2 :
名無し募集中。。。:04/07/21 20:33
生まれながらにして2ゲッターとしての素質を持っている親父にとって
俺はたんなるお荷物だったのかもしれない。
とうとう親父が生きているうちに2をゲットすることができなかった。
病院でいつ事切れるかも解らない親父のそばで
必死にF5キーを連打していたあの日から5年。
今ではF5キーも2キーも磨り減ってしまっている。
親父が天に召された後、偶然書斎で日記を見つける。
そこで俺は親父と血が繋がっていない事を知った。
もう2をゲットする必要すら無くなった
そう、俺は元々2ゲッターの素質なんて無かったのだ。
しかし俺はこうしてまた2をゲットしようとしている。
血が繋がってなくとも、俺の親父はあの人しかいない
今日は親父の命日だ。
墓には一人前の俺の姿と花を供えよう。
今、天国にいる親父と一緒に宣言する
「2」
3 :
名無し募集中。。。:04/07/21 20:33
矢口氏ね
>>1 乙。荒らしのせいで前スレ1000いってたとはしらなんだ
>>1さん乙です
川o・-・)∬´▽`)ノ 新スレおめでとー
前スレ最後やられちゃいましたね…
m(_ _;;)m
昨日の時点でまだ20ぐらい残ってた気がしたので、ゆっくりテンプレ案とかいれて
ご意見うかがってから立てるつもりだったんですけど、気が付いたらあの状態で、
1000になってて…
しょうがないので、前スレの保全に登場していた熊さんが可愛かったので、それを
使わせていただきました…
予告なんですが…まだ全然決まってなくて…
4話をはじめる前にお話ししていた、探偵物2個とファンタジー一個のどれかをや
ることになると思うんですが…
(4話は、この前お話ししたプロットとは無関係で、残りレス数が少なかったので、
丁度スレの終わりぐらいに終わりそうな物を、昔のTRPGからひっぱりだしてきた
んです)
もしファンタジーだとすると、内容的にはマコポンの続編に近いものになると思いま
す。もう少し考えてから、入れますんで…m(_ _;;)m
∬*´▽`)人(・-・o川
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
乙保
ゴロッキはなんもなかったの?
コピペ
上巻
7.人生とはワビサビだ!?(小新亀道田飯石吉)※未放映(道重コントのみ)
石川先輩登場で対決勃発!!
俳句対決で勝負だ!!
8.人生とは自分を持つことだ!?(小新亀道田石吉)※未放映
無理問答で石川、吉澤両センパイを倒せ!!
9.人生とはアイデア勝負だ!?(小新亀道田飯石吉)※未放映
オリジナルのマスコットキャラクターを考えろ!!
石川先輩の反則にゴロッキーズ大ブーイング!?
特典映像:NG集OA時カット映像大公開!!
下巻
6.人生とはアイデア勝負だ!?(紺小藤亀田飯石吉)※未放映
ネーサンズとアイデア対決だ!!
7.人生とは以心伝心バトルだ!!(紺小藤亀道田飯石吉)※未放映
メンバーの心を読みとれ!!
ゴロッキーズ大はしゃぎ!!
特典映像:蔵出し映像満載!! コント大特集!!
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ベーカー街221B
〆ノハヽ ノハヽヾ
∬ ´▽`) (・-・o川
( つ l つ . (ソ ゝ )
|'' , ノ . ゝ 、 ''|
| | | | | |
(__)_) (_(__)
突発的に、明日から一週間ほどAA漫画ではなく
AAの挿し絵が入った小説風ミステリーをやってみ
ようと思います。
タイトルは「ペーカー街221B」、つまりシャーロク
ホームズ物のパロディです。
配役は、ホームズに 川o・-・)
物語の語り手=ワトスンに ∬*´▽`)
スタンリホプキンズに ( ‘д‘)
カートライトに ( ・e・)
ハドソン婦人に ( `.∀´)
といった感じで、他にもお馴染みのキャラクターが
何人か出ることになると思います。
実はこれも、例の3つのプロットとは別のお話です。
どれにするかまだ決心がつかなくて…m(_ _;;;)m
ゴロキ情報有り難うございます。
そういえば明日は(というか、もう今日ですけど)かしましとゴロキの
発売日なんですねー
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
川o・-・)∬´▽`)ノ おはよー
かしましとゴロッキ楽しみですね
はやく見たい
>>15 なんかすごく面白そう!楽しみです
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ おはー
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ヽ∬*´▽`)人川o・-・)ノシ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ 今日は昨日に比べると涼しいねー
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ほ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
うたばん保全
うざいのキター!
m(_ _;;;)m
これからはじめます…
(註)
冒険の第5話「THE FIVE ORENGE PIPS」に記述のある、
Amature Mendicant Societyのこと…
(註)
冒険の第七話「ブルーカーバンクル(The Adventure of the Blue Carbuncle)」の
こと。
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ベーカー街221B
『素人乞食クラブ事件』
私が長年にわたってシャーロク・ホームズの業績を記録してきたのは、何よりも
彼の見事な知的特質を説明するためであったことは言うまでもない。
このため、素材としては、できるだけセンセーショナリズムの要素を排除し、彼
の才能が遺憾なく示された事件のみを取り上げてきたつもりだ。
が、時にはそうした本来の目的を忘れ、彼を取り巻く脇役たちの活躍を物語って
みたくなることもある。
ノハヽヾ
(´▽` ∬
__Φ__∩_
/ /≡/____/|
|| ̄ |, 'l|
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ||
無論、この脇役たちの中には、私自身も含まれるわけだが…
以前別の事件に関する記録のなかで名前だけを挙げたことのある『素人乞食クラ
ブ事件
>>37』などは、さしずめそうした目的には好都合な素材といえるだろう。
ノハヽヾ
(´▽` ∬
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ゝ 、 ''|
ヽノ 人
(__) ,_)
ノートによれば、それは1887年の秋も深まったある朝の事だ。
久しぶりにベーカー街の下宿を訪ねると、友人はテーブルに何か広げて、虫眼鏡で
子細に覗き込んでいた。
ノハヽヾ
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その様子が、あまり熱心なので、思わず私は
「あ、ごめんよホームズ。
邪魔をする気はなかったんだ。」と、帰りかけたほどだ。
ノハヽヾ
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「邪魔だなんてとんでもないよワトスン、」
ホームズが慌てて私をひきとめた。
「それどころか、丁度いいところへ来てくれた。
実をいうと、今もカートライトに言いつけて、君を迎えに行ってもらおうかと思
っていたぐらいなんだ。」
.ノハヽヾ
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「何か面白そうな事件が起きているのかい。」
「まだ海のものとも、山のものともつかないところはあるんだがね…
一つ、あの上着について、君の意見を聞かせてくれないか、」
〆ノハヽ ノハヽヾ
∬ ´▽`) (・-・o川
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「上着?」テーブルに歩み寄りながら、私は聞き返した。
「その襤褸は、上着なのか、」
実際、ホームズが広げていたのは、酷く汚らしい襤褸で、彼の言葉がな
ければ、元は上着だったという事すら、わかりかねるほどだ。
ノハヽヾ . ノハヽヾ
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「そうとも、裏町の紳士たちの制服だよ、」
応えて、ホームズは上着の両肩にあたる部分を摘んで、広げて見せた。
おかげで、袖や襟がそれらしく垂れて、目の前の襤褸が紛れもない上着であるこ
とは、はっきりと理解できた。
が、同時に恐ろしく多量の埃も舞い上がった。
.,--、 ." ーi、
{ ,、ゴホンゴホン…
〆ノハヽ ,: ノハヽヾ
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`( つ ノ / ̄` `!、と )
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.|、(__)_) ゚''"(_(__)
「大変な代物だな、
いったい何処からそんな襤褸を引っ張り出してきたんだい。」
「引っ張り出してきたわけじゃない。
こいつは、裏街の紳士たちの忘れ物なんだ。
最前ピータースンが届けてきたのさ。」
ノハヽヾ⌒⌒ii
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ピータースンは、近くにある配送事務所のメッセンジャーだ。
42、3の気のいい男だが、ホームズには酷く心酔していて、何か奇妙なもの、
思案に余るものを見つけると、必ずベーカー街の下宿へ持ち込んで来る。
この事件の一年ほど後、コスモポリタンホテルでおこった有名なダイヤ盗難事件
を解決に導いたのも、思えば彼の持ってきた古帽子
>>38がきっかけだった。
(⌒⌒)
====っ
( ` w ´)
( ゝ l )
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(__)_)
「裏町の紳士というと、つまり乞食のことかい、」
「その通り、昨日のピータースンは遅番だった。
身の回りの雑用まで済ませて事務所を出たときは、もう1時を回っていた。」
ノハヽヾ⌒⌒ii
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トテナムコート通りを抜けて、彼の慎ましい家へ戻る途中、裏通りから酷い
怒号と、人の争い合う物音が響いてきた。
君も知っての通り、ピーターソンは気がいいだけじゃなく、真面目な男だ。
どうせ酔っ払いの喧嘩だろうが、怪我人でも出てはいけないと思って、様子
を見に行ったのだ。
::: ::::: ::: : |;;;;;;;::::: | (⌒⌒)
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:: :::: |どたばた… / .(` w ´ )て
: ::: |\ : | / と l ゝ )
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|;;: . .、 |/ □/ /ヽ )
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/
「ところが、裏通りに入る途端、ばたばたと足音をたてて、争っていた5、6人は、
蜘蛛の子を散らすように逃げ去ってしまった。
メッセンジャーの制服は、警官の制服にちょっと似ているし、ピータースンは角灯
を下げていたから、喧嘩していた連中はてっきり警察がきたと勘違いしたのだろう。
後には、こんな服が放り出されていたというわけだ。」
. (⌒⌒)
. c====
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と と )
∧ ゝ 、 ''|
□ | | |
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`` ‐---‐ '"´
「馬鹿馬鹿しい・・・
乞食が縄張り争いで喧嘩でもしたのだろう。」
「ピーターソンも、はじめはそう思ったらしい。
が、この上着をよく調べてみて、奇妙な点に気付いたんだな。
それで、今朝出勤前に私の所へ届けに来たというわけさ。」
.ノノハヾ ノハヽヾ
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( つ つ . と と )
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「奇妙な点、そりゃ一体なんだい。」
「それを、君にも調べて欲しいんだ。」とホームズが応えた。
「僕のいつものやり方は知っているだろう。
天眼鏡とフルスカップ紙はそこにある。
ちょっと試してみてくれないか。」
ノハヽヾ⌒⌒ii
-- (´▽`; ∬____、--
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ノノハヾ .,i´ \
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( ( /
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スレ汚しごめんなさい。この続きはまた明日になります…
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
このお話って…いわゆる「書かれなかった事件」ですか?
