もしもミキティが幼なじみの隣の娘だったら 14冊目
1 :
名無し募集中。。。:
2 :
名無し募集中。。。:04/08/16 07:58
4 :
名無し募集中。。。:04/08/16 08:16
朝起きたら埋まってたからビックリした
乙です
イエローカード
/(~)
/ /
/ /)ノノ
/ ∩〃ノノハヽ
/ /\川VvV) トォーー
/ \ )
) _ (⌒)
レ´⌒
゚∵ ゚
/ ゚∴
/o
\\\
<⌒、 /⌒) | |
\ ⌒.ノノノ | | ドーーン!!
. \〃ノハヽ|_|
. 川VvV|美|
. \_っ|貴|O ⌒ )
( ⌒ | ̄| ⌒)
( ( \| |//))
⌒~~~~~ ⌒
| |))ヽ
| |´"ヽヽ
|_|VvV) <新スレおめ♪
|美と )
|貴| ノ
| ̄|
俺リアルタイムで空白埋め立て見てたけど
頭おかしい奴キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
しか書き込めない自分がむなしくて
12 :
名無し募集中。。。:04/08/16 12:32
何なんだあれ
>11
あんた頑張ったよ。
よーし パパ久しぶりに小説書いちゃうぞ
前スレまでで完結してないシリーズはズッコケ以外あったっけ?
菅谷梨沙子殺人事件は?
作者行方不明
作者行方不明殺人事件
ああああああああああ
>14
待ってる…あたい待ってるからぁ!!
22 :
名無し募集中。。。:04/08/16 19:19
待ち
えっとプロレス編…w
長編は完結している作品の方が珍しい
四人で温泉旅行に行く話しは完結した?
>>27は
石川姉スレとかんちがいしてたりするかな?
>>28 してないよ、と言うか読んでないよ
前スレ174を最期に更新されてない
あれで完結なのか?
ほ
ちなみに幼なじみスレは、もう一つ温泉編が未完だけどね・・
2冊目あたりから続いているやつ
初期に比べるとスレの作風なんかも変わってきてるよな
多くの人たちがこのスレに携わっていることが分かるよ
そうだね。前スレに、7冊目からの住人って人もいたし。
ここのところバリバリに活躍してるエレカシさんも、作家デビューは最近だし・・
34 :
名無し募集中。。。:04/08/17 01:03
「ピー…美貴た〜ん。今日はちょっと遅くなるんで〜ご飯先食べといてく〜らさい…そうら〜ぷっすま撮っといて。ちょっと待ってよ〜
か〜おりんど〜こ?あはは、ア〜イボン…プツ…ツーツーツー」
近頃、あいつは美貴に冷たい・・・今日はこんな留守電入ってた。
「遅い…もう何時と思ってんのよ。」
「たらい〜ま〜、美貴た〜ん。」
あいつが帰ってきた・・・酒臭い
「どこ行ってたのよ?」
「…え〜と〜裕次郎記念館。」
「裕次郎って誰よ?」
「…おいらはドラマー やくざなドラマー おいらがたたけば嵐を呼ぶぜって知んない?」
「知んないわよ!うそつき!大っ嫌い!!」
「…なにゆうてはるんですか〜岡村さ〜ん。」
岡村「なに○○君呼んだ?」
美貴「呼んでないです。」
岡村「…お呼びでない?失礼しました〜。」
美貴「……」
35 :
名無し募集中。。。:04/08/17 01:04
俺と美貴の隣に住んでる女子高の教師岡村さん。よくうちに来ては俺と美貴にちょっかいを出すちっちゃいおっさんだ。
もちろん独身13年間彼女がいないらしい・・・
「美貴た〜ん、な〜んで怒ってんの?皴増えるよ。」
「…かおりんって誰?」
「……知らないよ〜。明日早いから美貴たん、僕寝ましゅおやしゅみ〜。」
つづく
ほ
38 :
名無し募集中。。。:04/08/17 03:59
>>35 「ちょっと…○○寝ないでよ!!」
「…うふふ…アイボン…そこ…触んなよ…スケベだね。」
「…」
美貴の怒りは頂点に達した
バチ〜ン!!!
「なっ…なにすんだよ!!」
「○○、アイボンって誰よ!!」
「…いや…その」
俺のポケットから1枚の紙が落ちた
「美貴見るな!見ないほうがいい!!」
動揺した俺を無視して美貴は紙を拾う
「…なにこれ?イメクラもみモミ娘。ふ〜ん…○○イメクラなんか行ってたんだ。美貴、○○帰るの待っててバカみたい…」
テーブルには美貴が作った料理が手をつけられず並んでいる
「み、美貴?」
美貴からヒョードル並みの殺気が…冗談を言えるふいんきじゃない
39 :
名無し募集中。。。:04/08/17 04:02
「…○○」
「なっ…なんでしょうか!!」
動揺している俺は思わず敬語になった
「…前にもこんなことあったよね?」
「あったけ?」
「ゴマキのこと」
今思い出した…逆ナンされ会ったその日にエッチして美貴と殴り合いのけんかになった桐堂の虎、ゴマキ
「あー、あれね…」
「美貴が病院送りにしたゴマキ。」
先生たちもひいてたな女のの子のする事じゃないって滝川の鬼、狼美貴
「…(誰か助けて!!)」
ちなみに俺、男たちの憧れの的こと滝川の暴走性獣、○○
つづく
40 :
名無し募集中。。。:04/08/17 04:18
上のつづきは明日書くんで
よゐこのはまぐちぇ氏が登場する予定ですが男なら
ハロプロ意外でもいいですよね?
ゴマキはこういうイメージなんですがどういう子なんでしょう?
黒田( ‘д‘)いい。明日は我等が大エース松坂の登場ですね!!
ちなみに美貴ちゃんと同棲中だったらです。
フジモン!!ホームランやったー!!!
あ、関係ない話ばっかですんません。あとBS野球中継ありがとう
コテハン名乗ってよ
あぼーんしやすいから
乙です
43 :
名無し募集中。。。:04/08/17 08:35
乙〜
ほ
ん
ho
ze
49 :
名無し募集中。。。:04/08/17 17:25
だめだこりゃ保全
50 :
名無し募集中。。。:04/08/17 19:35
ん
まとめサイトって携帯だとメモリー不足とかで全部見れないんだけど、見れる様になりませんかね??
夏もそろそろ終わりだから秋にちなんだネタで一つ・・・
世の中にはイイ人がいるもんだ!
52さん、ホントありがとうです!!!
>>53 「美貴、芋焼いたんだけど食べるか?」
「うん。面倒だから皮を剥いてね」
「なんだよそりゃ、熱くて剥けないよ」
「痛くてじゃなくて?」
>>52 すげーこんなのあるんですね。
まとめサイトのトップからすぐ携帯で見れるようにリンク貼っときます。
携帯から見るのか・・・
すごい根性だな
54です。
58サンありがとうです!
まとめサイト管理人サン、僕が携帯で見たいなんて言ったことから携帯用を作ってくれるなんて感激です!乙でした。
お手間を掛けてスイマセン。。。
ここの人はイイ人ばかりてすなp(^^)q
深夜保全
ここは今職人さん何人くらいで回してるんだ?2〜3人?
65 :
名無し募集中。。。:04/08/18 03:18
訂正
先生たちもひいてたな女の子のする事じゃないって滝川の悪魔、藤本美貴
つづきです
>>39 「○○、美貴のこと大事にするって言ったよね?」
「言いました!今も変わらぬ気持ちです上官!!」
「茶化さないで…」
美貴は今にも泣きそうな顔で俺を睨んだ
「…美貴、泣かないで。」
「美貴がホストに惚れ込んだら…どう思う?」
「……」
「…○○」
実は俺がイメクラ嬢に惚れ込んでんだよと思う○○なのでした
つづく
66 :
名無し募集中。。。:04/08/18 03:28
今日はほんと少しです。松坂が凄すぎて書く気がしません。
あまり無理はしないでくれ。大阪ドームに野球を見に行くのは
松坂のときだけだから日本一のエース松坂に乾杯
がんばれ松坂
>>66 ひとつおたずねしたいのですが
面白いと思って書いてるの?
そしてsageてください
いろんなヤツがいていいんだよ狼なんだから
69 :
名無し募集中。。。:04/08/18 04:31
>>65 「正直言うぜ。どっちでもいいよ。」
「えっ…!!」
「ほら、毎日同じやつといても飽きるだろ。だからたまになら別に言いや。」
「……」
美貴は呆れていた…こんなこというとは夢にも思わなかっただろう
「そういや、美貴のネックレス一つなくなってんだけど。知んない?」
「あ、あれね。あげた。」
「はあ?」
「あいぼんにあげちゃった。」
美貴は呆然としていた…もはや美貴に愛なんてないのである
「○○、あれ始めて美貴にプレゼントしてくれたやつだよね。」
「まったく覚えてないんだけど。」
70 :
名無し募集中。。。:04/08/18 04:48
「…」
「て言うか、あれ高そうだったしそれだけ。」
「…」
「…美貴、俺のフェルナンデス、勃起しちゃった。ちょっと口でしてくれ。」
「え?」
「その口エロイ。早くしろよ。」
「…○○」
美貴・・・身勝手な俺に振り回される女
「あ、そうだ。ちょっと待て…あった、あった。」
俺はビデオを再生した
「…なんで及川奈央なんか再生してんのよ!!」
「さっきも言っただろ、同じやつだと飽きる。あと及川奈央なんかって言うな!!」
松坂よくやったあなたは最高です。 つづく
乙〜
ひさびさにのんびりできる盆休み、帰省もしないでぼろアパートで朝寝をきめこんでいると、
けたたましいインタホンの音で起こされた。
どうせ新聞の勧誘だろうと思って放置していたら、薄っぺらい玄関のドアがどんどんと遠慮なく叩かれた。
「ちわーっす! サ川急便です! お届けものです」
田舎の親が、何か送ってでもきたのだろうか。
寝ぼけ眼をこすりながらドアを開けると、憎たらしいほどさわやかな笑顔の配達員が重そうに抱えていたのは、
見覚えのある家電メーカのロゴが大きく入った一抱えもあるダンボールだった。
母よ。きらら397を送ってくるにしたって豪快すぎるだろう。
「○○さんですね? こちらにサインをお願いします」
しかし、案に相違して発送人は大手のチェーン家電量販店だった。身に覚えがない。
あて先欄を見直して、ようやく得心が行った。
「○○様方 藤本ミキ」
美貴はいつも、突然やってくる。…生身の本人抜きでも…。って、なんだかなぁ。
美貴宛の荷物を開梱するわけにも行くまい。
荷物が届いた旨だけメールで連絡した。
めずらしく、一時間もたたずに返事がきた。
<開けるなよ 夜には行く>
なんてそっけない書面だ。大体荷物を送ったのなら先に言っておけ。
そう思って返信せずにいたら、五分後に二通目のメールが来た。
すこしは反省してしおらしいことの一つや二つ言ってよこしたのか、と開いてみた。
<アイスとコーラ買っとけよ>
やれやれ。
仰せのとおり、早めの夕食のついでにアイスクリームとコーラを買ってアパートに帰ると、鍵は開いていた。
ドアを開けたとたんに聞き覚えのある声が飛んできた。
「コーラはC2でしょうね?」
足元に脱ぎ捨ててある靴を見なくてもわかる。
生身の本人も、やっぱり突然やってくるのだ。
「もち。ってかおまえな、来る前にメールぐらい入れろよ」
「入れたじゃん」
午前中の<夜行く>メールか。
「じゃなくって電車乗ったとか。盆休みだからいるっていったろ、迎えにくらい行くのに」
「改札口でハチ公よろしく待ってるってわけ? きもいよ」
「そこまで言うんかい」
言いあいながら靴を脱いでキッチンを抜け、六畳一間の居室のドアを開けると、惨事が起こっていた。
丸めてほうり捨てられたガムテープ。引きちぎられた発泡スチロールの梱包材とおぼしきもののカケラ。
破り捨てられたダンボールの破片の数々。家電を包んでいたらしい厚手の透明ビニール袋。
その中央にでんと出現した黒い四角い物体の前で、美貴は一色刷りの冊子を広げてかがみこんでいる。
「………美貴さん美貴さん何してんの」
「組み立て」
「新手のパズル?」
「あんたバカ? 見て分かるでしょうが」
分かる。認めたくないだけだ。
「で、それを何でここで”組み立て”てるのかな……その巨大なTVとDVDレコーダーを」
「ここで見るために決まってるじゃん。何言ってんの」
この狭い部屋に。なんだってまた21インチ型くらいあるTVを。せめて液晶ならまだしもブラウン管。
頭痛がしてきた。
美貴言うところの”組み立て”を、つまるところ配線作業なのだが、美貴はどうしても自分ですると言い張った。
「これくらい美貴にだってわかりますー。書いてあるとおりにすればいいんだから楽勝でしょ」
わ、か、り、ま、すぅっと一音一音区切って語尾を上げる嫌味ったらしい言い方だ。
俺がしようか、と言ったのをバカにされたととっって拗ねたらしい。むずかしい姫君だ。
「そう」
軽くうなずいて、散乱したゴミの片付けに回った。こういうときは言うとおりにするに限る。
くわばらくわばら。
一通り片付け終わり、コーラとグラスを用意して美貴の傍らに座ると、美貴はものも言わずにグラスを取った。
