もしも矢口がエッチな幼馴染だったら 2

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388やぐラブ ◆yagu8XjKM.
「何してんのこんな所で?」
「あ、カオリ念願のお店持てたんだよ〜。」
そういや以前、製菓の専門学校へ行っているって話、してたな。
長身にロングヘアー、美麗な容姿、スタイルとモデルになっても不思議ではない人だ。
僕もちょっと憧れていた。まぁ、矢口さんほどではないけど。
しかし、今はこうして自分の夢を実現させているが、昔は相当荒れていた。
この町の不良でカオリさんの名前を知らない者は居なかったほどに。
でも、僕には凄く優しかった。両親が仕事で帰って来てない時は夕食を作ってくれたり、
高熱で倒れた時などは看病してくれた。
高校を卒業すると同時に更正し、ケーキ職人の道を目指し、現在に至る。
最近会ってなかったけど、こんなところで働いてたんだ。
矢口さんはカオリさんの身体に見とれている。呆気に取られたままカオリさんを見上げる。
そして、僕に耳打ちする。
「山本君のお姉さん?凄く綺麗な人だね…モデルみたい。」
「いや、隣に住んでるお姉さんだよ。」
カオリさんは矢口さんに気付き、意地悪そうに微笑みかける。

「ねえ、この子可愛いじゃない。カズ君の彼女?隅に置けないなぁ〜」
カオリさんは僕を肘で突付く。僕は焦って違うと言った。
「あ、あの。矢口真里って言います。山本君の友達です。」
「真里ちゃんって言うの?私は飯田圭織。カオリで良いよ。」
次にもじもじしながら安倍さんが挨拶する。
「安倍なつみ…です。」
カオリさんは僕の背中を豪快に叩いた。手の跡が残るほどに。
「カズ君、両手に華じゃん!こっちの眼鏡の子も可愛いじゃない。」
「違うって言ってるだろ!仕事しなよ!」
「おお、怖…怒らない、怒らない。今日はサービスしてあげるよ、着いて来て。」
僕達はカオリさんに案内され窓際の席に座った。