1 :
名無し募集中。。。:
2 :
名無し募集中。。。:04/04/08 22:08
NANGA DEF?
3 :
名無し募集中。。。:04/04/08 23:08
ドテッ
ノハヽヽ ∩∩ <ホジェン
⊂(` ヮ´ ⊂ ⌒ノ
"""""""""""""""""""
>>1 新スレおめでとう!!
て、いつのまに「その3」は・・・・・
しまったなぁ・・・・・終わらなかった・・・
保全職人はどこへ…
7 :
名無し募集中。。。:04/04/09 01:04
れいなぁーー!!!
9 :
名無し募集中。。。:04/04/09 06:17
>>1 乙か愛れな!復活してたよかったー(*´∀`*)
>作者のお二人
つづき待ってます!
10 :
名無し募集中。。。:04/04/09 08:17
( ^▽^)<ホゼン
11 :
名無し募集中。。。:04/04/09 10:17
( ^▽^)<ホゼン
今後のこのスレの発展を期待!
>>9 さん、「その3」の続きって、書いても分かるものでしょうか?
ここのルール的には、どういうものなんでしょうか?
質問ばかりで、すみませんです。
13 :
名無し募集中。。。:04/04/09 12:17
( ^▽^)<ホゼン
14 :
名無し募集中。。。:04/04/09 14:17
( ^▽^)<ホゼン
>12
大丈夫でしょ。過去ログもあるし。
ってことでバルバルさんGO!
16 :
名無し募集中。。。:04/04/09 16:17
( ^▽^)<ホゼン
17 :
名無し募集中。。。:04/04/09 16:22
スクリプトやめれ
18 :
名無し募集中。。。:04/04/09 18:18
( ^▽^)<ホゼン
19 :
名無し募集中。。。:04/04/09 18:20
スクリプトやめれ
まだやるかお前w
愛れなスレは落ちてやったのに良心の呵責ひとつも苛まれない悲しい人間なんだな
保全スクリプト推奨
保全スクリプトマンセー
一応ほ
ノノノノo∈
川川从 )Mステアンマリウツランタイ
(⊃⊂ ) γ⌒ヽ、
| ,つ☆ Y⌒ 目
∪´
∋l>o<l
ノノハヽ
c| ’ー’)<じきにうつるやよ田中ちゃん
保全
25 :
名無し募集中。。。:04/04/09 23:24
こまめに保全
ノノノノo∈
川川从 )Mステオワッタノニ スレガノビナイバイ
(⊃⊂ ) γ⌒ヽ、
| ,つ☆ Y⌒ 目
∪´
出会いは近所の公園だった。
「にゃあ」
・・・子猫だ。
首輪は無い。捨て?野良?
「にゃあ」
コイツなんで足元にすりついてくるんだ?
「ごめんな。アパートだからつれてけないんだよ。」
「・・・にゃあ〜ん」
・・・そんな声で鳴くなよ。可愛いじゃないか。
「おかえり〜!」
「あ、た、ただいま。」
妹の愛の声だ。夕飯の仕度でもしているのか、キッチンからいい匂いが漂っている。
「にゃっ!」
「あ!ばかっ!」
トコトコ・・・
「きゃあっ!なんか足舐めよった!」
ガチャーン!!
・・・遅かったか。
「説明してもらいましょう」
えー・・・子猫です。それよりなんで正座なんでしょう。
「わかってるよ!何で拾ってきたのって聞いてるんやよ!」
いや、だって、ねぇ?
かわいいでしょ?
「そりゃわかるけど・・・ここはペット禁止でしょ?どうするのよ?」
どうしようか?
「こっちが聞いてるの!」
「・・・にゃあ」
ナイス!そのまま愛を見つめてろよ!
「・・・」
な?かわいいだろ?これは連れてきちゃうよね?
「・・・もぉ、仕方ないわね。だれか飼い主が見つかるまでだからね?」
・・・ありがと。さすが我が妹。
>>15 さん、レスありがとうございました。
では、とりあえず簡単なあらすじから(前スレでの部分)
「けれど時は過ぎ行く」
事故により、家族を目の前で亡くした○○(ここは好きな名前で)
「孤独感」に潰されそうな時、高橋愛と田中れいなと同棲できる
という企画に応募して、その生活がスタートする。
時にれいなと口喧嘩もしたが、三人の生活は、次第に打ち解けて
いき、いつしかその生活が当たり前のようになっていた。
そんな暮らしに異変が起きたのは、突然だった。 れいなの体に
病魔が巣食った。そして、その病魔は、れいなの命の灯火を燃や
しつくそうとしていた。 れいなの望みで、○○とれいなは、雪
を見に旅に出る。そして、れいなの望みであった、山の頂にある、
天然の泉へとやってくる。 そこでれいなの口から出た言葉は、
「自分の体の事は全て知っている」という言葉だった。
物凄く簡単な粗筋ですが、念のため。では、続きもどうぞよろしく
です!!
バルバルさん乙でつ!
期待してまつ!
「けれど時は過ぎ行く」vol.21(←多分)
愛は、部屋の隅で膝を抱え、ジッと天井を見つめていた。ここ最近、
ずっとこうしていることが多くなった。考えは、いつも悪い方へとい
ってしまう。
「はぁ・・・・・」
ため息も多くなった。現実なんて、嫌なことばかりなのかもしれない。
本当は、皆が笑って楽しく過ごせる事なんて、単なる夢物語なんじゃな
いのだろうか・・・・・そう思ってしまう。
瞬間、背筋に嫌な感覚が走った。
「れいな・・・・・れいなちゃん・・・・・」
はっきりとは分からないし、そんな事信じたくもないのに、愛は感じた。
もうすぐ、れいなの命の灯が消えていく。れいなという大切な仲間が、
れいなという一人の人間が、この世界から消えていこうとしている。
「こんなのって・・・・・ないよ・・・・・おかしいよ・・・・・」
涙がとめどなく流れていた。
陽がおちて暗くなった部屋の中、電気もつけることなく、ただ愛は、
そこにうずくまり、泣き続けていた。
>>27-29 さん、オツカレさまです!もし、割り込みみたいな形で30を
書き込んでたら、すみませんです。
「じゃあ名前決めなきゃね♪うーんなんにしよっかな〜」
・・・結構ノリノリじゃないですか。
「たま?みけ?みぃ?うーんありきたりだなぁ。」
愛に任せるよ。
しゃがんで子猫を見つめる妹と正座の俺。
・・・そろそろ足崩していいかな?
「ダメ。うーん・・・エリザベス?ミキティ?違うなぁ」
「・・・れいな。」
!!
れ、れいな・・・って!
「・・・れいなみたいに可愛いから・・・ダメかな?」
>バルバルさん
全然問題無しです!「けれど…」楽しみにしてます!
_l ̄l○ 名前間違えた。。。
>>32 続き「けれど時は過ぎ行く」vol.22
れいなの言葉が、耳に、心に突き刺さっていた。
こんな時、映画やドラマの主人公なら、どんな台詞で、君の気持ちを
楽にしてあげるのだろう。
「なんかさ、運がないなーって。こーんな若いのに。それに、まだま
だ人生これから!って時なのにね。おかしいよね?」
無理に笑顔を作ろうとしているのに、君の表情はしだいに崩れ、いつも
は強い眼差しをしている眼からは、ゆっくりと涙が流れてきた。
どれだけ自分の運命を呪っているだろう。どれだけ怖い思いをしてい
るだろう。どれだけ悔しくてやりきれないだろう。
君は、その小さな体と、その心で、たった一人で、どれほどの大きな感
情を抱えているのだろうか。
「もっと歌いたい。ライブもしたい・・・・・沢山・・・たくさんやり
たい事があったのに・・・・・もう、どれも叶わないんだよね?もう、
消えちゃうんだよね?」
うずくまった君の背中に、雪が少しずつ積もっていく。
僕は、君の肩をしっかりと抱き寄せた。小さくて、力を込めすぎたら、
壊れてしまいそうな感じがした。
「怖いよ・・・・・一人ぼっちで死にたくないよ・・・・・」
僕の肩に顔をうずめて、君は消え入りそうなほどの小声で何度も呟いた。
>>15 (31) さん、ありがとうございます!
「あの子が帰ってきたみたいな気がして・・・」
・・・でも・・・いいのか?
俺は正座のままギュッとこぶしを握る。
「うん・・・。うんっ!いいの!この子はれいな!」
「にゃーん」
「ほら、返事したよ?いいでしょ?」
・・・いいよ。愛が決めたんだから。
「よぉし!君は今日かられいなです!そうと決まればゴハンゴハン!おなか空いちゃった〜ミルクあったかな?」
パタパタ・・・
れいな・・・
子猫を抱き上げて台所に走っていく愛の背中を見つめつぶやく。
>>33 >>36 凄い好きですわ!こういう感じ。頑張って下さいね!
>>33 さん、どもです!!あの・・・別々の方ですか?
(゚∀゚)お!久々に活気が!
>バルバル氏
乙です。場面転換とかプロ級ですね!愛ちゃんオヒサw
>15氏
新たな作者だぁぁ!これまた意味深な始まりw 楽しみにしてます
花の作者氏はご存命だろうか・・ これからもお三方の競載に期待してます!ガンガレー
「ゴロゴロ・・・」
ミルクでお腹一杯になったれいなが俺の膝の上でのどを鳴らす。
「片付け終わったやよ〜」
お疲れ。れいなもおなかいっぱいみたいだよ。
「ホントだ。おなか空いてたんだね〜。よちよち♪」
「ゴロゴロ♪」
>38さん
どーもでつ。見切り発車してしまったのでまだ何にも考えて無いのでつw
よちよち(;´Д`)ハァハァ
「れいな」は愛の双子の妹の名前。
気まぐれで、甘えんぼで、寂しがり屋で・・・
・・・でも、もう二度と会うことのできない、俺たちの妹の名前。
「おにいちゃん?」
あ、な、何?
「何ボーっとしてるの?」
いや、ちょっと・・・れいなのことを思い出してたんだ。
「・・・」
・・・
「・・・もう5年になるんだね。」
れいなのノドをなでながら愛が呟いた。
5年・・・かぁ。
5年前、夏風邪をこじらせた愛と看病していた俺を残して、れいなは逝ってしまった。
『ゴハン食べられないときは果物たいっ!買ってくるけんね!』
と言って出て行ったまま、居眠り運転の車に・・・
「ほんとにれいなが帰ってきたのかもね。」
愛の目に涙がにじんでいる。
「にゃーん・・・」
ほら、れいなが心配してるよ。元気出せって。
「・・・うん。ごめんなさい。・・・あ、お風呂用意してくるね!今日はれいなと一緒に入ろっと♪」
パタパタ・・・
・・・帰ってきてくれたのかな・・・
俺は膝の上で眠るれいなを見つめて呟いた。
>42 ラスト2行修正でつ!
>・・・おかえり・・・
>俺は膝の上で眠るれいなを見つめて呟いた。
「こら!あばれないの!キレイキレイしますからね〜♪」
楽しげな声が風呂場から聞こえてくる。
れいながいるだけでずいぶんにぎやかになった気がするから不思議なものだ。
「はいおしまい・・・ってコラ!まだダメ!待ってってば!」
バタンッ!
!?
「きゃあああああ!えっちいいいい!」
ばちぃぃぃん!!!
「・・・ごめんね。」
・・・なんで勝手に裸で飛び出してきておいて、俺がひっぱたかれなきゃならんのだ?
「だって・・・ねぇ?れいなが濡れたまま出ようとしたから・・・ごめんね?」
(まぁいいもの見れたからいいけどさ・・・)
「?なんか言った?」
!いや?なんでもないよ。さーて俺も風呂入ろうかなっと・・・
コンコン
「・・・お兄ちゃん、起きてる?」
・・・なんだ?
起きてるよ。こんな夜中にどうした?
「・・・いっしょに寝てもいい?」
!?
「れいなが帰ってきてくれたから・・・久しぶりに兄妹みんなで寝たいなって・・・ダメ?」
いいよ。おいで。
・・・だからそんな泣きそうな声出すんじゃないよ。
「・・・ありがと」
愛は枕元にれいなをそっと寝かせて布団にもぐりこんできた。
「おにーちゃん臭い布団だね。」
・・・うるさいな。この年になるとノネナールだって出るんだよ。
「・・・でも安心する。」
・・・
この5年間、愛はずっと自分を責めてきたんだろう。
自分が風邪を引かなければ・・・
果物が食べたいなんて言わなければ・・・
一生懸命気丈に振舞っているが、その心の中は癒されることのない大きな傷を負っていたんだろう。
愛は布団を頭からかぶり、小さな声で泣き出した。
その涙は、泣きつかれて眠ってしまうまで止まることは無かった。
休憩でつ。
ちょっと暗くなってきちゃったなぁ。
そんなつもりは無かったんだけど。
もう少し行きますのでしばしのお付き合いを。
がんがれー ちょっと複雑だけどw
『・・・ちゃん。・・・おにいちゃん。』
?
