セクシービームの出せない矢口 = 羽の折れた天使

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1名無し募集中。。。
君にもし翼が残されてなくても
僕にもし翼がひとつでも残っているなら 一緒に 一緒に…
2名無し募集中。。。:04/05/10 05:58
翼の折れたエーンジェール
3名無し募集中。。。:04/05/10 06:05
重い翼
4名無し募集中。。。:04/05/10 06:12
「私もう飛べないの・・・」
矢口は寂しそうに言った。
飛べなくなった天使がどうなるのか・・・彼女はもう知っているようだった。
俺は言うべき言葉が見つからなかった。
その場しのぎの慰めならいくらでも思いついたが、それは矢口の悩みの根本を少しもかすらないと思ったのだ。
「もしね、もしもう一度空を飛べるとしたらね、私・・・一番に何をしたいか分かる?」
唐突にそう聞いた矢口の目には、今にも溢れそうな涙が溜まっていた。
俺は黙って首を横に振った。
5名無し募集中。。。:04/05/10 10:54
さっきからこんなにも太いビームを♪
6名無し募集中。。。:04/05/10 16:21
なんとなく期待age
7名無し募集中。。。:04/05/11 00:15
>>2
そんな歌あったような
8大人の名無しさん :04/05/11 01:46
BGMはジグソーで「SKY HIGH」
9名無し募集中。。。:04/05/11 07:57
∋oノハヽo∈
 (〜^◇^)〜♪
10名無し募集中。。。:04/05/11 16:34
∋oノハヽo∈
 (〜^◇^)〜♪
11名無し募集中。。。:04/05/11 22:33
∋oノハヽo∈
 (〜^◇^)〜♪
12名無し募集中。。。:04/05/12 00:38
∋oノハヽo∈
 (〜^◇^)〜♪
13名無し募集中。。。:04/05/12 07:11
∋oノハヽo∈
 (〜^◇^)〜♪
14名無し募集中。。。:04/05/12 07:14
∋oノハヽo∈
 (〜^◇^)〜♪
15名無し募集中。。。:04/05/12 11:46
∋oノハヽo∈
 (〜^◇^)〜♪
16名無し募集中。。。:04/05/12 15:25
∋oノハヽo∈
 (〜^◇^)〜♪
17名無し募集中。。。:04/05/12 17:33
「地上に降りてね、みんなと遊ぶの。昔みたいに・・・14人で・・・
 歌を歌ったり踊ったり・・・楽しいだろうな・・・」
矢口はベッドに寝たまま天井に向かってそう言った。
幼い子どものように無垢なその笑顔は、しかし折れた右側の羽と溢れ出る涙で、とても痛々しく見えた。

能力を失った天使は、やがて神から授かった肉体を離れ魂のみとなって天空を彷徨う。
それは人間でいうところの死を意味した。

「でももう無理だね、飛べない私はみんなのところへは行けない・・・もう無理なんだよね」
矢口は声を上げて泣いた。頬を伝って枕に滴る涙を見て、俺はそれを綺麗だと思った。
俺はそれに、嫉妬や憎しみといった俗的なものを一切見なかった。まさに天使の涙だった。
そうだひょっとしたら、この子を救うためなら、どんな悪も許されるのではないか。

俺は何とかしてやろうと思った。
矢口をもう一度地上に連れて行ってやろうと思った。
18名無し募集中。。。:04/05/12 17:54
「俺が連れて行くよ。俺の羽で下まで連れて行く」
矢口はきょとんとし、ぼーっとした顔で俺を見た後、弱々しく笑った。
「ふふ・・・ありがとう」
「冗談じゃないよ。本気だよ。矢口、俺が何とかするから」
俺の真剣な眼差しに、矢口は微笑むのを止めた。そして諦観の表情を浮かべた。
「無理だよ。そんなことしたらあなたは・・・絶対だめだよ。私なんかのために」
「心配いらないよ。矢口は何もしなくていい。俺が全部やるから。二人で下に降りよう」
矢口は何も言わなかったが、俺の決心はもはや揺らぐことはなかった。

