2 :
名無し募集中。。。:04/07/09 23:30
3 :
名無し募集中。。。:04/07/10 00:47
「おーいアラガキ!」
「ニイガキです。いい加減に覚えてください」
「ああ悪い。ついダイエーの人と間違えてな」
新垣はふくれっ面。俺はそんな新垣が好きだ。
「そろそろマネージャーに慣れたか?」
「まだルールも覚えてないです」
じゃあなんで野球部のマネージャーになったんだ?
俺はそう言いたかったが言わなかった。
俺は知っている。新垣は好きな人がいる。
エースで四番の後藤だ。
きっと補欠メンバーの俺になんて
興味もないだろう。
「やっぱりルールも知らないマネージャーなんて邪魔ですか?」
新垣を見る。真剣なまなざしだ。
「俺は大歓迎だよ。他の奴は知らないけど」
「ジャマでもいいんです。マネージャーをしたいんです」
後藤のためにか。俺は空を見た。
嫌になるくらい青かった。
4 :
名無し募集中。。。:04/07/10 01:24
>>3 「なあ新垣キャッチボール付き合えよ」
「した事ないですよ」
した事ないのか。
「別にいいよ。どうせ本気で投げないし」
「じゃあやります」
ボールを軽く投げる。
新垣は案の定、受け取れない。
「すいません。初めてなんで」
初めてなのか。
新垣が投げる。ボールは俺には届かない。
「すいませ〜ん」
「別にいいよ。わかってる事だから」
新垣と俺は付き合えない。
わかってる。わかってるんだ。
「いくぞ新垣」
俺のボールは新垣のグラブをすり抜けて
草むらへと消えた。
6 :
名無し募集中。。。:04/07/10 01:46
>>4 「すいません。あれえどこにいったんだろう?」
草むらに消えたボールが行方不明になった。
うちの部は貧乏なんで無くなったら大目玉だ。
新垣と必死で探す。でも見つからない。
「もういいよ新垣。明日探そう」
「駄目ですよ。備品は大切にしないと」
新垣は必死で探している。
必死になり過ぎてスカートから下着が見えている。
俺のバットが大変な事になっている。
だんだん空が暗くなる。
諦めようと思った時新垣が喚声をあげる
「先輩ありましたよ。やったー」
新垣の手には白いボールがあった。
「あーなんだ。見つかったのか」
俺は見つかって欲しくなかった。
見つかるまで新垣と一緒に居れるから。
「なんだってなんですか?せっかく見つけたのに」
新垣のデコに汗が光る。
とても素敵だった。
7 :
名無し募集中。。。:04/07/10 01:46
8 :
名無し募集中。。。:04/07/10 02:02
じゃあこっちでいいよ
続き期待age
9 :
名無し募集中。。。:04/07/10 02:20
>>6 俺の視線に気付いて新垣はデコを隠した。
「やだ。マユゲ太いとか思ってるんでしょ?」
「思ってないよ。でもちょっと太いかな?」
新垣がちょっとスネる。
「冗談だよ。ボールも見つかったしそろそろ帰ろうか」
「じゃあ暗くなったから先輩、家まで送ってくださいよ」
え?いいの?
「先輩っておうちこっちの方だったんですね」
「ああ。同じ方向みたいだな」
本当は真逆だけど。
「なあまたキャッチボールの相手してくれよ」
「でも・・・」
「暇な時だけでいいから。な。頼むよ」
「じゃあ迷惑かも知れないけどお願いします」
「約束だぞ。指きりしようか」
小指と小指が絡み合う。
新垣に触れたのは初めてだった。
10 :
名無し募集中。。。:04/07/10 02:45
歩
11 :
名無し募集中。。。:04/07/10 03:16
保
全
13 :
名無し募集中。。。:04/07/10 04:26