【ショミキ】処女なのに非処女の振りするミキティ 2回目

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72名無し募集中。。。
一個前の席に着席した松浦亜弥の後姿を見て、俺はあることに気がついた。

「松浦さん髪切った?」
「ほあ! 気がついた?
 でもちょーっと切られ過ぎたなーって思ってるんだよね」
「そーか? いいんじゃねーか、明るくて。いいと思うよ」
「ひははっ! ズッコケ君に褒められちゃったよ」

松浦亜弥は少しおどけて隣の席の美貴スケと顔を見合わせた。
美貴スケは「だから似合ってるって言ったじゃん」と苦笑いを浮かべた。
どうやら、松浦亜弥は今の髪型に不服の様子で、美貴スケにとっては何度目かのフォローになるようだな。
そんなやりとりを見ていたゴマキさんが、ふと俺に聞いてきた。

「おとーさんてショートのほうが好みなの?」
「ぇえ? んーー……」

美貴スケと目が合った。

「……うん、キライじゃない」

ゴマキさんはほおほお、と頷き、
美貴スケは小さく「キライじゃないってなんだよ」と俺の微妙な言い回しにツッコミを入れた。

「あたしも切ろうかなぁー」
「えーっ、もったいない。ごっちんの髪、綺麗なロングなのに」
73名無し募集中。。。:04/01/15 01:10
hz
74名無し募集中。。。:04/01/15 01:11
次の日。

「あれ…お前、少し髪短くした?」
「うん。しばらく切りに行ってなかったからさ」
「そっか」
「……言っとくけど、別に亜弥ちゃんのことがあったからってわけじゃないよ」
「はいはい」

俺がニヤニヤしていると、キモイ!とローキックを入れられた。
なんだよ。コイツも可愛いところあるじゃねーか。

「おっはよぉーおとーさん、美貴」
「おはよ真希…って」
「おお!? ゴマキさん、ショートだ」
「んぁー、思い切って切ってみた。おとーさん、どうかなぁ」
「お、おう。いいんじゃねーか。可愛いよ」
「ホント? よかったぁ」

ゴマキさんはくすぐったそうにフニャフニャと笑って頭をかいた。
なんだよ…俺の発言がそんな影響を及ぼすとは思ってもいなかった。
美貴スケ、松浦亜弥、そしてゴマキさん。
俺の前の席に座る3人は、そろいも揃ってショートになってしまった。なんだこりゃ。みんな似てるぞ。
75名無し募集中。。。:04/01/15 01:14
「おはよー。あれっ、ごっちん!? ショートになってる」

石川さんが驚いて思わずのけぞった。

「うん、切ったんだぁ。おとーさんはショートが好みなんだってさぁ♪」
「ズッコケ君、そうなの?」
「えっ? いや、なんつーか。う、うん」
「そうなんだ…」

石川さんは少し考え込むと、くるりと俺たちに背を向けて、自分の教室へ帰って行ってしまった。

「どわっ、後藤!? アンタ髪切ったん?」
「んぁ〜、切りましたぁ」

石川さんと入れ替わりに教室へ入ってきた中澤先生が、全く同じようにしてのけぞった。

「アンタらみぃんな同じ髪型やな。そこのごまっとう」
「『ごまっとう?』」
「教卓から見て左から後藤・松浦・藤本。だから『ごまっとう』。
 アンタらのその並び、男性教師から妙に評判ええんやで」

ああ。そういえば最近どうも、最前列の三人にしゃべり掛けるようにして
授業を進める先生が多いな。特に男の教師。
76名無し募集中。。。:04/01/15 01:16
次の日。

「さむっ! この髪型、さむっ!」
「自分で切りに行ったんだろーがよ」
「そうだけど、寒いよぅ」
「マフラー巻いてりゃなんとかなるだろ」
「アンタのマフラー、暖かそう」
「あったけーよ」
「貸して」
「や・だ♥」
「大人しく貸せよバカ!」

美貴スケにヘッドロックをかけられた。どうでもいいけど、登校中にするなよ。人が見るだろーがよ。

「おはようっ! ズッコケ君、ミキティ!」

聞き覚えのあるアニメ声が聞こえて、美貴スケが慌ててヘッドロックを解いた。

「おはよ石川さん…って」
「おお!? 石川さん!?」

思わず声を上げて驚いてしまった。
そこには髪をショートにした石川さんがいた。

「思い切って切ってみたのっ! ズッコケ君、どうかなぁ?」

石川さんは身をよじらせて、嬉々として聞いてきた。どうかなぁって。マジかよ。
述べるべきコメントを考えている隙に、俺の隣で美貴スケがぼそっと何事かを呟いた。

「キモイ」

だめだこりゃ。
77名無し募集中。。。:04/01/15 01:17
>>72-76
即席で「髪切った?」編です
つーか石川が髪切ったってのはマジですか
78名無し ◆3VSP.uZ9wU :04/01/15 01:20
>>77
おっとスマソ。幼なじみスレのつもりがショミキスレにうpしちまったっす
リアルでボケた。逝ってキマス