1 :
名無し募集中。。。:
\ /
\ /
(●)(●)
(●)(●)(●)
\__ (●)(●)(●)(●)__/
(●)(●)(●(●)(●)
__(●)(●)(●)(●)(●)__
/ (●)(●)(●)(●))(●) \
__(●)(●)(●)(●)(●)__
/ (●))(●)(●)(●)(●) \
__(●)(●)(●)(●)(●)__
/ (●)(●)((●))(●) \
(●)(●)(●)(●)
(●))(●)(●)
(●))(●)
3 :
名無し募集中。。。:04/03/18 23:17
愛たんすっげえ可愛いよハァハァ
パンパン
ノハヽ
( *´Д) ノノハヽ |
( つ 川*’ー’) つ|
(( > >( > _ ノつ |
(_) (_) |
4 :
名無し募集中。。。:04/03/18 23:17
∋oノハヽ
/ 川*’ー’)〜♥
/ / (つ/ ) `、ヽ
| | |`(..イ | |
ヽヽ しし' / /
\[愛ニー推奨]/
ヽ、 ____,, /
5 :
名無し募集中。。。:04/03/18 23:29
2時間もたずに落ちてしまったのか
6 :
名無し募集中。。。:04/03/19 00:16
ちょっと目を離した隙に!
落ちんの早過ぎー!
>>1 乙っす!
7 :
名無し募集中。。。:04/03/19 00:16
>>1 乙!
今度は落ちないように気をつけるばい。
8 :
名無し募集中。。。:04/03/19 01:14
’ー’
上げんの、下げんの
どっちが好きなの?
10 :
名無し募集中。。。:04/03/19 03:32
上げんのが好き
じゃ俺は下弦の月でバランサー
12 :
名無し募集中。。。:04/03/19 10:27
ららら
るるる
14 :
名無し募集中。。。:04/03/19 15:42
勃起あげ
15 :
名無し募集中。。。:04/03/19 17:45
職人頼みなおまいら
もっと自分らで楽しめyo!!
ネタ書くのもラクじゃねーんだ
川*’ー’川人(´ヮ `*从
17 :
名無し募集中。。。:04/03/19 18:47
ほっし
俺たちで楽しもうにも・・・なぁ・・
↓どう?なんかない?愛れな的な事
19 :
名無し募集中。。。:04/03/19 21:25
ミスムンの後藤パートを引き継ぐのは愛れなのどっちかだと思う
あ、藤本も可能性あるか。。。
21 :
名無し募集中。。。:04/03/19 22:19
>>20 そこそこ歌えて男装が似合わないメンバーだな
誰だろ?
亀井は男装が似合うというより男だしぃ、小川かな?
れいなキャワ
从 ` ヮ´)人( ’ー’川
強ち強く強かな愛とれいなは手強い
もう一つの愛れなスレのが盛り上ってるな
こっちはsageちんこでゆっくりと職人待ち…
ヒトイネ
ほ
ん
川*’ー’)<保全するやよー
32 :
名無し募集中。。。:04/03/20 11:21
がんばれ
33 :
名無し募集中。。。:04/03/20 12:58
とりゃ
34 :
名無し募集中。。。:04/03/20 14:24
ほ
35 :
名無し募集中。。。:04/03/20 15:24
oノノ人ヽ
从从从 )ホゼン
(⊃⊂ ) γ⌒ヽ、
| ,つ☆ Y⌒ 目
∪´
36 :
名無し募集中。。。:04/03/20 16:24
oノノ人ヽ
从从从 )ホゼン
(⊃⊂ ) γ⌒ヽ、
| ,つ☆ Y⌒ 目
∪´
37 :
名無し募集中。。。:04/03/20 17:24
ノノノノo∈
川川从 )ホゼンタイ
(⊃⊂ ) γ⌒ヽ、
| ,つ☆ Y⌒ 目
∪´
ほぜん乙です
39 :
名無し募集中。。。:04/03/20 18:24
ノノノノo∈
川川从 )ホゼンタイ
(⊃⊂ ) γ⌒ヽ、
| ,つ☆ Y⌒ 目
∪´
40 :
名無し募集中。。。:04/03/20 19:25
ノノノノo∈
川川从 )ホゼンタイ
(⊃⊂ ) γ⌒ヽ、
| ,つ☆ Y⌒ 目
∪´
41 :
名無し募集中。。。:04/03/20 20:25
ノノノノo∈
川川从 )ホゼンタイ
(⊃⊂ ) γ⌒ヽ、
| ,つ☆ Y⌒ 目
∪´
愛れな合唱部
教室の一番後ろの校庭が見渡せる窓側の席に
今日も一人
頬杖をつき無言で校庭を見つめる
黒髪の少女
まるでデジャブを思わせる
その光景
教室では昼食を済ませた生徒達が
各自お気に入りのお菓子やデザートを頬張り
雑誌やプリクラや携帯等を眺め談笑していた。
そんな様子などには目もくれず
溜息を一つつく黒髪の少女。
(はぁ〜昼休みが一番つまらんばい。
なーんもする事がなかけん
休み時間がそーとー長く感じるっちゃ。
それにしても何でやろね?
何で誰もれいなに話し掛けてこんのやろ?
れいなが恐いん?
れいな学校では鬼のTシャツ着よーらんよ?
もしかして、れいながモーニング娘。のメンバーやけん遠慮しよるん?
そーんなこつ遠慮することなかやのに
れいなは気さくなで優しい女の子ばい!
声ば掛けてくれたら、飛びっきりのれいなスマイルで応えちゃるけん!
さー恐れずにれいなの胸ば飛び込んで来んしゃい!
れいなが優しく受け止めちゃるけんね!あははははははっ♪)
妄想に浸りニヤけてる間抜けなれいなの表情は
幸いなことにれいなが校庭側に顔を向けているため
教室の生徒達には見らずにすんだ。
その時、れいなの席から5mばかり離れた場所で
机を囲み談笑していたグループの中の一人が席を立ち
れいなに歩み寄って来た。
「あ、あの・・・・田中・・・・さん」
つづく
キテタ━━━━━ヽ从 `,_っ´)ノ━━━━━━!!!!
社交的な愛ちゃんから始まる物語りも珍しい
つづき楽しみにしてます!
47 :
名無し募集中。。。:04/03/20 23:11
ノノノノo∈
川川从 )ホゼンタイ
(⊃⊂ ) γ⌒ヽ、
| ,つ☆ Y⌒ 目
∪´
ほぜん乙です
長さん安らかに
ほ
愛れな堂本舗
まだ終わらんよ・・・
53 :
名無し募集中。。。:04/03/21 03:29
ノノノノo∈
川川从 )ホゼンタイ
(⊃⊂ ) γ⌒ヽ、
| ,つ☆ Y⌒ 目
∪´
54 :
名無し募集中。。。:04/03/21 04:21
神様仏様スクリプト様
愛れなスレまで救って頂けるとは。ありがとん
55 :
名無し募集中。。。:04/03/21 05:21
´;)ホシュ
56 :
名無し募集中。。。:04/03/21 06:21
´;)ホシュ
58 :
名無し募集中。。。:04/03/21 07:30
´;)ホシュ
59 :
名無し募集中。。。:04/03/21 08:30
´;)ホシュ
60 :
名無し募集中。。。:04/03/21 09:30
´;)ホシュ
62 :
名無し募集中。。。:04/03/21 10:30
´;)ホシュ
63 :
名無し募集中。。。:04/03/21 11:30
´;)ホシュ
64 :
名無し募集中。。。:04/03/21 12:30
´;)ホシュ
どっちもつまんなそう
面白いじゃん
「あ、あの・・・・田中・・・・さん」
(へっ!?)ドキッ
ハッと我に返り、声がした方向へ顔を向けるれいな。
目の前には顔は憶えてはいるが
名前は覚えてはいないクラスメイトが立っていた。
その顔は青ざめ、少し震えているように見えた。
明らかにれいなに対して緊張と畏怖の念を抱いているのが分かる。
だが
このクラスメイトよりも強い緊張と畏怖の念を抱いているのが
このクラスメイトの目の前にいる黒髪の少女である。
「あ、ご、ごめんね休んでるところを・・・・・あ、あのね・・・・・」
(な、な、何ね〜〜!?れ、れいなに何か用ね〜〜!?)ドキッドキッドキッ
「しゃ、写真を一緒に撮りたいんだけど・・・・む、無理かなぁ?」
(しゃ、写真ーー!?れ、れいなと写真ー!?)ドキッドキッドキッドキッドキッドキッ
クラスメイトの右手にはカメラ付き携帯電話が握られていた。
「あ、あのね私・・・・友達と写真を撮るのが趣味なんだ・・・・だから
田中さんさえ良ければ・・・・一緒に・・・その・・・あの・・・・」
(と、友達ー!?れいながーー!?・・・ハッ!そ、そうっちゃ!
今度クラスの友達と一緒に撮った写真ば見せちゃるけんねって
高橋さんに嘘ば言うたんやった!ぜ、絶好のチャンスっばい!
しかも向こうからやって来てくれよった!
い、い、言うばい!「ええよ♪」って、飛びっきりのれいなスマイルで!
「一緒に写真ば撮ろうね♪」って爽やかに応えるばい!)
ドキッドキッドキッドキッドキッドキッドキッドキッドキッドキッドキッド
「ごくり」と唾を飲み込み、クラスメイトを見つめ
真一文字に重く閉ざしていた口を開くれいな。
「ごめんね写真とかサインって事務所に禁止されてんの」
(だーーーーー!!何ば言いよっとかーーれいなーー!?)
「変な雑誌とかに送られても困るしさ」
(あぁーーーー!確かにアノ雑誌に載ったときは困ったばい!)
「ネットやオークションに出されても困るしさ」
(ち、違う!この人は絶対そんなことせん人やと思う!)
「OK?」
(うげーーーーー!!何ねーー「OK?」って!?れいな外人かっちゅーねん!!
しかも英語2のくせに!!アホのくせにーーーーー!!)
心の中で悶絶するれいな。
「・・・・・・う、うん分かった・・・・あの
ごめんね何か無理言っちゃって・・・・
私あんまり芸能界のこと知らないから・・・・あははっそうだよね!
うん、困るよね・・・・・・・ごめんね田中さん」
クラスメイトは努めて平静を装い、明るく笑顔を振る舞っていたが
作り笑顔なのはれいなにも分かった。
「あ、あの・・・・今出てる娘。の新曲いいね
この間カラオケで歌っちゃった!60点だったけど
あはははっ音痴なんだ私・・・・・・・あの・・・・
・・・・・・・・・じ、じゃあ・・・・ごめんね」
れいなの冷淡で高慢な態度にも
笑顔で受け止めていたクラスメイトであったが
踵を返し、れいなに背を向けた瞬間に見せた
寂しげな横顔を、れいなは見逃さなかった。
(傷付けた・・・・泣きそうな顔しちょった・・・・れいなのせいや!
れいなが素直や無いけん!れいながアホやけん!ええ人やったのに!
せっかく、れいなに話しば掛けてくれよったのに!
一緒に写真ば撮りたかったのに!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・友達ば欲しかったのに・・・・・・・)
つづく
72 :
名無し募集中。。。:04/03/21 13:35
>>67-71 乙。
>(あぁーーーー!確かにアノ雑誌に載ったときは困ったばい!)
ワロタ
73 :
名無し募集中。。。:04/03/21 14:35
´;)ホシュ
74 :
名無し募集中。。。:04/03/21 15:36
´;)ホッチュ
75 :
名無し募集中。。。:04/03/21 16:36
ノノハヽo∈
从 ;` ヮ´;)アノ・・
/ ノハハヘヽ
l (’ー’*川 <みんなさようなら
ヽ、_ フづと)' 福井に帰る前に保全しときます
人 Yノ
(( し(_)
76 :
名無し募集中。。。:04/03/21 17:37
Λ_Λ
ノノハヽo∈ ギャーッハッハッハッ!
o/⌒从 ;` ヮ´;)つ <保全しなきゃ落ちそうたい!!
と_)__つノ ☆ バンバン
77 :
名無し募集中。。。:04/03/21 18:08
>>67-71 乙っす!
今日中に続きが見れるのでしょうか?
期待してます!
