もしも矢口がエッチな幼馴染だったら 2

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414やぐラブ ◆yagu8XjKM.
「あ…そうだ。お風呂上りにカオリの下着取って『カオリさん僕これ欲しい』とか言ってたね。
 カオリの服を嗅いで『カオリさん、良い匂い』とかちょっとオヤジみたいなことも…」
な…何でそんな事覚えてるんだ?記憶が曖昧だ…しかし多分やったんだろう。
でも変態的な気分でやったんじゃない。当時僕は本当に彼女が好きだった。
彼女の持ってるものが単純に欲しかっただけだろう。
学校でも帰ればカオリさんに会える、そんなことばかり考えていた。
中学校に入った途端彼女が県外の専門学校に通いだしたので会うことは無くなった。
でも、最初は納得出来なかった。カオリさんと一緒に行きたいと思っていた。ワガママも言った。
彼女が去ってから1ヶ月間は毎日泣いた。初めての失恋みたいに…
毎日が無機質だった。毎日カオリさんに会えるのが最高に楽しかった。
彼女のいない生活なんて当時は考えもしなかった。
カオリさんは矢口さんの頭に手を乗せ続ける。
「まぁ、でも今は可愛い彼女を見つけたみたいだし、やっとカオリを卒業できるね。」
「…え?はぁ…」
矢口さんは呆気に取られている。
「いい加減にしてくれ、違うって言ってるだろ?恥ずかしい。
 全部事実なんだろうけど、女の子の前で言わないでくれ!もう仕事戻れよ、馬鹿カオリ!」
「初恋の人に馬鹿はないでしょ?ま、カオリは仕事に戻るけど、ゆっくりしててね。」
カオリさんは僕の頬を人差し指で突付いて仕事に戻った。
僕は彼女にとっていつまでも子供のままなんだな…
僕はカオリさんの特性スープを飲みながら考えていた。