ぐいぐいと傾け、一気に流し込んでタンッとグラスを置く。
「お、一気ですか?」
コーラ一杯飲み干すだけなのにこの男前なしぐさ。幼なじみながらつい見とれてしまった。
「もういっちょ!」
「おかわりってこと?」
「わんもあたいむ!」
頷きながらグラスを指差す。辻ちゃんパートメドレーしなくても。
「では失礼ながら御一献」
ふたたびコーラで満たされたグラスを片手に、美貴は説明書を睨みつけている。さっきの一色刷りの冊子だ。
DVDレコーダの説明書と、TVの説明書。交互に覗き込みながら、独り言のようにつぶやいた。
「つまりは同じ色のところをつなげばいいんだよね」
そうそう。心の中では激しく頷きつつ、黙って見ていると、美貴はDVDレコーダの背面を見て続けた。
「なんか同じ色たくさんあるけど、まあいいか適当で」
あちゃー。楽勝でも何でもないじゃないか、とは、しかし口が裂けてもいえない。
作業を続ける美貴を、ベットにかけて観察すること数時間。
つなぎ変えては電源を入れてみて、写らないと言って試行錯誤している。
もちろん、その間パシリ指令はさまざま飛んで来る。
「コンセントつないで」
「コードこんがらがっちゃった。ほどいといて」
「コーラ飽きた。コーヒー! アイスでね」
「蚊! ちょっと叩いて叩いて! うわー刺された! ムヒ! ムヒ!」
まことににぎやかい。
終いには、
「暑い! 何でこの部屋クーラーないの?」
「壁に穴開けないと排気ダクト通せないから、つけられないんだよ」
「扇風機は?」
「ああ…そういう手もあったか…」
「何遠い目してんの、扇風機ないんだったらあおいでよ」
コンサ会場で売られているという美貴の写真入りの団扇をバッグからとりだして投げてよこした。
微妙によれよれなところを見ると、持ち歩いて使っているらしい。
見本に渡された奴をそのままバッグに放り込んでるんだろう。ナルシシズムとか一切関係ないはずだ。
あおぎながら、もう何度目になるか分からない、電源を入れるチェック作業を見守った。
「おっしゃ!」
「あ、ついた」
美貴の雄たけびと俺のつぶやきはほとんど同時だった。
「やった、ついたぁ! 間に合った!」
美貴は壁の時計をちらっと見て歓声を上げた。
「チャンネルはっと…あ、これこれ、録画」
静かに、DVDレコーダのカウンタが動き始める。
「何なんだ?」
「オリンピック! サッカー予選! 見たかったんだよねー」
そのために、テレビ買って、送りつけて、配線に奮闘していたのだろうか。
念のため、聞いてみた。
「美貴の住んでるところ、TVないの?」
「はぁ? イマドキの日本、人間の住んでる部屋にTVないのなんてあんたんち位だから」
しゃあしゃあと言い捨てる。
「じゃあ、これは…」
わざわざ、俺とサッカーを見るために買って、来てくれたんだろうか。
美貴はすこし赤くなってそっぽを向いた。
「美貴が、ここ来るときTVないとつまんないし暇だから!
美貴がいないときにもちょっとは見てもいいけど、感謝して見ろよ、
おいといてやってるだけなんだかんな」
口をとがらせて言い募る。
「ありがと、美貴」
そういうと、美貴の赤面は耳のあたりまで広がった。
「そうだ! アイス、買ってあるんでしょ! アイスよこせアイス!」
照れてひとの感謝をうけられず、横柄なことを言ってごまかすあたりも、表情がごまかせてないあたりも、
本当にかわらない、子どものときからの美貴のままだ。
アイスと残りのコーラで、試合が始まったばかりのサッカーを観戦しはじめた。
「パス! パスまわせよ! 何やってんだ逆サイ振れって! あー、ばか!」
仕事で最近フットサルを始めたせいか、美貴はやたらフォーメーションや戦術にうるさい。
どんどんエキサイトしてくる美貴を横目に見ながら、いやな予感に襲われた。
日本-イタリア戦。どう見ても、イタリアが勝ちそうな試合だ。
どう見ても、美貴は日本に肩入れしてわめいている。
ここは自分の家で、逃げ場はない。
「あ、そこ、だめだめだめ、だめだったら、もう、いや! やめて! うそ、あぁ!」
<<イタリア、先制のゴーーーーーーーーーーーール!!>>
「くっそぉおおおお!」
アナウンサーの歯切れ良い実況と美貴の咆哮が同時に響いた。
美貴から、おそらく無意識に放たれたアッパーカットは、予想していたからといってよけきれるものではなかった。
美貴さん、強すぎ。そんな言葉が一瞬頭をよぎったが、すうっと意識は遠のいていった。
………だめ、だ、こりゃ…ぐはっ。
79 :
名無し募集中。。。:04/08/18 07:32
なんかキテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ッ!!
ちょとごぶさたしてるうちに、サイトにまとめていただいちゃったみたいで、
光栄の至りです ありがとうです
ほんのちょこっとだけ自己主張してみると、4冊目476-478と515-519も同設定のネタです
さいしょの構想は「口が裂けても言えない」シリーズだったのでした
あとで入れられないネタ一つだけ出てきちゃったけど
御礼をいわなけりゃとちょっと急いでネタをひねったので今回はイマイチorz
乙です。仕事が終わって読ませてもらいます。
(・∀・)イイ!!乙
乙!
全然イマイチじゃないわけだが
ho
ze
86 :
名無し募集中。。。:04/08/18 15:10
>>70 「おいコラ!奈央ちゃんのフェラシーン終んだろ銜えろ!!」
俺はズボンからイチモツを出した
「美貴そんな○○好きじゃない!!」
「お前の気持ちなんてどうでもいいんだよ!ほらはやくしろよ!!」
美貴の口元に俺のイチモツを突き出した
「おい美貴,乳を出せ!そのひどい乳をな!!」
「きゃあっ…!!」
「…俺はこういう最低な男だったのだ!ははははは!!」
「……」
美貴は泣き始めた
「おー、その顔エロイな。…もう我慢出来ん!!」
俺は美貴の服を無理やり脱がし始めた
つづきは夜
携帯で見てる人って結構いるの?
ho
89 :
名無し募集中。。。:04/08/18 18:08
ほ
>>性獣編(?)の作者さん
時事ネタだからそうしたんでしょうがヒョードルは殺気を放つタイプではないです
ヴァンダレイ・シウバならわかりますが
ho
ってか誰も期待して読んでるやつなんていないヨカーン
つまんないし萌える内容でもないし
94 :
名無し募集中。。。:04/08/18 20:50
そーだなー。あんな狂暴で今さらしおらしくなられてもなー…
キツイ女ならわかるけど『イヤな女』になってるからなー
だれか13冊目の700以降のログください_| ̄|○
保全
>>80 おお、まとめサイトにまとめてある、「美貴は突然やってくる」シリーズの方ですかっ!
どもども、おひさです。またちょくちょく書いてやってくださいな。待ってます〜
あと、まとめサイトの管理人さん、遅ればせながらいつもGJ!ついででスマソ
100 :
名無し募集中。。。:04/08/19 05:16
>>86 THE
MIKICHAN・マン
真ん中らへんからやってきた
貧乳ポコ腹なびかせて
今日は吉澤 辻と加護
亀井 石川 飯田さん
貧乳助け 巨乳をにくむ
M I K I ミキチャンマン
M I K I ミキチャンマン
行くぞ 我らの
ミキチャンマン
「で〜たな、ミキチャンマン。今日で会ったが百年目、この乳なし女め!邪魔ばかりしおって!!」
「美貴は百年も生きてないし、誰が乳なし女よ!あんた○○じゃないわね!!」
「…ふふふ、ふが三つばれたらしょうがない。私の正体は巨乳戦士イエロキャブ男だ!!」
「巨乳戦士…巨乳!?女の敵ね、許さない!!」
「乳なしミキチャンマン、嫉妬か見苦しいわ!!」
「言ったわね、このスイカップ!男がみんな巨乳好きと思うなよ!!」
ミキチャンマンの戦闘力が上がった
ミキチャンマンのバストは上がらなかった
101 :
名無し募集中。。。:04/08/19 05:17
「かかって来い、この乳お化け!!」
「くらえ!ミキチャンマン、Fカップアタック!!」
ボイ〜ン
ミキチャンマンは精神的にダメージを受けた
「…巨乳欲しい。巨乳欲しい!!」
ミキチャンマンは無いものねだりをした
「ははは…ないものは無理なんだよ。ミキチャンマン。」
「あ!あんた化粧崩れてるわよ…。」
「え!?やばい、やばい化粧しなきゃ。胸だけじゃ男は寄ってこないからね。」
「すきあり!!」
ミキチャンマンは右ストレートを思い切り腹に叩き込んだ
「とどめだ、乳お化け!ミキチャンマンブレス!!」
ミキチャンマンは口から何かを吐き出した…イエロキャブ男は悶絶している
ここでミキチャンマンのプロフイール
名前 ミキチャンマン 好物 焼肉 座右の銘 一日三食焼肉 性格 凶暴
102 :
名無し募集中。。。:04/08/19 05:19
「ミキチャンマン卑怯だぞ。がはっ…ううう、臭い。」
「卑怯ってあんた馬鹿?そんなんじゃ美貴は倒せないわよ。」
「なぜ、弱点が化粧だとわかった?」
「…簡単じゃん。巨乳はブスしかいない。」
ガーン
今日の教訓 巨乳はブスしかいない(野○社長のところ) ミキチャンマン
「貧乳のほうがかわいい子が多いのよ。(個人的な意見です。)」
「お…おそるべし、ミキチャンマン。」
地球の平和は守られたありがとうミキチャンマン
おしまい
103 :
名無し募集中。。。:04/08/19 05:20
むしろ千里子で萎え
105 :
名無し募集中。。。:04/08/19 05:38
>>102 オチ忘れてたので一応
朝、起きると置手紙がおいてあった
○○へ
たまには早く帰ってきてね。
朝ごはん作っておいておいたので、レンジでチンして食べてください。
川VvV从みき
「美貴のやつ…」
今日は早めに帰るかな。
不評で申し訳ない おしまい
話の方向性が不明確なのも問題かと
ギャグもいきなりすぎだし
107 :
ほ名無し募集中。。。:04/08/19 07:20
ほ
hozen no hanamiti
>>107 釣り…かな?
107:ほ名無し募集中。。。
111 :
名無し募集中。。。:04/08/19 10:12
ほ
ここで聞くのもスレ違いかもしれないけど
保田スレのズッコケさんのログ誰か持ってないですか??
よくわからんけど乙。
正直読んでn(ry
ほ
も
>>112 もしもシリーズ総合情報スレッド
で聞きな
も
美貴は突然やってくるシリーズ久しぶりだね・・・(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
ほ
ほじぇん・・・(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
ぜ
n
今夜は新作投稿は無しか・・・
川VvV)<ミキミキ♪
( ´ Д `)<んぁんぁ♪
po
127 :
名無し募集中。。。:04/08/20 00:06
夏の思い出
これは今から五年さかのぼる。
夏の日の夕暮れ。俺は忘れ物をしたので教室に取りに帰った
「美貴に借りたドリカムのCD、あいつ返さないとうるさいからな。」
教室のドアを開けるとそこには下着姿の石川さんがいた
「えっ、○○君!?」
「あ…石川さん、ゴメン!!」
俺は慌ててドアを閉めた
(石川さんに嫌われた…もう終わりだ。)
そう、何を隠そう。俺は石川さんのことが好きだ
この世の誰よりも石川さんのことが好きだと断言できる
しかし、俺の恋も終わりだ…神様のバカ、タイミング悪すぎだよ
でも、石川さんて黒の下着なんだ以外だな
「○○君、着替え終わったよ。忘れ物?」
「石川さん、さっきはごめんなさい。美貴に借りたCDを取りにきたら石川さんが着替えてて…ほんと石川さんゴメン!!」
すると石川さんから意外な返事がかえってきた
128 :
名無し募集中。。。:04/08/20 00:08
「美貴ちゃんって、○○君の彼女?」
「ええ!違うよ!あんなの女とも思ったことないし、マジで勘違いしないで!俺、他に好きな子いるし…」
「他に好きな子いるんだ?」
石川さんは興味ありそうに聞いてきた
「…いるよ。」
「知りたいな…教えて。」
俺はおもわず、君だよと言いそうになったがやめた。
「ははは…そ、それより、ドリカムだよドリカム、あ!あった。」
「その子、あたしよりかわいい?」
「さあ、どうだろう。」
君なんだよ答えられるわけないだろ
「…あたしも好きな人いるよ。○○君、知りたい?」
「え……」
知りたいが俺じゃなかったら…悲しいだろ
「○○君って言ったらどうする?」
「……」
「○○君?」
「あ、ごめん!いま、違うこと考えてた。」
俺は気が動転している。石川さんなんか言ったのか?