それから3日間、俺は一人で準備をした。想定しうるいくつかの事態に備えて。
そして4日目の朝、俺は矢口を連れて地上と天空とを結ぶトビラに向かった。
矢口はあの日からほとんど喋らなくなっていたので、その深意は俺に分かるはずがなかった。
それなのに、この計画は必ず彼女を幸せにするという根拠のない確信が、何故かその時の俺にはあった。
19名無し募集中。。。:04/05/12 17:57
トビラの前には門番の斉藤が立っていた。
「おい、そいつは羽が折れてるぜ。何のつもりだ?」
「二人で下に降りる。幼なじみのたった一度の、最後の頼みだ。そこを通してくれ」
斉藤は鼻で笑ったあと、怪訝そうな顔で俺達を見た。
「無理な頼みだな。分かってるだろ?そいつは無理な話だよ」
なるべくなら話し合いで解決したかった。しかしその望みが薄いことは最初から分かっていた。
そんなことをしたら斉藤は天空を追われることになる。
他に方法はなかった。俺はバッグの中から拳銃を取り出し、その銃口を斉藤に向けた。
「お、おい。狂ったか?何のマネだ!そんなものどこで・・・おい!銃を下ろせ!」
「頼む。そこをどいてくれ」
矢口はその間もずっと黙っていて、俺のシャツの裾を両手でぎゅっと掴んでいた。
顔は見なかったが、その手の震えが服を通して俺に伝わってくることから、ひどく怯えているのだろうと分かった。
「そんなことをしてどうなるか・・・わざわざ説明するまでもないだろ?銃を下ろせ!」
「俺は本気だぜ、斉藤」
俺はトリガーに人差し指をかけた。
斉藤はしばらく呆然と立っていたが、やがて顔を横に振ってから酷くめんどくさそうにトビラを開けた。
俺はヤグチの手を引いてトビラの前に立った。
「悪いな斉藤、でも大丈夫さ。今のことをそのまま話せば、お前の悪いようにはならない」

「帰らないつもりか?・・・いや帰ろうにも帰れないな。
 それだけならまだいい。そのうち誰かがお前らを捕まえに行く。
 相応の刑が待っているさ。お前らは掟を破った。もう天使じゃない、お前達は堕天使だ」
20名無し募集中。。。:04/05/12 18:03
手を出して握手を求めたが、斉藤は黙ったまま視線を逸らし、それに応じなかった。
俺は斉藤にお礼を言ってから矢口を抱きかかえ、トビラの中に入った。

縦に伸びる無数の光が俺達を包んだ。俺の羽は下から吹く突風をコントロールした。
地上に向けて下降しているのだ。上空で斉藤がトビラを閉める音が聞こえた。
その時、俺の胸にしがみ付いていた矢口がようやく口を開いた。
「本当にいいの?こんなこと・・・」
「へへへ、今さらそんなこと聞かれたって、もう遅いよ矢口。もう戻れないよ」
そっか・・・と消え入るような声を出したあと、矢口は俺の胸の中に顔を埋めた。
「どうしたの?やっぱり怖い?」
「違うの・・・ごめんね、私のために・・・私、何も考えられなくて・・・
 斉藤さんが天使じゃないって・・・天使じゃないのは私だけだったのに・・・」
矢口は俺の腕の中で小刻みに震え、泣いた。その小さな体は、さらに小さくそして弱々しく見えた。
「矢口は天使だよ。間違いない、俺の天使だよ。矢口が好きなんだ。追っ手が来たって絶対守る。
 俺の羽が折れたって、矢口だけは守ってみせるよ。だから泣くなよ」
矢口はありがとうと言ってからまた泣き出してしまった。
けれど、これはさっきまでの涙とは違うんだよと、矢口は笑ってみせた。その愛らしい顔を俺は決して忘れない。

やがて周りを取り巻いていた光の筋が消え、風もおさまった。
そしてゆっくりと両足を地面に着けた。

俺達は地上に降り立った。
21名無し募集中。。。:04/05/12 21:42
∋oノハヽo∈
 (〜^◇^)〜♪
22名無し募集中。。。:04/05/13 01:30
∋oノハヽo∈
 (〜^◇^)〜♪
23名無し募集中。。。:04/05/13 06:09
∋oノハヽo∈
 (〜^◇^)〜♪
24名無し募集中。。。:04/05/13 16:08
∋oノハヽo∈
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25名無し募集中。。。:04/05/14 08:06
∋oノハヽo∈
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26名無し募集中。。。:04/05/14 18:28
∋oノハヽo∈
 (〜^◇^)〜♪
27名無し募集中。。。:04/05/15 17:12
セクシービームが出た時矢口は復活する
28名無し募集中。。。:04/05/15 19:05
誰か続き書いて
29名無し募集中。。。
恋ダンPVは全員容姿コンディション最高だし全体も好きなんだけど、
セクシービームの所で、矢口の後ろに二体の小型矢口がいて、前面の矢口に
エネルギーを送ってる所がシュールで好き