念保全
>>155 さっきみた本屋UTB置いてなかった…
今日フラゲのCD買いついでに写真集もセットでフラゲといきたかったが
埼玉のド田舎だけどフラゲできた。さぁ、逝こうか・・・・
保全
やっと出張先について保全。
ぽっぽほぜん
補
163 :
名無し募集中。。。:04/08/25 01:11
ヴーヴーヴー。テーブルの上で振動する携帯電話を、俺はすぐさま取り上げた。
2004/08/xx 22:59
【件名】
帰りましたよー
【内容】
紺野です。今日も暑か
ったですねー。^o^;
今日はペンネ・パルミ
ジャーノとマルゲリー
タ食べました。おいし
かったー。^-^ 明日
も頑張りまーす。
画面を見る顔がにやける。幕張での出来事以来、俺の携帯は毎日のように
こんなかわいいメールを受け取っていた。
ちなみに、あの次の日、医者は俺の肋骨二本にひびが入っていると診断
した。全治5週間。でも、そんなことも忘れて、俺は飛び跳ねる。
164 :
名無し募集中。。。:04/08/25 01:12
メールの内容は、身の回りのたわいもない出来事の話。まぁ、ほとんどがおい
しかった食べ物の報告だ。長くても10行も無いくらい。短いときは、一言だ
けの時もあった。
仕事の話をほとんど書いてこないので、まさかまた仕事で参っちゃってたりして
....と心配になり、「なぜ?」と聞いてみたことがあったが、理由はもっとも。
「お仕事の話は、関係者以外に言っちゃだめなことだらけなので、あんまり書
けないんです。」なるほどね。
165 :
名無し募集中。。。:04/08/25 01:13
くち下手な俺の返事は、いつもこんな感じ。
2004/08/xx 23:53
【件名】
Re:帰りましたよー
【内容】
お疲れ様。よかったね
。がんばれ。
これでも俺は、すんごく悩んで書いてるんだ。返信メールの時間を見てくれ。
俺は一時間近くも携帯電話とにらめっこしながら、文面を考えたんだ。
まぁ結局、毎回この3つの文が、並び方を変える程度なんだけどね。
それでも彼女は懲りずに毎日メールを書いてきた。不思議なもんだ。
166 :
名無し募集中。。。:04/08/25 01:16
ではここで、彼女から届いたメールをいくつか紹介しよう。
2004/08/xx 12:31
【件名】
お昼ごはん
【内容】
おなかすいたー!*_*
まぁ、そのまんまだ。おなか空いたんだろうな。
167 :
名無し募集中。。。:04/08/25 01:17
2004/08/xx 19:12
【件名】
なにしてるんですか?
【内容】
たまにはおしえてくだ
さいよ。'-'
あまりに俺の返事がワンパターンなので、とうとうこんな要求が来てしまった。
その時書いた俺の返事は、「メール」。 シンプル イズ ベスト。
168 :
名無し募集中。。。:04/08/25 01:18
こんなのもあった。
2004/08/xx 22:20
【件名】
虫が出た!
【内容】
トイレに避難中。もう
! 外に出られない!
多分家に虫が出て、逃げ回っているうちにトイレに篭城せざるを得なくなったん
だろうな。
169 :
名無し募集中。。。:04/08/25 01:21
ということで第二部はじまりです。
あとで考えたのですが、第二部というよりは、第二章ですね。
みなさんのおかげで、スレも長生きしてますし、構想もいろいろと練れてきました。
がんばりますので、これからもお付き合いいただけるとうれしいです。よろしく。
170 :
proxy312.docomo.ne.jp:04/08/25 01:25
作者さんなまら乙です。
妄想莫迦ですねw
リアルタイムに乙。
172 :
名無し募集中。。。:04/08/25 01:27
>>169 メール画面風なのがなんか新鮮に感じた
いい感じの第二章になりそうだから
気長にやってください
アルゼンチン勝利とともに更新乙です。
メール画面すごくいいです
って地震だ!
ただいま読了
女の子とこんな感じのコミュニケーションをとってドキドキしてた経験が
俺には少ない… そしてその先に進んだことがねえ…
>>176 ああ・・・可哀想にorz
でも、こんこんヲタでいるうちは
別に今のままでもいいんじゃない?
彼女は後から捜せばいいし。
みなさま、コメントありがとうございます。
このスレが長生きすることをいのりつつ、ほじぇーん!
がむばって・・・(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
続き期待してます、作者さん保全
とっても爽やか。このままで・・・と思う気持ちと、もっと深みに(ry・・・と思う気持ちが・・・。
祝!第2章
捕手ピタル
保 善
ぽぜん
ぽっぽ保全ちゅう
v(o・-・o)vイエイエイ
かしまし保全
考え中保全
同じく保
全
192 :
名無し募集中。。。:04/08/25 16:33
最近、私は毎日お仕事が楽しい。もちろん辛いこともたまにあるけど、
そんな時に、「辛い !」と回りの人に言えるようになったのは、進歩
だと思う。
これもあの人のおかげだと思う。感謝、感謝。一緒に話していると、
「そのままの自分でいいんだ」と思える ... 不思議な人。
あの日以来、私は時間があると、彼にメールを書いている。
そして、彼からは毎回たどたどしい返事が届く。
これが結構楽しい。あんまり内容は面白くないんだけどな ... でも、
なんでだろ ... 。
193 :
名無し募集中。。。:04/08/25 16:35
今も、メールを送ろうとしている。今回は、心理テスト。
2004/08/xx 10:37
【件名】
一人で考えて !
【内容】
次のフレーズで始まる
文章を作って下さい。
(1) 私は一人で
(2) 私はみんなで
(3) 私はあなたと二人
きりで
早速、送信。いつも通り、なかなか返事は来ないけど。
194 :
名無し募集中。。:04/08/25 16:35
テレビの収録の仕事を終え、楽屋に戻ってくると、おっ、返事が
来てるよ。どれどれ。
2004/08/xx 17:11
【件名】
Re:一人で考えて !
【内容】
私は一人で思いに耽る
うーん、何か渋いと言うか、地味ですねー。えーと、この問題の
答えは、「あなたが生きていく上で最も大切なこと」を表してい
ます、と。
そっかー、あの人らしいといえば、あの人らしいのかも。
195 :
名無し募集中。。:04/08/25 16:37
2004/08/xx 17:14
【件名】
Re:一人で考えて !
【内容】
私はみんなで焼肉バイ
キングに行く。
この問題の答えは、「あなたがストレスに対して、どのように
立ち向かおうとしているか」を表しているらしい。
ちなみに、私も「ごはんを食べに行く」だった。
なんか、気が合いますねぇ。やっぱり、たくさん食べて、スト
レスなんてぶっとばさなきゃ、ね。
最後の問題の答えは、まだかな ? 何か、どきどき。
ドキドキドキドキ
197 :
名無し募集中。。。:04/08/25 17:43
微妙にリアルタイム乙!
にしても出現時間が神出鬼没すぎw
リターンメールのre消さないでそのままくるとなんかしょぼーんってしちゃう
199 :
名無し募集中。。。:04/08/25 18:20
>>198 わかるよ。
でも、そんな気の利かないやつなんだよ、「俺」は。
早めだが保全
作者さん更新乙!
ほじぇーん
写真集近所に売ってないや
ポイントつく店で買いたいけど原付壊れてて行くの面倒くさ
ぽんちゃん…なんまらイイ體しとるたい…
間違いなく娘。bPの體だねw
イヤらしい目で見たくなかったんだけど、こりゃ無理だ。
ごめんねこんこん・・・・・
こんこん写真大盛況保全
こんこん晩ざーいで保全
みんなだいたいどんな時間に生活してるの?
ちなみにおれは:
まともモード:9:00 - 3:00
不規則モード:13:00 - 6:00
カオスモード:16:00 - 10:00 とか 16:00 - 20:00 + 24:00 - 12:00 などなど
おそらく今週いっぱいはまともで、来週以降はまた不規則、ときどきカオス。
19歳フリーター
高卒以来カオスモードw
>>209 俺なんて、高校時代もめちゃくちゃだったよ。
3,4 時までラジオ聞いてて、そのあとちょっとねて、学校に行って、
学校でずーっと寝る。また家に帰ったら、9時くらいからずーっとラジオ。
日勤時と夜勤時に書き込みしてるんで、時間不定。
カオスモードの日替わり
212 :
名無し募集中。。。 :04/08/26 00:11
「あさ美ちゃん、またねー。」麻琴がマネージャーさんと楽屋
を出て行く。そうだそうだぁ、今日って、もうこれで終わりなんだ。
久しぶりに、自由な時間ができた。
ほっとしたその瞬間、メールが届いた。
2004/08/xx 17:37
【件名】
Re:一人で考えて !
【内容】
思いつかん。
ずるい。答えてないよ。
ちなみに、最後の問題の答えは、「二人が恋愛関係になるため
に必要なこと」を意味するみたいです。
213 :
名無し募集中。。。 :04/08/26 00:12
何か気になるー ! どうしても答えが聞きたくなってきた私は、
彼の携帯電話の番号をメモリーから呼び出した。
「あ、もしもし ...」
いつも通り、調子の悪いエンジンのような返事で、彼は電話に
出た。私はいきなり用件を言う。
「ちゃんと答えて下さいよー。」
彼は、申し訳なさそうに答えた。
「あ、... 結構考えたんだけど ... 無理だった、勘弁して。」
214 :
名無し募集中。。。:04/08/26 00:14
仕方ないなー、もっと想像力を働かせてくださいよー、と私が
文句を言っていると、電話の向うから何やら不思議な音楽が流
れてくる。エキゾチックな太鼓と笛の音、そしてやさしい歌声。
「何か聞こえる...。」
彼は答える。
「あ、ベトナムの民族音楽を演奏している人達が目の前にいる
んだ。何か聴き入っちゃって...。」
215 :
名無し募集中。。。:04/08/26 00:15
へー、ベトナムの音楽なのかぁ。素敵だなぁ。私ももっと近く
で聞いてみたい。
「今、どこにいるんですか ?」
「え、吉祥寺の井の頭公園だけど...。」
「私もこれからそっちに行きます!待ってて下さいよ。」
彼は慌てていたが、私は強引に彼にそこに留まってもらうこと
にした。私は荷物をそそくさとまとめると、局の関係者用出入
り口に急ぎ、タクシーに乗り込んだ。
うわぁ、楽しみ。胸がはずんだ。
216 :
名無し募集中。。。:04/08/26 00:21
こっちも非常に楽しみです(;´Д`)ハァハァ
217 :
名無し募集中。。。:04/08/26 00:25
更新乙〜
俺の携帯にもこんこんから電話こないかなぁ
218 :
名無し募集中。。。:04/08/26 00:31
こんこん写真集乗り遅れちゃったよこんこん
乙♪俺、この小説でぽんちゃん好きになったよ!!作者さんthank you
>>219 まだ間に合うZE
俺のサイトに小説のミラースレでも作っておこうかな?
手間かかりそうだけど…
223 :
名無し募集中。。。 :04/08/26 01:45
俺の創作意欲がなくなった頃から俺は鬱症状なのかなー
常になにか書きたいのに書けない
みなさまコメントありがとうございます。
>>216-217 素直に乗っていただけると、結構うれすいです。
>>221-222 前スレURLどもです。それだけの価値のあるものを書くことができるか、
自信はありませんが、もしミラースレ作っていただけるなら、URL教えてください。
>>223 結構かけるような人は、完成度の低い作品を書きたくないとおもって、逆に書けなく
なっちゃったりするのかしら。1,2,3,リラックスリラックス。
>>220 どもです。私も書きながら勝手に思いを深めています。これこそ妄想莫迦。えへん。
ということで、まだまだがんばりまーす。
ゆっくりでもいいから続けてね作者さん
俺の無くしちゃった気持ちを思い出すんだよ、ほんとに
思い出せるんだったら無くしちゃいないよ
銀おめ保全
230 :
wbcc1s12.ezweb.ne.jp:04/08/26 03:13
ほ
ホゼンヌ.com
寝るほ
コンコンーーーー!!
コンコンーーーーーー!!!
うおーーーーーーーーーー!!!!
234 :
名無し募集中。。。:04/08/26 06:07
こん推しじゃないけど写真集欲しくなってきた
でも人生で初めて買う写真集はイチ推し面のものにしたいから
こんこんは待ってて
初写真集がこれだから、第2段とか出ても怖くて見れない予感。
出勤前保全
ぽっくん保全するでしゅ
>224
そのうちね。今日明日はいろいろとあるので…
保全
フォー、フォー、フォゼン!!
保然
保全
ほぜん
244 :
名無し募集中。。。 :04/08/26 16:07
俺はその日、井の頭公園でぶらぶらしながら、彼女から出され
た心理テストの答えを考えていた。既に、考え初めて 7 時間が
たっていたが、最後の問題の答えを決めかねていた。
最後の問題は、「私とあなたとふたりっきりで」に続く文章を考
えよ、というものだったが、俺は、どうしても「あなた = 彼女」
になってしまい、
私はあなたとふたりっきりで 話をしたい
私はあなたとふたりっきりで 会いたい
私はあなたとふたりっきりで ずっと一緒に居たい
などの回答が、頭の中をぐるぐる回っていた。
245 :
名無し募集中。。。:04/08/26 16:08
彼女は、国民的アイドルグループのメンバー、そして俺はただの
一般人、しかもかなりさえない部類 ...。どう考えてもつり合わ
ない俺と彼女。だいたい、こんな俺が彼女とメールを交換できる
だけで、超奇跡なんだよな ...。
そんな俺の理性と、彼女を求め続ける俺の感情がせめぎ合い、俺
は未だに返事を出せないでいた。
246 :
名無し募集中。。。:04/08/26 16:09
結局、両者は共倒れし、結論はなし。ということで、他の2問に
対する回答と、「思いつかん」という3問目の回答をメールで送
り、一仕事を終えた俺は、井の頭公園で思い思いのパフォーマン
スをする若者達を見ながら、一服していた。
そんな中、中年の東南アジア系の男女が、ちょうど日本の笙のよ
うな楽器と、いくつかの太鼓と鉄琴のような楽器を演奏しながら、
歌っていた。彼らの足元にあるフライヤーから、どうやらそれが
ベトナムの民族音楽であることが分かった。
歌っている女性の言葉の意味は、全く分からなかったが、不思議
とやさしい気分になる、温かい歌声だった。
俺がしばらくそこに立ち止まって、彼らの演奏に耳を傾けている
と、ズボンのポケットに入っていた携帯電話が震えだした。
247 :
名無し募集中。。。 :04/08/26 16:10
取り出すと、090 で始まる 11 桁の数字がディスプレイに表示さ
れている。俺はこの数字をほぼ暗記していた。相手は、彼女。
彼女は、何度か俺の携帯に電話をかけてきたことがあったが、俺
は着信履歴に残った電話番号をメモリーに登録していなかった。
それは「俺と彼女は違う世界に住んでいる」ということを、俺が
忘れないためだ。
248 :
名無し募集中。。。:04/08/26 16:11
あわてて電話に出ると、彼女は俺の3番目の回答に納得がいかな
いと言った。俺は何とかお茶を濁して、その場を切りぬけた。
ところが、どういった訳か、彼女は
「私もこれからそっちに行きます!待ってて下さいよ。」
と言い出したのだ。
俺は大いに慌てた。「え、今から? 仕事は?」 そんな俺の質問
にはお構い無しで、彼女はそそくさと電話を切ってしまった。
ということで、俺は、これから彼女に再会することになった。
人生って、分からんよなぁ。
249 :
名無し募集中。。。:04/08/26 16:25
俺も一発逆転したいなぁ。
ほぜん
うららー。保全
保全保全!