『おにいちゃん。久しぶりたい。』
!?れいな!?
ゆ、夢か?夢だよな?うん。昨日の夜は愛と猫のれいなといっしょに寝て・・・泣いてる愛の頭を撫でながら・・・そのまま寝たんだよな。うん。これは夢だ。夢だよ。
『うん。夢たい。』
・・・混乱しまくりだ。夢に出てきた妹が『夢だ』って。
『拾ってくれてありがとう。』
・・・少し落ち着いてきた。やっぱりあの子猫はお前だったのか?
『おにいちゃんは気づかんかったと?愛はすぐにわかったとよ。』
まさかそんなことがあるなんて思わないからな。さすが双子の絆だよ。
『もぉおにいちゃんは薄情たい。』
・・・ごめんな。
『まぁ許してあげる。その代わりお願いがあるんだ。愛を・・・愛を頼むたい。』
・・・ん。
『あの日スーパーからの帰り道、近所の神社にお守りを買いに行ったんだ。愛は昔からあんまり体が丈夫じゃなかったでしょ?』
『その帰りに道路に飛び出しちゃったのは、あたしがおっちょこちょいだから。愛が気にすることじゃない。』
『あの子のことだから、絶対に自分を責めてると思うんだ。でもそれじゃダメ。あたしの分まで笑って生きてくれなきゃね。』
『そのためにお兄ちゃんがそばにいて守ってあげて欲しい。』
『・・・時間が来ちゃった。この可愛い鈴付きのお守り置いていくったい。猫のれいなを大事にするんだぞっ。』
・・・れいな!どこいくんだよ!戻ってこいよれいなっ!!・・・
・・・っ!!
俺は布団を蹴飛ばして飛び起きた。
・・・?布団?隣に愛も寝てるし、枕元には猫のれいなもいる。
・・・なんだ夢か・・・。それにしてもリアルかつシュールな夢だったなぁ・・・
「にゃぁ・・・」
ん?ごめんごめん。れいな起こしちゃったかな・・・
ちりん・・・
!!
こ、これは・・・お守り?なんでれいなの首に?首輪だってつけてなかったのに・・・
・・・そうか。やっぱりお前だったんだな。
わかったよ。
愛の心の傷は簡単には埋まらないかもしれない。
でも、いつかきっとれいなの分まで・・・心から笑える日が来るまで・・・俺が守っていく。
この「お守り」に誓うよ。
・・・でも「学業成就」は意味が違うよれいな・・・。
完
いやぁ。ほんとにスレ汚し程度の駄文スマソ。
途中からメタメタだもの。
意味わかんなくなってるし。
明日(ってか数時間後)にはお仕事という状況なので許してください。
↓それでは改めてまして作家さんたちどうぞ〜
│ >15氏
│ 乙でした。途中「俺」に妬いたwけど心温まる良作でしたぞ
↓ 次回作期待しています
54 :
名無し募集中。。。:04/04/10 08:11
ほ
55 :
名無し募集中。。。:04/04/10 11:08
( ^▽^)<ホゼン
56 :
名無し募集中。。。:04/04/10 13:08
( ^▽^)<ホゼン
>>35 続き「けれど時は過ぎ行く」vol.23
雪は、静かに降り続いている。全てが白い世界に塗り替えられようと
していた。僕は君の肩をしっかり抱いたまま、二人で小さな岩場にもた
れかけていた。
失うものが多すぎる気がしていた。所詮、人生なんて、何か、大切な
何かを失っていくだけのものなんだろうか。人生に救いというものがあ
るならば、何故れいななんだろうか。答えなんか見つからない。
だから、僕はただ、このまま君の側にずっといたいって思ったんだ。
君が「独りぼっち」だって感じないように。
「○○・・・・・死ぬのって痛い?苦しい?・・・死んだ後の世界って
暗くて怖いとこ?」
答えの代わりに、僕はより力強く君を抱き寄せた。君ももう喋らずに、
僕にもたれて力を抜いて寄り添っていた。
このままこうして消えていくのも人生か。ふと、そんな風に思った。
この先、きっと君は終わりの瞬間を迎えるまで、様々な治療や、そして
悪化していく体に苦しむだろう。そんな君を見るのは・・・・・
「このまま死んだら楽かな?眠るように全て終わるかな?」
僕の考えを見越したように、穏やかに君は言った。
「ねえ、このままここに置いていって。それくらい聞いてくれても
いいでしょ?」
僕は、君の眼の奥に、強い、抗うことのできない力を感じた。
>>57 続き「けれど時は過ぎ行く」vol.24
「いいさ、気の済むまでこうしていたらいい。実はさ、僕ももう、
独りには疲れたしさ」
うまく言えただろうか?
「いつもの我が儘に比べたら、お安い御用ってやつかな」
「○○・・・・・」
君は、僕の気持ちを感じ取ってくれただろうか?でも、伝わってなくても
いい。僕が、こういう気持ちになれたってことで、君には感謝してもしき
れないくらいだから。
どのくらいの時間が過ぎただろうか・・・・・
あれから、僕らは言葉を交わすことも無く、ただ寄り添ったまま、とても
穏やかで、静かで、そしてなんとも言えないような平和な時間を感じてい
た。
白い世界。そこにいる僕と君。体を覆っていく雪。その感覚。しっかり
と君の事を眼に焼き付けた。そして、ゆっくりと眼を閉じる。
何も聞こえない。感じるのは、もたれている君の体と、君の心。
もう独りにはさせない、もう独りじゃない。うまく呟けたか?
そして、全てが白くなっていくのを感じた・・・・・
>>38 さん、ありがとうございます!次からが最後の部分です。
「15」さん、オツカレサマです!!とても暖かくて素敵な世界観
ですよね。次回作を楽しみに待ってますので。
60 :
名無し募集中。。。:04/04/10 18:35
保全
61 :
名無し募集中。。。:04/04/10 19:35
∋oノハヽ ∋oノハヽo∈
从 ´ ヮ`) (´D` )
(○UU○ ○UU○)
62 :
名無し募集中。。。:04/04/10 20:35
∋oノハヽ ∋oノハヽo∈
从 ´ ヮ`) (´D` )
(○UU○ ○UU○)
63 :
名無し募集中。。。:04/04/10 20:40
スクリプトやめれ
∋oノハヽ ∋oノハヽo∈
从 ´ ヮ`) (´D` )
(○UU○ ○UU○)
65 :
名無し募集中。。。:04/04/10 23:00
ナイススクリプト
>バルバルさん
レスありがとうございます。
駄文の上にむちゃくちゃな展開で申し訳ないでつ。
また・・・書けるかな〜?
>>58 続き「けれど時は過ぎ行く」vol.25
君と語り合う時間は、今の僕には何よりも大切な時間だった。
けれど、いつも時間は足りない。だから僕は、毎日あの坂を歩いて
君に会いに来る。
今日も、いつの間にか時間だけが過ぎていた。
「じゃあ、また明日。れいな、またな」
僕は立ち上がり、歩き始めた。その時、視線を感じて振り返った。
すっかり大人っぽくなっているが、あの頃の面影は消えていない。
「久しぶりだね・・・・・愛」
「5年・・・・・だね」
あの日、僕とれいなは、地元の人々に発見された。その後、れいな
は東京の病院に入り、二ヶ月の闘病生活をおくり、静かに旅立った。
僕は、れいなの希望で、一度も見舞いには行かなかった。
理由は、二人が心の中で分かっていればいいって思っていた。
だから、そのまま愛の前からも姿を消した。
残ったのは、あの日の思い出と、凍傷で動かなくなった左手だった。
でも、それは、れいなが確かにこの世界に生きた証だって思ってる。
だから、動かなくても、それでいいって思っていた。
>>67 続き「けれど時は過ぎ行く」vol.26
「ここの近くに住んでるんだってね」
「ああ。だから毎日れいなのもとに通えるよ。・・・独りって、どうしよ
うもなく寂しいもんだからさ」
「まだ、自分を責めてるんだ、○○君は」
「いや、そうじゃないけど・・・・・うん、うまくは言えないかな」
愛は、小さく頷いた。
僕は、れいなのお墓がある小高い丘を降りた近くに住んでいる。
罪悪感とか、そういうのではなく、ただ、君の側にいて、自分の人生って
やつをもう一度考えてみたかった。
結論は、この5年、まだ出てはいないのだけど。
坂を降りはじめる。僕も愛も無言だ。5年前と、何もかもが変わってし
まったのだろうか。変えたのは、僕なんだろうか・・・・・
「あの・・・・・」
「ん?どうした、愛」
「うん・・・・・これだけは言っておきたくて。○○が姿を消した日から、
これだけは言いたかったの。・・・自分を責めないで・・・そんなの、れ
いなちゃんだって望んでないよ、絶対」
僕は、小さく頷いた。
「○○君の気持ちが、この先いつか落ち着いたら、またさ、前みたいに笑っ
て過ごそうよ。だって・・・れいなの分まで、私も○○君も、沢山笑って、
しっかり歩かなくちゃ」
>>68 続き「けれど時は過ぎ行く」vol.27
愛の言葉は、僕がこの5年、避けてきたことのような気がした。
理由なんて分からないけど、涙がこぼれそうになった。
確かに、今のままでは、もしれいなが生きていたら、きっと僕は君
に叱られただろう。
もう一度、僕は自分の足で歩いて生きていけるだろうか。
少しだけ立ち止まって、空を見上げた。
その時だった。この辺りでは、滅多に振ることの無い雪が舞ってきた。
幻覚だろうか・・・・・
「雪・・・・・雪だ」
愛の声が聞こえる。そして、僕の顔に、冷たい雪が落ちてきた。
思い込みだとしてもいい。この雪が、君からのメッセージだって思った。
君という大切な人は先に旅立った。僕はまだここで歩いている。君が
いなくても、どんなに辛くとも、けれど時は過ぎていく。
あの日の思い出と、君の輝きは決して僕の心から消えることはない。
だから、歩いていこう。君に恥ずかしくないように、しっかりと。
この坂道をくだりきった時から、僕の新しい何かが始まるような気が
していた。まだ先は見えないけど、そんな気がしているんだ。
突然の雪の日に、君が僕に与えてくれた日に、今、そんな事を感じて
いるんだ。
きっと僕は、歩いていける。君のことを胸の中に・・・・・
〜終〜
>>69 これでこの話は終わりです。
レスくださった皆さん、読んでくださった皆さん、
どうもありがとうございました!!
色々ありましたが、なんとか終われました。
>>59 さん、どもです!
>>66 「15」さん、とんでもないですよ。
凄く素敵な作品だと思います。大変かもしれませんが、書ける機会が
あれば、ぜひまた書いて下さい!楽しみにしてますので。
バルバルさん乙でした。
全体のほのぼのとした流れが好きで最後の雪が降ってくるところでうるっときました。
ただ個人的には地元の人々空気嫁感じでしたw
72 :
名無し募集中。。。:04/04/11 03:15
>>67-70 乙でした。すごくよかったです!
自分自身こういった小説に触れる事が初めての経験だったのですが
不覚にも涙してしまいました。非エロとはこんなにもすばらしいものだったのか!
最初「番組の懸賞企画」という出だしに、(オイオイ大丈夫かいな)とも
思いましたが、全くの杞憂。弘法筆を選ばずと言うか、普遍の愛を
見事に描かれましたね。最後愛ちゃん一人にならなくてよかったw
もし次回作も愛れなで思い描かれるようでしたら是非お願いします。
愛愛れなれな保保保全
74 :
名無し募集中。。。:04/04/11 07:42
∋o、
ノノハハヽ
从 ’ー’)ャョ?