129 :
名無し募集中。。。:04/08/20 00:09
「それじゃ一緒に帰ろ。○○君。」
「…あ…うん。いいの?」
「女の子から誘ってるんだからいいのよ。」
俺は舞い上がった。生きててこんなに嬉しい事はないありがとう神様
「○○君、雨降ってきたね。傘持ってる?」
「あ、もってないや。どうしよう?」
石川さんは傘たてを探していた
「…あ!これかわいい。」
石川さんはピンクの水玉のかさを取り出した
「石川さんの傘かわいいね。」
「これあたしのじゃないけど…借りちゃっていいよね?」
「…いいんじゃないかな。」
意外と石川さんて大胆だな…と思う、俺であった
「○○君、傘持ってないよね。入ってほら濡れちゃうから。」
「ありがと。嬉しいな石川さんと相合傘なんて…いつ以来だろ?」
俺は美貴と昔、相合傘で帰ったときのことを思い出していた。
「おい○○!傘に入れよ。風邪ひくぞ。」
「うるせー。女と一緒の傘なんか入れるか…へ、へくしょん!!」
美貴はすっと俺の隣に回りこんだ
「○○、どうせ隣同士なんだから風邪なんかひたら大変でしょ。明日テストだし。」
「…今日だけだぞ。」
130 :
名無し募集中。。。:04/08/20 00:10
「…○○君、聞いてる。」
「え!?…聞いてたよ。ナイナイの話だろ?」
「違うよ!あたしの好きな人の話…その人、ほんとは好きな子いるのに気持ちにきずいてないの。」
「…へー、バカだね。そいつ…ただのバカ。(くそ、そいつむかつくけど。うらやましいぞ!ちくしょう!!)」」
「…」
石川さんはじっとを俺を見つめた…やばいくらい、かわいい
「○○君、ちょっとここ寄っていい?」
石川さんはタワーレコードの前に立ち止まった
「いいけど、なんか買うの?」
「浜崎あゆみの新曲でたから。」
「あ、そうなの。俺もなんか買おうかな。」
「洋楽と邦楽どっち?」
「うーん、両方聞くからね。」
「へーそうなんだ。浜崎あゆみとか聞く?」
「聞かないけど。」
「じゃあ、明日貸したげる。ほんといいんだから!!」
「明日!?休みじゃん…それってデート?」
「うーん。そうなるかな、あたしとじゃ嫌?」
「嫌なわけないだろ!君とデート…マジで嬉しい!!」
「ほんと!良かった…○○君、あたしも嬉しい!!」
俺は思わず石川さんの手を握ってしまった。美貴に見られたらなに言われるかわからんな
美貴ちゃんと絡むのは明日にします。よければ感想でも
わかったからsageろ
なんだか漏れがうpしようとすると他の人がしちゃうんだよな〜…
イイヨイイヨー
どんどんうp
前スレ>643-645
その日は練習が終わると俺は一目散に家に帰った。
俺とミキはアパートが隣同士。ミキが契約した部屋が偶然俺の隣だったらしい…
そして隣というのはこういう時に役に立つものだ…
ピンポーン「ミキー、俺だ。開けてくれー!」
「ほっといてよっ!」
部屋の奥の方から俺を拒絶する声がする…
「あれからなんでお前が泣いたか考えたーっ!
で、お前の気持ちが俺なりになんとなくわかったー!」
・・・トントン・・・ミキの歩く音が近づいてくる・・・。
「気持ちがわかったって…ホントに?」
台所の不透明のガラスが俺達を仕切っている…
その窓越しにミキの顔が見え少し俺は安心した…
「ああ、そうだ。たぶん俺もお前と同じ気持ちだ…」
「同じ…同じってどういう意味?」ミキが窓から少し顔を出した…
「つまりお前にも好きなやつが居て、そいつに想いを伝えられないんだろ?」
「うん・・・そう・・・。」
「だったら、告白すればいいだろっ!」
「〔!〕じゃあ先輩が・・・先にして下さいよ!」
「はぁ?お、俺の気持ちはどうでもいいだろうよ…。」
「どうでも良くないのっ!…先輩私の気持ち、全然わかってないじゃない!」
バタッ!ミキがものすごい勢いで窓を閉めた…。
なんなんだ…まったく意味がわからない…
好きな人に告白できない気持ちが俺と同じなんじゃなかったのか!?
確かに「うん」て返事したはずだ…
そうか・・・俺が先に告白して姿勢を見せろって事だな・・・
「よしわかったー!ミキ、俺明日吉澤にちゃんと告白するーっ!」
〔えっ…!〕
「そしたらー、お前も好きなやつに告白しろーっ!」
〔・・・ダメだよ・・・それじゃあ・・・〕
◆翌日の体育館…◆
リングでの練習は終わりミキは一人練習場の端で腕立てふせをしている…
〔よし、昨日宣言した通りミキの前で吉澤に告白してやる…〕
「吉澤ー!」
「なんすかせんぱい?」
「ちょっといいか?」
「はい?」
「吉澤、今度の『全日本』の事だけどさ…」
「はい。優勝したら吉澤の事をもっと好きになってくれるんですよね?」
「いや…。俺達付き合おう…今から…」
「ええっ?ホントですか!?」
「ああ。もう俺もハタチになるし、初恋は夢に終わったしな…」
「うれしいーっ!」吉澤が俺に抱きつく…
「バカ、お前こんなとこで恥ずかしいだろ…」
「いいじゃないですか〜。だって両想いになれたんですから〜♪」
「ハハっ、そうだな…〔よし!ミキ、俺はやったぞ!次はお前の…あん?〕」
だが練習場にはすでにミキの姿はなかった…
ほ
ぜ
139 :
名無し募集中。。。:04/08/20 04:23
だめだこりゃ深夜保全
>>136 更新おつかれさまです・・・(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
ほ
ぜ
ん
ほ
145 :
名無し募集中。。。:04/08/20 13:40
だめだこりゃ保全
mo
mo
mo
新作、うpします
1
日曜日の夕方。雨が降った、
ここ最近、雨が降ると俺は散歩することにしていた。
見慣れた町は、晴れた日とは違う表情を俺に見せてくれる。
悪くない風景を。
普段より人通りの少ない道には大小の水溜りができ、その水溜りに降り注ぐ雨がしぶきを上げる。
俺のお気に入りの黒い大きな傘にも雨が当たり、パラパラと音を立てていた。
その音も嫌いじゃない。
いつもの散歩ルートの途中にある小さな児童公園。そこの花壇の花は、雨に濡れていつもよりもきれいに見えた。
ズボンのすそを濡らしながらその公園を抜けると、大きな道路をまたぐ陸橋に差し掛かかる。
錆び付き、所々塗装の剥がれた古びた陸橋。
大きな道路とはいえ、実際問題大した交通量のないこの道路では、その陸橋を使用する人はほとんどいなかった。
俺は迷うことなくその陸橋に足を踏み出す。階段を上るたびに、昨日蹴られた脇腹が痛んだ。
階段を上り切り、陸橋の中程まで進むとそこで立ち止まった。
相変わらず傘はパラパラと鳴っている。
俺は手すりに肘をついた。肘が濡れTシャツにも雨が染みてくる。でも、そんなことどうでもよかった。
陸橋から見る町。
鉛色の空と湿気を含んだ匂い。絶え間ない雨音。雨は俺の心を濡らし、そして染み込んでいく。
パラパラという音が止んだ。
俺が傘を閉じたから。
雨が全身に降り注ぐ。俺がずぶ濡れになるのにもそんなに時間は掛からないだろう。
それでも傘はささない。そんな気分だった。
2
小五の夏、親父が事故で死んだ。
中学の時は、俺も少し荒れてた。
高校に入って、バカはやめた。
中学の時に、いろいろあったやつらと、高校ではクラスメイトになった。俺はそいつらが何をしようと相手にしないことにした。
「お前ムカつくんだよ!!」
俺の脇腹に痛みが走る。
三人の学生服を着た男たちが俺の周りを取り囲むように立ち、俺を笑って見ていた。
「いっつもスカしやがってよ!やり返してみろよ!!」
「……」
俺は何も言わず、そいつを睨んだ。
「なっ、なんだよ…。なんだよその目は!!」
一瞬ひるんだものの、そいつは俺の顔を殴った。
「おいおい、顔はまずいって!」
へらへら笑いながら、残りの二人が冷やかす。
最後にもう一発、脇腹へ蹴りを入れると、クラスメイトのそいつらは俺の背中につばを吐きかけて笑いながら去っていった。
誰もいなくなったのを確認すると、学生服を脱いでつばをハンカチで拭い、土を払う。
悔しいという感情はなかった。もう、慣れていた。
土曜日。放課後の体育館裏。誰も来るはずがない。だからこそ、あいつらもここに俺を呼び出したんだろう。
にもかかわらず、俺は視線を感じて振り返った。
美貴がそこに立っていた。
俺は目を伏せたまま、何か言いたそうな美貴の脇を黙って通り過ぎた。
そんな顔をする美貴には、まだ慣れてなかった。
美貴は殴られても蹴られても無抵抗な俺を、少し複雑な様子で見ていた。
3
気が付くと、空の鉛色が濃くなっていた。
俺はずぶ濡れのまま、傘もささずに家へと歩き出す。
雨の中、傘を持っているにもかかわらず、ずぶ濡れの俺。
不思議な光景だろう。
家の前まで来たとき、その不思議な光景を美貴に見られた。
「どうしたの!?」
そう言いながら、美貴は自分の赤い傘を俺の方に差し出す。
「カゼ引くよ。傘忘れた?」
俺は自分の傘を美貴に見せた。
「持ってるのに…なんでささないんだよ」
「…そんな気分だったんだ」
俺は濡れた手で美貴の傘を押し返すと、鍵を開けて家へと入っていった。
「ちゃんと、すぐにお風呂…」
背中で聞きながら俺は玄関のドアを閉めた。
俺は家に入るとすぐにシャワーを浴びた。
別に美貴に言われたからじゃない。
学校を休みたくはなかった。あいつらに負けたみたいだから…。
だから風邪を引くわけには行かなかった。
熱いシャワーを頭から被る。冷えた体に心地いい。
それもつかの間、また脇腹が痛んだ。
脇腹だけじゃない。切れた唇に湯がしみる。足にも肩にも痣がある。多分、背中にも。
体を少し伸ばすたび、あちこちが痛んだ。
「…クソッ!」
思わず、こぶしをタイルに叩きつける。
右手が痛んだだけだった。
シャワーを浴び終えるとラフな服装に着替え、自分の部屋に戻ってベッドに横になった。
雨の音が聞こえていた。
4
コン、コンコン。
いつの間にか眠っていたようだ。窓を叩く音で目が覚めた。
痛む体を起こしてカーテンを開ける。美貴がタオルに包まれた何かを抱えて立っていた。
『あけて、あけて』
窓の向こうで鍵を指差しながら、美貴が口を動かす。
俺が鍵をはずすと急いで入ってきた。
「早くあけてよ、もう。濡れちゃったじゃない。…もしかして、寝てたの?」
美貴は俺の部屋の中央にあるテーブルの上に、そのタオルに包まれたものを置いた。
「…今何時だ?」
「七時半。ほんとに寝てたんだ」
テーブルの横に座って、タオルを解き始める。
「ご飯まだでしょ。作ってきたんだ。雑炊だよ」
「作ったって…お前が?」
「……お母さんが」
「…そうか。わざわざありがとな」
ふたを開けると湯気が上がった。
「うまそうじゃん。お前も食うんだろ?」
「うん」
「皿とお茶持ってくるからちょっと待ってろ」
「ごちそうさま。おばさんにもお礼、言っといて」
空になった土鍋の前で手を合わせる。外ではまだ雨が降っていた。
