___________新垣里沙と送る高校生活____8ヶ月目
泣きながら保全
3 :
名無し募集中。。。:04/08/02 12:44
おまえら絶対コンコンの写真集買え!
既に落ちそう保全
5 :
名無し募集中。。。:04/08/02 15:22
立ち寄ってみたよ
6 :
名無し募集中。。。:04/08/02 15:24
登校日、こんこんの写真集を学校に持ち込んで布教するガキさん
7 :
名無し募集中。。。:04/08/02 15:24
いや、始業式だったか
8 :
名無し募集中。。。:04/08/02 15:25
始業式にはギャル化してるガキさん
もう豆とは呼べない・・・・
9 :
名無し募集中。。。:04/08/02 15:25
10 :
名無し募集中。。。:04/08/02 15:26
夏休みに思い切って鼻ピつけるガキさん
11 :
名無し募集中。。。:04/08/02 15:26
夏休みの宿題は最後の三日で済ませ!
12 :
名無し募集中。。。:04/08/02 15:27
宿題消化に巻き込まれる俺
13 :
名無し募集中。。。:04/08/02 15:28
仕事がない日はセンターGUAKIになって渋谷でたむろってるガキさん
14 :
名無し募集中。。。:04/08/02 15:30
ガキさんと南の島へ旅行に行きたい
15 :
名無し募集中。。。:04/08/02 15:30
( ・e・)<ごっめーん 先に5期メンで離島へ行く予定があるんだ
16 :
名無し募集中。。。:04/08/02 15:31
はっはっは
17 :
名無し募集中。。。:04/08/02 15:32
いいよ新垣楽しんでおいで、土産は写真でいいから
18 :
名無し募集中。。。:04/08/02 15:33
ネタが尽きてきた
19 :
名無し募集中。。。:04/08/02 15:35
新垣が野球部で頑張ってる俺に差し入れしてくれた。
「がんばれー!来年は甲子園いけるといいね!」
20 :
名無し募集中。。。:04/08/02 15:37
なんかキモくなってきたので22でやめる
21 :
名無し募集中。。。:04/08/02 15:37
夏の暑さも新垣の爽やかな笑顔でふっとぶよ
22 :
名無し募集中。。。:04/08/02 15:39
ニィニィゲト
23 :
名無し募集中。。。:04/08/02 15:46
小説どこまで行ったの?
24 :
名無し募集中。。。:04/08/02 16:00
274 名前:名無し募集中。。。 メェル:sage 投稿日:04/08/01 21:30
(〜^◇^)ヤグゥ
25 :
名無しの募集中。。。:04/08/02 16:17
なんかホワイトベリー(ジッタリンジン?)の夏祭りって
ガキさんとのお祭デートを歌ってるみたい。
26 :
名無し募集中。。。:04/08/02 16:27
まったり保全
28 :
名無し募集中。。。:04/08/02 17:43
夏期講習の補習室で
ついつい居眠り保全
ho
ze
32 :
名無し募集中。。。:04/08/02 22:08
ネタ考えろや
33 :
名無し募集中。。。:04/08/02 22:14
海に行ってカニと戯れる新垣。
うっかり指を挟まれ半泣き。
34 :
名無し募集中。。。:04/08/02 23:08
「しょうがないなあ気をつけろよ」とため息をつきながら
切り傷を消毒する俺
「えへ、ありがと!」
かわいいバンソウコウを指に貼ってはにかむ新垣
36 :
名無し募集中。。。:04/08/03 01:44
海水に傷口つけると痛いから気をつけろよと
(´・ω・`)ボンショリ
38 :
名無し募集中。。。:04/08/03 02:17
>>36 言ってるそばから海に飛び込んで半泣きの新垣
39 :
名無し募集中。。。:04/08/03 04:05
ho
zen
禅寺で夏合宿、朝飯前に掃除に座禅
死にそうな日々
朝飯は、お粥と梅干
歩
道
橋
穂
積
ペ
ぺ
50 :
名無し募集中。。。:04/08/03 13:34
渚の「・・・」
シンドバット
52 :
名無し募集中。。。:04/08/03 14:52
渚のバルコニーで待ってて
渚よう子
歩
止
少
ッポ ポポポ〜♪
ho
セーラー服で髪をなびかせ
長い坂道を自転車で登っていくガキさん
風でじゃないのか
表の顔は女子高生
裏の顔は地球を守るエコエコレンジャー
合宿保全
サッカーに熱くなるガキさん
ほへん
サッカーに夢中なのはわかるけど
熱くなると俺をバシバシ叩くのはやめてください
痛いです
延長まで見ていて居眠りしてしまうガキさん
俺の肩にこうコテンと頭をのせてさ・・・
可愛いじゃねえの
頭をさわろうとしたとたん目を覚まして
なんかした
とか聞かないでくれぇ
半端に寝てしまったために夜中遅くまで起きててしまうガキさん
同棲はいかんぞ
いかん!朝帰りはいかん!
変なスレ発見してしまった
ho
おやにぃ
74 :
名無し募集中。。。:04/08/04 08:07
冷房のきいた図書館で自習するつもりがすやすや寝てしまう新垣
( -e-) zzz
( ・e・)パチッ
ノノノヘヽ
||c| ・e・)|
78 :
名無し募集中。。。 :04/08/04 13:00
・e・ ・e・ <だぶるゆー
・e- ・e- zzz
ふと目が覚めると、その前で読書していた俺に気がつく新垣
「んもー!来てるんなら起こしてよ!恥ずかしいじゃない!」
平和な夏の一日の出来事
肩を並べて帰る夕暮れ
宵の口保全
扇風機の風が心地よい風呂上がり
ho
( ・e・)
ほ
ぜ
ん
あの子の水着姿を夢に見ながら保全
早朝保全
92 :
名無し募集中。。。:04/08/05 05:19
( ・e・)<おはよ
( ・e・)
補
助
席
ノノノヘヽ
||c| ・e・)|<花火いこーか?
いいね!
( ・e・)
100 :
名無し募集中。。。:04/08/05 14:01
( ・e・)<お祭り行こうよ〜
花火大会それとも納涼大会?
( ・e・)
( ・e・)<納涼花火大会だよ〜
104 :
名無し募集中。。。 :04/08/05 16:42
出店で焼きソバをおごるオレ
105 :
名無し募集中。。。:04/08/05 16:50
わたがし落として落ち込むガキさんをなぐさめたい
106 :
名無し募集中。。。 :04/08/05 17:35
チョコバナナをほおばる新垣、前かがみになる俺
新垣死ね
新しいわたがしを買ってきてあげると
はしゃぎだすガキさん
ガキさんが金魚すくってる間にりんご飴をこっそり用意しておく俺
お面かぶってる俺に気づかないガキさん
ラムネを買ってきたらコーラがいいとスネるガキさん
112 :
名無し募集中。。。:04/08/05 18:06
人が増えてきたからはぐれないように手を繋ぐ2人
「手繋ごうか」にあせって射的に逃げる俺
射的がどうしても上手くいかないのでガキさんにやってもらう
命中したのに倒れないのでテキ屋に文句を言い始めるガキさん
それにあせる俺
あっさり射的を諦めた俺にガキさん軽く説教
間違って射的のエロビデオを倒してしまうガキさん
前スレ知らないのに連投してゴメンね
全然おっけ
星空保全
夏の夜保全
遠くから祭囃子が聞こえてくる。
熱い夏の夜。
神社へと続く通りの両側には、小さな露店がいくつも建っていた。
僕は最初からドキドキしていた。
新垣が浴衣で来るなんて、予想外だったんだ。
冗談で着ているかのようなセーラー服姿しか見たことの無い僕にとって、
浴衣姿はなんだか、衝撃的だった。
「金魚だ〜」
新垣はとある金魚すくいの店の前で足を止め、僕のほうをちらりと見た。
僕は、ただにっこり笑ってうなずくだけだった。
新垣は微笑み、しゃがんで金魚を見つめていた。
袖が水に濡れるのもいとわず、新垣は熱心に金魚をすくっていた。
3匹の、それも小さな金魚を透明な袋に入れて意気揚々と歩いている新垣。
僕は左側に並んで歩いている。
新垣の左手を、ただただ手にとりたかった。
けど、横顔を見ているだけで満足してしまって、この笑顔が消えることが怖くて
手をつなぐことができなかったんだ。
神社まで辿り着いて、石段に二人で座った。
遠くで鳴り響く花火の音をBGMにして、たわいもないことを話した。
学校のことや、友達のことや、数年後の未来について。
新垣は明るく自分の将来について語ってくれた。
僕はそれにこたえて将来について語ることができなかった。
ただ、今、君のことが好きなんだということを、語りたかったのに、
最後まで言えなかった。
gJ!
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!! (*^ー゚)GJ!!
イイヨイイヨー (*^ー゚)b グッジョブ!!