75 :
名無し募集中。。。:04/04/11 10:42
∋oノハヽ ∋oノハヽo∈
从 ´ ヮ`) (´D` )
(○UU○ ○UU○)
76 :
名無し募集中。。。:04/04/11 10:43
スクリプト保全止めれ
77 :
名無し募集中。。。:04/04/11 12:44
∋oノハヽ ∋oノハヽo∈
从 ´ ヮ`) (´D` )
(○UU○ ○UU○)
78 :
名無し募集中。。。:04/04/11 12:46
スクリプト保全止めれ
79 :
名無し募集中。。。:04/04/11 14:48
∋oノハヽ ∋oノハヽo∈
从 ´ ヮ`) (´D` )
(○UU○ ○UU○)
81 :
名無し募集中。。。:04/04/11 19:16
名無し募集中。。。
>>71 さん、ありがとうございます。 地元の人々も悪気はなかったって
ことでw 悩んだ展開の部分ではありました。
>>72 さん、ありがとうございます。涙してもらえたようで、嬉しいかぎ
りです。伝わってよかったです! 愛ちゃんは、あの形で最後出す
つもりでした。 次回は・・・スレの様子を見つつな感じで。
どなたかの新作が出るのを願いつつ・・・
良スレ保全
出席番号順で隣同士の愛れな
86 :
名無し募集中。。。 :04/04/11 23:56
ho
ze
n
89 :
名無し募集中。。。:04/04/12 06:28
愛麗奈
90 :
名無し募集中。。。:04/04/12 09:29
|ハ,_ヽヽ
|vV;从
|ハヽo∈
|D`;)
|ハヽo∈
| ヮ´;)
とノ
|
|
 ̄ ̄ ̄ ̄
91 :
名無し募集中。。。:04/04/12 09:31
スクリプト保全止めれ
どうしてここだけだよw懲りんなテメェも
せめてスクリプトの一時間後にしてくれや
93 :
名無し募集中。。。:04/04/12 12:32
|ハ,_ヽヽ
|vV;从
|ハヽo∈
|D`;)
|ハヽo∈
| ヮ´;)
とノ
|
|
 ̄ ̄ ̄ ̄
94 :
名無し募集中。。。:04/04/12 15:32
|ハ,_ヽヽ
|vV;从
|ハヽo∈
|D`;)
|ハヽo∈
| ヮ´;)
とノ
|
|
 ̄ ̄ ̄ ̄
新作募集中。。。
96 :
名無し募集中。。。:04/04/12 18:32
|ハ,_ヽヽ
|vV;从
|ハヽo∈
|D`;)
|ハヽo∈
| ヮ´;)
とノ
|
|
 ̄ ̄ ̄ ̄
97 :
名無し募集中。。。:04/04/12 20:20
やよー
新作キテ━━━━━ヽ川*’ー’)ノヽ从*` ヮ´)ノ━━━━━!!!!
新作読みたいです!!お待ちしてます。
100ゲト、バルちゃんの新作はまだ?
>>100 さん。僕は・・・終わったばっかりですから。
しばらくは他の方が書くほうが盛り上がるでしょうし。
次の書かせてもらうとしても、非エロ(書けないので)&暗め
ですよw なので、様子見つつで。
[15]さんの新作出ないですかね〜。楽しみ!!
>バル様
ありがたきお言葉でつ。が、仕事が忙しくて・・・
構想は練ってるんですがスレチェックしかできませぬ。
今しばらくお待ちくださいっ!
やよやよ!
ほぜんやよー
バルさんの一言でちょっとがんばってみますた。
新作でつ。
一気に半分くらいまで逝った後はまた今度。。。
え?ウソだろ?
それは久しぶりの実家からの電話で始まった。
「今年の夏はあいちゃんとれいなちゃんをそっちに行かせることに決めたからね。母さんと父さんは、愛ちゃんたちのお父さんお母さんと一ヶ月間海外バカンスだから。頼むわね〜オホホホ」
いや、急に言われても…。確かにヒマだけどさ…って頼むわよってオイ!もしもし!?もしもーし!!
ツーッツーッツーッ…
ったく…急にもほどがある。
だいたいあの双子だろ?いっつも二人でケンカしてたイメージしかないぞ?そりゃちっちゃい頃はよく遊んだけど、確か今女子高生だろ?
…女子高生が、二人も、ひと夏一緒に?
ん〜。…まぁ、いいか。
いとこだしね。うん。仲良くしなきゃね。
そう言ったおれの顔はほんの少しニヤケていた。
…あ、暑い。
今年の夏は本当に暑い。しかもなんで駅前ってのはこんなに暑いんだろうね。
なにもこんなに暑い日に上京してこなくたって…
あ、あの二人かな?
あらら?ずいぶんかわいくなったじゃないか。おにーさんはドキドキしちゃうぞ。
おれは愛車(中古)の窓を開けて顔を出した。
おーい!おー…お?おぉ!?
「あいがノロノロしてるから座れんかったたいっ!」
「あたしは指定席取ろうって言ったのに…れいなが自由席にしてその分お弁当豪華にしようって言ったからやよ!?」
「そんなの知らんたい!あーもーあっつい!暑い暑い暑いっ!」
「それからさっきからうるさいの!暑いって言っても涼しくなんないんだから黙ってて!」
おぉ…い。おにいちゃんだよ〜…。
「あいのあほっ!」
「…(怒)」
あぁ…アタマイタイ…。
「今日から一ヶ月お世話になります。あ、これお母さんからお土産です…ってれいな!なにしてんの!ちゃんと挨拶しなきゃ…」
「へぇ〜けっこういいとこ住んでるったいね〜。どれどれ、エッチな本はどこかな?っと…」
「れいなっ!…もう、ごめんなさい。でもホント久しぶり!お兄ちゃんと会うの何年ぶりやろーねぇ。・・・ってれいなっ!」
ん?…あっ!れいな何してんだよ!そこはダメだってっ!
「イシシシシ。見つけちゃった〜」
これが一ヶ月続くのか…アタマイタイ…。
ミーンミンミンミンミーンミーンミーンミンミンミーンミーンミーン…
…うるさい。
今日も朝から暑い。夏が暑いってのは誰が決めたんだろう。まぁだからってどうにかなるもんじゃないけど。
あ、おはよう二人とも。
「いや〜暑くて眠れんかった。東京はなんでこんなに暑いんかな〜。」
「ここは神奈川やよ。」
ミーンミンミンミンミーンミーンミーンミンミンミーンミーンミーン…
「似たようなもんたい。さて、今日はせっかくだからどっか行こ〜よ。」
「朝ごはんもまだなのに…まず顔洗ってきなさいよ。」
「セミよりあいのほうがやかましいったい!朝からガミガミ…」
ミーンミンミンミンミーンミーンミーンミンミンミーンミーンミーン…
…あいもれいなもいいから顔を洗ってきなさい。朝ごはんはパンとコーヒーがあるから、え?あいはコーヒーダメ?えーっと…あ、牛乳あるよ牛乳。なに?れいなオレンジジュースがいい?無いよ!
いいからまずはそれを食べて、それからどこいくか考えような。うん、そうしよう、な、頼むよ…
…あぁもぉアタマイタイ…。
ミーンミンミンミンミーンミーンミーンミンミンミーンミーンミーン…
ミーンミンミンミンミーンミーンミーンミンミンミーンミーンミーン…
さすがに1週間も経つとこの二人にも慣れてきたなぁ。
「おにーちゃん暑いよ〜。」
…れいな、いくらなんでもタンクトップに短パンだけは刺激的過ぎないか?おにーさんだって一応男なんだぞ…。
「そんなカッコしないの!もうちょっとちゃんとしなよ!」
「だって暑いんだからしかたなかろー?あ、そうだ!おにーちゃん海行こうっ!海海う〜み〜♪」
「今日は原宿にお買い物やよ!昨日決めたじゃない!ね?おにーちゃん。」
「う〜み!う〜み!う〜み!」
「…(怒)」
まぁまぁ…。昨日決めたんだから今日は原宿に行こうな。海も今度連れてってやるから、な、ホントだって、約束。ほら、あいも泣かないで、もぉ頼むよ…。
前言撤回。やっぱりこの二人にはかないません。
…あぁアタマイタイ…。
ミーンミンミンミンミーンミーンミーンミンミンミーンミーンミーン…
夏休みの原宿はえらい混みよう。全国から気合入れて遊びに来る場所なんだろうな。
あいもれいなもちょっと緊張してるのかな?
「あそこの店カワイイ〜!おにーちゃん行こっ!」
「あ!クレープ売ってる!食べたい食べたい!」
「ここテレビで見たことあるったい!芸能人ばおらんと?」
「それよりスカウトされたらどーしよー?アイドルデビューやよ!」
…してないみたいだね。まぁいいから迷子にだけはなるなよ。まったく、保育士さんの気分だよ…。
「あい、お腹すいたね!」
「そうだね。おにーちゃんお昼食べない?」
…二人ともテンション上がって欲望のままだな。うん。いいよ。なに食べたい?
「「らーめん!」」
…変なところで双子なんだね。おっけい。ラーメンなら任せておきなさい!旨い醤油ラーメンの店があるん…
「みそやよ!」
「とんこつったい!」
いや…うまい醤油ラー…
「みそだってば!」
「とんこつが食べたい!」
「みそ!」
「とんこつ!」
「みそ!」
「とんこつ!」
…頼むから原宿ラフォーレ前で「みそ!」「とんこつ!」って怒鳴らないでくれ…みんな見てるでしょうが。どっちでもいいよ、旨い醤油はあきらめたから…。
…ほら車来てるよ。ふたりとも危ないからこっちによって…けんかするのもいいけど周り見なさいってば。
…って、あの車こっちに向かってきてないか?運転手何やってんだ?あれ?え?寝てる?
え?ヤバイだろ?こっち突っ込んでくるぞ?ほら二人とも早くよけろって、危ないよ。突っ込んできてるよ?あれ?この映像なんか見たことあるぞ?何だっけ?あぁ101回目のプロポーズだ。
武田鉄也の「死にましぇーん」ってやつ。よくマネしたなぁ。似てないってみんなに言われたっけ。ぴたっと止まったら二人にも見せてやろう。世代的に知らないかな?あれ?でもこの車止まりそうにないぞ?あれれ?
そういえば母さんたち海外旅行ってどこ行ったんだろ?行き先くらい教えてくれてもいいのに。ん?なんで母さんとか思い出してるんだ?なんか周りがスローモーションみたいになってるぞ?
あいもれいなもかなりびっくり顔になってるなぁ。変顔だねそんなに目を開いたら落っこちちゃうよあれ車止まらないあぶないってやばいぶつかっちゃうよ
でもとりあえずふたりはあんぜんなところにいるからだいじょうぶみたいだけどおれはよけラレソウニナイナアブナイッテブツカルヨブツカルブツカルブツ…
― 以上0.04秒 ―
どんっ!!
…アァ…イタイ…
続く。
…とりあえず今日はこんなところでご勘弁を。
後半戦はまた後日でつ。
おやすみなさ愛。
116 :
名無し募集中。。。:04/04/13 07:32
o∈
ノハヽ
从 ´ ヮ`)
(○UU○
ho
>>107-114 新作キタ━━━━━━从#`,_っ´)(’ヘ’#川━━━━━━!!!!
乙です。良い意味で漫画っぽいw東京の暑さがよく出てますね
東横沿線かな?つづき待ってます
>>105 グッジョブ
>>116-117 保全ありがとう
119 :
名無し募集中。。。:04/04/13 09:24
>>102 >>106-
>>115 「15」さん、オツカレサマです!
ナイスアイデア!というか、こういうやり方もありましたか!
3人のキャラがいいですね〜。仕事がお忙しいとこ、ホントに
オツカレサマでした。続きも楽しみに待ってます!
それにしても、なんか勝手書いてしまい、すみませんでした。
でも・・・読みたかったんです!ホントに。
121 :
名無し募集中。。。:04/04/13 11:30
o∈
ノハヽ
从 ´ ヮ`)
(○UU○
122 :
名無し募集中。。。:04/04/13 11:46
スクリプト保全止めれ
>118 さん
キタ━━━━━━从#`,_っ´)(’ヘ’#川━━━━━━!!!!
↑GJ!イメージばっちりでつw
東横沿線…惜しいっ!東海道沿線の海近くのつもりで書いてまつ。
>バルさん
前回いきなりれなたん氏んでたし暗めだったので今回は元気いっぱいにしてみますたw
15もエロは書けませぬのでかんなかんじでつ。
なお(0.04秒)は東○大学物語の村○くんパクリでつ。
みなさんレスどうもありがとうございまつ!
伏線だらけでごちゃごちゃしますたが後半は少しイメージを変えて行きまつので、今しばらくのお付き合いを!
昼休み中の15ですた。
×かんなかんじ
○こんなかんじ
_l ̄l○
125 :
名無し募集中。。。:04/04/13 14:53
o∈
ノハヽ
从 ´ ヮ`)
(○UU○
126 :
名無し募集中。。。:04/04/13 14:55
スクリプト保全止めれ
127 :
名無し募集中。。。:04/04/13 16:55
o∈
ノハヽ
从 ´ ヮ`)
(○UU○
愛れな最後の砦
>>123 「15」さん、仕事乙です。 元気系、いいですよー。
では、僕の次のは、さらにダウナー系でいこうかなとw
0.04秒、ナイスです!!
>>118 さん、はじめて見ました、それ。いいですね!
ところで、愛れな好きの皆さんは、二人のどんなとこが好きですか?
