1、2分したところでドアが開き、れいながやってきた。
両手で弁当箱と思われるものを抱えて、あたりをキョロキョロ見回している。
このまま隠れてれいなを観察してるのも面白いかと思ったが、早く飯にありつきたい気持ちが勝った。
「おーい、こっちこっち」
上かられいなに呼びかける。
「あ・・・なんでそんなとこ登っとーと?」
不思議そうな顔をして俺を見てる。
「一番高いとこの方が気持ちいいだろ?登れるか?」
登るのに邪魔になる弁当箱を受け取り、れいなが登ってくるのを待つ。
「わぁ・・・・高かねー」
「結構いい眺めだよなぁ」
れいなも結構ここが気に入ったようだ。
「れいなんちも見えるかなぁ?」
「はは、そんな高くはねぇよ。それよりはやく食べようぜ。俺もう腹へって死にそう」
「うん。頑張って作ったっちゃけど、うまくできとーかなぁ・・・」
そういいながられいなは弁当箱を開けた。