>>58 すげー
オリジナルストーリとはさすが
シャーロキアンが見たら何言うだろうか
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
乙
ホント多才だな作者さんは
続きが楽しみ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
川o・-・)∬´▽`)ノ おはよー
今日はMステ ポップジャム楽しみですね
作者さまお疲れさまです
本当いつも面白い作品有り難うございます つづき楽しみです
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
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| ∬ ∬ ∬ ∬
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| _(,,(,,i,,,i,,,i,,,i,,,i,,,i,,,,i,,,)_ [ ̄ ̄]
| \ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / |~~~~~|┓
|つ [二二二二二二二] .|__|┛
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| 遅くなったけどお昼ご飯
| オムライスとオニオンスープよ
| サッ
|彡
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ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ほ
美味しいね ありがとー
∋8ノハヾ ハハヾゝ
川o・-・)"¨▼ ̄¨`(´▽` ∬ ∬
( ),i,,,i,,,i,,,i,,,i((と つ))[ ̄ ̄]
(_)__) ̄ ̄ ̄ ̄ (__(_) |~~~~~|┓
[二二二二二二二] |__|┛
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ もうすぐMステー
ほ
m(_ _;;;)m
これからはじめます…
PJがあるので、その前になんとか上げたいんですが
もし間に合わないと、上がりがちょっと遅くなるかも…
。∴
| |:;::;:| オツカレサマデス
|つ.|. :|< ビールデモノンデ
| . ̄ イキオイツケテクダサイナ
(註)
ホームズはマントルピースにナイフで留めたスリッパを煙草入れとして
使っていた。{「マスグレーブの儀式書(The Musgrave Ritual)」など}
ありがとうございます…
あともうちょっとで、終わります。
。∴
|:;::;:|
m(_ _;;;)つ.|. :|
. ̄
ミぴゃっ
<ぷはーっ!!
ベーカー街221B
『素人乞食クラブ事件』その2
私はホームズから、埃でぱさつく襤褸と虫眼鏡、それにフルスカップ紙を受け
取り、窓辺へ持っていった。
床にフルスカップ紙を置いて、襤褸を軽く手で叩くと、またわっと煙のような埃
が立った。
日向の砂地の臭いと、石灰に似た、いがらっぽさが、鼻と喉を襲う。
襤褸を窓枠にかけ、フルスカップ紙をみると、砂と灰と、細かな木屑らしいもの
が、一面に散っていた。
____
| ̄ ̄ ̄ |
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| | ノハヽヾ ノハヽヾ
| .,,,ノ (´▽`; ∬ (・-・o川
| .,,i´ `ヽ と と ) ( l ゝ )
l゙-'゙゙i、 ′ゝ 、 ''| ゝ 、 ''|
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゙,! .,!'' (_(__) (_(__)
゙ ‐''"‘
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/  ̄
私は紙を取りあげ、虫眼鏡で子細に塵を覗き込んだ。
砂はやや黄色っぽい粒の細かなもので、ところどころガラス質らしい、光る粒が
混じっている。
白っぽい粉は、やはり石灰のように思われた。
木屑は、粉状ではなく、細かな刺のような雰囲気のものが多いようだ。
上着を取りあげて、ちょっと鼻を近づけてみたが、さきほどの埃と同じ、乾いた臭
いがするだけで、持ち主の素性を教えてくれそうな気配はない。
____
| ̄ ̄ ̄ |
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| | .〆ノハヽ
| .,,,ノ ∬ ´ 。 `) _
| .,,i´ `ヽ ( つρつ/ /
l゙-'゙゙i、 |'' , ノ  ̄
/ 、゙l | | | .
゙,! .,!'' (__)_) .
゙ ‐''"
「どうだい、」
ホームズが例のスリッパ
>>82からつまみ出した煙草をパイプに詰めながら聞いた。
「その上着から、どんな持ち主が想像できるだろう」
|.;;;;:::..... .|
|___|
ノノハヾ ∩ д
||o・-・o|| し .□ΠΠ∨∨
(つ∇~と).| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ,!
|'' , ノ | .|゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙^l .|
.| | | .| .| .| .|
(__)_).| .| | .|
「どんな持ち主と言われても、困るよ。」
私は首を振った。
「大体、こればかりのものから、持ち主の素性が分かるなら苦労はないさ。」
____
| ̄ ̄ ̄ |
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| | ノハヽヾ
| .,,,ノ (´−` ∬ _
| .,,i´ `ヽ ( つρつ/ /
l゙-'゙゙i、 |'' , ノ  ̄
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゙,! .,!'' (__)_) .
゙ ‐''"
「仕立てはどうだい。」
「そうだな、もとは高い上着だったようだね。
よく見ると、裏地なんかなかなかいいものを使っているよ。
だが、これだけの上着を買える人間が、こんな襤褸になるまで同じ服を着ている
わけはない。
たぶん、持ち主の浮浪者はどこかの家から、これをもらったんだろう。
たとえ物乞いにやるにしても、こんなひどい状態のものをやる筈はないから、こ
れを貰ったあと、随分長いこと新しい上着の貰いがなかったんだろうな。」
〆ノハヽ ノハヽヾ
∬∬ ´) ∫_,,(・-・o川
. ( つ: .'"^i、 ∇と と )
. |'' , ノ| |、 ゝ 、 ''|
. | | |l、 ._| . | | |
. (__)_`゙'-ノ゙" . (_(__)
「それだけかね、」
「これを着ていた浮浪者は、普段日当たりのいい所に棲んでいると思うよ。
埃っぽくはあるかも知れないがね。
何故なら、服が湿ってないし、かび臭くもないからね。」
「なるほど、なるほど・・・」
ホームズが面白そうに微笑んだ。
〆ノハヽ ノハヽヾ
∬∬ ´。) ∫_,,(・ー・o川
. ( つ: .'"^i、 ∇と )
. |'' , ノ| |、 ゝ 、 ''|
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私は調子付いてきて、また幾つか得られた情報を披露した。
「服を叩いたら、石灰の粉と、木屑が少し落ちてきたよ。
してみると、これを着ていた男は、丸っきりの物乞いじゃなく、時には工夫の手
伝いみたいな真似もしていたのかも知れないね。」
「あっはははワトスン、君にはほんとに驚かされるよ。」
「そうかい、これでも随分君の捜査活動を横目で見てきたからね。
ところで、僕が見逃した点が他にあるかね。」
〆ノハヽ ノハヽヾ
∬ ´▽`) ∫_,,(・∀・o川
. ( つ: .'"^i、 ∇と )
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. (__)_`゙'-ノ゙" . (_(__)
「残念ながら、とても沢山あるんだ。
というか実の所、君は肝心なところは何一つ見つけちゃいないんだよ。」
「何だって、」
さすがに私も気を悪くして、唇を尖らせた。
「まぁまぁ…」
ホームズは宥めるような顔で、近づいて来ると上着の袖をつまみあげた。
〆ノハヽ ノハヽヾ
∬ ;´ 3`) (-`o川||
. ( つ: .'"^i、 と と )
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. | | |l、 ._| ヽノ 人
. (__)_`゙'-ノ゙" (__)_)
「君はさっきこの上着をくんくんかいでいたね。」
「うん、」
「そのとき、どんな臭いがした、」
「どんなって、別にこれといって珍しい臭いはしなかったなぁ。
ちょっと埃っぽくて、日向臭い気はしたけど、」
「それが問題なんだ…」
.〆ノハヽ ノハヽヾ
.∬∬ ´。) (・o川川
. ( つ: .'"^i、 と )
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. | | |l、 ._|ヽノ 人
. (__)_`゙'-ノ゙__)_)
「そこが問題?」私は思わず首をかしげた。
「何も珍しい臭いのしないことがかね。」
「あるべきものが無いという事は、時には何かがある事より重大な意味を含んで
いる場合がある。」
そう応えてホームズは、くんくんと上着の臭いを嗅いだ。
ξ
ノハヽヾ .ノハヽヾ
(( つ´◇`∬(・-・o川
. ヽ '"^i、 と )
. |'' , ノ| | 、 ''|
. | | |、 ._| | |
. (__)_`゙'-ノ_(__)
「ピータースンの話では、この上着が例の裏通りで争っていた5、6人のうちの
誰かが着用していたものであることは間違い無いらしい。
持ち主は警官が来たのに慌てて、掴み合いの喧嘩をしていて脱げた上着を、
そのままに逃げ去ったんだ。
もっとも、彼らが警官と思ったのは、実はピータースンだったわけだが、」
⌒ヽ . (⌒⌒)
;;;)ミ c=====