いや、少しでもネタのイメージ膨らませたいなと思いまして。
もしよかったら、教えてください。 長文、失礼しました。
131 :
名無し募集中。。。:04/04/13 20:32
>>129 そうですねぇ、高橋は田中に妬いてて
田中は高橋から貪欲に学び取ろうとしてる
ちぐはぐな感じ。それでいて両者とも
その素振りをあまり見せない。同じクラスだと
まず違うグループに属している事は間違いないですね。
妄想ですけどww
>>130 さん
レスありがとうございまつ。
今回は真剣に練った内容なのでそう言って頂くとうれしいでつ。
>バルさん
おいらの中では高橋は「犬」田中は「猫」でつ。
わかりにくいでつねw
>>131 さん、ありがとうございました。その感じ、分かります!
違うグループに〜、ほんとそんな感じですよねw
>>132 「15」さん、どもです!犬猫に分けるとしたら、それはまさに!
この二人のカラーの違いがうまく合わさるとこに、魅力があるんです
かねぇ。 続き、まってまーす!!
ほぜむ
よーし。
一気に行きまつよぉぉぉ!!
…
…ん…?
…ここ…どこだ?
イテッ!…なんだ?アタマガ…いや、ぜ、全身が…イタイ…。
「…お、おにいちゃん?おにいちゃん!?気が付いたの!?れいな!ほら泣いてないで!おにいちゃん気が付いたよっ!」
「ヴェェェェェン!ぼでぃいぢゃぁぁぁぁん!ヴェェェェェン!!」
…?
「おにいちゃん大丈夫?…よかったぁ…このまま起きなかったらどうしようかと思ったよぉ…。」
「ヴェェェェェン!んっひっく!ヴェェェェェン!」
「ほられいな、もう泣かないの!おにいちゃん大丈夫だから、ね?」
…?
「…おにいちゃん?」
…だ、だれ…ですか?
…というより、ここ…どこです?なんでぼくはここに…えーっと…?
な、なんだ?わからない…!なんでこんな所にいるんですか?何があったんですか!?え!?ぼくはいったいどうしたんだ!?教えてくれませんかっ!!
「!?お、おにいちゃん!?あいやよ?わからないの?いとこのあいやよ!?」
わからない…わからないよっ!?ぼくはどうしたんだ?何があっ…うっ!い、痛っ!うぐぐっ…!!
「た、大変!おにいちゃんが…!だ、だれか!せ、せんせいぃ〜!!」
…何があったんだ?なんで体中が痛いんだ?
……ぼくはいったい…だれ…なんだ?
その後のお医者さんの説明で、ぼくが事故にあったこと、左腕と肋骨が折れていること、頭を強く打っていること、そして…
「あくまで一時的に、ですが…」
…記憶を失っていることを知った。
「頭部への強い衝撃が原因なのですが、幸い体への異常は見られません。あくまで一時的なものと思われますから、落ち着いて、ゆっくり思い出していきましょう。」
…キオクソウシツ。アァ…アタマガ…イタイ・・・
あい…ちゃんと…れいなちゃん…だっけ。さっきはごめん。混乱しちゃって…。
「ううん。いいの。あたしこそ…げ、元気出して!大丈夫!おにいちゃんの記憶はあたしが絶対に元にもど…」
「ヴェェェェェン!ひっくっ!お、おにーちゃ〜ん!れ、んっく、れいなのこと忘れちゃったのぉぉぉ?」
「れいなっ!そんなに騒がないのっ!お、おにいちゃんが…こ、こ、んっく、困ってるじゃな、ひっくっ、じゃない…。」
「思い出してよぉぉ!もうけんかもしないからぁ…家でもちゃんとするからぁぁ!お、お、ぼでぃいぢゃぁぁぁぁん!ヴェェェェェン!!」
「れいな!な、泣かないでっでば…んひっくっ!ヴ、ヴ…」
「「ヴェェェェェン!!」」
…うーん。よくわからないけどなんか記憶が無いのが非常に悪い気がしてきた。
ほら、泣かないで。うん。大丈夫。すぐに直るよ。…だから泣かないで、ね?
「「ヴェェェェェン!!ぼでぃいぢゃぁぁぁぁん!!」」
…大丈夫だってば、ね?…だ、だから、お願い。二人でそんなにしがみつかないで…あ、アバラが…い、イタッ、イタイ…カラ…
「○○さ〜ん。お体の調子はどうですか〜?」
ええ、おかげさまで。
「こんなに可愛い妹さんたちに看病してもらってるんだから、おいらたちの看護なんていらないですよね♪キャハハハ!」
「いやぁん看護婦さん、ちっちゃいのに正直者ったい!」
んっ…ゴホンッ。えーっと…。あ、妹じゃなくって、いとこ…みたい…です。
「…まだ思い出せない?」
…ごめん。あいちゃん。なんか頭の中にモヤがかかってるみたいなんだ。
「ゆっくりでいいやよ。ケガもしてるんだし…ね、れいな。」
「ね、あい♪」
…どうしたの?なんか変な雰囲気だけど…。
「二人で決めたの。あたしたちのケンカが原因でおにいちゃんが事故にあっちゃったから…もうケンカはしないって。ね?」
「そうたい。れいなももうワガママ言わないって決めたんだよ。ね?」
…なんか変な感じ。なんで双子の仲が良いだけなのに違和感を感じるんだろう?
…ちくん…
なんだ?ぶつけたところじゃない…アタマガ…イタイ…。
「やっと退院たい!おにーちゃん早く帰ろ〜!」
「待ってってば!荷物まとめなきゃいけないでしょ?」
晴れて退院になったのはいいけど…まだ、ぼくの記憶は…戻らないまま。
二人ともずっとこんな状態のぼくの看病で疲れたでしょ?
「大丈夫!家に帰ったら懐かしくてすぐ思いだすったい!」
…れいなちゃん。ありがと。
あいちゃんも、ね。二人には本当にお世話になりました。
「やめてよぉ。こうなったらあたしとれいなのこと思い出すまでずーっと一緒にいるからね?」
…ありがとう…ごめんね。
「やっと帰ってきたぁ!」
「ただいまぁ」
…お邪魔…します。
ここがぼくの部屋…。なんとなく懐かしいような…。
「…なんか思い出したと?」
「おにいちゃんはここで4年住んでたんやよ。」
だめだ…ごめん。
あ、で、でも大丈夫!すぐに思い出すよ。うん。
「じゃあこのへんお散歩しようよ!何か思い出すかもしれないよ?」
「賛成!なら海行こう!海海う〜み〜♪」
「海って…一緒に行ってないでしょ!それじゃ意味無いやよ!」
「いーじゃん!う〜み!う〜み!う〜み!」
「れいっ……う、うん。いいね。海。海行こうか(ケンカはだめやよ…)」
ちくん。
…なんだ?
アタマ?いや…ココロガ…イタイ…。
カナカナカナカナカナ…。
ザザ・・・ン
「もうすっかり夏も終わりやね〜。セミの声も変わったねぇ。」
「れいなはあっっつい時に来たかったたい。」
…ごめんね。
「おにーちゃん、さっきからあやまってばっかりたい。」
「そうやよ、せっかく海に来てるんだから、ね。風が気持ちい〜よ〜!」
カナカナカナカナカナ…。
ザザ・・・ン
…うん。たしかに気持ちいい。
この風がぼくの頭のモヤモヤを吹き飛ばしてくれたら…。
「…海見てもダメ?」
「あい!『ダメ?ダメ?』ってしつこいったい!ゆっくり思い出せればそれで…(あ、…けんかはダメたい…)」
「…」
「…」
ちくん。
…ごめんね。ふたりとも。
カナカナカナカナカナ…。
ザザ・・・ン
「「ただいま…。」」
あの後もいろんなところを歩いて回った。
久しぶりに会った駅のロータリー。
みんなで行った焼き肉屋さん。
大騒ぎで花火をした公園。
ゴメン…。
「謝ることじゃないったい。」
「そうやよ。」
…。
「「…。」」
「…あ、お、お腹空かない?あたし一日中歩き回ってお腹ペコペコやよ!」
「そ、そうだね!お腹空いた!」
そういえば今日は何にも食べてないな。よし。ご飯食べに行こうか!なに食べたい?
「「ラーメン!」」
お!いいねぇ。じゃあラーメン食べに行こう!
「みそラーメンが食べたいな〜」
「え〜?とんこつラーメンったい!」
「みそじゃだめ?(ケンカはダメやよ…)」
「とんこつのほうがいいんじゃない?(ワガママはダメたい…)」
ちくん。
どうする?ぼくはいいから二人の食べたいほうでいいよ。
「やだよぉあんなギトギトなの食べたくないよぉ。」
「(カチッ)こっちこそあんなしょっぱいの食べたくなかよ!」
「(イラッ)もう!いっつもれいなのわがまま聞いてるんだからこれくらいいいでしょ!」
「わがまま聞いてなんて頼んで無いったい!なんかあるとすぐ泣くくせに!」
「それは関係ないでしょ!」
「関係大ありたい!」
ちくん。
まぁまぁ…。そんなラーメンでケンカしないで、ね?ほら、別にラーメンじゃなくてもいいんだよ?
「みそが食べたいのっ!」
「とんこつったいっ!」
「みそ!」
「とんこつ!」
「みそ!」
「とんこつ!」
ずきん。
あぁもぉ…アタマイタイ。
?なんだ?この感覚?
・・・ ア タ マ イ タ イ ?
「今日こそおれは旨い醤油ラーメンが食べたい!いいだろ?」
「「!?」」
「…『こそ』?…お、おにいちゃん今『今日こそ』って言ったの?」
「え…?『おれ』って…まさか…れいなたちの事…思い出したと!?」
「…ただいま。…あい、れいな。」
「「…お…お…おに…おにぃいちゃぁぁぁぁん!!ヴェェェェェン!!」」
…ただいま。世界一かわいい僕の頭痛のタネたち。
「アタマイタイ」
〜 完 〜
>>136−138
_l ̄l○ タイトルマチガエマスタ…
いやあ疲れた!
こんな長編書いたの初めてでつ!
読んでくれた方、もし良かったらレスよろしくお願いしまつ。
>>バルさん
これでもうしばらくアイディア無いっすよw
おやすみなさ愛…。
だめだっ!
>>146書き直しでつ!
納得いかなくて寝れまへん!
読んでくれた皆様、脳内削除依頼提出でつ!
>>146 ・・・ ア タ マ イ タ イ ?
…あれ?これって…
ぼくの頭のモヤモヤの中に何か光のようなものが差し込む。
アタマに心地いい痛みが走る。
…今日こそ…
…今日こそ、おれは、旨い醤油ラーメンが食べたい!いいだろ?
「「!?」」
「…『こそ』?…お、おにいちゃん今『今日こそ』って言ったの?」
「え…?『おれ』って…まさか…れいなたちの事…思い出したと!?」
…ただいま。…あい、れいな。
「…『れいな』って、よ、呼んでくれたと?」
「…い、今『ただいま』って言ったの?」
おうっ!『た だ い ま』っ!二人にはずいぶん迷惑かけたね!
「「…お…お…おに…おにぃいちゃぁぁぁぁん!!ヴェェェェェン!!」」
…ただいま。世界一かわいい僕の頭痛のタネたち。
本当に申し訳ないでつ。
あんまり変わりない気もするんでつがそこは15のこだわりってやつで許してやってください。
今度こそ寝まつ。
また明日〜。
153 :
名無し募集中。。。:04/04/14 06:28
>15さん
乙です。いやぁ上手いですね。最後の改訂は括弧の問題?
蜩鳴く海辺のシーンとかよかったです。
小分けにした長期連載で心理描写を掘り下げてもいいんですが
いつ落ちてもおかしくないスレだけに悩むところですよねぇ・・
アイデアを練るだけでも大変だとは思いますが次回作待ってます!
それとゲスト出演の矢口看護士に拍手!
ほ
>[15]さん、オツカレサマでした!前作に続いて、読む側を何か穏やかで温かい
気持ちにさせてくれる、素敵な作品ですね!読んでて気持ち良いです。
ネタ、また浮かんだら、ぜひ読ませて下さい。スレがある限り、待ってます。
[15]さんと、良い作品に感謝です!!
156 :
名無し募集中。。。:04/04/14 09:28
o∈
ノハヽ
从 ´ ヮ`)
(○UU○
娘。の中心で愛れなを叫ぶ
職人さん乙カレー
楽しんで読んでるよ
トンコツタイ! 从#`,_っ´)(’ヘ’#川 ミソヤヨ!