俺いまから出かけて帰りが遅くなるんで
みなさん落ちないように保全お願いしまーす
78 :
名無し募集中。。。:04/03/21 19:09
ノノノノo∈
川川从 )ホゼンタイ
(⊃⊂ ) γ⌒ヽ、
| ,つ☆ Y⌒ 目
∪´
79 :
名無し募集中。。。 :04/03/21 19:35
保守。
職人さん頑張ってください。
80 :
名無し募集中。。。:04/03/21 20:09
ノノノノo∈
川川从 )ホゼンタイ
(⊃⊂ ) γ⌒ヽ、
| ,つ☆ Y⌒ 目
∪´
81 :
名無し募集中。。。:04/03/21 21:09
ノノノノo∈
川川从 )ホゼンタイ
(⊃⊂ ) γ⌒ヽ、
| ,つ☆ Y⌒ 目
∪´
最悪だった。愛の買い物に付き合っていて、すっかりれいなとの約束を忘れて
いた。待ち合わせの時間は、とっくに過ぎていた。おまけに土砂降りの雨。
タクシーをつかまえようにも、空車は走ってこない。
僕は、必死に走っていた。傘なんて持ってない。もう、全身ずぶ濡れだ。
そもそも、珍しくれいなの方から誘ってきた。「ねえ、なんか美味しいもん
でも食べにいかんね?おごったるけん、お金は気にせんでよかよ」
なんだか気味悪かったが、最近、元気のないれいなが少し心配だったし、そ
の誘いを断れはしなかった。愛との買い物に付き合っても、時間は余裕がある。
バイト代も入ったとこだし、たまにはゆっくりと話をするのもいいもんだ。
そう思っていた。 が、きずいてみればこのザマだ。
こんな土砂降りの中、1時間も待ってるはずがない。鬼のような形相のれいなの
顔と、無数の罵詈雑言が頭の中を駆け巡っていた。
約束した時の、普段は見せないようなあどけない笑顔。そして、かすれそうな
小声で呟いた「ありがと・・・」そんなれいなの声が、同時に頭の中を駆け巡って
いた。雨は、よりいっそう激しくなってきた・・・
こんな感じのはいかがでしょうか?読んでくださる方がいれば、また続きを
書かせてもらいますので。つまんなかったら、ごめんなさいです。
>>82 いいよ!続けてくれ!このスレの命ある限り!
息切れも激しく、普段、運動なんかと無縁の僕は、無様にも水溜りに頭から
突っ込んでこけた。自己嫌悪と、れいなへの申し訳ない気持ちで、なんだか
胸が苦しくて、涙が出そうだった。 待ち合わせは、大きな噴水がある公園
の噴水前。そこは、れいなと暮らし始めて、初めて一緒に訪れた場所だ。れい
なの方からここを指定してきた。だが、雨宿りするような場所も無い所だ。
1時間以上も待ち合わせから過ぎているのに、そんな場所でずぶ濡れになって
待ってるわけがない。国民的人気アイドルと、単なるバイト暮らしの同居人。
このあたりが、この生活の潮時なのかもしれない。でも、そんな事を思うと、
今までの色々なれいなとの日々が脳裏を走った。着替えの最中に部屋に入って
しまった時の半端なく怒ったれいな。はりきって料理を作ったはいいが、どれも
真っ黒こげの仕上がりの時の苦笑いのれいな。深夜一人リビングでダンスレッスン
に励む輝いた表情のれいな。笑顔、怒った顔、照れ笑い、落ち込んだ表情。いろんな
れいなが僕を見つめていた。不意に、自分の中に、そう、心の奥底に自らしまい、
鍵をかけていた気持ちが溢れそうになっていた。「・・・れい・・・な・・」
僕にできることは、とにかく約束の場所へ行き、この気持ちを確かめること
だけだと思った。たとえ、無残にこの想いが散ったとしても。そう、叶うはずなど
ない思いなのだから・・・
83さん、ありがとうございます。とりあえず、続きです。
(・∀・)イイヨイイヨ!
>半端なく
口語は極力避けたほうがいいかも、です。あ、気にしないで。
しなやかに保全
88 :
名無し募集中。。。:04/03/22 00:12
ほ
(82→84の続き)
雨は更に激しさを増し、先を見るのも辛いくらいだ。転倒した時に打ち付けた
膝が痛む。それでも、とにかく走った。公園の中に入り、噴水を目指す。誰一人
公園の中にはいないようだ。大きな噴水。本当は、ここから楽しい時間が始まる
筈だったのだ。全ては僕の犯した失敗だと思う。ゆっくりと噴水に沿って歩く。
どんな気持ちで、れいなはここに立っていたのだろうか・・・
一周して立ち止まったとき、ふと、背後に気配を感じた。振り向くのを、一瞬
ためらったが、ゆっくりと振り向いた。れいなの姿。全身、これ以上は無いとい
うくらい雨に濡れ、服も、靴も、バッグも、何もかもがよれよれになっていた。
言葉が出なかった。何か言わなくてはならないのは分かっていたけど、喉に言葉
が引っかかり、頭の中がぐちゃぐちゃになってしまい、何も言葉が出せなかった。
れいなは、ただ、ジッと僕を見つめている。その瞳の奥の感情は見えない。
「ず・・・・ずっと・・・待ってたのか?・・・」
ゆっくりと、れいなが頷く。表情には、やはり何の感情も見えない。
「あ、あの・・・・れいな・・・・・」
気の効いた台詞どころか、真っ先にお詫びの言葉さえ出せない。つくずく情けな
かった。「やっぱり、愛ちゃんがよかね・・・わかっとったけど・・・」
それだけをか細い声で呟き、ほんの少しだけ口元に笑みを浮かべ、れいなは
走り去った。一度も振り返ることなく。その背中が、いつもより、余計小さく見え
た。僕はただ、その場に立ち尽くしていた。れいなの言葉と表情が、ただ僕の中に
残っていた。
85さん、アドバイスありがとうございます。とりあえず今回はこの文体、我慢して
くださいませ。もっと上手く書きたいのですが、なかなか・・・
91 :
名無し募集中。。。 :04/03/22 00:53
(89の続き)
どれくらい街を彷徨っただろうか。身も心も疲れ果て、朝方家に戻った。
そんな僕を寝ずに待っていてくれた愛が出迎えてくれたが、何も説明する
事もできなかった。 れいなは、ずぶ濡れのまま帰宅したが、何も言わず、
そのまま部屋に閉じこもってしまったそうだった。
心配する愛をよそに、僕は部屋に戻った。途中、れいなの部屋のドアノブ
をまわしたが、鍵がかかっていた。いつもは、鍵なんかかけないのに。
ベッドに横たわり、公園でのれいなの言葉を何度も想い返してみる。
僕は、れいなの大切な何かを、きっと踏みにじってしまったのかもしれない。
ほんの気まぐれの誘い。そんな風に思っていた。・・・いや、そう思おうと
していた。そうじゃないと、自分の心の奥底に芽生え始めた気持ち、それに
はっきりと気がついてしまいそうだったから。気がつくのが怖かった。そう、
僕は逃げたのだ、本当の気持ちから。傷つくのが怖いから。後で、辛い思いを
するのが嫌だから。でも・・・・でも・・・
れいなは、全身を包む悪寒と猛烈な痛みにうなされていた。ずぶ濡れのまま
服も着替えずベッドに潜り込んだ。どうせ私なんか誰にも気にもしてもらえな
いたい。私が死んでも、泣いてくれる人はおらんと。あいつはアホたい。あんな
奴・・・意識が遠のいていく。そんな中、無意識に○○(好きな名前で)の名を
呼んでいた・・・・・
90&91さん、ありがとうございます。スレが落ちなければ、最後までいきたいなと。
今で半分くらいのつもりです。
ho
れいなに写真を断られたクラスメイトは
肩を落としグループの輪の中に戻ってきた。
「駄目だった・・・・」
「やっぱなぁ〜〜田中さん怒ってた?」
「ん・・・んん・・・分かんない」
「やっぱ写真がマズかったんだよ!だから私言ったじゃん
普通に話し掛けた方がいいって!」
「田中さんプリクラ撮るの好きだって雑誌に書いてあったから
いいかなぁって思ったんだけど」
「やっぱ、カラオケに誘った方が良かったんだよー!」
「いや、好物の焼き肉に誘った方が良かったんじゃ?」
「そんなお金ないっつーの!」
作戦の失敗原因を究明しあう少女達。
「友達欲しくないのかなぁ田中さん?」
「私らが一般人だから?」
「そ、そんな人じゃないよ田中さんは!」
れいなに写真を断られた少女が声を荒げる。
「何であんたに田中さんの事が分かんの?」
「テレビや雑誌でしか知らないくせに!」
「そ、そうだけど・・・・でも田中さん、きっと寂しいんだと思う」
「え?」
「本当は友達が欲しいんだよ。みんなと笑いたいんだよ。
だって田中さんがこのクラスに転入してきてから
田中さんの笑った顔を見た事のある人ってこの中にいる?」
「い、いや・・・・ない」
「私も・・・・」
「私も見たことがないよ・・・・田中さんの笑顔。
いつも校庭を眺めてる寂しい横顔しか・・・・」
れいなとの友好関係の構築に失敗した少女達は
まるで通夜のように暗く落ち込み
誰も口を開こうとはしなかった。
その時だった
「ギガアアアッ!!」
静寂を切り裂く旋盤機のような鈍い音が
少女達の耳をつんざく。
反射的に「びくっ!」っと体を跳ねらす少女達。
驚き顔を上げ、音のした方向へ一斉に顔を向ける。
その視線の先には少女達を睨み立つ
顔面蒼白なれいなの姿があった。
つづく
97 :
名無し募集中。。。:04/03/22 09:59
小説どっちも頑張れ
98 :
名無し募集中。。。:04/03/22 11:42
うきゃ
なかなかおもろい、二人ともガンガレ
ホゼン
100 :
名無し募集中。。。:04/03/22 13:25
Λ_Λ
ノノハヽo∈ ギャーッハッハッハッ!
o/⌒从 ;` ヮ´;)つ<1時間誰もいねぇたい!!
と_)__つノ ☆ バンバン
どっちもガンバレ
102 :
名無し募集中。。。:04/03/22 14:53
>92
性的な描写は無くて良いので、思いっきり抱きしめたりする純愛もので。
れいなが痛がるくらい、思いっきり抱きしめる。
抱きしめる愛の力は僕もびっくりするほどだ!
って感じが良いな。
改行したほうがいいんじゃない?
(92の続き)
結局、れいなは急性肺炎になり、1週間の入院をした。その間、愛は仕事
の合間にも、せっせと見舞いに行き、身の回りの世話をしていた。僕は、3度
ほど病室に行ったのだが、れいなは視線さえ合わせようとはしなかった。自業
自得とはいえ、正直、いたたまれなかった。
「あの日、なにがあったの?」何度も愛に問いかけられたが、いつも苦笑いで
ごまかすだけだった。
愛とも、どこか気まずい雰囲気が流れるようになっていた。そうしている内
に、すっかり回復したれいなが退院して、我が家に戻ってきた。
3人で囲む食卓に、以前のような会話もやりとりも無かった。ただ、冷え切
った空気が流れていた。そして、それをなんとか壊そうとする愛のフォローも、
どうしようもない空回りにしかならなかった。
そんな時間が1週間程流れたとき、思い切ってれいなに声をかけた。
「なあ、れいな。ちょっと話したいことがあるんだけど」
じっと僕に視線を送ってくるれいな。まともに互いの顔を見合ったのは、あの
日以来だろうか。
「やることがたまってて忙しいけん、後にしてくれる」
そう呟くと、背を向けて部屋に戻ろうとした。思わず、れいなの細い腕を掴ん
でいた。このままじゃ、何も変わらない。終わることさえできない。そんな想
いが、行動として先にでていたんだ。
102さん、そこ悩んでたんですよ。エロ系じゃないと、盛り上がらないのか
なぁって。今回は、純愛というか、そういうのじゃなく、切ない系でいきますが。
レスつけてくれた皆さん、ありがとうございます。「花」作者さん、お疲れ様で
す。今後の展開、楽しみです!
(・∀・)イイ!
いいよ!切ない系実にいい!つづき楽しみにしてまつ
(104続き)
「離さんね!」
れいなの表情が強張っていた。
「とにかく、話を聞いてくれよ。誤りたいこと、言いたい事が沢山あるんだ!」
「れいなちゃん、何があったかわからんけど、とにかく話をしたら?ずっと
様子おかしいから、気になってたんやよ・・・」
しばらくの沈黙が、部屋の空気を満たしていた。重い空気・・・・・
「さて、ちょっとお夜食の買い物でもしてくるやよ」
そう言うと、愛はさっさとリビングから出て行った。その時、一瞬僕の方を
向いたその表情は、どこか寂しげで、今まで見たことがない愛の表情だった。
れいなと二人、リビングに立ったままだった。
「いいかげん、腕、離してよ」
「ご、ごめん・・・」
れいなは、そのままソファーに座った。視線はテレビの方を向いている。
「あの時は・・・ごめん・・・本当に悪かったと思ってる。謝ってすむとも
思ってないけど。肺炎までこじらせてしまったし・・・とにかく、謝ってお
きたかった。ずっと、いつ謝るか、そればかり気になってた」
「私の事は心配せんかった?」
「いや!、そんな・・・勿論一番れいなの体調が心配だったさ。嘘じゃない」
一瞬だけ、僕の方を向いたれいなだったが、再びその視線はテレビの方を
向いてしまった。
何か、もっと何か言うべきことがあるはずだった。一番大切な何か・・・
愛は、玄関を出てドアを閉めると、閉めたドアにゆっくりともたれかかった。
「・・・はぁ・・・」
深いため息が出た。いつもそうだった。自分の気持ちは押し殺し、人の気持ち
ばかり優先させてしまう。だから、いつも損な役所ばかりを掴んできた。
「私の本当の気持ちは・・・・・」
れいなと○○の話の内容は見当がつく。そして二人の本当の気持ちも。
そして、自分の気持ちは一番、痛いくらいに分かっていた。
寂しそうに少しだけ微笑み、愛はその場を去った。
107 :
名無し募集中。。。:04/03/22 17:21
Λ_Λ
ノノハヽo∈ ギャーッハッハッハッ!
o/⌒从 ;` ヮ´;)つ<1時間誰もいねぇたい!!