と γ ⌒ヽ .(` w ´; )
、 ( ;;;) と と )
ノ と と)ミ ∧ ゝ 、 ''|
__ (⌒ ノ □ ヽノ 人
`ゝ_) _,,.. -‐- .、.._. (__)_)
`` ‐---‐ '"´
「それはさっき聞いたよ。」
「となると、この上着に欠けているものはなんだろう。」
「さて…上着のどこかに財布が入っていたかどうかは、まだ聞かなかったね。」
「財布やハンケチの類は、入ってはいなかったよ。
しかし、これの持ち主が浮浪者だったことを考えれば、それらのものがなくとも、
特に奇妙ではないね。」
ノハヽヾ⌒⌒ii
-- (・-・o川___、--
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「そうなると、僕にはまるで見当がつかないよ。
本当は、何がなくちゃいけなかったんだい。」
「だから、さっきから言ってるじゃないか、臭いさ。」
ホームズが少しじれったげに応えた。
「何の臭いかね。」
〆ノハヽ⌒⌒ii ノハヽヾ
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「これを着ていた人間の体臭だよ。
裏町の紳士たちには、イギリス式浴槽の持ち合わせなどないんだぜ。
それに、今はもう、川や湖で水浴びができるような気候でもない。
毎日着たきり雀で暮している彼らの衣服には、強い体臭が染み付いてなくちゃい
けないはずなんだ。」
「なあるほど、」
私はもう一度上着の襟元に鼻を近づけてみた。
確かにホームズのいう通り、上着からは汗臭さはほとんど感じられない。
〆ノハヽ⌒⌒ii
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「だけど、これを落とす前に、どこかの川で洗濯したのかも知れないよ。」
「いや、考えてみたまぇワトスン、もし洗いたてなら、埃がこうも多いだろうか?」
「そういえばそうだね。となると、結局これはどういう事を意味してるんだろう。」
「この上着の持ち主は、ちゃんと風呂を使って、身奇麗にした上で着用していた
と考えるしかないだろうね。つまり彼は純然たる浮浪者ではないのさ。」
i⌒⌒⌒⌒⌒⌒ii
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( ( /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「だけど、それだったら、何のためにこんな襤褸を着て歩いてるんだい。」
「そこが問題なんだ。
どこかの紳士が、社会見学のために、わざわざ乞食のなりをして、街を歩いてい
たのだったら、問題はないんだが、
そうでないとすると、この裏には何かの事件が隠されているのかも知れない。」
.〆ノハヽ ノハヽヾ
∬∬ ;´。) (・;o川川
( つ つ と と )
|'' , ノ ゝ 、 ''|
| | | . | | |
(__)_) . (_(__)
-----------------------------------------------------------------------
スレ汚しごめんなさい。この続きはまた明日になります…
100 :
名無し募集中。。。:04/07/23 23:21
100ブサイクコンビ
乙
わくわくで知らず知らずのうちにニヤニヤしてる俺
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ほ
乙でし
いいねぇ、こんこんホームズとマコワトソン
先がたのしみだあ〜
川o・-・)∬´▽`)ノ 深夜ー
MステPJどっちも良かったですね
作者様乙です
本当面白いです つづきが楽しみです
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ 今日は暑そうだね…
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ヽ∬*´▽`)人川o・-・)ノシ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノ
川o・-・)人(´▽` ∬
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
作者の人はプロの方としか思えない
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
>>122 いつも乙です
マコいいなあ…こんこんVerも見たいなあw
m(_ _;;;;)mこれから(ry…
ヽ∬*´▽`)人川o・-・)ノシ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
お疲れ様です
土日ぐらい休んでくださいな
∋oノハヽ ハハヽ /
川o・-・)∬ ´▽`)つ|^^|
カルピス ドーゾ
ベーカー街221B
『素人乞食クラブ事件』その3
「君のような職業の人間の持ち物ってことも考えられるね。」
ふと思い付いた言葉を口にすると、ホームズはにんまりと笑った。
「それは否定しないよ。
実のところ、僕がこの上着に興味を抱いたのも、僕が浮浪者に変装するとき使う
襤褸とあまりにも共通点が多いからなんだ。
元はちゃんとした服だったのを、石垣に擦り付けたり、ラケットで叩いたりして、
わざと傷ませたような感じでね。
その上、これだけ汚れているのに汗臭くもないし、蚤もしらみもいない。
生地もよく乾いていて、汚いことは無類だけど、着心地は決して悪くなさそうに
みえる。」
ノハヽヾ
(・ー・o川
. と と )
〆ノハヽ⌒⌒ii
-- ∬∬∬)__、--
/ / ( つ つ__// )
( ( ゝ 、 ''|( (
._¬'''''''''''''''''¬--、
/ .,i´ \
「で、これからどうするつもりだい。」
「それが問題なんだ。
まさかにタイムスに落とし物の広告を出すわけにもいかないしね。
この持ち主は、新聞をとってるだろうとは思うが、落とし物広告をみても引き取
りには来るまいよ。
それどころか、誰かが落とした上着に疑問を抱いてると知ったら、今行おうとし
ている計画を止めてしまうかもしれない。」
._¬'''''''''''''''''¬--、
〆ノハヽ .,i´ 丿 ̄ ̄/l|
∬ ´◇`)つ ノハヽヾ_/
i⌒⌒⌒⌒⌒⌒i(o川川''' ||
__! ( )
( ゝ 、 ''|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | |
(__)__)
「何か犯罪が行われていると思ってるんだね。」
「ワトスン、君だって知ってるだろう。
恐るべき犯罪の最初の兆候が、ほんの些細な出来事だったってのは、実によくあ
る事なんだ。
僕には、この一件をただの裏通りの喧嘩として見過ごすことなど、とてもできない。
たとえそれが杞憂におわる可能性が極めて高いとしてもだ。」
ノハヽヾ
(・-・;o川
. と つ
〆ノハヽ⌒⌒ii
-- ∬∬∬)__、--
/ / ( つ つ__// )
( ( ゝ 、 ''|( (
._¬'''''''''''''''''¬--、
「それじゃ、さっそく調べてみようじゃないか。
浮浪者たちの喧嘩があったのは、トテナムコート通りだったね。」
〆ノハヽ ノハヽヾ
∬ ´▽`) (・-・o川
と と ) ( ソ ゝ )
ゝ 、 '| . ゝ 、 ''|
ヽノ 人 . ヽノ 人
(__)_) (__) ,_)
【ベーカー街〜トテナムコート通り周辺見取り図】
|
+----------------+---------------------+-----
|●ベーカー街 | |
|221B .| |
| | |トテナムコート通り
| | |
| | |☆
+----------------+ ----+-----
キャベンデ| |グッジ通り
ィシュ広場| |
+---------------------+-----
オクスフォード通り|
|
|チャリングクロス通り
|
☆がピータースンが上着を拾った路地
下宿屋の玄関から出たところへ、
「ホームズさん、」と声をかけて、12、3才のメッセンジャーボーイが駆け寄ってきた。
手に古タオルのような布きれと黒い革靴を掴んでいるのだが、靴の方は大きさからみて、
少年のものではない。
_,xii、、
,/` ||.゚V,
,l゙ .||..゙l゙l,
__|____|
| | |
| | |
| | |
| | | ノノハヾ
| ノノハヾ 〆ノハヽ ∩(・e・ )彡
| 川川o・) ∬∬∬) .Uと(⌒ と)彡
| ( ゝ l ) ( ) . `ノゝ_)
| |'' , ノ |'' ノ
| 人 Y / .| | |
| (_, (__)// (_(__)
| //
/ //
/ //
「どうした、カートライト。」
ホームズが親しげに応えた。
この少年は、ピータースンと同じ配達事務所で働いていて、ホームズの使いをよ
くつとめるのである。
「大変なんです。さっきピータースンさんが、ひっくりかえっちゃったんです。」
ノハヽヾ ノハヽヾ
(・-・o川 .(´◇` ∬
ノノハヾ . と と ) ( l ゝ )
∩( ;・e・) ゝ 、 ''| . ゝ 、 ''|
∪と つl.'i、 | | | | | |
し(,_) / .゙l(_(__) . (_(__)
¬''″
「ひっくりかえった?どうして、」
「おかみさんが、この靴ぬぐいを持ってきたからです。」
少年が、古タオルをホームズに差し出した。
泥で汚れたのを、何度も洗ったらしい襤褸のタオルには、一個所赤黒い染みがべ
ったりついていた。
ホームズの目が、俄かに厳しくなる。
「血痕のようだね、」
「そうなんです。」少年が頷いた。
「これ、ピーターソンさんの家の靴ぬぐいなんですよ。」
ノノハヾ . ノハヽヾ
川川o・) (´◇`; ∬
ノノハヾ ( つ つl.'iと、 と )
∩( ;・e・) |'' , ノ / .゙l ゝ 、 ''|
∪と つ | | | '¬''″ | | |
(_)_) (__)_) (_(__)
「毎晩、家に戻ったとき、ピータースンさんは、これで靴の汚れを拭うそうです。
ずっと使ってると汚れるから、それを時々おかみさんが洗うんですけど、今朝い
つものように洗おうとしたら、この染みをみつけて、
慌てて事務所へやってきたんです。
ピーターソンさん、それを聞いたら、気を失っちゃって、」
