最悪だった。愛の買い物に付き合っていて、すっかりれいなとの約束を忘れて
いた。待ち合わせの時間は、とっくに過ぎていた。おまけに土砂降りの雨。
タクシーをつかまえようにも、空車は走ってこない。
僕は、必死に走っていた。傘なんて持ってない。もう、全身ずぶ濡れだ。
そもそも、珍しくれいなの方から誘ってきた。「ねえ、なんか美味しいもん
でも食べにいかんね?おごったるけん、お金は気にせんでよかよ」
なんだか気味悪かったが、最近、元気のないれいなが少し心配だったし、そ
の誘いを断れはしなかった。愛との買い物に付き合っても、時間は余裕がある。
バイト代も入ったとこだし、たまにはゆっくりと話をするのもいいもんだ。
そう思っていた。 が、きずいてみればこのザマだ。
こんな土砂降りの中、1時間も待ってるはずがない。鬼のような形相のれいなの
顔と、無数の罵詈雑言が頭の中を駆け巡っていた。
約束した時の、普段は見せないようなあどけない笑顔。そして、かすれそうな
小声で呟いた「ありがと・・・」そんなれいなの声が、同時に頭の中を駆け巡って
いた。雨は、よりいっそう激しくなってきた・・・
こんな感じのはいかがでしょうか?読んでくださる方がいれば、また続きを
書かせてもらいますので。つまんなかったら、ごめんなさいです。