もしもミキティが幼なじみの隣の娘だったら 13冊目
1 :
名無し募集中。。。:
2 :
名無し募集中。。。:04/07/23 22:28
紺野ぶっ殺されねぇかなあ
3 :
名無し募集中。。。:04/07/23 22:37
__
,,r‐''"~~´:::::::::::::゙~''''‐-、,
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/ ......::::::::::::ィ::::::::// ヽ:::::ト、::::::::::::::::........ヽ
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i::::::i:::::/'|::/ |/ / ! ヽ::|ヽ:::::i:::::::::l
l:::::::|:::/ .i/ ヽ:| ゙、::::i:::::::::|
|:::::::|/ ゙'! ヽ,!:::::::::|
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|::::::;;;;;| |;;;;:::::::::| ばれたか。。
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_,,,r-┴、::;;;;;ヽ、 ノ;;;:::::-‐-、
/ 、 、 ヽヽ-,;;;゙ヽ、 \/ ,,,イr/´/ ,r ゙'ヽ、
 ̄ ̄\,,,ヽ、,,i、,,,i、ノ' ̄ ゙゙̄'''‐- ...,,,,,,,,,,,,,,,,.... -‐'''~  ̄(,,しL,/,,,r'~,,,-‐' ̄
4 :
名無し募集中。。。:04/07/23 22:38
だめだこりゃ乙!
5 :
名無し募集中。。。:04/07/23 23:02
ほぜん
6 :
名無し募集中。。。 :04/07/23 23:03
新スレおめ! そしてミキティキャワ!
ノノハヽ∩ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
川VvV从 < オイーーーーーーーッス!
_ / / / \_______________
\⊂ノ ̄ ̄ ̄ ̄\
||\ \
||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
|| || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
.|| ||
( T▽T)<NO dat落ち!
全角かよ
藤本せんせーっ!
m9(〜^◇^)<間違えた!!
15 :
名無し募集中。。。 :04/07/24 01:42
同じとこ巡回してる奴が多数いるな
だめだこりゃ深夜保全
保護
藤
日曜日のオレの部屋にて・・・
「ね〜○○、プール行こうよ」
「やだよ、暑いのに」
「水に入ったら涼しくなるよ」
「クーラーの効いた部屋にいるほうが涼しいじゃん」
「じゃあ暑くしてやる!」
美貴が後ろからくっついてきた。
「わかったわかった!行くよ!暑苦しいからくっつくな!」
「へへへ、やったね♪」
不覚にもドキドキしてしまいカァーッと体がアツくなった。
(水に浸かって頭を冷やそう・・・)
だめだこりゃ保全
保全します。
ho
ze
ほ
ぜ
前スレ、終り間際になっても頻繁に更新されてるな。ちょっとスレ立て早かったか?
というわけでホゼン
m9(〜^◇^)<漏れの間違いだというのか?
>>30 拗ねんなよw ちゃんとホゼンしとくからさ
使えねえ1がスレのふいんきを悪くしてんだよ
気付けよカス
川*VvV)<みきみき♪
新しいTVを買った。
「やっぱこれからのTVは薄型だよな〜。デザインもスッキリしてるし場所とらないし。」
「そうよね〜。」
「そういや誰かさんの胸も薄型でスッキリしてて・・・」
バキッ!ドカッ!
TVの画面には血まみれの俺の顔面が映っていた。
だめだこりゃ
_, ,_ 美貴はアクオスかっ!
川VvV从
⊂彡☆;)∀^)←
>>37 スパーン!!
川*VvV)<みきみき♪
_, ,_
川VvV从
川*VvV)
美貴は俺の考えてる事が分かるようだ
たとえば乳のことを考えているt(ガッ!
こうなる…
川*VvV)<みきみき♪
ほ
前スレ>>.840
一方、遅れてスタートした俺と松浦さんはというと・・・
「松浦さん・・・ひとつ謝りたい事があるんだけど」
「何?どうかしたの!?」
「言いにくいんだけど・・・ここってどこ?」
「えっ?もしかして道知らないのに先に歩いてたの?」
「はい・・・・・」
俺がそう言うと、松浦さんはがっくりと肩を落としてこう言った。
「まったく、本当に○○君って馬鹿だね・・・」
「しょうがないでしょ!迷ったもんは」
「まぁ、あたしも道知らないんだけどね」
「・・・・・・・ちょっと今、普通にとてつもない事言わなかった?道を知らないとか・・・」
「うん。言ったよ、亀井ちゃんには大体の場所しか聞いてないもん」
俺は、頭を抱えるしかなかった・・・
>>47 「はぁ、何でこうなるんだか・・・とにかく、帰り道だけは覚えてるから美貴達と合流して旅館に帰ろう」
「そうだね。でも、あたしたちが迷ったってことは、美貴たんと梨華ちゃんも迷ってるんだろうね・・・・・」
「まぁ、そうだろうな。早く探して帰るとしますか!」
俺と松浦さんは、今度は美貴たちを探すために再び歩き始める。
少し歩いていくと、木の陰に人影らしいものが見えたので走って行く。
だが、そこにいたのは美貴と石川さんではなく小さな小学生くらいの女の子だった。
「ここで何してるんだ?もう夜だってのに」
女の子は、俺の言葉に答えず逆に質問をしてきた。
「お兄ちゃんたち、誰か探してるの?」
「んっ、あぁ。そうだけど・・・って、だからこんな時間に小学生が何してんだよ」
「あっち・・・ここを真っ直ぐに行った古い小屋に、お姉ちゃんが二人逃げて行ったよ」
女の子は俺の質問に答えずに、一定の方向を指差して淡々と話すだけ・・・
「そっか、お前も一緒に来いよ。ついでに家まで送ってやるから」
フルフルと、首を振ると女の子は小さく呟く。
「お姉ちゃんにごめんなさいって言っておいてください。私、驚かせちゃったから」
そう言うと、女の子はフッと消えてしまった。
「幽霊・・・だったの?」
「あぁ、そうみたいだ・・・」
何故だろう・・・幽霊を見たのにもかかわらず、俺と松浦さんは驚く事がなかった。
「行こうか、美貴たんと梨華ちゃんのとこに・・・」
「あぁ・・・・・」
俺たちは、女の子が教えてくれた道を真っ直ぐと歩いていく。
すると、言われた通り古い小屋がそこには建っていた。
>>48 近づくと小屋の中から、美貴と石川さんの声が聞こえてくる。
「あっ、藤本さん。こんばんは、幸うす子です・・・・・」
「梨華ちゃんが、変なこと言い始めた・・・亜弥ちゃん、○○早く来てよ!!」
いまいち中の状況が掴めないため、しばらく様子を見ることにした。
「梨華ちゃん、ゴメン!!」
美貴の声が聞こえると同時に、ビシッ!!という不思議な音が聞こえる。
もうすこし、中で何が起きているのか聞いていたい気分だったが松浦さんは流石に耐えられなくなったのか扉を開けた。
「美貴たん、梨華ちゃん!!」
「亜弥ちゃん・・・○○、遅いよ・・・・・」
「悪い悪い。中で何してるのか分からなかったからさ、様子見てたんだ」
既に、気力もないのかいつもなら殴られるような事を言っても殴ろうとはしなかった。
「それより、早く梨華ちゃんのこと連れて旅館に戻ろうよ。またお化けが出るからさ」
「お化け?何言ってんだお前、そのお化けの女の子が教えてくれたんだぞ。美貴と石川さんがここにいるって」
>>49 「はぁ?あんたこそ何言ってんの、美貴と梨華ちゃんはお化けに追いかけられたんだよ」
「だから、お化けの女の子が驚かせてゴメンなさいって言ってたんだよ」
美貴は、目をパチパチさせると俺と松浦さんの顔を『ホントに?』というような顔で見つめる。
「嘘じゃないよ。美貴たんと梨華ちゃんのこと見つけられたのはその子のおかげだから」
「そっか、ありがとねーーーっ!!」
息を目一杯吸い込むと、美貴は大きな声でそう叫んだ。
すると、その声に応えるかのように木々がザワザワと揺れ、少しあの女の子の姿が見えたような気がした。
「じゃあ、そろそろ旅館に戻るか。石川さんの事運ばなきゃいけないしな」
結局、俺たちが旅館に戻ることが出来たのは12時を過ぎた頃になってしまった。
「今日は疲れたよ・・・大体肝試しに行こうって言ったの誰よ?」
(松浦さんあんただよ・・・・・)
心の中でだけ突っ込んでおく事にしよう・・・・・
石川さんを見てみると、よっぽど美貴の一撃がきつかったのか俺の背中で気絶したままだ。
>>50 「なぁ、美貴?」
「んっ、何?」
「お前少しは手加減してやれよな。石川さんは俺と違ってなれてないんだからさ」
「これでも手加減したんだけど・・・」
「まぁ、石川さんが起きたら謝っとけ」
「そうだね。仕方ないとは言っても、悪い事しちゃったからね」
「おう!んじゃ、おやすみ」
「うん、おやすみ。梨華ちゃんに変な事するなよ」
「アホか!気絶してんだからそんなことするわけねーだろ」
「分かってるよ。言ってみただけ」
俺は石川さんを背負って自分の部屋へ、美貴は松浦さんの待っている部屋へと戻った。
「石川さんも大変な目に遭ったもんだな・・・明日になれば目ぇ覚めるだろうけどな」
石川さんを布団に寝かせ、俺も自分の布団に入り眠りにつく。
2日目は、幽霊に出会ったり道に迷ったりで大変だったが何とか無事に過ごす事ができた。
石川さんとは、3日目に一応絡みがある予定です・・・
よろしくお願いしますm(_ _)m
52 :
名無し募集中。。。 :04/07/25 13:19
乙乙乙
53 :
名無し募集中。。。:04/07/25 13:47
乙です
乙。
幽霊に会ったり藤本に石川が気絶させられたりしてんのに無事なんだ…w
それもそうですね・・・すいません。
57 :
名無し募集中。。。:04/07/25 15:03
早く続きが読みたいYO!!作者さん気楽に書いてくださいね
58 :
名無し募集中。。。:04/07/25 15:28
前スレ落ちました。ログはありますがどうしますか?
59 :
名無し募集中。。。:04/07/25 16:06
どうにかしてください
あれ?ここ保管庫ないんだっけ?
jpgになってるけど、txtに拡張子を変えればメモ帳で見れるよ
ほ
ze
n
川*VvV)<みきみき♪
>>60 あったよ。ただ、サイトの管理人さんのサーバーがクラッシュして消えた。
また作り直すみたいな事言ってくれてたような・・?
管理人さん、一日も早い復旧を期待してます。
川*VvV)<みきみき♪
从VvV) <みきみき♪
hozen no hanamiti
ホジェンリオ・ノゲイラ
73 :
名無し募集中。。。:04/07/26 04:37
作家さんがんばれ保全
ho
保全
ho
hoze
78 :
名無し募集中。。。:04/07/26 13:18
気楽に書いてね 乙
79 :
名無し募集中。。。:04/07/26 14:39
続きよろ〜
ho
ze
前スレで今宵の月のようにを書いたものです
新しいのが出来たのでうpさせてもらいます。前回よりも長めです
1
よく晴れた日曜日の、クソ暑い体育館。バスケットボールの試合。俺にとって、三度目の練習試合。
あいつの声がやけに大きく聞こえる。うるさいほどに。
「…また来てるね、あのコ」
隣に座っている小山田がつぶやいた。今年、バスケ部に入ったのは俺とコイツだけだ。
「ああ。み…。B組の藤本だろ」
「へー。藤本さんって言うんだ」
言っているそばから、『ガンバレー』や『走れ、走れ』という声が耳に入ってきた。
5分弱を残して、スコアは90−31。
大差で負けているのは、俺達の高校。部員全員、初心者で一年生の俺ですらベンチに入れる弱小チームだ。
大きすぎる応援の声。
恥ずかしいっての。美貴のやつ…。来なくていいって言ってるのに。
俺は頭を抱えた。
「あのコ。いいね。かわいいし、なんかいい」
俺は小山田を見た。小山田は美貴を見ていた。こういうことを平気で言えるのがこいつのいいところであり、変わったところでもある。
「小山田!用意しろ」
監督(といっても、バスケ部の顧問を押し付けられた世界史の教師)の声が響いた。
「はい!」
小山田は急いでビブスを脱ぎ、
「なんか、太陽みたいなコだ」
と、俺にささやいた。
「お、おい。小山…」
俺の声をさえぎるようにブザーが鳴って、小山田が入っていった。
これで、試合に出ていないのは俺だけだ。美貴が二階席から俺の方を見ているのが分かる。
俺は慌てて目を逸らした。
『太陽みたいなコ』から。
2
美貴はなぜか目立つやつだ。いわゆるスター性ってやつを備えているんだろう。
あのサバサバした性格。友達も多い。それにあの顔。男の友達も多い。
勉強は…まぁアレだけど、運動神経もいい。入学式から三ヶ月足らずでもう、クラスだけじゃなく学年全部の人気者。
それに比べて。
俺は地味…じゃなくて、ふつうだ。友達の人数も、勉強の方も、運動神経も。
ちょっと、ほんのちょっと背が低いだけの、ふつうの高校一年生。
ガキの頃から一緒に遊び、同じように過ごしてきたはずなのに、いつからこんなに差がついちゃったんだろう…。
場内に長いブザーが鳴り響く。98−41。
今回も俺が出場することなく、試合は終了した。
「おつかれ」
俺は小山田にタオルを投げた。
「…サンキュ」
小山田はタオルを受け取ると、汗をぬぐいながらドカッと俺の横に腰掛ける。
コイツにはまだ『負けて悔しい』って感情が残っているらしい。もちろん俺にもある。
それに比べて…。
「いやー、負けちまったな」「やっぱり北高はつえぇーよ、マジで」「まぁ、俺たちにしちゃ、よくやったほうじゃねえの」「ポカリうめぇー」
先輩たちの声にむかつくやら、情けないやら…。
「おいっ、一年!先行ってるから。ちゃんと片しとけよ」
そう言って、体育館から出て行った。
3
「……そろそろ、片そうか」
人気がなくなったのを見計らって小山田が言った。
「お前は座ってろよ。疲れてるだろ。俺がやっから」
俺が立ち上がると同時に、小山田も立ち上がる。
「4分ちょっとしか出てないんだから、疲れてないよ」
「そうか。…それじゃあ、さっさと片付けますか」
脱ぎ散らかされたビブスを一箇所に集め、スコアボードとベンチを仕舞う。汗にまみれたボールを磨き終えると、後は床を拭くだけだ。
俺たちは用具入れから大きなモップを取り出した。その時、ある女が体育館に入ってきた。
「あれ?あのコ…」
小山田がなにを言おうとしているかは、安易に想像出来る。そうだよ。噂の藤本さんだ。
美貴は一直線に俺のほうへ向かって来た。隣で小山田の驚く顔が見えた。
「おいっ」
「…なんだよ。…どけよ。今から、床拭くんだから」
美貴は、さっと脇へ移動した。
「残念だったな」「……」
俺は黙ったまま床を拭き始めた。
「あの…。知り合いなの?」「ああ。ちょっとな」
小山田の問いに即答して、床掃除を続ける。
「元気出しなよ」
俺は手を止めて、美貴に向き直った。
「うるせーよ。俺は元気だよ。全然落ち込んでねぇよ。ほっといてくれ」
吐き捨てるようなその声に、美貴の顔色が見る見る変わっていく。
「…なによそれ。ミキにそんな言い方していいと思ってんの」
「うるさいって言ってんだよ。とっとと帰れ」
美貴は顔を真っ赤にしながら、走って体育館を出て行った。
「…いいの?藤本さん、怒って行っちゃったよ」
「いいの、いいの。さっさと終わらせようぜ。あとちょっとだ」
俺は再び床を拭き始めた。
4
「へえ。幼馴染か」
「そう、ただの幼馴染」
片付けを終え、制服に着替えた俺たちは、校庭を歩いていた。日が傾き、温度を下げた風がモヤついていた俺の頭を少しずつ冷ます。
さっきは冷たかったかな、あいつが悪いわけじゃないのに…。いや、そんなことない。これでいいんだ。来なくていいって言ってるんだから。でも…。
まだ残っている冷め切れない感情の間で、俺の心はヤジロベーのように行ったり来たりを繰り返す。
校門まで後少し、ってところで小山田は急に足を止め俺を見た。
「ホントに、ただの幼馴染?」
「なんだよ」
小山田があごをしゃくる。校門の前でぶすっとしながら立っている美貴が見えた。
「俺、先行くね」
小山田はダッシュで走り去った。
俺は大きくため息をついて、鬼のような顔をしている美貴の方へ歩き出した。
「負けちゃうのは仕方ないけど、試合に出してもらえないってのは、どうなのよ」
「…仕方ないだろ。まだ一年なんだから」
日曜日。夕暮れの帰り道と学生服姿の二人。
すれ違う人たちは、まずは隣の美貴を見る。その後、俺を見る。そして、薄ら笑いを浮かべる。
不思議なんだろう。美貴みたいな女と俺みたいな男が一緒に歩いていることが。
美貴のことは嫌いじゃない。むしろ…。いやいや、そんなことはどうでもいい。
ただ、一緒にいることで俺がどれだけコンプレックスを感じているのか、美貴は分かっていないようだ。
「でも、あの一緒にいた男のコ。あのコは出てたじゃない」
「あぁ。小山田か?E組の小山田。あいつは特別」
「小山田君っていうんだ。あのコも一年生でしょ?あんたよりはましだけど、そんなに背も高いほうじゃないし」
「アイツはミニバス経験者だよ。中学でもやってたらしいし…。三年の先輩より、多分あいつの方がうまい」
「そうなんだ。…ちょっと待ってよ。そんな小山田君が5分しか出れないんなら、あんたいつになったら出れるのよ」
こういうことを平気で言うところが美貴のいいところであり、むかつくところでもある。
「…俺に聞くなよ」
5
「あんた、ダンクとか出来そうにないもんね。チビだから」
「チビッて言うな」
そうなのである。実は俺の身長は151。美貴よりも低い。それが俺のコンプレックスをさらに…。
「そうそう。アリウープだっけ?アウリープだったかな?あれ出来る?」
俺の頭の中なんて、美貴には興味ないらしい。
「……分かってて言ってるのか?ダンクも出来ないのに出来るわけねぇだろ。それに、高校生で出来るやつなんか、ほとんどいねえ。マンガじゃないんだから」
「そうなんだ。じゃあ、ダブルスクラッチっていうやつは?」
ダブルスクラッチ?ああ、ダブルクラッチのことか。
「出来るかっての」
「なーんだ。つまんないの」
つまんないって…。無茶言うなよ。バスケ始めてまだ三ヶ月も経ってないんだから。
俺が口を開きかけてところで、いきなり腕を掴まれた。
「なっ、なんだよ…」
「信号、赤だよ。なに、ボーっとしてんの」
見てみると確かに信号は赤だった。バツが悪くて目を逸らす。その先には磨きぬかれたショーウィンドウがあり、そこに美貴と俺が映っていた。
映り栄えのするかわいい(一応そう言うことにしておいてやる)女の子。その横に立つ背の低い地味な(じゃなくて普通の)男。
やっぱり…。どう見ても、釣り合いが取れてない。
自分自身、そう思うんだ。周りの人達に薄ら笑いを浮かべられるのも、うなずける。
「…だから、ボーっとしてんじゃないの。行くよ」
「ああ」
美貴に促されて、青に変わった横断歩道を歩き出した。
このままじゃダメだ。
6
次の日の放課後。大差で負けたって言うのに、部活は休みだった。
なんでも、試合の次の日は休みにするという、眠たい決まりがあるらしい。
俺は小山田を誘って、体育館に来ていた。もちろん練習のためだ。
先輩に見つかるとヤバイが、やる気のないあの人たちが体育館をのぞきに来ることはないだろう。
ガコッ
俺のレイアップシュートはリングにはじかれ、あさっての方向へ転がっていった。
「上手くいかねえな」
「外れたけど、そんなに悪くないよ。フォームも安定してきたし」
小山田はドリブルを始めると、流れるようなフォームで…シュート。
パサッ
キレイにリングネットを揺らす。
「後は手首。力入りすぎてる。それと目線が…あれっ。また来たよ。太陽のあのコ…」
小山田の言う『太陽のコ』とはもちろん美貴のことだ。また、一直線に歩いてきた。
「おいっ」
「……。小山田、レイアップの続きしようぜ。練習、練習」
俺は美貴を無視して、練習を再開する。
「あ、ああ…」
小山田も美貴をチラチラ見ながらも練習を始めた。
美貴はまた、ぶすっとした顔をしながら隅の方に座り込んで、俺たちの練習を退屈そうに眺めていた。
7
「ちょっと、休憩しようか」
午後六時を少しまわったところで小山田が口を開いた。
「…ああ」
俺はポカリとタオルを取ると、わざと美貴と離れたところに座って汗を拭った。小山田も俺の隣に座る。
「どう。俺のレイアップ?」
「うーん…。良くはなってきてるけど、やっぱり手首だね。手首が硬い」
手首か…。感覚さえつかめれば、何とかなると思うんだけどなぁ。
「ひと口、ちょうだい。…どうでもいいんだけど、ちょっと藤本さんに冷たくない?」
俺のポカリを奪いながら、小山田は美貴のほうをチラ見した。美貴は相変わらずつまらなさそうに座っている。
「いいんだって」
「でも、…幼馴染なんだよね」
「そうだよ、ただの幼馴染。幼馴染なんて、実際そんなもんだ」
「ふーん。そんなもんねぇ」
小山田は、ポカリをひと口飲んで俺に返すと、
「ねえ!ちょっと!」
と、美貴に呼びかけた。
美貴は俺を見て一瞬嫌な顔をしたが、ゆっくりと立ち上がる。
「おいっ、なにやってるんだよ!」
「いいから、いいから」
小山田はどこ吹く風で、美貴に向かって手招きをした。
「こんにちは。俺、E組の…」
「小山田君でしょ。こんにちは。ミキは…」
「B組の藤本さん。ミキっていうんだ。いつも試合見に来てくれてるよね」
「う、うん…」
「来なくていいって言ってるのにな」
すごい顔で俺は睨まれた。
8
「…べつに、あんたを見に行ってるわけじゃない!自意識過剰なんじゃないの!」
「じゃあ誰を見に来てるんだよ!」
俺はつい、立ち上がって反論していた。
「誰って…。お、小山田君よ」
「昨日まで、小山田の名前も知らなかったクセに!」
「そ、そんなことないわよ!小山田君バスケット上手いもん!あんたと違ってね!」
「うるせー、このデコッパチ!」
「な、何よチビ!」
「デコ!デコ!デコ!デコ!デコ!デコ!デコォー!!」
「チビ!チビ!チビ!チビ!チビ!チビ!チビィー!!」
ハァ、ハァ、ハァ、ハァ。
「スゴい。これが売り言葉に買い言葉ってやつか。初めて見た」
小山田が感心するように俺たちを見ていた。
「素直になれない人同士のケンカって、なんかちょっと…微笑ましいよね」
こういうことを平気で言えるのがこいつのいいところであり、変わったところであり、そしてある意味スゴイところでもある。
「…そんなんじゃねぇ!」
「…そんなんじゃない!」
顔を見合わせる俺と美貴。
「ほら。息もピッタリだ」
また、顔を見合わせる俺と美貴。
「……帰る」
美貴はバックを掴み取ると俺たちに背を向けて歩き出した。
「お、おぅ。とっとと帰れ」
美貴の背中に吐き捨ててから、俺は小山田のほうに向き直った。
「小山田…」
「なに?」
悪びれたふうもなく、俺を見る小山田。
「…練習だ。練習」
小山田はニコリと笑うと、ゆっくり立ち上がった。
9
その後、ドリブルを中心とした練習を一時間ほどして、今日の練習を終えた。
で、豚丼でも食べて帰ろうかってことになってたんだけど…。
また、小山田は校庭の途中でダッシュで走り出すことになった。
昨日と同じところで、昨日と同じ顔をした美貴が立っていたからだ。
俺はため息をついた。
「で、どうなの。レイアップシュートだっけ?上手くなった?」
「まあ、多少は…」
「なんかで読んだんだけど『置いてくる』って感じでやると、上手くいくんだって」
「そんなこと知ってる。でも、あんまりその感覚が分からねーんだよ」
「そーなんだ、まだまだだね」
美貴は屈託なく笑った。
昨日とは違ってもう空は薄暗い。湿気を帯びた夏の夜の匂いが鼻をくすぐる。
「でも、ドリブルは結構いい感じだった」
「チビだからでしょ。小さいほうが重心が低くなるから、ドリブルには有利だって書いてあったし」
またチビって言いやがった。
「朝練とかは?してるの?」
「してない。小山田と始めようかって話はしてるんだけど、先輩たちがね…」
「そんなの関係ないじゃん」
「いろいろあるんだよ」
「ふーん。いろいろねぇ」
「代わりに先輩たちが帰ってから、居残りで練習しようってことになったから。これからは、マジで待ってなくていいぞ」
「ハイ、ハイ。分かってます」
美貴はニヤニヤ笑いながら言った。
ホントに分かってるのか?
10
「そうそう、あんたポジションはピージーってやつなの。小さい人でも出来るんでしょ」
小さい小さい言うなよ。それにピージーって…。
「ポイントガードな。一応ガード志望なんだけど…」
「けど?」
「難しいポジションだし、小山田と被ってるんだよなぁ」
「難しいって、どんなポジション?ミキに教えなさいよ」
「ドリブルでボール運んだり、フリーの人見つけてパスしたり。自分ではあんまり点取らないけど、攻撃の起点になるって感じかな」
「へー、あんたに出来るのかよ。…ちょっと待って、あんまり点取らないの?」
「まあな」
「じゃあ、シュートの練習しても意味ないじゃない」
「レイアップは基本のシュートなんだよ。出来て当然、基本中の基本…」
「それが出来てないんだ?」
そう言ってまた笑った。
「うるせー。すぐ出来るようになるよ」
「まぁ。せいぜい頑張りなさいよ」
いつの間にか、美貴の家の前まで来ていた。美貴の家の前ってことは、俺の家の前ってことなんだけど。
「じゃあな」
「ちょっと、次の試合っていつなのよ」
「また来る気かよ」
「あんたを見に行くんじゃないって言ってるでしょ。ごちゃごちゃ言ってないで、さっさと教えなさい」
「…来月最初の日曜日、西高に乗り込んでのアウェー戦だ」
「ニ週間後の日曜日か…。分かった。じゃあね」
「来なくていいからな」
「ハイ、ハイ」
振り向きもしないで、家の中へ入っていった。
…ゼッタイ、来る気だ。
俺はまた、ため息をついた。
11
二日後に先輩が一人、怪我をした。
といっても、練習中に怪我したわけじゃない。原付で転んだって話だ。
これで、西高との試合では99%、小山田がスタメンになるだろう。
俺じゃないのは、やっぱり少し悔しいけど、小山田がスタメンになるのは素直に喜べる。
上手いし、もしかしたら勝てるかもしれない。西高は北高ほどは強くないらしいから。
それにスタメンは無理でも、少しくらいは俺の出番だってあるかも…。
先輩には悪いけど、俄然やる気が出てきた。それは小山田も同じなのだろう。
自然と居残りの練習にも力が入る。午後九時を過ぎるときもあった。
それでも、三日に一度は小山田はダッシュで帰ることになった。
そして、試合を明日に控えたその日も、ダッシュで帰る小山田を俺は苦笑いで見送った。
「いよいよ明日だね。どうなのよ、今度こそ出れそう?」
「わかんね。でも、試合には勝てるかもよ」
美貴は片眉を上げて俺を見た。
「小山田だよ。一緒に練習してて分かったんだけど、あいつホントに上手い。まぁ、あいつが上手いって事は、俺の出番はないってことだけど…」
「へぇ…。でも、少しは可能性あるんでしょ?」
「まぁ、前の試合よりは…」
「そう、よかったじゃない。いっぱい練習してたもんね」
「ああ…」
「なによ、もっと喜んだら?」
「喜んでるよ」
「……もしかして、あんた緊張してる?」
美貴が俺の顔を覗き込みながら言った。
12
「してねえよ」
「してるんだ」
美貴がケラケラ笑う。
「してねえって」
「あんた、確か小学校の時も遠足の前日に緊張して寝れなくて、バスの中で吐いてたもんね」
その時は、ずっと美貴に背中をさすってもらっていた。
「高校受験のときもテンパッちゃって、筆箱忘れちゃったし」
その時は、美貴にシャーペンと消しゴムを借りて、事なきを得た。
「うるさいな。余計なことだけ覚えていやがって」
美貴は笑いながらカバンからなにかを取り出して、俺に差し出した。
「なんだよ、これ?」
きれいに折りたたまれたハンカチ。
「これの匂いをかぎながら寝るの。そしたら落ち着くから。ミキは寝る時はいつもそうしてる」
おずおずとそのハンカチを受け取った。
「……臭くない?」
パンチを受けのけぞる俺を睨みつけ、さっさと歩き出す美貴。
ハンカチを鼻に近付けてみた。美貴の匂いがした。
「冗談だよ、ジョーダン」
美貴を追いかける俺の中から、緊張がウソのように溶けていった。
13
よく晴れた日曜日の、クソ暑い体育館。バスケットボールの試合。俺にとって、四度目の練習試合。
あいつの声がやけに大きく聞こえる。うるさいほどに。
「小山田ってこんなにすごかったんだ…」
隣に座っっている先輩がつぶやいた。怪我をした先輩だ。ユニフォームじゃなくてジャージを着ている。
前半が終わって、スコアは36−32.
負けているのは俺たちの高校。でも、たった4点だ。
「イケるぞ、イケる」「俺たち勝てるんじゃないの?」「バカっ、勝つんだよ」「小山田!後半も頼むぞ」
先輩たちの声も弾んでいた。
「小山田」
俺がタオルを投げてよこすと、小山田はポカリを飲みながら受け取り、ニコリと笑って俺に向かって親指を立てた。俺も親指を立てる。
今日の小山田はキレキレだ。爆発してる。相手チームも驚いているだろう。
「勝てる、勝てるぞ」
俺も自然に声が出ていた。
「後半戦。始めます!」
審判がセンターサークルで叫ぶと、メンバーたちはそれぞれの位置へついた。
小山田はもう一度、俺に親指を立てて見せると自分のポジションへ移動する。
審判の笛が大きくこだました。
そう、そこ!よし、やった!