打ち明け花火
そ〜ら〜に〜消えて〜った打ち上げ花〜火
GJ
ほ
ぜ
む
133 :
名無し募集中。。。:04/08/06 04:12
( -e-) zzz
ぉぁょぅ
( ・e-)パチッ
おやにぃ
137 :
名無し募集中。。。:04/08/06 09:06
宿題は最初の3日で済ました保全
( -e-) zzz
( -e-) zzz
( -e-) zzz
なんとなく保全
祭りシチュエーションいいね小説でも短レスでも続けようぜ
同級生の不良に絡まれたりしようぜ
今日の夜は町内会が主催する祭りがある。それに行く約束はもう夏が始まる前から考えてた。
約束をしたのは5月の終わりだ。
半袖登校が許される前にこの話を持ちかけるのは正直照れくさかった。
「この町っていつも夏に祭りやってるよね、そういえば。」
「うん、でも気が早いねえ。確かにもう暑いけどさ。梅雨ってどうなったんだろうね。
来週からだっけ半袖オーケーなのって。」
「行こうよ。祭り。」
思わず話が逸れそうになったので少しあせりながら誘った。
「だから気が早いって。毎年行ってるから今年も勿論行くけどね。」
毎年行ってるというのが気になったので、この時の会話はずっと覚えてる。
結局、当日の今日になっても誰と行ってたのかという事は聞いてない。聞けなかった。
約束自体はそのあと、いつも通り新垣が全部先導して決まった。
二人きりだよね?という質問もその時口から出かかったけど、
二人きりで話しをしてるんだからそんな事は当然だった。
約束をしてから2ヶ月。汗を拭いたり、冷たい麦茶を飲み干したり、扇風機に顔を近づけたり、
夏を実感する度に今日の祭りを思ってドキドキした。
7時前になって周りもようやく暗くなってきた。さっきから30分も新垣を待っている。
というより僕が30分早く待ち合わせ場所に来ただけだ。もうすでに祭りの会場は賑わっている。
向こうで鳴る笛太鼓が間近にいる蝉の声と混じって聞こえる。
待ち合わせ場所にしたここからは、祭りの会場に向かう道が曲がりくねって続いている。
距離は遠くない。けもの道という程ではないが人通りの少ない裏道沿いの空き地だ。
この辺りは普段は雑草だらけだけど、夏は流石にその見た目が暑苦しいからだろう、
適当に刈りそろえてある。誰がわざわざ刈ってるのかクラスメートで話題になった事がある。
毎年たった一晩でキレイな空き地に変わってるのに誰一人として刈ってる現場を見た人がいないからだ。
ちょっとした幽霊話も出たくらいだ。
何故そんな場所をわざわざ待ち合わせ場所に選んだかと言えば、もし祭り会場やその近くの場所など
人通りの多い待ち合わせ場所にしてしまったら、待ってる間に知り合いと会いそうで嫌だからだ。
時間や日にちは全部新垣が決めたけど、約束のこの部分だけは僕のアイディアだ。
幽霊は僕も新垣も気にしていないのですんなり決まった。
ただ、知り合いに会う事に関しては新垣は全く気にしていなかったので不思議そうな顔をしていた。
幽霊など関係ない・・・と考えつつも暗くなった周りを見渡すと本当に自分しかいない。
気づけば祭りの音も蝉も聞こえない・・・。ふと幽霊が雑草を刈ってる姿を思ってしまい鳥肌が立った。
と、その時肩に手が置かれ僕は飛び上がった。
振り返ったら新垣だった。
「何ジャンプしてんの。遅くなってゴメンね。これで遅くなったんだよ。」
手を横に広げる新垣。
「何これって。」
幽霊を思い冷や汗をかいていて本当に気づかなかった。
「浴衣だよ。浴衣。これ着るのに手間取ったんだよ。何ボーっとしてんの?さあ行こうよ。」
ああ浴衣だ・・と見ているとあっという間に新垣は会場へ向かう道を歩き出した。
僕はその瞬間、幽霊をまた思い出したので急いで付いて行った。
浴衣で来たんだね。」
こんな事を新垣を追いかけつつ言ってみたが、あらかじめ浴衣で来るのは分かっていた事だった。
「高校入学した事だし新しい浴衣で行くよ」と前もって言っていたからだ。
それでも僕が見るのは初めてだったので、正直惑ってしまいこんな事を言ってしまった。
「うん。・・そうそう、新しい浴衣なんだよ。初めて着るやつだから遅れちゃったんだ。
着慣れてるので来れば良かったかなあ。」
新垣は僕が言った矛盾に気づいてないみたいだった。
「5分も遅れちゃったよ。どう?」
とまた手を大きく横に広げた。
「すっごく可愛いいいいいいいいい。」とは言わずに「5分なんて、遅れてなんかないじゃん」
と僕は腕時計に視線を逸らした。
「じゃなくて浴衣の事だよ。この模様なんて言うんだっけ。ブットイマンじゃなくて・・・。」
浴衣を着た新垣をまじまじと見ることは出来なかったが、模様だけなら見れた。
「うーん分かんない。模様に名前なんてあるの?」
「うーん分かんない。ま、いいか。」
「分かんないって・・・。(話ふったの自分じゃん。)で浴衣って着慣れてるの?」
「毎年このお祭りの時は着て行くのがあるんだ。買い換えるつもりなかったんだけど
背伸びたのかな。去年くらいから小さく感じてたんで新しくしたんだ。」
お祭り会場の賑やかさが間近に聞こえてきた。
gj
GJ!!!!!!!!
アイデアがある人は書いてみよう
(続きです)
人気のない道をほんの少し歩くと祭りののぼりが見えてきた。
会場へ向かう他の人たちも、僕ら二人が来たのとは違う道から多く来ている。
やっぱりこの道を選んだのは正解だったと思う。
「お腹空いちゃったよ。ね。何食べよっか。焼きそば、たこやき、わたがし・・」
ニコニコ顔で数えあげる新垣をよそに、会場の入り口となる付近を見た僕は思わず早足になった。
同級生の姉貴がいる。新垣と来ているのが知られたらとても面倒な気がする。
「あれ。ちょっと待ってよー。」
そう言う新垣を後ろに残して、僕はひとり足早に入り口を通り過ぎようとした。
「あ、はい。うちわ。君ってさあウチの弟と同級生だよねえ。一人で来たの?」
呼び止められて結局立ち止まってしまった。
「いや、はい。ああ、同じクラスです。ああ、あの、うちわもう一枚くれますか。」
ひったくる様にしてうちわを受け取った僕は、軽く会釈をして会場へ足を向けた。
そういえばアイツの家は町内会の役員をやってるんだった。
だから姉貴がうちわを配ってるんだろう。
夏休みに入って運動をしてないせいか、少し早歩きしただけで息が切れてしまった。
入り口から見えにくい位置に来て振り返ると、ぶっちょ面した新垣がうちわを両手に持って歩いてきた。
「なーに走ってんの。びっくりした。」
「いや、ほら。走った方がお腹もっと空くかなと思って。あ、うちわ・・・」
僕は新垣用に一枚余分にうちわをもらったのだが、新垣もニ枚持っていた。
「・・・うちわはニ枚あった方がやっぱ涼しいよなー。」
僕は両手で自分の顔を扇いだ。
「そうだよね。四枚だともっと涼しいよ。ほらー。」
そう言って新垣も両手に持ったうちわを僕に向けて扇いだ。
うちわの色は僕のも新垣のも青と赤の二枚だった。
アイツの姉貴は二人で来ている事に気づいていたのかもしれない。
会場はすっかり賑わっている。夜店では、真っ黒に日焼けしたおじさん達が大声で客を呼び止めている。
いざ来てみると僕は、何をしていいのか分からなくなってしまった。
相変わらず新垣はうちわを扇いでいる。
僕の髪がすっかりボサボサになったのを見て新垣が言った。
「よし。出来た。あはは。じゃ、ほら、焼きそば買おうよ。飲み物も。」
屋台に向かって新垣が歩き出した。
「あ、うん。」
髪を直しながら、僕はまた新垣を追いかけた。
「焼きそばください。あとコーラ。ふたつずつ。」
「コーラじゃなくてラムネにしたら?お嬢ちゃん。」
「コーラがいいんですよ。コーラが。」
僕はぼんやりと周りを見回しながらそんなやり取りを聞いていた。
買い物を済ませて新垣が戻ってきた。
「はい。お腹空いたでしょ。コーラでいいよね、勿論。」
「炭酸飲みすぎると腹溜まるよ。」
「コーラは大丈夫だから。」
僕らは焼きそばを食べながらふらふらと歩いた。
祭りなどテレビでしか見たことが無い僕は、人は決して多くはないのに、
まるで雰囲気に飲まれてしまっていた。
新垣はといえば、流石に毎年来てると言ってただけあって慣れたものだった。
「じゃあさ、お腹もとりあえずは溜まったし・・とりあえずだよ。とりあえず。
とりあえず溜まったから金魚すくおう、金魚。でもどこだろね、金魚屋。」
と言い新垣が袖をまくった。
「見つけてから言おうよ・・。あそこじゃない?」
「あー・・あったあった。」
今度は二人とも小走りにその屋台へ向かった。
リアクションないと不安だし
リアクションあっても気になるし
もう寝まふ
155 :
名無し募集中。。。:04/08/07 00:29
や、まだ続きあんのかなーと思って
うちわエピソードいいね
続き期待age
156 :
名無し募集中。。。:04/08/07 00:33
話の途中で駄レスつけるほど無粋なこともないからな
続き切望
みんな同じ気持ちだったのね。漏れも続き希望。
祭り浴衣姿いいよー(*^ー゚)b グッジョブ!!
_, ,_ ∩
( ・e・)彡 <ホゼンするのだ
⊂彡
( ・e・)
161 :
名無し募集中。。。:04/08/07 05:43
イイヨイイヨー
期待age
_, ,_ ∩
( ・e・)彡 <ホゼンするのだ
⊂彡
( ・e・)
( ・e・)
( ・e・)
昼食保全
食後の保全
セミ取り保全
おやつは西瓜保全
うとうと居眠り保全
はっと、目覚める保全
雨が降り涼しくなった保全
突然の夕立で、雨宿り
濡れた制服のブラウスが肌にピッタリとくっついて
目をそらす俺に不思議そうな表情のガキさん
174 :
名無し募集中。。。:04/08/07 18:14
いやーんエッチ!
ho
176 :
名無し募集中。。。:04/08/07 20:27
ほっす
ho
好きだよと言えずに初恋は
日本代表の応援をして「うおおおお」と雄叫びをあげるガキさん
日本が勝った瞬間手に持っていた開けていない
コーラを思い切り振ってしまうガキさん
二人でサッカー観戦
新垣に興奮で2度ほど首しめられた
(
>>143-146-151-153の続き、また書かせて下さい)
金魚すくいの屋台の前まで来ると、新垣は立ったまま腰に手を当て、
水槽の金魚を物色しはじめた。
急に新垣は横に突っ立っている僕の右の耳元に口を寄せた。
僕の右半身は硬直した。
「ここでOK。店によっては金魚死にかけだったりするんだよ。」
そう聞こえた。
新垣は、屋台に向かって小走りした時に落ちてしまった袖をもう一度まくると、
しゃがみこんで黙々と金魚をすくいはじめた。
右半身の硬直が解けても、僕は立ったままその様子を見ていた。
金魚と格闘を続ける新垣の肩に手を置いて話しかけた。
気付けば、またその手も硬直していた。
「何か買ってくる。」
「じゃ、わたしも行く。」
「いいよ、そのまますくってて。」
立ち上がった僕は新垣をその場に残して他の屋台へ足を向けた。
新垣がまた金魚をすくいはじめたのを、
ほんの少し遠目に確認した僕は、少しため息をついて例の硬直を解いた。
うちわを扇ぎつつ一人で歩いた。
神社と、それに隣り合わせた公園が祭りの会場になっている。
あまり広くはないし、大きな規模の祭りではないと思う。
だから、すれ違う見知らぬ人達も、僕らと同じ町に住んでいるに違いなかった。
射的に家族連れが大騒ぎだ。カップルがかき氷を食べながら喋っている。
会場の所々に吊るされているスピーカーからは祭囃子の音が流されていて、
出店のおやじ達がかけているラジカセからの野球中継と、やかましく混じり合っている。
わたがしを二つ買って新垣の所に戻る時、お面屋の前で子どもが泣いていた。
欲しいものを買ってもらえなかったのか、単にグズを言ってるだけなのか、
親は子どもを抱きかかえて、そのまま行ってしまった。
様々なアニメや漫画のキャラクターのお面が並ぶ前で、
何気なく足を止めてそんな光景を見た僕は、つまらない考えを思いついて、
手近にあったお面を一つ買った。