面白い
天使と悪魔
愛への告白が成功した帰り道
思いがけないれいなからの告白
共通の趣味のおかげで意気投合
程なく俺たちは同棲をスタートさせた
愛はれいなのことは知らない。
れいなも愛のことは知らない。
俺は2人のことを何も知らない
1.れいなと俺
「週末は一緒にいられる?」
「ごめん、今週は出張が入ってるんだ」
「最近忙しいのね」
「仕方ないよ。新規店舗だからね。1から教えなければならないし」
「ふーん、主任さんは大変ですねー。」
「れいな、今馬鹿にしただろ」
「してませんよー」
「このやろー」
「キャー」
俺は思わずれいなに飛びついた。
「ゴールデンウイークには温泉にいこうな」
返事を待つ俺の顔にれいなの顔が近づいてきた。
今ベッドの横にはれいながいる。
俺のことを世界一愛してくれている。
たぶん俺も...
2.愛と俺
「お帰りなさい」
全てを忘れさせる可愛い声。
語尾は標準語だがまだ福井訛が抜けないイントネーション。
その場で思わず抱きしめた。
部屋に入ると愛の部屋は珍しく片づいていた。
「お風呂沸いてるから、先に入っちゃえば?疲れとれるやよ」
「そうするよ」
湯船につかっていると
急にドアが開いた。
「愛 何してるんだ?」
「背中流してあげる!さー早よ」
「いいよ。自分で出来るから」
「大丈夫 大丈夫」
「お前が大丈夫でも俺の息子が大丈夫じゃない」
にやにやしながら水面を覗く愛。
「今日も元気でしゅね〜」
愛は息子に軽くキスをした。
思わず愛を抱きしめる俺。
愛が耳元で囁いた。
「れいなちゃんとはもう良い事したの?」
「えっなんの事だ?」
動揺する俺。
「温泉旅行にはあたしも連れてってね」
急におとなしくなる俺の息子
「いつから知ってたんだ?」
「ずーっと前からやよ」
イイヨイイヨー
>>135-152 おつかれいな!
すっげぇ良かった。
俺もこんな想いできるなら記憶喪失になっても良いかも(笑)
167 :
名無し募集中。。。:04/04/14 21:00
>>161-163 乙です。淡々とした感じにぞくぞくw
こっち方面の想像にも意外に堪えるのが愛れななんだよなぁ
168 :
名無し募集中。。。:04/04/14 22:01
o∈
ノハヽ
从 ´ ヮ`)
(○UU○
>>153 さん
レスありがとうございまつ。
カッコもそうでつ。が、なによりあっさりと終わりすぎてしまいますた。
もう少し「おにいちゃん」の記憶の戻り方を引っ張りたかったんでつ。
矢口看護士はもう少しからむ予定だったのでつが…
全体がダラダラしそう&スレ違いになりそうなのですぐ退場させてしまいますた。
…ホントに落ちそうでつね。いつもドキドキでつ。
>>バルさん
ぢつは『その後の3人』のネタがほんの少しありまつ。
がんがれっ!おれっ!w
>>158>>159>>160 さん
ありがとうございまつ!
>>165 さん
ありがとうございまつ!
ラフォーレ前で車に突っ込まないようにw
>>とき さん
高橋の最後の言葉にゾッとしたのはおいらだけ?
皆さん本当にありがとうございまつ!
近いうちに続編をDROPしまつのでお楽しみ(?)に!
初代スレ
>>468 翌朝、目を覚ますと隣に高橋はいなかった。
「あ、おはよ」
リビングではすでに制服に着替えた二人が、出かける準備をしていた。
まるで昨日の夜が嘘のような、いつも通りの朝の光景。
「今日はレッスンだけやけん、あたしは早く帰ってこれるー」
「あたしは十時くらいだと思うから、ご飯食べてて」
準備を終えた二人があわただしく家を飛び出し、おれも仕事へ向かう。
ひょんなことから始まった、この一年間の期限付きの生活。
そんな三人の暮らしも、残りわずか一週間になっていた。
家に帰ると、田中が制服姿のままこたつでテレビを見ていた。
「おかえりー」
田中はうれしそうにこちらを振り返ると、自分の隣を少し空けて無邪気に笑った。
そこに腰を下ろすと、田中がごそごそと寄り添ってくる。
「ご飯なにがよか?」
田中がおれの顔を覗き込みながら聞く。
「何作れるんだ?」
「ぐちゃぐちゃタマゴ」
「他は?」
「……ぐちゃぐちゃタマゴ」
「……じゃあそれで」
渋々そう答えると、田中は満足そうに大きく頷いた。
「じゃあ作るよー! 一緒に」
田中は腰を上げると、おれの手を引きキッチンへ向かう。
おれに米とぎを命じ、田中は冷蔵庫から卵を取り出した。
その卵を片手で割ってみせ、「えへへ」と得意そうに小鼻を脹らませる。
おれは可愛らしく動く制服姿を横目で見ながら、言われた通り米をといでいた。
「あっ」
田中の声が響き、少し間をおいて「まぁよか」と言葉が続く。
振り返ると、素知らぬ顔で卵をかき混ぜる田中。
「ちゃんと殻取れよ?」
「……細かい男やね」
田中は非難の視線を投げてよこすと、菜箸で殻を取り除き始めた。
真剣な顔で殻と格闘する田中に、目を奪われる。
意志の強さを現すような、印象的な大きな瞳。
くっと口角の上がった、幼い唇。
「なに見とーと?」
顔を上げた田中が、口を尖らせた。
腕が、自然に田中を引き寄せていた。
「え?」
驚いた顔の田中を抱きしめ、唇を合わせる。
「ん……」
田中は眉間にしわを寄せ、唇をきつく結ぶ。
その柔らかい唇を、舌で強引に開く。
「ちょ……危ないって」
田中は顔をそらしたが、体を離そうと押し返してくる腕には力が入っていなかった。
もう一度唇を合わせ、舌を滑り込ませる。
小さく開いた歯の間から、田中の口の中をまさぐる。
「はぁ……ん……」
舌で田中の舌を探し、ねっとりと絡ませる。
唾液が音をたてて混ざり合い、田中の呼吸が荒くなった。
「んん……」
熱くやわらかい舌の感触に、理性は弾け飛んだ。
見下ろした制服ごしの胸の膨らみが、やけになまなましい。
左手で田中の胸に触れる。
「あっ……」
大きく開かれた田中の瞳が、じっとおれの目を見つめた。
ざらざらとした冬服の生地の奥に、やわらかい感触があった。
その感触を、掌で弄ぶ。
「はぁ……や……」
田中の口から漏れる息が、熱を帯びていた。
小さな膨らみを、撫でるように確かめたあと、左手に力を込める。
「あっ!」
田中の声が大きく響いた。
左手を下に滑らせ、スカートごしの足に触れる。
太股がわずかに震えていた。
「だ……め」
短いスカートをめくり上げ、内股に触れる。
きめの細かい肌の上で、指先を何度も往復させる。
「はぁ……んっ……」
左手を徐々に上にずらすと、指先が下着に触れる。
下着の上を這わせた指が、田中の中心にたどり着く。下着はうっすらと濡れていた。
布の上から、田中をゆっくりとなぞる。
「あっ! ……んん……」
田中の体がぴくんと跳ね、足元に菜箸が転がった。
指先に田中の湿り気を感じながら、何度も指を上下させる。
「んっ……あ、はぁ……」
下から見上げる田中の視線は、焦点を失っていた。
ちょうどその時、遠くでドアの開く音が聞こえ二人は動きを止めた。
息をのんで、一瞬見つめあう。
足音が近づき、おれはあわててキッチンを出るとこたつへ戻った。
一瞬遅れて、リビングのドアが開く。
「ただいまー。あれ? まだご飯食べてないの?」
「え? ああ、ちょっと帰り遅くてさ」
「ふーん、じゃあ作るね」
高橋はそう言ってキッチンへ入って行った。
「あー! あたしやりますって!」
「田中ちゃんにまかせとくと心配やし。ほら、菜箸転がっとるよー」
キッチンから聞こえるやりとりに、おれは大きくため息をつく。
昨日の夜から始まった三人の微妙な関係。
もしかすると、もう修正はきかないのかもしれない。
初代スレのあれの続きがどうしても気になったので勝手に続けました。
文章は真似てます。初代スレの作者さん、色々すいません。
邪魔だったら流してください。
保守に興奮すな
2作品も始まってた!作者さん、オツカレサマです!
>>169 [15]さん、頑張って!期待してますよ〜
新作ドントコーイ!
>>177 乙です。イイヨイイヨイイヨーw
入浴中に代わる代わる淫行に及んだ羨ましい男の話やね
高橋さんと田中ちゃん
良スレ保全
186 :
名無し募集中。。。:04/04/15 07:50
ニャ
187 :
名無し募集中。。。:04/04/15 09:50
ニャ
188 :
名無し募集中。。。:04/04/15 09:52
スクリプト保全止めれ
スクリプト保全推奨スレで何を言うか
∋oノノハヽ
川*’ー’)<オヒルヤヨー
191 :
名無し募集中。。。:04/04/15 13:55
ニャ
192 :
名無し募集中。。。:04/04/15 15:28
ho
ほじぇ
ノノノノ フワッ
ノノ'" ゚o
川VvV) <ほぜ・・・
/ U つ
し'⌒∪
hohohoho-
>>176 数日後の日曜日、おれは高橋と二人でリビングにいた。
仕事の場所の関係で、田中の帰りは遅いらしい。
あの日以来、高橋と長時間二人きりになるのは初めてだったため、
こたつを挟んで向かい側に座る高橋は、落ちつかない様子で視線も定まらない。
何度も座りなおしては、その度にわざとらしい咳払いをする。
「おれ、風呂入ってくる」
気まずさに耐えかねて席を立つと、高橋が小さく「うん」と頷いた。
おれは重苦しい雰囲気の部屋を出ると、バスルームへと向かった。
頭からシャワーを浴び、髪をぐしゃぐしゃと掻きむしる。
このモヤモヤとした気分も洗い流してしまいたかった。
どれくらいそうしていただろうか。
ドアの開く音に振り返ると、そこには顔を伏せた高橋が立っていた。
「一緒に……入ってもいい?」
「え?」
「……お願い」
高橋の声が震えている。逡巡したあと「わかった」と答えた。
その答えに安堵のため息をついた高橋が、一旦ドアを閉める。
バスルームの照明が消えた。
明かりの消えたバスルームには、曇りガラスごしにうっすらと光りが入ってくるだけで、
その寒々しい室内にシャワーの音だけが大きく響いた。
198 :
名無し募集中。。。:04/04/15 21:19
ミャー
しばらくして再びドアが開くと、バスタオルで体を隠した高橋がゆっくりと入ってきた。
うつむいた頭から垂れた髪が、鎖骨と胸の間で小さく揺れていた。
「……」
高橋が恥ずかしそうに顔を上げ何かつぶやいたが、シャワーの音にかき消され聞こえない。
おれは高橋を引き寄せた。
「あっ……」
シャワーの飛沫が高橋の髪を濡らす。
戸惑った様子の高橋の頬に触れ、唇を重ねる。
あご、首筋、鎖骨と舌を滑らせていく。
濡れたタオルが高橋の体に張りつき、細い体の線をくっきりと浮かびあがらせていた。
タオルを払いのけ、高橋の胸の上に指を這わせる。
形の良い胸の頂点が、堅く尖っていた。
その頂点をゆっくりと唇で包む。
「はぁ……あ……」
高橋の濡れた唇から、吐息が漏れた。
右の乳首を左手で、左の乳首を舌で同時に刺激する。
「んっあ……」
高橋の唇を水滴が伝い、うっすらと開かれた瞳は潤んでいた。
体の線に沿って指先を這わせていき、高橋の中心に触れる。
シャワーのお湯とは違う、ねっとりとした感触が指先に伝わる。
「あっ……」
指先で撫でるように溝をこすると、高橋の体が強張った。
かまわず上下に激しく動かす。
「はぁ……あ、んん……」
溢れてくる熱い液体に誘われるように、指先が高橋の中に埋まった。
「んっ! ああ……」
指の動きに合わせて、高橋の体が小刻みに揺れた。
高橋の中からはさらに液体が溢れだし、指を動かすたびに
ぐちゅぐちゅと濡れた音が聞こえてくる。
「ぅ……や……」
立っていられなくなった高橋は、壁に寄りかかり必死に指を噛む。
体中を濡らし、華奢な肩を震わせるその艶かしい姿に、我を忘れて指を上下させ続けた。
「は……ん、んん……」
次第に高橋は自ら腰を動かし始めた。
高橋の手はおれの腕をつかみ、きつく握ってくる。
息遣いが一層荒くなり、高橋はせつなそうな顔でおれの名前を呼んだ。
「……田中、ちゃんにも……ん……こうしたの……?」
高橋の口から出た言葉に、おれは動きを止めた。
「田中ちゃんにも、したんでしょ……」
その言葉に、おれは一瞬息を飲んだ。
「……なんとなくわかった。最近様子が変だったし」
すがるような高橋の目が、下からおれを見上げる。
「あたしはいいの、好きだから。でも田中ちゃんの事考えると……」
それだけ言うと、高橋は顔を伏せた。
バスルームにはシャワーの音だけが響いていた。
「先、出るね」
高橋はそう言うと、体を流してバスルームのドアを開いた。
「え……」
ドアを開いた姿勢のまま、高橋が力ない声をあげた。
目を大きく見開き、脱衣所の一点を凝視したまま立ち尽くしている。
おれは高橋の後ろに回り、その視線の先を追った。
高橋の肩越しに見えたのは、座り込んで顔を伏せる田中の姿だった。
アイターン!!