先輩!コース切って!オッケー!ナイス、ディ!
逆サイド、開いてる!
ああ!ヤバイ、ヤバイ!戻って!…あぁ。…切り替えて、切り替えていきましょう!
速攻!いける!よっしゃ!ナイッシュー!
後半に入っても、試合は白熱していた。つい、俺も大きな声を上げてしまう。
残り9分。53−51。
小山田の3Pシュートで、俺たちはこの試合初めてリードした。
「イケる!マジで勝てる!」
俺がガッツポーズで叫ぶ。美貴も二階席で飛び跳ねていた。
しかし…。
14
ピー!!
審判の笛が鳴り響く。
相手チームのセンターが、床に倒れて足を抱える小山田を見下ろしていた。
「小山田!!」
俺は慌てて飛び出す。小山田の顔は苦痛で歪んでいた。
「大丈夫か、小山田!」
急いでバッシュを脱がす。その足は見る見る腫れていく。
「こりゃムリだな…。あいつら、練習試合でムキになりやがって」
キャプテンが唸った。
小山田は「大丈夫だから…」と言い残して、保健室に運ばれて行き、相手チームのセンターはインテンショナルファウルをとられて交代させられた。
うちのチームは…。
最悪の形で俺に出番が回ってきた。俺はビブスを脱ぐ。自然と美貴と目が合った。
祈るように胸の前で手を握り合わせ、大きくうなずく。俺もうなずいた。
ブザーの音が鳴って、俺はコートに入った。
体育館の壁にもたれかかり、西高の連中が片付けを始めるのを他人事のように眺めていた。
祭りの後のような寂しさが、俺を包み込む。今日の祭りはもう終わってしまった。
片足をピョコピョコ引きながら近付いてくる、俺と同じユニフォームを着た男が視界の端に見えた。
「足、大丈夫か?」
「大丈夫。二、三日で治るって」
小山田は薄く笑うと俺の横に座った。
「聞いたか?試合の結果」
「うん。先輩から聞いた」
「そうか…」
うつむいた俺の髪の毛から汗が滴り、床を濡らす。瞳を閉じた。疲れきった体を動かす気力もない。
このままこうして眠ってしまいたい…。
15
「…お前さ。美貴のこと、どう思う?」
自分の発した言葉に驚いた。なんで、ここで美貴が出てくるんだ。
「藤本さんのこと?…前に言ったじゃん。太陽みたいなコ」
そうか。美貴は太陽か。それに比べて…。
「でも…」
俺は小山田を見た。でも?
「でも、藤本さんは僕たちの太陽じゃなくて……誰かさんだけの太陽だよ」
誰かさんって。
「…なにが言いたいんだよ。お前」
「この前さ」
俺の言葉をさえぎって、話を続ける。
「本屋で藤本さん見たよ。『バスケット入門』真剣に読んでた。誰のために読んでたんだろうね?」
ニヤニヤしながら小山田は立ち上がった。
「どこ行くんだよ?」
「太陽が来たよ」
ある女が体育館の入り口で立っていた。
すれ違いざまにその女と少し話すと、小山田は足を引きずりながら行ってしまった。
16
「…おいっ」
「なんだよ」
「……かっ、かっこよかったよ」
そう言って、目を逸らした。
…見え透いたこと言いやがって。
「…ホントにうるさい女だな」
「なによそれ。褒めてやってるのに」
美貴は俺の隣に座った。
「でも、ホントに…。ホントにがんばってたと思う」
「……」
悔しいけど、少し元気が出た。
「……ありがとな。美貴」
また、自分の言葉に驚いた。慌てて目を逸らす。が、美貴の驚くような顔が目のすみに映った。
「あんた、なにか変のものでも食べたんじゃないの。気持ち悪い。キモイよ」
一生の不覚だ。勝ち誇ったような美貴の笑い声を黙って聞いていた
17
「ところでさ。あんた、なんでバスケ部に入ったの?チビの癖に」
「うるせーな。チビだから入ったんだよ。バスケ部に入ったら、背なんてすぐ伸びる。美貴なんてすぐ追い越してやる。そしたら…」
「…そしたら?」
美貴は俺の顔を覗き込んだ。
「そしたら。どうするの?」
「……」
ヤバイ。今日の俺はどうも一言多いみたいだ。
「へぇ、…そうなんだ」
含み笑いをしながら俺を見る。マジでヤバイ。美貴は有り得ないくらい勘がいい女だ。
「なっ、なんだよ」
「まさか、あんたがミキのことをねぇ…」
血液が頭に昇ってくるのを感じた。
こういうことを平気で言うところが美貴のむかつくところでもあり、そしてやっぱりむかつくところでもある。
「…うるさい」
俺は立ち上がり、美貴に背を向けて歩き出した。
「ちょ、ちょっと、どこ行くの」
「着替えてくんだよ。先に帰ってろ」
早足で歩き出す俺の後ろから「ハイ、ハイ」という声が聞こえた。
それでも多分、美貴は待っていてくれるだろう。いつものように。
でも、いつまでも待たせてちゃいけない。追いつき追い越さないと。
美貴に相応しい男ならないと、いけないんだ。
それまで、美貴は…太陽はボクのテキだ。
了
前回は月の歌だったので、今回は太陽の歌をテーマにしてみました。
コーネリアスの『太陽はボクのテキ』です。
といっても、曲の内容じゃなくてタイトルだけのイメージなんですけど…。
(実は曲は聞いたことない)
普通にウマイよ
リアルタイム更新読んだ。身も蓋も無い青春モノは好きだ
乙
エレカシさんキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!
読んでて、なんか甘酸っぱいものがこみ上げてくる感じ。青春。・・・いいっすねえ。
小山田と太陽の単語が出てきた時点で、「太陽は僕の敵」のメロディがすぐ聞こえてきましたよ。
じゃあ、主人公の名前は多分、小沢ですねw
106 :
名無し募集中。。。:04/07/26 22:34
なんか一気に読むの勿体無いからチョットずつ読もう
やっぱコーネリか なんか読みながらにやけちゃつたよ
109 :
名無し募集中。。。:04/07/26 23:45
小沢さーん!
>>103 すげーいいよ
バスケットのことは全然わからないけどめちゃめちゃ入り込めた
土器幹で幼なじみキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!
小山田圭吾乙
この調子で本業の方もがんばるように
113 :
名無し募集中。。。:04/07/26 23:59
>>103 GJです。なんか会話の流れがいいね。
夢中で読んでしまったよ。なんか何度も読みたくなるよ。乙!
114 :
名無し募集中。。。:04/07/27 00:07
115 :
名無し募集中。。。:04/07/27 01:36
だめだこりゃ保全
>>103 乙です
フリッパーズ好きなんですごくニヤっとしながら読みますた
次回作も期待してますよ!
皆さんどうもありがとうございます
自分の中に、ミキティは会話のテンポがすごくいいって言う印象があるので
そこを意識して書きました
>>113さんの感想を聞くがぎり、うまくいったみたいなので、良かったです
次回作のイメージはまだ、全然出来ていませんが
出来ればまたうpさせてもらいます
>>51 3日目・・・外はあいにくの大雨。
そんな中俺が目を覚ましたのは、昼を過ぎた頃だった。
(ふわぁ、眠みぃ・・・昨日は道に迷ったり幽霊に会ったりして色々あったからな)
そんな事を考えながら辺りを見回してみると、布団に石川さんの姿がないことに気づいた。
(まぁ、昼過ぎてんだから起きて美貴の所にでも行ってるんだろうな)
俺は、まだ眠い目をこすると布団から立ち上がり美貴と松浦さんの部屋へと向かう。
廊下へ出ると、雨の日特有の匂いがたちこめている。
そんな中を歩いて行き美貴の部屋の扉をゆっくりと開ける。
「あっ、○○君!起きたんだ」
「おう!ちょっと眠りすぎたみたいだけどな」
中に入ってみると、いるのは美貴と松浦さんだけで石川さんの姿はなかった。
「あれ?石川さんは一緒じゃねーんだ」
「梨華ちゃんなら、さっき部屋に戻ったよ。○○君に大事な話があるからって」
「大事な話ねぇ・・・分かった戻ってみるわ」
俺は踵を返すともう一度自分の部屋へと戻った。
>>118 「・・・・・美貴たん。行かせちゃってよかったの?梨華ちゃん・・・○○君に告白するって言ってたんだよ」
「そんな事言われても・・・邪魔しちゃ・・・・・」
「美貴たん!!何で我慢なんてするの!?そんなの美貴たんらしくないよ」
「亜弥ちゃん・・・・・」
「あたしが好きな美貴たんは・・・○○君と一緒にいる美貴たんだもん」
あたしの言葉・・・それは、美貴たんの事を動かすには充分だった。
「亜弥ちゃん、ありがとう。美貴行ってくるね」
美貴たんは、立ち上がると○○君の部屋へと向かう。
「あたしも・・・きっと○○君に負けないくらいバカだよね・・・・・」
部屋の中で、あたしはそう呟いて笑った・・・
>>119 俺が部屋に戻ると、そこにはどこから持ってきたのか浴衣を着た石川さんがいた。
「石川さん、話って何?」
「うん・・・そのね・・・・・」
石川さんの視線が下に下がると『よしっ!!』と言う声が聞こえる。
とりあえず、俺は石川さんの出方を見ることにした。
「あの、その・・・私・・・・・」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
確かめるかのように石川さんは浴衣の裾をギュッ!!と掴む。
そして、覚悟を決めるように・・・決意を決めたように俺に近づく。
「私・・・○○君の事好きです。誰にも渡したくないくらい・・・・・」
顔は真っ赤になっているが、いつものように逃げ出すこともなく俺の目を見つめる。
「・・・・・・・・」
返事が出来ないでそのまま立っていると、不意に唇に柔らかい感触がした。
「石川・・・さん・・・・・」
俺の顔の近くに石川さんの顔があり、唇には・・・石川さんの唇が吸い付いて。
「ん・・・ンふぁ・・・・」
鼻にかかった吐息・・・テレながら、顔を真っ赤にしながら石川さんはそのまま俺を布団に押し倒し、舌を絡める。
突然の事に俺は、動けずにされるがままで・・・・・
石川さんの舌が、俺の舌に絡みつき唾液が混じりあい・・・・・唇を離したときには一筋の透明な糸が引く。
>>120 呆然としている俺・・・石川さんは構わずにもう一度俺にキスをする。
顔を赤くしながら、いつもと違い・・・とても大胆になっている。
でも、何故か俺の目に映っていたのは石川さんではなく、美貴・・・・・
「○○・・・・・」
とても切なく、今にも消えそうな声が聞こえる。
石川さんの後ろ・・・微かに開いたままの扉から、目を見開いたまま凍りつき・・・今にも泣きそうな顔がある。
その顔は、美貴だった・・・・・
そして、美貴は身を翻して・・・逃げるかのように扉から離れ、裸足のまま外へと飛び出していった。
それとほぼ同時に、石川さんの唇が振るえてゆっくりと顔が離れていく。
「○○君・・・好きです。大好きです、私と付き合ってください」
「・・・・・・・・」
俺は、また何も言えない。
何故なんだろうキスされたときから、美貴の顔が浮かんでは消えて、ずっと頭から離れない・・・・・
122 :
名無し募集中。。。:04/07/27 04:40
ほ
>>116-121 乙です!
ひいいっ!・・初めてでディープキスぅぅぅ・・・石川さん大胆すぎるよ
125 :
名無し募集中。。。:04/07/27 06:45
きてたわぁ
126 :
名無し募集中。。。:04/07/27 06:46
やぱりこの話が一番だなぁ
127 :
名無し募集中。。。:04/07/27 07:06
乙
ほ
129 :
名無し募集中。。。:04/07/27 09:03
ぜ
130 :
名無し募集中。。。:04/07/27 09:33
ミキティの泣きそうな顔に萌え〜
从VvV) <みきみき♪
「あちーな。」
タンクトップに短パンという無防備な格好で俺の部屋をうろつく美貴
「なぁ…暑いからってそのカッコはないだろ…」
「いいじゃん。サービスよん。うふーん」
だっちゅーのポーズをするが寄るのはタンクトップの布のみ…
ボソッ
「ん?」
「乳ないじゃん…」
ザクッ
「ん?」
「なんでもないです…」
笑顔でガリガリ君の棒をつむじに刺すのはやめてください…
だめだこりゃ
ガリガリ君シリーズだw
大量に更新キテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
皆さん、乙です
136 :
名無し募集中。。。:04/07/27 14:53
ほ
俺がこの十数年間で学んだ事
パッキンアイスは武器だ!
美貴に持たすな!
>>133 藤本がタンクトップで乳よせて前かがみになった場合乳首が見えるのでは?
みきたんハァハァ ♥
140 :
p1195-ipbf02kyoto.kyoto.ocn.ne.jp:04/07/27 17:52
誰でもいいのでスマップ出して
141 :
名無し募集中。。。:04/07/27 18:32
もしもミキティと同棲中だったら誰か作って
>>141 幼なじみが立つ前に、昔そのスレあったけどね。
ほ
幼なじみキティが居候のように住み着くストリーきぼんぬ
6期スレだな
あれもかゆい所に手が届くいいスレだった
>>146 昨日、少し風邪気味だったせいでいつもより早めにベッドに入った。
親と言うのはまあ、こんな時に限って家にいない。鹿児島の方の遠い親戚だかなんだか
で不幸がありそのせいで昨日から四日ほどは家を空ける予定だ。
置いていった食事代で出前を取り、俺は家で一人のんびりと過ごしていたのだが、
どうも風呂上りにパンツ一丁のままでだらだらしてたのが悪かったらしい。
冷房の風を直で受け続けていたせいかその内喉が痛くなってきた。
見たいテレビも特に無かったし、折角のこのチャンスを寝込んで過ごすなんて勿体無い
事をしたくなかったのもあって、風邪薬と栄養ドリンクを一緒に飲んでそのまま寝た。
で、朝。寒くて目が覚めた。
幸い、薬が効いたのか体の方はなんともない。
テーブルの上のリモコンで付けっぱなしになっていた冷房を止めて考える。
そこで気がついた。
確か昨日寝る前に冷房はタイマーで三時間で切れるようにしておいた筈だし、もしただの
設定ミスだったとしても……なんで俺は床で寝てんだ?
寝相は良いとは言えないにしても、こんな事初めてだ。それに普通ベッドから落ちたら
気付くだろ。
まだ眠い頭でいろいろ考えながらふと気になってベッドの方を見た。
俺お気に入りのタオルケットがこんもり山のようにもりあがって枕のある方から少し茶色
がかった髪の毛がはみ出している。
よく耳をすますと規則正しい呼吸の音さえ聞こえてきた気がする。
泥棒ではない誰かが寝てた。しかもかなり高確率で誰だか予想できる。
不法侵入ではあるけど……。
端っこを掴んでちょっとムカついたのでタオルケットを一気に剥がした。
するりとシーツを滑って部屋着のままで寝ていた美貴がタオルケットを掴もうと俺のほうに
寝返りを打つ。
数秒してゆっくりと目が開いた。
「……おはよ」
「人の部屋でなにやってんだ?」
ちょっと寝癖で跳ねた髪のままむっくり上半身を起こして目を擦りながら反対の手で俺が
掴んでいるタオルケットに手を伸ばす。
「親と喧嘩したからしばらくここ置いて」
「は?」
「眠いから後で」
また頭まですっぽり包まって中からおやすみ、と小さく聞こえた。
「寝んな!おい!!」
反応なし、どうすんだ?
こんな感じ? 続きは誰か頼んだ。
ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!
おいおい、このまま続き書いてよん!
(・∀・)イイ!! 出来れば続きを!!
ほ
他人が続き書いたら台無しになってしまうよ。
せっかくの萌シチュなんだし
156 :
名無し募集中。。。:04/07/28 01:24
これは別枠として前の作者さんは前の続きから今までどおりに書いてくださいです。
夏風に たなびく水着の 絶え間より もれ出づる美貴の 胸にはあらねど
ほ
詩人がいるなw
ぜ
161 :
名無し募集中。。。:04/07/28 07:19
ほ
>>121 「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
俺の頭の中を美貴の顔が埋め尽くしていく・・・・・
泣き顔、笑顔、怒った顔、不機嫌な顔、困った顔・・・すべて、思い浮かび大切に思う。
そうか、そうなんだ・・・俺は美貴の事をずっと隣で見たいと思っている。
だから・・・俺が今しなければならない事は・・・・・
「石川さん、ありがとう。こんな俺を好きって言ってくれて・・・本当に嬉しい。でも・・・」
「嫌です!!」
石川さんの少し泣きかけたような声が、俺の耳に届く。
「絶対に嫌です!藤本さんみたいに積極的になります、エッチな事だって・・・頑張ってします。○○君好みの女の子になります、一生懸命藤本さんみたいになりますから・・・・・」
石川さんは・・・涙を流してそう言ってくれた。
でも・・・今まで迷い続けてきた俺の答えは決まっていた。
「ごめん・・・俺、やっと分かった。美貴のことが好きなんだ・・・・・だから、ごめんなさい」
そう言うと同時に、俺は外に駆け出していた。
美貴を追いかけ・・・今まで待たせた俺の気持ちを伝えるために・・・・・
>>162 雨の中を駆けていく、裸足に雨の冷たさと道路の硬さが物凄く感じられる。
降り注ぐ雨の中、ただひたすらに・・・美貴の姿を探した。
期待と不安、そして焦燥感が入り混じった感情が高まっていく。
「美貴っ!!」
美貴の姿を見つけた場所は・・・雨のため人のいない海だった。
「○○・・・」
雨が異常なほどに、重く圧し掛かり美貴はその場に立ち尽くしていた。
誰かを待つかのように・・・そして誰をも拒絶するかのように・・・・・
「美貴・・・・・」
「・・・・・・」
降り注ぐ雨の音、それだけがこの空間を支配し時間を埋めていく。
とにかく近づこうと一歩を踏み出す。
すると、ピシャ!!と水が弾かれる音がする。
>>163 「来ないで・・・・」
「・・・・・・」
「それ以上、こっちに来ないで・・・お願いだから・・・・・」
足を止めるしかなかった。
ひどい雨音の中、小さなその声は俺の胸を打つように突き抜けた。
濡れた服が体温を徐々に奪っていく・・・それは、美貴も俺も同じだった。
いくら夏でも、雨に打たれていてはまずい・・・・・
そう考えた結果、足をもう一度踏み出す。
だが、それより早く美貴が口を開いた。
>>163 「どうして・・・ここに来たの」
「・・・・・・」
「梨華ちゃんと一緒にいなくていいの?」
「お前の事が気になって・・・・・」
「気にしなくていいのに・・・」
「無茶なこと言うなよ」
雨の音が・・・うるさく感じ、冷たさに体が震える。
「あんたは、梨華ちゃんのことだけ考えてればいいのよ」
「・・・・・・・」
「美貴のことなんて放っておけばよかったのに・・・・・」
「放っておけるわけねーだろ!!」
「放っておかなくちゃダメなのよ・・・!!」
一瞬・・・言葉が荒くなる。
>>164 「美貴と梨華ちゃんは・・・友達なんだよ・・・・・」
「・・・・・・」
何かに耐えるかのように、美貴は服の裾をギュッとつかむ。
掴んだ場所から、水滴が零れ落ちる・・・
それだけで、どれだけ力を込めているかが分かった。
「あんたが梨華ちゃんと仲良くしてるのが辛いの・・・」
何を言えばいいのか、何をすればいいのか分からない。
「2人が、『恋人』になるんじゃないかと思うのが辛いのよ・・・・」
まるで、体を誰かに奪われたかのように・・・動けない。
>>165 「ヤな女だよね・・・」
ただ、雨に濡れていく美貴のことを見ていることしか出来ない・・・
「・・・・・・」
「遅かったのよ、いつか気づいてくれる・・・そう思うことで、自分が傷つきたくなかった・・・・・」
遅かった・・・そうなのだろうか、まだ何も始まっていない・・・・・
「怖かった、告白して振られたら・・・幼なじみとしても話が出来なくなるんじゃないかと思って、傍にいることが出来なくなるんじゃないかって考えて・・・・・」
「・・・・・・・」
自分を蔑むように・・・なんて悲しい笑み、大切なものが壊れるような気がした。
「美貴ね、ほんとは凄くずるいの。梨華ちゃんに相談されながら・・・頑張ってって言いながら・・・・・本当は上手くいってほしくない。フラれてくれないかって心の中で思ってたの・・・」
違う・・・本当にずるいのは・・・・・
168 :
名無し募集中。。。:04/07/28 08:46
(・∀・)!!!!言葉も出ない!!
出とるやんw
さて、雨の中走りだすってやっぱトレンディドラマみたいですなw
しかし実際石川にあんな風に言われたら断れねえよなあ
171 :
名無し募集中。。。:04/07/28 10:53
浮かれモードではないがな
乙です
>>167 「こんな自分が嫌い・・・!自分が傷つきたくないくせに、人を傷つけようとしてる自分が嫌いなの・・・・・・」
違う・・・ただ、周りに流されながら・・・・・美貴の気持ちに少し気づきながら、気づかない振りをしていて、美貴を傷つけていたのは・・・・・
「美貴っ!!」
頭で考えるより先に体が美貴の背中を抱いていた。
これ以上、自分の気持ちに嘘をつきたくなかった。
「どう・・して・・・・」
「・・・・・」
「あんた・・・何してるか分かってるの?」
「お前は、分かってるんだろ」
「・・・・・・」
降り注ぐ雨が、2人の服を通り越してお互いの肌を濡らしていく。
冷えきった体・・・それでも近くに美貴の温もりを感じる。
俺と美貴は・・・今、こんなにも近くにいる。
>>173 「忘れようって決めたのに・・・なのにあんたは美貴に優しくする・・・・・」
「・・・・・・」
「何でなのよ!!・・・知りたくなかった、あんたのこんな温もりを知らなければ・・・・・」
「・・・・・・」
「ごめんなさい・・・美貴、あんたのことが好き・・・・・このまま離れるなんて嫌だよ・・・」
「・・・・・・・俺もだ。俺もお前と離れたくない・・・お前の事が好きだ」
重なった2つの体・・・俺と美貴はそっと・・・・・キスをした。
冷たい雨の中、しっかりとお互いを見失わないように・・・離れないように・・・・・
キュンキュンくるねえ
さてトレンディドラマならば次の展開は石川が…
裸で走ってくる
更新乙
179 :
名無し募集中。。。:04/07/28 16:53
ここで石川が遠くから様子を眺めてるような展開だと後の話が続かなくなるじゃないか・・・
勃起しますた
どうしよう
別にいくらでもできるじゃん
ほ
乙です
hozen no hanamiti
泣けるよ・・・
まさにドラマチックだな
ho
みきたんハァハァ ♥
ほ
ぜ
ぜ
なんというタイミング
。・゚・(ノД`)・゚・。
ほ
ぜ
ん
ほ
ぜ
201 :
名無し募集中。。。:04/07/29 13:25
もしもミキティと同棲中の設定ですが同棲中の隣に住んでる人が女子高の教師
岡村って言うのはどうでしょう?あ!ユースケそういやオメ
202 :
名無し募集中。。。:04/07/29 14:34
なんでもあり
203 :
名無し募集中。。。:04/07/29 16:04
ほ
おもしろければなんでも
ありあり
早く書いて
そんなガンガン書けません
ごめん・・・
なんでそんな小説に餓えてるんだ?
ミキティってなんでこんなにキャワいいんだ?
ミキティだからさ
キャワ
215 :
名無し募集中。。。:04/07/30 00:40
ℜ
ぬ
217 :
名無し募集中。。。:04/07/30 03:08
小川vsヒョードルを二人きりで観戦中。
美貴「まだ1ラウンドじゃん、なんで小川ばててんの?」
俺「強いからだろ。」
美貴「この禿げ、なに強いの?チョーよわそーなんだけど・・・」
俺「お前が禿だろ。」
−ブチッ−
ギャー!!
小川より俺が死にそう
だめだこりゃ
ほ
も
緒
玉
〆⌒ヽ ノハヽヽ < 禿げじゃねーって!!
ヽ(VvV从/
\(. \ ノ ズコー
、ハ,,、  ̄
ほ
ze
n
保全
ふ
228 :
名無し募集中。。。:04/07/30 19:11
おちるぞ
今日も逢えるかな
通学途中 2つ目の駅で
いつも笑顔で
楽しそうに 仲間と話して
今日も逢えるかな
通学途中 彼に逢えるかな
いつもかわいい
スニーカーを 履いている人
周りをよく見てみたら
あの娘もあの娘もそう
お目当ては同じみたいだわ
3両目の2つ目の
ドアーからいつも乗ってくるわ
たまに目が合うような
気がするのは気のせいかしら
もうすぐね
あと一駅だわ
今日はいつもより
早く起きて カール巻いてみた
ちょっと効き過ぎて
前髪とか なんか変ね
オシャレに余念がないわ
あの娘もあの娘もそう
ライバルに負けたくないわ
3両目の2つ目の
ドアーが開いた瞬間に
さりげなくあなた探す
乙女心も複雑なのよ
どうしよう
まもなくあの駅
前髪が気になるわ
あの娘もあの娘もそう
カバンから鏡出している
3両目の2つ目の
ドアーが開いた瞬間に
さりげなくあなた探す
乙女心も複雑なのよ
どうしよう
また目が合ったみたい、、、
3両目の2つ目の
ドアーが開いた瞬間に
さりげなくあなた探す
乙女心も複雑なのよ
3両目の2つ目の
ドアーが開いた瞬間に
さりげなくあなた探す
乙女心も複雑なのよ
La La La...
?
カップリングかアルバムの曲だっけ?
○○列車?
ハピサマのカップリングだね。
通学列車だったな。
シングルはピース以降しか持ってない
てか書く意味ない
青い空を見るといつもキミのことを思い出す。
いつも一緒にいて、ほんとの兄姉みたいな関係だった。
自転車で遠くにでかけたり、いたずらをして怒られたり…
草の上に寝ころんで、夢みたいな未来の話もしたよね。
二人とも「子供みたいだね」なんて笑ってたけど、
そんな未来がいつか本当に来る気がしてたよ。
いつの頃からかキミに恋心を抱きだして。一緒にいるだけで心が揺れて。
絶対に気づかれてるって思ってたのに、キミはそんな私のこと気づいてなかった。
ホントに鈍感なんだから。
空を見てるキミの横が一番好きな場所だったんだよ?
「ずっとこのままでいられますように」
二人で見つけた四つ葉のクローバーにそう願ったんだ。
あれから随分時間は経って、私たちも離ればなれになっちゃったけど
青い空を見るといつもキミのことを思い出すんだ。
今頃キミは何をしてるのかなぁ。
二人で摘んだ四つ葉のクローバーを指に挟んで願いをかけるよ。
「どこに行っても、何をしても、誰を好きになっても
いつまでも美貴のこと忘れないでいてね」
イイヨイイヨイイヨー
川*VvV)<乙♪
ある夏の夜の出来事・・・
時計の針も11時を回り、風も幾分涼しくなってきた。
(そろそろ寝るかぁ)
テレビを消して立ち上がり、ふと窓の外を見た。
するといつもは閉まっているはずの美貴の部屋のカーテンが開いている。
そして部屋の中にはTシャツに短パン姿の美貴が立っていた。
覗くつもりはなかったのだが、美貴の奇妙な動きに思わず目が止まる。
(美貴のやつ何やってんだ?)
美貴は肩を張って胸を突き出したり、猫のように伸びをしたり、
ストレッチとも取れるような動きをしている。
しかし、なぜか時折下を向いてため息をつく。
(まあいいや、寝よ寝よ)
オレは特に気にすることもなく、その日は眠りについた。
翌朝・・・
「おっす」
「おはよ〜」
家の前で待っていた美貴に声をかけ、いつものように肩を並べて学校へ向う。
「なあ美貴、昨日の夜何してたの?」
「何よ急に」
「何かさぁ、ストレッチみたいなのしてたじゃん」
「!!!」
顔を真っ赤にしてうつむく美貴。
「あれってさぁ、何かの体操?寝つきでも良くなんのか?」
「・・・・・・」
美貴は何も答えずにスタスタと先に歩いていく。
「なあ、何でシカトなんだよ。教えてくれたっていいじゃん」
そう言って美貴の肩に手をかけた瞬間、美貴の裏拳がオレの顔面にヒットした。
「痛ってぇ〜!!何すんだよ!」
「いい?昨日見たことは忘れなさい」
「はぁ!?意味分かん・・・」
「分かったわね!!」
「は・はい・・・」
鬼のような形相でオレを睨みつける美貴。
オレはこれ以上この話題に触れるのは命の危険に関わると本能的に感じ取った。
この日を境に美貴の部屋のカーテンは開かずのカーテンとなった。
だめだこりゃ保全
話の意味が分かりにくいかも・・・
バストアップ体操をするミキティを見てしまったオレという設定です
いや、2秒でわかりましたよ。
でも解説するより
「大きくなれ〜」とかセリフ入れた方が良い気がします
乙
248 :
名無し募集中。。。:04/07/31 04:13
朝まで美貴テレビ
美貴:飯田さんはピンでやってみたいって思った事ある?
飯田:…まぁ正直言うと、なくはない。実際に言いはしないけど。
美貴:(何故か激昂し)当たり前だろ!お前娘。としても全然なのに
ピンでやってけるわけねぇだろ!
飯田:……んなの分かってんだよ!気にしてんだよ!
完
>>239 CUNEのクローバーがモチーフですか?