まだ新垣は金魚をすくっていた。何匹くらいすくったんだろう。
金魚の品定めをするくらいだから、よっぽどの腕前かもしれない。
お面を付けて新垣の後ろにゆっくりと近づいた。
「アレ、新垣じゃん。」新垣も、後ろにいた僕もその声の方へ向いた。
同じクラスのアイツだった。
それを見た僕は、そのままそっぽを向いて、屋台を通り過ぎた。
しばらく歩いて振り返ると、新垣は立ち上がってアイツと話していた。
新垣は、喋りながら周りをキョロキョロと見回している。
アイツだけじゃなく同級生の男女も何人か集まってきた。
野球中継と祭囃子で声は聞こえない。
ぼんやり立っている僕に、近くの屋台のおやじが横から声をかけた。
「何か買ってきなよ、ぼく。」
「あ、いいです。」
お面のせいでモゴモゴとなりながら断った。お面のせいで何の店かも分からなかった。
改めて新垣の方を見ると、新垣はアイツらと一緒に歩いて行ってしまった。
手には金魚の入ったビニール袋をぶら下げていた。
僕は、新垣が見えなくなってちょっと経つと、
お面を外して、ゆっくりと金魚すくいの屋台へ戻った。
心なしか人の行き交いも多くなっていて、何処にも新垣の姿やアイツの姿は見えなかった。
金魚屋のおやじに何か聞けばいいだろうか、
と思いながらも当てもなくふらふらと歩いた。
「昔ながらのお祭りなんだから、ケータイなんて持ってたら逆に変かもね。」
祭りなんて行った事ない僕なのに、冗談めかして言った事に笑いながら同調しあって、
僕も新垣も、今日はケータイを持っていなかった。
今日はこれだけ
勿体ぶってるわけじゃないので期待しないで読み飛ばしてくれ
乙
かなり良い
夜更かし保全
(
>>182-185の続き、結局書いた)
新垣と僕は違うクラスだ。だから学校にいる時はあまり話す機会がない。
アイツは僕と同じクラスだが、休み時間になると、
しよっちゅう他のクラスに遊びに行っている。
新垣の存在を知らないはずはないが、話した事があるのか、
新垣にもアイツにも確認していない。
ウチのクラスの担任はホームルームが長いので、
いつも帰りが他のクラスよりも遅くなる。
帰りの仕度をしている間に、廊下で新垣はいつも僕をさりげなく待ってくれている。
教科書を机の中に置きっ放しにして、アイツが教室からいち早く出て行く姿を何度も見ている。
その時に、廊下で待っている新垣と、アイツが何か言葉を交わしていた事は無かったと思う。
帰りの待ち合わせは廊下じゃなくて、自転車置き場の方がいいかもしれない。
ウチの学校は僕も新垣も含めて、自転車を使ってる奴が少なく、
あそこにはいつも誰も居ないから。
いつもの学校の景色と祭りの景色とが、あまりに釣り合わなかった。
祭りに来たのは失敗だったかもしれない。
学校で交わすほんの少しの会話と、メールと、帰り道、それだけにしておいて。
汗をかいていたが、ただ歩き回った。
わたがしは二つともに、もうふわふわではなくなっていた。
スピーカーから、祭囃子の音が唐突に途切れて聞こえた。
「もうすぐのど自慢大会が始まります。優勝者には・・・」
「カラオケなんていつでも出来るのに・・」そう思いながら僕は、
その大会へ向かう多くの人達とは逆の方へ向かっていた。
会場になっている敷地内から離れた所に長い階段がある。
この階段の上が本来の神社で、本尊もそこにある。
この辺りは古い大きな木が何本も立っていて、昼間でも暗いために会場としては使われてなかった。
ゴミで汚れるのも避けているんだろう。
祭りの音が遠くにぼんやりと聞こえる。
この場所に誰もいないのを見ると僕は、階段に腰掛けて固くなったわたがしを一つ食べた。
周りの木々がコンクリートの熱を冷ましている様で、不思議と暑くなかった。
それでも、今までより静かすぎるのが気になり、うちわで風をおこしてみた。
青と赤だと思っていたうちわが、単に裏表の色違いだった事に気付いた僕は、
さっきから腰にぶらさげ邪魔になっていたお面を暗闇に向けて投げつけると、
また祭り会場の方へうつむきながら歩き出した。
「あ。」
小さな声がしたので顔をあげると、新垣がいた。
「どこいってたの?心配したよ。何でこんなとこにいるの?」
と早口で新垣が言った。
「金魚のとこで待ってろって言っただろ。」
「待ってたよ。待ってたけど来ないから探しに行ったんだよ。
みんなも来てたから一緒に探したんだよ。」
「じゃ待ってなかったんじゃんか。ここ金魚のとこじゃないよ。」
「それはこっちのセリフだよ。」
「で、帰るつもりだったの?」
新垣に聞かれた僕は何て言ったらいいか分からなかった。
「いや・・・。はい、わたあめ。」
「・・・ありがと。わたがしだと思うけど。」
「固いけど。」
二人で階段に腰掛けた。
「金魚・・・ほら。」
ビニール袋の中で金魚が泳いでいた。
ただでさえ狭い水槽から、更に狭い住処に移された金魚は居心地悪そうだった。
僕はまたうちわで顔を扇ぎながら言った。
「迎えに行くの遅くてごめん。」
「・・ずっと待ってなくてごめん。」
視線を合わさずに話をした。
「これってどうするの?」
「いつも飼おうと思うんだけど、家に帰るとすぐ死んじゃうんだ。」
「難しいのかな・・。飼うのって。川に返す方がいいのかな。」
「すぐ死んじゃうから川に返すのダメなんだって。店のおじさんに言われた事がある。」
「どっちにしてもすぐ死んじゃうんだ・・。」
「ねえ、カラオケだっけ、のど自慢やってるよね。」
「いつも歌ってるからいいよ。」
「祭り、戻らなくても・・いいか。」
「うん、もうちょっと居ようよ。」
「ここ涼しいよね。」
「うん。」
「アイツ来てたのか。ああ、みんなもか。
ああ、で探してたんだよな。・・・うろうろしててごめん。」
一緒にいるのがバレるのが嫌だから見つからないようにしていたとは言わなかった。
「うん。いいよ、もう。一緒に来てるって事言ったけど・・」
「あああ、いい、いい、そんなの全然。別に隠す事じゃないし。ねえ。」
何も言わないでしばらく経って、僕は気になっていた事を聞いた。
「祭りって毎年来てるんだよね。誰と来てたの?」
「家族とだよ。おばあちゃんとか。今年も家族と来る予定だったけど・・ね。」
新垣は僕の方を向いて微笑んだ。そしてまた視線を外してこう言った。
「・・・だから、新しい浴衣なんだし。」
僕はうちわで顔を扇いだ。新垣も自分の顔を扇いだ。
「帰ろうか。何か、今更うるさい所行くの嫌だよね。」
そう言って僕らは立ち上がった。
古い木々が作る影だらけで涼しい道を歩きながら、僕らは喋りながらゆっくり歩いて帰った。
固くなったわたがしを二つに分けて食べた。
学校の帰り道と違うのは、制服でない事、夜だった事。
それだけだった。
別れ際、僕は新垣に言った。
「来年の祭り、予定は入ってるんだ。」
「え、何だ。・・・残念だな。また一緒に行きたかったのに・・。」
「・・うん、新垣と行く予定だけどね。じゃあね。また明日!」
そう言って、僕は走り出した。
家に帰って来ても新垣にメールはしなかった。
もう充分に今日は話をしたから。
ベッドに寝転んで、しばらくすると新垣からメールが来た。
“明日は学校休みだぞ。”
これでおしまい、処女作なので感想希望
あ、書いた本人がいちいち解説するのはダサイのでレスは返さないです
だから忌憚のない意見をズバっと頼んます
>>196 乙
イイヨイイヨー
>>190あたりの説明はちょっと長いかも
お面とか金魚とかのネタにもっと展開あるといいなーと素人が無理言ってみる
>>199のトリップは見なかったことにしてくれ・・・
203 :
名無し募集中。。。:04/08/08 06:42
作者さん乙彼!
そういや、Hな後輩スレの夏祭りも良かったなぁ。
>>196 GJ! お疲れ様です
作品に対する具体的に意見は出来ません(能力が無い)が
凄く良いと思いますよ。
暑い朝の保全
乙です
新垣スレの職人は謙虚な人が多いですね
Hな後輩スレのAA職人とか
ィィョー
川*’ー’)<がき!
哀たんキターーー!!!
新垣里沙と送る高校生活(女子校篇)
保全しません
新垣里沙いきまーす
貼ってやったぞ
早くAA小説書けや
/彡::::::::::::::::::::::ミ:::::::、
/:::::::::彡-'" ̄ ̄ `ヽ;::::::,
/:::::::::/ `vト、
/:::::::::/ 、-ー= ==、ll::::!
|:/ノ:/ , --、 ,--、 l、::)
/:::/ニ| ' (;;;;゚i l;;;゚i l(:::)
i:::ハ<| 、、、 , 、、、 i(:::)
(::イ `ヘ 、___, ノ (:::) <
. (::::) ヽ、 / }::リ
(::ソ _| `''┬ー '" (:::!
豆 i^><_ ト<⌒し、 豆 _________
(::ヽへ_ ン\` '" ) 〈`, ノ::) /7::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
>;;l! ,へ /ヽ-v-<`ヽ〈 ', "^ //:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
/ /ノノ.⌒'ー、__、__,,、-イ. ', .//:::::::::::::::新垣::::::::::::::/
/彡::::::::::::::::::::::ミ:::::::、
/:::::::::彡-'" ̄ ̄ `ヽ;::::::,
/:::::::::/ `vト、
/:::::::::/ 、-ー= ==、ll::::!
|:/ノ:/ , --、 ,--、 l、::)
/:::/ニ| ' (;;;;゚i l;;;゚i l(:::)
i:::ハ<| 、、、 , 、、、 i(:::)
(::イ `ヘ 、___, ノ (:::) < 保全
. (::::) ヽ、 / }::リ
(::ソ _| `''┬ー '" (:::!
豆 i^><_ ト<⌒し、 豆 _________
(::ヽへ_ ン\` '" ) 〈`, ノ::) /7::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
>;;l! ,へ /ヽ-v-<`ヽ〈 ', "^ //:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
/ /ノノ.⌒'ー、__、__,,、-イ. ', .//:::::::::::::::新垣::::::::::::::/
もう8ヶ月目なのか・・早いな
ガキさん転校生バージョンなんてのもあるといいな
ふむ
ほ
◇
一体、何が彼に火を点けたのか分からない。
確かにあのジッポは非売品だから喉から手が出るほど欲しいのは分かる。
が、先に倒したのはまぎれもなくあたし。
そのことだけは譲れない事実。
とにもかくにも彼は鬼のような形相であたしをある屋台の前まで引っ張ってきた。
あたしの前に広がるスペースに並べられた景品。
手渡された三本の輪。
第2ラウンドは輪投げだった。
向こうからふっかけられた勝負とはいえ、あたしも負けるわけにはいかない。
小学校時分、縁日のゲームに関しては右に出るものはいなかった。
特にハロプロ関係の景品に対しては抜群の勝負強さを誇った。
モーニング娘。に入ってからは縁日に来る機会もめっきりなくなったが、さっきの射的で昔の感覚を思い出した。
腕は鈍っちゃいない。
絶対に負けられない戦いがそこにある。
ずらーっと立ち並んだ景品の群れ。
あたしが狙うのはただ一つ。
最も奥のはしっこにあるモーニング娘。のミニうちわ。
ピースの頃の9人体制の物だけど、あれははじめて見た。
こういったレアグッズに出会えるのも縁日ならでは。
全身全霊の願いと気持ちを込めて輪っかを放った。
1投目。
狙ったうちわのやや右側に反れた。
2投目。
うちわの前にあるやけに背の高いトロフィーに当たってしまった。
(というかあんなトロフィー誰が欲しいんだろ?)