>>196-203 乙です。フランス書院を彷彿w
しかしどこかで寂しさの付きまとう愛れな小説・・ (・∀・)イイ!
初代スレのログってどこかにある?
从 ´ ヮ`)人(’ー’*川
209 :
名無し募集中。。。:04/04/16 01:43
ヽ(`Д´)ノ ボッキアゲ!
211 :
名無し募集中。。。:04/04/16 02:56
まさにこれ
ノノハヽo∈
O^ソ⌒とヽ
(_(_ノ、_ソ
保守
214 :
名無し募集中。。。:04/04/16 08:27
ミャー
215 :
名無し募集中。。。:04/04/16 08:28
スクリプト保全止めれ
216 :
名無し募集中。。。:04/04/16 09:27
ミャー
219 :
名無し募集中。。。:04/04/16 10:27
ミャー
220 :
名無し募集中。。。:04/04/16 11:27
ミャー
221 :
名無し募集中。。。:04/04/16 11:33
スクリプト保全止めれ
222 :
名無し募集中。。。:04/04/16 12:27
ミャー
223 :
名無し募集中。。。:04/04/16 13:27
ミャー
224 :
名無し募集中。。。:04/04/16 13:27
スクリプト保全止めれ
225 :
名無し募集中。。。:04/04/16 14:27
ミャー
ho
227 :
名無し募集中。。。:04/04/16 15:27
ミャー
228 :
名無し募集中。。。:04/04/16 15:28
ミャー
229 :
名無し募集中。。。:04/04/16 16:27
ミャー
230 :
名無し募集中。。。:04/04/16 17:27
ミャー
231 :
名無し募集中。。。:04/04/16 18:27
ミャー
232 :
名無し募集中。。。:04/04/16 19:27
ミャー
233 :
名無し募集中。。。:04/04/16 20:27
ミャー
作品щ(゚Д゚щ)カモーンナ!!
235 :
名無し募集中。。。:04/04/16 21:27
ミャー
バルさん新作は?
新規作者さんもキボンヌ!
237 :
名無し募集中。。。:04/04/16 23:07
ミャー
238 :
名無し募集中。。。:04/04/16 23:57
今日はなんもないのか・・・
>>238 もしかしたら夜中杉にうpできるかも…
最近どの「もしも…」スレも静かでつね。
「でつ」「まつ」はやめなさい
仕事終了!
>>236 (15)さん、3つ候補があり、悩んでます。タイミング待ち
>>239 続き、期待してます!
>>240 では普通にw 以後Nに統一。
>>バルさん
仕事乙〜!
新しい作者さん来てくれないかな〜。
いろんなの読みたい。
243 :
名無し募集中。。。:04/04/17 01:38
バッチコーイ
244 :
名無し募集中。。。。。。:04/04/17 01:38
誰か高橋愛ちゃんのお家しらない?
教えてよ、マジ。
そっこー行くから。
245 :
名無し募集中。。。:04/04/17 01:40
福井
246 :
名無し募集中。。。:04/04/17 01:40
福原愛の家なら知ってるんだがなー
寝れない・・・>(15)さん、どもです!
(寝れない人の為の短編)
仕事が終わらない・・・もうあと数時間しかないのに・・・
部屋のドアがノックされた。
「○○〜、お夜食作ってきたたい!」
「食ってる暇なんかないよ!」
苛々してるせいか、思わず声が大きくなっていた。
「・・・ごめん・・・」
机の上に夜食を置き、れいなは無言で部屋を出て行った。
しばらくパソコンに向かっていたが、ふと、夜食のほうに眼を向けた。
どうせ、インスタントラーメンと思っていたが、おにぎりと、味噌汁。
大きさもばらばらで、形もいびつだが、れいなの手作りだ。
おにぎりとは言え、あいつが自分で食事をつくったことなど初めてだ。
味の濃すぎる味噌汁も、いつもはお湯を注ぐだけのものだ。
メッセージカードがあった。
〜いつも遅くまでご苦労様!!○○に頑張って欲しくて、作ってみました。
不味いだろうけど、れいなの愛情はたっぷりだから!れいなはいつでも
○○の味方だよ!〜 不器用な文字がそこにあった。
急いで立ち上がり、寝室に向かった。いない・・・リビングへ・・・
電気を消したリビングに、小さくすすり泣くれいなの声。
「ごめん・・・・悪かった・・・」
返事は無い。
「形はひどいけど、味と・・・そうだな、愛情は最高だったよ」
胸に飛び込んできたれいなを、しっかり抱きとめ、僕らはしばらく、
そのまま抱き合っていた。いつの間にか朝日が差し込んできた。
ふと、今日は会社も休みだ。一日、二人で過ごそう。そんな事を思ったんだ。
〜れいなver おしまい〜
寝れないわ、退屈だわで、思いつきで書いちゃいました。
申し訳ないです! なんとなく、○○を自分におきかえて、楽しめる方は
楽しんで下さいw 簡単な妄想ってことで、ご了承を・・・
さて行くよ〜。
完結編です。
今日で二人の夏休みも終わる。
明日の昼の新幹線で二人は実家に帰らなければならない。
つまり、今日が三人の、この夏最後の夜。
あいの提案で最後の夕食は二人の手作り料理。
「愛情一杯ったい。」
「れいなは料理作れないじゃない。」
「そんなことなかよ!…ぐちゃぐちゃタマゴなら作れるたい。」
「もう…。教えてあげるから、ね?一緒に作るやよ。」
「ここで塩、コショウをして…っと。」
料理上手なあい。
「塩〜コショウ〜♪」
「きゃあああ!れいなっ!それは砂糖〜!」
横で手伝ってるのか邪魔してるのかわからないれいな。
缶ビールを片手に出来上がるのを待つおれ。
きっと『幸せ』ってのはこんなことを言うんだろうな。うん。
うん、うまい。
「ほんと?うれしい!」
「これはれいなが作ったたい!」
…う、うん。あ、た、食べられるよ。見た目はともかく、ね。
愛情いっぱいの夕食を食べつつ、おれたちはいろんなことを話した。
おれが記憶を無くしたのも今ではいい思い出だ。
二人ともヴェェェェン!なんて泣いたりしてたよな。
「言わないでよ〜!」
「そうやよ!あの時は必死やったんやし!」
アハハ…
「あ、そうそうみんな小さい頃のこと覚えてると?あいがおにいちゃんのお嫁さんになるって言ったったい?」
「れ、れいなっ!や、やめてよ!」
覚えてるよ。そのあと「れいなも〜!」ってケンカになったんだよな。あれ?そうだったっけ?
アハハハ…
>>252 覚えてるよ。そのあと「れいなも〜!」ってケンカになったんだよな。
「あれ?そうだったっけ?」
_l ̄l○マタモ脳内削除依頼…
「れいなも飲みたい。」
あれ?れいなお前ビール飲めるの?
「お父さんの晩酌にいつも付き合ってるったい!」
よーし、今日は特別に飲んじゃおうか!
「え、だめやよ!」
まあまあ。さ、一杯どうだ?お?いい飲みっぷりだね。よし、もう一杯…
気が付くとれいなはすっかり酔っ払ってクッションを抱えて眠り込んでいる。
しかたないなぁ。そんなカッコじゃ風邪ひいちまうぞ。
ほら。起きろって…。
ダメか。
じゃあれいな部屋まで連れてくから寝かせてあげてくれる?
「うん。わかったやよ。」
さあお姫様抱っこでお部屋まで参りましょうかね、姫様。よいせっと…
「あっ…」
ん?どうした?
「ううん、なんでもない…」
…れいなは寝ちゃった?
「うん。いびきかいてるよ。ん?なに飲んでるの?」
コーヒー。おれもちょっと飲みすぎちゃったからね。酔い覚まし。
飲む?って飲めないんだっけ。
「…飲む。一口ちょーだい。」
「…ニガイ。」
あはは。じゃあカフェオレにしてあげようか?
ミルクと濃い目のコーヒーを半々にして…っと。砂糖無しで飲んでみな?
「…あ、おいしい。苦くないね。」
だろ?
そういえばさっきどうしたの?
「ん?」
ほら、れいなを抱っこしたとき。何か言おうとしてなかった?
「…ウラヤマシカッタノ…」
え?何?
「ううん。なんでもないやよ。」
「…おにいちゃん。」
ん?
「あたしたち明日帰らなきゃいけないんだよね。」
そうだね。
「寂しい?」
…ちょっとな。
「そっか。」
…ぽろっ。
あいの大きな瞳から涙がこぼれる。
…あい。
「…帰りたくないやよ…。」
「…好き…」
えっ…?
「おにいちゃんが…好き…なの…。」
!! …あい…。
おれは今までにない感情が心を埋めつくしていくことに驚いていた。
…いとしい。
おれは思わずあいの細い体を抱き寄せる。
少し力を入れたら壊れてしまいそうな細い体を、大切に大切に抱きしめる。
「お兄ちゃんと…ずっと…一緒にいたいの…。」
何か細い糸が切れたようにあいの瞳から大粒の涙がこぼれていく。
あの小さかった妹みたいな女の子が、大人になっておれの腕の中で泣いている。
あい…。
その大きな瞳に吸い込まれるようにおれはそっとあいにくちづける。
「…ん…」
ほんの一瞬の軽いキス。
「ひと夏の思いでやね…」
涙でぐちゃぐちゃの顔であいが微笑む。
いや…二人の『タカラモノ』だよ。思い出になんかさせない。
「おにいちゃん…。 …あたしを、お嫁さんに、してくれるの?」
…あぁ。その時まで『タカラモノ』大事に持っててくれよ。
初秋の月明かりが差し込むおれの部屋に、二人の影が長く重なっている。
壊れないように…そっと大切に…二人の気持ちを確かめ合っていく。
「…ん…い、痛っ…」
…だ、大丈夫?
「…うん…平気…うれしいの…」
二人の鼓動が、ひとつに、なっていく…。
チュンチュン…チチチ…
…んんっ。…ふぁあ〜ぁ…朝か。
心地良いだるさが残る体を思い切り伸ばす。んんん〜…ふぅっ。
気付くと隣にあいはいなかった。
キッチンからコーヒーのいい香りが漂ってくる。
おはよう…。
「あ、おはよう。じゃあれいな起こしてくるね!」
パタパタ…。
…。なんか照れるな。
「…オ゙バヨ゙ヴ〜。」
…はい、顔洗ってきなさい。あれは飲ませすぎちゃったかな?反省。
「んん〜…っと。やっと目が覚めたったい。ゴハンゴハンっと…あれ?あいコーヒー飲めたと?」
「…あ、うん。カフェオレ…ならね。」
「…ふーん?」
ん、ゴホン。やっぱり照れる…な。
…お、そろそろ新幹線の時間だ。
忘れ物はないな?母さんたちにもよろしくね。
「うん。本当に楽しかったやよ!」
「また来るったい!」
うんうん。待ってるよ。
プルルルルルル…
「あ、おにーちゃんちょっと…」
なに?…ってイテテテ!ほっぺた引っ張るなってっ!
「あいを泣かしたらただじゃおかんたい。」
…れいな、お前…。
「いくら酔っ払っててもあんな大きな声出してたら起きるったい!あたしの大切なあいを一生大事にすること!いい?」
ちゅっ。
…!!
つねられていたほっぺたに柔らかい感触が触れる。
れいな…。うん。まかせとけよ!
プルルルルルル…
れいな、またな!
「また…また遊びに来るったい!今度は悩殺水着見せちゃるけんね!」
あぁ。楽しみにしてるよ!
…あい。またな。
「…うん。また、ね。」
プルルルルルル…
……に……から。
「え?聞こえないよ?」
…今度は迎えに行くから。タカラモノなくすなよ!
「…うん。うんっ!待ってる!」
…プルルッ 12番線ホームドア閉まります…ご注意ください…
プシュー…
ドア越しに二人の泣き顔が見える。
そんなに振ったら壊れちゃうよってくらい手を振ってるれいな。
涙をボロボロこぼしながらまっすぐおれを見つめているあい。
今年の夏はこれでおしまい。いろいろあったけど…最高の夏休みだったよ!
またな!