と_)__つノ ☆ バンバン
po
109 :
名無し募集中。。。:04/03/22 18:22
Λ_Λ
ノノハヽo∈ ギャーッハッハッハッ!
o/⌒从 ;` ヮ´;)つ<1時間誰もいねぇたい!!
と_)__つノ ☆ バンバン
110 :
名無し募集中。。。:04/03/22 19:23
Λ_Λ
ノノハヽo∈ ギャーッハッハッハッ!
o/⌒从 ;` ヮ´;)つ<1時間誰もいねぇたい!!
と_)__つノ ☆ バンバン
111 :
名無し募集中。。。 :04/03/22 19:28
112 :
名無し募集中。。。:04/03/22 20:10
ニャー
113 :
名無し募集中。。。:04/03/22 21:12
Λ_Λ
ノノハヽo∈ ギャーッハッハッハッ!
o/⌒从 ;` ヮ´;)つ<1時間誰もいねぇたい!!
と_)__つノ ☆ バンバン
KCIA
115 :
名無し募集中。。。:04/03/22 23:03
ずばっと
117 :
名無し募集中。。。 :04/03/23 00:05
Λ_Λ
ノノハヽo∈ ギャーッハッハッハッ!
o/⌒从 ;` ヮ´;)つ<1時間誰もいねぇたい!!
と_)__つノ ☆ バンバン
118 :
名無し募集中。。。:04/03/23 00:05
Λ_Λ
ノノハヽo∈ ギャーッハッハッハッ!
o/⌒从 ;` ヮ´;)つ<1時間誰もいねぇたい!!
と_)__つノ ☆ バンバン
川*’ー’川<むぃむぃ
川*’ー’川<むぃむぃ
121 :
名無し募集中。。。:04/03/23 02:46
うちは極悪非道のageageれいにゃ!
今日もネタもないのにageてやるからにゃ!
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧∧ age age
(*´ ヮ`) age
〜( _uu' age
从*`,_っ´)<むいむい
123 :
名無し募集中。。。:04/03/23 02:49
Λ_Λ
ノノハヽo∈ ギャーッハッハッハッ!
o/⌒从 ;` ヮ´;)つ<4時間誰もいねぇたい!!
と_)__つノ ☆ バンバン
从*`,_っ´)<むいむい
(106続き)
れいなは相変わらずテレビの方へ視線を向けたままだ。僕の方を見ようとさ
えしない。怒ってもいないし、笑ってもいない。何の感情も持ち合わせていな
いかのようだった。でも、細くて小さなその体は、何故かいつも以上に小さく
見えた。
不意に、どうしようもなくれいなを抱きしめたくなった。とても切なかった。
ある日突然始まった、3人での同棲生活。夢のようでもあり、夢は夢のまま、
一年が経てば終わるはずだった。そして、また何ら変わりのない退屈な毎日が
やってくるはずだった。でも、いつからか、僕の気持ちは・・・・・
「怒るのは当たり前だと思う。許してもらえるとも思ってないよ。でも・・・」
沈黙・・・・・
そして、しばらくして、れいなが僕のほうを向いた。
「・・・でも?・・・」
その強い眼差しが僕を見つめてくる。決して、怒った視線ではない。そう、そ
んな自分てものをしっかり持った強い眼。そこに僕はいつしか惹かれていった
んだ。
「やっとこっちを向いてくれたね。うん・・・でも、ちゃんとれいなの顔を見
ながら謝りたかった。そして・・・」
さらにれいなは僕を見つめてくる。
「そして?」
この瞬間が続けばいいと思った。でも、いつか終わりが来るならば、自分か
ら終わらせるほうがいいって思ったんだ。そして、彼女の強い眼差しが、その
決断の勇気を与えてくれた。
105&111さん、ありがとうございます。なんか時間の問題で落ちそう
な気がするのですが・・・残ってる限り、書かせてもらいますので、よろし
くです!しかし、確かに誰もいねえたい・・・
126 :
名無し募集中。。。:04/03/23 07:57
Λ_Λ
ノノハヽo∈ ギャーッハッハッハッ!
o/⌒从 ;` ヮ´;)つ<2時間誰もいねぇたい!!
と_)__つノ ☆ バンバン
127 :
名無し募集中。。。:04/03/23 07:58
川*’ー’) <ここにおるで
128 :
名無し募集中。。。:04/03/23 10:22
Λ_Λ
ノノハヽo∈ ギャーッハッハッハッ!
o/⌒从 ;` ヮ´;)つ<2時間誰もいねぇたい!!
と_)__つノ ☆ バンバン
129 :
名無し募集中。。。:04/03/23 11:22
うちは極悪非道のageageれいにゃ!
今日もネタもないのにageてやるからにゃ!
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧∧ age age
(*´ ヮ`) age
〜( _uu' age
>>125 乙です。オモシロイよ
ROMだけの人も沢山いると思うよ、だからガンバレ
すいません。ROMってました。
132 :
名無し募集中。。。:04/03/23 13:21
こんなスレあったんだね。職人さんガンバレ
133 :
名無し募集中。。。:04/03/23 13:25
Λ_Λ
ノノハヽo∈ ギャーッハッハッハッ!
o/⌒从 ;` ヮ´;)つ
と_)__つノ ☆ バンバン
(125続き)
僕とれいなの視線が交わっている。
「そして・・・僕は明日の朝、ここを出て行くよ。ちょうどいい潮時だと思う。
もう、終わりにしよう。住む世界がもともと違うんだから。楽しい夢を見たよ」
「それが、本当の気持ち?ずっと言いたかったって気持ち?」
れいなの眼が、僕を撃ち抜いた気がしていた。返す言葉が出なかった。
「何も言わんの?」
不意に、れいなが立ち上がり、リビングを出て行った。そして、戻ってきた時は、
手に袋を持っていた。僕にその袋を押し付ける。そして、
「ばか・・・」
そう言って、れいなは僕の頬を軽く平手打ちした。触れた、と言う方が近い。
「ホントに○○は、どうしようもないばかたい」
そのまま部屋へと走り去ってしまった。その眼が潤んでいたことを、僕は見て
しまっていた。
全身の力が抜けて、その場にへたりこんでしまった。これでいいのか?こんな
終わり方でいいのか?一番言いたかった気持ちさえ、かけらも伝えてないのに。
重く、暗い気持ちだけが、しこりのように心に残っていた。そして、僕は、手に
袋を持っていたことを思い出し、その袋をあけてみた。
130さん、ありがとうございます!もう少しでこの話は終わります。次の話も
考えてはみてますが、このまま書き続けると、「スレ汚し」というのになるんで
しょうか?正直、初心者なので、ルールというか、あまり分からなくて。まずは
頑張ってこれを終わらせます。
(134続き)
左右の袖の長さが違い、他にも、あちこちにおかしな部分のあるセーター。
どう見ても、手編みである。まさか・・・そして、小さなメッセージカード。
そこには、お世辞にも上手とは言えない字で、「ずっと一緒にいてあげても
いいよ! fromれいな」と書かれていた。
不器用な手編みのセーターに、不器用なメッセージ。でも、この気持ちを
僕に伝えてくれるために、れいなは、あの土砂降りの雨の中を、一人、ずっと
立ち続けてくれたいたんだ。僕が来ることを信じて、ただひたすら雨にうたれ
ながら。瞬間、胸の奥がとても熱くなり、そして涙が出た。ただ、どうしよう
もなく涙が出た。
想いは、いつも素直に叶ったためしがない。どこかで、いつも大切な歯車が
狂ってしまう。大切な、かけがえの無い大切な時間は、こうして終わりを迎え
ようとしていた。
一睡もできぬままに、僕がこの家を出て行く朝を迎えた。昨夜、愛にも話は
した。理由は、とってつけたような理由しか話せなかった。止める愛に対して、
もう決めたことだから。無理やり作った笑顔で、そう言うのが精一杯だった。
結局、愛に対しても、感謝と同時に、何かうしろめたい気持ちしか残らなかった。
そして、僕がこの家を出て行く時間がやってきたんだ。
>>134 俺もそこまで古参じゃないけど、職人さん大いに歓迎!!
ただ感想が過ぎると荒れる傾向にあるみたいだから
あまり気にせず作品を貼ればいいんじゃないかな。「乙」だけでも付けば儲け物だよ
それにスレ汚しなんてトンデモナイ!!
一場面を切り取った描写、巧いと思います。今後も期待してます!
あ、あと自治る気は毛頭無いんでどうか皆さん気楽に...割込みスマソ...
出来れば空白行をいれていただきたい
136さん、色々とありがとうございます!読んで、わざわざ何か書いて
くれる方がいるだけで、ほんとに嬉しいし、いつも感謝してます。
「スレ汚し」になってないならよかったです!
137さん、空白行ですか。なるほど。努力してみます。試行錯誤してみま
すです。
139 :
名無し募集中。。。:04/03/23 16:21
うちは極悪非道のageageれいにゃ!
今日もネタもないのにageてやるからにゃ!
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧∧ age age
(*´ ヮ`) age
〜( _uu' age
140 :
名無し募集中。。。:04/03/23 17:21
うちは極悪非道のageageれいにゃ!
今日もネタもないのにageてやるからにゃ!
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧∧ age age
(*´ ヮ`) age
〜( _uu' age
141 :
名無し募集中。。。:04/03/23 17:45
おいおい…agein
愛とれいなを寿司に連れて行ってやりたい
143 :
名無し募集中。。。:04/03/23 19:32
うちは極悪非道のageageれいにゃ!
今日もネタもないのにageてやるからにゃ!
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧∧ age age
(*´ ヮ`) age
〜( _uu' age
愛れな撫子保全
145 :
名無し募集中。。。:04/03/23 21:29
Λ_Λ
ノノハヽo∈ ギャーッハッハッハッ!
o/⌒从 ;` ヮ´;)つ<1時間誰もいねぇたい!!
と_)__つノ ☆ バンバン
146 :
名無し募集中。。。:04/03/23 21:30
うちは極悪非道のageageれいにゃ!
今日もネタもないのにageてやるからにゃ!
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧∧ age age
(*´ ヮ`) age
〜( _uu' age
川*’ー’川<むぃむぃ
148 :
名無し募集中。。。:04/03/23 23:29
うちは極悪非道のageageれいにゃ!
今日もネタもないのにageてやるからにゃ!
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧∧ age age
(*´ ヮ`) age
〜( _uu' age
149 :
名無し募集中。。。:04/03/23 23:41
キモイスレだな
从 `,_っ´)<まぁな
(やっぱ待っちょるだけやったら駄目ばい!自分から行かんと!
「一緒に写真ば撮らんね?」って、今度は自分から言うちゃるもん!
高橋さんに写真ば見せるんやけん!
クラスの友達と一緒に撮った写真ば見せるんやけん!
れいな・・・・・・・・がんばっていきまっしょい!!)
自らを奮い立たせ、勢いよく立ち上がるれいな。
押された椅子の足が床との激しい摩擦により
「ギガアアアッ!」っと、耳をつんざくような金切り音を発した。
その音に多少驚いたが、すぐさまポケットの中に手を突っ込み
ポケットの中のカメラ付き携帯電話を力強く握りしめ
踵を返し、目に力を入れ、少女達の方向を睨んだ。
「!!」
少女全員がれいなを見ていた。
(え!?何!?何でみんな、れいなのこと見ちょるん!?)
少女達は、まるで地球外生命体と遭遇した地球人のような
驚きと戸惑いと恐怖に満ちた目でれいなを見ていた。
だが、れいなの目には違って見えていた。
(み、みんな、れいなのことば睨みよる!やっぱれいなのことば怒っちょる!
れ、れいながあんな態度ばとったけん!・・・・い、いや、恐か!高橋さん!!)
圧倒され、その場にへたり込みそうになるれいな。
(た、田中さん!!も、もしかして私達の会話聞こえてたの!?)
(お、怒ってる!!ガン飛ばしてる!!な、殴られるーー!!)
(や、やばい!!ど、どーしよ!?絶対、田中さんケンカ強いよーー!!)
(た、田中さん・・・・・)
恐怖し身構える少女達。
睨み合い硬直状態になる両者。
時間にして僅か数秒しか経っていないのだが
当人達には5分以上にも感じられていた。
何か突破口を見つけようと
体は動かないが目だけは動かすれいな。
(ど、どーしよー高橋さん!?れいなどーすればよかと!?)
少女達から僅かに視線を外す。
「!!」
その時、れいなの目に教室の出入り口が飛び込んできた。
すぐさま足を一歩踏み出すれいな。
(き、来たーーーー!!)
緊張が走る、心臓の鼓動が速い速度で高まる。
体を更に硬化させ、身構える少女達。
「キュッキュッキュッ」
れいなが歩を進めるたびに少女達との距離が縮まっていく。
少女達には自分達の寿命までも縮まっていくような気がしていた。
だが、れいなの視線と足取りは少女達ではなく
教室の出入り口へと向かっていた。
少女達には一瞥もくれず
少女達の脇を通り過ぎ、そのま教室を出て行くれいな。
呆気にとられる少女達。
やがて事態を把握し、大きく安堵の溜息をつく。
「はぁ〜〜〜〜っ助かった〜〜〜〜〜!!」
「あせった〜〜〜殺されるかと思ったよ〜〜!!」
「やっぱ、怒ってんじゃん田中さん!!」
「・・・・・・田中さん」
少女達が安堵感に包まれているころ
れいなは険しい顔つきで廊下を歩いていた。
(高橋さん・・・・れいな駄目やった
やっぱ駄目やったと!高橋さん助けて!会いたかよーーー!!)