なんかアンビリーバボーって、狼よりもソースよわいな...。
ある航空学者って,,, あるNASA職員って...。
そんなのソースになんないよ。 って、保全。
うたばん忘れた
写真集売ってねえorz
写真集いま受け取ってきたよ
ポスター付きとかサプライズだった
>>257 いいなー俺ももうちょっと足のばしてヒット率高そうな店行けば良かった
写真集とかマニアックなやつはやっぱり都心のほうが充実してるな
こんこん。。。
>>258 つーかesBooksで買ったんよ
セブンイレブンさえあればおk
261 :
名無し募集中。。。:04/08/26 23:34
彼女が現れたのは、それから一時間くらい後だったろうか。
フリルのついたブルーの T シャツ と 白いサブリナパンツに、
ちょっと踵の高いパンプスをはいた彼女は、携帯電話を片手に、
息を弾ませながら、小走りで駆けて来る。目深にかぶった淡い
空色のキャスケットの奥から、人懐っこい笑顔が溢れていた。
「遅くなって、ごめんなさい。」
呼吸を整えながら、彼女が謝る。俺は、気にしないで、と答え、
さっきのベトナム人の男女が演奏しているところへと、彼女を
案内する。
「楽しみだぁ。」
262 :
名無し募集中。。。:04/08/26 23:35
俺たちがついたときには、すでに彼らは演奏を終え、楽器を
しまい始めていた。
「あれ、もう、おしまいなのかなぁ。」
彼女は寂しそうに呟いた。俺はとっさに、二人に声をかけた。
「もう、今日はおしまいなんですか ? 俺たち、演奏聞きた
くて、ここに来たんだけど。」
263 :
名無し募集中。。。:04/08/26 23:36
楽器をしまっていた男性が、じろりと俺を睨みつける。
たじろぐ俺に、女性の方が返事をした。
「ごめんね。今日は、もうおわり。」
決して上手ではなかったが、日本語だった。俺は、更に食い下がる。
「でも、俺たち、今日しか無いんです。どうしても、聞きたい
んです。お願いします。」
264 :
名無し募集中。。。:04/08/26 23:37
そうしているうちに、男性の方が、女性に何やら話しかけた。彼女
は、男性に何かを確認していたが、男性は黙ったまま、しまいかけ
ていた楽器を再び並べ始めた。
「あなたたちのために、もう一度歌うよ。」
俺は跳び上がって喜んだ。
265 :
名無し募集中。。。:04/08/26 23:38
それから二人のベトナム人は、4、5曲を演奏し、あのやさしい
歌声を聞かせてくれた。散り始めていた観客は再び集り、彼らの
周りに再び人の輪ができた。
彼女(こんこん)は、そのやさしい歌声と透き通るような笛の音に、
目を閉じて聴き入っていた。俺は、そんな彼女を見ながら、何とも
言えない幸せな気分に浸っていた。
最後の曲の演奏が終わり、彼らが両手を上げて観客に挨拶をしたが、
観客の拍手はなかなか収まらなかった。
266 :
名無し募集中。。。:04/08/26 23:39
観客がぱらぱらと引け始めた頃、彼らは再び楽器をしまい始めた。
どうしてもお礼をしたかった俺は、彼らに歩みより、楽器をしまう
手伝いをさせて欲しいと申し出た。彼女(こんこん)も、そんな俺の
となりで、「私も!」と手を上げた。
そうして、俺と彼女(こんこん)は、二人と共に、楽器を袋に入れたり、
カートに乗せ、10分ほどで楽器の片付けが完了した。
「これから、いっしょに、ごはん食べに行こう。」
267 :
名無し募集中。。。 :04/08/26 23:41
そう誘われ、俺たち二人はついて行くことにした。入った店は、
井の頭公園の中にある、「pepacafe FOREST」というテラスのある
アジア料理の店だった。俺たち四人は、テラス側の席にすわり、
話し始めた。
「あなた、もっと前からいたでしょ。」
女性がにっこりと笑ながら俺を指さす。
268 :
名無し募集中。。。:04/08/26 23:41
なんじゃこのスレわあぁぁ
269 :
名無し募集中。。。:04/08/26 23:42
「この人がね、あなたがずーっと居たって。でも、彼女は居なかった
って。だから、あなた、彼女に聞かせたくて、たのみに来たって。」
確かに、俺はずーっと聞いていたんだよな。覚えてたんだ ... あんな
にたくさん人が居たのに。
「この人、あなた、彼女のこと好きだから、頑張る。もう一度やろう
って言った。」
俺の背筋に高圧電流が流れる。な、何をおっしゃいます! 目を白黒
させる俺、面白そうに俺たちを交互にみる女性。黙って、そっぽを向く
男性。彼女(こんこん)は、今、どんな表情をしているんだろう。
恐くて、見れなかった。
270 :
名無し募集中。。。:04/08/26 23:57
更新乙です。この二人の距離感がなんとも絶妙でたまりません。
271 :
名無し募集中。。。:04/08/27 00:14
更新乙です
似たような体験したことあるんで主人公自分を重ねてしまいまつ
272 :
名無し募集中。。。:04/08/27 00:32
更新乙
いい展開だな
場所とか店の名前とかすごく具体的だなあ
なんか現実感あっていいね
コメントどもどもです。励みになります。
結構、web を使って、いろいろ資料収集しているのですが、
今日は「サブリナパンツ」の名前を調べるのに半日ついやしました。
「あーいう服」というイメージがあっても、なかなかヒットしないのよね。
では、がんがります。
サブリナパンツ俺もわからんです
そのうち俺もなんか書きたいのう
触発されちゃってるよ
ぽ
保全 寝ろよ俺
>>280 お互い様ですね
私はそろそろ脱落します
いくら無職といっても、昼過ぎに起きるのは悔しいものです
確かに朝起きて午後2時とかだとボンショリしちゃうね
て午後2時は朝じゃないし
ほ
ぜ
ん♪
おほようほ
今日もいい天気ほ
289 :
名無し募集中。。。:04/08/27 10:41
「私は、ニュン。彼は、タン。」
そんなことお構い無しで、ニュンは自己紹介をした。すかさず俺も、
自分の名前を名乗った。彼女(こんこん)が何か言おうとしたその瞬間。
「私、あなたを見たことある ... TV 出てた! 女の子のグループ !」
少し興奮して、ニュンは言った。彼女は照れながら、言った。
「紺野あさ美です。モーニング娘。というグループに入ってます。」
ニュンは大はしゃぎだったが、俺は周囲にばれるのではないかと、
はらはらした。幸い、周囲は誰も気づいていないようだったが、
そんなことお構い無しに、ニュンと彼女は談笑していた。
どうも、二人はどうも気が合うらしい。
290 :
名無し募集中。。。:04/08/27 10:42
店員がオーダーを取りに来たので、ニュンがオーダーを入れた。
ゴイクオン(生春巻)やフォー(米麺)の汁そば、それにベトナムで
コム・ガーと呼ばれる鶏肉のせごはん等々、初めて食べるものばかり
だったが、どれもうまかった。4人はみんな腹が減っていたらしく、
ものすごい勢いで料理を平らげていった。彼女は何度も、「これ、
おいしー。」と感動していた。
食事を食べながら、俺たちは互いのことを話した。
291 :
名無し募集中。。。:04/08/27 10:43
タンとニュンは、ベトナム出身。もう、3年も世界を旅しながら、
演奏をしているらしい。今回のような、公園で演奏することもあ
れば、地方自治体に呼ばれて演奏しに行くことも、しばしばある
らしい。まぁ、流れのミュージシャンってとこだ。かっこいい。
二人は夫婦でもなく、恋人でもないらいい。タンが次の行く先を
決めるなど、物事の決定をするブレーン、そしてニュンが交渉人
(ネゴシエーター)というわけだ。
292 :
名無し募集中。。。 :04/08/27 10:43
「タンは、あんまり人と話すのが得意じゃないけど、人の心を
感じることが、できる。タンが、いい人と思う人は、みんな、
いい人。」
なるほど、こんな無防備な生き方をしている二人が、無事に旅を
続けられるのも、タンさんの深い洞察力のおかげなんだ。
すると、ニュンはまた俺を指さして、彼女にこう言った。
「だから、この人もいい人。あなたは安心していい。」
うぁーまた始まった!俺は、慌てて言い訳する。
「いや、俺たちは ... そうじゃなくて、その ... だから、...
そんな ... 彼女が ... 迷惑だ ...。」
ニュンが、おかしそうに、俺を見て笑った。彼女はくすくすと
笑った後で、「確かに、いい人ですよ。」と言ってくれた。
タンは相変わらず、そっぽを向いていた。変わったやつ。
でも ... サンキュ !
293 :
名無し募集中。。。:04/08/27 10:44
俺たちはデザートを食べ、店を出た。店の入口で、ニュンとタン
の二人組と、俺たちは別れを告げた。彼らは、今日、近くの友人
の家に泊まって、明日の朝一で、大阪に移動するらしい。
「今日は、楽しかった。また、会えたら、いいな。」
別れ際に、ニュンは、自分が使っていたベトナムの肩掛バッグを
彼女に、そして、俺には一つの諺をプレゼントした。
「Van su khoi dau nan. すべてのことは、始まりがむずかしい
ということ。がんばるね。」
意味深な一言を残し、手をふりながら、彼らは去っていった。
(手を振っていたのは、ニュンだけだったけど。) 俺たちも、
二人が見えなくなるまで、手を振り続けた。
294 :
名無し募集中。。。:04/08/27 10:47
みなさん、保全ご協力ありがとうでし。
おかげで、このスレも6日目に突入しました。感謝感謝です。
更新キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
ほじぇ
紺野とこんなデートする事はないんだなぁと思ったら悲しくなってきた(w
じっくりゆっくり更新してってくださいな
読ませる力がある小説でつね
299 :
名無し募集中。。。:04/08/27 13:02
なんかいいかんじだなあ
>>282 午後2時とまではいかなかったけど、この通りです
ははは…
甘酸っぱい思い出ありますか
あっても今となっては虚しい小粒な思い出じゃのう…
若くて未熟なら、未熟ほど、思い出に残る。
スマートな恋愛って、思い出に残らんよ、きっと。
甘酸っぱい思い出に、保全
保全
保全
ほじぇん・・・(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
良小説ほぜむ
久しく忘れていた青春の熱い滾りが、再びふつふつと思い出されつつある。
感謝!→作者様&こんこん
コメントありがとう!うれしい限りです。
保全をしてくれた方々、どうもどうもです。
すぐに落ちてしまうと思っていたスレが、とうとう300代に突入しました。
これも、みなさんのおかげっす。
僕ちんも、保全!
NINNIN保全
Mステおわた 娘。の次の曲はいつだろうな…
313 :
proxy122.docomo.ne.jp:04/08/27 21:29
川o・-・)ほ
んぜほ
ハワイに行きたかったけど、仕事を休む訳にもいかず・・・・
FCチケを取ろうにも、何ヶ月も先の予定なんてわかるはずも無く・・・
ライブ当日にいきなり作業ブッキングされて泣いた回数は数知れず・・・
それでもオレはこんこんを応援するんだ・・・ (hozen
ほ
317 :
名無し募集中。。。:04/08/27 23:20
俺たちはその後、井の頭池にかかった七井橋の上で、緩やかな
風に包まれながら、たわいもない話をしていた。彼女は、以前
話したコンビニのバイトの話の続きを聞きたがった。
俺は、リクエストに応えた.
318 :
名無し募集中。。。:04/08/27 23:20
あれは、フランスのワールドカップの時だった。
俺は当時、柏の先の田舎町で例のコンビニのバイトをしていた。
ただでさえ、夜の 8時を過ぎると、ほとんど客が来ないのに、
その日は、日曜日。最後の客は、夕方の5時頃だったかな。
既に、4時間も客は来ていなかった。
俺たちはそんなことを見越して、バイト仲間(店長を含む)を
コンビニの控え室に集め、みんなで日本とアルゼンチンの試合を
応援する予定を立てていた。
319 :
名無し募集中。。。 :04/08/27 23:21
夜の9時すぎ、試合が始まった。日本は積極的にボールを支配し、
中々の好スタート。盛り上がる控え室。
既に、レジの前には誰も居なかった。
俺たちは、酒を持ちより、残った弁当をつまみに、大騒ぎ
しながら、応援していた。
前半、28分。日本ゴールの前で、バティのゴールへの嗅覚が
働く、ゴール!!。俺たちは、頭を抱えて大声を上げる。
320 :
名無し募集中。。。:04/08/27 23:21
もう既に、ビールは1ケース空いていた。バイトだけじゃない。
店長も、すでに顔を真っ赤にしていた。
「くそっ、酒が足りないからだ! おい、うちの店に、焼酎あった
だろ、あれ、持ってこい。」
店長はとうとう、店の商品に手をつけ始める。悪のりする俺たち。
「つまみも持ってこい!」一番年下のバイトが、売り場にビニール
袋を持って、走って行く。
奴が帰って来ると、袋の中には、焼酎を始め、ビール、ウィスキー、
スルメ、鱈チーズなどが、これでもかというくらい詰め込まれて
いた。でも、店長は全くお構い無し。
321 :
名無し募集中。。。 :04/08/27 23:22
そんなことを何度か繰り返していると、酒を取りに行った後輩が、
見知らぬおっさん数名をつれて来た。
「お客さんでーす。」
よっぱらった奴は、店に来たお客さんを、控え室に案内したらしい。
幸い、お客さんも同じ酔っぱらい。すぐに、俺たちは仲間になった。
いつしかテレビは、店のレジへと移動し、店長はレジ台の上に
登って、大声を上げていた。
試合が終わる頃には、そんなお客が 6、7人、バイトを入れると
総勢12、3人が、コンビニをスポーツバー状態にしていた。
322 :
名無し募集中。。。 :04/08/27 23:23
試合は負けたのに、盛り上がる俺たち。店長は、「今日は、サービス
デーにしまーす!」と宣言し、店の酒、つまみを無料にした。
結局、宴会は、その日の深夜まで続いた。もちろん、店長はこのこと
が本部にばれ、大目玉をもらったらしい。
感心したのは、身知らずのそのお客逹が、全員金を払って帰ったって
ことだ。中には、数万円も置いていった奴もいたらしい。
結局、収支はとんとんだったみたいだけど。
323 :
名無し募集中。。。 :04/08/27 23:23
「いいなぁ、私はバイトなんてすることできなかったよ ...。
ちょっと、うらやましい。」
彼女は、橋の手摺につかまり、乗り出すようにして呟いた。
ウェーブのかかった髮が、心地良さそうに風にそよいでいた。
324 :
名無し募集中。。。:04/08/27 23:24
一瞬、強い風が池の上を吹抜け、彼女のキャスケットが、
拐われそうになる。彼女は、とっさに両手を頭にやった。
「あー、あぶない。飛んでっちゃうかと思った。」
両目を大きく見開いて、こっちを見た。その瞳に飲み込まれ
そうになる。彼女は、再び池の方に向き直り、両手を橋の
手摺に置いた ...。
橋の手摺に置かれるはずだった彼女の左手は、俺の右手の上に、
ふわりと着地した。
俺は、彼女のちいさな左手を、そっと、やさしく、握った。
325 :
名無し募集中。。。:04/08/27 23:25
俺は、すこし目を細め、目の前に広がる井の頭池にむかって
話した。
「春になると、桜の花びらで、いっぱいになるんだ ...。
すっごく、すっごく、きれいで ...。
ひとつひとつは小さい花びらなんだけど、それがたくさん
集まって、桜色の絨毯みたいに。
散ってしまう花びらは、すごくはかないんだけど ...、
ひとつひとつの花びらを、みんな見てあげることはできないん
だけど...