ノノハヾ . (⌒⌒)
从从从) . c====
( " つ l.'i、 (+ w +; )
<.,,,___,,.ゝ ./ .゙l と と )
| | | '¬''″,, へ,, へ |
(_(_) (_(__)_丿
してみると、カートライトが持っている靴は、ピータースンのものなのだろう。
かなり古い靴のようだが、絶え間なく手入れされていると見えて、それほどいた
んではいない。
靴底には、何度か直しを入れた跡があった。
「ピータースンは、昨日家へ戻って靴を拭いたときには、血痕には気付かなかっ
たんだね。」
「そうでしょう。
おかみさんに知らされて、気絶しちゃったぐらいですから。」
ノハヽヾ ノハヽヾ
(・-・;o川 (´◇`; ∬
ノノハヾ ( つ つl.'iと、 と )
∩( ;・e・) |'' , ノ / .゙l ゝ 、 ''|
∪と つ | | | '¬''″ | | |
(_)_) (__)_) (_(__)
「ピータースンの家に行ったことはないが、玄関にガスが灯っているほど立派な
家に住んでるわけでもないだろう。
夜中に帰ったのでは、気が付かなくても仕方が無いよ。」
私がいうと、ホームズは黙って肯いた。
それにしても、靴についていた血と、襤褸の上着との間には、何か関係があるの
だろうか。
ノノハヾ ノハヽヾ
川o;・-・) (´◇`; ∬
ノノハヾ ( ソ ) l.'iと、 と )
∩( ;・e・) |'' , ノ / .゙l ゝ 、 ''|
∪と つ | | | '¬''″ | | |
(_)_) (__)_) (_(__)
「カートライト、その辺で馬車を捕まえてきてくれないか、昨日ピーターソンが
喧嘩をみつけた場所へ、皆で行ってみたいんだ。」
ホームズの言葉に、少年は靴とタオルをその場に置いて、駆け出した。
ノノハヾ 〆ノハヽ
川o;・-・) .∬ ;´◇`)
( ソ ) ( つ つ ノノハヾ
|'' , ノ . |'' , ノ ( ;・e・)
| | | . | | | ,...、.,_,..、 . (つ ⌒)つ
(__)_) (__)_) (``'‐.、 `:、 .(_ノゝノ
'¬''″
私たちは途中で配送事務所へ寄った。
ピータースンは、まだ顔色が良くなかったが、私たちの行く先を聞くと、律儀についてきた。
トテナムコート通りについてみると、グッジ通りに近い路地の前に人だかりがしている。
野次馬を押し返している警官の姿も、目についた。
「あすこですよ、私が上着を拾ったのは、」
ピータースンが震え声で言った。
|;;;;;;;::::: |
|;;;;;;;::::: |
|;;;;;;;::::: |
|;;;;;;;::::: |
|;;;;;;; (⌒⌒) γ ⌒ヽ γ ⌒ヽ
|;;;;;;; ====っ / ( γ⌒ヽγ ⌒ヽ
|;;;;;;: ( ・∀・)/ γ⌒ヽ ;;)γ ⌒ヽ
|;;;;;: ( つ γ⌒ヽ ;;;) )γ ⌒ヽ
|;;;;:: |'' , ( ;;;) ) γ⌒ヽ
|;;: . | | ( γ⌒ヽ ( ;;;)
| (__)_ ゝ ( ;;;) ( )
| | ( ). ゝ ''|
/ . (__) ゝ ''| | | |
/ . | | |. (__)_)
/ . (__)_)
馬車から降りて、野次馬の群を抜けると、丁度路地から出てきた長身の刑事が、
「ありゃあ、ホームズさんじゃありませんか、」と声をかけた。
「やあ、ホプキンズ君か、一体何があったのかね。」
「それが、よくわからないんですよ。
昨夜この路地裏で犯罪が行われたという投書がありましてね、一応やってきては
みたんですが。」
| |
| | (⌒⌒)
| | / c==== γ ⌒γ⌒ヽ (⌒⌒) γ ⌒ヽ
| @ノハ@ (・∀・ ) ノハヽヾ ノハヽヾ. ( ;;;)c==== γ ⌒ヽ
| ( ‘д‘) (つと ) (・-・o川 (´▽` ∬ ( (` w ´; )( ;;;)
| ( つ つ ゝ 、 ''| . ( ) ( ).ノハヽヾ(つと )(つと )
| |'' , ノ | | | . ゝ 、 ''| . ゝ 、 ''| (・e・ ) ゝ 、 ''| ゝ 、 ''|
|___ 人 ヽノ . (_(__) . | | | . | | | .( ) | | | | | |
| (_(__) (_(__). (_(__) .(__(_)(_(__) (_(__)
|
|
/
ホプキンズが説明をはじめた所へ、
「みんな引き上げるぞ、引き上げ引き上げ、」と怒鳴りながら、古馴染みのレス
トレードがあらわれた。
「おや、ホームズさんじゃありませんか。
さすがに地獄耳ですね、一体どこから聞きつけたんです。」
| |
| | (⌒⌒)
| | / c==== γ ⌒γ⌒ヽ (⌒⌒) γ ⌒ヽ
| ノハヽヾ @ノハ@∀・) ノハヽヾ ノハヽヾ. ( ;;;)c==== γ ⌒ヽ
| (○`ー´) (‘д‘ ) (・-・o川 (´▽` ∬ ( (` w ´; )( ;;;)
| ( つ つ ( つ つ ( ) ( ).ノハヽヾ(つと )(つと )
| |'' , ノ |'' , ノ ゝ 、 ''| . ゝ 、 ''| (・e・ ) ゝ 、 ''| ゝ 、 ''|
|_ 人 ヽノ | | | _) | | | . | | | .( ) | | | | | |
| (_(__) (__)_) (_(__). (_(__) .(__(_)(_(__) (_(__)
|
|
/
「いや、何も聞きつけてなどいないよ。」と、ホームズが澄まして応えた。
「久しぶりに、オペラでも楽しもうかと思って、時間も早いのでぶらぶらやって
きたら、偶然人だかりにぶつかったのさ。」
「本当ですか、」
レストレードが探るような目つきをした。
「あなたの下宿からロイヤルオペラハウスに行くのだったら、オクスフォード
通りの方から行った方が近いと思いますがね。
まあ、どっちみち、この路地じゃ何もおこっちゃいないんですから、同じ事で
すが、」
. γ ⌒γ⌒ヽ (⌒⌒) γ ⌒ヽ
ノハヽヾ @ノハ@ ノハヽヾ ノハヽヾ. ( ;;;)c==== γ ⌒ヽ
.(○`ー´) (‘д‘ ) (・-・o川 (´▽` ∬ ( (` w ´; )( ;;;)
( ゝ l ) と と ) ( ) ( ).ノハヽヾ(つと )(つと )
|'' , ノ ゝ 、 ''| ゝ 、 ''| . ゝ 、 ''| (・e・ ) ゝ 、 ''| ゝ 、 ''|
| | | | | | | | | . | | | .( ) | | | | | |
(__)_) . (_(__)(_(__). (_(__) .(__(_)(_(__) (_(__)
「何もないのに、スコットランドヤードの腕利きが二人で出張ったのかい。」
「最近はロンドンも平和ですからね。
それに些細なことでも、たとえ無駄足とわかっていても、事件の通報があれば、
一応調査するのは我々の義務ですから。」
. γ ⌒γ⌒ヽ (⌒⌒) γ ⌒ヽ
ノハヽヾ @ノハ@ ノハヽヾ ノハヽヾ. ( ;;;)c==== γ ⌒ヽ
.(○`ー´) (‘д‘ ) (・-・o川 (´▽` ∬ ( (` w ´; )( ;;;)
( ゝ l つ と と ) ( ) ( ) ノハヽ(つと )(つと )
|'' , ノ ゝ 、 ''| ゝ 、 ''| . ゝ 、 ''| (・e・ ) ゝ 、 ''| ゝ 、 ''|
| | | | | | | | | . | | | .( ) | | | | | |
(__)_) . (_(__)(_(__). (_(__) .(__(_)(_(__) (_(__)
「何か事件があったらしいが、」
「いや、ただの悪戯投書ですよ。
今朝方、ここの路地で殺人が行われたらしいって投書がありましてね、一応きて
はみたんですが、それらしい臭いもないんです。」
「道に血溜りとかは残ってないの。」
「血溜り?
とんでもない。一垂らしの血だって、落ちちゃいませんでしたよ。」
γ ⌒γ⌒ヽ (⌒⌒) γ ⌒ヽ
ノハヽヾ @ノハ@ ノハヽヾ ノハヽヾ. ( ;;;)c==== γ ⌒ヽ
(○`ー´)∩)) (‘д‘ ) (・-・o川 (´▽` ∬ ( (` w ´; )( ;;;)
( ゝ l ノ と と ) ( ) ( ) ノハヽ (つと )(つと )
|'' , ノ ゝ 、 ''| ゝ 、 ''|. ゝ 、 ''| (・e・ ) ゝ 、 ''| ゝ 、 ''|
| | | | | | | | |. | | | .( ) | | | | | |
(__)_) . (_(__)(_(__) (_(__) .(__(_)(_(__) (_(__)
「その代わり、コールタールが、あちこちに垂れていましたがね、」
ホプキンスが口を挟むと、レストレードは余計な事を言うなとばかりに、若い刑
事を睨み付けた。
γ ⌒γ⌒ヽ (⌒⌒) γ ⌒ヽ
ノハヽヾ @ノハ@ ノハヽヾ ノハヽヾ ( ;;;) c==== γ ⌒ヽ
(○`ー´) ( ‘д‘) (・-・o川 (´▽` ∬ ( (` w ´; )( ;;;)
( つ l つ ( つ つ ( ) ( ) ノハヽ(つと )(つと )
|'' , ノ |'' , ノ ゝ 、 ''| ゝ 、 ''| (・e・ ) ゝ 、 ''| ゝ 、 ''|
| | | | | | | | | | | | .( ) | | | | | |
(__)_) (__)_) (_(__). (_(__) .(__(_)(_(__) (_(__)
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スレ汚しごめんなさい。この続きはまた明日になります…
ありがとうございます…
/
m(_ _;;;)つ|^^|
カルピスいただきます…
ミぴゃっ…
更新乙です
( ‘д‘)が長身の刑事ってのに笑っちゃいました
ヽ∬*´▽`)人川o・-・)ノシ
ヽ∬*´▽`)人川o・-・)ノシ
乙
ちっちゃいガキさんがかわいいね
ほ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
川o・-・)∬´▽`)ノ おはよー
今日はハロモニ。と あと27時間で娘。の中継あるみたいですね
作者さんいつも乙です
つづき楽しみ〜
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
作者は新潮文庫の延原謙バージョンの原作をベースにしてるのかな?