おれは自分でも驚くくらい涙をこぼしながら、いつまでも去っていく新幹線を見つめていた。
〜 完 〜
いやぁ終わり終わり。
告白シーンが弱いな〜と反省。
>>258 これがおいらのエロ限界点w
>>249-265 (15)さん、大変オツカレサマでした!やっぱしいいわ〜。
なんか凄くあったかくなれるんですよね。これで完結してしまう
んですねぇ。寂しい。いずれ新作を書いてもらえるのを待ちつつ。
バルバルさんもNさんもよかったですよ
最近エッチ系のスレばかり盛り上がってたんで、ほのぼの系のネタもほしかったところです
268 :
名無し募集中。。。:04/04/17 06:11
>バルバルさん
乙です。もうね、なんかね、それだけで泣けますw
愛ver期待してます
>Nさん
インサートキタ━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━!!!!
乙でした。双子だけどれいなには後ろめたさを感じてない「おれ」が
逆によかったです。囃子方れいな萌えw
お二人ともれいなの無邪気さを実に巧く使ってらっしゃる、凄いです。
269 :
名無し募集中。。。:04/04/17 08:01
れいなは何でもできますもん
愛れな保全
いやぁあいれな明けの仕事はつらい。
>>バルさん
いつもお褒めの言葉ありがとうございます!
ぜひ愛Verお願いします!
>>267 さん
ありがとうございます!
実は
>>258のリアル版も書いたんですがお見せする出来じゃなくて…
>>268 さん
大喜びありがとうございます。
今度はれいなメインも書いてみたいんですが…もう少し待っててください。ネタ切れですw
>>269 さん
ですね。無邪気なんだけど変に大人というか…。
立て続けに駄文3本うpしまして今度こそネタ切れです。
バルさん、他作家さん、よろしくお願いします!
懲りずにNもまた書きます!スレある限り…w
>>267 >>268 さん、ありがとうございます!かえって、あんなのですみませ
んです。夜中のミニコーナー感覚で・・・w
>>271-272 Nさん、大量執筆後の仕事、乙です!寝てないのでは?
駄文だなんて、とんでもないですよ!読み手に温もりを与えて
くれる、素敵な作品ですよ。台詞の使い方が、絶対に素人さん
じゃないなと・・・脚本とか書きなれてますよね?
>>269 さんの言葉に納得でございますw
長文、失礼しました。
274 :
名無し募集中。。。:04/04/17 13:41
レインボーホール中
裏山
ほじょん
277 :
名無し募集中。。。:04/04/17 21:01
クイックシャットダウン回避あげ
278 :
名無し募集中。。。:04/04/17 22:02
犬保全
279 :
名無し募集中。。。:04/04/17 23:01
大保全
280 :
名無し募集中。。。:04/04/17 23:02
犬保全
hohohoi hohohoi hohohoi hoi
>>203 「……田中ちゃん」
高橋が確かめるように声をかけたが、田中は身動き一つしない。
高橋の声も、何かを諦めたかのように静かで、力なかった。
それ以上誰も何も言えず、重苦しい沈黙が流れる。
バスルームから昇る湯気だけが、ただゆらゆらと揺れていた。
「あのね……」
高橋の声に田中がゆっくりと顔を上げる。しかしその視線の先には、おれも高橋もいない。
痛そうに歪んだ顔、きつく結ばれた唇、様々な感情をたたえた瞳から涙がこぼれた。
「あのね……」
高橋も何を言っていいのかわからないのだろう。
口を開いては閉じ、開いては閉じを繰り返す。
高橋の声に小さく首を横に振ると、田中は何も言わず腰を上げ、脱衣所を出て行った。
その間、田中は一度もおれと高橋を見ることはなかった。
翌日からリビングに田中の姿はなくなった。
その日家に帰ると、こたつに高橋だけがぽつんと座っていた。
「おかえり、ご飯は?」
「いらない。……田中は?」
「部屋、だと思う」
たった数日前まではいつも賑やかだったリビングが、悲しいほど静かだった。
いつもこたつで幸せそうな顔をしていた田中の姿がないだけで。
テレビからは無意味な笑い声が虚しく流れていた。
あれ以来高橋の顔にも笑顔はない。
明後日には、高橋と田中はこの家を出て行くことになっている。
やりきれない思いのまま、部屋へ戻る。
隣の田中の部屋からは、なんの音も聞こえない。
夜中に目を覚ますと、喉がひりつくように渇いていた。
水が飲みたい。
夢の余韻にため息をつき、部屋を出る。
暗いリビングのドアを開けると、こたつのいつもの指定席に、小さく丸まった田中がいた。
田中は一瞬こちらを向いて息を飲んだが、すぐにそらしてさらに小さく丸まった。
二人の間で空気が凍る。
明かりもつけずに座っている田中が、壊れてしまいそうに見えた。
「すごいムカついたし、色々考えた」
突然田中が口を開いた。声を聞くのが、ずいぶん久しぶりに感じる。
「でも、このままこの生活が終わるのだけは嫌やけん……」
前を向いたまま、続ける。
「どうしたらよかと?」
押し殺した声が、小さな肩を震わせる。
ずいぶんためらったが、おれはれいなのそばに歩み寄り、その体に両腕をまわした。
田中の泣き声は徐々に大きくなっていき、抱きしめる腕に力をこめた。
どれくらい時間が経ったか、田中の声は少しずつ小さくなっていく。
少し落ちついた様子で鼻をすすりあげると、泣き腫らした顔をゆっくりとあげた。
「れいなのこと、好いとぉ?」
おれは頷く。
「高橋さんのことも?」
おれはしばらく躊躇ったあと、もう一度頷いた。最低なのはわかっていた。
「ん、知っとった」
寂しそうにそうつぶやいた田中は、もう一度おれの胸に頭をぶつけてきた。
「あたしも好いとぉよ、二人とも」
無理して笑った田中を、思いきり抱きしめた。
「痛かよー」
体をよじって逃れようとする田中の首筋に唇で触れる。
「ちょ、なんでそうなると?」
声が耳元で聞こえ、田中はするすると器用にこたつから抜け出した。
おれの目の前で、ショートパンツから伸びた細い足がもぞもぞと動く。
咄嗟に足首を抑えつけ、その小さな膝に舌を這わせた。
今までこたつに入っていた足は、かなり熱をもっている。
「ちょっとー……」
膝から太股へと舌をねっとりと動かし、徐々に舌を内側に進める。
内股の柔らかい肌に、舌がぴったりと吸いつく。
「ん……あ……」
足の付け根に舌を進めると、田中は汗ばんでた。
顔をうずめると、田中の匂いがする。
「は……んっ、あっ……」
舌をショートパンツの中に滑り込ませようとした時、田中に頭を抑えつけられた。
「……それ以上したら、泣きながら高橋さん呼ぶけんね」
田中は顔をしかめて上からおれを見下ろした。
その言葉に、渋々体を離す。
「あー男はアホやねー。色々考えたのが馬鹿みたいやなか?」
田中はそう言って、膝を抱えてため息をついた。
「なんかどうでも良くなってきたたい……」
もうグダグダ・・・
(寝れない人の為の短編 part2)
苛々するだけ、仕事の能率が悪くなっていく。最悪だ。
そんな状態にもかかわらず、愛は、何かとこちらを気にする。
肩叩こうか?お腹空いてない?コーヒー煎れようか?などなど・・・
「頼むから黙っててくれ!」
きつい言い方になっていた。が、今はそんな事気にしてられない。
明日の会議には、この書類を作り終えなくては・・・
パソコンを叩く手を止め、ふと時計を見た。かなりの時間が過ぎていた。
その時、何か背後に気配を感じ、振り返った。
ドアの前に、小さくうずくまった愛が座っていた。眠っているようだが、
全く気がつかなかった。
どうしたものかと、少し眺めていると、体をビクッとさせ、愛がこちらを
向いた。
「あ、ね・・・寝てないやよ。ぜーんぜん、邪魔もしないから。ね、ごめん
ね。こうして、ここでおとなしくしてるから」
声はすっかり寝起きの声だ。必死に笑顔を見せているものの、眠気は隠しき
れてない。
>>285-288 さん、ごめんなさい!途中に割り込んでしまったようで。
こちらが書き込みやめますので、続けて下さい。失礼しました。
お続けになってもよろしいかと
某板より帰還しました。
>>291 続き
「風邪ひくぞ、ちゃんとベッドで寝てろよ」
「寝てないってば。○○がお仕事頑張ってるのに、私だけ寝てるのもなんか
悪いし・・・側にいたいし・・・」
「愛・・・」
「いいからいいから、邪魔しないから、お仕事頑張って!ね?」
そう言われ、再びパソコンに向かう。そうだ、今はとにかく1分でさえ
惜しいのだ。
気がつくと、うっすらと夜が明け始めていた。あ、そうだ、愛は・・・
振り返ると、ドアにもたれたまま、右に左に体を揺らしながら寝ている。
穏やかな寝顔を見ていたら、なんだか苛立っている自分が馬鹿らしくなった。
起こさないよう、静かに愛の隣に座った。その横顔を眺める。
少しして、寝てないやよ・・・・・そんな寝言が聞こえた。
なんだか、そんな愛の気持ちが嬉しくて、僕はそっと愛の頭を肩にもたれさせた。
ほんの少しこうして、愛の温もりを感じていよう。そう思ったんだ。
〜愛ver おしまい〜
>>293 さん、どもでした! 夜中の、こんな妄想シリーズでございましたw
>>282-290 さん、オツカレサマです!割り込み失礼しました。
295 :
名無し募集中。。。:04/04/18 04:12
>>282-290 乙です。身につまされるw
Mじゃないんで軽く失望してみせるれいなに
ちょっぴりショックを受けてみたり…
つづきが非常に気になります。
>バルバルさん
愛ver乙でした。愛ちゃん大人や。素直ないい子。
そうなんですよね、推されてるけど我は弱いというか…
長編も待ってまーすw
>>282-288 乙です。ナイスダメ男ッ!(゚∀゚)bぜひ続きを!
>>バルさん
愛verさすがです。高橋すげぇいい子だな〜w
>>292 ご迷惑をおかけしてしまったようで、申し訳ないです
299 :
名無し募集中。。。:04/04/18 12:07
ほずん&げっと300
(〜^◇^)ほ
やぐっち保全乙
303 :
名無し募集中。。。:04/04/18 20:10
age徳
>>298 さん、わざわざレスすみません。僕がタイミング失敗した事ですので。
お気になさらないで下さい。 いつもドキドキしながら、読ませて
もらってます。今後も楽しみにしてます!
>>296 さん、Nさん、ありがとうございます。長編は、いつでもいけますが、
せっかく官能的な話が盛り上がってるのに、空気ぶち壊しちゃうのが
怖いので、適度なタイミングがきたら、書かせて頂きたいと思ってます。
暗め&悲しい系の作品なので、確実に今の良い空気を壊すかなと。
長文、すみませんでした。
馴れ合いスレになってきたなぁ・・・・・
>>305 馴れ合いか・・ 貶し合いや罵り合いよりはいいんでないかな。
雑談禁止スレじゃないしムリに殺伐としなくてもいいかと。
>>304 気ィ遣い過ぎですよ。作品貼るのに空気読む必要はないかと;^^
バルバルさん的にイヤならしょうがないけど
真意でないなら誤解を招く表現かと思われます
―――んっ
その手は、高橋を愛撫する。
包むように握るように撫でるように掴むように愛撫する。
―――んはぁ
高橋の堅くなった乳首を、指の腹で包み、転がす。
もう一方の手が、流れるように下半身へ向かう。
―――はぁ、あっ
乳首を刺激されるたびに高橋の口から吐息が漏れ、
手が下半身の茂みをまさぐると、その声は更に大きくなる。
―――うわっぐちょぐちょ。エロすぎお前
―――やぁだ
指先が高橋の中心に触れ、それをなぞるように移動する。
焦らすように、苛むように、せめる。
―――もぅ……おね、がい
―――ナニを?
―――んっ……これ
男の笑い声が聞こえ、高橋の中にソレが入っていく。
高橋は耐えるように目を閉じた。
―――ぃ……んんっ!
ソレは、確かめるようにゆっくりと高橋の中をうめていく。
徐々に動きが激しくなり、高橋の体が大きく反応する。
―――キモチイイよぉ
―――どこがいいんだよ?