ひとつひとつが ... 愛しくて ... 。」
【沈黙】
「... 私も ... 見たい ...。」
彼女は、少し涙ぐんで、応えた。
326 :
名無し募集中。。。:04/08/27 23:25
俺たちはその後、七井橋の先をまっすぐ進み、公園の外に出た。
手は、つないだままだった。
丸井の手前の十字路を左手に曲がり、いせや沿いの大通りに出た
ところで、タクシーを止め、彼女を乗せた。
327 :
名無し募集中。。。:04/08/27 23:26
俺はその日、着信履歴から、彼女の携帯電話の番号を探しだし、
初めて、メモリーに登録した。
俺は決心していた。次、会う時、彼女に告白しよう。
しばらくバランスを保っていたものが、ゆっくりと体勢を崩し、
加速していくような、落ち着かない感じがした ...。
328 :
名無し募集中。。。:04/08/27 23:27
タクシーの中で、私は、ニュンの言った言葉を思い出していた。
「彼女のこと好きだから ...」
私は、窓越しに見える街並みを見ながら、呟いた。
「私も、好き ...。」
心の中に、愛しい思いが、溢れ出した。
今まで、無意識のうちに閉じ込めていたものが、解き放たれた
気がした。もう、後戻りできないと ... 思った。
【第二章 完】
329 :
名無し募集中。。。:04/08/27 23:28
素晴らしい!
感動したよ俺は。・゚・(ノД`)・゚・。
330 :
名無し募集中。。。:04/08/27 23:30
リアルタイムキテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
331 :
名無し募集中。。。:04/08/27 23:31
という訳で、第二章完結です。
これからもがんばりますので、おつきあい頂ければ、光栄です。
>>329 はやっ!
332 :
名無し募集中。。。:04/08/27 23:41
俺も
更新押しまくってた
保全
二人がいい感じになってキタ━(゚∀゚)━!
ほ
今、北の方にいるんだけど、こっちはすずしいよ。
夜は寒い暗い。
ところで、東京もすずしくなったの?週末に東京に帰るんだが。
>>337 そうだね
あんまり暑い気はしないなぁ
って俺昼間外でてねぇ・・・orz
>>338 Thx。別に夏休みとか関係ないんだけど、何となく鬱だよなー、この季節。
俺は保全以外落ち着いて読める就寝前に来てまとめて読んでいます
これは、、、胸キュンだね。。。こんこんの表情が浮かぶようで
やきもちを妬いてしまいそうだ
乙ですー
第三章も楽しみにしてます
ところで、キャスケットが登場したけど、俺キャスケット好き
もちろんこんこん+キャスケットも好きだ
街中でもキャスケット+眼鏡っこに何故か弱いっす
>>339 ああ、今俺も大鬱状態
好きだったはずの活動、夏の間全部休んでる
ほじぇーん
保全。おれは、もう ... だめだ、た、頼んだぞ。
任せろ
支援保全。
忘れかけてた想いが蘇ってきて少し元気になりました…( ゚д゚)トオイメ。
作者さんがんがって下さい。
名作保全
これからパルテノンへ出発。
第三章熱烈期待保全
から保全
俺も保全。
ぽっくんも、保全するでしゅ。
起床保全
フォゼンヤーッシュ
355 :
名無し募集中。。。:04/08/28 13:36
【第三章】
幸せを感じる瞬間というのは、何もかもがうまくいっている時ばかり
とは限らない。
むしろ、何か困難があって、それを何とかしようと、切望している時
に、ふと、感じることができるものなのかも知れない。
しかし、人は誰でも全てのことがうまくいくことを、望んでしまう...
そう、あの時の俺のように。
356 :
名無し募集中。。。:04/08/28 13:36
人生で初めて女の子と手をつないだ次の日、俺は朝からうきうき
しながら、彼女からの携帯メールを心待ちにしていた。そして、
昨日の出来事を思い出しては、一人でにやにやとしていた。
やっと来た春。俺にも、いいこと、待ってたんだなぁ。
俺は右手を眺めて、デレーっと鼻の下を伸ばしていた。
そんな風にしながら、昼になり、夜になっていった。
しかし、俺の思いとは裏腹に、その日、彼女からメールは来なかった。
357 :
名無し募集中。。。:04/08/28 13:37
次の日も、彼女から連絡は無かった。
寂しさと不安が、俺を押し潰しそうになる。もう、何も手につかなく
なっていた。
ひょっとして、あの時、いやだったのかな ...。
一瞬、高校時代の悪い思いでがフラッシュバックする。彼女が俺の手
を振り払い、蔑むような目で俺を見る...。
「気持ち悪い。」
俺は、大声を上げた。恐怖に怯えた。顔面が蒼白になり、がたがたと
震えた。お願い ... 君の笑顔だけが ... 俺を救ってくれる ...。
俺には,君が必要だ ...。
358 :
名無し募集中。。。:04/08/28 13:38
その日の夜、俺は彼女の携帯電話にかけてみることにした。
着信音が数回なり、通話モードになる。
「もしもし」
それは、あの愛しい彼女の声ではなく、野太い、男の声だった。
俺は、全身が凍った。何も、言えなかった ...。
暫しの沈黙の後、俺は、携帯電話の OFF ボタンに親指を伸ばした。
やっぱり ...。こんな、オチか ...。
359 :
名無し募集中。。。:04/08/28 13:38
「切らないでくれ !」
大声で、男は怒鳴った。俺の親指が思わず止まった。
「切らないでくれ ! 今、彼女はとんでもないことになっているんだ。
助けが必要だ。君には、俺と話す義務がある !」
俺は、何のことか全く分からなかった。彼は、俺と会うことを強く
要望した。結局、俺たちは新宿で待ち合わせることになった。
変な胸騒ぎがした。俺は、慌ててはき古したスニーカーをはき、
家を飛び出した。
360 :
名無し募集中。。。:04/08/28 13:39
ドキドキ・・・
おっす、第三章突入です。
ストーリーの話をしたいのですが、今はやめておきます。完結したら、
あのときはどーだったとか、話したいなぁと思ってます。
実は、結構、悩みながら書いてます。
おもしろいでもつまらないでもいいので、コメント待ってます。よろぉ〜。
362 :
名無し募集中。。。:04/08/28 13:53
あんま人稲だね
つーか最近ずっとリアルタイムでうれしい
まぁ1日PCに張り付いてるからなんだがorz
こんこんどーなってしまうんだろうか・・気になる
なんかI''s(ry
やばいね、この作品は
第2章の時点で作品のラストが見えたかと思ったが
まだまだ読者をひきつけるね
このweb上の、想像上の、お話の中の2人なんだが
上手くいって欲しいようなそうでないような。。。
最後、作者の裏話?も期待してまつ
ほ
いったいなにが起こったんだ・・・
同一タイトルのスレがたちまくってる。これも嵐なのか。。。
やろうども、つっこむぞー!!
この嵐は2ch全体でおきてるのか?
任せろ
このスレは落さない
お、俺も手伝うぞ! しっかり舵をとれー!!! また波がくるぞー!!
くそ、重い。荒らしのせいでおちた板、結構あるのかな...
更新まで保全コピペ
月〜金 23時30分〜24時「ハロプロ・エブリデイ」10月4日スタート
月 安倍なつみ 「あなた色プログラム」
火 紺野あさ美 「とにかく紺野がパラダイス」
水 W 「わんだほー・うぇんずでい!」
木 石川梨華 「ちゃんちゃか☆チャーミー!」
金 後藤真希 「いなせなフライデーナイト」
「ハイパーナイト」終了にともない、「ドキみきNight」は9月27日終了
紺野写真集が発売3日目にして後藤真希写真集を抜いたそうですよ。
>>372 CBCのその情報ってがせでしょ。
ソースみたことないし。
ドキみき終了やだ。
おさまったか?
まだまだ来てますな
くそ、まだなんかきてるな ...。
なんだよせっかく保全してたスレ落ちまくってる
ここを死守したみんな乙
防御シールド展開
ほ
381 :
名無し募集中。。。:04/08/28 17:01
ほ
念のためほじぇん
ほぜん
洪水の後で、スレ数がすくないな。500ないぞ。ほじぇん
385 :
名無し募集中。。。:04/08/28 19:57
ほ
hozen
墓前
388 :
名無し募集中。。。:04/08/28 20:59
hoho
がんばれ作者、がんがれ巴
390 :
名無し募集中。。。 :04/08/28 22:09
まだ私は、昨日の甘い夢から醒めきっていなかった。彼の手の感覚
がまだ残る左手を胸のあたりで握り、ベッドの中で、微睡んでいた。
まだ、朝の 4 時くらいだろうか、携帯電話がしきりに鳴っていた。
今日は、午後からのはずなのに ...。私は、眠い目をこすりながら、
携帯電話を手にした。ディスプレイには、マネージャーさんの名前。
「はい、もしもし ...。」
マネージャーさんは、かなり慌てた様子で、「今どこにいるの !?」
と尋ねた。私が家で眠っていたと答えると、
「すぐに迎えに行くから。詳しい話は事務所でするね。」
と言った。私は、ベッドに未練を残しながら、顔を洗い、髪の毛を
セットしはじめた。
391 :
名無し募集中。。。:04/08/28 22:10
事務所に着くと、そこには会長やチーフマネージャーをはじめ、いつ
もはあまり会うことのない人達が、10人近く集まっていた。
私がソファーに座ると、チーフマネージャーが立ったまま話しはじめた。
「昨日の深夜、こんな写真が会長のところに届けられた。送り主
は会長の古いご友人で、ある出版社に勤めている人だ。」
そして、私の前に数枚の写真が広げられた。
その写真に、私は絶句した ...。
私と彼が、「ホテル K エリザベス」というホテルの前で写っていた。
まるで、そのホテルから出てきたばかりのように ...。
二人は、手をつないでいた。
392 :
名無し募集中。。。:04/08/28 22:10
チーフマネージャーは続けた。
「会長のご友人の話では、この写真はある雑誌の特ダネとなっている
そうだ。すでに掲載が決定し、今日の午後には印刷所に回るらしい。」
私は電池のきれてしまったロボット人形のように、写真を見つめた
まま、動くことができなかった。
「私は、これには何か、私達の知らない事情があると思っている。
話してくれないか。
これは、君だけの問題じゃない。モーニング娘。、いや、ハロープロ
ジェクト全体の命運にかかわる問題なんだよ、分かるね。」
会長は、静かに諭した。
393 :
名無し募集中。。。 :04/08/28 22:11
私はすべてを話した、彼の名前と連絡先を除いて。
彼と出会った日のこと、幕張のイベントの時、私に勇気を
くれたこと、昨日、吉祥寺で会ったこと ...
そして、彼のことが好きなこと ...。
もちろん、私は彼との間に何も、やましいことが無いことを
説明した。
「ちっ、こんな安ホテルに、アイドル様がしけ込むわけねぇ
だろ!」
チーフマネージャーは、吐き捨てるように言うと、見て
いた写真をテーブルに叩きつけた。会長は、一緒に居た
偉そうな人に耳打ちすると、その場を後にした。
394 :
名無し募集中。。。 :04/08/28 22:12
「これからどうするべきか、言わなくても分かるね。」
チーフマネージャーは、目の前の席に座り、私の目を見つめて言った。
「会長は、この写真をもみ消すために、先方と交渉する。
おそらく、数千万の金が動くことになるだろう。
しかし、これは君を管理できなかった我々の責任だ。」
そして、ことさら強い眼光で、私を見た。
「君は、今後一切、その男と連絡をとってはいけない。彼には、
私から話をしておく。連絡先を教えなさい。」
395 :
名無し募集中。。。 :04/08/28 22:12
「いやです!」
私は叫んだ。
「こんなことになったのは、おまえとその男のせいなんだぞ !!
自分がやったことを分かってるのか! さぁ、携帯電話を出すんだ!」
チーフマネージャーは怒鳴った。私は死に物狂いになって、
携帯電話を守った。でも、それは力任せに奪われそうになる。
私はがむしゃらになって、携帯電話を地面にたたきつけた。
奪われるくらいなら... 誰かに壊されるくらいなら ...
自分で壊してやる ...。私は泣き叫びながら、携帯電話を
何度も、地面に打ちつけていた。
396 :
名無し募集中。。。:04/08/28 22:13
「くそっ!」 カバーが割れ、基板が破壊された携帯電話を
取り上げたチーフマネージャーは、私を平手打ちにする。
バシン!!
私は床に倒れ込んだ。チーフマネージャーは、部下に携帯
電話を渡し、何やら指示をしていた。
「とにかく君は、今日、明日は自宅で待機していなさい。
外出は厳禁だ、いいな。」
床に臥せて泣き続ける私を、マネージャーさんが抱き起こし、
そのまま私のマンションへと連れて帰った。そして、監視役
として、マネージャーさんも、一緒に留まることになった。
397 :
名無し募集中。。。:04/08/28 22:25
乙です・・・壮絶ですな・・・
うわあああああああああああああ〜〜〜
399 :
名無し募集中。。。 :04/08/28 23:41
人類保全計画
400 :
名無し募集中。。。:04/08/29 00:26
これからどうなっちゃうんだよー
アイドルとの恋愛物語につきもののマネージャーの妨害キタ━(゚∀゚)━!!
どもども、みなさん保全、コメントありがとうです。
特に、夕方のパン祭りには参りました。一瞬、落ちたかと思たよ。
読んでくれる人がいると力になります。本当にありがとう。
引き続き賛否両論結構なので、コメントまつなり。
作者さん更新乙です。
この小説はリアリティがあるので、現実に起きている事なのかと錯覚する時があります。
個人的には作者さんの小説を読み続けたいので、一つこれからの進行ついてに意見を述べたいと思います。
話の進め方で悩まれてるなら、今の流れの話を完全に書き上げた後、もう一つ違う流れの話を書かれてはいかがでしょうか?
パラレルワールドというのかな?詳しい言葉は分かりませんが。
もちろん読者の中にはそういった事を拒絶する方もいるかもしれないので、必ずして頂きたいという訳ではありません。
一つの意見として受け取って頂くだけで結構です。これからも頑張って下さい。
以上、長文&スレ汚し失礼しました。
夕方何かあったのか?
たとえ僅かな一時とはいえ、紺ちゃんファンの儚い夢を具現化してくれただけでも
嬉しく思う。しかし、やはり現実は、過去の事実を見ても甘くはないだろう。
それなりの年齢になるまでは。
今日…午後3時すぎより2ch内の各板で、●持ちによるスレ乱立荒らしが発生
それによってex5は鯖落ち、その他tmp4、ex7、news13、idol@pink鯖がかなりの高負荷状態になった
狼なんかはスレ数1000オーバーになり、かなり重い状態&スレ落ち多数
一番ヒドイ時には25分でスレがdat落ちだったよ
米ありがとうございます。
>>403 とりあえずは書き上げるつもりです。その後で、いろいろ
ヴァリエーションをみんなで考えることができれば、面白いかも。
>>405 昔、本気でどうやったら出会うことができるか考えてました。
でも、出待ちとか、行動には移せなかったけど。相手は裕木奈江とか(大恥
●?
hozen no test
>>408 ●=2chビューワ
詳しい機能は初心者板へどうぞ
>>408 ●=2chビューワ
詳しい機能は初心者板へ
ちなみに有料
ほい、まとめ読みくん参上です
こんこんは心臓バクバク、血の気抜ける感覚になってると思うけど、
あれはもう倒れそうになるよね…
ほ
414 :
名無し募集中。。。:04/08/29 04:07
ふぉぜんぁ
保
保全ぬ
417 :
名無し募集中。。。:04/08/29 06:38
保全
保全!