つづく
155 :
名無し募集中。。。:04/03/24 00:50
ノノ_,ハ ,_ヽo∈
从 ` ヮ´从<構ってくれよ!
((| |))
し'⌒∪
ノノ_,ハ ,_ヽo∈プウ
从 ` H ´从
((| |))
し'⌒∪
>>151-154 キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!乙乙乙っす!!!!
恐い形相だったのはそういう事かw
スゲー。どっちの職人さんもスゲー!
157 :
名無し募集中。。。 :04/03/24 01:04
158 :
名無し募集中。。。:04/03/24 02:03
>>151-154 いいっす!れいなが可愛いすぎー!
そろそろ愛ちゃん登場かな〜?
期待してます〜よろしくです!!
从 `,_っ´)<むいむい
(135続き)
袖の長さが違うセーターを着て、僕は玄関に向かった。見送りをしてくれる
のは愛だけのようだ。れいなは、あのまま部屋から出てこなかった。
「それじゃ、行くよ。うまく言えないけど、今までありがとう。楽しかった。
これからは、テレビを通して、二人を見させてもらうよ」
愛の両手をしっかりと握り、僕は別れの言葉を言った。愛はただ、小さく
頷くだけで、僕の手を、きつく握り返していた。
「じゃあ、れいなにもよろしく伝えて。これ以上もたもたしてると、なんか
行けなくなりそうだ」
笑顔はひきつっていただろうか・・・・・
その時だった、突然、部屋かられいなが出てきた。何も言わずに靴をはき、
さっさと出て行ってしまった。慌てて愛が追おうとしたが、僕は止めた。
ドラマじゃないんだ、呆気ないほど、あっさりと終わる形のほうが、後々引き
ずらなくてすむ。もう一度、感謝の言葉を愛に述べて、僕は振り返ることなく
玄関を出た。
157さん、どうもです!あと1〜2回で終了すると思います。
(161続き)
部屋前の廊下から、去っていく○○の姿を、ずっと見つめ続けている愛。
本当は今からでも追いかけて、自分の気持ちを伝えたいと思っていた。けれ
ど、愛は、○○とれいなの気持ちに、とっくに気がついていた。そう、たぶ
本人達が自覚さえしていないであろう時から。誰かが傷つくことになるなら、
自分が引けばいい。だから、せめてここで、○○の姿が見えなくなるまで、
その姿を眺めていたい・・・・・
そして○○の姿は小さくなっていき、角を曲がり、すっかり見えなくなった。
愛は、何度も振り返りながら、ゆっくりと部屋へと入った。その瞬間、何か耐え
ていたものが切れた。その場に崩れ落ち、止めようのない涙が溢れていた。
楽しい時に永遠など無いのだろう。そんな事が、愛の頭の中に浮かんだ。
角を曲がって、駅までの、すっかり慣れた道を歩く。もう、ここを歩く事
もないだろう。見るもの全てが、懐かしいような、寂しいような、そんな気
がしてくる。なんとなく、うつむき加減で歩いていた。何か視線を感じて、
ふと顔を上げると、視線の先にれいなが立っていた。
「ついて来て」
そう言って、さっさと歩き出し、向かったのは、小さな公園だった。
163 :
名無し募集中。。。:04/03/24 10:47
从 `,_っ´)<保全ばい
164 :
名無し募集中。。。:04/03/24 11:47
ノノ_,ハ ,_ヽo∈
从 ` ヮ´从<構ってくれよ!
((| |))
し'⌒∪
ノノ_,ハ ,_ヽo∈プウ
从 ` H ´从
((| |))
し'⌒∪
・・・保全職人がいるのかな?
いい保全してますね。
>>161-162 GJ、相当立派な作品ですよ
167 :
名無し募集中。。。:04/03/24 13:40
ノノノハヽ
从VρV) ホゼン?
⊂しーJ⊃
168 :
名無し募集中。。。:04/03/24 14:40
ノノノハヽ
从VρV) ホゼン?
⊂しーJ⊃
ほ
从*・ 。.・)ho!
171 :
名無し募集中。。。:04/03/24 17:22
ノノノハヽ
从VρV) ホゼン?
⊂しーJ⊃
(162続き)
二人が限度の小さなベンチ。そこに座って、もう10分以上も無言の時間が
過ぎただろうか。無言の時間がこれほど辛いとは・・・・・耐え切れない。
「セーター、ありがとな・・・まあ、袖がちぐはぐなのが、れいならしいか」
余計な事を喋っていた。一度口を開いたら、言葉を止めるのが怖かったんだ。
れいなは、ただじっと僕の話を聞いているだけだ。
「たぶん、もう会うことはないかもしれんたい・・・」いきなり、れいなが口
を開いた。えぇっ?なんとも我ながら情けない反応だった。
「住む世界が違うんでしょ?なら、今日からもう別の世界の住人たい、うちら」
「あ・・・・あぁ・・・」自分の言った言葉。今になって胸の奥に突き刺さる。
れいなは、あの時、どんな思いでこの言葉を聞いたのだろうか。
立ち上がったれいなが、正面を向いたまま、言葉を続けた。日の光を受けて、
少し眩しそうな表情が、寂しげであり、同時に、とても愛しかった。
「でも・・・でもね・・・」
僕の方を振り向いた。
「別の世界の住人になったとしても、気持ちまでは変えることはできんたい。
人の心は、そう簡単に変わるもんじゃない。まして、うちの心はね」
言葉が出ない・・・見つめるだけしかできなかった。
(172続き)
「それだけ。それだけは忘れないで欲しいたい。さて、言いたかったのは、それ
だけたい。じゃーね!」
れいなは、もう僕をみようともせず、そのまま歩き去っていこうとしていた。
立場とか、うまい言葉とか、きれいな終わり方とか、もうどうでもよかった。
今、そんなこと気にしていたら、一生、間違いなく一生僕は後悔するだろう。
「れいな!」
振り向いたれいなを、力いっぱい、ただ力いっぱい抱きしめた。それ以上、何
もいらない。この時だけがあればいい。そう思った。想いの全てを込めて、僕は
ただ、れいなを抱きしめ続けたんだ・・・・・
とても日差しが眩しい昼。あの時の想い出は、今も僕の心の中に生きている。
忘れられない人との、決して忘れることの無い時間。僕の心の中に、大切に生き
ているんだ。
そんな思い出の数ページを、僕はこれからも胸に、今も胸に、生きている。
〜終〜
165&166さん、レスくださった皆さん、ありがとうございました!この話は、これで
終わりになります。いたらない点が多々ありますが、なんとか終わりました。
邪魔にならないようでしたら、また書かせてもらえれば幸いです。
まずは、ありがとうございました!
174 :
名無し募集中。。。 :04/03/24 18:46
>>172-173 切なくて良かったよー!
仕事帰りに良いもの見れました。
また書いてくださいね。
>>172-173 グジョビ。すばらしい!
奇を衒う事なく最後まで切な系で逆に新鮮でした。
続編になるのか新作になるのかアナザーストーリーになるのか、
楽しみに待ってますo(^ー^)o
fo
ブラボー。
179 :
名無し募集中。。。:04/03/24 22:57
おもしろかったよ。
180 :
名無し募集中。。。:04/03/24 23:58
ノノハヽo∈
从 ` ヮ´)
⊂彡☆======@ノハ@
( ‘д‘)<ホゼン
「花」のつづき待ち。。
182 :
名無し募集中。。。:04/03/25 00:42
レスくださった皆さん、どうもありがとうございます。
>>176 さん 次のを書かせてもらえるとしたら、前回のとは関係なく、
全く別の話で想定してます。切ない&悲恋系で。
自分は、エロ系は苦手でして・・・そっちの方が好きな
人には、すみません!なのですが。
>>183 最初はエロ期待してこのスレきたけど、今の展開で十分楽しませてもらってるよ。
イイヨイイヨー。がんばって。
>>183 新作待ってます!
バルバルさん今回の小説の題名求めちゃいけませんか?
いつかまた続きがあると信じてたいもので…
186 :
名無し募集中。。。:04/03/25 02:16
ノノハヽo∈
从 ` ヮ´)
⊂彡☆======@ノハ@
( ‘д‘)<ホゼン
川*’ー’)<むぃむぃ
从*`,_っ´)<むいむい
ノノハヽo∈
从 ` ヮ´)
⊂彡☆======@ノハ@
( ‘д‘)<ホゼン
190 :
名無し募集中。。。:04/03/25 08:12
ノノハヽo∈
从 ` ヮ´)
⊂彡☆======@ノハ@
( ‘д‘)<ホゼン
191 :
名無し募集中。。。:04/03/25 09:12
ノノハヽo∈
从 ` ヮ´)
⊂彡☆======@ノハ@
( ‘д‘)<ホゼン
>>184 さん、レスありがとうございます!がんばりますです。
>>185 さん、タイトル、途中でつけてないことに気ずいたのですが、今更
と思い、入れてませんでした。この作品のタイトルは
「UNFINISHED MEMORIES」です。その後の3人を描いてみたい気持ちも
ありつつです。ありがとうございます!次の作品は、最初からちゃんと
タイトル表記しますです。
193 :
名無し募集中。。。:04/03/25 10:34
ノノハヽo∈
从 ` ヮ´)
⊂彡☆======@ノハ@
( ‘д‘)<ホゼン
194 :
名無し募集中。。。:04/03/25 11:34
ノノハヽo∈
从 ` ヮ´)
⊂彡☆======@ノハ@
( ‘д‘)<ホゼン
>>192 「UNFINISHED MEMORIES」ですかあ。期待してます!
196 :
名無し募集中。。。:04/03/25 13:28
ノノハヽo∈
从 ` ヮ´)
⊂彡☆======@ノハ@
( ‘д‘)<ホゼン
197 :
名無し募集中。。。:04/03/25 14:28
ノノハヽo∈
从 ` ヮ´)
@ノハ@======☆⊂彡
( ‘д‘)<ホゼン
198 :
名無し募集中。。。:04/03/25 15:28
ノノハヽo∈
从 ` ヮ´)
@ノハ@======☆⊂彡
( ‘д‘)<ホゼン
ノノハヽo∈
从 ` ヮ´)
⊂彡☆======@ノハ@
( ‘д‘)<ホゼン
>>195 さん
僕の書き方が悪かったですね。そのタイトルは、173で終わった方のです。
次の作品のタイトルを聞かれてたんでしょうか?ごめんなさい、意味を
取り違えてレスしちゃったようで・・・次のタイトルは・・・
「けれど時は過ぎ行く」でございます。どうぞよろしくです。
>>200 あ、いえいえこちらの書き方が悪かったようです。
新作楽しみにしてます。「U.M.」の続きもいつかまた書いて下さい。
>>195 さん
ありがとうございます。「U.M」の続編も、いずれ書きます!
新作の方は、いつ書き込もうかとタイミングを見計らってます。
なんか、あまり書き込みしまくって、このスレの迷惑になるのも嫌なので。
度々のレス、失礼しました。
203 :
名無し募集中。。。:04/03/25 17:30
がんがれー
204 :
名無し募集中。。。:04/03/25 18:30
ノノハヽo∈
(` ヮ´从
@ノハ@======☆⊂彡
( ‘д‘)<ホゼン
205 :
名無し募集中。。。:04/03/25 19:30
ノノハヽo∈
(` ヮ´从
@ノハ@======☆⊂彡
( ‘д‘)<ホゼン
>>202 いや書き込んじゃってよ、バルバルさん。全然迷惑とかじゃないって
207 :
名無し募集中。。。:04/03/25 20:26
ノノハヽo∈
(` ヮ´从
@ノハ@======☆⊂彡
( ‘д‘)<ホゼン
208 :
名無し募集中。。。:04/03/25 21:11
ニャー
れいなそんな物でホッケーするんじゃないよれいな
ホッケーだったのかw
プライド?
ゲーセンにあるやつだよ
ほら、ホンジャマカ
「けれど時は過ぎ行く」 vol.1
この長い坂を登った所に君はいる。君に会う為に、もう何度この坂を登った
だろうか。この5年の間、何度この坂を通ったことだろうか。僕は、坂の途中
で立ち止まり、ほんの少しだけ空を眺めた。春の日の午後。風が心地よい。
また、僕は歩き始める。君が、僕の前を何度も振り返りながら、駆け足でこ
の坂を登る姿が浮かぶ。そして、君の輝いた笑顔。
ようやく坂を登り、君のいる所にたどり着いた。あとは、いつもと同じ。
君と、たわいのない話をして、夕方までの時間を過ごす。君はただ、僕の話を
聞いて、そして、僕の弱さ、情けなさ、不甲斐なさ、そんなものまで、全て
受け止めてくれる。気がつくと、いつも時間はあっという間に過ぎている。
君との時間は、いつも足りなさ過ぎるんだ。
そして今日も、君と出会う。よお。そんな言葉をかける。君の向かいに僕は
座って、いつもと同じように、5年前のあの時間を、まずは思い出すんだ。
勿論、毎日の生活の中で、一日だって忘れたことはないのだけど・・・・・
そう、5年前のあの日、僕は君と雪を見に行く旅にでていたっけ・・・・・
203&206さん、ありがとうございます。新作1回目です。まだ、何がなんだか
分からないと思いますが、こんな感じでスタートです。大丈夫か、俺?