「…あんたとこのおばさん、日曜なのにお仕事?」
美貴がためらいがちに口を開いた。
「ああ。今日は遅くなるって言ってた」
「そっか。…あんた今日はどこ行ってたの?」
「散歩。雨の日は散歩することにしてるんだ」
「ふーん。そういやあんた、昔から雨の日好きだったもんね」
俺は曖昧にうなずいた。
5
「…なんでやり返さないの?」
美貴は俺の顔ををのぞき見るように見る。
「あ?」
「学校でのこと。このままでいいの?」
「……なんだよそれ。中学のときは『ケンカやめなよ』って言ってたのに」
「でも…」
美貴の顔が曇った。
「…これでいいんだって。もう、バカはやめたんだ」
「でも、…やられっぱなしじゃん。なんか悔しいよ」
俺が本気になれば、あんな雑魚が何人いようが負ける気はしない。
実際、俺を殴ったあいつは中学のときはシメた事もあった。
「…お前が悔しがってどうする。もう、相手にしないことに決めたんだよ」
「でも…」
「俺が悪いんだよ。中学のとき、散々バカやってたツケが廻ってきただけだ」
「でも…」
「でも、でもってうるさいよ。……お前、分かってるだろうな?」
「えっ?」
不思議そうな顔を俺に向ける。
「余計なことすんなよ。ややこしいことになるからな」
「…分かってる」
「お前も結構、ケンカっ早いとこあるから気を付けろよ」
「分かってるって!」
「ならいいけど…」
「…なんかあったの?」
美貴はうつむいて、箸で食べ残した雑炊をいじりながら言った。
「何にもない。ただ、大人になっただけだ。…もう、いいだろ。この話はこれで終わりだ」
「……」
「…心配してくれるのはありがたいと思ってるけど。…俺は大丈夫だから。なっ?」
美貴は小さく、でもしっかりとうなずいた。
6
授業終了を告げるチャイムが鳴った。
俺が帰る用意をしていると、あいつらがやって来て俺の机の周りを取り囲む。
これからなにが起こるか察して、教室からはほとんどのやつらが出て行った。
「…どいてくれ」
「ちょっと待てよ」
ニヤニヤ笑いながらそいつは、立ち上がろうとする俺の肩を押さえ込む。
美貴が心配そうにこっちを見ているのが見えた。
俺が目で出て行くように促すと、美貴はゆっくりと背を向ける。
「どこ見てんだ!コラァ!」
俺の肩を突き飛ばす。俺は思い切りそいつを睨んだ。
「なんだ!?その目は…」
「まあ、待てよ」
三人のうちの一人が俺を見ると
「お前の家って母子家庭なんだってなぁ」
ニヤニヤ笑いながら言った。
「迷惑かけられないよなぁ。たった一人の家族なんだから」
その先のセリフを想像して、俺は頭に血が上っていくのを感じた。
「男に股開いてお前を育ててくれてるんだからなぁ!!!」
頭の中が真っ赤に染まった。
俺は飛び跳ねるように立ち上がり、そいつの胸ぐらを…。
「あんたたち!いい加減にしなさいよ!!」
美貴の叫び声が聞こえた。
ズカズカと歩いてくると俺とそいつの間に割って入ってきた。
「…なんだよ。藤本ぉ」
「あんたたち。サイテー!!」
美貴は叫ぶようにそう言うと、右手を大きく振りかぶった。
俺は振り下ろされようとする美貴の手を咄嗟に掴んだ。
7
「なっ、なんでよ。放してよ!!」
俺は手を強く掴んだまま
「…いいから。行くぞ」
引っ張るように美貴を連れて教室から出て行った。
後ろからあいつらが何か叫んでいるのが聞こえたが、俺は足を止めなかった。
「…放して!、放してったら!!」
「余計なことすんなって言っただろ」
俺は学校を出てしばらくしてから、ようやく美貴の手を放した。
美貴は自由になるなり、いきなり俺の胸を叩き出した。
「なんでよ!あれだけ言われて、なんで黙ってるの!」
「……」
「何とか言ってよ!」
「…挑発には乗らない」
「ちょ、挑発って…。あんなのあんたじゃない!悔しくないの!」
俺の胸を叩こうとする美貴の手を再び掴んだ。
「悔しくないわけないだろ!!」
美貴の体がビクッと震えた。
「あんなこと言われて、悔しくないわけないだろ…」
「じゃあ、なんで…」
「大人になったんだ。…いや、大人にならないといけないんだよ」
「…どういうこと?」
美貴が俺の手を引っ張った。
「どういうことよ。ミキにはちゃんと話して」
8
「…中学三年の時、西中の奴らとケンカしたの覚えてるか?」
「うん。警察沙汰になったやつでしょ。でも、あれは向こうの方から…」
「そうだ。だから俺にはお咎めなかった。でも、西中のやつらの内の一人が、お袋の会社の偉いサンの息子だったんだ」
「……」
「お袋はクビになった」
「でもそれは、あいつらがあんたの家のことバカにしたから…」
「そんなこと関係ない。お袋はクビになったんだ。でもお袋は俺を責めなかった」
美貴はうつむいて俺の話を聞いていた。
「笑って許してくれた。それどころか『片親でゴメンネ』って俺に言ったんだ。……最近、うちのお袋見たか?」
首を振った。
「仕事大変みたいで、めちゃめちゃ痩せてきてるんだ。最近不景気だろ?何の資格もない中年の女が出来る仕事なんて知れてる。それでも、俺のために水商売は避けてくれてるんだよ」
「……」
「高校行かずに働こうかって俺が言ったら、お袋のヤツ、『頼むからそんなこと言わないで』ってさ」
俺は自嘲的に言った。美貴はまだうつむいたままだった。
「俺はもう、バカはしない。絶対に。お袋のためにも、自分のためにも。…分かったか?」
「…うん」
美貴が小さくうなずく。
「じゃあ、行こう。もう帰ろう」
美貴はまた小さくうなずいた。
「…あんた偉いよ」
家の前まで来ると、それまで一言も口を開かなかった美貴がいきなり俺に言った。
「あ?」
「ミキなんて、ぜんぜん子供。なんにも分かってなかった…」
「…あんまり、気にすんなよ。黙ってた俺も悪いんだから」
俺は美貴の頭をクシャっと撫でた。
「じゃあ、明日な」
「うん、また明日」
9
次の日は雨だった。
珍しくあいつらの妨害もなく放課後を迎え、俺は何事もなく帰宅した。
雨だったが、洗濯物がたまっていたので洗濯をし、リサイクルショップで格安で手に入れた乾燥機のタイマーを入れると、お気に入りの黒い傘を手に取った。
鉛色の空とパラパラという音が俺を迎える。
俺は雨の匂いをいっぱいに吸い込むと歩き出した。
この前に比べると、降りは弱い。雨音もこの前よりは弱かった。
結果としてはそれが功を奏したのだろう。
「…めろよ!やめろって!!」
聞き覚えのある声が聞こえてくる。俺は嫌な予感が頭をよぎった。
大急ぎで駆け出す。
いつものルートの児童公園。まず、赤い傘が見えた。美貴の傘だ。
それに、例の三人組のあいつら。
「藤本ぉ。お前、生意気なんだよ。あの片親野郎とどういう関係だぁ?」
美貴の腕をつかんで、引っ張っていた。
美貴は俺に気付くと、何かを言いかけてすぐ口をつぐんだ。
俺の目を見つめて、目で立ち去るように促してくる。
三人組は俺に気付いていない。
美貴は俺にケンカして欲しくないのだろう。昨日の話のこともある。
ヘンな気、使いやがって。
俺は傘を投げ捨てると、迷うことなく公園に突っ込んでいった。
俺が本気になれば、あんな雑魚が何人いようが負ける気はしない。
その自信が間違ってなかったことを証明した。
「覚えてろ!この野郎!!」
いにしえのセリフをはくと、そいつらは三人そろって逃げていった。
美貴が俺に近寄り、雨に濡れている俺を傘に入れてくれた。
「…大丈夫?口、切れてる」
口元を拭うと、手に赤い血が付いた。
「三人いたからな。無傷ってわけにはいかないか…。お前は?大丈夫か?」
美貴はうつむいたままうなずいた。
10
「ケンカさせちゃった。ミキのせいだよね…」
俺は美貴の頭をクシャっと撫でた。
「大丈夫。お袋も笑って許してくれるサ。なんてったって、俺のお袋だからな」
「…ややこしいことになっちゃった?」
「お前は心配すんな。まぁ。三人がかりでも俺に勝てないってことが分かれば、あいつらも大人しくなるだろ」
「……」
「そんな顔すんなって。大丈夫だって。でも…」
「でも?」
美貴が俺を見上げる。
「一応、お前に迷惑がかかるといけないから…」
「から?」
「…いつでも、俺のそばにいろよ」
目をそらして俺が言った。
「…うん。分かった」
「ところでさ、お前なんでこんなところにいたんだ?」
お気に入りの黒い傘を拾いながら、俺が尋ねる。
「…前に言ってたから。『雨の日は散歩する』って」
美貴がはにかみながらそう答えた。
俺は少し照れくさくなって、自分の傘を広げた。
「傘。萎えてるね」
美貴の言うとおり、俺のお気にの傘は一箇所骨が折れていた。それでも俺は、その傘をさした。
「今度は壊れてるのにさすんだ。…この前は傘ささなかったのに」
「ああ。…そんな気分なんだ」
壊れた傘に雨が当たり、パラパラと音を立てた。
「俺は散歩続けるけど、お前はどうする?」
「…行くに決まってんじゃん。いつでもそばにいなきゃね」
そう言って美貴はピッタリと体を寄せた。
11
「ここが俺のお気に入りの場所だ」
あの陸橋の真ん中に来ると、美貴にそう言った。
「ミキ、この陸橋に上るの初めて。こんな風に見えるんだ」
「…いつも通っている場所も違って見えるだろ?」
「うん」
俺は美貴がうなずくのを見つめていた。
「俺、バイト始めるつもりなんだ。中学の時世話になった先輩のつてで」
「そう」
「あんまり会えなくなるけど…」
「…いいよ。別にあんたがいなくなるわけでもないんだし。今までずっと一緒だったんだから」
俺の視線に気付いて美貴も俺を見る。
「あんたさ、…ミキの傘に入んなよ」
美貴が傘をスッと上げる。
俺は少し考えると、ボロボロになったお気に入りの傘を閉じて美貴の赤い傘の中に入った。
その勢いで、美貴にキスをした。
美貴は恥ずかしそうに笑うと、なぜかまたうなずく。
つられて、俺もうなずいた。
「…まだ雨が好き?」
「ああ。それは変わらない。でも、晴れた日も悪くないと思えるようになったかも」
美貴は俺を見て少し笑った。
「……お前のおかげかもな」
今度はニッコリと笑った。
雲の切れ間に太陽が見え、美貴の笑顔を照らした。
「雨、上がりそうだな」
了
今回はスピッツの『あじさい通り』です
素晴らしい。
>>161 邦楽シリーズ何時も乙
最初にこの曲を下敷きに書こうって考えてから書くの?
それともある程度話を作ってから曲を絡めるの?
>>163 基本的には曲が先です。
曲と詩のイメージで、まず最後の章(今回だと11話目)を一番最初に書きます。
その後、頭から書き始めて、必要であれば最後も書き直すって感じです。
だから、連載が出来ない…。
話が先にあって、後で曲を絡めた書き方をしたのは
少年時代(にゃタローのやつ)だけです。
エレカシさんキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
乙! エレカシさんは背景(あらすじって意味じゃなくて描写される風景の方)がキレイです!