ほ、ほぜん!
保全事業
ほ
保全だけでもつまらないんで、空気読まずに作者へのマジレスコメント
けして批判&品評じゃ無いんで…そこんとこだけ察してください
同じく昔小説を書いてたんで、自分に無い表現力を持ってる作者がうらやましい
マターリとした導入部…メール本文だけでの進め方なんて感心しました
俺はストーリーを進める為にいくつか伏線をはったり、第三者視線を増やしたり…
またはキャラ増やして、キャラ同士の人間関係で作風を決めてしまう…事が多い
そんなのが見えない主観視線に、今後の展開を期待してます
俺的には文体に間がほしい…特に説明描写に…と思うけど
それがくどすぎないのも作者の良いトコだと思ってるんで、これからも期待保全しておきます
長文&マジレスでスマソ
保全
小説的な演出の為とはいえ、事務所の場面がリアリティーに掛けるなぁ
とくに暴力的なマネってのは萎え
描写や言葉使いが素晴らしいだけに逆に気になる
でもこの展開だと今後悲しい場面が続きそうでちょと心臓が痛い・・・
携帯は折り畳み式なら二つに折った方がリアリティーがあったかも
428 :
名無し募集中。。。:04/08/29 13:15
俺は、歌舞伎町の喫茶店で、電話の男と向かい合っていた。
やつは180cmくらいの長身で、黒っぽいスーツに身を包み、
髮はオールバックにしていた。そして、俺に名刺を差し出した。
彼は、彼女の所属する事務所の社員で、肩書きはチーフ
マネージャー。かなりのやり手なのだろう。雰囲気が違う。
「彼女の電話、ちょっと壊れちゃってね。電話機、取り換え
たんだけど、電話帳のメモリーまでは復帰できなかったよ。
だから、君からの連絡を、待っていたんだ。」
429 :
名無し募集中。。。:04/08/29 13:16
「早速だが、話の核心に入ろう。」
彼は、鞄の中から封筒を取り出し、俺に渡した。
「中に写真が入っている。とりあえず見て欲しい。
周りに見られないように注意してな。」
俺は、封筒の中に手を突込み、中から 2、3 枚の写真を
取り出した。それは、ラブホテルから出てきたばかりの、
男女の写真だった。
430 :
名無し募集中。。。 :04/08/29 13:17
不潔な感じのする写真だった。
そして、言うまでもなく、それは、俺と彼女だった。
俺は、写真を持つ手が震えた。
「お、俺は ...」
彼は、手で制止するようなポーズをとり、言った。
「分かってる。彼女から事情は聞いている。」
431 :
名無し募集中。。。:04/08/29 13:17
彼は、現在の状況を説明し始めた。この写真が、ある雑誌に
掲載されようとしていること、それを差し押えるために、
莫大な金額の金が動いたこと、彼女が現在、自宅謹慎に
なっていること ...。
俺は、初めて、自分の行動に責任を感じ始めていた。
彼女は、俺の無神経な行動によって、今、アイドル生命の
危機にさらされていた。
432 :
名無し募集中。。。:04/08/29 13:18
「君も、知っていると思うが、彼女はこの世界で仕事を
することに、非常に強い情熱を持っている。いや、彼女
だけじゃない。モーニング娘。のメンバー全員が、そうだ。
もし、今回の写真が世間に出回ってみろ、彼女のアイドル生命
は完全に断たれるだろう。いや、彼女だけじゃない。周りの
みんなが大きなダメージを受けるんだ。
一人のアイドルのバックには、何十人という大人の支え
がある。ファンまで考えれば、何万人という人間が、
彼女にかけているんだ。
彼女は、そんな人達を裏切ることになるんだよ。」
433 :
名無し募集中。。。 :04/08/29 13:19
罪悪感が、俺を支配していた。申し訳なさで、心がいっぱいだった。
「君は、彼女の夢を、そして多くの人の夢を、ぶち壊すこと
になるんだよ。」
しばらくの沈黙の後、俺はおもむろに口を開いた。
「分かりました。彼女には、もう、会いません。
彼女に、伝えて下さい。いままで、ありがとうと。
幸せだったんです、短い間だったけど。
ご迷惑をお掛けして、本当に申し訳ありません。
謝っても許されることじゃないかも知れませんが、
ごめんなさい。」
434 :
名無し募集中。。。:04/08/29 13:19
彼は下唇をかみながら、うんうんと頷いていた。
「いや、君が分かってくれれば、それで十分だ。
こういう時って、手切れ金を渡したりするんだ
けど、私は君が、そんなものを欲しがる人間じゃ
ないことくらい、すぐに分かったよ。
本当に好きだったんだな ...。
だから、私から君に渡せるものは何もない。」
念のためと言って、彼は念書を鞄の中から取り出した。
俺は、素直に署名をし、拇印を押した。
とりあえず、ここまで。
乙ーーー!
つか事務所側悪意丸出しだな
さらにおもしろくなってきました
こんこんと彼がどうやってこの試練を乗り越えるか
気になるうううう
バン・ホーゼン
まあ、そうなんだろうけど。何かやりきれないね。
泣けてくる。
441 :
名無し募集中。。。:04/08/29 16:16
「彼女のこと、本当によろしくお願いします。」
俺はプリンスホテルの前で、彼に頭を深く下げた。
彼は俺の肩をぽんぽんと叩いて、言った。
「もちろんだ。君の思いは、俺が受け取ったよ。
必ずや、彼女を成功させて見せるよ。」
彼はそう言うと、JR 新宿駅の東口の方へと、
歩いていった。俺はしばらく彼の後ろ姿を見ていたが、
やがて、人混みの中に消えていった。
442 :
名無し募集中。。。:04/08/29 16:16
俺は夢を見ていたんだ。楽しい夢だったじゃないか。
幸せだったじゃないか。
もう、十分だ ...。
そう、言い聞かせていた。
本当に好きだった ...。
ずっと、近くで、見ていたかった ...。
そう思った途端、涙で視界が曇った。
443 :
名無し募集中。。。 :04/08/29 16:17
彼女は、違う世界に生きる人 ... そう、思っていたのに。
携帯電話の番号をメモリー登録したり、今度会ったときに
告白しようと決心したり ...、
すべては夢だったはずなのに ... 分かってたはずなのに ...。
今は、つらい。胸が、引き裂かれるようだった。
444 :
名無し募集中。。。:04/08/29 16:18
彼女の大切なものを傷つけてしまったんだ。
あの時、井の頭公園に残らずに、帰ってしまえば、
よかった ...。
いや、こんなになるんだったら、出会わなければよかった。
俺は、その場にうずくまり、泣き続けた。
ここまで。
。・゚・(ノД`)・゚・。
これは切な過ぎる・・・
保全主義
(;´д⊂ 可哀相
保全・・・
せ、せつなすぎるよこんこん!!
こんこんのようなホンワカした物語かと思ったらこの流れ・・・
引き込まれますなぁ。
ほ...ぜ...ん
保全
せつないな・・・この主人公も
ほ
ぜ
ん
作者です。飛行機がなかなか飛ばなくて困ってます。東京には深夜につきそうです。今日カキコできるかわかりませんが、あすの午前中までにはアップします。すいませんが、それまで保全おながいしていいですか?本当ごめん!
作者タンそろそろ固定になったらいかが?
>>458 お疲れ様です!
毎回楽しみにしてます
保全はおまかせあれ!ゆっくりしてきてください。
>>425 私は昔、演歌歌手のマネージャの補佐の補佐をやってたんですけど、この小説は
マネージャとしてはちょっと甘いとは思いましたが、リアリティがないとまでは思わな
かったですね
アイドルの世界は違うんですね、きっと
ぽ
寝る前保全
深夜組しっかり保全よろ
B型は感情移入しやすいよ。。。
かなりじーんときますた。。。
ほ
作者です。いま羽田でつ。これから仕事にいきます。いろいろあったので、後程報告しますね。なるべく保全します。
467 :
名無し募集中。。。:04/08/30 00:22
期待しつつ保全
これから仕事か、お疲れ様です。
ほ
保全
保全。無事です。生きてます。
小説、報告は今日の午前中にしたいと思います。
おさわがせしまつた。
>>471 仕事が大変なら無理しなくてもおk
まだスレの半分も行ってないしマターリ頑張れ!
>>471 台風の影響かな
無理しなくても大丈夫っすよ
ゆっくり休んで下さい
この作品を読むためなら、いくらでも待ちます。
焦りはは良作の敵。という訳で保全。
誰も言わないのであえて言ってみる
ホテル K エリザベス ワラタ
仕事中に、サボりでつ。眠し。
>>472-474 ありがとう、うっうっ。(涙
でも、ストックとかあるので、もう一度見直して、なるべく早めにうpします。
>>475-476 そうなんです!俺も初めて見た時はビックシでした。いつか写真をとって、
狼にうpしたらおもろいよなーとかおもてました。
保全
出勤前に保全。
ほ
ほほ
ほほほ
ほほほほ
ほほほほほ
ほ
ほほ
ほほほ
>>477 てことは実際に吉祥寺周辺にあるのか
今度捜してみよーっと
昼休み保全。
仕事中に読み返してたら、泣いてもーた。(恥
帰宅保全。
保全
そろそろいきます。
491 :
名無し募集中。。。:04/08/30 12:23
私の自宅謹慎は二日間続いた。事務所としては、その間に、
コンサートなどの大きなイベントが無かったことが、不幸中
の幸いだったようだ。
あの写真も、結局、事務所が買い取ったそうだ。詳しい
値段は聞いていない。
マネージャーさんは、この二日間、ずっと私の面倒を
見てくれていたが、それが私の監視も兼ねていること
を知っていた私は、話す気になれなかった。
私は必死で彼の痕跡を探したが、手元に残っていたのは、
電話を壊したときに外れた、アイヌ彫りの携帯ストラップ
だけだった。
彼に連絡する手段は、完全に断たれてしまった。
492 :
名無し募集中。。。:04/08/30 12:23
二日目の深夜、チーフマネージャーから電話がかかってきた。
「昨日の夜、彼から電話があってな。会うことができたよ。」
私は返事ができなかった。
「彼には、手切れ金を渡したよ。そしたら彼、よろこん
じゃってね。こんなお金、見たことないって。
君とのことは、無かったことにしてくれるってさ。
あれ、信じてないの ? だったら、今からそん時に
もらった念書を FAX するから、しっかり確認しなさいよ。」
私は、信じられなかった、いや、信じたくなかった。
しかし、送られて来た FAX は、無惨にも、私の最後の
希望を打ち砕いた。
深い、絶望 ... 私は、もう ... 脱殻だった。
493 :
名無し募集中。。。:04/08/30 12:24
次の日、私はマネージャーさんに言われるがままに、
ダンスレッスンへと向かった。
メンバーとは、三日ぶりに顔を会わせる。もちろん、
全員が、私の不祥事を知っているはずだ。
でも、みんな普段通りに振る舞っていた。
「紺野ー! やる気あるの !?」
思うように体が動かない私に、振付けの先生から、罵声が浴びせられる。
「すいません、紺野、疲れているんです。」
飯田さんは、私をかばい、そのまま休憩所へと私を連れていった。
494 :
名無し募集中。。。:04/08/30 12:25
「紺野、本当にもういいの ? 私は、詳しい話とか分から
ないけど、今の紺野、ぜんぜん幸せそうじゃ、ないよ ...。」
私は、なげやりになって言った。
「いいんです ... もう、終わったことなんです。
次は、ちゃんと踊りますから。」
私は、飯田さんの脇を抜けてレッスンに戻ろうとした。
「そんなんじゃ、お客さんを幸せにできないよ。」
その一言が、私のリミッターを切った。
495 :
名無し募集中。。。:04/08/30 12:25
「私のせいで、みんなに迷惑がかかるんですよ !
だから私、我慢しなくちゃいけないんですよ !
たくさんの人達のために、がっかりさせないために、
自分殺して ... 生きてかなくちゃならないんですよ !」
飯田さんは、悲しそうな目で黙って私を見つめていた。
「私だって ... 私だって ...、
大好きだったの ....。
でも ... もう ... 。」
それ以上は、言葉にならなかった。
496 :
名無し募集中。。。:04/08/30 12:26
ぼろぼろと涙をこぼす私に、飯田さんは話した。
「紺野の人生は、誰のためにあるのかな ...。
お客さんを幸せにするのって、紺野の望んだことじゃ、
なかったの ?
みんなの夢を背負うことって ... 紺野の夢でも
あったんじゃ、ないのかな ...。
今の紺野みたいに、誰かのためにと思ってステージ
に立っても、誰も、幸せにできないよ。
紺野が、心の底からみんなに幸せになって欲しい
って願わなきゃ、思いは伝わらないよ。」
497 :
名無し募集中。。。:04/08/30 12:26
「私や、他のメンバーのことは心配ないよ。紺野が、
どんな風になろうと、私達は私達の夢を追うだけ。
何が起ころうと、みんな、絶対あきらめないよ ...。
だから、紺野は、自分に正直になっていいんだよ。
紺野が本当に納得してから ... 戻っておいで。」
飯田さんの目に、涙が滲んでいた。私は飯田さんに
とびついて、子供のように泣きじゃくった ...。
498 :
名無し募集中。。。:04/08/30 12:27
思う存分泣き、涙が渇こうとする頃、私の心は、
夕立ちの後の夏空のように、徐々に希望を取り戻していった。
そうだ、私は彼が好きだ。
この思いは、誰にも止められない。
「あ、あさ美ちゃーん!!」
そのとき、マネージャーさんが息を切らせながら
転がりこんで来た。
とりあえずここまで。
みなさん、保全おつかれさまでした。m(_ _)m
無事家からうpしています。
だんだんみんながいろいろコメントするようになってきて、
(私個人は)大変面白くなってきました。これからもお願いです。
500 :
名無し募集中。。。:04/08/30 12:31
500!!!!!!
更新乙
精力的な更新乙です
引きで終わるなんて ズルいっす・・・
昨日は寝てしまったので今更まとめ読み
保全だけは隙を見てしに来てるけどね
503 :
名無し募集中。。。:04/08/30 12:50
交信、いや更新乙です。
いやー、何度読み返してもドキドキよ。
しかしマネージャーのイヂワル。
すまん、ageてもうた
昼休みに読んだ、ニヤニヤとウルウルが交差するお話ですわ
しかし「引き」が多くて(良い意味で)昼メロみたいだな
昼にも更新してるし狙ってるのか
それと
>>477のホテルは実在のホテルなのか!ビビッた
>ニヤニヤとウルウルが交差するお話
まったくその通り。学校では変な奴あつかいされかけてる…。
でも続きが気になるから読んじゃうんですけどね。
508 :
名無し募集中。。。:04/08/30 14:37
ヤバイ続きが気になってしょうがない
作者マイペースでガンバレ
次の更新まで妄想しながら釣られっぱなしで待ってます。
(´-`).。oO(まさか、あんなことに・・いや、もしかするとこんなことに・・・)
ク、クマ-!!