抜いた後は長文読む気がおこらにゃいな
バナナ1本分のカロリー使うらしいし
れいなは高等部校舎の廊下を歩いていた。
(初めてばい、高等部の校舎へ来るの)
不思議とれいなに恐怖心や緊張感はなかった。
愛と会える、その喜びと期待の大きさの方が強く
れいなの足取りを軽くさせていた。
物怖じせず堂々と廊下を歩く中等部の生徒。
しかも、それがモーニング娘。の田中れいななのだから
高等部の生徒達の反応は相当のものだった。
れいなの姿に驚き足が止まる生徒。
れいなの歩く姿を目で追う生徒。
れいなに羨望の眼差しを向ける生徒。
れいなに怪訝な顔を向ける生徒。
歓喜の声を上げる生徒。
小声で話し合う生徒。
当の本人は、そんな生徒達の反応などお構いなしに
真っ直ぐ愛のいるクラスへと向かっていた。
(高橋さん昼休み何しよーるんやろね?
高橋さんはれいなと違って
優しくて明るくておもしろい人やけん
いっぱい友達もおるんやろうね。
友達の前で大好きな宝塚の話ばしよーるんやろか?
嬉しそうに話す高橋さんの顔が目に浮かぶっちゃ♪
でも高橋さん、教室におらんかったらどーしよ?
高橋さんは結構活発な人やけん外に遊びに行きよるかも)
愛のことを思い、色んな想像を巡らせてるうちに
れいなは愛のいる教室の前に到着していた。
幸いなことに教室の出入り口は開き放しだったので
中の様子を伺い知ることが出来た。
体を壁に残し、顔だけを「ひょこ」っと出入り口から突きだし
教室の中を覗き込むれいな。
教室にいる生徒から見れば、まるで顔だけが宙に浮いてる
滑稽な手品なのように見えた。
だが、教室の生徒達は話しに夢中で
誰もれいなの姿には気付いていない。
猫のように目を見開きキョロキョロと室内を見渡すれいな。
(わぁ〜みんな背が高かー!何か大人っぽいし!
まぁそりゃそーやね、高校生やもんね。
高橋さんおるかいねー?れいなば見て
どんな顔するやろか?ふふふっ驚くやろうねー♪
高橋さーん、れいな会いに来たとよーー!)
自然と笑みを浮かべるれいな。
数分前に中等部の校舎で見せていた険しい顔と打って変わり
高橋と会える高揚感がれいなを無邪気な子供の顔にさせていた。
(どこにおるんやろーね高橋さん?
れいなチビやけん、前の人等が邪魔でよー見えんちゃ・・・
こんな事なら、高橋さんにどこの席に座っちょるか
聞いとけばよかった、おーーーい高橋さーーん!
どこにおるんねーーー?れいなばーーーーい!)
心の中で愛に呼びかけていたその時だった。
「あんたさ〜モーニング娘。の田中れいなでしょ?」
「え!?」
突然、背後から声を掛けられる。
驚き体を「びくっ」と弾ませるれいな。
心臓が高鳴る、緊張が走る、恐る恐る背後を振り返るれいな。
そこには、れいなより遙かに背の高い生徒3人が
れいなを見下ろし立っていた。
3人ともヘアーカラーと薄いメイクを施し
制服を着ていなければ大学生や社会人のように大人びて見えた。
腰に手を当ててる者、腕を組む者、薄笑いを浮かべる者
3人とも余裕の表情でれいなを観察していた。
「うわ〜マジで田中れいなじゃ〜ん♪」
「ちっちぇ〜〜!テレビで見るより小さいね〜♪」
「携帯に撮っちゃおうかな〜?キャハハハッ♪」
(な、何ねーこの人等!?)
つづく
219 :
名無し募集中。。。:04/03/25 23:37
れいな拉致られないでね・・・
れいなタン(;´Д`)ハァハァ
>>218 お疲れ様です!つ、続きが気になってしかたないです。
御両人とも∨(・∀・)アッパレ
どっちもマジで秀作っすね!マジでつづき待ってます!
223 :
名無し募集中。。。:04/03/26 01:24
ノノハヽo∈
(` ヮ´从
@ノハ@======☆⊂彡
( ‘д‘)<ホゼン
結構きてるな
帰ったら読ませていただきます
>>224 未読の人が羨ましいくらいの佳作揃いだよ
226 :
名無し募集中。。。:04/03/26 03:21
Λ_Λ
ノノハヽo∈ ギャーッハッハッハッ!
o/⌒从 ;` ヮ´;)つ <大のおとながふぉ〜ん!って言ってるたい!!
と_)__つノ ☆ バンバン
はぁ〜んがふぉ〜んに聞こえてたのは問題だなw
228 :
名無し募集中。。。:04/03/26 04:26
Λ_Λ
ノノハヽo∈ ギャーッハッハッハッ!
o/⌒从 ;` ヮ´;)つ <大のおとながふぉ〜ん!って言ってるたい!!
と_)__つノ ☆ バンバン
229 :
名無し募集中。。。:04/03/26 04:28
やはり高橋・田中の組み合わせがいいんだろうな、ウンウン
>>213 「けれど時は過ぎ行く」 vol.2
雪を見に行きたい。君のそんな願いを、僕はなんとしても叶えてあげたかった。
今から考えると、本当にそれが正解だったのかどうか、時々、答えの見つからな
い袋小路に入ってしまう時がある。でも、君は、きっとそんな僕を、相変わらず
気が小さいって笑うだろう。
僕らは二人、北の地を目指して、列車に乗っていた。君はただ、移り行く車窓
からの景色を、一瞬でも逃すまいとして、食い入るように見ている。その横顔を
僕はまだ君に起きた現実を受け入れられないまま、じっと眺めていた。
「寒くないか?何か必要な物は?」
こちらを見た君は、首を横に振ると小さく微笑み、そしてまた、景色を眺め始めた。
そんな笑顔を見て、やはり僕は、あんな事、嘘だ。そんな思いを抱いていた。
君と、そしてもう一人の僕にとっての大事な人と出会ってから、まだ十ヶ月しか
経っていなかった。でも、もっと昔から、ずっと共に暮らしてきた感じがしていた。
君も、僕にそう言ったっけ。出会いは、突然やってきたんだ・・・・・
レスありがとうございます。もう少しで、分かりやすくなる予定です。前振りって
ことで・・・
>>230 「けれど時は過ぎ行く」vol.3
アイドルと同棲ができる。そんな企画に応募したのは、理由ははっきり思い出せない。
でも、寂しかったのだと思う。これが一般人でも、見知らぬ人でも、そんな企画があれ
ば、当時の僕は、応募していただろう。「独り」ということが、恐怖に近いくらいに、
心にこたえていた。
あっさりと当選の連絡がきて、そこからは何がなんだか訳が分からないうちに、新し
い生活への準備などに追われていた。何かに追われて時間を使う。その時の僕には、と
てもありがたいことだった。何もすることが無いと、また考えることはあの事故の事だ
けになる。そして、それが「独り」の原因なのだから・・・・・
新しく用意されたマンションのリビング、そこで僕は、愛とれいなに初めて会った。
彼女達のアイドルとしての活躍を、正直、あまり知らなかった。なんとなく、テレビで
見たというくらいだった。
「初めまして、○○です。・・・・・どうぞ、よろしく」
僕の気の効かない挨拶に比べ、二人の挨拶はしっかりしたものだった。
視線を合わすのが、今更照れくさくなり、なんとなくうつむいていた。
一通りの挨拶などが終わり、関係者の人々も帰り、こうして僕の新しい生活がスター
トした。
232 :
名無し募集中。。。:04/03/26 09:54
ノノハヽo∈
(` ヮ´从
@ノハ@======☆⊂彡
( ‘д‘)<ホゼン
233 :
名無し募集中。。。:04/03/26 12:19
Λ_Λ
ノノハヽo∈ ギャーッハッハッハッ!
o/⌒从 ;` ヮ´;)つ <大のおとながふぉ〜ん!って言ってるたい!!
と_)__つノ ☆ バンバン
234 :
名無し募集中。。。:04/03/26 13:41
Λ_Λ
ノノハヽo∈ ギャーッハッハッハッ!
o/⌒从 ;` ヮ´;)つ <大のおとながふぉ〜ん!って言ってるたい!!
と_)__つノ ☆ バンバン
ノノハヽo∈
(` ヮ´从
@ノハ@======☆⊂彡
( ‘д‘)<ホゼン
237 :
名無し募集中。。。:04/03/26 15:41
Λ_Λ
ノノハヽo∈ ギャーッハッハッハッ!
o/⌒从 ;` ヮ´;)つ <大のおとながふぉ〜ん!って言ってるたい!!
と_)__つノ ☆ バンバン
238 :
名無し募集中。。。:04/03/26 16:41
/⌒⌒〆ヽ
//ノノノ \ ヽ
|(| ∩ ∩ |)|
从ゝ_ ▽_ ノ 从 <おとめコンが終わったので
∋8ノハヽ \ 押入れにしまっておきますね
ニャーニャー(` ヮ´从 ノ |
∪ .Ё|__ノ|
∪ ∪
そうか!愛れなは猫つながりだった!
大の大人が
大の大人は小説で謙虚に楽しまなきゃな
ノノハヽo∈
(` ヮ´从
@ノハ@======☆⊂彡
( ‘д‘)<ホゼン
243 :
名無し募集中。。。:04/03/26 19:24
/⌒⌒〆ヽ
//ノノノ \ ヽ
|(| ∩ ∩ |)|
从ゝ_ ▽_ ノ 从 <おとめコンが終わったので
∋8ノハヽ \ 押入れにしまっておきますね
ニャーニャー(` ヮ´从 ノ |
∪ .Ё|__ノ|
∪ ∪
244 :
名無し募集中。。。:04/03/26 20:25
/⌒⌒〆ヽ
//ノノノ \ ヽ
|(| ∩ ∩ |)|
从ゝ_ ▽_ ノ 从 <おとめコンが終わったので
∋8ノハヽ \ 押入れにしまっておきますね
ニャーニャー(` ヮ´从 ノ |
∪ .Ё|__ノ|
∪ ∪
245 :
名無し募集中。。。:04/03/26 21:26
/⌒⌒〆ヽ
//ノノノ \ ヽ
|(| ∩ ∩ |)|
从ゝ_ ▽_ ノ 从 <おとめコンが終わったので
∋8ノハヽ \ 押入れにしまっておきますね
ニャーニャー(` ヮ´从 ノ |
∪ .Ё|__ノ|
∪ ∪
246 :
名無し募集中。。。:04/03/26 22:19
キャー
マターリつづき待ってます
ちょっと来ない間に大作が二本も連載されてる・・・
週末じっくり楽しませて頂きます
しかしパート1、2とスレが立った時は正直ここまで続くとは思わなんだ
愛れなは脈々と着実にその支持層を広げ
そこはかとなく想像を掻き立てるんれす、きっと
250 :
名無し募集中。。。:04/03/27 00:49
ニャー
251 :
名無し募集中。。。:04/03/27 01:50
/⌒⌒〆ヽ
//ノノノ \ ヽ
|(| ∩ ∩ |)|
从ゝ_ ▽_ ノ 从 <いろいろ祭になってるんで
∋8ノハヽ \ 押入れから出しときますね
ニャーニャー(` ヮ´从 ノ |
∪ .Ё|__ノ|
∪ ∪
252 :
名無し募集中。。。:04/03/27 02:50
/⌒⌒〆ヽ
//ノノノ \ ヽ
|(| ∩ ∩ |)|
从ゝ_ ▽_ ノ 从 <いろいろ祭になってるんで
∋8ノハヽ \ 押入れから出しときますね
ニャーニャー(` ヮ´从 ノ |
∪ .Ё|__ノ|
∪ ∪
>>231 続き 「けれど時は過ぎ行く」vol.4
ふと気がつくと、いつの間にか、僕の方に頭をもたれさせて、君は眠っていた。
一瞬、僕は慌てたけれど、君が心地良さそうに眠っているのが分かって、ホッと
していた。
まだあどけなさの残る寝顔を見ていると、やはり突きつけられた現実が、何も
信じられなくなってくる。君が目覚めたとき、もしかしたら怒るかもしれないけ
れど、今は、君のその寝顔を眺めていたいと思った。もし、少しでも眼を離した
ら、壊れてしまいそうな気がしたからなんだ・・・・・そうしながら、僕はまた、
この十ヶ月間の記憶の中に戻っていった。
生活の当初は、お互い気を使いすぎて、かえって、それが空回りして、ぎこち
ない生活振りだった。僕は僕で、本当は「独り」じゃないことが嬉しくて仕方な
いくせに、うまくそれが表現できなかった。愛の気使いと、優しさが、そんな暮
らしを、少しずつ円滑にしていってくれた。
一方のれいなは、いたって我が道をいき、2週間目には、早速僕と口喧嘩とな
ったのだが、さっぱりしてるのか、そのすぐ後には、僕の横でテレビを見ていた
りする。姉しかいなかった僕にとって、そして「独り」だった僕にとって、こん
な全てのことが、とても大切に思えたんだ。
>>236 さん、どうもです!