残す輪は1本のみ。
しかし徐々にその精度を修正できつつある。
最後の輪に魂を込めて放った。
なかなかいい角度。
トロフィーも超えた。
が、うちわのちょうど頂点の丸みを帯びた部分に輪の淵が当たってしまい、輪はじかれてしまった。
くっ、あのうちわはまさか。
たたでさえ精度の落ちやすい最も遠い位置。
しかもその前にはガードを固めるように背の高いトロフィーが立ちふさがっている。
もしそれを飛び越えたとしてもうちわのサイズは輪に入るかどうかギリギリの線。
…これは罠だ。
そう、UFOキャッチャーでいうところの壁際にある、クレーンにも引っかからないような景品。
いわゆるデッドポジション。
屋台のおばちゃんが不敵に微笑む。
くそっ、やられた。
「甘いな、新垣。 ……おばちゃん、一個でいいよ」
…なっ。
彼は300円を払って、本来なら3本もらえるはずの輪っかを1本だけもらった。
それほどまでに自信があるということなのだろうか。
しかしながらあのポジションは明らかに罠。
上級者でもあそこの景品をとるのは非常に困難だ。
「まぁ、見てろって」
自信ありげな彼は、ふぅーと息をひとつ吐き出すと空をに視線を移した。
と、3Pシュートを放つような柔らかな膝の動きから輪がふいに放たれる。
ふわりと浮き上がった輪っか。
それは高々と鮮やかに夜空に舞ってほぼ垂直に落ちてきた。
そして見事にすっぽりとモーニング娘。のうちわに収まった。
「ふっ、みたかっ、シューティングスター投法!」
す、すごい。
まさか彼がこんな技を隠し持っていたなんて。
その鮮やかな軌跡はまさに空を翔る一筋の流れ星。
思わず願い事を3回唱えそうになるほど。
…でもこちとらやられっぱなしのまま引き下がるわけにはいかないのだ。
ましてあの貴重なうちわをとられたまま。
あたしの目にはメラメラと燃え滾る炎が宿っていた。
◇
「次はこれで勝負!」
新垣が指差したのはかた抜きの屋台だった。
「…いいだろう」
外見上は平静を装っていたが、俺は心の中にこみあげる笑いを必死に抑えていた。
かた抜きは輪投げに次ぐ得意ジャンル。
手先はそうとう器用なほうだ。
くくくっ、まさかかた抜きで勝負を挑んでくるとは、あまりにも無謀。
新垣里沙、敗れたりっ!
かた抜き菓子と針を受け取って、空いている机のスペースを探す。
実は最初の場所取りからその勝負は始まっているのだ。
隣のヤツと肘が当たる場所なんて論外。
誰にも邪魔されず、屋台のおっちゃんの話術にも集中をかき乱されない場所を確保するべし。
目ざとく見つけたベストポジションで、裸電球の頼りない灯りの下、黙々と型を彫っていく。
渡されたかたぬき菓子の模様は帆掛け舟。
大事なことは慎重さと大胆さをうまく使い分けること。
細かな部位はとこんとんじっくりと。
そして時には思い切って豪快に針を刺す。
何より集中することが大事だ。
感覚を研ぎ澄まし、自分の世界に入り込むのだ。
みよ、この鮮やかな針づかい!
…………
できたっ!
我ながらあまりにも美しい出来上がり。
こんなにも美しい帆掛け舟がかつて存在しただろうか。
意気揚々と屋台のおっちゃんに持っていく。
おっちゃんはできあがった作品をジロジロと訝しげにチェックした。
「…ちっ、完璧だ。 しょーがねぇ、好きな景品持ってきな」
ふっ、どうだっ、新垣!
勝ち誇ったような視線を新垣に送る。
「あまーい!」
ちょうど型を彫り終えた新垣は自信ありげに刳り貫いた型をおっちゃんに差し出した。
型をチェックするおっちゃんの目がキラーンと妖しげに光った。
「お、お嬢ちゃん………」
「へへー、どうですか?」
手がぷるぷると震えだした。
おっちゃんの額から脂汗が滴り落ちる。
「こ、これは…………」
「ふふ、どうですか? 完璧でしょ?」
対する新垣は自信満々におっちゃんに迫る。
そしておっちゃんは新垣におそるおそる顔を向けて、言った。
「………これは一体、何?」
「えー、なんで分かんないんですかぁー!? モーニング娘。のマークですよ!ホームページにあるやつ!
曲線ばっかりだからすっごい苦労するんですよ!」
「あ、あのね、お嬢ちゃん、ち、ちゃんと型の目に沿ってやってもらわないと…」
「はぁ!? この芸術性が理解できないんですか!?」
「い、いや、芸術性とかそういうんじゃなく…」
「ちょっと、おたく、何年型抜きの屋台やってるんですか!? ちゃんと見てくださいよ、この完璧なライン、細かいディテールにまでめちゃくちゃ拘ってるんですからね!」
「い、いや、だから…」
…確かに新垣の作品は完璧だった。
型抜きにおいて最も難しいとされている曲線ばかりの絵柄を見事なまでに再現していた。
そして何よりもそこに込められた、愛。
それに尽きる。
ひきかえ、俺は決められたルールの中で、狭い世界でいきがっていた。
試合には勝った、が、勝負に負けた。
まさにそんな感じ。
「…でね、この2つのMのうえにあるこの球! これが『モーニング娘。』の『。』を表しているんですよ!」
「あ、あの、だから…」
新垣とおっちゃんの言い争いが続く中、俺は一人敗北感に打ちひしがれていた。
が、数ある屋台の一つで負けただけ。
まだまだ勝負はこれからだ!
229 :
名無し募集中。。。:04/08/08 22:14
ほニィー
ワラタGJ!
231 :
名無し募集中。。。:04/08/08 23:29
いいよーGJです!
ほ
(*^ー゚)b グッジョブ!!
落ちるぞ
235 :
名無し募集中。。。:04/08/09 04:01
あげho
早朝保全
朝保全
( ・e・)
( ・e・)・・・
( ・e-)
( ・e・)
( ・e-)
カキ氷保全
カミナリ保全
夕立保全
大事な事忘れてた
>>123さんから神社の石段に座って話すくだりをパクリました
リアクションしてくれた人、読んでくれた人にも遅ればせながら礼を言います
そして保全
夕食保全
ho
夜食保全
251 :
名無し募集中。。。:04/08/09 22:24
( ・e-)
( ・e・) zzz
ガキさん!目が開いてるよ!!
おねむ保全
ほぜ
就寝保全
257 :
名無し募集中。。。:04/08/10 05:26
早朝保全
朝の保全
朝食保全
図書館保全
お昼の保全
緊急保
263 :
名無し募集中。。。:04/08/10 13:26
━ ━
/ /
(σ・e・) まゆげビ〜ム
うとうと保全
( ・e・)
ほしゅ
( -e-) zzz
夕涼み保全
ガキさん
ほ
是
ン
273 :
名無し募集中。。。:04/08/11 00:38
はい!新垣里沙
ほ
おやすみ保全
寝るー保
おはよう保全
朝から暑いぞ保全
居眠り保全
( ・e・)・・・
( ・e・)・・・・・・・・
お昼の保全
食後の保全
( -e-)
( -e-) zzz
かわいい寝顔保全
と、思ったら、夢だったガキさん
( -e-) zzzzz
ho
ze
n
§ノヽ§
(・e・ ) らったった〜♪
,O゙゙)=⊂二 )
/ ノ(( ̄_ノニニフ
'=-=、\>>_ノ/,.=-\
( ◎)゙ー――'( ◎) ≡3 ≡3 ≡3
ー=三三三三=ー=三二
293 :
名無し募集中。。。:04/08/11 22:47
━ ━
/ /
(σ・e・) まゆげビ〜ム
/彡::::::::::::::::::::::ミ:::::::、
/:::::::::彡-'" ̄ ̄ `ヽ;::::::,
/:::::::::/ `vト、
/:::::::::/ 、-ー= ==、ll::::!
|:/ノ:/ , --、 ,--、 l、::)
/:::/ニ| ' (;;;;゚i l;;;゚i l(:::)
i:::ハ<| 、、、 , 、、、 i(:::)
(::イ `ヘ 、___, ノ (:::) < プゲラ
. (::::) ヽ、 / }::リ
(::ソ _| `''┬ー '" (:::!
豆 i^><_ ト<⌒し、 豆 _________
(::ヽへ_ ン\` '" ) 〈`, ノ::) /7::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
>;;l! ,へ /ヽ-v-<`ヽ〈 ', "^ //:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
/ /ノノ.⌒'ー、__、__,,、-イ. ', .//::::::::::::2ch中::::::::::/
/彡::::::::::::::::::::::ミ:::::::、
/:::::::::彡-'" ̄ ̄ `ヽ;::::::,
/:::::::::/ `vト、
/:::::::::/ 、-ー= ==、ll::::!
|:/ノ:/ , --、 ,--、 l、::)
/:::/ニ| ' (;;;;゚i l;;;゚i l(:::)
i:::ハ<| 、、、 , 、、、 i(:::)
(::イ `ヘ 、___, ノ (:::) < だから、中国の首都はチャンポンチャンだってば!
. (::::) ヽ、 / }::リ
(::ソ _| `''┬ー '" (:::!
豆 i^><_ ト<⌒し、 豆 _________
(::ヽへ_ ン\` '" ) 〈`, ノ::) /7::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
>;;l! ,へ /ヽ-v-<`ヽ〈 ', "^ //:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
/ /ノノ.⌒'ー、__、__,,、-イ. ', .//::::::::::::NOOT::::::::::/
./\__,ヘ,
| ノノハヾヽ. 。。 <ニィニィするなら今のうち
川 *・e・)゚○゚ ニィニィ
(( (○ (⌒) ))
(__ノ
. .,ヘ,__/゙i
ノノハヾヽ|. 。。 ニィニィ
(・e・*川゚○゚
(( (⌒) ○ノ ))
(_)
真っ青な青空と入道雲とガキさん
///////
///////____________
///////  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄
/////// (~) チリンチリン
/////// ノ,,
/////// ノノノハ) (祭)
/////// 川*・e・) Y
/////// (つ へへ つ
/////// //△ ヽλ ) ) 旦
////// l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l
/////  ̄| .| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| .| ̄
//// ^^^ ^^^
まったりと保全
( -e-)
301 :
名無し募集中。。。:04/08/12 08:14
朝保
( -e-)zzz
( -e-)zzzzzzzz
.:.:.:..::.__△_::...:
.:..:. ( '・e・):..:.. 納涼おばけ大会
〜 < J J
.:.:.:..::.__△_::...:
.:..:. lll'-'ll :..:.. おばけといえばいーたんやよー
〜 < J J
306 :
名無し募集中。。。:04/08/12 11:35
( -e-)z
( -e-)zzzzzzzz
昼食後保全
( ・o・)
ho
311 :
名無し募集中。。。:04/08/12 17:20
川*’ー’)<スレがsageってるから親切な愛がageてあげるやよー
312 :
名無し募集中。。。:04/08/12 17:22
. : :::.::::::::::::/ ,,,,,;;;;;;;;,,, ,;;;;'''´/:: .::::::;i::l
: ::::::::::::::::| '''゙゙゙゙゙゙゙``゙゙゙゙'''''' /,. _,イ:::::::::::;' !リ
::: ::::::::::::::::l _,,,‐ 7ソ!::::::::::::;' i/
;:::::::::::::::::::i r '''7´:iし ‐''l:::::::::::/ /
ヽ:::::::::::::::::i. ヽ-‐' ヽ i::::::;:::/ /
. ';::::::::::::::::i, ノ/::::〃'
:、 i;::::::::::::::::i. ´,.':::::://' 余計なことを・・・
ヾ i;:::::::::::::::l '´,イ::::::::;'
ヽ i;::::::::::::::! ` 、 /|:::::::::::i
. i;::::::::::::| `_ト,ー‐ ' !::::::::::l
キ // /::::://里/,| /
ュ / |'''' |::::://沙//| /
.ッ \ |‐┐ |::://命/ ノ ヾ、/
: |__」 |/ヾ. / /
ヽ /\ ヽ___ノ / . へ、,/
/ × / { く /
く /_ \ !、.ノ `ー''"
/\ ''" //
| \/、/ ゙′
|\ /|\ ̄
\|
( ・e・)ホッ
( ・e・)シュ
hozen
ほ
318 :
名無し募集中。。。:04/08/12 22:46
( -e-)
319 :
名無し募集中。。。:04/08/12 22:58
お墓参りするガキさん
ガキさんに参られるんなら今すぐ墓下に逝きまつ
縁側で浴衣すがたのまま、うたた寝をしてるガキさん
裾が乱れてるよガキさん
全部夢だった事に気付く俺
しゃなりしゃなり歩くガキさん
深夜の保全
「夜もこの時間になると涼しいね」
「まぁ河原だしな・・・」
「ふぅ・・・いい風・・・」
花火大会が終わってもずっと河原でお互い寄りかかってずっとここにいる
「花火綺麗だったね」
「あぁ」
「また来年も来られるといいなぁ」
「あぁ」
「そしたらまたこうやってずっと話とかしたいなぁ・・・」
月明かりに映るガキさんの顔がちょっと大人っぽく見えた
今年の夏
イイネ!何か15の夏休みって感じがでてる
GJ
イイヨー
今日は山登りにいくのだー家来供ついて来ーい
おれはいつからお前の家来になったのだ....