保全してみる
かおたん辛いね。自分も経験してるだけに。
でも、紺ちゃんに泣かれるとね。
本日更新分読みました
こんなにドキドキするの初めてかも…
作者さん乙です。あわてず頑張ってください
今起きました。とうとう500レスいきましたね...(涙
こんなに長くもつとは正直思わんかった... しかも狼で。
本当に、読んでくれる人のおかげです。m(_ _)m
がんばって、続きかくのだ。(飛行機の話は、つぎのうp後にでも)
>>512 年頃の乙女なら、誰だって恋ぐらいするだろ。
乙女パスタに感動保全。
>>515 そらそうなんやけど。ただ実際もこんな感じなのかと。
>>507 キャワ! なんかどんぶりがえらくでかく見えるな。
>>517 実際はもっとエグいんでないかい。政治力の恐ろしさって・・・
>>507 よく見ると、すごい格好してるな。・・・エ(ry
保
田
上の方に、けめぴょんを感じる。
急ぎ過ぎだよぉの彼氏か
タッパーがない、タッパーがない。保全。
526 :
名無し募集中。。。:04/08/30 21:06
あれから俺は、上石神井止まりの終電車に乗り、
上石神井から自宅まで、一時間ほど歩いて帰った。
一人で、心の整理をする時間が欲しかった。
そして、自宅に着く頃には、これで良かったと納得し
始めていた。
彼女は、たくさんの人達の夢なんだ。
もし万が一、俺と彼女が互いに好意を抱いていた
としても、それはその人達の夢を壊すことなんだ。
これでよかった。俺はこれからも彼女を見守るだけ
でいい。それでいい。
この気持ちは、変わらないんだから ...。
527 :
名無し募集中。。。:04/08/30 21:07
次の日の朝、心は落ち着きつつあったが、まだ、何も
する気になれずに、ベッドから抜け出せずにいた。
不意をついて、携帯電話が鳴った。
俺はしばらく電話をただ眺めていたが、なかなか切れ
ない呼び出し音に、俺は渋々応えた。「もしもし...」
電話の相手は、彼女のマネージャーだった。
おそらく、いろいろと後処理があるのだろう、と俺は思ったが、
その用件は、俺の意表を突くものだった。
「紺野とは、どういうつもりで会っていたんですか ?」
528 :
名無し募集中。。。:04/08/30 21:08
あまりの唐突な質問と幾分強い口調に、俺はどう答えてよいのか
戸惑ったが、結局、ありのままを伝えることにした。
「本当に好きでした。でも、彼女にこんな迷惑をかけて
しまうとは、本当に思っていなかったんです。ごめんなさい。
もう、ご迷惑はおかけしないつもりです。」
彼女は、更に語調を強めて、俺を攻める。
「本当に好きなら、なんでそんなに簡単にもう会わないなんて
言えるんですか ?」
529 :
名無し募集中。。。 :04/08/30 21:08
「あなたのせいで、紺野はすごく傷ついたの ...。あの子は、
私が初めて担当した子なの ...。私はあの子を本当の妹みたい
に思ってる ...。
だから、あなたみたいな不誠実なやり方、絶対に許せない ...。」
胸が切り裂かれたように痛んだ ...。
しかし、俺逹はしばらく話すうちに、両者の認識にいくつかの
相異点があることに気づいた。その結果、彼女はしばらく絶句
してしまった...。
「もう一度、紺野と会ってもらえませんか ...。」
それは、全く予想外の展開だった。
530 :
名無し募集中。。。:04/08/30 21:09
俺はその提案を断った。
「俺はもう、彼女とは会いません。この間、チーフマネージャー
さんに言われたんです。彼女は、彼女を支える多くの人間の夢なん
だって。納得しました ...。
俺が彼女とまた会うことは、彼女にそういう大切な人達を裏切ら
せることになります。俺は彼女にそんなことさせたくない。
彼女には、チーフマネージャーさんが言った通りだったと伝えて
ください。その方が、後腐れなくて良い。」
彼女は、何度か俺を説得しようと試みたが、俺はかたくな
にその申し出を断った。
電話を切った後も、「... 紺野はすごく傷ついたの ...」という
フレーズが頭から離れなかった。胸が痛み続けた ...。
531 :
名無し募集中。。。:04/08/30 21:13
。・゚・(ノД`)・゚・。
リアルでキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
。゚・(ノД`)・゚。
もいっちょ。
534 :
名無し募集中。。。 :04/08/30 21:19
「あ、あさ美ちゃん!!」
二日間ほとんど話さず、さっきまで気まずい感じに
なっていたマネージャーさんは、そんなことはすっかり
忘れたように、私に飛びついてきた。
彼女は息を切らしながら、私にこう言った。
「あ、あいつ ... あいつの言ってたこと,嘘よ !
わたし、こんなの納得いかなくて ...
確かめてやろうと思って ...、
さっき事務所に行って ... あいつの携帯から、彼の
電話番号盗んで ... 私、電話したの ...。」
普段は大人しいマネージャーさんが、チーフマネージャー
を「あいつ」呼ばわりしていることが、少しおかしかった。
535 :
名無し募集中。。。:04/08/30 21:19
彼女は、私の両肩をつかむと、私の目をしっかり見つめながら、
話し始めた。
「彼、あなたのこと考えて、別れたって ...。大好きだけど、
あなたの人生の邪魔をしたくないからって ...。
だから、これ、彼の電話番号 ...。
いい、こんな形で終わらせちゃ、だめよ。」
536 :
名無し募集中。。。:04/08/30 21:20
私が飯田さんの方を振り返ると、微笑みながら、うんと頷いた。
心の底から、喜びと力が沸き上がって来る。
私は、飯田さんに向かって力強く頷くと、ダンスレッスン用の
ジャージ姿のまま、急いでその場を後にした。
手には、マネージャーさんの携帯がしっかり握られていた ...
みんな、本当にありがとう ...。
ここまでっす。どもども。
ちょっとシーンが若干かわるので、間をすこし起きました。
。・゚・(ノД`)・゚・。さん、ありがとう。
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
こういう展開になるとは…
てっきり吉祥寺で再会するもんだと思ってた
更新乙!
いよいよ二人は出会うのか…楽しみです。
。・゚・(ノД`)・゚・。
更新途中に邪魔しちゃったかと思って焦った。
マネージャーさんカッコよすぎ。
更新乙です。
こんな時に何ですが・・・
誰か涙の止め方を教えてください。
モニターが霞んで良く見えない。
いよいよ会えるんだないよいよ・゚・(ノД`)・゚・
まるで映画館のでかいスクリーンを見ているように、リアルに光景が
浮かんできます。優しい心を持ち続けていると報われるんですね。
チーフマネージャー氏ねよです
545 :
名無し募集中。。。:04/08/30 21:34
本当に泣け(ry
作者さん天才っす。
紺野小説は紺野と同じように更新が遅いので、早い更新の小説最高です。
けどマイペースで
死守
乙
547 :
名無し募集中。。。:04/08/30 22:47
オツ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
作者さん最高すぎ。
この小説>>>>>>>>>>>>>>>>ラジオドラマ
550 :
名無し募集中。。。:04/08/30 23:53
最高
今こっちは暴風雨です。台風?
作者です。昨日の話ですが:
乗ろうと思っていた飛行機が30分くらい遅れました。
理由は燃料タンクの不具合。搭乗口で待ってたら
「先ほど、燃料タンクに不具合が見つかりました。これを
修理して、燃料を満タンにするのにあと20分....。」
とアナウンスがあったのですが、「そんなんで直るのかよ!」
と突っ込みたくなりました。
今回は座席指定で、非常口の近く(前に席がないところ)にした
のですが、往路復路とも込んでいたにも関わらず、隣は空席でした。
広いけど、意外と人気ないんだな。
ちなみに、スッチーが向かい合って座るので、ちょっぴし気まずいです。
羽田に着いたらのは0時ごろ。すでに交通手段は無く、ANAが
東京駅、新宿駅、横浜駅へのリムジンバス(無料)を用意してました。
それだけじゃなくて、飛行機降りるときに「半券と五千円を引き換え」
してくれました。驚き!(タクシー代ってことだよね。)
結局、まるまる使わずに帰ってきました。だって金ねぇんだもん。
お恥ずかしい話ですが、J-Phone で2chを見る方法を
初めて知りました。それまで2ch.netを開いても、「ページが
大きすぎて開けません」とか抜かしてたから、
あ、J-Phoneはだめなんだ。
とか勝手に思ってました。i-mode いいなーって。
昨日、必死に携帯いじくってたら、c.2ch.net から読み書きできることを
発見した。
なかなか大変だったみたいですね。
それでもこまめに更新する作者偉い!
俺は携帯から2ちゃんなんか見たら、金がいくらかかるかわからないから使えない。
>>537-550 ありがたい褒め言葉、どうもです。励みになります。保全もありがと!
苦言も歓迎なので、これからも米ください。
お腹いっぱいになります。
>>459 試しにしてみました(w
名前にワラタw
>>557 いつも 乙!
ついてないよーな ついてるよーな・・・
観想吐きつつ保全
いやーどっかのコメントにあったように「昼ドラ」気分の急展開
イイヨイイヨ
そして紺野一人と思いきやいいらさん登場ー
カテキョでのかっこ良さから小説での飯田さんは大ファンです。
(実物は。。。ノーコメント)
ようやっと本日分拝見しました
俺は片思いももう何年もしてないけど…
いいもんだよなあ、恋愛ってものは
作者様、乙
これに懲りずに、またのご搭乗を心よりお待ちしております。
スチュワーデスこんこんハァハァ
こんこんと一度でいいから話してみたいね。
保全
俺はこんこんと一緒に御飯食べたい
幸せそうな顔を見ていたい
川o・-・) Welcome aboard.
こんこんが目の前にいても、あがって何も話せなさそうだ・・・おれ。
ほぜん
会ってみたいけど・・・・
めっちゃだらしない顔してるんだろうな、オレ。
ほぜん
ほ、ほじぇん!
川o・-・) <当機は、まもなく成田・新東京国際空港に着陸いたします
( ^▽^)<本日はチャーミーエアー4714便にご搭乗いただきまことにありがとうございまぁす!
>>575 4714 わらた
米・保さんきゅっす! すいません、今いっぱいいっぱいなので、昼間に行進でき
そうにありません。なるべく早めにうpします。ゴメソ
出発前保全
夜まで待とうホトトギス保全
582 :
名無し募集中。。。:04/08/31 14:18
ほ
保全
>>553 前はよく非常口の席に座ってたけど最近は座らなくなった
離着陸時とかCAと向かい合ったときの「間」に耐えられ
なくなってしまった_| ̄|○
>>554 さくらコンのとき福岡からの最終便が60分遅れになったことが
あってそのときは代替交通手段無しで5000円支給のみでした
天候の影響だったからもらえないと思ってたので超ラッキー
585 :
名無し募集中。。。:04/08/31 15:45
ほ
空港で保全
ほぜ
保全
ほげ
ほ
591 :
名無し募集中。。。:04/08/31 19:11
キャッチ!ほぜん
前スレ観ていて、続きが気になっていたのですが、ようやく今見つけました!
遅すぎ・・・。
保守
忙しそうですね。今日は暑かった・・・
ほ
期待保全
川o・-・)
ほん
ぜん
600 :
交通費は五千円:04/08/31 23:45
太陽は、彼女と出会った頃の勢いを失い始めていた。
俺は床に寝転び、開けっぱなしの窓から入ってくる
風を体で感じていた。窓際のレースの白いカーテン
が風になびく、そんな様子をただただ見つめていた。
空っぽになってしまった ...。
そういう表現がすっぽり当てはまるような心境だった。
俺は、今日の朝の出来事を反芻していた。
納得していたはずなのに、すっきりしなかった。
601 :
交通費は五千円:04/08/31 23:46
俺は目を閉じた。
その瞬間だった、俺の携帯電話が今日二回目の着信音
を鳴らし始めた。俺は、それが誰からの電話であれ、
話す気になれなかった。
電話は何度か着信を受けていたが、俺は応えなかった。
そして最後に、メール受信の合図が、短く鳴った。
俺は、再び目を閉じた。
602 :
交通費は五千円:04/08/31 23:47
俺がそのメールに気づいたのは、すっかり陽が沈んだ
頃だった。
2004/08/xx 14:35
【件名】
件名なし
【内容】
紺野です。何度も電話
してごめんなさい。も
う一度、どうしても話
がしたくて。返事、待
ってます。
うれしかった。彼女がまだ、「会いたい」と思ってくれ
ている、その事実がうれしかった。
603 :
交通費は五千円:04/08/31 23:48
俺は、彼女に返事のメールを書きはじめた。
返事が遅れて、ごめん
。たくさん迷惑かけて
、ごめん。
しばらく、俺はその後の一言を書けずにいた。
返事は決まっていた。でも、それを伝える決心
が、まだできていなかった。
やがて、俺の親指は、ゆっくりと電話機のボタン
を押しはじめた。
でも、もう会えない。
604 :
交通費は五千円:04/08/31 23:49
彼女は、さびしそうに返事をよこしてきた。
2004/08/xx 19:44
【件名】
Re:件名なし
【内容】
もう、嫌われてしまっ
たかな。
俺は、すぐに返事を書いた。
2004/08/xx 19:50
【件名】
Re:件名なし
【内容】
そんなことない。でも
、もう決めた。これか
らも応援する。だから
、頑張れ。
605 :
交通費は五千円:04/08/31 23:50
2004/08/xx 19:53
【件名】
Re:件名なし
【内容】
私が芸能人だから?
私に迷惑がかかると
思ってるの?
彼女からの返事を見ながら、俺は頭の中で繰り返した。
彼女はたくさんの人の夢を背負っている。
そんな人達を、裏切らせてはいけない。
2004/08/xx 19:59
【件名】
Re:件名なし
【内容】
君はみんなの夢。だ
から、頑張れ。
送信ボタンを押した。
それっきり、返事は来なかった。
なんてこったい・・・。・゚・(ノД`)・゚・。
607 :
交通費は五千円:04/08/31 23:51
「だから、頑張れ」
精一杯の強がりだった。涙が溢れて来た。
弱い俺は、彼女を受け止めることから逃げ
ていたのかも知れない。
本当は、会いたかった。でも、もう一度会って
しまったら、もう、会えなくなることに耐えら
れないと思った。
だから、会うことはできなかった ...。
みなさま乙です。今日はなぜか松山からです。
>>584 おれちゃまの場合は、「あーこんなひとと話したくないんだけど、仕事だから・・・」
と思われてる気にかってになってしまうので、それなら、はなから目を合わせない。
>>592 あぁ、それは良かった!暇なときに感想もらえると萌えます。
保全に感謝!米送ってもらえるとうれしいっす。雑談も歓迎。よろー♪
激しく乙です。
作者のテンションと反比例して主人公のテンションが下がる罠w
リアルタイム初体験。
あれ、俺映画とか見て泣いた事ないのに、なんでちょっとうるうるしてるんだ?
あなたの夢は、みんなの夢。
・・・どこかで聞きましたな・・・。
>>600-607 更新お疲れ様です。
毎日更新が楽しみになってます。
これからもがんばってくださいね
613 :
FLA1Aaq047.oky.mesh.ad.jp:04/09/01 00:57
確かに、自分の立場だったら、この次会ったら引き返せなくなると思うので
主人公の様に、終わりにすると思います・・・・
交通費は五千円さん激しく乙です。
実写化しましょうよ。(無理かな?)