金メダル2Getなの〜〜〜〜!!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ (´´
ノ_, ,_ヽヽo ) (´⌒(´
⊂(・ 。.・*⊂⌒`つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
 ̄ ̄ (´⌒(´⌒;;
ズザーーーーーッ
>>130 乙です。石川藤本押しの俺には最高です。
「おっはよー!」
早朝からかんかん照りの太陽が手を振る美貴の姿を映し出していた。
秋が近づいているとは言え太陽の力は未だ衰えず俺の体力を削ってくる、流石に今日は堪えた。
久しぶりにお世話になった憎っくき目覚まし時計と、普通ならようやく眠るような時間に
起きなければいけなかったのも原因の何割かはしめているけど……
ああ、太陽がまっ黄色。
世界がオロナミンCに染められていく。
「こら! 新学期早々からやる気なさ過ぎだよ」
空を見上げて昔を懐かしむ縁側のおじいちゃんのような俺に美貴の突込みが見事に決まった。
「いってーなぁ…」
「そりゃ叩いたし」
反省の色はまったく見当たらない。むしろ隙あらばと俺の様子を虎視眈々と観察している。
このテンション異常すぎるぞ。
それにプロの漫才師というのは大概、派手な音を響かせつつ実は殴られた方はそれほど痛みを
感じないものらしいのだが、コイツの場合、突っ込み…いや打撃音に見合っただけのダメージを
受ける。しかも年々コツを掴んでいるのか攻撃精度がやけに高いのも厄介だ。
人によっては二学期の初めをこんなにも清々しい天気で迎えられてもしかして良い事あるかも
なんて期待に胸膨らませてる連中も居るだろうに一方で、俺はボコボコにされて高校までの
道のりを息も絶え絶えに登校なんて勘弁してもらいたい。
「なに?」
「いや、制服綺麗になってるなって」
美貴に何か攻撃の気配があればすぐにかわせるようにちょいと距離を保って構えると
自然と美貴を観察するような姿勢になってしまう。
クリーニングに出したせいか真新しいような制服を身に着けて、髪は何時ものダークブラウン。
見慣れてるはずの制服姿も久しぶりだとなぜか新鮮だ。
それと、目の下のクマ。
「ふあぁ」
小さくあくびをかみ殺す姿を見て俺は確信した。
「久しぶりの目覚ましってムカつくな」
「…うん、なんか殺意覚えた」
十人十色、ぴったり。
美貴も俺も置かれた状況はまったく同じ、ただ対処の仕方が違ってるだけだ。
俺はテンションが下がって、コイツは上がっている。
「もうさぁ、本気で壊そうと思ったんだけどね。それだと手が痛かったり部屋のどっかに傷とかつくかも
知れないじゃん? だからやっぱ分解するのが確実かなって。それでドライバー探したんだけど
肝心なときに限って見つかんないんだよ」
やっぱコイツおかしいぞ。
早口でまくし立てながら目だけは爛々と輝いていてさっきの話が本気だったのを裏付けている。
こりゃ下手に刺激しない方が良さそうだな。
「でもまあ、始業式とオリエンテーションぐらいだし、明日からはずっとこんな感じになるんだから
しょうがないしなぁ……明日からもお世話になんないといけないわけだし」
「昨日の夜K−1のDVD見たんだけどやっぱいいよねー、かなりストレス発散できた」
攻撃的なのはそのせいかよっ!
心の中で突っ込みを入れながら教室に入るその時まで俺は必死にかみ合わない会話を続ける羽目になり
ついでにすっかり目が冴えて、眠るはずだった始業式で去年聞いたのとほぼ同じ校長と教頭の
ありがたい話をたっぷり聞かされた。
…これはマジでヤバイ、足元がふわふわする。
始業式が終わって教室に歩き始めたはいいが廊下全体が込んでるせいで中々前に進まない。
はやく机の上に突っ伏したい。
「よう、ひさしぶりー」とか言ってる前の一年早く進めっ!
………殴るぞ
椅子から立ち上がった瞬間に血液の流れが変わったのか眠気ばかりがぷよぷよ見たいにどんどん
積み重なっていく。残念ながら連鎖はまったく起きません。
「あー」
学校の机がこんなに恋しいなんて思わなかった…
………………
…………
……
「眠そうだねぇー」
「んっ!?」
幸せって儚い……
「…おはよう、石川さん」
「おはよっ」
隣から聞こえるアニメ声は言うまでも無く石川さんだ。
朝だって言うのに元気いっぱいの笑顔にダルさの欠片も感じられない。
「すごい…」
「ええ!? 何が?」
「石川さんは眠くないの?」
「うん、昨日ゆっくり寝たから大丈夫だよ。○○君は辛そうだね」
そう思うなら静かに見守っていて欲しい。
向けられた笑顔にぎこちない笑みを返しながら正直そう思ったが、石川さんにしたらそこそこ仲のいいお隣さんの
クラスメートに久しぶりに会ったわけで話したくなるのもしょうがないのかもしれない。
「今日って天気もすっごく良くてなんかいい事ありそう」
ご機嫌で足をパタパタさせながら、にへっーと笑う。
そんな顔されると何となくこっちまでそんな気になってしまうのは不思議なもんだ。
「どうしたの?」
「え、いや楽しそうだなって…」
「もー、やだっ!」
何がさ? 叩かれた肩がジンジン痛む。
「でもね、やっぱり久しぶりに会えるのって嬉しいよ」
「そんなもん?」
「そぉだよ、乗ってくれてもいいのにさ」
「ごめんごめん、でも夏休みも美貴と遊んでたりしてたんでしょ」
「遊んだよ、でもやっぱり学校で会うのはまた違う感じがするの」
「そんなもん?」
「うん! そんなもん」
「石川、もう始まってるんだぞ」
担任が不機嫌そうな声を上げる、時計を覗き込むともうとっくに授業時間だ。
ただ、この担任が結構理不尽な奴でクラスの連中からの受けも悪い、今だって遅れてきてドアを開いた始めの一言がこれだ。
自分の非は認めないタイプ。特に機嫌の悪い時は酷い。
多少腹を立てながら朝からとばっちりを食らった石川さんが心配になって目を向ける。
「大の大…………」
小さく頭を下げながら石川さんがボソッと呟いた。
「大の大人が……?」
なんだって?
つい聞き返すように口に出すと石川さんは慌てたように、さっきよりも少し遠慮したように体をずらした。
「あれ、今の聞こえちゃった?」
こくっと俺が頷くと続けて
「今の聞かなかった事にしてね、なんか癖になっちゃたんだけど元は美貴ちゃんが」
そこまで言いかけてもう一度担任がこっちを睨んだのでしぶしぶ戻っていく。
ふーん、美貴がねぇ……ありえるけど
それとも石川さんって結構裏表が激しいとか?
まあいいや、それより放課後付き合えとか言ってたけどうすんだろ?
朝の様子だと、どうとも言えないしなぁ…後で美貴のクラスに寄ってみるか。
乙〜
ん?新作?
ここには新作いっぱい書かれるのになんでやぐナースには新作書かれないのか…
>176
歴史の重みが違うのだよ!
ほ
>>161 あんた天才だろ。
褒め過ぎ?…いやいや素直にそう思っただけです。
新作作者もがんがれ。
180 :
名無し募集中。。。:04/08/21 04:24
「あ、レッチリの新作でてんじゃん。」
「なにそれ、洋楽?」
石川さんは洋楽をあまり知らないようだ。俺もあまり詳しくわないが、俺は少しでもモテようと洋楽を聴いたりもしている。
ホットドックに書いてあったな。女は自分の知らないことを知っているようなやつをかっこよく思うらしい。
まあ、鵜呑みにしている俺も俺だが。だから今、うんちくがモテるわけね。天然パーマさん
一応こんな俺でも自分のポリシーはあるんだ。またの機会に話そうか。
「うん、そうだけど。このバンド日本でも人気あるんだけど…石川さん聴く?」
「○○君がそういうなら聴いてもいいかな。」
また石川さんに会う口実を作った。石川さんとの時間は貴重なんだ。美貴のように毎日一緒に入れるわけじゃない。
それにしてもウソのように一日で石川さんと仲良くなっていく。今まで一体なんだったんだ?バカバカしいよな。
「石川さん、浜崎のCD貸して一緒に買うから。」
「え、悪いよ。」
「いや、買わしてくれ。俺、今日石川さんと一緒に入れてすごい機嫌いいから。」
「じゃあ、はい。ほんとにいいの?」
石川さんは申し訳なさそうに俺に浜崎あゆみのCDを渡した。美貴と違って石川さんはいじらしいな。
美貴なら一緒に買ってよと言うな。まあ美貴のそんなところが好きでもあるんだが。あれ、俺って美貴好きだっけ?
浜崎あゆみ「ボーイズアンドガールズ」まさか俺たちのことか?俺と石川さんと美貴
181 :
名無し募集中。。。:04/08/21 04:24
「じゃあ帰ろうか、石川さん。」
俺たちはタワーレコード出て、またくだらない話をしながら帰り道を楽しく過ごした。こんな話で盛り上がった。
「石川さんてどんな男がタイプ?」
「…好きになった人がタイプかな。でも苦手なのは太ってる人や汗臭い人。あとアニメばかり見てる人もいやだな。」
俺は自分の体に自信を持っている。足も速いし球技も得意だ、あとサウスポーだしね。
サウスポーのせいか少年野球もやらされたれした。いやいやだったけどサボらなかったよ、小三まではね。
でも俺、最近ちょっと太ったかもしれない毎朝走ろうかな?石川さんのために
「○○君は太ってないし、大丈夫だよ。顔も結構イケてるし。」
聞いたかこのヤロ、結構イケてるっておまけつきだ。うん、石川さんは俺の心が読めるのか?
「…俺、家ここだから、石川さん。夜道危ないかもしんないし送っていこうか?」
「あの…○○君、ちょっとだけ寄ってもいいかな?男の子の部屋って遊びに行ったことないから。」
なんですとあんた今なんと言った?俺の部屋に遊びに行きたいってか?
部屋汚いし、エロビデオパッケージむき出しでおいてあるし。美貴以外の子が俺の部屋に来るなんて想像したことないんだよな。
美貴は一緒にAV観たりするから。「これ絶対入ってないし女の声でかすぎ、ウソ臭いよね。」って言う女だからね。
そんなに見つめないでくれ。石川さんの潤んだ瞳で見つめられるとノーと言えなくなる。
でも負けたよ石川さん、俺の部屋に招待するよ。でも五分待ってて隠すもんたくさんあるから。
五分後
182 :
名無し募集中。。。:04/08/21 04:25
「さあどうぞ、石川さんあがって。おいののー!お客さんだぞ冷たいお茶もってきてー!!」
なんでこんなことになったんだ。あの憧れの石川さんが俺の部屋に?
「あ、結構広いね!中もすごくきれい来てよかった○○君!!」
大げさだな石川さんこんなことで感激するなんて。それにしても暑いエアコンつけなきゃ。
「暑いし、上着脱ぐね。」
石川さんは着ていた上着を脱ぐと形の良いバストが。下を見るとスカートの下からのぞくきれいな生足。汗で下着透けてる。
誘惑しているのか?いやいや俺はそんな簡単にヤるような軽い奴じゃないぞ。
「あの、○○君トイレ借りるね。さっきから我慢してたんだ。」
「あ、うん玄関のすぐそばだから。」
石川さんはトイレに向かった。俺はようやく落ち着けるなと思った。その時、窓からあいつが入ってきた。
「○○遅い!ウリナリやってるし一緒に観ようよ。あれ、どうしたの?顔固まってるよ。」
美貴が来ちゃった。やばい、どう説明しよう。こいつ俺が他の女の子としゃべってるとちょっかい出してくんだよな。
なんか機嫌もすごく悪くなるし。このままどっか逃げようかな。
183 :
名無し募集中。。。:04/08/21 04:29
まだ書きはじめなのであまり萌え要素はありませんが
大目に見てください
明日学校ですので皆さんお休みなさい
時代が変だな。うんちくがどうのとかウリナリとか…
まぁどうでもいいか。
がんがってね。
ほ
ほじぇん・・・(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
ももも!
ウリナリがやってた頃の話なのでは?
ほ
保全するふり
>>174続き・・・(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
「よっ!」
玄関口を出てすぐ横の水飲み場の辺りで空を眺めているとすぐ横から元気のいい気配がする。
空は何時もより高く見えて風もどこか涼しげだ。ジメッとした湿気が少ない。
なんだかんだ言っても季節はもうすぐ秋。
早速今日から始まった部活連中の気合の掛け声がどこか甲高く響く。
ご苦労なこった。
「遅かったな」
「ごめん、ちょっと盛り上がっちゃってさ」
悪びれも無く手を顔の辺りまで持ち上げながら、俺の隣に並んで歩き出した。
「ったく、人またしてんだからさっさろ切り上げろっての」
「無理、久しぶりに会ったら誰だってテンション高くなるに決まってるでしょ」
「まあそりゃ…」
「それにやっぱ、学校で会うのってなんか違うし」
「それさっきも聞いた」
「なにが?」
「いやこっちの話」
「ふーん」
ちょっとだけ目を細めて吹いてきた風に前髪が揺れる。
かわいいかもしれない…眉間に眉さえ寄せてなければ……多分。
睨んでる…いや拗ねてるのか。
「たださっき石川さんも同じ事言ってたなぁーって」
「ふーん、なんだ…」
興味なさげに返事しながらそっぽを向いてグランドのフェンスの向こう側にある並木道の方を見ている。
バレバレなだけにちょっと面白い。いつまでも子供っぽい奴。
「何処行くんだ?」
そのまま校門までもうすぐという所まで近づいて、右に行くのか左に行くのかそれともまっすぐ家に帰るのか
待たせといてワザワザ家まで一緒に帰るだけなんてのは無いだろうから、曲がるのは多分間違いないんだろう。
「さあ? どこ行こっか?」
「はっ?」
「ん、なに?」
「行き先きめてねーのか?」
「今決めてるじゃん、どうせ暇でしょ」
暇なわけあるかっ!