☆彡.。.:*・゜☆. .。*:。.
◎ / :。
/\\ノノハヽ / .☆゜*・: .。:*゚
/__ _,ヽ( ・e・)/) 。:*゚゜
レ ∨ ⊂ く ゚*:。.*:。.。.:*・゜☆保全ジェル ニィニィだYO
←ノ つつ :。
☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜
( -e-)zzzzzzzzzz
( -e-)zzzzzzzzzz
( -e-)zzzzzzzzzz
寝過ぎ
( ・e・)zzzzzzzzzzzzz
寝たふりをするガキさん
( ;-e-)zzzzzzzzzz
( ・e・)<おなかすいた
つ◎ ドーナツ食え
( ・e・) モグモグ
つ◎0
( ・e-)<ねむくなってきた
春眠暁を覚えず
( -e-)zzzzzzzzzz
寝ているガキさんを後ろから抱きしめる
それに気付いてガキさんが目を覚ます
「あ、ごめん。寝ちゃった・・・」
「いいよ、しばらくこのまま・・・」
「・・・・・」
海を背にしたバルコニーでガキさん頬杖
まるで書きかけの絵みたい
キャンパスを笑顔で染め上げておくれ
_, ,_ ∩
( ・e・)彡 ヒュッ! ヒュッ!
⊂彡
ピロリン
あさー
ひるー
る山ー
お盆保全
お墓参り保全
汗でおでこに張り付く前髪
汗で太ももに張り付くスカート
356 :
名無し募集中。。。:04/08/14 14:03
えらく低空飛行してるね
風に飛ばされる麦わら帽子保全
飛ばされた麦わら帽子を拾いあげる保全
夕焼け保全
( ・e・)
( -e-)zzz
ho
( -e・)
何と無く縁側に出てぼーっと夜空を見上げる15の夜
ポケットの中の飴が暑さでベトベト
食べる?の一言が言えない
その飴は冷やして一人家で食べた
新垣はお土産に何買ってきゃ喜ぶのかなぁ・・・保全
とりあえず食い物だな
ho
ガキさんならそんなもんとっくにフルコンプしてる
煎餅ho
おほほ
朝顔保全
ho
zem
新垣と菩提寺が一緒の俺、墓参りで、たまたま出会う保全
長い石段保全
( ・e・)<<ガッタス! ドドドドン ガッタス! ドドドドン ガッタス! ドドドドン
肝試し保全
ほ
真夏の夜の保全
風ひかないでね
ペパーミント保全
北島金メダルおめでとうホゼン
( ・e・)<サッカーが…
サッカー残念保全
ほ
389 :
名無し募集中。。。:04/08/16 10:44
ぜ
む
ら
か
や
そろそろ宿題やろうかな保全
ho
z
e
ё
宿題そっちのけでオリムピック保全
400
NHK野球やれ保全
ho
ze
n
( ・e・)
(・e・ )
( ・e・)<お昼です
食後のコーヒー保全
セミ保全
雷保全
夕立保全
五輪に夢中保全
ほ
「…ふっ、やるな、新垣」
「…キミもね」
その後、金魚すくい、ヨーヨー釣りと死力を尽くした戦いは続いたが勝負はまったくの互角。
そして俺たちが選んだ最終決戦の舞台はこれ。
くじ引き。
縁日において最も苛酷なフィールド。
そこは技術も知識も必要としない。
必要な要素はただ一つ、運、あるのみ!
ある意味縁日の理不尽さを一つに集約したそんな戦場、それがくじ引き。
ここを制してこそ、まさしく縁日の覇者といえるだろう。
一回300円という暴利ともいえる金額を支払って俺たちはその戦場へと足を踏み入れた。
先手は俺。
箱の中に手を入れて目を閉じる。
さっき必要な要素は運のみといったが、それを掴むための流れというものが実は存在している。
しかしその流れを読むことは容易ではない。
精神を集中させ五感を研ぎ澄ませる。
次第に世界から音が消える。色が消える。
今、この世には俺とくじしか存在していない感覚に陥る。
するとどうだろう、俺の右手はまるで磁石に吸い寄せられるかのように一枚のくじへと伸びていった。
よく箱の中をぐちゃぐちゃにかき回すヤツがいるがあれは素人のやること。
玄人は自分の感じたくじをスマートにすっと取り出すものだ。
…これだぁ!
自分のアンテナに反応したくじを一枚、勢いよく取りあげた。
そのくじが放つオーラ、輝き。
まさしく当たりくじがもつものだ。
勝利を確信した俺は不敵にほくそえんだ。
続けて新垣の番。
箱の中に手をつっこむと、俺と同じように目を静かに閉じた。
きっと新垣もまた流れを読むことのできる人間なのだろう。
カッと目を見開いた後、確信めいたように一枚取り出した。
ニヤリと浮かべた不敵な笑み。
そちらも自信有りといったところか。
いよいよ雌雄を決する時がきた。
「…では、いざ、尋常に」
「勝負!」
二人同時に屋台のおばちゃんにくじを差し出した。
おばちゃんはビリビリとくじを破いてから、まるで流れ作業のようにさらりとこういった。
「はい、どっちもはずれね。 これ、残念賞の素敵な仮面。 また来てねー」
美少女仮面ポ○トリンよろしくの安っぽい派手な仮面を片手に俺たちは呆然と立ち尽くした。
そして俺は昔を思い出す。
…は、はは。
そ、そうだよな、これが縁日だよな。
いくらキングを気取ったところで結局残るのは徒労感と何の役に立つのか分からない景品だけ。
華やかな屋台の灯りに照らされて輝いて見えた景品も一夜明けてみればただのゴミ。
調子に乗ってすくいまくった金魚が3日後にはみんな腹を浮かべてプカプカ浮いていた光景は今でもちょっとしたトラウマだ。
縁日に勝者など存在しない。
しいて言えば儲かった屋台のおっちゃん、おばちゃんが勝者だ。
…今回もまた負け戦だったな。
と、黒澤映画の名台詞を呟いてみた所で、はたと気付いた。
…そういや、青木さんと岡本は?
後ろから冷たい視線が二つ突き刺さるの感じて、俺はおそるおそる振り返った。
「…ずいぶん楽しそうですね」
青木さんが低いドスの効いた声でそう言った。
「…俺たちのこと忘れてなかったか?」
岡本が呆れたような表情を浮かべながらそう言った。
その指摘どおり、新垣との勝負に熱中するあまり二人の事をすっかり忘れてしまっていたのだ。
「い、いやぁ、久しぶりに縁日に来たもんだからついついはしゃいじゃって…、なぁ、新垣?」
「あ、う、うん、そうそう、いやー、お祭りってほんと楽しいね、ね、まどか?」
新垣も二人のことをすっかり忘れてしまっていたのだろう。
少々慌てたように青木さんにそう取り繕った、が。
「…楽しいのは二人だけだったと思うんだけど」
や、やばい、青木さんが完全に切れてる。
藤本さんが時折見せる、今にも人を刺しそうなあのやばい目をしている。
これはなんとかせねば、と俺はある提案をした。
「あ、あの、今から二手に別れて行動しませんか?」
これなら新垣に釣られて縁日に熱中するような失態を防げるし、岡本のお守からも解放される。
岡本にとっても新垣と二人になれるならそんなに悪い話ではないだろう。
そもそも今日は青木さんと二人で祭りに来る予定だったんだ。
その主旨に立ち返る、我ながら妙案。
「あ、そ、それいいね、うん、そうしよう」
新垣も俺の案に飛びついた。
新垣は新垣で二人のことを忘れてしまっていたことを申し訳なく思っているのだろう。
…そもそもコイツが射的で俺の狙った景品を横取りしなければこんなことにはならなかったんだ。
と、責任転嫁をしてみてから話を進める。
「じゃあ俺は青木さんと見て回るから、そっちは二人でっつーことでいい?」
「うん、オーケー、オーケー」
新垣も一緒になって話を進めてくれた。
が、岡本のほうが何故か浮かない顔をしていた。
新垣と二人になれるというチャンスメイクをしてやったというのに一体どうして。
「あ、あたし喉乾いちゃったなぁ。 そういや、あっちでコーラ売ってたよね? ほら、行こ、岡本君」
「…あ、うん」
新垣に引っ張られるようにして岡本は屋台で賑わう通りへと消えて行ったが、やはり表情は曇ったままだった。
「…じゃあ、俺たちも行きましょう。 何か甘いものでも食べましょうか?
りんご飴にわた菓子、カキ氷とかも………って青木さん? 青木さんってば、おーい」
と、青木さんは何かを考え込んでいるかのようにぼんやりと虚空を見つめていた。
目の前でぶんぶんと手を振ってみせるとようやくはっと気がついたようだ。
「あっ、うん、そうだね、私、わたあめ食べたいな。 向こうのほうにお店あったよね」
「う、うん」
「よし、じゃあ、行こっか!」
青木さんはそう元気な声をあげて微笑んでみせた。
でもどこか無理して作ったようなその笑顔は少し寂しげだった。
◇
「あの、ほんとによかったんですか?」
キンキンに冷えたコーラを啜っていると、さっきから何か浮かない表情をしていた岡本くんが突然口を開いた。
「ん、何が?」
「いや、あの、別れて行動することになってしまって」
「だって、今日はもともと岡本くんと一緒に来るはずだったじゃん。 それにまどかとは学校でいつでも話せるし」
「青木のことじゃなくて……アイツと」
その言葉を聞いて、口にしていたコーラを思わず吹き出しそうになってしまった。
ゲホッ、ゲホッとむせるのが収まってからあたしは慌てて反論する。
「えー、何で? 彼は別にどうでもいいよー。 …それに実は今ケンカ中だったし」
「ケンカ……ですか、羨ましいな」
「え、ケンカしてるのが?」
「はい、だってよくいうじゃないですか、『ケンカするほど仲がいい』って」
「ちょっとー、そんなんじゃないってばー。 そもそもね、今回のケンカの原因だって…」
ん、ケンカの原因ってなんだっけ?