>>249 Jitterin'Jinnです。
モチーフというか、そのまんまですが。
251 :
名無し募集中。。。:04/07/31 11:17
∋☆ノハヽ∈
ノノ*^ー^)<ちゃいこーです☆
252 :
名無し募集中。。。:04/07/31 12:50
∋☆ノハヽ∈
ノノ*^ー^)<ちゃいこーです☆
ほ
も
∋☆ノハヽ∈
ノノ*^ー^)<ちゃいこーです☆
在宅組が保全
久々に
hozen no hanamiti
アフロ長いおねえちゃんがボンバーヘッド保全
実家から保全
幼なじみの隣の娘なんていないけどな
262 :
名無し募集中。。。:04/07/31 22:02
どうせ幼なじみの隣の娘なんか居ても他の男とほっつき歩いてるんだろうなぁ・・・。
264 :
名無し募集中。。。:04/07/31 22:45
川*VvV)<青木さやかいい乳してんな美貴といい勝負・・・
幼なじみの一つ年上のあの娘は高校に入ってから悪い連中と付き合いだしてそのまま中退。
ゲーセン、パチンコ屋の店員を経てできちゃった結婚。
でも最近別れて子供連れて実家に出戻り。
たまに顔合わせる時あるけど何て話しかけていいか分からん。
微妙な愛想笑いがやっとだよ。
>>264 それはないよねー(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
>>264 ∋☆ノハヽ∈
ノノ*^ー^)<ちゃいこーです☆
チャイコフスキーです☆
270 :
名無し募集中。。。:04/08/01 03:18
美貴とスマスマ鑑賞中。
「あのさ、美貴はこの中で好きなのとかいんの?」
「別に〜。」
「あ、そうなの?てっきりキムタクとか」
ボコッ!
「美貴、そんなミーハーじゃないよ・・・」
「そうだよな・・・」
「・・・きずいてるくせに」
「美貴・・・」
「・・・」
美貴を抱き寄せようとするときリモコンを踏んでしまった
「今晩は武内絵美です。」
「あ!!」
思わず美貴を突き飛ばしてしまった
271 :
名無し募集中。。。:04/08/01 03:20
「あ、思わず忘れてたよ。あ〜今日もかわいいな、なあ美貴?」
美貴から殺気が・・・
「美貴よりテレ朝のアナウンサーの方が大事なんだね。」
「そ、そんなわけないだろ」
「・・・」
美貴はほっぺたを膨らましたかわいい・・・
「・・・キスしてくれるなら許す」
「美貴・・・」
「・・・」
そのとき古舘が言った
「武内さん、きょうはなんか色っぽいですね。」
「え!?」
272 :
名無し募集中。。。:04/08/01 03:21
そのとき美貴は言った
「ぶっ殺すよ。」
ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああ!!
美貴は怒って自分の部屋に帰っていった・・・
明日謝るかごめんね美貴・・・
完
273 :
名無し募集中。。。:04/08/01 03:25
イイヨイイヨー
∋☆ノハヽ∈
ノノ*^ー^)<ちゃいこーです☆
おはようございます、みなさん
∋☆ノハヽ∈
ノノ*^ー^)<ちゃいこーです☆
∋☆ノハヽ∈
ノノ*^ー^)<ちゃいこーです☆
∋☆ノハヽ∈
ノノ*^ー^)<ちゃいこーです☆
279 :
名無し募集中。。。:04/08/01 14:28
∋☆ノハヽ∈
ノノ*^ー^)<ちゃいこーです☆
280 :
名無し募集中。。。:04/08/01 15:06
∋☆ノハヽ∈
ノノ*^ー^)<ちゃいこーです☆
281 :
名無し募集中。。。:04/08/01 16:24
ほ
保全
283 :
名無し募集中。。。:04/08/01 18:47
ほ
284 :
名無し募集中。。。:04/08/01 19:02
285 :
名無し募集中。。。:04/08/01 20:01
∋☆ノハヽ∈
ノノ*^ー^)<ちゃいこーです☆
286 :
名無し募集中。。。:04/08/01 20:41
∋☆ノハヽ∈
ノノ*^ー^)<ちゃいこーです☆
287 :
名無し募集中。。。:04/08/01 21:34
∋☆ノハヽ∈
ノノ*^ー^)<ちゃいこーです☆
288 :
名無し募集中。。。:04/08/01 22:06
∋☆ノハヽ∈
ノノ*^ー^)<ちゃいこーです☆
289 :
名無し募集中。。。:04/08/01 23:02
∋☆ノハヽ∈
ノノ*^ー^)<ちゃいこーです☆
新作上げます。短いです。
1
転勤の多い父親。単身赴任を嫌がる母親。
その間に生まれた俺は不幸だ。
転校と引越しの連続。同じところに三年と留まったことがない。
友達が出来て、ようやく慣れてきた頃に別れが待っている。
知っている土地、行ったことのある所。それはたくさんある。
でも…。
地元がない。故郷がない。昔からの友達もいない。
俺には居場所がない。あるのは、俺の一方的な記憶だけ。
鹿児島の田舎に暮らしていたこともある。
あの夏の暑さ。虫取りをした裏山。そして、その裏山から見た、夕日が海に沈んでいく風景。
俺は忘れないだろう。
隣に住んでいた男の子は俺のことを覚えているだろうか。
大阪の下町で過ごしたこともある。
あの独特の話し方。その考え方や文化。そして、毎日が漫才を見ているようだったクラスの友達。
俺は忘れないと思う。
お世話になった、近所のオバちゃんは俺のこと覚えているだろうか。
広島の海水浴場で溺れた事。長野での紅葉狩りの途中、迷子になったこと。その他いろんな場所でのいろんな思い出。
ほぼすべてを俺は覚えている。
そこの人達は俺のことを覚えていてくれているのだろうか。
俺は『別れる』ことが怖い。
正確には『忘れられてしまう』ことが。
2
ずっと田舎で暮らしてきた。
産まれてから、ずっと。
父さんも母さんも、おじいちゃんもおばあちゃんも、この町で暮らしてきた。
私もここで暮らしていくんだと思っていた。
家族のようなご近所さん。イタズラした時は本気で叱ってくれた。
商店街の入り口で、いつも寝そべっている黒い犬。野良犬じゃない。あの犬はこの街みんなの犬だ。
ずっと一緒に過ごしてきた友達。もう、自分の一部みたい。毎日、他愛ない話で盛り上がった。
この町の四季はとてもキレイ。
長い冬が終わると、私はよく散歩に出かけた。雪の中から頭を出す草花たちを見て感じる、春の気配。
短い夏には、花火大会と夏祭り。友達と暗くなるまではしゃぎまわった。
散っていく街路樹と共に訪れる秋。冷たくなってくる風に身を引き締めた。
厳しい冬には雪の女王がやって来た。家の中には暖かい光が満ちる。
繰り返されるサイクル。
それが私の世界であり、生活だった。
いつからかなのかな。この生活に物足りなさを感じるようになったのは。
3
小学校四年から、五年生まで。俺は北海道の真ん中らへんにいた。
一年間。決して長い時間じゃない。それでも俺は、その一年間を忘れることが出来ないでいる。
正確にはそこで出会った女の子のことを。
なんてことのない田舎町だった。
特になにがるわけでもない。いや、それどころか雪以外なにもない。初めてその土地に来たときには、あまりの田舎ぶりに唖然となった。
父さんと母さんはご近所さんに挨拶している。俺は田舎の人達は保守的で閉鎖的なのを体感的に知っていた。
友達出来るかなぁ。いつまでここにいるんだろう。
そう思いながら、新しい住居になる二階建ての借家を見上げていた。
俺はふと、強い視線を感じた。
ショートカットの女の子。仁王立ちするように俺の前に立ち、睨むように俺を見ていた。
その子との出会いが、この町での俺の生活を大きく変えることになった。
毎日、その子に引っ張り回された。おかげで、友達の輪にもすんなり入れた。
その子は俺が今まで過ごしてきた土地のことを、いろいろ聞きたがった。俺の思い出は共有された。
たったの一年だけ。でも、その一年間、そこは俺の故郷だった。
…もう、8年も前の話だ。
その後もいろんなところへ行った。中学、高校時代にはそれなりの恋もした。自分では本気のつもりだった。
それでもまだ、俺はその子を忘れられないでいる。
彼女は覚えていてくれているのだろうか。この俺のことを。
俺は怖い。
『忘れられてしまう』ことと、『忘れられなくなる』ことが。
4
8年前。
私が小学校四年生になる前の春休みの頃。
まだ雪の残る寒い朝。吐く息は白い。
たまたま早く起きた私が外に出てみると、大きなトラックが裏の家の前に止まっているのに気付いた。
お母さんたちが知らない人達と何か話をしている。
裏の家の空家に誰か引っ越してきたんだ。
私は、トラックからたくさんの荷物が降ろされていく様子を見ていた。
その時、家を見上げているの男の子に気付いた。
同い年くらいかな?どこから来たんだろう。
その男の子が私を見た。それがその子との出会い。それからはいつも一緒にいた。
この町しか知らない私は、その子が話してくれるいろいろな土地の話を夢中で聞いた。
いろんなことを知っているその男の子が、すごく大人に見えた。
尊敬のまなざしで見つめる私。その子は照れて笑った。
そんな日が続くと思っていた。彼のこの町の一部になると思ってた。でも…。
彼はまた引っ越していった。
彼は笑ってさよならと言った。別れに慣れている。そうも言った。私は笑って見送った。
何も言えなかった。言えないまま、彼はいなくなった。
彼への気持ちに気付いたのは、彼がいなくなってずいぶん経ってから。
裏の家は取り壊され、今ではコンビニになっている。
彼が住んでいた痕跡はもう、なくなってしまっていた。
その頃から、私はこの町に物足りなさを感じるようになっていった。
5
高校を卒業した俺は東京の大学に進学し、一人暮らしを始めた。
東京で暮らすのはこれで二度目だ。中学の頃に二年くらい生活した。
俺が前に住んでいたところには、大きなマンションが建っていた。
近所に住んでいた人も、もうみんな引っ越してしまって誰もいない。
東京は、俺のような人間には相応しい街なのだろう。
俺の感傷を取り残すかのように、東京での暮らしは飛ぶように過ぎて行く。
入学した頃から毎日に様に繰り返されたコンパや飲み会。
次々と成立していくカップル。
俺もしっかり楽しんでいたし、俺のことを気に入ってくれる娘も多少はいた。
それでも、入学してから半年が経った今も俺は一人だった。
深夜のコンビ二のバイトを終えた帰り道。
俺はいつも、もやのかかった夜空を見ながら帰る。東京の空は狭い。
凍えそうな体をさすりながら見た、あの町の星空は本当にキレイだった。
彼女もこの夜空を見てるのだろうか…。
いや、もういい加減、忘れないといけない。
でも、それは絶対に忘れたくない記憶。
女々しい男だ。自分でもそう思う。
思い切って、北海道まで逢いに行こうかと考えたこともあった。でも、出来なかった。
彼女は俺を忘れてしまっているだろう。そう思うと、胸が締め付けられる。
逢いに行くことなんて、出来なかった。
北の地に凍らされ、決して溶けない記憶。その思い出にすがって生きる俺は、臆病者だ。
6
私は親戚の家に下宿しながら喫茶店でアルバイトをしていた。
散々迷った挙句、十八年間暮らした町を出て、私は歌手を目指して上京したから。
地元のことは今でも愛している。そこで一生を終えるのも悪くないと思っていた。
それでも、町を後にした。
もちろん歌手になるためだけど、その他の理由に彼の存在があったってことに私は気付いていた。
東京に出てきたって、彼に逢えるわけじゃない。
そう自分に言い聞かせていた。
でも、そんな少女のような夢物語。儚い希望。
それを信じていることを何度も思い知らされた。
オーディションに落選したときや審査員に嫌なことを言われたとき、私は決まって彼の顔を思い浮かべる。
彼のあの照れたような笑い顔を、思い浮かべてしまうのだから。
彼は私を覚えているのかなぁ。
北海道に住んでいた田舎娘のことを。
たった一年だけ一緒に過ごした、私のことを。
考えると、途端に切なくなる。
そのたった十二ヶ月が今の私のすべてなのだから。
逢いたい。
私のこと、覚えていて欲しい…。
それが雪原で綿毛を見つけるような、わずかな可能性であっても。
そう願わずにはいられない。
失くしたものを思い出す。
それを恐れなくなるまでに、いったいどれくらいの時間が必要なのかな…。
7
「お前この前の合コンの女。どうなったんだよ?」
倉持がそう言うと、
「そうそう。あの女子大生だろ、いい感じだったじゃんか」
と、桜井が引き継いだ。
ゼミが一緒の倉持と桜井は、毎日のように俺のアパートに来る。
コイツら二人は東京出身で実家に暮らしているから、一人暮らしのやつがうらやましいらしい。
「別に。何にもない」
額の汗を拭いながら俺は答えた。俺の部屋にクーラーはない。
「何もないって…。番号交換したんだろ?掛けてないのか?」
「ああ。掛けてない」
桜井の驚いたような顔。倉持にまで伝染した。
「…お前は、何でいつもそうなんだよ。もうすぐ夏休みなんだから、有意義に過ごさないでどうする」
「別に女がいなくたって、有意義に過ごせるよ」
桜井が俺の前で指を振って見せた。
「チッッチッチ。やっぱり女は必要だって。お前もしかして、ホモか?」
「違うって」
「じゃあなんで?」
二人は俺の顔を覗き込んだ。
「……」
「…言いたくないってか。でも、今日という今日は話してもらうぞ」
俺はまた汗を拭った。
「と、その前に。この部屋は暑すぎる。喫茶店行こうぜ」
「ああ、あそこだろ。あのかわいいウェイトレスのいるところ」
「イエース」
倉持の提案に桜井も同意し、二人は立ち上がった。
「…嫌だ」「イヤとかゆーな」
「そうそう。話しちまえば、すっきりするって。奢ってやっから」
俺は二人に引きずられるように外へ連れ出された。
8
大学生にもなって、小学校の頃の初恋が忘れられない。
そんなこと言えるかっての。
俺は灼熱の太陽の下、二人に引っ張られながら頭をフル回転させて言い訳を考えていた。
『今は勉強に集中したい』いやダメだ。だったら何で合コンに参加したんだって言われる。
『好きな人がいる』これも一緒か。それに、もし、誰が好きなんだとか聞かれたら…。ダメだ、ダメだ。
いっそのこと『俺はホモだ』……これはないな。
ニヤニヤ笑いながら俺を見ている、桜井と倉持が憎らしい。こっちの気も知らないで。
「着いたぞ。ここだ」
学生街の老舗の喫茶店。看板には『浪漫』と書かれていた。
ダセえ名前だ。
八つ当たりしながらも、二人に促され、渋々その扉を開いた。
カラン、カランッ
「いらしゃいま…あ!」
聞き覚えのある声。忘れられない声。
運命が俺を迎えた。
了
今回はあえて、二人の絡み(というか会話)をまったくなしにしてみました。
今回の曲は真心ブラザースの『この愛は始まってもいない』です。
たまたま覗いたらリアルタイム降臨に遭遇
非常に乙!
>>299 乙
関係ないけど真心のカバーアルバム出てたよね
302 :
名無し募集中。。。:04/08/01 23:37
>>299 超乙
今回すんごく俺自身とだぶってるな
違うのは俺には本気で幼なじみがいないということだ(つД`)
>>299 お疲れ〜ッス。今回もいいね。
次回は是非ハイロウズの「青春」で・・・
304 :
名無し募集中。。。:04/08/02 00:02
これの続きが凄い読みたいのは俺だけじゃないはず、、はず、、、
>>299 ∋☆ノハヽ∈
ノノ*^ー^)<ちゃいこーです☆
皆さん、どうもです
>>303 そんな風にリクエストされてすぐに書ければいいですが
ちょっと自分にはムリっぽいです。申し訳ない…。
>>304 この続きは皆さんの想像にお任せします。
俺の脳内では、もちろん……ムフッ
>>299 乙です。
関係無いけど、おれは倉持王子より大木温之が好きです。
おもしろかったね(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
310 :
名無し募集中。。。:04/08/02 04:04
だめだこりゃの精神を忘れるなよ
311 :
名無し募集中。。。:04/08/02 04:14
ある昼過ぎの事
(あ〜、大学いくのだるい…)
キッチンに降りると妹の愛がしゃべりかけてきた。
(’ー’ 川「いま起きたん?兄ちゃん、なに食べるんよ。」
「えっ、焼きそばでいいや。」
(’ー’ 川「何や・・・兄ちゃん焼きそば、ばっかやん。さっき美貴姉来てたでー。」
「ふ〜ん、そう。」
ピーンポーン
(’ー’ 川「あ!美貴姉ちゃうん。」
「ちょっと顔洗うからでて。」
(’ー’ 川「わかったよー。」
「○○君いますか?ちょっと用があるの。」
(’ー’ 川「あ、ちょっと待っててやー。」
愛が慌ててこっちに来た
312 :
名無し募集中。。。:04/08/02 04:14
「美貴か?」
(’ー’ 川「ちゃうよ、なんかめっちゃかわいい子やで。」
( V▽V)「せ〜んぱいおじゃましま〜す。」
「あ、彩ちゃん!ど、どうしたの・・・?」
(’ー’ 川「兄ちゃん誰この人?」
「あ!?だ、大学の後輩の、あ、彩ちゃん。」
(’ー’ 川「あ!上戸さんだー。」
「な、なんでしってんだよ!!」
(^ー^ 川「ひみつ・・・」
( V▽V)「先輩のことがその・・・」
(^ー^ 川「・・・」
なんか愛は怒ってるみたいだ・・・
(’ー’ 川(美貴ちゃんがいるくせに・・・)
「あの俺、実は・・・」
从VvV)「・・・」
( V▽V)「好き・・・」
(^ー^ 川「・・・」
「・・・」
从VvV)「・・・」
「・・・み、美貴!?」
( V▽V)「せ、先輩?」
美貴はそのままどこかへ走り出した
川つvT从(・・・○○の馬鹿)
313 :
名無し募集中。。。:04/08/02 04:16
ハロプロ以外のアイドル出してみたけど別にいいよね?
314 :
名無し募集中。。。:04/08/02 04:54
読む気がおきない
315 :
名無し募集中。。。:04/08/02 07:18
ほ
316 :
名無し募集中。。。:04/08/02 09:30
ハロプロ以外(゚听)イラネ
∋☆ノハヽ∈
ノノ*^ー^)<ちゃいこーです☆
319 :
名無し募集中。。。:04/08/02 14:51
ほ
∋☆ノハヽ∈
ノノ*^ー^)<チャールズ・ロビンソンです☆
_・)oO(チャールズ・ブロンソンじゃないのか…?)
∋☆ノハヽ∈
ノノ*^ー^)<チャールズ皇太子です☆
∋☆ノハヽ∈
ノノ*^ー^)<ちゃいこーです☆
∋☆ノハヽ∈
ノノ*^ー^)<ちゃいこーです☆
∋☆ノハヽ∈
ノノ*^ー^)<ちゃいこーです☆
(〜^◇^)<保全キ〜ック!キャハハハ
( ̄))*TーT)シコクニイキタイ…
ほ
328 :
名無し募集中。。。:04/08/03 00:03
ぜ
ん?
330 :
名無し募集中。。。:04/08/03 02:14
ホリケンチック浮かれモード
「美貴、この恋の苦しみから解放してくれ。」
「ば、ばか・・・な、なにいってんのよ!!」
「冗談だよ、本気にするなよ・・・って、あれ美貴?」
「み、美貴、なんで抱きついてんだよ・・・」
「そうだよな・・・」
「・・・わかってるんでしょ・・・美貴の気持ち。」
「美貴・・・」
「・・・」
美貴はそっと目をとじた・・・そのとき
「お兄ちゃん、はねトビのDVD貸して・・・って、なにしてんのよーエッチ!!」
「あ!?え、絵里ノックぐらいしろよ・・・。」
「え、絵里ちゃん・・・は、はねトビのDVDね。ど、どこかな。」
美貴はあせりながらDVDを探しているその姿がまたかわいらしい
331 :
名無し募集中。。。:04/08/03 02:15
「あ!あったよ、は、はい絵里ちゃん・・・。」
「・・・ありがと、お姉ちゃん。」
顔を真っ赤にしながら絵里は言った
「美貴お姉ちゃんなら・・・安心してお兄ちゃん任せられるね。」
絵里は逃げるように出て行った・・・
「あ、あいつ・・・なに言ってんだろうな美貴?」
「・・・さっきの続きしようよ」
「なんだったおぼえてないなー」
「・・・ばーか」
美貴は俺の脇の下に腕を通し、俺の顔に美貴の顔を寄せると、なにかにとりつかれたかのように舌を絡めあった。
「美貴、すごい固くなってきたんだけど・・・いいよな?」
「・・・うん」
美貴は着ている服を脱ぎ始めた。
Tシャツを脱ぐと、そこから貧相な胸の谷間が・・・
332 :
名無し募集中。。。:04/08/03 02:23
λ
(0)
ピシャッ!! ∧__ __∧ | |
,ゝ、)`Y´(_ノ .(iξ
. ノハハヽ //// ∠XリリリリリリX/ /))
ハァハァ(
>>331;*) | | | 川VoV从 / .(( 誰が貧相だって?あ〜?
(=====) \\ (⌒二二つ ))
__ (⌒(⌒ ) . ==- 〉】爻【 ((
/\ ̄ ̄し' ̄ ̄ ̄\ .l^~▼〕 ν
 ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄ / /|´ |
| | .イ / | l
/ \ .し! ヾ_)
hozen no hanamiti
不良がちょっといいことすると一般人の倍評価されるように
藤本がちょっとしおらしいと他メンの倍萌える
336 :
名無し募集中。。。:04/08/03 03:09
いいこと言うな
337 :
名無し募集中。。。:04/08/03 03:55
「美貴・・・俺の女じゃいやか?」
「・・・」
美貴はゆっくりうなずいた・・・
「・・・いいよ」
俺はうれしさのあまりある事を忘れていた
「美貴・・・ちょっとコンドーム探すからこち亀でも読んでろよ。」
「別につけなくてもいいよ」
「な、なに言ってんだよ。」
そうしている間に美貴はこち亀を読み始めた
「こち亀好きだねなんで?」
「麗子さん好きなんだよね。ナイスバデイーじゃん。」
「ふ〜ん。」
美貴はちょっと怒っていた・・・
「あ、なんか落ちたよ。」
「え、なにが・・・あー、見んじゃねえ!!」
「ふ〜ん、何でよって・・・なによこの写真!!誰この女!!」
「あ、はは・・・う、うちの従妹の姉ちゃん。」
「何で従妹と裸で抱き合ってんのよ!!」
338 :
名無し募集中。。。:04/08/03 03:56
美貴は怒り狂った
「あ!?これうちのクラスの安倍さんじゃん!!」
「安倍さん?寛?しんのすけ?」
「なつみ!安倍なつみ!!」
「お前悪い夢でも見てんじゃね?」
「ふざけんな!!」
そのとき留守電が動き出した
「ピー、あーなっちだよ!!すごい*君とのエッチすごく良かったよ。またしようねー!!ピー8時10分です。」
「はは・・・え、絵里ー!!お兄ちゃんもごっつええ感じ見るぞー!!」
「はねトビだよ!!」
美貴のいまの突っ込みは強烈だった
夕日に飛んでけパラグライダー(意味わからん)
美貴と俺の恋は終わったのか?誰か慰めて・・・( ::T┏┓T:)
浮気しちゃった、ごめんよ美貴・・・笑って許して
完
乙〜
保
ho
馬鹿馬鹿し過ぎて大笑いしたよ〜。乙!
343 :
名無し募集中。。。:04/08/03 08:10
朝っぱらから、くだらね〜!と大笑いした(←賛辞)。職人さん乙です!
344 :
名無し募集中。。。:04/08/03 09:12
ホリケンかよw
乙
ho
>>174 しばらく抱き合った後、美貴は俺から離れると少し俯き気味なって話し始めた。
「ホントに美貴でいいの?」
「あぁ」
「わがまま言うよ、性格だって可愛くないし、梨華ちゃんみたいにはなれないよ・・・」
「関係ねーよ!そのままのお前が好きだから、それに俺だってお前に負けないくらいわがまま言うからな!」
「○○・・・・・」
「大体、石川さんみたいにはなれないとか当たり前だろーよ。美貴は美貴で石川さんは石川さんだ!どっちも、1人しかいないんだからな」
「うん・・・ありがとう」
「分かればよろしい。そろそろ帰らないと2人に心配かけるから帰ろうぜ」
そして、俺たちは2人で歩き出す。
旅館までの道のりがやけに短く感じる・・・それでも、俺の隣には美貴がいる。
たったそれだけの事でも俺にはとてつもなく幸せに感じられた。
>>347 旅館に着くと、俺と美貴は松浦さんと石川さんのところへと向かう。
「なんか、怖いな・・・梨華ちゃんにどんな顔して会えばいいんだろ・・・・・」
「いつも通りにしてればいいんだよ。お前らしくもない」
「うん」
扉を開くと、そこには松浦さんと石川さんが・・・・・また酒を飲んでいた。
「あ〜、○○君に美貴たん。おかえり〜」
「あぁ、ただいま・・・じゃなくて、何してんだよ!?」
「振られたもの同士、慰めあいに決まってるでしょ!!」
「そーよそーよ、いいよね。○○君と美貴ちゃんはラブラブで」
やっぱり、この2人は酒癖が美貴より悪いかもしれない・・・・・
「でも、私はやっぱり○○君が好きです・・・美貴ちゃんには負けないんだから」
そう言うと、石川さんは俺に抱きついた。
「ちょ、ちょっと石川さん・・・・・」
「梨華ちゃん・・・」
引き離そうとしてもなかなか引き離せない・・・酔っ払いの力は凄まじい・・・・・
だから俺は、もう一度石川さんに本当の気持ちを伝える事にした。
「石川さん・・・ごめん。卑怯なのは俺だったんだ・・・・・自分の事しか考えないで、石川さんの優しさに甘えて、傷つけてた・・・・・美貴の気持ちに気づいて、自分の気持ちに嘘ついて・・・・・」
「○○君・・・誰も悪くなんてないよ。同じ人を好きになった時から私か美貴ちゃんのどっちかが傷つくのは分かってたんだ・・・」
「梨華ちゃん・・・美貴は、梨華ちゃんと○○が笑っているなら我慢しようって思ってた。告白してフラれるよりはそっちのほうがマシだと思ってたから・・・・・」
「美貴ちゃん・・・・・」
「フラれて傷つくよりは、我慢できそうだったから・・・でも、ダメだった。自分の気持ちに嘘ついたまま先には進めないと思ってヘコんでた・・・・・そしたら、亜弥ちゃんに怒られた。『何で我慢なんてするの!?そんなの美貴たんらしくないよ』って言われて・・・」
「美貴たん・・・」
美貴の目に涙が少しづつ溜まっていく。
>>348 「亜弥ちゃん・・・悲しそうな目で、それでも笑っていってくれた。だから、美貴はもう迷わない・・・・・○○のことが好きだって気持ちに」
「美貴・・・・・」
「はぁ・・・やっぱり勝てないや。2人とも・・・羨ましいよ・・・・・」
石川さんは、ため息を吐くと俺と美貴をくっつける形で背中を押した。
「おめでとう。美貴ちゃん、○○君・・・」
「ありがとう・・・梨華ちゃん」
美貴と石川さんは、抱き合いお互いに涙を流した。
そこに松浦さんも加わり、3人で今度は笑い続ける・・・・・
心配する必要なんてなかったんだ・・・俺が思っている以上に石川さん、松浦さん、美貴はお互いの事を友達だと思い、信頼していたのだから・・・・・
こうして、俺たちの旅館での最後の夜はふけていった。
最高の笑顔と笑い声と共に・・・
次で、夏は終わる予定です。
読んでいただければ嬉しいですm(_ _)m
付き合うなら美貴たんのほうがいいが、結婚するなら石川のほうがいい
お前ら俺の書いた小説嫁や!でいいよ
ho
「きーやーーーあぁああああーーー」
俺が夕食を食い終えてゆっくりテレビを見ていると隣から空気をつんざくような
凄まじい悲鳴が聞こえてきた。
「なんだ?」
そっちの方向を向きながら片手で昨日服の中にまぎれたはずのリモコンを探っていると
俺の部屋の窓が割れんばかりに叩かれる音。
「ハァハァ」
美貴だ。こんな美貴は今まで見たことがない。
目に涙を浮かべて顔面は蒼白、そして腕にはなぜか枕…?
とにかく、よほど大変なことが起こったに違いないと俺は何時に無く真剣な顔を作った。
「わ、わたしの、その…」
何か言葉を伝えようとして、気が動転しているせいか舌が回らない美貴はそれでも
必死に俺に助けを求めるように見つめる。
本当にこんな錯乱した美貴を見るのは初めてだ。
強盗が美貴の家に押し入っている。もしくはそれに匹敵する出来事が起こっているに違いない。
俺は瞬間的にそう感じ、携帯電話が押し込んであるバッグの方に視線を移した。
だが、数瞬見詰め合って俺は大きく決意を固めた。いや、固めざる得なかった。
幼なじみの美貴は俺を頼っている。
警察じゃない。俺に助けを求めているから、だから行かなくちゃいけない。
美貴を自分の部屋に押し込んだ後、屋根伝いにそっと美貴の部屋へと近づいた。
窓枠に手をかけてそっとベッドの上に足を下ろす。
キシリとベッドが歪んで肝を冷やした、近くに気配が無い事をもう一度確認する。
階段を駆け上がってくるような足音もしない。
つい、溜息がこぼれた。
大丈夫、まだ気付かれていない。そう自分を勇気付けて逃げ出したい気持ちと戦いながら
今度は慎重にフローリングの床にに足を置く。
耳を澄ませば一階からは、陽気のバラエティー番組の笑い声がとても場違いに響いている。
ふと、美貴の両親の顔が頭を過ぎった。
頭を振って足を一歩前に進める。
床に広がり続ける赤い湖、逃げ惑う拍子に割れたガラスコップ、横倒しになって中身を
吐き出し続けるビール瓶。そしてあざ笑うようにテーブルへと付き立てられた血塗られた刃物。
何を考えても今は悪い方へと流されてしまいそうだ。考えちゃだめだ。
今は前に進むだけでいい。後の事は分からない。
目を閉じた。目の前には美貴の部屋のドアノブ。
ドアを開く音を聞けば必ず犯人は俺の存在に気付くだろう。
心臓がオーバーヒートで止まりそうなほど暴走する。
深呼吸とともにさっきの美貴の顔を頭に浮かべ……決意は固まった。
最後の一歩を踏み出し、ドアノブに手をかける。
「ひっ……」
ドアは開かなかった。
足の下に違和感を感じて俺がおもいきり後ろに飛び退いたからだ。
ちょうどそこにあったテーブルの足にかかとをぶつけて足がもつれ、そのままベッドの
上に腰を落とす。
落ち着かせるように肩で息を整えながら、目線は自然と今まで俺の脚が置いてあった場所へ
と向けられる。
何か黒いものが見えた。そしてよく見るとそれは……ドアが、がちゃりと音を立てた。
情けない話、今のショックで足が上手く動かない。
そして、目くるめく展開に俺の脳の処理速度が追いついてこない。
浮かんだのは、単純な言葉。気付かれたと動けないそして、諦めて目をつぶれ。
現実から逃れるために目をつぶる。
「あら、○○君」
ところが聞こえてきたのは、なんとも平和なそれでいて聞きなれた声だった。
おばさんは口元に手をやって笑いながら、目を見開いた俺の方を見ている。
「もう、美貴が悲鳴を上げてるから来てみたらどうして○○君がいるの?」
「美貴が俺のとこに助けを求めに来たから、それで」
「助け、んー」
そう言いながらちょっと考えるような仕草で部屋の中を見回しながら、足元に視線を落として
また、笑った。
「あの子がゴキブリ嫌いなのは知ってるでしょ?」
「まあ」
「ついでに、○○君の前じゃどうか知らないけど急に飛び出したりとか驚かされるのは
もっと苦手なのよ」
未だにほとんどフリーズ状態の頭で懸命に話の内容を理解しようとするが、どうも
しっくりこない。
おばさんはそれに気付いたのか、口調をゆるめて説明するように切りの良い所で
言葉を区切ってくれた。
「これは前にあったことなんだけど…学校帰りに何処かに寄り道してきたらしくって
辺りは真っ暗、それにこの辺時間帯によっては人通りがぜんぜん無くなったりするじゃない?