と言いたい……実際クラスの奴は部活とかで暇なんだけどさ、認めると何となく悔しいぞ。
「…そんなに暇ってわけでも無いんだけど、まあ付き合うわ」
「無理しちゃって」
「んな事ない」
「声、上擦ってるよ。ホント何時までも子供っぽいんだから。ほら折角、美貴が遊んであげるんだから感謝しなさいって
まあ、ともかく駅前に着いてから決めればいっか」
頷きながら少しだけ歩くスピードを上げて校門を右折する。
チェックのスカートがひらりと揺れた。
「おい、鞄ひっぱんなよ!」
俺の声に反応してように少しだけ身を翻した美貴が思い出したようにクスッと苦笑いした。
「所でさ、あんなとこで何ひとりで黄昏てたの?」
あんなとこって…ああ、水飲み場の事か。待ってる間のちょっとした感慨だ。
そう答えようとした俺のわき腹に遅れて出てきた美貴の学生鞄の角がいい具合にヒットした。
緊急で保全しておきますわ
なんか読みにくい
>>191 偉そうなこと書くけどゴメン。文章が少し読みにくいです。
適宜句読点を入れるとよくなると思うよ
例えば
>玄関口を出てすぐ横の水飲み場の辺りで空を眺めているとすぐ横から元気のいい気配がする。
は
玄関口を出てすぐ横の水飲み場の辺りで空を眺めていると、すぐ横から元気のいい気配がする。
のほうが読みやすいし、あと
「すぐ横から元気のいい気配がする。」じゃなくて「すぐ横から元気のいい気配がした。」
のほうが、「よっ!」の後だから文章の座りがいいと思う
緊急保全
厳しいスレですね
俺は悪くないと思うよ
これからのストーリーに期待
厳しくない、愛あるレスだ。
期待してるからこそ、良いもの書いてほしいんだ。
実力があるからこそ書き方を直したら…ってことじゃない?
救いage
202 :
名無し募集中。。。:04/08/21 21:17
と思ったら…
hozen no hanamiti
ぽ
ぼ
206 :
名無し募集中。。:04/08/22 00:15
小学校六年生の夏。隣の美貴帝とは幼稚園の頃からの付き合いだ小さい頃から
いままでお風呂もなんのためらいも無く入ってた仲だ。
美貴は俺が好きなのかよくふろに誘う。別に断る理由もないので承諾した
「美貴ね。今日保健の授業で習ったんだけど女の子の胸は今頃が成長期なんだって。
美貴まだ胸ぺったんこだよ。大きくならないのかな?」
いきなり下ネタをふられて戸惑う。急に美貴を女と認識してしまったらしい
おちんちんが膨らむ
「き、きっと美貴は成長が遅いほうなんだよ。だから大丈夫」
「うわ。何ソレ?おっきぃ〜」
見つかってしまった・・・・
こんな幼女な美貴帝は・・・・いらないか_| ̄|●
書かないほうがよかった
おっと
>>206の名前をコピペしたら。が一個抜けてしまった
○ 元気ダセヨ…ヨカッタゼ…
ノ|)
_| ̄|○ <し
自演だったのか?
212 :
名無し募集中。。:04/08/22 01:26
>>210 自演じゃない。作者の俺が言うから間違いない
Hな隣の…の方に書くべきでは?
モーヲタはロリが多いからOKな気がする
ほ
ブゥーンブゥーン・・・
おっ、携帯がなってる。
なぁんだ美貴からか。
「なんだよ、美貴。もう夜遅いんだからパシリとかは無理だかんな。」
「・・・」
・・・?返事がないぞ。
「美貴?どうしたなんかあったんか?」
「うぅ、○○・・・助けて・・・」
「どうした?今どこいるんだ?」
「・・・部屋・・・。」
「ちょっと待ってろよ」
普通と違う。
そう思った俺は窓を開けた。
そして屋根を伝ってすぐ目の前にある美貴の部屋の窓を叩いた。
「美貴!ここを開けてくれー。」
反応がない。
カーテンの隙間から中を覗いてみると中には腹を押さえて
痛がってる美貴がいた。
とっさに俺は部屋に戻り金槌を持ってきた。
ガラスはあとで弁償しよう。
ガシャンっ!
鍵の隣を割って鍵を開けた。
中に入り美貴に駆け寄る。
未だに美貴の痛みは治まりそうにない。
「救急車だな。」
俺は美貴を担ぎ急いで階段を下りた。
リビングにはいるとそこには当然美貴の両親がいた。
幼い頃から美貴と遊んでいた俺はこの両親とも仲がいい。
そのため急にドアを開けた俺に対してもそれほど驚かなかったようだ。
「すいません。美貴の様子が変なんです。救急車呼んで下さい!」
両親はその言葉で一瞬固まったがすぐに正気を取り戻して救急車を呼んでくれた。
救急車が来た。
俺は美貴の両親に頼み込んで美貴の付き添いで救急車に乗らせてもらった。
美貴の親は車で後を追うらしい。
それにしてもなんで腹痛?
食中りか?
確かに美貴は何でも食うし焼き肉なんかはほぼ生で食ってたりする。
けど美貴は自称鋼鉄の胃だからなぁ。
他に腹痛ってなんだ?
陣痛?
いやいやいやいや確かに美貴はちょっとポコッとはしてるけどありえないだろ。
だって彼氏はいないみたいだし俺だってしたことないし第一腹大きくないじゃん。
だめだだめだ、なんか俺どうも動揺してんな。
とにかく無事でいてくれー。
俺の乗っている救急車は止まった。
どうやら病院に着いたらしい。
後ろの扉が開くとそこにはナースの格好をした小さな人がいた。
美貴を車から降ろし夜の病院内をかけていく。
「美貴は、美貴は大丈夫なんですか?」
「落ち着いて下さい。大丈夫ですから。」
小さいナースはそういうと俺を残して美貴と共に手術室へ入っていった。
しばらくすると美貴の両親が到着した。
俺の気持ちを察してかあまりしゃべりかけてはこない。
俺はゆっくりと口を開いた。
「さっき手術室に入りました。」
すると美貴の父親が美貴の母を慰めながら聞いてきた。
「そうか・・・。なんの病気かはわからないか?」
「えぇ、とくには言われてません。」
そのままみな黙り込んでしまった。
その空間には手術中と赤く光るランプと美貴の母親の泣く音だけが響いていた。
やがて、赤いランプは消えた。
最初にでてきたのはさっきの小さい看護婦さんだった。
「美貴は大丈夫ですか?」
「はい、大丈夫ですよ。手術は成功しました。
彼女は若いんで入院もわずかな期間になると思います。」
よかった、本当によかった。
美貴の父親はその後も小さい看護婦さんに質問していたみたいだが、
そんなこと俺にはどうでもよかった。
美貴が無事だったんだから。
早く美貴の顔を見たい。
そんなことを考えていると手術室のドアが開き中から
数人の看護婦さんと美貴を乗せたベッドがでてきた。
俺と美貴の親たちは駆け寄り美貴の顔をのぞいた。
まだ麻酔が切れてないらしく眠っていた。
たださっきまで俺が見ていた顔とは違って非常に穏やかな顔だった。
話がリンクしてるね・・・(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
矢口看護婦スレだな
前スレ
>>713 「○○・・・・・」
「見たか、美貴?れいなのあの顔、泣きそうだったよな」
「あんたのせいじゃん!美貴だって泣きそうなんだから・・・・・」
「そっか・・・じゃあ、泣けよ。そしたら俺が支えてやる!ずっと支えられっぱなしでいるのは趣味じゃないんでね」
そう言うと、美貴は俺の胸に飛び込んできた。
「バカ・・・ホントに心配したんだから、ダメだったらどうしようって・・・・・怖かったんだよ」
「悪い悪い。まぁ、今はどっちかって言うと恥ずかしくて死にそうなんだけどな」
「なんで?」
美貴は、俺の胸から離れて不思議そうに顔を見つめる。
こいつはまだ自分の言った事の重大さが分かっていないのか・・・・・?
「はぁ、そりゃ・・・お前、真顔で『あんたの子供が欲しいなんて』言われてみろ恥ずかしいってんもんだ。しかも、妹の目の前でだぞ」
「・・・・・嫌だった?」
「いや、恥ずかしいけど・・・嬉しかったよ。美貴が・・・俺を必要としてくれてたんだから」
俺は、美貴の手を引くと傍に抱き寄せる。
驚いた顔をしながら美貴は、そっと目をつむる。
チュッ
口付けた唇は、少し濡れていてしょっぱい味がした。
>>223 「泣くなよ。美貴」
指で美貴の涙をそっと拭う。
「そんな事言ったって・・・あんたも泣いてるじゃん」
しょっぱいのは美貴の涙だけじゃなかった・・・俺も泣いていたから・・・・・
「仕方ないだろ・・・本当に嬉しいんだからさ。ちゃんと・・・一緒に子供つくろうな」
「バカ、恥ずかしいじゃん・・・」
チュッ
もう一度、美貴の唇に口付ける。
美貴の長い舌が俺の舌に絡み、唾液の交わる音が病室に響きわたる。
俺は、必死で美貴の舌を逆に絡めるように舌を口内で動かす。
その後で絡まる舌をゆっくりとほどきながら、唇を離した。
「っん・・んふ・・ひぁんっ・・・○○」
息が荒くなったまま、なかなか元に戻らない・・・口の中にはまだ美貴の感触が残っている。
「美貴・・・お前、大胆だな」
すると、目を潤ませた美貴が俺を見つめて囁く。
「○○・・・して・・・・・」
「・・・・・・・ダメだ。できねぇよ」
「どうして・・・?美貴、魅力ない・・・・・?」
「いや、そうじゃなくて視線がちょっと痛くてな・・・」
「えっ?どういう・・・」
病室を見回すと入り口にはれいな、母さん、医者が立っていた。
>>224 それに気づいた美貴は、慌てて俺から離れると顔を赤らめて少し乱れた服を直しながら椅子の前に立ち尽くす。
それを見て母さんは必死に笑いを堪え、れいなは顔を隠して照れ、医者にいたっては苦笑いを浮かべている。
「ごほ、ごほっ!すまないね、タイミングが悪かったようだ」
「気にしないでください。先生を呼んだのは俺なんですから」
一応、気を使ってくれているんだろうけど今更そんな事言われても仕方ない。
「うむ、それで話とは何かな?」
「俺、手術受けます。決心がつきましたから」
話を聞いた母さんは、俺の肩を両手で掴むと涙目になりながら何度も何度も俺に聞いてくる。
「本当ね?本当なのよね!?手術受けてくれるのね」
「うん。俺のことを必要としてくれる人がこんなにいるから。また、母さんには迷惑かけるかもしれないけどさ・・・・・」
バシッ!!
頬を母さんの平手が思いっきり叩いた。
乾いた音が、いつまでも耳に残る。
「バカなこと言うんじゃないの!!親が子供のことを迷惑に思うはずないでしょう!あなたは余計な心配しないで自分の事を考えてなさい」
「うん。ありがとう・・・・・」
精一杯の気持ちを込めて、俺は母さんに頭を下げた。
これから掛けるであろう苦労や今まで掛けた苦労、迷惑の分に対する感謝の気持ちを込めて。
今日はここまでで・・・・・少なくてすいません
_| ̄|○
乙です。終わりが近いのかな・・・・
乙
おおっ何個か来てるっ!
乙乙乙!!!
ももも!
乙
続きヨロシク
ほ
も
俺のことかああああああああああああ!
長編作家ガンバレ保全
ホモ乙
ほ
ぜ
240 :
名無し募集中。。:04/08/22 21:31
んしたかった
ほ
ho
24時間テレビのミキティキャワ
245 :
名無し募集中。。。:04/08/23 01:55
カレリンズリフトあげ
歌い出したら切り替わった・・・(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
247 :
名無し募集中。。。:04/08/23 04:07
お前らだめだこりゃの精神を忘れるなよ
ももも!
ho
だめだこりゃほじぇん・・・(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
ももも
むむむ!