>>253 続き 「けれど時は過ぎ行く」vol.5
ひと月も経つと、すっかり3人の生活に慣れ、当初のぎこちなさも無くなり、
ようやく、生活スタイルが固まっていた。二人は、仕事に忙しかったが、普段
は、普通に暮らしていた。3人でする食事。そんな時に、二人の仕事の話を聞
き、僕は僕で、その日あったことを報告する。何気ない会話が、僕らの距離を
縮めてくれていった。
二人の妹ができた。しっかり者で、気配りをしてくれる優しい愛と、やんちゃ
だけど、実は甘えたのれいな。そんな感じだった。
二人は、これまでの僕の暮らし、勿論、特別何か凄い暮らしをしてきた訳じゃな
いが、そんな普通の暮らしに興味を惹かれたようだ。けれど、僕は自分の家族の
事だけは、まだどうしても話せずにいた。
「なんね、隠さんと教えてくれてもいいたい」
れいなにそう言われた時も、やはりまだ喋れなかった。喋ったら、現実として受
けいれなくてはならないから。僕は、それから逃げていた。しつこく聞いてくる
れいなだったが、愛が止めた。
「ちょっと、またにしたらいいじゃない、ね、○○君」
「つまらんたい」
れいなは、不満気だが、愛は、僕の眼の奥の、いや、心の奥の暗い何かに気がつ
いてくれたようだった。
「○○君、あの・・・うまく言えないんやけど、もし、何か辛い事を抱えてるん
やったら、私でよければいつでも言ってくれたらいいよ。余計な事やったら、ご
めんなさい・・・」
夕食のかたずけをしながら、愛が、そう小声で言ってくれた時、僕は、少し、心
の中に救いが広がるのを、確かに感じた。
255 :
名無し募集中。。。:04/03/27 05:09
>>253-254 イイヨイイヨー
レスは少なくても読んでる人は相当数いる筈だからめげないでちょ &age
( ´;゚;ё;゚;)<フォー!フォー!
257 :
名無し募集中。。。:04/03/27 11:17
/⌒⌒〆ヽ
//ノノノ \ ヽ
|(| ∩ ∩ |)|
从ゝ_ ▽_ ノ 从 <いろいろ祭になってるんで
∋8ノハヽ \ 押入れから出しときますね
ニャーニャー(` ヮ´从 ノ |
∪ .Ё|__ノ|
∪ ∪
258 :
名無し募集中。。。:04/03/27 12:17
/⌒⌒〆ヽ
//ノノノ \ ヽ
|(| ∩ ∩ |)|
从ゝ_ ▽_ ノ 从 <いろいろ祭になってるんで
∋8ノハヽ \ 押入れから出しときますね
ニャーニャー(` ヮ´从 ノ |
∪ .Ё|__ノ|
∪ ∪
259 :
名無し募集中。。。:04/03/27 13:18
ほ
260 :
名無し募集中。。。:04/03/27 14:18
ほ
261 :
名無し募集中。。。 :04/03/27 14:20
ノノハヽo∈
ry ´ヮ `* ヽっ
`! i
ゝ c_c_,.ノ
ミ | ミ ピュウ〜
ミ ミ | __ ミ ミ
| / 〜 ヽ
|(* ’ー’) <愛れな、華麗に参上やよ!
゚ し-J゚
262 :
名無し募集中。。。:04/03/27 15:20
ほ
263 :
名無し募集中。。。:04/03/27 16:20
ほ
264 :
名無し募集中。。。:04/03/27 17:20
ほ
265 :
名無し募集中。。。:04/03/27 18:20
ほ
266 :
名無し募集中。。。:04/03/27 19:20
ほ
267 :
名無し募集中。。。:04/03/27 20:20
ほ
268 :
名無し募集中。。。:04/03/27 21:20
ほ
269 :
名無し募集中。。。:04/03/27 22:20
ほ
270 :
名無し募集中。。。:04/03/27 23:20
ほ
271 :
43.153.210.220.dy.bbexcite.jp:04/03/28 00:21
∧∧
(*´ ヮ`)
〜( _uu'
「あんたさー、何でこんなとこにいんの?ここ高等部の校舎だよ?」
高圧的な態度で、れいなに質問をする生徒。
「あ、あの・・・・高橋さん・・・・高橋愛さんに・・・・用が」
伏し目がちにオドオドと答えるれいな。
「あ〜〜〜高橋愛ね、はいはい」
「そーいえば、あの子うちのクラスだったよね♪」
「キャハハハハッ、ひっでー♪クラスメイトなのにさ〜〜♪」
一瞬、この3人が何を言ってるのか
れいなには理解できなかった。
だが、3人の下品な笑い声を聞いているうちに
ある考えに到達した。
(もしかして高橋さんのことば馬鹿にしちょるん?)
「高橋愛なら、ほら一番後ろの窓側の席にいんじゃん」
「暗〜〜く、一人で本読んでんのいんじゃん?アレよ」
「いっつも本読んでんだよ、あの子。あれじゃー友達出来ないよね〜♪」
生徒の一人が高橋のいる方向を指指す。
その方向に視線をやるれいな。
タイミング良くれいなの前を立ち塞がっていた生徒達が散乱し
れいなの視界が広くなった。
「!!」
目に映った光景に驚き、声を失うれいな。
教室では昼食を済ませた生徒達が
各自お気に入りのお菓子やデザートを頬張り
雑誌やプリクラや携帯等を眺め談笑している
その輪から遠く離れ、静かに本を読んでいるポニーテールの少女。
少女の回りには誰もおらず、誰も寄りつく気配すらない。
疎外、孤独、無視、空気、虚無
自分がイメージしていた愛の姿とは遠くかけ離れた
寂しい愛の姿が、そこにはいた。
(・・・・・・・・れいなばい・・・・・・・・)
まるで自分を見ているよな錯覚感。
頭の中が混乱し、気が遠くなり、足が震え
恐怖でその場にへたり込みそうになるれいな。
そんなれいなの心情など無視するかのように
容赦なく言葉でれいなに追い打ちを掛ける3人。
「あんたってさー、あの子と一緒に住んでんでしょー?」
「あの子ってさー自分のこと「わし」って言わない?」
「キャハハハッ♪出たー「わし」!」
「やっぱ、あの子と言えば転入初日の挨拶でしょー?」
「そうそう、すっごい訛っててさー!早口でさー!キャハハハッ♪」
「何言ってんのか分かんないのー!」
「突然、宝塚の話しをし出してさ〜誰も聞いちゃいないっつーの!」
「みんな引いてたよねー?ちょー寒かったよ〜〜キャハハハハッ♪」
「いや、あれは逆にウケたよーマジで!ヤバかったもん!」
れいなのことを無視しているのか、意識しているのか
口角泡を飛ばし、愛の物真似を交え、愛のことを嘲り笑う3人。
血の気が引き、体が冷たくなり、わなわなと震え出すれいな。
充血した目に涙が溜まってゆく。
(高橋さん・・・・・高橋さんもれいなと同じやったんやね・・・・・
友達がおらんかったんやね・・・・・・寂しかったんやね・・・・・・
一緒ばい・・・・・高橋さん・・・・・・れいな・・・・れいな・・・)
唇を噛み、痛さを感る。
そうしなければ今にも涙がこぼれ落ちそうだったから。
「せっかく写真撮ってあげよーとしたら逆ギレしてさー」
「そうそう!「事務所に怒られるでー止めてやー!」って!」
「こっちが親切に友達になってあげよーとしたのにさー
自分でチャンス逃しちゃって、バカだよね〜〜♪」
下を向き震えてるれいなを見てサディスティックに興奮しているのか
3人の執拗なまでの愛への悪口は緩むことなく勢いを増していった。
「訛りを隠そうとして標準語喋ろうとしてんのが痛いよねー♪」
「全然、直ってないんだもーん!しかも本人気付いてないしさー♪」
「ってゆーかー、あの子さーー」
っと、その時だった。
「・・・・・・・・・・悪かとや?」
愛への悪口を遮るように、震えながられいなが呟く。
「え!?」
一瞬、何が起きたのか理解できずお互いの顔を見合う3人。
「訛ってて悪かとやーーー!?」
れいなの突然の咆吼に驚き、れいなに注目する3人。
目の前には鬼のような形相のれいなが拳を強く握り
3人を睨み付けて立っていた。
「あんた等、絶対許さんけんね!!」
つづく
∧∧
(*´ ヮ`)
>>275イイニャー
〜( _uu'
277 :
名無し募集中。。。:04/03/28 01:32
∧∧
(*´ ヮ`)
〜( _uu'
278 :
名無し募集中。。。:04/03/28 01:40
ageなくてダイジョブかな?
282 :
名無し募集中。。。:04/03/28 07:04
>>272-275 乙です!!
不器用なれいなに感情移入して読んでます
そろそろ愛さんも登場してきそうだし
展開が楽しみです頑張って下さい!
川*’−’)
285 :
名無し募集中。。。:04/03/28 10:49
∧∧
(*´ ヮ`)
〜( _uu'
286 :
名無し募集中。。。:04/03/28 10:52
じゅわ
287 :
名無し募集中。。。:04/03/28 11:52
∧∧
(*´ ヮ`)
〜( _uu'
288 :
名無し募集中。。。:04/03/28 12:52
∧∧
(*´ ヮ`)
〜( _uu'
289 :
名無し募集中。。。:04/03/28 13:52
∧∧
(*´ ヮ`)
〜( _uu'
290 :
名無し募集中。。。:04/03/28 14:53
∧∧
(*´ ヮ`)
〜( _uu'
↑1時間ごとにしっかりと・・・凄いですねー。
>>255 さん、遅くなりましたが、ありがとうございます。
誰か一人でもレスくれるのは、書かせてもらってる方としては、とても
嬉しいですよ! 今回のは、陰鬱な感じで、勿論のごとくエロ要素も皆無
なので、あれかもしれませんが・・・・・もうちょっとで、展開のスピード
加速していきますので。
292 :
名無し募集中。。。:04/03/28 16:01
∧∧
(*´ ヮ`)
〜( _uu'
293 :
名無し募集中。。。:04/03/28 16:06
>>291 最終書き込みから1時間後に書き込むスクリプトだろ
とマジレスしちゃうれいなタンキボンヌ
>>291 陰鬱と言うより翳りの美学。
つづき待ってまーす\(^O^)/
>>254 続き 「けれど時は過ぎ行く」vol.6
半年の時が過ぎた。すっかりこの暮らしにも慣れて、今は、3人の毎日が
当たり前のように過ぎている。時々は喧嘩もしたし(僕とれいなだけだが)、
お互いが、それぞれのプライバシーに突っ込みすぎた部分もあったと思う。
でも、僕ら3人は、この暮らしを楽しんでいたんだ。「おはよう」「おやすみ」
そんな言葉を言える相手がいるというだけで、僕の毎日は凄く満たされている
気がしていた。
そう、あんな出来事が僕らの身に降りかかってくるなんて、誰も思ってはいな
かった。あと半年すれば、この生活に終わりが来る事は分かっていたし、その事
実が時々僕を恐怖させたけれど、でも・・・・・幸せなまま、この生活はハッピー
エンドとなる筈だった。あんな不幸が訪れさえしなければ・・・・・
いつの間にか、僕も眠ってしまっていたようだった。君はあのまま、僕にもたれ
て、ぐっすりと眠っている。 その寝顔を見ているだけなら、君に今どんな不幸が訪
れているかなんて、きっと誰にも分からないだろう。
幸せそうな恋人同士の旅行。そんな風に他の人々は僕らを見るのだろう。でも、君
も僕も、そうじゃないってことは、痛いくらいにわかってるんだ。何も救われない。
君は、誰よりも一番、もしかしたら分かっているのだろうか・・・・・できるなら、
君がそう思っていないことを僕は願っている。何も知らないことを願ってる。
救われないのは、僕だけでいい。僕が背負って歩いていくから。
車内アナウンスが流れ、僕らの目的地に着くことに気づいた。
>>295 続き 「けれど時は過ぎ行く」vol.7
楽しい日々が流れていた。僕は愛の夕飯の支度を手伝って、食卓に皿を並べて
いた。
「○○君、ちょっといい?れいなが帰ってこないうちに話しときたいんやけど」
「えっ?」
この時に、ほんの一瞬だけ感じた、言葉では表現できないような気分。それは、
決して良いものではなかった。今になっても、何故この時にそう感じたのかは、僕
にもまだ分かっていない。
「何かれいなとあったの?あ、喧嘩でもした?珍しい」
「違うよ・・・最近、れいなの様子がおかしいと思わない?仕事で一緒の時も、凄
く、そう感じることが多くて・・・・・」
「うーん・・・まあ、あいつは気分の変化が激しいから。なんか気に入らない
事でもあったんじゃない?」
口ではそう言っていた。だけど、僕にも愛の言う意味が分かっているつもり
だった。口に出すのが、どこか怖かったんだ。
愛は、ただうつむいたまま、僕の次の言葉を待っているようだった。
れいなに、何かが起きている。それは決して良い事なんかじゃない。僕も愛も、
それが分かっているからこそ、きっと肝心な部分を、自分から口に出すことがで
きなかったんだ。
>>294 さん、ありがとうございます。感謝です!
>>293 さん、スクリプト・・・ですか・・・すみません、知人に教えて貰います。
297 :
名無し募集中。。。:04/03/28 17:51
バルバル、読みにくいからもういいよ・・・
心ない一言ですね・・
>297がスレ主さんなら抗う気はありませんが・・
別に作家養成所でもないんだし気に入らなければスルーでよいのでは?