(〜sonを〜スンと表記してるので)
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシハロモニ前保全
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ <もうすぐハロモニ。ほぜん
川o・ー・)美味しかったデス
∬*T◇T)食べたかったよう…
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ほ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ヽ∬*´▽`)人川o・-・)ノシ こまめに(ry
ヽ∬*´▽`)人川o・-・)ノシ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ なんかやばい雰囲気なんでこまめに保全…
ヽ∬*´▽`)人川o・-・)ノシ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ヽ∬*´▽`)人川o・-・)ノシ
ヽ∬*´▽`)人川o・-・)ノシ
>>174 毎度乙です。楽屋コントとコンサ中継まで抑えてあるのはさすがと言うか…w
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
m(_ _;;)m
遅くなりましたが、これからはじめます…
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ベーカー街221B
『素人乞食クラブ事件』その4
「ちょっと現場をみてもいいかな、」
ホームズが聞くと、レストレードは一瞬むっとした表情になったが、すぐに考え
直したとみえて、
「どうぞ、どうぞ・・・」と言った。
「遠慮なくご覧ください。
別に事件の現場でもなんでもないんですから、」
| |
| |
| | (⌒⌒)
| | / . c==== γ⌒ヽγ ⌒ヽ γ ⌒ヽ
| ノハヽヾ / . (・∀・ ) . ( ;;;) . γ⌒ヽ
| (○`ー´) ノハヽヾ (つと ) ( ) ( ;;;)
| と と ) (o川川 .〆ノハヽ . @ノハ@ ( )
| ゝ 、 ''| .( ) .∬ ´▽`) . (д‘ ) ゝ ''|
|___ | | | ゝ ''| ( つ つノハヽ と と ). | | |
| (_(__) . | | | |'' , ノ ( ・e・) ゝ 、 ''| . (__)_)
| .(__)_) | | | ( ) | | |
| . (__)_) (_)_) (_(__)
/
/
路地へ入ったピータースンが、
「この辺りですよ、上着を拾ったのは、」と、不気味そうに肩をすくめた。
このところ、霧の多い日が続いているので、日当たりの悪い路地裏の土は、案外
に湿っている。
その所々に、ホプキンスが言ったとおり、コールタールが滴っていた。
ピータースンが上着を拾った場所には、どこかから運んできて捨てたらしい、ブ
ロックの残骸が低い山になっている。
コールタールは、ブロックの山を半円に囲むように、垂れていた。
. (⌒⌒)
. ====っ ノノハヾ ノハヽヾ
. ( ;` w ´) ||o・-・o|| .(´▽` ∬
. ( つと ) ( ゝ l ) ( l ゝ )
. |'' , ノ |'' , ノ ゝ 、 ''|
. | | | .,,,,,-- ''''xニ,!‐,,,,,,,,,,-、_
. (__)_),,,/ ''i、.''',.、 `゙゛ `、i、‐ `‐
【路地周辺の見取り図】
.| |
ト .|家具店 |
テ | |
ナ .| | ∴←コールタールの滴り
ム +-------------------------------+
コ ∴ ∴
| ∴
ト 路地 ● ←ブロックの山
通 +-------------------------------+
り | |
.|古道具屋 | 路
.| | 地
.| | 裏
↓ .| |
ピータースンの家
「ピータースン」と、ホームズがメッセンジャーに話し掛けた。
「君の家は、この近くだったね。」
「ええ、この表を2、3分行って右へ入ったところです。」
「じゃ、この辺りはいつも歩いているな。
表に古道具屋と、家具屋があったようだけど、夜は何時頃まで開いているかわか
るかね。」
「確か家具屋は7時には仕舞うはずです。
古道具屋は、いつも9時頃までは開いるようですが、私が通りかかったときには
どっちも明りを落としていました。」
. (⌒⌒)
〆ノハヽ ノノハヾ c====
∬∬∬) 川o・-・) . (` w ´; )
( ) ( ゝ l ) . (つと )
|'' ノ |'' , ノ 'xニ,!‐,,,,,,,,,,- ゝ 、 ''|
| | | _ | | | `゙゛ `、i、 | | |
(_(__) (__)_) . (_(__)
「ホームズさん、とりあえず両方の店の人たちが、昨日の晩何か物音を耳にして
ないかどうか、聞いてきましょうか、」
カートライトが賢そうな目を輝かせた。
「それと、このブロックの山が何時頃からここにあったかも、」
. (⌒⌒)
〆ノハヽ ノノハヾ ====っ
∬ ´▽`) 川o・-・) ( ;` w ´)
( ) ( ゝ l ) . (つと ) ノハヽ
|'' ノ |'' , ノ 'xニ,!‐,,,,,,,,,,- ゝ 、 ''| (・e・ )
| | | _ | | | `゙゛ `、i、 | | | と と )
(_(__) (__)_) . (_(__) .(__(_)))
「そうだな。」
ホームズが尖った顎を軽くつまんだ。
「それじゃ、ピーターソンと2人して聞いて来るといい。
顔なじみが一緒の方が、向こうも話しやすいだろう。
ただ、まだ古上着の話はしないほうがいい。
警察にきた投書のことは、レストレードが騒ぎ立てたから、近所のものも知って
いるだろう。
その事で、話しを聞きにきたように思わせるんだ。
私の名前は、出しても構わない。」
. (⌒⌒)
〆ノハヽ ノノハヾ ====っ
∬ ´▽`) 川o・-・) ( ;` w ´)
( ゝ l )( ソ l ) . (つと ) ノハヽ
|'' , ノ |'' , ノ 'xニ,!‐,,,,,,,,,,- ゝ 、 ''| (・e・ )
| | | | | | `゙゛ `、i、 | | | (つと )
(__)_) (__)_) . (_(__) .(__(_)
メッセンジャー・ボーイは肯くと、まだおたおたしているピーターソンを引っ張るように
表通りへ消えた。
入れ違いに、路地へ入ってきたのは、ホプキンスである。
「おやあスタンリ、君はもう戻ったんだと思っていたよ。」
私が声をかけると、金髪の青年は、
「ホームズさんが現場を調べるところを、見学できればと思いましてね。」と微笑んだ。
「レストレードが気を悪くしないかい、」
. (⌒⌒)
〆ノハヽ ノノハヾ @ノハ@ . c====
∬ ´▽`) 川o・-・) (‘д‘ ) . (` w ´; )
( ゝ l ) ( ソ l ) . と と ) ノハヽ ( つ つ
|'' , ノ |'' , ノ ゝ 、 '| . ( ・e・) '' , ノ
| | | . | | | ヽノ 人 . ( つ 人 ヽノ
(__)_). (__)_) . (__)_) i_ ゝ_) (_(__)
「心配いりません。
警部は私をお目付け役に残したつもりでいますよ。」
なるほど、さもありなんと私は思った。
一度は何もない、引き上げだと断じてはみたものの、ホームズが乗り出してきた
のを見て、あのやせっぽちのブルドッグ殿もなんとなく不安になったのだろう。
いかにも人の良さそうな、この青年を残しておいて、ホームズが何か嗅ぎ付けたら、
すぐ知らせるようにと命じたに違いない。
もっとも、ホームズの話では、この長身の若者はなかなか見所があり、使っている
つもりのレストレードが、あべこべに引き回されることも珍しくないらしい。
〆ノハヽ .ノノハヾ @ノハ@
∬ ´▽`) .川o・-・) (‘д‘ )
( つ つ ( ソ l ) と と )
|'' , ノ |'' , ノ . ゝ 、 ''|
| | | | | | | | |
(__)_) (__)_) (_(__)
「ホプキンス君、」
ホームズがブロックの山をパイプで指した。
「君、この山が何時頃からここにあるか、表通りの店の者たちに聞いたかね。」
「はあ、ブロックの山は半年前からあるそうです。
この右手の家具屋が、その頃に倉庫と地下室を手直ししましてね。
これは、その時に出た廃材らしいですよ。
コールタールの滴りの方は、家具屋の店員も、道具屋の親父も覚えがないと言っ
てました。」
. @ノハ@ ノノハヾ ノハヽヾ
. ( ‘д‘) ||o・-・o|| .(´▽` ∬
. ( つと ) ( つ∇~ l ) ( l ゝ )
. |'' , ノ |'' , ノ ゝ 、 ''|
. | | | .,,,,,-- ''''xニ,!‐,,,,,,,,,,-、_
. (__)_),,,/ ''i、.''',.、 `゙゛ `、i、‐ `‐
「ああそう、そうだろうね。
このコールタールは、垂らされてそれほど間がないようだ。」
2本目のマッチでようやくパイプに火を付けたホームズは、燃えさしでタール溜りを
突ついてみせた。
まだ粘性を失っていないタールが、燃えさしに粘りついて黒い蜜のように糸を引く。
/ /
/“''-,,、 /
,/',x-. `ヽ、 /
_,,,----,,,,,,,,,,ィ---+'" ゙ヽ │ /
,.″ │,,、|.,/
ノ _, 、 ,/くヽ〃
l゙ (" ,l゙ _/
,iく ト/` ,,,i´ .,,,-、‐"
| │ .| ./ `二ニ「'"
ヽ.'-ィ《,,r'"'''"゙^
゙'xフ│
,i|"
r|l、
‘lll
_,,,,,,,,,,l|y,,y_、
.''''''゙ナ!!゙゙゙゙゙゙”” ̄”″
「この様子だと、昨日の晩か、今朝早くに垂らしたものじゃないかな。」
私の言葉に、ホプキンスが肯いた。
ホームズは、暫し目を細めて燃えさしを見つめていたが、
「どちらかといえば今朝、しらじら明けの間にと考えるのが順当だろう。」と呟いた。
「ピータースンの靴に、コールタールは付いていなかったよ。
タール溜りは、ほぼ半円状にブロックを囲んでいる。
もし昨夜もこうだったなら、表通りからブロックのところまで来て、また引き返
す間には、靴の何処かしらにタールがついた筈だ。」
.〆ノハヽ@ノハ@
.∬∬ ´o)(‘д‘ )
. ( つ つ と と ) ノハヽヾ
. |'' , ノ ゝ 、 ''| (・-・o川
. | | | . | | | (つ-∇と )
.,,,,,-- ''''xニ,!‐,,,,,,,,,,-、_. (_(__) ,, へ,, へ