ほ
ももも!
お昼hozen no hanamiti
256 :
名無し募集中。。。:04/08/23 14:36
ぽ
「だめだこりゃの精神を忘れるな」とかのたまうやからは
己(おの)がまず、自らの姿勢をもって他人へと示すべし
ほ
ほ
ほ
の
ほ
ぜ
た
ろ
う
が
や
続きをどういう風にしようか迷いながら・・・・・保全
272 :
名無し募集中。。。:04/08/24 03:11
>>182 そうだ…これは俺と美貴が子供のころの話だ(今も子供だが)美貴と俺は二人でおままごとをしていた
「○○くん、あそぼー。」
これは松浦亜弥ちゃん美貴の親友。二人は今でも仲がいい
「え、いいよー。じゃあ、みきちゃん。ボクとあやちゃんのこどものやくでいいよね?。」
「え?やだー、○○ちゃんはぜったいみきのだんなさんだもん!!」
子供のときから美貴はわがままだ。それはもちろん今も直ってない。
「みきたん、○○くんのおよめさんのやくばかりずるい。あたしもやりたい!!」
「○○ちゃん、みきのしょうらいのだんなさんだからぜったいだめ!!」
「あたしもする!!」
「ぜったいだめ!!」
こうして美貴と亜弥ちゃんはケンカになった。いつも勝つのは美貴だが…
「○○ちゃん、あーん。」
「ボク、たまにはあやちゃんがおよめさんがいいんだけど…いつもみきちゃんばかりでつまんないよ。」
美貴はこのときすごく動揺していたな
「○○ちゃん、どうしてそんなこというの?」
「ボク、みきちゃんよりあやちゃんがすきだもん。」
すると美貴は今では考えられないのだが…わんわん泣き出した
「○○ちゃんのばか、だいきらい!!」
「みきちゃん、さっきまですきっていってたじゃん。」
「きらいになったの、みきおうちかえる!!」
美貴は泣くとすぐ家に帰る…すねるといつもこうだ。亜弥ちゃんも呆れてる
273 :
名無し募集中。。。:04/08/24 03:12
「みきちゃん…」
こうして俺も家に帰るのだ。美貴に謝るために…ホント美貴はめんどくせー奴
それにしても美貴、今日はやけに機嫌がいい。久しぶりにエンジェル美貴ちゃんの日だ。なんかあったのか?
「○○、明日の約束覚えてる?」
約束なんかしたっけ俺?美貴に忘れたなんて言えないよな。だってこんなに楽しそうなんだもの。
ホントうれしそうだよな美貴。俺、なんて言えばいいんだ?
「あれ?明日の用意してないの。美貴と二人で京都行くんじゃないの?」
京都?………何処から京都がでてくんだ。俺たちまだ十五だぜ、だいちそんな遠いとこ行けるかよ。
「○○、ホント運いいよね。商店街の福引で京都へのペアチケット当てちゃうんだもん。だいちこんなかわいい子が一緒に着いていってあげるんだから。」
そうだ、すっかり石川さんのせいで忘れてた。俺と美貴は京都に行くって。
三日前
「○○!商店街の福引で一等当てたの!!」
「ああ、けど京都行きの旅行券だぜ。俺、別に行きたくないし。俺のおふくろと美貴の母さん仲いいだろ、だからあげようかなって思ってんだけど。」
美貴はなぜか残念そうな顔をしている…どうした?と聞くと
「…美貴、○○と二人で京都行きたい。」
「俺となんで?」
「ぜ、全然違うわよ!○○と行きたいんじゃなくて美貴、京都行ったことないし行ってみたいだけだから勘違いすんなよ!!」
「じゃあ、亜弥ちゃんと行ってくれば。これあげるし。」
「…」
美貴は急に黙り込んだ。なんだ俺、変なこと言ったか?
274 :
名無し募集中。。。:04/08/24 03:13
「美貴、どうした?なんでだまってんの。」
「え?そうそう。かよわい女の子二人だけじゃ危ないでしょ。あんた男だからさ、一緒にきてよ。」
「かよわい?美貴が…ぷっ」
「○○…なに笑ってんのよ!バカー!!」
美貴は当たりかまわず物を投げつける
「おいやめろ!わかった、吉澤と行ってこいよ。あいつ男だろ?」
「はあ?」
バコッ!!くまのぷーさんの縫いぐるみが俺に命中
「…美貴、わかったよ。心配だし俺も行くわ、美貴の母さんに言ってこいよ。」
「もう言ったよ、○○となら全然いいって。っていうか決めてこいって…あ!?」
「なんでもう言ってんだよ。それになに、決めてこいって?」
「知んないわよ!変態!!」
これは三日前の話、この後もいろいろ大変だったんだよな。美貴はやっぱり疲れるやつ
俺たちが明日の話で盛り上がってると、トイレから石川さんが戻ってきた
「○○君、美貴ちゃんとやっぱり仲いいね…あたしお邪魔かな?」
「梨華ちゃん、どうしてここに?○○、梨華ちゃんに変なことしてないでしょうね。」
なんもしてねーよ。だいち石川さんトイレ行ってたしな
「○○君、あたし帰るね…」
「え、石川さんもう帰るの?」
「…美貴ちゃんと京都行くんでしょ。明日の約束、別に忘れていいよ。」
明日の約束って…そういや石川さんとデートの約束したんだ。あんなに石川さん喜んでたのに。美貴と京都ってタイミング悪すぎ
「○○、梨華ちゃんとなに約束したの?美貴との約束忘れてたんだ…」
275 :
名無し募集中。。。:04/08/24 03:22
↑
これの設定は五年前です。理由は特にないです。
美貴、石川さん、俺は十五歳の高一です。
それにしてもウソップの今後が心配だ
GJ!
キタ━━(゚∀゚)━━!
続きが気になる!
乙〜
乙〜
280 :
名無し募集中。。。:04/08/24 07:50
ほ
おつかれほじぇん・・・(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
お疲れ〜イイヨ〜
ほ
ぜ
まだあどけない3人が織り成す切なく甘いラブストーリー…と
286 :
名無し募集中。。。:04/08/24 15:30
?
287 :
名無し募集中。。。:04/08/24 16:43
ほ
ほぜん
ほぜなー
ほぜにすと
きちんと保全できるミキヲタの中のミキヲターっ
出でごいや〜っ!!!
みきたんハァハァ
有田がいるな
ほ
新作うpさせてもらいます
1
今日こそ、今日こそちゃんと伝えよう。
今日は朝から天気がいい。
学校からの帰り道、少し日が翳り始めたころ。
さりげなく、昔よく一緒に遊んだあの公園に誘って。
その公園のベンチに座って、最初は無難な話を振る。
場が和んできたら、『昔この公園でよく遊んだな』なんて言っちゃって。
お互いちょっとノスタルジックな、気分になって。
夕日がそんな俺たちを赤く染める。
そこで、『その頃からずっとスキだった』って伝えよう。『今も変わらず、スキだ』って。
俺は玄関の前で本日の計画を立てると、大きく深呼吸してドアを開いた。
「遅いぞ。遅刻しちゃうじゃん、なにやってたんだよ」
その娘は俺を見るなり、手招きしながらそう言った。
「わりぃ、…ちょっと待てよ」
俺は慌てて、駆け出すその娘の後を追いかけた。
今日こそ、その娘…美貴にスキだって伝えよう。
まぶしい朝日の中を走りながら、俺はもう一度自分に言い聞かせた。
2
それは半年ほど前のこと。
美貴が先輩の柳井さんにコクられた。
「どうしたらいいと思う?」
相談してきた美貴に
「お前の好きなようにしろよ」
俺はそう答えた。なんか、めちゃめちゃ後味が悪かった。
美貴は柳井先輩と付き合い始めた。
柳井先輩はすごくいい人で、俺だって嫌いじゃなかった。
でも、美貴と先輩が並んで歩いて帰るのを見かけたり、楽しそうに話す姿を見ると、いい気はしなかった。
俺の前で柳井さんの話をする美貴に、意味もなく腹を立てていた。
三ヶ月ほどで美貴と柳井さんは別れた。理由は聞かなかった。
ただ、心の底から『よかった』と思った。
その時、自分が美貴のことをスキなんだと自覚した。
ガキの頃から一緒にすごしてきた、周りから見れば兄弟のような二人。
俺もそう思っていた。
でもいつのまにか、俺にとって美貴は兄弟でもただの幼馴染でもなくなっていたんだ。
美貴を誰にも渡したくない。
なのに、幼馴染という微妙な関係のせいなのか、それとも俺がただの根性なしだからなのか、俺はまだ『スキ』の一言が言えないでいた。
今日こそは。毎朝自分に言いきかせていた。
3
学校が終わり、俺は帰る用意をしながら横目で窓の外を眺めた。自然とため息が出る。
どんよりと曇った空、絶え間なく続く雨音。
朝はあんなに晴れていた天気は午後からいきなり崩れ始め、今ではごらんの状態だ。
夕暮れの告白。
俺の計画は脆くも崩れ去った。
どうしていつもこうなんだろう…?