東通りの公園の方は特に寂しいの。
私も少し前に痴漢にあって、あっちもおばさんだったからビックリしただろうけど
私もっとビックリしちゃって、思い切り引っ叩いちゃった…いい音したわ」
そこで一度、言葉をきって俺の方を見つめる。頭の中でゆっくりと話を整理し終えるのを
待ってから俺は話の続きを促すようゆっくり頷いた。
「ごめんなさい、少し話が反れたわね。
それでね、夏になると変な人も増えるし痴漢注意なんて看板もあるぐらいだから
あの子も少し緊張してたみたいで。
あの子ったら…角から野良犬が飛び出してきたとかなんとか、とにかく物凄い顔で帰って
きたの。多分今回もそれと同じね」
「は?」
俺の間抜け面が気に入ったのか、おばさんは本当に楽しそうだ。
「お風呂に入ろうとしたら、影から出てきたゴキブリでも見つけたんじゃないのかしら。
本当に嫌ねぇ。何処から入ってくるのかしら?」
美貴が投げ捨てたと思われるバスタオルを拾い上げながら、ふぅと溜息をついた。
「心配かけちゃって……あ、どうせだからジュースでも飲んでいってちょうだい。
本当にごめんなさいね」
そう言いながら、パタパタと階段を駆け下りていった。
部屋に一人取り残されて俺の体からは一気に力が抜けていく。
もう崩れ落ちそうだ。今さっきまでの悲壮な決意はなんだったんだ?
ただ、少し落ち着きを取り戻したのか何となく周りの状況に気を配れるようになってきた。
俺の体は暑さのせいか、冷や汗かとにかくもうベタベタでそう言われてみれば
確かに喉もからからだった。
おばさんの気遣いに感謝しながら、未だベッドに腰掛けたままの俺は、無意識に一枚の布を
拾い上げて額から流れる汗を拭った。なんだか知らんがこれぐらいは使わせて貰おう。
だが……あれ、これって?
そして異変が起こった。俺の後ろちょうど窓の方にただならぬ人の気配を感じる。
振り返ろうとしたが一歩遅かった、いや首ががたついて上手く振り返る事すらまま成らなかったのだ。
爆薬のような破裂音とトラックにひかれたような衝撃が脳を揺らした。死んだかもしれない。
意識が薄れる。
ただ、それでも俺は意識の残る最後の一瞬を利用して言わなくてはいけない。
……美貴、意外と大胆な柄、なんだ…だ……めだこ、りゃ……ぁ
どんな柄だったんだろ?
あと風呂からなら裸に近い格好きぼんw
361 :
名無し募集中。。。:04/08/03 18:16
ほ
実際は全然ゴキブリ苦手じゃないからねえ
>>363 206 名前:178[sage] 投稿日:04/07/27 00:03
MYOJO買った 表紙が嵐で特集がNEWSとかもう開き直って買うしかない感じ
娘。とカン紺藤と安倍/松浦のライブリポートで見開き2ページ
カン紺藤は大よそ2/3ページくらいで娘。の次に扱い大きい
写真は「み里藤紺あ」で珍しい並び 衣装は例の奴
インタビューは 紺野が「北海道は納豆に砂糖もかけるし」と言ったのに対し
「それは家庭によるんじゃない?私、砂糖、入れないから」の突っ込ミキティ が紺美貴
あと初めて見たゴキブリを「これがそうなのか」と凝視するミキティ男前 虫嫌いの紺野を守れそう
見つけると笑顔になるそうだw
ラジオでも話してたな
ミキティにとってはゴキブリもカブトムシも変わらんらしい
ゴキブリをぎし(←なぜか変換できない)するミキティかっこいいな
>>366 「ぎし」だってよ・・・
「ぎょうし」って読むんだバ〜カ
まあ北海道にはいないらしいからね
でも家の中にいつの間にやら住み着いてる黒光する油っぽい虫が
気持ち悪くないのかねえ
乙
ミキティ男前!
たきかわにいないだけだと思うがな
もう十年以上前から札幌とかにはいるって聞いたときある
ミキティの実家・・・
某ろだにうpされてたなんかの本でも
「はじめて見た時めずらしいから観察してた」
的な事がって書いてあった
つまりソースは十分にある
>>372 元道産子だが
せいぜい函館くらいまでだな
それより北ではほとんど見たことない
376 :
名無し募集中。。。:04/08/04 00:20
四股チリ子のビューテイお先です
「美貴、ゆるしてくれよー。」
俺は泣きながら訴えた(もちろんうそ泣きです。)
「・・・わかった、今度したら殺すよ。」
美貴はあっさり許してくれた、ただし体中が傷だらけだ・・・まあ、なにがあったかは想像に任す・・・あ!安倍ちゃんの写真が・・・
「あれ美貴、寝ちゃったのか?」
「・・・すー、すー」
「・・・かわいい寝顔だ。癒されるなー。」
キスしようとしたそのとき・・・
「・・・あは、あはは、ぐー、ぐー、あはは、やだ、草なぎちょっと急に禿げすぎ、ぐごー」
「美貴・・・」
癒されなくなった、それにしてもひどい寝言だ
「お兄ちゃん、BS5でケツメイシのライブやってるよー。」
「あ、わかったすぐ行く。」
「あれ?留守電入ってる。あ!チャーミーと明日約束してたんだ。」
「ピー、石川です・・・*君とデートすごい楽しみ 〜めんどいので中略〜 グッチャー*君!!ピー。」
ごめんよ美貴・・・美貴は俺の太陽だ。でもチャーミーと夏の思い出作るよ
あーよるかぜすずしいー・・・浮気するね、ごめんよ美貴・・・チャーミーはトモダチ( T〜T)
ほ
378 :
名無し募集中。。。:04/08/04 02:41
「お兄ちゃん、ハニーパイばっかり食べてるね。」
「まあな・・・寺田食品のパイうめえんだよ。」
「・・・東ミッキーって絵、下手だね。」
「隣の部屋で寝てる、乳なしパイパン女も下手糞だぞ。」
「え、そうなの?」
「ああ、女の描くもんじゃないな。」
「れいなって言う絵里の友達も下手だよ。」
「へー、でもかわいいもんだろ・・・あいつの絵は悪!?う、あいたたた・・・」
「*、言ってくれんじゃん。」
「美貴!?」
「誰が乳なしパイパン女だ!!」
また美貴は怒り狂った
「やめろよ美貴!好きな子はいじめたくなるっていうだろ?」
「え・・・」
絵里はあきれていた
「もう!夫婦喧嘩は向こうでやってよ!!」
「絵里ちゃん・・・ち、ちょっとなにゆうのよ!!」
「絵里、もう寝る・・・明日早いしお休み。」
部屋に戻るとまた美貴と舌を絡めあった。
俺は美貴の着ている服を脱がし始めた。
Tシャツを脱がすと、そこから貧相な胸の谷間が・・・って谷間ないじゃーん
380 :
名無し募集中。。。:04/08/04 04:08
なんか独特な作品だな。いや、作者が独特なのかなw
381 :
名無し募集中。。。:04/08/04 04:16
「美貴・・・入れるぞ?」
「・・・うん」
とりあえず美貴と1発ヤって10分後またヤりました。ちなみに美貴は処女でした・・・
「・・・あー、疲れた寝よ。」
時計を見ると朝の4時
「美貴・・・寝た?」
「・・・山南さん・・・あと3週で死ぬんだって・・・ぐー」
「・・・寝たのか。」
相変わらずすごい寝言だな美貴・・・どんな夢を見てんだい?
「あ・・・高橋に電話しなきゃ。」
高橋というのは4日前の雨の日知り合った子で・・・中略・・・まあ宝塚が好きな美貴とは間逆のかわいい子ですよ
「あ、*君、遅いよ・・・電話待ってたんよ。」
「あ、わりーちょっと寝てた。」
高橋は怒っていた・・・かわいい
「あの・・・次、いつ会えるん?」
「え、そうだな・・・」
「はっきりしてえやー・・・ぐすん」
「・・・泣いてんのか?」
「会いたいんやもん・・・」
「・・・高橋、俺も会いたい。(ヨシノブ今日打ったかな?)」
382 :
名無し募集中。。。:04/08/04 04:17
美貴がそのとき
「あ!!小倉さんヅラ落ちちゃう!!!」
「!?」
「なによ今の声*君!!」
「TVだよ・・・」
「嘘や女の人といるんやろ!!」
「そ、そんな訳ないだろ・・・」
「ほんま?」
「ああ・・・俺には愛だけだ。」
「*君、嘘でもうれしいよ・・・」
「・・・好きだよ」
「・・・ぐすん」
「もう寝ろ、明日の夜7時辻加護駅で待ってる・・・」
「うん。」
「愛、明日は10回ぐらいしような。」
「もう変態ー」
「あはは・・・」
「明日、こうへんかったら殺すよ。」
美貴・・・彼女はお前なみに危険な子のようだ
四股男のビューテイお先まっくらです
美貴とチャーミーと安倍ちゃんと高橋
俺の恋は変なのか?辻加護駅ってどこ?
さすがに10回も射精できん・・・7回ぐらいなら
浮気なハニーパイ、俺のことのようだ・・・ごめんよ美貴
がんばれ〜負けるな〜力の限り生きてやれ〜
あ、安倍ちゃんにメール送〜信
四股チリ子のビューテイお先です 完
383 :
名無し募集中。。。:04/08/04 04:23
もう疲れました明日学校なので寝ますお休みなさい
あと書いてたら美貴ちゃんが好きになってきました
そういうもんなんですかね・・・お休み
乙
ho
ze
387 :
名無し募集中。。。:04/08/04 10:26
6
n
「ねぇ、○○。あんたさ最近家に帰ってる?」
久しぶりのデートの帰り道、美貴が突然そんなことを聞いてきた。
「んっ?いや、帰ってないけど」
「やっぱり・・・おばさんすごい心配してたよ。今日はちゃんと帰りなよ」
「いやだね。今日は、友達の家で一晩中遊ぶんだからよ!」
「ふぅん、彼女のお願いより友達との約束のほうをとるんだ・・・・・」
切なそうな顔をして美貴は俺を見つめる。
この顔をされると俺が美貴に何も言えなくなるのを分かってやるんだもんな・・・
>>389 「分かったよ。帰ればいいんだろ・・・・・ちょうど、薬もなくなってきたからな・・・」
最後のほうは美貴に聞こえないように小さな声で呟いた。
「なんか文句言った?」
「いえいえ、文句なんて言うわけないって。家に帰ろうって言ったんだよ」
「うん。それと、分かってると思うけど・・・夜あんたの部屋に行くから」
「あぁ、まぁ寝ないように努力はするよ」
「寝たら殺すよ!!」
思いっきり釘を刺された・・・美貴ならホントにやりかねないから、今日は抜け出したりするのは無理だな。
「分かったよ。待ってるよ、ちゃんとシャワー浴びてこいよ」
「H、変態、スケベ!ただあんたのことを監視するだけだからね」
美貴は顔を赤くしながらムキになって話す。
「顔赤くして否定されても説得力ねーぞ。そういうとこ可愛いよな」
「うるさいうるさい!いいから帰るよ。後は夜に話せばいいんだから」
「へいへい。分かりましたよ、じゃあ帰るとしますか」
夕日の照らす中、俺と美貴は手をつないで歩いていく。
この時、俺の体のことを美貴は気づいていたのだろうか?・・・俺には分からない。
短くてすいません。
続きは夜にでもあげられればと・・・
>>390 おぉ!新作乙です!
更新楽しみに待ってます!!
ho
いいねえ
雲ひとつない青空。
ときおり吹く心地よい風。
学校も勉強もない、夏休み。
こんな日は愛機のチャーミー号(自転車)に乗って海まで走りたい気分だ。
「あ、○○どっか行くの?」
「おう、ちょっとチャリで、そこの海までひとっ走りな」
「お、いいねぇー!美貴も乗せてー♪」
「・・・言ってるそばから、もう乗ってるじゃないか」
「気にしない、気にしなーい。ほい、出発しんこー!」
「へいへーい」
北海道の真ん中ら辺の道路は交通量が少ない。我がチャーミー号の独壇場だ。
「ん〜、気持ちいい風!」
「お前はこいでないからそんな事言えるんだよ。二人分の労働をしてる俺の身にもなってくれ・・・」
「こんな美少女連れて、文句なんか言わないの」
「さようでございますか」
こうして交わす、他愛も無い会話。そしていつの間にか訪れた、ふとした沈黙。
「・・・・・」
「・・・・・」
肩に置いてる手を、美貴は少し動かす。
「・・・・・・?」
「んふふふ♪だーれだ?」
「わ、コラ!前が見えん!!俺達を事故らせるつもりか!?」
「だってこの前ドラマで見たんだもーん」
「テレビで見たこと全部を真似するな!ったく、子供でもそれぐらいわかってるぞ」
「ぶー」
ガガガガガガガガガガガタガタガタッ!!
「うぉ!?ここだけ、いきなり砂利かよ!!」
「きゃっ!?」 ガシッ!
ガリガリガリガガガガガガッ、シャー・・・
「ふぃー、ちとあせったー」
「うん、美貴も」
「って言うかさー。普通はこんな姿勢になっちまったら、ドキドキしてたまらないと思うんだよ。
でもお前の場合、なんっっっとも思わないよな、ボリューム無さすぎて」
「・・・・・・・・・・」
ギュウウウゥゥゥ・・・
「や、やめ・・くるし・・マジ事故るマジ転ぶって!!ギブギブ、俺が悪かった!!!」
だめだこりゃ
続きたのしみだね
乙!
北海道の真ん中からチャリで海ってw
そーいやそーだ。トライアスロン並だなw
399 :
名無し募集中。。。:04/08/04 20:35
おっ、作品だ大量に投下されてるな。
いいよ〜いいよ〜。作家さんご馳走様。
そして、おかわりくらはい。
よし俺のチャリもチャーミー号と名づけよう!
後ろの乗せる娘。はいないけどな・・・_| ̄|○
たまに部屋によっていく幼なじみの美貴。
俺にとってはあまり女子として意識できない男友達と似た感覚がある。が、正直かわいい部類だ。
こいつはインターネットをする目的で来ているが、あとはだべって話するぐらい。
下ネタ話もよくしてたから、
俺の机でパソコンをやる美貴の後ろのテーブルで、俺もエロ本持ち出してぱらぱら読んでた。
気分が乗ってきたから学ランのベルト緩めて、からかうつもりで
「おい、ちょっとオナニー手伝えよ」と言ってみた。
「ちょ、ちょっと何やってんのよ!バカか?世間じゃ、そういうのお金かかるんだよ!」
そのときの表情がちょっとおどおどしていたので、面白くなって美貴が目の前にいるにもかかわらずオナニー続行。
しばらく美貴はパソコンの画面を見ていたが、
「ああー気持ちいい〜」とか言ってると、気になるのか後ろをちらちら見てくる。
「あー美貴に手伝ってほしいなぁー」と言ってると
「仕方ないなぁ…今日だけだからね」とイスから立ち上がって俺の横に座ってきた。
「えーこんな女がいいわけぇ?」エロ本をのぞきこみながら顔をしかめる。
「お前、こんなナイスバディじゃないからなぁ…」「うるさいよ!この変態…」
そう言いながらも、俺のを握ってきた。美貴の手は汗をかいて熱かった。
ニュク、ニキ、ニキ…ニキ 美貴は右手を器用に上下に動かし始めた。
「へー結構うまいな?」と言うと顔が真っ赤になっていくのが分かった。
「手でするだけだよ!変な気おこさないでよ!」
ニキニキニキ…といいリズムでストロークする。
「袋も触って」
「触ったほうが気持ちいいの?」
「そりゃ気持ちいいよ」
さわっ…もぞもぞ…と美貴は右手でストロークしながら、袋も触り始める。
「あーマジ上手いわ…あー気持ちいい…うあ…」
俺は仮性だから、美貴がストロークするたびに亀頭が見え隠れする。
美貴が手コキしているという状況に俺も興奮して、カウパーが結構多く出ていた。
「ここって…こんなふうになってたんだ…」
顔を真っ赤にしながら、美貴はストロークを止めて、
親指と人差し指とで輪っかをつくって、皮を完全に捲ってカリの部分でその輪っかを回転させて、
カリのくびれた部分を刺激する。
とたんにカウパーがまた出てきて、そうなると手の平で亀頭のてっぺんをくるくるする。もうイキそうになる。
「ああ〜出そう!美貴!出そう!」
「…出していいよ…」
美貴は俺の後ろに回って、後ろから手を回して右手で扱き始めた。
そして左手は精液を受け止めようと皿のようにしてしている。
ニキニキニキニキ…「うくっ!!」
…俺は美貴の左手に射精した。勢いがあってちょっと左手からこぼれた。
「うわー白い!すご〜」美貴は嬉しそうにそう言った。
その日は、その後もしばらく美貴はインターネットをして進路のことやバイトのことを話した。
美貴が帰ってからしばらくしてメールが来た。
メールには「また遊びに行ってやるよ」とあった。「今日は気持ちよかった。またやってくれよ」と送ると「ばーか」
この日以来、たまに美貴にはオナニーを手伝ってもらっている。
おわり
ウホォ!
って馬鹿なこといってる場合じゃない
更新に期待
イイヨー
ほぜ
408 :
名無し募集中。。。:04/08/04 23:55
参考までにちょっと聞きたいんだけど、
高校のときって夏休みに宿題ってあった?
>>390 家の前まで来ると、美貴にもう一度ダメ押しの確認をされた。
「いい?ちゃんと家に帰るんだからね。あとで見に行くから、いなかったら・・・どうなるか分かってるよね」
「分かってるよ。ガキじゃねーんだから、ここまできたらどこにも行かねーよ」
そして、美貴は手を離すと自分の家に入っていった。
「はぁ、なんか嫌な予感がするんだけどな・・・・・」
ここで、引き返しても美貴に何をされるか分かったもんじゃないし・・・
迷った結果、美貴に言われた通りに家に帰ることにした。
「ただいま、今帰ったけど・・・・・」
俺がそう言うと、玄関に現れたのは妹のれいなだった。
「兄ちゃん今まで何してたの?お母さんとか心配してたんだからね」
「悪い悪い。でも、俺にも色々あるんだよ」
「いつもそうじゃん。どうせ友達のところで遊んでたんでしょ?」
「まぁな・・・そんなとこだよ」
「帰ってきたからいいけど、これからはちゃんとしてよね」
「分かったよ。ったく、お前も美貴みたいな事言うんだな・・・」
俺はそのまま、れいなを玄関において自分の部屋へと戻った。
>>412 だが、それでおとなしくしているような妹じゃなかった・・・
「兄ちゃんはいっつもそうやってごまかすんだから、美貴姉ちゃんに言った方がいいかな」
「つーか、勝手に人の部屋に入るんじゃねーよ。大体、美貴は関係ねーだろが」
「関係なくないし、あたしのお義姉ちゃんになるかもしれないんだし」
「ならない、ならない。そんなことになったら毎日殺されちまうだろうが」
話していると、れいなの顔が青ざめていく。
「んっ?どうしたれいな!?」
「あたし、自分の部屋に戻るね・・・」
そう言い残して、れいなは妙に急いで俺の部屋を出て行った。
「なんなんだあいつ?変な顔して出て行ったけど・・・・・」
その時、背後に異様なほどの殺気を感じた。
「誰に毎日殺されるって言ったのかなぁ?○○君・・・」
「・・・美貴!?その、なんて言うか・・・ごめんなさい」
身の危険を感じて部屋を出ようとするが、美貴に服を掴まれ身動きが取れない。
「美貴、好きだぞ」
「当たり前じゃん。そんなの知ってるから」
ごまかすのに失敗したみたいだ・・・
>>413 美貴の左手に力が込められる。
「晩飯奢るから許してください・・・・・」
「じゃあ焼肉!!」
「せめて、ラーメンで・・・」
「焼肉!!」
「奮発してラーメンとチャーハン、餃子付きでどうだ?」
「焼肉!!」
さらに、力が込められていく。
「分かりました。焼肉でも何でもいいです・・・・・」
身を守るために多少の出費は仕方がないか・・・・・
「よし、許してあげる。よかったわね、こんな優しい彼女で」
「どこがだよ・・・」
「なんか言った?」
「何でもないです。それより行くなら早く行こうぜ、れいなに見つかったらついてくるって言うだろうから」
また背後に気配を感じる・・・振り向くとそこにいたのは、れいなだった。
「兄ちゃん、まさか可愛い妹を置いて行ったりなんかしないよね?」
「母ちゃんが晩飯作っていったんだろ?それ食えよ」
「残念でした。お母さんは急に夜勤が入ったから晩御飯作ってないよ」
「いいじゃん、○○。れいなちゃんだけ連れて行かないのはかわいそうだよ」
2人に同時に見つめられる・・・
流石に、ダメだとは言えない様な雰囲気にされ仕方なくれいなも連れて行くことにした。
やっぱり、家に帰る前に感じた嫌な予感は当たってたみたいだ・・・・・
続きは明日の夜に。
乙〜!
う〜ん、乙です
伏線についてちょいと一言
できれば殺さないでほしいなぁなんて…
人が死んだりなんかして感動させるのは腕に関係なく簡単だし
それ関係はもう出切った感があるし十三冊ですし
まあ、それは書くほうが構成する問題なので
読者がとやかく言う問題じゃないんですけどね
出過ぎた意見申し訳ありません
いち読者兼作者の意見でした
お…俺は暴力的な女はきらいだ
つ…続き読むかって?そりゃ読むさ。だっておもしろいもん
>>416 ご意見ありがとうございます。
えっと、とりあえず今のところ殺す予定はたぶん?ないです。
伏線は別の形で・・・表現出来ればと思っています。
419 :
名無し募集中。。。:04/08/05 02:39
岡村と美貴
8月の月曜日の朝、俺はだるそうに部活への道のりを歩く。
それにしても暑い。イライラする・・・サボろうかな
「ういーっす、隆史」
声をかけたのは1歳年下の隣の焼肉屋の娘美貴・・・。
彼女は確かにかわいい・・・かわいいが
・・・俺のタイプではない、俺のタイプは黒髪でおとなしめの・・・
「隆史、聞いてんの?」
美貴は俺に好意をもっている、それはわかるわかるが
俺には愛する人がいる・・・それは石・・・
バコッ!!
「イタッ、なにすんねん!!」
「無視すんなよ・・・あ、美貴でエッチなこと考えてたでしょ・・・」
「はあ?なにいってんの。」
「だから美貴で・・・」
「石川さんのことや!!」
「え・・・」
美貴は悲しそうな顔をした・・・
420 :
名無し募集中。。。:04/08/05 02:41
「いや・・・怒鳴ってすまんかった。」
「石川さんってサッカー部の矢部君と・・・」
「いやな、濱口が好きやってゆうてたんや・・・」
「へー・・・そう」
「美貴、俺は石川さんのこと別に何もおもてへんで!!」
「加藤君ってかっこいいよね、あんたみたいなサル面じゃないし・・・」
「あいつ・・・喘息やで」
「へー・・・そうなんだ」
「美貴には山本さん見たいなんが・・・」
バキッ!!
「あんなと美貴、絶対やだよ!!」
「山本さんに失礼やで・・・」
美貴は俺に好意をもっている、でも俺には愛する人がいる・・・それは石川さん
かなわへん恋やと思っても後悔したくないんや・・・
421 :
名無し募集中。。。:04/08/05 03:45
だめだこりゃ深夜保全
422 :
名無し募集中。。。:04/08/05 03:54
>>416 確かにセカチューとかみたく人が死ぬ系は簡単に感動させれるな
でも、日常のなかに萌や感動は描くのが難しい
果物の好みと一緒で熟し切ったほうが好きな人もいれば
食べ頃より少し前が好きな人もいるみたいなもんか
俺は大人でも子供でもなくて
日常の中で恋して大人に変わろうとしている、でも子供でいたいみたいな
微妙な心境みないなものが個人的に大好物
作者の皆さんがんばって
ho
ze
n
ほ
アマチュアにプロ以上を求めるのはどうだろう?
藤
原
紀
431 :
名無し募集中。。。:04/08/05 17:48
ほ
どなたか10、11、12冊目のログくらしゃい
藤原紀ほ かよ!?w
レオパレスで部屋を借りたら幼なじみのアイツが付いてきた
友達が遊びに来て、俺もレオパレスにすると意気込んで帰っていった
・・・ホントにそれで良いのか?
川V‐V)<美貴、海に行きたいな…
田舎へ行こう
440 :
名無し募集中。。。:04/08/05 23:40
5
レオパレスに引っ越してきて10日目、初めてベッドで寝た。
ふかふかで気持ちよかったのであっという間に眠りに落ちていく。
床のせいで赤くなった肘が少し疼いた。明日までに少しはよくなってて欲しい。
と思いきや朝方、冷房が切れたのか暑さで起こされた。
枕元にあったリモコンを手にとって・・・ぴっ。っと電子音とともに心地良い風が
部屋に流れ込んできたのを確認すると、枕に頭を乗せなおして二度寝の計画中。
目を閉じるとすぐに眠気がやってきてうとうとしてくる。
はずだったのだが・・・
隣からなんか変な声が聞こえませんか?
瞬間的に耳を壁に思いっきり近づけた。ここのとこ美貴が部屋に居るせいで・・・
低血圧で寝起きの悪いはずの俺の息子が目を見開いて起き上がる。
チラッと美貴の方を確認すると・・・大丈夫だ寝てる。
こんな格好を見られたらと思うと震えがくる反面、このスリルがたまらない。
もう一度美貴の方を確認しつつ、ゆっくりと手を布団の中へ―――。
目が合った。
正確にはまだ完全に日が昇ってなくて顔までは見えないが、そんな気がするぞ。
頭の中で何かが弾けて、高速で寝てるふりに持っていく。
バレバレとかばればれとか関係ない。とにかく今は寝たふりをするんだ!
・・・
・・・
時計の一定に刻むリズムに一つ長針の動くリズムが加わってあれから多分10回目。
美貴が動く気配はまったくない。
やっぱりさっきのは思い過ごしだったのだろうか?