なんか結構くだらないことだったような気がするし、それにさっきの縁日合戦ではそんなことすっかり忘れてはしゃいでしまった。
そういえば愛ちゃんとケンカしても次の日とかにはもうお互い忘れてる。
いや、でも彼は愛ちゃんではないし。
…うー、なんだかよくわからなくなってきた。
「ねぇ、岡本くん」
「はい?」
「…ケンカしてみる?」
「いや、いいです」
「どうして? さっきケンカしてるのが羨ましいって」
「ケンカしてる事自体が羨ましいってんじゃなくて、ケンカできるほどの仲だってのが羨ましいんです。
ケンカってのはお互い自分のことをさらけ出さなきゃできないことじゃないですか。そういうのがいいなぁって」
「…ふーん、そういうもんなのかなぁ」
「そういうもんなんです」
「…よくわかんないや」
そう呟いてからもう一度コーラのストローに口をつける。
ずずっと吸い込むと甘い味が一杯に広がって、口の中で炭酸の気泡がシュワシュワとはじけた。
◇
「なーんか、ちょっと作戦失敗しちゃったかな」
わたあめを手にした青木さんは真っ直ぐ前をみたままそう呟いた。
「ん、どーゆーこと?」
「…だって、キミ、里沙といる時すっごい楽しそうなんだもん」
「え? …あのー、ちょっと何か勘違いしてませんか?」
「勘違い…かなぁ。私、結構こういの鋭いんですよ?」
青木さんはそう言って、意味深な表情を浮かべて笑ってみせる。
さっきも見せたような、少し無理したような笑顔。
「ちょっと勘弁してくださいよー」
「それにね、今思うとキミのこと話してる里沙の表情って普段とはちょっと違ったかなぁって」
「…それってどういう」
「はい、こっから先は自分で考えましょー。 …それにさ、今日は一応、私が誘ったんだからせめて今日くらいは私のこと考えて欲しいかな…なーんてね。
…あ、広場のほうで何かやってるね。 行ってみよっか?」
広場の灯りに吸い寄せられるように青木さんは俺を置いて駆けていった。
「あ、ちょ、ちょっと待ってよ」
俺も慌てて後を追う。
広場の照明はやけに眩しげで俺は少しだけ目をひそめた。
>>415-423 間が空いてすいません
ちょっと旅行で家を空けてました
限りなくガキさん不足です
(*^ー゚)b グッジョブ!!ですよ。
岡本君喧嘩してみる?あたりの会話が(・∀・)イイ!!
続きキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
オモシロイ!!!乙です!
428 :
名無し募集中。。。:04/08/17 23:06
キタ━━━━━━(`c_,´(^ー^*(・ 。.・*(VvV从川o・-・)*’ー’)´▽`)・e・) ━━━━━━!!!
最高!!
G d=(^o^)=b J!
高校生活って感じが出てるよね
続きに期待シテルヨ
乙
捕手
投手
一塁手
二塁手
三塁手
遊撃手
左翼手
中堅手
左翼手
指名打者
監督
部長
塾長
塾生
熟女
少女
突然の夕立で雨宿りしているところへ「ぬれちゃったよー」といいながら飛び込んでくる新垣さん
濡れて透けた制服に目のやり場に困る僕
ほ
好けた制服に気がつく、新垣。
腕で隠そうとする。
沈黙が二人を支配する。
フカーツho
朝の保全
暑い朝の保全
朝から突き刺すような日差し保全
高校野球ベスト8保全
もうすぐお昼保全
お昼の保全
食後の保全
お昼寝保全
復旧保全
台風保全
夕方保全
( ・e・)
◇
広場にはすごい人だかりができていた。
その間を縫って覗いてみると、奥の方に安っぽい造りのステージが見える。
その上にはこれまた安っぽい派手なラメの衣装に身を包んだMCの姿。
『さぁー、これでひとまず事前に集った参加者の方に歌って頂きましたが、
ここからは飛び入りで参加したーい、という人を募集しまーす!さぁ、誰かいませんかー!』
どうやらカラオケ大会が行われているらしかった。
しかし司会者の呼びかけも虚しく、ギャラリーはただざわざわとざわめくだけで、なかなか飛び入り参加をしようとするものは現れない。
「そんなこといきなり言われたって、こんな大勢の前でステージに行ける人なんてそうそういないよね」
司会者のやや空回り気味のテンションに青木さんは苦笑いを浮かべながらそう言った。
「うん、確かにね」
俺は相槌を打ちながら、さっきの青木さんの言葉を思い出していた。
『せめて今日くらいは私のこと考えてほしいかな』
そう呟いた青木さんの切なげな横顔。
それでも無理して笑って見せてくれた。
可愛いと思った。守りたいと思った。
そうだよ、たかが一アイドル集団にかまかけてこんなにイイ子を泣かせるなんてとんでもない話だ。
決めた。
今度こそハロプロ関係から卒業する。完全撤退する。
石川さん、飯田さんより一足先に卒業する。
もうグッズにも見向きもしない。テレビやってたって素知らぬ顔だ。
CD、DVDはブック○フに売っぱらう…のはちょっと勿体無いから棚の奥のほうに閉まっておく。
そして俺はまっとうな輝かしい青春を送るんだぁー!
そう心に堅く誓い、ハロプロ卒業宣言に俺は調印した。
今日は記念すべき日だ。
インデペンデンスデイだ。
今、人類の輝かしい歴史の第一歩を俺は踏み出した。
祝杯だぁー、祝杯をあげろー!
と、こうまで堅く結んだ誓いだったが、次の司会者のアナウンスでそれがあっさりとぐらついた。
『賞品は最新型のDVDレコーダーですよー!』
心に左ジャブがヒット。
…それがあれば録画ライフが充実するな。
って俺はもうそういうのは…。
『副賞が全国で使える音楽ギフト券3万円分!』
続けて右ストレート。
…それがあればアルバム10枚カバーできるな。
って、だから…。
『さらに、あー、これファンの人にはたまらないですねー、ある筋から手に入れたモーニング娘。レアグッズ!
でもってさらにシークレット賞品もありますよー、さぁ、誰かいませんかぁー』
な、なにぃ!
綺麗にアッパーカットを打ち抜かれた。
たった今結んだ宣言の調印状が鮮やかに引きちぎられた。
そのシークレットうんぬんは別にいいとして、モーニング娘。レアグッズ!?
一体なんだ?
ある筋って一体どこの筋だ?
そもそもこの縁日にハロプロ関係の商品がやたら多いのはどうしてだ?
バックに新垣のオヤジさんでもついているのか?
何なんだろう、ヤバイ、すごく気になる。
ヤバイ、これはヤバイ。
DVDレコーダー、欲しい。音楽ギフト券、欲しい。レアグッズ、欲しすぎる。
ヤバイ、かなりヤバイ、バリヤバイ。
やばくなーい?って田中さんはいつも誰に問いかけているのだろうか、という疑問を吹き飛ばすくらい、ヤバイ。
しかしながら、俺はバスケの試合でヲタ芸を披露するという、青春の1ページに汚点を残している身だ。
それにこの祭りには俺と同じ学校のヤツも多数来ているはず。
出るわけにはいかない。
ましてこの大観衆の前で娘。メドレーなど歌うわけにはいかない。
同じ過ちを犯すほど愚か者ではない。
しかしあのグッズは欲しい。賞品も欲しい。
DVDレコーダーでTVを録画しつつ、CDを聞きながら、レアグッズを眺める、そんなひと時。
完璧だ…完璧です♪
どうすればいい?
モーヲタから卒業し、まっとうな青春を歩むと決めたこともすっかり忘れて、俺は考えた。
懸命に頭を振り絞って考えた。
その時。
俺の頭の中に閃光が走った。
閃いた。
これだ、これならいける。
まるで紺野さんの秀でた知識と辻さんの奇跡的な発想力を融合させたような閃きだった。
『いませんかー? いなければ締め切っちゃいますよー』
やばい、急がねば。
…これをこうして、と。
「ちょ、ちょっと、どこ行くの!?」
えーい、止めてくれるな青木さん。
男には、男にはやらなきゃいけない時があるんだー!
人ごみを押しのけ掻き分け、ステージの前まで踊り出る。
そして俺は大きく息を吸い込んだ。
「ちょっと待っ…」
「ちょっと待ったー!」
ちょうど俺の声に被さるようにもう一つ、甲高い声が響いた。
俺はその声にびっくりしてそちらを仰ぎ見る。
向こうは向こうでこちらを驚いたように見つめていた。
―――どちらも顔に奇妙な安っぽい仮面をつけていた。
>>466-470 ハロプロ以外の歌で出ればいいじゃん、っていうツッコミは無しで
彼の頭の中にはカラオケ=ハロプロのガキイズムが浸透しきっています
次回でラストです
インデペンデンスデイのとこ好きw
ガキイズムってステキ
(*^ー゚)b グッジョブ!!
GJ!! 乙デス
次回、期待してますよ。
気長に待ってまーす d=(^o^)=b
おつかれです。『夏祭り』でカラオケ大会を、
祭りからはぐれた「僕」の孤独をいじくるきっかけ
としてしか使えなかった自分はこの展開に期待してしまいます
>>474 君のも良かったよ
書いてる人は大変だろうけど
色んなパターンの夏祭りがあって競作みたいでイイ!
GJ !保全
良ネタ多いねこのスレ保全
モー板最後の良心だな
ホ
おはよう
( ・e・)<おはよう
午前の保全
( ・e・)
( ・e-)
( -e-)zzz
( -e-)zzz
( -e-)zzzzzzzzzz
(;-e-)zzzzzzzzzz
煤i ・e-)
( -e・)zzz
なにやってはるんすか
矢部がいるな
( ・e・)<眠いのでおます。
春眠暁を覚えずって夏ですがな
( ・e・)〈里沙お姉ちゃん おやすみ
にぃにぃ保全
>496
妹!?
ガキさん妹いるの?
うむ保全
ここだけの話ろくな高校生活じゃなかったぜ保全
おまえオレ保全
青春時代が夢なんて後からほのぼの思うもの保全
>>503 オサーン乙w 漏レモダケド…orz
根性だの青春だのとぬけぬけ言ってやがる
だからと言って何も俺たち寂しくもねえさあ
・・・僕ら寂しいんだ♪保全
最新保全
新聞配達保全
おはにぃ
コーラ一気飲み保全
朝の保全
ガキさんはまだ夢の中
昼前保全
昼食保全
昼寝保全
ho
ガキさんの部屋でと二人っきりで宿題をやりたい
( ・e・)<24時間TVはじまるよ
ほぜ
ん
( ・e・)<スレ乱立中
( ・e-)
ほ
ぜ
蜩の声が聞こえる夕暮れの川辺
「もう夏も終わりかなぁ」
と肩に寄りかかるガキさん
ひぐらしと読む事を今知りました保全
( -e-)zzz
おやすみガキさmm
( ・e-)zzz
寝不足続きで頭が痛い保全
最新保全
一足早いがオハヨー
オヤスミ
おはようからおやすみまで保全
娘。の写真集は発売が決まった段階で必ずすすめて来る新垣
なのに自分の写真集は何故か黙ってやんの
本人に直接聞いてみたら
からかってもないのにいきなり教科書でバンバン叩かれた
顔真っ赤にしながら
つうことは…………まさか………み、水着!?
ho
z
水着どころか・・・保全
( ・e・)
一夏の体験が(ry
新垣がかわいいので保全
( *・e・)
なんか涼しい保全
宿題に夢中ほほほ
( ・e・)<もう一杯いっとく?