―――ん、おくぅ……
中をかき混ぜるように動くソレが、ぐっと奥に入り込んだ。
―――んぁっ……もうダメ……
―――おれも
―――ん、ん、ん……イク
高橋は恍惚とした顔で、痙攣したように体を小刻みに震わせた。
だらしなく開かれた唇からは、絶えることなく荒い吐息が漏れている。
―――本気でエロいよな、れーな
―――うるさか。それよか、隣
壁を隔てて田中と男の話し声が聞こえる。
―――興奮させちゃいましたぁ? すいませんねぇ、高橋さん
壁をドンドンと叩く音が響き、笑い声が続いた。
高橋は快感と羞恥に息を震わせながら、ソレを自分の中から抜き、放り出す。
低い音をたててベッドに落ちたのは、高橋の液体でべっとり濡れたピンクのシリコン。
―――高橋さん、あえぎ声でかいですよ? そんなにキモチ良かったとですかぁ?
高橋は枕を引き寄せ顔をうずめ、耳を塞いだ。
後輩の声を聞きながらシタ自分。
耐えがたい屈辱に身をよじる。
―――今度あたし達に高橋さんのオナニー見せてくださいよ
再び笑い声が聞こえ、高橋は枕にうずめた頭を力なく横に振った。
>>307-309 乙です。
オモシロイ!!+不謹慎ながら待ってた、こういう設定!(イジメ&イジメラレ)
読み切り?ああああすげぇ続き読みたい。
バルバルさん長編щ(゚Д゚щ)キャモーーン
./\__,ヘ,
| ノノハヾヽ.
从*´ ヮ`) ニャン♪
彡 γ⌒つつ
(__ノノ
。。
○゚ 。。
゚○
。。
○゚ 。。
゚○
./\__,ヘ, ニャゴニャゴ
| ノノハヾヽ. ファ〜?
从*´ 0⊂ヽ ミ
"(⌒)∪_(⌒)
./\__,ヘ, ゴロゴロニャン?
、∩ | ノノハヾヽ.
(( ⊂'⌒~つ从*´ ヮ`)つ ))
どうして高橋はいつも虐げられる側なんですかね
保
314 :
名無し募集中。。。:04/04/19 09:16
315 :
名無し募集中。。。:04/04/19 09:16
保全
317 :
名無し募集中。。。:04/04/19 14:40
ほ
「遠き明日」
陽の光を浴びながら、思うことは唯一つだけだった。
毎日、その事ばかりが気になって、この何年もの月日を生きてきた。
彼女は、今は何処かで幸せになれただろうか・・・・・
休憩の時間の終わりを知らせる放送が流れる。
周囲の者は、それぞれ、午後の作業場に向けて、素早く移動を始める。
俺は、もう一度だけ陽の光の方を向いて、大きく息を吸った。
やはり、彼女の事だけが気にかかった。
俺と彼女は、同じ国に暮らしていながら、既に、あの日あの瞬間から、きっ
と違う世界で生きることになったのだと思う。
寂しくないと言えば嘘になるが、諦める事には慣れていた。
ただ願うのは、彼女が、以前見せてくれた、周囲の者さえ幸せな気分にさせ
てくれる、素敵な笑顔を取り戻していて欲しい。それだけだった。
作業場の方に戻る。機械を動かす音には聞きなれていた。
仕事も、体に染み付いてきたことだった。苦痛も何も無い。
閉ざされた世界で暮らすことにも慣れた。
もともと、あちらの世界に居場所なんて無かった気がする。
「・・・・・愛・・・・・」
口には出さず、心の中で呟いた。そして、俺は機械を動かし始めた。
この機械を動かすのも、あと少しの時間だった。
>>319 続き
朝食のテーブルには、既に料理が並んでいた。
愛の料理は、朝から凝っている。早くから父との二人暮しが長かったことも
あるのかもしれない。
愛の父親、俺は親父さんと呼んでいるのだが、毎朝のことで、スポーツ紙に
夢中のまま、ついでのように口に料理を運んでいる。
「お父さん!食べるか読むかのどっちかにしてよー」
親父さんは聞こえてないふりをする。このやりとりも、いつもの事だ。
「○○さん、どうぞ」
愛が俺の前にコーヒーを置く。
「ありがとう、愛ちゃん。ところで、れいなは?」
愛の表情が一瞬曇ったが、
「なんか、ぎりぎりまで寝てたいって」
「そうか。ったく、我が儘ばっかしいいやがって」
「駄目だよ、そんな事言っちゃ。ね、皆同じ屋根の下で暮らしてるんだ
から。仲良くね!」
そう言って、自分も席につき、朝食を食べ始めた愛。
平凡な、でも、俺にとってはかけがえのない大切な今の暮らし。
今日も、いつもと同じように、なんら変わりなく始まった。
>>320 続き
愛のことを「ちゃん」付けで呼ぶようになったのは、愛が高校に入った頃から
だったか・・・
それまでは、実の兄妹のように、親父さんに育ててもらってきた。愛も、実の
兄に接するかのように、俺と接していた。
でも、いつからか、どこか照れくささと、俺の中に、自制心が働くようになった。
実際は、血のつながりも何も無いのだ。このままでは、何かいけない・・・と。
朝食が終わり、作業着を羽織り、住居のスペースと隣り合わせになっている作業
場へと向かう。
愛も、素早く片付けを終え、「いってきまーす!」の声と共に、家を飛び出して
行った。
愛の家は、自動車の部品を作る工場を営んでいる。俺はそこの住み込み社員という
とこか。訳あって、ガキの頃からずっとここで暮らしてきた。
小さな町工場だが、俺の仕事場であり、生きる場所であり、ここが全てだと思って
いた。
他に、何十年とここで働く通称源さん。外国人労働者のバトゥ、そして、親父さん
の遠い親戚筋にあたる人の娘だったというれいなという女の子。これが従業員の全
てだ。
皆、どこか癖があるものの、楽しい職場だ。まあ、れいなって娘は、何を考えてる
のか、正直分からないのだが・・・それに、恐ろしいくらい気が強い・・・
源さんとバトゥと軽く声を掛け合い、仕事が始まった。
322 :
bal〆bal:04/04/19 18:04
>>321 続き
仕事に没頭していると時間を忘れる。そんな時だった。
「ばかやろうがぁ!!!」
源さんの機械の音に負けないくらいの怒鳴り声が響き渡った。
振り返ると、源さんとれいなが、作業場の入り口でにらみ合っていた。
源さんはキレたら女相手でも平気で手を出す。それで、3度も結婚に失敗
したと聞いた。
れいなが何かを言い返したらしく、源さんの表情がさらに険しくなっていた。
慌てて、止めに入った。
「ちょっと源さん、どうしたの?落ち着いてよ。おい、れいな、何があった?」
れいなは俺を少し睨み付けると、そのままそっぽを向いた。いつもこうだ。
さっぱり分からない。まともに会話したのも、もしかしたら無いかもしれない。
同じ屋根の下で暮らしていても、れいなだけは、全く別世界で暮らしているかの
ようだった。
「このガキ、一度わからせねーと駄目だ、○○。また遅刻してきやがった。あげく
のはてには、うるせーんだよ、ときたもんだ」
早口の源さんの口調が、いつもの倍速になっている。
「あのさ、れいな・・・」
「うるせーんだよ・・・」小声でそう呟き、れいなは自分の作業台に行ってしまった。
さらに激高する源さんをなだめることで、午前中が潰れた・・・・・
>>306 >>310 さん、どもです。 長編新作です。のんびりやりますので、どうぞ
よろしくです!
>>322 おぉ!待ってましたよ!最新作!これでまた一日の楽しみが出来ました!
自分のペースで、でもガンガン頑張ってくださいw まったり待ってますよ!
325 :
名無し募集中。。。:04/04/19 21:33
>>322 乙。なかなか雰囲気いいですね、期待してます。
>>322 祝!新規連載!
乙です。待ち侘びましたよぉ(⊃Д`)
よかった、これでまたワクワクの日々だ
新連載乙です!
从*´ ヮ`)<ガンバレー
328 :
名無し募集中。。。:04/04/20 01:15
hozen & neruyo
>>329 ノシ
kitai&hohohohozenn
ほ
ニャ
ノノノノo∈
川川从 )ホジェンタイ
(⊃⊂ ) γ⌒ヽ、
| ,つ☆ Y⌒ 目
∪´
川VvV)ほ
335 :
名無し募集中。。。:04/04/20 11:28
〆〃ハハ
∬∬´〜`)y-~~~ほ
337 :
名無し募集中。。。:04/04/20 14:28
>>322 続き「遠き明日」
源さんと揉めた日、就業時間が終わり、れいなはそのまま何処かへ出て行き、
結局、その晩は家に帰ってこなかった。
愛は心配して近所を探し回ったようだったが、俺は、源さんに酒に付き合わさ
れ、立てなくなった源さんを家に送るハメになった。
口では悪態をつきまくるものの、源さんだって、れいなの事が心配でたまらな
いようだった。たしか、同じくらいの歳の娘がいたはずだ・・・・・
「あいつは、何か大きな傷を抱えてるに違いねえよ・・・」
酔うと、ゆっくりになる口調で、俺に何度もそう呟き、○○、お前もちっとは
気にしてやれ。そう言った。
確かに、れいなは心を閉ざしている感じがする。まともに会話さえしてない俺
が言うのも変だが、半年も同じ家で暮らしてれば、何かは感じる。
親父さんは、一度だけ、あの娘の思うとおりにさせてやってくれ・・・そう呟
いたことがあった。理由とかそういうのは、何を聞いても教えてくれなかった。
ほぼ同じ年代の愛とれいなで、こうも違うというのが、俺にはあまり理解でき
なかった。
次の朝、朝食の時にれいなが帰宅した。何か言おうとする愛を制止して、親父
さんはただ、「朝飯はちゃんと食えよ」とだけ穏やかな声で言った。
何かを言おうとしたのか、しばらく立っていたれいなは、少しして、テーブル
に座った。
眼があったが、その眼の奥に何かどうしようもなく暗くて深いものを感じて、
俺は黙って飯を口の運び続けた。
>>338 続き
もうすぐ本格的な夏が始まろうとしていた。
夏には、従業員も皆一緒に、海に泊まりで行くのが毎年の恒例行事だ。
1泊しかしないが、俺達の毎年の楽しみだった。
豪勢な食事に、一流ホテル・・・というわけじゃないが、誰もがその日
を楽しみにしている。大切な行事だった。
仕事が休みの今日、愛に頼まれ、買い物に付き合っていた。
「久しぶりだよね、二人で買い物くるなんて」
「まあな」
「なに〜、楽しくないの?もっと美人な色っぽいお姉さんが良かった?」
「・・・ばーか・・・」
楽しそうな愛。俺は何故か、妙に落ち着かなかった。どこかむず痒い感じ
と、照れくさい感じと・・・・・
愛が手をつないでくる。
「人込み苦手なの。ちゃんと、しっかり握っててよね。迷子になったら泣
いちゃうから」
いたずらっぽく微笑み、俺の手を強く握る。
昔は、こんなこと当たり前だったし、なんとも思わなかった。でも今は・・・
俺は、どうしてしまったのか?手が汗ばむのを感じていた。
愛の楽しそうな横顔が、とても眩しく見えていた。
そんな休日の日。夏が始まろうとしている。そして、その夏が、俺や親父さん
や、愛や、そう、何もかもを変える夏だなんて、思いもしてなかった。
狂った夏・・・・・あの夏が全てを変えてしまったんだ。
>レスくれた皆さん、どうもありがとうございます!
少しでも楽しんでもらえるよう、頑張ります!よろしくです
341 :
名無し募集中。。。:04/04/20 17:28
hoge
さげ
346 :
名無し募集中。。。:04/04/20 22:37
長編期待です!
>>339 続き
夏が始まった。工場の中は、暑さがきつい。
うだるような熱気の中、誰もが黙々と機械を動かしている。
でも、俺は夏が好きだった。別に、俺の人生に何か劇的な事が起こるわけで
はないのに、何か気分が高揚する感じがするからだ。
ガキの頃、夏休みが好きだった感覚が、そのまま残っている感じだ。
愛は、もうすぐ夏休みに入る為、学校が暇になったらしく、ちょこちょこ仕事
を手伝っている。慣れたもので、下手なバイトより仕事が早い。
「なんかね、こうしてると楽しいんだー」
そう言って微笑む愛に、親父さんや源さんも満足そうだ。
バトゥは、日本語の読み書きをたまに教わっているようだ。
れいなだけが、そんな輪から一人離れていた。
どうも、愛ともうまくいかないようだ。愛の方は、何かと気にしているのだが、
れいなは鬱陶しく思っている様子だ。
一度、しっかり話でもしてみようか。そう思った。
「れいなちゃんは、私の事嫌いみたい・・・」
愛が苦笑いをしていた。
源さんの提案で、今日の夜、裏庭で花火をすることになった。
ちょうど良い機会だろう。れいなも、花火の時くらい、歳相応の笑顔でも見せる
に違いない。俺は、作業台の方のれいなを見た。
ジッと機械を見つめ、作業に集中している。どこか影がつきまとう表情ではあった。