俺は意を決してゆっくりと布団の中を移動し始めた。もちろん寝返りを打ってるという
演技つきでだ。
ベッドの端までいって顔に掛かったタオルケットを人差し指で恐る恐る捲って見る。
美貴はちゃんと寝ているようだった。
床に敷かれたタオルケットの中に丸まってこっちの方に顔を向けながら自分の腕を枕
代わりにちょこんと頭を乗せている。
俺はほっと胸を撫で下ろした。
なぜなら、もしさっきの現場を目撃されていたとしてそのまま俺の方に顔を向けている
事なんて出来るだろうか、役者ならともあれ普通まず顔をそらすのは間違いない。
体の力が抜けそうだ。
やっと朝日が本格的に上り始めて俺の部屋にも日差しが差してくる。
白い壁やメッシュのカーテンが色彩を取り戻す。今日も平和な一日を遅れそうな事に
心から感謝しながらもう寝れそうにもないので、台所で水でも飲んでから風呂にでも
入ろうとベッドから出た。
視界の中に入ってきた美貴の顔がなぜか真っ赤だった・・・。
キテター
乙〜
>>414 「ありがとうございましたーーー!」
焼肉屋の店員の声が響く店内を出ると、少し吹いている夜風が違和感に感じられたがとても気持ちいい。
「いやぁ、やっぱり焼肉だね。食べた食べた」
「兄ちゃんに感謝やね。こんなに食べさせてくれるなんて」
そう、この2人が食べた焼肉のレシートが普通の値段だったらの話だ・・・
「お前ら・・・俺のことも考えろよ。何なんだこの値段は?ありえねぇよ」
「何よ、ちょっとカルビとハラミとタン塩とレバーとミノとキムチとその他に色々頼んだだけじゃない」
「それが問題なんだろうが!しかも肉以外は残してるし・・・」
「兄ちゃんが食べたんやけんよかやん」
「はぁ・・・お前らに少しでも遠慮って気持ちを期待した俺がバカだったよ」
流石にこの2人を同時に相手にするのは無理だったみたいだ・・・・・
早く家に帰って寝よう・・・
>>446 「って、あーーーーーーー!!」
俺はやっと、夜風を浴びたときに感じた違和感に気づいた。
「何よ、突然大きい声なんか出して!?びっくりするじゃん」
「焼肉屋にカバン忘れた・・・」
「兄ちゃん、バカ?」
「容赦なく最悪な一言をありがとう」
「何か大切なもの入ってるの?」
「おう!俺の全てと言ってもいいほど、もの凄っげえ大事なものが入ってんだよ」
「なら早く戻ろうよ。盗られはしないと思うけど、万が一って事もあるから」
「あぁ」
俺は美貴に頷くと、急いで焼肉屋の方向に向け走り出した。
「○○、早すぎ!!」
あっという間に、美貴とれいなが小さく見える。
「で・・・・・」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・」
「力尽きるのも早いんだ・・・・・」
俺は、200メートル位走った所にある電柱にもたれかかり項垂れていた。
「はぁ、はぁ、気持ち悪りぃ・・・・・」
「ちなみにあんたが抑えてるのは、全然関係ない足なんだけど・・・」
「足も痛てぇんだよ。気持ち悪さはおまけみたいなもんだ・・・」
「兄ちゃん情けなか。それでも陸上部なの?」
なんか言われ放題な気がするけど・・・何も言い返せない。
「悪い2人とも、代わりにカバンとって来てくれ」
「仕方ない、とって来てあげるからそこでおとなしくしてんのよ」
「あぁ、悪いな」
俺がその場に座り込むと、美貴とれいなは走って焼肉屋へと向かって行く。
>>447 数分後、美貴とれいなが俺のカバンを持って帰ってきた。
「あんたさ、カバンの口くらいちゃんと閉めときなさいよ。おかげで中身落としちゃっていい笑い者だったんだから」
「悪い悪い。気をつけるよ」
カバンの中身を確かめていると、美貴が妙な事を聞いてきた。
「ねぇ、○○?病院の薬の袋あったんだけど、codeineって何の薬!?」
「んっ?あぁ、胃薬だよ。最近胃が痛くてさ」
俺はカバンを漁って、薬を取り出す。
「兄ちゃん、れいなにも頂戴。なんか食べ過ぎたみたい」
「バーカ、子供には強すぎるからダメだよ。コンビニで子供用の買ってやるから」
「ちぇっ、ケチ」
そして笑いながら、取り出した薬を飲み込む。
「ふう・・・」
美貴とれいなは、俺のほうを見て驚いたような顔をしている。
「どうしたんだ?」
「えっ?いや、水なしで錠剤飲めるのにびっくりして・・・」
「あぁ、そういう事ね。美貴は知ってるだろ?俺の唾液が多いこと、だから水なしで飲めるんだよ」
「そう言えばそうだったね・・・じゃ、帰ろうか」
「あぁ、そうだな」
美貴は、何故か顔を赤くしなてれいなに色々聞かれながら先に歩き出していた。
>>448 そして俺たちは、途中でコンビニによって胃薬を買った後に真っ直ぐ家に帰った。
「やっと帰ってきた。今日は痛い出費だった・・・」
「いいじゃん。楽しかったんだし」
「そりゃそうだな・・・また、バイトすればいいしな」
「うん。今度は2人で行こうか?もちろんあんたの奢りで」
「考えておくよ。それよりどうする?泊まっていくか?」
そう言うと、また美貴の顔が真っ赤に染まる・・・その様子を見ながら俺は思わず笑ってしまった。
「大丈夫だよ。なにもしねーから」
「それはそれでムカつくんだけど・・・」
「なられいなの部屋で一緒に寝ればよかよ。美貴姉ちゃんとたくさん話したいし」
「そうだね、れいなちゃんの部屋なら安心だね」
美貴は迷った結果、れいなの部屋に泊まる事にしたみたいだ。
「んじゃ、おやすみ」
そう言って、俺は美貴とれいなと別れ自分の部屋に戻った。
うむ
451 :
名無し募集中。。。:04/08/06 02:11
ぃぃねぇ
ミキティのもしもスレをいろいろ読んでたら好きになってきちゃった!
ペ
454 :
名無し募集中。。。 :04/08/06 03:30
ほ
も
>>445 まとめサイト、激乙です!!!
いい加減、次のテンプレからこのまとめサイトを追加しよう
う〜ん・・なにげに、まとめサイトのズッコケシリーズのページは、良い仕事だ・・改めて感動
GJ
麻薬はいかんよ
ネー(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
ho
ズッコケのまとめにショミキのも追加しときました
>>464 さっそく覗いてきたよ。これから改めて読ましてもらうとして、まずは乙です!
タイトルと一言がいい感じ。
でもこうなってくると、本当に続きが読みたくなってくるね。
ズッコケさん見てる〜?みんな待ってるよ〜
ほ
ぜ
从VvV) <みきみき♪
コンビニに胃薬って売ってたか?薬事法だかに違反しそうな気がする…
液キャベトカ売ッテルヨネー(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
そでしたか_| ̄|○
逝ってきます
472 :
名無し募集中。。。:04/08/06 19:52
>>445 ズッコケは正味2ヶ月だったんだなぁ
ずーっと続いてる気がしてたが
ゴマキさんのデート編がシリーズの白眉だね
まとめサイト、過去ログの10〜12冊目がないね。誰かログ持ってない?
ほ
ん
と
で
す
か
!?
ゴマキさんのデート話もいいが、やっぱ美貴スケが一番だと思うんよ
ネタも多いし
ショミキ編のズッコケの鬼畜っぷりに男を感じた。
新作うpします。短いです。
1
「…あぁ!もう!」
イライラしながらシャープペンシルを放ると、俺は頭を掻きむしってタバコに火をつけた。
提出期限の迫っているにもかかわらずレポートに集中できないのは、夏の夜の暑さのせいだけではない。
母さんとあいつのとこのおばさんの話を聞いてしまったからだ。
あいつが帰ってくるらしい。
あいつのことを考え出すと俺は平常でいられなくなる。
気晴らしのためにテレビのスイッチを入れて、タバコの煙を大きく吐き出した。
テレビにはバラエティ番組が映っている。司会のお笑いコンビがなにか言ったところで、ドッと笑いが起きた。
なにがおもしろいんだ?
俺はあまりのくだらなさに、テレビにリモコンを向けてボタンを押した。
チャンネルは変わらない。リモコンの電池が切れかけていることを思い出した。
叩くようにリモコンのボタンを押す。ようやく変わったテレビにはあいつが映っていた。
慌ててボタンを押した。さっきよりも強く。
しかし、チャンネルは変わらない。今度はあいつの声が聞こえてきた。
「友情より、家族が大事。地元に帰って友達には会わなくても、家族にはゼッタイ会いに行くもん」
俺はリモコンを投げ捨てると、立ち上がってテレビの主電源を切った。
拭いきれないやりきれなさが、胸いっぱいに広がる。
あいつがこの町を出て四年余り。家族同然に育ったにも関わらず、俺はこの四年間会っていない。
今回も俺とあいつが会うことはないだろう。
でもそれは、俺のせい。
歌手になりたい。それがあいつの口癖だった。
俺も応援していた。でも、本当になれるとは思っていなかった。あいつがこの町を出るなんて考えられなかった。
だから、あんな別れ方になったんだ…。
2
「オーディション受けることにしたの」
美貴は囁く様に言った。
中学三年の三月。高校受験も終わり、仲のいい友達たち数人とカラオケに行った、その帰り道。
俺は美貴の顔を見た。
「そっか」
少しはにかみながら美貴も俺を見た。
「まだ誰にも言わないでね。落ちたらかっこ悪いし」
「ああ」
大きな月が、雪が積もった夜道と俺たち二人を照らしていた。
「…受かると、いいな」
「ありがと」
美貴の顔が輝くのが分かった。
俺は視線をはずしてうつむいた。
本心ではない俺の言葉と、美貴の笑顔。
俺にはその顔は眩しすぎた。
それからほぼ毎日、美貴が俺の部屋の窓を叩いた。
書類選考は受かっただの、なんかいい感じだだのそんな話だった。
俺は一緒に喜んで見せた。心の中は複雑だった。
だから…。
「最終選考で落ちた」
震える声で美貴がそう言ったとき、罪悪感に押し潰されそうになった。
「そうか…。大丈夫、またチャンスあるって」
ホッとしながら励ます自分が許せなかった。
3
長かった冬も終わり、短い春もあっという間に過ぎていった。美貴と俺が同じ高校へ通うようになって、もう三ヶ月。夏休みまであと少しだ。
その日も美貴は俺の部屋の窓をノックして、ベランダ伝いに入ってきた。
「ちょっと、数学のノート見せなさいよ。明日、期末テストでしょ」
「…俺もテスト勉強中なんだけど」
「いいから、いいから」
美貴は俺からノートを奪うと自分が持ってきたノートに書き写し始めた。
「今からノート写してても、もう遅いんじゃないか。テスト明日だぞ、それにもう八時だし」
「分かってるわよ。だから、あんたが私に教えるの」
「俺も勉強中だって…」
「なに言ってるの。ミキがあんたの生徒になってあげるって言ってるんだから、さっさと教えなさいよ。教えないと…」
「わかった、わかったって。教えるから、部屋散らかすなよ」
満足そうに笑った。
「そろそろ休憩するか。もう十一時だ」
「疲れた…」
そう言って美貴は大きく伸びをした。
「なんか飲み物とって来るけど、なにがいい?」
「ビール!」「…麦茶でいいな」
文句を垂れる美貴を無視して、一階の台所で麦茶をいれて戻ってくる。と、美貴はテーブルの上で頬杖をついて何か考え事をしていた。
「はい。麦茶」
「あっ、ありがと」
俺に気付いた美貴はニコリと笑って受け取って、ひと口飲む。
「…で?」
美貴の正面に座って尋ねてみた。
「で、ってなによ」
「何年付き合ってると思ってるんだよ。…なんか悩み事か?」
「なに言ってるの。悩みなんてないわよ」
またひと口麦茶を口に含む。俺も麦茶をひと口飲んで、美貴の目を見つめた。
「……ミキ、才能ないのかなぁ」
ためらいがちに口が動いた。
4
「才能って、歌のか?」
美貴はコクンとうなずいた。
美貴の強がった態度や言動が偽者であることを知っていた。時折見せる本当の美貴の姿は、弱気で傷つきやすい女の子。
「…来い」
俺は立ち上がり美貴を腕を取って、外へ連れ出した。
「ちょっと、どこへ行くのよ…」
「いいから。ついて来い」
俺は足は、俺たちの小さな町が一望できる、高台の公園へ向いていた。
その公園の端にある、石で出来たベンチの前まで来ると、俺は美貴の腕を放した。
午後十一時過ぎ。田舎の夜は暗く、静か。周りには誰もいない。
街灯がそのベンチを、スポットライトのように照らしていた。
「…ここ。昔一緒に遊んだよな。覚えてるか?」
美貴は腕をさすりながら、伏し目がちにうなずいた。
「お前はいつも、そのベンチの上に立って歌ってたよな」
また、うなずいた。
子供の頃。美貴はほとんど毎日、俺をここに連れてきては、歌を歌っていた。
俺は美貴の気が済むまでそれを聞いていた。
美貴の嬉しそうな顔を、楽しそうな顔をずっと見ていた。
歌い疲れた美貴は俺の隣に座り、二人黙り込んだまま夕暮れの街に明かりが灯っていくのを見ていた。
幼かった俺の心は、永遠の意味に気付かないまま、それでも永遠を感じていた。
その頃から言っていた。歌手になりたいと。
美貴には夢を叶えて欲しい。がんばって欲しい。
でも、れは、美貴がこの町を出るということ、一緒にいられなくということ。別れるということ。
高校一年生になった俺の心は、美貴の夢と俺の気持ちの間で揺れていた。
葛藤という言葉の本当の意味を俺は理解した。
大きく深呼吸してゆっくりと口を開いた。
5
「美貴。…正直に言うぞ」
美貴は不安げな顔を俺に向けた。
「お前に才能があるかどうか俺には分かんない。俺にはなんとも言えない。…でも俺、歌ってるお前が…その、好きっていうか…いいと思う」
今の俺にはこれが精一杯だった。
「…顔、真っ赤だよ」
顔を真っ赤にしながら美貴が言った。
「お前も赤いって」
「だって、恥ずかしいじゃん。…でも、ありがと」
「もういいから。今、言ったこと忘れろ。俺だって恥ずかしい」
「ミキのこと、好きだって言ったこと?」
「歌ってるお前がいいって言ったんだよ!勘違いすんな」
美貴は笑いながら視線を俺たちの街に向けた。
「変わらないね」
「ああ…この街は変わらない」
街は夜景といえるほど大規模なものではなかったが、ホタルのような明かりを映し出していた。
「違うよ。…あんたのコト」
俺は美貴の顔を見た。美貴も俺を見ていた。
「いつもミキを応援してくれてる…」
「…もういいって、ちゃんと忘れろよ、俺の言ったこと」
「わかってるって。でも、これは忘れないでね」
そう言うと、まだ赤い美貴の顔が近付いて来た。
チュッ
唇にやわらかい感触。シャンプーの匂いが鼻をかすめた。
「…じゃあ。帰ろう」
美貴は逃げるように駆けていった。
「……ああ」
美貴の背中に俺はつぶやいた。
6
楽しい時間はすぐ過ぎる。高校生になって最初の夏休みも、もう終わろうとしていた。
毎年この時期になると美貴が俺の部屋を占領しに来る。もちろん、宿題を写すためだ。
「ちょっと。これなんて書いてあるのよ。あんた字汚すぎ」
「写すだけのクセに文句言うなよ。いやなら、自分でしろ」
「本当は嬉しいくせに」
ニヤニヤ笑いながら美貴は俺を見た。何も言い返せない俺。
「今年はほとんど毎日、お前が不法侵入してきたよな」
今年の夏は今までにないくらい美貴と一緒にいた。
海に行ったり、街に出て買い物付き合わされたり。でも、なにをするでもなくこの部屋でダラダラしている時間と、他愛ない話が一番心に残っていた。
「人聞きの悪いこと言わないでよ。あんたが会いたいって言うから来てやってるのに」
「…なんか言ったか?」
「なんにも言ってません。……出来た」
「出来たって…それだけかよ」
「なんか期待しちゃってる?」
美貴が身を乗り出す。Tシャツの胸元から胸のふくらみが……見えないのが悲しい。
「そういうわけじゃ…」
言いかける俺の口を美貴の唇がふさいだ。
「…そういうわけじゃない」
言い直してみたものの、顔が赤くなるのが自分でもわかった。
「また赤くなっちゃって。いい加減慣れなよキスくらい」
「キスくらいとか言うな。それにお前もまだ慣れてないじゃないか」
美貴の顔にも赤みが差していた。
「だって…」
「だって?」
「…そんなことより、あんた明日暇でしょ。どっか行かない?」
「まあ、暇ちゃ暇だけど…。どこ行くんだ?」
「どこでもいいよ。あんた決めといて。じゃあね」
その晩、俺は美貴とどこに行くか必死で考え、自分なりに気の効いたデートプランを用意して眠りについた。しかし、それはすべて無駄になった。
美貴の家に電話ががあったからだ。それは、前に落選したオーディションの主催者からの電話だった。
7
美貴が東京に呼ばれた。
喜ばなきゃいけない。そう思っている時点で、喜んでいないことは明白だ。
そんなこと自分でも分かっている。でも、俺は何度も自分に言い聞かせた。
あいつの前では、喜んで見せた。でも…。
いつ上京するのか。
それを直接美貴には聞くことは出来なかった。人づてに聞いた話では来年の四月ということだった。
美貴は上京の話が決まって以来、俺にその話をすることはなくなった。
あいつにはあいつなりの『なにか』があったのだろう。
表面的には俺たちは今までの俺たちだった。
毎日一緒に学校に行き、一緒に帰宅する。
宵の口になるとあいつは窓から俺の部屋に入り、散々無駄話をして帰る。…キスをして帰る。
まわりのやつらには、俺たち二人の変化は気付かなかっただろう。でも、俺たち二人には分かっていた。
必死で普通のフリをしている自分たちに気付いていた。
「東京なんて行くな。ずっと一緒にいよう」
何回、何万回その言葉を飲み込んだことか。
言ってもあいつを困らせるだけだ。あいつを後悔させるだけ。
理解は出来ていた。でも、納得できてはいなかった。納得できるほど俺は大人じゃなかった。
秋が過ぎ冬になる。
心のメッキがボロボロと剥がれていくにしたがって、俺はあいつと会うのを避けるようになっていった。
会うのが辛かった。当たり前の存在が当たり前でなくなるのが、辛かったんだ。
俺はどうすればよかったんだろう。
高校一年の終業式。その日を最後に美貴は学校を辞めた。
8
春休みの中ごろ。忘れられない日。
朝、隣の家の前に大きなトラックが止まっていた。引越し社のものだった。
俺はその日、一歩も家から出なかった。美貴に会いたくなかった。偶然でも。
昼、俺の携帯が鳴った。美貴からのメールだった。
『明日の早朝。発ちます。今夜十時頃、カギ開けておいて』
夜、十時前、俺は曇った窓に文字を書いた。『行かないで欲しい』と。
十時過ぎ、窓を叩く音がした。俺の心臓は飛び出しそうなくらい鳴っていた。でも俺は布団を被って、必死に寝たフリをしていた。
窓を叩いていた音が止んだ。それでも俺は動けなかった。そのまま一睡もしないで、空が明けるのをひたすら待った。
朝になって部屋のカーテンを開けた。
俺の書いた文字は溶けて消えていた。
窓を開けると冷たい風が頬を撫でた。
美貴の部屋には誰もいなかった。何もなかった。
小さな粉雪が手のひらの上に舞い降りて、音もなく消えた。
これでいいんだ。
自分に言い聞かせながら、俺は笑顔を作った。
俺は一人で笑ったフリをしていた。
了
今回はザ・カスタネッツの『冬のうた』です
一応これで終わりなんですけど、この終わり方はさすがにあんまりなんで、続編を書こうと思ってるんですが…
どうでしょう?このまま終わったほうがいいのかなぁ
続編激しくキボンヌ!!このままなんて…つらすぎるぅぅぅぅぅ!
上手過ぎ・・それだけにせつなさが増す
。・ ゚・。* 。 +゚。・.。* ゚ + 。・゚・(ノД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚
俺の過去とすり似ててマジで涙出てきた
続編欲しいです。せめて俺みたいにならないでほしい
すばらしい
続編希望
せつないお話でつね。・゚・(ノД`)・゚・。
すごく上手いですね。本当にせつなさが伝わってきます。
続き読みたいです。
496 :
名無し募集中。。。:04/08/07 01:56
切ないね〜
やっぱ日常のなかの切なさや萌は感情移入しやすい
転校はあったからなー昔
漏れは続編無い方がいい。
まぁわかるよ人気作品には続編ができるもんだ
でもそれが危ういんだな
作者たんが書きたいなら書けばいいと思う
ミキティのアルバム聴きながらこのスレ読んでます
アルバム聴いてるとなんで娘。にいるのかわからなくなる…
皆さん、どうもです。
続編希望の方が多いみたいなので、この冬のうたを前編ということにして
後編も書かせてもらいます
でも、
>>497サンの言うこともよく分かるんですよね…
グダグダにならないように気合入れます
そーだな。作者の意志を尊重するのが一番だ
ズッコケのことかぁぁぁぁ!
ズッコケ君はあんだけ書いたんだから充分だと思うが
もういない職人の話をしても無意味
>>502さん
>>503さん
語弊のある言い方をしてしまいました。すいません
そういう意味じゃなくて、
やっぱり自分が書いたものには、それなりの愛着があるわけで、
続きを書くことによって、元の作品もダメにならないように気を付けたい、ってことです
ちなみに、ズッコケさんの作品は大好きです
ミキティを好きになったのも、ズッコケさんのおかげですから
おいおい、作者たんを困らせるなよ
乙〜
508 :
名無し募集中。。。:04/08/07 06:27
おい、おまい!このやろう!ものすごいGJじゃねーか!泣けたよ作者さん・・・・
おはよミキティ。
ミにつながってねーだろ!w
感動した!
ho
み…みんなのアイドル
き…きれいな顔で
て…手を出したりしたら
い…痛い目に合うよ
なぜアイウエオ作文w
いないのは分かってるんだが、ズッコケの裏版の続きが気になる…
どうなるんだこれ。
おれも続編希望!
まあ、ズッコケさんは新社会人だからな・・いそがしいんじゃない?
ほ
漸
みきたん・・・
川VvV)<ミキミキ♪
美貴様
いないとわかってても期待してるんだろう?
このスレにこだわるのはズッコケから受けた
衝撃が忘れられないからだろう?
もしかしたらズッコケがまた書いてくれるかも
もしくは第二のズッコケが現れるかも
内心密かに期待してるんだろう?…俺もお前も
ヒトイネ保全
もうこのスレはズッコケに頼らなくてもいいんじゃないか
>>489さんのようなすばらしい職人がいるじゃないか
もうこのスレはズッコケに頼らなくてもいいんじゃないか
>>489さんのようなすばらしい職人がいるじゃないか
重すぎて2回も書いちまった_| ̄|○
別れた女はきれいにみえるんだよなぁ
そもそも誰も頼ってないだろ
日本代表おめホゼン
175 名前: 名無し ◆3VSP.uZ9wU [sage] 投稿日: 04/04/01 23:14
長い間中断しててスンマソン。就職活動してますた
内定貰ったんでそのうち再開シマッス。多分…
あれは〜4月だ〜た♪
ゆらゆらゆられてララライ♪
ズッコケ〜エイプリルフール_| ̄|〇
今夜は作品投稿ないみたいだからもう寝よう
4月に内定もらってるってことは来年就職なんじゃ
ほ
久々に
hozen no hanamiti
537 :
名無し募集中。。。 :04/08/08 05:15
お前らだめだこりゃの精神を忘れるなよ
お前らおはようございます
│ はい、おはよう。
`ー─────y────────
ノノハヽ
__从从V)-~~
\\ ⌒つ⌒/
\\ `⌒)
|_| ̄|_|し'
ほ
ze
hozen no hanamiti
ほ
火曜日
少しおなかが痛い
なんだか学校に行きたくないな・・・
でも欠席とかするとまたお母さんに心配かけちゃうし
この前早退したときはけっこう心配されちゃったもんなあ
鏡の前に立つ
笑ってみた
けっこういい笑顔だ
みきはまだ笑える
よし、行こう
鏡の前で気合を入れて、カバンを持った
美貴「・・・・・」
女子生徒1「おはよう」
女子生徒2「藤本さん、おはよう」
女子生徒3「おはー」
美貴「お、おはよう」
普通だ
ごく普通の挨拶
なんで彼女たちはこんなに笑顔なの?
机の上に落書きはない
机の中にもいたずらされてない
黒板にも何も書かれてないし、
物がなくなった形跡は・・・ない
ぐはっ!誤爆してた・・・
失礼しました・・・ ○| ̄|_
いじめられっこだったらに書こうとしてたのかな?
ミキティの小説スレ多いなぁ
10〜12冊目のログ持ってる人いないのか…?
10と12は1000まで持ってるけど11冊目が36までしかない
一応11のも含めて滝川にあげといた
( ^▽^)つほ
まとめサイトにログ保管されたね。
>>552さん、
>>553さん共に乙です〜。
今日のハロモニは久々出番多かった。
早押しクイズで勝ってるミキティを見てると、頭がいいように錯覚してしまう・・w
ho
ミキティがキャワいすぎます
ぜ
560 :
名無し募集中。。。:04/08/08 22:26
あげ!
さげ!
飯田矢口でやってる妄想を飯田美貴様にしてくれ
ほ
じ
く
569 :
名無し募集中。。。:04/08/09 03:17
美貴とパワプロ
「美貴、もうあきらめろよ・・・」
「なにいってんだよ、これからが勝負じゃん!!」
「へー、まあがんばれ・・・おっ、カブきたー3ラン!!」
「むかつく!このゲームインチキじゃん!!」
「コナミ、バカにすんなよ!お前が下手なんだよ・・・」
「あ、もうやだ!Dの嵐やってんじゃん見ようよ!!」
「お前普段観てないだろ・・・」
「大野君かわいいじゃん、美貴好きだな・・・」
「へー、あんな感じがタイプなの?」
「そ、そうよ!!」
「俺はちなみに熊田曜子かな・・・」
美貴の目つきがするどくなった
「おっぱいでかいし、ウエストくびれてるしサイコーだよな。」
「・・・ふーん(美貴とは全く逆じゃん!!)」
「さ、続きやるぞ。」
ぴこぴこ・・・
「美貴−、36対0ってなんだよ・・・」
美貴はコントローラーを叩きつけた
570 :
名無し募集中。。。:04/08/09 03:18
「もうやめる!OOのバカ!!」
「お前、大人げないぞ・・・」
「美貴、子供だもん。」
「へー、子供が俺とあんなことやこんなことすんのか。」
「なんのこと。」
「・・・セックス」
「1回だけじゃん!!」
「お前処女だったろ?。」
「やだ・・・もう。」
「またする?」
美貴は恥ずかしそうにうなずいたその時・・・
「ピー、あややでーす!!OO君・・・次いつ会える?OO君とのまたエッチしたいな。早く電話してよねー!!ピー」
「なにこれ?」
「・・・ま、間違い電話だろ。」
「松浦亜弥だよ!!」
俺は美貴のストレートをすばやくかわした
「いつまでもやられっぱなしだとおもうなよ・・・美貴。」
ばすっ
「うぎゃああああああああああ!!」
俺のチンコが美貴の今のキックによりデンジャラスゾーンに
ごめんよ美貴・・・でもね、迫ってきたのは松浦だから
俺は無実・・・
完
・・・(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
ho
素人が打撃を防ぐには密着するのが一番なのだよ
ze
吉澤の登場キボンヌ
n
無実じゃねーよ
今日ゴマキさんの夢見た
責任取れ
579 :
名無し募集中。。。:04/08/09 14:30
美貴とよっすいーと俺
「ピー、おーいOO!よっすいーですけど。OOうめえラーメン屋見つけたんだけど、食いにいかねえか?OO、待ってるから早く来いよー!!ピー」
「アニキか・・・さてしたくでもするか。」
「いやちょっとまてよ!!タモリ!!」
「・・・ガレッジのゴリも偉くなったもんだな。タモさんにため口かよ・・・」
プチッ
「よし、できた、さて行きますか。」
ガタン
「OOおいしいラーメン屋見つけたんだ、一緒に食べにイこ・・・ってあれ?いない。」
美貴は悲しい気持ちになった・・・
今から俺は学校に行くのでつづく
580 :
名無し募集中。。。:04/08/09 14:31
こんな感じでいいですか?
>>580 他人の意見よりもまずおまいがいいと思っているのか聞きたい
改行が多すぎる気がする。
話は面白そう。以上、頑張れ!
それだけで判断できるかよ!w
桃太郎で言ったらまだおじいさんが山に芝刈り
おばあさんが川に洗濯しに行ったとこいらだろ
ああどうしよう…藤吉小説の構想が泉のように湧いてくる…
漏れは
>>579じゃないのに…
hozen no hanamiti
ho
出して欲しいメンバーとかいますか?
れいな希望です
飯田さんキボンヌ
バタンドタッ!
「ウゥリャアアーッ!」
ある大学の隅で怒号と衝撃音が響き渡る。それが俺達の居場所…
ここは『私立ハロー大学プロレスリング研究会』が活動するリング…
「ドウリャアアーッ!」ドバーンッ!!
鮮やかなジャーマンスープレックスをきめるこいつは1年の吉澤ひとみ。
入って1週間ですでにジャーマンができるようになった天才だ。
本人いわく「真似したらできたんですけどー」…だそうだ
「・・・」グキグキ「ギブギブギブ!!」無言で間接技を極めるこいつは
同じく1年の藤本美貴。他の技はさておき間接技を覚える早さはすさまじい
高いセンスの持ち主だ。俺とミキは1つ違いながら幼稚園の頃から一緒で
家が近かったためか、いつも「お兄ちゃんお兄ちゃん」
と俺の後をついて遊んでた…しかし今の俺はミキの後ろにいる…
なぜなら俺は試合では『受け専門の負け役』だからだ…
「せんぱ〜い今のジャーマンどうでしたー?」
吉澤は不思議なコだった…俺が技の事なんかほとんど知らないのを承知で聞いてくる…。
そんな吉澤の気持ちを知ったのはミキの言葉からだ…
「はぁっ、やっと終わったぁ…」
疲れて座り込む俺の横に体育座りでミキが座ってきた…
「先輩、よっしーの事どう思ってます?」
「どうって…カワイイ後輩だよ。」
高校時代から気恥ずかしいからかミキは俺の事を名前で呼ばなくなった
「カワイイって・・・どういう風に?」
「どういう風って言われても…
見た目もそうだし、俺に良く技の事聞いてくれるんだよ。
だから一応尊敬してくれてるカワイイ後輩って事かな?」
「ふ〜ん・・・じゃあ可能性あるんだ」
「可能性?」
「よっしーと恋人になる可能性。」
「ブハッ!」俺は思わず口の中にあったポカリを吐き出した…
「俺と吉澤が恋人!?」
「そう。ミキお願いされちゃったんだ…
よっしーに『先輩との仲を取り持ってくれー』ってさぁ…」
「へ、へぇ〜…だから吉澤は俺に色々聞いてきたわけか…」
ちょっと待ってくれ…吉澤の気持ちはわかった…
けど俺の気持ちはどうなるんだ…
目の前に居る女性が好きだと思っている俺の気持ちは…
いい!おもしろそう
キュンキュンくるねえ
おぉ乙です
ミキティのライバル役は誰がいいか決めよう
石川
亀井
石川
亀井
矢口
道重
605 :
名無し募集中。。。:04/08/09 22:17
age
俺
梨華ちゃん
ここまで
石川 3
亀井 2
矢口 1
道重 1
俺 1
リアリティがあるので石川がいい
石川は温泉旅館に行く話しとかで出てるからな
吉澤に一票
保田
吉澤がライバルなんて小川がライバルというくらいありえない
613 :
c216052.ppp.asahi-net.or.jp:04/08/09 22:36
亀井
じゃあ俺、小川がライバルの話書くよ!
モー娘でも石川がライバルだから
石川かな
後藤
はもうあるか
ションナ!!