な、なんでコイツが…。
って、なんでも何も、コイツ、レアグッズという響きに釣られたな。
単純なヤツめ……って俺もだけどさ。
俺は口をパクパクさせたまま奇妙な仮面をつけた赤い浴衣を着た女…言わずもがな新垣を見つめた。
それは向こうとて同じこと。
新垣は新垣でさすがに顔バレはマズイと思ったのだろう。
さっきのくじ引きで不本意ながらも手に入れた仮面をつけての参上だった。
そして何を隠そうその仮面は俺の顔にも装着されている。
素晴らしい考えだと思ったこの仮面舞踏会大作戦も客観的にこうしてみるとただの危ないヤツにしか見えない。
なにより、あんなに必死になって考えて行き着いた結論が新垣と一緒だったことに俺はかなり凹んでいた。
『ああーっと、今、奇妙な仮面をつけた二人組みが現れました! さぁ、どうぞステージの上へ!』
へ、二人組み?
…確かにこんな仮面をつけた二人が同時に現れたらどっからどうみてもコンビにしか見えないだろう。
反論の余地もない俺たちは問答無用でステージの上に登らされた。
『さぁ、曲は何を歌ってくれるんでしょうか?』
「あ、あの、モーニング娘。メドレーで」
『いいですねー、レアグッズもありますからねー。 やはりファンの人なんですか?』
「え、い、いや、あ、あのー、は、はい…」
『そうですかー、では優勝目指して頑張ってくださいねー。 それでは張り切っていきましょー、どうぞー!』
マイクを俺たちに手渡して司会者は袖にはけて行った。
ステージ゙には俺と新垣の二人だけがぽつんと残される。
不意に観客の方に目を向けてみて俺は驚いた。
仮面越しに広がる風景は溢れんばかりの人の山だったから。
下で見ているぶんにはここまでの人数だとは思っていなかった。
ステージの下からと上からでは見える景色がこんなにも違うなんて。
観客はみな好奇の視線でにやにやとこちらを見ている。
こんなに大勢の人の前に立ったことなんて今まであっただろうか。
ましてこれから歌を歌うなんて。
勢いだけでステージに上がってしまったが、今さらながらひどい緊張が俺を襲ってきた。
曲を出すのに手間取っているのか、会場は妙な静けさに包まれていて、それが俺の緊張感に拍車をかけている。
や、やばい。
膝がすくんできた。
心臓が口から飛び出しそうだ。
みんなが俺のことを嘲笑っているような気がする。
ステージ上というすでに遅すぎる舞台で、俺は最大級の後悔の念に包まれていた。
前をまっすぐみることができない。
観客が敵のように思えてきた。
とてもじゃないけど歌なんて歌える状態じゃない。
そもそも歌とか特別得意なわけじゃないのに、なんで優勝できると思ってたんだ。
ダメだ、確実に失敗する。
…くそっ、出るんじゃなかった。
後悔がピークに達して、俺は俯いたままマイクをギュッと握り締めた、その時。
―――ぽんぽん。
不意に肩に柔らかな手の平の感触。
はっ、とそちらを振り向くとヘンな仮面をつけた顔が視界に飛び込んできた。
つーか、俺もそのヘンな仮面をつけてるわけだけど。
新垣はちょいちょいと、手招きのしぐさをすると俺の耳に口を近づけてこう囁いた。
「(大丈夫、お客さんは味方だよ♪ いつも通りやろう)」
仮面の下でにっこりと微笑んでからまた前に向き直った。
観客を見つめる、その堂々とした横顔。
…お客さんは味方?
新垣の言葉をもう一度頭の中で繰り返してみてから、俺も観客のほうに向き直ってみた。
…あ。
さっきまであんなに怖かった『観客』という一つの塊。
しかしよく見るとそれが一人一人の人間でできていることを思い出した。
いかつい顔をしたおじさんも、浴衣に身を包んだ女の子も、白髪混じりのおばあさんも、茶髪の若者も。
一人一人別々の、普段はすれ違うだけの人間同士が今こうして同じ場所に集まっている。
それって結構すごい事なんじゃないか。
でもそれがお祭りであり、ライブであるんだ。
そして今こうしてこちらを見ていてくれるということは、少なくとも俺たちの歌を聞いてくれるということ。
きっと力をくれるはずだ。
いや、力に変えるんだ。
そう考えると、いつの間にか足の震えは止まっていた。
カン、カン、カン、カン。
四つ打ちのカウントが響くと新垣がマイクに向かって叫んだ。
「HO ほらいこうぜ!」
俺もすかさず続く。
「そうだみんないこうぜ!」
パート割りは新垣のさっきの指示通り『いつも通り』だった。
『いつも通り』すなわち、いつもカラオケで歌っている通りという意味だ。
よく考えるとこのメドレーだったらもう何十回と新垣と歌ってきている。
知らぬ間に十分練習は積んできてあったのだ。
そしていつものイントロが流れ出す。
新垣が本意気でダンスを踊り始めると、その巧さに会場中がどよめきだした。
…当たり前じゃないか、本物なんだから。
俺は完コピ派ではないが、観客を煽ったり、ラップの部分を歌うことで場を盛り上げた。
ヲタバスケ芸の特訓がこんなところで役に立つとは思わなかった。
新垣の言葉に勇気付けられた俺はすっかりはじけきってステージ上せましと動き回った。
新垣の歌声にふたたび観客からどよめきが巻き起こっている。
…だから本物なんだってば。
それにしても、だ。
ウィアラの『努力!未来!〜』の振りを拳がちぎれんばかりの勢いでやりつつ、新垣の背中を見ながらまじまじと思った。
規模は小さいながらも、まさか同じステージに立って歌う日が来るとは思わなかった。
そしてそのステージの上で、俺は新垣のすごさを改めて実感していた。
たったこれだけの人数でも俺はあれだけ緊張したんだ。
代々木体育館なら、横浜アリーナなら、さいたまスーパーアリーナならどんだけ緊張するんだろう。
それを平然と堂々とやってのける新垣。
この小さな背中が、今、俺にどれだけの安心感を与えてくれているか。
やっぱ、オマエ、ほんとすごいわ。
…ステージに立つのが辛い時期もあったはずだ。
いつだったかネットで“その事”を知った時、俺はこみ上げてくる怒りを押さえきれなかった。
が、当の本人はそんなこと忘れたようにお客さんは味方といいのける。
どうしてそんなことができるのだろうか。
多分、信じているんだろう。
モーニング娘。とモーニング娘。が大好きな人たちのことを。
本人は意識していないかもしれないが、きっと。
…まぁ、そんな小難しいことは考えなくいい。
新垣もきっとこういうだろう。
―――とにかく今を楽しもう。
歌って、踊って、一緒になって盛り上がって。
楽しい。
楽しすぎる。
「「BREAK THROUGH! 自分をぶちやーぶれー!」」
モーニング娘。最高だぁー!
―――――――
―――――
―――
―
『さぁー、優勝は……奇妙な仮面をつけた二人組みー!』
眩いスポットライトが俺たちを包んだ。
新垣が仮面の下で満面の笑みを浮かべていた。
俺もさっきの異常なハイテンションのまま喜びを分かち合いたいところだった。
が、歌い終えてからふと冷静に考えてみて気づいたことがあった。
…これじゃただのカラオケ大会荒らしじゃねぇか。
本物の力を借りて優勝してしまった後ろめたさに俺は包まれていた。
貰うものを貰って一刻も早くステージから降りたい一心だった。
『はい、おめでとうございます!お名前は?』
「な、名前ですか? …て、寺田です!」
ここまできて本名をばらすバカはいない。
大プロデューサーの名を借りてなんとかうまく誤魔化せた。
『寺田さんですね! で、そちらの女の子は…』
「あたしですか? あたし、にいが…」
「(ばかっ、本名はマズい!)」
そう耳打ちしながら肘でつついた。
「(あ、そ、そっか) えーと、えーと、あ、アラガキっていいまーす! アラッチって呼んでね、エヘっ♪」
アラガキ…もとい新垣の寒い自己紹介に会場が見事に凍りついた。
司会者もその空気を感じ取ったのか、早いとこ賞品渡してこの場を締めようという気になってくれたらしい。
ナイスだ、アラガキ、いや新垣。
『はい、じゃあまずシークレット賞品のこちらから』
司会者から綺麗に包装された箱を受け取る。
こんなもんはいい。
早く、残りの賞品をよこせ。
俺の額から冷や汗が滴り落ちる。
『さぁ、では続いてモーニング娘。レアグッズです!』
「はいはーい♪」
新垣が嬉々として賞品を受け取りに行く。
が、俺には見えてしまった。
仮面を装着するため耳にかけられた輪ゴムがずれかけて今にも落ちそうなのを。
きっとさっきの本意気のダンスのせいだろう。
新垣は喜びのあまりまったく気づいていないようだったが。
「ちょ、やば…」
『い』、まで言い終えることができなかった。
新垣の仮面がぽとりと地面に落ちた。
会場中がシーンと静まり返る。
司会の人が口をぽかんと開けて、新垣の顔を呆然と見つめた。
『あ、あなたはひょっとしてモーニング娘。の…』
「やばい、バレた! 逃げるぞ!」
「合点!」
俺は新垣の手を引いて即座に駆け出した。
会場はまだ呆気にとられた雰囲気で誰かが追ってくる気配はない。
しかしながら俺は一刻も早くこの場所から離れたかった。
が、新垣は慣れない浴衣に足元が草履ということもありなかなかスピードに乗れない。
ちっ、しょーがない。
「ほらっ、乗れ」
俺は立てひざをついて新垣に背中を差し出した。
「う、うん」
新垣をおぶった俺は必死に走った。
無我夢中で祭り会場を突破し、全力疾走で街を駆け抜けた。
◇
「ふー、こ、ここまでくればさすがに大丈夫だろ」
俺たちは近隣の小さな公園へと駆け込んだ。
人を背負っての全力疾走ですっかり体力を使い果たした俺は地面にゴロリと仰向けに。
夜空にぽっかりと月が浮かんでいるのが見えた。
「ちょっとー、大丈夫かい? …ひょっとして重かった?」
新垣は俺が輪投げで獲得した娘。うちわでパタパタと顔のあたりを扇ぎながらそう訊いてきた。
「ああ」
「…そういう時は嘘でも、『そんなことない』っていうんだよ」
「ソンナコトナイ」
「…全然気持ちがこもってないんですけど」
新垣がうちわでパチッと俺の頭を叩いた。
全然痛くなかった。
むしろその優しい感触に俺は頬を緩ませた。
と、何かに気づいたように新垣は突然大声を上げた。
「あー!」
「何だよ」
「レアグッズ貰ってない…」
「…DVDレコーダーにCD券もな」
「えー、何だったんだろ、気になるなー。 ね、今からもう一回貰いに行こうよ」
「…何のために必死こいてここまで逃げてきたと思ってんだ?」
汗だくの俺がそう言いながら新垣をジロリと睨む。
本当に残念そうな表情の新垣が可笑しくて、新垣は新垣で俺の必死な顔が面白かったのか、俺たちは同時に吹き出した。
「ちょ、オマエ、笑うなよ」
「そっちだって」
公園に響く二人の笑い声。
すると、そこにもう二つ、音が割り込んできた。
携帯電話の電子音。
しかも同じ着メロだった。
お互い顔を見合わせてから俺はポケットから、新垣は巾着からそれぞれ携帯を取り出した。
画面を開いてみると青木さんからのメールだった。
そこにはこう書かれていた。
『ごめんなさい。
キミがあんなことをするような人だとは思いませんでした。
ちょっと付き合い方を考えさせてください』
…これは遠まわしながらつまるところ、要するにそういう意味だよなぁ。
「ははっ、俺、フラれたみたい」
「はぁ? まどかに? うわぁー、もったいなーい。 ………ってあたしもか」
「は、どういうこと?」
新垣は携帯の画面をこちらに向けてみせた。
そこに書かれていたのは岡本からのメールで、『新垣さんという人をちょっと誤解してました』とかそんな内容。
…はぁ?
