処女喪失!田中れいな一夏の初体験 六日目

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451日記
「ごめんなさい。あなたに言っても仕方ないですよね・・・」
ふう、と小さく息を吐くと、紺野さんは窓際に立ってカーテンを開けた。
「あ、雨やんでるみたいですね」
「ほんとだ。じゃあそろそろ」
濡れた服の入った紙袋を持って立ち上がった。
玄関口まで紺野さんが見送ってくれた。
「服、いつでも結構ですから」
「うん、ありがと」
お礼を言ってから、ドアを開けた。
「あの、」
去り際、紺野さんが一言、
「元気、出してください。きっとその友達も、あなたにそんな顔して欲しくないと思うので」
そう言った。
「・・・・うん」
うなずいてはみたものの、元気になれるはずもなかった。
多分それは紺野さんも同じだと思う。
お姉さんを亡くした紺野さん、佐紀ちゃんを亡くしたわたし。
心の傷は、いつか癒える時が来るのだろうか?