>>449 2時間程経った頃、美貴が俺の部屋に入ってきた。
「どうした?」
「・・・れいなちゃん寝ちゃって、暇だからさ」
「ふーん、じゃあここで寝ていいぞ。お前が寝るまで俺起きてるから」
「眠くないからいいよ。それにあんたに聞きたい事もあるし」
美貴はベットに腰を下ろすと俺を手招きして隣に座らせた。
「あんたさ、バイトどこでしてるの?」
「病院でリハビリのアシスタントやってんだよ」
「似合わなーい。て言うか、患者の人大丈夫なの?」
「バカにすんなよな。これでも病院には慣れたもんだからな」
「それはどういう意味の慣れよ?」
一瞬にして美貴の視線が鋭くなる。
>>620 「それは・・・色々だよ。・・・・・それに病院だと何かと都合がいいし」
「はぁ?」
「何でもねーよ!それだけか?それなら俺寝るぞ」
「美貴が寝るまで起きてるって言ったじゃん!」
1秒にも満たない速さのつっこみ・・・流石、美貴だ。
「他に何かあるのか?」
「うん。○○、何か美貴に隠してない?」
「・・・・・隠してるわけねーだろ」
まぁ、隠しているといえば隠してるけど・・・
「ならいいんだけど。・・・・・ねぇ、キス・・・しようか」
「んっ?あぁ、いいよ」
そっと、唇が一瞬だけ触れるほどの軽いキス・・・美貴は不満そうに俺を見る。
「どうした?」
「・・・意地悪だね」
「なら、こういうのはどうだ?」
美貴を抱き寄せ、さっきより長く深くキスをする。
「バカ・・・でも、好き」
優しい匂いがして・・・こんな時がいつまでも続けばいいと思った。
>>621 時間は経ち、桜の咲く季節から雨が降る季節・・・・・そして暑い日差しの射す季節になった。
そんな頃、美貴はクラス委員の仕事で、俺は学校を休みがちになりお互い会う機会は極端に少なくなってきていた。
そんなある日の放課後・・・・・
「おい、藤本。お前に話があるって中学生くらいの女の子が校門の所に来てるんやけど・・・」
「中学生ですか?」
「おう。名前は確か・・・れいなって言ってたけど」
「れいなちゃんが?先生。ちょっと話してくるね、すぐに戻るから」
「えぇよ。今日はもう帰り!これくらいなら先生が1人でやれるわ」
「・・・分かりました。ありがとうございます」
中澤先生に一礼すると急いでカバンを持ってれいなちゃんの待っている校門へと走った。
「美貴姉ちゃん・・・・・!!」
れいなちゃんは、美貴を見つけると突然抱きついてきた。
「れいなちゃん、何があったの?」
「に、兄ちゃんが・・・」
全身に寒気が走った・・・れいなちゃんがここまで泣いてるって事は・・・・・
「○○が・・・○○がどうしたの!?」
「今日、れいな・・・お腹痛かったから、兄ちゃんの胃薬貰おうと思って部屋に入ったんばい。そしたら兄ちゃんいなかったから・・・勝手に探してたら、病院の薬見つけて・・・・・」
>>622 れいなちゃんは泣いて、混乱して上手く言いたい事が言えないみたいで・・・
「落ち着いて。ゆっくり話して」
「兄ちゃんの薬・・・胃薬なんかやなかったんばい。鎮痛剤って書いてあって・・・・・」
「え・・・・・」
美貴の思考が一瞬止まった・・・冗談だと思いたかった。
「鎮痛剤なんて嘘でしょ?見間違えただけだよね!?」
れいなちゃんは、首を横に振った。
「○○は?今どこにいるの!?」
「お母さんが隣の街の病院に連れて行ったと」
最悪な予感が頭の中を巡る・・・当たってほしくない!!
「・・・病名は何?鎮痛剤使うなんてよっぽど・・・・・」
「骨肉腫って言う・・・一種の癌だって言われて」
予感が当たった・・・当たってほしくなかったのに・・・
「だけん、兄ちゃん・・・絶対に手術はしなかって」
「でも、それって早期治療が大切なんじゃ・・・・・」
「ふぇ・・・ふぇぇぇぇん・・・・・」
れいなちゃんは泣いて、もう一度美貴に抱きついてきた。
「嫌だよ。兄ちゃん死んじゃうなんて、嫌だよ・・・・・」
「美貴だって嫌だよ・・・」
「美貴姉ちゃん、お願い兄ちゃんの事説得して・・・れいなやお母さんじゃダメなんだもん・・・・・」
切ない思いをありのまま、れいなちゃんは美貴にぶつけてくれた。
きっと、れいなちゃんも○○のことが心配で仕方ないんだと感じた。
「うん。とりあえず○○に会いにいこう、病院の場所分かるよね?」
「はい・・・」
震えるれいなちゃんの手を握って美貴は、○○の入院した隣町の病院に向かった。
>>622 れいなちゃんは泣いて、混乱して上手く言いたい事が言えないみたいで・・・
「落ち着いて。ゆっくり話して」
「兄ちゃんの薬・・・胃薬なんかやなかったんばい。鎮痛剤って書いてあって・・・・・」
「え・・・・・」
美貴の思考が一瞬止まった・・・冗談だと思いたかった。
「鎮痛剤なんて嘘でしょ?見間違えただけだよね!?」
れいなちゃんは、首を横に振った。
「○○は?今どこにいるの!?」
「お母さんが隣の街の病院に連れて行ったと」
最悪な予感が頭の中を巡る・・・当たってほしくない!!
「・・・病名は何?鎮痛剤使うなんてよっぽど・・・・・」
「骨肉腫って言う・・・一種の癌だって言われて」
予感が当たった・・・当たってほしくなかったのに・・・
「だけん、兄ちゃん・・・絶対に手術はしなかって」
「でも、それって早期治療が大切なんじゃ・・・・・」
「ふぇ・・・ふぇぇぇぇん・・・・・」
れいなちゃんは泣いて、もう一度美貴に抱きついてきた。
「嫌だよ。兄ちゃん死んじゃうなんて、嫌だよ・・・・・」
「美貴だって嫌だよ・・・」
「美貴姉ちゃん、お願い兄ちゃんの事説得して・・・れいなやお母さんじゃダメなんだもん・・・・・」
切ない思いをありのまま、れいなちゃんは美貴にぶつけてくれた。
きっと、れいなちゃんも○○のことが心配で仕方ないんだと感じた。
「うん。とりあえず○○に会いにいこう、病院の場所分かるよね?」
「はい・・・」
震えるれいなちゃんの手を握って美貴は、○○の入院した隣町の病院に向かった。
>>623 病院の中を緊張した面持ちで2人並んで歩く。
「静かだね・・・・・」
「はい・・・」
それ以上、会話が続かない・・・廊下を歩く『コツ、コツ』という音がやけに大きく響いて余計に緊張を高める。
「美貴姉ちゃん・・・・・」
「え・・・?」
少し後ろでれいなちゃんが立ち止まっている。
そこのドアを見上げると・・・406号室のネームプレートに『○○』と書いてある。
本当に病気なんだと改めて感じる・・・
コンコン・・・・・
「はい?開いてるけど」
ドアを開けて中に入る。
「久しぶり・・・・・」
「え・・・?」
部屋の中には、ベットに上半身だけを起こしてびっくりした様な目で美貴を見る○○がいた。
その姿は、昔から知っている○○の姿とは違いどこか弱々しく感じた。
「美貴・・・!?・・・・・そうか、れいなだな」
「うん。れいなちゃんが教えてくれたんだ」
「そっか・・・じゃあ、もう知ってるんだな」
「まぁ・・・ね」
「困っちまったな。こんなかっこ悪い姿見られちまうなんて」
○○は、必死にいつもと同じように振る舞おうとしている様に見えて美貴にはその姿が辛かった。
今日はこんな感じで・・・
623が重複してしまいました。すいません。_| ̄|○
乙
主人公は生き延びる、よな?
兄ちゃんが死んじゃうなんて絶対やだかんね。・゚・(ノД`)・゚・。 うえええん
629 :
名無し募集中。。。:04/08/10 00:59
>>579 「あいつドコいったんだろ?さっきまで声してたのに・・・仕方ない、よっちゃんさんでも誘うか。」
ぷるるる・・・
「・・・あれでないや。一人で行くか・・・」
ガタン
・・・ガタン!!
「やべえ、内P忘れてた・・・よし予約録画終了。安ちゃん好きなんだよなー俺・・・」
よっすいーと待ち合わせの場所
「OOおせえよ!」
「いや、わり!内P録画予約してたら遅くなっちゃった。」
「OOふかわ好きそうだもんね。」
「え、ふかわ?」
「OOベーグル食べる?」
「ああ、もらうよ。」
もぐもぐ・・・
「ところでさ・・・OO好きなことかいんの?」
「ゴホッゴホッ・・・い、いきなりなに言い出すんだよ。」
「あ、わりー。」
「いるよ。」
「え!?」
「でも、そいつ鈍感でさ・・・」
「だ、誰だよ。」
よっすいーは動揺してるようだ・・・・
とりあえず疲れたのでつづく・・・
場所によるけど骨肉腫なら最悪●●すれば助かったようなヨカーン
631 :
名無し募集中。。。:04/08/10 01:57
ギュルルル〜
「う・・・腹が急に痛く・・・なってきた。」
「え、大丈夫?トイレ行ってきたら・・・」
「ああ、じゃあお言葉に甘えて・・・」
「いっちゃった・・・あ、ミキテイ!」
「あ、よっちゃんさん。」
「なにそんな浮かない顔して?」
「ちょっとね・・・」
「彼氏?」
「ま、そんなとこかな・・・よっちゃんさんは?」
「え、あたし?ちょっとツレがトイレ行っちゃって・・・」
「もしかして、彼女待ち?」
「ミキテイ、あたしゃ女だ!」
「ごめ〜ん、よっちゃんさん。」
「やっぱ、ミキテイ笑顔が似合うよ。」
「え・・・」
「はは・・・ほら笑って。」
「よっちゃんさん、照れんじゃん・・・」
「美貴〜ヤっちゃうぞ。」
「やだー、よっちゃんさん。」
二人は楽しくしゃべっていた
「ミキテイは〜ほんとかわいいな!!」
「わかってるよ・・・あ、よっちゃんさん。そろそろ美貴行くね。」
「じゃね、ミキテイ〜愛してる〜。」
「美貴もだよ。よっちゃんさんバイバイ。」
オフスプのライブが始まったので続く こんな感じでいいすか
書くなら他人にどうかなんて聞かないで胸を張って書け。
がんがれ。
つまんなきゃそれなりの反応が来る。そんだけの話
ガンガレ!
ほ
骨肉腫ですか・・・
作者さん乙です。
時間がないので次回感想を書かせていただくことにします。
申し訳ないです。
hozen no hanamiti
リアルの新刊早く出ないかな
ほ
川VvV)<ミキミキ♪
川VvV)<ミキミキ♪
641 :
名無し募集中。。。:04/08/10 16:07
>>631 「さて・・・アニキのとこに行くかな。」
俺は急いでアニキの元へ走った
「OO君?」
声をかけたのはクラスのマドンナ石川梨香だった
「げっ、チャーミー・・・」
「OO君、げってヒドイよ〜・・・こんなかわいいコが声かけてんのにさ。」
「いや、ちょっと急いでて・・・」
「急ぎってまさかデート?」
石川は複雑そうな顔をしていた・・・
「・・・ち、ちがうよ。」
「ほんと?よかった〜」
石川はうれしそうだ
「え?よかったってなに・・・」
「わたし、OO君のこと・・・」
「・・・」
この女、1年前俺が告って
「ごめん・・・OO君。」
って行って逃げるように帰っていったじゃねえか・・・
「・・・OO君、どうしたの聞いてる?」
あん時、美貴になぐさめてもらったけ・・・
「あ、聞いてるよ。」
「藤本さんのこと考えてたでしょ。」
「・・・考えてないよ。」
「ウソだよ。OO君、優しいから・・・」
石川は泣きそうな顔をしていた・・・俺は思わず
642 :
名無し募集中。。。:04/08/10 16:08
「OO君!?うれしいけど・・・恥ずかしいよ。」
俺はきつく石川を抱きしめた・・・
関テレのめちゃイケ再放送のやべっちがキモイので続く
岡ピーてなつかしい・・・
「そう言われてもなぁ…」
「先輩は今好きな人居るんですか?」
「う、うん…」
今すぐお前を抱き締めたいよ!…でも俺にはそんなこと…
「せんぱ〜い」吉澤が手を振ってこちらに来る…
「あ、じゃあミキは帰りますんで。お疲れ様です」
走り去るミキを止めるべきかこのまま居るべきか…
「せんぱい?」
「うわっ!」そう考えてるウチに吉澤はすでに目の前に居た…
「せんぱい、ミキティから聞いてると思うんですけど〜…」
「あ、ああ…だいたいは…」
「あたしの気持ち、受け取ってほしいんですよね!」
「・・・ゴメン…俺今…好きな人居るんだ…」
「そうなんですか…」「ゴメン…」
「よしっ!」吉澤が両拳を硬く握った…
〔?〕
「じゃあ来月の『全日本プロレスリング学生オープン選手権』で
優勝したら吉澤の事今より好きになって下さいっ!」
「ええっ!?」
「よーし、やるぞぉーっ!せんぱい、見てて下さいねっ!!」
「あ、うん…。」
「じゃあお疲れ様ですっ!」ビッ!吉澤はなぜか敬礼して帰って行った…
ミキといい吉澤といいなんで俺の意志を無視するのか…
まぁプロも参加する大会だから優勝することは無いだろうな…
そう俺はたかをくくっていた…
◆翌日…◆
バンッバンッ!「298!…299!…300!」
「あれ?ミキ、吉澤って普段ジャンピングスクワット200じゃなかったか?」
「試合で優勝するためだって」
「へぇ、気合い入ってんなあ…」
「『愛の力』ってやつでしょ」
「愛の力って・・・俺の事か!?」
「そう。よっしー昨日喜んでたよ『優勝したらせんぱいと付き合えるかもー?』って」
俺はそんな事は言ってない、言ってないのだが…
バンッバンッ「322…323…324…」
俺のためにあんなに真剣になってる吉澤に今更『昨日のは無し』とは言えない…
それに・・・それに・・・・・・
「ミキ、俺昨日好きな人居るって言ったよな?」
「それが?」
「もし…自分の好きな人が自分の方に振り向きそうに無い場合
お前ならどうする?」
「私は…待つな…振り向いてもらう努力はしようとするんだけど…
どうしても『直接的に何か実行する』みたいなのが私にはできないから…」
「意外と不器用なんだな、お前も」
「お前『も』?じゃあ先輩も不器用って事なの?」
「そうだな・・・。」
「ずっと想い続けてたコが振り向きそうに無いから
今新しい恋に踏み出そうか迷ってる…」
「ふ〜ん・・・」
「・・・・・・。」
二人の間に沈黙が流れた…
ミキはうつむいてそれ以上は口を開こうとしなかった…
「なんかしんみりしちゃったな…。じゃあこの話はここで…〔アレ!?〕」
ミキの頬に光るものがつたっている…
「な、なんだ?どうしたミキ、突然泣きだして…?
俺、お前が泣くような事言ったか!?」
「なんでもない!」泣き顔を手で隠しながらミキは強がっていた…
昔からそうだ。ミキは俺に泣き顔を見られるのがイヤなようなのだ…
「『なんでもない』ってなんでもない人間がいきなり泣いたりしないだろ!?」
「じゃあ花粉症!」
「『じゃあ』ってなんだよ『じゃあ』って?それに花粉症って今8月だぞ!?」
「もういい!帰る!」
「帰るってお前!」
俺の制止を振り切りミキは大学の中を走り抜けて行った…
その時俺の頭にはある有名な恋愛のジンクスが浮かんできていた…
「『初恋は実らない』…か・・・。」
ミキの気持ちがわからない俺もどうやらそれに当てはまったらしい…
ミキティ・・・
なんか抜けてるような・・・
オレも
>>648 1レスごとアンカー付けてもらうと助かります
川VvV)<ほ
653 :
名無し募集中。。。:04/08/10 21:14
一旦ageとく
ズッコケさん保田スレに降臨してない?
俺も同じこと考えてた
悲しいかな 保田じゃまるで萌えないw
ションナ!!
『冬のうた』の続きが出来ましたので、うpさせてもらいます
1
気が付くと、タバコは根元まで灰になっていた。
その灰が机の上にポロリと落ちる。
あの時…。
なぜ、窓のカギを開けなかったのだろう。なぜ、寝たフリなんてしていたのだろう。
なぜ、あいつに会ってやれなかったんだろう。
ずっと応援すると言っていたのに。そんな俺をあいつは信じてくれていたのに。
…それなのに、最後の最後で俺はあいつを裏切った。
笑って送り出してやれば良かったのか?
それとも、強引に引き止めればよかったのか?
俺は後悔している…?
違う。そうじゃない。
後悔することも出来てない。
やり直したって同じだ。どうすればよかったのか分からないんだから。
同じことを繰り返すだけだ。
俺はあいつの夢の代わりには…なれないのだから。
だから、これで良かったんだ。そう自分に言い聞かせてきた。
四年間、ずっと。
それなのに。
今でもあいつのこと考えると、やりきれなさに押し潰されそうになる。
あいつとの日々が、指の隙間からこぼれ落ちていくのを感じていた。
「…ちきしょう」
フィルターだけになったタバコを灰皿に突っ込むと、俺はやりかけのレポートもそのままに立ち上がった。
あいつを忘れるためなのか、それともあいつを忘れないためなのか。
それすら分からないまま、俺は外へ出た。
2
夏の深夜三時すぎ。
空は俺の心の中を映し出しているかの様に、暗い。
一人きり。目を瞑ってでも歩ける町。
雲の切れ間に見える月を探して歩く。
…近所の小さな駄菓子屋。良くあいつとお菓子を買いに来た。
俺は飴玉やきな粉餅。あいつはソースカツやよっちゃんイカ。昔から乾き物が好きだった。
…この原っぱ。変わってない。ここで自転車に乗る練習したんだ。
あいつはやっぱり運動神経よくって、すぐ乗れるようになった。なかなか乗れない俺を笑って見てた。
でも最後には、俺の練習を手伝ってくれたんだ。
…ここの坂道。俺の自転車のブレーキが壊れて、あいつの自転車とぶつかったんだ。
あいつは無事だったんだけど、俺はこけちゃって頭を切った。
ホントは俺が悪いのに、あいつ、頭から血を流す俺に必死で謝ってた。ホントは俺が悪いのに…。
…そして、この道。中三の冬。
あいつはここで『オーデションを受ける』と言った。
少しはにかみながら。少し不安そうに。
俺の口先だけの言葉にあいつは顔を輝かせた。俺は…。
俺は今もあのときの顔をしている。いまだにあいつの顔を見れないでいる。
目を瞑ってても歩ける町。目を瞑って浮かんでくるのは……あいつのことだけ。
あいつのいなくなったこの町は、モノクロームに見えた。これからも、ずっとこんな日々が続いていくのだろうか。
…逢いたかった。
嫌われていたとしても、憎まれていたとしても、俺は美貴に逢いたかった。
偶然でもいいから、あいつに逢いたい。
俺の足はあの、高台の公園に向かっていた。
3
いままでもこんなことはあった。
あいつへの想いで心の中がおかしくなりそうになったことは。
あいつへの罪悪感で頭の中がおかしくなりそうになったことは。
そんな時、俺は決まってこの公園に来ていた。
あいつがここにいないと知っていながら。
俺は一人であのベンチに座り、思い出す。
いままで、俺があいつとどういうふうに過ごしてきたかを。
あの時、俺があいつになにをしたのかを。
そして、あいつはもう居なくなったということを。
噛みしめて吐き出す、孤独。
あいつがいた思い出と、あいつがいない未来を見比べながら、これでいいんだと言い聞かせる。
少しずつ無理をして、少しずつ心を削り取りながら。
…他に方法がなかったから。
あいつを忘れるには、あいつの存在は大きすぎた。
あいつを想うには、俺の心は弱すぎた。
ここに来るのは、あいつに逢うためじゃない。
あいつを思い出にするため。あいつを過去にするために。
そのために俺はこの公園に来る。
だからその光景を見たとき、俺にはそれが信じられなかった。
スポットライトのように照らされたベンチの上。誰かがこちらに背を向けて座っている。
後姿でも、俺には分かる。分からないはずない。
昔、そのベンチの上で楽しそうに歌っていた女。
美貴が座っていた。
4
俺は動けなかった。何がなんだか分からなかった。
どうして美貴がここに…。
母さんたちは『帰ってくる』って言ってた。『帰ってる』の聞き間違いだったのか?
頭から血がサァっと引いていく。そのくせ、心臓がバクバク鳴っていた。
目の前に美貴がいる。
逢いたかった。死ぬほど逢いたかった、美貴。
手を伸ばせば届くところに、その美貴がいる。
「……ん」
俺は思わず出そうになった言葉を飲み込む。駆け出したい衝動を無理やり押さえ込む。
なにを言うつもりだ。なにをするつもりだ。
あいつを裏切ったこの俺が。
引き返そう。背を向けるんだ。俺にはあいつに逢う資格はない。
頭の中で誰かが叫んでいた。
逃げるのか?また、寝たフリと笑ったフリを繰り返すつもりなのか?
すり切れ、すり減った心が悲鳴を上げていた。
進むことも、戻ることも出来ない。どうすればいいのか分からない。四年前のように。
いや、俺は四年前からずっと、進むことも戻ることも出来ずにいたんだ。
断ち切らないといけない。
俺は、なけなしの勇気を振り絞って美貴に声を掛けようと…。
また凍りついた。
美貴は俺を見ていた。
少しはにかみながら、少し不安そうに。
俺は震える足を押さえて、美貴のほうへ歩き出した。
5
「…ん気で…元気でやってるみたいだな」
「…うん。テレビ、見てくれてるんだ」
俺はそれには応えず、あいまいに笑いながら美貴の隣に腰掛けた。
「……」
お互いに会話が続かない。
すぐ隣にいる美貴との距離が、今は果てしなく遠くに感じていた。
会話なんかなくても、全然平気だったあの頃とは違う。
美貴はもう立派な歌手で、俺はそんな美貴を裏切った男。
もう、住む世界が違うんだ。
ゴメン、そう言おうと思ったその時、
「…ゴメンね」
先に美貴が俺に謝った。
「……なんだよそれ。なんでだよ、なんで美貴が謝るんだよ。悪いのは俺だろ。俺は…俺はお前を裏切ったんだから!」
俺の顔を見て、ゆっくりと首を振る。
「あれだけ応援するって言ってたのに、最後に来て俺はお前を…」
「ちがう!、そうじゃない…」
美貴が俺の言葉をさえぎった。
「…違うの。ミキね。知ってたの。あんたが…あんあたがホントは、ミキに出て行って欲しくない、って思ってるコト。知ってた。でもあんたやさしいから。言えなかったんでしょ?」
「……」
「私、それ知ってて…あんたが辛いの知ってて、あんたのやさしさに甘えて…甘えるだけ甘えて、あんたを残して出て行ったんだよ…」
俺は何も言えなかった。美貴がこんなふうに思っていたなんて、考えもしなかった。
「…辛かった。あんなになりたかった夢だったのに…あんたを傷つけてまで手に入れた夢だったのに。あんたがいないと、楽しくない。…辛いだけなんだもん」
「…俺。全然気付かなかった…。美貴は俺なんかいなくても、平気なんだと思って…」
「平気じゃない!、平気じゃないよぅ…」
思わず俺は美貴を抱きしめていた。俺の胸の中で、美貴は肩を震わして泣いていた。
『本当の美貴の姿は、弱気で傷つきやすい女の子』
知っていたはずだ。他の人は知らなくても、俺だけは知っていた。
俺だけは気付いてやらなきゃいけなかったんだ。
6
俺の胸の中で、美貴はゆっくりと口を開いた。
「東京でも…、どこにいてもあんたのこと、忘れられなかった」
俺もだ。
「でも、帰ってきても、あんたには逢えないと思ってた。あんたに合わせる顔なんてないって思ってた」
俺もだ。
「でも逢いたかった。逢って話がしたかった」
俺もだ。
「ここに来たら、あんたに逢えるんじゃないかって思ってた」
「俺も…俺も美貴と一緒だ。忘れられなかった。合わせる顔がないって思ってた。でも、逢いたかった。死ぬほど逢いたかった」
「ミキのコト、許してくれるの?」
「…ああ。あたりまえだよ」
俺を見上げる美貴の顔が、パァッと輝く。
俺は目を逸らすことなく、その顔を受け止めた。
「美貴。ゴメンな。お前の気持ちに気付いてやれなくて。俺、バカだった」
「もういい。もう、忘れようよ。ね?」
「…ああ、そうだな。もう忘れよう。でも…」
「でも…?」
チュッ
俺を見上げる美貴にキスをした。
「これは忘れてないよ」
「…覚えてたんだ」
「言っただろ。美貴のこと忘れられなかったって」
美貴はコクリとうなずいた。
その頬は赤く染まっていた。
多分、俺の顔も。
7
「…この四年間。長かった?」
「ああ。それまでの十六年間よりも、長く感じた」
「私も。…ホントに長かった。でも、それも今日で終わりだよね」
「もう、終わりだ」
「ミキはまた、東京に戻る。けど、それでも…」
「…それでも、いつも…いつでも一緒だ」
「…うん」
俺はまた美貴に口付けた。
この四年間を取り戻すかのように、長くあたたかいキスだった。
「…今度帰って来る時は、絶対連絡するから」
「ああ」
「だから…」
「分かってる。窓のカギは開けておくよ」
美貴の赤い顔が幸せに染まった。
その顔を見て、俺の顔にも自然に笑みが浮かんだ。笑ったフリじゃなく、心からの笑みが。
空が白んできた。長かった夜も終わろうとしている。
モノクロームだった世界に、色彩が戻ろうとしている。
俺たちは黙り込んだまま、夜が明けていくのを見ていた。
美貴は東京に行って歌手になった。俺はこの町で大学生になった。
でもそれがなんだというんだ。
俺たちは変わらない。俺たちはずっとあの頃のままだ。
俺は…俺と美貴はあの頃のように永遠を感じていたんだ。
了
今回の曲もザ・スタネッツの『モノクローム』です
なんとか書き上げましたが、やっぱり続編って難しい。
次回からは、一話完結に戻します。
いい!禿しく乙!!
よかった・・・ほんとよかった(´;ω;`)ウッ・・・
熱いな
邦楽ロックシリーズいいね
671 :
名無し募集中。。。:04/08/11 00:23
作者さん乙!
すげーイイ
エレカシの人、キテタ━━━━━━\川VvV从/━━━━━━ !!!!!
すごい。
この一言につきる。
褒めすぎ?いやいや、素直な感想です。
皆さんどうもです
気に入ってもらえて、嬉しいんですが…。
カスタネッツの『冬のうた』『モノクローム』を聞いてもがっかりしないでくださいね
結構、歌詞パクってるんで
特に『冬のうた』はかなり…
エレカシ作者さんはレパートリーが豊富なようですね♪
てか、かってに「エレカシ作者」だなんて呼んでしまって申し訳ないです。
とっても暖かい話をありがとうございます。
hozen no hanamiti
これワラタ
633 :名無し募集中。。。 :04/08/11 02:24
教室でガムをクチャクチャ噛んでたら、普段俺のことキモイとか言って避けてた藤本美貴が寄ってきた。
そしたら「美貴にもガムちょうだい」って言ってきやがった。
かなりむかついたんで、美貴の首根っこ掴んで口移しで自分の噛んでるガムをやるフリをしてやった。
殴られるか、悲鳴をあげられるか、んなことはどうでもいいが、とにかく二度と近寄るなと思った。
ところが、驚いたことに美貴は瞳を閉じ て唇を少し開いたんだ。
俺の方がビビッて、あわててちょっと離れた。しばらくの間があった
その後、美貴は、「・・マジでするのかと思ったw从*VvV)」と小声で言って、ガムを奪って走り去った。
それから何日か後、美貴がキャンディーを食ってたので、今度は俺の方から「ひとつくれ。」
と言ってやった。
そしたら俺をからかうように、なめてたやつを唇にはさんで口をとがらせた。
俺は、たまらず美貴の唇ごとキャンディーをほおばってやったよ。
今では美貴も俺の彼女。その時なめてたキャンディーはもちろんヴェルタースオリジナル。
なぜなら彼女もまた、特別な存在だからです。
677 :
名無し募集中。。。:04/08/11 02:44
>>642 「はー・・・つまんないなーもう帰ろっかな。」
「おーい、そこの彼女。」
色黒のタンクトップ姿の男が声をかけてきた
「・・・美貴、あんたみたいな感じの男ダイッキライなのほかあたってくれる・・・」
「あ、なに言ってんだコラ・・・」
「妻夫木君みたいなのだったら、相手してあげたのにー。」
「あーん?聞こえねえな。」
「お前ダサいんだよバ〜カ。」
「このアマ・・・ぶっ飛ばすぞ。」
美貴に色黒の男は殴りかかってきた・・・そのころ
「OOの奴・・・おせえ、先食っちまうぞ。」
あ、こっちじゃなかった・・・
678 :
名無し募集中。。。:04/08/11 02:48
「OO君・・・」
「・・・チャーミー。」
「・・・みんなあたしたちのこと見てるよ。」
俺はとっさに石川から離れた
「・・・ごめん。」
「・・・嫌じゃないよ、いきなりだったから。」
「胸大きいね・・・」
「やだ・・・OO君。」
石川は真っ赤な顔をしていた
「おい、あっちで若い女の子が男に殴られてるぞ。」
「マジか、ケーサツまだかよ。」
なんだろういやな胸騒ぎがする。美貴・・・俺、どうしたらいいんだ?