''i、.''',.、 `゙゛ `、i、‐ `‐ (_(__)
「そうだ、」と、思わず私は叫んでいた。
「なのに、靴には血がついていたんだ。」
「ちょっと待ってください。血ですって?」
ホプキンスが大きな碧い目をむいた。
ノハヽヾ @ノハ@
∬´◇`∬ (‘д‘ )
. ミ○ と ) と と ) ノハヽヾ
. |'' , ノ ゝ 、 ''| (・o川川
. | | | . | | | (つ-∇と )
.,,,,,-- ''''xニ,!‐,,,,,,,,,,-、_. (_(__) ,, へ,, へ
''i、.''',.、 `゙゛ `、i、‐ `‐ (_(__)
「ああ、喧嘩らしい物音なら確かに聞いたよ、」
トウィドスン古道具店の親父が、苦虫をかみつぶしたような顔でうなずいた。
「珍しいこっちゃない。この所、浮浪者が増えているからな。自然喧嘩も多くなるさ。」
「この所って、何時頃からです。」カートライトが聞きかえした。
. (⌒⌒)
. ====っ γ ⌒ヽ
. ( ;` w ´) (''ω'' )
. ( つと ) ノハヽ . (つと )
. |'' , ノ ( ・e・) ゝ 、 ''|
. | | | ( ) | | |
. (__)_) (_)__) (_(__)
「そうさな、ここ半年ぐらいってとこかな。」
「それじゃ、丁度ブロックの山が出来た頃からですね。」
「そういえば、そうだ。
まったく、人気(じんき)が悪くなって困っちまうよ。
日の暮れ頃から、怪しげな風体のやつらがぞろぞろあらわれるんで、この頃じゃ
若い娘なんざ、表へ出られやしねえ、」
. (⌒⌒)
. ====っ γ ⌒ヽ
. ( ;` w ´) (''ω'' )
. ( つと ) ノハヽ . と と )
. |'' , ノ ( ・e・) ゝ 、 ''|
. | | | ( ) | | |
. (__)_) (_)__) (_(__)
「で、どんな喧嘩でした。」
「さあね。
なんだか言い争ってたかと思ったら、急にどたばたやりだしたのさ。
夜中の1時過ぎにだよ、まったく迷惑な話さ。」
「間違いない。
あたしが止めに入った喧嘩だよ。」と、ピータースンが呟いた。
. (⌒⌒)
. ====っ γ ⌒ヽ
. ( ;` w ´) (''ω'' )
. ( つと ) ノハヽ . と と )
. |'' , ノ (・e・ ) ゝ 、 ''|
. | | | ( ) | | |
. (__)_) (_)__) (_(__)
-----------------------------------------------------------------------
スレ汚しごめんなさい。この続きはまた明日になります…
「言い争っている内容が、どんなものだったか分かりましたか、」
カートライトは勢い込んでたずねたが、親父は
「そこまでは、」と首を振った。
「どうせ、酔っ払ってろれつもろくに回らなくなってる奴等の喚くことだから、
話しの筋道なんぞ、わかりゃしないよ。」
「でも、何か一つぐらい聞き取れた言葉があるんじゃないですか。」
「そうさなぁ、」
親父は顔を顰めて暫く腕組んでいたが、やがて
「そういや、騒ぎ出す前に誰かが、
『警察を・・・』って叫んでいたような気もしたよ。」
. (⌒⌒)
. ====っ γ ⌒ヽ
. ( ;` w ´) (''ω'' )
. ( つと ) ノハヽ . ( ソと )
. |'' , ノ ( ・e・) ゝ 、 ''|
. | | | ( つつ | | |
. (__)_) (_)__) (_(__)
「『警察を・・・』ですか、」
「あたしが路地へ入っていったとき、連中は
『警察だ、』って言って、逃げ出しちまったんだが、大方その声じゃないだろう
かね、」
ピータースンが横から言ったが、カートライトは首を傾げるだけだった。
『警察を』と『警察だ』とでは、大分意味合いが違う。
なんとなく、そんな気がしたのである。
. (⌒⌒)
. ====っ γ ⌒ヽ
. ( ;` w ´) (''ω'' )
. ( つと ) ノハヽ . ( ソと )
. |'' , ノ (・e・; ) ゝ 、 ''|
. | | | (ソ つ | | |
. (__)_) (_)__) (_(__)
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すいません
>>193での終わりだと、切りが悪い気がしましたので、二コマだけ追加しました。
今度こそ、この続きはまた明日になります…
乙
謎が謎を呼びますな
ところで今更だけど
>>57について誰か解説してくれんか
川o・-・)∬´▽`)ノ 深夜ー
作者さま お疲れさまです
なんかどんどんこの話にひきこまれます つづき楽しみです
>>174 いつもサンクスです
今回のハロモニ。こんまこ隣でしたね(´д`*) ポワン
>>196 コナン・ドイルの手によるシャーロック・ホームズシリーズには、作中「こんな
事件があった」というように名前だけが登場し、どんな事件だったのか作品と
しては発表されていない事件がある。
これを「書かれなかった事件」「語られざる事件」などと呼んでいる。
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
作者様、おつかれさま。
ファンタジーも好きだけど、ミステリーもいいですね。
話に引き込まれて続きが気になります。
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
川o・-・)∬´▽`)ノおはよー
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ おあよー
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
orz カブッタ・・・
いいやん
保全を心がけてる人がそれだけいるってことで、
心強いやん
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
∋oノハヽ ハハヽ
川o・-・)∬ ´▽`)
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
>>199 ありがと
つまりほとんどは作者さんのオリジナルってことでいいのかな?
川o・-・)∬´▽`)ノ ほぜーん
m(_ _;;)m
遅くなりましたが、これからはじめます…
(註) ギリシャ語通訳(The Adventure of The Greek Interpreter)ほか。
>>158さん
えーっと、そうなのかもしれないんですが、今手元に昔読んでた文庫本が
なくて確認できないんです。
引っ越しの時に、どっかにしまいこんだきり、行方不明で…
だらしなくてすいません。
>>199さん補足有り難うございます
>>217さん一応、オリジナルですっていうか、これも例によって自作RPGの
シナリオからです。
m(_ _;;)m
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ベーカー街221B
『素人乞食クラブ事件』その5
「ホームズさん、」
ブロックの隅を手で崩していたスタンリ・ホプキンスが、何かみつけたらしく、
勢い込んで声をかけた。
「何か出てきたかね、」
ノハヽヾ ノハヽヾ
.(・-・o川 (´▽` ∬
@ノハ@ ( つ l ) . と と )
( ‘д) |'' , ノ ゝ 、 ''|
,,、/、 と) | | | | | |
,ー、" ゙‐.、,.,、| (__)_) (_(__)
,/` `''i,_l゙
「ちょっと妙なものが、」
差し出した彼の指先には、5インチ角ほどの紙切れのようなものが摘まれている。
「ほう、写真だね。」
ホームズが眉をぴくりと上げた。
「しかも問題の連中にも、何やら関わりのありそうな写真だ。」
_.、
_/ `゙''ー-,,_
_,/` `゙''ー、_
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_,,,,,--ー''"` ,,フ _/゛
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,.,i´ ,_ ,_,/ |
/` ,,,---、  ̄'''ー-,,,,,,,,/ンッ.ノ
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゙l、 、,/
゙l ,,/゙´
.|、 _,,,-‐'゙゙゙'''¬ーー¬''''''''''''"`
私も横から二人の手元を覗き込んだ。
8、9才と思しい少女が、石塀を背景に佇んでいる写真だ。
おかっぱ頭に、目のぱっちりした、可愛らしい少女だが、着ている衣装は酷い襤
褸であった。
「乞食の子だろうか、」
私の問いに、ホームズは軽く首を振った。
「違うよ、ワトスン。
この子の顔には、貧しい暮しから来るやつれは全くみえない。
表情もゆったりしていて、おおらかだ。
これは、どうみても裕福な暮しをしている子供だよ。」
.@ノハ@ .ノノハヾ ノハヽヾ
.( ‘д‘)(・-・o川(´▽` ∬
( つ□ と と と )
. |'' , ゝ 、 ''| ゝ 、 ''|
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. (__)_(_(__)(_(__)
「でも、酷い襤褸を着ているじゃないか。」
「そう。 着ているものは、まるで浮浪児のそれだね。」
「どうやら、謎の一端が見えてきそうな雰囲気ですね。」
ホプキンスが目を輝かした。
「この写真、誰がブロックの中に差し込んだのだと思います、」
.@ノハ@ .ノノハヾ ノハヽヾ
.( ‘д‘).||o・-・o||(´▽` ∬
( つ つつ□と ) と )
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. (__)_)(__)_(_(__)
「差し込んだのじゃなく、隙間に落ち込んだのじゃないかな。」と、ホームズが応えた。
「ピータースンが見つけたとき、上着は丁度そのブロックの上に放り出されていたそうだ。
多分、持ち主が争いの中で、過ぎ捨てたとき、上着のポケットから落ちて、隙間にはさまっ
たんだろう。」
写真を裏返すと、そこには『素人乞食クラブ』という達筆な文字が躍っていた。
.@ノハ@ .ノノハヾ ノハヽヾ
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( つ つ つ つつ□と )
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. (__)_)(__)_(_(__)