どうして何をやってもうまくいかないんだ…。
俺はカバンを抱えて教室を出た。
靴を履き替えてところで、俺はまたため息をついた。
そうだった…。傘、持ってきてない。
思った以上に雨は強くて俺は少しためらったが、他にどうしようもなく思い切ってその雨の中へ足を踏み出そうと…。
「ちょっと待って」
振り返ると美貴が立っていた。手には赤い傘を持っている。
「傘、忘れたの?」
「…ああ」
「相変わらず間が悪いって言うか、運が悪いって言うか…。天気予報ぐらい見なさいよ。今日は雨になるって言ってたのに」
美貴は手に持った傘を広げると、俺に体を寄せた。
「いいのか?」
「仕方ないじゃない。カゼ引かれても困るし…」
俺たちは赤い小さな傘に、体を寄せるようにくっつけて歩き出した。
朝考えていた計画とはぜんぜん違う、予想外の展開。でもそれは嬉しい誤算。
もしかしたら、本当に今日こそ…。
笑顔で話しかけてくる美貴に愛想笑いをしながら、少しずつ緊張していく自分に気付いた。
4
ここからが肝心だ。さりげなく、あくまでさりげなく美貴をあの公園に誘わないといけない。
ところが…。
「ちょっとあんた、寄りたいところあるんだけど、今から大丈夫?」
「…どこだよ?」
「帰り道にある公園。ちょっと聞いて欲しいことがあるの」
美貴の方からそう言った。願ったり叶ったりだ。
俺は当然OKした。
雨が振る公園。
俺は座るつもりだったベンチには雨が当たり、その飛沫が靄を作っていた。
俺は今から行うべき事を思って極端に口数が少なくなっていたが、なぜか美貴も急に口数が減っていた。
「…昔この公園で一緒に遊んだよな」
言ってから、場が和んでからこのセリフを言うつもりだったってことを思い出した。
「そうそう、あんたよくあそこのスベリ台の上に立ってたよね。バカみたいに」
でもそのセリフのおかげで一気に和んだ。
「バカみたいって…。お前もいつも俺の横に立って同じ景色を見てたじゃんか」
「そうだったっけ?」
「そうだよ。昔はあのマンションなかったから、向こうの山まで見えたんだよ」
俺は何年か前に出来た、六階建ての白いマンションを指差した。
「そうだ、そうだ。思い出した。あのマンション出来てから、あんまりこの公園にも来なくなったんだよね…」
昔のことを思い出し、俺たちは…少なくとも俺はノスタルジックな気分になった。
空は鉛色で夕日は俺たちを照らしてはいない。けれど、今なら…今なら言える。…かも。
「俺…」
「あたし…」
二人のセリフが重なった。
「…お前から、言えよ」
昔から、こういうときは美貴から言うことになっている。
美貴はうなずくと、少し言いにくそうに口を開いた。
「あんたさ、…初恋っていつ?…相手は誰?」
5
「はぁ?いきなりなんだよ」
「いいから。ちゃんと答えて」
「どうなんだろ…。お前は?」
「あたしのことはいいの」
初恋か…。
やっぱり美貴なんだろうな。ちょっと距離が近すぎて、最近まで気付かなかっただけで。
「……」
『俺の初恋はお前だ。今でもそれは続いてる』
チャンスだって言うのに、その言葉が出てこない。
いまさら、どんな顔して言えばいいんだよ…。
「…やっぱり初恋は叶わないものなのかな」
なかなか口を開かない俺に代わって、美貴が口を開いた。
「叶わないほうがいいのかなぁ…」
遠くを見ながらそうつぶやく。
「どうしたんだよ?お前がそんなこと言うなんて…。お前の初恋の相手って誰なんだよ」
言ってから後悔した。
美貴の初恋の相手が俺だったら…。俺は『初恋は叶う』って言うんだろう。
でも、俺じゃなかったら…。俺は『初恋なんて叶わないほうがいい』って言うんだろう。
利己的な自分に嫌悪を感じた。情けなくなった。
「……」
美貴は何も答えなかった。それでいいんだと思った。
降り続く雨が、傘からはみ出した俺の肩を濡らしていた。
「なにかあったのか?」
俺の心からはもう、美貴に思いを伝えようという気持ちはなくなっていた。
ただ、こんな顔をする美貴を見たくなかった。
「……柳井さんに言われたの。やり直さないかって」
6
「……」
「……」
「…柳井さんって、あの柳井先輩か?」
美貴はうなずいた。なぜか少し、寂しそうに。
「…あたし、どうしたらいいなかな」
俺は美貴から視線をはずした。
どうしたらって…。そんなこと俺に聞くなよ。
「…お前の好きにすればいいんじゃないか」
自然と声が荒くなっていた。
腹を立てていたから。
美貴に思いを伝えることが出来ない自分自身になのか、それともこんなことを俺に相談してくる美貴になのか。
自分でもよく分からなかったが、俺は腹を立てていた。
「……」
美貴は何も言わない。
そういえばあの時も何も言わなかったな。そしてそのまま、柳井先輩と付き合い始めたんだ。
「……俺、帰るわ」
「えっ?」
戸惑う美貴をよそに傘から出た。冷たい雨が俺の体を打つ。
美貴に背を向けて公園の出口に向かう。背中に視線を感じた。
出口まで来ると俺は振り返った。
美貴が寂しそうに俺を見ていた。
「……」
俺は何もいえないまま雨の中を走り去った。
美貴をそこに残したまま。
めちゃめちゃ後味が悪かった。
7
「ちょっと!ずぶ濡れのまま、家の中に入るんじゃないの。タオルもって来るから待ってなさい」
母さんの声が聞こえた。
「…シャワー使う」
俺は床を濡らしながら風呂場へ向かった。
「晩御飯いらないから」
シャワーを浴びると母さんにそう伝えて、俺は二階にある自分の部屋に戻った。
明かりも付けずにベッドを背もたれにして床に腰掛ける。
ものすごい後悔が押し寄せてきた。
美貴を置いて逃げたこと。
柳井先輩と付き合って欲しくないと言えなかったこと。
チャンスがあったのに、自分の気持ちを伝えられなかったこと。
…もう手遅れなのかもしれない。
頭の中をなんとも言えない嫌な感情が駆け巡る。
半年前はこの感情もそんなには感じなかった。少しの違和感だけだった。
でも、今は違う。美貴への気持ちに気付いてしまった今なら。
後悔と、柳井先輩に対する嫉妬。そして何より自分自身への不甲斐なさ。
また、俺は柳井先輩を嫌いになるのだろうか。
美貴に対して、意味もなく腹を立てるのだろうか。
自分が悪いのに。
自分ではなにもしなかった。
ビビッて何も出来なかった。
そんな俺があの二人を憎むんだ。
情けなくて、少し泣いた。
8
真夜中。
俺は何度も寝返りを繰り返していた。
思ってた通り眠れそうにない。
美貴のことを考えるのはもう、やめよう。そう思えば思うほど、美貴のことを想っていた。
頭の中に柳井先輩と話す、楽しそうな美貴の姿が何度も浮かんでは消える。
「……ふぅ…」
俺は眠るのをあきらめて、ベッドから身を起こした。
時計は三時過ぎを指している。
キュルゥ〜
お腹が鳴った。
晩飯を食べたなかったことを思い出す。
こんなときでも腹は減るんだ。
俺は一階に降りて、台所に向かった。
適当に物色するとあんぱんがあったので、冷蔵庫の牛乳と一緒に腹の中にぶち込んだ。
うまくもなんともなかった。
自分の部屋に戻る途中、かすかな雨音に気付いた。
まだ雨降ってるのか…。
部屋に戻り、雨を確かめようとカーテンを少し開けてみる。
俺はすぐに閉じた。
また少し開けて、窓の外を覗くように見る。
美貴の部屋のカーテンは開いていて、明かりが灯っていた。
美貴は物憂げな様子で雨降る夜空を見ていた。
俺はそんな美貴を見ていた。
『初恋は叶わないもの。叶わないほうがいい』
美貴のセリフを思い出し、胸に染みてきた。
その夜はやっぱり眠れなかった。
9
次の日。
告白の計画を立てる必要はもうない。毎日言い聞かせていた言葉も、もう聞こえない。
俺は美貴が迎えに来るより早く家を出た。
美貴と会わないように注意しながら過ごし、美貴と言葉を交わすことなく学校を出た。
帰り道。俺の足は自然とあの公園に向かっていた。
昨日とは打って変わって、青い空が広がっている。
その青い空が真っ赤に染まる頃まで、俺はあのベンチに座っていた。
夕日が俺を染める。俺一人を。
おもむろに立ち上がって、スベリ台の下まで来た。
あんなに大きかったスベリ台。今ではびっくりするくらい小さくなっていた。
塗装が剥がれ、さびかけた手すりに手をやる。
ホントによく、ここで美貴と遊んだ。
今では強気の美貴も、あの頃は俺の後ろを付いてまわる妹のような女の子だった。
そんな美貴と一緒にいるのが楽しかった。
俺はその頃から…。
俺は手すりをつかむと、その小さくなったスベリ台を上り始めた。
少しよろけながら、それでもしっかりと。
一番上まできた。夕日がきれいだ。
あのマンションにも夕日が当たり、白い壁を赤く染めていた。
そのマンションも、もちろんきれいだと想う。
でも、あのオレンジに染まる山に比べたら…。
あの山はまだきれいなのだろうか?
その景色を見ることはもう出来ないのだろうか?
俺はスベリ台を駆け下りると、ベンチの上に置いていたカバンをつかんで走り出した。
10
ハァ、ハァ、ハァ
横っ腹が痛い。
俺は階段を上っていた。
他でもない。あの白いマンションの階段を。
六階建てとはいえ、こんな田舎のマンションにはエレベータなんて付いてはいない。
途中、何度かそのマンションの住人に出会っていぶかしげな表情をされたが、俺は気にしないでその階段を一気に駆け上がった。
屋上への扉に手をかける。
ところがというか当たり前というべきか、その扉は開かなかった。
ガチャガチャ鳴らしながらノブを何度も回す。
あれ?
思い切りドアを押すと少し隙間が開いた。
これ…開くかも。
今度はドアを蹴り始める。
普段の俺はこんなことしない。でも、今はどうしてもあの山が見たかった。
自分でも不思議なくらい懸命にドアを蹴っていた。三度目の蹴りでドアが開いた。
目の前にオレンジに染まった山が見えた。あの頃となんら変わらない美しい山が。
マンションの後ろに隠れていても、この山は美しかった。美しいままだった。
屋上に出ると、少し強い風が汗ばんだ体を冷ましてくれた。
赤い夕日が凝り固まっていた俺の心をほぐしてくれた。
あらためて思い出す。
美貴が先輩と付き合っていても、仮に美貴が先輩のことを好きだったとしても…。
俺は美貴のことを好きだ。今も好きなままなんだってことを。
疲れた体に鞭打って、俺はまた走り出した。
11
玄関のドアを乱暴に開け家の中に入る。
「こら!静かにしなさい、子供じゃないんだから…」
台所から母さんの声が聞こえたが、俺は無視して大急ぎで階段を上った。
部屋に入り、カバンを投げ捨てると俺は迷うことなくカーテンを開く。
美貴は昨日の晩と同じように、物憂げに赤い空を見ていた。俺に気付いて驚いたようにこっちを見る。
俺は息を整えてゆっくりと窓を開けた。
「…どうしたの?」
「……お前こそ、どうしたんだよ。空なんて見て」
美貴の顔を見て一気に緊張してきた。
「俺…」
「あたし…」
またセリフが重なる。でも今度は俺は引かなかった。
「…お前、この前俺に聞いただろ。『初恋はいつで誰だ』って」
「うん…。それがどうしたの?」
俺は大きく息を吸った。
「俺の初恋は…、俺の初恋の相手はお前だ。で、今も変わらず、ずっと。ずっと、その…美貴のことがスキなんだ」
…とうとう言った。
「ちょ、ちょっと待ってよ」
美貴がいきなり慌てだした。
「そ、そうだよな、いきなりこんなこと言っても…。柳井さんのこともあるし。…わりぃ」
俺はそれ以上に慌てていた。
「…ただ、ちゃんと伝えておきたかったんだ」
「……」
緊張したし、かなり慌てたけど言いたいことは言えた。ずっと言えなかったことをやっと言えた。
12
「…じゃあな」
俺が窓を閉めようとすると
「ちょ、ちょっと待って。…待ってよ」
美貴が叫ぶように言うと、ベランダを伝って俺の部屋に入ってきた。
「……」
入ってきたものの、美貴は何も言わない。
俺もどうしていいのか分からなかった。気まずい時が流れる。
「……あんたは初恋は叶うと思う?叶わないほうがいいと思う?」
美貴が静かに口を開いた。
俺は…
「…俺は叶えたいと思う」
俺の言葉を聞くと、美貴は顔をほころばせて俺の胸に飛び込んできた。
俺は美貴を優しく抱き寄せた。
美貴の言うとおり、俺は間の運も悪い不器用な男だ。自分でもそう思う。
でも、不器用なりに出来るだけやさしく、美貴を抱き寄せた。
「…そういえば、柳井先輩のこと。どうしたんだ?」
「今日、断ってきた」
「どうして?」
美貴の顔を覗き見た。
「あたしも…。あたしも初恋を叶えたかったから」
耳を赤くしながら、美貴がささやいた。
了
今回はaikoの『初恋』です。
リアルタイムキタ━━(゚∀゚)━━ヨ
凄く(・∀・)イイ!!
早くも次回作期待(*゚∀゚)=3
お疲れ〜!リアルタイムで楽しませてもらいました。
‘初恋’か…去年結婚した漏れの初恋相手は幸せにやっているのかな
なんてつい考えたり。 次作も期待
不器用だけど熱いヤシ
大胆に見えて実は照れ屋で繊細なミキティ
ナイスカップルだよな
>>306 もう、ほんと、凄いとしか言いようがないよ
マジであんた、プロじゃねーの?
>>306 これしかない。(*^ー゚)b GJ。あんたサイコーだよ。
落とす気かっ!爆載している機体もいるんだぞ!!
卒業式・・・学校での最後の夕日が僕たちを包む。
僕にとって初めての恋・・・それを知ったのはつい最近、卒業を迎えた桜の下で話をしていたとき
相手は幼なじみの美貴。
僕達はいつも2人一緒だった、そのことが照れくさい時も冷やかされて、喧嘩になったことも何度かあった。
どれもこれも、僕たちだけの思い出。
笑いあった日々、一緒に帰る約束、いつもと変わらない笑顔。
「バーカ、あんた何してるの?」
夕日に照らされながら彼女は話す。今日あった事、友達の事、夢の事・・・恋愛の事。
隣で頷きながら、彼女・・・美貴の顔を見ていた。
笑顔がとても眩しい。
見慣れた町並みや夕暮れが僕の心を切なくさせて壊そうとする。
でも、告白なんて出来ない・・・幼なじみのままでいい。
「お前、明日から東京で歌手なんだよな・・・頑張れよ美貴」
「うん・・・美貴、頑張るからね。応援してて」
美貴が最後に流した涙がとても綺麗だった。
この涙を僕はずっと忘れない。
何書いてんだ俺・・・_| ̄|○
>>313 切ないねぇ〜
『笑顔がとても眩しい』
かったミキティが
『最後に流した涙が』
になるってところが、凄く(・∀・)イイ!!
ひとつ、偉そうなことを言わしてもらえれば
そのことが照れくさい時も冷やかされて、喧嘩になったことも何度かあった。
より
そのことが照れくさい時も、冷やかされて喧嘩になったことも何度かあった。
の方が…
皆さんどうもです
次作もがんばりたいと思います。
>>310さん
プロなんてとんでもない。ただのフリーターです。
オリンピック見てたら、もうこんな時間…
どこに強調するところを置いて読むかで人それぞれ変わるんだから
いちいち言わなくていいと思う
オレは作者さんのほうが内容的にあってるような気がする
ほ