>バルバル
現在と過去が交差する描き方嫌いではないですよ
ここは掲示板ですからね。あまり気を遣い過ぎる事はないですよ
続けるかどうかは自身で決めてください
愛れなの啓蒙運動の一環として存続を希望しておきます
299 :
名無し募集中。。。:04/03/28 18:55
ずっとバルバル待ってるんで
300 :
名無し募集中。。。:04/03/28 19:56
∧∧
(*´ ヮ`)
〜( _uu'
まあ、人それぞれに感想などがあるのは当たり前だし、掲示板ゆえ、常識範囲で
書くのは自由、というのも思いますが、僕が書くことで不快な思いをする人が多
いならば、書かないですし、読んでくださる方がいるのならば、書かせてもらえ
れば。 という感じです。
「嫌ならお前がスルーしとけや!」というのは簡単なんですが、ここは平和なスレ
ですから、荒れるのも嫌なので。勿論、そんな風にも思ってないし。
まあ、どうしたものでしょうか・・・
>>298-299 さん、どうもありがとうございます。
他スレでも、作者の方があれこれ言われてるのは、なんだかなぁ、
という気はしてましたが。難しいですね。
長文、すみませんでした。
302 :
名無し募集中。。。:04/03/28 21:18
∧∧
(*´ ヮ`)
〜( _uu'
>>301 いいからいいから、続けてにょ
荒れるなんて事はないと思うよ
気にせず続けてね
304 :
名無し募集中。。。:04/03/28 22:20
俺の一日の楽しみダヨ、バルバルの小説は。
305 :
名無し募集中。。。:04/03/28 23:21
∧∧
(*´ ヮ`)
〜( _uu'
306 :
名無し募集中。。。:04/03/29 00:21
∧∧
(*´ ヮ`)
〜( _uu'
307 :
名無し募集中。。。:04/03/29 01:21
∧∧
(*´ ヮ`)
〜( _uu'
308 :
名無し募集中。。。:04/03/29 02:21
∧∧
(*´ ヮ`)
〜( _uu'
309 :
名無し募集中。。。:04/03/29 03:21
△____△
\ > < /
〜\ ▽ /〜
\/
310 :
名無し募集中。。。:04/03/29 04:21
△____△
\ > < /
〜\ ▽ /〜
\/
311 :
名無し募集中。。。:04/03/29 05:21
△____△
\ > < /
〜\ ▽ /〜
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312 :
名無し募集中。。。:04/03/29 06:21
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〜\ ▽ /〜
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313 :
名無し募集中。。。:04/03/29 07:21
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\ > < /
〜\ ▽ /〜
\/
川*’ー’川<むぃむぃ
315 :
名無し募集中。。。:04/03/29 12:01
△____△
\ > < /
〜\ ▽ /〜
\/
316 :
名無し募集中。。。:04/03/29 13:01
△____△
\ > < /
〜\ ▽ /〜
\/
317 :
名無し募集中。。。:04/03/29 15:12
クマ―――――――――――――――――――――――――――――!!
_ /- イ、_
__ /: : : : : : : : : : : (
〈〈〈〈 ヽ /: : : : ::;:;: ;: ;:;: ; : : : ::ゝ
〈⊃ } {:: : : :ノ --‐' 、_\: : ::}
∩___∩ | | {:: : :ノ ,_;:;:;ノ、 ェェ ヾ: :::}
| ノ ヽ ! ! 、 l: :ノ /二―-、 |: ::ノ
/ ● ● | / ,,・_ | //  ̄7/ /::ノ
| ( _●_) ミ/ , ’,∴ ・ ¨ 〉(_二─-┘{/
彡、 |∪| / 、・∵ ’ /、//|  ̄ ̄ヽ ←
>>297 / __ ヽノ / / // |//\ 〉
(___) / / // /\ /
空気嫁!このゴミ屑
318 :
名無し募集中。。。 :04/03/29 15:51
あれだね、しきる気はないけどさ、
皆でこの良スレと職人さんを守っていけばいいんじゃない?
大作が2本も連載されてて、愛れな好きがあつまってんだから
他とくらべりゃさ、落ち着いて楽しめるスレなんだし
ガンガッテ、職人さん
319 :
名無し募集中。。。:04/03/29 16:51
从 ` ヮ´)
320 :
名無し募集中。。。:04/03/29 17:51
从 ` ヮ´)
321 :
名無し募集中。。。:04/03/29 18:51
从 ` ヮ´)
322 :
名無し募集中。。。:04/03/29 19:51
从 ` ヮ´)
本スレを落とす訳にはいかぬ
324 :
名無し募集中。。。:04/03/29 22:50
从 ` ヮ´)
325 :
名無し募集中。。。:04/03/29 23:51
「標準語がそんなに偉かとか!?訛ってちゃいけんとか!?
勝手に写真ば撮りよーとしたら怒りよるんが当たり前やろーが!!
何、きさんら勝手なことばー言いよっとか!!
高橋さんのこと何も知らんくせに!!分かろーともしちょらんくせに!!
高橋さんの悪口ば言うなーーーーーーー!!」
憎悪を剥き出し3人を一喝するれいな。
「あんた等、絶対許さんけんね!!高橋さんを・・・・
高橋さんを馬鹿にする奴はみんな許さんけん!!」
れいなの迫力と普段聞いたこと無い福岡弁に圧倒される3人。
だが、年上という面目だけが僅かな支えとなり、れいなに詰め寄る3人。
「な、何言ってのあんた!?バッカじゃなーい、熱くなってさー!」
「あ、あんた年下でしょー!?何タメ口になってんの!?」
「テレビと同じだよコイツ!ちょー生意気じゃん!!」
何とか威厳を保とうとしているが、れいなに対する恐怖心と
動揺は隠しきれていなかった。
3人のうち一番高橋の悪口を喜々として喋っていた1人が
れいなの肩を掴み揺する。
3人の態度とは違い、れいなは至って冷静だった。
(コイツがリーダーばい!)
れいなは福岡時代から喧嘩慣れしているため、喧嘩に対する嗅覚が発達していた。
(コイツば倒せば後は楽勝ばい!)
どうすれば自分が優位に立てるか、形勢が逆転できるか、勝てるか
れいなは過去の経験から、それらの術を熟知していた。
「ちょっとー!何か言いなさいよ!!」
沈黙に耐えられなくなったリーダー格の女が叫んだ刹那
れいなの右フックがリーダー格の女のみぞおちを食い込む。
「うげぇ!!」
その衝撃に目と舌が飛び出し、息が止まり、体をくの字に屈ませるリーダー格の女。
目の前で起きた突然の出来事を理解できずに呆気にとられる他の2人。
攻撃の手を休めることなく、自分の身長と同じ位置に下がった
リーダー格の女の頭を左手で掴み、突き上げるように
右アッパーを女の顔に叩き込むれいな。
「ぎゃあーーーー!!」
奇声を上げ顔を押さえ、床にへばり付き悶絶するリーダー格の女。
鼻血と汗と涙にまみれた顔は、化粧が剥がれ落ち、苦痛に歪み
見るに耐えない面相になっていた。
体を丸め震え、泣きじゃくるリーダー格の女を見下ろし
すぐさま他の2人に視線を移すれいな。
「ひぃぃ!!」
ようやく事の事態を把握し、たじろぎ後ずさりする2人。
れいなに対する恐怖心で顔面は蒼白になり、すっかり戦意を喪失していた。
(思った通りばい!コイツ等、口ばっかで喧嘩したことなかとや!)
口の端に笑みを浮かべ、勝利を確信し余裕の表情でジリジリと2人に歩み寄るれいな。
今にも泣き出しそうな2人、「あっあっ・・・・」許しを請いたくとも
恐怖で言葉が出ない。
いつの間にか教室内にいた生徒や、廊下を歩いていた生徒達が
れいな達の回りを取り囲み野次馬化としていた。
その時だった。
「田中ちゃん!!」
つづく
読んでないけど乙
∧∧
(*´ ヮ`) ヨカッタニャー
〜( _uu'
ほ
334 :
名無し募集中。。。:04/03/30 04:12
面白げな展開に…
バルバルのも待ってるぞ俺は
⊂⌒ノノハヽ
⊂川VρV)⊃ ほぜ〜ん
〆〃ハハ ん〜 保全しとくよ
∬∬´〜⊂ヽ゛
/ _ノ⌒⌒ヽ.
( ̄⊂人 //⌒ ノ
⊂ニニニニニニニニニニニニニ⊃
338 :
名無し募集中。。。:04/03/30 10:03
339 :
名無し募集中。。。:04/03/30 11:03
340 :
名無し募集中。。。:04/03/30 12:03
>>303-304 さん、
>>335 さん、 どうもありがとうございます。感謝です!
本業がもう少しで落ち着くので、また夜中か朝方くらいに
でも、書かせてもらえればと思ってます。
どうぞ、よろしくです! あ、書く事で雰囲気がまずくなって
くるようだったら、そのあたりは、ちゃんと見極めますから。
从 ` ヮ´)<保全ばい
>>342 狼初心者なら誰しもがぶつかる壁の前に立ってるのかも知れないけど、
たとえ中傷の書き込みであってもそれを制止する事はできないからさ、
そこまで雰囲気とか気にせず気楽にやってね
感想に対するお礼もほどほどでいいと思うですよ、、、ま、そこら辺はご自由に
ではでは。
351 :
名無し募集中。。。:04/03/30 20:39
じょ
>>296 続き「けれど時は過ぎ行く」vol.8
深夜の病院。誰もいない静まり返ったロビー。
僕は、そこでジッと座っていた。隣には愛がいる。二人は、ずっと無言の
ままだった。何を言っていいか、分からなかった。
事務所のスタッフの人々が、慌しく出入りしている。また、病院の人々
も、深夜とは思えないような慌しさで、動いていた。
何か、とてつもない事が起きている。そんな気がしていた。そして、そ
れは僕なんかには、全く手を出せるような事じゃないということも、何故
か、はっきりとわかっていた。
こうなる予兆みたいなものはあった。
愛とはあの時、その続きを話すことはお互いできなかったけど、れいなの
様子のおかしさは、日に日にひどくなっていたのは明らかだった。
夜中に高熱を出す事も頻繁にあった。血の気もなく見えることが多かっ
た。食事も、以前が嘘のように食べなくなっていた。
どうやら、ダンスレッスンの最中に倒れることも一度や二度ではなかっ
たようだ。元々小柄な体が、もっと小さく思えるようになっていた。
何かが、れいなの体からこぼれていく。何か大切なものが・・・・・
そんな気がしていた。そして、予兆は現実となった・・・・・
>>355 続き「けれど時は過ぎ行く」vol.9
愛は次の日の仕事が早い為、事務所の人に付き添われ、先に帰った。
残りたがっていたが、事務所の人が言うことは、僕にはどうしてあげよ
うもない。泣きながら病院を出て行く姿が、悲しかった。
僕はロビーの椅子に座ったまま、足元を見つめていた。何もできない
し、何をしていいか分からない。そんな自分の無力さが惨めだった。
愛とは不思議に考え方や、色々なことが合った。れいなとは、些細な
事だが、ぶつかることが多かった。でも、嫌な気分には決してならなか
ったし、れいなも、そうだったようだ。
わがままを言える兄みたいな存在。そんな風に思っていてくれたのだ
ろうか。
「寂しい眼をしとるたい。何か辛いことがあると?うちが聞いたるけん、
遠慮せず言えばいいと」
そんな風に僕に笑顔を向けたのはいつだったか。
人前で自分の弱さを見せるのを嫌うれいなの泣いている姿を、ただ一度
見たことがあった。その時に、慌てて涙を拭いて、そんな言葉を僕にか
けた。
何故かその時の事ばかりが頭をよぎり、一睡もしないままに、病院の
ロビーで僕は朝を迎えた。
一度、玄関の外に出て見上げた空は、どんよりとした重く暗い空だった。
>>349 さん、どうもです!
川*’ー’)<保全するやよー
360 :
名無し募集中。。。:04/03/31 07:13
从*` ヮ´)<あげとくっちゃ
川VvV)ほ
(;´Д`)ハァハァ
保全しとくか
法主
367 :
名無し募集中。。。:04/03/31 18:21
○
o
☆ノハヽ ○
从*´ ヮ`) 。
[]゚○-○゚
370 :
名無し募集中。。。:04/03/31 21:59
でぃ
川*’ー’)ゃょ?
「田中ちゃん!!」
「!!」
我に返り歩みを止めるれいな。
頭の中でその声が反芻する、心臓の鼓動が高鳴る。
いつも聞き慣れた優しくて大好きな声。
その声が聞きたくてここまで来た。
優しく包み込んで欲しかった。
笑顔が見たかった。
振り返るれいな、それと同時に野次馬の群れが左右に分かれ
れいなの目に愛の姿が映し出される。
「た、高橋さん・・・・・・・・」
優しく笑顔で迎え入れてくれると思っていた愛の顔は
両手を胸に当て今にも泣き出しそうな悲哀に満ちた顔をしていた。
「た、田中ちゃん・・・・・な、何でこんなとこにおるん?」
震える声でれいなに問い掛ける愛。
「れ、れいな・・・・・・・」
言葉が出てこず、愛の顔を正視するのもままならないれいな。
「そ、その子、血ィ出てるで・・・・・田中ちゃんがしたんやの?」
まるで母親がイタズラをした子供を諭すような
優しさと悲しさに満ちた愛の声。
「れ、れいな・・・・・・・」
隠したくとも右手に付着した返り血が全てを物語っていた。
自責の念がれいなを押し潰す。
「何で?何でそんなことしたん田中ちゃん?何かされたん?」
大勢の前で愛に責められてる恥ずかしさと情けなさ。
味方のいない孤独感がれいなの小さな体を襲う。
(だって、高橋さんに会いたくて・・・・・・れいな寂しかったけん
高橋さんの顔ば見たくて・・・・・・でも、この人等が高橋さんの悪口ば言うけん
何で?れいな悪くなかとよ?高橋さんのためにやったんよ?