川o´-`).oO(どうしようかな…?)
キスシーンもありですか?
遅ればせながら作者さん更新乙。
携帯画面っぽいのが、なんだかせつなさを感じさせます。
紺野を見るとむかし好きだったコを思い出すんだよなぁー何してんだろ・・・
保全
619 :
交通費は五千円:04/09/01 03:36
彼からの最後のメールを読んだ私は、ある一つ
の決心をしていた。
そして、それを実行するまでは、彼に連絡を
とるまいと、心に決めていた。
「紺野は、自分に正直になっていいんだよ。
紺野が本当に納得してから、戻っておいで。」
私は飯田さんの言葉を胸の内で、繰り返した。
その度に、お腹の底から、力が沸き上がって
くるのを感じていた。
これからやろうとしていることは、たくさんの
人を傷つけるかもしれない。でも、このまま終
わらせるわけには、いかなかった。
私が、私に正直になるために ...。
620 :
交通費は五千円:04/09/01 03:36
次の朝、私は事務所に向かい、チーフマネージャー
を探した。
「辞めさせて下さい。」
私の隣りには、既に昨日電話で事情を話したマネー
ジャーさんがいた。彼女は私の考えを支持してくれた。
「何を言っているんだ ? 自分の言っていることが
分かっているのか !?」
チーフマネージャーは泡を食い、詳しい事情を話す
よう求めた。
不思議と落ち着いていた。私は淡々と説明した。
彼が好きなこと、会わずにいられない程、好きなこと。
そして彼と会うためには、娘。を辞めるという、
「落とし前」をつける必要があること。
621 :
交通費は五千円:04/09/01 03:37
「俺は、おまえ逹を一人前にするために、これまでどれ
だけの努力をしてきたと思うんだ。いや、俺だけじゃない。
おまえの周りの全ての人間が、おまえのために、一生懸命
やってきたんだ。
それを、それを、おまえはぶち壊すと言うのか !?
おまえの都合で、みんなの苦労を水の泡にしようと
言うのか !?」
彼は怒りにうち震えていた。
「許さん! そんなことは、俺が断じて許さん!」
622 :
交通費は五千円:04/09/01 03:38
私は、一歩も引かなかった。
チーフマネージャーの言うことすべてが、当然の理だった。
でも、私が彼を好きなことは、紛れもない事実だったし、
それを隠蔽して生きることは、もはや不可能だった。
「どうして ...、おまえの夢だったんだろ ...?」
チーフマネージャーは、隠れて彼と会うことを認めると
譲歩したが、もちろん、今の私にはそれが何の解決にも
ならないことは、明らかだった。
私の揺るぎない意志に、チーフマネージャーが、そして
誰よりも私自身が驚いていた。
こんなに自己主張をしたのは、これが初めてだった。
そんな自分に、彼の素直で、どこまでもまっすぐなところが、
一瞬重なった。
623 :
交通費は五千円:04/09/01 03:38
結局、チーフマネージャーは私の申し出を拒絶し続けた。
そして、肩を落として、部屋から出ていった。
もちろん、これだけでは済まされないだろう。
これからどんなことが起こるか、すごく不安だったけど、
でも、私の意志は変わらなかった。
みんな米送ってくれてありがとう。うまいよ。
人それぞれの思いがあって、なんかいいね。
これからもコメントお待ちしてます。批評も歓迎!
(あれ、ひつこいか。)
こんこんどうなっちゃうんだ((((((;゚Д゚))))))
あと4時間後には新学期だけど起きてて良かった
これからも頑張って下さい
劇的な展開ダワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
期待捕手
これから出勤保全。
何事にも全力のこんこんだから、応援したくなるんです。
気象保全
630 :
交通費は五千円:04/09/01 08:03
次の日の夕方、俺の家に意外な人物が訪問した。
あのチーフマネージャーだった。
初めて会った時の自信に満ちた様子とは異なり、
彼はどこか寂しげだった。
「紺野が ...、辞めると言い出したんだ ...。」
俺は、言葉を失った。思わず持っていたコーヒーカップ
を落としそうになる。
「はじめてだよ、あいつが、あんなに自己主張するなんて。」
俺は何と言ったらいいのか、分からなかった。
そして、これも自分のせいではないかと、思い始めていた。
631 :
交通費は五千円:04/09/01 08:03
それを察するかのように、彼は口を開いた。
「あんたのせいじゃ ...、無い。こうなる運命だったのかも、
知れない。」
彼は立ち上がると、窓から外を眺めた。そして、俺に背を
向けたまま、話し続けた。
「彼女と会ってくれないか ...。そして、彼女に選ばせて
やって欲しい、これからのあいつの人生を。」
632 :
交通費は五千円:04/09/01 08:04
彼は帰り際に、一つの約束をして欲しいと言った。
「彼女には、誠実に接して欲しい。もし、彼女を悲しませる
ようなことがあったら、俺が許さない。」
彼は、ふざけて拳を振り上げるポーズをした。
そして、彼女には言っていないが、彼女が辞めようとして
いることは、まだ彼の上司には伝えていないと言った。
「もし、彼女が戻って来てくれるなら ...、なんて、未練が
ましいな ...。
辞めるって言ったって、一筋縄には行かないだろ。これから、
みんなで作戦練らねぇとな ...。」
彼、少し恥ずかしそうに言った。
今日も、昼間は保全くらいしか出来なさそうなので、
いまのうちに、うpしておきます。
続きは、また夜にデモ。
保全
チーマネって実はいいやつなのか
社会に属する人間は自分の感情よりも責務を果たすことを優先しなければならない
そんなことを繰り返している内に疲弊してボロボロになって独立したり転職する訳だね
ほ
実際は管理側に立たなければいけないけれど
人として情が移ることもあるだろう。
やべえ、これやべえよ(つдT
特にメールのところが一番やばい
批評その他は完結してから書くか
>>640 もちろんそうよそういう軋轢の中で苦しむ
それにしても更新早くてすごいなぁ
ほんとだね
バリバリ書き進んでる
確かに執筆スピード早いな うらやま
646 :
名無し募集中。。。:04/09/01 16:34
HO
647 :
名無し募集中。。。:04/09/01 17:01
これは・・・
久々にすごな、一気に読んでしまった
あれだ、久しぶりに思い出したよ
感情移入ってやつを
こういう感覚が必要だな、ヲタであるためには
ho
はいほー
ほ
こんこん辞めちゃうのかよ(゚Д゚≡゚Д゚)
@ノハ@
( ‘д‘)<たぶん無理だと思うけどやめないでほしい
やすすうううううううう
ほ
けいいいいいいー!
ほぜんやよー
川o・−・)ノ<ほ
さて、寝るか。
地震キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
更新まだー?チンチン
ひ
保全
666 :
名無し募集中。。。:04/09/02 00:12
>>662 そうか、ここにもいたか。。。
他のスレでやったらえらい恥かいた
667 :
名無し募集中。。。:04/09/02 00:12
H
668 :
名無し募集中。。。:04/09/02 00:15
夏より職を探さないと。
ノノ*^ー^)<絵里も保全しますよ?
670 :
交通費は五千円:04/09/02 00:59
その夜、俺はチーフマネージャーから渡された、彼女の新しい
携帯番号に電話をかけた。
と言っても、そんなに簡単に電話できた訳ではない。
けれども、もう俺たちは会うこと無しに、前にも後ろにも進む
ことはないだろう。そんな気持ちが、俺を後押しした。
「はい。」
久しぶりに聞く、やわらかな彼女の声。それだけで、俺は泣き
出してしまいそうになった。
671 :
交通費は五千円:04/09/02 00:59
彼女は俺と分かると、すこし驚き、そして、うれしそうに
はしゃいだ。
俺は、今日、チーフマネージャーが家に来たことを話した。
もちろん、その時、彼女が娘。を辞めようとしていると聞か
されたことも。
「ちゃんと辞めてから、言おうと思ったのに ...。」
彼女は、すこし残念そうに言った。
672 :
交通費は五千円:04/09/02 01:00
俺は、彼女に何と言うべきか、分からなくなっていた。
思い留まらせるべきか、それとも、自分の意志を通した
彼女を、受け止めるべきか ...。
困惑する俺に、彼女はゆっくりと話し始めた。
「私、辞めることに後悔なんてしてないよ。自分に正直に
なることができて、本当によかった ...。
だから、もう一度、会ってもらえないかな ...。
明日の夕方 7 時、七井橋の上で待ってる。」
673 :
交通費は五千円:04/09/02 01:01
俺は、困惑した。
「お、俺は ...。」
その声を遮るように、彼女は言った。
「待って、返事は聞きたくない。
会いたくないなら、来なくてもいい。
それでも、納得できるから ...。
でも、もし、私のこと、ちょっとでも好きでいてくれる
なら ...来て欲しい。
だから、今は何も言わないで ...。」
すると、彼女は「さよなら」と言って、電話を切った。
674 :
交通費は五千円:04/09/02 01:02
最後の決断の時が、迫っていた。これで、すべてが決まるだろう。
けれども、俺は、まだその答えを出せずにいた...
去りゆく夏に、取り残されてしまったように。
675 :
交通費は五千円:04/09/02 01:02
【予告】 次回、夏の終わりの物語は一気に終盤へ !
はたして、二人の未来は...。
彼は彼女を受け入れることができるのか、それとも ...。
そして二人を取り巻く人達は ...。
最終回を乞御期待。
「わたし、あなたのことが、大好き ...。」
いよいよ次回のうpで最終回です。
そこで、納得のいくエンディングがかけ次第、うpさせてもらう
ということでもいいでしょうか。
もちろん何日も後になるということは無いと思いますが、念のため。明日は
午後からまとまった時間を使うことができそうなので、必死こいて頑張ります。
少なくとも、進捗状況はまめに連絡します。
乙です。
作者氏GJです!
いよいよ最終回かー
どうなるんだろ!?楽しみにしてます!
名残惜しいなあ
まだまだ二人をみていたいのに
次回最終回とは・・・・・
これがリアルタイムって奴か
結構感動するわ、そしていよいよ・ついに・ラストシーンへ
物語が終わるという事は、悲しいような一つの完結をきっちり見届けたいような
とりあえずこんこん&作者さん乙です。がんがれー
いやー乙です。
納得のいくラストがかけるまで時間かけちゃってください。
しかしなぁ、
「もし、私のこと、ちょっとでも好きでいてくれるなら ...来て欲しい。」
俺も紺ちゃんにこんなこと言われたいよ。
こんな胸がキュンとなったのは高校以来だなー
これ普通にラジオドラマにしてほしい
マジ最高っす!作者さん頑張れー!
二人がハッピーエンド迎えられたらいいな
作者さん乙です。もう終わっちゃうんですか…_| ̄|○
内容通り明日の7時にうp出来たら ネ申 です。
作者さんが納得いくようなエンディングを(ry
彼女居ない歴28年といたしましては
なんだか嫉妬すら覚える情景(褒めてます)
乙です。感動した!
こんこんと主人公もナイスキャラだが、
こんこんを優しく包むいいらさんもイイ!(・∀・)
時間はいくらかけてもよいですので、納得いくまで練ってください。
ガンガレー
寝る前にもっかい保全
>>674-686 ありがとー!!
コメント、本当に励みになります。
もうラストシーンなんて、寂しい感じもします。
とはいっても、まだ最後の大仕事が残ってますが ^^;
完結したら、みんなであーだこーだ雑談しよう!
おらもほじぇん
>>687 そうですね…出来るといいな!!(W)w
次回作の話しも…その前に作者さんガンガレ
hozen
はぁ、こんこん…
ほ
朝保
ほ
695 :
名無し募集中。。。:04/09/02 08:02
h
出勤前保全
出勤後保全
保全
は
更新が早いのはありがたいんだが、なんか勿体無いような気がして
もっとゆっくりしてください。
あとはたから見ると 男に狂って仕事投げ出したように見える
余計な突っ込み入れんなや。
批評は完結後。
ほ
ほ
最終回期待保守
ほ
ho
保守
保守ピタル
夕方7時うpは、残念ながら無理そう。
ごめんちゃみ。
全然大丈夫です!
最高のラスト待ってます。
好きなだけ時間をかけるんだ!
圧縮来てる?
圧縮やだ!飛行機に乗る前保全。
hoda
こまめに保全
川o・−・)ほ
ほ
ほじぇん
ほ
いい物は時間をかけないと保全。
保全
帰宅保全。作業再開保全。
保全
ダルビッシュ喫煙保全
从*・ 。.・)ノホゼンスルニャーオ
みなさん、保全ありがとうでし。コメントもありがとう!
はげましありがとう!
とりあえず下書きしてる最中です。
私も早く先が知りたい!と思いながら、作業してます。
今日は、夜通し作業して、なるべく早めにうpします。時間かかって、ごめん。
最高のものができるように、がんばります。
ごゆっくりでいいんですよ
>>727 作者さん乙です。是非最高の物を作ってください。
けど寝てしまいそうだ…_| ̄|○
保全
作者タン、あせらずゆっくりいきましょう!
ハッピーエンドだといいなぁ…(´▽`)
732 :
名無し募集中。。。:04/09/03 01:14
川o・−・)ノ<ほ♪
733 :
名無し募集中。。。:04/09/03 01:31
先生! 夏先生! どこにいるんですか!
ここだぽーん。
ちょこっと保全
寝る前保全
ぽこぽんほぜん
よし俺も
おす!下書きはあとワンシーンを残すばかりとなりました。
がんばりまつ。
NHKに和希沙也でてる。(キャワ
・)ノシ 作者さんがんばれ とこっそりカキコ
も
起床保全
ほ
出勤後保全
保全
なんだか保全
747 :
名無し募集中。。。:04/09/03 09:21
出勤直前保
一仕事終って保全
(o・-・o)オアヨ
昼前保全
保全協会
昼休み保全
下書きおわり!あとは校正です。
保全、ありがとう!あとちょっとだ!!
これからちょっこし仕事へ。
川o・-・)
(・∀・)イイ!!
川o・д・)
川*・-・)<私が、恥ずかしがリンゴちゃんです…テヘッ
759 :
名無し募集中。。。:04/09/03 15:12
::::::::::::::::::\ ,、--──┬──--、, /::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::i,、--、, ,、-'":::::::::::::::::::::|.|::::::::::::::::::::゙'-、f⌒ヽ:::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::f /::::::::::::::::::::::::::;;;;| |;;;:::::::::::::::::::::::::::Y⌒);;;;;;;;;;;;;;;;;;;
::::::::::::/ ̄f´ ̄>:::::::::::::::::::::::,、-'"  ̄ ゙̄'-、,:::::::::::X^
:::::::/ ヽ_/:::::::::::::,、-'" ゙'-、,::::::l
,、-' l:::::::::/ ==、 \;l
.l:::::::::| ッ彡三ミッ | _
l:::::::::ノ シ ミッ ,ッ彡|||ミッ、_ .l ゙' 、
/⌒\/ ,、--、,  ̄ ̄ ̄ ヽ/ |
/ ,-、 f / ・ \ /,、---。-_、 ヽ ./
/ l l l  ̄ ̄二 ̄~ /⌒゙'、 ̄ ̄ ̄ :::::::::::: l/
\ ヽヽl ::::::::::::: ! / r ! ヽ、 l
\_l \__/⌒'----'"^ヽ_,/./ l
/⌒ヽ l l ̄ll────┤ l
|⌒l l l l lヽ___,イ l l <紺野の人生は、誰のためにあるのかな ...。
-┬-| ̄ | ヽ l l;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::l l ノ
___二| | ヽ l .l::::::::::::::::ヽl .l /
| |⌒Y'二 ̄へ l l^'-、;;;;;;;;;;;;l l ,、-'"
| | | i | | ゙'-、 , l .l_____| .l
! | \ ゙ '''''''!、___ }
\_ ヽ- | \ -'"\ \  ゙̄''''''''
保全
追試前に保全川o・д・)
ん?