俺は目を疑った。
誤解も何も新垣はもとからあんなヤツで岡本もそういうところを好きになったんじゃねえのかよ。
そんなに簡単に揺らぐような軽い気持ちだったのかよ。
疑問と怒りが同時に込み上げてきた瞬間、再び同じ着信音が夜の公園に響いた。
またお互い顔を見合わせてから携帯を操作する。
…今度は岡本からのメールだった。
『いくら鈍い俺でもさすがに気づいたよ。
それに俺にはあんな風に新垣さんと一緒に歌えないからな。
…新垣さんはオマエに任せたぞ!』
…あのバカ、余計な気、使いやがって。
精一杯の強がりがにじみ出ている文章をみて俺は少し苦笑いを浮かべた。
そしてちょっとでも岡本の気持ちを疑ってしまったことを恥じると共に、その気遣いに深く感謝した。
なんだかとてもほっとしている自分がいた。
ほんとうに、すまない。
けど、今、はっきりと分かった。
鈍かったのは俺のほうだった。
俺、最初っから新垣のこと……。
ちらりと顔をあげて新垣の顔を覗き見ると、メールを見ている新垣の頬がほんのりと赤く染まっているように見えた。
「…メール、誰から?」
「え? …ううん、べ、別に大したことじゃないよ! …そっちは?」
「あ、いや、こっちも別に…」
「…ふーん」
話を逸らすように新垣は唯一獲得したシークレット賞品の箱を指差した。
「あ、ねぇねぇ、そういや、その中身、何かな?」
「…さぁ? 開けてみるか」
丁寧な包装をバリバリと破っていく。
綺麗な箱をパカッと開けて二人で中身を覗き込んだ。
「うわぁ……」
◇
―――ねぇ、ほらっ、綺麗♪
―――おいっ、ばかっ、こっち向けんなって
―――これ手にもってやっていいの?
―――ほら、危ないからちょっと離れて
―――なんかさぁ、両手にもってぐるぐるーって回したくならない?
―――…危ないからやるなよ
―――それはやれってことですよね?
―――…いや、違うから
―――それぇー♪
―――わぁー、だからやるなって! 熱ぃっ! ちょっ、オマエ、それ禁止!
―――あはは♪
―――あはは、じゃねぇー!
シークレット賞品の花火セットはものすごい勢いで消化されていった。
手持ち花火、噴出式花火、ロケット花火、その他もろもろ。
夏の夜に赤、青、黄、緑…様々な色彩がはじけた。
そしてとうとう残すは―――俺たちが偶然にも携帯の着メロに設定していたあの花火だけになった。
「あとはコレだけか…」
「…うん」
束から一本ずつ抜き取ってそっと火を点す。
火玉がぼうっと赤く染まり、初め小さな炎が噴き出す。
優しげなその赤い火は俺たちの顔も赤く照らした。
やがて大きく膨らんだ玉から大きな火花がぱちぱちとはじける。
そして火花は次第に細くなっていき、はらはらと舞い落ち、最後に火玉がぽとりと地面に落ちる。
俺たちはなんとなく無言のまま線香花火に火を点していった。
まるで終わり行く夏を燃やすかのように花火は優しい火を放ち続け、その数は緩やかに、でも確実に減っていく。
最後、線香花火は計ったかのようにちょうど残り一本となった。
新垣がそれを手に取ると俺のすぐ隣まで来て、目の前にすっと差し出した。
俺は何も言わずに、新垣の持っている部分の下にそっと手を添えて。
―――新垣の顔が俺のすぐ側にあった。
―――線香花火をもつ新垣の右手と俺の左手は今にも触れそうだった。
―――でも、何故かそれに触れることはできずに。
―――まだ火の点っていない一本の線香花火を二人でただじっと見つめて。
そして、ばくばくと高鳴る心臓に少しだけ震える右手で俺はライターを擦った、が。
かちっ、かちっ。
「…あれ?」
セットに同封されていたライターは間抜けな音を立てるばかり。
何度やっても同じだった。
くそっ、不良品よこしやがって。
張り詰めていた空気が緩んでいくのを感じて、俺は慌てて立ち上がった。
「…ちょっと待ってて、速攻でライター買ってくるから」
そう言って走りだそうとした俺の背後から新垣の声がした。
「いいよ、行かなくて」
「…へ?」
意外な言葉に俺は間抜けな声と共に振り返った。
「いいの」
「いいって、だって…」
「あのね、さっきのメール」
「メール?」
「うん、あれね、実はまどかからでね…、『来年の祭りはアンタ達2人で行きなさい!』だってさ」
「…青木さんが?」
「うん…で、この花火さ」
新垣が線香花火を目の高さにぷらぷらと持ち上げた。
「あたし、取っておくから、来年の夏まで。
でさ、また来年、花火やろうよ。
お祭り行って、花火やって。
これはその約束のしるし」
新垣がにっこりと微笑んだ。
まるで今日の月みたいに優しげで静かな微笑みだった。
…そっか、そうだよな。
夏なんてまた来るもんな。
「…花火、しけんなきゃいいけどな」
「大丈夫だよ、きっと」
新垣は自信を持って、強くそう言い切った。
◇
公園のベンチに座って取り留めの無いことを話していた。
夜に吹く風はひやりと涼しくて、静かに夏を吹き飛ばして行く。
俺は少し切なくなってぽつりと呟いた。
「あー、今年の夏もそろそろ終わりかぁ……さらばっ、夏よ」
「そだね…ま、あたしはまだこれからだけど」
「へ、なんで?」
「だってハワイ行くもん、今度」
「…あー、そうじゃん! ちょっとオマエだけずりぃぞ! …俺も連れてけ」
「ちゃんと申し込んだ? 代金払った?」
「あんな金額、高校生がぽんと出せるわけないだろっ」
「じゃー、無理だなぁ、残念だなぁ。 ハワイの青い海、澄んだ空、モーニング娘。との触れ合い…プライスレス」
「プライスレスじゃねぇよ、二十ウン万だよっ! …いいよ、俺は日本で大人しく宿題やってるから」
「…しゅくだい? …あー、宿題、忘れてたー! どうしよ、まだ全然手つけてないよぉ」
「はは、そんなこったろうと思った。 ハワイの空の下、せっせとやればいいじゃん」
「かくなるうえは……センパイ、見せてつかぁーさいっ!」
「誰がセンパイだ、誰が」
「お土産、はずみますからぁ」
「やだね」
「ケチ!」
「ガキ!」
「うわぁー最悪!」
「……!」
「……!」
…せっかくいい雰囲気だと思ったのに、結局はこうなるのね。
ま、エンドレスサマーっつうことで。
来年までこの夏がずっと続けばいいなぁって少し思ったり、思わなかったり。
―――――――
―――――
―――
―
後日発売されたB○BUKAの見出し
『○ー娘。五期メンバー、新○里沙、地元の祭りでカラオケ大会荒らし!?』
―――endless summer
>>546-569 結局前作とほぼ似たようなオチです
夏はやっぱりあの歌だなということで、ラストシーンを書きたいがために始めたようなものでした
お付き合いありがとうございました
最後に、ハワイ………_| ̄|○
と、思いきや写真集キタ━━━━━━( ・e・)━━━━━━ !!!!!
G!!J!!
GJGJ!!
素晴らしいです〜。
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
ガキさーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!!!!
ぐっじょば!
その後マネージャーの実家がたまたま近くで(俺設定)里帰りしていたマネが偶然目撃
二人が引き離される妄想までしてしまった
とても良かったですよー。
お疲れ様でした。 (*・e・)b グッジョブ!!
良い仕事!
GJ!おつかれー
完結しない作品が多い中
最高のラストで良かった
ちょっと「俺」に嫉妬してしまったよ
( ・e・)
( ・e・)b<よかったっす!乙なのだ!
グッジョ!
良かったッス
ガキ! のところで笑ってしまったし
就寝前保全
おやすみ保
おほほ
寝るho
お客さんは味方だよ♪は良いセリフだな
ラストには、あの歌が頭に浮かんだよ、娘。も良い歌歌ってるよな
最初から読みたくなった GJでした。
GJそして乙華麗です
眠れないのでなんとなく保全
GJ!本当に細かい部分までよく出来てた
朝の保全
午前の保全
昼前保全
昼食終了保全
ほほほ
ぜぜぜ
595 :
名無し募集中。。。:04/08/23 17:01
age
むむむ
夕立保全
晩御飯保全
ho
600
禅
写真集待ち遠しいな
ホッシュル!ホッシュル!
( ・e・)
ガキさんの写真集は水着はいらないからセーラー服とか袴姿とか欲しい
今、
>>605がいいこと言った!!
袴姿のガキさんか。弓とか構えてる感じ?
いなせなガキさんいいな
おませなガキさんに見えてしまったことは秘密にしておこう
>>606 そうそうそんな感じで
普通の高校生活のような写真が見たいの
( -e-)zzz
深夜の保全
就寝保全
朝の保全
朝食保全
朝の散歩保全
「今日は暑くなりそうだねー」と言いながら図書館へと歩くガキさん
並んで歩くのは気恥ずかしいから数歩さがってガキさんの後ろをついていく俺
見上げると青い空 白い雲 セミの声
現実に戻ると、宿題に追われる、俺たち・・・。
( ・e・)ノシ <ガンガレ!
一休み保全
おやつ保全
午後の保全
( ・e・)
( -e-) zzz
ふと見ると居眠りをしている新垣保全
626 :
名無し募集中。。。:04/08/24 18:39
〜
甲子園のスタンドで同級生を応援しているガキさん
自分の高校が優勝して
友人達と涙を流して喜びあう新垣
フェンスの向こうから
「おつかれーっ!よく頑張った!」と新垣の笑顔
ガッツポーズの俺 親指を立てて返す新垣
631 :
名無し募集中。。。 :04/08/24 19:27
ガッツポーズの俺
おまえかよw
麦わら帽子で
ガキさんにはぜひザ・バーズの「ふり向くな君は美しい」を歌ってほしい
君は美しい保全
ガキさんとの長電話で親に怒られる
っていうか携帯電話があるからそんなそんな光景ももうほとんどお目にかかれないんだけど
ここだけの話、目覚ましアラーム以外携帯が鳴らない俺保全
ho
>>637 明日くらいヲタともにメールしてみようとオモタ
就寝保全
起床保全
まだ眠い朝の保全