何でそんな顔するん高橋さん?何でれいなばいじめるん高橋さん?
高橋さんはれいなの味方やろ?何で優しくしてくれんの高橋さん?
何で笑ってくれんの高橋さん?高橋さんだって寂しかったんやろ?
れいなと一緒やったんやろ?友達おらんかったんやろ!?
そうやろ?ねーーーー高橋さんーーーーーー!?)
心の中で叫び、愛に訴えるれいな、だがその声は愛には届かない。
口に出せないもどかしさ、情けなさ、悔しさ、悲しさ。
れいなの頬を涙が伝う、涙が溢れ愛の顔がぼやけてよく見えない。
ざわめく生徒達、その声が更にれいなを追いつめ孤独にさせる。
(一人ばい・・・・・独りぼっちばい!嫌ばい!一人は嫌ばい!
助けてよ・・・・・・助けてよ高橋さん!れいなに優しくしてよ!
優しく抱きしめてよーーー!!高橋さんーーーーー!!ねーーーーー!!)
「田中ちゃん・・・・・今そっちに行くで・・・・大丈夫やから
あっし味方で?田中ちゃんの・・・・そやから泣かんといて・・・・」
れいなに向け足を一歩踏み出す愛。
愛の足音が近づく、心臓が高鳴る、汗が噴き出す、膝が震える。
「田中ちゃんーーーー!!」
踵を返し、その場から逃げ出すれいな。
今、愛に触れられたら壊れてしまう。
今、優しくしてもらったら崩れてしまう。
アンビバレント。
愛を求めているのに愛を拒絶してしまう。
持って生まれた天の邪鬼な性格と
僅かに残されたプライドがれいなを走らせた。
後ろで愛が叫ぶ。
だが、その叫びはれいなには届かない。
駆け抜けるれいな、すれ違う生徒達が何事かと振り返る。
どこへ向かって走っているのか、れいなには分からなかった。
どこへ辿り着けば救われるのか、れいなには分からなかった。
ただ走るしかなかった、答えが見付かるまで。
孤独とゆう名の波に飲み込まれないように。
そして
(帰ろう・・・・福岡に帰るばい・・・・)
つづく
いい感じです!
○
o
☆ノハヽ ○
从*´ ヮ`) 。
[]゚○-○゚
〃∩/ ノノハヽ
⊂⌒川 ’−’)<保全やよー
`ヽ_つ/ ̄ ̄ ̄/
\/___/ カタカタカタッ
380 :
名無し募集中。。。:04/04/01 09:28
○
o
☆ノハヽ ○
从*´ ヮ`) 。
[]゚○-○゚
星
∋oノハヽo∈
(〜^◇^)<ホゼン!
∪ )つ
(_)_)
>>356 続き「けれど時は過ぎ行く」vol.10
日に日に、れいなの体から何か大切なものがこぼれていく。
誰にも止めることもできないし、本人にも、どうすることもできない。
そんな、なす術も無く、時間だけが駆け足で過ぎていこうとしていた。
入院してから初めて、20分だけ、という条件付で、面会が許された。
れいなの方から、どうしても、と話してくれたと言われた。嬉しかった
けど、会うのが怖い気もした。なんて言えばいいのか。何を言えばいい
のだろうか・・・・・
僕は、れいなの病状も、そして何もかもを聞いていた。本当は、知り
たくなんかなかった。もしこれ以上、何かを失うことになったら、僕自
身が耐えていける自信もなかったし、知るべきじゃない気がしていた。
でも、泣き続けながら喋る愛の言葉を、止めることはできなかった。
僕が、受け止めるしか、愛の胸の中にあるものは、彼女の体と心を壊し
ただろうから。どうせ何かが壊れるなら、愛よりも、僕が壊れればいい
って思ったから。
病室の前に立った。一度、そこで呼吸を整える。まだ、何を話したら
いいのか、何も答えは出ていなかった。
その時、病室の中から、音楽が響いてきた。たしか、前に次の新曲だ
って教えてもらった曲の筈だ。僕は、慌てて部屋に入った。
>>384 続き「けれど時は過ぎ行く」vol.11
眼に飛び込んできたのは、パジャマ姿のまま、曲に合わせて踊る
れいなの姿だった。
「おいっ、何やってるんだよ!」
れいなが振り返った。
「あぁ、○○、来てくれたと」
嬉しそうに微笑む。
僕は曲を止めて、渋るれいなをベッドに寝かせつけた。
「一人だけ、新曲の振りが遅れとるけん、おちおち寝てられんたい」
屈託無くそう言って笑うれいなの顔を、一瞬、見ていることができ
なかった。
「あーあ・・・情けなかぁ。こんな風に、一人でジッと寝てると、な
んかおいてかれる気がする。いつ退院できるか知らんと?苛々して、
たまらんばい。こんなんなら、死んだほうがましかもしれんたい」
れいなに悪気など何も無かっただろう。
それに、本当に早く仕事に戻りたいだけなのだろう。分かっていた。
充分に分かっていたが、僕の中に、不意に怒りがこみ上げた。
れいなにじゃない。誰にでもない。ただ、理不尽な何か。
僕達には、遮ることのできない何かに対して・・・・・
>>358 さん、どうもです!
387 :
名無し募集中。。。:04/04/01 17:47
かなり下がってたんでageるよ
川*’−’)
○
o
☆ノハヽ ○
从*´ ヮ`) 。
[]゚○-○゚
○
o
☆ノハヽ ○
从*´ ヮ`) 。
[]゚○-○゚
ホセ
JOSE
hozen
394 :
名無し募集中。。。:04/04/02 06:16
職人の御両人
いつも楽しく拝読させて頂いています
頑張って下さい!
しかしここって書き込み少ないね・・・
○
o
☆ノハヽ ○
从*´ ヮ`) 。
[]゚○-○゚
>>385 続き「けれど時は過ぎ行く」vol.12
「簡単に死ぬなんて口にするな!」
自分でも驚くような、怒鳴り声をあげていた。
「えっ・・・・・」
「二度と、そんなこと、冗談でも口にするな」
呆気にとられ、僕を見ているれいな。口喧嘩した時も、こんな風に
怒鳴ったことなんて、一度もなかった。
「ご・・・ごめんなさい・・・・・」
伏し目がちに、そう呟くれいな。その声を聞き、ようやく我に返っ
た気がした。同時に、れいなにあたった自分を恥じた。
「いや、その・・・ごめん。僕が悪かった。・・・すまない」
「いいたい、うちが悪かったたい。もう、あんな事言わんから」
微笑むれいなの笑顔が、心に痛かった。
「僕の家族はさ・・・僕の目の前で死んでいったんだ。自分の目の前
で、ゆっくりと人が死んでいく。あの時に、僕は家族と、大切な心の
何かを無くしたんだと思う」
れいなの眼が大きく見開かれたまま、僕を見つめていた。
れいなにだけは、何故か話しておきたいって思った。理由はわから
ないけど、この時の僕は、れいなに何かを感じて欲しかったのかもし
れない。
>>396 続き「けれど時は過ぎ行く」vol.13
楽しい家族旅行の車中。横転する車。車外へ投げ出される体。姉の呻き
声。流れている血。目の前で小さくなっていく家族の命の灯火。ガソリン
の匂い。燃え上がる炎。絶叫。そして、途切れていく意識・・・・・
そんな事故の記憶を、初めて誰かに話した。聞き終えたれいなは、しば
らく黙ったまま僕を見つめていたが、不意に僕のほうに体を寄せ、いきな
り僕の頭を抱きかかえた。
「もう独りぼっちじゃない・・・もう独りじゃないたい・・・・・」
小さなれいなの体から、言葉にはできないような温かくて優しい何かを
感じた。今まで、感じたことのないような安らぎに似たような感じだった。
「こんな時に、悪かった。こんな話して」
れいなは、優しく微笑むだけだった。この時、僕は、もし自分にできる
ことがあるのなら、なんでも彼女の為にしてあげたいって思った。
僕自身、何か救われた気がしたから。今度は僕が何かを返す番だ。
別れ際、れいなは雪が見たい。ただ、そう呟いた。僕は、大きく頷き、
この約束を叶えようと誓った。振り返って見た彼女の横顔は、窓から射
す日の光に照らされて、美しく輝いていた。でも、悲しい輝きに見えた
んだ。
病室を出ると、突然、涙が流れた。驚いたが、それは止まらなかった。
そのまま歩いた。涙は止まらない。
れいなの命は、もったとしても、あと半年・・・・・
>>386 >>394 さん、ありがとうございます!
ノノノノ从ヘ
ピュ.ー川’ー’川( `山´)<これからも僕達を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄〕
= ◎―――――――――◎ 山崎直樹&高橋愛
278 :名無し募集中。。。 :04/04/02 11:19
>>275=277
(〜^◇^)ほ
期待保
川*’ー’川<むぃむぃ
〆〃ハハ
∬∬´〜`)ほ
おぉ〜、やぐたんまこたんほじぇんおっつっつ
追っかけほじぇんしとくよ
406 :
名無し募集中。。。 :04/04/02 21:03
∋o、
ノノハハヽ
从*’ー’) レイナタン・・
( つ⊂)
407 :
名無し募集中。。。:04/04/02 21:54
ペットは飼い主に似るからねぇ
○
o
☆ノハヽ ○
从*´ ヮ`) 。
[]゚○-○゚
409 :
名無し募集中。。。:04/04/03 00:20
○
o
☆ノハヽ ○
从*´ ヮ`) 。
[]゚○-○゚
シャボンれいなだね
从 `,_っ´)<むいむい
412 :
名無し募集中。。。:04/04/03 06:05
川*’ー’)<あ
从*` ヮ´)<げ
〆〃ハハ
∬∬´〜`)y-~~~ほ
ほしゅ
415 :
名無し募集中。。。:04/04/03 13:22
○
o
☆ノハヽ ○
从*´ ヮ`) 。
[]゚○-○゚
〆〃ハハ
川VvV)ほ
〆〃ハハ
∬∬´〜`)ほ
418 :
名無し募集中。。。:04/04/03 17:07
○
o
☆ノハヽ ○
从*´ ヮ`) 。
[]゚○-○゚
>>397 続き「けれど時は過ぎ行く」vol.14
祈ることしかできなかった。日々、愛は祈った。
救いの見えない絶望的な現状でも、奇跡があるかもしれない。
そう思うしかなかった。そして、そう信じた。
だから、ただひたすら祈った。
気丈なれいなが、時折見せる脆さや、何気なくかけてくれ
る優しい言葉が、ライブの時に交わした笑顔が、愛にはとて
も大切なものだった。
年下にもかかわらず、どこか包み込んでくれるところがあ
った。そして、自分はその優しさに救われていたことを、改
めて感じた。何気ない日々が、たまらなく愛しいものに感じ
られた。
心のどこかでは、何の役にも立たないかもしれない。そう
思いつつも、一心に祈っていた。
少しずつ、列車が速度を落としていく。窓の外は、白い世
界が広がっている。全てを包み込んで、その白い世界はそこ
にあった。
僕は君をそっとおこした。眠そうな眼をして僕を見る君に、
窓のほうを指差した。君は今、どんな気持ちでその白き世界
を見つめているのだろう。
僕のほうに振り返った君が、幸せそうな表情を向けてくる。
この幸せそうな表情は、どうしても消え行く運命なんだろうか。
>>400 さん、どもです!
421 :
名無し募集中。。。:04/04/03 20:15
○
o
☆ノハヽ ○
从*´ ヮ`) 。
[]゚○-○゚
422 :
名無し募集中。。。:04/04/03 21:15
○
o
☆ノハヽ ○
从*´ ヮ`) 。
[]゚○-○゚
423 :
名無し募集中。。。:04/04/03 22:15
○
o
☆ノハヽ ○
从*´ ヮ`) 。
[]゚○-○゚
424 :
名無し募集中。。。:04/04/03 23:15
○
o
☆ノハヽ ○
从*´ ヮ`) 。
[]゚○-○゚
425 :
名無し募集中。。。:04/04/04 00:15
○
o
☆ノハヽ ○
从*´ ヮ`) 。
[]゚○-○゚
426 :
名無し募集中。。。:04/04/04 01:15
○
o
☆ノハヽ ○
从*´ ヮ`) 。
[]゚○-○゚
427 :
名無し募集中。。。:04/04/04 02:15
○
o
☆ノハヽ ○
从*´ ヮ`) 。
[]゚○-○゚
○
o
☆ノハヽ ○
从*´ ヮ`) 。
[]゚○-○゚
川*’ー’川<むぃむぃ