チャーミーをほっとけないし・・・お前のことも
・・・美貴
アテネ野球が始まったので続く・・・
679 :
名無し募集中。。。:04/08/11 02:51
これから徐々にばかばかしくしようと思うんでよろしくです
あと和田さんがんばれ
殴るなら俺を殴れ
って言いたい
おつです
ほ
ぜ
ん・・・(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
684 :
名無し募集中。。。:04/08/11 07:26
お前らだめだこりゃの精神を忘れるなよ
ほ
禅
hoho
「ねえ」
「ん?」
「蝉煩いんだけど」
「ああ」
「……じゃなくてさ、網戸に止まってんだから早くおっぱらってよ」
「やってくれ」
「ちょっとちょっとあんたん家でしょ?」
「まあ」
「半信半疑?」
「窓開けたくない」
「なるほど冷気逃げちゃうもんね」
「そそ、電気代も余計掛かるし」
「じゃ、しょうがないか」
「ああ」
「……煩いな」
「うん……やっぱやる気ないでしょ」
「暑いからな」
「夏だからねぇ」
「だめだこりゃ」
「ほんとだめだね」
「保全」
短編?乙
ほ
692 :
名無し募集中。。。:04/08/11 18:02
だめだこりゃ保全
1レス完結の短い話を書いて最後に「だめだこりゃ」で保全する。
これが『だめだこりゃ保全』である
あっそ!
隣のあいつは私のおさな馴染み
何をするのも一緒だった。
いつからだろう、こんなにぎこちなくなったのは…
中学までは普通だった。
あいつに彼女が出来てから?
ちがう…
私がホントの気持ちに気付いてから…
あいつの事好きだから、あの子とうまくいってほしい。
それでいいの?
?
>>698 いや、良い文章なんだけど物足りないと言うか・・・
続きが読みたいと思って
んなもん人それぞれじゃん。
タイタニックみてジャックが死ぬシーンで泣くやつもいれば
タイタニックのヒロインが船に戻るシーン見て
〔俺もあんなに女から愛されたらなぁ・・・〕
と泣く漏れみたいなやつもいるわけだよ(つд`)
はじめて続きなんかいらない満足できた短編だ
美貴…。
>>625 「なんで、なんで手術受けないの?」
「説得しに来たのか・・・とりあえず座れよ。2人とも立ったままはきついだろ」
「うん」
美貴とれいなは必要以上に椅子に座る位置を確認してから腰を下ろした。
「病気の事いつ頃から分かってたの?」
「・・・お前と付き合う1週間くらい前」
それを語ると美貴が俺のことをジッと見つめる。
手術を受けない理由を聞きたいんだろう・・・
「俺・・・耐えられねーんだよ。自分の足を失っちまう事が・・・・・」
「それは辛いかもしれないけど、命より大切なわけないでしょ?」
「ゴメンな・・・俺にとっては同じくらい大事なんだよ」
「何でよ?死んじゃったらそれで終わりなんだよ!!」
「・・・・・ちっちゃい頃から俺って足だけは速かっただろ?だから、走るのが好きだった・・・誰よりも速くなりたいって思って走ってた。それが俺の生きがいになってたんだ」
「・・・・・・・・」
「他に何もない俺が誇れるたった1つの物だった・・・だから、この病気が分かったときに俺は死んだんだ・・・」
「死んだって・・・あんた生きてるじゃん」
声が荒くして叫ぶと、美貴はジッと俺を睨みつける。
「もう・・・走れないんだ。生きがいが・・・・・生きていく支えがなくなっちまったんだ」
「○○・・・・・」
「残された時間を・・・俺は生きてるんじゃないんだ。ただ、死ぬのを待っているだけで・・・・・鎮痛剤を飲んでいれば走る事はできないけど歩くことは出来たから、限られた時間の中でこの街を自分の足で歩いていたんだ・・・」
そう、生まれ育ったこの街を・・・思い出のたくさん詰まった街を覚えておきたかったから・・・
>>703 「なら、美貴はどうすればいいのよ!?」
「・・・・・・」
「答えてよ!!このままあんたが死んだら・・・美貴、立ち直れないよ」
「・・・・・・・・」
「美貴のために・・・美貴と一緒に生きるのは支えにならないの?」
「・・・・・ダメだ。足を失って不自由になったら、お前に迷惑かけちまうよ」
「そんなこと・・・」
「美貴・・・お前は、好きな相手を辛い目にあわせるって分かっていて一緒にいられるか?」
美貴の目に涙が溜まっていく・・・悲しませてしまった。
「だったら・・・何で付き合ったりするのよ!悲しませることが分かってるのに何で一緒にいる時間なんて作ったのよ・・・・・」
「ごめん。ホントにゴメンな・・・でも、きっと悲しみは時間が癒してくれるだろうから」
「○○!!」
「本当にごめん・・・もう、帰ってくれないか・・・・・」
>>704 結局、美貴は○○を説得する事ができなかった。
隣にはれいなちゃんが座っているけれど、うな垂れて何もしゃべらない。
あの後、部屋を出たられいなちゃんは泣き出していた。
美貴が謝ると、れいなちゃんは首を横に振って何度も何度も『ありがとう』と言った後に謝った。
「美貴姉ちゃん・・・ちょこっとだけ、泣いてもよかね?」
「・・・いいよ」
腕を軽く開いてれいなちゃんを招き入れると、れいなちゃんは美貴の胸に飛び込んできた。
「ふぇ・・・ふぇぇぇぇん・・・・・うわぁぁぁぁぁぁん・・・」
声が、涙が重い・・・服を握る手が、震える肩が・・・・・美貴の腕の中にある全てが悲しみに染まって、自然とれいなちゃんを抱きしめる力が強くなる。
少なくとも、れいなちゃんが泣いている間は美貴は泣けない・・・泣いちゃいけない。
涙を堪えようと顔を上げると・・・・
「・・・・・・?」
誰かが近づいてくる。
>>705 「気持ち悪いわ〜、公園で一休みしていかへんと吐きそうや・・・」
聞いた事のある声・・・この声は!!
「中澤・・・先生?」
「おお、藤本やんか。ここで・・・」
と、言いかけて少し困ったような顔をしている。
「ごめん、ごめん邪魔したみたいやな」
「あ・・・」
れいなちゃんを抱きしめていたのを思い出した。
夜の公園で、女2人・・・しかも片方は泣いているんだから勘違いされても仕方ないかも・・・・・
「あんまり泣かすもんやないで、女同士でも裕ちゃんは認めたるからな。それじゃ邪魔者は帰るわ」
「ま、待ってください!!この子は○○の妹で・・・そういう関係じゃないんです」
一体・・・何を話そうとしてる?
震えた体と声で・・・何にすがろうとしているんだろう・・・・・
「ただ、どうすればいいか分からなくて・・・」
目に溜まっていたものが今にも零れ落ちそうになり、れいなちゃんを抱きしめている体が震えるのを止められない。
「うちでよければ話くらい聞けるで」
その言葉を聞いて・・・涙が頬をつたって落ちた。
「実は・・・・・」
>>706 全てを語り終えると、中澤先生は『ふうっ』とゆっくり息を吐いた。
「・・・そうなんか、○○が」
美貴の話に何を感じたんだろう・・・何を考えて、どんな言葉を言ってくれるんだろう・・・・・
「悲しいことやな・・・夢や希望を失うのは自分がなくなるのと同じようなもんやから」
「・・・・・・・」
「生きる希望を見つけることは、簡単そうに見えて実は難しいんや・・・生きるって事は1人じゃないって事なんやから。支えてくれる人がおるから、立つ事が出来て、前に歩いていけるからな」
「だけん、れいなが説得しても納得してくれなかと」
「家族が説得してもきっと、心には届かへんよ」
中澤先生は、辛そうにそう呟いた。
「だったら、どうすればそれを分かってもらえるんですか・・・・・中澤先生から言ってあげてくれませんか?大人の先生の言葉なら・・・」
「大人だからって事で説得できるなら今頃、医者やお母さんが説得しとるやろ」
確かに・・・・・それもそうだと思う。
>>707 「だから・・・あんたの言葉が必要なんや。藤本」
中澤先生は、美貴の目を見てそう言った。
「今日言いましたよ・・・手術受けて欲しいって。でも、○○はごめんって言うだけで」
「支えるって事も難しいんや。背中を押すわけじゃない、手を引くんでもないんや」
「よく分からないです・・・」
「たぶん、○○は今たった1人で真っ暗い世界にいるんや・・・自分以外の姿が見えなくて、とても寒くて悲しい世界に・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
「だから、藤本!お前が灯りを持っていってあげるんや。大きくなくていい、ほんの小さな灯りでもお前と○○の足元を照らすような灯りをな・・・そうしたら2人で歩いていけばいいんや、2人でしか作れない未来に向かってな」
「美貴と○○の灯りで照らす未来・・・・・」
美貴はジッと考える・・・○○と作る、作りたい未来を・・・・・
「まぁ、うちが言えるのはこんな事ぐらいや。参考になるかはわからへんけどな」
「・・・説得するのに嘘つくのは、間違ってるかな」
「うーーん・・・・・相手のことを真剣に思ってのことなら嘘も真実かもしれへんな」
中澤先生は最後にそう呟くと背を向けて帰っていった。
「れいなちゃん・・・明日も○○の所に行こう」
「でも・・・・・」
「美貴を信じて!絶対にこのままなんて嫌だから」
「・・・はい!!」
美貴は決心を決めた・・・すべては明日決まる。
>>708 翌日、美貴はれいなちゃんと一緒に病院にもう一度向かった。
「美貴姉ちゃん。今日、兄ちゃんになんゆうつもりなの?朝から顔真っ赤にしとるけど・・・」
「ちょっとね・・・」
昨日と同じように病院の廊下を『コツ、コツ』という音を立てながら歩く。
今日は、ある意味昨日より緊張しているかもしれない・・・・・
コンコン・・・
「はい。開いてるよ」
ガチャッ!!
「おはよう・・・○○」
「え・・・美貴」
「兄ちゃん、おはよ」
「れいなも・・・・・まさか、また来てくれるなんてな」
俺は、驚いた・・・昨日あんな事を言ったばかりなのにまた来てくれるなんて思いもしなかったから。
>>709 「えっと・・・体の調子はどう?」
「ん?あぁ、平気平気!」
「そっか、よかった」
「それよりどうしたんだよ?せっかくの休みなのにこんな所に来るなんて」
「あんたに話があってさ・・・」
美貴は、手をギュッと握って俺を見る。
「話ってなんだ?」
「えっと・・・実はさ・・・・・」
「なんだ?」
「実はね・・・・・できたの」
できた・・・?何が?
「できたって何ができたんだ!?」
「その・・・赤ちゃんができたの・・・・・」
ははは、そっかぁ・・・赤ちゃんができたんだぁ・・・・・って!!
「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
見事に俺とれいなの声が、ハモった。
>>710 (これが、美貴姉ちゃんが言ってた嘘?それにしてもこぎゃん大胆な事ゆうなんて・・・でも美貴姉ちゃんに話ば合わせなかと)
「そっか・・・で、誰の子供なんだ?」
「そぎゃんの兄ちゃんのに決まってるやん!!」
「えっ・・・?いや、でもな・・・・・」
「情けなか!それでも兄ちゃん、男なの?」
「そういう事してないのにできるわけないだろ?だからさ・・・」
「えっ・・・・・?」
れいなは固まり、美貴は恥ずかしそうに下を向いている。
「あーー、お前嘘ついただろ?」
「・・・・・・・」
「だよな・・・してねーのにできるわけないもんな。流石にちょっとびびったよ」
れいなも知らなかったんだろう・・・完全に固まっている。
「あれ・・・実は、あんたが寝てる間にこっそりね・・・・・」
「いや、流石にそんな事されてたら起きるし」
美貴を見つめると、顔を赤らめ俯く。
「こっそりしようと思ってた・・・・・」
えっ!?続くの・・・?
「ダメかな?」
「えっ?いや・・・ダメって言うか何ていうか」
その真剣で真っ直ぐな視線に俺は圧倒された。
>>711 「欲しいの・・・美貴、あんたの子供が欲しいの」
「美貴・・・」
「学校卒業して・・・結婚して、子供産んで、家族でどこかに行ったり・・・」
「美貴姉ちゃん・・・・・」
「いっぱい思い出作って、ずっと手を握って、たくさん話して・・・たまにちょっとHな事したり・・・・・これが美貴の作りたい未来!どれも、あんたがいなくちゃ叶わないよ」
「嬉しいな・・・凄え嬉しい。でもな、そうすると俺の足が・・・・・お前に絶対迷惑かけちまうよ」
本当に嬉しかった・・・・・こんなにも俺の事を考えていてくれたんだから。
「美貴が隣で支えるから・・・無理やり引っ張ったりしないし、後ろから押したりもしない。あんたの隣で一緒に並んで寄り添って歩いてたいの!だから、手術受けてよ・・・」
「・・・・・・・」
「もし、頷かないなら・・・美貴が勝手にするからね!!」
「えっ・・・?何を!?」
まさか・・・・・俺が考えてる事とは違うよな!?
「寝てる間にあんたの子供作るから!!」
当たっちまった・・・・・
「・・・・・・・・」
「兄ちゃん・・・お父しさんがいなか辛さはよく分かってるやん・・・・・兄ちゃんは美貴姉ちゃんにもそぎゃん辛さば味合わせると?」
「・・・・・・」
「こん先、きっと兄ちゃんの事ば必要とする命があるんばい」
2人とも・・・俺の痛いところをついてくる。
>>712 「ずりーなぁ・・・お前ら、2人してストレートな事しか言ってこないんだもんな」
「兄ちゃん・・・・・」
「○○・・・」
「やっぱ、俺は生きていかなきゃダメなのか・・・」
「当たり前!!」
今度は、美貴とれいなの声が見事にハモった。
「ったくほんと、いい姉妹になれるよお前ら」
俺は笑った・・・たぶん、こんなに笑ったのは美貴とれいなと一緒に焼肉を食べに行った日以来だろう。
「れいな・・・母さんと先生呼んできてくれよ。色々話すことができたからさ」
「兄ちゃん、なら・・・・・」
「あぁ、人工関節とか骨移植とかまだ可能性はあるだろう?」
「う、うん・・・すぐに呼んでくるよ」
れいなは、今にも泣き出しそうな笑顔で病室を出て行った。
今日はここまでで。
・・・・・見づらかったらすいません。
リアルタイム更新キタ━━━━━从VvV)━━━━━!!!!
すげぇイイ!!帝の必死の想いが伝わってきます!!乙!!
おっつー!
すごくオモシロイです!!
このスレは突出したタレントは居ないけど総合的に他スレに勝という
サッカーのギリシャみたいなスレだね
骨肉腫編(?)の主役には一昨年の24時間テレビ見せてやりたいよw
・・・もう2年も前の事なんだな_| ̄|○
東の大横綱 ズッコケ山 もしミキ部屋
西の大横綱 SOMEDAYノ波 れいな一夏部屋
(・∀・)イイ!!
シリアスかと思いきや笑えておもしろかった
乙
719 :
名無し募集中。。。:04/08/12 02:21
>>678 「チャーミーさ・・・俺のことどう思う?」
「どうって・・・好きだよ。」
「友達としてだろ?」
「どうしていじわるゆうの。」
「じゃあ何だよ!俺1回石川にふられてんだぜ!!」
「あれは・・・OO君が藤本さんと仲良くしてたから。」
石川は泣きそうだ・・・言い過ぎたか?
「どういう意味?」
「好きだから、OO君が好きだから・・・」
「・・・」
「むかついた!藤本さんにヤいちゃったの!!」
「俺さ・・・美貴のこと・・・」
「お願い・・・言わないで。」
パイまみれの押尾萌えで続く 美貴ちゃん書くの忘れてた・・・
720 :
名無し募集中。。。:04/08/12 02:31
進むスピードが遅すぎる・・・明日からもうちょっと早く書くので
×ゆうの。→○いう(言う)の。
×1回→○一回
ゆっくりでもいいぞ!ガンガレ!
ミキティがどうなっちゃってるのか禿しく気になる
>>721 口語で「ゆう」は普通だろ
つーか何がいいたいんだ?
どっちでもいいよ
作者さん乙です。
物語の流れが絶望から希望ってな感じになってきましたね♪
>「れいな・・・母さんと先生呼んできてくれよ。色々話すことができたからさ」
>「兄ちゃん、なら・・・・・」
>「あぁ、人工関節とか骨移植とかまだ可能性はあるだろう?」
ここの主人公の台詞がなんとなくですが好きですね。
hozen no hanamiti
乙〜
ほじぇん・・・(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
ほ
ぜ
ズッコケさん、ミキティネタ書いてくれないのかなぁ・・・
なんで保田なんだよ!面白いけど・・・
まさにズッコケですな。
…なにが?
733 :
名無し募集中。。。:04/08/12 11:38
ショミキ編の続きいまだに期待して待ってるけどいいのかな?
735 :
名無し募集中。。。:04/08/12 13:41
ズッコケは保田ヲタだったんだよ
736 :
名無し募集中。。。:04/08/12 15:05
デートから戻った美貴と俺だが、家の雰囲気がどこかおかしい。
二人が部屋へ向かおうとした時、一人の浮浪者が入ってくる。
「へへ…OOのだんな、競馬で勝ったんで一杯やりましょうや!」
見ず知らずの他人に馴れ馴れしく話しかけられムッとする俺、
冷静にあしらい、浮浪者を追い返そうとする美貴。
その様子を見て、何かを悟ったような表情を浮かべる浮浪者。
無言のまま悲しげな表情を浮かべ家を出て行こうとするが、立ち止まり、振り返らずに一言、
「美貴…、本当に居なくなってしまったんだな美貴…。」
泣いているのだろうか、声はか細く、肩も振るえている。
しかし全く覚えの無い美貴にとっては、只の気持ちの薄汚い浮浪者にすぎなかった。
「俺はそろそろ成田離婚(再)を見る時間なんだ。さぁ、今日の所は帰って下さい。」
それを背中で聞き、浮浪者は立ち去った。
「何だったんだろうねぇ、OO?」
「さぁ…もう夏だからな、変なのも出てくるだろう。」
そのまま二人は夕焼け空を見上げる
737 :
名無し募集中。。。:04/08/12 15:43
よく意味がわからない
誰か解説ぷりーず
漏れは
浮浪者=離婚した美貴の父親説
をとなえる
だから成田離婚って番組名がでてくるんじゃないの?
740 :
名無し募集中。。。:04/08/12 17:09
(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
743 :
名無し募集中。。。:04/08/12 19:54
?
744 :
名無し募集中。。。:04/08/12 20:03
745 :
名無し募集中。。。:04/08/12 20:40
わからない
ほ
ほ
保全
幼なじみの隣の娘って設定が絶妙
設定のわりには意外とラブコメ度は少ないよなぁこのスレ
752 :
名無し募集中。。。:04/08/13 00:26
>>719 「チャーミー・・・って、あ!?」
「OOおせえよ!」
アニキのこと忘れてた・・・
「ど、どうしたの?」
「悪い・・・俺、ちょっと約束あったんだ。」
「・・・藤本さん?」
「違うよ。」
「・・・」
「マジで違うよ。」
「・・・じゃあ、そこの喫茶店でまってるから。」
「・・・え、ああ。」
「絶対来てよ。」
「純喫茶美勇伝か・・・。」
「1時間くらいで来てよね。」
「早くないか?」
「あたし、待つの嫌いだし。忘れてたんでしょ?その人のこと・・・」
「まあね。」
「あたしのせいだよね。」
「そうだよ。」
「ハッキリ言うね。」
「君が罪な女なんだよ・・・」
「って言うか・・・OO君早く行ったら。」
753 :
名無し募集中。。。:04/08/13 00:28
俺は急いでアニキの元へ向かった・・・
「OO!なにしてたんだよ・・・」
「いや・・・ちょっとね。」
「どうしたのコレか?」
アニキは小指を突き出した
「はは・・・アニキは鋭いな〜。」
「で、そいつかわいいのか?」
「まあまあかな・・・」
「まさか、矢口じゃねぇだろな?」
「矢口?ああ、2組の矢口か。しゃべったこともないよ。」
「あいつさ・・・音楽の寺田とできてるって話だぜ。」
「・・・え、マジか?」
「でさ・・・音楽の通信簿の成績いつも5にしてもらってるらしいぜ。」
「へー、噂だろ。」
「あたしさ、気になって調べたんだ。矢口がトイレ行った隙にさ・・・ほんとに5だった。」
「大胆だな。」
「まあね。あとケータイも確認したけど・・・寺田の番号あったんだよ。」
「矢口恐るべし・・・」
「矢口はやめとけよ・・・お前、女に見境ないからな。」
「はは、言えてる・・・っておい!!」
754 :
名無し募集中。。。:04/08/13 00:29
俺は急いでアニキの元へ向かった・・・
「OO!なにしてたんだよ・・・」
「いや・・・ちょっとね。」
「どうしたのコレか?」
アニキは小指を突き出した
「はは・・・アニキは鋭いな〜。」
「で、そいつかわいいのか?」
「まあまあかな・・・」
「まさか、矢口じゃねぇだろな?」
「矢口?ああ、2組の矢口か。しゃべったこともないよ。」
「あいつさ・・・音楽の寺田とできてるって話だぜ。」
「・・・え、マジか?」
「でさ・・・音楽の通信簿の成績いつも5にしてもらってるらしいぜ。」
「へー、噂だろ。」
「あたしさ、気になって調べたんだ。矢口がトイレ行った隙にさ・・・ほんとに5だった。」
「大胆だな。」
「まあね。あとケータイも確認したけど・・・寺田の番号あったんだよ。」
「矢口恐るべし・・・」
「矢口はやめとけよ・・・お前、女に見境ないからな。」
「はは、言えてる・・・っておい!!」
755 :
名無し募集中。。。:04/08/13 00:31
あー疲れた。99のラジオと松ちゃんの放送室まだか・・・
756 :
名無し募集中。。。:04/08/13 00:33
あ!すいません同じの2つ書き込んでしまったので
したのが続きです
757 :
名無し募集中。。。:04/08/13 00:36
>>753 俺たちは2時間ちかくしゃべっていた
「・・・ん〜でさー。」
「もうやめろよ・・・腹がよじれる。」
「となりいいですか。」
黒髪のかわいい女の子がしゃべりかけてきた・・・って
「OO君、きちゃった。」
「OO、あってたってこいつかよ!!」
「OO君。」
「OO。」
俺は修羅場に立たされた・・・そのころ美貴は・・・
美貴は美貴でも真矢みきっていいですね。バツ彼面白い・・・つづく
758 :
名無し募集中。。。:04/08/13 02:32
乙〜
うむむ・・・
誰が登場人物かわからないし。誰がしゃべってるかわからない
主役、主役の兄、あとケータイみたやつが誰かわからん藤本じゃないみたいだし…
762 :
名無し募集中。。。:04/08/13 04:23
>>757 「悪いな中川。こんなに買ってもらって。」
「先輩、そんなにプラモ買ってどうするんですか?」
「中川、プラモは男の浪漫だろうが!」
「いや、そんなこと聞いたことないですよ!」
「そんなことより早く帰らんと・・・部長がうるさいからな。」
「先輩大変です!女の子が男に殴られそうです!!」
「どうせ、別れ話のもつれからだろ?若いってのはいいよなー中川。」
「能天気なこといってないで、早く助けてあげてくださいよ!!」
「おい、中川押すな押すなよってああー!!」
「痛い・・・何すんのよ!!」
「ウルセー、テメーみたいなアマ大嫌いなんだよ。」
「・・・」
「泣いてんのか。ヒャッヒャッヒャッさっきまで・・・威勢よかったのにな姉ちゃん。」
「・・・」
「ヤらしてくれんだったら見逃してやってもいいぜ。」
「あんたなんか絶対やよ。あんたどうせモテないんでしょ。中身空っぽだもん。」
「ああ?殺んぞコラ。」
アニキって吉澤じゃないのか?
764 :
名無し募集中。。。:04/08/13 04:25
周りに野次馬たちが集まり始めた・・・
「助けてあげなよ。」
「やだよ・・・あいつレッドスコーピオンのボスじゃん。俺がやられるよ。」
「ケーサツまだー。」
「なーにみてんだコラ!!へへ・・・ギャラリーも多いことだし今からこいつレイプするからお前ら見てろ・・・」
「ちょっとなにすんだよ!!」
「へへへ・・・ここでヤんだよ。」
「OO助けて!!」
美貴の一大事さあどうなるのか!!アテネサッカー日本がんばれ!!大久保ゴールオメ!!で続く
765 :
名無し募集中。。。:04/08/13 04:39
申し訳ないです。登場人物おさらい
OO・・・主人公
美貴
吉澤・・・アニキ(阪神の金本をイメージしました。吉澤=男というイメージなので。)
石川
町のチンピラ
中川・・・某漫画のキャラ
先輩・・・某漫画の主人公
とりあえず7人です。気分しだいで増えます。
矢口と寺田は話の種です。ケータイは矢口のケータイです。
いや反省・・・明日からわかりやすくしますので
766 :
名無し募集中。。。:04/08/13 04:40
がんばってくらはい。作家さん。
ワケわかめ。そして日本は負け。
うたばんの帝が可愛かったから良しとするか…
かぶってスマソ
続き気になるね・・・(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
770 :
名無し募集中。。。:04/08/13 08:28
ほ
これは漫画にすべきだ
活字じゃ無理だ
名前つければできますよ
中川「」
両津「」
ナンセンス編と命名しよう
ほ
774 :
名無し募集中。。。:04/08/13 13:30
も
775 :
名無し募集中。。。:04/08/13 14:28
>>764 美貴が叫んだ瞬間一人の男がチンピラを殴り飛ばした
先輩「女の子を殴るなんて江戸っ子のすることか?」
チンピラ「なんだこの親父!!」
中川「さあ君、あぶないからこっちへ・・・」
美貴「・・・」
美貴は恐怖のあまり声も出ないようだ
ギャラリー「両さん、早くあんな奴やっちまえよ!!」
*「両さんが来たからもう安心だ。」
両津「お?もう終わりか・・・なんだあじけねえなー。」
チンピラ「おい親父!・・・テメエこれで刺されてえのか!!」
チンピラはナイフを取り出した
両津「ワシにそんなもん効くと思うのか?」
チンピラ「なにいってんだよ・・・行くぞ親父!!」
776 :
名無し募集中。。。:04/08/13 14:29
両津は素手でナイフを受け止めた
チンピラ「・・・うわあ!?」
両津「効かんといったろうが・・・それよりワシの時間を返せー!部長に怒られるだろうが!!」
チンピラ「うぎゃあああああああ!!」
ドゴッ バスッ ボキッ ドカッ バキッ・・・男は見るも無残に打ちのめされた
ギャラリー「いよっ、両さん日本一!!」
両津「世界一だろ・・・わはははは!!」
美貴「・・・」
中川「家まで送っていくんで乗ってください。」
美貴「・・・して・・・」
中川「え、なんですか?」
美貴「ここに電話して・・・」
777 :
名無し募集中。。。:04/08/13 14:30
そのころ俺は・・・
石川「・・・」
なんで来ちゃったんだよ?チャーミー・・・
吉澤「OO・・・水くれ。」
アニキとチャーミーって確かすんごく仲悪いって噂なんだよな・・・
石川「OO君・・・吉澤さんってOO君の彼女?」
吉澤「そんなんじゃねえよ・・・ぶりっ子。」
石川「ぶりっ子てなによ!謝りなさいよ!!」
吉澤「あ!?ほんとのこと言ったまでだ!!」
石川「あんた、そんなだからモテないのよ!!」
吉澤「言ったな、このー!!」
二人のけんかが始まった隙に俺は帰ろうとした
石川「OO君・・・どこ行くの?」
吉澤「OOこいつむかつく!こいつとだけは死んでも付き合うんじゃねえぞ!!」
石川「OO君はあたしのものよ。あんたはだまっといて!!」
吉澤「あー、OOなんか言えよ!!」
OO「おまえらうるせー!!」
778 :
名無し募集中。。。:04/08/13 14:33
俺は思わず怒鳴った
石川「・・・OO君。」
吉澤「OOそう怒んなよ・・・」
OO「・・・うん、なんだ?」
そのとき俺のケータイが鳴った
OO「美貴からだ・・・もしもし」
美貴「・・・」
OO「美貴どうした?用がないなら切んぞ。」
美貴「・・・あのね。」
美貴の様子がおかしなことにきずいた・・・いつもの美貴じゃない
次でようやく終了です・・・細木和子、保坂に地獄に落ちる発言でつづく
779 :
名無し募集中。。。:04/08/13 16:01
?
完結前の落ちるとマズイからな
???
漏れにはわかんねえや…'`,、('∀`) '`,、
つづききになるね・・・(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
きっとミキを救いにチンピラ達が走るんだよ。
これがホントの『チンピランナー』・・・・・・・・・・・・・・・
逝ってきます…
Mステ対策保全
カラカラカラカラ
夜中の3時前ベットの横の窓がゆっくりと開いた。
ぬーっと脚が入ってきた。
美貴なのはあきらかだ。
ピピピッ
冷房の設定温度を3℃上げたみたいだ。
ドンッ!!
ドテッ…
ベットから落とされた…
だめだこりゃ
保全
ほ
788 :
名無し募集中。。。:04/08/13 23:18
>>778 OO「美貴、なんかあったのか?」
中川「OO君ですか?実は・・・」
今日あった出来事を中川さんからすべて聞いた・・・
OO「・・・わかりました。すぐ帰ります・・・じゃあ・・・」
吉澤「・・・なんかあったのか?」
石川「OO君?」
OO「美貴がさ・・・男にさ、襲われたんだって・・・」
石川「ふ〜ん。」
吉澤「ミキテイは無事か?」
OO「ああ・・・でも心配だから帰るわ。」
石川「何で、無事だったんでしょ?」
吉澤「石川お前なに言ってんだよ・・・OO早く帰れ!!」
OO「アニキ・・・悪いな。この埋め合わせは今度するからよ・・・」
石川「OO君!あたし、今日の夜中の12時矢部公園で待ってるから!!」
吉澤「お前本気か?OOはミキテイのこと・・・」
石川「・・・あたしにはOO君しかいないから。」
俺は急いで家に帰った・・・こんなに急いで帰ったのはいつ以来だろう
ハットリくん ザ・ムービーってサタスマのコントじゃなかったの?で続く
次でほんとに終了です ああ探偵事務所終わったころにいそいで書くので・・・
789 :
名無し募集中。。。:04/08/13 23:18
790 :
名無し募集中。。。:04/08/13 23:20
実は書いてる俺もわけがよくわかんないんで・・・
というかこのあとのが書きたかっただけかも
終わっちゃうんだね・・・(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
ほ・・・(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
登場人物は極力少ない方がいいかも。ギャラリーのぞいて
総合10人としてその場でしゃべるのは3人くらいにしとく。
だからサスペンスとかって主役としゃべる女と犯人候補って感じなんじゃない?