「おやおや、これはまた、文字どおりみたままの名乗りだね。
そんな妙な名前のクラブが、この近くにはあるの、」
ホプキンスに聞いてみたが、若い刑事は、
「いやあ、初めて聞く名前ですよ。」と首を振った。
「まあ、付近の人々にそれと知られずに運営されているクラブは、決して珍しく
はないがね。」
ホームズが、パイプをくゆらせながら呟いた。
「マイクロフトが発起人の一人になっているディオゲネスクラブ
>>220にしても、会員
以外の人間には、そんなクラブが存在する事さえ知られていまいよ。」
@ノハ@ ノハヽヾ ノハヽヾ
( ‘д) .(` ∬∬ ∫_,,(・-・o川
( つ つ□と ) ∇と と )
|'' , ノ ゝ 、 ''| ゝ 、 ''|
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(__)_) (_(__) (_(__)
「しかし、いつもこの辺りを警らしている巡査なら、何か知ってるかもしれない
だろう。 ちょっと僕は警察へ行ってみるよ。
それに、できたらレストレードが言っていた投書も、この目で見てみたいしね。」
「それは僕も賛成だな。」
珍しくホームズが、素直にうなずいた。
.@ノハ@ .〆ノハヽ ノハヽヾ
.( ‘д‘) .∬ ´▽`) ∫_,,(・ー・o川
( つ□O ( つ つ ∇と と )
|'' , ノ |'' , ノ ゝ 、 ''|
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(__)_) (__)_) (_(__)
「ホプキンスさん、今までどこへ行ってたんですか、」
警察署へつくなり、飛び出してきた警官が声を低めて聞いた。
「どこへって、トテナムコートロードさ、そういって出たろう。」
「変だなぁ、レストレードさんが怒ってましたよ。
『あの小僧め、忙しくなると、どこかへ雲隠れしとる。
まるで急場の役にたたん、』って、」
「冗談じゃない。
私は親父さんの言いつけであそこへ居残ったのだぜ。
で、急場の用ってのは、一体何なんだい。」
| | |
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| ====っ
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| 人 ヽノ // // ゝ 、 ''| . ゝ 、 '| ゝ 、 ''|
| (_(__) // // . ヽノ 人 ヽノ 人 ヽノ 人
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// //
「アッパー・スワンダム・レーンで、死体がみつかったそうです。
浮浪者の死体らしいですが、殺しかもしれないというので、」
「あそこか、」と、ホプキンスが顔をしかめた。
「それじゃ、死体が出ても、そう珍しいことはないな。」
. (⌒⌒)
. ====っ @ノハ@ . ノハヽヾ ノハヽヾ
. ( ・∀・) (‘д‘ ) .(´◇`; ∬ .(・-・o川
. ( つ つ ( ソと ) と と ) ( l ゝ )
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. (__)_) . (_(__) (_(__) (_(__)
ホプキンスが、そんな言い方をしたのも、無理はない。
アッパー・スワンダム・レーンというのは、ロンドン橋北詰めの西河岸裏手にある
スラムで、安酒場と阿片窟が軒を並べた酷いところなのだ。
とはいえ、殺しの可能性があるのでは、放っておくわけにも行かない。
ホプキンスは、手早く私とホームズと一緒に戻った事情を警官に話すと、駆け足で
表通りへ消えた。
.(⌒⌒)
ノノハヾ 〆ノハヽ .@ノハ@====っ
川川o・)∬∬ ´)∩ ∩(‘д‘ ) ・∀・)
( ( ノ ヽ O つ つ
|'' ノ |'' ノ |'' , ノ |'' , ノ
| | | | | | 人 ヽノ人 ヽノ
(_(__)(_(__) (_(__)_(__)
問題の手紙を閲覧しおえて、私たちがベーカーストリートへ戻ったのは、かれこれ
正午過ぎだ。
昼食を終えたあと、カートライトからその後の調査の様子を聞こうとしているところ
へ、階下でベルが鳴った。
やがて、下宿の扉を開いて現われたのは、レストレードにホプキンスだった。
ノノハヾ
i⌒ 川o・-・)⌒ii
- O▽と )___、-- ノハヽヾ @ノハ@
/ / ゝ 、 ''| _// ) (`ー´○) (‘д‘ )
( (_ ( ( (___( ( / . ( l ゝ ) . と と )
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/l| . ゝ 、 ''| ゝ 、 '|
〆ノハヽ_____/ . ヽノ 人 . ヽノ 人
∬ ´▽`) || ノハヽヾ (__) ,_) (__)_)
i⌒⌒⌒⌒⌒⌒~i __ ( ・e・)
__! |/ / ) ( )
( ( / .(__(_)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「やあレストレード君、今日は良く会うね、」
ホームズが食後の紅茶を啜りながら微笑みかけると、老練の警部は苦虫を噛み潰し
たような顔で、
「ホームズさん、ホプキンスから聞きましたよ。問題の上着とやらは、我々の手にお渡
しいただきたいものですな。」と応えた。
ホプキンスが、その後ろで、もうしわけありませんというように、頭を下げる。
ノノハヾ
i⌒ 川o・ー・)⌒ii
- と ▽と )___、-- ノハヽヾ @ノハ@
/ / ゝ 、 ''| _// ) (`ー´○) (‘д‘; )
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〆ノハヽ_____/ . ヽノ 人 . ヽノ 人
∬∬ ´。) || ノハヽヾ (__) ,_) (__)_)
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「上着が入用なら、どうぞ。
しかし、君はあの路地では事件なんかなかったと言ってたんじゃないの。」
「今でも、その判断は間違ってはおらんと思っておりますよ。
ただ、浮浪者を装うための上着については、今度の殺人事件と、関わりがありそう
に思われますのでね。」
ノノハヾ
i⌒ 川o・-・)⌒ii
- O▽と )___、-- ノハヽヾ @ノハ@
/ / ゝ 、 ''| _// ) (`ー´○) (‘д‘ )
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∬∬ ´) || ノハヽヾ 〔、 .i、|(__) (_(__)
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「殺人事件、」
二人の刑事のために、紅茶を運んできたハドスン夫人が、身震いをした。
「いったい、何処でおこった殺人事件なんです、」
「アッパー・スワンダム・レーンです。」と、スタンリ・ホプキンスが応えた。
「今朝方、その外れで、死骸がみつかりましてね。
黒ピーターという酒場の門口の横に、板壁に背を当てて座り、膝と膝の間に頭を預
けるような格好で死んでいたそうです。
はじめ、辺りの連中は酔っ払いが、居眠ってるのだろうと思っていたんですが、あ
んまり静かなので、肩を掴んで引き起こすと、口から多量に血を吐いてましてね。」
ノノハヾ
i⌒ 川o・-・)⌒ii
- O▽と )___、-- ノハヽヾ @ノハ@ ノノハヾ
/ / ゝ 、 ''| _// ) (`ー´○) ( ‘д‘) (`.∀´; ξ
( (_ ( ( (___( ( / ./'i、と ) ( つ つ ▽▽と )
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∬ ´◇`) || ノハヽヾ 〔、 .i、|(__) (__)_) (_(_)
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「毒死かね、」
ホームズの問いに、
「それは間違いなさそうです。」と、ホプキンスは肯いた。
「毒の種類は今調べてもらってる所ですが、」
「それで、なぜその死体と、我々の持っている上着が繋がるの、」
「死体の外見は、あの近辺によく見かける浮浪者のそれだったんですが、衣服を脱
がせてみると、意外にも清潔な紳士だったのですよ。
ぼうぼうの髭も、付け髭でしてね、」
ノノハヾ
i⌒ 川o・-・)⌒ii
- O▽と )___、-- ノハヽヾ @ノハ@
/ / ゝ 、 ''| _// ) (`ー´○) .(‘д‘ )
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∬∬ ;´。) || ノハヽヾ 〔、 .i、|(__). (_(__)
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「なるほど、」
ホームズが大きく肯いた。
「それでわかったよ。いいとも、その上着は持っていき給え。」
「申し訳ありません。」
「そのかわり、頼みがあるんだが、」
「なんでしょう。」
「例の手紙と写真を、暫く貸してはもらえないだろうか。
私たちはさっき見たが、カートライトやハドスン夫人にも、実物を見せてあげたい
んだ。」
ノノハヾ
i⌒ 川o・-・)⌒ii
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「結構ですとも。
そうおっしゃるのではないかと思って、ここへ持ってきました。」
「おいっ、ホプキンス、」
レストレードは一瞬睨み殺しそうな目を、若い刑事にむけたが、あとあとホームズの協力を
得るためには、融通の利く所を見せた方がいいと思い返したのだろう。
結局、写真と手紙を、上着と引き換えに置いて引き上げた。
ノノハヾ . @ノハ@
i⌒ 川o・-・)⌒i (‘ )
- ( つ つ□と ) ノハヽヾ
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スレ汚しごめんなさい。この続きはまた明日になります…
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
乙
にわかに事件めいて来ましたな
>>221 別にオリジナルじゃないと思ってたわけではなくてね
どの部分が原作にならってるのか分からなかったから
>>217の発言をしたんよ
場所名や登場人物とかもそうだし・・・まあそんなことは説明してくれなくても全然いいんだけど
とにかく
>>199ということは元になった何かがきっとあるんだよね?