お?
OH♥
ほ ぜ
ほぜん
ぽぜん
ho
ほ
ぜ
ん
川ox-x) <へっくしゅん!
川o・-・)<なーぎさのはいからにんぎょーきゅーとなひっぷにずきんどきん
ただいま帰宅!急ピッチで仕上げするよん。
はやくうpしたくてうずうず。でも、しっかり仕上げまつ。
楽しみっ♪
>>773 頼みます。川o・д・).oO(ワクワク)
待ち
777 :
交通費は五千円:04/09/03 23:08
夕方の井の頭公園には、秋風が吹き始めていた。
私は、七井橋の上に立ち、水面に描かれる波紋を目で追っていた。
春になれば、池いっぱいに桜の絨毯が広がる ...
来年は、あの人と一緒に見たい。
私は、空を見上げた ... 今日、彼が来ても、来なくても、私は
納得できる ... だから、何も心配する必要ない ...。
午後 7 時、待ち合わせの時間になった。彼はまだ現れない。
私は橋の手摺によりかかると、目を閉じた。そして、耳を澄ませ、
風の流れを全身で感じようと、集中した。
そうすることで、彼を少しでも感じることができるような
気がしたから ...。
778 :
交通費は五千円:04/09/03 23:09
七井橋の上には、一人で風と戯れる彼女の姿があった。
約束の時間、俺は井の頭公園に来ていた。
そして、俺の意志は決まっていた。
橋の上に咲く一輪の花は、目を閉じていた。
そこには、今にも吹き飛ばされてしまいそうな儚さと、
陽溜りのようなやさしさが共存していた。
俺は彼女の目の前まで来ると、ガラス細工のように清楚で美しい
その佇いをそっと見つめた。
その瞬間、閉じていた彼女の目蓋がゆっくりと開いてゆく ...。
779 :
交通費は五千円:04/09/03 23:09
「来てくれたんだね ... ありがとう。」
彼女は微笑み、俺に言った。俺も彼女の瞳を見つめ、うんと頷き、微笑み返した。
彼女は大きな瞳を潤ませながら、俺の視線をしっかりと受け取った。
そして、俺は彼女に話し始めた。
「君と会えなくなって、本当に寂しかった。
俺は、ずーっと考えていた。俺が君に何を感じているか ...。
今は、はっきりと分かる。
俺は、君のことが好きだ ...。」
780 :
交通費は五千円:04/09/03 23:10
「君の笑顔、仕種 ... そして、強さ、やさしさ ... すべてが愛しい思う。
君の笑顔は、俺を幸せにする ...、
君のやさしさは、俺をやさしい気持ちにする ...、
君の強さは、俺に勇気をくれる ...。
だから、これからもそうあり続けて欲しい。
笑顔や、やさしさや、そして勇気をくれる、花であり続けて欲しい。
そして、俺はそんな綺麗な花を独り占めすることは、できない。」
781 :
交通費は五千円:04/09/03 23:10
「誰にでもできることじゃないんだよ ... 特別なことなんだよ ...。
だから、それを無駄にはしないで。
これが俺からの、最後のお願い ...。君のこと、本当に好きだから、
君のこと、本気で考えた。その、結論なんだ ...。」
俺が彼女に、自分の答えを伝えている間、彼女は、ずっと俺を見つめていた。
「さっき、あなたの目を見た時に、 こうなる気がした ...。」
そして、大粒の涙が、彼女の瞳からこぼれた。
782 :
交通費は五千円:04/09/03 23:10
「私も、あなたのことが、大好きだった ...。
あなたのこと、すーっと考えてたの。あなたは、私にたくさん大切なものを
教えてくれた。本当に、ありがとう。絶対に、一生忘れないから ...。
私、もう一度、頑張ってみるよ。もう、辞めるなんて言わないから。
みんなを元気にできるように、幸せにできるように、頑張る ...。
私、やっと道を見つけることができた ...。もう、迷わないよ。
あなたの言ったこと、絶対に忘れない。
おばちゃんになって、みんなに相手にされなくなるまで、ずっとずっと、
頑張る ...。」
783 :
交通費は五千円:04/09/03 23:11
彼女は、俺の胸に飛び込み、両手で俺にしがみついた。
「だから、だから ...、もうしばらくだけ、こうさせて ....お願い。」
そして、大声で泣いた。彼女の泣き声が、体中に伝わった。
俺は彼女の頭をやさしく撫でながら、気づかれないように、少し ... 泣いた。
784 :
交通費は五千円:04/09/03 23:12
彼女の涙が乾く頃、俺たちは橋の手摺越しに、夜の井の頭池を眺めながら
話し始めた。
「どうしても、ここで会いたかったんだ ...。
だって、一番の想い出の場所だもん。
でも、一緒に桜の絨毯見れなかったなぁ ...。」
彼女は、ちょっとだけ悲しそうに言った。
785 :
交通費は五千円:04/09/03 23:12
俺は、これまでのことを思いめぐらせていた。
不思議な巡り合わせだった ... 始まりは、本当に偶然。
俺が彼女の携帯電話を持ってきちゃって、大騒ぎになったこともあったっけ。
そして、幕張海岸での再会 ...。
初めは、テレビのイメージそのままだったけど、あの時、ありのままの
彼女と触れ合った気がした。
それから、毎日のようにメールの交換したりして ... 本当に幸せだった。
彼女と、井の頭公園でデートみたいなことしたこともあった。
この七井橋の上で、はじめて彼女の手を握ったんだ ...。
あの時と同じように、彼女と七井橋の上に居るのに ...。
もうじき、お別れしなきゃいけないんだな ...。
786 :
交通費は五千円:04/09/03 23:12
「涼しくなったね ...。夏、もう、終わっちゃったのかなぁ...。」
もう秋はそこまで来ていた。俺たちは、別れを惜しむように夏の痕跡
を探した。
人気も少なくなって来た頃、彼女は振り返ると、そのつぶらな瞳で
俺を見つめて言った。
「そろそろ、行くね ....
これで本当に、さよならだね。」
彼女は、にっこり笑ってくれた。そんな彼女に俺は、精一杯の笑顔を返した。
787 :
交通費は五千円:04/09/03 23:13
彼女は、くるっと回れ右をすると、行進でもするかのように、両手を
すこし大袈裟に振りながら、橋を渡って行く。
俺は、そんな彼女の後ろ姿を見つめた ...。
橋をほとんど渡り切った時だった。彼女は、急に振り返った。
「本当に、好きだったのー!!! 大好きだったー!!」
彼女は泣いていた。最高の笑顔で、両手をめちゃくちゃに振りながら、
泣いていた。
788 :
交通費は五千円:04/09/03 23:13
俺は、堪えていた涙が、堰を切ったかのように一気に溢れた。
彼女は再び回れ右をすると、もう二度と振り返らずに走り去って行った。
だんだん彼女が小さくなり、ついに ... 見えなくなった。
ありがとう ...。
真夏に俺のところに迷いこんできた天使は、夏の終わりに、俺のもとを
去っていった ...。
短い間だったけど、最高の想い出を残して ...。
789 :
交通費は五千円:04/09/03 23:14
790 :
交通費は五千円:04/09/03 23:14
井の頭公園からしばらく離れたころ、私はようやく立ち止まった。
涙を両手で拭い、大きく深呼吸した。
「ありがとう...。」
私は、その場に居ない彼に、お礼を言った。
そして、井の頭通りでタクシーを拾うと、そのまま事務所へと向かった。
彼との大切な約束を守るために。
791 :
交通費は五千円:04/09/03 23:15
事務所の前にタクシーが止まると、私は窓を見上げた。
まだ、灯りがついてる ... 誰か居るかも。
事務所には、チーフマネージャーが独りでソファに座り、煙草を吸っていた。
彼は私に気づくと、驚いた表情で私を見つめた。
「紺野 ...。」
私は、チーフマネージャーに向かって、体が真っ二つ折れるくらい頭を下げた。
「すいませんでした ! お願いです、もう一度やらせてください。
調子の良過ぎるお願いなのは、分かってます。
でも ...、もう、二度と迷いません ... だから、お願いです!」
792 :
交通費は五千円:04/09/03 23:15
チーフマネージャーはしばらく呆然としていたが、
「 ...... 次は、無いからな。挽回できるように、必死でやれよ。」
とだけ応えた。
「あいつとは、... 会えたんだな ...。
... その ... どうなったんだ ... ? 」
チーフマネージャーは恥ずかしそうに、開けっぱなしの窓の外を覗きながら、
私に尋ねた。
「とっても ... とっても ... 素敵な人でした。
一生、忘れられない素敵な思い出です ...。」
堪え切れずに涙を目に浮かべ、私は笑顔で答えた。
チーフマネージャーは遠い目をして、空に向かってタバコの煙を吹くと、
「そうか...。」と一言だけ呟いた。
【第三章 完】
793 :
交通費は五千円:04/09/03 23:16
【エピローグ】
秋が過ぎ、冬が過ぎ、あれから一年が経とうとしていた。
彼女は、あの空白の一週間を週刊誌に嗅ぎつかれ、しばらくゴシップ記事
の格好の的になっていた。
しかし、それも長くは続かなかった。
きっかけは、彼女がチョイ役で出演したドラマだった。
出番こそ、少なかったが、彼女の演技は頑固で有名な某映画監督の目に留まった。
そして、監督の作品に、準主役として出演することになったのだ。
「生涯で三本の指に入る名作」と自負する監督は、口だけではなかった ...
映画の興行成績は鰻登りした。
794 :
交通費は五千円:04/09/03 23:16
それだけではなかった。準主役だった彼女の演技は、観客を魅了し、
アイドルとは思えない、迫真の演技、
見る人を引き込んでしまう表情、
人生の喜びと悲しみを表現できる、期待の新人女優、
などの評判が、たちまち世間に広まっていった。
そんな頃には、「ぷっつんアイドル」なんて汚名は誰もが忘れ去っていた。
今では、ドラマや映画に引っ張り凧の時の人だ。
795 :
交通費は五千円:04/09/03 23:17
俺はと言うと、また平凡な生活に逆戻りしていた。
でも、なんかそんな生活に、すこしほっとしていた。
一つだけ違ったことがある。俺にも夢ができたことだ。
俺は最近、小説を書きはじめた。
別に、ものを書くことが得意な訳ではない。
だから、売れっ子小説家になって、飯を食おうなんて、これっぽっちも思ってない。
一円にもならなくて、結構結構。
でも、俺が生きてる証を残すため ...、俺は自分の思いを伝えたいと思った。
そんな小さな夢は、俺の世界を明るくした。
希望を持つことは、こんなにも人生を幸せなものにするんだな ...。
796 :
交通費は五千円:04/09/03 23:18
あの日以来、私は今まで以上に一生懸命お仕事に取り組んだ。
そして、みんなに何かを伝えられるように、思いを込め続けた。
彼との、約束を守るために ...。
そして、いつのまにか、わたしは周囲の人に評価されるようになっていった。
周りの人達からは、
「表情がすごい豊かになったよね。何か、思いが伝わって来ると言うか ...。
最近、何か、あったの ?」
などと、聞かれることもあった。
仕事を頑張れるのも、みんなに思いが伝わるようになってきたのも、
彼とのあの夏のおかげだ ...。本当に、ありがとう。
797 :
交通費は五千円:04/09/03 23:19
マネージャーさんは、この春に結婚して、今や若奥様だ。
なんと旦那様は、あのチーフマネージャー。
結婚の話を聞いた時は、本当にびっくりした。
「チーフと結婚すれば、あさ美ちゃんとずーっと連絡とれるでしょ。」
なんて言い訳をしていた。そんなこと関係なく電話してくるくせに。
チーフマネージャーは、相変わらず仕事には厳しい。周りから褒められることが
多くなる中、彼だけは私に苦言を吐いてくれた。
口は悪いけど、彼は私のことを一番考えてくれている、良きアドバイザーだ。
798 :
交通費は五千円:04/09/03 23:19
799 :
交通費は五千円:04/09/03 23:20
そして、またあの暑い夏が戻って来た。
俺は茹だるような暑さの中、吉祥寺を歩いていた。
やっぱり、暑い。冬や春には、あんなにも夏が恋しかったのに、
今は、この暑さにうんざりしていた。
いつも通り Parco ブックセンターで物色したあと、
自宅に帰ろうと、バス停を目指した。
ドンッ!
暑さにぼーっとしていた俺は、すれ違いざまに女性とぶつかって
しまった。「す、すいません!」俺は慌てて、倒れこんだ女性に
駆け寄る。
800 :
名無し募集中。。。:04/09/03 23:20
800?
801 :
交通費は五千円:04/09/03 23:20
「携帯が ...」女性は、手に持っていた携帯電話を落として
しまったらしい。俺も慌てて周囲を見回す。
植え込みの木の影に、それは転がっていた。「あ、ありました ...。」
俺はそれを彼女に返そうと、拾いあげた。
携帯には、木彫りの丸い飾りがぶら下がっていた。表面は擦り切れ、
僅かに残った青色の下からは、木の素地が覗いていた。
この、ストラップは ...。
「どうも、ありがとう。」
携帯の持ち主はそう言うと、呆然とストラップを見つめている俺の
前に、白くて小さな手の平を差し出した。そして、俺は顔を上げる。
「また、ぶつかっちゃったね ...。」
チューリップ帽を目深にかぶったその女性は、美しい高山植物のような
笑顔で俺を見つめていた。あの湖のように深い二つの大きな瞳で ...。
【夏探し 完】
良いものをありがとう
リアルタイム更新キター!!!!
作者さん乙です。最後もなかなかGoodでしたよ。。。
というわけで、夏探し完です。
みなさん、本当におつかれした。
コメントと保全、感謝感謝でつ。
この後も、みんなであーだこーだ雑談できるとうれしいです。
とりあえず。完了のご報告まで。
>>800 まじかよ!とられた--------!!!!!
完結乙でした。狼でこんな事を言うのもあれだけど
本当に心が洗われたような気がした。ありがとう。
>>804 作者さんは次回作の予定はありますか??
まぁマターリと(ry
作者乙です
なんつーか見事と言うか手慣れたものを感じますな
後、台詞?が一々秀逸で漫画的ですらありました
誰か漫画にしないですかねw
808 :
名無し募集中。。。:04/09/03 23:45
普通に羊や飼育の有名作者にひけをとらないレベルだと思ふ
脱稿乙です。
よし、俺も明日吉祥寺行ってこんこんとぶつかってやる!
…というのはさておいて、自分がこの主人公だったとしても、きっと同じ結論に行き着くのかもしれません。
とにかく、良作をありがとうございました!
帰宅途中の地下鉄でリアルタイム見れるとは...
乙でした ベタな話ではあるけど
練りに練った言葉、描写、展開、素晴らしかったです!