川VvV)<保全しちゃうぞ
どうでもいいが 川vV)こうすると月影千草になるな
川vV)<おそろしい子!
ミキティは乙部のりえ(本名:田代鈴子)役がいいな
何人が知ってるんだろうそのキャラ
ガラスのミキティ仮面
从*´ ヮ`)<紅天女はれいながやるったい!
800 :
名無し募集中。。。:04/08/14 03:56
>>788 「・・・美貴はいるぞ。」
部屋の戸を開けると真っ暗な部屋に美貴はぽつんと座り込んでいた
「・・・」
美貴と二人きりでこんなに重苦しいふいんきは初めてだ
「電気つけるぞ・・・」
明るくなった部屋・・・美貴は顔に大きなあざを作っていた
「・・・痛そうだね。」
美貴「・・・」
美貴の目は死んだ魚のようだ・・・見ているのもつらい
「・・・」
俺は何を言えばいいのかわからず。俺たちはただ沈黙するばかり
美貴「・・・」
部屋に入って三十分。俺は重い口を開いた
「美貴・・・気が済むなら俺を殴ってくれ・・・美貴を殴った奴だと思ってさ。」
美貴「・・・」
「美貴、俺を殴れよ・・・美貴のそんな顔見たくないんだ。」
美貴「・・・」
801 :
名無し募集中。。。:04/08/14 03:57
美貴の目から大粒の涙がこぼれた
美貴「・・・OO・・・ありがとう。」
「美貴・・・」
美貴「・・・OO、今日は何してた?」
「・・・正直言うぞ。吉澤と会ってた・・・あと石川とも・・・」
美貴「・・・モテるね。キスとかした?」
「・・・なんで?してないよ。別に何にも・・・」
美貴「・・・ふ〜ん」
「美貴・・・なんだよ。マジで何もねえ・・・ったなにこれ?」
美貴は赤いリボンのついた箱を俺に渡した
美貴「・・・OO、空けてみて。」
「なんだよ美貴空けるぞ・・・美貴これ・・・」
美貴「誕生日おめでとう・・・OO」
「・・・でもデザインわりいな。」
美貴「・・・美貴が書いたんだけど。」
802 :
名無し募集中。。。:04/08/14 03:59
「いやあ・・・よく見たらこのカエルかわいいな。」
美貴「・・・それ犬。」
「美貴・・・俺の誕生日って三日後じゃなかったけ?」
美貴「・・・OOはライバル多いからね。早めに渡しときたかったの・・・あとこれも」
「・・・美貴、これ高かったんじゃないか?」
美貴「・・・ん〜忘れちゃった。」
「ありがとな美貴・・・大事にするよ・・・あと。」
美貴「・・・ん〜?」
「美貴も大事にするよ。」
美貴「え?OO・・・」
「好きだ美貴・・・俺にはお前以外誰もいらない。」
美貴は俺の胸にとびこみまた泣き出した
美貴「OO・・・ずっと片思いだと思ってた。」
「そんなわけねーだろ・・・美貴ずっと一緒にいるんだぜ。」
美貴「OO大好き。」
「・・・俺も。」
美貴「・・・聞こえない。」
「キスしていい?」
美貴「・・・いや。」
「え?」
美貴「・・・ウソ・・・」
803 :
名無し募集中。。。:04/08/14 04:03
やっと終わりました
とりあえず一部終わりです。お疲れ様でした
>>803 おつかれさま・・・(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
二部はあるのですか?
805 :
名無し募集中。。。:04/08/14 04:40
石川「OO君!あたし、今日の夜中の12時矢部公園で待ってるから!!」
ここを二部にしようかと思うんですが・・・どうでしょう
美貴ちゃんが主役ですので
>>804 いいとおもいます
二部楽しみだね・・・(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
807 :
名無し募集中。。。:04/08/14 07:11
乙〜&続編よろ〜
808 :
名無し募集中。。。:04/08/14 09:09
乙です
ズッコケ以外の作品もまとめたいんですが
誰か手伝ってくれませんか…?
やっとおもしろくなってきたね。
やっぱり人はそんなに出しちゃいけないんだよ。
どっかの『多人数アイドル』みたく個性が把握しきれなくなるよw
>>809 手伝いたいが携帯だからなぁ…
ほ
保田スレ落ちたね。ズッコケこっちに帰ってきてくれ〜
いじめスレとHな隣のおねえさんスレも落ちた
>>810 まとめて欲しい作品を教えてくれるだけでも助かります。。。
何冊目の何番にあるか具体的だとなお嬉すぃ
>>814 7月からの住人だから…
「だめだこりゃ」シリーズ全部…とかしか言えません(つд`)
hozen no hanamiti
落とさない。
819 :
名無し募集中。。。:04/08/14 17:38
吉沢バッカムみたいw
820 :
名無し募集中。。。:04/08/14 17:39
ごっちんが可愛くなってきた件について
821 :
名無し募集中。。。:04/08/14 17:40
よっすぃ〜のオールバックかっこいいな
唯一上着を出したままのミキティ
さすが…
823 :
名無し募集中。。。:04/08/14 17:52
デコティ発見!
あげんなYO
ゴミン・・・
ほ
新作あげます。ほのぼの系です
1
「おっ、不良はっけーん」
高校二年の夏休みの、クソ暑い昼下がり。
美貴はベランダから入ってくるなり、ベッドに寝そべってタバコを吸っている俺にそう言った。
今日の美貴はTシャツにハープパンツ姿。手にはアイスキャンディ。
「うるせーな、何しにきたんだよ。部屋の温度上がるだろ」
「ジャンプ見せて。…おばさんに怒られるよ。タバコ」
部屋をきょろきょろ見ながらジャンプを探す。
「…お前。言うなよな」
「タバコのこと?とっくにバレてるよ。…おっ、あったあった」
「マジでか?」
美貴はタンスにもたれかかると、ジャンプを読み始める。
「前に言ってたもん。『部屋が臭くなってる』って」
俺はあわてて起き上がり、タバコの火を消した。
「バレてないと思ってたの?そんなわけないじゃん。ミキだってすぐ気付いたよ」
「マジかよ…」
俺はベッドに、突っ伏した。
背中に美貴の笑い声が当たった。
それにしても…暑い。
ジッとしているだけでも、汗が頬を伝う。
俺は起き上がり、窓の外に目をやった。
セミの声に交じって何か聞こえた気がした。
…ゃぁ、…にゃぁー
やっぱり聞こえる。子猫の声。
俺、美貴。そして、夏の日と子猫のにゃタロー。
俺の記憶は『あの日』に返っていった。
2
それは小学校二年の夏休み。
俺が美貴のことを『ミキちゃん』と、今では考えられない呼び方をしていた頃。
美貴が俺のことを、お姉さん気取りで『あんた』と呼び始めた頃。
「ちょっと、こっちこっち。早く来て」
美貴が…ミキちゃんが、手をブンブン振りながら俺…ボクを呼んでいた。
赤いブラウスと水玉のスカートがまぶしかった。
「どこに行くの?」
ミキちゃんは近所の公園の奥のほうにボクを連れて行った。
「ほら。これ見てよ」
「これって…」
「そう。捨て猫」
底にタオルを引いたダンボール箱。
『かわいがって下さい』の文字。
一匹の白い子猫。
「ミキが見つけたんだ。…かわいいでしょ、この猫」
「うん」
子猫は、差し出されたミキちゃんの指をぺろぺろ舐めていた。
「…でも、どうするの?ミキちゃん。飼えるの?」
「どうしよう…。あんたんちは…」
「ボクんちはムリだよ。母さん、猫ダメだもん」
「あたしんちも、ダメだと思う…」
ミキちゃんは悲しそうに子猫の頭をなでていた。
「……」
「でも…ほっとけないよぅ」
子猫が耳を伏せて、のどを鳴らした。
「……ここで飼おうか」
ボクを見上げてミキちゃんが笑った。
つられてボクも笑った。
3
その日、ボクたちは急いでお互いの家からミルクとお皿を持ってきた。
ペチャペチャと音を鳴らしながら子猫はミルクを舐めている。
「かわいいね。にゃタロー」
「にゃタロー?」
ボクは首をかしげて見せた。
「うん。この子の名前。ミキが付けたんだよ。ねー、にゃタロー」
ミキちゃんは子猫の頭を撫でながら、空になったお皿に牛乳を足していた。
「牛乳パックごと持ってきて大丈夫?」
「大丈夫だと思うよ。母さん、ボクに牛乳飲めってうるさいんだ」
「ふーん」
ミキちゃんはまだ、にゃタローの頭を撫でていた。
「あっ、そうだ。ミキちゃん、にゃタローに首輪付けないといけないよ」
「首輪?」
「うん。ノラ猫はなんか、ギョウシャの人ってのが連れていちゃうんだって」
「連れて行くってどこに?」
「わかんない。隣町より遠いところだって。で、ホケンジョに入れられて、その後殺されちゃうって、テレビで言ってた」
「…にゃタロー、殺されちゃうの?」
ミキちゃんはにゃタローを抱き上げた。
「だから、首輪。首輪してるのは、飼い猫だってショウコなんだって」
急いで自分の髪を留めていた水色のリボンをほどいて、にゃタローの首に巻いた。
「これで大丈夫かな?」
「わかんないけど、多分、だいじょうぶだと思うよ」
地面に降ろされたにゃタローは、またミルクを舐め始めた。
「良かったねー。にゃタロー」
にゃタローは顔を上に上げて、にゃぁーと鳴いた。
「にゃタロー、ミキたちにありがとうって言ってる」
ミキちゃんとボクは、顔を見合わせて笑いあった。
次の日も、その次の日も、ボクとミキちゃんはにゃタローと遊んだ。
でもその次の日。いつもの場所からにゃタローはいなくなっていた。
4
底にタオルを引いたダンボール箱。
『かわいがって下さい』の文字。
ミキちゃんが持ってきた小さなお皿。
ボクの持ってきた牛乳パック。空になった牛乳パック。
昨日までいた、一匹のかわいい子猫の姿だけがない。
「…どうしよう。にゃタロー、居なくなってる」
ミキちゃんはボクの腕をつかんで揺すった。ミキちゃんの白いワンピースも揺れた。
「連れて行かれちゃったの?…首輪してたのに。あれじゃダメだったの?」
「……」
「リボンじゃだめだったの?ねぇ、ギョウシャの人に連れてかれちゃったの?」
「わかんない」
ボクは首を振った。
「…どうしよう。ねぇ、どうしよう。にゃタロー、殺されちゃう」
涙声になりながら、ボクの腕を痛いくらいに引っ張る。
持ってきた新しい牛乳パックがボクの手から落ちて、中身がこぼれた。
「殺されちゃう…」
「…がそう」
「えっ?」
ミキちゃんがボクを見た。
「探そうよ。それしかない。ボクたちでにゃタロー見つけて、助けるんだ」
「…ホケンジョって、遠いところなんでしょ?どこにあるのか分かるの?」
「わかんない。…でも、行くしかないよ。行かないと、にゃタロー殺されちゃう」
ボクはミキちゃんを見つめた。
「…うん。行こう。ミキとあんたでにゃタロー助け出そう」
ミキちゃんは大きく頷いた。
ボクはミキの小さな手を握ると、ゆっくりと歩き出した。
それだけのことで、俺は…幼かったボクは少し誇らしい気持ちになったんだ。
5
ボクとミキちゃんは、手をつないだまま大きな道路に沿って歩いていた。
太陽はカンカン照りで、ボクたちは汗まみれだった。
歩くたびに、ミキちゃんのサンダルがパタパタと鳴った。
「…ホントにこの道で合ってるの?」
ミキちゃんは、ボクとつないでいるほうと逆の手で、汗を拭いながら言った。
「わかんないよ。…でも、前に親戚のうちに行くとき、車でこの道通ったことある」
「親戚のおうちってどこ?」
「アサヒカワって母さんが言ってた」
「そこにホケンジョがあるの?」
「たぶん。アサヒカワって、ボクたちが住んでるところよりずっと都会だったもん」
横断歩道の前に来ると、ボクたちは立ち止まった。
信号が赤だったから。
「でっかいビルとかいっぱいあったから、きっとそこにホケンジョもあるよ」
「にゃタローもいる?」
「たぶん」
ミキちゃんはニッコリ笑ってボクの手を離すと、走って青になった信号を渡った。
ボクは信号の手前で立ち止まる。
ボクが来たことがあるのはここまでだ。
母さんも、この信号は渡っちゃいけないって言ってた。ここより遠くに行っちゃいけないって…。
「早くいこーよー」
道路の向こうでミキちゃんが手を振った。
「う、うん」
ボクは少し考えてから、左右を見て車が来てないのを確認すると、ちょっと緊張しながら横断歩道を渡った。
「いこ」
ミキちゃんはまたボクと手をつなぐと、歩き出した。
ボクは新しい道に少しドキドキしていた。
6
ミキちゃんの口数が減ってきた。歩くスピードもだんだん遅くなってくる。
「…だいじょうぶ?ミキちゃん」
「…うん。まだ、だいじょうぶ…」
ミキちゃんの顔は、火照って真っ赤になっていた。
「でも、顔真っ赤だよ」
「ちょっと暑いだけ。だいじょうぶだったら」
そう言って、早足で歩き出した。でも、その足もすぐに鈍くなる。
「やっぱり休憩しようよ。ボクも疲れたし」
「そんなこと言ってたら、にゃタローが…」
「でも、ミキちゃん倒れちゃったらイミないし…。ちょっとだけ、休もうよ」
しぶしぶうなずくミキちゃんを、自動販売機の影に引っ張りこんで、ボクたちは地面に座り込んだ。
座ったとたん、汗が吹き出す。
「……暑いね」
ミキちゃんは、三角座りのひざの間に頭をうずめてつぶやいた。
「…なんか、チキュウオンダンカなんだって。言ってた」
「ふーん」
うつむいたまま返事が返ってきた。
ボクは被っていたお気に入りの赤い帽子を脱いで、そんなミキちゃんの頭の上に置いた。
「…なに?」
「ミキちゃん頭熱くなってるから、被っといた方がいいよ。ニッシャビョウになっちゃうよ」
「あんたはいいの?」
「だいじょうぶ」
「ありがと…」
ミキちゃんはブカブカの帽子を被りながら、はにかんで笑った。
「あっ、そうだ」
ボクはポケットの中を探った。前に、おふろ掃除をしたとき貰った、お小遣いがあるかも…。
「あった!…ミキちゃんなに飲みたい?」
「…買えるの?」
顔を上げたミキちゃんは、うなずくボクに「コーラ!」と叫んだ。
二人で分け合って飲んだコーラは、今まで飲んだどんな飲み物よりもおいしかった。
7
「…あっ!あれ見て。あっち」
ミキちゃんが指差すほうには白い猫がいた。いきなり走り出すミキちゃん。
「ちょっと待って…」
ボクは空き缶をゴミ箱に入れてその後を追いかけた。
「ちょっと待ってたら…」
ボクが追いついたときには、ミキちゃんは猫を指差した状態で固まっていた。
「…ちがう。にゃタロ−じゃない」
猫は子猫じゃなくって、親猫だった。大きさが違った。
なにより、水色のリボンじゃなくて、鈴の付いた立派な赤い首輪をしていた。
「……」
その猫は不思議そうにボクたちを見て、ニャーと鳴くと、家と家の隙間に走っていった。
「…行こう。ミキちゃん」
「……」
ボクはミキちゃんの手を引いて、見たことのない道を歩き出した。
日が傾いて、お日様が赤くなって、暑さはさっきよりマシになってきた。
それなのにミキちゃんの口数は減ったままだ。
さっきの見間違いがショックだったみたい。
ミキちゃんの歩くスピードがだんだんゆっくりになってきた。その時、
ゴーン、ゴーン
どこか遠くで鐘が鳴った。ボクの町とは違う音だけど、それが五時を告げる音だということはわかった。
その音が聞こえなくなると、急にミキちゃんの足が止まった。
「ミキちゃん?」
下を向いたまま、なにも言わない。
「ミキちゃん、どうしたの?疲れた?」
ミキちゃんはうつむいたままだ。
仕方なくボクはまた歩き出した。でも、ミキちゃん足は動かない。つないでいた手が離れた。
「…もうムリ。にゃタロー、見つかんないよ」
ちっちゃな声でそう言った。
8
「……じゃあ、どうするの?あきらめて帰っちゃうの?」
ミキちゃんは顔を上げてボクを見た。
「ボクは帰らない。にゃタロー見つけて、助けてから帰る。ミキちゃんも一緒に助け出すって言ったのに…」
「でも、どうするのよ!」
ミキちゃんが大きな声を出すから、ボクはちょっとだけビクッとした。
「あんたホントは、ホケンジョってトコの場所なんて知らないんでしょ?にゃタローどこに居るか分からないんでしょ?」
「……」
「どうしようもないじゃない」
ミキちゃんの言うとおりだった。
ボクはもうとっくの昔に、道に迷っていた。ただ、大き目の道に沿って歩いていただけだった。
「じゃ、じゃあ、ミキちゃん帰ったらいいよ!ボク一人で行くもん!」
ボクは少し意地になって、言い返すと一人で歩き出した。
ボクはズンズン歩く。振り返りたい気持ちを抑えて。一人で歩いた。
後ろからミキちゃんが追いかけてきてくれるのを期待していた。
二十歩くらい歩いたところで、ボクはこらえきれず後ろを見た。
ミキちゃんはいなくなっていた。
「ミキちゃん!?」
ボクは大急ぎで道を引き返した。
「ミキちゃん!、ミキちゃん!」
大きな声で名前を読んだ。ミキちゃんはどこにもいない。
どうしよう…。ミキちゃんいなくなっちゃった。ボクのセイだ。どうしよう。
そう思ったとき、後ろから誰かがボクの手を握った。
あわてて振り返ると、赤いボクのお気に入りの帽子が見えた。
「…ゴメンね」
ミキちゃんはボクの手をギュッと握った。
「ミキちゃん…」
「ミキとあんたでにゃタロー助け出そう。ね?」
「うん!」
ボクは大きくうなずいた。
ボクとミキちゃんはお互いに笑い合うと、また歩き出した。
9
少し暗くなってきた。夏の夕暮れの匂いがする。
ボクは少しあせり始めた。
ボクもミキちゃんも、もうクタクタで足が痛い。
それなのに、にゃタローは見つかんない。
ミキちゃんは、ボクがホケンジョの場所なんて分かってないのを知ってる。
それなのに、ボクの手を握ってついて来てくれてる。
でもボクももう、どうしたらいいのか分からなくなっていた。
そんな時。
ボクはミキちゃんに引っ張られて、足を止めた。
振り返ってみると、ミキちゃんは立ち止まって目の前の大きな建物を見ていた。
石でできた看板があって、そこに『**所』って書いてあった。
「ここって…」
ミキちゃんがつぶやく。
最初の二文字はなんて書いてあるか分からなかったけど、最後の『所』っていう字は『じょ』って読むことを知っていた。
「ここかも…。だって、この文字『じょ』っていう字だもん」
ボクが『所』って言う文字を指差してそういうと、ミキちゃんの顔が輝いた。
「そうよ、ここよ!やった!にゃタローもここにいる!」
ミキちゃんが駆け出そうとする。ボクは
「待って!」
と叫んで、ミキちゃんを止めた。不思議そうに振り返るミキちゃん。
「ここが本当にホケンジョだったら、にゃタローを連れ去った悪いヤツが要るってことだよ」
「そっか…。シンチョウに行かないと」
ボクが大きくうなずく。
「ミキちゃんはボクの後ろについてきて」
ボクは少し背を低く、構えながらゆっくり歩き出す。振り返るとミキちゃんもボクと同じ格好をしていた。
10
少し進んで、止まり。少し進んで、柱の影に隠れる。
ボクたちはその大きな建物の周りをゆっくりと移動していた。
本当はかなりドキドキしていたけど、ボクの後ろから聞こえてくるパタパタというサンダルの音が、ボクに勇気を与えてくれていた。
「…あれじゃない?入り口」
ミキちゃんが指差すほうには正面入り口があった。ガラス張りの自動ドア。
「わかんない…。ミキちゃんちょっと待ってて、ボク、見てくる」
ボクはミキちゃんを残して、一人でその扉に前に行った。
ボクはもう一度だけミキちゃんを見てうなずくと、シンチョウに扉の前に立った。
扉は動かない。
ボクは扉の前を何度か行ったりきたりしてみたが、それでもその自動ドアは開かなかった。
「…ダメだった。動かない」
ミキちゃんは悲しそうにうなずいた。
「あっ、ミキちゃんあれ見て。あそこの窓開いてない?」
「ほんとだ!やった!」
ミキちゃんの顔が明るくなった。ボクもうれしかった。
窓は少し高いところにあった。
「ちょっと高いかな…。ミキちゃん、ここから入れる?」
「う、うん…」
ミキちゃんはうんって言ったけど、ムリだと思う。多分ボクもムリだ。
でも、ここ以外に入れるところはない…。
「…ミキちゃん先に入ってよ。ボクが押してあげるから。入れたら、上からボクを引っ張って」
ミキちゃんは少し不安そうにうなずいた。
「行くよ…せーの!」
ボクはミキちゃんのおしりを押した。
ミキちゃんの白いワンピースがまくれて、白いかぼちゃパンツが見えた。
ボクは少し恥ずかしくなったけど、それでも一生懸命押した。
「もう、ちょっと…」
ミキちゃんが歯を食いしばりながら言った。ボクの手にも力が入った。
その時。
11
「誰だ!そこにいるのは!!」
大きな声がした。
ミキちゃんの体から力が抜けた。ボクは支え切れなくなって、ミキちゃんはボクの上に落ちてきた。
「いったーい!」
しりもちをついたボクたちが見上げると、制服を着たおじさんがボクたちの前に立っていた。
「……ボク、お譲ちゃん。ここでなにやってるんだい?」
ボクは体がすくんで動けなかった。二人とも何も言わない。
「…ちょっと、事務所に来て」
おじちゃんはそう言って、ボクたちを建物の中に連れて行った。
ボクとミキちゃんはなにを聞かれても、なにも言わなかった。
ミキちゃんがかぶっていた帽子(ボクのお気に入りの赤い帽子だ)にボクんちの住所が書いてあって、ボクの父さんとミキちゃんのお母さんが来た。
ボクたちはめちゃめちゃ怒られた。
父さんたちは、どうしてこんな事をしたのか聞いてきた。
でも、ボクたちなにも答えなかった。にゃタローのことは、ボクとミキちゃんだけの秘密だった。
外はもう暗くて、お月様とお日様が見えた。
父さんたちがその制服を着たおじさんに謝ると、ボクたちは車に乗せられた。ボクんちの車だった。
運転してるのはボクの父さん。その隣がミキちゃんのお母さんで、ボクたちは後ろの席だった。
二人で一生懸命歩いてきた道を車で帰る。少し寂しかった。にゃタローのことが気になっていた。
信号で車が止まるたび、ボクは黙って外を眺めていた。
すぐそこの歩道の脇から、白い子猫が出てきた。水色のリボンをしていた。
「ミキちゃん!!」
ミキちゃんはボクが指差す方を見た。
「あっ!」
ミキちゃんが叫んだ。その後、ボクたちは二人で笑い合った。
父さんたちがボクらをにらんで、また怒った。
それでもボクたちは笑い合っていた。
12
あの時、俺たちは隣町どころか、二つ向こうの町まで歩いていた。
あの時の『**所』は保健所じゃなくて、その町の『区役所』だった。
制服を着ていたおじさんは、警備員。
俺はあのときのことを思い出すと、今でもなんともいえないようなくすぐったい気持ちになる。
子供にだけ許される、後先考えないバカな無計画さ。
それに負けるとも劣らない、まぶしいひたむきさ。
幼い頃、俺と美貴の…、ボクとミキちゃんの小さな冒険。
それはこうして幕を閉じた。
13
……ってコトがあったんだけど、美貴は覚えているのかなぁ?
俺にとっちゃ、結構大切な思い出なんだけど…。
美貴はアイスを舐めながら、マンガを読んでいた。
だめだこりゃ。
「…なに見てんのよ。もしかして、ホレちゃった?」
俺の視線に気付いた美貴が、冗談めかして言った。
「うるせぇ、この…かぼちゃパンツ」
「えっ?」
美貴はサッと座り直した。
「なんでもねぇよ。それよりお前、自意識過剰すぎ」
「なによそれ、なんか、ムカつくんだけど」
美貴はジャンプを投げつけると俺にのしかかってきた。
「暑苦しいからやめろって…。あっ、ほらアイス、たれてる。たれてるって」
アイスの雫が布団の上に染みを作る。
にゃぁ、にゃぁー
また、子猫の泣き声が聞こえた。
美貴はアイスが溶けるのも構わず、起き上がって窓の外を見ていた。
遠くを見つめる美貴の目はミキちゃんの目になっていた。
「あんたさ、……にゃタローのコト覚えてる?」
「…もちろん」
俺の目もボクの目になっていたかもしれない。
了
今回はいろいろな曲をミックスして書いたので、特にこれって曲はないんですが、
強いて言うなら、井上陽水の『少年時代』です。
俺と美貴、ボクとミキちゃんのの『少年時代』ということで。
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
やべぇ、いいな、こういうのも。作者さん、GJ!
幼少の頃、ちょっと遠くに行って知らない道歩いてドキドキしたの思い出しました。
エレカシさんキタ━━━━━━\川VvV从/━━━━━━ !!!!!
あいかわらず巧い・・ミキティのセリフをつぼみちゃんの声で読むと、なお良いね。
ところで、にゃタローはその後、どうなったんだろう・・?ちょっと気になってしまいましたw
>>844 >>つぼみちゃんの声で
そういう楽しみ方があったか!もう1回読もw
./\__,ヘ,
| ノノハヾヽ. 。。
从*´ ヮ`)゚○゚ レイニャ
(( (○ (⌒) ))
(__ノ
. .,ヘ,__/゙i
ノノハヾヽ|. 。。 ニャーン
(´ヮ `*从゚○゚
(( (⌒) ○ノ ))
(_)
レベル高杉。まじすごいな…
褒め過ぎ?いや素直な感想です…
めちゃくちゃ良かった
ほんと小さい頃ってこんなんだったなぁなんて思いました
小さい頃はちょっとしたことも冒険だった
暑い夏の記憶…
皆さんどうもです。
いまさらながら、誤字に気付きました。
11話目の16行目、
>>外はもう暗くて、お月様とお日様が見えた。
は
>>外はもう暗くて、お月様とお星様が見えた。
の間違いです…。
>>844さん
にゃタローはもちろん元気でやってますよ
水色のリボンをなびかせながら…
>>850 作者さん、精力的な更新激乙です! 次も期待してますよん。
852 :
名無し募集中。。。:04/08/15 02:36
今日はサッカー部の合宿中
美貴と会えない日が続く・・・
ああ、それにしても暑いし・・・セミの声がうるさい
毎日練習練習・・・TVも観れない・・・電話も禁止・・・九時就寝・・・四時起床・・・10キロのランニング
そんな合宿もあと三日・・・もうすぐ美貴に会える
しかし、そんな俺に禁断症状が・・・美貴に会いたい・・・声だけでもいい・・・声が聞きたい
「美貴・・・美貴・・・」
毎夜うなされる・・・会いたいよ
ある日一人の天使が俺の前に・・・
「・・・OO君、みんなに内緒だけど・・・見てるのつらいから・・・これ。」
声の主はこの部のマネージャー石川梨華・・・俺の手にはケータイが
「もしもし・・・石川さん。」
いつもの美貴だ・・・
「美貴・・・」
「OO!?」
「美貴、久しぶりだな・・・」
「久しぶりってOO・・・電話だめなんでしょ・・・けど・・・うれしい。」
「美貴の声聞きたかったから・・・」
853 :
名無し募集中。。。:04/08/15 02:36
今日はサッカー部の合宿中
美貴と会えない日が続く・・・
ああ、それにしても暑いし・・・セミの声がうるさい
毎日練習練習・・・TVも観れない・・・電話も禁止・・・九時就寝・・・四時起床・・・10キロのランニング
そんな合宿もあと三日・・・もうすぐ美貴に会える
しかし、そんな俺に禁断症状が・・・美貴に会いたい・・・声だけでもいい・・・声が聞きたい
「美貴・・・美貴・・・」
毎夜うなされる・・・会いたいよ
ある日一人の天使が俺の前に・・・
「・・・OO君、みんなに内緒だけど・・・見てるのつらいから・・・これ。」
声の主はこの部のマネージャー石川梨華・・・俺の手にはケータイが
「もしもし・・・石川さん。」
いつもの美貴だ・・・
「美貴・・・」
「OO!?」
「美貴、久しぶりだな・・・」
「久しぶりってOO・・・電話だめなんでしょ・・・けど・・・うれしい。」
「美貴の声聞きたかったから・・・」
854 :
名無し募集中。。。:04/08/15 02:38
「OO・・・」
「美貴いつもそばにいてくれてありがとな・・・」
「OO・・・ずっとそばにいるよ。」
「・・・ちょっと声おかしいな・・・風邪か?」
「ちょっとね・・・さっきまで寝てたの・・・」
「・・・そうか悪かったな・・・起こしたりして。」
「OOの声聞けたから元気出てきた・・・」
「・・・美貴、暖かくして寝ろよ。あとエアコンの効きすぎに注意しろ。」
「OO・・・大好き。」
美貴のおかげでつらい合宿も乗り切り
俺は現在Jリーガーとして成功した
あの時、美貴がいてくれたから今の俺がいる
俺は遠いアテネであのかわいい幼馴染を思い出した・・・
855 :
名無し募集中。。。:04/08/15 02:46
すいません上に同じの連投してしまいました。大変申し訳ない
ヤワラちゃん金メダルおめでとうということで書きました
明日は小川ですね。プライド王者になってもらいたいもんだ・・・
あと野球もがんばれ
冬ソナなんでこんな夜中に・・・
>>802の続きはまた今度
ほ
>>まとめサイト管理人様
美貴は突然やって来るの作者タンのやつのまとめきぼん
858 :
名無し募集中。。。:04/08/15 06:09
だめだこりゃアテネミテネ保全
作家さん乙です。
ほ