例えば原作の中で「素人乞食クラブ事件」というキーワードが出てきたとか
できれば何が元になったのか教えてくれないかな
無いなら無いでもいいんだけど原作をほとんど知らないのでさっぱりですばい
>>242 たしか『五つのオレンジの種』の中に名前だけが出てくるんじゃなかったかな。
手元に本がないので不確かだけど、この事件に限らず書かれなかった事件って
いうのは大体「その頃ホームズは“○○の事件”やあの忌わしい“××の事件”を
解決したところで〜」みたいな感じで名前だけが出てきて、どんな事件かは全然
書かれていない。
翻訳の違いで本によっては“アマチュア乞食協会の事件”とかそんな風に
なっていたと思う。
>>243 ありがとう
>>41の意味がようやく分かったよ
「素人乞食クラブ事件」という名前だけから膨らまして書いてるわけね
すげぇなぁホント
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
川o・-・)∬´▽`)ノ おはよー
いつもお疲れさまです
作者さんのクオリティの高さはすごいです
つづきホント楽しみです
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
( ・e・)ノ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
|−’)
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ( ・e・)ノ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ( ・e・)ノ川*´ー`)ノ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ( ・e・)ノ川*´ー`)ノ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ( ・e・)ノ川*´ー`)ノ
o・-・)*´▽`)ノシ
o・-・)*´▽`)ノシ
(⌒─-⌒) (⌒─-⌒)
ヽ((o・-・))人((*´▽` )ノシ
c(__) c(__)
>>221 >>これも例によって自作RPGの〜
でも話組み立てられること自体がすごいと思う
これだから狼はやめられん
漢字の読み方補足
襤褸:ボロ
γ⌒ヽ γ ⌒ヽ
./o・-・oヽ ヾヽ(´▽`* ヽノシ
.( ) ( )
''ゝ'''ゝ´ ''ゝ'''ゝ´
「襤褸」
やっぱし読めなかったのは漏れだけじゃなかったんだ
まあ襤褸が読めなくてもサマージャンボバカにはならないな・・・
読めない漢字の読み方
コピペ→テキストエディタ(書き込み欄でも可)に貼る→右クリックで再変換を選択
m(_ _;;)m
遅くなりましたけど、これからはじめます…
ノハヽヽ 。゚./ 暑いのにごくろうさま
川o・-・)つ|■|< コーラ ドーゾ
ありがとございます。いただきます…
。゚./
m(_ _;;)つ|■|
ミ ぴゃっ…
ベーカー街221B
『素人乞食クラブ事件』その6
「カートライト、すまないが、みなに聞こえるように、この手紙を読み上げてくれないか。」
ホームズがメッセンジャーボーイに手紙を渡して言った。
「私と、ワトスンは一度目を通しているが、ハドスン夫人は、初めてだからね。
私たちにしても、もういちどじっくり内容を聞いてみたいんだ。」
ノノハヾ
i⌒ 川o・-・)⌒ii ノハヽヾ ノノハヾ
- ( つ つ□(・e・ ) (`.∀´ ξ
/ / ゝ 、 ''| _ と ) . ( y ゛(__)
( (_ ( ( (___( ((__(_) . <.,,___∪ゝ
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/l| | | |
〆ノハヽ_____/ (_(_)
∬∬∬) ||
i⌒⌒⌒⌒⌒⌒~i __
__! |/ / )
( ( /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
少年は肯いて手紙を読みあげたが、それはあっけない程の短文で、じっくり聞いて
どうなる物とも思われなかった。
「『昨夜半、トテナムコートロード、トウィドスン骨董店と、マークス&ジョーンズ家具店
に挟まれた路地にて、変死事件これあり候。至急、調査せられんことを請う。』
これでおしまいです。
署名はどこにもありません。」
.ノハヽヾ
(・-・o川ノハヽ⌒ii
( ソ (・e・ )
/ ゝ 、 '' O□と )/ )
( (( ( (^)(^)( ( /
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/l|
〆ノハヽノノハヾ___/
∬∬ ´)ξξξ) ||
i⌒⌒⌒⌒⌒⌒~i つ__
__! |/ / )
( ( /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「じゃあ、この写真の裏の文字と、手紙の文字を見比べてごらん。」
「これは…」 二つを交互に眺めていた少年が、唇を噛んだ。
「同じ字みたいだなぁ。」
「どれ、見せてごらんなさい。これでも、筆跡を見分けるのは得意なんだから、」
そう言ってハドスン夫人もカートライトから手紙と写真を受け取って、ためつすがめ
つしていたが
「確かに、同じ人間の字ね、もしそうでなかったら、あたしも下宿屋のおかみの引退
時ってことになりますよ。」と言ったものだ。
ノノハヾ
川o・-・)ノハヽ⌒ii
(つ□ (・e・ )
/ ゝ 、 '' O□と )/ )
( (( ( (^)(^)( ( /
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/l|
〆ノハヽノノハヾ___/
∬∬ ´)ξξξ) ||
i⌒⌒⌒⌒⌒⌒~i つ__
__! |/ / )
( ( /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「ところで、路地の周辺での聞き込みはどうだったの、」
ホームズの問いに、カートライトは肩をすくめた。
「それが、大した事ないんですよ。
骨董屋のトウィドスンって親父さんは、ベッドの中で問題の喧嘩の声を聞いてるん
ですけど、覚えているのは
『警察を・・・』って一言だけなんです。
隣のマークス&ジョーンズ家具店の方は、店と倉庫だけで仕舞うと無人になっちゃ
うので、誰も昨日のことは知りません。」
. ノノハヾ .〆ノハヽ
ii ξ `.∀´)∬ ´▽`)
-- (__)" y ) つ□O)
( \ <∪___,,.ゝ '' ノ \
\ ) ) ) ) ) )__) )
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\_____\ ノハヽヾ
|| ノハヽ (・o川川
__ (・i~⌒⌒⌒⌒⌒⌒i
( \ \| !__
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「マークス&ジョーンズというのは、店の設立者たちの名前だね。」
「そうです。」と少年が肯いた。
「マークスという人が、元々の出資者なんだけど去年亡くなってしまって、子供も無
かったんで、店の全てを今の主人のジョーンズさんが引き継いだそうです。
「代が変わったのに店の名前をそのままにしているのかい」
私の問いに、カートライトは
「地元の人に馴染まれた名前だから、そのままにしたって事でした。」と応えた。
子供ながら、聞き込みの仕方に如才がない。
「ジョーンズさんというのは50がらみの恰幅のいい人で、この人の代になってから、
随分お金持ちのお得意が増えたので、近所では、なかなかのやりてだって噂になって
るみたいです。」
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「店員は何人居るんだい。」
「フルネームは判りませんけど、ボブにジムという若い男の人が2人…
ジョーンズさんもお屋敷回りをしないときは、店にいますから、都合3人ですね。」
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「ふむ、」
ホームズが椅子から立って顎を撫でた。
「となると、今夜半までは、もう打つ手はないね。」
「今夜半、」と、私たちは聞き返した。
「今夜も何か事件があると考えているのかい、ホームズ。」
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「事件があるかどうかは、わからないさ。
ただ『素人乞食クラブ』について調べるためには、」とまで言って、ホームズは不
意に言葉をとぎらせた。
窓の外ちらを眺めてから、ハドスン夫人を振り向き、
「どうもお客さんのようですよ。」という。
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「お客様ですか、」
「うむ、向こうの通りに立っている女性、私の目に狂いが無ければ、依頼人ですね。
ああ、やっぱり渡って来るぞ。」
ホームズの言葉が終わる前に、窓に駆け寄ったので、私はその女性の姿を、通りを
渡りきる前に、目に捕らえることができた。
まだ若い、遠目にもそれとわかるほど美しい顔立ちの女性で、黒い、喪服のようなド
レスに身を包んでいる。
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ハドスン婦人の案内で現れた女性は、
「私が哀れなアニー・ベドウズです。」といきなり言いはなった。
「どうか、主人の仇をとってやってください。」
まるで、名前さえ言えば、用件がわかると言わんばかりな態度だが、ホームズの表
情をみた限りでは、彼にもその名に心当たりはないらしい。
まして、私やカートライト、ハドスン夫人にいたっては、言うまでもない。
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「失礼ですが、お名前だけでは、ご主人がどんな災禍に遭われたのか、私にも見当
が付きません。」と、ホームズが丁寧に言った。
「どうか落ち着いてお話しください。ご主人に何があったのですか。」
「主人は殺害されました。」と、アニー・エドウズが言った。
「それも、あろうことか、浮浪者姿で、スラムの酒場の前で殺されていたのです。」
〆ノハヽ ノノハヾ ノノハヾ . ノノハヾ
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スレ汚しごめんなさい。ちょっと短めですが、話の切れがいいので、今日はここ
までにします。続きはまた明日になります…
乙
ガキさんちっちゃいのに優秀やな
ほ
作者さん おつかれさまです。
話だけでも面白そうだけど、やっぱりこんまこの挿絵があるといいですね。
ところでアニーさん役は誰だろう?愛ちゃん?亜依ちゃん? それとも全く別の人?
@ノハ@ 脇からこんなこというたら何やけど、
( ‘д‘) < うちはもう刑事役やっとるで、愛ちゃんとは目が違うし、
まるっきり別人とちゃうかなぁ
(⌒─-⌒) (⌒─-⌒)
ヽ((o・-・))人((*´▽` )ノシ
c(__) c(__)
川o・-・)∬´▽`)ノ おはよー
作者さんいつもお疲れ様です
小説 AAも盛り込まれてるので状況も分かりやすくてすごく読みやすいです
つづき楽しみです
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ほ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノシ
>>287 ああ、長身の刑事、ホプキンスさんでしたかね。そうでした。
愛ちゃんが入るとゴッキーズ完成だなっと思って・・・
ヽ川o・-・)人∬*´▽`)ノ( ・e・)ノ川’ー’)ノ
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ほ
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