今まで無意識に流されて来た彼女が、しっかりと自分の足で立つ瞬間を見させてもらいました。
どれだけ愛し合っていても、あっさり別れてしまうこともあるかもしれない
でも掛け替えの無い出会い、掛け替えの無い思いが、人としての魅力を増していくものだ。
つか彼は作者さん自信なのね
もう貴方になら紺野任せても良いと思った(w
作者さん乙です
しばらく余韻に浸っていました
結構小説好きでがまさかここでこんないい作品に出会うとは
作者さん本当にありがとう
読ませていただきました。
これだな、この感覚。。。
あー恋してぇww
同じく仕事帰りの地下鉄で読みました
作者タンありがとう!言葉にすると安っぽいかもしれませんが、感動しました。心震わされました。
これから夢に向かっていくこんこんと、あの決断をした彼に心からエールを送りたいです
って俺、感情移入しすぎ…?でも言わずにはいられないです
ほんとにおつかれさまでした!これで最近の楽しみが一つなくなるのがとてもさみしいです・゚・(>_<)・゚・
みんな感想ありがとう!うれしい限りです。
感情移入ちゃいこーです。こっちまで興奮しまつ。
さて、ここらで、内容に関するコメントに返事させてもらいまーす。
(これまで、先がばれるので、我慢してたから。)
>>146 (こんこんがいつ携帯電話の番号をゲトしたかの件について)
こんこんに携帯を返すために,「俺」は待ち合わせをしていますが,
その場所と時間を決めるときに,「俺」だけ電話番号を教えている設定.
ということで
>>149 ご明答.
>>150 も素敵だけど.
>>422 (文体に間が少ない件について)
たすかに.
私の場合,自分の頭に浮かんだイメージを,読者に十分説明したか,
説明してないかが,あまりよく分かってないんですよね.
実は人と話すときもそうで,自分の頭の中で話が進んじゃって,
それを前提に人と話すから,「は!? 何言ってんの ?」って,
たまに言われます.orz
>>424 ENEOS のこんこん,あんまり反響なかったな ... orz
>>425 (事務所シーンのリアリティがない件について)
はい,あんまし事務所のイメージがなかったのが実際.
俺もそう思う.まぁ勉強不足ですな.
>>511 >>560 >>685 (かおたんの役どころについて)
何か,人一倍恥ずかしい思いして,辛い思いして,なんか,
誰よりも苦労してそうだったから.
やっぱり,恥ずかしい思いとか,辛い思いとか,みじめな思いを
たくさんした人は,そういう人の気持ちを分かって上げられる
からね.
>>538 (吉祥寺で再会するんじゃないかを予言された件について)
たしかにベタかもしれんけど,ここでそう言われたときは,
凍り付きました.エンディングをかえようかと思った程.
>>613 (俺も分かれるなの件について)
すごいぜ,にいさん!
俺だったら .... 内緒.
>>615 (キスシーンないの ? の件について)
こんこんが誰かとキスしたらいやでしょ.
だから,無し!
>>635 >>636 (チーマネ実は言い奴みたいの件について)
ラストまで読んで,どんな感じ ?
>>709 (こんこんが男にくるって仕事を放棄した件について)
見方によっては本当にそう!
実際,こんなことってよくあるでしょ,ゴシップ記事とか.
そう言うの見たときに,「うわぁ,こいつヤリマンじゃん,終わったな」
って思っちゃうけど,そういうのに,事情があって,結構泣ける
話だったら,素敵じゃない ?
>>807 (セリフがまんが的な件について)
まんがばっかりよんでたからね.
実際,いまだに本を読むのは苦手です.
でも,まんがってすごいよね.100 年たったら,絶対に
社会の教科書の昭和・平成の歴史の部分にまんがを載せ
て欲しい.
まんがはくだらなくて,本はいいっていうじじいは,まんがの良さをしらぬだけ.
>>810 (「俺」は俺なの ? の件について)
ちがいまつ.
こんこんとこんな関係になる人間が,この地上に存在してたまりますか !?
これは,断じてフィクションです.(w
素敵なコメントありがとう!
これ書いてる最中にゴキブリがとんできて、死にそうになった ...。
あー、やっぱ小説畑の人じゃなかったのね。
何て言うか。設定とか情景描写にあまり力入ってないなあと思ってたのよ
その代わり人の言葉や考えに力があるっていうかそこに表現したいことをぶつけて来たなって言う感じは凄くしてて
それが凄く伝わってきて、ニヤニヤしてしまったですよ。
そこに小説的表現が加わると更に良くなると思うので
そこら辺を意識してみるのも良いかもですね
まあ、なんと言うか大体言いたいことは言ったので次回?期待してますw
( ´D`)<これはこれでえーやん
いやー感動しました。こういう胸キュン恋愛系の話はやっぱいいですね。
紺野のキャラがよく生かされていたし、内容もすごくリアリティがあった。
主人公を自分に重ね合わせてみたりして、甘い幻想の世界に浸ってしまいましたw
よかったら次回作もお願いします!!
お互い好きなのにもう会わないって・・・
さぞかし断腸の思いだったんだろう
ああ、ごめんなさい。誤解受けそうなので
>>821補足です。
勘違いしないで欲しいのは今の作品が悪いとかそういう事じゃなくて
改良すると更に俺にとって良くなるかなあって事で。
エゴ丸だしでスマン。ではノシ
まずは乙でした。短期間にこんな密度の濃い話を・・・・
漏れもくだらぬ物書きをしてますが、
集中して書いてると言うのが良く分かりました。
ラストシーン、やっぱりそう来ましたか・・・・
単純にハッピーエンドだと甘ったるくなるし、逆だと救いようがない。
作者さんは多分悩みに悩みぬいた上の結論だったのでしょう。
でも良かった。
ベタな表現だけど、こんこんと「俺」は出会いをきっかけに成長した。
そんな風な気がする。
あと、チーマネのキャラがころころ変わったのはこの際(ry
最後に・・・・「夢をありがとう」
作者さん乙でつ。いい物語ありがと。
全体の印象では感情移入しやすく、これまであまり見かけなかったメールの画面の表示など素晴しいの一言ですが、
前半は
>>403でレスしたままなのですが、後半のチーフマネージャー&事務所関連がやはりね…。
『世間一般が考える芸能の世界』なのが残念です。勿論それはここで言っても仕方ない事なんですが…。
小説の出来が良いだけに違和感を感じました。
しかし今までの羊、狼、飼育の中でも名作の部類に入るのは間違いないですし、個人的には最高の小説だと思っています。
長々と書きましたが、あまり本の読まない人間の評価なので気になさらないで下さいね。
あと
>>615は映画化にした際の話です。無論そんなのは見たくありませんがw
ここを読んでる皆様、スレ汚し本当に失礼しました。どーしても感想が書きたかったものでして…
5000円!!
グッ
ジョブ!!!!泣かせていただきますた。
こんな思い出が俺にもほしい・・・
作者さん乙! いいお話しありがとーございました
ちょっとだけ、今の人生に希望が見えましたw
チーマネの態度はタレントを愛しているからこそだったかと
誇張して表現したが為に、終盤の彼の行動が生きていると思う。
実際能力ある人はキ印だったりするしね
まぁ終わってみてから言えるんだが
作者さん いくつか書いた俺の感想に全てコメントくださってサンクスです
かなりハイペースだったんで今は燃え尽きて次回作どころじゃないでしょうが、
サイドストーリーとかいかがでしょ
二人以外の視点での「夏探し」ワールドが展開してくっての
飯田視点で紺野の事聞かされてから抱きしめるまでとか
チーマネの葛藤とか・・・
俺に文才があればパクッて書いてみるんだが 作者さんの言葉で読みたいっす。
個人的には そっと手を握るミキティの心理描写が読みたい
残り少ない夏休みに少し希望が持てました。作者さんありがとう。
終わっちゃった・・・
完結をむかえて、夏の終わりのような切なさ。
完全に「俺」になりきって読んでました。
ますます紺野を好きになってしまった・・・
いつか作者さんの作品にまた出会えますように。
俺も楽しかったよ
前半のおのろけモードが個人的に精神ダメージが少なくて好きでした
あとは、こっちのこんこんも大活躍できるといいね
やべぇ・・・ホントに自分と被る・・・
自分はまたこの主人公と同じように再び彼女に会えるのか・・・・゚・(ノД`)・゚・
みんな、コメントありがとう。なんか、おいらもうるうるでし。
このスレは、もうしばらく保全していこうかと思っているのですが、
いかがでしょうか? ひょっとすると、続きを読もうと思っていても、
いそがしくて読めない人とかいるかもしれないし。
たくさんの人に読んでもらって、コメントとかもらえると、個人的には幸せなので ...。
そうですな 寝てる人もいるかもしれないし
解散するには早い
作者さん、乙かれさまです。
こんな良い小説に出会わせてくれてありがとう
現実でもこんこんにはこの小説のような恋愛をしてほしい!
保
完結キテター 明後日あたりにじっくり読み返すかな
>>作者さん
乙です!!!!
夜勤から帰ってきて、今読み終わりました。
良い意味で、もの凄い夢物語を有り難うございました!
狼の小説の中で一番綺麗な小説ですよ。
また、書いて下さい。
無理強いはしませんけど・・・。
それと、どなたかこのスレのまとめサイト作って下さいませんか?
お願いします!!!
(携帯からも観れるやつで・・・。)
長文&無理なリクエストすまそ・・・。
841 :
名無し募集中。。。:04/09/04 09:13
今年一番の名スレ!!
今から寝ます保全
気づいたら、気を失ってた。
緊急保全。ぽ。
ほっほほほぜんーほほほほほー
保全
写真集売ってない
ほぜんー
写真集なら吉祥寺のルーエに
まだ売ってるんじゃない
こんこんとぶつかれるかもよw
今日、明日は福岡でコンサだもん・・
福岡で行って写真集買ってくるw
ほ
前スレからROMってました。作者さん乙です。
写真集のおかげでこんこんに傾いている心にギュンときました。
一時エロに流れる!?なんてレスもあっただけに
この終わり方はホットしてます。
夏の終わりにいいomoideをありがとう!!
ほ
引き続きコメントありがとうございます!
結構たくさんの人たちに読んでもらってたんだなぁ、と感慨深いです。
私にとっては、みんなのコメントを読むのが何よりも楽しみでした。
さて、今後について:
1. 「夏探し」の別エピソードについて
これは、今のところ考えていません。申し訳ない。m(_ _)m
思い入れがあるというのも理由ですが、まだ何を書けばいいか、わからない状態です。
2. 次回作について
暇をみて、書くつもりです。
ただし、うpするのは大部分を書き上げてからにしたいと思ってます。
理由は、構成のしっかりとしたものを書くため(今回の反省)と、やっぱり
みんなの保全が大変だから。
うp するならば、狼にしたいと思います。やっぱり、ここが一番居心地いいから。
わかりやすいように、スレタイには【小説】を必ず入れます。「作者」として
書き込むときは、交通費は五千円のコテハン使います。
だから、もし、見かけたら読んでください。
すぐには出来ないかもしれないけど、喜んでもらえるものがかけるように、頑張ります。
3. 「夏探し」の今後について
>>840 さん、そんなふうにいってくれてありがとう!
もし実現すれば、うれしい限りです。
それとは別に、細かい言い回し等を見直すつもりです。
(大筋はもうかえません。)
ちょっとした、たくらみ(?)もあるので。 ^_^
できたものは、必ず狼を通して配布します。
最後に、「夏探し」について (広辞苑より)
夏探し・・・夏が盛りを過ぎ、ようやく終わることへの感慨を込めて
晩夏の候をいう語。
土曜の夕方、適当に巡回しててこういうモノが読めるって幸運に感謝。
自分は紺ヲタ歴3年ですが、脳内での彼女像と見事に一致してて、鳥肌立ちました。
メールやりとりのシーンなど、その光景がまざまざと目に浮かび、ほんとに映画化
して欲しい(でも相手役に嫉妬しそうだw)
作者さん、ありがとう。
ほじぇん
ほじょ
まとめサイトつくろうと思ってるんですが、他に作ってる人います?
自分は作れないので、是非作ってください!!
携帯からも観れるやつで・・・。
>>860 携帯用ですか。imodeをご利用ですか?
わかりました。つくってみます。お待ちください。。
ノシ
>>859-863 これはうれしい限りです。もし、必要であれば小説の
テキストデータをお渡しすることもできます(若干訂正されてるかもしれんけど)。
ワクワク
>>作者さん
レスありがとうございます!
んー。いまのところ大丈夫そうです。
とりあえずちょこちょこつくってみます。
まとめサイト期待保全
ほ
俺の中でこの話のテーマ曲はタンポポのI&YOU&I&YOU&Iなんだが、
みんなはどんな曲が合うと思う?
二章の桜の話のシーンは、「さくら満開」が頭の中で、自然にながれた俺は妄想癖。
>>869 曲かけながら読み返したら、泣いちゃった・・・。
>>869 漏れは「なんにも言わずにI LOVE YOU」だな。
こんこんが娘。に入って最初のアルバムの曲だし。
作者乙&最高!!
リアルに泣けた。
二章の後半から感情移入し過ぎて吐きそうになった。。。
明日から木彫りのストラップ付けることにするよ。
サンクス!!!!
結構、これまでぜんぜん読んでなかった人にも読んでもらってるみたいだね。
うれしい限りです。
BGM議論素敵!! がんがんやってくれっち。
ちなみに、もう900台に行きそうだね。すごい!
はじめは、もって3日かなぁとか思ってました。みんなに本当に感謝!
>>869>>872 自分も最初「なんにも言わずに I LOVE YOU」が思い浮かんだけど
後で思い浮かんだのが岡本真夜の「DREAM」
たぶんここでは知っている人はほとんどいないと思うけどこんな歌詞です
DREAM
AH 出会えてよかった 心から思うの 泣いてたはずなのに
声をきいただけで いつのまにか 笑ってる私がいるの
一人じゃつらくて 受話器を持っていた あなたの声 ききたかった
泣かないつもりで 話だけをきいて ほしかったのに ごめんね
「簡単に夢が叶ってしまうのはおもしろくないだろ」 また 勇気もらった
AH 出会えてよかった 心から思うの 泣いてたはずなのに
声をきいただけで いつのまにか 笑ってる私がいるの
ポケベルに今日も「ガンバレ」のメッセージ 泣きたいくらい うれしくて
なかなか会えないから だけどあなたはいつも 心の中にいるから
見上げた空の 青さに手を広げ 気持ちいいねと いつか 笑顔で 言えるように
AH 強くなんかないけど 自分が輝ける場所にいたいから 逃げることはできない
がんばってみる 私とあなたのために
この都会に出てきた時の 半端じゃない気持ち 思い出したよ
今しかできない コトがあるよね 今だからできる コトがあるよね
あとリピートが数ヶ所あるけどこんな感じの歌です
少し古い歌なのでポケベルとかありますが今で言うとメールですね
876 :
名無し募集中。。。:04/09/05 00:44
・゜・(ノД`)・゜・。
・゜・(ノД`)・゜・。
ぽ!
めっちゃ遅れてますけど完結乙です!
感動しました。
自分もくだらない物書きですのでいい刺激を受けました。
エンディングも造りが上手くて・・・。
久々にいいもんにめぐりあえた気がします。
まとめサイト期待保全
寝る前には保全。
も一著保全。
ほ
884 :
名無し募集中。。。:04/09/05 07:27
川o・-・)<ほ
885 :
名無し募集中。。。:04/09/05 08:59
ほぜんんんんんんんん
>>869 テーマ曲はそれぞれでの章でわけてもいいかもね
ほ